12尾のルナール(狐)になりました。 (土岐宙)
しおりを挟む

転生します

流石に油断しましたね。

正か犯人が貫手を極めていたなんて思いませんでした。しかし、心臓一突きされて死んだなんて師匠が聞いたら私はどうなるのでしょうか? まあ、確実に私は説教されてしまいますね。『心臓潰された程度で死ぬとは何事か!! ワシなんぞ刀剣で身体に針鼠にされたが、退治屋共を捻り殺してやったというのに。全く、一から叩き直してやるわ!!』とか言われてしまいそうです。

というか、師匠と一緒にされたくはないのですが…………

師匠は紛れもなく鬼でしたからね。

鬼神・|鑪屋(たたらや) ミフネ。

全ての鬼の原典にして、【絶対域】と呼ばれる領域に辿り着いた怪物。

まあ、その様な怪物に弟子入りしたのは色々と波瀾万丈の人生が有ったからなんですが、この際は置いておきましょう。

 

「…………龍神様がなんのようですか? 用件に不満があれば滅させてもらいます」

 

「いきなり物騒!?」

 

「師匠が、龍神という種は超絶的な娯楽主義者の集まりだと珍しく嘆いていましたので、用件次第では滅ぼします」

 

「うわぁ~。………………この娘師匠loveな子だよ。………関わりたくないよぉ」

 

何故でしょう。目の前の少女の姿をした龍神様が涙目で途方に暮れているのですが、私は何か悪いことをしたのでしょうか?

 

「よ、よし!! 君には、ボクの世界に来てもらうよ! 何か要望はあるかな?」

 

「師匠がいる世界に自由に行き来できるようにしてください。それだけで良いです。………出来ますよね?」

 

「ヒィッ。わ、わかわったよ! だ、大丈夫、約束するよ! それだけじゃ不安だから、ボクの方から何か付けさせてもらうからね? ………良いですね?」

 

何で怯えるのでしょうか? 私は只お願いをしただけですが、余程怖いことがあったのでしょう。少しだけ両脚の間が湿ってるように見えます。

 

「構いません。容姿はこのままが良いです。師匠と会った時にわかって貰えないと、私は悲しくて怒り狂いそうになりますので」

 

「ひゃい。わ、わかりました。種族はボクが決めても良いですか?」

 

「どうぞ。只し、人形でお願いします」

 

「う、承りました」

 

何故急に畏まるのでしょうか? 私は只、純粋な気持ちでお願いしてるというのに怯えられてしまうと、私が脅してるように周りから見えるではないですか。

 

「じゃ、じゃあ。コレを今渡しておきますので、一日一回あの世界への扉を開けるようにさせていただきます」

 

「一回だけですか?」

 

「…………うぅ。ご、五回でどうでしょうか?」

 

「ありがとうございます」

 

なんというか、気前の良い龍神様で良かったです。

師匠を困らせてる神様だって言うから警戒していたのですが、中々に(イジメ)甲斐のある方のみたいですので、師匠が困っていたら私が何とかして差し上げるという形で師匠に誉めていただきましょう。

あと、私が貰ったのはブレスレットですね。私から外れることが無いらしくて、盗まれたとしても転移して戻ってくるらしいです(泣きながら機能を説明して(付け足して)くれました)。

 

「それじゃあ。会うことは殆ど無いかもしれないけど、達者で暮らしてね」

 

「ありがとうございました。貴女とはお酒でも飲みながらお話ししたいですが、またの機会にしましょう」

 

「楽しみにしてるよ(師匠の話題にならなければ普通に優しい人なんだね)。」

 

******

 

此処は何処でしょうか?

周り一帯が楓の樹で溢れかえっているようです。

そんなことよりも、私の身体に溢れる妖力と霊力の発生源を確認しましょうか。

 

~~少女確認中~~

 

結果だけで言えば、私は妖狐になっているようですね。

しかも、尻尾の数は12尾という常識外の本数になっているようですし、獣としての形態にもなれるようです。

人間形態は消費エネルギーが少ないけど、火力が出ないみたいです。

四足形態は消費エネルギーが多いけど、大火力が出るみたいですね。

しかし、人間形態でも山一つ消し飛ばせるくらいには火力が出るので、問題は生じませんね。

 

「ウォォォォォォオン!」

 

山犬の遠吠えですか?

