ウルトラクロスオーバー きたぞわれらの超時空6戦士 (ラッキョウ)
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ウルトラクロスオーバー きたぞわれらの超時空6戦士

XIOの一室で1人の少年が資料と格闘していた。ふりがながふってあるものの小学生には難しいようで少年は顔をしかめた。

大地「ユウト君。また資料見て勉強してるの?」

ユウト「うん。XIOの仕組みとか色々知らないといけないことがあるから。」

 

彼は玉城ユウト。ザイゴーグが復活した際にウルトラマンティガに変身する能力を得て、現在地球を去ったエックスに代わり地球を守っている少年である。

ユウト「でも、、」

大地「でも?」

ユウト「ホントは学校に行って友達と遊んだりお母さんの手伝いがしたい。」

 

将来は考古学者である母の助手になる、と目を輝かせて語っていた彼にこれからずっとウルトラマンとして戦えと言うのは心苦しい。とはいえティガの力は貴重な戦力だ。未だ怪獣が出現する現在XIOは彼に頼るしかない。大地は複雑な表情を浮かべた。

その時ー

 

ユウト君「何か、、来る!」

大地「ユウト君!?」

 

基地の外へと駆け出すユウト。その視線の先では虚空に穴が開きそこから現れた二体の巨人が激しい空中戦を繰り広げていた。

ユウト「ティガーー!」

 

ティガに変身したユウトは二体の巨人ーウルトラマンダイナとゼルガノイドに酷似した巨人のもとへ飛ぶ。

 

ユウト「僕も手伝うよ!」

アスカ「ティガ!?この世界にもティガがいんのか。俺はアスカ・シン。ウルトラマンダイナ!君は?」

ユウト「僕は玉城ユウト!」

アスカ「そうか。じゃあ行くぜ?ユウト!」

 

ティガはスカイタイプにチェンジしゼルガノイドのような巨人を翻弄しダイナはストロングタイプにチェンジ、ダイナックルで大ダメージを与える。ランバルト光弾とガルネイトボンバーの同時攻撃で敵を撃破した。

アスカ「ありがとな、ユウト。君のおかげだぜ。」

???「まさかマガオロチの力で強化改造した超の魔王獣マガゼルガノイドが敗れるとはな、、」

 

アスカ「まだ時空のトンネルは開いてんな、、ユウト、一緒に来てくれるか?」

ユウト「もちろん!」

大地「ユウト君、、気をつけてね」

ユウト「うん。」

 

2人のウルトラマンは時空のトンネルに突入する。

 

ユウト「アスカさんはどうしてあの巨人と戦っていたの?」

アスカ「アイツはネオマキシマ、って言っても分かんねーか、とにかくすごいエネルギーを奪ってたんだ。それを追いかけてたら時空を超えて逃げるもんで、ここまで来ちまった。ーにしても小学生でウルトラマンだなんてすごいな?」

明るく問いかけるアスカだったがユウトの様子がおかしいことに気づく。

アスカ「なんか、あったのか?」

ユウト「ウルトラマンになってから、、自由じゃないっていうか、、僕がウルトラマンだなんて、、いいのかな?って、、」

 

アスカが何か言いかけたとき突如時空嵐に襲われてしまう。

 

アスカ「ユウト!」

ユウト「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

ユウトは別の時空へと飛ばされてしまった、、。

 

ー雫ヶ丘ー

ヒカル「コイツは、、ビクトルギエル?」

ショウ「全く、、コイツのしつこさはどこかの異次元超人並みだな!」

2人の男は町を守るべく光に包まれウルトラマンに変身する!

ヒカル「行くぜギンガ!」

 

そこに時空のトンネルが出現し、ユウトの変身したティガが落下してきた。

ショウ「!?」

ヒカル「なんだぁ!?ティガか?」

ユウト「確か、ギンガとビクトリー?XIOのデータベースにあった、、」

ヒカル「なんだ、俺たちのこと知ってんのか?まあいいや!コイツ倒すのに、力貸してくれ!」

 

3人のウルトラマンは目の前の巨大怪獣に立ち向かう。ギンガはクリスタルを赤に変化させギンガファイヤーボールを発動、ビクトリーはクリスタルからビクトリウムエスピシャリーを発射する。ティガはゼペリオン光線を浴びせ怪獣を攻撃する!

