鉄道これくしょん -鉄これ- (十六夜翔矢)
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キャラ設定等

どうも、十六夜翔矢です。
今回はこの小説におけるキャラ設定等になります。


鉄道これくしょん -鉄これ-

 

鎮守府

名古屋鎮守府

詳細:呉鎮守府、横須賀鎮守府の負担軽減の為に開設された鎮守府。室蘭鎮守府、日向鎮守府の後に開設された為、今の所1番新しい鎮守府である。

管轄は紀伊半島東部から伊豆半島西部を管轄する。

見取図↓

【挿絵表示】

 

 

室蘭鎮守府

詳細:横須賀鎮守府、舞鶴鎮守府の負担軽減の為に元々鎮守府の計画があった室蘭に開設された鎮守府。この鎮守府の開設により、横須賀鎮守府の負担がかなり軽くなった。新設鎮守府の中では最古の鎮守府である。

管轄は北海道から宮城、新潟までを管轄する。

 

日向鎮守府

詳細:呉鎮守府、佐世保鎮守府の負担軽減の為に開設された鎮守府。

新設鎮守府の2番手。管轄は豊予海峡以南の東九州、土佐湾、沖縄を管轄する。

 

主人公

名前:十六夜翔矢

年齢:26歳

階級:小佐

役職:松島鉄道グループ会長兼松島鉄道系列会社社長

所属:名古屋鎮守府

資格、免許:車の運転免許全種、甲種蒸気機関車、甲種電気車、甲種内燃車運転免許、ボイラー技士特級、自動車整備士全種、危険物取扱者全種、国内旅行業取扱管理者、総合旅行業務取扱管理者、一級建築士、不動産証券化協会認定マスター、ビル経営管理士、鉄道車両製造・整備技能士、小型船舶操縦士1級、海技士全種1級、第一種、第二種電気工事士

 

所有車

HONDA NSX-R NA1(オリジナル仕様)

外装パーツ:ADVANCE製FLATOUT GT フロントスポイラーフルキット、リアサイドカウル(ダクト加工)、リアウィング(翼端板加工)、BORDER製サイドステップ+エアロフェンダー、カーボンボンネットGT SPEC、C-WEST製カーボンミラー

ボディカラー:フォーミュラレッド

マフラー:J'S RACING製チタニウム エキゾーストシステムFX

ホイール:BBS製LM(GOLD)

 

HONDA S2000 AP2(オリジナル仕様)

外装パーツ:C-WEST製N1フロントバンパー、カーボンミラー、HONDA TWINCAM製サイドステップ、VARIS製リアバンパー、クーリングボンネット、J'S RACING製3D GT-WING DRYカーボン TYPE2

ボディカラー:ロイヤルネイビーブルーパール

マフラー:GANADOR製Vertex Titan GD-735

ホイール:RAYS製VOLK RACING CE28N(BRONZE)

 

三菱 LANCER Evolution X(オリジナル仕様)

外装パーツ:RALLIART製スポーツフロントアンダースポイラー、VARIS製リアバンパー、ings製Z-POWER WING、CHANGE SPEED製カーボンボンネット TYPE-2、HKS関西製カーボンミラーカバー

ボディカラー:レッドメタリック

マフラー:HKS関西製X FLOW MUFFLER

ホイール:MITSUBISHI製鍛造アルミホイール(SILVER)

 

三菱 LANCER Evolution FINAL Edition(オリジナル仕様)

外装パーツ:サンラインレーシング製3D GT wing Type Ⅱ、VARIS製FRONT BUMPER GRILLE、クーリングボンネットFRP、HKS関西製カーボンミラーカバー

ボディカラー:レッドメタリック

マフラー:MONSTER製モンスター チタニウムマフラー XT200

ホイール:RAYS製CE28 CLUB RACER Ⅱ

 

MAZDA FD3S TypeR 1型(高橋啓介仕様)

MAZDA FD3S TypeR 6型(荻島信二仕様)

MAZDA FD3S TypeR 6型(瀬戸口ノブ仕様)

MAZDA FD3S TypeR 3型(オリジナル仕様)

MAZDA FD3S TypeR 5型(オリジナル仕様)

ボディカラー:ピュアホワイト

外装パーツ:MAZDASPEED製R-SPECフロントノーズセット、サイドスカートセット、TYPE GT-CONCEPT リアスカートセット、C-WEST製 GT-WING ALUMINIUM Ⅱ、RE雨宮製AD HOOD 9、R Magic製エアロミラーTYPE Ⅱ

マフラー:TRUST製パワーエクストリームTi-R マフラー

ホイール:SPEED STAR WHEEL製SSR TypeC(BRONZE)

 

MAZDA FC3S SAVANNA RX-7∞III(高橋涼介仕様)

MAZDA FC3S SAVANNA RX-7 GT-X(城島洸一仕様)

TOYOTA AE86スプリンタートレノ GT-APEX 3door(藤原拓海仕様)

日産 BNR32 SKYLINEGT-R V-specⅡ(オリジナル仕様)

ボディカラー:ブラックパールメタリック

日産 BCNR33 SKYLINEGT-R V-spec(黒木隆之仕様)

日産 BNR34 SKYLINEGT-R V-specⅡ Nür(星野好造仕様)

日産 GT-R R35 NISMO MY17

(車体価格:1870万200円)

ボディカラー:ブリリアントホワイトパール

LAMBORGHINI AVENTADOR LP750-4 スーパーヴェローチェ

ボディカラー:アルゴス・オレンジ

(車体価格:4795万5883円)

LAMBORGHINI AVENTADOR LP720-4 50°アニヴェルサリオ

ボディカラー:アルゴス・オレンジ

(車体価格:5598万8100円)

LAMBORGHINI ガヤルド LP560-2 50°アニヴェルサリオ

ボディカラー:パールイエロー

(車体価格:2291万6250円)

CHEVROLET CAMARO SS RS(オリジナル仕様)

外装パーツ:全てオリジナルパーツ

ボディカラー:ビクトリーレッド

マフラー:オリジナルチタンマフラー

ホイール:Yokohama製ADVANRacingRS-D

 

キャラ設定詳細:高校卒業後、松島鉄道に入社、運輸業で実力を発揮。その後、運輸業と掛け持ちで始めた子会社の経営立て直しで経営者としての才能を見出し、22歳で会長兼社長となる。会長兼社長に就いてから、様々な資格取得にチャレンジ、見事に成功している。(まぁその前にも取っている資格はあるが)

26歳になり、新しく開設される名古屋鎮守府の提督に抜擢され、その職を引き受ける。

車が多くてお金が掛かる事が悩み。でも車はまだ買う。

そして大のロータリー好き。(ロータリー以外も組めるが)ロータリーならショップ出したら間違いなく売れるレベルのロータリー好き。

車に関してはオリジナルのパーツを軒並み作れる程。

そして、榛名とできちゃった結婚をする。(実は榛名が好きだった)

野球も一応見る。一押しの球団はドラゴンズ。一応阪神ファンでもある(家電屋はJoshin派だから)

 

 

会社

社名:松島鉄道グループHD

会長:十六夜翔矢

詳細:交通系会社9社とその他会社で構成される巨大なホールディングス会社。

取り扱っている事業の数は数知れず、保有する路線規模もJR並である。

もちろん大手私鉄。(というか大手私鉄とか言うレベルじゃない)

 

艦娘(既存艦)

金剛型一番艦 金剛

設定:榛名と提督の影響でこれまた普通自動車免許を取得。愛車はMAZDA SA22C SAVANNA RX-7の12A型。本人曰く、ターボ付きの12Aがしっくり来たかららしい。

提督が好きだが、諦めている。

愛車:MAZDA SA22C SAVANNA RX-7

外装パーツ:

ボディカラー:レッドメタリック(エボXの純正色)

マフラー:

ホイール:

 

金剛型二番艦 比叡

設定:金剛と榛名の影響で普通自動車免許を取得。愛車は姉のリスペクトと御召艦最多という事からMAZDA FC3S SAVANNA RX-7∞IIIに乗っている。そして料理面は(よく悪飯艦とか言われるが)普通に出来る。決して不味くない。というか逆に美味しい。お姉様LOVE。

愛車:MAZDA FC3S SAVANNA RX-7∞III

外装パーツ:RE雨宮製FULL COWL SPL、SIDE STEP PRO、DIFFUSER PRO、リアスポイラーGT Ⅱ、Garage Kagotani製エアロボンネット(カーボン)、藤田エンジニアリング製エアロミラー

ボディカラー:クリスタルホワイト

マフラー:TRUST製パワーエクストリームTi-R

ホイール:RAYS製VOLK RACING CE28(BRONZE)

 

金剛型三番艦 榛名

設定:提督と一緒に高速で走りたいという気持ちから普通自動車免許を取得。愛車はMAZDA FD3S TypeR 3型と見た目に反してロータリーターボに乗っている。もちろん提督の影響。そして、提督が好き。後に妊娠をして結婚。

愛車:MAZDA FD3S TypeR 3型

外装パーツ:RE雨宮製RE雨宮エアロセット、AD HOOD 9(カーボンシート貼り付け)、C-WEST製GT-WING Ⅱ S、後期型リアコンビネーションランプ移植

ボディカラー:スノーホワイトパールマイカ

マフラー:提督自作フルチタンマフラー

ホイール:RAYS製VOLK RACING TE37

 

金剛型四番艦 霧島

設定:(主に)榛名に影響されて普通自動車免許を取得。愛車は榛名に影響されてMAZDA FD3S スピリットR タイプAに乗っている。

アズレンのサウスダコタとは会う度に一悶着ある。

愛車:MAZDA FD3S スピリットR タイプA

外装パーツ:R Magic製 RE QUARTER ワイドボディキット、KNIGHT SPORTS製リアウイングスポイラー TYPE M

ボディカラー:スティールシルバー(エボⅣの純正カラー)

マフラー:TRUST製GReddy スーパーストリートチタンマフラー

ホイール:Yokohama製ADVANRacingRS-D

 

Гангут級一番艦 Гангут

設定:大型建造で着任。名古屋鎮守府初の海外艦の為、海外艦のまとめ役として、海外艦寮の寮長でもある。そして海外艦初の運転免許を取得。最近の悩みはArk Royal(アズレン)の駆逐艦への変態行為(未遂)とArk Royal(艦これ)によるBismarckへのストーカー行為に悩まされている。愛車は三菱 LANCER Evoluation V CP9Aに乗っている。

愛車:三菱 LANCER Evoluation V CP9A

外装パーツ:CECIL SPORT製フロントバンパー&カナードキット、サイドステップ、リアサイドスポイラー、GTウィング、BOZZ SPEED製ドライカーボンボンネット

ボディカラー:スコーティアホワイト

マフラー:power house amuse製EXTRA-TITAN

ホイール:Weds sport製RS-5 SS HYPER 18(CARBON&RED RIM)

 

Bismarck級1番艦 Bismarck

設定:Гангутの次に大建で着任した。

Ark Royalから毎日の様に逃げている。

そして、運転免許取得して車を買ったは良いが、(車種的な意味合いで)提督を呆れさせた。

愛車:メルセデスAMG GT S Carbon Performance Limited

外装パーツ:付けてない

ボディカラー:イリジウムシルバーマグノ

マフラー:純正マフラー

ホイール:AMGクロススポークアルミホイール

 

Graf Zeppelin級1番艦 Graf Zeppelin

設定:夏の大規模作戦時に着任。Aquilaとは未成艦同士仲が良い。そして、Bismarckに誘われる形で運転免許取得して車を買ったが(これまた車種的な意味合いで)提督を呆れさせた。

愛車:メルセデスSLS AMG GT ファイナルエディション

外装パーツ:純正リアウイング、純正フロントスプリッター

ボディカラー:AMGルマンレッド

マフラー:純正マフラー

ホイール:純正ホイール

 

Aquila級1番艦 Aquila

設定:Graf Zeppelinと同時期に着任。Graf Zeppelinとは未成艦同士仲が良い。これまたGraf Zeppelinに誘われて運転免許取得して車を買うが((以下略

愛車:LEXUS LFAニュルブルクリンクパッケージ

外装パーツ:純正フロントスポイラー、純正カナード、純正リアウイング

ボディカラー:オレンジ

マフラー:純正マフラー

ホイール:BBS製メッシュホイール

 

Lexington級2番艦 Saratoga

設定:Graf Zeppelin達と同時期に大建で着任。元々の経緯から天城型4姉妹、加賀型姉妹と仲が良い。金剛型4姉妹の影響で運転免許取得。

同時期に運転免許を取得した3人と比べると、まぁそれなりである。

愛車:HONDA NSX NA1 Type-R

外装パーツ:ADVANCE製FLATOUT GT フロントスポイラーフルキット、FLATOUT GT ボンネット(FRP)、MARGA HILLS PRODUCTS製サイドステップ+ワイドフェンダー、無限製リアバンパースポイラー+アンダーウイング、Route KS製GTウイング イーグル、C-WEST製カーボンミラー

ボディカラー:セブリングシルバーメタリック

マフラー:ADVANCE製FLATOUT GT チタンマフラー

ホイール:WORK製 WORK EMOTION CR Kai(MAT CARBON)

 

天城型2番艦 赤城

設定:名古屋鎮守府初の空母。機動部隊隊長という肩書と松島航空COOの役職を兼任している。そのおかげかどうかは知らないが、ボーイング787の操縦免許を持っている。たまにこっそり乗務する事も。

愛車:TOYOTA 86 GT ZN6

外装パーツ:TRD製フロントスポイラー、サイドスカート、リアバンパースポイラー、VARIS製GTウィング、クーリングボンネット

ボディカラー:ライトニングレッド

マフラー:TRD製ハイレスポンスマフラーVer.R

ホイール:RS-Watanabe製EIGHT SPOKE MAG F8(BLACK)

 

加賀型1番艦 加賀

設定:鎮守府2番目の空母。機動部隊では赤城の補佐を担当する。そして、松島航空CFOの役職にある。社内では財務の鬼と呼ばれている。

愛車:SUBARU BRZ S ZC6

外装パーツ:STI製フロントアンダースポイラー、カーボンボンネット、HKS関西製カーボンサイドステップ、カーボンリアサイドスポイラー、C-WEST製GT-WING NEO、カーボンミラー

ボディカラー:WRブルーマイカ

マフラー:STI製スポーツマフラー

ホイール:Weds sport製RS-5 SS HYPER 18(CARBON&RED RIM)

 

蒼龍型1番艦 蒼龍

設定:鎮守府3番目の空母。いつも飛龍と一緒にいる。松島航空運行部門を取り仕切る上級副社長を兼任。飛龍とは異常事態の時に(主に機材繰り等で)コンビプレーを発揮する。ちなみに787&747副操縦士の資格持ち。

愛車:SKYLINE GTS-R R31

外装パーツ:フロントリップ、VALDI sport製スーパーサイドステップ(エボⅩ用加工)、RE雨宮製DIFFUSER PRO(FC3S用加工)、ings製Z-POWER WING(エボⅩ用流用)

ボディカラー:飛龍のR30と同じカラー

マフラー:ワンオフフルチタンマフラー

ホイール:WATANABE EIGHT SPOKE(ブロンズ)

 

改蒼龍型1番艦 飛龍

設定:鎮守府4番目の空母。いつも蒼龍といる。そして松島航空の整備部門を取り仕切る上級副社長でもある。松島航空に在籍する旅客機の操縦免許を全部取るつもりで、今はボーイング787とボーイング777、ボーイング747の免許を持っていて、次はエアバスA380を取るつもり。整備部門では頼れる親方扱いされている。

愛車:SKYLINE RS-X Turbo C R30

外装パーツ:いわゆる80年代エアロ

ボディカラー:ガンメタリック&ブラック

マフラー:ワンオフステンレスマフラー

ホイール:WATANABE EIGHT SPOKE(ブロンズ)

 

Iowa級戦艦1番艦 Iowa

設定:冬のレイテ方面大規模作戦時に着任。遅めの着任なんぞ関係無しに皆と仲が良い。Saratogaの影響で免許を取って車を貰う。車は提督のDODGE VIPERを譲り受けて自力でACR仕様に改造している

愛車:DODGE VIPER SRT10

外装パーツ:ACRフロントスプリッター、ACRリアディフューザー、ACRアジャスタブルGTウィング

ボディカラー:バイパーレッド

マフラー:ワンオフフルチタンマフラー

ホイール:純正ホイール

 

睦月型11番艦 望月

設定:名古屋鎮守府の開設時から居る。

故に提督代行業務は電と組めば出来る。

榛名と提督の両方がいない時に二人で提督代行をする。そしてゲーマー。パソコンは最初こそ市販の高スペックを使っていたが、今は総額約20万円掛けた自作の高スペックPCを使っている。アーケードゲームもお手の物。

 

睦月型5番艦 皐月

設定:睦月型の中では2番目に着任している。

趣味は飛行機で、非番の日には空港で写真撮影してるか乗りに行く。

撮影機材はNikonのD500+AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRとSONYのα7S Ⅱ+SEL200600Gの2台持ち。たまに響のD850を借りる事も。

2日以上あればヨーロッパ往復、1日ならアメリカ大陸往復は普通にする。

JAL、ANA、デルタ航空、ルフトハンザ、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダのマイレージ会員で、全てのマイレージサービスで最上級会員。

 

暁型2番艦 響(Верный)

設定:建造で名古屋鎮守府に着任した。秘書艦業務の時に良く提督と喋っていて、鉄道模型も見せてもらった事があって、暇な時提督と良く出かけたりして見事に鉄道ファンに。

今や非番の時に一人で出かけ、鉄道模型はリアルに再現する程(無かったらフルスクラッチで製作は当たり前)、カメラはNikonのD850を2つ持ち。レンズも細かく持っている。

自分のカメラを持つ前は提督から借りたSONYのα7RⅢを使ってた。自分のカメラを買ってから提督とはカメラメーカー論争が絶えない。放送録音用のICレコーダーはOLYMPUSのVoiceTrek V-822を使用。

 

暁型4番艦 電

設定:最初からいる初期艦。開設時から一緒にいる望月とは仲が良い。というか、望月の影響で立派なゲーマーに。パソコンは望月とはまた違う構成で総額約23万円掛けて自作。

マイクラでMOD製作もしている。当然の如くアーケードゲームも出来る。望月とは提督と榛名がいない時に提督代行業務をする程に。

 

 

艦娘(未成艦・未登場艦)

 

天城型巡洋戦艦(正規空母とコンバート改装可能)

一番艦 天城

容姿:赤城を原型に、髪型が榛名、髪色、瞳の色は睦月、服装は赤城の服装の赤の部分を黄緑に変えた感じ

性格:翔鶴2、赤城6、加賀2で混ぜた性格で、史実の関係上、とにかく地震が怖い。

 

三番艦 高雄

容姿:赤城を原型に髪型と髪色、瞳の色はアズレンのティルピッツ(ただし帽子はかぶってない)、服装は赤城の服装の赤の部分をオレンジに変えた感じ

性格:天城(雲龍型)6、鳳翔2、榛名2で混ぜた性格。

 

四番艦 愛宕

容姿:赤城を原型に、髪型と髪色、瞳の色はアズレンのアドミラル・ヒッパー(ただし髪はゴムで縛っている)、服装は赤城の服装の赤の部分を薄い茶色に変えた感じ

性格:葛城7、瑞鶴1、霧島2で混ぜた性格。

 

加賀型戦艦(正規空母とコンバート改装可能)

二番艦 土佐

容姿:加賀とあまり変わらない。瞳の色が榛名と同じ。服装は加賀の服装の青い部分を水色に変えた感じ

性格:加賀2、飛龍4、蒼龍4で混ぜた性格。




車、キャラの仕様等に関しては、決まり次第追加して行きます。

編集内容
3/9 S2000、エボFinalの外装等追加、金剛、比叡、霧島の設定追加
3/27 FD5型の外装追加、榛名、提督の設定追加
4/4 望月、響、電の設定追加
4/9 霧島のFDの外装等追加、Гангутの設定追加
7/17 Bismarck、グラーフ、Saratoga、Aquilaの設定追加
9/9 一航戦、二航戦、Iowaの設定追加
7/23 Гангутの車のパーツ関係を新しい物に交換。
8/18 鎮守府の設定を追加。
11/23 比叡の車のパーツ関係を追加、カラーリング変更
12/22 皐月の設定追加
3/18 皐月のカメラに関する設定を追加


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Act1.着任

どうも十六夜翔矢です。
今回からまた新しい小説を始めていきます。


「100m先、名港潮見ICです。」

 

「もうすぐか…」

 

 

俺の名前は十六夜翔矢。

松島鉄道グループの会長兼グループ内鉄道会社の社長もしている。

そんな人物でもある俺が今、どこに向かっているかと言うと、金城ふ頭に新しく開設された名古屋鎮守府。

何故一鉄道会社の社長が鎮守府に向かっているのか。答えは簡単。俺が提督として海軍に入ったからであり、尚且つ新しく開設された名古屋鎮守府を任される事になったからだ。

そして今、順調に伊勢湾岸道をホンダ NSX-R NA1で走っている。

 

 

「100m先、名港中央ICです。」

 

 

順調に名駅にある本社から名古屋高速都心環状線、4号東海線、伊勢湾岸道を飛ばして三十分、ようやく金城ふ頭に着いた。

とは言ってもまだ高速の上だが。

 

 

 

料金所を抜けると、名古屋臨海高速鉄道、通称あおなみ線と、松島鉄道名古屋臨海線の列車が並走していた。

なんやかんやで自分の会社の列車が走っている姿はカッコいいものだ。

それを見送り、交差点を曲がり、ポートメッセなごやを通り過ぎた所に鎮守府があった。

 

 

「よし、着いたな。」

 

 

車を門の前で止めると、

女の子が近寄って来た。

 

 

「新しい司令官さんですか?」

 

「ああ。今日付で名古屋鎮守府に配属になった松島鉄道グループ会長兼松島鉄道系列の鉄道会社社長の十六夜翔矢だ。」

 

「電です。どうかよろしくお願いします。」

 

「挨拶も済んだ事だし、中に入ろうか。さ〜、乗ってくれ」

 

「はいなのです!」

 

 

電を助手席に乗せて門をくぐり、駐車場に止める。そして車を降りて外に出る。

 

 

「おお〜潮風が気持ちいい〜」

 

「司令官さん、こっちなのです。」

 

「おっと悪い悪い。行こうか。」

 

 

電に案内されて中に入る。

そして今、執務室に向かっている。

 

 

「司令官さんは車好きなのです?」

 

「そうだな〜…鉄道と比べると見劣りするけど、車も好きかな。じゃなかったらガチでチューンした車に乗ってないよ。」

 

「あの車はなんていう名前なのです?」

 

「ホンダのNSX-R NA1って言う車で、エンジンはホンダの言わずと知れたVTECのC30Aを載っけていて、C30A自体はノーマルで排気量2977cc、出力は280…だったかな。他にもマツダRX-7 FD3S、日産SKYLINE GT-R R32、R33、R34、三菱 LANCER Evaluation FINAL EDITIONとか色々な。」

 

「良く分からないのです。」

 

「だろうな。」

 

 

ていうか、良くこんなに車持ってるよな。

そういえば、そろそろFDのエンジンオイル変えなきゃな。

 

 

「着いたのです。」

 

「んじゃ入るか。」

 

 

どうやら執務室に着いたらしく、早速入る。

すると、机の上に書類があるのが見えた。

…はぁ。書類仕事か。

枚数は…十枚か。楽勝だな。

 

 

「早速なのですが書類仕事なのです!」

 

「だと思った。十分位で仕上げるわ。」

 

 

十分後

 

 

「よし、終わったぜ。」

 

「本当に終わったのです…」

 

「じゃ、早速建造でもするか?」

 

「したいです!」

 

電&提督、工廠に移動中…

 

 

「…みたいな感じなのです。」

 

「んじゃとりあえず燃料400、弾薬100、鋼材600、ボーキサイト30でやってみるか。」

 

「はいなのです!」

 

「建造開始!お、四時間だとよ。」

 

「長いのです…」

 

「よし、次は開発だな。電、建造と同じ感じで良いんだよな?」

 

「大丈夫なのです。とりあえず全部50ずつでやってみるのです!」

 

「そうだな。」

 

 

 

「三式爆雷投射機…だってよ。もう一回やってみる?」

 

「そうするのです。次は全部30で…」

 

 

 

「12.7mm単装機銃だって。」

 

「仕方ないのです。」

 

「だな。電、出撃してみるか?」

 

「やってみるのです!」

 

「よし、決まりだな。装備はどうする?」

 

「今は12.7cm連装砲だけなのです。」

 

「んじゃ、早速単装機銃使ってみようぜ。」

 

「分かりました!」

 




いかがでしたか?
この先の展開は気まぐれですw


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Act2.初出撃

どうも十六夜翔矢です。
今回は電の初出撃です。
秘書艦として最初に選べるので思い入れがある提督さんも多いのではないのでしょうか。
そんな電の初出撃です。


「電、聞こえるか?」

 

『はいなのです!』

 

「よーし、じゃあ前進してくれ。」

 

『はいなのです!』

 

 

電、移動中…

 

 

『司令官さん、敵発見なのです!』

 

「敵の数は?」

 

『駆逐艦が一なのです。』

 

「ふむ…気を付けながら砲撃だ。」

 

『了解なのです。』

 

 

電、戦闘中…

 

 

『司令官さん、敵を撃沈したのです!』

 

「お疲れ様。それで電の損害は?」

 

『中破してしまいました…』

 

「どっちにせよ、電しかいないから撤退だ。」

 

『はいなのです。』

 

 

電、帰還中…

 

 

「電、戻りました〜」

 

「お疲れ様。入渠してきな。」

 

「はいなのです。そういえば司令官さん、新しい艦娘が着任したのです。」

 

「お、ありがたいな。それで新しい艦娘は?」

 

「入ってきてください〜」

 

 

これがドロップ艦ってやつか。

誰が来るかな〜

 

 

「んぁ?…あぁ、望月でーす。」

 

「よろしくな。望月。」

 

「ん〜よろしく〜」

 

「電は行って大丈夫なのです?」

 

「うん。行って来ても大丈夫だよ。」

 

「じゃあ行ってくるのです。」

 

 

電にはちょっと無理させちゃったかな〜

望月も来たし、少しは楽になるかな?

それはそうと、建造の方も見に行かないと。

 

 

「望月〜工廠に行くぞ〜」

 

「んぁ〜めんど〜」

 

「しゃーねーなー…おぶってやるから。」

 

「やった〜」

 

 

やれやれ、望月はぐだぐだな感じの性格だな。まぁそれでも構わんが。

っと、工廠に着いたな。

 

 

「残り時間は…後二時間?」

 

 

待ってる時間が勿体ないな…

お、高速建造材なんてあるじゃん。

使ってみよ。

 

 

「うぇぇぇぇぇぇい!ヒャッハー!汚物は消毒だー!」

 

「ザウザーの手下かよ…w」

 

「まー良いじゃん。高速建造材ってなんかやりたくなるの分かんない?」

 

「分かる。ま〜それはそうと、新しい仲間?酔狂な娘だねー。いいけど。」

 

「高速戦艦、榛名、着任しました。あなたが提督なのね?よろしくお願い致します。」

 

「わーお、これはびっくり。」

 

「おー戦艦だー」

 

「入渠終わったのです。って建造終わったのです?」

 

「あ、電か。バーナー使ったから終わったよ。」

 

「バーナー?高速建造材ですか?」

 

「そーそー。その結果が戦艦なんだよ。」

 

「凄いのです…」

 

「榛名、頑張ります!」

 

「はえ〜、私とは対象的だね〜」

 

「お前がぐだぐだ過ぎるだけな。」

 

「ねー提督、昼寝したい。」

 

「お前な…まぁ良いわ。執務室に行くぞ〜」

 

「はいなのです!」

 

「了解しました!」

 

 

〜執務室〜

 

「望月、ソファーで寝てな。」

 

「あ〜い、おやすみ〜」

 

「しかし…暇だな〜」

 

「なのです!」

 

「そうですね〜」

 

「よし、買い物にでも行くか。」

 

「買い物…ですか?」

 

「そう。この先の生活に困らない為にな。とりあえず…行くとしたら名駅近辺か郊外のモールか。」

 

 

まず、名駅近くの家電屋だろ。

んで、常滑のコストコか。

家具屋どっかに無かったっけ?やべぇ〜覚えてねー。

あ、メガドンキ名古屋本店あんじゃん。

実家の方にニトリあったなそういや。

確か国道二十二号沿いに。

それと、電や榛名達のよそ行きの服も買わないとな。

よし、決まり。

 

 

 

「ですが…今は執務中ですし…」

 

「大丈夫大丈夫、書類仕事はもう処理済だし、会社の事も終わってるしな。問題ね〜よ。」

 

「「会社?」」

 

「しまった、言うの忘れてたな。ほれ、名刺だ。」

 

「松島鉄道グループ会長…」

 

「兼松島鉄道系列会社社長…」

 

「凄いのです…」

 

「よっしゃ、善は急げって言うし、行くぞ〜!電、望月起こしてくれ〜」

 

「はいなのです!望月ちゃん、起きるのです!」

 

「痛い痛い、何だよー」

 

「買い物に行くのです!」

 

「んぁ〜めんど〜」

 

「しゃーない、榛名。面倒見てくれ。」

 

「了解しました!」




どうでしたか?
ちなみに作者の秘書艦はアーケード版、ブラウザ版共に電です。


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Act3.買い物に行こう!前編

どうも十六夜翔矢です。
今回は色々カオスだと思ってますw
それではどうぞ!


松島鉄道金城ふ頭駅…

 

「え〜っと次は…快速岐阜行きか。」

 

 

おい待てこの列車需要あんのか。

って、最終的にダイヤ決めたの自分じゃん。

しくじったなこれは。まぁ乗車率次第だな。

 

 

「榛名、楽しみです!」

 

「電もなのです!」

 

「zzz…」

 

[間もなく、2番線に、15時21分発、快速、岐阜行きが4両で参ります。停車駅は八田、名古屋、清洲、清洲から終点岐阜までの各駅です。乗車位置は足元青色三角印、4番から7番でお待ちください。]

 

 

三角印4両…2600系か?

 

 

「よし、引き継ぎ業務のチェックでもするか。」

 

「引き継ぎ業務?」

 

「そう。列車が終点の駅に着いた時に、折り返す列車に乗務する乗務員と乗務してきた乗務員同士でダイヤ乱れの有無、ダイヤ乱れがある時は遅れ時分の報告、車両の状態や他にも色々報告するんだ。」

 

「よく分からないのです…」

 

「提督の目付きが変わった気がします。」

 

「あ、榛名達は先に乗っててな。」

 

「は、はい。」

 

 

 

[金城ふ頭、金城ふ頭です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し快速、岐阜行きとなります。]

 

「乗りますよ〜電ちゃん。」

 

「はいなのです!」

 

「zzz…」

 

 

あり?この運用って2600系4連の運用だったよな?今日に限って415系かよ。

まぁいいか。代走だろうし。

 

 

 

「中は広いのです!」

 

「榛名、感激です!」

 

「喜んでもらってなによりだ。」

 

「zzz…」

 

 

大規模な更新工事して正解だったな。

こうやってお客さんに乗ってもらえるしな。

この車両を譲ってくれたJR東日本にも感謝だな。

 

 

「あ、司令官さん!」

 

「一番前に行くか?楽しいぞ〜」

 

「はい!行きたいです!」

 

「まーまー慌てるな。」

 

 

キング・クリムゾン!!

