円堂ハーレムの崩壊の悲しみを減らす為 (ておちん)
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プロローグ

 

 

 

 

 

視界が暗転した。

 

 

 

 

 

 

碌でもない俺の16年間が、鮮明に頭の中で流される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両親が不慮の事故で死んだ時

 

 

 

 

唯一の心の拠り所を得た時

 

 

 

 

ペットのネズミが死んだ時

 

 

 

 

育てたトマトをかじった時

 

 

 

 

はじめて彼女が出来た時

 

 

 

 

 

はじめてシャー芯を折った時

 

 

 

 

 

友達とのどうでもいい雑談で盛り上がった時

 

 

 

 

 

 

今まで感じた様々な感情が、

喜怒哀楽が一瞬のうちに自分に襲いかかる。

 

 

 

 

 

 

やり場のない怒りが。

自身の無力による悲しみが。

表現しがたい苦しみが。

 

そして何より____________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世に生まれた喜びが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徐々に意識まで薄れているのに気づいた。

 

 

 

 

そして察した。

この状況が、属にいう走馬灯というものなのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は、"死ぬ"のだと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・

 

 

 

 

意識が戻ってから、数日が経った。辺りを見渡すことが叶わず、手足が小さ過ぎて不自由に感じる。話す言葉も意味不明になってしまっている。この非日常的な状況を必至に考えた結果、

 

 

 

自分が転生したという結論に至った。

 

 

 

やっと光に目が慣れ、親の顔を見ることが出来た。

 

母の名前は"信野 梨紗"と言う。

黒いセミボブと黄色い目そして褐色肌が、なんともたまらない健康的なエロさをだしている。

16にもなって女性の乳を吸うのは、性行為の時以外ないと思っていたが、うんたまらない。

決して大きいわけではないが、寧ろ小さいがこの美貌で欲情しない人はいない。父には申し訳ないが致し方ないことだ。

 

父の名前は"信野 大吾"である。

清楚でエロい最カワな母のハートをどうやって射止めた分からない程フツメンだ。ザ日本人って感じな男性だ。

仕事帰りに汗だくになって病院に毎日来ることから、とても優しい性格なのはわかる。

しがないサラリーマンの全力の愛情を感じている。

 

 

 

しかし暇だ。美女に抱えられ続ける日々も悪くないが、まともに手足が動かない。ゲームが出来ない。うんすごく暇なんだよ。

よく考えてくれ。

弱小サッカー部の部員でゲーム三昧な人生を歩んだ人間が、3日ゲームから離れたらどうなる?

"昔のゲーム"をやりながら歩いていて、事故ったのだ。以前やっていたとしても、積みゲーが出来ない俺が3日も進行しないのは我慢できない。

とにかくこの意思を伝えたいんだ。

 

 

 

 

 

 

そんな俺、満0歳(精神年齢16歳)の

"信野 亮"の意思表示を見ていてくれ

 

 

 

....いくぞ

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、あなた。亮が私の乳首摘まんで引っ張ってるんだけど。ふふ、あなたに似てお盛んなのね?」

 

 

途端父が鬼の形相でこちらを向いた。

 

 

「なっ!亮!ママのお【ぴぃー】は俺のもんだ!くっ、母乳は免疫力をつけるため必要だからやっているが、それ以上は許さんぞっ!」

 

「あらあら、言うじゃない。あなた...」

 

「んふふ!亮は俺たちの愛の結晶だが、俺の梨紗への愛は亮1人では語れないのだよ!」

 

「....じゃぁ、もう...2人目を.....か、考えてるの?」

 

「.......いっ!!?」

 

「もう......ばかぁ」

 

 

 

 

......................え、何なんこのラブコメ。(キャラ崩壊)

 

こちとら赤ちゃんプレイしてんのに、肝心な息子がまだ機能してないんだ。ムラムラは感じるのに、勃起しないなんて生殺しですはー!

 

しかもまだ俺の挑戦は終わってないと言うのに.....

 

諦めたら試合終了だ!

 

 

 

.....もう率直に言ったろ

 

 

 

「あら」

 

「ん?どうしたのママ?」

 

「あなた、亮が」

 

「ん?」

 

 

手を離して、お【ぴぃー】を二回叩く。

すると両親が俺に注目した。....チャンスだ。

 

ここで決めなきゃ男じゃねー!

 

 

「.......いあぃあいうぇふん、あいあいおー」

 

 

「「.......は?」」

 

 

「いあぃあいうぇふん、あいあいお!」

 

 

「「..........................?」」

 

 

「っち、察しろぉーっ!

 

 

 

 

 

イナイレやりたいっつってんだよっぉっぉぉ!」

 

 

 

 

「「‼︎‼︎しゃ、喋ったー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後両親は気絶し、俺が喋った事は夢として受け入れたようだ。まぁ生後3日の奴が喋ったら、そらホラーだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・

 

 

 

 

6年の月日が経った。

 

 

この世界に転生して様々なことに気がついた。

父はサッカーのある選手のファンであった。その人物は俺が生前やっていたゲーム、イナズマイレブンである。

その主要人物、て言うか悪役の父"影山東吾のファンだったのだ。その事柄から察したのだ。

 

 

 

ここはイナイレの世界であると。

 

 

 

興奮した。

高2ながらイナイレをやる奴はいないと思われるが、久しぶりにやるとたまらない。特にマネージャー!円堂時代の女性陣は充実しきっていた。ツンデレお嬢様、記憶喪失な幼馴染、世話焼きっ子、ハイテンション眼鏡っ娘。ヘタなギャルゲーより可愛い子が揃っておる。可愛い子が.........

 

 

うぉぉぉぉぉっ!

イナイレの世界に転生したって事は、美少女達と会えるって事だよな!?キャラが数千字程度変わった気がするが気にしないでおこう。

 

だがしかし、彼女達の不満な点がある。

天馬時代に円堂はその中の1人しか選ばなかったのだ!世話焼きっ子に関しては、映画で円堂と彼女との孫が出ているのに、アニメではアメリカの彼氏とラブチュッチュしているのだ(注:してません)。実に不敏でけしからん。俺はみんなに幸せになって欲しかったのだ。

よって1つの打開案を出す

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が数人もらっても...いいですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

なにこの提案天才!自画自賛してしまうほどに。

 

 

そうと決まれば接点であるサッカーをせねば!

サッカーは純粋に好きだし、必殺技とか打ってみたい。超次元補正で前世のサッカー選手が使ったワザを真似してみたい。後者は通じないだろうがね。かっこいい技使えば女の子達にチヤホヤされるし。モブでも可愛いのがアニメの常識である。

 

一番の問題なのが、俺は東京住まいではないと言う事だろう。

しかも、小学校から高校まであるエスカレーター式の学校なのだ。山梨在住なので行こうと思えばいけるが、本格参加はシーズン2か3になってしまうのだ。

接点がそこまでないと不安になってしまう。

 

 

取らぬ狸の皮算用

 

 

緑川ではないが、今からどうこう考えてもしょうがない。

 

 

 

力をつけてエイリア学園や世界相手に遜色ないレベルまで持ち上げてみせよう。

では締めに言わせていただくとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

「サッカーやろうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね亮くん。

うちの学校、野球が主流なんだ」

『うんうん』

 

「!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 




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エイリア学園編
1話


サブタイトルを1話か2話、どっちにするか2日悩んだ俺氏






2期の奈良後からスタートです


 

更に7年の月日が経つ。

 

依然俺は、野球バカがひしめくこの学校で、1人虚しくボールを蹴っている..... うん、マジで、1人.....

