夜天閃光の星天龍 (アルテール)
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第一話不幸な少年は転生される

えぇ、再び始まる新作品です。
自分の飽き性に呆れているアルテールです。
神よ!我にザ・ワールドを!我の飽き性を治してくれたまえ!


身体が灼熱のように熱い。

 

 

ほんと、どうしてこうなった。

 

 

モンスターハンターダブルクロス。

 

 

何ヶ月も金を集めて、ようやく買ったゲーム。

 

 

モンスターハンターシリーズのゲームをするのは久しぶりだったのだ。

 

 

……だというのにどうして、殺人犯とばったり出会ってしまったのか。

 

 

えぇ見事ナイフで刺されましたよ。まぁ刺されたあと蹴りを叩き込んで、逃げようとした殺人犯に刺さったナイフを抜き、投げてやった。見事に足に刺さったぜ。ざまぁ。

 

 

そのあと力が急激に抜け、視界がボケていき死にましたっと。

 

ほんと不幸な人生だったな……

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「で、思い出したかの?」

 

 

で、気がついたら一面真っ白な部屋。そして神様らしきお爺ちゃん。

えぇ思い出しましたよくそったれ、せめて死ぬならゲームしてから死にたかった。

 

 

「死ぬ寸前でやりたいことがそれかのぅ、お主筋金入りのNEETじゃの」

 

 

うるさいやい、友達が少ないからゲームしかすることがないんだよ。

 

 

「それで、お主は何のモンスターに転生したいんじゃ?モンスター側に転生したいという奴は滅多におらんぞ」

 

 

えっとそれじゃあ、大型モンスターでおじさんが好きに決めてくれ。

 

 

「なんじゃと!お主何のモンスターでもいいというのか?」

 

 

いや、だって俺特に好きなモンスターないし、なんでもいいよ。

 

 

「そうか、じゃあ早速選ぶとしようかの、後悔するんじゃないぞ」

 

 

すると老人はどこからともなく白い箱を取り出した。

まさかのくじ引き形式である。

 

老人はゴソゴソと白い箱の中身を探り、折りたたまれた白い紙を取り出した。

 

 

「ふむ、これじゃ!ほれ、早速開いてみろ」

 

 

老人から紙をもらい、開いてみる。

 

 

『バルファルク』

 

 

書かれてあったのはそんな簡素な文字。

 

バルファルク?確かゲームに書かれてたモンスターだっけ?

 

「ほう、そのモンスターになったか、それで『転生特典』はどうするんじゃ」

 

 

いくつまでいいんだ?

 

 

「そうじゃのう……お主なら5つじゃな」

 

 

ううん……ところで他のモンスターを食べたら、そのモンスターの能力を使うことってできるのか?

 

 

「確かに使うことができるかもしれないがなかなか起こらんぞ、DNAは環境と時代に応じて変わっていくじゃろうそれと同じじゃ」

 

そうか……じゃあ食べたモンスターや植物、環境などのいいところを制限なしで適用し力にする能力と無限に成長し、進化する能力、成長や進化速度の上昇、すべてのモンスターの情報で。

 

「うむ?最後の一つはどうするんじゃ?」

 

あんたが決めてくれよ、俺あまりこのモンスターの力を知らないし、神様なら適した特典を決めてくれるだろ。

 

「ふむ、お主が初めてじゃな、わしにそんなことを言う奴は……よし!いいじゃろ!お主に適した特典を与えてやろう」

 

 

それは嬉しいな。じゃ、頼んだよ。

 

「頼まれた。ではお主の次の人生が実りの生でありますように」

 

次の瞬間、視界が暗転した。

 



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第二話 初めての戦闘はかなり辛い

なんとなく再び投稿しました。



暗く、狭く、息苦しい。

 

 

それしか表現できない空間にいた。

 

いや、これ卵だろ。だって全身覆ってるし。

 

 

殻らしきものを壊すため、全身をぐぐーと持ち上げる。

 

 

うぉおおおおおおおおお!!燃えろ!萌えろじゃなくて燃えろ!俺のなにかぁ!

 

 

いや、本当に燃えたら困るが。

 

 

そうやってしばらく続けていると、パキパキッ、と割れてきた。

 

 

おお!光が差し込んできた!もう少しかな?

