魔法先生ネギま英雄達の軌跡 (双龍)
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1話

前のサイトからこっちに移って来ました。恋姫バサラ共々よろしくお願いしますそれでは1話お楽しみ下さい。


ネギとエヴァンジェリンの戦いから一週間が過ぎた日の朝、学園長室の中に二人の影があった、一人はこの部屋の主の近衛近衛門ともう一人はサウザンドマスターのライバルと言われた朱神龍斗だった。

 

「すまんのー朱神急に呼び戻して」

「いえ、そろそろ戻るつもりでしたから丁度良かったですよ」

 

龍斗は一年間の間表向きは出張の名目で魔法世界に帰っていた、彼もまたサウザンドマスターのナギスプリングフィールドと同じくNGOにも登録されている悠久の風に所属していて本当はその任務のために魔法世界に帰っていたのだ。

 

「ところでどうして僕を呼び戻したんですか?」

「実はの朱神、今回の修学旅行なんじゃが行き先が京都なんじゃ」

「修学旅行?三年生と言うとなるほどアスナ君や木乃香君たちたちのクラスですか?まさか孫が心配だからという理由じゃないでしょうね」

「いやそれもあるんじゃが、向こうは今過激派が騒いでおっての」

 

日本には関西呪術協会と関東呪術協会があり近衛門は関東呪術協会の長であり昔から関西呪術協会は関東呪術協会を敵視していたその関西呪術協会も一枚岩ではなく過激派が存在し今京都で騒ぎを起こしていた。

 

「それとお前に紹介したい者がおるのじゃ」

 

すると学園長室のドアを叩く音がした。

 

「学園長、ネギです」

「おおネギ君入ってくれ」

 

するとドアを開けて10才ぐらいの男の子が入って来た。

 

「朱神紹介しようネギ君じゃ」

 

朱神はネギにゆっくり近づいた。

 

「朱神龍斗だ、いつ会えるかと楽しみにしていたよネギ君、君のお父さんのナギと僕はライバルでもあり良き友でもあった」

 

「僕はネギスプリングフィールドです、そうだったんですか、朱神さん父さんの行方に心当たりはありませんか?」

 

彼の父ナギスプリングフィールドはネギが生まれる前に魔法世界で行方不明になり現在も行方がわからずにいた、しかしネギは過去に自分の村が悪魔に襲われたときに父であるナギがその悪魔たちを全て倒し、ネギに自分の形見だと言って杖を残して消えていてそれからネギは父の行方を探していた。

 

「すまない僕も知らないんだ、だがはっきり言えるのはあいつは簡単には死なないということだ」

「いえ、父さんの昔のお仲間に会えて良かったです、ところで学園長僕はどうして呼ばれたんですか?」

 

ネギは学園長に呼ばれて来ていたのでそのわけを学園長に聞いた。

 

「うむ本題に入るが、実はネギ君修学旅行先の京都についてじゃが」

「ええ、皆さん楽しみにして準備してますよ」

「うむ、実は行き先を変更しようと思っておったが」

「ええ!?京都じゃないんですか」

 

ネギは京都に行くのを楽しみにしており、なおかつ京都にはナギが借りていた書斎があり、そこにどうしても行きたかったのである。

 

「まあまあ話は最後まで聞きなさい、実は向こうの関西呪術協会が今年は魔法先生が行くと言ったら難色を示しての、じゃが、この朱神を修学旅行に同行させれば大抵の事は大丈夫じゃろう」

「僕のせいで行けなくなるのかと思いましたよ、でも良かった」

「それとこの親書を関西呪術協会の長に渡してくれ」

 

学園長は親書と書かれた封筒をネギに渡した。

 

「分かりました」

 

ネギはそれを懐にしまった。

 

「それとこれも急じゃが、この朱神を3ーAの副担任に任命する」

「ネギ君これからよろしくお願いするよ」

 

朱神はニコッとしながら手を差し出した。

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

ネギも手を出し朱神と握手をした。

 

「それとの朱神もう一つだけ頼みがあるんじゃが」

「何でしょう?」

「実は中等部の女子寮の管理人のおばちゃんが辞めてしまっての女子寮の管理人も引き受けてくれんか?」

「いいですけど僕、男ですよ?」

「そこはお前を信頼しとるだから頼む」

 

学園長の熱意もあり朱神は首を縦に振った、するとチャイムが鳴った。

 

「それでは学園長僕たちはホームルームに行ってきます、さ行こうネギ君」

「は、はいそれでは学園長失礼します」

二人は学園長室を出て3ーAの教室に向かった。

 




オリキャラの朱神の紹介は物語で少しずつ明かしていきたいと思います、感想頂けると嬉しいです、それでは2話でお会いしましょう。


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2話

2話の投稿です、今日はUQホルダーの特番がやりますね作者もかなり楽しみです、それでは2話をお楽しみ下さい。


朱神とネギは3ーAに向かって歩いていた。

 

「しかしネギ君君もあのクラスをまとめるのは大変だろう」

「皆さんを知ってるんですか?」

「ああ、実は僕は1年の時あのクラスの担任やってるんだかなり手をやかされた、まあ楽しかったけどね、だが2年になって僕は長期で出張に出ることになってしまってタカミチに後任をお願いしたんだ」

「そうだったんですか」

 

麻帆良はエスカレーター式なので一年からクラスメンバーは変わらない普通は担任も変わらないのだが3ーAだけは朱神、タカミチ、ネギと三回も変わった。

 

「いい子たちなんだけどね一度騒ぐと手がつけられなくなるんだよね」

「昔からそうなんですか?」

「うん」

 

そんな話をしていると二人は教室の前に着いた。

 

「先にネギ君が入ってくれ、呼ばれたら入るから」

「分かりました」

 

ネギはドアを開けて中に入るとクラスのメンバーはすでに着席した。

 

「あ、ネギ君おはよー」

 

扉を開けると佐々木まき絵がネギに挨拶すると皆もネギに向かい挨拶をした。

 

「お早うございます、それではホームルームを始めます、まず最初にこのクラスに新しく副担任の先生が就くことになりました、それでは入ってください」

 

ネギが言うとクラスのドアを開けて龍斗が入って来て教壇の前に立った。

 

「今日から3ーAの副担任になりました朱神龍斗です、担当教科は社会や歴史全般です、授業でわからないことがあれば何でも遠慮せず言ってくれ、以上、あ、それと皆さんお久しぶり元気そうでなによりだ」

 

朱神の紹介が終わるとクラスのほぼ全員が朱神に駆け寄った。

 

「龍せんせーひさしぶりー」

「ああ桜子君いつも君は元気だね円君や美砂君と仲良くしてるかい?」

「うん!」

「龍先生お久しぶりです」

「五月くんか、料理の腕の方はどうだい?」

「今度先生にご馳走するので確かめてください」

「分かった分かった、皆も言いたいこともあるかもしれないがネギ君も困ってるから席につきなさい」

「「「はーい」」」

 

生徒たちは元気よく返事をすると席についた。

 

「すまないネギ君騒がせて」

「いえ、凄いですね」

「人気のことかい?」

「いえ、僕はもみくちゃにされちゃいましたから、皆さんを静止出来る先生が羨ましいです」

 

ネギは10歳なので可愛いと皆からもみくちゃにされることが多かった。

 

「大丈夫、君も必ずいい先生になるよ僕が保証する」

 

龍斗はネギの頭を優しく撫でながら言うとまた皆の方を向いた。

 

「それと僕は中等部の女子寮の管理人もする事になった、そこんところもよろしく頼む」

「女子寮の管理人までやられるのですか?」

「ああ、あやか君寮長のおばさんが辞めてしまってね、学園長から言われたので受けた、男が管理人で嫌かもしれないがよろしく頼む」

「「「はーい」」」

 

龍斗は生徒たちから反対されると思ったが生徒たちは龍斗が管理人になることを賛成した。

 

「僕からの話は以上だ、それではネギ君後はよろしく」

 

そう言うと龍斗は教室の後ろに歩いて行きエヴァの隣に腰をかけた。

 

「聞いたぞネギ君に負けたんだって?」

「ふん、はなから本気では無かった」

「そうかい」

 

龍斗はクスリと笑いなかまら頭の後ろで腕を組んだ。

 

「それよりお前にしては随分時間がかかったな」

「ああ、ちょっと仕事に手間取ってな、でもちゃんと解決したよ」

「奴の新しい情報はないのか?」

「そんなものがあればネギ君とあんたには必ず伝えてるよ、何時もと同じさ」

「そうか」

 

エヴァはナギのことを好きでいなくなってからも色んな情報を集めていた、エヴァと龍斗が話しているとホームルームは終わった。

 

「それじゃ俺は行く」

 

龍斗はネギに手を振ると教室の後ろのドアから出て行った。

 

「さて久しぶりに帰ってきたしあそこにでも行くか」

 

龍斗はポケットに手を突っ込んで歩いて行った。

 

 

 

 

 

 




龍斗はどこに行くのか、次は多分戦闘シーンを書けると思います、そして多分新キャラも、さてそれではまた3話でお会いしましょう、感想と評価お待ちしています。


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3話

そろそろUQホルダー始まりますね、どのようなシナリオになるか作者も楽しみです、それでは3話をお楽しみ下さい。


龍斗は麻帆良学園の中にある墓地の中の一つの墓石の前で手を合わせていた、この墓には明石裕奈の母である明石夕子が眠っていた。

 

「やあ夕子君ただいま、時が経つのはほんとに早いね、裕奈君も君に似て良く育っているし」

 

龍斗が言い終わる前に近づいて来る足音が聞こえたので龍斗は足音の方に目を向けた。

 

「やあ、明石君」

 

歩いてきたのは明石夕子の夫の明石教授だった。

 

「龍斗さん帰って来てたんですね」

「ああ3ーAの副担任と女子寮の管理人を任されたよ」

「裕奈のクラスですね、女子寮の管理人と副担任どっちも裕奈が迷惑をかけなければいいんですが」

「まあ彼女なら大丈夫さそれにしても・・・早いね月日がたつのは夕子君が亡くなって9年か」

「ええ・・・実は龍斗さん相談にしたいことがあるんです」

 

明石教授はそう言うと近くのベンチに腰をかけ、龍斗も隣に腰をかけた。

 

「明石君君まだ煙草吸ってるかい?」

「ええ、吸いますか?」

「悪いが一本くれるかい」

 

龍斗は貰った煙草に火を着けた。

 

「相談というのはなんだい?」

「夕子が任務中に殉職して以来私は裕奈に魔法の事を隠すことに決めました、でも私は今だに魔法先生を続けている、矛盾してますよね」

 

明石裕奈の母である夕子はメガロメセンブリアのエージェントだったが任務中に殉職してそれ以来明石教授は裕奈に魔法の事を隠し続けてきた。

 

「辞めちゃダメだ明石君、学園長も他の魔法先生魔法生徒たちも君を信頼している」

「でも裕奈には普通の道を歩いてほしいんです」

 

龍斗が彼を見ると顔を下に向けて涙を流しながら話していた。

 

「実はね明石君、夕子君に聞いたことがあるんだもし裕奈君が魔法の道に入りたいと言ったらどうするか、そしたら彼女はこう答えた、あの子がどうしても魔法の道に入りたいと言ったら私はあの子の意思を尊重します、旦那もいるし頼れる師匠たちもいますしね!・・・とね」

 

龍斗は夕子に戦いを教えた師匠でもあった、その言葉を聞くと明石教授は涙を拭いて龍斗の方を向いた。

 

「敵わないな夕子には」

 

明石教授は照れるように頭をかきながら笑った。

 

「それにね明石君、僕はどんなことがあろうが生徒たちは必ず守る、それにネギ君もいるしね」

「それは心強いですね」

「そういえば裕奈君は僕があげた御守りをまだ持ってるかい?」

「ええ鞄に着けてありますよ裕奈の宝物ですから」

「そうそりゃ良かった、おっともうこんな時間かそろそろ帰って管理人の仕事しないとな」

 

龍斗が腕時計を見ると生徒の下校時刻が迫っていた。

 

「それじゃ明石君また会おう」

「はい」

 

龍斗は寮に向かって歩いて行き、明石教授は背を向ける龍斗に頭を下げた龍斗もそれを知ってか後ろ手に右手を振った、龍斗は寮に着くと寮に住んでいる生徒が帰る前に玄関の掃除をしていると続々と生徒たちが帰ってきた。

 

「「龍せんせーただいまー」」

「やあ鳴滝君お帰り、君たちは何時も元気だね」

「ただいま龍さん」

「おお龍宮くんお帰り」

「今度手合わせに付き合ってくれ」

「構わないよ何時でも言ってくれ、後僕も夜の見回りに加わるからよろしく」

「分かった刹那にも言っとくよ」

 

麻帆良学園は回りを結界で囲い悪魔や魔法使い等が勝手に入れないようになっている、だがまれに入って来るものがいるので魔法先生と魔法生徒が交代で見回りをしていて、龍宮真名は魔法生徒の中の一人だった。

 

「ああよろしく」

「龍斗せんせーただいま」

「やあ亜子君アキラ君まき絵君お帰り、三人だけかい?」

 

龍斗が亜子の後ろを見ると何時も一緒に帰ってくるはずの裕奈の姿が無かった。

 

「ああ、裕奈は部活で居残り練習しとるよ」

「そうか分かった」

 

龍斗がそう言うと亜子たちは寮の中に入って行った、そして龍斗も中に入り、夜になって皆が夕食を食べ終わると龍斗も夕食を済ませて一階の管理人室に戻り荷物の整理を始めた。

 

「さて荷物の整理を」

 

整理をしようと龍斗が立ち上がると学園内で気と気がぶつかり合うのを龍斗は感じた。

 

「やれやれ復帰そうそう事件か」

 

龍斗は窓から飛び出て現場に向かった。

 

 

 

 




明石教授は名前が発表されてないので明石教授と言ってますが多分オリジナルの名前をつけます、作者は裕奈が結構好きなのでこれから話に大きく関わると思います、今回から日常の生徒たちの会話は読者の好きな生徒を書きたいと思います今回は龍宮が好きと言われたので龍宮を出しました、でも龍宮は多分物語に深く関わると思いますが、それでは長くなりましたが4話でお会いしましょう。感想評価お待ちしています。


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4話

とうとう今日UQホルダーが始まりますね、作者は録画予約済みです、恋姫の方も着々と書いていますのでもう少しお待ち下さい。それでは4話をお楽しみ下さい。


龍斗が寮を飛び出す少し前明石裕奈は練習で遅くなり帰り道を走っていた。

 

「いやー遅くなっちゃたよー龍せんせーに怒られるかも」

 

すると裕奈の少し先に黒いコートを着た男が立っていた。

 

「おいそこのお前」

「何よナンパならお断りよ」

「近衛木乃香を知っているか」

「あんた、木乃香に何の用なの」

 

裕奈は直感でこの男に木乃香の居場所を教えてはならないと思った。

 

「うるせーなてめぇは」

 

男はコートに隠していた刀を抜き一瞬で裕奈の前に距離を積めて居合いで裕奈を斬ろうとしたその時、裕奈の御守りが光り裕奈を刃から守った。

 

「!?」

 

男は刀を防がれたことに驚いた。

 

「!?な、何御守りが光った?」

「てめぇは何者だ、まあいい次はねぇ」

 

男はまた刀を構えて居合いで裕奈を斬ろうとし裕奈は目を瞑ったが今度御守りではなくある人間によって防がれた。

 

「あん?今度はなんだ」

「貴様いったい何者だ」

 

裕奈が目を開けると桜咲刹那が愛刀の夕凪で男の刀を止めていた。

 

「さ、桜咲さん!?」

「明石さん私の後ろにいてください」

 

(こいつ私よりも数段強い、ここは明石さんを守りつつ増援を待たねば)

 

刹那と男は刀でつばぜり合いを始めた。

 

「お前神鳴流だな、そういえば木乃香お嬢様には護衛の神鳴流がいるって聞いたがお前か?」

「木乃香お嬢様が狙いか、そうはさせん」

 

男はつばぜり合いをしていた刹那から少し離れて刀を構えた、刹那も刀を構えると男は一瞬で刹那の後ろに移動すると刹那の右足と右手を斬った。

 

「くっ、早い」

「桜咲さん!」

「何だよ、こんな太刀筋も見切れないのか、お前みたいな弱い奴が何でお嬢様の護衛なんだ?まあいいこれで終わりだ」

 

腕を押さえてしゃがみ痛みを堪える刹那に男は刀を振り上げて下ろした。

 

(お嬢様申し訳ありません、私はやはり未熟者です今度こそ守ると決めたのに)

 

男の刀が降り下ろされる瞬間、刹那は昔のことが走馬灯のように頭を駆け巡った、刹那と木乃香は幼なじみとして育ったが、ある日流された木乃香を刹那が助けようとして川に飛び込んだが、助けられず最後は大人に助けてもらいその時刹那は次は必ず木乃香を守る、そう泣きながら言うと剣の修行に力をいれて木乃香とも遊ばなくなった、そして木乃香は中学生の時に祖父が学園長をしている麻帆良学園に入学し刹那も木乃香の父の詠春の頼みと自らが木乃香を守りたいと願い麻帆良に入学した、刹那は死を覚悟したが男の刀は刹那に届くことはなかった。

 

「おいおいここは学園だろ随分物騒だな」

 

刹那の前には着物を着た男がコートの男の刀を止めていた。

 

「あ、貴方は?」

「そこにいろすぐに終わるから」

 

男はそれだけ言うと刹那の前に出てコートの男から刹那と裕奈を守るように立った。

 

「お前人を切るのがそんなに楽しいか?」

「おめぇの面見たことあるぜ、神鳴流二大剣豪のうちの一人木梨恭輔だろ」

 

神鳴流には二大剣豪と呼ばれる人間が存在した、一人はナギスプリングフィールドの友の近衛詠春そしてもう一人がこの男木梨恭輔だった。

 

「お前と会った事があったか?」

「ああ実際戦った事はないがな、俺は御子神亮だ」

「残念だが俺はお前の名を覚える気がない、そうだお前人を切るのは好きなようだが、自分が切られた感触はどうだ?」

「!?」

 

恭輔の言ってる意味が分からなかった亮が恭輔に聞き返そうとした時亮の両足と両手が斬られた。

 

「少しは人の痛みを知れ」

「糞が」

 

亮はうつ伏せに倒れた。

 

「逃げはしないだろうが一応縛っておくか、縛」

 

恭輔は符術を使って気で気絶した亮の体を拘束した後刹那の方に向かった。

 

「そっちの女の子は怪我ないな、」

 

裕奈はこくりと頷くと恭輔は刹那を診た。

 

「運がいいなこの程度なら俺でも治せる、治療」

 

恭輔は魔法で刹那の足と手を治した。

 

「魔法を使えるんですか?」

「ああ」

 

恭輔の治癒魔法のお陰で刹那の傷は塞がった。

 

「これで大丈夫だ後は」

 

恭輔は裕奈の方を向くと裕奈の持つ御守りに目がいった。

 

(あの御守りは、参ったな夕子の娘か巻き込みたくはなかったが)

 

自分を見る恭輔に裕奈は首をかしげた。

 

「あのアタシに何か?」

「いや、君も大変な目に遭ったね」

 

恭輔がそう言うと龍斗ともう一人女性が現場に到着した。

 

 

 




新キャラ登場です、UQホルダーの放送日に投稿したかったのでできて良かったです、それではまた5話でお会いしましょう。感想と評価お待ちしています。


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5話

かなりいいペースで投稿出来ました、UQのアニメの方もやはり作画に違和感がありましたが、最初にネギまのキャラが出てきてかなり懐かしかったですね、ただネギまの声優さんの中には引退なさった方もいらっしゃるので全員出すのは無理でしょうね、特に千雨は出てきてほしかったです、長くなりましたがそれでは5話をお楽しみ下さい。


龍斗が寮を飛び出し現場に向かって走っているとき携帯に着信が入った。

 

「もしもし、ああ刀子君か」

「今凄い気と気がぶつかり合うのを感じました、龍斗さんは今どこですか」

「僕も今現場に向かってるよ」

「それにこの気はまさか」

「君の考えてるとおりの男だよ」

「そうですか・・・分かりました現場でお会いしましょう」

 

刀子が携帯の通話を切ると龍斗は速度を上げた。

そして恭輔が刹那の治療を終えたところで二人が現場に到着した。

 

「よう恭輔」

「龍斗それに刀子か?」

「お久しぶりです師匠」

 

恭輔は刀子に近づくと頭を撫でた。

 

「でかくなったな」

「子供扱いはやめてください!」

 

刀子は恭輔の手を払いのけたが、恭輔は笑いながらまた刀子の頭を撫でた、刀子はもう言っても無駄だろうと思い今度は手を払わなかった、そんな二人から龍斗は裕奈に目を向けた。

 

「先生いったいこれはどうなってるんですか」

 

裕奈は龍斗に詰め寄った。

 

「裕奈君・・・すまない巻き込んでしまって」

 

(明石君の心配していた事が現実になるとは、仕方ないな)

 

龍斗は裕奈に魔法の事を話すことを決意した。

 

「裕奈君、君の両親は魔法使いなんだ」

「魔法使い?そんなお父さんが魔法使いなんて信じられないよ」

「だがホントの事だ、それで君のお母さんの夕子君は僕の弟子だった」

「お母さんも魔法使い」

 

裕奈は俯いて声がだんだん小さくなった。

 

「裕奈!!」

 

すると刀子から連絡を受けて明石教授が現実に着いて裕奈に駆け寄った。

 

「お父さん」

「裕奈怪我はないかい」

「うん大丈夫、お父さん魔法使いってほんとなの」

 

裕奈はおそるおそる父に聞いた。

 

「ああ本当だお母さんも魔法使いだった、裕奈明日学校が休みだろ全て話すから家に帰ろう、それで今日はゆっくり寝なさい」

「すみません龍斗さん同室の子には裕奈は家に居ると言っておいてください、後恭輔さんも裕奈を守ってもらってありがとうございます」

 

明石は龍斗と恭輔にそう言うと裕奈を連れて帰っていった。

 

「思い通りにはいかないな龍斗」

「ああ・・・そうだ刹那君は大丈夫だろうな」

「あの程度の傷なら俺の回復魔法で十分だ、ところで龍斗お前が俺を呼んだのはこの刹那の為だな」

「ああ、そうだ」

「あの龍斗先生、木梨さんとはどのような関係なんですか?」

 

刹那が龍斗に言った。

 

「僕と恭輔は同じチームの仲間さ、悠久の風は知ってるだろ」

「魔法使いが集まっている団体ですよね」

「そう、僕は悠久の風で悠楽の翼というチームを作ったんだ恭輔はその仲間、君の為にこいつを呼んだんだ」

「私の為?どういうことですか」

「簡単な話だ俺にお前を鍛えさせる気なんだこいつは」

 