 

 

[次は、名古屋、名古屋です。お乗換のご案内を致します。JR線、名鉄線、近鉄線、名古屋市営地下鉄東山線、桜通線、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線、東北東海ライン豊橋方面、伊勢本線四日市方面はお乗り換えです。]

 

「お〜い、名古屋着くから降りる準備しろよ〜」

 

 

とりあえずランエボで移動するか…

普通に全員乗る車がランエボとインプレッサ以外無いしな。

 

 

「はいなのです!」

 

「分かりました!」

 

「ふぁ〜…眠い…」

 

 

 

[名古屋、名古屋です。お忘れ物ないよう、ご注意ください。JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄線、あおなみ線、東北東海ライン、伊勢本線はお乗り換えです。]

 

「よ〜し、今から会社に車取りに行くでしっかりと付いてこいよ〜」

 

「はい!」

 

「なのです!」

 

「あ〜い」

 

 

名駅から歩いて十分…

 

「よ〜し、到着っと。車取ってくるから待っててな。」

 

「はい!」

 

「分かったのです!」

 

「あ〜い」

 

 

数分後…

 

4B11 MIVEC直列4気筒DOHCエンジンの音を響かせながら榛名達の前に車を止める。

 

「真っ赤な車…カッコいいです!」

 

「車の後ろに英語で何か書いてあるのです。」

 

「お、首都高バトルで見たことあるぞぉ。」

 

「望月は知ってるか?」

 

「え〜っと〜ランエボだっけ。」

 

「当たり。とりあえず乗ってくれ。栄の三越行くぞ〜」

 

「「「お〜!」」」

 

 

車に乗り、栄へと車を走らせる。その道中…

 

 

「建物がでっかいのです!」

 

「ほんとだ〜」

 

「後ろの駆逐艦達よ、名古屋のビル街で満足してちゃダメだぞ。日本の首都東京にはもっと高い建物があるぞ〜!」

 

「本当なのです!?」

 

「本当だよ。名古屋なんて比較になんないよ。」

 

「車もいっぱいなのです!」

 

「ここいら駅前は片側4車線、両側合わせて8車線だ。車の交通量も多い。」

 

「はえ〜でっかいね〜」

 

「名古屋の中心街近辺の道が広いのはな、戦後、戦災復興事業の一環として造られた経緯があるんだ。小学の時の記憶だから結構ざっくりと短いけどな。名古屋の地下鉄も復興事業の一環だったはずだ。一応計画自体は1936年からあったが、戦争で中止になったんだ。ちなみに1936年というと朝潮、海風、江風、熊野、瑞鳳、千歳、山風、夕立が進水した年でもあるんだ。」

 

「ほえ〜物知りだね〜」

 

「自然と覚えていたんだよ。おっと、ここの交差点曲がれば地下鉄の真上を走るぞ。」

 

「地下鉄の上なのです?」

 

「そうだ。地下鉄東山線は錦通の地下に造られたんだ。しばらくはずっと一緒に走るぞ。見えないけどな。」

 

「見えるのは車とビルなのです。」

 

「仕方ない。繁華街ってこんなもんよ。」

 

 

錦通を東へ走って20分…

市営久屋駐車場…

 

「ああ…今日に限って信号に引っ掛かり過ぎだろ。お〜い、着いたぞ。」

 

「車がいっぱいなのです!」

 

「同じ車ばっかりだね〜」

 

「榛名、提督とのお買い物、楽しみです!」

 

「よし、行くぞ。」




415系をJR東日本から譲渡してもらったのは設定です。
あ、もちろん1500番台ですよ?


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Act4.買い物に行こう!中編

ども、十六夜翔矢です(´∇`)
今回は中編です。


「広いのです!」

 

「榛名、感激です!」

 

「凄いな〜」

 

 

やっぱり栄のデパートで正解だったな。

まぁあれだったら後でショッピングモール行けば大丈夫だろ。

 

 

「んじゃ、お前達の服買うぞ〜」

 

「「「お〜!!(なのです!)」」」

 

 

一時間半後…

 

 

「そろそろ決まったか〜?」

 

 

本当に女の買い物は長い。

なんでこんなに長いんだ…

 

 

「はいなのです!」

 

「似合うか分からないですけど…」

 

「んぁ〜一応〜」

 

 

さて、会計するか。

金額が気になるけどな…

 

 

「九万六千七百五十円です。」

 

 

うそ…だろ…

こんなに高くつくのかよ…

想定外だ、現金足りねぇじゃん。

服なら三万程度で一人一万程度で済むと思ったのが間違いか…

一人三万二千二百五十円かよ…

カードでいいやもう。

 

 

「カードでお願いします。」

 

「かしこまりました。」

 

 

会計後…

 

 

「お〜い、着替えたか?3人とも。」

 

「はい!」

 

「着替えたのです!」

 

「着替えたよ〜」

 

「んじゃ次、家具買いに行くぞ〜」

 

「「「お〜!」」」

 

 

またまた移動中…

 

 

「次はどこに行くのですか?」

 

「次は家具屋かな。メガドンキ名古屋本店。ついでに食料品も買うぞ。」

 

「メガって事は広いのです?」

 

「広いぞ〜ネカフェとかあるし、スーパーとしても広いからな。」

 

「んじゃ私ネカフェにおるね〜」

 

「行かせないからな?望月も付いてこい。」

 

「ちぇ、つれないな〜」

 

「お前には欲しい物がないのか…」

 

「ある。パソコン、3DS、プレステ4…」

 

「ゲームばっかりじゃねぇか。ゲームは後だ。」

 

「ちぇっ。買ってくれるだけマシだけど。」

 

「望月ちゃん、そんな事言わないのです!」

 

「ちぇ〜」

 

「さ〜て、ちょっと名古屋高速に入るぞ。結構飛ばすからしっかりとどっかに掴まっておけよ〜」

 

「は、はい!」

 

「怖いのです…」

 

「おー」

 

 

名古屋高速を飛ばして数十分後…

 

 

「お〜し、着いたぞ。」

 

「司令官さん…一体何キロ出してたのです?」

 

「ん〜160かな。もっと出して欲しかった?」

 

「大丈夫なのです…それより、望月ちゃんと榛名さんが気絶してるのです。」

 

「お〜い、起きろ〜着いたぞ。」

 

「う〜ん…提督〜怖かったです…」

 

「まさかこんなに飛ばすなんて思ってなかったよ…」

 

「悪い悪い。高速入るとつい踏むんだよ。んじゃ行くぞ〜」

 

 

二時間四十分後…

 

「これで食料品は何とかなったな。」

 

「収納もですね。」

 

「次は家具屋です!」

 

「と行きたいんだけど、家具屋まで早くても四十分は掛かるんだよ。だからとりあえず今日の所は家電屋に寄って帰ろうと思う。」

 

「え〜…」

 

「何でなのです?」

 

「ちょっと本社で用事が出来た。」

 

「それならば…仕方ないですね。」

 

「すまんな。一応、本社での会議中は俺の部屋にいてくれ。榛名、頼んだぞ。」

 

「はい!榛名にお任せ下さい!」

 

「んじゃ、名駅に戻るぞ。今から家電屋行くで。」

 

「お〜い、ゲームとパソコンは?」

 

「そこで買うから我慢してくれ。ソフトは一本だけな。時間がないから。」

 

「え〜」

 

「鎮守府にいる時に俺に頼めば買ったるから我慢しろ。あとこれ、ヨドバシのチラシ。」

 

「分かったよ…」

 

「電も買ってくれますか…?」

 

「買ってあげるから安心しろ。」

 

「よし、ちょっと高速飛ばすぞ。」

 

「分かりました…」

 

「うん。」



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Act5.買い物に行こう!後編

ども、十六夜翔矢です。
前回の投稿から一ヶ月近く空いてすいません!
色々忙しくて中々書けませんでした。
それでは本編どうぞ!


大体二十分後…

 

「よし、到着っと。」

 

「今度は皆大丈夫だったのです。」

 

「行くぞ〜」

 

「お〜」

 

 

店内、ゲームコーナー…

 

 

「ソフトどうしよ。MHXX(モンハンダブルクロス)でいいや。あとプリペイドカード二万かな。それと、これ。32GBのSDカード。SDカードとプリペイドカードは電のもある。」

 

 

え〜っと、これはちょっと意味が分かんないなこれは。

 

 

「望月…買ってあげるけど、二万もプリペイドカード何に使う気だよ。」

 

「いや〜一本だけって言ったでしょ?だったらプリペイドカード買ってダウンロード版買った方が良いかな〜って。」

 

「お前そういう所は頭が働くんだな…」

 

「おっ、褒め言葉?」

 

「ちげーよ。」

 

「はわわ、どれにするか迷うのです…」

 

「マリオカート7とか楽しいぞ。」

 

「それにするのです。」

 

「さてと…パソコンコーナーにいる榛名の所に行かないとな。」

 

「はいなのです!」

 

「提督〜その前に会計してよ〜」

 

「はいはい。」

 

 

移動中…

 

 

「これとか良いかも…あ、こっちも良いかな…」

 

「お〜い、榛名〜決まったかー」

 

「あ、提督。決まらないです…」

 

「だよなぁ…望月はもう決まってるみたいだけどな。」

 

「チラシ見て即決した。」

 

「早いな。」

 

「またまた褒め言葉かい?」

 

「んな訳ねーだろ。」

 

「じゃあ望月ちゃんと同じやつで良いかな…」

 

「スペックでかいよ〜」

 

「大丈夫です!」

 

「んじゃ行くぞ〜」

 

 

会計後…

 

 

やれやれ、高くついたな…

望月め…プリペイドカード二万円分も買いよって…電の分も合わせると四万だぞ…

 

「さて、会社に戻るから付いてこいよ〜」

 

「「は〜い」」

 

 

あ〜ちくしょう、なんだよ急に会議するから本社戻ってこいって。こちとら提督業務もあるんやでな。

 

 

「それにしても、いきなり会議とか付いてないな…」

 

 

二十分後…

 

「やっべー、早く行かないとな〜ごめん、やっぱり榛名達も付いてきて。」

 

「大切な会議に榛名達が行っても良いのですか?」

 

「時間ないから仕方ない。とりあえず、大人しくしてろよ。」

 

「はいなのです。」

 

「んぁ〜寝てて良い?」

 

「とりあえずなんでもいいから静かにしててよ。」

 

「「「はーい」」」

 

 

 

三時間後…

 

「よ〜し、鎮守府に戻るぞ。」

 

「長かったですね〜」

 

「ん〜…終わった〜?」

 

「終わったぞ。それと買い物したやつが名駅に着いたから貨物ターミナル行くぞ。帰りは俺が鎮守府用の資源貨物列車を運転するから。」

 

「提督が運転するのですか!?」

 

「ああ。これでも甲種動力車全部持ってんだぜ。まぁ蒸気機関車の為のボイラー技士特級も持ってるけどな。」

 

「すごいですね…」

 

「んじゃ、行くぞ〜」

 

 

さ〜て、久しぶりの電機運転だ、釜は何かな〜

 

 

「早く行こ〜」

 

「はいはい…」

 

 

三十分後…

 

「着いた〜」

 

「今日の釜はEF64の1000番台か。 よし、何とかなりそうだな。よし、運転室に入ってくれ。」

 

「はい!」

 

「「手摺りに届かない(のです)〜」」

 

「…榛名、手伝ってあげて。」

 

「はい!」

 

 

五分後…

 

 

「よし、乗ったな?発車するぞ。」

 

「「「お〜!」」」

 

 

ペダルを踏み、汽笛を鳴らす。

あぁ、空気笛は良いなぁ…

 

 

 

大体三十分後…

 

「よし、到着。乗務終了。」

 

「でもまさか、資源がこうやって運ばれてくるなんて…」

 

「驚いた?少なくとも国内はJRだと燃料しか取り扱いしてないからうちの会社が海軍の資源輸送を取り扱ってるんだよ。まぁ、線路の関係上、ここ(名古屋鎮守府)と室蘭、日向は全線うちの系列会社線を走るけど、横須賀、呉、佐世保、舞鶴は途中でJR線に直通するんだ。じゃないと、資源が届かないからな。」

 

「へぇ〜」

 

「さて、荷物降ろすか。」

 

 

二十分後…

 

 

「よし、終わりっと。よし、中に入るか。」

 

「ん〜っ、疲れました…」

 

「疲れた〜早く寝よー」

 

「足が疲れたのです…」

 

 

久しぶりにカマ(電気機関車)を運転したなぁ…

最近、忙しくて運転しに行けなかったし。

個人的には今日は七十点かな。

ブルトレ運転したいなぁ…

そうだ、どこかに(艦娘)と旅行に行く時とか団臨で運転するかな。

今はまだ定期列車で何とかなるけど、人数増えたら定期列車より団臨の方が迷惑掛けずに済むしな。

 

 

「そうだな…明日に備えて早く寝るかぁ…」

 

「提督!その前にお風呂です!」

 

「そうだな。さ〜て、中に入るぞ。」

 

「「「お〜!(なのです!)」」」



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Act6.とある空母の夢

どうも、十六夜翔矢です。
今回はとある空母の話です!


鎮守府に着任して、もう一ヶ月が経った。

あの時、三人しかいなかった艦娘も、今や五十人はいる。

その中に一航戦の正規空母、赤城と加賀がいる。

彼女達は元々、八八艦隊計画で赤城は天城型巡洋戦艦の二番艦、加賀は改長門型戦艦である加賀型戦艦のネームシップとして就役予定だった。

だが、ワシントン海軍軍縮条約にて、建造中の艦船を全て廃艦とする事が決まった。

その中に、赤城と加賀は入っていたが、赤城は姉である天城と共に、航空母艦になる予定だった。加賀は廃艦とした上で、給糧艦、間宮にボイラーを渡す予定であったが、1923年9月1日、関東大震災が発生。当時、横須賀海軍工廠内で改装工事中だった天城は竜骨を損傷、復旧工事は断念され、代わりに横須賀に繋留されていた加賀が、航空母艦へと改造された過去がある二人だ。

そんな二人と一緒に、仕事をしていた。

 

 

「…提督、私って元々は巡洋戦艦として計画されたって知ってました?」

 

「あぁ。確か八八艦隊計画で最初に計画された天城型巡洋戦艦の二番艦だろ。」

 

「…提督。私も元々は戦艦としての計画でしたが。」

 

「加賀は長門型の改良型として同じく八八艦隊計画で41cm砲5基10門の戦艦として計画された加賀型戦艦のネームシップだろ。」

 

「その後、ワシントン海軍軍縮条約で妹の高雄と愛宕を、関東大震災にて私は天城姉さんを失い、」

 

「…私は軍縮条約で妹の土佐を失いました。」

 

「そして、私と加賀さんは正規空母として横須賀海軍工廠で改装をして晴れて正規空母として進水しました。それで提督、ここからが本題です。」

 

「…私と赤城さんを一度で良いから戦艦として出撃させてくれませんか。」

 

「戦艦としてか… よし、分かった。但し、装備が整ったらになるが、それでも良いか?」

 

「ええ。構いません。」

 

「夢が叶うならばいつでも良いですよ。」

 

 

赤城と加賀の夢、それが戦艦として戦う事か…

出来れば姉妹と一緒に出撃させてやりたいな…赤城と加賀の喜ぶ顔が見て見たいしな。

 

 

 

一週間後…

 

「赤城、加賀。朗報だ。」

 

「朗報…ですか?」

 

「何でしょうか。」

 

「装備が揃った。後はお前達が戦艦改装をすれば出撃出来るぞ。それと、これは今日まで隠していた事だが…お前達の姉妹が奇跡的に何故か今日着任した。今頃工廠で待ってるだろうよ。早く行ってやりな。」

 

「えっ…と…天城姉さんに、高雄、愛宕が…」

 

「…早く行きましょう、赤城さん。」

 

「…そうね。加賀さん。提督、ありがとうございます!」

 

「なーに、思う存分姉妹達と楽しんでこい。」

 

 

side赤城

 

 

提督、感謝します!

一航戦赤城、いえ、天城型巡洋戦艦二番艦赤城、出撃します!

 

 

「着いた…!」

 

「この先に…いるのね…」

 

 

私と加賀さんは思いっきり工廠の扉を開けた。そこには本当ならいる筈のない天城姉さんに高雄、愛宕がいた。

 

 

「…天城姉さん」

 

「久しぶり、赤城。あれから元気にしてた?」

 

「赤城姉さん…」

 

「会いたかったよ…」

 

 

本当に…天城姉さん達だ…うぅ…泣きそうです…

 

 

「姉さん、もちろん元気にしてましたよ。高雄、愛宕。私も会いたかったよ…」

 

「さぁ!赤城、今すぐ改装してらっしゃい!暁の水平線に勝利を刻むわよ!」

 

「はい!行ってきます!」

 

 

 

side加賀

 

 

提督、感謝します…!

一航戦加賀、いえ、加賀型戦艦一番艦加賀、出撃します!

 

 

「着いた…!」

 

「この先に…いるのね…」

 

 

私と赤城さんは工廠の扉を開いた。

すると、私の目線の先には紛れもない私の妹、土佐がいた。

 

 

「土佐…久しぶりね。」

 

「加賀姉さん…お久しぶりです…!」

 

 

何十年も前に、横須賀で会って以来、私と土佐は離れ離れになっていた…

それが今、こうやって私の目の前にいる。

姉として、こんなに嬉しい事はないわね。

 

「姉さん…早く出撃に行きましょう!」

 

「そうね。改装に行ってくるわ…!」

 

 

執務室…

 

 

「やれやれ…嬉しいのは分かるけど、扉ぐらい閉めてけあいつら…」

 

「仕方ないと思うネー。それにしても、提督はすごいデース!」

 

「いやいや金剛、あれ絶対おかしいって。本当に妖精さん凄いなおい。まさか、コンバート改装でいつでも戦艦と正規空母を行き来可能にするとか…」

 

「まぁ、そこは確かにそう思うネー。提督、そろそろティータイムだから休憩しよ?」

 

「そうだな…休憩するか。榛名も呼んで来たらどうだ?」

 

「そうするネー。」

 

 

思いっきり楽しんでこい!赤城、加賀!

 

 

side赤城

 

 

昔には叶わなかった、天城型巡洋戦艦としての出撃が…遂に叶いました。姉さんに妹達との出撃も、叶いました。提督には頭が上がらないですね。

 

「赤城さん、索敵機を出しましょうか。」

 

「そうね、索敵機を発艦させましょうか。」

 

「ねぇ、赤城。」

 

「はい?何ですか天城姉さん?」

 

「なんで貴女達は索敵機で零戦21型を出すの?どう考えてもおかしいわよね?」

 

「え、別におかしくないですよ?飛行甲板もありますし…そうよね加賀さん。」

 

「ええ。赤城さんの言う通りです。」

 

 

戦艦に改装をして、何故零戦が扱えるのか、気になりますよね?

どうやら、飛行甲板が戦艦になっても何故か使えるみたいで。

これぞ本当の航空戦艦って言えますね。

 

 

「第一次攻撃隊、全機発艦!」

 

 

あ、つい何時もの癖で攻撃隊って言っちゃった…

…まぁ大丈夫ですよね。

 

 

「偵察機より入電!敵は軽巡3、駆逐3!」

 

「鎧袖一触ね。土佐、やるわよ。」

 

「はい!姉さんの足を引っ張らないように頑張ります!」

 

「赤城、高雄、愛宕。油断大敵よ。気を引き締めて行きましょう。」

 

「「「はい!」」」

 

 

「提督!応答願います!」

 

『赤城か、どうした。』

 

「深海棲艦を発見、これより交戦に移ります!」

 

『分かった。勝ってこいよ!』

 

「はい!必ず勝ちます!」

 

 

「私も戦艦として戦うのは初めてだけど…土佐、見ていて。」

 

「はい!」

 

「…距離、速度、風向き良し、全砲門斉射!」

 

「姉さん流石です!一発で仕留めましたね!」

 

「鎧袖一触、この言葉を貴女も覚えておきなさい。土佐。」

 

 

流石、加賀さんです。

でも、私だって負けてられないです!

 

 

「ふぅ…私も負けていられませんね!第一次攻撃隊、全機発艦!」

 

「赤城、貴女何で艦載機放ってるのよ。」

 

「え…何でって…弾着観測射撃ですよ。」

 

 

あ、もしかして飛行甲板が使えるのってこの為ですかね?私自身よく分かってないですけど。

 

 

「天城姉さん、見ていてください。これが私のやり方(戦法)です!主砲、斉射!」

 

「赤城姉さん、お見事です。流石、練度を積んで来ただけありますね。」

 

 

確かに練度積んではいるけど、まだ二十だし、巡洋戦艦としての練度なんて1ですよ…

 

 

「よ〜し、私も赤城姉に負けてらんないわ!」

 

「ふふ、そうね。私も姉として負けてられないわね!」

 

 

…まぁいいか。練度なんて上げて行けばいいですからね。それに、姉さんや妹達がこうやっている事、一緒に出撃出来る事に感謝ですね。

さて、気を引き締めて行きましょう!

 

 

鎮守府、執務室…

 

「さて…赤城達は大丈夫かな…」

 

「大丈夫って信じるデース!赤城と加賀はうちの主力空母、そう簡単にくたばるとでも思っているのデースか?」

 

「そうですよ提督、戦艦の主力の私達と並ぶ程ですよ!」

 

「そうだな。信じてやらなきゃな。…金剛、お前これ、茶葉何使った?」

 

「提督がインドから取り寄せたアッサム!」

 

「通りで色が濃い訳だな…いや別に飲めなくはないけど、どうせ入れるならダージリンかトワイニングのアールグレイ入れろよ…」

 

「え〜、私、アッサム好きなのに〜」

 

「俺はアールグレイ派だ。」

 

「榛名は提督と同じです!」

 

「提督の入れたトワイニングのアールグレイ、確かに美味しいけど、やっぱり濃厚なアッサムが一番デース!」

 

「い〜や、絶対アールグレイだ。」

 

「そうですよお姉様!アールグレイが一番です!」

 

「アッサム!一番はアッサムデース!」

 

 

やれやれ、金剛とは茶葉の好みが合いそうにないな…

榛名とは好みが合うのにな…

 

 

「っと、無線か。赤城達だな。」

 

『提督、報告です。全員無傷、完全勝利です!』

 

「お疲れ様。とりあえず撤退だ。いいな?」

 

『了解しました。では帰投します。』

 

「提督、報告ですか?」

 

「ああ。完全勝利だそうだ。」

 

「やりましたね!」

 

「さて、出迎えてやるか。」

 

「はい!金剛お姉様、行きましょう!」

 

「ちょっ、榛名〜引っ張らないでくださいネー!」

 

 

さーて、今日は宴だな!




今回出てきた艦娘についての設定はまた後日出します。


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Act7.初の海外艦

(。・ω・)ノドモ、十六夜翔矢です。
今回は初の純粋な海外艦が着任します。
それでは本編どうぞ!


鎮守府に着任してから、早三ヶ月が経った。

改二改装をする艦娘も出始めた。

名古屋鎮守府で開設されてから1ヶ月半、初の改二は榛名であった。

そして、初の改二が出てから続々と改二改装が出来る様になって来た。

その中に響ことВерный(ヴェールヌイ)がいる。彼女は終戦まで生き抜き、戦後は旧ソ連に渡った。そして、ロシア語で信頼できる、という意味の名前であるВерныйに改名された。

さて、本題だ。今日はВерныйと一緒に大型建造をしようと工廠にいる。

 

「さて、大型建造するぞ〜」

 

「司令官、何を狙うつもりだい?」

 

「出来たら大和型戦艦かな〜まぁとりあえず資源っと…」

 

「建造開始だね。」

 

「ん?三時間半?」

 

「三時間半なんて無かった気がするよ。司令官。」

 

「そうだな…よし、高速建造だ。」

 

 

 

 

 

 

「さて、誰が来るかな。」

 

「新戦力が加わった様だね。」

 

「貴様が提督というヤツか。ふん。私がГангут(ガングート)だ。いい面構えだ。いいだろう。」

 

Гангут(ガングート)…ソ連時代に聞いたことがある。確かバルト艦隊の所属だったよね。」

 

「いかにも。そういう貴様は誰だ。」

 

「ひび…Верный(ヴェールヌイ)だ。太平洋艦隊の所属だったさ。」

 

「Верныйか…私も聞いたことがあるな。太平洋艦隊に日本からの新入りが入ったとな。あの時はОктябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)だったがな。」

 

「お取り込み中悪いが、早速出撃に行ってもらっても良いか?場所は四日市付近の製油所地帯沿岸、旗艦はГангут、お前に頼む。」

 

「ああ。任せてくれ。それで、編成は?」

 

「順番にГангут、Верный、榛名、望月、加賀、土佐だ。」

 

「さぁ、行ってみようか。艦隊旗艦Гангут抜錨する!」

 

「了解、Верный、出撃する。」

 

 

二時間後…

 

「艦隊、帰投した。皆無事だな、よし。」

 

「お疲れ様。それで、初めての出撃はどうだった?」

 

「どうだと言われてもな…まぁ、私の出る幕が殆ど無かった事が唯一気がかりだったな。」

 

「それは仕方ない。榛名やВерный、望月に加賀、土佐の練度が高いからな。何、気にするなГангут。お前も練度が上がればいずれは榛名達みたいになるさ。さぁ、報告は後で良いから入渠してこい。」

 

「ああ。そうさせてもらうよ。」

 

移動中…

 

「ふぅ…疲れたね。同志Гангут。」

 

「ふっ、私はまだまだ行けるぞ。だが、無理は禁物だな。よし、ちっこいの。」

 

「何だい?」

 

「早く行こうではないか!」

 

 

執務室…

 

「榛名、望月。Гангутはどうだった?」

 

「ええっと…響ちゃんと仲良くしてましたよ。」

 

「私的には戦艦でありながら魚雷を撃てるのが凄いと思ったなぁ〜」

 

「後は…火力と装甲が弱い感じがしましたね。」

 

「火力と装甲が弱い点に関しては、弩級戦艦故の弱点だな…魚雷が撃てるのはこれまた弩級戦艦だからだろう。」

 

 

風呂場…

 

「ねぇ、同志Гангут。」

 

「何だ、ちっこいの。」

 

「同志のいたバルト海ってどんな所だったんだい?」

 

「そうだな…ヨーロッパの北にスカンディナビア半島という半島があってな、ヨーロッパ大陸とスカンディナビア半島に囲まれていて、結氷が早い所だった。それに、入り組んだ所もあって、動きにくい場所だったな。それに、外海に出るのが難しかったな。エーレスンド海峡、カテガット海峡、スカゲラック海峡を抜けて初めて外海である北海に出れる感じだ。最も、私はフィンランド湾から出た事がないから聞いた話だが。」

 

「へぇ…何となく寒いのは分かったよ。昔はどうだったんだい?気になるな。」

 

「ふっ、私の昔話か。良いだろう。私を語るにはそうだな…1905年の5月まで遡るかな。当時のロシア帝国海軍はЦусимское сражение(対馬沖海戦)、ちっこいのには日本海海戦と言った方が良いな。その時に何を思ったのか、バルト艦隊が本来の担当であるバルト海から太平洋に半年以上の航海を続けて5月14日、海戦に突入した。そこで、ロシア帝国海軍は21隻が沈没、被拿捕が6隻、中立国への抑留が6隻と、ロンドン条約の影響で黒海から出れなかった黒海艦隊を除いて壊滅的になった。」

 

「ん?同志、日本海海戦は5月27日じゃないかい?」

 

「む、そうだった。当時のロシア帝国はユリウス暦だったな。ちっこいのはグレゴリオ暦で考えてくれ。」

 

「うん。」

 

「そして、日本との戦争で壊滅的になった海軍の再建を目指した1908年計画で私が他の姉妹と共に建造が計画され、1909年6月に起工、1911年9月に進水、そして1914年10月8日、ガングート級戦艦のネームシップとして就役した。その翌年、リガ湾に妹のペトロパブロフスクと共に、ドイツ帝国軍の迎撃に行ったが、実際は私とペトロパブロフスクは何もしていないがな。その後、ロシア革命におけるいざこざでしばらく放置された。」

 

「同志、ロシア革命って何だい?」

 

「ロシア革命か…私も思い出したくないのだが…仕方ない。1905年1月、日本との戦争で苦戦している最中、首都であるサンクトペテルブルクで労働者によるデモに対し、軍隊が発砲した事件があった。」

 

「血の日曜日事件だね。」

 

「良く知ってたな。それで、その事件を機に後のソヴィエトの原型となるシドロフスキー委員会が形成された。」

 

「ソヴィエトの原型って事は後々絡んでくるって事だよね。」

 

「ああ。話を続ける前に言っておくが、1860年代からロシアではストライキが発生していた事を言っておくぞ。話を戻すが、私がドイツ帝国軍の迎撃に行った1915年、ロシア経済は混乱と低迷の負の連鎖で食糧不足が蔓延、ストライキが多発した。そしてこの食糧不足がロシア革命における第1の革命、二月革命の原因になるんだ。そして二月革命で当時、皇帝だったニコライ二世が退位、ブルジョワ臨時政府が成立した。その後、7月に陸軍の第一機関銃連隊が起こした武装デモが発生した。この7月の武装デモがロシア革命における第2の革命、十月革命の間接的な原因になり、その後、十月革命が起こり、ブルジョワ臨時政府は打倒され、ポリシェヴィキ政権が成立、ロシア帝国はソビエト連邦社会主義共和国へと名前を変えた。これがロシア革命だ。ちなみにだが、十月革命の名前は覚えておけ。後に出るぞ。」

 

「何となくは分かった。壮絶な革命運動だったんだね。」

 

「私の昔話に戻るが、1925年7月14日、Октябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)即ち十月革命へと名前を変え、翌年に再就役した。」

 

「さっき覚えておけってこの事だったんだね。」

 

「そうだ。そして、31年から34年に掛けて、私は近代化改装を受け、1939年からの冬戦争、1941年からのドイツ第三帝国軍との戦争に参戦した。私はドイツ第三帝国軍との戦争でクロンシュタットに引いていたが、レニングラード包囲戦が進むと、あの忌々しい複葉機(Ju87 スツーカ)の爆撃を受けたんだが、投下された爆弾が全て不発でな。命拾いしたんだ。その後も、空襲を受けたが、何とか切り抜け、レニングラード包囲の解除作戦、ヴィボルグ-ペトロザヴォーツク攻勢に参加、7月9日に赤旗勲章を与えられた。その後、1954年まで練習艦に使われ、二年後には除籍、また更に二年後から三年後に解体され、今に至るという訳だ。」

 

「へぇ…私が1953年に除籍になって大体18年放置されてから標的艦として海没処分されたって考えると、同志は良い結末だったんだね。」

 

「ああ。さて、そろそろ上がるか。ほれ、ちっこいの。上がるぞ。」

 

「うん。」




どうでしたか?
実際、ガングートは大型建造で出て来ないですが、まぁ良いんじゃないですかね←
ちなみに、余談ですがガングートはルーデル閣下の爆撃を受けましたが無傷でした。


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Act8.異世界の艦隊

どうも、十六夜翔矢です。
今回からアズールレーンの要素が出てきます。
それでは本編どうぞ!


