Vivid: ザ・ギャザリング (プルトーネ)
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プロローグ:アンタップステップ

初投稿です。

高機能フォームが本当に高機能でびっくり


 最近、幾度となく過去の自分をバカにしたくなる。

 まぁ理由は自己責任満載の10割自分が悪いようなものなのだが。

 それはある種の諦めで、自分の浅慮への怒りで、空しいものである。
 マナ計算を間違って1マナ足りなかった時くらいの空しさである。


 そんなこのミッドチルダで誰も理解してくれなさそうな空しさと共に路地裏を駆ける。

 目的は一つ。ちょっとした手助けだ。
 自分の自己満足と自己責任からこんな路地裏を行くのだから。


 そして到着したその場所では、拳闘が行われていた。


 「覇王!断空拳!」


 掛け声から放たれるその一撃は確実に相手を仕留め、彼女の勝利を確実なものとする。
 吹き飛ばされた方は・・・・・・ご愁傷さま。ミンチよりはマシだが十分に怪我と呼べる状態である。


 またか、と駆け付けた自分。


 終わりました、と勝利した“大人な”彼女。



 『自分はこの残念拳法一辺倒彼女、アインハルト・ストラトスを手伝っているのである』



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 あのさぁ・・・・・・この前言わなかったっけ?ストリートファイトやるときは俺を呼べって。

 「・・・・・・?」

 首を傾げる姿がカワイイ・・・・・・じゃなくて、言ったよな?怪我とか対戦相手に迷惑をかけない様にしようなって。しかも昨日。

 なのにいきなり何やらかしとるんじゃワレェ!?

 ゆっくり風呂入ってた俺に通信で『今からやりますんで、来てくださいね?』って、アホかお前は!?どうして早めに連絡しない!?社会でも報連相は重要だし、カードゲームの世界じゃ『実は俺はこのカードを発動させてたぜ』とかいう発動宣言無しの行動はホントやめろよなぁ!

 「とりあえずお相手の傷を治療していただけませんか?」

 なぜ俺には配慮してくれないのに対戦相手には配慮するのかコレガワカラナイ。

 とりあえず白1使用、『司祭の祈り』。はいこれで完璧っと。

 次はお前……っと、もう管理局が来たか。相変わらず早いな。


 「それだけ警戒されている・・・・・・ということでしょうか?」


 その辺はよくはわからんな。さ、はよ帰って治療しよか?


 「了解しました。では、お先に」

 ジャンプからの壁キックで離脱って、相変わらずようやるなぁ。
 んじゃ、自分もはよ逃げよっと。


_______________________________________________



 「ん・・・・・・あっ・・・・・・」

 「もう少し優しく・・・・・・ああっ」

 「そこまでしなくても・・・・・・ひゃっ!?」


 あーもうどうしてこうなった。


 ただ治療してるだけなのにコイツは・・・・・・。

 あー、ダメだ。集中できん。


 「どうかしましたか?治療の手が止まってますよ?」


 今、自分の目の前で、上半身裸のアインハルトの治療をしている。
 文字に起こすと『ありえねーよバーカwww』なんて思うが・・・・・・


 「?」


 目の前にいる“自分より小さい”彼女を見て否定できる状況じゃない。

 そうだ
 とにかくちりょうしなきゃ(脳停止)


 「んん・・・・・・くぅっ・・・・・・」


 今回は白1マナ『治癒の軟膏』で治療してます。

 いやーまさか塗り薬そのまま出てくるとは・・・・・・やっぱり使ってみないとわからない事ばかりだなぁ。
 だから塗るために裸になってもらう必要はあったんや!証明終了!

 よし、こんなもんでいいやろ。


 「ありがとうございます」


 そう思うんやったら報連相をしっかりとせなあかんで?


