【ヒロアカ】13号の中身です…【勘違い】 (秋霖)
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原作前(プロローグ的なアレ)
目が覚めたら13号


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安藤 翔(あんどう かける)

13号の中身に成り代わってしまった少年。
弱気、度がすぎる人見知りで両親がコミュ障を疑ったほど。よくパニックに陥る。
話そうと思ったことを話してなかったり、逆に思っていたことをポロリと話してしまっていたりで本人もわかんない。故に、勘違いを起こしてしまったが本人は無自覚。
人と話すときはテンパるので、基本「??」ってなる。ばか?鈍感?



13号

中身安藤翔。
見た目は作者好みに…アナログですが書かせていただきました。


普通に書いた絵→
【挿絵表示】

説明入り→
【挿絵表示】


年齢操作でショタ。
他のヒーローなどに虐待を疑われているが実は勘違い。
”保護”という名目で、義務教育すっ飛ばしで雄英高校にいる。
勉強は他の方々に見てもらってる。USJは会議で13号が発案した案が採用されたため、13号の庭的存在。もちろんUSJの授業だけ見学みたいな感じで参加。救助に関しては才能ありと思われているのでアドバイスもする。


目が覚めたら、美少年だった。

 

 

 

 

訳がわからない?うん。僕も。

森で目が覚めて、ひたすら人里目指して走って…こけて、枝で身体中ひっかいて、木にぶつかって…散々だった。

 

そして一つ、重大なことがわかった。

こんな枝!なくなればいいのに!と、手をかざせばあら不思議。黒いものができてチリになって行くじゃないか。

 

この光景、見たことがある。勿論現実ではない。

僕が大好きなアニメ、ヒロアカの13号の個性に酷似していた。

そして、13号は宇宙服で中身が見えない…僕は黒霧みたいな感じかと思っていたが、もし…もしこの美少年が13号だとしたら…僕は…僕は…?

 

 

「…そんな、小説みたいなこと、ある訳…」

 

 

 

いや待て。仮にこれが現実だとして、こんな超能力持っていたら研究所送りかテレビに連日報道…!?

そんなのやだ!!僕はただでさえ人と触れ合うのが嫌なんだ!!人見知りすぎて両親にコミュ障を疑われたほどなんだ!

 

 

じゃあやっぱり?僕?13号に?成り代わってる?

 

「まじかよ…」

 

 

ブツブツ呟きながら歩いているうちに、町っぽいのが見える。

でももう日が落ちそうだから、手前の空き家で休ませてもらおう。

 

「お邪魔します」

 

うん、誰もいない。そりゃ内装外装共に綺麗だけど、電気も何もついてないもんね。

でも不思議だな…写真とかは一個もないのに、テレビとかソファは残ったまんま。

お?地下室がある。行ってみよう。しかし、分厚い鉄のドアだな…

 

 

 

 

 

 

「こ、これは…」

 

白い壁一面に、赤いクレヨンで書かれた『だして』の文字。

聞いたことあるよこのお話!!!歌にもあったよね!!

ど、どっきりだよね…??この家の主が驚かせるのが好きなだけだよね???ね??

 

 

 

 

ギィ…バタン

 

 

「ひぃ!!!」

 

 

な、なんで扉しまるのおおおおおおおお!!

なに!こういう仕掛けなの!!?開かないし!嫌だ!!僕暗所恐怖症なんだよ!!今はどうか知らないけど!!

 

「だして!助けて!!だれか!!ごめんなさい!!嫌だ…嫌だぁ…」

 

…ダメだ、周りに誰もいないみたい。

いやだよもう僕ここで死ぬんだ…こんな暗い、怖いとこで死ぬんだ…

第二の人生、せっかく13号になれたのに…

 

 

ん?13号…個性…

あ、なんだ。個性使えばいいじゃん。

全く、僕のばか!えーと、ドアを壊したいって思って手をかざして…

 

「Hey!大丈夫か!?誰かいるか!?」

 

 

ひぃ!!!(2回目)

 

人…?な、なんで…ってこの声は!プレゼントマイク!?

 

慌てて発動し、少しドアを破壊した程度のブラックホールを閉じる。

おそらく僕史上最高の速度でドアから一番遠い壁へもたれかかる。

 

ぷ、プレゼントマイク…プレゼントマイクが今ドアの前に…?

やばい、緊張してきた…すっごい息きれてるもう過呼吸の域に達しそうなくらい息きれてる…

 

「おい、開けるぞ…」

 

イレイザーヘッドまで!!??

やばい息くるしい…やばいしか言ってないけどやばい…あ、光が漏れてる。

ってえ!?入ってきた!?

 

 

「っ!!おい!!大丈夫か!!おい!!」

「マイク落ち着け、衰弱してるな…」

 

 

同期組ありがとう!!

じゃなくて、なんで二人はここに…?

ま、まさか…ここ空き家じゃなかった!?通報した人がいたってこと!?

