インフィニット・ストラトス 伝説を塗り替える者 (バリスタ)
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プロローグ
パンドラ


何故こんなことになったのだろう…

 

直人

「やめろ!」

 

 

どうして…

 

 

「クハハハハ!」

 

一夏

「うぁぁぁ!」

 

「おぉ、早速変化が…」

 

直人

「一夏ァ!」

 

 

何で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直人

「はぇー…やっぱお前の姉貴強えな…」

 

一夏

「当たり前だろ?初代世界最強だぜ?」

 

 

第2回モンド・グロッソ準決勝…特等席

 

 

一夏

「んー…勝ち確だろ…こりゃ…

 

ちょっとトイレ行ってくるわ!」

 

直人

「迷子になんなよー?」

 

 

 

 

30分後…

 

 

 

 

千冬

「ん?

あぁ…西宮か」

 

直人

「どうもです」

 

千冬

「一夏は?」

 

直人

「ん?あれ?そう言えば

 

帰ってきてねぇ…」

 

千冬

「…?」

 

直人

「すいません!ちょっと探してきますね!」

 

千冬

「あ、あぁ…気をつけろよ?」

 

直人

「心得てます!」

 

 

 

トイレにて

 

直人

「一夏〜?」

 

………

 

 

直人

「どこ行ったんだよ…」

 

「フフッ」

 

背後から不意に笑い声が聞こえ

 

次の瞬間…頭に鈍い痛みが走る

 

直人

「グッ!」

 

「モルモット…二匹目ぇ」

 

 

俺の意識はここで途切れた…

 

 

 

 

 

 

 

「…おと!……ろ!」

 

直人

「ん…」

 

一夏

「直人!」

 

直人

「んあ!一夏…ってなんだこの状況…」

 

 

 

両手を後ろで…おそらく手錠をかけられている…

 

 

 

一夏

「わかんねぇ…トイレ済まして出た瞬間

 

頭を殴られたのは何とか覚えてるんだが…」

 

 

「おやおや、お目覚めかい?モルモット君達」

 

直人

「んな!?」

 

「ハッハッハ!そう怒らないでぇ〜」

 

一夏

「…何が目的だ!」

 

「んー?何って

 

別に君達の誘拐が依頼だからねぇ〜」

 

直人

「…千冬さんの決勝戦欠席狙いか…」

 

「でも…僕ってついてるなぁ!

 

お金ももらえて実験台も貰えるんだから!」

 

一夏

「…実験台…何をする気だ!」

 

 

「この薬を君たちに打つだけだよ」

 

そう言いながら

 

注射器の中の空気を抜くすると…

 

 

緑色のスライムの様な物体が

 

注射器の中から押し出される

 

 

「あはは!この薬はねぇ…

 

パンドラって言うんだァ!

 

パンドラの箱って知ってるゥ?」

 

直人

「(ヤベェ…何とかして千冬さんに…)」

 

「まぁ、答えを聞く前に打っちゃうけどねぇ!」

 

一夏

「ぐぁっ!」

 

注射器の中の薬…

 

パンドラが少しづつ一夏に打ち込まれていく

 

 

 

直人

「やめろ!」

 

 

そして…全て打ち込まれ…

 

 

一夏

「うぁぁぁ!」

 

「おぉ、早速変化が…」

 

直人

「一夏ァ!」

 

 

少しずつ体が男から女へと変わっていく…

 

ハッキリとは分からない…でも…そう感じた…

 

 

 

 

「今度は君だよぉ?」

 

 

「後悔して死ぬといいよ!」

 

 

押し当てられた注射器から

 

異物が身体の中へと流れ込む

 

 

 

直人

「クソッ!俺に…誰かを守れる力があれば!」

 

 

だが…その思いも虚しく…意識が遠のいていく…

 

 

直人

「もう…無理なのか……」

 

 

 

 

「失敗かな?でも廃人化してないしなぁ…」

 

 

直人

「…っ…」

 

 

「まぁいいや…せっかくだし女の子になった

 

織斑一夏の味見でも…」

 

 

直人への興味を失い完全に背中を向ける…

 

謎の人物

 

 

直人

「やめ…ろ!…」

 

「無駄な抵抗はよしてさっさと…眠り…!!」

 

 

 

直人

「やめろ…これ以上は…許さねぇ!」

 

 

そこに立っていたのは…

 

 

赤い瞳と黒く刺々しいオーラの様なものを纏った直人だった

 

 

「あぁ!パンドラの適合時の超反応!

 

まさか人体で見れるなんて!

君の名前を教えてくれよ!」

 

 

直人

「…西宮…直人だ!」

 

「僕達は亡国機業、化学研究班

 

マッドサイエンティスト…

 

そして僕の名前は…クレイア

 

以後お見知りおきを!」

 

 

そう言いながら煙幕を張るクレイア

 

それと同時に壁に穴が開く

 

 

千冬

「一夏!西宮!無事か!」

 

 

西宮

「……千冬さん…すいません…」

 

 

俺の記憶はここで途切れた…



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第一章 出会い
そうなる運命


どうして…こうなった…

 

 

 

女子

「きゃあぁ!」

 

 

 

何で…俺…

 

 

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは、西宮直人です

 

私は今、何故かIS学園に居ます…

 

えっとですね…簡単にこの学園について説明すると…

 

女性しか扱うことの出来ないISと言う…

 

機械について学ぶ専門学校みたいな所です

 

 

…さて、前述の通り…女性しか扱えないはずなのです…

 

 

なのに……何で俺は起動できてしまったんだよ…畜生…

 

 

山田T

「えっと…西宮くん?」

 

西宮

「ん、あぁ、俺の番ですか…」

 

 

 

おっと、自己紹介の順番が回って来たようだ…

 

考え事は一旦置いておこう

 

 

 

山田

「はい、お願いします!」

 

西宮

「えーと…はじめまして…西宮直人です!

 

んー、趣味は料理と読書…

 

後は体を動かすことですかね

 

特技は…まぁ…沢山あります!

 

イレギュラーな存在ですが、

 

まずは1年、よろしくです!」

 

千冬

「ほう、我が愚妹とは大違いだな」

 

山田

「あ!織斑先生!会議終わったんですね」

 

千冬

「あぁ、山田くん、ご苦労だった」

 

西宮

「千冬さ…織斑先生…一夏を虐めないでやってくださいよ

 

あれでも昨日まで必死に考えてたんですから」

 

千冬

「あぁ、知っている」

 

一夏

「ぐふぅ…」

 

 

 

「……」

 

んー?誰か…ずっとこっちを見てる?

 

 

 

千冬

「さて…自己紹介が遅れたな…

 

知っての通り、私は織斑千冬だ

 

これからの1年、このクラスを担当する…

 

私が担当するからには

 

他のクラスを置いていくつもりで行く

 

ついてこれるな!返事はハイかyesだけだ!」

 

 

わぉ、キッチクー

 

 

千冬

「何か言ったか?西宮?」

 

西宮

「何も言ってないっす」

 

千冬

「そうか」

 

そう言いながら出席簿を横薙ぎしてくる織斑先生

 

西宮

「危なっ!」

 

スレスレで避ける

 

千冬

「ふむ…鈍ってはないようだな」

 

西宮

「そりゃ…ねぇ」

 

千冬

「さて…おふざけはこの辺にして、

 

そろそろホームルームを始めるとしよう!」

 

 

 

えぇ…あれはおふざけの域じゃないだろ…

 

確実に殺りに来た感じやん…

 

 

 

 

 

休み時間

 

 

 

一夏

「私…暗い奴に思われちゃったかな?」

 

西宮

「大丈夫じゃね?」

 

一夏と他愛もない会話をしてると…

 

 

 

「ちょっと宜しくて?」

 

西宮

「…一夏…ちょっとごめん、なんか呼ばれた」

 

一夏

「うん」

 

 

後ろに振り向く

 

 

西宮

「えっと…確か…イギリスの代表候補生の…

 

セシリア・オルコットさん…であってる?」

 

セシリア

「あら、殿方にしては常識を弁えてるようですわね」

 

西宮

「まぁ…必死こいて一週間で知識を詰め込んだからね…」

 

一夏

「なぁ、西宮…なんか…

 

こいつ、今、男をバカにしなかったか?」

 

西宮

「まぁ、目を瞑っとけ変に突っかかると面倒だ」

 

セシリア

「あなた…専用機はお持ちで?」

 

西宮

「まだ持ってない…

 

多分今、束さんが必死こいて作ってると思う」

 

セシリア

「!?」

 

「まて、それは本当か!」

 

西宮

「あっと…篠ノ之さんだっけ?…あぁ…

 

一夏、この子?」

 

一夏

「そう」

 

「…貴様らには色々聞きたいことがある…

 

次の休み時間…私について来い!」

 

西宮

「…そうなるよねぇ…分かったよ

 

 

んで、セシリアさんは…

 

何の用で俺に話しかけてきたの?」

 

セシリア

「えっと…専用機を持っていたら

 

是非とも戦ってみたいと思いまして…」

 

西宮

「あぁ…どっかから情報漏れたか?」

 

セシリア

「いえ、噂程度でしかお聞きしてないのですが

 

織斑先生の指導を受けた唯一の人間とお聞きしたので…

 

ぜひとも手合わせをと…」

 

西宮

「んー…あとどれ位でできるか分からんしなぁ…」

 

千冬

「届くのは1週間後だ」

 

西宮

「ほう…」

 

千冬

「面白そうだ…では一週間後

 

お前たち二人のうち勝者は

 

クラス代表になってもらう」

 

西宮

「そう来たか…」

 

 

 

 

 




うちの作品の原作ヒロインズは大体

白ノ之箒

白リアさん…

凰鈴音(あっさり塩味)

エロいあざといシャローチカ…

ラウラ妹

頭脳明晰天然簪

かなり乙女楯無


だよな…


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能力

そろそろ…何のライダーを基本にしてるか分かりますよね?


西宮

「えっと篠ノ之さん?」

 

「…なんだ?」

 

西宮

「どこまで行くのかな?」

 

「…」

 

 

1階、階段の裏に身を隠す三人

 

 

西宮

「あの…」

 

「仕方ないだろ!

 

あんなに人がついて来ていたら

 

落ち着いて話せないだろう!」

 

西宮

「確かにね…」

 

一夏

「あ、上手く撒いたみたいだね」

 

「…屋上に行こう…」

 

 

 

屋上にて

 

 

 

「…さて、いくつか聞きたいことがあるが…いいか?」

 

西宮

「答えられる範囲ならね」

 

一夏

「うん」

 

 

「ではまず…お前は…一夏なのか?」

 

一夏

「あー…だよね…

 

うん、そうだよ、箒」

 

「…一体どうして?」

 

西宮

「あー…それについてはきっといつか知ることになるよ…

 

束さんが来たら…」

 

「そう…か…

 

では…二つ目…

 

お前は一夏とどういう関係なのだ?」

 

西宮

「えーと……一応友達だよな?」

 

一夏

「一応なのか…」

 

西宮

「悪かった、友達だよ!」

 

「…私が転校した後に知り合った…

 

という事か?」

 

一夏

「そう、箒が転校した後に転校してきたの」

 

「なるほど…なら知らないのも頷ける…

 

 

では最後に…一夏…お前…その…

 

女性の仕草は… 誰に習った?」

 

一夏

「あー…えっと…直人と同じ日に転校してきて仲良くなった

 

女子に習った…近いうちにこの学園に転校したしてくるみたい」

 

「…なら挨拶しなくてはな…

 

ふむ…疑ってしまってすまなかった…一夏」

 

一夏

「大丈夫だよ」

 

「それと西宮…さん…」

 

西宮

「ん?」

 

「呼び捨てにしてもいいか?」

 

西宮

「いいよ?同い年だからね

 

こっちも下の名前で

 

呼び捨てにさせて貰ってもいいかな?」

 

「構いません」

 

一夏

「さて…そろそろ帰りますか」

 

西宮

「だな」

 

「あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子1

「見つけたァ!」

 

西宮

「oh……」

 

一夏

「直線コース…直人!」

 

西宮

「ん?…あ、ドラゴンね?」

 

一夏

「そう!」

 

西宮

「んじゃ一夏、乗れ!」

 

背中を向ける

 

一夏

「ほい来た!」

 

飛び乗りおぶさる

 

西宮

「箒!すまん!」

 

「え?きゃぁ!」

 

女子ーズ

「ぎゃぁぁぁぁ、西宮君が女の子をおんぶにだっこしてる!」

 

西宮

「このままだと変な誤解が生まれそうだから…

 

一気に離脱!」

 

一瞬…青色の靄のような物が直人の体から出る…

 

その次の瞬間には廊下の端っこに移動していた

 

 

西宮

「っと…なんとか止まれた…」

 

一夏

「(°∀。)アヘヘ」

 

西宮

「何でやれって言った本人が目回してんだよ…」

 

「いっ…今のはなんだ!」

 

西宮

「んー…仕方ない…放課後に話すよ」

 

「う、うむ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後…

 

 

 

「それでは…話してもらおうか」

 

セシリア

「…」

 

西宮

「えっと…セシリアさん?」

 

セシリア

「はい?何でしょうか?」

 

西宮

「……いいや…話そう…」

 

一夏

「え?マジ?」

 

西宮

「箒にはバレたんだし…束さんの事だ

 

どうせセシリアさんとも戦う時

 

ISはアレを絡めるはずだから…」

 

一夏

「あー…確かに…」

 

「…?」

 

西宮

「さて、俺の能力について話そうか…

 

んーとね…話すと長いから端折って話すけど…

 

一夏が女の子になった原因と同じ物を俺も

 

打たれて、あんな感じの力が使えるようになったの」

 

「ふ、ふむ…」

 

セシリア

「見せてもらえたりしますか?」

 

西宮

「いいよ、ちょっと離れてね」

 

セシリア

「はい」

 

 

西宮

「ふぅ……っ!」

 

セシリア

「!!」

 

 

西宮が体に力を入れた瞬間…

 

全身から赤い靄が出てくる

 

 

西宮

「ふぃ…これが基本の形態

 

名称は束さん命名でマイティ」

 

「なんというか…全体的に…筋肉質になったか?」

 

西宮

「おぉ、ご名答!よく服の上からでわかったね」

 

「いや…気配はともかく

 

肉体的に一回り大きくなったからな…」

 

一夏

「そうなのか…それは気付かなかった…」

 

セシリア

「あの…基本の…という事は他にも?」

 

西宮

「あるよ…

 

お次は…ハァッ!」

 

靄の色が赤から青に変わっていく

 

「細くなった…いや、足の筋肉が…」

 

西宮

「そう、あの時一気に移動できたのはこれのおかげ

 

本来は跳躍力なんだけどね…

上じゃなくて前に向けたらあーなるの

 

 

この姿は束さん命名でドラゴン」

 

「…ドラゴン…他にも?」

 

西宮

「うん、んじゃ次…

 

ふぅ………」

 

今までみたく体に力をこめず

 

集中力を高めていく…

 

すると…靄の色が緑変わる

 

西宮

「…ペガサス」

 

一夏

「あー…この姿を維持するのに

 

かなり集中しなきゃだから基本無口になるんだ」

 

「なるほど…特に今までみたいな変化は…」

 

一夏

「あるよ…直人の目を見てみ?」

 

セシリア

「あ…照準…」

 

一夏

「そう、マイティは平均的能力

 

ドラゴンは移動能力と足技

 

ペガサスは射撃と回避能力

 

あとひとつ、タイタンがあるんだけど

 

それは剣技と耐久力」

 

西宮

「っはぁ!疲れた!」

 

「あれ?靄が」

 

西宮

「ペガサスは今のところ扱いにくくてね…

 

あまり長く使えなくて、しかも使ったあと、

 

もう1回使うまで間を挟まなきゃいけないんだ…」

 

「なるほど…つまり最後のひとつは

 

体力的に見せることが出来ない…という事だな?」

 

西宮

「そう…」

 

一夏

「あぁ…連続でやったから疲れてんのね…

 

箒、セシリアさん…このことは他言無用で頼むよ?

 

この学園じゃ織斑先生しか知らない事だから…」

 

セシリア

「はい、心得てますわ」

 

「承知している」

 

西宮

「…ゴメン一夏…部屋まで運んで…」

 

一夏

「…全く…」

 

西宮

「あ…そうだ…箒…」

 

「はい?」

 

西宮

「束さん…箒の専用機作ってるみたい」

 

「え?」

 

セシリア

「…さらっととんでもない事を…」

 

西宮

「……Zzz」

 

一夏

「あ、落ちた」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一週間後




コメントお待ちしています


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空我

そろそろ、1作目の続編にあたる奴を書き始めなくては…



今回はファーストシフトです


西宮

「まだなのかよ!」

 

千冬

「いま、急いでこっちへ向かっているらしいが…」

 

「オラオラオラァ!どいたどいたァ!」

 

 

「…姉さん…疲れてる…」

 

「いくら束さんと言えど!

 

2週間で4機は死んじゃうよ!」

 

西宮

「4機?

 

俺と一夏と…箒と……え?」

 

 

「俺の機体だぜ!」

 

一夏

「え?」

 

西宮

「弾!?」

 

 

 

「おう!約束通り…

 

これで並べるぜ!」

 

西宮

「…同じライン…

 

やっと並んだな」

 

「今日から一応、食堂で料理する予定だから

 

よろしくな!」

 

西宮

「え?」

 

 

 

 

「さぁさぁさぁ!ニッシー!

 

お相手を待たせちゃいかん!

 

ドーンと行ってこい!」

 

 

西宮

「え?調整とかは?」

 

 

千冬

「戦闘中に自分でやれ!」

 

 

強制的にピットから射出される

 

 

西宮

「ウゾダドンドコドーン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「何か怒鳴り声が聞こえましたが?」

 

西宮

「大丈夫…」

 

セシリア

「あれ?赤くない…」

 

『そうだよ!その姿はグローイングフォーム!

 

ファーストシフトして初めてのマイティになるよ!』

 

西宮

「おい…その言い方だと…

 

マイティしか使えないんじゃ…」

 

「ゴメン!

 

一応、ドラゴンやペガサス、タイタンの

 

データは入れてあるんだけど…形に出来たのは

 

マイティが限界だったの…」

 

西宮

「まぁ…マイティが使えるだけマシか…」

 

「戦闘経験値が入れば

 

ドラゴンは出てくる様に出来たけど…

 

ペガサスやタイタンはスタイル上…

 

この短期間じゃ無理だった…」

 

西宮

「そうか…」

 

 

 

セシリア

「そろそろ始めても?」

 

西宮

「構いませんよ…」

 

 

 

 

「あ、言い忘れたけど武装は

 

全フォーム、対応する武器を入れてあるよ!」

 

西宮

「それだけあれば十分!」

 

 

山田

「それではぁ!

 

始めぇ!」

 

 

セシリア

「…さぁ!踊りなさい!

 

私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」

 

 

その言葉と同時にセシリアはレーザーを放つ

 

 

西宮

「ご生憎様、HIPHOPが限界です!」

 

ギリギリ躱す直人

 

セシリア

「あら、躱されてしまいましたわ」

 

西宮

「公式戦だったら

 

開幕前のターゲット固定はアウトだからな!」

 

セシリア

「分かってますわ!」

 

西宮

「知ってたか…」

 

セシリア

「代表候補生を舐めすぎですわよ!」

 

西宮

「悪い悪い…悪気は無い」

 

セシリア

「まぁ…不意打ちを狙った私も悪いのですが…」

 

西宮

「んじゃ、こっからは正々堂々行こうぜ!」

 

セシリア

「えぇ!

 

お行きなさい!ブルーティアーズ!」

 

セシリアのISから放たれるアンロック・ユニット

 

 

西宮

「それがその機体の名前の由来か」

 

セシリア

「えぇ」

 

西宮

「…不味いな…」

 

四方をティアーズに囲まれる直人

 

 

セシリア

「全力で行かせてもらいますわよ!」

 

 

ティアーズから同時に放たれるレーザー

 

 

西宮

「えーと!上に逃げる!」

 

セシリア

「そう来ると思ってましたわ!」

 

ティアーズから放たれたレーザー同士がぶつかり上下に弾ける

 

西宮

「待って、それあり!?」

 

『ねぇねぇにっしー、

 

グローイングでもにっしー自身は

 

能力使えるよ?』

 

西宮

「…それを先に言えぇ!」

 

 

上に弾けたレーザーに被弾し

 

爆発の煙に包まれる直人

 

 

 

 

 

「わぁ…」

 

「散った…」

 

一夏

「…束さん…

 

何でもっと早く言わなかったんですか?」

 

「…いやぁ…分かってるかなって思って…」

 

 

西宮

『絶対に許さねぇからな!束!』

 

「あ、無事みたいです」

 

千冬

「さぁ、見せてみろ…お前の新しい力を!」

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「言われずとも!」

 

その声とともに煙が晴れる

 

 

そこに立っていたのは

 

 

「マイティジャンプ!マイティキック!

 

マイティマイティアクション!ヒグッ!」

 

 

人一人殺せそうな殺気が束に刺さる

 

 

西宮

「そりゃ、マイティ違いだ

 

ふむ…武器は……全部白黒か…

 

まぁ、マイティは近接格闘だもんな」

 

 

そこに立っていたのは

 

真紅の装甲をした空我だった

 

西宮

「さぁ…行くぜ!空我!」

 

 




空我

胸部、膝などの関節、

手の甲などの装甲は束作の新素材で厚めに作ってある


それ以外は別の新素材を使用している


ちなみに頭部装甲の角には特に意味は無い



スペックは発動している能力によって偏るが

基本形態のマイティではほとんど差はない

一応、適合する能力を使えばスペックは上がるが

マイティは例外とのこと…(束談)


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クラスメイツ

西宮

「はぁ…」

 

「まぁ…そう…落ち込むなって!」

 

一夏

「そうだよ!」

 

「例え体が散り散りになろうと

 

立ち向かう男の背中だった?ぞ」

 

西宮

「絶対疑問符の置く場所違うよね!」

 

 

千冬

「まぁ…今回は仕方ないだろう…

 

初起動に戦闘中の初期化と最適化

 

エネルギー切れを起こしても仕方ない」

 

「ゴメンね…もっと早く持ってこれれば…勝てたのに…」

 

 

 

ファーストシフト後…セシリアに一撃必殺を決めようと

 

突進をした直人…だが…

 

ブースターを吹かした瞬間…

 

エネルギーが切れるという…

 

なんとも締まらない…

 

 

セシリア

「でも、あの西宮さんの威圧感は凄かったですわよ」

 

西宮

「あぁ…そりゃどうも…」

 

「セッシーちゃん!」

 

セシリア

「はっはい!?」

 

「姉さんが他人の名前を!?」

 

「私の自信作に乗る4人の

 

練習相手になってくれないかな?」

 

セシリア

「ま…任せてくださいませ!」

 

千冬

「おい、束!勝手に!」

 

「ちーちゃん…まだ彼女も完全じゃないんだよ…

 

だから…なお君達と戦ってもらって

 

彼女自身のスキルを上げてもらって一石二鳥って訳よ!」

 

千冬

「…はぁ…オルコット…すまないな…

 

私の友人のワガママに付き合わせてしまって…」

 

セシリア

「だ、大丈夫ですわ!」

 

 

「あ、そーだ!」

 

「ん?」

 

「これ、クラスの代表決めだったんだよね?」

 

直人

「あ…」

 

セシリア

「でしたら、私は辞退いたしますわ」

 

直人

「oh……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のほほん

「にっし~、代表決定おめでと~!」

 

クラスメイツ

「おめでとォ!」

 

一斉になるクラッカー

 

のほほん

「ではでは~僭越ながら私が~

 

乾杯の音頭をとりたいと思いま~す

 

 

さてさて、皆さんコップは持ったかな~?

 

では~」ゴクゴク

 

 

直人

「先に飲んじゃったァ!?」

 

のほほん

「プハァ~…

 

カン~パイ!」

 

クラスメイツ

「カンパイ!」

 

「じゃんじゃん食えよ!」

 

 

 

 

 

一夏

「なぁ直人」

 

直人

「ん?はに?」モグモグモグ

 

一夏

「そう言えば鈴っていつ頃転校してくるんだ?」

 

直人

「んー…はひは…はいひゅうふらひ」モグモグモグモグ

 

一夏

「へー…来週か…」

 

「何故会話できる!?」

 

 

 

パシャッ!

 

 

 

直人

「ん?」ゴックン

 

「どうもー!広報委員の黛薫子でーす!」

 

直人

「は、ほうほ」バクバクハグ

 

一夏

「あ、こんなんですけど…

 

一応話は聞いてますよ?」

 

「お、おう…

 

では、クラス代表として一言!」

 

直人

「…」ゴックン

 

「…」

 

直人

「んー…まぁ、ビギナーズラックで

 

行けるところまで頑張ります!」

 

「おぉー…でも今回、専用気持ちは君と

 

確か…四組の子だけだったかな?」

 

「おぉ!いい所まで行けんじゃないか?」

 

直人

「んー…昼間みたいなことにならなければな…」

 

のほほん

「おにい…ダンダンはでないの~?」

 

クラスメイツ女子

「え…おにい…って…」

 

「あー…エキシビジョンとかあれば

 

出んじゃね?」

 

 

 

 

「エキシビジョンならあるわよ!」

 

直人

「えぇ!?」

 

一夏

「鈴ちゃん!」

 

「久しぶりね!一夏!」

 

直人

「何でぇ?」

 

千冬

「私は転校が一週間後と言っただけだ…

 

お前らも入学一週間前にはいただろう?」

 

直人

「あぁ…」

 

「…あぁ…彼女が一夏に女性の仕草を教えた人か…」

 

「まぁ…教えたって言うより…真似させたって所ね

 

あんたが箒?一夏から聞いてるわ」

 

「あぁ、宜しく」

 

「うん、よろしく…

 

ただし…私の彼氏に手を出したら

 

タダじゃおかないからね?」

 

 

一瞬凍りつく空気

 

 

クラスメイツ女子

「え?」

 

「…彼氏?」

 

直人

「だから!まだそんなんじゃないってば!」

 

「まだ?」

 

直人

「はっ!嵌められた!?」

 

一夏

「自爆だよ…」

 

 

 

 

「まぁ、千冬さんと束さん公認だし?」

 

直人

「だから…もう少し待ってって言ってるだろ…」

 

「うん、分かってるわ」

 

 

 

「…これは…特ダネだ!」

 

千冬

「ほう?少しでも事実をねじ曲げてみろ?

 

その次の日から広報委員会が無くなるからな?」

 

「ピィ!?」

 

直人

「千冬さん…そこは脅すところじゃなくて…

 

止めるところなんじゃ…」

 

「…全身全霊を持って真実を書かせていただきます」

 

千冬

「宜しい」

 

直人

「よろしくねぇよ!?」

 

 

 

 



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休日は平和がいいな…

織斑先生を説得し

 

同室になった凰鈴音と西宮

 

 

朝6時

 

直人

「Zzz」

 

「がおー」

 

直人

「Zzz」

 

「がおー、たーべちゃーうぞー」

 

直人

「Zzz」

 

「むー…はっ!」

 

直人

「Zzz」

 

「ふふふっ…カプッ」

 

耳たぶを噛む鈴

 

直人

「んー…」ゴロン ダキッ

 

「え?///」

 

鈴は抱き枕にされた

 

直人

「Zzz」

 

「(誰か…助けてぇ!)」

 

 

 

 

直人

「…ふふっ…ドキッとした?」

 

「はぇっ!?起きてたの!?」

 

直人

「起きてたよ、鈴…あのさ…

 

まだ、自分の事に区切りをつけるまでは

 

付き合えないけど…

 

カップルみたな事ぐらいは出来るよ

 

カップルもどきみたいな関係なんだし?」

 

「うぅっ…」

 

直人

「え、あっ、ちょっ!泣かないでよ、鈴!」

 

抱き枕にしたまま顔を寄せる

 

 

「…ううっ……ひっかかった!」

 

不意に唇に温もりを感じる

 

直人

「な!?」

 

「今日一日、私と一緒に居なさい」

 

直人

「…了解…」

 

「…もう1回して?」

 

直人

「…ハイハイ…」

 

 

その後…五分位…

 

同じやりとりをした…

 

 

 

 

直人

「さて…食堂行くか」

 

「うん!」

 

ドアノブを持つ手と逆の手を握られる

 

直人

「…誰かに会うまでな?」

 

「分かってるわよ」

 

 

 

ドアを開くと箒と一夏が

 

隣の部屋から同じタイミングで出てきた

 

 

直人

「あ…」

 

「…うっぷ…」

 

一夏

「…鈴ちゃん…

 

いくら久し振りだからって激しすぎるよ…」

 

「あ…ごめん…」

 

「砂糖吐きそう…」

 

 

 

 

朝7時

 

 

 

 

「…あー…篠ノ之、隣の部屋だったのか」

 

「あぁ…五反田は慣れているのか?」

 

「まぁ…色々あったし…こうなった理由も知ってる…

 

というか関わってるからな…」

 

 

 

 

「はい、アーン!」

 

直人

「…あー」

 

「ねぇ?美味しい?」

 

直人

「(´-ω-)ウム」

 

「じゃあ直人…私にも食べさせて!」

 

直人

「…はいよ」

 

一夏

「…なぁ、弾…あれ、悪化してないか?」

 

「一夏~、言葉遣いが戻ってるぞー…

 

まぁ…ざっと二年ぶりぐらいだからな…

 

鈴、そろそろやめてやれ、直人がやつれてる」

 

 

 

セシリア

「皆様、朝は早いのですわね」

 

一夏

「あぁ…基本俺たちは早起きだぜ」

 

「一夏~…まぁ休日位いいか…」

 

セシリア

「箒さん、砂糖を皿にこんなに盛ってどうしたのですか?」

 

「まぁ、こいつらを見てれば分かる…」

 

セシリア

「…理解しましたわ…」

 

 

 

のほほん

「おにーちゃーん、ご飯作ってー」

 

「ん?…あぁ、そんな時間か

 

直人、手伝え」

 

直人

「おれ、あまり、くえてない…」

 

「後で食え」

 

直人

「鈴が完食して職員室に行った」

 

「…分かった、後で作ってやる」

 

 

 

 

「あの…弾くん

 

妹来てない?」

 

「あ、虚さん、来てますよ」

 

本音

「あ、おねーちゃん、遅いよー」

 

「もうすぐ出来ますから」

 

「本当、いつもごめんね…」

 

 

本当にすぐ出来た…

 

和な朝食

 

一夏

「…あの人は?」

 

直人

「ふぃ…布仏虚先輩…3年で生徒会…だったかな?

 

んで多分、弾の彼女」

 

 

自分の分の料理を持って

 

席に座りながら説明する直人

 

 

「ま、まだそんなんじゃありませんから!」

 

「まだ?」

 

直人

「ほう、脈アリ?」

 

「先輩をからかっちゃいけません!」

 

セシリア

「…朝から賑やかですわね」

 

 

 

 

 

 

 

朝8時

 

 

直人

「さて、そろそろ動きますか」

 

一夏

「だな、人も来る頃だろうし」

 

「外出申請出してきたわよー」

 

職員室から戻ってくる鈴

 

「ん?どっか行くのか?」

 

「あ、ごめん、あんた達分も出して来ちゃった」

 

セシリア

「今日は何も用事が無かったので構いませんわ」

 

直人

「買い物だよ、服とかその他色々ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のほほん

「お兄ちゃん、いってらっしゃーい」

 

「おう!」

 

「だからまだだってば!」

 

のほほん

「まだ?」

 

「あうっ!」

 

 

 

 

 

9時頃

 

 

 

直人

「やっぱり広いな…ここは」

 

「それでは皆さん、

各個人で必要なものを買って

 

お昼頃集合しましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

正午

 

 

「いやー…買った買った!」

 

「…ムッ?なんだあれは…」

 

「…クワガタ?」

 

セシリア

「…こちらに向かってきていませんか!?」

 

一夏

「回避!」

 

直人

「ヘブライッ」

 

腹部にタックルを喰らった直人

 

 

 

 

 

『あ、ゴウラムそっち行った?』

 

直人

「…これか?」

 

『そうそう、完成した瞬間壁ぶち破って

 

飛んで行っちゃったんだよねー

 

そうかそうか、主人の元に飛んで行ったのか…

 

賢い!』

 

直人

「タックルされたがな」

 

『という事でそれがなお君のォ…

 

オートクチュールだよ!』

 

直人

「送るの早いわ…」

 

『ISで設定変更出来るから、

 

荷物運びにでも使ってー!』

 

一夏

「良いのか…それで…」

 

 

 

 

 

 

 




コメント、質問等、待ってまーす(´^ω^`)


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クラス代表戦 エキシビジョンマッチ

五反田氏IS初使用回


放課後

 

五反田食堂 IS学園支店

 

一夏

「そう言えば鈴って2組のクラス代表なんだよね」

 

「そうよ」

 

直人

「んじゃ来週戦うのか…」

 

「なるべく決勝で戦いたいものね」

 

「エキシビジョンって誰と戦うんだ?」

 

千冬

「学園最強の生徒会長とだ」

 

直人

「なん…だと…!?」

 

千冬

「クラス対抗戦の頭にやってもらう

 

五反田…お前の実力…見せてやれ」

 

「了解です」

 

 

 

 

 

当日

 

 

セシリア

「弾さんと直人さんを重点的に見ましたが…

 

…弾さんの武装は基本遠距離ですわね」

 

「あー…そうだな」

 

セシリア

「…相手は国家代表…

 

油断なさらないように」

 

「分かってる…五反田弾…G3…参る!」

 

 

 

 

楯無

「はじめまして…って訳ないじゃないわね」

 

「だな」

 

楯無

「じゃあ…エキシビジョン…始めましょう」

 

「あぁ…手は抜かねぇ!」

 

GM-01スコーピオン Active

 

楯無

「最初っから飛ばしてくるわね!」

 

「高速切り替えを習得したから弾数は無限だぜ!」

 

楯無

「くっ、なかなか強いわね」

 

「ナノマシンで被弾してないくせに…

 

サラマンダー起動しても意味なしか…なら!」

 

GS-03デストロイヤー Active

 

楯無

「近接戦闘…負けないわよ」

 

握られるは槍と蛇腹剣

 

「蒼流旋とラスティー・ネイルの同時使用はずるいでしょ!」

 

GA-04アンタレス Active

 

「あ、これどっちも右装備だ…」

 

『少しずらしてあるから同時に出しておけるよー』

 

「サンキュ!うらぁ!」

 

アンカーを蛇腹剣に巻き付ける

 

楯無

「うわっとと!させるものですか!」

 

蒼流旋を収納しラスティー・ネイルを両手で引っ張る

 

「よし来た!」

 

アンカーを巻き取りながら接近する

 

楯無

「早い!?」

 

「あんたが引っ張った瞬間に反動を利用したってわけ」

 

楯無

「くっ!」

 

「デストロイヤーでラスティー・ネイルを弾けば!」

 

楯無

「クリアパッション!」

 

「がはっ!」

 

楯無

「いくら寄っても私には爆発のダメージは無いわよ!」

 

「忘れてないか?」

 

爆煙の中から自信に満ちた声がする

 

楯無

「何かしら?」

 

「まだ左手にスコーピオンを持ってることにな!」

 

楯無

「!?」

 

スコーピオンを腹部に押し付けられる楯無

 

「この距離ならバリアは張れないな!」

 

 

 

 

 

 

勝者 五反田弾!

 

 

 

「ふむ…この調子なら…」

 

 

 

 

西宮

「乙カレー」

 

「いやぁ…危なかった…残りエネルギー…1桁だぜ…」

 

西宮

「ふむふむ、ゆっくり休んどけ…

 

んじゃ行きますか!」

 

「決勝で!」

 

西宮

「おう!」

 

 

 

 

まぁ、想像通り圧勝で決勝に

 

 

一夏

「4組の代表…体調不良だってさ」

 

西宮

「はぁ…なるほど」

 

 

千冬

『そろそろ用意しろ』

 

西宮

「了解でーす」

 

 

空我を装着する直人

 

 

一夏

「まだゴウラムはくっつかないの?」

 

西宮

「あぁ…セシリアとの訓練中も何度か試したんだがな…」

 

一夏

「そうか…まぁ、鈴相手にマイティはキツいかもね…」

 

西宮

「せめてドラゴンが使えればな…

 

さて…そろそろ行きますか!

 

空我!行きます!」

 

 

 

 

 

 




G3ですね

弾くんのISは書き始めた辺りから考えてました


一応G4-Xまで行かせる予定…


次回

後書きは恐らく解説になります(´-ω-)



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邪悪を薙ぎ払う戦士

鈴ちゃん対直人くん戦



「やっと来たわね、直人!」

 

直人

「あぁ!手は抜かねぇぜ!」

 

「当たり前よ!」

 

 

千冬

『試合開始!』

 

 

直人

「来いボウガン!」

 

瞬間、緑色の靄がかかる

 

「アブっ!いきなり急所を狙うってことは…

 

ペガサスね!」

 

直人

「ご名答!

 

セシリアの特訓のお陰でペガサスでも

 

動けるようになったんだよ!」

 

「本当…どこまで成長するのよ!」

 

直人

「まぁ、ISはまだマイティしか使えないんだな」

 

「なるほど…なら!」

 

直人

「ん?…ぐはっ!?」

 

「どう?見えない砲弾の味は」

 

直人

「苦しいどころの騒ぎじゃない…」

 

感覚の鋭いペガサスで食らっている故に

 

肉体へのダメージは通常より跳ね上がっている

 

「ほらほら!」

 

直人

「ぎっ!がっ!」

 

「つまらないわよ!直人!」

 

直人

「う、うらぁ!」

 

直人が鈴に拳で抵抗しようとした瞬間

 

 

ビーッ!ビーッ!

 

 

直人

「!?鈴!下がれ!!」

 

急ブレーキをかけ止まる直人

 

「わ、分かった!」

 

後ろにズレた瞬間

 

 

目の前に何かが通り土煙が上がる

 

「なんだ…避けちゃうんだ」

 

上空から声がする

 

上を向くと

 

 

 

 

一夏

「!!」

 

直人

「…貴様ァ!」

 

 

 

クレイア

「久しぶりだね、モルモット君達」

 

一夏

「千冬姉!俺も出る!」

 

千冬

『バカ言うな!行かせられるわけないだろう!』

 

直人

「千冬さんの言う通りだ…一夏…俺に任せろ!」

 

 

 

笑顔を向ける直人…

 

だがその瞳にはなにか別のものが見え隠れしていた

 

 

 

 

クレイア

「さぁ、アマダムの覚醒者君…君の全力見してくれ!

 

行け!ゴーレム!」

 

土煙がはれ、そこには黒く不格好なISが立っていた

 

 

「直人…やる?」

 

直人

「当たり前だろ?」

 

「そうよね、あんたはそういう奴よね」

 

千冬

『凰、西宮、貴様らで敵を撤退させろ!

 

討伐では無く守ることに専念しろ!』

 

直人

「…!…了解!」

 

「行くわよ!直人!」

 

直人

「あぁ!」

 

 

 

システム…アップグレード

 

ドラゴンフォーム…アンロック

 

専用ウェポン解放

 

特定ユニットとの接続可能

 

 

 

直人

「ぬあっ!なんかいっぱい文章が!

 

そして青い!ドラゴンか!」

 

「ドラゴンなら…ロットよね!」

 

直人

「おう!

 

来い!ドラゴンロッド!」

 

その声に反応し蒼いロットが現れる

 

直人

「特定ユニット…あ、来い!ゴウラム!」

 

ゴウラム

『…!』

 

主の声に呼応し分裂して飛来するゴウラム

 

直人

「やっぱり、ドラゴンはスピード特化だから

 

脚部装甲メインになるのか」

 

「私が隙を作る、直人がそこを一気に突きなさい!」

 

直人

「了解!」

 

ゴーレム

『…』ピピピ

 

何かに照準をロックするゴーレム

 

直人

「何だ?」

 

ゴーレム

『…』

 

次の瞬間、ミサイルが連続して放たれる

 

その先には

 

 

「…!!」

 

水色の髪の女の子が居た

 

直人

「くっ!間に合え!」

 

だが現実は虚しく、あと少し届かない

 

直人

「守るんだ…絶対に!」

 

ゴウラム

『…!』

 

その声を聞き自らパージし少女の前に構えるゴウラム

 

 

『ゴウラムが…自らの意思で…

 

いや、ナオくんの強い意志に呼応したのかな…』

 

 

ゴウラムはおおよそのパーツが破損だが

 

唯一脚部ユニットのみ傷はあるが無事だった

 

直人

「大丈夫か!」

 

「…はい…」

 

直人

「弾!この子を頼む!」

 

「了解した!」

 

 

クレイア

「おやおや、自らを犠牲にして誰かを守るなんて…

 

素晴らしいじゃないか!」

 

 

直人

「ゴウラム…ありがとう…」

 

クレイア

「さぁ、ゴーレム

 

そろそろ飽きたから終わりにして!」

 

 

直人

「…俺は…お前らみたいな奴らのせいで

 

誰かが傷つくのは もう見たくない!

 

…だから…だから戦うんだ!…

 

戦えない人達の為にも、俺は!」

 

「俺達…でしょ?」

 

直人

「…あぁ…そうだな!…行くぞ!」

 

「えぇ!フルパワー喰らいなさい!」

 

瞬間、ゴーレムの装甲がはじけ飛び

 

コアが露出する

 

「あとは任せたわよ!」

 

直人

「おらァ!」

 

ロットをコアに突き立てる

 

直人

「ゴウラム!」

 

ゴウラムのブースターを最大値まで上げる

 

直人

「うぐっ!?」

 

ゴウラムの脚部パーツの破損部から

 

スパークが直人に走る

 

直人

「もう少しだけ…耐えてくれ!ゴウラム!」

 

瞬間、金色の何かがロットから伸びる

 

そしてそれはゴーレムのコアにロットが深く突き刺さる(・・・)

 

 

クレイア

「おや?やられたみたい、んじゃ退散しよ」

 

 

「逃がすか!」

 

直人

「追うな、鈴!」

 

「…分かった…」

 

 

 

 

 




脚部装甲はゴウラムの後ろ足が片方ずつ

両足の外側にくっついてる感じです

ゴウラムの頭部パーツは背中に

胴体パーツは両腕でシールドとしてくっついていましたが

今回の破損を理由に

各フォーム、特定パーツのみに設定を変更との事

(束談)


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その後とラジオ

今回の話の後半はちょっとお試し企画です


千冬

「2人とも、よくやった」

 

山田

「良かったです…お二人が無事で…」

 

「当たり前でしょ?私達は最強のツーマンセルよ?」

 

直人

「はーい、自惚れないで〜」

 

千冬

「さて、このゴーレムだが…どうやら無人機みたいでな…」

 

直人

「何となく分かってた

 

ペガサスで接近を感知出来なかったからな…」

 

千冬

「さて、ここからは私達は大人の仕事だ…

 

早く戻ってやれ、皆、心配してるぞ」

 

直人

「はい!」

 

 

 

 

 

 

「お、帰ってきた」

 

一夏

「良かった…無事で!」

 

セシリア

「何となく信じてましたが…

 

それでも心配はしましたわよ!

 

鈴さん!西宮さん!」

 

「まぁ、セシリア…今は無事な事を祝おうじゃないか」

 

「あ、あの…」

 

水色の髪の女の子が話しかける

 

直人

「あ、君は」

 

「ありがとう…ございました…」

 

直人

「良かった…あ、俺は西宮直人!

 

よろしくね!」

 

「えと、更識簪…です」

 

直人

「簪……え、かんちゃん!?」

 

「え?」

 

直人

「あー…そうか名字変わってるもんな…

 

篠木だよ、篠木直人!覚えてる?」

 

「あ!ナオくん!」

 

直人

「久しぶりだね!」

 

「うん!大体5年ぶりだよ!」

 

「あー、すまないが知り合い…なのか?」

 

「…」

 

直人

「あ、悪ぃ、俺のファースト幼馴染で俺が転校するまで

 

仲良かった更識簪さん!」

 

「ごめんね、スグに気づけなくて…」

 

直人

「俺も名前聞くまで思い出せなかったからお互い様!」

 

「随分と仲良いのね」

 

直人

「ぁ…悪ぃ…」

 

「まぁ、いいわ…」

 

「噂は聞いてます、ナオくんの彼女さんでしたよね?」

 

「うーん…親友以上恋人未満?」

 

「あれ?珍しい」

 

「そう?」

 

「鈴さん…ナオくんをよろしくお願いします

 

…彼、誰にでも尽くして無茶をするから…

 

貴方が支えてあげてください…」

 

「あんたじゃダメなの?」

 

「…私には…出来なかった事だから…」

 

「…そう…まぁ、そういう事なら…引き受けたわ」

 

「…お願いします」

 

「うん、これからよろしくね!簪!