 「それよりも私の・・・・・・私の悲願である『覇王流が最強である』ということを証明しなければいけませんから、ね?」


 ね?じゃないんだがねホント。せめて協力者には一歩ぐらい譲歩してくれていいと思うんやけど。


 「譲歩も何も、あの時敗者だった私に勝手にしろと言ったのは貴方じゃないですか」


 あー、うん、そうだったね。そういや君に一度勝ってましたね。

 あれ『樫の力』とか『タイタンの力』使って締めに『狂暴化』でパワーフル強化してブロックしただけなんじゃが・・・・・・まぁ言わぬが花ってやつだな。


 「本当に不可思議ですね、その魔法も」


 そうかな?まだ召喚呪文使ってないし不思議でも何でもないだろ。

 実際出したら世界1つは余裕で潰せそうな奴らばっかり・・・・・・だからインスタントやソーサリー位しか使えないのだ。


 え?小さいのは出していいだろって?いや、都市伝説とかで噂されるのはちょっと恥ずかしいし・・・・・・。


 「そうですか・・・・・・やはりあなたは、強いんですね」

 それほどでもない。そう言うお前も、強いだろうに。


 「今日も、また一つ・・・・・・強くなれましたかね?」


 知らん。俺に聞くな。もう10時だからよい子は家にでも帰るんだな。



_______________________________________________



 それからのお話。

 相変わらずアインハルトは覇王流大好き少女のままだし、通り魔は続いている。

 今は・・・・・・自分を除いてちょうど十人目が終わったところだそうだ。

 あれ以来アインハルトはしっかりと連絡を取ってくるようになったが、一週間で二人はかなりハイペースではないだろうか。


 一度はしっかりと休んで欲しいところである。自分の労力的に。





みんなもMTG、しよう!


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一話:アップキープ・ドローステップ

早速感想が来ててビビり始める。

とりあえず書くだけ書いて、後で直せばいいっか。


 ついに挑戦する11人目!
 果たしてアインハルトは無事この壁を突破できるのか?
 次話に続く!



 いや嘘ですよ?



 アインハルトがついに11人目に挑むと聞いて、今回は海際の遊歩道に来ている。
 休みの朝にはここを散歩したりジョギングしたりする人が良くいる道なのだが、現在午後8時。人影は見当たらない。

 そんなひっそりとした道を行く、赤い髪。

 今回のアインハルトの獲物、ノーヴェ・ナカジマである・・・・・・多分。
 だって特徴が赤い髪の女性としか聞いてないのである。

 あとストライクなんちゃらが~とか聞いたには聞いたが、自分には理解できなかった。


 「ストライクアーツ有段者、ノーヴェ・ナカジマさんとお見受けします」
 ニンジャではないので初手挨拶スタートではない。

 「あなたにいくつか伺いたいことと、確かめさせていただきたいことがあります」
 ニンジャじゃないからメンポもつけてない。


 「質問すんならバイザー外して、名を名乗れよ」
 おおっとマジレス。正直そのバイザー似合ってないから俺はやめた方がいいと思うよ。


 「失礼しました」
 「覇王流正統、ハイディ・E・S・イングヴァルト。覇王を名乗らせていただいています」
 長い名前だなぁ。市場で好まれそうな名前だ。


 「噂の通り魔か?」

 「否定はしません」
 今更になって通り魔じゃねぇ!私は悪くねぇ!とか言われても困惑不可避だからね。


 「で?何が聞きたいって?」
 ノーヴェさんも強気ですね・・・・・・これは強者の予感。

 「貴女の知己である王たち、『聖王 オリヴィエ』と『冥府の炎王 イクスヴェリア』についてです」
 ・・・・・・誰?アイツそんな偉そうな人を探してんの?

 あっれー?アイツの目的って『覇王流』が最強であることの証明とかじゃなかったっけ?

 「貴女はその両方の所在を知っていると」


 「知らねぇな」


 知らないのか―。

 「聖王だの、冥王陛下だのなんて連中と、知り合いになった覚えはねぇ」
 あっこれは知ってますわ。島立てて打消し構えてる青くらいバレバレである。

 「私が知ってんのは、一生懸命生きてるだけの普通の子供達だけだ!」
 あー、お忍びだとか隠居みたいな感じなのかな?


 「理解できました」
 「その件については、他をあたるとします」
 そろそろか。マナの生み出しを開始しといてっと。


 「ではもう一つ、確かめたいことが」


 各種印鑑全起動。無色十マナ使用で各色マナ4マナ確保。


 「貴女の拳と私の拳」
 「一体どちらが強いのかです」


 各色一マナ使用、不特定4青1で『プリズム結界』収斂5で発動!


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 とりあえず『プリズム結界』で視界に映ることは無くなったので、観戦を再開する。
 
 アインハルトの踏み込みからの右ストレート。
 ノーヴェさんはそれを避けて、追撃の右掌底打ちをガード。

 足の装備が唸りを上げ、弾き飛ばされたノーヴェさんのスピードをゼロとする。

 いやー、レベルが高いなぁ。盤面じゃ、こんな見てすぐ理解できる戦いってそうないからな。
 見てて関心しかないわな。


 「私には成すべきことがあります」

 「成すべきことだと?」


 「列強の王たちを全て倒し、ベルカの天地に覇を成すこと」
 「それが、私の成したかったことです」

 ・・・・・・ん?何で過去形なんだ?

