親密度MAXのアイドル達 (カサG)
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親密度MAXな彼女達
「また社長に怒られた・・・」
「またですか?もう何回目ですかねこれ」
「それはこっちが聞きたいですよ・・・」
「そろそろ対策を考えないとですねぇ・・・」
アイドルのスキンシップが激しすぎる・・・膝の上に座るわ・いきなり頭撫でてくるわ・抱き着いてくるわ・飛びついてくるわ・膝枕してくるわ・お弁当作ってきてくれるわ・・・あれ・・・?これだけされてて家に入ってないって俺強くね?いや当たり前だよな・・・うん・・・
「何時家に入ってこられるか怖いですね」
「それはやめてくださいよ!?スキャンダルになるんですから!」
「分かってますよ!・・・敷居だけは跨がせませんよ・・・」
それこそまじでスキャンダルになるから止めないと。絶対に。
「とりあえず名前で呼ぶのをやめてみようと思います」
「・・・え?」
「え?・・・いや名前呼びやめるだけですけど・・・?」
「プロデューサーさんから名前呼び取ったら何が残るんですか!?」
「え?ひどくない?」
「いやいやいや。初対面の娘に対しても直ぐ名前呼びで始めて(え、何この人めっちゃ馴れ馴れしい)とか絶対思われていても尚やめなかった名前呼びをやめるんですか!?」
「直ぐに仲良くなるためには名前呼びは必須でしょ!」
「そうですけど・・・もうちょっと順序というものが・・・」
仲良くなるためには名前で呼んで打ち解けてからではないのか・・・?
「どうなっても知りませんよ?」
「別に構いませんよ?」
「ならいいですけど・・・巻き込まないでくださいね」
「了解です」
ガチャ
「おはよう、ちひろさん」
「おはようございます、凛ちゃん」
「プロデューサーもおはよう」
「おう、おはようりn・・・渋谷さん」
「・・・・・え?」
「ん?どうかしたか?」
「いや今なんて・・・?」
「おはよう渋谷さんって挨拶したんだけど・・・」
「・・・は?」
よっし!!効いてるぞ!このままいけばいい具合に距離が離れるかもしれん!
「いやいや・・・え?なんで?」
「だから渋谷さn」
「は?」
「いやいやしぶy」
「は?」
「えっと・・・s」
「は?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ちひろさん何かしたの?」ギロッ
「ヒッ」
・・・あれ?なんで矛先がちひろさんの方に・・・?しかもめっちゃ睨んでるやばい。虎とかそこら辺でも眼光で逃げだしそうな目をしてる。つかアイドルがしちゃいけない顔になってる。
「何もしてないですよ!」
「嘘!何かしたからプロデューサーが名前で呼んでくれないんだ!」
「えええぇ・・・・」
「しぶy」
「は?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・おはよう・・・凛・・・」
「うん、おはようプロデューサー。今日天気がいいね、じゃあレッスン行ってくるね」
「い、いってらっしゃい・・・」
バタン
「・・・いやぁ・・・効果抜群でしたねぇ・・・?」
「プロデューサーさん・・・」
「な・・・なんでしょうか・・・?」
「あ・れ・だ・け!巻き込まないでって言ったじゃないですか!!」
「すいません!まさかちっひに矛先が向くと思ってなかったですから!!」
「呼び方!そんな呼び方まれにしかされませんよ!」
しかも天気がいいねって言ってたけど外すっごい曇り。しかも夕方から雨降るって予報で言ってたし・・・一応距離はとれたんかな・・・?
「はぁ・・・もうやだ・・・」
「ちひろさん何言ってるんですかまだ一人目ですよ」
「絶対また巻き込まれる分かりますよ感じゃないです絶対です」
「そ・・・そうですか・・・」
ガチャ
「おはようございます!!ちひろさん!!」
「・・・おはよう卯月ちゃん。今日も元気ですね」
「はい!!プロデューサーさんもおはようございます!!」
「おはよう!元気なのはいいことだぞうd・・・島村さん!!」
「・・・?卯月ですよ?プロデューサーさん?」
「いや今日からちょっと呼び方を変えたから・・・ね、島村さん?」
「卯月です!」
「いや・・・しまm」
「卯月です!!」
「だから・・・s」
「卯月です!!!」
「・・・・あn」
「卯月です!!!!」
「・・・・・」
「卯月です!!!!!」
「・・・・・」
「卯月です!!!!!!」
「お、おはよう卯月・・・」
「はい!おはようございます!プロデューサーさん!今日もいい天気ですね!!」
「いや外曇りなんだけd」
「大丈夫ですよ!晴れますよ!!」
すっごいいい笑顔なんだけどなんかこう・・・オーラ的なものが卯月の後ろから見えてる・・・地味に怖いな・・・
「プロデューサーさん!いつもの『あれ』やらないでいいんですか?」
「!!プロデューサーさん!それは困りますよ!?」
「え!?だめなんですか!?」
「当たり前でしょう!?目的を忘れたんですか!?」
「うっ・・・確かに・・・」
うぅ・・・しかし卯月の『あれ』は俺にとって一日の始まりにして仕事へモチベーションが関わっている・・・やらないのは困る・・・ぐっ・・・
「目的が何なのかは後で聞くとして・・・」
「ヒィ」
「プロデューサーさん?どうするんですか?」
「・・・お願いします!!」
「プロデューサーさぁん!!!!」
すまないちっひ・・・卯月には勝てなかったよ・・・
「じゃあいきますよ・・・」
「はい!」
「えへへ♪ぶいっ」ピース
「あぁ^~」
「あぁぁぁ目的が・・・」
「プロデューサーさんはこれがないと仕事ができませんからね!」
「あぁ^~卯月のえへ顔ダブルピース最高なんじゃ^~」
あ^~卯月可愛すぎるんじゃ~笑顔に浄化されるぅ~仕事へのモチベ上がりまくる~
「卯月最高なんじゃ^~」
「じゃあレッスン行ってきますね!」
「・・・いってらっしゃい卯月ちゃん・・・」
バタン
「・・・・・」
「あぁ^~」
「・・・・」ドスッ
「ぐふぉ!?」
「・・・何してるんですか・・・」
「・・・はっ!!俺は何を!?」
「・・・年下に遊ばれるってどうなんですか・・・」
「あっ、遊ばれてませんよ!?ただ仕事に対してのやる気をもらってるだけです!!」
(あれこれ・・・まさかとは思うけど・・・プロデューサーさん・・・)
「気を取り直して次行きましょう!!」
(もうし~らないっと)
ガチャ
「おっはようございま~っす!」
「おはよう未央ちゃん」
「ちひろさんおはようございます!」
「おはよう本田さん」
「誰!?」
「え?ひどくない?」
みんな俺が名前呼びやめただけでひどくない?
「ちひろさんまたなんかやったんですか」ヒソヒソ
「やってませんよ!なんで毎回私が何かやった感じになってるんですか!?」ヒソヒソ
「え?そんな感じがするから?」ヒソヒソ
「それはひどいと思います」ヒソヒソ
私は皆さんに一体どう思われているのか後で聞いてこようかな・・・聞きたくない答えが返ってきそうで怖いけど。
「じゃあプロデューサー?どういう風の吹き回しかな?」
「おぉ・・・本田はすごいな」
「さん付け忘れてるよ」
「なんか本田はさん付けが似合わない」
「ひっど~い!」
未央は凛や卯月と違って怒ったりとかはしないんだな・・・良かった。さすがNGの良心。
「なんか失礼なこと考えてない?」
「気のせいだぞ本田」
「そう?あと聞きたいけど、それってもしかしなくてもしまむーとかしぶりんにやった?」
「やったよ?凛からはすっごい睨まれて、卯月はひたすら『卯月です!』って言われた」
「私はプロデューサーを許しません」
「急になにを!?」
え!?なんか俺未央の地雷踏んだか!?
「じゃあプロデューサーレッスン行ってくるね・・・すっごく行きたくないけど・・・」
バタン
「・・・未央ちゃん・・・」
「ちひろさん・・・俺何かしましたか・・・?」
(未央ちゃん分かる・・・分かるわ・・・後で何が起こるか想像できてしまったのね・・・)
「ん~とりあえず次行きますか」
ガチャ
「おはよう。ちひろさん」
「おはようございます、加蓮ちゃん」
「おはよう、北条さん」
「・・・プロデューサー・・・今なんて?」
「北条さんって言ったけど・・・」
「・・・ごふっ!」
「かれぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
吐血!吐血しよったぞこやつ!!
「大丈夫か加蓮!!」
「ぷろ・・・でゅーさー・・・」
「加蓮!!」
「私のこと・・・名前で・・・呼んでくれるよね・・・?」
「呼ぶ!!呼ぶからしっかりしろ加蓮!!」
「私のこと・・・好き?」
「好き!!大好きだから!!」
「愛してる・・・?」
「え・・・それは・・・」
「がふっ!」
「かれぇぇぇぇん!愛してる!愛してるからぁ!!・・・あっ、アイドルとしてな!?」
「ん・・・」ピッ
「・・・ぴっ?」
うん?なんか機械音したけど・・・まさかなぁ・・・ハハハハ。あれ?加蓮さんその手に持ってるまるでボイスレコーダーのようなものは何かな?ん・・・?
「言質・・・とったからね?」
「えぇ・・・あの・・・吐血は・・・」
「大丈夫・・・毎日これ聞いて寝るから・・・」
「やめてください!!俺が恥ずかしぃ!!」
「じゃ♪レッスン行ってきま~す♪」
「かれぇぇぇんんん!!!!」
バタン
「・・・ちっひ・・・」
「自業自得乙」
「ひどい!!」
「そんなことしてるから罰が当たったんですよ」
「でもあれはやばい!!ほかのアイドルに広められたらやばい!!」
「知りませんよ!!」
「・・・っていうか今日珍しくみんなバラバラじゃないですか・・・?」
「そういえばそうですねぇ・・・加蓮ちゃんとかは奈緒ちゃんと一緒にいつも来ますし・・・」
・・・流れ的にいくと次は奈緒になるだろうが・・・今日だけ珍しく別々に来たのかな・・・?
~ドアの向こう側~
「やった♪」
「ちょっと加蓮なにそれ?ボイスレコーダー?」
「そうだよ~いいの取れちゃった♪」
「聞かせてよ」
「やだ♪」
「・・・なんか怪しい・・・それっ!」
「あぁ!!」
ピッ
『私のこと・・・愛してる・・・?』
『かれぇぇぇぇん!愛してる!愛してるからぁ!!』
「・・・・・」
「・・・・・///」
「ふんっ!!」
バキィ
「ああああぁぁぁぁ・・・・」
「加蓮・・・抜け駆けはなしって・・・言ったよね・・・?」
「凛・・・まぁいいけどねぇ・・・」
「・・・なにその余裕・・・」
「実は・・・あのレコーダーって録音されたら私の携帯に直接保存できるようになってるんだよねぇ・・・」
「・・・・・」
「・・・・じゃあね♪」ダッ
「逃がすか!」ダッ
「あの二人は元気だねぇしまむー」
「私は問題ないです!!」
「・・・しまむー?」
「えへへ♪・・・だって・・・」
「・・・ひっ」
「プロデューサーさんは私の笑顔がないともう生きていけないんですよ・・・♪」
・・・・・
ガチャ
「おはようございま~す」
「あら、奈緒ちゃんおはようございます」
「おう、おはよう神谷」
「・・・おはよう・・・プロデューサーさん・・・」
「お、おぅ・・・」
入ってきたときは普通だったのにそこまでテンション下がるか!?
「・・・ちひろさん・・・会議室に来て・・・」
「え・・・えぇ・・・」
「・・・・・」
~会議室~
「ちひろさん・・・」
「ど、どうしたの奈緒ちゃん・・・?」
「あたしプロデューサーさんに嫌われたのかなぁ!?」
「ええ!?急にどうしたの!?」
「だって・・・だってぇぇぇ・・・」グスッ
奈緒ちゃん・・・急に名前で呼ばれなくなったからきっとプロデューサーさんに嫌われたと思っているのね・・・
「ちひろさぁん!!」
「大丈夫!大丈夫だから奈緒ちゃん!」
「本当かぁ・・・?」
「本当よ本当・・・ね?だから泣いたらダメですよ?」
「うぅ・・・」
「じゃあほら・・・これあげるから・・・」
「・・・ん・・・?ボイスレコーダー・・・?」
「そうよ・・・これでプロデューサーさんから言質とっちゃいなさい!」
「はっ・・・はぁ!?」
あ、元気になったわね。
「いや・・・でもそれは・・・」
「・・・このままだと、加蓮ちゃんとかにプロデューサーさん取られちゃうわよ?」
「・・・でもぉ・・・」
きっと加蓮ちゃんは言質取ったからそれを武器にこれからまわりを潰していくんでしょうね・・・しかしそれは私が許しません!NG・TPのなかでも一番の乙女!神谷奈緒ちゃんを私は応援します!!
「頑張って!!」
「・・・分かった・・・!」
ガチャ
「・・・お?戻ってきたのか・・・」
「な・・・なぁ・・・」
「なんだ?」
「ぷ・・・プロデューサーさんは・・・私のこと・・・嫌いか・・・?」
「何言ってんだ?そんなわけないだろ?確かに素直じゃないところはあるとおもうが・・・」
奈緒は可愛いぞ?少し褒めたらテンプレで照れてるし。『バカじゃねぇの!?』って言いながら後ろ向いて密かに喜んでるとか可愛い過ぎるだろ・・・
「可愛いから問題ない」
「なっ・・・/// ちがっ・・・そうじゃなくて!!いや・・・でもそれで・・・好きなら・・・///」
「言葉じゃ信用できないか?」
「・・・え!?」
「ふむ・・・奈緒が勘違いをしているということを身体で分かってもらうか・・・」
「なっななななな何する気だぁ!!」
「ん?・・・なんだと思う・・・?」
「っっっっっ///プロデューサーさんのバカぁぁぁぁ!!!」
バタァン
「・・・・・」
・・・・・普通にハグをするだけだったんだがなぁ・・・やっぱり奈緒って可愛くて弄りがいがあるなぁ。
「・・・・」
うっわすっごいジト目してる緑黄色の服着た三つ編みの同僚が来た。
「・・・・・」
ピッピッピ
「・・・ん?ちひろさん誰に電話を・・・」
「もしもし早苗さん?」
「ちょおおおお!!?!?」
「ここに女の子泣かせた上にセクハラをしたプロデューサーさんとかいうやつがいるんですけど・・・」
「やめてええええ!!」
その後、数分後に早苗さんが現れてまゆが現れて色々カオスなことになったのはまた別のお話です。
地の文とか言いつつ書き終えてみたら9割がた会話文だった(衝撃)
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親密度MAXな大人達
「所長に今度は同情された・・・」
「同情ですか?怒られたわけではなく?」
「はい・・・今度は大人組なんですが・・・」
「ご愁傷さまです」
「早い!!」
高校生達をまだ可愛いと思えてしまうんですよね~・・・なんというかその・・・リアル的な・・・ね?重さがあるからさ・・・アイドルとプロデューサーっていう立場がね?あるんだけれども。それがね?意味を成さなければただの男性と女性だからやめてほしいんだけど・・・
「ですから・・・そのきちんとアイドルとプロデューサーっていう立場を分かってもらうために、名前呼びを辞めるのと大人の対応をしますよ」
「大人の対応って・・・できるんですか?」
「一応自分も大人なんで・・・」
「・・・卯月ちゃん達には意味なかったくせに・・・」ボソッ
「ぐっ・・・」
あれは仕方ない・・・そう仕方ないことなんだ。卯月の笑顔が一日の始まりだから・・・
「とりあえず頑張りますよ!!」
「頑張ってください・・・」
(どうせ意味ないしまた私も巻き込まれるんだろうなぁ・・・)
ガチャ
「おはようございま~す」
「川島さんおはようございます」
「やっだ~ちひろちゃんってば!瑞樹でいいのに~」
「・・・瑞樹さん」
「み・ず・き!」
朝から飛ばしてるな~瑞樹さん・・・おっと。大人の対応大人の対応っと・・・
「おはようございます川島さん」
「・・・なんで苗字で呼んでるのかしら・・・?」
「いえ・・・当たり前のことだと思いますけど?」
落ち着け・・・落ち着け・・・
「あら?初対面でいきなり『瑞樹さん~』なんて言ってたくせに?」
「うっ・・・そ、それは昔の話です」
「・・・まぁいいわ!今日も一日頑張るわよ~!!」
あれ・・・あっさり引いてくれたな。・・・まぁそりゃそうだよなぁ。川島さんも大人だしなぁ・・・他の方もこれぐらいあっさりだったらいいなぁ・・・
ガチャ
「おはようございます」
「おはようございます、美優さん」
「はい。ちひろさん。プロデューサーさんも」
「ええ。おはようございます三船さん」
「・・・美優って呼んでくれないんですか・・・?」
三船さん!その上目遣いでうるうるしてるのは反則ですから!!
「三船さんも大人なんですからわがまま言ってはダメですよ?」
「プロデューサーさんどうかしたんですか?お仕事で疲れてるんじゃないですか?また膝枕してあげましょうか?」
「確かにそれはしてほs・・・じゃなくて!大丈夫です問題ないですよ」
「じゃあなんで名前で呼んでくれないんですか?どうしてそんなに冷たいんですか?」
くそっ・・・分かってはいたが三船さんはそう簡単に引いてくれないか・・・ちひろさん助け舟を・・・
(はぁ・・・仕方ないですね・・・)
「少しアイドル達との距離が近すぎるってプロデューサーさんが上から怒られたのよ」
「・・・そう・・・なんですか・・・」
「そういう訳なんです。別に三船さんのことを嫌いなったりとかはしてないですから・・・」
「嫌い・・・?き・・・らい・・・?」
あっ・・・やべぇところだけ伝わってしまった感じかこれ。
「プロデューサーさん・・・私のこと・・・嫌いになったんですか・・・?」
「違いますから!三船さんのこと好きですよ!!はい!!」
「瑞樹さぁん・・・私・・・もういらないみたいです・・・」
「んもう!美優ちゃんったら!!肝心なことがいつも聞こえてないんだから!!」
「でも・・・私・・・」ポロポロ
ぐぅぅぅぅぅ・・・・こうなったらやるしかない!!
「三船さん!!」
ギュ~
「ぷろ・・・でゅーさー・・・さん?」
「俺は・・・!三船さんのことが好きです!大好きです!!一目ぼれしたんです!!だからスカウトしたんです!!信じてください!!」
ギュゥゥゥゥゥ
「プロデューサーさん・・・温かいです・・・私・・・いつも大事なところ見れてなくて・・・ごめんなさい・・・」
「・・・いいんですよ・・・」
「これからも一生プロデューサーさんに付いて行きます・・・だから・・・目を離さないでくださいね・・・?」
・・・ん?
「もうプロデューサーさんがいないと私ダメなんです・・・プロデューサーさん・・・ね?」
ね?じゃないんですよ・・・なんか段々やばい方に向かってません・・・?あれ?
「プロデューサーさん・・・私と・・・その・・・け・・・けけ・・・けっ!」
バァン
「おっはようございま~す!!」
「おはようございます早苗さん」
「おっす☆はぁともいるぞ☆」
「おはようございます心さん」
「だからちひろさんもしゅがは☆って呼んで。つか呼べ☆」
・・・ほぁ~・・・心の中で安堵の息が出ちまった・・・
「おはようございます片桐さん、佐藤さん」
「あれ~?名前で呼んでないなんて珍しいね~」
「しゅがは☆って呼べって何回言わせるんだよおい☆」
「朝からお元気そうで何よりです佐藤さん」
「とうとう心さんですら無くなったのかよ☆つかしゅがは☆な」
この二人なら川島さん寄りなんでまぁ大丈夫かなぁとか思ったりしちゃってたり・・・
「上からのお叱りを受けたんですよ・・・」
「な~んか距離があって変な感じね・・・」
そりゃそうでしょうよ・・・距離を取るためにやってるんですから・・・でも距離があると感じてくれてるならそれでいいのでは?
ニュッ
「私も少し寂しいですね・・・」
「うわぁ!!どっから湧いたんですか楓さん!!」
「実は川島さんと一緒に来ていたんですよ?」
「名前呼びしてますよプロデューサー・・・」
「おっと・・・高垣さん・・・」
急に出てきたのでつい素が出てしましました・・・
「今日はまたお付き合いしてくださいますか・・・?」
「いえ・・・すいませんが明日朝早いので・・・今日は勘弁してもらえますかね・・・?」
「・・・そうですか・・・」
その目に見えてテンション下げるのやめてくれませんかね・・・?
「・・・・・」
「・・・なんですか・・・じっと目を見つめてても行きませんよ?」
「・・・わ~っかになってさ~くせん会議です!」
「!?」
え?急にメロウイエローの歌を歌いだしてどうしたんですか高垣さん!?
「どうします・・・?」
「・・・これ使いますか・・・?」
「でもそれは最終手段なんじゃ・・・」
「最悪使うことになるわね、わかるわ」
「はぁとはなんでもいいからプロデューサーと飲みたいぞ☆」
「・・・じゃあ使いましょうか」
「「「「了解」」」」
・・・ん。なんか終わったっぽいな・・・何企んでんだが・・・
「プロデューサー、どうしても今日は無理ですか・・・?」
「無理ですよ・・・毎回介抱してるんですから・・・」
「・・・分かりました・・・」
お?今日は潔く引いてくれたな。まぁ毎回あれだけ飲んでれば仕方ないよね・・・
「ところでプロデューサーさん・・・喉乾きませんか?」
「三船さんありがとうございます。ちょうど喉が乾いていたんですよ」
「分かりました・・・用意してきますね・・・」
カチャ コポコポコポ サァー
「はい、どうぞただのコーヒーですが・・・」
「いえいえ。ありがとうございます」
ふぅ・・・コーヒー飲むだけで大分落ち着くなぁ・・・うん・・・
「・・・ふぁ~・・・」
「あら?プロデューサー、少し眠くなってきた感じかな?」
「えぇ・・・なんででしょう・・・すっごく眠たいです・・・川島さん・・・」
「いいのよ?きっと疲れてたのよ・・・ゆっくり休みなさいな」
「では・・・失礼して・・・・」
スゥ・・・
「「「「「・・・・・」」」」」
「さて・・・連行しますか・・・よいしょっと・・・」
「ちょっと!?皆さんどちらに!?」
「飲み会に決まってるでしょう?」
「いやいやいや!?今まだ昼前ですよ!?」
「大丈夫よ、問題ないわ」
「ありまくりなんですけどぉ!?」
「ちひろさん・・・?」
「なんですか?・・・!!」
「私達・・・プロデューサーさんと飲みたいだけなんです・・・ダメですか・・・?」
スッ
「実はこれ、ちひろさんにもコーヒー作ってたんですよ・・・?よかったら飲んでくれますか・・・?」
「い・・・いえ・・・遠慮しておきます・・・」
え・・・なんで私美優さんにこんなに睨まれてるの?え?なんで・・・??
「まぁまぁ!そんなこと言わずに!!」
ガシッ
「ちょお!?」
早苗さんあなた何してるんですか!?ちょ・・・痛い痛い!!若干シメてません!?
「ほら・・・ちひろさん・・・どうぞ・・・」
ゴクッ
「ん~!?」
「うふふ・・・ではお休みなさい・・・ちひろさん・・・」
「ん~・・・zzz」
「これで行けるわね。今日のレッスンは休みにしてもらうようトレーナーさんには言っておいたわ」
「さっすが早苗ちゃん!手が早いわね~」
「この計画を言い出したのは楓ちゃんだけどね」
「うふふ♪酒は・・・絶対に避けられないんですよ?」
これで・・・準備は整いましたね・・・プロデューサー、楽しみです♪
「あっ、すいません。私少し寄っていくところがありまして・・・」
「お?美優ちゃんどこ行くんだよ☆」
「ちょっと・・・社長のところに・・・皆さんはお先に飲んでいてください」
「分かったわ」
・・・・・
コンコン
「社長さん・・・少しよろしいですか・・・?」
ガチャ
「ええ・・・少しお話があるんですが・・・はい」
プロデューサーさんのことについてなんですが・・・
~居酒屋~
「「「「かんぱ~い!!」」」」
ゴクゴクゴク
「ぷはぁ~!!この一杯のために生きてる感じがするわぁ~!!」
しかも真昼間から飲めるなんて最高だわ!!
「うふふ♪あんまり飛ばしすぎるとプロデューサーと遊べませんよ・・・?」
「大丈夫大丈夫!!」
「おい☆プロデューサーは何時は起きるんだよ☆」
「分からないわ」
「無理やり起こしちゃえ~えいっ!!」
ミシミシミシミシ
「ぎゃああああああああ・・・あ?」
あれ・・・?ここどこ?なんで皆さん揃ってるの?つか・・・酒臭い・・・え?ここ居酒屋?は?なんで???
「・・・何してるんですか皆さん・・・」
「もちろん、飲み会よ」
「・・・今何時ですか・・・?」
「昼の2時よ」
「は???」
え?なんで・・・??昼の二時から飲み会???んんん???
「あ、ちなみにレッスンは休ませてもらったわ。トレーナーさんにも伝えてあるから大丈夫よ」
「そういう問題じゃ・・・!!」
「とりあえず飲めよ☆」
ゴクッ
「!!・・・ぷはぁ~!!な、何するんですか!?」
「お、飲んだ飲んだ☆」
「これでプロデューサーも同罪ね!!」
や・・・やっちまった・・・昼からお酒飲んじゃった・・・あぁ・・・ちっひごめんなさい・・・
「ちなみにもう逃げられないからね?」
「最後まで付き合ってくださいね・・・プロデューサーさん・・・?」
はぁ・・・ここまで来たらとことん付き合ってやる!!・・・あれ?・・・大人な対応どこ行ったんだろ・・・
「プロデューサー・・・乾杯♪」
「か・・・乾杯・・・」
多分これ・・・逃げてもマジで意味が無さそうだからな。それなら付き合った方が楽しいだろ!!
「観念してくださいね・・・プロデューサーさん♪」
~2時間後~
「よっしゃ~!!プロデューサー君!!シメるわよぉ~!!」
ミシミシミシミシ
「ぎゃああ痛い痛い!!片桐さん酔っ払いすぎです!!」
「うるさ~い!!だまってシメられてなさい!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
・・・・・
「プロデューサーさぁん・・・♪」
「ちょっと近いですよ三船さん・・・」
「・・・美優って・・・呼んでくださいよ・・・?」
あぁぁぁぁぁもうこの人は!!無自覚なのかこの妖艶さは!!しかも服ちょっとはだけてる!!やめて近い近い近い!!
・・・・・
「いえ~い♪王様ゲームですよ~♪」
「え・・・」
「お!やるやるぅ☆」
「分かるわ」
「やっちゃえ~!」
「やったことないですけど・・・楽しそうですね」
やばない?このメンバーで王様ゲームとかやばいよ絶対これやばい。
「王様になった人はぁ~・・・プロデューサーになんでも命令できま~す♪」
「「「「!?」」」」
「・・・・は・・・?」
え・・・ちょ・・・それマジでシャレにならんやつじゃあ・・・
「・・・勝つしかないわね」
「はぁとも本気出しちゃうぞ☆」
「お姉さんやっちゃうぞ~!」
「プロデューサーさんに・・・なんでも・・・」
え・・・やばいやばいやばい。みんな本気過ぎません?ちょ・・・俺に拒否権は・・・?
「ちなみにプロデューサーの拒否権はないで~す♪」
あぁぁぁぁぁぁもう!知ってたよ!!絶対そうだと思ったよ!どうするのこれ!?
「じゃあいっきま~す♪皆さんくじを引いてくださ~い♪」
「「「「は~い」」」」
・・・よく見たら俺の分のくじがない・・・最初から拒否権どころか参加権すらないってか・・・
「王様だ~れだ!」
「あっ・・・私です・・・」
「お?美優ちゃんか☆」
「さてさて・・・何をお願いするの?」
「え・・・えっと・・・じゃあけっk」
「それは分からないわ」
「それはダメだわ」
「それは許されないぞ☆」
「美優ちゃん・・・それはダメですよ♪」
「むぅ~・・・じゃあキスでいいですよ」
「え・・・?」
キス?アイドルと?いやいやいやいやダメでしょそれは!それはさすがにダメでしょぉ!!!
「プロデューサーさん・・・してくれますよね・・・?」
「いやいや落ち着いてください美優さん!!立場!立場思い出して!!」
「ちなみにプロデューサー?」
「・・・なんですか楓さん・・・?」
「断ったらちひろさんに私達を弄んだって伝えますからね♪」
「」
「断ったら腕一本もらうからね♪」
「」
「断ったらしゅがは☆って呼ばせるぞ☆」
「それは別にいいです」
「おい☆」
「断ったら~・・・なにしようかしらねぇ・・・」
「いや考えなくていいですよ瑞樹さん」
え・・・なに・・・結論から言うと、断ると腕一本折られた上にちひろさんにやばいことが伝わると・・・?え、なにそれ。断っても断らなくても地獄じゃん。前門の虎後門の狼じゃん。四面楚歌じゃん。
「プロデューサーさん・・・」
ズイッ
「いやいやいやそれでも・・・キスは・・・」
「・・・今です!!」
ガシッ
「ちょ!」
グイッ
「ん~・・・」
チュッ
ぁぁぁぁぁぁやっちまったぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
「・・・んふ♪」
ニュルン
「!?!?」
「おお!?」
「美優ちゃん・・・やるわね・・・」
「ディープなディープキスですね♪」
「すげぇな☆」
え!?!?!?ちょ!?!?この人舌!!舌いれてぇぇぇぇ!!!
ガッシリ
「にがひまふぇんよ・・・♪」
「んん~!!」
「ん・・・ちゅるっ・・・ちゅ~・・・にゅるにゅる・・・ちゅるちゅるっ・・・ん~・・・ぷはっ!」
「」
舌が・・・美優さんの舌が・・・俺の口内を・・・蹂躙して・・・あぁ・・・ファーストキスが・・・ディープキス・・・舌も絡められて・・・歯茎の裏の裏まで・・・美優さんが・・・入ってきてるぅ・・・
「ん・・・ふふふ♪プロデューサーさんとディープキスしちゃいました♪」
「」
「あ・・・でも美優ちゃんがあんまり激しくするからプロデューサー君気絶しちゃったわよ・・・?」
「じゃあ皆さんもやってみますか・・・?」
「「「「え」」」」
「とっても気持ちがいいですよ・・・?プロデューサーさんの体温が身体中に伝わってきて・・・プロデューサーさんと一つになれる気までしました・・・///」
「「「「・・・気になる・・・」」」」
「皆さんとはこれからも仲良くやって行きたいので・・・どうぞ♪」
「寝てるプロデューサー君にするのは気が引けるけど・・・今なら・・・ね?」
「・・・はぁとも・・・少し・・・本気出しちゃうぞ・・・☆」
「皆プロデューサーが無防備に寝ているのを前にして理性が外れているのね。分かるわ」
「ついでにお持ち帰りもしちゃいましょ~♪」
「楓さん・・・大胆・・・///」
プロデューサー・・・私は思うんです・・・全部プロデューサーが悪いんだと。プロデューサーのせいなんですよ?こんな気持ちになったのは・・・モデル時代、飾っていた私をスカウトして『素顔のままで構わないですよ。楓さんらしさを出していきましょう!』なんて・・・うふふ♪私はプロデューサーのおかげで変われたんです。プロデューサーが変えてくれたんです・・・だから・・・今の私はアイドルとしての『高垣楓』ではなくて、一人の女性としての『高垣楓』としてプロデューサーに求めてもらいたいんです。だから・・・今だけ私を許してください・・・
「「「「「今夜が楽しみね♪プロデューサー」」」」」
ちょっと冒険してみました・・・上手くは・・・書けなかった・・・(泣
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親密度MAXな年少組達
「」
「ちょっと・・・・・」
「大丈夫ですわよプロデューサーちゃま。わたくしが付いておりますわ」
・・・今の現状を話そうか・・・桃華に膝枕されてナデナデされてます。気持ちいいけどそれ以上に朝の出来事がショックすぎてまじで倒れそうです・・・
〜回想 朝・楓宅〜
「ん〜・・・なんか凄いことされて気絶したような・・・」
てかここどこだ?なんか誰かの家みたいだが・・・家?誰の?・・・は?
「んん・・・///」
「わか・・・るわ・・・」
「餅を・・・お持ち帰り・・・ふふ・・・」
「たい・・・ほぉ~・・・むにゃ・・・」
「しゅがぁ~・・・はぁと・・・だぞ・・・☆」
・・・え?・・・なんで全員半裸なの・・・?なんでバスタオル一枚なの・・・?は?え・・・は?
「ん・・・んぅ?・・・プロデューサー・・・起きてたんですか・・・?」
「あ・・・あの楓さん・・・これはどういう・・・」
「プロデューサーったら・・・///覚えてないんですか・・・?」
「えっ・・・えっ!?!?」
「昨日はあんなに激しかったのに・・・///」
「ああ・・・ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・とうとう・・・とうとうやっちまった・・・担当アイドルに・・・アイドルに、手を・・・出してしまったのか・・・そうか・・・あぁ・・・楽しぃ人生だったなぁ・・・
「プロデューサー?プロデューサー・・・?」
「AHAHAHAHA」
そうかぁ・・・全員とやっちまったかぁ・・・俺意識無い間どうやってたんだろうなぁ・・・こんなところ他の誰かに見られたらお終いだなぁ・・・
ピンポーン
「!?」
あっ・・・やばいわ・・・死んだわ・・・ありがとう皆さん・・・プロデューサーとして楽しかったです・・・トップアイドルの夢は見せれなかったけど・・・他の方が来ても頑張ってください・・・
「ありがとうございました・・・」
「プロデューサー???何仰ってるんですか??」
「とりあえず俺が出てきます」
ガチャ
「朝早くに失礼。プロデューサー殿は・・・来ましたな」
「ええ。早速お運び申し上げよう」
「「「らじゃ」」」
え・・・?黒服の人達だれ・・・?あぁ・・・このまま公開処刑されるのか・・・まぁ仕方ないよな・・・うん。
「では失礼」
ヒュッ ドス
「ぐっ・・・」
バタン
「・・・桃華お嬢様・・・身柄を保護しました」
「よろしいですわ。すぐに事務所に連れてきてくださる?」
「「「らじゃ」」」
~回想終了~
「」
「なにがあったかは一応聞かないであげますけど・・・」
「ちひろさん・・・プロデューサーちゃまは疲れていますの。そっとしておいてあげてくださいな」
「ええ・・・」
そういえば・・・私も昨日の昼頃からの記憶が怪しいような・・・?
ガチャ
「おはようございます」
「おはようありすちゃん」
「ちひろさん、おはようございます」
「あら、ご機嫌麗しゅう。ありすさん」
「桃華さんおはようごz・・・何やってるんですか?」
「見ての通り、膝枕ですわ。プロデューサーちゃまは疲れていらっしゃるんですの」
「・・・別に桃華さんがやる必要はないですよね・・・?」
「ええ。ありませんわよ?」
「・・・後で私にも・・・」
「ええ。良いですわよ。プロデューサーちゃまを独り占めにするのは良くないですから」
「ありがとうございます。桃華さん」
もちろんですわ。L.M.B.G内でのプロデューサーちゃま独り占めは禁止されておりますものね。でも・・・
ガチャ
「おはようございます!」
「おはよう千枝ちゃん」
いるのですわ・・・やはり・・・
「おはようございます。プロデューサーさん」
「あぁ・・・おはよう千枝・・・」
「・・・?なんか元気ないですね?何かあったんですか?」
「いや・・・聞かないでくれ・・・」
「それとも・・・『そこのお二人に何かされたんですか』・・・?」
「「!!」」
佐々木千枝さん・・・密かにプロデューサーちゃまを一人占めにしようとしている方ですわ・・・でも根は真面目で良い人なので、プロデューサーちゃまさえ関わっていなければ普通の千枝ちゃんなんですの・・・
「プロデューサーさん・・・何か言ってください?」
「いや・・・大丈夫だ、問題ないよ。ちなみにありすと桃華は俺の疲れを取ろうとしてくれていたから何もされてないよ」
「そうですか・・・ならよかったです!」
普通の千枝ちゃんに戻りましたわ・・・
ガチャ
「おはよーごぜーます!」
「おはようございます!!」
「おはよう、仁奈ちゃん、みりあちゃん」
「今日もレッスン頑張るでごぜーますよ!」
「みりあもがんばる~!!」
「おはよう、二人とも」
「プロデューサー!元気がないように見えるでごぜーますよ?」
「みりあが癒してあげるね!!」
ギュ~
「あ!!みりあちゃん!ずりーでごぜーますよ!仁奈も!」
ギュ~
「はは・・・仁奈・みりあ。ありがとうな」
「えへへ♪」
「感謝するでごぜーます!!」
皆のおかげでなんとかなりそうだな・・・本当に感謝しなければ・・・うん・・・いつまでこうしてはいられないな!!
「よっし!!俺復活!!」
「まぁ♪」
「それでこそプロデューサーさんです」
「プロデューサーさん!!」
(本当・・・この娘達には感謝してもしきれないですね・・・このままだと廃人になりかねなかったから・・・)
「皆に元気をもらったから今日はレッスンに付き合ってあげよう!!」
「ほんとでごぜーますか!?」
「やった~♪プロデューサーさんとレッスンだ~!!」
「いいですわね。プロデューサーちゃまに直接レッスンを見て頂けるなんてそうそうないですわ」
「プロデューサーさんが・・・見てくれる・・・」
「プロデューサーさん、邪魔だけはしないでくださいよ?」
「当たり前だ!俺はトレーナーではないからな!」
すっごい勢いで言ってるがこれは当たり前なんだよな!!実際教えてやれたらとは何回も思っているんだがな・・・今度トレーナーさんにお願いでもしてみようかな!