 

 

 

いやおかしぃっ!こういう転生者は!幼馴染の可愛い子や、同じ趣味を持つ親友とか、お隣の綺麗なおねえさんと青春するもんだろ!?

なんでイベント起きないの?なんでぼっちなの?サッカーは1人じゃ出来ないんだよ?これじゃあ円堂達とサッカーできないじゃん!

この前ニュースでやってたよ、雷門中が40年ぶりに全国制覇したって。エイリア学園の襲撃も報道されてた。今頃日本全国を回っているだろう。

 

 

............

 

 

 

 

 

 

 

なぁ☆のぉ☆にぃ☆Da!

 

 

 

近頃県内では、『孤高の帝王(笑)』なんて呼ばれてるんだぁ?学校内では「残念系イケメソ(大草原)』だぜ?悲惨だろ?笑えよ、ぐすん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、くだらないことを考えながら、学園の敷地内の公園につく。そこでは、小学生のガキがボールを蹴って遊んでいる。この学園では珍しい光景だ。どうも、彼らの世代は円堂たちに感化されている様だ。俺もそうだ。死生前w(前世)では、よく皇帝ペンギン一号で足を痛める佐久間の真似をしたものだ。

 

すると、ガキ一号がこちらに気づく。因みにガキXまでいる

 

 

「あぁ!ココウのにぃちゃんだ!」

 

「おいこら一号、その呼び名ははいい加減やめろください。お前のかーちゃんにものっそい目で見られたんだぞ」

 

 

一号の後に続いてかなりの人数のペンギン(ガキ)が集まってきた。おおよそ十人ぐらいだろう

 

 

俺は、同じ学年でサッカーする奴がいないため、ここ二2年はこいつらと練習しているのだ。年齢差はあるものの2対11くらいの人数差があれば互角に戦える。既にデビルバーストを撃てる(唐突)俺氏相手にであるからよほどのモノだといえよう。この状況は少々誰かと似ていると思うが、気のせいだろう

 

 

「ココウのにぃちゃん、なにぼーッとしてるんだよ!」

 

「しぃー!今お兄ちゃんは自分に浸ってるんだから邪魔しちゃいけないよ」

 

「一号うるさい、X号ちゃん?どこでそんなこと覚えたの?お兄ちゃん、そんな子に育てた覚えないよ」

 

「じゃーにぃちゃんも一号っていうのやめてよ!なぁーX子?」

 

「X子はやめろクソ短小包茎野郎が、下に毛が生えてから出直して来い」

 

「もうお兄ちゃん怖いぜ」

 

「そろそろ喧嘩やめようよー」

 

「はいはい、そうだな3号。じゃぁー

 

 

 

 

 

 

   サッカーやろうぜ!」

 

   

 

 

 

 

 

こんな、他愛無い日常を過ごしていると、遠くない場所から爆発音が聞こえてくる。

 

 

 

 

 

上空には、抹茶ソフトクリームのような頭の男が、黒いボールを無作為に蹴とばしている姿が見えた。

円堂たちと対面する数分前の出来事である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【約一時間前】

 

 

 

『山梨...?』

 

 

イナズマキャラバン内に声が響く。

瞳子監督が顔色一つ変えずに言葉を返す。

 

 

「ええそうよ。占見得学園に襲撃予告が来ているの」

 

 

鬼道が顎に手を当て語を放つ。

 

 

「占見得学園か」

 

「鬼道知っているのか?」

 

「国内でもそこそこ学力と野球の名門学校だからな」

 

『野球?』

 

 

皆が首をかしげる。

 

 

「ああ、しかし不思議だ。あそこにはサッカー部がないはずだが」

 

「サッカー部がないっ!?何でそんな学校をエイリア学園を襲撃するんすか?」

 

 

コンピューターを弄り終えた音無春奈が答える

 

 

「......孤高の帝王」

 

「え、音無さん今なんて?」

 

「孤高の帝王です。サッカー部が無い占見得学園で唯一のストライカー、だそうです」

 

「サッカー部が無いのにストライカーでやんすか。部活じゃなくて外部のチームに所属しているってことでやんすかね?」

 

「そうじゃ無いみたいです。ただ....」

 

「ただ?」

 

「奇妙な噂がありまして....」

 

「噂?」

 

 

キャラバン内が静まり返る。ただただ、雷門イレブンはこれから会うであろう謎の人物についての話に耳を傾ける。

 

 

「フットボールフロンティア出場校ほぼ全ての学校と戦っています。雷門中が戦ってきた、尾刈斗中、野生中、御影専農、戦国伊賀島中、千羽山中、木戸川清修中などのチームとも戦っています」

 

「あいつらと!?」

 

「でもさっきチームに所属してないって」

 

「.....1人で戦ってきた様です」

 

『1人で!?!?』

 

「ええ.......しかし驚くべきことは、それだけではありません」

 

「っ!まさか!!!!」

 

「戦ってきた全ての相手に対し、10点以上の大量得点をとり、無失点で勝っています....」

 

 

異常な事実に全員が身ぶるいをした。

二つ名に名劣りしない実力を持っている事を知り、豪炎寺が居ない今、攻撃力が不足している雷門にとって頼もしい味方になるであろうと期待する。

全国に立つチームに対し1人で戦うなんて、申し込む時点で不可能だ。点が入っている以上、キーパーとフィールドプレイヤーを両立しているのだ。

 

 

戦国伊賀島中のスピード。

 

千羽山中の無限の壁。

 

木戸川清修のトライアングルZ。

 

 

その全てを圧倒したのだ。

 

それを30分ハーフ行う。

 

驚異的シュート力、ディフェンス力、スタミナ、スピードがあるのは間違いない。

 

そして雷門イレブンが、自分達の存在価値について考え、萎縮するのは想像に容易い。

皆期待と焦燥のダブルパンチに打ち伏せられている。

 

 

そんな中、

 

「おもしれぇな、そいつっ!」

 

『え?』

 

 

この男、円堂 守 は例外であった。

 

 

「だって1人であんなすげー奴らに勝ってるんだぜ?そんなやつとチームになったらエイリア学園に勝てるかもしれないし、絶対楽しいって!あ、でもそいつの本気のシュートを受けてみたいな!

くぅぅー!楽しみだぜっ!」

 

 

皆が呆然ととした顔で、堂々と腰に手を当て、もう一方の手でガッツポーズをとる男を見る。戸惑いを見せない円堂に、雷門夏美と木野秋、そして財前塔子が微笑みをこぼす。

 

 

「そうね、流石円堂君だわ」

 

「うんうん!会えるといいね!」

 

「あははっ!ほーんとサッカーバカだなぁ!」

 

 

 

 

1人の伝説と、3人の女神によって雷門に笑顔が戻るのであった

 

 

 

 

「よぉ〜しっ!『孤高の帝王』を見つけるぞ!」

 

『おぉー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ1人の女性以外.....

