人類破壊黙示録 (理多 海熙)
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#1 夢からの目覚め、蘇る悪夢

静かな風が吹いた

 

その風が過ぎ去った村の入り口に泣き叫ぶ

一人の少年と女性の亡骸

 

「お母さん!お母さん!!」

 

少年がお母さんと呼ぶ女性は既に生き絶えている、死の風によって首を飛ばされて

 

少年はしばらく泣きじゃくった後、村に向かって歩き始める

 

「……お母さん…」

 

やはりショックが大きいせいかお母さんが亡くなったことを認められないのだ

見かけ10歳もいってないだろう少年なのだ

 

やっと村にたどり着いた時、少年はまた絶望する

村は破壊されており元の面影など何もなかった、この村には少年の友達や親戚など大切な仲間がたくさんいたのだ

 

この絶望的な空間の中で笑う者がただ一人

血まみれの剣を片手で持っている男性

血にまみれ、元の色が何もわからないまで真っ赤に染まった服、真っ赤の剣、真っ赤な体全体

 

その男はこっちを見るなり口を開いた

 

「なんだ…ガキか…クズに興味はない

俺はあの神速のあいつを追う…」

 

そう言い残してあの男は姿を消した

男が姿を消した方向に向かい、静かに風が吹いたのを二人は知らない

少年は底なし沼に落とされた感覚に襲われたその後、気を失った

 

 

 

「はっ!?

あ〜あ、何故今更こんな昔の事思い出すのかねぇ〜」

 

俺は目が覚めた

7年前の残酷な思い出と共に

 

「さて、着替えて出かけるとするかねぇ〜」

俺は服を着替えて出かけた

 

山岳付近に位置する首都からは遠く離れた村では

 

「や、やめてくれ! 命だけは勘弁してくれ!」

 

「はーいはーい、う〜る〜さ〜い〜、雑魚は〜雑魚らしく死んどけよ」

 

そしてその男は右手に持った太刀を振り下ろす

 

「ザシュッ」っと、音を立てて切り裂いた

 

それを見ていた他の住人は急いで逃げていった

 

「あはは、殺しって楽しいねぇ」

「あれ?、逃げれると思うの?」

 

その男は住人を次次と、殺していった

 

「あ〜あ、もう死んじゃった、面白くない

なんでそんな簡単に死ぬの〜?」

 

人殺しを楽しむその男は太刀を振り下ろしその村一つ丸々消し飛ばしてしまった

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

とある街のとある場所で静かな風が吹いた

そして、同時に20人もの人の首が飛んだ

 

「・・・・・・・・・」

 

風の正体は表情一つ変えず辺りを見渡しまた、風のように去っていった

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

「臨時ニュースをお知らせします」

「辺境に位置する村が一つ壊滅されました、生存者は、誰もいないと思われます」

「犯人はあの、紅の悪魔だそうです」

「ここで、新たな情報が入ってきました」

「とある街に死の風が吹きました、死人は20名だそうです」

「紅の悪魔、死の風には皆様も気を付けましょう」

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

「また、あの2人か、俺は死の風が人だと知っている」

「あいつらに会う機会があるならば俺はこの命に変えても殺して見せる」

「この恨みいつかはらす」

「って、な〜に考えてんだ俺に似合ってないなぁ〜」

「あ〜あ、めんどくせぇ〜」

「夢にもでできたことだし墓参り言ってくっか〜」

 

そう言って俺は山の上(神社)に向かった




今回は東方Project関連のことはありませんでしたが
次回どんどん関連していくので、次回も見てくれると幸いです

それでは、また次回


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#2世界情勢

時間が無い、そして案がない


この世界は7つに分かれている

 

7つの宇宙があり、そこで独自の文化が発展していた

だが、1000年以上昔の異世界見聞録にはこう書かれていた

 

「この7つの世界は 

   元はひとつの広大な世界だった」

 

と、これが真実かどうかは誰にわからない

 

7つの世界はそれぞれ異なる文化や風習だが、使われている言語だけがなぜか同じだ、

これに確証なんてものはないが、別のとこから、時空間を超えてきたと思われる人がとある世界に流れ着いても、言葉は通じたからだ

 

1つ、広大な大陸が1つだけあり、周りには小さな島国がいくつもあった

その国全てがその広大な陸地と資源を求めて常に争いを続けていた

 

2つ、その世界は二大勢力に分かれている

この勢力に味方しないものはことごとく滅ぼされていっていた

 

3つ、その世界はいたって普通だった

あなたたち読者の皆さんが住んでいる地球、それに近いかもしれない

 