いえ、夜ですから狼かも知れませんね。

とはいえ、今夜のご飯は決まりましたね。

 

「ウォォォォォォォォォォオン!!」

 

「あなたですか?」

 

このワンちゃんはなんという生き物でしょうか?

可愛いです! そうですね。このワンちゃんをペットにしましょう。

 

「覇砕()!」

 

「きゃうん!」

 

「良いですか? あなたは私のペットになるのですよ。だから、此れからは人を襲ってはいけません」

 

「クゥン」

 

「良い子ですね。では、一緒にご飯を狩りに行きましょう」

 

「ガル!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

12尾のルナールです

一月ほど前にペットにしたワンちゃんは、【白銀狼ジンライガ】という【雷狼竜ジンオウガ】の特殊個体だったようです。私がワンちゃんと散歩していたところをハンターという方々が、私が襲われているのかと思って助けようとしたのですが、私がペットにしたという旨と証拠を見せた結果、ハンターとしてスカウトされました。

私は獣化できることを見せたら、土下座する勢いでスカウトされたので、仕方なしにそのスカウトに乗ることにしました。

【白銀狼ジンライガ】こと、ギンも連れてユクモという村まで行ったら、ユクモという村の専属ハンターという厚待遇を条件に出されたので、そのスカウトに正式に乗ることにしました。

その待遇の中に、村長が所有している土地を好きにして良いとの旨も書かれていたので、ギンを其処で飼うことにしました。

私の種族は【ルナール】という種族らしく、私はその中でも最古の血を持った個体みたいでした。

【ルナール】は珍しい種で、奴隷として盛んに取引されているみたいですので、今度、全ての奴隷商及び全ての奴隷市を潰しに行くことにしました。

奴隷というものは師匠が最も嫌うものなので、奴隷解放及び奴隷撲滅を一人でやり遂げた経験が生かされます。

 

おっと。

考え事をしているうちに暴食王の領域に入ったみたいですね。周りが荒れ果てた広野みたいになっているので間違いないでしょう。

 

「グガァァァァァァア」

 

どうやら、食後の睡眠を摂ってるようなので、優しく起こすことにします。

 

「覇槌点千掌!」

 

「…………………」

 

あれ? 可笑しいですね。私は師匠からのモーニングコールとしてこの技を毎日喰らってた筈なのですが、何ともありませんでしたし、どうして気絶してるのでしょうか?

 

〈あのぉ。普通は大陸を割る一撃(最大威力)を喰らって何ともないなんて可笑しいのですが………〉

 

師匠が私を殺しに来てたとでも言いたいのですか?

もしそうならば、次元を越えてダメージを与える秘技を御見舞いしてあげますが。

 

〈とんでも御座いません! お師匠様は貴女のことを大事に、大切に育ててると設定にも書かれております!〉

 

貴女の師匠ではない筈なのですが、わかってその発言をしているのでしょうか?

 

〈いえ! 其処まで考えておりませんでした! 申し訳御座いません!!〉

 

今回ばかりは許してあげますので、今後間違えたのならば、死を覚悟するといいでしょう。

 

〈イエッサー!〉

 

さて、此方は一段落付きましたし、このゴーヤを起こしましょうか。

 

「覇槌点千掌ッ!」

 

「ガァァァァァァアッッ!」

 

どうやら起きたみたいですね。

しかし何ででしょうか? この子が、私のことを化け物を見る目で見ている気がするのですが………

 

「大丈夫ですよ。あなたを殺しはしませんから」

 

「…………グォオ」

 

「しかし、私のペットになるのならですが」

 

「ッ! グガァァ…………」

 

「よろしいのですか? あなたが死にたいと言うならば、私が殺して差し上げますが、生きたいと言うならば、生かして差し上げますよ?」

 

『我は食すことにて生を繋いだ。故に、食されることによって他を生かすならば本望だ』

 

「…………喋れたのですか。わかりました。私があなたを食して差し上げます」

 

「滅龍ッ覇・砕・拳ッッ!!」

 

「グォォォォォォォォォォオ!!」

 

御冥福を願って、黙祷を捧げさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、食さていただきます」

 

~~少女食事中~~

 

正直なところを言えば、硬くて食べ辛かったです。

ですが、味の方は美味の二文字と言い尽くせるでしょう。

食べることを幸とし、生き長らえていた彼だからこそ熟成された味となったのでしょう。

彼を討伐した証拠となる物として、彼の尻尾を持ち帰ったので依頼は達成されたのですが、死体を食べたと言ったときに驚いていたので、殺生したなら食すことを伝えたら感心してましたね。