 

 

【瞳子サイド】

 

「(え、孤高の帝王?誰それ?え、仲間にする流れになってるんですけど。どうすんの?てか名前wぷふっ!w草不可っw

 

 

 

 

 

............マジどうしよう)」

 

 

 

 

 

 

 










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2話

モチベはUAと評価と感想。

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大きな爆発音が聞こえる。

雷門中破壊からの期間を考えて、十中八九レーゼ率いるジェミニストームだろう。

 

しかし不自然である。エイリア学園は、サッカー部がある中学校に試合を申し込み、試合に勝った後に学校を破壊する。占見得学園にサッカー部はない。まず俺との試合すらしていない。襲撃される理由、条件が整っていないのである。

 

 

更に雷門中が来る可能性は、アニメやゲームの知識の中では皆無である。

 

俺が行ってどうにかなる問題ではないが、中等部でサッカーが出来るのは俺だけなのだ。やはり行くしかない。

 

 

すると、赤いツンツン頭の少年、1号が言い寄ってきた。

 

 

「おいガキ共、今すぐここから立ち去れ」

 

「俺らも行くよっ!」

 

「ガキにとって難しいかもしれねぇーが、お前らにはどうしようもない事なんだ。頼むから逃てくれ!!」

 

 

「私達じゃ力不足って言いたいの!?」

 

「あー、そうだ!X号、お前もな!だからガキは尻尾巻いて逃げろって言ってんの!」

 

 

黒髪ロングの美少女が鬼の形相で責めてくるが、図星をつかれて下を向く。

しかし仕方がない事だ。

大袈裟かもしれないが、俺のせいで原作崩壊してしまうのだとしたら、こいつらに死ぬ可能性が出てしまう。

死者が出るってのはこいつらにとっても、この先戦うであろうあいつら(エイリア学園)にもメリットはない。

 

それを説明する時間も惜しいのだ。

マジどっかいってくれねーかな 泣

 

 

頭を手でわしゃわしゃしながら思案しているが一向にまとまらない。すると、紫色の髪をしたおかっぱの女の子が、俺のズボンの裾を摘んで軽く引っ張る。

 

 

「.....お兄さん、私達、一緒にサッカーしてきたでしょ?」

 

「おお、3号か。時間がねぇーんだ。何が言いたい?」

 

 

俺が急かすと、3号はもう片方の手で、俺のシャツを先程より強く引っ張る。瞳に涙を溜めるオプション付きで.....

 

 

「おっおいっ!泣くなって!」

 

「.....お兄ちゃん」

 

「あ、はい」

 

「......私達を、......信用、して?」

 

「........」

 

「........グスン」

 

「!!?」

 

『(じぃ〜)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

........周りの視線が痛い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

3号の泣きっ面に負け、ダッシュで爆発音の元へ行く。ひよっこ達を連れて行くなんて、どうかしているが、あんな目されたら誰も答えられないだろう。

 

 

しかし現場に到着すると、こいつらを連れてきた事に後悔が溢れてくる。

 

 

 

アニメやゲームじゃ伝わらない悲惨さが

そこにはあった。

 

 

 

校舎が瓦礫とかし、骨組みと思われる鉄骨がむき出しになっている。辺りに人は居ないし、血の様な生々しい類のものは無いが、小中学校をそこで過ごし、そして高校もそこで過ごすであろう校舎の無残さに絶望する。

 

 

 

そこに抹茶ソフト頭、レーゼが俺らの前に立つ。

 

 

 

「やっときたか、待ちくたびれたぞ」

 

 

 

その一言を合図に、俺を盾にしてガキ共が寄ってくる。

 

 

「おうおう、宇宙人(笑)さんに知られてるたぁ、光栄でござんす」

 

「.....話が早そうだな」

 

「そらそうだろ。この学園でサッカーやってる奴は俺らだけ。ニュース見てりゃ誰だって知ってる事だけどよぉ」

 

 

 

 

左手で前髪を払い、右手で銃の形を作りレーゼを指す。終いに八重歯を光らせウィンクをかまして言葉を放つ。

 

 

 

 

 

「俺()と試合してーんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

レーゼ及びその他のジェミニストームの表情が固まる。あれ?なんか的外れのこと言った?

 

 

........え、何それ恥ずい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「..............ぷふっ!」

 

「あっ!くそ、こいつ笑いやがった!!クールキャラ気取ってるくせに何上から目線で見下してんだぁ!あ゛ぁ゛!?目線合わせろぉ!てか降りろ!」

 

「くっ!クール気取ってなんかいない!」

 

「あれれー、おっかしぃーぞー。笑ったのは否定しないんだー。おたく、気取れきれてないんじゃなーい?」

 

「うるさいうるさい!黙れ黙れ!」

 

「逃げんの?地球にはこんな言葉があるんだよ『超ダサい』←」

 

「ひ、人にセリフとらn.......とるのではない!それにそれは四字熟語では無いぞ!」

 

「自分の事人ゆうてるし。ばっかじゃねーの!」

 

「馬鹿とはなんだ!」

 

「こちとら学校を壊されたんだぞ!暴言の百個や千個くらいバチあたんねーっての!」

 

「あぁーもうっ!いいから試合をしろ!」

 

「はぁん!それが人にものを頼む態度か?」

 

「くっ.....」

 

「このガキ共でもそんくらいの常識はわかってるぜー!なー?」

 

『うんうん』

 

「くっ、ちきしょう....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.....おっし、なんとか誤魔化せてる。

 

さっきの痛い俺を忘れさせるべく注意をレーゼに向けさせる。ガキどもからの冷たい視線はレーゼに向けられ、ジェミニストームの方々からも呆れたと言わんばかりのため息が聞こえる。いつの間にか向けられる怪訝な視線に戸惑うレーゼ....

 

.....やはり俺は天才だったか

 

 

すると、誰かが後ろから腰をペシペシと叩いてきた。そこに意識を向けると仁王立ちをし踏ん反る、青髪ロングのちびっ子お嬢様である2号がいた。

ふんすっ!、と鼻から息を吐きドヤ顔で話しかけてきた。

 

素直にウザい。

 

 

「ちょっと、お兄ちゃま!」

 

「んだよ、2号」

 

「本来の目的をわちゅれてまちてっ!?」

 

 

舌足らずな話し方に、笑いを堪えながら聞く

 

 

「あたち達の学校が破壊されまちたのよ!」

 

「あぁ、そうだったな。忘れてた」

 

「わ、わちゅれてたでちゅってぇー!!?」

 

「うるさっ!」

 

 

背後から大声を出され耳がまだジンジンする..... このクソ餓鬼、やっぱ餓鬼は叫んだり泣いたりしか出来ねぇーんだな。まぁこいつは見た目と頭の良さに反して、性格と話し方がクソ餓鬼のそれだからな。

 

文句を一言言うために、2号と目を合わせる。

 

 

.....と、涙を目に溜めている2号がいた

 

.....またかよ

 

 

 

「........今度は2号かよ」

 

「泣いてなんかいないでちゅ!」

 

「.....まだ泣いてるなんて言ってないじゃん」

 

「ぐすっ、だってお兄ちゃまがぁ〜!」

 

 

再度ペチペチ叩く2号の頭を撫でる。

目をひん剥いて睨みつけてくるX号をよそに、俺は2号に言葉を放つ。

 

 

「........俺が悪かった、2号はどうしたいんだ?」

 

「.........決まってまちゅ」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........私達と試合をさせるんでせるんでちゅ!」

『.....ぷふっ!』

「くっ、思い出させやがって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________

 

 