「じゃあちひろさん行ってきますね」
「はい!いってらっしゃい」
「「「「「行ってきます!!」」」」」
~レッスン場~
あ~したへジャンプ!み~らいへヘイ!!~♪
・・・・・
「ふぅ・・・疲れましたわね・・・」
「楽しかったね~」
「皆頑張ったでごぜーますよ!!」
「疲れました・・・」
「ありすちゃん大丈夫?」
「千枝さん・・・なんとか大丈夫です・・・」
皆元気に踊ってたな~。まぁ活発なのは良いことだからな~。若干疲れているありすもいるけど・・・しかし本当に千枝は周りに気が利くな・・・良いお嫁さんになりそうだな。
「皆お疲れ!!褒美になんかしてやろう!!」
「頭撫でて~」
「よっし!みりあ!頭を差し出せ~」
ナデナデ~
「えへへ~♪プロデューサーさんって頭撫でるの上手だよね!!」
「そうか~?そういうのは良くわからんぞ」
「仁奈も!!仁奈も撫でるでごぜーますよ!!」
「おうよ!」
ナデナデ~
「確かに撫でるのがうめーでごぜーますよ!!」
「そうかそうか~」
「わたくしは優しく撫でで欲しいですわ」
「了解」
ナデ・・・ナデ・・・
「うふふ♪プロデューサーちゃまは女性の扱いを心得ておりますわね」
「それはどうだろうな・・・」
「・・・・・」
「ありすは?」
「わ・・・わたしも・・・頭を・・・な・・・なな・・・」
「良く聞こえんぞ~?」
「・・・!もう!!私も撫で出てください!!」
「最初からそう言えよ~素直なのは良いことだぞ~」
ナデナデ~
「・・・プロデューサーさんの・・・バカ・・・//」
照れるありすは可愛いなぁ~・・・
「千枝はどうする?」
「千枝は・・・後でいいですよ・・・」
「そうか・・・忘れないようにしないとな!」
「はい・・・」
「「「「・・・?」」」」
~夕方 事務所~
「じゃあ皆お疲れさま!気を付けて帰れよ!!」
「「「「は~い!!」」」」
バタン
「・・・プロデューサーさん・・・時間良いですか・・・?」
「ん?どうした千枝?」
「・・・ご褒美の件なんですけど・・・」
「お、そういえばそうだったな・・・何がいい?今から時間かからない方がいいけど・・・」
「あの・・・その・・・ち・・・千枝と・・・付き合ってください!!」
「お・・・おお!?」
ええ!?付き合うって・・・そういうこと!?いやでも幼いとはいえアイドルと付き合う訳にも・・・
「千枝?それはな?無理なことなんだ・・・」
「なんで・・・ですか?アイドルとプロデューサーだからですか・・・?」
「その通りだ・・・な?スキャンダルになって俺が千枝をプロデュースできなくなるのは嫌だろ?」
「私・・・それでも・・・!」
「千枝・・・千枝はL.M.B.Gの皆のこと嫌いか?」
「そんなことないです!!皆好きです・・・でもそれより・・・千枝はプロデューサーさんのことが・・・」
「落ち着け千枝・・・焦って答えを出そうとしても間違いが起きてしまうだけなんだ・・・」
「プロデューサー・・・さん・・・」
「だからな?このことはまた千枝が大きくなったら・・・な?」
「・・・分かりました・・・じゃあプロデューサーさんは千枝のこと・・・好きですか・・・?」
「そりゃもちろん!じゃないとスカウトしてないだろ?」
「千枝のこと好きって言ってください・・・」
「千枝!好きだぞ千枝!!大好きだ!!」
「・・・ありがとうございます・・・プロデューサーさん・・・」
「そうか・・・納得してくれたか・・・」
ピッ
ん・・・?なんかどこかで聞き覚えのある機械音がしたような・・・?
「えへへ・・・♪プロデューサーさんありがとうございます・・・本当に・・・」
んん・・・?その加蓮が使ってたのとすっごく似てるような感じのボイスなんちゃらはなに・・・?え・・・?
「今日からこれ聞きながら頑張りますね・・・//」
「何をだ!?どうするんだ!?」
「じゃあプロデューサーさん・・・また明日です!」
バタン
「ちょお!?待って!!千枝待ってすごく待って!!」
あああぁぁぁぁぁ・・・またかよぉぉぉぉぉ・・・
・・・ふ~ん・・・にゃははは~☆
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親密度MAXなLiPPS達
「なんとか元気を取り戻しましたよ!!」
「よかったですね、プロデューサーさん」
「本当にあの娘達には感謝しないとですね・・・」
「ええ・・・」
「それはそれとして、さっきまた社長に呼ばれたんですがね?」
「・・・何かあったんですか?」
「いえ・・・私が、というより社長ですかね・・・なんかすっごい震えながら『もう君の好きにしてくれ!!私はこのことにはもう関わらないから!!頼む!見逃してくれ!!』って・・・」
(・・・絶対大人組が何かしたでしょそれ・・・)
「とりあえずはまだ続けようかな~って思いまして・・・」
「続けるんですか?」
「はい」
なんせ後で『なんで私たちだけだったんですか?』とか言われたら逃げようもないからね・・・それに実際距離近いアイドルもいるからここはやはりね。でも・・・明らかに距離が変わってないんだよなぁ・・・トオイメ
「ははは・・・」
「プロデューサーさんが壊れた・・・」
(というか大人組にあそこまでされてよく精神崩壊せずに済んでますよね・・・)
ガチャ
「おはよーございまーす」
「おはよう、周子ちゃん」
「ちひろさん、おっはよ~」
「おはよう塩見さん」
「ん・・・何それ・・・」
「何って・・・呼び方変えただけだけど・・・」
あれ・・・これあれか。凛みたいなタイプか・・・?
「ちひろさん。ちょっと二人だけにしてくれる?」
「わ・・・わかりました・・・」
バタン
あ・・・あれ?これマジで怒られるやつじゃ・・・
「・・・で?なんで急に呼び方変えたん?」
「いや、その・・・距離があまりにも近すぎるアイドルがいるから少し自重してもらおうと・・・」
「それってあたしも入ってるん?」
「そうだな・・・塩見さんは」
「その呼び方やめて」
「・・・っ・・・分かった・・・」
あれ・・・周子ってこういう感じだったっけ・・・?なんか違うような・・・
「あたしね、プロデューサーのこと好きだよ」
「そうか・・・・・え?」
「プロデューサーとしても好きだし、一人の男性としても好き」
「ちょちょちょ」
これは・・あれだろ。からかって楽しんでるだろ・・・
「周子・・・嘘でもそういうのは良くない・・・」
「嘘やないんやけど」
ズイッ
「あたしの眼、きちんと見て」
「うっ・・・」
「ほら・・・本気かどうか分かるでしょ?」
近い・・・!ほのかに和菓子の香りがする・・・甘くていい香りだ・・・
「分かった・・・分かったから・・・!」
「じゃあ答えて?」
「え・・・」
「もちろんシューコの告白を受けるかどうか」
「いやそれは・・・」
ガチャ
「あ~ダメですって!!」
「あら・・・ちひろさんが頑なに入るなって言ったから何かと思えば・・・周子ちゃんなにしてるの?」
(ちひろさん!!)
(私は全力で止めたんですってば!!)
「ありがとうちひろさん」
「ちょっとまっ」
バタン
「・・・で?周子ちゃんはなんでプロデューサーに寄り添ってるのかしら?」
「だってあたしの愛の告白をしてたから」
「・・・なんですって?」
ゴゴゴゴゴ
え・・・なんで修羅場が展開されてるの・・・?奏さんあなたそういうキャラじゃないでしょ?・・・あれ??
「ちょっと奏ちゃんでも邪魔してほしくないところなんやけど」
「プロデューサーを一人占めするのは良くないと思うわよ?」
「それは奏ちゃんも同じでしょ?」
「面白いこと言うのね」
「誤魔化すのは良くないと思うわ~」
「そうかしら?」
「じゃあなんであたしの邪魔するん?奏ちゃん別にプロデューサーのこと好きやないんやろ?」
「それとこれとはまた別よ?」
「なにそれ・・・そんなメンドクサイ女だとプロデューサーに嫌われるよ?」
「・・・面白いこと・・言うのね・・・」
やめて!まじでやめて!!まじで俺のために争わないで状態!!でも分かる、俺には分かるんだ・・・ここで俺が止めに入っても『じゃあどっちを選ぶの?』とか言われて逆に逃げる場所がなくなるということが・・・!!つか二人とも攻撃的過ぎない!?リップスってこんなに内部抗争激しかったの!?誰か・・・助け舟を・・・!
ガチャ
「ボンジュール♪今日も一日頑張るぞ~!!」
フレデリカァァァァァァァァァァァ!!!!!
「およ?これはまさかまさかの修羅場ってやつぅ~?ひゅ~にくいね~このこのぉ~」
ツンツン
やめろやめろ脇腹つんつんするな地味に痛いしこそばゆい。
「フレちゃん来ちゃったか~・・・じゃあこれで延期かな・・・」
「そうね・・・また今度ね・・・」
ほっ・・・。やばい、フレデリカに救われる日が来るとは思わなかった・・・
「アタシが来たから~?つまりフレちゃんは平和の蝶々!!」
「それいうなら象徴ね」
「しかも白い鳥でもないっていうね~」
「それがフレちゃんクオリティ!!」ドヤッ
いやドヤ顔で言うことじゃないし・・・まぁでもこの緩い感じがリップスなんだよな。良かった・・・
「でねプロデューサー!この平和の目印みたいなアタシに!!平和をもたらしたこのアタシに!!ご褒美があるともっと平和になると思うの~」
「なんですか宮本さん」
「そういうのはいいいからさ!ご褒美が欲しい!!」
え、フレデリカに軽く流されたんですど・・・もう無理なんですけど・・・無理Pなんですけどぉ~・・・
「いいけど・・・何か欲しいものがあるのか・・・?」
「じゃあ・・・プロデューサーが欲しい!!」
フレデリカァァァァァァァァァァァ!!!!!
「「・・・・・」」
こっわ・・・二人の視線がめっちゃ怖いんですけど・・・もう俺今日刺されるかもしれない・・・その前にここから逃げ出したいんですけどぉ~・・・
「フレンチキッスをしるぶぷれ~?」
「」
「「・・・・・」」
ギリッ
すっごい歯を食いしばってるんだけど・・・食いしばる音が聞こえて来そうなぐらい食いしばってるんだけど。何?今日厄日なの?てかフレデリカは平和の象徴ではなかったのか・・・
「ん~・・・」
「ストップストップストップ!!」
ガチャ
「おはようございま・・・す?」
「「「「・・・・・」」」」
「な・・・ななな・・・何やってるのー!!!」
・・・・・
「三人とも!!プロデューサーに迷惑かかってるでしょ!!」
「「「はい・・・」」」
「この話はこれで終わり!!」
おぉ・・・すげぇ。美嘉が珍しく三人を抑えてる・・・いつも弄られる側なのに。
「それじゃあプロデューサー!デート☆行こっか!!」
・・・・・は?
「いや・・・何その初めて聞きましたみたいな反応?この前したんじゃん☆」
「でもみk・・・城ケ崎さんこれからレッスンだし・・・」
「何その呼び方?面白いね★・・・レッスンとかどうでもいいからさ~・・・いこ?」
おかしい・・・いくらなんでも美嘉がレッスンをサボるわけがない・・・それにフレデリカも奏も周子もなんかおかしかったし・・・つまり・・・
ガチャ
「ふぁ~・・・おはにゃ~・・・」
「しきぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
ダダダダダダッ
「お?」
ガシッ
「おお??」
バタンッ
「朝から激しいねキミ~」
「志希!!お前なにかあいつらに飲ませたか嗅がせただろ!!」
「ん~?・・・・知らないよ~?」
「本当か!?本当に心当たりがないのか!?」
「ないって~・・・さっきまで寝てたし~・・・昨日も・・・あっ」
おいその『あっ』ってなんだ『あっ』って。
「・・・覚えがあるんだな・・・?」
「にゃはは~・・・昨日年少組達を見ててね?皆素直でいい娘だな~って思ったの。だから皆を素直にしてみました!!」
「・・・何をした・・・?」
「えっとね~今日飲む予定だった皆の飲み物に~素直になる薬を入れておきました~にゃはは☆」
「・・・ちなみに記憶は・・・?」
「ん~っとね、消えない☆」
あ~・・・皆さんご愁傷さまです。
「今すぐ解毒剤を作ってきて」
「大丈夫だよ~後1時間ほどしたら元に戻るから」
「そうか・・・あと1時間耐久しろと・・・?」
「たまには~修羅場もいいんじゃない?男だと一度は経験してみたいよね~」
「したくないから!!」
修羅場って知ってるか?あれって第3者から見れば『いいな~』とか『羨ましい』とか『妬ましい』とか言われることあるけど、実際本人からしたらとんだ災難だからな!?
「・・・ちょっと様子見にドアをちょい開け~・・・」
ギィ
「「「「・・・・・」」」」
うっわ・・・全員黙ってにらみ合ってる・・・
「・・・美嘉?さっきのはどういうことかしら?」
「ちょっと分からない単語が聞こえたんやけど~・・・」
「アタシも気になっちゃうな~♪み・か・ちゃん?」
「え?そのまんまの意味だけど・・・?『デート』って・・・それとも何?皆して現実から目を背けてるの?面白いね★」
「その言い方気に食わないわ」
「ちょっとシューコちゃん許せへんわ」
「美嘉ちゃんが攻めてるぅ~♪」
(なぁ志希・・・リップス解散とかないよな・・・?)ヒソヒソ
(それはないね~お互い結局のところ嫌いってわけじゃないから。でもキミがはっきりすれば解決することではあるよ♪)ヒソヒソ
くっそ・・・こいつ楽しんでやがるな・・・
(志希・・・お前次マストレさんのメニューな)ヒソヒソ
(むふふ・・・♪そんなことしていいのかにゃ~?)ヒソヒソ
な・・・なんだこいつの不敵な笑みは・・・何を企んでやがる・・・!!
(にゃふふ♪・・・楓さん)ボソッ
「」
(大人組・・・飲み会・・・家・・・)ボソボソ
「」
・・・うわあぁぁぁぁぁ・・・でも・・・あれは嘘だって楓さんが後から教えてくれたし・・・でも実際に楓さんの家にいたのは事実・・・
(ぐっ・・・志希お前ってやつは・・・)ヒソヒソ
(なんならここからど~んって押してあげてもいいんだよ~♪)ヒソヒソ
やめろ。それ今されたら俺が刺される・・・
「・・・まぁ私はプロデューサーとキスしたことがあるからいいけどね・・・」
「「「!!」」」
え・・・してませんけど・・・?え・・・あの奏さんなに意地張ってるんですか・・・
「あ~でもよく考えたらそれ嘘やん」
「・・・何故そうなるのかしら・・・?」
「だって奏ちゃんいつもそういう感じにしたりはするけど、したことなんて一度もないやん」
「確かに・・・言われてみればそうだね★」
「言ってくれるじゃない・・・」
・・・この流れ嫌な感じがするんだけど・・・
(にゃふふ♪・・・どーん!!)
ドンッ バタン
「ちょ・・・志希おまっ!!」
「あら・・・プロデューサーちょうどいいところに来たわね。実はねキスの話をしていた所なのよ」
「そ・・・そうですか」
あっ・・・やばいやばいやばい・・・これあれだ・・・キスされる流れだ・・・に・・・にげっ・・・!
「逃がさないよ~ん」
ガチャリ
周子ぉぉぉぉぉぉぉ!!!扉を閉めるなぁぁぁぁ!!
ガチャ
お・・・?扉とはなんか違う感じの音が・・・?あれ・・・手錠・・・?うん・・??
「こういう時のために早苗さんから借りてて良かったわ」
なにしてんのあの人!?なにしてくれちゃってんの!?まずいまずいまずい・・・うっ・・・なんか頭が痛い・・・
「じゃあプロデューサー・・・覚悟はできてるかしら・・・?」
グイッ
「落ち着け奏!?これ後で記憶が残るらしいからな!?後で後悔するぞ!?」
「大丈夫よ・・・後悔なんてしない・・・するはずないわ・・・だから・・・ね?」
近い近い近い近い!!大人組と違って20歳未満とするのはまじでやばいからぁ!!あれでもこれじゃ大人組とするのはアリに・・・ならないから!!アイドルだからこの娘達!!
「じゃあ・・・ファーストキス・・・頂いちゃうわね♪」
ダメだぁ・・・お終いだぁ・・・
「・・・・・」
「・・・・・?」
・・・ん?・・・なんか動きが止まったような・・・?ちょっと失礼して眼を開けさせてもらおう。
パチッ
「・・・・・」
「・・・えっと・・・」
「・・・・・」
すっごい震えてる。すっごい涙目でこっちを睨んでる。でも耳も顔も真っ赤になってる。何この奏さん可愛い。
「・・・・っ・・・」
「あの~・・・」
「・・・ふぅ~・・・」
「・・・え?」
グイッ チュ~
!?!?奏さぁぁぁぁぁぁぁん!?
「・・・これで今までのは忘れなさい、いいわね?」
「えっと・・・はい・・・」
これあれだな、薬の効果が切れたな。だってほらね?
「・・・///」プシュ~
「あ~・・・シューコちゃんは何も見てないし、今までの言動も知りませ~ん・・・」
「フンフンフフ~ン♪フレデリカ~♪」
美嘉は顔真っ赤で頭から湯気出して気絶してるし、周子は白いから赤みがよく目立つ・・・恥ずかしがってるなあれ。フレデリカに至ってはいつも通りという強靭な精神を持っている。
「あれ~?皆恥ずかしがってるの~?」
「そりゃあだって・・・ねぇ・・・?」
「・・・なんで意地を張ったのかしら・・・」
「アタシは別に良いけどな~・・・だって本当に思ってたことなんでしょ~?だったら問題ないじゃん!」
ちょっとこの娘は何言ってるんですかねぇ~・・・
「アタシはプロデューサーのこと好きだよ!!」
「あ・・・あたしは別に・・・」
「じゃあプロデューサー貰っちゃうね!しるぶぷれ~♪」
「ちょ・・・それは・・・」
「にゃはは☆皆楽しそうだね~♪」
「「元凶発見!捕獲します!!」」
ガシ ガシ
「およ?美嘉ちゃんにシューコちゃん?なんであたしの腕を捕まえてるのかな~?」
「今回のはちょっと許せへんなって・・・」
「ちょ~っとやりすぎたねぇ?しぃ~きぃ~!!」
「・・・およ?」
「「マストレさんに連行開始」」
ズルズル バタン
「おぉ~シキちゃん連れて行かれちゃったね~」
「・・・まぁ・・・今回のは仕方ないわね・・・それで・・・?」
「・・・なんですか奏さん・・・」
「私の『ファーストキス』、奪ったんだから責任とってよね。プロデューサー♪」
志希って万能だよね?(いろいろな意味で)
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親密度MAXなCOOL達
「危なかった~・・・」
「とんだ災難でしたね・・・」
「まぁあの後志希はマストレさんにがっつりやられていましたけどね」
「そのついでに周子達も、とばっちり食らったそうですけどね・・・」
「仕方ないですね・・・」
まじで志希の薬には驚かせられた・・・あいつらがあんな本音を持っていたとは・・・LIPPS恐ろしい・・・
ガチャ
「お疲れ様です」
「Спасибо за вашу хорошую работу。あ~、お疲れ様です」
「お・・・新田さんにアナスタシアじゃないか」
「もう!まだその呼び方なんですか?」
「そうです!ニックネームで呼んでください!!」
(あ、でもプロデューサーさん名前呼びは続けてるんですね・・・)
この二人は安心だな・・・怒っては来るけど凛みたいに睨んでくるわけでもないし、大人組みたいに・・・うっ、頭が・・・
「・・・?プロデューサーさん大丈夫ですか?何か飲み物でも持って来ましょうか?」
「あぁ・・・ありがとう」
「大丈夫・・・ですか?」
「ごめんな、心配かけて・・・」
「大丈夫ですよ!何かあったら私に相談してくださいね!いつでも相談に乗りますから!!」
あぁ~美波・・・なんて良い娘なんだ・・・
「私も・・・!プロデューサーの悩みを、解決したいです・・・!」
アーニャ・・・!!その優しさが身に染みる・・・今まで色々あったけど、俺の身を案じてくれた人はこの二人だけだ・・・なぜなら・・・
「・・・・・」ペラッペラッ
「・・・お~い・・・」
「・・・・・」ペラッペラッ
「鷺沢さ~ん」
「・・・・・」ペラペラペラペラ
文香が『鷺沢さん』って呼んだら全然反応してくれなくなった・・・!昔は名前を呼んでも本に夢中でまったく反応しなかったんだけど、最近になってようやく反応してくれるようになったんだよなぁ。それなのに名前呼びやめたら反応してくれなくなった!というか『鷺沢さん』って呼んだ時にページをめくる速さが速くなってるような気がするんだよなぁ・・・
「文香ちゃんにまでそんな呼び方!!美波そろそろ怒っちゃいますよ!」
え、なにこの美波可愛い。
「ミナミ、落ち着いて・・・ください。プロデューサーも何か考えがあるんです・・・きっと」
分かってくれるかアーニャ!!俺の真意を理解しようとするアイドルなんて今まで一人もいなかったんだよぉ・・・はぁ・・・LOVE LAIKA専属のプロデューサーになろうかなぁ・・・
ヒュン ドスッ
!?!?
ドサドサドサァ
「おお!?」
聞いてくれ・・・今変なこと考えていたからか知らないが、棚から包丁が降って来て、本棚がこちらに倒れて来ました。・・・なにこれ怖い・・・呪われてるのかな・・・今度お祓いしてもらおうかな。
「じゃあ聞きますけど!プロデューサーさんはどんな理由で私達のことを名前で呼ぶことをやめたんですか!!」
「それはだな・・・」
「Кстати・・・ちなみに、私達と距離を取りたかった・・・なんて言ったら、許しませんよ・・・?」
え、それが理由なんだけど。それダメなの?アイドルだったらこう・・・プロデューサーとの距離感って大切にしない?俺の考え方が間違ってるの?
(ちひろさん・・・俺がおかしいんでしょうか・・・)
(それはないと思いますけど・・・)
なんでしょう・・・プロデューサーさん自身がアイドル達を変えてしまっていることに気がついてないみたいですね。そりゃ気づくはずないですけどね・・・自分自身がアイドル達の考えを曲げてしまっていることに・・・まさか『プロデューサー』がアイドル達に影響を与えていることに・・・
「理由を早く教えてください!!」
「そうです!!」
ぐっ・・・こうなったら仕方ない・・・
「えっと・・・さっきアナスタシアが言った通りなんだけど・・・ダメか・・・?」
「・・・アーニャちゃん・・・」
「ミナミ・・・」
グスッ
「ちょっ・・・!」
「プロデューサーさんに嫌われちゃった・・・」グスッ
「Да・・・Будучи ненавидел、嫌われて・・・しまいましたね・・・」グスッグスッ
「泣かないで!?嫌いになってないから!!な!?」
カシャカシャカシャカシャカシャ
「鷺沢さん!?」
「・・・・・」
カシャカシャカシャカシャカシャ
文香はなんで携帯で俺のことを連写してるの!?やめて!?つかその携帯はどこから出した!?
「プロデューサーがアーニャと美波を泣かせた・・・これはまずいよね文香」
カシャカシャカシャ
「・・・」コクコク
カシャカシャカシャ
いつまで連写してるの!?それに凛はどこから湧いた!?いつの間に来てた!?!?
「これを拡散したらプロデューサーは『アイドルを泣かせた最低なプロデューサー』っていうレッテルが張られちゃうね」
「そう・・・ですね・・・」
やめて!それはマジでやめて!!俺の営業に支障が出るから!!後多分、他のアイドル達にも支障がでちゃうから!!
「じゃあどうする?」
「どう・・・しますか・・・?」
「え!?・・・えっと・・・」
なんだ・・・何すればいいんだ!!何すれば許される!?落ち着け・・・ここで選択肢をミスすると多分だが大変なことになる・・・ここで間違えても『なんでもするから』とか言ったらやばいことになる・・・考えろ・・・考えろ俺!!!
「・・・決めないなら私達で決めるけど・・・?」
「ま・・・待ってくれ!!」
「早く・・・していただけませんか・・・?」
くそぅ!!文香も敵か!!何か・・・何かないのか・・・!!
「・・・・!」
「・・・?文香?どうかした?」
「いえ・・・その・・・プロデューサーさんが決められないなら・・・私が決めても・・・よろしいでしょうか?」
文香が・・・か。確かに凛に決められたらえげつないものが来そうだからな・・・
「・・・分かった。ただし!常識の範囲内でお願いするぞ?」
「・・・!ありがとうございます!!」
「あっ・・・文香!!裏切る気!?」
「プロデューサーさんのためなら・・・友だって・・・売ります・・・」
なぁ文香、それ大分やばい発言してるって分かってる??
「くっ・・・不覚だった・・・まさか文香が裏切るなんて・・・」
「それに・・・凛さんの携帯は・・・こちらにあるので・・・」
スッ
「・・・!!いつの間に!!」
「・・・写真は・・・消しておきますね・・・」
・・・文香は実は味方だった・・・?いやでも写真撮りだしたの文香だし・・・
「私は・・・いつでもプロデューサーさんの・・・味方ですよ・・・?」
上目遣いでこっちを見ないでやられちゃうから。文香、前髪で隠れてるけど眼とかすごい綺麗なんだよな・・・なんというか吸い込まれるというか。それに肌だって綺麗だし・・・これで肌のケア何もしてないとかおかしくない?そりゃ周子やら奏やらに羨ましがられるわ。
「それで?文香のお願いは?」
「私と・・・デーt・・・下見に付き合ってください・・・」
「下見・・・?」
「はい。今度・・・撮影を外で行うのですが・・・知らない場所なので・・・できれば先に見ておきたいと・・・思いまして・・・」
ふむ・・・確かに撮影現場の下見は大事だな。特に知らない場所でロケするなら尚更だ。
「いいぞ。それくらいお安い御用だ!」
「本当ですか・・・!!」
「おうよ。任せとけ!」
「ありがとう・・・ございます・・・///」
(なんだ・・・撮影現場の下見か・・・それくらいなら文香でも・・・って、あれ?下見ってプロデューサーと二人で行くんだよね?つまり男女二人が知らない土地に・・・足を踏み入れて・・・あああぁぁぁぁぁまずい!止めないと!!)
「プロデューサー!!それ私も行っt」
「プロデューサーさん・・・二人きり・・・でですよ・・・?」
(先手を打たれた!!)
「え?いいのか?たくさんいた方が安心しないか?」
「プロデューサーさんが隣にいるだけで・・・十分に・・・安心できます。それに、皆さんのレッスンの邪魔をしてしまうのは・・・いけませんので・・・」
「確かに文香が言うことは一理あるな。分かった、そう手配しておくよ」
「はい・・・!」
ん・・・これでなんとかなりそうだな・・・
「・・・・・」ジー
「・・・・・」ジー
すっごい見てる・・・
「私達には何もないんですか・・・?」
「Да・・・何か・・・して欲しいです・・・!!」
・・・文香だけ贔屓ってのは良くないからなぁ・・・仕方ないな。
「じゃあ『今』できることならいいぞ」
「『今』・・・ですか?」
「そう!『今』だ!!」
これならできることも限られてくるだろうしな・・・
「Поцелуй・・・キス・・・お願いします・・・」
へぁ!?
「アーニャちゃんってば・・・大胆だね・・・///」
なんでこう毎回キスされるのかな~・・・奏としたの見られてないよね・・・?
「でも・・・奏さんとは・・・やってたもんね・・・」
なんで知ってるん!?なんでや!!誰が漏らしたんや!!・・・どうせ志希やろ!!志希に決まってるんや!!
「どう・・・ですか・・・?」
あぁぁぁアーニャ!そんな瞳で見つめないで!!やめて!!負けちゃうから!!
「いや・・・でもほら・・・!あれは志希の薬のせいだったし!!」
そう・・・!あれは薬のせい!志希のせい!!俺は被害者!!
「え?でも薬切れた時にって志希ちゃんが言って・・・」
「ミナミ!」
「あっ・・・!」
やっぱ志希やん、当たってたやん。
「と・・・とにかく!!ダメだから!!」
(ダメでしたね・・・ミナミ・・・)
(薬のせいになるんだったら志希ちゃんから薬もらえばいいんじゃない?)
(Ясно!なるほど・・・いいですね・・・!)
「わかりました・・・諦めます・・・」
「分かってくれたか・・・」
「そのかわり・・・Обнять。抱きしめながら・・頭を撫でてください・・・」
「まぁ・・・そのくらいなら・・・」
キスするよりは大分マシだし・・・それくらいなら年少組にもやってるからな。
「よし!来いアーニャ!!」
「はい!!」
タッ ギュ~
「よしよし・・・」
ナデナデナデ・・・
「Является лучшим・・・いいですね・・・♪」
「・・・これでいいか?」
「もうちょっと・・・」
「分かった・・・」
アーニャもまだ高校生だし、甘えたいときもあるのかな・・・
「Я буду любить тебя вечно. Вечно любить слишком далеко. Отказаться от вас, продолжать любить・・・навсегда・・・」
「・・・ん?どういう意味だ・・・?」
「~♪」
なんて言ったんだろ・・・気になるな・・・
「私も!お願いします!!」
「おうよ!」
ギュ~
「ん~♪プロデューサーさん・・・温かいです・・・」
「そうか・・・」
美波は皆のリーダー的な存在だからいつも皆のお世話してくれてるし・・・
「いつも皆のリーダーを任せてしまって申し訳ないな・・・」
「いいんですよ。プロデューサーさんからのお願いですから。それに私も楽しくてやっているので!」
「ありがとう・・・」
「はい!」
ナデナデナデ・・・
「・・・Я непревзойденным. Вы можете дать все, что вы можете. Сделать лучший・・・абсолютно・・・」
「お?美波もロシア語か?」
「はい・・・プロデューサーさんのためにいち早く覚えたんです!!」
「そうか、ありがとう」
「いえいえ・・・・♪」
(アーニャちゃん・・・ありがとう・・・)
(Да・・・ミナミもプロデューサーのこと好きですね・・・だからこそ、負けたくないです♪)
(プロデューサーさんは私が貰うからね!)
(負けません♪)
LOVE LAIKAは仲がいいなぁ・・・LIPPSとは大違いだなぁ・・・でもこれまた薬使ったら修羅場になるんだろうか・・・
「・・・ずるい・・・です・・・」
ギュッ
「おお!?文香どうした・・・?」
「私も・・・プロデューサーさんの温もりを感じたい・・・です・・・」
「そ・・・そうか・・・」
文香も可愛いなぁ・・・でもそのちょっとあれなんですけれども・・・ね?・・・ほら文香ってさ・・・大きいやん・・・?いやどこがとか言わないけどさ。その身体にね?ふにゅって・・・やばい・・・
「・・・当ててるん・・・ですよ・・・?」
「えぇ・・・」
考えが文香にまるバレなんですけどぉ~・・・恥ずかしい・・・
「・・・・・」
ほらあそこにも・・・今にも飛びつきたいけどなんか我慢してる凛さんがいらっしゃる・・・
「・・・凛は来ないのか・・・?」
「わ・・・私は・・・別に・・・」
え、そこで渋るの?だからしぶりんなの?大事なところで渋っちゃう凛なの?
「・・・なんか失礼なこと考えてない・・・?」
「・・・別に?」
「・・・そうかなぁ」
本当テレパシー持ちしかいねぇなこの事務所・・・
バン
「サイキック呼びましたか!?」
「呼んでないです、ちなみにあなたの出番はまだです」
「そうですか・・・」シュン
バタン
なんだったんだよ今の・・・
「あっ・・・!もうそろそろ帰らないと・・・!」
「本当・・・ですね。ミナミ帰りましょう」
「うん。じゃあプロデューサーさんお疲れさまでした!」
「おう。アーニャも美波もお疲れさま」
「また明日・・・ですね」
バタン
「あの・・・文香もそろそろ帰らなくちゃいけないんじゃ・・・?」
「・・・プロデューサーさんを・・・お持ち帰りします・・・」
「ちょっと文香何言ってるか分かんない」
「・・・残念です・・・」
「文香もお疲れさま」
「はい・・・ではまた・・・」
バタン
「・・・凛?」
「・・・・・・」
ダッ ガシィ
「うぉ!?急に抱き着いてくるなよ・・・」
「だって・・・皆いたし・・・我慢してたし・・・」
「なんで皆の前ではツンデレなのか・・・」
「つ・・・つんでれ・・・?じゃないから!」
「意味分かってないだろ・・・」
凛・・・こいつはなぜか皆の前ではあんな態度とってるけど、二人になったら全力で甘えてくるやつ。まさにツンデレ・・・ツン要素少ないかもしれないけど。しかも凛、まだちひろさんがいるの忘れてるな・・・
ギュ~
「はぁ~・・・プロデューサー好き・・・」
「おおぅ・・・ありがとう・・・?」
「でも時間ないから帰るね・・・じゃあ・・・」
チュッ
「おま!?」
「また明日!」
バタン
「・・・まったく・・・」
「・・・・・」
「・・・ちひろさん・・・?」
「・・・・・」
「ちっひ?」
ガタン バァン
「!?急に立ち上がってデスクバンして何が!?」
「いちゃいちゃしないでもらえますか!?!?」
「なんでぇ!?」
今回は修羅場度低めですかね・・・
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親密度MAXなCUTE達
「・・・・・」
「あの~・・・ちひろさん?」
「・・・なんですか?」
「・・・いえ別に?」
「そ・・そうですか・・・」
なんか最近ちっひの視線が痛い・・・というか怒ってるような気がする。
「別にアイドルから距離を取ろうと頑張ってるのに結局アイドル達に負けて流されて色々された挙句に、人の目の前でいちゃつきだすプロデューサーさんのことなんか怒ってませんけど?ませんけど??」
「あ・・・すいません・・・」
めっちゃ怒ってるやん・・・
ガチャ
「おはようございます~」
「おはようまゆちゃん」
「お・・・おはよう佐久間・・・」
「・・・プロデューサーさぁん・・・お話がたっくさ~んあるんですけどぉ・・・どれがいいですかぁ?」
「えっと・・・なんのことかな・・・?」
「とぼけるんですねぇ・・・」
「・・・・・」
絶対知ってる!!今までの色んな事絶対全部知ってる!!!
「とりあえずコーヒー淹れたんで飲みますかぁ?」
「も、もらうよ」
ゴクッ
さっききたばかりなのになんでコーヒー淹れてあるんだ・・・ん?
「プロデューサーさぁん・・・このお話はぁ・・・」
「やばっ・・・これ美優・・・さん・・・の・・・」
「まゆのお家で聞きますねぇ?」
バタッ
「・・・・・」
「ちひろさぁん、プロデューサーさん貰っていきますねぇ~」
「どうぞどうぞ、煮るなり焼くなり好きにしてくださいね」
「ありがとうございます~」
ズルズルズル バタン
「・・・良い薬になるといいんですがね・・・」
ズズッ
「はぁ~・・・お茶が美味しい」
・・・・・
~まゆ宅~
「ん・・・」
どこだ・・・なんか美優さんの時と同じような・・・はっ!!
「はっ!!」
「あら?プロデューサーさん起きるの早いですねぇ?」
「ここは・・・まゆの家だな・・・?」
「そうですよぉ。一度経験してますから判断が早いですねぇ・・・」
まさか同じ手に引っかかるとは・・・
「じゃあ順番に聞いて行きましょうかぁ♪」
「っ・・・分かった。全部話すよ」
「正直なプロデューサーさんは好きですよぉ」
俺は被害者だから問題ないはずだ・・・被害者だから!!
「まず楓さんですかねぇ・・・」
「あれは・・・飲み会でいつの間にか気絶してて・・・」
「そうですよねぇ・・・美優さんと、『ディープキス』・・・したんですもんねぇ・・・」
「うっ・・・そ、そうです・・・」
「まゆとはしてくれないんですかぁ?」
「いや・・・あれはお酒が入ってたからノーカン!!」
「でもしたことは事実ですよね?」
「・・・はい」
なんで知ってるんだろ・・・というか誰が言ったんだろ・・・
「美優さんがLINEで言ってましたよ?・・・皆のグループチャットで」
美優さぁぁぁぁぁぁぁん!!それ絶対送るところ間違えてる!!絶対酔った状態でLINEしてた!!危ない!!