 「寝ぼけたことぬかしてんじゃねェよ!」
 甲高い武装の音と、打撃音。


 「昔の王様なんか、皆死んでる!」
 放たれる蹴りと拳を、ハインハルトは流すように捌いていく。


 「生き残りや末裔達だって!」
 右ストレートの衝撃を、弾く。


 「皆普通に、生きてんだッ!」

 そしてガードの上から左ストレートが大きな音を立て、当たる。

 衝撃を逃すようにアインハルトは後ろに下がり、構える。
 「弱い王に・・・・・・生きる意味がありますか?」


 「こンの、バカたれがァ!」


 その声と同時に放たれる光の帯とバインドがアインハルトに襲い掛かる。
 「ベルカの戦乱も!聖王戦争も!」

 そしてその帯の上を走り、
 「ベルカの国そのものも!もうとっくに!終わってんだよォ!」


 放たれる右足が、アインハルトの顔に、吸い込まれるように当たった。


 舞う土煙が、遠目から見ている自分の視界を遮る。


 「終わってないんです」
 「・・・・・・私にとっては、何も」


 この一撃で、終わりそうだ。

 「覇王、断・空・拳!」

 その一撃と共に、すべての光の帯が、打ち砕かれた。


 「弱さは罪です。弱い拳では・・・・・・誰のことも守れないから」



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 ということでアインハルトが現場から去ったので、自分のお仕事の時間です。

 おーい、大丈夫ですかー?

 「お前は・・・・・・?」
 通りすがりのプレインズウォーカーです。

 それよりも、ずいぶんと酷くやられましたね。
 「そんなのは関係ねぇ・・・・・・早くアイツを、追わねぇと」

 そんな怪我で無理しない方がいいですよ。彼女は俺が追っときますから。
 「いや・・・・・・大丈夫だ・・・・・・。アンタまで巻き込まれる必要は・・・・・・」

 赤2を使用、不特定2の白1『停戦』。黒3を使用の不特定3白2で起動効果。

 「なんだ・・・・・・?傷が癒えていく?」

 じゃあお姉さん、行ってきますわ。


 そうして自分は現場を去る。お仕事完了である。


 「結局・・・・・・誰だったんだ、アイツは?」

 集合場所は、近くの有料ロッカーがある所だったはず。イイの一発貰ってたし早く行かんとなぁ。


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 目的の場所まで行くと、さっきよりも小さいアインハルトが、疲れ果てたのか座っていた。


 おーい、お疲れさま。・・・・・・って、大丈夫そうじゃなさそうだな。

 「大丈夫です・・・・・・大丈夫・・・・・・大丈・・・・・・」
 うぉっと!もうそこまで限界だったか。

 倒れたアインハルトを受け止め、嘆息する。

 これは、明日休みかなぁ・・・・・・親御さんにどうやって伝えたらいいんだろうか・・・・・・。

 「こんな所で・・・・・・たお、れ、たら・・・・・・」
 もう無理すんな。あとは俺が何とかしておく。


 とりあえず、自分の家まで運ぶか。時間的に全うな中学生が出歩く時間じゃ無くなってるしな。

 荷物を回収してからアインハルトを背負おうとしていると、こつ、こつと靴の音が聞こえる。


 あーヤバイ、こりゃ積んだかな・・・・・・。


 「すまないけど、その子を置いてもらえるかしら?」

 ・・・・・・管理局か?

 「そうよ。管理局執務官、ティアナ・ランスターよ」

 そうですか、では。

 「なぜ逃げようとするかは知らないけど、逃がさないわよ」


 緑3使用、不特定3青2『脱出』!


 「なっ!?待ちなさい!」

 ティアナの目の前から、二人は消えていなくなった。

 ___________________________


ここから三日だけだが、俺とアインハルトは逃走生活を行うこととなった。

納得のいく結果を、結末を求めて。

ここが一番の正念場だ。



 とりあえず残りマナプールは、赤マナ1、青マナ1です。
 
 とにかく設定に関しては、書きながら考えていくことにします(見切り発車特有のガバ)

 次回からは主人公が活躍してくれる・・・・・・はず


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二話:メインフェイズ(1)