 

私のことも呼び捨てでいいわ!」

 

「…うん、よろしく、鈴!」

 

 

「あー、怖かった…」

 

一夏

「喧嘩が始まるかと思ったもんね…」

 

西宮

「そう?」

 

「いや、えぇぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間後

 

休日のお昼

 

 

「あれ?直人は?」

 

「そう言えば見かけてないな…」

 

 

 

一夏

「…楯無先輩に誘拐されてたような…」

 

 

 

 

『バーン!お昼ご飯の皆さん!こんにちは!

IS学園広報部ラジオ!略して……

 

 

 

なんだろう?』

 

ガッダン!

 

『おぉ!いいリアクションだね!』

 

直人

『IS学園広報部ラジオ、略して…アイラジ…

 

さっき決めましたよね!』

 

『おぉ、そうだった、そうだった』

 

直人

『絶対わざとだ…』

 

 

 

 

「ブハァッ!」

 

一夏

「ガフッ!」

 

「…」フキフキ

 

 

 

 

『さて、おふざけもこの辺にして、

 

今日より始まりましたアイラジ…

 

メインパーソナリティは!私、黛薫子と!』

 

直人

『西宮直人でーす』

 

『さて!いきなりですがお便り来てますよ!西宮君!』

 

直人

『なんでぇ!?』

 

『まぁ、読んでいきましょう…

 

ラジオネーム……

 

このラジオネームってネーミング、他の考えない?』

 

直人

『いい案が思い浮かぶまでラジオネームでお願いします』

 

『はぁ、仕方ない…では、

 

ラジオネーム『安産型の金髪ロールさん』

からのお便りです』

 

直人

『これセシリアだろ…』

 

『では…『初お便りです!』』

 

直人

『いや、このラジオ自体今日初めてだから!』

 

『『西宮さんにお一つお聞きしたいことがあります!』』

 

直人

「はいはい」

 

『『西宮さんの感じやすい場所は?』』

 

直人

『いや、ランチタイムに何聞いとんのじゃぁ!

 

この巻き毛カナリアぁ!

 

 

 

 

…このお便り送った人…至急織斑先生の元へ』

 

 

 

 

 

セシリア

「ひえぇ!」

 

 

 

 

 

 

『さてさて、別のお便りにしますか…』

 

直人

『もっと答えやすいのにしてくれ…』

 

『ではこれ…『私は櫛じゃ無いよ!』

 

さんからのお便りです』

 

直人

『…かんちゃん…かな?』

 

『ではでは、『お初です』はーいお初ー!

 

『ナオくんに質問です』』

 

直人

『いや、その呼び方で誰だかバレたわ…』

 

『『特撮系ヒーローで何が好きですか、

複数回答可…教えてください』

 

ですってよ!』

 

直人

『あー、仮面ライダーとか、戦隊モノね…うーん…

 

ちょっと古いけど…

 

レスキューフォースとか好きだったな…

 

あとそのあとの作品も…

 

あと、有名どころだろ…平成2期の仮面ライダーかなぁ…

 

戦隊モノは…ゴーオンジャーかな?』

 

 

 

 

「よし、借りてくる」

 

 

 

 

 

『さてさて、最後のお便りだよ!

 

『そこら辺に落ちてる世界最強さん』からのお便りです』

 

直人

『何で織斑先生まで…』

 

『『この番組はいつまで続きますか?』』

 

直人

『あなたが止めたらすぐ終わります』

 

『『そうか、分かった止めないでおこう』』

 

直人

『いや、待て待て待て!何で先読みしてんだよ!

 

お便りで会話するな!』

 

『『あと、私にも番組の1枠貰えますか?』』

 

直人

『欲の強さも世界最強クラスかよ!』

 

『まぁ、それはたっちゃんが決めるからなぁ…』

 

直人

『あ、楯無さん…ナームー…』

 

 

 

千冬

『…』ダッダッダッダッ

 

楯無

「え?え?え?何でこちらに走ってきてるんですか!?」

 

 

 

 

 

 

『さて1日目、どうでしたか?』

 

直人

『嫌。もう…』

 

『ではまた次回!

 

あ、ちなみに今度ののパーソナリティは…

 

弾くんと虚先輩です!

 

では皆さん、良きIS学園ライフを!』

 

 

直人

『えー…この番組は…

 

 

あなたの心に住まいを構える

 

IS学園広報部の提供でお送りしました』

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って…ってことは…直人は広報部ってこと?」




アイラジ…質問が来たら後書きとかでやります(´^ω^`)


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第二章 来訪
転校生…パート2!


えー今回は…猫とウサギですね


あ、違ったシャルル・デュノア君と

ラウラ・ボーデヴィッヒさん

ですね


HRにて

 

千冬

「さて…いきなりだが、転校生を紹介する」

 

一夏

「今度はうちのクラスなのね」

 

直人

「騒がしくならなきゃいいけど…」

 

千冬

「入れ」

 

織斑先生に呼ばれ入ってきたのは

 

銀髪の少年と

 

金髪の美少年だった…ん?

 

直人

「おん?」

 

千冬

「自己紹介しろ」

 

ラウラ

「はい教官、

 

ラウラ・ボーデヴィッヒだ

 

よろしく頼む」

 

シャルル

「シャルル・デュノアです…」

 

女子ズ

『…き』

 

直人

「うお、やっべ…」

 

一夏

「2人とも、耳塞いで!」

 

一夏に言われて耳を塞ぐ2人

 

女子ズ

『きゃぁぁぁぁぁ』

 

直人

「危ねぇ!」

 

「グハッ」

 

セシリア

「うっ…遅かった…」

 

 

直人

「南無…」

 

 

織斑先生

「騒がしいぞ!

 

デュノア、お前は西宮の隣だ

 

ラウラ、お前は織斑の後ろだ」

 

直人

「あれ?転校生に囲まれた?」

 

千冬

「あくまで仮だそのうち直す」

 

直人

「御意…」

 

千冬

「では、全員、一時間目の用意をしろ!」

 

 

 

 

シャルル

「あの、はじめまして…」

 

直人

「挨拶はあとだ、移動するぞ」

 

シャルル

「…あ、そうか…分かった」

 

直人

「あ、ラウラくんも…ってもう移動してるわ…」

 

 

移動中

 

廊下

 

 

女子

「発見!話題の転校生と西宮君!」

 

シャルル

「何あれ?」

 

直人

「簡単に言えばやばい奴ら!」

 

女子

「みんな…突撃ィ!」

 

直人

「…シャルル…背中に乗れ!」

 

シャルル

「え?え?」

 

直人

「いいから!」

 

シャルル

「う、うん!」

 

シャルルが西宮の背中に乗る

 

 

 

 

 

キィィン

 

直人

「え?…いや、気のせいだよな…」

 

シャルル

「な、なに、今の…」

 

直人

「…そういう事ね…」

 

 

女子

「今だ、飛びかかれぇ!!」

 

直人

「チャンス、ドラゴン!

 

デリァ!」

 

 

女子

「ナニィ!?いつの間に後ろに!?」

 

直人

「このまま…ダッシュ!」

 

 

 

 

 

 

 

シャルル

「早い…」

 

直人

「ふぃ…なんとか間に合うな…」

 

シャルル

「…ねぇ、西宮君…」

 

直人

「直人でいい…言いたいことがあるなら夜な

 

どうせ一応男同士、同室だろうから」

 

シャルル

「!?」

 

直人

「事情は聞かん、話したくなったら話せ

 

 

多分…理由は同じだから…」

 

シャルル

「え?」

 

直人

「ほれ、はよ着替えな、織斑先生に怒られるぞ」

 

時計を指さす

 

シャルル

「え?うわぁ!」

 

 

 

 

 

千冬

「また、追いかけられたのか…」

 

直人

「はい…」グッタリ

 

千冬

「それでドラゴンを使ったと…」

 

直人

「はい…」::_( _´ω`)_::プルプル

 

千冬

「そして疲れが遅れてきたと」

 

直人

「はい…」0(:3 )~

 

 

 

 

千冬

「仕方ない…オルコット、凰!

 

来い!」

 

「はい?」

 

セシリア

「はい」

 

千冬

「本当は西宮と、凰でやってもらおうと思っていたが…

 

あの調子じゃ…あと10分は再起不能だ…

 

だから、西宮の変わりにオルコット…

 

貴様を指名する」

 

セシリア

「…タッグバトル…ですか?」

 

千冬

「察しが良くて助かる…」

 

 

「きゃァァ!誰か止めてくださーい!」

 

直人

「oh......あかん…」

 

「このコースは…不味い!来い、紅椿!」

 

 

真耶

「あれ?助かりました」

 

「どうやったら制御不能になるんですか…」

 

 

千冬

「さて、お前らの相手は山田先生だ」

 

「なんか…勝てそうな気も…」

 

セシリア

「しなくもない…ですわね…」

 

千冬

「…ふむ…確かに凰、お前と西宮なら勝てるだろう

 

だが、まだオルコットとの共闘は初めてだろう」

 

「なるほど…経験値が足りないから勝てないと」

 

千冬

「そういう事だ」

 

「…面白い!やってやろうじゃないの!」




…おわかりいただけただろうか…

ラウラ氏とシャルル氏は今回…

男の子として登場です



まぁ、のちのち分かります


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ライジング

えーと…やまや戦はカットです


「ちょっとセシリア!あんた射撃担当でしょ!

 

なんで前に出てきてんのよ!」

 

セシリア

「違いますわ!

 

鈴さんが後ろに下がってきたのですわよ!

 

直人さんとの共闘の時の癖で

 

後方支援に回ろうとしてましたわ!」

 

「え、ウソ…ごめん…」

 

セシリア

「あ、いや、その…ごめんなさい…

 

強く言いすぎましたわ…」

 

 

西宮

「んー…セシリアは偏向射撃が苦手みたいだし…

 

鈴は俺との時の癖を出さないようにしなきゃだな…」

 

 

千冬

「まぁ、及第点…と言ったところだろう」

 

 

シャルル

「よく…あんな上空の動きが見えるね…」

 

西宮

「んー…なんか見えちまうんだよな」

 

千冬

「さて…西宮…行けるか?」

 

西宮

「んー…それなりに」

 

千冬

「うむ…ではラウラ・ボーデヴィッヒ

男同士でも戦ってみろ!」

 

ラウラ

「はい!教官!」

 

 

 

 

 

西宮

「やっぱり君ってさ、

 

千冬さんがドイツ軍に教官として行ってた頃の

 

人だよね…」

 

ラウラ

「あぁ…事情は聞いている…すまなかった…」

 

西宮

「やっぱり、君も捜査隊の一人だったってわけね」

 

ラウラ

「あぁ…我々がもう少し早く気付いていれば…

 

こんな事には…」

 

西宮

「…んー?…感謝してるよ?

 

あと一歩遅れてたら本当に死んでたかもしれないんだから

 

…だから見つけてくれてありがとな」

 

 

ラウラ

「…フッ…私が女の子だったら惚れていたかもな…」

 

西宮

「あら、今後発言には気をつけるよ」

 

 

 

千冬

「準備はいいな!

 

 

それでは…始め!」

 

 

 

西宮

「うむ…マイティで様子見するか…ゴウラム!」

 

 

ゴウラムの頭部が飛来し右手に装着される…

 

早い話、ゴウラムの頭の鉤爪

 

 

ラウラ

「その形態のデータは知っている!

 

近接格闘特化ゆえに、射撃は牽制レベルだろ!」

 

 

セシリア

「…確かに…かなり練習はしましたが…」

 

 

 

西宮

「正解!…つか、誰だ!情報流したの!」

 

 

ラウラ

「フン!喰らえ!」

 

西宮

「超電磁砲!?

 

アカン!PICオフ!」

 

西宮のIS…空我は重力に従い落下する

 

西宮

「…ドラゴン!」

 

装甲が青くなりゴウラムのパーツが

 

右手から両足に変更される

 

 

ラウラ

「ほう…そのフォームは知らないな…」

 

西宮

「ドラゴンロッド!」

 

ラウラ

「遠距離を主体とする私の機体に近距離で挑むか…

 

面白い!来い!」

 

西宮

「仕方ないだろう!

 

これしか武器が正規アクティブ化してないんだから」

 

ラウラ

「もう1発!はぁっ!」

 

西宮

「あー、もう!ペガサスドラゴン!」

 

ペガサスの力で弾道を読みドラゴンロッドで

 

弾き飛ばす

 

ラウラ

「はっ!なかなかやるじゃないか!」

 

西宮

「そりゃまぁね!」

 

ラウラ

「だが、足元がお留守だな」

 

西宮の右足に絡まるワイヤー

 

西宮

「oh……」

 

ラウラ

「落ちろ!」

 

西宮

「ゴウラム!」

 

ゴウラムがクワガタの形に戻り

 

足に絡まるワイヤーを切る

 

ラウラ

「ほう…そのオートクチュール

 

…なかなかやるな」

 

西宮

「もう隠してても勝てないのは分かった…

 

…ゴウラム、空我!…奥の手だ!」

 

 

 

 

Rising System…Active!

 

 

 

 




まぁ、副題で分かってたよね…

次回かなり早めのライジングです


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新たなる力

初ライジング…

なんとか年度内に投稿できた…


ラウラ

「ほう…それの姿が新たなる力…という訳か…」

 

西宮

「この間、ゴウラムが破損した状態で無理させてね…

 

スパークが空我に流て、この姿になったって訳よ…」

 

ラウラ

「怪我の功名…というやつか」

 

西宮

「まぁ、そんなもんだ…さて!

 

無駄話はここまでだ!一気に行かせてもらう!」

 

ラウラ

「あぁ…来い!」

 

西宮

「ライジングスプラッシュドラゴン!」

 

ラウラ

「早い!?」

 

西宮

「はぁ!」

 

 

ピーー!

 

千冬

「試合終了!勝者はボーデヴィッヒだ!」

 

ラウラ

「は?」

 

西宮

「あちゃ…予想以上にエネルギー食ったか…」

 

 

 

 

授業終了後…

 

 

ラウラ

「どういう事だ!」

 

西宮

「あー…ライジングはね…

 

エネルギーをバカ食いするんだよ…

 

エネルギーマックスでも…5分が限界なのよ」

 

ラウラ

「…なるほど…だから奥の手…という事か…」

 

西宮

「そゆこと…さて…飯行こうぜ!」

 

ラウラ

「あ、あぁ…」

 

西宮

「シャルルもな!」

 

シャルル

「あ…うん…」

 

 

 

 

 

屋上

 

 

 

西宮

「鈴、今日の夜はお前の酢豚が食べたい」

 

「ん、了解」

 

 

一夏

「いや、凄いことをサラッと…」

 

「ん?鈴と西宮の弁当は中身同じか?」

 

西宮

「あー…そうだね、今日は俺が弁当作った」

 

ラウラ

「…こ、これは…」

 

西宮

「デザートのリンゴ、ちょっと切り方凝ってみた」

 

ラウラ

「可愛いな…このウサギ…」

 

シャルル

「凝ってるというか…リアル過ぎない?」

 

西宮

「だよな、それ切るのに1時間要したから!」

 

シャルル

「笑いながら言うことじゃないよね!?」

 

ラウラ

「…なぁ…これ食ってもいいか?」

 

西宮

「うーん…なら、皆で弁当のおかず交換しない?」

 

 

 

 

 

「うむ…このエビマヨ…マヨネーズがしつこくない…

 

まさか、マヨネーズは自作か?」

 

西宮

「おう!大体簡単に作れる調味料は自作だ」

 

一夏

「そう言えば…調味料に関してはこだわってたね…」

 

 

 

 

セシリア

「はい!西宮さん!

 

私の自慢のサンドウィッチですわ!」

 

西宮

「おう、いただきます!

 

……………………………………」

 

 

セシリア

「BLTサンドなのですが…」

 

西宮

「…ん、あ、あぁ…美味すぎて気絶してたわ…」

 

セシリア

「本当ですの!でしたら全部…」

 

西宮

「そしたらセシリアの分が無くなるから良いよ…

 

今度、一緒に料理しよ」

 

セシリア

「はい!約束ですわよ!」

 

西宮

「うん」

 

 

 

 

「(ねぇ…直人…白目剥きながら気絶してたけど…

 

本当に、美味しかったの?)」

 

西宮

「(口の中に芳香剤を押し込まれた気分になって…

 

頭の中に龍砲喰らったくらい衝撃的だった…)」

 

「(…よく耐えたわね…というかよく帰ってきたわ…)」

 

西宮

「(ごめん今日の酢豚…味付け濃いめで…)」

 

「(分かったわ…あぁ…一緒に料理ってそういう事ね…)」

 

西宮

「(これ以上…被害者を増やしてはいけない…)」

 

 

 

 

ラウラ

「…くっ!」

 

西宮

「ん?」

 

ラウラ

「…可愛すぎて食べれない!」

 

西宮

「ありゃ…」

 

ラウラ

「どうしよう…」

 

西宮

「んじゃ…これどうぞ」

 

普通のリンゴ

 

ラウラ

「…すまない…」




初ライジングと言えばキノコの毒なので…

セシリアの毒(料理)…あ、逆や…

セシリアの料理(毒)を食べさせました



セシリアの


B(ぶっちゃけ)

L(残機(ライフ)全部飛ばして)

T(遠いとこに行く)


サンドで強くなれたらいいですね…西宮君…


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己の道・決める覚悟

お部屋でのお話と昔話


西宮

「ふむ…三人部屋か…狭いな」

 

ラウラ

「そのうち1人は別部屋になるらしいが?」

 

西宮

「あ、多分俺だわ」

 

シャルル

「そうなの?」

 

西宮

「多分、整い次第、鈴と同室になると思う」

 

シャルル

「そうなんだ…」

 

 

西宮

「さて、本題に移ろうか」

 

シャルル

「うん…」

 

ラウラ

「…それは私も対象…という事か…」

 

西宮

「ラウラ自身も気づいてたでしょ?」

 

ラウラ

「あぁ…」

 

 

 

 

西宮

「まずは、シャルル、本当の君は何者だい?」

 

シャルル

「…」

 

ラウラ

「…西宮、お前の方から話してもらえないか?」

 

西宮

「…そうだな…

 

本当の俺ねぇ…正直いって俺の場合は…

 

アマダムって言う力に変質したからだしな…

 

うーん…よし、俺の場合は生まれながらにして男だ!

 

って位しか本当の俺って説明出来ねぇ!」

 

シャルル

「…そうだよね…うん、西宮君…本当の僕は…僕達はね…

 

女の子なんだ…」

 

 

西宮

「…パンドラの力でか?」

 

シャルル

「うん…でも、名称はわからないんだ…」

 

ラウラ

「…なぁ、西宮、ひとつ聞いていいか?」

 

西宮

「ん?」

 

ラウラ

「織斑や、お前は…どうしてそんなに

 

明るく生きていけるのだ?」

 

西宮

「んー…一夏の場合は…単に性別が変わっただけだし…

 

千冬さんや政府の人達のお陰でなんとか生活できたし…

 

あいつに関してはあまり昔とは変わってないぜ?」

 

ラウラ

「なら…西宮…貴様の場合は…」

 

西宮

「そうだね…俺の力は今この学園にいる

 

パンドラの被害者とは違う方面だからな…

 

うーん…これのおかげだな」

 

 

制服に隠れて見えなかった

 

首にかけられた御守り袋

 

 

ラウラ

「…中を見ていいか?」

 

西宮

「あぁ、いいぜ?霊験あらたかな物じゃねぇし」

 

ラウラ

「……これは…」

 

 

汚い字で…

 

『けいやくしょ』

 

と書かれていた

 

 

西宮

「それについて話すと…ちょいと長くなるがいいか?」

 

ラウラ

「構わん」

 

西宮

「んじゃちょいと昔話を…」

 

 

 

 

 

ーーーー以下回想ーーーー

 

春休み

 

「直人…あんたいつまでクヨクヨしてんのよ!」

 

西宮

「…」

 

「…ったく!」

 

自分のカバンから無造作に白紙を取り出す鈴

 

 

「ちょっと待ってなさい」

 

西宮

「…?」

 

「はい、これにサインしなさい!」

 

西宮

「汚い…字」

 

そこには汚い字で『けいやくしょ』と書かれていた

 

「うっさいわね!とっととサインしなさい!」

 

西宮

「なんの…契約書?」

 

「あんたが私を一生守り続けるって契約」

 

西宮

「!!」

 

「あんたの力は確かに何かを壊す力かもしれない…

 

でも、その力の使い方を決めるのはあんた自身…

 

そうでしょ?だから、私の事守らせてあげる!」

 

西宮

「…決めるのは…自分自身…」

 

「書くの?書かないの?」

 

西宮

「……書くよ…鈴…」

 

「はぁ…やれやれ…その契約一生…だからね?」

 

西宮

「あぁ…分かってる…一生守るよ…この力で…」

 

「それは『あんたの力』でしょ?」

 

西宮

「…俺の…力…あぁ、そうだな」

 

「だからいつまでもクヨクヨしてないで

 

シャキッとしなさい!」

 

西宮

「あぁ、分かったらァ」

 

 

 

 

 

ーーーー回想終了ーーーー

 

 

 

 

西宮

「まぁ、ざっとこんな感じかな?」

 

シャルル

「…そんな事があったんだ…」

 

西宮

「あぁ…鈴には感謝してる…

 

あいつが居なかったら俺は

 

今ここに居ないからな

 

 

あいつが俺に『これから』をくれたんだ」

 

ラウラ

「これから…」

 

西宮

「今すぐには見つからないさ…

 

でも、いずれ見つかる…そんな気がするよ」

 

ラウラ

「勘か?」

 

西宮

「カンはカンでも、直感…かな?」

 

 

 

ラウラ

「シャル…信じてみないか?

 

こいつの直感ってやつを」

 

 

シャルル

「…うん…信じてみる」

 

 

 

西宮

「うし、じゃ…二人のパンドラについて

 

調べにでも行きますか」

 

シャルル

「え?」

 

ラウラ

「どういう事だ?」

 

西宮

「あぁ、この学園の図書館の司書は俺の身内で

 

パンドラについて研究してた人のうちの1人なんだ」

 

 

 

 

ラウラ・シャルル

「…はぁ!?」




次回は図書館で調べ物


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星の本棚

星の本棚…

とは言いましたが…
そこまでじゃないです('ω'*


図書館へ移動中

 

西宮

「なぁ、なんであんなに驚いたんだ?」

 

ラウラ

「いや、パンドラの研究をしていた人間なんだろ?」

 

西宮

「あ、わりい、言い方が悪かったか…

 

パンドラを一番最初に見つけた人であり…

 

研究というよりは調べてる人で

 

俺らと同じ被害者だ」

 

「だから、被害者じゃないってば」

 

ラウラ

「うわっ!?」

 

西宮

「いきなり現れないでくださいよ…

 

ライカさん…」

 

ライカ

「いやぁ…待ってるのも暇だからさ…」

 

 

片手に本を持ちダボッとした服装の女性が立っていた

 

 

シャルル

「この人が?」

 

西宮

「おう」

 

ラウラ

「…なんというか…不思議な人…だな…」

 

ライカ

「うん、よく言われる」

 

西宮

「ここでやるのか?」

 

ライカ

「別にいいけど?」

 

西宮

「OK…じゃあ頼むわ…

 

要件は言わなくても分かってるんだろ?」

 

ライカ

「…まーねー」

 

ラウラ

「ここでやる…とはどういうことだ?」

 

西宮

「まぁ見とけ」

 

ライカ

「……行くよ……」

 

目を閉じるライカ…瞬間周りにある小石が浮き上がる

 

シャルル

「え?」

 

西宮

「まずはラウラの方…キーワードは、

 

パンドラ・性別変化・女から男…」

 

 

ライカ

「ヒット」

 

西宮

「早いな」

 

ライカ

「性別変化の時点で2冊まで減ったから」

 

西宮

「一夏の対か…」

 

ライカ

「そうだね」

 

西宮

「引き続きいけるか?」

 

ライカ

「ちょっと待って…ラウラ君のパンドラについて

 

先に言っとくよ…名称はアナザー…

 

簡単に言うと、もしもの姿になるって所かな?」

 

ラウラ

「もしもの姿…」

 

西宮

「いいか?」

 

ライカ

「うん」

 

西宮

「シャルルは…多分…

 

他者・同調…」

 

ライカ

「ヒット…名称はシンクロ」

 

西宮

「だろうな」

 

シャルル

「え?」

 

西宮

「シャルル…疑問に思ってんだろ?

 

なぜ、他者と同調が自分に当てはまるのか

 

 

簡単だよ、君は今日1日…そして今も

 

1人だけ1歩後に居る…

それはまるで、前の人に合わせるための様にね…

 

 

 

シャルル…君は今…君自身を見失っている

 

誰かに言われた自分が自分になっているんだよ…」

 

 

シャルル

「…」

 

ライカ

「えーと…一番可能性が高いのは両親のうちのどちらかで…

 

まぁ、条件としては血の繋がりがある人間だから

 

血の繋がりがあれば誰でもいいみたいだ…」

 

シャルル

「!」

 

西宮

「思い当たる節が?」

 

シャルル

「うん…パンドラを打ち込まれた直後に…父さんに

 

『お前が男だったらもっと自由にさせてやれたのに…

 

すまない…私の力不足だ…』

 

って悲しそうな顔で謝られた…」

 

西宮

「…そうか…だから父親の悲しむ顔を見たくなかったから

 

パンドラに願ったって訳か…」

 

シャルル

「うん」

 

 

 

 

 

ライカ

「フゥ…疲れたよ…」

 

西宮

「お疲れ様です、ライカさん」

 

ライカ

「ねぇねぇ、ナオくん

 

そろそろお義母さんと呼んでもいいんだよ?」

 

西宮

「まだ呼べません…」

 

ライカ

「そう」

 

 

 

ラウラ

「あの…失礼でなければいくつか

 

聞きたい事があるのだが」

 

西宮

「ん?」

 

ラウラ

「ライカさんの力の名称は?」

 

西宮

「あぁ…えっと…ライブラリだっけ?」

 

ライカ

「そーだよー…

 

直前に読んだ本によって能力が変化するんだ

 

今さっきまで読んでたのはパンドラに関する古文書

 

だからパンドラに関して調べることが出来るのだぁ」

 

西宮

「マンガとか読むとめんどくさいんだけどな…この能力…」

 

ライカ

「あれは悪かったってば…」

 

西宮

「まぁ、他にも

 

 

推理小説とかなら洞察力

 

 

冒険記とかの本なら、まぁ…行動力…いや…

 

果てなき探究心(冒険スピリッツ)と好奇心か…

 

 

まぁ、その本に関する能力を使えるようになるんだ」

 

ライカ

「まぁ、その分消費もデカいけどね」

 

ラウラ

「そうなのか…あとひとつ聞いていいか?」

 

西宮

「ええよ」

 

ラウラ

「西宮とライカさんの関係は?」

 

西宮

「…俺の母親の姉がライカさん」

 

ラウラ

「…そうか…すまない…」

 

シャルル

「?」

 

ラウラ

「(母親の姉が義母と呼んでもいいと言っているんだ

 

分かるだろ?)」

 

シャルル

「(あ…)」

 

西宮

「別に気にしなくていいよ、言ってなかったわけだし」

 

ラウラ

「そうか…」

 

ライカ

「そろそろ戻るね…

 

今度は彼女さんも連れて来てね」

 

西宮

「ハイハイ……いや、まだだから!」

 

ライカ

「まだ?」

 

西宮

「ハメられたら!?」




今回…シャルル、驚いてしかない気が(;-ω-)ウーン


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メイドイン束

パンドラについて調べてから1週間

 

教室・朝礼にて

 

 

千冬

「あー、いきなり決まった事なのだが

 

来週、学年別タッグマッチトーナメントを

 

行うことになった」

 

 

西宮

「また…いきなりだな…」

 

千冬

「あぁ」

 

ラウラ

「話に聞いている、

 

先月起きた襲撃事件が関係しているんですか?」

 

千冬

「あぁ、その通りだ」

 

西宮

「マジか、原因、半分俺にあんじゃねぇか…」

 

千冬

「あと、このクラスだけだが専用機持ちは

 

2チームまでだ」

 

一夏

「だよね…多いもんね…」

 

西宮

「今回は完全に鈴とは別チームか…」

 

千冬

「あぁ、今回、初の試みだからな

 

来年からは変わるかもしれない」

 

一夏

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

 

 

「私は今回、出ないわよ?」

 

一夏

「あ、そうなの?」

 

 

ラウラ

「シャルル、一緒に出ないか?」

 

シャルル

「うん!いいよ!」

 

 

 

西宮

「んー」

 

セシリア

「どうなさいました?」

 

西宮

「なぁラウラ」

 

 

ラウラ

「ちゃんと決着をつけたい…だろ?」

 

西宮

「おや、顔に出てたかな?」

 

ラウラ

「ふん、私も同じことを考えていたからな」

 

西宮

「そうか…ただ…誰とペア組もう…」

 

「セシリアは?」

 

セシリア

「へ?」

 

西宮

「…そうだな、俺が扱えない遠距離専攻だからなぁ」

 

 

 

 

 

ピィーン ポォーン パァーン ポォーン

 

西宮

「なんだこの間延びしたチャイム」

 

「あーテステス…あ、使える?

 

あー…なおくん、セッシーちゃん

 

放課後、教室に残ってください」

 

 

 

 

西宮

「チャイムを口で言ったんか…」

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

西宮

「さて…」

 

セシリア

「来ませんわね…」

 

 

 

「ごめん!遅れた!」

 

西宮

「30分…話すネタも無くなっちまったわ」

 

「ほんとにごめんね!」

 

セシリア

「篠ノ之博士…ご要件は?」

 

「あ、そうそう!

 

二人に別々の特殊装備作ったの!」

 

セシリア

「私にもですか!?」

 

「うん、それなりに経験値も溜まってるし

 

そろそろ頃合かなって思ってね」

 

西宮

「んじゃ今からアリーナに移動か?」

 

「うん、ごめんね…

 

アリーナに集合にしとけば良かったね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナにて

 

 

 

 

 

 

西宮

「…なんだこれ?」

 

セシリア

「…ソードビットとシールドビット…」

 

「そう!セッシーちゃんのは4機の追加ビット

 

 

んでんで、ニッシーのはね…

 

昔見たアニメのアイテムを真似て作ったの

 

 

確か…

 

何とかスペードの魔レンズ…だったかな?」

 

 

 

西宮

「目ってことはペガサス用か?」

 

「あ、デイモン…

 

あ、そうそう、いくら束さんが頑張っても

 

クウガがペガサスを受け入れなかったから

 

せめて、ボウガンをコントロールできるようにね…」

 

西宮

「なるほどな」

 

「期間は1週間、使いこなせる?」

 

 

 

セシリア

「…任せて下さいませ!」

 

西宮

「問題ない…使いこなしてみせる」

 

 

 




セシリアの追加装備

ソードビット2つ


ブルーティアーズに比べると全体的にシャープ

刃ではない部分に連結用レールがある


シールドビット2つ


ブルーティアーズと比べると大きい

3種のビットの中で1番大きい




直人くんの追加装備

シューターレンズ(束命名)


合計3つのレンズからなるアンロックユニット

左右非対称のレンズとその間にコンタクト大のレンズ

ボウガンを使う時にフレキシブルを可能にする




2人とも完全には使いこなせていない


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閃きの風

やっと…やっと投稿できた…


束から新装備をもらってから1週間後

 

 

西宮

「さてと…最終調整も完了っと…

 

あとは試合に挑むだけ!」

 

セシリア

「出来るだけのことはしてきましたわ…」

 

 

 

 

 

『これより学年別タッグマッチを

 

開幕する!』

 

 

『第1試合、出場生徒はピットに

 

移動してください』

 

 

 

 

西宮

「さて…行きますか!」

 

セシリア

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナにて

 

 

 

 

ラウラ

「まさか初戦からとは…」

 

西宮

「俺もびっくりよ」

 

シャルル

「まぁ…僕達も負ける気は無いよ!」

 

西宮

「吹っ切れたな、シャルル」

 

シャルル

「うん!だから…全力全開で行くよ!」

 

セシリア

「望むところですわ!」

 

 

 

 

 

 

『それでは皆さん!開始位置へ!』

 

 

 

 

 

『それでは!

 

 

第1回戦!

 

西宮・オルコットペア!対 シャルル・ラウラペア!

 

 

 

試合…開始!』

 

 

 

西宮

「来い!ボウガン! ファイア!」

 

シャルル

「おっとっと!」

 

ラウラ

「牽制だ!怯むなシャルル!」

 

西宮

「ところがぎっちょん!」

 

シャルル

「うわっ!危な!」

 

西宮

「まだ、精密射撃の連射は出来ないけど…

 

単発ならもう外さないよ!」

 

ラウラ

「この1週間でそこまで成長したか!

 

面白い!」

 

 

 

「そうだね…本当に面白い!」

 

 

 

 

ラウラ

「!?」

 

 

ラウラの様な銀髪…

 

華奢な体…

 

金色に輝く瞳

 

 

 

西宮

「何もんだ!テメェ!」

 

クリア

「私はクリア…

 

失敗作のクレイアの改良型」

 

西宮

「失敗作…改良型…」

 

クリア

「成功作の貴方には消えてもらわないとね

 

ラウラ」

 

ラウラ

「ッ!」

 

背後からラウラの首に対IS用装備の

 

ナイフを突きつける

 

 

 

 

西宮

「いくぞ!セシリア!」

 

セシリア

「はい!行きなさい!ソードビッ!!?」

 

クリア

「おや、気づいたかい?

 

そのワイヤーに」

 

 

西宮

「クソっ!どっかの壁に引っ掛けてるわけじゃねぇ…

 

空間にAICで止めてやがる!これじゃ壊せねぇ!」

 

クリア

「そう、よく一瞬で見抜けたね

 

とは言ってもね…私のAICは未完成品…

 

だから完成品のレーゲンを貰いにきたの」

 

シャルル

「…ッ!」

 

シャルル

(何か方法があるはず…)

 

 

『ナオくん!ペガサスボウガンで!』

 

西宮

「ダメだ!この位置じゃ

 

今の俺の技術じゃラウラに当たっちまう!」

 

『っく!こんな時に…ペガサスが使えれば!』

 

 

シャルル

「…!

 

直人!クウガって

 

パンドラの力なら扱えるんだよね?」

 

西宮

「あぁ…だが…」

 

シャルル

「なら…クウガに私のシンクロの力で

 

ラウラのアナザーを同調させる!」

 

西宮

「そんなこと…出来るわけ…」

 

シャルル

「『いつまでもクヨクヨしない…』

 

弱気になってたら何も出来ないよ!」

 

西宮

「!!…

 

あぁ!そうだな!シャルル!

 

 

出来るな?」

 

シャルル

「うん!

 

 

クウガ!私の力で…私の願いを叶えて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ラファール…データロード…

 

レーゲン…データロード…

 

 

 

 

 

 

 

 

first・shift・if

 

Active

 

 

 

 

 

 

Are You Ready?




次回

Are You Ready?







ラウラのレーゲンって

1人ラビットタンクだと思う…今日この頃…


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Are You Ready?

コノーママーハシリツヅケーテモー


Are You Ready?

 

 

 

 

アリーナに響く無機質な機械音声

 

 

クリア

「ラファールとレーゲンのデータを…

 

吸収しただと!?」

 

 

ラウラ

「西宮!私とシャルルのISの力…

 

お前なら使いこなせるだろ!」

 

西宮

「…あぁ!やってやる!」

 

 

 

西宮

「クウガ!ペガサスシステム起動!」

 

 

 

 

 

ラファール!レーゲン!

 

 

ベストマッチ!

 

 

西宮

「合言葉は!」

 

 

 

Are You Ready!?

 

 

西宮

「変身!」

 

その言葉と共に西宮の姿は光に包まれる

 

そして

 

 

 

 

疾風のレールガン!

 

ラファール・レーゲン!イェーイ!

 

 

西宮

「ふむ…これが新しい力か…」

 

右肩にはレーゲンのレールガン

 

左腕部にはラファールの灰色の鱗殻(グレー・スケール)

 

 

西宮

「装着装備以外で増えたのは…

 

レイン・オブ・サタディ2丁とプラズマ手刀か…」

 

 

 

『うっそーん…ペガサスがそんなことになるなんて…』

 

 

クリア

「たかが変形しただけでそのワイヤーの結界からは

 

出ることは出来ない!!」

 

 

西宮

「ライジング…放電(リリース)!」

 

クリア

「なっ!?がっ!!?」

 

クウガが放電した電気がワイヤーを辿り

 

クリアに流れ込む

 

 

西宮

「よし、ワイヤーが落ちた」

 

クリア

「くっ!クソがァ!」

 

西宮

「来い!ボウガン!

 

穿て!ブラストペガサス!」

 

クリア

「はっ!この程度感電していても

 

躱すことなど容易い!」

 

 

 

 

 

 

西宮

「…だろうな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……セシリア………狙いは?」

 

 

セシリア

「完璧ですわ!」

 

 

 

セシリアのスターライトmkⅢには束が作った

 

追加装備のソードビットとシールドビットが連結していた

 

 

クリア

「ちっ!…ッ!?…AIC!?」

 

ラウラ

「逃がすか!」

 

セシリア

「ラウラさん!ナイスですわ!

 

shoot!」

 

推定直径4メートルの極太レーザーがクリアを飲み込む

 

 

クリア

「がっ…はっ…」

 

千冬

『拘束だ!』

 

「悪い、遅れた!」

 

一夏

「だから最初っからおれ…

 

私が切れば早かったでしょうが!」

 

「だって怒られるかもしれなかったじゃないか…」

 

クリア

「…ッフ…」

 

「GAー04アンタレス!」

 

カンッ!

 

クレイア

「回収に来たわよ」

 

クリア

「あなたの言う通りね…舐めてたわ」

 

西宮

「クレイア!」

 

クレイア

「お久しぶりね、西宮君」

 

西宮

「…丸くなった?」

 

クレイア

「まぁ、なるわね」

 

西宮

「…嘘ではなさそうだな…」

 

クレイア

「その姿がペガサスね?」

 

西宮

「…あぁ…」

 

クレイア

「…ふふっ…もっと強くなって…私を楽しませて」

 

西宮・一夏

「ッ!?」ゾクッ

 

クレイア

「じゃあね」

 

クリア

「ウグッ」

 

 

「あれは痛いだろうねぇ…」

 

千冬

「あの速度でワイヤーが腹に食い込むのだからな…」

 

「あ、やべ」

 

千冬

「怒りはしないさ…

 

よく全員無事だったな」

 

西宮

「うっす……疲れ…まし………た…」バタッ

 

「そっか…ペガサスだもんね…」

 

西宮

「Zzz...Zzz…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「ん……夜九時…倒れたのは大体11時…寝すぎた…」

 

 

コンコン

 

 

 

西宮

「誰?」

 

セシリア

「美少女のお届けです」

 

西宮

「わぉ…」




ペガサスIFフォーム

見た目ホークガトリング

詳細《後日》

束より





「ホークガトリング?何それ…」


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第三章 綻び
すれ違う想い(さだめ)…絡み合う運命(おもい)






クレイア
「すれ違ってしまった想いは…

運命に絡みつく」









西宮

「とんでもないノックだな…」

 

セシリア

「ふふっ…からかってみたくなりましてね」

 

西宮

「ってあれ?セシリア、メガネしてたっけ?」

 

セシリア

「あ、これはオシャレメガネですわ」

 

西宮

「巨乳…メガネ…美少女のお届け…うっ頭が…」

 

セシリア

「どうかなさいました?」

 

西宮

「いや、何でもない…そのメガネ似合ってるよ

 

ところでセシリアは何の用だい?」

 

セシリア

「こんな時間ですが一緒にお食事でもと思いまして」

 

西宮

「あー…なんかごめんな」

 

セシリア

「構いませんわ」

 

西宮

「あ、でも鈴に許可取らなきゃ…」

 

セシリア

「むしろ鈴さんも一緒に!」

 

 

部屋から出ると

 

 

「あ、鈴見てない?」

 

西宮

「えーと、鈴のルームメイトの…」

 

ティナ

「ティナ・ハミルトンよ、ティナでいいわ」

 

西宮

「んじゃティナさん、鈴がどうかしたの?」

 

ティナ

「えぇ…何でも…

 

『やらなきゃいけない事が出来た』とかで

 

しばらく休むらしくって…

 

だから彼氏に一言、言ってからかなって思って

 

お土産を頼もうかと思ったんだけど…」

 

セシリア

「見かけてない…ですわね…」

 

西宮

「…まさか…な……ちょっと待ってて…

 

…あった…手紙…………」

 

ティナ

「…なんて書いてあったの?…」

 

西宮

「…ちゃんと帰るから心配しないでだってさ」

 

ティナ

「良かった……帰ってきたら

 

私が怒ってたって伝えといてね!」

 

西宮

「あいよー!」

 

嵐のように去って行くティナ・ハミルトン

 

 

 

 

 

 

西宮

「セシリア」

 

セシリア

「…ダウト」

 

西宮

「…正解…」

 

セシリア

「教えてくれます?」

 

西宮

「あぁ…弾も呼んでな…

 

だがそれより…」

 

 

グゥゥゥゥゥゥ

 

 

西宮

「先にご飯食べよ?」

 

セシリア

「…そうでしたわね…」

 

 

 

 

 

 

(・∀・)食事シーン?んなもん全カットだよ!

 

 

 

 

 

西宮ルーム

 

西宮

「さて…この件は…お前ら以外には伝えない…」

 

セシリア

「わかりました…」

 

「あぁ」

 

 

西宮

「…書かれてたのは…

 

『束さんと一緒にクレイアのもとに行く』

 

『パンドラの中和剤を作る』

 

『裏切るつもりは無いが

戦うことになるかもしれない』

 

この3つだけだ」

 

 

「要は…敵のアジトにいるが敵じゃないって事か?」

 

西宮

「そんな所だろう……中和剤か…」

 

セシリア

「…西宮さんはそれを望んでいるのですか?」

 

西宮

「うーん…パンドラが無きゃここには居なかったし

 

鈴とも再会できなかっただろうからな…」

 

「最初の頃は嫌だったが今は自分の一部…だろ?」

 

西宮

「あぁ…パンドラ…アマダムも含めて俺だ

 

てか、俺の台詞取るなよ!」

 

セシリア

「…では…鈴さんが敵として現れましたら…

 

そのことを伝えなくてはですね」

 

西宮

「あぁ…それと、そこで聞き耳立ててる

 

会長、織斑先生に伝えるなら…

 

こっちで何とかしますって伝えといてください」

 

 

 

「…行ったな」

 

セシリア

「狙撃手相手に気配出しすぎではありませんでした?」

 

西宮

「あぁ、わざと見つかるのを待ってたように感じたな…」

 

「ってことは織斑先生も気づいてるって事を

 

遠回しに伝えたかったってワケか」

 

西宮

「弾、セシリア…覚悟は出来てるな?」

 

「あぁ」

 

セシリア

「はい…」

 

西宮

「…んじゃ…もう、遅いし解散!」

 

「おう」

 

セシリア

「…はい」

 

 







解説

ペガサスif

以前私が作ったレンズが縦に並んで
超高倍率まで見えるようになった!


見た目はラファールとレーゲンを…
斜めに切って交互に挟んだ感じ…かな?


背部装甲…と言うよりは翼部はラファールの翼


常時装備はラファールのパイルバンカーと
レーゲンのレールカノン







「めっちゃ箇条書き……ん?裏になんか…」






本音ちゃんに私の技術を伝授した…

これで…私がいなくても…大丈夫…





「おいおい…マジかよ…」


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見慣れた背中

今回は長編かも?






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

千冬
「西宮、今回の作戦はお前が司令塔だ」

西宮
「え?ラウラじゃねぇの?」

ラウラ
「教官から聞いた…世界でも名の知れた

司令塔だとな」

西宮
「千冬さん…何伝えてるんですか?」

千冬
「今回の立地上…ラウラより

西宮が適任と判断した結果だ」

西宮
「俺のはサバゲの話だよ?

リアル軍人と対象にはならないでしょう!」

ラウラ
「いざとなれば私も指揮をとる」

西宮
「…わかったよ!」

ラウラ
「なら…人員の配置だが…」

西宮
「一夏、千冬、ラウラ、シャル、箒は避難指示

現場代表は千冬…

避難完了後は千冬の指示で行動


セシリアは高所でのスナイプ待機


弾と俺は機動班…


これでいいかな?」


ラウラ
「今の一瞬で考えたのか!?」

西宮
「うん?普通でしょ?

