ダンガンロンパ –救世主の偶像と絶望の高校生– (有楽 悠)
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ようこそ絶望学園

実はここ最近で一番力を入れてる二次創作です
神さまの言うとおりの方は神罰ババ抜きを1ターン目から全部書き直してるのでしばらく更新されないかもしれません()


「ボクがどうやら希望ヶ峰学園に超高校級の幸運として選ばれたみたいなんだ。」

 

二宮飛鳥のその声は346プロの事務所に一つ

静かに響いた。

 

「……えぇ!?」

「希望ヶ峰学園ってあの超高校級のってやつのか!?」

「あぁ、だからさっき『超高校級の幸運として選ばれた』って言ったじゃないか。」

「それ…冗談じゃないんだよな?」

「ボクがそんなくだらない冗談を言うような人間じゃないって事くらい分かるだろう? プロデューサー。それにうちの事務所にも何人か…」

 

まだ状況が飲み込めないプロデューサーが再び動く前に飛鳥に抱きついて来たのは神崎蘭子だった

 

「我が友よ! よくぞ神の呼び声に応えた!(流石です飛鳥ちゃん!)」

「ありがとう蘭子… でもそんなにくっつかれたらボクが動けないだろ?」

 

蘭子に抱擁されて身動きの取れない飛鳥をプロデューサーが温かい目で見守る

 

「それじゃあ事務所を上げて祝わなきゃな。」

「そんな…大袈裟だよプロデューサー。」

「ただいま…」

「おかえり、凛 なんと飛鳥がな?」

「そんなに大袈裟にしなくて良いって言ってるだろう? 蘭子も言ってやってくれよ。」

「今宵は宴だ!(今日はパーティです!)」

 

この時はまだ希望ヶ峰学園に

全世界に起こる惨状を誰も知らず、

二宮飛鳥という救世主がこの世界に現れるということも誰も知らない。

 

_________________________________________

 

「…ここは……」

 

飛鳥は学校の教室のような場所で目を覚ました。

 

「確か…希望ヶ峰学園に入ろうとして……」

 

1人もいない部屋を探索しようとすると、さっきまで自分が座らされていた席の机の上にある置き書きが目に入った。

 

「『入学あんない』…? オマエラ? …悪質ないたずらか?」

「……誰もいないみたいだしとりあえず体育館を探してみるとするか…」

 

体育館は目先にあった。

垂れ幕にはしっかりと『私立 希望ヶ峰学園 第78期生 入学式』と書かれている。

そして周りには14人の新入生。

 

「お前もここの新入生か?」

「僕たち…みんな希望ヶ峰学園の新入生なんだけど…」

「ボクは二宮飛鳥…色々あって遅れてしまって許してほしい。」

(どの人もネットに乗ってた通りの”超高校級”の高校生達だ…)

 

周りを見渡す飛鳥の前に現れたのは

 

「あの…アイドルの二宮飛鳥ちゃんですよね?」

「舞園さやか…超高校級のアイドルだったね。」

 

超高校級のアイドル『舞園さやか』だった。

飛鳥と彼女は過去にラジオでゲストとして呼ばれたことがある程度だったが、この訳のわからない状況の中で例え一度でも会ったことがある人がいるというのは言葉にできない謎の自信を生ませる。

 

「まさか国民的アイドルのキミがボクの事を覚えてくれているとはね…」

「勿論じゃないですか! 特に飛鳥ちゃんなんて最近はグングン人気になって…私達のグループだってすぐに追い抜いちゃうんじゃないですか?」

「お世辞だったとしても嬉しいよ。」

「おい いつまでじゃれ合っている? さっさと本題に入るぞ。」

「!」

 

突然眼鏡をかけた男が声をかけてきた。

 

(彼は…確か十神白夜だったかな?)




