羅刹と斬る!〜サクリファイス・ストーリー〜 (ゼパル・ガルベスク)
しおりを挟む

序章:逆行する英雄達
旧1話:タツミ、怪人と出会う


原作本編の話の前にお話をオリ主を活躍させます、とりあえず二人の遭遇から始めます。

では、よろしくどうぞ。



「クソッ!何でだよ…何でアカメ一人が……」

 

半透明な体を持ち、空から悔しそうに声を荒げる少年はタツミ、帝都で悪の限りを尽くしている悪党達を暗殺する革命軍の暗殺部隊『ナイトレイド』のメンバーだった者である。

 

なぜ過去形なのかと言うと、彼は皇帝カライによって復活した究極の帝具【帝都守護】『シコウテイザー』を止める為に自らの命を犠牲にしてしまった為に亡くなってしまったのだ。

 

自身が死んだ後も仲間がどんどん死んでいき、残ったのはアカメと言う少女一人のみ。だが、その少女も革命軍の幹部達に全責任を押し付けられて追われる身となってしまったのだ。

 

タツミ「あいつら…!最初から俺達に何もかも全部擦りつけるつもりだったのかよ!!クソックソックソォ!俺が、俺が生きてさえいれば…………ん?」

 

 

余りの遣る瀬無さと悔しさに歯を喰い縛るタツミの真上に謎の光が輝きだす、そこに靄が掛かった映像が流れ出す。それは『黒いシコウテイザー』によって破壊される町々や苦しみながら生き絶えていく人々の姿が映し出されていた。

 

タツミ「『黒いシコウテイザー』!?これは未来の光景か…?いや、でもカライはあの後処刑された筈だ。だから『シコウテイザー』を操れる人間なんてこの世にいないのに……ならあの『シコウテイザー』は一体何なんだ?」

 

 

 

 

 

 

「ち、くしょ、か、が、あ」

 

タツミ「こ、今度は何だ?」

 

また映像が変わると今度は謎の人物がいた、いや、人物と言う言葉は正しくない。その人物は全身が白く、コモドドラゴンの様に太い尾を持ち、胸に逆三角形の紫色の水晶を嵌め、大きな三角形の目玉を持った、銀髪のオールバックの怪物だった。

 

しかし、体はノイズが走り、今にも消えてしまいそうな程弱々しく体を引きずりながらも、暴れる『黒いシコウテイザー』の後を追いかけている。

 

「何なん、だ!あのデ、カブツはぁ!!あんなのがほっとか、レタらこの世が滅っぼっされ、ちまう……早く、な、んと、か、しな、れば………クソ……体がゆ、事、きか、ん」

 

タツミ「(よく分からないけど、もしかしなくてもあの『黒いシコウテイザー』を止めようとしてくれているのか?でも……あの怪我じゃ…)おい!聴こえてるか!?」

 

「っ!?誰、だ!!」

 

タツミ「あの黒いのとは別のヤツと闘った者だ、名はタツミと言う。色々教えてくれ!あの『シコウテイザー』は誰が操っているんだ!?」

 

「操つ、るだぁ!?じゃあ生き物じゃ、ない、のか、アレ……!な、か変だと思っ、たらそう言う事かよクソッタレ!!?おぉ、ようやくノイズが消えたか。コレで普通に喋れるぜ…にしてもタツミって言ったか?『エンペリオン』とか『ビックカイザー』なら兎も角、幾ら何でも『シコウテイザー』は無いだろう!?あんなダサい名前の奴にやられたなんて知られたら一生笑いもんだぜ……」

 

タツミ「いや、俺にそんな事言われても…作った人に言ってくれよ。それに俺の死因アレを止める為だったし……」

 

「え、お前死んでんの!?あの、その、悪かったな…空気読まなくて…何つーか…ホントすんませんでした」

 

タツミ「いや、大丈夫です…ってそうじゃなくて!!」

 

その怪物は見た目こそ凶悪な危険種だが、中身は常識的な人(?)らしい。その姿を見てイェーガーズのボルスの姿を頭によぎらせた。

 

タツミ「ちゃんと説明出来なかったから説明するけど、アレは【帝都守護】『シコウテイザー』って言う帝具の一つなんだ。アレを止めるには中にいる操縦者を何とかしないと」

 

「いや、確かにそんな感じの所はあったが俺が中に入った時には操縦者なんていなかったぞ?ただデカイコアがあっただけだ」

 

タツミ「何だって!?(じゃあスーさんやコロみたいに自動で動いてるのか!?本体は一体どこにいるんだ!!?)」

 

「・・・なぁ、お前の知ってるシコウテイザーってのはどうなったんだ?」

 

タツミ「え?俺が命賭けて止めた後にはもう完全に破壊されたみたいだけど…それがどうかしたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺なら過去に戻れるぜ?」

 

タツミ「か、過去に!?」

 

「俺の能力の一つでね、対象物を過去と未来に飛ばす事が出来るのさ。場所も指定できる優れものだ、ただし!過去に飛ばせるのは【そいつか生きていた年月】のみだ。死人も対象に出来るがいつに戻るかは分からんと言う欠点もある…そこで聞きたいんだが……俺を信じてくれないか?」