お互いの力量を分かってる仲間なんだから」

ラウラ
「…教官の言ってた事がよく分かった…

わかったそれで行こう」

西宮
「念の為、予告された時間より

1時間早く準備しとこう」

ラウラ
「了解」

西宮
「あ、あと、パニック対策で、

照明弾か打ち上げ花火持ってった方がいいかも」

ラウラ
「何故だ?」

西宮
「パニックになった時は大きい音と光で

人の意識を自分に向けて指示を聞かせるんだよ

敵も見方もね」

ラウラ
「なるほど…」

西宮
「まぁ、かじった程度の知識だから実践で使わないでよ?」

ラウラ
「え?」

西宮
「使う気か!?」














6月末

 

 

 

西宮

「弾…」

 

「ん?」

 

西宮

「タイタンフォームをISで解禁しようと思う」

 

「…やめとけ…無くても扱いきれないんだから」

 

西宮

「だけど…」

 

「いざとなれば俺や一夏がいる…

 

それにみんなもいる…

 

お前一人で背負い込もうとするな」

 

西宮

「…わかった…ごめん…」

 

「まっ、俺たちでもどうしようもなくなったら頼むよ」

 

 

2人は重い話をしているが…

 

 

セシリア

「直人さーん!弾さーん!」

 

「何ぼさっとしてる!置いていくぞ!」

 

一夏

「セシリアも箒も楽しみにしてるのね…」

 

 

 

場所は某ネズミ大国である

 

 

早い話…ハハッ(ディズニー)である

 

 

シャル

「うぅ…女の子の姿なんて何ヶ月ぶりだろう…

 

なんか恥ずかしいよ…」

 

ラウラ

「私はそのままだぞ…なんでだ!」

 

 

 

数日前のタッグマッチトーナメント以降

 

姿が女の子に戻ったシャルロットと

 

男の姿のままのラウラ

 

 

 

 

西宮

「シャルは同調の願いが変わったから

 

姿を変えていた力が消えたって何回言ったよ…」

 

ラウラ

「…まぁ、男の姿のままのお陰で

 

シャルを守れるから…いいが」

 

「シャルロットの胸にやられたと見た」

 

西宮

「いや、そこは笑顔だろ……

 

いや待て弾…あいつ着痩せするタイプだぞ…

 

何故知っている」

 

ラウラ

「お前ら…2人とも…見たことあるのか!」

 

「あ、いや、俺は鈴が愚痴ってたから…」

 

西宮

「………」

 

 

明らかに遠いところに視線が行っている西宮

 

 

ラウラ

「おい」

 

 

西宮

「さ、行こうか!皆!」

 

セシリア

「はい!」

 

ラウラ

「おい待て!」

 

 

 

 

 

 

西宮

「…ん?鈴が居なくなってから

 

シャルって戻ったよな…あれ?」

 

 

 

 

 

某所

 

 

「…」ブスー

 

クレイア

「機嫌悪そうだね」

 

「ここに来るのもう少し後にしとけば良かった」

 

「あー…にっしー達今日あのネズミの国に行くって

 

言ってたもんね…」

 

クリア

「あ、束さん」

 

クレイア

「本当に解毒剤作らなくていいんですか?

 

作るって手紙書いてましたけど…」

 

「うん、送った後に気付いたんだけどね

 

にっしーならきっといらないって言うだろうから」

 

「うん、全部含めて俺だ…とか言いそうだしね」

 

クレイア

「なら…君も来る必要はなかったんじゃ…」

 

「一応束さんの護衛よ」

 

「君たちの事…信じるからね?」

 

クレイア

「えぇ…パンドラと同時期の古代文明の遺跡から復活した

 

古代兵器…古代生命体の全破壊が

 

私たちの目的…お願いします」

 

 

「…その為に直人や一夏をやったのよね…」

 

クレイア

「…それ…私じゃないの…」

 

「え?」

 

クレイア

「私の振りをした…私達の敵…」

 

 

 

クリア

「束さんお疲れ様」

 

「さて、ご飯だぁ!」

 

 

 

クレイア

「彼には強くなってもらわなきゃいけない…だから…」

 

「自ら汚れ役を…ってことね…」

 

クレイア

「騙しててごめんなさい…」

 

 

 

クリア

「鈴ちゃん、ご飯食べたら、

 

出かけるよ」

 

「はーい!

 

安心していいわよ…

 

あいつらならその話きっと信じるから」

 

 

クレイア

「…時期が来たら彼らにも話す…

 

だからごめん…」

 

 

 

 

 

 

場所は戻って

 

ハハッの国(ディズニー)

 

 

 

西宮

「へぇー…水鉄砲…あれ?

 

まだ6月…」

 

「早まったらしいぜ?」

 

 

バタバタバタバタ

 

 

西宮

「ん?ヘリの音?」

 

「…あれか?」

 

西宮

「んー…ロープが降りてき…」

 

千冬

「待たせたな」

 

ヤマヤ

「遅れました」

 

 

 

西宮

「メタルギア!?」

 

一夏

「千冬姉!こっちこっち!」

 

「義姉さん、こっちです」

 

西宮

「んでお前らはなぜ動揺しない!

 

…んんん!?」

 

千冬

「あぁ!待ってろ!

 

 

西宮、目的は忘れてないな?」

 

西宮

「はい…だけど…ヘリは不味いっすよね?」

 

千冬

「それともう1つ、ここではISの展開は不可能だ」

 

西宮

「聞いてないんすね」

 

千冬

「今回の為だけにシステムを

 

切ることは不可能らしい」

 

西宮

「了解…パンドラの力だけで押し切ります」

 

千冬

「頼んだ」

 

 

 

 

 

西宮

「あ、聞き忘れた…」

 

 

 

 

 

「…んと…テロリストだっけか?」

 

西宮

「あぁ、夢の国を占拠して何するつもりかね…

 

…そろそろ時間か…準備は出来てるか?」

 

「OK」

 

西宮

「んじゃ、後でな」

 

「死ぬなよ?」

 

西宮

「縁起でもねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

とあるエリア

 

 

 

 

「バレちゃダメだよ?」

 

クレイア

「分かってますって」

 

 

 

 

クリア

「これ美味しいね!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

「お前ら…」

 

 

 

 

 

クレイア

「あ、やっべ」

 

「…ワケありってとこか?」

 

「うん…ごめんね、まだ帰れない」

 

「直人には黙っときますね」

 

 

クレイア

「私たちに攻撃しないのか!」

 

「元々IS展開不能だし

 

パンドラの力の無い俺じゃ勝てないからな」

 

クリア

「私達がパンドラの力を持ってることに

 

気づいてたのね…」

 

クレイア

「…五反田弾…いつか君達の力を借りるかもしれない…

 

その時は信じてくれるか?」

 

「うーん…あいつの判断次第だな」

 

クレイア

「そうか…とりあえず

 

私たちを見なかったことにしてくれ」

 

「分かってるよ…気を付けろよ?」

 

クレイア

「…?」

 

 

 

 

 

 

バァン!

 

 

 

 

鳴り響く銃声

 

 

 

クレイア

「!?」

 

「ッチ、予定よりお早いご到着で…」

 

 

テロリスト1

「動くんじゃねぇ!」

 

クレイア

「なっ!?」

 

「弾くん、フルスキン状態ならIS判定されないよ

 

G3は」

 

「OK、覚えとく」

 

 

テロリスト2

「おい!あそこ見ろよ!

 

中国代表候補の凰鈴音だぜ!」

 

テロリスト3

「人質に取れば一体いくら貰えっかなぁ!」

 

「くそっ…動く事が出来ないから…反撃が」

 

「…いいわ、人質になってあげる」

 

「!?」

 

「私が!」

 

「束さん…私ぐらいが丁度いいんですよ

 

というか私の方が適任ですって…

 

弾、頼むわよ」

 

「…!……わかった、任せろ」

 

 

 

 

西宮

「…セシリア…状況は?」

 

セシリア

「弾さんのいるエリアのテロリスト達が人質を…

 

鈴さん!?」

 

西宮

「は?」

 

セシリア

「それと…あれは…!?」

 

西宮

「どうした」

 

セシリア

「…怪物…らしきものが見えます…」

 

西宮

「どういう状況だ!」

 

セシリア

「中央の池から出てきました…」

 

西宮

「完全に怪物か?」

 

セシリア

「はい、人間らしさは皆無です…」

 

西宮

「…有事の際…俺ごと撃て…」

 

セシリア

「…了解」

 

西宮

「織斑先生」

 

千冬

「八割方避難は完了した」

 

西宮

「了解、現場に向かいます」

 

 

 

 

 

 

 

「クレイア…パンドラ持ってるか…」

 

クレイア

「持ってる…」

 

「俺に打て」

 

クレイア

「!?」

 

「このまま黙って見てるだけなんて…

 

嫌なんだ…この状況を変えるにはそれしかねぇだろ」

 

クレイア

「…五反田弾…きっと今の判断を後悔する日が来る…

 

それでも?」

 

「それでもだ」

 

クレイア

「わかった…君の覚悟…私に見せてくれ」

 

「っグァ…」

 

 

 

体内に広がる異物感…

 

身体の中から焼ける様な痛み

 

 

 

 

『何を望む』

 

「…居場所だ…みんなが笑って過ごせる…

 

誰一人かけることなく…あの日常を過ごせる

 

…そんな場所だ!」

 

 

 

『理解した…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライカ

「『オルタリング』…『AGITΩ』か…

 

魂の目覚め…か…」

 

 

 

 

 

 

 

「っだぁ……何ともない…」

 

クレイア

「この土壇場で成功…行ける!」

 

西宮

「敵の死角から参上」

 

クレイア

「っ!!?」

 

西宮

「敵意は無い…そうだろ?」

 

クリア

「あぁ…」

 

西宮

「それと…お前があの時のやつじゃないの

 

…なんとなく分かった…あの怪物のおかげでな」

 

「OK…お前の判断が共闘なら俺も参加する」

 

体から漏れ出る金色のオーラ

 

西宮

「…お前……いや、説教は後だ…

 

クレイア、クリア…お前らの能力は?」

 

クレイア

「…獣化…狼」

 

クリア

「…四元素操作…魔法使いって言えば早い」

 

 

西宮

「……oh…fantasy…」

 

 

 

 

 

「ねぇ、テロリストさん…ひとつ忠告しとくね

 

私の友達に凄腕のスナイパーいるんだ」

 

テロリスト1

「は?笑わすなよ…そいつがここに居るとでも?」

 

「さぁ?でも…今日どっかに出かけるって言ってたわ」

 

 

 

 

 

西宮

「…セシリア」

 

セシリア

「了解!」

 

 

 

西宮

「クリア、四元素なら…風あるよな?」

 

クリア

「うん」

 

西宮

「アマダム発動した瞬間に俺に打て」

 

クリア

「わかった」

 

西宮

「クレイア、お前は弾を乗せて出来る限り接近

 

弾は、鈴の救出」

 

クレイア

「わかったわ」

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あ、靴紐が…ねぇ、逃げないから靴紐だけ結ばせて」

 

テロリスト2

「…ちっ…変な動きしてみろ頭ぶち抜くからな」

 

「怖いなぁ…でもまぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その拳銃…吹っ飛ぶんだけどね」

 

 

 

 

 

パァーン!

 

 

 

 

 

 

 

テロリスト1

「なっ!?」

 

「直人!弾!」

 

クリア

「吹き荒れろ!」

 

西宮

「グギギギギ」

 

クレイア

「グルルルル」

 

「うおっ!?速い!」

 

 

西宮

「マイティキック!」

 

テロリスト1

「ガハッ!?」

 

西宮

「安心しな、死にはしないさ…

 

死んだ方がマシなほど痛いだろうがな」

 

 

「よいしょ…んじゃ、よろしく」

 

クレイア

「ガゥ」

 

 

 

 

テロリスト2

「グッ!…ふはははは!愚か者共!

 

わざわざ死にに来るとはな!

 

出てこい!グロンギ共!」

 

 

西宮

「うわぁ…わらわら出てくるよ…」

 

テロリスト2

「我々財団Xの科学力を舐めるなよ!

 

さぁ!奴らを殺せ!モルモット共!」

 

 

 

 

 

西宮

「…あれは……中身人じゃねぇな」

 

 

 

 

「…よし…システムのハッキング成功!

 

IS展開出来るよ!4人とも!」

 

 

 

 

 

クレイア

「よいしょっと…初変身がこんな感じとは…」

 

クリア

「緊張するなぁ…」

 

 

 

西宮

「総員IS展開後それぞれの対処に当たれ!」

 

 

「んじゃ…いっちょ行きますか!」

 

 

光り出すG3-X

 

 

「へ?」

 

 

 

 

『『AGITΩ』起動します』

 

 

 

 

「なにこれ…」

 

「セカンドシフト来たァ!」

 

クレイア

「このタイミングで!?」

 

クリア

「よっしゃラッキー!」

 

 

西宮

「いいなぁ…」

 

 

 

「直人…私も戦う」

 

西宮

「おう!背中は任せたぜ?鈴」

 

「分かってるわ!」

 

 

 




多分あと1話続く


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魔法使い(Wizard)何でもアリ(ご都合主義)です

はい、今回のあとがきでコメントないけど

ラジオ企画やりまーす


なのであとがき長いでーす…

だいたい1作分、1000文字デース


まぁ、別にあとがきなんで読まなくても…

…泣かないから…(*´・ω・`*)グスン











テロリスト1

「ちっ!誰一人として逃がすな!」

 

 

山田

「皆さんこちらです!」

 

 

一夏

「来い!白式!」

 

「来い!紅椿!」

 

 

 

シャル

「一夏!これ使って!」

 

一夏

「ありがとう!」

 

飛んでくるのはアサルトライフル

 

 

「道を開くぞ!一夏!」

 

一夏

「おう!」

 

 

 

 

 

クレイア

「えっと…変身!」

 

『complete』

 

クレイア

「うわっ!なにこれ!」

 

西宮

「…」

 

「ひっぱたかれたい?」

 

西宮

「遠慮します?」

 

 

 

「いやぁ…ファイズの各部アーマーを補強するために

 

起用したフォトンブラッドのOverflow(暴走)を抑える為に

 

防御力に支障が出ないレベルまで下げた結果……

 

 

ほぼ半裸に等しい状態になりました」

 

 

クレイア

「ほとんどお尻出てるし…足やお腹も…

 

胸だけ分厚いのは助かるけど…」

 

「あ、パワーアップで胸部アーマー、開きます」

 

 

クレイア

「破廉恥だ!」

 

「それ自分で言う?」

 

 

 

 

 

クリア

「…私のは大丈夫?」

 

「大丈夫!…多分…」

 

クリア

「…変身」

 

『プリーズ!』

 

クリア

「…おぉ…」

 

クレイア

「…なんで…」

 

「魔法使いっぽくしてみました」

 

 

 

 

テロリスト2

「舐めてんのかてめぇら!」

 

西宮

「はい」

 

クレイア

「!?」

 

西宮

「えーと…1人あたり、2体撃破で」

 

「了解」

 

「わかったわ」

 

 

クリア

「え?え?」

 

クレイア

「と、とりあえず武器は?」

 

「クレっちのは全部腰についてるよ」

 

クリア

「私のは!?」

 

「右の手のひらを適当にどこかに向けて」

 

クリア

「ん?」

 

正面に手のひらを向ける…すると

 

 

『コネクト』

 

「さぁ!その魔方陣に手を突っ込んで!」

 

クリア

「入れてる最中に閉じたりしない!?」

 

「あーそれは大丈夫!

 

閉じる条件は武器が出るか

魔法陣を開いた人の意思でしか閉じないから」

 

 

 

クリア

「…ねぇ…念じたら武器が飛んでくるとかない?」

 

 

 

「はっ!それ採用!

 

そしてそのまま技に転用!

 

ちょっとだけ待って!

 

…ホイ!出来た!」

 

クリア

「早い!」

 

「現状、最大20までの魔法陣展開を可能!

 

武器種はまだ剣だけ!

 

使い方はさっきと同じ要領で魔方陣を展開する時に

 

展開コード認証で背後に魔法陣展開そして武器を射出」

 

クリア

「展開コードは!」

 

「『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

クリア

「王の財宝!」

 

西宮

「フレンドリーファイアする気か!」

 

クリア

「コントロールが聞かないんだもん!」

 

クレイア

「なら使わないでよ!」

 

クリア

「ごめーん!」

 

 

 

西宮

「まぁ、今ので敵兵は全滅したし…」

 

「さて!ラウラ」

 

ラウラ

「既に捕縛してある」

 

 

 

 

 

 

 

 

クレイア

「…あの…」

 

西宮

「ん?」

 

クレイア

「私達とは戦わないのか?」

 

西宮

「戦いたいの?」

 

クレイア

「…」

 

西宮

「いや…お前らも被害者なんだろ?

 

…ライカさんから頼まれたんよ

 

 

『もし、狼や魔法使いの子が居たら

 

助けてあげてほしい』ってね」

 

クレイア

「!?」

 

西宮

「おば……ライカさんのお願い事は

 

聞いとかないと…後が怖いからね」

 

 

クレイア

「…いいのか?」

 

西宮

「お前らは進んで悪役を演じてた…

 

って鈴がさっき教えてくれたしな」

 

クリア

「…私は君の友人を傷付けたのだぞ?」

 

 

 

ラウラ

「あの程度で立ち直れなかったら

 

軍人などやってないわ」

 

 

千冬

「行くあてがないのなら

 

IS学園(ウチ)に来ればいい

 

運がいいことに教師の枠が空いている」

 

「…行こうよ

 

クレイアちゃん、クリアちゃん」

 

 

クレイア・クリア

「はい!」

 

 

 

西宮

「さてさてさーて、帰りますか!

 

IS学園(ホーム)に!」

 

「うん!」











「はい!久しぶりに始まりました!

IS学園広報部ラジオ、略してアイラジ!」



「コメント来てないのにやるのね…」



「いや、虚さん…ここではメタ発言可ですけど…

最初っからはやめてください…」



「あ、ごめん…」



「さてさてさーて!気を取り直して

今回は!何やるの?」



「あれでしょ?パンドラの力を持つ人の

能力の紹介」



「あ、そうでした…」



「ここで紹介を挟むって事は…

今後は増えないってことかしら?」



「いや、西宮の能力もコントロールが

出来るやつだけ紹介って書いてありますし

今後、もしかしたら少し増えるかも…?」



「まぁいいわ、始めましょう!」



「はい!ではまず!今作主人公!

西宮直人!能力はアマダム


現在わかっている限りで4フォームに変化可能

その中で3フォームはコントロール可能

ひとつは暴走確定…」



「うーん…アマダムは能力って言うより
各能力の核と言った所ね…


特撮物でいうところのベルトね!」



「…すっごいギリギリの発言だわ…

えっと!西宮の基本(スタンダード)形態はマイティ!

他2つの形態より近接に特化…ただし武器はない!」



「お次はドラゴン

脚力、ジャンプ力なんかがとんでもない事に

IS無しで10メートルを余裕で飛んでしまう



専用武器はドラゴンロッド

ドラゴンは棍術が得意なフォームね」



「あ、横移動の時もドラゴン使ってるよね

あれは、縦の動きを横にしているだけだぜ!」



「わかりやすく言えば立ち幅跳び…かしらね」



「…まぁ、そんなところですかね…

続いて!ペガサス!

五感が強化され…西宮の現状なら

1キロ先の水の滴る音が聞こえる…らしいぜ」



「専用武器はペガサスボウガン

優れた視覚で遠くの敵を見据え射抜く…

カッコイイ!」



「ただし!五感が強化されている故に

痛覚がどえらい事になっている!



ペガサスの時は正座のあとの痺れは

地獄らしいぜ、本人談だ!…味わいたくねぇ…」



「今紹介出来るのはこの辺までね」



「んじゃ、次の人!」



「次の能力者は!弾く…ん?」



「ありゃ…時間ですか…なら仕方ない


ではでは!次回のパーソナリティは!」




「クレイアさんとクリアさんです」



「マジすか…作者のお気に入りですかね…」



「でしょうね…」


カンペ
『正解』



「えーと…では! 今日はここまで!

本日のお相手は!」


「生徒会副会長、布仏虚と!」


「五反田食堂、IS学園支店店長

五反田弾でお送りしました!

ではまたいつか!」







西宮
『この番組は…

あなたの心に住まいを構える

IS学園広報部がお送りしました…』





「あー…緊張した…」


「弾くん…私、変じゃなかったかな?」


「フフッ…すっごい緊張してましたね」


「うー…恥ずかしい…」


西宮
「お前ら…イチャイチャするのはいいが…

マイクの電源ついてるぞ」


「なっ!?」


西宮
「いや、虚さん!

マイク本体から線抜こうとしな」ブツッ






「マイク壊されたわね…」


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新・任・教・師

今回の後半と次回は重い…かな?


五反田食堂にて

 

 

 

西宮

「さてさてさーて、鈴も帰って来たことだし」

 

「ぱぁーっとパーティーしますか!」

 

千冬

「はしゃぎすぎるなよ?」

 

「うぇーい!」

 

西宮

「あれ?参加しないんすか?織斑先生」

 

千冬

「クレイア達の書類を出してこなくては

 

ならないからな」

 

西宮

「そう言えば名前とかって」

 

「束さんが戸籍操作しておいたぞい!」

 

西宮

「国籍は?」

 

「双方共に日本国籍!」

 

西宮

「よく受け入れたな…日本…」

 

「まぁ、ちーちゃんと束さんで脅したからね!」

 

「何やってるんですか姉さん…」

 

 

 

西宮

「ちなみにどんな名前になったんだ?」

 

クレイア

「まぁ、明日全校生徒の前で自己紹介するから

 

そこでお披露目で」

 

「束さんのとこだから…

 

ひねった感じの名前かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティーのシーン?んなもんカットだよ(・∀・)

 

(・∀・)っつーわけで翌日ジャイ

 

 

 

 

 

 

大ホールにて

 

 

西宮

「寝み…」

 

一夏

「同じく」

 

 

 

楯無

「はい!では本日、転校してきた生徒と

 

新任の先生の紹介です!では五反田くんから!」

 

 

「あ、ども、五反田弾です

 

今日から生徒として1組に入ります」

 

西宮

「…あ?」

 

 

 

 

 

 

楯無

「…さっぱりしてるわね…

 

えっと次は先生お願いします」

 

 

クレイア

「…えー…本日より1年の地理を

 

担当することになりました…

 

 

(いぬい)クレアです、よろしくお願いします」

 

クリア

「同じく1年の歴史を担当します

 

操真 クリアです」

 

 

楯無

「あ、ちなみにおふたりには

 

明日からの臨海学校にも同行してもらいます

 

 

 

さて!紹介も終わったので解散です!

 

1年生の皆さんは明日の準備を整えてくださいね」

 

 

 

 

 

 

再び五反田食堂にて

 

 

 

 

「すっかり忘れてたけど…五反田くんって

 

生徒じゃなかったんだったね」

 

西宮

「そういや…ここの亭主だもんな」

 

「あっはっは!溶け込みすぎたわ!」

 

 

 

 

 

 

「あちっ…」フーッフーッ

 

食べているのはいい感じに冷めたグラタン

 

「そんなに熱いっすか?」

 

「ごめん、重度の猫舌なの」

 

「なるほど…工夫しますね」

 

 

 

 

操真

「はわぁ…美味い!このドーナッツ!」

 

蕩けきった顔をしているクリア

 

 

西宮

「いぇーい」

 

「また負けたか…くそぅ…」

 

「ん?なになに?また料理勝負してんの?」

 

「おっす…鈴」

 

西宮

「ん?あぁ、IS学園来てからは

 

五戦五勝で俺が勝ち越してる」

 

 

 

 

「なんで定食屋の亭主に勝ってんのよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「やっほー、来たよ」

 

セシリア

「…なんかここが皆さんとの

 

集会場になってますわね」

 

「…だな…」

 

西宮

「確かに…」

 

「まぁ、賑やかなのはいい事だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「みんないるー?」

 

西宮

「まだフルメンじゃないな」

 

楯無

「…そうなのかー!

 

また後でくるわね」

 

西宮

「了解」

 

 

 

ラウラ

「どうやったら彼女の喜ぶ

 

プレゼントが買えるだろうか…」

 

西宮

「何故俺らに聞く」

 

「…彼女持ちだからじゃね?」

 

ラウラ

「あぁ…その通りだ…だが…」

 

西宮

「シャルの好みがまだ分からないと」

 

「んー…それは本人に聞くしか…」

 

 

シャル

「ん?私はラウラと一緒に居れれば幸せだよ?」

 

ラウラ

「はうっ!」

 

 

西宮

「堕ちたな…」

 

「だな…より深く…」

 

 

 

 

 

 

 

本音

「遅れたけど来たよー、かんちゃん!ナオナオ!」

 

西宮

「パンダみたいだよな…昔も思ってたけど…」

 

「…あー…そうか、簪と幼馴染なら

 

本音とも知り合いよね…」

 

本音

「お互い気付かなかったんだけどねー」

 

西宮

「昔と比べたらかなり変わったからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音

「…そうだよね…ナオナオは…

 

あの日から変わっちゃったもんね…」

 

西宮

「…本音…それは…」

 

本音

「あっ…」

 

 

 

 

「…話したくないならいいわよ

 

いつか話してくれるならね」

 

西宮

「ゴメンな…

 

これに関してはまだ話せない」

 

 

 

 

 

 

「……ごめんね…なおくん…」

 

 

西宮

「!?」

 

「あの時…私が……」

 

西宮

「お前は悪くねぇ…」

 

「…なおと…あくまで推論だけど…

 

簪ってあんたの両親が居ないのと関係してる?」

 

西宮

「……」

 

「ごめん、変な事聞いた…」

 

 

 

 

「…関わってるよ…」

 

 

西宮

「違っ」

 

 

「私が…私が殺したようなものよ…」

 

 







クレイア…狼への変身能力

→ウルフオルフェノク→ファイズ→乾


あ、あとクレアは脱字じゃないです

語呂悪い気がしたので…



クリア

→魔法使い→操真



クリアに関しては単純です


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導いた死 拭えぬ罪

重いよ…人によっては多分…

あ、あと、久々の連投だから誤字あるかもです


「私が殺したようなものよ!」

 

 

西宮

「違う!」

 

「あの時私が教えなければ!」

 

 

楯無

「やっほー!…えっと……失礼しましたぁ…」

 

 

 

「私の…せいなの…」

 

本音

「…ごめん…かんちゃん…

 

辛い記憶…思い出させちゃって…」

 

「いいの…これが私の罪…だから…」

 

「…直人、全部話して…」

 

西宮

「……」

 

「話しなさいよ!」

 

「落ち着け、鈴!」

 

「落ち着いてなんかいられないわよ!」

 

 

 

 

西宮

「…俺の両親は……殺されたんだよ…」

 

 

 

 

 

少年の独白

 

 

 

 

 

俺の両親……

 

 

父親はちょいと有名な考古学者で

 

 

篠木ミヤって言えば分かるか?

 

 

そう、5年前、予定されていた

 

新刊が発売されなくなった

 

 

 

歴史博士って言えば分かるよな

 

 

 

んで、そう、奥さん、

 

 

つまり俺の母親は有名モデルだった

 

 

 

西宮麗華…

 

 

5年前に隠居したって言われてるあの人さ

 

 

 

んでその二人の間に生まれたのが俺と妹

 

 

まぁ…これはいいとして…

 

 

 

俺の親父は…歴史博士なんて呼ばれてたけど…

 

 

 

その理由は…世界の真実…

 

 

本当の歴史を知る唯一の人間だったからなんだ…

 

 

世界がひっくり返るような真実

 

 

だから殺されたんだ…真実に…

 

 

 

新刊に書かれる予定だった真実は

 

 

4分割にして別々の人に送ったらしい…

 

 

 

誰に送ったかは知らないが…

 

 

うち1枚は俺の手元にある

 

 

 

 

 

 

 

 

独白終了

 

 

 

「じゃあ…簪は…一体…」

 

西宮

「…道を聞かれたんだよ…俺ん家への道を」

 

「え?」

 

本音

「西宮君の家へは簡単には行けなかったの…

 

…多分…パンドラの力を使って…」

 

西宮

「…本音…なんでパンドラについて知ってる…」

 

「…束さんからだろ?」

 

本音

「うん…」

 

「私が案内しなければ……あんな事には!」

 

西宮

「2人とも簪を責めちゃいない!」

 

「なんで分かるのよ!」

 

西宮

「…そう言ってたから…

 

あの時、俺を閉じ込めて隠して…

 

まるで独り言みたいに

 

 

『簪くん…君には辛い思いをさせるだろう…

 

だが…どうか…どうか前を向いてくれ』って…」

 

「っ!」

 

西宮

「…だから…」

 

「…あんたは許されてんのよ…簪」

 

「鈴…うわぁぁん!」

 

「簪…私達はもっと強くなりましょう…

 

 

大切な者(大好きな人)失わない為(守る為)に!」

 

「うん…うん!」

 

楯無

「そろそろ大丈夫かしら?」ソロォーリ

 

西宮

「あ…悪い…何か用」

 

楯無

真実の1枚(四分の真実)…」

 

西宮

「…え?」

 

楯無

「…揃ってるの…ここに4つとも…」

 

本音

「…やっぱり…この4人だったんだね…」

 

西宮

「…親父も予想してねぇよ…これは…」

 

 

 

 

 

 

 

「あっはっは!そりゃそうだ!息子がISに乗るなんて

 

想像できるはずがねぇ!」

 

「ははっ!よくこの空気を笑いに持ってけたわね!」

 

 

楯無

「…西宮くん…きっとこれからの戦いは

 

世界よ…だから…」

 

西宮

「大丈夫!だって!」

 

仲間達(オレら)がいるからな!」

 

西宮

「それ俺のセリフだろぉ!」































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第四章 発芽
臨海学校


今回から第一章終盤に入りマース


「夏!」

 

西宮

「海!」

 

セシリア

「白い砂浜!」

 

「照り付ける太陽!」

 

 

 

 

クリア

「…元気ね…」

 

クレア

「……」ソワソワ フリフリ

 

クリア

「…尻尾しまいなさい」

 

 

 

 

 

千冬

「…はぁ……全員今日は存分に遊べ!

 

明日からの2日間は遊べなくなるからな!」

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

一夏

「うわぁ…変な気分だ…」

 

西宮

「その姿になっての初水着だもんな」

 

「一夏…あんた…その胸…クソっ…

 

着痩せするタイプだったのね…」

 

「…うーん、違和感あるな…

 

これが一夏だと考えると…」

 

「まぁ、遊んでいる内に気にならなくなるだろ」

 

西宮

「それもそうだな」

 

 

 

 

シャル

「ねぇ、直人…」

 

西宮

「ん?」

 

肩を叩かれたので振り向くと

 

シャル

「僕の水着…変…かな?」

 

水着の美女がいた

 

シャル

「…変?」

 

西宮

「……大丈夫だ、問題ない」

 

ラウラ

「だから言ったであろう?」

 

シャル

「うん、よかった…」

 

 

 

 

 

西宮

「…ラウラ…

 

シャルをナンパ野郎どもから守れよ?」

 

ラウラ

「あぁ、関節抜いてでもナンパを阻止する」

 

西宮

「よろしい」

 

 

その後…砂浜で肩を脱臼した男性が

 

多数目撃された模様…

 

 

 

 

 

 

本音

「おーい!ナオナオー!バレーしよー!」

 

西宮

「レオタードきたくない!」

 

「ブッ!…」

 

本音

「そっちじゃないよー!」

 

西宮

「知ってる!」

 

「俺も混ぜてもらお」

 

 

 

 

 

 

本音

「うおー!本気で行くよー!」

 

西宮

「よしこい!」

 

 

 

楯無

「それでは…始め!」

 

 

 

西宮

「…え?あ…」

 

本音

「やったー1点だー」

 

西宮

「…なんで居んの?」

 

楯無

「会長特権」

 

西宮

「職権乱用」

 

「即刻帰宅」

 

 

 

楯無

「…ひーん、西宮くん達がいじめるよー

 

簪ちゃーん」

 

「直人、酷い」

 

西宮

「うーん…否定出来ねぇ…」

 

 

 

 

千冬

「ほう…バレーか」

 

「束さんもやるー!」

 

クリア

「楽しそうね」

 

クレア

「修羅場?」

 

 

 

本音

「おぉ…バルンバルンだ…」スパンッ

 

 

 

 

 

「4体4の生徒 対 教師の試合してみたい」

 

千冬

「受けてたとう」

 

 

 

 

 

学園異能バトル開幕

 

 

 

 

西宮

「…なんでクウガの腕力で放った球を

 

受け止めれる…」

 

千冬

「鍛え方が違うんでな」

 

「俺たち以上にパワーファイターって…」

 

 

 

西宮達の完敗である

 

 

 

 

千冬

「さて、罰ゲームを指定しよう」

 

西宮

「私聞いてない…」

 

「あらほらさっさー」

 

西宮

「あ!弾!逃げんな!」

 

 

千冬

「今夜私の部屋に来い」

 

西宮

「ファッ!?」

 

 

 

 

 

西宮

「なぁ、クレア」

 

クレア

「はい?」

 

西宮

「ちょっとお願いがある」

 

クレア

「ん?」

 

西宮

「尻尾…というか獣化でモフりたい」

 

クレア

「…帰ったら…いくらでも///」

 

西宮

「なんか…悪ぃな…」

 

 

 

クリア

「あと何人落とすつもりなんだろうね」

 

「少なくともあんたら2人は落とされると思うわ」

 

クリア

「想定済みなのね」

 

「束に頼んで重婚の許可を

 

獲得してもらうつもりだしね」

 

クリア

「アラァ…」

 

「まぁ…本人気付かずに落としてる事があるけどね…」

 

クリア

「彼女も大変なのね…」

 

「慣れたわ」




鈴とクリアの関係?

姉妹みたいに仲いいよね《クレア談》



プルプルプル プルプルプル


ガチャ

おっす


え?みんなの水着などんなのかって?

弾はG-3柄だよ

俺は灰色に紫の線の入った海パン

一夏は千冬の対になる色だな

って箒とお揃い?そうなのか

クレアは黒と銀のハイレグってやつか?あれは?

競泳用水着?


クリアは赤でセシリアみたいな水着だな

あ、そうそう、パレオ?ってやつ


ところでなんで水着なんて聞くんだ?


需要と供給?何言ってんだ?

そろそろ切るぞ?



プツン…





ということで西宮に追加メンバーの

水着を紹介してもらいましたが…

一夏あたりが想像出来ないという方は…

千冬ボディのマドカに箒の水着を着せてください



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笑顔の奥に


どうも、最近マッ缶を常飲している

バリスタです



そろそろ、YouTube始めたいが…

メンバーとの休みが合わない( 'ω')


向こうが休みならこっちは用がある…

こっちがフリーなら向こうは仕事…

なんででしょうね…


こんな作者のボヤキから始まる

第34話 笑顔の奥に



どうぞ!


西宮

「うむ…やはり海の幸が美味い!」

 

「…この醤油…なんか特別なのか?」

 

セシリア

「うっ…くっ…」

 

西宮

「…」チョン

 

セシリア

「アンッ///」

 

西宮

「……」シラーンプリ

 

セシリア

「…ッ!」プルプル

 

「直人、わさび貰っていいか?」

 

西宮

「ん、あぁ、いいぞ」

 

セシリア

「……」

 

西宮

「…悪かったって…」

 

セシリア

「帰ったら罰を執行します」

 

西宮

「うっす…」

 

 

 

 

 

 

シャル

「…アシガシビレタ…」

 

ラウラ

「…くっ…この程度…」

 

「…」チョン

 

シャル

「ンッ///」

 

ラウラ

「ッ///」

 

「( ゚ཫ ゚)ゴフッ」

 

 

 

 

「全く…テーブル席があるってのに…なんで

 

わざわざ正座するのかしらね…

 

 

あ、直人ー、セシリアさっきから食べれてないから

 

食べさせてあげてー」

 

西宮

「りょーかーい」

 

女子ズ

『ずるい!』

 

セシリア

「か、彼女……

 

公認…の仲…だからで…すわ」

 

女子ズ

『死にかけてる!?』

 

西宮

「海鮮は食えるか?」

 

セシリア

「はい…おかげさまで」

 

西宮

「そりゃ良かった」

 

 

女子ズ

『ん?…彼女公認の仲…ん?ん?』

 

 

「いいなー…」

 

本音

「帰ったら一緒に頼も?」

 

 

女子ズ

『…ンンン?』

 

 

「さすが毎晩……」

 

女子ズ

『…はっ!?』

 

 

「あ…すまん…」

 

 

そのご、質問攻めに合いそうになったところに

 

織斑先生が登場しその場は鎮圧された

 

 

 

ただし…学園で質問攻めを約束された

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「失礼します」

 

千冬

「…来たか、入れ」

 

「やっほー」

 

西宮

「あれ?クレア達は?」

 

千冬

「風呂だ、入ってくるか?」

 

西宮

「冗談でもやめてください…」

 

千冬

「ふふっ…さて…呼んだ理由分かってるな?」

 

西宮

「…はい…日本を除いた

 

世界各国から宣戦布告のメールが来ました」

 

「まぁ、もう既に何ヶ国か潰したけど…」

 

西宮

「…でしょうね」

 

千冬

「…明日、暴走するISは…

 

現行最新型の無人機だ…」

 

 

「いくら束お手製の空我とはいえ…

 

空我の性質上…最新機に1人で挑むのは…

 

正直…タイタンが使えなきゃ勝率は低いよ?」

 

西宮

「ゼロじゃなきゃ…大丈夫です!」

 

千冬

「だが…他のメンバーとの共闘なら

 

確実に勝てるのだぞ?」

 

西宮

「…俺の親父が残した最後の厄介事ですから…

 

息子である俺が蹴りをつけなきゃいけませんよ」

 

 

ドコンッ!

 

西宮

「アダっ!?」

 

頭頂部に衝撃が走る

 

 

「お前な…昨日、仲間がいるから大丈夫って

 

自分で言ったばっかりだよな!」

 

西宮

「だ、弾!?」

 

千冬

「五反田!?何故!」

 

「俺だけじゃねぇ!」

 

「まぁ、何人かは遊び疲れて寝てるけど

 

それでも全員…直人と一緒に戦う気よ?

 

何を言われようとね!」

 

西宮

「…」

 

一夏

「…困った事があったら頼れ

 

いつもお前が言ってんじゃねぇか」

 

本音

「言っとくけどー…かんちゃん泣かすようなら

 

シメるよー?」

 

西宮

「怖っ!?」

 

 

 

千冬

「さて、西宮……

 

お前はどうしたい」

 

 

西宮

「最悪、死ぬかもしれないんだぞ?」

 

「両親に孫の顔見せるまで死ねないわ」

 

本音

「同じく」

 

 

「親より先に死ねないし…死ぬつもりは無い!」

 

一夏

「男に戻るまで死ぬわけにはいかないからな」

 

 

西宮

「…はぁ……

 

織斑先生…俺は…1人で行きます」

 

千冬

「なっ!?」

 

西宮

「ただ…もし、織斑先生が不安なら

 

俺を抜いたメンバーで作戦を組んでください」

 

千冬

「…分かった…」

 

「……最終メンテナンスをしようか

 

ナオくん」

 

西宮

「…お願いします」

 

 

「直人!なんで!」

 

西宮

「鈴…俺も死ぬつもりは無い…

 

だけどもし…何かあったら頼むな…」

 

「…絶対に…帰ってきてよね…」

 

西宮

「おう!」

 

無邪気に笑う西宮…

 

 

そして奥の部屋へと消えていった

 

 

「…バカ…」

 

 

 

 

笑う西宮の瞳は…真っ黒で鈍く輝いていた






《クレアとクリアに関して》

…既に構想が出来上がっている

二部、三部の関係でね…

こうしとかなきゃいけなくなっちまいましてね



《鈴と簪、本音との関係》

前々回での出来事をきっかけに

鈴は簪と本音がいれば

西宮を幸せに…と考えている



《セシリアと西宮の関係》

お互いを信頼しお互いの深い所まで知っている


セシリアは西宮の両親に関して

西宮はセシリアの両親に関しての真実を







あれ?彼女って鈴じゃないの!?と思っている方

前回の鈴のセリフを思い出してください


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紫の騎士(un control)







黒い目









臨海学校 2日目

 

 

 

 

「…」

 

千冬

「今日は専用機持ちは私が

 

それ以外はクレアとクリアが面倒を見る」

 

全員

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音

「……」

 

「織斑先生…なんで本音が?」

 

「それはだね…本音ちゃんのISが

 

やっと出来たからなんだよ!

 

 

昨日徹夜で仕上げたからね!

 

いでよ!九尾の魂!」

 

本音

「おぉ…」

 

千冬

「そういう訳だ…

 

布仏、お前は今日からIS学園代表候補だ」

 

本音

「は、はい!」

 

 

 

「あの…西宮は?」

 

千冬

「…止めれなかった…」

 

セシリア

「それじゃあ!」

 

「うん…今…1人で

 

…相手が来るのを待ってる…」

 

シャル

「なら!」

 

千冬

「あぁ…分かっている…

 

最悪の事態を想定して…空我には

 

タイタンの為に暮桜のデータを入れた」

 

「あとは…空我が

 

対応してくれればいいんだけど…」

 

 

 

 

山田

「織斑先生!」

 

千冬

「山田君……まさか」

 

山田

「…西宮くんが暴走しました…

 

敵機体は2機…西宮くんは暴走しながらも

 

善戦はしていますが…」

 

 

千冬

「各員に次ぐ!戦闘可能な専用機持ちは

 

高機動パッケージをインストールし次第

 

西宮の元へ飛べ!

 

 

それ以外の生徒は山田先生の指示に従え!」

 

「はい!」

 

「束さんが余計なデータを抜きながら

 

インストールするからねー!

 

箒ちゃんはいっくんを乗せてあげて」

 

セシリア

「でしたら、本音さんは私が乗せますわ」

 

本音

「うわーい、ありがとー」

 

「束さん」

 

 

 

 

 

「全員同時に30秒で!

 

ついでに敵の情報も一緒に入れとくね!」

 

 

 

 

「弾、乗りなさい」

 

「すまねぇ」

 

 

 

シャル

「パッケージの武装は…シールド…

 

タンクか…」

 

ラウラ

「レールカノンが二門…シャル」

 

シャル

「ガードは任せて!」

 

 

「インストール完了…お姉ちゃん」

 

楯無

「うん…織斑先生!」

 

千冬

「あぁ…各員に次ぐ…

 

 

誰一人欠けることなく…帰ってこい!

 

 

これは命令だ!分かったな!」

 

『はい!』

 

 

 

 

 

 

同時刻…西宮

 

 

 

 

 

 

西宮

「ちっ…空我が暮桜を拒んでやがる…」

 

 

《system refuse》

 

 

西宮

「…来る」

 

山田

『西宮君…ご武運を!』

 

西宮

「はい!」

 

 

 

 

千冬

『福音 …銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)

 

篠ノ之の紅椿と同じく多機能型だ、

 

近中遠全てに対応するらしい』

 

 

 

 

西宮

「とは言ってたけど…武器らしい武器は無いよな…」

 

 

《EMERGENCY》

 

 

《system cracking》

 

 

西宮

「は?」

 

 

《暴走》

 

西宮

「な!?」

 

 

グレイシア

「…ふふっ!ははっ!

 

やっぱりあの天才程度の作品じゃ

 

簡単に暴走させられるや!」

 

西宮

「てめぇが…あの時の!」

 

 

グレイシア

「久しぶりだね、モルモット!

 

…あー…西宮くん…だっけ?」

 

 

西宮

「ふざけるなぁ!がはっ!?」

 

 

グレイシア

「ははっ!もうそのISは君の言うことを聞かないよー!

