艦隊これくしょん 真実の先にある平和への道 (ナタク)
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プロローグ

片方の作品で悩んでいる為、興味があった艦これの作品を出してみました。では、どうぞ。


ある日まで、世界は多くの平和が存在していた。
小さな紛争があっても、世界には確かな平和が存在した。だが、そんな平和は何の前触れもなく壊された。

 深海棲艦

突然と海から現れた化け物達は、瞬く間に世界中の海や空を征した。海に出る船は化け物達に見つかれば瞬く間に沈み、空を飛ぶ飛行機もまた同じように落とされる。他の国に逃げることは出来なくなり、人々は袋小路になっていた。

 世界は立ち上がった。世界中に現存する兵器を使い、世界は士気を上げて挑んだ。

 数は上々。士気も高かった。かつての戦争より技術力が進んだ兵器もあった。世界に存在する人々は思ったことだろう…平和は訪れると。

気軽に他の国へと遊びに行き、空から雲の景色を眺め、海の大きさを全身で感じられる日が来るのだと、誰もがそう考えていた。

だがそれは、絶望へと変化した。



 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」、ということわざを知っているだろうか。
敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない、という意味だ。

世界の軍隊は、敵についての情報は各国でしっかりと伝えられていた。
だが、海の化け物達つまり、深海棲艦の事は誰も理解してはいなかった。

世界中の軍隊は為す術無く、敗北を味わうのだった。

世界が絶望に包まれた時、ある出来事によって希望へと姿を変えた。

     艦娘

それは、かつて第二次世界大戦と言う戦争で活躍した艦が擬人化した姿である。

艦娘は瞬く間に、人類を絶望へと追いやった深海棲艦達撃破し人々に希望を与えた。

艦娘から得た情報は、
艦娘は女性型しかいなく、男性型はいないらしい。
深海棲艦達に対抗する為の唯一の戦力である。

手を取り合った人類と艦娘の両者は、ある体制を取ることで協力しあっていた。それは人類から提督と呼ばれる役職の者を出し、その者に艦隊と称して多くの艦娘達を率いさせるとの事だ。

艦娘達は姿などは普通の人間な女の子だ。
身体能力はもちろんの事、戦闘能力は我々人間達では比べものにならない程だ。

艦娘も人類も同じ敵を倒し、またその手に平和を手にするまで深海棲艦達との戦いを続けるだろう。

(だが、私はそれだけで平和へと繋がるとは思っていない。)
(この世界には真実が在るはずだ。)
(そう、その真実を見つけ出して、その真実を世界中に知らせ渡らせ、行動を起こさせる。)

(それが出来た時こそ、真の平和を手にする事が出来る!)

(私はそれを実行させる為に行動する!真実を知らぬ愚か者共に!)

署名「真実を追う者」



プロローグは如何だったでしょうか?
感想など宜しくお願いします。


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第1話

今回で提督の登場です。
では、どうぞ。


夏の暑い日差しが照らす昼時。
険しい道をガタガタと走るバスに、一人の艦娘が乗っていた。

吹(どうも、特型駆逐艦吹雪型1番艦の吹雪です。私は今、新しい配属先の鎮守府へと向かっています)
鎮守府とは政府が艦娘達や提督の居住空間のほか、対深海棲艦の最前線に設置された母港本拠地であり、他にも、艦娘や装備などが建造開発・解体する工廠や、修理などをする療養施設などが存在する。

彼女が配属される場所は、「保護鎮守府」と呼ばれている。

吹(保護鎮守府。その名の通り、行き場を失った艦娘や解体処分の出された艦娘などが保護される場所であります。ですが、正直吹雪は不安を感じています)
吹雪がそう思うのは、その鎮守府には良からぬ噂が立っているからであった。

吹(噂によれば、保護した艦娘達を使って妙な実験を行ったり。無理矢理働かせていたりしているとか、そんな噂が多くあります。
もっと言えば、前任の提督が問題のある人だったそうです。
心底、そんな場所に配属されて私はやっていける自信がありません)
心の中で吹雪がそう呟いていると、鎮守府前、鎮守府前とバスの運転手が知らせてくれた。
吹雪は荷物をまとめ、降りる準備を始める。



吹「ようやく着いた」
バスから降りた吹雪は保護鎮守府の正門前で立っていた。
深呼吸をしながら心を落ち着けさせていると、

?「あら?貴方が今日配属されてきた子ですか?」
正門から和服を着た女性が姿を現した。

吹「はい!今日を持ちまして、この保護鎮守府に配属されました吹雪です!」
敬礼し元気に自己紹介をする吹雪。

鳳「そんなに改めなくても良いですよ。初めまして、吹雪さん。私は軽空母の鳳翔と申します。よろしくお願い」
鳳翔は微笑みながら吹雪に自己紹介をする。

?「やっと着たのか?鳳翔?」
すると、鳳翔の後ろから白い軍服姿の男性が現れた。

ト「ようこそ保護鎮守府へ。俺は此処で提督をしているトールギスだ、よろしくな吹雪」

吹「よろしくお願いします!」
トールギスの敬礼に続けて吹雪も敬礼を返す。

ト「では早速、この鎮守府を案内しよう。
俺に着いて来る様に」

吹「はい!了解しました。
(しかし、律儀な人だなぁ。此処の提督だとは思えないよ)」

吹雪はトールギスの後に続いて歩き出し、鳳翔もその後に歩き出す。

ト「君には確か特型艦の妹がいるはずだな」

吹「はい、いますが。それが、どうかしましたか?」
鎮守府の敷地内を歩いているとトールギスがそんな質問を聞いて来て、吹雪がすかさず返答すると、

ト「鳳翔。15(ヒトゴ)30(サンゼロ)になったら、特型艦の子達を執務室に集めてくれ」

鳳「分かりました。それでは、また会いましょう」
トールギスの命令を聞いた鳳翔は吹雪達と別れて、別の道を歩き始めた。

吹雪はそのままトールギスの後に付いて歩いて行った。




トールギスは顔面が傷だらけで左眼に眼帯を付けていて、黒髪の長髪です。顔的には、ミリアルド・ピースクラフトと考えて下さい。


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第2話

秋ですね。皆さんは何の秋ですか?
私は、読書の秋ですね。


トールギスに連れられながら鎮守府内を案内させてもらう吹雪。
案内された所は、今まで自分が勤めていた鎮守府と何の変わりも無いが、唯一違うのは多くの艦娘寮がある事だけだった。

吹雪「これだけ、艦娘寮があると言う事は保護される人達が多いのですか?」

トールギス「そうだな。吹雪も知っているだろ?俺の鎮守府は行き場を失ったり解体処分を受けた艦娘達を引き取って保護する場所でなその為、多くの子達が来る。
そして、中にはトラウマなどを抱えた子もいる。」

