前略、ワタシ:除名処分になりました。 ( 雹竜)
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【秋山編】私は除名処分になりました。。

ピピッ!カカカッチャチャーン♪

タイムカードの下番時刻を打刻させ、更衣室に入り服を着替える。

「・・・ふう、これでよし。忘れ物はないよね?」と、

辺りを指さし確認し、更衣室から出る。

時刻は、午後21時過ぎ。酔っぱらった会社員が、電車で立ち寝しながら帰路につく。
当たりの時間であろうか。家に帰れば、シャワーを浴び、夕食を簡単に済ませて、眠りにつく。朝になれば、顔を洗い、朝ご飯を食べ、出社し、タイムカードを通して、上番。更衣室で着替えをして、勤務に就く。平凡と言われれば、それまでのごくありふれた、いつもの流れ。


しかし、それは今夜までの話。 明日からは、この会社に出社ではなくなるのだ。





数週間前の事である。

 

朝出社した後、必ず各デスクを水拭きをするのが習慣。拭き上げたあとのデスクは、サラサラした表面になり、よーし、今日もがんばるぞーという気にさせてくれるから、

勝手にやり始めている。

出社はかなり早出しないと、全部のデスクを拭いて回れないため、かなりの早出を買って出ているので、2時間前の出社は当たり前である。

 

自己満足と言われても仕方のないことなのだが、掃除が好きなので、あまり気にしていない。

 

そんな中、一本の内線電話が、フロアーに響き鳴る。

 

「あれェ? 珍しいなぁ~・・こんな早朝に電話ということは、何かのトラブル案件かなあ?」

 

そんなことを考えながら、メモを手元に用意して、内線電話の受話器を右耳に当て、

 

「おはようございます、外交総監ブースの秋山です」と、電話に出る。

 

「・・えっ? 地下の小会議室に、私が行くんですか?・・はい、わかりました。」

 

カチャッと、受話器を置く。

 

チーンと、エレベーターのドアが開き、BF1の小会議室の入り口に到着。

真鍮でできた、年代を感じさせるような【小会議室】と書かれた金属のプレートは、所々に錆がついており、一部は黒くくすんでいる。

 

コンコン。ノックをしてからドアを開け、「失礼致します」と、中に入る。

 

 

『やあ、秋山君。早速だが、どうしてキミがここに呼ばれたか。わかっているかな?」

 

「いいえ。わかっておりません」と、キッパリ即答する。

 

『キミは、我が社の幹部という立場を悪用して、会社のお得意様へ、偽りの話をもちかけたそうじゃないか?』

 

「偽りの話???・・といいますと?」

 

『覚えていないのかい? J社との契約を突如白紙にしてくれと、進言したそうじゃないか?』

 

「白紙・・・あぁ!」

 

『あぁ!じゃなーいっ!! J社は、昨夜記者会見を開いて、合併は白紙となりました。と、我が社と契約を無かった物にしたんだ。×証一部での取引では、合併の話題によって、いまだかつて見たこともない数万円台に跳ね上がった。なのに、白紙になった今じゃ、類を見たこともない急激下落に陥っている。また、技術開発部門に問い合わせの電話が殺到している。 どういう状況にあるか、理解できているのかね?』

 

「はい、理解しております。ですが、今回の、合併については、当初我が社と一緒になって、共に協力してイイものを作っていきませんか?という、コンセプトが始まりと聞いて、その旨を先方様に伝えたところ、快く承諾していただけました。ですが、【匿名】の方から話を聞いたところ、なんとJ社にとってのメリットは皆無。共に協力しあって、イイものを作るなんて、虫のいい話はむしろ、向こう側に負債を抱え込ませるという、悪徳手段に出るという話を、耳に致しました。これにより、J社様と、信頼を築いていけるものの話ではないと、判断しまして、大変申し訳ございませんが今回の話は、一切無かったものと、お考えのほどをお願い申し上げます。と、その旨をお伝えいたしました。」

 

『・・キミは、我が社の人間であり、お得意さんが抱え込むであろうデメリットまで考えなくてよかった。【匿名】の人物が何者かは知らないが、そういう事を正直に、J社に申告をしてくれちゃったから、【一体どういうことか説明しろ!】と、J社からクレームが入ったんだよ。・・でもね、俺らはこう答えたよ。【外交総監の言っている事は、全くのデタラメを並べているのにすぎません。そのような話は事実無根です。仮にも、そのような負債処理を貴社にお願いするために、こうして合併の話をするようなどと・・。 そんなことをすれば、お互いの信頼なんて、築いていくことなど皆無。今一度前言撤回を再度お考えいただければ恐悦至極に存じます】とね。』

 

「ということは、【匿名】の方の情報は、本当だったと認める事になります。本当だったんですか・・?」

 

『内部の人間が、キミみたいな人間に、機密情報を漏えいさせるような手段に出るとは夢にも思わなかったが、ああ、そうだよ、そのとおりだ。しかし、その話は事実無根だと説明したんだ。もう覆りはしないさ』

 

「・・ずいぶん、卑怯で姑息な手を使われるのですね?」

 

『なんとでもいえ。我が社の負債をなすりつけるには、うってつけの会社がみつかったんだ。使わない手はない。信頼関係だと?そんなもの、鼻からあるはずがないわ。そんな綺麗ごとを抜かし、それこそが真っ当な社会だと信じる馬鹿がどこにいる?カネこそが全てだ。騙したとして、合併して、だめになったら引きはがせばいい。それだけのことだよ。』

 

開いた口が閉じないとは、まさにそういうことであろう。呆れて次の言葉が出てこない秋山。

 

「信頼関係を築くことよりも、利益がイチバンですか?」

 

『利益以外を求める仕事がどこにあるというんだね?そんな手間暇かかる仕事を、誰が誰にまかせたんだね? 手間のかかる信頼を築く時間があるのなら、もっと多く、大きい利益を得れる契約をなん十社と、とってくるのが外交総監の責務だろう?それをキミは、半年でたったの二社としか契約を取ってこれないなんて、新米のペーペーじゃあるまいし、出来そこないの給料泥棒じゃないか。その上、キミは、幹部クラスにまで昇格させたというのに、その立場を悪用して、我が社に泥を塗るとは。。。。

さて、そろそろキミを呼び出した理由を伝えよう。査問委員会で吟味した結果、キミは、本日付けを以って除名処分だ。すみやかに我が社から姿を消すように。以上だ』

 

「・・どんな理由であろうとも、結果がすべて・・オカネが全てという事ですか。

わかりました。秋山外交総監、除名の旨、しかとお引き受けいたします。」

 

『キミには大変失望したよ。とっとと消え失せろ』

 

「本日に至るまで、勤務させていただき、ありがとうございました。失礼致します。」

 

 

バタン・・・小会議室から出て、廊下の壁に背を預けて、ため息を一つつく。

天井を見上げつつ、旨のポケットから黒い機械を取り出す。

 

ガサガサ・・ピポッ。電子音がシャツのポケットから鳴る。

 

「・・念のために録音していたけれど、利益だけしか考えていない会社だなんて、今知ったことではないけれど、こんなにアクどいとはね~。

 

J社に前言撤回を要求しているんだから、いずれ強行手段に出るに違いない。 この会話を録音したコレ、J社の交渉先の課に速達すれば、ウチの会社が言っていたこと全てが露見するわけだから、前言撤回すらも吹き飛ぶんじゃないかな?各デスクも拭き終わったし、本日付なら、荷物まとめるのに時間はかからないし、最後の仕事【密告】を外交総監として、果たしましょうか。その前に、アポとってからにしないとね~。ええと、J社のK様はと・・・」

 

 

 

こうして、J社に届いた録音のデータにより、元居た会社のブラック面は、筒抜けのダダ漏れになった。これにより、一切の取引は白紙を極め、新聞一面を騒がせ、信頼すらこの会社には無いため世の中から

姿を消すことになるのは、それから数日のことである。

 

to be continue

 

 




【カイゾク】に介入する前の、主人公秋山編になります。


これは、筆者のオリジナル作品になります。

架空の会社名ですが、内容は一部簡略化している、実体験をもとにしたものです。

賛否両論あるかと思いますが、よろしくお願い致します。





敬具



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久幸蘭蔵

★前回のあらすじ:

勤めていた会社との縁があり、その他に個人的な交流をずっと継続させて頂いていた方が存在する。

秋山は、線と線での、『出会うきっかけ』を構築し、複数の網を作ってゆくといった仕事に就いていた。そんな中、長年勤めていた会社が、かなりとんでもない会社であると、進言してくださる人物と、秋山は巡り合った。

会社の内部告発情報をご提供下さった信頼できる兄貴肌の持ち主・・それが、〖久幸蘭蔵〗さんだ。
秋山は、おかげで、会社の混乱に乗じて会社に辞表を提出。
(以下久幸蘭蔵氏を「蘭蔵さん」と省略致します)

今は、蘭蔵さん関連の❝とある事業❞に参加させてもらう為、
喫茶「屯所」でお話をお伺いするため、地下への階段を下っていく・・・。


コツコツと、黒靴の踵がコンクリートに響く。

 

落ち着いた茶色の木製のドアを押し、入店する。

店内は、若者に人気のカフェ・・という雰囲気ではなく、明るすぎない暗めの照明、ジャズやクラッシック音楽が流れている喫茶だ。周りを見渡し、久幸蘭蔵さんの姿を目で追う。

すると、いつものように、カウンターの一番左端に発見したのでお隣のスツールへ足を向け歩みだし、椅子に腰を下ろす。

 

「いらっしゃいませ」

 

着席と同時に、珈琲が出てきた。

 

このお店は少々変わっており、普通の喫茶であれば、注文していなければ本来、お冷が出てくるくらいだろう。しかし、この喫茶では少々勝手が違っている。

 

入店をしたときの雰囲気に合わせて、亭主が珈琲を淹れて、出してくれるのだ。

その珈琲がまた美味いのだ。

 

豆の深い味わいと、波紋が広がる水面のような余韻が残る優しい味。ゆえに、この喫茶にはその珈琲を求めるファンが数多く存在している。

 

そして、忘れられない珈琲の味をもう一度・・と強く願望され、2回目の来店客。

亭主は、「わかりました」と答え、珈琲を淹れるのだが、不思議なことが起こる。

 

亭主曰く、

「珈琲をいくらでも淹れられます。ですが、不思議なことに、その時の雰囲気を思い出して珈琲をいくら淹れても、なぜか❝味が違う❞とか、❝こうじゃなかったはずだ❞と、味が定まらないんです。」と、カウンターに立ち尽くす亭主

 

そう苦笑しながら、亭主は、「ワタクシも、まだまだです」と話す。

 