 

君の目に入る全ての物を壊す…ズタズタになるまで

 

止められないよ!」

 

西宮

「クソっ!」

 

 

グレイシア

「あっとその前に」

 

頭を握られる

 

 

グレイシア

「さぁ…吐け…世界の真実を」

 

西宮

「……ばーか…

 

 

 

俺達の人生狂わせたやつに教えるかよ!」

 

 

 

 

 

グレイシア

「それが君の答えか……

 

 

 

 

 

 

なら…絶望して死ね」

 

頭を強く握られる

 

西宮

「がっ!?」

 

頭の中にどす黒い何かが流れ込んで来る

 

西宮

「やめろ!やめろ!」

 

グレイシア

「それは君の心の奥にあった闇さ…

 

蓋を無理矢理開けちゃったから

 

もう二度と閉められないよ!」

 

 

西宮

「あっ!がっ!?」

 

 

 

西宮の意識が闇に沈んでいく…

 

 

 

クレア

「あぁ…やっと…やっと完成した…

 

 

究極の力…」

 

 

 

そこに立っていたのは…

 

 

 

 

黒く刺々しいモヤを纏った西宮だった

 

 

いつかの頃(3年前)とは違く…真っ黒な瞳の






前回の黒い目の笑顔


今回の究極の姿…


西宮の中の闇



全部…西宮君の過去に…




オットここまでだ(´º∀º`)


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銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)黒の悪魔(ブラック・デビル)

敵の名前修正

今回西宮君セリフなし

箒・セシリア…奮闘

今回の簡潔的な説明


山田

『皆さん!敵勢ISの反応が増えました!』

 

『生命反応がないから多分無人機だけど

 

ざっと100体はいるよ…』

 

一夏

「…俺と弾が行きます!」

 

本音

「私も!」

 

楯無

「…分かったわ…お願いね」

 

「おう!」

 

 

 

楯無

「戦闘区域に入るわ!簪ちゃん!」

 

「うん!行け!山嵐!」

 

 

クウガと福音の間を大きく開けるミサイル

 

楯無

「鈴ちゃん!」

 

 

「直人!目を覚まして!」

 

クウガ

『…!』

 

 

 

 

 

 

グレイシア

「おやおや…お姫様の登場か…」

 

楯無

「行くよ!箒ちゃん!」

 

「はい!」

 

グレイシア

「おや?最初っから僕狙いか…福音

 

とっとと終わらせて」

 

福音

『La……!?』ズガン

 

セシリア

「させませんわ!」

 

ラウラ

「全弾、着弾を確認

 

次弾装填!」

 

グレイシア

「ちっ…雑魚の群れが…」

 

どす黒いモヤを出し始めるグレイシアとIS

 

「くっ!」

 

イグニッション・ブーストで回避する箒

 

 

楯無

「なっ!?」

 

グレイシア

「ちっ…1匹か……まぁいい…沈めよ」

 

 

グシャッと言う不快な音をたてて潰れる

 

楯無とミステリアス・レディ

 

 

「お姉ちゃん!

 

当たれ!春雷!」

 

 

グレイシア

「どこ狙ってるんだい?」

 

一瞬で背後に移動したグレイシア

 

グレイシア

「君も落ち…な!」

 

縦に一回転し踵を入れる

 

「きゃぁ!」

 

「簪!くっ!戦力差が広すぎる!」

 

「はぁっ!」

 

二本の青龍刀が飛来する

 

グレイシア

「オット」

 

「これ以上…やらせない!」

 

グレイシア

「おやおや?お姫様…西宮君はもういいの?」

 

「…あいつなら大丈夫よ」

 

「鈴!」

 

「あいつ…多分…まだ隠し玉があるわ…」

 

 

グレイシア

「うーん…そうだなぁ…

 

僕が乗ったままじゃ強すぎるから降りてあげよう

 

さぁ、暴れておいで!G4!」

 

 

「なっ!?」

 

G4

『敵を認識…排除します』

 

「くっ!一撃が重い!」

 

「鈴!」

 

「私は大丈夫!あんたはそっちをどうにかしなさい!」

 

 

グレイシア

「次は逃がさないよ」

 

「っ!」

 

セシリア

「させませんわ!」

 

グレイシアの眉間を正確に捉えたい一撃

 

グレイシア

「うぉっと……うぐぅ…イタタタ…」

 

 

だがグレイシアの眉間には

 

焦げた跡が残っただけだった

 

 

「こいつ…人間じゃない…」

 

セシリア

「…遅れましたわ」

 

「福音は?」

 

セシリア

「ラウラさんとシャルロットさんが相打ちで

 

止めましたわ…」

 

 

グレイシア

「おやおや?福音が負けた?

 

びっくり!」

 

 

セシリア

「早く相手を撤退させて

 

鈴さんを助けに行きましょう!箒さん!」

 

「あぁ!」

 

 

グレイシア

「フフッ」

 

 

 

笑い声とともにまた消えるグレイシア

 

 

 

グレイシア

「たった2人で僕に勝てるとでも?」

 

現れたのは背後

 

 

セシリア

「ソードビット!」

 

「穿千!」

 

グレイシア

「おっと?武器種を交換したのかな?

 

でも…なれない武器じゃむしろ勝てないよ?」

 

 

 

その言葉通り箒達を圧倒していくグレイシア

 

 

グレイシア

「さて…これで終わりだよ?」




九尾の魂を出したあたりでお気づきでしょう…

私は本音ちゃん推しです


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少年の過去・黒の記憶

黒い目の真実の断片

西宮の過去


 

 

……両親が亡くなる前

 

 

 

『ちっ…子供の癖に大人に反抗しやがって』

 

 

 

『オラッ!とっとと言いやがれ!』

 

 

 

『あぁ?なんだよその目は!』

 

 

 

 

 

 

大人に殴られ蹴られる…それが僕の日常

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「すまない…直人…

 

私が…知ってはいけない事を

 

知ってしまったが故に…」

 

 

 

謝らないで…慣れたし

 

 

 

ミヤ

「すまない…すまない!」

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後

 

 

 

 

 

『そう言えば、…妹』

 

 

 

『一つ下の妹…お前の目の前で犯してやろう』

 

 

やめろ

 

 

 

『やっぱり小さいな』

 

 

 

やめろ!

 

 

 

 

『両親の素材がいい分上物だぜ!』

 

 

 

ヤメロォ!

 

 

 

 

 

 

「おにい…ちゃん…」

 

 

 

龍…華……

 

 

 

「ごめんね…」

 

 

 

 

 

『ははっ!美しい兄弟愛じゃねぇか!』

 

 

 

バン!

 

 

ライカ

「さてさてさーて、現行犯だ」

 

 

 

『なっ!?』

 

 

ライカ

「なんでかって?

 

ミヤ君と麗華が亡くなったあと

 

子供たちが行方不明になる前に

 

親族の1人が

 

『見た事ない人が引き取りに来た』って言っててね

 

 

その子が唯一親族の中で会ったこと無い奴が

 

 

あんただったって訳よ」

 

 

 

『お、俺を捕まえる気か!』

 

 

 

ライカ

「いや、ここでこの世から消えてもらおうか…

 

 

 

終の印(エンドマーク)

 

 

 

『がはっ!?』

 

 

 

 

ライカ

「あんたは病死で死ぬ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「っだァ!…はぁ…はぁ…

 

なんだこれ…俺の…記憶…なのか…」

 

 

 

【そうだ】

 

 

 

西宮

「!?」

 

【お前が忘れようとし…僕に押し付けた…

 

お前の記憶】

 

西宮

「黒い…クウガ?」

 

 

【お前の記憶はライカさんに引き取られた所で

 

補正修正されている…】

 

西宮

「龍華…は…」

 

【生きているはずさ…家を出て行ったがな

 

それも覚えていない筈だ】

 

西宮

「……」

 

【お前は自分にとって都合の悪い記憶を

 

僕に押し付ける

 

そしてお前はのうのうと生きている】

 

西宮

「…ライカさんは…これを知っていて…」

 

【…西宮直人…】

 

 

西宮

「ごめんな…」

 

 

【!?】

 

 

西宮

「ごめん…押し付けてばっかで…

 

だけどもう…そんなの…やめるよ」

 

【そ、そんな言葉信じるとでも!】

 

 

西宮

「…だよな…なら俺の中に戻ってくればいい」

 

 

【!!】

 

西宮

「お前は俺なんだろ?」

 

 

 

【何故…なぜそんなに…辛い記憶を見たのに

 

 

それなのに何故!前を向ける!】

 

 

 

西宮

「なんでだろうな…」

 

 

 

 

 

 

一夏

『西宮!』

 

 

 

『西宮』

 

 

 

本音

『なおなお!』

 

 

 

セシリア

『西宮さん!』

 

 

 

『なおくん!』

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「多分…」

 

 

 

 

「直人!とっとと起きなさいよ!」

 

 

 

 

西宮

「俺を待ってる奴らがいるから…かな?」

 

 

 

 

【今のお前は暴走しているんだぞ!】

 

 

 

 

西宮

「それでも…助けに来ちまう馬鹿どもさ

 

…あいつらはな!」

 

 

 

 

 

【…何故…何故…】

 

 

 

西宮

「俺の闇…俺の過去を背負っててくれてありがとな

 

 

お疲れ様…」

 

 

 

 

【……妹を…頼む…西宮…】

 

 

 

西宮

「任せろよ…篠木」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モヤの色が黒から紫に変わっていく







1人で行こうとした理由



自分のせいで誰かが傷付くのが心の奥でトラウマだったから


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高貴なる騎士

SEASON・ONE

そろそろ終わるで!


今回…後半はふざけたぜ!


セシリア

「まだ…終わってませんわ!」

 

「あぁ!まだ…私達が残ってる!」

 

グレイシア

「たった二人でどうするとの?」

 

セシリア

「…西宮さんを正気に戻し…

 

あなたを退かせて

 

鈴さんを助けに行くことぐらいは出来ますわ!」

 

グレイシア

「ははっ!言葉で言うのは簡単だよ

 

だけど…それは不可能だよ!」

 

 

シャル

「それは!」

 

ラウラ

「どうかな!」

 

グレイシア

「!!」

 

 

「シャルロット!」

 

セシリア

「ラウラさん!」

 

 

 

グレイシア

「あれ?君たちは…さっき福音と一緒に落ちたはず…

 

ラウラ

「あぁ、落ちたさ……お陰でカツカツだ!」

 

 

シャル

「箒!残り少ないけど…エネルギー、受け取って!」

 

「あぁ!」

 

 

 

 

ラウラ

「セシリア!」

 

セシリア

「ありがとうございます!」

 

 

グレイシア

「あはははは!君たちは馬鹿なの?

 

せっかく増えた戦力をまた戻すなんて…」

 

 

 

シャル

「そうでもないよ?」

 

ラウラ

「私達は今…エネルギーと共にあるデータを送った」

 

 

 

グレイシア

「は?」

 

 

 

 

セシリア

「箒さん!」

 

「あぁ…セシリア…行くぞ!」

 

 

2nd shift System Active

 

 

セシリア

「ブルーティアーズ・ビヨンド!」

 

「紅椿・越!」

 

 

グレイシア

「ははっ!たかがセカンドシフトをしただけで…

 

僕に勝てるわけないじゃん!」

 

 

 

 

 

3rd shift System…Active

 

 

 

セシリア

「はぁ!」

 

Noble fairy Active!

 

 

「はぁ!」

 

Crimson Valkyria Active!

 

 

 

 

 

 

「サードシフト!?」

 

千冬

「馬鹿な!あれは机上の空論だろ!」

 

 

クリア

「よっしゃラッキー!」

 

 

クレア

「これなら…」

 

「行けるかもしれない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「高貴なる妖精…ふふっ…私らしいですわね」

 

「真紅の戦乙女か…見た目通りだな」

 

グレイシア

「だ、だけど!新しくなったばっかりの機体だ…

 

操れるわけない!」

 

 

セシリア

「はぁっ!」

 

グレイシア

「!?」

 

 

「行け!」

 

グレイシア

「ナニッ!?」

 

 

セシリアのISから飛来する斬撃

 

箒のISのBITから放たれるビーム

 

 

「ふむ…思ったよりしっくりくるな」

 

 

グレイシア

「何故そんなに簡単に扱える!」

 

セシリア

「簡単なことですわ!」

 

「互いに必要な特訓をしていただけだ…

 

西宮に負けないためにな!」

 

 

 

 

グレイシア

「っチィ!

 

だ、だが!西宮君はまだ暴走している!

 

まだ勝機は!」

 

 

 

シャル

「ねぇねぇ、あるデータってなんだと思う?」

 

 

グレイシア

「はっ…ははっ!

 

例え策があったとしても無駄だァ!

 

西宮君が暴走している限りなァ!」

 

 

ラウラ

「はぁ…私たち二人しか持っていないデータ…

 

それでも気づかないか…」

 

 

グレイシア

「はっははははははははは!

何をしても無駄無駄無駄ァ!

 

君達はここで死ぬ運命なんだゴハァッ!」

 

 

西宮

「ギャーギャーギャーギャーうるせぇーな!

 

発情期ですかコノヤロー!」

 

 

 

グレイシア

「!?」

 

 

 

西宮

「さてさてさーて!

 

2人とも…ありがとな!」

 

 

 

セシリア

「えぇ、友達…仲間ですもの!」

 

 

 

「助け合い…だろ?」

 

 

 

西宮

「あぁ!

 

箒、 鈴を頼む!」

 

 

 

「あぁ!任せろ!」

 

 

西宮

「セシリアは一夏と弾、本音達の救援に!」

 

 

セシリア

「任せてくださいませ!」

 

 

 

グレイシア

「ねぇ?なんで君たちは

 

せっかく増えた戦力を割くのかなぁ?」

 

 

西宮

「お前の相手は俺一人で十分だからだ」

 

 

グレイシア

「ははっ!笑わしてくれるねぇ!西宮君は!

 

どうやって僕を倒すんだい?

 

また暴走させられるかもしれないっていうのに!」

 

 

西宮

「問題ないさ…暴走したおかげで…

 

コントロール出来るようになったこの力でな!」

 

 

 

西宮の周りに紫色の靄がかかる

 

 

 

西宮

「セシリア…箒…お前らの力…借りるぞ!」

 

 

System loading・・・・・・

 

 

Titan System up grade

 

 

Noble Knight…Active

 

 

 

 

グレイシア

「なっ!馬鹿な…そんなのありえない!

 

何で紅椿とブルーティアーズを!」

 

 

シャル

「僕達の場合はパンドラの力で出来るようになった…

 

そのシステムデータを2人にコピーして送ったの」

 

 

グレイシア

「…はっ…ははっ!

 

じゃああの子達のISはエネルギー切れスレスレってことかァ!」

 

西宮

「絢爛舞踏…高貴なる血(Noble・blood)

 

この二つの効果でそれは無い…

 

というか…ここにいる全員…リンクが繋がってるから

 

ほぼ無限だぜ?」

 

グレイシア

「!?」

 

西宮

「さぁて…逃げるなら今のうちだぜぇ!

 

来い、タイタンソード!」

 

 

無限に近いエネルギーを剣へと溜めていく

 

 

グレイシア

「う…うがァァァ!」

 

本性を現すグレイシア

 

 

西宮

「無駄だァ!

 

うらぁぁ!!」

 

ほんの数秒間…太平洋が真っ二つに裂ける…

 

グレイシア

「あっ!あぁ!あがァァ!」

 

右肩から左足付け根まで真っ二つに切られるグレイシア

 

西宮

「もいっちょぉ!」

 

また数秒間…真っ二つに割かれる太平洋

 

 

グレイシア

「…!っ!」

 

 

もう、悲鳴すらあげることの出来ないグレイシア

 

それもそのはず…体はX字に切断されているのだから…

 

 

西宮

「お前は…俺を怒らせた

 

俺の大切な人を傷つけ…俺の仲間を傷つけた!

 

それがお前の罪だ!喰らええぇ!」

 

 

 

3度…割かれる太平洋…

 

 

太平洋

『…(*´・ω・`*)グスン』

 

 

 

グレイシア

「……」

 

バラバラになって灰すら残さず消されるグレイシア

 

 

西宮

「…そのうちこれ…空間とか割いたりして…

 

無いか…」

 

 

 

「終わったのね…」

 

 

西宮

「そっちも終わったのな」

 

 

「なんか…オーバーキルを見た気が…」

 

 

 

 

セシリア

『皆さん!こちらの救援をお願い致します!』

 

 

西宮

「え?」

 

 

一夏

「なんか…増えた!」

 

 

『…そっちでグレイシア倒したんだろ?

 

多分それが条件だ』

 

 

 

西宮

「オッケー…今から向かう!

 

 

シャル、ラウラ…行けるか?」

 

ラウラ

「あぁ…お陰様でエネルギーはマックスだ」

 

 

シャル

「銃弾のリロードも完了してあるよ!」

 

 

西宮

「…箒、ラウラ、シャル、先に行っててくれ!

 

すぐ追いつく!」

 

「…!

 

分かった!」

 

 

ラウラ

「?」

 

 

シャル

「あー…ラウラ!行くよ!」

 

 

ラウラ

「あ、あぁ…?」

 

 

 

 

 

 

西宮

「…あー…そのなんだ?…鈴」

 

「…早くしなさい、遅れるわよ」

 

西宮

「俺…お前が好きだわ」

 

 

 

 

 

「……全く…遅すぎるわよ…その言葉

 

どんだけ待ったと思ってんの?」

 

西宮

「悪ぃな、待たせちまって」

 

「これからもよろしくね」

 

西宮

「あぁ!」

 

 

 

西宮

「さて、飛ばすぜ!鈴!」

 

「うん!」

 

 

 

『あの…通信切って言わないのはなぜだ?』

 

 

西宮

「(ノω<`)ォゥー!!」

 

『おべでどぉ!』

 

千冬

『泣き過ぎだ!』

 

クレイ

『赤飯炊かなきゃ』

 

クリア

『帰ったらお祝いしなきゃ!』

 

 

『忙しいぞ』

 

一夏

『だな…あれ?』

 

本音

『…あれれ?』

 

一夏

『いつの間に…体…男に戻ってた?』

 

 

西宮

「いきなり過ぎない!?」

 

一夏

『いやぁ…俺も箒にと思ったら…さ…』

 

西宮

「…シャルと同じタイプなら

 

なんか根底の思考が変わったのか?」

 

 

ライカ

『あ、あー…聞こえてるかーい?』

 

西宮

「お、ライカさん」

 

ライカ

『一夏君の能力が消えたような気がしたから

 

通信したんだけど…』

 

西宮

「怖いわぁ…」

 

ライカ

『当たりみたいだね!

 

可能性としてだけど…

 

 

一夏君…薬打たれた時さ

 

お姉さんみたいに強かったらって願った?』

 

一夏

『えぇ…』

 

ライカ

『今は?』

 

一夏

『直人に男として負けてられねぇなって…

 

 

…それかァ……』

 

 

西宮

「まぁ、いいじゃないか…さて、そろそろ着くぜ!」

 

一夏

「OK!」




なんの脈絡もなく一夏、野球セット生えました



消されねぇよな…これ…


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エンドロールは無双ゲー(End Roll the Warriors game)








始まります









西宮

「あの野郎…

 

死に際に厄介事を残していきやがった…」

 

 

「なんかこの感じ…懐かしいわねぇ」

 

 

 

目の前には5万を超える出来損ないの無人機

 

 

 

 

「いや…あの時と比べたらスケール全然違うからな?」

 

 

一夏

「しかもあん時は千冬姉が助けに来てくれたし…

 

俺と鈴は捕まってたし…」

 

 

 

セシリア

「なんか…詳しく聞きたいような…

 

聞きたくないような…」

 

 

 

『みんなごめん…』

 

楯無

『頑張って!先に帰って待ってる!』

 

 

 

西宮

「無理すんなよ?」

 

楯無

『大丈夫!帰ることは出来るから!』

 

 

 

本音

「不安だよー…」

 

 

「私とセシリアで大半いけるぞ?」

 

セシリア

「まぁ…まだ…完璧ではないですが…」

 

 

「いーなー…いーなー…セカンドシフト…」

 

一夏

「…ごめん…」

 

白式・雪羅になっている一夏

 

 

「私出遅れてる!」

 

西宮

「安心しろ…俺もだ」

 

ラウラ

「…私達もな」

 

シャル

「普通にびっくりなのが…直人…

 

まだそれでファーストシフトなんだね…」

 

西宮

「システム上…if・style

 

って区分らしい」

 

本音

「装備はサードシフト基準なのにね…」

 

西宮

「…なぁ本音…お前のIS…電気使えたよな…」

 

本音

「うん……って……まさか…」

 

西宮

「バッチこい!」

 

「あんたそれ本気!?」

 

西宮

「いやぁ…ライジングの安定化

 

出来るかなって思って…」

 

 

『せめて修理できる状況下でお願い!』

 

西宮

「うっす…」

 

本音

「…あ、そうだー…雷電招来『ばりばりばりー』」

 

 

 

本音のISからほとばしる電撃

 

 

「うっそーん…」

 

山田

「えっと…ぜ、全機墜落を確認!」

 

 

西宮

「無双ゲーかよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿にて

 

 

 

 

 

西宮

「あだだだだ…肩外れてる…」

 

千冬

「どれ!」

 

グリィッ

 

 

西宮

「ふっぐ!?

 

治してくれるならせめて

 

前兆ぐらい見せてくださいよ!」

 

 

千冬

「気が抜けてる時でなくてはいけないからな…」

 

西宮

「ごもっとも…」

 

 

 

 

 

 

ライカ

「やっほー…パンドラについて

 

いくつか 分かったことがあるよー」

 

 

「なになにー?」

 

 

ライカ

「パンドラの能力には大きな区分けがあるみたい」

 

 

「へぇ…」

 

 

ライカ

「直人みたいな『力』を与えるのと

 

一夏君みたいに『願い』を叶える

 

今のところわかってるのはこの2つ」

 

 

「…もしかしたらもっとあるかも?」

 

 

ライカ

「可能性はゼロじゃない…それと…

 

グレイシアにたたき落とされた子…

 

もしかしたら…」

 

 

「薬を打ち込まれたかも?」

 

 

ライカ

「その可能性がありうる…」

 

 

「…分かったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ライカ

「…どうか…杞憂であって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…私…守れなかった…

 

お姉ちゃんを守れなかった…

 

 

私が無力だから…

 

私にも…力があれば…」

 

 

 

 

本人は気づかない程度に

 

少し白髪の交じる髪…

 

それはストレスからか…それとも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャシャッ

 











わかる人にはわかる


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第五章 夏休み
答え合わせ


今回から数回OVA編



要は夏休みじゃ


臨海学校から数日

 

 

IS学園にて

 

 

 

西宮

「ライカさん」

 

ライカ

「…来る頃だと思ったよ」

 

アルバムを閉じ…立ち上がる

 

西宮

「…今は?」

 

ライカ

「本当の私だよ…」

 

 

 

 

 

西宮

「ライカさん…あなたに聞きたいことがいくつかある」

 

 

ライカ

「だろうね…封印が解けたみたいだし」

 

西宮

「…やっぱり…あの記憶は本物なんですね…」

 

 

ライカ

「そうだよ…私がもっと早く気づけていれば…

 

龍華ちゃんはあんな事にはならなかった…」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…ライカさん…ライブラリの能力…

 

いくつかありませんか?」

 

 

ライカ

「…やっぱりミヤ君の子だね…

 

正解だよ…どんな能力か…

 

検討ついてるんでしょ?」

 

 

西宮

「1つ目が…記憶の封印

 

この力が俺の記憶を封じ込めた

 

 

 

そしてもう一つは…記録の書き換え

 

それがあの男を殺した

 

定められた未来を捻じ曲げ病死させた…」

 

 

 

ライカ

「正解…参考までに何故その答えに辿り着いたか

 

教えてくれる?」

 

 

 

西宮

「簡単ですよ…

 

あの男を消したという記憶を

 

封印した理由さえ考えればね

 

 

 

 

 

 

 

 

…もうひとつ消した記憶に

 

気付いてしまうから

 

それ故にあの記憶を封印した…

 

 

違いますか?」

 

 

ライカ

「…正解…」

 

 

 

 

西宮

「…ライカさん…妹との記憶の封印を解いてください」

 

 

 

ライカ

「…本当…ミヤ君の頭の良さと

 

麗華の度胸を色濃く受け継いでるわね…

 

 

 

覚悟は…」

 

西宮

「出来ているつもりだ」

 

ライカ

「そう…なら…」

 

 

そっと西宮の頭の上に手を置く

 

西宮

「…!?」

 

瞬間、濁流のように幾つもの記憶が溢れ出す

 

 

 

 

『お兄ちゃん…ごめん』

 

 

裸になり西宮の腰にまたがる龍華

 

 

 

 

 

西宮

「!!?」

 

ライカ

「見えた?」

 

西宮

「……俺と龍華が…」

 

ライカ

「龍華ちゃんはあの一件以来…記憶を消しても

 

体が快楽を求めるようになってしまったの

 

だから…知り合いに預けたの」

 

 

西宮

「……」

 

 

ライカ

「…会いたいと思っているなら…1つだけ…

 

 

龍華はあなたを覚えていないかもしれない

 

抑えるために封印を強力なものにしたから…」

 

 

 

 

 

西宮

「…そうですか…なら、良かった

 

スッキリしたよ…」

 

 

出口に向かって歩いていく西宮

 

 

 

 

 

 

ライカ

「直人くん…ミヤ君が残した世界の真実…

 

あれって…白紙(・・)でしょ?」

 

 

西宮

「……えぇ…その通りですよ…

 

さっき俺の記憶を見たんですか?」

 

 

ライカ

「……うん」

 

 

 

 

 

 

 

五反田食堂 IS学園支店にて

 

 

 

「おっす」

 

西宮

「よっす」

 

「答え合わせは済んだんだな」

 

西宮

「おう」

 

「そうか」

 

西宮

「暇だな…皆帰国したり家の用事だったりで

 

いつものメンツは俺たち以外居ないし」

 

「割とわかりにくい場所にあるせいで

 

客来ねぇし…暑いし…」

 

 

 

カランカラン

 

 

 

 

扉が開く

 

「お!いらっしゃ…」

 

「あづい…」

 

西宮

「溶けかけてらっしゃる!?」

 

 

 

 

 

 

 

「明日の為に2人にバイクを作ってたら…

 

この暑さにやられかけた…この、束さんともあろうものが…」

 

西宮

「え?完成させたの!?」

 

「二台とも普通にモンスターマシンだけど」

 

「おもしれぇ」

 

 

「まぁ…明日の行き先程度なら…使わない方が安全…」

 

 

 

 

西宮

「歩きで行きマース」




次回はOVA前半…多分


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商店街・オン・ステージ!

モンスターマシンに関して

オートクチュール…追加装備です


閑静な住宅街

 

 

 

その静けさをどこかへ吹き飛ばす爆音!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

を鳴らさずに静かな駆動で走るモンスターバイク

 

 

西宮

「早ぇ…」

 

「もう着いたか」

 

 

一夏

「お、来たき…なにそれ」

 

西宮

「トライチェイサー2000」

 

「マシントルネイダー」

 

 

一夏

「どこに止める気だ?」

 

西宮

「ISの拡張領域」

 

一夏

「便利だな…」

 

「サイズの割に意外と省スペースでしまえるからな」

 

 

 

シャル

「あ、直人!一夏!えっと五反田君」

 

「俺だけ苗字」

 

ラウラ

「変に詰まったな」

 

西宮

「おっす、ラウラ…ご両親には話してきたか?」

 

ラウラ

「あぁ」

 

「親公認カップルか」

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「えっと…ここで合ってますわよね…」

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

一夏

「ん?あ、セシリアだ、鍵開けるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「お久しぶりですわ、皆さん」

 

西宮

「よっす」

 

ラウラ

「さて、そろそろ」

 

「ん?」

 

 

西宮

「買い出し行ってくるか」

 

一夏

「ん?あぁ…頼む」

 

シャル

「じゃあ、行ってくるね!」

 

 

 

 

 

 

セシリア

「私達はどうしますか?」

 

「…一夏、何してる?」

 

一夏

「んー…ゲームでもしてるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魚屋

「お!西坊!」

 

西宮

「お久しぶりです!」

 

ラウラ

「人気者だな…」

 

 

西宮

「一応地元だしな」

 

 

魚屋

「活きいいのあるぞ!持ってけ!」

 

シャル

「えっといくらですか?」

 

魚屋

「いいって!いいって!

 

西坊ならタダで!」

 

西宮

「本当…いつもすいません…」

 

ラウラ

「なんだ?弱みでも握ってるのか?」

 

 

肉屋

「西宮君、これも持ってきな!

 

お兄さん、それは違うよ」

 

魚屋

「西坊には返しても返し切れない恩があんだよ」

 

 

花屋

「西宮君は、この商店街を蘇らしてくれたからね」

 

 

八百屋

「まだ半年経つか経たないかだから

 

空いてる店は少ないけど、

 

それでも平日は凄いんだよ」

 

 

ラウラ

「…何やったんだ?」

 

西宮

「ん?この辺を取り締まってた

 

ヤンキーやら極道潰しまくってた」

 

シャル

「えぇぇ…」

 

 

肉屋

「まぁ、たまに残党が来るんだけどもね」

 

 

「お、お前は!」

 

長い刃物を持った男が立っている

 

八百屋

「そうそう、あんな感じの奴……

 

警察に連絡!」

 

騒然とする商店街

 

残党

「親父の仇!」

 

 

残党が走り出す

 

 

その手前で転んでしまう子供

 

「うわぁぁん!」

 

シャル

「危ない!」

 

咄嗟に残党に背中を向けるシャル

 

残党

「邪魔だぁ!」

 

 

刃物を振り下ろす残党

 

 

ラウラ

「シャル!」

 

 

 

ガキン!

 

 

 

西宮

「させねぇよ?」

 

 

タイタンソードで対抗する西宮

 

 

 

シャル

「直人!」

 

ラウラ

「シャル、こっちだ!」

 

シャル

「うん!」

 

 

残党

「お前さえ…お前さえいなければ!」

 

西宮

「お前らこの辺で似た者同士で争って

 

多大な迷惑をかけてたよな?」

 

残党

「それはお前の!」

 

西宮

「事実だろ?

 

俺はどちらにも協力してない

 

喧嘩両成敗で潰したよな?」

 

残党

「く、くそがぁ!」

 

西宮

「ハイハイ…じゃあ、殺したきゃ殺せば?」

 

残党

「へっ!言われなくても!」

 

西宮

「ただし、俺を殺した場合…少なくとも…

 

中国、イギリス、日本の軍事勢力が

 

君一人に攻めかかるからね?」

 

ラウラ

「ドイツとフランスもだ」

 

西宮

「そう考えると…ロシアもかな?」

 

残党

「へっ!そんな嘘に騙されるか!」

 

西宮

「はぁ…ニュースぐらい見てないの?

 

俺、世界で4人しかいない男性IS操縦者だよ?

 

少なくとも日本ってのは事実だぞ?」

 

残党

「っ!じ、じゃあその他の国は!」

 

西宮

「婚約者とその他友人並びに親族…

 

あ、あと、ブリュンヒルデ(織斑千冬)

 

残党

「ひっ!?」

 

 

刃物を落とす残党

 

 

西宮

「おやおや?どうしたのかな?

 

ほら、危ないからちゃんと握らなきゃダメだよ?」

 

 

落ちた刃物を拾い残党に近づく

 

西宮

「あ、あと一つ…

 

人を斬るつもりなら…

 

 

斬られる覚悟決めてからにしなよ?」

 

 

残党

「ひ、ひぃ!」

 

風のように走り去っていく残党

 

西宮

「…ん?あ、これ鈍だ…このレベルじゃ…

 

斬と言うより打の領域…」

 

 

ラウラ

「…無事でよかった…

 

殺してみなって言った時は

 

心臓が止まるかと思ったぞ!」

 

シャル

「もう、そんな無茶しないでね?」

 

西宮

「うぃっす」

 

 

肉屋

「また、恩が出来ちまったな!」

 

八百屋

「あ、そうだ!

 

今度のお祭り来るのかい?」

 

 

シャル

「はい!皆で休みを合わせました!」

 

ラウラ

「楽しみだな!」

 

魚屋

「おっと、じゃあ今年は去年よりもっと

 

張り切らなきゃいけないな!」

 

 

西宮

「無茶すんなよ?おやっさん」

 

魚屋

「分かっとるわい!あ痛たた」

 

花屋

「ほら、言わんこっちゃない」

 

 

ラウラ

「そろそろ」

 

シャル

「うわ!もうお昼だ!」

 

西宮

「さて、お騒がせしてすいませんでした!」

 

 

肉屋

「また来てね!」

 

魚屋

「待っとるで!」




午前終了

まだまだ続くよ!


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キッチン・シンク

キッチン・シンク…知ってる人は知っている曲

私はこれ意外と好きだった…また吹きたくなるやつ


西宮

「ただいま、帰還」

 

一夏

「おかえり…遅かったな」

 

時刻は12時半

 

西宮

「チンピラに絡まれた」

 

「あぁ…なるほどね…」

 

「お疲れ様」

 

西宮

「あ、鈴、間に合ったんだ…

 

親子水いらすゆっくりしてくれば良かったのに…」

 

「『せっかく付き合い始めたんだから会いに行きな』

 

だってさ…まったく、

 

再婚してから尚更仲良くなっちゃって…」

 

西宮

「そっか…良かったな」

 

「さて、今日のお昼は何なのかしら?」

 

一夏

「男性陣が手によりをかけるぜ!」

 

ラウラ

「え…私は聞いてないぞ…」

 

一夏

「あ…ごめん…元々女の子だって聞いてたから…

 

カウントに入れてなかった…」

 

「まぁ、幼馴染男子が料理するぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( 'ω')調理風景?んなもんカットだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは俺から!夏だけど!肉味噌うどん!

 

うどんは水で締めてあるから冷たいぜ!」

 

 

西宮

「良かった、麺を選ばなくて…

 

旬野菜の天ぷらだよ〜」

 

一夏

「…旬の魚のお刺身…」

 

 

西宮

「あ、お疲れ一夏」

 

一夏

「手伝ってくれても良かったじゃないか…」

 

西宮

「俺、揚げ物だし…」

 

「俺のは茹で時間が重要だし…

 

肉味噌も作ってたし…」

 

一夏

「2人とも汗かいてるのに

 

俺だけかいてないのはそのせいか…」

 

西宮

「まぁ、この程度コラテラル、コラテラル」

 

「シャワー位浴びてこい」

 

西宮

「弾は?」

 

「俺の場合大半が蒸気だからな」

 

西宮

「あぁ…」

 

 

 

 

一夏

「お湯出して10秒ほど待ってれば

 

適温になるぞ」

 

西宮

「OK、ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「ふぃ…食った食った…」

 

「この後どうするよ」

 

西宮

「寝る…」

 

セシリア

「直人さん!?」

 

ちゃっかりセシリアの膝枕で寝る直人

 

「…そうね…プールでも行かない?」

 

一夏

「混んでるんじゃ…」

 

「その前に水着を持ってきていない…」

 

「あー…そうね…」

 

 

 

ガチャッ

 

 

千冬

「ん?あぁ…お前らか」

 

一夏

「あ、千冬姉おかえり」

 

千冬

「ただいま」

 

一夏

「このあとは?」

 

 

なんの確認もなく冷たい麦茶を渡す一夏

 

 

千冬

「ふむ…ライカを誘って飲みにでも

 

行こうかと考えている」

 

西宮

「あ、あまり飲まさせないでくださいね?」

 

千冬

「心得ている…さて、涼んだから

 

誘いに行くか」

 

一夏

「あぁ、いってらっしゃい」

 

千冬

「あぁ…あ、そうそう一夏

 

去年買った花火使えなくなる前に

 

処理しといてくれ」

 

一夏

「ん?分かった」

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「去年買ったあの花火処理しとけだってさ」

 

西宮

「…ははっ!千冬さんらしい言い方だ!」

 

一夏

「え?」

 

「花火で遊べばいいって事だよ」

 

一夏

「…あー…聞こえてたのか」

 

西宮

「まぁ、去年買った分じゃ足りないから

 

買いに行くぞ」

 

「ついでに晩飯の食材も買うか」

 

一夏

「だな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「つーわけで、俺ら買い物行くが

 

何か欲しいもんとかある?」

 

「んー…一応必要なものは持ってきてるし…

 

私は大丈夫」

 

セシリア

「わたくしも大丈夫ですわ」

 

「来る途中で買ってきてある」

 

シャル

「私達も」

 

ラウラ

「…私は留守番か?」

 

 

 

西宮

「女子だけにする事は出来ないだろ?」

 

 

ラウラ

「…うむ!任せておけ!」

 

 

一夏

「んじゃ、行ってくる」

 

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャル

「さて!みんなに聞きたいことがあるんだけど!」




さて、次回は女子会IN織斑家


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女子会IN織斑家




女子会IN織斑ハウス…ぶるぁああああ!


女子会

 

 

シャル

「聞きたいことがあるんだけどさ」

 

「何?」

 

シャル

「直人と鈴、それにセシリアって今

 

どういう関係なの?」

 

「んー…私と直人はカップルよ?」

 

セシリア

「わたくしは…うーん……愛人…?」

 

「え?」

 

ラウラ

「いきなり…重たい物が飛んできた気分だ…」

 

「正妻と側室?」

 

「あぁ…なるほど…」

 

セシリア

「まぁ…直人さんは等しく愛してくれていますわ」

 

シャル

「…セシリアって…いつ直人に告白したの?」

 

セシリア

「実は…ラウラさん達と戦う前の特訓の時に…」

 

 

ラウラ

「なんと!?」

 

「そこに私が偶然…

 

2人にスポドリ持って行っちゃったのよね」

 

「それは…もう…修羅場ではないか!」

 

「まぁ…その時の直人は

 

まだ答えられない、いつか答える

 

って返してたんだけどね 」

 

セシリア

「…そして、返事が返ってきたのが

 

臨海学校の前日に

 

『多分…今の俺に…どっちもを守る力は無い

 

いざって時に守れない…それでもいいか?』

 

と聞かれましたわ」

 

 

ラウラ

「…あいつらしい言い方だ…」

 

シャル

「…簪たちは?」

 

「本人達から大丈夫って言われた」

 

シャル

「あぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

男子メンバー

 

 

一夏

「そういえばずっと気になってた事が

 

あるんだけど…直人」

 

西宮

「ん?」

 

一夏

「お前、いつ束さんと知り合ったんだ?」

 

西宮

「ん…あぁ、束さんが親父の作品に

 

ハマって実際に家に来たんだよ

 

んでその時に束さんが俺にも興味を示した」

 

「へぇ…そういう感じなんだな」

 

西宮

「あ、そうだ、お前はどう知り合ったんだ?」

 

「ん、あぁ…お前らと仲いい子って事で

 

興味を持ったらしい」

 

西宮

「…全員興味を持たれてるんだな」

 

一夏

「まぁ、今はその癖治りつつあるけどな」

 

 

 

 

 

 

 

 

再び女子会

 

千冬

「フゥ…最近どうだ」

 

ライカ

「どうもこうも…能力のせいで

 

本もろくに読めないわよ…

 

そのせいで彼氏すらできないわ!」

 

「アッヒャッヒャッ!」

 

山田

「Zzz」

 

 

 

 

 

 

クレア

「もう飲んでんの?」

 

クリア

「…まだお昼よ?」

 

 

 

千冬

「おう!お前らも飲め!」

 

クレア

「あがっ!?ごぼっ!」

 

クリア

「うわぁ…」

 

 

 

クレア

「はえぇ…

織みゅらしぇんしぇいがたくしゃんいりゅよ〜」

 

千冬

「ハッハッハッハッハ!」

 

クリア

「…もうダメだ…おしまいだ…」

 

 

 

女子…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男子メン

 

一夏

「…なんだろう…今…

 

千冬姉が無理やり誰かに酒を飲ませた気が…」

 

西宮

「気のせいだろ…ライカさん酒豪だぜ?」

 

 

「花火買ったぜ」

 

一夏

「うし、帰るか」

 

西宮

「…花火多くね?」

 

一夏

「…花火する時…土手行くか」

 

「…だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女子会

 

「直人は優しいし強いわよ!」

 

シャル

「うちのラウラだって…

 

身長は小さいけど…それでも強いんだよ!」

 

 

ラウラ

「シャル…それ…本人がいる所で言う事じゃない…」

 

 

鈴・シャル

「あんたは黙ってて!」

 

 

ラウラ

「…はい…」

 

 

 

「…どうしてこうなった…」

 

 

 

西宮

「それはこっちのセリフだ」

 

セシリア

「あら、直人さんおかえりなさい」

 

「なんの言い争いだ?」

 

ラウラ

「…誰の彼氏が1番強いかだ…」

 

 

 

 

シャル

「ラウラは軍人だよ!」

 

「でもISじゃ直人が強いわ!」

 

シャル

「アマダムの力があってこそでしょ!

 

アマダムの力が無かったら

 

何にもできないわよ!」

 

 

西宮

「グスッ…全く持ってその通りでございます…」

 

シャル

「!!?」

 

「あ…あーあ…」

 

 

 

西宮

「えぇ…私のような…後付けの力で強くなった様な人間と

 

 

現役軍人のラウラさんを比べたら…そりゃ

 

 

天と地との差がありますよ…えぇ…

 

 

全く持ってその通りでございますよ…えぇ…本当に…

 

 

私なんてアマダムの力が無かったら…

 

 

そこら辺の犬にも負けるほど弱いですよ…えぇ…」

 

 

 

「あちゃー…気にしてたからな…

 

負のオーラ全開じゃねぇか…

 

黒いクウガにならないだけすげぇよ…」

 

 

 

シャル

「ごめん!直人!」

 

西宮

「大丈夫ですよ、シャルロット・デュノアさん」

 

シャル

「フルネーム!?」

 

一夏

「…弾、直人…からかうのも大概にしろよ?」

 

 

西宮

「あ、バレてた?」

 

シャル

「えぇ!?」

 

西宮

「へへっ、俺もそのへんは自覚してるさ

 

俺らIS無きゃ一般人だからな

 

だから気にしてねぇから安心しろ

 

デュノアさん」

 

シャル

「まだ距離感を感じるけど!?」










千冬
「わたひらちが女子じゃないってかぁ!?」

作者
「いや…大人の女…」

クレア
「あんたものめェー!」

作者
「いーやぁー」


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空に消えてくアレ

今回の話の花火の元ネタは…

まぁ、わかる人には分かる…と思う




西宮

「ふぃ…食った食った」

 

「よし!花火しようぜ!」

 

一夏

「子供か!

 

あ、一応まだ俺ら子供でいいのか…」

 

 

 

 

河川敷

 

一夏

「…割と暗い…」

 

西宮

「…トライチェイサー」

 

「!?」

 

「…何それ…」

 

西宮

「俺の愛車…造ったのは言わずもがな」

 

モブ1

「おい、ボウズ、いいバイク持ってんな

 

俺によこせ」

 

西宮

「…んー…良いけど…死んでも知らないよ?」

 

モブ2

「はぁ?こんな小さいバイクで兄貴が死ぬ?

 

…こりゃ傑作だ!」

 

 

 

西宮

「……鈴、誰が作ったかわかってるよね?」

 

「束さんか…んじゃ普通じゃないわね…」

 

西宮

「うん、最高速度は時速300キロ

 

ゴウラムとの合体も可能」

 

 

モブ2

「おい!ガキ!鍵を寄越しやがれ!」

 

西宮

「ん、鍵ささってるからもう動くでしょ?」

 

モブ1

「はぁ?」

 

西宮

「右ハンドルが鍵だから」

 

モブ2

「兄貴…このガキこのバイクいらないみたいですよ!」

 

西宮

「んー?いやいや…乗りこなせないから…絶対」

 

モブズ

「はっ!せいぜい泣き喚いてな!」

 

 

フルスロットル

 

 

 

「…死んだな…」

 

 

案の定土手を登り飛翔

 

西宮

「だから言ったのに…」

 

 

土手を登る西宮

 

 

モブ1

「ガッハッ…」

 

西宮

「年上だからって…あんまり調子に乗るなよ…

 

次は無いからな…」

 

 

モブ2

「兄貴!」

 

西宮

「…俺は注意したからな」

 

モブ2

「ふざけるな!慰謝料請求してやる!」

 

西宮

「なら、窃盗と恐喝で訴えるけど?」

 

モブ2

「っ!」

 

西宮

「んなことよりとっとと病院行きなよ?

 

ほっとくと死んじゃうよ?」

 

モブ2

「くっ!覚えていやがれ!」

 

 

 

 

 

西宮

「ったく…壊れないけどさ

 

…まだ試作機なんだから…」

 

「お疲れさん」

 

西宮

「ランプ取り出すだけなのに

 

厄介事に巻き込まれるとかなんなの…」

 

 

 

 

 

 

「一体いつこんな物を…」

 

西宮

「束さんにバイクのついでに作ってもらった」

 

「拡張領域使ってるのか?」

 

西宮

「いんや、バイクの収納使ってるから

 

消費しない…らしい」

 

シャル

「へぇ…」

 

西宮

「いざ遭難した時はこいつは

 

暖房にもなるし調理器具にもなる」

 

ラウラ

「…似たようなの市販してないか?」

 

西宮

「え?形状記憶合金製の?」

 

ラウラ

「すまん…それは無いな」

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ

「ほう…これは?」

 

西宮

「それは吹き出し花火だな」

 

シャル

「これは?」

 

西宮

「小型の打ち上げ花火…

 

最後にとっとこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れた川岸に佇んでいる一夏

 

 

「一夏…遊んでるか?」

 

一夏

「……ん?あぁ…」

 

「どうかしたのか?」

 

一夏

「…箒には隠し事出来ないな」

 

「…割とわかりやすいぞ?」

 

一夏

「マジか…」

 

「…で…どうした?」

 

 

一夏

「いや…大した事じゃないんだけどさ…

 

男に戻った俺を…

 

皆、普通に受け入れてくれてるのがさ

 

不思議に思ってさ…」

 

 

「なんだ、そんな事か」

 

一夏

「…そんな事って…」

 

 

「一夏、お前がどうなろうと…

 

お前は一夏だろう?」

 

 

一夏

「…?」

 

 

「外見がどう変わろうと内面は変わらないなら

 

受け入れる理由なんてそれだけで十分だろう」

 

 

 

一夏

「……そうだな…悪ぃ心配かけたな!」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「ロケット…飛べ!」

 

 

 

 

弧を描きながら弾へ

 

 

「何故に!?」ヘブッ

 

 

 

西宮

「…えぇー…」

 

 

「殺す気か!」

 

西宮

「全く意図してない…」

 

「…ったく…今度は飛ばせよ」

 

 

西宮

「あぁ…今度はさっきの2倍…

 

飛べ!大空へ! 」

 

 

大きな弧を描き

 

 

西宮

「……………」

 

 

弾へ

 

 

 

「ギャーーー!」

 

 

西宮

「何故だ…」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「打ち上げいくぞー」

 

「オッケー…こっちはゴミ片しとくな」

 

一夏

「了解」

 

西宮

「いくぞー!点火!」

 

「嫌な予感…」

 

 

セシリア

「5!」

 

ラウラ

「4」

 

シャル

「3」

 

「2」

 

「い…倒れた!?」

 

西宮・一夏

「あ…」

 

 

 

 

打ち上げ花火は地を這い…

 

 

「ですよね!?」

 

 

弾を打ち上げ爆発

 

 

 

 

 

西宮

「…弾…良い奴だったよ…」

 

「勝手に殺すな!」




にゃっほい!


