仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボード (ガンダムラザーニャ)
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交渉

最初ですので、まだ変身しません。


ゲンムコーポレーション、檀黎斗が社長として経営しているゲーム会社だ。

「さて、永夢たちは仮面ライダーとしてバグスターと戦っている。
この先、君たちはどうなるんだろうねえ?」

黎斗は笑みを浮かべながらパソコンに映っているそれぞれの仮面ライダーのライダーガシャットのデータを見ている。

その時だった。

「社長、大変です!」

「うん、どうしたんだい?」

社長室に社員が慌てて入ってきた。

「実は、一週間前に配信したわが社のオンラインゲームをたった一人のユーザーによって現在配信されているステージを全てクリアされているのです!」

「・・・そのゲームは?」

「こちらになります。
以前、社長が自ら作られたオンラインゲームです」

黎斗は訝し気に聞くと社員はノートパソコンを開き、黎斗に見せる。

「『マイティクロニクルX』?
確かに私が作ったが、それを一週間もしないうちにすべてクリアしたと?」

『マイティクロニクルX』

『マイティアクションX』の後に開発されたオンラインゲームで、プレイヤーがマイティを動かしてプレイするのは変わらないが、その代わりにマイティ同士が戦ってレベルが上がったりそのレベルに応じて受けれるステージが増えるようになっているゲームだ。

黎斗自身、そのゲームを簡単にクリアできるように作ったわけではないし、むしろレベルが上がってもそのステージは難攻不落とも呼べる難易度に設定していたのだ。

それに、いくらマイティ同士で鍛えられるとはいえ、一週間でどうにかそのステージまでたどり着けるとは思えない。

「まさか、あのゲームをクリアするとは。
どのユーザーがクリアを?」

「このユーザーになります」

社員はパソコンを動かし、ユーザーのランキングを表示する。

その一位にいるものが、今回『マイティクロニクルX』をクリアしたプレイヤーである。

「『 』と書かれいて・・・、何と読むのか、さっぱりですが」

「・・・『 』(くうはく)

「えっ?」

黎斗はそのユーザー名を見ると思いだしたような言い方で社員に言う。

「く、『 』ってあの都市伝説になっている天才ゲーマーですか?」

「ああ、私もいまだに信じられないが、彼に間違いない。
まさか、『 』がわが社のオンラインゲームをプレイしていたとはね」

「ど、どうしますか?」

社員は困惑しながら聞く。

それもそのはずだ。

『 』

今ゲームが普及している現代において彼の名前を聞かない者はいないだろう。

相手がどんなチート、バグ、不正行為しようが必ず勝つ。

誰もその正体を知らない。

それゆえに今では都市伝説として語られている。

それが天才ゲーマー『 』。

「面白い、ぜひ彼をわが社のテストプレイヤーに迎えたいな」

「でも、相手は正体もわからないゲーマーですよ?」

「だからこそだよ、ここからは私が交渉するから、君は下がり給え」

「失礼しました」

黎斗は社員を下がらせる。

「さて、君はどんな輝きを見せてくれるんだ?」

社長室で一人になった黎斗は笑みを浮かべる。

しかし黎斗は知らなかった。

『 』は一人の天才ゲーマーではなく二人で一人の天才ゲーマーであることを。






「ふぅ、何とか勝てた・・・」

目の前の大量のパソコン画面を前に赤髪の少年、空はぐったりと背もたれにもたれかかる。

「にぃ、白も勝った」

空の隣で白髪の少女、白がスナック菓子を両手で食べながら足の指だけでパソコンゲームを操作している。

「あのなあ妹よ、『 』のアカウント使って足で操作するのやめてくれません?」

「お腹、すいたから。
にぃ、も食べる?」

「・・・いただきます」

空は白からスナック菓子をもらい頬張る。

そんなときに一通のメールが来た。

「にぃ、メール来てる」

「え?
誰からだよ?」

「にぃの、お友達?」

「ぐふっ!?」

空は『友達』の言葉を聞いて少しうろたえてしまう。

「い、いやーこのかた18年生きてきた俺への妹からの嫌みが聞こえた気がするなぁー」

空はうろたえながらも持ちこたえる。

「でも、このアドレス、ゲンムコーポレーションの」

「ゲンムコーポレーションから?
どんなんだよ?」

空は白と一緒にメールを見る限り。

『やぁ、君が『 』だね?
私はゲンムコーポレーションで社長を勤める檀黎斗だ。
今回は君をわが社のテストプレイヤーとしてスカウトしたいのだが、どうかな?』

「・・・社長直々のメールだと?
あぁ、あのオンラインゲームのことか」

「にぃ、断っとく?
白たち、ニートにとって、どうでも良いことだし」

「それもそうだな。
俺たちからしてみたらこんなのどうでも良いことだしな」

空は白と相談しながらメールの返事をする。

『仕事先の紹介お疲れ様。
だが、生憎そんなことする気起きないし、辞退させていただくさ』

メールを送信するが、すぐに返信が来た。

『そうか、それは残念だ。
君たちの実力を見込んでスカウトしたのだが』

『どういう意味だ』

『君はゲームで病気を治すことができると言えば信じるかい?』

「・・・」

「・・・」

空と白は檀黎斗のメールを思わず黙り込む。

ゲームで人を治す?

何を馬鹿げたこと言ってるんだこいつ。

でも、そんな病気があるなら、と二人は考える。

互いに見つめあった後、空はメールを書いて送信する。

『確かにそんな病気があるってんなら、偉大な医者になれたかもな。
だったらその話に乗ってやるよ』

『そうか、では交渉成立だね。
では近々ゲンムコーポレーションにて話がしたい。
ゲームで治せる病気のことで直接会って話がしたいんだ』

『了解、じゃあ明日にでも顔出そうか?』

『あぁ、いつでも構わないさ』

それっきり、メールはなくなり、空と白はため息をつく。

「妹よ、俺たちは周りに理解されることはなかったし、現実もクソゲーとかって思った」

「うん、白もそう思う。
でも、相手が言ってるようなことって、ある?」

「まぁ、今回はあくまでも乗ってみるのも一興かと思ったまでさ。
それに俺たちは二人で一人の『 』、だろ?」

「『 』に、敗北はない。
例えどんなゲームがあっても、白たちは、負けない」

二人はそう呟いて、互いにゲームを再開させる。

二人で一人の天才『 』。

この二人の物語が幕を開ける。



どうです?
自分なりに『 』の口調とか書けたと思いますが、似てますか?


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開発

翌日、『 』はゲンムコーポレーションに向かった。

最初にメールの送り主である檀黎斗は『 』を見て驚いた。

『 』の正体は一人の天才ゲーマーではなく、二人で一人の天才ゲーマーだったからだ。

だが、そんなこともすぐに治まり檀黎斗は二人に話を始める。

「それにしても驚いたよ、まさか君たちがあの都市伝説にもなっている天才ゲーマー『 』だったとはね」

「まぁ驚くのも無理はないと思うがな、それよりも早く話に移ろうぜ?
どうせ、単に俺たちの顔を見るために呼び出したわけじゃないんだろう?」

「そうだね。
まず君たちはゲーム病という病気とそのその治療法について説明するよ」

「ゲーム病?」

「なに、それ?」

空と白は疑問に思うが、黎斗は説明をする。

簡単に纏めると、ゲーム病というのはバグスターウイルスに感染する事で発症する病気で最悪の場合、感染者の体が消滅してしまう事。

そしてその治療法はゲーマドライバーとライダーガシャットで仮面ライダーに変身してそのバグスターウイルスを除去する事。

また、仮面ライダーに変身できるのは基本的に適合手術を受けた者に限る事、となっている。

「ふぅん、だから俺たちをスカウトしたってことか。
そういうのってゲームが得意なやつが有利になるからな」

「でも、手術、いや、嫌い」

白は怯えながら空の袖を握りしめる。

それを察した黎斗は制止を掛けるかのように手のひらを見せる。

「待ってほしい。
確かに仮面ライダーに変身するには適合手術を受けなければならないが、君たちには特別にそれをしなくても変身できるように改良したドライバーとガシャットを用意しようと思う」