 

「…(ここの家の)お父さんごめんなさい…ヒュ…ハァ、もう(不法侵入はしません)…だから、(許してください)」

「喋るな!」

 

ひぃ!?(3回目)

 

 

 

ここで僕は、イレイザーヘッドがめちゃくちゃ怒っているのだと思い…怖さのあまり気絶してしまった。



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相澤消太から見て

好きなキャラは相澤消太です。


「マイク、なんでお前と共同調査なんだ」

「シヴィー!!つれないなぁイレイザー!」」

 

今俺たちが訪れてる場所は、巷で有名な心霊スポットだった。

四日前、ここに肝試しで訪れた人達が、物音がすると狼狽えて通報した。

そして一昨日、とあるヒーローが調査するも何もなく、俺たちは一応…というより、俺が今日再調査依頼をなんとなく引き受けたらこいつも勝手に参加しやがった。

 

 

「ん?イレイザー。地下室があるぞ」

「あぁ?こんなの報告にはなかったが…」

 

そういえば調査をしたやつは怖がりだったな。

慌てて見過ごしたのか…ちっ、怠慢だ。

 

 

「!Stop!声が聞こえる!」

「はぁ?」

 

マイクの個性はヴォイス。故に、音に敏感なところがある。

けれど完全な聴覚強化という訳ではない。

 

「空耳じゃねぇのか、何も聞こえねぇぞ」

「しっ!…」

 

指を口に当てるマイクに、俺はジト目を送る。

 

「やっぱ地下からだ!行くぞイレイザー!」

「は、え、おま」

 

鉄製の、頑丈な扉の前に立つ。

マイクの行動は早く、ドアに耳をつけた、

 

「…イレイザー…ぜったいいるぜ…」

 

その言葉に、俺も耳をつける。

 

 

 

 

ガリ…ガリ…

 

 

 

 

まるで爪で引っ掻いたような、ドアを壊そうとするような音。

 

 

「Hey!大丈夫か!?誰かいるか!?」

 

耳を扉につけたまま、マイクは個性を調整し声を発する、

すると、ピタリと音が止まった、ホラーだ。完全な。

でも生憎、俺は幽霊だの信じない。合理的ではない。これで完全に何かがいることがわかった。

 

「おい、開けるぞ…」

 

扉にかかった板を外し、ドアノブを回す。

念のため、個性をいつでも使えるようにしておいたのだが…

 

「っ!!おい!!大丈夫か!!おい!!」

 

テンパっているマイクに落ち着けと促す。

 

しかし…ヒーローとして悲惨な現場に立ち回ってきたが…これはひどい。

白い壁に赤いクレヨンで書かれたらしき文字。とても狭い部屋。

 

そこに座り込む、衰弱しきった子供

 

目は虚ろで何も写してなく、身体中傷だらけで呼吸は酷く荒い。

…これはどういう事だ?

 

 

「…お父さんごめんなさい…ヒュ…ハァ、もうしません…だから、」

「喋るな!」

 

目から涙がポロリと落ちると、少年は事切れたように気絶した。

驚くほど軽いその小さな体に、苦虫を潰した気分になる。

 

「マイク…これは…」

「あぁ。虐待、だな。」

 

やはりそうか、と舌打ちする、

 

「この一年空き家だった家に、四日前我が子を地下室に閉じ込めた親がいるってことか…」

「日常的な暴力込みで、重罪だぜ。」

 

 

で、どうする?とマイクが目で問いかける。

どうしたもこうしたも、 まずは報告、ついでにリカバリーガールに診てもらうのが得策だろう。

雄英高校は、ヒーローを育てると同時に依頼の受託も行なっている。

もちろん依頼を受けるのはプロヒーローである教師のみだが、公式な依頼と違っているのは必要事項を記入した紙を掲示板に張り出し、機械に報酬をセットするだけで良いという点。

そして受けたヒーローは依頼書が張り出されていたところに報告書を張り出し、それを確認した機械から報酬をもらう。

 

これは気軽にプロヒーローを頼れる反面、報告が公になってしまう。

故に、重たい内容などには報告書に「要相談」と書かれ、都合が合えば相談室で報告する、ということになっている。ちなみにこれは無視することも可能だ。

 

 

そして今回は、要相談の張り紙が出されることになるだろう。

どうせ雄英高校に行くならば、病院よりもリカバリーガールに診てもらった方が早い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「____切り傷、擦り傷、打撲…衰弱している以上、私の個性は使えないさね」

「ありがとうございます、リカバリーガール」

 

後は校長先生に報告するだけだが…

 

「その必要はないよ!」

「根津校長!?」

 

ふむ、と高い声で呟きながら、ベットに横たわる彼を見る。

そして手元の機械でピッと彼を図ると、こちらに向き直った。

 

「この子、預かることにしたのさ!」

「え"」

 

声を揃えて驚きの声をあげる俺達に、校長は話を続ける。

 

「警察に個性測定器をもらってね。強個性そうだから、下手に孤児院に預けるのもアレだろ?だから警察の指示で預かることになったのさ!部屋は…そうだね、これから作るよ!」

「しかし、義務教育が…」

「HAHAHA!ここ高校だよ?高校教師が小中学校の勉強教えられなくてどうするのさ!」

 

できるよね?できるよね?と目で訴える?校長。

 

…忙しくなりそうだ。





ちなみにこの家の主は本当に脅かし好きです。
今回度が過ぎて、都市伝説「クレヨン」をもとに罠付きの地下室を作り、わざと雄英高校に依頼。
家主的には"プロ"ヒーローが罠に引っかかる寸前回避したところで「いやぁ見事!」と驚かす予定だったのだが、たまたま翔が引っかかってしまい、こうなった。

このあと家主は、報告書の「要相談」を見て、『やばい!!引っかかったんだ!!知り合いが根津校長と仲良いとはいえ、怒られる!!』と相談を無視。勘違いはそのままに。


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保健室の13号

アンケートさせていただきます。
活動報告からです。


よければ参加していただけると嬉しいです!