白髪交じりのひげを生やし、メガネは黒の細い丸縁、髪は綺麗に纏まったアメリカンなリーゼント、服装は白いワイシャツにパンツは黒い紳士服。 この亭主の喫茶名は、<屯所>という。亭主曰く、関所だと名も、店も硬すぎるイメージになる為、あえて屯所としたそうな。

 

 

そんなユニークな亭主の喫茶店には、珈琲とウィスキーを愛し、武道と俳句を嗜み、多趣味な人物に出会った。 彼は起業し、幾多の月日・経緯を、陸ばかりではなく、海やネット、ゲーム、郊外、裏道、そして砂漠に、戦場・・etc

 

事業職種:【カイゾク】☚

 

彼らしい、ちょっと変わった事業だ。彼は名を〖蘭蔵久幸〗という。

丸い遮光サングラスをかけ、後ろで青色の髪を束ねていて、赤いアロハシャツに白いパンツ、つっかけサンダルをはいた、27歳。

 

 

久幸:「やあ、ご飯は食べたかい?」

 

秋山:「いいえ~、まだこれからですー」

 

久幸:「よっしゃ♪マスター。アレ2つ、お願いねー」

 

 

※アレとは、食パンに魚の乗った、蘭蔵さん考案の特製サンド♪

中々、うまみと渋みがマッチした大人のサンドなのです。

 

 

秋山:「蘭蔵さん、今度はどちらにお仕事に行かれるんですか?僕も、その事業に、ぜひとも参加してみよっかなぁ・・と思いまして」

 

久幸:「今度の事業展開は、砂漠だね。砂だらけになって、暑さも寒さも両方あっきーが大丈夫なら、問題ないよ。行く?」

 

秋山:「私が参加しても、大丈夫ですか?」

 

久幸:「お、来てくれるなら、歓迎するよ♪ 【カイゾク】へ! ようこそ。(^ω^)」

 

秋山:(^ω^)

 

 

こうして、【屯所】で蘭蔵さんのお仕事に参加することになりました。準備しないと・・その前に。

 

秋山:「蘭蔵さん、その砂漠は なんていう砂漠なんですか?」

 

久幸「んん、【ネジ砂漠】っていうトコロでね、まぁ行けばわかるよ♪」

 

 

 

砂漠では、どういう風な仕事が待っているんでしょうか? 秋山、がんばりますっ!

 

to be continue…

 



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うごめく・・前編

夜の砂漠は、真冬のように急激な温度低下をもたらし、生物の息の根を止める死の砂漠

そして、死神が鎌を振りかざす砂嵐。

こういう時は、安全が確保されてから動き出すのがセオリー

・・なのだが・・奴らは違った。

「砂嵐が来る夜なんて、神秘的。逆に、滅多に起こらない【絶好の機会だ】」







大陸には、【テオドア】、【ネクロス】そして、【アルゴス】3大勢力が、大陸の支配していた。支配と軍事率を競い、凌ぎを削って均衛を互いに保っている。

 

 

それぞれが対抗し、国の英雄を勝ち取る為、戦場に赴き、争い事をしている。。

 

【ネクロス】カイゼル国王

俺様国王・アル中不死者・嘘デレ忍者・ロリっ子魔造人間と、まともな奴がいない王国

魔族の国のため、魔導士優遇と思いきや、まさかの白兵戦戦士優遇。

 

【テオドア】オフェーリア国王

エルフとその他の国。

国王がキレると山一つ簡単に消せる。テオドア神を信仰し、タイムスリップ・イケメン画伯・天然ショタエルフ所属の国で、やはり一部偏っている。

【アルゴス】ナイナス皇帝

内乱が起きているにも関わらず、二大国家と戦争している国。

将軍が全員女性で、ハーレム状態と言っても過言では・・(あ、すいません)

チート魔女・逃げ足の早い赤髪娘・婚活巨乳姉ちゃんが所属している。

 

三国、まともな奴はいないじゃないか・・(あ、いえいえ、すいません)

 

 

さて、本編に話を戻そう。

昨夜は、ギルモア要塞に立てこもる兵士から服を奪い、スピリット(酒)を回して飲む事に成功。少しは、寒さと空腹感を忘れることができよう。

 

 

その頃、時を同じく戦況を打破する為に動く、とあるグループがいた。

 

小さな情報でも構わず、手に入れようと試むモノが多く存在した。

しかし、肝心な情報を握る一派と、待ち合わせをするその一派が、偽物に切り替わっている事に気付かない。

 

??:「気とられるなよ、奴らは勘がするどいぞ、混乱を装え。」

 

??:「敵はまもなく正面です。そこで、予定通り一撃食らわせてやりましょう。」

 

??:「撹乱し、血を登らせることに全力をそそげ、血が昇れば勘も鈍る。そこが点回転だ」

 

??:「時間です、では大尉、ご武運を」

 

大尉:「貴様もな。」

 

 

 

??:「ふん、待ち合わせの時間は裕に過ぎているぞ、何を企むんだ?姿を現せ。貴様らは・・俺に1人で来いといったが、7人も居るとは、一体どういうことだ?」

 

大尉:「残念だけれど、お前はここで、お終まい。」

 

??:「なんだと? どういうことだ」

 

大尉:「きわめて簡単なことだ、小さな情報とて、こちらも苦労を効して手に入れている。名も知らぬ、弱小の者どもに、情報を渡すと思うか?」

 

小さな魔銃を構え、撃鉄に指をかける。

 

??:「・・なっ、冗談きついぜ なあおい・・」

 

大尉:「冗談は好かんのだよ、構え・・・放てっ」

 

タタタターーーーーンンン・・!!

??:「があああああああ!」

 

大尉:「家畜のブタは良く鳴くな?人間のももには太い血管が走っている。

そして、筋肉が2番目のかなめ部位。撃ちぬかれたら、動くことは叶わん。

もって、10分。動けず凍え、死して地獄へ堕ちろ。」

 

??:「・・そ!・・はぁ・・っ、くそっ!」

 

大尉:「Live₍生きたい?₎ or(それとも) Die₍死にたい₎?」

 

首後ろの脊髄間に鉄製のスコップを突き刺し、抜いてまた、突き刺す。

 

大尉:「ここは、地獄のモーテルだ。お前のような家畜は知恵を持つな」

 

??:「おい、どうすんだよコレ」

 

大尉:「ここは広大な砂漠、 埋める場所はいくらでもある。・・いくぞ」

 

??:「あぁ、ちげーねーわ」

 

 

 

ところ変わって、ギルモア要塞に侵入し、酒に酔う【カイゾク】一行。

 

秋山:「寒っぶーーーい、スピリットで身体を温めなきゃ・・」

 

蘭蔵:「んん~・・うっぷ・・ろめん」

 

秋山:「寒すぎますよね・・夜のさばくってー・・

Σえ、えええええええええ!!!スピリット1瓶飲んじゃってるううううう 」

 

蘭蔵:「ら、らから・・ろめんて・・うっぷ」

 

秋山:「下戸なのに、どーして全部飲んじゃうんですか!」

 

??:「団長、見取り図もってきー・・・あら?」

 

蘭蔵:「うううう」

 

晴れた空にともる無数の星空を見上げながら・・

 

??:「だめだこりゃ」

 

 

後半へ続く・・。

 

 

 

 



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うごめく・・・中編

??:「 お酒は、たしなむ程度です。酒派でしてウィスキーを好みます。ブランデーから始まり、バーボン、テキーラ、ウィスキー、スコッチと来て結局ウィスキーで落ち着く程度しか、飲めません。飲み方はショットです。」

 

 

秋山:「そう言ってたのにどーしてスピリット飲んじゃうんですか?」

 

蘭蔵:「めんろくない~(めんぼくない)」

 

??:「はいはい、下戸なのにカッコつけて1瓶飲み干す団長は、放っておいて、先に話を進めさせてください」

 

 

??:「・・ということで、副長の音騎(おとの)です。

今夜、<テオドア>への一斉砲撃が前線で開始されます。陽が沈んだら砲撃は断続的に繰り返し施行されますので、その間私たちも前線に向かう事になります。

ですが、私たちのレベルでは長期戦は困難を極めることになりますので、

戦闘中、気分が優れなくなったり、疲れが出始めたら、無理せずに、早めに休息をとって、一旦退いてください。 無理しても、リアルに問題が出たら人は健康を害します。

ぜひ、自分のためにも、どうか無理は禁止で、マイペースに、一緒に前線へ赴き、戦いましょう。」

 

 

【カイゾク副長:鬼弓士】

 

音騎:「地よりいでし鬼の力、今ここに力をさし示さん! 撃つ!!」

 

 

キィィィィィィィンンン・・・・・パァン!

ズザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

秋山:「!!? 空中で 光ったと思ったら・・・無数の矢が敵陣に」

 

音騎:「あのぉ・・これはまだ序の口で(;・∀・)」

 

 

秋山:「序の口ぃ!?Σ(◎_◎;)そもそも、この鬼弓士って、どうやったら成れるんです?」

 

音騎:「んー、leve100になったら、ゴニョゴニョ・・」

 

秋山:「えっ!? 相当時間と手間がかかってるじゃないですか」

 

音騎:「1か月あれば大丈夫ですよ?」

 

秋山:「1か月!!? だって仕事(リアル)とかは・・」

 

音騎:「しながらですよ。でも、無理は禁物ですから、(にっこり)」

 

 

瞬間、秋山は思った。

この、手間暇時間を短くして成すクオリティ・・。

蘭蔵さんと音騎さん2人は、どこか似ていると。

 

音騎:「まーでも、突破口はこのように出来ましたし・・さて、次に向かいましょう♪」

 

秋山:「つぎ?」

 

音騎:「ええ、次はランドン古城です。ひとまず、敵軍は撤退しはじめるでしょうし、

悪酔いしてますけど、簡単に団長に報告しにむかいましょう秋山さん♪」

 

こうして、また一歩前進した【カイゾク】一行であった。

 

 

 

to be Continueb.....