今更修正入ります
全く更新されていないので途中で諦めたように見えているかもしれませんが、2018年8月31日現在、年表も使いながらなんとか矛盾を消す作業に必死でございます()
74期生とか月光ヶ原さんとか頑張って出してあげようかなと思ってます


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超高校級

お久しぶりです(一年ぶり)
今日も元気に投稿してまいります


「おい いつまでじゃれ合っている? さっさと本題に入るぞ。」

「まず…全員が気を失い気がついたら校内にいた……という事で間違いないな?」

 

金髪に眼鏡をかけた容姿端麗な男が超高校級の御曹司『十神 白夜』

飛鳥が寝ている間にここにいる全員のリーダー的立ち位置になっているようだ。

 

「こ これじゃまるで監禁じゃない…」

 

黒髪の長い三つ編みおさげに眼鏡 さらに黒を基調としたセーラー服を着ている少女が超高校級の文学少女『腐川 冬子』

恋愛小説のベストセラーを生み出したそうだが、その手の小説に疎い飛鳥は名前を聞いたことがあるのと、鷺沢文香が彼女の小説に興味を示していたこと程度しか知らない。

 

「みんなも同じような状況だったのかい?」

「それに… みんな持ってたものがなくなってるんです。」

(…ボクのエクステは取られてないようで良かったよ)

 

自分の『ささやかな抵抗』が奪われていないことに少し喜びを感じてはいるが、それと同時にこの事件のようなものの雲行きの怪しさも感じる。

 

「あたしのケータイどこよー?」

 

ボリュームのある金髪ツインテールにウサギとリボンの髪留め、着崩された衣服が特徴的な少女が超高校級のギャル『江ノ島 盾子』だ

彼女はファッション雑誌の読者モデルということもあり、何度か見たことがある。

雑誌で見た時よりはそばかすの他、地味さが少し目立っているような気がするが……

加工の力ということだろうか。

 

「ぼくのPDAもなくなってるよ…」

 

小学生にも見えるほど小柄な茶髪の少女だろうか?

動きが小動物的で心なしか346プロダクションにいる緒方智絵里とも似ている

超高校級のプログラマー『不二崎 千尋』

この歳にしてもう数々の革新的なプログラムを作っているらしい

 

「僕の『外道天使☆もちもちプリンセス』のぷー子グッズも消失しました‼︎」

 

肥満体が一際気になる尖った髪の毛の男が超高校級の同人作家『山田一二三』

過去に高校の学園祭で総計一万部に達する程同人誌を売り上げてなんとかかんとかと荒木比奈が言っていた事を聞いている

そういえばサインが欲しいとかなんとか言ってたっけ……

 

「つかさ! ここ雰囲気ヤバくね!?」

 

アクセサリーを多数身に付け、派手な外見をしている赤髪の男が超高校級の野球選手『桑田怜恩』

本人がミュージシャンになりたいと言っていたのを姫川友紀が『キャッツにきたら大活躍出来るのに!』と事務所で大声を出していたのでどちらかと言うと印象に残っている

 

「オレのいた鑑別所みてーだ」

 

金髪リーゼントの三白眼

襟元の異様に高い長ランや「暮威慈畏大亜紋土」の族章が目立つ不良のような男が超高校級の暴走族『大和田 紋土』

向井拓海が憧れてるとかなんとかという噂が流れていたような気がする

 

「窓の鉄板… 我の力でもビクともせぬ…」

「学校側の用意したイベントだべ? シケた顔すんなって!」

 

男性とも間違えかねない隆起した筋肉質な肉体が特徴的な褐色の女性が超高校級の格闘家『大神 さくら』

中野有香が憧れていると言っていたが、彼女のファンはきっとここまでは求めていないだろう

そしてマイペースな事を言っている巨大なドレッドヘアーと無精髭は目立つ男が超高校級の占い師『葉隠 康比呂』

堀裕子がサイキックが何とかで葉隠康比呂も仲間だとか何とか言っていたことは知っている

 

「そんな暢気で大丈夫なのかなー。」

「うむっ! 真剣に議論したまえっ‼︎」

「ジタバタしても始まらないのは確かですが…」

 

スポーツ焼けした褐色肌と上向きに曲線を描いた結髪の女性が超高校級のスイマー『朝日奈 葵』

日野茜は、彼女の事をとても凄いと言っていた気がする。

髪型は逆立った黒い短髪。目力が強く、太く鋭い眉毛と渦巻き模様の赤い眼が印象的な男は超高校級の風紀委員『石丸 清多夏』

確か346プロダクションにも冴島という風紀委員的アイドルがいた。

どうしてこうもあのプロダクションは個性的なアイドルを数多く輩出するのだろうか……

巨大な縦ロールとゴスロリが目立つ少女は『セレスティア・ルーデンベルク』というらしいが…正直、日本人な気がしてならない。偽名なのではないだろうか。

ちなみに346には、元ディーラーの兵藤レナというアイドルがいるのだが、彼女もかつてセレスティアに大負けしたと言っていた。

 