ですが、『流石は年長者の言うことは違いますわぁ』と言われたので、村長の住宅前にクレーターを点拳破で空けておいたので、夜になってから帰宅して、嵌まって仕舞えば良いのです。

 

そうそう。何やらあの龍神から貰った能力が、能力吸収と最適化、急速進化だったらしく、暴食王の放つ龍属性のブレスや衰弱液等が放てるようになりしたね(人形のときは尻尾からで、獣化したときは口からです)。

12尾からの龍属性のブレスなんて、悪夢以外の何事でもありませんね(笑)。

 

───追記───

 

薬草を食べていたら回復能力が劇的に上昇しました。

 

───追記───

 

マヒダケやドクテングダケ、ニトロダケに眠り草、粘着草や力の種、守りの種に解毒草………e.t.c

等を食してみたら、様々な効果が顕れました。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

渓流探索です

アレです、私は思ったわけですよ。

上位個体は弱いと。

そう思ってG級個体に喧嘩売ったわけなのですが、左半身を潰されましたね。油断はダメですね。

いやぁ、師匠にやられたこと無かったら私は死んでましたね。まあ、その時は師匠に付きっきりで看病してもらいましたが、最高に幸せでしたね。

その結果、私は修行(主に食事)をすることにしました。

まさかボロスさんの頭突きで左半身潰されるとは思いませんでしたよ。本当にギンを連れて行って良かったです。ギンが居なくては死んでいました。

で、私が修めた中に陰陽道と道術というモノがあるのですが、ギンを式神にしてみることにしました。

実力(肉体的なモノと精神的なモノ)は十分にあるので、私は龍神様から貰った加護を使って力を付けることにしました。

そんなこんなで、フリーハンティング、周回探索をすることにしました。

場所は渓流ですね。

 

「グギャァァァァァァァァァァアッ!!」

 

「ルァァァァァァァァァァァァァアッ!!」

 

ちょうど良いところにご飯が居ましたね。

ロアルドロスとリオレウス(希少種)ですか。ギンの実力を試すには丁度良い相手と言えるのではないでしょうか?

 

「ギン。あの二匹は貴女が狩りなさい」

 

「わかりました。行って参ります」

 

今、私の横を駆け抜けていって銀の髪を持った綺麗な女性がギンです。

 

「ハァァァア」

 

翠と紫で彩られた道士服の袖が舞うように旗めいていますねぇ。とても綺麗で、私が直々に織った甲斐があります。

 

「喝雷破ッ!」

 

私が教えた陰陽術も確りと使えたようで安心しました。

しかし、札を使わなくては業を発動できないのは戴けませんね。しかし、一撃で上位個体のロアルドロスを落としたことは褒めることが出来ますね。

 

「昇天掌打ッ。…………ッ!?」

 

「グッ………グガァァァァアッ!」

 

頭を揺らしに行った様ですが、人間に使うのと龍種に使うのでは要領が違いますからね。リオレウスからしたら、只少し強い打撃程度にしか感じないのではないでしょうか?

其処まで思考が及ばなかったのは減点ですが、理解してからの離脱が早かったので、後で指導する程度で許してあげしょう。

 

「天撃ッ!!」

 

「ッ!? …………ガァァァア!」

 

「!?」

 

今回の一撃で終わらなかった理由は、威力の集束率が低かったことですね。しかし、一回見せただけである程度形にしたのは褒めるべきですが、未完成の業を闘いに持ち出すのは厳重注意しなくてはいけません。

その行いのせいで命を落とすなんてことは多々あるどころか、死因の中には必ず入る要因ですからね。

下手に威力が高いモノを使い、中途半端に決まったせいで油断し、その隙を突かれて殺される。

この前に師匠と修行したときの合間の休憩時に、それで油断した氷精が魔法使いに撃ち落とされていましたから。しかし、弾幕ごっことは面白そうですね。今度スペルカードを作ってギンと遊んでみましょうか?