「まぁ、ディープキスのことは良いです。後でいっぱいできるので」
「そうですか・・・え?」
「それより・・・楓さんの家でのことをくわ~しく聞きたいです♪」
「あれは・・・ほら!気絶した後に楓さん達に連行されて朝起きたら家にいた感じだから!!」
「まさに『朝チュン』ですねぇ・・・」
「あの・・その言い方・・・」
「まゆ間違ってますかぁ?」
「いえ・・・なんでもないです・・・」
懺悔してる気分になってきた・・・まゆの懺悔部屋?・・・・なにその番組面白そう。今度企画立ててみようかな・・・
「プロデューサーさん聞いてますかぁ?」
「聞いてます・・・」
「弁明をどうぞ~」
「あれは結局嘘だったので許してほしいです・・・」
「許すと思いますかぁ?」
「なんでもないです・・・」
ひぃぃ・・・まゆが怖いよぉ・・・なんか若干目からハイライトが消えかかってるようにも見えるし・・・
「まゆちょっと着替えて来ますねぇ・・・」
「え・・・?何に?」
「き・が・え・て・来ますねぇ♪」
「アッハイ」
何に着替えてくるつもりだ・・・
~20分後~
「戻りました~」
「遅かったn・・・!?!?」
あ・・・ありのまま見た光景を言うぜ・・・長い着替え時間から帰ってきたまゆは何故か裸Yシャツをしていた・・・何を言ってるか分からないと思うが俺も何を見ているのか分からない・・・
「ちょ!!なんちゅーかっこで!?」
「ま・・・まゆも頑張るんです!!」
ギュッ
「まっ」
「逃がしません!!」
ダダダダダダッ
バァン
「「「プロデューサー(さん)!!!」」」
「・・・え?」
「・・・・・」
「「「・・・・・」」」
あ、死んだわ・・・
~まゆが着替える前・事務所~
「「「おはようございます」」」
「おはよう、卯月ちゃん、智絵里ちゃん、響子ちゃん」
「プロデューサーさんはいますか?」
「いませんよ?何か用事があったんですか?」
「はい!プロデューサーさんがいつも軽食ばかりで健康が心配になってお弁当を作ってきてあげてるんです」
「響子ちゃん料理が得意ですからね」
「はい!!」
「あの・・・今度私に教えてもらっても・・・?」
「いいですよ!!でも教えるのは簡単な料理だけですけどね!」
「な・・・なんでですかぁ・・・」
「ライバルに塩を送るようなことはしないだけです♪」
「むぅ~・・・」
・・・この三人はそこまで修羅場ってるわけじゃ無さそうだけど・・・どうでしょう?
「プロデューサーさんはどこに行ったんでしょう?」
「た・・・確か今日の予定には営業も・・・なかったですし・・・」
プロデューサーさんのスケジュールを理解しているアイドルって普通なんですかね?
「じゃあどこに行ったんでしょう・・・?これじゃあお弁当せっかく作ったのに渡せません・・・」
「ちょっと待っててください・・・」
「智絵里ちゃん!!そのレーダーみたいなのはなんでしょうか!!」
「卯月ちゃん・・・ちょっと静かにしてて・・・」
ピッピッピ
「えっと・・・プロデューサーさんの居場所は・・・」
それって今どきのGPSってやつですよね!別にプロデューサーさんの服に何か付けたりとかしてませんよね!!
「え・・・えぇぇぇぇ!?!?」
「「智絵里ちゃんどうしたの!?」」
「あ・・・あの・・・ぷ、プロデューサーさんの今のいいい居場所が・・・」
「何ですか!?」
「ま・・・まゆちゃんのお家なんです!!」
「「「な・・・なんだって~!!」」」
「なんでプロデューサーさんがまゆちゃんの家に!?」
「わ・・・分からないです・・・」
「あ~・・・そういえばまゆちゃんがプロデューサーさんを連行してましたね~・・・」
「「「詳しく!!」」」
わぉ。皆さん目の色が変わってますね~。やはりこの娘たちもLIPPS側なのかしら?
「ただまゆちゃんに連れていかれただけよ?」
「とりあえず!!」
「急いで!!」
「「「向かいましょう!!」」」
「いってらっしゃ~い」
「「「行ってきます!!」」」
バァン ダダダダッ
「・・・お茶が美味しいですね~・・・ふぅ・・・」
頑張れプロデューサーさん!!(他人事)
・・・・
ダダダダダダッ
「まゆちゃんの家までの最短ルートは!?」
「こ・・・こっちです!!」
「島村卯月頑張ります!!」
ダダダダダダッ
「こ、ここです!!」
「カギは!?」
「常識人なら開いてないと思います!!」
「分かった!ここは早苗さん直伝の針金術で・・・」
「早苗さんはなんでも知ってるんですね!!」
「普通は・・・知らないと思いますけど・・・」
カチャカチャ カチッ
「開きました!!」
「やっていること不法侵入ですよね!!」
「卯月ちゃんは少し、黙って・・・」
「プロデューサーさんは・・・二階です!!」
ダダダダッ
バァン
「「「プロデューサー(さん)!!!」」」
「・・・え?」
「・・・・・」
「「「・・・・・」」」
あ、死んだわ・・・
・・・・・
「「「で?」」」
「いや~ですからその~・・・ね?手違いなんですよ」
「手違いで担当アイドルに裸Yシャツ着させてるんですか?」
「これはまゆが自主的にやったことで・・・」
「・・・本当に?」
「な!まゆ!!」
「・・・そうですよぉ?」
「なんでまゆちゃんそんなこと・・・」
「・・・・・///」
「恥ずかしがってるなら言ってくれれば・・・」
「ま・・・まゆは・・・!!プロデューサーさんが・・・他のアイドルの娘ばっかり構うから・・・」
「まゆ・・・」
そうか。まゆは寂しかったんだな・・・
「ごめんなまゆ・・・寂しい思いをさせてしまって・・・」
「プロデューサーさん・・・!!」
「ちょっと待ってください!!二人で良い雰囲気のところ悪いんですが!!なんでまゆちゃんの家にプロデューサーが!?」
「あぁ・・・それはな・・・」
「プロデューサーさんが『自分から』来てくれたんですよ?」
「え?」
「「「え??」」」
え?・・・何言ってるのこの娘・・・俺一度も自分からとか言ってないよね?っていうかまず連行されて来たよね?つか薬飲ませたよね??
「そうですねぇ・・・?プロデューサーさぁん・・・?」
ここでハイライトオフ!?さっきまで恥ずかしがりながら俺に抱き着いてきたのに!?なんでぇ!?
「どうなんですか!?プロデューサー!!」
「どう・・・なんですか・・・?」
「卯月!!気になります!!」
なんで俺が攻められてるん!?俺完全に被害者やん!!
「・・・はっ!!気になりすぎて当初の目的を忘れるところでした!!」
お!!響子よ!!我に返ったか!!
「はい!プロデューサー!今日のお弁当です!!」
「お、おう・・・ありがとう。いつも悪いな」
「いえ!楽しくてやってるので!!」
「・・・響子ちゃん?今日はまゆの家でご飯を食べるのでお弁当はいらないですよ・・・?」
「何言ってるんですか・・・?プロデューサーは私のお弁当を食べるんですよ?」
「だ・か・ら、『これからずっと』お昼ご飯はまゆと一緒に食べるんですよ・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
ニコッ
ああ・・・LIPPSのデジャブががががが・・・
「だったら!!」
「勝負ですよぉ?」
おっと、何かが始まるようだ・・・だから俺は逃げ・・・
「「プロデューサー(さん)!!逃げないでください!!」」
「智絵里ちゃん!お願い!!」
「わ・・・分かりました・・・!!」
ギュッ
「私も逃がしません!!」
ギュギュッ
「こうなったら・・・」
「そうですねぇ・・・」
「「勝負です!!」」
ワタシニキョヒケンハナインデスヨネソウデスヨネ
~ドキッ!?Cuteだらけの料理対決!!~
「さぁ!!始まりました!!プロデューサーさんをかけた戦い!!実況は島村卯月です!!頑張ります!!」
「俺の昼ご飯だよな?俺自身じゃないよな??」
「ここで採点者を発表します!!」
「お~い・・・」
「まずは一人目!毎朝私が笑顔を向けてあげないと仕事のやる気が出ない!!そういってこの島村卯月に依存しているプロデューサーさんです!!」
「それ・・・聞き捨てならない・・・です」
「ひぃ・・・」
「そして二人目!!なぜここにいるのか!?なぜ巻き込まれてしまったのか!?まったく分かっていない!ナナちゃんです!!」
「あの~・・・ナナはなんでここに・・・?」
「ナナさん・・・助けてくれ・・・俺一人じゃ無理なんだ・・・」
「ま・・・まぁ、プロデューサーのお願いならやってあげますけど・・・」
「デレてますね!!!」
「で・・・デレてなんかいません!!ウサミン星人はそう簡単にデレないんです!!」
なんだその設定・・・ウサミン星には冷たい人しかしないのか・・・
「別に冷たい人しかいないわけじゃないですけど・・・とりあえず!何で巻き込まれたか分かりませんが!一応採点者で呼ばれたなら!!仕事はしますよ!」
「流石ウサミン星人(笑)ですね!!ありがとうごじました!!」
「(笑)ってなんですか~!!」
「採点者はこのお二方です!!よろしくお願いしますね!!」
ナナさん・・・本当にごめんさない。巻き込んだの俺なんです、来てくれてありがとうウサミン・・・
「とりあえず料理スタート!!」
ピ~ッ
軽いな!!出場者の紹介はしないのかよ!!まぁ見たら分かるけど!!
「まゆはプロデューサーさんのために頑張っちゃいますよ~♪」
「私だって料理なら負けません!!」
「お二人が頑張ってる間に~・・・智絵里ちゃん!!プロデューサーさんを堪能しちゃいましょう!!」
「あっ・・・いいですね、それ・・・」
俺に拒否権はない俺に拒否権はない俺に拒否権はない俺に拒否権はない俺に拒否権はない・・・・・
「ダメです!!」
「「!?」」
「お二人が頑張っているのにそれを置き去りにして楽しむなんて良くないですよ!!」
あ~ナナさんまじお母さん・・・ナナさん何歳だ?・・・あれ、なんか考えちゃダメなような気がする。
「・・・分かりました・・・」
「私はそれでもやりますけどね!!」
「だ~め~で~す~!!」
「「ぐぬぬぬ・・・」」
ああ・・・こっちは平和だなぁ・・・このまま時が過ぎていかないかなぁ・・・
・・・1時間後・・・
「「できました!!」」
「お?どうやら完成したようですね!!」
「時間結構かかったな・・・」
「さぁお二人は何を作ったのでしょうか!?まずは響子ちゃんから!!」
「私が作ったのは・・・ハンバーグです!!一番の得意料理で攻めました!」
「私も作ったのはハンバーグですよぉ♪勝負するなら同じ料理でないと意味ないですからねぇ・・・」
ハンバーグ作るのにここまで時間かかるのか・・・?いや作ったことないから知らんけど・・・
「ここでプロデューサーさんへの食べさせ方を発表します!!」
「え?」
「ナナは普通に食べるだけでいいんですよね?そうですよね?」
「ずばり!!・・・なんでもいいです!!」
「なんでもいいんか~い」
・・・はっ!周子みたいな突っ込みをしてしまった・・・なんでもいい・・・とは?
「食べさせ合いっこもよし!!あ~んさせてもよし!!なんでもいいです!!」
うっわ恥ずかしい・・・担当のアイドルにあ~んさせられるとか恥ずかしいな・・・
「いいな~・・・二人とも・・・」
「どちらが先攻かはじゃんけんで決めます!」
「負けませんよ!!」
「まゆもですよぉ?」
ジャ~ンケ~ン・・・
「勝ちました!!」
「まゆ負けちゃいました・・・」
「先攻は響子ちゃんです!!さぁ!プロデューサーさんを好き勝手にしちゃってください!!」
「わ・・・分かりました・・・///」
卯月って俺に恨みでもあるのかな・・・?
「ぷ・・・プロデューサー・・・あ・・・あ~ん・・・です///」
あ~んしてきた・・・響子が恥ずかしがりながらあ~んしてきた・・・可愛い。
「あ・・・あ~ん・・・」
パクッ モグモグ
「お・・・美味しい!!」
「本当ですね!!ナナびっくりです!!」
「よ・・・良かったです・・・」
「流石響子だなぁ・・・響子はいいお嫁さんになるな!」
「そんな・・・お嫁さんだなんて・・・///」
「・・・・・」ジ~
「・・・?智絵里ちゃん・・・?もしかして食べたいんですか?」
「えぇ!?・・・か、顔に出てましたか・・・?」
「いえ・・・ずっとこちらを見ていればナナでも分かりますよ・・・食べますか?」
「い、いいんですか!!」
(あ~すっごい顔が明るくなりましたね・・・可愛いですね智絵里ちゃんは)
ア~ン モグモグ
オイシイデスネ!!
あっちは餌付けしてるな~・・・いいなぁ。俺も智絵里にあ~んしたい・・・
「じゃあプロデューサーさん!!智絵里ちゃんのこと考えてたら刺されますよ!!」
どうしてこう俺の思考は読まれるのかな・・・?顔に出てるのかな?
「プロデューサーさぁん♪まゆのハンバーグ食べてください~♪」
「お・・・おう」
いつ戻ってくるんですかハイライトさん!!
「では・・・はむっ」
「ん?まゆ?ハンバーグのかけら咥えてどうした?」
「ん~・・・」
「なに!?」
ま・・・ままままさか・・・
「ぷおゆーひゃーひゃん・・・ひゃやく・・・」
まゆ・・・それはだめだ・・・あ~んはまだしもそれはダメだよ・・・それは恋人同士がすることだ・・・アイドルとプロデューサーがする行為じゃない・・・
「まゆ・・・ダメだ・・・」
ドンッ
「お・・・おい」
「ん~・・・」
まずい・・・!!
ガシッ
「・・・!?」
「ん~」
まゆに床ドンされてがっしり足でホールドされれます。逃げ場はありません。さようなら。
「・・・ん♪」
ゴクン
「美味しかったですかぁ?プロデューサーさん?」
「」
「な、なななな・・・ななにしてるんですかぁ!!」
「・・・?響子ちゃんそんなに慌ててどうしたんですかぁ?」
「ぷ・・・ぷぷぷぷプロデューサーと・・・き、ききき・・・キスを・・・//」
「そうですねぇ・・・♪」
「あの~・・・プロデューサーが気絶してるのは・・・ほっといたらダメだとナナは思うんですけど・・・」
「大丈夫ですよぉ♪ここに志希ちゃん特性の『衝撃薬』がありますからぁ♪」
「名前の時点でアウトな気しかしないんですが・・・」
「うぅ・・・///」
(あ、智絵里ちゃんも見てたんですね・・・)
「でもこれには副作用があってぇ・・・」
ゴクン
「ちょっと!?副作用があるのに何飲ませてるんですか!?」
「うふふ・・・♪副作用が『あるから』飲ませたんですよぉ♪」
「それは・・・?」
!?!?
「げっほ!!ごほごほ!!」
「プロデューサーさぁん?起きましたかぁ?」
「あ・・・あぁ・・・」
今の衝撃は何だ・・・まるで脳を直接ハンマーで殴られたような感覚が・・・
「プロデューサー!!大丈夫なんですか!?」
「お・・・?大丈夫だよ・・・」
「まゆ」
「・・・え?」
「ん?どうしたんだまゆ?何かおかしなことを言ったか・・・?」
「いえ・・・あの・・・私・・・響子ですけど・・・?」
「・・・?まゆこそ何言ってるんだ??俺の目の前にいるのは・・・」
「まゆだぞ?」
「・・・っ!!」
「あれ・・・?そういえばまゆがいっぱいいるなぁ・・・幸せだなぁ、まゆに囲まれて・・・」
「プロデューサーさん・・・私も・・・まゆちゃんですか・・・?」
「お、このまゆは可愛いなぁ・・・あ、まゆはいつでも可愛いか」
「・・・そんなぁ・・・」グスッ
「ナナは・・・!?ナナはどうですか!!」
「ん?元気なまゆじゃないか。元気なのは良いことだぞ」
「え・・・」
あれ?本物のまゆはどこだ?・・・俺のまゆは・・・俺の愛しいまゆは・・・
「プロデューサーさぁん♪まゆはここですよぉ」
「おぉ・・・まゆ・・・俺の大好きなまゆ。愛してるまゆ」
「うふふ♪」
「・・・っっっ!!どういうことなんですか!!!!」
「だからぁ・・・『副作用』があるっていったじゃないですかぁ・・・♪」
「そ・・その副作用って・・・」
「はい・・・♪もうプロデューサーさんには」
「まゆ以外映ってないですよ?」
「そ・・・そんな!!」
「これは飲ませた人しか見れなくなる薬なんですよぉ♪」
「プロデューサー!!私です!!響子です!!」
「おいおい、どうしたんだよまゆ・・・そんなに肩を揺らさなくても・・・」
「うっ・・・うぅ・・・!!」
ダッ バン
「響子ちゃん!!ナナさん!!どうにかしてください!!」
「ナナさぁん・・・」
「そ、そんなこといわれても!!」
「まゆ・・好きだ・・・」
「まゆもですよぉ♪このまま二人の世界で生きましょうねぇ・・・♪」
チュッ チュッ レロ
「ああああぁぁぁぁぁぁディープキス始めちゃいましたよ!!ナナさん早く!!」
「うううううぅぅぅぅぅ・・・こうなったら!!」
「お!!」
「う・・・ウサミンビーム!!」
ピリピリ~
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・」
「な・・なんか受けてます!?」
「プロデューサーさぁん・・・?」
「ん・・・んん・・・?あれ・・・?俺は一体・・・」
「・・・プロデューサーさん!!私が分かりますか!!」
「ん?何言ってんだ卯月?」
「・・・・・」
あれ・・・そういえば響子はどこ行ったんだ?いつの間にか帰ったのか・・・?それにこの空気はなんだ?俺なんかしたのか???
「おい・・・俺なんかしたか?」
「・・・いえ・・・プロデューサーさんは悪くないですよぉ・・・」
「ひぃっ!!」
「これにて対決は終わりですね・・・」
「ぷ・・・プロデューサーさぁん・・・」グスグス
「智絵里!?なんで泣いてるんだ!?俺何したんだ!?!?」
俺、智絵里泣かせるようなことしたの!?それに響子がいないってもしかして!?
「ちょっと響子探しに行ってくる!!」
「いってらっしゃい!!」
ガチャ バタン
それからは大変だった・・・響子を探しても全然見つからなかった。でも早苗さんが見つけてくれて保護されれそうだ。虚ろな目でずっとおれのことを呼んでいたらしい。俺の顔をみて、響子の名前を呼んだ瞬間飛びつかれて大泣きした。そしてそのあと早苗さんにシメられた。あの時何があったのかは覚えてない・・・それに誰も話そうとしてくれない。まゆは前の時よりずっと近くにいるようになった。でもなぜか分からない・・・何故か分からないけど・・・俺は・・・
菜々さんのことが頭から離れなかった・・・
end
~おまけまゆ・着替え前~
「大人の人達は・・・ほとんど裸でプロデューサーさんと一緒に寝たって言ってました・・・」
ま・・・まゆも・・・でも・・・
「生まれたままのまゆを見られたら恥ずかしすぎます///」
そんなの倒れる・・・卒倒しちゃう・・・
「うぅ~・・・」
ジタバタジタバタ
「・・・少し調べてみようかな・・・」
カチカチカチ
「童貞を殺す服・・・こんなの家にないですよぉ。あ、でも可愛い」
カチカチカチ
「背中開きのセーター・・・?こ・・・こんなに背中を見せて・・・//もしかしたら裸よりも恥ずかしいかも///」
カチカチカチ
う~ん・・・なかなかいいのがないですねぇ・・・
カチカチカチ
「ん?裸Yシャツ・・・?」
Yシャツなら学校に着て行ってるものがありますし・・・これならなんとか着れそう・・・?
「これですねぇ♪」
うふふ♪プロデューサーさんはどんな反応を見せてくれるか楽しみです♪恥ずかしいけど・・・プロデューサーさんのためにまゆ!頑張ります!!
おまけ 終わり
少し長くなってしまった・・・?
グダってたらすいません。
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親密度MAXなPASSION達
「この前はどうでしたかプロデューサーさん?」
「ええ…よく分からないんですが色々あったようで…」
「そうですか。それで?まゆちゃん達を相手にしてどうでしたか?」
「そもそも『アイドルと距離をとる』ということ自体がすごく難しいことだと知りました」
「よろしい」
やっと分かってくれたんですね・・・今更ですけどね?
「でも聞いてくださいよちっひ」
「またその呼び方ですか」
「何故かは知らないんですけどね?昨日あたりからですね?菜々さんのことが気になって来てですね・・・・」
「……え?」
え?何言ってるんですかこの人??そんなの他のアイドルに聞かれたら修羅場どころじゃなくなるんですけど?
「いえ・・・・よく分からないんですが、菜々さんのことが頭から離れなくて。昨日あった出来事に関係してるんですかね?」
「ワタシハシリマセンヨー」
ガチャ
「おはようございます!!!!」
「おはよう茜ちゃん」
「はい!!おはようございます!!!」
「おはよう日野さん」
「プロデューサー!!おはようございます!!」
「相変わらず元気がいいな!」
「朝からジョギングしてきましたからね!!」
「なるほど」
相変わらず茜を見てると元気をもらうというかこっちも元気になってくるんだよなぁ・・・・
「ではプロデューサー!!いきますよ!!」
「・・・・いつものか・・・」
ザッ
・・・・来る!!
「プロデューサー!!大好きですぅぅぅ!!!」
ダンッ
なにぃ!?今日はジャンピングダイブだとぉ!?
「ぐっ・・・・来い!!」
ガッシ
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
ザザザザッ
あぁぁぁぁぁ!!靴底すり減る!!なくなっちゃう!!
シュゥゥゥゥ・・・
「・・・・・・今日もいいタックルだったぞ・・・」
「はい!!プロデューサーも受け止めてくれるので嬉しいです!!!」
茜とはこれが朝の挨拶。毎朝愛情表現としてタックル(物理)してくる・・・正直受け止めるのは辛い・・・・・・が、これをするとなぜか元気になるので毎回やってるんだよなぁ・・・・・・
「えへへ♪」
茜が大人しくなったらどんな感じになるんだろうな・・・?
「朝からまぁイチャついて・・・・・・」
「え・・・あぁ、すいません」
「もう慣れたんでいいんですけどね?」
「あ、はい・・・」
ちっひ公認のイチャつきになってきた・・・
「あ、でも端っこでやっててくださいね。私の作業効率がすごく下がるので」
「アッハイ」
ガチャ
「おはようございます!」
「おはようございます~」
「おはよう、藍子ちゃん、未央ちゃん」
「あっ!!茜ちんがプロデューサーと先にイチャついてる!!」
「おはようございます!!未央ちゃん!!藍子ちゃん!!」
「茜ちゃん?抜け駆けはダメですよ?」
「分かってますよ!!!」
ポジティブパッション勢ぞろいか・・・まぁLIPPSみたいなことはなさそうだな・・・・・・?
「私達同盟を組んでますからね!!」
「同盟?」
「そう!ポジパプロデューサー同盟!!」
・・・なにそれ・・・
「そのままですよ?」
「プロデューサーを取り合わないための同盟ですよ!!!みんなプロデューサーが大好きですからね!!!」
「そ・・・そういうことだから・・・//」
「そ・・・そうか・・・//」
なんだ・・・・他のアイドルたちと違ってこう面と向かって言われると恥ずかしいな。
「そうなんですよ・・・?皆プロデューサーさんのことが好きなんですよ・・・///私達だけじゃなく他の娘達も・・・」
分かってる・・・多少やりすぎたり、まぁ・・・ひどい目にもあってるけどそれは全部愛情表現だということは・・・ただ俺が答えを出せてないだけだからな・・・そう考えると俺って酷いな。
「でもそんなことはどうでもいいんです・・・」
「・・・・・え?」
「今が楽しいんです♪皆と、そしてプロデューサーさんと一緒にいられるのが・・・だから今はこれでいいんです♪」
「高森さん・・・」
「でもその呼び方はめっ!ですよ?」
「うっ・・・わ、分かった・・・・」
なんかもう名字で呼んでも意味がないような気がしてきたな。すっごく今更だけど・・・・あんなことい言ったがいっそ俺が恋人でも作れば解決するんじゃないか・・・?
「まだ苗字呼び続けてたの?しぶりんやしまむーで懲りたんじゃなかったの?」
「いや~・・・・俺も頑張ってたってことで・・・」
「でも流されてるよね?」
「・・・ハイ・・・」
俺って本当に意志弱いな・・・・大丈夫か俺。
「ま、流されやすいのはあの時の対応見てたら一発で分かるし?今更だけどさ~、そんなんじゃ本当の恋人ができたとき知らないよ~?」
「いやそれは・・・・・」
ガチャ
「Pくんおっは~!」
「おはよ~ございま~す」
「・・・おはよう、美嘉ちゃん、莉嘉ちゃん」
「あれ?ちひろさん機嫌悪い?」
「・・・そうですね・・・少し」
「そう?大丈夫?」
「えぇ・・・なんとか」
「美嘉ねぇ!おっは~」
「お、未央じゃん。それに藍子ちゃんに茜ちゃん・・・ってことは今日はポジパで撮影?」
「そうそう!!」
「へ~いいじゃん。莉嘉もユニット活動とかちゃんとできてる?」
「大丈夫だよ!お姉ちゃんが心配するようなことはないから!」
「莉嘉が自信あるときってなんか心配なんだよね~」
「お姉ちゃんひどいよ~」
あ~・・・普通の光景。なのになぜこんなにも心が落ち着くのか・・・俺の心が癒しを求めている・・・?いや、癒しならこの目の前の光景が既に癒しだ・・・
「Pくん!!お姉ちゃんとデートしたって聞いたんだけどほんと!?」
「ちょっと莉嘉!!」
・・・お?
「え!?美嘉ねぇとそんなに進んでたの!?」
「アツアツですね!!私もアツアツになりたいです!!!」
「茜ちゃんが言うと別の意味に聞こえるね・・・」
「アタシもPくんとデートしたいぃぃぃい!!!お姉ちゃんだけずるい!!」
「いやそんなこと言われてもな・・・」
「Pくん!!アタシとデートして!!」
「こら莉嘉!我が侭言わないの!」
「お姉ちゃんはもうやったんだからいいでしょ~!!」
莉嘉はこうなるとデートするかそれの代替案なるものがないと落ち着かなそうだな・・・
「いいんじゃないですか?」
「ちひろさん!?」
「もうデートやらディープキスやらしてるんですから一人も二人も同じでしょう?」
「なんてことを・・・」
「ディ・・・ディープキス・・・///」
「ふ~ん・・・なんだ、やるとこまでやってるんだプロデューサー・・・」
「おい未央その言い方・・・」
「だって間違ってないし?」
「・・・・・・」
あぁもう!!そこで言い返せよ俺!!そうだよしちゃったよ!!もう!!なんか悪いか!!・・・いや悪いだろ・・・大丈夫か俺。感覚が麻痺って来てないか?やばいぞそれ・・・このままだと大変なことになりそうだ。
「・・・分かったよ。するから落ち着け莉嘉」
「ほんと!?Pくん大好き!!」
ギュ~
「もう・・・プロデューサーごめんね?」
「構わんよ。それにいつも頑張ってるご褒美としてそれくらいはいいだろ」
メディアとかスキャンダル的な意味では全然良くないけど。
「えへへ~♪PくんPくん~♪」
スリスリ~
「おい莉嘉!?頬ずりするのはちょっと・・・」
「莉嘉~そろそろレッスン時間だよ~置いてくよ~?」
「あっ、お姉ちゃん待って!!じゃあねPくん!デート楽しみにしてるね!!」
バタン
「行ったか・・・」
「プロデューサー!!私も!!デート!!したいです!!!」
「お、おぉ・・・」
いつになく気合が入ってるわ・・・
「未央ちゃんもどっか行きたいな~もちプロデューサーのおごりで!」
「未央・・・俺の金で飯食いたいだけだろ・・・」
「あ、ばれた?てへっ☆」
「・・・あっ!そうですよ!撮影終わったら皆でお散歩に行きましょう!」
「散歩ですか!!いいですね!!!」
「ん~・・・私はちょっとな~」
「え・・・未央ちゃんお散歩嫌いなんですか・・・?」
「いやそういう訳じゃないんだけど・・・」
「・・・未央どういうことだ?」
「・・・ちょっとプロデューサー・・・」
・・・?なんだ手招きして・・・?
「私あーちゃんと何回かお散歩とかしたことあるんだけどね?」
「おう・・・毎回だから嫌になったのか?」
「そうじゃないんだよ・・・あのね?あーちゃんと一緒にいるとね?時間の流れが遅く感じるんだよね」
「・・・?つまり時間が経つのが遅くなるってことか?」
「逆だよ逆。は~いっぱいおしゃべりした~って思って時計みたら時間めっちゃ経ってるの」
「ほう」
「それで撮影ギリギリなこともあったんだよね・・・」
「なんだそれ・・・」
藍子といると確かにふわっとするというか緩くなるというか、ゆるふわ~的な空気にはなるけど・・・
「実はその被害にあったのは私だけじゃないんだ・・・みなみんとかもあってるんだよね」
「あの美波がか?時間にはしっかりしてると思うんだがな・・・」
「そのみなみんが撮影ギリギリまでお茶してたんだよ・・・」
「なかなかの効き目だな・・・」
確かに遅れが出るレベルの散歩はまずいな・・・でもまぁいいだろ。
「俺が何とかするから別に大丈夫だろ」
「ほんと?」
「ほんとほんと」
「じゃあ任せる!」
「任された!」
「二人で!!内緒話!!ですか!!」
「んーとりあえず散歩は行こうか、休憩も交えて」
「良かった・・・実はお昼のお弁当皆の分作ってきてたんです!」
「お、まじか」
「さすが藍子ちゃんですね!!」
「あーちゃん女子力高いからね~」
藍子の手作り弁当か・・・ん・・・?手作り弁当、響子、キュート・・・うっ・・・頭が・・・
「じゃあ撮影行ってくるね~」
「おう。いってらっしゃい」
「「「行ってきます」」」
バタン
「ふぅ・・・」
なんだろう、会話が平和すぎて感覚が狂ってるな・・・最近なんかよく記憶が思い出せないこともあるし・・・でもこれが普通なんだよな・・・そう、これが普通。何も間違ってない平和な日常。これこそ俺が求めていたもの・・・でも、これは『求めていた』ものなんだろうか・・・?それは『求めるべき』ものなんだろうか・・・あれ・・・?よく分からんな・・・
「ま、難しいことはいいか!!とりあえず仕事しよ」
「プロデューサーさん・・・」
「なんですか?」
「いえ・・・」
「・・・・・?」
「少し席を外しますね」
「ええ、どうぞ」
バタン
「プロデューサーさん・・・」
なんだろう・・・プロデューサーさんから違和感がするというか。なんかアイドルの娘達に影響されて変なこと考えてなければいいんですけど・・・それはないと思いますけど・・・心配ですね。
「・・・喉が渇きました・・・冷蔵庫は~・・・っと」
ガチャ
ん、牛乳に・・・あれ?ペットボトルが3本?なんでしょう・・・?
「ん~・・・ま、いいですかね!頂きます!」
ゴクゴクゴク
「え・・・なんですかこれ・・・味がしない・・・・・?」
無味無臭なんですけどこれ・・・
ピラッ
「ん・・・なんか落ちて・・・」
『志希ちゃん特性飲み物~飲みたい人は勝手に飲んでね~
何が起きてもしらにゃいけど~にゃはは☆』
「うっそ・・・・・・・・・」
バタン
修羅場要素0のほのぼの回になりました。たまには休息が必要ですよね・・・?
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親密度MAXな千川ちひろ
~朝・ちひろ宅~
ピピピッ
「ん、ん~」
眠れなかった。最悪だわ。まさか夢の中までプロデューサーさんが出てくるなんて・・・・・・ずっとドキドキしてて全然眠れなかった。
「志希ちゃんも効果が切れるのは何時か分からないって・・・・・・」
もう!どうして作った本人が効果時間を知らないんですか!!
~回想 事務所~
「ちひろさん帰って来るの遅いなぁ。少し見てこようか」
どこだ~なんか飲み物でも飲みに行ったのかな?冷蔵庫辺りとか探ってそう?
ガチャ
「ちひろさ~ん?いますか~?」
・・・・・・・・・
返事がない、ただの空き部屋のようだ。
「んんっ」
「・・・・・・ん?ちひろさん?」
「ふぇ・・・・・・?プロデューサーさぁん?」
『ふぇ』って、今この人『ふぇ』って言いましたよ。
ドクン
「あの~ちひろさん?倒れていたようですが大丈夫ですか?」
「えぇ!?いや、あの、だ、大丈夫です!!問題ないですよ!!」
「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!!ほら!!」
「ちょっ!急に立ったらあぶな」
ガン
「っっっ!!!」
「ほらもう。俺が連れて行きますから」
「す、すいません・・・・・・」
ギュッ ドクン
「!?!?」
「ちひろさん?行きますよ?歩いてくれないとさすがに連れていけませんよ?」
「ああぁぁぁぁぁあのぉぉぉぉぉ」
「はい?」
「ひ、一人で行けますからぁぁぁぁぁぁ!!」
ダッ
「!?ちひろさん!?」
なんだったんだ・・・・・・なんかすごい顔赤かったけど大丈夫かな。
・・・・・・・・・
「意味が! 分からないわ!!」
プロデューサーさんに声を掛けられるだけで・・・手を握られるだけでどうしてドキドキしてるの!!と、とりあえず志希ちゃんのところに行かないと!!
~志希ちゃんラボ~
『出入りはご自由に♪どうなっても知らないけどね~にゃは☆』
くっ、普段ならどうにも思わないんだけど。今回だけは少し違うかも・・・・・・
「志希ちゃん?いますか?」
ガチャ
「およ?ちひろさんじゃん。珍しいね~」
ガシッ
「お?」
「少しお・は・な・しいいですかね?」
「あれ?なんか怒ってる?」
~事務員説明中~
「あ~、それあれだ、この前まゆちゃんに作ったやつのちょっと弱いバージョン的なやつ」
「それってまゆちゃんしか見えなくなるってやつの薬ですか?」
「そう!それそれ♪」
「お・か・げ・で!!プロデューサーさんの声聞くたびになんかすごく恥ずかしくなるんですけど!!」
「ん~でもね~?それって本当に興味がない人には効かないんだよね~」
「・・・・・・その意味は?」
「ちひろさんさぁ~、プロデューサーのこと好きなんじゃないの?」
「なっ!!!」
バシバシバシ
「ちょっ、ちひろさん痛い。痛いから。でもこれは確かなんだよねぇ~」
「じゃあなんですか、私はプロデューサーさんのことが実は好きでずっと見ていたと・・・?」
「そうなるね~♪」
私が?プロデューサーさんを?じゃあ今まで感じていたものは怒りではなく嫉妬・・・・・・?
「・・・・・・」
「にゃはは~。まぁ気持ちの整理は必要かも~。だってずっと隠れてた気持ちなんだし?」
「・・・・・・そうね。それで聞きたいことがあるんだけどね?」
「ん?」
「これ効果いつまでなの?」
「ん~っとね~、分っかんない☆」
「志希ちゃんはエナドリかスタドリどちらの材料になりたいのかしら?」
「ちひろさん怖いよ~?とりあえず1日ちょっとぐらいで切れるんじゃない?」
「なんで知らないんですか」
「知らないものは知らないと言う勇気☆」
「そんな勇気いらないですから!!」
~回想終了~
「はぁ~。もう恥ずかしくてプロデューサーさんに顔合わせができない・・・・・・」
こんなんじゃまともに仕事もできないし打ち合わせもできない。今日休もうかしら。
「・・・・・・やっぱり行きましょう。立ち向かいますよ私は!!」
薬なんかには負けませんよ!絶対に!!
~事務所~
「プロデューサーさんが来ない・・・・・・」
なんで来ないんですか。もうアイドルの娘達来ちゃいますよ?二人の時間が・・・・・・
「はっ!!何考えてるんですか私!!しっかりしないと!!」
ガチャ
「おはよう・・・・・・ございます」
「あら、文香ちゃんおはようございます」
「あの、プロデューサーさんは・・・・・・」
「まだ来てないですね」
「そうですか・・・・・・ではまた後程」
「分かりました」
バタン
文香ちゃん来るの早いわね。何かプロデューサーさんに用事かしら?
ガチャ
「おはようございますぅ」
「おはようまゆちゃん」
「プロデューサーさんはいますかぁ?」
「まだ来てませんよ?」
「そうですかぁ。では失礼しますねぇ」
「ええ」
バタン
またプロデューサーさんに用事ですかね?まぁまゆちゃんなら分かる気もするけど。
ガチャ
「おはようございま~す」
「おっはようございま~す!」
「美嘉ちゃんに莉嘉ちゃん、おはようございます」
「Pくんいる~?」
「来てないですよ・・・・・・」
「デートプラン聞きたいのに~」
「あんまりプロデューサーに迷惑かけちゃダメだよ?」
「分かってるよ~じゃあまた後でね~」
「・・・・・・」
バタン
・・・・・・プロデューサーさんって本当に人気なんですね。色んなアイドル達から慕われて好かれて。ほんと羨ましいですね。修羅場は見てて楽しいんですが、巻き込まれたくはないですね・・・・・・
ガチャ
「おはよう!!ございます!!」
「おっは~」
「おはようございます」
「おはよう未央ちゃん藍子ちゃん茜ちゃん。・・・・・・プロデューサーさんならまだ来てませんよ?」
「そっか~」
「この間のお散歩の感想、聞きたかったな~」
「また4人で!!行きましょう!!」
「茜ちん走ってばっかりだったけどね~」
「では!!失礼しますね!!」
バタン
あの人は、アイドルの娘達には優しんですね。私には何もしくれないのに・・・・・・っ!なんか考え方がおかしく・・・・・・
ガチャ
「おはようございます~」
「おはようございます、楓さん」
・・・・・・・・・
それからずっとアイドル達が出入りしてはプロデューサーさんに用事があるようだった。私はアイドル達が増えていく度に一体どんな用事なのか気になるようになった。プロデューサーさんと何をするのか。プロデューサーさんと何分一緒にいるのか。プロデューサーさんとどんな話をするのか。気になって気になって仕方がなかった。
「プロデューサーさん、そろそろ始業時間なのに来ない・・・・」
なんで来ないんでしょうか?私のこと嫌いになったとか?いやでもそんな嫌がることはしてないし。どうしてプロデューサーさんが来ないだけでこんなに悩まされないといけないのかしら。これも全部志希ちゃんの薬のせいよね。そうですよね。
「プロデューサーさん早く来ないかなぁ」
・・・・・・・・・
ガチャ
「遅れてすいません!!」
「プロデューサーさん」
「あ~ちひろさん?本当にすいません。連絡もしないで・・・・・・」
「そうですね。とりあえず、会議室に来てもらってもいいでしょうか?」
「あ、え?わ、分かりました・・・・・・」
やばくない?これ相当怒ってるやつじゃない?確かに連絡もせずに遅れたから社会人的な意味では失格だけど。それでもここまでなのは初めてなんだけど・・・・・・?