「……?」

 

その時、二宮飛鳥はある少女に気を留めた。

 

(誰だ…ネットには載っていなかった様だが……)

「何?」

「いや、何でもない 君に似たような人間(ヒト)を知っていたからつい、ね……」

「アー マイクテスッ マイクテスッ!! 聞こえてるよね?」

 

突然、体育館内に放送が鳴り響く。

しかし、誰かがその疑問を口に出す暇すら与えず更なる事態へと変わっていく。

 

「オーイ 全員集まった⁉︎ じゃ そろそろ始めよっか‼︎ パンパカパーン!!!」

 

そして目の前に現れたのが

 

「みなさんこんにちは‼︎ ボク モノクマです‼︎ お前らの…この学園の…学園長なのだッ!!! ヨロシクねっ!」

 

白と黒で彩られた小さなクマのヌイグルミ。

モノクマと名乗る『物』の話はとても現実離れしていた。

だがその中でも一番衝撃的だったのはやはり

 

「誰かを殺した生徒だけが“卒業”となりこの学園を出られます!」

 

自分たちがこれからこの学園でコロシアイをしなければいけないということだろうか。

 




ちょっと説明が多すぎる感もありますが、やっと本編スタートですね
早速次回から番外っぽい話も同時に進むんですけど()


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ミキワメロ(非)日常編

FGOのイベントを周回していたら遅れました
言い訳は申しません
エリザも…イバラギンも…酒呑ちゃんも…否、シトナイでさえも……俺が守護らなければならぬ
と言うわけで物語が急変する第3話どうぞ


「これは……」

 

時は『少し』遡る。

希望ヶ峰学園74期生であった一ノ瀬志希は78期生のリストを見ていた。

その中の『誰か』を見た瞬間、志希は確実に何かを感じた。

 

「ふーん……」

 

一ノ瀬志希は見慣れた白衣を着ながら『とある人物』に電話を掛ける。

それは共に希望ヶ峰学園で一学期を過ごした友。

まぁ一学期だけで飽きてしまった志希はそれ以降あまり関わりがなかったのだが。

 

「久しぶりに会いたくなっちゃってさー、今から希望ヶ峰学園行っていい? 今先生してるんだよね?」

「え、いきなりね志希ちゃん…でも」

「ありがとー! すぐ行くね‼︎」

 

声を遮り電話を一方的に切ると、そのままの勢いで事務所を出る。

 

「プロデューサー、ちょっと大事な用事が出来ちゃったからレッスン休むね? …ま、今は営業だからいないけど♪」

 

一ノ瀬志希の暴走を止める者は今。

この事務所にはいない。

 

_________________________________________

 

入学式が終わった後、ボク達は視聴覚室に向かっていた。

モノクマから渡された『()る気が出るビデオ』を見る為だ。

 

「これで再生、と……」

 

直後、

二宮飛鳥の眼前に広がるは346プロダクション。

その事務所に他ならなかった

 

「おめでとう、飛鳥!」

「我が友よ、機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)が定めし其の運命を己の足で歩くが良い‼︎」

「後ろにも事務所の皆…応援してくれていることは有難い。 ボクの輝きを……」

 

調子が戻り、いつものように言葉を紡ぎかけていたその時。

画面は暗転し、自体は急転する。

 

「皆が…いない…… ソファもボロボロだ……‼︎」

「さてここで問題です‼︎ 346プロダクションに一体何があったのでしょうか⁉︎ 乞うご期待‼︎」

 

正解は“卒業”の後という文字だけが画面に浮かび上がり、そのまま皆の姿が戻ってくることもなく光は落ちた。

 

「これが殺しの動機ってことか……」

 

確かにこんなものを見せられてしまえば外の世界のことを知りたくなってしまう。

そんな欲求を必死に抑えながら二宮飛鳥は自分の部屋に戻ろうとする。

が、その直線に倒れこむ者がいた。

 

「嫌ッ‼︎」

「大丈夫かい⁉︎ 舞園さん!」

 

絶望に直面し涙する彼女を

飛鳥はただ慰めることしかできなかった。

 

_________________________________________

 