背景と反して、ジェミニストームを含めて皆が笑いに包まれた後、再びレーゼと対面する。

おそらくこれが唯一の原作介入の道だろう。最初で最後のチャンスだ。雷門がここにくる可能性は原作から考えるに低い。であるから俺たち(・・・)はジェミニストームと対峙し存在感を示すしかないのだ。

 

よって当然俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、レーゼ」

 

「なんだ人間」

 

「お前は、なんの目的で来た?お前らエイリア学園は、サッカー部のある学校と試合して学校を潰すと聞く。でもお前らの反応から違うのだろうと思った。おいそこ、思い出し笑いしてんじゃねぇ。....再度聞く。目的はなんだ?」

 

 

「目的、目的か.....」

 

「......?」

 

「お前をこちら側に引き入れる事だ」

 

『っ!』

 

「選べ。エイリア学園について安泰を求めるか、それとも我らに抗い破滅に身をまかせるか」

 

「.....エイリア学園、いいかもしれねぇな」

 

「に、にいちゃん!?」

 

 

.....エイリア石でドーピングすれば、今まで以上の力を手に入れられるし、原作介入が容易い。サッカーは好きだが特別思い入れはないし。グランやガゼル、バーンとのコネクションが出来れば次のシーズンに出られる可能性がでてくる。

何と言っても、ウルビダ、アイシー、マキュア、クィール、レアン、クララ。彼女らとのラブコメも可能かもしれない!え、行くしかない?行くしかないよな?

だってウルビダとマキュアは巨乳なお姉さんじゃん。アイシー、レアン、クララは素直に可愛いじゃん。クィールはベクトルが違うが可愛い。

......行くしかなくね?(ゲス顔)

 

 

 

 

.....周りを見て、餓鬼それぞれと目を合わせる。

 

.....なんでそんな目してるんだ?1号、下向くんじゃねぇよ。2号、相変わらず外見に合わなく泣き虫だな。3号、何でもう泣いてんだよ。X号、睨みながら泣きそうになってんだよ。真面目な話、やっぱメリットは前者が圧倒的に多い。

 

だからってよぉー

 

 

 

......なぁ、俺がそんなに________

 

 

 

 

 

 

 

 

「........確かにエイリア学園も悪くねぇな」

 

「ふふっ、であろう。さぁ、手を取るのだ!」

 

「でもさぁ........

 

 

 

 

 

お前みてぇにイタイ野郎には

なりたくねーからなぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________薄情なやつか?

 

 

 

 

手を差し出すレーゼを、振り叩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

占見得学園vsエイリア学園

 

00:00 0:0

 




他のメンバーは次回でます





【ペンギンズ】

FW・2号、3号、ブンシン三兄弟

MF・1号、セブン、スペース

DF・信野、X号

GK・メカ


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3話

 

試合開始のホイッスルが鳴る。

 

いつもガキどもと練習している広場にて、試合が行われ始めた。キックオフと同時にDFの俺にパスをする。

すると、ジェミニストームの攻撃陣がボールを奪いにきた

 

 

 

てかはっやっ!風でガキどもが吹き飛ばされそうになっている。....ダッシュストーム(仮)見たいんになっとる。それ数人でやるとかチートだから!

 

 

マジで早いな....

すぐにジェミニストームのFW、ディアムがスライディングタックルを仕掛けてくる。おいおい、シーズン2最初の男の娘くん。顔に似合わずプレーが荒いな。それ絶対俺の足潰しに来てるだろ......

 

 

まぁ、当たらなければ意味はないんだが

 

 

 

「何っ!?」

 

「もっとフェアプレーを意識しましょうよっと!」

 

 

 

ボールを蹴り上げ、風圧に身を任せジャンプをした。空中でトラップをし、ゴールに目を向ける。

意表をついた大ジャンプに動きが止まるジェミニストーム。その隙にFW陣が一斉にあがる。

 

 

空中でボールを2度、飛び蹴りの様に蹴る。紫色のオーラを包み空中に止まる。

 

 

「3号っ!!」

 

「うんっ!2号ちゃん、お願いっ!」

 

「しょうがないでちゅは、ねっ!!」

 

 

俺の呼びかけに答えると同時に、2号が飛び台がわりにし、3号を上空に放り投げる。

 

 

3号は回転し、黒い炎を纏いながら()に向けて思いっきり蹴って来た。

 

 

シーズン1のゲームで無双していた

シャドウくんの技

 

 

「ダーク、トルネードッ!」

 

 

しかし本来のダークトルネードとは違い、幾千に分裂し弓矢の様に降って来る。俺は手をあげ

 

 

 

「これを見逃すと数年見れないゼッ!」

 

 

 

叫んだ後、思いっきり手を振り下ろし、矢が逆方向へ、つまりゴールへと向かっていく。

 

 

 

 

「サウザンドアロー!」

 

「な、何っ!?そんな遠距離シュートを入れさせる訳ないだろっ!ブラックホール!」

 

 

 

バカが。サウザンドアローはイナズマイレブンGoの最後の敵、ドラゴンリンクが使う、当時の超強力無属性シュートだ。

それに少なくともブラックホールより強力なダークトルネードをシュートチェインしたのだ。

 

距離のハンデを差し引いても

万に一つも止められやせんよ(どやっ)

 

 

「ぐあぁっ!!」

 

『な、何っ!?』

 

「..........」

 

 

相手コートのゴールネットを揺らした。

ジェミニストームのメンバーは驚きを隠せていない様子だ。レーゼを除いてではあるが.....

 

何故かレーゼは試合開始から一歩も動かない。ただ俺の行動を観察しているかの様に見える。普通、実力の差を確信して見下していた相手に対し、点を取られれば動揺が走るはずだ。

現にジェミニストームの他10人は呆然としている。

 

 

するとやはり、レーゼが話しかけて来た。

 

 

 

「おい、信野亮。一つ質問がある」

 

「ん?どうした?」

 

「お前は、

 

 

______1人でサッカーをしてきたのではないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________________

 

 

 

青いキャラバンが、占見得学園の駐車場に着く。すると同時に中学生十数人が飛び降りて砂煙の立つ方へと走っていく。

 

 

「ちくしょうっ!遅れちまった...」

 

「土門っ!まだだ、まだ間に合うっ!」

 

「一ノ瀬....」

 

「一ノ瀬の言う通りだ!避難した生徒が学校前にいた。ニュースで襲撃を報道されたのは約30分前。先生方の慌て具合からまだ避難は完了されてないと見る。それにさっきの放送と校舎の壊れ具合がほとんど変わらない!つまり噂の彼奴が応戦しているってことだ!」

 

 

絶望な状況下で起動が自分の推測を伝える。

 

 

「鬼道ッ!」

 

「円堂?どうしたっ!?」

 

「そんな事みんなわかってたと思うぞ?」

 

「.....は?」

 

 

レンズ(ゴーグル)越しにも鬼道の目が点になるのがわかる。周りを見渡すと、そっぽを向き笑いを堪えながら頷く仲間の姿が見えた。

 

 

「ど、どうしてなんだ....」

 

「だってほら、あそこ」

 

「?......ッ!」

 

 

鬼道が円堂が指差す場所を見ると、紫色に輝くボールが空中に浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

(......恐らく必殺技だろう。デスゾーンの光に似てなくもないが、蹴り手がいないところを見ると違うだろう。しかし見たことのない技だ。ジェミニストームの技なのか?考えてる暇はない。座標は特定した。急ぐか...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......ぷふっ」