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不老不死の男は、穴に落ちる・・・

【カイゾク】一行が、ランドン古城へ移動を開始し始めた同時刻、ネクロスでは思いもよらない、仲間同士での悪ふざけが発生しているようで・・。

 

 

 

アルケイン:「はぁ…切ない。 切ないですねぇ。」

 

「どうした?悩みでもあるのか?」

 

 

アルケイン:「カイゼル様。いやぁ実は僕、罠にひっかかっちゃいまして。」

カイゼル:「 罠…。長生きしてもそんな古典的なものにひっかかるのか。」

 

アルケイン:「死なないってことが油断につながっちゃってるんですかねぇ。」

カイゼル:「そんな気持ちで戦場に出られたら、たまらんな。」

アルケイン:「いやだなぁ、だっ大丈夫ですよ。戦場に出るときは真剣そのものですから。それこそ、燃えさかる鉄塊のような心境ですよ。」

 

カイゼル:「 ふぅむ。 これは噂だが、アルケインは戦場に出向くとき必ずワインをダースで持っていくと聞いたぞ。飲みながら剣を振ってるとか。」

アルケイン:「Σギクッ・・の、飲んでませんよ!ワインを持っていくのは勝利したときに祝うためですよ。カイゼル様にこの勝利を捧げる!っていっつも剣を掲げてますよ!」

カイゼル:「それならばいいが。お前…アル中じゃないだろうな…。」

アルケイン:「そんなこと絶対にありません!僕の意地悪な祖母に誓ってありません!あの大嫌いな太陽にだって誓えますよ!」

カイゼル:「やけにむきになるな。それに嫌いなものに誓うのって意味あるのか?」

アルケイン:「うっ…。」

カイゼル:「まぁいいか。・・で、どんな罠なんだ。俺様にも見せろ。」

アルケイン:「これなんですけど。。。」

 

カイゼル:「ただの落とし穴じゃないか。どうせクリスティーだろう。切なくなるほどでもないぞ。」

アルケイン:「いえ、それが・・落とし穴におちたときに、飲み歩きしてたワイングラスが割れちゃって…。」

カイゼル:「アルケイン。お前、絶対アル中だよな?」

アルケイン:「なっ、何を根拠に、僕を冒涜するような決めつけを!?人権侵害ですよ!」

カイゼル:「アルケイン、2週間の断固禁酒を誓ってもらおうか。こんな昼間からワイングラス片手にフラフラ城外を歩いて、戦場で腕を振るう前に、こんなチンケな落とし穴に落ちる程泥酔してるなんて…魔族の同胞たちが聞いて呆れるぞ。逆に問うが、他にどんな言葉で言い表せと言うのだ?」

アルケイン:「ワッ…ワイン愛好家?」

カイゼル:「俺様に訊くな。誓いを破ってでもみろ、お前が大事に隠し持つワインを全て叩き割る。わかったなアルケイン」

 

アルケイン:「カ、カイゼル様・・・いくらなんでも、それはあんまりですっ!」

 

カイゼル:「なら、さっさとランドン古城を焼け野原にしてこい。アルケイン。」

アルケイン:「あの古びた城に何かあるのですか?」

 

カイゼル:「なんでも、ネジ砂漠でテオドア兵6000が一振りの弓で打尽されたらしい。お前の手ほどきで、焼け野原にしてこい。」

 

アルケイン:「わかりましたっ、すぐに焼け野原にしてご覧にいれましょう。」

 

カイゼル:「それまで、ワインは俺様があづかっておく。」

 

アルケイン:「えええええーーーっ、わ、割らないでくださいねカイゼル様っ」

 

カイゼル:「心配なら、あとにしろ。 あぁ、ワインが手から滑り落ちそうだ(棒読み)」

 

アルケイン:「ひいいいいいーっ、行きます!今すぐ行きますーっっ」

 

ギイイイイイッ・・・・・バタムッ!!!

 

カイゼル:「 世話のやけるやつめ・・。キュポン!」

 

 

to be Continued・・・・・・。



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ひっくり返して、ぺこりんこーん?!(前編)

ぶっちゃけた話、正義なんてものを振りかざすのは大嫌いさ。

所詮、正義なんざ、エゴの押しつけにしか過ぎない。正義なんてものをがあるから、
争い事は起きるのは確かだ。

正義をおこなえば、世界の半分を怒らせるようなもんさ。




(※カロウナのフィンより、文章一部抜粋)


「申し上げます、ランドン古城にテントを張っている人間は、数にして4人」

 

「今のところ、大きな動きは確認できていません。」

 

「・・・・」

 

「アルケイン様??」

 

「(小声)ばかっ、アルケイン様は精神を集中されていて、奮起の胸中にあられるのだぞ。

証拠に、左手がずっと震えているし、あんなにこよなくワイン愛好家であらせられるというのに、

何故か、今回持参されていないのだぞ。・・ということは?」

 

「おおおっ・・ワインの持参が無いとは・・よもや戦術に気を回されておられると・・?

普段なら、ワインをがぶ飲みして、足元もふらつきながら、剣を振るう危ない酒乱・・いや、

今回はいつもとは違い、こうして我々を率いて戦場に来られるということは、新たな陣形手段や、

魔術に力を注ごうとされているのでは・・なんと心強い方であろうか」

 

「そうともなれば、出陣の合図があるまで、もう一度、武具・刀剣・重火器・魔導書物の点検をあたるぞ。

不備があれば、アルケイン様に申し訳が立たん。」

 

「おう!」

 

 

・・配下の部隊に、尊敬の眼差しで見られているアルケイン。しかし、当人の心境は違ったのである。

 

 

不老不死の身体になる前、人間界で見つけた最後の幻の酒【源酒】あの仄かな水は、口に淹れれば

瞬く間に、今までの酒はなんだったんだと気づかされ、目は見開き、喉が燃え、身も心も焦がれる情熱を感じ、身を捩られるような熱い思いに更けれる事ができる・・あの味が飲みたい・・。しかし、今はそれは叶わない遠い存在・・・

 

アルケイン「ぶつぶつぶつ・・」

 

カイゼル様が・・人質のごとく預かる中に、あの幻の酒がある・・。

なんとしてでも、あの酒を死守できた暁には、自分のご褒美として、あの酒で乾杯しようともっ!

そうとも、あの酒は現在生産を終了されており、製造方法も受け継がれず闇に消えたそうだ。なんともったいない、そして、作られていないから二度と手に入らない。飲みたい、飲みほしたい・・もうのどが乾いて・・・居てもたっても・・。これは、いち早く済ませてしまおう。。

 

 

アルケイン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあー・・・」

鞘から刀身を抜いて頭上に振り上げ、右拳と剣の鍔がちょうどアルケインの右耳と右頬の中間に来るよう若干近づける。左腰を右前に軽くひねり、左足は前に、右足は後ろにとちょうどハの字型になるように構える。

構えの名を、『八相(はっそう)』陰陽道に通じる五行の一つ、木の構えである。

 

それを見た魔装兵団の一人が、ふいに大きく声をあげて皆に知らせる

 

「アルケイン様っ、アルケイン様が御自らでの出陣であるぞ!!これは、滅多に見られないぞ」

 

「景気づけに、ワインで乾杯だ、開けろあけろーっ」

 

 

きゅぽん、きゅぽん、きゅぽーーーん・・とくとくとくとくとく・・と、兵団の士気が上がりつつある

 

しかし、ここで思いもよらぬ事態に発展するとは、この時誰にもわからなかったのだ。。。

 

 

アルケイン「くんくんくん・・! ワインの匂いっ、どうしてっ・・・!?」

 

クルッと振り向くと、なんと自国の魔装兵団が一斉にワインのコルク栓を抜き放っているではないか!

 

グラスに、とくとくと接いでいるではないか!!!

 

アルケイン:「どういう事だ? まだ、勝利してなどないはず・・どうゆうこと?? えっ、ええっ!!?

そもそも、まだ勝利すらしていない・・えっ?誰か兵士の誕生日なのか? いや、そんなはずはないが・・。

 

ひどく頭の中が混乱し始めていた・・。

アルケインは、カイゼル様に人質のごとく大事な酒瓶を奪われて、失敗すれば、大事な幻の酒を失う事になる為、必死の思いで戦場に赴いているというのに、何にもしていない、戦いすらしていない兵士団は、軽々と次々に、ワインを開け放っているではないか。。。

 

アルケイン「ぐぬぬっっっ、お前たちは一体何をしている、僕はっ、僕はぁぁぁ、こんなことのために剣を抜いたわけでは・・つっっ!!ざけるなぁぁぁーっ!」

 

 

ヴオォーーンンン・・ずんんん!!

 

自分の精神を集中して、気を剣に込めていたが、兵士団の行動を見て、頭の中はカオスに染まり、一瞬の出来事で、完全に我を忘れ、地面に向けて刀を振り下ろしてしまうアルケイン。

 

 

キュイイイイイイイイーーンン・・ドオォォオオォォォォオオオ!!

 

 

辺り一面の砂を、空高くに巻き上げ、凄まじい轟音と、突風で辺り一面が砂嵐に巻き込まれた時と同じような状態を生み、振動が地響きを引き起こし、大地が激しく揺れ、四方八方に紫色をした、刀の残像が無数に地を、翔け巡り、大地は大きく抉れる。

 

地は断空によって、削られながら、クラックのように地面は裂けたのだった。

 

 

団長の久幸:「んんんんんん!!!なんだこの揺れは・・」

 

副長の音騎:「砂嵐?! いえ、地震???」

 

 

周囲の砂嵐が段々晴れ始め、うっすらと目の前の状態が確認とれるようになりはじめた。

 

ネクロス兵:「・・つっっ!? あ、アルケインさま? いずこに・・・」

 

to be continue



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ひっくりかえして、ぺこりんこーん?! (後編)

大量の砂煙が宙を舞い、激しい揺れも段々おさまりを見せ始め、段々と視界は

クリアになってゆく・・。

 

 

砂地に近かった大地は、先ほどの大きな衝撃によって、地割れを引き起こし、硬い岩盤が上下に凹凸し、地肌が見えるほど、大きく抉れ、ネクロス魔装兵団の長であるアルケインの

刀が、抉れたちょうど中心部に、持ち手は上になり、刀身は地面にむかって突き刺さっている。 しかし、当の酒乱・・いや、アルケインの姿が無い事に、魔装兵団一同が信じられないという表情で、周辺を探し始めている。

 

あの衝撃波をしても、古城は無傷でヒビすら入った形跡すら皆無である。。

 

 

すると、一人の兵士の左足首から、何やら不気味に笑うアルケインが地面から這い出てきたではないか。

 

「ひっ、くふふふっ、・・うふっ」

 

アルケイン 「不死身の身体で無ければ吹き飛んで四肢は千切れてミートボールになっていたに違いありません。」

 

「ふふふ、ひホッ、ひっ...」

 

 

兵士A『 アルケイン様!ご無事で、・・何故か腹を抱えて笑ってらっしゃるぞ!』

 

兵士V『ご自身のチカラが、余程の威力になっていて驚かれているのでは?!』

兵士J『それとも...いつもの酒乱による夢遊病?(ブルブル)』

 