 

タツミの姿を見る事が出来ない怪物は、声の聞こえる空をただ見上げ、真剣な眼差しで伝えていた。その瞬間タツミは確信した、彼と一緒なら仲間を救える、死ななくてもいい人を沢山助けられると。

 

タツミ「俺は、生前に村を救う為に仲間と一緒に帝都に行った。でもその帝都の腐った部分に仲間は殺された、そして国を立て直すために『ナイトレイド』に入った、仲間が沢山死んで…俺自身も死んで…何とか国を悪政から救えたけどアカメが…仲間が一人苦しい目に遭っている!!だから俺はみんなを…救えなかった人を救えるんなら何だってやる!!だから俺に力を貸してくれ!!」

 

タツミの受け答えにニシッと笑みを浮かべると怪物は体に鞭を打ち辺りに響き渡る様な大声で叫んだ。

 

「・・・・・・・声からして相当若いのにその覚悟!その勇気!素晴らしい、素晴らしいぞ!!先程話した能力を発動するには名を名乗る必要がある…だから教えてくれ!!お前の名を!!!」

 

 

タツミ「俺はタツミ!『ナイトレイド』のタツミだ!!」

 

「聴いて慄け!!観て叫べ!!我こそは西方の地にて神殺しの二つ名を得し英雄の魂と、数多の世界を支配する究極の鬼神の肉体を持つ戦士!!その名もジャッカル!!『暗黒英雄(ブラックヒーロー)』ジャッカル・デーモン様だぁぁぁぁ!!!そして、この時能力が発動する!あばよタツミィ…!()()()()()()()()

 

 

 

 

 

二人を眩い光が包み込んだと思うと、其処には誰も居なく、影も形もない状態だった。

 

コレは、二人の英雄の逆行物語……

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?

では、続きをお楽しみ!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

旧2話:羅刹、千年前に戻る

最初はジャッカルから始まります、それと、色々と改変したりするのですが、あんまり突かないでくれるとありがたいです……



ジャッカル「ここは…何処だ?」

 

ジャッカルが目を覚ました時、其処は巨大や城を中心に沢山の建物が存在している巨大な街であった。

 

ジャッカル「ここが帝都か?タツミがここに居ないって事は俺は相当昔に戻ったって事か?まぁ、俺の年齢普通じゃないしな…困った時は取り敢えず……頭の悪い作戦だぜ!!ジュワッ!!!」

 

機械の様な翼を生やしたジャッカルは風切り音と共に巨大な城を目指して突っ込んで行った。

 

ジャッカル「(()()………恐らくこの世界の均衡を傾きかねん最強の存在なんだろうな…『シコウテイザー』を止めたという事は恐らくタツミも帝具を持って居たんだろうが…タツミにゃ悪いが、必要によっては…全て破壊しなきゃならねぇな…『破壊者』の名の下に!!)喰らえドロップキック!!」

 

そっとタツミに謝罪しながらジャッカルはドロップキックの要領でカラフルなステンドガラスを突き破り着地した、そこには髭を生やした老人が玉座に座っていた。

 

 

 

***

 

「な、何者だ!?」

 

老人が驚き思わず立ち上がると、ジャッカルは突風の様に老人に駆け寄り首の手刀を当てた。

 

ジャッカル「初めまして、俺は…あーー…(名は言わない方が良いか?)『不滅の破壊者』。この世に起こったバグを修正する為の存在だ」

 

「そ、その存在が、ここに一体何の様だ?」

 

ジャッカル「ある国で、とある兵器が大暴れしてな…情報によるとそいつはこの国の帝具『シコウテイザー』そっくりなそうだ。俺はそれを破壊する為に帝具を調べに来た、で?あるの?無いの?」

 

「確かに儂は『シコウテイザー』の使い手じゃ。しかし、アレもう古くなっておる故、手入れもしておらん。それでも良いか?」

 

ジャッカル「(この爺さんはシロだな、やはりタツミは別の時代に飛んだか…まぁいい、タツミに会うまでの間に出来る限りの事をしようかね)なぁ爺さん、話しときたい事があるんだがその前にあんたの事を教えてくれないか?」

 

「うむ、儂は始皇帝。この国の王である」

 

 

 

***

ジャッカル「ギャシャシャシャ!!それでシコウテイザーって名前なのかよ!?ハッキリ言ってダサすぎ!!」

 

始皇帝「五月蠅いわい!!名前を決める前に決まってしまったんだからしょうがなかろうが!!?失礼な奴じゃの全く……」

 

ジャッカル「いや、俺の年齢五桁だから」

 

始皇帝「まさかの年上!?」

 

 

ジャッカルと始皇帝はスッカリ意気投合していた。因みに彼らは地下に向かっており、2人の後を3人の将軍が付いて来ている。

 

「いや、陛下が最初に考え、扱い、この国を護った【護国機神】『シコウテイザー』…この名以外にどんな名があると言うのだろうか!!!」

 

「いや、もっとマトモな案が沢山出てた様な…私の気の所為かスサノオ?」

 

「そんな事は無かったと思うぞ?」

 

