おき太さんの狩人生活 (滅神滅相)
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プロローグ
北海道の草原にて、一人の男が刀を構えていた
「梵天王魔王自在大自在、除其衰患令得安穏、諸余怨敵皆悉摧滅 」
「・・・・・首飛ばしの颶風――蝿声!!!」
その声と共に刀を水平に薙ぎ払い、衝撃波が出ていくが数メートルのところで見えなくなってしまった。
「よっしゃーー!これで俺も人外の仲間入りだ!!」
「苦節6年・・・ここまで長かった・・・」
男はそういいながら草原に倒れこみ笑みを浮かべていた。
「大体の大会は制覇したし、やることもないんだよなぁ~」
「やっぱ、大極は使いたいけどファンタジーだし無理だろうし・・・」
「いっそのこと異世界にでも転生して思う存分鍛えてみたいぜ」
男はそう言うと、立ち上がって歩き出した。
「もしかしたら神様転生とかあるかもしれないし、もっと鍛えるかな」
そんな事を考えながら日々を過ごしていくのだった。
数年後、男は地球上でもっとも固い物質の前に立っていた・
「ここまで沢山鍛えて、現代の侍と呼ばれるようになった。だが俺は全然あの人に近づいていない・・・」
「今、この瞬間、この世界で一番固いこれを切断することによって俺はあの人に近づける」
男は物質の前で深呼吸し、刀を構え、集中し始めた。
それは数秒だったのかそれとも数分、もしかしたら1時間かかっていたのかもしれない。
だが、男は目を開けて物質を視認し、残像を残す速度で抜刀した・・・
パキンッと音がして男が正気になり刀を見ると根元から折れてしまっていた。男は辺りを見渡したがどこにもない。
「あれ?折れた部分はどk(ザクッ)・・・・・」
折れた部分は、折れた拍子に空へと舞い上がり頭の上に落ちてしまったのだ。
このようなあっけない幕切れで男の人生は終わってしまった。
「・・・・まーた一人死んだか、他の奴と同じく適当な世界に転生させとくか」
突然だが、俺は転生したらしい。それも恐らくハンターハンターの世界だと思う。
「なあ、母さん、総司はどんな子に育ってくれるかな?」
「どんなって、わたしとアナタに似て強くてカッコイイ子に育ちますよ♪」
「それこそハンターになれば私たちよりも上のダブルやトリプルになれるわよ!!」
「おいおい、それは気が早いだろ?この子がハンター試験を受けるかもわからないんだしさ」
「だってわたしとアナタ、つまりハンターの子どもなのよ?なりたいって言ってくれると思うわよ?」
ええ、ハンター試験、ダブル、トリプル、この時点で予想はついているが挙句の果てに地名がピンポイントなのだ。
「この子はジャポンを代表するハンターになるわよ!!」
原作のハンゾーが住んでいるジャポンじゃん!!
スシだよスシ!!
しかも、まだ驚くことがある・・・
「そうだな、この子は・・総司はとっても強くてカッコイイ女の子になるんだよな!!」
俺現世、女の子らしいです(泣)
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