妖怪恋愛物語 フユニャン編 (レオジマネス)
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妖怪恋愛物語 フユニャン編
俺が────バスターズに入った理由を教えよう。
今から1年前くらいだ─────────
ケイゾウ「フユニャン・・・・・、今までありがとう・・・」
フユニャン「ケイゾウ!縁起でもないことを言うなよ・・・ケイゾウ?おい、ケイゾウ!ケイゾウ!!!!!」
ケイゾウが死んだ。
俺はものすごくショックを受けた。
ケイゾウとの過去を思い出すと今でも涙が溢れ出てくる。
俺はケイゾウを失った穴埋めに何か始めようと思った。そして思ったんだ。生前ケイゾウが、「もし、何か始めようとするなら、何か人の役に立つことをしてくれ。正義のために平和を守る仕事がお前に向いてると思うぜ!」と言ってたんだ。だから、俺はバスターズに入ったというわけだ。
フユニャン「今日から、バスターズに入ったフユニャンだ!よろしくな!」
ジバニャン「お、新入りかニャン。オレッチがビシバシ鍛えてやるから、覚悟するニャン!」
USAピョン「よろしくダニ!」
期待を胸に、バスターズのメンバーに挨拶した。
ふぶきちゃん「あ、新入り?よくここに入ったわね~。」
彼女は受付のふぶきちゃんだ。なんだかカワイイな・・・・・それより、隊長に挨拶しよう。
フユニャン「隊長。今日からバスターズに入ったフユニャンだ。」
ブリー隊長「おー!新入りか!こいつらともよろしくな!」
全員に挨拶が済んだ。今日からバスターズの日常が始まった。
と言うところだ。今では、妖魔界一のバスターズに成長している。だが、『何か』やりとげてないことがあるような気がする。胸が苦しいような・・・・・
フユニャン「・・・・・なあ、USAピョン。」
USAピョン「何ダニ?」
フユニャン「最近、胸が苦しいんだ。別に病気とかではない。ふぶきのところへいくとなぜか・・・・・」
USAピョン「それは多分『恋』ダニ。」
フユニャン「恋・・・・・だと・・・」
USAピョン「多分そうダニ。勇気を出して、ふぶきちゃんのところへ行ってみるダニ。もしかしたら上手く行くかもダニよ。」
だとしたら、これは恋なのか?ふぶき・・・・・
フユニャン「・・・・・なあ、ふぶき。」
少し照れくさく言った。
ふぶきちゃん「あ、フユニャン。どうしたの?」
フユニャン「お、俺のことどう思うか。」
ふぶきちゃん「え、何よ急に。別に・・・普通に思ってるけど・・・」
フユニャン「ふぶきっ・・・・・!」
ふぶきちゃん「ん?何?」
フユニャン「俺は多分───、」
─────────ふぶきが好きだ。
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