今日が統率者2017の発売日なので急いで書き上げました。

ちょっとセリフが多めだけどしょうがないね。


 『脱出』を使用して無事に家の前へと帰ってこれた二人。
 さぁ、ここからが、逃亡生活だ。




 いやー、無事だと思ってたんだけどね?
 まだ安心できませんでしたわ。


 ノーヴェさん、アインハルトにセンサーを付けてたようです。


 考えてみれば、確かに違和感ばっかりだ。
 あんなロッカーしかない所に執務官、その上、アインハルトを置いて行け、と


 あー、ヤバい。これは蓋されかけてるなぁ・・・・・・。


 しかし気づいたということは、逆にこちら側が有効活用できるということでもあって、


 『太陽の指輪』起動。2マナ確保の、残りすべてのマナを使用。
 不特定3、青1で『クローン』。コピー対象はアインハルト・ストラトス。

 よし。誰が見てもアインハルトとしかわからないな。
 じゃあ、こめかみの部分にセンサーを付けてっと。

 出来るだけ長く逃げ続けろ。三日経ったら仕事は終了だ。

 簡単な命令と共に、夜の住宅街を行くクローン・ストラトス。
 これでひとまずは安心だろう。



__________________________


 一日目・朝


 窓から差し込んでくる朝日が、疲労困憊だった自分を起こそうとする。

 眠い、腹減った、背中が痛いといった今の自分を表すような思考と共に目を開ける。

 箪笥に、『厳かなモノリス』と『玄武岩のモノリス』のミニチュア、テーブルには『モックス・ダイアモンド』が飾られていて、窓際のスペースには『思考の器』がある。

 相変わらずマナの出だけは良さそうな部屋だな、なんて思いながら身体を起き上がらせる。

 フローリングで寝た代償なのか、背伸びをするだけでバキバキと、悲鳴を上げるのがとてもつらい。


 「ん・・・・・・んぅ・・・・・・」


 どうやら、アインハルトも起きたようである。


 「おはよう・・・・・・ございます」
 おー、今起きたか。どうだい?いい目覚めだったか?

 「・・・・・・とても、悲しい夢でした」
 そうか・・・・・・。ちょっと待ってろ、朝ごはんを持ってくる。

 よし、返答できるってことは元気ってことだな!安心安心。

 しかし、あの落ち込み様は、負けたことが原因だろうか?
 そんなことを考えながらも朝ごはんの準備が完了。今日は鮭おにぎりとポテトサラダだ。


 「いただきます」
 いただきます。


 それで、お前はこれからどうするんだ?
 負けた上に、管理局までお前の捜索を行ってる可能性がある。

 「・・・・・・もう、無理なのでしょうか」

 「強くなるという無念も、守るという思いも」

 「心から、溶けたかのように、消えてなくなってしまって・・・・・・」


 どうだろうな。俺はお前じゃないから分からんが、他の人なら答えてくれるかもしれんな。


 「答えて、くれる人・・・・・・」


 そーだな、昨日戦ったノーヴェさんはどうだ?面倒見が良さそうな人だったし、昨日の一撃もお前をノックアウトさせるためのようだったからな。

 とりあえず考えておいてくれ。挑戦状叩き付けるなら俺も手伝うしな。


 「・・・・・・・・・・・・」


 んじゃ、ちょっと出かけてくるわ。留守番よろしくな。


 「・・・・・・ありがとうございます」


 昼飯とかは勝手に食べてくれていいからな?


_________________________



 家を出て自分が向かった先は、昨日の戦いの場であった遊歩道。

 人がまばらに歩いている中、赤いコーンと黄色い規制テープで囲まれている場所。
 地面が砕かれたそれは、昨日ノーヴェさんが倒れていた所とちょうど記憶が一致する。


 とりあえず来てみたが・・・・・・特に何もないな。


 ・・・・・・やることもないし、図書館にでも行ってみるか。


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 一日目・昼


 次はアインハルトの話に出てきた『聖王』『冥王』について調べてみることにする。


 えーと、歴史ジャンルの9番の本棚だな?

 近くにあった紙と鉛筆でメモ書きをして、目的の本棚へと向かう。

 すると自分と同じ目的なのか、本棚の前にクリーム色の髪をツインテールにした少女がいた。


 「あのー、すみません」


 まさか話しかけられるとは思っていなかった自分は、動揺しながら答える。

 ど、どうかしたのかな?

 我ながらどう考えても不審者のようである。


 「ここの本棚の上にある本が取りたくて・・・・・・」
 あ-、あの高さは君だと届かないわな。どれを取ればいいんだ?

 「ありがとうございます!とりあえず、あの黒い背表紙の本から右に二冊目の本をお願いします」
 これかな?タイトルが、『聖王と覇王』。

 「それです!」

 んじゃあこれ渡すわ。他は?

 「他は大丈夫です」

 そうか、良かった。


 本当にコミュニケーションがうまくいって良かった。場合によっては精神が削られるところだった・・・・・・。


 ちなみに聞くけどさ、俺も『聖王』だとか『冥王』について調べててさ。何かおススメの本とかはないか?
 「それなら、聖王戦争に関しての本がいいと思います」
 聖王戦争か。この本棚にあるか?
 「上から二段目の、『聖王戦争期の考察』がそうだと思いますよ?」