アルケイン 「僕に対する声は全て聞こえている。。しばらく剣を抜かずに居たが、腕は錆び付いてないみたいで、何よりですねぇ。しかし、貴様ら・・なぜにワインを開け始めたのだ!!答えろォォ!ぐひっ!・・ひっ、ぶほっ、あは、ははは・・・ワインワインワインワインワインワインワインワインワインワインワイン...」

 

ネクロス兵:「け、景気づけにと・・。いけませんでしたか?」

 

アルケイン:「け、景気づけですって!? バカモノっっ!! ワタクシのおかれている状況を理解できているとでも!? ぐふっ!ぐおあああっ!・・」

 

突如、アルケインが右手を喉に手を伸ばし、掌を押し当て、苦しみだし乱れ始める。

 

ネクロス兵:「・・アルケイン様っ!?」

 

・・いっぽう、少し離れた位置から皿に水をあけている、怪しげな雰囲気。

ランドン古城やその周辺を見ている人物が2つ。

 

 

???:「アルケインは、ナニをしてるのかしらね、ヌーゴ。」

 

ヌーゴ:「拙者には理解できかねるが、禁酒1日目の初日に発作が出るくらいだ。やはりアル中とみて間違いない。」

 

???:「発作て、どんな風になるの?」

 

ヌーゴ:「最初から最後まで面倒見てないから、分からぬが兵の話によると左手が、ずーっとブルブル震えているらしい。」

 

???:「その先は?」

 

ヌーゴ: 「ふむ、クリスティー殿。・・今笑っているアレだ。だが、笑いたくて笑っているんではないらしい。 当人いわく、あれはヒャックリなんだそうだ。」

 

クリスティー: 「ヒャックリ??あれの、どこがよ?」

 

ヌーゴ:「まあ、ヒャックリとしておくでござるよ(・_・;) 発作で、次第に酒の妄想が激しくなり、意識が混乱しだし、仕舞には、剣を抜きだし、暴れ歩きまわるらしい。」

 

クリスティー: 「アルケインは歩く暴れ馬?あれみたいに焼け野原どころか、穴だらけになるって事かしら。」

 

ヌーゴ:「ランドン古城の周辺残状を見れば、一目瞭然でござろう。」

 

クリスティー:「・・なるほどね。で、止める方法はあるの?」

 

 

ヌーゴ:「ないこともない。」

 

クリスティー:「酒、酒言ってるくらいなんだから飲ませればいいのかしら?」

 

ヌーゴ: 「ただの、酒では無理でござる。」

 

クリスティー: 「たとえば?」

 

ヌーゴ: 「たとえば、幻の酒とアルケインが呼ぶ部類に入る酒か、ワインでござろうな。」

 

クリスティー: 「ワインはその辺にあるのでいいのかしら?」

 

ヌーゴ: 「いや、自分で育てた葡萄畑で収穫をして作ったワインか、古い貴重価値あるワインかと思われるが・・・」

 

クリスティー: 「ふん、発作のくせに、めんどうね。」

 

ヌーゴ:「アルケインの暴走は、不老不死ゆえ、止まる事はないでござろう。」

 

 

クリスティー :「カイゼル様がいるじゃない。」

 

ヌーゴ:「国王様に縋るのは、いちばん最後でござろう?」

 

クリスティー:「ランドン古城に魔法障壁があったのは、意外だったわ。な~んにも無い空っぽの城に、まさかの魔法障壁だもの。それも、かなり強い障壁ね。」

 

ヌーゴ:「さすが、大陸の3大英雄の一人、オフェーリアの国...といったところでござるな。」

クリスティー:「この城に何かあるから、魔法障壁が施されてるのかしら。」

 

ヌーゴ:「さあ?拙者にも、見当つかぬでござる。」

 

クリスティー:「アルケインがネクロスで暴れないで、他の国で暴れてくれるなら、クリスティー、他の方法で進軍しようかしら?」

 

 

ヌーゴ:「拙者は寒いから、家に帰って鍋でもするでござる。ゆえに、・・帰る。」

 

 

いっぽう、テントからランドン古城に移動して、難を逃れていた【カイゾク】一行。。

 

 

久幸:「危なっっ・・テントのままだったら、今頃 灰だな・・」

 

音騎:「アキ君(秋山の呼び名)ありがとう。よく、城が安全だって分かったね?!」

 

秋山:「いえ~、フード付きの服を着た、小さなおじいちゃんがこっちだ!って手招きして教えてくださったんです♪」

 

久幸&音騎:「「小さなおじちゃん!!?」」

 

秋山:「ええ、消しゴムくらいの大きさのおじいちゃんでしたよ~?」

 

 

???:「ふーむ、これはどぉ~やら、魔法障壁が城の地下にあることで、衝撃波から、守られてるといふ感じで~ふな。いつの時代のものかは、まだよくわかりませんけど・・(;^ω^)」

 

 

久幸:「やあ、お疲れ様♪なるほど、ということは、ただの古い古城というわけではなかったのは当たり・・かな?」

 

秋山:「ほこりかぶったワイン瓶も、沢山ころがっていますんで、何かに使えればいいんですけど・・(;'∀')」

 

音騎:「市場で売りさばいてもいいんですけどね・・船に運びますか団長?」

 

久幸:「うーん・・ちょっとその瓶をよく観察してみようか?」

 

 

ぽくぽくぽくぽくぽくぽく・・・・ちーん。

 

 

 

to be continued・・・・・。



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作戦名: しみじみ飲めば~・・ヘブリカン♪ 前編

~前回のあらすじ~

ネクロス魔装兵団と、団を率いたアルケインが、テオドア領のランドン古城に進行しようとしている、【カイゾク】一行を、焼け野原にするようにと、ネクロス国王カイゼルから直々に命じられた。が、しかし、それと引き換えにアルケインが大事に所有する貴重価値あるワインをカイゼルに奪取され、心中穏やかでないアルケインは、荒れ狂ったあげく、剣気を向ける方向を誤り、地面に向けて解放し、大地にとてつもない大穴を開けてしまう。

一方、古城で見つけた、ほこりを被る多数の酒瓶の山を発見した【カイゾク】は、果たして、この状況をどうするのであろうか。。。



~魔装兵団古城突入まで、数十分前の回想~

 

 

久幸:「うーむ・・酒瓶のラベルが、剥がれてるわ、字が掠れてるわで、何の酒か判断できんなァ。だが、かなりの数だぞこりゃあ・・」

 

秋山:「こんなに沢山あるので、振る舞って酔わせてしまう!という手はいかがですか?ワインがどうのこうのと、大声でおっしゃってましたし(;'∀')」

 

音騎:「ワイン好みでしょうか・・ただ単に飲むだけじゃ、楽しみ半減じゃありません? お酒は楽しく飲んで、

警戒心も、解けるほどが、一番いいですね~」

 

ともさん:「わらしが持ってきた羊の乳が、いくつか固まってましたんで、チーズと一緒に提供してみてはどうでふか?? ルイーダの酒場風で適当に振る舞って、酔いつぶれたのを確認したら、次に進むなり後退するなりでいいのではないふか?(;・∀・)」

 

久幸:「夜にカフェじゃ味気足りないだろうし・・酒場か。 まあ、やってみっか♪ 戦場で戦うだけが俺らじゃないとこも、みせつけよーかい☆ 秋山、『適度な感じに』お客さん対応ヨ・ロ・シ・ク・な♪」

 

秋山:「適度・・了解ですっ」

 

久幸:「ま、気楽に行こうぜ。あ、武器装備は外しておいてな」

 

 

「「「 了解!! 」」」

 

 

 

ネクロス兵C:「・・・テオドア兵を退けた相手だっ、油断するなよ・・前列っ、前へ進めッ!!!」

 

ガチャガチャガチャと、防具の鎧具の音が辺りに鳴り響き、前列の隊が、古城の垂れ幕をくぐって城内に入城を

した次の瞬間・・ネクロス兵は、目の前の光景と、響き渡る陽気な声に耳を疑った。。

 

ネクロス兵G:「 なぬーーーーーーーー!??? 」

 

 

秋山:「へいっ! いらっしゃい!らっしゃい、らっしゃいませェ~~ェエ!!! 団体さぁん、ご来店でぇす♪」

 

ネクロス兵H: 「ご来店ぇぇぇえんんん!!!??? ちょ、ちょっとまったー?!」

 

バサッと、入城した垂れ幕をめくり、外に前列5名の兵士が来た道を確認する。

 

ネクロス兵H:「古城に入ったんだよなぁ? 間違いないよなぁ?? 入店て、え??? ここ、古城じゃないのか?」

 

ネクロス兵J:「いや、ここはテオドア領で間違えないぞっ。しかし・・城を間違えたということか??」

 

ネクロス兵A:「前列っ、落ちつけっ! アルケイン様がさらに荒れ狂う前に、やらなければならんだろう!」

 

ネクロス兵J:「やらなければならんのは、理解しているぞっ、だが、もし城が違うと知った上で、目的以外の城と、関係ない人間を攻撃したら・・・それこそどうなる!? いや、アルケイン様のお立場もあるのだぞ?」

 

 

ざわつくネクロス魔装兵団の大半が、大混乱をしている。

 

・入る城間違えをしているのではないか?・・9名。

・古城の場所を間違えるはずがないが、狂乱しているアルケイン様を考慮すると、間違えている可能性が・・3名。

・この陽気な人間、我ら魔族を見ても同様していない・・どういうことだ??・・・13名。

・この際、どうでもいいから入店して一息ついて、落ち付こうではないか・・・・30名余り。

 

 

「ひくっ、あははっ、はふっ・・・おおぉぉぉ・・酒場・・・ワインワインワイン・・・・ふぶっ・・」

 

混乱して立ち往生している魔装兵団前列後列を抜いて、一人狂乱状態のまま古城の酒場に入店し、席に着くアルケイン

 

ネクロス兵団一同:「アルケイン様っ・・が、席にお座りになっているぞ、まずい、俺らマナー悪いかもっ」

 

どっどっどっどっ、がたんがたん、がったんがったん。。と、アルケインを見習い、正直まだ混乱しているが、ひとまず自分たちが着席しないと、と・・着席を次第にし始める複数の兵団。

 

 

アルケイン:「この酒場で、一番古いワインをみせてほしい・・ぶふぉっ・・・」

 

秋山:「はいっ! 先日、地中深くから発見された酒瓶がいくつかあります。ラベルの判別が難しいため、もし違うものが混ざっていても、その点はご了承ください♪ 今すぐにお持ち致します!」

 

ともさん:「お待たせいたすますた♪ こちらになります、左端から右端までになります」

 

アルケイン:「・・・おおおっ、確かに古い酒瓶ですねえ~。この色合いといい、形といい・・興味を引き立たせますねえ~♪ひくっ!」

 

 

ネクロス兵I:「・・・・アルケイン様の意識が戻ってきている!?」

ネクロス兵D:「・・いい仕事だ。」

 

 

アルケイン:「じゃあ、この真ん中のワインを開けたいのですが。私が開けても大丈夫でしょうか?ぐふっ!」

 

久幸:「どうぞ、どうぞ♪ 数種類のチーズと一緒にゆっくりお楽しみ下さい。」

 

アルケイン:「これは、ありがたいっ♪ では・・ひゆっ!」

 

ペキペキッ・・ぐりぐりぐりぐりぐりぐり・・・・・・シュポオン!!!!!