「ほう、随分都合のいい話じゃねえか。
それできなきゃ俺たちをテストプレイヤーにしてプレイさせる意味もねえもんなぁ?
大方、単に俺たちをテストプレイヤーにするだけじゃなく、一般人としてのデータを取りたいだけだあろうに」

「おや、そこまで気づいているとはね。
確かにそうだが、なぜわかるかな?」

「あんた、良い顔してて人さま騙すの得意だろ?
それに、こんな大型企業の社長さんが、たかがこんな引きこもりにゲームが強いからって理由でスカウトするわけがない」

空は一歩前に進み黎斗に迫りながら言う。

まるで、黎斗のすることを見据えているかのように。

「言っとくがな、あんたがいくら嘘をつこうが何だろうが関係ねえ。
それでも嘘つくなら、相手を選んだ方がいいぞ?」

「なるほど、君たちは只ものじゃないみたいだね。
確かに、私は今あるゲームの開発のために仮面ライダーのガシャットからデータを収集しているが、変身者は皆適合者だ。
だから、一般人であり天才ゲーマーである君たちをスカウトしたんだ」

「それがあんたらの本音ってところか。
それでどうやって俺たちに合いそうなゲームを作るんだ?」

「そうだね、とりあえずシミュレーションルームに向かおう。
そこで君たちに合うゲームを作るよ」

黎斗は空と白を連れてゲンムコーポレーションのシミュレーションルームへと連れていく。

其処にあったのは二つの特殊なベッドとそこに繋がれているいくつかの機械、そしてその機械から繋がってるメガネがあった。

「これを付けて、白たちをバーチャル世界に連れていく形で、ゲームを作るの?」

「あぁ、模擬戦を兼ねてね。
君たちがバーチャル世界に入ると同時に君たちの脳波からどのゲームが得意かを抽出して作るんだ」

「へぇ、それはそれはすごいもんだな。
それで、バーチャルでも現実みたいに動けんのかよ?」

「あぁ、そのためにこれを作ったのだから大丈夫だよ」

黎斗は空と白にメガネを着用してもらいベッドに横になるよう促しながら二人の疑問に答える。

「よし、二人とも横になったね。
ではゲームの開発と模擬戦の開始だ」

二人がベッドに横になったことを確認した黎斗はすぐに機械を操作し、二人の脳波からどのゲームが向いているかを調べる。

「・・・なるほど、そのような才能を持っていれば、この世界も住みにくいわけだ」

そう呟いた後、黎斗は二つの白いガシャットを機械に挿し込み、ゲームを作り始める。




二人は工場みたいな場所にいた。

そう、バーチャル世界だ。

「ここがバーチャルの世界か」

「うん、白たち、ちゃんと動ける」

空と白は無事バーチャル世界に入ることができた。

そのときに黎斗の声が聞こえた。

『どうやら成功したようだね。
こちらも無事ゲームを開発できたよ』

「そうは言うものの、ずいぶん早く開発できたな。
まさか適当に作った訳じゃないよな?』

「もし、不良品なら、この機械、ボッシュート」

『やめたまえ、そんなことしたらこちらも仕事が滞ってしまう。
それに私ほどにもなると、ゲームの開発は容易なのさ。
さぁ、受け取りたまえ!』

黎斗の言葉と同時に、二人の前に二つのゲーマドライバーとライダーガシャットが出現する。

そしてそれぞれが空と白の手に渡った。

そこにあったのは、二つのオレンジ色のゲーマドライバーと黄色と桃色のガシャットであった。

そして、それぞれガシャットに『ダンガンロンパ』、『絶対絶望少女』という名前が書かれていた。



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模擬戦

二人に渡った、二つのゲーマドライバーとライダーガシャット、二人はそれぞれで不思議そうに見ていた。

「俺のは『ダンガンロンパ』?
駆け引きとか揺さぶりは得意だが、よりにもよって推理ものときたか」

「白の、『絶対絶望少女』?
計算は、にぃよりも得意だけど、アクションを出すのって、意味がわからない」

『流石は『 』、そのガシャットを見ただけでジャンルがわかってしまうんだね』

「こんな明確すぎる絵柄とか描かれてたら、嫌でもわかるんだよ。
それと白、アクションもそうだが、おそらく多少の推理も入ると思うぜ?」

「そう、なの?」

二人が呟いていると、目の前に巨大なゴーレムにも似た、オレンジ色の怪物が出現した。

「うぉっ!?」

「な、なに、あれ?」

『模擬戦として私が用意した敵だ。
とりあえず、ドライバーとガシャットで変身してくれ』

「へぇ、いきなりこんなデカイのと戦うってか?
白、変身するぞ」

「うん、わかった」

黎斗の言葉を聞いて落ち着いた二人はドライバーを腰に当てる。

するとドライバーがベルトみたいに変形して腰に巻きついた。

そして二人は、互いのガシャットを起動させる。

『ダンガンロンパ!』

『絶対絶望少女!』

すると、二人の背後からゲームのタイトルが3Dで出現し、裁判の机やガシャポン、そしてゲーム機などが周りに飛び出て配置される。

その後空は右手でガシャットを左側に持っていき、白は左手でガシャットを右側に持っていき、変身ポーズを取る。

「「変身!!」」

掛け声と同時にガシャットをドライバーに挿し込む。

『ガシャット!!
レッツゲーム!
メッチャゲーム!
ムッチャゲーム!
ワッチャネーム!?
アイム ア カメンライダー!』

二人の前に現れたパネルが二人を通過し、それと同時に光に包まれる。

すると、空は少し羽上がった様な薄茶色の髪にアンテナみたいなアホ毛がピンと立っているような髪型で、白は羽上がりのないショートボブみたいな茶の髪に、アホ毛がふんわりと立っているような髪型で、二人とも共通して体が白くて丸くてずんぐりした姿になっていた。