「マイク、あんたそろそろ行かないとまずいんじゃないかい?」

「でもよぉ…」

「もうそろそろ目さますと思うんだがね…」

 

 

 

…非常にこの目を開けたくありません。

しかしいずれはバレるのが事実…リカバリーガールと一対一よりも、ノリの良いマイクがいた方が良い…そしてイレイザーがいない今が好機…!そう、目を開けるんだ…ゆっくり、自然に…!

 

 

「あ、目が覚めたようだね」

「」

 

 

 

 

 

根津校長いたんかぁああああああああああい!!!

 

「!無理に動くな、落ち着け」

 

落ち着けるわけあるか!!え?何!?

そんなに不法侵入重罪だった!?もしかして根津校長の友達の家だった!?

うわぁああやっちまった!?

 

「ごめんなさい、(不法侵入)ごめんなさい、(勝手に壁壊そうとして)ごめんなさい、(てか個性勝手に使おうとして)ごめんなさい…」

「いや、本当に落ち着け…」

 

罪悪感で自然に出た涙に、マイクがなだめようとする。

は!そうか!お偉いさんの前で泣くのは失礼か!よし静まれ涙…!

なんとなく息を止めたりしてみる。

 

「…えっと、君の名前は?」

 

…名前?

僕の名前…うーん、安藤翔じゃダメだよな…まず13号の本名ってなんなんだろう…

ヒロアカって個性が名前に現れてるからな…ブラックホール…?わかんないな。意外と外国人だったりして…?いいや、13号って答えとこ。

 

 

「じゅ、13号。」

「え?」

「僕、13号…ここ、どこですか……あなた、だれですか…」

「…そうか、13号くん。ここは雄英高校保健室。そして、」

「俺は山田ひざしことプレゼントマイク。あそこでパソコン打ってるのがリカバリーガール。こちらが根津校長だ。」

 

うん、知ってる。

根津校長だけでよかったんだけど…他はテレビで見た、で誤魔化し通せるから。

 

「あのっ、僕、(あの家は)捨てられたと思って、たん…ですけど…」

 

とりあえず謝んないとね。

空き家だと思ったことに関しては本当にごめんなさい。

 

「大丈夫だ!それ以上は言わなくて良い!」

「君はここで預かることになった。ようこそ雄英高校へ!」

 

 

 

 

え、いいの。

え、待って。

え、何が起きた?

 

僕を、雄英高校で、預かる…??

 

あの一年A組の方々に?

あの、僕の大好きなきりしまくんとかきょうかちゃんとか?

えうそでしょ

 

 

「で、でも、迷惑かかりますし…」

「そんなの君は気にしなくていいんだ!傷がなおったら職員室へ行こうか。それまではぜったい安静だよ!」

 

おろおろしているといつの間にか何処かへ行ってたリカバリーガールがご飯を持ってきた。

 

「はい、お腹空いたろう?食堂で簡単なものを作ってくれたよ。お食べ。」

「え」

 

 

しょ、食堂ってことは学食!!?

じゃあこれはランチラッシュが作ったもの!?

僕にそれは贅沢すぎないかな!?しかもおかゆ!?

 

「そ、そんな、僕なんかにこんな…」

「食べねーと死ぬぞ!13号クン細いんだからさ!何歳?」

 

そういえば考えてなかったな。

首をかしげると一瞬笑みを消したマイクになんか怒らせたかとビクついてしまった。

 

「で、でも…(僕にランチラッシュの手作りは嬉しすぎる)」

「いいから!」

「むぐ!?」

 

根津校長に口を開けられ、リカバリーガールにおかゆを食べさせられる。

 

なんという連係プレイ…恐れ入りながら"ランチラッシュの作った"おかゆを咀嚼すれば、翔の時に食べた母の味気ないおかゆと天と地の差すぎでびっくりする。

 

「…!僕、こんな美味しいおかゆ初めて食べました…!」

「そ、そうかい…」

 

もともと母が料理下手だったからか、基本的に簡単な食事で済ましてた僕は素晴らしく感動した。

 

 

 

…一瞬、雄英に住んでもいいかなって思ってしまった。

いや嬉しいけど!!嬉しいけど!!ほら、原作キャラ以外の人もいるじゃん?マスコミもいるじゃん?…ね?

 

 

 

あ、

おかゆは半分残しました。

もともとお腹あんまり空いてなかったし少食っぽいんで。ほんっっとーに不本意で!!申し訳なかったけど!!仕方なく!!半分残しました!!