 

 

パキパキ、パリィン!

 

 

ちょ!猛烈な光で目が!目がぁあああああああ!

 

 

暫く光に目が眩み、しばらく悶絶しているとようやく目が慣れ、周りが見えてきた。

 

 

視界には……孤島のエリア8?あれ?バルファルクはこんなとこ住処にしてなかったはずじゃ……

 

 

周りをぐるりと見渡すと、銀色の巨大ななにかが見えた。いや、これは……バルファルクの死体?

 

 

なんでこんなところにいや、これは俺の親?なんでこんなに傷ついて……

 

 

『おーい、聞こえるかの』

 

え、神様!?なんで?なんで神様の声が聞こえるの?

 

 

『お主の特典と今の現状を教えてやろうと思ってな』

 

おお!ぜひ頼む!

 

『儂が選んだ特典はバルファルクの龍気エネルギーの生成方法の変化じゃ』

 

生成方法の変化?

 

『うむ。バルファルクは胸部により龍気エネルギーを生成する。じゃがお主の場合は生成方法が違うんじゃ。お主の場合は呼吸を行うだけで龍気エネルギーを生成することができるのじゃ、まぁ流石に何もせずに生み出すというわけではないがの』

 

おお!それじゃあほぼ無制限に飛べるじゃないか!

 

『戯け!話を最後まで聞け!確かに呼吸で生成できるが代わりに体内のエネルギーを使うんじゃ、使いすぎると倒れてしまうぞ。気をつけるんじゃ』

 

なんでもウマい話はないもんなのか。ケチめ。

 

 

『誰がケチじゃ!もういい、話を戻すぞ。次にお主の現状のことじゃ。お主の親は巣でイビルジョーに襲われてな、傷を負いながらもお主の父親が囮となり、母親がなんとかお主の卵を持って逃げ出したんじゃ』

 

え?じゃあ目の前のバルファルクは俺の母親!?なんか複雑な気分なんですけど!

 

『しらんよ。それでは儂の説明は終わったので帰らしてもらうぞい』

 

え!?ちょ!待って!まだこちらにも質問が……

 

『さらばじゃ――シュン!』

 

あ、あの糞ジジイぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

 

ま、まぁいい、大丈夫だ。取りあえずあのバルファルクの死体を食べよう。

 

 

ムシャムシャムシャムシャ……

 

 

流石に全部は食えなかった。まぁいいや、それじゃあ少し孤島を探検してみようか

 

 

~俺移動中~

 

 

ザバーン!

 

適当にウロウロしているとエリア10に来てしまった。

 

いえ、嘘です。ごめんなさい。エリア8にウロウロしてると滑って丘に落ちてしまったのだ。

 

咄嗟に翼脚で飛ぼうとすると、えぇ、バランス調整ができず、体が高速で右行ったり左行ったり、壁にぶつかったりしながらなんとか着地に成功した。いや着弾というのかもしれない。水があって助かった。

 

だが生きている!生きているって素晴らしい!

 

 

海面を眺めると自分の体が映った。

 

竜特有の鋭い青い瞳

すこし小さい白く光る牙

銀色に輝く、バルファルク特有の鱗

同じ銀色に輝く、翼脚

 

神様からもらった知識で知っていたが自分がなる、となると複雑な気分だ。

 

そうやって黄昏ていると嫌な予感がした。

 

慌てて、右へと全身を使って跳躍するとさっきまでいたところにルドロスが飛びかかっていた。

 

わー!ルドロスだー現実で見るとかなりおっきーな。ワニレベルじゃね?

 

なんて現実逃避をしてる場合か!確実にコイツ俺を狙ってね?

 

「ギシャァアアアアアアアアアアアアアアア!」

 

 

ぎゃぁああああああああああああああああ!

 

再び飛びかかって来るルドロスに跳ね飛ばされ、宙を舞う俺。

 

 

「ギャァ!グルガァ!(ガッ!何しやがる!)」

 

 

吹き飛ばされた痛みに叫ぶ俺、だがルドロスはまるで聞いていないかのようにこちらへと進んでくる。

 

 

どうする、逃げるか?いやこいつから逃げれるのか?無理だ。じゃあ戦うしかない。

確かに俺は心は人間だ、だが体はモンスターだ。まだ死ぬわけにはいかない。

戦え!恐怖なんてねじ伏せろ!