「ちさちゃん久しぶりー♪」

 

一ノ瀬志希がブンブンと大きく手を振る。

その先にいるのは雪染ちさ。

同じ希望ヶ峰学園74期生の友であった。

 

「いきなり『会いたくなっちゃった』なんて……何かあったの?」

「ちさちゃんに隠し事は出来ないかー♪」

 

志希が無邪気に微笑むと、思わず雪染もつられて笑ってしまう。

 

「…それで、志希ちゃんは何しに来たの?」

「えーっとね……78期生に江ノ島盾子って子いる?」

「多分いるとは思うけど…ごめんなさいね、私は77期生の担任をしてるから深くは……」

「いたー♪」

 

気付くと一ノ瀬志希はもう目の前にはおらず。

雪染の遥か後ろで『江ノ島盾子』と思わしき人物に向かって手を振っていた。

 

「もう、ちょっと志希ちゃーん? 」

「ごめーん♪ ちょっと用事が出来ちゃったから近いうちにまた会おうねー♪」

 

それだけ言うと一ノ瀬志希は江ノ島盾子の手を握ってまた何処かへと消えていってしまった。




ちなみにシトナイは引き当てました。
今さら…アンタの霊基を引き当てたんだ………


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ゼツボウノコウテイ≠キボウノヒテイ

あくまでもifであり、希望を肯定しない私なりの解釈なんで気に入らないと思いますがすいません(無能)


「何で私たちがこんな目に遭わなきゃ行けないの⁉︎」

 

舞園さやかが涙を散らしながら力なく叫ぶ。

だが、誰も何も言い返さない。

誰もがその考えに同意しているからだ。

誰もが不安を抱えているからだ。

誰もが負の感情を

この場に持ち込んでいるからだ。

この場に絶望を……

 

「舞園さん…」

 

絶望するな。

希望を持ってくれ。

ボクがその時まで観測者で。

キミを守護(まも)りきると。

決してそう言い切ることなど出来なかった。

自分だってその感情を少なからず抱いてしまったからだ。

そんな添加物に満ちた言葉を言ったところで不安や逆上を煽る事にしかならないと言う事は分かっていた。

しんと張り詰める視聴覚室。

みんなが静かに

俯きながら

まるで他者の空気など全く考えないように

ボクと舞園さやかの二人の空気を読むかのように

居なくなってしまった

ふたりぼっちの視聴覚室。

 

「その絶望……」

 

だからこそボクは言える。

絶望を抱いた者でも言えることがある。

絶望を抱いた者だからこそ言えることが、

ある。

 

「一緒に背負わせてくれないか」

「え…?」

 

あまりにも平凡で

それでいながらあまりにも非凡な台詞

舞園さやかにはその言葉は予想外だったようだ。

絶望を埋める着色料(ミエハリ)ではなく。

絶望を紛らわす添加物(クチサキ)ではなく。

絶望を共有(シェア)するという選択。

舞園さやかはつい口にする。

 

「…取り払ってはくれないの?」

「正直に言おう。 それは不可能だ。 少なくともボクはそんなことができるほど出来た人間では無い…だからこそ、一緒に背負おう。 それならボクでも出来るから」

 

無という時が流れ

舞園さやかが笑いだす。

 

「ふふふ、一緒に背負ってくれるだけなのね」

「あぁ…無力ですまない……」

「ううん、嬉しい。それにしても一緒に背負うだなんて…ふふっ。 飛鳥ちゃん、面白いわね」

 

そう言いながら舞園さやかが二宮飛鳥の頭を撫でる。

二宮飛鳥当人は素直に頼ってくれることに嬉しさは感じているが、頭を突然撫でられると言う行為自体には若干動揺をしているようだ。

 

「ま、まぁ一先ず他の脱出方法をみんなで探るとしようか…」

「えぇ、そうね」

 

二人は、話しながら視聴覚室を出ると、そのまま二手に別れた。

 

_________________________________________

 

「うぷぷぷ…」

 

先程まで誰もいなかった視聴覚室には『モノクマ』がいて。

そんな笑い声だけが響いていた。

 

「さぁさぁ…最初の犠牲者は誰かな……?」




個人的には引き上げるより共倒れの方がこう言う歪んだのには似合ってると思ったので。
明日か明後日くらいにでも次は上げておきたいと思います。


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