「プロデューサーさん、はやく入ってください」
「え、えぇ」
ガチャ バタン カチャ
・・・・・・カチャ?今カチャって音が聞こえたような?
「プロデューサーさん、どうして早く来てくれなかったんですか?」
「いえ、あの、単純に寝坊してしまいまして・・・・・・」
「プロデューサーさんは私のこと嫌いですか?」
「え?何言ってるんですかちひろさん?」
え?え?ちひろさん怖い。よく分からないけど怖いオーラが出てる。
「答えてください、プロデューサーさん」
「分かりました!ちひろさんのことは嫌いじゃないですよ!むしろ好きですよ!!」
「好き、ですか?」
「はい!そうです!!」
「そう、ですか」
良かった。これでなんとかなるかな?
「好き、好きってプロデューサーさんが・・・・・・///」
「あの~ちひろさん?」
「プロデューサーさん♪」
ガシッ
「!?ちひろさん!?」
「プロデューサーさん♪私もプロデューサーさんのこと好きですよ♪」
「うっ、ぐぅ・・・・・・」
ちひろさんのこんな満面の笑み初めて見た・・・・・・やっぱり可愛い!!でもおかしいのは確かだ。
「もしかして~」
「ええ。志希ちゃんのお薬を間違えて飲んじゃいました♪」
「飲んじゃいましたって・・・・・・」
大丈夫なのかそれ。だからこんな感じになってるのか。
「プロデューサーさん♪今日は久しぶりに二人きりで飲みに行きましょう!」
「お、それはいいですね!久しぶりに一杯やりますか!」
「はい♪」
・・・・・・まぁ大丈夫か。
(うふふ♪プロデューサーさんと二人きり///二人の時間///)
「仕事しますか」
「はい♪」
~夕方~
「お仕事終わりましたか?」
「まだ少し掛かりますね」
「じゃあ待ってますね♪」
「すぐ終わらせますから」
ちひろさんすっごくテンション高い!アイドルの何人からも『何か良いことあったんですか?』って聞かれるレベルに高い!!
「早く飲みたいな~♪」
「あっ。そんな単語言うとあの人が」
ニュッ
「呼びましたか?」
「呼んでないですよ楓さん」
「飲み会と聞いて」
「飲み会とは言ってないですよ」
「プロデューサーはいけずなんですね」
「本当に自由な人ですね!」
この人の自由さには時々羨ましく感じることがある!
「で?」
「で?」
「飲み会ですよね?」
「違いますよ」
「ちひろさんは」
「・・・・・・」
睨んでる。すっごい睨んでる。あっ、そういえば二人きりとか言ってたなぁ。
「プロデューサーさん!!」
「分かってますよ、すいません楓さん。今日はちひろさんと二人で飲む約束をしたのでまた今度に」
「今度ですね?言質取りましたよ?約束ですからね?」
「え、えぇ」
なんで急に態度変えたんだろ・・・・・・
「だったら許します♪」
「とりあえずもう仕事終わってますよね?楓さん送りましょうか?」
「大丈夫です。今日は早苗さんに送ってもらうので」
「そうですか。ではお疲れ様でした」
「お疲れ様です、プロデューサー」
バタン
「なんとかなりましたね」
「てっきりまた流されちゃうのかと思いましたよ?」
「ちひろさんにはお世話になってますし、たまには良いでしょう」
「ありがとうございます♪さぁ!飲みに行きますよ!!」
「はい!」
~居酒屋 個室~
「さぁ!飲みますよ!!」
「最初から飛ばしますね」
「当たり前じゃないですか!プロデューサーさんと二人きりで飲めるんですから♪」
「そうですね、二人だけというのは久しぶりですね」
この前行ったのは~、いつだっけ?だいぶ前のような気がする。最近は大人組の人達と飲んでばかりだからなぁ。たまにはちひろさんも羽休めしたいよな。
「さぁ朝まで飲みますよ!!」
「いや明日普通に仕事なんですけど」
「知りません!!」
言い切ったなこの人。志希の薬のせいでなんか吹っ切れたか?というか一体どんな薬飲んだんだろ?
「ほらプロデューサーさんも!飲んで飲んで!!」
「はいはい、分かりましたよ」
「ジョッキの中を空にするたびに私がプロデューサーさんにキスしちゃいます♪」
「え」
え、何この人もう酔ってんの?まだ一口も飲んでないけど?大丈夫か?一瞬で潰れそうな予感しかしないぞ。
「これは絶対です。特権です。絶対特権です」
「そこでアイドルの曲名出さないでくださいよ」
「わ~た~しだけの、特権、特権、特権、特権、特権、特権、特権です♪絶対服従です♪」
「最後の歌詞にないから!!」
よく楓さんやら心さんを介抱してるからまだワンチャンセーフいけるかな・・・・・・
オマタセシマシター
「では日頃の頑張りを祝して!!」
「「乾杯!!」」
~30分後~
「私はですね!プロデューサーさんから感謝の言葉を待ってるんですよ!!」
「毎日感謝してますよ?」
「そ・れ・を!!言葉で表してください!!」
「あの、まだ酔ってないですよね?」
「こんなんで酔いませんよ!プロデューサーさんは私をバカにしてるんですか!?」
「いやしてないですけど」
「ほら!ジョッキが空になりかけてますよ!キスしてもいいんですか!!」
「分かりましたよ」
ふぅ、まったく心配だなこりゃ。
~1時間後~
「プロデューサーさんはどうして私には優しくしてくれないんですか!?」
「え?普通に接してますけど?」
「そぉんなこと言ってぇ!アイドルの娘達と全然扱いが違うじゃないですかぁ!!」
「そうですか?」
「あの娘達にはあんなに優しいのに。私だけ普通扱いですか?」
「いやそんなこと言われても」
「ふ~んだ。どうせ20歳半ばの独身女性よりも若くて可愛い娘の方がいいんでしょう?それでなくても楓さんみたいな人がいいんでしょう?知ってますよ」
「落ち着いてくださいよちひろさん」
「いまだけちっひって呼んでください!!」
「分かったよちっひ」
酔ってる、酔ってるなこれは。完全に。呼び方変えてくださいって相当だな。
「もういっそプロデューサーさんがもらってくれれば・・・・・・」
「きっとちっひにも良い人が見つかりますよ!!」
「プロデューサーさぁんのバカぁぁ!!」
「なんで!?」
~2時間後~
「ぷおりゅーさーさぁん♪」
「ちっひ近いって」
「えへへぇ♪」
「あ~ダメだこりゃ」
完全に堕ちたな。
「わたしぃ、ぷおりゅーさーさんとけっこんするのぉ~」
「そんな約束してないってば」
「ねぇ~?」
「なんですか?」
「暑い」
「上着脱げばいいのでは?」
「じゃあ脱ぎますねぇ~」
バサァ
「ちょ!?」
ちひろさん!!シャツ!!シャツも脱げかけてるから!!外でしたらいけない格好になってるから!!
「う~ん、まだ暑い」
「ストップ!!ちっひストップ!!」
やばいやばいやばいまずいまずいまずい!!
シツレイシマスー
「えぇい!!」
バサッ
「お皿を下げに~、あら?お相手の方潰れちゃいました?」
「そ、そうなんですよ~あははは」
「ちゃんと送ってあげるんですよ?」
「えぇ。分かってますよ」
「では失礼しました」
「は~い」
バタン
あっぶねぇぇぇぇぇ!!こんなところ見られたらやばかった!!とっさに俺の上着で隠して良かった!!
「う~ん、プロデューサーさぁん?」
「もうこの人は、っ!?」
今ちひろさんはシャツがはだけてブラも見えてるしそれにた、谷間がみ、見え・・・・・・
「ん~うふっ♪」
「!?」
「プロデューサーさぁん、どこ見てるんですかぁ♪」
「いやちがっ!」
「見てましたよね?私の♪」
「それは・・・・・・」
「プロデューサーさんのエッチ♪」
くそぅ。お酒のせいで若干赤みがかかってちひろさんの顔がなんと扇情的な・・・・・・しかも汗かいてるから余計艶めかしくっ!
「ねぇプロデューサーさぁん」
「はいっ!?」
「私だったらぁ良いんですよぉ?」
「な、なんのことでしょうか?」
「私はぁ、アイドルじゃないんですよ?つまり・・・・・・」
「なっ」
『手を出しても構わないんですよ♪』ボソッ
「」
「うふふ♪プロデューサーさんがしないならぁ」
「まっ」
ガシッ ドサッ
「これでもう逃げられないですねぇ♪」
「あぁぁぁああぁぁぁぁぁぁああ」
「プロデューサーさん、好きです。大好きです。だから私と・・・・・・」
「まっまっ!!」
ボシュン
「ん?」
「・・・・・・」
「ちひろ、さん?」
バタリ
「ちひろさん!?」
急に倒れたりしてどうしたんだ!?まさか薬が切れたか!?
「・・・・・・すぅ」
「寝たのか」
「んんっ。すきぃ~」
「危なかったな」
美優さんや楓さんやまゆや色んなアイドルと接してみたが今のは普通に俺の貞操が危うかった・・・・・・でもあの時のちっひ、エロかったな。今までの誰よりも俺の理性を破壊しにかかってきたな。ちひろさん・・・・・・確かにお付き合い出来るし、け、結婚も可能なんだよな。実際ちひろさんもアイドルと変わらないくらい可愛いし、何度アイドルとしてプロデューサーさせようと試みたことか。全部失敗したけど。
「・・・・・・zzz」
「そのままゆっくり寝ててくださいね。俺がきちんと送りますから」
「えへへぇ・・・・・・♪」
「さてと」
お会計してちひろさん送って帰るか。ん?でもなんか大事なことを知らないような・・・・・・あっ、俺ってさ
ちひろさんの家の場所知らないわ
これからは・・・・・←これをなるべく使わないように頑張ります。
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親密度MAXなお菓子な人達
「おはよう、ございます」
「あっ。おはようございます」
「えっと、昨日のはその」
「え、えぇ。分かってますよ。忘れますから」
「違うんです!そうじゃなくて」
「なんですか?」
(覚悟を決めてきたはずよ!!私!!もうアイドルの娘達には負けないって!!)
「忘れなくていいです!!」
「え!?」
急にどうしたんだ?まだお酒残ってるのか?
「お酒はもう残ってないです!昨日のは、その、本心です!!」
「ふぁ!?」
つまり、なんだ。昨日のあれはそういうことだと。ふむ、うん!?
「もう我慢しません!!私はプロデューサーさんが好きです!!これは本当です!もうアイドルの娘達には負けません!!プロデューサーさんは私と結婚するんです!!」
「落ち着いてください!!ちひろさん!!」
やっぱりお酒残ってるんじゃ!?朝から爆弾発言しすぎなんですけど!?昨日は早苗さん呼んで送ってもらったけどその後になんかあったか!?
ガチャ
「やっとですか~?」
「その言葉を待ってたんだよ~?」
「かな子ちゃん、愛梨ちゃん!」
「実は~そろそろかな~って思ってたんですよ~?」
「きっと(プロデューサーさんは)美味しいから大丈夫だよ~」
「そ、そうですよ!もう負けませんよ!!」
「やっとだね~かな子ちゃん♪」
「そうだね~愛梨ちゃん!」
あれ?もしかして修羅場の要員増えただけ?ひぇぇぇ。
「でもほら?ちひろさん修羅場にだけは巻き込まれたくないって言ってたじゃないですか?」
「あれは前言撤回です!!もう自分に嘘はつきません!!」
「うふふ~♪やっとプロデューサーさんの魅力に気が付いたんだね♪」
「もうちょっとでちひろさんを除外しちゃうところでしたよ~?」
「除外、ですか」
「はい~まぁ間に合ったようで良かったです~」
間に合った?一体かな子達は何を言っているんだ?
「そんなことよりも~今日は~皆さんとお茶会をしに来たんですよ~」
「そういえばかな子も愛梨も今日はオフだもんな」
「そうなんです!」
「とりあえず~いろいろお菓子を作ってきました~」
ドッサリ
「めちゃくちゃ量あるが・・・・・・」
「美味しいから大丈夫だよ~」
「いや量の話なんだけど」
「大丈夫だと思いますよ~?それよりほらぁ♪イチゴのショートケーキにパンケーキ。他にもドーナツとかもありますよぉ~」
バァン
「ドーナツと聞いて!!」
「なぜこうもオフの日のアイドルが事務所に揃うのか。おはよう法子」
「おはようございます!プロデューサー!ちひろさん!!」
「あっ、法子ちゃん!ドーナツあるよ!」
「かな子ちゃんに愛梨ちゃんも!あたしも期間限定ドーナツ!持ってきましたよ!!」
「わぁ♪これでまた盛り上がりますね♪」
完璧に女子会じゃないか。俺邪魔かな?
「あっ、プロデューサーにも買ってきたから一緒に食べよ♪」
はぁ~、法子好き。
「はぁ~、法子好き」
「え?」
「「「え!?」」」
「え?」
ん?まさか声に出てた・・・・・・?
「プロデューサーってばもう///」
「プロデューサーさん?」
「何だ?」
「はいどうぞ♪」
「おぉ、ありがとうかな子」
モグモグ
「美味しいな」
「ありがとうございます♪」
かな子の作るスイーツは甘くていいな。仕事が終わって疲れているときに効きそうだ。
「愛梨のアップルパイもどうぞ~♪」
「さんきゅ」
モグモグ
「美味い」
「どうもです~♪」
愛梨が作るスイーツは仕事の合間の休憩に欲しいな。
「それでプロデューサーさん?」
「ん?」
「「私達のことも好きですか?」」
「え、お、うん。好きだぞ」
「え~なんか法子ちゃんの時とちが~う!」
「プロデューサーさん、差別する人だったんだ・・・・・・」
「ちょっと待て。なぜそうなる」
ガチャ
「おはようさんどす~」
「おはようございます!!今日もカワイイボクが来ましたよ!!」
「おはようございます。紗枝ちゃん、幸子ちゃん」
「お前らも暇だから事務所に来た感じか?」
「うちはそうかもしれんな~。それになんや面白いことが起こるかもしれんな~と思ったからやろか」
「ほう、幸子は?」
「事務所の皆さんにカワイイボクを見せてあげる為に決まってるじゃないですか!!」
「幸子は今日も平常運転っと」
「なんですか平常運転って!?」
おうおう、賑やかになってきたな。たまにはこういうのもいいだろう。
「愛梨はんに法子はん、それにかな子はんまでそろて何してはるんどすか?」
「お茶会だよ~♪」
「ドーナツを食べに来たの!!」
「美味しいよ~」
「いいですね!!お茶会なんてカワイイボクにぴったりじゃないですか!!」
どちらかというとお茶会というよりはスイーツバイキングみたいな感じになってるけどな。
「さぁさぁ!皆で食べればさらに美味しくなりますよ!!」
「それじゃちひろさんも一緒に頂きましょうか」
「そうですね」
その時はまだ俺は知らなかった。あんなひどい目に合うとは・・・・・・
~お茶会開始から1時間~
「美味しいですけど、流石に口の中が甘くなってきましたね」
「お?幸子はカワイイよな」
「と、当然じゃないですか!今更何言ってるんですかまったく」
「かな子~幸子がまだワンホール行けるってさ~」
「ちょ!?」
「は~い。今持っていきますね~」
「な、何やってくれたんですかプロデューサーさん!?」
「カワイイならまだ食べれるよな」ニッコリ
「なっ!と、当然じゃないですか!いいですよ!!食べてあげますよ!!」
「はい幸子ちゃん♪生クリーム多めのケーキだよ。全部食べてね♪」
「」
(すまない、本当にすまない)
(プロデューサーさん酷いですね・・・・・・)
その後なんとか食べきった幸子はその場で『お菓子怖い・・・・・・』とか言いながら倒れた。
「ふぅ。そろそろうちも甘いのには疲れてきてもたな~」
「そんなこともあろうかと!!」
「ここにお饅頭を用意しました~♪」
中身が餡子だからほとんど変わらないんだが。
「でもただのお饅頭じゃないんですよ~?」
「はて?どないなもんやろか?」
「なんと!?この中に一つとっても辛いのがあります!!」
「ロシアンルーレットってやつか」
「はぁ~。それは誰が食べはるんどすか?」
「それは皆で一斉に食べるんです!」
「なるほどぉ~。それは面白そうどすな~」
「面白そうだな」
「ちょっと紗枝ちゃん来てくれる~?」
「なんどすか?」
「実は・・・・・・」コショコショ
「ほ~。それは良い案どすな~♪」
「ん?お~い、やるんじゃないのか?」
「さぁやりますよ~♪」
(愛梨ちゃん達絶対何か企んでるでしょうね)
ロシアンルーレットかぁ。昔はやってたなぁ。まじであいつら食い物じゃないやつ入れて来たりしてたから若干苦手なんだよぁ。
「プロデューサーはんプロデューサーはん」
「どうした紗枝?」
「うちプロデューサーはんがこれ苦手っていうのを知っとるんやけど」
「おう、それがどうかしたか?」
なんで知ってるの?っていう問いは意味ないんだろうな。どうせ誰かが言ってそうだし。
「うちが代わりにとってきてあげよか?」
「本当か?」
「うちプロデューサーはんが苦しむのは見たくないわ~」
「ありがとう紗枝」
「おおきに~じゃあ選びますな~」
ニヤリ
「これなんてどやろか~」
「おぉ。紗枝が選んだから大丈夫そうだな」
「それはまだ分からないですけどね」
「それじゃあ準備はいいですか~?せ~ので食べてくださいね~」
「「「「「せ~の!!」」」」」
パクッ
「ん~美味しいですね♪」
「餡子が美味しいね~」
「流石愛梨ちゃん達だわ・・・・・・」
「美味しいどすな~」
「えっとつまり」
「当たったのは」
「!?!?!??!?!?」
「あ~・・・・・・」
「かっらぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
「大丈夫ですか~?」
「無理!!無理ぃ!!」
ああぁぁぁぁぁすっげぇ辛い!!何入れたんだこれ!?これ水で治まるか!?あぁもう!辛すぎて頭が回らねぇ!!
「プロデューサーさん水ですよ~」
「さんきゅ!!」
ゴクッゴクッゴクッ
「ぷはぁ!!あ~、辛かった。舌がヒリヒリする」
「ぷ、プロデューサーはん。堪忍どす~」
「あぁ、紗枝は別に悪くない。たまたま当てちゃっただけだからな」
「プロデューサーはん、もう一回チャンスを」
「そうだな。次は当ててくれるとありがたいかな」
「プロデューサーはん!うちにまかしとき!!」
~2回戦~
「「「「「せ~の!!」」」」」
パクッ
「美味しいから問題ないですね~」
「ね~♪」
「ぷ、プロデューサーはん?」
「」
「目が・・・・・・」
「死んでる」
「」
まだ舌に痛みが残ってたんだ。だからね、今度こそ普通のが食べたかんだ。僕はね、それが願いだったんだよ。
バタン ゴロゴロゴロゴロ
「うわぁ!?プロデューサーさん急に暴れないでください!!」
「無理無理無理無理ぃ~!!!水水水水!!!」
「はい、どうぞ~♪」
(愛梨ちゃん達すっごいいい笑顔なんだけど)
「プロデューサーはん!!」
「あぁ、紗枝か。俺はもうダメみたいだ」
「うちが、うちがあんなもんを食べさせてしまうから!!」
「紗枝のせいじゃないさ。少し休憩させて・・・・・・」
「プロデューサーさん♪」
「なんですかちひろさん」
「ダメです♪」
「」
今この緑の悪魔はなんて言った?ダメ?休憩するのが?なんということだ・・・・・・
「いやでもちひろさん」
「ダメですよ?ほら、愛梨ちゃんやかな子ちゃんも見てますし。だらしないところ見せてもいいんですか?」
(まぁ、それでなくても大体愛梨ちゃん達が考えてることは分かったし面白そうだから乗りましょう)
「プロデューサーはんうちは・・・・・・」
「あぁ、そうだな。紗枝よ、また頼む」
「プロデューサーはん!」
負けられない戦いがここに誕生した!!
~3回戦~
「ごはっ!!」
「プロデューサーはん!!」
「プロデューサーさん運が悪いんですね~♪」
くっ、まだだ。まだやられんぞぉ!!
~4回戦~
「ぐふっ!!」
「プロデューサーはぁん!!」
やば。そろそろ舌の感覚が。
(プロデューサーはん凄く苦しそうな顔しとるなぁ。でもなんでやろ、なんかその顔見てると・・・・・・)
「はっ、はぁっ!!」
ゾクッ
(なんか背筋がぞくっとするなぁ)
~5回戦~
「はい、プロデューサーはん♪」
「あ、ありが、とう」
もしこれで辛かったら人語が話せなくなる自信があるぞ。それにだんだん紗枝の機嫌が良くなってるような気がする。
パクッ
「?!?!?!?」
ジタバタジタバタ
「ぐっ・・・・・・」
「プロデューサーはん♪辛かったどすか?」
「しゃえ、おまへ(紗枝、お前)」
「うふふ♪また辛いの選んできてあげますな~♪」
「むひ!!むひひゃからぁ!!(無理!!無理だからぁ!!)」
「はぁぁぁぁぁ・・・・・・♪」
ゾクゾクゾクッ
「プロデューサーはんのあないな顔初めて見たけど、ええどすなぁ//」
(かな子ちゃん、紗枝ちゃん堕ちたかな?)
(愛梨ちゃ~ん♪堕ちたと思いますよ~♪)
(紗枝ちゃんが変わっちゃった。あんな恍惚とした表情見せる娘じゃ無かったのに・・・・・・)
ウフフ アハハ
やばい、逃げないと!!
「あぁ、それとプロデューサーはん?」
「!!」
「逃げようもんなら手加減しまへんえ?」ニッコリ
「」
ああぁぁぁぁあの顔は、あの顔は!完璧に狙われてる!しかも完全包囲で!!四面楚歌!!前門の虎後門の狼!!
「それにプロデューサーはん?」
「にゃ、にゃんでしゅか(な、なんですか)」
「そないな顔しんといて欲しいわぁ。もっといじめたくなってしまうやん♪」
あ、紗枝ががががが
「ほらプロデューサーはん♪辛いやつたくさん食べてほしいわぁ♪ほら、口開けて?あ~んしたりますえ♪」
「ひぃやああぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なんか皆楽しそうだね~。ね、幸子ちゃん」モグモグモグ
「法子さんにはそう見えるんですか?」
(ボクは思ったんですよ。気絶していて良かったと!!)
「あたしはずっとドーナツ食べてたけどね~」
「それで正解だったんですよ法子さん・・・・・・」
(あぁ、これから紗枝さんと話すのが怖くなりそうです)
~夜~
「ひゃ、ひゃへれなひ(しゃ、しゃべれない)」
あの後ひたすら辛い物だけ食わされて途中で腹が痛くなったのでトイレに行ったら、後ろからもファイヤーしちゃってしばらく悶絶して帰ってまた食わされて完全に気絶して、気づいたら夜でした。紗枝怖い、怖いよぉ~。最後に紗枝に『じゃあプロデューサーはん?またしよか~♪おおきに~♪』って言われてまた地獄を見ると思うと悲しくなってきた・・・・・・とりあえずスタドリでも飲んで寝るか。え~っとこの辺りに、あった。
ガチャ
お?なんかいつもとラベルが違うのがある?何々?
『これで舌の痛みも消えます!全然なんの変哲もないスタドリ~♪ちひろさん公認印』
ちっひ公認なら大丈夫か。
ゴクゴクゴク
「ぷはぁ~・・・・・・お?普通に話せるようになってる。即効性強すぎでは?ん?そういえば」
なんでこのスタドリ『舌の痛み』限定なんだ?
「まさか、志希の薬!?」
でもなんも変わってないしなぁ~大丈夫か。さってと。
「家帰って寝るか。ごみ箱にぽいっと」
ガチャン
「今日はぐっすり寝れるな~」
バタン
『これで舌の痛みも消えます!全然なんの変哲もないスタドリ~♪ちひろさん公認印 にゃはは~☆』
事情により更新速度が低下しています。後、京都弁間違ってる可能性があるかも。
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親密度MAXなプロデューサー
ガチャ
「あっ、おはようございますプロデューサーさん」
「おはようございますちひろさん。今日はいつもより10分32秒遅いですが何かあったんですか?」
「いえ、そんなことはないと思いますけど・・・・・・え?」
「そうですか。心配させないでくださいよ?ちひろさんは俺にとって大事な人なんですから」
「え。そんな///」
(なんか今日のプロデューサーさん違うような、まさかやっと私と!?そんな///)
「ちひろさんは綺麗なんですから何があるのか分からないんですよ?もしものことがあったら俺・・・・・・」
「ちょっと///プロデューサーさん、今日は積極的ですね///」
「ちひろさん。俺はちひろさんのことが・・・・・・」
「え!」
ん?俺は今ちひろさんに何を言おうとしたんだ?
ガチャ
「「「おはようございます」」」
「おう、おはよう」
「んん?プロデューサー?ちひろさんと何かあったのかな?」
「未央、気にするな。ただちっひが可愛いと言っただけだ」
「ちょ!?」
「何?プロデューサー二人の時はそんな呼び方してるの?」
「はいはい!!私も二人だけの時の特別な呼び方が欲しいです!!例えば・・・・・・何かありますかね?」
「卯月、それ天然なの?」
「よく分かりませんが大丈夫です!」
「しまむーそれ大丈夫じゃないやつ~」
アハハハ
NGはいつも元気だよなぁ。リーダーの未央を筆頭に笑顔が武器の卯月、クールでも時折見せる笑顔がギャップのある凛、とにかく元気が取り柄な未央。皆いいアイドルだ。
「お前らは本当に仲がいいな」
「そりゃそうでしょ~!私達は『プロデューサー』関連じゃなければ仲がいいんだからね~」
「そこには気づいていたのか」
「当たり前じゃん!NGのリーダーなんだからそれくらいは気づいておかないと!」
「流石は未央だな」
ナデナデ
「ちょ、ちょっとプロデューサー!?」
「ん?どうした」
「い、いや、あの、頭を撫でるのは良いんだけどさ、皆に見られてるとその、恥ずかしいから///」
「いつも頑張ってる未央へのご褒美のつもりだったが、やめておくか?」
「へ、へぇ~そういうことかぁ~。じゃあお願いしちゃおうかな~」
「よしよし」
ナデナデ
「えへへ~♪」
「「・・・・・・」」
「はっ!も、もういいよプロデューサー!ありがとう!!」
「そうか」
未央や卯月、凛もまだ高校生だからやっぱり甘えたくなる時もあるだろうし、そこらへんの精神面での管理は怠らないようにしないとな。
「私にも何かないんですか!?」
「卯月には朝の笑顔でいつも俺のことを励ましてくれてるんじゃないか」
「ですよね!だったら報酬が欲しいです!!」
「報酬って」
「私、島村卯月はプロデューサーさんに抱き着いてぎゅ~っとしてもらって頭を撫でてほしいです!!」
いやいや卯月さんよ、そこまではだな。
「仕方ないなぁ・・・・・・」
「やった!えへへ~プロデューサーさ~ん!!」
ダキッ
「んん~プロデューサーさんの腕の中は落ち着きますね~♪」
「そうかそうか」
ナデナデ
「~♪」
「・・・・・・」
「ねぇねぇしぶりん?今は素直になった方がいいんじゃないの?」
「う、うるさいな。未央は黙っててよ」
「お~怖いですなぁ~」
「もう!!」
アイドルとの距離近くない?ていうかなんか考えてることとやってること全然違うんだけど。
「そろそろいいか?」
「ん~、ずっとしてて欲しいですけど凛ちゃんがいるので譲りますね!はい、凛ちゃん!どうぞプロデューサーさんに甘えちゃってください!!」
「ちょっと卯月まで!もう、なんなの」
「なんだ、凛はご褒美いらないのか?」
「ちがっ、そうじゃないけど。でもそうじゃなくて・・・・・・あ~もう!!」
「ほらほら~もしかしたら甘やかしてくれるのは今日だけかもしれないよ~?」
「なんで未央はそうやって煽るの!」
「え~だってさ~」
「まぁ、凛がいいなら別に強制はしないけどな。じゃあおまえr」
「や、やらないとは言ってないし!!」
「お?」
うむ、凛は本当に素直になった方が良いと思うぞ。そこが可愛いとは思うが。
「しぶりん早く~」
「なんで未央が急かすの!!」
「凛ちゃん!どうぞ!!」
「ちょっとあっち向いてて!こっち向いたら怒るからね!!」
「「は~い」」
「ほら、おいで」
「もうっ、プロデューサーが二人を甘やかすから」
「凛も甘えたかったんだろ?」
「そう、だけど」
(甘えるのは二人だけの時って決めてるのに・・・・・・)
二人の手前、甘えるのを遠慮してたんだろうな。凛は人目を気にするからなぁ。
「じゃあ、今日だけだから」
「おう」
(照れてる凛ちゃん可愛いです!!)
(しぶりん私たちのことは気にせずイチャつけばいいのに~)
「み、未央たちはあっち向いててね!」
「「は~い」」
「じゃあ、はい」
ギュッ
ん、なんか控えめだな。
「凛?」
「う、うるさい!プロデューサーは静かにしてて!!」
「お、おう」
(もう、なんでこんな恥ずかしい目に合わないといけないの・・・・・・後でプロデューサーにはもっと恥ずかしいこと頼んでやるんだから!!)
「は、はい!!これでいいでしょ!!」
「まぁ、凛がいいならいいけど」
ニヤニヤ
「未央も卯月もなんなの!!」
「いや~」
「別に~」
「もう!!二人ともさっさとレッスン行くよ!!」
「「は~い」」
バタン
「ただただ甘々なイチャつきを目の前で見せられた人の気持ちをプロデューサーさんは考えたことあるんですか?」
「え?何かおかしなことしてましたか?」
(最初の頃はアイドルから距離を取ろうとしてたのに、なんですか吹っ切れたんですか?もういっそゼロ距離まで近づいてしまえばと?私はそんなの許しませんよ!!)
「プロデューサーさん!!」
「はい?」
「あのですね、私は!」
ガチャ
「おはようございます~」
「あら?楓さんお一人ですか?」
「ええ、皆さん既にレッスン場にいるらしくて」
「皆さん早いですねぇ」
「そういえばさっき卯月ちゃん達がすごく笑顔でレッスン場まで走ってましたけど、何かされたんですか?」
「まぁ、日頃の感謝というやつですよ」
「なるほど。それは大人には適応されますか?」
「構いませんよ」
(あっ、またイチャイチャしだすんじゃ)
楓さんはモデル体型だし綺麗だし、背も高いし皆が羨ましく思うのも無理ないんだよなぁ。眼もオッドアイで綺麗なエメラルドしてるし。なによりオッドアイってかっこよくない?かっこいいよね!?
「オッドアイってかっこいいですよね」
「プロデューサー?」
「いや、なんでもないです」
思いっきり言っちゃったよ。でもかっこいいから仕方ないよね。うん。
「その感謝とは一体どういうことをしてくれるんでしょうか?」
「なんでも構いませんよ。常識の範囲内ですけど。なんなら今晩飲みにでも行きましょうか?」
「それは大変素晴らしいお誘いなんですけど、それはまた今度にしてもらおうかしら」
なん・・・・・・だと。あの楓さんが飲みの誘いを断っただと!?そんなバカな!そんなことあるはずがない!!楓さんといえばお酒お酒といえば楓さんという組み合わせが!!『お酒は避けられないんですよ?』とかいつも言ってる楓さんが!!やばいな、明日は何が起こるのか。
「プロデューサー?すごい失礼なこと考えてませんか?」
「いやだって楓さんが誘いを断るから」
「確かに私がお酒を断るのは珍しいですけれど、せっかくなら普段出来ないことをしてもらおうかなって」
「普段できないこと?」
「ええ、プロデューサー?私は大人です。たまに25歳児とか言われますけど大人なんです」
「そうですね」
え、25歳児って言われるの嫌だったのか?いやでもこの呼び方は楓さんを表しているというかなんというか。
「それでですね?私最近思ったんです。私達は卯月ちゃん達の先輩として見本にならなければいけないけどそれはあくまでアイドルの『高垣楓』なんです」
「アイドルの、ですか」
「はい。プロデューサーには知っておいて欲しいんです。私も早苗さんも美優さんも瑞樹さんもアイドルの皮を脱げば一人の『女性』ってことに」
「分かってます。卯月に凛、それに年少組の皆だって女の子なんですから。アイドルの前に」
「私、誰かに甘えるってことをあまりしたことがないんです」
「楓さんは一人でなんでもできてしまうイメージがありますからね」
実際楓さんは現場のことを理解してるし、行動も早い。お酒さえ絡まなければ・・・・・・
「ですから、私はこの一瞬だけアイドルの『皮』をやぶりますね」
「・・・・・・分かりました。楓さんがそう望むなら」
(あれ?これって私ここにいていいんでしょうか?大分ムードが本気なんですが)
「ありがとうございますプロデューサー。あともう一つ、この時だけ呼び捨てじゃダメですか?」
「楓さんって結構ワガママだったんですね。分かりました、楓」
「っ!!なかなかに効きますね」
「そうですか?呼び捨てというのは慣れないもんですね」
「プロデューサー」
「楓」
(さっきまでの甘々でイチャイチャとは違って雰囲気がガチなんですけど!?私部屋から出た方が良いですよね!?これ誰か入ってきたらどうするんですか!?)
ギュッ
「プロデューサーの腕の中、温かいですね」
「そうですか?それは良かったです」
「まったくこの腕で何人のアイドルの娘達を惚れさせてきたんですか?」
「言い方が意地悪ですよ」
「事実ですから」
「厳しいですね」
「頭を撫でてください」
「はい」
ナデナデ
「んっ・・・・・・♪」
「どうですか?」
「優しい手つきです。これは頭を撫で慣れてる動きですよ」
「楓、今日は意地悪な表現が多いですね」
「今はいいんです♪」
(あぁ、楓さん気持ちよさそう。私もプロデューサーさんの腕の中で・・・・・・はっ!違う!違うから!!全然羨ましく思ってないんだから~!!)
楓さん、モデル体型とは言ったけど身体細い。そして温かい。あんまり女性を腕の中にいれるってことしたことなかったけどすごく気持ちが良い・・・・・・地味に酒の匂いがするのは黙っておこう。
「もういいですよ」
「いいんですか?」
「えぇ、十分に堪能させて頂きました」
「それは良かった」
「そこに羨ましそうにこちらを見ている人もいますから」
「えぇ!?」
「ん?ちひろさんもしてあげましょうか?」
「えぇぇ!?」
「うふ♪では失礼しますね。ちひろさん後は頑張ってください」
「ちょっと楓さん!?」
バタン
なんだろ、ちひろさんもやって欲しいのかな?
「ちひろさん?」
「ひゃい!?」
「やりましょうか?」
「なっなななな何言ってるんですかプロデューサーさんそそそそんなことしたら」
(色々な人に色々される!!)
ん~ちひろさんも疲れてるのかもしれないな。後でちひろさんにもしてあげようか。
ガチャ
「おはようございます」
「お、まゆかおはよう」
「プロデューサーさんおはようございます」
「お、おはようまゆちゃん」
「ちひろさんもおはようございます」
(さ、さっきの聞かれてないよね?タイミング良すぎだけど。大丈夫よね?)
「・・・・・・あれ?プロデューサーさん色んな人の匂いがしますねぇ」
「そうか?まぁそうだな。今日はいろんな人の頭を撫でたりしたからなぁ」
(え!?そこ正直に言っちゃうんですか!?プロデューサーさん命が惜しくないんですか!?)
なんかすごく普通に言ったけどこれまゆに言うのやばかったのでは?今日なんか口が滑るというかなんというか。それにさっき楓さんのこと呼び捨てにしてたよな?すっごい勘違いされてなきゃいいんだけど。さらに実はさっきすごい恥ずかしいことしてたような気がする!
「へぇ、そうなんですか。それはもちろん理由があってのことですよね?」
「あぁ」
「どういう理由なのかまゆにくわ~しく聞かせてほしいんですけど」
「簡単な話だ。ただ日頃頑張ってる皆にご褒美やらなんやらをしてあげているだけだ」
「ご褒美、ですか」
「そうだ。まゆも常識の範囲内だったらなんでも言ってもらっていいぞ」
「じゃあこの書類にサインを♪」
「それ婚姻届けだろ?」
「じゃあこの雑誌に載ってるドレスを買いに行きましょう♪」
「それ結婚式のドレスだよな?」
「だったらこのお店に行ってリングを・・・・・・」
「それ結婚指輪」
「もう、プロデューサーさんってばワガママなんですねっ」
「いや常識の範囲内ってさっき」
「じゃあキスしてください」
「え」
やっぱりこうなるじゃん!なんであんなこと言ったの!?さっきからよくそんなに結婚関係の物次々と出せるね!?