 




うわぁあああ口調がわからないぃいいい!!
だれか!このキャラはこのキャラに対して敬語だよとか!間違ってたら教えてください!!


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雄英から見て

明後日から秋田へ行くし、
アンケートの結果が出るまで続きが書けないので今回は少し丁寧に書いて見ます。
第三者視点とか得意なので!

アンケート、7票…?ぐらい集まったら締め切ります。


ぱちり。

 

そんな擬音がつきそうなほど急に、少年はその小さな瞼をあげた。

少年の様子に一番先に気付いた根津校長は、少年に声をかける。

 

瞬間、少年の顔は歪められれた。

 

肩を大袈裟に揺らし、点滴がついていることや自身の傷には目もくれず、上半身を勢いよく起こし後退りしようとする。けれどそこに逃げ場はない。

 

「!無理に動くな、落ち着け」

 

少々派手な格好をしたヒーロー…プレゼントマイクが宥めようとするが、少年は驚きのあまりあげた肩をおろそうとはしない。それどころか、目線を下に向け口を開く。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい…」

 

呪文のように謝り続ける、少年のなんと痛ましいことか。

突然の怯えと謝罪に、プレゼントマイクは"落ち着け"と先程の自分の言葉を繰り返す。

その言葉は少年に向けて発すると同時に、自身に言い聞かせる意味でもあった。

 

ヒーローと言えど、種類はある。

災害救助、敵退治…その中に、数は限りなく少ないがカウンセリングや保護もはいっている。

といっても、本業の方々もいるので、基本的に余裕のあるヒーローが保護施設を訪れたり、資金を送ったり…その中で、ラジオなどで愛想の良いプレゼントマイクは保護施設を度々訪れていた。

 

つまり、マイクは虐待児に会うのは初めてではない。

 

そんなマイクが目の前の少年にサングラス越しで一層の憐れみの目を向けるのは、少年の目があまりにも何も写さぬ闇で塗れていたこともあるかもしれない。

 

「…えっと、君の名前は?」

 

根津校長が淀んだ空気を仕切り直すように、少年の名を問う。

 

「…なまえ?」

 

舌ったらずな言葉。心の底からの聞き返し。

"loading…"と表示された黒い画面越しに見える、首を傾げ何かを考える少年の姿に、リカバリーガールは考察を始める。

 

ただ単に寝起きや怪我で頭が回っていないのか。はたまた名前を呼ばれたことがないのか。嫌、警察によると戸籍もない彼は義務教育を受けていない。最悪幽閉されていた場合に、『名前』という言葉の意味を分かっていないのかもしれない。

 

 

「じゅ、13号。」

「え?」

「僕、13号」

 

ふむ、とリカバリーガールはloading明けの画面に文字を打ち込みながら言葉を噛み砕く。

どうやら後者の可能性はない。それでいて、この子は賢く、慎重だ。今だってマイクや根津校長に状況を確認している。よって、前者の可能性も低い。

おそらく、先程少年が思案していたのは親に名前を呼ばれたのがいつかを思い出していたのだろう。

しかし、13号とはどういう意味なのか…疑問を残し、打ち終わった職員室宛のメールを送る。

 

リカバリーガールが冷静に分析してる中、マイクは気が気でなかった。

13号と本名とは思えないことを平気で言う目の前の少年が不憫でならなかった。

マイクが行っている保護施設にもこのような子はいない。ましてや、戸籍がないなど。今は超人社会。虐待などは殆ど無くなっていたし、秘密ごとはすぐにバレる。そんな中でこのような子は数少ない。

今だって、13号はマイクの本名を聞いて眉をさげていた。

 

「あの、僕、捨てられたと思って、たん…ですけど…」

 

歯切れ悪くたどたどしい13号の姿に、マイクはストップをかける。

根津校長はいつも通りのテンションで、短い腕をめいいっぱいあげて13号にとっての重大発表をする。

それに13号は、大きな目をさらに大きく見開いた。

 

「で、でも…迷惑かかりますし…」

「そんなこと君が気にしなくていいんだ!傷がなおったら職員室へ行こうか。それまでは絶対安静だよ!」

 

ランチラッシュからのメールで、リカバリーガールは席を外した。

 

「はい、お腹空いたろう?食堂で簡単なものを作ってくれたよ。お食べ。」

「え」

 

彼女の戻りが早いのは、手の空いたランチラッシュが近くまで運んでくれていたからだろう。

13号は出来立てのおかゆをジーっと見、慌てて両手を前に出し身を引いた。

 

「そ、そんな、僕なんかにこんな…」

 

四日も食べていないくせに、お腹が空いたそぶりも見せない13号に根津校長は頭を抱えた。

これは日常的に絶食をしていたということか?