「もう決まった事だし良くない?ね、ケイル〜!」

 

「きゅうきゅう!!」

 

 

バカみたいに褒め称える【雷神憤怒】『アドラメルク』の使い手、ハドー大将軍。それはどうだったかと自身の帝具【電光石火】『スサノオ』に聞く、ナルカミ将軍。もうどうでも良くない?と軽い感じで【魔獣変化】『ヘカトンケイル』のケイルに同意を求める、セリエル将軍。3人共始皇帝の信頼する大切な部下だ。

 

 

始皇帝「それにしても…まさか未来ではそんな事に…悲しき事だ。戦いに巻き込まれない様にする為に民を支え、民を守る為に大きくしたこの国の所為で沢山の死と苦しみが蔓延する様になるとは……」

 

ハドー「全く、私の祖先は何をやっているやら…」

 

ジャッカル「それが人間だ、1人が正しければ1人が間違える。力を持ち過ぎれば獣の様に周りを貪り始め…神の様に全てを支配しようとする…それが人間だ。だからこそ俺達怪人は人間が惜しい存在だと思っている、強くなれるはずなのに特殊な力を手に入れるとすぐ油断するからな……」

 

ナルカミ「人類にとって最大の及第点だな………さて、着いたぞ。アレがこの国最強の帝具『シコウテイザー』だ」

 

ナルカミが開けた扉の向こうには古びた巨大なロボットが鎮座されていた、紫をベースとしたカラーリングだがジャッカルの探してる『黒いシコウテイザー』そっくりだった。

 

ジャッカル「・・・間違いない、色は違うが瓜二つだ」

 

始皇帝「その『黒いシコウテイザー』……そうだな、『シコウダーク』とでも呼ぶとして、それと比べてどうだ?我々の最高傑作とも言える帝具は?」

 

始皇帝の言葉にジャッカルは近未来的なゴーグル型のスキャナーを付けると『シコウテイザー』に光を当てて調べた。

 

ジャッカル「ふむ……手入れをしてないのもあるが、『シコウダーク』と比べるとだいぶ弱いな。てか、これで【護国機神】か?守る要素少なくねえか?光線とかミサイルとか、完全に殺る気満々じゃん」

 

始皇帝「いや、元々危険種とかに対抗する為の物で対人は特に考えてなかったと言うか……」

 

ジャッカル「用意周到過ぎんぞ……さてと、調べ物も終わったし俺はある人物を探しに行くが、何か聴きたい事とかあるか?」

 

その言葉に始皇帝はうむむ、と考え込んでポンと手を叩いた。

 

始皇帝「よし!儂は決めたぞ、ジャッカルに全ての帝具の情報を教えようじゃないか」

 

ナルカミ「なっ!?よろしいのですか陛下!!?」

 

始皇帝「どうせ千年後には滅茶苦茶にされるんじゃ、止められる奴がいるなら手を貸さんでどうする?」

 

ハドー「おぉっ!流石は陛下、立派な考えです!!」

 

始皇帝「そうと決まれば残りの二つの帝具の完成も近いぞ!!」

 

ジャ「残りの帝具……だと?何なんだそれは?」

 

セリエル「凄いんだよ!雛形はもうあるけどまだ不完全な帝具と、完成まであと少しの帝具があるんだ!!」

 

ケイル「きゅきゅう!!」

 

ナルカミ「言葉あってるのかそれ?」

 

ジャッカル「いや、さぁ…んで?その名は?」

 

始皇帝「うむ!その帝具の名はな…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【魔神顕現】『デモンズエキス』と【悪鬼転身】『インクルシオ』じゃ!!!!」

 

 

 

 

こうして、ジャッカルは二つの帝具の完成に巻き込まれて、旅立ったのはその5ヶ月後だったとか、そうじゃないとか………チャンチャン☆

 

 

 

 




○オリジナル設定○

●デモンズエキスとインクルシオはジャッカルが作った。
えー、説明するとジャッカルは羅刹と言う鬼神がモチーフになっていて見た目は悪の帝王なんですが、能力とかはほぼほぼ羅刹寄りです。
それでデーモン→デモンズ、羅刹→悪鬼という感じにしております……てかさ、よくよく考えて観てくださいよ?デモンズエキスって危険種の血から造ったそうだけど、氷を吐いたり出来ても無から造れますか?まず無理でしょう…って事で無理矢理この設定を組み込みました。

●始皇帝と愉快な仲間達
なんか仲良くなってたね…因みに将軍3人は解ってる人は解るかもしれないけどハドーはブドー、ナルカミはナジェンダ、セリエルはセリューをモチーフにしています。
ハドーは激情家で、感動する話を見ると号泣したり不正行為を見つけると問答無用でブチ切れて殴りかかったりします。真面目過ぎて周りが見えなくなるのは血筋ですね…仕方ない。
ナルカミは冷静沈着で、周りがはしゃげばはしゃぐ程落ち着いていくクールマシーンです。偶に自分に自信が持てなく事がある
セリエルはお転婆娘です、よくわちゃわちゃしてます。


それでは、次回をお楽しみに!!


※P.S.
活動報告でアカメが斬るのアンケート、始めました。




目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。