「白たち、ずんぐりむっくり、丸くなってる」

「おい、まさか丸まって戦えって訳じゃないよな?」

『違うよ?
それはレベル1の姿であって、始めはその姿で戦うんだ。
もちろんちゃんと武器も召喚できるさ」

「まぁ良いや。
とりあえず戦い慣れれば良いってことでさ。
それに向こうも我慢の限界らしいからな」

空の言うとおり、ゴーレムは先ほどから小刻みに震えていて今にも襲いかかろうとしていた。

「じゃあ、にぃ、行こ?」

「そうだな」

「「さぁ、ゲームを始めよう」」

空と白が構える。

それと同時にゴーレムが突進してくる。

「うぉっ!」

「うっ!」

二人は反射的に左右に分かれて避ける。

通過したときの風圧で怯みそうになるが態勢を整える。

「この体は意外にも身軽だな!」

「うん、動きやすいし、疲れない」

ゴーレムは突進した後にすぐに空の方へと振り返り走りながら右腕を振り上げる。

空は避けようとするも、ゴーレムから何かが、空の頭の中に流れ込むのを感じた。

まるで、そのゴーレムが今から何を仕掛けてくるのか、それを示すかのようだった。

「なんだこれ、このゴーレムの情報か?
とりあえず、やりやすくなるってことか!」

ゴーレムが空を叩き潰そうと振り下ろす。

その直前にゴーレムの方に向かって走り、ゴーレムの体の下にスライディングする形で潜り込み、胸に目掛けてアッパーする。

ゴーレムの体が大きくのけぞるも、態勢を立て直そうと足を踏ん張る。

『ガシャコンハッキングガン!』

音声が聞こえると同時に、ゴーレムの足元に何かが発射され足首から先が破裂するかのように吹き飛びゴーレムは今度こそ後ろに倒れこんでしまう。

「今のは白か?」

空は発射された方向に目を向けるとそこには白が特殊な形をした銃を向けていた。

「にぃばかり、ずるい」

「そういう言うなって、お前のおかげであいつにダメージ与えれたからな」

「むう・・・」

なだめるような空の言い方に白は不貞腐れる。

しかし、ゴーレムは工場の屋根を掴んで起き上がり、破壊された足を再生させて立ち上がる。

「おいおい、簡単には倒せないってか?」

「白の武器、だめだったの?」

「ちげーよ妹よ、あいつは単に再生能力をもっているだけ。
どこか弱点をつければすぐに倒せるだろうさ」

そう言って空は武器を召喚する。

空の手にあったのは、ゲームパッド型の武器で表面には画面が搭載されていた。

『ガシャコンサーチャー!』

「サーチャー、ね。
とにかくあいつの弱点探りますか!」

空はAボタン押してゴーレムに向ける。

『サーチ!』

すると、ゴーレムの体から様々な情報がガシャコンサーチャーに流れ込みいくつか候補になる情報が画面に映し出される。

「へえ、いくつかあるってことか。
白、あいつの左腕の付け根を破壊できるか?」

「うん、任せて」

白はガシャコンハッキングガンのAボタンを押す。

『コワレロ!』

ゴーレムは左腕をかばうかのようにしながら白にタックルしようとする。

「あなたの、その動きなんて、チェス以下」

しかし白は避けようともせず、ガシャコンハッキングガンを発射する。

『コワレロ』の弾丸がゴーレムの体をすり抜け、かばっていた指の隙間を縫うかのように左腕の付け根に命中する。

すると左腕の付け根を起点にひびが入り左半身が崩壊する。

しかし内部から再生しようと膨れ上がる。

しかし、空はそれを確認すると同時にガシャコンサーチャーのAボタンを押して、ゴーレムに向ける。

『ロンパ!』

そして弱点になる情報を弾丸に変えて発射、着弾させる。

すると、ゴーレムが大爆発を起こす。

「どうだい、自分の弱点突きつけられた気分はよ」

「にぃ、グッジョブ!」

空はゴーレムを見下ろし、白は空を褒める。

その時に、ゴーレムが姿を変えて炎から逃れる。

「いてて、やったなあ!」

現れたのはモノクロのクマだった。

「お前ら、オシオキだよ!」

そのクマは軟球の入った大型のマシンガンを持って構える。

「にぃ、相手、強くなってる」

「らしいな、それならこっちもやるぜ!」

「「チャプター2!!」」

『ガッチャーン!
レベルアップ!!』

二人がドライバーのレバーを展開したと同時に二人の体が光に包まれる。






変身ポーズは仮面ライダーダブルを参考にしています


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レベルアップ

『ガチャーン!
レベルアップ!』

『絶望を論破!
希望の論破!
ダンガンロンパ!』

『ホープガール!
希望のキャルキュレーション!
希望で撃ち抜くのは絶対絶望少女!』

二人は音楽と共に、光に包まれ姿が変わる。

空は一回り大きくなり、黒い学ランのようなロングコートのような鎧を身に纏い、白は空ほどではないが一回り大きくなりなりセーラー服にも似た鎧を身に纏った姿になった。

「ぷぷぷぷ、お前らみぃんなスペシャルなオシオキだよ!
エクストリーム!」

モノクロのクマは大量の軟球を積んだ大型のマシンガンを空と白に向けて超高速で軟球を発射する。

「オシオキされんのはお前だよ!」

「あなたは、チェックメイト」

二人はモノクロのクマの軟球を難なくかわしていく。

「あれれ~?」

空はクマの上を飛び越え、その間にガシャコンサーチャーのAボタンを押し、真上からクマに向ける。

「情報はもらってくぜ!」

『サーチ!』

「おろろ~!?」

ガシャコンサーチャーにより情報を吸収されるクマ。

しかし、クマは気付かなかった。

真上の空に気を取られてしまい正面に白がいることを。

白は足元にある大量の軟球を一瞥すると、ガシャコンハッキングガンのAボタンを押し、その後にBボタンを押した。

『フキトベ!』

『ショット!』

ガシャコンハッキングガンを足元の軟球に向けて発射する。

すると、複数の『フキトベ』の弾丸が放射状に発射され、散らばっていた軟球が一つ残らず超高速でクマに発射される。

「おっと!」

それに気付いた空はクマの真上から背後に回り込みクマを盾にするかのように押さえる。

「やっほーい!?」

盾にされたクマは身動きが取れず、超高速で発射された大量の軟球を受けて大ダメージを負う。

そして軟球が全部なくなったことを確認した空はクマを突き飛ばしガシャコンサーチャーのBボタンを押しクマに向ける。

『マシンガントーク!』

ガシャコンサーチャーから光の糸が出現しクマに繋がる。

「どうだ?
さっきからオシオキオシオキ言っときながら、そんなぼろ雑巾みたいになった気分はよ?」

「ふ、ふん。
ボクが今のようなオモチャで倒せるわけないもん!」

「あ、そう?
じゃあその『左目』を破壊しても何ともないんだな?」

「ギクッ!?」

クマは負けじと言い返すが空の言葉にビクッとなってしまう。

「な、なんのことかな?
ボクにはさっぱりわかんないや~」

「おっととぼけても無駄だぜ?
その眼にはお前の『コア』と繋がってんのはお見通しなんだよ!」

「だから、ボクは知らないの!
これは只のおしゃれであって、イカスでしょ?」

「だったら尚更壊したくなる眼だな。
そういえば、お前のその眼ってまるで『機械のカメラ』みたいだな?」

「こ、これはそう見えるだけ・・・」

「じゃあ弱点をお前の口からしゃべれよ
『左目』以外のよ!」

「あ、あ・・・!」

「答えられない。
そうだな答えれるわけえよな、まさか『コア』が『左目』を通して『頭部』にあることなんかな!」

「お、おろろろぉ・・・」

空に言い負かされ、もはや何も言えなくなったクマに、空はとどめの言葉を告げる。

「ここでオシオキを食らうのはお前だ、『モノクマ』!」

「ガーン!!」

空の言葉を聞いて無力化したクマ、『モノクマ』がへたり込むのを確認した空はガシャコンサーチャーから糸を消す。

「にぃ、もういい?」

「あぁ、こいつへのオシオキの時間だ」

『ガッシューン!
ガシャット!
キメワザ!』

二人は互いにベルトからガシャットを引き抜きそれぞれの武器に挿し込み、『モノクマ』に銃口を向ける。

『ダンガンクリティカルフィニッシュ!!』

『絶対絶望クリティカルフィニッシュ!!』

エネルギーがため込まれた二人の武器の弾丸が発射され、『モノクマ』に発射される。

「まーた来週ー!!」

『GAME CLEAR!!』

『モノクマ』が爆散し、『GAME CLEAR!』と表示されると同時に二人の視界が暗くなる。






「う、うーん」

「・・・うん?」

二人がベッドから起き上がったことを確認した黎斗が声を掛ける。

「やあ、お疲れ様。
先ほどはすごかったね!」

「あぁ、どうにかな・・・」

「それで、開発、できた?」

白が黎斗に質問すると二つのガシャットを取り出す。

バーチャル世界で使っていた、空と白のガシャットだ。

「ああ、おかげでね。
ドライバーと一緒に、君たちに贈ろう」

「おぉ、サンキュウーな。
しっかしこれが実際に行われてるって最近のゲームはすごいな。
本当にこれでウイルスを倒せんのかって疑問に思うぐらいだ」

「今はそれが現実さ。
今後とも、是非ともわが社のテストプレイヤーとして頑張って欲しんだ。
仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボードとしてね」