恭輔が話に入って刹那の目を見た。

 

「木乃香守りたいんだろ?それにこれは詠春からも頼まれたことだ」

「長が私の為に」

「刹那強くなりたいのでしょう、なら恭輔さんに弟子入りした方がいいわ」

 

刹那は刀子の事を尊敬していて麻帆良に来た時に色々なことを教えてもらっていた、その尊敬している刀子の言葉が迷っていた刹那の肩を押した。

 

「私はお嬢様の為に強くなりたい、お願いします恭輔さん私をどうか弟子にしてください」

 

刹那は土下座をして恭輔に頼んだ。

 

「ああ、元からそのつもりだ、そうだそれと詠春から聞いたが刹那、お前木乃香とぜんぜん接してないそうだな」

「え?あ、はい私などが言葉をかけるのもおそれ多い方ですから」

「刹那お前は何で木乃香の護衛に抜擢されたと思う、はっきり言おうお前よりも強いやつはこの麻帆良にはごろごろいるはずだ、だがお前はそいつらを差し置いて護衛になった、それは木乃香の心まで守れと詠春はお前に言いたかったんだよ、この修行が終わったらお前はまた一段上の強さを手に入れる、帰ってきたら木乃香と話をしてみろ、いいな」

 

恭輔は最初は厳しい口調だったが最後は優しい口調で刹那に言うと刹那少し考え恭輔の目を力強く見て頷いた。

 

「よし、おい龍斗、メールに書いてあったが修学旅行、京都なんだろ」

「ああ、一週間後だな」

「そうか・・・悪いが一週間後の修学旅行まで刹那の面倒は俺が見る、学校の方に上手く言っておいてくれ」

「分かった、手をうっておこう」

 

恭輔はそう言うと刹那の肩に手をのせたすると二人は一瞬で消えた。

 

「さてネギ君に何て言うかな、刀子君そいつの事は任せていいかな?」

「構いませんよ多分もうすぐ」

 

刀子が言い終わる前にスーツと真夜中なのにサングラスをかけた魔法先生の一人の神多羅木が男を連行する為にやって来た。

 

「やあ、神多羅木君」

「龍さんお久しぶりです」

「あら親しいの?」

「ああ、君は恭輔の弟子だろう、神多羅木君は俺の弟子なんだ」

「え!?そうなの」

「ああ、だから俺は風の魔法を使うんだ、龍さんが一番得意な魔法が風だからな」

 

神多羅木は若い頃龍斗に弟子入りし魔法を教わった、また龍斗も神多羅木を気に入り熱心に魔法を教えていた。

 

「神多羅木君なら任せて大丈夫そうだね」

「ええ大丈夫ですよ」

 

それを聞くと龍斗は神多羅木にこの場を任せて消えた、その場を遠くから見つめる一人の少年がいた。

 

「あの人たちが出て来るのは想定外だったな」

「想定外の事が起きるものだよ、人生は」

 

後ろから聞こえる声に驚いき少年が後ろを振り向くとそこには龍斗が笑いながら立っていた。

 

「ちょっとあなた相手に気を抜きすぎてたようだね」

「そのようだね」

「さあ、朱神龍斗僕をどうする?」

「うーん、君の体が本物だったら捕まえるところだけど、思念体じゃあねどうせ君も何も出来ないしこのまま消えてくれると嬉しいね」

「まあ、用は済んだからね、京都で待ってるよ」

 

そう言い残すと少年は姿を消した。

 

「やれやれアーウェルンクスか、厄介なのが出てきたね」

 

龍斗はそう呟くとその場から消えた。

 

 

 




フェイトを出してみました、そういえばUQにもフェイト出るんじゃなかったかな楽しみですそれではまた6話でお会いしましょう。感想と評価お待ちしています。


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6話

恋姫を先に投稿しようかと思いましたがネギまが出来たので順番通りにネギまを投稿します。それでは6話をお楽しみ下さい。


次の日の朝龍斗は生徒たちが休みなので皆が起きる前に寮内の掃除をしていた。

 

「龍さんおはよう」

「やあアスナ君、新聞配達かい、いってらっしゃい」

「いってきまーす」

 

アスナが新聞配達に出掛けるのを見送ると龍斗はまた掃除を再開し、皆が起きる頃には掃除をすべて終えて、管理人室でお茶を飲んでいた、するとドアをノックする音が聞こえた。

 

「開いてるよー」

 

すると中に入って来たのは裕奈だった。

 

「おお裕奈君か、さあ座って」

 

裕奈は畳に腰を下ろして龍斗の向かい合わせに座った。

 

「さて、お父さんからすべて聞いたね?」

「うん」

「本当はもっと穏やかに魔法の事を教えたかったんだが」

「ううんそれはいいの、大好きなお父さんとお母さんが魔法使いで、尊敬してる龍先生がお母さんの師匠だった、お母さんの事が知れただけでも、うれしいから」

 

裕奈はにこりと龍斗に微笑んだ、すると龍斗もくすりと笑った。

 

「やはり君は夕子君に良く似ている、彼女もまたいい笑顔をする女性だった、ところで君が魔法を勉強したいと言うのなら僕達が教えよう、でも勘違いしないでほしいんだが勿論魔法を学ばなくても構わない、その時は申し訳ないが魔法の事は他の人に話さないでほしい」

 

龍斗は真剣な表情で裕奈に言った。

 

「私に魔法を教えて下さい、お父さんやお母さんの見ていた景色を見て見たいんです、それとありがとうございます」

「ん?何がだい」

「この御守りの事」

「僕たちの手作りだから不格好だが君を守れたのなら良かった」

 

裕奈が真剣な表情で礼を言うのを見た龍斗はまたくすりと笑った。

 

「じゃあ魔法を教えるのは修学旅行から帰ってきてからにしよう」

「はい、あ、後お父さんから聞いたんですけどネギ君も魔法使いなんですよね?」

「そうだよ」

「やっぱりそうなんだ」

「この事はまだネギ君に言わないでくれ」

「え、どうして?」

「今彼はそれどころじゃないからね、修学旅行の事もあるし」

 

龍斗は少し考えると裕奈に修学旅行で危ない事が起こるかもしれないことを話した。

 

「もしかしたら御子神のような男が他にも京都で待っているかもしれないし、でも大丈夫だ京都には僕やネギ君さらに他の魔法先生たちも同行する、生徒たちは必ず守る」

 

龍斗は立ち上がりニコッと裕奈に笑って言うと裕奈も笑った。

 

「龍さんがそう言うなら大丈夫そうだね、でも何かあったら言ってね力になるから、じゃああたしは行きます」

 

裕奈はそう言うと軽く頭を下げて龍斗の部屋から出た、龍斗は裕奈が部屋を出ると頭を掻きながらカレンダーをふと見ると何か気づいたのか部屋を出て近くのスーパーにあるものを買いに行き30分位でまた部屋に戻った。

 

「いやー忘れてたなー、さて帰って来るまでに作らないとな」

 

龍斗は台所に立ち料理を始めた、慣れた手つきで食材を切っている時また扉をノックする音が聞こえた。

 

「開いてるよー、悪いが今手が離せないから勝手に入ってくれ」

 

入って来たのは3ーAの四葉五月だった。

 

「失礼します、龍さん?」

「ん?、五月君か、台所にいるよ」

「何作ってるんですか?」

「ほらカレンダー見てごらん今日は」

五月はカレンダーを見ると納得したように龍斗の調理を手伝った。

 

「手伝いますよ」

「すまない、じゃあ頼むよ」

 

龍斗と五月はペースを上げて調理を再開した、そして夜になりネギと一緒に出掛けた木乃香、出先でネギたちを見つけた、桜子、円、美砂、さらにネギと木乃香がデートしてると桜子たちに言われて大慌てでネギのもとに向かったあやかとあやかに無理やり連れていかれたアスナが寮に戻って来て食堂にご飯を食べに来た。

 

「あれー電気がついてないよー」

「今、電気をつけますわ」

 

桜子が電気がついてないことを言うと、あやかが電気をつけた。

 

「「「アスナ、誕生日おめでとう」」」

 

食堂にはアスナたち以外の3ーAのメンバーがアスナの誕生日を祝おうとアスナたちを待っていた、そして奥から龍斗がワゴンを押して出てきた、その上には大きな箱が乗っていた。

 

「誕生日、おめでとうアスナ君、これは僕と五月君からプレゼントだ」

 

龍斗が箱を取ると巨大なケーキが出てきた。

 

「うわー、大きいケーキありがとうございます」

「回りは苺でトッピングして中には今時期のフルーツを入れてみた」

 

龍斗はそう言うとケーキを皆に切って配った。

 

「おいしー、あまーい」

 

クラスメイトたちはケーキを食べてアスナにプレゼントを渡した、龍斗はそれを離れたところで見ていた、するとネギが近付いて来た。

 

「やあ、ネギ君」

「どうも、朱神さん」

「そういえば君とゆっくり話した事は無かったね、エヴァに勝ったそうじゃないか」

「いえ、あれはアスナさんとカモ君も手伝ってくれたし途中で学園の結界も」

「ん?カモ君というのは誰?」

「それは俺っちの事ですぜ、龍のダンナ」

 

ネギの肩からオコジョが出てきてしゃべった。

 

「なるほどオコジョ妖精か、よろしく朱神龍斗だ」

「俺っちの名前はアルベールカモミールよろしくお願いしやすぜ龍のダンナ」

 

龍斗はカモの小さい手を掴んで握手をした。

「じゃあアスナ君は魔法を知ってるんだね」

「はい、着いたその日にばれちゃいました」

 

ネギはがくっと肩をおとした。

 

「そ、速効にばれたんだね、まあ落ち込まないで、大丈夫だよ」

 

(アスナ君・・・出来れば魔法のゴタゴタには巻き込みたくなかったんだが)

 

龍斗は考え込むとふとあることを思いだしネギに言った。

 

「ところでネギ君、君に言っておきたい事があるんだが」

「なんですか?」

「刹那くんなんだけど、家の事情で修学旅行当日まで学園を休まなければならないと連絡があったんだ」

「ええ!?桜咲さんが、修学旅行は大丈夫なんですか?」

「ああ、修学旅行迄には帰ってくるそうだ」

するとネギはほっとした表情を浮かべた。

「良かった~、桜咲さん一人修学旅行行けなかったら寂しいですもんね、?、何か僕の顔についてますか?」

 

龍斗はネギをじっと見つめた。

 

「いや、すまない何でもないんだ」

「そ、そうですか?、じゃあ僕は皆さんのところに戻りますね、失礼します」

 

ネギはペコリと頭を下げて皆の中に戻り、龍斗は外に出て夜風にあたり煙草に火を着けて吸った。

 

(ふっ、顔立ちはナギに、性格はアリカに似たんだな、まあナギの性格に似ないで良かったが、ナギ、お前今何処にいるんだ)

 

龍斗は空を見上げて煙草の煙をゆっくり出した。

 

 

 




作者は修学旅行前のあの原宿での話が好きで、龍斗も絡ませたかったのでこんな話にしてみました。次は龍斗の戦闘を書きたいと思います。それでは7話でお会いしましょう。


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7話

とうとう龍斗の戦闘シーンです、かなり強くしてしまったので心配ですがまあ悔いはありません、それでは7話をお楽しみ下さい。


その日の夜、寮の中を一人の男が歩いていた、その男はネギたちの寝ている部屋の前で止まり部屋を開けようとした。

 

「こんな夜中に女性の部屋を訪ねるのかい?、不粋だね~」

 

男は声のする右側を向くと少し離れたところに龍斗が不適な笑みを浮かべて立っていた。

 

「関西呪術協会、いやアーウェルンクスの部下だろ」

「!?、何故その事を」

「今君が教えてくれたよ」

「ただの優男かと思ったら、見た目に似合わず狡猾な男だな、私が来ることも分かっていたようだしな」

「まあねアイツが簡単に引いたから警戒してたんだ、1度引いてから攻める戦術の基本だからね、僕は魔法界で戦争の経験があるのでね」

「なるほど中々に経験豊富だな」

 

男は冷や汗を流すと右手で抵抗しようと動かした、その時龍斗は一瞬で間合いを詰めて男の右手を掴んだ。

 

「こんなところで魔法使わないでほしいな」

 

龍斗がそう言うと一瞬で麻帆良にある湖の上に移動した。

 

「!?水の上か、何をした」

「転移魔法だよ、ここは麻帆良の中にある湖の上、しかし一瞬水の上と認識して浮遊術を使うとは君も中々やるね」

 

龍斗と男は湖の上に浮いていた。

 

「朱神龍斗、我が名はジェイドミュラー、貴様を倒しフェイト様の命令を遂行する」

 

「覚悟があるみたいだねなら、やるしかないな」

 

龍斗とジェイドは互いに拳を構えた。

 

「こちらから行くぞ、瞬突」

 

ジェイドは一瞬で龍斗の腹に正拳突きを入れると龍斗を吹き飛ばした。

 

(手応えありだ)

 

男はそう感じると魔法の詠唱を始めた。

 

「ヴェイク ボルク リシュテイト、氷の精霊100頭 集い来たりて 敵を切り裂け 魔法の射手 連弾 氷の100矢」

 

ジェイドは追尾型の氷の矢を龍斗に向けてはなった、龍斗は体勢を立て直すと龍斗は右手を前に出した。

 

「氷の矢を100か中々やるなだが、風楯」

 

龍斗は風の楯を出して氷の矢をすべて防いだ。

 

「な、何!?だだの風楯で防ぎきっただと、くっならば、ヴェイク ボルク リシュテイト、集え氷の精霊 槍もて迅雨となりて 敵を貫け 氷槍弾雨」

 

ジェイドの後ろから氷の槍が出現し龍斗に槍の雨を浴びせようとした。

 

「ならこれでどうかな、風塵乱挑」

 

龍斗が魔法を唱えるとジェイドは竜巻の真ん中に閉じ込められた。

 

「な、何!?」

 

ジェイドは氷の槍を放つと竜巻によって全ての槍が男に跳ね返ってきた。

 

「ぐわあああ」

 

ジェイドの悲鳴が聞こえると竜巻が消えてジェイドが血を流して立っていた。

 

「風塵乱挑は当たった魔法を跳ね返す効果がある、さあまだやるかい?」

「あ、当たり前だ、確かに貴様と私の力の差は歴然だ、だが私はフェイト様の為にも引くわけにはいかんのだ」

 

ジェイドはフラフラになりながらもそう叫ぶと龍斗よりも上に移動しまた呪文の詠唱を始めた。

 

「ヴェイク ボルク リシュテイト、氷神の戦槌」

 

ジェイドは巨大な丸い氷の塊を出現させた、ジェイドの魔法を見て龍斗の表情が真剣になった。

 

「その魔法まで使えるのか」

 

その時龍斗はジェイドの体から大量の血が流れていたのを見た。

 

(これ以上無理をすると彼が死ぬな)

 

「これで終わりだ」

 

龍斗に氷の塊が迫ったその時一人の声が龍斗の耳に届いた。

 

「朱神さーん!!」

 

その方向を見るとネギとアスナそしてタカミチが岸に立っていた、夜寝ていたネギは魔力のぶつかりを感じたカモに起こされた、そして同じく起きたアスナと一緒に魔力の感じる方に向かった、するとそこにはジェイドと龍斗が戦闘をしていた、助けに入ろうとしたネギをタカミチが止めたのである。

 

(ネギ君・・・少しだけ本気を見せるとするか)

 

龍斗はスーツの内ポケットから自分の絵が書かれたカードを取り出した。

 

「あ、あれはパクティオーカード!?」

 

カモはパクティオーカードを出した事に驚いた。

 

「ネギ君良く見ておくといい、あれがナギと同じ次元にいる男の力だ」

 

タカミチが言うとネギは視線をタカミチから龍斗に戻した。

 

「今さらどんなことをしても無駄だ」

 

ジェイドは氷の塊の落ちる早さを上げた。

 

「それはどうかな?、来たれ」

 

龍斗がそう唱えるとカードが光った、するとカードが消えて二本の大きな石でできた剣が現れ柄からは包帯の様なものが垂れていた、龍斗はその二本の石剣を持った。

 

「風裂閃」

 

龍斗は二本の剣を縦に同時に降り下ろした、すると氷の塊は真っ二つに斬られた。

 

「「!?」」

 

これにはネギとアスナは驚きを隠せないでいた、そして龍斗はジェイドの前に立った。

 

「なるほどそれがあんたのアーティファクトか、アーティファクトの中でも数本しかないと言われる神の剣、レア中のレアじゃないか」

 

「風神の剣だ」

 

ジェイドと龍斗が話していると、石で出来た一本の大きな柱が龍斗とジェイドの間に落とされ、柱でジェイドの姿が遮られ柱が落ちるとフェイトが男の前に立っていた。

 

「これはこれはアーウェルンクスいや、フェイトと今は名乗ってるのか、いい名だな」

「これ以上は無駄だ引こう」

「申し訳ありませんフェイト様」

「何だい?決着つけなくてもいいのかい?」

「今貴方と戦えば此方もかなりの被害を被る、それは御免だ、すまないが勝負はここまでにしてもらうよ、それと悪いけど御子神も返してもらった、それじゃあ」

 

そう言うとフェイトは水の転移魔法で消えた、消えたのを見届けた龍斗はネギたちの所に降りた。

 

「久しぶりだねタカミチ君」

「お久し振りです龍さん、お元気そうですね」

「ごめん逃がしてしまった、後捕まえた御子神も逃がしたと言っていたよ」

「そうですか分かりました、確認して来るついでに僕が学園長に報告しておきますよ」

「ああ、頼むよ」

「じゃあねネギ君、アスナ君」

「う、うんありがとうタカミチ」

「高畑先生おやすみなさい」

 

タカミチはネギたちに別れ言うと一瞬で消えた。

 

「ネギ君すまないね、起こすつもりじゃなかったんだが」

「い、いえ、それにしても凄い強さですね朱神さん」

「龍斗」

「へ?」

「龍斗でいいよ、それとタカミチ君には敬語使ってないんだろ、なら敬語もいらないよ」

「分かりました、いや分かったよ龍斗」

 

ネギは手を出すと龍斗もネギの手を握り握手をした、二人が友になった瞬間だった。

 

 

 

 

 




書き終わりました、アーティファクトの説明も次の回にできるようにします。それではまた8話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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8話

いやー、リアルも忙しくそして恋姫の執筆にかかりきりだったので、今月はもうネギまの投稿が出来ないかと思いましたが何とかできました、それでは8話をお楽しみ下さい。


「それが龍斗のダンナのアーティファクトですかい?」

カモがネギの肩から降りて風神の剣をペタペタ触っていた。

 

「ああ、風神の剣だ、アーティファクトの中でも数本しか存在しない神の剣シリーズのうちの一本だよ、そういえばアスナ君はネギ君と契約したんだろ?、このカードが出てきてるはずなんだけど」

 

するとカモが思い出したと言わんばかりに手をポンと叩いて、何処からかカードを出してアスナの肩に乗った。

 

「そういえば忘れてたぜ、これが姉さんのパクティオーカードだぜ」

 

カモはアスナにカードを渡して肩から降りた。

 

「へえ~、じゃあさあたしもこれでなんか武器が出てくるの?」

「来たれと言えばいいんでさあ、姉さんのカードには破魔の剣と書いてありましたから剣が出るんじゃ」

 

アスナはカードを持って呪文を唱えた。

 

「来たれ・・・あれ?、ねえカモあんたにはこれが剣に見えんの?」

 

アスナのカードから出て来たのは剣ではなくハリセンだった、見た目のカッコ悪さにアスナはがっかりした。

 

「あれ~おかしいっすね姉さんのカードには破魔の剣と書いてあったのに」

 

するといままで黙っていた龍斗が口を開いた。

 

「アスナ君、この玉をその剣で斬ってごらん」

 

龍斗が風の魔法で作った野球ボールぐらいの大きさの球体をアスナに向かって放った。

 

「わ、わわ、ええいこうなったらやけくそよ、てやー!」

 

アスナがハリセンで叩くと魔法の玉は消えた。

 

「凄いね、僕の魔法を一振りで簡単に消すとは」

 

アスナは照れて頭をかいたが、ネギが神妙な面持ちで言った。

 

「さっきの人たちはいったい誰なんだろう?」

 

(うーん、ここで関西呪術協会の名前を出してもいいが、どうするかな・・・よし!)