着任してから五ヶ月、海外艦も揃い始め、もうすぐ練度が九十九になる艦娘も出てきた。

 

「もうすぐ榛名、電、望月の練度が最大値になるなぁ…指輪どうしようか…」

 

 

大本営からは一組の書類と指輪が送られてきた。練度が最大値になる艦娘は三人、明らかに足りない。

…仕方ない。明石の酒保で後二つ分買うか。

 

 

「司令、出撃中の榛名から連絡です。」

 

「ん?霧島、変わってくれ。」

 

「はい。」

 

「榛名、どうした。」

 

『提督、見慣れない艦隊と遭遇しました!相手側もどうやら臨戦態勢で構えてます!』

 

「見慣れない艦隊だと…他の鎮守府の艦隊じゃないのか?」

 

『いえ、全く違います!』

 

「分かった。とりあえず榛名。今の現在地の場所を教えてくれ。」

 

「はい!伊良湖岬灯台と神島の間、伊良湖岬灯台からおおよそ250mの地点です!」

 

「了解。とりあえず相手側の艦隊を落ち着かせて鎮守府に連れてこい。」

 

『分かりました!では後ほど!』

 

「さて、霧島。応接室の準備だ。急ぐぞ。」

 

「分かりました。では、早速取り掛かりましょう。」

 

 

約一時間後…

 

「作戦完了の報告書です。ご覧になりますか?」

 

「ああ。見させてもらうよ。」

 

「それで提督、相手側の艦隊ですが…」

 

「応接室にいるか。」

 

「はい。提督、霧島、お願いします。」

 

「はは。榛名、気にするな。さて霧島、行くぞ。」

 

「はい。」

 

 

応接室…

 

「お待たせしてすまない。私がこの鎮守府の提督、十六夜翔矢だ。こっちは秘書艦の霧島だ。」

 

「金剛型戦艦4番艦、霧島です。よろしくお願いします。」

 

「私はユニオン代表のヨークタウン型2番艦、エンタープライズだ。」

 

「私がロイヤル代表のアドミラル級巡洋戦艦のネームシップ、フッドですわ。」

 

「鉄血代表のアドミラル・ヒッパー級3番艦、プリンツ・オイゲン。」

 

「重桜代表、敷島型戦艦4番艦三笠、推して参る!」

 

「…霧島。プリンツ、Iowa、Warspiteを呼んでくれ。」

 

「はい。分かりました。」

 

「それで…提督様、こちらは何処なのでしょうか?」

 

「…日本の名古屋という所だ。」

 

「名古屋…愛知の中心だな。」

 

「三笠、貴方知ってるの?」

 

「もちろんだ。何故なら、重桜にも同じ名前の場所があるからな。」

 

 

となると、重桜は日本だな。

問題はそれ以外だが…

 

 

「霧島、ただ今戻りました。」

 

「提督ぅ!このプリンツ・オイゲンを呼びましたぁ?」

 

「Admiral?呼んだかしら?」

 

「Admiral、どうしました?」

 

「わざわざすまないな。ほれ、自己紹介。」

 

「え、あ、はい!私、ドイツ生まれの重巡、プリンツ・オイゲン。よろしくね!」

 

「Hi!Iowa級戦艦Name Ship、Iowaよ。」

 

「Queen Elizabeth Class Battleship、二番艦、Warspiteです。」

 

「プリンツ・オイゲン…?まさか、もう一人の私がいるなんてね…」

 

「Warspite…色々と違う感じがしますわ。」

 

「Iowa…フィリピン海海戦で一緒だったわね。」

 

「…これで分かったな。霧島。」

 

「ええ。重桜は日本、鉄血はドイツ、ユニオンはアメリカ、ロイヤルはイギリスですよね。」

 

「ああ。少なくとも、相手側の世界ではそう呼ばれているのだろう。」

 

「話を再開してもよろしいか?」

 

「ええ。」

 

「貴方達はいつからこの世界に?」

 

「分からない…ただ、覚えている事はセイレーンを迎撃に行こうとして嵐に巻き込まれた事は覚えている。」

 

「私達が路頭に迷っている所で、貴方達の艦隊にここまで曳航して頂いたのです。」

 

「臨戦態勢だったのは、見逃してくださらないかしら?」

 

「ああ。もちろんだ。」

 

「話を変えますが本題を言ってもよろしいですか?」

 

「構わないさ。」

 

「私達としては、元に戻れるまでの間、ここに居させて頂きたいのです。」

 

「…一つ条件がある。」

 

「はい?何でしょうか。」

 

「その条件は、ここの艦隊に協力して欲しい。もちろん無条件とは言わない。基本的な事からどうでも良い事までこちらも協力する。」

 

「…了解しました。その条件、飲みましょう。」

 

「よし、決まりだ。霧島、Гангутを呼んでくれ。」

 

「はい。Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。」

 

 

side Гангут

 

『Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。』

 

「おっと、ちっこいの。少し待っててくれないか。」

 

「分かったよ。待ってる。」

 

 

やれやれ…何かあるな…

気が向かないが行くしかないな。

 

 

「あら、Гангутじゃない。これから何処か行くのかしら?」

 

「Bismarckか…ふん、気分転換がてら外の空気を吸うだけだ。」

 

「へぇ…貴方が?珍しいわね。いつもならパイプ蒸すのに。」

 

「…残念だが、私はそこまでヘビースモーカーじゃない。嗜む程度だ。悪いが行かせてもらうぞ。」

 

「ええ。」

 

 

応接室…

 

「寮に関してだが…ロイヤル、ユニオン、鉄血に関してはそれぞれイギリス、アメリカ、ドイツ艦の寮に行ってもらうが、構わないか?」

 

「…他の国の艦もいるのかしら?」

 

「ああ。詳しくは海外艦寮の寮長が説明してくれるはずだ。もうすぐ来るはずだが…」

 

 

『提督、入るぞ。』

 

「入ってくれ。」

 

「ロシアの弩級戦艦Гангут級一番艦、Гангутだ。私が海外艦寮の寮長でもある。」

 

「すまないなГангут。」

 

「まぁ構わない。それで?何か用があるのだろう。」

 

「ああ。寮長であるお前に頼むが、ここに居候する海外艦娘達に寮を案内してやってくれ。」

 

「ここに居候…?ほう、私達以外にも増えるのか。それは良いことだ。分かった引き受けよう。」

 

「すまないな。さて、フッド、プリンツ、エンタープライズ。他の艦娘と一緒にГангут、プリンツ、Iowa、Warspiteについて行ってくれ。」

 

「ええ。了解しましたわ。感謝致します。」

 

「Danke。早く行きましょう。」

 

「感謝する。Thanks」

 

「それでは行こうか。」

 

 

「霧島、重桜の案内を頼めるか?」

 

「ええ。お任せ下さい。三笠さん、他の娘達を連れて私に付いていてください。」

 

「了解した。我も楽しみだ。」

 

 

執務室…

 

「ふぅ…疲れた。」

 

「お疲れ様です。司令。」

 

「ああ。一時はどうなる事かと思ったがな。榛名に感謝だ。」

 

「そうですね。榛名達のお陰、主に榛名のお陰で何とかなりましたからね。」

 

「そう言えば、司令。もうすぐ練度が九十九になる艦娘が三人いるようですが、どうするのですか?」

 

「…三人とも、ここ(名古屋鎮守府)の設立時からのメンバーだからな。三人に渡そうと思っている。」

 

「…何か、司令らしいお考えですね。」

 

「そうか?むしろ誰か一人にしろって言われるかと思ったがな。」

 

「司令には司令の考えがあるのですから、気にしませんよ。」

 

「そうか…ありがとよ。」




アズールレーンのメンバーも徐々に増やしていきます。
次回は特に決まってないですw


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Act9.榛名、運転免許を取る

どうも、十六夜翔矢です。
今回はタイトルの通り、榛名が運転免許を取得します!
それでは本編どうぞ!


 

金剛型高速戦艦4姉妹の三番艦、榛名です。

最近、ケッコンカッコカリをしてから提督の様子がおかしいです。

夜な夜な車で鎮守府を出て行っては朝に帰ってくる、そして日中は暇さえあれば車を弄るのに夢中になって気が付けば夜になっていて榛名は不安です。

 

 

「そう言えば提督、最近は朝帰りが多いですけど、何かありました?」

 

「…いや、何でもない。ただただ名古屋高速を走っているだけだ。」

 

「…提督、もし良ければ今夜、榛名もついて行っても良いですか?」

 

「…構わない。ただ、覚悟はしとけよ。」

 

「…はい。榛名は大丈夫です。」

 

 

その日の夜…

 

「提督、お待たせしました。」

 

「シートベルトはきっちり締めとけよ。」

 

「はい。」

 

「んじゃ、行くぜ。怖くなったら言えよ。とりあえず刈谷PAまで行くから。」

 

 

これからどうするのでしょうか…

榛名、不安です。

 

 

「高速に入りました…これからどうするのですか?」

 

「そうだな…今日は伊勢湾岸から東名、東海環状、中央道、東名、名神、16号一宮、名二環、1号楠線、都心環状、5号万場、東名阪、伊勢湾岸で流す。JCT(ジャンクション)通る時に強烈な横Gが掛かるから無理するなよ。」

 

 

速度のメーターがどんどん上がって行きますね…

どこまでスピードを上げるのでしょうか…

 

 

「はい…榛名は大丈夫です。」

 

 

二時間後、中央道内津峠PA…

 

「榛名、大丈夫か?」

 

「はい…榛名は…大丈夫…です。」

 

「全然大丈夫そうに見えないけど…」

 

 

提督、その通りです…

榛名は全然大丈夫じゃないです…

でも、何か楽しいです。

 

 

「さて、ガス入れて鎮守府に戻るぞ。」

 

「はい…分かりました。」

 

 

更に二時間後…

 

「ようやく鎮守府に戻って来ましたね…すっかり朝ですね…」

 

「どうだった榛名、夜の高速を助手席から見た感想は。」

 

「凄く、綺麗でした。窓に映る車が一瞬で過ぎ去って行ってまるで早送りの映像でも見てるかのようでした。…提督、車って楽しいですか?」

 

「ああ。楽しいさ。アドレナリンが出る感覚、横Gの感覚が凄く分かるんだ。それに、何処か駄目なのかとか考えてセッティング出して走ってと…自然と楽しくなるんだ。」

 

「提督、榛名も車を運転したいです!」

 

 

私、決めました。提督と一緒に走るって決めました。

 

 

「そうか…じゃあまずは運転免許を取らなきゃな。」

 

「運転免許…ですか?」

 

「そう。車を運転する為には免許がいるんだよ。それを取ってからじゃないと運転出来ないんだ。」

 

「分かりました!榛名、運転免許を取ります!」

 

「よし、決まりだな。免許取ったら記念に一台買ってやるよ。」

 

「はい!頑張ります!」

 

 

そして約二ヶ月後…

 

「提督、榛名は運転免許を取得しました!」

 

「おお、早いな…俺でもそこまで早く無かったぞ…」

 

「提督!榛名に車、買ってくれるのですよね?」

 

「ああ。約束だからな。欲しい車とかあるか?」

 

「はい!ありました!これです!」

 

「おっ、FDか。良いセンスしてんな。」

 

「えへへ…ありがとうございます」

 

「俺も一台欲しかったし、丁度いい。カラーはどうする?」

 

「ホワイトにします!」

 

「おっ、同じ色だな。」

 

「えへへ…楽しみです!」

 

 

榛名の初めての車、早く納車されないかなぁ…

楽しみです!

そうだ、お姉様や霧島に報告しよう!

 

 

「では、榛名はこれで!」

 

 

ふふ、お姉様驚くだろうな〜

榛名は嬉しいです!

 

 

「金剛お姉様〜!榛名、免許を取りました!」

 

「oh!凄いデース!」

 

「今度姉妹全員でお出かけしようよ!」

 

「Nice idea比叡!今度の休みに一緒にどこか行くデース!」

 

「楽しみだなぁ〜!」

 

「驚いた…榛名が運転免許を取るとは…」

 

「驚いた霧島?苦労した甲斐がありました!」

 

「確かに大変そうだったもんね〜隙あらば勉強してたし。」

 

「車が納車されるのが楽しみです!」

 

 

三週間後…

 

「今日が納車の日でしょ榛名?」

 

「そうですよ!比叡お姉様!榛名は楽しみです!」

 

「私も免許取ってみようかなー…」

 

「ぜひ!取ってくださいお姉様!」

 

 

昨日は寝れなかったなぁ…

早く来ないかなぁ〜

 

 

『榛名いるか〜、車が来たぞ。』

 

「来た!今行きます!」

 

「あ、待ってよ榛名〜!」

 

「置いて行かないでくださいネー!」

 

「お姉様…急がなくても大丈夫ですよ。」

 

 

鎮守府敷地内、貨物駅…

 

「これが榛名の車ね〜…見た感じ二人しか乗れないけど…」

 

「安心しろ霧島、これでも一応四人乗りの車だ。」

 

「提督…これ、どこに後部座席があるのですか?」

 

「前のシートの後ろにあるへこんでる場所。それが後部座席。」

 

「流石にこれ、座席なんて呼べないネー…」

 

「ここに乗れるの、私達…」

 

「安心しろ比叡、あれは座席なんて思わない方が良いんだよ。」

 

「私、車の免許取ろう…それが良いよね。」

 

「私もデース…」

 

「私も取ろうかしらね…」

 

「提督!エンジン掛けて良いですか!?」

 

「なーに言ってるの、お前の車だろう榛名。」

 

「じゃあ、掛けますね…」

 

 

キーを刺して回した瞬間、伝わってきました。この車は榛名の、私の愛車であることが。

榛名、この車を大事に乗っていきます!

提督に感謝です!

 

 

「どうだ榛名、始めて自分の車のエンジンを掛けた気持ちは。」

 

「嬉しさと楽しさが一杯です!この車、大切にしますね!提督!」

 

「はは、榛名が喜んでくれて嬉しいさ。さて、ガレージに止めようか。」

 

「はい!」




きっかけが少々強引な気がしますが気にしないでくださいw
(ぶっちゃけこういう展開しか思いつかなかったという訳ではないので)


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Act10.世界観の違い

どうも、十六夜翔矢です。
今回は赤城を筆頭とした空母達が(一応)主役です。
それでは本編どうぞ!


天城型航空母艦二番艦、赤城です。

今日は重桜の空母の方達と呑む事になりました。そういう訳で、今は鳳翔さんの居酒屋に来ています。あ、一応言っておきますけど、まだ呑み会は始まってません。鳳翔さんのお手伝い中です。姉さんに、高雄、愛宕に加賀さん、土佐ちゃん、蒼龍さん、飛龍さん、鶴姉妹、雲龍型姉妹に軽空母の皆さんも一緒です。まぁ、間宮さんと、伊良湖さんにもお手伝いに来てもらっていますけど。

 

 

「赤城〜、次は何すりゃええんや?」

 

「龍驤さんは…そうだ、私の刺身包丁研いでもらってもよろしいですか?」

 

「よっしゃ、任せとき!」

 

「土佐。唐揚げは出来たかしら?」

 

「はい!姉さんに言われた通りに沢山作りました!」

 

 

加賀さん達は大丈夫そうですね。

さて、鶴姉妹と二航戦'sはどうでしょうか?

 

 

「翔鶴姉、スカートにカレー付いてる!」

 

「えっ、どこ?カレーの汚れって落ちにくいのに…」

 

「ほら、ここに…」

 

「待って瑞鶴、あまりスカートを触らないで…!」

 

「あっ、翔鶴姉!大丈夫…」

 

「いたた…瑞鶴?」

 

「翔鶴姉…スカート脱げてる…」

 

「ほうほう、翔鶴ちゃん、意外にも大胆ですねぇ…」

 

「まさか紐パンとはねぇ…」

 

「もう!何で私ばっかり!」

 

「あ、待って翔鶴姉!わざとじゃないの!」

 

「五航戦姉妹、行っちゃったね〜飛龍。」

 

「瑞鶴先輩のパンツがあると聞いて!」

 

「葛城ちゃん、無いから。」

 

「あれ〜?気のせいかな〜?」

 

「葛城、戻ってきて。」

 

「は〜い」

 

 

…翔鶴さん、どんまいです。

まぁでも、殆ど出来てる見たいなので問題ないですね。

早い所準備して早く始めましょう!

 

 

一時間後、居酒屋鳳翔…

 

「それでは〜…空母の発展を願って、乾杯!」

 

「乾杯〜!」

 

「この食事の量は多すぎませんかぁ〜?一航戦の先輩方?太りますよ?」

 

「この量でも足りない位よ。それと、口を慎みなさい五航戦。」

 

「んなっ、その言い方だと私と翔鶴姉もじゃん!」

 

「そうね。丁度良いのじゃないかしら。」

 

「うっわ、ひどい先輩。これだから欠陥空母は。」

 

「貴女に言われたくはありません。七面鳥の如くやられた空母には特に。」

 

「まぁまぁ、加賀さんも瑞鶴ちゃんも落ち着いて、ね?」

 

「ここの私は五航戦の妹と仲が悪いのか?蒼龍。」

 

「いや〜、悪いという訳ではないと思いますよ?なんやかんやで無意識の内に連携出来てますし。」

 

「二航戦の蒼がつく方、後で工廠裏。」

 

「ちょっ、加賀さんそれはないでしょ〜!」

 

 

皆さん楽しんでますね〜

あ、私はガッツリ食事中です。

 

 

「そんなに食べて大丈夫なのかしら?もう一人の私は。」

 

「腹が減っては戦は出来ぬ、って言うじゃないですか。それに、食べなきゃ損ですよ!どうです?早食い競争でもします?それとも大食い競争?」

 

「貴女は食べる事しか頭にないのかしら?」

 

「さっきも言いましたけど、食べなきゃ損です!」

 

 

ん〜、やっぱり鳳翔さんの料理は美味しいですね〜箸が止まりません!

加賀さんもガッツリ食事中ですね。

 

 

「ヒャッハー!今日は呑むぞ〜!」

 

「そうですね〜!呑みましょ〜!」

 

 

隼鷹さんと千歳さんは何時もと変わらないですねぇ…

酒瓶が開けてすぐに空に…

これに那智さんとかPolaさんが入って来たら悲惨な事になりそうです。

 

 

「何で同じ瑞鶴でここまで違ってくるの…」

 

「さぁね〜何でだろ?」

 

「瑞鶴先輩が二人…ここは天国だった…?」

 

「そんな訳無いでしょ。葛城。」

 

「いてっ。瑞鶴先輩ひどい〜」

 

「ず、瑞鶴に胸があるやないか…どういう事や瑞鶴、裏切ったんかいな…」

 

「龍驤さん何言ってるの!私はこの通り!胸はありません!」

 

「これまで甲板胸同士仲良うやって来たのになぁ…瑞鶴…残念やでウチは…」

 

「瑞鶴ちゃん…それはないよ…」

 

「あーも〜!私はこの通りです!」

 

「ふふっ、面白いね。ここの私は。」

 

「面白くな〜い!」

 

 

さ〜て、今日は呑み明かしましょうか!

 

 

ガレージ…

 

「提督、エンジン吹かしてください!」

 

「よし来た、任せとけ。」

 

 

榛名が初めて組んだロータリー、じっくりと榛名のセンスを味わうとしようか…

 

 

「どうですか?」

 

「…初めてにしては上手く組めてるじゃないか。よし、今日はこの位にして鳳翔さんの所にでも行くか?」

 

「はい!是非ご一緒に!」

 

「よっしゃ、着替えて行くか。」

 

「分かりました提督!」

 

 

十分後…

 

 

「お待たせしました、提督。行きましょう!」

 

「ああ。」

 

 

鳳翔の居酒屋…

 

「うわ、くっさ!」

 

「中から強烈にお酒の匂いがしますね。」

 

「またPolaを筆頭にした呑兵衛たちか…まぁ仕方ない。」

 

「提督、本日貸し切りって書いてありますよ?」

 

「あ〜、マジか。仕方ない、俺の部屋で良ければ今から大丈夫だけど…」

 

「提督の部屋ですか?分かりました!」

 

 

疲れたから夜御飯を鳳翔さんに任せようと思ったんだけどな〜

仕方ない、適当に作るか。

 

 

「提督、この時間からだとあんまり大層な料理は作れないですけど…」

 

「榛名、大丈夫だよ。俺が作るからさ。」

 

「提督、お休みになってください…榛名が作るので!」

 

「何時も榛名が作ってくれてるからそのお礼だよ。今日はもう休め。」

 

「は、はぁ…分かりました…」




最後が思いっきり関係ない話でしたが、次回以降の伏線と言う事で…


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Act11.秋雲、コミケに参戦する 前編

どうも、十六夜翔矢です。
今回は秋雲メイン回です!
それでは本編どうぞ!


「ねー提督〜、年末にさ、コミケ行って良いー?」

 

「お、コミケか。サークル参加か?」

 

「そうそう、サークル参加するのよ。」

 

「良く当選したな。まぁ楽しんでこい。」

 

「あ、風雲も連れてくねー!」

 

「はいはい。コミケ行くのは良いとして、早割入稿出来るのか?」

 

 

ど〜も〜、陽炎型駆逐艦19番艦の秋雲だよ〜

年末の冬コミ、楽しみだな〜

 

 

「ん〜とねー多分大丈夫!巻雲にも手伝ってもらってるし〜あ、そうだ、提督!魔剤(Monster Energy)を箱で買っといて〜」

 

「箱かよ。まぁ巻雲使うのも程々にな。」

 

「分かってるって〜ちなみに、提督はコミケ行くの〜?」

 

「企業ブースでサークル参加だ。」

 

「え、提督企業ブースなの!?」

 

「会社で出るからそりゃ企業ブースだろ。」

 

「意外だわ〜」

 

「暇になったら行ってやるよ。」

 

「マジで!?やった〜!」

 

 

提督もコミケに参加するのね、てっきり興味がない感じに見えたからな〜

 

 

「んじゃあ原稿あるから戻るねー!」

 

「早割入稿まで残りないぞー」

 

「分かってるって〜!」

 

 

コミケ前日…

 

原稿サボってたツケがぁぁ…

まだ入稿終わってないのに、どうしよう〜!

 

『お〜い、秋雲いるか?』

 

「何〜!?今忙しいの〜!」

 

『入るぞ〜って、まだ入稿してなかったのかよ。」

 

「提督〜!どうにか出来ない〜!?」

 

「後何時間掛かる?それ次第だな。」

 

「後三時間は掛かるかも!」

 

「ギリギリ間に合うか…何部発行するんだ?」

 

「とりあえず50!予備で5!」

 

「良し分かった、手配しとくわ。終わったら執務室に来いよ。」

 

「OK!分かった!」

 

 

とりあえず印刷はどうにかなったから、とりあえず仕上げないとぉぉぉ!

 

 

「巻雲!ラストスパートかけるよ!」

 

「秋雲…私、死に…そ…う…」

 

「何言ってんの!早く仕上げるよ!」

 

「鬼だ…」

 

 

二時間半後、執務室…

 

「提督!終わった!」

 

「お疲れ様。机にパソコンあるからそれで色々仕様とか入力してくれ。」

 

「はいはい〜!」

 

「そういや、巻雲はどうした?」

 

「あぁ、巻雲なら私の部屋で真っ白に燃え尽きてるよ?」

 

「そうか…」

 

 

巻雲には悪いと思ってるけどね〜

巻雲はコミケの犠牲になったのだ。ってね。

 

 

「よ〜し、出来たよ提督!」

 

「USB差して、データ選んで送信な。」

 

「はいは〜い、終わったぁ〜!」

 

「とりあえず秋雲、風呂入ってこい。何徹したのかは聞かないから。」

 

「え〜っと〜五徹かな?あれ、四徹だっけ?まぁいいや、じゃ行ってくるね〜」

 

 

ほんとに、いつ以来の風呂だっけ…

とりあえずお風呂お風呂っと!

 

 

「あ、秋雲、明日の準備は出来たの?」

 

「何だ風雲かぁ、お風呂入ってから準備するよ〜風雲はOK?」

 

「大丈夫よ。というか準備終わってるわ。ってか臭い。」

 

「今からお風呂行くって言ったじゃないですか風雲さん。」

 

「早めに準備しなさいよ〜」

 

「分かってるって〜」

 

 

夜、鎮守府前…

 

「じゃ、頼んだぞ。榛名。」

 

「はい!榛名にお任せ下さい!」

 

「じゃ、行くぞ秋雲、風雲。シートベルトは締めたか?」

 

「もっちろん!早く行こうよ提督ー」

 

 

コミケ楽しみだな〜

早く明日の朝にならないかな〜なんてね。

 

 

「大丈夫よ。」

 

「んじゃ行くぞ〜」

 

「このまま車でビッグサイトまで行くの?」

 

「いや、名古屋まで車で行ってコミケ臨に乗る。その為に十時より前に三人分の指定は取ったからな。」

 

「あれ?もしかして提督、権力と言う名前の力使ったの?」

 

「当たり前だろ。乗り換え階段に近い場所を確保しといた。」

 

「風雲、走れるよね〜?」

 

「もちろんよ。どれだけ走るかは知らないけどね。」

 

「そこまで長くはないけど、始発に乗ってからがまた大変やで。」

 

「そうそう、10分近く満員のりんかい線に乗るんだよね〜提督。」

 

「あれはもう満員とかいうレベルじゃねぇと思うな。ありゃ定員オーバーだ。」

 

「そうだよね〜でも降りてからも前哨戦だよね〜」

 

「そうだな。コミケ名物の始発ダッシュやな。」

 

「始発ダッシュ?何それ?」

 

「りんかい線の始発で国展駅(国際展示場駅)で開催するスポーツだよ。瞬発力、スタミナ、速さが重要って言われるな。」

 

「げぇ、10分かそこらの休憩でまた走るの…」

 

「まぁそうだが、俺達はサークル参加だから急ぐ必要がないぞ。そういえば、秋雲達は二日目はどうするんだ?」

 

「んーとね、折角だし二日目は観光でもしようかな〜って思ってるよ〜」

 

「そうか。何かあったら連絡しろよ。」

 

「それは分かってるわ提督。」

 

「さて、そんじゃ少し飛ばすぞ〜」

 

「「え、ちょっと待っ」」

 

 

ちょっ、提督いきなりアクセル踏まないでよぉぉぉ!

 

 

松島鉄道名古屋駅…

 

「あ〜、コミケ前に死ぬかと思った…」

 

「私も…」

 

「まぁまぁ、とりあえずコミケ臨乗れば寝れるんだし多少はね?」

 

「そうだけどさ〜」

 

 

深夜の駅って寒いなぁ…

凍え死にそうだよ〜

 

 

「ほれ、寒いだろ。コーヒーでも飲んで温まっとけ。」

 

「ありがと。」

 

「サンキュ〜提督〜」

 

「待合室が施錠されて無ければ良かったんだがなぁ…」

 

「どうにか出来ないの〜?」

 

「無理なモンは無理だ。」

 

 

15分後…

 

[まもなく、2番線に、2時10分発、臨時寝台特急、コミックマーケット号、大崎行きが10両編成で参ります。停車駅は、浜松、静岡です。ご乗車には専用乗車券類が必要です。コミックマーケット号、と表示した乗車口案内でお待ちください。]

 

「ようやく来たねぇ〜」

 

「お〜寒い寒い。」

 

「風雲〜、大丈夫?」

 

「大丈夫…じゃないわよ…あんた達本当に気が狂ってるんじゃないの…」

 

「え、別にこれくらいの寒さって冬コミじゃ当たり前なんだけど〜」

 

「おっ、そうだな秋雲。」

 

「まぁ来たから良いけどさぁ…」

 

 

さ〜て、これに乗ってコミケに行くぞ〜!

楽しみだなぁ〜!




いかがでしたか?
作者はコミケに行きたくても行けない人ですのでこの話は空想で書いてますw


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Act12.秋雲、コミケに参戦する 中編

どうも十六夜翔矢です。
前回に引き続き、秋雲メインのコミケ回です!
それでは本編どうぞ!


「秋雲〜、そろそろ起きろ〜」

 

「ん〜…OK〜」

 

「寝れたか?」

 

「まぁまぁ寝れたかな〜って風雲は?」

 

「風雲ならロビーカーに着替えに行ってるぞ。お前も着替えてこい。」

 

「そういや提督は着替えたんだね〜」

 

「お、気がついたか。」

 

「そりゃあ気が付くよ〜じゃ、行ってくるねぇ〜」

 

「おう。早く戻ってこいよ。」

 

 

 

松島鉄道大崎駅…

 

「よし…行くぞ秋雲、風雲。」

 

「OK〜!」

 

「不安だけど…大丈夫よ。」

 

 

あ〜、緊張するなぁ〜

ムーンライトながらの東京到着時もこうだよね〜

まぁ距離とかの違いがあるから一概にどうとは言えないけどね〜

っと、ドアが開いた!

 

 

[大崎、大崎、終点です。JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京臨海高速鉄道りんかい線はお乗り換えです。車内にお忘れ物なさいませんよう、ご注意ください。]

 

 

うわ、後ろからも凄い勢い。

だけど秋雲達は日頃から走ってる訳よ!

…大体海の上だけどね〜

ってか提督が意外と早い。

 

 

「改札口が近づいて来た…!風雲、切符は一発で通してよ!」

 

「出来るか分かんないわよ!」

 

「大丈夫だ風雲!やってみろ!」

 

「分かったわよ〜!」

 

 

私と提督は大丈夫だけど、本当に風雲大丈夫かな〜

 

 

「通れた!良かった〜」

 

「まだだ、まだりんかい線の改札口がある!」

 

「行くよ〜!風雲!」

 

 

それから10分後…

 

「良かった〜無事に始発に乗れて。」

 

「だよなぁ…まぁ、椅子に座れるのもサークル参加の良い所だよな、秋雲。」

 

「そうだねぇ〜。一般参加だとドア前を死守しなきゃ始発ダッシュのスタートダッシュを、つまり命運を決めるからねぇ〜」

 

「って事は今ドア前にいるのって…」

 

「察しが良いな風雲。そう、一般参加勢だ。」

 

「凄い執念って感じね…」

 

 

 

[まもなく、国際展示場、国際展示場、東京ビッグサイト前です。お出口は左側です。ゆりかもめはお乗り換えです。」

 

 

始まるねぇ、コミケ名物始発ダッシュ。

ドア前にいるダッシュ勢が凄い形相で立ってるよ。

あ、ドア開いた。

 

 

「うわぁ〜、毎度お馴染みの始発ダッシュやっぱり凄いねぇ〜」

 

「まるで雪崩でも起きてるみたいね。」

 

「さて、ダッシュ勢が行ったら降りるぞ〜」

 

「「はーい」」

 

 

ダッシュ勢も降りたし、行っきましょうか!

秋雲の冬コミはまだ始まったばっか、気合い入れて行きましょ〜!