「それは俺たちが変身したときの名前か?
オッケー、じゃあ俺たち明日からここで住むわぁ」

「え?」

空の言葉に思わず黎斗は首を傾げてしまう。

黎斗の様子に目もくれず空と白は再びベッドで横になり、空は携帯を取り出しどこかに連絡する。

「あーもしもし?
引っ越しの人ですか?」

「ちょ、ちょっと待って!
いきなりそんなことされても!」

黎斗は止めようとするが空は電話で引っ越しの手続きを済ませてしまう。


そして翌日、ゲンムコーポレーションに『空白』の家具をなだれ込むように引っ越し業者が持ってきたのであった。


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設定

すみません。

こちらの都合で投稿がおそくなりました。


仮面ライダーロンパ

空が推理ゲーム『ダンガンロンパ』で変身する仮面ライダー。

専用武器は『ガシャコンサーチャー』。

見た目はガシャコンバグヴァイザーにも似ているがAボタン側に二つの銃口があり、Bボタン側にはスラスターを思わせるような銃口がある。

Aボタンは『サーチ』『ロンパ』などに切り替えることができ、『サーチ』は相手の情報を吸収する機能で『ロンパ』は吸収した情報から相手の弱点を抽出して弾丸に変えて攻撃する。

Bボタンは『クイック』『マシンガントーク』に切り替えられ、『クイック』は相手の動きや情報などから手持ちの情報で矛盾が生じているものを見つけその情報を即座に弾丸に変えて放つ機能で『マシンガントーク』は銃口から光の糸を出して相手に繋げることにより相手は抵抗できないようにするが相手に弱点の情報を口答で告げることにより光の糸を通して相手の内部に弱点の情報をマシンガンのように流し込むことが可能であり相手の能力やレベルを下げることができる。

『ダンガンロンパ』は推理ゲームであるため戦闘能力はあまり高くないがその代わり相手の動きの情報を読み取る能力があるため容易に回避できる。

駆け引きを得意とする空とも相性が良く、戦闘能力が低いというハンデがあってもあまり関係がない。

ちなみに、見た目は『スーパーダンガンロンパV3』のキーボを仮面ライダーにしたような感じで黒いロングコートのようなものをまとっていてコートの下は黄色のスーツや鎧になっている。




仮面ライダーボード

白がアクションゲーム『絶対絶望少女』で変身する仮面ライダー。

専用武器は『ガシャコンハッキングガン』。

見た目はガシャコンマグナムに似ているが、側面からの延長バレルはない。

Aボタンは『コワレロ』『フキトベ』などでなどに切り替えることができ、『コワレロ』は文字通り相手や物体を破壊する効果を持っている弾丸で着弾するとその地点と周囲を破壊することができ、『フキトベ』は『コワレロ』のような破壊の効果はないものの相手や物体を吹き飛ばすことができる。

Bボタンは『ピストル』『ショット』などに切り替え可能で、『ピストル』は一発ずつ弾丸を撃つことができけん制にも使え、『ショット』は弾丸を放射状に射出することができ広範囲のものを撃つのに向いている。

『絶対絶望少女』はアクションゲームであるがゲームの主人公が普通の少女であったため戦闘能力はロンパよりも少し高い程度だが、エリア内を瞬時に把握する能力を持っている。

計算を得意とする白とも相性が良く、瞬時に弾丸を使い分けることもあり戦闘能力が低いというハンデでもあまり気にはならない。

また、見た目は『絶対絶望少女』の苗木こまると『ときめきクライシス』の仮面ライダーポッピーを組み合わせたような感じで、変身者である白の身長の関係で空が変身するロンパよりも一回り小さい。



ゲーマドライバー

檀黎斗が『 』のために用意した変身ベルト。

本来仮面ライダーに変身できるのは適合手術を受けた者だけだが、黎斗が一般人のデータを採取する目的で作り出した。

ベルト内部には適合者と同様にバグスターウイルスの抗体が入っているため、変身時はベルトがガシャットでの負担を肩代わりしてくれている。

また永夢たちのゲーマドライバーと区別をつけるために色はオレンジになっている。


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挨拶

今回もこちらの事情で投稿及び執筆が遅れましたことをお詫び申し上げます。


『 』がゲンムコーポレーションに住み着くことになって数日が経った。

黎斗は最初こそいきなり空が引っ越し業者を呼んで家具などを会社、主にシミュレーションルームに置いて基本的にそこで引きこもりながら黎斗や社員たちが出したゲームをこなしていく。

そんなある時、黎斗は『 』にあることを告げる。

「君たちにはそろそろ、『CR』に挨拶してもらいたいんだがどうかな?」

社長室で黎斗の言葉を聞いた空はまるで絶望したような表情で顔を隠し、白が空を宥める。

「はぁ、とうとう俺たち引きこもりを追い出すというのか・・・!」

「にぃ、話まだ終わってない」

「白ちゃんの言うとおりだよ空君。
前にも言った通り、基本的に仮面ライダーは『CR』のドクターだけなんだ。
だから、君たちは適合者ではないとはいえ仮面ライダーに変身することができるようになっている。
ならばドクターたちと共にバグスターと戦うのも、悪い話ではないと思うんだが、どうかな?」