 

「実はねネギ君」

 

龍斗は木乃香の事は伏せながらネギとアスナに襲撃してきたのは関西呪術協会の関係者であることを話した。

 

「やっぱり京都は行けないのかな」

「大丈夫行けるよ、君をサポートするのが僕の仕事だ、何かあれば全力で助けるよ」

 

落ち込むネギを元気づけようと龍斗はニコッと笑ってネギの肩に手を置いた。

 

「ありがとう龍斗」

「おっと、もうこんな時間だ、ささ帰って少し寝なさい、アスナ君は新聞配達もあるんだろ」

 

龍斗の言葉にネギとアスナも頷いて三人は寮に帰って行った。

 

それから一週間が過ぎネギたちは修学旅行当日の朝を迎えた、教員は生徒よりも早く集合場所の大宮駅に居なければならないのでネギは龍斗と一緒に行こうと約束していて、龍斗は寮の玄関でネギを待っていた。

 

「龍斗ー!、待たせてごめーん」

 

ネギが寮の中から龍斗に手を振りながら走って来た。

 

「いやいや、僕も今来たところだよそういえば何人かの生徒は先に出かけたよ」

「ほ、本当に!?じゃあぼくたちも急ごう、龍斗」

「わ、分かった、分かったから引っ張らないでくれ」

 

そして大宮駅に着くと教師の源しずな先生、新田先生、瀬流彦先生、さらに生徒たちは図書館探検部の宮崎のどか、早乙女ハルナ、綾瀬夕映、そして運動部の仲良し四人組の明石裕奈、和泉亜子、佐々木まき絵、大河内アキラ、そしてバカレンジャーの長瀬楓、古菲が先に大宮駅で待っていた。

 

「皆さん早いですねー」

「おはよー、ネギくーん、龍さーん」

「やあ、まき絵君、ほんとに早いね始発で来たんだろ」

「いやーごめんね龍さんじっとしてられなくてさ」

「いやいや、遅く来たらえらい事だか早く来る分には問題ないよ、裕奈君」

 

ネギは四人組に捕まってしまい龍斗はネギと離れてしずなに挨拶した。

 

「遅れて申し訳ありませんしずな先生、新田先生、瀬流彦先生、皆さんも始発で?」

「いえいえお気になさらないで下さい龍斗先生、私達は皆楽しみで早くくるかなと思っただけですので」

 

龍斗はしずなたちに挨拶し終わると図書館探検部の三人に近づいた。

 

「やあ、ハルナ君、のどか君、夕映君、君たちも早いね」

「もちろんだよ龍さん、あたしたちも裕奈たちと一緒でじっとしてられなかったんだもん、そうだ龍さん、実はねのどかが恋したのよ」

「ほう、そりゃ良かったのどか君の事はかなり心配していたんだ、お相手は僕が聞いても大丈夫かな?」

「は、はい」

 

龍斗は一年生の頃、のどかの男性恐怖症を治そうとして、根気良くのどかに声を掛け続けて何とか普通に話せるまでになったが二年生になると龍斗は長期出張に出てしまいのどかが話せる男性がいなくなってしまったが、新しく担任になったネギに危ないところを助けてもらったりしてネギに好意を寄せていた、そして三人はネギが来てからの事を龍斗に話した。

 

「そうかのどか君、君の恋が実ることを応援するよ、いやーほんとに良かったね」

 

龍斗は心からのどかが恋をしてくれた事を喜び、のどかの頭をゆっくり撫でた。

 

「あ、あぅぅ」

 

のどかは顔を真っ赤にしていたが振りほどきはしなかった。

 

最後に龍斗は楓と古菲に話をかけた。

 

「やあ、楓君、古菲君二人ともまた腕をあげたね」

「いやーそうでもないアルよ、龍さん帰ったらいつかの手合わせの続きをしてほしいアル」

「拙者もお願いしたいでござるな」

「いいだろう僕でよければ何時でも付き合うよ、君たちには京都で迷惑をかけるかもしれないが、よろしく頼むよ」

「なんの事だかわからんアルが、OKアル」

「元からネギ坊主の事は何かあったら手を貸すつもりでござるから、構わないでござるよ」

 

二人と話していると集合時間が近くなり生徒たちが段々と集まって来た、その中には刹那の姿もあり龍斗は刹那に近づいた。

 

「やあ、刹那君」

「龍斗先生おはようございます」

「見違えたよ、大分アイツに鍛えられたみたいだね、厳しかっただろ」

「え、ええ、かなり」

 

刹那に修行の事を聞こうとも思ったが、刹那の気の高まりが感じ取れたので深くは聞かなかった、そうこうしてるうちに集合時間になった。

 

「それでは京都行きの3-A、3-D、3-H、3-J、3-Sの皆さん、各クラスごとに点呼をとってからホームに向かいましょう」

 

しずなが言うと各クラスの担任がクラスの点呼をとった、3-Aは龍斗が点呼をとりネギが人数を数えることにした。

 

「第一班、鳴滝風香、鳴滝史伽、椎名桜子、釘宮円、柿崎美砂」

「ネギくーんまた一緒にカラオケ行こーよ」

「ええ、桜子さんまたよろしくお願いします」

「いいねえ、今度は僕も一緒に行こうかな」

「龍さんなら大歓迎だよ!!」

 

「第二班、古菲、葉加瀬聡美、超鈴音、春日美空、長瀬楓、四葉五月」

「ネギ坊主引率大変アルね、これ食べるよろしアルよ、力でるネ!!」

「ありがとうございます古菲さん、でもさっきおにぎり食べたので」

「じゃあ僕がもらうよ古菲君」

龍斗は古菲から肉まんをもらい食べた。

 

「第三班、雪広あやか、那波千鶴、村上夏美、朝倉和美、長谷川千雨」

「さあネギ先生グリーン車を貸りきってありますので、そちらでゆるりとおくつろぎを・・・二人っきりで」

「あ、あのいいんちょさん!?僕にはまだ仕事が・・・」

「こらこらあやか君犯罪行為は先生としては見逃せないぞ」

 

「第四班、佐々木まき絵、明石裕奈、和泉亜子、大河内アキラ、龍宮真名」

「ネギくーん、自由行動日私達と一緒に遊びに行かなーい?」

「いや、あのっ・・・」

「亜子くん、相変わらず乗り物に弱いんだね」

「ちゃうねん、肉まん美味しくて食べ過ぎただけで」

「やれやれ、ほら冷たい水と胃薬あげるから」

ネギがまき絵に言い寄られている中、龍斗は亜子に飲み薬と自販機で水を買い亜子に渡した。

 

「第五班、近衛木乃香、神楽坂明日菜、綾瀬夕映、早乙女ハルナ、宮崎のどか」

「ネギ、大丈夫だった?ごはんちゃんと食べれたの?」

「はい!!ありがとうございます!、おにぎり美味しかったです!、ん?」

 

ネギがアスナたちと話していると後ろから肩を叩かれた。

 

「龍斗どうしたの?」

「実はね六班まであるんだけどエヴァに茶々丸くん、さよくんが欠席でね、六班がザジ君と刹那君だけなんだ、だからあやか君!」

「なんでしょう?」

「君の班にザジ君を入れてくれないかな?」

「ええ、構いませんわ」

「じゃあ頼むよ、じゃあ後刹那君はちょうど五班がいるから五班に入ってくれ」

 

するとネギが龍斗に耳打ちした。

 

「やっぱりエヴァンジェリンさんは修学旅行来れないんだね?」

「ああ登校地獄、厄介な呪いをかけたもんだよアイツは」

 

エヴァンジェリンはその昔悪行ばかりしていたが、危ないところをネギの父のナギに助けられそのまま恋をした、いつの間にかナギを倒して自分のものにしようとしたエヴァはとある孤島でナギと勝負をしたが、返り討ちに合いナギに登校地獄の呪いをかけられて魔帆良学園から出れなくなってしまったのである。

 

「一緒の班やな、せっちゃん」

「あ、あの・・・失礼します」

 

木乃香の挨拶にどうしていいかわからない刹那は逃げてしまい木乃香は落ち込んだ。

 

「大丈夫だよ木乃香君、刹那君も歩み寄ろうとしているさ、だって前は話しかけても知らんぷりしてたけど今回は行っただろう、失礼しますてさ」

 

「うんせやな、うち頑張るわ、ありがとう龍さん」

 

全ての班の点呼が終わると新幹線が発車する時刻になり皆が席についた、そして皆の思いをのせて新幹線が出発した、ネギたちの修学旅行が今始まる。

 

 

 




ちぐはぐな感じですがやっと修学旅行に突入です、これからが新しいキャラ等が出て大変ですが頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします、それではまた9話でお会いしましょう。感想評価お待ちしています。


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9話

ホルダーでもとうとうフェイトが出てきましたね、オリジナルの話でどうやってネギとの戦いにもっていくのか楽しみです、それでは9話をお楽しみください。


「奴らは今頃新幹線の中か」

 

魔帆良学園の屋上でエヴァがつまらなそうに呟いた。

 

「マスターは呪いのせいで修学旅行に行けず、残念ですね」

「・・・おい、何が残念なんだ?ガキどもの旅行など」

「いえ、行きたそうな顔をしていました」

 

茶々丸には何でもお見通しの用でエヴァは少しむくれた。

 

「アホか、それよりお前は行っても良かったんだぞ、行きたいんだろ?」

「いえ、私は常にマスターのお側に」

 

すると屋上の扉が開いて一人の男が出てきた。

 

「よおエヴァ、久しぶりだな」

「恭輔か、お前までこの学園に来たのか」

 

恭輔はエヴァの隣で寝転がった。

 

「アイツに呼ばれたからな、それにいい弟子も見つけたし」

「刹那か?」

「ああ」

「お前あいつの境遇を知っているのか?」

「ああ、まあな・・・でもよエヴァ、アイツは強くなるぜ」

 

恭輔は遠い空を見つめてエヴァに言った。

 

「ふっ、やはり貴様は神鳴流の中でも変わり者だな」

「もう言われなれたぜ、その言葉は」

 

エヴァと恭輔は二人で笑った、そしてそれを見ていた茶々丸も嬉しそうにくすりと笑う、所変わって京都行きの新幹線の中ではネギが修学旅行の心構えを話していた。

 

「それでは皆さん平成15年度の修学旅行が始まりました、この四泊五日の旅行で楽しい思い出を一杯作ってくださいね」

「「「「「はーい」」」」」

「魔帆良学園の修学旅行は、班ごとの自由時間も多く取ってあり、楽しい旅になると思いますが、その分、怪我や迷子他の人に迷惑をかけたりしないよう、一人一人が気を付けなければなりません、特に怪我には気を付け!?」

 

ネギが言い終わる前に前の車両からやって来た弁当の販売員のカートにネギはぶつかった、ネギの話が終わったところで生徒たちは各々遊び時間となった、生徒たちが遊ぶ中龍斗は販売員のお姉さんから飲み物を買おうとしていた。

 

「すいません、烏龍茶一つ下さい」

「はい、百八十円になります」

「どうも・・・君さ関西呪術協会の人間じゃない?」

「!?」

 

龍斗は販売員のお姉さんにしか聞こえないように耳打ちした。

 

「関西呪術協会?、それは何の協会ですか?」

 

龍斗はお姉さんをじっと見た。

 

「すいません、僕の勘違いでした」

 

龍斗は突然ニコッと笑うとお姉さんに謝った。

 

「どうしたの?、龍斗」

 

ネギが座席に戻ってくるとお姉さんはその場から立ち去った、龍斗はその後をずっと見ていた。

 

「いや、なんでもないよネギ君」

 

お姉さんは龍斗たちから離れてデッキに出ると冷や汗が止まらなかった。

 

「なんちゅう眼や、列車の中で親書奪ったろ思っとったけど、止めたほうが良さそうやな」

 

お姉さんはそう言うと他の車両に歩いていった、龍斗の牽制もあり列車の中では何も起きることはなかった、そして京都に着き、まずはクラスの皆で清水寺で記念写真を取りその後清水寺を見学した後、恋占いの石にまき絵、のどか、あやかの三人が挑戦すると言い出した。

 

「この恋占いの石は目をつぶってこの石から反対の石にたどり着ければ恋が成就すると言われている」

「よく知ってるね、龍斗」

「僕は一応魔帆良の社会科主任だからね」

 

(フフフ、私にかかればこの程度の試練朝飯前ですわ、雪広あやか流恋の心眼術!!)

 

まき絵たちが目をつぶって挑戦した、その時あやかが反対の石に向かって一直線に走り出した、それを追いかけるように薄目を開けたまき絵もあやかを追いかけた。

 

「おお、凄いぞいいんちょ」

「あやか君の愛は怖いね~」

 

誰かがいいんちょを誉めた後龍斗が正直な感想をのべた。

 

「ずるいよいいんちょ、目開けてるでしょ」

「ホホホまさか!!これで某N先生との恋は見事成就ですわ」

 

二人が走るのを見ていた龍斗が二人の足下をふと見ると先の地面に違和感を感じた。

 

「あやか君!まき絵君!止まれ」

 

二人には龍斗の声が聞こえず二人は落とし穴に落ちた。

 

「きゃー」

「穴の中にカエルー!?」

 

おまけに穴の中にはカエルが入っていた、ネギたちがあやかたちを引き上げるとネギは龍斗に耳打ちした。

 

「やっぱりこれは」

「ああ、関西呪術協会の妨害とみるべきだろうね」

 

(あれだけ脅しても足りなかったか)

 

そのなかでのどかだけは走らずに自分のペースで歩いて反対の石にたどり着いていた、そして龍斗が落とし穴の前で考え事をしている中、皆は気を取り直して音羽の滝に水を飲みに行った、そして龍斗が音羽の滝に着いた時にはクラスのほとんどが酔っ払っていた。

 

「これはいったい」

「あ、龍斗実は」

 

ネギの話によると音羽の滝の恋愛の水が酒に変わっていたと言う、龍斗はこれも関西呪術協会の妨害と思ったが考える暇もなく、酔いつぶれた生徒たちを他の先生からネギと一緒に隠し大忙しのままホテル嵐山に向かった。

 

「やれやれ、敵も出来ればもっと手のかからない妨害をすればいいのに、はあ~」

「ホントだよ~」

 

龍斗がコーヒーネギがジュースを飲みながら愚痴るとカモが小声で話した。

 

「アニキやっぱりさっきの話は」

「僕は違うと思うけどなあ」

「ん?、何の話だい?」

「カモ君は刹那さんが敵のスパイじゃないかって」

ネギの言葉を聞くと龍斗は大笑いした。

「ハハハ、それはないよ僕が保証しても良い」

「でも、旦那」

「ないよ、大丈夫」

「ネギー!!」

 

龍斗たちが話していると酔っ払った生徒たちを部屋に押し込んだアスナがやって来た。

 

「やあアスナ君、悪かったね生徒たちの事任せちゃって」

「別に大したことはしてないけど、ねえ、これもやっぱり」

「ああ、関西呪術協会の仕業だよ」

「やっぱり・・・ネギ何かあったら助けてあげるから、ちゃんと言いなさいよ」

「ア、アスナさん・・・ありがとうございます!!」

 

すると廊下から足音が聞こえてしずなが浴衣姿で歩いてきた。

 

「ネギ先生、龍斗先生も教員は先にお風呂に入ってください」

「は、はい!しずな先生分かりました」

「じゃあネギ続きは夜の自由時間に聞くから、OK?」

「は、はい」

「OKっす、姐さん」

 

ネギと龍斗は疲れを癒すように風呂に入りに行った。

 

 

 

 




後一話で十話です恋姫の時も思いましたが何か感慨深いものがあります話も動くと思うのでお楽しみに、それではまた10話でお会いしましょう。


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10話

ネギまもとうとう10話までいきました、これからも頑張っていきたいと思います、それでは10話をお楽しみ下さい。


ネギたちが風呂を済ませると生徒たちも風呂を済ませると程なく就寝時間となった。

 

「皆さん、就寝時間ですよー、自分の班部屋に戻ってください」

「はーい」

「あいよ」

 

ネギと龍斗は廊下に出ている生徒たちを部屋に戻していた。

 

「お疲れでござるネギ先生、修学旅行初日の夜にしては静かでござるな」

「まあ、仕方無いだろうな騒がせ所が皆寝ちゃたからな、酒のせいで」

「明日起きたら悔しがるわよー、皆」

「明日の夜が思いやられるでござるな」

 

すると楓はネギに耳打ちをした。

 

「龍さんには言ったでござるが、何やらまた大変な事になっていそうでござるな、拙者でよければ何時でも呼ぶでござるよ先生」

「あ、はいありがとうございます長瀬さん」

 

皆が部屋に入った事を確認するとネギと龍斗はアスナを連れてロビーまで降りてきた、すると刹那がホテルの入り口に何やら御札を貼っていた。

 

「な、何をやっているんですか?、刹那さん」

「これは式神返しの結界です・・・」

 

刹那は貼るのが終わるとネギと話すためにロビーの椅子に腰を掛けた。

 

「刹那さんも日本の魔法を使えるんですね」

「ええ、剣術の補助には最適だと師匠から教えてもらいました」

「師匠?」

「ああ、それについては僕から話そう、ネギ君も悠久の風は知ってるよね」

「うん、父さんが居た魔法団体だよね?」

「そうだ、僕もそこにチームで名前を登録してるんだけど、そのチームのメンバーの一人が今度から魔帆良で教師をするんだ」

「じゃあその人が刹那さんの師匠?」

 

刹那はこくりと頷くと龍斗は話を再開した。

 

「ああ、神鳴流の剣士だから刹那君には良い出会いになると思ってね、さて話を戻そう、刹那君が式神返しの札を使ってるってことは相手は呪符使いだね?」

 

頷く刹那に対してネギたちはピンときていなかったので刹那が呪符使いの説明を始めた。

 

「呪符使いは古くから京都に伝わる魔法、陰陽道を基本にしていますが、呪文を唱える間無防備になるのはネギ先生達西洋魔術師たちと同じ、それ故西洋魔術師たちが従者を従えているように、上級の術師は善鬼(前鬼)や護鬼(後鬼)という強力な式神をガードにつけるのが普通です、それを破らぬ限りこちらの剣も呪文も届かないと考えたほうがよいでしょう」

 

ネギは話を聞いて相手の強さに身を引き締め、アスナはゴキと聞いてある虫が頭に浮かんでいた。

 

「さらに関西呪術協会は我が京都神鳴流と深い関係にあります、神鳴流とは元々京を護り、魔を討つために組織された掛け値なしの力を持つ戦闘集団、呪符使いの護衛として神鳴流剣士が付くこともあり、そうなってしまえば非常に手強い敵と言わざるを得ません」

「まあ、今の時代そんな事は滅多にないよ、それより刹那君、君の方は大丈夫かい今の君の立場は奴等からしたら裏切り者だろう?」

 

龍斗が言うと刹那は俯いて手をぎゅと握った。

 

「今の神鳴流の理念が私のしたい事と違うのは百も承知、ですが仕方ありません私の望みは木乃香お嬢様を守りたい、ただそれだけです」

 

刹那は俯いた顔をあげて龍斗目を真っ直ぐに見た。

 

「うん、分かってるならいい、試すような事を言ってごめんよ君のその目が見たかったんだ」

 

龍斗はニコッと笑うと刹那の頭を撫でた、刹那には龍斗の姿が自分の師匠である恭輔と重なった、刹那は恭輔との修業の時の会話を思い出していた、それは修業の最終日の夜、恭輔と刹那は森の中で焚き火を囲んでいた、刹那はある秘密を恭輔に打ち明けようと話を切り出した。

 

「師匠、実は話したいことがあるんですが?」

「ん?、お前が烏族のハーフでタブーとされている白い翼をしていることか?」

「知っていらしたんですか!?」

「ああ、烏族のハーフは出会ったときに分かったが、翼の方は修業の合間に見たんだよ」

 

刹那は烏族のハーフでタブーとされている白い翼を持って産まれた、幼少の頃に両親を亡くし同族からも白い翼という事で毛嫌いされていた、その刹那を拾ったのが木乃香の父の詠春だった、詠春は刹那に神鳴流を教え刹那はその恩と木乃香を守りたいという思いもあり木乃香の護衛の任務を自ら志願した。

 

「刹那お前は強くなる、心の痛み知り誰かを守りたいという思いを持つお前は必ず強くなる、俺を越えるくらいのな」

 

恭輔はそう言うとニコッと笑って刹那の頭を撫でた、刹那にとって恭輔の言葉は暖かく気持ちの支えとなった。

 

「刹那君、君は一人じゃない担任のネギ君、さらにアスナ君もいるし及ばずながら僕も力になる」

 

刹那が龍斗の後ろを見るとネギとアスナが力強く頷いた。

 

「よーし、じゃあ僕は外の見回りに行ってくる」

 

ネギは張り切って見回りに出掛けた。

 

「じゃあ僕は中を見回りに行くよ、刹那君たちは疲れてたら休んでいても構わないよ」

 

龍斗も歩いて見回りを始めた。

 

「じゃあ私たちは交代でやろうか刹那さん」

「分かりました先に神楽坂さんから休んでください」

 

刹那たちは二人で交代で見回りをすることになり先にアスナが木乃香の護衛兼休むことにして部屋の前まで刹那はアスナを送った。

 

「すいません神楽坂さん、巻き込んでしまって」

「ううん、全然気にしないで」

 

アスナが部屋の戸を開けると自分の班のハルナ、のどかは滝の水を飲んで泥酔し、夕映はその滝の水を失敬して晩酌をしていた。

 

「あれ?木乃香がいない、刹那さん!!」

「どうしました!!」

「木乃香がいないの、部屋出る前は夕映ちゃんと一緒に水筒の水飲んでたのに」

 

確かに夕映が座っている椅子の反対側にはもう一人分の湯飲みが置いてあるが、それを使っていたであろう人物の姿がない、その瞬間刹那はすべてを悟りアスナと共に木乃香を探すため手分けしてホテルを探すことにした。

その頃龍斗は廊下を歩いていると台車を引く女とすれ違った。

 

「おい、お姉さんちょっと」

「なにかようですか?」

 

お姉さんはにこやかな笑顔で応対した。

 

「いや大したことじゃないんだけどその台車、何が入ってるのかなって」

「嫌やな、使用済みのタオルですよ」

「へえ、タオルにしちゃ台車がやけに重そうだね」

 

すると龍斗と女の間に小さな玉が投げられた、龍斗の目の前でその玉は眩しく光った。

 

「くっ、閃光弾か」

「千草!!、急げ」

 

少しすると龍斗の前にお姉さんの姿がなかった。

 

「ちっ、逃がしたか、木乃香君が拐われたと見て間違いないな」

 

お姉さんを逃がしてすぐ龍斗の携帯に着信が入った。

 

「はい、刹那君か木乃香君が拐われたんだね?」

「どうして知ってるんですか?」

「今犯人を見つけたんだけど、逃げられてしまった」

「どっちに逃げたんですか!」

「気を探ったら渡月橋の方に向かっている、君たちは先に行きなさい、僕は他の魔法先生に報告してから行くから」

 

龍斗は刹那の電話を切るとすぐに魔法先生の瀬流彦に電話をかけた。

 

「瀬流彦君か?木乃香君が拐われた、ネギ君たちが先に木乃香君拐った犯人追いかけたから、僕もホテル離れるからね」

 

龍斗は瀬流彦に了解をとると急いで渡月橋に向かった。




本当はここから電車に乗って別の場所でネギたちは戦うんですが、この作品では渡月橋で戦います、それではまた11話てお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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11話

それでは11話をお楽しみ下さい


ネギは外に見回りに出て渡月橋の前でカモにパクティオーカードの使い方を教わっていた。

 

「へえ、じゃあカードを使ってパートナーと念話したり、遠くから召喚したり、パートナーの能力や道具の発動何かができるんだね、何かすごいなぁー」

 

するとネギの携帯が突然鳴りネギは電話に出た。

 

「アスナさんだ、はいもしもし、アスナさんどうかしたんですか?」

「ごめん木乃香が拐われちゃった!!」

「ええー!?」

 

ネギが、驚くと同時に男と女が木乃香を担ぎながらネギの前を通り過ぎ、ネギは咄嗟にその二人を追った。

 

「アスナさん、木乃香さんを担いでる人が渡月橋にいます、刹那さんにこの事を伝えてください」

 

ネギはそう言うと電話を切り二人を追いかけることに集中した。

 

アスナがネギに報告している頃刹那は龍斗に電話していて犯人が渡月橋に逃げたことを聞いていた。

 

「刹那さん」

「神楽坂さん」

「「犯人は渡月橋」」

 

二人は急いで渡月橋に走った、その頃ネギは木乃香を担いだ二人を追いかけていた、すると二人は渡月橋の真ん中で止まりネギと向かい合った。

 

「貴方は新幹線の販売員の!?、木乃香さんを返してください」

「はっ、そんなん言われてハイそうですかと返す思とるんか?それにや、今回はうち一人やないしな明斎はん」

 