 

 

ビッグサイト、東3ホール…

 

「さ〜て、設営しなきゃね〜。風雲ーやるよー」

 

「はいはい。とは言ってもそんなにやる事ないでしょ?」

 

「何言ってるの!机の上、下、そんで新刊と既刊並べてポップ用意して…」

 

「もしかしてその為の大荷物なのこれ?」

 

「そうそう、全部使うからさ。あ、頒布用の新刊は提督が持ってくるからよろしくー」

 

「どこ行くのよ秋雲!」

 

「ちょっとトイレ!」

 

 

朝からトイレ行ってなかったんだよねー、漏れそう…

 

 

side風雲

 

「ちょっ、秋雲〜!」

 

 

行っちゃった…

どうしよう…何すればいいのか分かんない…

 

 

「秋雲〜、新刊持ってきたぞ〜って、秋雲は?」

 

「トイレに行ったわ。それで提督、何すればいいのか分かんないんだけど…」

 

「あ〜、分かった分かった、秋雲戻るまで手伝ってやるから。」

 

「ありがと。」

 

 

これで何とかなるかな…

秋雲、早く戻ってきて。

 

 

side秋雲

 

「ふ〜、すっきりした〜」

 

「あれ、秋雲さん?」

 

「え?あ、赤城さん!?ななな何で赤城さんがいるんですか?」

 

「実は私も東2ホールでサークル参加してるんですよ…」

 

「あれ?でも赤城さん香川に讃岐うどん食べに行くって聞いたけど…」

 

「あれは口実です。加賀さんもいますよ。」

 

「へぇ〜、赤城さんも薄い本出すんだね〜」

 

「ええまぁ、昔を思い出してついつい描いちゃうんでこうやってコミケで…」

 

「はぇ〜、そうなんだ〜。そうだ、赤城さん新刊あります?」

 

「ありますよ、とっておきの新刊が。二航戦本です。」

 

「二航戦とは分かってますねぇ赤城さん。後で交換しましょうよ。」

 

「良いですねぇ、ちなみに秋雲さんの新刊は?」

 

「かげぬい本ですぜ、しかもレズ物ですよ」

 

「これまた良いですねぇ秋雲さん。あ、提督には黙っていてください。お願いします。」

 

「だったらー、既刊も一冊おまけで…」

 

「OKです。瑞加賀本で良いですか?」

 

「瑞加賀本!流石赤城さん、分かってるねぇ!」

 

「ふふ、ありがとうございます。おっと、そろそろ戻らないと見本誌の時間が…」

 

「あ、やべ、風雲に準備任せっきりだった、戻らなきゃ。」

 

「では秋雲さん…」

 

「じゃ、また後でね〜赤城さん。」

 

「ええ。では。お互い完売出来るように頑張りましょう。」

 

「もちろん!」

 

 

やっべー、風雲怒ってそうだなー、どうしよ…

 

 

「ごめん風雲、ちょっと並んでて…」

 

「別に良いわよ。提督が手伝ってくれたし。」

 

「さて、秋雲も戻ってきたから俺は西ホールに戻るぜ。」

 

「あ、ありがとねー提督。」

 

「気にすんな。全部売り捌けよ秋雲。」

 

「提督もね〜!」

 

「大丈夫だよ。じゃあ後でな。」

 

 

そして、開場…

 

「おお〜、開場したねぇ〜」

 

「そうね。」

 

「忙しくなるなぁ〜。風雲、大丈夫?」

 

「大丈夫よ。どうせそんなに来ないって〜」

 

「…いや、結構来るよ、これ見て。」

 

「ん?サークルのTwitter?」

 

「新刊目当てで来るよ…この倍の人数はね…」

 

「ねぇ秋雲。」

 

「何〜?」

 

「私、生きて帰れるかしら。」

 

「大丈夫、生きて帰れるって。やるよ〜!風雲!」




はい、思ったより長くなったので、前中後編に分けます(前後編だけで行けると思ってたので)


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Act13.秋雲、コミケに参戦する 後編

どうも十六夜翔矢です。
今回でオークラ先生のコミケ編完結です!
それでは本編どうぞ!


「コミケ終わったぁぁ!」

 

「私は疲れたわ…」

 

 

いや〜、終わっちゃいましたね〜冬コミ。

年に二回の祭典が。

 

 

「よし、とりあえず片付け始めるぞ。」

 

 

提督も大変そうだねぇ〜

やっぱり企業ブースって大変だよねぇ〜

そう考えると企業参加はしたくないんだよね〜

 

 

「秋雲、風雲も手伝ってくれ、頼む。」

 

「え〜、仕方ないな〜」

 

「私、疲れたんだけど…」

 

「しゃーない、風雲は荷物見とけ。」

 

「は〜い」

 

 

1時間後…

 

「よし、こんなもんだろ。さて、秋雲サンキュ〜」

 

「ふっふ〜ん、良いって事よ〜」

 

「風雲と一緒に待っててくれ。俺は部下に指示ださなあかんでさ。」

 

「ん、オッケー」

 

 

ふぅ〜、やっぱり企業ブースって片付けも面倒だね〜

 

 

「風雲、コミケどうだった?」

 

「はっきり言ってやばかったわ。疲れた。」

 

「まぁ〜初めてのコミケじゃあそうだよねー」

 

「今ならぐっすり寝れそうだわ…」

 

「お待たせ、じゃあ行こうか。」

 

「そうだね〜早く帰ろ〜」

 

 

赤城さんの新刊と既刊が待ってるからね〜

あ〜、早く戻りた〜い!

 

 

「とりあえず出てきたが…やっぱり混むよなぁ…帰りの最終こだまに間に合うか分かんねぇなぁ…」

 

「最終こだま?夜になるよ〜?」

 

「新幹線じゃねぇよ。在来線特急の方な。」

 

「自由席じゃないよね?」

 

「大丈夫、グリーンだ。」

 

 

おお〜、疲れたから丁度良いねぇグリーン車。

 

 

「さてと、榛名に電話しないとな。」

 

「最愛の妻に電話ですかぁ〜?ラブラブですねぇ〜提督〜」

 

「よし秋雲、お前だけ自由席に変えるぞ。」

 

 

え、ちょ、冗談のつもりなんだけど流石にそれはやめて提督。

 

 

「ジョーダンだって〜提督〜自由席はやめて〜」

 

「ったく…もしもし、榛名か?」

 

『はい、榛名です。丁度私も提督に電話をしようと思っていた所で…』

 

「榛名、俺達今から鎮守府に帰るからさ、しっかりと準備しといてくれよ。年越しパーティのさ。」

 

『ええ、大丈夫です!提督も無事に帰って来てくださいね!』

 

「もちろんだ。そう言えば榛名、何か話したい事があったんじゃないか?」

 

『あ、はい…実は榛名、提督の子を授かりました!』

 

「…え?覚えがないんだけど…」

 

『お姉様達と一緒に呑んだ時に、最終的に榛名と二人きりになりましたよね?』

 

「ああ、金剛が誘ってきた時の。」

 

『その時に、お酒の勢いで…』

 

「…あ、もしかして朝起きたら二人共裸になって寝てた時か?」

 

『そうです。榛名も覚えていなかったのですが…比叡お姉様に見られていたみたいで…』

 

「…この話は鎮守府に帰ってから続きをしよう、榛名。」

 

『あ、はい。分かりました!では!』

 

「提督〜?どうしたのさ〜厳しい顔して。」

 

「秋雲、風雲、大変な事になった。この事は絶対に青葉に言うなよ。」

 

「大変な事〜?」

 

「どんな事なのよ?」

 

 

 

「榛名が…俺の子供を…妊娠した…」

 

 

 

「「ええええええええええ!?」」

 

 

これは夏コミ新刊のネタになる!詳しく話を聞かなきゃねぇ〜

 

 

「提督!どうするのよ!」

 

「どうするって言われてもよぉ…責任取るしかないだろ…」

 

「提督、その話、詳しく教えてちょうだい!」

 

「おい、秋雲、まさか新刊のネタにするとかじゃないよな?」

 

「いやいや、まさか〜」

 

「まぁいい。帰りの車で話すわ。」

 

 

いや〜、これはネタになるねぇ〜

夏コミの新刊、今からでも書けるよ〜!

 

 

「早く行こうよ〜提督〜」

 

「仕方ない、ちょっと歩くか…」

 

 

二十分後…

 

「よし、東京到着。」

 

「ね〜提督、何か食べたい〜」

 

「食堂車まで我慢しろ。ティータイムがあるから。」

 

「秋雲…少しは待ちましょうよ…」

 

「ちぇ〜」

 

 

十五分後…

 

 

「そろそろ来るかな…」

 

 

[まもなく、1番線に、18時10分発、特急、こだま13号、大阪行きが14両編成で参ります。停車駅は、品川、横浜、静岡、名古屋、岐阜、草津、京都、新大阪です。ご乗車には乗車券の他に特急券、指定券が必要です。こだま、と表示した乗車口案内でお待ちください。列車は1号車、2号車の順で、一番後ろが14号車です。]

 

 

「14両って…新幹線とほぼ変わんないじゃん提督〜」

 

「本当は後2両追加で16両編成にしたかったけど流石にな。」

 

「来たみたいよ。」

 

「おおー、威圧感あるね〜ボンネット先頭車は。」

 

「さてと、乗り込むか。」

 

「そうだね〜」




いかがでしたか?
次回の伏線は文中に隠れています。
お楽しみに!


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Act14.榛名の決断、そして…

どうも十六夜翔矢です。
今回は前回の続き(?)です。
それでは本編どうぞ!


冬コミ帰り、秋雲と風雲は疲れて寝ている。

そんな中、自分自身も疲れてはいるが、榛名とのやり取りで聞いた言葉が頭の中にフラッシュバックしてくる。

 

 

「…実は榛名、提督の子を授かりました!」

 

 

この一言が忘れられない。

何やってんだ俺は…

とりあえず、榛名とは後で話をするとは言ったが…

榛名が妊娠してしまった以上、結婚しないといけないよなぁ…

けれど、それで榛名は幸せなのか…?

一応、艦娘との結婚に関しては提督の自由とされてるが、カッコカリとは違う。

舞鶴に駆逐艦村雨と結婚した80スープラ乗りの知り合いがいるが、双方の合意の元で結婚したって言ってたしなぁ…

…やばい、疲れで眠気が…

 

 

 

とある日…

 

「Hey提督〜、今夜私達姉妹と一緒にお酒でもどうデスカー?」

 

「酒かぁ…まぁ、久しぶりに呑むとするかな。よし、その話乗った!」

 

「それじゃあ決まりデスネー!比叡達にも伝えときマース!」

 

「ああ。頼んだぞ。それはそうと、どこで呑むつもりだ?まさか、俺の部屋とは言うなよ?」

 

「問題Nothing!私達の部屋で呑むネー!」

 

「そうか。分かった。」

 

 

その日の夜…

 

「よーし、これで今月の事務作業終わりっと…」

 

「Hey提督〜、待ちくたびれたデース!」

 

「はいはい、そんじゃ行くか。」

 

 

やれやれ、今月の事務作業が半月も掛からない内に終わるとか暇だよなぁ…

会社の仕事もあるけど、基本的にする作業って重要書類の関係だからか、すぐ終わるしな。

 

 

「そういや、榛名達はもう呑んでるのか?」

 

「Yes!先に呑んでるって言ってマシター」

 

「そうか。だったら早く行こうか。」

 

 

金剛型姉妹の部屋…

 

「比叡お姉様、呑みすぎですよ…」

 

「関係な〜い!今夜は呑み明かすよ〜!うぇ…」

 

「榛名も呑みなさいよ〜」

 

「霧島、そろそろやめておいた方が…」

 

「…金剛。比叡って酒弱いのか?」

 

「姉妹の中では最弱デース」

 

「霧島も弱い方なのか?」

 

「強い方なんですけどネー…比叡に潰されたみたいデース」

 

「榛名は大丈夫です!」

 

「榛名はピンピンしてるな。」

 

「榛名はちょっとずつしか呑まないからネー。本当は比叡と同等レベルデース。」

 

「金剛お姉様、余計な事は言わないでください。」

 

「Sorry榛名。じゃ私達も呑むデース!」

 

 

呑み始めて二時間後…

 

「もう…呑めない…デース…」

 

「あらまぁ…榛名以外は全滅か。」

 

「お姉様と霧島は寝かせて、二人で…呑みませんか?」

 

「…そうするか。」

 

 

 

提督の部屋にて…

 

「さ〜て、呑み直すか。」

 

「そうですね…」

 

「こうやって二人で呑むのも、久しぶりだな。」

 

「そうですね〜、ここ(名古屋鎮守府)の草創期には電ちゃんや望月ちゃんが寝てから週に一回、呑んでいましたよね…」

 

「懐かしいな。今じゃあ酒飲み連中に誘われる事が多いし、榛名とも時間が合わなかったりして二人きりで呑めなかったからな…」

 

「ええ。お姉様達、大丈夫でしょうか…」

 

「大丈夫さ、ゆっくり休ませるよ。当分金剛型姉妹は出撃無しかな。」

 

「そうしてくださるとありがたいです。」

 

「そう言えば榛名、金剛達も免許取ったらしいな。」

 

「ええ。金剛お姉様は初代のRX-7(SA22C)ターボモデル、比叡お姉様はFCのアンフィニ(∞Ⅲ)、霧島はスピリットRのA型です。」

 

「よく見つけたなぁ、SA22Cの12A搭載車とか。比叡も探すの苦労しただろうな…俺がそうだったからな。しかも霧島に至っては最終限定車の2シーター5速MT仕様…こりゃ弄る楽しみが増えたなぁ…」

 

「榛名のFDも提督のチューンですしね…」

 

「まぁエンジン以外は、な。」

 

「エンジンは榛名のオリジナルです!」

 

「そうだな。しかし、良い音出すよなぁ…」

 

「えへへ…ありがたいです。」

 

 

一時間後…

 

「て〜とく〜、榛名は眠いですぅ…」

 

「あ〜…俺も眠い…」

 

「今日は…榛名と一緒に…寝ましょ〜?」

 

「そーするか…」

 

 

眠い…もうダメだ…まともな考えが出来ねぇわ…

 

 

「…提督と二人で寝るって…榛名、恥ずかしいです…」

 

「榛名…俺さ…榛名の事、好き…なんだ…」

 

「提督…実は私も…提督の事が大好きです…」

 

「榛名…」

 

「提督…」

 

 

side比叡

 

「うぅ…」

 

 

ひえ〜、頭痛が〜…

トイレ行こう…

って…あれ?

 

 

「榛名と司令がいないなぁ…」

 

 

司令だけなら分かるんだけど…

榛名もいない…

 

 

「まぁいいや、トイレ行こう…」

 

 

 

「ふぃ〜…戻って寝よ〜って、司令の部屋、電気が付いてる…」

 

 

司令と榛名が呑んでるのかな…?

気になるなぁ〜、見に行こ〜

 

 

 

「とりあえず来てみたけど…部屋の中から何か音が…」

 

 

何かやってるのかな〜?

少し覗いてみよう。

 

 

「ひっ、ひえぇぇ…」

 

「榛名と司令が…ひぇぇぇー!」

 

 

榛名…もうそこまで達したんだね…

お姉ちゃんは嬉しいよ。榛名!

 

 

翌朝…

 

「うぅ…」

 

 

気持ち悪い…

昨日呑み過ぎたか…

ってか何で俺、裸で寝てたんだ…?

しかも何か臭いし。

 

 

「おはよう…ございます…提督…」

 

「榛名…おはよう…」

 

 

え?榛名も裸なんだけど…

んでこの匂いって…

うん、そうだと信じたい。

 

 

「えっと…提督…」

 

「あ〜、とりあえず着替えようか。」

 

「そう、ですね…」

 

 

 

 

 

 

「提督〜起きて〜」

 

「もうすぐ名古屋よ。」

 

「ん…悪い悪い、爆睡してたわ。」

 

「全く…しっかりしてよね。」

 

「はは、すまんな風雲。」

 

「それでぇ、榛名さんへの思いは決まった〜?」

 

「あぁ。さて、早く鎮守府に帰ろうぜ。」

 

「そうだね〜早く戻ろ〜」

 

 

 

鎮守府、執務室…

 

「ただいま。榛名。」

 

「おかえりなさいませ。提督。」

 

「…榛名、妊娠したのは本当か?」

 

「ええ。これ(妊娠検査薬)が証拠です。」

 

「…榛名は、相手が俺みたいな奴で良いのか?」

 

「構いません。いえ、むしろ提督でないと嫌です。」

 

「…分かった。榛名。俺さ、榛名の事が好きだった。こんな俺で良ければ、結婚してくれないか?」

 

「…ええ!」

 

 

こうして、榛名と新しい道を歩む事に。

この後、二人で色々した。




いかがでしたか?
かなり無理矢理感が否めない感じになりました。
…次回どうしよ


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Act15.Гангут達の国内旅行 前編

どうも、十六夜翔矢です。
今回からソ連艦による国内旅行編が始まります。
それでは本編どうぞ!


Гангут(ガングート)級戦艦の一番艦、Гангутだ。大規模作戦が終わって新たな同志が鎮守府に来た。その名はТашкент(タシュケント)、艦種は嚮導駆逐艦。艦隊旗艦に向いている。今は提督の元に行っていていないが、そろそろ戻ってくるだろう。

 

 

「ねぇ、同志Гангут。」

 

「どうした。ちっこいの。」

 

「同志Ташкент(タシュケント)が着任した事だし、三人で旅行に行こうよ。」

 

「旅行か…良いな、行こうではないか!」

 

Я дома(ただいま)〜同志Гангутと同志Верный。」

 

「「Добро пожаловать!(おかえり)同志Ташкент。」」

 

「ここの提督は良い人だね。同志Гангут。」

 

「そうだな。私も着任した時には少し頼りないように思ったがな。そうだ、Ташкент。」

 

「何だい?同志Гангут。」

 

「今、ちっこいのと話していたんだが、我々三人で旅行に行かないか?」

 

「旅行かい?良いね、行こう!」

 

「よし、これで決定だな。早速提督に伝えねば。」

 

「待って、同志Гангут。どこに行くか決まっていないじゃないか。」

 

「むっ、そうだったな。どこに行くか…ちっこいの、おすすめの場所はないか?」

 

「そうだなぁ…奈良とか京都の神社とかお寺、それか九州の温泉地とか。」

 

「温泉か…一度行ってみたかった所だ。よし、両方行こうか!」

 

「両方ってかなり大胆な事言うね。同志Гангут。」

 

「ふっ、何を言う。日本の文化を楽しむには丁度良いではないか!なぁ同志Ташкент!」

 

「うん。あたしも日本の文化には興味あるんだ。だから良いと思うよ。」

 

「よし、決まりだな!早速提督に伝えねば。」

 

 

旅行に行くのが楽しみだな!

温泉に神社、お寺…どんな所だろうか…!

 

 

そして、1ヶ月後…

 

「準備は良いか?同志諸君!」

 

「OKだよ。同志Гангут。」

 

「うん、バッチリ。」

 

 

遂に旅行の日がやって来たな…

よし、行くか!

 

 

「まずは名古屋駅に行こう。そこから奈良に向かおう。」

 

「案内頼むぞ。ちっこいの。」

 

「もちろん。無事に行けるようにするさ。」

 

 

松島鉄道、金城ふ頭駅…

 

[間もなく、1番線に、7時30分発、快速、大垣行きが6両で参ります。停車駅は八田、名古屋、清洲、清洲から岐阜までの各駅と、穂積です。乗車位置は足元青色丸印、3番から8番でお待ちください。]

 

「6両編成で4ドア車?もしかして103系かな?出来ればオール30N車が来て欲しいな」

 

 

ちっこいのが何か言い出した…

何を言ってるのかさっぱり分からん。

そしてちっこいの、なんだそのカメラは。

何で一眼レフなんだ。

 

 

[金城ふ頭、金城ふ頭です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し快速、大垣行きとなります。]

 

「さぁ、乗るよ。同志諸君。」

 

「あ、あぁ。」

 

「空色の電車だね、同志Верный。」

 

「違うよ、これはスカイブルーって言うんだ。国鉄車両関係色見本帳の色区分で言うと青22号って言う色なんだ。」

 

「よ、良く分かんないや。」

 

 

約20分後…

 

[名古屋、名古屋です。お忘れ物ないよう、ご注意ください。JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄線、あおなみ線、東北東海ライン豊橋、中部国際空港方面、伊勢本線、中央本線はお乗り換えです。]

 

 

「うぉ、人がいっぱいいる…」

 

 

日本の朝はなんでこんなに混んでいるのだ…

何でちっこいのはこれで平然として歩いているのかさっぱりだ…

 

 

「大丈夫かい?同志諸君。」

 

「なんだこの人混みは…」

 

「日本って凄いね…」

 

「これが普通だよ。特に名古屋は中京エリアの中心だし。東京はこれよりも凄いよ。」

 

 

これよりも人混みが激しい所があるのか…

流石に勘弁してくれ…

 

 

「さて、次は特急列車だよ。ゆっくり出来るから安心してね。」

 

「ちっこいの、特急列車はブルジョワ的じゃないか?」

 

「何言っているんだい?日本じゃ特急列車はプロレタリアートだよ。」

 

「そ、そうなのか…」

 

 

驚いた…

つくづく驚かされるな。

日本じゃ特急列車はステータスなんだな。

 

 

[6番線に、停車中の列車は、8時20分発、特急、あすか1号、湊町難波行きです。途中、四日市、伊賀市、奈良、王寺、鶴橋に止まります。列車は前から1号車、2号車の順で、一番後ろが5号車です。グリーン車は3号車です。自由席は後ろ寄り2両です。指定席は前寄り2両です。]

 

 

「さて、私達は1号車だ。早く乗ろう。」

 

「そうだな。朝からゆっくり出来るとは、ありがたいな。」

 

「あたし、飲み物買ってくるよ。何が良い?」

 

「じゃあ私はファンタで。」

 

「私はお茶で良い。」

 

 

 

おぉ、この椅子、ふかふかだなぁ。

座り心地が良い。

 

 

「ちっこいの、この車両は何と言うんだ?」

 

「キハ181系って言うんだ。元々は国鉄の造った車両だけど、2011年に引退して、ミャンマーに渡った車両もいるんだ。けれど、司令官の会社(松島鉄道)が造った車両のデビューは最近だし、技術も最新技術が使われてるから、音も比較的静かだよ。エンジンはこっちの車両はSA6D140HE-2、国鉄車両はDML30HSCを載せてるんだ。じゃ、私は写真を撮ってくるよ。」

 

「あ、あぁ。ちゃんと戻って来いよ。」

 

「大丈夫さ。発車前には戻ってくるよ。」

 

 

やけにちっこいのが詳しいな…

もしかしてちっこいのは鉄道が好きなのか?

 

 

「同志Гангут、お茶買って来たよ。」

 

「Спасибо。」

 

「よいしょっと…そう言えば、同志Верныйがカメラを構えて降りて行ったけど…」

 

「あぁ、写真を撮ってくるって言ってたぞ。」

 

「へぇ〜、同志Верныйは写真撮るのが趣味なのかな?」

 

「さぁな。私もそこまでは何とも言えない。」

 

 

 

「よいしょ…さて、そろそろ発車だよ。」

 

「戻ってきたね。」

 

「どうだ?ちっこいの。良い写真は撮れたか?」

 

「うん。良い感じかな。」

 

 

そして約2時間後…

 

[奈良、奈良です。お忘れ物ないよう、ご注意ください。JR線、近鉄線、三京線京都方面はお乗り換えです。]

 

 

「奈良に着いたぁ〜!」

 

「何処に行くんだい?同志Верный。」

 

「東大寺だよ。ここからバスに乗るよ。」

 

「東大寺!聞いた事あるぞ、鹿がいてデカい大仏がある寺だよな!」

 

「そうだよ。鹿にお煎餅をあげれるよ。やってみるかい?」

 

「やってみる!楽しそう!」

 

「私は遠慮しておこう。」

 

 

東大寺…

 

「ここが東大寺かぁ!デカい建物だな!」

 

「早く入ろうよ!同志Верный!」

 

「落ち着いて、二人共。東大寺は逃げないよ。」

 

 

楽しみだなぁ!東大寺!

どれだけデカい大仏か楽しみだ!

 

 

 

 

「いや〜、大仏がでかかったな!凄かった!」

 

「そうだね!じゃ、次行こう!」

 

「まぁまぁ。お土産買わなきゃ。」

 

 

そうだった、お土産を忘れる所だったな。

 

 

 

「よ〜し、買った買った!次は何処に行くんだ?」

 

「次は橿原神宮だよ。奈良から45分位で行けるんだ。」

 

 

橿原神宮?聞かない名前だな…どういう所なんだ?

 

 

近鉄奈良駅…

 

[まもなく、1番乗り場に、大阪難波行き急行、難波行きの急行が6両編成で参ります。危険ですから、黄色い線までお下がりください。足元の乗車目標、青の丸印、1番から6番でお待ちください。停車駅は、新大宮(しんおおみや)大和西大寺(やまとさいだいじ)、学園前、生駒(いこま)石切(いしきり)布施(ふせ)、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋です。大和西大寺で、大阪難波行きの区間準急と京都行きの特急、橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)行きの急行に連絡します。An Express Boundfor Osaka-Nanba. Is Arriving at Track1.]

 

 

「これに乗って大和西大寺に行って、大和西大寺から橿原神宮前行きの急行に乗り換えさ。」

 

「何か良く分からんな。とにかく、ちっこいのに付いて行くしかないな。」

 

「そうだね、同志Гангут。」

 

 

大和西大寺駅…

 

[大和西大寺、大和西大寺です。4番線に、到着の電車は、11時22分発、大阪難波行きの急行です。途中の停車駅は、学園前、生駒、石切、布施、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋です。]

 

 

「さぁ、乗り換えしよう。次は橿原神宮前行き急行だ。」

 

「あぁ。」

 

 

しかしまぁ、広い駅だな。

祖国じゃ考えれないよな、ひっきりなしに電車がやってくるとか。ここは道路か?

それに、これで事故も無いのだから凄い事だよなぁ。流石日本だ。

 

 

[まもなく、1番乗り場に、橿原神宮前行き急行、橿原神宮前行きの急行が6両編成で参ります。危険ですから、黄色い線までお下がりください。足元の乗車目標、青の丸印、1番から6番でお待ちください。停車駅は、西ノ京(にしのきょう)近鉄郡山(きんてつこおりやま)平端(ひらはた)田原本(たわらもと)大和八木(やまとやぎ)八木西口(やぎにしぐち)畝傍御陵前(うねびごりょうまえ)です。大和八木で、五十鈴川行きの急行と名古屋行きの特急、大阪上本町行きの区間準急に連絡します。An Express Boundfor Kashihara-Jingumae. Is Arriving at Track1.]

 

「5820系が来た。乗ったらクロスシートに変えよう。写真写真…」

 

 

ちっこいの…

良く分からん単語をホイホイ使うな…

 

 

「さて、乗ろうか。この車両は椅子がロングシートとクロスシートを変える事が出来る車両なんだ。時間的に変えれるはずだからやってみるよ。」

 

「おお…何か良く分からんが、凄そうだな。」

 

「どんな感じなのかな?」

 

「ふふ…まぁ見ててよ。まず足元のペダルを踏む。」

 

「ほうほう。」

 

「これでロックが外れて椅子が回る様になるんだ。それで回して…まずこれがロングシートの状態さ。それで、同じ要領でもう1回椅子を回す。これがクロスシートの状態だよ。」

 

「凄いな…流石日本だ。」

 

「日本ってハイテクなんだね〜」

 

「司令官の会社の車両はだいたいこの椅子を使ってるんだよ。首都東京のラッシュ時でも使えるし、昼間も使えるからって。ちなみに朝乗った103系は司令官曰く」

 

「どうせ車両によっては経年50年とか言う走る産業遺産なんだし、改造するのも勿体無いよね」

 

「とかいう理由で全車改造して無いんだよ。まぁ私としてもそのままが良かったからね。」

 

 

うむ、ちっこいのが喋っている事が全く分からん。というか、50年も使うとは…

流石というか、何と言うか…

まぁ、橿原神宮まで揺られるとしようか。

 

 

橿原神宮前駅…

 

[橿原神宮前、橿原神宮前でございます。車内に、お忘れ物の無いよう、ご注意ください。2番線に到着の電車は、京都行き、急行でございます。途中の停車駅は、八木までの各駅と、田原本、平端、郡山、西ノ京、西大寺、高の原、新祝園(しんほうその)、新田辺、大久保、桃山御陵前(ももやまごりょうまえ)丹波橋(たんばばし)、竹田、東寺(とうじ)でございます。]

 

 

「着いたぁ〜!さて、橿原神宮は何処にあるんだ?」

 

「見当たらないね〜」

 

「まぁまぁ、駅の外に出ないと分からないよ。それじゃあ行こう。」

 

 

橿原神宮…

 

「ここもまた、大きい建物だなぁ…木に囲まれていて、心が洗われるようだ。」

 

「私も来るのは初めてなんだ。お参りしよう。」

 

「うん。同志Верный。」

 

 

「さて、次は有馬温泉だよ。」

 

「温泉か!楽しみだなぁ!」

 

「早く行こうよ!同志Верный!」

 

「まぁ待ってよ。途中で難波に寄って行こう。」

 

 

橿原神宮前駅…

 

「今から乗る電車は1日2往復の観光特急だよ。たまたま時間が合ったから乗れるんだ。」

 

「おお!観光特急か!楽しみだなぁ!」

 

「案内放送の録音するから静かにしててね。」

 

 

[まもなく、6番線に、13時14分発、阿部野橋行き特急、青の交響曲が参ります。途中の停車駅は、高田市、尺土(しゃくど)でございます。この電車は、尺土で阿部野橋行き準急に連絡します。電車の番号は、1号車、2号車、3号車で、座席は指定となっております。青の交響曲にご乗車の際には、特急券と特別車両券が必要でございます。特急券と特別車両券をお買い求めの上、ご乗車ください。危険ですから、黄色い線までお下がりください。]

 

「来た!青の交響曲!乗るの初めてだから色々録音して後でMAD作ろう。あ、でも吉野から橿原神宮前まで録音出来てないからまた乗りに来る必要があるなぁ…まぁ良いや。」

 

「ちっこいのが喜んでいるのか…?」

 

「多分…喜んでると思うよ?」

 

 

乗車後…

 

[お待たせしました。近鉄特急をご利用いただきありがとうございます。この電車は、阿部野橋行き特急、青の交響曲です。

次は、高田市、高田市です。

 

座席は全て指定となっております。特急券の指定番号の席にお座りください。なお、この電車には、特別車両券が必要です。

 

次に、車内の設備についてご案内致します。2号車にはご自由に喫茶などをお楽しみいただけるラウンドスペースと、スイーツやお飲み物、オリジナルグッズを販売するバーカウンターがございます。化粧室は1号車にございます。また、車内は全て禁煙です。ご協力をお願い致します。

 

なお、お座りいただいている座席付近に、車内販売メニュー表を備え付けておりますので、ぜひご覧下さい。

青の交響曲では、ご乗車いただいたお客様に、記念乗車証をご用意いたしております。2号車のバーカウンターでお渡ししておりますので、旅の記念に、ぜひお持ち帰りください。]

 

「なんと、バーカウンターがあるのか!よし、行ってみようか!」

 

 

バーカウンターって言う位だし、お酒があるはずだ!日本には地酒ってのがあるらしいからな!是非とも飲んでみたい!

 

 

「そうだね。私は録音が終わったら行くよ。」

 

「では、同志Ташкент、行こうではないか!」

 

「そうだね!あたしも楽しみ!」




鉄道ファンな響ちゃんも良いと思うんです(迫真)
それにしても想定外の長さになってしまった…
放送はカットした方が良いのかな…

今回ガングート達が乗った車両、列車
・103系通勤形電車
JR西日本から買った設定。
今回出てきたのは元々阪和線で走っていたスカイブルーの車両です。

・特急「あすか」
元々、国鉄時代に特急「くろしお」の間合い運用として名古屋から和歌山を走っていた特急列車。松島鉄道では名古屋から難波を結ぶ(電化路線のはずなのに)ディーゼル特急として近鉄のアーバンライナーと競合しています。

・キハ181系特急形気動車
文中にて響が説明してますのでそちらをご参照ください。

・5820系通勤形電車
近鉄の通勤形電車。シリーズ21の中で、L/Cカーとして大阪線や奈良線で活躍中。

・近鉄特急「青の交響曲」
近鉄が2016年9月から運行開始した観光特急列車。
1日2往復が大阪阿部野橋と吉野を結んでいます。
(車両は通勤形電車を改造しています)


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Act16.Гангут達の国内旅行 中編その1

どうも、十六夜翔矢です。
今回は前回に引き続き、ソ連艦の旅行編です。
それでは本編どうぞ!


大阪阿部野橋駅…

 

[大阪阿部野橋、阿部野橋です。近鉄特急、青の交響曲をご利用いただき、ありがとうございました。お忘れ物の無いよう、ご注意ください。]

 

 

お酒が美味しかった!

軽食も良かったし、これは楽しいな!

