孕まされるヒロイン達 (seriallain)
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魔法科高校の劣等生【司波深雪】 通常陵辱 通常孕ませ

駄文ですがご容赦下さい。
楽しんで頂ければ幸いです。


天井に仄かな灯りしか無い薄暗い部屋に、一人の美しい少女が簡素なベッドに寝かされていた。

名前を司波深雪。

とある世界においては類いまれなる才能と美貌を併せ持つ少女である。

そのベッドの目の前にパイプ椅子があり、そこには短く切り揃えられた白い髪と深い碧色の目をした一人の青年が、とても嬉しそうな微笑みを浮かべながら深雪を見ていた。

 

「初めてだったけど予想以上に上手くいったな」

 

呟いた後に立ち上がると、深雪の頬を優しく撫で、宝石の様な美しく長い髪に指を通した。

 

「君には悪いけど、僕の抑えられない衝動と欲望を叶える為に協力して貰うよ」

 

 

 

視点【深雪】

 

「んっ・・・・」

 

ゆっくりと目を開けると、そこは全く知らない天井だった。

 

「えっ!」

 

ガバッ、と跳ね起きると周囲を見渡す。

そこは薄暗く出入口らしきドアが1つあるだけの四角い灰色の部屋だった。

壁はコンクリートの様で、触るとひんやりとした冷たさが指を介して伝わってきた。

 

「私・・いったい・・・」

 

目を瞑り昨日の記憶を呼び起こすが、混乱しているせいか上手く思い出す事が出来ない。

特に異常無く自宅で眠りについた事はなんとなく覚えている。

しかし自分の今の状況が説明出来ない。

 

「おはよう司波深雪さん」

 

はっ、として目を開けると目の前に白髪の青年が立っていた。

 

「誰ですか貴方は?」

 

「そんなに警戒しないで・・・と言っても無理か、こんな状況じゃ」

 

微笑みを浮かべながらそんな事を言う青年は、目の前に置いてあったパイプ椅子に座るとこちらを見詰めてきた。

一見するとおかしな所が見当たらない人物であるが、この異常な状況を抜きにしてもあの碧色の目に見詰められた瞬間、何故か物凄い悪寒を身体が走り抜けた。

まるで身体の内側をくまなく覗き見されている様な気分になったのだ。

 

「あんまり焦らすのは僕の本意じゃ無いから単刀直入に言うね」

 

青年は一呼吸置くと、名前とその『目的』をなんの躊躇も無く口にした。

 

「僕の名前は『タトナ』、君に僕の子供を孕んで貰うためにここに連れてきたんだ。君が今日排卵日二日前なのも全て把握してるよ」

 

「・・・・・え?」

 

一瞬言われた事が理解出来ずに固まる。

少しづつ理解が全身に広がり、反射的にベッドを飛び出しドアに駆け寄り躊躇無く開け放った。

瞬間、何が起こったか理解出来なかった。

 

「お帰り深雪さん」

 

先程の青年、タトナが目の前に存在した。

自分は先程と同じ様にベッドの上に座っている形だ。

目の前のタトナに本能的な怖さを感じた私は、今度はドアには行かず、なるべく距離を取る為に部屋の隅に身を寄せた。

 

「あんまり長引かせるのは僕もつまらないから手短にここのルールを説明したら早速始めるね」

 

こちらの事はお構い無しに彼はルールとやらを説明を始めた。

 

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に生理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

「基本的にはこの位かな?まだ細かいルールはあるけどね。それじゃ始めようか」

 

私の理解等は期待していないかの様に一方的な説明を終えると、ゆっくりと彼がこちらに近付いて来る。

 

「いやっ!」

 

「いたっ!」

 

思いきり平手打ちを見舞う。

だが思いきりやった筈の平手打ちは、彼に当たる直前に急にブレーキをかけた様に遅くなり大した威力は発揮されなかった。

 

「んっっっ!!」

 

彼に両手を壁に押さえ付けられ、いきなりキスをされた。

 

『いや!?初めては・・・・お兄様と・・・』

 

心の中で密かに夢見ていた光景は最早叶うものでは無くなってしまった。

私の初めてのキスは・・『彼』になってしまった。

私は気付かぬうちに涙を流していた。

 

「んむっ!?」

 

更に彼は容赦なく舌を入れて私の口内を蹂躙してきた。

 

「ん!、ちゅっ・・いやっ!、んっ・・・ちゅっ」

 

ねっとりと舌を絡ませてくる彼はどんどん此方に身を寄せてきていて、殆ど抱きすくめられる様な体勢になっていた。

彼の舌を噛もうとしてみるも何故か力が入らず、甘噛みしている様にしかならなかった。

 

『いやぁ!いやぁ!!もうやめて下さい!!』

 

心の中で何度も叫ぶが、彼がやめる気配はいっこうに無かった。

 

 

それから延々30分近くも続いたキスに私は完全に抵抗力を奪われていた。

反撃が抵抗にならず、舌を噛んだり、殴ろうとしても蚊の鳴く様な効果しか無く、さっき言っていた暴力を行えないというのがとても真実味を帯びていた。

彼は漸く満足したのか、口と舌を離し、彼の顔が遠ざかる。

その時私の唇と彼の唇に唾液の橋が掛かり、私は羞恥と嫌悪で眉を潜めながら私の顔は真っ赤になった。

 

「可愛いね深雪さんは」

 

「無理矢理唇を奪っておいて何を言っているのですかっ・・・」

 

私は涙を止める事もせずに睨みながら口調を強めた。

 

「可愛かったから可愛かったって言っただけなんだけどな。でも本番はここからだから気をしっかり持ってね。嫌がってくれて構わないよ。正直に言うと僕そっちの方が興奮するからさ」

 

本番・・・その意味を正しく理解した私は足先から全身に震えが走った。

そして彼は先程と変わらぬ笑顔でこちらに近付いて来る。

 

「きゃっ!?」

 

今度は壁では無くベッドに押し倒される。

彼は私に覆い被さると両手を頭上で押さえ付け、首筋に顔を埋めた。

 

「ひっ!、・・・あ、やめて・・んっ!・・・」

 

首筋を舐められながら胸にも手を添えられ、彼は愛撫を深めていく。

 

「んっ・・あっん!・・はぁぁ・・・んっやぁっ!!」

 

ゆっくりゆっくりと全身を愛撫されながら少しづつ着ていた高校の制服を脱がされていく。

 

「い・・や・・・んっ!」

 

とうとうブラジャーも外され胸が直にあらわになった。

反射的に腕で隠そうとするが最早全身に力は入らず、上からのしかかられている状態で抵抗等出来る筈は無かった。

 

「綺麗な胸だね。僕は無駄に大きすぎる胸はあまり好みじゃ無いから、深雪さんの胸は好きだな」

 

首から顔を上げてそんな事を言うタトナに私は精一杯の敵意を込めて睨み付ける。

その私の表情を見て彼は再度私を辱しめる様に、全身をくまなく愛撫していった。

 

 

 

「はぁ・・はぁ・・・はっぁ・・・」

 

どれくらい愛撫が続いただろうか、私は息も絶え絶えになりながら決して彼に屈しない様に、彼と目が合う度、身体を触られる度、睨み、弱くても抵抗を続けた。

だからといって事態が好転する訳でも無く。

遂にその瞬間は訪れたのです。

 

「深雪さんの身体も堪能したし、深雪さんも準備万端になったみたいだね」

 

今まで頑なに触れなかった『そこ』に、とうとう彼の手が触れる。

 

ぴちゃっ・・。

 

「ひぅっ!」

 

イヤらしくとても恥ずかしい音と共に下腹部から快感が走りました。

今までのゆっくりと全身を巡る様な快感ではなく、よく聞く電気が走った様な快感が頭まで一気に駆け巡ります。

 

「はっ!・・やめ!・・んぁっ!・・・わたっ!・し、・・・壊れちゃ!」

 

彼は私の反応が面白いのか、満面の笑みを浮かべながら私の秘所を蹂躙し続けました。

 

あ、と思う間も無くショーツは脱がされてしまい、私の意思とは無関係に濡れ細った秘唇が姿を見ました。

いつの間に脱いだのでしょう、彼は私が快感に息を整えるうちに全裸になっていました。

 

「あっ・・・・」

 

彼の下半身に目を向ければ、長く太く、凶悪な凶器にも見間違う男性器が高々とそそり立っていました。

私は自分でも気付かぬうちに、ごくりっ、と喉を鳴らしました。

 

『今から、あれが・・・私の中に・・』

 

私が呆然としている間に彼は私に再度近付くと、私を抱き起こし前から抱き締めます。

 

「始めるよ。そんなに長くする気は無いから安心してね」

 

そんななんの安心も出来ない言葉と共に、向かい合う様な体勢で彼は私の身体をゆっくりと自分の『モノ』に降ろしていきます。

 

くちゅっ

 

「や、やっぱり嫌です!お願い止めて下さい!!」

 

震えながらも心を殺して耐えていた私は、私の秘唇に男性器が触れた瞬間、全身に嫌悪感が伝播していき、とうとう感情の堤防が決壊した。

 

「もう遅いよ」

 

ずっ・・ずっ・・、と少しづつ少しづつ膣に埋まっていく男性器に私は長い髪を振り乱して首を左右に振る。

 

「いや・・・いや・・・お願い・・・これ以上されたら・・私はお兄様には・・・・」

 

私は必死に離れようとするが、自分の体重で沈んでいってしまう上に抱き締められている為逃れられずに彼の身体にしがみつき耐えるしかなかった。

そして・・・。

 

「深雪さん」

 

呼ばれて顔を上げた一瞬に唇を奪われ、彼は下から突き上げると同時に私を更に強く抱き締めた。

 

「はぁっ――――あ!」

 

痛みは一瞬だった。

その瞬間、私は『処女』を失った。

 

『お兄様・・・深雪は・・・取り返しがつかないものを失いました』

 

もし自分が家に帰れれば、肉体の損傷や汚れは治す事が出来るだろう。

しかしそれとは別の決定的な『なにか』が1つ、自分から失われたのを私は感じた。

 

「暫くこのままでいるからね」

 

「うっ・・・うぅっ」

 

終始優しい彼の態度が私の惨めさを助長させ、声を殺して泣いた。

 

 

ほんの数分経つと自分の状況を見れる様になってきた。

私と彼は完全に繋がっていて、私のお腹の辺りに自分以外の脈動を感じた。

私の子宮の入口に触れている感触が、彼の先端だと嫌でも意識されられる。

今私は彼の蔭嚢から子宮迄を、全くの守りなく道を繋げられているのだ。

その事に心は恐怖し、身体の体温は上がった。

 

「落ち着いたみたいだから動くよ」

 

私が涙を流しながらも呼吸が落ち着いてきたことに気が付いたのか、彼は静かに律動を開始した。

それは決して激しいものではなく、お互いを意識させ、汗を、肌を、息を、その1つ1つをとても感じさせるセックスだった。

 

『どうして、彼は陵辱しているのにこんなに静かなの・・・?』

 

否、本当は気が付いているのだ。

彼の目的。

最初に言っていた言葉。

それを実行するのに激しくする必要は無いのだ。

相手の性感を高め、自分を迎え入れる様に肉体を誘導しているのだ。

事実私の心は恐怖に支配され、身体は強張っているにも関わらず、高い快感を感じていた。

子宮をほぐし、何度も先端を擦り付け、これが『そう』だと子宮全体に訴えかける。

 

つまり・・・全ては私を『孕ませる』為に。

 

 

「はんっあ!・・はぁ・・・んぅっ・・・ふっ!・・・・あんっ!」

 

丁寧な愛撫をされ、ゆっくりと馴染まされた身体はしかし、段々と高められ、私の絶頂は近かった。

子宮はすっかりほぐされ従順になり、既に亀頭をくわえこみ、『その瞬間』を今か今かと待ちわびているようで、私は快感とは別に、背筋に氷柱を差し込まれたような寒気に襲われていた。

 

「そろそろ、中に出しますよ。ちょっとこれだけは特別だから覚悟して下さい」

 

「お願い・・許して下さい・・・」

 

私は最後の、叶わないと分かっていても口にせずにいられなかった言葉を口にした。

もう抵抗出来る体力も精神力も残ってはいなかったが、それだけは許す訳にはいかなかった。

 

「ダーメ。最初に言ったでしょ?君を孕ませるよ。今回実を結ばなくても、孕むまで何度もね」

 

ニッコリと、私に止めをさした。

壊れるかと思うほど強く抱き締め、そして子宮に入り込んでしまうかと思うほど深く突き入れ、彼は精液を子宮に送り込み始めた。

 

「嫌!嫌ァァァ!」

 

私は子宮壁を叩く温かな感触を感じながら、やはり分かっていても受け入れられなかったそれから逃げるべく暴れた。

どくんどくん、と放出される精液は子宮を満たしていき、あっという間に私の容量をいっぱいにした。

きっちり嵌まっているのか、結合部から精液が漏れて来ず、奥までしったり吸収しているのが伺えた。

 

「妊娠・・・してしまいます・・・」

 

取り乱す体力も使い果たし、彼にしがみつきながら涙を流す。

彼の射精はあきらかに異常な量と長さで、未だ勢いが衰える素振りが窺えない。

流石に入りきらなかった精液が流れ出してきていて、肌に触れる感触からとても濃厚な蜂蜜の様な精液だった。

これでは洗ったとしても子宮内から出てくる事は望み薄だった。

この量では卵管迄いっぱいになってしまった可能性すらあった。

 

『今日は・・・危ない日なのに・・・こんなに出されてしまったら・・・・』

 

そう、彼が最初に宣言した時に言った事は正確で、深雪は今日間違いなく危険日だった。

 

「これ以上は負担だね。抜いたら寝かせるからね」

 

中断したのか、漸く終わったのか分からないが彼が私の膣から男性器を抜くと、私をベッドに横たえた。

彼の男性器が抜けたせいもあって、布団には収まりきらなかった精液が広がっていた。

下腹部を触ってみると、子宮の位置と思われる辺りが若干膨らんでいるのがわかる。

 

『子宮が膨らんでしまうほど出されてしまったのですね・・・』

 

まだ確実に孕んだと決まった訳では無いのに、そこに生命の元が詰まっていると思うと、絶望的な気分になり、再び涙が頬を伝った。

 

「深雪さん。これから4日間の間、取り敢えず様子を見るね。あの扉はシャワールーム、寝室、食事部屋を用意しておいたから、行きたい場所を思い浮かべれば行けるからね。空腹や排泄は必要の無い空間だけど、なにか食べたかったら食事部屋に行ってね。服はシャワールームに寝間着とワンピースが置いてあるから好きに着てね」

 

彼は一方的にそう言うと、この無機質な部屋を出ていった。

 

 

 

【1日目〜4日目】

 

あれからシャワールームに行ける事を確認するとシャワーを浴び、なるべく精液を膣内から洗い流した後、定まらない頭のまま寝間着を着るとベッドに入り、体力が無くなり寝てしまう迄泣いた。

食事をする気が起きず、不健康なのは自覚していたが、二日間は寝室で泣きながら過ごした。

しかし再びお兄様に会うためにも、絶望したからと言って死ぬわけにはいかない。

この命はお兄様のものなのだから。

特別な力を使えないというルール通り、サイオンを知覚出来ず制約も感じる事が出来なかった。

今の私は只の少女に過ぎなかった。

彼が訪れると言った日までは人間らしい生活をする事を心がける事にした。

 

 

【5日目】

 

5日目の朝、目を覚ますとベッドの脇には彼が座っていた。

来ると分かっていても、いる事を意識して身を固くする。

 

「おはよう深雪さん」

 

「・・・・・」

 

「無反応か。まあしょうがないかな。取り敢えず生活に問題が無さそうだからまだ暫くはここで生活をしてもらうね。最低でも2ヶ月は生活して貰うことになるから覚悟だけはしておいて。不健康な生活をしても病気になったりはしないから安心して自堕落にしてて良いからね」

 

そう言って終始私が無反応だと分かると立ち上がった。

そして必要な要件を告げたとばかりに、彼は部屋から姿を消した。

 

 

 

【24日目】

 

慣れと言うのは恐いもので、あれからもう4週間もの日数が経過していた。

その間彼は現れる事は無く一人で生活を送っていた。

普通なら精神に異常をきたしてもおかしくない筈であるが、ルールで精神はおかしくならず、病気にもならない様だった。

 

だが今日は朝起きると枕元にある『モノ』が置いてあった事で、考えないようにしていた事が表面化した。

 

「・・・・恐くて出来ない」

 

手に握られているのは白色で簡素な造りの棒状の物体。

 

所謂『妊娠検査薬』である。

 

「駄目・・・出来ないです」

 

震える肩を抱きながら座り込み、妊娠検査薬を握り締める。

私は現実を先伸ばしにする事を選んだ。

 

 

 

【31日目】

 

先送りにした現実は、私に追い付きはじめていた。

 

「げほっ・・・げほっ」

 

朝から妙に熱っぽく、食事を口に入れた瞬間吐き気が止まらなくなった。

 

『違うそんなわけない、ちょっと体調が悪いだけ・・』

 

ルールである病気や等にならないという事を忘れて、私はまた現実逃避していた。

しかし精神に異常をきたさないせいか、私は心の奥の奥ではその理由を理解していた。

 

 

 

【42日目】

 

体調は悪化はしないものの食べ物は受け付けなくなってしまった。

更に熱っぽい状態が続いていて、布団から起き上がる気力もなくなっていた。

 

「やっぱり検査薬使って無いんだね?」

 

ぼうっと、意識がふわふわした状態のまま横を向くと、タトナが立っていた。

 

「悪いけど寝てる間に調べさせて貰ったよ」

 

どくん!

 

心臓が大きく跳ねる。

 

「妊娠おめでとう。まだ胎児に移行して間もない段階だと思うけど、概ね順調に成長してるよ」

 

決定的な言葉が告げられてしまった。

自分の下腹部に手を当て、撫でさする。

まだ感じられる筈も無いのに、そこからトクン、と命の鼓動を感じた気がした。

 

『私・・・・・妊娠してしまったのですね』

 

もう感付いていた事ではあるが、言葉にされてそれが完全に確定してしまった時に、何故か私は片方の目だけが涙よ一筋流した。

 

「後はもうルールで胎児をどうこう出来なくなったから、悪阻が終わった位に帰してあげるね」

 

妊娠した状態で帰されて私にどうしろというのだろうか?

 

「産んでくれたらその子は、君が育てるんだよ。酷い事をしてるけど、僕の衝動を許してね」

 

 

 

【90日目】

 

その日目を覚ますと、自分家の自分部屋のベッドだった。

彼は、私がいなくなった日と同じ日に帰したと言っていた。

カレンダーに目を向けると、確かに私があの不思議な空間で目を覚ました日だった。

全て夢だったら、と思った。

自分のお腹に手をあてる。

 

トクン・・・。

 

まだ膨らみ初めで目立ってはいないが、確かにタトナの子供を妊娠した証が息づいていた。

深雪は、これからの事を想像し、枯れるほど流した筈の涙を再び流したのだった。

 

 

 

 

視点【タトナ】

 

「暫くは深雪さんは観察だね」

 

深雪の姿を映したモニターの様な物をみつつ、彼は呟く。

 

「さて、次は誰にしようかな?」

 

彼の衝動と欲求はまだまだ満たされてはいないようだった。



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緋弾のアリア【星伽白雪】リクエスト 通常陵辱 強制排卵 薬物使用(弱)

アニメを見直しながら書いたら原作の作風のせいか冒頭若干コミカルな感じに・・・。
白雪のキャラを活かしきれなかったかも。
キンちゃん好きと、黒雪のイメージしか無い。
後最終日は蛇足だったかも。
陵辱だけが目的の方は読まなくてもいいかも。


次の目標はたまたま覗いていた世界にいた一人の少女。

名前を星伽白雪。

何故か制服に巫女服を着ている少女だ。

色々な世界を覗いているとたまに不思議な次元も存在するから面白い。

 

 

 

で、今回も寝ている時を狙って空間にひきいれようと思ったのだが、何故か上手くいかなかった。

何故なら空間を開くと何故か飛び起きて逃げるのだ。

ならばと部屋の扉や教室の扉を空間に繋げて自然に入ってもらおうとすると、今度は扉に触れた瞬間別の扉を選択するのである。

仕方なく彼女の事を調べると超能力を持っているらしい。

身体能力も高く非の打ち所が無いプロフィールだった。

つまり第六感や身体能力で危険を避けているわけか・・・。

調べたプロフィールの中に、唯一慕う異性がいる事が判明している。

あんまり騙すのは気が進まないけど仕方ないかな?

僕は一通の手紙を書く事にした。

 

 

 

「キンちゃん大丈夫!!!」

 

扉を切り捨てて飛び込んでくる白雪。

とある手紙で地下室に呼び出した訳だけど・・・。

 

「最初からこうすれば良かったな・・・」

 

手には出した手紙の写しがあり、【遠山キンジは預かった。返して欲しければ学校の地下室に一人で来い】

これだけで来てくれるなら苦労なんて無かった

 

「覚悟ー!!」

 

問答無用で炎を纏った刀で斬りかかってきた。

僕自身に戦闘能力皆無なので、さっさと済ませる為に空間の穴を白雪さんの頭上に開き、大量の水を降らせた。

この水は、浴びた相手の体力を奪うルールを付加できる空間に貯蔵しておいたのだ。

本来は空間内に造った部屋の生活水に使っていたのだが仕様を変更した。

 

「きゃっ!?」

 

水を諸にかぶってしまった白雪さんは体力を急激に奪われ、息も絶え絶えに倒れてしまっていた。

 

 

 

視点【白雪】

 

白髪の青年に斬りかかった瞬間、頭上から水が降ってきた。

咄嗟に避けられなかった私はまともに大量の水を浴びてしまう。

水は数秒間降り続け、私は何故かどんどん身体が重くなり、倒れ込んでしまう。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

指一本動かす事が出来ず、体力と気力をごっそり削られたようだった。

水に濡れて身体に貼り付いた服はまるで鉄の鎧でも着込んでいる様に重く感じられた。

 

「ちょっと水を流しすぎたかな?ごめんね」

 

さっき見た青年がこちらに歩いて近付いてきた。

 

「キンちゃんは・・無事っ・・なのっ?」

 

息も続かない中で、それでもキンちゃんの無事だけは確認したかった。

 

「ああ、あれは嘘の手紙だから心配しないで。彼は無事だよ。僕の目的は君だからね」

 

彼はにっこりと笑って、それを宣言するのが当たり前の様に私に目的を告げた。

 

「僕の目的は、君に僕の子供を孕んでもらう事さ」

 

その言葉を変わらぬ笑顔で言われ、私は本能的な恐怖で身を震わせた。

『分かる』のだ。

この人は私を本気で孕ませるつもりだと。

 

「い・・・やよっ」

 

『私はキンちゃんの子供を産んで幸せに暮らすんだからっ!!』

 

なんとか身体を動かそうと力を入れるが、先程試した時と同じで、ぴくぴくと指先や足の筋肉が震えるだけで、身体を起こす事すら出来なかった。

 

「・・・・ふむ」

 

彼はこちらの身体を見て何かを考えていた。

自分の姿を目だけで確認する。

巫女服は完全に濡れきっていて、黒い下着が透けて見えてしまっていた。

髪も身体や顔に貼り付き、時おり水がうなじや胸の谷間へと滴り落ちていた。

息は荒く、疲労から頬は若干赤く上気していた。

その姿は男を誘い『欲情』させるに充分な条件を揃えていた。

 

「服や髪濡れた女の子っていうのはこんなに魅力的になのか。よし、予定を変更してこのままここでしよう」

 

彼はそう言って一人で納得すると、指を三回鳴らした。

一回目でベッドが出現し、二回目と三回目で辺りの景色が若干歪んだ気がした。

 

「ふぅ。やっぱり外を空間で区切るのはちょっと大変だな。まあそれだけ白雪が魅力的だって事で」

 

彼は抵抗出来ずぐったりしている私をベッドに運び、自分もベッドに乗ると、私を自分の膝にくるように座らせ、背後から抱き締めてきた。

 

「やだっ!触らないでっ!」

 

「しっとり濡れた黒い髪がとても綺麗だね」

 

彼が髪に頬を寄せて感触を楽しむ様にしながらゆっくり息を吐いた。

もぞもぞと抵抗を続けるが逆効果で、服がはだけ、下着が露になる。

 

『やだっ!?』

 

私は羞恥で真っ赤になり、彼から少しでも見えなくなるように身を縮ませた。

 

「隠したら勿体無いよ。折角とても女性らしい胸と、魅力的な下着なんだから」

 

彼は私の脇下から腕を差し込み、優しく胸を揉み始めた。

 

「んっや!・・・ふっくっ!・・んぁっ!」

 

嫌で嫌で仕方がないのに、彼は終始優しく優しく胸を愛撫する為、私の心を裏切って身体の性感は高まるばかりだった。

 

『なんでそんなに優しくするの!乱暴にしてくれれば嫌悪感だけ感じていられるのにっ・・・!』

 

無理矢理されているのに感じてしまう私は心の中で彼に悪態を吐く。

その間にも彼は手を止めず、いつの間にか片方の手は私のヘソや内股の辺りをまさぐりだしていた。

顔は後ろからうなじから耳の後ろ迄を丹念に舐め続けていて、羞恥に染まる耳を時おり甘がみしては、楽しそうなクスリ、と笑うような声が聞こえ、私は更に火照りと羞恥、快感を深めていっていた。

 

「キン・・・ちゃんっ」

 

耐え難い状況の連続に私はキンちゃんの名前を呟く。

誰にも言わずに来た私を、探しに来てくれる訳ないのに。

いつかの様にキンちゃんが来てくれかもしれないと期待し、すがってしまう。

 

「ここはもう君が知ってる学校の地下じゃ無いよ。だから君の思い人が来る事も無ければ、誰かが偶然ここに来る可能性も無いよ」

 

彼はまるでこちらの希望を絶ち切る様に、耳に寄せた口からそんな言葉を発した。

彼の言った事は半分しか理解出来なかったけど、確かな事が1つだけ。

 

ここには助けは来ないんだ、という漠然とした核心だった。

 

 

彼の愛撫は後半になるにつれて熱がこもってきていた。

私は長時間彼の手に、舌に晒され続けているせいで、身体の奥から火照りが全身に広がり、水に濡れていたのとは関係無く、汗で全身を塗らしていた。

火照りのせいか、彼と密着しているせいか、むわっ、とした空気が漂っている気もした。

 

「はっ!・・・あぁ・・・ふぅっ!んっ・・・・やぁ・・・もう・・・んっ!・・・ひぅっ!」

 

私は必死に声を出すまいと口を閉じる努力をしているが、いっこうに実を結ばず、今まで出した事のないような快感の声を出し続けていた。

 

「まだ涙を見せないなんて凄い精神力だね。体力をあんなに奪ったのに気力だけで耐えているなんて。でもさ・・・ベッド、見てごらん?」

 

彼にそう言われ、反射的に下を見ると、そこは水でも撒いたようにぐっしょりしていた。

それがなんなのか認めたく無くて、咄嗟に反論を口にする。

 

「貴方が水を私にかけたからっ・・・!」

 

「うん。でも触ると少しねっとり温かいんだ。これは本当にただの水なのかな?」

 

彼は絶対分かっているにもかかわらず、私に問い掛けてくる。

私に言わせようとして。

 

『なんて意地の悪い人なのっ!』

 

「じゃあ水の発生源がなんなのか確認してみようか?」

 

「嫌っ!!」

 

彼は前触れ無く私の足を両手で持ち左右に大きく開いた。

私は咄嗟の力で両手を足の間に入れ大事な場所を隠す。

 

「隠す必要なんか無いだろ?白雪さんの『そこ』から水が出てる訳じゃないんでしょ?」

 

耳許でそんな言葉を囁き続ける彼は、私の腰にある袴の紐をほどくと、一気に下ろした。

 

「やだぁっ!」

 

私は叫び身を更に縮こませる。

だけど下着が丸見えになってしまった私は、足の間から手を退かす事が出来ずなすがままになるしかなかった。

 

「ほら、やっぱりここだったね」

 

下着はあきらかに別の水分で濡れていて、更に溢れ続けていた。

それは・・・『愛液』に他ならなかった。

 

「っ!・・・っっ!」

 

恥ずかしさから声にならない声を上げ、赤くなってしまっているであろう顔を見られない様に彼から逸らす。

 

「大洪水だね。じゃあ直に見てみようか」

 

「お願い・・・そこは・・・キンちゃんの物なの・・」

 

「駄目だよ。君は僕に孕まされてもらうよ。そのあとは産んだ子を育ててもらうんだ。キンジくんにはそれを手伝ってもらうといいんじゃないかな?」

 

「そんなの無理に決まってるでしょ!!!」

 

私は大声をあげた。

 

しかし私の言葉で止めてくれる筈も無く、呆気なくショーツは剥ぎ取られ、私の誰にも見られた事の無い場所が曝されてしまう。

 

「こっちを向いて白雪さん」

 

私は反射的に彼の方を向いてしまう。

 

「んうぅっ!?」

 

私は唇を奪われていた。

 

『ごめんね・・・キンちゃん・・・私、逃げられそうに無い』

 

それでも、心だけはずっとキンちゃんのものでいる為に、唇を奪われながらも私は彼の目を睨んで目を離さなかった。

 

「んっ!・・・ちゅっ・・・・むぁ・・・んやぁっ!!」

 

キスの途中から彼は私の秘唇を弄りだしていた。

私は足を閉じるが、手を阻める訳も無く、寧ろ愛撫を強める結果になってしまう。

 

「ふぁ・・・あ・・ゃっ・・めぇっ!!」

 

彼は容赦なく膣に指を三本も奥に入れてきた。

それをされた瞬間、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、私は一気に絶頂に押し上げられてしまった。

 

 

 

「も・・・・許して・・」

 

私は体力も限界に近付いてきて、絶頂までさせらせてしまった。

羞恥と絶頂で火照り、身体は体力も無い状態。

私は彼にもたれ掛かる体勢になってしまっている。

 

「さあ、いよいよ本番だから力を抜いて・・・て、もう体力が限界にきててそれどころじゃ無いか。じゃあ仕方ない」

 

彼はズボンから自分の男性器を取り出すと、背後から自分の足の間に私を持ち上げた。

上から見た彼の性器は天を突くようにそそりたち、私を孕ませようと割れ目を正確に狙っていた。

 