お姉さんがそう言うと男がお姉さんの前に庇うように立った。

 

「やれやれ、お前のようなガキが相手とは」

 

明斎はそう言うと一瞬でネギとの距離を積めてネギの腹に掌低を決めて吹き飛ばした。

 

「がは、ゲホゲホ」

「弱いな、私は伊賀上忍篠塚明斎、覚えなくてもいいじきに貴様は死ぬ」

 

ネギは腹を押さえながらも立ち上がり伸縮自在の子供用の練習杖を構えた。

 

(この人強い、でも僕もここで諦めるわけにはいかない)

 

「ほう、ガキにしては良い目だな、私の掌低を受けて立つとは、だが」

 

明斎はまた一瞬でネギとの距離を積めた。

 

「貴様の体捌きではこの掌低は交わせまい」

 

明斎はネギに掌低を打ち込もうとしたその時。

 

「間に合いましたネギ先生」

「来たわよ、ネギ!!」

 

ネギへの明斎の攻撃をアスナはハリセンで刹那は夕凪で攻撃を止めた。

 

「刹那さん!!、アスナさん!!」

「神鳴流の剣士と、こっちに小娘は何だ?今日は次から次へとガキの大安売りでもしてるのか?」

「ガキ、ガキうるさいのよ、あんたこそいい年したおじさんが子供いじめていいの」

「ふん、まあいい、おい月詠出番だぞ」

 

明斎声を大きくして言うと橋の下からフリフリの服を着た女が現れた。

 

「こんばんは~、月詠言いますよろしゅうに」

 

すると月詠はいきなり二刀の刀で刹那に斬りかかり、刹那は咄嗟に刀でガードした。

 

(こ、この太刀筋神鳴流か)

 

「貴様神鳴流剣士なのか?」

「ハイ、見たところ神鳴流の先輩さんみたいですけど、護衛に雇われたからには全力で行かさせてもらいますわ~」

「こんなのが神鳴流か・・・時代も変わったな」

 

刹那と月詠は刀を構えて斬り合いを始めた。

 

「さて、俺は不服だがガキの相手をするか、火遁火龍炎弾」

 

明斎は素早く印を結んで口から炎を吐いた。

 

「ラステル マスキル マギステル 吹け一迅の風 風花 風塵乱舞」

 

ネギも負けじと風の魔法を唱えて炎を吹き飛ばした。

 

「ほう、流石は西洋魔術師と言ったところか、だが」

 

明斎は言い終わる前にネギたちの前から煙を出して消えネギの後ろに移動した。

 

「しまっ」

「遅い、水牢の術」

 

明斎は印を結んだ後左手から水を出してネギを閉じ込めた、水の中で息ができずにネギは苦しみだした。

 

「ネギ!?あんたネギに何すんのよ!」

 

アスナがハリセンで下から上に振り上げて明斎を攻撃しようとした、すると明斎は二人に増え、一人は水牢の術をもう一人がアスナのハリセンの柄を掴んで止めた。

「影分身の術だ、小娘の相手など分身で充分」

「あんまあたしを舐めんじゃないわよ」

 

アスナは一度掴んでいたハリセンを離して足払いをして明斎を転ばせ、転んだ拍子に明斎が投げたハリセンをアスナはキャッチして、そのまま倒れた明斎にハリセンを当てた、すると明斎が煙を出して消えた。

 

「な、何!?俺の影分身を一撃で」

 

(あのハリセン只のハリセンではないな)

 

「やれやれ、忍が気配を感じ取れないとは」

「!?」

 

明斎の後ろから声が聞こえたと思ったら、石でできた剣が水牢の術をかけている左手を斬ろうとしたが、明斎は寸でのところで水牢の術を解いて左手を引っ込めた。

 

「何奴」

「おいおい、さっきあの女を逃がすときに会っただろ?朱神龍斗だ」

「ゲホゲホ、りゅ、龍斗!!」

「龍さん!!」

「遅くなったねネギ君アスナ君、さてここから挽回といこうか」

 

龍斗は風神の剣を構え、アスナもハリセンを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さあ、次回は龍斗たちと千草たちの渡月橋の戦いになります、アニメのホルダーはとうとうフェイトが出ましたね明後日が楽しみです、それではまた12話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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12話

今年もそろそろ終わりですね今月最後のネギま投稿になります、鶴さんが亡くなったのはショックでした、ブルマの声好きだったのに、それでは12話をお楽しみ下さい。


明斎とネギたちは睨み合った。

 

「ネギ君、こいつは僕に任せて君は木乃香君を助けに行くんだ」

「でも、この人は」

 

ネギは明斎にガキ呼ばわりされていたのを内心怒っていた。

 

「ネギ君、この場合木乃香君を助けることが最優先だ、怒りに身を任せて自分のやるべき事を見失うな!」

「わ、分かった、行きましょうアスナさん」

 

ネギは明斎の左側を通り千草の方に向かおうとした。

 

「誰が通って良いと許可した!!」

 

明斎は横を通るネギを左足で蹴ろうとした。

 

「僕だよ」

 

龍斗は明斎の蹴りを風神の剣で止めてネギたちを千草の元へ行かせた。

 

「貴様、どうあっても俺の邪魔をするのか?」

「当然だろう」

「そうか・・・なら貴様を殺してあのガキ共も殺すとしよう、火遁 業火滅却」

 

ネギに放った炎よりも大きい炎が龍斗を襲おうとしていた。

 

「やれやれ、風神の舞」

 

龍斗は手を正面と後ろに伸ばして体を回転させて剣から強い風を出して炎をかき消した。

 

「くっ、厄介な剣だななら、水遁 水龍弾の術!!」

 

明斎の後ろの川から水の龍を出して龍斗に向かって放った。

 

「残念だね、上忍と言うからどこまでやれるのかと思えば、風連斬」

 

龍斗剣から出た風の刃で水の龍をバラバラにして見せた。

 

「この程度かい」

「く、くそがならこれでどうだ、水遁」

 

明斎が言い終わる前に龍斗は明斎の後ろに瞬間移動した。

 

「もうこれ以上君との勝負を長引かせるつもりはない」

 

明斎は後ろに移動した龍斗の方を振り向くと、突然体がズタズタに斬られていた。

 

「鎌鼬、見切れなかったかい?」

「ぐは!?」

 

明斎が地面に倒れると明斎の体が突然水になった。

 

「水分身の術か、まあ手応えはあったからこれから何かすることは無いだろう」

 

龍斗もネギを追いかけて千草の方に向かった、龍斗が千草の元に着くとネギとアスナが猿と熊の着ぐるみと戦い始めていた。

 

「龍斗!?あの人もう倒したの」

「ああ、意外に大したことなかったな」

「くっ、明斎はんやられたんか、ならこれや!!」

 

千草は龍斗の前にも猿と熊の着ぐるみを出した。

 

「式か、アスナ君!!」

「な、何っ」

「君のその破魔の剣はこの式神たちには天敵だ、少し掠れただけで只の紙に戻る」

 

龍斗はアスナが明斎の影分身を破魔の剣の一撃で破った事で、カードの能力が分かっていた。

 

「よーし、行くぞー!!」

 

アスナは体勢を低くして右下から右上に居合いで猿を斬った、すると龍斗の言う通り一撃で猿を紙に戻した。

 

「なっ!?うちの猿鬼が送り返されてしもうた」

「良くやった、アスナ君その調子で他のもやってごらん、さてネギ君僕がこいつらの相手をするから、君は千草とかいうあの呪符使いを頼む」

 

龍斗はそう言うと猿鬼たちに斬りかかった。

 

「分かった、よーしラステル マスキル マギステル 風の精霊11人 縛鎖となりて 敵を捕まえろ 魔法の射手 戒めの風矢」

 

ネギは千草に向かって風の魔法でできた捕縛の矢を撃った。

 

「しまった!?ガキを忘れてた」

 

千草はあろうことか咄嗟に木乃香を盾にした。

 

「あ!?曲がれ」

 

ネギは木乃香を盾にされて傷付ける訳にはいかず、矢が当たる一歩手前で軌道を曲げた。

 

「あ、あれ?へえーそういうことか、甘ちゃんやな人質が居ったら撃てへんやなんて、それにしてもこの子はほんまに役に立ちますな、盾にしてよし、発電機にしてよしやなんて」

「な、何ですって」

 

アスナとネギが千草の言葉に反応し他の二人も黙ってはいたが武器に力を込めていた。

 

「せやな、まず呪薬と呪符つこて、うちらの命令だけを聞く操り人形にでもなってもらおか、さてそれじゃうちは本気で逃げさせてもらうわ」

 

「木乃香お嬢様に何をする気だー!!」

 

刹那は今まで手こずっていた月詠を剣の一振りで倒し龍斗も一撃で式神二匹を破って、二人とも千草に向かって突撃した。

 

「神鳴流秘剣、百花繚乱」

「風神の一撃」

 

まず刹那が千草を気で吹き飛ばし木乃香を手放させて救出した後龍斗が剣に風を纏い縦に振り下ろした。

 

「アアアアー」

 

千草は吹き飛ばされた、そして気を失った木乃香が刹那の腕の中で起きようとしていた。

 

「あ、あれ?せっちゃんどないしたの?」

「あ、あ、えーと御免!!」

 

刹那はお姫様抱っこしていた木乃香を降ろすとそそくさと逃げた、ネギが刹那を止めようとしたが、龍斗がそれを止めた。

 

「龍斗」

「こればかりは僕たち魔法使いでもどうにもならないことだ」

 

龍斗たちは木乃香に魔法のことや千草の事を上手く誤魔化しながら四人はホテルへと戻っていった、だが龍斗はこれ以上木乃香を誤魔化しきれはしないと薄々思っていた。

 

「ネギ君、僕ちょっと明日の一日使って行きたいところがあるんだ、少しの間クラスを頼めるかな?」

「構わないけど、どこへ行くの?」

「ちょっと知り合いに会いに行くんだ」

「分かったよ、何かあったら連絡する」

「じゃあ、僕はホテルに着いたら他の魔法先生にも話しておくから」

 

龍斗は瀬流彦に明日は一日体調不良と言うことにしておいてくれと頼み、修学旅行一日目は幕を閉じた。




取り合えず一日終わりました、次は少し原作を簡単にはしょる事になるのでご容赦下さい、それではまた13話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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13話

いやー仕事が忙しく投稿するのを忘れていました、申し訳ございません、それでは13話をお楽しみ下さい。


ネギたちがのどかたちと一緒に自由行動している中、龍斗はある男に会うため京都の鞍馬山に来ていた。

 

「全く、会いに行くにも一苦労するような所にいるなよな」

 

龍斗が山道を進むと開けた場所に出た。

 

「ここら辺に居るな、おーい宗平!」

 

龍斗が呼ぶと上から一人の男が降りてきた。

 

「よう、龍斗久しぶりだな」

「宗平、お前もう少し分かりやすいところに居ろよ、それに魔帆良に集まってくれって言ったろ」

「すまんすまん、少し修業してから行こうと思ったら熱中しちゃってついな」

 

この男佐藤宗平は龍斗の仲間の一人であり、龍斗はある理由から宗平を魔帆良に呼んでいた、そして龍斗は今まで修学旅行であったことなどをかいつまんで話した。

 

「篠塚明斎ねえ伊賀で天才とか言われてる奴だったかな、そんな奴まで出てきてるか」

「そこでお前に頼みがあるんだ」

 

龍斗は宗平にある頼み事をしてその場を後にした、龍斗は次に学園長に電話をした。

 

「もしもし、学園長ですか?お願いしたいことがあるんですが」

 

龍斗は学園長に頼み事をすると次の目的地へ向かった、龍斗が目的地に着くと一人の男が龍斗を出迎えた。

 

「久しぶりだな龍斗」

「そうだな詠春」

 

龍斗の目的地は関西呪術協会の総本山でもある木乃香の実家に足を運んだ。

 

「ここに来た用件は他でもない木乃香君の事についてだ」

「ここではなんだ、私の部屋に来てくれ」

 

龍斗は詠春の部屋について行き出されたお茶を少し飲んで話を続けた。

 

「木乃香君の魔力の事もあるしこれ以上彼女に隠し続けるのには無理があるぞ」

「ああ・・・近いうちに話そうと思っている」

「そうか」

「そういえばナギの息子はどうだ?」

「ネギ君か?魔法使いとしての才能そして人格もかなりのものだこれからが楽しみな逸材だな、後は良い師がいればな」

「お前が教えてやれば良いじゃないか?」

「ん?俺か、ダメだ俺はいつか彼と戦ってみたいからな」

「またお前の悪い癖が出たんだな?」

 

二人は笑いながら話を続けた、そして夜も暮れたので龍斗はホテルに帰って来た、帰って来た龍斗が見たものはネギを筆頭にあやか 千雨 裕奈 まき絵 楓 古菲 のどか 夕映 風香 史香の11人がロビーで正座させられていた光景だった。

 

「いったいこれは?」

「実はね龍さん」

 

龍斗が唖然としていると近くにいたアスナが今日あったことを話した、自由行動の時にのどかがネギに告白しそれを生徒たちに調べてほしいと頼まれた朝倉和美に魔法の事がバレてしまい、そしてカモと和美の企みでネギとのキスで仮契約者を増やすためにラブラブキッス大作戦なる悪巧みをしていた事をすべて話した。

 

「和美君にバレたのは運がなかったね~で仮契約はどうなったんだい?」

 

龍斗がアスナにボコられたカモに聞いた。

 

「へえ旦那、一人宮崎の嬢ちゃんと契約が成立しやした」

 

(こ、このアーティファクトは・・・のどかくんは巻き込みたくなかったが仕方ないな)

 

龍斗はのどかのアーティファクトを見つめてため息をついた。

 

「さあそろそろ彼女たちを何とかしようかな」

 

龍斗はネギたちを助けるために新田先生の所に向かった。

 

「今晩は新田先生、うちの生徒が何かやらかしましたか?」

「これは龍斗先生、全く消灯時間を過ぎているというのにこの子たちは出歩いて、それだけでも許しがたいのに私に悪戯までしたので罰として正座をさせています」

「やれやれ、こら君たち修学旅行でうかれるのも分かるが人に迷惑をかけちゃダメだよ」

 

龍斗に怒られて皆がシュンとなった。

 

「新田先生、皆も反省しているようですし折角の修学旅行、明日もありますどうか僕に免じて許してやってください」

「しかし」

「私にも若い頃はこんなことをした覚えがありますし、お願いしますよ新田先生」

「分かりました・・・お前たちも反省するんだぞ、部屋に帰ってよろしい」

 

龍斗の取り成しもあり朝まで正座をする事がなくなった生徒たちは新田に謝り龍斗にお礼を言って解散し二日目が終わった、そして三日目の朝ラブラブキッス大作戦の優勝者であるのどかにカードの複製を渡した、そして龍斗はネギ、アスナ刹那の三人を集めた。

 

「昨日はありがとう龍斗、助かったよ」

「それはいいがネギ君、のどか君には魔法の事を教えた方がいいと思うよ」

「な、なんで?」

「のどか君のアーティファクトはいどのえにっきと言って読心の本なんだ」

「読心の本?」

「つまり彼女は相手の名前さえ分かればその人物の心が読めるんだよ、このアーティファクトはマスターピースとも呼ばれるレア中のレアだ」

「心を読める?まじかよ旦那!!」

 

ネギたちとの話にカモが突然口を挟んだ。

 

「ああ」

「でもそれならなおさらのどかさんは巻き込まない方がいいんじゃ」

「あのアーティファクトが悪用されたら危険だ、だからこそ力の使い方を彼女に教えておくべきだと僕は思う」

 

ネギは自分の大事な生徒であるのどかを巻き込んだことに深く落ち込んだ。

 

「だがなネギ君、言い方によってはすごい力を得たんだ悲観する必要はないよ」

 

するとネギの後ろから人の足音が聞こえ、三人は振り返った、振り返るとそこにはのどかが立っていた。

 

「あのー、龍斗先生に呼ばれて来たんですけど・・・お邪魔ですか?」

「いやいやのどか君ちょうど良いところに来てくれた」

 

龍斗はネギに目でのどかに伝える事を言うとネギもコクりと頷いた、龍斗はそれを見るとのどかに魔法の事を話し、彼女のアーティファクトの使い方を教えた。

 

「と、言う訳なんだが分かったかい、のどか君?」

「本当に龍斗先生やネギ先生は魔法使いなんですか?」

「そうだよ、ほら!」

「ラステル マスキル マギステル 火よ灯れ」

 

龍斗は手のひらから風を出し、ネギは杖に火を灯した。

 

「うわぁ、それで私もこのカードを使えば何か出来るんですか?」

「僕の名前を言って来たれと言ってごらん」

「朱神龍斗、来たれ」

 

のどかのカードが光るとカードが一冊の本に変わった。

 

「本ですか?何の本だろう」

 

のどかが本を開くとそこには龍斗の絵と(このように人の心が読めるんだよ)という文字が書いてあった、のどかの能力に龍斗以外のものたち全員が驚いた。




龍斗が修学旅行の最終決戦に向けて着々と準備を進めていますなので少し謎が残る内容ですがちゃんと解明するのでご期待下さいそれではまた14話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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14話

いやーUQホルダーも夕映やのどかが出て来ていよいよ大詰めですね最後どうなるのか楽しみです、それでは14話をお楽しみ下さい。


カモがのどかの肩に乗って本を見ると確かに龍斗の考えていることが書かれていた。

 

「旦那の言う通りだ、すごい能力だぜこりゃ」

「他にも色々使い方はあるがそれはまたの機会にしよう」

 

龍斗がロビーのほうを見ると生徒たちが集まりそれぞれの自由行動先に向かう準備をしていた。

 

「それじゃのどか君そろそろ皆のところに戻った方がいい」

「は、はい」

 

のどかは皆の集まるほうに歩いていった、その途中で夕映がいたのでのどかは自分のアーティファクトの能力をもう一度試してみた、するとそこにはネギのニセモノに押し倒されキスを迫られた絵と迫られた時にドキドキしたことなどが書かれていて、のどかはとんでもないものを手に入れてしまったと思った、龍斗たちはのどかの事もありのどかたちの班と行動を共にすることを選んだ。

 

「いやーまさか先生たちと一緒に行けるとは思わなかったなー」

 

ハルナが元気よく前を歩いていくのを皆がついていった。

 

「そうだ、ハルナ君行く先はどうするんだい?」

「まだ決めてないよ、どっか行きたいところがあるの?」

「ああ、千本鳥居に行きたいんだ」

 

龍斗の提案で一同は千本鳥居に向かった、程なく歩くと千本鳥居が見えてきた、すると龍斗の服が引っ張られた。

 

「ん?なんだいネギ君」

「夕映さんやハルナさんまで連れてきて良かったの?」

「彼女たちは仲が良いからね、のどか君だけ連れてくるわけにもいかないだろう、それといつまで隠れてるんだい和美君!」

 

龍斗が言うと和美が木の影から出てきた。

 

「バレてたかー、龍さんお願い!!取材するために同行させてよー」

「あれ?朝倉何してんの」

「実はさのどかとネギ先生が気になって追いかけてきたんだよねー」

「やれやれ今から元の班にも戻せないし、仕方ないな一緒に来なさい」

 

和美はガッツポーズをすると皆で鳥居の中に入った、すると龍斗は違和感を感じ木乃香 夕映 ハルナの三人を魔法で眠らせた。

 

「龍斗何を!?」

「夕映君とハルナ君は僕が刹那君は木乃香君を頼む」

「は、はい」

「皆走れ、走るんだ」

 

龍斗は夕映たちを担ぎ上げ木乃香も刹那が抱き抱えネギたちも走った。

 

「どうしたの龍斗!」

「敵の罠にはまったんだ、これは無限方処の術だ決められた範囲をループさせるんだ、つまり閉じ込められたと言うことだ」

 

龍斗は鳥居の中にある休憩所を見つけると止まった。

 

「さあ、隠れてないで出てこい!!」

 

龍斗が大声を出すと目の前にネギ位の帽子を被った少年と月詠が上から落ちてきた。

 

「俺らの気配を入った瞬間感じるとは流石やな」

「ほんまに~先輩との勝負が終わったら相手してほしいですわ~」

「月詠、またお前か」

「はい~またよろしゅうお願いしますわ~」

「龍さんネギ先生お嬢様をお願いします」

 

刹那はそう言うと月詠とともに休憩所の先に走っていった。

 

「さて俺の名前は犬神小太郎、俺の相手はあんたがしてくれや」

 

小太郎は龍斗を指差したが龍斗が答える前にネギが間に入った。

 

「君の相手は僕だ!」

「なんやお前か、お前の戦いは昨日見してもろたけど女の影で戦いよってほんま西洋魔術師は腰抜けばっかりやで」

「何だと」

「そうやろ、昨日やってそのツインテールの姉ちゃんとその朱神っちゅう兄さんおらんかったら何にもできてへんやないか」

「龍斗彼は僕に任せてくれる?」

「ああ、君の戦いかたを見せてもらおうか」

「へっほんとにお前かいまあええわ来い、西洋魔術師!!」

 

ネギは杖を構え小太郎は拳を構えた。

 

「ネギあたしもやるわ、来たれ」

「ラステル マスキル マギステル 契約執行90秒間 ネギの従者 神楽坂明日菜」

 

ネギが呪文を唱えるとアスナに魔力が供給された。

 

「行くわよ、せりゃ!!」

 

アスナはすごい速さで小太郎に近づいて武器を連続で振るうが小太郎は寸での所で避けている。

 

「避けんじゃないわよ」

「すごいスピードやな姉ちゃんせやけど・・・」

 

アスナの攻撃を避けていた小太郎がアスナの武器を掴んだ。

 

「姉ちゃんの剣はな怖ないねん、よっと!!」

「あ!?」

 

小太郎はアスナの武器を手前な引いて転げさせ、ネギの前に移動した。

 

「ラステル マスキル マギステル 風化 武装解除」

 

ネギも負けじと武装解除の呪文を唱えるが小太郎は札で防御し、ネギの武装解除の呪文で帽子だけが消し飛んだ、小太郎はそれに構わずネギを殴り飛ばした。

 

「ネギ!!」

 

小太郎はネギに攻撃の的を絞り連続で攻撃した、アスナも負けじと攻撃するが小太郎は捌いたり防御したりして決定打にはならなかった。

 

「このままじゃネギ先生が、龍斗先生早く助けてあげてください!」

「そうだよ龍さん!」

 

殴られ続けるネギを見てのどかと和美が龍斗に頼んだ。

 

「ダメだここで手を出せばネギ君との約束をやぶってしまう」

「でも・・・」

「それにあれは諦めた者の眼じゃないよ」

 

龍斗が指を指すと小太郎がネギの魔法障壁を破り下から上に掌底を顎に決めてネギは口から血を流していたが目は小太郎をじっと見ていた。

 

「どや障壁抜いたで今のは効いたやろ」

「ハアハア・・・まだ僕は」

「はっ、やっぱりたいしたこと無いな西洋魔術師弱々や、この分やとお前の親父のサウザンドマスターかて弱いんとちゃうか?」

 

ネギはその言葉にムッと来て小太郎を睨んだ。

 

(僕はまた龍斗に助けてもらわないと何も出来ないのか)

 

ネギが龍斗の方を見ると龍斗は優しい目でネギを見ていた。

 

(君がナギを探す道を選ぶなら戦いは避けては通れない道だ、さあどうする)

 

ネギは深呼吸をしその間にアスナもネギのことを心配して近くに寄っていた。

 

「アスナさん僕に考えがありますついてきてください」

「う、うん」

 

二人は小太郎に聞こえないように喋り、ネギは立ち上がり反撃を開始しようとした。

 

 




やっとこさ小太郎出せました、前から思ってましたが刀太はネギというよりは小太郎に似てますよね、それではまた15話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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15話

アルも出て来てそろそろホルダーもおしまいですね、でも展開的に二期がありそうな気もしますが、まあアニメの話はここまでで、なんとネギまもお気に入り登録者数が50人を突破しました、これからも頑張っていきたいと思います、それでは15話をお楽しみ下さい。


「ラステル マスキル マギステル 風よ」

 

ネギが呪文を唱えると強い風が吹き粉塵が舞い小太郎はネギの位置を見失った。

 

「なんや隠れるんか、おいちゃんと戦わんかい、ゲホゲホ」

 

粉塵が喉に入りむせる小太郎を尻目にネギたちは少し離れて作戦の準備をした。

 

「ラステル マスキル マギステル」

 

すると粉塵の中から出てきた小太郎がネギに向かってきた。

 

「もう遊びは終わりや、チビ助!」

「魔法の射手 連弾 風の15矢」

 

相手を捉えることの出来る風の矢が小太郎に向かって放たれた。

 

「な!?」

 

小太郎は蹴りやパンチで矢を落としていき、鳥居の上に着地した。

 

(これが魔法の矢かなんちゅう威力や)

 

「魔法の射手 連弾 雷の17矢」

 

今度は雷の矢が小太郎に向かう、小太郎はなんとか防御したがネギの連撃は止まらずネギは小太郎に向けて走りながら呪文を唱えた。

 

「ラステル マスキル マギステル 闇夜切り裂く 一条の光 我が手に宿りて 敵を喰らえ」

 

ネギは二日目の戦いが終わった後龍斗から教えてもらったことがあった。

 

(いいかネギ君、君のようなタイプの魔法使いは前衛を従者に任せて後から大きな術を放つ、これが基本だ)

 

(じゃあ絶対に敵に近づいちゃいけないの?)