吹雪「そうなんですか・・」

トールギス「だがな吹雪。そんな子達でもな、此処に来た以上、何が起こっても助ける。そして俺は、その子達が安心して過ごせる様にしてやる義務がある」

トールギスの言葉は吹雪の心の奥深くまで響き渡らせる、そして吹雪はトールギスの為に何かしようと言う決心を固める。

トールギス「まぁ、前任の奴がやっていた事をやっているだけだがな」

吹雪「そう言えば、前任の提督h」

?「ご機嫌よう、司令官」
トールギスに前任の提督の事を聞こうとした時、
紫髪の女の子が姿を見せる。

トールギス「吹雪、紹介する。第六駆逐艦隊の″暁″だ」

暁「ご紹介に預かりました。暁よ、よろしくね」

吹雪「よろしくお願いします」

お互いに紹介を終えた二人で敬礼していると、

?「あら、暁。此処にいたの?あら、そちらの子は?」

すると今度は金髪女性が現れた。

トールギス「ビスマルク。今日配属した吹雪だ。よろしく頼むぞ」

ビスマルク「わかったわAdmiral、よろしくね吹雪。私は戦艦ビスマルクよ」

吹雪「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」

挨拶が済んだ直後、ビスマルクの傍に暁が寄り添う。

ビスマルク「あらあら、如何したの暁?」

暁「早く行きましょうビスマルク!間宮アイスを奢ってくれるのでしょ!」

ビスマルク「はいはい、せっかち過ぎるわよ暁。それではAdmiral、また後で」

ビスマルク達はお互いの手を握ったまま、その場を去って行った。

吹雪「あの二人は仲が良いのですね」

トールギス「それでなく、付き合っているしな」

吹雪「えっ?誰がですか?」

トールギス「あの二人」

トールギスの発言内容に吹雪は驚きを隠せなかった。
何よりも、同性である事に驚く。
二人を眺めていた時、吹雪は工廠の裏にある大きな建物に気づく。

吹雪「トールギス提督、工廠の裏にある。あの建物は何ですか?」

トールギス「あれか?あれはな、使い捨てられた工廠でな。また使え無いかと、検討している所だ」

吹雪「そうなんですか」

吹雪は何かを感じていた、その大きな建物に何かを感じていた。

トールギス「吹雪、そろそろ執務室へと向かって来れ、俺も後で向かう」

吹雪「あっ!了解しました」
ずっと眺めていた吹雪に執務室へと向かわせたトールギスは、吹雪が行く姿を確認した後、先程の工廠裏の建物に向かった。




どうだったでしょうか?
感想や質問をよろしくお願いします。


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第3話

秋になった今でも蝉が鳴きますね。
それの為か、暑く感じてしまいます。
では、どうぞ。


トールギスと別れた吹雪は鎮守府の室内へと向い、執務室を探すが、

吹雪「執務室が見当たらない」

中々見つからない執務室の部屋がわからず、棒の様に立っていた。

鳳翔「あら、吹雪ちゃん?如何したのですか、そんな所で?」
辺りをうろうろ歩きながら彷徨っていると、先程まで案内してくれた鳳翔が現れた。

吹雪「いえ、執務室が何処にあるのか分からず彷徨っていた所で、鎮守府室内も探したのですが」

鳳翔「あら、あの人ったら。執務室を移動させたのを忘れたのかしら、全くしょうが無いですね。
吹雪ちゃん、付いて来て下さいね。案内します」

吹雪は言われた通りに鳳翔の後をついて行く。


ー数分後ー

吹雪「鳳翔さん、少しお聞きしてもよろしいですか?」

鳳翔「えぇ、良いですよ。何でしょうか?」

吹雪「鳳翔さんは、トールギス提督とは仲がよろしいのですか?お互いに名前で呼んでいたので」

鳳翔「そうですよ。初めて会った時は、今の様に仲がよろしく無かったですが」

吹雪「そうなんですか?」

鳳翔「その時の事を教えましょうか?」
鳳翔は苦い顔をしながら吹雪に質問する。

吹雪「私は良いのですが、鳳翔さんが嫌なら遠慮します」
その顔を見た吹雪は当然、鳳翔を気遣い発言する。

鳳翔「フフッ、気遣いありがとうね吹雪ちゃん。なら、教えますね」
鳳翔は微笑みながら、語り始めた。

鳳翔「私はね吹雪ちゃん、この鎮守府に来る前はブラック鎮守府と呼ばれる場所にいたのよ」

ブラック鎮守府、それは自分の地位と権力の為なら何でも利用する提督がやる鎮守府で、戦果を上げられなかった艦娘には暴力を振るったり、解体命令を下したり、弾薬や燃料も補給しないなど、最悪な場合、性的暴力もある。

鳳翔「私はそのブラック鎮守府の提督から、暴力を振るわれていました。段々と心は持たなくなり、私は心を閉じてしまい、どんな提督だろうが信じなくなったのよ」

鳳翔は苦しかった経験を吹雪に語り、吹雪はその話しを聞き、苦しい経験を心に語り掛ける。

鳳翔「そんな時に、あの人が現れたの」

吹雪「トールギス提督ですか」

鳳翔「えぇ、突然現れては「全員この鎮守府から離れて俺の鎮守府に来て貰うぞ!」って、言いだしてね。
その時は分から無かったけど、後で教えてもらったわ」

吹雪「何を誰に教えて貰ったのですか?」

鳳翔「トールギスさんよ。どうやら、その鎮守府の提督が本部で何者かに殺害されてね。それにその提督には後任で任せられる様な人が居なくて、それでトールギスさんが引き取ったらしいわ」

吹雪「トールギス提督がそんな事を・・・、しかし、何ぜにトールギス提督はそうやって私達を引き取ったりするのですかね?」

鳳翔「何でも前任さんがやっていた事を請け負っただけだと、あの人は言いますね」

吹雪「そう言えば、前任さんはどんn「ダラダラするなぁぁぁ!!!」!?」

吹雪が前任の事を聞こうとした矢先、目の前に見える一軒家から大きな怒り声が響き渡る。

鳳翔「あらあら、またあの子が怒りましたか。
吹雪ちゃん、あの一軒家が執務室よ。中に入れば分かるわ」

吹雪は先程の声に動揺しながらも、二つ返事で応える。

返事を聞いた鳳翔は、その場を離れてさっき来た道を帰って行った。

吹雪は執務室のある一軒家にへと、足を踏み入れた。





質問や誤字脱字、感想よろしくお願いします。


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第4話

秋なのに暑いですな、まだ衣替えはしたく無いですな。
では、どうぞ。



レ級「吹雪は可愛いなぁ、食べてやりたいぜ」ハァハァ

吹雪「やめて下さい。お願いします」

(こんにちは皆さん、吹雪です。今私は、敵である深海棲艦の戦艦レ級に一方的に襲われそうになっています。
どうしてこうなったのかは、私がこの執務室へと入ってからです)

ー数時間前ー
執務室がある一軒家の玄関前に立っていた吹雪は中から聞こえて来る声に耳を澄ませていると、

(早くしなさいよ!また鳳翔さんにしかられるわよ!)

(だから、明日から頑張るって、言ってるいるじゃん)

(明日からじゃ遅いわよ、初雪!)