『私の・・初めて・・・キンちゃん・・・に・・』

 

彼はゆっくり私を下ろし、受け入れ準備が整った私の膣は彼のモノを問題なく呑み込んでいった。

 

「あ・・・」

 

私の膣内で小さな抵抗を感じた。

それがなにか理解した私は、意識が一瞬戻り彼を静止しようと声をあげようとした。

だが彼は躊躇なく私の腰を下ろしきってしまった。

 

「ぁぁ・・・・・わ・・たし・・」

 

とうとう堪えきらなかった涙が一筋眼から流れる。

痛みは一瞬感じただけだった。

私の『処女』は呆気なく彼のモノに貫かれ、巫女としての私は終わりを向かえた。

子宮を押し上げる『彼』は、存在を主張する様に私の中で熱い熱をお腹に伝えてきていた。

 

「体力を奪っておいて悪いんだけど、ここは僕の作った空間じゃ無いからルールを設定出来なかったんだ。だからいっぱいする事になるから気をしっかり持ってね。それに・・・・」

 

彼は私の胸とお尻を撫でながら一拍置いて言った。

 

「白雪さんがいい子供を産めるって、身体が理解してるからかな?君を孕ませたく孕ませたくて仕方がないんだ」

 

そう言うと彼はさっき迄の愛撫とは違い、激しく動き始めた。

 

「んぁっ!きゃっ!はっ!あんっ!」

 

ひたすらに奥に、ひたすらに子宮を、私を孕ませようと激しく突き続ける。

激しい責めに私は嬌声を上げてしまう。

こんな声上げたくないのに、どうしても抑えられなかった。

身体が与えられる快楽に耐えられず、声となって溢れ出てしまっている。

快感を素直に感じられるだけの体力が残って無いのだ。

それでも感じてしまう自分が、身体が憎かった。

 

「と、少し飛ばし過ぎたね」

 

私の苦しんでいる姿を表情見たのかゆっくりした動きに変わった。

 

「ぁっ・・うっ・・・はんっ!・・・ぅぁっ!」

 

ゆっくりした動きに変わった影響なのか、快感による苦しみは薄れ、疼く様な甘い快感が全身に巡り始めた。

額と髪から汗が散り、胸が動きと一緒に跳ね、秘唇は彼の性器を易々と呑み込み、肌が当たる度に卑猥な音をたてながら愛液を迸らせる。

子宮口を執拗に狙って叩き付けられる亀頭は、そこを突発しようと試み続けている様なプレッシャーを感じていた。

 

「あんまりこういう物を使うのは僕の好みじゃないんだけど、今回は時期を調整出来なかったから許してね」

 

彼は動きを一旦止めると、彼に貫かれたままぐったりとしている私の顎を掴むと、再度唇を重ねてきた。

 

カリッ。

 

彼の口内から何かが私の口内に送り込まれる。

私は吐き出そうとしたが、彼はキスを続けつつ私の口を塞ぎ、唾液を送り込み飲み込ませる。

 

「何を・・飲ませたの・・・?」

 

「ちょっと・・・じゃないな、かなり効果の強い即効性の強制排卵薬だよ。こういう風に排卵させるのは本位じゃないけど、どうしても白雪さんは今孕ませたいからね。だからって絶対孕むと決まった訳じゃないけどね」

 

あっさりとそんな事を言い放ってきた。

 

「そんな・・・それじゃあ・・・」

 

「そうもう数分もすれば白雪さんは排卵を始める。頑張って受精してね」

 

彼は私の下腹部の卵巣にあたる辺りを指でなぞると、行為を再会した。

 

「やっめてっ!・・・お願い・・・それを・・・されたら・・・もう・・・・戻れなくなる・・・」

 

『キンちゃんの所に戻れなくなっちゃう!!』

 

私はもう耐えられず涙をとめどなく流していた。

揺られる度に散る涙は、私の心が悲鳴を上げつつ千切れていっている様だった。

 

「っ、出すよ。奥でしっかり受け止めて」

 

「やっっっ!」

 

思い切り抱き締め、より深く深く挿入され、子宮口と亀頭が密着した瞬間、私を孕ませる為の子種が注ぎ込まれた。

 

「ん!!!―――――あっ!やだぁ!キンちゃん!キンちゃん!」

 

彼が射精を始め、子宮壁に激しく叩き付けられた瞬間私も同時に絶頂したが、直ぐに我にかえると喉が枯れる程に大声で叫んだ。

私の膣内で激しく脈動を繰り返しながら、どんどん精液が子宮に吹き出し、私のモノじゃ無い熱がお腹にたまっているのが分かった。

 

「は・・・あぁ・・・まだ・・・出てる・・・」

 

熱が下腹部全体に広がっていくのが分かると、熱と一緒に恐怖もじわじわと全身に広がる。

 

『妊娠しちゃうよ!キンちゃんのじゃない子供なんていらない!今排卵してるの!』

 

漸く勢いが弱まるが、結合部からは収まりきらなかったのだろう白濁した液体が大量に溢れていて、私が確実に種付けされてしまった事を物語っていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

息を整えると身体が少し上下する。

身体が揺れる度にお腹の中で、何か重さのある物がが揺れる感覚があった。

 

『精液の重さを身体で感じられる程の量なんて・・・』

 

私は妊娠の恐怖にぶるり、と身を震わせる。

身体はこれ以上無いほど熱く火照っているのに、頭はがんがんと金槌で叩かれた様な痛みと気持ち悪さを伝えてきていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・・へえっ!?」

 

そんな身体の疲れと不安定な感情を整理出来ないまま、息を整える作業を続けていると、未だ私の膣に収まりその熱さを主張していた男性器が、固さを取り戻し始めていた。

 

「なん・・でっ?・・・もう・・・終わったんじゃ・・・・」

 

「いやだから言ったじゃない。白雪さんを孕ませたくて仕方がないって。数打ちゃ当たる物でもないけどさ。せめて子宮と卵菅がいっぱいになるくらい迄は出させてもらうね」

 

「そん・・・なぁ。もう・・・許してよ・・・これ以上されたら、絶対妊娠しちゃう」

 

そう私が言ったと同時に、思い切り私の子宮を亀頭が突き上げた。

 

「そんな事言われたら、さ。分かるでしょ?」

 

さっきからずっと涙が止まらず、背後から見上げる私に向かって満面の笑みを浮かべる。

 

「僕は白雪さんを『絶対妊娠させたいんだから』」

 

絶望的な宣言をして新たな性交が始まった。

 

 

 

「もう無理・・・身体が持たない」

 

 

 

「これ以上・・入ら・・・無いから・・出すの止めて・・・」

 

 

 

「・・・はぁ・・・まだ・・出してるの・・・?」

 

 

『お願い・・・私の身体・・・私を裏切らないで・・・』

 

私は自分の身体に祈った。

そして私はとうとう体力を使い果たし、ブツリ、と電源が切れた様に気絶してしまった。

 

 

 

 

【1日目】

 

 

「・・・・んんっ」

 

 

 

目を覚ますと、そこは見慣れない灰色の部屋だった。

見渡しても窓は無く、鉄で出来ているらしい扉が1つあるだけだった。

調度品といえばベッドと机があるだけ。

ベッドは彼に犯されていた時と同じベッドに、犯された時と変わらぬ格好で寝かされていた。

 

「・・・・・・」

 

ここが何処かも気になったが、体力が多少回復し、正常な判断力が戻ってきたことによって、自分の状況が正しく理解出来てしまう。

あの後いったい何回出されただろう、下腹部は外から分かるほど膨らみ、少し動くだけで揺れ、ここに精液がどれだけ詰まっているのか主張していた。

膣内から溢れているのだろう、揺れるお腹に呼応する様にトロトロと精液が流れ出していた。

 

「洗わなきゃ・・・・」

 

今更遅いと、全部胎内から出す事など出来ないと分かっていても、そうせざるおえなかった。

妊娠の確立を少しでも減らす為には・・・。

重い手足を無理に引きずりながらもベッドから立ち上がり、扉に向かってゆっくり歩く。

 

「・・・?」

 

机の上に紙が置いてあるのが見て取れた。

 

『僕は用事で少し出掛けるけど、僕が帰るより先に目を覚ましたらいけないから伝言を残していくね。

ここは僕が造った空間だからここのルールだけは理解してないと扉は開かないから。

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に整理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

これらを理解してどんなに短くても最低二ヶ月は生活してもらうからね。その覚悟だけはしておいて。扉はシャワールーム、寝室、食事部屋があるから行きたい場所を思い浮かべて扉を開けてね。

 

タトナ

 

まだ頭が回っておらずよく理解出来なかったが、ここに監禁されていて、暫くそれが続く事は理解出来た。

私はシャワールームを思う浮かべ、扉を開けた。

 

 

 

【2日目】

 

 

あれからシャワーを浴びた私は置いてあった寝間着に着替え、体力を回復する為に直ぐに寝室で眠りについた。

翌日目を覚ますと、ベッドの中で考えた。

 

『もし妊娠していたらどうしよう・・』

 

キンちゃんなら事情を話せば慰めてくれるだろう。

一緒に悲しんでくれるだろう。

もし恋人になれたとしても妊娠した子供と一緒に愛して大事にしてくれるだろう。

なんて幸せな事。

でも私は心の何処かで同情されているかもしれないという疑念を晴らす事は、一生出来ないだろうとも思った。

キンちゃんを、皆を信じてるからこそ、そんな疑念を抱く自分が許せなくなる気がした。

お腹をそっと抱く。

 

「キンちゃん・・・大好きだよ・・・」

 

私は涙を一滴流した。

 

 

【12日目】

 

 

その日の朝起きると、枕元に棒状の器具が置いてあった。

間違い無い。

『妊娠検査薬』だ。

前に遊びで買った事があったからだ。

私は寝室に備え付けられているトイレに入り、食事部屋から持ってきていたコップに尿をためる。

寝室のテーブルにコップを乗せて検査薬のキャップを取り、先端を浸す。

 

『少し待てばよかった筈・・』

 

私は表面上平静な顔をしていたが、心臓はこれ以上無いほど高鳴っていた。

 

『出るな、出るな、出るな出るな出るな・・・・・・・・あっ』

 

結果は・・・陽性。

 

 

『受精・・・しちゃったんだ・・・』

 

早期妊娠検査薬だと分かっていても物凄い衝撃だった。

私の身体は私の意思とは裏腹に、私が望まない種を受け入れて、新しい命を作ってしまった証しに他ならなかったから。

まだきちんと妊娠したかどうかは分からない。

拍動を確認出来る迄は、ただ着床しただけでは妊娠とは見なさないのである。

 

この時私は何故彼がこんなに早く妊娠検査薬を置いたのか、この空間のルールがなんであったのかを、失念していた。

 

 

 

【33日目】

 

 

その日の朝初めて、『悪阻』を経験した。

 

「げほっ・・・げほっ」

 

激しい嘔吐と微熱、間接痛等色々な症状を併発した。

妊娠中はさまざまな症状が個人差によって出ると言うが、私は重い方だった様だ。

 

「ははっ、そっか。そういえばそうだったよね」

 

私は最初に読んだルールを思い出していた。

 

ルール5番の最後の文章。

『流産等は起こらない』

 

つまり着床した時点で、私に希望はありはしなかったのだ。

 

その日最初の日から初めて、声を上げて泣いた。

 

 

【36日目】

 

 

彼がやってきた。

調子はどうだと聞いてきたので最悪だと答えておいた。

彼から90日目に帰してもらう事を言い渡される。

私は特に異論無くそれを了承した。

 

 

 

【90日目】

 

 

目立ち始めたお腹を体型の分からないワンピースに身を包み、私は港に立っている。

こちらに帰って直ぐに荷物を纏め、誰にも告げずに港迄きた。

実家に帰る為だ。

実家なら一年間隠れて過ごす事も、この先の生活を相談する事も可能だろう。

私はお腹をひと撫でする。

望んで授かった命ではないけれど、産む決意はもう済ませていた。

母性が芽生えたのか憎い相手の子供なのに楽しみですらある。

 

でも、キンちゃんとアリアに知らせる事はしなかった。

 

二人は怒るかもしれないけど、実家に頼るしかないけれど二人には頼らないと決めていた。

友達でいるために。

 

「キンちゃん・・・愛してます・・・」

 

一言呟くと、私は船に乗り込んだ。

 

 

 

視点【タトナ】

 

「女の子って強いなぁ。産まれる頃にまた覗いてみるかな」

 

僕は白雪さんには一生敵わない気がしてこの次元を閉じた。

 

「さて、こんなんじゃまだ終わらないよ?」

 

僕は次を目指して次元の狭間を歩き出した。




あれ〜?主人公どっかの異能力バトル小説に突っ込んでも結構戦えちゃうんじゃないこれ?
戦勇のルキメデスみたいな事も出来そうな・・・。


なんかそんなつもりないのに一話といい二話といい原作の主人公から延々寝取っているような感じに・・・。
二人とも主人公好き過ぎるキャラだからなぁ。


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とある魔術の禁書目録【シスターアンジェレネ】リクエスト 器具陵辱 器具孕ませ 薬品使用(弱)

毎回見て頂きありがとうございます。

今回は前回、前々回とは趣向が違う上に、私が難産の末に書けたものです。

なのでもしかすると期待している内容とは違うかもしれませんが、何卒ご容赦下さい。
全ては作者の性癖のせいです。

アンジェレネはキャラが掴みきれませんでしたが、やりたい事は全部やったので後悔はしていません。

リクエストだったのですが、特に指定が無かったので、作者の趣味でかなりひどい目にあっていますが、しょうがないと生暖かい目で見て頂ければ幸いです。


追記

原作上では有り得ない展開を含んでいます。
更に宗教関係等のの設定捏造等も含んでいますので、この追記を見て不快に思う方はブラウザバックをお願いします。


僕は女の子を孕ませる事が目的で、衝動で、欲望だ。

でも最近違う楽しみも見付けた。

それは・・・『孕まされる女の子を見る』事。

勿論自分が孕ませるのが一番気持ち良くて、一番素敵な事だ。

でも、全ての世界の全ての女の子を孕ませるのは不可能だ。

だから正にこれから『孕まされる』女の子を見つけ出して覗く事にしたのだ。

今回は魔法や超能力が普通に存在する次元みたいだ。

その世界で孕まされる女の子を見付けるなんてどうやるかというと・・・。

ちょっとだけルールがある空間を広げて心の中を覗かせてもらうんだ。

 

それで調べていると一人のとても小柄な女の子に行き着いた。

名前はアンジェレネ。

三つ編みとそばかすが可愛い少女だ。

じゃあ僕がたどり着いた全容を最初から覗いてみるよ。

 

 

 

視点【アンジェレネ】

 

 

私は教会の廊下を慌てて走っていた。

シスタールチアとの約束に遅れそうになっているせいだった。

昼食を食べて眠くなった私は、休憩時間ぎりぎりに目を覚ましたのだ。

 

「あそこを曲がればっ!」

 

速度を緩めることなく曲がろうとした私だったが、向こうから曲がって来る人には全く注意がいっておらず、案の定角で人とぶつかってしまう。

 

「きゃっ!?」

 

「おっ、と」

 

私はぶつかったが、私が小さいせいか後ろに尻餅をついてしまう。

 

「大丈夫かな、シスター?」

 

「は、はい・・・っ!!!」

 

ぶつかった人物を見上げるとそこには、私なんかと比べるのも烏滸がましいほど高位の高齢な大司教様が立っていた。

 

「も、申し訳、ありませんっ!!」

 

私は即座に立ち上がると頭を膝に付く勢いで下げる。

本来口をきく事さえ出来る筈の無い相手にぶつかって、私は震えながら頭を下げ続けた。

 

「貴様無礼であろうっ!」

 

大司教様の横には別の屈強な体つきの男性司祭様がいた。

私に掴みかかろうとした所、大司教様が制止し、私に手を差し伸べて下さった。

 

「私に怪我は無い。急いでいるなら行きなさい。後、君の名前は?」

 

「は、はい!シスターアンジェレネと申します!」

 

「アンジェレネ・・・良い名です。大事にしなさい」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

私は大司教様に頭を下げると待ち合わせ場所を目指し早足で歩き始めた。

 

私は気付いていなかっかった。

私が歩き去った後で、口角を三日月の様に吊り上げ笑う大司教様の表情なんて・・・。

 

 

 

視点【???】

 

シスターアンジェレネが去った後に二人の人物が話をしている。

先程の司祭と大司教だ。

 

「あの計画をあの娘で行うと?」

 

「私は一目見て気に入ってしまったよ。あの怯えた表情に、汚れなき幼い身体にのう」

 

「大司教様のご趣味が相変わらずなのは承知しておりますが、あの娘は両親に捨てられたのですよ?大司教様にも教会にも相応しく無いかと存じますが・・・」

 

それに、と司祭は付け加える。

 

「あの娘は確かに細かな失敗が多く目立ちますが、罰として呼び出す程の罪状が無いですが?」

 

「なに、失敗はするものでは無い」

 

再び大司教はニヤリと笑う。

 

「作るものじゃよ」

 

 

 

 

数日後・・・

 

視点【アンジェレネ】

 

「わ、私が、だ、大司教様の護衛、ですか!!」

 

自室で本を読んでいると、シスタールチアが伝言を伝えにきたのだ。

その内容は未熟な私には信じられないものだった。

 

「私も先程司祭様が伝言を伝えるように言い遣った時に聞き返しました。何かの間違いでは無いかと。しかし貴女を教会で見掛けた大司教様がいたく気に入られたらしく、貴女を直々に指名なされたそうよ」

 

「・・・・・・・あっ」

 

私は先日教会の廊下で大司教様とぶつかってしまった出来事を思い出した。

しかし気に入られる程の会話をした記憶は無い。

でも・・・。

 

「どちらにせよ大司教様の命令と変わらないわ。失敗しないように常に大司教様の傍に居ることだけ心がけなさい」

 

「分かりました・・・」

 

私は覚悟を決めて頷いた。

私はこの会話が、シスタールチアとまともな立場で話す最後の機会になるなんて、この時想像すらしていなかった。

 

この日私は大司教様の一番傍で護衛についたが、敵対勢力の強襲を受け、大司教様に怪我を負わせてしまった。

私は査問を受ける機会すら与えられず、そのまま地下に幽閉された。

その敵対勢力が、大司教様が手配した者達だとも知らずに・・・。

 

 

 

 

幽閉されてしまったショックから気を失ってしまっていた私は、水滴が頬に落ちる感触で目を覚ました。

両手と両足を鎖で繋がれ、痛くは無いが全裸で拘束されていた。

ベッドの上に寝かされていたようで、身体にはシーツがかけられていた。

 

「目覚めたかね?」

 

そこには大司教様がお一人で立っていた。

私は自分の状態を思い出し、羞恥で真っ赤になるが、拘束されているので隠す事さえ出来なかった。

 

「み、見ないで、頂ければ・・お願いします」

 

涙を滲ませながらお願いする。

 

「こんなに綺麗な肌を見ないなど勿体無いではないか」

 

「え・・・?」

 

大司教様の口からとんでもない言葉がとびたした。

 

「君は罰を受けなければならないが、なに、苦痛を与える事などは無いから安心しなさい。ただし君にはある計画に協力してもらうがね」

 

「協・・力・・ですか・・・?」

 

話しながらもまるで直に舌で私を嘗めているように、視線が這い回る。

その事に私は恐怖を感じながらも大司教様の話を聞くしかなかった。

 

「その計画とはね『聖女』計画と言うんだ」

 

それは敬虔な女性信徒が、奇跡の体現や多大な功績によって信仰の1つとなる者。

それが『聖女』。

 

「聖・・・女?それにどう・・協力すれば・・よろしいのですか?」

 

「なに、簡単じゃよ。君が聖女になるのだアンジェレネ」

 

「・・・・・私が、聖女に?」

 

私は言っている意味が理解出来なかった。

どんなに魔術を勉強しても、アニェーゼ部隊に入っていようと、私はまだまだ子供で、『聖女になる』と言った大司教様の、ひいては男というものの悪意に気付く事が出来ない。

私が戸惑っていると、大司教様はなんでもないことの様にその言葉を続けた。

 

「うむ。君には『処女のまま子供を孕んで』もらう。つまりは処女懐胎だ」

 

『処女懐胎』。

男女の交わりによらず、子を授かる事。

聖母マリアを代表とされる事柄で様々な神話で語られ、聖書にも記されてる有名なものの1つである。

 

「それは・・・どういう・・・?」

 

それを言われても理解出来なかった私は、再度大司教様に問い掛ける。

 

「と、言うのは建前じゃ。まあ時間がかかる事じゃ。早速始めるとしようかの」

 

私が戸惑っているうちに大司教様は準備を始めていた。

カラカラと音をさせながら台車を引いてきた。

その台車には見たことも無い機械と、薬品が入っていると思われるビーカーが複数みられた。

機械は白い薬品が詰まっているらしい大きなガラス瓶が装着されている物で、計器のようなものに細いチューブが何本か伸びていた。

 

「さて、1つ質問があるのだがいいかな?」

 

準備が整ったのだろう、私に質問をしてきた。

 

「は・・はい」

 

「アンジェレネ、君には生理は始まっているのかな?」

 

「へっ!?あっ・・・去年から・・・あります」

 

私は突然の質問に赤くなり、気が動転するが、大司教様の質問である事を思い出し、羞恥に全身を赤く染めながら、どもりながら答えた。

 

「それは素晴らしい。無理な薬を使う必要がなくなったよ。」

 

大司教様は満面の笑みを浮かべているが、その安心や幸福を与えてくれる筈の笑顔が、私には心底怖かった。

 

「始める前にもう1つ質問だ。女性が妊娠する方法は具体的に知っているかな?」

 

ここに至って、私はやっと自分が直面しようとしている出来事を理解しはじめました。

 

「・・・・・は・・い」

 

「素晴らしい・・・」

 

機械は私の目の前迄運ばれてセットされた。

大司教様は私と息がかかりそうな程の距離に顔を寄せると、突然私の唇を自分の唇で塞いだ。

 

「んんぅっ!!?」

 

私のファーストキスは、なんの前触れもなく、恋人でも無く、好きな男性でもない、自分の祖父程歳の離れた老人に奪われてしまいました。

私の両目からは止めどなく涙が溢れていました。

 

「んぅ・・・ちゅっ・・・ぷぁっ・・んっちゅっ・・・んくっ・・ちゅくっ・・・ぷは」

 

口内を蹂躙され、加齢臭が感じられる唾液を送り込まれ、それを飲まされる。

散々唇を吸われ、舌を絡ませられ、息が苦しくなるほど激しいキスが続く。

 

「んくふっ!?」

 

キスは継続される中、自分の発育途上の小さな胸に手が伸ばされた。

キスとは対称的に、激しく触るのではは無く、胸の左右にある赤い頂点をとてもソフトに愛撫される。

 

「・・・んっ!・・・んんっ!!・・・・ぁっ!・・んちゅっ!・・・ぷぁっ・・ちゅぶっ!!」

 

「実に美味じゃ、アンジェレネ」

 

漸く唇を離してくれた大司教様でしたが、胸の愛撫は継続していました。

 

「んっ・・・ど、うしてっ!・・・・こんな事を・・・?」

 

私は半ば分かっていましたが聞きました。

これが私を辱しめる為の行為で、この後なにが待ち受けているのか。

経験した事も、想像した事すら無いけれど、以前女性としての身体の授業の時に、他のシスターが話していたのを聴いて知っていた。

これは『性交』、ひいては『子作り』の為の準備だと理解していました。

 

「わ、たしを・・妊娠させるのですか・・・?」

 

震えながら、心が恐怖で満たされて上手く言葉が紡げなくても、はっきりそれを口にした。

 

「そうだ。君は『処女』のまま『私の子供』を妊娠するのじゃよ」

 

「いやぁ・・・・」

 

大司教様は私の下腹部、子宮にあたる場所を撫でながら、耳許でそんな言葉を言い、私の身体に『それ』を刷り込む様に繰り返した。

通常の性交による妊娠すら望めず、恐らく普通でない方法で私は大司教様という老人の子供を妊娠させられる。

性交の事は良く分からない。

知識として知っているだけ。

私はシスターだからそういった事には縁が無いんだろうと、薄々は理解してはいました。

でも・・いつか好きな人が出来て、キスをしたり、恋人らしい事をするかもしれないという、幸せな妄想はした事があった。

恋もした事も無い私が妄想した物なんて、稚拙で幼稚なものだっただろうけど、そんな憧れはあった。

 

それは・・・・二度と叶わぬものとなるのだろうと、この瞬間悟りました。

 

 

 

 

大司教様のキスと愛撫は凡そ一時間近く続きました。

幼い私の身体は今までに味わった事の無い快感に翻弄されながらも、着実に女としての反応を返し、性感を蓄積させていった。

 

「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

身体は真っ赤に染まり、汗が蒸気となって周囲にもやを作る。

息は荒く、顔は快感に蕩けていた。

しかし快感は増しても、それと同じく嫌悪感も増すばかりで、大司教様に触られる度に、ぶるり、と身を震わせる。

 

「良い具合に身体もほぐれたようじゃのう。アンジェレネ、君の身体は実に美味じゃったよ」

 

私をしっかりベッドに横たえると、大司教様は頭を撫でてくる。

そんな行為にすら私は涙を流す程、大司教様を完全に恐れ、嫌悪していた。

 

「さぁ本番だよ。なに、君はなにもしなくても平気だ。安心して私の子供の『種』を受け入れるのじゃ」

 

そう言うと大司教様は私の下腹部に手を当て、魔術を行使しはじめた。

私の下腹部、恐らく子宮が輝いたかと思うと、空中にスクリーンのようなものが2画面映し出された。

片方には何も映っておらず、もう片方には肉壁の様なものが映し出されていた。

 

「右側が君の子宮の中だよ。これは透写魔術と顕微鏡魔術と言って私のオリジナルじゃ。まあ有能な魔術師なら簡単に再現出来るじゃろうがのう」

 

大司教様は楽しげにこの魔術について語る。

そもそも普通の大司教である彼が魔術を使った事自体が既におかしい事なのだが、この異常な空間においては最早疑問にすら上がらない事柄だった。

 

「左側は・・・今から分かる」

 

大司教様は最初に準備した機械のチューブを、薬品が入ったビーカーに二種類セットした。

二種類のチューブは途中で合流していて、もう一本のチューブで混ざるのだろうと分かる。

少し太めのチューブが、最初からセットされている白い液体のチューブなのだろう、直線繋がっているのが伺えた。

 

「先ずはこの二種類の液体を摂取してもらうぞ」

 

チューブの先にとてもとても細い針を装着し、私の子宮の辺りに躊躇いなく突き刺した。

私は刺された瞬間、痛みをこらえられる様に身を硬くするが、一行に痛みはやって来なかった。

 

「痛く・・・無い?」

 

「この針は特別製で、痛みは感じんよ」

 

大司教様は機械を操作し、ピー、という音と共に作動した機械は液体をゆっくり吸い上げ、私の胎内に送り込まみ始めた。

 

「はぅぅ!!!?」

 

暫くはなんの変化も無かったが、あるときを境に下腹部がもの凄い熱に襲われた。

 

「はぁうっ!・・・んくっ!・・・んぁぁっ!」

 

「この二つの薬は、子宮口拡張薬と強制排卵薬じゃ。両方子宮に作用する薬品だから苦しいかもしれんが少し我慢するのじゃよ?」

 

私はそんな大司教様の言葉は聴こえていたが、反応を返す余裕なんて今の私にはありませんでした。

 

 

 

「はぁぁ・・・・はぁぁ・・・はぁぁ・・・」

 

先程より息が荒くなり、全身の火照りは変わらないものの子宮がまるで発熱している様に熱く、それでいて心臓の鼓動と一緒にどくどく、と快感の波が断続的に私を襲っていました。

 

「ふむ、良い仕上がりじゃな。アンジェレネ、右側の映像を見て御覧」

 

大司教様が私の頬を撫でながら、先程の胎内を映した映像を見る様に促す。

そこには先程は映っていなかった、透明な球体の様な物体が漂っているのが映っていました。

 

「あれが『卵子』じゃよ。良い勉強になったのう」

 

大司教様は本当に楽しそうに笑うなか、私は全身に鳥肌が走り、本能的な恐怖を感じていた。

 

「さて・・・」

 

大司教様はいよいよといった具合に、白い液体が詰まった容器に繋がっているチューブを手に取った。

 

「私はもう歳でな、ろくに体力が無いくなってきておる。だがある日開発した魔術で『あるもの』を大量に保存、複製出来る様になってからは君の様な状況になった者には重宝しておる」

 

全身の力が抜けきった私を、大司教様はベッドの縁に足を投げ出す形で寝かせ直します。

大司教様は足の間を除き込み、私の割れ目を広げ、具合を確認する様にぐちゅぐちゅと揉みほぐしていきます。

 

「っ!・・あぅっ!・・・んっ!・・・ひっ・・や・・!」

 

私は大した反応をする事が出来ず、なすがままに弄られ、ぴくぴく、と細かに発生する快感に身を震わせるしか出来ないでいます。

大司教様は白い液体が入った容器を上から押し、ガシャン、という音と共に機械に正式には今セットしたようだ。

 

「もう分かるかもしれんが、これに入っているのは私の『精液』じゃ。これからこのチューブを君の子宮に差し込み、卵子が待機している卵菅がいっぱいになるまで注入して、しっかり孕ませるからの」

 

そう言って私のお腹の上を、入口から卵巣迄を指でなぞり、私の怯える目を見ながらその大司教様の『精液』が繋がっているチューブを、私の膣に挿入し始めた。

 

「ぁ・・あぁ・・・あ・・」

 

私はそれを見ている事しか出来ないでいました。

一気に入れられる筈なのに大司教様は、わざとゆっくりゆっくりと挿入して、私の表情を見て楽しんでいました。

 

「あっ・・・!?」

 

薬品でその扉を大きく開いた子宮口は、とうとうそのチューブの先端を、愛しい物であるとでもいう様にしっかりと加え込んだ。

 

「良く見ておくのだよ」

 

そして大司教様の手によって、不可避の『授精』が始まった。

 

「や、です・・・いやです・・・あ・・・あっ・・」

 

チューブはゆっくり息を吐き出す様に精液を送り出し、子宮はごくごく、と自分を孕ませる液体を飲み干していく。

 

「えっ・・・・?」

 

なにも映し出していなかった左側の映像がいつの間にかついていた。

そこには数十数百という『オタマジャクシ』の群れが映し出されていて、まるで大海原を泳いでいるように尾をばたつかせ何処かを目指していた。

 

「も・・・しか・・・して・・」

 

「おおまさしく、あれが私の精子だよ。この卵子に向かうのを見るのが私の楽しみなのだよ」

 

機械の容器に詰まった精液はまだ半分にも満たず、私の小さな子宮に入りきるとはとても思えなかった。

 

 

 

 

とぷとぷ、と液体の感触が感じられ、子宮内はとうに許容量を大幅に超えた事で膨らみ始めていて、上から見るとしっかり胎内に精液を溜め込んでいる様子が、下腹部がこんもり盛り上がっている事からも伺えた。

 

「おぉ・・・見るのじゃアンジェレネ。いよいよのようじゃぞ!?」

 

涙と汗でどろどろの身体を大司教様が促した映像の方に向ける。

 

「あぁぁ・・・っ」

 

そこにはまさに受精しようと我先に卵子に群がる精子が映し出していた。

 

「止めて下さいっ!それは受精しちゃ駄目な精子なんです!!」

 

私は思わす叫ぶ。

 

「無駄じゃよ・・・ほら!」

 

大司教様がそう叫んだ瞬間、映像がアップにされ、精子の1つが卵子に入り込んだ。

 

「いやぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

私には教材で見た映像にしか見えないような『私』と『大司教様』との望まぬ愛の営みをはっきり映していました。

1つの精子が卵子のに入り込むと、受精膜が浮き上がり、卵子はぶるり、と身震いしたかと思うと、他の群がっていた精子をふるい落とした。

潜り込んだ精子が卵子の卵核に到達し融合を果たす。

するとすぐさま卵割が開始された。

 

「いやぁ・・・もうこんなもの見せないで下さい。私が望まない受精卵をつくったところなんて!!」

 

「受精卵どころではないがの・・ほれ」

 

私がいやいやをするように涙を散らせながらすっかりほどけてしまって、髪を下ろした様になった私が気絶する最後に見たのは、卵割を繰り返した受精卵が、優しく子宮内膜に抱き止められ、しっかりと着床した瞬間でした・・・・・。

 

 

 

 

【60日目】

 

私の『受胎』が確定したあの日から、私は地下から高級な個室に移されましたが、幽閉場所が地下から地上に変わっただけでした。

あれから何度泣き、何度産みたくないと叫んだだろう。

まだ幼い私の様な者に子供を身籠らせ、楽しそうに毎日観察していく大司教様は心底歪んでいて、そんな大司教様の歪んだ欲望の『結果』が確かに私の中で育っている。

何故分かるのか・・・ですか?