「おいおい、俺たちは引きこもりなんだぞ?
それとも、テストプレイヤーである俺たちを見世物にする気か?」

「そういうわけじゃないよ。
ただの挨拶だよ?」

「・・・引きこもりにはキツイぜ」

「にぃ・・・」

がっくりする空の肩に白は手をポンと置く。

「白?」

「にぃならできる、だいじょーぶ」

白は小首をかしげながらそう言うと眠たそうに空の体にもたれかかる。

「え?
ちょ、ちょっと白さん!?
その話だと俺が行く前提になるからな!?
というか俺たちあんまり離れられないからな!?」

「じゃあ、にぃ、おぶって?」

「チックショー、やったろーじゃねぇかぁ!!
おい黎斗のおっさん、こうなったら是が非でも『CR』に行ってやる!」

体を擦り付けながら上目遣いで言う白に、もはや躍起になりながら白をおんぶする空は迫るように黎斗に言う。

これにより、『 』は『CR』へと向かった。



『CR』

正式名称は『電脳救命センター』。

『聖都大学附属病院』の地下にある特殊病棟。

「へぇ、何か色々と特殊だなぁ」

「にぃ、音ゲーが、置いてある。
しかも、『ドレミファビート』」

『CR』の談話室で空と白は回りを見ながらそう呟いた。

すると、黎斗が階段を上がってきて顔を出した。

「どうだい?
ここもなかなかのものだろう?」

「あぁ、病院でありながらゲーム病っていう病気にも対応するためにも必要なものがそろってるみたいだからな。
例えば、この心拍聞くやつとかさ」

空は黎斗の話を聞きながら談話室の道具を触っていた。

その時に、二人の男性が階段を上ってきた。

「だから、患者の笑顔を取り戻すのも大事になると思うんですって!」

「何を言うか研修医。
俺たちはドクターであるからこそ、患者の治療が大事になるんだ」

「やぁ、宝生先生に鏡先生」

黎斗は二人に挨拶しながら歩み寄る。

「あ、ゲンムコーポレーションの社長!」

「ご無沙汰しております」

「この二人が、ドクター?」

「まあ白衣着てるとこ見るとそうらしいな」

空と白はそうつぶやいた。

一人のドクター、宝生永夢は黎斗の後ろにいる空と白を見た。

「あの社長。
この二人は?」

「ああ、紹介するよ。
特に、天才ゲーマー『M』である君ならご存知のはずだと思うがね」

「?」

永夢は疑問に思いながら二人を見つめる。

「つまり、俺たちは『 』って言えばわかるか?」

「うん、白たち、『 』」

「え?
『 』ってまさか!」

「なんだ研修医、知り合いか?」

「いえ、初めて会いますが、まさか君たちがあの天才ゲーマー『 』なの!?」

永夢は驚きながらもう一人のドクター、鏡飛彩に説明する。

その間に黎斗は空と白に永夢と飛彩のことを紹介する。

これが『 』と宝生永夢と鏡飛彩の出会いである。



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バグスターのオペの共闘

「えっと、本当に君たちがあの『 』?」

「そうだよ。
つっても、ゲーム以外じゃあただの引きこもりのニートだがな」

「あなたが、天才ゲーマー『M』?
とても、そうは、見えない」

「うん、そうだよ。
昔からゲームが好きだからよくやってるんだ」

「へぇ。
じゃあ同じゲーマーとしては余計に負けてられないなぁ」

空と白、永夢が会話している時に飛彩が黎斗に問う。

「一体どういうことですか?
彼らは一般人のはずなのにゲーマドライバーとガシャットを持っているのですか?
適合者ではないはずでは?」

「落ち着いてください、鏡先生。
彼らには一般人でも使えるように改良したゲーマドライバーを渡してありますのでご安心を」

「それに、彼らのドライバーにはあなたたちの中にあるバグスターウイルスの抗体があるので変身しても感染することはありません」

「・・・そうですか。
しかし、このことは衛生省には伝えて・・・」

「特別に許可はいただいてますよ。
わが社のテストプレイヤーとはいえ医療にも携わることになりますので」

「そうですか・・・」

黎斗と飛彩が会話している一方で永夢は『 』に怪しまれていた。

「あんたが本当にあの天才ゲーマー『M』ってんなら本当に負けてらんねえけどさ、本当なのか?
俺たちからしたら全然そうには見えねえけどよ」

「うん、イメージが、合わない。
私たち、ゲーマーの間では、『M』は好戦的だったはず」

「それに、あんたさ色々ドジしまくるやつだろ?
『M』って言ったらドジとかせず、たとえ相手が年上だろうと対等な口調で喋るはずだぜ?
というかあんた、転んだばっかなのか土の匂いがするぞ?」

「え!?
一応きれいにしたはずなのに!」

「そんなんが日常茶飯事だったら医療云々に衛生面大丈夫かって話なんだわ」

「う、うん。
なるべく転ばないように気を付けるよ」

『コラー!
永夢をいじめるなー!』

「「!?」」

空と白は驚きながら声のした方向に目を向ける。

そこには『ドレミファビート』の筐体があってそこから声がしたのだ。

すると、筐体の画面から光が外に飛び出し、ピンク色の髪とカラフルな衣装が特徴の少女が現れた。

「永夢のこと知らないからって、あんまりいじめるとポッピーは激おこだよ!」

「お、おう・・・」

「あなた、誰?」

「彼女はポッピーピポパポ。
僕たちドクターをサポートしてくれるんだ」

あまりの出来事にどういったらいいのかわからず困惑している空と白に永夢は目の前にいる少女、ポッピーピポパポを紹介する。

「ただのコスプレじゃねえか?」

「コスプレじゃないもん!
これはポッピーの衣装なんだから!」

「でも、たまにその手の店に行ったらあんたみたいなの大勢いると思うぜ?
まあ、あんたがゲームの画面から出てくろところはマジで驚いたけどさ」

「でも、ただの人には見えない」

「まぁそうだな、疑って悪かったな」

「分かれば良いの!」

「でもさ、本当にこいつが『M』かってなると本当にあやしいんだよ。
なんか、証拠があったら納得なんだがよ。」

「そ、それは・・・」

ポッピーがうろたえている時にテーブルに置かれている聴診器や永夢と飛彩が持っている聴診器から音が鳴った。

「ゲーム病患者がいるみたい。
そこで証明するからついて来て!」

「へいへい、じゃあ行きましょうかね」

「うん、にぃ、行こ?」

「待て、一般人」

永夢が空と白についてくるよう言った直後に飛彩が止めに入る。

「飛彩さん!?
でもいまから患者のところに向かわないと!」

「だからと言って一般人まで連れていこうとするな。
俺は一人でオペを行う。
それにおいて研修医とそこの一般人二人の存在は、ノーサンキューだ」

「ほう、一般人ねえ・・・?」

空が飛彩に睨み付ける。

「確かにあんたからしてみれば俺たちはただの一般人だ。
だがな、オペ一人でやるってのはちょっと無理があるんじゃないのか?」

「・・・何が言いたい?」

「あんたは医者ならわかんだと思うけどさ、オペってのは一人でやるもんじゃねえだろ?」

「うん。
貴方は外科医なら、その意味は分かるはず」

白はスマホをいじりながらつぶやく。

二人の言う通り、手術は一人で行うものではない。

外科医でも、手術を行う時には必ず血圧を計る係、麻酔を行う係、メスなどの道具を外科医または執刀医に渡す係などがいる。

「つまり、チームワークってことだよ。
まあ、つっても俺たちは本当に一般人だからできてもサポート程度だろうな?」

「だから、メインはあなたたち、二人のドクター」

「飛彩さん、僕も行かせてもらいます!
あなた一人では任せられませんので」

「・・・好きにしろ」

三人の話を聞いた飛彩はそっけない態度を取りながら談話室の階段を下りていき、永夢と空と白と黎斗とポッピーが後をついていった。




6人は現場にたどり着いた。

そこは公園のベンチで、一人の女性が倒れこんでいる制服姿の少年に呼び掛けていた。

「こちら電脳救命センターのものです。
この人が患者ですか?」

「はい、いきなり倒れこんで・・・苦しそうだったので」

飛彩が女性に問いかけて、女性が答える。

「わかりました、少し失礼します」

飛彩は倒れ込んでいる少年に聴診器を翳し診察する。

「にぃ、あの聴診器」

「へぇ、最近の聴診器は進化してんだな。
翳すだけで3Dの画面が出てウイルスを調べるからな」

白はスマホで聴診器の写真を取る。

「ちょっと、白ちゃん!」

ポッピーが止めに入るが空が止める。

「心配するなよ、別に他所にばらまくんじゃないからさ」

すると、飛彩が立ち上がりドライバーとガシャットを取り出す。

「ゲーム病の症状が見られます。
これより、バグスターウイルスの切除手術を開始します」

『タドルクエスト!』

「くっ、うああああああ!!」

飛彩がガシャットを起動すると同時に少年は叫び声をあげ、そのまま全身をオレンジの光に呑み込まれながら巨大な怪物へと変貌する。

「奥さんは下がってください!」

永夢は女性を後ろに下げドライバーとガシャットを取り出す。

『マイティアクションX!』

「「変身!」」

『ガシャット!
レッツゲーム!
メッチャゲーム!
ムッチャゲーム!
ワッチャネーム!?
アイムアカメンライダー!』

永夢と飛彩は光に包まれ顔以外は白くて丸い姿になった。

「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」

「これより、バグスターの摘出手術を開始する」

二人は武器を構え、怪物へと立ち向かう。

「『マイティアクションX』と『タドルクエスト』かぁ。
アクションゲームとRPGゲームといったところか。
じゃあ、俺たちも変身しても構わないよな、黎斗のおっさん?」