(アンタは近寄るなそして触るな!)

(良いじゃん、別に減らないでしょ?)

などと言った声が聞こえてくる。

吹雪は玄関のドアノブを回して中へと入ると、玄関には綺麗に整頓されて置かれている多くの靴があった。
吹雪は靴を脱ぎ綺麗に整頓された靴の隣に自分の靴を並べる。

そのまま吹雪は、声が聞こえる部屋の前まで足を進めた。
その声が聞こえた部屋は「執務室」と書かれており
吹雪はその部屋の前で足を止め、ドアノブを回して部屋に入ると中には、

叢雲「引っ付くな!やめなさい!」

レ級「良いじゃんか叢雲ぉ。叢雲の匂いが好きなんだよぉ」スンスン

吹雪型艦の一人、「叢雲」は敵の深海棲艦の一人「レ級」に絡まれ、

深雪「初雪!起きなさいコラ!」

初雪「やだ」

深雪は寝そべっている初雪を働かせよう体を揺すったりするが、初雪は二つ返事で拒否をし、

白雪「皆、一度落ち着こうよ」

敷波「こうなったら駄目だと思うよ、白雪姉さん」

この現状にどうしようと検討する白雪に、敷波は無理だと発言して諦める姿勢を見せる。

吹雪「・・・、私はどうしたら?」

吹雪はそんな現状にどうしようかと悩む一方であった。

騒いでいた叢雲達は、棒の様に突っ立っている吹雪に気付き、その場は静かになってしまう。

レ級「もしかして、叢雲達の姉さんかな?叢雲達に似てて可愛いな」

吹雪「そ、そうですか。ありがとう御座います」

レ級「ヤバイな本当に可愛い」

吹雪「と言うか、何でこんな所に深海棲艦がいるんですか!?此処は鎮守府ですよね?しかも、なんでレ級が!?」

抱きついてくるレ級を無視しながら疑問を飛ばす。

白雪「そうか、吹雪姉さん来たばっかだし、この事も知らないから」

叢雲「この鎮守府はね。吹雪姉さんも本部から聞いたから知っていると思うけど、解体命令を受けた艦娘や色々な問題を抱えた艦娘達が保護される場所なの」

吹雪「其処までは私も本部から聞かされているわ。
けど、何でまた深海棲艦までいるの?」

深雪「それはね、前任の提督が非公式でやり始めた事なの」

疑問に思った吹雪の質問に答えたのは妹の深雪だ。
そんな深雪は、前任の提督がやり始め事だと話す。

深雪「前任の提督はね、多くの艦娘を引き取りながらも指揮を執りながら、深海棲艦との戦いも望んでいたの。けどね、ある日を境に考えを改める様になったの」

吹雪「何かあったの?」

深雪「ある日。前任さんは一人で海岸を歩いていると、浜に打ち上げられていた深海棲艦を見つけたの。
前任さんは、急いでその深海棲艦を鎮守府に連れて帰ったの。それで前任さんは、その深海棲艦から色々聞いて深海棲艦には「過激派」と「穏健派」の二つの組織で別れているのを知ったの」

吹雪「もしかして、その出来事で」

深雪「そう、深海棲艦であろうが保護する事に決めたの。けどね」

吹雪「けど・・、何?」

深雪「それは「会話の最中悪いが失礼するぞ」

深雪の言葉を遮って現れたのは、トールギスだった。

トールギス「お前達そろそろ夕時になるぞ、直ちに食堂へと向かえ」

トールギスの言葉を聞いた深雪達や吹雪から離れたレ級はその場から立ち去るが、吹雪だけは残った。


トールギス「どうしたんだ吹雪も行かないのか?」

吹雪「トールギス提督、教えて下さい。前任の提督の事を」

それを聞いたトールギスは持っていた資料を机の上に置いて、吹雪の方を見る。

トールギス「何故、前任の事を知りたい」

吹雪「トールギス提督が前任の提督のやり方を引き継いだと言う事なら、それには理由があるのでは?」

そう発言してくる吹雪に対してトールギスは、

トールギス「分かった。だが、今日はもう遅い。また今度話そう」

そう言って、吹雪に前任の事を話す約束をするのであった。



いつの間にか、千文字越えていた。
質問や感想よろしくお願いします。


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第5話

秋のはずなのに涼しくならないですね。
では、どうぞ。


妹達を追いかけて食堂へと向かった吹雪だったが、
先程と同じく、妹達を見失い、鎮守府室内の廊下で彷徨っていた。

吹雪「又もや迷ってしまった、しかも妹達まで見失った」

吹雪は片っ端からあちらこちらに足を動かし、部屋を確認していると、ある部屋に目を向けた。
その部屋には「資料室」と書かれ、その横に関係者以外立ち入り禁止と書かれている。

吹雪は関係者以外と言うと、この鎮守府以外の人達は入れないと言う事だと脳内で感じる。
吹雪は、好奇心に駆られ、資料室の扉を開けて、中をのぞき込む。

中には艦娘達の資料、深海棲艦の資料などがあり、吹雪はそんな資料を手に取り確認しながら、どこの鎮守府にも変わらない部屋であると感じていると、資料が入っているファイルの中から一切れの紙が落ちて来た。

吹雪「何でしょうか?この新聞記事は?」
吹雪が見つけたのは新聞記事だった。
何故この様な物が資料室に?、と考えていた吹雪は記事の内容を目で追い始める。

新聞記事の内容には、「この世界の真実」と書かれた題名が載せられていた。
(人と言う者は闇を恐れる存在である事は無いはずだ。
人と言う者は、その恐れから目を背け、その事実を拒絶しているのは変わり無い。だが、その真実は何者かによる圧力で遮られ、この世界の真実を知る事が出来ない)

吹新聞記事を読んだ吹雪は他の資料に挟まれていた新聞記事を見つけ、それを手当たり次第に内容を見ていく。
だが、ある新聞記事の内容を確認する。

(真実を知りたいなら、行動を起こさなければならない。私が深海棲艦との共存を胸に行動を起こした時の様に)

どうやらこの記事を書いたのは深雪達の言っていた、前任の提督だと言う事の認識出来る。

他にも、世界の情勢や深海棲艦達の行動、本部の実態、
保護した艦娘達の生活 、などが綴られた記事を見つけた吹雪は、書いた著者が何者かを調べていると最初に見つけた記事の裏に「R」と書かれおり、前任の名前と思われるイニシャルを見つける。
今度はそのRについて調べようとした時、