 

(イヤそうは言ってない、大きな術の中には近づかないと効果を発揮しないものもある、君が敵に近づくのは)

 

ネギは小太郎の立っている鳥居の前で跳んで小太郎の前に現れた。

 

「な!?」

「白き雷!!(とどめの魔法を放つ時だ)」

 

小太郎は雷の魔法をもろに受けて吹き飛んで地面に落ちたが、小太郎は隠しておいた護符を使い白き雷のダメージを軽減していて地面に着地と同時にネギに迫ってきた。

 

「今のはかなりヤバかったで、とっときの護符が台無しや、だが決められなかったのは運が悪かったな!!」

「アタシが相手よ」

 

アスナがネギの前に立ち武器を放り下ろしその間ネギは呪文の始動キーを唱えていたが、小太郎はアスナの攻撃を交わしそしてネギの腹に拳をいれて浮き上がったところをさらに殴りネギをダウンさせた。

 

「ネギ!!」

「おっと姉ちゃんの相手はコイツらや、犬神!あの姉ちゃんに遊んでもらい」

「な、なにこの変な犬たちは、あはははは、や、やめてーはははは」

 

犬神たちはアスナを舐めて動けないようにし、小太郎はふらふらっと起き上がったネギに連打を浴びせた。

 

「やっぱりパートナーがおらんとなにもできへんやないか!!」

「くっ」

「これで、とどめや!!」

 

(今だ)

 

小太郎は最後のとどめに右手に気を込めた大振りのパンチをしようとしたがネギがその攻撃を最後の力を振り絞り小太郎のパンチを右手の甲を滑らせて受け流した。

 

「契約執行 ネギスプリングフィールド 0,5秒間」

 

そしてネギは受け流しながら我流の魔力供給をし小太郎を捌いた右手で小太郎にカウンターパンチを決めて真上に打ち上げた。

 

(まだ、こんな力が)

 

「ラステル マスキル マギステル 闇夜切り裂く 一条の光 我が手に宿りて 敵を喰らえ」

 

(し、しまっ)

 

「白き雷!!」

「ネギー!?」

 

(見事だネギ君)

 

打ち上げた小太郎が背中を向けて落ちネギは白き雷をダイレクトに小太郎の背中に叩き込んだ、アスナはネギを心配し龍斗はネギの実力が見れて嬉しかった。

 

(な、なんやこれ体が動かへん)

 

小太郎は白き雷で痺れて動きがとれなかった。

 

「どうだ、これが西洋魔術師の力だ!!」

「くっ!」

 

ネギは西洋魔術師の力を見せつけて勝利した、その頃刹那は月詠を引き付けながら戦っていた。

 

「貴様さっきから本気で戦っているのか」

「いややな先輩うち今回はやる気がなかったんですぅ~、だって刹那先輩とのあま~い時間はこんな所でやるもんちゃいますやろ~、今回は小太郎君に付いてきただけですぅ、決着もついたようですし~うちもこれで」

 

月詠はそう言い残すと刹那の前から消えた、すると鳥居にかけられていた術が解けるのが刹那には分かった、すると小太郎を倒したネギたちが刹那と合流した。

 

「刹那さん!」

「ネギ先生ご無事でしたか、お嬢様は」

「無事だよ」

 

龍斗の背中には木乃香が眠っていて、龍斗は刹那に木乃香を渡した。

 

「さて術も解けたようだし本山に向かおうか」

 

術が解けるともうすっかり夜になっており、龍斗たちは本山に急いで向かった、そして奥まで進むと本山の門が出て来て龍斗は眠っていた生徒たちを起こした。

 

「夕映君 ハルナ君 木乃香君起きるんだ着いたよ」

 

三人が眠い目を開けようとしたその時、刹那の背中にいたはずの木乃香の姿がなくなり、その場にいた全員が驚き木乃香を探した。

 

「こっちやで」

 

声のする方に皆が目をやると千草が木乃香を抱えていてそのとなりにフェイトが立っていた。

 

「まさか本山の目の前でこんな大胆な行動に出るとはね、本山の人間が飛んでくるよ?」

 

龍斗がそう言うと千草は笑って答えた。

 

「本山の人間は全員石にさせてもらいましたわ、もちろん長もな」

「お、長が!?」

「落ち着くんだ刹那君、それで木乃香君を拐ってどうすんだい?」

「あんたも知っとるはずや、この地にはサウザンドマスターが封印したもんが眠っとる事を」

「狙いはスクナか」

「せやからうちはこれから儀式やなんだで忙しいんや、あんたらの相手はこいつらにしてもらうわ」

 

千草は木乃香の魔力を使って呪文を唱えると烏族や鬼など妖の類いをやたらめったらに大量に召喚し、千草とフェイトは姿を消した。

 

「こ、こいつらなんなの?」

「わ、わかりません余りにも現実離れしてるです」

 

ハルナと夕映は突然の状況にただ驚くしかなかった。

 

「皆僕の近くに集まれ」

 

龍斗がそう叫ぶと皆は龍斗の近くに集まった。

 

「よし、風塵乱舞!」

 

龍斗が唱えると龍斗たちを風の障壁が包んだ。

 

「さて今のうちに作戦をたてるとするか」

「俺っちに作戦があるぜ、刹那の姐さんとアスナの姉さんの二人にここを任せて、兄貴と旦那の二人で木乃香姐さんをかっ拐うもうこれしかないと思うんだが」

「いや、ここはネギ君ひとりに木乃香君を任せたい」

「な、何でだ旦那!?」

「さっき召喚された奴の中にはヤバイのも何匹かいた刹那君たちが全部相手にするのは荷が重いだろう、どうだいネギ君一人でやれそうかい?」

「全力でやってみるよ」

 

ネギは少しのためらいもなく龍斗の目を真っ直ぐ見た。

 

「大丈夫だ、頼んでいた援軍が来たら直ぐに君のもとに刹那君たちを連れて駆けつける」

「なら兄貴、刹那の姐さんとも契約しておいた方が召喚で呼べるだろ」

「そ、そうだけどでも僕の一存じゃ」

 

すると刹那はネギの前に立ちネギの目をじっと見た。

 

「ネギ先生私の力だけでは木乃香お嬢様を救えません、どうか力を貸してください、その代わり私はネギ先生もお嬢様も守って見せます、ですから私に力を」

 

刹那はそう言うとネギの肩を掴んで引き寄せてキスをした。

 

「よし、契約!!」

「ネギ先生お嬢様をよろしくお願いします」

「は、はい分かりました、それじゃ」

 

ネギは杖に乗りカモはネギの肩に乗った。

 

「君達は僕の近くにいるんだ、奴等には指一本触れさせない、この戦いが終わったら事情を話すから僕を信じてくれ」

 

龍斗がそう言うとハルナと夕映はお互いを見て頷いた後龍斗に向かって頷いた。

 

「よし、そろそろ結界が解ける、皆準備はいいね?」

 

皆はコクりと頷くと結界は解けてネギは全速力で木乃香の元に杖で飛び、龍斗はアスナと刹那と共に妖たちに立ち向かった。

 

 

 

 

 




小太郎との戦いが終わったと思いきや今度は京都編の見せ場の最終決戦に突入です、それではまた16話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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16話

とうとうホルダーも終わりましたが、最後は豪華に今集められる生徒たちの声優さんを集められましたね、ただ個人的には千雨と円の声優さんにも来てほしかったですね、まあ二人とも引退なさってるので無理だとは思ってましたが、長くなりましたがそれでは16話をお楽しみ下さい。


龍斗たちが鬼たちの前に立つと鬼たちの中に月詠が立っていた。

 

「また君か、懲りないね」

「月詠!!」

「先輩~ここは通せまへん覚悟してください、ほな皆さん行きますえ~」

 

月詠の掛け声で鬼たちが龍斗立ちに向かってきた。

 

「き、来たれ」

 

アスナも刹那も武器を構えて敵を待ち構えた、すると突然銃声が聞こえて向かって来た鬼たちが次々に消えていった。

 

「な、何!?」

「これは術を施した銃弾」

「間に合ったようだな」

 

アスナが驚きの声をあげると草影から真名と古菲と楓が出てきた。

 

「遅くなってすまない龍さん、だが楓やクーも連れてきた」

「いや三人ともよく来てくれた、すまない木乃香君を拐われてしまったんだ真名君と古菲君、悪いが僕とここでこいつらを倒すのを手伝ってくれ、刹那君たちと楓君はネギ君たちを追いかけろ」

「そうはさせまへんえ~、先輩!」

 

刹那とアスナと楓が頷くと、月詠がすごい速さで刹那に斬りかかってきた。

 

「断空閃!!」

 

するとどこかからか斬撃が飛んで来て刹那と月詠の間を遮った。

 

「誰ですぅ~うちの邪魔をするのは!」

 

月詠が斬撃の飛んで来た方を見ると一人の男がゆっくりと歩いてきた。

 

「悪い悪い、つい手が出てしまった」

 

その男はゆっくり月明かりのもとに出るとそこに現れたのは恭輔だった。

 

「し、師匠!?」

「ん、誰?」

「こりゃまた凄そうな御仁でござるな」

「闘気が滲み出てるアル」

「・・・・・」

 

刹那と真名以外は恭輔にあったことはないので分からなかったが、この状況を見て味方と判断した。

 

「遅いぞ恭輔!お前一人か?」

「ああ、アイツはちょっと手間取ってたんでな俺は先に来たんだ、まあ取り合えず月詠お前の相手は俺がしてやる、龍斗お前も刹那たちと行って良いぞ」

 

恭輔が来たのは龍斗の作戦だった学園長に頼み恭輔をこちらに送ってもらっていたのである。

 

「分かった、皆行こう」

 

龍斗たちは恭輔の言葉を信じネギを追うために走っていった。

 

「?、お前らは行かないのか」

「私とくーはここに残って手伝おう」

 

真名と古菲は龍斗には付いていかずに恭輔の援護をすることを選んだ。

 

「分かった、鬼たちはお前たちに任せるぞ」

 

恭輔はそう言うと月詠のもとに真名たちは鬼たちに向かっていった。

 

「龍さんあの人に任せて良かったの?」

「ああ、あいつほど適任はいないぐらいだ」

「!?、皆止まるでござる‼」

 

全員が楓の言葉で止まると、瞬時に楓が先頭に立ち大きな手裏剣を持って回してクナイの雨から皆を守った。

 

「俺の攻撃を察知するとはなかなか」

 

木上から降りてきたのは明斎だった。

 

「ここは拙者に任せて先に行くでござる」

 

龍斗たちは頷くと更に奥へと走っていった。

 

(すまない楓君、あいつは何をしてるんだ!!)

 

龍斗は一人の男に憤りを感じながら走った、そして光の柱が龍斗たちの更に先から上がった。

 

「何、あの光は」

「儀式が始まったんだ、ネギ君は間に合わなかったのか?」

 

龍斗たちが走りながら話していると目の前にネギと小太郎が今にも戦いを始めようとしていた。

 

「ネギ君、君は何をやっているんだ!!」

 

龍斗はネギの頭をげんこつで一発叩いた。

 

「り、龍斗!?」

「君はこんな所で何をしてるんだ、頭を冷やせ君が今一番にしなきゃいけないことはなんだ?」

「!?ごめん僕・・・」

「こんな時こそ大局を見失っちゃダメなんだ、さあ分かったのならここは僕に任せて、刹那君たちを連れて行きなさい」

 

ネギは龍斗の言葉通りに刹那たちをつれて儀式の場へ向かって行った。

 

「おい、何勝手なことを抜かしとるんや」

「犬神小太郎君だったね、ネギ君の代わりに僕が相手をする、安心しなさい僕の方がまだネギ君よりも強いよ」

 

龍斗はそう言うと闘気を小太郎にも分かるようにむき出しにした、小太郎はネギを逃がしたものの強者と戦えることに歓喜し龍斗に向かって行った、恭輔対月詠、楓対明斎、龍斗対小太郎三者三様の戦いが今始まる。

 

 




なんとかここまで持ってくることができました、今中々ペンが進まないのと仕事が忙しいので少し書けていませんが、ストックが少しあるので助かっています、それではまた17話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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17話

今年最後のネギまの投稿です、早いもので今年も後二日で終わりです早かったなぁ~、そして知らない間にネギまも一万UA突破しました感謝しきれない気持ちです、それでは17話をお楽しみ下さい。


「あーあ逃がしてしまいましたわ、まあ、神鳴流の伝説と戦えるんやからよしとしましょか」

 

月詠は剣を構えて恭輔の前に立った、恭輔も黙って剣を構え両者は何度か斬り結んだ後、つばぜり合った。

 

「お前魔帆良で刹那たちを襲った奴だろ?御子神だったか、女だったんだな」

「うちの変装バレてたんですか~?」

「魔帆良で斬ったときに違和感はあった」

 

話が終わるとつばぜり合いをやめお互い距離をとった。

 

「さーてほなら行かせてもらいますわ~」

 

月詠はそう言うと一瞬で恭輔の懐に入った。

 

「二刀五月雨斬り!」

 

月詠は二刀の刀で連続で恭輔を斬り刻もうとしたが恭輔は全ての斬撃を刀で受け流し、月詠はまた距離をとった。

 

「今の斬撃を受け流すとは、伝説は伊達やありませんな~」

「そうか?俺はお前の腕前にがっかりしたけどな」

 

恭輔がそう言うと月詠の右腕から血が出た。

 

「ありゃ、さっき受け流すと同時にうちに分からないように斬ったんですか~?」

 

月詠は右腕から流れる血を見た後、ニヤリと笑うと眼の色を変えて恭輔に斬りかかりまたつばぜり合った。

 

「なるほど、それが本当のお前か」

「いえ違いますぅ~さっきのもこれもれっきとしたうちですぅ~」

「やれやれたいした後輩だな、ならこっちも一気に終わらせるとするか」

 

恭輔はそう言うと懐から自分の絵が書いてあるパクティオーカードを出した。

 

「本気を出してくれるんは嬉しいけどこんな楽しい事、一気に終わらせられるのは困りますなぁ~」

「いや、一気に終わるよ桜花乱舞」

 

恭輔は自分の刀から桜色の気を放出して月詠を吹き飛ばしたが月詠はヒラリと受身をとり着地した。

 

「来たれ」

 

恭輔の、パクティオーカードが光ると刹那の夕凪とよく似た刀にカードが変わった、恭輔はさっきまで使っていた剣をしまうと、代わりに鞘に納められていた刀を抜いた、するとその剣の刀身には炎が纏われた。

 

「炎神の剣」

「それが伝説の神の剣ですか、龍斗はんのとはかなり違いますな」

 

月詠の言葉などおかまえ無しに恭輔は一瞬で月詠の懐に入った。

 

(しまった!?)

 

「遅い、神鳴流奥義百烈桜火斬!!」

 

恭輔は炎を纏った刀で回転斬りを放った、そして吹き飛ばした月詠の落下点に素早く移動した。

 

(あかん、受身もとれん)

 

受身もとれずに月詠は恭輔の待つ落下点に落ちてきた。

 

「神鳴流秘剣、桜火五月雨斬り!!」

 

恭輔は落下点に落ちてきた月詠を最初月詠が放った技で斬り、月詠は血を出しながら地面に倒れた。

 

「ぐはっ」

 

恭輔は何も言わずに剣を鞘に納めた、それを鬼と戦いながら真名と古菲はしっかり見ていた。

 

(あれが木梨恭輔の実力か)

 

(凄まじい剣さばきだたアル)

 

「さあどうする月詠」

 

月詠は呼吸は乱れていたがニヤリと笑っていた。

 

「楽しい勝負でしたわ~でも残念やな」

 

月詠がそう言うと月詠のからだが光った。

 

「神鳴流の伝説と戦えてうちもまんぞくですわぁ、刹那先輩にもよろしゅうお伝えください~」

 

月詠はそう言い残すと消えていった。

 

「まああの適度で死ぬ様な奴じゃないな、刹那に気をつける様に言っておくか」

 

恭輔はそう言うと真名たちが戦っている方へ加勢に向かった、所変わり楓は明斎と戦おうとしていた。

 

「俺は伊賀上忍篠塚明斎」

「拙者は甲賀中忍長瀬楓」

「「いざ参る」」

 

両者が更に距離をとると、先に動きを見せたのは明斎だった。

 

「水遁 水龍弾の術」

 

明斎が印を結と水で作られた龍が現れ楓に直撃した。

 

「くっ」

 

楓は吹き飛ばされたが素早く受身をとると楓は大きな手裏剣を地を這う様に明斎に向かって投げた。

 

「無駄だ」

 

明斎は飛んで交わすと投げられた手裏剣が突如楓に変わり後からクナイを楓は投げた。

 

(影風車の術かなかなかやるな、だが)

 

明斎にクナイが当たったその時、明斎は木を変わり身にすることで交わし、楓の前から消えた。

 

「いったい何処に!?・・・下か!!」

 

楓は明斎を探して辺りを見回していた、すると地面の下から手が急に出てきたが楓はすんでのところで飛んで交わした。

 

(土遁まで使えるとは)

 

楓がそう考えていると木上から明斎が手に雷を纏って楓に迫った。

 

(しまった!?)