もう何日も前から悪阻に苦しめられているからです。

私のまだ幼い我が身のせいなのか、人より過剰な悪阻に悩まされ、食事も無理に食べさせてもらっている程です。

 

「部隊の皆さんと会いたいです・・・・」

 

 

 

【186日目】

 

お腹は私の年齢にはあり得ない程大きくなりました。

私の思いとは裏腹に、なんの問題も無く成長している様でした。

あれから一歩も外に出してはもらえず、髪もあの時ほどけたままになっています。

私のお世話をしてくれている女性は、私の境遇を知らない様でとても優しくしてくれます。

勿論彼女の前で泣き叫んだり、大司教様の事を話したりはしません。

きっと彼女も巻き込んでしまうから・・・。

 

 

 

 

【300日目】

 

 

『大司教様の処に居続けたら、この子も利用されてしまいます・・』

 

私はこの日産まれてくる命の為に、無い頭を限界迄使って策を考えました。

 

 

【302日目】

 

 

チャンスは思いの外早くやって来ました。

シスタールチアとシスターアニェーゼに久しぶりに再会したのは、私が聖女のお披露目の前にアニェーゼ部隊の主要人物である二人を動揺させない為の措置らしかったのですが、私にとっては澆幸でした。

密かに用意していたメモを使って私は二人に、先に私のお披露目をしてくれるように頼みました。

言葉は交わさなくとも私の姿と、大司教様を見て全てを理解していたのか、全面協力を申し出てもらいました。

 

 

これからさまざまな困難がある筈です。

もうシスタールチアとシスターアニェーゼと同じ仲間として過ごした関係には戻れないでしょう。

しかし、私はかつてミラノで捨てられた私が救われた教会という場所を守っていこうと誓いました。

 

 

この娘と一緒に・・・。

 

 

 

その日を最後にかつて『シスターアンジェレネ』だった気弱で泣いてばかりだった少女は涙を見せなくなり、イギリス清教で後に確固たる地位を築く【大聖女】となるのは、また別のお話・・・。

そしてその傍らには、【大聖女】と同じ髪色の少女がいたらしいが、彼女の素性は極一部を覗いて知る者はいなかったという・・・・。

 

 

 

 

視点【タナト】

 

 

いやぁ酷い奴もいるもんだね〜。

ああいうのを害悪って言うんだろうね?

 

「さて、僕も次の目標を探しにいこうかな?」

 

僕は次元の扉を閉めて、次の次元を目指して歩き出した。




今回は疲れた〜(>_<)
読んでくれてありがとう(^^ゞ

こんな感じの趣向(タトナが観察)の反応が良ければちょくちょく書こうかとも思いますので、感想要望待ってます。

しかし調べたけどアンジェレネってフルネーム無いんだね・・・。


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ソード・アート・オンライン【シノン】リクエスト 通常陵辱 通常孕ませ 前編

シノンがあまりに好物だった為に書きすぎましたね・・・。
お待たせした分は満足・・・されられたらいいなぁ。

注意

アバターや原作に対して独自解釈や改変が混ざってますが、突っ込みは無しの方向で。


次の目標を探している最中、妙な風景の場所に次元に繋がった。

そこは周囲に荒野が広がり、遠くには近未来的なビルが建ち並ぶ場所だった。

それ自体は大した事ではない。

そういう次元や世界は無数にあるのだから。

しかしだ・・・。

 

「おかしいな・・・ファンタジー世界を覗いていたた訳じゃない筈なのに、なんだろうかこの世紀末感漂う次元は?」

 

一度次元を閉じてもう一度次元を開くがやはり変わらない景色だった。

ここで注釈しておくと、同じ次元の違う場所を複数覗いていたが、至って普通の日本を覗いていた筈なんだけど・・・。

するとそこに青い髪にマフラーの様な物を巻き、緑のジャケットを羽織り身の丈程のライフルを担いだ少女が歩いていた。

 

「まあ、可愛い娘がいたからいいか」

 

彼女の情報を、ルールを設定して調べる。

 

「え?オンラインゲームの中?」

 

調べるとそんな情報が開示され、髪の色と眼鏡をかけている以外に違いがない少女が映し出される 。

だがオンラインゲームの方を目標にした以上は、あの惚れたかっこ良い姿を孕ませたい。

 

「・・・・・よし」

 

次元を繋げられたって事は空間に連れてくる事は可能のはず。

空間に連れてきてしまえるならルールを工夫すれば・・・。

そして僕は1つ頷くと、未だに繋げておいた次元の扉から彼女がまだ一人なのを確認し、落とし穴のごとく広げた空間の扉に落とした。

 

 

 

視点【シノン】

 

 

「あれ・・・私・・?」

 

目を覚ますとそこはコンクリートの無機質な壁が特徴的な狭い部屋だった。

私はパイプベッドに寝からされていた様で、ギシリっ、と音をたてて起き上がる。

 

『私・・GGOの最中だった筈なのに・・・』

 

どうしてログアウトしたのか・・・っと今の自分の姿を見て驚く。

まだ『シノン』の格好だったからだ。

だけど私は眠った覚えは無かったから、何かがあって気絶をしたのかと思っていた。

しかし今が『オンラインゲーム』の中だったのに驚いた。

気絶や精神に異常があれば強制的にログアウトされる筈だからだ。

私はメニューウィンドウを呼び・・出せなかった。

 

「えっ?どうして?」

 

位置情報と時間を確認しようとしただけだったのだけど、そもそもウィンドウが開かなかった。

手に直前まで肩にかけていたヘカートやホルスターの銃まで無いのも気になっていたからだ

 

「あ、起きたんだね」

 

かなり戸惑っていると、目の前に突如男の子が現れた。

年齢は私と大差無い感じの笑顔が印象的な青年だったが、この状況のせいか少し怖いと思ってしまった。

 

「貴方は・・・?」

 

警戒しつつもこちらに話し掛けてきた相手を無視も出来ず問い掛ける。

 

「僕の名前はタトナだよ。君は・・『シノン』でいいか」

 

彼の言い方が若干気になったが、別に問題は無いためこの状況について質問しようとした。

 

「ここは何処のフィールドで、貴方はなんで私をここに?」

 

最初に入ってきた時の言葉から彼が私をここに寝かせたのは想像に難くなかった。

 

「うーん・・・難しい話しは長くなるから簡潔に言うね。今回はかなり離れ業じみた事をやってるから、説明が難しいんだ。だからいつもみたいに目的とルールだけ説明するね」

 

「え?」

 

言っている意味が飲み込めずにいる内に彼は一方的にその『目的』を私に言った。

 

「僕の目的は君に僕の子供を『孕ませる』事だよ」

 

「・・・・・は?」

 

今度こそ完全に意味が不明だった。

ここはオンラインゲームの世界だ。

それこそ倫理コードがあるので基本的に、フルダイブ型オンラインゲームでは許可しない相手がそういう接触をはかろうとすれば即座に運営が飛んでくる。

それにこのゲームはバトルがメインのゲームなのだ

そういう機能が内蔵されている筈もない。

 

「次にこの空間のルールを説明するね」

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に整理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

8、この空間にいる間は仮の肉体や電脳空間等の、本来の自分以外の肉体であっても、実際の自分の肉体と構造は同じになり、こちらで肉体に起こった事は本来の自分の肉体でも起こる。(こちらの肉体の状態が反映されるのはこの空間を出た後である)

 

辛うじて意味が理解出来たが、やはり状況はのみ込めなかった。

特に気になったのが最後のルール。

彼の言葉が本気なら、私を孕ませる事が目的。

そして最後のルールは直訳すれば今の私は現実の肉体と変わらないって事。

しかし信じられなかった。

私は『流れてきた汗』を拭う。

 

「え?ウソ・・・」

 

これはアバターだ。

電脳空間で汗をかく筈が無いし必要も無い。

それを理解した瞬間、恐怖が全身を支配した。

さっきまで全く信じて居なかった為に平気だっただけだったのだ。

彼の目を、笑顔を見た時に震えが走ったのは、潜在的な恐怖だったのかもしれない。

 

「じゃあ説明も済んだから始めるよ?君はその眼が気に入ったから念入りに可愛がってあげるね」

 

「・・・・っ!?」

 

私は今が現実と変わりがないと認識した時に、眼鏡を一瞬探した。

無いことが不安感になり、今の状況の混乱に拍車をかけていた。

 

「あっ・・・いやっ!?」

 

頭の中が纏まらない内に、近付いてきた彼は私を正面から抱き締め、そのままベッドに押し倒した。

押し倒されたと認識した時には、彼は私の服の胸の部分を捲り、私の胸をまさぐり始めていて、私は羞恥と嫌悪感で顔はみるみる内に赤く染まっていった。

 

「なんてさわり心地がいんだろう。ずっと触っていられるかも」

 

「冗談じゃ無いわ離してっ!!」

 

私は彼を突き飛ばそうと腕をつき出すが、勢いをつけた筈の腕は、ぽすっ、と間抜けな音をたてて、彼の肩を触っただけに留まった。

 

「この空間で暴力は振えないよ」

 

諭す様に終始笑顔のまま彼は胸から片手を放すと、私の頭を抱えると自分の方に引き寄せてキスをしてきた。

 

「んぅっ!!」

 

『いや・・・ファーストキスだったのに・・・・』

 

私は初めてのキスを奪われたショックに涙を滲ませたが、彼に弱味を見せたくなかったので、直ぐに強気の目で彼を拒絶し、身体を離そうともがいた。

しかし彼は私が反抗的だと分かると、より一層深く抱き締め、キスも舌を深く捩じ込みながら私の胸を愛撫し続けた。

 

「んっ・・・ちゅっ!・・・むぅっ!・・・ちゅっやっ!」

 

私は首を振り彼の唇からなんとか逃れる。

しかしそれが彼をより喜ばせた様で、私のマフラーを取ると、そのまま首筋に顔を埋めてきた。

 

「あっ!・・やんっ!・・・やめっ・・きゃっ!」

 

首を舐められこれからも逃げようとすると、胸を愛撫していた片方の手が、急に乳首をきゅっ、と摘まんだ。

私は堪らず甲高い声を上げ、首を左右に振って、無理矢理与えられているその性感から逃れようとする。

彼がそんな私の反応を見逃す筈は無く、逃げていた顔を押さえられ、大きく開いていた唇を再び彼の唇で塞がれた。

 

「ふっ!むぅぅっ!」

 

『キス・・・いや!』

 

胸を触られるのも、首筋を舐められるのも当然嫌だった。

でも、キスは嫌悪感を感じる一方で、他には無い快感を、頭が沸騰しそうなほど感じていた。

恐らく粘膜同士が接触しているから、興奮や性感が直に伝わっているのだと感じた。

キスを深められれば深められる程に耳鳴りの様なキンキンっ、とした音が頭に響き、胸を愛撫され、抱き締める力が強まる度に、全身を甘い快感が駆け巡る。

嫌悪感が頭を支配しているのに、全身で彼の行為に快感を感じてしまっている自分の身体を、彼以上に憎く感じた。

 

「やっ!・・・あんっ!・・あぁっ!・・」

 

「ちゅっ・・後付けちゃった。シノンは反応1つ1つが凄く可愛いなぁ。もっともっと苛めたくなるなぁ」

 

「なにをっ・・・ひゃっ!?」

 

彼はずっと手で愛撫を続けていた胸の先端をくわえた。

音をたてながら吸い付く彼は、身を捩って逃げようとする私を今度こそ逃がすまいと、肩を抱き押さえながら強く吸い続けた。

 

「あっ!はっ!・・・やんっ!・・いっやぁっ!・・・はんっ!」

 

抑えきれない快感がひたすらに私を追い込んでいく。

私がより暴れる様になった為、ベッドが壊れんばかりにギシギシっ、と軋んだ音をたてた。

 

 

 

散々私の胸を弄んだ彼は、私が抵抗して疲れ、快感に顔を上気させて息を乱れさせているのを見て、満足そうに笑った。

 

「最初見たときから思ってたけど、この服かっこいい以上にさぁ・・・」

 

彼は言葉を中断すると私の足の付け根に手を伸ばした。

 

「きゃぁっ!?」

 

息も絶え絶えだった私は咄嗟に彼の手を上から押さえた。

 

「これは手を入れて欲しいって事でしょ?」

 

この服はランダムに選ばれたデザイン、私は内心では恥ずかしいと思っていた腰周辺の肌の露出、彼は嬉々としてそこからお腹周辺、ひいては秘唇に手を伸ばしてきた。

 

「あっんっ!やぁっ!・・・ぁっ!・・くっんっ!・・おっと・・たてないでっ・・あぁっ!!」

 

彼はわざと音を大きくたてながら私の誰にも触られた事の無い秘処を、遠慮無く愛撫し、私の反応を楽しむかの様に、私の膣内に指を突き入れた。

 

「あっ!・・やっあっ!・・だめっ!・・そこっはっ!・・あんっ!」

 

喘ぎはどんどん大きくなり、くちゅくちゅっ、とまるで鳥の鳴き声の様に高い声を上げるわたしの秘唇も、声と比例するように大きくなっていった。

私はもう声を我慢する事が出来なくなっていて、彼のなすがまま秘唇の、胸の、首筋の、それこそ全身から脳を焼く快感の波に翻弄され、絶頂へと追い立てられていく。

 

「だめっ!だめっ!もうっ・・んっくっ!・・だめっ・・・」

 

「膣内がひくひく震えてるよ?じゃあいってらっしゃい」

 

彼はそれはそれは嬉しそうに指を根本迄突き入れて、内側を思いきり引っ掻いた。

 

「あっ!!!〜〜〜〜〜〜〜っっ」

 

私は一際甲高い声を1つ上げると、その後声にならない声を上げ、身体を仰け反らせると、頭が真っ白になる程の絶頂に押し上げられた。

 

「はっ・・はっ・・はっ・・・んっくっ・・はぁはぁ・・・・はぁ」

 

仰け反らせた後、ぷっつりと脱力した私は、意識ははっきりせず、朦朧とした意識の中で、彼が無言で私のジャケットとズボンを脱がしているのに気付いていたが、抵抗しようと頭で考える事が出来なかった。

何故か彼は上の服は肩をはだけ、胸を下に捲ったまま脱がさなかった。

ショーツもあっさりと剥ぎ取られ、割れ目とショーツの間に透明な糸が伸びる。

 

「いや・・・・」

 

(恥ずかしい・・)

 

力が入らない私は抗議の声を上げるが、彼が聞いてくれる筈もなく、彼は笑顔を絶さぬまま本当に楽しそうに私の辱しめを再会した。

彼はいきなり私の秘唇に思いきり口を付け、音をたてて吸い上げた。

 

「あぁぁっ・・・!!?」

 

気だるく動かないと思っていた身体は、与えられた快感に手を彼の頭に導き、咄嗟に止めて欲しくて押し退けようとした。

しかし今激しく絶頂したばかりの、私の蚊の鳴くような抵抗に効果がある筈もなく、まるで私が率先して彼の唇を秘唇に押し付けている様だった。

 

「あっ!はぁんっ!すっちゃぁ・・・だめっだめっあっ!・・・んぁっ!」

 

彼はそこから溢れ出る蜜を飲み、舌を奥へ奥へと進ませる。

私は彼の頭を押さえ続け、押し返してはまた吸い付かれるという無駄な抵抗を繰り返していた。

 

「ぷはっ、シノンは今までで一番反応が可愛いなぁ。もっともっと苛めたくなっちゃうよ」

 

彼は私の他にも被害者がいるらしい事を仄めかす。

こんなことを私以外にも繰り返しているらしい。

彼はそんな言葉を口にしたが、褒められても全く嬉しくなかった。

 

「もう・・・いい加減にしてっ・・・!」

 

私は決して涙は見せまいと、滲んだ涙を腕で拭い、なけなしの体力で叫んだ。

 

「駄目だよ。やっと準備が出来たんだから。これからが本番だよ」

 

『本番』・・・その言葉の意味が分からない程、私が今の状況を理解してない訳はなかった。

 

「いやっ!」

 

体力を振り絞り彼を振り払う。

咄嗟の事に間に合わなかったのか私は彼から逃れてこの部屋の唯一の出口に向かう。

彼は何故か追ってくる様子がなく、私は扉を開け放った。

 

 

「おかえり」

 

目の前には変わらぬ笑顔の彼がいて、私はベッドに横たわっていた。

 

「ただドアを開けるだけじゃここからは出られないよ。まあ外に出るにはそもそも僕の子供を孕まなきゃ出られないんだけど。じゃあ改めて始めるよ」

 

私はなけなしの体力を使ってしまった上に、この逃げ出せない状況に心と体がおかしくなってきていて、今にも『行為』が始まろうとしているにも関わらず、動く気力が湧いてはこなかった。

彼は私がベッドの上で脱力している間に全裸になり、私にのしかかる様に身を寄せてきた。

彼の男性器は凶悪の一言に尽きる長さで、私はこんなものに貫かれたらどうなってしまうのかを想像し身震いした。

 

「よーくほぐしたから痛いのは一瞬だと思うけど、なるべく力を抜いてね」

 

彼はこちらの答えなど待たずに、その長大なモノを、大量に蜜を垂らす私の秘唇に、ゆっくり、と挿入していった。

 

「あ・・・・あぁっ・・・は・・あ・・あ・・・あっ!?」

 

私の膣内をゆっくり前進していた彼の男性器が、弾力のある壁に阻まれていた。

それが『処女膜』であると、触れられている私が一番嫌でも理解してしまっていた。

 

「絶対に・・・・許さないから・・」

 

私は今まさに処女を失おうという瞬間まで、抵抗を口にした。

ここまで譲ってしまったら駄目だと、私は理解していたから。

 

「それでこそシノンだね」

 

彼は遠慮無く腰を前に突きだし、私の一番奥まで貫いた。

 

「あ、はぁ―――――!」

 

息が男性器によって押し出されているかのように、口から息が漏れ、背中を仰け反らせる。

 

『私の膣内に・・・入ってる・・・』

 

思わず下腹部を指でなぞると、そこに入っているのがよく感じられ、まるで自己主張するように彼の鼓動が、『ソレ』を通して私へ伝わっていた。

彼は私の腰をしっかり持ち、自分の腰に密着するようにしっかりと引き寄せていた。

子宮口には亀頭が嬉しそうに入り込んでいて、そこが自分の『目的』を達成出来る場所だと理解しているかの様に、びくびくっ、と痙攣していた。

 

「はぁぁ、暖かい。いつまでもこうしててもいいんだけど、僕の『目的』を遂げる為に動くよ。ちょっと辛いけど頑張ってね」

 

「願い下げ・・あんっ!?」

 

彼は答えを待たずに動き出した。

彼の律動は激しさは無いけれど、子宮口を重点的にほぐす様に奥ばかりを突き、その子宮という防壁を突破せんと挑み続けている様だった。

 

「あっ!・・あっ!・・んっ!・・やっ!・・ふっ!・・んんっ!」

 

彼はゆっくり律動をしながら再び私の唇を塞いだ。

私は子宮や膣から受ける快感にいっぱいいっぱいで、キスにまで抵抗している余裕は無かった。

 

「んちゅっ!・・んむっ!・・・ちゅっ!・・あっんっちゅっ!・・ふぁぁっ!」

 

ゆっくりとした動きから段々と速さが増し、その時が近いのが感じられた。

彼の男性器が肥大し、温度は更に上昇し、見えるわけもないはずなのに、亀頭がぱくぱくと口を開き、その放出を今か今かと待ち望んでいる映像が頭に思い浮かんだ。

 

「やぁっ!・・・もっ!やめってっ!・・・それっ・・したらっ・・許さないからっ!!」

 

「うん、一生許さないで、僕との『子作り』を忘れないでね」

 

その言葉と共に彼は、私の肩を力一杯抱き締め、腰を限界まで密着させると、口を大きく開いたら子宮に向かって、孕ませる事だけが目的の『液体』を、勢いよく放出した。

 

「あぁっ!いっやあぁぁぁぁ!!!」

 

何度も何度も断続的に吐き出される精液が、子宮壁を叩く度に、私は小さな絶頂と大きな絶頂をごちゃ混ぜに繰り返す。

子宮に精液を出された事を理解した私は、流石に堪えきる事が出来ずに、涙を流しながら首を振りながら逃げようともがいたが、しっかり抱き締められ、前から体重をかけて貫かれている私に逃げられる筈もなく、精液を受け入れ続けるしかなかった。

彼はぐっぐっ、と腰を押し付けて、『ソレ』が達成出来る様に、念入りに奥に送り込んでいく。

 

「いやぁっ・・・いやぁっ」

 

『妊娠なんかしたくないっ!!』

 

私は拒絶し続けていたが、やはり激しい抵抗は出来ずに、なすがままと変わらず、彼の精液が子宮に溜まっていく感覚を、感じ続けるしかなかった。

 

「い・・・やぁ・・・まだ・・・出てる・・」

 

どくん、どくん、と音が聞こえそうな程勢いは衰えず、子宮を膨らませていく。

子宮におさまりきらなかった精液が、密着した秘裂から溢れだしていて、どろどろとした感触を伴ってシーツに吸い込まれた。

吸い込みきれなかった精液は膂部や背中に広がっていって、まるで精液に包まれているようで気持ち悪かった。

 

 

 

 

「いつもより沢山出たなぁ。シノンだからだねきっと」

 

彼の射精は止まって久しいが、私の膣内から一向に抜く気配がなく、荒い息を整え、涙を流す私に延々話しかけ続けていた。

 

「いい加減に抜いて・・」

 

私は彼に怒りを込めていい放った。

 

「あ、そうだね。ごめんね、シノンの膣内があんまり気持ちよかったからさ。それに・・・」

 

彼は私から男性器を抜きながら私の耳に顔を寄せ、抜く直前にそれを言った。

 

「確実に『孕んで』欲しかったからさ」

 

膣からは栓の役割をしていた男性器が抜かれた事で、何処におさまっていたのかと思わせる程の精液が、止めどなく溢れ、広がりきった割れ目を真っ白に汚していた。

 

『こんなに・・・もし・・・妊娠しちゃったら・・・』

 

私は最悪の想像を頭から振り払うと、まだガクガクとする足に力を入れてベッドから立ち上がる。

 

「ここから出して・・せめて体を綺麗に出来る場所に行かせて」

 

私は語気を強め、彼に要求した。

 

「扉で、バスルーム、寝室、食事部屋のどれかをを思い浮かべて扉を開ければそこに繋がるよ。少なくとも4週間は生活してもらうから仕組みに慣れてね」

 

彼の心底楽しそうな笑顔に恐怖を感じながら、私はバスルームを思い浮かべ、扉を開けた。




長くなったので分割します。


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ソード・アート・オンライン【シノン】リクエスト 通常陵辱 通常孕ませ 後編

視点【シノン】

 

シャワーを浴び、精液や汗を流してきって落ち着いてきた私は、奥歯を噛み締めながら涙を流した。

ここが何処なのか分からない恐怖。

妊娠していまうかもしれない恐怖。

また陵辱されるかもしれない恐怖。

様々な恐怖が次々に頭の中を駆け巡り、堪えた筈の涙が次から次へと溢れて止まらなかった。

人を殺してしまった時の恐怖とはまた違う、自分の存在が丸ごと他人に支配されてしまったかの様な感覚に苛まれ、目眩に似た浮遊感に倒れそうになる。

 

「負けたくない・・・」

 

『妊娠なんてしてるはずない・・・』

 

自分に言い聞かせる事で目眩と恐怖を抑え込み、私は涙を止めてバスルームを後にした。

 

 

 

 

【24日目】

 

あの灰色の部屋を出てから今日まで、なんの問題も無く過ぎていった。

タトナと名乗った彼は、あの部屋を出て以来姿を現さず、なんらかの干渉をする事すらなかった。

 

「今日までは・・ね」

 

朝寝室のベッドの枕元に『ソレ』は置いてあった。

現物を見るのは初めてだったが、知識としては知っていた。

 

つまりは『妊娠検査薬』という物だ。

そろそろ調べられる時期なのは薄々気付いていたが、考えない様にしていた。

色々試したが、自分の容姿がアバターのそれな事以外は、正にルール通りの空間だった。

相変わらずゲームのメニューは表示されない。

欲しい物は頭で思い浮かべて取り寄せる事が出来た。

そう、多分取り寄せようと思えばこういうものも自分で取り寄せられたのだ。

 

「でも・・・調べない訳にも・・いかない、か」

 

この空間に慣れ初めていても、『妊娠』の二文字を頭に浮かべない日は無かった。

アバターのままで本当に妊娠するのかとか、やはりゲームの中なんじゃないかという色々な葛藤はあっても、あの陵辱と与えられた感覚は確かに感じた『本物』だったから・・・。

調べると決めてコップを準備している今も、心臓が激しく鼓動を繰り返している。

これで、私の運命が決まってしまうかもしれないからだ。

尿を貯めたコップに妊娠検査薬を浸す。

 

『・・・・・・・あっ』

 

結果は陰性だった。

 

私は胸を撫で下ろすと同時に、彼が最初に言っていたルールを思い出していた。

 

 

【26日目】

 

その日の朝。

朝と言っても窓も無い空間なので、壁に掛けてあった時計を、自分で決めた時間からはかっているだけなので曖昧だった。

 

「・・・シャワー浴びなきゃ」

 

ここでの生活は単調で、退屈なものだが、不思議と苦しくなる事も無かった。

精神に異常をきたさないルールが適応されているのだろう。

私はなにもしなければ延々眠り続けてしまいそうな心を自分で鼓舞し、時間を決めて必ずなんらかの行動をすると決めていた。

 

 

「はぁ・・・・」

 

あれから二日。

やはり彼から音沙汰は無かった。

いつまで私を監禁するつもりなのか。

否、多分分かっている。

私が・・『****』するまでだ。

 

「うーん妊娠してなかったみたいだね。悔しいなぁ。初めての失敗だよ」

 

「なっ!?」

 

私は突然背後から声がしたので振り返った。

するとタトナが裸でバスルームに入ってくる所だった。

 

「あんたなんで突然入って来たのよっ!?」

 

私は今まで全く姿を現さなかった彼が突然現れた事に驚き、反射的に身体を隠して叫んだ。

彼の目的なんて1つしか無いって分かっていた筈なのに。

 

「僕としても期間が過ぎたらシノンを帰してあげる予定だったんだけど、孕んでくれないとここからは出られないからさ」

 

彼はバスルームの端にジリジリと逃げる私を追い詰め、最初に出会った時と同じ様に宣言した。

 

「孕んで無かったなら仕方ない。シノンが孕むまで何回でもするよ」

 

彼は私の両肩を引き寄せるとそのままキスをした。

 

「んぅっ!!?」

 

私は逃げようと抵抗をするが、彼は肩をガッチリ掴み、股の間に足を差し込んで足を絡める。

 

「ちゅっ!・・・ちゅっ!・・んっちゅっ!・・はっあっ!んっ!・・・ちゅっ!」

 

容赦無く舌を絡め、足を割れ目を刺激するように深く深く入れ、片方の手は腰に手を回し、片方は逃がさない様に腕ごと抱き締めキスを続けた。

私は拘束をなんとか逃れようともがき、二人がゆったり入れる程の大きさの浴槽の中に倒れた。

 

「大丈夫?」

 

彼は心配そうな声を上げつつも笑顔を絶やさず、自分もお湯の張られていない浴槽に足を踏み入れる。

 

「きゃっ!?」

 

彼は私を立たせると、壁に手をつかせ、背後から両方の胸を鷲掴みにし、首筋に顔を埋め、私のお尻に男性器を擦り付けながら、隈無く愛撫をしていった。

 

「あっ!・・はっ!・・こすり・・つけなっ!あんっ!・・むっねっ!くびもっ!ひゃあっ!・・やめっ!・・てっ!」

 