「あぁ、構わないさ」

「よし、行くぜ白!」

「うん」

空と白はドライバーを腰に当ててセットし、ガシャットを起動する。

『ダンガンロンパ!』

『絶対絶望少女!』

「「変身!!」」

二人はガシャットをドライバーに挿入し、かつてバーチャル世界でも変身した白くて丸い姿に変わった。

『ガシャット!
レッツゲーム!
メッチャゲーム!
ムッチャゲーム!
ワッチャネーム!?
アイムアカメンライダー!』

「「さあ、ゲームを始めよう」」

『ガシャコンサーチャー!』

『ガシャコンハッキングガン!』

空はガシャコンサーチャーを、白はガシャコンハッキングガンを召喚し、永夢たちに続いて攻撃を開始する。

「永夢と外科医の兄ちゃん、少し道を開けてもらうぜ!」

「わかった!」

「あまりオペの邪魔をするな!」

空はガシャコンサーチャーを構えながら二人に告げる。

そして怪物の懐に入った空はAボタンを押して銃口を突きつける。

『サーチ!』

すると、怪物の情報は空のガシャコンサーチャーに流れ込み、怪物は懐にいる空を振り払おうとする。

しかし、まるでそれがわかっていたかのように空は片手で怪物を殴りつける。

「おっと、まだ情報収集の時間だぜ!」

空は怪物を押さえつけながら情報収集をしている。

すると、怪物は咆哮を上げながら空を振り回す。

「うお!?」

「にぃの、邪魔は、させない」

『シビレロ!』

白はガシャコンハッキングガンを放ち、怪物の体をしびれさせる。

「よーし、空達が押さえている間に畳みかけるぞブレイブ!」

「俺に命令するな研修医!!」

永夢と飛彩がガシャコンブレイカーとガシャコンソードを構えて怪物のもとに左右に分かれながら走り出す。

「おっと、そろそろ時間だな」

『ロンパ!』

空はそれを待っていたかのように、怪物を突き飛ばし自らは後ろに飛び上がりながらガシャコンサーチャーを数発発射する。

そして、空と永夢と飛彩が入れ違うように交代し、永夢と飛彩は空が放った弾丸の後を追うように突撃する。

「はあ!」

「ふっ!」

空の弾丸は全弾命中し、永夢は殴りつけ、飛彩は切り裂いた。

「チェック、メイト」

『コワレロ!』

追い打ちをかけるように白はガシャコンハッキングガンを発射する。

白の弾丸は命中し、怪物は爆破する。

すると、先ほどの少年が吐き出されるように爆破から飛び出した。

ポッピーはそれをみてうまく受け止めようとしてこける。

しかし、まだ終わっていなかった。

「やるな、空!」

「そういうんあんたも、なかなかじゃねえか!
あれが本命ってやつか!」

空が言った通り、爆破場所から何かが飛び出した。

魔術師のような姿をした敵だった。



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魔術師の猛攻

すみません、どう書こう悩んでしまい投稿が大幅に遅れました。


「ぬう、ここからが我が魔術にて捻り潰してくれるわ!!」

怪物から飛び出した魔術師は杖を振るいながら炎を吹き出す。

「おいおい、こいつ炎を吹き出したぞ!?」

空は炎を警戒しながら永夢と飛彩に言う。

「そいつはアランブラ!
RPG系のバグスターだ!」

「奴は炎以外にも手下を召喚したりと手数が多い。
それに注意するんだ!」

「そうかい、じゃあ奴さんも本気ってんなら俺たちも本気出すまでだぜ!
行くぜ、白!」

「うん!」

「「キャプチャー2!!」」

『ガッチャーン!
レベルアップ!

『絶望を論破!
希望の論破!
ダンガンロンパ!』

『ホープガール!
希望のキャルキュレーション!
希望で撃ち抜くのは絶対絶望少女!』

光に包まれた空と白は、先ほどの真ん丸な姿から人型へと変化し、空は黒いロングコートを黄色の鎧の上から着たような姿で、白はセーラー服と鎧を組み合わせまたは掛け合わせたような姿になった。