 

 

「着いたね。大阪阿部野橋に。」

 

「ちっこいの、ここから難波はどうやって行くんだ?」

 

「大阪市営地下鉄だよ。でも民営化するから大阪メトロになるけどね。」

 

「民営化ってなんだ?」

 

「民営化って言うのは、運営する会社が公営、つまり国や市町村が経営する状態から民間の会社に経営を移管する事だよ。日本で言うと、国鉄がJRに、専売公社がJTに、電信公社がNTTになったのが民営化。」

 

「なるほど…良く分からんが、何となくは分かったぞ!」

 

「さて、地下鉄に乗ろうか。同志諸君は日本の地下鉄は初めてだよね。」

 

「うん。モスクワの地下鉄とは違うんだよね。」

 

「全く違うよ。まぁ、見てのお楽しみさ。」

 

 

大阪市営地下鉄、天王寺駅…

 

[2番線に、千里中央行きが、到着します。危険ですので、ホーム柵から離れてお待ちください。]

 

 

「おお…これは広い駅だな…」

 

「見て見て、シャンデリアがあるよ!」

 

「本当だ…日本の地下鉄の駅はこんなに豪華なのか?」

 

「いや、それは大阪だけだよ。」

 

 

[2番線に、到着の電車は、なんば、梅田、新大阪方面、千里中央行きです。]

 

 

「やった!30000系の新車だ!乗りたかったんだよね。これ。」

 

「へぇ、ちっこいの。何でこの電車に乗りたかったんだ?」

 

「最近運用入りした新車だからだよ。しかも、ふかふかのロングシートにタラコ色の内装が良いんだよね。」

 

 

ダメだ…ちっこいのが喋ってる内容が分からん。

 

 

「さて、難波に行こう。道頓堀にあるグリコのネオンを見に行こう。」

 

 

 

難波にて

 

「おお…」

 

「これが…」

 

「「あの有名なグリコのポーズ!」」

 

「同志Верный!写真撮ってよ!」

 

「分かった。じゃ、並んで。はい、ちーず」

 

 

「ありがと!同志Верный!」

 

「気にしないで。さて、名物でも買って有馬温泉に行こうか。」

 

「うん!」

 

「ああ!」

 

 

関西四国縦断鉄道、湊町難波駅…

 

[間もなく、1番線に、14時10分発、新快速、樟葉、京都方面、京都行きが8両で参ります。停車駅は京セラドーム前、九条、大阪梅田、新大阪、淡路(あわじ)門真市(かどまし)寝屋川市(ねやがわし)高槻市(たかつきし)樟葉(くずは)、大山崎、淀、中書島(ちゅうしょじま)丹波橋(たんばばし)です。乗車位置は足元青色三角印、2番から9番でお待ちください。なお本日は、淀に臨時停車致します。]

 

「淀に臨時停車って事は今日は京都競馬で何かあるね。」

 

「競馬か!一度やってみたいな。」

 

「ダメだよ。そんな事やってる暇はない。」

 

「むぅ…仕方ないな。」

 

 

 

関西四国縦断鉄道、大阪梅田駅…

 

[大阪梅田、大阪です。お忘れ物ないように、ご注意ください。大阪都心線桜島方面、三京線宝塚方面、JR大阪環状線、JR京都線、JR神戸線、JR東西線、阪急京都線、阪急宝塚線、阪急神戸線、阪神本線、大阪市営地下鉄御堂筋線、谷町線、四つ橋線はお乗り換えです。]

 

「さて、次は急行に乗ろう。急行で有馬温泉まで直行だよ。」

 

 

急行列車か…特急列車よりは格が落ちるが…

提督の事だ、そこまで大差は無いだろう。

 

 

[4番線に、停車中の列車は、14時58分発、急行、ありま5号、有馬温泉行きです。途中の停車駅は、宝塚、新三田です。列車は12両編成の全車自由席です。なお、食堂車の営業はございません。ご注意ください。]

 

 

「さて、急行が止まってるね。早速乗ろうか。」

 

「食堂車の営業はないのか…残念だな…」

 

「仕方ないよ。同志Гангут。司令官曰く、

 

「運用の都合で鷲羽か比叡の間合い運用で食堂車を営業する訳にもいかないだろ。車両使用料と線路使用料はグループ内決済で一律0円だし、そう考えると大阪〜有馬温泉の短時間で食堂車営業は割に合わないからな。」

 

だって言ってたよ。仮に私が司令官の立場だったとしても食堂車の営業はしないよ。」

 

 

頼むからちっこいの、分かる様に説明してくれ…

 

 

「日本の鉄道って奥が深いね〜。私、日本の鉄道に興味出てきた!」

 

「その調子だよ。同志Ташкент。」

 

「おいおい…」

 

 

おっ、と。

ちょっと椅子は固めだな…

まぁでも、気にならないな。

 

 

「このまま有馬温泉まで直行だね。」

 

「さて、難波で買った串カツでも食べよう。」

 

 

有馬温泉駅…

 

[有馬温泉、有馬温泉、終点です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し、16時10分発の、急行ありま6号、大阪行きとなります。]

 

 

「おお…山奥まで来たなぁ…」

 

「そうだね〜。いつも海にいる私達がこうやって山奥まで来たって凄いよね〜」

 

「有馬温泉は日本三名泉、日本三古泉になってる温泉なんだ。私は神鉄を撮影する時に良く来るから通い慣れてるんだ。」

 

「ほう、日本三名泉か。他にはどこがあるんだ?」

 

「岐阜県の下呂温泉、群馬県の草津温泉だよ。」

 

「下呂温泉?良くテレビで見る場所か?」

 

「そうだよ。鎮守府からまぁ近いから気軽に行けるよ。」

 

「へぇー、今度行ってみようよ!」

 

「私も同感だ。いや、日本中の温泉に行ってみたいな!」

 

「日本の温泉の35%は九州にあるよ。」

 

「よし、全部行こう!」

 

「無理だよ。今回は有馬温泉、霧島温泉郷と別府温泉、由布院温泉、武雄温泉にしか行かないよ。」

 

「むぅ…仕方ないな。」

 

「さて、金の湯、銀の湯、太閤の湯が私のオススメだけど、どこに行きたい?」

 

「太閤の湯!」

 

「金の湯!」

 

「私は銀の湯なんだけど…皆割れたね。仕方ない、有馬温泉駅に後で集合しよう。時間は…18時半には集合で。」

 

「「понимание(了解)!」」

 

 

さて、ちっこいの達と一旦別れて私は太閤の湯って所に行くんだが…山奥だと方向感覚が鈍るな。GoogleMap見ないと分からん。

 

 

15分後…

 

「ようやく着いた…まだ海上の方がマシだ。さて、ゆっくりと温泉に浸かるとしよう。」

 

 

日本の温泉はここが初めてだな。

どんな温泉か楽しみだ。

 

 

1時間半後…

 

「ふぅ〜!日本の温泉は最高だ!ビールが合うなぁ!」

 

 

赤色の温泉や蒸し風呂、岩盤浴、石で出来たベンチやベッドが良かったなぁ!

 

 

「おっと、もう18時じゃないか。軽くお土産買って駅に行こう。」

 

 

有馬温泉駅前…

 

「お、同志Ташкент、早かったな。」

 

「うん。迷子になったらどうしようって思ってたら早くなっちゃった。それと、お土産をどうしようか悩んでさ。温泉もしっかりと堪能したよ!」

 

「そうか、良かったな。私も温泉を堪能してきたぞ。そして風呂上がりのビール!これがまた格別でな。」

 

「そうそう、あたしも風呂上がりにビール飲もうとしてさ、近くのカフェに行ったんだけど、ビール飲めなかったんだよね…何でだろ?」

 

「同志Ташкентもまだまだ子供だって事さ。」

 

「おーい、お待たせ。」

 

「ちっこいのも来たか。」

 

「やっぱり風呂上がりは牛乳だよね。」

 

「何をいう、風呂上がりはビールだろ。」

 

「風呂上がりの牛乳は欠かせないよ。」

 

「私はラムネを飲んだよ。」

 

「やっぱり皆違うね。さて、行こうか。」

 

 

有馬温泉駅…

 

[1番線に、停車中の列車は、18時45分発、急行、ありま10号、大阪行きです。途中の停車駅は、新三田、宝塚です。列車は12両編成の全車自由席です。なお、食堂車の営業はございません。ご注意ください。]

 

 

「また同じ列車か…」

 

「仕方ないさ。これが結局便利なんだし。」

 

 

大阪梅田駅…

 

[大阪梅田、大阪です。お忘れ物ないように、ご注意ください。大阪都心線桜島方面、阪川線新大阪方面、JR大阪環状線、JR京都線、JR神戸線、JR東西線、阪急京都線、阪急宝塚線、阪急神戸線、阪神本線、大阪市営地下鉄御堂筋線、谷町線、四つ橋線はお乗り換えです。]

 

 

「大阪に戻って来たな。ここからどうするんだ?」

 

「寝台特急に乗って鹿児島に行くよ。」

 

「寝台特急!実にхорошоだ!」

 

 

[まもなく、3番線に、20時00分発、寝台特急、なは、鹿児島中央行きが12両編成で参ります。停車駅は、三宮、姫路、岡山、三原(みはら)下関(しものせき)門司(もじ)、小倉、博多、久留米(くるめ)、熊本、川内(せんだい)、終点の鹿児島中央です。ご乗車には乗車券の他にブルトレ特急券、寝台券が必要です。なは、と表示した乗車口案内でお待ちください。列車は1号車、2号車の順で、一番後ろが12号車です。1号車から4号車は、開放型B寝台車、5号車から7号車は個室B寝台車、8号車はロビーカー、9号車は食堂車、10号車から12号車は個室A寝台車です。なお、食堂車の営業は三宮発車後になります。]

 

 

「ちっこいの、この寝台特急はどこに乗るんだ?」

 

「最上級の個室A寝台だよ。最大4人で利用出来るから丁度良いかと思って司令官に頼んでA寝台券取って貰ったのさ。普通に乗ろうと思うと、乗車前日の10時打ちで勝つ必要があるから、間違いなく有利なんだ。」

 

「そうか、最上級の…楽しみだなぁ!」

 

「ふふ、実は私も初めてなんだ。オロネフのロイヤル(最上級個室)に乗るのは。司令官曰く、」

 

「JR西日本で走ってたトワイライトエクスプレスのトワイライトスイートをイメージした」

 

「だそうだよ。実際、トワイライトエクスプレスのスイートも10時打ちで瞬殺だし。」

 

「同志Верный、10時打ちって?」

 

「マルスで特急券とかを発券出来るのが朝の10時で、そこから10時打ちっていう名前が付いたんだ。何でやるかって言うと人気列車だと全国の駅から発券が申し込まれるから取れるか分からないんだ。そこで、私は司令官に頼んで10時より前に抑えたのさ。スイートは連結してる列車だと毎回瞬殺だから。ちなみに、JRだとマルスで発券出来るのは1ヶ月前からだけど、司令官の会社は転売防止の為に乗車前日が鉄則なんだよ。」

 

「でも、10時より前に抑えたって事はさ、駄目じゃないの?」

 

「まぁそうなんだけど…司令官って会社の偉い人だからさ、色々働くのさ。」

 

「そ、そうなんだ…私も提督に頼んでみようかな?」

 

「それが良いよ。特に寝台特急のA寝台は。」

 

「おい、話しているのは良いが、来たぞ。」

 

 

青い機関車に青い客車か…

風情があって良いなぁ…!

おぉ、この機関車、中々良い面構えだな!

EF65…?この機関車の名前か?

それで、金帯の青い客車か。

ブルトレとはこういう物なのか!

 

 

「すまない、同志Гангут。早速乗ろうか。」

 

「そうだね、あたしも楽しみ!」

 

 

A寝台、個室内…

 

「うおぉぉぉ!これは豪華だな!」

 

「凄い!部屋が広い!お風呂も付いてる!」

 

「お風呂はこの部屋だけ、専用のお風呂が付いてるんだ。この車両はここにお風呂付けた影響で他の個室は全部トイレとシャワーが纏めてあるんだ。ちなみに、A寝台には各部屋にシャワーが付いてるよ。B寝台に乗ってお風呂に入ろうとするとロビーカーに行かないと無いからね。」

 

「つまり私達だけの特権?これは良いね!」

 

「おお!ドリンクが置いてあるぞ!スパークリングワインにお茶、オレンジジュース、コーヒーか!」

 

「これもスイートの乗客限定なんだよ。他のA寝台は無いからね。」

 

「乗車証明書?記念にって事かな?」

 

「それは乗車記念に貰えるんだ。列車毎に証明書の紙のデザインが違うんだよ。証明書をコンプリートした人もいるみたいだよ。私もコンプリートしたいけど…

 

「良し、記念に写真でも撮るか!ちっこいの、カメラの準備だ!」

 

「待って、証明書に書く場所があるからそれを書いてからね。」

 

 

「よし、書けたぞ。早速撮ろうか!」

 

「そうだね。タイマーを15秒で設定したよ。ほら、並んで並んで。」

 

「うん!」

 

 

「どうだ?ちゃんと撮れたか?」

 

「大丈夫だよ。バッチリ撮れてる。」

 

 

[大阪からご乗車のお客様、ご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は、寝台特急、なは、鹿児島中央行きです。途中、止まります駅と、到着時刻をご案内致します。三宮20時25分、姫路21時16分、岡山22時03分、三原23時19分、日付が変わりまして、下関に3時30分、門司3時50分、小倉4時08分、博多5時10分、久留米5時40分、熊本6時41分、川内8時55分、終点の鹿児島中央には9時36分に到着致します。次に、車内の設備のご案内を致します。1号車から4号車は、開放型B寝台車、5号車から7号車は個室B寝台車、8号車はロビーカー、9号車は食堂車、10号車から12号車は個室A寝台車です。なお、食堂車の営業は三宮発車後から三原発車後でございます。準備が出来次第、車内放送にてお伝え致します。ロビーカーの銭湯につきましては、日付が変わるまでのご使用が可能です。]

 

 

「よし、三宮発車したら食堂車行こうか!」

 

「そうだね!どんな料理があるか楽しみ!」

 

「私も楽しみだよ。何食べようかまぁ私はコース料理予約したけどね。




やっぱり長くなる…
次回は九州に到着します。
(次回で終わるのかこれ?)

今回乗った列車
・青の交響曲
前回参照

・急行ありま
急行比叡(名古屋〜大阪梅田)もしくは急行鷲羽(大阪梅田〜高松)の間合い運用として設定されている急行列車。
途中の新三田駅で進行方向が変わる。

・寝台特急なは
JRでは廃止された関西発九州ブルトレの1つ。
寝台特急復活の第一陣として、東京発九州ブルトレ、あかつき、彗星と共に復活。
料金面では高速バスに劣るが、その分は設備でカバー。
スピード面で新幹線や飛行機に劣るが、その分は恵まれた線形と在来線にしか出来ない夜間移動でカバー。


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Act17.Гангут達の国内旅行 中編その2

どうも、十六夜翔矢です!
思った以上に長くなったので中編を2パートに分けます。
それでは本編どうぞ!


鹿児島中央駅…

 

[鹿児島中央、鹿児島中央、終点です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、回送列車となります。ご乗車になれませんので、ご注意ください。日豊本線、JR鹿児島本線、JR日豊本線、鹿児島市電はお乗り換えです。]

 

「ここが九州か…気持ち暑いな。」

 

「さて、ここから特急列車で移動するよ。ホームが離れてるから移動移動…」

 

 

おお、駅から桜島が見えるぞ!

あれが日本有数の火山か…!

携帯で写真撮っておこうか。

 

 

[4番線に、停車中の列車は、09時50分発、特急、にちりん9号、小倉行きです。途中の停車駅は、帖佐(ちょうさ)加治木(かじき)隼人(はやと)国分霧島(こくぶきりしま)西都城(にしみやこのじょう)都城(みやこのじょう)清武(きよたけ)、南宮崎、宮崎、日向市(ひゅうがし)南延岡(みなみのべおか)延岡(のべおか)佐伯(さいき)臼杵(うすき)大分(おおいた)別府(べっぷ)豊後豊岡(ぶんごとよおか)柳ヶ浦(やなぎがうら)中津(なかつ)行橋(ゆくはし)、終点の小倉です。列車は10両編成で参ります。]

 

 

「どこまで行くんだ?ちっこいの。」

 

「日当山だよ。隼人駅でJRに乗り換えるよ。ちなみに霧島さんは近くにある霧島山から名付けられているんだよ。しかも、霧島さんは長崎生まれの長崎育ちで、九州の山の名前を冠する、生粋の九州人なんだ。」

 

 

鎮守府…

 

「ヘックション!」

 

「oh、霧島、風邪デスカー?」

 

「いえ…風邪ではないです。きっと誰かが私の事を話しているんですよ。きっと。」

 

 

車内…

 

「おぉ、海がこんなに近いな…」

 

「そろそろ竜ヶ水通過するからもうすぐ見えなくなるよ。竜ヶ水通過したらトンネルだし。」

 

 

 

隼人駅…

 

[隼人、隼人です。お忘れ物のないように、ご注意ください。JR肥薩線はお乗り換えです。]

 

「着いたな。」

 

「着いたね。」

 

「乗り換えて早く行こう。」

 

 

…なんだこの流れ。

 

 

「とりあえず次は10時35分発の吉松(よしまつ)行きだね。」

 

「おおよそ10分位待つのか。それはそれでありだろう。」

 

「さてと、早くJRのホームに行こう。」

 

 

日当山(ひなたやま)駅…

 

「本当にこんな所にあるのか…?」

 

「あるさ。ここから少し東に歩くんだ。」

 

「ん、電話が掛かってきたな。」

 

 

『Гангутか?今さっきランエボ納車されたぞ。』

 

「おお、遂に私の車が…!提督、エアロパーツやマフラー、ホイールは既に届いたか?」

 

『それも届いてる。組み上げておこうか?』

 

「頼んだ。色々とすまないな。」

 

『いや、構わないよ。旅行、楽しめよ。』

 

「ああ。じゃあ切るぞ。」

 

 

「何だったんだい?」

 

「遂に私の車が…!」

 

「納車されたの?」

 

「ああ。MITSUBISHIのランエボⅤだ。」

 

「へぇ〜車買ったんだね。」

 

「ああ。バイクでも良いかと思ったが、バイクに乗ってる奴を見たことが無いからな。」

 

 

楽しみがまた1つ増えたなぁ…!

早く乗ってみたい所だ!

 

 

「着いたよ。早速入ろう。」

 

 

約30分後…

 

「ふい〜、気持ち良かったな!」

 

 

いや〜、やっぱり温泉は良いな!

次は別府温泉…だったか?

 

 

「ちっこいの、次は別府温泉だったか?」

 

「そうだよ。にちりんで別府に行くよ。」

 

「了解だ。」

 

 

 

隼人駅…

 

[まもなく、2番線に、11時50分発、特急、にちりん15号、小倉行きが参ります。途中の停車駅は、国分霧島、西都城、都城、南宮崎、宮崎、高鍋(たかなべ)都農(つの)、日向市、延岡、佐伯、津久見(つくみ)、臼杵、鶴崎(つるさき)、大分、別府、豊後豊岡、中津、行橋、終点の小倉です。列車は12両編成で参ります。]

 

「ここから約5時間の旅だよ。ちょっと長いけど、食堂車もあるしグリーン車に乗るから大丈夫だよ。」

 

「大丈夫なのか…?私は不安だぞ。」

 

「大丈夫さ。耐えれるよ。」

 

 

妙に信頼性の無い言葉だな…

名前に似合わないとはこの事か。

仕方ない、乗るか…

 

 

「へぇー、車内は結構整っているんだね。」

 

「そうだよ。グリーン車の車内は暖色系で纏まっているんだ。」

 

「よいしょ…おお、これまたふかふかだな。これなら耐えれそうだな。」

 

「あたしはちょっと寝ようかな〜」

 

「どうしようか…少々寝たいが、そんな気分でもないんだよな…」

 

 

酒さえあれば良いのだがな…

そういえば食堂車あったよな。よし、少し酒でも飲んでくるか。

 

 

食堂車…

 

「ビールに合わせるとしたら何にするべきかなぁ…」

 

 

うーむ、迷うな。

チーズクラッカーなんか合いそうな気がするが、生ハムも合いそうだよな…

 

 

「何悩んでいるんだい?同志Гангут。」

 

「いや、別に迷っている訳じゃないんだ。」

 

「ふーん。私はオレンジジュースで良いよ。」

 

 

さりげなく自分のを頼むな…

まぁ良いが。

 

「よし、決めた。ビールとチーズクラッカーにしよう。」

 

「決まったのかい?じゃあ頼むよ。」

 

「ああ。それにしても、今こうやって日本にいるのも、何かの縁だよな…」

 

「そうだね。まぁ私は元々日本生まれだし縁もクソも無いけどね。」

 

「私は元々ロシア生まれでロシア育ちだしな。日本に来る事が初めてだったりするのさ。」

 

「そうは言うけど、着任してから5ヶ月位は経つじゃないか。」

 

「言葉を間違えたな、こうやって観光する事だ。」

 

「ああ、なるほどね。」

 

「まぁあれだ、早く飲んで戻ろう。」

 

「そうだね。」

 

 

別府駅…

 

「んんーっ、久しぶりに降りたな!そういえば、今何時だ?」

 

「気がついたらもう着いてたね!」

 

「今は…17時だね。さて、温泉に行こうか。タクシーで行こう。」

 

「ちっこいの、レンタカーがあるじゃないか。」

 

「さっき食堂車でビール飲んだのは誰だい?」

 

 

しまった…ビール飲んだ事すっかり忘れてたな。仕方ない。

 

 

「今日はここ、別府で泊まるよ。明日は由布院、武雄温泉に行くから。」

 

「そうか。それじゃあ今日はここいらで終わりだな。よし、少し早いが、夜御飯といこう!」

 

「そうだね。そうしよう。」

 

「うん!В пользу(賛成)!」




次回には終わると思います。
(というか終わらせる。)

今回ガングート達が乗った列車
・特急にちりん
今でもJR九州が小倉から走らせている特急列車。
日豊本線のエース的存在で国鉄時代は現在のソニック、にちりん、きりしまの運転区間をにちりんの名前1つでカバーしていた。
そんなにちりんを鹿児島中央から隼人、隼人から別府まで乗ったガングート達です。食堂車もしっかりビールとおつまみで満喫しました。

・肥薩線普通列車
作中では隼人から日当山までの1区間だけですが、ローカル線の雰囲気を味わうガングート達一行。今はローカル線でも昔は鹿児島本線の一部でした。


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Act18.Гангут達の国内旅行 後編

どうも、十六夜翔矢です。
前回の投稿からかなり日が経ってますが、色々と忙しくて中々書けてなかったもんで…w
とりあえず本編どうぞ!


ん〜っ、朝か。

旅行も遂に最終日か…

さて、ちっこいのとТашкентを起こさないとな。

 

 

「おい、朝だぞ。起きろ〜」

 

「ん…Доброе утро.(おはよう)!」

 

「もう起きてるよ。」

 

 

ちっこいのはもう起きてたのか…

さて、早く準備をして由布院に行こうか!

 

 

別府駅…

 

「今日は由布院に行ってから武雄温泉に行くよ。」

 

「今日最初の電車は…」

 

「8時04分発のにちりんシーガイア3号、宮崎空港行きだね。久大本線が今は土砂災害で不通の区間があるから乗りたかったゆふいんの森に時間が合わないんだよね。」

 

「やっぱり日本は災害大国だな…」

 

「そうだね。ロシアだと中々無いから余計に…」

 

「仕方ないさ。そういう土地なんだし。」

 

 

大分駅…

 

「さて、ここ大分から由布院に向かうよ。普通列車で大体1時間と10分、特急で30分位かな。」

 

[6番乗り場、8時21分発、特急ゆふ、82号、日田(ひた)行きは、3両編成です。自由席は2号車から3号車です。2号車の一部は指定席です。お座席を確認の上、ご利用ください。指定席は1号車から2号車です。各号車番号、乗車口は足元に表示しています。この列車は、車内販売、グリーン車サービスを行っておりませんので、ご了承ください。特急ゆふ、82号の停車駅は、向之原(むかいのはら)湯平(ゆびら)由布院(ゆふいん)豊後中村(ぶんごなかむら)豊後森(ぶんごもり)天ヶ瀬(あまがせ)、終点の日田です。]

 

 

「来た来た、JR四国の中古車。」

 

「中古車?とてもそうには見えないが…」

 

「この車両は元々JR四国の老朽化した急行型気動車の置き換え車なんだ。」

 

「へぇ〜、でも何で九州にいるの?」

 

「JR四国がN2000系を新製、その影響で岡山・高松から高知を結ぶ特急、うずしおの運用が高知への送り込み1往復を除いてN2000系での運用になったんだ。その時に余った車両は元車番に3000足して普通列車用の車両に転身して松山に転属したんだけど、それでも余った車両があって、その時のJR九州は急行型気動車が老朽化で限界を向かえ初めていたんだ。その時にJR四国がキハ185の処分で困っていて双方の利害が一致したからこうやって九州にいるんだ。」

 

 

なるほどな…

日本だとこういう事もあるのか。

 

 

由布院駅…

 

「由布院に着いたね!早く温泉に行こう!」

 

「落ち着け、同志Ташкент。温泉は逃げないぞ。」

 

「そうだね。じゃあ行こうか。」

 

 

由布院駅前バスセンター…

 

「さて、由布院から博多駅までは高速バスで行くよ。乗るのはゆふいん号、西鉄天神高速バスターミナル行きだよ。」

 

「高速バスか…」

 

 

あまり印象が無いな…

だが、バスも旅には良いものだろうな。

 

 

「どの位時間掛かるの?」

 

「約2時間だよ。」

 

 

博多駅…

 

「着いたね。博多駅に。」

 

「ここから武雄温泉に行くのだろう?どうやって行くんだ?」

 

「司令官の会社を使うよ。ただ、特急を待つ時間が勿体無いから快速で行くよ。」

 

「そうか。なら、仕方ないな。」

 

 

[間もなく、5番線に、12時45分発、快速、二日市、久留米方面、佐賀行きが6両で参ります。停車駅は、南福岡、二日市、朝倉街道(あさくらかいどう)筑紫(ちくし)小郡(おごおり)久留米(くるめ)神埼(かんざき)です。乗車位置は足元赤色丸印、3番から8番でお待ちください。5番線、列車が到着致します。ご注意ください。]

 

 

「あれ?北九州エリアの放送変わったのかな?前はこんな感じじゃなかったと思うけどなぁ…」

 

「前はどんな感じだったんだ?」

 

「放送の終わりがなかったんだよ。何番線、列車が到着致します。ご注意ください。の所さ。今度司令官に聞いてみよう。」

 

「そ、そうなのか。」

 

 

佐賀駅…

 

[佐賀、佐賀です。お忘れ物の無いようにご注意ください。4番線に到着の列車は、折り返し、久留米、鳥栖方面、快速、小倉行きです。]

 

 

「さて、途中駅の佐賀に来たよ。ここからは特急列車に乗ろう。」

 

 

[まもなく、2番線に、13時35分発、特急、みどり19号、佐世保行きがまいります。途中の停車駅は、肥前山口(ひぜんやまぐち)武雄市(たけおし)有田(ありた)早岐(はいき)、終点の佐世保です。列車は8両編成で参ります。黄色い線までお下がりください。]

 

 

「あれ、この電車、鹿児島でも見た気がする。」

 

「九州の電車特急には485系を使うから鹿児島にもいるし、長崎や博多にもいるんだ。ちなみに、にちりん編成の運用で、朝夕に1本ずつかもめとみどりに運用入りするよ。ギミックはこうさ。前日夜発のエアポートにちりんで福岡天神から宮崎空港まで行って、折り返しで宮崎行き普通になって宮崎に行って、宮崎から鹿児島中央行きにちりんになって鹿児島中央に、そこから下関行きの有明になって下関、下関に着いたら寝台特急あさかぜに接続して宇部(うべ)まで回送、宇部からホームライナー5号佐賀行きになって佐賀に到着、夜間滞泊して翌朝、佐賀駅の始発である快速博多行きになって博多に行って佐世保まで1往復、それが終わったら夕方ラッシュまで博多駅留置線で休憩、夕方ラッシュが始まったら長崎まで1往復をしてそこから下関行き特急、ひびきになって下関に行って滞泊、また翌朝に寝台特急あさかぜからの接続で下関始発になってる有明になって鹿児島中央に戻って、鹿児島中央で休憩した後ににちりんで小倉まで行く運用があるんだ。」

 

 

ん?んん?何がなんだか分からんぞ…

一体どういう事なんだ…これは…

 

 

「何だか凄いな…聞いてるだけだと分からん。」

 

「でもこれは長距離運用のほんの一部だよ。東北の485系とか583系はもっと長い車両運用してるよ。」

 

「そうなのか…」

 

「東北の485系での最長運用だと上野から速達はつかりで青森に行って、青森で滞泊、翌朝の白鳥で大阪まで行って折り返し雷鳥富山行きで富山に行って滞泊、翌朝快速金沢行きになって金沢、そこから折り返しはくたかで上野まで戻って函館まで1往復する運用もあるよ。」

 

「さっきよりシンプルになったが、これが最長なのか?」

 

「確かにシンプルにはなったけど、この運用は485系トータルでの最長運用だよ。」

 

「そ、そうなのか…」

 

「うん。583系だと国鉄時代とほぼ同じ運用してるよ。」

 

「なるほどな…」

 

 

武雄市駅…

 

「さて、武雄市に着いたね。」

 

「時間は…大体14時位か。」

 

「そうだね。さて温泉に行こう。」

 

 

 

 

大体1時間半後…

 

「ふぃー、いい湯だったな!さて、ここからどうするんだ?」

 

「福岡天神に周り道して行こう。」

 

「「周り道?」」

 

「うん。三ヶ月前に開業した福岡急行電鉄で行こう。」

 

「その会社も提督の会社系列なのか?」

 

「うん。福岡近郊の新たな輸送需要を開拓する為だとか言ってた。」

 

 

[まもなく、1番線に、15時40分発、普通、佐賀行きが2両で参ります。停車駅は、佐賀までの各駅です。乗車位置は、青色丸印、2番、3番でお待ちください。1番線、列車が到着致します。ご注意ください。]

 

「佐賀までは普通列車で33分だね。」

 

「調べたのか、Ташкент。」

 

「うん。何か気になってね。」

 

「そうか…」

 

 

33分後、佐賀駅…

 

[佐賀、佐賀です。お忘れ物のないよう、ご注意ください。久留米、鳥栖、博多方面はお乗り換えです。]

 

 

「ここから鳥栖方面に行くよ。」

 

「隣のホームだね。」

 

 

[まもなく、2番線に、16時20分発、快速、香椎(かしい)行きがまいります。途中の停車駅は、神埼(かんざき)新鳥栖(しんとす)鳥栖(とす)基山(きやま)朝倉街道(あさくらかいどう)大宰府(だざいふ)宇美(うみ)志免中央(しめんちゅうおう)長者原(ちょうじゃばる)、終点の香椎(かしい)です。列車は4両編成で参ります。この列車は、途中の、神埼から福岡急行電鉄線に直通します。久留米方面には参りませんので、お乗り間違えのないようにご注意ください。2番線、列車がまいります。黄色い線までお下がりください。]

 

 

「あ、開業記念のヘッドマーク付きの編成だ。ラッキー。」

 

「このデザイン、どこかで見た覚えが…」

 

「き、気のせいだよ。早く乗ろう。」

 

 

香椎駅…

 

[香椎、香椎です。お忘れ物のないよう、ご注意ください。折尾、小倉、福岡天神、博多方面はお乗り換えです。]

 

 

「あ、もう福岡天神行きが来てる。急ごう。」

 

「あ、ああ。」

 

 

[まもなく、1番線から、17時55分発、快速、福岡天神行きが発車致します。扉が閉まります。ご注意ください。]