 

 

俺は、理性と本能を持つモンスターなんだから!

 

 

龍気エネルギー確認、行動可能、

 

 

ルドロスは再び突進の体勢になる。

 

俺はそれに合わせるように翼脚に力をいれ、鋭い先端部を槍を突くかのように力を溜める。

 

 

気は一瞬!相手より先に決める!

 

 

ルドロスが口を広げ突進してきた。

 

 

襲いかかる恐怖心が身体をすぐさま動かそうとするがそれに抗い限界までルドロスを引きつける。

 

残り数センチのところで右翼脚をルドロスに突き出す!

 

 

体をねじり、龍気エネルギーを推進力に勢いをつけた銀槍はルドロスの喉にあたり、抵抗なく貫いた。

 

 

仕留めたルドロスを頬張る。

生肉もいいが焼いて食ったほうがいいかもしれない。

 

 

焼けるのはしばらく先の話になりそうだな。

 

 

そう思いながら食べ終わった俺は自分の住処を見つけるため、エリア9へと向かっていった。

 

 



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第三話 幽体離脱は本当に起こる

ジエン・モーランはどうやって水分を摂取しているのだろうか?周り砂しかないよね?


あ、皆さん、こんにちわ。

 

現在、俺はエリア5にいます。

いやぁ住処を探そうとしていたら見事ルドロス三匹に出会ってしまったのだよ。

 

まぁさっきの戦闘のように銀槍で戦ったら勝利できました。

 

あと攻撃の種類が増えた。

なんと龍気エネルギーを弾丸として発射できるようになった。以降これを龍気弾と名乗ろう。

 

まだソフトボール並しか打てないが威力は低くはなかった。

一撃でルドロス倒せるし、これもあのバルファルクを食べたおかげだろうか?

 

取りあえずお腹はいっぱいだったので倒したルドロスは水袋のみ食べた。

 

ふぅ、お腹いっぱい、それじゃあエリア2行こうかな。

 

えっと確かこっちだったような気がするな……

 

 

~俺移動中~

 

やっべ、どうしよう、ロアルドロスがいたんだけど。

 

 

絶賛水浴び中でっせ。こちらにはまだ気づいていないな。

まぁ今のところでは勝つことは無理だろう。

 

 

いやだって大きすぎるよ、さすがルドロスの親分。

こちとらまだ生後1日だぜ、倒せるわけねぇじゃん。

 

と、いうわけで龍気を噴出させて、一直線でエリア3へレッツゴウ!

 

ちょ!速すぎ!まだうまく調整できないこと忘れてた!

 

 

―――――――――――――――――――ー

 

 

何故だろう嫌な予感がする。

 

現在エリア7で俺はそのようなことを考えていた。

 

なんていうか威圧感的なものが感じるんだよね。まぁいい行ってみよう。

 

 

俺はエリア8にきたことを後悔した。

 

 

いた、奴だ。イビルジョーだ。

 

イビルジョーが母親の死体を食ってやがる。

 

 

クソ!こんあことになるなんて!

 

 

幸い、まだこちらに気づいていない、今のうちに逃げてしまえば……

 

 

パキッ

 

 

聞こえたのは音、俺の足元の枝が割れた音。

 

イビルジョーは食べるのをやめた。そしてゆっくり、こちらを見……

 

 

……た時には俺は、龍気を使い逃げ出した。

 

 

「ゴガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

まずい!まずい!まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!

 

 

イビルジョーが吠え追いかけてきた。

 

 

だが見ない、見る暇もない!

 

 

飛行の失敗をしたら死ぬのだ、ミスったら殺される。

すぐさまエリア7に行き、エリア3へと逃げる。

 

龍気エネルギーを全力で使い最高速度逃げているのに……

 

 

距離が離せない!