あまりに全身から感じる快感に翻弄され、止めてくれる筈も無いのに思わず懇願してしまう。

その発言に自分で驚き、唇を噛んで彼の愛撫を必死に耐える。

でも痛みに比べて快感は、耐える事が難しいという事を私は、前回の行為で嫌というほど体験していた。

嫌悪感で一杯で、一突きされれば彼に対する怒りが浮かんでくるというのに、それを押し退けて思考の大半を快感に支配されてしまう。

 

多分人間はそういう風につくられているんだと他人事の様に思った。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

余計な事を考えてしまったせいだろう。

自分の身体が否応なしに昂ってきているのが分かってしまった。

 

『悔しいっ・・・』

 

彼はこちらを追い詰める確かな手管を持っていて、私がそれに抗う術を持っていないのだから、それは避けようのない事なのかもしれない。

しかしそれと『悔しい』という感情は別物で、彼を憎く思うしか、出来る事は無かった。

 

くちゅりっ・・・。

 

「あっ!?・・・・・」

 

充分に潤い、『ソレ』を迎え入れる準備が整った秘裂に、『ソレ』があてがわれる。

 

「いやっ!」

 

「気持ちよかったのは分かるけど、ぼー、っとしてなきゃまだ抵抗する位は間に合ったのに」

 

ずっ・・・・。

 

「いっやっ!!」

 

私は遅れながらも抵抗して、腰を振って彼の奥への挿入を防ごうとする。

しかしもう先端部が埋没してしまっている。

それに抗おうと腰を振る私は、まるで彼を誘っている雌の様な滑稽な状況に見えているだろう。

 

「まあそういう所が可愛くて虐めたくなるんだけどね」

 

「うれしく・・・無いわねっ!・・・んんっ!」

 

こうして会話している間にも、彼はどんどん挿入を深めていく。

初めての時より濡れ、火照り、一度ついてしまった道筋は男性器を容易に奥に導くのにも関わらず、彼はわざとゆっくりと挿入していた。

孕ませる事が目的だと言いながら、彼はどこまでも私を追い詰めるのを、その抵抗を楽しんでいた。

 

「はっ・・あぁぁぁっ」

 

彼の男性器が最奥に到達した。

痛みを感じる筈も無いほど蜜を溢し、ポタポタと空の浴槽の中を、本来の液体とは別の液体で満たす音が響く。

 

「動くね」

 

身体を背中に密着させ、耳許で囁くと、彼は両手で腰を掴み、まるで焦らす様にゆっくりと私のお尻に自分の腰を打ち付け始めた。

 

「はっ!・・あっ!・・んっ!・・はっ!・・んぅっ!・・はぁっ!」

 

私は一定の速度で前後に揺さぶられながら、下半身、主に下腹部から押し寄せる快感を必死に我慢していた。

それとを裏腹に、彼が最奥を突く度に情けない程声が、密が、溢れて止まらなかった。

浴槽の足元は最早水溜まりになりつつあり、私は踏ん張りのきかない足に力を入れて、滑らない様にするのがやっとだった。

 

「シノンはこんなになってまでまだ声を我慢しようとするのか・・。ならこれはどうかな」

 

彼はこれでも足りない、という位に子宮口に亀頭を密着させると、殆ど出し入れせずにひたすら最奥だけを重点的に責め始めた。

 

「あっ!・・まってっ!あんっ!・・・あっ!そっこあぁっ!ばっかりはっ!・・くる・・しいっ!」

 

そう、確かに苦しかった。

でも胸や息が苦しいのとは違う。

さっきまでとは比べ物にならないくらいの、大きな快感が間断無く子宮から全身に伝わってくるのだ。

いくらなんでも耐えられるレベルでは無かった。

そしてその責めは否応なく子宮を、彼の男性器を意識させ、これが『生殖行為』である事を私の本能に訴えかけてきていた。

感じる事が出来る筈は無いのに、私は彼の蔭嚢の中のグツグツと煮えたぎる様に熱い液体が、今か今かと待ち構えている映像が、さっきから頭の中でちらついて離れなかった。

 

「・・・・・っ」

 

私はそっと股の間から彼の垂れ下がる物を覗き込んだ。

それはきゅっ、と皺がより、硬く硬く引き締まり、脈打っているかの様に感じられた。

あれの中には私を『孕ませる』目的だけを持った液体が、それこそ一杯に詰まっていて、今なお大量に、量が足りないとでも言うように、次々と新しい生命の種を作り出しているのだろう。

 

私がそんな考えをしていたせいだろか、私の子宮は妊娠を意識したかの様にかっ、と熱くなり、心臓の鼓動にあわせて、どくどくと活発に活動していた。

 

『あぁ・・そっか。私の意思とか・・・関係無く・・私の子宮は・・・妊娠・・したいんだ・・』

 

「くっ!・・ううっ!・・んんあっ!・・っっ」

 

「泣いてるの?」

 

「うるっ・・さいっ!」

 

私が今まで涙を見せなかったから不思議に思ったのか、彼が首を傾げて尋ねてきたが、私は一蹴した。

彼と会話をしたくなかったのも勿論だったが、私の動揺や考えていた事を悟られたくなった為でもあった。

 

「そろそろ出すよ。君の子宮に。今度こそ孕ませられる様に、この前よりもっともっと沢山」

 

「このっ・・間よりっ・・なんてっ!」

 

この間も人間に出せる様な量を軽々しく超えていた。

ベッドから起き上がった時に気にしないようにしていたが、ベッドが精液を吸収しきれなかったせいで背中に広がっていた精液が糸を引いていた。

彼はそう宣言し、背中を強く強く抱き締め、子宮に男性器を吸い付かせ、決して隙間が出来ないように押し付けていた。

 

「いやっ!・・・もうあんなのはいやっ!」

 

私は無茶苦茶に暴れるが、背後から抱き締められ、性器同士が完全に隙間無く繋がっている私に逃れられる筈も無かった。

身体は同じであっても、この空間せいなのか、空間に入る前から計算して、期間になっても経血が出ることは無かった。

でも体温が高くなったり、体調に変調を感じる事はあった。

つまり胎内から血が出ていないだけで、身体機能上の生理は通過していたのだ。

そして今日は計算上の・・・排卵日前日だった。

 

「いやっ・・・だめなのっ・・今日は・・だめっ!」

 

「うん。勿論分かってて今日にしたんだ」

 

彼は私の言葉に最悪の言葉で答えた。

 

「前回は分からなかったし、思い付きだったしね。今回は絶対孕ませるから」

 

私は再度拒絶しようとしたが・・・。

 

「さあ時間だよ」

 

そう言われて私は思わず身を硬くし、彼のモノを離すまいと膣で抱き締返したようになってしまった。

それを合図にしたのか、言葉が切っ掛けだったのか、とうとう『子種』が私の『子宮』へと侵入を開始した。

 

「あぁっっーーー!!!」

 

堪らず私は叫び声を上げ絶頂するが、彼がそれで拘束を解く筈もなく、子宮を満たしきる為に重さを一層増しつつ、精液が吐き出し続けられた。

 

「あぁぁ・・重たいし・・・熱い・・前より・・全然・・・」

 

おかしな程の熱が私の子宮から下腹部全体を暖めていた。

一度自分を妊娠させようとした性器を、精液を子宮が覚えていて、それを注がれる事を歓喜しているかのようだった。

 

「あ・・これ以上・・・私に・・入ってくるんじゃないわよ・・・」

 

このままでは孕ませられる、分かるのはそんなことだけだった。

何故かは分からないが、今回は駄目な気がした。

 

「あっ・・あっ・・あぁっ・・」

 

子宮が、胎内が膨らんでいるのが分かる。

つまり私の内部が彼の望み通り満たされ、孕まさられようとしている事が理解出来て、涙を流さずにはいられなかった。

結合部は最早自分の愛液など見えず、漏れ出た精液で溢れかえっていた。

 

「くるしい・・・」

 

苦しかった。

快感が苦しかった。

息が苦しかった。

自分の状況が苦しかった。

勿論、お腹も苦しかった。

 

彼の射精は未だ止まる気配を見せない。

溢れ出した精液は浴槽を満たし始め、踝まで溜まっていた。

 

「もう・・いいかな」

 

「あっんんっ!?」

 

いつ終わるともしれない放出の途中で、彼は男性器を引き抜いた。

私は彼という支えを失って精液の池に崩れ落ちる。

べしゃりっ、という音と共にお腹が確かな重さを伴って揺れた。

それは子宮にそれだけの精液が詰まっているに他ならなかった。

立ち上がれなかった私を彼が抱き上げた。

私は膨らんだ下腹部を見て、再び涙を流すと、そのまま意識を失ってしまった。

 

 

 

 

【1日目】

 

 

私は寝室で目を覚ました。

頭がまだはっきりしないまま身体を起こす。

 

「・・・っ」

 

私はまだ膨らんだ下腹部を見て、あの時あのまま彼が寝室に運んだのだと分かった。

私は膨らんだ下腹部に力を込めて拳を降り下ろした。

 

「くぅぅっ」

 

拳は途中で勢いを弱め、触れただけになった。

彼に抵抗した時とは違って、ルールの通り、自傷行為はやはり全面的に禁止されているようだった。

 

「っ・・っっ・・・あーーーーっ!!」

 

私は叫ぶと、膝を抱えて泣いた。

 

 

 

【2日目】

 

私は昨日の事が無かったかの様に平静に戻っていた。

絶望するだけじゃ意味が無いことを、過去の経験で知っていたから。

未だ克服出来ていないトラウマであっても、私は絶対に負けない。

 

 

 

【28日目】

 

 

「やっぱり・・か」

 

何故か私はあの時分かっていた気がする。

私の手に握られているのは妊娠検査薬だ。

その検査薬に付いている二つの穴には線がくっきり二つ浮かんでいる。

それは私が確かにタトナの子供を孕んだ証拠だった。

 

「妊娠・・・」

 

まだお腹に手をあてても分かる筈も無い。

でも出来たからには自分の子供だ。

流石に心が軋みを上げ、涙が滲む

親に頼る事は・・・現状出来ない。

 

「なら・・私が・・・・」

 

私は前を向き、迷いを振り切る様に滲んでいた涙を拭った。

 

 

【60日目】

 

 

彼は私が孕んだ事を知ると喜ぶと同時に、90日後に出すと告げた。

私はここから、彼から、一秒でも速く離れたかった為に了承した。

しかし孕んだ子供は相手に育てさせるといいと、とても嬉しそうに笑う彼は、会話をすればするほど私とはまた違った何処かが壊れていると思った。

しかしそれで被害者である私が同情する事もありえないなかった。

 

 

 

【90日目】

 

 

ゲームから戻った状態で私は覚醒した。

ヘッドセットを外して起き上がり、自分の身体を確認する。

身体はアバターのモノでは無くなっていた。

しかし・・・。

私は腹部を触る。

 

トク・・・トク・・・。

 

少し膨らんだ私の腹部は、確かに私の身体にあの空間での行為が反映されている証拠だった。

夢なんかでは無かったのだ。

私はしっかりと決意をしたのだった。

 

 

 

その後、GGOにおいて並ぶもの無しといわれる女性プレイヤーが現れる。

驚くべき事に、ヘカートと呼ばれる対物ライフルと、同じく対物ライフルであるゲパードの二丁を使いこなす事から、『二重の神姫』と呼ばれる。

彼女の戦う姿は凄まじく、何故か傷付く事を嫌う事でも有名だった。

後述すると弾が余った場合等に、何故か必要も無いのに男性アバター下半身を撃ち抜く為に、男性嫌いとも噂されている。

彼女はお金の為に戦っているらしく、稼いだ額は有り得ない額に達するらしい。

 

 

 

 

視点【タトナ】

 

 

「・・・絶対あの下半身は僕を想定して狙ってるよね・・?」

 

当たらないと分かっていても恐い・・・。

 

「まあ、産まれたら覗きに行こうかな・・それまでは暫く近付かないけど・・・」

 

珍しく汗を流した僕は、笑顔をひきつらせながらも、次の目標を探しに別の次元に跳んだ。




はいこの空間では血は流れません。
処女も血は出てません。
まあ痛みは感じちゃうけど。
書いてある対物ライフルが気になる方は調べて下さい。
いいライフルなので多分調べられる筈・・。
最新型は是非シノンに実際に使って欲しいですね。


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魔法科高校の劣等生[2]【七草真由美】リクエスト 浴槽陵辱 通常孕ませ

はい。
魔法科高校の劣等生深雪編の続きです。
後日談では無く、同じ次元の派生ですね。
まだまだ派生は書きます、勿論他の作品も。
後日談はあくまでも出産間近〜出産後〜周囲の反応迄位になりそうかな?
まだまだ書く事あるから書かないですけどね。
ど〜〜〜〜しても見たい方はリクエストして下さい。
ただし多分大して長く無い上にエロはありませんので悪しからず。
あくまでも彼女達の苦悩や幸せ?等を見て楽しんで下さい。

今回は会長です。
あの人可愛いですよね。
虐めたら別人になっちゃったかも。
キャラがわかりずらかったらすいません(^_^;)


司波 深雪【妊娠7ヶ月目】

 

次の目標を探しに行く前に、深雪さんの様子を見に以前訪れた次元を覗く。

 

「深雪さんは・・・家かな?」

 

まあ学校に行ける筈も無いしね。

次元の穴を深雪さんの家に開けると、どの様な原理かは分からないが、バリアの様なモノが張ってあった。

家の周囲はもとより地中までカバーされている。

 

「まあ僕には意味の無いものだけどね」

 

恐らく僕対策だと思われるバリアを無視して深雪さんの部屋に直接穴を繋ぐ。

深雪さんは布団の上で大きなお腹を大事そうに両手で抱えながら寝息をたてていた。

僕はニコニコして深雪さんに近寄ろうとして止まる。

 

「ここもとは恐れ入ります」

 

深雪さんの周りにもバリアらしきモノがあって近付けなかった。

さてどうしようかな・・・?

 

 

 

視点【真由美】

 

深雪さんが休学だと達也君に伝えられてもう4ヶ月。

私は深雪さんがなにか事件に巻き込まれたのだと推察していた。

何故なら達也君が深雪さんに会わせてくれないだけでなく、達也君もほぼ学校に来ずに物凄い形相でなにかをしている様子を見ているからだ。

同学年の子達に聞いてもなにも伝えて無いようだ。

唯一深雪さんが無事だという事と、医者にかかっているらしい事が、七草で調べて分かった。

しかしこれしか分からなかったのだ。

これは異常だ。

どんな組織がどれだけ徹底して隠しているのか・・・。

やっぱり達也君達は四葉家の・・・・。

とりあえず達也君が今遠方に出掛けた事が伝えられていた。

ならば自宅から出ていないらしい深雪さんを思い切って訪ねてみよう。

例えそれで達也君に警戒されたとしても、なにか此方で力になれる事があるかもしれない。

私は思い立つと、学校から司波家へと足を向けた。

 

 

 

視点【タトナ】

 

まあ元々様子を見ようと寄っただけだから、健康ならば触れなくても問題ない、と考えていたらインターホンが鳴った。

 

「んん・・・」

 

「おっと」

 

僕は瞬時に次元の窓に逃げ込む。

 

深雪さんはうっすら目を開けて上体を起こすと、カーテンが締められた窓に近付き、そっと玄関を覗いた。

 

「会長・・・」

 

会長?

僕はバリアに触れない様にちょっと玄関方面を見た。

そこには深雪さんに決して劣らない美貌を持った美しい女性が立っていた。

 

「可愛い人だね」

 

特に笑顔を浮かべていた訳でもないその女性を、僕は一目見て可愛いという印象を抱いた。

勿論綺麗でもあるけど。

 

「あ・・」

 

玄関の彼女を観察していて顔を乗り出し過ぎて、いつの間にか深雪さんがこっちを見ていた。

 

「深雪さんは元気だったし、今回は彼女に決めた」

 

僕は彼女に何かを叫ぼうとしていた深雪さんより一瞬早く、彼女を次元の穴に呑み込んだ。

 

 

「会長迄・・・私に気になんてしたから・・・」

 

僕が去った後、深雪さんは泣きながらそう呟いていたが、既に消えていた僕に聞こえる筈も無かった。

 

 

 

視点【真由美】

 

 

「きゃっ」

 

突然目の前が真っ暗になったかと思うと、落ちる感覚を一瞬感じたと後、何処かの床に腰を打ち付けた。

 

「痛い・・・何が起こったの?」

 

まだ痛む腰を擦りながら辺りを見渡す。

 

「バスルーム?」

 

そこはどう見ても、それなりの広さのバスルームだった。

シャワーが二本壁に備え付けてあり、浴槽は奥に二人程ゆったり浸かれる物が1つ。

手前にはちょっと変わった形の浴槽で、中央の幅が広く、足を左右に広げても余裕がある造りで、逆に縦の幅は狭く、膝を少し曲げて入る位の幅しかなく、壁は緩やかな傾斜がついていた。

 

「・・・・とりあえず出てから考えましょ」

 

色々疑問はあるものの、バスルームには入口がついているのだ、ここが何処か知る為にも探索しようと立ち上がる。

するとガチャリッ、と扉が開き、外から白髪青眼の青年が笑顔で入ってきた。

 

「ごめんごめん、急いでたせいて繋げる場所を間違えちゃったよ」

 

「・・・え?つまり貴方がここに私を連れてきたんですか?」

 

「うん、そうだよ」

 

青年の私に謝る態度と言葉に予想を口にすると、彼はあっさりとそれを肯定した。

 

「目的はなんですか?」

 

私は笑顔を絶やさないその青年に臆せず問い掛けた。

 

「それを僕に怖がらずきいてきたのは貴女が初めてだよ。僕の名前はタトナ。貴女は?」

 

「私は七草真由美と言います。と、言うか私の名前も知らずに連れてきたのですか?」

 

「うん、真由美さんを見て一目惚れしたって思って構わないよ」

 

「こんな状況で無ければ、光栄な言葉なんですけどね。それで?まだ目的をきいていませんが?」

 

「ああごめんね、じゃあ率直に。僕の目的は君を孕ませる事だよ」

 

彼は事も無げにそういい放った。

 

「・・・・つまり、私の身体が目当てというわけですね?」

 

私はCADを構えて後ずさる。

 

「それはここじゃ使えないよ?あ、そうか、ルールを説明して無かったね。なら、説明しておかなきゃいけないね」

 

彼は此方が警戒しているのも構わずに、そのルールを説明しはじめた。

 

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に整理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

 

「ちょうどいいや、ここで始めるね」

 

一方的に説明を終えると、一歩一歩彼は近付いてくる。

実は先程からCADを操作しようと試みているのだが、全くサイオンを感じる事が出来ない。

ルールの理解不能な内容も納得出来てしまうような状況だった。

そうこうしている内に手前の浴槽迄追いやられ、逃げる事が出来なくなる。

私は魔法が使えなければ、ひ弱な女子高生に過ぎないのだ。

 

「きゃっ!?」

 

彼は此方が抵抗出来ないと分かったのか、目の前まで来た所で正面から抱き締められた。

 

「真由美さん、柔らかくていいにおいがする」

 

「いやっ!放してっ!」

 

私は羞恥で顔が一瞬で真っ赤になる。

 

「やっ!」

 

彼は抱き締めると同時にお尻をまさぐり始めていて、この時点で羞恥と嫌悪の許容量を大幅に超えていて、ただただ身を捩って逃げようとする以外に思考力が向かない状態だった。

そしてなんの前触れもなく当たり前の様な自然な動作で、彼は私の唇を、自らの唇で塞いだ。

 

「んんぅっ!?」

 

『いや・・・初めてのキスが・・・こんな形でなんて・・・』

 

「んっ!・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・んっ!ちゅっ・・・やっ!んちゅっ!・・・」

 

舌も遠慮せず私の舌に絡ませてきていて、必死に押し返そうとするが、却って彼の舌を積極的に絡ませる結果になってしまう。

そして嫌悪があり、羞恥で全身を真っ赤にしているのにも関わらず、私の身体の力は抜けて、頭がぼー、っとしてきていた。

彼は力が抜けて立っていられずに、もたれ掛かる様になった私を支えながら、例の変な浴槽に自ら座り、私を自分の膝の上に座らせた。

その間もキスを止める素振りは無く、抱き締められつつ逃げようと藻掻くが、何度も何度も唇を吸い上げて舌を絡められた。

嫌な筈なのに抵抗出来ない異常な状況が、私の興奮を煽っているのか、身体の火照りは治まるどころか、熱が上がるばかりだった。

 

「はぁっ・・はぁ・・・なんで貴方は・・こんなことを・・・するの?」

 

こんな事をされ恐怖心が大きくなるばかりなのに、彼の『眼』が、知っている男の子と似ている気がして、思わず聞いてしまった。

 

「僕の衝動が『孕ませる』事だからだよ。女性と交わるのも目的だけどね」

 

そう言った彼の眼は全く淀みが無く、何かが欠けていて、それでいて純粋なんだと伝えていた。

私はそれに恐怖心を更に強めるしか無かった。

 

「深雪さんの時は初めてだったけど、とても良かったしね」

 

「えっ・・・!?」

 

『深雪さんが学校に来なくなった原因って!?』

 

「ここに僕の子供をしっかり孕んでもらったんだ。順調みたいだし嬉しかったよ」

 

「・・あっ!!」

 

彼は私の下腹部、子宮の辺りを掌で撫で、服を脱がし始めながらそう言った。

それが自分の『未来』を暗示している様で、全身を悪寒が駆け巡った。

 

『深雪さん・・・』

 

そして、彼に襲われてしまった深雪さんの状況を想像し、涙を流した。

抵抗出来ない状況に頭が上手く働かず、殆どなすがまま私はあっという間に全裸にされてしまった。

 

「綺麗だね」

 

「・・!」

 

その言葉に私ははっきりしなかった頭を無理矢理動かし、胸と秘処を隠そうとする。

 

『いくら抵抗出来ないからって、なんの抵抗の意志も見せずに脱がされるなんて!?』

 

決して今の状況を受け入れた訳じゃ無い。

嫌悪感も募るばかり。

しかし混乱がおさまらず、結果として彼に身を委ねた様になってしまった。

 

「隠しちゃ駄目だよ」

 

「やっ!」

 

彼は私の胸と秘処に手を伸ばし、愛撫を始めた。

 

「んっ!・・・やだっ!・・やめって!・・・だっめ!?・・つまんじゃっ!」

 

彼は乳首を弄びながらキュッ、と摘まむ。

私の胸は彼に揉まれる度に、形を変えて彼を楽しませてしまう。

秘処の表面を擦られているだけなのに、既にそこは音をたてる程濡れ、愛液を流し始めていた。

自覚した途端に恥ずかしさが込み上げ、顔を真っ赤にしてそこから顔を背けた。

 

「あっ!んぁっ!やっ!?」

 

彼は私が顔を背ける事で露になった首筋に喜んで唇を付けた。

 

「はっ!・・やっ!・・んっ!・・・あんっ!・・はぁっ!・・はぁ・・んんぅっ!・・」

 

彼は私の秘処を愛撫しつつ、お腹の辺りを撫でていた。

お腹を撫で、脇を擦り、お臍を弄び、またゆっくり下腹部を触る。

そこにあるモノを愛しそうに愛撫していた。

私は未だに上手く働かない頭では無く、恐らく本能で理解させられていた。

ここに彼はこれから種を植え付け、『孕ませる』つもりであるのだと。

その事を意識して体温が更に上がり、相当に息が荒くなったと自覚した瞬間、彼は両方の乳首を思い切り摘まんで、再度私の唇を塞ぎ、舌をこれでもかと吸い上げた。

 

「んんん〜〜〜〜〜っ!!!!」

 

その刺激に耐えられず、私は物凄い絶頂を味わった。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

私は頭がまだ絶頂から戻って来ず、上手く呼吸と思考が出来ない状態になっていた。

くたりっ、と彼の胸に身体を預け、荒い息を整えるしか出来なかった。

 

「真由美さん。可愛いね。最初に思った通りだ」

 

彼はなすがままになっている私を再度抱き締め、耳許でそう囁きつつ、密着を深めた。

 

「あっ!?」

 

彼の服越しにお尻にとても硬いモノが押し当てられていた。

『ソレ』がなんであるか分からないほど、私は子供では無かった。

彼の『男性器』である。

彼は私を抱き締めながらお尻や腰の辺りに、私に分かる様に、意識させる様に擦り付けていた。

 

「いやっ・・・いやぁっ・・」

 

私の頭は直面した状況に完全に覚醒し、今更ながら彼の腕から逃げようと藻掻くが、既に今までの快感で出来上がった身体と、『滑る』床に足に力を込める事すら出来ない。

 

「真由美さんのでぬるぬるだね、浴槽」

 

「っ・・・・・・!!」

 

私は何で滑っているのか理解すると、これ以上無いと思っていた羞恥心が限界を超え、全身を熱く焦がし、思考すら真っ赤に染まって身を固くし、動けなくなってしまった。

彼は何事も無かったかの様に私を対面に横たえて立ち上がると、服を脱ぎ始めた。

 

「あぁっ・・・・」

 

彼の下半身には有り得ない大きさを持った男性器が、臍に反り返る程に自己主張し、陰嚢も大きく肥大している様に感じた。

 

「今回はちょっとやり方を変えようと思って、さっきルールを追加しておいたんだ。大丈夫、苦しくなったりしないから」

 

やはり笑顔を絶やさずにそう言って、服を全部脱いだ彼は空の浴槽に再び足を入れて、私と足を曲げて向かい合う形になった。

 

「入れるよ」

 

「いや・・よっ・・!」

 

腕に力を込めて浴槽から逃げようとするが、滑る上に背中は傾斜がついている為、うまくいかなかった。

 

「よっ、と」

 

ちゅくっ・・・

 

「やぁっ!!」

 

彼が私の腰を持ち、自分の方に少し引き寄せただけで、亀頭が秘裂に口付けをしてしまった。

そして私の秘裂は、なんの抵抗も無く、彼の男性器を呑み込んでいく。

腰を抑えられ、下がる事も出来ない私は、その侵入を受け入れるしか術は無かった。

それでもなんとか逃げようと私は腰を浮かして、足と腕になけなしの力を込めた。

しかし無理をしてもどうにもならず、ゆっくり腰を前に出して来ていた彼を拒めておらず、挿入が中程迄きた所で、私の中の弱い『抵抗』に、彼の亀頭が触れた。

 

「あ、まっ!?」

 

それに驚き慌てた私は、また足を滑らせ、腕の力も抜けてしまう。

背後は傾斜がついた浴槽、結果は直ぐに訪れた。

 

「あぁ――――はっあっ!!!」

 

足を滑らせた私は、彼の方に滑り、そのまま最奥迄貫かれてしまった。

彼の男性器が子宮に触れた衝撃と、彼にぴったりと密着した自分の秘処を見て、私は『処女』を失ってしまった事を遅れて理解した。

何故なら、彼の男性器に子宮を押し上げられた瞬間、私は再度、軽い絶頂を感じてしまったからだ。

彼は挿入前と同じ様に、下腹部を揉む様に撫でていた。

それをされると、快感と同時に、挿入されているという事実を、より顕著に実感させられて、私は肉体、思考の反応に遅れて、感情に追い付き、ようやく涙を流し始めた。

その事が悲しく、悔しく、更に嫌悪感を募らせる原因になっていた。

そしてそんな自分がどんどん嫌いになっていっているのを感じた。

 

 

 

「そろそろかな?」

 

私が落ち着いてきたのを察したのだろう、彼はゆっくりと動き始めた。

彼が腰を前に突きだし、私の身体が跳ねる。

それも一瞬の事、まるで滑り台の様に私の身体は再度挿入されるべく、彼の根本迄加え込む。

その度に私のお尻と彼のお尻がぶつかり、結合部からはくちゅくちゅ、と卑猥な音が鳴り、私はそのあまりの快感と恥ずかしさにひたすら翻弄され、もう逃げる事など出来なくなっていた。

 

「あっ!・・あんっ!・・やっ!・・ぁっ!・・・んぁっ!・・」

 

ただただ突かれ、性器同士を擦り合わせ、あえぎ声をあげる。

自分が今何をしているのか、何をされているのか、嫌悪、羞恥、快感、疲労、火照り、あらゆる要素がない交ぜになって、私は初めての行為に呑まれ、絶頂に登り詰めようとしていた。

 

「もうっ!・・げんっ!かっ!・・いっ・・もうっ!ゆるしてっ!・・あんっ!」

 

彼は私がただ行為に呑まれ没頭するしかなくなっているのが面白いのか、満面の笑みで腰を動かし続けていた。

暫くすると腰の動きが小さく小刻みに変化を始めた。

執拗に子宮口を亀頭で突き、その中にある未だ誰にも汚されたことの無い胎内を、孕ませる事が目的の白濁液で一杯にしようと、虎視眈々と狙っているようだった。

私はこの性交が勿論初めての行為だ。

だけど、本能の部分が訴えていた。

今子宮を、卵巣をその精液で征服されたら孕んでしまうかもしれないと。

女の本能が今日が危険日で無くても危ないと、全身に震えとなって訴える。

この行為に呑まれていた私は、じわじわと理性に思考が追い付き、顔が青ざめ始める。

分かっていた筈なのに、今更になって、堪えきれない恐怖が襲った。

これが『孕ませる』為に行われていると、彼は最初から言っていたのに、本質的には理解していなかったのだ。

 

「真由美さんの顔を見てると本当にいじめがいがあるよ。わかるかな?もう出るからね」

 

彼は私の腰と足を離さぬように力を入れて、子宮口に密着して結合を深めた。

 

「まっ・・・・まって・・・おねがいまってちょうだい・・それだけはっ!」

 

「だーめ」

 

彼の亀頭が完全に子宮口に嵌まり込み、男性器の太さが一回り大きくなる。

そして、直接子宮内に、ねっとりと重い精液が大量に吐き出された。

 

「あ・・あぁ・・・い、いやぁぁぁっ!!?」

 

それが始まったのを切っ掛けに私は現実を突き付けられ、髪を振り乱しながら彼の身体を押して、離れようともがく。

しかしそんな抵抗で彼が離す訳もなく、がっちりと掴まれた腰の手が、寧ろ自らの方に寄る様に力が込められていた。

子宮内はあっというまに一杯になってしまい、子宮をどんどん膨らましていく。

子宮だけで収まり切らなかった精液は、間違いなく卵菅へと侵入を果たしているだろう。

結合部からはホースの口をおさえている様な勢いで、入りきらなかった精液が溢れだしてきていて、浴槽の浅い部分を満たしはじめていた。

彼は私の膨らみの見え始めた下腹部を揉みながら、胸を攻めていて、私は射精される快感と相まって、何度も絶頂を味わあされ、頭は再度真っ白になっていた。

 