 

「俊神白虎ッ」

 

「巧牙!」

 

「天撃ッ!!」

 

復撃〈複数攻撃することです〉と完璧に身に付けた歩法によって拙い打撃の技量を補うという作戦ですか。良い案ですが、オススメは出来ませんね。

今度は打撃を重点的に教えることにしましょう。せめて、覇槌点千掌を完全に修得できるまで鍛えなくてはいけませんね。

 

〈いえ。そもそも、全ての奥義の雛形となった業を習得するレベルというのは、正直に言って厳しいのではないでしょうか?〉

 

私の教えに口出しするのですか?

 

〈申し訳ありませんでした!!〉

 

…………別に構わないのですが。まあ、ギンには独自の奥義を作ってもらいたいですからね。厳しくするのは当然と言えますよ。

しかし、そう考えると師匠が私を起こすときに奥義の雛形を使っているのを良く良く考えると、師匠は早く私に奥義を作れと言いたかったのでしょうね。流石師匠です。

 

〈(いえ、違うのですよ。師匠はそれで死んだのならばそれまでの弟子だったと思っていただけなのですよ)〉

 

私が敬愛する師匠が教えの通り、ギンを起こすときは加減した覇槌点千掌を撃つことにしましょう。

 

〈(ギンさん。私はとんでもない怪物(師匠loveッ娘)を産み出してしまったのかもしれません)〉

 

「主殿。終わりました」

 

「では、食後に指導と注意、反省を振り替えるとしましょう」

 

~~少女(達)食事中~~

 

今回の探索で得た能力は、リオレウス(希少種)・ロアルドロス・ロアルドロス亜種・リオレイア(紫毒姫)・クルペッコ・タマミツネ(天眼)・ドボルベルク・ラギアクルス・ナルガクルガ(白疾風)・ガノトトス・ジンオウガ(金雷公)・リオレイア(希少種)・アオアシラ(紅兜)を食べさせていただいたので、それなりに能力の幅が広くなりました。

後二箇所ほど探索を行ったら、能力の整理を仕様と思ってますが、楽しみです。

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

火山探索です

火山に護石というものを食べるついでに、此処に居るモンスターも粗方食してしまおうと思ってるのですが、ギンが暑さにヤられてしまってまともに行動が出来ません。渓流で式にしたクロは平気みたいなのですが、ギンはダメみたいです。しかし、私が式にしたときの術式だと私が得た能力の8割を引き出せるように調整してある筈なのですが、ギンはもしかして気づいていないのでしょうか?

クロはそれに気づいて、ロアルドロスの貯水能力を自身に最適化した形で使って熱を逃がしてるというのに、ギンはどうやら自身のことに対して鈍いみたいですね。

 

〈姫さん。クロさんの正体を皆様に教えて差し上げてください〉

 

? 良いでしょう。

【暗黒獣ヘルガドルガ】という、【迅竜ナルガクルガ】の特殊個体の一つですね。

私が見つけたときは、クロが怪我で死にそうになっていたので、助けた結果。懐いて私の式になりました。

 

「ギン。貴女は自分の能力のみで戦ってたようですが、私が組んだ術式には気づいていますか?」

 

「術式ですか? ッ!」

 

「………ギン……は…………馬鹿?」

 

「わかっていたとしても言ってはいけませんよ」

 

「うぅ~」

 

「……どん…………まい……!」

 

クロは喋るのが得意では無いのですが、中々の話好きなのですよね。喋ろうとすると、巧く舌が動かないみたいなのですが、式にしたときに出た不調ではなく、クロが元々身体に合った不調みたいです。

 

「ラッシャイ!」

 

〈それはイシ●ブテだよ!〉

 

ブラキディオスですか。今回はクロとギンのチームワークを試すチャンスですね。

 

「クロ、ギン。貴女達二人であのブラキオスを倒してみなさい」

 

「イワァァァァァァァァク!」

 

〈イワ●クまで!?〉

 

ウラガンキンが乱入してきましたね。良いでしょう。変則マッチの練習ということにしましょうか。

 

「二人であの二匹を相手取りなさい。変則マッチです」

 

「わかりました」

 

「………了……解」

 

〈鳴き声については突っ込まないのですか?〉

 

………前回の探索で気配の濃いモンスターは私が勁深掌で心臓を破壊してましたが、今回は貴女達が巧く立ち回って対処してくださいね。

 

〈無視ですか……〉

 

「………滅ッ」

 

「勁・深・掌ッ!!」

 

「……爆滅ッ!」

 