4つ、その世界はいたって平和だ、何事も話し合いで解決される

武力なんてものがなく、皆平和に暮らしている

 

5つ、その世界には極端に光が少ない

住人全員が暗闇でも、ものが見えるように独自進化を遂げていた

 

6つ、その世界は成長という概念がない

生まれたばかりの子供は神隠しにあい、人民は増えることも減ることもなかった

 

7つ、その世界に国はひとつしかなく、その国が全てを統率している

だが、独裁政治が影響してか、貧富の格差は広がっていく

 

 

だがそれはこれまでの話

とある1つの事件を境に7つの世界はがらりと変化した

 

1つ、大陸を求めて争っていた小国が、たった一つを除いて全て滅びた

残された小国も再建不可能な被害を受けた

この戦争から生還した数十人の人々はこういった

「死の風」が吹いた、、、と

 

2つ、全てが滅びた、人も建物も全てが無くなった

残された大地には大量の赤黒い液体と

それを纏った「紅の悪魔」の姿があった

 

3つ、全てが此処から始まった

突如現れた「紅の悪魔」によって国が一つ崩壊する

同時期に、とある国の住人が全員、首を跳ね飛ばされて死ぬという怪事件が発生した

唯一生き残った人の話によると

「ただ風が吹いただけだった」と

そして、この世界一番発展している国で、

「紅の悪魔」と「死の風」が同時に出現する

 

4つ、神隠しがあった

一人、また一人と人が消えていく、暗闇に呑まれて

 

5つ、光が増えた

人々は日が差すと寝るようになる

 

6つ、神隠しが無くなった

赤ん坊が増え毎晩赤ん坊が泣き叫ぶ毎日

 

7つ、唯一の希望は生きていた

だが、未だ行方不明

 

 

7つの世界をここまで歪ましたのはこいつらであろう

 

1つ、「死の風」

 

2つ、「紅の悪魔」

 

3つ、「静寂の支配者」

 

4つ、「生命の譲渡者」

 

5つ、「影を渡る者」

 

6つ、「全てを喰らう者」

 

7つ、「不死の死神」

 

 

『まさかここまで世界が歪んでしまうとは』

 

この世界たちを見ているとある者がひとつ声を漏らす

7つに世界が元に戻ろうとしている

 

このままでは・・・

またあの悪夢が訪れる

 

『早めに手を打たないとな』

 

そう言い残してその者は闇へ歩いていった

 

 

 

ーーーーー

 

『あのフードは、許しはしない』

 

ついに目的の奴を見つけた

 

 

今、復讐の時!



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#3災悪たちの集結

時間が無い、そして案がない


『あ、あいつは!

       あいつは俺が殺す』

確追弾(マーキングバレット)

 

そう呟き拳銃を構えた

 

バン!

 

「真空間」

 

途端に死の風は消えた

 

『チッ、だが逃がさない』

 

移瞬弾(テレパスバレット)

 

そう言い、自分の頭に拳銃(・・・・・・・)を突きつけた

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

紅の悪魔は神社に向かって歩いていた

『あ〜あ、飽きた

      人間殺すの飽きた』

 

紅の悪魔はそう呟いていた

 

ゴン!

 

『んあ?』

 

コンコン

 

ゴンゴン

 

ゴン!

 

『なんだこれ?邪魔だ!』

 

紅の悪魔は拳を握った

 

『てい!』

 

ばーん!

 

そこには新たな世界が広がっていた

 

『おお!?なんだこれ?

          よし潰す』

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

『世界が崩壊していく』

生命の譲渡者が呟き歩いていた

 

『あら?この穴はなんです?』

 

『・・・この世界と隣り合わせているとある世界への入り口なんですよ、私はここの管理をしています』

 

『そうなんですか、それ嘘ですよね?

        本当の事を言ってもらえます?』

 

『私、嘘つく人嫌いなんですよ』

 

そう言い生命の譲渡者は言った

そして、目を見据えた

 

『・・・わかりました、あなたには本当のことを話します』

 

そう言うとこの人物は語り始めた

 

『この先は幻想郷、忘れ去られた者の楽園、私はそこの管理人の八雲紫です

 つい先ほど爆発音とともに、なぜかここと現世を隔てる結界が粉砕されたので修理しているんです』

 

紫はなぜか、敬語で淡々と話した、そして最後に

 

『そういえばあなたのお名前は?』

 

『?』

 

『あなたに、紫さんでしたっけ?

     名前を教えて私に得はありませんよね?』

 

『私は、貴方に名前を教えて(・・・・・・)なんて言ってませんよね?