 

 

速すぎる!むしろ縮まって来て……

 

 

「ゴガァアアアアアアアア!!」

 

 

イビルジョーが尻尾でぶつけてきた。

 

こなくそー!翼脚の向きを少し上向きにして下にしゃがみ低空飛行へと移行する。

 

エリア3に移動した。よしこれで……

 

 

しまった!急激には曲がれな……

 

俺は一つ過ちを犯した、そうエリア4に移動するには曲がらなければならないのに操作に失敗してしまった。

 

身体が地面にぶつかり、それでもスピードが落ちず、二度三度跳びはねていく

 

 

「ガァアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

 

くそ、早くエリア4へ……

 

 

ズン!ズン!

 

 

聞こえてくるのは恐怖の権化。

 

最凶の暴食の悪魔。

 

 

イビルジョーがエリア3まで追いかけてきた。イビルジョーの背後にはエリア4が

 

 

どうする!、どうする!

 

このまま戦うと絶対殺される。背後のエリア1に向かうのもダメだ。いつか追いつかれる。

 

 

だったら、エリア4へとイビルジョーを抜き全力で逃げる。あそこにはイビルジョーは入れない!

 

 

これをミスったら死ぬ覚悟はいいな俺!

 

イビルジョーが立ち止まり俺を見据える。

目でわかる、確実に食い殺すと。

 

 

イビルジョーとのにらみ合いが続く。そして……

 

先に動いたのは俺、龍気エネルギーを使い、一直線に突き進む。

 

対してイビルジョーは身体を上に反らせ、何かを溜めるような仕草をする。

 

ブレスか!考えろ!どうやって避ける、左右……ダメだブレスに薙ぎ払われるだけ、じゃあ下……これもダメだ、打ち出したとき体勢をイビルジョーは低くするため避けられない。だったら……上だ!

 

イビルジョーが反らした身体を戻す瞬間!

 

俺は身体を空中で一回転し、イビルジョーの口より上空に逃れた。

そしてそのまま翼脚を爪に変形させ、龍気弾を乱射する。

 

目標は顔!、目隠しとして……

 

龍気弾は見事顔に命中する、今のうちに……

 

俺は、残りの龍気エネルギーを全力で放出させ、エリア4逃げ込んだ。

 

 

あー疲れたー。

 

 

緊張が解けて急に眠気が……まぁいいや睡眠大事だし。

(^o^)ノ < おやすみー

 

 

~Now Loading~

 

 

かまぼこ!

 

あ、おはよう、朝ですわー。

 

みなさんは学校へ行きましょう。俺には関係ないがな。

 

 

ふははは!残念私はモンスターだから関係がないのだ!

 

 

……虚しいなこれ。

 

まぁいいやお腹すいた。食べ物探そう。

 

あ、そうそう攻撃方法が増えた。さすが転生特典。体内で水を作り放出することができるようになったのだ。

出せれる場所は口と翼脚、うんびびった、あれだ、水球を同時に3つ出すことができるのだ。

 

体は一回り大きくなり、少しは強くなったのではないだろうか?これも特典のおかげか。

 

ん?ちょっと待て、つまりキノコとか食べたらその力を得ることができるんじゃないか?

 

よっしゃ、じゃあご飯はきのこと肉にしよう。あとはイビルジョーに気をつけながら……

 

 

――――――――――――――――

 

集めた、集めたぞ。薬草とかキノコとかあ、ついでにジャギィを狩った。

 

ちなみにジャギィはどちらかというとルドロスよりは美味しかった。あぁ肉を焼きたい。

 

さてとキノコを食べようっと……

 

バクッ

 

あれ?結構いけ……

 

シビビビビビビビビビビビ

 

 

 

やっば、なめてたわ。死ぬかと思った。でもこれで麻痺毒を使えるようになったはずだ。

 

次毒テングダケと解毒草と一緒に食べる。これで大丈夫だろう。

 

あぁもうめんどくさい!全部食べちゃえ。

ムシャムシャムシャ

 

あれ?急に意識が……

 

 

――――――――――――――――――

 

し、死ぬかと思った!

 

やべぇ、流石に一気に食べるのはまずかった。

まさかの幽体離脱を体験するとは思わなかった。

 

うぅ、まだ舌がピリピリする。

 

口直しにルドロス狩ってこよう。

 

もっといろんな物を食べれば強くなれるだろうか?