マイクはそんな13号に食べさせようと言葉を発する。年齢を聞いたが、首をかしげるだけの13号に、マイクは再び13号の親に怒りを抱いた。

 

そんな状況を変えようと思ってか思わずか。

根津校長は無理矢理13号の口を開け、リカバリーガールがすかさずスプーンを放り込む。

不本意ながらに咀嚼した13号は、初めて口角をあげた。

 

「…!僕、こんな美味しいおかゆ初めて食べました…!」

 

 

急いで作ったからか、ランチラッシュにしては珍しい家庭の味に、13号ははじめて食べたという。

もし13号の目に光があったなら、キラキラとしていただろう。

 

そんな13号の様子に、マイクはホッと息をついた。

リカバリーガールが続いてスプーンを口に運べば、13号は戸惑いながらも受けとる。

根津校長はこれならすぐに精神的なダメージは回復するのではないかと思った。あとは常識と教育だろう。

 

結局13号はおかゆを半分残してしまったが、口にしないよりはいいとランチラッシュは目を細め、喜んだ。




アンケートおなしゃす!
めっちゃ文書変わりましたがこれで最新あんまり出来なくなりますからね…
第三者視点、好きなんですよ。

オリジナル設定多いかもしれませんが。
感想お待ちしております。アドバイスもしていただけると嬉しいですが、言い方きついと豆腐メンタルなんで落ち込みます。


まかしとおすって方便なんですかね?
それとも僕だけに伝わるやつ?


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体育祭編
学級入りの13号


13号さん名前与えるかな…そしたら完全にブラックホールの個性を持ったオリキャラになるんだよな…てか今んところ13号要素がブラックホールと名前ぐらいしかないんだよな…宇宙服どうした、宇宙服。

ちなみに、13号は英語の授業(覚えがいいため)と国語の授業(セメントスと仲良いため)とヒーロー基礎学以外、1A近くの教室でお勉強です。


お久しぶりです。

えー、あの後、僕は雄英高校の職員室隣に部屋を頂きましてね。

たまーに校長先生と話すんですけど、その時にUSJを作ったらどうかと提案しました。

 

 

許可もらっちゃったよ!!!

 

 

で僕の拙い絵を見せたらそれの通りに建ててくれたよ!!

すげぇよ雄英高校!!

なんか頭撫でられながらここは授業以外なら13号は好きにしていいからねって言われたよ!

 

それからUSJで多少の訓練をしていた僕は、個性の応用を研究をし始めた。

でも結構応用できないね!ふっつーに鍛えて手以外のところから出せるようになったのと、あとは大きさとかの調整とかしかできなかったよ!

 

 

 

 

 

それから月日は経ち、原作メンバー入学。

僕はUSJ事件終わった時に丁度小学生の勉強終わったから校長先生に『1年A組、入ってみる?』って言われて入っちゃいました★

だってUSJ内で遊びという名の救助練習やってたら校長先生にヒーローになるための早道!っつって会議室連れてこられたもん。

 

その時に包帯だらけの相澤先生に会って、思わず

「すいません、(原作知ってたのに)セキュリティ上手くできなくて…」

って平謝りしたらまた頭撫でられた。ここの人頭撫でるの好きなのかな?悪い気はしないけど。

あ、USJ事件は13号の代わりにまた違う人が行ったみたい。

 

 

 

「じゃ、呼んだら入れ」

 

 

え、今スカ。

自分てっきり明日からかと思ってたんですけど。今日ただの相澤先生と相談するだけかと思ってたんですけど。

 

な、何話したらいいんだろう…転校したことないからわかんないな…

好きなもの?王道はそこらへんか…あとひと言ぐらいなんかあったほうがいいのかな…てか途中から入って来て迷惑がられないかな。

 

「いいぞ」

 

ひぃ!来ちゃったよ。

とりあえず平常心平常心…落ち着いて、普通に入って…視線が痛いな。特に飯田くん。あれかな?目つけられちゃったかな?途中で入るなんてどんな奴だって思われたかな?僕目つき悪いわけじゃないけど…

 

「自己紹介どーぞ」

「じゅ、13号です。好きなのは明るい所です。迷惑かけないようにします。よろしくお願いします」

 

どうだ!明るい所って時点で不良ではないし、気配りもできるぞアピールしたぞ!!

ってアルェみんな固まってる!?間違ってたかな!?

 

「あの…」

「あ、あぁ…じゃあ、十分だけ自由時間を取る。好きにしろ」

 

相澤先生って無駄な時間嫌いじゃなかったっけ…?

寝ちゃった…睡眠時間をとるためかな?

 

「始めまして13号くん!ところでいま何歳なんだい?」

「え、えっと…飯田くん、ですよね?僕は詳しくわからないんですけど…中学一年生の勉強は終えました!」

「名前覚えてるの?すごーい!」

「楽しみで、覚えました。芦戸さんですよね?」

「敬語じゃなくていーよ!気楽に行こ!」

「はい。じゃなくて、うん?麗日さん」

 

 

怒涛。

なんだこれ、十分が長く感じるぞ!

切島に関しては僕を高い高いしてくるし。かっるじゃねぇよ、おろして。

 

 

「…十分だ。席につけ。13号については紙で説明した通りだ。」

 

紙?と思って隣の飯田くんの持っているものを覗こうとしたけどさっとよけられてしまった。仲間はずれかよー、寂しいぞー。

 

「では…まだ戦いは終わってねぇことをお前たちに告げる」

 

その一言で先程よりではないが教室が少しざわつく

まさか…

 

「雄英体育祭が迫ってる!」

『クソ学校っぽいの来たぁあああああ!』

 

 

そうだ体育祭か!!