 

アルケイン:「この香り・・・古酒の・・熟成した香り・・たまりません!!」

 

トトトトッッ、トッ、トッ、トッ・・・・ スンスンスン

 

アルケイン:「いただきます!」

 

 

 

アルケイン:「 ごくっ! ヘブリカァァァァァーーーーーーーンンンン!!!!!ジェッタシィィィィ 」

 

ネクロス兵:K「 ヘブリカン!!?????」

 

【カイゾク一同】「「「「 ヘブリカン!?????? 」」」」

 

 

アルケイン:「・・コロラド州の真ん中~~カルフォルニアのパートタイマァ~~パパラッチからのエスケーィプ!ミッドナイトからのォ、ライドオォ~ンン、エンジン吹かして走り出そうぜぇぇ~~♪♪ ジェッタシィィィィ!♪

嘘で固めたチェリーンビーンズ♪ 彼女のイカレたピストル握り~~・・・♪」

 

くるっと120度まわって、音騎に向かって、指を指し示しながら・・

 

アルケイン:「踊り明かそうぜ~~ジェッタシィィィィィンンンン~~♪」

 

 

一同:『なんだか、とんでもないスイッチ入っちゃったらしい・・・』

 

 

 

to be continued・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




その昔、古いお酒には、その時代の物語が風味や味に描かれいると、言われております。

その時代を駆け巡るとなると、ややこしくなるので、飲むとその時代に流行した歌を口ずさみ、一部のみですが、その古き良き時代の世界観に触れる旅に、アルケインの意識がとんだ設定で、後編を書き綴っていく予定でいる、次第です。

戦場バトルを味わいたがっている方々、もう少し先になるとバトルとなりますので、
しばし、作者の展開にお付き合いいただければ幸いです。


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作戦名:しみじみ飲めば~ヘブリカン♪ 中編

・・・なんなのだ、この美しい情景は・・まるで、これは・・・・・

 

旧文化伝承に載っていた、文明そのものではないか。。

 

この時代も、葡萄で酒を寝かせて熟成させる方法を取っていたのか!!

 

んんん!? この土は、どうなっているんだ? 葡萄の果肉がこんなにも甘みを帯びている?! どういう経緯でこのような場所にたどり着いたのか定かではないが・・この際

 

学ばせてもらおうではないか・・・。僕が求めていたワイン製造に至るまでの過程段階と、土の作り方を!!!

 

 

 

兵A:「・・・・・様っ」

 

 

兵C:「アルケイン様っ!お気を確かに!!!」

 

 

アルケイン:(息をしていない。屍のようだ)

 

 

兵J:「・・!・・・・息をされていないゾッ、まさか毒盛の酒か!?」

 

 

兵B:「不老不死なのに、息を引き取られるだとっっ、は、ははは・・何を馬鹿な・・ばはなっ・・・アル、ゲイン・・・ざまァァァァァァ!!!!!!(大泣)」

 

 

久幸:「不老不死の人物を退魔する効力を持つものが、このワインだってこと?マジか」

 

兵O:「服毒させるとは、テオドア兵を壊滅させた手法とやらも、どうやら穢れているものなのだろう? その行為、死して償ってもらおうではないかっ! 魔導隊構えい!!」

 

 

秋山:「ちょ、危ないですよ・・やめてくださいっ」

 

 

兵O:「やめてください?ふざけるなっ!この期に及んで、言い逃れをするとは、やはり人間なんて信用するものではないではないか!『わが願い、二つの目、耳、鼻、一つの口に嘘数知れず。もって近くに現れたらんことを・・・ダイアリー、スターダストっ!』

 

 

耳の奥が急激に窄むような高音が辺り一面を響かせている。

 

キュイイイイイイイイイイイインンンン・・・・

 

兵z:『切り開け、ブルグラッシュ!! 』

 

兵団の半分以上が、同じ詠唱を唱え、親指と人差し指、小指の先を地面に向けて陣形を組んでいる・・。

 

 

次の瞬間であった。 天空から地上に向け、数えきれない隕石が、古城の【カイゾク】めがけて落下してくるようだ。激しい轟音で周辺の様子も伺えないほど、辺り一面、想像を超える状態になったのは、言うまでもない。。。

 

秋山:「・・・・???・・・」

 

音騎:「・・かすかに、轟音が木霊していますけど・・城の中にまで、落ちてきていない??」

 

ともさん:「これは、テオドア古城に古くから施されている❝魔法障壁❞のおかげで、天井を突き破ってきていないんでふね!? 助かった・・・」

 

兵K:「❝魔法障壁❞が施されている城だ・・とォォォ!!???」

 

兵M:「天空が無効化というならばっ、〘陣形変更っ!〙合成秘術だっっ

構えろぉぉぉ!!!」

 

兵Y:≪おおおおお真正面から❛斬り開く❜おおおお≫

 

兵Q:≪はああああ真ん前から❛打ち砕く❜ああああ≫

 

兵U:【亜空間大木断:❝オープンデルタ❞】

 

兵L:【岩剣閃:❝高速ナプラ❞】

 

兵P:「いでよっ、合成秘術:第二天魔:⁅ ハイペリオン ⁆ !!!!!!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

今までの地響きよりも、数十倍酷い揺れが起きている。

テオドア領の台地の奥底から、唸り声をあげているような激しい揺れ。

誰もが立つことがままならず、片膝を立てているのがやっとという状態だ。

 

片手を地面につけて、辺りを伺っている。。

 

久幸:「合成秘術はかなりの大技だ。詠唱は一人ではできない。詠唱者が一人でも欠ければ、それだけで失敗だと、聞いたことがある。やってみるか・・」

 

蘭蔵久幸は、自身の持つ槍を前方の魔道書物を所持している、兵士の首元めがけ、手首と指の関節・指の摩擦緩め方、締め方全てを凝縮させ、その刹那。。。

 

魔道兵Sの喉元に、槍を投げ、突き刺す事に成功!とたんに、魔道隊の陣形は兵Sが、地面に倒れこんだことで、合成秘術は不完全な形で、暴発を起こした。

 

いわば、失敗だ。

 

久幸:「全員、バー作戦は、これにて終幕とする。獲物を所持して、構えろ。暴発が収まれば、奴らは白兵戦に打って出てくるはずだ。無理せず、逃げても構わんからな。生き延びろ!」

 

音騎:「逃げるのも策のうちですし、恥ずかしいことではありません。生きれば勝ちです。さて、逃走経路は、私が用意いたしましょう」

 

秋山:「無理禁止ですね。でも、一人くらいは・・。」

 

ともさん:「うちの子たちも居ますから!一人くらいは・・。」

 

こうして、ネクロス魔装兵団 対 【カイゾク】の第2戦目、スタートっ!

 

 

to be contiuned・・・・・。

 




静岡の友人から、世界観が細かすぎるのと、ネット事情の考慮点に不足があり、誤解を招く恐れがある。と・・ご指摘頂きました。

ご指摘、まことにありがとうございますっ!

・・まあ、まあ、色んな世界観を混ぜて練ったのが、今回の小説の話になるように、

筆者はおります。陣形や秘術は、「●マンシングサガ」から一部抜粋して使用している他
、英雄になりたい!0(APP745x.hippy.jp)を参考にして土台を構成し、途中からオリジナル要素を含めた作品にしております。

実際に、某ゲーム内で「英雄になりたい!0」数年前プレイしていましたので、領土内の城の名称は忘れかけておりました。そのため、上記の一部情報と自身の記憶を頼りに、
小説を構成している次第です。

引き続き、この作品がどのように変化してゆくのかを、暖かい目で、時にはご指摘頂きながら今後も、書き綴ってまいりますので、何卒よしなにお願い致します。

敬具



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しみじみ~飲めば、ヘブリカン~♪ 後編

ネクロス魔装兵団が、テオドア領の古城に侵入し、【秋山】が飲ませた古びたワインを
アルケインが飲んだとたん、アルケインの意識は別次元に飛ばされたようで?どうやら幽体離脱状態らしい。。そうとも知らない、装兵団は、【カイゾク】一行に様々な秘術を施行してみるものの、カイゾク団長:【久幸】が放った槍が兵士に刺さり、秘術は失敗した。。さて、どうなるこの状況・・・?


ズブッ!! ドタッ・・・。

 

【久幸】: 「その秘術とやらは、団全員が唱えないと使えないみたいだな? 長ったらしくなってきた、この戦いも、飽きてきたんだよなァ・・ネクロス王国の兵士諸君、今度は、俺達の番だぜ?」

 

兵Sの身体を足で踏みつけ、突き刺した槍を一気に力強く引き抜く団長。

すると、栓が抜けた湯水の如く一気に血しぶきが、団長の半身を血で染め上げてゆく。

飛沫の一部が付着した左の唇の端をペロッと舐め上げ、眼光が静かに一閃の光を帯びている・・次の瞬間、左前方の兵の溝落ちに、槍の柄頭が炸裂。横に吹き飛んだかと思いきや、横に吹き飛ぶのは兵の首。溝落ちのあと、自慢の槍を左袈裟に落とし、首と胴体を切り離す。血のシャワーが大量に天空を舞うのも構わず、右に、左にと動きは止まらず、次々に無言で兵を≪二撃決殺≫してゆく姿は、野に解き放れ、自由を楽しみ、空を飛び翔う、まるで❛鳶❜

【秋山】:「綺麗・・・。本当なら、人の死を、他人の血飛沫を、ここまでキレイだと思うことは、無いはずなのに・・・・いったい、どうし・・・・ぅっつ!!」

 

 

ザザザザザザザザザザザザーーーーーーーーーーーー

 

「・・・・・・・・な・・に?」

 

ザザザザザザザザザザザザザーーーーピュイイイイイイきゅるるるるるるっっっー

 

「・・・・・えっ?」

 

秋山は突如激しい耳鳴りと、頭痛によって、体のバランスが取れずに地面に両膝をつけて四つん這いになり、耳の奥で、激しく耳障りな雑音の中に、誰かの声が聞こえている

 