            私は、この穴を聞いただけですよ?』

 

『貴方が勝手に言っただけですよね?』

 

『では、紫さん(・・・)またどこかで』

 

そう言い残して穴に入って行った

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

爆発が起きた

『おお?なんだあれは』

影を渡る者が言った

 

『爆発?なんでだ?』

 

『まぁ、なんでもいいや

    面白そうだから行ってみるか』

 

影が動いた

 

『ん?なにか通ったかしら?・・・どうせ蚊とかでしょうね』

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

第4の世界の人間が皆喰われた

全てを喰らう者が皆食べてしまった

 

『おかしいなぁ〜、まだ一人残っているんだよなぁ〜』

 

全てを喰らう者は匂いを辿って行った

 

『神社?誰も居ないぞ?』

 

全てを喰らう者は神社を歩いていた

 

ゴン!

 

『ん?』

 

コンコン

 

ゴンゴン

 

ゴン!

 

『なんだ?壁?』

 

『ふぅ〜、やっと終わった』

 

『邪魔だ!』

 

ばーん!

 

『え?』

 

『おお!?なんだここ』

 

『まぁいいや、追いかけないと逃げられてしまうな』

 

全てを喰らう者は歩いて行った

 

『嘘・・・・今直したばかりなのに』

 

紫は地面に崩れ落ちた

 

 

災悪が1つの場所に集まってしまった

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

第7の世界

『ククク・・・まだその時ではない』



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#4各世界のトップたちの幻想入り(前編)

時間が無い、そして案がない


「ん?ここは・・・・」

 

死の風は見た事のない場所にいた

 

「・・・とりあえずここかろ離れるか、面倒だ」

 

それから5分後・・・

 

「逃すか!!!!」

 

静寂の支配者は辿り着いた

 

「ん?なんだ?・・・ここ生気を感じないな」

 

「侵入者ですか?」

 

「誰?」

 

「こちらのセリフです」

 

???と静寂の支配者は向きあった

 

「はぁ、まぁいいや

        じゃあね」

 

「逃すわけないでしょ?」

 

「え、、、いやいやなんで?」

 

「そちらには行かせてはならないからです」

 

「あっそ」

 

その言葉を無視してその方向に歩き始める

???は剣を抜いた

 

「行かさないと言った筈ですよね?」

 

「危ないなぁ〜」

 

静寂の支配者は軽々しく避けた

その行動に???は驚いた

 

「あなた、何者ですか」

 

「いやいや、君が先に言いなよ」

 

「貴方に言う名などありません!!」

 

「じゃあ、こっちも言わない」

 

「そうですか、貴方を切ります!」

 

「あっそ、勝手にすれば」

 

「く、何処までも腹の立つ!」

 

「ふっ」

 

静寂の支配者は鼻で笑い軽々しく???の攻撃を避けていた

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

「あー湖綺麗だな〜(棒)」

 

紅の悪魔がそう呟いていた

 

「あれ?見た事ない顔だな〜」

 

???が上空からそう言い

 

凍符「パーフェクトフリーズ」

 

紅の悪魔を凍らせた(・・・・)

 

「あたいったら最強ね!!」

 

その女の子は自身満々に凍らせた氷の上でポーズをとっていた

その時『シュ〜』と音がしていた

 

「ん?」

 

その女の子は下を見た

 

「あ〜?なんだ?涼しいな」

 

「な!!!!!」

 

氷が溶けていた

 

「なんなのこいつ!なんで出られるの!!」

 

???は恐怖のあまりに逃げて行った

 

「逃すかよ」

 

 

血弾(ケツダン)

 

紅の悪魔が銃のように手を構えて血を飛ばした

そして

『ピチュン!!!』

???は溶けた

 

「あはははははははは!」

 

「なんだあいつおもしれぇ〜」

 

「ん?・・・あいつみ〜っけ次こそ殺す!」

 

紅の悪魔は追いかけて行った

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

紫を退けた生命は魔法の森を歩いていた

 

「行きますよ」

 

「「はい、主人様」」

 

生命は女の子を二人連れて歩いていた

 

「ん?誰か住んでいるのかしら」

 

生命の視線の先には家があった

 

「ん?」

 

「え?」

 

「「貴方は」」

 

生命と???は見つめあっていた

 

「悪い人ではないようですね」

 

「貴方もね」

 

「貴方お名前は?」

 

「アリスって言うの、貴方は」

 

「マリンよ、よろしく」

 

「後ろの二人は何者なの?」

 

「あ〜ぁ、この二人は気にしなくていいわ」

 

「気になるけどまぁ、貴方がそう言うのなら分かった」

 

こうして二人は仲良くなった



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