 言われた通りの本を本棚から抜き取り、中身を見てみる。
 学術本特有の文字の多さと、年表が載っている。


 質問に答えてくれてありがとうな。
 「いえいえ、こっちも本を取ってもらいましたし」
 じゃあ、俺は行くよ。


 残りの時間は、この本と格闘することとなりそうだ。



__________________________


 一日目・夜


 あの後、閉館時間まで本と睨めっこしてから帰宅。
 結局、聖王に関してはわかったが冥王についてはわからなかった。

 ただいまー。
 「あっ・・・・・・お帰りなさい」
 おう。晩飯は食べたか?
 「いえ・・・・・・まだですけど」
 ハンバーグか唐揚げどっちがいい?
 「じゃあ・・・・・・ハンバーグで」
 んじゃあこっちの弁当な。温めてくるから座って待っててや。

 キッチンに向かい、電子レンジに弁当を入れてから冷蔵庫のお茶を飲む。


 ああ~冷たさが身に染みるんじゃ~。


 ということで晩飯です。
 「いただきます」
 いただきます。
 やっぱりご飯を食べるのは重要なことである。同じ釜の飯を食う、ということわざがあるが、親しい仲になったりするにはご飯を一緒に食べるのはある種の儀式と言ってもいいかもしれない。


 「・・・・・・お話したいことがあります」
 んー?なんぞ?

 「今朝の、これからの話のことです」
 ・・・・・・決まったか?


 「ええ。もう一度、彼女に挑みたいと思います」


 了解。お相手さんには悪いけど、明後日には戦えるようにしといてやる。

 「・・・・・・ありがとうございます」
 やるんだったら悔いのない様に、全力でやれよ?


 「なぜ貴方は、私を助けてくれるのですか?」


 なんとなくだな。それ以上でもそれ以下でもない。

 納得がいかなかったら、お人よしのお兄さんとでも思っとけ。

 納得のいかなそうな顔をしているアインハルトだが、こっちは何も考えていない以上、答えが胡散臭くなるのもしょうがないんだよなぁ・・・・・・。許せ。


 とりあえずはアインハルトが持ち直してくれたようで良かった。
 その覚悟に答えるためにも、ちょっとは頑張らないとな。


 明日の目的は、ノーヴェ・ナカジマとの接触。
 その準備のために、自分はマナを貯め始めるのだった。



統率者2017、8月25日 本日発売!
構築済みデッキで100枚!お値段は3500円(税別)!安い!
統率者戦は過去のカードも使えるので、新規の方にも、一度MTGをやめてしまったという方にもおススメ!
今回は『部族』をテーマにしていて、お馴染みのドラゴンに、吸血鬼、ウィザード、猫の四種のデッキがあるぞ!
ここからみんなもMTG、始めよう!


いやー忘れてたなんて言えない・・・・・・。

今回の話はこれからの展開の方針決めといった形です。
セリフ多すぎるかもだから、修正ワンチャンあるかも


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三話:メインフェイズ(2)

今回はMTG成分は少なめ。

嵐の憤怒、コラガンが再録されたから伝説の刃と合わせて戦うデッキを開発中


二日目・昼


 アインハルトが覚悟を決めた翌日、自分はある場所にいた。

 中央第四区公民館内、ストライクアーツ練習場。


 そこでは様々な人がストライクアーツを振るい、高みを目指そうと努力している場所だ。

 そんな熱気十分といった場所の中心では、二人の少女と一昨日見た赤髪が見える。

 「じゃあヴィヴィオ、リオに拳の出し方を見せてみろ。間違うなよ~」
 「わかってます!」
 「リオも、ちゃ~んと見とけよ?」
 「はい!」


 金髪で青リボンの子がその拳を振るうたびに、黒髪で黄リボンの子が目を輝かせてその姿を見る。
 その様子から金髪の子が経験者で、黒髪の子は初心者のようだ。


 少しばかりその様子を見ていると、次の練習に入るのか、二人が動きを止める。

 「基礎は大丈夫そうだな。それじゃあ軽く準備運動をしたら一度スパーリングでもやるか」

 「「はい!」」

 少女二人が準備運動に入ったところで、自分の目的を思い出す。

 アインハルトの、リベンジ戦の設定。

 つまりあの赤髪の女性、ノーヴェ・ナカジマに挑戦状を叩き付けるのが仕事なのだが・・・・・・

 今現在自分がいる場所は区民館内二階の、『見学席』と呼ばれるエリア。
 ここからなら、このストライクアーツ練習場は全体が見渡せるのだが、練習場には行くことができないのである。
 練習場に行くには、事前の予約が必要だが、もちろんそんなものはしてないので。


 これは・・・・・・摘みじゃな?