「真由美さんは可愛いよやっぱり。最初に思った通りだった」

 

意識がぶつ切りになりながら彼はそんな事を言っていた。

 

 

どれくらいたっただろうか。

何度となく絶頂させられていた私は、ふと、頭の中だけで無く、周りが真っ白になっている事に気が付いた。

それは彼のいっこうに衰えない放出によって、胸の上迄浴槽を満たした精液に他ならなかった。

私は今精液風呂に入っているのだ。

むせかえる様な精臭と、温度と粘りのある液体に浸かっていると、絶頂や快感とは別の意味で、頭の中が真っ白になっていった。

まるで自分が一個の卵子になってしまったかの様な錯覚と、真っ白になったにも関わらず酷く冷静な思考が、ある事を確信の様に告げていた。

彼はまだ腰をゆっくりと振っており、その度に、液面はちゃぷちゃぷと音をたてていた。

そしてそんな事をされていれば、精液に囲まれた自分の秘裂は、どんなに拒んだとしても精液を中に招き、熱のある精液に浸かりきっている事だろう。

 

『もう・・・妊娠・・しちゃったわよね・・』

 

その思考が頭を支配した時、私の胎内で、必死に抵抗を続けていた何かが、抗う事を諦めてしまった気がした。

その時、身体がぴくん、と跳ねた気がしたが、それ以上正常な思考を維持する事が出来ず、それの真偽は分からないまま私は意識を手放した。

 

 

 

【1日目】

 

目を覚ますと、綺麗で大きなベッドの上に全裸で横たわっていた。

全裸な事以外におかしな所は見当たらない。

あの時の事は、途中から記憶が曖昧だったが、取り返しのつかない事をされてしまったのは確かに記憶していた。

私は下腹部、子宮の辺りを手で押さえた。

寝起きだからか全身が温かく、押さえた場所はもっと熱を持っている気がした。

 

『いえ、絶対にそうなるとは限らないわ・・』

 

そう自分に言い聞かせるが、何故か、諦めているかの様に全身はその心に反応する事は無く、寧ろ心臓の音が酷くはっきりと聞こえ、溢れ出る涙は止まる事は無かった。

私は、全裸のままでいるのが嫌で周囲を見渡し、ベッドの横に置いてあった寝間着らしき物に着替える。

すると、寝間着の下に手紙が置いてあった。

 

『この部屋は、行きたい場所、寝室、食事部屋、バスルームは頭に思い浮かべてドアを開ければ好きに出入りできるから、適度に過ごしてね。4週間位は様子をみるから、自堕落に過ごすも、健康的に過ごすも自由だから。僕は暫くやることがあるからいないけど、病気になったりしないから安心してね。  タトナ』

 

私はこの日、寝室から動かず、自然に意識が途切れるまで、涙が枯れる事は無かった。

 

 

 

【20日目】

 

 

この日数放置されれば流石に精神がもし死ななくても、腐ってはしまうだろう。

試しになんでも取り寄せられるルールを使い、テレビやアンテナを取り寄せたが、番組が映る事はなく、電話やパソコン等も同様だった。

妹達が心配だったのだが、やはり外部との通信は不可能の様だった。

 

 

 

【24日目】

 

 

その日枕元に置いてあった物で、私は今後を決定されてしまった。

妊娠検査薬だった。

私は最初躊躇っていたが、確かめなければいけないのは変わらないと思い実行した。

結果は・・陽性。

彼の子供を妊娠した。

彼に孕まされたのだ。

覚悟し、半ば確信すらしていたのに、やはり現実を受け止めるだけ精神が強く無かった為か、足元から崩れる様に座り込んでしまった。

だが現実は覆る事はないのだ。

私はこの子供を産み育てなければならないのだ。

 

 

 

【58日目】

 

悪阻が酷くなっていた時に彼はやってきた。

彼の手を借りるなんて嫌だったが、勝手に背中を擦っていた。

そして妊娠している事を大層喜び、90日目に元の場所に帰すと言って帰っていった。

一人で産ませる事に、私に育てさせる事になんの意味があるのか。

こちらを見ていた笑顔を思い出す。

その笑顔を見て、達也君を一瞬重ねた事を酷く後悔した。

何処も似てなんかいないのに。

それにもう、私は達也君に会えなかった。

私に綺麗な所なんて残っていないのだから。

でも、深雪さんと恐らく同じ境遇になった。

協力して守りたいと思った。

達也君は男性。

女性の私にしか手助け出来ない事もある筈だから。

私に宿った命も含めて・・・。

 

 

 

【90日目】

 

 

その日目を開くと、制服姿で、司波邸の前に立っていた。

本当にあの日と変わらない状態で。

唯一違うのは、自分の身に宿った彼の子供だけ。

手を当てる。

 

トクン・・トクン・・

 

確かな鼓動を感じて、涙を流す。

しかし頭を振り、あの日と同じ様にインターホンを押した。

暫くしてゆっくりと玄関のドアが開く。

そこには、大きくなったお腹以外は変わらない深雪さんの姿があった。

 

「会長・・・申し訳っ・・ありませんっ!」

 

「深雪さんっ!」

 

私は泣き崩れる深雪さんを駆け寄って抱き締めた。

 

「もう・・大丈夫よ。貴女は悪くないし、もう貴女だけ苦しむ事も無いわ」

 

「会長・・・っ」

 

そうして二人で抱き合いながら暫くお互いに止まらない涙を流した。

 

 

 

 

視点【タトナ】

 

 

「へへー、今回は凄く良かったなぁ。真由美さんとはまたやりたいなぁ」

 

僕はまた経過観察する迄の目的を探す為に、違う次元へと移動した。




達也がガチでキレているようですね。
そしてナンバーズ二人目ですが、果たしてタトナは無事にまたこの次元に来て帰れるのでしょうか?

達也ならいつか次元の先に追い掛けて来そうで恐いよ・・・。


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ソードアートオンライン【結城明日奈】リクエスト 通常凌辱 通常孕ませ

更新遅くて申し訳ありません。
疲れて帰って、寝て、また仕事に行くのローテーションで、休みは寝ると気付いたら次の日になっている始末。
書く暇ないじゃん、とか思ってたら小説以外の事で頭が一杯になりまた駄目と。
やっと今日書き始めたら、なんと一気に全部書けてしまいました。
しかしなんかメインヒロインなのに自分的にはもうちょっと弄りたかったかも。


浅田 詩乃【未妊娠】【時系列前後】

 

『結城明日奈』、この名前を知った経緯は偶然だった。

偶々次の目標を探してる時に通りがかった病院で、頭に変な機械を着けた女の子を不思議に思って眺め始めたのがきっかけだった。

綺麗で可愛い女の子だったが、決して目を覚まさなかった。

寝たままの女の子を孕ませるのは僕の信念に反す・・・・まあ、場合にもよるけどね。

調べてみた所、どうも事故で電脳空間から戻ってこれなくなっているようだ。

僕は惚れちゃうと他に目がいかなくなっちゃうからなぁ。

そして数日間彼女を眺めて楽しんでいたが、父親と思われる男性と、もう一人スーツの男性が病室に入ってきた。

そこには彼女と同い年位の少年もいた。

 

 

暫く話を聞いていたがどうやら少年は明日奈さんと恋人の様な間柄らしい。

片やスーツの男性は明日奈さんの婚約者らしい。

 

「あ・・・」

 

スーツの男性が不意に明日奈さんの髪を弄び少年を嘲笑っていた。

少年の事も男性の事もは正直そんなに気にしてはいなかった・・・だが。

 

「・・・・気に入らないっ」

 

僕の子供を産んでくれる明日奈さんの綺麗な髪をあんな風にするなんて・・。

僕は今まで抱いた事の無い初めての感情が沸き上がっていた。

僕は・・・怒りを感じていた。

 

 

 

数日後、僕は夜に病室の外から明日奈さんを眺めていた。

あの日の怒りはもう霧散していたけど、明日奈さんを見るたびに興奮が抑えられなくなってきていた。

僕はこんなに長く一人を観察した事は初めてだったから、かなり明日奈さんに執着している様だった。

 

「ん?」

 

下が騒がしいから見てみると、この前のスーツの男性と少年が駐車場で相対していた。

 

「あっ!」

 

余所見をしていて気が付いていなかった。

明日奈さんが目を覚まし身を起こしていたのだ。

僕は感動で胸がいっぱいになった。

 

『やっと僕の子供を孕んでもらえる!!』

 

僕は興奮冷めやらぬままに、彼女を空間に呑み込んだ。

 

 

 

 

視点【明日奈】

 

病院で目を覚まし、ゲームの世界から抜け出した事を実感したその時、私の視界は闇に包まれ、周囲は簡素なコンクリート壁に変わった。

 

「え・・・・?」

 

私は現状を把握出来ずにひたすら混乱していた。

またゲームの世界に来てしまったのかとも思ったが、服は病院服のままで、視界にはなんの情報も表示されてはいなかった。

 

「あ、明日奈さん!」

 

私が混乱している真っ最中に、目の前の唯一の扉が開き、白髪の青年が現れた。

彼は私の名前を呼んでいたが、私には彼に出会った記憶は無い。

 

「誰・・?」

 

私は警戒しながら彼に問い掛ける。

 

「僕の名前はタトナ。明日奈さんに一目惚れしちゃって、ここに来てもらったんだ。目が覚めるのをずっと待ってたんだ」

 

ただ言葉だけを聞けばそんなにおかしな事は言っていない。

でもこの状況、この場所、この場面で言われたその言葉は、私を全身で恐怖を感じさせるには充分な内容だった。

つまり方法迄は分からないが、私は誘拐されたのだ、彼の手によって。

 

「あんなに待ち焦がれた明日奈さんとこうして目を合わせて話せる、今までこんなに嬉しかった事無いや」

 

彼は笑顔を絶さずそう言う。

その笑顔に一切の邪気は感じられず、自分の楽しいと思う事しか無いような表情は、私の恐怖を加速させた。

 

「貴方が私をここに連れてきた目的はなんなの?」

 

「うん。僕ももうそろそろ我慢出来ないから教えるよ。君に僕の子供を孕んでもらう為に連れてきたんだ」

 

彼は全くなんて事の無いようにいい放ち、その間も顔は笑みを浮かべ続けていた。

 

「後はこの空間のルールだけ説明したら始めるね」

 

彼はそう言って、私が絶望するには充分のルールを説明しだした。

 

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に生理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

 

「何を言ってるのっ!?」

 

私にはその説明を飲み下せる余裕は無かった。

ついさっき迄、辱しめられ、傷つけられ、女として最悪な体験を、キリト君に漸く助けてもらったばかりなのだ。

その私には到底受け入れられない現実だった。

 

「っ・・・あっ!?」

 

咄嗟に逃げ出そうと力を込めて起き上がろうとするが、込めた先から力が抜けていき、床に手をついた手も間接に力が入らず顔から崩れ落ちた。

 

「大丈夫!?」

 

彼は焦った様子で私に駆け寄ると、私を抱えあげ再びベッドに寝かせる。

顔から落ちたにも関わらず痛みを感じなかった。

まるでゲームの中で攻撃を受けた時の様に、床の感触はあるのに痛覚だけが切られているみたいだった。

それで悟る。

 

これが現実であれ仮想世界であれどのみち逃げられないという事実を。

 

「長い間寝たきりだったから、この空間のルールでも回復に時間がかかってしまうみたいだね。あくまでも身体的な機能の話だから」

 

彼は私がぶつけた顔や腕を撫でながら語りかけていた。

私は彼が肌を触る度に全身を悪寒が走り抜け、今にもまた逃げ出したい、しかし抵抗出来ないという感情と身体の反応の違いに歯噛みした。

 

「大丈夫。僕は明日奈さんとするのをずっと待ってたんだ。だから痛い思いなんてさせないよ」

 

彼はそう言って顔を耳元に寄せると、その一言を囁き、私を愛撫し始めた。

 

「最高に気持ち良く孕ませてあげるね」

 

「いやぁ・・・・」

 

私は触り始めた彼に、言葉で拒絶をする以外出来はしなかった。

私は下着に病院服を羽織っているだけと薄着の状態で、彼は満足に動けない私に覆い被さると、服の上から胸の愛撫を始めた。

 

「やだっ・・んっ!・・いやぁっ!・・やめってぇっ!・・・あっ!!」

 

彼は少しまさぐり私の反応を見て乳首をきゅっ、と摘まむ。

私は堪らず声を上げるが、彼は気に入ったのか数回繰返し刺激し、私の声を楽しんでいた。

 

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

息は浅くなり、頬は上気しているのか妙に熱かった。

当たり前の事だが筋力だけで無く、体力も低下しているようだ。

 

「息が荒いね。ちょっと胸を触っただけなのに。感じやすいのかな?」

 

「っ!」

 

恥ずかしさで涙が滲む。

しかしこれからされる事を想像すると、恥ずかしさや息苦しいのとは別に、身体がかっ、と熱くなり顔の赤みが更に増す。

 

「はぁ・・明日奈さんに触ってるととっても落ち着く」

 

「やだっ!」

 

彼は軽く私を抱き締めると、顔を私の胸の上に置いた。

その間も彼は行為を止めず、私の足の間に自分の足を割り込ませ、秘処を膝でやんわりと刺激していた。

服ははだけさせられてきていて、肩から外れた服は脇の下辺りまで下げられ、胸を隠す物はブラジャーのみとなっていた。

彼は私の肌に指を、手を這わせながらおへその辺りを重点的に撫でる。

撫でられる度に背中にぞわぞわとした感覚が走り、それと同時に、否応無く快感と呼ばれる感覚も確かに感じ始めていたが、私は頑なにそれを拒絶する様に目を瞑り耐えていた。

 

 

 

「あっ!・・・んんぅっ!・・はぁっ・・あっんっ!・・」

 

私は既にショーツ以外は脱がされており、脱がされた服がベッドの周りに散らばっている。

愛撫は深度を深めるばかりで、私は最早抵抗する気力も体力も無くなっていて、ただあえぎ声を上げ、彼を楽しませる機械となっていた。

 

「明日奈さん凄くいいよ。身体の自由を奪うのは僕の本意じゃないんだけど、この場合は仕方がないよね」

 

「はぁ・・・はぁ・・もぅ・・許して・・」

 

『キリト君・・・』

 

私は私を助けてくれた大好きな彼を想う。

ずっとずっと待っていた。

そしてあそこまで助けにきてくれた彼を。

しかし、今あの時にさえされなかった辱しめを受けていた。

 

『多分・・ここには誰も助けに来れない・・・』

 

それは漠然とした感覚ではあるがほぼ確信していた。

私は逃げられず、助けも来ないのだ。

 

「さあ次は君の大事な場所だよ」

 

「やっ!!?」

 

彼はとうとう残った最後の下着を脱がし、言い訳できない程に蜜を溢れさせた秘裂が姿を現す。

 

「大洪水だね」

 

「〜〜〜っ!!」

 

彼が笑顔でそんな事を言う。

私は恥ずかしさのあまりそこを隠すのも忘れて両手で顔を覆った。

その隙に私の足の間に身体を滑り込ませた彼は、私の秘唇に迷わず口をつけて舌を膣内に突き入れた。

 

「あんっ!やっ!・・そんなっ!のっやめてっ!・・あぁっ!」

 

私は彼の舌が触れた所からまるで電流でも流れているかの様に、びりびりとした快感が腰から身体全体駆け巡り、耐えられず腰が浮く。

彼の頭を押し退けようとするが、元々身体に力が入らない上に、快感で敏感になっている膣を刺激されている状況で、私が抗う事など出来る筈は無かった。

 

 

 

どれくらい時間がたっただろうか、少しだけの気するし、一時間以上たった様な気もした。

彼はそうして漸く私の膣から舌を離し、身体を起こした。

私は息も荒く、頬どころか全身も真っ赤に染まり、体が心臓になってしまったかの様にドクンドクン、と鼓動していた。

 

「はぁ・・・・んぅっ!」

 

彼がなんの前触れ無しに、今までしようとしなかったキスをしてきた。

半ば放心状態だった私は、キスをされるまで彼の顔が近くにあることさえ認証出来ていなかった。

顔を背け逃げようともがくが、快感にぼやけた身体と意識、突然のキスに対処出来ずに混乱する思考はそれをうまく自分の身体に命令する事が出来ない。

 

「んっ!ちゅっ!・・ちゅくっ!・・・んんんぅっ!?・・やっだめっ!それだけはだめっやめてぇ!!」

 

「あ、気付かれちゃったか。でもその駄目は駄目なんだよね」

 

私はキスされつつ彼に抱き付かれ、彼の『熱』を私の秘裂に押し付けられたのを感じとり、それがなんであるか理解した途端に、私はなけなしの力を振り絞り暴れる。

キスをされ、身体中を愛撫され、彼が私に触れていないところなんて最早無いだろう。

それでも、それだけは嫌だった。

私の初めて、『処女』だけはキリト君にあげたかった。

それが無理だと分かっていても。

これを抗わずに受け入れる事なんて私には出来なかった。

 

「あっ・・・・・」

 

彼の男性器の先端が私の膣内に入り込んだのを感じた。

 

「あぁ・・やぁぁ・・・あ・・あぁ・・」

 

嫌で嫌で仕方ないのに抗えない状況が、私に異常な興奮を与えていた。

性器どうしが接触している箇所が有り得ない程の快感と熱を伝えてきていた。

先程迄の愛撫とは比べ物にならない位の刺激に頭はショートし、挿入が深くなると、どんどん呼吸が苦しくなっていた。

そして彼の先端が、私の初めてを証明している壁に押し宛られた。

 

「少しだけ痛いけどがまんしてね」

 

そんな軽い言葉と共に、彼は勢いをつけて自分の腰を突きだした。

 

「あぁ・・・・っ」

 

『私・・・全部無くしちゃったよ・・・キリト君・・』

 

それを感じ取った瞬間から、涙は溢れ続けた。

キリト君にあげたかったモノを全て、タトナに奪われてしまった事実を、彼の私の身体に触れている部分全てから伝わってくる熱が、それをどうしようもない程に理解させられていた。

特に私のお腹の一番奥、子宮に触れているであろう男性器の先端の熱が、胎内から身体中にどんどん広がっていた。

彼は私が自分の状況を理解する位には思考が回復したのを確認したのか、私を抱き起こすと、挿入したまま自分の膝に座らせて抱き締め、更に深く深く挿入した。

 

「はぁぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」

 

私は最後の抵抗する力も挿入の時に使ってしまい、彼にしがみつかなければ倒れてしまう程になっていた。

 

「あっ!・・・あっ!・・あっ!・・あんっ!・・・はぁっ!・・あぁっ!」

 

彼は私がしがみつくのが嬉しいのかとても嬉しそうな笑顔を浮かべ、予告無く注挿を始めた。

密着していることで大きく動けないが、挿入が深く、彼の男性器が長いのも相まって、子宮口ばかりに刺激が集中していた。

そこを狙っている事が初めての私に分かってしまうほどに執拗に、執拗に、彼は穴を穿ち続ける。

 

「はんっ!・・あんっ!・・あっあんっ!・・んやぁっ!・・・んむっ!!」

 

抱き合いながら彼が再度キスをしてくる。

さながら愛し合う二人の様に。

少なくとも身体どうしは、繋がれる所は全部繋がって性行為をしている姿に、愛し合う以前に、本能的な行為をしている事を如実に語っていた。

それは即ち生殖行為。

新たな生命を作り出す行為だ。

それを理解していても、なすすべ無く繋がって受け入れるしかない自分は、最早別人になっているんじゃないかと錯覚を抱く程だった。

 

「っ、そろそろ出すよ」

 

言わなくてもいいはずの言葉を敢えて口に出す彼は、私を辱しめようとして言っている様だった。

 

「いやぁ・・・お願い止めて・・」

 

こんなことを言っても無駄だと分かっていても、言わずにはいられない。

それをされてしまえば二度と引き返せない気がした。

キリト君隣の、ユイちゃんのいるあの暖かい場所には。

 

「んっ!・・ちゅっ!ちゅっ!んむっ!・・あっ!んんっ!・・・あんっ!やぁっ!・・・んちゅっ!んっ!」

 

彼は腰を引き寄せ、更に挿入を深める。

触れあっている性器とお腹がくちゅくちゅと卑猥な音が大きくなり、それを意識すると快感と羞恥が同時に襲ってくる。

彼は先程よりも更に子宮を攻め立てる。

そこを意識させてる事で、私にこれから起こる事を告げている様だった。

子宮口が解され、望まぬながらも快感を与えられ続けた身体、子宮は降りて既に亀頭を加え込んでいた。

そこからくるモノが、自分の機能を果たす事が出来ると、無意識に身体が理解しているのだ。

私がどんなに拒もうが、それが自分が受け入れたいモノでなくても、私の身体はその機能を果たしてしまうのだ。

 

「だっめぇっ!・・・いまされたらっ・・あんっ!・・だめっ!おねがい・・・・」

 

絞り出すように叶わない『おねがい』を口にする。

 

「だめ、僕の子供を、孕んでね」

 

彼は笑顔で告げた。

その瞬間に今までで一番抱き締め、腰を最大限迄引き寄せて完全に密着する。

子宮口は開ききり、亀頭はその奥の更に奥を狙う。

彼が私の首筋に顔を埋め、最後の一突きをした時に、私は望まず、彼と絶頂の瞬間が重なった。

つまりは私の胎内に精液が、私を孕ませる為に放出され始めたのだ。

 

「あ・・あぁ・・やっ!いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

私は子宮に熱がねっとりと広がっていく感覚に叫び声を上げた。

 

「いやぁっ!妊娠しちゃうよっ!抜いてっ!抜いてぇっ!キリト君!キリト君!」

 

彼の背中に深く深く爪をたてる。

力と筋力が戻ってきていた。

それでも逃げる事なんか出来なかった。

全身が絶望に支配されていた。

子宮に吐き出される精液はとても重く熱い。

どんどん子宮に広がっていく様子が見なくても私に感覚で伝わってきた。

しかもこれだけ出しているにも関わらず結合部から漏れてくる様子が無い。

中までしっかり吸収し、胎内をしっかり満たしている証拠に他なら無かった。

 

「もう・・出さないで・・・出さないで・・」

 

うわごとの様にそんな言葉を繰り返す。

もう今更出すのを止めたところで事実は覆らないというのに。

朦朧とし始めた意識では、そんな言葉を紡ぎ出すのがやっとだった。

 

 

彼の射精は長く、どれだけ続いたかは、時計の無いこの部屋で把握する事は出来なかったが、ゆうに30分はたっている気がする。

私のお腹はすっかり膨らみ、流石に入りきらなかった精液が漏れだし彼と私のお腹を汚していた。

濃厚な精液は私と彼の間で糸を引いていて、それが私の胎内に溜まっている事実を想像すると、射精が始まった頃から止まらない涙に拍車がかかり、顔がくしゃりと歪み嗚咽が漏れる。

しかし現実を受け入れたく無く、目を瞑れば、子宮に漂う私の卵子に向かって泳ぐ数億とうい精子の映像が頭にリフレインし、また涙を流すという悪循環を繰り返していた。

彼は精液により膨らんだお腹を愛おしそうに撫で、足りないとでも言うように未だに衰えをしらない射精を続けていた。

私はとうとう耐えられなくなり、そこで意識がぷつりと途絶えた。

意識が途絶える瞬間に、何故か赤ん坊の笑い声が聞こえた気がした。

 

 

 

【1日目】

 

私が目覚めたのは違うベッドの上だった。

辺りを見渡すと、あのコンクリートの冷たい部屋では無く、明らかに整えられた寝室だった。

私は自分を見下ろして初めて、自分の格好が全裸である事に気が付いた。

 

「っ・・・・!」

 

お腹はあの時のまま、膨らんでいて、彼の精液が詰まったままだという事を物語っていた。

再び涙が零れるが、ベッドの横の机の上のメモに目が止まる。

手に取って読むと、私宛の手紙の様だった。

『目が覚めたかな?多分普通に行動出来る位には身体の機能は回復してると思う。だからこの部屋でのルールを説明しておくね。ドアを握って、寝室、食事部屋、シャワールームのどれかを思い浮かべて開けばその場所にドアが繋がるから好きに過ごしてね。ゲームをやってた明日奈さんなら寧ろ簡単かな?最低でも24日は様子を見るからね

  タトナ』

 

一通り読んだ私はベッドから降りて立ち上がる。

あの時の様に倒れたりはしなかった。

あの行為の最中に筋力が戻っていたのを思い出す。

どうやら怪我や衰弱等は自然と通常生活出来るレベルまで回復する様に出来ているらしい。

本当にゲームみたいだ。

私は重いお腹を抱えながらドアを開き、シャワールームに繋げた。

全裸である為そのままシャワーを浴び始めた。

 

「ひっく・・・うぅ・・あぁぁ・・・」

 

涙が止まらない。

私はお腹に溜まった精液を洗い流しつつ、枯れるまで泣き続けた。

 

 

 

【4日目】

 

この状況をいくら考えても理解する事が出来なかった。

自分の置かれている状況は理解出来る。

でも最初に聞いたルールや、この不思議な空間も考えても分からなかったのだ。

自分の身体も明らかに生身だ。

だけど、空間に設定されているルールには縛られている。

ここがゲームと言われた方が納得出来る位だ。

しかし紛れもない現実なのだ。

 

 

 

【24日目】

 

彼がこの日迄様子を見ると言った意味を初めて理解する。

その日ベッドの枕元に置いてあった物は知識だけだけど知っていた。

 

妊娠検査薬だ。

 

私は考えない様にしていた現実を突き付けられ、恐怖を思い出してしまった。

しかしいつかはしなければならない事だ。

私は・・・検査する事にした。

コップに用意した尿に検査薬を浸す。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・あぁっ」

 

結果は・・・・陽性。

ユイちゃんに兄弟姉妹が誕生した事実を告げていた。

これでキリト君への裏切りが決定してしまった。

私は悲しさと恥ずかしさで顔を上げる事が出来なかった。

 

 

 

【53日目】

 

ほんの少しお腹の膨らみが分かる様になってきた。

私は悪阻等は軽い様で、少し熱が上がったり、関節が若干痛む程度だった。

彼がこの日姿を見せた。

妊娠が確定したので90日目にここから出られるらしい。

とても嬉しそうな笑顔で告げた。

更に時間は私が浚われた瞬間に戻るらしかった。

戻れる事は素直に喜ばしい筈なのに、お腹の子供の事をどうしたらいいのか分からなかった。

 

 

 

【90日目】

 

目覚めて辺りを見渡す。

確かにあの日ゲームから目覚めた夜と変わらない様だった。

私は膨らんだお腹を撫でる。

私の子供。

タトナとの子供。

複雑過ぎる感情が渦をまいたように頭を支配し、ひとりでに涙を流させていた。

 

トントン、と病室のドアが叩かれた。

ドクン、と大きく心臓が跳ねる。

ゆっくりと開かれた入口に立っていたのは、一番会いたくて、一番愛していて、一番会いたく無かったひと。

キリト君だった。

私は再度お腹に手を宛てる。

 

とくん・・とくん・・。

 

「キリト君・・・大好きです」

 

私は涙を流しながら笑顔でその言葉を言った。

それは紛れもない真実の気持ちだった。

私は恐らく彼と一緒にいられないだろう。

それでも今は、彼に伝えたかった言葉を伝えた。

その身に、彼への裏切りを宿したままで・・。

 

 

 

視点【タトナ】

 

「彼は僕との子供も一緒に守ってくれると思うけどなぁ」

 

なにせ僕みたいなのと違って普通の生活がある彼が、毎日欠かさずに明日奈さんに会いに来てたんだから。

僕は基本好きな人以外どうでもいいけど、そこは評価してるんだ。

 

「さて、また明日奈さんは経過観察だな」

 

明日奈さんに少し抱いた感情の正体もしりたいしね。

あのイラつきはなんだったんだろ?