 

「え、円堂....?」

 

 

 

「......恐らく必殺技だろう。デスゾーンの光に似てなくもないが、蹴り手がいないところを見ると違うだろう。しかし見たことのない技だ。ジェミニストームの技なのか?考えてる暇はない。座標は特定した。急ぐか...、ぷふっ!」

 

「円堂!?」

 

「ブツブツ言ってたよお兄ちゃん、ブフっ!」

 

「はるなぁ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________________

 

 

 

 

 

「1人でサッカーをしてきたのではないのか?」

 

 

 

レーゼが意味不明な事を言い出してきた。1人でサッカー?何言ってんのこいつ。

 

って言いたいが、こいつがそう思うのも頷ける。

 

 

 

「そうだ。噂に嘘はない」

 

「ならば何故仲間との連携が取れる?タイミング、動き、力量、全ての能力を把握しているように思える。出なければあの様な指示は出せまい。答えろ」

 

 

命令口調がムカつくケド..... まぁーややこしい噂を流したのは()だからしかたがないケド。ってかわざとややこしくしたケド

 

 

「部活や外部のチームに参加せず、俺1人で全国のチームに対し大量得点差で勝利した、って噂から判断したんだろ?てかサッカー部ないし」

 

「....ああ、聞いていたものと相違ない。占見得学園に初等部から在籍していれば、サッカーから必然的に遠ざかる。しかし何故続けている?何故連携が取れる?早く答えろ」

 

「そらずっと練習してきたこいつらの動きを把握してないなんて逆におかしいだろ」

 

「........は?ずっと?」

 

 

キョトンとした顔になるレーゼ。絵に描いたようなキョトン顔だ。口を力なく開け、白ポチの目で既にキョトン顔だ。

 

 

「あー、まぁ勘違いしてても仕方ないよな」

 

「....かんちがい?」

 

 

 

「うん、だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『部活や外部のチームに参加せず(小学生とチームを組み)、(中学生は)俺1人で全国のチームに対し大量得点差で勝利した』

 

なんて疑り深いやつ以外気づきやしないからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘ついてないだろぉ?




高評価を頂いた方には、あとがきにて感謝を伝えたいと思います。

かんばらさん、Re:クロバさん、高評価ありがとうございました。

試合はあと1、2話で終わらせます(^ω^)b




信野亮 男 林属性


・無の心得
・サウザンドアロー
・バニシングカット
・---------------

・デビルバースト(←すっごく後悔)
・スプリントワープ





他のキャラ出ると言ったな....

あれは嘘だ

次は善処しますm(_ _)m











是非、感想評価をくださいorz


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4話

投稿遅れたので、連日投稿っ



信野Side→円堂Side


この試合二度目のキックオフが始まる。

しかし未だにレーゼはキョトン顔である。

さすが緑川リュウジさん。女の娘トップ10に入るであろう逸材になるお方だ。キョトン顔すら様になっている。

 

 

ディアム→リーム→グリンゴと高速パスで失速なしで攻め込んでくる。俺を警戒したのか左サイドから攻めてくる。

 

てかレーゼキョトン顔でエイリア走りは笑えるよw

 

 

おそらくジェミニストームは、ガキどもの力量を誤ってるんだろうな。風圧で身動き取れないMF陣を駆け抜け、隙をついてX号と一対一の体制をとった。

ボールを受け取ったパンドラはX号を抜こうとする

 

 

 

 

 

 

.......が

 

 

 

 

 

 

「邪魔だッ!どけぇー!ワープドライブ!」

 

 

 

「ちぇっ、あんたお兄ちゃんの好きそうな顔してんじゃん!」

 

いえX号さん、僕はですねマネージャー勢のような可愛い系女子が好みでですねお姉さん系の色っぽさは行けなくもなくもなくもなく可愛くって綺麗だと思いますごめんなさい睨まないで

 

「ふんっ!私だってっ!ダッシュトレイン!」

 

「何っ!?」

 

「しゅぽーっ!!」

 

 

ワープドライブを出す前にダッシュトレインが炸裂する。本来FWとは思えないナイスディフェンスである。

 

3年でベンチいった車なんとか先輩が使うとダサいが、可愛い女の子が使うとここまで可愛くなるのだ。

男がガオーとかいってもキモいだけだけど、女がやると可愛く見えるのと同じである。

 

 

てかこっち見てニカって笑いながらサムズアップするんじゃぁないっ!可愛いでしょうがっ!

 

 

 

 

ふざけるのはここまでにして

 

 

「X号!セブンにパスだっ!」

 

「りょーかいっ!セブンっ!」

 

 

ボールを高く蹴り上げる。それに合わせて薄い青色の髪をした青い目の少年が飛ぶ。

すると相手側のイオが空中で対峙する形をとった

 

 

「ソークルト思ッタヨ!イチゴー!」

 

 

それに対しセブンがオーバーヘッドパスで地上の1号へと繋ぐ。がしかしカロンと対峙する。

 

対処速度と移動速度かなり速いな。こっちの空間を使ったパスも見てから反応してる。俺もDFにいるのにディアムがマークについている。こっちの戦略がほとんどバレてる.......

 

 

 

 

 

 

まぁー、そう簡単に負けんがな

 

 

 

 

「よっしゃー!ナイスパスセブン!」

 

「All right!」

 

「ッ!フォトンフラッシュ!」

 

「はんっ!そっちが光なら、こっちは雷だ!ラウンドスパーク!」

 

「「「こっちだっ!」」」

 

「あ...どっちだ?まぁいいやっ!」

 

 

カロンのディフェンスを抜き分身三兄弟にボールが渡る。

 

3つ子の連携の取れたパス回しでどんどん抜いていく。デュアルパスならぬトリプルパスだ。そんな技はないんだが。てかデュアルパスはシュート技なんだが。

 

 

GKと対峙する3つ子。

 

 

タイミングをずらして飛んでいった。

 

 

 

「分身デスゾーン!」

 

「シュートチェイン!分身ペンギン!」

「同じく!分身ペンギン!」

 

 

「.......うん、おわた、ブラックホール」

 

 

シュートチェイン二回という鬼畜の所業に、キーパーは反応するのが精一杯で、ゴールネットを揺らした。

 

 

 

 

 

 

餓鬼どもがワキャワキャしている間に考える。

 

 

 

 

 

 

 

..............ここまでの時間は僅か3分。ここまでうまく行っているなんておかしい。いくら餓鬼どものスペックが高いからってここまで圧倒は出来ない。筋力、体格がそもそも俺以外不利すぎる。手を抜いている様には見えないが、どうしてだ...

 

 

 

 

 

 

 

何と言っても____________

 

 

 

 

 

 

 

 

「力量はわかった。では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________レーゼはボールを持っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで我らに刃向かった処罰を執行する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

「爆発音が頻発している....」

 

「.......雷門の襲撃を思い出すっす」

 

「.......もう、ダメでやんすかね...」

 

 

一ノ瀬、壁山、栗松が弱音をこぼした。みんな走り疲れているのもあるけど下を俯いて暗い顔をしている。特に鬼道は。

 

鬼道はまぁー、あれだが

 

ここ20分で、10回近く鳴り響けば仕方ないけど

 

 

.......でも

 

 

「まだ、諦めるな!」

 

『!!』

 

「勝利の女神は諦めない奴に微笑むんだ!まだ試合は続いてる!"孤高の帝王"は諦めてないんだ!まだチャンスはある!」

 

 

千羽山中の時だって、諦めないそれが俺らの必殺技だって言ってみんなで乗り越え勝ったんだ。帝国やゼウスの時もそうだった。だから、諦めない!