 あれだけ、アインハルトに自信たっぷりにやってきてやるぜなんて言ったのにこの体たらくである。
 小さなため息と共にこれからどうするかを考える。

 このまま出てくるまで待つか、といつ終わるか分からない結論に達し、またため息。

 「キミ、そんなにため息ついちゃってどうしたの?」
 自分に話しかけてきたのは青いショートヘアーの女性。

 あの、えーと、ノーヴェ・ナカジマさんにちょっと用事があって・・・・・・。

 「ノーヴェに用事?ちょっと待ってね」

 おーいノーヴェ!と隣で叫ぶと、彼女がこっちを向いた。


 「スバルなんだー?ってお前はあの時の!」


 バッチリと自分のことがバレてしまったので、軽く手でも振っておく。

 「と、とりあえずそっちで待ってろ!ヴィヴィオ達は一旦やめて、個人練習!」


_________________________


 区民館内のドリンクコーナーで、知らない女性と二人っきり。


 とてつもなく気まずい。


 ・・・・・・何か、飲みますか?
 自分の先攻!自分は精神ポイントを二点払って話題作りを発動!

 「え?い、いや、大丈夫だよ?」

 そうですか。欲しいものがあれば買ってきますんで、気軽に言ってください。

 「そこまでしてくれなくてもいいよ。自分の分は自分で買うし、ね?」

 あー、わかりました。


 そこからまた静寂が訪れる。また振り出しに戻ってしまった。


 「そういえば、まだ自己紹介してなかったね」

 「ノーヴェの姉をやってます、スバル・ナカジマです。よろしくね?」

 こちらこそ、よろしくお願いします。

 「それで君は、ノーヴェの治療をしてくれた人、でいいのかな?」

 概ねその通りなんですが・・・・・・彼女が来たのでその話は後にしましょうか。


 目的の人物がやってきたので、一度話を中断する。


 「やっぱりあの時の・・・・・・すまねぇ、待たせたか?」
 いえ、そんなに待ってませんよ。ノーヴェ・ナカジマさん。
 「ノーヴェでいいぞ」
 じゃあノーヴェさんで。

 「それで、お前の名前は?」
 ちょっと事情があって言えないんですが・・・・・・まぁ適当にあだ名でも付けていただいてもよろしいですよ。

 「なんじゃそりゃ・・・・・・まぁいいか」


 「それで、用事って何なんだ?」

 簡単に言うと、覇王からの挑戦状です。

 「・・・・・・おい、そりゃどういうことだ?」
 彼女は、あなたと戦いたいようでして・・・・・・。

 「そこじゃない。なぜお前は覇王と連絡できてる?あれは一人で抱え込んでるもんだと思ってたが」

 そりゃあ、交流があったからとしか言えませんよ。
 それに、一応は共犯者ですからね。

 「共犯者?じゃあ君は・・・・・・」

 覇王 ハイディ・E・S・イングヴァルトの本来の名前も知ってます。
 彼女が現在逃走中ということも知ってます。

 これ以上言わないとダメですかね?


 「・・・・・・どうして、そこまで言った?」

 これぐらいしないと信頼してもらえないと思ったからです。

 「・・・・・・そうか」
 「ちなみに聞くけどさ、君は何をしてきたの?」

 ・・・・・・覇王の治療及び対戦相手の治療ですね。

 「だからノーヴェを治療したんだね」

 そうでもしないと管理局に通報されると思ったので。案外あの覇王は考え無しに動きますからね。


 「ありがとう。家族を助けてくれて」


 ・・・・・・礼を言われるほどいいことをした覚えはありません。

 それでこの挑戦、受けてくれますかね?
 これで受けてくれなかった場合、自分としては無理矢理にでも対戦させる気なのだが。

 「・・・・・・あぁ、わかったよ。それよりも条件がある」

 何でしょうか?

 「あいつと、覇王と話がしたい」
 ・・・・・・対戦後で良ければ。それに、俺としても願ったり叶ったりです。

 「・・・・・・なんでだ?」


 俺は共犯者であって、理解者じゃないですから。それにあの覇王、友人と呼べるものが少ないんですよ。




____________________________


 二日目・夜


 とりあえず明日、11時にあの遊歩道での対戦となり、自分の仕事は終わった。

 あとは『クローン』の回収と、管理局や聖王協会の邪魔が入らない様にするだけなのだが、まさか聖王協会までこの事件に噛んでいるとは思ってなかった。

 聖王オリヴィエに関係があるとしても、協会が出てくるのは少しばかりおかしいと思う。
 例え誰かが覇王を名乗ってストリートファイトを行っていても、聖王協会側は、自分たちには関係しないと言ってしまえば、これは管理局だけの話になるはずだ。わざわざ自分たちからその覇王、もしくは覇王の末裔かもわからない奴を探すようなことを行うだろうか?