僕は次の目標を探すために次元の穴に消えた。




動けないって事実をもう少し細かに描写したかったかなぁ。
ただ一度書いた物を誤字脱字修正以外にいじるのって嫌いなんですよのなんか。
数日かけて書いてると尚更にその時浮かんだ文章否定するみたいでなんかね。

全然話変わるけど作者昔【筋崩壊】で症状が出て数日動けなくなった事あるんだよね。
あれは恐い体験だった。
文字通り筋肉が崩壊するんですよ。
明日奈もそうだけど、目覚めてする点滴台を杖に歩けたキリトは化け物だと私は思ってました。
感動的なシーンなのにね(^_^;)


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学戦都市アスタリスク【刀藤 綺凛】《1》 通常凌辱 通常孕ませ アンケート

更新に間が空いてしまい申し訳ありませんでしたm(__)m
なかなか文章が出てこず苦戦しましたがなんとか書き上げる事が出来ました。
ご期待に沿えるかわかりませんが、楽しんで頂ければ幸いです。

今回から綺凛が囚われの身となりますが、その都合上いつもの日数表記が無く、綺凛や囚われたヒロインは徐々に進めていくスタイルになりますので悪しからず。


その娘を見た瞬間、今まで感じたことのない程の衝動に襲われた。

 

『あの娘をずっと自分のモノにしたい』

 

今までの一目惚れとは全然違った。

勿論容姿は可愛い。

でもそういったこととは別に、自分の内側から全身にかけて訴えるのだ。

あの娘は自分にとって最高で特別な相手だって。

 

 

直ぐに名前や素性を調べた。

この世界はいわゆる超能力や科学等が発達している不思議な世界だ。

そしてその娘はその超能力者を育成する学年で有数の実力者だった。

 

名前は『刀藤 綺凛』

 

長い銀髪に、歳としては不相応な豊満な身体つきながらも、とても小柄な女の子だ。

僕は久しぶりに衝動的にでは無く、彼女が眠るのを待って、確実にゆっくり空間に呑み込んだ。

排卵日まで待てなかった僕はかつてない興奮を胸に秘めながら、自分も空間の裂け目に入った。

 

 

 

視点【綺凛】

 

 

「んっ・・・」

 

私は寝苦しさから不意に目を覚ました。

 

「え?」

 

目を開き周りを見渡すと、そこは私の部屋では無く、大きなベッドと机と椅子1つづつ置かれたとても広い部屋だった。

それ以外は窓も無く、出口は部屋の真ん中に1つあるだけ。

そして椅子に腰掛けて私を笑顔で見ている青年がいた。

 

「おはよう、刀藤綺凛ちゃん」

 

「・・・貴方は・・だれ、ですか?」

 

私は既に言い知れぬ恐怖を感じていた。

それはこの場所や状況にでは無く、彼自身に対してだ。

私は震えを堪えて彼に問い掛けた。

 

「貴方が私をここに連れてきたのですか?」

 

「そうだよ」

 

「目的はなんですか?」

 

「うーん・・・」

 

彼は少し悩む様な仕種をすると立ち上がり、落ち着き無く歩き出した。

 

「今までだったら直ぐに説明して始めるのに今更躊躇ってる?嫌われたくないとか?いや嫌われるのは確定してるよ?これからするのはそういう事なんだから・・」

 

ぶつぶつ小声で呟きながら部屋を歩き回る。

その間さっきの恐怖が少し揺らいでいたが、消える事はなかった。

暫くそれを繰返していたが、歩き出した時と同じく突然立ち止まる。

 

「うん。自分の物にするんだ。なら仕方がないよね」

 

1つ頷くと、私が目覚めた時と同じ笑顔をこちらに向けた。

 

「綺凛ちゃんをずっと僕の物にして、君に僕の子供を孕んでもらうんだ。許してなんて言えないから、遠慮無く恨んでくれて構わないよ。これからずっと一緒にいてもらうんだ」

 

彼が一息に言った言葉は、予想していなかったといえば嘘になる内容だった。

しかし1つ気になる言葉・・。

 

「ずっと・・・一緒?」

 

「ごめん。嘘を言うのは嫌いだからはっきり言うね。綺凛ちゃんを帰してあげる気はないんだ。許してもらう気も無い」

 

「なんで・・・」

 

「他の人のものになるのなんか・・耐えられないしね。綺凛ちゃんを僕のものにする。これからは『ずっと一緒だ』」

 

私は・・決定的に逃げられないと悟った。

 

「っ!?」

 

そんな事を考え呆然としている間に私は抱き締められていた。

 

「やぁっ!」

 

私は必死にもがいたが、どうしても逃れる事が出来ない。

 

『どうして・・精一杯力を込めてるのに・・』

 

「あ、そうか説明してなかったね」

 

そうして彼は耳元でそれを囁いた。

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に生理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

 

「・・・っ!!?」

 

私は彼が言った言葉の意味を理解すると、じわじわと全身に震えが走った。

つまりは抵抗らしい抵抗も出来ずに、私は犯されなくてはならないという意味に他ならなかったからだ。

勿論すべてを鵜呑みにしたわけでは無い。

しかし事実自分は彼に全力で抵抗しているのに、まるで見えない力に押し留められている様な圧力を感じていた。

いかなる力が働いているかは分からないが、プラーナも使う事が出来ない事から何らかの形で能力が封じられているのは確かだった。

その上で力による脱出も出来ないなら私はただの無力な女の子でしか無い。

その事実を認識すると私は絶望感から涙が両目から流れ出して止まらなくなった。

 

「あれ泣いちゃったか。でも仕方ないかなこんな事されてるんだしね。僕が君を好きなのはホントなんだけどな」

 

「なら・・っ!」

 

「でも無理なんだよ。僕は君が言う普通にはなれないから。だからこうするだ」

 

彼は寝間着越しに私の胸を揉みし抱き、私の髪に顔を埋めて匂いを嗅いでいた。

 

「やぁ・・・」

 

「良い匂いだなぁ」

 

「嫌っ!嗅がないでください!」

 

私は何度も藻掻くが、やはり抜け出す事は出来ない。

私の力以前に彼の力も相当強かった。

強く強く抱き締められ、息は上がり、彼の胸に私の胸が当たっていてその形を変えていた。

それの恥ずかしさも相まって顔も全身もどんどん紅潮しているのがわかった。

 

「んぅぅっ!?」

 

彼は私の顔を自分の方に無理矢理向けるとそのままキスをしてきた。

遠慮なく私の初めてのキスを奪った彼は、私がその事実を頭で理解するのを待つことも無く、舌を口内の奥深くまで捩じ込み、私の口と舌を蹂躙した。

 

「ちゅっ・・あっ!・・んっちゅっ!・・ちゅぅ・・ちゅっ・・らめてっんっ・・やぁっ・・んんぅっ・・・」

 

彼はキスに翻弄される私を尻目に、服を上から順に脱がし始めた。

寝間着は上下水玉模様の色合いで、前をボタンで留めるタイプの上着と、ズボンを合わせただけの簡単な物で、下着の上から直接着ていた。

それを彼はボタンをゆっくり焦らす様に上から順番に外していき、青いブラジャーを露わにした。

咄嗟に隠したかったが、彼に正面からキスをされ、私の腕は片方が彼に頭の上に押さえられ、もう片方は彼の背中に回っていて、隠す動作すら起こす事が出来なかった。

何も抵抗が出来ない無力感と共に、下も難なく脱がされ、私は下着以外の肌を完全に彼にさらした状態になっていた。

 

「んっ!ちゅっんーんっ!」

 

その間も濃厚なキスは続いていて、私は抗議の声を上げる暇さえ無く、息も絶え絶えになっていて、彼の舌に翻弄され、なすがままキスを受け入れるしかない状況に陥っていた。

 

「やっ!?」

 

彼が私のお尻を揉みし抱きながらゆっくりと愛撫を始めた。

私はなんとか一声を上げるが、すかさず彼がまた唇を塞ぎ、また直ぐに声を上げる事は出来なくなってしまった。

 

『キス・・・もう嫌です・・頭がぼぅっ、として、何も考えられなくなりまそうです・・・』

 

彼の舌という侵略者に、口内という場所から、徐々に侵食でもされているように、私はどんどん抵抗する意思と力を奪われてしまっていた。

嫌で仕方がない気持ちは残っているのに、怒濤の様に押し寄せる快感や、行為の激しさに、私の思考は混乱し、上手く物事を実行出来なくなっていたのだ。

 

『あれ?・・・・あ!?』

 

ふと、私は我にかえる。

それは私の『大事な場所』に違和感を感じたからである。

そこがもたらされる快感によって濡れ細り、歓喜の涙を溢れさせているのはわかっていた。

先程から下着が蜜を吸い込み肌に張り付き、気持ち悪かったからである。

だがそれとは別に、その場所に圧迫されるような物体が当てられているのに気付いたのだ。

 

『あんなに・・・おおきい・・・』

 

彼の股の間から、ズボンを突き破らんばかりにそそり立つものが私の秘裂に、下着越しで押し付けられていた。

それは紛れもなく『男性器』にほかならなかった。

それを彼は私の唇を塞ぎ、お尻を揉みながら、腰を前に突きだし、ぐっぐっ、と私に意識させるように擦り合わせていたのだ。

 

『いや!・・いやぁ!・・そんなもの押し付けないで下さい!!』

 

濡れていない所を探す方が難しいショーツに擦り付けられた男性器は、いつなんの拍子に直接触れあってしまってもおかしくない状況だった。

ズボン越しであったとしても耐え難い嫌悪感と苦痛だった。

 

 

それからどれくらい経っただろうか。

彼満足したのか、一時的なものなのかキスを中断し、私を抱き締めていた手と身体を離した。

 

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

「可愛いね」

 

彼は私の前髪を少し上げると、額にキスをしてベッドから降り、服を脱ぎ始めた。

私はそれに反応を返す気力も体力も無く、しかし心と頭では彼が服を脱ぐ理由を分かっているからか、身体はぶるり、っと大きく震えてから、恐さを自覚しさせるかの様に小刻みに震え続けていた。

服が全て脱ぎ終わった彼は、ベッドの上から身動きがとれていない私にもう一度覆い被さった。

 

「逃げなかったんだ。まあ逃げられないけどね」

 

『あぁ・・・』

 

その言葉は分かっていた事ではあっても、思っていたのとは違い、彼の口から聞いたそれは最後の通告となり私を更に深く絶望させた。

そんなどんどん泥に落ちていくような纏まらない思考をしている内に、私の下着は脱がされとうとう全裸になってしまった。

凶悪な程に自己主張する彼の大きな男性器は、心臓の音に合わせてどくどくと震え、『その瞬間』を待ちわびているのが分かった。

彼は私の足を割るように体を間に滑り込ませ、彼の男性器と私の女性器が触れあう。

それは本来愛し合う男女がする筈の行為。

私はその光景を見たくなくて、涙を止めどなく流しながら目を瞑る。

 

「力を抜いて」

 

彼のその宣言と共にはっきりと、私の秘裂に『彼』が侵入してきたのが分かった。

彼はゆっくりゆっくりと腰を進めながら、私の胸に先端に口を付け、音をさせながら吸い上げていた。

 

「はぁ・・ぁぅぅ・・あっ!・・ぁっ・・ぁぁっ・・あっ!?」

 

彼の愛撫がもたらす快感が私を狂わせ、彼が膣内を進ませる度に、私は小さな呻きと快楽の声が入り交じった声を上げた。

 

「あっ!!」

 

彼が私の『初めて』の証に辿り着いた感覚が、密着している男性器の感触が伝わった事で分かり、私は震えた。

一気に貫ける筈の彼は、その感触を楽しむかの様に腰を少しだけ引いたり突いたりを繰返し、私にそれを意識させた。

 

「もう・・・やめて・・」

 

それに堪えられず思わず声が出る。

いっそ楽にして欲しくて、弱気な声が出た私は、自分が言った言葉に後からはっ、として訂正しようとしたその時、彼が先に私に声を掛けた。

 

「焦らしてごめんね。君は僕にとっても特別だから、意地悪したいと同時に初めてを噛み締めたかったんだ」

 

「・・っ」

 

耳許でそう囁かれても微塵も嬉しくなく、涙が溢れるのを止めることが出来なかった。

 

「いくよ」

 

「っっっ!!!」

 

そう言われた瞬間身体中に力が入り、そして感じた事の無い痛みが下腹部から頭の先まで電撃の様に走り抜けた。

 

「いっ!・・あっ!うぅっ・・・んっ・・」

 

痛みを堪える動作で先程より更に力が入り、膣内にある彼の男性器を力強く締め上げてしまう。

そして意識する事で、彼が私の『一番大事』な所の入口に、男性器の先端で口付けしているのがはっきりと分かってしまった。

私は今犯されてしまった事を完全に理解したのだ。

 

「は・・・あぁぁっ!」

 

彼の鼓動が、亀頭がびくびくと震える度に伝わり、その震えに連動して、私の膣内もそれに敏感に反応して快感を全身に伝播させていた。

私は先程の愛撫の快感とも違う、身体の中心から指の末端に至るまで行き渡る未知の感覚に、目と口を限界迄開き、背中を弓形に反らし、その感覚から逃れようと全身を緊張させた。

 

「落ち着く迄はこのままでいるね」

 

彼はそう言って根元深く繋がったまま私の腰を抱え直し、密着が緩まないようにしつつじっと私を待っていた。

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・うんっ・・・はぁ・・・」

 

どれくらいの時間が経っただろうか、未だに処女喪失の衝撃から抜け出せず、全身からじっとりと汗を滲ませてはいるが、最初に比べれば呼吸は幾分か落ち着いてきた。

それを察したのか、彼がこちらににっこりと微笑み口を開いた。

 

「じゃあそろそろ動くよ。とっ、その前に・・」

 

彼はなすがままの私の両脇に手を差し込むと、私の身体を持ち上げ、彼と向き合って抱き合い、彼の膝に座る様な体勢になった。

私はこの時知らなかったが、対面座位と呼ばれる性交における体位の1つであると後で知った。

 

「あっ・・・はぅっ!」

 

彼の胸で私の乳房が押し潰され心臓を圧迫し、漸く安定してきた呼吸を再び乱す。

腰は彼の膝に下ろされた瞬間先程よりも増した密着度により、亀頭に子宮を押し上げられ、子宮口に男性器がぴったり嵌まり込んでいるのがはっきりと分かった。

 

「やぁぁ・・・」

 

私は彼の肩に顔を埋めながら首を振った。

両手は強く彼の背中にしがみつき、私は悔しさに声をあげることしか出来なかった。

そして彼はゆるゆると腰を上下させ動き始めた。

 

「あっ!・・あっ!・・んぅっ!・・・ひぁっ!・・あんっ!・・・こんっ!・・なっ!・・むりっ!・・ですっ!」

 

私は止まって欲しいと訴えるが、彼がそんな訴えを聞く筈も無く、私は押し寄せる快感と衝撃に堪えるしか無かった。

 

「んむぅっ!?」

 

再度彼が私の唇を自らの唇で塞ぎ、唯でさえ苦しい呼吸は更に苦しくなる。

しかしそれに反比例するかの様に、彼の唇と舌から与えられる快感と、彼と繋がっている下半身からもたらされる快感に、私の頭と身体は爆発しそうな程に乱れていた。

 

「んちゅっ!ちゅっ!あむっ!んっ!はっ!あぁっ!やぁっ!」

 

キスも注挿も激しくなり、私はどうしようもなく翻弄されるだけで、私はただただ彼の行為を受け入れるしか出来なかった。

深く深く突き込まれる男性器は私の膣内の色々な所を引っ掻き、削り、擦り、決して私を休ませてくれない。

見ないようにしていた結合部に目を向ければ、私の秘裂が大きくぱっくりと口を開き、彼の限界まで勃起した男性器を美味しそうに奥まで頬張っていた。

隙間からは愛液が止めどなく流れ、ベッドと彼の膝はすっかり濡れて透明な染みが広がり、くちゅくちゅと鳴る卑猥な音は、もっともっとと彼の行為を求めている様に見えた。

彼が腰を動かす度に、口は喘ぎ、胸の先端は擦れ、性器同士は快楽を貪り合う。

最早それは愛し合う男女に他ならない光景だ。

私は絶望すると同時に、彼が私を今より深いところに引き込もうとしている様に感じていた。

そして抗えない快感に翻弄される私に、彼はとうとう恐れていた事を口にした。

 

「出すよ」

 

「っ!?だめっ!・・ですっ!・・あっ!・・なっ!なかはっ!・・」

 

「ん?どうしてだめなのかな?」

 

「それっはっ!」

 

言えなかった。

それを言おうが言うまいが彼が止めないと分かっていても、言うことが出来なかった。

私はもうこれ以上赤くならないと思っていた顔を更に赤くして押し黙った。

勿論小さな喘ぎ声は出ていたが、意識して黙らないとそれを口に出してしまいそうだったからだ。

 

「・・・もしかして・・・危ない日?」

 

「っ!」

 

私はびくりっ、と身体を跳ねさせた。

それだけでもう伝わってしまっただろう。

そう・・・。

今日の私はほぼ確実に排卵日だ。

彼は私の反応を見て確信したのか、一気に挿入を深め、子宮口を抉じ開けた。

今まで散々快感を与え続けられ、解された子宮は殆ど抵抗も見せずに亀頭を加え込み、そこから出るであろうモノを待ちわびる様に震えていた。

 

「あっ!!?」

 

 

彼が更にきつく私の身体を抱き締め、彼の男性器がよりいっそう太くなるのを感じた。

 

そしてとうとう恐れていた瞬間が訪れた。

 

「あっ・・・やっ!・・いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

彼の男性器が震える度に、私の子宮内は熱く重い液体が子宮壁に当たる場所から堪えられない快感が伝わってきた。

それは紛れもなく、彼が私の子宮に射精している証しに他ならない。

お腹は刻一刻と重くなり、精液が溜まっているのが感じられた。

私は叫び、暴れるけれど、決して彼は私を逃がさず、延々と孕ませる事だけを目的に精液を送り込み続けた。

 

「もう嫌ですっ!!妊娠したくないっ!!これ以上出されたら本当にっ・・!!」

 

『本当に・・・孕んじゃいます・・』

 

しかし、それが目的の彼が私を離す筈も無く、私は彼の射精を受けながら、彼の大きな背中にしがみつくしかなかった。

 

 

 

時間の感覚が曖昧になっていて、どれほど時間が経ったか分からなかった。

一時間の様な気もするが、五分しか経っていない様な気もした。

自分のお腹は外から分かる位にはぽっこりと膨れていて、腕は未だ彼の背中に回されたままだ。

しかし先程の快感の波は治まり、息は完全には落ち着いていないものの、自由に声を出せる位には回復していた。

彼の射精は止まっておらず、勿論私の膣内には未だ彼の男性器が根元迄埋まったままである。

排卵日の私の卵子がどうなったかは、確かめるまでも無い程絶望的であるのは明白だった。

 

「はぁ・・・はぁ・・・どうして・・あなたは・・んっ・・・こんな事をするんですか?」

 

何故か私は無理矢理犯された相手に質問を投げ掛けていた。

少し余裕が出来た事で気が緩み、自分の今の状況が、ぼやけた頭では正確に理解出来ず、曖昧になっていたのかもしれない。

 

「ん?あー・・・なんでだろうね?」

 

終始笑顔だった彼の顔は、矢張り最後迄笑顔だったが、その中には私には理解出来ない深い感情が見えた気がした。

私はそれを目にすると、限界だったのか、こんな状況なのにも係わらず目を閉じて眠ってしまった。

 

 

 

その後彼は暫くして私を起こすと、立てない私を抱いてバスルームに運ぶと、そのまま二人でシャワーを浴びた。

その時にはいやらしい事は一切してはこず、私は自分や彼の体液にまみれた全身を洗ってもらった。

常に優しさ態度に、さっきまでの行いとの差異で戸惑うものの、逆らえない事にはかわりない今の状況では、抗いようがないのも事実だった。

バスルームを出た後は、彼が用意したらしい私専用の寝間着を着て、再度抱かれながら運ばれたのは、これも私専用の部屋らしかった。

その部屋には、大きな天蓋付きのベッドがあり、そのベッドの上には、自分の部屋にあった筈の制服と千羽切が置いてあった。

彼が私の部屋から持ってきたらしい。

彼は私をベッドに寝かせ、千羽切を枕元に立て掛けて、制服を備え付けてあった箪笥にしまう。

私に布団をかけ、額にキスをすると、そのまま部屋から出ていった。

この良く分からない状況に困惑する気持ちが強いが、今は全身が疲労していて眠気が襲う。

 

「これから・・・どうなるんでしょう・・・・」

 

意識が途切れる瞬間、私はそう呟き、瞑った目から涙が一筋流れた。

 




タトナのあからさまな特別扱いが見てとれますね。
これから綺凛はエロが無い回も書いていきますので、エロしか興味無い方は飛ばして下さい(^_^;)
因みにエロなし回は章題にエロなしと表記します。

これからもよろしくお願いいたします。


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学戦都市アスタリスク【刀藤 綺凛】《2》 『気付かぬ自覚』行為無し

えーお久しぶりです。

テキストの復元が進んできました!
テキストがとんだときは絶望しかありませんでしたが、なんとか復元作業を続けております。
さて、最新話として書こうとしていた内容をとりあえず完成させました。
短い上に思い付きで書きはじめた内容に、エロ小説なのにエロが無いという最悪な回です(-_-;)
(だって元々エロ無しの予定だったんだもん...)

因みにこれは読む方によっては面白いくないかもしれない上、辻褄があって無いとか設定足りないとか言われるかもしれない内容です。
しかし頭空っぽにして読んで頂ければ私はこういう話は好きです。
ではこの前書きを踏まえた上で読んで下さい。



「え?道場を造って欲しい?」

 

「は、はい」

 

私は彼、タトナさんに身体を動かせる場所として道場を造ってもらうようにお願いしていた。

因みにあれから数週間経ったが、彼は何のアクションも起こさず、自信に身体的な兆候も表れていない事からどうやら妊娠はしていなかったらしい。

しかし私は帰してもらえないと宣言されていた。

これからも無理矢理タトナさんに犯されてしまうのだろう。

ならば、と開き直ってタトナさんに要求してみる事にしたのだ。

こんなに大胆な提案をするなんて普段は考えられないが、人間追い詰められるとなんでも出来てしまうらしかった。

それに正直自分に用意された部屋で刀を振っていたが、ひどく落ち着かないのだ。

 

「うんいいよ。折角だから色々シミュレーション出来る様に造っておくから期待してて」

 

彼は私を見て満面の笑顔で答えた。

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

私は何故お礼を言っているか分からなかった。

私は彼に言葉では言い表せない位酷い目にあったのに・・・。

私は不安に思いながらも取り敢えず願いが叶うことを喜んだ。

彼の笑顔にあの日と同じ不気味な雰囲気を感じながら。

 

 

待つこと十分。

彼に呼ばれると私の部屋に新しく扉が1つ追加されていた。

木で作られた両開きの扉で、上には部屋の名前なのだろう《次元の回廊》と書かれたネームプレートがかけられていた。

扉の横にはこの部屋のルールが書かれている。

 

《次元の回廊》

 

1、

レベル1~100迄の敵が設定されている。

戦うまでその敵がどんな相手かは分からない。

入る本人は最初レベル1として設定されている。

 

2、

 

この中で受けたあらゆる外傷は、自分又は相手が続行不能になった時点で強制的にリセットされる

 

3、

 

ここに呼び出された相手は、仮の姿を与えられた虚像である。

相手のこの空間の記憶は、この空間でしか保持されず、この空間でしか思い出す事は出来ない。

 

4、

 

この空間に召喚された時、この空間の情報、自分の呼び出された理由等は強制的にインプットされる。

 

5、

 

この空間では通常空間のルールは一部、このの空間のルールが優先される。

 

6、

 

呼び出された人物の能力、武器、身体機能等はその世界のまま呼び出される。

 

7、

 

選んだレベルを倒す事でそのレベルになる事が出来る。

 

8、

 

基本的に相手は自分に合った相手が選出される

 

 

私は説明を読み終えると、どのレベルにしようか悩んだ。

 

「正直このルールであればどのレベルに挑んでも問題ないようですけど・・・・」

 

自分のレベルが1なら同格に挑めば感触を確かめるには持ってこいではある。

しかし上に挑みたい気持ちを捨てきれない。

私は部屋に入り、悩んだ末にレベル35を選択した。

今の私には到底敵わない相手。

だけどなにかしら得るものを見付けてからでも同格と戦うのは遅くない。

程なく投影機に映し出された様な像が電子音と共に現れ始め、像に色が着くとそれは人間となった。

その人物は白髪の混じった長髪に、腰には刀を差して座っていた。

 

「俺を起こしたのはあんたかお嬢ちゃん?」

 

「は、はい」

 

「ん?・・なるほど。俺はお嬢ちゃんの練習相手に選ばれた訳だ。死人を起こすのはあまりいい趣味とはいえないな。お嬢ちゃんの仕業じゃなさそうだが」

 

「死人?」

 

「俺は俺の世界じゃもう死んでるのさ。気持ち良く眠れたんだがね」

 

「それは、申し訳ありません」

 

「まあ、これはもうお釣りみたいなもんだ。お嬢ちゃんに付き合うのも一興かも知れない」

 

彼は刀に手をかける。

 

「お嬢ちゃん、名前は?」

 

「刀藤綺凛といいます。貴方は?」

 

「俺の名は宇練銀閣だ」

 

「どうぞよろしくお願いいたします!」

 

私はその言葉と共に踏み込み・・・・

 

「先ずは餞別だ」

 

ぞわり・・・!!

 

悪寒が全身を支配したのを理解する間も無く、刀を振る前に私は『両断』された。

 

・・・・・・。

 

「はっ!?」

 

気が付くとさっきと同じ立ち位置に戻っていた。

身体を見下ろすが傷1つ無い。

だが間違いなく私は『真っ二つ』にされた。

 

「居合い・・・」

 

「ご名答だ」

 

しかし私は驚愕せざるおえなかった。

何故なら『抜刀音が聞こえなかった』からだ。

辛うじて鞘と刃が触れ合うの音が聞こえた様な気がしたが、認証した時には既にリセットされていた。

居合いは極めれば目に見える速度を軽く越えて放たれる物だ。

私も居合いの心得があり、何度も自分より上の居合いも見てきたが、これは最早居合いでは極致の域だ。

しかもあの刀・・・。

達人が人間を両断する事は実は意外と容易い。

私でも無防備な状態で胴体を横一文字に両断することなら出来るだろう。

しかし彼は立ち居合いで私と真正面から立ち会っているわけではない。

実は皆勘違いしている事が多いが、居合いとは座った状態が本来の形なのだ。

しかし彼は『斬り上げで私の足から入り腕と刀を両断した挙げ句肩に抜ける』ルートで振り抜いた。

有り得ない。

何回骨を通過したと思っているのだ。

つまりは大業物・最上業物のレベル。

斬れ味、腕の両方が揃った神がかり的な居合い。

ならば・・・裏をかくしか無い。

今冷静になって気が付いた。

この空間のルールにあった能力の正常化及び最善化は、私にも適応されている。

プラーナを使うことが出来るならば・・・試そう。

 

「・・・また来るかい?」

 

「参ります!」

 

私は刀を鞘に納めます。

 

 

 

視点【宇練】

 

「俺に居合いで挑もうとは面白ぇな!」

 

腰を低く落とし彼女は構える。

あっという間に俺の周囲が殺気で充満する。

 

来る・・!!

 

彼女が神速で私に接近して振り抜く。

だが迎撃する瞬間気付いた。

間に合うか!?

 

「零戦編隊・・二機!!」

 

一太刀目に『幻影』を両断する。

 

やはりか!

 

二太刀目に『本体』を両断・・・出来なかった。

 

「鎧!?・・・見えない鎧か!」

 

「はぁぁ!!」

 

納刀が・・・間に合った!

 

「零戦編隊・・・五機!!」

 

 

鎧の隙間を探せなければ俺の敗けだ!

一太刀、二太刀、三太刀、四太刀、・・・五太刀!!

 

お互いの立ち位置が瞬間元通りになった。

先程の焼き増しになった訳だ。

 

「間一髪だったな・・・」

 

 

視点【綺凛】

 

「間一髪だったな・・・」

 

「いえ・・・完敗です」

 

ほぼ一息で五連戟もの居合いを行うなんて予想していなかった。

しかも『折る羽』を『斬られる』なんてちらりとも思っていなかった。

 

「お嬢ちゃんの『幻影』・・大した技だが、以前形は違えど似た技を見たことがあってな。じゃなければ斬られていたのは俺の方だった」

 

「やはり完敗ですね。私も今『目』を使うことが出来ませんので、これ以上は無理でしょう」

 

見切れたとしても、あの残戟を受けられる速度がなければとても無理でしょう。

 

「今は出直す事にします」

 

「おやもう仕舞いかい?」

 

「はい。眠りを妨げてしまい申し訳ありませんでした。もし叶うならまた強くなった時にお願いします」

 

「いつでも来な。さっきも言ったがこれは人生ね釣りみたいなもんだ。たまにはこういうのも悪くない」

 

「はい。ありが・・っ!?うっ・・!」

 

私は部屋の隅に駆け寄り胃の中の物を吐き出します。

 

「大丈夫かい!?」

 

「はいっ・・・申し訳ありませんが下がらせて頂きます・・・」

 

私は胸とお腹から上がってくる気持ち悪さを堪えながら道場を後にした。

 

「・・・あれ?」

 

道場から出だ瞬間に気持ち悪さは完全に消え失せてしまった。

 

「なんだったんでしょう?」

 

私はモヤモヤしたものを抱えて寝室を後にした。




さてこんな感じでした。
無茶苦茶やるなとか言わないで頂きたい。
お分かりかと思いますが、この空間には綺凛の気付いていないルールが存在します。
なんなんでしょうね?(白々)

現在2つの話を考えながら執筆中です。

一つはリクエストにある『御坂美琴』の話です。
此方はほぼいつも道理ぱっくり頂きたいてしまいます。
まあ私は元々遅筆なのでもうしばらくお待ちください。

もう一つは設定をどうしようか考えあぐねている『その頃主人公達は』という番外編です。
もう辻褄とか公式とか若干ぶっちぎろうかなとか思い始めてますが、主人公達がタトナを探すため次元に飛び込み協力しはじめるというぶっ飛んだ番外編です。
あまり無茶苦茶やると面白くないけど、原作に忠実すぎると次元移動とか不可能じゃね?とか思う今日この頃です。

読んで頂いてる皆様にはお待たせし過ぎですが、御坂編は仕事の合間に進めておりますのでもうしばらく!しばらくお待ちください(T_T)

P.S.

綺凛に限らず戦わせてみたい組み合わせとかありますか?
リクエストにそれも書いても構いません!
あ、キリトと達也は戦うのが決定しているので悪しからずw


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とある魔術の禁書目録【御坂美琴】《1》リクエスト 通常陵辱 通常孕ませ

えー死んでいません。

生きてます(^-^;
3ヶ月近く更新出来ず申し訳ありません。
リクエストして頂いた方々に申し訳ないのなんのって。
しかしデータが飛んだ後なかなか筆が進まない+忙しく少しづつ書いてはいたのですがなかなか完成しませんでした。
昨日久しぶりに調子良く3000文字程一気に進められなんとか更新出来ます。
また次の更新は間があくかもしれませんが、読みたいと感想やリクエストを頂く限りやめません。
今回もリハビリ明けでなにかとダメな所があるかもしれませんが、楽しんで頂ければ幸いです。


次に覗いた世界は、僕が以前覗いてみただけにした世界の別次元の世界だった。

魔術や超能力なんかが普通にある世界。

今は夜みたいで、大きな橋が架かった川の上から辺りを見渡す。

 

「ん?」

 

視界の端に電気の様な物がちらついた気がした。

そちらの方向に近付くと、高校生位の男子と中学生位の女の子が言い争いの様な事をしていた。

 

「勝ち気そうな可愛い娘だなぁ」

 

あんな娘を孕ませたら最高だろうなぁ。

暫く見ていると両者はおいかけっこを始めた。

僕はもうあの娘に決めていたので、いつもの様に罠を仕掛ける事にした。

二人の向かう先に空間の罠を設置した。

男が通り過ぎてあの娘がそこを通過すれば空間に飲み込める・・・

 

パキンッ・・!!