 

「千鳥、空中では身動きがとれまい、!?」

 

楓に攻撃が当たろうとした瞬間目の前に男が現れ明斎の攻撃をいなして蹴り飛ばした、すると男は楓を抱き寄せて地面に降りた。

 

「何者だ!!」

「千鳥か、そんな術女子供にしていい術じゃないなー」

 

その男は楓を守るように立つと月明かりが男の顔を照らした。

 

「お、お前は!?甲賀忍頭佐藤宗平」

 

(!?あの方が伝説の忍と謳われた宗平殿)

 

「すまんな」

「えっ?」

「龍斗に言われてすぐ助けに来るはずだったんだが、事情があってな遅れてしまった」

「いえ」

 

宗平は楓をチラッと見て微笑むと明斎の方を見た。

 

「篠塚明斎だな、名前は聞いていたが会うのは初めてだな」

「ほう、忍の神に俺の名前を知ってもらえていたとは光栄だな」

「まあそんなことはどうでもいい、始めるとするか」

 

宗平の言葉を聞いてい明斎は身構えた、すると明斎の足元から回転がかかった水が四方向から明斎の足を狙った、だが明斎はすんでのところで飛んで交わした。

 

(水牙弾かそれにしても印が見えなかった)

 

明斎が飛ぶとその上には宗平が待ち構えており、肺を膨らませて何かを吹き出そうとしていた。

 

「火遁 業火滅却」

「くっ、水遁 水龍弾!!」

 

明斎は自分に迫る業火を打ち消し地面に着地した、すると明斎は身体に違和感を感じた。

 

(何だ?身体がうまく動かない)

 

「忍法影縛りの術」

 

明斎は声のした後ろを振り替えると、自分の影に何か別の影が入り込み、その影の先を見ると宗平が立っていた。

 

「どうだ何をしたか分かったか?」

「分身でやった影縛りの術程度で俺を縛れると思うなよ」

 

明斎は自分の気を放出して力づくで術を破ろうとした。

 

「思ってはないさただ、少し動けなくなればそれで良かったんだ」

 

すると右の草むらから手に圧縮して回転した風の塊を持った、宗平が明斎に迫っていた。

 

「!?」

「終わりだ、螺旋丸!!」

 

風の塊を明斎に当てると明斎は空の彼方へ飛んでいった、そして宗平は楓の方へ歩いてきた。

 

「大きな怪我はなさそうだな」

「流石忍の神でござるな、分身で放った水遁と火遁であれだけの威力とは」

「ほう、分身で放ったと気づくとは君も流石だな、しかしその年で中忍とは凄い才能だな」

「いやーそれほどでもないでござるが」

「そうだものは相談だがどうだい、俺の弟子になってみないか?」

「!?」

 

宗平の突然の提案に流石の楓も驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 




今年最後のネギまが終わりました、多分後二話ぐらいで京都編は終わると思います、それでは魔法先生ネギま英雄達の軌跡を読んでくださってありがとうございました、来年もよろしくお願いします、それではまた18話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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18話

明けましておめでとうございます新年最初の投稿はネギまからになります、今年もネギまをよろしくお願いします、それでは18話をお楽しみ下さい。


「で、どうする?弟子になるか?」

「何故拙者を弟子に?」

「一つは龍斗から武闘四天王と言われている長瀬楓 古菲 龍宮真名 桜咲刹那を強くするために俺や恭輔が龍斗に呼ばれたんだ、因に龍宮真名はもう龍斗に弟子入りしているそして長瀬楓、君は俺が鍛えろと言われているんだ」

「なるほど龍さんの企みでござるか、しかし一つはと言うことは理由はいくつかあるのでは?」

「ああ、もう1つはお前の婆さんが俺の弟子で死ぬときにお前を頼むと言われたからだ」

 

楓は幼い頃に祖母を亡くし、その祖母を楓は慕っていた。

 

「そうでござるか、婆の師匠でござるか・・・拙者もぜひ弟子にさせてもらうでござる」

 

宗平はいつか見た弟子の姿が楓と重なって見え宗平はフッと笑うと楓と握手をして楓を弟子にした、宗平が現れた頃龍斗と小太郎は相対してから動こうとはしなかった。

 

「さあ小太郎君来い、俺が相手をしよう」

 

(圧倒的な実力差や長期戦は不利やななら)

 

小太郎は龍斗の目線から消えると龍斗の懐に入り拳を決めようとしたが、龍斗はそれを読んでおり拳を掴んで防いだ。

 

「瞬動術か、中々キレもいいね」

「はっ、楽々防いどいてよう言うな!」

 

小太郎は龍斗の手をほどいてジャンプして右の蹴りを当てようとしたがそれも防がれ小太郎は距離をとった。

 

「ならこれでどうや!!」

 

小太郎は印を結と分身を六体出した。

 

「分身いや影分身か?だがそれだけでは僕は倒せないよ」

「これだけやないで、犬神!!」

 

六体の分身全てが六匹の犬神を出して36匹の犬神と六人の小太郎が龍斗に向かって来た。

 

「なるほど手数を増やして攻撃か、シンプルだが効果的だ、だが!!」

 

龍斗は全ての小太郎の攻撃をいなし犬神も消そうとした、いなそうと小太郎の分身に手をかけようとしたその時、突如犬神が龍斗の足に巻き付いて動きを封じた。

 

「もろたで、犬神流狼牙双掌打!!」

 

すると後から小太郎が圧縮した気を龍斗に当てると、土煙が舞い二人の身体が隠れた、煙が晴れると吹き飛ばされているはずの龍斗が目の前に立っていた。

 

「なっ!?アホなあれくろうて吹き飛ばんわけが」

「中々の攻撃だったよ、犬神を使って僕の動きを封じたのも見事だった、僕じゃなかったら今の攻撃で終わっていただろう、だが相手が悪かったね、風神拳!!」

「ぐはっ」

 

龍斗は唖然としている小太郎の頭を風を纏った拳で殴った、小太郎は意識を手放し気絶した、そして少したつと小太郎は目を覚まし龍斗は自分の目の前で石に座りながら煙草を吸っていた。

 

「お、起きたかい」

「俺を縛らなくてもええんか?」

「別に構わないよ」

 

すると小太郎は龍斗の余裕を見て敵わない男だと思った。

 

「敵わんなあんたには」

「ん、なにがだい?」

「実力もそうやが、あんたあの姉ちゃんたちを先に行かせてから俺から一回も目をはずしてないやろ、心配やないんか?」

「ああ、ネギ君は言ったことは守る男だからね、心配はしていない、それに命を懸けて挑んでくる男から目を離すのは失礼だろ」

「!?、何処までも敵わんな」

 

すると儀式の場から大きな鬼が現れ小太郎はビックリして立ち上がった、それは離れている者たちにも見えるほどの鬼だった。

 

「あ、あれがスクナか!?」

「そう、リョウメンスクナノカミ飛騨の大鬼神だ」

「ええんか助けにいかんで!?ネギの奴殺られてまうで」

「大丈夫、その事もちゃんと手をうってある、さてそろそろネギ君の所に行くとするか、君はどうする?逃げるかいそれとも一緒に来るかい?」

「一緒に行くわ」

 

龍斗と小太郎は二人でネギの元に向かおうとしたその時、鬼たちと戦っていた恭輔たちや宗平たちも合流し揃ってネギの元に向かった、儀式の場着くとそこでは登校地獄を宗平に頼み呪いから一時的に解放されたエヴァと茶々丸さらにアスナと刹那そして千草から解放された木乃香がネギを抱き抱えていた。

 

「無事、じゃなさそうだね」

「龍さん!!ネギが」

 

龍斗がネギの様子を見ると強い石化の魔法がかかっていた。

 

(強い魔法だこんなことが出来るのはフェイトだな、ネギ君の魔法抵抗力が強いから石化の進みが遅い、このままでは窒息してしまう)

 

「龍さんどうにかならないの?エヴァちゃんは治癒魔法が苦手だって」

「僕でも解けるが時間がかかってしまう、窒息したら終わりだ」

 

すると木乃香が龍斗に寄ってきた。

 

「なあ龍さん、うちネギ君とキスしてもええ?」

「木乃香!?あんたこの非常時にそんなこと」

「ううん違うんやアスナパ、パクティオーとかいうやつや」

「確かに君の魔法の力があれば助かるかもしれない、だがそれは危険な世界に身を投じる事になる、それでもいいかい?」

「うち今日はこんなにも沢山のクラスメイトに助けてもろて、ネギ君は命までかけてくれた、うちに出来るのはこれくらいしかないから・・・」

「いい目だ分かった、カモ君魔方陣を頼む」

 

するとカモは契約の魔方陣を急いで書き、そしてその魔方陣の真ん中に木乃香とネギをそして他のものたちは木乃香たちを囲むようにして契約の成功を祈った。

 

「ネギ君、しっかりしいや」

 

木乃香は優しい声でそう言うとネギと仮契約を結んだ、すると石化の魔法が解けてネギが目を覚ました。

 

「こ、木乃香さん無事だったんですね」

 

ネギが目を覚ましたことをみんなが喜びネギはゆっくりと起き上がった。

 

「やあ、ネギ君よく頑張ったね」

「龍斗・・・でもエヴァンジェリンさんに助けてもらっちゃったけど」

「それでもよくやったよ」

 

龍斗は優しくネギの頭を撫でた。

 

「しかしエヴァお前の登校地獄は強力だな、まさか呪い解除の専門家の宗平でも完全には解けないとは思わなかったな」

「全くだ、それもこれもあいつがバカデカい魔力で無茶な呪いをかけるからだ」

 

エヴァが悪態をつくと龍斗は思い出したように恭輔たちを紹介した。

 

「そうだ、この二人を紹介しておこう」

 

すると恭輔と宗平がゆっくりと前に出てきた。

 

「初めまして木梨恭輔だ、龍斗の仲間で刹那の師匠と今度から魔帆良で国語の教師も勤める、よろしくな」

「僕は佐藤宗平、同じく龍斗の仲間で楓の師匠を務める事になった、よろしく」

 

二人は手を差し出した。

 

「は、はいお二人ともよろしくお願いします」

 

ネギは差し出された手を順番に握り握手をした。

 

 

 

 

 

 

 




やっと京都編のバトルが全部終わりました、ヘルマンとの勝負をどうしようか頭を抱えていますよ(笑)それではまた19話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。


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19話

いやーこの頃忙しく全然書けていないのですがなんとか間に合ったので投稿したいと思います、それでは19話をお楽しみ下さい、少し小説を読みやすいようにしました、恋姫の方は全部出来たのでネギまのほうも今日中には見やすいようにします。


ネギは二人と握手を終えると本山の石化した人たちの事を思い出した。

 

「そういえば石化した人たちはどうするの?」

「それに関しては宗平に任せる、宗平大丈夫だろ?」

「ああ、時間が無かったから後回しにしたが本山に行ったら石化を解くよ」

「さてならとりあえず本山に戻ろうか」

 

一同は本山に戻ると宗平は石化した皆を解呪しに向かい、龍斗とネギは巻き込んでしまった夕映とハルナに魔法の事情を話すため本山にある一室で龍斗とハルナたちの三人だけで話をしていた。

 

「唐突だがそういうわけなんだけど信じてくれるかい?」

「まあ、あんなとんでもバトル見たらね、ねぇ夕映」

「ええ、むしろしっくりくるです」

「でどうする?君たちは仮契約をしていないから二つの選択ができるこのまま魔法の事を知ったまま生きるかそれとも記憶を消すか、どっちにする?」

「龍さんアタシにそれを聞いちゃう?アタシはもちろんこのままで、魔法の世界なんて一生マンガのネタに困らないじゃないそれに面白そうだし」

「ハハハ、ハルナ君らしいな、で夕映君はどうする?」

「私も魔法の事にはたいへん興味があります、それにのどかもいるなら私も記憶はそのままにして欲しいです」

「分かった、但しこれだけは覚えておいてくれ魔法の世界は楽しい事ばかりじゃない、今回のような危険な目にも遭うだろうそれでもいいかい?」

 

龍斗の始めて見る真剣な表情に驚いたが、二人は互いの顔を見て頷き龍斗に向かって首を縦に降った。

 

「うんいい目だ、まあ安心しなさい君たちが危険に巻き込まれても僕やネギ君が必ず助けるから」

「うん‼」

「はい‼」

 

二人は龍斗の優しい表情を見て笑顔で答えた、そして二人の事が心配で覗いていたのどかを部屋の中に入れた。

 

「心配ないよのどか君彼女たちも一緒にいたいってさ」

 

のどかは笑顔を浮かべるとハルナたちの所に行き、龍斗はその部屋を後にした、次に龍斗を待っていたのは楓や真名そして古菲だった。

 

「龍さん」

「楓君すまなかったな勝手に宗平を呼んでしまって」

「いやいや拙者も強くならねばと思っていたところでござった、それに婆の師匠にも会えたでござるからな」

「そうかなら良かった」

「龍さん!!」

 

すると今まで黙っていた古菲が出てきた。

 

「真名、楓、刹那の三人に師匠つけるということはワタシにもいるアルか?」

 

古菲は自分がさらに強くなれる喜びから目を輝かせて龍斗に迫ってきた。

 

「ああ、その予定だが君の師匠になるべき男も呼んだ筈なのにいっこうに来る気配がないんだ、まあそろそろ来るとは思うが」

「どんな人アルか?」

「う~んまあいい奴なんだがちょっと癖があ

る男でね、中国拳法を使うと右に出るものはいないとまで言われる男だ」

「なんと!?それは楽しみアルな」

 

古菲は目をさらに輝かせて興奮し身体を動かしたくなって中国拳法の套路を始めた。

 

その頃詠春は無事に帰って来た木乃香を抱き締めた後、恭輔と二人で自室で酒を飲んでいた。

 

「すまなかったな恭輔、娘が世話になった」

「まあお前の娘だしなそれはいいが、お前ちょっと気を抜きすぎじゃないのか」

 

恭輔はごくりと盃を空にすると詠春に言った。

 

「ああ、今回は本山の結界を甘くみていた私の落ち度だ」

 

詠春も一気に盃を空にすると詠春は恭輔と自分に酒を注いだ。

 

「お前との差もずいぶんついてしまったな恭輔・・・」

「まあお前は長の仕事もしているからな、仕方ないと言えば仕方ないが」

「いや、それは言い訳にはならないだろう」

 

すると恭輔はまた一気に酒を飲み干して盃を勢いよく置いた。

 

「なら勘を取り戻せ俺は何時までも待ってはいないぞ、それと刹那の事は任せておけ」

 

恭輔はそう言い残すと部屋を後にした、そして詠春は部屋に一人残った。

 

「お前の言葉が一番効くな恭輔、私もうかうかしてはいられないな」

 

詠春はそう言うと酒を一気に飲み干した、そして恭輔は刹那のもとに向かった、恭輔が刹那を見つけると刹那は今にも旅立とうとしているところをネギにしがみつかれていた。

 

「よう刹那、どうした旅にでも出るのか?」

「師匠申し訳ありません、私はお嬢様やネギ先生の前で羽を見せてしまいました、一族の掟によりネギ先生たちとは別れなければなりません」

「だから僕たちは気にしないって言ってるじゃないですか!!」

 

ネギは刹那を行かせないようにしがみついて離さなかった、それを見ていた恭輔はため息をついた。

 

「刹那お前なあネギ君はありのままのお前にいて欲しいと言ってるんだ、そう言ってくれる彼を大事にしろそれに」

 

恭輔が言いかけると木乃香と明日菜が走って刹那に駆け寄ってきた。

 

「刹那さーん龍さんがネギが起きたら帰ろうだって」

「せっちゃーん」

 

二人は刹那に抱きついたそれを見た恭輔は言葉の続きを話した。

 

「それにお前にはこんなにお前の事を心配する友もいる、せいぜい大事にすることだ、帰ったらまた稽古をつけてやる」

 

恭輔はそう言い残すと刹那に背を向けて歩いていった、その言葉を聞いた刹那は泣きながら恭輔に深々とお辞儀をした。

 

 




どうですかね見やすいですかね?他の小説はこうゆうふうに書いてあるのが多かったのでやってみました、次で京都編は終わりますので、少し日常を挟んでからヘルマン編にいきたいと思います、それではまた20話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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20話

やっと20話の投稿です、いやー今週は私事で色々あったので大変でした、それでは20話をお楽しみ下さい。


「?どうかしたの刹那さん」

「せっちゃん?」

 

いきなりお辞儀をしたのでアスナたちはビックリしたが刹那は涙を拭いて顔をあげた。

 

「い、いえ何でもありません」

 

刹那の表情を見てネギは満面の笑みで笑い恭輔はフッと笑って去っていった、そして程なくして龍斗が合流して一同はホテルへ戻ることになった、そしてホテルではいなくなったアスナたちは病気で休んでいるということになっていた、そしてネギ アスナ 刹那 木乃香はそのまま戦いの疲れを癒すため自分の部屋で寝ていた。

 

「全く病欠扱いになってるとは思わなかったわ」

「まあそれ以外に言い様がないですから仕方ないですよアスナさん」

「でもねネギ、帰って早々いいんちょにバカでも風邪を引くんですのね、て言われたのよムカついちゃったわ」

 

アスナが文句を言っている隣で木乃香は久しぶりに刹那の手をギュっと握って嬉しそうに笑っていた、そんな時部屋の扉が勢いよく開いた。

 

「おーい貴様ら!!いい年した若いもんが何をゴロゴロしておるか、観光へ行くぞ!!」

 

入って来たのはエヴァだった、エヴァは木乃香を救った報酬としてこのまま修学旅行に参加することにした。

 

「えーでもエヴァちゃん私たちは初日で回ったし」

「強制だ本屋たちは付き合ってくれるそうだぞ」

 

アスナはこれ以上言っても無駄だと思い渋々了承した。

 

「あ、でも三時には詠春さんとの約束が」

「だからそれまで回ろうと言っているのだ坊や」

 

ネギは京都にあるという父親の別荘に案内してもらう約束を詠春としていた、こうしてネギたちだけではなくのどかや夕映とハルナそして和美と龍斗を含めてエヴァのため観光に向かった、そして観光を楽しんだ一同は詠春の待つ場所に向かった、そして詠春との待ち合わせ場所に着くと詠春 恭輔 宗平の三人が既に待っていた。

 

「長さん、遅くなって申し訳ありません!」

「いやいやネギ君私たちも今来たところですよ」

「恭輔たちも一緒だったのか?」

 

龍斗の言葉に二人はコクりと頷いた、そして詠春たちと合流してナギの別荘に向かって歩いた。

 

「そうだ長さん小太郎君は」

「まあ主犯であった天ヶ崎千草はエヴァンジェリンの従者のお陰で捕まえました、彼も少なからず罰があるでしょうがでも大丈夫ですよ私にお任せを」

「大丈夫だネギ君詠春に任せておけばうまくやるさ」

「それよりも問題は白髪の少年の方だろ」

「そちらの方は現在調査中です」

 

エヴァはフェイトの事が気にはなったがそれ以上は詮索しなかった、そして一同はナギの別荘に着いた。

 

「ここが父さんの・・・」

「ええ彼が最後に訪れた時のままにしてあります」

 

ネギは一階で騒いでいるハルナたちを置いて二階に上がってキョロキョロしているとナギと仲間たち5人が写った写真が道順目に入った。

 

「これは・・・」

「サウザンドマスターの戦友たちです、黒い服を着ているのは私です」

 

ネギが写真を見ているとアスナと刹那と木乃香とエヴァが横から写真を見ていたそして皆が写真を見ていると龍斗が後ろから話しかけてきた。

 

「懐かしいな俺がナギと会ったのもこの頃だよ」

「ええこの頃は大戦をしている最中でした・・・そして20年前に平和が戻りその時ナギは数々の活躍から英雄・・・サウザンドマスターと呼ばれていました、ちなみに天ヶ崎千草の両親もこの戦で命を落としています、彼女の西洋魔術師への恨みもそれが原因なのかもしれません、以来ナギと私は無二の友であったと思います、だが彼は10年前に突然姿を消した、彼の最後の足取りを知るものはいません、公式記録では1993年死亡となっています、それ以上は私にも・・・すみませんネギ君」

「い、いえそんなありがとうございます」

「空振りか残念だったな兄貴」

「そんなことないよ僕は父さんの部屋を見れた、それだけでも来た価値があるよ」

「ネギ君それとこれだが」

「え!?」

「ハーイ、難しい話は終わったかなー記念写真撮るから下に集まって」

 

詠春が筒状のものをネギに渡すと和美が見計らったように現れた。

 

「記念写真?」

「そうだよエヴァちゃん、他の班の写真は全部撮り終わったんだけどこの班だけ撮ってなくて」

 

和美の言葉で龍斗や恭輔たちも下に降りて一同は記念写真を撮った、そしてネギたちは別荘を後にして詠春と別れるとホテルに帰った、そして次の日の朝ネギたちは魔帆良学園に帰ろうと京都駅に来て、しずな先生が挨拶をしていた。

 

「ネギ残念だったわねお父さん手がかりがなかったんでしょう?」

「それが長さんからこれをもらいまして」

 

ネギは詠春から貰った筒状の物をアスナに見せた。

 

「何それ?」

「父さんの手がかりみたいです」

「へー手がかり!中には何が入ってるの?」

「それは帰ったから開けてみるつもりなんですけど・・・」

 

ネギが続きを言おうとした時ネギは締めの挨拶をしてくれとしずなに呼ばれたが、そしてネギは走って向かう途中に転けてしまい生徒たちに笑われてしまった、そしてネギたちは新幹線に乗ると今までの疲れが出たのか全員がグッスリ寝てしまい、龍斗は寝ていたネギにスーツを掛けた。

 

「ふふ、生徒と言うよりも恋人みたいだなこりゃ」

 

龍斗はそう言い残すと他の生徒を見て回った。

 

 

 

 

 




やっと京都編が終わりました、いやー自分でもここまで書けるとは思いませんでした、これからも頑張りますので未熟な作者にお付き合いください、それではまた21話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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21話

いやー寒くなってきましたね、今回も少し短いですが次は長くできると思います、それでは21話をお楽しみ下さい。


修学旅行から帰り一週間が経過したある日ネギはエヴァの所に行き弟子入りの嘆願をした、理由は修学旅行の時に見たエヴァの魔法の使い方と強さに感動したためである、最初はエヴァもめんどくさがっていたがネギの真摯な態度を見て一週間後に弟子入りのテストをすると言った、そして次の日の朝女子寮の前で音がするのが聞こえて目が覚めたネギはその音が気になり音がしている寮の外へと向かった。

 

「なんだろこの音」

「やっぱり強いアルな」

「君も強くなってきたね」

「一人は龍斗ともう一人は・・・」

 

ネギが音のしている方を覗き込むと龍斗と古菲が戦っていた。

 

「古菲さんか、でもあの動きは」

 

ネギは古菲の動きを見て修学旅行の時に戦ったフェイトと同じ動きをしていたのが気になった。

 

「ん?ネギ君かそんなとこにいないでこっちに来たらどうだい?」

「ネギ坊主?」

 

ネギは隠れて見ていたが龍斗がネギの気配に気いて、古菲も動きを止めた。

 

「ご、ごめんなんか邪魔しちゃて」

「いや構わないよ、な古菲君?」

「うん構わないアルよ、ネギ坊主もやるアルか?」

「中国拳法ですか・・・」

「それはいいことだと思うよ」

「え?」

「君も自分一人で戦わないとならない事もこれからはたくさんあるだろう、それなら体術は必要だよ」

 

ネギも体術が必要なことは修学旅行でのフェイトとの戦いで分かっていたが、我流でやるには限界があると思っていた。

 

「古菲さん僕に中国拳法を教えてくれませんか?」

「お、ネギ坊主も興味をもったアルか?いいアルよ一緒に強くなるアル」

「そうだネギ君聞いたよエヴァに弟子入りするんだって?」

「うん土曜日に試験の内容を伝えるんだって」

「そうか(そこまで考えるなんてエヴァも本気だな)」

「龍斗?」

「いや、何でもないよ、それなら尚更体術は覚えておいた方がいい」

「うん僕頑張るよ」

 

ネギが古菲に弟子入りを決めている時、別の場所ではある一人の少女がある男に弟子入りしようとしていた。

 

「刹那さん確かに剣術を教えて欲しいって言ったけど、刹那さんでいいんだよ?」

「いえ、師匠ならアスナさんも鍛えてくれるはずです」

 

アスナは小太郎に自分の剣は怖くないと言われて刹那に剣術を教えて欲しいと頼んだ、すると刹那は恭輔に自分と一緒に鍛えてもらおうと恭輔の待つ広場に朝早くから向かっていた、そして恭輔の待つ広場に着くと恭輔は既に待っていた。

 

「師匠お早う御座います」

「お早うございます」

「おう、刹那一つ聞いていいか?その子は」

「はい、神楽坂明日菜さんです、師匠お願いがあります私と一緒にアスナさんにも剣術を教えては貰えないでしょうか」

(そうか何処かで見たことあると思ったが黄昏の姫御子のアスナか!?、大きくなったな)

 

恭輔が昔の事を考えていると刹那とアスナが心配そうな目で見ていた、恭輔に弟子入りの話を断られると思ったためである。

 

「あの~師匠やはり駄目ですか?」

「ん?いや別に構わないが、そうだなならこうしよう俺に一撃でも入れられれば弟子入りを認める、と言うのはどうだ」

(刹那さんの師匠だからあたしが勝つのは難しいけど、一撃当てるくらいなら出来るかも)