 

 

「あ、危なかったね…ギリギリ間に合った…」

 

「これくらい、春と夏と冬にいつもやってるから大丈夫さ。」

 

「お、お茶をくれ…」

 

「はい。お茶。」

 

 

何でちっこいのは平然としてるんだ…

全く、訳が分からんな…

 

 

福岡天神駅…

 

[福岡天神、天神、終点です。お忘れ物のないよう、ご注意ください。福岡急行電鉄線、藤崎(ふじさき)室見(むろみ)、福岡空港、篠栗(ささぐり)方面、西日本鉄道線はお乗り換えです。]

 

 

「18時15分、福岡天神到着っと…」

 

「よし、買い物するか!」

 

「うん!そうだね!」

 

「よし、行くぞ!」

 

「「Ура!」」

 

 

「残念だけど、買い物してる時間はそんなに無いよ。」

 

「「え?」」

 

「帰りの寝台特急が18時50分に博多を出発する。そして天神から博多までの所要時間は4分、福岡急行電鉄の博多駅は地下だから、乗り換えにも時間が掛かる。いくら連絡改札があるとはいえ、乗り換えに5分は掛かるんだ。ここから逆算すると少なくとも、天神を30分位には出なきゃいけないんだ。」

 

「むぅ…仕方ないな。買い物は諦めるか。」

 

「この駅の真上にデパートがあるからそこで買い物しよう。」

 

「うん!」

 

「最初からそう言ってくれ、ちっこいの…」

 

 

10分後…

 

「よし、後は鎮守府に帰るだけだな!」

 

「さて、博多駅に行こう。」

 

 

[まもなく、2番線に、18時30分発、快速、直方行きがまいります。途中の停車駅は、中洲一丁目(なかすいっちょうめ)、博多、福岡空港国際線ターミナル、福岡空港国内線ターミナル、志免(しめん)長者原(ちょうじゃばる)篠栗(ささぐり)桂川(けいせん)南飯塚(みなみいいづか)飯塚(いいづか)小竹(こたけ)南直方(みなみのうがた)、終点の直方(のうがた)です。列車は8両編成で参ります。2番線、列車がまいります。黄色い線までお下がりください。]

 

 

「来た、これが今回最後の九州車…」

 

「感動するのは良いんだが、何か人多いな。」

 

「今の時間だと帰宅ラッシュ時間帯だし、仕方ないよ。それに、ここは福岡・天神、九州随一の繁華街だよ。混まない訳が無い。」

 

 

いくら4分とはいえ、耐えれるか不安だ…

 

 

 

博多駅…

 

[博多、博多です。お忘れ物のないよう、ご注意ください。山陽九州高速鉄道、古賀、東郷、南福岡、二日市方面、福岡市営地下鉄、JR鹿児島本線、JR篠栗線、山陽新幹線、九州新幹線はお乗り換えです。]

 

 

やっぱり日本の通勤時間帯は慣れないな…

4分でも耐え難い。

 

 

「さて、乗り換えるよ。乗り換え口があって良かった。」

 

「乗り換え口?」

 

「そう。高架にあるホームまでのエレベーターだよ。切符買い直す場合は1回改札を出てからだけど、切符見たら分かるけど、天神から金城ふ頭って書いてあるでしょ?この場合、改札を出なくても良いんだ。」

 

「へぇー」

 

 

[まもなく、1番線に、18時50分発、寝台特急、金星、名古屋行きが14両編成で参ります。停車駅は、香椎(かしい)折尾(おりお)小倉(こくら)下関(しものせき)小野田(おのだ)徳山(とくやま)、岩国、宮島口(みやじまぐち)、広島、三宮(さんのみや)十三(じゅうそう)、草津、米原(まいばら)、大垣、岐阜、尾張一宮、終点の名古屋です。ご乗車には乗車券の他にブルトレ特急券、寝台券が必要です。金星、と表示した乗車口案内でお待ちください。列車は1号車、2号車の順で、一番後ろが14号車です。1号車から5号車と、10号車から14号車は、開放型B寝台車、8号車はロビーカー、9号車は食堂車、6号車、7号車は開放型A寝台車です。なお、食堂車の営業は小野田発車後になります。]

 

 

「来た来た、583系はやっぱり良いね。」

 

「お、おい。こいつは客車じゃないのか?電車が来たじゃないか。」

 

「金星はブルートレインと言うよりも寝台特急って言った方が正しいんだ。まぁ乗ってからのお楽しみだよ。」

 

 

乗ってからのお楽しみか…

まぁ楽しみにしよう。

 

 

「おいおい…これじゃあ雑魚寝じゃないか。」

 

「583系は3段寝台だから、雑魚寝スタイルになるのは仕方ないよ。ちなみに私はパン下中段、同志Гангутは向かい側下段、同志Ташкентは私の下だよ。」

 

「うむ、分かった。」

 

「あ、発車した!」

 

 

[博多からご乗車のお客様、ご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は、寝台特急、金星、名古屋行きです。途中、止まります駅と、到着時刻をご案内致します。香椎19時丁度、折尾19時35分、小倉19時50分、下関20時05分、小野田20時35分、徳山21時10分、岩国22時09分、宮島口22時30分、広島23時丁度、三宮3時20分、十三3時40分、草津4時25分、米原5時丁度、大垣5時20分、岐阜5時32分、尾張一宮5時40分、終点の名古屋には5時50分に到着致します。終点の名古屋にて、東海道新幹線、6時20分発ひかり500号、東京行きに接続します。次に、車内の設備のご案内を致します。1号車から5号車、10号車から14号車は、開放型B寝台車、8号車はロビーカー、9号車は食堂車、6号車、7号車は開放型A寝台車です。なお、食堂車の営業は、小野田発車後から広島発車後でございます。準備が出来次第、車内放送にてお伝え致します。ロビーカーのシャワーにつきましては、日付が変わるまでのご使用が可能です。]

 

 

「今日の夕食はどうするんだ?ちっこいの。」

 

「食堂車だよ。最後の夕食だし、洋食ディナーコースを予約したんだ。」

 

「おお、そいつは良いな、хорошо(ハラショー)!」

 

「洋食ディナー…!楽しみだなぁ…!」

 

「ふふ。楽しみにしていてね。」

 

 

それにしても、ベッドに圧迫感があるのはどうにかならんのか…

流石に狭い。

 

 

 

 

翌朝…

 

ん…5時25分か。そろそろ起きなければ。

 

 

「やぁ。同志Гангут。眠れたかい?」

 

 

お、ちっこいの。

何かと早起きだよな。

 

 

「バッチリな。狭いが快適だった。」

 

「それは良かった。さて、準備をしないとね。」

 

「ああ。そういえばТашкентはどこに…」

 

「ロビーカーにシャワーを浴びに行ったよ。」

 

「そうか。さて、着替えるとするか。」

 

 

名古屋駅…

 

[名古屋、名古屋、終点です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、回送列車となります。ご乗車になれませんので、ご注意ください。JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄線、あおなみ線、東北東海ライン豊橋、中部国際空港方面、伊勢本線、中央本線はお乗り換えです。]

 

 

「着いたぁ〜!」

 

「帰ってきたな。名古屋に。」

 

「まだ鎮守府じゃないけどね。」

 

 

[間もなく、6番線に、6時丁度発、普通、金城ふ頭行きが4両で参ります。停車駅は、金城ふ頭までの各駅です。乗車位置は足元青色三角印、4番から7番でお待ちください。]

 

 

「これに乗って鎮守府に帰るのか。」

 

「最後は2600系の5次車だね。しかも5次車トップナンバー編成だ。」

 

 

金城ふ頭駅…

 

[金城ふ頭、金城ふ頭です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し普通、名古屋行きとなります。]

 

 

「福岡天神からの長旅が終わったな…」

 

「うん。疲れたなぁ…」

 

「司令官が車で迎えに来てるよ。」

 

「おお、提督が…!Спасибо(スパシーバ)!」

 

「よぉ、楽しかったか?」

 

「うん。楽しかったよ。」

 

「あたしは疲れたなぁ…」

 

「やっぱり日本は良い所だな!改めてそう思ったよ。」

 

「そうか。楽しんできて何よりだ。とりあえず車に乗ってくれや。帰ろう、鎮守府に。」

 

「うん!」

 

「そうだね。」

 

「ああ…!」




ク ソ 長 く な っ た
書きたい事書いてたら6000文字とか…
やり過ぎた(´∀`*)テヘッ

今回ガングート達が乗った列車
・特急 にちりんシーガイア
JR九州が走らせている博多発宮崎空港行きの特急列車です。
長野と大阪を結んでいた特急しなの9号、16号が廃止されてからはJRグループの優等列車で最長距離を走る特急列車です。作中では別府から大分までと、1区間だけを乗りました。博多から宮崎空港まで乗り通したら5時間半から6時間は掛かりますw

・特急 ゆふ82号
久大本線が九州北部豪雨の時に大分から日田まで運転された臨時列車です。定期列車のゆふ2号のスジ(運転時刻)で走ってました。
Верныйが乗りたかったゆふいんの森は特急ゆふの上位互換列車です。

・高速バス ゆふいん号
日田バス、亀の井バス、西鉄高速バスの3社共同運行の高速バス路線です。西鉄バスって北部九州のバス交通のドンだなぁ…
作中でガングート達一行が乗ったのは亀の井バスのノンストップ便です。

・快速佐賀行き
何の変哲もない快速列車です。

・特急 みどり
現在でも博多〜佐世保を結んでいる特急列車です。
作中では485系の特急列車として登場してますが、前回の特急にちりん同様、JR九州では485系は引退済なので、これも国鉄時代の復活です。余談ですが、JR九州の485系が現役だった時には車体の色がJR九州のコーポレートカラーである赤色一色に塗られていて列車名がみどり、という事で赤いみどり、という訳の分からない状態になっていました。

・485系
国鉄が開発、運行した特急型車両で、国鉄電車特急の顔とも言える存在。北は旭川、南は鹿児島中央、東は上野・名古屋、西は長崎・佐世保ととにかく運用範囲が広く、国鉄時代は新幹線が開通していない本線クラス路線ならばどこでも見れた車両。
実車は99.9%が廃車になり、残っているのはジョイフルトレインのみ。ですが作中ではインバータ制御とアルミ製車体を持つ特急車両として活躍しています。

・佐賀行き普通列車
これまた何の変哲もない列車です。

・快速香椎行き
作中で丁度新規開業した鉄道、福岡急行電鉄に直通する列車です。

・快速直方行き
同じく作中で新規開業した福岡急行電鉄の列車で、JR筑肥線筑前前原〜姪浜、福岡市営地下鉄空港線、JR篠栗線を一つにまとめた路線の列車です。

・寝台特急 金星
国鉄時代、新幹線が東海道新幹線しか無かった時代に走っていた寝台特急です。博多と名古屋を結び、名古屋では始発の新幹線に接続、そのまま東京に向かえる列車でしたが、山陽新幹線全通後に廃止された寝台特急です。また、視点を変えて見ると、唯一の名古屋発着の寝台特急でした。乗ってみたかったなぁ…

・普通金城ふ頭行き
何の変哲もない列車です。


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Act19.海外艦の車事情

どうも十六夜翔矢です。
今回は海外艦メインです。
本編どうぞ!


「なぁ、Гангут。」

 

「何だ、仕事中だぞ。」

 

「最近さ、海外艦の自動車免許取得が続くよな。」

 

「ああ。そうだな。昨日だったか…ドイツのGraf Zeppelinが免許取得したそうだ。」

 

「へぇ…だとしたらガレージ増設しないとな。多分チューニングするだろうし。まぁ駐車場は大丈夫だろ。3階建て立駐だし。」

 

「3階建て立駐で余裕あるとはいえ、流石に計26台って多いと思うが。」

 

「しかもその中の21台は俺のなんだよねぇ…この前、インプレッサGDBFと80スープラ買おうとしたら榛名に止められてな…」

 

「そりゃあそうだろう。35nismo、アヴェンタドール2台にガヤルド、バイパー、NSXにS2000、ランエボXにランエボXファイナル、7台のRE(ロータリーエンジン)車、32、33、34、カマロ、そして86トレノだろ?止められて当たり前だ。もういっそ譲渡したらどうだ?アヴェンタドールとかガヤルドならItaliaとかRomaが欲しがるぞ。」

 

「スーパーヴェローチェにアニヴェルサリオって世界レベルの限定車だからな?特にアニヴェルサリオなんかさ。」

 

「まぁいい。とにかく、増設するなら早くした方が良いぞ。もう既に4台は来るぞ。」

 

「は?マジで?」

 

「ああ。BismarckがメルセデスAMG GT S Carbon Performance Limited、Graf ZeppelinがメルセデスSLS AMG GT ファイナルエディション、SaratogaがNSX NA1 Type-R、AquilaがLFAニュルブルクリンクパッケージだ。」

 

「揃いも揃って高級車ばっかりじゃねぇか…特にBismarckとGraf Zeppelin、Aquilaがな…」

 

 

Saratogaはまだマシだけどな…

他のやつらどうにかしてるぜ…

 

 

「ガレージの増設、手配するかな。」

 

 

また財布が寂しくなるなぁ…と思っていた矢先、執務室の扉が勢い良く開いた。

 

 

「提督、免許取得したわ!」

 

「あーBismarckか。既にГангутから聞いた。」

 

「なっ、Гангут…!」

 

「すまないな。提督から聞かれたからには答えざるを得ないだろう。」

 

「Гангутから聞いたぜ、お前買う車がヤバ過ぎだ。なんだよメルセデスAMG GT S Carbon Performance Limitedって。」

 

「ドイツの誇る高級車メーカーのレース部門の作ったスペシャル仕様の車よ!正にこの私に相応しいじゃない!それにたまたま中古車で売ってたのよ!」

 

「あっそ…」

 

「反応が冷たいわね、もう少し良い反応しても良いじゃない!」

 

「あーそうですねー(棒)」

 

「ていうか、提督も人の事言えるのかしら?アヴェンタドール2台にガヤルド、35nismoの新型って総額1億4500万円は超えてるじゃない!」

 

「あれは俺が提督になる前に買った車だぞ、関係ねーよ。」

 

「むぅ…」

 

 

「Admiral、入るぞ。」

 

「グラーフか。Bismarckもそうだが、お前ももうちょい維持費という物を考えて車を買えよ…メルセデスSLS AMG GT ファイナルエディションってどこから持ってきたよ…」

 

「偶然さ。」

 

「なんで偶然売ってるんだよ…俺なんて、新車で買おうとしたけど買えなかった車だぞ…」

 

「本当に偶然なんだ。色んな中古車販売のサイトを見てたらあったんだ。」

 

 

「提督、運転免許取りましたー!」

 

「おーAquilaか。お前もどうしてLFAニュルブルクリンクパッケージなんだ…そもそもどこで…」

 

「東京の中古車屋よ。グラーフと中古車販売サイト見てたらあったのよ。」

 

「グラーフも同じ店か?」

 

「ああ。Aquilaと一緒見ていたらあったのさ。」

 

「へぇ…Bismarckは?」

 

「東京だけど、違う店よ。」

 

「そうか。まぁ、車買うからにはちゃんと維持しろよ。」

 

「ええ、もちろんよ!」

 

「なに、維持を怠るつもりは無いぞ。」

 

「分かってますよ〜」

 

「本当に大丈夫か…それで、いつ納車だ?」

 

「「「明日」」」

 

「事前に言ってくれ…」

 

 

翌日、昼…

 

「来たわ!私のAMG GT!これから走るのが楽しみね!」

 

「おお…!私のSLS AMGが来た…!」

 

「私のLFA…大事にしよう…!」

 

「マジで来たよ…とりあえず駐車場持ってけ。」

 

「「「はーい」」」

 

 

「そういやよぉГангут、SaratogaのNSXは?」

 

「昨日だ。」

 

「は?ちょい待て。昨日って…あっ。」

 

「ようやく気がついたか。」

 

「昨日立駐からFCを出してオイル交換しようと思って走らせてたらグレーのNSXが置いてあったけど…あれ比叡辺りが勝手に買った奴だと思ってたけどまさかそれか!」

 

「そうだ。」

 

「Saratogaに言っといてくれ、せめて車買うなら俺に報告しろって。まだBismarck達は前日とはいえ報告してくれたからマシだけどな…」

 

 

まぁ榛名達に比べるとアレだけどな…

寮に貼り紙でもするか…

 

 

「Гангут、貼り紙作るからそれ貼って。」

 

「了解した。」

 

「本当に頼むわ…」

 

「っと、雨が降ってきたな…」

 

「こりゃあ強いな。しばらくは雨が続くな。インフラ大丈夫か…?」




いかがでしたか?
次回は決まってますのでお待ちください!


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Act20.欧州観光

どうも、十六夜翔矢です。
前回投稿したのがもう2ヶ月前…ペースが凄く落ちてますが生きてますよー
初秋イベは初めて完走しました。前回の冬イベはE6の第3で燃料が尽きて諦めたのでw
前置きが長くなりました、本編どうぞ!


金剛型戦艦の1番艦、金剛デース!

艦隊の欧州派遣作戦がFinishしたから帰りの飛行機までイギリス観光中ネー!

そこで私の生まれ故郷、バロー=イン=ファーネスに来てマース!

 

 

「ここが金剛お姉様の生まれ故郷ですか…」

 

「初めて来ました。私は長崎生まれですから。」

 

「でも私も久しぶりに来たヨー。生まれて以来、アジアから出る事が無かったからネー」

 

「でも今はこうやって生まれ故郷に戻ってきたっていう感覚があるのでは?」

 

「Yes、ショッピングモールに家電屋とかあの時には無かった建物があって少し驚いたネー」

 

「…何か固くなってないですか?折角のイギリス観光なんですし、もっと明るくしましょうよ!」

 

「そうですね、比叡お姉様。明るく行きましょう!」

 

「それじゃ、色々見て周りましょうか!」

 

「Yes!」

 

 

比叡の言う通り、久しぶりの故郷を楽しみますカ!

あ、Warspite達もそれぞれ生まれ故郷に行ってマース!Warspiteはデヴォンポートに、NelsonとJervisはニューカッスル、Ark Royalはバーケンヘッドに。Bismarck達は後でロンドンに来るとか言ってドイツに、Littorio達はイタリア、Gotland達はスウェーデン、Richelieu達はフランスに行ってるネー。

日本の皆はそれぞれ行きたい場所に行ってるみたいネー。

提督もRichelieu達と一緒にフランスに行ったみたいデス。

バロー=イン=ファーネスを楽しんでからパリにLet'sGoデース!

 

 

フランス、トゥールーズ・ブラ二ャック空港…

 

Richelieuよ。

Commandant Teste、榛名、amiral(提督)と一緒に何故かトゥールーズ・ブラ二ャック空港にあるエアバス社の組み立て工場で飛行機の納入式典に参加してるわ。

私はパリを楽しみたいのだけどね。

 

 

「Richelieu、元気無いけどどうしたよ?」

 

「amiral、私はパリを楽しみたいのよ?」

 

「まぁまぁ、そんな堅いこと言うな。旅客機の納入式典なんて滅多に参加出来ないぞ?」

 

「そうだけど…」

 

「これが終わったらパリで買い物付き合ってやるからさ…榛名も買い物したいって言ってたから。それに金剛達もバロー=イン=ファーネスからパリに来るって言ってたし、式典は我慢してくれ。」

 

「はぁ…Je comprends.(分かったわ)

 

「さて、挨拶してくるか。Richelieu、翻訳頼むぜ。」

 

c'est comme ça.La compréhension.(仕方ないわね、了解。)

 

 

まぁ、こういう式典は中々無いから楽しみましょう。

 

 

ドイツ、キール市街地…

 

航空母艦、Graf Zeppelinだ。

今は私達の生まれ故郷、キールに来ている。

生まれが違うBismarckと呂500はハンブルクにいる。Bismarckと呂500とは後でハンブルク空港で合流する予定だ。そこからルフトハンザでロンドン・ヒースロー、ヒースロー空港で全員合流、日本に戻るという訳だ。

しかしまぁ、故郷に戻ってこれるとは思っていなかったな。あの時はキールで3年近く放置されてからシュテッティンに疎開して…

はは、昔の事はあんまり思い出したくないものだ。

 

「懐かしいね、キールの街。」

 

「私達はここで生まれて今は日本にいる。やっぱり故郷に帰ってくると色々思い出しちゃうな…」

 

「うん…Bismarck姉様とは生まれた都市は違うけど、同じ国だもんね。」

 

「この故郷(まち)を目一杯楽しんで日本に帰ろう!」

 

「そうだね!よーし、早速散策しよう!」

 

私も今日ばかりは楽しむ事としよう。Lichtet den Anker!(抜錨)

 

 

同じくドイツ、ハンブルク…

 

Bismarckよ。

グラーフやプリンツ達はキールに行ったけど、私と呂500はハンブルクで生まれたわ。

ちなみに今は3人で街を回っているわ。

ちなみにもう1人は伊8号よ。呂500と仲が良いから。

 

「Bismarck姉さん、シュトーレンをお土産にしましょう!ですって!」

 

「ろー、貴女さっきからシュトーレンばっかり買ってるじゃない。本場のヴルストは買わないの?」

 

「ヴルストならBismarck姉さんが買ってる!ですって!」

 

「悪いかしら?日本の皆に本場のヴルストを持ってくのは。」

 

「問題ない!ですって!ねーはっちゃん!」

 

「そうですね、本場のシュトーレン、美味しいです!」

 

「さて、ここからお酒も買うわよ!ケルシュ、ヴァイツェンビア、アルト!グリューヴァイン!コルン!キルシュヴァッサー!日本で中々飲めないお酒を買うわよ!」

 

「Bismarck姉さん、どんだけお酒買うつもりなの?ですって!」

 

 

さーて、酒屋に行くわよ!Lichtet den Anker!

 

 

イタリア、ローマ…

 

Romaよ。

私達イタリア生まれは私、Romaがトリエステ、Polaがリボルノ、ZaraとLuigi Torelliがラ・スペツィアなのを除けば後は全員ジェノヴァ生まれ。

何故か私達だけ先にジェノヴァで休暇を貰ったけど、その休暇でトリエステとリボルノ、ラ・スペツィアは回ったし、ミラノも行って今日は首都ローマで休暇最後のイタリアを満喫中。帰りはローマ・フィウミチーノからロンドン・ヒースローまでイタリアの誇るフラッグキャリア、アリタリアで行ってから皆揃って日本に帰国。

それにしても、トリエステの街、懐かしかったなぁ…

 

「Roma!早くしないと置いてくよ!」

 

「ごめん姉さん。考え事してた。」

 

「こらPola!お酒ばっかり買わない!」

 

「Zara姉様〜お酒はジュースですから〜」

 

「リベ!ルイ!こっちにロゼッタあるよ!」

 

「「ロゼッタ!食べるー!」」

 

 

皆元気ね。まぁ無理もないか。だってここはイタリア、私達の故郷なんだし。

 

 

 

そして、それぞれがロンドンに向かう時間

 

 

フランス、パリ・シャルル・ド・ゴール空港…

 

「よし、皆居るよな?搭乗するぞー」

 

 

ドイツ、ハンブルク空港…

 

「皆、ドイツは楽しんだ?それじゃ、乗りましょう。」

 

 

イタリア、ローマ・フィウミチーノ空港…

 

「それじゃあ、これからロンドンに向かうわよ。」

 

 

スウェーデン、アーランダ空港…

 

「それじゃ、行きましょう。ロンドンに。」

 

 

 

 

「「「「皆の集う、ロンドン・ヒースロー空港に!」」」」




はい、いかがでしたか?
とりあえずこんなんだったら良いなぁという感じで書いたので何となく雑ですw
次は秋刀魚祭り編の予定です、気長にお待ちくださいw


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Act21.秋刀魚祭り

どうも十六夜翔矢です。
今回は予定通り秋刀魚祭り編です。
文章が短いですが、本編どうぞ!


大本営からの欧州遠征が終わって時期は秋、欧州で新しい艦娘、スウェーデンのGotland、イギリスのNelson、イタリアのMaestraleが鎮守府に着任した。

でもまぁ、秋と言えばメシが美味い秋、特に日本生まれの艦娘に関しては釣りの準備やら釣った魚を調理する為に準備したりと大忙しだ。

それもそのはず、鎮守府秋刀魚祭りの準備の為だ。

 

 

「Hey提督、そろそろ秋刀魚を釣りに海にLet'sGo!」

 

「あーはいはい、護衛艦隊は準備出来てるのか?」

 

「大丈夫ネー!村雨にВерный、曙に漣に若葉に秋月、Maestraleに秋雲、それに装備もOK、夕張と明石が頑張ってくれたヨー!」

 

「おーし、そんじゃ行くか、秋の風物詩秋刀魚釣りに!」

 

 

実はYAMAHAのDX-40A-0Aを提督になる前から趣味で釣りをする時に使う為に漁船を買ってここ最近は色々あって動かして無かったけどもこういう機会で久しぶりに釣りも楽しめて船も動かせるから最高だ!

 

 

「でもまさか、提督が漁船を持ってたなんて驚いたネー」

 

「元々俺が趣味で海釣りをするんでな、23歳の時に思い切って買ったんだ。まぁ、深海棲艦が出てきてからは全然動かして無かったけどな。」

 

「だとしたらそれ1年も動いてないデース」

 

「試運転してこれからって時にだからなぁ…まぁ、整備した明石と夕張が言うには殆ど使ってないから大丈夫とか言ってたがな…」

 

 

まぁそんな事気にしてたら負けなんだけどな。

早い所行きますか!

 

 

「よし、準備は出来たか?行くぞ、秋刀魚。脂の貯蔵は十分か?」

 

「提督、それなんて衛宮士郎?」

 

「…今更恥ずかしい。」

 

 

 

6時間後…

 

「よし、鎮守府に着いたか。おーい金剛、秋刀魚を船から降ろせー!釣り道具持ってきた村雨、曙、Верныйは物忘れるなよー!」

 

「提督、お疲れ様です。」

 

「お疲れ様、榛名。」

 

「久しぶりの釣りはどうでしたか?」

 

「楽しかったよ。前は1人で釣りしてたからな。皆の意外な一面も見れたし。今夜は秋刀魚祭りだな!」

 

「グラウンドの整備は出来てます。後は秋刀魚を調理して楽しむだけです。」

 

「流石榛名、提督代理もお手の物だな。」

 

「いえ、榛名だけじゃなくて比叡お姉様や霧島、他にも色んな場面で協力してくれた艦隊の皆のおかげです。」

 

「そうだな。よっし、今日は楽しむぞ、榛名!」

 

「はい!」

 

 

何やかんやで2時間後…

 

「では提督、乾杯の音頭をお願いします。」

 

「おう。それじゃあ皆、今日は思いっきり飲んで食って楽しんでくれ!乾杯!」

 

 

 

 

 

『乾杯!』




いかがでしたか?
描写が難しくて文字数ギリギリになってしまいましたが、描写の追加を出来たらやっていきますw


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Act22.松島航空、就航

どうも十六夜翔矢です。
今回は正規空母の6人がメインです!
それでは本編どうぞ!


中部国際空港…

 

「本日は、中部地方の空の玄関口、中部国際空港にお集まりくださいまして、ありがとうございます。松島航空CEOの十六夜翔矢です。」

 

「こんにちは。松島航空COOの赤城由里です。」

 

「松島航空CFO、松野加賀です。本日はよろしくお願いします。」

 

「松島航空運行部門担当上級副社長、桜井蒼龍です。」

 

「松島航空整備部門担当上級副社長、桜井飛龍です。」

 

「松島航空資材部門担当上級副社長、杉内瑞鶴です。」

 

「松島航空安全管理部門担当上級副社長、杉内翔鶴です。」

 

 

天城型航空母艦二番艦、赤城です。

今、中部国際空港で私達一航戦、二航戦、五航戦の皆で航空会社の就航式典に参加してます。何故私がCOOなのかって?元は私達の発案で誕生した航空会社ですから。

 

 

 

10ヶ月前、鎮守府執務室…

 

「提督、なんで松島鉄道グループには航空事業が無いのですか?」

 

「どうした赤城、急にそんな事言い出して。まぁ説明するけど航空って鉄道から見れば脅威だからな?グループ内で自滅させる訳にはいかんだろ。」

 

「分かってないですね提督、日空や全日空、LCCは確かに提督の会社における脅威です。ですが、運航する時間を鉄道運行における有効時間から外れている時間帯をメインに、鉄道では不利になる区間と国際線を運航すれば良いかと思いますよ?」

 

「しかしなぁ…仮に参入したとして、航空連合はどうするんだ?スタアラは全日空が、ワンワールドは日空が押さえてるぞ。まさかスカイチームとか言うなよ。」

 

「いえ、全日空の提携会社と言う形にすればスターアライアンスに加盟出来るのではないですか?スターアライアンスに加盟出来れば国際線でコードシェアや共同運航という形でノウハウの吸収も出来ますし。」

 

「確かにそうだが…国際線とかどこから飛ばすつもりだ?」

 

「その説明については蒼龍さんに。」

 

「はーい。国際線は成田、中部、関空から飛ばそうと思うの。」

 

「蒼龍…お前いつの間に…まぁいい。成田は分からなくもないが、中部と関空から飛ばす意味を教えてくれ。国際線は成田集約でハブ&スポーク方式にしておけば良いだろうに。今の時代、ポイントtoポイント方式は良くないと思うぞ。」

 

「確かに提督の言う事にも一理あるけど、今日本はオリンピック開催を控えていて、訪日外国人が多いし、最初にどこから観光するか決めてもそこまでの直行便がないと不便じゃない?」

 

「ふむ。それは分かるが、どこの空港から成田、中部、関空に飛ばすのかも教えてくれないと需要予測も建てれんぞ。」

 

「北米線がニューヨーク・JFK(ジョン・F・ケネディ)、ワシントンDC、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトル、バンクーバー、メキシコシティ。欧州線がフランクフルト、ロンドン・ヒースロー、ロンドン・ガトウィック、パリ・CDG(シャルル・ド・ゴール)、ローマ・フィウミチーノ、ミラノ・マルペンサ。東南アジア線はバンコク・スワンナプーム、ジャカルタ・スカルノハッタ、シドニー・キングスフォードスミス。中国路線が北京かな。それで、ガトウィック、メキシコシティ、北京は中部発だけで、成田はジャカルタ便無しの方向で、成田はミラノ線とローマ線別で、関空、中部はミラノ経由ローマ行きね。」

 

「国際線は分かった。ただ、ミラノ経由ローマって確か全日空がコケた路線じゃないか?