鳳翔「吹雪さん?そんな場所で何をしているのですか?」

資料室の扉に鳳翔が現れた、中にいる吹雪に呼びかけた。

吹雪「あっ!すいません、食堂への行き方が分からずあちらこちらを彷徨っていまして」

吹雪は突然現れた鳳翔に、慌てて誤魔化そうと急いで発言する。

鳳翔「まぁ!食堂に向かう途中でしたのね?私も丁度向かう時でしたので、一緒に行きましょうか」

鳳翔の案を吹雪は二つ返事で返してそのまま、資料室から出る。

鳳翔「さて行きましょうか吹雪ちゃん」

吹雪「はい。分かりました」

吹雪は鳳翔の後に付いて行き、ようやく食堂へと向かった。

だが、先程の吹雪の行動を見ていた者が二人いた。

それは、先程現れた鳳翔と、それを角から見ていたトールギスだった。



今回も最低な描写でした。
記事を書いた所は、分かる人には分かるはずですねw
では、誤字、脱字、質問など宜しくお願いします。


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第6話

最近、台風が現れて、大変です。
では、どうぞ。


鳳翔と一緒に食堂に入った吹雪は、並べられている豪華な料理や多くの艦娘達に目を輝かせていた。中には戦艦大和や武蔵、空母艦の加賀や赤城などと言った名のある艦達が集まっていて、それぞれ席に座っている者、料理を運んでくる者がいた。
吹雪は歩き回りながら、多くの艦娘達に挨拶や会話などをして交流をしていた。

だが、視線の先に見えたテーブルに集まってる人物達に吹雪は驚きの反応を見せる。

北方棲姫「凄イネオ姉チャン!、豪華ナ料理ガイッパイアルネ!」

港湾棲姫「ソウダネホッポ、ドレモ美味シソウネ」

空母棲姫「早ク食ベタイ!、モウ待チキレナイ!」

防空棲姫「モウ少シ待ちナサイ空母。皆も待ッテイルノダカラ」(´¬`)

戦艦棲艦「説得力ガ無イワヨ、防空」

敵の深海棲艦でもあり、しかも姫級の人達で、回りに艦娘達が居ても、全く敵意を見せなく、平然としていて、
艦娘達もまた、深海の姫級がいても平然としており、
中には、深海の姫級でも友達の様に会話などしている艦娘達もいた。

トールギスが保護した子達だと隣にいた鳳翔が教えてくれたが、吹雪はそれを再確認するが心の中ではどうも釈然としない心境だった。

?「ヘーイ!アナタですか?今日、配属したと言う新しい艦娘は?」

心境が全く落ち着かない吹雪に、突然話しかけて来たのは、金剛型一番艦「金剛」であった。

吹雪「はい、私が今日配属された吹雪です。宜しくお願いします」

金剛「そうですか!初めまして、私は金剛でーす!
よろしくでーす!吹雪!」

お互いの自己紹介が終えると、

?「此処にいましたか、姉様」

?「フフ、姉様は大丈夫そうですね」

?「私の計算でも大丈夫だと確信していました」

ぞろぞろと金剛と同じ身嗜みをしている人達が姿を現す。

金剛「吹雪、紹介しまーす!Mysister達でーす!」

比叡「私は、金剛型二番艦の比叡です。気合い!入れて!お願いします!」

榛名「初めまして、私は金剛型3番艦の榛名です。よろしくお願いします」

霧島「初めまして、私は金剛型4番艦の霧島と申します。よろしくお願いします」

それぞれの自己紹介につられ、吹雪も準々に挨拶を返し終えた直後、

金剛「自己紹介もEndしました訳ですし、私達はdinnerを楽しむでーす!もちろん、吹雪も一緒でーす!」

吹雪は金剛達に連れられて、今夜を楽しむのだった。

同時刻その頃、工廠の裏の建物にて。

倉庫とも言える建物の中、薄暗い中で一人で煙草を吹かしているトールギスがそこにいた。

トールギス「お前の主人は、何処に行ってしまったのだろうな」

トールギスは寂しい顔でそう呟いた後、とある物にその顔を上げる。

そこにあったのは、赤と白のツートンカラーの色彩の機体、”マスターフェニックス”だった。



どうだったですか?
誤字、質問、感想などよろしくお願いします。


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第7話

あれから吹雪は、金剛姉妹と一緒に宴会を楽しんでいた。
色んな艦娘達との宴会を楽しみ、穏健派の深海棲艦の人達と、どの様な事をしていた質問をしたり、深海棲艦にも色々な思いを聞いたり、自分達を匿ってくれた前任の提督やトールギスに感謝をしているそうだ。

それから時間は過ぎて、皆はそれぞれ部屋へと戻り始め、吹雪もまた金剛姉妹と別れた後、妹達に連れられて部屋に案内され、妹達の部屋で就寝するのだった。

そして、今現在の吹雪は何をしていると言うと、

吹雪「ふぁ~、まだ眠い」
大きな欠伸をしながら、体を大きく伸ばしていた。
妹達より早く起きた吹雪は、眠気覚ましに早朝ランニングを行ったが、なお眠気が取れない模様。