「その提案受けてたちます」

 

アスナと恭輔弟子入りをかけた戦いが今始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アスナの過去がチラッと出てきましたが原作を見ている方ならお分かりにるかと思います、この小説でそこに触れるのはもっと先ですが、それではまた22話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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22話

どうも双龍です2月最初の投稿になります、この頃寒い日が続きますね皆さんも風邪、インフルには気を付けてくださいそれでは22話をお楽しみ下さい。


「ちょ、ちょっと待ってくださいよ師匠何で勝負することになるんですか!」

「ん?どのみち教えるにはこの子の実力を知らなきゃいけない、ならこうしたほうが手っ取り早いだろ」

「でも」

「いいの刹那さんこのくらいしなきゃアイツは先に行っちゃうから」

「アイツって誰のことだ?」

「ネギよ、アイツ無茶なことでも平気でやろうとするから危なっかしいのよ」

 

恭輔はその言葉を聞くと大声を上げて笑った。

 

「ちょ、なに笑ってんのよ!!」

「いやすまない、なるほどネギ君のために強くなるか、面白いな君は、さてそろそろやるか」

 

恭輔は何もない空間から突然出てきた剣を持って構え、アスナもハリセンを出して構えた。

 

「テスト内容は君が俺にどんなことをしても一撃当てればクリア、それでいいな」

「ええ」

「刹那、審判をやれ」

「は、はい、それでは始め!!」

 

刹那の掛け声と同時に飛び出したのはアスナであった、一気に恭輔との間を積めるとハリセンを振って攻撃を当てようとするが恭輔はそれをことごとく交わしていた。

 

(たいした脚力だ、一気に積めるところまではいいがやはり剣は素人だな)

(なんなのあの鬼たちにはある程度当たったのに全然当たらない)

(アスナさん焦って攻めては師匠には勝てません)

 

二人を見る刹那も拳に力をいれていた、そしてある程度交わすと次に行動に出たのは恭輔だった、アスナの剣を交わしていた恭輔は最後のアスナの斬撃を刀で受け止めつばぜり合った。

 

(やった、防がれたけどやっと当たった)

 

アスナが攻撃を当てたことを喜んでいるのもつかの間に恭輔はつばぜり合いを少し続けると急に力を抜いて体を横にずらした、するとアスナは体勢を崩して前方に倒れそうになった、すかさず恭輔は後ろから蹴りを放ってアスナを蹴り飛ばした。

 

「イタタタ、何すんのよ!!」

「これも立派な戦術だ、卑怯と言われる筋合いはない」

「くっ、ならこれでどうだぁぁぁ!!」

 

アスナは体を起こすとまた自慢の脚力を活かして恭輔に突っ込んで来た。

 

(また同じ戦法か、最初は驚いたが何度もやると対策をとられるぞ)

 

アスナが突っ込んで来た瞬間恭輔は横にずれてアスナの足に自分の足を引っ掻けて転ばせた。

 

「くそー、負けないわよ」

 

アスナは負けじとハリセンを振るが恭輔には当たらず全てが空を切っていた、そして何十回も空振りをして流石のアスナも体力の限界が来て倒れてしまった。

 

「はあ、はあ」

「ずいぶん疲れてるみたいだな」

(あの人の言うとおりもう立ち上がる力も・・・)

(ここまでかまあ只の女子中学生にしてはよくやったほうか)

「!?」

 

恭輔はアスナはもう立たないと思い背を向けたその時、後ろから尋常ならざる闘気をあてられて恭輔は振り返ったするとアスナが目を虚ろにさせて立ち絞り出すように声を出した

 

「ア、アタシはネギの隣にいたいの・・・後ろで守られるんじゃなくて、アイツの隣で‼」

 

アスナは言葉を終えると目を見開いた、すると今までハリセンだった武器が大きな大剣に変わりアスナを中心に凄い量の魔力が放出された。

 

(何と、姫御子の魔力を覚醒させたのか!?)

 

恭輔が驚いているとアスナは縮地法を使い一瞬で距離を積めた。

 

(アスナさんが縮地を!?)

(縮地法か入りも完璧とは恐れ入る)

 

アスナは距離を積めると恭輔に向かって下から上へ大剣を振り上げたが恭輔はそれを防いで見せた、するとアスナは恭輔の前から消え、恭輔の後ろに現れ振り上げた大剣を降り下ろした。

 

「し、師匠!?」

 

刹那も恭輔の負けを確信し恭輔を心配する声をあげた、それを遠くの木上から見ている二人がいた、宗平と楓である二人は恭輔とアスナの試合を見て流石の楓も恭輔が負けると思っていたその時宗平が言葉を発した。

 

「あれじゃ恭輔は取れないよ」

 

楓はその言葉を聞くと恭輔の方に視線を戻した、すると恭輔は一瞬で刀を振り抜いてアスナの大剣を吹き飛ばし左肘でアスナの腹を突いて、アスナを仰向けに倒した。

 

(やれやれ、一瞬少し力を入れてしまった)

「し、師匠!!アスナさん!!」

 

刹那は二人を心配して駆け寄った、それを見ていた楓も驚嘆の声をあげていた。

 

「まさかあの攻撃を交わすとは」

「当然だお前たちとは潜り抜けてきた修羅場の数が違う、それは龍斗や俺にも言えることだが」

 

所変わり刹那は仰向けに倒れたアスナを起こして大声で起こそうとした。

 

「アスナさん目を開けてください」

「刹那そんなに俺が信じられないか?ちゃんと手加減はした」

 

恭輔の言葉を聞くと刹那はアスナに目を戻した、するとアスナは寝息をたてて寝ていた。

 

「よかった、しかし師匠さっきのはいったい」

「さあな(刹那にはまだ魔法世界の事は話すべきじゃないな)」

 

恭輔はそう考えながらポケットから紙とペンを出すと何かを書き始めた。

 

「師匠何を?」

「これアスナが起きたら見せておけ、テストは合格だアイツの練習の内容が書いてある毎日欠かさずやれと伝えておけ、それとさっきの事はアスナが起きて覚えてなかったら言うなよ」

「何故ですか?」

「何故でもだ、分かったな」

「は、はい」

 

恭輔は刹那の返事を聞くと鞘の中に剣を戻して去っていった、宗平たちはその一部始終を見ていた。

 

「楓も今起きたことは他言無用だいいな」

「承知でござる」

「さて、なら俺たちも軽く手合わせでもするか?」

「是非」

 

宗平と楓は一瞬で木から降りて互いに距離をとりクナイを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




武道大会で覚醒したアスナの姫御子の力をここで出してみました、新作の小説ですが少し案をまとめたいのでしばらくお待ち下さい、それではまた23話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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23話

今回は楓と宗平の戦いです、楓の祖母と宗平の過去にも触れてみました、それでは23話をお楽しみ下さい。


「先手必勝行かせてもらうでござる」

 

楓は三人に分身して宗平に突っ込んでいった、宗平は突っ込んで来た楓を体術であしらっていった。

 

「ただの分身じゃ俺には勝てな!?」

 

宗平が分身をすべてあしらうと下から宗平の足をつかむ手が現れ宗平は足を掴まれた。

 

「土遁 心中斬首の術!!」

 

楓はそのまま宗平を地中の中に埋めていき、宗平は首だけが地面から出てる状態になった、そして楓が目の前に現れてしゃがんで宗平の首筋にクナイを向けた。

 

「拙者の勝ちでござるな師匠」

 

だが宗平は楓にクナイを向けられ自分の動きがとれないこの状況においてもニヤリと笑っていた。

 

「楓、人間が一番隙ができるのはいつだと思う」

「!?」

 

宗平がそう言うとしゃがんだ楓の首筋にひんやりと冷たい感触があった。

 

「それはな勝ちを確信したときだ」

 

宗平は楓の後ろからクナイを楓の首につけていた、すると目の前に埋まっていた宗平は跡形もなく消えた。

 

「何と手応えは本物だと思ったでござるが」

「当然だ本物と同じ質量で作ったからな、見分けられないのも無理はない」

 

楓は冷や汗を流すと宗平の前から消えた。

 

(これも分身か!?)

 

すると宗平の後ろの草影から楓が現れ宗平に向かって突撃してきた、楓の右手には丸い球体があり楓はそれを宗平にぶつけようとした。

 

(螺旋丸一度見せただけなのに真似できるとは血は争えないな)

 

宗平は昔の事を思い出していた、自分の事を師匠と呼ぶ楓に良く似た少女を、その少女も楓と同じく若くして中忍になるほどの才能があった、少女はたまたま出会った宗平を自分の師と呼び慕った、その少女の名を長瀬桜と言った、後に桜は好きな男性と恋に落ち子供が生まれ更には孫まで生まれた、やがて桜も年をとり死がゆっくりと彼女に近づいてきた、そんなある日宗平は桜に呼ばれて桜の家を訪れていた、そして桜が待つ寝室着くとそっと障子を開けて中に入った、そこにはかつての元気だった頃の桜の面影はなくなっていた。

 

「し、師匠」

 

桜は消え入りそうな声でしゃべり宗平は桜の枕元に座った、そして桜は首だけを宗平の方に向けた。

 

「師匠お久しぶりです」

「ああ最後に会ったのは楓が生まれたときか」

「楓も大きくなりました」

「そうか・・・ところで俺を呼び出した用件は何だ?」

「楓の事です、楓は今8歳ですが下忍になりました」

「早いな流石はお前の孫だ」

「ええですがあの子の才能はまだまだ発展途上です、師匠お願いというのは楓を弟子にとってはいただけませんか?」

「まああの子が望むなら教えるのは構わない」

 

桜はその言葉を聞くとホッとしたように胸を撫で下ろした。

 

「よかった」

「・・・・・」

「師匠申し訳ありません」

「何がだ?」

「師匠には頼んでばかりで何も返せませんでした」

 

桜は消え入りそうな声で涙ながらに言うと宗平はフッと笑って桜の手を掴んで優しく答えた。

 

「俺のようなバカな忍についてきてくれてありがとう、桜、俺はお前が弟子で本当によかった、一度も言ったことはないが俺はお前の事を誇りに思っている」

 

宗平の言葉に桜は言葉にならないほど嬉しく涙が止まらなかった、そしてその二日後長瀬桜は亡くなった、桜が埋葬されるとき宗平は姿を見せなかった、だが埋葬された日の夜桜の墓の前には一人の男が死者を弔うように優しい笛の音が鳴っていた、そして男は桜の墓前であることを誓ったのだった、時は戻り楓は螺旋丸を宗平に叩き込もうとしてた。

 

「もらったでござる」

(桜お前の孫はたくましく育っているな、お前の墓前で誓ったことは必ず守る)

 

すると宗平は螺旋丸を一瞬で作り楓の螺旋丸に自分の螺旋丸を当てた。

 

(そうそれはお前の代わりに楓を守り強く育てて見せる)

 

二つの螺旋丸がぶつかった、すると楓が吹き飛ばされ宗平はその場から一歩も動いてなかった。

 

「流石は桜の孫だ一度見せただけなのに真似されるとは驚いたぞ」

「やれやれ力負けしてしまったでござる、拙者もまだまだ修行が足りないでござるな」

 

すると宗平は一瞬で楓の前に現れて倒れている楓に手を伸ばした。

 

「ま、だから俺が教えるんだよ」

「あいあい」

 

楓は宗平の手を掴むとスッと起き上がり微笑んだ。




次回はネギがエヴァと戦うまでの修行期間の話です、元気なあの子も登場する予定なのでお楽しみに、それではまた24話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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24話

少し風邪を引きましたインフルでなくてよかったです、それでは24話をお楽しみ下さい。


ネギが古菲に弟子入りした次の日、朝早くネギは古菲に教わった中国拳法を練習するために世界樹の広場で一人練習していた、そこに朝練でランニングをしていたまき絵が通りかかった。

 

(あ、ネギ君だ何してるんだろ?)

 

まき絵はネギの邪魔をしないように建物の影にかくれた。

 

「よう、さっそくやってるねネギ君」

「あ、龍斗おはよう、うんエヴァンジェリンさんの試験の内容がまだわからないからね」

「ん?」

 

すると龍斗が建物の影に見知った気配があるのがわかりくすりと笑った。

 

「まき絵君、隠れてないで出ておいで」

「え!?」

 

建物の影に隠れていたまき絵は龍斗たちに近づいた。

 

「えへへ流石龍さんだね」

「まき絵さん」

「やあ、まき絵君朝練かい?」

「うん!」

「ネギ君も一息いれたらどうだい?」

 

龍斗はそう言うと冷えたスポーツドリンクをネギに放った。

 

「ありがとう龍斗!」

「いやいや、まき絵君にもあげるよ」

「ありがとー‼」

 

三人は飲み物を飲みながらベンチに腰かけた。

 

「そういえば二ノ宮先生から聞いたよ、君大会に出るんだって?」

「う、うん」

「うわぁ凄いですねまき絵さん、応援行きますね」

「・・・・」

「どうかしたのかい?」

 

まき絵は昨日新体操の練習をするために体育館に向かう途中新体操部の顧問の二ノ宮先生としずな先生が話しているのを聞いてしまった、その内容はまき絵の演技は良く言えば天真爛漫な演技で悪く言えば演技が子供っぽいと二ノ宮先生が言うのだ、だが二ノ宮先生はほかにもその子供っぽさが一皮むけるとまき絵は輝くとも言っていた。

 

「なるほど、まあ二ノ宮先生が言うならそうなんだろうな」

「うん・・・」

「まき絵さん!!」

「な、何ネギ君?」

「僕と一緒に頑張って練習しましょう!」

「え?」

「僕も来週まき絵さんの大会と同じくらい重要な事があります、それには中国拳法をどうしてもマスターしないといけません、だから僕と一緒に頑張りましょう」

 

ネギはにっこり笑いながら立ち上がりまき絵に手を伸ばした、まき絵もネギの言葉を聞いてにっこり笑いながらネギの手をとった、するとネギの後ろに二人の人物が立っていた。

 

「よう、エヴァ」

 

ネギは龍斗の言葉に驚くとハッと後ろを見た、するとそこには仁王立ちをして少し苛立っているエヴァとペコリとこちらにお辞儀をしている茶々丸が立っていた。

 

「おいボウヤ私に弟子入りするのは辞めたのか?」

「いえ、これは僕も体術が出来た方がいいかなと思いまして」

「ふーんまあ私は別にお前等弟子に取らなくてもいいのだがな」

「おいおい別に体術教わるくらいいいだろ?」

「ならお前がボウヤを見てやれば良いだろ!!」

「だからそれはできないって言ってるだろ」

「全くアイツに関わる者等は皆自分勝手だな」

「マスターもうそのくらいで」

「ふん、わかっておるわ、ボウヤ試験の内容を伝えに来たが内容を変更しよう、ボウヤがそのカンフーもどきでこの茶々丸に一発でも攻撃を当てればクリアにしてやる」

「わ、分かりました」

「試験日取りは今週の土曜八時にこの世界樹の広場で行う、それではな」

「それではネギ先生失礼します」

 

エヴァはそう言い残すと階段を降りていった、茶々丸もお辞儀をするとエヴァに付いていった。

 

「こりゃネギ君ちょっと大変かもしれないよ」

「え?」

「茶々丸君は中々強いよ、付け焼き刃の体術じゃ少し苦しいかもしれない」

「でも龍斗僕は諦めないよ」

「そう言うと思ったよ、僕も出来る限りの手伝いはするよ」

「ありがとう」

「ネギ君格好いいね」

「え?」

「ネギ君の必死な顔見ちゃたらあたしも頑張んなくちゃて思っちゃた、一緒に頑張ろネギ君」

「はい!!」

「さてそろそろ帰らないと学校に遅れるぞ」

 

龍斗はそう言うとネギとまき絵を連れて寮に帰っていった。

 

 

 

 

 




茶々丸との戦いは個人的に好きなので気合いをいれて書きたいと思います、それではまた25話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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25話

今回は修行回ですね次は茶々丸との戦いになると思います、それでは25話をお楽しみ下さい。


ネギたちが寮に帰るともう登校時間が迫っており急いでご飯と着替えをすませて学校に向かった、その日の放課後ネギは世界樹の近くの野原に古菲やアスナ 刹那 木乃香更にはまき絵を加えた六人が集まりネギと古菲は拳法のアスナと刹那は剣術のまき絵は新体操の練習を始めた、思い思いの練習をしている中古菲とネギはスパーリングを始めていた。

 

「いいアルかネギ坊主、茶々丸はかなり強いアル生半可な攻撃は自分の足を引っ張るアルよ」

「はい!!」

 

たがネギは古菲の中国拳法の前に手も足も出ずに負けてしまった、すると龍斗が学園の方から歩いてきた。

 

「よおネギ君やってるな」

「龍斗、まだまだだよ」

「そうだ!!、龍さんネギ坊主の練習相手になってくれないアルか?」

「ああ構わないよ、そのつもりで来たしね」

「ネギ坊主、龍さんは茶々丸よりももっと上の達人アル、戦えば見えるものもきっとあると思うアルよ」

「分かりました、龍斗よろしくお願いします」

「いい返事だ」

 

龍斗は少しネギから距離をとると拳を構えた。

 

「さあネギくんやろうか」

「うん!!」

「ルールは茶々丸君の時と同じ一撃でも僕に当てれば良しということにしよう」

「分かった」

「二人とも用意はいいアルか?」

「ああ」

「はい」

「それでは勝負始め!!」

 

古菲の合図で先に動いたのはネギだった、ネギは一瞬で龍斗の懐に入り正拳突きを決めようとした、だが龍斗はネギの正拳突きを受けるすんでのところで体を回転させて避けた。

 

「な!?」

「甘いよネギ君、八極拳転身胯打!!」

「うわぁ!!」

 

龍斗は体を回転させてネギを裏拳で吹き飛ばした。

 

「中国拳法・・・龍さんも使えたアルか?」

「ああ君の師匠になる人から教わったんだ、さあ立てネギ君」

「くっ、ラステル マスキル マギステル 契約執行 90秒間 ネギスプリングフィールド」

(自己流の魔力供給か)

 

ネギは自分の体に魔力を供給すると今まで以上のスピードとパワーで龍斗に連続でパンチを打った、だが龍斗は全ての攻撃を受け止めて見せた。

 

「乱暴な攻撃、そんなんじゃ当たんないよ!」

 

龍斗は近づいたネギを蹴りで飛ばしてまた距離を開かせた。

 

「じゃ今度は僕からいくよ」

 

龍斗は一瞬でネギの前に縮地法で移動してネギの腹を殴った。

 

「ぐは、一瞬で」

「縮地法だ」

 

ネギは足元から崩れ落ちて倒れた、そしてネギは意識をなくした。

 

「ネギ坊主!?」

「ちょっとやり過ぎたかな?」

「ぐっ、まだまだぁぁ」

 

龍斗がネギが気絶したと思い近づこうとしたその時ネギはふらふらになりながらも立ち上がった。

 

「ほう」

「ネギ坊主」

「龍斗、まだ僕は負けてないよ」

「いい根性だ、ネギ君」

 

それを草の影から見ている者たちがいた、アスナたちであるアスナたちは自分の修行が一段落するとネギの修行を見ようと近づくと龍斗との練習試合を目撃した、アスナたちは龍斗にボロボロにされていくネギをずっと見ていた。

 

「ネギ・・・」

「ねえアスナ、ネギ君はどうしてこんなにも頑張ってるの?」

「え?うーん私も詳しくは聞いたことないけど、ネギはお父さんを追いかけたいから頑張ってるって言うだけだから」

「お父さんを・・・」

「刹那さんもっと修行しよ」

「え?」

「ネギにだけ頑張らせやしないんだから」

「ふふ、はい分かりましたお付き合いしましょう」

「アタシももう一頑張りしようかな」

 

ネギがボロボロになりながらも立ち上がったのを見たアスナたちはまた各々の練習を始めた、そしてボロボロになったネギを休ませるために龍斗たちは一息ついていた。

 

「達人相手に長引かせるのは不利だ、油断させて奇襲するか、相手の初手を誘ってカウンターを当てるかのどちらかだ」

「古菲さんにも言われたけどそれしかないのかな?」

「いやもう一つだけあることはある、オススメはしないが」

「どんな?」

「まあ長引かせてしまう事もあるかもしれないからな、教えておくか、もし長引かせてしまった場合はどれだけ攻撃を受けても相手に一撃当てる隙が見えるまで耐える事だ」

「それはかなり厳しいアルよ」

「まあね」

「・・・・・」

「ネギ君これは最終手段にするんだいいね」

「うん、ありがとう」

「まあネギ坊主安心するアル、土曜まで私と龍さんでばっちり鍛えるアルよ」

「はい!!よろしくお願いします」

 

ネギは笑顔で答えて龍斗と古菲にお辞儀をして練習に戻った。

 

 

 

 

 

 

 




とりあえずこんな感じでまとめてみました、ようやく体が元に戻ったのでこれからどんどん執筆したいと思います、明日は恋姫の蜀だけじゃなく呉編も投稿しますのでお楽しみに、それではまた26話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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26話

いやー忙しくて投稿が遅れてしまいました?今回は茶々丸と戦うまでを書きました、それでは26話をお楽しみ下さい。


それからネギたちはお互いに協力しながら修行を続けた、そして茶々丸との対決まで4時間をきっていた。

 

「さあネギ坊主、後の四時間は復習でも休息でも自由に使うと良いアル」

「はい古老師!!」

 

すると運動部の亜子とアキラと裕奈がネギが試合すると聞いて差し入れを持って現れた。

 

「龍さんネギ君はどうなの?」

「裕奈君か、中国拳法を初めて六日間まるでスポンジのように吸収してネギ君は上達した」

「なら簡単に勝てそうだね」

「いやそれはどうかな、茶々丸君は今のネギ君より強いからね」

「そ、そんな・・・」

「でも六日間ネギ君を見てて彼は本気でエヴァに弟子入りしたいと思ってる、気持ちは時に実力を凌駕する時があるから、この試合はやってみなきゃわからないだろう」

 

龍斗がそう言うとネギの体が臭うのをアスナが気付きネギたちは龍斗を残して第二体育館のシャワー室に向かった、龍斗はエヴァの家に向う事にしたエヴァのログハウスに着くとドアをノックした、すると中から茶々丸が出てきた。

 

「こんにちは龍斗先生」

「やあ茶々丸君入っても良いかな?」

「どうぞ」

 

中に入るとエヴァがソファーに座っていた。

 