まじか…あの鬼畜な奴をやるのか…

 

どんどんと相澤先生の説明が進んでいく。

 

 

「はい!」

「なんだ飯田」

「13号くんはどうするんですか!」

 

隣の質問に相澤が目を細める

 

「残念ながら13号は見学だ。個性の性質上、サポートに回ってもらう。」

「個性…13号くんの個性はなんですか!」

 

 

紙に書いてないんかい!

重要だろうそこ!それ以外に何書いているのさ!

 

「見たほうが早い。13号、こっちへこい」

「はい。」

 

前へ出た僕の近くに、相澤先生はゴミ箱のゴミを散らかす。

目配せでやってほしいことに気づいた僕は、早速手を出して個性をつかう。

 

「ブラックホール!」

「!!!?!??!???!」

 

 

 

___その後の昼休みがうるさくなったのは仕方がない。




個性発動したあとのクラスの驚きようww
あれ打つときすごい楽しかったです。タタタタ,タタタタ、タタ,タタン!みたいな感じでw
表せないけど、こう。なんていうか、こう。


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委員長から見て

誤字多すぎっすね、さーせん。
あと、席に関しては口田くんを一番後ろにさせていただきました。ごめん!!口田くん!!


USJ事件後。

僕達は1日臨時休校となった。

その時に僕は家で今後についてを考察していたのだが、唐突に郵便受けに何かが入った音がした。

薄着ではあったが外に出て郵便物を見てみると、なんと雄英からのもので、自然と顔が強張る。

飯田天哉様。相澤消太。そう手書きで書かれた封筒を丁寧に開けた。

 

 

 

急な連絡、すみません。

ですがとても重要な内容ですので急遽、送らせていただきました。

 

明日から、特別な生徒を一年A組にひきいれます。

その子の名は13号。中学一年生と思われます。

何故その子を入れるかというと訳がありまして__

 

 

 

 

相澤先生にしては丁寧な文章で書かれているそれは、息を飲むような内容だった。

まず、名前が13号という時点でおかしい。

 

『名前で呼ばれると反応が遅い』ー呼ばれたことが少なかったのか

『睡眠時間が少ない』ーそれほど自由がなかったのか

『おそらく閉じ込められていた可能性』ーあぁ、何故そんなことができるんだ。

 

同封された少年の制服姿は生地が余っていて、どれほどに痩せているかがわかった。

それよりも目立つほど、少年の…いや、13号くんの目には光がない。

 

 

 

 

 

 

つきましては、13号に交友関係を持たせること、

生徒達には傷ついた心を治す道徳的な実習を含め、13号を一年A組にいれることを決めました。

 

 

 

 

 

 

よし、と意気込み、登校したのが今日。

会話のパターンはある程度考えてきた。

自己紹介からして色々とアウトだが恐れることはない。あわよくばその名前をきちんとしたものに変え、誕生日もつくりたいところだ。

 

というよりなんだ、迷惑をかけないって。

小さな子は迷惑をかけてなんぼだ。

 

 

「初めまして13号くん!ところで今何歳なんだい?」

 

相澤先生が話をしていいと言った瞬間。

僕は良しと言われた犬のように、一目散に13号くんのところへいった。

 

ずっときになっていた、中学一年生だと”思われる”。

 

 

「え、えっと…飯田くん、ですよね?僕は詳しく知らないんですけど…中学一年生の勉強は終えました!」

 

 

偉いでしょ、とでも言いたげな13号くんに、僕は考える。

やはり、自分の年齢を把握していないのか…それも環境のせいなのは間違いないが、自分に関して無関心なのをどうにかしないとな…

 

「名前覚えてるの?すごーい!」

 

 

能天気な芦戸の声で気づく。

そうだ、彼は僕の名前を言い当てた。

 

「楽しみで、覚えました」

 

そう言ってはにかむ13号くんに、僕は俄然やる気を出す。

絶対に、この子を助けなければならない。ヒーローなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英体育祭。

それは、もっとも重大なもので、これで就職先が決まるかもしれない。

 

だからこそ、僕は手をあげて質問した。

13号くんは出るのか、出ないのか。

 

 

すると相澤先生は目を細め、出ないと答えた。

それじゃあ13号くんは蚊帳の外。寂しいんじゃないのかと思うと、相澤先生はすかさず、13号はサポートだという。どういうことだ?プリントには彼は救助が得意とかいてあるが、個性については書かれていなかった。仲間になるとして、個性の把握は必要なので追質問をした。

 

 

「見る方が早い。13号、こっちへ来い」

「はい」

 

返事をする彼の横顔は整っていて、丁寧な動作と光のない目も相まって、機械のように感じた。

 

そうやって前に出た13号くんの目の前に、相澤先生はゴミ箱のゴミを落とす。

そして、目配せで個性の使用を促した。

 

 

ごく自然な動作で13号くんの細い腕が前に出される。

そして紡がれた言葉は___

 

 

 

「ブラックホール!!」

 

 

 

は!?