目を擦りながら歩いていると、

?「・・・」( ・_・)
正門に見慣れない男の子が立っており、こちらを凝視している。
吹雪は、戸惑いながらもこちらを無言で凝視して来る男の子に近づく。

吹雪「如何したのかな僕?此処は、軍の敷地だから来たら駄目だよ」

そう言って、男の子に言い聞かせる吹雪だが、男の子に至っては聞いていないのか、無言で吹雪をずっと見つめていた。

そんな感じに聞いていない男の子に吹雪は、もう一度言い聞かせ様とした、その時

?「艦娘さん、アンタ新人だろ?俺さ、トールギスさんに用で来たんだけど」

吹雪「トールギス提督にですか?それでも、関係者以外には・・・」

?「それでもトールギスさんに会いたいから」

話しを聞かない男の子に吹雪はどう対処しようと悩んでいると、

鳳翔「通しても良いですよ吹雪ちゃん。その子は、トールギスさんとは面識がありますから」

鳳翔が現れてトールギスと男の子の関係を教えてくれた。

鳳翔「しかし、お久し振りですね。元気にしていましたか?」

?「うん。いつも通りに元気だよ。そう言えば、トールギスさんは?」

鳳翔「トールギスさんは執務室にいますわ。ですが、用があるなら急いだ方が良いですよ。どうやら、本部から緊急の集会をすると通達が来たようで、今支度中です」

?「そうか、それなら急いで「アッ!オ兄チャンダ!」

鳳翔と男の子との会話に割り込んで来たのは、北方棲姫ことホッポちゃんと、港湾さんだ。

北方「オ兄チャン久シブリ!ネェネェ、肩車シテ!」

?「久しぶりだな、ホッポ。トールギスさんに用があってな、此処に来たんだ」ヨイショ

港湾「トールギス提督ニ?」

男の子は北方棲姫を肩車をしながら、港湾棲姫と会話を弾ませ始める。

吹雪「鳳翔さん。あの男の子は、誰なのですか?あの二人と仲が良いですけど」

鳳翔「あの子はね「待て鳳翔、俺が説明する」

鳳翔が説明しようとした時、黒い軍服姿のトールギスが
現れた。

すると北方棲姫を肩車して話していた男の子はトールギスに気付き、そっと北方棲姫を下ろし、トールギスの方へ顔を向ける。

トールギス「吹雪、説明しよう。こいつはカズヤ。
知り合いの提督の息子何だが、訳あって俺が預かっている」

カズヤ「よろしく」ペコリ

頭を下げて挨拶して来たカズヤに、吹雪も挨拶を交わす。

カズヤ「所で、トールギスさん。何ですか、俺に用があると伝えたのは?」

トールギス「俺は今から本部に向かうのでな、留守が必要かと思っれな」

カズヤ「それなら、鳳翔さん達に任せてはどうですか?」

トールギス「いや、日頃頑張っているお前の成果が見たいのでな。今日、俺が帰って来るまで提督をやってみないか?」

その発言に鳳翔達はあまり反応しなかったが、吹雪だけは驚いて唖然としていた。

吹雪「ちょっと待って下さい!民間人を、しかもこんな子供に提督の代わりを任すなどは!」

トールギス「誰もが、そう言うだろうな。だが、こいつはひと味違うぞ吹雪。こいつは、俺と同じ位に教務をこなす事が出来るぞ」

鳳翔「それに、何かあったら私達でカバーすれば良いし。それでもあれなら、トールギスさんに押しつければ良いのよ」

鳳翔の発言にトールギスは苦笑いしながら反応を示す。

トールギス「おぉと、そろそろ行かなくては。カズヤ、後は任せる。鳳翔、何かあった時には対処してくれ
そして吹雪、カズヤの秘書艦を頼むぞ」

カズヤ、鳳翔、吹雪はトールギスの命令を受け、敬礼をし、そのままトールギスを見送るのだった。


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第8話

カズヤが来てから時間は過ぎ、現在の時刻は丁度正午になる。
正午になった今でも、カズヤは執務室の机に置かれている書類に目を向けていた。

鳳翔「どうですか、秘書艦の吹雪ちゃんが近くで見たカズヤ君の仕事振りを」

吹雪「凄い。この一言に限ります。何の書類を区別出来ていて、しかも一つの誤りも無い。見回りでは、艦娘達とのケアをしっかりとしてますし、本当に子供かと疑いますね」

鳳翔「そうですか。私も最初は吹雪ちゃん同様に子供かと疑いましたから」ウフフ

てきぱきと執務をこなすカズヤを見て吹雪はそう感じるしか無かったが、吹雪はもう一つ何かを感じていた。
何処かで見たことのあると感じるが、その何か思い出せないのである。

鳳翔「しかし、やはりあの提督の息子としか言いませんね。あの動きを見れば・・」

カズヤ「鳳翔さん。あまりその話しはしないでくれない」

鳳翔の発言に怒りが込まれた言葉で止める用に問いただす。
鳳翔は「あら御免なさいね」と苦笑いでカズヤに謝り、
カズヤは「別に仕事無いから、間宮でも行って来なよ」と言い、つい先程の詫びを込めてだろうか間宮券を吹雪の分まで与えた。

二人分の間宮券を受け取った鳳翔は「ありがとうね」とお礼をして吹雪を連れて間宮へと向かった。


その頃、トールギスは本部に到着していた。

大本営と呼ばれる本部は、各地にいる艦娘達を率いる提督達に指令を与える、提督達の最高司令部である。

トールギス(相変わらず此処に来ると、面倒くさい)

?「やぁ、久し振りだね。トールギス中佐」

心で愚痴をこぼしていたトールギスの前に現れたのは、
カズヤの実親であり、トールギスが新人提督の時に色々と助言をくれ、今では飲み仲間の周泰である。

トールギス「よう、久し振りだな。英雄大佐殿」

周泰「止めてくれ無いか。別に自分は英雄と呼ばれる様な人物では無い」

皮肉を込めた言葉を飛ばすトールギスに、周泰は英雄と呼ばれるのを否定する。

周泰が英雄と呼ばれているのは、深海棲艦が現れ、深海棲艦に対抗する事が出来る艦娘達が現れた時代に、初めて艦娘達の指揮を執った提督、人類に希望を与えた人物。全盛期で大半の深海棲艦を撃破するなどと言った功績から、英雄などと称賛されている。

トールギス「そうだな。英雄と言っても、奥さんに尻を敷かれているし、それだから、尚英雄なんて呼ばれたく無いだろうな」

周泰「相変わらず君は、私の痛い所を突いてくるね」

トールギスの嫌味な口撃に、周泰は頭の後ろを掻いたりし苦笑いで受け答える。

トールギスと周泰は、会議の時間が迫っていたのに気付き、急ぎ足で本部へと入って行った。

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第9話

会議に間に合ったトールギスと周泰の二人は急ぎ会議室へと入室する。室内には各地の提督が集まっており、誰もが歴戦の提督である。
トールギスと周泰は提督達の前で敬礼し、速やかに空いている席に腰を下ろす。

「さて、最後二人がやって来たな。それでは、緊急会議を行おうか」

元帥の言葉に周りの提督達は頭を下ろすなどの動きを示す。
周泰は元帥の方に顔を向けて頭を下げるが、トールギスは嫌気な姿勢で頭を下げ無かった。

周泰「して元帥殿。今回の会議の内容は何でありますか?」

頭を上げ、会議の詳細を伺う周泰に元帥は隣にいた秘書に資料を手渡し、提督達に配りだす。

「実は先日、この街にこの様な記事がばらまかれたのだ」

秘書が持って来た資料は新聞記事であった。
内容はこの大本営が色々な情報を隠し込んでいて、民間人に大本営の不祥事を暴露させると言った事が記さていた。

「この記事がばらまかれた日は、民間や政治が不信に思い、大本営に報道機関の者達が後を絶えなかったそうだ」

「しかし、記事を見れば大本営の機密情報までも書かれていますな。我々の中に内通者がいるのでは?」

「我々の中だけとは限られんぞ。民間人にいるかもしれん」

「では、その主犯を捜す為に民間人の中から見つけ出すと?」

「新聞記者なら、何処かの新聞社にはいるはずだ!
見つからないなら、治安させれば良いだろ!」

提督達の会話は武力行使による治安維持で記事を書いた人物を探り出すと言った事に発展していく、提督達は誰もが同じ様な発言をし論議しているその中でとある奴の発言で周りは静寂に包まれる。

「もう少し静かに出来ないのか?バーカ」

トールギスだった。

トールギス「元帥が先程述べた様に、今民間人はあの記事の内容を見て大本営を疑いを持っている者もいる。それで、治安維持だぁ?余計に民間人に、疑いを持たらす。それこそ犯人の思うつぼだろ。深海棲艦に手こずっているのに、更に敵を増やしたいのか!」

トールギスの発言に周りの提督達は、何だその態度は!
と言った言葉が飛んでくるが、

周泰「失礼ながら、私もトールギス中佐に賛成です」

周泰の言葉に提督達は静まり返り、周泰へと顔を向ける。

周泰「先程トールギス中佐が述べた様に、この記事を書いた者もそれが狙いだと思われます。
大本営が治安維持に乗り込めば、民間は不信を抱いて対処出来なくなる事になり、大本営の無能ぶりが世間に知れ渡り、ますますこの記事を書いた者の思い通りです」