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夏祭り 上

恐らく三部構成

…まぁ何とかするよ…


 

 

西宮

「…遅い………

 

いや…俺が早すぎたのか…?」

 

 

篠ノ之神社 鳥居前

 

 

西宮

「…あれ?時計止まってる…

 

携帯…あ…机の上……」

 

 

 

 

 

女性

「大丈夫ですから」

 

 

 

西宮

「ん?」

 

 

 

男1

「いいじゃんちょっと遊ぶだけだから!」

 

 

 

ガタイのいい男共が少女に話しかけている

 

 

 

女性

「友達を待ってるので」

 

男2

「じゃあさ、その友達も一緒に!」

 

女性

「遠慮させていただきます」

 

男3

「…っち…下手に出りゃ偉そうにしやがって!」

 

 

無理やり少女を引っ張り

 

どっかに行こうとする男共

 

 

西宮

「ちょいちょい…それは見過ごせないよ?」

 

男1

「あ?んだテメェ」

 

西宮

「ん?あどうも…西宮と申します」

 

男2

「ナメてんのか?あ!?」

 

西宮

「いやぁ…男を舐める趣味は無いよ?」

 

男3

「調子に乗んじゃねぇ!」

 

女性

「危ない!」

 

 

ゴスっ!

 

 

吹っ飛ぶ西宮

 

 

男3

「へっ!んだ雑魚かよ」

 

 

西宮

「自分のお腹見てみなよ」

 

男3

「あァ!? …っ!?」

 

西宮

「まぁ、見ずとも分かるだろうけど」

 

男3

「あかっ…何しやがった」

 

西宮

「吹っ飛ばされるフリして蹴り入れただけだよ

 

フルスイングのつま先…

 

 

 

 

さてさてさーて…何をするつもりだったのかな?」

 

 

男1

「い、いや俺ら友達だからさ!」

 

男2

「そうそう!危ないから守ってやろうと思って」

 

 

西宮

「へぇ…」

 

静かに男共の残党に歩み寄る西宮

 

西宮

「実に感動的…友情だな

 

 

 

…だが無意味だ」

 

 

 

 

ノーモーションのハイキックで1人を倒す

 

西宮

「ぜーんぶ見てたからね☆」

 

男1

「く、クソがァ!」

 

 

大振りの右ストレート

 

 

西宮

「しょーりゅーけん」

 

 

 

 

 

 

男共

「お、覚えてやがれ!」

 

西宮

「やだ」

 

 

 

 

 

女性

「ありがとうございます!何かお礼を!」

 

西宮

「んー…俺も友達待ってて

 

…時間教えてもらえたりします?

 

腕時計…電池切れてて…」

 

女性

「あ、はい……………すいません…

 

携帯の電池切れてました…」

 

西宮

「…あらら…ははっ…面白い偶然だ!」

 

女性

「そうですね!西宮さん」

 

西宮

「およ…あぁ…さっき名乗ったな…」

 

篠木

「私、篠木と言います…篠木龍華です」

 

西宮

「龍華さん…ね…オッケー覚えた」

 

篠木

「あの…間違えじゃ無ければいいんですが…

 

IS学園の…西宮…直人さん?」

 

 

西宮

「……イイエヒトチガイデス」

 

篠木

「…………」

 

西宮

「その通りでございます…」

 

篠木

「ならさっきのも納得です!」

 

 

 

 

西宮

「あ、そうそう…もう1つ偶然なんだけどさ

 

俺も旧姓篠木なんだ…びっくり」

 

篠木

「えっと…ご両親の離婚とかで?」

 

 

西宮

「いやぁ…両親…亡くなってね…

 

母親の姉にあたる人に引き取って貰って

 

今は母方の姓なんだ」

 

 

篠木

「……に…い…さん?」

 

西宮

「…(おいおい…嘘だろ…ライカさん…)」

 

龍華

「…!!痛っ!?」

 

西宮

「大丈夫!?」

 

龍華

「大…丈夫…です……」

 

西宮

「…そう、なら良かった」

 

 

 

龍華

「…兄さん」

 

西宮

「……」

 

龍華

「返事してください…兄さん!」

 

西宮

「…何故?」

 

龍華

「家族写真です…本当の両親と…兄妹の写真」

 

 

西宮

「……(ライカさん…詰めが甘ーい!)」

 

龍華

「それを見た時にも、頭痛に襲われて…

 

…今やっと全部思い出しました…」

 

西宮

「…全部…ねぇ…」

 

龍華

「…また一緒に暮らせますか?」

 

西宮

「……平和になったら…な…」

 

 

龍華

「………兄さん……待ってますね」

 

 

 

 

 

「おーい!直人ー!」

 

西宮

「…ん?あ、鈴!」

 

龍華

「鈴…凰鈴音さん!?」

 

 

「ん?誰?その子」

 

西宮

「妹…」

 

「へぇ……………ヘェ!?」

 

 

 

 

龍華

「本物の凰鈴音さんだ!」

 

「直人の妹!?」

 

 

 

 

本音

「なおなおー!」

 

「…なおくん…お待たせ」

 

西宮

「おー!…って女子しか集まってこねぇな…」

 

 

龍華

「…更識さん?本音ちゃん?」

 

「え…龍華…ちゃん?」

 

本音

「どぅわ!ホントだ!」



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夏祭り 下



あ、二部構成で終わった…


西宮

「…遅い」

 

 

一夏

「すまねぇ…」

 

「申し訳ない…」

 

ラウラ

「すまぬ…」

 

シャルル

「ごめんなさい…」

 

 

「ったく…お前ら

 

ヤる事ヤッテ来たのかって位遅れやがって」

 

一夏

「あ、いや…その…」

 

 

 

 

西宮

「…いくぞ弾」

 

「…おう、行きましょう、虚さん」

 

「え、えぇ…」

 

 

 

 

龍華

「いいんですか?私達もついてって」

 

「…驚きだわ…世間て意外と狭いんだね…」

 

 

西宮

「こいつは妹が心配だからな」

 

「まぁ…蘭は千冬さん直伝の護身術極めてるけどな…」

 

西宮

「マジで?」

 

 

 

 

一夏

「すまん…悪かった!」

 

ラウラ

「お祭りの経費私たちが出す!」

 

 

 

 

西宮

「すっからかんになる覚悟しとけよ?」

 

一夏・ラウラ

「イエッサー!」

 

 

セシリア

「……」

 

西宮

「ん?射的?」

 

セシリア

「あの人形…可愛いですわ…」

 

大きなモフモフのひよこ

 

 

西宮

「でけぇ…おっさん…3人」

 

屋台のオヤジ

「おう!彼女さんのためか…頑張れよ!」

 

西宮

「弾、ラウラ

 

即席行けるか?」

 

「おう」

 

ラウラ

「任せろ」

 

西宮

「フゥ…ペガサス…」

 

 

 

ラウラ

「私に合わせろ!」

 

 

西宮・弾

「OK」

 

 

ラウラ

「shot!」

 

 

3人の玉は同時にひよこに当たる

 

 

屋台のオヤジ

「…こいつを落とすとは

 

…お前さんら…なかなかやるな!」

 

西宮

「友情パワーってやつですよ」

 

 

 

 

セシリア

「……」

 

 

 

 

モフゥ

 

 

 

 

セシリア

「はわぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…今時…型抜きって結構珍しいよね…」

 

龍華

「うん…」

 

シャル

「どうやるの?」

 

「溝に沿って針を指して型から抜くの

 

割れやすいから気を付けなさい」

 

シャル

「へぇ…あ、できた」

 

屋台のオヤジ2

「うっそーん…それ最難関の型だよ!?

 

うわ、マジだ…お嬢ちゃん…

どんだけ器用で運いいの…」

 

 

シャル

「小さい頃から裁縫とか色々してるからかな?」

 

 

 

 

 

龍華

「…兄さんの友達は

 

オーバースペックが多いんですね…」

 

「…確かにそうね…」

 

 

 

 

 

バボボボボボ

 

「何の音だ!」

 

慌てて後ろを向く弾

 

西宮

「ん?」バボボボボボ

 

お祭りのヨーヨーを高速で弾いてる直人

 

「…おまえかぁ…」

 

西宮

「あれ?弾…龍華見てない?」

 

「…見てないぞ…蘭」

 

「トイレに行くって言ってから…

 

結構経ってる…」

 

西宮

「弾…」

 

「早く行け!後で追いつく!」

 

西宮

「…分かった」

 

 

 

 

 

 

 

龍華

「…迷った…どうしよう…」

 

 

 

男1

「お嬢ちゃん…お困りかい?」

 

龍華

「!!」

 

男2

「オット、いきなり逃げないでよ…ね?」

 

男3

「俺らと少し遊ぼうよ」

 

龍華

「嫌です!離しなさい!」

 

 

 

男1

「いいから黙れ!」

 

腹に膝を入れる男

 

龍華

「ガハッ!?」

 

男2

「お前は…今から俺達と大人の遊びをするんだよ」

 

男3

「大人しくしてな!」

 

龍華

「助け…て……兄さん…」

 

男1

「ははは!さっきの男みたいな

 

勇敢な奴はここらには居ねぇよ!」

 

 

『それが…赤の他人ならね』

 

 

男2

「!!」

 

 

『マイティキック』

 

 

男3

「ガハッ!」

 

西宮

「うちの妹をどうする気だい?

 

返答次第じゃ…肉片になる覚悟しとけよ?」

 

男2

「…クックックッ…クハハハハ!」

 

男1

「たった3人で来てると思ったか?」

 

西宮

「…100…いや…祭の客全員…」

 

男2

「感がいいなぁ!

 

そうさ!その通りだよ!

 

この会場にはお前の味方なんて居ねぇんだよ!」

 

 

西宮

「…少な…はぁ…」

 

 

千冬

「すまぬ…出遅れた」

 

男1

「!!?」

 

男3

「お、織斑千冬!?」

 

 

千冬

「各員に告ぐ…状況次第でISの使用を許可する!」

 

 

西宮

「了解!

 

来い!空我!」

 

男3

「な…まさか…西宮って…あの!?」

 

西宮

「…ペガサスボウガン!」

 

「とうちゃーく!んでもってついでに!

 

ボウガン用麻酔針弾お届けでーす!」

 

男3

「篠ノ之束!?」

 

西宮

「ロード…」

 

「拡散いけるよー」

 

西宮

「オッケー…拡散版

 

ブラスト・ペガサス!」

 

男1

「うそ…だろ…こんなの…」

 

 

 

 

 

 

警察官

「ご協力感謝します…

 

最近ここらを根城にしていた暴力団を

 

全員逮捕できました…

 

また貴方達に恩ができてしまいました…」

 

 

西宮

「…ん?そう?」

 

警察官

「しかも今回の件に関しては我々の

 

警備不足が原因ですから…」

 

西宮

「うちの知り合い

 

全員無事だから気にしてないよ」

 

 

 

 

 

警察官

「ご協力ありがとうございました」

 

 

 

 

 

「殺さないコントロール難しいな…」

 

西宮

「だろ?」



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第六章 白蛇
ハザード・アーマー


HAZARD・ON



ドンテンカーン!ドンテンカーン!



ガタガタゴッコンズダンズダン!ガタガタゴッコンズダンズダン!



Are you ready?


夏休み某日

 

IS学園にて

 

 

 

 

 

 

 

「ほう…なおくんの妹…」

 

龍華

「はい、はじめまして…篠木龍華と言います」

 

「ほうほう…んでなおくんと同じで災難体質

 

なるほど…いざって時のアイテムを

 

作ってあげるね!」

 

西宮

「珍しいな…」

 

「最近じゃ普通だよ?」

 

西宮

「…あー…そうだったな」

 

「よし出来た!」

 

龍華

「早っ!?」

 

西宮

「慣れている自分がいる…」

 

 

 

 

「本当は、龍華ちゃんの為に

 

IS作ってもよかったんだけど…

 

そうすると、ちーちゃんに怒られるから

 

 

ISのシステムを利用して

 

危険な時に呼び出せる様にしてるよ!

 

 

名前はハザード・アーマー!

 

……直訳しちゃうと危険な鎧だけどね…」

 

西宮

「どんな感じなんだ?」

 

「ん?ほぼIS」

 

千冬

「ほう?」

 

「げっ…」

 

千冬

「そんなことだろうと思ったよ…」

 

「えへへ…」

 

千冬

「あのな…束…

 

彼女がISを持った場合

 

今の学校から転校しなくてはいけなくなる」

 

「あ…あぁ…

 

そう言えばそういう決まりだったね…」

 

千冬

「…仮にコアを使ってなかったとして…

 

彼女が誘拐され、それが奪われた場合…」

 

「あ…あぁ!しまったァ!

 

龍華ちゃんの戦闘スキルのこと

 

微塵も考えてなかったァァ!」

 

 

千冬

「はぁ…だったらもうISにしてしまえ」

 

西宮

「いいのか…」

 

「コア入れマース

 

フィッティング開始!」

 

 

 

龍華

「うっ…」

 

 

 

「束さん、教えて欲しい事が…」

 

西宮

「お、簪!

 

お祭りぶり」

 

「うん…今、どういう状況?」

 

千冬

「西宮の妹にISを与えた」

 

「って事は…」

 

千冬

「そういう事だ…はぁ…西宮」

 

西宮

「書類処理っすね…了解っす…」

 

 

 

 

 

龍華

「っ!アァァァァァ!」

 

「うへぇ!?」

 

千冬

「何事だ!」

 

「分からない!

 

龍華ちゃんの適正は高かった筈なのに!

 

というか異常値レベルだったのに!」

 

西宮

「それじゃねぇかァ!」

 

「どうにかして止めなきゃ!」

 

「うぐぐ…オールマイティな

 

ISに仕上がったからな…

 

箒ちゃんがいれば、同格だったけど…

 

ここに居るの…アタッカー2人…」

 

西宮・簪

「oh…」

 

西宮

「…とりあえず…来い!

 

空我・ifshift!

 

タイタン!」

 

「来て…打鉄二式!」

 

西宮

「龍華!気をしっかり持て!」

 

 

龍華

「ぐぁぁぁ!…っ!に、兄さん…」

 

 

西宮

「…今助ける!」

 

「…適正値、適合率共に…計測不能…

 

ホント…どうなってんの…」

 

 

 

西宮

「簪!」

 

「纏ってるバリアに山嵐を数発撃つから!

 

その隙に!」

 

西宮

「OK!」

 

 

 

「行っけぇ!山嵐!」

 

西宮

「イグニッション・ブースト!」

 

龍華

「兄さん!」

 

西宮

「俺の手を掴め!」

 

 

ガシッ

 

 

 

龍華の手が西宮の手を掴んだ時

 

 

辺りを眩い光が包んだ

 

 

 

 

「ぬァァ!目が…目がぁ!」

 

千冬

「くっ!何が起こっている!」

 

「分かりません…ただ…」

 

 

光が消え始める

 

 

西宮

「ぬぁ!?なんじゃこりゃぁ!」

 

龍華

「…もしかして私の?」

 

「見えぬ…何も見えぬ…チカチカする」

 

千冬

「その姿は…タイタン…なのか?」

 

西宮

「…いや…区分けはマイティみたいです…ただ…

 

Second・Shiftみたいです…」

 

「え…」

 

「なん…だと…

 

 

それは想定してないし予想もしてなかった…」

 

千冬

「名称は?」

 

西宮

「ハザード・フォームと書いてあります…」

 

「空我・マイティハザードフォーム…うーん…」

 

「アメイジングだよ!素晴らしいよ!

 

やっぱり君たち兄妹は…すごい!

 

もっと調べさせて!」

 

千冬

「それよりお前は始末書の処理だ!」

 

「げっ…」

 

 

 

 




次回

簪の涙


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簪の涙

前話の続き


 

 

 

 

IS学園

 

寮屋上にて

 

 

 

「アメイジング・マイティ」

 

西宮

「ん?」

 

「…ごめん、忘れて」

 

西宮

「…さっきのフォームの名前か?」

 

「わ、忘れてよ!」

 

西宮

「アメイジングマイティか…良いなそれ!」

 

「…そう?」

 

西宮

「おう!とっても強そう!」

 

「…そうだね!良かった…気に入ってもらえて…」

 

西宮

「今日は色々とありがとな、簪…

 

お礼は近いうちにするから」

 

「そんな、気にしなくていいよ」

 

西宮

「気にするさ…特に龍華が…」

 

「あぁ…そうだね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ、なおくん…」

 

西宮

「ん?なんだ?」

 

 

「…なおくんはさ…なんであの日の事…責めないの?」

 

西宮

「んー…責めても仕方ないだろ?それに…

 

簪の優しさに漬け込んがアイツらが俺は許せない」

 

「…ふふっ…なおくんらしいや…」

 

西宮

「そうか?」

 

「昔のね」

 

 

 

 

 

西宮

「…なぁ、かなり自意識過剰かもだけどさ

 

簪ってさ…昔の俺…好きだったりした?」

 

「…うん…好きだった…

 

憧れだった」

 

西宮

「友達として?」

 

「…異性として」

 

西宮

「…そうか…」

 

「今でも好きだよ…」

 

西宮

「…マジで?」

 

「マジで」

 

西宮

「……………」

 

「だから…この学園で会えた事…

 

本当に嬉しかった…」

 

西宮

「…そう…だったのか」

 

「けど、久しぶりに会ったら

 

彼女が居るなんて…びっくりしたよ!」

 

西宮

「………」

 

「けど…なおくんが、幸せなら

 

OKです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ…なおくん…ちょっとこっち来て」

 

西宮

「ん?…わかっ…ん!?」

 

 

不意打ちでキスをされた西宮氏

 

 

 

西宮

「ん!ん!…………?」

 

 

目の前の簪の目に涙が流れる

 

 

「…ん……ッハァ…ごめんね下手くそで…

 

しかも強引で…でもこうするしか無かったんだ…

 

 

ねぇ…なおくん………私がいつか……

 

 

貴方の敵になったら……躊躇なく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺してくれる?」

 

 

 

西宮

「…なんでそんなこと聞く」

 

 

「答えて!!」

 

 

西宮

「…出来ないよ…俺に…そんなこと」

 

 

「だよね…分かってた…

 

ありがとう…答えてくれて」

 

 

 

立ち上がり屋上から去って行く簪

 

 

「…あの約束は…もう…忘れていいよ…

 

なおくん…さようなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「あの…約束…

 

俺…もしかして…最低な男なんじゃ…」

 

龍華

「あ、兄さんここに居たんだ」

 

西宮

「龍華!丁度いい所に!

 

俺と簪がした約束聞いたりしてないか!」

 

龍華

「んー…ちっさい頃の…結婚するって約束?

 

『離れ離れになっても必ず迎えに行く…』

 

とか何とかちっさい割にカッコつけてたの覚えてる

 

 

って兄さん!血相変えてどこ行くの!」

 

 

西宮

「バッカヤロウ!なんで忘れてたんだよ…俺は!

 

一番大事な事じゃねぇか!

 

 

それに簪のさようなら…

 

今行かなきゃもう会えなくなる気がする!」

 

龍華

「…なんかよくわからないけど…早く行ってあげて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪の部屋

 

 

 

 

 

『シャシャッ!随分と情熱的なキスだったじゃないか!』

 

 

「うるさい…」

 

 

『あれで良かったのか?』

 

 

「いいの…あれで…」

 

 

 

『なら…もう…喰らっちまっていいんだな?』

 

 

 

「いいよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クチナワさん





次回…

鈴との関係、セシリアとの関係…

その他友人達との関係

その全てが破綻する


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罪と罰

重い…かなぁ?


 

西宮

「簪!居るか!」

 

 

部屋の戸を何度も叩く

 

 

「…どうしたの?なおくん…」

 

西宮

「…あ…ごめん…」

 

「んーん、大丈夫だよ」

 

西宮

「そうか…なぁ、簪

 

さっきなんで

 

さようなら

 

なんて言ったんだ?」

 

「…ごめん…それで心配かけちゃった?」

 

西宮

「あぁ…」

 

「ごめん、この間の実家に帰った時の礼儀の

 

癖が抜けきってなかったみたい」

 

西宮

「そう…だったのか…なら良かった…

 

悪いな、遅くに…じゃ、またな」

 

「うん、またねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

 

「…」

 

セシリア

「…」

 

 

西宮

「これが真実なんだ…」

 

 

 

鈴とセシリアに向けて土下座する

 

西宮氏

 

 

「…はぁ…そんな事だろうと思ってた」

 

セシリア

「呼び出された時…『あ、別れ話だ』

 

って何となく察してましたわ」

 

 

西宮

「…ごめん…本当に…ごめん…」

 

セシリア

「…かと言って…そうなっても簪は

 

直人さんと付き合うとは限りませんわよ?」

 

西宮

「分かってる…罪滅ぼしだ…」

 

「あんた…本当に律儀よね…

 

まぁ、そこに惚れたんだけども…

 

約束…私のも少しは守ってよね?」

 

西宮

「あぁ…今の俺は、お前に

 

作って貰ったようなものだ

 

その恩は必ず返す」

 

 

 

セシリア

「たとえ別れたとしても、お慕いしてますわ」

 

 

西宮

「ありがとう、セシリア…ごめん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いたぞ、別れたんだって?」

 

西宮

「あぁ…」

 

「鈴、泣いてたぞ…」

 

西宮

「…あぁ…」

 

「…お前…わかってんのか」

 

西宮

「……あぁ…わかってる」

 

「てめぇ…ふざけんなよ!」

 

 

胸ぐらを掴みあげる弾

 

西宮

「…好きにしろ」

 

 

 

 

何発も…何発も…

 

拳が振り下ろされる

 

 

 

 

「……最低だな」

 

 

投げ捨てられる西宮

 

 

 

「お前とはもう…友達でもなんでもねぇわ…

 

二度と俺の前に来んな」

 

 

 

 

無言でIS学園の、五反田食堂を出ていく西宮

 

 

 

 

一夏

「あ、なお…」

 

「…今は声を掛けない方がいいだろう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャル

「…こんにちは…西宮…くん」

 

西宮

「あぁ…」

 

 

 

ラウラ

「…無様な面だな!」

 

シャル

「ラウラ!」

 

西宮

「あぁ…ごめん」

 

ラウラ

「っ!こっから消えろ!」

 

西宮

「あぁ…わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪?

「…やっと来た…分かってたんだね」

 

西宮

「…どっちだ?」

 

簪?

「私の事」

 

西宮

「…あぁ…簪…いや、クチナワ」

 

クチナワ

「…シャシャッ!そこまで気づいてたとはな!」

 

西宮

「…蛇の気配を察知したからな」

 

クチナワ

「おっと、お前はアマダムの覚醒者だったな!」

 

西宮

「とっとと始めようぜ…来い!空我!」

 

 

クチナワ

「…シャシャッ!」

 

 

西宮

「タイタン!……!?

 

なぜ変化しない!」

 

 

クチナワ

「簡単な事だ…お前のifフォームは

 

言わば人との絆の力だ…

 

だが…今のお前にはそれが無い!」

 

西宮

「な!?」

 

クチナワ

「シャシャッ!死ねぇ!

 

山嵐『蛇』!」

 

 

西宮

「っ!

 

 

 

グァァ!」

 

 

 

 

クチナワ

「シャシャッ!

 

これで俺様の邪魔する奴はいなくなった!

 

 

俺様がこの世界を支配してやる!シャシャッ!」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…己の力を過信した…愚か者」




安心てください

うちのライダー達も敵に負けませんから


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蛇の道は

…副題に関しては深く考えなくていいです


クチナワ

『!?』

 

 

ミサイルの爆煙が次第に晴れていく

 

 

西宮

「Noble・Knight」

 

クチナワ

『!?』

 

西宮

「フゥ…これで確信がもてた…

 

お前は、簪の持っている知識は共有出来ても

 

それを使う能力は持ってないんだな」

 

クチナワ

『っ!』

 

西宮

「お前が俺を監視しているのに

 

俺はお前の使いを感知は出来ても

 

視認出来なかった

 

 

って事は…お前は俺の見えないところにいた

 

お前は蛇特有のピット器官を使って

 

俺の不審な動きを見張ってたんだろ?」

 

クチナワ

『…あぁ…だが!それがどうした!』

 

西宮

「今日の俺の服…見たか?」

 

クチナワ

『…ふふっ…白シャツだろ!』

 

西宮

「おっと…?」

 

クチナワ

『残念だがな…俺様は全てお見通しなんだよォ!』

 

西宮

「…『演技して』

 

って書いてあったんだけど…

 

知ってる?」

 

クチナワ

『!!?』

 

西宮

「あ、ちなみに服に関しては簪は

 

知らないよ、知り合いにもらった服だけど…

 

転校してからだもん」

 

 

 

 

 

クチナワ

『まさか…始めっから気付いてたのか!』

 

 

 

 

 

 

 

「いや、昨日気付いた」

 

「残念ね…知能はあっても

 

使いこなせないなんて…」

 

セシリア

「わたくし達の演技いかがでしたか?」

 

ラウラ

「大根だろ」

 

シャル

「そうだねぇ…簪本人だったら

 

騙せなかったよね」

 

 

クチナワ

『なっ!?いつの間に!?』

 

 

 

楯無

「この間…簪ちゃんから

 

『蛇種の敵に会った時は

 

お姉ちゃんのISが相性いいかもしれない!』

 

って言われたんだけど…この事だったのね」

 

西宮

「お前のピット器官じゃ今この辺は真っ赤だろ」

 

クチナワ

『何故わかる!』

 

西宮

「そうなるようにしたんだもん

 

この蒸し暑い夏にサーモ系統の機能を使う

 

相手にのみ有効な

 

霧纏の淑女( ミステリアス・レディ )の蜃気楼をね」

 

 

クチナワ

『クソッタレがァ!』

 

 

西宮

「あー、それとお前は運が悪い…」

 

クチナワ

『は?』

 

西宮

「今日の俺は…すこぶる機嫌が悪い」

 

クチナワ

『何が言いたい!』

 

西宮

「…八つ裂き以上は覚悟してけよ

ド畜生がァ!」

 

 

龍華

「兄さん!遅れました!」

 

西宮

「あぁ!…来い!アメイジング・マイティ!」

 

クチナワ

『貴様は俺様を攻撃出来ない!』

 

西宮

「……イグニッション・ブースト」

 

クチナワ

『かはっ!?』

 

西宮

「殴れねぇと思ったか?

 

こいつはな…対パンドラ用武装なんだよ」

 

クチナワ

『そんなの…知らない!』

 

西宮

「あぁ、今ここに書いてあるもん…

 

このまま引きずり出してやる!」

 

クチナワ

『グッ!?あがっ!?』

 

 

 

 

『やめて!』

 

 

西宮

「!?」

 

 

クチナワ

『なぜ出てきた!なぜ庇う!』

 

 

『なおくん!時間を頂戴!』

 

 

西宮

「…わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下簪精神内

 

 

 

 

クチナワ

『何故…俺様を庇う』

 

「私と同じだから」

 

クチナワ

『あぁ!?』

 

「昔の私と同じ…一人ぼっちだから…

 

だから…ほっとけないよ…

 

例えそれが…人じゃなくても!」

 

 

クチナワ

『俺様は…そんな情けいらねぇ!』

 

「情でもない…情けでもないよ…

 

自分が知った辛さを…

 

誰かに味あわせずに済むのなら…

 

私はその方法を選びたいだけ…

 

 

 

エゴと言われてもいい…傲慢と言われても構わない…

 

 

それが…私の決めた道だから!」

 

 

 

 

 

 

クチナワ

『…シャシャッ…強ぇな…人間ってのは…』

 

 

 

 

 

 

白き大蛇は簪の黒い精神世界に広がり

 

白黒の世界へと変わる

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…簪」

 

「ただいま」

 

西宮

「…その髪…」

 

本音

「…あれ?終わっちゃった?

 

ってどうしたの!かんちゃん!」

 

「…半人半妖?」

 

西宮

「あぁ…多分それで」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらら…やっぱ、ダメだったか」

 

 

西宮

「!!?」

 

「…嘘だろ…」

 

「直人が…完全に倒したはず!」

 

 

西宮

「なぜ生きている!

 

 

 

グレイシア!」






仮面ライダー…ふざけたTシャツ……




実は結構前の副題が伏線だったり?


共通点はベルトだけか…(º∀º)


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異界の騎士

前作読んでくれた人は…割と分かるかも?


 

グレイシア

「なんでってそりゃ僕は強いからさ!」

 

 

クレア

「西宮!上を見ろ!」

 

西宮

「!!?」

 

 

グレイシア

「あ、クレイア、久しぶり!

 

あ、西宮…それ、お土産ね!

 

僕の復活祝いの!」

 

 

 

空を覆い隠すほどのミサイル

 

 

 

 

グレイシア

「…さぁ、そろそろ絶望してくれないかな?」

 

 

 

 

西宮

「簪!俺から離れるな!

 

皆は避難を!」

 

「馬鹿野郎!そんな事!」

 

西宮

「いいから早く!」

 

「ダチを置いて行けるか!アホ!」

 

「あぁ…諦めてないんだろ?」

 

セシリア

「皆で頑張れば!」

 

 

 

西宮

「頼むから…逃げてくれ…」

 

 

「…皆逃げるわよ」

 

シャル

「鈴!?」

 

ラウラ

「正気か!」

 

龍華

「…逃げましょう!皆さん!

 

兄さんならきっと大丈夫です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なおくん…」

 

西宮

「…俺…まだ諦めてねぇけど…

 

いざって時は…守るって約束する…

 

 

今度は…約束…破らねぇから」

 

 

グレイシア

「威勢は良いけど…君の力じゃ…不可能だよ?」

 

 

西宮

「俺は…そのいくつもの不可能を可能にしてきた…

 

だから…諦めるつもりは始めっから無い!」

 

 

 

 

 

『よく言った!』

 

 

 

 

「セラス・アテナ!」

 

 

ミサイルの直前に大量の盾が現れる

 

 

グレイシア

「!?」

 

「ふぅ…誤差はあったけど…やっと出れた」

 

グレイシア

「君は一体…何者だい?」

 

 

 

 

男は人差し指を立て…天を指し

 

口を開ける

 

 

 

「七強の騎士が1人…

 

 

無限武装・疾風の騎士ミヤ…

 

 

は…意外と古くなっちゃったから…

 

 

そうだなぁ…篠木ミヤだ」

 

 

西宮

「え?」

 

ミヤ

「あ、この世界に同姓同名がいても別人だよ?

 

だって俺パラレルワールドの人間だもん!」

 

 

 

グレイシア

「パラレルワールド…面白い!

 

僕と戦おうよ!」

 

 

ミヤ

「…良いけど…本気で?」

 

グレイシア

「え?僕は本気出さないけど…

 

君は本気出していいよ?」

 

 

ミヤ

「…そう…あ、少年…」

 

西宮

「あ、はい!」

 

ミヤ

「あの絶望的状況で君が諦めなかったから

 

僕はここに居る…ここに来れたんだ」

 

西宮

「え?」

 

ミヤ

「…まぁ…君があの時みたく諦めなかったから

 

また繋がったんだよ…さて…舐めプ野郎を

 

シバキに行こっと」

 

 

西宮

「…ミヤ…さん?」

 

「似てるよね…?」

 

 

 

 

 

 

 

グレイシア

「遺言残してきたの?」

 

ミヤ

「ん?そんなの必要ないよ?」

 

グレイシア

「ははっ!すっごい自信だね!

 

その自信が己のみを滅ぼ!?」

 

 

一瞬にして片腕が消し飛んだグレイシア

 

 

ミヤ

「うるせぇ…黙ってろ…来い!疾風・星霜!」

 

半透明の白の装甲と透き通った翼のISが展開される

 

 

 

グレイシア

「まだ展開してない!?」

 

ミヤ

「無限武装…俺のISの特殊アビリティだ…

 

 

さて…じゃ…本気で行かせてもらうよ…

 

 

 

 

 

来い!エクスカリバー!」

 

 

ミヤが黄金の剣に触れた瞬間

 

ISの姿が変わる

 

 

 

 

半透明の装甲は金色へ

 

透き通った翼は七色に変わる

 

 

ミヤ

四次移行( フォース・シフト)エクスカリバー…」

 

グレイシア

「待っ!」

 

ミヤ

エクス…カリバー( 約束された勝利の剣)!」

 

 

グレイシア

「ッ!?」

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「おっと…手応えがねぇ…

 

まぁ…追い返したみたいだし…いいか」









前作オリジナル主人公

篠木ミヤ君でした


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第七章 成長
篠木ミヤ


篠木…時空飛んでくるためにエクスカリバー内の

エネルギー使い果たしたため、帰れなくなりました


ミヤ

「ってな訳で1週間は帰れねぇんだ」

 

「…エクスカリバー……

 

かっこいぃ…」

 

 

ライカ

「本当にそっくりね…」

 

ミヤ

「俺もびっくりしたのは

 

こっちの世界の篠木ミヤも

 

レイカと結婚してんだな」

 

千冬

「…」

 

ミヤ

「どうしました?織斑先生?

 

もしかして俺に惚れました?」

 

千冬

「ば、バカな事を言うな!」

 

 

ミヤ

「冗談ですよ…さて学生陣」

 

 

西宮

「は、はい!」

 

ミヤ

「特訓しよう」

 

「え?」

 

ミヤ

「相手は俺だよ」

 

楯無

「お言葉ですが…私たちもそれなりに……」

 

ミヤ

「…うーん…そう?なんならやる?

 

楯無さん」

 

楯無

「……いえ…」

 

西宮

「え!?楯無が断った!?」

 

楯無

「…強すぎる…あれだけの自信に伴う実力がある…

 

グレイシアに勝てたのは相性なんかじゃない…

 

彼自身の実力よ…」

 

 

西宮

「…弾」

 

「…お前…きっつい事考えるなぁ…」

 

 

ミヤ

「それ、言葉なしで通じる時点で

 

同じ考えって事だよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、では!

 

模擬戦を始めるよー!」

 

 

西宮

「空我!」

 

「AGITΩ!」

 

 

ミヤ

「疾風・星霜!」

 

 

 

千冬

「それでは…始め!」

 

 

 

ミヤ

「ふむ…さっきみたいに黒くないね」

 

西宮

「あ、あぁ…俺単騎じゃなれないからな」

 

 

 

「さて…どうしますか…

 

近距離じゃ勝てそうにない…」

 

西宮

「かと言って遠距離もダメだろ…」

 

 

ミヤ

「あー…全力でいった方がいい?

 

それともどれか縛る?」

 

 

「…どう?」

 

西宮

「全力で!」

 

ミヤ

「了解…でも、死なないように加減するよ

 

無限武装!華の型『陣』牡丹!」

 

西宮

「うわなんじゃありゃ!」

 

「剣が花に?って飛んできたァ!」

 

 

ミヤ

「華の型『三刃』アイギス!」

 

 

西宮

「3方向から!?」

 

「上…いや…正面からだ!」

 

ミヤ

「おや?直感で罠を回避したのか…」

 

 

「この距離なら!」

 

西宮

「イグニッション!」

 

ミヤ

「…リミット・バースト…3速!」

 

 

次の瞬間、篠木ミヤが姿を消す

 

 

「な!?早すぎ!」

 

 

 

西宮

「グッ!?」

 

「グェッ!?」

 

 

ミヤ

「…ふむ…その…赤と青が交差したフォームは

 

複合機の割に硬い…」

 

西宮

「音を置き去りにする加速とか…なんだよそれ…」

 

「…無理だ勝てん!」

 

西宮

「…龍華!」

 

龍華

「あ、はい!」

 

 

 

 

西宮

「アメイジング・マイティ!」

 

ミヤ

「…君たちは特殊な力を持ってると見た」

 

西宮

「まぁ…間違いじゃない」

 

ミヤ

「…西宮君、君は誰かを守る為に

 

その力を望んだんじゃない?」

 

 

西宮

「!?」

 

ミヤ

「勘だが…君が勝ちに固執すればするほど…

 

弱くなってる気がする」

 

西宮

「それは…」

 

ミヤ

「俺がこの世界に来た時に感じた

 

君の気迫を今は感じない

 

あの時の君は簪を守ろうとしていた」

 

西宮

「だから…ミヤが…」

 

ミヤ

「…皆…同系統の力を持っている子がいるのなら

 

1度原点回帰してみたらどうかな?

 

さて…続けるかい…」

 

 

西宮

「…あぁ…来い!ペガサス!」

 

ミヤ

「ほう…気迫が戻っている…すごい集中力だ…

 

こっちも本気出さなきゃな…リミット・バースト…6速!」

 

「…さっきの倍か…おもしれぇ!」

 

 

 

西宮・弾

「やってやろうじゃねぇか!」



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Oneweek




今回の話の中に作者が出てくるよ!

皆探してみよー!











ミヤ

「…いたたたた」

 

西宮

「ぐふぅ…」

 

「げふっ…」

 

 

「…あれ?弾君…青くなってない?」

 

千冬

「まず先に担架だ!」

 

 

 

 

アリーナが半壊していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「いやぁ…6速を初見で見抜かれるとは…」

 

西宮

「……」

 

「……」

 

「回復早くない!?」

 

ミヤ

「あぁ…半分アンドロイド…半ドロイドだから…」

 

「そこの所詳しく!」

 

ミヤ

「長くなるよ?」

 

 

セシリア

「それより…私達も強くなれますの?」

 

ミヤ

「…うーん…どうだろう…俺がいた世界じゃ…

 

この時期、皆サードシフトしてたよ」

 

シャル

「…うちじゃ…セシリアと箒だけ…」

 

ラウラ

「…ダメなのか?」

 

一夏

「…ふざけんな!」

 

ミヤ

「早とちりで怒られるのは困るな…

 

誰もまだ無理とは言ってないよ…

 

君たちにも十分に可能性はある」

 

 

一夏

「…っ!…すいません…」

 

ミヤ

「いや、俺も変なところで区切ったからね

 

おあいこさね」

 

 

 

西宮

「いってぇ…」

 

「骨が…痛え…」

 

本音

「あ、起きた」

 

楯無

「少なくとも二人とも今日は動けないだろうから

 

今日はゆっくり休んで…明日からに備えときなさい」

 

ミヤ

「明日からの6日間…死んだ方がいいと思うかも…」

 

西宮

「ヒィ!」

 

「マジすか…」

 

ミヤ

「冗談だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「さて…現在サードシフトしている2人…」

 

「はい!」

 

セシリア

「はい」

 

ミヤ

「二人とも偏向射撃はできる?」

 

セシリア

「多少…」

 

「傾く程度…」

 

ミヤ

「なるほど…苦手ではない?」

 

「んー…恐らく?」

 

セシリア

「あとはイメージが固まれば…

 

と言った所でしょうか…」

 

ミヤ

「なるほど…じゃ、ハヤテ…零式だけ俺に残して

 

自律起動」

 

ハヤテ

『久々…お二人の特訓相手ですね』

 

ミヤ

「正解、頼むよ」

 

 

「よろしくお願いします!」

 

セシリア

「お願いしますわ!」

 

ハヤテ

『硬いねぇ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「さて…他の子達は?」

 

クレア

「マジすか…」

 

クリア

「…まぁ…私達の成長具合が1番遅いもんねぇ…」

 

ミヤ

「…ふむ…獣に…魔法?」

 

クレア・クリア

『!?』

 

ミヤ

「あ、合ってた?」

 

クレア

「正解…」

 

ミヤ

「…ふむ…セカンド・シフトは…

 

面白い事になりそうだな…

 

そうでしょ?束さん」

 

「…バレたか…追加アイテムで面白い事になる事を…」

 

クリア

「…えぇ?」

 

「はい、ファイズアクセルとドラゴタイマー」

 

クレア

「…もしかして…胸が出る奴…」

 

「…てへ!」

 

クリア

「4色の…時計?」

 

「…ただ…2つとも負荷はデカいの…

 

クレアちゃんのは…高速移動…

 

クリアちゃんのは…

 

今使える4属性の本気モードの分身召喚」

 

ミヤ

「…鍛えるのは体から…んー…いや素質はあるか…」

 

「そう…あとは…負荷に耐えれるだけの気合い…」

 

クレア

「…ミヤ…高速移動試したいんですが…」

 

ミヤ

「…いいぜ…ハヤテ!一旦こっち来てくれ」

 

ハヤテ

『人…ロボ使いの荒い人だ…』

 

ミヤ

「疾風…リミット・バースト6速!」

 

クレア

「…これをここに…」

 

『complete』

 

クレア

「…恥ず…」

 

胸部が…下ガフッ

 

 

 

ミヤ

「言わせねぇよ」

 

 

 

 

グハァッ…メタ世界に…攻撃だと!?…ガクッ

 

 

 

 

 

クレア

「…どうした?」

 

ミヤ

「…なんか…異空間から騒音が聞こえたから…」

 

クレア

「そうですか…と、とりあえず…行きます!」

 

『Start up』

 

 

ミヤ

「っ!?」

 

『Reformation』

 

ミヤ

「…嘘だろ…もうワンランク上かよ…」

 

クレア

「…全身いたーい!」

 

 

 

クリア

「…私は…後日で…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「…シャルにラウラは…どの世界でも

 

出来る子達なんだよな…」

 

ラウラ

「…褒めてもなにもでないぞ」

 

シャル

「エヘヘー」

 

 

 

 

 

 

「…」

 

「…」

 

ミヤ

「どうだ?二人の体調は」

 

「んー…ほんと化け物じみた回復力よね…」

 

「…私もこんな感じなのかな…」

 

西宮

「もしかしたら脱皮する説」

 

「それはそれで怖いな」

 

 

 

ミヤ

「大丈夫そうだね」










クレアに興奮した作者が現れた

ミヤの攻撃

急所に当たった


作者は倒れた


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七日

中の6日間を見たい方はコメントください

しばらくしたら書き足しとくんで(´º∀º`)


色々飛んで六日目

 

「…っだはァ!3色コンボ出来たァ!」

 

西宮

「トリニティフォーム」

 

「お!それかっこいいな!」

 

 

ミヤ

「…たった5日でこのレベルの上がり方…

 

なんなんだ…この子達は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「行け!山嵐・『白蛇』!」

 

ミヤ

「…全弾命中…すご…」

 

「…ありがとう…クチナワさん」

 

『シャシャ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤クリア

「…自分が4人もいるって不思議な感覚よね、青クリア」

 

青クリア

「わかるわぁ…赤クリア」

 

緑クリア

「…ピクミン?」

 

黄クリア

「…10分経過したよー」

 

 

ミヤ

「…俺いる意味あるか?」

 

 

 

『Time out』

 

 

 

クレア

「あなたが来たから特訓が始まったんだから

 

十分に意味あると思うわ」

 

 

ミヤ

「そう言っていただけるとありがたいです…」

 

 

クレア

「それに貴方の助言があったからの成長よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで!」

 

セシリア

「どうでしょう!」

 

 

 

ハヤテ

『…初日と比べれば格段にレベルアップしています!』

 

 

ミヤ

「…なんなんだろ…本当に…」

 

 

 

 

 

「束さんにも分からないけど……

 

異世界からの来訪者が切っ掛け…かな?」

 

 

ミヤ

「…それで納得しときます」

 

 

 

千冬

「…それにしても…全員

 

夏休みだと言うこと…覚えているのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は過ぎ…夕刻

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「…っと…そろそろか…」

 

ハヤテ

『はい』

 

「帰っちゃうんだね…」

 

ミヤ

「はい…向こうで妻を待たせてますので」

 

千冬

「早く帰ってやれ」

 

ミヤ

「はい…行くぞ…疾風!」

 

 

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)!』

 

 

 

空間に裂け目ができる

 

 

 

 

ミヤ

「俺にとってもある意味有意義な時間でした!」

 

 

西宮

「ありがとうございました!」

 

 

 

 

 

空間の裂け目はすぐさま閉じた

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「不思議な体験…だったな」

 

「そう…ね…こんなこともあるのね」

 

楯無

「さて…来週からの二学期は

 

大番狂わせが起こりそうね」

 

 

「ら…来週!?」

 

龍華

「…すっかり忘れてた…夏休みだってこと…」

 

 

 

 

 

 

千冬

「…忘れている方だったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…疾風…エクスカリバー…

 

設計図見せてもらえばよかったァァァ!」

 

 

 

 

クリア

「こっちはこっちで大変ね…」

 

クレア

「そうね…」

 

 

 

 

 

 

 

夜中……寮にて

 

 

西宮

「…さてこいつは…どうしよう…」

 

 

そこに置かれていたのは鞘に入った剣だった

 

 

遡ること1日前

 

 

 

ミヤ

「帰る前に君にこれを渡しとくよ」

 

西宮

「これは?」

 

ミヤ

「俺が一番最初に使ってた剣…

 

ある日を境に鞘から抜けなくなったけどね」

 

西宮

「えぇ…そんな使い物にならない物を…」

 

ミヤ

「うん、でもきっとお守りぐらいにはなると思うよ」

 

西宮

「はぁ…貰っときます」

 

 

 

 

時間は現在に

 

 

 

西宮

「…まぁ…拡張領域に入れば入れとくか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某所

 

 

 

 

 

 

グレイシア

「…さてそろそろ君たちも働けるよね?」

 

 

「誰のせいで大怪我したと思ってんだ!」

 

「…落ち着きなさい…まだ傷に響くでしょ」

 

 

「ふん…情けない、あの程度の傷で動けなくなるとはな」

 

「テメェ!」

 

 

グレイシア

「君たち1回黙ろっか」

 

「…ッチ!」

 

グレイシア

「働けるよねって聞いてるんだ…

 

答えは?」

 

 

 

「大丈夫よ…行けるわ」

 

グレイシア

「なら、まずはIS学園の文化祭に行ってねぇ

 

オータム…君が変装して中に潜入してね」

 

 

オータム

「…わーったよ…」



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そういえばクラス代表だった男

皆さん…そろそろおわかりかと思いますが…

地の文が少ないのは仕様です…


頑張ってはいます…


アリーナにて

 

西宮

「そういや…専用機持ちは宿題免除だったな」

 

「焦ったァ…」

 

 

 

 

 

 

楯無

「えー…この場にはじめましての子は居ないわね?

