東方勿忘草 1 (雪菜@少年は紅い月に嗤う)
しおりを挟む
1話
初めて書くので至らない所も多いですが気にしないで読んでってください!
これは私のこれから書くだろうオリジナル作品のちょっとした裏話(没ネタ)になります。オリジナル作品はちょっと長めなので…気が滅入らないように頑張っていきます
_______________________________
真夏の太陽がギラギラと照りつける。あまりの暑さにうちわを家から持ってきてよかったなと思う。いや、うちわが無かったら暑さで溶けてたはず。あの、氷の妖精のチルノでも日焼けして元気そうなのに…
「なぁ〜、霊夢ぅあつぃ〜。」
「魔理沙…、暑いって言ったらもっと暑くなるでしょ。寒いって言っときなさい。」
ここは博麗神社。霊夢と私は幼なじみでよく一緒に行動している。といっても異変解決とかそういうのは全然、一緒に行動するとかないのだが。
日陰にいるのに真夏というものは私たちの色んなやる気を削がせるほど暑いらしい。博麗神社の縁側、そこに私たちはいた。今日は珍しく私以外の客はいなかった。霊夢は暑そうに顔をしかめながら座り、私は寝っ転がりながらうちわで仰いでいた。
「寒い〜暑い〜」
「ちょっと魔理沙!暑いって言うだけなら帰ってくれない!?私も暑いのよ!」
「えー、あっ、霊夢、賽銭入れてきたから別にいいだろ?」
「どうぞ、いつまでもここにいらっしゃってください。」
ほんと、霊夢はお賽銭の事になるとチョロイわw隠れて私はガッツポーズをする。
そう思うと次は霊夢が口を開いた。
「そういや、紅魔館から苦情が入ったんだけど。魔理沙に本を返させるようにって。、」
そのとき、私の頭に1人のドアノブカバーが浮き出てきた。それは
「パチュリーか。」
「パチュリーよ。で、疑問に思ってたんだけど、ね、魔理沙。」
霊夢は神妙な面持ちになってかこちらを見つめる。
「どうして返さないのっていうのではないんだけど…、何のためにそこまで魔導書を借りて勉強する必要があるの?魔理沙は充分、独学でもここまで強くなったわ、それなのになんでこれ以上強くなろうと思うの?」
真面目な顔で霊夢が聞く。私はなんて答えればいいのかわからなくなった。でもとりあえず何か言わなきゃいけないなって思って、
「そ、そう!私、魅魔様の弟子だろ!?だから、強くなくちゃ…」
「私の憶測なんだけどね。」
私の言葉を遮って霊夢は言う。
「あんたは負けず嫌いだから、アイツのこと気にしてるんじゃないかと思って。」
…私は少し黙った。確かにアイツに勝つために私は魔法を勉強していたのだ。アイツは神童と呼ばれるほどの天才だったから。
そして霊夢は口を開く
「でもね、魔理沙、アイツは」
「幻想郷を捨てたのよ。」
目次 感想へのリンク しおりを挟む