 

筈だった・・。

 

「・・・・え?」

 

あの男が通り過ぎた瞬間そんな音と共に僕は海に落下した。

 

「ぷはっ!?」

 

なんとか水面から顔を出す。

ここで空間能力について説明しておくと、今は次元の外では無く、この世界に自分空間を造って自分のいる場所まで繋げていたのだが、それが丸ごと消えて無くなってしまったのだ。

 

「何が起こったらこんな事がおきるんだろ?」

 

首を傾げ、疑問ばかりが浮かぶ。

しかも目的の女の子を見失ってしまったから踏んだり蹴ったりだ。

 

 

翌日・・・。

 

 

「やっと・・・見付けた・・・はぁっ」

 

手掛かりはあの制服以外無い状態での捜索は困難を極めた。

似た制服を見かけても一向に本人にたどり着かなかったし、学校らしき場所に行っても見付からない。

散々探した挙げ句結局見付けたのは昨夜と同じ場所だったのだから疲労も倍増だ。

 

「今度はこの前の様にはいかない」

 

僕は複数の空間で彼女を取り囲み、そのそれぞれを独立させて全方位から一気に空間に呑み込んだ。

 

 

 

視点【美琴】

 

「んっ・・・・あれ・・?私何でこんなとこにいるんだろ?」

 

目を覚ますとそこはまるで古い独房を彷彿とさせる鉄の部屋だった。

部屋にあるのはパイプベッドとパイプ椅子に鉄の机。

明かりも天井の電球のみ。

しかし窓1つ無いのに部屋全体が明るかった。

 

「発光する鉱石でも材質に含んでるのかしら?」

 

そう錯覚しそうな程だった。

扉も1つだけであり、鍵穴が1つだけあいていた。

 

「これで拘束もしないで私を誘拐でもした気になってるのかしら?」

 

私はベッドから立ち上がり自分の身体を確かめた。

違和感や衣服が乱れた様子がない事から、なにもされていないようだ。

乱暴目的の誘拐ではないのかもしれない。

 

「とりあえずここから出てみましょう」

 

私は一応ドアノブを捻るが当たり前だが開かない。

 

「っ!・・・え?」

 

私は今度は能力で扉を破壊しようとしたが『電撃が発生しなかった』。

 

「これは・・・不味いかも・・」

 

私は以前も能力を使えないようにされた事があるがそれとは状況が違った。

既に捕まって逃げる場所も助けてもらえる宛も無いのだ。

深夜に徘徊するのはいつもの事だが、朝になっても帰って来なければ黒子が異常に気付いてくれるだろう。

しかし、それまで私が無事でいられる保証等何処にもなかった。

 

「っ!」

 

暫く悩んでいると、向こう側から扉が開いた。

 

「あ、目が覚めた?」

 

すると整った容姿をした白髪の青年が笑顔で現れた。

咄嗟に後ろに下がり警戒する。

その笑顔に見られた瞬間、私は身体の表面から内側迄全てを見られた様な感覚に襲われ、全身に震えが走ったからだ。

悪意は感じ無いのに心が底冷えする様な気配がする青年だった。

言われなくても分かる。

こいつが私を誘拐したんだと。

 

「目的は・・なんなの?」

 

「まだ顔を合わせたばかりなのに直球だね?別に君に暴力をふるったりしないよ?」

 

「はっ、そんな顔をして暴力をふるわないなんてよく言えたもんね」

 

「え?笑ってるだけなのに酷いなぁ」

 

「その笑顔が胡散臭いって言ってんのよ」

 

私は迷わず青年の顔面に蹴りを放った。

しかしそれは顔に命中する前に減速し、青年に足を掴まれてしまった。

 

「ここで暴力は振るえないよ」

 

「離しなさいよ!」

 

「嫌だよ・・ちゅっ」

 

「嫌!?」

 

彼は私の素肌の太ももに唇を押しあてキスをしてきた。

咄嗟に力を入れて足を引こうとするが、何故か力が入らず、結果として彼のなすがままになってしまっていた。

彼は一頻り私の太ももを堪能すると私の足を引っ張り、私を腕の中に納め抱き締めた。

 

「やっ!?」

 

彼の腕の中でもがくが、足に力が入らなかったのと同様に、多少モゾモゾと身体を動かせただけで、彼の腕から逃れる事が出来なかった。

所詮能力が無ければ、私はそこらの非力な中学生とかわりが無いのだ。

 

「じゃあ君にもこの空間のルールを説明してあげるね」

 

彼は私を抱き締めたまま、その恐ろしい内容を私に囁いた。

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に生理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

 

私はされを聞いてあまりの拒絶感に、逃げられない事実を忘れておもわず暴れた。

不意に浮遊感と共に彼に抱き抱えられ、そのままベッドに投げられた。

結構な勢いで投げられた筈だが痛みは感じなかった。

 

「もう。逃げられないんだから暴れないで」

 

投げられた事に驚いているうちに、彼がいつのまにか触れ合える程近くに来ていた。

そしてなんの前触れも無く、彼は私の唇を塞いだ。

 

「んんぅっ!!?」

 

『いやっ!?』

 

私はなけなしの抵抗で舌を舌で押し返そうとするが出来ず、弱々しい私の抵抗を嘲笑うかの様に彼は舌を絡めた。

なんとか抵抗しようとする私の舌は、まるで積極的に彼に舌を絡ませているかの様にも見えてただろう。

 

「んっちゅっ・・・はっんっ・・・やぁ!・・ちゅっ・・・んむっ・・」

 

嫌で嫌で仕方がないにも拘わらず私の身体はどんどん熱くなり、それに比例するかの様に涙はとめどなく溢れ、頭をチリチリと焼く快感が、彼の舌が絡む度に走り抜けていった。

彼はキスを継続しながら私のお尻を弄り愛撫をし、その手を引き寄せながら、服越しにも存在感を主張する『それ』を私のお腹や秘部に押し付けてきた。

 

『いや・・ぁっ・・』

 

どんなに嫌で逃げたくとも、能力も使えず、真上から組伏せられた状態では脱出のしようがなかった。

 

 

 

どれくらいキスが続いただろうか。

ようやく彼は私の唇から離れ、身を起こした。

最早息も絶え絶えになっている私は、全身の力が抜けきっており、顔は完全に紅潮し、涙が溢れ、離した唇と唇は名残惜しいかの様に唾液が太く繋がっていた。

 

「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ」

 

自分の呼吸音が鮮明に聞こえ、鼓動は激しく鳴り続け、四肢は時折電撃でも流されたかの様にビクッと痙攣していた。

それがキスだけで与えられた快感の余韻だと、経験の無い私に分かるはずもなかった。

 

「きゃっ!?」

 

私の意識が朦朧としている隙に、彼は私をうつ伏せにひっくり返した。

私は顔を枕に埋め、膝を立てて腰を突き出す様な体勢にさせられた。

しかし私には最早、朦朧としていなかったとしても、抵抗する力などとてもありはしなかった。

そして彼はなんの躊躇も無く、自然な動作で私の短パンとパンツを下ろしてしまった。

 

「やっ・・・!?」

 

あまりにも羞恥が勝った為に咄嗟に自分の大事な部分を隠そうとしたが、この体勢ではどう足掻いても隠せない事を私は知らなかった。

 

「綺麗だね・・」

 

『もぅ・・・いやぁ・・・』

 

枕に顔を押し付けながら、このどうしようもない状況や感情を処理しようと試みたが、最早私に彼に好きにされる以外の選択肢等残っていない事も、理解していた。

彼はそんな私の反応が分かっているかの様に露になった素肌のお尻を優しく撫で、ゆっくりと私の秘処に口を付けた。

 

「ひぅっ・・・!!?」

 

私はその行為を予想しておらず、驚きと粘膜接触による快感で勢いよく、私の意思とは無関係に腰が跳ね上がった。

 

「んっ・・ひゃっ!・・・あっ!・・んっ!・・・ふっんんっ!」

 

彼はぴちゃちゃと、恐らくわざと大きな音を立てて私を辱しめる。

私の意思を裏切り、快感と共に甘い痺れが秘処から背中、そして全身へと広がり、何度も身震いした。

きつく枕に顔を押し付けるが、快感と共に押し寄せるビリビリとした刺激に、口は開き、顔は自分の意思とは関係無く暴れ、その鼻にかかった様な声を抑えるには至らなかった。

 

「あ!止め!・・・ぁっ!?」

 

舌から伝わる意思を察し、おもわず制止の声を上げるが聞き入れられる筈もなく、彼は私の秘唇にその舌を奥までねじ込んだ。

 

「んんんーーーー!!?」

 

私は必死に枕に口を押し付け上げそうになった快感の叫びを抑え込む。

脳内に気持ちがいいという感情が暴れまわり、腰は快感から逃れようとひくつきながら無駄な抵抗を無意識に続ける。

動悸はどんどん速くなり、全身が赤く染まっているのが分かるほど体内で熱が暴れまわる。

この熱を体外に出さなければ頭が焼き切れてしまう様な気がした。

私は快感なのか熱なのか、そんな事がぐちゃぐちゃになり身体が勝手に暴れだそうとした。

 

「はあぁぁ・・・・!!?」

 

しかし、それを察したかの様に彼が背中から腕ごと私をきつく抱き締めた。

逃げ出したくて暴走しそうになった身体を無理矢理抑え込まれた私は、震えながらどうにもならない感情を声にして吐き出すしか出来なかった。

その反応を見たからかは分からないが、彼が私の乳首をきゅっ、と摘まむ。

 

「ひぅっ!?」

 

堪らず私は驚きの声を上げ、身体をびくりっ、と震わせる。

そのまま彼はまるでパン生地でも捏ねる様に、私の控えめな胸を揉んでいく。

 

「ぁ・・・ふぁっ・・・んぅっ・・やっ!・・・んっ・・」

 

抱き締められたまま胸への愛撫は続き、彼の身体から体温が私に伝わってくる。

この部屋は空調も窓も無く閉めきられているが、快適な室温になっていた様に思う。

しかし今は自分が発する体温と、彼から伝わる体温が相乗効果の様にどんどん互いの体温を上げ、私は快感とは別に熱で苦しくなり、息が激しく乱れていた。

 

「はぁっ!・・・・はぁっ!・・・はぁっ!・・・ゆる・・さない・・・から」

 

頭が朦朧としているせいか、先程までの恐怖が薄れ、再度怒りを覚えられる様になっていた。

 

「まだそんな言葉が出せるんだね・・・気に入ったよ」

 

彼は満面の笑みでこちらを覗き込みながらそう言うと、離れていた腰を引き寄せ密着を更に高めた。

 

くちゅり・・・

 

「っ!?」

 

『それが』私の秘唇に触れた瞬間、さっきまでの愛撫や舌を入れられた時とは比べ物にならない快感と恐怖が全身を駆け抜けた。

見えている訳ではない。

見える訳ない。

しかし分かった、本能で。

これは私に『女』としての機能を使わせようとしているものであると。

 

「い・・・いや・・お願い・・止めて・・・」

 

それが触れただけで、私はまた恐怖に支配され、身体は熱く汗が滝の様に流れているのに、酷く寒気がした。

怒り等一瞬で消え去ってしまった。

嫌だ。

 

 

【『あいつ』以外にして欲しく無い!!】

 

 

混乱する思考の中で私は大切ななにかを見付けた気がしたが、恐怖と未だ止まない愛撫による快感に押し流され、思考した内容を記憶する事は出来なかった。

彼は背中にの仕掛かり自らの胸を背中の肌にぴったりと合わせた。

その間も私の秘唇には変わらず存在を主張する彼の『ソレ』が触れ続けていた。

まだ触れているだけなのにも関わらず、他の肌の触れている場所とは比べ物にならない程の熱が伝わっていた。

しかも継続的に得体のしれない快感が下腹部から下半身全体に痺れる様な快感が与えられていた。

 

「はっはぁっ・・はっ・・んぁっ・・あっはぁっ・・」

 

先程まであれほど執拗に愛撫していたのに、背中から抱き締め秘唇に触れて以降、もう十分近く何もせずそのままの体勢で動いていなかった。

しかし私は勘でしかないが確信があった。

私をわざと精神的に追い詰め反応を楽しむ為に焦らす様な行動をしているのだ。

 

『怖い・・でもこいつの好きな反応をしてやりたくない・・・でも・・・・怖い!?』

 

意地をはりたい気持ちが恐怖によって塗り潰されているが、塗り潰された端から悔しい感情が湧き出る。

自分の意地っ張りな性格のせいもあるのが分かっているが、自分が本当は臆病なのも同時に自覚していた。

認めたくないだけなのだ。

それすらも読んだ上で彼はこの状況を楽しんでいるのだ。

それが悔しくて堪らない。

しかし、悔しくてもどんなに意地を張ったとしてもこの状況を打開する術を私は持っていない以上、彼の責めを受け入れる以外になかった。

 

「入れるよ」

 

「!?」

 

彼が耳許で囁き、彼の『モノ』私に進入を始めた。

彼の進入に抵抗しようと必至に力を入れるが、私の秘処はさっきまでの愛撫で完全に受け入れる状態になっていて、私がいくら抵抗しようとも、どんどん奥へ入っていった。

 

「はぅっ・・あっ・・あぁぁっ・・あっ!?」

 

ゆっくり挿入されていたそれは私の中を三割進んだ位で壁に阻まれた。

否、あっさり破れる筈なのに彼は私に分からせる為にあえて止まったのだ。

これから私が二度と戻れない『初めて』を自覚させる為に。

 

「いくよ・・・」

 

彼がそう言った直後、先程とは違い一気に最奥迄貫かれた。

 

「あああぁぁぁっっ・・・!!」

 

一瞬の激痛と、最奥を叩かれた衝撃による快感で、私は声にならない声を上げ、その瞬間私は『女』になり、彼が私が最初に交わった男になったのだ。

 

「っ・・・ふっ・・うぅっ」

 

私は声を殺して涙を流していた。

その間彼は私の首筋や背中にキスを降らせ、私を落ち着かせるかの様に、最奥を貫いたまま決して動かずに肌をあわせていた。

 

 

 

「・・・はっ・・はっ・・あっ」

 

涙が落ち着き、身体の状態を把握出来るようになり、下腹部を支配している熱と快感を意識せざる終えなくなっていた。

別に彼は動いていない。

ただ肌を背中に密着させ、挿入したままじっとしているだけだ。

なのに結合部から子宮迄にある熱から物凄い熱と快感が、身体全体に広がり呼吸を浅くする。

 

「落ち着いたみたいだね?動くよ」

 

「まっまっ!?・・あぅっ!」

 

全くしゃべらかなかった彼は私が落ち着いたのを察すると、男性器を大きく引き勢いよく叩きつけた。

一回、たった一回注挿されただけで私はあっさり思考を白く塗り潰された。

 

「はっ!・・あんっ!・・・んっ!あっ!・・・あぁっ!・・うんっ!・・ふぁっ!!」

 

快感がずっと支配する。

逃れられない快感が走り抜ける。

目の前が明滅し、頭の中は真っ白で何も考えられない。

ゆっくり慣らされたせいか、全く抵抗感の無い注挿。

色々な所が擦れる度にビリビリといた快感が伝わり、子宮口を突かれると勝手にあられもない声が漏れた。

羞恥の感情も嫌悪の感情もなにもかも思考する事を許されずに、私は快感のみにさらされ続けた。

 

「あんっ!・・うぁっ!・・やっ!・・あっんっ!・・はぁっ!・・あぁっ!・・」

 

「可愛い・・ね」

 

『嬉しくない!!』

 

私が翻弄されているのが良かったのかそんな事を言った彼に、私は心の中で否定の声を上げた。

そのせいか真っ白だった思考が帰ってきた。

しかし帰ってこない方が良かったと思い知らされた。

自分が今何をされているのか分かってしまうのは勿論だが、そうではなかった。

彼が何を望んでいるのかが、本能と理性両方で理解出来てしまったからだ。

彼の動きは小刻みになってきていて、執拗に子宮口を狙って責めていた。

一度も体験していなくとも女だから分かってしまう。

彼が最初に言っていた通り『孕ませたがっている』という事が。

 

「いやっ!・・それっ!・・だけはっ!いや!」

 

「駄目だよ?僕の目的は君を孕ませる事なんだから」

 

「いやぁっ!いやぁっ!」

 

もがきたくても、快感に翻弄され尽くした身体は意思に関係無く脱力し、まるで彼を受け入れのが嬉しいかの様に赤く染まっていた。

彼は腰を持ち上げ私の膝を立てると、上からうち下ろす様に激しく注挿しだした。

責め続けられた子宮口はふやけきり、彼が腰を引く度に名残惜しそうに吸い付く。

子宮は完全に降りてきていて、その役目を果たそうと今か今かと歓喜し、快感が与えられる度に下腹部全体が震えていた。

 

「やだっ!いやっ!いやっ!」

 

拒絶し、最後の力で上半身を仰け反らせ力を込める。

それが・・最後の引き金となった。

 

「っ!!」

 

彼は腰を完全に密着させ、お尻を押し潰す勢いで挿入し、子宮口は鈴口の穴を完全にふさいだ。

その瞬間彼の熱湯の様な射精が、川の関を切ったかの様に私を受精させる為に子宮を埋めつくし始めた。

 

「いやぁぁぁぁっ!!!!!」

 

音が聞こえる程の勢いの射精。

腰を持ち上げられている為にどんどん奥に精液が溜まり、重い熱が子宮全体に広がっていくのが良く分かった。

その重さが、熱が増していく度に私は絶望に支配されていった。

一行に終わる気配の無い射精を子宮で感じながら、私は意識を自分で手放した。

 

 

 

私は人の気配を感じて目を覚ました。

 

「っ!?」

 

そして自分の状況を思い出すとばっ、と起き上がり辺りを見渡す。

するとびっくりした顔の銀髪の女の子が、ベッドで寝る私の隣に座っていた。

 

「め、目が覚めましたか・・?」

 

「私・・・」

 

「・・・・気絶した貴女をタトナさんが私に世話をする様に言ったんです」

 

「あんたあいつの仲間なの?」

 

若干警戒しながらそう聞いてみると、彼女は目をふせて悲しそうな顔をすると首を横に振った。

 

「私は立場上は貴女と同じです・・・彼の被害者という事になります」

 

私は申し訳なくて彼女同様に目をふせて沈黙する。

 

「勝手に申し訳なかったのですが、貴女を風呂に入れて着替えさせてもらいました・・・昨日の貴女はその・・・酷い状態でしたから」

 

彼女はさっきより一層申し訳なさそうに頭を下げる。

自分の姿を見下ろすと、確かに昨日着ていた制服ではなく、ピンク色のパジャマを着ていた。

昨日の事を思い出すと涙が滲む。

しかし同じ境遇の相手がいるからだろうか、泣きそうになるのをなんとか我慢する事が出来た。

 

「美琴」

 

「え?」

 

「私の名前は御坂美琴。貴女の名前は?」

 

「わ、私は刀藤綺凜です」

 

彼女が深く頭を下げる。

そこからここの事を詳しく聞いていく。

どうやらここは私のいた世界では無いらしかった。

納得出来た訳ではないけど、扉の向こうの何もない暗闇や、能力が使えない事、何より綺凜が私と全く違う世界から連れて来られたらしい事は、話を聞いた限りでは信じるしかなかった。

彼女はずっと一人でここにいたせいか、私と話をして暫くするとボロボロと泣き出してしまった。

聞けば彼女は私の1つ年下だった。

こんな状況ではどんなに心細かった事だろう。

彼女につられて私も我慢した筈の涙を堪えきれなくなり、お互いに抱き合いながら涙が枯れるまで泣いた。

 

 

 

お互いに落ち着き笑いあうと綺凜は申し訳なさそうに一枚の紙を渡してきた。

彼、タトナに私が落ち着いたら渡すように言われていたらしい。

手紙をゆっくりと開く。

 

『おはよう。酷い事をした僕が言うのもおかしいけどこれよ読める位には落ち着いたみたいだね。単刀直入に言うと美琴にもここでずっと暮らしてもらう事にしたんだ。綺凜もずっと一人じゃ寂しいだろうしね。美琴は綺凜と同じ部屋だ。ベッドは二つにしておいたから他の詳しい事は綺凜に聞いた方がいいね。じゃあ君達が僕の子供を産んでくれる日を楽しみにしているよ。

タトナ』

 

私はそれをくしゃくしゃに丸めて屑籠らしき場所に投げ込んだ。

 

「・・・これからよろしくね綺凜」

 

「はい・・美琴さん」

 

私達は悲しげに笑いあった。

私は自分の下腹部に自然と手を宛てていた。

とくん、とくん、と自分の脈がなんとなく感じられるだけだ。

しかし・・・もしかしたらもうタトナの精子が受精しているかもしれない。

その恐怖を、目の前の自分より年下の綺凜を見て無理やり抑え込む。

タトナに抵抗出来ないのは十分分かっている。

しかし諦める気は、私には更々なかった。

 

 

 

余談だがこの後道場なる場所に連れていってもらい、調子に乗って一位を選択し、禿げ頭にマントと手袋をしたおっさんに瞬殺されたのはまた別の話だ。

 

 




なんか焦らし焦らし愛撫シーンを書いていたら挿入シーンが若干短くなってしまいました(^-^;
まあ私のこの小説は元々あまり挿入シーンは長く無いのですが。
その代わり精液多めだったりシチュエーション色々だったり、女の子の切羽つまる感じのシーンが多かったりするのですが。

当初予定していなかったのですが美琴さんは準レギュラー扱いになりました。
なかなか孕まず何度ものリクエストだったのですが、これを一話に納めようとするとこの三倍の文章量になりそうだったのでw
まあ綺凛も一人で寂しいだろうから被害者を増やしましたw
では次の更新も頑張りますので、応援、感想、リクエストお待ちしております。

あ、因みに美琴の二人称が気に入らないかもしれませんが仕様です。
そして美琴は強がりなだけで内面脆いのでシノンみたいに抵抗出来ませんので悪しからず。


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魔法科高校の劣等生[3]【司波深雪】出産

凄く凄く久しぶりです。
未だに執筆はリハビリ中なので生暖かい目で見て下さい。
リクエストは継続しますが、飛び飛びになる可能性が高いので悪しからずm(_ _)m

エロなしなんですいません。
二話連続投稿なんで許して下さい。

補足※6月11日に内容を修正しました。


視点【深雪】

 

私は今日、1つの、一人の命を産み落とす。

それは望んだ訳でも無く、愛した相手のでも無い。

しかし間違いなく、私の身体で育ち、私の命を受け継いだ、私の分身。

この約十月の間に、私の中には複雑な、でも確かな母性が芽生えていた。

それがたとえ望み望まれた命でなくとも、本能であるのかは分からないけれど、無事に産まれ育って欲しいと願う心は本物で、それこそが母性という女にのみ許された権利であり、義務なのかもしれないと確かに思った。

 

私は今まさに病院の分娩室にいる。

何の問題も無く自然分娩。

恐らくはあの青年のルールによる力が働いたのか、本当に悪阻や妊娠に関わる体調の変化以外に問題は起こらず今日まできた。

お兄様は何度も産む必要は無い、何とかすると試行錯誤して下さった。

ですが私は産んで育てると、最終的にはお兄様にきちんと宣言した。

それでも最後まで試行錯誤をやめようとしなかったお兄様でしたが、やはりこの力には効果がなかった。

お兄様がおっしゃるには、恐らくこの世界の力では無く、別の概念が働いている能力であり、この私たちの世界である次元世界にいる間は干渉する事は出来ないらしい。

そしてこの能力は他者が干渉して解除する事も困難らしかった。

同系統の、魔法では無い、所謂BS魔法の様な特異な能力が無いと、だめらしい。

 

色々な事を考えている内に医者が姿を見せた。

いよいよその時がきたのである。

陣痛も最早限界に近い。

痛みをあまり感じないのは苦痛を和らげる薬が使われているから。

私を害する物以外は効果があるのだ。

お兄様は付き添うと言っていたのだが流石に断った。

 

 

 

 

そして・・・意外なほどあっさりと・・・出産は終わった。

私は今大人しく泣き声をあげている赤ん坊を抱いている。

女の子だった。

私が産んだ子供。

こんなにも愛しいのは何故なのだろう。

タトナを今でも許せないのは変わらない。

永劫変わらないだろう。

でも、この子だけは私が守りたい、そうこの子を抱いた時に思った。

 

 

私はその日の内に退院し、お兄様と一緒に自宅その子を連れて戻った。

おば様に知られない為でもあるし、何日も入院する訳にはいかなかったからだ。

それでなくても長い時間学校を休んでいるのはおば様には知られている。

なのに今日まで向こうからコンタクトがなかったのもあきらかに不自然でした。

これからどうなるのか・・・正直不安でしかたありません。

 

「深雪?大丈夫か?」

 

お兄様が心配して声をかけて下さいました。

 

「はい。身体に問題はありません。ただ・・少し不安になっていました」

 

「無理も無い。深雪には本当に負担をかけるが、病院に調べられる訳にもいかないからな」

 

調べられる。

お兄様がそう言ったのは私の事では無い。

産んだ子供の事だ。

今あの子はお兄様が専用に造った装置と術式で調べる為に、地下のベッドに寝かせて見守っている。

なにせ別の世界の存在との子供なのだ。

心配し過ぎていけない事などない。

 

『ぉ・・・』

 

「・・・?」

 

そんな時にそれは起こりました。

ベッドの赤ん坊がいきなり光輝きだしたのです。

 

「なに!?」

 

「深雪!!」

 

お兄様は咄嗟に私の身体を自身を盾に庇いました。

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

光が収まっても、先程の眩しさに目を細めながら私は確かに見た。

そこには一人の幼い少女が立っていた。

 

「お母様、おじ様、驚かせて申し訳ありません」

 

その少女は頭を下げてそう言った。

つまり彼女の言葉が正しければ、この少女は先程の私の娘という事だ。

お兄様は手を彼女に向けていつでも攻撃出来る様に警戒していた。

 

「私はお母様の娘であると同時にお母様の分身の様な存在です。詳しく説明するのは困難ですが1つだけ、私はお母様やおじ様の味方です」

 

「それを信用しろと言うのか?」

 

お兄様が険しい表情で睨みます。

彼女は仕方ないとでもいうように目を伏せて困った様に笑います。

 

「私はお母様と肉体だけで無く精神や魂等も繋がっています。お母様の力があったお陰で私はこの姿になれたのです。お母様が死ねば同時に私も死にます。もしどうしても信用出来ないのであれば、おじさまの魔法で消して頂いても構いません」

 

悲しげに目を伏せながら笑う彼女がそんな事を言う。

今現れたばかりの彼女が、お兄様の魔法について知っている様な発言をしている。

それだけで普通ではないのが分かる。

勿論私はそんな事を望んでいない。

でも信用を出来ないのも確かである。

信用出来ないのは確かなのに、私は彼女を疑う事が出来ないでいた。

 

「それと・・・おじさまは私の父を探しているのではありませんか?」

 

「それがどうしたというんだ?」

 

「・・・・」

 

彼女は空中に手をかざすと、そこに暗い暗い円形の空間が現れた。

 

「私は父と限定的ではありますが同じ能力を持っています。別の世界に渡る事も可能ですし、この世界に空間が生じれば感じとる事も出来ます。利用出来ませんか?」

 

彼女が手を閉じると空間は消えてしまった。

お兄様は警戒はしていても、それを聞いた瞬間殺気が一瞬だけ溢れ、そして先程までも敵意と一緒に収まっていきました。

 

「その能力に関して詳しく話すのが条件だ」

 

「勿論です・・・ありがとう・・・ございます」

 

彼女は深々と頭を下げてお礼を言った。

 

「っ・・・・・頭を上げろ」

 

お兄様は彼女の表情を見て驚いた様にそう言って背を向けると出口に歩きだす。

 

「あの・・・・」

 

「そんな顔をするな・・・・お前は深雪の娘なんだろ・・・もっと堂々としていろ」

 

「はい!」

 

彼女はその姿で初めて笑顔をみせた。

その顔は本当に鏡を見ているようだった。

 

 

 

お兄様が認め、私が彼女を受け入れたい気持ちがある以上、理解しようとお互いに話をした。

 

「お母様」

 

「何?」

 

暫く経った時、彼女はきりだした。

 

「・・・私の名前は決めていますか?」

 

「ええ、産まれたばかりの貴女を見てあっさり決まったわ」

 

「はい」

 

「貴女は『白雪』その綺麗な白い髪の様に、気高く白くありなさい」

 

「はい・・・嬉しい、です」

 

白雪は私の胸で、受け入れられた嬉しさで静かに涙した。

 

 

 

私とお兄様、白雪と共に異世界へ旅立つのは、それから二ヶ月後の事だった。

 




お兄様出現...

次はSAO世界でキリトと次元が違うシノンと合流予定。


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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?【リリルカ・アーデ】リクエスト 眠姦 孕ませ 強制排卵

二話連続投稿です。

タイトル...長い。
エロなし及びストーリーに興味無い方はもうひとつは読まなくていいと思います。

幾つか原作捏造設定があると思います。
私はアニメしか見ていません。
それを踏まえて読んで下さい。
今回はいつもより短めですはい。


久し振りに面白そうな目標を見付けた。

やっぱりたまには自分じゃない誰かの欲望を見るのもいいものだ。

ただ・・・この世界にあまり干渉したくないというのもある。

何故ならここは、神が現存する世界だからだ。

ここは違うけど、本来高次元の存在である神には僕の能力はほとんど役たたずなのである。

同じ土俵だと干渉出来ない。

最大の欠点だ。

だから覗くだけにする。

今回目標、この場合僕じゃない人物にだけど狙われている女の子になる。

獣耳や尻尾が可愛い小柄な女の子だ。

 

「あれ?でもなんか獣人じゃなくて本当は小人族っぽいな?」

 

魔法か何かなのかな?