 自分なら否と答えるだろうが、相手は組織だ。何か理由でもあるのだろう。

 とりあえずその話は置いておくとして、アインハルトが『練習をしたいので付き合ってくれませんか?』と言ってきたので、自分たちは今、公園にいる。



 「ふっ!ふっ!せいっ!」

 勢いよく放たれる拳のラッシュが空を切り、夜の公園にリズムの良い声が広がっていく。

 「はぁっ!」


 最後の一撃を放ち、大きく深呼吸をするアインハルト。


 「アップは、こんなものでいいでしょう」
 お前、いっつもこんな入念にしてんのな。
 「体は資本ですし、基礎の確認になりますから」
 なるほど。んじゃ、準備はええか?

 「アインハルト・ストラトス、いつでも行けます」


 それはなにより。それで、対人戦の実践形式でというリクエストなんだが・・・・・・明日のこともあるし、俺は今回、審判役でもしようかと思ってる。

 「え!?しかしそれでは・・・・・・」

 相手はしっかりと用意するし、心配するな。

 というか殴り合いじゃ脳筋戦法しかできない自分が、アインハルトと戦って怪我でもしたら本末転倒だからな。マナの消費抑制も込めて、今回はあるクリーチャーに頼むこととする。


 無色4マナ使用、不特定4マナ、来い!『真面目な身代わり』!


 針金を縒ったような鋼鉄の体に、胸の中心にある赤く光るコアがその姿が健在であることを示す。人でないそのモノは、まさにゴーレムであるということを如実に表している。


 「これが、あなたの魔法・・・・・・」
 俺の力の、ほんの一部だ。そんなにすごいことじゃあない。
 「このゴーレムでも、ほんの一部ですか。ここまでくると何でもありですね」


 それじゃあ準備はいいか?



 いざ尋常に、始め!


 「アインハルト・ストラトス、戦闘に入ります!」


 
____________________________



 「はぁ…はぁ…状況、終了・・・・・・」
 お疲れさま。手応えはあったか?
 「ええ・・・・・・やってみない事にはわかりませんが」


 そうやって言うアインハルトの目には、確かな光があった。


 よし、それじゃあ家に帰って、明日に備えるか。
 「そうですね。私が、勝つためにも」
 
 汗やらなんやらの簡単な処理を終わらせてから家までの帰り道を歩いていると、アインハルトが話しかけてきた。

 「私は、今までクラウスの無念と共に戦ってきました」

 「彼の無念は、とてもとても深いもので、とても哀しいものでした」

 「だから、勝たなきゃいけなかった。彼のためにも」

 「でも、今は違う。何故かは知りませんが、変わったんです」

 「あの人に勝ちたい―――――そう思うようになったんです」

 「だから明日」


 「応援、してくれますか?」


 ・・・・・・おう、いくらでもしてやるよ。




アインハルトが、自分の意志で戦い始めました。

とにかく今回も修正案件が大量だぁ・・・・・・

とりあえず、デッキ回しながら文章を考えるかな・・・・・・


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四話:戦闘フェイズ

お久しぶりです!イクサラン生活楽しんでますか?
自分は友人に白青賛美デッキを貸してもらって単騎で暴れています。

構成に迷った挙句こんなに遅くなりましたが、MTG要素はほぼ無しです(白目)


 夢を見ている。

 おびただしい血と死体、燃え盛る火、様々な兵器が大地を装飾している。
 そこはまさに戦場だった。

 そんな中を二人の王が歩いている。
 オリヴィエ・ゼーゲブレヒトとクラウス・G・S・イングヴァルト。
 聖王と覇王が、今まさにぶつかろうとしていた。

 しかし

 しかし知っている。

 何度も見た。

 この夢を。この悪夢を。


 だから、私は決着を着けようと思う。


 自分の気持ちと、この悪夢に。
 着けられたのなら、もうここには来ないだろう。
 こんな、他人に押し付けられたに近い悲しみを、終わらせるから。

 そして



 「私は・・・・・・私は、新しい一歩を、踏み出すから」

____________________


三日目 昼

 決戦の今日、空は無事に晴れ。
 遊歩道に先に来た自分たちは、近くにあるベンチで時が来るのを待っていた。

 「そろそろ・・・・・・でしょうか」
 まだ10時34分だ。指定時刻は11時だから、あと25分は時間があるってことだな。
 「そわそわ・・・・・・そわそわ・・・・・・」
 落ち着きがねぇなぁ。もっと冷静にいこうぜ?
 「わ、わかりました・・・・・・」

 アインハルトが頑張って我慢している間に、これからの計画を立てていく。
 まずは目前まで迫っている決闘、これは大丈夫だろう。邪魔が入る様であれば、自分が頑張ればいいだけだ。
 次に『クローン』の回収。これは決闘が終わり次第、即座に回収ことにする。無理矢理にでもしておいた方が後のためになるだろう。

 「あーもう我慢できません!ちょっと走ってきます!」
 え?って、おい!アインハルト!