???:「・・・・・・・・・ん・・み・・・・あ・・・・ま」

 

四つん這いの状態から、上半身すら起こすことが出来なくなっている秋山を見た兵Bは、

秋山の首に手をかけ、力を込めて首を締めあげに入る。が、次の瞬間兵bは地面に仰向けになり倒れこむ。

 

【音騎】:「はっ、はっ、はっ・・・・アッキー、しっかり!! ともさん、手を貸してっ!」

 

【ともさん】:「はいな!!! よいしょっと。」

見かけによらず、秋山を前線から離脱させるともさん。その背後を盾のように護る音騎副団長。

 

 

???:「・・・・・・・げんに、目を覚ませ! 秋山っ、まだ途中だぞ」

 

【秋山】:「さっきから・・一体僕を呼ぶのは、誰なの?」

 

???:「お前、寝ぼけているな?? もう少しで甲府のお城にたどり着くぜ?そしたら、今度こそ形勢逆転させんぞ、秋山!」

 

【秋山】:「だからァ、誰なの??」

 

???:「おいおい? マジで言ってんのか? しっかりしろよ、❝甲陽鎮撫隊(こうようちんぶたい)❞秋山!」

 

【秋山】:「❝甲陽鎮撫隊❞!?」

 

???:「寝ぼけすぎだろォ? 京都守護職指揮下の❝新撰組分隊班❞の〘斬り込みの秋山〙といえばお前以外に誰がいる? 腰にぶら下げているのは、見間違いなき、お前の愛刀≪孫六≫であろうに?」

 

【秋山】:「孫・・・六」

 

???:「そうだぞ! ほれ、目を開けてしっかりお前のマナコで見てみろ!!」

 

【秋山】:「・・・・。」

 

秋山は、目を開けて見た先に・・・泥にまみれた【久幸】が、歴史の授業の時に見た覚えのある、武将が着込む楔帷子に軽装鎧を着込み、額には鉢金を付けた出で立ちで、目の前に膝を付いて、心配な顔つきをしていた。 ふと、左腰を見てみると太刀とは長さが異なるモノが、確かにさがっていた。。

 

???:「ジーッと見て・・さては、俺の顔になんかついてるか?」

 

【秋山】:「蘭蔵さん・・・」

 

???:「おぅよ!! ちったあ、休めたか? 秋山、これから挽回するからお前の力も

存分に必要になる! 頼むぜ、❝相棒❞」

 

【秋山】:「・・・甲府の城って・・まさか!板垣退助率いた❛皇軍❜の!!?」

 

蘭蔵久幸:「お?!伝令班は、そういってたのか??薩土の芋野郎どもも、今じゃ錦の御

旗かかげやがって、今じゃ官軍だぜ!? ざけんじゃねーっての。だが、この先は徳川様と仲の深い城があるときた! 偽物の旗なんぞ、俺らが形成逆転で芋の島まで吹き飛ばしてやるっての!!」

 

【秋山】:「だめっ!!!!行っちゃダメだよ、その城は確か徳川の施政に苦しめられてきた旧武田の関連の百姓や領民が住んでいるんだよ!だから、入城はできないよ・・」

 

蘭蔵久幸:「おいおいおい・・・それも伝令班から聞いたのかい?! マジか!?」

 

【秋山】:「う、うん・・それに、地形を熟知している薩土で、確か外国の飛び道具を

用意して、この先待ち構えていたような・・・」

 

蘭蔵久幸:「飛び道具?! 大砲みてえな奴のことか???そいつは、エレぇ事になったなあ~・・大和の旦那に一言添えてくらァ♪ ありがとよ、相棒」

 

【秋山】:「・・・待って、蘭蔵さん・・・待ってっ・・・・・」

 

ダメっ・・・1人が添えたって、その先は・・・先は・・・・・・・

 

 

【秋山】:「だめええええええええええええええええーーーーーー!!!!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーキィィィイイイイイインンンンンーーーーーーーー

 

 

 

【ともさん】:「うっ、秋ちゃんが光って!!!?っつっっつっ・・うわああああ!」

 

 

兵z:「貴様ァっ! 自分の強さにうぬぼれたか!!! 行かせぬぞっ!」

 

【久幸】:「デクの坊は、引っ込んどけぇーーー!!!」

 

ぶ ん !!と空振りにより、肩透かしを食らった久幸の渾身の一撃空しく、空を斬る。

 

兵z:「 ふ ぅ ん !! 運に見放されるとはなァーーくぅらぁぁぁえぇぇいぃっ」

 

【久幸】:「 っ・・・」

 

 

ズブッッッッツッ、 ド ス ッッッ !!!!!!!!!

 

 

兵z:「 俺の、腕がああああああああああああーーおごぇぇぇっっっ!!?」

 

【秋山】:「 だめですよ、蘭蔵さん・・激しい運動は、肺に負担かかるの忘れたんですか!?」

 

ど お お お お お ん ん ん ん

 

【久幸】:「 お・・・そいつは、≪孫六≫じゃんか・・思い出したのか?」

 

【秋山】:「ええ、おかげさまで」

 

【久幸】:「じゃあ、行くぜ? 甲陽鎮撫隊のよしみでな♪」

 

【秋山】:「僕のこと、もう❝相棒❞って呼んでくれないんですね?」

 

【久幸】:「ワリィ、今は〚音騎(アイツ)〛が相棒でな♪」

 

【秋山】:「そうでしたね」

 

【久幸】:「妬くなよ、元相棒?」

 

【秋山】:「それは大丈夫ですよ。でも、もう僕を置いて行かないでくださいよ?」

 

【久幸】:「おぅ、さァて・・・・こいつら片付けちまうか」

 

残存兵一同:「 ひぇぇぇっっっっっつっ!! 」

 

 

to be contuned・・・・・




こんばんわ、雹竜です♪

秋山と蘭蔵は、実は過去からの転生者でもともと知り合いだった!?というのを
今回盛り込んで書いてみました。

次回は、別次元に意識がとんだアルケインの幽体離脱と、ついにアノ部隊さんが
続々と前線戦場にひょこひょこと現れ始めます♪ こうご期待ください!


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うごめく・・・後編

秋山と蘭蔵は、甲陽鎮撫隊からの転生者で、相棒同士であった・・。
記憶が覚醒した秋山は、蘭蔵と共に、ネクロス魔装兵団の残党勢力一掃すべく団結して、
翔けていくのだった。。

ちょうど、その頃・・幽体離脱してしまったアルケインにも、何らかの変化が起こっているようで・・・???



アルケイン:「な、なんですって!?? これは・・・!!」

 

(この発見こそ、歴史的な快挙・・いや、これで私の葡萄畑のレベルを最大限に引き出す、

大きなヒントになるやも!)

 

 

・・・ペラッ、ペラッと軽快に本のページをめくってゆくが、なんとなしか気持ちの焦りなのか

指先が少し汗ばんでいる。。

 

 

「むっ?・・ジュラ紀?・・の粘土質の土に、貝殻化石が長い年月によって培積され、

独特な大地。ミネラルをたっぷり含み、ランク付けする必要性ある畑がいくつか存在・・か。」

 

(ふむ、確か・・・ちょうど今季は国の、葡萄畑の良し悪し作業に取り掛かっている時期ですね。)

 

「よくわからない点の、«培積»ですね。。

貝というものは、かつて❝うみ❞という、川に似た大きな水の流れが存在したそうですが・・

その、〖❝うみ❞があった土地で、葡萄を育てる?〗・・という、事ですか?」

 

 

(うーん・・そして、この≪ジュラ紀≫というのは、何を指すんでしょうか???

 

・・学べきことは、まだまだ山ほどありますね。 実に、興味深くエクセレント!)

 

 

「それと、もう一つ大事なことがあります。」

 

(・・今更ですけど、いったい私の身体はどうなっているんでしょうね???

 

鏡にも、うつらないなんて・・不老不死だから死ぬ訳が・・・。)

 

 

「死ぬ?!・・っ、やァ~だなぁ。まさかぁ~、そんな事ある訳が(笑)」

 

 

(・・いえ、しかし現にこうして鏡にも映らないですよ、僕。。。

 

完全に透明ですし・・・。)

 

 

「!?うっっ・・」

 

 

(・・・ な、なんてことでしょう!!

 

この姿であれば、他国領土へワザワザ軍を侵攻させずとも、

容易に、ダイレクトに侵入し、諜報活動ができるではありませんか!?色んな情報が筒抜けですよ!)

 

「なんと素晴らしいっ!」

 

 

(あ、でも・・話をかけても誰も反応しないとなると、

情報伝達に支障が生じてしまいますねえ~どうしたものでしょう・・。)

 

 

???「うん? おい、なんだ貴様は?このような場所で何をしている?!」

 

アルケイン:「 えっ!?」

 

 

???「 仮面舞踏会は、本日ではナイはずだが??」

 

 

アルケイン:「 だ、第一村人・・発見ですか?」

 

 

???「・・・・」

 

アルケイン:「・・・・」

 

 

???「!!!!クセ者だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

アルケイン:「えええええぇぇぇぇぇ!!!??」

 

 

???「どこいったっ! ええいぃっ、探せっ まだ近くに潜んでるはずだっ・・・」

 

 

アルケイン:「なんなんですかっ・・あの人達は、耳の形がフランスパンのようでしたが・・」

 

 

???「居たぞー! エルフの神聖な森で不審な動きをしていたんだ。間違いないっ」

 

 

アルケイン:「エルフの森!!? ここは、テオドア領ではないんですか?!ていうか、私見えてるんですか??」

 

 

???「テオドア?? なんだそれは!? 貴様、突如姿を現せるとは、魔物めっ!」

 

 

アルケイン:「魔物っ!? わたくしの様な者が、マモノですってーーーっ!?(がーーーん)

 

 

???「なっ、なんだ?魔物ではないのか?? いや、しかし突如現れる人物は、過去数百年見たことがない!」

 

 

アルケイン:「えっ・・過去数百年???私3000年は生きていますが、あなたのような種族を見たことはありません。

差支えなければ、ここはジュラ紀か何かですか???」

 

???「ジュ?? なんだそれは?!」

 

 

(・・まるで会話が嚙み食いませんね・・・困りましたよ、正直・・この私が、魔物・・。)

 

 

 

 

 

 

 




2018年となりましたね~('◇')ゞ

本年度もよろしくお願い致します♪

年の初めに短い作品投稿で、すいません。
1月から2月付近が一番、年初めの仕事として忙しい時期となります。

なるべく次回号はUPできるように、頑張ります♪


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大きくする気か!? 前編

アルケインが幽体離脱し、見知らぬ場所をさまよい歩いていた。しかし、ふいに突如姿が見えだしたらしく?フランスパンを縦にした様な種族の者から、魔族最下級の≪魔物≫扱いされ神聖なるエルフの森で、追われる身のアルケイン・・さあ、どうなる???