「これなら常識の範囲の中です」
「いやでも」
さっきまで言ってたことが常識の範囲外ってこと気づいてて言ってたんか~い。おっと周子が出てしまった。
「いいですよね?」
「ほっぺになら」
「ダメです。きちんと口づけしてください」
「・・・・・・ダメだ」
「どうしてですか?まゆがアイドルだからですか?まだ幼いからですか?」
「そうだ」
「じゃあアイドル辞めます。まゆはプロデューサーさんのためならなんでもできます」
「まゆ、嘘は良くない」
「嘘じゃないです」
「じゃあなんで体が震えてるんだ」
「っ・・・・・・震えてないです」
なんでまゆは俺のことになるとこう周りが見えなくなるというか、そんな感じになってしまうんだろうな。
「まゆはアイドルが楽しいだろ?それなのに辞めるのはおかしい」
「おかしく、ないです」
「まゆはアイドルである限り皆のまゆだ。俺だけのまゆじゃない」
「で、でも・・・・・・」
「まゆはファンの皆のことが嫌いなのか?ちひろさんや他のアイドルの娘達のことが嫌いなのか?」
「プロデューサーさん、その聞き方はずるいです」
「でもそういうことなんだ。だからアイドルを辞めるなんてのはお世辞でも言っちゃダメだ。分かったか?」
「分かりました。今日のところは引いてあげますねぇ」
「それでいい。まゆこっちおいで」
「え?」
ギュ~
「ぷ、プロデューサーさん?」
「ごめんな?俺のせいで」
「違います!まゆは、まゆはっ!!」
「いや、いい。頼むからあんなことはもう言わないでくれ。俺が悲しくなるから・・・・・・」
「プロデューサーさん」
「なんだ?」
「まゆ、さらにプロデューサーさんのことが好きになってしまいました」
「そうか」
「だから絶対にプロデューサーさんを離しません」
「それは困ったなぁ」
「だからず~っとまゆだけ見てくれるように頑張りますね♪」
「期待してるぞ」
「では失礼しますね」
「いってらっしゃい」
バタン
「プロデューサーさん知りませんよ私はどうなっても」
「大丈夫です。その時になったらきちんと答えを出しますから」
「いやそういう問題じゃ・・・・・・」
ガチャ
「おはようさんどす~」
「お、おはよう紗枝」
「おはよう紗枝ちゃん」
うん、なんかね背筋に悪寒が走ったんだけど気のせいだよね?だってほら食べ物とか無いし。何もしてこないよね?大丈夫だよね?
「プロデューサーはんどうしはったんどすか~?」
「い、いや。なんでもないよ」
「プロデューサーはんまさか・・・・・・」
「え?」
「この間のこと思い出したんどすか?」コソッ
「ひぃっ!?」
「プロデューサーさん?なんて声出してるんですか」
「なななななんでもないですよ、大丈夫ですよ」
「プロデューサーはん可愛いわぁ♪」
おかしいなぁ。紗枝ってこんなキャラっていうか性格だったかなぁ?すっごい変わってる気がするんだけど気のせいじゃないよな。
「それにしてもプロデューサーはんは何してはるんどすか?」
「えっと・・・・・・」
これ正直に言うべきか?言ったら何が起こるか大体予想はつくんだけど。しかも今の俺の状態だったら・・・・・・
「アイドル達に日頃の感謝とご褒美を兼ねて何かしてあげてるんだが、紗枝は何かないか?」
ですよね~言っちゃいますよね~知ってた。頼むからこの前の地獄のような時間を過ごすとかいうのは無しでお願いしたいなぁ。
「ご褒美どすか~なるほど~それやったら」
「お、おう」
「今度プロデューサーはんに着物着てもらいたいなぁ。それでうちと一緒に京都観光がしたいわぁ」
「え」
「ん?どないしはったんどすか?」
「いや、なんでも。紗枝がそれでいいならいいけど」
「プロデューサーはんは何を考えてはったんどすか?」
「いや別に」
「じゃあそういうことでよろしゅうおたのみもうします~」
バタン
なんか拍子抜けしたな。いやあれが普通だよな、あれが紗枝だよな。まったく俺は何という勘違いを・・・・・・
「プロデューサーさん?」
「なんですか?」
「私も何かしてほしいんですけど」
「やっぱりちひろさんもして欲しいんじゃないですか」
(だってこのままアイドルの娘達に好き勝手にやらせるわけにはいきませんよ!)
「それはいまして欲しいことですか?」
「いえ、今日のお仕事が終わってからにしてください」
「分かりました」
・・・・・
(プロデューサーはんとでぇとって言われてるものをする日が来るとは思ってもみんかったわぁ~)
「~♪」
「あれ?紗枝さんじゃないですか。なにかご機嫌ですね?良いことでもあったんですか?」
「せやねぇ、幸子はんになら言っても」
「なんですか?」
コソコソコソ
「えぇ~!?プロデューサーさんとデートするんですかぁ!?(大声)」
「幸子はん声大きい!」
ガタガタガタ ガッシャーン ゴトゴト パリーン ウフフ ムムムーン
なんか長編になりそうな予感がががが。
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親密度MAXなプロデューサー 続
「さて、次は誰が来るかな?」
「なんか楽しんでませんか?」
「アイドルによってご褒美の内容がバラバラなので楽しみではありますよ」
(私は何を頼もうかな・・・・・・)
ガチャ
「おはよ~」
「おはようございます」
「加蓮ちゃんに奈緒ちゃんおはようございます」
「なんかさ~皆騒がしかったんだけどプロデューサー何かやったの?」
「もしかすると皆に話が回ったのかもな」
「話?」
「今な、皆に日頃の感謝を込めてお礼というかご褒美的な物をだな」
「え?まじで!?何頼んでもいいの!?」
「常識の範囲内でな」
「やった!ねぇ、奈緒は何をお願いするの?」
「待てよ加蓮。これはプロデューサーさんの罠かもしれないぞ?こんなこと普段のプロデューサーさんなら言わないからな」
普段は距離を取ろうとしているからな。しかし奈緒にそこまで信用されてないとは悲しいのか俺のこと良く知ってるから嬉しいのか分からんな。
「ふ~ん。奈緒はそう言うんだったらやらなきゃいいでしょ?アタシは何してもらおうかな~♪」
「あたしは別にそういうのはやらないからな!」
「そうか。無理強いしてるわけでもないからそれは別に構わんぞ」
「ふ、ふん!」
「じゃあ~アタシはこれかな~」
・・・・・
「なぁ、なんでもいいと言ったがこれは流石に恥ずかしいというか」
「何?常識の範囲内だし別に問題ないでしょ?」
「いやまぁ、問題はないけど・・・・・・」
今何をさせられているか。俺は今ボイストレーニング室に連れてこられて加蓮から『これ読んで!』って紙を渡された。内容はなぜか加蓮についての言葉ばかりで、凄く恥ずかしいことまで書いてある。
「はやく!録音始めるよ!!」
「え、まだ準備が」
「はいスタートぉ!!」
カチッ
この後めちゃくちゃ恥ずかしいこと言わされた。
・・・・・
「あら、プロデューサーさんお帰りなさい」
「ただいま、戻りました」
「ん?何故か顔が赤いですけど大丈夫ですか?」
「ま、まぁ問題ないですよ」
穴があったら入りたいってこういう気持ちを表しているものだったのか。それを毎日加蓮に聞かれてると思うともう加蓮と目が合わせられないんだけど。
「奈緒は本当にいいのか?」
「い、いいって言ってんだろ!?」
「じゃあ行くよ奈緒」
「お、おう」
バタン
「奈緒ちゃん本当に良かったんですかね?」
「後からでも聞いてあげますよ。ちひろさんも決めておいてくださいね」
「分かってますよ」
・・・・・
「ねぇ奈緒?本当に良かったの?」
「いいってば!あたしは別に・・・・・・」
「ま、もう遅いけどさ」
「おう」
あたしは、ちゃんとプロデューサーさんに伝えるんだ。今のプロデューサーさんは何かおかしいから今言ってもなかったことにされることがあるかもしれないから。あたしは・・・・・・
・・・・・
ガチャ
「おはようございますー」
「芳乃ちゃん」
「そなたーそなたー」
「ん、どうした芳乃」
「何故かーこの事務所にー邪な気がたちこめているのでしてー」
「邪って」
「そなたはなにをなされているのですかー?」
「それはご褒美的なあれをだな」
「なるほどー。道理で邪な気が多いわけでー」
確かにね?婚姻届けやその他持ってきてる娘もいたけどさ。
「それにそなたからもー何か別の気を感じるのでしてー」
「お、芳乃は分かってくれるか!」
「はいー。これはまたー何が起きたのでしてー?」
「特に何が起きたわけでもないが、俺が皆のために頑張ってるだけだが」
「ほうほうー。そなたは優しいのですねー」
「芳乃も何かあるか?」
「ならばーまた後程ということでーよろしいのでしてー?」
「全然問題ないぞ」
「ではーわたくしは修羅になる前に、ここを逃れるのでしてー。そなたもお気をつけてー」
「警告どうも」
バタン
修羅ってどういう意味だ?なにかやばいことが起こるのか?芳乃の言うことは分からないことがあるが、当たるんだよなぁ。気を付けないと、っていうか何か違うなら教えてくれればいいのに。
(修羅って、絶対修羅場だと思うんだけどプロデューサーさん分かってるのかしら?)
ガチャ
「おはようございます!!」
「おー茜か。おはよう」
「おはよう茜ちゃん」
「おはようございます!!今日もいい天気で走り日和ですね!!」
「茜は常に走ってると思うがな~」
「それより!!何かプロデューサーがやってくれるそうですね!!!」
「話が早い。ならどうする?」
「いつもの!!お願いします!!!」
「いつものでいいのか?
「まぁ見ててください!!!」
「よっし、こい!!」
「ぼんっ・・・・・・」
「ばああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
ギュッ
「えへへっ♪」
ズキューン
今起こったことをありのまま話すぜ。いつものように茜が飛び込んでくると思って用意をしていたらなんと茜は抱き着いてきた。何を言ってるか分かると思うがとりあえず茜可愛い。
「可愛いぞぉ茜!!」
「はっ、はい///」
「よ~しよしよしよし」
ナデナデ
「・・・・・・///」
「・・・・・・」
完全に借りてきた猫なんだが。いや猫というより犬か、借りてきた犬だな。どっちみち可愛いのには変わりないんだが。
「も、もういいですよ!!///」
「もういいのか!」
「はい!では行ってきますね!!」
「おう!」
バタン
「いや~あれは反則でしたね」
「茜ちゃん可愛かったですね」
「まぁ、アイドルで可愛くない娘なんていませんけどね」
「ですね」
ガチャ
「ボンジュール!」
「お、フレデリカ」
「おはよう、フレデリカちゃん」
「いや~皆騒がしいね!」
「フレデリカもだけどな」
「フレちゃんは元気なだけなのだ!」
「お~いいことだぞ~」
「それでね?ほら例のアレをさ~やってほしくて」
「おお、アレねアレ。よっしゃなんでもいいぞ(常識の範囲内なら)」
「じゃあ~フレちゃんに!抱き着いて!頭撫でて!後はフレンチキッス!!」
「よ~し二段階目まではやってやろう」
「わぉ!最後までやってくれるなんてプロデューサー大胆♪」
「お~し人の話はよく聞くもんだぞフレデリカよ」
「フレちゃんアメリカ人だから日本語分かんない!」
「おい、パリ出身どこいったんだよ」
「フレちゃんは自由人!」
「知ってた」
「「ははははは」」
(何この漫才)
フレデリカといると楽しいな。たまに訳が分からなくなることもあるけど。
「というわけでよろしくプロデューサー♪」
「ん」
ギュッ
「おぉ♪」
ナデナデ
「しるぶぷれ~♪」
チュッ
「ひゃっ!?///」
「え?」
「!?」
今の声誰が出した?『ひゃっ』って言ったよな。え、そんな可愛い声誰が出した?
「・・・・・・プロデューサー不意打ちは酷いな~///」
「不意打ちって、フレデリカの要望通りにやったのに」
「いや~最後のはしてもらえないかなって思ってさ~」
「ご褒美だって言ってるだろ?大概のことはするさ」
「おかげで変な声プロデューサーに聞かれちゃった///」
「お~、可愛い声だったぞ。ちひろさんにも聞かれてたけどな」
(フレデリカちゃんのあんな声初めて聞いたかも)
「ちひろさんも、このことは内緒でしるぶぷれ~♪」
「大丈夫ですよ」
(もうアイドルとプロデューサーがしちゃいけないことしてるけど、もう私突っ込みませんからね!)
「じゃあフレちゃんはさようならするね~バーイ!」
「お~う」
バタン
「・・・・・・今気づいたんですけどフレデリカって今日オフですよね」
「そこに気づくとは流石プロデューサーさん」
「多分この騒動が知れ渡ったんだと思いますけど」
「そうですよねぇ」
(何が怖いって既に全員に絶対知れ渡ってるはずなのになんでさっきから一人づつしか来ていないのかが怖い。集団で来られたらそれこそ修羅場になるけど)
ドタドタドタ バンッ
「「「「「プロデューサー!!(さん)」」」」」
「うぉっ!?一気に来たな」
(あっ、嫌な予感が)
ダダダダダッツ
バタン
「「「「なんでもしてくれると聞いて!!」」」」
「そんなことは言ってないぞ」
常識という言葉が俺の事務所のアイドル達からは抜けてるのかな?こんなこと外では言ってないよな?事務所でだけだよな?・・・・・・後で確認しておこうか。
「一気に来られても困るんだが」
「ガンバッテクダサイネー」
ガチャ バタン
「あぁ!?逃げられた!!」
うっそあの緑の編み編み悪魔逃げやがった!!頼むから変なことは言うなよ!絶対に言うなよ!!つか薬とかのせいなら早く切れてくれ~!!
「まぁ、順番に・・・・・・」
「それは大丈夫ですよぉ」
ドサドサドサッ
「え、何この山のような書類」
「見てください」
「お、おう」
『アイドルとの個人的な契約に関しての書類(プライベート)』
「・・・・・・」
ビリビリビリビリィ
「「「「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
「何してるんですかプロデューサーさん!!」
「Pくんひど~い!!」
「いやいやいやおかしいでしょこれは」
書類の一ページ目から不穏過ぎるんだよぉぉぉぉ!!!それに思いっきりプライベートって書いてるじゃん!!
ボンッ シュゥゥゥ
「何今の音?」
「さぁ?」
ええええぇぇぇぇぇぇそこで薬っぽいの切れるのぉぉぉ!?!?
「Pちゃま、これではダメなんですの?」
「え!?」
「これは桃華さんが頑張って作った書類なんですよ。それをまぁ目の前でよく破れましたねプロデューサーさん」
「えっ」
「うっ・・・・・・」
いやそれ以前になんでこの書類を桃華に作らせてるの?おかしくない?大人組は・・・・・・
ニコニコ ニッコリ オサケ~
大人組仕事しよ!?ダメな大人じゃん!!それダメじゃん!!!楓さんは相変わらずかよ!!
「ごめんな桃華」
「Pちゃま」
「こういうのはダメだと思うんだ。お互いにな?」
「ごめんなさい」
「いいよ、桃華は言われて作っただけなんだろ?あとは大人組に・・・・・・な」
ビクッ
「いいんですの、私のわがままですから・・・・・・」
「大人組一週間の間お酒禁止な~」
ガ~ン
「でも残念ですわねPちゃま」
「ん?」
「ここにはPちゃまの味方はおりませんわ」
「え?」
ちょ、この娘何言ってるの?
「観念してくださいまし♪」
ウフフ ムムムーン ナオハーレムッテアリダトオモウ? ナンデアタシニキクンダヨ!!
「いや、でも」
「プロデューサーさぁん♪」
「まゆ」
「プロデューサーさん!!」
「卯月」
「「逃がしません♪」」
ぁぁぁぁやばいまたやばい今回は味方がまじでいないぃぃぃ!!何か!何かないのか!!ここにいるアイドル達を一瞬で黙らせる方法は!!・・・・・・はっ!!
「・・・・・・話してくれ卯月、まゆ」
「諦めが悪いですねぇプロデューサーさんも」
「俺には」
「ん?プロデューサーさん」
「俺には・・・・・・」
「何ですかぁ?聞こえないですよぉ♪」
「俺には恋人がいるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ヒュン ガン パリーン ガシャ~ン ドサドサドサ ズドン ドゴォ メゴォ ドスドスドス ピッピッピ
「な、なななな何言ってるんんですかかかぷ、ぷぷぷプロデューサーさぁん・・・・・・?」
「ああ!!俺には恋人がいるんだよぉ!!」
今あらゆる物が飛び!ガラスが割れ!壁中に穴が開いていたり!本が落ちて来たり!壁を殴っている大人組が見えたり!どこかに連絡されていたり!色々あったけど俺は何も見ていない!!
「名前・・・・・・その人の名前を教えてもらっても・・・・・・いいですかぁ・・・・・・?」
「せ」
「せ?」
「千川ちひろだよぉぉぉぉぉ!!!!」
ピピピ
「今からちひろさんを探してきてください。これは絶対ですわ。見つけたら捕縛しておいてくださいまし」
『御意』
「大人組の皆さんはまずちひろさんを監視しておいてくださいますか?タイミングになれば突撃致しますわ」
「「「「「分かった」」」」
「まゆさんはここにいてPちゃまを縛っていてくださいまし」
「え、えぇ・・・・・・」
「L,M,B,Gの皆さんもここにいてくださいますか?」
「はい。プロデューサーさんは逃がしませんよ」
「お願い致しますわ」
「中高大生の皆様は事務所の周りを包囲しておいて頂けますか?皆様にはちひろさんを捕まえた後にお仕事がありますので」
「「「「「了解」」」」」
あれ・・・・・・俺もしかして最悪の地雷踏んだ・・・・・・?やっぱりダメ?そういえば芳乃が『わたくしは修羅になる前に、ここを逃れるのでしてー』とか言ってたな、これか。ま、自分自身で修羅にしたんだけどね★無理だ、よし!逃げよう!!
ダッ
「Pちゃまが逃げ出しましたわ、必ず捕まえてください」
「大丈夫ですよぉ。プロデューサーさんはまゆからは逃げられませんからぁ♪」
スッ
「流石まゆさんですわ。これで先回りできますわ」
「これくらいは当然ですよぉ♪じゃあ・・・・・・」
『どこまで逃げられるか楽しみですねぇ♪』
その後はまぁ・・・・・・分かるだろう?あの後30秒後に俺は捕まったんだけど、ちひろさんも直ぐに捕まってそりゃもう質問攻めの嵐。おかげでちひろさんが俺に口をきいてくれるのに1週間かかった。そのことを話した瞬間は嬉しそうな顔をしていたような気がしたんだけどな。それと櫻井家やばい。まじやばい。何あの手際の良さ!櫻井家ってそんなこともしてるの!?それアイドルに必要ないよね!?って言ったら桃華に『それとこれとは関係ありませんわ。とにかくPちゃまは反省してくださいまし。Pちゃまだからこそこんなことまでするんですよ?』って言われた。そこまで思ってくれるのは良いんだけどあの後地味に黒服の人達の殺気がやばかった。今生きてることに感謝感激。さ~って仕事すっか~・・・・・・はぁ。あんなこと思い付きでも言わなければ良かったと今更後悔をしている俺である。
でもよくよく考えたらアイドルの誰かとスキャンダルになるくらいならちひろさんと結婚した方が良くない・・・・・・?
まだまだ頑張って書いていきます!
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プロデューサーが風邪を引く
ピピピピピピ
「うぅ・・・・・・」
カチャ
「朝か・・・・・・」
やべぇ。なんか知らんけどすごい体がだるい。頭痛い。風邪かよ。
「熱は・・・・・・」
38.9℃
「うっわ」
やっば。これシャレになってないやつだ。電話、ちっひに電話しないと・・・・・・
プルルル
『はいこちらアイドル事務所になります。担当の千川ちひろです』
「ちひろさん?」
『プロデューサーさん?どうかしたんですか?』
「お恥ずかしい話なんですが風邪を引いてしまいましてね・・・・・・」
『・・・・・・熱の方は?』
「38.9でした」
『それ大変じゃないですか!!直ぐそちらにアイドルを送り込みますね!!』
「ちょっとそれ俺がdeathするんで・・・・・・やめて、ごほっ、げほっ」
『冗談ですよ。絶対プロデューサーさんの家だけは守らないと』
「ええ、それだけは守ってください」
そう、あれだけ距離が近いアイドル達だがまだこの家の敷居を跨がせたことはない。いやそんなことあってはならないのだが・・・・・・だからこの家だけは死守しなければならない。何があってもだ。
「お願いしますよちひろさん」
『分かってますよプロデューサーさん。絶対に守ります』
(じゃないと、私だけプロデューサーさんの家を知っているっていうアドバンテージが消えちゃう・・・・・・)
『午後からなら私もプロデューサーさんの家にお見舞いに行けますので』
「別にいいんですよ、風邪がうつると大変なので」
『どうせ自炊とかしないんでしょう?私が夕ご飯作ってあげますからね~♪』
「楽しそうですね」
『はい♪ではお大事に』
「ありがとうございます。では」
ピッ
「はぁ~、風邪とかしばらくなってなかったからかしんどいな」
ちひろさんが俺の家の場所は言わないとは思うけど、問題はまゆとか桃華とかだな。あそこら辺は言わなくても情報が手に入ってそうだから怖い。
「眠いし、寝るか・・・・・・」
とりあえず熱早く下げないとな。皆心配してるだろうし。
~事務所~
「プロデューサーさんが風邪・・・・・・」
ああぁぁぁぁ心配だなぁぁぁ!!プロデューサーさん自炊しないって言ってたし栄養とか大丈夫かなぁ。早く午後にならないかなぁ。そのままプロデューサーさんの家で・・・・・・きゃ~///
「はっ!しっかりしないと!」
ガチャ
「おはようございます~」
「いきなりラスボスとか何考えてるの神は!!!」
「!?ちひろさんどうかしたんですか?」
「いえ、なんでもないわ。おはようまゆちゃん」
「おはようございます♪」
「何か機嫌がいいですね。何かあったんですか?」
「今日はプロデューサーさんの為にお弁当を作ってきてあげたんですよぉ♪」
「あっ、そうなの・・・・・・」
こんな上機嫌なまゆちゃんに『今日はプロデューサーさん風邪でお休みですよ?』とか言ったら何が起こるか分からない。それに一番警戒しなきゃならない娘なのに開幕で来るなんてどんな神の悪戯ですか!!ど、どうにかしてごまかさないと・・・・・・
「プロデューサーさんはまだですかぁ?」
「そ、そうね。少し遅れてくるみたいですよ」ダラダラ
「めずらしいですねぇ?」
「そうですよね~」
は、早く終わってこの時間!誰か入って来て!!それだけでいいから!!
ガチャ
きた!!勝った!!
「おはようございます」
「美優さんじゃないですかぁ。おはようございますぅ」
「まゆちゃんおはよう」
あああぁぁぁぁなぜこうも神は私を裏切るのか!!これは悪魔の罠!?ゼウスの怒り!?サタンの門が開かれた!?!?よりによって過去にプロデューサーさんに色々刻み込んだ人がやって来た!!私千川ちひろ、もう耐えきれません!!
「お、おはよう美優さん」
「おはようございますちひろさん。どうかしたんですか?」
「それがプロデューサーさんが遅れてくるらしくて・・・・・・」
「そうなんですか・・・・・・」
あ、ちょっと元気が無くなりましたね。プロデューサーさんって一体ここにいるアイドル達にどれだけの影響を与えているんでしょうね?見れば分かるんですけどね。
「でもそろそろ最初のレッスンとか始まりますよ?」
「え!?もうそんな時間なんですか!?」
「ちひろさん?」
「え、えっと・・・・・・」
「ちひろさん・・・・・・まゆ達に何か隠してませんかぁ?」
「へっ!?」
これだから勘の良いアイドルは嫌いなんですよぉ!!この二人にどうやって隠せって言うんですかぁ!!きっと既にプロデューサーさんの家だって・・・・・・
「ちひろさん?」
「えっと・・・・・・ごめんなさい!!今日は本当はプロデューサーさん風邪でお休みなんです!!」
「・・・・・・なるほどぉ。そういうことだったんですかぁ」
「まゆちゃんがお弁当を作ってきて楽しそうにしてたから言いにくくて」
「構いませんよぉ。た・だ」
「ただ・・・・・・?」
「プロデューサーさんの家を教えてもらってもいいですかぁ?」
あぁ・・・・・・プロデューサーさん。私終わりました。守れませんでした。ごめんなさいプロデューサーさん。せめて骨だけは拾ってあげますから・・・・・・
「いやでも教えるなってプロデューサーさんに言われてますので」
「どうしてもダメなんですかぁ?」
「ええ。流石に家に行くのはスキャンダルの可能性が増えるので」
「なるほど。では教えて頂けますか?」
「美優さん私の話聞いてましたか?」
「大丈夫ですよ。私が行かないとプロデューサーさんが一人で寂しいはずなので」
「それはまゆも思います。きっと今頃プロデューサーさんは孤独なんです。早くまゆが行ってあげないと」
「いえいえ、まゆちゃんはお仕事行って来て構いませんよ?私が行ってきますから」
「そんな、美優さんにそんなことさせられませんよぉ。まゆが行くので美優さんはレッスンしててください」
「いえいえ・・・・・・」
「いやいや・・・・・・」
「ふふふ・・・・・・」
「うふふ・・・・・・」
誰かこの地獄のような場所を代わってくださる紳士な方はいらっしゃいませんか?今ならまゆちゃんと美優さんの修羅場を体験できますよ!!さぁさぁ!これは代わるしかないですよねぇ!?っていうか代わってくださいお願いします私ここにいたら精神が持ちません誰か助けて・・・・・・
「ちひろさんはどう思いますかぁ?」
「えっ」
「私とまゆちゃん、どっちがプロデューサーさんの家に行ったほうがいいと思いますか?」
「わ、私が決めるんですか!?」
「このままだと収拾がつかなくなりそうなので」
そこで私に振るとかもう悪手だと思わないんですか?こうなったら・・・・・・!!
「まゆちゃんはお仕事!美優さんはレッスンへ行ってきてください!!プロデューサーさんの家には私が行きます!!」
「「抜け駆けはダメですよ?(いけませんよぉ♪)」」
「アッハイ」
正に前門の虎後門の狼というやつですね!!逃げ場なし!いやでもよく考えたら。
「プロデューサーさんがレッスンやお仕事休んでまで家に来てほしいと思っていると思いますか?」
「どういうことですか?」
「プロデューサーさんがいない今こそ!!次に会った時に成長した自分を見せるべきだと私は思います。そうした方がプロデューサーさんも喜びますし、まゆちゃん達も成長できて一石二鳥だと思いますよ!!」
「た、確かに・・・・・・」
「言われてみればそうですねぇ」
いける!このまま押せばいける!頑張れ私!
「ですからね?早くお仕事に行かないと間に合いませんよ」
「なんだか納得いきませんけど仕方ないですねぇ」
「今回は大人しく身を引きましょうか」
「な、納得して頂いて良かったです」
「では行ってきますねぇ」
「また後程」
「い、いってらっしゃい」
バタン
か、勝った。勝った!勝ちましたよ!!私勝ったんですよ!!あの二人に!これでお仕事の後のプロデューサーさんとの二人きりの看護タイムが保障されました///
「はぁ・・・・・・仕事始まったばかりなのに凄く疲れたんですけど」
プロデューサーさんいないし、私が頑張らないと。よっし!今日も仕事頑張るぞ~!!
~P宅~
ピンポーン
「・・・・・・zzz」
ピンポーン
「・・・んぅ?宅配便か?」
あれ、俺なんか頼んでたっけ?
『そなたーそなたー』
「!?!?」
ドンガラガッシャーン
「はっ・・・・・・え???」
なんで、なんでよしのんいるの?ちひろさん何してるん?ばれるの早くない?
『そなたー私は中に入らないのでお話だけでも聞いてほしいのでしてー』
「ど、どうしたよしのん」
『その呼び方だと~焦ってるのがバレバレでして~』
「いやまぁそりゃね?すっごい焦ってるよ俺は」
『私は天啓によりこの場所が分かったのです~』
「そ、そうか」
芳乃ってやっぱり人間じゃないよな?
『とりあえず本当にアイドル達をここから先に進ませない方が良いのでしてー』
「分かってる。ここは絶対守らないといけないのは俺が一番分かってる」
真面目にまゆとかが入ってきたら何されるか分からないからな。うん、まゆ怖い。なんか他所の事務所だと何故か私物が無くなってたり、シャツとかが全部新品になってたりするらしい。それはまゆに限ったことではないけどな!
『私は~もう戻るのでして~』
「忠告サンキュ芳乃」
『冷静になられたようでなにより~では~』
「おう」
タッタッタ
「げっほ、ごっほ!!」
おぉ、芳乃が家に来たからびっくりしすぎて忘れてたけど俺風邪だったわ。腹減ったな・・・・・・何かあったかな?
ガチャ
「冷蔵庫、何も無しか」
ちひろさんが来るまで飯抜きか?流石にそれは辛いな。
「あっ、この前買ったカップ麺があったわ」
こんなんちひろさんや響子に見られたら怒られそうだけど食わないよりは大分マシだな。
「水沸かし・カップにれて・三分間」
・・・・・・字余りだな。
「一応選んだのはうどんにしたけどな」ズルズル~
ふぅ・・・・・・美味しかった、かもしれない。味がほとんど分からなかったんだよな。鼻詰まってるし。だからちひろさんが来ても果たして味が分かるかどうか。
「薬も飲んで、また寝るか」
とりあえず薬飲んで寝ときゃ何とかなるよな。
「・・・・・・zzz」
~事務所・14時~
「・・・・・・」カタカタ
よしっ。後少し、後少しでプロデューサーさんに会える!今のところアイドルの皆にもプロデューサーさんの家は知られてないし大丈夫ですよね!!初っ端からあの二人が来たときはもう終わったかと思いましたがどうにかなるものですね!
ガチャ
「戻りました・・・・・・」
「ふぅ、疲れたわね」
「おなかすいた~ん」
「おかえりなさい、周子ちゃん、奏ちゃん、文香ちゃん」
「ちひろさん何かない~?」
「おせんべいぐらいならありますよ」
「頂き~♪」
「それ、芳乃ちゃんのじゃなかったかしら?」
「大丈夫大丈夫。後からまた買って来たらいいし~いざとなれば実家から送ってもらうし!」パリパリ
「あらそう」
「私も少し、小腹がすいたので頂きますね」ポリポリ
「奏ちゃんはいいんですか?」
「私は大丈夫よ」
事務所が平和そのもの。これが日常というやつなんですね・・・・・・朝の修羅場が嘘のようです。
「それにしても今日のカメラマンさん変な人だったね~」
「そう、でしたね」
「なんか色々叫んでたわね」
「『かなふみ最高!!』とか『しゅーかないいぞぉ!!』とかね」
「なんなのかしらね。まぁ私達を表しているのは分かっているのだけれど」
「ネットで調べてみる?」
「私は、パソコンとかには弱いので・・・・・・」
「今度プロデューサーにでも教えてもらおうかしら」
多分それは俗に言う『カップリング』とかいうあれでは・・・・・・ま、いいか。
「それにしても、プロデューサーさんが風邪を引かれるなんて・・・・・・」
「そうねぇ。珍しいこともあるものだわ」
「ね~。後でお見舞い行く~?」
・・・・・・!!
「でもあなたプロデューサーの家知らないでしょう?」
「今頃まゆちゃんとか目星付けてるんじゃないの?」
「自分で、探す気はないのですね・・・・・・」
「めんどくさい~ん」
「しゅーこ、あなたね・・・・・・」
くっ、やっぱりまゆちゃんはもう家の場所分かってる可能性ありますよね・・・・・・
「で、でも!プロデューサーさんは大丈夫って言ってましたよ?」
「あら?ちひろさんどうしたのかしら?」
「急に入ってきたね~」
「何か、あるのでしょうか?」
「えっ」
やばっ!会話に参加しちゃった!どうにかして誤魔化さないと!
「いや~、プロデューサーさんのお話をしていたのでつい」
「ちひろさんもプロデューサーのこと好きだよね~?」
「な、なんですか///」
「私達も負けられないわね」
「私は、穏便に行きたいのですが・・・・・・」
「文香ちゃんそんなこと言ってるとプロデューサー取られちゃうよ~?」
「いざとなったら、本気は出しますよ」
「あら、挑戦的な文香も珍しいわ」
「好意を寄せてる人とともに時間を過ごしたいと思うのは、自然なことですから・・・・・・」
「なんかロマンチックだね~」
な、なんとか話は逸らせたかな?これで大丈夫かしら。
「で」
「で?」
「「「プロデューサー(さん)の家は知ってるんですか?」」」
「あっ・・・・・・」
~P宅~
「んん・・・・・・」
ピンポーン
「んん?今度こそ宅急便か・・・・・・?」
『プロデューサーさぁん?まゆですよぉ♪』
「!?!?」
ドンガラガッシャーン
はっ・・・・・・そんなバカな。ちひろさんは、いや違うな。自らこの家の場所を調べた組がとうとう来たか。させんぞ、この家には入れさせんぞぉ!!・・・・・・風邪つらっ。
「ま、まゆ・・・・・・」
『まゆはプロデューサーさんの顔を見たいだけですので少しドアを開けるだけでいいですよぉ』
「あ、まじで」
なんだ、それくらいならいいか。
「分かった少しだけだからな」
『はぁい♪』
ギィ
「これでいい・・・・・・あれ?」
今絶対まゆの声聞こえたよな?は?なんでまゆいないん?訳わからんのだが?今誰と会話してた?いやまゆだろ。何言ってんだ俺は。そうか、風邪のせいで少し幻聴が聞こえたんだな。やべぇ早く寝ないと・・・・・・
「プロデューサーさぁん?まゆはここですよぉ?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
い、いいいいい今後ろから声が聞こえたんだけどどどどど。
「ま、まゆ?な、いや、どうやって入った・・・・・・?」
「何言ってるんですかぁ?プロデューサーさんがドアを開けてくれたじゃないですか?」
「いや、あれは人が通れるほど広くなかったぞ・・・・・・」
な、なんだ。いつの間に入ったんだ・・・・・・やばい。やばいやばいやばいやばいやばい!!
「プロデューサーさん、風邪なら言ってくれれば良かったのに。なんで教えてくれなかったんですかぁ?」
「そ、それはな・・・・・・?こ、こうやって、家に入れないためだったんだが・・・・・・?」
「うふふ♪プロデューサーさん残念でしたねぇ?入ったのはまゆだけじゃないですよぉ?」
「・・・・・・なっ」
俺はその時見た。後ろの部屋、リビングから担当アイドルがたくさん出てくるのを。
「や~志希ちゃんも来ちゃったよね~」
「きちんと薬を飲んで寝ないとダメですよ!」
「本当はキスで起こしたかったんだけど、私にうつったらプロデューサーが悲しむからやめてあげたのよ?」
な、なんでだ・・・・・・どうやって入った・・・・・・まずどこから湧いた・・・・・・?俺が聞いたのはまゆの声だけだ・・・・・・なんであんなにアイドルがいるんだ・・・・・・
「プロデューサーちゃま?わざわざドアを開けてくださってありがとうございますわ♪これで皆さんで看病(意味深)が出来ますわね♪」
「わ、私はただプロデューサーさんが心配なだけで・・・・・・こ、これ!いちごパスタ作ってきたんで良ければ食べてください」
「プロデューサー、風邪の時こそお酒の力を借りるべきですよ?」
「楓ちゃん、流石にそれは分からないわ」
「はぁとが来たからには逃がさないぞ☆というか逃がすわけないし☆」
うっ・・・・・・・・・
「にっ、逃げ!」
ガチャガチャガチャ
な、なんでカギがかかってるんだよ!!おかしいだろ・・・・・・!内側からなら普通開けれるだろぉ!!
「ごほっ、ごほごほっ」
「さぁプロデューサーさん、私達が看病してあげますからね?プロデューサーさんは何もしなくて良いんです。私達が勝手にしますから♪」
「「「「「プロデューサー(さん)・・・・・・」」」」」
「うっ、うわあああああああ!!」
ガバッ
「うわああああああ!!」
ハッ ハァ ハァ
「・・・・・・っ」
ゆ、夢か・・・・・・夢落ちってやつか・・・・・・あ、あぶな。夢にしてはリアル過ぎだぞ。
「はっ・・・・・・はぁ・・・・・・」
汗が凄いな。あれはまじでやばすぎるだろ・・・・・・シャレにならんぞ。俺の貞操とかいろいろとやばいやつだぞあれ・・・・・・
「と、トラウマまでは行かなかったがあれは、ホラーだったな・・・・・・」
ピンポーン
「ヒィッ」
だ、誰だ。誰が来た?まゆか?桃華か?それともちひろさんか?
『プロデューサーさ~ん?起きているんですか~?あなたの愛するちひろですよ~』
あぁ!!ちひろさん好き!!