トールギスや周泰の発言には、誰も反論出来なかった。

周泰「なので元帥。そして、他の提督の方々。此処は堪えるのが最もだと、私は考えます」

周泰の発言に提督達は頭を抱え込み静まり返る。
すると、トールギスがいきなり立ち上がり資料を手に持って、退室しようと会議室のドアノブに手を掛ける。

「トールギス中佐!何処に行くつもりだ!」

トールギス「つまらない会議なので鎮守府に戻り、この記事を書いた人物を調べたいので」

と言って会議室から出て行く。その後に続いて周泰も「では、自分も調査をしてみますので、良い報告をお待ちに」と敬礼をして退室する。

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第10話

周泰「すまないなトールギス。乗せてもらって」

トールギス「気にするな周泰。お前の鎮守府は大本営には電車に乗れば直ぐだからな、それに俺の鎮守府も近いからな」

会議を途中で抜け出したトールギスは乗って来た黒いセダンで帰ろうとするが、周泰の姿が目に入り「送ってやるから乗れよ」と誘い現在に至る。

周泰「あの記事を書いた人物は、どうやって本部の機密情報を知ったのだろうか。其処もまた気になる」

トールギス「考えられるのは二つだ。一つは本部でそう言った情報を管理していた人物か。もう一つは、本部に恨みを持つ奴が腹いせでやったかだ」

周泰「なら、述べた二つの内、君が疑うのはどちらかな?」

トールギスが述べた方法をどちらかと質問する周泰だが、トールギスは悩んでいるのか無言で運転する。

周泰「因みに僕は一つ目かな。本部にて情報操作していた人物がやった犯行なら辻褄が合いそうだしね」

自分の考えを主張した周泰にトールギスは何か不満そうな顔をしていた。
その顔を確認した周泰は、何か他にもあるのかと考えていた時、

トールギス「実は、あの記事を見た時。誰があれを書いたのか、見当が付いている」

それは誰だ?と質問する周泰にトールギスは、全盛期にお前と一緒に戦った戦友と言ったら分かるか?と返答し、その答えに周泰は黙り込んでしまう。

トールギス「あいつは昔からそうだった。軍に明かされてない不祥事があれば、その事を徹底的に調べ上げた後に、それを記事にしてばらまき、民衆達に真実を知らせるのが奴だ」

周泰「だがしかし彼はもう・・・」

トールギス「あいつは死んだ。・・・、そう言いたいのだろ?」

周泰「あぁ。いくら死んだ人間が蘇る事はない。それとも、君は彼が亡霊になってまでも記事を書いていると思うのか?」

トールギス「そう思う。だからこそ、あいつ以外に思い当たる節が無い」

周泰「・・・、そうか」

トールギスの言葉に周泰は言葉を濁す。

周泰「そういえば、カズヤは元気にしているか?」

トールギス「急に話題を変えたな。あぁ、元気に艦娘達と過ごしている」

周泰「そうか、元気にしているか」

トールギス「どうした?息子が家出して、寂しいのか?」

周泰「寂しいもあるが、嬉しいもある」

トールギス「ん?どういう事だ」

周泰「カズヤは、自分の意思で家出して、自分の意思で道を選んで進んでいる。私はどうだ、迷って迷いながら、道を進んでいる。本当に親として、情けない」

トールギス「そうか?迷いに迷って進んだ道も、お前自身が選んだのだろ?別にそう言うのも良いさ」

会話を弾ませていると、遠くでこちらに手を振っている人影が見える。
ニヤニヤ笑いながら、トールギスは小指を立てて周泰を困らせる。

周泰の鎮守府の正門前に車を止めて、周泰を出迎えてくれた、周泰の妻であり、カズヤの母親の大和に軽く挨拶する。
直ぐに周泰は資料などを持ってから車から降りる。

周泰「送ってもらってすまないな」

トールギス「別に良いさ、気にするな。そうだ、お前の気に入っている酒が手に入ったからよ、今度一緒に飲もうぜ」クイクイ

酒を飲む仕草を見た周泰はわかったと頷き、トールギスは帰ろうとアクセルを踏もうとするが、周泰が車窓を軽く叩いて来た。トールギスは直ぐに車窓を開け、何だ?と聞いた。

周泰「ここ最近は、深海棲艦の動きは活発では無いが気をつけてくれ。君の奥さん(鳳翔)が昔いた鎮守府の提督が殺害された事件。あれは、深海棲艦がやった事で知らされているからね」

トールギス「わかっているさ。それに、前に艦娘達を人身売買していた提督を憶えているか?」

周泰「もしかして、あの黒い巨人が現れた事か?」

トールギス「あぁ、あれっきり姿を見せなくなったが、注意しておかないとな」

わかったと頷いた周泰を見たトールギスは、アクセルを踏み込んで車を走らせ、帰って行く。

鎮守府に帰ったトールギスは、カズヤから今日の執務状況の報告を受けた後、夕食のスタミナ料理に何かを悟った様な顔をして済ませる。

その日の夜中、亡霊の様な声が鎮守府全体に広がる。
翌朝には、艦娘達が夜中の亡霊の声の調査などで大騒ぎし、何故かトールギスはやつれており、鳳翔はピカピカと輝いていた。

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第11話

トールギスは車を使い、近くにある都市に来ていた。
その都市に行く理由は、数時間前に遡る。

ー数時間前ー

トールギスは記事の事を調べ、大体の目星は付いていたが、記事を作成した人物が何処に住んでいたのかの見当が付かなかった。
頭を悩ませていると、一人だけ記事を書いた人物を良く知っている艦娘を思い出したトールギスは鳳翔にその艦娘を連れて来てくれと頼んだ。


足柄「足柄、只今執務室に着いたわ。要件は何かしら?トールギス提督」

その艦娘とは、重巡洋艦、妙高型3番艦「足柄」である。トールギスは要件を伝える為、鳳翔には退室してもらい、誰も入って来ない様にして本題に入る。
本部にばらまかれた記事を足柄に手渡して、確認させる。

記事を確認したは足柄の顔は、驚きを隠せれなかった。

トールギス「覚えがある様だな。足柄なら知っていると思ってな、この記事を書いたのは此処の前任者であり、俺や周泰の戦友。足柄と言う女性に生涯を捧げると告げた男。3年前、死んだレイサの事を」

レイサは、3年前に保護鎮守府の提督として、周泰と共に深海棲艦の大半を撃破した人物。

トールギス「足柄、お前ならわかr「もういい加減にしてよ!」

トールギスの言葉を遮り、足柄の怒涛の声が上がる。

足柄「彼はもうこの世から去った!死んだ彼を探して何になるのよ!もう嫌よ、彼の事を言われるのは!」

怒涛の声をまき散らす足柄の目には涙をこらえているのがわかる程の悲しみがトールギスに伝って来る。

トールギス「あの馬鹿が死んだのなら、誰もこのように本部の機密情報を記事には書けないだろうな。全盛期、敵の情報を操作してかく乱させ混乱を招いて勝利へと導いた、あの馬鹿以外ではな。だが、この記事が出たのなら、あの馬鹿は生きている筈だ。」