 

 

 

「あともう少しだッ!急ぐぞッ!」

 

 

 

みんなそれぞれ返事をする。

 

鬼道はまぁー、あれだが。

 

最短ルートの雑木林を抜け、今まで木々に遮られてきた光が目に入ってきて、一瞬目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開けるとそこには

 

 

 

 

 

「エクステンドゾーンッッッ‼︎‼︎」

 

 

 

 

ボロボロの服を身につけて、怒りをあらわにした顔でボールを蹴るやつと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2対23の得点板

 

そして横たわっている10人の小学生がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

ゴールネットにシュートが突き刺さるも、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響く。帝王は敗北と己の傷により、沈黙す。

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

 






ジェミニストームの話し方と必殺技、覚えてない.......


・ダッシュトレインは女がやれば可愛い
・作者は鬼道好きですよb
・デビルバースト→エクステンドゾーン
・試合開始→2点入れる→逆転される→雷門(学校)到着→2対23→雷門到着=信野が最後に一点決める






感想、評価、お気に入りお願いします


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キャラクター解説❶

❶属性とポジション
❷性別
❸特徴
❹技

☆は主要人物


☆信野亮

❶林 主にFW、GK以外は可

❷男

❸母譲りの美形男子。黒髪。男子にしては髪は長く、肩まであり、前髪は黄色いピンで留めている。目は金色。顔に似合わず口調は荒く、子供に対してもズカズカ言ってしまうが、根は優しく涙に弱い。特に女の子。女好き。凄まじいキック力とボールコントロールを持ち、前線でも仲間の状況を完璧に把握し指示を出すことができるほどの、視野と判断力そして知力を持つ。

❹3話あとがき参照

【挿絵表示】

 

 

 

 

☆(通称)1号

❶火 FW

❷男

❸赤いツンツン頭。赤い目。性格も言動もツンツン、ではなく暑い漢の様。ペンギンズの中では3番目のキック力を持っている。体格が出来ていないし甘いボールコントロールによってボールを取られることもしばしばある。そこは負けん気と必殺技でカバーする。リスクを覆うのをかっこいいと思っており、メカと仲がいい。つまり、真帝国学園後が怖い子。

・皇帝ペンギン2号

・デスドロップ

・ラウンドスパーク

・---------------

 

 

注意(以後の人物は皆通称です)

 

 

☆2号

❶林 MF

❷女

❸青髪ロングのお嬢ちゃま。目も青。すっごいプリプリしてる。舌足らずではあるが、思考能力はダントツに高い。頭もいい。だが泣き虫。信野を慕っている。本当の兄の様にではあるが。逆もまた然りで、信野も言動の幼稚さから子供と話している感覚が居心地がいいらしい。判断力と知力はお兄ちゃま譲り(?)であるが、決定打となる能力に欠落がある。サポートが上手い。

・皇帝ペンギン2号

・イリュージョンボール

・---------------

・---------------

 

 

 

☆3号

❶林FW

❷女

❸紫色をしたおかっぱの女の子。引っ込み思案。親同士の付き合いで信野と幼い時から仲がいい。故によく信野の後ろに隠れてる。信野の兄呼びは実はこの子が所以。本人は自覚していないが、お願いすれば信野は言うことを聞く。かわいい。作者が書いてて一番楽しかった子。秀でているものはないが、欠落しているものもない優等生。ただしかし、判断をよく信野に頼ってしまうし、優等生っぷりは信野がいる状況下のみである。

・ダークトルネード

・皇帝ペンギン2号

・ザミスト

・プレストターン

 

 

 

☆X号

❶火 FW

❷女

❸黒髪ロングの美少女。目は赤い。髪の先端近くに赤く細い紐が結んである。我らが信野との思い出である。信野大好きっ子。非常に明るいが、度々でる男勝りで嫉妬深い面でペンギンズに敬遠されがちだったが、信野により救われる。この話は宇宙編後詳しく書く。てか書きたい。信野を目指していて、ペンギンズの小学生陣でダントツに上手い。キック力は2番目に強い。

・皇帝ペンギンX

・ダッシュトレイン

・---------------

・---------------

 

 

 

•分身三兄弟 (3人)

❶林 DF

❷男

❸3つ子の三兄弟。知っている人が限られてはいるが、デュエマの鳥山三兄弟をイメージしている。連携プレーが上手い。特にこの3人間では。フォローも上手い。

・分身ディフェンス

・分身ペンギン

・分身デスゾーン

・---------------

 

 

 

・セブン

❶風 MF

❷男

❸外人。ヒロアカの青山をそのまま小さくしたイメージ。だが口調は全然違う。性格はナルシスト。英語の発音もネイティブ。いやnativeだ。スピード頼りの突破をするが、取れない。つまり速い。つまりファスト。いやfast

・皇帝ペンギンセブン

・クイックドロー

・ゼロヨン

・---------------

 

 

 

・スペース

❶火 DF

❷性別不明

❸ペンギンズの誰とも話したことはない。ただ一回サッカーを一緒に遊んだだけだが、それ以降ペンギンズに付いてくる様になり入団した。宇宙服を着ている。宇宙編を書いている作者を一番困らせる人物。DFは一番うまいがパスが下手。

・マグネットドロー

・---------------

・---------------

・---------------

 

 

 

・メカ

❶林 GK

❷男

❸目が黒く、肌が銀色。目の下に黒いラインがある。自分で毎日塗っている。両親がロボットの開発者で、それに影響されている。頭もいい。走るとロボっぽくないからキーパーをやっている。でも上手い。ペンギンザハンドは一回しか使えない。

・ペンギンザハンド

・ジャイロセービング

・---------------

・---------------

 

 

 

 




信野を信濃にしちゃう...泣


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5話

今年最後の更新!


 

 

 

 

 

 

 

只々圧倒された。

 

フォーメーションがバラバラな理由を突かれたのもある。エイリア学園の驚異的攻撃力を止めるのは負担が大きい。DF陣も弱くはないが、技を磨かせて来たガキどもなら協力すれば点は取れる。

 

だが、圧倒された。

圧倒的スピードに、前線に置いたDF陣が機能しなくなってしまった。更に選手を潰す行為を働いたのだ。意図的にボールをぶつけていた。1人、また1人と倒れて行く中、レーゼとディアムにマークされていた俺は動けずにいた。見ている事しか出来なかった。

最後に2号にとどめを刺そうとしたジェミニストームを、X号が阻止した時位は既に俺しか居なかった。少なくともこいつら以上の実力を持っている俺は倒されることはなかった。キックオフもまともに出来ない中、審判もいないルールもほぼない試合下でただ1人奮闘した。が、努力もむなしく実らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2対23と表示してあるボードが見える。

恐らくもう残り時間もないだろう.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

..........勝てない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の俺では.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺だけでは...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思った刹那、思考が冴えわたった。一瞬が何時間にも感じられる。体と心と知識が完全に一致した。公式試合の経験が無い俺は、初心者に毛が生えた程度だと認識をされてもいいだろう。力も才能もある。

 

 

 

 

でも本番は知らない。

 

 

 

 

 

 