 やっぱりダメだったよ・・・・・・。
 アインハルトが走りに行っている間、自分は時間が来るまで待つことにする。


 特にやることもないので携帯電話を弄っていると、こちらに向かってくる人影が。

 「よう。約束通り、来てやったぜ」
 ・・・・・・あー、すみませんが、ちょっと待っててもらえますか?
 「ん?どうかしたのか?」

 ノーヴェさんの心配する言葉を聞き流して、自分はあるアドレスに連絡する。

 『どうかしましたか?』
 ノーヴェさん来たから、はよ戻ってこい。
 『ほ、本当ですか!?戻ります!すぐ戻ります~!』
 ブチ、と通話が切れた音を確認してから携帯を閉じる。

 ・・・・・・なんかすんません。
 「あ、ああ・・・・・・」

 何ともゆるゆるな、始まり方だった。


――――――――――――――――――――――


 「ルールは1回限りのガチ勝負、勝利条件は相手の降参または気絶。こんなところでいいか?」
 「はい!」

 こうして、堂々と勝負するのは何時ぶりだろう。

 この身に覇王の記憶が甦ってからというものの、行ってきた鍛錬と試合は数知れず。だが、ほとんどは通り魔紛いの試合で、実践形式と言えば聞こえはいいのかもしれないがただのストリートファイトと違いがない。
 こうしてまともな試合として戦うのは、もう思い出せない、思い出すこともない最初のころ以来だった。

 「ジェットエッジ」
 『start up』

 「武装形態」

 懐かしい。

 昔は、欠片しか思い出すことのなかった覇王の記憶。
 私は、ひたむきに格闘技を学んでいた。
 今は、感覚として思い出せる覇王の無念の記憶。
 私は、ひたむきに覇王流を極めていった。

 いつの間に意味が変わったのかは、分からない。

 それでも、私は前に進む。


 いざ尋常に、始め!


 「はああああああああああ!!!」
 これが、私の答えだから。



――――――――――――――――――――

 三日目・夕


 「それで、結果はどうだったの?」

 それは本人たちから、聞いてください。

 ということでこの話のオチというか、解決結果。
 アインハルトは無事に、通り魔を卒業。その上試合を遅れて見に来たティアナさんからお咎めは一切ナシと言質を取ったので、実質100点満点の問題解決。アインハルトの試合後のスッキリとした顔を見ていると、本当にノーヴェさん様様だなぁと感じた。
 そんな二人は色んなことを話し合いながら歩いている。こうして見ると姉妹に見えなくもない。

 うん、話を聞く限りボッチ一歩手前だったアインハルトにはいい刺激だろう。
 無事解決して良かったー!

 「・・・・・・まだ解決してないわよ」

 ゑ?どう考えても大団円でGGでしょ?

 「これから後始末と報告書作りがあるの!」

 あー、お疲れ様ですティアナさん?

 「・・・・・・あなたにはアインハルトに関する一連の件で、任意同行を求めるわ」

 ヤダ!

 「ちょっと何でよ!ここは協力してくれる流れでしょう!?」

 だってこのまま行くと、『アインハルトの代わりに犠牲になってもらう。これは致し方ない犠牲だぁ!』とか言って全力逮捕流刑への道へGOでしょうが!

 「そんなことする訳ないでしょ!そんなことあったら私が守ってあげるわ!」

 うーん、それなら何かあった時に脱出も簡単だし・・・・・・

 「とりあえず協力してよね!頼むから・・・・・・」

 それだけ言って、ティアナさんは端末を開いて何か作業を始める。歩きながらとかとても器用ダナー。



 といった感じでこの三日間の逃走は終わった。
 そして、これから始まる鮮烈な物語の始まりだった。


―――――――――――――――――――――


 「なぁ・・・・・・アイツって何者なんだ?」
 「アイツ…?ああ、彼のことですか」
 「彼は・・・・・・私を止めてくれた上に気づかせてくれた、大切な人です」
 「ふーん、案外信頼してるんだな」
 「彼が、こんな私を最後まで信頼してくれましたからね。それに、私より強いんですから信じるのには十分です」
 「え!?お前よりも強いのか!?」
 「一撃でノックダウンされたので、確実に私より強いです」
 「そっか・・・・・・一度、戦ってみたいもんだな!」




アインハルト編はこれで一旦終わりですねぇ
原作との変更点は
・ノーヴェとの対戦時に保護されていない
・リベンジマッチ
・ヴィヴィオとの出会いが遅くなっている
こんな所でしょうか

来週はついにアイコニックマスターズの発売日ですね!
1パックは高いですが、その分強力なカードが多いです。
パックウォーズなど格安で遊べる遊び方もあるので一度買ってみてはどうですか?

活動報告にて暇つぶしに作ったデッキのレシピが載ってます。興味があれば見てね


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