 

ショウ「、、、な!?コイツ、これだけの攻撃を受けてまだ動いてるぞ?」

???「当然だ!それは我々が強化改造した時の魔王獣マガビクトルギエル!さあビクトリウムを奪い尽くせ!」

マガビクトルギエルは地表にビクトリウム鉱石を出現させ口から吸収し始める。

ショウ「やめろぉぉぉぉぉ!!」

マガビクトルギエルの進撃は止まらない。ビクトリウムを吸収しながら全身から光弾を発射し3人を追い詰める。

ユウト「どうしよう、、このままじゃ!」

マガビクトルギエル「!!!!」

 

マガビクトルギエルから火花が飛ぶ。マガビクトルギエルを攻撃した鞭状の光線をヒカルとショウは知っていた。

 

ヒカル ショウ「「ウルトラマンガイア!!」」

我夢「やあ久しぶりだな。ヒカル、ショウ!僕のことは我夢と呼んでくれ!」

ガイアが加わり形成が逆転してた。ギンガとビクトリーはギンガビクトリーにフュージョン、最強技ウルトラフュージョンシュートを放つ。ガイアもスプリームヴァージョンになりフォトンストリーム、ティガはフラッシュタイマースペシャルをぶつける。

マガビクトルギエルは敗れた。

???「くっまあいい。ビクトリウムは十分吸収した。

我夢「君は誰だ?姿を表すんだ!」

???「我々は精神生命体。いずれ全宇宙を導く天使だ、、」

 

4人のウルトラマンは変身を解除し人間の姿に戻る。

我夢「ユウト君。君のことはアスカから聞いてるよ。ウルトラマンとしてこれから戦ってくことに悩んでるんだって?」

ショウ「そうなのか?」

ユウト「悩んでるっていうか、、自信もないし、僕の夢はお母さんの研究を手伝うことだから、、」

ヒカル「へぇ、いい夢じゃん!」

我夢「ユウト君。僕たちウルトラマンはみんなの夢を守るために戦うんだ。君と同じように夢を持った人々を。」

ユウト「みんなの、、夢?」

 

ユウトはごく当たり前のことに気づいた。夢を持って生きているのは自分だけではない。みんなの夢を守りたい。小さな胸に強い感情が湧き上がるのを感じた。

我夢「!別の時空の地球が叫んでる、、助けを求めている!」

ショウ「わかった。案内してくれ!我夢!」

 

4人は時空のトンネルを通り抜ける。その先はー

 

ユウト「ここって、、僕がいた世界!?」

大地「ユウト君!それにヒカルさんショウさん!」

空中では巨大なエネルギーが渦巻いていた。

???「ふふふ、、ついに!このときが来た!我々キリエル人が全宇宙を導くときが!」

よく見るとXIO基地はエネルギーを抜かれ機能していないようだ。

ショウ「ビクトリウムだけでなくこの世界でもエネルギーを略奪していたのか!」

キリエル人「そうだ!全ては、、超絶合体魔王獣マガギガキマイラを生み出し我々の肉体とするため!」

我夢「宇宙を導く天使か、、僕には悪魔にしか見えないけどね!」

ヒカル ショウ「「ウルトラタッチ!」

我夢「ガイアぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ユウト「ティガーーー!!」

 

4人は全力でマガギガキマイラに挑む。が、攻撃が通じない上巨大な光弾を大量に喰らいウルトラマン達は地に叩きつけられた。

ユウト「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

キリエル人「我々というものがありながら人間を惑わす悪魔供、、これで終わりだ!」

ヒカル「、、!やべぇ!」

 

その時!バリアによってマガギガキマイラの攻撃は弾かれた!

キリエル人「な、何!?」

エックス「大地ィィィィィィィィィィィィ!!!!!ユナイトだ!!!!!」

大地「エックス!?ああユナイトだ!」

エックスが傷ついたウルトラマン達にエネルギーを分け与える。

大地「ったく遅いぞエックス!何やってたんだ?」

エックス「すまない、ダイナと合流していたら遅くなってしまった。」

アスカ「みんな、待たせたな!」

我夢「アスカ!よし、みんな行くぞ!」

ウルトラマン達はそれぞれの最強形態にチェンジし一斉に攻撃する。

アスカ「ユウト!さっきは言えなかったけど、ティガが君を選んだんだ。ウルトラマンとして戦うなら自信を持っていいんだ。でもそれは人間として生きることを、君の夢を諦めることじゃないんだ。」

ユウト「僕は、、夢を抱く人達を守りたい、、自分の夢も絶対諦めない!」

ティガの全身が金色に輝く。ティガの最強形態、グリッターティガだ。

エックス「みんな!トドメだ!」

5大戦士の渾身の一撃がマガギガキマイラを貫く!」

キリエル人「この、、悪魔がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

キリエル人が断末魔を響かせ消滅する。ウルトラ戦士の大勝利だ。

 

戦いを終え戦士たちはそれぞれの世界へ帰る。

我夢「ユウト君。君と戦えてよかった。」

ヒカル「これからも応援してるぜ!」

ショウ「さらばだ。ユウト。」

アスカ「頑張れよ?ルーキー!」

ユウト「うん。みんなありがとう!」

 

そこへユウトの母ツカサが走り寄る。

ツカサ「ユウト!大丈夫?怪我ない?」

ユウト「うん。お母さん、大地さん。僕はウルトラマンとして戦うよ。それで自分の夢も絶対叶える!」

彼の笑顔にはもう一切の迷いもなかった



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