 

 




13号「両手出す方がやりやすい」

制服姿ミスりました

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放課後の13号

なんかもう13号って勘違いしてる主人公でいいんじゃないかって…僕の頭の中で悪魔が…
うう…原作入ったらやりずらいな…


「何事だぁ!?」

 

原作どおり、教室のドアの前には人だかりが出来ていた。

因みに、原作に出ていない所謂モブの方々は人見知りの対象全開なので、いつの間にかある程度仲良くなっていた轟の後ろに隠れとく。

 

轟が、怖いか?と聞いてきたが、僕が把握している原作のキャラと何も知らない人。それもドアの前でざわついている人たちなど人見知りにとって鬼だ。鬼。

とりあえず苦笑いで流しといた。ホラ、うまく話せない時に笑顔で押し切るよね!

 

 

 

「調子乗ってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり」

 

大胆不敵ってね。

というより鉄哲くんの目元すごいな…マスクみたい。

 

そのまま人混みを押し分けて帰ろうとする爆豪を切島が責めたが、見事かっこよく(?)返されてしまった。

そう言えば名言とか決め台詞の後ってちょっとシーンなるよね。

 

 

 

このシーンが短すぎたので二週間の記録(会話文のみ)

 

相澤

「…サルミアッキ食うか?」

「?いただきます?」

『やめとけ!!』

 

ひざし

「ラジオ出てみちゃう??」

「あ、USJ事件の謝罪ですか?(ブラックジョーク)」

「…シヴィー!」

 

セメントス

「オールマイトがあーだこーだ」

「そのあとにそーだどーだ」

 

オールマイト

「君が!!話は聞いている!(ガシッ」

「ひぃ!」

「ごめん!!」

 

飯田

「これから走るんだが一緒に行くか?」

「エッ」

 

緑谷

「おはよう13号くん!13号くんの能力ってブラックホールだよね?それってどこから出てるのかなもし遠くからでも発生させられるならブラックホールの時空や空間の歪みを活かして目眩しとかできるんじゃないかなでも(ブツブツ…」

「あ、えと、あ…」

 

麗日

「家族のためにヒーローになるんだ!!」

「すごいです。僕も見習わなきゃ!」

「お前はもう少しわがままを言え。」

「(相澤先生いつの間に…)」

 

「月が綺麗だな(意味知らない)」

「し、死んでもいいわ?(なんとなく)」

「え?(なんで急に死んでもいいって言い出すんだ?)」

「ん?(言葉遊びのつもりだったけどもしかしてホモって思われてないよね!?)」

なお、この勘違いは加速する模様」

 

爆豪

「…」

「…(気まずい)」

 

蛙吹

「わー!うみ!(この世界で)初めてうみ見ました!」

「…たくさん遊びましょ」

 

尾白

「この漢字なんて読むんですか?(演技)」

「あ、これはね…(尻尾ブンブン)」

 

葉隠

「!…急に頭撫でないで下さい!」

「ごめんごめんw」

この後怯えられないことを理由に13号の頭撫で係となる。

 

耳郎

「ん。」

「え?…ロックですね」

 

上鳴

「俺、馬鹿だからさー…馬鹿、だからさー…」

「…勉強、教えてくれませんか?」

「(о´∀`о)」

 

芦戸

「私、馬鹿だからさー!」

「勉強、教えてくれませんか?」

「(о´∀`о)一回やって見たかったんだよね」

「(既視感!!)」

 

 

 

 

 

 

 




13号らしいってなんでしたっけ(すっとぼけ)
ところで初期設定とだいぶ違う気が…気のせいかな、あは、あはは


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実況席の13号

お久しぶりです!
自分の絵がヘッタクソで笑えました!


「さーて実況していくぜ!解説アーユーレディ!?13号アンドミイラマン!」

「は、はい!」

「そんな意気込むな…無理やり呼ばれたからな…」

 

はいどうも、久しぶりでどうゆう風に描いていたかわからなくなってる13号です。

そしてなぜか今実況席にいる13号です!!

 

現在轟氏がトップ…しかしそれに立ちはだかるは入試の仮装敵、ロボ・インフェルノ!

あ、ちなみに僕の役目は個性の説明とか…あとは…

 

「各所に設置されたカメラロボが興奮をお届けするぜ!」

「後片付けは心配ありません!救助もご心配なく!」

 

勇気付けと保険とか保障ですかね。

一応マスコミの方々いるんで…抗議にならないように…

 

って、救助って言った瞬間下敷きになりましたね。

まぁ別に大丈夫って知ってるんですけど。

 

 

「死ぬかぁあっ!」

「1-A切島潰されてたぁー!!」

 

ここで空かさず個性の説明。

原作に書いてあったのをうろ覚えで言うだけで、相澤先生に褒められるから楽な仕事!