まぁそれは置いといて国内線は?」

 

「千歳発が広島、那覇。羽田発が千歳、広島、北九州、大分、那覇で中部発は千歳、北九州、那覇、仙台、宮崎。関空発が千歳、仙台、宮崎、那覇。北九州発が千歳と仙台。それと成田発関空。」

 

「ふむ…全体的に有効時間帯から外れる距離と鉄道で厳しい路線だな。ただ、羽田千歳は既存大手に加えてLCCも参入してるから採算ラインがかなり厳しいぞ。それで?機材はどうする。」

 

「機材担当は瑞鶴ちゃんと飛龍。よろしくね!」

 

「あいよ蒼龍、任せといて!」

 

「じゃ、説明するね。提督さん。」

 

「機材はメンテナンスコストやパイロットの操縦資格、燃費や長期的なスパンから見て検討した結果」

 

「国内線はボーイング787のワンメイク、国際線はボーイング787-10と777-300ER、エアバスA320neoを、繁忙期に詰め込み仕様としてエアバスA380-800の予定。」

 

「機種は分かった。機数は?」

 

「国内線49機、国際線66機、A380が2機の総計117機。」

 

「内訳はボーイング95機、エアバス22機ね。それで、今後導入する機材として国際線用ボーイング777-9Xと国内ローカル線用三菱MRJを予定しているからね。」

 

「それも了解した。じゃあ次に、その路線展開で採算はとれるのか?まさか、赤字多発でグループごと会社更生法行きとかやめてくれよ?」

 

「財務部門は加賀さん、よろしくっ!」

 

「ええ。さっき提督が発言したように、羽田千歳線は採算ラインがかなり厳しいわ。だから、鉄道での移動と一緒に販売するの。都市部から空港までの移動をセットで販売出来るのは魅力も高いし、他の会社は空港対空港だけの運賃だけど、鉄道会社資本の航空会社だから出来る戦略よ。」

 

「待て、仙台はどうするつもりだ。うちの会社のアクセス路線がないぞ。」

 

「空港から館腰駅までシャトルバスを運行という形で予定してます。」

 

「…仕方ない、総会で相談だな。」

 

「後は…そうね、羽田空港から成田空港までの特急列車ね。」

 

「そう来るか…成田空港アクセスの為に特急は走らせるけど羽田まで伸ばすとなると別列車になるな。新製費用が高くつく…いや、新製しなくてもなんとかなりそうだな。10両固定で運用が殆ど朝夕繁忙期にしかない車両があるな。あれなら大荷物対応の為の荷物台が設置してあるし、内装の色調変更と外観のカラーリング変更、列車名を決めればなんとかなる。」

 

「それでは空港間連絡も大丈夫ですね。」

 

「ああ。次、安全管理について。」

 

「安全管理は翔鶴姉、よろしくね!」

 

「ええ。安全管理としては機体整備時間を平均より長くしてしっかりと飛龍先輩の指揮の元、機内の安全は乗組員の為に訓練を2ヶ月に1度のペースで行います。」

 

「ふむ…よし、安全管理は翔鶴に任せる。最後に、マイレージサービスをどうする。航空会社ともなると避けて通れないぞ。赤城。」

 

「松島鉄道グループの全会社で使用出来る様にしようかと。先程加賀さんが話した通り、鉄道資本の航空会社である事を有効活用して、鉄道、バス、船、飛行機、買い物でマイルを貯めて、交通手段を利用する際に使用してもらうという仕組みです。」

 

「ふむ…となると、マイルを日常の移動や買い物で貯まる様にして、長期休暇や旅行に使ってもらうという事で良いな。」

 

「ええ。学生にも利用出来る様に、ICカードとの一体型やクレジットカード、デビットカードとの一体型も出せば良いかと思います。」

 

「…分かった。今度の株主総会でお前達がこの計画を発案してくれ。恐らく上手く行くはずだ。」

 

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 

「それと1つ、元コンチネンタル航空CEO、ゴードン・ベスーンに関する書籍を読んでおけ。俺は経営者としてこの人を参考にしてきた。色々参考になる事がある。」

 

「なるほど…提督が憧れる人物ですか…分かりました。」

 

「それじゃあ、株主総会の予定が決まったらお前達に伝える。」

 

「ええ。お願いします。」

 

 

 

再び、中部国際空港…

 

「赤城さん、テープカットですよ。」

 

「あ、加賀さん。すいません、うっかり考え事してました。」

 

「しっかりしてください。COOなのですから。」

 

「そうね、ありがとう加賀さん。」

 

「これより、松島航空の安全と無事を祈り、テープカットを始めたいと存じます。皆さん、ご用意願います。」

 

「3、2、1、どうぞ!」

 

 

 

 

「「松島航空は、今飛び立ちました!」」




いかがでしたか?
今回はちょっとビジネス色が強いですがw
次回はまだ未定です。


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Act23.モデラー響

どうも十六夜翔矢です。
今回はタイトルの通りになります。
それでは本編どうぞ!


特Ⅲ型駆逐艦のひび…Верныйだ。

今は工廠の一角でJR九州の783系特急型電車の鉄道模型を作ってる。外装は明石さん特注、2mmのステンレス薄板と2mmの薄い鋼板、そして明石さん特製のステンレス製0.5mm径のピアノ線で、内装は司令官に頼んで特注の1mmFRP薄板を加工して使っている。もちろん、実車の車体材質を使ってるから製品化しようとすると材料費だけでも高くなるからね。フルスクラッチの特権さ。その作業の中で今は塗装中。783系は細かい部分が多いからマスキングするのも大変だ。特にかもめ編成が。

 

 

「おお、やってるな。」

 

「司令官、頼むから急に声を掛けないでくれ。」

 

「おっとすまないな。ほれ、お茶。」

 

「Спасибо、助かるよ。」

 

「それで?今度は何作ってるんよ?」

 

「JR九州の783系さ。ステンレス板と鋼板をくっつける作業が大変だったよ。」

 

「分かるなぁそれ。俺も883系作った時に車体部分と運転台ユニットを繋げるのに苦労したな。 それにしても783系か…前に有明編成を作った事があるな。響が作っているのは13連運転時のかもめ、みどり、ハウステンボスのやつだろ?マイクロエースから出てるだろうに。」

 

「確かにマイクロエースから出てるけど、あのカッコいい姿は製品物だと分からない事もあるからフルスクラッチしてるのさ。」

 

「なるほどな。それで今作っている最中って訳か。」

 

「うん。とは言っても後はカラーリングして合わせていけば終わりだよ。そうだ、走らせる時に司令官の持ってる九州の車両を貸してくれるとありがたいな。」

 

「よし分かった。用意しとくぜ。俺も暇だし、カラーリング手伝うぞ。」

 

「Спасибо、ハウステンボス編成を頼むよ。」

 

「OK、任せとけ。」

 

 

「あの二人、凄い集中力だよね…」

 

「うん…鉄道模型を1から作る辺り凄いよ。普通ならメーカー物買えばいいはずなのにね。」

 

 

3時間後…

 

「よーし、ハウステンボス編成終わったぞ。」

 

「こっちも終わったよ。司令官、助かったよ。Спасибо。後は乾燥してから秋雲に頼んでおいたステッカーを貼り付けて台車とか組み合わせて完成かな。」

 

「へぇ、秋雲にステッカー頼んでるのか。」

 

「うん。秋雲の作るステッカーは小さくてもハッキリしてるからね。実車を再現するにはうってつけなんだ。」

 

「なるほどねぇ…あいつ、原稿抱えてるはずなのにようやるなぁ。俺も今度頼んでみようかな?」

 

「司令官は今までどうしてたんだい?」

 

「windowsのペイントで描いてそれを縮小して印刷したやつを使ってる。ステッカーがちっちゃくなるからピンセットで貼るのも大変でよ…」

 

「まぁ、ステッカーがちっちゃくなるのはしょうがないさ。でもピンセットで貼るのは疲れるよね。」

 

「それ。集中力が持たないってな。1つステッカー貼るのに普通に20分とか掛かるし。」

 

「そうだね。私もその位掛かるよ。」

 

「やっぱりメーカーから出てるやつを買った方が良いよなぁ…大体印刷済だから手間省けるし。」

 

「でもメーカー物だと印刷ズレとか欠陥があるかもしれないからね。」

 

「あー、オリエント急行88のやつとかそうだったな。あれ買っておかしいと思ったんだよね。」

 

「そうなのかい?私は知らなかったよ。」

 

「確か該当車両の交換だったかな…まぁ結果的にはオーライだったのかな。」

 

「そう言えば司令官、戻らなくて大丈夫なのかい?」

 

「しまった…さっき暇とか言ったけどこの後会議だったわ…そんじゃあな!」

 

「うん。行ってらっしゃい。」

 

 

さて、乾くまで暇だなぁ…




いかがでしたか?
多分実際にやろうと思うととてつもなく難しいんだろうなぁ…
フルスクラッチで作るモデラーの方、教えてください…


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Act24.提督の作るパスタ

どうも十六夜翔矢です!
今回は趣向を変えて料理回です!
タイトルにパスタと書いてあるのでどこの国の艦娘が出てくるか、想像はつくと思います。
それでは本編どうぞ!


Zara(ザラ)級重巡洋艦、その一番艦、Zara(ザラ)です。今日は秘書艦として提督とご一緒に仕事をしてます。あ、もうすぐお昼だ…

 

 

「なぁZara、そろそろ昼だな。」

 

「えっ、そ、そうですね。」

 

「昼飯どうする?パスタでも作るか?」

 

「そうですねー、はい!そうしましょう!じゃあ、作ってきますね!」

 

「いや待て、いつもZaraに作って貰って悪いから今日は俺が作るよ。どんなパスタにする?」

 

「え!?あ、ありがとうございます。そうですね…提督におまかせしますね。」

 

「ふむ…よし、和風パスタでも作るか。」

 

「和風パスタ?」

 

「そう。単純に言えば日本風って事。」

 

「私も作ってみたいなぁ…」

 

「よし、じゃあ調理工程見とけよー」

 

「はい!」

 

 

5分後…

 

食材は…麺にバター、豚しゃぶ肉?それに白髪ネギに貝割れ大根…ゴマだれに大葉、水菜に和風だしっと…メモしなきゃ。

 

「まずはフライパンにバターを入れて溶かす。そして、バターが溶けたら和風だしだ。」

 

 

バターが溶けたら和風だし…

なるほどなるほど…

 

 

「和風だしが沸騰してきたら塩を5g入れて火を弱火にする。これでひとまず放置。」

 

「えっ、と…放置?」

 

「麺が上がるまで弱火でな。」

 

「独特なパスタですね…」

 

「まーな。じゃ次に盛り付ける豚しゃぶのゴマだれ仕立てを作る。」

 

 

盛り付けの豚しゃぶ…

なんだか美味しそうですね。

 

 

「フライパンにゴマだれを入れて茹でた豚しゃぶ肉を入れる。ポイントはゴマだれを全体的に肉に絡める事だ。」

 

 

ふむふむ、ゴマだれを全体的に絡める…

 

 

「絡んだら火を止めて余熱で放置。さて、パスタが茹で上がったら弱火で放置してあるタレにパスタを入れて絡める。」

 

「コツとかありますか?」

 

「そうだな…なるべく火加減は抑えて小さい気泡が出てきたら絡めるって所かな。」

 

「分かりました!」

 

「全体的に味が付いたら皿に盛り付けて、豚しゃぶ肉を真ん中に広げる様に乗せて…仕上げのトッピングに入るって感じだな。」

 

 

まだ使ってない食材は…水菜と白髪ネギと貝割れ大根の3種類をどうやって盛り付けるのかな?

 

 

「まず、白髪ネギと水菜は混ぜて使う。白髪ネギと水菜のミックス野菜を山盛りになるように乗せて、次に貝割れ大根を乗せて…1番上に大葉を指で一掴みして乗せる。」

 

「これで野菜は全部使いましたね。完成ですか?」

 

「いやまだだよ。最後にごまを山盛りの周りに掛けたら完成だ。」

 

 

最後にごまを周りに散らす…

なるほど、アクセントですかね。

 

 

「豚しゃぶと山盛り野菜の胡麻だれ仕立てのパスタ、完成!」

 

「提督、早速いただきますね!」

 

「おう。」

 

 

初めて食べる和風パスタ…

どんな味がするのかしら。

 

 

「ふむふむ…美味しい…!」

 

「だろ?パスタはイタリア発祥の料理だけど、日本でアレンジされているのさ。ちなみにバリエーションなら他にもあるからな!」

 

 

提督ってすごいですねぇ…

お仕事も出来て料理も出来て…

私もこんな旦那さんが欲しいなぁ…

 

「あ、そうだ提督!さっき使った和風だしを分けてください!出撃から帰ってくる皆に振る舞いたいので!」

 

Ordine economico,nonno(お易い御用さ、お嬢さん)

 

Grazie(ありがとうございます)!それにしても…美味しいですね!また提督のパスタ、教えてください!」

 

「あぁ。分かった。約束な。」

 

「うん!楽しみにしてるね!」

 

 

提督の作るパスタ、楽しみに待ってよ〜!

 




いかがでしたか?
何となく書いてたつもりが結構こだわってしまいましたw
次回はいつになるか分からないです。
とりあえず気長にお待ちください!


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Act25.アクィラとグラーフの休日

どうも十六夜翔矢です!
今回は短く仕上げてみました。
それでは本編どうぞ!


Graf Zeppelin級航空母艦一番艦、Graf Zeppelinだ。

今日は私とAquilaが休みという事で二人きりでドライブしている。

車はAdmiral(提督)にアヴェンタドールを借りた。

運転はAquilaがしている。

 

 

「ねぇグラーフ、そろそろ限界だから運転変わって…」

 

「分かった。次のSAで変わろう。」

 

 

安濃サービスエリア…

 

「ふぅ…疲れたよぉ…」

 

「どうだったアヴェンタドールは。」

 

「目線が低くてスーパーカーって感じでもう何か凄くて。」

 

「なるほど。ならば少し休憩してから行こう。」

 

「うん。」

 

 

伊勢神宮に行く途中、こうやってサービスエリアに立ち寄るも良い事だな。

 

 

「コーヒーで良いか?」

 

「あ、私カフェラテね!」

 

「はいはい。」

 

 

カフェラテとブラックを自販機で買ってAquilaの元に行く。

すると、見知らぬ男にナンパされてた。

 

 

「そこのキレイなお姉さん、暇かい?」

 

「あ、もしもし赤城?これから伊勢神宮行くんだけどお土産何が良い?」

 

 

…見事にナンパをスルーしてる。

というか何故赤城と電話してるのか気になる。

 

 

「赤福とうどんね、分かった!うんそれじゃあ!」

 

「長い電話だな、Aquila。」

 

「あ、グラーフ!カフェラテありがと!」

 

 

やはり、Aquilaの笑顔は良いものだ。

さて、伊勢神宮目指して行こうか。

 

 

「そろそろ行くぞ、伊勢で観光する時間が無くなる。」

 

「そうね、行きましょうか!」

 

「ああ。それにしても、ナンパされてる事に気がつかなかったのか?」

 

「ん〜気が付いてたけどイタリアの男に比べたらまだまだよ。Bene allora.(それじゃあね)

 

 

なるほどな…イタリアでナンパは経験済か。

恐れ入った。

 

 

「それはさておき、さっさと伊勢神宮に行こう。」

 

「次はグラーフの運転だからね!安全運転でよろしく!」

 

「分かってる。無事に伊勢神宮に行けるようにするさ。」

 

 

まだ伊勢日帰り旅は始まったばかり、これからが本番とでも言っておこう。

 

 

「ここの市営駐車場は空いてないか…」

 

「んー、内宮の方で空いてないかなー?」

 

「内宮か…空いてないと思うぞ。」

 

 

まさか平日でも神宮周辺の駐車場が中々空いてないとは…

恐るべしインバウンド需要。

 

 

「あ!目の前!空いたよグラーフ!」

 

「ん、ああ。分かった。」

 

「良かったね。駐車場空いてて!」

 

 

…いやまて、この車はグリッド内に収まるか?

 

 

「Aquila、もしかしたら横幅がぎりぎりになると思うからドア開ける時は慎重にな。」

 

「分かった!」

 

 

やれやれ、とりあえず駐車出来たか…

それにしても幅ぎりぎりだな…

 

 

「んーっ、やっと着いた!」

 

「ふぅ…やっぱり混んでるな。」

 

「そうね。でも気にしない気にしない!」

 

「そうか。では行こう。」

 

「うん!」

 

 




結構ギリギリの文字数になった…
短く仕上げてって難しい(´-ω-`)


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Act26.榛名との子供

どうも十六夜翔矢です。
今回の話はクッソ難産でした。
お陰で3ヶ月掛かりましたね…
戯れ言はここまで、本編どうぞ!


某日、鎮守府内執務室…

 

「榛名、もうそろ近いんじゃねーか?」

 

「そうですね…そろそろだったと思います。」

 

「名前、どうしようか」

 

 

流石にキラキラネーム付ける事は却下だな。

恥ずかしいし、第一榛名が許してくれない。

ってか嫌だし。

 

 

「そうですねぇー…自分が母親になるって言う自覚が無くて考えてなかったです。」

 

「それは俺もだよ。あんまりにも仕事に打ち込みすぎて父親になる自覚がないなぁ…」

 

「そうですね。提督は会社と鎮守府の仕事を両立してますからね。」

 

「はは…学生時代の俺が見たら何て言うかな。」

 

 

マジで皮肉なもんだよ。

まさか、ここまで出世出来るとはねぇ。

 

 

「提督の学生時代ですか…想像もつかないです。」

 

「それこそ成績は下、提出物は遅れる事もよくあって先生に説教喰らってたわ。それでいてまぁ、水泳部で副部長やってたりしてたな。」

 

「な、なんか今とは真逆な感じですね…」

 

「そうだな。不採算…というか会社更生法適用寸前の子会社建て直しが人生を変えたとも言えるかな。あれが無かったら俺は榛名とも出会う事も無かったし、乗務員としてただただ年をとって定年退職から年金暮らしコースだっただろうな。」

 

「なるほど…提督の建て直した子会社って一体何ですか?」

 

「今の北羽急行電鉄の前身、秋森電鉄だ。」

 

「秋森電鉄?」

 

「ああ。秋田県の酒田市から青森県青森市を結ぶ鉄道で、当初の予定に無かった青森空港、秋田空港に線路を無理矢理引いた結果、山をぶち抜く長大トンネルを掘る必要があって、その工費で建設開始当初の工費計画の5倍に膨れ上がった。その状態で開業、当然資金繰りはギリギリ、おまけに利用者予測も丼勘定で当初予想を5割下回った。そこに当時、仕事の傍らロータリー車チューニングをやってた俺に白羽の矢が立った。」

 

「…1つ疑問に思ったのですが、何故ショップを開いてる訳でも無いのに白羽の矢が立ったのですか?」

 

「商売として成り立ってるからさ。ま、俺は商売してる自覚が無かったが。それに個人の趣味でやってるからな。自覚も無いさ。まぁブログでチューニングやってるって事は公表してたから依頼が来る訳で。今は仕事で忙しくて依頼は弾いてるけどな。」

 

「なるほど…では何故子会社建て直しに抜擢されたのですか?」

 

「先代の社長兼会長がロータリー乗りで、俺にFC3Sのチューニングを依頼してきた事が始まりだ。あのFCは今でも忘れられない。シルバーのFC3S…」

 

 

ん?榛名の様子が…

顔色が悪いな。大丈夫か不安だ。

 

 

「どうした榛名?大丈夫か?」

 

「はい…榛名は…大丈夫です…」

 

「どう見ても大丈夫じゃないだろ!どうした!言え!」

 

「お腹が…痛いです…」

 

「分かった。名大附属病院だな。直ぐに連れて行ってやるから…!」

 

 

どう考えても一刻を争うな…

となると救急車は当てに出来ねぇか。

俺自身が運転するしか…!

とりあえず鎮守府を望月と電に任せないとな…!

 

 

「望月か!?」

 

『なんだよぉー、いきなり大声出してさー』

 

「榛名が一刻を争う!俺が病院連れてくから鎮守府を電と頼む!」

 

『えぇ…もうすぐでノーコンクリア出来るのに…』

 

「頼むぞ!」

 

『あっ、ちょ』

 

 

これで鎮守府は大丈夫だ。望月と電はこれまでもやってくれたからな…!

後は金剛達を呼ばねーとな!

 

「Hey提督、探したヨー!」

 

「ナイスタイミング金剛!比叡と霧島を呼んで執務室にいる榛名を玄関まで連れて来てくれ!俺はランエボ取ってくるから!」

 

「な、何がなんだかさっぱりですけど電話するデース!」

 

 

5分後…

 

「待たせたな!早く榛名を乗せてくれ!」

 

「OK!比叡、素早く!」

 

「は、はい!お姉様!」

 

「司令、後で私達も行きます。一段落したら連絡してください。」

 

「分かった。必ず連絡するさ、お前達は榛名の姉妹だしな…!じゃ、行くぜ!」

 

「は、はい…お願いします…!」

 

「飛ばすぜ…しっかり掴まってな!」

 

 

ルートは…伊勢湾岸道から名二環、高針から2号で吹上東だな。

くっそ、都心環状が一方通行じゃなければ…!

 

 

 

高速を飛ばして約30分…

 

「到着っ…!」

 

「着きました…か…?」

 

「ああ。着いたぜ!今連れて行くからな…!しっかりとしがみついてろよ…!」

 

「はい…」

 

 

 

3時間後…

 

「金剛か?俺だ。」

 

『oh!提督、榛名は大丈夫ですカー?』

 

「ああ。ひとまず出産も落ち着いて寝てるよ。」

 

『ならば良かったデース。私達も早い内に行きますネー』

 

「場所は分かるか?」

 

I do not understand.(分からないヨー)

 

「霧島なら場所知ってるから俺のインプかエボ乗って来い。」

 

『了解デース。今から行きますネー』

 

 

ふぅ…

頑張ってくれた榛名には感謝だな。

 

 

「榛名と我が子に乾杯」

 

 

とはいっても缶コーヒーだけどな…

ふぅ…ひとまず安心した。

 

 

1時間後…

 

「Heeeeeeeey提督!榛名は、榛名は大丈夫デスカー!?」

 

「だ、大丈夫だよ金剛落ち着け。」

 

「お姉様、提督が苦しそうですよ。」

 

「榛名が大丈夫そうで良かった…」

 

「さて、榛名の元に向かうか。」

 

「そうデスネー、榛名と提督のchildren、楽しみデス!」

 

「榛名と司令の子供、楽しみです…!」

 

「早く行きましょう、榛名が待ってますよ。」

 

 

 

「榛名、入っても大丈夫か?」

 

『ええ、大丈夫ですよ。』

 

「んじゃ…」

 

「提督、榛名は頑張りました…!」

 

「ああ!よく頑張ったな…!」

 

「提督、だっこしてみますか?」

 

「もちろんさ。自分の子供だしな!」

 

 

榛名から我が子を受け取る。

すると、暖かい感触がある。

 

 

「榛名、これから大変だろうけど一緒に頑張って行こう。」

 

「はい、提督。私と共に頑張りましょう。」

 

「ああ。これから家族3人で頑張ろうな。」

 

「はい!」

 

 

これから新しい生活が始まる。

鎮守府に着任して榛名と結婚、そして今日。

心機一転、二人で子育て頑張るか!

 




正直掛かった期間に対して内容の濃さが薄い気がします。
多分また期間が開くと思うので過去話を振り返ってみてください((オイコラ


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Act27.皐月と文月の1日

どうも全然浮上出来てない十六夜翔矢です。
今回は調べる事が多過ぎて文章が進まない進まない…
そんな中でようやく出来た皐月と文月の旅行話です。
それでは本編どうぞ!


睦月型5番艦、皐月だよっ!

出撃が終わって今は入渠中さ。

 

 

「なんか疲れたなぁ…たまには温泉に行きたいねー」

 

「温泉かぁ…確かに行きたいねー」

 

「来週の休み、どうしようかなぁ〜」

 

「ボクはアメリカ行ってくる!」

 

 

「は?」

 

「えぇ…」

 

「なんでなんで〜?」

 

 

「来週の出撃終わったら17時15分発のNH(全日本空輸)716便に乗って成田空港に行ってそこからNH(全日本空輸)184便でホノルル、UA(ユナイテッド航空)724便でサンフランシスコ、UA(ユナイテッド航空)1796便でニューヨークに到着するのは次の日の7時42分。」

 

 

「何言ってるのかさっぱり分からん。」

 

 

「帰りがニューヨークに着いた日のアメリカ東部標準時18時発のLH(ルフトハンザドイツ航空)403便でフランクフルト、フランクフルトからLH(ルフトハンザドイツ航空)1190便でチューリッヒ、チューリッヒからLX(スイスインターナショナルエアラインズ)160便で成田に戻ってきて、最後はNH(全日本空輸)491便で名古屋に帰ってくる予定さ!」

 

 

「アメリカから帰ってくるのにヨーロッパ通るの?遠回りじゃん。」

 

「うーん、実は溜まったマイルを吐き出してまたマイルを貯めようと思っててね。今140万はマイレージポイントあるし、これで63万マイルは使うけどそれでもまだ残るのさ。」

 

「じゃああたしも一緒に行く〜」

 

「…えっ?ふみちゃん本気?」

 

「なんか楽しそうだから!」

 

「んぇ!?まぁマイル余ってるから大丈夫だけど。」

 

「ありがとうね〜」

 

「あ、ふみちゃんの航空券予約しなきゃ。ボク上がるね〜」

 

「待って〜あたしも〜」

 

 

「やれやれ、全く皐月とは距離感覚が違い過ぎる。」

 

「結構違うよ…普通、アメリカ大陸往復を1日でしようとか思わないからね。」

 

「そうだな。さて、上がるか。」

 

「そうだね。間宮でも行かない?」

 

「良いな、行くか。」

 

 

1週間後、中部国際空港…

 

「さーて、空港に着いたね。」

 

「そうだね〜」

 

「搭乗手続きしようか。国内線側のカウンターにある国際線乗り継ぎのカウンターで。」

 

「国内線側なのに国際線〜?」

 

「そう。成田空港で国際線搭乗手続きをしない代わりに中部国際空港で搭乗手続きするんだ。」

 

「何か複雑〜」

 

 

まぁ本当はチェックインなしでセキュリティ行けるんだけど一応ね。マイルで引換した特典航空券だし。

 

 

「まぁボクについてきて来れば分かるさ。」

 

「うん!皐月ちゃんについてく〜」

 

 

 

「セキュリティチェックって簡単だね〜」

 

「国内線だしそんなに厳しくないのさ。荷物も軽くしてるから。」

 

「なるほどね〜」

 

「今回は2番ゲートか。ラウンジから少し遠いな〜」

 

「ラウンジ?」

 

「国内線側にはエアラインラウンジがあるんだけど、ボク達はそれを使えるからさ。」

 

「そうなの?」

 

「うん。ボクがANAのダイヤモンド会員だし、これから乗る国際線はファーストクラスだからね。今回だとボクはダイヤモンド会員だからもちろん使えるし、文月は本来なら入れないけど、ボクと一緒に行くから入れるのさ。」

 

「なるほど〜」

 

「中にはおつまみとドリンクバーあるし、静かだからゆったり出来るよ!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

『ANA716便、東京行きにご搭乗のお客様は3番ゲートよりご搭乗ください。』

 

「あ、搭乗開始だ。文月、行くよ〜」

 

「はーい、ちょっと待って〜 でも早くない?普通ならもう少し後じゃないかな〜?」

 

「これもボクのステータスがダイヤモンド会員だから優先搭乗出来るんだ。」

 

「なるほど〜そういえば、皐月ちゃんのタグ、なんか豪華だねー」

 

「あ、このタグね。100万ANAライフタイムマイルの記念タグなんだ。次は200万ANAライフタイムマイルを目指してるのさ!」

 

「へぇ〜凄いねー!」

 

「うん!あと60万ライフタイムマイル貯めないとね。」

 

「頑張ってー!」

 

 

さーて、機材はQ800か。

あんまりレシプロ機材好きじゃないんだけどなぁ…

プレミアムクラスの設定無いしWiFi無いし。

 

 

「これが乗る飛行機〜?」

 

「そうだよ!カナダのボンバルディア社が製造してるDHC-8-400型って飛行機!」

 

「さーて飛行機飛行機♪」

 

「あーっ、文月先に行かないでよー!」

 

 

『ご搭乗の皆様、本日もスターアライアンスメンバー、全日本空輸にご搭乗くださいましてありがとうございます。ANA716便、東京成田空港行きでございます。手荷物は、座席の上の荷物入れ、また前の座席の下にお入れください。安全の為、決められた場所以外に手荷物を置かないようにお願い致します。水筒やペットボトルなどの水が出やすい物、壊れやすい物は、破損や水漏れの可能性がございます。荷物入れではなく、前の座席の下かお手元にお持ちください。ドアが閉まりましたら、携帯電話など電子機器は電波を発する状態ではご利用になれません。ドアが閉まりますまでに、機内モードなど電波を発しない設定にするか、電源をお切りください。またこの飛行機では、ANA Wi-fiサービスはご利用になれません。ご不便をお掛けする事をお詫び申し上げます。』

 

 

「スマホの電源切って…シートベルトっと。」

 

「準備出来た〜」

 

 

 

「さーて離陸だー!」

 

「おお〜飛んだー!」

 

「これから安定飛行に移って40分位もしない内に着陸態勢に入るかな?」

 

 

 

 

「着陸したね〜」

 

「さーて、ここから出国審査かぁ」

 

「パスポート持ったよ〜」

 

「まだ降機してないから大丈夫だよ、ふみちゃん」

 

「はーい。」

 

「あ、飲み物は全部飲んでおいてね。」

 

「うん。あれ?ターミナルに着かないのに止まったよ?」

 

「あー、これは沖止めって言って、ターミナルに止めれない時や小型機の時、ボーディングブリッジを使わないで乗り降りする場合とか回送された飛行機を停めておく時に使うのさ。ちなみにここからターミナルまでバス移動ね。」

 

「飛行機と一緒にバスも走るの?凄いね〜」

 

「まーそうだよね。さて降りよっか。」

 

「うん!」

 

 

成田空港第1ターミナル…

 

「皐月ちゃん、どっちに行けば良いの?」

 

「国際線乗継の方ね。これからホノルルに行くから。」

 

「はーい。やっぱりスーツケース持ってる人多いね〜」

 

「まぁ深海棲艦のお陰で海外行きの飛行機が一時期減ったけど今は遜色ない本数あるし、螺旋上昇&螺旋降下すれば後は高度を維持すれば深海棲艦も襲ってこれないって分かったからねー」

 

「そうだねー」

 

「さてと、国際線の保安検査と出国審査か。パスポートと搭乗券出して手荷物をトレーに乗せてっと」

 

 

 

「さーて、出国審査も終わったし、ラウンジに行こー!」

 

「おおー!」

 

「あ、ここから第4サテライトのラウンジだからちょっと遠いなぁ…」

 

 

 

「さーて着いた。入ろ入ろ」

 

「わぁ…ホテルみたいだねー」

 

「受付済ませてとりあえず椅子を…って混んでるなぁ。」

 

「あ、空いてる所あったよー」

 

「ナイスふみちゃん!」

 

「椅子は取れたからご飯食べよー!」

 

「じゃあボクはふみちゃんが戻ってくるまで待ってるよ」

 

ふみちゃん戻ってきたらシャワー浴びよ

一応全部の経由都市でラウンジ使う時間ありそうだけど長距離だし、サッパリしたいからなぁー

 

 

 

 

 

 

『ANAよりご案内致します。ANA184便、ホノルル行きにご搭乗のお客様は、45番ゲートへお越しください。』

 

「さーて、ホノルルに向けて出発だぁ!」

 

「わーい!楽しみー!」

 

 

ホノルルに向けて出発!

ファーストクラスの世界一周、楽しむぞー!