「あれが、空と白のレベル2での姿なのか!」

「ふん、社長も一般人によくあんなもの作れたものだ」

「うそ!?
一般人がゲーマドライバーを使ってもレベル1が限界って思ったのにすごいよ二人とも!」

「それは、私が彼らに合わせて作ったんだからね。
レベルアップができたのは彼らのゲーマーとしてガシャットの扱いを理解した上なのさ」

黎とがポッピーに解説する。

「燃え盛る炎の竜に呑まれ消えるがいい!!」

その間にアランブラは魔術で炎を竜の形にして正面から空と白に襲い掛かる。

「よっと」

「むっ」

空と白はまるで憶することなく左右に回転するかのように避ける。

白は避けた後にガシャコンハッキングガンを構えてAボタンとBボタンを押してアランブラに目掛けて連射する。

『コワレロ!』

『マシンガン!』

アランブラは即座に兵士を大量に召喚し自分に当たらないように盾にする。

「こいつ、自分の兵士を盾にしてやんの」

空は素早く兵士の隙間を縫ってアランブラの下へと突入しようとするも続けざまに兵士を召喚し行く手を阻む。

「空が危ない!
大変身!」

「一般人が無理をするからっ!
術式レベル2!」

『ガッチャーン!
レベルアップ!』

『マイティジャンプ!
マイティキック!
マイティマイティアクションX!』

『タドルメグル!
タドルメグル!
タドルクエスト!』

永夢と飛彩は走りながらドライバーのレバーを展開し永夢はピンク色の軽快な鎧の戦士に、飛彩は銀色の鎧の騎士へと姿を変えて空の下へと向かおうとする。

「おっと、ここはあんたらの持ち場じゃなくてあの魔術師のところだぜ?」

しかし空は囲まれているのにも関わらず当然のように話しかける。

「何言っているんだ!?
自分がどんな状況かってわかって・・・!?」

「避けろ、一般人!」

飛彩が叫ぶ。

空の背後に、兵士が剣を構え飛びかかろうとしたのだ。

このままでは空は背中を切り刻まれる。

その寸前だった。

「知ってるよ、そんなことは」

空は一歩横に位置をずらすことで避ける。

その同時に、ガシャコンサーチャーで撃ち抜く。

『ロンパ!』

「俺の『ダンガンロンパ』は、閉鎖された学園における殺人を裁判で論破する推理ゲームなんだよ」

空は攻撃をかわして攻撃しながら説明をする。

「だから、こんな感じの攻撃が来ようとも、相手の情報が流れ込むからそこからどう避けるかってものもわかんだよっと!」

『リロード!』

『ロンパ!』

空はガシャコンサーチャーのAボタンとBボタンを押して、周りの兵士をなぎ払うかのように撃つ。

「だからあんたらはアランブラんとこ行って治療してこいよ。
こっちは取り巻きの相手してるからさ」

「わかった、行くぞブレイブ!」

「あぁ、だが俺には命令するな!」

永夢と飛彩が先に行く。

すると、アランブラは行く手を遮るかのようにまたしても兵士を召喚し、永夢たちを囲むように地面から壁が出現させる。

「くっ!」

「邪魔だ!」

永夢と飛彩は兵士たちをなぎ倒しながら進む。

その時だった。

『コワレロ!』

音声と共に壁が一つ破壊され白がガシャコンハッキングガンを構えながら入ってきた。

「こんなところで、治療にもたついたら、メっ!」

『コワレロ!』

白は壁をすべて破壊し永夢たちに先に進むように言う。

「わかってるよ!」

「言われずともだ!」

永夢たちはアランブラの下へと走る。

「たくっ、数が多いにもほどがあるんだろうが・・・」

「にぃ、白も、そう思うけど、この程度の相手・・・」

「そうだな。
例えどんな敵だろうと、俺たち『 』に敗北はねえんだよ!」

空と白は背中を合わせ互いの武器を構えながら兵士を倒していく。

「はあ!」

「ふん!」

永夢は拳や脚でそしてハンマーであるガシャコンブレイカーを、飛彩は剣であるガシャコンソードを使ってアランブラに攻撃する。

しかし、アランブラはそれらをかわし炎を吹き出し牽制されてしまう。

「くっ、このままではらちが明かない!」

『コ・チーン!』

ガシャコンソードのAボタンを押し、刃先に氷を纏わせ地面に突き立てる。

「何だと!?」

ガシャコンソードの冷気が地面を伝い、アランブラの足元を固める。

「よーし、これでゲームクリアだぜ!」

「させるか!」

永夢が攻撃を仕掛けようとするも、アランブラがバリアを貼り防いでしまう。

「さすがに、一筋縄じゃあいかないか!」

アランブラは炎で足元の氷を溶かし、後ろに飛んでしまう。

「待てっ!」

「貴様らなど、私が出るまでもなかったのだ!
出でよ、我が軍勢たちよ!」

アランブラは杖を振るい、先ほどよりも強固にそしてアランブラの魔術で炎や雷を纏った兵士たちが召喚された。

「くっ!」

「一体、どうすれば!!」

「おいおい、そんな雑魚は俺たちに任せろって言ったろ?」

「「なっ!?」」

そんなときに声がした。

二人は声のする方向に目を向ける。

そこには空と白が、先ほど戦っていたであろう兵士を引き連れていた。



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『 』による先導

遡ること少し前。

アランブラが召喚した兵士たちを足止めするために残った空と白。

「ふぅ、今回は本物のドクターがメインだから俺たちはその露払いしてるが・・・」

「うん、あの人たちは、メインを取るべき。
だから、白たちは取り巻きの相手、してるけど・・・」

「あぁ、そうだな・・・」

「「なんか、飽きてきた」」

敵に囲まれているのにも関わらず二人はそうつぶやいた。

端から見れば、集団に囲まれて二人でそれらの相手となると圧倒的不利だ。

しかし、この二人はこの戦いに飽きたとかではない。

いくら倒しても一向に減らない敵の相手に飽きたのだ。

「・・・白、お前のそれってハッキングできんだろ?」

「うん。
白、今からにぃが、何が言いたいのか、何となく、わかる」

「じゃあ俺がなるべくそれができやすいように時間を稼ぐから、頼むぜ妹よ?」

「うん、任せて」

二人は敵の攻撃をかわしながら行動を開始する。

「さて、こいつはどうだ?」

『ロンパ!』

空はガシャコンサーチャーの画面からどの情報が弱点として弱いのかを調べ、発射する。

撃たれた兵士は消滅することなくその場で停止する。

そしてほぼすべての兵士を停止させたところ至る。

「にぃ、もう大丈夫?」

「あぁ、やってくれ」

「うん」

『ツナガレ!』

『ショット!』

まだ使われてなかった弾丸に設定し、白は停止した兵士に銃口を向けて放つ。





現在に至る。

「な、何だと!?」

「空、白、そいつらはどうしたんだ!?」

「なぜバグスターが味方になっているのだ!?」

三人は驚きを隠せなかった。

それもそのはず、さっきまで戦っていたアランブラの兵士が空と白に引き連られているのだから、驚くのも無理はなかった。

「貴様ぁ、我が軍勢に何をしたぁ!」

「それは、白の、『絶対絶望少女』の力」

白はガシャコンハッキングガンをアランブラの兵士に向けて告げる。

それはまるで、暴虐の王に立ち向かうレジスタンスの如く。
「総員、ドクターを助けて。
そして、勝利をその手に!」

それと同時に兵士は動きだしアランブラの兵士を永夢と飛彩から引き離すように場所を移しながら取り押さえようとする。

「これは・・・」

「何がどうなっているのだ!?」

「言ったろ?
白のガシャットの能力の一つさ」

「うん。
白の、『絶対絶望少女』は、モノクマっていう、殺戮兵器が蔓延る街で、少女がハッキング銃と呼ばれる武器を使って、戦いながらその街で起こっていることを探る、アクションゲーム」

「じゃああの敵を引き連れたのは?」

「この武器で、敵の中にあるプログラムをハッキングして、ジャミングを仕掛けた。
本来は、一体だけ操れるはず、だったんだけど」

「そこで俺がこいつであいつらを弱体化したってわけ」

白と空はガシャットの説明をする。

詰まる所、白の『ガシャコンハッキングガン』で操れるのは一体だけで、複数を操ると『ガシャコンハッキングガン』でも操り切れず、ましてやジャミングを振り切ろうとすると数秒で解けてしまうデメリットがあったのだ。

そこで空は『ガシャコンサーチャー』を使って敵がジャミングを振り切れないほどに弱体化させる、といった行動をとった。

その結果、白は複数の敵をジャミングして引き連れることができたのだ。

「ええい、何をごちゃごちゃと抜かしているか!
消え失せるがいい!!」

すると、業を煮やしたアランブラが杖を振るい魔法を使おうとした。

その時だった。

「おっと、そのネタはもう飽き飽きなんだよ」

『ロンパ!』

『クイック!』

空は瞬時に『ガシャコンサーチャー』を構え、アランブラの杖を粉々に破壊する。

「なにぃ!?」

「じゃあ、後はドクターであるあんたらがとどめ指しな」

「おう!」

「お前に言われるまでもない!!」

『ガッシューン!
ガシャット!
キメワザ!』

永夢はドライバーの横のスロットにガシャットを差し込みボタンを押し、、飛彩はガシャコンソードに挿し込みエネルギーをためる。

『マイティクリティカルストライク!!』

『タドルクリティカルフィニッシュ!!』

永夢はスロットのボタンを再び押すと同時に一気に飛び上がり、飛彩はガシャコンソードに炎を纏わせ薙ぎ払うかの如く斬撃を飛ばす。

「なっ!?
ふん!!」

アランブラは結界を張って防御を取ろうとするが炎を纏った斬撃はそれをいともたやすく切り捨てる。

「はああああああああああ!!」

飛び上がった永夢は足にエネルギーを溜めながらキックを構え、アランブラの胴体にヒットさせる。

「ぐ、ぐああああああ!!?」

『GAME CLEAR!!』

アランブラは攻撃に耐えられず爆散し、ゲームクリアの表示が現れる。




少年のゲーム病が無事に完治し、女性と一緒に帰るのを見送る。

「いやぁ、今回はひやひやしたなあ白」

「うん、まさか、本当に複数ハッキング、出来たなんて」

「空君、白ちゃん!?
大丈夫!?」

二人を見送った後、空と白は戦闘での疲労かその場で倒れこんでしまった。

「おそらく、現実で初めて変身したからその負荷だろうね」

「らしいな黎斗のおっさん。
しばらくしたら動けそうだが、毎度ゲーム病の治療でこんなになるともはやクソゲーになっちまう」

「うん、今のところ、最高のゲームがクソゲー、何としても阻止」

「そうだね。
すまないが、宝生先生や飛彩先生、ポッピーはCRに戻ってもらえるかな?」

「しかし、二人は・・・」

「大丈夫、あとは私に任せてください。
飛彩先生もそれで良いですね?」

「・・・一般人がまともに動けるというのでありましたら」

「じゃあ社長!
私もCRに戻ってるね!」

黎斗は三人を帰したあと、その場には空と白、黎斗の三人になった。

「・・・君たち、もうとっくに起き上がれるんじゃないかな?」

「ばれてたか。
まぁ、あんたに聞きたいことがあったからわざとこうしたんだが」

そう言って空と白は起き上がる。

「あんたはさ、何のゲームを作りたくて、俺たちからデータを採取してんだ?
こんな体張ったゲームなんて、一般人にやらせようってんならもう少し保険でも掛けたほうが良いと思うが」

「白たちが思うに、白たちが今使っている、ガシャットを一般販売させて、戦わせる気?」

「・・・そうだねぇ。
君たちの読み通り、私はあるゲームのデータの入ったガシャットを一般販売させようとしているのは当たりだ。
だが・・・」

黎斗は手を大きく広げる。

それはまるで、大いなる夢か野望を語るかのように、すべてを我が手中に収めようと言わんばかりに。

「それらの問題を解決し、なおかつ一般の方々に夢と冒険を与え続けるのが、ゲームマスターである私の使命だ・・・。
そのためには君たちにバグスターと戦って、データを集めてほしいのさ」