でも完全に個性を示した人しか説明してないよ!敵に知られたら厄介だからね。

 

「B組鉄哲も潰されてたー!ウケるー!」

「個性…だだ被りですね。」

「うるせー!13号!俺も気にしてんだよ!」

「すみません切島くんw」

 

ちょっと切島をいじったところで視点を他に写す。

正直こんな風景を見れるとは…漫画で読むのとは全然違うな…

 

 

「落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!ザ・フォール!!」

 

 

第二関門…うわぁ、綱渡りかぁ…しかも落ちたら絶対死ぬタイプだぁ。しかもなんだよこの規模の広さ。

 

「ここで補助役の13号くん会場入り!」

「行って来ます!」

 

僕もちゃんと仕事あるんだからね!

わかるかな…ナウ○カで出た空飛ぶ乗り物!

あれメーヴェって言うらしい。カモメって意味なんだって!

わかんない人はセグウェイが空飛んでるってのでおうけい。

…だいぶ違うケド。

 

「補助…?13号くんは一体何を…」

「僕は君達の補助だけじゃないよ!先生方のお手伝いさ!」

 

ここで13号のシンボル、宇宙服を装着。

ふっふっふ…そう、仕事とは…生徒達の邪魔のこと!

 

「さぁて!13号がステージ出口にダークホールを設置!こいつはシヴィー!このままじゃ突破する前にダークホールの餌食だぜ!」

「あの乗り物…本人はサクルと呼んで前日まで遊んでたよな」

「相澤先生!…コホン、でも僕の個性を止める方法があります!」

 

サクルの赤いボタンを押す。

そして出て来たのはコウモリ型の小型機械。

 

「このコウモリを倒した人はこちらの機械でわかるようになっています!コウモリを倒した人は僕、通しますが、倒してない人は通しません!」

『ええぇぇえ!!』



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雄英から見て

鼻水が止まらんぜよ!

あ、作者は頭の出来が悪いんで、
ブラックホールの近くだとサクルの音が聞こえないっていうのはゴリ押しして頂けると幸いです!
なお、ブラックホールの近くだと音が消えるっていう設定で行くわけではないので、あくまでサクルの音とブラックホールのどーたらこーたらの波長的なのがあって、サクルの音だけ消えるってことにします!(溢れ出る馬鹿臭)
「いや、ありえないだろ!」っていう人は、あくまで二次元と割り切るか馬鹿な作者を恨むかプラウザバックをお勧めします!


サクル、というのは鷹という意味だったか。

軽く作られた宇宙服を着て、くるくるとその乗り物に乗りながら赤いコウモリを操る彼は、無邪気に笑っているだろう。

 

この乗り物は彼のために作られた。

いや、改良されたと言うのが正しい。

空飛ぶ乗り物を開発したは良いものの、轟音、扱いづらさ、加えて大量の電力を使っているが、十分しか持たない効率の悪さ。活用は難しいだろうとお蔵入りになっていた所、いつの間にか遊びに来ていた13号が満面の笑みでこれにしたいと言った。

なんとか扱いづらさを改めたものの、轟音は増すばかり。

諦めてもらおうとしたとき、どうやら近くにブラックホールがあることで轟音は収まることが判明。この体育祭でサクル1号のデビューとなった。

 

因みに、電力はその系統の個性から少し貰ってきた。

……誰かとは言わないが、13号の頼みを断れない人だ。

 

 

「赤いコウモリはカメラだから、壊さないでね!」

 

 

さて、このゾーンには固定カメラが10台、そして今13号が操っているカメラが一台ある。

一部の教師は、固定カメラから目を移して先程起動した13号カメラを見た。

 

 

 

そこに写っていたもの。

氷柱をつたった先にいる轟、そしてカメラは移動し、轟の後ろ姿と派手な音をたてて壊れるコウモリ。

無重力になった球を投げる麗日、爆豪の隣を通り、瀬呂を一周、高く飛び上がった尾白、その下の拳藤を絶妙なアングルで写す。遠距離に向かない飯田と切島、峰田が、切島が硬化し踏み台に飯田が峰田を抱え高く飛び、峰田がもぎもぎで3つ仕留める協力態勢でクリアした所をカッコよくとらえている。

 

躍動感が半端じゃないし、中々近いところまで行く。

なんなら足と足の間を通る。

 

 

…アニメのOPかよ、と映像を見た人は思ったらしい。

 

もともと、これは遠距離の攻撃手段の確保…つまり個性や周りの物の活用、他の者との協力などについてPRつもりだったのだが…カメラロールがうますぎてアクション映画に選ばれそうである。

 

13号は、リモコンを真剣に操作している割にちゃんとブラックホールを作ったり消したりしている。

中々に器用だな、と思いながら相澤はマイクの実況をBGMに緑谷の動向を探る。どうやら、パチンコを見つけたらしく、石を入れて飛ばしているが大きさ的に石ごときで壊れるようなものではない。

だからといって、大きな石もない。

これは詰んだか…?と思っていると、緑谷はパチンコを投げた。ギリギリ壊れたらしい。パチパチと拍手をして13号は先へ通した。

 

 

障害物競走が終わると、相澤は13号を褒め、客席や会場裏などで自由に過ごして良いと言い渡した。

13号について様々な考察が世間で出回ったのは、また別の話…




体育祭編の後はオリジナル展開ちょい入れてまた戻る感じですね多分…
まだヒロアカ漫画1巻も持ってないんで…


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