一匹の体力を確実に削りに行くとは、中々良い作戦ですね。

ポイントとしては、心臓を破壊するのではなくて、幾つもある内蔵全てを均等にダメージを与えてるところが良いですね。

クロについては、ロアルドロスとリオレウスの能力を複合して使った爆発と煙幕を同時に行った後、ギンが打撃を加えて離脱したところで水蒸気爆発を起こす処まで考えて初撃に水蒸気も混ぜたみたいなので、案外策を労するのが得意なタイプなのでしょうね。

 

「グォォォォォォォォォォオッ!」

 

ディノバルドの燼滅刃ですか。これ以上乱入してしまうと、ギン達では対処できなくなるかもしれませんね。

G級個体だとしても、心臓を潰されては恐らく死ぬでしょう。ですが、師匠レベルになってしまうと心臓と頭を潰されても普通に再生してしまうので苦戦が必死ですが、【絶対域】に足を突っ込んでるモンスターがこの世界にボロボロといたらハンターなんて職業が生まれるはずがないので、古龍と云われる種の頂点域がその域なのでしょう。

さて、考察はそろそろ終わりにして、目の前の炎剣使いを殺らなくてはいけませんね。

 

「封珠・壞拳ッッ!」

 

「断首・腕刀ッ」

 

心臓と特殊能力、及び首を落としたのですから、確実に死亡した筈ですので、一足早く食事としましょうか。

 

「天撃ッ!!」

 

「殺……刃………!」

 

どうやら、ギンの一撃でウラガンキンの身体を破断したみたいですね。

それに、クロの鋭刃でブラキディオスの首を切断して殺してますから、中々様になってきてます。

しかし、クロについては腕刀で首を落としてほしかったですね。

ギンはについては、花丸をあげたいです。なにせ、天撃でウラガンキンの太い身体を破断させましたからね。後で目一杯可愛がってあげましょう。

 

「…………終わ……った」

 

「私も終わりました」

 

「では、戴きましょう」

 

~~少女食事中~~

 

ブラキディオスの粘菌や強靭な筋力に加え、ウラガンキンの防御力と鉱石可食化、様々なガス等の噴出に爆発する岩を創造等、ディノバルドを食したことによって得た尻尾の着火に尻尾の鋭刃化や爪などが劔の様に変化させることが出来るようになりました。

 

後一回探索したら能力の整理と進化、及び調整や複合合成などを試す予定ですが、まずはこの辺りに居るモンスターを食してから、護石を食べましょう。

 

───追記───

 

バサルモス・グラビモス・ヴォルガノス・リオレウス(黒炎王)・ラージャン・アグナコトル・ミドガロン・ティガレックス亜種・クルペッコ亜種・イビルジョーを食しました。

結果として言えば、かなり能力が増えたので、次回の探索をしたら幾日に分けて能力に手を加えようと思います。

 

───追記───

 

【金獅子ラージャン】の特異個体、【黄金獣王ラージャン】という常にサ●ヤ人状態のラージャンを式にしました。

噂とは違い、とても乙女だったので式にしました。

呼び名はキンですね。ゴンとか女の子の名前じゃありませんし、オウと言うのも彼女には会わなかったので、キンになりました。




これで四人パーティーになりましたので、暫くはこのメンバーで狩りに出掛けさせたいと思います(式を増やさないとは言っていませんよ)。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

達磨にされました

感想で戴いたモノに、星焔竜の三次小説ですか?
という旨のコメントを戴きましたが、この小説はその様なつもりで書いてはいないため、似通った部分を修正したいと思いますので、お教えいただけると凄く助かります(私は星焔竜が好きな作品の一つなので、嫌いだから修正する訳ではありません。誤解というか、苦情というものが出ないために全力を尽くしているだけです。誤解なんてモノが出てしまったら、緋月 弥生様に迷惑が掛かるかもしれませんから、出来る限りこちらで処理しておこうと思ってますので、ご協力お願いします)。


古龍に遭遇した結果、私は達磨になりました。

やはり、師匠という方は偉大であると心から思ってしまいますね。こういうときの為に、達磨になったときの対処法を教えて頂いてますから、3日で再生できました。

しかし、本来ならば一ヶ月以上掛かっていたのですが、師匠と同じ妖だからでしょう。【創造再製】が簡単に発動できたのは、今まで私が霊力で妖力の代用をしていたために、消費量が莫大なため、一度に四肢の一本しか創造出来なかったのですが、妖になった上に黒毛十二尾という、紫さんの式神である金毛九尾の藍殿を越えたので、【創造再製】の為に妖力を三日溜めただけで四肢を再生できました。