足柄「何でそう言い切れるのよ!」

トールギス「あの馬鹿は、愛した女性がいれば死なん奴だ。愛した女は死んでも離さないからな」

そう告げると足柄は黙り込んでしまい、その場に座り込んでしまった。

トールギス「足柄。あいつは記事を書く時には、他の場所で書くのが癖でな、そしてその場所には信頼してる奴しか連れて行かない筈。だから、お前なら知っているのだろ?」

すると、こちらにくしゃくしゃにされた紙が足柄から投げられた。中には、番号が書かれていた。

足柄「彼が記事を書く時に使っていた部屋よ。近くの都市にあるマンションに住んでいたわ」

トールギスは恩に着ると礼を述べた後、早速紙に書かれているマンションへと向かおうとするが、足柄の方を向いて、

トールギス「足柄。あの馬鹿は必ず生きている。絶対に連れ戻してやる。だから、待っていろ」

足柄「・・・、必ず連れ戻して来て、彼を」

二つ返事で承諾し、直ぐにマンションへと向かい、今現在へと話しが進む。

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第12話

「私は新聞記者として、また、艦娘達の指揮を執る提督としても生きてきた」

「艦娘達の指揮を執り、真実を見つけ出しては記事を書いて知らせて行く」

「しかし、この世界で、真実など、新聞記者如きに語られない事が、良くわかった」

「それに、本当に知らなければならない真実を、この世界の誰も知ろうとしてない」

「だから私は知りたい、知らなければならない真実を!」

トールギス「・・・知らなければならない事か」

足柄から教えて貰ったアパートへと着いたトールギスは、受け取った紙に書かれていた番号の部屋へ向かった。
部屋には鍵が掛かっていたが、特殊な鍵を使って中へと入ると、煙草の吸い殻が積まれた灰皿、コーヒーを飲んでいたと思われる多くの紙コップ、深海棲艦の過激派や穏健派の行動に関した資料や、前にばらまかれた記事に書かれていた機密情報と言った資料が乱雑しており、記事を書く為に使っていたタイプライターが置かれており、その隣に、純白のドレス姿の足柄を、お姫様抱っこしているレイサとの写真があった。

先程呼んだ記事は、タイプライター挟まれたままで途中までしか書いてなかった。

他の記事を手に取って見れば、どれも途中な物もあれば真っ白で何も書いてない記事もあったが、見ていく中で、ある資料を目にする。

あちらこちらに赤い×印が付けられていた地図が床に落ちていた。トールギスは、×印が何を示しているのかを考えていたその時、

トプトプ、と何かを入れ物から流す音が聞こえた。
それが聞こえたトールギスは扉の方を向くと、扉の下からガソリンが流れて来ていた、ガソリンだとわかった、次の瞬間、

一気に炎が部屋を包み込んだ。

次々に資料へと燃え移って行き、段々と勢いを増して行った。
炎が勢い増す中で、トールギスは直ぐさまに窓へと向かい、窓ガラスを突き破り、所持していたナイフで壁を深く刺して、落下を止めた。

一段落して息を落ち着かせていると、遠くから消防車のサイレン音が聞こえて来た。参ったねと、トールギスは溜め息混じりに下に向かおうとした時、

?「腐った本部に雇われた、哀れな犬よ!!」

アパートの反対にある建物から声がこちらに向かって聞こえ、建物の屋上には人影が見える。

トールギス「お前なのか、レイサ!!」

?「レイサと言う哀れな男は、もうこの世から消えた!」

急いでアパートの屋上へと上ったトールギスは、反対の屋上に包帯を巻いた、不気味な男を発見した。

トールギス「ならばお前の名前は何だ?」

フォレグト「ヴァーハイツ・フォレグト。と名乗らせて頂こうか」

トールギス「ほう。真実を追うか」

フォレグト「腐敗した本部の者共に報告したまえ、もう心配しなくとも、哀れな新聞記者は、二度と姿を現さないとな!」

トールギス「お前だな、本部がある街に機密情報の記事をばらまいた犯人」

フォレグト「そうだとも!真実を知らぬ愚か者共は、何も疑いを持たないただの烏合の衆だ!そんな愚か者共に、何かを知りたいと言う探究心を出させてやるのだよ!」

トールギス「なら、お前は見つけ出したと言うのか、真実を?」

フォレグト「勿論だとも!私が見つけた真実を見たければ、私を追いかけ、見つけたまえ!」

すると先程の部屋から爆発が起きて、煙が増し、トールギスの視界を遮った。
フォレグトは煙と共に、姿を消した。

その場には、フォレグトの高笑いだけが響くのだった。

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第13話

トールギス「・・・、駄目だ。見当が付かん」

レイサが借りていた部屋が火災事故なってから数日後、
本部に機密情報を流した犯人であるヴァーハイツ・フォレグトの存在を報告し、本部からフォレグトの追跡を任命され、渋々と承諾する。
昨日燃やされたレイサの部屋から手に入れた×印が書かれた資料を解析していたトールギスだったが、中々の難問なのか作業が進まないで、頭を悩ませていた。

トールギス「あいつは何の理由でいろんな場所に×印を?」

トールギスを悩ませていたのは×印が記されている場所であった。アパートがあった街に付けられたり、離れているが西方海域にも付けていて、そして何故かトールギスのもといレイサの鎮守府にまで付いている。

更に頭を抱えていると、誰かが執務室(自室)の扉を軽くノックする。良いぞと伝えると、固定電話を持って入って来た鳳翔だった。

鳳翔「トールギスさん。周泰提督からお電話ですわ」

ありがとうと礼を述べた後、直ぐに受話器を取り、耳に当てる。

周泰「やぁ、トールギス中佐。彼が残した資料に、足がかりは掴んだかい?」

トールギス「周泰か。いや、全く進展無しだ。アパートがあった街の×印の場所に行ってみたが、建物も何も無い更地だったしな、西方海域には行きたいがな」

周泰「西方海域か・・・、それなら私に任せてはくれないか?近々、その海域に艦娘達を向かわせようと思っていてね」

トールギス「そうか、すまない。西方海域の方は、頼んだ」

周泰「心得た。良い報告を待っていてくれ」

受話器を置こうとした時、トールギス中佐と受話器から聞こえ、もう一度耳に当てる。

周泰「ここ最近、上層部の提督達が行方不明になっているのは知っているか?」

トールギス「あぁ、それならこの前、フォレグトの件で本部に報告した後に聞かされた。確か、護衛がいたのに関わらず消息がわからなくなったらしいが、それがどうしたんだ?」