??:「とまれと言っている!とまれーっ!!」

 

アルケイン:「とまれと言うなら、まず最初にあなたも止まって物事おっしゃーい」

 

??:「断るっ!」

 

アルケイン:「ならっ、私も止まりません! ふ、不公平ではありませんか?!」

 

??:「そういう権限は貴様に与えていない。さっさととまれっ!」

 

 

ざざざざざざーーーーーーっ!!!

 

アルケイン:「ふう、仕方がないですね。。見知らぬ文明に傷をつけたくはなかったのですが、やむおえませんね・・」

 

 

??:「最初からいうことを聞いておればいいものを・・・」

 

 

アルケイン:「はあああああああああ・・・っ!! とりゃあ!」

 

右腰の刀身を鞘から抜き上げ、手首を返して、肘がちょうど顔の横にくるように構える。❝霞の構え❞

その状態で左足を前に出し、半身になり、気迫をこめた状態を解いて、足元の地面に剣を突き刺す。

 

次の瞬間、地鳴りのごとく大地の激しい揺れと、四方8方への衝撃波が周囲のありとあらゆるものを吹き飛ばした

もちろん、耳の長い種族も例外ではなかった。。

 

アルケイン:「ふう。 これで邪魔者は消えましたか・・少々手荒ですが、致し方ありません。先を目指しましょう」

 

 

しばらく森を散策しつつ、前に進んでゆくと大きな像と、木のツル巻き付いた石板を発見する。

 

いずれの石板には、何かしらの文字が施されているが、何と読むのかは不明。

やはり、文明の違いは間違いなくあるようだ。。周囲のの状態を観察するのに、アレやコレやと見ていた時だった

 

 

??:「きさま・・その、石板に触れるでない!!」

 

アルケイン:「おやまぁ、生きていましたか。驚きですねェ~」

 

??:「当たり前だ。森とともに生きる我らエルフを、そんじょそこらのものと一緒にされては困る。」

 

アルケイン:「エルフ?えるふとは、なんですか?」

 

エルフ:「む? エルフを知らぬのか?」

 

アルケイン:「ええ、エルフとは森と共に生きると言われても、どういうことかわかりません。そして、触るなと警告された、この石板の意味と文字も、なんと読むのでしょう・・」

 

エルフ:「・・長くなるぞ?」

 

アルケイン:「構いません。お願いいただけますか?」

 

エルフ・・マナを紡いで魔術を使うことのできる唯一の種族で、千年以上生き続けている。はるか昔、超古代浮遊都市を築いていたが、争いの為に文明は崩壊。その時に唯一残った危険なものが、この石板。

争いの火種になった、「時空を超える」技術を周囲は悪用を恐れ、以来・・ずっと森に封印して、守ってきた。

それ以後は、≪オフェーリア≫という者に、指輪を託し、未来永劫封印されたままだ。

 

 

アルケイン:「≪オフェーリア≫ですって!!?」

 

エルフ:「知っているのか?」

 

アルケイン:「・・今じゃ、一国を預かる人物です。「テオドア共和国」という国の。」

 

エルフ:「ほお~。もし、会うことがあれば・・宜しく伝えてほしい」

 

アルケイン:「・・わ、かりました。。しかし、この時代から私の時代に帰るのには、どうしたらいいんでしょう」

 

エルフ:「・・・アンタ、さっきのアレは魔術だったね? その魔術を、この石板に向けて放ってみなさい。」

 

アルケイン:「 えっ?」

 

エルフ:「≪オフェーリア≫は、この石板で行き、帰ってこないからな・・行けるんじゃないか?保証はできかねんが・・。」

 

アルケイン:「・・・なるほど。」

 

 

 




さて、ほんとに危ない石板で元の時代に戻ることができるんでしょうか?


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退避

古城で飲んだ古びたワインにより、意識だけが飛ばされたアルケイン。
テオドア共和国を預かる一国の王≪オフェーリア≫が、エルフの森に伝わる
❝禁断の石板❞に魔術を放つことで、どこかに行くことができる事を教えてもらうことに成功はしたものの、同じように、本当に、元の世界に戻れることができるのか、迷うアルケイン。。

一方、ネクロスの魔道兵団と一戦を交えている【カイゾク】達。
どちらも、少々消耗戦になってきている。

先に、根を上げるのは果たして・・


空高く、そびえたつ太陽の下で、砂に足を取られながらも、着実に相手を倒してゆく。

呼吸も、心拍数も上がり、体中を駆け巡る血液が、勢いよく流れてゆくのを感じとれるほどに、

胸の鼓動は、早く波打っている。

 

長期戦になれば、こちら側が不利になるのは、各々の身体的な疲弊具合を観察していれば一目瞭然。

敵方の相当数を一気に減らすことは不可能ではないが、それと同時に気力や精神力も、ガクンとすり減るはず。

いかに、副長のスキルが上がっていようと、強要を強いる状況下でもない。

 

久幸:「無理禁止、一旦退いて、気持ちを切り変えよう。」

 

音騎:「では、退路を作ります。私がやりますので、みなさんゆっくりコチラへ。・・団長」

 

久幸:「うん?」

 

音騎:「・・・(久幸の顔をみつめている)」

 

 

久幸:「んん、どうした?俺の顔に何か付いてるか?」

 

音騎:「・・あとで、ちゃんと聞かせてもらいますからね?」

 

久幸:「何を?」

 

音騎:「っ・・」

 

久幸:「おっと! なんだか知らんが、退き終わったらいくらでも、教えてやるさ。」

 

音騎:「言いましたね? 約束ですから。」

 

久幸:「その為には、まずいったん、退こう。頼むぜ相棒♪」

 

 

金属音こだます中、砂煙をあげながら、1人また、1人と着々に、ネクロス兵団をねじ伏せる秋山。

 

秋山:「・・はぁ、はぁ、鉄のカタマリで筋肉の断裂は負わせて、移動できないように横たわってるし、

そのまま、おとなしく・・してくださいよっと!」

 

砂に倒れた兵の後頭部に、重い一撃を落とす ゴン・・と鈍い音。 残心をとるが、ピクリとも動かなくなったのを確認し、その場を離れる。

 

数m先で、見覚えのある矢の音が聞こえ、先ほど居た場所に降り注いできた。恐らく副長からの何かしらの合図だと空気を読んだ秋山は、腰に下げている小袋に片手を滑り込ませ、取り出し、空に投げつける。

 

ボフッと軽い破裂音とともに、緑色の粉が宙を舞い広がる。 返答信号の色粉である。

 

残る残存兵が、秋山を逃がすまいと、距離を詰めかけるも、舞う緑の粉によって咳払いしている。

 

目を見開いている者が居たならば、粉によって、涙が止まらなくなり、視界がぼやけて前が見えなる。

また、同時に、鼻孔をくすぐり、くしゃみが限りなく止まらずいるため、呼吸が整わずもがき苦しむ者。

 

それでもなお、秋山を追いかけようとするも、出来ず、膝をついて苦しむ兵団。

 

 

 

「おほっごほっ、がっ・・おえっ・・・息が・・っうを・・・・」

 

 

 

秋山:「ふふ、効いてるみたいですね。さすが、鬼の副長が考案した散薬と火薬配合の信号球♪」

 

 

???:「・・ふうん、出る幕は次みたいだ。」

 

???:「行かないんですか?ようやくみつけたかもしれないのに・・」

 

???:「あれが噂に聞く一団だろうな。だが、あの粉塵・・ネクロスの兵の苦しみ方からして、今あちらに近づけば俺らも二の舞になってしまうだろうな。 次の戦地で会えるさ、必ずな」

 

 

 



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透明な誘拐

一切の添加物を加えない、香料も保存料もまったく使わない

タバコの葉の中でも、良質な部分だけを使い、風味豊かなタバコ本来の味をつくる。

何も加えない「本物」を追求するためです。

 

作者は、手抜きはするが、この小説はなんとしてでも、最後まで続けるつもりだ。

時間が幾度となくかかったとしても、ね?

 

 

 

「万事OKなんだな?」

 

「OK、受け取りのサインも貰った」

 

「折り返しの荷物もあるはずなんだが、受け取ったか?」

 

「それなんだけど、いや・・受け取りには受け取った」

 

「何か問題でも? 問題なしなら、連中に頼んで荷物と一緒に降りてこい」

 

「了解致しました」

 

音騎「・・折り返し便の荷物に、動揺が見られていますね」

 

久幸「仕方ないさ、重火器に液体状の爆発物がちゃんと荷に入ってるか確認する為に、

その場で開けて確かめてるのを見せられれば、普段見慣れないブツが入ってる。

それが、視界に入れば、動揺の一つもあるさ。」

 

秋山「積み替え貨物の数量確認、終了しました」

 

久幸「おう、お疲れさん!」

 

秋山「ありがとうございます」

 

久幸「俺らは、荷物を受け取って、指定の場所まで運ぶ、それで責任終了なのさ」

 

秋山「何があっても、深入りはしないのが無難・・でしたね?」

 

久幸「うむ、さあ甲板で一服しておいで」

 

秋山「あいさ♪」

 

指定の岩場にブツを置き、シートをかぶせて、その場を後にする。

僕らは、基本港に停泊をし、必要に応じて依頼さえあれば、貨物輸送、

生活に必要な物品の仕入れなんかもおこなっている。

 

甲板で、煙草に火を近づけ、口をすぼめて空気を吸い込むと、火が付く。

肺に煙を入れて深く入れ込むと、タバコ特有の有害成分タールによって、肺が毒され、

本来の運動機能がいざというときに反応が鈍り、呼吸が乱れやすくなる。

その低下した状態では、危険を伴ってしまうため、肺には入れず、

口の中に留めて、煙を吐き出して煙草を楽しんでいる。賛否両論あるだろうかれど、

私は、このスタイルが一番気に入っている。

 

「うん、仕事した後の煙草はすがすがしく吸えるなあ~」

 

音騎「お疲れ様でした、貨物輸送作業に慣れてきた?」

 

「ありがとうございます、おかげさまで少しずつですが」

 

音騎「それは何よりですね。あ、団長が次の依頼について説明したいそうなので

レストランに来てください」

 

「休んでるとこすまんな。依頼が来た。続けて来るのは今回が初だな。。

このところ子供が誘拐されるケースが後を絶たないらしく、忽然と姿を消すらしい。

周囲で怪しい風貌の人間や魔族の目撃は無いに等しいそうだ。」

 

「目撃が無いというのは、妙ですね」

「本来、子供は怖い思いをすると怖がって泣いたりしますからね・・」

 

「でだ、今回の依頼内容はどうしたい? 受けるか? やめておくか?」

「受けましょう。ただごとではないですよ、コレは」

 

「ほかの意見はあるかい?」

 

「依頼主は、どなたですか?」

 

「ゾノ街の村長だそうだ。」

 



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危ないやつ

世の中は、あと数日で・・平和が終わって、
次の元号に⇒令和(れいわ)になるとかで・・その前のゴールデンウィークが、
10日あるとか・・・。。。

筆者、仕事が10日も仕事無いっていうのは、来月の給料、やばばばば

逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ。。

ちーん( ;∀;) カモンカモンカモン、●口一葉。

現実をかみしめたところで、お話は、なにやら神隠しが起こっているようですね。
依頼をされた村に行ってみましょうか!