 

改めまして…生徒会長の楯無です」

 

 

一夏

「楯無さん…元気ない?」

 

 

楯無

「はぁ…皆さんに集まってもらった理由は

 

二学期最初の大イベント『文化祭』についての話で

 

集まってもらいました」

 

 

 

西宮

「簪の話じゃなんか徹夜だったらしいぞ」

 

 

 

楯無

「えー…皆さんからの意見が多かったので…

 

今回の文化祭…売上の1番高いクラスに

 

男の子達を移動させます」

 

 

 

西宮

「…なるほど…徹夜の理由はそれか…」

 

 

楯無

「なお、部活に関しては当人の意見を優先させます」

 

 

一夏

「あれ?俺一応剣道部に入ってるが…」

 

「部活は嫌だったら断っていいのか…」

 

 

女子ズ

『ヒャッハァー!会長最高だぜぇ!』

 

 

西宮

「…本当に女子か?…世紀末だろ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスにて…

 

 

 

 

西宮

「そう言えば俺がクラス代表だったな…」

 

「忘れてたな」

 

 

 

西宮

「んじゃ文化祭やりたい事出してくれ」

 

クラスメイト女子1

「はい!五反田君とツイスターゲーム」

 

「断る」

 

クラスメイト女子2

「んじゃ!織斑君とポッキーゲーム」

 

「私が許さん!」

 

クラスメイト女子3

「じゃ…じゃあ!」

 

西宮

「先に言っとく…やだ」

 

クラスメイト女子1

「ぐはっ…」

 

クラスメイトジョシーズ

『いいじゃないかぁ!やってくれたってぇ!』

 

西宮

「俺達だけが大変にやる未来しか見えん」

 

 

プシュー

 

 

扉の開閉音

 

西宮

「あれ?織斑先生、まだ終わってませんよ?」

 

「残念私達よ」

 

西宮

「ん?偵察か?」

 

「違う、提案に来たの」

 

西宮

「ほう…提案とな?」

 

「私たちのクラス…私達がいるから

 

男子が遊びに来るからそれでいいらしくて

 

だから私達が手を組んで1組を勝たせようって話」

 

ラウラ

「なるほど…共同戦線か」

 

「そう…ただ問題は…それが通るかどうか…」

 

西宮

「…そう言えば何やるん?」

 

「それはまだ考えてない!」

 

 

 

 

生徒会室

 

 

楯無

「あら?珍しいお客さんね」

 

西宮

「ちょいと聞きたい事が」

 

楯無

「何?」

 

西宮

「他クラスとの共同戦線ってあり?」

 

楯無

「…3クラスかしら?」

 

西宮

「そう、1、2、4の合同」

 

楯無

「そうね…他クラスからのそういった意見もないし…

 

OK!許可します!」

 

西宮

「あ、それともう1つ」

 

楯無

「広いところを借りたいって話かしら?」

 

西宮

「あ…それもそうだけど…

 

出し物っていつまでに申請すればいいんだ?」

 

「そうですね…なるべく今週中には…」

 

西宮

「了解です」

 

楯無

「1番広いところおさえといてあげるわよ」

 

西宮

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び教室

 

 

 

西宮

「映ってる?」

 

『大丈夫よ』

 

『こっちも』

 

 

「ふっふーん、この程度の発明簡単さ!」

 

西宮

「ありがとな

 

 

んで、会長に聞いた結果OK貰ったのと

 

出来る限り広いところをおさえてくれるって」

 

『さて…出し物を考えなきゃ…』

 

『広いって事なら…男女関係なく働ける物がいいはず…

 

最悪私の蛇で行けるけど…』

 

 

 

ラウラ

「メイド喫茶なんでどうだ?」

 

シャル

「へァ?まさかラウラ…」

 

西宮

「…お前ら…そんな趣味が…」

 

シャル

「断じて違うから!

 

親から送られてきた服にメイド服があっただけだ!」

 

ラウラ

「それを着たシャルが可愛かったから…

 

それなら儲かると思ってな」

 

 

「………」

 

西宮

「弾…虚さん置換して妄想にふけるな」




弾のキャラ崩壊っぷりが酷い?


こんなキャラじゃなかったっけ?原作…


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メイド・イン・メイド

文化祭…改変


数日後

 

 

講堂にて

 

 

セシリア

「出来る限り全サイズ持ってきてもらいましたわ」

 

西宮

「おう、チェルシーさんにもありがとうって伝えといて」

 

セシリア

「はい」

 

「少しサイズがきつかったら手直ししていいのか?」

 

セシリア

「はい、チェルシーいわく、型が古くなったので

 

処理しようとしていたらしいですわ」

 

 

「…にしても3クラス分の修正となると大変よ…」

 

 

 

 

 

「よし…出来たよ!」

 

「お…すげぇ…簡易的なのを頼んだのに…

 

本格的なのができてる…」

 

「束さんは手を抜かないのだよ!」

 

西宮

「さて問題は…俺達男子だよな…」

 

ラウラ

「私は…除外してもらって構わない」

 

西宮

「…メイド喫茶らしく…オムライスとか?」

 

「コーヒー…カプチーノ?」

 

一夏

「…わからん…メイド喫茶をまず知らん…」

 

西宮

「あー…ほら、nascita 覚えてるか?

 

基本あそこのイメージで大丈夫だ」

 

一夏

「nascita…あ」

 

「美空さんがメイド服着てるイメージだな」

 

西宮

「…あれ?みーたんって……!?

 

……なんだ!?…悪寒を感じたぞ…」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「んじゃ…俺ら3人は一定時間でローテーション

 

ラウラはシャルと同じ枠で頼む」

 

ラウラ

「了解した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「さて…こっからは商いの話だ…

 

俺ら男子はいわば貴重な存在…

 

ソレを利用しない手は無いよな」

 

清香

「はいはいはーい!

 

執事のご奉仕セットなんでどうでしょう!

 

男子のアーンが堪能出来るセット!」

 

西宮

「…ふむ…一日で2回目来店のお客様用…それと

 

特定金額を超えたお客様におすすめにしよう」

 

『…直人ってこんな顔するのね…』

 

『…昔から頭の回転早いよね…

 

お金に関してだけは…』

 

「…オムライスなら500円位が妥当か?」

 

西宮

「いや、750円にしよう」

 

清香

「あ、それと写真とかどう!」

 

西宮

「…それは3回目にしとくか…

 

場所はこんだけ広いわけだし」

 

一夏

「…SNSで誰か一人だけ

 

情報を漏らした振りをする?」

 

西宮

「ふむ…そうだな…わざと俺の意見に

 

反対するみたいなことを言ってな

 

 

ただ全部は漏らさないようにな」

 

一夏

「了解」

 

 

 

 

 

 

 

「むぅ…目が疲れてくるな…」

 

セシリア

「はい…修正作業はやはり大変ですわ…」

 

「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃァ!」

 

本音

「早い…」

 

「ちゃんとピッタリだしね…」

 

「痛…うぅ…珍しくミスしたァ、」

 

 

セシリア

「負けてられませんわね!」

 

「あぁ、だな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ

「いらっしゃいませ…お嬢様」

 

「多分そこ、お帰りなさいませだと思う」

 

 

一夏

「お帰りなさいませ…お嬢様…」

 

西宮

「ヤル気出せぇ」




次回はいきなり飛んで文化祭当日やで(´º∀º`)


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冥土喫茶

先に言います…文化祭戦闘シーンは無いです


「はい!3番4番!上がり!」

 

西宮

「次!5番、8番、計4でオム!」

 

「2番会計お願い!」

 

西宮

「あいよ!」

 

 

 

 

「今何番空いてる?」

 

セシリア

「10から12の3テーブルですわ!」

 

 

 

 

一夏

「ひぇぇ!」

 

 

ラウラ

「だらしないぞ!一夏」

 

シャル

「一夏ファイト!」

 

 

 

 

 

 

本音

「お待たせしましたー!オムライスでーす!」

 

 

 

 

楯無

「…うわぁ…」

 

「…メイド喫茶…でしたよね?」

 

「いつの間にかこうなってた…」

 

 

 

 

 

 

お昼

 

 

 

 

西宮

「完売…だと…!?」

 

楯無

「企画した本人がびっくりしてるんかい!」

 

「2日分は用意したはずだぜ?」

 

「…いや…あの回転数じゃ…」

 

一夏

「ふぅ…最後の写真撮影も終わったぞー」

 

楯無

「…予算も3クラス分だし

 

かなりの黒字よね?」

 

西宮

「…んと…ちょいまち…」

 

「うわ…万券多いな…

 

あ、だから千円札多めに用意してたのか…」

 

西宮

「それでも足りんかったがな…

 

んと…ざっと7桁手前」

 

楯無

「…文化祭の出し物よね?」

 

本音

「冥土喫茶…なんちゃって…」

 

 

 

 

 

 

「すいません…」

 

西宮

「ん?あ、完売したので閉店ですよ?」

 

「あ、私こういうものです…」

 

 

女性は名刺を差し出す…

 

 

西宮

「…剣持技研?どこ?」

 

 

「倉持なら聞いたことあるがな…」

 

 

巻上

「私はそこの広報担当の巻上と言います」

 

 

西宮

「…あ…追加武装はいらないよ?」

 

 

巻上

「そ、そこをなんとか!」

 

 

「つか…載らないしな…」

 

 

巻上

「では、織斑さんは!」

 

 

一夏

「ん?オールレンジ武装あるし大丈夫です」

 

 

西宮

「てな訳なんで、どうぞお帰りください」

 

 

巻上

「…そうですか…では失礼しました…」

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「…臭いわね…」

 

 

西宮

「…あぁ…香水きつかった…」

 

 

楯無

「そうじゃなくて!」

 

 

西宮

「…血の匂いが混ざってた

 

それも複数人の…」

 

 

 

 

「便利だな…ペガサスの感性…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「じゃあ…各自複数人で行動ね

 

西宮君は囮お願い出来るかしら?」

 

 

西宮

「…んー…じゃあ、織斑先生と龍華に

 

オムライス持ってっといて」

 

 

一夏

「あ、あれか…了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

西宮

「んー…この焼きそば何処で食お…

 

あ、ここなら人通り無いだろ」

 

 

 

 

 

西宮は呑気に文化祭を楽しんでいた…

 

 

 

 

 

巻上

「…西宮さん」

 

西宮

「んぉっ!?びっくりした」

 

巻上

「失礼しました…その……」

 

 

 

 

 

 

グゥギュルギュルギュル

 

 

 

 

 

 

西宮

「…食います?」

 

巻上

「…いいんですか!?」

 

 

西宮

「いいっすよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…アンタの目的…俺らのISでしょ?」

 

 

巻上

「…気付いてましたか…」

 

 

西宮

「…あと、慣れない言葉遣いはやめた方がいいぞ

 

変な癖になる」

 

 

巻上

「…あぁ…なんだ、そこまでバレてんのかよ…」

 

 

西宮

「言っとくが…渡さねぇからな…」

 

 

巻上

「ふん、奪ってやるさ…あ、あと…

 

焼きそば…ありがとな…」

 

 

 

西宮

「変に律儀だな…」

 

巻上

「…俺様の名前はオータム!

 

よく覚えておけ!」

 

 

西宮

「オータムな…OK、覚えた」

 

 

オータム

「……」

 

 

西宮

「ん?どうした?」

 

 

オータム

「…お前ってイケメン…だよな…」

 

 

西宮

「初めて言われたわ…」

 

 

オータム

「…男には興味が無い…が…

 

お前を見てると…こう…胸がキュゥッとなる…」

 

 

西宮

「…はぁ…」

 

 

オータム

「…正直…戦いたくない…

 

やる(殺る)気満々で来てたんだが…

 

戦わないで済む方法は無いか?」

 

 

西宮

「諦めて帰ってくれるととても嬉しいんだけど…」

 

 

オータム

「…そうか…」

 

 

西宮

「…まぁ…そんな事したら…グレイシアが

 

タダじゃ置かないだろうけど…」

 

 

オータム

「…基地にいる…スコールの事も気になる…」

 

 

西宮

「仲間か…」

 

 

オータム

「…あぁ…グレイシアが来る前までは2人で活動してた…

 

テロ行為だがな…」

 

 

西宮

「…だが…人的被害は出してなかったよな?」

 

 

オータム

「あぁ…2人でやるには限界ってもんがある…

 

私達がやってたのは紛争地域で正しい方が勝つように

 

邪魔してただけだ…あいつが来るまでは…」

 

 

西宮

「グレイシアか…」

 

 

オータム

「あぁ、お前を殺すために…人体実験もおこなっていた…

 

その結果が…この間遊園地に現れた怪物…グロンギだ…」

 

 

西宮

「なぁ…隙をついて逃げてくるか?」

 

 

オータム

「…なぜそんな事を言う…正義の味方の情か?」

 

 

西宮

「いんや…そんな大それたものじゃない

 

ただ…あんたから感じた他人の血の匂いが

 

仲間と実験の被害者達の血だって分かったからな

 

 

 

…なんかほっとけなくってさ…」

 

 

 

オータム

「…無理だな…この会話は聞かれている」

 

 

西宮

「…そうか…なら伝言は伝えなくていいな…

 

 

 

 

おい、グレイシア…手下送ってねぇでお前が来い」

 

 

 

 

 

オータム

「……ん……帰投命令…か…」

 

 

西宮

「…死ぬなよ」

 

 

オータム

「…善処する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「…あれ?帰ってった?」

 

西宮

「おう、焼きそば一緒に食ってな」

 

楯無

「…もう呆れるわ…絶対大変なことに

 

なると思ってたのに…」

 

西宮

「…大変な事にはなるさ…近いうちにな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイシア

「…おい、M」

 

「…はい、マスター」

 

グレイシア

「俺の今ある最後の義体を持って来い」

 

「…分かりました…そのあと新しいのを作っておきます」

 

グレイシア

「…オータム…君には失望したよ…

 

だから…絶望の底に落としてやるよ…

 

…ドン底にな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

スコール?

「……グルル」






焼きそばで懐柔されるオータム


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第八章 終着点
英雄の力



特定のキャラに特定のアイテムを

持たせます


「本当に作るの?」

 

一夏

「お願いします…」

 

「……本当の意味で人間に戻れなくなるけれど…

 

いいんだね?」

 

「覚悟は出来てます…」

 

 

 

 

 

 

「…本音ちゃん…そこに居るよね?」

 

本音

「…あはは…バレてたか…」

 

「皆には黙ってて欲しい…

 

お願い出来るかな?」

 

本音

「…わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後…

 

 

 

「…うん…出来た…」

 

西宮

「…ミヤから貰った剣の事で頼みに来たら

 

まさかそんなことになってたとはな…」

 

「…二人とも覚悟は出来てるみたい」

 

西宮

「…ボトルみたいなやつに

 

 …拳?

 

 …それにカギ?

 

 

 三つある…ひとつ多いぞ?」

 

「…ジーニアスは本音ちゃん用

 

チューニングは出来てるから

 

パンドラなしで行けるはず」

 

西宮

「ほう…」

 

「ついでにこの剣について調べといたよ

 

かなり面白い仕掛けがあったよ」

 

西宮

「うーん…俺が感じたのは…

 

この剣持ってから…やけに力が漲る(みなぎる)というか…」

 

「うん…この剣の隠しアビリティとでも言うべきかな?

 

それはね…『自分に向けられた希望を己が力に変える』

 

事だったんだ」

 

西宮

「はぁ…なるほど…」

 

「この力があればこの間の

 

 究極の力を使いこなせるかもしれないんだけど…」

 

西宮

「まぁ…使わないに越したことはないんだがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

本音

「…出来た…さて」

 

 

「何を作ってたの?」

 

本音

「まだ秘密」

 

 

その手には赤いトリガーが握られていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻

 

 

 

「…これで良かったのかな…」

 

千冬

「あいつらが自らで選んだ道だ…

 

お前は悪くない…」

 

「…私達にも戦う力があれば…」

 

千冬

「……あぁ…だが…

 

今を生きるアイツらに任せよう…

 

私はそう決めた…」

 

「…やっぱりちーちゃんは強いなぁ…

 

憧れちゃうよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…アルティメット・フォーム…

 

やっぱりあった…」

 

 

「…こっちも、バーニング・フォームってのがあったぜ」

 

西宮

「…強化形態…もしくは最終フォームか?」

 

「…うーん…どうなんだろうな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「…よし…こっちも出来た…」

 

クリア

「…これがクレアの…」

 

「ファイズブラスター…」

 

クレア

「…使い方は何となく分かる…」

 

「ただし…」

 

クリア

「分かってる…束さんですら抑えきれなかった

 

 負荷が残ってるんですよね」

 

「…うん、何とかしたかったんだけど」

 

クレイ

「私用が作れないくらいに

 

 時間がなかったんですもんね」

 

「ごめん…」

 

クレイ

「まぁ、私は分身できるから大丈夫ですよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイシア

「さぁ、行こうか

 

 最高のショーに!」

 

 

M

「あぁ…姉さん…やっと会える」

 

 

スコール

「…オータム……すまない…」

 

 

オータム

「グルル……」





フルーツバスケット!


ジーニアス!


クローズマグマ!


Awakening


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グレイシア

作品内で筆者が出てくるのが許せない方…


いらっしゃいますよね?


そういう時はだいたいで全てを理解する

バーコードライダーのせいにしましょう


それでは皆さんご唱和ください…


『ファイナルアタックライド…ディケイド!』




おのれディケイド!



あ…





ライカ

「…直人くん…少し話が…」

 

西宮

「はい?」

 

ライカ

「貴方の両親の死について…」

 

 

西宮

「……グレイシアについて…何か知ってますよね」

 

 

ライカ

「…それも込みで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライカ

「…私と…グレイシア…

 

それとミヤの3人でパンドラについて調べていたの

 

 

そんなある日…ミヤが不治の病に倒れたのよ…

 

 

 

 

これはあなたは知らないはずよ…

 

 

だから自らをパンドラの実験台にしたの…

 

 

その結果発現したのが…アマダム…あなたと同じ能力よ」

 

 

 

 

西宮

「…アマダム…だと?」

 

 

 

ライカ

「…ミヤはアマダムの力で延命したの…

 

アマダムの本当の力は『生命力の覚醒』

 

ドラゴンやタイタン…ペガサスは

 

 

その副産物のような物。

 

 

 

ここからが本題…

 

グレイシアが貴方の両親を殺した理由と

 

あなたを狙う理由」

 

 

 

西宮

「…アマダム絡みなのは分かった…」

 

 

 

ライカ

「グレイシアには…妹が居た…

 

けど…ミヤとは違う病にかかったの…

 

現代医学では治せない…そんな病」

 

 

 

 

西宮

「…まさか、妹の延命のために…アマダムを?」

 

 

ライカ

「願った…でも叶わなかった…

 

パンドラの力は同じものを別の人に与えない

 

 

それは分かってたの…だから

 

ミヤに力を少しだけ分けて欲しいと願ったの」

 

 

 

 

西宮

「力の付与?そんなこと出来るのか?」

 

 

ライカ

「受け取り側に継承の意思があれば可能…

 

 

でもね…グレイシアの妹は数日後に亡くなったの…

 

グレイシアの帰国を待って…自分の病室に来るまで耐えて…」

 

 

 

 

西宮

「……パンドラの…アマダムの力が事の始まりなのは分かった…

 

だが…何故?」

 

 

ライカ

「…亡くなった人の気持ちはわからないから

 

ハッキリとは言えないけど…他人の命を削ってまで

 

自分を生かしたくなかった……んじゃないかな…」

 

 

 

西宮

「……何故俺の…俺達の両親は殺された?」

 

 

 

ライカ

「…グレイシアの癇癪…八つ当たりに等しいものだと思う…

 

 

ただ…彼もパンドラを開けた…能力は…わからない…」

 

 

西宮

「…一筋縄ではいかないってことだな」

 

 

ライカ

「そうなるかもね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「俺…全部終わったら旅に出ることにした」

 

 

 

「……」

 

西宮

「……鈴…ごめんな…」

 

 

「……」

 

西宮

「…もう…決めた事だからさ…」

 

 

「…なんで…なんでよ…」

 

 

西宮

「仲間に…大切な人に迷惑はかけられないから…かな?」

 

 

「…嫌だよ…せっかくまた会えたのに…」

 

 

 

西宮

「…大丈夫だって…死ぬわけじゃないんだからさ

 

生きてりゃそのうちまた会えるさ!」

 

 

「……さない…」

 

 

西宮

「え?」

 

 

 

「いつか…笑顔で帰ってこなかったら…

 

 

許さないから!」

 

 

 

西宮

「…おう!」

 

 

「だから…絶対に勝ちなさいよ!

 

負けたら許さないんだからね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「…直人さん……

 

正気ですの?こちらは戦力が1人でも欲しいのに…

 

 

鈴さんやラウラさん達を戦線から除外させるなんて…」

 

 

西宮

「あぁ…正気だ…むしろ箒や一夏…

 

 

それにセシリアも離脱して欲しいところなんだがな…

 

一夏は束さんから新たな力もらってるし…

 

セシリアはテコでも動かないだろ?」

 

 

セシリア

「…えぇ」

 

 

西宮

「…セシリア…俺がやられた時に鈴を止めてほしい」

 

 

セシリア

「それを理由に戦線を離脱しろと?」

 

 

西宮

「あぁ…セシリアなら冷静に止められるだろ?」

 

 

セシリア

「酷な事を頼みますわね…仮にも私も貴方の事を

 

愛している人間でしてよ?」

 

 

西宮

「あぁ…分かってる…だから…戦線から離脱して欲しいんだ

 

俺は今度の戦いで…皆を守ることは出来ないだろう…」

 

セシリア

「…はぁ…本当、無茶苦茶な事を頼みますわね…

 

直人さん達がもしやられる事があったなら…

 

 

時間稼ぎはお任せ下さい…

 

必ず勝つと……信じてますわ!」

 

 

西宮

「悪いな…セシリア…」

 

 

 

 

 









「ふぅ…この世界で俺のやる事は…

…ただ見守るだけ…か…」


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フルーツ鎧武者・オンステージ!





大!大!大!大!大将軍!









Aアリーナ上空

 

 

グレイシア

「ハッハッハ!まさか出迎えてくれるとはね!」

 

 

西宮

「…お前とは俺がケジメをつけなきゃいけないみたいだな」

 

 

 

Bアリーナ

 

「…私達はオータム達と戦う」

 

本音

「今日は本気だよー!」

 

 

 

 

 

Cアリーナ

 

 

M

「織斑一夏ァ!私と戦えェ!」

 

 

一夏

「…白式!来い!カチドキアームズ!」

 

 

 

 

Aアリーナ地上

 

 

クレア

「…Blaster・mode」

 

クリア

「ドラゴタイマー!」

 

「マシントルネイダー!」

 

 

 

 

西宮

「…決着つけんぞ!グレイシア!」

 

 

グレイシア

「望むところだァ!」

 

 

 

 

 

各アリーナでそれぞれの戦いが始まる

 

 

 

 

 

同時刻

 

避難場所

 

「…」

 

 

セシリア

「…不安ですわ…」

 

 

「…嫌な予感がする…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「束…勝てる見込みはあるのか?」

 

 

「正直束さんにもわからない…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M

「ははっ!逃げ惑え!織斑一夏!」

 

一夏

「…火縄大橙DJ銃!」

 

M

「なっ!?」

 

 

一夏

「フル…バースト!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オータム

「……」

 

 

スコール

「グルル…」

 

 

 

 

本音

「これと…これ!」

 

 

ラビット!タンク!

 

 

 

 

ベストマッチ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…行くよ、クチナワさん!」

 

クチナワ

『シャッシャっ!任せな!』

 

 

クローズドラゴン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれぇ?束さんあんなの…作ってないよ?」

 

 

本音

『私が作りました!』

 

 

 

「おぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…アルティメット…解放!」

 

 

 

 

西宮のIS、空我が黒く刺々しく変化する

 

 

 

グレイシア

「…ふふっ…操れないよ!君には!」

 

 

瞬間、西宮の横に移動する

 

 

西宮

「…ッ!?

 

アメイジング!」

 

 

グレイシア

「遅い!」

 

 

西宮

「ガッ!!」

 

 

 

ピキッ

 

 

 

 

「なっ!?

 

アメイジングマイティの装甲が砕けてる!?」

 

 

クリア

「…ディフェンド!」

 

 

西宮

「早すぎる…なんだ…ミヤより早いぞ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スコール

「ガゥ!」

 

「早い!?」

 

ボトルバーン!

 

 

「せいやァ!」

 

 

スコール

「グゥッ!?」

 

 

「このまま!」

 

クローズマグマ!

 

 

Are You Ready?

 

 

「変身!」

 

 

 

獄熱筋肉、クローズマグマ!

 

アチャチャチャチャ チャァー!

 

 

 

 

 

 

オータム

「…!」

 

 

 

本音

「よそ見してる暇無いよ!」

 

 

 

フルフルマッチブレーイク!

 

 

オータム

「ッ!」

 

 

 

本音

「よし…今のうちだー!」

 

 

ジーニアス!

 

 

Are You Ready?

 

 

本音

「へんしーん!」

 

 

 

 

完全無欠のボトル野郎!

 

ビルドジーニアス!

 

 

 

スゲーイ!モノスゲーイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M

「何故だ!何故勝てない!」

 

 

一夏

「…俺達は守る為に力を使うからだ!

 

はぁっ!」

 

 

フルーツバスケット!

 

 

ロックオープン!

 

 

 

 

ソイヤ!

 

 

 

極アームズ!

 

 

 

大!大!大!大!大将軍!

 

 

 

 

 

 

白式・極アームズ

 

 

 

 

 

一夏

「来い!雪羅!ブルーティアーズ!」

 

 

M

「なっ!?」

 

 

四方から飛んでくるレーザーをギリギリで躱すM

 

 

 

 

M

「く…っそ!」

 

 

 

 

一夏

「なんで俺に固執するんだ?あんたは」

 

 

 

M

「…はっ!織斑千冬から聞いてねぇのか!」

 

 

 

一夏

「…何をだ?」

 

 

M

「はっ!なら教えてやるよ!

 

てめぇは生まれた時から

 

 

人間じゃねぇんだよ!」

 

 

 

一夏

「……」

 

 

 

M

「さぁ…絶望しろ…織斑一夏!」

 

 

 

 

 

 

一夏

「…そっか…」

 

 

 

 

IS…白式が解除される

 

 

 

M

「今だァ!」

 

 

一夏

「…今更…だな…」

 

 

フルーツバスケット!

 

 

 

M

「なっ!?」

 

 

 

ロックオープン!

 

 

ソイヤ!

 

 

 

 

極アームズ!

 

 

 

 

M

「な、何故だ!」

 

 

 

 

大!大!大!大!大将軍!

 

 

 

 

 

一夏

「…鎧武…極アームズ…か…鎧武者ね…」

 

 

M

「私の質問に答えろぉ!」

 

 

一夏

「…生まれた時から人間じゃ無い…か

 

 

 

まぁ…パンドラが入った時点で

 

普通の人間には戻れないって思ってたけど…

 

 

覚悟は出来てたし…今更だな」

 

 

 

 

M

「ッ!だ、だが!

 

お前の彼女はその真実を知ってどうなるかな!」

 

 

 

 

 

一夏

「…」

 

 

 

思い出す…つい先月の事を

 

 

 

 

 

「一夏、お前がどうなろうと…

 

お前は一夏だろう?」」

 

 

 

「外見がどう変わろうと内面は変わらないなら

 

受け入れる理由なんてそれだけで十分だろう」

 

 

 

 

 

 

篠ノ之箒は既に覚悟していたのだった

 

 

 

 

 

 

一夏

「…ふっ……俺って幸せもんだな……

 

 

決めるぜ…M!」

 

 

 

極スカッシュ!

 

 

 

放たれる必殺技

 

 

 

 

M

「ッ!?」

 

 

 

 

吹き飛び気絶するM

 

 

 

一夏

「千冬姉!こいつ頼む!」

 

 

千冬

「…お前も休め…連戦ではさすがに足でまといだ」

 

 

 

一夏

「了解」

 

 







白式・カチドキアームズ



布仏本音作カチドキロックシードを

束さん特性、戦極ドライバーにセット


すると勝鬨を上げオレンジの鎧が飛来する



防御面…従来の白式4機分に匹敵する強度を誇る


攻撃面…雪羅や火縄大橙DJ銃の高火力を

近距離遠距離どちらでも放てる

程度の機動力を有している


白式・極アームズ

オレンジの鎧が吹き飛び
従来の白式の装甲に銀の装飾が入る


防御面


カチドキアームズには劣るが

従来の白式よりは高い

装備が軽くなり機動力は跳ね上がる



攻撃面


白式単体ではなく仲間のISの武器を

呼び出し、フルスペックで使用可能






鎧武・極アームズ



極アームズ本来の姿


生身の状態でカチドキロックシードと

極ロックシードを使用した時になる姿


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愛と平和(LOVE&peace)





ボトルバーン!

ジーニアス!



Are You Ready?


スコール

「グルァ!」

 

 

「ック!」

 

本音

「簪ちゃーん!スイッチー!」

 

 

「ハェッ!?」

 

 

オータム

「なんのつもりだ!」

 

本音

「相性のいい相手に交代しただけ

 

おいで!九尾ノ魂」

 

 

 

 

 

 

「…オータム…なんであなたは戦うの?」

 

オータム

「…」

 

「本当は戦いたくないんでしょ?」

 

 

オータム

「…何が…分かる…」

 

「え?」

 

 

オータム

「お前に何がわかる!

 

大切な人が化け物になった

 

 俺の気持ちがわかるか!」

 

 

「………わかるよ…」

 

 

 

オータム

「!!」

 

 

「私の大切な人も人じゃなくなった

 

 でも…それでも彼は必死に生きてる!」

 

 

 

本音

「……」

 

 

「なおくんは大切な人のために戦ってる

 

 だから私も戦う…愛と平和の為に!」

 

 

オータム

「っく…だが!スコールは直せない!

 

やられたら消滅する…そうセットされている!」

 

 

 

 

本音

「それなら…ジーニアスで何とかなるよ」

 

 

 

 

オータム

「!?」

 

 

 

 

本音

「それにしても…かんちゃんは強いなぁ

 

 

 ありがとう…やっと覚悟ができたよ」

 

 

「え?」

 

 

 

マックス・ハザード・オン!

 

本音

「…命をかける覚悟がね…」

 

「本音!?そってどういうこと!」

 

 

 

グレイト!

 

 

 

本音

「…そのまんまの意味だよ、かんちゃん

 

私はかんちゃんを護る…そのお務めを果たすだけ!」

 

 

オールイェイ!

 

 

本音

「私も…かんちゃんを護りたいの!」

 

 

 

 

 

 

 

ジーニアス!

 

 

本音

「…だから!」

 

 

 

Are you ready?

 

 

本音

「変身!」

 

 

 

オーバーフロー!

 

 

 

 

完全無欠のボトル野郎!

 

 

 

ビルドジーニアス!

 

 

 

ヤベーイ!スゲーイ!モノスゲーイ!

 

 

本音

「…スコール!」

 

 

スコール

「グルル!」

 

 

ワンサイド!

 

 

本音

「私が貴女を人に戻す!」

 

 

 

 

 

逆サイド!

 

 

 

 

 

本音

「全身全霊をかけて!」

 

 

 

 

オールサイド!

 

 

 

 

本音

「これが私の全力だァ!」

 

 

 

 

 

ジーニアスフィニッシュ!

 

 

 

 

 

 

スコール

「ぐ!?ガァァ!」

 

オータム

「スコール!」

 

 

 

 

 

 

本音

「……」

 

 

 

 

スコール

「がはっ!…痛っ!」

 

オータム

「スコール!スコール!」

 

スコール

「オータム?どうしたの?ってここは…」

 

 

オータム

「どこでもいいだろ…今は……今は…

 

良かった…」

 

 

 

 

 

 

本音

「へへっ…」フラッ

 

「…本音…あまり心配させないで…」

 

 

 

『あ、あー…本音ちゃん?

 

その赤いトリガー何?』

 

 

本音

「アメイジングマイティの

 

対パンドラシステムを流用しました

 

名付けてハザード・トリガーです」

 

 

『はぁ…凄…』

 

 

 

 

 

スコール

「…なんで…私達を助けたの?」

 

本音

「…なんでって…ねぇ?…」

 

「…うん…」

 

 

オータム

「?」

 

 

 

 

本音

「なおくんが『助けてやれ』って言ったから!」

 

スコール

「そんな理由で…命をかけたの!?」

 

本音

「うん!」

 

 

 

 

オータム

「つくづく…底の知れねぇ奴だな…」

 

「うん…たまに私も怖くなるよ…本音の事を」

 

 

 

 

 

 

本音

「にんむかんりょー!」

 

 

千冬

『御苦労…』







IS・AB《インフィニット・ストラトス アーキタイプ・ブレイカー》

いつの間にか終わってましたね…資料代わりにしてたのに…


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逃亡

今回長いよ






グレイシア

「…ちっ…役立たず共…」

 

 

空へ逃げようとするグレイシア

 

 

西宮

「逃がすか!ッグ!?」

 

クリア

「無理しないで!」

 

 

クレア

「弾君!」

 

「…無理だ…今の俺らじゃあいつに勝てない…」

 

 

グレイシア

「おや?五反田君…この状況で冷静だね」

 

 

クリア

「…なんで?」

 

 

グレイシア

「…今まで君達と僕が対等に戦えてた理由はね!

 

僕の慢心と全力じゃなかったからなの!」

 

 

「…今のあいつには油断も隙もない…

 

…だから…勝てない…」

 

 

 

 

グレイシア

「じゃあ…逃げさせてもらうよ…

 

もっと強くなってね…西宮君…五反田君

 

これ…置き土産だよ!」

 

 

 空を埋め尽くす無人機

 

 

西宮

「…前回はミサイル…今回の方が規模がやばい」

 

 

 

 Blaster Mode

 

 

Exceed Charge

 

 

 

クレア

「おりぁぁぁ!!!」

 

 

クリア

「クレア!」

 

 

クレア

「あまり長くは稼げない…早く直人連れて逃げて!」

 

 

クリア

「わ、分かった!」

 

 

5

 

 

西宮

「!」

 

 

4

 

 

西宮

「クリア!」

 

 

 

3

 

 

 

クリア

「え!?」

 

 

 

 

2

 

 

 

西宮

「わりぃ、お前だけでも逃げてくれ」

 

 

 

1

 

 

 

 

西宮

「ゴウラム…頼んだぞ!」

 

 

クリア

「グッ」

 

 

 

 

クリアはアリーナの外へと運ばれる

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間クリアの目の前が白く光る

 

 

 

遅れて爆発音が鳴り響く

 

 

 

 

クリア

「あ…あぁ…あぁぁぁ!!?」

 

 

 

 

クリアの嘆きは爆発音にかき消された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

 

「…バカ…」

 

セシリア

「でも…西宮さんらしい最後ですわね」

 

 

 

 

 

 

 

「弾君…最後までかっこよかったよ……」

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「クレア…安らかに眠れ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイシアと戦い最後までアリーナに残った4名…

 

 

 

 

 

 

クリア

「…………」

 

 

千冬

「…クリア」

 

 

 

クリア

「…!

 

私のせいで!私のせいで!私のせいで!」

 

 

「…ダメそうね…」

 

 

 

 

そのうち1名は精神が崩壊…

 

 

 

残り3名は…

 

 

 

 

「…まだ…諦めない…」

 

 

なおくんなら…きっと諦めないから…」

 

 

楯無

「…簪ちゃん!」

 

 

 

頬を叩く音が虚しく響く

 

 

 

楯無

「現実を…受け入れなさい…」

 

 

 

「あ…あぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命の灯火が既に消えていた

 

 

 

 

 

ライカ

「…」

 

 

 

 

 

 

ボフンッ!

 

 

 

 

千冬

「!?」

 

 

「何事!」

 

 

 

クレア

「…おはようございます…」

 

 

 

クリア

「え…あ…」

 

 

 

クレア

「クリア…無事だったんだね…」

 

 

 

 

ライカ

「…やっぱりね…」

 

「ライカちゃん!」

 

 

クチナワ

『シャッシャっ!』

 

 

「おぉ…クチナワさん」

 

 

 

ライカ

「説明して貰えるかな?クチナワさん」

 

 

 

クチナワ

『シャッシャっ!構わねぇぜ!

 

 

俺らにとって人間は宿主みたいな物だ

 

 

継承者がいない状態じゃ俺らも死ぬ…

 

 

だから宿主を生かそうと進化するのさ…

 

 

まぁこれは第1世代の話だがな』

 

 

 

「え?どういうこと?」

 

 

クチナワ

『五反田や乾は第1世代だ…

 

自分たちが発現させた力や能力だ…

 

 

だが…西宮…こいつのは第2世代…

 

継承された力だ…俺にも…第2世代のことは分からねぇ』

 

 

 

「……痛たたた…なるほどな…全身痛い訳だ…」

 

 

「…あとはなおくんだけ…」

 

 

 

 

 

 

ピンポンパンポン

 

 

 

 

千冬

「こんな夜中に放送だと!?」

 

 

 

 

 

 

『あ、あー…聞こえてるかな?…

 

まぁいいや…』

 

 

クリア

「グレイシア!!」

 

 

 

グレイシア

「あー…いい事と悪いこと教えてあげるよ」

 

 

 

クレア

「クリア、相手には聞こえないわ…今は落ち着きなさい」

 

 

 

 

グレイシア

「先にいい事…

 

 

西宮君のパンドラ…アマダムは

 

核を壊されない限り死なない能力さ

 

 

それは僕と西宮君…対になる能力を

 

持つお互いなら分かるけど…

 

 

 

今回の予想以上の爆発じゃ壊れないから

 

 

 

体が動かなくなってるだけだよ…そのうち治る」

 

 

 

 

 

「信じても…いいのよね…」

 

 

 

 

グレイシア

「次に悪いこと…

 

女性権利者団体と名乗る者達がそっちに向かってる

 

 

西宮君やその他男の子のISを奪うつもりらしい

 

 

僕は敵だから助けられないけど

 

情報だけは教えてあげるよー

 

 

いまさっき僕の所に使いが来たから

 

 

明日か今夜中に来るかもねぇ」

 

 

 

「マジかよ…」

 

 

 

 

グレイシア

「まぁ、あの程度の奴らなら…

 

 

君らなら勝てるよねー…じゃーねー」

 

 

 

 

ピンポンパンポーン

 

 

 

千冬

「束」

 

 

「うぃ!」

 

 

 

ガゴン!

 

 

 

 

「え?えぇ!?」

 

 

 

 

保健室が大きなエレベーターになった

 

 

 

「すげぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

本音

「お!放送聞いたよー

 

 

あ、束さん大半出来ましたよー」

 

 

「うむ…御苦労」

 

 

 

千冬

「ここが最終防衛ラインになる…

 

戦闘可能な者は至急各階層に散れ!

 

 

鈴…オルコット!」

 

 

鈴・セシリア

「はい!」

 

 

千冬

「お前らが最後の要だ…いいな!」

 

 

「任せなさいよ!」

 

セシリア

「負けませんわ!」

 

 

 

 

本音

「はい、かんちゃーん!」

 

「何これ?」

 

クチナワ

『お?おぉ?スイコマレルゥゥ』

 

 

 

 

 

 

 

クチナワ

「…おぉ…お?」

 

 

本音

「クチナワさんも戦えるようにしたの!

 

ライダーシステムの応用で

 

 

仮面ライダーパラドクスLv99!」

 

 

クチナワ

「…シャシャ!楽しませてもらうぜ!」

 

 

本音

「ついでに同じベルトで違うアイテムを

 

かんちゃんにあげるね」

 

「…これは?」

 

 

本音

「ゲーマードライバーとハイパームテキガシャトと

 

マキシマムマイティX…使い方は」

 

 

「…何となくわかった…」

 

 

本音

「クローズやマグマと上手く使い分けてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリザードナックル!

 

 

「よし…」

 

 

 

 

 

スクラッシュドライバー!

 

 

千冬

「こいつを腰にまけばいいんだな?」

 

 

本音

「ついでにお二人にもビルドドライバーを渡しときますね」

 

 

 

千冬

「束はまだしも…私は…」

 

 

本音

「これを」

 

千冬

「これは…」

 

本音

「プライムローグボトルです…

 

真ん中でふたつに割れます」

 

 

千冬

「…わかった、いざと言う時に使わせてもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「各員…配置につけ!

 

 

  全員…生きて帰ること…いいな!」

 

 

 

『はい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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チーム・ビルド

「まさか本当に来るなんて」

 

 

女1

「束さま」

 

 

「…君たちに様付けで呼ばれる覚えは

 

  全くないんだけど?」

 

 

女2

「いいえ!束さまはこの世界を作り上げた

 

 創造主なのですよ!」

 

 

 

「…はぁ…この感じだと私の贖罪は長そうだな」

 

 

女3

「束さまどいてください

 

 私達は崇高なこの世界の汚点を

 

 消しにいくのです!」

 

 

 

 

「うーん、いかせられないな」

 

 

女2

「なぜ!」

 

 

「なぜって…守りたいからさ」

 

 

 

女3

「…あんた…偽物だな!」

 

 

「あちゃぁ…そうなっちゃうか

 

 まあ…それでいいならいいか」

 

 

 

 

スクラッシュドライバー

 

 

 

 

 

「私はただ…君達を」

 

 

 

潰れる!流れる!溢れ出る!

 

 

 

「ここで止めるだけ!」

 

 

 

 

 

ロボット・イン・グリス!

 

 

 

ブルァ!

 

 

 

 

 

「心火を燃やして……

 

ぶっ潰す!」

 

女1

「ヒィッ!?」

 

 

千冬

「束…私は必要なさそうか?」

 

「一応変身しといて〜、敵の実力が分からないから〜」

 

千冬

「わかった…」

 

 

 

『デンジャー!』

 

 

 

 

『クロコダイル!』

 

 

千冬

「変身」

 

 

 

『割れる! 食われる! 砕け散る!』

 

 

 

 

 

『クロコダイルインローグ!』

 

 

 

『キャー!』

 

 

 

「あ…変身言い忘れた…

 

まぁいいや…」

 

 

 

 

 

 

ボトルキーン!