「ちひろさんですか。入って来ていいですよ」
『では失礼しますね』
ガチャ バタン
「ちひろさん!」
「はい?なんでしょうか?」
「俺ちひろさんのこと好きです!!」
「えっ」
「あっ」
「な、何言ってるんですか・・・・・・もう///」
「い、いえっ!!」
危ない。ホラーな夢見たからって甘えるのは危ない、ような気がする・・・・・・
「それになんで起きてるんですか?病人は安静にしてないとダメですよ!」
「そうなんですけど、少しね・・・・・・」
「?何かあったんですか?ま、まさか!アイドル達に見つかったとか!?」
「当たらずとも遠からずですね」
「??どういうことですか?」
「後で説明するんで、とりあえず入ってください」
「あ、はい」
(実は男の人の部屋に入るのは初めてだけど大丈夫かな・・・・・・)
「とりあえずまぁ、夢を見たんですけどね?」
~説明中~
「うっ・・・・・・」
「ちょっとちひろさん大丈夫ですか?」
「ホラーですねそれは」
「夢で良かったですけどね」
「ですね」
「そういえば普通にしゃべってましたけど風邪の方は大丈夫なんですか?」
「先ほど見た夢のせいで治まりました」
「な、なるほど」
「それでプロデューサーさんの家に行って最初に聞きたかったことがあるんですけど」
「なんですか?」
「お昼、ちゃんと食べましたか?」
「食べましたよ」
「嘘ですね」
「えぇ!?」
うっそ否定する速度早くない?酷くない?
「正直に言えばまだ無事で済みますよ?」
「何する気なんですか!?」
「それは嘘ですけど、教えてください」
「えっと・・・・・・」
さて正直に言うべきかそれとも多少誤魔化すか・・・・・・
「まさかとは思いますが、カップ麺なんてものじゃありませんよね?」
「そ、それは」
「どうなんですか?」
「う、うどんを」
「うどん?」
「うどんを食べました」
「作ったんですか?」
「え、えぇ」
う、嘘はついてないよな。お湯入れただけだけど。
「聞きますがそれは普通のうどんですよね?」
「それはどういう?」
「先ほどからごみ箱に見えてるあの『カップ麺』のうどんではないですよね?」
「はい、すいませんそのうどんです」
「まったくもぅ・・・・・・」
証拠隠滅を失敗したでござる。
「じゃあ今から卵がゆ作りますから大人しくしててくださいね」
「ありがとうございます」
「台所借りますね」
「どうぞどうぞ」
~♪ ~♪
「・・・・・・」
台所でちひろさんが鼻歌歌いながらエプロンしながら調理してる・・・・・・可愛い。エプロン姿の女性って凄く母性に溢れているように見えるのは俺だけか?というか普通にちひろさんエプロン姿似合ってる。
「あともうちょっとですからね~待っててくださいね~♪」
「は~い」
なんか夫婦みたいって言ったらちひろさんに怒られるかな?
(なんか夫婦みたいですねって言ったらプロデューサーさんどんな反応してくれますかね?)
「できましたよ~」
「流石ちひろさん」
「これくらいならできますよ。私だって独り身なんですから」
「早く良い人見つかるといいですねぇ」
「ぶっ飛ばしますよ?」
「すいませんでした」
「プロデューサーさん今のは分かってて言いましたよね?」
「本当にすいませんでした」
(嘘でもそういうことを言われると傷つくんですよ?)
「じゃあ頂きますね」
「はいどうぞ、あ~ん」
「ちょっと待ってください」
「はい?」
この人ナチュラルに何やろうとしてるの?
「ダメですか?」
「いや、ダメではないですけど。少し恥ずかしいんですけど」
「ダメ、ですか?」ウルウル
はいちひろさんの上目遣い頂きました~!可愛いなこんちくしょう!
「分かりましたよ」
「やった♪」
可愛い。
「では、あ~ん♪」
「あ、あ~ん」
モグモグ
「お味はどうですか?」
「普通に美味しいです」
「そこは素直に『美味しい』だけでいいんですよ」
「美味しいです」
人の手作りっていいよな~カップ麺とかと違ってなんか温かみがあるというかなんというか。とりあえずお見舞いに来てくれたちっひには感謝感激。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
「では私は片づけをして帰りますね」
「・・・・・・はい」
「どうかしましたか?」
「いえ!なんでもないですよ!!」
一瞬なんか寂しいなぁとか思っちゃったんだけどこれ風邪のせいだよなぁ!?
「もしかして、寂しいんですか?」
「そそそそ、そんなわけないでしょう!?」
「動揺しすぎだと思いますが・・・・・・」
「それにもうちひろさんには迷惑はかけられませんので」
「風邪で気が弱ってる感じですか?」
「うぅ・・・・・・そうですね。久しぶりに病気になったからか気が弱ってます」
「プロデューサーさんがそういうこと言うのって珍しいですよね」
「独り身ってこういう時に辛いんですよね。なんか情けなくてすいません」
「そんなことないですよ!私も気持ち分かりますから!」
「ありがとうございます。でも大丈夫ですからさっきのことは忘れてください」
ダメだな・・・・・・完全に弱ってる。くそう、なんか恥ずかしいな。こんなんアイドルの前で見せられたもんじゃないな。
「・・・・・・分かりました。プロデューサーさんが寝着くまで隣にいてあげます」
「いやでも」
「いいんです!そんなこと言われたら帰るに帰れないじゃないですか!!」
(プロデューサーさんがこんなに弱ってるとは思ってなかった。それになんか今日のプロデューサーさん可愛い)
「ありがとう、ございます」
はぁ、結局ちひろさんに甘えてしまった。相変わらず意志弱いな俺。
「じゃあおしぼりとか用意してきますね」
「お願いします。先に部屋に行っておきますね」
「了解です」
早く寝よう、そして早く元気になろう。明日にはちひろさんに元気な姿見せられるようにならないとな。
ゴソゴソ
「ふぅ・・・・・・」
「用意してきましたよ~」
「ありがとうございます」
「さっきからお礼ばっかりですね」
「ちひろさんには感謝してもしきれないので、いつもお世話になってます」
「なんですか急に。ほら、早く寝ちゃってください」
「ええ、お休みなさい」
「お休みなさい」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・zzz」
「はぁ・・・・・・」
(プロデューサーさん、寂しそうでしたね。どうして私を選んでくれないんでしょうか?私分かりませんよプロデューサーさん。それでも私はアイドルの娘達には負けませんよ!だから今日はこれで許してあげます♪)
チュッ
「それでは、お休みなさいプロデューサーさん♪」
~翌日・事務所~
「やる気マックス!元気満タン!!完全復活!!」
「プロデューサーさんおはようございます」
「ちひろさん!おはようございます!!」
「元気になって良かったです」
「昨日はありがとうございました」
「あんまりアイドルの前で言わないでくださいよ?私がやられちゃうんですから」
「そういえばよくアイドルの娘達に俺の家の場所聞かれませんでしたね?」
「あっ、いえ。大丈夫でしたよ」
「?そうですか。ならいいんです」
「じゃあ今日も頑張っていきましょう」
「もちろんです!!頑張るぞぉ!!」
(文香ちゃん達には悪いことしちゃったけど仕方ないよね。後で謝っておこうっと)
デレステのイベントやらFGOのイベントで追われてます。それでも頑張って投稿していきたいと思います。
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親密度MAXな机の下の住人達
「おはようございますっと、誰もいないのか」
「あっ・・・・・・」
「よいしょっ、っ!?」
「あぅ」
「いるならなんか返事してくれよ乃々」
「返事は、しましたけど」
「相変わらずそこにいるんだな」
「ここは安心できます・・・・・・」
「まさに聖域だな」
「その通りなんですけど・・・・・・」
「乃々だけか?」
「いや、輝子ちゃんもいますけど」
「ん?どこにいるんだ?」
ニュッ
「よ、呼んだか親友」
「!?」
今どこから湧いた!?ここ机の下だよな!?今どこから輝子出てきた!?
「お、おう。おはよう輝子」
「おはよう、ございます」
「ちなみに今どこから出てきたか聞いていいか?」
「机の下、からだぞ・・・・・・」
「それは分かるんだがそこには人二人分も入る場所ないよね?」
「まだいるけどな・・・・・・」
「え?」
ニュッ
「まゆでしたぁ♪」
「この机の下はいつの間に四次元構造になってたんだ?」
「流石聖域なんですけどぉ・・・・・・」
聖域って別に四次元構造じゃなくてもいいよな?聖域ってそういう意味じゃないと思うんだけど。
「プロデューサーさんに呼ばれた気がしたので出て来ましたよ♪」
「いや、呼んではないが・・・・・・なんか凄いな?」
「机の下って快適ですよねぇ」
「そうだな、この子たちも言ってる・・・・・・」
「聖域なのに人が増えてしまいましたぁ・・・・・・」
「乃々ちゃんはまゆ達が来て迷惑でしたか・・・・・・?」
「うぅ・・・・・・そういう聞き方はずるいと思うんですけどぉ。そんなことないですしぃ」
「乃々ちゃんは可愛いですねぇ」
「そ、そうだな」
「プロデューサーさん、まゆさんがいじめてくるんですけどぉ。いじられくぼなんですけどぉ・・・・・・」
「大丈夫だ。乃々は可愛いから」
「答えになってないんですけど!?」
口ではこう言ってはいるが地味に表情は嬉しそうな乃々可愛い。
「それで乃々よ次の仕事なんだが・・・・・・」
ビクッ
「・・・・・・」
「・・・・・・逃げ出そうとしなかったか?」
「き、気のせいだと思いますけど・・・・・・」
「そうか~」
(森久保は決めてるんです。もうお仕事から逃げないと!これも全てプロデューサーさんの為です!・・・・・・ただやっぱり癖でお仕事と言われると足が勝手に動き出そうとしてしまうんです・・・・・・)
「乃々も最初はめちゃくちゃ逃げてたけど、逃げなくなったな」
「それは、褒められてるんでしょうか・・・・・・?」
「褒めてるよ。乃々はよく頑張ってるよ」ナデナデ
「あぅ・・・・・・は、恥ずかしいんですけど///」
「むぅ、まゆも頑張ってますよね?」
「おう、頑張ってるぞ」
「だったら、あの、その・・・・・・」モジモジ
ん?まゆは何をそわそわしてるんだろ?
「ぷ、プロデューサー。私も・・・・・・」
「お、輝子も頭撫でて欲しいのか?」ナデナデ
「あ、ありがとう・・・・・・///」
「あ、あの・・・・・・」
「まゆ?何か言いたいことでもあるのか?」
「えっと・・・・・・」
(まゆさん、頑張って)
(ま、まゆさん・・・・・・)
「あ、頭を・・・・・・///」
「なんだ、まゆも頭を撫でて欲しかったのか?」
「は、はい・・・・・・///」
「それならそうと言えばいいのに」
「は、恥ずかしかったんです!!」
「そうか」ナデナデ
「えへへ・・・・・・///」
(((可愛い)))
まゆは他の皆がいる時や俺に関することならグイグイ押してくるくせに、いざ自分から甘えようとしたらできないって不思議な娘なんだよなぁ。
「まゆさん、可愛いんですけどぉ・・・・・・森久保も撫でくぼになります・・・・・・」ナデナデ
「ま、まゆさん。可愛いな・・・・・・」ナデナデ
「あぅあぅ・・・・・・///」
年下に撫でられて困惑しながらも照れてるまゆ可愛い。
「ほんと、お前らは仲良いな」
「当たり前です!」
「まゆさんは、プロデューサー関係になると怖いですけどぉ・・・・・・」
「そ、そんなことありませんよぉ!!」
「自覚がないって、怖い・・・・・・」
「わかるわ」
「プロデューサーさんまで!」
「ははは」
「笑わないでくださいよ!!」
とまぁ、こんな感じで凄く平和な感じなアンダーザデスクの皆さんなんだが、一つ気になることがあってな?見てもらえれば分かると思うんだが・・・・・・
「さてと、じゃあちょっとレッスン場でも見に行ってくるかな」
「いってらっしゃい」
「あの・・・・・・いってらっしゃい・・・・・・」
「親友バイバイ」
「おう」
ガチャ バタン
「「「・・・・・・」」」
そしてレッスン場に行くとか言いながら実は適当に歩いてるだけだったりして。そして・・・・・・
コソコソ
「「「・・・・・・」」」
「・・・・・・」
何かいるんですねぇ。見つかってないとでも思ってるんですかねぇ・・・・・・この通りなんだが、何故か俺の後を追ってくるんだよな。何故なのかは全然分からん。まゆが俺の家を探ろうとしているのか、それとも他に理由があるのか。でもだとしたら他の二人を連れてきている意味が分からなくなるからなぁ・・・・・・
「・・・・・・」
「「「・・・・・・」」」
クルッ
「「「!!」」」
ササッ
「・・・・・・」
「「「・・・・・・」」」
どうにかならんかなあれは。そうだな、急に走ってみたりとかしてみるか。
「・・・・・・」ダッ
「「「!?」」」ダッ
クルッ
「「「あっ」」」
「はぁ~・・・・・・」
「・・・・・・」
「なんで付いてきた?」
「の、乃々ちゃんや輝子は悪くないです!!」
「「ま、まゆさん!」」
「・・・・・・説明してもらおうかな」
「最初はプロデューサーさんのことが知りたかったんです」
「言ったら悪いが、まゆって俺のスケジュールとか全部知ってるよな?」
「あたり前ですよ!プロデューサーさんが朝何を食べてきたか、何時に家を出たか、どのルートで事務所まで来てるのか、今何を考えているのかまで分かりますよ!」
既におかしいのは何個かあったが最後のは明らかにエスパーじゃないか?あれ、俺の家ばれてないはずだよな?
ダダダッ
「呼びましたか!?」
「呼んでないよ?」
「そうですか・・・・・・」
「そろそろ出番あるよ?」
「本当ですか!!」キラキラ
「それまで待ってて」
「はい!!」
サイキック~デバンキター
「と、いうわけなんですが」
「いうわけなんですがと言われてもなぁ・・・・・・」
「さ、最近プロデューサーさんは・・・・・・私達に構ってくれてないんですけどぉ。絶対特権主張するんですけどぉ!」
「いやそこで特権主張されてもな」
「じ、実際あんまり構ってもらってないしな・・・・・・親友ひどい」
「え~」
いや確かに最近構ってあげれてなかったけどさ?そう言えばいいのに。
「ふ~む、じゃあ今度どっか出掛けるか?」
「「「えっ」」」
「普段構えてないんだ、せっかくだから行きたい場所とかないか?」
「じゃ、じゃあまゆは遊園地に行きたいです!最近休暇貰えてないので!!」
「い、いいな・・・・・・」
「ひぇぇ・・・・・・人混みに入るのは苦手なんですけどぉ。森久保迷子になっちゃいます。迷子久保になります・・・・・・」
「それなら問題ないですよぉ。桃華ちゃんに話を通せば」
「あっ」
察しました。
「それでいいならいいけど、森久保どうする?」
「人がいないなら、まだ行けるかもしれません・・・・・・」
「分かった。今度まとめて休暇貰うからな」
「やりました!」
「ふひっ・・・・・・楽しみだな」
「うぅ、森久保はあんまり行ったことないです・・・・・・」
「じゃあ乃々ちゃんにも楽しんでもらわないといけませんねぇ」
「よ、よろしくお願いします・・・・・・」
~休日~
「と、いう訳でやって参りました遊園地」
「乃々ちゃん!輝子ちゃん!貸し切りですよ!!」
「す、すごいな・・・・・・」
「ほ、本当に貸し切ったんですかぁ・・・・・・」
「では皆さん、楽しんできてくださいな」
「なんか悪いな桃華」
「大丈夫ですわ。まゆさんの頼みは断れませんし、それに既にちひろさんにも了承を得ていますから」
了承・・・・・・?遊園地を借りることか?
「後日、楽しみにしていますわねプロデューサーちゃま♪」
おぉぉぉぉい!!ちっひ俺を売りやがったなぁ!?せめて俺に連絡して!?連絡してくれたら普通に了承したから!!
~事務所~
「へっくち!・・・・・・あ~絶対プロデューサーさんに何か言われてる気がする!それにしてもいいな~私もプロデューサーさんとどこか行きたい・・・・・・はぁ、仕事しよ」
~ジェットコースター前~
「無理無理無理無理無理無理無理無理なんですけどぉぉぉぉぉ~!!!!」
「落ち着け、落ち着け乃々」
「森久保の中身が出る気がするんですけどぉ!!」
「まゆもあんまり乗ったことないですねぇ」
「私は、乗ったことが無いぞ・・・・・・」
「俺も小さい頃に乗ったのが何回かあるだけであんまりなぁ」
「じゃあなんでここに来たんですかぁ!?」
「ん~、なんかノリ?」
「「「ノリ」」」
「だって遊園地っていえばジェットコースターじゃん?」
「その解釈は個人で変わると思いますけどねぇ」
今というか普通に考えたらこのメンツでジェットコースターは無理か。当たり前だよな。とりあえず遊園地来てみたけどどれ乗るか悩むんだよなぁ・・・・・・
「だったらどこか行きたい場所とかあるか?」
「まゆはメリーゴーランドとかです」
「メルヘンだな」
「もちろん二人乗りですよ♪」
「知ってた」
「私は、お化け屋敷・・・・・・とかかな」
「それ絶対叫ぶよね?」
「ふひっ・・・・・・そうかも」
「乃々は?」
「も、森久保は観覧車でひたすらじっとしていたいんですけどぉ・・・・・・」
「そうかぁ、乃々はティーカップを全力で回転させたいんだな?」
「なんで森久保の中身を出そうとするんですかぁ!?」
「大丈夫大丈夫、多少気持ち悪くなるだけだから」
「全然大丈夫じゃないんですけどぉ・・・・・・」
まぁね、小さい頃にね、いたんですよやっぱり全力でカップ回転させる奴が。もちろん気持ち悪くなって俺はその場で吐いたけどな!!
「じゃあ、ティーカップ行くか!!」
「!?!?」
「輝子ちゃん一緒に乗りましょうか」
「よ、よろしく」
「も、森久保は・・・・・・」
ガシッ
「行・く・ぞ☆」
(森久保お亡くなり決定なんですけどぉ~・・・・・・)
・・・・・
「ひゃっほ~う!!もっといくぞ~!!」グルグルグルグル
「あばばばばばばbb」
「ゆっくりって、いいな・・・・・・」
「そうですねぇ」
(プロデューサーさん楽しそうですねぇ・・・・・・)
・・・・・
「」
「」
「まぁそうなりますよねぇ」
「だ、大丈夫か・・・・・・?」
「」
「」
「返事がないですね、ただのプロデューサーさんと乃々ちゃんであったものですね」
「しばらく、休むか」
「仕方ないですね」
~15分後~
「俺、復活!!」
「さっきまでのが嘘のように元気ですねぇ」
「元気が一番!!」
「・・・・・・」
「大丈夫か?ぼののちゃん」
「なんか・・・・・・輝子ちゃんが、三人に・・・・・・見えます・・・・・・」
「ふひ・・・・・・ダメだな」
「さて次どこ行くか」
「親友って、結構鬼畜?」
「なわけ」
「プロデューサーさんは優しい人ですよ♪」
(たまにはそんなプロデューサーさんもいいかも・・・・・・///なんて♪)
「なんか含みのある言い方に聞こえるのは気のせいか」
「気のせいですよ♪」
さて、森久保も元気になったし次は・・・・・・お化け屋敷かな?とりあえず輝子は叫ぶだろうから未然に防いでおかないと、多分幽霊側の人たちが驚いてしまうことになりかねんな。
「次お化け屋敷行くけど輝子絶対叫ぶなよ?」
「・・・・・・ふひっ」
「それ叫ぶ気満々やーん」
「乃々ちゃんはいいんですか?」
「乃々は~・・・・・・大丈夫でしょ」
「森久保は・・・・・・さようならします・・・・・・」
「大丈夫だ!さようならする前に俺が全力で止めるから!!」
「そういう問題では無いと思いますけどぉ・・・・・・」
とりあえず満場一致?だから行くか。
~お化け屋敷~
「やって参りましたお化け屋敷!!」
「親友なんかテンション高いな・・・・・・」
「まゆちょっと怖いですけど・・・・・・」
「安心しろ!俺もホラーやグロは無理だ!」
「じゃあなんでスケジュールにいれたんですかぁ・・・・・・」
「思いっきり叫びたいし」
(親友、私に言ってることと今言ったこと矛盾してるんだけどな・・・・・・)
多分俺はさっき輝子に言ったことと矛盾してると思うんだ!
「それならジェットコースターの方が良くないですか?」
「宙に舞ってるから無理」
「そうですかぁ・・・・・・」
「は、入ってみよう・・・・・・」
「森久保は見ざる・聞かざるしておくんですけどぉ・・・・・・」
「ん~多分それでも俺達の悲鳴は聞こえるんじゃないか?」
「そしたら全力で逃げるんですけど・・・・・・」
「逃げてもいいけど俺達追いかけないから頑張って一人で出口まで来いよ?」
「・・・・・・やっぱり一緒にいます」
「よろしい」
は~、ホラーか。俺グロイやつとかホラー見ると身体中から力が抜けてしまうんだよなぁ・・・・・・これ俺大丈夫か?ここまで来て言うのもあれなんだが・・・・・・
「よ、よし!行くぞ!!」
「なんか普通にお化け屋敷を行く人の言い方じゃありませんねぇ・・・・・・」
「ホラーは無理って言っただろ!?びっくりするやつも無理なんだよ!」
自分で言っててなんだけどなんでこれスケジュールにいれたんだろうな?
「ふひっ・・・・・・頑張ろう親友・・・・・・」
「おうとも!」
「絶対に腕から離れません・・・・・・」
「ま、まゆも腕から離れません!!」
ギュ~
あぁ、両手に花とはこれこのことであるか。
「いざっ・・・・・・!!」
攻略するぜ!!
~5分後~
「ふひぃぃぃぃぃ・・・・・・ひゃhh」
「輝子ストップ!」
ア゛ア゛ア゛ア゛
「ぎゃあああああああ!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「きゃ~!!」
「ひゃっはぁぁぁぁ!!」
ビクッ
「あっ、すいませんアイドルが・・・・・・」
「あっ、いえいえ」
(プロデューサーさん普通にミイラ男と話してますけど客観的に見たら凄いシュールですよぉ)
やっぱり輝子がひゃっはーしたら驚くよな。しかも急にだから対処できないし。
「す、すまない・・・・・・」
「仕方ないさ」
(凄い怖いはずなんですけど輝子ちゃんのおかげでなんとか怖さが紛れてる感じなんですけど・・・・・・)
ウワァァァァァ
「うわぁぁぁ追っかけてくるなぁぁぁぁ!!!」
「むぅぅぅぅぅりぃぃぃぃぃぃ!!!」
「プロデューサーさんっ!待って下さ!!」
「ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ガシッ
「っ!?」
ふ、振り向くなよぉこれ絶対振り向いたらダメな奴だぞぉ。あっ、そうかこれはあいつらが俺を驚かそうとわざと肩に手を置いたんだな?分かるぞ?
「おいおいやめろよまゆそんなことしたら怖いだろ?」
「・・・・・・」
「なんか話そうぜ?」
「・・・・・・」
あれ・・・・・・まゆ反応しないなぁ?
「じゃあ乃々か?そんなに怖いなら俺が守ってやるぞ?」
「・・・・・・」
「お~い、返事してくれないと困るぞ~?」
・・・・・・おいおいおい、どれだけ俺を驚かせたいんだ?さては三人でグルだな?そうはいかんぞ俺はこの程度じゃ驚かないからぁ?
「輝子?今ならひゃっはーしてもいいんだぞ?俺が許可してやろう」
「・・・・・・」
「・・・・・・あれ?」
おかしいな?こんなに反応ないのは流石にプロデューサー辛くなっちゃうぞ☆
「返事してくれ~。そこにいるんだろ~?」
「・・・・・・」
はっはっは!まさかなぁ!?俺が一人なわけないだろう?返事してくれないとプロデューサー泣いちゃうぞ☆
・・・・・
~お化け屋敷出口~
「はっはっは・・・・・・はぁ。怖かったですねぇ」
「ふひっ、中々に面白かった・・・・・・」
「も、もう・・・・・・むりぃ・・・・・・ですけどぉ・・・・・・」
「プロデューサーさんは大丈夫でしたかぁ?」
「・・・・・・」
「あれ?プロデューサーさん?」
「い、いないな・・・・・・」
「も、もしかして・・・・・・」
「「「プロデューサーさん置いて行っちゃった!?」」」
~お化け屋敷~
「タスケテェェェ・・・・・・」
置いて行かれた・・・・・・あいつらと離れてしまった・・・・・・やばい普通に怖くなってきた。まだ輝子とかいたほうが怖くないんだが。あぁもうこれだから嫌なんだホラーは。
グァァァァァ
「ぎゃああああああ!!!」
無理だ無理無理!!!こんなところに一人でいたら恐怖でどうにかなりそうだ!!こういう時は走れば大丈夫だ!!全力で走れ!!!とにかく走れ!!普通お化け屋敷内で走ったら危ないからダメだがもうこればっかりは許してもらわねば困る!!!!
ダダダダッ ツルッ
「おっ?」
ズシャァァァァ
「うおぉぉぉ!?」
痛い。普通にこけたんだが。つか何に滑ったんだ?
ベチャァ
「・・・・・・あ?」
なんかぬめぬめしてて赤色の・・・・・・血?を模した液体状のものがががが・・・・・・
ガタン
「ひぃっ!?」
ギイィィィィ
どこからか扉がひらららく音がががが・・・・・・
ヒタッヒタッ
そして何かが近づいててててくるぅぅぅぅ!!!
クルッ
あっ、目が合っ・・・・・・
「ミイツケタァ・・・・・・」ニヤリ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
・・・・・
「」
「ぷ、プロデューサーさ~ん?大丈夫ですかぁ?」
「」
「も、燃え尽きてるな・・・・・・」
「」
「お、置いて行ったのは謝りますからぁ・・・・・・」
「しばらくはここで休憩ですねぇ」
「な、何か飲み物買って来るぞ・・・・・・」
「プロデューサーさんにはスポーツドリンクお願いします」
「分かった」
~20分後~
「コワイィィ・・・・・・ムリイィィィ・・・・・・」
「歩けるようにはなりましたけどまだ意識飛んでますねぇ・・・・・・」
「トラウマ、にならないといいな・・・・・・ふひっ」
「森久保なら絶対トラウマになるんですけどぉ・・・・・・」
「この後どうしましょうか?プロデューサーさんこんな状態じゃ楽しめないでしょうし」
「この辺で、帰るか・・・・・・?」
「森久保も疲れたんですけどぉ・・・・・・」
「ちょうど夕方ですし、プロデューサーさんを治しながら(精神的に)帰りましょうか」
「楽しかったぞ、親友」
「森久保も、楽しかったです・・・・・・」
俺も楽しかったぞ・・・・・・
「どこからかプロデューサーさんの心の声が・・・・・・?」
「まゆさん、それはやばいやつでは・・・・・・?」
「普通は無理なんですけどぉ」
「これが愛のなせる業ですね!!」
最近修羅場がなく平和な日常のシーンが多いですね。
その分頑張ります!
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親密度MAXなCAELURA達
「ふぅ」
「お仕事落ち着きましたねプロデューサーさん」
「そうですね」
「さて今日はどのアイドルとイチャイチャするんですか?」
「えっとカエ・・・・・・って何ですかイチャイチャって」
「最初の方はあれだけアイドルと距離置こうとしてたのに何ですか最近は所構わずイチャイチャイチャイチャしやがってこの女たらし」
「・・・・・・嫉妬してます?」
「はっ、はぁぁ!?そそそそんなことしてる訳ないでしょ何言ってるんですか!ちょっ調子乗るのもいい加減にしないと泣きますよ!?」
「言ってることが若干矛盾しているんですがそれは」
「いいから早く仕事してください!!」
「仕事さっき終わったじゃないですか」
「・・・・・・そうでしたね」
最近ちひろさんがやけに怒ってるんだよな~。確かにちひろさんとの時間は少なくなってるけどね。
「今度埋め合わせはしますから」
「ほんとですね!?言いましたね!?言質取りましたからね!!」
「分かりましたよ」
「・・・・・・そういうイチャつきは他所でやってくれないかな」
「おっと失礼」
「誰しもキミという人間を求めているんだ、少なからずボクもね」
「それは嬉しい報告だな」
飛鳥は何を考えているかは分かりにくいからな。そういうことを言うのは珍しいし。
「だから、その」
「なんだ?」
「・・・・・・!」
ガシッ
「ねぇプロデューサーさん♪どこ連れて行ってくれるんですか?」
「ちょっと、飛鳥にさっき言われたばかりじゃないですか」
「なんか言いたそうにしてますけど、言えないんじゃ意味ないですね」
「!!」
(そうか、そういうことかいちひろさん。ボクに挑むなんていい度胸してるじゃないか。負けるわけにはいかないな)
「どこって言われましてもまだ決めてないですし」
「いいんですよ?プロデューサーさんの家に行っても♪」
「何言ってるんですかもう」
「・・・・・・」
いやもう飛鳥に凄い睨まれてる。
「ボ・・・・・・ボクm」
ガチャ
「おはようございます」
「おは~」
「あら、奏ちゃん周子ちゃんおはようございます」
「なんかちひろさんがプロデューサーに抱き着いてるんやけど~?」
「はい♪デートの約束をしていた所なんですよ」
「なんか既視感がある発言よね、それ」
そりゃそうでしょ。だって志希の薬で皆が素直になってるときに美嘉がまったく同じこと言ってたじゃん。俺忘れるわけないからねあんな修羅場。というか忘れようと思っても忘れられん。
「あら、飛鳥もいたのね」
「おはよう、奏さん、周子さん」
「おはよ~飛鳥ちゃん」
「今日もいい天気だね・・・・・・」
「晴れのち曇りだったからそこまで良くはないけどね~」
「明らかに動揺しているようだけれど、もしかして飛鳥もちひろさんみたいにプロデューサーに抱き着いてみたかったんじゃないの?」
「なっ、何を!」
「じゃ~私反対側貰い~♪」
ギュッ
「ちょっ。お前らな」
「じゃあ私は前から失礼するわね」
ギュ~
「・・・・・・」
う、動けない・・・・・・前に奏、右にちひろさん、左に周子。どう足掻いても逃げれらない・・・・・・
「ほ~ら。飛鳥も正直になった方がいいわよ?」
「っ・・・・・・分かったよ、ボクの負けさ。後ろ・・・・・・失礼するよ」
ギュッ
四方八方からアイドルと同僚に抱き着かれているこの状況とは一体・・・・・・これこのままでいいわけないし、もし他のアイドルが入ってきたらめんどくさいことになるな。
「あの~そろそろはなしt」
「「「「嫌」」」」
「食い気味」
ガチャ
「おはようございま・・・・・・何してるんですかプロデューサーさん・・・・・・」
「お、おはようありす」
「今は橘です」
「そこまで!?」
「プロデューサーさん、私今カバンの中に六法全書と広辞苑が入っているんですよ・・・・・・どちらがいいですか?」
「文香?それはどういう選択肢だ?まさかそれで俺を叩くとかそういうのじゃないよな?」
「・・・・・・やはり六法全書の角がいいですかね、ありすちゃんはどう思いますか?」
「両方重ねて頭に落とすか(角から)二冊とも使って二回に分けて殴打するのがいいと思いますよ文香さん」
「殴打!?今殴打って言ったよな!?それ普通に死ぬやつだから!!危ないからやめて!?!?」
「どうやら角で殴打されたいらしいですよ文香さん」
「プロデューサーさんは・・・・・・『M』、というやつなのですか・・・・・・?」
「違いますよ文香さん。プロデューサーさんのような人を世間では『変態紳士』と呼ぶらしいです」
「!?!?」
ありすぅ!!そんな言葉どこで覚えたぁ!?タブレットか!そのタブレットが教えたのかぁ!!許さんぞぉ!!
「変態紳士・・・・・・ですか。興味深いですね」
「ってこの前早苗さんが言ってました」
おら片桐ィ!!小学生に何教えとんのじゃこらぁ!!今度あったらシメられる側じゃなくてシメたろかい!!覚えとけよ!!後文香!!お願いだからそんなことに興味持たないで!!文香も純真でいてくれぇ!!
「・・・・・・何時から、大人しい文学少女は清楚だと錯覚していた・・・・・・?」
「そういうの本当に心臓に悪いからやめて!!後なんで若干宝玉埋め込んで斬魄刀いらなくなったやつみたいな発言してるの!?」
「ピンポイント過ぎではプロデューサーさん」
「分かった!!後でお前らも抱き着かせてやるからそれでいいだろ!?」
「1時間・・・・・・」ボソッ
「ぐっ・・・・・・」
「密着」ボソッ
「わ、分かった。それで手を打とうか」
「「♪」」
「それで君たちは何時まで抱き着いている気かね?そろそろ熱いんだけど」
「プロデューサーさん脱いでいいですよ?」
「何を言ってるんだこの黄緑色の三つ編みは」
「ボクは・・・・・・構わないけど・・・・・・///」
「何恥ずかしがってるんだ可愛いなおい」
「隊長!許可が下りました!!」
「下りてないし誰に言ってるの」
「分かったわ。じゃあやりましょうか」
「隊長って奏かよ・・・・・・やめて服に手をかけないでお願いだから!!
・・・・・
「悪ノリもいいけど限度ってものがあるんですよ」
「「「「はい」」」」
「これに懲りたらしばらく抱き着かないこと!!」
「「「「!?」」」」
「これは罰です!!」
「「「「・・・・・・」」」」
「そんな上目遣いには騙されません!!」
「「「「チッ」」」」
「聞こえてるぞ!!」
まったくもう、ちひろさんもこの調子じゃ止める人がいないじゃないですか。俺に負担デカすぎるのでは?大人組もダメ、大学組は・・・・・・ギリギリ?他はダメだしどうするんだこれ。
「では次は私達が・・・・・・」
「そうですね。これは約束ですから破ることはしませんよねプロデューサーさん?」
「分かってるよ、おいで」
「「♪~」」
ギュッ ギュ~
今更なんだが俺がこの娘達と正面から向き合うと決めたのまではいいと思ったんだがそれでこの前よりも距離が近くなったら元も子もない気がするんだけど・・・・・・それでも良いかと思い始めてる自分もいるが、それじゃあ解決にならないしもし俺がこの事務所の担当を外れたら・・・・・・あっ、なんかそんなこと絶対にないような気がしてきた。だって絶対どうにかできるやん。だって既に社長を美優さん黙らせたやん。財力ある娘もおるやん。あれ?俺これからも安定してプロデューサー続けられるんじゃね・・・・・・?それはおいといて、やはり俺がどうにかするしかないな!
「プロデューサーさん頭を撫でていいんですよ?」
「いいのか橘?」
「もうありすでいいです!」
「分かった」
ナデナデ
「えへへ~///」
「・・・・・・プロデューサーさん、私にも・・・・・・」
「了解」
ナデナデ
「とても温かく感じますね///」
「・・・・・・」
でもこの笑顔と可愛さには勝てないんだよどうしよ。
((((いいなぁ~))))
あそこで待てされてる犬みたいな顔でこちらを見てくるアイドルと事務員がいる。
「・・・・・・後日からならいいですから、今日は勘弁してください」
「「「「分かりました」」」」
あぁ、自分でもアイドルに甘いと思うなぁ。これをどうにかしないと距離を離すって難しいよな。
「プロデューサーさんに頭を撫でられると本当に気持ちがいいですね」
「そうか?俺は撫でられたことないからよく分からんけどな」
「・・・・・・撫でてあげましょうか?」
「いや、小学生に頭を撫でられる大人って周りから見てどうなんだろうな・・・・・・?」
「私は別に構いませんよ?」
「流石にそれはな・・・・・・」
「・・・・・・では、私なら・・・・・・」
なんかアイドルが俺の頭を狙っているような気がする。ほら、待て勢がこっちに目をキラキラさせながら見てくるやん。
「いや大丈夫だから」
「私は・・・・・・大学生ですよ?」
「そういう問題じゃないんだけど・・・・・・」
「私に撫でられるのは、嫌・・・・・・ですか?」
だからそういう聞き方ずるいって!!文香って案外母性強いのか?母性の象徴的な物はまぁ・・・・・・でかいけど。
「でしたら・・・・・・」
「いやでも女の子に頭を撫でられるってなんか恥ずかしくないか?」
「そんなことないと思いますけど・・・・・・」
「つまりプロデューサーさんは私達に恥ずかしいことをしてるわけですね?」
「えっ、いや、そういうことになる・・・・・・のか?」
えっ、何?つまり俺はアイドル達を恥ずかしがらせて一人でテンション上がってたってこと?やばいそれただの変態じゃん。やっべ早苗さんに通報される・・・・・・
「ならやめようか」
「「それはダメです」」
「即答だね」
「っていうかさっきから文香ちゃんやありすちゃんばっかりずるいと思いま~す」
「そうね・・・・・・自業自得とはいえ流石に見てるだけっていうのも辛いわ」
「ボクに待てをさせるだなんてキミもいい趣味をもったものだね」
「わ、私はちょっと用事を思い出したので失礼しますね」
「おい千川」
「で、ではっ」
バタン
なんでいつもそういう雰囲気になったら逃げるのあの人は。いや巻き込まれるのが嫌なのは分かってるけどね?それでも露骨すぎて・・・・・・ねぇ?