「なるほど、それがあんたの本性ってとこか。
いつもの二枚目よりも、今の方が十分お似合いだぜ。
だがな、俺らはあんたに頼みたいことあんだがどうだ?」

「ほう、何かな?」

「そのゲームができた暁には俺たちに最初にプレイさせろよ。
それで、ゲームが万人受けするかそれともただのクソゲーかを試させてもらう」

「一応トップシークレットだが、断ったらどうするんだい?」

「その時は、この情報を、衛生省に、送る」

白はスマホの画像を黎斗に見せる。

そこにあったのは黒いガシャットの入ったケースとそれがとある事件に関わっていて未だにゲンムコーポレーションが保有しているということだった。

「・・・全く、そんなことされたら、断れそうにないな」

「ああ、だが俺たちはただあんたのゲームをやりたいだけなんだわ。
テストプレイヤーとそれを雇ってるゲーム会社の社長のよしみで良いだろ?」

「それとも、白たちにさせたら、都合悪い?」

空と白は黎斗に詰め寄るように要求する。

黎斗はそんな二人を見て少し考えてから口を開く。

「良いでしょう。
そのゲームを最初に君たちにやってもらう」

「へっ、交渉成立だな」

「にぃ、でもこれ少し脅迫みたい」

「良いんだよ、白もやってみたいだろ?
おっさんの作るゲームをさ」

「うん、やってみたい」

「全く君たちは・・・。
さて、そろそろ戻ろう」

三人は色々と会話を交わしながらゲンムコーポレーションへと戻っていった。

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ガンナーな闇医者

「・・・ふふ、やはり彼等にあのガシャットを渡して正解だったな」

『 』と永夢と飛彩の戦闘から数日後、黎斗は社長室で『ダンガンロンパ』と『絶対絶望少女』のデータを見ていた。

その時に、扉が開き何者かが入る音がした。

「うん?
・・・あぁ、そろそろ来る頃だと思いましたよ」

黎斗はパソコンから目を離し目の前の来訪者へと向ける。

その来訪者は黒い髪に左右に白い髪が目立っていて白衣を纏っていた。

そしていかにも好戦的かつ相手を見下したような目線で黎斗をにらみつけていた。

「よぉ、また新しいガシャットを作ったんだってな?
しかもドライバーまでこしらえるとはな、ほかにもドクターを見つけたとでも言うのか?」

「違いますよ花家大我先生。
ドクターではなく、ゲーマーの方にテストプレイヤーとして見つかったんですよ」

「ドクターじゃない、一般人だとでも言うのか?」

大我は社長室の机をバンと叩き身を乗り上げる。

「てめえふざけてんのか?
今度は一般人にもガシャットを使わせてるってのか!」

「・・・えぇそのテストプレイヤーにはわたくしからの信頼として適合手術を受けなくても変身できるように改良したドライバーを渡していますのでご安心を」

「どうだか、それでそいつはどこに居んだよ?」

「彼らでしたら・・・、おやそろそろ来たようですよ」

黎斗が言おうとした矢先、社長室のドアが開く音が聞こえた。

「おーい黎斗のおっさん、新しいゲームの報告持ってきたぞ。
うん、客か?」

「にぃ、この人、白衣着てる。
けど、永夢と飛彩のとは、違う」

「彼は花家大我、仮面ライダースナイプと言えば分かるかな?」

「おい、ゲンムの社長さんよお。
こいつらがさっき言ってた新しいガシャットの持ち主か?
だとしたら都合が良いなあ」

黎斗の方に振り向きながら大我は確認を取るとすぐに懐から紺色のガシャットを取り出し、ピストルを構えるように空と白に向ける。

「こいつとのつまんねえゲームなんかやめて、俺とゲームしようぜ」

「・・・おいおっさん、ドクターのくせしていきなりゲーム吹っ掛けるってどういう了見だ?
大方、俺たちのガシャットが目的だろうが」

「うっせぇよ、断るんならてめえらのガシャットをよこせ」

「どうあっても俺たちにゲームで挑むってか?
ゲーム病の患者はどこにいるってんだよ」

大我と空がそう言っている間に大我の聴診器から音が鳴り、取り出す。

「・・・ちょうどいいゲームを見つけたぜ。
これならどうだ?」

「あんた本当にドクターか?
患者を治すのにそんなこと言っちゃってさ」

「おい社長さん、このクソガキとちび借りてくぜ」

「おいおい俺の質問に無視ってか?」

「にぃ、行こ?」

黎斗にそう告げてからゲンムコーポレーションを後にする三人。

向かった先はCRだった。



CRの集中治療室

そこに一人の患者が横たわっていて永夢たちが容体を確認していた。

「大我さん!
どうしてここに!?」

「・・・何の用だ無免許医」

「よぉエグゼイドにブレイド。
今回のゲームにてめえらは手出しすんじゃねえぞ」

永夢と飛彩に質問を投げ掛けられた大我は二人を睨むながら返事を返す。

「なんでも俺たちがガシャットを持ってるのが気にいらないのか勝負仕掛けられたんだよ」

「でも、にぃ、やる気まんまん」

「そう言うなって妹よ、兄ちゃんこれでも徹夜続きなんだぜ?」

「それは、白も、同じ」

空と白は会話で心配になりそうなワードを出しながらまるで世間話でもするかのような、それでいて消化試合前のような会話をしていた。

「おいゲームをはじめんぞ、クソガキとちびが」

「あ?」

「むっ」

二人が自分とのバトルの前に緊張感を見せないような会話をしているのに頭が来たのか、二人をバカにしたような言い方で大我は促す。

空は顔を引きつらせながらドライバーとガシャットを構える。

「おい大我のおっさん、俺はともかく俺のマイスイートシスターに対してその言い方は何なんだおい?」

「へ、ちびにちびって言って何が悪いんだよ?」

「良いぜ、だったら開始三秒で・・・?
白?」

空の言葉が途中で止まる。

白が俯きながら空の服のすそを引っ張っていたからだ。

「にぃ、下がって」

「お、おう」

空は白の威圧感に負けるように後ろへと下がる。

すると白は白い髪の奥に隠れた赤い瞳で大我を睨みながらドライバーを腰に当てガシャットを構える。

「白ちゃん?」

「永夢は、黙ってて。
今回は、白が『 』として、ゲームに挑む。
それで、良い?」

「良いぜ?
それじゃあミッション開始だ!!」

大我はドライバー腰に当て、ガシャットをピストルのように構えて目の前の患者に向ける。

『バンバンシューティング!』

『絶対絶望少女!』

大我と白がガシャットを起動させると同時に、患者の体がオレンジ色の粒子に覆われ大型の銃にも似た怪物へと変貌した。

「変身!」

「変、身!」

『ガシャット!
レッツゲーム!
メッチャゲーム!
ムッチャゲーム!
ワッチャゲーム!?
アイムア仮面ライダー!!』

「ゲームするんなら別の場所だな」

『ステージセレクト!』

大我はガシャットのホルダーのボタンを押した途端、周りの風景が変わり、ドラム缶等が散乱している広場になった。

「それじゃあ、今度こそミッション開始だっ!!」

「『 』に、敗北は、ない・・・!」

大我と白はガシャコンマグナムとガシャコンハッキングガンを召喚し、目の前の怪物へと構える。



一方、先ほどまでイライラしていた空は白に言われる形で下がったことで落ち着きを取り戻した後、大我の言動について考えていた。

あのドクターはどうしてあそこまでゲームにこだわるのか?

何故自分たちのガシャットが目当てなのか?

そして、何故ゲームをするってのにつまらなさそうな目をしている(・・・・・・・・・・・・・・)のか、と。

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