 

「45番ってこっち?」

 

「逆だよふみちゃん。そっちは26番の方。」

 

「はーい!」

 

 

 

 

 

 

 

「これがファーストクラス…凄いねぇー!」

 

「そっか、ふみちゃんはファーストクラス初めてか。」

 

「うん!椅子が広くて個室みたいだね!」

 

「そうだね〜!ボクも実は楽しみなんだ!」

 

「離陸するよ〜!」

 

「そうだね〜!」

 

 

 

 

 

「「行ってきます!」」




いかがでしたか?
中々マニアックな話だと思うので用語解説をば。

・国際線乗り継ぎカウンター(ANA)
国内線から国際線に乗り継ぐ旅程の場合(今回は中部国際→成田→ホノルル)に、中間地点の成田空港でのチェックインと手荷物預けの手続きを中部国際空港を出る前に済ませておく専用のカウンターの事です。

・エアラインラウンジ
空港にある航空会社が定めるマイレージプログラムの上級会員が入れる場所。
今回は皐月がANAのダイヤモンド会員(最上級会員)なので、同伴の文月も入れます。

・優先搭乗
簡単にいうと上級会員やファーストクラスなど、お得意様に対しての特典みたいな物です。
ANA国内線だとダイヤモンド会員→プラチナ会員、スーパーフライヤーズカード会員、スターアライアンスゴールド保持者、プレミアムクラス搭乗者→窓側→全員という順番で、皐月はダイヤモンド会員、文月は本来であれば最後の搭乗ですが、ラウンジの時と同様に同伴者も優先搭乗出来ます。

・ライフタイムマイル記念タグ
ANAのマイレージ会員になってからの総飛行距離をマイレージ化して、一定のマイルが貯まると貰えるオリジナルのネームタグです。

・DHC-8-400
カナダ・ボンバルディア社のプロペラ旅客機。
日本だとANAとオリエンタルエアブリッジが導入している機材で、高知の人にとってはある意味因縁というかトラウマというか…
初期不良こそありましたが、短距離ならジェット機と遜色ない時間で飛べる飛行機です。

・スターアライアンス
世界的航空連合の1つであり、世界初世界最大の航空連合。
1997年にエアカナダ、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空の5社で設立され、ANAの加盟は2年後の1999年。現在の加盟会社は28社。


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Act28.エンタープライズと瑞鶴

どうも十六夜翔矢です。
今回は久しぶりのアズレン×艦これの内容になってます!
アニメ版のエンタープライズカッコいい…
それでは本編どうぞ!


ヨークタウン級2番艦、エンタープライズだ。

演習が終わって疲れたな。アイスでも食べたい所だ。

 

「ねぇグレイ…エンタープライズ。」

 

「…瑞鶴か?どうした?」

 

「ちょっと間宮付き合ってよ。」

 

「…ああ、良いとも。」

 

 

「…それで?私に用があったはずじゃないのか?瑞鶴。」

 

「用っていうよりまぁ私の独り言なんだけど…」

 

「まぁ良いさ。さぁ、話してみな。」

 

「私とエンタープライズってかつては太平洋で互いに敵同士、しかも主要な戦いは大体私と貴方は交戦したのよね?」

 

「…そうだな。それで4回は交戦してるか。」

 

「でも今じゃあこうやって一緒にテーブルを囲む事だってある。何か不思議だと思わない?」

 

「…まぁ不思議に思う事はあるが、今の私達は深海棲艦とセイレーンという名前こそ違うが異形の者に対する戦いに身を投じている。そう、戦いは何時の世も変わる事はない。」

 

「戦いは何時の世も変わる事はない、か。確かにそうね。でも、まさかかつてのライバルと肩を並べるって事がね。」

 

「私は別にライバルと思った事は無いが…」

 

「でも私の中じゃあ永遠のライバルなの!」

 

「まぁそんなに熱くなるな。熱気が暑い。」

 

「こうなったらやけよ!今日はとことん付き合ってもらうからね!」

 

「呑むのか?」

 

「もちろん!私の気が済むまで!」

 

 

 

 

「まだ…行けるから…」

 

「無茶するな、既に顔が真っ赤だぞ」

 

「まだ…1瓶…行けるから…」

 

「…寝たか。」

 

「すいません、瑞鶴がご迷惑かけて…」

 

「気にする事はない。私も困った妹がいるからな。こういう事は良くあるさ。」

 

 

やれやれ、瑞鶴が可愛く思ってしまうな。

ホーネットを思いだす。

 

 

「ごめんなさい鳳翔さん、ここは私が払っておきますね。」

 

「いや、私が払うさ。翔鶴は巻き込まれた側なんだから。」

 

「ではお言葉に甘えて…」

 

「鳳翔、お会計を頼む。」

 

「はい。では3人で3万2千円になります。」

 

「3万と2千円…これで丁度さ。」

 

 

「んぇ〜…しょーかくねぇー…」

 

「ほら、瑞鶴!しっかりして!」

 

 

「レシート要ります?」

 

「貰っておこう。じゃあまた。」

 

「また来てくださいね。」

 

 

 

「エンタープライズさん、ありがとうございました。」

 

「なに、気にするな。瑞鶴の事もしっかりと頼むぞ。」

 

「はい、では…」

 

 

もうこんな時間か…

ヨークタウン姉さんが起きてたら怒られそうだな…

頼む、今日は寝ていてくれ…

 

 

 

「ただいま。」

 

「あ!姉ちゃん遅いよー」

 

「なぁ、ホーネット。ヨークタウン姉さんは…?」

 

「あぁ、もう寝たよー」

 

「良かった…」

 

「あと30分早かったらお説教だったよ?」

 

「そうだな。風呂に入るか…」

 

「姉ちゃん顔真っ赤だけど…大丈夫?」

 

「問題ない…と思う。」

 

 

今になって酔いが回ってきたか…

最悪ホーネット呼ぼう。




いかがでしたか?
アニメ版から発想を得た今回の話、短めですが…


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Act29.第2次南方作戦に向けて

あけましておめでとうございます十六夜翔矢です!
今回は期間限定海域に焦点を当ててみました。
それでは本編どうぞ!

4/12 出発日の文章変更&加筆をしました。
(英文の後の括弧は日本語訳です。)


「今度の大規模作戦は南方作戦、インドネシア・マカッサルから開始する。飛龍、蒼龍、どの機材で行く?」

 

 

はーい、改蒼龍型の飛龍でーす!

今は次の大規模作戦に向けて、作戦開始地点のマカッサルまでどの機材で行くか会議中!

どの機材で行くかって?そりゃもちろん…

 

 

「「ジャンボでしょ!」」

 

「お前達、747好きだよなー」

 

「そりゃもちろん。私達のコンビで操縦出来るのジャンボかドリームライナーの2つしかないのに。」

 

「私がトリプルセブンの副操縦士の資格とればトリプルセブンでも行けるけどあんまりトリプルセブン好きじゃないし。」

 

「いや理由…」

 

「でもまぁ、繁忙期にジャンボないとまずいよねー」

 

「2機限定だから余計に。今年の冬はどの路線に入れる予定なの?」

 

「中部〜ゴールドコースト。事前サーチやマーケティングで好反応があったからな。」

 

「なるほどねー。確かに冬だと高需要になる南半球路線だし、ゴールドコーストでサーフィンしたいとかの需要ありそうだね。」

 

「そう、前の欧州作戦の時は繁忙期終わってからだったしジャンボでも良かったが今回に限っては繁忙期に入りそうなんだよ。」

 

「まぁ今回に限ってはドリームライナーが良いかもね。A350入れて余裕出てきたし。」

 

「そうねー。今回はドリームライナーで行くしかないか。私達A350の免許ないし。」

 

「-10で良いか?」

 

「「もちろん。-8とかやだよ?」」

 

「はいはい…お前さん達は仲の良い事やな。」

 

「そりゃあそうでしょー!ねー蒼龍!」

 

「そうね、私達は二人でコンビなんだから!」

 

 

よーし、今回のフライトも無事遂行するぞー!

 

 

「そんでマカッサルへの着陸経験は?」

 

 

関空〜パースの試験飛行の時ってどこ降りたっけ…

確かマカッサルだったような気もしなくはないけど多分

 

 

「…無い!」

 

「あたしは成田〜パースの試験飛行の時にダイバート訓練で降りた事ある位。」

 

「蒼龍は問題無いな。となると飛龍か。」

 

「だったらさ、着陸は蒼龍がやるってのはどうよ?」

 

「私は別に良いけど…提督は?」

 

「異論は無いかな。まぁでも何かあった時の為に飛龍も会社のシュミレーターで訓練しとけ。」

 

「おっけ、分かった!」

 

「私も一応訓練しといた方がいい?」

 

「まぁ…やるに越した事はないからな。一応頼む。」

 

 

 

そして出発日…

 

 

『MAL9481,cleared to Sultan Hasanuddin International Airport,ISE 1 departure KOZA transition,via flight planned route,maintain 7000 expect FL350,squawk 2311,readback.(松島航空9481便、スルタン・ハサヌディン国際空港への飛行を許可します。出発方式はISE 1 departure KOZA transition、以降はフライトプランに従い飛行してください。暫定承認高度は7000ft、予定巡航高度は35000ft、スコークコードは2311です。復唱してください。)』

 

 

「Cleared to Sultan Hasanuddin International Airport,ISE 1 departure KOZA transition,via flight planned route,maintain 7000 expect FL350,squawk 2311,MAL9481.(スルタン・ハサヌディン国際空港への飛行を許可、出発方式はISE 1 departure KOZA transition、以降はフライトプラン通り、暫定承認高度は7000ft、予定巡航高度は35000ft、スコークコードは2311了解しました。松島航空9481便。)」

 

 

『Readback is correct,contact Centrair GND 120.8.(復唱OKです。周波数120.8でセントレア グランド管制と交信してください。)』

 

 

「Contact Centrair GND,MAL9481.(セントレア グランド管制と交信します。松島航空9481便。)」

 

 

「さーて、マカッサルまで頼むよ?蒼龍(副操縦士)。」

 

「もちろん!飛龍(機長)こそしっかりとね!」

 

「「よっしゃ!いっちょやりますか!」」

 

 

グランド管制にハンドオフしてっと…

安全で快適に、マカッサルまでお運びします!

 

 




二航戦コンビが飛行機を操縦したら、というコンセプトを書いてみました。
本当は日本語訳をルビにしようと思いましたがルビの文字数制限で断念しました。

次回は何となく決めてはいますが、どうしようか…


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Act30.緊急会議

どうも十六夜翔矢です。
今回の話は突発的に思いついた話です。
最近の世相を反映した感じの話になります。
それでは本編どうぞ!


鎮守府、執務室

 

「提督、流石にこのままだとやばいです。」

 

 

天城型航空母艦二番艦、赤城です。

世界的に大流行しているCOVID-19の影響もあり、親会社の1つである全日空も国際線で欠航や運休が出てるみたいですし…

 

 

「俺も薄々感じていた。中国本土路線が中部〜北京しかないとはいえ、中国以外でも広まっている現状、運休が妥当なんだろうけどな…」

 

「国際線乗務員の安全も大事ですからね。」

 

「ただ、国際線全線運休とかやると機材がな…」

 

「そうなんですよね…国際線機材77機と繁忙期対応両用機材8機が駐機料の掛かる野立看板になりますからね…」

 

「駐機料が掛かるのは折り込み済だが、機内清掃の都合とかもあるから日本に持って来たいんだがな…」

 

「それやると駐機場所が問題ですよね…」

 

「エアバスの4発機が特にな。」

 

 

エアバスの4発機…

A340とA380の2機種ですね。

 

 

「…ええ。A380は着陸料に駐機料は旅客機では1番高いですし、それに離発着出来る空港も限られますし…」

 

「A340はエンジン推力の関係があるしな…」

 

「でもここは思い切りも必要じゃないですかね。」

 

「そうなんだよな…もういっそ国際線全部止めて機材は日本に戻すか。」

 

「それがいいかと思います。乗務員に関しては特別有休で乗務数削減ですかね。」

 

「止むを得ないな。国内線はどうする?」

 

 

これなんですよね、国内線はどうしようか…

緊急事態宣言を北海道庁が出してる以上、少なくとも…

 

 

「私個人としては羽田を除いて新千歳への直行便を運休すべきかと。」

 

「緊急事態宣言出してる現状、新千歳は全運休でANA振替でも良いと思うが。」

 

「…鎮守府でも屈指のマイラー、皐月ちゃんにも相談しました。」

 

 

相談した時の皐月ちゃん、カメラとレンズのお手入れをしながら相談に乗ってくれましたね。

後から聞いたら2台のカメラとレンズで総額30万近くだとか。

最近のカメラって凄いんですねぇ…

 

 

 

「おい、それは相談相手が違うぞ。」

 

「皐月ちゃん曰く、『国際線は仕方ないにしても国内修行が出来なくなるじゃん』だそうですよ?」

 

「…だろうと思ったよ。」

 

「さていかがです?提督。」

 

「分かった分かった…国内線はお前の案にする。」

 

「提督ならそう言ってくれると思ってました。」

 

「そうかよ…とりあえず方針は決定したから臨時本社会議行くぞ。準備。」

 

「はい!」

 

「役員クラス全集めな。もちろん加賀達も。」

 

「了解しました。では20分後に駐車場で。」

 

「頼むぞ。赤城。」

 

 

という事でこれから臨時の会議です。

松島航空にとっての最善策をしっかりと検討しましょう…!




いかがでしたか?
本当に突発的に思いついた話なので雑&文章量が少ないですが、個人的には何とも言えないです。うん。

(皐月ちゃんのカメラに関してはキャラ設定に詳細載せておきます)


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Act31.日常

どうも十六夜翔矢です。
今回はちょいとした日常編(?)です。
それでは本編どうぞ!


さーて仕事も終わった終わった…

 

「お疲れ様でした、提督。」

 

「おお、毎度すまんな。紅茶入れてもらって。」

 

「いえ、榛名に出来そうな事といえばこれくらいなので…」

 

「子守りもあるしな。無理はするなよ?」

 

「ええ。でも提督も合間を縫ってお手伝いしてくれますし大丈夫です!」

 

 

榛名と子供が退院してから二週間。

すっかり新しい生活にも慣れてきた。

あ、子供は女の子だった。名前は…母親が戦艦ならば名を継承すべきかと思ってな。察してくれ。

 

 

「そうか。それにしても毎日紅茶が違うように思えるんだが…」

 

「ふふ、実はベルファストさんに教えて貰いまして。」

 

「ああ、なるほどな。彼女の入れる紅茶に似ていると思ったがそういう事か。」

 

「はい!ベルファストさんには感謝してます。」

 

 

今度ベルファストには休みとボーナスでもあげよう。うん。

 

 

「…ふぅ。ご馳走様。」

 

「後片付けして来ますね。」

 

「おう。」

 

 

榛名がカップと皿を持って洗い場に向かう。

その中で、つい思った事を口にする。

 

「国際線需要が戻るのはいつになるかな…」

 

 

そう、松島航空だけの問題じゃなく国際的問題の航空需要の低下。

IATA(国際航空運送協会)の発表では国際線が元の需要に戻るのは4年後、国内線でも2年後との試算だ。

収益の6割を弾き出す国際線の運休は正直厳しい。国内線の4割も日を追う事に減少している。ここに三菱のアレ(SpaceJet M90)があればフレキシブルに国内線を飛ばす事も考えたが…

機材問題も割と深刻な問題だ。ボーイングはヘマ(ボーイング737MAX)やらかすし、三菱は製造経験考えても最初の納入発表から何年経ってるんだと言いたい。

ふと、そんな事を考えていると勢い良く扉が開いた。

 

 

「Hey提督!難しい顔してないで走りにいきませんカー?」

 

「…榛名に聞いてみる。」

 

「大丈夫デース!」

 

「もう既に榛名には私達が聞いておきましたので。」

 

「霧島…まぁ良い。行くか。」

 

 

 

鎮守府、駐車場。

 

「ところで金剛、コースは?」

 

「名港中央から入って東海で4号線に、そこから新洲崎で5号線に、そこからC2を1周して名港中央で降りるコース!」

 

「このコース考えたのは…比叡か?」

 

「良く分かりましたね司令!たまにはC1じゃなくてC2も良いかと思って!」

 

「よっしゃ、今日はアヴェンタドールで行くか!」

 

「提督、それじゃあ私達が置いていかれます。」

 

「ジョーダンだよ霧島。今日はエボ10で行くさ。」

 

 

コースについて話しているとユニオンの空母がやって来た。

 

 

「ごめん金剛さん!お待たせ!」

 

「あれ、ホーネットにエンタープライズじゃないか。」

 

「今回は私達も行かせてもらう。良い機会だしな。」

 

「ほう、バイクか。スピード合わせて走るか?」

 

「元からそのつもりさ。」

 

「Yes!今日は軽いドライブのつもりだヨ!」

 

「あーなるほどな。よし、準備して行くか!」

 

 

駐車場に4台の車と2台のバイクのエンジン音が一斉に唸る。

エンジンを掛けたら次にハンズフリー通話のセット。通話確認したら出発!

 

 

名二環、とある場所…

 

 

『やっぱりC2は長いですねー!』

 

「いやお前が言うか比叡。選んだのはお前だろ。」

 

『長いか?私は全くそう思わないが…』

 

『私も長いって思った事はNoデース。』

 

『私もかな〜』

 

「欧米組は達観してるな…距離感に対して。」

 

『西の砂漠地帯に比べたら景色も走る度に変わる。それだけでも短く感じるのさ。』

 

「西の砂漠地帯ねぇ…」

 

『確かにあそこは長いよね〜フォートワースやオクラホマが近くなるとそれも終わるけどね〜』

 

『距離感に対するスタンスというかなんと言うか…凄いですね。』

 

「それは思う。まぁ速度もあるだろうが…」

 

『それには一理ありますね、司令。』

 

「普段の半分位だからな…比叡が言う事も外れでは無いって事さ。おっと、そろそろトンネルだぞ、ライト点灯忘れるな〜」

 

 

通話しながら走り、鎮守府へ戻る。

日を追う事に鎮守府には車が増える。

そして一緒に走るメンツが増えていく。

こうやって会話するのも楽しみだな。

 

 

鎮守府、執務室。

 

「ただいま。」

 

「お帰りなさいませ、提督。」

 

「すまんな榛名。お前を置いて走りに行くとはな…」

 

「いえ、提督もここ最近仕事で会社への出勤が多いみたいですし、たまに息抜きは必要かと。」

 

「確かにな…アレのお陰で交通機関の運行にも影響が出やがる。それを調整するのは数字を勘案しつつ考えるのはスジ屋や運航部門だからな…」

 

「今じゃあ週に5日は会社に行ってますよね。」

 

「そうなんだよな…お陰で鎮守府は榛名や電、望月に任せっきりだし…」

 

「いえ、提督は私達を信頼して任せてくれているのですから…」

 

「ああ、早く『普段』が戻って来ないかな…』

 




なんか結局前回のアレを引きずってます。
ほんとに早く収まってくれ、例のアレ。


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Act32.列車乗務

どうも十六夜翔矢です。
今回はビスマルク達が大阪に行くというシナリオです。
それでは本編どぞ


Bismarck級戦艦、Bismarckよ。

今日はオフだから海外仲間で大阪に遊びに行くの。

 

「Bismarckさん、待ってくださいー」

 

「買い物に時間掛けすぎよ姉さん。」

 

「まぁまぁそういうな。買い物も醍醐味だろう。」

 

「早くしなさい!もうすぐ発車するわよ!」

 

「もうすぐって…まだ5分ありますからね?」

 

 

休みなのに頭が痛くなりそうなメンバーで行く事になったわ。

シレッと来てるアークロイヤル、天然イタリア姉妹って…

 

 

名古屋でゴタゴタこそあったけど無事名古屋を出発、私たちを乗せた列車は名古屋を出発して一路西へ向かう。

 

 

『ご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は急行比叡1号、大阪行きです。途中止まります駅と、到着時刻をご案内致します。次の尾張一宮に8時20分、岐阜8時30分、大垣8時42分、米原9時09分、彦根9時20分、高槻市10時10分、新大阪10時15分、終点の大阪梅田には10時20分に到着致します。列車は12両編成で運転しております。1号車から5号車は指定席、6号車はカフェテリア、7号車と8号車はグリーン車です。グリーン車のご利用には急行券の他にグリーン券が必要です。9号車から12号車は自由席です。ただいまから検札に参ります。お手元に乗車券、急行券をご用意ください。』

 

 

検札?改札口を通っているのに?

というかドイツだと改札口すら無いけども。

コントローラーの仕事も日本だと車掌がやるのかしら?

 

 

「きっぷを拝見…ってビスマルクにアーク、イタリア姉妹じゃねーかよ。」

 

「はい…って提督!?」

 

「ホントだ。」

 

「…何してるんだ、Admiral」

 

「…お疲れ様です。提督」

 

 

何で提督が車掌をしてるのかしら?

確か今日は鎮守府にいないとは榛名から聞いたけどまさかね…

 

 

「今日は大阪か。気をつけろよ。」

 

「ええ。貴方こそ。働き過ぎは体に毒よ?」

 

「そうだな。もし何かあったら7号車の乗務員室に来い。じゃあな。」

 

「ええ。」

 

 

 

 

「ふぁ…朝早いから眠いわね…」

 

「大阪着く前に起こしてあげるから寝ても良いわよ?」

 

「助かるわ。」

 

 

それじゃ少し仮眠しましょうか…

眠いわ…

 

 

 

野洲〜守山…

 

 

「……マルク、ビス……ク、ビスマルク!」

 

「んーっ、もうすぐ大阪?」

 

「それが…石山駅で事故があって今止まってるのよ。」

 

「事故?何でこんな時に…」

 

「全くだ。まさかこんな事になるとはな。」

 

「まぁ…動くまで待ちましょう。それが一番よ。」

 

「「「賛成。」」」

 

 

 

『お客様に申し上げます。ただいま当列車は石山駅に停車中ですが、まもなく致しますと草津駅まで運転を再開致します。草津駅にて急行料金の払い戻し措置と、JR線への振替輸送を受け付けます。詳細は草津駅到着前にお伝え致します。』

 

 

「待ってて正解ね。急行料金が戻ってくるわ。」

 

「振替輸送はどうするのよ。」

 

「どうせ混む事になるでしょうし、このまま大阪まで乗りましょう。」

 

「私はどっちでもいいですー」

 

「ネルソンとの約束があるから私は早く着きたいが…混雑するのならしょうがない。」

 

「私はこのままで良いわ。」

 

「…寝る?」

 

「そうしましょうか。暇だし。」

 

 

 

3時間後…

 

「おーい、起きろー」

 

「んん…提督?」

 

「大阪着いたぞ。後はお前達だけだ。」

 

「…あら、いつのまに大阪に?」

 

「お前達がぐっすり寝てる間にだよ。」

 

「…おはよう、Admiral。」

 

「はい。おはようさん。」

 

「おはようございます〜」

 

「分かったから早く降りてくれ。発車出来ん。」

 

「「「「は〜い」」」」

 

 

寝てる間に大阪に着いたみたいね。

さ、早く降りましょうか。

 

 

「全く…全然連絡が来ないと思ったらぐっすり熟睡とはな…」

 

「げ、ネルソン。」

 

「連絡よこせと余は言ったであろう。」

 

「うむ…すまない。眠くなってしまってな。」

 

 

『まもなく5番線から回送列車が発車致します。黄色い線の内側にお下がりください。』

 

 

「それじゃ、行きましょうか。」

 

「そうね。早速阪急百貨店に行きましょうか。」

 

「え?最初は大丸じゃないの?」

 

「私は阪神百貨店に行きたいです〜」

 

 

「…なんか、それぞれバラバラな行先だな。」

 

「大方目的が見えてきたな。」

 

「私はここでネルソンと合流するつもりだったしな。どうする?アレの買い物に付き合うか?」

 

「余も買い物したい気分だからな、もちろん付き合うぞ!」

 

「置いてくわよーブリテン組!」

 

「ああ、すまない。今いく!」

 

 

 

さーて、大阪に着いたし今日は思う存分買い物するわよー!




いかがでしたか?
今回は提督がカレチとして出てきましたが、普段とは違う面を出してみました。
次回はホーネットとサウスダコタが出てくるかも…?


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Act33.新しい仲間と帰国

どうもお久しぶりです十六夜翔矢です。
今回の話は夏イベの話です。晩秋〜冬イベが始まってしまいましたが夏イベの内容です。
それでは本編どうぞ!


『作戦終了、敵艦隊の邀撃完了。ヌーメア基地へ向かいます。』

 

「了解。到着まで哨戒を怠らないように。」

 

『はい。それでは。』

 

 

ふぅ…ソロモン・サンタクルーズ諸島の大規模作戦もこれで終わりか…

後は帰国だけだな。

それにしても1日早く終わったか…

これはヌーメアで休養兼バカンスだな。

皆疲れてるだろうし、丁度良いけどここ(ニューカレドニア)のシーズンは1月から3月なんだよな…

まぁだからと言って海で泳げないわけじゃない。多少は寒いけど。

 

 

「さーて、迎える準備でもしますか!」

 

「なー提督、少し寒い。」

 

「そりゃ南半球だしな。季節は逆だけど過ごしやすいだろ?サウスダコタ。」

 

「まぁ…それなりには…」

 

「だろ?それはそうと艤装の燃料弾薬抜き終わったか?」

 

「終わってるよ。パレットに固定もした。」

 

「んじゃ後は搭載するだけか。今出撃してる艦隊が帰ってくる前に搭載しに行くか?帰ってくると忙しくなるぞ」

 

「了解!いくか提督!」

 

 

 

 

 

「提督、連合艦隊帰投しました!」

 

「皆お疲れ様。手の空いてるやつは各自手伝いに回れー!」

 

 

 

「ただいま戻りました、貴方。」

 

「ああ。お帰り、榛名。」

 

 

こうやって無事に嫁さんが帰ってくると安心する。

これからまた日常生活が始まるんだなって。

 

 

「損傷状態は?」

 

「ギリギリ小破、といった所です。ですから入渠は後でも大丈夫です。」

 

「分かった。じゃあ報告事項を聞こうかな。」

 

「はい。資源消費ですが、戦闘消費分の燃料560、弾薬720です。」

 

「うーん、重量編成だったか…?」

 

「榛名としてはこの消費なら問題無いと考えます。」

 

「まぁ終わった事だしな。艤装修復と入渠消費はまだ算出中だから後で、だな。」

 

「次に敵艦隊交戦の結果ですが、完全とまでは行きませんでしたが、勝利です。」

 

「そこは承知している。だが勝利とは良い響きだな。これからも頼むぞ。榛名。」

 

「はい!では次に友軍救助艦の報告を。」

 

「今回はどんな艦娘(フネ)だった?」

 

「えっと…ヨークタウン級航空母艦、3番艦です。」

 

「ヨークタウン級の3番艦…ってホーネットか!」

 

「えぇ。実は最後の敵深海棲艦(南太平洋空母棲姫)に対する攻撃の通り方がエンタープライズさんとホーネットさんだけ格別に良くて、夜戦支援の秋雲さん、巻雲さんも同様でした。」

 

「ふむ…それは興味深い結果だな。やはり歴史の因果が関係しているのか…?」

 

 

前回のソロモン諸島沖でも第三次ソロモン海戦に参戦していた艦娘の攻撃の通りが良いと報告があった。

やはり歴史の因果関係と艦娘は何かしら繋がりがあるのか?

 

 

「榛名は何も言えないですが、戦いを見て感じたので少なくとも何かしらの繋がりは感じます。」

 

「だろうな…これまでにも色んな海域で同じような事があったしな。」

 

 

「おーい、指揮官!お疲れ様ー!」

 

「おお、ホーネットか。中破と聞いたが回復出来たか?」

 

「もっちろん!もうすぐねーちゃんも上がってくると思うよ?」

 

「指揮官、今戻った。」

 

「エンタープライズもお疲れ様。」

 

「あ、何だ。ねーちゃんも来てたんだ。」

 

「自分と同じ名前だからと言ってはしゃぎ過ぎだホーネット。もう少し落ちつけ。」

 

「ごめんごめん!それよりも指揮官、もう1人の私が来たんだよ!」

 

「だな。榛名から聞いた。」

 

「それでね!戻ってくるまでの間、色々話したんだ!」

 

「お前は子供か…」

 

「Hi、貴方がこの艦隊のAdmiral?」

 

「ああ。日本国海軍、名古屋鎮守府所属の少佐、十六夜翔矢だ。」

 

「もう1人の私が紹介してると思うけど、改めて。Yorktown級航空母艦3番艦、USS Hornetよ。」

 

「よろしくなホーネット。」

 

「ええ。よろしくね。」

 

 

「…こっちのホーネットは落ち着きがあって美人だな。話が合いそうだ。」

 

「ねーちゃん、流石に今のはどうかと思うよ?」

 

「別にホーネットを否定する訳じゃない。別の性格のホーネットも良いなって思っただけさ。」

 

「ふ〜ん。ま、それなら良いけど。」

 

 

「びっくりしたわ、私以外にホーネットがいて、まさかビッグEにヨークタウン姉さんまでいるなんてね。」

 

「ま、色々あってな。あの姉妹達は別世界のヨークタウン級なんだ。」

 

「別世界の?でも何となく分かるわ。ホーネットにしては雰囲気違うけど奥底にある物は一緒だなって。」

 

「榛名も分かります、その気持ち。」

 

「あら?貴方は…榛名?だったかしら。」

 

「はい。榛名です。よろしくお願い致します。」

 

「あ、どうも。Thank your welcome.」

 

「丁度良いや、榛名。ホーネットの艤装は?」

 

「もう既にLD8コンテナに搭載して空港に運んでます。」

 

「行動が早い事ですね…流石出来る嫁だな。」

 

「もう提督!恥ずかしいです…」

 

「あら?貴方達coupleなの?」

 

「榛名にはずっと支えて貰ってるよ。」

 

「恥ずかしい事言わないでください…提督。」

 

「あら、照れてる。可愛い。」

 

「提督!後でお話があります!」

 

「悪かったよ榛名、だから説教は勘弁してくれ。」

 

「もうこれで何回目ですか!貴方って人はもう!」

 

「悪かったって。ほら、皆戻って来たぞ。」

 

さーてやる事も終わったし、後は艤装輸送組が帰ってきたら祝杯、そして束の間のバカンスか…折角のニューカレドニアだ、検疫と税関の事考えて土産買ってくかな。

 

 

 

ヌーメア、シトロン湾海水浴場…

 

「皆お疲れ様!出撃組に支援組、戦闘は勝利、敵深海棲艦の撃沈と成果に賞賛を贈ろう。そして基地サポート組、艦隊帰投して迅速に動いてくれたお陰で作戦期間を残り1日残す事が出来た。という事で…1日フリータイムにする!」

 

 

夜の海水浴場で勝利の祝杯と激励。

これまで戦ってきて轟沈もなく無事に全員で日本に帰れる。

そしてヌーメアでのフリータイム。

発表した時には皆が喜び、また計画を建てる声が聞こえた。

これで肩の荷が降りた。後はバカンスして帰るだけ。さーて、乾杯を唱えますか!

 

 

「皆!缶を持て!海戦の勝利を祝って乾杯!」

 

 

キンキンに冷えたコーラを流し込む。

流石に日本じゃないし酒を外で飲むのは勘弁だ。

やっぱり冷えた炭酸は最高だ。実質酒と同じ。

さて明日はゆっくりするか…土産買ってバーで酒呑んで…ああ、海外ってやっぱり非日常だな!

 

 

 

翌日、ヌーメア・トントゥータ国際空港…

 

「いやーヌーメア楽しかった。」

 

「はい!榛名も楽しみました!お土産も買いましたし、これで後悔なく帰れます!」

 

「そうだな。大規模作戦とはいえ休暇は大事だからな。さて、出国するか。」

 

「はい。ニューカレドニアともしばらくお別れですね。」

 

「次にニューカレに来れるのは何時になるかな…」

 

 

まだ空港に来てない奴らもいるが、集合時間ギリギリに来るだろう。出国手続きはそこまで時間掛からんだろうし。

と、物思いに更けているとコックピットの飛龍から連絡が入る。

 

 

『提督ーまだ来ない?』

 

「あー飛龍か。まだ10人程来てねーわ。」

 

『給油終わったよー早くエンジンスタートしたいんだけどぉー!』

 

「今から電話すっから待ってろ。どうせ免税店で買い物してるだろうしな」

 

 

やれやれ、集合時間5分前には来いって言ったんだがな…

仕方ないか。




いかがでしたか?
二航戦コンビがパイロットしてるのは何時もの事ですw


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