「そんなこと言われてもなぁ」
「贔屓はずるいぞ~」
「そうね」
「贔屓するほど文香さん達には魅力がある、ということなのかな?」
「いや魅力なら全員あるけどさ。じゃないとスカウトしてないし」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」
「・・・・・・?普通じゃないのか?」
「こら天然ですぜ飛鳥さん」
「こういうところが女たらしの秘訣なんだろうね」
「なんか酷いこと言われてる気がする」
「実際に酷いことしてるから仕方なくな~い?」
「ひっでぇ」
女・・・・・・たらしかどうかは別としてアイドルを見る目はあると思う。これ別に女たらしじゃないよな?うん。
「とりあえず私達はプロデューサーに何か所望する!!」
「所望してるはずなのに内容がまったく分からない」
「じゃあ、キs」
「キスとかは無しだからな」
「食い気味に拒否されたわ」
「キミは我が侭だね」
「うそやん」
「真似せんといて~」
「してるつもりないんだけど」
さっきから何なのあの京都娘。自由すぎるのでは?いや知ってるけどさ。
「でも先ほど周子さん達はプロデューサーさんに怒られたばかりじゃないですか」
「ありすちゃん達だけずるい~!」
「自業自得です。それと橘です」
「日頃の行い・・・・・・ですかね・・・・・・」
「でも今回のはタイミングが違っただけじゃない?実際文香達も早めに来てればこういうことしてたでしょう?」
確かにそれはあるな。今回はありすと文香が事務所に遅れて来ただけであってもしかしたら文香達も同じ事してたかもしれない・・・・・・でも諸悪の根源さえいなかったらこんなことには。つまりやっぱり千川ァ!!
「でも私達なら服までは脱がせないと思います」
「あ~それはあるかもね」
「ちょっと周子ちゃんどっちの味方なのよ」
「だって文香ちゃんとかプロデューサーの裸とか絶対見れないでしょ~?あっ、それは奏ちゃんも同じか」
「ちょっと」
「は、裸・・・・・・///ぷぷぷプロデューサーさんのは・・・・・・裸・・・・・・あぅ///」プシュ~
「ほらね」
いや文香顔真っ赤やん。何想像してるの?俺運動とかあんまりしないからそこまで身体逞しいわけじゃないよ?真っ赤にしてる文香可愛いけどさ。
「」
「あそこで真っ赤を通り越して気絶しているありすがいるんだが」
「あら、可愛いわね」
「ありすちゃん可愛い~♪」
「裸・・・・・・裸・・・・・・///」ブツブツ
「飛鳥ちゃんは飛鳥ちゃんで世界入っちゃてるね~」
「入らせたのはどいつだ」
「てへぺろ★」
「可愛くないわよ」
この状況どうするか。何か、何かこの場を打破できるような一言さえ言えれば・・・・・・
「それで奏ちゃん?」
「なによ」
「あれからプロデューサーとは進んだん?」
「急に何を言いだすのかと思えば・・・・・・」
「だってキスしてたやん、皆の目の前で」
「そうだけど」
「あれから進展あったのかな~って」
「な・・・・・・無いわよ・・・・・・」
「え~シューコちゃん聞こえませ~ん」
「無いわよ!!」
「お前らは何してるの」
「プロデューサーと奏ちゃんの事情について」
「言い方」
その言い方は誤解を生むからやめてほしいな。そんなのまゆとかに聞かれたら一瞬で束縛案件だぞ。確かにキスはしたけどあれは不可・・・・・・あれ、そういえばあの時には既に志希の薬切れてたんだよな。不可抗力じゃないじゃん!
「ふ~ん、まだ進んでないんだ」
「何よその言い方」
「チャンスあるね!」
「ないわよ」
「あるよ!」
「それ決めるの俺だからな?」
「「だって優柔不断でしょ?」」
「えぇ・・・・・・」
だってほら表面上だけでもアイドルとプロデューサーじゃん?ほらスキャンダルだよ。というかこの事務所スキャンダルが起きることに対する意識の低さが異常だよね。
「スキャンダルが起きるぞ?」
「え~スキャンダルぐらいどうにかならん?」
「ならんわ」
「大丈夫よ周子ちゃん。そこは彼女達に任せれば・・・・・・ね」
「おい今絶対巴とか桃華思い出しただろ」
「あら、ばれた?」
「ばれるわ」
スキャンダルへの意識が低い理由がそれなんだよなぁ・・・・・・たとえスキャンダルが起きても一瞬でもみk・・・・・・なかったことにできる程度の力を持っているアイドルが多すぎる。実際美優さんは社長を黙らせてたし。
「しかし社会的信用が・・・・・・」
「それは、大丈夫です」
「お、文香ちゃん復活」
「社会的信用など愛で粉砕して見せます」
「粉砕してほしくないんだけど!?」
「それにはボクも賛成だね」
「あら、飛鳥も」
「信用なんて所詮見てくれのものさ、愛こそ本物だよ。いつまでも変わることのない永遠のものだ」
「お前ら信用って言葉に恨みでもあるのか?」
「「「「別に?」」」」
「ないんか~い」
こいつら何なんだ一体。
「いやでもお前らもアイドルから引退したら一般女性だぞ?結婚とかそういうのあるだろ」
「・・・・・・は?」
「えっ」
「プロデューサー、本気で言っているのかしら」
「ちょ、なに」
え、地雷踏んだの!?いや確かにアイドルの娘達が俺に好意があるのは知ってるけどさ!!ここ日本だから重婚不可だし!?それに俺は一人だし!
「プロデューサーさん、失望させないでください・・・・・・」
「キミはボク達の好意に気づきながらそんなことを言っているのかい?そうだとしたら中々に笑えないね」
「そんなはずありません」
「あれ、いつの間にありすちゃんが」
「橘です」
「きっとプロデューサーさんは私達を傷つけない最高の答えを出してくれるはずです」
「ちょっ」
「そうですね、私はそう信じたいと思います・・・・・・」
「別にボクを選んでくれても構わないよ。そうしたら皆祝福してくれるさ・・・・・・」
「面白いこと言うじゃない」
「飛鳥さん、鳥になりたいですか?」
「それはありえませんね」
「プロデューサーこれ修羅場ってやつだよどうする?シューコちゃんと逃げる?」
「それもっと修羅場になるやつだよね」
「ばれたか~」
ここはちっひを見習って・・・・・・
「そういや俺これから用事があるんだ。じゃあな」
「用事って?」
「用事は・・・・・・用事だ」
「文香さんどう思いますか」
「あれは・・・・・・用事のない顔ですね」
「そんなことないからぁ!じゃあな!!」
ガチャ
「あっ逃げた!!」
「このボクから逃げきれると思ってるのかな?」ダッ
「アイドルから逃げきれるプロデューサーってそんなにいないんじゃない?」ダッ
「逃がしません・・・・・・」ヒュン
ドゴォ
「文香さん!気持ちは分かりますが六法全書を投げないでください!!危ないです!!」ダッ
「プロデューサー後でどうなってもしらないよ~っと」ダッ
この逃走劇はちひろさんに見つかるまで続きました。
次回も時間があるうちに投稿目指したいと思います。
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親密度MAXなP.C.S達
『ぷ、プロデューサーさん・・・・・・?』
『なんだ、どうした卯月』
『いえ、いつもの朝一の卯月の笑顔ですよ?』
『あぁ、それなんだが別に卯月じゃなくても良いことに気が付いてな』
『えっ!?』
『えへへっプロデューサー!私の笑顔どうですかっ!!』
『おう、いい笑顔だな美穂。元気が出るぜ』
『プロデューサーさん、響子の手作りお弁当ですよ♪』
『ちょっとプロデューサーさん!!私のダブルピースですよ!?』ブイッ
『おう、可愛いと思うぞ。でも正直飽きたというか・・・・・・』
『あっ、飽きた!?!?』
『可愛さなら別に美穂でもいいかなって思って』
『酷いです!!』
『ごめんね卯月ちゃん!場所を取っちゃって♪』
『どうしてそんな嬉しそうなんですか!!』
『だってやっと卯月ちゃんの代わりになれたんだもん♪』
『えっ・・・・・・どういう』
『プロデューサー!もっと頭を撫でてください!!』
『いいぞ~美穂は可愛いなぁ』ナデナデ
『ほらプロデューサーさん、あ~んです♪』
『ありがとう響子・・・・・・むぐっ、うん、やっぱり響子の作る弁当は美味しいなぁ・・・・・・』
『言ってくれれば毎日作りますよ♪』
『あのっ・・・・・・プロデューサーさん・・・・・・』
『卯月今までありがとうな』
『そんな・・・・・・プロデューサーさん!!』
『プロデューサーさぁぁぁぁぁん!!!!』
「うわぁぁぁぁ!!!」
ガバッ
「・・・・・・」
な、何ですか今の夢は・・・・・・まるで私の居場所がなくなったような夢。あんなこと許されるわけないです・・・・・・私は、プロデューサーさんに・・・・・・許せないです・・・・・・私はあの場所が心地良いのに・・・・・・どうしてそれを美穂ちゃんに、私なんて夢を・・・・・・
「・・・・・・とりあえず、事務所に行かなきゃ」
「卯月~大きい声朝から出さないでよ~」
「ごめんなさ~い」
うぅ、美穂ちゃん達と合わせる顔がないよぉ・・・・・・プロデューサーさんも私のこと見捨てないですよね?
~美穂宅~
「う~ん・・・・・・」
『えっ、プロデューサー転勤しちゃうんですか!?』
『おう、そうだ』
『な、なんでそんなに冷静なんですか!!』
『いや、アイドル達と距離近すぎてたしちょうどいいかなって』
『そんな!!じゃ、じゃあ私達のプロデューサーは!!』
『新しい人が来てくれるそうだぞ。俺より優秀らしいし良かったな』
『そ、そういう問題じゃないです!!私はプロデューサーだからこそ・・・・・・』
『卯月や響子達も納得してくれたんだが・・・・・・』
『え!?卯月ちゃんや響子ちゃん納得したんですか!?』
『普通に納得してくれたぞ』
『おかしいです!!いくら何でも急すぎます!』
(それに二人はプロデューサーがどこかに行っちゃうのに止めなかったんですか!?)
『悪いな、言いそびれてしまって・・・・・・』
『だって、そんな、心の準備さえ・・・・・・させてくれないんですか・・・・・・』グスッ
『大丈夫だ、美穂なら大丈夫。やっていけるさ』
『違いますぅ・・・・・・違いますよぉ・・・・・・そうじゃぁぁ、うわぁぁぁぁぁぁん!!』
『美穂、元気でな。他の奴らにもよろしく頼むよ』
『嫌ですぅぅぅぅ!!行っちゃ嫌ですプロデューサぁぁぁぁぁ!!!』
『じゃあな』
『プロデューサーのバカぁぁぁぁ!!トップアイドルにしてくれるって言ってたのにぃぃぃぃ!!!』
「ひぐっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・っ!!」
ガバッ
「夢・・・・・・ですよね・・・・・・」
プロデューサーが離れて行っちゃう夢、なんて夢を見ちゃったんだろ・・・・・・私プロデューサーの期待に応えられてないのかな。違うよね、アレは夢だよね。そうですよね・・・・・・プロデューサー・・・・・・
~響子宅~
「うぅ・・・・・・」
『プロデューサーさん♪今日のお弁当ですよ!』
『響子かすまんな毎日』
『いえいえ、好きでやってることですから』
『でも今日まででいいよ』
『どういうことですか?・・・・・・あっ、またカップ麺とかに戻る気ですか!?そんなの許しませんよ!!アイドルの健康も大事ですが、やっぱりそれをプロデュースしてくれるプロデューサーさんの方が健康に気を使ってくれないと困ります!!』
『それは分かってるさ、カップ麺に戻る気はないぞただな・・・・・・』
『えっ』
『プロデューサーさん!!お弁当作ってきましたよ!!』
『おぉ、卯月!』
『卯月ちゃん!?』
『あっ、響子ちゃん!私響子ちゃんに負けないように頑張ってお弁当作ったんですよ!』
『へっ、へ~そうなんだ』
『うん!響子ちゃんにも今度作ってきてあげようか?』
『お願いしていいですか?』
『良かった~響子ちゃんもいれば百人力ですね♪』
『それにほら、毎回作るのも響子に悪いかと思ってちょうど卯月が練習してるって言ってたからさ』
『そうなんですね・・・・・・でも、味の方はどうなんですか?』
『そりゃ~響子には負けるけど美味しいぞ。最近は俺の好物も作ってくれてるしな』
『えへへっ♪これはプロデューサーさんのために作ってるんですからね!』
『でも!ちゃんと栄養とか考えてるんですか卯月ちゃん?』
『もちろんですよ!最近調理や栄養系の本もきちんと買って読んでますから』
『そうなん、ですね・・・・・・』
『だから、響子ちゃんはしばらく休んでていいよ♪』
『楽しそうですね、卯月ちゃん』
『はい♪だって・・・・・・』
『好きな人に手料理を食べてもらえるって幸せですよね♪』
『・・・・・・っ!!』
「・・・・・・」
モソモソ
「はぁ・・・・・・何だろあの夢」
確かにプロデューサーさんに手作りのお弁当を作るのは夢だったけど、なんで卯月ちゃんが・・・・・・夢だから大丈夫だけどなんでだろ、嫌というか・・・・・・いや!こんなこと考えててもしょうがないです!!今日も一日頑張らないといけませんから!!えっと今日もスケジュールは・・・・・・あっ、P.C.Sで撮影がある・・・・・・大丈夫かな・・・・・・
~事務所~
「今日の予定は~おっ、P.C.Sに付いて行く感じだな。あそこもユニットの仲良いから見てて気持ちいいんだよな」
まだちっひも来てないし何しようかな~。早く来たのは良いが少し早すぎたか・・・・・・仕事は昨日少し手を付けてたからそこまで急いでやる必要はないし、だからといって特にやることもない・・・・・・よしっ!ソファーでごろごろしとくか!!アイドル達が来たら普通にしよ。
「あ゛ぁ~」
すっげえおっさんの声が出てしまった。一人で静かに過ごすのも悪くないな。
ガチャ
早速誰か来たか・・・・・・早くない?来るの早くない??
「おはようございます・・・・・・」
「卯月か、おはよ・・・・・・う?」
見るからに落ち込んでいるんだが何があったんだ?
「卯月?大丈夫か?」
「ぷ、プロデューサーさぁん・・・・・・」ウルウル
「何!?何があった卯月!?」
「うぇぇぇぇん!!」
ガシッ
「!?!?」
「プロデューサーさぁぁぁぁん!!!」
ちょっと待ってちょっと待って唐突過ぎて頭の理解が追い付かん。何があったまじでこんなに卯月泣いてるのおかしいし誰が泣かせたんじゃごらぁ!!
「卯月?落ち着け卯月」
「うぅ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
「大丈夫か?落ち着いたか?よしまず誰に泣かされたか言ってみろ」
「・・・・・・ぷ」
「ぷ?」
「・・・・・・プロデューサーさん、です」
「!?!?」
why!?なぜ!?!?俺何したん!?俺昨日何かしたか!?
「俺が何した!?」
「うっ・・・・・・」
「う?」
「うぅぅぅプロデューサーさんのバカぁ!!」
ドスッ
「ぐほぁ!?み、鳩尾はやめ・・・・・・ぐっ・・・・・・」
な、殴られるほどのことを俺はしたのか・・・・・・身に覚えがない・・・・・・
ガチャ
ちっひか・・・・・・こんなところ見られたらお終いだぁ・・・・・・担当アイドル泣かせるとかプロデューサー失格だろぉ・・・・・・・・・ぉぉぉぉ痛い・・・・・・
「おはようございます・・・・・・」
「お、おぉ・・・・・・美穂か」
そして美穂もなんか元気ないなぁ~なんでかなぁ~これまた俺のせいとかじゃないよねぇ?
「っ!?」ビクッ
「!?・・・・・・お、おはよう卯月ちゃん」
「おっおはよう美穂・・・・・・ちゃん」
「あれ?お前らなんかあったか?」
「いっいえ!何もないですよ!ねぇ美穂ちゃん!」
「そうですよプロデューサー!な、何言ってるんですか!!」
嘘つくの下手かよ。明らかに動揺してるやん。
「なぁ美穂よ」
「はい!!」
「あんまり聞きたくないんだが、それって俺のせいとか、ないよな・・・・・・?」
「うっ!」
「うそぉん」
「違いますよ!プロデューサーですけど、プロデューサーじゃないっていうか・・・・・・」
えっ、何?俺とうとう分身とかそこら辺の術的な物でも手に入れたか?あやめに悪いなぁ・・・・・・とか言ってる場合じゃないんだよな。
「二人してどうしたんだ・・・・・・つか俺が何をしたんだ・・・・・・」
「あのぉ・・・・・・」
「実は・・・・・・」
ガチャ
「おはようございます!」
「おう!?響子もか・・・・・・ってなにそれ!?」
ドシーン
「お弁当です!!」
「えっ・・・・・・それ普通のお弁当にしては音が重いっていうか物理的に重いっていうか・・・・・・」
「お・弁当・です!!!」
「アッハイ」
今俺の目の前にあるのはまるで重箱のようなお弁当だ。1、2・・・・・・大体4段ぐらいでできているがこんなお弁当とか、子供のころ母が運動会の時やらに作ってくれたぐらいでそれ以来ほとんどない。それ今日作ってきたの?響子は今日朝何時に起きたの?言っちゃ悪いかもしれないけどバカの娘なのかな??
「気合を入れて!!作ってきました!!!!」
「トーンとやる気が完全に茜なんだけどどうしたのこの娘」
「す、すごい・・・・・・」
「響子ちゃん、一体・・・・・・」
「「何者なんですか・・・・・・」」
それ俺が一番言いたいわ。
「響子・・・・・・朝何時に起きた・・・・・・?」
「4時です!!」
「朝だけど中途半端に朝になってない!!」
「そんなに早く起きたんですか!?」
「響子ちゃん凄いですね!!」
「へへんっ」
ドヤ顔響子可愛いな。いやそうじゃない、可愛いけどそうじゃない。問題はなんでそんなに早く起きたか。
「ところで聞くが響子よ。そんなに早起きした理由はなんだ」
「・・・・・・えっと、ここで言わないとダメですか・・・・・・?」
「そんなに言いにくいことなら別に言わなくてもいいが」
「これは・・・・・・一応言っておきますけど夢での話なんですが・・・・・・」
「「!!」」
~響子説明中~
「・・・・・・ということなんです」
「わ、私がお料理上手!?そそそそそんなっ。あ~、でもプロデューサーさんに手作りのお弁当・・・・・・しかもあ、あ~んだなんて・・・・・・///」
「わたしは、出て来てないんだよね・・・・・・?」
「そう、ですね。美穂ちゃんは出てこなかったです」
「そうですか・・・・・・」
(なんだか良かったような悔しいような・・・・・・)
「プロデューサーさん!!」
「はいプロデューサーですよ」
「今度・・・・・・つっ、作ってきましょうか!!?」
「弁当をか?」
「はいっ」
「いやしかし卯月よ、先ほどの話を聞いてその結論を得るのは響子が・・・・・・」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛つ゛き゛ち゛ゃ゛ん゛!!!!」
「ほらもう!!」
「響子ちゃん大丈夫!?」
卯月それは天然なのかどうなんだ!?自分の場所取られる夢を見たのにそれを現実でしてどうする!?正夢になるのは良い夢だけでいいだろ!?
「それに私だって同じような夢だったんですよ!?」
「卯月もか?」
「私は・・・・・・」
~卯月説明中~
「・・・・・・こんな感じです」
「あぁぅ~///プロデューサーに褒められて笑顔・・・・・・ひゃ~///」
「私は、変わってませんでしたね」
「そうだな。その卯月の夢からすると響子は変わってないな」
「でもプロデューサーさんも悪いですよね」
響子さん急に何言いはるんどすか?
「だって今まで卯月ちゃんの笑顔が良かったのに飽きたからって美穂ちゃんに浮気するなんて・・・・・・」
「浮気ってお前なぁ・・・・・・」
「そうです!!プロデューサーさんの浮気者!!」
「あまり大声出さないでね~事務所の外に聞こえるから」
こんなん事務所の誰に聞かれようがダメな言葉だろ・・・・・・
「プロデューサー!これからよ、よければ・・・・・・なんて///」
「美穂可愛い」
「「プロデューサーさん!!」」
「~~~///」プシュ~
「これはギルティだね響子ちゃん」
「そうだね卯月ちゃんギルティだね」
勝手に採決されているんですが・・・・・・というか皆さんそれが夢の内容だってこと忘れてませんか~?それに美穂が完全に沸騰してるから美穂が見た夢の内容が分からんぞ。
「そういえば美穂ちゃんはどんな夢を見たの?」
「私達と同じ感じかな?」
「えっ!・・・・・・それは・・・・・・」
さっきまでの二人と違って凄く言いにくそうなんだが。そんなに酷い夢だったのか?
「美穂?さっきから言ってはいるが、言いにくいなら・・・・・・」
「いえ、その・・・・・・卯月ちゃんや響子ちゃんとは少し違うので・・・・・・あのっ、先に卯月ちゃん達に言ってもいいですか?」
「お、おう。構わんぞ」
「じゃあちょっと・・・・・・」
コショコショコショ ボソボソボソ
「・・・・・・」
「・・・・・・」
え、なんか響子と卯月になんかアイドルがしたらいけない眼を向けられてるんだけど・・・・・・夢の中の俺何した!?まじで何した!!
「うぅ、思い出しただけでも・・・・・・」グスッ
「美穂ちゃん・・・・・・」
「プロデューサーさん最低ですね!!」
「なんとぉ!??」
響子に最低・・・・・・最低って言われた・・・・・・あぁ・・・・・・光が遠くに・・・・・・霞んで、見える・・・・・・
「きょ、響子ちゃん!?今度はプロデューサーさんから生気が消えて行ってる気がしますよ!?」
「はっ!!ごめんなさいつい本音が!!」
「響子ちゃん」
「あのぉ・・・・・・美穂よ。この最低な屑プロデューサーにその可憐なお声で夢の内容を教えてはくれないんだろうか・・・・・・」
「プロデューサーが・・・・・・遠くに行っちゃう夢です・・・・・・」
「oh・・・・・・」
なるほどな。美穂が泣く理由も分かった・・・・・・だがしかし!!そんなことはあり得ないのである!!なぜなら俺は物理的にも精神的にも既に包囲されてるからな!!!アイドルとかアイドルとかアイドルとか・・・・・・etc
「心配するな美穂よ。そんなことはありえないから大丈夫だ」
「プロデューサー・・・・・・」
「美穂なら分かるだろ・・・・・・?俺がもし他のところへ行こうとしたらどうなると思う?」
「それは・・・・・・」
「まずまゆな。多分俺か俺を移動させようとしてるやつをリボンでぐるぐる巻きにして俺の場合下手すりゃ束縛、相手の場合生きてればいいな・・・・・・的な感じだ。それぐらいで済めばいいけど。それと巴とか桃華とかお金持ちの家柄の娘達な。まず相手側は何かしらトラブルが起こる。これは絶対だ。しかもお金関係やら人事関係すべてだ。俺達の休日の為に遊園地一日貸し切るぐらいだぞ?それぐらい造作もないことだろう。それに後は・・・・・・・・・・・・」
「プロデューサー・・・・・・」
「確かにプロデューサーさんが異動なんてありえないよね」
「そうですよね。あったとしても全力で防ぎますからね」
それがありえるのがこの事務所の良いところというかやりすぎるところというか・・・・・・いや、みんないい娘なんだけどな?明らかに自分のためなら社会にすら喧嘩売りそうな娘が多すぎるんだよなぁ・・・・・・俺のせいではあるんだけど。
「皆の夢をかいつまんで説明すると、卯月は美穂に居場所が取られちゃう夢」
「はい・・・・・・」
「美穂は俺がいなくなる夢」
「はい・・・・・・」
「響子は卯月に居場所が取られる夢」
「はい・・・・・・」
「なんでそんな夢見たんですかねぇ」
P.C.Sといえばユニットの中でも仲が良いことで有名だし、そんなファンの数とかが誰かに偏ってるわけでもないしもちろん俺が誰か一人を贔屓してる訳でもない・・・・・・他に何か原因が?
「あっでも」
「?どうした卯月?」
「いえ。この前テレビの収録で言われたことがあるんですけど・・・・・・」
「あぁ!!確かにありました!!」
「そこで司会者さんに言われたんです。『お互い羨ましいと思っていることはないんですか?』って」
「ほう」
「そこで私は美穂ちゃんに・・・・・・」
「わたしは響子ちゃんと卯月ちゃん」
「私は卯月ちゃんでした・・・・・・」
「ほほー」
なるほど。今まであんまり考えてなかったけどお互い思うことがあったんだな。自分にはない物が羨ましいと思うのは人として仕方無いことだと思うし、それに負けないように努力をすればいいんだが夢に出てくるとな・・・・・・そこまで思い詰めてたってことなのか?
「でもプロデューサーが悪いですね」
「えっ」
「そうです、プロデューサーさんがいけませんよね!!」
「ちょっ」
「これは何かしてもらわないと気が治まりませんね!」
「まっ」
「私達をこんなに不安にさせたのはプロデューサーが悪いんですよ!!」
「落ち着け」
「これはプロデューサーさんに責任を取ってもらわないといけませんね!!」
「なっ、何をする気だ・・・・・・」
・・・・・
ガチャ
「おはようございますぷろでゅ・・・・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
「・・・・・・・・・・・・チッ」
「朝から会うなり舌打ちですか!?」
「周りにアイドル侍らせて挙句の果てに抱き着いてもらって嬉しそうにしてる人がいたらだれでも舌打ちすると思うんですけど?ですけど??」
「これには理由がありまして・・・・・・」
「「「プロデューサー(さん)のせいです!!!」」」
「ほらまた、何かやらかしてそれの責任とってる途中でしょどうせ」
「なんで分かるんですか!?」
「今までの経験と卯月ちゃん達のセリフで分かりますよ・・・・・・まったく」
ちっひにすべて見抜かれてる!?
「というかそろそろイチャつくの終えないと撮影に間に合いませんよ?」
「えっ・・・・・・うぉ!?いつ間にこんな時間が!?」
「さしずめその時間が永遠に続けばいいとか思ってたんでしょ変態」
「何!?俺は変態ではないぞ!!」
「ほー・・・・・・」
な、なんだあのちっひの含みがありそうな笑みは・・・・・・
「じゃあ志希ちゃん呼んで・・・・・・」
「ストップ!!何をする気かは知らないけどとりあえずその人選ダメだから!!」
「プロデューサーさん離れたらダメです!!」ギュ~
「どこいくんですか!!」ギュ~
「お弁当食べてください!!」ギュ~
「えぇい!!もう終わりだ終わり!!撮影に間に合わなくなるでしょ!!」
「「「そんなのどうでもいいです!!!」」」
「良くないわ!!急に何ぶっちゃけてんのこの娘達!!!」
「そのまま引きずって行ったらどうですか?」ズズズ
「そんなことできるか!!」
こんの・・・・・・離せったら。うわ何この娘達力強い待って離れないというか俺の力じゃ離せない!!やばい撮影がぁぁぁぁぁ!!!!
「うぉぉぉぉ!こうなったらこのままいくぞお前らぁぁぁぁぁ!!」
ズルズルズル ギュ~
「ちひろさん行ってきまぁぁぁぁす!!!」
バタン
「いってらっしゃ~い・・・・・・ふぅ・・・・・・」
「・・・・・・仕事しよ」
・・・・・
「うおぉぉぉぉ!!!」
撮影に間に合えこのやろぉぉぉぉぉ!!!!あっ、ちょっと待って腰が今変な音したってちょっと離してマジで腰が・・・・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁ
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親密度MAXなアスタリスク
「ちひろさん」
「なんですか」
「暑いです」
「知ってます」
「じゃあ冷房つけましょう」
「今まで季節感関係なかったのに急にそういうこと言うのやめてもらえますか?」
「季節絡めなくちゃネタがないんだよちくしょう!!」
猛暑日が続く中皆さんはどのようにお過ごしでしょうか、プロデューサーです。ただいまくそ暑い中仕事してますまじむぅ~りぃ~・・・・・・
「そろそろつけましょうか。流石に限界がありますし」
「そうですそうしましょう!!」
ひゃっほい冷房だぜぇ!!設定温度は・・・・・・18度っと。
「分かってると思いますけど低すぎる温度設定はやめてくださいよ?」
「な、何言ってるんですかちひろさんやだなぁ、そんな子供みたいなことするわけないでしょう?ははは」
・・・・・・・・・・・・設定温度上げておくか。
「今日はずっとデスクでしたっけ?」
「いや、お昼からアスタリスクの二人で取材がありますね」
「あの二人、大変じゃないですか?」
「昔は直ぐ解散解散言ってましたけど、今じゃ仲良しなんで大丈夫ですよ」
「そうですか」
いや~あの二人は大変だったからな・・・・・・直ぐ喧嘩するし。仲良しって言っても未だに喧嘩はしてるから心配だわ。
ガチャ
「おはようにゃ~・・・・・・」
「みくちゃんおはようございます」
「どうしたみく、顔がfxでお金溶かした人みたいになってるぞ」
アイドルがしてはいけない顔の一つだろあれ。
「だって外暑すぎるにゃ~。やっぱり夏にはもう一つシャツは必須にゃ」
「ん、なんでだ?」
「あたり前にゃ!!こんなに暑かったら汗もたくさんかいちゃうし」
「そういえばそうだよな・・・・・・」
しかし・・・・・・よく見たらみくのシャツ透けてるな・・・・・・・・・・・・赤か。
「・・・・・・!!Pチャン!」
「な、なんだ」
「今みくのことエッチな目で見てたでしょ!!」
「なわけ」
「そうですね、見てましたね」
「ちひろさんまで!?」
「Pチャン・・・・・・・・・・・・そんなにみくの、気になるの?」
「えっ」
はははみくよ、そんな色っぽい顔してもダメだぞ?ここは事務所だし?横にちひろさんがいるじゃん。
「・・・・・・・・・・・・」
ほらすっごいこっち見てるよ。見てるというか睨んでるよ。
「べっ、別にPチャンになら・・・・・・・・・・・・」
「はいスト~ップ!!」
バシン
「ぐわぁぁぁぁぁ!!目が!!目がぁぁぁぁ!!」
「ほらみくちゃん!風邪を引く前にさっさと着替えてきてください!」
「は~い」
(むぅ、ちひろさんいいところだったのに。場所が悪かったのにゃ)
バタン
あいつぅ!!書類の束で顔面やりやがったぁ!!痛いです、猛烈に痛いです。しかもちゃんと当たってくれれば良かったんだけど、書類の端っこがたわんで目に入ってきたから目にジャストミートした上にビンタされたみたいで痛い。この痛みは目にビンタされたとのほとんど変わらないです。
「ぐぉぉぉ~ちっひぃぃぃ~」
「あら?どうされましたかプロデューサーさん?」
「流石に今のはやりすぎでしょうがぁ!!」
「白昼堂々未成年の下着見て興奮してあまつさえいい雰囲気になろうとしてた奴が何言ってるんですか」
「あっ、はい。いえ、すいませんでした」
「・・・・・・・・・・・・本当に興奮したんですか?」
「そんなわけないじゃないですか~ははは
「ですよねぇ?プロデューサーさんは付き合うなら大人の方がいいですよねぇ?」
「当たり前じゃないですかぁ・・・・・・・・・・・・はははっ」
やべぇ、今まゆらへんに聞かれてたら大分大変なことになるようなことを言ってるような気がする。
ガチャ
「戻ったにゃ」
「みくなんかで興奮するわけないじゃないですか~」
「なら良かったです。てっきり早苗さん呼ばなきゃいけないかと思いましたよ」
「はははは」
ヒュン バンッ
「今度は顔面にカバンが!!!」
今日ちょっと顔の被害酷くないですか?皆俺の顔に恨みでもあるんかな?
「Pチャン・・・・・・今のは本当なの?」
「えっと・・・・・・」
「いいから答えて!!」
「うぐっ」
みくのやつどうしたんだ、急に怒鳴り声をあげて。
「プロデューサーさん、はっきり言ってあげてください?」
「ちひろさんは黙ってて!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「みく、そんなに魅力ないかな・・・・・・」
「いや、そんなことは絶対にない」
「じゃあどうしてPチャンはあんなこと言ったの?」
「それは」
正直に言ってここにいるアイドル皆可愛いに決まってる。俺がスカウトしたんだからあたり前だ。ただ未成年かそうじゃないかだけの話だ。
「みくはまだ未成年だからな」
「未成年だとダメなの?」
「みくちゃん?ワガママはダメですよ?」
「うっ、うるさいにゃ!!」
(これは絶対ちひろさんの策略だにゃ!!Pチャンの恋愛年齢を上にあげるための・・・・・・だったらみくだって手加減なしにゃ)
「みく、これはだな・・・・・・」
「うにゃ!!」
ガシッ
「ちょっ」
「みくちゃん?何してるのかな?」
「Pチャン、みくはダメなの?」
「あぁ~・・・・・・」
あ~いけませんよこれは。みくが腕をがっちりホールド、もちろん柔らかいのが当たっておりますとも。それにこちらを見つめながら瞳をうるうるさせるのは・・・・・・・・・・・・俺、負けちゃいます!!
「この・・・・・・みくに魅力がないわけないだろ~!!」
ワシャワシャワシャ
「に゛ゃ~!Pチャン!髪が崩れるにゃ!!」
(にゃふふ~♪みくにかかればPチャンもメロメロにゃ♪)
手で払いのけようとしてるけど顔がにやけてるのバレバレで可愛い。
ガチャ
「おはようございま~す」
「李衣菜ちゃんおはようございます」
「いや~暑いのはロックだけど流石にこの暑さはロックを通り越してるね!!」
「おはよう李衣菜。相変わらずお前のロックの定義が分からん」
「それもロックだよね!」
「そこまでロックって言葉は万能じゃないから」
「むっ!というかみくちゃんは何してるの!?」
「Pチャンを今しがたメロメロにしたところにゃ!!」
「抜け駆けはロックじゃないよ!!」
ガシッ
「李衣菜もするんかい」
「みくちゃんだけプロデューサーを一人占めするのはずるい!!」
こう毎日両手に花状態だと、いつか誰かに刺されそうとか思ったりしたりしなかったり・・・・・・可愛いからいいけどね!!
「あ~じゃあお邪魔な私は外に外出でもしてきますね~?」
「ちょっとちひろさん!?空気読まないで!!」
「いつか刺されても知りませんよ?」
「俺も今思ってましたよちくしょう!!」
「ではでは」
バタン
「ぐぬぬ・・・・・・」
「フシャー!!」
こいつらは何時まで俺に抱き着いてんの。冷房かけてるとはいえ流石に暑くなってきたよ?
「おいお前ら、そろそろ離れてくれないと流石に暑くなってきたんだが」
「ふんっ」
「ふんっ」
「お~い・・・・・・」
「「解散だ(にゃ)!!」」
出たよ解散芸。こいつら仲良いから喧嘩してるとは思うんだけどそろそろな・・・・・・
「お前らいい加減にしとけよ?喧嘩するのは別に構わないがそれで仕事に支障だけは出すなよ?」
「それは大丈夫にゃ」
「それだけは絶対にないよ!」
絶対ないんか~い。というかこいつら寮でしかも一緒の部屋だったよな、そこでも喧嘩してるのか?
「まさかとは思うが、寮でも喧嘩してるのか?」
「そんなことないにゃ」
「みくちゃんの作るハンバーグ美味しいんだよ!」
「ちょ、急になんにゃ!!」
「プロデューサーにも食べさせてあげたいなぁ。みくちゃんダメ?」
「いや、それは別にいいんだけど・・・・・・ってそうじゃなくて!」
「何?」
「急に何言ってるのにゃ!!」
「え~だって本当のことだし」
「ううぅ・・・・・・///」
は~、こいつら付き合ってるのかな?俺は別に構わんぞ?ん?むしろ大賛成だぞ?
「それに私だってカレイの煮つけばかりじゃないからね!」
「そういえば最近はあまり作ってるところ見ないにゃ」
「だってみくちゃんに食べて欲しいし・・・・・・」
「えっ・・・・・・」
俺の目の前で何始めてるんですかねぇ・・・・・・俺の存在忘れてるよな完全に。いや良いんだけど、俺を挟みながらそういうことするのやめよ?みくりーなは良いんだけどね。
「・・・・・・・・・・・・///」
「・・・・・・・・・・・・///」
お互い顔赤いし、付き合った方が良いよキミら。見てて面白可愛いけど。
「え~っと、そこまででいいかね?」
「な、何?」
「いや、何?じゃなくて。俺のそばでラブコメとかやめて頂けますか?」
「にゃっ!何言ってるのにゃ!!みくはPチャン一筋だよ!!」
「私だって!!」
「「えっ」」
「・・・・・・・・・・・・はっ!いや、今のは・・・・・・えと・・・・・・」
「ふ~ん・・・・・・」
「このぉ・・・・・・みくちゃんの癖に・・・・・・///」
「これはみくのせいじゃないにゃ~♪りーなちゃんが自爆しただけにゃ」
「ほう、李衣菜も俺のことが・・・・・・ほ~」
「ううぅ~プロデューサーも何!?私がプロデューサーのことを好きで何が悪いの!!///」
こやつ開き直りやがりましたですよ。後逆切れしてるけど顔が赤く照れながら言ってるから可愛い。
「あ~李衣菜も可愛いなぁ」
ナデナデ
「なんか、恥ずかしい!!///」
「りーなちゃんにやけ顔が隠れてないにゃ~♪」
「このぉ~、みくちゃん待て~!!!」
「にゃははは♪りーなちゃんじゃみくに追い付けないよ!」
ダッ ダダッ
ブーメランが刺さってるぞみくよ。二人とも可愛いな。なんというか純粋に俺のことが好きなんだってことが伝わってくるからな。こういうの青春時代に経験したかったもんだ・・・・・・・・・・・・
「うふふ♪」
・・・・・・・・・・・・なんか聞こえたが気のせいだな!よし!!仕事再開するか!!ちひろさんまだかな~!!