自分の力を過信しすぎていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも今は知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この試合は負ける。もうどうしようもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ならこれからの俺の未来に向けて打とう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エクステンドゾーンッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者が放った、初心者最強の必達技を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視界が暗転し、

キーパーの悲鳴が聞こえたと同時に.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________________

 

 

 

目覚まし時計の忌々しい騒音に目が覚める。

おもい体を起こし、体を伸ばす。2日前の騒動でまだ筋肉痛が残っている。いやぁー、無理矢理体を動かすもんじゃないなぁー。歩くたびに鈍痛が全身に走る。

中学生の自然治癒力でまだ回復しないとか、まじあいつらのあたりどんだけ容赦ないんだよ。

こちとら三十代の精神年齢なんだぞ!敬えっ!ひれ伏せっ!そして出来ればもっと手加減しろください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......まぁ、他の奴らはこんなもんじゃなかったからな。

1号とX号は殆ど外傷はない。逸脱した才能と努力の賜物だろう。2号と3号も大した怪我ではないそうだ。4人とも大事をとって入院している。

ただ他の子は、多大な疲労に加えて、痣、擦り傷、捻挫、打撲、骨折などの怪我のオンパレードだからな。全治半年の子もいる。

 

......ちゃんと守れなかった、なー.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し物思いに耽り、自分の睡眠を妨害した元凶を見つめる。.......用はボーッとした後目覚まし時計見ただけだが。今の言葉で数人の女の子は堕ちるなぁ(確信

時刻は8:06。8分もボーッとしてたのか。歳かな。

ベットから出て、着替えて部屋の洗面所で顔を洗う。

 

 

「うっしっ!」

 

 

頬を数度叩き、気合いを入れる。

恐らく今日は、人生の転換期。

イナズマイレブンの世界で、円堂達とサッカーが出来るかがかかっている。気合い入れていかねば!

 

 

 

 

 

「ママァン!朝飯っ!」

 

「あら、亮ちゃん。今日も騒々しいわね」

 

「たっはぁー!人はそうそう変わらないよ。ママンも相変わらずせくしぃではないかっ!」

 

「あらあらまぁまぁ!」

 

「ゴォラァりぃょおぉぉっ!母さんは俺のもんだ!せくしぃな母さんは俺が見れればいいんだっ!」

 

「...........」

 

「か、母さん?」

 

「ギャバババッ!やっぱり最近ママンのファイティンミッドナイトボイスが聞こえないのは、パパンのパオンが無気力状態だからなんだな!1、2年前は週5で聞こえたのに!ギャバババ!」

 

「なにおうっ!」

 

「そぉなのよ。亮ちゃんが相手してくれるのかしらん?♡」

 

「か、母さん!」

 

「ギャバババ!その中古品の中国製みたいなモツより俺のが絶対いいと思うぜ!ママン♡」

 

「きゃぁ!きゃぁ!息子との禁断の恋愛ね♡」

 

「「うふふふふふふっ」」

 

「お、お前ら....

いい加減にしろくださぁぁぁぁぃっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに、こんなお巫山戯日常茶飯事です。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、夜の件は本当です。

 

りょう、13さいっ!←(実質30歳)

なんのこえかは、こどもだからわかんない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________

 

 

【円堂side】

 

 

 

 

 

結果的に占見得学園は壊されなかった。

 

 

 

 

 

でも、..........なにもできなかった。

 

 

 

 

 

 

キャラバンの中の空気が重い。

 

あれから2日、みんな練習に身が入っていなくて暗い顔をしてる。何の成果もなく、只々悲惨な有様と噂のやつのスッゲーシュートを見ただけだった。

 

今日、被害を受けた子供たちのいる病院に行った後、山梨を出て北海道に行くと瞳子監督から聞いた。

 

 

なんか

 

「はぁー.....」

 

「?どうした円堂?ため息なんかついて」

 

「あぁ、豪炎寺。なんか.....なぁー」

 

 

........あいつとサッカー、やりたかったなー。

 

 

....不謹慎すぎて言えなかったからか、返事が曖昧になった。豪炎寺がキョトンとした顔した。みんなの視線が集まる。

 

 

 

3秒後、笑いに包まれる。

 

 

 

 

「!?どうした?なんかおかしかったか?」

 

「お前の考えてることなんか、手に取るようにわかるさ。大方、サッカーやりたかったとかだろ」

 

「おぉ!スゲェーな鬼道!豪炎寺!」

 

「円堂くんらしくないよ、場の空気に流されるなんてっ!」

 

「秋まで!?」

 

「多分みんな円堂くんの考えていることくらいわかってると思うわよ。あなた、単純だもの」

 

「な、夏美ぃ....」

 

 

 

 

 

 

 

みんなが笑顔で俺を見ている。

 

何を迷っていたんだろう。

 

 

あいつのシュートは凄かった。威力とかスピードとかではなく、サッカーに対する想いがスッゲーのっかってた。それが遠くで見ただけでビンビンと伝わってきた。

 

みんなも同じなんだ

 

 

 

 

そんなシュートが打てる奴と

一緒にサッカーしたいよな!!

 

 

立ち上がって瞳子監督の名前を呼んだ。

 

 

「瞳子監督!お願いがあります!」

 

「席についてシートベルトを締めなさい。話はそれからよ」

 

「お見舞いの後、2時間だけ僕たちに時間をください!」

 

「いやだから」

 

 

監督が何か言う前に全員が座席から立つ

 

 

「俺たちからも頼みます!」

 

『おねがいします!』

 

「........」

 

『監督っ』

 

「........い......ら」

 

 

『?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいから座れ餓鬼どもぉ!!走行中は御着席くださいぃぃ!」

 

『うっすっっっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分後

 

 

 

 

「あなた達が雷門中でござんすか?お仲間にいれてはもらえませ.....ござんす!」

 

 

御目当の人物が

 

御目当の場所で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっほっほっ!」

 

 

 

 

両足でリフティングをしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

........ボール10個をコサックダンスを踊りながら

 






感想お待ちしております( *˙ω˙*)و グッ!


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6話

新年、あけましておめでとうござんす

雑魚作家擬きの私には正月の番外編は掛けませぬ.....



申し訳ないですorz






ちなみにスペースは入院してないっす。


「リポーターの信野です。本日私は、山梨の大病院に来ております。御目当の病室が、えっと..........あ、はい、この大部屋見たいです。では早速中に入って行きましょう!失礼しまーす!」

 

 

なぁーんと言うことでしょう!数日前までは空き部屋だったこの病室に、顔なじみの餓鬼どもが入院しています。何もない空虚な部屋に、冷たい眼差しと言うオプションがつきましたぁー!

 

 

「......何やってんだよ、ここうのにいちゃん」

 

「しぃー!今お兄ちゃんは自分に浸っているんだから邪魔しちゃいけないよ!なんか可愛いしっ!」

 

 

 

物凄いデジャブ。

てかX号、河合石ってなんだぁ?(すっとぼけ

 

 

「呆けてる顔もかぁいい..........」

 

『うんうん』

 

「んっん!さぁーて気を取りなおして、ゲストの皆さんに入場していただきましょう!怪我で元気をなくした餓鬼どもにとって、元気を与えてくれる存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷門中サッカー部の皆さんでぇーす!!」

 

 

『ど、どうもぉー』

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒の静寂の後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ええぇぇぇぇぇぇぇっ!!??』

 

 

 

 

 

 

驚嘆の声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________________________

 

 

 

 

突然の思わぬ来客に餓鬼どもはテンションが上がっていた。

 

 

「円堂守だぁー!サインちょうだい!」

「サイン!?....いいけど照れ臭いな」

「元帝国の鬼道もっ!ゴーグルちょうだい!」

「....勘弁してくれ」

「染岡.....はいいや」

「だぁれだ今いったのっ!!」

「風丸ちゃま、かわいぃーでしゅ!」

「か、可愛い!?」

「豪炎寺が....いない」

「壁山でけぇー!」

 

 

天下の雷門中がタジタジだぜぇ!