コソコソ・・「夕方、ベーコンを買いに精肉屋へおつかいを頼んだばかりに・・・」

 

「もう11人目だって・・神隠しだって・・・この村もおわりかね・・」・・ブツブツ

 

コショコショ・・「旅人だ・・噂が広がってるし、この村には泊って行かないだろ・・」

 

 

音騎:「ベーコンを買いに精肉屋に向かう途中で神隠しにあったみたいですね」

 

久幸:「まずは、11人目の子の住んでる場所と、精肉屋に行くとき使う道を調べてみる

か。他の10人の子の情報もそのあとで、聞いてみよう」

 

ともさん:「聞いて回った後どこかで、ダブって重なる場所が、ヒントになりそうでふ

ね そもそも、この村は規模が、結構大きいほうな気もするんでふが・・」

 

秋山:「村というより、街と言われてもよさそうですけど、「村」なんですね」

 

久幸:「んー・・まあ、気になることや、早合点行きそうな事が予測されるかもしれん

が、あくまで予測だ。まずは、1つずつ確実に確かめてゆこう。でも、提案として

の意見はありがたい。ありがとな」

 

音騎:「団長、次の角を曲がった生花店が、11人目の子の家だそうです。」

 

木枠で横にスライドする扉を開けて、店の中へ歩みだすカイゾク一行。すると、生花店特有の甘いような花の匂いが鼻孔をくすぐった。蒼髪で碧眼の男の子が、「いらっしゃいませ」と落ち着いた声で、挨拶をして出迎えてくれた。住み慣れた生花店で、最近立て替えたばかりだそう。

 

2Fが生活空間になっていて、昨夜は母親が作るベーコンエッグのために、弟におつかいを頼んだそうだ。

 

久幸:「そうだ、一緒に来て貰いたいんだけど、今大丈夫かな?分からない事があるんだ。」

 

少年:「わからないこと? てか、お客さんじゃないんだ。。」

 

音騎:「ごめんね、すぐ終わるからちょっとだけ来てもらえるかな?」

 

少年の頬から耳が赤らむ。「は、はい・・でも、母さんに聞いてくるからまっててっっ・・」

 

久幸:「ナイス、相棒♪」

 

音騎:「何ですか、団長?」

 

久幸:「なんでもない、すぐ行こう。早く行こう。」

音騎:「え、なんですか?? ともさーん、何か団長隠してません?」

 

ともさん:「な、なんにもないよ。あの少年が来るのを待とう(;・∀・)。」

 

そう言って、少年を待つ。

久幸:「ま、いずれ分かることだしな・・・・」

少し待っていると、少年が母親から許可をもらったということで、店を出る。

蘭蔵は、事のいきさつを聞いてみた。

少年:「精肉屋への行く道は、お姉さんたちが来た道だと遠回りになるから、一番明るくて人通りがある短い距離を行くように弟に言ったんだよ。じゃないと、危ないから。」

 

ともさん:「危ない? この村に危ないやつがいるのかい?」

 

少年:「前に、一番近い道を使ったら、鈍器で殴られて薬を飲まされたんだ」

音騎:「ええっ?! どこを殴られたの? 薬って・・・」

 

(音騎以外のメンバー:どこかで聞いたことのあるような話だ)

 

久幸:「その薬を飲んで、背が縮んだ・・とか? おぶっ!!」

 

この時、少年には目に見えない速度で、音騎から蘭蔵のみぞおちに、強烈な左肘の瞬撃がHITした

 

少年:「鈍器で殴られたときの軽い脳震盪かな?って、そんな感じ。ーって、お兄さん大丈夫?」

 

音騎:「お兄さんは大丈夫よ、ね?団長♪」

 

久幸:「・・はい。₍危ない奴め・・₎」

 

 

to be contenyuudo



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御用改めである!

選挙も終わりましたが・・実際は「国はもう変わらない」と思う人が多く投票率が過去最低だったそうですね。筆者も行きましたが・・

なんだかパッとこず、未記入でした。

その場その場での実績と評価の、新聞記事を鵜呑みにするのも、どうかと思いました。普段から新聞やニュースで活躍が浮彫になっているなら、判断材料としてはわかりやすいけど・・選挙ってときだけ、情報開示してくるのも、なんか妙で・・。

増税と消費税、年金・・・暗い未来しかないようですけど、
こちらの話は、もう少しミステリアスのようで、前へ1歩ずつ進展していくような
ストーリで行きたいと思っています。

お伝えしたい事は、気長にこれからも続きをお楽しみいただければ幸いです。


秋山:「薬を飲まされたって、言ってましたけど・・身体に何か気になる変化は起きましたか?」

 

「飲まされた時は、何もなかったんだけど・・」

 

音騎:「けど?」

 

「うまく言えないんだけど、歩けないんだ。何回も転んじゃう感じ」

 

ともさん:「逃げれないように、あらかじめ薬を飲ませたんでふな・・」

 

音騎:「ひどい・・。そんな危ない道って、どこにあるの?思い出すのが嫌かもしれないけど、お姉ちゃんきっとチカラになるから、教えてもらえないかな?」

 

「いいけど・・っ、おねえちゃんたちも危ないよ!?

 

久幸:「ゲホッ・・大丈夫、このねえちゃんめっぽう強い。心配はいらないよ」

 

「でも・・」

 

音騎:「んー、ねえ、アレ見えるかな? 」

 

「えっ・・どれ?」

 

音騎は、少年の目線にしゃがみこみ、ゾノ街の教会の屋根に備えてある鐘を指差す。

 

音騎:「アレ、ここから撃って鳴らすよ。見事当たったら、お姉ちゃんたちの事信じて教えてくれるかな?」

 

距離は、ゆうに300mはある距離である。

 

「ここから?! ホントにここから撃つの??」

 

答えを口にせず、鐘を見据える音騎。

背中の弓を躊躇いなくやや上に構え、ビュッと放つ。

 

 

トォォォ...オオオォ〜ンンン と、見事に金属音がこだます

 

音騎: 「どう?これでも、まだ不安かな?」

 

「...すっげ。。本当に当たったや!!これなら、アイツが怖くないね!」

 

久幸: 「アイツ?」

 

少年は、【カイゾク】に語り始めた。

この村で起きた薬を飲ませる危ない人物の話を。

 

「村に来た時は、いつもニコニコしてるお爺さんで、お婆さんと一緒に暮らしていたんだ。でも去年の冬にお婆さんは亡くなって、それからお爺さんは変わっていったんだ。でも、今村で起こってる神隠しとは、関係ない」

 

ともさん: 「関係ないって、はっきり言えるのはなぜなんだい?」

 

「子供が嫌いなんだ。なのに、子供ばかりを神隠ししてどうするの?」

 

秋山:「うーん...提案として。その危ない人は夜に現れるのか、昼間からなのかわかりませんから、...見回りに村を回ってみるのは、いかがでしょうか」

 

ともさん:「丁度これから夜になりますね」

 

久幸: 「ふむ、まぁ村の隅々まで見て回るから、自分の足で歩いて情報を得て、集めるのもいいか。」

 

 

??:「おい爺さん、この町に【カイゾク】一行が来ているらしいぜ、あの噂どおりの・・」

??:「儂らの果すべき事項にズレは生じていない。問題ないじゃろうて」

??:「そういうもんかい?相手は、あの【カイゾク】だぜ?」

??:「口実として、噂がそのまま正しいかどうかって話じゃよ。そんな事よりも、そろそろ町の色合いを帰る頃

合いだと思わないか?」

??:「・・もう一度、戦争を呼び込むのかい?」

??:「調律がされた紛争、そういってほしいナァ・・。理由も動機も成り立つだろ?」

??:「正しい争いだって言いたいのか?随分キレイごとを唱える・・」

??:「アンタは、そういう事を唱える人じゃないと思っていたんだけどな」

??:「どっちかは、犬に喰わせてみりゃ・・早いだろう?」

??:「犬? どこにいんだよ んな奴は。。」

??:「何を言っとる?そいつらが犬だろ」

??:「ふうん?」

??:「組むか忘れるか、あとはオマエ次第・・じゃろ?」

??:「そうだな」

??:「この世に信奉すべきは、剛力のみ・・ただひとつ」

??:「ケッ、久しぶりに爺さんの鎌捌きが拝めるかい?」

??:「爺さんと呼ぶな、バカモノ。もっと若ぇぞ」

??:「そうだった・・だな?」

??:「そうじゃ。若者の気概は耳に心地良いが、待つには長く、そして辛い...」

??:「爺さん?それはどういう・・」

??:「童らが辿る道筋は、遅かれ早かれ変わることはないという事じゃよ」

 

秋山:「こうしていると、京都見廻り組の頃を思い出しますね」

 

久幸:「数百年前のコトだが、まるで昨日のことのようだ」

 

秋山:「永倉さん、斎藤さん、藤堂さんに井上さん、・・

原田さん、沖田さん・・そして土方副長

どなたも、化け物のように強すぎでしたね」

 

久幸:「あぁ。。鬼強かったぜ。。」

 

秋山:「とくに理心流の・・あ、この通りですね、彼の言っていた危ない人物が出没するのは」

 

久幸:「頭を低くして行けよ? 逝きかけの駄賃にならんようにな」

 

秋山:「あーー! そういうこというんだー?酷いなぁ・・しっかり、狩りますよ。」

 

久幸:「お互いに、気をつけようや。透骨拳!」

 

両壁に何か重たい衝撃音が出て、辺りが粉塵舞う。

 

秋山: 「...1...3...5...聞き出さなきゃいけないことがあるから、生け捕りにしないと、。」

 

 

 

 

 

 

 

 



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