 

 

 

「全力で戦うだけだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…お二人共…足速すぎる…」

 

本音

「…人間やめてるねぇ…」

 

 

 

2人は束が戦闘しているエリアへ向かっていた

 

ISで……もう一度言おう…ISでだ…

 

 

 

「…イグニッション・ブーストしてないにしても…

 

何故!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女1

「なんだ…たいしたことないじゃん」

 

「…ちーちゃん…あれ…魔改造されてる…

 

束さんあんな化け物作った記憶ない…」

 

千冬

「…あぁ…ローグのアーマーですらきつい…」

 

 

女2

「じゃあ…さっさと倒して目的果たしに行きましょ?」

 

女3

「そうね!じゃあ…死んで!」

 

 

 

 

ビルドドライバー!

 

 

 

女1

「え?」

 

 

 

クローズビルド!

 

 

 

 

遠くから走ってくる2人の女の子

 

 

 

「行くよ!かんちゃん!」

 

 

「え?え!?待ってこれだと私巻き込まれるから!」

 

 

 

 

Are You Ready?

 

 

「ダメです」

 

 

本音

「変身!」

 

『ラビット! ドラゴン!

 

 Be The One! クローズビルド!』

 

 

 

『イェイ! イェイ!』

 

 

 

 

 

本音

「おぉ!」

 

「えぇ!?」

 

本音

「まぁ…まだ未完成だから移動用の変身だけどね…」

 

「えぇ!?」

 

 

マシンビルダー!

 

 

本音

「まぁ…これも二人乗りできるんだけどね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音

「ひき逃げアタック!」

 

 

女1

「きゃぁ!」

 

 

 

「うぉっ!いきなり変身解除しないで!」

 

本音

「えへへぇ…ごめーん!」

 

 

「…よし!じゃあ同一システム全員で変身しよっか!」

 

 

千冬

「…こっちか」

 

 

 

 

ジーニアス!

 

 

ボトルバーン!

 

 

ボトルキーン!

 

 

プライムローグ!

 

 

 

 

Are You Ready?

 

 

 

4人

『変身!』

 

 

 

完全無欠のボトル野郎!

 

ビルドジーニアス!

 

スゲーイ!モノスゲーイ!

 

 

極熱筋肉!

 

クローズマグマ!

アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!

 

 

 

 

激凍心火!

 

グリスブリザード!

 

ガキガキガキガキ! ガキーン!

 

 

 

 

大義晩成!

 

プライムローグ!

 

ドリャドリャドリャドリャ!ドリャー!

 

 

 

 

 

本音

「…後で音量調節しとこ…」

 

「…だねぇ…ってあれ?これは…」

 

本音

「あぁ、暴走必須だったのでジーニアスの力で調整しときました」

 

「あら便利…」

 

 

 

 

 

 

 

女3

「…なんだよそれ…」

 

 

「束さん作…対IS武装ライダーシステム!」

 

本音

「システムナンバー19…でしたよね?」

 

「そうそう、ビルドシステムは19番目」

 

 

女2

「ま、まさか…」

 

 

「他のエリアのメンバーも

 

ナンバー違いのライダーシステムを持ってるよ」

 

 

本音

「あ、そうそう…私達は優しい方だよ…

 

まだダメージ喰らうもん」

 

 

「…あぁ…一夏は…武装呼んで弾き切りそうだし…

 

クリアさんは…分身するしね…液体にもなるし…」

 

 

本音

「ちなみにかんちゃんのハイパームテキは無敵…

 

IS程度ならダメージ喰らわないよ?」

 

 

「私のが1番のチート!?」






一瞬だけのクローズビルド(´º∀º`)


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変化








サムズアップ









「…ん?簪の嘆き声が聞こえた気が…」

 

クレア

「…うん…私も聞こえた…」

 

 

「…にしても目…覚まさねぇな…」

 

クレア

「…仮にも仮死状態よ…

 

そうそう目は覚まさないでしょ…それに私たちみたいに…

 

わかりやすく変化が出ない能力なんだし…」

 

 

「え?俺、クレアみたいにわかりやすい変化出てんの?」

 

クレア

「引いてきてはいるけど…両頬が鱗みたいになってたわよ」

 

「…へぇ…AGITΩって龍ベースなのか…」

 

クレア

「…私は多分このままね…」

 

「あ、尻尾増えてる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって

 

 

???

 

 

 

 

西宮

「…っ!…痛っ…ん?ここどこ!?」

 

 

 

 

 

見渡す限り宇宙のような空間

 

 

西宮

「…あれ?前にも…」

 

 

「あぁ…前にも来ているぞ」

 

 

西宮

「…篠木の俺…」

 

 

篠木

「まったく…情けないな…なぁ…アマダム」

 

 

「…ん?あ、俺の事だったね」

 

 

篠木

「…ったく…しっかりしてくださいよ…

 

 

 

 

五代さん」

 

 

 

 

 

西宮

「…誰?」

 

 

篠木

「…知らないのも無理はない…何せ初対面だ

 

この人…人?まぁ、この人がお前の力…

 

アマダムの力だ」

 

五代

「正確には、その力の元になった人間の姿…なんだけどね?」

 

 

西宮

「ん?ん??」

 

 

五代

「まぁ…俺がアマダムでクウガって事」

 

 

西宮

「…はぁ…」

 

 

五代

「君のお父さん…篠木ミヤは君に俺を継承させた…

 

その意味…分かるかな?」

 

 

西宮

「えっと…多分…それが父さんの残した世界の真実に

 

書かれてる気がする…」

 

 

 

五代

「正解!でも…未覚醒の君では見れない」

 

 

篠木

「だぁー!焦れったい!さっさと本題に!」

 

 

五代

「…分かったよ…ねぇ、西宮君…」

 

 

西宮

「はい」

 

 

五代

「君は…力が欲しいかい?

 

全てを闇に葬る力…全てを壊す力

 

アマダムの…クウガの本当の力」

 

 

西宮

「…そんな力いらないです」

 

 

五代

「!」

 

 

西宮

「…そんな力じゃ…誰も守れない…

 

力は使いようかもしれないけど…

 

 

俺はそこまで器用じゃない…」

 

 

五代

「守りたいものがあるんだね…」

 

 

西宮

「あぁ…俺の…俺の守りたいものは!」

 

 

 

 

 

 

 

篠木

「…仲間の笑顔だろ?」

 

 

 

 

西宮

「!?」

 

 

五代

「…君が答えるとはね…でも…正解だ!」

 

 

西宮

「え?」

 

 

五代

「その意思…揺るがすな!

 

西宮君!篠木君!」

 

 

 

 

五代と名乗る男は…

 

サムズアップをしながら姿を消していった

 

 

 

 

 

 

篠木

「ったく…カッコつけやがって…」

 

 

西宮

「…なぁ…なんでわかったんだ?」

 

 

篠木

「俺はお前で、お前は俺だ…

 

俺はお前の足りない部分だ…

 

 

そしてお前は俺に無かった部分を持ってる

 

 

 

お前の体という器に足りなかった

 

俺の魂を返してやる…だから…

 

 

 

 

今度こそ…妹をよろしくな…」

 

 

 

 

 

篠木直人は光となり西宮直人と重なる

 

 

 

 

西宮

「…あぁ…約束だ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって外

 

 

「直人の光り方半端ないって!」

 

クレア

「何が起きてんのよ!」

 

 

 

 

 

「待って!バチバチ言ってる

 

発光じゃなくて放電してるよ!」

 

クレア

「クリアぁ!ランドで固めてぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリア

「…キッツ…4対10…」

 

敵1

「…くっ…残ったのは私とお前か」

 

クリア

「…(魔力も切れる…分身は出来ない…なら…)」

 

 

おもむろに空間に魔法陣を展開するクリア

 

 

 

 

コネクト

 

 

 

 

クリア

「…希望…掴み取ってみせる!」

 

 

 

クリアの手にはクリスタルのような

 

リングが握られていた

 

 

 

 

インフィニティ!

 

 

プリーズ!

 

 

ヒー!スイ!フー!ドー!

 

ボー!ザバ!ビューー!ドゴーン!

 

 

 

 

敵1

「…はっ…最後の最後に秘策を後出しされちゃ…

 

勝ち目なんてないじゃない…でも…

 

私だって引き下がれないんだよォ!」

 

 

 

クリア

「これで…最後!」

 

 

スペシャル…プリーズ!

 

超イイネ!サイコー!

 

 

 

クリア

「はぁァ!」

 

 

 

 

クリアのライダーキックは敵のISを砕き

 

 

操縦者を吹き飛ばす

 

 

 

 

 

敵1

「…貴女とは…公式の試合で戦いたかったわ…

 

まぁ…勝てないだろうけど…」

 

 

 

クリア

「なら…いつか正式に挑みにきなさい!

 

いつでも相手してあげるから!」

 

 

 

敵1

「…あぁ…いつかな…」

 

 

 

 

 

 

 

そう言いながら

 

灰化し消滅する敵達

 

 

 

 

 

 

 

クリア

「…結局…全員パンドラのフェーズ超過か…」

 

クレア

「おつかれ…医務室まで乗せるわ」

 

 

クリア

「ごめん、ありがとう」

 

 

クレア

「いいってことよ」

 

 

クリア

「…もう動いて大丈夫なの?」

 

 

クレア

「うん、西宮君から溢れた電気食らったら

 

超回復したの…傷もスタミナも…」

 

 

クリア

「私も直してもらおっかな…」

 

 

クレア

「あー…西宮君、鈴ちゃん達の所行っちゃったから

 

後でかな?」

 

クリア

「そっか…じゃあ…しば…らく

 

モフ……らせ……て…」

 

 

クレア

「…フフ…今日は特別よ?」

 

 

 

 

 










掴むぜ希望!








さて…早めに言っておきます…

予定ではありますが…2年生編、3年生編

書きます

要は1年生のクリスマス回以降

妄想全開オリジナルになります


それと3年生編最終回後…西宮は続投で

続編に出ます……さて…書くのは何年後やら…


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覚悟と覚醒








超変身









「はぁっ!」

 

セシリア

「shot!」

 

 

 

ものの数分で敵の半数を無力化する

 

鈴とセシリア

 

 

 

女B

「馬鹿な!…なぜこの世の不純物を守ろうとする

 

あなた達にこの私達が勝てない!」

 

 

「そりゃ当たり前よ…」

 

セシリア

「守るものが有るか無いか…

 

たったそれだけですわ!」

 

 

女A

「だったら私たちの方が遥かに!」

 

 

「…はぁ…アンタ達のはタダの自己満足よ」

 

セシリア

「貴女達の言う…女性優位の世界…それは

 

貴女達が勝手に作り上げた虚構の世界ですわ!」

 

「束さんがISを作った理由すら知らずに束さんを信仰なんて

 

おふざけも大概にしなさいよね」

 

 

 

女C

「そんな事、誰もが知っている!

 

女性が優位な世界を!」

 

 

「そんな馬鹿げた理由じゃないわよ」

 

 

 

「女性と男性が協力し合える世界

 

そして何より束は…女性を空へ

 

羽ばたかせたかったんだよ」

 

 

セシリア

「直人さん!」

 

 

西宮

「鈴、セシリア、待たせた…もう下がっていいぜ」

 

「無理しないでよ?」

 

 

西宮

「しないさ…しなくても勝てる」

 

 

女B

「世界の汚点風情がァ!」

 

 

西宮

「超変身」

 

 

拳に火が灯り極熱の拳が敵の腹を捉える

 

 

女B

「がはっ!?」

 

 

西宮

「遅いぜ」

 

 

 

女C

「なんだあの速さ!

 

そんな情報どこにも!」

 

 

西宮

「…無いだろうな

 

何せ今しがた発現した能力だかんな」

 

 

女A

「…くそっ!逃げるぞ!」

 

西宮

「逃がすか!超変身!」

 

 

紅き姿から蒼き姿へと変化し加速する西宮

 

 

西宮

「…悪いけど…全員ここで仕留めるから」

 

女B

「さっきよりも早いだと!?」

 

西宮

「逃げれるもんなら逃げてみなよ…

 

 

俺はもう…倒すことに躊躇しねぇからよ」

 

 

女A

「ひぃ!」

 

 

 

 

 

 

「なんてな!

 

打ち身!」

 

 

西宮

「ナイス弾」

 

 

「俺たちの進化に合わせてISも進化してんのな…

 

マシントルネイダー…飛行速度とか色々上がってた」

 

 

西宮

「…さて…こいつらどうする?」

 

「とりあえず千冬さん達の所に連れて行きますか…」

 

 

 

 

 

 

 

クレア

「あ、直人君」

 

西宮

「お、クリアの方も終わったのな」

 

クレア

「うん、ただ…疲れて寝ちゃったみたい」

 

西宮

「羨ましいな…2倍になったもふもふ」

 

 

「…あんたら…強くなりすぎじゃない?」

 

西宮

「そう?」

 

セシリア

「いつぞやの篠木さん並に早くなっていましたわ」

 

西宮

「マジ?」

 

セシリア

「マジ、ですわ!

 

ハイパーセンサーですら視認がやっとのレベルでしたから」

 

西宮

「…ふむ…気づかんかった」

 

 

 

 

千冬

「む?おぉ…お前ら終わったのか」

 

西宮

「はい…あれ?一夏達は?」

 

 

千冬

「…今頃食堂辺りで私たちの帰りを待っているだろうな…」

 

「…さて、コイツらの中で数名がパンドラを過剰に使って消滅

 

してる訳だし…グレイシアの所から盗んだのかな?」

 

敵1

「はっ!さぁな!

 

私たちがあいつの仲間かもしれない」

 

 

西宮

「それは無い」

 

敵1

「何を!」

 

 

西宮

「グレイシアが過剰投与する筈が無い

 

する様な奴なら、俺や一夏は今生きていない」

 

 

「…だな…さて、これでこいつらは所属不明って訳だ」

 

「んじゃ、私預りでぇ〜」

 

 

西宮・千冬

「…殺すなよ?」

 

 

「んー………多分大丈夫!」

 

 

「いや、多分かい!」

 

 












からっぽの星







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第休章 始発
力の代償


女性権利者団体討伐より 数日後

 

 

「ねぇ…直人、最近の白髪増えてない?」

 

西宮

「…そうか?簪に比べればまだまだだろ?」

 

「いや…簪より白いぞ?」

 

本音

「そうだね〜カンちゃんは白って言うより

 

銀髪だもんね~」

 

 

 

クチナワ

『シャシャ!俺様が色を変えてやってるんだ

 

赤にも青にも黒にも出来るぜ!』

 

 

「だから授業中とかは髪色に合わせてもらってるの」

 

 

ゆーっくり色が変わっていく簪の髪

 

 

シャル

「へぇ…」

 

ラウラ

「私や一夏、五反田は違うな…

 

パンドラの力が表面に顔を出していない」

 

 

「ねぇ…直人…あんた

 

また(・・)アルティメットの力使った?」

 

 

本音

「…また?どういう事?」

 

 

西宮

「前のあれはアルティメットもどきだってば」

 

 

「何かあったの?」

 

 

「あぁ…数年前…鈴と一夏が攫われてな…」

 

千冬

「私を誘い出すためにな…」

 

「うわっと!一体いつから私の隣に!」

 

千冬

「今しがたアイツらの処理が終わってな…」

 

 

スコール

「特別講師として雇われた」

 

オータム

「ってことでよろしくな」

 

M

「織斑マドカだ…よろしく…兄さん」

 

一夏

「え、妹?」

 

千冬

「あぁ、そういう事だ…

 

お前らなら特に問題無いだろ?」

 

 

 

 

クレア・クリア

「「せやな…」」

 

 

 

 

 

 

セシリア

「そう言えば…臨海学校の時に言ってた…

 

あの時って…その時の話ですの?」

 

西宮

「そう…っとその前に…クチナワ…

 

その髪色エレクトリカルパレード止めろ」

 

 

クチナワ

『シャシャッ!』

 

まばらな白黒になる簪の髪色

 

本音

「元々…水色だったよね?」

 

 

「うん…でも…これは…私の心象…

 

ココロの色だから…これが私らしい色…だよね」

 

クチナワ

『シャシャッ!その通りだ!』

 

 

西宮

「…えっと…あれは…

 

パンドラ打ち込まれてすぐの事だったよな?」

 

一夏

「あぁ…鈴の家に居た時に誘拐されてな…」

 

 

西宮

「俺の家に手紙が送られててな…場所とかが書かれた紙が

 

それと織斑の姉には伝えるなって書かれててな…」

 

 

「だから、俺と直人だけで助けに行ったんだよ」

 

 

セシリア

「え?じゃあ…なんで織斑先生は…」

 

ラウラ

「教官の性格を考えれば簡単だ…

 

違和感に気づき…後を付けた…とかその辺だろ」

 

 

千冬

「よく分かってるな…ラウラ

 

私も最初は見守ってたさ…私の教え子だ…

 

そうそう簡単には負けんと…

 

 

だがな…人質を取るようなヤツらだ…

 

西宮達には不利過ぎる戦いだった…」

 

 

「いい所までは行ってた…でも

 

私と一夏がどうなってもいいのかって言われて…

 

二人とも止まっちゃったの…」

 

 

シャル

「それは…止まるしかないでしょ!」

 

 

西宮

「あぁ…止まったよ…身体はね…

 

でも心が空回り…先走ってね…

 

 

黒い靄が形を成して鈴達を捕まえてた奴を

 

ぶっ飛ばした…」

 

 

 

千冬

「そこで私も参戦し…勝ったという訳だ」

 

「相手、大体…100人って言ってたよな…」

 

 

セシリア

「…なるほど……んん?」

 

「…なんか…今…凄い事言わなかった?」

 

西宮

「ん?あ、これ?」

 

クウガの形をしたモヤを出す西宮

 

 

ライカ・束

「なんじゃそりゃァァー!」

 

 

 

 

西宮

「え?」

 

 

 

 

 









モヤ…と言ってますが…

西宮君を覆うオーラ的な何かです


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生命エネルギー

 

無言でサムズアップする赤いモヤ

 

 

西宮

「ん?」

 

ライカ

「何よそれ!聞いてないわよ!」

 

西宮

「いやぁ…聞かれなかったし…

 

簪の蛇使い的なやつかと思ってた…」

 

「ねぇねぇ!他の色も出来るの?」

 

西宮

「あ?あぁ…出来ますよっ!」

 

追加で3色

 

 

「うおぉ!マイティにドラゴン!

 

ペガサスにタイタン!」

 

 

束にお辞儀する一同

 

「うお?」

 

西宮

「名前を貰ったことに感謝してるみたいです」

 

セシリア

「あら律儀」

 

「まぁ…直人の分身みたいなものだしね…」

 

 

ライカ

「あなた達驚かなすぎ!」

 

千冬

「こいつらといると…こんな事、割と日常茶飯事だろ…」

 

「ライちゃんは図書館籠もりが多いからねぇ…

 

蔵書点検とかで」

 

ライカ

「…何回か見てるの?」

 

千冬

「…1度…西宮が食堂で何か悩んでる時に…

 

何かを指さしてたな…ドラゴンとタイタンが」

 

西宮

「あ、それカレーうどんにするか

カツカレーにするかで悩んでた時っすね

 

ちなみに指さしてたのはカレー定食でした…」

 

千冬

「…カレーうどんとカツレツのセットか…」

 

 

ライカ

「なっ!?」

 

 

「あ、私も!

 

ちっさいペガサスがちっさいゴウラムに掴まれて

 

ふよふよしてた!」

 

 

西宮

「あ、それサイズ変更出来るか試した時

 

ペガサスがフラフラどっか行っちまって

 

ゴウラムをその時のペガサスサイズに合わせて召喚して

 

捕まえてもらった時っす

 

ちなみに小さく召喚されたゴウラムも驚いてました」

 

「あのペガサス可愛かった」

 

 

照れるペガサス

 

 

ライカ

「はぁ!?」

 

 

 

セシリア

「あ…そう言えば…鈴さん」

 

「あぁ…屋上で昼寝してたマイティね」

 

ライカ

「はぇ!?」

 

「…俺は見た事ねぇな…ここじゃ…」

 

一夏

「俺も」

 

 

ラウラ

「タイタンに体術訓練の相手を良くしてもらってる」

 

シャル

「ペガサスに裁縫とか家事の手伝いとかしてもらってる」

 

 

「私もタイタンに剣術の相手を…」

 

セシリア

「ペガサスに銃術を…それとガンカタ…」

 

「アメイジングにアニメ鑑賞の時の相方を…」

 

さりげなく簪の隣に座るアメイジング

 

 

ライカ

「私だけしらなかったんかぁ!!

 

 

で!なんなのよ!それ!」

 

西宮

「当人達曰く…俺の余剰分の生命力だそうです」

 

ライカ

「…つまり…健康かつ元気じゃなきゃ出てこないって事?」

 

西宮

「いや…最近…割と自由に出てきます…」

 

 

プラカードをあげるマイティ

 

『各々予定があるので』

 

 

千冬

「マイティ…貴様は昼寝してるだけでは?」

 

 

無言でサムズアップするマイティ

 

千冬

「図星か…」

 

 

ライカ

「出てきてる間…能力は?」

 

 

西宮

「使える時と使えない時があります…

 

まぁ…勝手に出てきた時は使えない…

 

俺の意思で出した時は使える…感じかな?」

 

 

ライカ

「疲れは?」

 

西宮

「余ったもんが出てるからさほど…」

 

ライカ

「記憶の共有は?」

 

西宮

「簡易的で短文」

 

ライカ

「…書き足しとくわ…」

 

 

西宮

「すんません…」

 

 

 

 

「それで…能力の名前…どうする?」

 

 

幽波紋(スタンド)!」

 

 

西宮・簪

「なんか…それは駄目な気がする!」

 

 

 

 








何だかそれは…いけない気がするぅー…



あると思います



まぁ…簡単に説明するにはそれが早い…


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軽い衝撃発言

















西宮

「…名前は置いとくとして…

 

そう言えばグレイシアから親父の端末にメールが来てた」

 

千冬

「な!?」

 

西宮

「文面は

 

 

 

『学園での生活が君達を強くするみたいだから

 

卒業まで待つ…たまに顔出すけどね…

 

戦うのは卒・業・後♡

 

 

P.S.顔出す時菓子折持ってくよ(´º∀º`)』

 

 

との事」

 

 

千冬

「返事はしたのか」

 

西宮

「『分かった』と一言」

 

「軽っ!」

 

セシリア

「仮にも相手は宿敵ですわよ!」

 

「それになおくんを1度殺した相手!」

 

 

西宮

「まぁ…そうだけど…今生きてるし…

 

いいかなって…それにグレイシアにも『軽っ!』

 

ってつっこまれた」

 

千冬

「…まぁ…お前らしい判断だ…

 

なるほど…つまり卒業までは

 

『敵対しない相手』という認識でいいんだな」

 

西宮

「はい」

 

 

一夏

「…まぁ、あと2年あるんだから何とかなるだろ!」

 

「だな!」

 

 

 

 

楯無

「…あと2年…か…」

 

西宮

「あ、楯無さん」

 

楯無

「やぁやぁ、後輩諸君…

 

折り入って話があるんだけど…」

 

 

「…」

 

千冬

「…あぁ…あの話か…」

 

 

「…虚が出てきてて…千冬さんも知ってる話…

 

…何となく察しはついた」

 

 

 

 

 

楯無

「…えっと…生徒会継いでくれない?」

 

西宮

「だってよ、簪」

 

「うぇ!?」

 

本音

「…いやぁ…重圧で潰れちゃうよぉ〜」

 

楯無

「うん…簪ちゃんは副会長とかがいいと思うんだけど…

 

 

一応さ…この学園の生徒会長の選出方法が

 

『常に最強たれ』だからさ…」

 

 

西宮

「これ、決めたの織斑先生だろ」

 

千冬

「……知らん…少なくとも…私は知らん」

 

一夏

「…じゃあ、ファンか…」

 

 

「…まさか…」

 

セシリア

「…あぁ…分かりました…」

 

ラウラ

「…ん?」

 

シャル

「…ラウラ…つまりね…」

 

 

 

西宮

「つまり…最強を選ぶために

 

試合するって事か?」

 

 

楯無

「…えへへー…バレた?」

 

 

「…そっちは予測してなかったな…」

 

 

楯無

「…という事で…一・二年合同

 

生徒会選抜総選挙をやる事になったから!」

 

 

西宮

「…俺達に言うってことは…」

 

 

「強制参加だろうねぇ!」

 

楯無

「その通りです、束さん!」

 

 

束・楯無

『イエーイ!』

 

ハイターッチ!

 

 

西宮

「…マジか…んで何時」

 

楯無

「半月後…2週間後の今日…

 

第1から第3試合を予定してるわ

 

期間的には1ヶ月掛けるつもりよ」

 

 

西宮

「長っ……つか、強制参加ってことは

 

俺達に就任させる気だろ」

 

楯無

「うん…だって強いじゃん?」

 

 

「束さんの最高傑作だからしたかないね!」

 

 

楯無・束

「イエーイ!!」

 

ハイタッ!ハイターッチ!!

 

 

 

直人

「…仲いいな…あんたら…

 

んじゃ、再来週までみんなバラけて特訓か」

 

 

「…負けないよ!」

 

 

西宮

「おうよ!」





次回より



生徒会選抜総選挙戦編…開始!






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第9章 開催 生徒会戦
シンカ









進化・真価・深化










西宮side

 

楯無

「調子はどう?」

 

西宮

「ん?あぁ、楯無先輩」

 

楯無

「いつもみたいに呼び捨てでいいのに」

 

西宮

「一応、他の生徒もいますし……あれ?

 

そう言えば…先輩…ISは?」

 

 

楯無

「…あぁ…没収されちゃった」

 

西宮

「はぁ!?」

 

楯無

「だから私、会長降りるの」

 

西宮

「なんでだよ…」

 

楯無

「…ここ数ヶ月、IS学園に多くのテロリストが来たでしょ?

 

それなのに私が出てない、戦ってないってなってね」

 

西宮

「…俺たちのせいか?」

 

楯無

「ううん…違うよ……私が弱いから…

 

足引っ張っちゃうって思って……違うわね…

 

 

逃げてたんだと思う」

 

西宮

「…」

 

楯無

「私…もう…楯無じゃ居られないかも」

 

西宮

「…あぁ…確か楯無は…

 

受け継がれていくんだったっけ」

 

楯無

「うん…だけど…もう私…戦えない…

 

誰かを守る力も無い……怖いの…」

 

 

西宮

「…わかった…アンタの次の代の生徒会は

 

俺が請け負うだから生徒会は任せろ」

 

楯無

「…ごめん…ずるいよね…迷惑だよね…」

 

西宮

「ったく…ずるかねぇよ…」

 

 

 

 

西宮はそっと自分の肩に楯無の頭を抱き寄せ

 

 

優しく話す

 

 

 

 

楯無

「!?」

 

西宮

「やっと頼ってくれたんだ…

 

 迷惑なわけあるか」

 

楯無

「あの西宮君///」

 

 

西宮

「…わりぃ」

 

 

楯無

「……ありがとう」

 

西宮

「…本当は適当に負けるつもりだったんだがな

 

 負ける訳にゃいかなくなったな…」

 

楯無

「え?」

 

西宮

「おっと…」

 

 

楯無

「…簪ちゃんはかなりのジョーカーよ」

 

西宮

「それを言ったら弾や本音はダークホースだろ」

 

楯無

「ふふ…」

 

西宮

「最悪…奥の手使うか」

 

楯無

「奥の手?」

 

西宮

「楯無にも秘密だ」

 

楯無

「え~ ケチ~」

 

 

西宮

「誰にもいわないか?」

 

楯無

「言わない!」

 

 

西宮

「…来いキバット!」

 

 

キバット

『おう!』

 

どこからともなく

 

手のひら大のコウモリのような生き物が

 

飛来する

 

 

楯無

「…可愛い」

 

キバット

『照れるぜ』

 

西宮

「…なぁキバット」

 

キバット

『なんだ?』

 

西宮

「俺か楯無だったらどっちを選ぶ?」

 

 

キバット

『さっきの話を加味したら

 

 俺様は嬢ちゃんを選ぶぜ』

 

 

西宮

「だよな…」

 

キバット

『どうする?』

 

 

楯無

「え?え??」

 

西宮

「ちょうど良いだろう…キバット」

 

キバット

『あぁ…嬢ちゃん手ぇ出しな』

 

楯無

「え?はい」

 

キバット

『ガブッ!』

 

楯無

「い!?」

 

 

楯無の顔にステンドグラスのような模様が

浮かび上がる

 

 

楯無

「な!?」

 

 

腰のあたりに鎖が現れ

 

ベルトに変化する

 

 

キバット

『あらよっと!』

 

ベルトの中央にキバットが止まる

 

 

楯無

「え?」

 

 

 

姿が変わる

 

 

 

西宮

「上手くいったな」

 

 

楯無

「なにこれ…」

 

 

「ライダーアーマー九号機

 

  キバだよ!」

 

 

楯無

「キバ…」

 

「なおくん」

 

西宮

「ん?」

 

「キバはもう、なおくんは使えないけど

 

 わかってる?」

 

西宮

「わかってるよ…」

 

 

「そういうと思ったよ…

 

 はいこれ」

 

西宮

「んと…」

 

 

渡されたのは特殊な形のデバイス

 

 

西宮

「何これ」

 

「今までの戦闘データ」

 

西宮

「…これをどうしろと」

 

 

「これから重要なことを言うよ…

 

 西宮君のクウガは戦闘データを内部に保存しない」

 

 

西宮

「はぁ!?」

 

「でも…クウガもIS…戦闘データや

 

 経験値で進化する」

 

西宮

「その為の戦闘データ…」

 

「ただ…読み込んだ後…

 

 クウガがどう変化するか束さんでも分からない」

 

西宮

「まぁ、そのとき考えようぜ…

 

   んじゃ……インストール!」

 

 

楯無

「……黒い…___?」









○○モン!進化!








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剣と拳





難産ねぇ







デパートにて

 

 

「ふむ…」

 

「…ふむ…む?」

 

「あ、篠ノ之さん」

 

「あぁ、更識か…

 

どうだ、調子は」

 

「…みんなと当たるまではハイパーで行こうかなと…

 

思ってる」

 

「…ふむ…私も作ってもうおうかな…ライダーシステム」

 

 

「…ライダーシステムは…万能じゃない…」

 

「…分かってる…念の為だ…試合では使わん」

 

 

「そう…」

 

 

 

 

ドーン!!

 

 

「!?」

 

「!」

 

無言で走って行く簪

 

 

「更識!」

 

 

それを追う事の出来ない箒

 

 

「…避難誘導しなくては!」

 

 

 

 

 

 

 

広場にて

 

 

「ぎゃはっは!

 

脆いわね!人間の世界って!」

 

 

デパートを破壊する異形のモノ

 

 

「やめなさい!」

 

「あらァ?この私に挑むような人間がいるとはねぇ

 

少しは骨があるかしらァ?」

 

 

マキシマムマイティX!

 

ハイパー・ムテキ!

 

 

「変」

 

「させるとでも?」

 

 

瞬時に移動し簪の手首を掴む

 

 

「きゃっ!」

 

「貴女…知ってるわァ…

 

更識簪…仮面ライダーエグゼイド……

 

 

 それと仮面ライダークローズの

 

適合者だったわねェ」

 

 

「その手を離せ!せあぁ!」

 

紅椿を纏い特攻する箒

 

「篠ノ之さん!」

 

「愚かねェ…

 

噂のライダーシステムでも無いのに

 

私に勝つつもり?」

 

 

片手で雨月を受け止める異形のモノ

 

 

「勝つつもりなど毛頭ない!

 

私はただの囮だ!」

 

 

 

『変身!』

 

 

西宮

「うおらァ!」

 

「はぁ!」

 

 

「おっと!」

 

 

「なおくん!」

 

 

楯無

「簪ちゃん!怪我は無い?」

 

「お姉ちゃん、大丈夫だよ」

 

 

キバット

「へっ、刀奈

 

あの敵…キバなら倒せるぜ」

 

楯無

「そう…なら

 

五反田くん!」

 

「あいよ、簪離れるぞ」

 

「いや、でも!お姉ちゃんが!」

 

 

楯無

「大丈夫よ…いくわよ!キバット!」

 

キバット

「気張っていくぜ!ガブッ!」

 

太いチェーンが腰に巻き付きベルトに変わる

 

 

「何あれ!?」

 

楯無

「変身!」

 

 

キバットを逆さにしベルトに引っ掛ける

 

 

全身がガラスのように透け…割れる

 

 

そして

 

 

楯無

「仮面ライダーキバ…見参!」

 

「仮面ライダー…キバ…」

 

西宮

「なら俺も…」

 

手に握られていたのは件のデバイス

 

 

楯無

「まだ使わない方がいいんじゃないかしら?」

 

 

西宮

「ん…わかった…」

 

キバット

『刀奈…ガルルだ!』

 

楯無

「わかった!」

 

 

キバットに笛を咥えさせる楯無

 

 

キバット

『ガルルセイバー!』

 

西宮

「なら…超変身!」

 

赤から紅と蒼の混合機へと変化するクウガ

 

西宮

「…紫にならねぇかなぁ…」

 

 

「あら、随分と騒がしい色ね」

 

西宮

「お前が言うな!

 

そんなステンドグラスみたいな姿しやがって!」

 

「言われてみれば…それもそうね」

 

 

 

 

楯無

「…キバット…ガルルって必殺技どうやるの?」

 

キバット

「どこでもいいから刃の部分を俺様に噛ませろ」

 

楯無

「こう?」

 

キバット

「ガルルバイト!」

 

楯無

「うわ!いきなり!?」

 

「やる気満々ね…来なさい!」

 

 

一直線に走ってくる敵

 

 

楯無

「あぁもう!がむしゃらにするけど耐えてよね

 

  ガルル!」

 

 

そう言いながら横一線にふるった

 

 

「っ!?」

 

 

一撃で砕け散った敵

 

 

楯無

「…え?」

 

 

西宮

「俺…出番無し?」

 

キバット

「キバの力はあー言うタイプの敵に

 

 一撃必殺の力を持ってる」

 

楯・西

「先に言って!!」



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生徒会選抜総選挙戦 開幕!

…半年近く経っとった!?

ごめんなさいね、お待たせしました


西宮

「はぁ…俺は会長戦に強制か…」

 

「俺は書記戦に行くわ」

 

「…簪は?」

 

「…私も会長戦…箒は?」

 

「…私は……出ない…」

 

「え?…なんで?」

 

「まだ…私には出来ないことだから」

 

「そう…」

 

 

 

「フフン フン フフフン」

 

千冬

「随分とご機嫌だな」

 

「いやぁ…久しぶりに箒ちゃんが

 

束さんにお願い事してきてねぇ…」

 

 

千冬

「…ライダーシステムか?」

 

「まぁ…そうなんだけどね?

 

自分で制限をかけてくれって頼んできたの」

 

千冬

「む?」

 

「多分…己の正義を見失うかもしれないって

 

危惧してるのかな?分からないけど…

 

でもまぁ、ちょうどいい子が居たから

 

追加のアイテムをいくつか作っといてあげようと思ってね」

 

 

千冬

「ちょうどいい子?」

 

 

「あぁ…特別な子だよー…

 

だから…箒ちゃんをよろしくね?」

 

 

『あぁ、任せたまえ』

 

 

車のクラクションのような音とともに返事が聞こえる

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「えぇ…以上の選抜戦は各一名

 

会長戦のみ優勝者が会長、準優勝が副会長

 

になります

 

会長戦以降、有事の際を除き

新会長に権利が移行します」

 

 

 

西宮

「ってことは…会長戦は最後か」

 

 

楯無

「各選抜戦はトーナメント形式で行います

 

各選抜戦に出る生徒全員の希望をとり

 

トーナメント表を作成しますが

 

希望に添えない場合もあります」

 

 

西宮

「んー…嫌な予感しかしねぇ」

 

 

楯無

「参戦希望並びにトーナメントの希望は

 

明日までに提出を

 

来週より全試合を開始します」

 

 

 

全生徒

『はい!』

 

 

楯無

「以上で集会を終わりにします」

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「ひーん!助けてなおくん!」

 

西宮

「俺、これから特訓するつもりだったんだが!?」

 

楯無

「思ってたより沢山来ちゃったァ!」

 

「お?何やってんだ?」

 

楯無

「思ったより希望が集まっちゃった…」

 

西宮

「手伝って欲しいってさ」

 

「良いんじゃねぇの?

 

直人、お前強いしさ」

 

西宮

「あんのなぁ…簡単に言うなよ…」

 

「それに会長になるんだろ?

 

予習だと思ってさ」

 

西宮

「ちっ…ならお前も書記なら手伝え!」

 

「おうよ!」

 

楯無

「ありがとう…2人ともぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室にて

 

夜中

 

西宮

「…おいおい…嘘だろ…」

 

「もう笑うしかねぇ!!」

 

楯無

「全生徒の希望にそったらこうなった…」

 

 

会長戦

 

西宮のみ真っ直ぐ線が伸び

 

そこに各生徒の線がぶつかる…

 

簪のみ別の人物と戦ってから西宮とぶつかる

 

 

 

書記戦

 

上に同じ

 

西宮が弾に変わるだけ

 

「…会計に移るのあり?」

 

楯無

「…うーん…決めちゃったからなぁ…

 

あ、会長権限で会長戦を先にするか!」

 

西宮

「俺に勝てと?このトーナメントと名乗る

 

戦に!?」

 

楯無

「特訓付き合うから!」

 

「それに、秘策があるんだろ?」

 

西宮

「あるにはあるが…まぁ、決勝までに使えればいいか…」

 

楯無

「?」

 

「経験値式だったな…なら対人戦特訓は

 

有難いんじゃないか?」

 

西宮

「…キバか…どちらかと言えば他のISと比べて

 

高スペックの 霧纏いの淑女(ミステリアス・レディ)とやりたかったんだがな…」

 

 

キィ

 

 

壁から音がする

 

壁が回転する

 

 

 

 

「あ、それについて1つ!」

 

西宮

「どっから出てきてんじゃぁ!」

 

楯無

「生徒会室が忍者屋敷みたいになってる!?」

 

 




…また難産でした


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淑女と竜

今回はすんなり生まれた…



西宮

「んで?なんだっけ??」

 

「えっとね、霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)に関して」

 

楯無

「え?それなら、もうロシアに…」

 

「貰ってきた」

 

西宮

「…は?」

 

霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)貰ってきた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無・西宮

「はぁ!?」

 

「…どういう事だ?」

 

「んとね?霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)はね

 

束さんも知らない進化をしようとしてたから

 

初期化される前にちゃんと手順踏んで貰ってきた」

 

西宮

「…本当に?」

 

キィ

 

千冬

「あぁ、本当だ…楯無…これを」

 

楯無

「…待機形態の霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)

 

西宮

「…待ってその隠し扉どこと繋がってるの!?」

 

「ん?あぁ…地下室

 

…もとい束さんのラボ行きのエレベーターホール」

 

「…今後地下行く時は…生徒会室か保健室経由?」

 

「まだ数ヶ所ある」

 

西宮

「…あ、本題を忘れるところだった…

 

束も知らない進化って…なんだ?」

 

三次移行(サード・シフト)のその先」

 

楯無

「え?私まだ二次移行(セカンド・シフト)もしてませんよ?」

 

「うん、知ってるよ」

 

楯無

「…どういう事?」

 

霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)が自己意思でそうしてる…

 

強くなる為に…」

 

楯無

「…それは…」

 

「あとは君が彼女(ミステリアス・レディ)を頼るだけ

 

その子、とっても頭いい子だから…」

 

西宮

「…まぁ…よかったな楯無」

 

楯無

「うん…おかえり霧纏の淑女(ミステリアス・レディ)

 

西宮

「んじゃ、特訓行きますか…」

 

楯無

「えぇ…」

 

 

 

 

 

 

アリーナA

 

 

 

楯無

「…行くよ…ミステリアス・レディ!」

 

西宮

「来い!空我!」

 

楯無

「…この間のは使わないの?」

 

西宮

「経験値不足でコントロールしきれなかった」

 

楯無

「そうなのね…じゃ、とりあえず接近戦…

 

棍術からやっとく?」

 

西宮

「あぁ…タイタン頼りになりがちだから

 

ドラゴン系統はありがたい」

 

楯無

「でも、ドラゴンは基本的に機動力に特化したフォームだし…

 

それを活かせれば…んー…

 

ヒットアンドアウェイ戦法…は性にあわないか」

 

西宮

「…まぁ…途中で忘れでヒットオンリーになるだろうな…」

 

楯無

「それはそれで問題ね…」

 

西宮

「…使い勝手のいいタイタンに頼りすぎた結果か…」

 

楯無

「…防御面、攻撃面共にサード・シフト級だもんね…」

 

西宮

「…そう考えると…確かに不憫だよな…

 

マイティとドラゴン…」

 

楯無

「ペガサスも射撃に特化した2人から貰った力だもんね…」

 

西宮

「あ…マイティもアメイジングがあったな…

 

ドラゴン…不憫な子!」

 

楯無

「…必要な経験値の目安って分かる?」

 

西宮

「…多分…すぐ…」

 

楯無

「え?理由とかは」

 

西宮

「…直感」

 

楯無

「…分かった、信じるわ」



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生徒会・書記戦

お久しぶりです、バリスタです


生徒会選抜戦前日

 

西宮

「…こいつがカギになるとわね…」

 

 

立て掛けられた抜けずの剣

 

 

西宮

「…まぁ…あれはさすがに明日からの試合には使えねぇな」

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会選抜戦当日

 

 

 

 

「調子はどうだ?」

 

西宮

「いい方だろうな」

 

「…結局トーナメント順はそのままか…」

 

西宮

「まぁ…その分俺は特訓期間が伸びるしいいんだがな」

 

「…高速で終わらしてやる」

 

西宮

「それはやめてくれ!」

 

「あら、随分と余裕そうね?」

 

西宮

「…誰だあんた?」

 

 

「私は萌生、IS学園2年

 

萌生貴子…生徒会会長になる女!」

 

西宮

「あー…一番最初に当たる人か」

 

「あぁ…ご愁傷さま…」

 

萌生

「あら、お友達にも見放されちしまったわね」

 

「……」

 

西宮

「そうなのか?弾?」

 

「ハッハッハ!そんな訳あるか!」

 

弾、腹抱えて大爆笑である

 

 

萌生

「!?」

 

西宮

「そうだよな、びっくりしたわ…っとそろそろ時間か」

 

「おう!んじゃとっとと終わらして

 

お前に回すわ」

 

西宮

「だからそれはやめて!」

 

萌生

「…私を無視するな!生徒会長になる者だぞ!」

 

西宮

「あ?まだ居たの?モブ」

 

萌生

「…!舐めるな!男の癖に!」

 

西宮

「あー…やっぱそのパターンだよね…

 

まぁ、会長戦で戦いましょう…」

 

萌生

「ふん!一瞬で終わらしてあげるわ!」

 

西宮

「お手柔らかに〜」

 

手をプラプラさせながら廊下を去る西宮

 

 

萌生

「……キー!」

 

 

 

 

 

 

観客席

 

 

一夏

「お、直人遅かったな」

 

西宮

「めんどくさい先輩に絡まれた」

 

一夏

「ん?楯無先輩?」

 

西宮

「うんにゃ、知らん先輩」

 

一夏

「そうなのか」

 

西宮

「それと…思っても言わない方がいいこともあるぞ」

 

 

楯無

「おーりむーらくーん?」

 

一夏

「oh......」

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに書記戦は

 

弾の圧勝で終わった

 

…強化フォームに変わらずに

 

グランドフォームのみで勝ち抜いた

 

 

 

ちなみに…本音はちゃっかり2位になっていた

 

ジーニアスなら1位いけた筈なのに…

 

(と後日簪が語った)

 

 

西宮

「…弾…強くなってない?

 

10連戦して無傷でしょ?」

 

 

セシリア

「まぁ…私たちが特訓の相手をしたのですから」

 

「ファースト・シフトしかしてないIS程度なら

 

捌ききれるだろうな… 」

 

 

西宮

「…サード・シフト組と特訓か…

 

キツめの特訓してたんだな…弾…」

 

 

 

 

 

セシリア

「わたくしも近距離戦のいい練習になりましたし」

 

「次の会計戦はセシリアが勝ち抜くだろうな」

 

セシリア

「そうですわね…さて…わたくしもそろそろ」

 

 

 

 

アナウンス

《…えぇ…予定を繰り上げ、会計戦を30分後に開始します

 

1、2、3回戦参加選手は控え室へ》

 

 

セシリア

「圧勝して西宮さんに回しますわ」

 

西宮

「なんでみんな俺に早く回そうとするの?」



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やっとBパート



なんだろう…思ったより早く流れてく








会計戦

 

セシリア

「思ったよりあっけなかったですわね」

 

 

大半の生徒が降参し

 

残った2名相手に圧勝したセシリアであった…

 

 

西宮

「なんでさ!」

 

楯無

「次、会長戦よ?」

 

西宮

「予定前倒しにも程があるだろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さてさて!何故か会長戦のみ実況、解説がつきます!