 

原作の主要メンバーが来てるんだ。そりゃテンションが上がるのもわかる。俺もそうだし。興奮して返事も聞かず、実際さっき会った時全員に握手申し出ました。どさくさに紛れて、マネージャーズの手の甲にキスしたり、塔子ちゃんに抱きついて髪の匂いをクンカクンカしました。美味しかったです。

その甲斐もあって今は落ち着いている。

 

 

今は光の速さでリンゴの皮を剥き剥きしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機嫌の悪いX号の横で.....

 

 

 

「えっと、X号ちゃん、りんご剥いたよ。だから脛をゲシゲシしないで」

 

「........食べさせて」

 

「は?なんで俺がそんな事」

「食べさせて」

 

「後ででいいか?今は」

「食べさせて」

 

「....」

「食べさせて」

 

「............」

「食べさせて」

 

 

無限ループパターンですね。

そもそも此奴そこまで重症じゃねぇーし、剥いてやる義理はないのでは?

しかも何で今日に限って機嫌が悪いんだよ。原作介入が掛かってるんだぞ.....

 

ご機嫌取りの為に、切ったりんごに爪楊枝を突き刺した

 

 

「わぁったよ...... ほれ、口開けろ」

 

「........あーん」

 

「........もう一個入るか?」

 

「もぐもぐ........頂戴」

 

「はいはいお嬢様、ほれ」

 

 

.....ハムスターに餌あげてるみたいで、なんかいい。

もぐもぐしてるのが、なんかこう、くる。

 

くるのはいいが、何で此奴はこんな機嫌が悪いんだよ。雷門中が来たから?

いやそれはない。X号と一緒にフットボールフロンティア本線を見てたが、雷門中が勝つたびに「流石私の雷門ちゅーっ!!!!」って叫んでいたのを覚えている。じゃぁ何でだろう?

 

考え事をしながらX号の口に4個目を入れる頃、袖がいつもより弱弱しく引っ張られる。振り向くと涙目の3号が居た。

マジで雷門中の前では泣かないでくれ....

 

 

「ど、どおした?お前ももぐもぐしたいのか?」

 

「.........ぐすっ」

 

「もぐもぐごっくん。ダメ、もぐもぐは私だけ」

 

「んなこと言ってる場合か!どうした!?泣かないで答えてくれよ」

 

「.........お兄ちゃん、........ちゃ.....の?」

 

「な、何だ?もっとはっきり言ってくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、どっか行っちゃうの?」

 

 

 

 

 

 

さっきまでのテンションが嘘の様に、餓鬼どもが食い入る様に視線を向けてくる。やめてっ!そんなに見つめないでっ!

シリアスは嫌いなのっ!胃がキリキリするから嫌いなのっ!

だから3号、お兄ちゃんの為だと思ってそんなに深刻そうな顔しないで。2号ちゃん、お顔が変よ。泣くの我慢するのはわかるが、泣き顔より酷い有様になってますよ。セブン、何でいつもお前はニンマリしてんだよ。1号、俯くんじゃねーよ。............X号、りんご食べながら泣くなよ。

 

 

「信野くん」

 

 

頃合いを見計らったかの様に瞳子監督が俺に声をかけて来た。......何でズボンその色選んだんすか?

 

 

「はい、何でござんすか?」

 

 

「貴方、チームに入ってくれないかしら?」

 

 

 

 

そう言うと思ったぜ(超市民

 

 

ただ餓鬼どもには衝撃的だったみたいだ。救いを求めるかの様にこちらを見る。セブン以外。

雷門中も餓鬼どもの表情から何処か罪悪感を感じている様に見える。ただ周りがどうこう言おうが俺の答えは変わらない。それがこの世界の目的だ。

 

 

 

そう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美少女とイチャイチャしたい!

 

しばらくシリアス展開ばっかだったから忘れられているかもしれんが、こればっかりは変わらん!

現状2、3、X号という美少女が俺の周りにいるが、2つの大きな問題がある。

 

まず1つ。まだ成熟しきれていないのだ。俺がまだ中学生であったとしても、小学生は早すぎる。気心しれているが、ロリコン認定される為、今はダメなのだ。見てくれは申し分なく、将来美人になる事間違いなしではある。だが、前世含めいろいろ溜まっている鬱憤を、今にでもイチャイチャで晴らしたいのだ。

 

そして2つ目。出会いが少ない!原作に介入する事でエイリア学園編のみならず、世界への挑戦編の美少女に(女の新キャラが絶望的に少ないが)出会える!ここ山梨にとどまっていても仕方がないのだ。未成熟3人対合法いっぱい◯っぱいでは価値が目に見えている。待っていろ!ののみ姉さん!

 

最後に3つ目!これが1番の問題だ。此奴らはどう足掻いたって、今の俺には妹にしか見えない。俺は妹に欲情する程変態ではない←

実質、0対合法いっぱい◯っぱい。ラブゲームなのだ。どや

 

よって答えはひとーつ!

 

 

「喜んでゅべぇっへっ!」

 

 

 

 

答える途中で、三方向から衝撃が来た。

 

誰かというのはすぐわかった。いつもなら文句の1つも言うところだが、服越しに感じる生暖かい水っ気に止められてしまう。

 

 

「行かないで......行かないで、行かないで行かないでっ!!!!」

 

「おにいしゃまぁぁぁぁっっ!!」

 

「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ!!」

 

「お、おいお前ら。人様の前で、しかも病院で号泣してんじゃねーよ!頼むから泣き止んでくれ!」

 

『うぁぁぁぁぁん!』

 

「....oh,yeah 」

 

 

俺の制止を聞くどころか、他の餓鬼ども泣きついて来た。セブンは俺の状況を見て鼻血出してる。相変わらずよくわからん。

これじゃ収集がつかないので

 

 

「ていっ」

 

『あうっ!』

 

 

全員に光速チョップした

訳がわからないといったの表情で皆頭を抑える。

とりあえず泣き止ます事はできた様だ。

この隙に気になっていたことを聞く。

 

 

「お前ら何でそんな泣くんだよ、一生会えないわけでもあるまいし」

 

「......いなくなるかもしれないから」

 

「は?何で?」

 

「.........雷門中は日本一のチーム。お兄ちゃんすっごい強いから、お兄ちゃんのサッカーに雷門中の人達が魅了されるのはわかってた。お互い高め合える相手を見つければ、私達は必要無くなるかもしれない。だからっ!....だから怖いの、見捨てられんじゃないかって」

 

「.........そうか」

 

 

 

なるほどな。

 

つまり____________

 

 

 

 

バッチーンッッ!!

 

 

 

「お前ら、ふざけんじゃねぇーぞぉぉっっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________俺の事.....

 

 




文才が欲しぃっす。



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