「よ、エヴァ随分余裕じゃないか」

「貴様か、何だぼーやの試験の内容に不服でもあるのか?」

「別にエヴァの元で修行するならそれぐらい出来ないと危ないからな、 あんたもそう思ったからこんな内容にしたんだろ」

「ふん、私は別に弟子などとらなくても良いんだからな」

「ふふ、そうかい」

「おい、何だ貴様のそのすべてを分かっているよみたいな笑は」

「別にそうゆうわけじゃないじゃないけどな」

「ふん」

 

エヴァはそっぽを向いてしまった、そして龍斗は時間までエヴァと一緒にいることにした、そして時間になり龍斗はエヴァたちと一緒に世界樹の広場にネギよりも早く来ていた。

 

「おい龍斗こいつを頼む」

「ん?おーチャチャゼロじゃないか」

「ヨー龍王ジャネーカ、久シブリダナ」

「で、チャチャゼロをどうすれば良いんだ?」

「こいつが試合を見たいと言うんだ」

「そうかエヴァの魔力が落ちてるから動けないのか」

「ソーダ全ク役ニ立タナイ御主人ダゼ」

「貴様殺されたいのか?」

「分かった見えるところまで運んでやるよ」

「この椅子を使え」

 

龍斗は椅子を茶々丸から受け取ると広場の階段の一番上に椅子とチャチャゼロを置いた。

 

「こんな感じでどうだ?チャチャゼロ」

「オウバッチリダ」

「そろそろ時間だな」

「エヴァンジェリンさーん!!」

 

エヴァが腕時計を見ると下の方からネギの声がした。

 

「ネギスプリングフィールド弟子入りテストを受けに来ました」

「良く来たなぼーや、では早速始めようか」

「条件はこの間言ったようにお前のカンフーもどきで茶々丸に一撃でも入れれば合格、手も足も出ずに貴様がくたばればそれまでだ」

「・・・・その条件で良いんですね?」

「ん?ああ良いぞ」

(あの顔まさかネギ君)

 

ネギがニヤリと笑ったのが龍斗は気になったが、ネギと茶々丸は早々に広場の真ん中で対峙していた。

 

「茶々丸さん手は抜かないでください」

「了解しました、お相手させていただきます」

 

龍斗はまき絵たちの方に歩いてきてネギの試合を観戦することにした。

 

「君たちに一言言っておく、この試合何があっても君たちが手を出すことは許さないぞ」

「それはどうゆう事龍さん?」

「それはこの試合を見てれば分かる」

 

龍斗はネギと茶々丸の戦いに目を向けた、アスナたちも龍斗の言葉の真意は分からなかったがネギの戦いに集中した。

 

 

 

 




次回は茶々丸との戦いになります、相変わらず戦闘シーンは書くのが難しいですが頑張ります、それではまた27話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています


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27話

今回で茶々丸との戦いは終わりです、次は南の島編なんですが龍斗たちを絡ませるのが難しいのでヘルマン戦に持っていくつもりです、それでは27話をお楽しみ下さい。


「それでは始め!!」

 

エヴァの合図で最初に動いたのは茶々丸だった、ネギの顔面に右ストレートを決めようとした。

 

「八極拳転身胯打!!」

 

ネギは自分の体を回転させてパンチの威力を消し裏拳を当てようとしたが茶々丸はそれをガードした、そして茶々丸は様子見のために少しネギとの距離を開いた。

 

「今のは惜しかったアル」

(僕が一度見せた技をコピーするとは器用なことを)

「ラステル マスキル マギステル 契約執行90秒間ネギスプリングフィールド」

(自己流の魔力供給か!?なんというでたらめなことを)

 

エヴァが驚いたのもつかの間、ネギと茶々丸は目にも止まらぬ早さで殴り合いを続けたが、ネギの攻撃が当たることは無かった、だがネギの思惑は連撃を当てることではなく壁際に茶々丸を追い詰めることだった。

 

「終わりです先生」

(今だ!!)

 

茶々丸はネギの連撃が終わると、また顔面に右ストレートをもう一度決めようとした、するとネギは寸でのところで避けて茶々丸の右手を左手で掴み右手で肘打ちを当てようとした。

 

「八極拳六大開「頂」霍打頂肘!!」

 

茶々丸はネギの肘打ちが来る瞬間後ろの壁を蹴りネギに手を掴ませたままネギの後ろに飛んでネギを蹴り飛ばした。

 

「うわぁ!?」

「見事な動きだったね」

「感心してる場合じゃないわよ龍さん!」

(この程度か、ボーヤ)

「ちっ」

「イライラシテンナ、ゴ主人」

「ボーヤこれがお前の器だ、顔を洗って出直せ!!」

「まだ僕はくたばってませんよ」

「!?、そうかだから貴様あの時試験の内容を確認したんだな」

「ええ、当たるまで粘らせてもらいますよ、時間制限も言われてませんし、さあ茶々丸さん続きを」

「しかしネギ先生・・・」

「茶々丸君!!」

 

龍斗が大声を出したのを聞いて茶々丸は龍斗の方を向いた。

 

「続けるんだ、そして本気で相手しなさい、でなければネギ君にも失礼だ」

「!?、了解しました」

 

茶々丸は龍斗の言葉を聞くとネギの方を向いて拳を構えた、それを見たネギは茶々丸に突っ込んで行った、だが茶々丸はネギを返り討ちにした。

 

「な!?、ネギ坊主どうしたアルか?スピードが一気に落ちたアル、それに動きも悪いアル」

「そ、それは契約執行が切れたから」

 

アスナたちが心配する中、ネギは茶々丸に何度も突っ込んで行ったが全て返り討ちにされた、ネギはますますボロボロになり顔も腫れていった。

 

「お、おいボーヤ防御に魔力を集中しても限界がある、そろそろ諦めろ」

「いいえまら、諦めませんよ」

 

ネギはそう答えると茶々丸との戦いに集中した、アスナたちは

 

「ねえ‼龍さん」

「駄目だアスナ君、手を出すことは許さない、ネギ君も男だそんなことで助かっても喜ばないぞ」

「でもあいつあんなにボロボロになって、そこまで頑張ることはないよ」

「ネギ君の進もうとしている道はもっと過酷な道だ、ボロボロになっても頑張らなければネギ君の求めている答は見つからないだろう」

「そ、そんな・・・」

「アスナ、ネギ君はやっぱり大人なんだよ」

「そんな事ないよまきちゃん、あいつのやってることは子供のワガママじゃない」

「そんな事ないよ、子供のワガママであんなにボロボロになるまで戦えないよ、それにネギ君には目的があって自分の全部で頑張ろうとしてる、だから龍さんの言うように止めちゃダメだよ」

(中三のガキのわりには言うな)

「君たちそろそろ決着がつきそうだよ」

 

龍斗の言葉に全員がネギの方を向くと、ネギが茶々丸に殴り飛ばされ距離が空いた、だがネギは諦めずに茶々丸に向かって拳を構えた。

 

「茶々丸さん次で終わりにします」

「ネギ君・・・」

「ネギ・・・」

 

アスナとまき絵が心配を声に出すと、ネギは皆の前から姿を消した、そして次の瞬間ネギは茶々丸の前まで移動し茶々丸を殴り飛ばした。

 

「やりまひた」

 

ネギは茶々丸を殴り飛ばすとバタリと糸が切れたように倒れた、その瞬間見ていた全員の歓声があがり全員がネギに駆け寄っていった。

 

(なっ!?瞬動術だと)

(僕との練習では一度も成功しなかったのに、本番のしかもこの土壇場で完成させるとはね)

 

エヴァは驚いていたが龍斗はネギの才能を確認できてこれから面白くなると笑っていた。




やっと決着がつきました、次はヘルマン戦なんですが申し訳ありませんが、来週海外に行かねばならなくなり、ストックのないネギまをお休みしなければならなくなりました、恋姫の方はストックがあるので来週は蜀と呉編の両方を投稿します、それではまた28話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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28話

今月はUQの新刊も出ましたねもちろん作者は限定版を八月あたりから予約していました、DVD付きの限定版は今回はキリエが主役の回でしたやはりかわいいですね、それでは28話をお楽しみ下さい。


ネギの試験が終わったある日龍斗は学園長に呼ばれて学園長室を訪ねていた。

 

「学園長、朱神です」

「おお、入ってくれ」

「失礼します、お早うございます学園長ご用件はなんでしょう?」

「犬神小太郎という子を知っておるな?」

「はい、京都でネギ君と僕に戦いを挑んだ子ですが、何かあったんですか?」

「ふむ、実はな詠春から連絡でその子が脱走したという報告があっての」

「脱走!?(そんな子には見えなかったが)」

「まあ心配は無いと思うが一応お前だけには報告しておこうと思っての」

「分かりました気を付けておきます」

「ネギ君の方はどうじゃ?」

「順調だと思いますよ、エヴァの修行はキツイみたいですけど、それとアスナ君とケンカをしたみたいですが何とか仲直りしたみたいですし」

「そうか」

「学園長そろそろ俺は次の授業がありますので失礼します」

「忙しいところ呼び出してすまなかったの」

 

龍斗は学園長室を出て授業に向かった、龍斗はその日最後の授業が終わると3ーAのホームルームに出ていた、ホームルームに顔を出したのは近頃ネギがエヴァとの修行で疲れていて心配していたからである。

 

「それでは~皆さん気を付けて帰って下さいね~」

(やれやれエヴァは少しやりすぎなんだよ)

 

ネギはホームルームが終わるとふらふらしながら教室を出ていったそれと同時にエヴァも教室を出ていった、そんなネギを見てクラスのメンバーは心配していた、すると龍斗のところにアスナがやって来た。

 

「ねぇ龍さんネギの奴どうしちゃたの?」

「どうもエヴァとの修行がキツイみたいだね」

「だからってあんなになるかな?」

「そうだ、気になるならこれからみんなでエヴァのところに行ってみるか?」

「みんな?」

 

龍斗がアスナの後ろを指差すと、和美 木乃香 刹那 古菲 のどか 夕映がアスナの後ろに集まっていた。

 

「あんたたちねぇ~」

「まあまあアスナあたしたちもネギ君の事は気になるし一緒についてくよ」

「じゃあついて来なさい、エヴァのところまで案内しよう」

 

龍斗はアスナたちを連れてエヴァのログハウスへと向かった、エヴァのログハウスに着くと先に来ているはずのネギやエヴァの姿が何処にも見えなかった。

 

「あれ?ネギは何処にいったのかな?」

「なにやってるんだ君たち、ネギ君がいるのは地下だよ」

 

龍斗に誘われながらみんなが地下に来ると巨大な丸い瓶が横たわりその中にミニチュアのような建物があった。

 

「龍さんネギはいったい」

「この中だよ」

 

龍斗が瓶を指差すと龍斗とアスナ以外の全員の体が消えていった。

 

「あ、あれ?皆何処に」

「大丈夫だよ、さあ僕たちも行こう」

 

龍斗がアスナの手をとると二人の体も消えて地下室には誰もいなくなった、その頃魔界では悪魔のへルマンがフェイトからとある指令を受けて人間界に向かおうとしていた、へルマンが人間界に向かう途中一人の悪魔がへルマンに話しかけてきた。

 

「よお、へルマンの旦那何処かへお出掛けか?」

「アモンか、少し人間界へな」

「フェイトとかいう奴の命令か?」

「答える義務はない」

 

へルマンは人間界に向かって転移魔法を使って消えた。

 

「ナギスプリングフィールドの息子のネギスプリングフィールドか、俺が殺してぇな」

 

そう言い残すとアモンもその場から消えた。

 




今回はあまり調子が出ず短くて申し訳ありません、それではまた29話でお会いしましょう。


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29話

今回も少し短いですがご容赦下さい、それでは29話をお楽しみ下さい。


「ちょ!?龍さん」

 

龍斗に手を引かれたアスナが驚いていると、目の前の景色が変わり、エヴァのログハウスではなくアスナと龍斗は高い塔の上に立っていた。

 

「こ、ここは?アタシエヴァちゃんの家にいたのに」

「ここはエヴァの別荘さ」

「エヴァちゃんの別荘?」

「そ、瓶に詰められたミニチュアがあったろ?」

「うん」

「ここはその中だ」

「ええ!?、大抵の事には驚かないと思っていたけど、これには驚いたわ」

「さ、エヴァがいるのはこの橋を渡った先だ行くよ」

「な、何でこの橋には手すりの一つも無いのよー!!」

 

龍斗とアスナが橋を渡りきると東屋が見えてきてその下に夕映と和美が立っていた。

 

「夕映ちゃーん、朝倉ー」

「アスナこっちこっち!!」

「二人ともこんなところにいたの?」

「アスナさんが来るまで三十分ぐらい、皆で調べたんですよ」

「三十分?一、二分ぐらいしか経ってないと思うんだけど・・・」

「ところで朝倉君何か見つけたのかい?」

「そうそう、この中から声が聞こえるのよ」

「この階段の下?」

 

アスナが階段を降りるとエヴァとネギの声が聞こえてきてアスナたちは聞き耳を立てた。

 

「も、もう限界です」

「何を言う若いんだ、少し休めば回復するだろう」

「あっダメ」

 

エヴァとネギが艶っぽい声を出していると、アスナが体を震えさせてエヴァの部屋に飛び込んだ。

 

「ちょっとあんた、ネギに一体何してるのよ!!」

 

アスナが飛び込むとそこではネギの手からエヴァが血を吸っている最中だった。

 

「ん?何だお前ら、何しに来た?」

「何って・・・あんたこそ何してるのよ?」

「ぼーやに授業料の代わりに血を吸わせてもらってるんだよ」

「どーせこんなことだろうと思ったわよ!!」

 

アスナがやけになって大声を出すとエヴァがニヤリと笑いながらアスナに言った。

 

「なんだと思ってたんだ?」

「うるさいわね、ここはどこなのよ」

「何だ龍斗話さなかったのか?」

「そんな暇無くてね、別荘としか話してないよ」

「ここは私が昔に作った別荘だ、ぼーやの修業のために引っ張り出したんだが、全く勝手に入って来おって一応言っておくがこの別荘は一日単位でしか利用できないからお前達も丸一日出られんぞ」

「一日!?明日の授業はどないするん!!」

 

木乃香が騒ぐと皆も騒ぎ始めた、すると龍斗が話に割って入った。

 

「大丈夫だよ浦島太郎の昔話があるだろここはそれの逆だよ、ここで一日過ごしても外の世界では一時間しか経ってないという訳だ」

 

アスナたちは魔法使いの力に驚いていたが、一日遊べることを思いつきエヴァの別荘でドンチャン騒ぎを始めることにした、その頃アスナたちのクラスメイトの那波千鶴と村上夏美は雨が降る中寮に向かって歩いていた。

 

「ネギ君疲れてたみたいだねちづ姉」

「そうね風邪かしら・・・夏美行き倒れよ」

「行き倒れ!?あ、何だ犬か、かわいそうだね」

 

千鶴は雨に濡れている子犬を抱き抱えた。

 

「しかも怪我をしてるわ、連れて帰りましょう」

 

千鶴と夏美は子犬を寮に連れ帰ることにし、そして寮に帰ると子犬の泥を拭くためにバスルームに子犬を寝かせた。

 

「でもちづ姉連れてきて良かったのかな?、ノラだよこの子」

「見た以上ほっとけないでしょ、怪我の手当てをするから、夏美はその子の体を拭いてあげて」

「ハーイ、キャー!?」

「どうしたの?夏美」

「ちづ姉、少し目を離したら子犬が裸の男の子に」

「あらあら・・・」

 

その男の子は気絶していたが、ネギや龍斗と戦った犬神小太郎だった。

 

 

 




次回はネギの回想に入ると思うので少し長くなるかと思います、それではまた30話でお会いしましょう。


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30話

いや~GW前に書けてよかったです、お待たせしましたネギまの続きでございます、今回はネギの昔話が入っているの少し長いです、昔話の部分は原作と同じなのでまとめて書いています、それでは30話をお楽しみ下さい。


裸の小太郎が急に千鶴部屋に現れて千鶴も夏美も驚きを隠せないでいた。

 

「何で男の子が?」

「さっきのワンちゃんがこの子になったのかしらね?」

「まさか、でもちづ姉どうするこの子?」

「ちょっと待って・・・大変この子凄い熱よ、私お医者さんに電話するから夏美はその子をベットに運んで」

「で、でも裸の男の子だよ・・・」

「何を照れてるのよ、子供だから軽いから大丈夫よ」

 

千鶴に言われてマジマジと見た夏美は割りと整った顔をしている小太郎を見てドキドキしていた、そして千鶴が寮の医務室に電話を掛けようとしたその時スプーンが飛んできて受話器を破壊した、そして飛んできた方を千鶴が見ると小太郎が夏美を人質にするように爪を突きつけていた。

 

「誰にも電話するんやない」

「あの~」

「黙れ」

「ひゃい」

「そこのあんた、着るものと食い物を持ってきてくれんか」

 

千鶴は最初は驚いていたが早々に冷静を取り戻し小太郎にゆっくりと近づいた。

 

「近づくんやない!!」

「貴方お名前は?どこから来たのかしら?教えてくれれば私たちが何か協力できるかもしれないわ」

「俺の名前・・・俺は、誰やったっけ?いや俺はあいつに会うためにここへ・・・」

 

小太郎が下を向いて考えているとそのうちに千鶴は小太郎の間近まで近づいた。

 

「あいつて、誰のことかしら?」

「ち、近寄るな!!」

 

突然目の前に顔を出した千鶴に驚き、小太郎はとっさに爪を千鶴に向かって振った、すると爪は千鶴の肩を掠めただが千鶴は自分の怪我には構わずに小太郎の事を抱き締めた。

 

「貴方はとっても高い熱があるの、そんなに動いてはまた倒れてしまうわ」

 

小太郎は千鶴の温もりに抱かれてゆっくりとまぶたを閉じて意識を手放した。

 

「また気を失ったみたいね、大丈夫だった夏美?」

「う、うん私は大丈夫、しかしさすがちづ姉保母さん目指してるだけはあるね」

「こんなの学園の悪ガキに比べれば対したことないわよ、でもこの子何者なのかしらね?」

「うーん・・・ってちづ姉!?肩から凄い血が出てるよ」

「あらあら大変」

 

そしてその頃ネギたちはドンチャン騒ぎを終えて皆は疲れて眠っていた、それを見て龍斗とエヴァは二人でワインを飲んでいた。

 

「まったくあのガキ共ときたら、人の別荘で騒ぐだけ騒いだらあっさり寝おって」

「まあまあ楽しいからいいじゃないか」

「ふん、だいたい貴様がこいつらを連れてこなければ、こんなことにはならなかったんだ」

「ハハハ」

「笑ってごまかすな!!」

 

エヴァが机を叩くと二人は塔から下に降りる階段の方から魔力が発生したことに気づいた。

 

「ぼーやか?」

「行ってみよう」

 

二人がそこに行くと魔方陣の中にネギとアスナがおでこをくっつけていた、それをのどかが建物の影から見ていた。

 

「あれはなにしてるんだろ」

 

のどかがそう言うと龍斗とエヴァは気配を消してのどかの後ろに立った。

 

「あれは意識をシンクロさせる魔方陣だな」

「龍さん!?」

「しっ!」

「気になるな、おいお前確か他人の考えを見れるアーティファクトを持ってたな、貸してみろぼーやの心をウォッチするから」

「ダメですよーそんなの」

「好きな男の過去を知っておくのは何かと有利だと思うぞ」

「確かに」

「龍さんまで」

「分かりました、じゃあちょっとだけ」

「素直でよろしい」

 

そして龍斗たちはいどのえにっきでネギの心を見始めた、今ネギの過去が明かされる。

 

ネギが三才の頃ネギは小さな山間の村に住んでいた、その時既に父親のナギは亡くなっていて姉のネカネからはお父さんは遠い国へ言ってしまったとネギは聞かされていた、だが小さかったネギは死んだという意味がわからず自分がピンチになればお父さんが来てくれると思っていた、その頃のネギはおじさんの家の離れを借りほとんど独り暮らし同然の生活をしていた、姉のネカネはウェールズの学校の学生でたまの休みにしか会えなかった、そんなある日ネギは村から離れた湖で釣りをしているとネカネが村に来ることを思いだし村に戻った、ネギが村に戻ると村は炎に包まれていた、そしてネギが燃える村に入ると村人たちは全員が石になっていて、村人たちが全滅しているのを目の当たりにしたネギはただ泣くことしかできなかった、ネギが泣いていると目の前に大量の悪魔たちが現れネギを襲おうとした、だが悪魔がネギに触れることはなかった、悪魔がネギに攻撃しようとしたその時父親のナギが助けに来たのだ、ナギはものの数分で悪魔たちを倒していった、ネギはとっさの事にナギから逃げてしまい逃げた先で一人の悪魔に石化魔法をかけられそうになった、だがそれをネカネとネギを小さい頃から世話をしているスタンという老人の二人が身代わりに石化の魔法からネギを守った、そしてスタンは最後の力を振り絞りその悪魔を瓶の中に封じ込めた、そしてスタンは最後にネギを見て無事を確認するとニヤリと笑い完全に石化してしまった、そして悪魔を片付けたナギがネギに近づいてきたネギはとっさに子供用の杖を構えてネカネを守ろうとナギの前に立った、それを見たナギはネギに自分の杖を託し空に消えていった、その後ネカネはナギが石化を止めてくれたお陰で一命をとりとめ、そしてネギは元気になったネカネと共にウェールズの山奥にある魔法使いたちの街に住むこととなった、ネギは村の人たちの事を大人や姉に聞くが心配ないとネギには教えてはくれなかった、そしてそれから五年間ネギは魔法学校で勉強に没頭したその理由はただもう一度父親のナギに会いたいそう思ったためである、だがネギは今でも思うことがあったあの村の惨劇はピンチになったらお父さんが助けに来てくれると思った自分への天罰なのではないかと。

 

「!?、そんなことないわよ‼今の話にあんたのせいだったところは一つもないわ、大丈夫お父さんにだって会えるわよ、だって生きてるんだから、任しときなさいよアタシがあんたをお父さんに・・・うわ!?」

 

アスナがネギの後ろを見ると寝ていた全員が起きて涙を流し話を聞いていた、そして龍斗が優しい目でネギの肩に手を置いた。

 

「大丈夫だネギ君、君にはこんなにも仲間がいるそして僕もエヴァもいる一緒にナギを探そう」

 

ネギはその言葉に涙を流したが直ぐに拭くと龍斗の方を向いた。

 

「うん、よろしくお願いしますみなさん!!」

 

ネギがそう言うと今まで泣いていた皆はネギに一斉に抱きつきネギの父親が見つかるようにまた宴会を始めた。




小説は難しいですね、ここまで書いておいてなんですが伏線を回収するのもやっとです、次回は多分戦闘の導入の話になると思います、投稿は多分GW明けになるのではないかと思います、それではまた31話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。


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