しかし、師匠が所持してる切り札の内の一つなので、規格が違います。なにせ、師匠からすれば全妖力の1割程度でも、私は全妖力の+αしなくては今はまだマトモに使えません。

 

閑話休題

 

さて、流石に達磨にされて直ぐに狩りに行くことは許されなかったので、能力の整理と致しましょうか。

 

まずは、肉体強化系を選別していきましょう。

 

ロアルドロスの強走エキスによるスタミナ消費量の極小化。

ラギアクルスの電流による筋組織の活性化や肺活量の劇的な強化、水中活動能力の劇的な上昇。

白疾風による、尻尾の伸縮性や操作性の劇的な上昇や機動能力の極限化。

ドボルベルクによる、単純な筋力の増加(外見は変わらず、麗しいと表現できる程の女性)。

ラージャンの闘気(?)による、肉体を変化(強化)させる覚醒化やラギアクルスとは違うタイプの電流による筋組織活性化。

バサルモス・グラビモス・ウラガンキンによる、肉体の劇的な硬質化(此方も外見が変わらない模様)。

ティガレックス亜種を食したことによる、声帯の劇的な強化や脚力の強化。

イビルジョーを食したことによって、食事を恒久的に続けられる胃腸を獲得と筋力の増加。

ヴォルガノスを食したことによる、熔岩に対する耐性や熱などへの耐性の獲得。

 

これが肉体強化系の殆ど全てですね。

 

それを私好みに改造したモノが此方。

 

強走エキスの使用によるスタミナ消費量の調整。

 

電流を使って全身or五体の各々を選んで筋組織の劇的な強化。

 

強走エキス使用による肺活量の恒久化(強走エキスが無くなれば半日しか潜れなくなる)。

 

尻尾の伸縮性を劇的に上昇。

 

強走エキス使用による、筋組織の限界突破。

 

闘気(?)による、肉体のリミット解除(段階的に解放していく形)。

 

肉体の硬度を瞬間的に変質化(外見に薄い光の膜が顕れるが、その膜は飾り(エフェクト)である)。

 

声帯強化による、音波攻撃や衝撃波の放出。

 

能力吸収の加護と永続的に食事を可能にする胃腸の統合、及びON・OFFの切り替え可能化。

 

凡そ2500度迄の熱を適応化。

 

 

次は属性攻撃の改ぞ…………調整ですね。

 

〈改造って言い掛けませんでしたか?〉

 

気のせいです。黙らないと消し飛ばしますよ?

 

・無属性

 

ラージャンの闘気による元気玉波動拳気弾とかめはめ波気砲。

 

before 

 

after

 

闘気による極大の気弾と極太の気砲になりました。

 

〈大きくすれば良いわけではないと思います!〉

 

・火属性

 

省略

 

before

 

after

 

12本の尻尾から、火焔球、及び超高熱エネルギー圧縮極太砲の発射(獣化した場合は口と尻尾から射出)。

 

全身から小型の泡を大量に飛ばして、接触した場所極焔と水蒸気爆発を周囲に撒き散らす。

 

〈グラビームを12尾から発射って!? 悪夢以外の何事でもないよ!

 それと、極焔までならどうにか往けるかもしれないけど、水蒸気爆発ってなにさ!?〉

 

気にしてはいけませんよ。害悪こそが正義です。

 

・水属性

 

ロアルドロスの水圧ブレス。

 

ガノトトスの超高水圧ブレス。

 

タマミツネの泡。

 

before

 

after

 

全身に純水の泡を纏って雷属性と火属性、氷属性や水属性の攻撃を弾く。

 

超高密度圧縮水圧ブレス(斬れないものなど殆どない! らしい)。

 

〈『らしい』ってなんですか! 『らしい』って!!〉

 

師匠の飲み仲間が一人、魂魄妖忌殿の御孫さんが発言を勝手に少し弄って使わせていただいただけですよ。いやぁ~妖夢ちゃんは可愛かったです。

 

〈むぅ。仕方ないですね。まあ、もう一つは害悪では無いのですが、突っ込みませんよ。…………絶対に〉

 

…………そうですか。

残念ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

次話に続きます。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。