~外~
「みくちゃん待て~!!」
「待てと言われて待つ奴がいるのかにゃ!!」
ミーンミンミンミンミーン ウサミーンミンミンミン
「・・・・・・ねえりーなちゃん」
「・・・・・・何みくちゃん」
「なんでみく達はわざわざこのめちゃくちゃ暑い中外で走り回っているのかにゃ・・・・・・?」
「・・・・・・さぁ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「事務所に戻ろうか・・・・・・」
「そうするにゃ・・・・・・」
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親密度MAXな渋谷凛
「ねぇ、プロデューサー」
「どうした?」
「私と付き合ってよ」
「は?」
事務所が建って既に何年経ったか、今日はその周年記念ということでアニバーサリーパーティーを開いていた。
各々ドレスを持ってきたり着物を着ていたり、普段通りの私服で来ていたアイドル達には今日だけはということで、年少組も変わらずドレスや借りていた衣装でパーティーに臨んでいる。
今俺は三代目シンデレラガールと共に事務所のバルコニーで話していた。
「……すまん、今なんか言ったか?」
「へ~、聞こえてるのにそんなこと言うんだ」
いやだって今、俺がシンデレラガールに告白されたとかいう訳の分からないことになってるから。
「だって……な?」
「だっても何もないでしょ。私は今、今世紀最大の告白をしたつもりだったんだけど?」
あちゃ~、聞き間違いじゃなかった……
「それに分かってると思うけど私、結構アプローチしてたつもりなんだけど?」
「それは、まぁ」
あれだけのアイドル達に慕われてプロデューサー冥利に尽きます(白目)
「で?……返事は?」
「ダメに決まっているだろう」
「……アイドルとプロデューサーだから?」
「そうだ」
「ふ~ん」
凛はこの間ブライダルで着た衣装を借りている。素直に言ってとても綺麗だ。髪型とかも変わるだけでここまで雰囲気が変わるものなのかとびっくりしている。
「そろそろその言い訳も聞き飽きたかな」
「なんだそれ」
「分かった」
「おっ、分かってくれたか」
「うん」
そうだそうだ。アイドルとプロデューサーは清い関係でいなければならない。……だれかとキスしたとかそんなんはチガウヨ。
「言い直すよ」
「うん……うん?」
「はぁ~……よしっ」
「私、渋谷凛はプロデューサーのことが一人の男性として好きです。」
何を言ってるんだ凛。
「私とお付き合いをしてください……お願いします」
凛は真剣な表情で、しかし顔を少し赤らめながら俺に告白した。
「…………これでいい?」
「…………」
良い訳がない、そんなものダメだ。俺たちはアイドルとプロデューサーだ。信頼をし合える仲間だ、パートナーだ。そう分かっている。分かっているのに言葉が出ない。
「ねぇ、返事聞かせてよ」
15歳にしては大人びていて、高校生にしては綺麗で。アイドルのトップになったことのある彼女。
真剣で、真っ直ぐでそれでいて幼さの残るその告白に、俺は確実に動揺していた。
今まで『好き』なんて言葉、いろんなアイドルから言われた。ある者はからかうように、そしてある者は照れ隠しに。今までそんな言葉、気に留めてなかった。今この時までは。
「まだ駄目なの?」
過去に告白をされたことなんて無かったからなのか、彼女がドレスを着ているからなのか。アニバーサリーということで気分が浮いているのか分からない。何も考えられない。心臓の鼓動が彼女に聞こえるのではないかというほどに早くなっている。全身の体温が上がる。
「はぁ、プロデューサー」
「なっ、なんだ」
「あんまり相手に隙を見せないほうがいいよ?」
「ん?」
凛がそう言ったすぐ後に、俺の唇に何か柔らかいものが触れた。
「………………ふぅ」
「おっ、おまっ、ななななななにししして……」
「ふふっ、何その焦り方」
こいつ、今確かにキキキキスを俺に…………
「プロデューサー」
「ひゃい!!」
「もう、笑わせないでよ」
声が裏返り変な声が出てしまった。その声に凛がクスクスと笑う。
「ファンやちひろさんや皆には内緒で……ね?」
「っ……!!」
ここには俺と凛しかいないのか。パーティーをしていたのではなかったのか。そう思えるほどに静かで、そして時間が止まっているよう感じた。
「ここまで真剣に言ってるんだから返事が欲しいんだけど」
「そう……だな……」
こういうことに敏感なはずのまゆや、大人組が全くこちらに気づいていないというのも不思議ではあるが。
「………プロデューサーって欲張り?」
「そんなことはないと思うが」
「だって私から行動してるだけだし、それに返事くれないし」
「ど、動揺してるんだ……ちょっと待ってくれ」
「高校生に告白されて目の前で動揺してる大人ってどうなの?」
あぁ、刺さる刺さる。すっごい刺さる。
「今まで散々皆から好意を貰ってたのに?」
「その、こういう真面目なのは初めてなんだ」
「なにそれ、ふふっ」
また笑われた。確かにここまで動揺してるのは自分でもびっくりだ。大人としては情けないかもしれないな。
「プロデューサー返事はいいよ、だから」
「私と一緒にずっと隣にいて?」
・・・・・
俺はあの後直ぐには返事が出来なかった。
でも俺は受け入れた。アイドルとプロデューサーその範疇で収まるならと。今まであれよこれよと受け流してきた好意。改めて真剣に言われると言葉の重みが違う。
それに問題も山積みだ。それにこのことは皆には話していないので、皆当たり前のように抱き着いてくる。そのたびに凛の視線が刺さる。
「しぶり~ん、またプロデューサーの事見てるの~?」
「えっ、そんなんじゃないけど」
「凛ちゃん、プロデューサーさんのお顔ずっと見てましたよ?」
「もしかして妬いてるのかな~?うりうり~♪」
「もうっ、やめてよ未央ってば」
「未央ちゃんもプロデューサーに抱き着きに行こうかな~?」
「ダメ」
「へっ?」
「凛ちゃん?」
「ダメだよ未央」
「おっ、おう……こんなに真剣な顔で言われちゃね」
「じゃ、じゃあ私が」
「ダメ。いくら卯月でもダメだよ」
「凛ちゃん……?」
「ほら、もうレッスンの時間だし行くよ?」
「あっ、まってよしぶりん!」
「わ、私も一緒に~」
……いつばれるか冷や冷やしてるし、凛の視線にも冷や冷やしてる毎日です。
~ある日オフの日~
「んぁ~……久々のオフか」
最近色と仕事が立て込んでて、休憩なんて全然取れなかったし…………寝るか!!!
ピンポーン
……とか意気込んでたら機械的な音に呼び出された気がする。……きっと気のせいだね!
ピンポーン
気のせい気のせい!だってこんな休日に誰も来ないよね!!来るわけないよね!!
だって俺…………あっ。
ピロン メールガキタヨッ!
恐る恐るメールを見てみると。
『表出ろ』
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ガチャ
「遅いよ、彼女をどれだけ外で待たせるつもり?」
「いや悪い…………久しぶりの休日だから寝る気満々でさ」
「それは別に構わないけど……それでも酷いと思わない?」
「はい、そうだと思います」
「毎日毎日色んなアイドルに抱き着かれて、彼女が目の前にいるのにイチャイチャイチャイチャ……」
もう本当にぐうの音もでないです。
「………私がどれだけ我慢してるか、知ってる?」
おっ?凛の顔がみるみるうちに赤くなっていってる。
「休日くらい、構ってよ……」
おっ、おおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!(悶絶)
「可愛い!!凛可愛い!!!俺の彼女めちゃくちゃ可愛い!!」
「ちょっ!?もう!!」
可愛い、可愛すぎて辛くなるレベルで可愛い。そんなこと言われたら抱き着かずにはいられない!!!可愛い!!ひたすらに可愛い!!
「もうっ!プロデューサー!!いい加減にっ!離れて!!」
「構ってやれなくて悪かった!!今日はうんと可愛がってやるからな!!な!!」
「ここ玄関、だから!!他の人に聞こえるよ!?」
「凛~凛~」
「もうっ」
何だかんだで、まんざらでもなさそうな凛ちゃん超可愛い。
・・・・・
「それで?」
「え?」
「彼女が来たんだから何かないの?」
「急に言われてもなぁ~……」
アイドルが家に遊びに来るって凄いな。うん?そういえば俺の住所教えたっけ……?
「そういえば凛」
「何?」
「どうやって俺の家の住所分かった?つか変装してるのはいいけどバレなかったのか?」
「…………身バレはしなかったよ。そこには細心の注意を払ったからね」
「そうか、ならいいんだ」
あれ?俺の家の住所は?
「凛?俺の家の住所」
「じゃあ今日は何して遊ぼうか」
「いやだから俺のじゅ」
「ゲームとかプロデューサー持ってないの?
「おいり」
「プロデューサーが彼氏なんだからエスコートして欲しいんだけど」
ダメだ。こいつ話す気まるでないな。まったく、困ったやつだぜ……とか言いながら内心めちゃくちゃ喜んでる自分ですはい。
「残念だがエスコートなんてしたことがないぞ」
「うん、知ってる」
酷くない?ねぇ酷くない?仮にも彼女ですよ。そこは彼氏を立てるべく『そんなことないって~』とか言うんじゃないの?違うの?
「だってプロデューサー彼女いたこと無さそうだし」
「ぐっ」
「だって告白の時にあれだけ動揺してれば誰でも分かると思うけど」
「ですよね~」
今でもあの時の焦り様は、まさしく彼女いない歴=年齢と取られてもおかしくなかったと思う。
「せっかく凛が来てくれたから何かしてやりたいのは山々なんだが……」
如何せん家にはそういう娯楽の物がない。ゲームも今ではスマホだし。それに家に帰ってはいるもののほとんど寝るだけだ。
「何も無さそうだね」
「悪い」
「大丈夫だよ。こういうのも見越してたからね」
そう言いながら凛はかばんの中を漁りだす。ていうかそのかばん何が入ってんだろ?
「そのかばん何が入ってるんだ?」
「色々と勉強してきたんだから。プロデューサーに喜んでほしくて……」
凛が家で俺のためを想って色々と勉強をしてるってだけで、こうなんかこみ上げて来るものがあるよね!
「…………えっちなこととか、期待しないでね?」
「ふぁっ!?」
俺は何も期待してなんかないけどね?いや本当だよ?だって凛まだ高校生だし。手を出したら一生凛に会えなくなっちゃうし。……………………くっ!男は辛いぜ!!
「…………何考えてるの?」
「いや別に?」
「…………変態」
「ごふっ!!」
いっ……今のは効いたぜ……
「そ、それで何してくれるんだ」
「じゃん」
凛がかばんから取り出したのは、小さな小瓶。なんか志希が持ってそうな感じの小瓶だな。
「これね、美優さんから貰ったんだ。アロマで塗るタイプのやつね。相手を癒すにはどうしたらいいか聞いたら美優さんが色々と教えてくれたんだ」
「ほぅ」
美優さんから直々に貰ったならそれはちゃんとした物なんだろう。間違っても志希とかはやめてね。
「早速使ってみたいんだけど、どうする?」
「ん?どうするとは?」
「プロデューサーが使うか、私が使うか」
「アロマって本人に塗らないと意味なくないか?」
「はぁ……これだからプロデューサーは」
「えぇ……」
なんで俺今呆れられたんですかねぇ…………
「こうなったら実力行使あるのみ、かな」
「??」
「とりあえずプロデューサーベッドに失礼するね」
「おう」
凛がベッドに座る。これから何するんだ?」
「はい」
そういって凛は膝をポンポンと叩く。
「えっ?」
「本当に分からないの?」
「もしかして、膝枕か?」
「もしかしなくてもそうだよ」
…………なにっ!?凛の膝枕、だと!!
「凛」
「何?」
「恥ずかしくないの?」
「プロデューサー、これ以上言うならもう何もやってあげないから」
「ごめんなさい、ぜひ膝枕お願いします凛様」
「……なんか腹が立つけどいいか」
改めて言うが、彼女は初めてだぞ俺は。初めての彼女が綺麗で可愛くて、アイドルの渋谷凛って……これはあらゆる場所から刺されそうですなぁ、物理的な意味で。
「ほらっ、早くしてよ。こっちだって恥ずかしいんだから」
「お、おう」
渋谷凛の膝枕、最高だな!!では失礼して……
「きゃっ」
「!?」
「あっ、ごめん。ちょっとくすぐったかったから」
「す、すまん」
凛の太もも、柔らかいです。温かいです。これはやばいです。癖になります。語彙力も喪失します。
いや語彙力は最初から無かったか。
「……どう?」
「柔らかくて、温かくて最高です!ここで寝たい!!」
「もう、素直すぎ」
なんか凛と付き合い始めてから、アイドルに対してというか凛だけなんだろうけど付き合いが変わったかもな。今までは好意を避けてたからあれだったけど、その好意をいざ受け取るとはっちゃけてるな俺。
なんか、幼児退行?というか凄い落ち着くんだよなぁ。
「じゃあ私の手に塗って、っと」
下から見る凛、いつもとなんか違うように感じる。俺のほうが身長が高いからいつも若干上からなんだよな。
「じゃあ頭撫でるね」
「おう、おうっ!?」
「何?」
「いやぁ~、凛ってば積極的だなと思って」
「誰のせいだと思ってるの?」
ヘタレですいませんね。高校生にリードされるってどうなん?普通に恥ずかしいわ!
「プロデューサーから手、出してこないし」
「いや出したら出したでまずいだろ!?」
「そうかな、もう彼女だしいいんじゃない?」
アグレッシブですね凛さん。そら色々とやりたいのは山々だけど、ほとんど事務所で仕事だから何も出来ないのが現実なんだよな。凛もすっかり有名人だし、仕事も増えてるしレッスンもあるし大変だ。だから二人きりなんて本当に休日とかぐらいしかない。
「それじゃあいくよ?」
「こい!」
「何その準備」
相変わらず凛は笑顔が可愛いな。普段クールだから尚更だ。この柔らかい笑顔は俺以外にも向けてるのだろうか?そう思うとちょっと胸が痛くなったり。
「良い子良い子~♪」
「凛。流石にそれはやめてくれ……恥ずかしすぎる……」
「いいじゃん、私もプロデューサーの髪撫でるの楽しいよ?」
「そういうことではなくてだな」
全身の体温が急激に上がってくる。この年下に頭を撫でられる感覚がなんとも表現しがたい恥ずかしさだ。
それに凛も大分リラックスしてるみたいだな。キャラが事務所にいる時と全然違う。
「~♪~♪」
凛が鼻歌を歌ってる。凛の手に塗ってあるアロマの香りと凛の太ももの柔らかさとで段々と瞼が重くなってくる。
「やば……ねむっ……」
「プロデューサー眠いの?寝ても良いよ。私がずっと膝枕しといてあげるから」
あぁ、凛……まじ……聖母……zzz
「可愛いなぁプロデューサーは♪」
「私が積極的なのは確かにプロデューサーが能動的じゃないのもあるけど、本当は違うんだよ?」
「プロデューサーは私達のためにずっと頑張ってくれてるの知ってるよ?時には夜遅くまで事務所に残ってるんだよね。自分の時間を削ってまで私達に尽くしてくれてる。それってそう簡単にできることじゃないんだよ?」
「それだけ私達のことを大切に思ってくれてるの分かってるから。だから私はどうしてもプロデューサーに頼って欲しかったんだ。自分一人で全部抱え込む必要なんか無いんだから。」
「プロデューサーの唯一の癒し、私がプロデューサーにしてあげられることってこれくらいしかないんだよ。私には事務処理なんて無理だし、ましてやパソコンなんてそこまで使ったことないからね。」
「だからプロデューサーはゆっくり休んで。身体壊したりなんてしたら許さないから。これ絶対ね。もし風邪でも引いたら治るまでプロデューサーの家に泊まるから。もちろんプロデューサーに拒否権はないよ?」
「お願いだからたまには自分の事も考えてね。私だけじゃなくて他の皆も思ってると思うよ。」
「私が彼女になったんだから、そこら辺はきちんとしてよ?寝てるから聞こえてないだろうけど」
「んっ……私も眠くなってきたかも。次の休日にはどこかにエスコートしてもらうからね。お休み、プロデューサー」
・・・・・
あれから大体4時間ぐらい寝てた。凛はすっかり足が痺れてしばらく動けなかった。俺はというと、とてもスッキリとした目覚めだった。そこまでしっかりと寝たわけではないのに膝枕って素晴らしい。まだ夕方だけど凛には遅くなる前に帰ってもらった。凛が『別に泊っていってもいいんだけど……』って言った時は真面目に泊めそうになった。だが明日はまた仕事があるのでそういうわけにはいかなかった。それに間違いがあったら困るからね……最近なんかブレーキ緩々だし。
アイドルとプロデューサーの関係のままでも付き合う、なんてこと出来ないと思ってたけど案外何とかなるもので、しかしまだ他のアイドルには伝えてないので伝えた時一体どうなるのか本気で心配はしてる。問題は相変わらず山積みだが凛と一緒に過ごすのは悪くない。寧ろ助かってる。
そういえば凛にはまだ言ってなかったことがある。正確にはまだ伝えて無いことがる。
「俺は渋谷凛が好きだ。アイドル、プロデューサー関係なく一人の女性として愛してる」
最初のあらすじガン無視してることに書いてから気づく。
……気にしないでね!!
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親密度MAXなミス・フォーチュン
「~♪」
「上機嫌ですね、茄子さん」
「久しぶりに三人でお出かけですからね~」
今、茄子さんとほたると食事に来ています。食事って言ってもファミレスだけどね!
「でも、大丈夫なんでしょうか……」
「ほたるはまだ不幸の事気にしてるのか?」
「ちが……うわけじゃないんですけど」
ほたると二人で食事したとき、水を持ってきた店員さんがこけて二人ともびしょ濡れに。
ドリンクバーを入れようとしたらドリンクサーバーが故障。
店に飾ってあった絵画が落下、幸い誰もけがはしていなかった。
カラス・黒猫は当たり前のように集まり横切り、植木鉢が降ってきたり、来なかったり。
もう俺からしてみたら運とかそういう次元では無いところまで来ているような気がしなくもないが……まぁ、それは置いといて。周りから見ても分かるぐらい不幸体質なのだ。
変わって茄子さんは、幸運体質。くじ引きでは一等当たり前。アイスでは当たり棒を量産したり、よく『来店記念何万人目!』とかで茄子さん連れて行くと必ず当たる。おみくじでは大吉以外出たのを見たことがない。
ガラガラでは一等から順に当てていくっていう逆宝くじ。
その幸運体質のせいかほたるがいると中吉がでたり、アイスがはずれだったりと普通の人と同じ感覚でいられるのが嬉しいのかよく一緒にいて、実際仲が良い。
ほたるは逆に運が普通になるので嬉しいのはあるが、いつか茄子が不運になるのではないかと思ったりしている。
まぁ、運抜きにしても仲のいいユニットだよね!!
「大丈夫ですよ~♪私がいますから!」
「気にするなほたる。茄子さんもそうだし、この事務所に来てから不幸が少なくなってるだろ?」
「うぅ、こんな幸せでいいのでしょうか……」
「今までの分幸せにしてやるよ!!」
「えっ……///」
「まぁ♪」
今俺が言った言葉を自分の中で繰り返してみる。『幸せにしてやるよ』……?幸せにしてやるよ……だと……
「あぁ~、いっ今のはあの~、言葉の綾ってやつだから。な?」
「プロデューサー大胆ですねぇ~。こんな所で告白だなんて♪」
「//////」
「あんまりそういうこと言うなよ……」
「この三人だから許しますけどね?」
「えっ」
茄子さんが放った言葉で周りの温度が少し下がったような?気のせい気のせい。
「お食事した後はどうしましょうか?私もほたるちゃんもこの後オフなんですよね~」
「そう、ですね……」
「う~ん、俺はこの後事務処理があるしなぁ」
ピローン
「ん、ちひろさんからメール?」
『残っていた事務処理は私がやっておくので、プロデューサーさんは午後から半休取っていいですよ~♪たまには休んでくださいね?』
「…………」
「あら?プロデューサー誰からのメールですか?」
「えっと、ちひろさんからだったんだけど……午後から半休取っていいって」
「あら?そうなると三人で暇になりましたね~?」
「プロデューサーさん、良かったですね」
「お、おう」
これが、これが神の力というものなのか……あるいは彼女の悪戯か……
「……?プロデューサーどうかしたんですか?」
「いや、別に」
まさかね?そんなことあるわけないよね!だって彼女は普通の少し?運のいいアイドルだからね!!
「それで、どうしましょう?」
「う~ん、プロデューサー?」
「何だ?」
「プロデューサーの家にお邪魔をしたりとか出来ますか~?」
「出来るわけないだろう?」
「…………そうですよね~♪うふふ……」
「取り合えず食べ終わったら、解散でいいだろ」
「あっ、じゃあ途中まで道が一緒なのでそこまではいいですか?」
「それぐらいなら、構わんが」
「えっ、でも茄子さん道反対じゃ……」
「ほ・た・る・ちゃん♪」
「ひゃあっ!?」
茄子さんが突然隣のほたるに抱き着いた。これがあれですよあれ。俗にいう百合営業ってやつですか?こちらとしては眼福なのでそれはそれで良いけどね?というかそういう売り出し方もあるのか……閃いた!!後でちっひに相談してみよ。
「だ……、ね?プ……に……行き……ない?」
「で、でも……に迷惑……が」
「私……が……よ?」
「わ、分かりました……」
「それに……でしょ……?」
「はっ、はい///」
は~二人で耳元で内緒話ですか~。あ^~いいですねぇ~。ほたるも顔真っ赤ですぞぉ~。茄子ほたってやつですね、分かるわ。何話してるのかは分からんけども。
「ごめんなさいプロデューサー、ほたるちゃんと内緒話、しちゃいました」
「うん全然良いよ。むしろそのまま続けて」
「えっ?」
「ごめん、なんでもない」
「それじゃあ注文しましょうか」
「そういえばまだ注文してなかったな」
すっかり忘れてた~。ここファミレスですよファミレス。……なんでファミレスで百合営業について考えてるの?俺気持ち悪くね?
「店員さ~ん!」
この後普通に美味しく食事した。
・・・・・
「じゃあ途中まで一緒ですね♪」
「そうだな~」
「そ、そうですね」
ん、なんだかほたるがさっきから落ち着かないな?何かあったか?
「よく分からんがほたる、大丈夫か?」
「はっ、はい!!」
「ほたるがそういうならいいけど……」
さて、いつも通り近道で帰るか……あれ?ここ工事中だったっけ?
「工事中ですね」
「じゃあここは通れませんね~」
「仕方ない、違う道にするか」
・・・・・
「…………おかしいな」
「どうしたんですか?」
「少し思うところがあってな」
「大丈夫ですよ~。だって私がいますからね~」
「それは心配してないんだが」
いつも通っている道が全て塞がってた。ある所は工事中、ある所は交通事故で通行禁止、またある所は黒猫・カラスの群れがいて通れなかった。そして今、目の前の道には…………
「なぁ、本当にここ通るのか……?」
「仕方ないですよね?だってここ以外の道塞がってましたし♪」
「それはそうなんだが……」
「………///」
ネオン街、お城のような建物、ホテル等。所謂裏通り的な場所にいる。こんな所でパパラッチに会ったら?週刊誌に載って一発KOなわけだ。
「………ふふっ♪え~い」
「おわっ!?茄子さん!?」
「えへへ~。今私達どういう関係で見られてるんでしょうかね?」
「それは……っ」
茄子が俺に抱き着いてくる。俺の右腕に88が当たるぅ!!包み込まてるぅ!!あぁ、なんて柔らかさでしょう。この柔らかさに…………っていけない。とてもいけない。危うく過ちを起こすところだったぞ今。ただこれは反則ではないでしょうか?
「ほらっ。ほたるちゃんも!」
「えっと、その……えいっ///」
「ほたるまで!?」
「えへへへ……///」
くっそ!可愛いなこいつ!!そして控えめだけど確かに柔らかさが分かる77が当たってますよほたるさん。
「今は、茄子さんもいるので……少し甘えちゃいますね♪」
「うっぐぅ!?!?」
「スリスリ♪」
「きゃ~ほたるちゃんったら大胆ですね!なら私も~」
「ふ、二人とも!やめっ……」
両手に花とはこのことだわ。彼岸花と青い薔薇って感じか。
「ほらほら!早く通らないと見つかっちゃいますよ~」
「じゃあ離れてくれ……」
「それはダメです!それにほら」
「ん?」
茄子は目配せをしてほたるを見る。
「プロデューサーさん♪プロデューサーさん……♪えへへぇ///」
「茄子さん」
「何でしょう?」
「この可愛い娘、お持ち帰りしていいですか」
「いいですよ~♪ついでに幸運の女神はどうでしょうか!!」
「なるほど!……って違いますよ!!」
「そんな幸せな顔してるほたるちゃんを、無理やり引き剥がすんですか?」
「それは……」
できねぇ……出来るわけねぇよぉ……だってここまで幸せなほたる見たことある?俺はない。事務所に来て、皆と出会って笑顔になることも増えてきたけど。これは笑顔というより……なんか志希的な、若干トリップしてるような気がしなくもない。
「じゃあ行きましょうか」
「そうだ、早く帰らないと!」
「はふぅ……///」
若干一名トリップしてはいるが、何事もなく家に着いた。
・・・・・
「で?」
「で?」
「いやオウム返しされても困りますよ、なんで家に来てるんですか」
「だって帰り道全部塞がってましたし~」
「それはおかしい」
「それにほたるちゃんだって幸せそうでしたし」
「/////」
家に着いてほたるをトリップ状態から正気に戻してから、ずっと顔を真っ赤にして俯いている。頭から湯気が出そうなくらい真っ赤だ。
「さっきのは……その……」
「ほたるちゃん、幸せでしたよね?」
「うぅ、その……はい///」
「あんまり、というか絶対ダメなんだが。仕方がないので部屋にどうぞ」
「ほたるちゃん、言った通りでしょう?」
「そうですね……」
二人が何を言っているのかは知らないふりをしておこう。
「何もない家だがどうぞ」
「幸運がお邪魔しますよ~♪」
「ふ、不幸が……お邪魔し……」
「ほたる、別に言わなくていいんだぞ?」
実際家には帰って寝るだけしかやってないので、本当に何も無い。自炊?そんなものは知りません。
「プロデューサーの部屋はどこですか?」
「………なぜそんなことを聞く」
「漁るためです!!」
「プロデューサーさんの部屋……」
「俺の部屋だけは入れさせんぞぉ!!」
ガチャ
「あっ、ここですね~」
くそぅ!!これだから幸運娘は!!!
「一発で当てちゃいました!!」
「だろうね!!」
「プロデューサーさんの使ってるベッド……」
「ほたる?俺のベッドを見つめてどうした?」
「あの、ベッド入っていいですか?」
「良いわけないでしょう何言ってるんですか貴方女の子でしょう気軽にそんなこと言うんじゃありません」
「プロデューサー早口になってますよ?」
「大丈夫、きっといい匂いがしますよ」
「そういう問題じゃなくてですねぇ!?」
なんか知らんが今日のほたるやけに積極的だなおい!
「あー、足が滑ってほたるちゃんをベッドに押しちゃいましたー(棒)」
「やるならもう少しマシなやり方ありませんか!?」
「あっ、プロデューサーのベッド冷たいですね」
「今昼過ぎですからね」
「私が温めてあげますね」
「まだ寝ませんよ!?」
夜寝るときほたるの体温とか匂いとか付いてたら、寝れるわけないでしょ!?彼女いない歴=年齢だと何度言えば……
「すぅ……」
「ほたるさ~ん!?」
「ほたるちゃん寝ちゃいましたね」
「まさか寝るとは」
「あれだけはしゃいでたから、疲れたんですね~」
「可愛いですね」
「分かります」
ほたるは俺のベッドで寝かしておいて、お茶でも入れるか。アイドルとはいえお客さんだし。
「じゃあ俺ちょっとお茶入れてきますね」
「お願いしますね」
茄子と居間に移動して対面に座る。部屋に誰かを呼ぶ、なんてほとんどないことだから少し緊張してるのは否めない。ましてや担当アイドルで女性だから尚更緊張する。
「今日、プロデューサーといて少し気になってたことがあるんですけど」
「何ですか?」
「どうしてほたるちゃんは『ほたる』って呼んでるのに、私は『茄子さん』何ですか?それと、若干口調が丁寧じゃないですか」
「どうしてもといわれても、茄子さん大人ですし」
「大人の人は呼び捨てされないんですか?」
「敬意というのもあるんですけど……」
「ふ~ん、そうですか」
ありゃ、急にそっけなくなったな。機嫌損ねたか。
「プロデューサー?」
「今度は何ですか」
「私、超能力使えるようになりました!!」
「は?」
おいおいおい急にどうしたんだ茄子さん。とうとうゆっこ路線入りだしたか?いや幸運は超能力じゃないからね?
「プロデューサーはもし私が人の幸運を操作できるって言ったらどうします?」
「なんだそれ」
幸運を操作だって?確かにそれは超能力の類だが……茄子さんがそれをできるって??そんなバカな。
「今日、ちひろさんから急に休んでもいいというメールが来ましたね?」
「そう、ですね」
「今日、やけに道が塞がってましたね?」
「……えぇ」
「ほたるちゃん、寝ちゃいましたね?」
「……………」
「まぁ、ほたるちゃんが寝たのは関係ないですけど」
いや関係ないんか~い!!
「前の二つ、もし私が意図的に起こしてたらどうします?」
「その問いにはどういう意味があるんですか?」
茄子さんが幸運を操れる。茄子さんのことだから人を不幸にするものでは無いだろう。
「幸運を操るって、人に幸運をあげるだけじゃないんですよ?」
「それは……?」
「人の幸運を奪うんです」
「なっ!?」
「気に入らない人がいたらその人の幸運を取り上げちゃうんです。そしたらその人は不幸になる。必然ですよね」
茄子さんがそんなことをしている……?そんなはずはない。アイドルになったのもファンの皆に少しでも笑顔に、そして幸運を与えることが出来たらと。その茄子さんが人の幸運を奪う?そんなはずが……
「無いと思いますか?」
「……っ」
「私が、今まで人の幸運を奪ったことが」
「無い……と思っています」
「そうです。『今日』までは」
「今日まで?」
確かにおかしいとは思った。余りにも今日は運がない、あんなに道は塞がってったし。つまり……
「はい♪今プロデューサが考えた通りだと思います♪」
「なぜそんなことを」
「愚問ですね。私達がプロデューサーに好意を持ってることは既に分かっていたはずです」
「はい、それについては自分でも考えていましたから」
「私、ほたるちゃんのこともプロデューサーの次ぐらいに好きで、大切に思ってるんです」
「……はい」
「プロデューサー」
「このまま三人で暮らしませんか?」
今日あったことは全て茄子さんが計画していた事。ほたると内緒話で何を話していたのか。全て分かってしまった。いや、分かりたくなかったが。
「私が宝くじを買えばお金なんてどうとでもなりますよ?」
「……そういうことのために茄子さんの運は使わないのではなかったのですか?」
「好きな人の隣にいられる。それ以上の幸福なんてあるんですか?」
「………」
「私はほたるちゃん、プロデューサーがいればそれでいいんです。それ以外は何もいりません。パパラッチなんてみ~んな運を吸い取ってあげます。私達の邪魔をする人皆です。それが例え事務所の皆さんでも、です。それを私がほたるちゃん。プロデューサーに分けてあげます」
「茄子さん……貴方は」
「『茄子』って呼んでください。あまりしたくありませんが……」
「……」
「今この場で『不幸』になりたくないですよね?」
「……茄子」
「それでいいんです。そうすれば私達は幸せです♪万事解決ですね!!」
「プロデュースはどうするんですか……俺が辞めるなんて言い出した日には暴動が起きますよ」
これを茄子さんが本気で言っているなら俺はどこで間違えたのだろう?やはりきちんと拒絶すべきだったのかもしれない。そうしていれば……
「大丈夫ですよ?だって皆運がないんですよ?そんなの皆さんあっという間に……ね?」
「何故……」
「『不慮の事故』ってニュースでよく聞くことになるかもしれませんね」
「茄子……!!」
「………冗談ですよ。私も流石にそこまではしません。私を温かく迎えてくれた皆さんには感謝もしていますから。だからそんなに目くじら立てないでください」
歪んでいる……のか?これは歪んだ愛なのか?俺には分からないな……
「歪んでいると思っていますね?確かにそうかもしれません。でも私はそれでも良いと思っています」
「ほたるは……ほたるはどうなんだ」
「ほたるちゃんも快く承諾してくれると思いますよ?だってほたるちゃんもプロデューサーのこと、好きなんですから」
「ほたるはそんなこと受け入れるわけないだろう!彼女は人を不幸にしてまで幸せを掴もうとは思ってはいないはずだ!!」
「……プロデューサー彼女いたことありませんね?まったくもう」
「あの幸せな顔を見てもそんなことが言えるんですか?」
「女の子ってどこまで純粋なんでしょう?」
「純粋、素直って素敵な言葉ですよね。今の私には似合わないぐらい」
「プロデューサー、もし私がほたるちゃんと今日のことを計画していたらどう思いますか?」
「軽蔑しますか?見捨てたりしますか?……しませんよね。いや出来るはずが無いんです。プロデューサーお人よしですから」
「ここで一つプロデューサーに朗報ですよ♪」
いやな予感がする。すでに喉はカラカラ、身体から冷や汗が出て背筋を伝っていく。全身から震えが止まらない。これ以上聞きたくない。いや聞くな。聞いちゃだめだ。
「ほたるちゃんは…………」
「既にこちら側ですよ♪」
途端に眠気が襲ってくる。これは何だ……俺は自分でお茶を入れた。薬類は入っていないはず。なのに全身が麻酔を打たれたように眠っていく。足先から順番に機能が閉じていく。動けない。何もできない。俺はその場から崩れた。
「あら?『運よく』プロデューサーに眠気が来てますね?」
「ぐっ…………」
「こんな状態で寝るなんて……プロデューサー期待してるんですか?」
「ち…………がっ…………」
「さっきあんな話をしたのにここで寝るなんて、襲ってくださいって言ってるようなものですよ?」
「か……こ…………」
「大丈夫ですよ、起きたら何もかも終わっています。いや、終わってるっていうのも違いますね。だって私達の新しい生活が始まるんですから♪」
「………っ…………!」
「お休みなさい……プロデューサー♪」
その言葉を最後に俺の意識は離れた。
・・・・・
あれから何時間経っただろうか。気づけば俺はほたると一緒に寝ていた。
「んっ……プロデューサー……」
年相応の可愛い寝顔だ。いつまでも見ていたくなる。そんなことを考えていると不意に部屋のドアが開いた。
「プロデューサー、起きたんですね」
「っ!!」
俺はとっさに身構える。ベッド上でかつほたるが横にいるのでそこまで動けないが、それでの反撃はいつでもできるように態勢をとった。
「きゃっ!プロデューサーどうしたんですか?そんなに身構えて……」
「あんなことがあったのに身構えないわけないだろう!!」
「ちょっと、プロデューサー声大きいですよ?それじゃほたるちゃんが起きちゃいます」
「そんなことは……」
「どうでもはよくないですよ?それにプロデューサーだってほたるちゃんと一緒に寝るだなんてずるいです!」
「何を言って……」
「私も一緒にほたるちゃんとプロデューサーと寝たいです!!」
「いやそうじゃなくて」
何かが違う……?俺が寝る前に見たのはあの茄子だったか……?そもそもあれは現実だったか?
「な、なぁ茄子」
「あっ!初めて呼び捨てしてくれましたね!!」
「いや茄子にそう呼べって……」
「呼んでほしいなぁとは思ってましたけど、実際口には出来なかったので……」
『今この場で不幸になりたくないですよね?』 ふと俺の脳裏によぎった言葉。あれはやはり夢だったのか……?
「でももう20時ですから、そろそろほたるちゃんを起こさないと」
「……そうだな」
「プロデューサー?顔色悪いですよ?何か嫌な夢でも見たんですか?」
「……なんでもない、気にしないでくれ」
「そうですか。ほたるちゃ~ん、そろそろ起きないと寮の時間過ぎちゃいますよ~」
「茄子、さん……?……ふぁ~……私、寝ちゃったんですね」
「はい♪それはもうぐっすりと。それにプロデューサも一緒に寝てましたよ?」
「プロデューサーも……?」
「そうですよ?添い寝ってやつですね!」
「あっ……あぁ…………///」
ほたるの白い肌が起きたばかりなのにみるみる顔が赤くなっていく。
「ふふっ。それじゃあもう帰りましょう」
「そうですね」
平和な日常を見ていると、先程までの事が夢だと確信に変わる。
「送っていこうか?」
「お願いしてもいいですか?」
その帰り道、塞がれていたはずの道が全て通れるようになっていた。やはりあれは夢だったのだと。だとしたらいつから夢だったのか、それだけは分からなかった。
「今日はありがとうございましたプロデューサ」
「ありがとう、ございました」
「いや、楽しんでくれたなら問題ないよ。何もしてないけど」
「何言ってるんですか、ほたるちゃんも幸せそうでしたし。今日は最高に幸運な一日でしたね♪」
「はい……♪」
「では帰りますね」
「おう、お疲れ」
「プロデューサーさん、また明日」
茄子とほたるが手をつないで寮の前まで行くと、なぜか二人ともこちらに戻ってきた。そして俺に近づき耳元で囁いた。
「プロデューサーさん、考えておいてくださいね?」
「ん?何がだ?」
「「私達三人で暮らすことですよっ。ふふっ………♪」」
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