周泰「いや、この事件にフォレグトが関係しているのかと思ってね」

トールギス「なる程な。奴ならやりそうだが、多分違う奴だろうな」

周泰「何故、そう思うのかな?」

トールギス「奴なら、まず始めに本部の大将達を狙う。力の権力とかで真実を遮られるから、それなら奴らしいのだが」

周泰「そのやり方が、君の親友にそっくりだからかい?」

電話越しからそう聞かれたトールギスは黙り込んでしまい、一時の間その場は静寂が包む。

周泰「フォレグトの事は頼んだよ。私は君に頼まれた西方海域を調査してみる」

トールギス「あぁ、頼んだ。俺も早く、フォレグトの奴が何を見つけたかを知りたいのでな」

周泰「はは、わかったよ。では」

そう言って電話を切った事を確認した後、受話器を固定電話に置き直し、鳳翔と一緒に執務室を後にした。

その日の夜、本部の近くにあるとある橋の上にて、また一人行方がわからなくなった。

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第14話

トールギス「なに?また消息不明の提督が出たって?」

艦隊執務をしていたトールギスに一本の電話が飛んできた、相手は周泰からだった。内容は、昨日話した本部の提督達が消息不明になると言った同じであった。

トールギス「そんで、本部はどうしてんだ?」

周泰「本部は護衛を強化することにし、実は護衛担当に私が頼まれてね」

トールギス「ほう、もしかして艦娘達を使っての護衛か?それは大変だな」

周泰「そうだな、私の艦娘達で護衛しろと言う無茶振りに、頭を抱える一方だよ」

トールギス「くっ、それはご苦労なことで。あれなら俺の所から援軍を出そうか?」

周泰「いや、それに関しては気持ちだけ受け取っておくよ。私の艦娘達で、どうにかするよ」

トールギス「そうか。そう言えば、護衛してたと言っていたな?そいつらは何していたんだ?」

周泰「あぁ、それの事なら」

周泰が話した内容は、上層部の提督を護衛してた憲兵達は三人いて、その提督の車に一人が運転席に乗車した後、代わりに運転し、残りの二人がバイクなどに乗って一人は前衛、もう一人は後衛と言った形で車を囲んだ護衛だった。
最初は何も問題なく護衛していたが、ある海峡橋にさしかかった時に異変が起きたと言う。
海峡橋を通り始めると、急に霧が深くなり、濃霧に包まれたらしく、バイクにて護衛していた二人は提督の車を運転している憲兵に無線などでやり取りしながらも護衛を続けたが、次に確認した時には護衛していた車が姿を消していた。憲兵達は、懸命に探したりもう一人の憲兵に無線をするなどしたが、結局発見できなかった。

周泰「これが、護衛してた憲兵達の証言内容だ」

トールギス「その憲兵達は、本当に何も発見しなかったのか?」

周泰「先程述べたように、提督や護衛してた憲兵は発見できなかったが、その代わりに、恐ろしいものを見たと言うらしい」

トールギス「何だ?バラバラにされた遺体でも見つけたか?」

周泰「いや、憲兵達が見たのは、霧の中に巨大なゴーストがいたと言ってよ」

トールギス「巨大なゴースト?幻でも見たんじゃないのか?」

周泰「さぁ、それはわからないけどね。もう少しで、護衛に行かなければならない。また後で、報告するよ」

と告げてから、周泰は電話を切った。トールギスは、受話器を持ったまま、窓から見える、真っ暗闇の外を覗いていた。


その頃、本部にて仕事を終えた、一人の提督が護衛の憲兵と共に車に乗り、自分の鎮守府に帰宅していた。

提督「護衛もいながら、行方が知れないとは、気の毒だな。しかし、今回は英雄である周泰提督の護衛もある。
心配は無いな!」

憲兵「しかし、提督殿。ある憲兵の話しでは、巨大なゴーストが現れたと言う情報が出てますが」

提督「ふん!それが、どうしたと言うのだ?どうせ、腰抜けな護衛共が見間違えただけだろ」

自信満々に声を上げる提督に憲兵は何も言わずに運転に集中していた。

数分もしないうちに、多くの提督が行方不明となった海峡橋へと入った。橋の下では、大和筆頭に並ぶ、護衛部隊が到着した。部隊の中には、自らクルーザーに乗って指揮を執る周泰の姿もあった。

しばらくすると、瞬く間に辺り一面、霧の包まれた。

先程まで自信満々だった提督も、霧が深くなっていくのを見て、堂々としてるが内心は凄く焦っていた。

そんな時、急に車が止まってしまった。

提督「な、何をしている!?何故、止めたんだ!?」

憲兵「提督殿。この海峡橋を覚えていますか?」

提督「な、何のことだね!?良いから、早く進んでくれ!」

憲兵「ここで昔、とある提督が反逆罪の容疑を掛けられて殺されことを」

提督「あっあぁ、知っているとも。深海棲艦と内通していたのが知られて、この橋の上から落ちたそうだ」

憲兵「実は、その時の提督が化けて出るとの話しですよ。そうだ、提督殿ですよね?あの提督をこの橋から落としたのは」

提督「そ、それがどうしたと言うのだ!君に関係があるのかね?!」

すると、憲兵は被っていた帽子を取り、提督に顔を見せると、

提督「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

憲兵の顔見た途端慌て始め、急いで車から降りて、へっぴり腰のままで憲兵から逃げていた。
直ぐさまに憲兵も車から降りて、提督を追い掛ける。

?「あの人は自分の正義を貫いた行動を示していた!それなのに!」

提督「うるさい!」

提督は持っていた拳銃で、憲兵を目がけて発砲するが、手が震えていて、上手く当てられないでいた。
直ぐに弾が切れて、空となった拳銃を憲兵に投げつけると、憲兵の頭に拳銃が当たりその場に座り込む、それを
確認した 提督は立ち上がって来た道を走って行った。

?「地獄へ落ちろ!」

憲兵がそう言い放った直後、逃げる提督の前に巨大なゴーストが姿を現した。
恐怖に駆られしまった提督は、助からない。と感じたのか、橋かその身を放り出し、暗い海へと姿を消していった。

憲兵は提督が海へと飛び降りたのを確認していると、こちらに多くの照明に照らされた。

周泰「犯人は後で捕らえる!全軍、砲撃開始!」

その掛け声と共に、大和率いる艦隊が一斉にゴーストに目がけて砲撃を始めるが、全く効果が無く、すり抜けていった。

周泰「すり抜けたのか!?」

ゴーストは周泰達に目がけて青い火球を連続に放ち、迎撃を始めた。
艦娘達は、回避を成功させるが、周泰が乗っているクルーザーに命中し、半壊させる。

周泰「やはり、ゴーストの名だけあるか」

艦娘達が砲撃が全て失敗していく中で諦め感じていた
その時、突然地響きが鳴り始めた、辺り一面にその地響きは波を立てて、しだいに大きくなっていく。

そんな中でもゴーストが周泰のクルーザーに火球を飛ばして来たが、目の前に大きな音と共に、大きな水柱が周泰を守った。

周泰「また、現れたのか」

水柱が消え、中から見えたのは黒い機体。

その名も、

?「ビッグオー!アクション!!」

ビッグオーと名を持つ、この世界には無い、人が造った神の機体であった。

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