まあともかくその子が狙われているらしい。

名前はリリルカ・アーデ。

さて、彼女がどんな風になるのか見てみよう。

 

 

 

 

これは私が最近見た『夢』の話です。

私が下宿のベッドで眠っているのを眠っている私が見ている夢。

おかしな話ですがまるで一枚薄暗い膜を貼った向こう側を見ている様な感覚です。

身体は一切動かす事が出来ません。

まあ、眠っているので当たり前なのかもしれませんが。

暫くはその情景が続きましたが、ふいに変化が訪れます。

がチャリ、という音と共に私の部屋の扉がゆっくり開いていきます。

 

『漸く眠ってくれた・・・』

 

入って来たのは小太りの男でした。

にやにや笑いながら私が眠っているベッドに腰掛けると、私の髪をゆっくり撫で始めました。

 

『リリちゃんの意識はきちんとあるのかな?まあどのみちやることに変わりはないけどね』

 

彼は私の上着をゆっくり脱がせながら喋り続けます。

 

『リリちゃんは今僕のスキルで催眠状態みたいになっているんだ。勿論本当に眠っているから意識は無いよ。表面的にはね』

 

私の上半身は一糸纏わぬ姿になりました。

ですが夢だからでしょうか、恥ずかしさや怒り等を感じません。

 

『僕のスキルは二つあるんだ。1つはモノの状態を正常なまま保つ能力』

 

次に彼は下半身に手を伸ばすと一気にズボンと下着を下ろし、下腹部を撫で始めた。

 

『もう1つは肉体に備わっている機能を作動、又は停止させる能力だ』

 

彼は下腹部から臍、胸、肩、頬と、ゆっくりゆっくり指を這わせていく。

私はピクリッ、ピクリッと触られる度に反応してしまいます。

息は上がり、全身が熱くなっているようでした。

 

『今君の肉体を興奮状態にしている。細かく説明すると色々複雑なんだけどそれは省くね』

 

彼は片方の手で胸を愛撫しつつ、もう片方手は、私のお腹に優しく手を置いています。

こんな事をされているのにも関わらず、やはり私の感情は動きません。

まるで他人を無感情のまま眺めている様な感じです。

 

そんな事を考えいると、私のお腹の中がとても温かくなりました。

それこそその部分だけ別の生き物になり、熱を持っている様な感覚を覚えます。

 

彼は私の胸の先端に口をつけました。

びくっ、と身体が一瞬跳ねます。

意識が無くても身体には刺激が強すぎた様で、過剰に反応が出たようです。

 

音をたてながら乳首に吸いつき、舌でなめ回し、私の小さな胸を口一杯に頬張って味を楽しんでいるかの様でした。

いえ、文字通り楽しんでいたのだと思います。

そうして両方の胸を丹念に丹念に愛撫し終わると、他の所にも舌で、唇で愛撫を開始しました。

肩を擦った後に嘗め、くわえる様に口に含みました。

首筋から鎖骨辺りを舌がなぞっていき、胸の谷間を抜けます。

鳩尾を丸く吸い、わざと跡を付けていきました。

そして臍に辿り着くと、彼は舌を限界まで挿し入れ、大きく音を鳴らしながら味わう様に愛撫をし始めました。

 

「っ・・・っっ・・っ」

 

ぴくりぴくり、と小刻みに跳ねる身体と変わらず紅潮し、愛撫により反応する私の顔を楽しむ様に、彼はじっと上目でみています。

臍に舌が入るのは予想より刺激が強いく、お腹から秘処にかけて断続的に快感が迸り、あっという間に登り詰め、限界まで仰け反った私は、彼の顔や身体を私の大量の愛液が濡らしました。

脱力し、荒く荒く息をついている私の身体を視ると、あの最初に下腹部を触った時の不思議な熱が、全身に広がっているのがわかります。

彼は私の全身を今度は手でただ撫でていくと、彼は満足そうに頷いた

 

『さて、準備は整ったね』

 

彼が私の秘部に触れると、くちゅりっ、という卑猥な音を鳴らしていて、興奮状態にされている身体が、其処に『それ』を求めているのがはっきりとわかります。

 

【だめ!?】

 

何処からか声が聞こえた気がしましたが、そんな声は『聞こえません』でした。

 

くちゅっ・・

 

その音はさっきよりはっきり聞こえました。

彼の男性器が、私の秘処に触れた音です。

そしてその後すぐ、いともあっさりと私の処女を突き破り、一気に私の子宮口まで、彼の亀頭がぴったりと嵌まったのがわかりました。

 

「ぁっ・・・・・」

 

私が見ている私も小さくですが声を上げます。

不思議と痛くはありませんでした。

 

『温かくて気持ちいいよリリ。この日をずっとずっと待っていたんだ。君があの少年と付き合う様にならなければこんなに早くするつもりはなかったんだけど・・・仕方ないよね』

 

そう言って彼は注挿を始めました。

 

『・・・っ!・・・・っ!っ!』

 

先程から何処からか小さな叫び声が『聞こえません』。

なんなのでしょうか?

 

『いやっ!私の身体はベル様の!ベル様だけのものなんです!!だからやめてぇ・・っ!!』

 

私の身体からは淫隈な水音がくちゅっくちゅっ、と彼が腰を前に突き出す度に響いています。

『私』は何も感じませんが、私の身体は、はぁはぁと息が上がり顔だけで無く全身を真っ赤にさせながら慣れない快感から逃げようと反射的にぴくぴくと悶えていました。

 

『はぁぁ・・・・』

 

彼は暫くすると唐突に動きを止めて私の胸に耳を充てて息をつきました。

 

『ずっとこうしていたい、リリの温もりをずっと感じて永遠に交わっていたい。でもそれは出来ない。それに今回の目的は別にあるしね』

 

彼は挿入する前にしていた様に下腹部に優しく触れると、指を左右に広げて、その『場所』を押しました。

 

『ここがわかるかい?リリの大事な大事な子宮だよ?今子宮を押してリリの子宮の機能を1つ、強制的に動かした』

 

トクン・・・・

 

何も『感じない』筈なのに、私は確かに小さな鼓動を感じました。

これはそう『焦り』といったものに属する鼓動です。

それは意識の半分無い私でも感じたまさか。

 

『子宮の機能、そう【排卵】だよ』

 

その言葉を聞いた瞬間、私の無意識は奥底に聞こえていた意識と重なりました。

 

『まさか・・・まさか・・・』

 

私の心の声が聞こえた訳ではありません、声を発していないのですから。

しかし私に答える様に彼はその目的を告げました。

 

『僕の目的は君が気が付かないうちに君を【孕ませる】ことなんだ』

 

その意味を聞いた瞬間再び私は叫んでいました。

 

『いやぁぁ!!!』

 

しかしいくら叫ぼうが彼に届かず、表面に意識が無いので身体で拒否を現すことも出来ません。

 

彼は意識が無い私には意味が無い筈なのに、あえて分からせる様にゆっくりと、とてもゆっくりと注挿を再開しました。

 

『いやぁ・・・いやぁ・・・』

 

肉体の意識はあるのに精神的な意識があるというのがこんなに苦しいとは思いませんでした。

幽霊はもしかしたらこんな気分を常に味わっているのかもしれません。

 

彼の腰が私の肌と密着する度に、私の子宮口と彼の亀頭がキスをするようにちゅっ、ちゅっと嵌まります。

それはまるで愛しい人の唇の様に、相手が誰であろうと受け入れ、そして最終的にその役割を否応なしに果たしてしまう。

 

いつの間にか彼の注挿は早くなってきており、男性器はこれまでと比べ物にならないくらいはりつめ、その先端にある口を魚の様にパクパクと開いたり閉じたりしています。

もうまもなく。

男性と性行為をしたことない私でもなんとなくわかってしまいます。

 

『いくよ』

 

彼が私に囁きました。

 

「ゃ・・め・・」

 

意識が無く出る筈の無い口から否定の言葉が掠れて出ます。

 

彼は一瞬それに驚いた顔をすると、にやりと笑って私の身体を更にぎゅっ、と抱き締めるとそれを囁き・・・・

 

「・・・・だめ」

 

腰を限界まで押し込み、勢いよく男性器を解き放ち射精を開始しました。

 

『ぁ・・・・あぁ・・・っ』

 

感覚は解るけど無い。

そんな状態で最早私は声なき声をあげるしかありません。

彼は子宮を満していくのが嬉しいのかその顔は笑みを浮かべています。

無抵抗の子宮はなみなみと注がれる精液をごくごくと飲み干しながら膨らんでいきます。

いえ、無抵抗では無く、むしろ悦んでいるのかもしれません、子宮としてその役割を果す事が出来るのですから。

 

 

長く、とても長く続いた射精が終わり、彼は深々と刺さっていたその男性器を引き抜きベッドから立ち上がる。

抜け落ちる寸前にはぬちゅり、という音と共に白濁とした橋がかかり、確かに私の膣内に多量の精液を注ぎ込んだ事が伺えます。

 

男性器が抜け落ち、ぱっくりと開いたままの私の子宮口と膣からはとぷっとぷっ、と音でも聞こえそうな程の精液があふれでてきます。

 

瞼からは決して流れない筈の涙が流れていました。

 

『さて、仕上げをしなくちゃね』

 

彼は再び着た服のポケットから小さな小さな丸い玉を取り出すと、私の膣内に無造作に入れました。

すると先程迄溢れて止まらなかった精液がピタリと止まりました。

 

『これはね?指定した穴を塞ぐってアイテムなんだけどこれを子宮を塞ぐのに使ったんだ』

 

彼は言いながらお腹の上から子宮辺りを撫でます。

 

『このアイテムは1週間位で消えるアイテム。精液は本来一日かそこらで死んじゃうんだけど、僕の能力で一度に1週間位は生きている状態に出来るんだ。この意味、わかるよね?』

 

分かりたくなくても分かってしましました。

私はこれから1週間も排卵した状態の子宮に彼の精液を抱えて生活しなければならないという事でした。

 

『因みに・・・・』

 

彼は最後という様に耳に口を寄せると言いました。

 

『意識が半分あるのは僕がやったんだ。目が覚めたら何も思い出せないけどね』

 

その言葉を最後に私は電源が落ちた様にブラックアウトしました。

 

 

【一日目】

 

 

がばっ!!

 

私は飛び上がる様に起きました。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

何か分からない不気味な夢を見た気がしました。

でも何も思い出せません。

 

「気のせい・・・だったのかな・・・?」

 

全身に汗をかき、動悸がおさまらないけれど、思い出せないなら気のせいに違いない。

そう思い込んで、その事は忘れる事にしました。

 

 

 

【二日目】

 

 

今日はベル様とダンジョンです。

朝一でベル様の所へ向かうと、珍しくヘスティア様が先に起きていました。

 

「おやサポーター君早いじゃないか」

 

「そういうヘスティア様こそ珍しく早いですね」

 

ヘスティア様が顔を此方に向けてにこりと笑い・・・顔をしかめました。

 

「??どうかしましたか?」

 

「サポーター君・・君恋人でもできたかい?」

 

突然そんな事を言いました。

 

「そんなわけ無いじゃないですか・・・」

 

私はベル様以上に素敵な方は知りません。

 

「・・・・いやすまない、気のせいだ。悪かったね」

 

そう言うとヘスティア様はベル様を起こしに行くようで寝床に足を向けます。

 

「・・・何か気になる事や困った事があったら真っ先にボクに言うんだよ?」

 

「・・・・はぁ」

 

そういうと今度こそ扉の先にいなくなりました。

なんだったのでしょうか?

 

 

 

【六日目】

 

 

それはダンジョンに潜っている最中でした。

今日はもう終わりにしようとベル様と地上に戻ってきた瞬間です。

 

「っっっっっ!!!?」

 

全身に甘い痺れが走り、お腹に熱でもあるのかという程の温度を感じました。

よろけてしまいましたが、ベル様に支えてもらうことでなんとか倒れずにいられました。

心配されましたが、段々と楽になってきたので、ベル様に謝ってから私は帰路につきました。

 

 

トクン・・・・・

 

 

【十二日目】

 

 

最近体調が思わしくありません。

ちょっとだけ熱っぽい様なそうでないような感じです。

風邪のひきはじめかもしれないので今日は薬を飲んで温かくしてから寝る事にします。

 

 

トクン・・・トクン・・・

 

 

【二十日目】

 

 

どんどん体調が悪くなる気がします。

身体が重く熱も上がっているようです。

ベル様には暫くお休みを頂くことにしました。

はやく治りますように。

 

 

【二十四日】

 

 

「うっ・・・・!?」

 

朝から今日は吐き気がします。

体調もここ最近では一番悪い気がします。

でも私は医者にかかるとファミリアにばれてしまうので気軽にはかかれません。

 

 

トクン・・トクン・・トクン・・

 

 

【三十三日】

 

 

吐き気がおさまりません。

もう病院にいくしか無いかもしれません。

 

 

【三十五日目】

 

 

最近毎日来てくれていたベル様では無く、何故かヘスティア様が一人でお見舞いにきました。

 

「サポーター君、突然だけどこの花の蕾を持ってお腹に翳してくれるかい?」

 

「え・・・はい・・」

 

私はよく分からないうちに花を両手に持たされお腹に蕾の花を翳した。

すると青く光だした花はあっという間に咲いて綺麗な青い花になった。

 

「やっぱりか・・・・」

 

ヘスティア様が深刻そうな顔でこちらを見ています。

 

「サポーター君、落ち着いて聞いておくれ」

 

「はい・・」

 

「君は今『妊娠』している。今の花は母の胎内から産まれていない命に反応して咲く花なんだ」

 

「・・・・・え?」

 

今言われた事がうまく頭にはいってきません。

 

「一月位前に君に恋人でも出来たか聞いた事があったのを覚えているかい?」

 

「は・・・い・・」

 

私の声は震え始めていた。

 

「あれは君が処女では無くなっていたからだ。ボクは処女神だから女性が処女性があるかわかる。事情があるのかもしれないから深くはたずねなかったのを今は後悔している」

 

頭がぐるぐるしていていつもの吐き気とは別の意味で吐き気が込み上げてくる。

 

「おそらく、君は寝ている間に襲われたんだ」

 

その言葉を聞いてから私はどうしたのかあまり覚えていない。

叫んだり吐いたり泣いたりを繰り返していたのだと思う。

ヘスティア様は根気よく私が落ち着くまで付き合ってくれた。

 

 

 

 

「どうする?」

 

「どう・・・とは?」

 

「・・・・堕すかい?」

 

「・・・・・・」

 

私は下腹部に手をあてた。

 

トクン・・・

 

言われて自覚したからだろうか、そこに命を感じる気がした。

 

「君の若さでそれを決断するのは辛いだろうけど、もし堕すなら知り合いの神を紹介する。女性の為の医者をやっているファミリアだ」

 

「・・・・・・・わた・・し」

 

私は両親が死んでから独りで生きてきました。

死んでいる子供や私と同じ立場の子供も沢山見てきました。

 

そんな私に・・・

 

「でき・・・ませんっ」

 

また涙が込み上げてきました。

「知らない相手に孕まされた子供だけど・・・産まれずに殺すなんて私には出来ません・・」

 

再び泣き始めた私の背中をヘスティア様は優しく撫でてくれました。

 

「分かった。さっきのファミリアを別の意味で紹介するよ。ベル君には秘密でボクが最後まで付き合うよ。ベル君の仲間なら家族みたいなものさ。ボクは炉の神様、家族の味方さ」

 

ヘスティア様はにっこりと微笑むと私を抱き締めてくれました。

ありがとうございますヘスティア様。

 

 

 

 

「ふーむ眠らせるのは反応が無くてつまらないなぁ。やっぱり自覚させながらやらないと」

 

僕はそこそこ楽しめたけれど、眠姦は外から眺めるので満足だなと思いながら次元の窓をしめた。

 

 

 




眠姦で意識はないけど意識があるみたいな題材で書きたかったんですけどやはり適度に喘ぎがないとちょっと難しいね(文字数的にも)
まだリハビリ中なんで許して下さい。
いつになるかはわかりませんがよければリクエスト待ってます。


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とある魔術の禁書目録【御坂美琴】《2》恐れていたモノ

お久しぶりです。
今回は少し短めです。
もう少し何か書こうと思ったのですが、自分的に綺麗にまとまったのでやめておきましたw

感想は変わらず募集中なのでよければお願いします。


視点【美琴】

 

 

あれからどれくらいの時間が経っただろう。

 

「っ・・・ふぁっ・・・んっ・・」

 

時計はあるけど夜や朝になったりしない。

カレンダーがあるわけでもないから一日の感覚が狂ってしまい、最早どれだけここにいるのか分からない。

一ヶ月位かと思うのに一年いた気もする。

 

「んっ・・・ゃぁっ・・」

 

私は綺凛と一緒にここに捕らえられ、共同生活をしている。

あらゆる物を自由に取り寄せられる為そういう不自由はない。

ただ捕らえられている事。

そして・・・

 

「あっ・・・激し・・・いやっ・・・」

 

定期的に身体を犯されること以外は。

 

「美琴ちゃんは反応が素直でとても可愛いからつい意地悪したくなっちゃうな」

 

「うれしくなっんっ・・あっ・・・やぁっ・・」

 

私が快感を必死に我慢しているのが余程気に入ったのか、私がここに来てから綺凛が呼び出されているのを見たことがなかった。

 

「ん?今は余計な事を考えないでこっちを見て?」

 

「きゃっ!?」

 

彼が正常位をやめ私を引き起こすと、彼の腕に収まり抱き合う体勢になる。

 

「私はっ・・あんたの彼女でもっ・・・んっ!・・なんでもないって言ってんでしょ!」

 

私が引き離そうと力を込めてもびくともしない。

ルールのせいなのか、今も与えられる快感のせいなのか、何度抵抗しようと弱々しい反応しか返すことが出来ない。

 

「んっ・・ひぅっ・・・あっ・・あっっ!」

 

密着する事で激しさは多少和らぐ。

しかし挿入は深まり、私の最奥をこれでもかというほど持ち上げ、身体を揺すられる度に耐え難い甘い衝撃がお腹から頭の先、足の先迄走り抜ける。

 

「っ!・・・っ!・・っっ!!」

 

声にならない声を上げながらこの状態から一刻もはやく抜け出そうともがくが、彼は私の肩を抑えて動けない様にした。

 

「・・・・・・・っっっ!!!?」

 

私は涙目になりながら、普段ならけしてしない情けない表情を彼の顔に向けてしまった。

 

「ん?どうしたの?」

 

彼はわかっている筈なのに満面の笑みで私を追い詰める。

しかし私は悔しさで彼が求めているであろうその言葉を言うことは出来ない。

 

「仕方ないなぁ」

 

彼が注挿を止めて私の肩を丸ごと抱き締めてきた。

 

「はぁぁ・・・・」

 

そして深く息をつくと、彼の男性器がびくりっ、と震え、長い長い射精が始まりました。

 

「あっ!いやっ!・・あっ・・ぁ・・あ・・あぁぁ・・ぁ」

 

彼がびくりっ、びくりっと震える度に神経を焼ききる様な快感が子宮から迸り、私はなすがままにそれを受け入れるしかなく、弱々しい声が口から漏れる。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

彼の射精が一旦止まった。

何時もよりずっと短いので一瞬不思議に思ったが、乱れた息を整えるのに必死で、その事は直ぐに脳裏から流されてしまった。

 

「はぁぁ・・・はぁ・・」

 

私の耳許で、彼も息を整える様に何度も苦し気に息をつく。

しかし抱き締める力は強く、彼も震えている程だった。

彼の意識は今、私の子宮にあるんだろう。

私を確実に孕ませる為に。

 

「ぁ・・・・」

 

彼が私をベッドに横たえた後に私の膣から男性器をゆっくりと抜く。

その時膣と男性器に白い糸が出来た。

 

彼が私の子宮を確かに汚した証。

しかし見えた精液はそれだけで、膣内から溢れてはこない。

彼の精液が如何に濃く、それ故に子宮に留まっている事が窺えた。

何時もほどではありませんが、うっすらと下腹部の子宮辺りが膨らんでいるのもわかり、うっすらと涙が眼に浮かぶ。

激しい行為と強い快感の余韻で、私はまるで湯タンポの様に全身が火照っていて、決して名残惜しく等ないはずの男性器の快感を思い出して、小刻みに震えを繰り返していた。

 

「・・・・んむっ・・っ!」

 

彼が力無く横たわる私に覆い被さると、胸と肩、つまり身体全体を密着させながら深く口付けをしてきた。

 

「ちゅっ・・んぅっ・・・んっ・・ちゅっ・・・」

 

強い快感から開放との落差で、うまく思考が働かず、いつもの弱い抵抗さえせず、まるで恋人同士の様にお互いに目を瞑り口付けを続けた。

 

先程の強烈な快感とも違う粘膜の接触が、ぬるま湯の如き温度の快感が断続的に続くこの口付けは、麻薬の様に私の働かない思考を更に溶かしていく。

彼を嫌いな筈なのに。

彼を憎んでいる筈なのに。

もう、この瞬間の感情がわからなかった。

 

「ちゅ・・・・ぁ・・っ!」

 

彼がおもむろに口を放したのを見た私は残念そうな声を口から漏らした。

そこで、少しだけ理性が戻ってきた。

 

『私は・・・なんでっ』

 

【彼の口付けが名残惜しいなんて考えてしまったのかと】震えた。

 

彼に恋心なんて無い。

むしろ憎くて憎くて仕方ない。

私や綺凜をこんな所に閉じ込めて、無理矢理肉体関係を繰り返す。

最低だ。

でも『快感』は苦痛より拒絶しずらい。

しかも彼は決して乱暴ではないのだ。

そしてルールのせいで拒む意思表示も最低限しか行うことが出来ない。

どこかで聞いた事がある。

身体を重ねれば、愛は無くとも『情』はわくのだと。

だから私は、情事の最中特に憎しみだけを感じている事が出来なくなっていた。

この生活が繰り返されて、それが当たり前になればなるほど、『それ』は心地好く、私の中に染みていっていた。

 

「ふふっ」

 

彼は楽しそうに、寂しそうに、嬉しそうに笑った。

彼はそのまま私の熱が少しも冷めないうちに、再び私の最奥まで一気に男性器で貫いた。

 

「はぁぅっっっっ!!」

 

私はあまりの快感に仰け反り、目を見開きながら口をパクパクと開閉した。

彼は貫く時両手をしっかり絡めていたため、彼に密着されているこの状況では快感を和らげる為に身動ぎする事すら困難だった。

 

「はっ・・はっ・・はっ・・はっ」

 

息が短い。

全身が下半身から来る快感にショートしてしまい、上で開いている口が息を求めて浅い呼吸を繰り返していた。

 

「動くよ?」

 

彼が耳許で囁く。

 

「まっ・・・まっ・・て」

 

私は息が続かない中で絞り出す様に制止の声を上げる。

それが、意味の無い事だとわかってはいても。

 

「あっ!・・あぅっ!・・んっ!あっ!あぁっ!」

 

彼の動きは決して速くはなかった。

でも彼は執拗に私の最奥、子宮口を狙って腰を前後させていた。

快感で緩みきり、今や亀頭の先端についている精液の噴出口をただただくわえる。

更に亀頭が離れる瞬間は名残惜しいとでもいうように吸い付き、放した時言い様のない寂しさと快感が弾ける。

 

「んっ!?・・ちゅっ!・・ちゅっ!・・んーっ!・・はぁっ!・・・んぅっ!・・ちゅっちゅっ!」

 

間断無く襲いくる快感の嵐。

私はただただ快感翻弄され、思考が働けばすぐに快楽に埋め尽くされ押し流される。

 

『気持ちいい・・よぉ・・!!』

 

抗えない、与えられ続ける快感というのはこんなに恐ろしく、そして悦びに満ちているなんて知らなかった。

知りたくなかった。

知れば知るほど抗う力が抜けていくから。

 

「あったかいね美琴。火照って凄い熱だ」

 

私は度重なる絶頂と、頭が働かなくなるほどの延々と続く快感によって、発する熱はとんでもない事になっていた。

先程迄の事で最早少しの快感ではぴくりとも反応出来なくなっていた。

しかし反応は出来なくとも全身は快楽しか感じていないのか、息を吐くのすら気持ちよく、鼓動や血の脈動、彼が触れている一ヶ所一ヶ所に甘い痺れが蔓延していた。

そうまるで、快感で出来たぬるま湯の中に浸かっている様な感覚だった。

 

「悪いけどまたそろそろ動くよ?」

 

そう言って私の返事を待つ事もなくいきなり激しく動き始めた。

 

「きゃっ・・・んぁっ!あっあっ!・・ふぁぁ!!」

 

肌が触れ合う度、腰が打ち付けられる度、膣と男性器が擦れる度、そして何より子宮が受ける衝撃が全て激しい快感に変換されて全身に行き渡る。

彼はそれに追い討ちをかける様に息も絶え絶えの口を塞ぐ。

 

「んっんんっ!?ちゅっちゅっぴちゃっ!・・んぅぅ!!・・・」

 

苦しいのに気持ち良くて、唇と舌を絡ませる度に、子宮を突かれるのとは違った快感が巻き起こる。

後頭部が痺れ、背筋をゾクゾクとした甘い疼きが波の様に走る。

キスを続けながらも勿論彼は腰を止めたりしていない。

私の下半身は絶頂につぐ絶頂で、まるで壊れた蛇口の様に愛液を溢れさせ、彼の男性器が埋没し密着する度に、快感と共に甲高い淫らな水音を響かせている。

 

「っ!やっ!むっちゅっ!」

 

恥ずかしさと悔しさと快感から逃げる様に顔を背けるが、それを許す彼では無く、直ぐに追いかけられ、口を塞がれ、舌を絡ませ、快感を送り込まれる。

そして、最早どうしようもなく与えられる情報を処理できなくなった時、彼は分かっていた様に耳許で再度それを囁き、私にトドメをさした。

 

「出すよ」

 

「やっ!!!!!」

 

言われた瞬間全身が硬直し、彼の腰の動きも完全に密着した状態で止まり、胎内は自分のモノではない灼熱で溢れかえった。

 

「っ!!っっ!っっっ!!!」

 

声にならない。

声を出せない。

快感に埋め尽くされる、押し流される。

でもこの射精されている時、一番に感じているものは快感でも、熱でも、悔しさでもない。

 

圧倒的な妊娠、受精への恐怖だった。

何故恐怖するのか、勿論望まない相手との子供を身籠る、これもかなり恐怖を感じる。

女として当然の感情だ。

でも、一番恐怖を感じる原因は、『戻れなくなる』という漠然とした感情だった。

何故かはわからないけどそう感じたのだ。

 

今まで何回も彼に子宮を精液で満たされながらも妊娠しなかったのは、ひとえに運が良かっただけに他ならない。

それに今日は、間違いなく本命の危険日・・・排卵日だった。

 

『いや・・・こんなに・・また・・出されてる』

 

恐怖と快感に支配されている間にも、彼の射精は止まらない。

下腹部は既に膨らんで、苦しい程の大きさになっている。

 

血の気が引き青くなりながら私は、血の引く音って聞こえるんだなんて全く関係ない考えが浮かんだ。

その時。

 

『こんなに・・・・・・・・・・・ぁっ・・・』

 

下腹部の更に奥、子宮と思われる場所からピリッと電気の様な感覚と、じんわりと広がる熱と、幸せという快感が全身を走り抜けた。

 

その瞬間、何故かはっきりと理解した。

 

『・・・・・あぁっ・・受精しちゃったっ・・・』

 

くしゃり、と顔が歪み、涙が止めどなく溢れだした。

射精はいつの間にか止まっていて、彼は私に覆い被さり、肩口で息を整えていた。

 

「ひっ・・・っっ・・ぅぅっ・・・」

 

声を殺して泣いた。

 

私はもう帰れないんだ、と。

 

 

 

 

『1つ、もう伝えておかなきゃいけない事があるから美琴ちゃんから綺凜ちゃんに伝えておいて』

 

あれから私が泣き止み、彼がお風呂まで運び、感情の整理がつかないものの、何時もの様に着替え綺凜と私の部屋に帰ろうとした時、彼は事もなげにそれを私に伝えた。

 

「・・・最低っ」

 

その時の事を思い出して吐き捨てると、未だに涙が滲む目を擦りながら部屋に入る。

 

「あ・・お、お帰りなさい」

 

綺凜は眉を八の字に曲げ、とても申し訳なさそうに此方を見ている。

私が呼び出された時はいつもこんな顔をしていた。

自分が呼ばれないのが申し訳ないのだろう。

でも、これから言う事で確実に泣いてしまうだろう。

 

「綺凜、よく聞いて」

 

私は普通に歩み寄ると、ベッドに座っていた綺凜を抱き寄せて、耳許でしっかり言う。

 

「・・・・・・・はい」

 

声が固くなる。

恐いのだろう。

しかし言わない訳にはいかない。

 

「貴女はね・・・最初のタトナとの行為で既に・・・・・・妊娠しているの」

 

「・・・・・っ」

 

身体が強張る。

そして私をぎゅっ、と抱き返し震える。

 

 

 

「なんとなく・・・分かってました・・・」

 

「っ・・・・そう」

 

声も震えて泣き声が混じり始める。

私も嗚咽を隠せなくなり涙が溢れだす。

 

「私も・・・多分妊娠しちゃった・・・っ」

 

そして最初出会った時と同じ、それ以上に私達は泣いた。

涙が枯れる程に。

 

 

 

 

それから暫くして、常備してある検査薬で、やはり私も妊娠している事が分かった。

綺凜に妊娠の症状が表れなかったのは、この空間には特別なルールが追加されていたかららしい。

 

【この空間にいる間、妊娠によって表れる全ての症状や変化は表れない】

 

 

綺凜を苦しませない為の処置だと言っていたがわからないうちに育つ方が残酷だ。

タトナはやはりどこかが『ズレて』いるみたいだ。

道場で最初の頃、綺凜が度々吐いていたのは道場を後で造った為にルールの範囲外だったからみたい。

 

自分の下腹部をさする。

 

トクン・・・・

 

症状に表れないので実際には分からなくても、確実に自分の胎内に別の命を『感じる』。

タトナは私が妊娠したのを知ると喜び、あれから一度も呼び出しは無い。

産まれる直前まで留守にする様だった。

 

「美琴さん」

 

隣の道場にいた綺凜がこちらに戻ってくる。

ルールは途中でタトナが気付き修正された為、道場に行っても悪阻の症状やお腹が大きくなったりはしない。

 

「じゃあ、そろそろ寝よっか」

 

「はい」

 

最近二人で同じベッドに寝るようになった。

お互いに一人だと、ふとした時に感情が崩れて泣き出したりしてしまう事が何回かあった為だ。

 

「綺凜、貴女がいてくれて良かった」

 

「美琴さん・・・私もです」

 

お互いに手を握りあい顔を寄せあって目を瞑る。

他人の体温はとても安心出来た。

こんな状況でも一人じゃないんだと思えたから。

 

トクン・・・トクン・・・トクン・・・トクン・・・

 

互いが互いの中に、恐らく別の命を感じている。

これからどうなるかはわからない。

産まれくる子供も、私自身子供だからわからない。

私より年下の綺凜はもっとそう感じているだろう。

でも、綺凜と子供だけは守ろうと、かたく誓った。

 

 

 




次に二人が出てくるのは出産ですかね!
もっと二人がみたいとかヒロインもう一人捕まえろとかあれば言って下さい。
活動にアンケート作っておきますので声が多ければ考慮します。
ではまた。


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