 

実況担当・黛と!』

 

楯無

「解説担当・楯無でーす!」

 

『なんで会長戦のみ解説がつくの?たっちゃん』

 

楯無

『それはね、会長戦が長引く予感がしたから!』

 

『…あー…確かに…対戦カード…序盤は早そうだけど…

 

終盤長引きそうね…っと!

 

第1回戦の選手の準備が整ったみたいです!』

 

楯無

『んじゃカオルちゃん!選手紹介よろしく!』

 

 

 

 

一夏

「…先輩達…元気だなぁ…」

 

 

 

 

 

 

『あいや!任された!

 

西ゲート、2年1組、萌生貴子!

 

彼女…私が会長になるって意気込んでましたね…

 

取り巻きも…』

 

楯無

「あー…そうね…可哀想に…」

 

 

萌生

「私の紹介それだけ!?」

 

 

西宮

「…もう出ていい?」

 

本音

「システムオールグリーン…OK!」

 

 

『さて続いて東ゲート!

 

どんな時も私達の為に命を賭けてくれたヒト…

 

たとえどんなに嫌われようと…

 

心に通した1本の芯は曲げないと誓った男

 

 

西宮直人の登場だァァ!』

 

 

西宮

「何その臭い口上…」

 

『気にしないで!さてさて!両者ラインにたちました

 

さあ……今…開戦のベルがなったァ!』

 

 

萌生

「一瞬で終わらしてあげる!

 

この打鉄・零式の最高硬度の刀で!」

 

 

 

『おっと、萌生選手

一気に決める気だァ!』

 

 

 

西宮

「……」

 

 

 

『西宮君全く動かない!?』

 

 

 

萌生

「オラァ!」

 

 

 

ガキンッ!

 

 

 

 

 

 

楯無

『…うん…そうよね…』

 

 

 

 

 

 

萌生

「…お…お…折れたァ!?

 

ダイヤモンド相当の硬度よ!?」

 

 

西宮

「悪いな…俺の硬度()はそれ以上だ」

 

何も持たない紅い拳を振り抜く

 

 

萌生

「マズっ!」

 

 

壁まで飛ぶ萌生

 

 

西宮

「…殺っちまった?…大丈夫だよね?」

 

 

『バイタルチェック……生きてます!

 

ただ…思いっ切り気絶してます』

 

 

モブA

「…やば…」

 

モブB

「…ダメだ…あれは喧嘩を売っちゃいけない相手だ…」

 

 

 

 

 

 

5分後

 

 

 

 

 

楯無

「えー…西宮くん不戦勝で準決勝進出です…」

 

西宮

「……」

 

「準決勝1回戦に出る方は控え室へ!」

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「……1回しか戦ってないのに疲れた…」

 

「お疲れ様」

 

西宮

「…誰?」

 

「私は猿渡一海

 

次、あなたと戦う相手」

 

西宮

「…あんたは試合降りなかったんだな」

 

一海

「まぁ、私にもやりたい事あるから」

 

西宮

「…そう」

 

一海

「ただ…手は抜かないでね」

 

西宮

「…分かった」

 

 

「姉御ぉ!」

 

?2

「どこですかぁー!」

 

?3

「なんでこの短距離で迷うかな…」

 

 

 

一海

「…ん」

 

西宮

「…控え室間違えてますよね、やっぱり」

 

 

一海

「うっさい」









グリス初登場もこんな感じだったよね


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ココロ・コタエ

西宮

「…はぁ…やるしかないか…」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

西宮

「…次の相手…手を抜いたら負けそう…」

 

「そうなのか?」

 

西宮

「割と…大変そうだわ…

 

こっから結構長引くと思う」

 

「…そんなにか…」

 

「ふむ、システムオールグリーン!」

 

本音

「いつでも行けるよ!」

 

「さぁ、皆に見せびらかしてきて!

 

新しい力を手に入れたクウガの姿を!」

 

 

西宮

「…今はいつも通りの姿だぞ?」

 

「いや、そういう事じゃなくてね?」

 

西宮

「…わかってる、冗談だ

 

 

西宮、クウガ…出る!」

 

 

 

 

 

猿渡

「…やぁ…さっきぶり」

 

 

左腕が少し…特殊な形をした打鉄に乗る猿渡

 

 

西宮

「…本来それ…有り得ないこと言ってますからね?」

 

猿渡

「…それは言わないでくれ…」

 

西宮

「…んじゃ…まぁ……全力で」

 

猿渡

「あぁ…来い!」

 

 

『試合開始!』

 

西宮

「はぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「直人…動き悪くねぇか?束さん」

 

「あー…システムオールグリーンとは言ったけど…

 

なぜだか最近、クウガの出力落ちてるんだよね…

 

一番高出力だった時と比べると…大体…

 

5分の1ぐらい?」

 

「…それ重要な事じゃないか!?」

 

本音

「…原因が分からないから…手が出せないんだ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…っ」

 

猿渡

「…」

 

 

唐突に動きを止める猿渡

 

 

西宮

「…?どうした?」

 

猿渡

「てめぇ…本気じゃねぇな」

 

西宮

「いや…これが今俺が出せる全力だよ」

 

 

 

猿渡

「嘘つくな、てめぇはそんな弱かねぇ!

 

私は知ってる…あんたが今まで何をしてきたか!

 

どんだけ戦ってきたか!」

 

 

 

西宮

「…そんなに戦ってないよ…

 

ただ俺はその場に居合わせたらだけだから」

 

 

 

猿渡

「…あんたは…どれだけ傷ついても…

 

決してそれを表に出さない事も…私は知ってる!」

 

 

西宮

「…気の所為だよ…」

 

 

猿渡

「…私は…守られてるだけは嫌なんだ!

 

私にだって…ISを動かせる力がある…だから…

 

私が全力のあんたを倒して皆を守る!」

 

 

西宮

「…皆を…守る…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?あれ?出力上がってない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猿渡

「もう…あんた1人に背負い込ませない!」

 

 

西宮

「…そうか………そうだった…

 

忘れてた……なんで忘れてたんだ…」

 

猿渡

「……?」

 

 

西宮

「ありがとな…猿渡…」

 

猿渡

「?」

 

西宮

「…そうか…色々ありすぎて…結局一人で悩んで

 

空回り…か……ハッハッハ!」

 

猿渡

「何いきなり笑ってんだ!」

 

西宮

「いやさ…自分が思ったより…

 

まだ人間らしかった(まだ心が残ってた)と思ってね…

 

…猿渡…君のおかげで…本当の意味で全力が出せそうだ…」

 

 

猿渡

「…あぁ…あんたの気迫が強くなったのが私でも分かる…」

 

 

 

 

 

 

 

「…最大出力…更新…うはぁ…」

 

 

 

 

 

 

西宮

「…後悔するなよ!猿渡!…いくぞ!クウガ!」

 

 

 

その手には…束に渡されたデバイスが握られていた

 

 

 

 

 

 



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クウガ・ワイバーンモード

猿渡

「…なんだ…それは…」

 

西宮

「んー…ある意味専用装備(オートクチュール)?」

 

猿渡

「なるほど…」

 

 

 

ピッピッピッ

 

 

西宮

「よし…んじゃ…

 

いくぜ!空我!」

 

 

 

『クウガ・ドラゴンフォーム

EXモード展開します』

 

 

西宮

「さて…これがクウガの

 

真・二次移行(セカンド・シフト)だ」

 

 

 

放送席

 

「うっはぁ!眩しィ!!」

 

 

 

 

ピット内

 

「…クウガに……羽が生えた…だと…!?」

 

 

 

 

再び放送席

 

「うおぉ!?なんだあの姿!」

 

楯無

「あれ?私と特訓してた時と色が違う…」

 

『あ!それはある一定のライン

 

 (しきい)()を超えたからだよ』

 

 

 

 

 

そこに立っているのは

 

青と黒の装甲に包まれたクウガではなく

 

蒼と装甲と銀の翼を持つドラゴンだった

 

 

 

 

猿渡

「…俗に言う、ワイバーンタイプのドラゴン…か?」

 

西宮

「翼竜…それだと違うか…」

 

猿渡

「…私勝てるのか?」

 

西宮

「…手加減は無しだぜ!」

 

猿渡

「来い!」

 

 

瞬間目の前から西宮の姿が消える

 

 

猿渡

「!!」

 

咄嗟にパワーアームを後ろに振るう

 

西宮

「奇襲失敗か…」

 

猿渡

「見えねぇ!消えたぞ!」

 

西宮

「…まぁ…ただのイグニッション・ブースト(瞬時加速)だよ…」

 

猿渡

「…の割には軌道は直線じゃねぇな」

 

西宮

「…企業秘密だよ」

 

猿渡

「はっ!面白ぇ…

 

 試合終わったら聞かせてもらうからなぁ!」

 

西宮

「余裕があればね!

 

 来い!ドラゴンテイル!」

 

 

ドラゴンロッドは棍から多節棍へと進化し

 

腰の後ろに回し両端を両手で持っている

 

そしてその両端は刀になっていた

 

 

西宮

「…奇襲は柄じゃねぇから…

 

 真正面から行かせてもらうぞ!」

 

 

素直に直進する直人

 

猿渡

「来い!」

 

ドンと構える猿渡

 

 

この場には脳筋しか居なかった…

 

 

西宮

「はぁ!」

 

猿渡

「…チャンス!」

 

 

パワーアームに刃を掴まれる

 

西宮

「…ドラゴン…パワー負けしてる!!

 

 抜けねぇ!」

 

猿渡

「…ミサイル全弾発射!」

 

 

西宮

「…展開…全方位ウィング・ブラスター!」

 

クウガを中心に四方に向けて

 

エネルギーの柱が現れる

 

 

猿渡

「…なんだよそりゃ…全弾消し飛ばしやがって…」

 

西宮

「高速移動用のスラスターのエネルギーを

 

 砲弾に置換しただけだよ」

 

猿渡

「…なんだよ…それ…」

 

西宮

「第4世代級にまで性能が上がったクウガの

 

 固有性能(オリジナル・ポテンシャル)だ」

 

猿渡

「第4世代…だと!?」

 

西宮

「これで…トドメだ!

 

収束!」

 

後ろを向いていた羽先が正面を向き

 

エネルギーを貯め始める

 

猿渡

「やべっ!」

 

慌てて刀を離す猿渡

 

西宮

「遅い!

 

 ウィング・ブラスター!!」

 

 

 

放たれたエネルギーの柱が猿渡を包む

 

 

 

 

 

ピー!!

 

『…解説する余裕が無かったよ…』

 

楯無

『薫ちゃん…結果発表』

 

「あ、勝者!西宮直人!」









「いやぁ…私…あんな力…知らない…」






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蜃気楼

「…何よあれ…」

 

「………」

 

簪は無言だった…だが…

 

 

「…すごいキラキラしてるわね…あんたの目…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鈴…私、負けないよ」

 

「えぇ…私も負けるつもりは無いわ…

 

 本気でやりましょ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さてさて!準決勝第2試合!

 

 更識簪 対 凰鈴音 戦だ!』

 

楯無

『私的には簪ちゃんに勝って欲しい…』

 

『…このシスコン姉は…治らねぇな…』

 

楯無

『なんか言った?』

 

『いや何にも?』

 

 

 

 

 

『さてさて!選手の準備が整い

 

 試合開始の合図を待つだけとなりました…』

 

楯無

『…試合開始はあなたのさじ加減じゃない?』

 

『あ、忘れてた!通りで二人ともこっち見てる訳だ!

 

 ごめんなさーい!それでは!試合…開始!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ハイパームテキじゃないのね」

 

「アレはある意味ズルいし正規戦じゃチートだよ」

 

「……確かに…」

 

「それに…同じドラゴンモチーフで戦いたかったから」

 

「……ドラゴン感はそっちが断然強いけどね…」

 

「…長話も…終わりにして…

 

 お互い…全力で!」

 

「えぇ!甲龍!セカンド・シフト(二次移行)!」

 

「…くちなわさ…え?」

 

「私にも…奥の手があるのよ!」

 

 

 

 

 

放送席

 

 

『え?今…』

 

楯無

『セカンド・シフトって』

 

 

 

 

観客席

 

西宮

「別段、驚きはしないな…」

 

「…流石に慣れた」

 

 

 

シャル

「…むぅ…驚いてよ…」

 

ラウラ

「そうだな…特訓に付き合ったから…

 

 少しは…驚いて欲しかったな…」

 

西宮

「お前らが付き合ったのか…」

 

「…となると…どうなるんだ…」

 

 

 

シャル

「それは見てからのお楽しみだよ!」

 

 

 

 

 

再びアリーナ

 

 

 

「…驚かすために…あえてファースト・シフト(一次移行)形態で

 出てきたのよ」

 

 

二次移行時に砂埃が舞う

 

 

「…クチナワさん…厳重警戒…」

 

クチナワ

「…見失った」

 

「え?グハッ!?」

 

「サーモグラフィーじゃ私は捉えられないわ!」

 

砂埃は晴れたのに姿の無い鈴

 

「…高速移動…いや…

 

 それなら風切り音やソニックブームが起きる…」

 

「…隙あり!」

 

「ガハッ!」

 

どこからともなく青龍刀が飛来する

 

「…悪いけど…このアリーナは今…私の空間だから」

 

「…駆動音は聞こえるのに…攻撃が当たらない!」

 

 

 

 

 

 

ところ変わって観客席

 

西宮

「…龍砲の空気圧縮による屈折率の変化…つまり?」

 

「まぁ…会長のクリアベールの空気版?」

 

「適当だな…」

 

 

シャル

「…まぁ…それだけじゃないんだけどね」

 

西宮

「ん?」

 

 

 

 

アリーナ

 

 

 

「…地上戦じゃ不利…」

 

クチナワ

『…空中戦はより不利じゃないか?』

 

「…多分…龍砲の機能だと思うから…

 

 完全なステルスじゃないはず…だから!?」

 

 

空中へ飛ぼうとしたが機体がまるで動かない

 

「!?…ステータスチェック!

 

 …正常…じゃあ…」

 

 

「正解、これが甲龍の新たな力」

 

姿を現した鈴

 

機体は少しシャープになっているが龍砲が

 

一回り大きくなり非固定装甲(アンロック・ユニット)になっている

 

「ステルスが完璧じゃないのを見破られた時点で既に

 

 捕まえさせてもらったわ…」

 

「…硬すぎない…この拘束…痛くはないんだけども…」

 

「空気で固定してるからね…首から下を…

 

 特訓の時…1回ラウラの顔まで捕まえちゃって

 

 窒息しかけてたから…」

 

「恐ろしすぎない!?」

 

「…だから特訓したのよ…殺さず捕まえる方法をね」

 

 

「…ねぇ…鈴…この拘束…」

 

「あ、バレた?拘束時は私、他の攻撃出来ないんだよね…」

 

「…山嵐・蛇!」

 

「!」

 

拘束をすり抜けたミサイルが1発当たる

 

「…打鉄・弐式の攻撃…そういうこと…」

 

 

「…春雷!」

 

 

 

 

そこには打鉄・弐式を纏った簪の姿があった

 



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準決勝・決着!

 

打鉄・弐式と相対する甲龍

 

 

「…だから熱くなかったのね…」

 

「クローズマグマのホログラムを

 

 打鉄・弐式の周りに展開させた

 

 私がライダーシステムを使うと言う

 

 先入観を利用させてもらった」

 

 

「…でも、ダメージは確実に与えてる私が有利!

 

 悪いけど、またステルスで攻撃させてもらう…!!?」

 

 

 

再び姿を消し旋回する鈴

 

 

だがしかし

 

 

確実に鈴を見据える簪

 

 

「鈴…貴女が山嵐・蛇を受けた時点で

 

 …もうステルスは意味を成さない」

 

「…はったりよ!」

 

 

龍砲の位置を機体から離し

 

青龍刀を持った鈴が背後から攻撃する

 

「…もう…受けない」

 

ギリギリで避け鈴の胸部に春雷を構える簪

 

「な!?」

 

「これでトドメ!」

 

装甲のない胸部に連続でレールガンを受ける鈴

 

「グッ!!」

 

「私は…負けられない…

 

 ナオくんを…皆を…護る為に!!!」

 

「私だって!直人に…皆に認めてもらうんだ…

 

 だから…

 

 今ここで…負けてられないんだ!!

 

 龍砲ォ!!」

 

 

 

 春雷と龍砲

 

 

 双方が至近距離で互いを撃ち合う状況

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

アリーナは砂埃で何も見えなくなる…

 

 

 

激しい砲撃音が何度も鳴り響く

 

 

その数秒後…唐突に静かになる

 

 

西宮

「…砲声が消えた……砂埃が晴れるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…勝者……』

 

 

 

 

 

「……」

 

「……負けたら許さないから」

 

ドサッ…という音を立て倒れる鈴

 

 

 

 

 

 

 

『勝者…更識簪!!』

 

楯無

『…喋るの忘れてた…実況・解説なのに』

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「…俺この激戦の後、戦うの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『会長戦、決勝は明日おこないマース!

 

 出場選手は英気を養ってください!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生寮屋上

 

 

 

西宮

「…鈴」

 

「…何?」

 

西宮

「……呼んだだけだ…」

 

「そう…」

 

西宮

「………」

 

「…直人…」

 

西宮

「…なんだ?」

 

「…明日…絶対勝ちなさいよ…」

 

西宮

「あぁ……俺にも…負けられない理由があるから」

 

 

「…そう…じゃあ、私は部屋に戻るわ…

 

 明日の主役も早く寝なさいよ!」

 

西宮

「あぁ…おやすみ…」

 

鈴が階段を降りていく

 

 

 

西宮

「……」

 

 

ガチャ

 

 

 

猿渡

「…あれ?屋上?」

 

西宮

「…また迷子か?」

 

猿渡

「お、西宮」

 

西宮

「もう呼び捨てか…猿渡」

 

猿渡

「『かずみん』と呼んでくれ」

 

西宮

「呼べるかァ!」

 

猿渡

「まぁ…次期会長との繋がりは作っといた方がいいだろ?」

 

西宮

「…その信頼はどこから来てんだ…今日戦ったばかりの

 

 ほぼ初対面だろうが…」

 

 

猿渡

「あ?私に勝ったんだからに決まってんだろ」

 

西宮

「…なんなんだ…俺の周りの好戦的女性陣の思考は」

 

猿渡

「 ? 」

 

西宮

「……なんか…悩んでた俺がバカみてぇだ…」

 

猿渡

「あ?」

 

西宮

「はぁ!スッキリした」

 

猿渡

「…明日の相手…お前の守りたい相手じゃないのか?」

 

西宮

「あぁ…だから…

 

 今はまだ俺の方が強いって示すんだ…

 

 大事なモン全部守る為にな」

 

猿渡

「そうか…」

 

西宮

「さて…寝るか…

 

 おい迷子、部屋送るから着いてこい」

 

猿渡

「ん?私と乗るのか?」

 

 

西宮

「違うわァ!」

 

 

 






その後、猿渡を探していた

猿渡の舎弟達に猿渡の身柄を

受け渡し西宮は自室に帰り……寝た


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決戦

…思ったより早く終わってしまう…


ピット内

 

 

 

西宮

「うし…行くか!」

 

「…バイタル、システム…共によし!」

 

「ホントか?」

 

「今回はどちらも最高水準です!」

 

 

西宮

「…じゃあ……クウガ…出ます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…通常クウガだ…」

 

西宮

「ピット内だと設備巻き込むからな…」

 

「じゃあ…今から変身?」

 

西宮

「あー…あれはいつでも出来るわけじゃ無いんだわ」

 

「…間近で見たかったな…進化クウガ」

 

西宮

「一定時間の起動が条件だから…長引けばな…」

 

「…わかった」

 

 

 

 

 

 

『さぁさぁ!今日のこの試合で

 

 全てが決まる!

 

 会長戦・決勝です!』

 

楯無

『さて、両者出揃いまして…あとは開始の合図を待つのみ!』

 

『…行くよ…始めるよ!』

 

 

 

 

開始!

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「タイタン!」

 

先に動いたのは西宮だった

 

「夢現!」

 

西宮の強襲に対応する簪

 

西宮

「…超振動薙刀…あんまり打ち合うと…

 

 さすがにタイタンソードも…折られるな…」

 

「…本気で殺りあうのは初めてだから知らなかったけど…

 

 重すぎない…タイタンソード…」

 

西宮

「タイタンじゃなきゃ扱えないからな…」

 

 

ギリギリと迫り合いながら雑談をする2人

 

 

「…山嵐!」

 

この空気を変えたのは簪だった

 

西宮

「ッ!?

 

 ペガサス!」

 

ボウガンを呼び出し48発のミサイルを片っ端から

 

撃ち落とそうとする西宮

 

 

西宮

「ドラゴンで逃げときゃ良かった!」

 

近距離…故に撃ち落とせなかったミサイルが当たる

 

 

 

土煙が上がり西宮の姿が消える

 

 

 

『いきなり決着ついちゃう感じ!?』

 

楯無

『いや、まだよ…確かにクウガは

 

 ダメージを喰らってるけど…

 

 直撃にしては受けたダメージが少なすぎる』

 

 

 

「…」

 

 

西宮

「いやぁ…何とか間に合った…」

 

 

 

そこに立っていたのは見た事ない姿をした翠色のクウガ

 

 

「…その色…ペガサス?」

 

西宮

「そう、ペガサス・サジタリウスモード(仮称)」

 

「仮称……仮称!?」

 

西宮

「人馬感…無いんだけどな」

 

両肩にレールカノン…

 

周囲には非固定装甲(アンロック・ユニット)の物理シールドが三枚

 

…恐らく元レンズのエネルギーシールドが三枚

 

 

西宮

「…レンズはシールドに進化した…」

 

「…堅牢な6枚の盾に…二門のレールカノン…

 

 …さらにペガサスの補正付き…勝てるのかな…これ…?」

 

西宮

「…さて…ド派手にイかせてもらうぜ!」

 

「ペガサス直人ってこんな好戦的だった!?」

 

 

元ペガサスボウガン…現ビームライフルから正確無比な狙撃

 

 

「えぇぇい!山嵐・蛇!」

 

西宮

「…ここだ!」

 

少ない動きで全てのミサイルを打ち落とす直人

 

「……そんな一瞬、座標が被る瞬間を撃ち抜くって…」

 

西宮

「あと、地中から廻してる蛇も見たから無駄だよ!」

 

 

 

地面に向かってレールカノンを放ち

 

地中のミサイルを無力化させる直人

 

 

「不意打ちまで先読み!?」

 

 

西宮

「えっと…こうか」

 

 

地面を撃ち抜き浮上した直人が空中で何かしていた

 

 

「やばい…」

 

空中でドデカいエネルギーを溜めていた

 

「逃げ…何処に!?」

 

余裕でアリーナ1つ分のサイズである

 

 

西宮

「ごめん溜めすぎた」

 

 

 

 

放った

 

 

 

放った…?

 

 

 

…………

 

 

 

落とした?

 

 

 

 

 

 

 

観客席

 

セシリア

「シールドビット!」

 

シャル

「ガーデンカーテン!」

 

一夏

「雪羅!」

 

「絢爛舞踏!」

 

 

 

 

猿渡

「アホかァ!」

 

 

 

 

 

 

放送席

 

『えらいこっちゃぁ!』

 

楯無

『観客席まで影響出てるじゃないの!』

 

『…なんでここ大丈夫なの?』

 

楯無

『アクア・ベール張ったから』

 

 

 

 

『…鎮まった』

 

楯無

『…アリーナの修理費が…』

 

『…お…決着が着いたみたいです』

 

楯無

『…いやもう…見なくても察しが…』

 

 

 

「勝者は!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西宮

「いやぁ…紆余曲折を経て、生徒会会長に就任しました

 

 西宮直人です」

 

 

 

「生徒会副会長、更識簪です」

 

「生徒会書記、五反田弾」

 

本音

「生徒会書記補佐、布仏本音だよ!」

 

セシリア

「生徒会会計、セシリア・オルコットです」

 

 

 

 

楯無

「以上が新生徒会です、追加人員などは生徒会の方で決めてくださいね」

 

西宮

「了解です…」

 

楯無

「あ、そうそう、生徒会長になったから1つ校則増やせるよ?」

 

西宮

「ん?……じゃあ、生徒会長、並びに生徒会メンバーへは

 

 闇討ちじゃなくて正々堂々手順を踏んで挑んで来てください

 

 何時でも受け付けます……」

 

楯無

「…はい!以上、新生生徒会からの挨拶でした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全生徒

『誰も挑まねぇよ!』

 

 

 










天上天下唯我独尊(ザ・ワン)

無慈悲な太陽(クルーエル・サン)







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千里眼

生徒会室

 

 

「最後のあれ…

 

 あれ…なんだよ…」

 

西宮

「ん…あぁ…星落とし(スター・ドロップ)(仮称)」

 

一夏

「星落とし…納得…」

 

セシリア

「私達の防壁と箒さんのエネルギー援護が無ければ

 

 間違いなく…死人が出ていましたわ…」

 

「それだけじゃない…直人、あの精度の射撃なんなの」

 

「なんかあったっけ?」

 

「直人から見たミサイルの位置がほんの一瞬重なる瞬間

 

 全部撃ち落とされた…

 

 …まるでそこに来るのが分かってたみたいに」

 

西宮

「…あー…それはまだなんとも言えない…

 

 見えてたには見えてたんだけども…」

 

本音

「未来視?」

 

西宮

「んー…そこまでじゃないんだよ…」

 

「…」

 

お茶を入れる為に立ち上がった箒

 

西宮

「あ、足元気をつけろ」

 

「え?」

 

コードに引っかかり倒れる

 

 

 

西宮

「…ごめん、遅かった…」

 

 

 

『絶対未来視してるよな、それ!』

 

 

 

 

西宮

「…そんな一斉に言うなよ…

 

 これは…あくまで予測による予知でしかないんだ」

 

「と言うと?」

 

西宮

「今ので言うなら、箒の性格、座っていた場所、

 

 歩き方の癖、そういった要素から導き出した答えが

 

 今の俺には見えてる…精度は身近な程高い…」

 

「…つまりあの時は、重なる可能性にかけたってこと?」

 

西宮

「…あー…ここに来るって、確信はあった…」

 

ラウラ

「…ん?」

 

西宮

「…多分皆の言う…未来視って…出来始めてはいる…

 

 ただ…あの時は可能性の予測の中に紛れてた…」

 

シャル

「紛れてた?」

 

西宮

「なんつーか…頭の中に無数の選択肢が出てくるんだ…

 

 その中から相手の性格や癖なんかで振るいにかけて

 

 絞っていくんだけど…大半が片方ずつ落ちてく…

 

 でも、あの時は…どっちにも落ちなかった

 

 選択肢があった…」

 

本音

「…元々あった千里眼に似たペガサスの力が

 

 クウガの進化に合わせて進化した?」

 

「あー…って事はあとは経験さえ積んでけば

 

 より正確に未来を見れるって事か…」

 

西宮

「…役職ゆえに嫌でも成長するわな…」

 

 

 

 

 

 

西宮の予想通り

 

1週間で何戦も繰り返し…

 

ほぼ確実な未来を見れるようになった直人

 

 

 

西宮

「…これはこれで不便…」

 

一夏

「テストとか満点取れそう…」

 

西宮

「そんな簡単じゃねぇよ…」

 

「この後もう1戦あるがどうする?」

 

西宮

「行くよ…既に相手は戦意喪失気味みたいだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日

 

西宮

「あー、生徒会の追加要員についてだが…一夏、ラウラは

 

 生徒会に入れる…それに伴い…

 

 デュノア、篠ノ乃も生徒会に入ってもらう

 

 それから、鈴、猿渡を含む準最強と呼べる

 

 会長戦の3位と4位、それ以外の戦い抜いた

 

 2位にも生徒会に加わってもらう」

 

猿渡

「んえ?」

 

赤城

「姐さん!良かったですね!生徒会役員ですよ!」

 

猿渡

「あ、あぁ…」

 

 

 

 

 

 

西宮

「それと、報告、

 

 現在、IS学園の地下に都市を建設中…

 

 以上!」

 

 

 

千冬

「…解散!」

 

 

 

『待て待て待て!またとんでもない事言ったぞ!

 

 あの新会長は!』



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発明家の性

「………」

 

ガリガリガリガリ

 

西宮

「おい、束」

 

ガリガリガリガリ

 

西宮

「おい!束!」

 

ガリガリガリガリ

 

西宮

「タ!!バ!!ネ!!」

 

「んお!!何!」

 

西宮

「…ずっとクウガの胸部装甲ガリガリしてるけど

 

 そろそろ理由教えてくれないか?」

 

「あぁ、この間の会長戦の時に

 

 ダイヤモンド級の硬度の剣を

 

 マイティの装甲で受けて折ったじゃない?」

 

西宮

「あぁ…折ったな…」

 

「束さん…クウガの…マイティの装甲

 

 そんな高硬度にしてないの…」

 

西宮

「あぁ…最近硬度が増した気はするな…」

 

「それに関しては、進化システムの仕様で

 

 通常時のクウガもパワーアップしたのよ」

 

西宮

「…んで、なんで装甲をガリガリしてたんだ?」

 

「破片でもいいから解析出来れば

 

 皆のパワーアップが出来ると思ってね」

 

西宮

「んで結果は?」

 

「硬くて削れん…現状、ダイヤモンドより硬いのは

 

 分かってるんだ…それこそ何か新しい物質になってそう…」

 

西宮

「…クウガ、アーマーの一部を細粒化できるか?」

 

………

 

 

西宮

「なんてな…流石に無理だよな…」

 

 

《所望・容器…5》

 

西宮

「嘘だろおい!」

 

「…いいの!」

 

《許諾》

 

西宮

「…つっても…持ち合わせの容器なんてないぞ」

 

「試験管なら5本有るよ!」

 

《搭乗要請》

 

西宮

「…乗れと…」

 

 

 

 

 

 

 

同日…夜

 

 

 

西宮

「…合計9本採ったな…

 

 4フォームと進化体と、アメマイ」

 

《影響…小・支障なし》

 

西宮

「…束…明日には解析終わられるとか…

 

 はしゃいでたな…」

 

《明日、寝不足の恐れあり》

 

西宮

「…俺達も寝るか」

 

《賛成》

 

西宮

「…おやすみ…」

 

 

 

 

ドォォォン!

 

 

 

西宮

「何事!?」

 

 

『緊急事態発生!緊急事態発生!』

 

 

 

西宮

「最短距離で…クウガ!」

 

窓から学園へ飛んだ直人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「…さっきの爆発音以後何も起きていない…

 

 だが…注意しろ…」

 

西宮

「…あれ?束は?」

 

「確かに居ない…」

 

西宮

「…ラボに行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…ビックリしたァ…」

 

壁にめり込んで前面が少し焼けている束がいた

 

西宮

「…警戒態勢解除…

 

 一般生徒は寝てよし」

 

「は?え?敵襲じゃねえの?」

 

西宮

「だとしたら、束は攫われてるだろ」

 

「いやぁ…やばいわ…新クウガ」

 

いつの間にか壁から抜け出しクウガにぺたぺた触れていた束

 

「詳しくは明日話すから…今日は解散」

 

西宮

「サンプル紛失してないか?」

 

「大丈夫、もっと違う場所に保管してるから」

 

西宮

「そうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「昨夜の爆発の原因は地下にある束のラボからの物だった

 

 珍しくミスした結果爆発にしたらしい」

 

 

「ほんと、お騒がせしました…

 

 今後爆発音が外に漏れない様にする等の対策を講じます…」

 

千冬

「以上、解散!」

 

《…なんか違うんだよなぁ…》

 

 

 



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ヴィブラニ……

 

生徒会室

 

「結果から言えば

 

 とんでもない物を発見した」

 

クリア

「それで…私達が呼ばれた理由は?」

 

クレア

「…というか、それと昨日の爆発がどう繋がるの?」

 

「えっとね…にっしーのアーマーの欠片が爆発した」

 

西宮

「…色々端折り過ぎだ

 

 …発端は俺のクウガのアーマーの硬度が増した要因を

 

 解析しようとして、アーマーの一部を細粒化して

 

 束に預けたんだ」

 

「だが…なんで爆発?」

 

 

「んとね…

 

 解析中に性質が分かったから試したら爆発した」

 

西宮

「…とりあえず、各アーマーの性質を教えてくれ」

 

「OK!

 

 まず全アーマー共通のモノから…まだ解析完了はしてないけど

 

 アーマーが衝撃を吸収…それをチャージし

 

 リリースする性質が有った…これが昨日の爆発の原因」

 

西宮

「…ガリガリ…」

 

「そうそれ…

 

 それから、高温、低温に対する耐性は現行最高クラス

 

 マイティ、ペガサスは高温に

 

 ドラゴンは低温に…タイタンは両耐性最高値」

 

西宮

「…温度耐性は気にしてなかったな…」

 

セシリア

「…よく良く考えれば…ペガサスがあの出力に耐えられるのは

 

 熱耐性ゆえだったのですね…」

 

「それから…進化後のアーマー全てに共通してたんだけど

 

 今のところ高効率でエネルギーを放出し続けてる

 

 要するに進化後のクウガは基本ガス欠しない

 

 ちなみに任意でオンオフは出来るみたい」

 

 

「…それってつまり…負け知らずって事よね?」

 

「そうなるね…ただ…それだけの量のエネルギーを

 

 パンクせずに貯えられる筈が無いんだよね…

 

 そもそもクウガのエネルギーキャパシティを

 

 余裕で超えてる」

 

西宮

「…あー…確かに」

 

「…というかそんなレベルでエネルギーが作られてたら

 

 とんでもない熱を発してるよね…」

 

本音

「…まぁ…普通は…」

 

「んで、そのキャパシティを肩代わりしてるのが

 

 謎の結晶…」

 

「なんだそれ…」

 

「これがまだ解析中でね…

 

 とりあえず、膨大なエネルギーを蓄えられるだけの

 

 物質って事だけ…

 

 …束さんが作ってないものが沢山増えてるクウガは…

 

 これから一旦整備ね…」

 

 

「…今のところ…会長に挑む人も居ないし大丈夫かな?」

 

「そうだな…」

 

セシリア

「…そういえば…なんで私達が呼ばれたのです?」

 

一夏

「確かに」

 

「…まさか…」

 

「うん、皆のISもついでに整備して

 

 パワーアップをしようと思ってね

 

 でもさすがにみんな同時には色々危険だから

 

 順番を決めて欲しくてね…」

 

シャル

「…基本的に遠距離の私たちは…最後の方で良いかな…」

 

ラウラ

「…だな、そう考えると…

 

 近距離組…特に一夏は最優先じゃないか?」

 

一夏

「…零落白夜か…」

 

「…」

 

「…まぁ…白式は雪麗の発現でよりエネルギー効率が

 

 酷くなったからね…

 

 紅椿だけじゃまかないきれなくなってきてたから

 

 ちょうど良かったとも言える…」

 

「そうなると…私は必要ないな」

 

「…一応整備はするから最後の方だね

 

 基本的に、クウガはしばらく前線から退くからね…

 

 みんなよろしくね」

 

西宮

「俺はどうしろと…」

 

「…まぁ、会長の仕事だろうな…」

 

西宮

「うげ…」



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メカニック・オーバーフロー

西宮

「…強制的にキャノンボール・ファスト出場停止か…」

 

猿渡

「いやまぁ…あの加速…というか瞬間移動は反則だろ…」

 

西宮

「それもそうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下ラボ

 

 

「ふぁー…アーマーごとに

 

 エネルギー生成量も違かったか…

 

 んでもって向いているスタイルも違うと来た…」

 

本音

「…例えば?」

 

「そうだな…衝撃吸収の効率はタイタン、ついでにマイティ

 

 3番目がドラゴンで、1番吸収効率が悪いのがペガサス

 

 と言ってもペガサスはシールドが有るから

 

 吸収は有っても無くても変わらない

 

 ちなみに硬度も同じ順番…まぁ硬度に関しては

 

 ペガサスですらダイヤモンドを超えてたけども…」

 

本音

「って事は、近接格闘系譜のライダーシステムやISは

 

 タイタン製の素材?」

 

「そうなるね…

 

 んでエネルギー生成効率は…

 

 こっちもタイタンが1番いい、まぁこれは元々タイタンで

 

 手に入れたようなものだしこれは仕方ないか…

 

 

 次がドラゴン、ペガサス、マイティ…ほぼ誤差なし

 

 これでも十分な量のエネルギー生成率なんだけどね…」

 

 

本音

「…んー…そうなると…タイタンだけ使うのがいいのかな〜?」

 

 

「これがそうでも無い…

 

 エネルギーの戦闘時に置ける変換効率は

 

 ドラゴンとペガサスが断トツで高効率

 

 次がマイティで、タイタンは最低効率」

 

本音

「…えぇぇ…」

 

「単純なシールドエネルギーでならタイタンは負け無し

 

 

 だけど、それを攻撃に転化させるのは苦手と来た…

 

 

 まぁこれはクウガの武装や兵装によるものだよね…

 

 

 ペガサスやドラゴンは、アホみたいな出力のレイガン

 

 

 瞬間移動とも言える速度に至ったスラスター…

 

 

 元々のエネルギーの性質自体が変換向きだったりする」

 

 

本音

「…アーマーはタイタン、武装や兵装は特性に合わせて?」

 

「基本的にはそうなるね…ということでお願いね」

 

本音

「え?」

 

「クウガから貰った分のアーマーを作ってくるから

 

 各機体に合わせた組み合わせを考えといて…

 

 

 戻って来たら始めるから」

 

 

本音

「…なるほど……頭痛くなってきそう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上・生徒会室

 

西宮

「よし、今日の仕事終わり!」

 

「お疲れ様」

 

西宮

「よし、ラボに遊びに行こ」

 

「そうね、私も甲龍がどうなるか気になるし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下ラボ

 

 

 

 

 

本音

「だァ〜!ダメだァ!」

 

西宮

「本音、遊びに来たぞ」

 

「あれ?束さんは?」

 

本音

「クウガの貰った分の本来のアーマーを作りに行った」

 

西宮

「…んで本音は何を?」

 

本音

「素材の振り分け」

 

散乱する設計図

 

 

西宮

「…これってさ、各部位にエネルギーの炉を作る

 

 みたいな感じで設計してるのか?」

 

本音

「まぁ、だいたいそう、

 

 部位に合わせて相性のいい素材を」

 

西宮

「…んじゃあ」

 

本音

「って、そうしたいんだけど…そうすると

 

 各部位で誤差が生まれて正常に動かなくなる…」

 

西宮

「じゃあ、アーマーに混ぜ込むとかは?」

 

本音

「そうすると、エネルギーの生成機構のせいでバグる」

 

西宮

「うわぁ…」

 

本音

「こんな厄介なものを一体、どうやって制御してるの!

 

 クウガは!」

 

西宮

「…基本的には戦況に合わせてアーマーを変えてるから…」

 

本音

「…ってクウガは1色ずつだった!

 

 …ん?1色ずつ…」

 

西宮

「…?」

 

本音

「あー…そうか…

 

 別に混ぜなくていいんだ…相性のいい素材を使って

 

 優れた部分を伸ばしたり、苦手な部分を補えばいいんだ」

 

西宮

「ほう?」

 

本音

「…でも思いつかん!」

 

「んー…ブルー・ティアーズはボディにドラゴン

 

 武器にペガサス…とか?」

 

本音

「…その心は」

 

「今のセシリアのスキルなら

 

 ある程度スピードが速くても当てられるでしょ?

 

 だからボディにドラゴン

 

 んで武器は機体からのエネルギー供給を切って

 

 直人のペガサスボウガンみたく単体生成に切り替え

 

 ペガサスの出力を使う……こんな感じ?」

 

 

本音

「…あー……あれ?待って…もしかしてライダーシステムには

 

 使えない…?」

 

設計図や素材の検査結果を見て本音がつぶやく

 

 

西宮

「あー…各システムが固有機構持ちだから下手にいじると

 

 弱くなる可能性はあるな…」

 

本音

「あーだめだ…頭痛くなってきた…」

 

 

 

「ふぃー…あとは冷めるのを待つだけ〜

 

 っと、にっしー降りてきてたんだ」

 

西宮

「おう」

 

本音

「…あー…うー…」

 

「…やっぱりダメそう?」

 

本音

「少なくとも現段階では無理です…」

 

「そうか、んじゃ保留だ!

 

 メンテナンスだけしとこう!」

 

 

西宮

「皆には俺から伝えとくよ」

 

「おねがーい!」

 

「…本音も大変ね…」

 

本音

「うん、大変…」

 

 

 



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会長

西宮

「という訳で改造は中止になった」

 

「あの二人が頭抱えるレベルだと…

 

 俺たちなんにも手伝えねぇな…」

 

「クウガがオーバースペック過ぎるのよ…」

 

西宮

「んで、メンテナンスが終わり次第機体が帰ってくるから

 

 あとは各々でよろしく」

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

翌日

休み時間

 

西宮

「…んと、ここか」

 

 

他クラスの教室

 

 

西宮

「すいません、猿渡さん居ますか?」

 

扉をノックし近くの生徒に質問する

 

女子

「猿渡さん?……さっき出ていったけど…」

 

西宮

「…あー……また迷子」

 

「…姐さんには後で伝言しとくので、用件を聞いてもいいですか?」

 

西宮

「あ、赤城さん」

 

赤城

「…ホント申し訳ないです…今、蒼刃と黄羽が探しに行ってます…」

 

西宮

「そうですか…じゃあ、放課後生徒会室にと伝えといてください」

 

赤城

「わかりました」

 

西宮

「…あ、赤城さん達も念の為付いて来といてください…」

 

赤城

「はい…」

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

西宮

「というわけで、猿渡、君にライダーシステムを預ける」

 

猿渡

「…へ?」

 

西宮

「状況に応じてISと使い分けてくれ」

 

猿渡

「…なんで?」

 

西宮

「生徒会メンバーのほとんどがライダーシステムを持ってたからな

 

 仲間はずれはいかんだろ?」

 

猿渡

「はぁ…」

 

西宮

「それから、赤城さん達にもビルドシリーズの

 

 ライダーシステムを応用した

 

 ボトルシステムを預けとこう」

 

赤城

「…薄紫のボトル?」

 

西宮

「ビルドシリーズのシステムは基本的にボトル内のデータを

 

 装甲に反映する事で真価を発揮する

 

 けどそのボトルはその枠外、故にロストボトル

 

 振ってから蓋を閉めて、一緒に渡したガントレットにはめ込めば

 

 変身できるはず」

 

 

 

赤城

「…城?」

 

蒼刃

「…これは…クワガタ?」

 

黄羽

「鳥?ずんぐりしてる…」

 

西宮

「赤城さんのはキャッスルボトル

 

 蒼刃さんのはスタッグボトル

 

 黄羽さんのはオウルボトル

 

 それぞれ防御、攻撃、機動力に優れてる」

 

 

蒼刃

「…だったらカブトムシでも…」

 

西宮

「…クウガのデータを元に作ったから…

 

 そこは勘弁してくれ…」

 

黄羽

「えぇ!?この3つ共ですか!」

 

西宮

「あぁ」

 

赤城

「そんな国家機密級のデータ…良いんですか?」

 

西宮

「かずみん含めて君達を信頼している…

 

 …それに…クウガのデータを使ったのにも理由がある」

 

猿渡

「……こいつらが唯一お前に特攻を持つ」

 

西宮

「正解」

 

赤城

「!?」

 

西宮

「今後、進化の機能の過程で暴走しないとも限らない

 

 …それに…今後…俺が生徒会長になった影響で

 

 鈴や簪…セシリアを失った時…

 

 …俺を止めれる(コロせる)人材が欲しかった」

 

猿渡

「…随分酷なこと…要求するな…」

 

西宮

「…無論…極力そうならない様にする…

 

 最悪の場合を想定してだ…

 

 束いわく…クウガ以降ライダーシステムは

 

 ほんの少し、出力を落としている…らしい」

 

猿渡

「その僅差が暴走時の差になるって事か…」

 

西宮

「あぁ…

 

 こんな渡し方はずるいと承知で頼む…」

 

赤城

「…私は…引き受けます…その使命」

 

蒼刃

「だったら俺も!」

 

黄羽

「僕も!」

 

 

猿渡

「…こいつらが引き受ける以上…私も引き受けなきゃな…

 

 西宮、私のドライバーはどこだ?」

 

 

西宮

「…すまない…ありがとう…」

 

 



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