 



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第四話 食べ物がなくなりそう、助けて!ルドえもーん!え?諦めろ!?

こういう能力が欲しいと言うのを募集してます!
あ、ただしビームサー○ルなんてものはやめてくださいよ?


あ、どーもこんにちは、俺です。

 

前回の幽体離脱で新しい戦闘方法が増えました。

 

体から麻痺毒が生成され、尻尾から出せるようになった。だがまだ少し痺れる程度、続けていれば強くなるだろうか?

 

毒はまだ出せなかったフロギィとか食べないとダメだろうか?

 

眠り毒などもダメだった。これも地道に続けて食べていくしかないだろう。

 

 

まぁそんなことは別にいいのだ、それよりもいいことがあった。

空が自由に飛べるようになりました。

 

イビルジョーがいない間にエリア5で練習した甲斐があった。

方向転換等や宙返り、サマーソルトもできるようになった。

これがかなり難しい、龍気エネルギーを放出する方向を間違えればすぐさまバランスを失ってしまうのだ。

 

これを一週間続けていると、飛行が少しだけできるようになった。やった!万歳!

 

まぁそんなわけで現在、エリア5でイビルジョーとロアルドロスの戦いを観戦していた。

 

 

「シャァアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

「グルゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

いやぁイビルジョーすごいね、ロアルドロスのブレスも突撃も全く効いてない、尻尾攻撃は逆に噛み付いて離さないようにしている。

 

やはり戦わなくてよかった~マジで。

 

 

あ、ロアルドロスの尻尾をイビルジョーが食いちぎった。

 

ロアルドロスが痛みに苦しみ悶え、距離を離そうとするがイビルジョーは離さないように詰め寄る。

そのままロアルドロスは首を噛み付かれ息だえた。

 

イビルジョーがロアルドロスを食べて、他のエリアに行くのを確認してから隠れていた草むらから出る。

 

 

おそるおそる移動して食い散らかせたロアルドロスに近づく。

うわ~食べたところが酸性の唾液がついて肉が溶けて劇臭がする。くせぇ。

我慢我慢っと唾液が付いていないところは美味しいな、これで狂走エキスとかできないかな?

 

まぁいいや、え~と目的のものは……あった!水袋!傷ついてもないし唾液もついていないな。

 

それじゃいただきます!。

 

ムシャムシャ

 

よし、じゃ他のモンスター来る前に逃げましょうかね。

 

 

 

~Nowloading~

 

 

 

最近モンスターが少なくなってきた。あのイビルジョーめ何でもかんでも食いやがって。

ルドロスも一匹いるかどうか、ジャギィやジャギィノスも同じ位、イビルジョーめ、少しは生態系を考えろ。

 

 

俺も食料が無くなり餓死するのは嫌なのでイビルジョーの食べ残しを食べている。

もうハイエナと名乗ってもいいかもしれない。

 

さて、現在、鉱石を集めている。

 

これはひとつの実験、特典のおかげで食べた物の力を得ると言うならば鉱石も食べれるのではないかということ。

 

方法は簡単だ、翼脚を爪に変え、鉱石が取れるところに攻撃する。

最初は爪が欠け、激痛が襲ったが、これを続けていくと、徐々に欠けることが無くなってきた。

 

今では、削るどころか、斬ることもできるようになった。

 

まぁそんなわけで、最近の食事が鉱石と薬草、キノコやハチミツになっている。

 

鉱石を食べると、最初は石の味しかしないが徐々にポテトチップスのような味になっていく、しかも石の色によって味が変わっていく、ちなみに好みは青色の石と円盤状の石だ。

 

鉱石は確かに美味しいのだが、栄養が足りない、大量に食べても、肉を食べたほうが栄養が豊富なのだ、比率で言ったら、1対5という感じ。しかも鉱石だけを食べると食あたりを起こすし。

 

はぁ早く成体になるかイビルジョーがどこかに行って欲しい。

まだ俺はルドロスとほぼ同じ大きさなのだ。

 

はぁ~薬草食べよう。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

あの悪魔が!生き物ほぼ全部食いやがった!

 

どうすんだよおい、あなたはどうしますか?ルドロスさん!

え?海に逃げる?マジですか!俺のことを忘れないでくださいよ!お達者で~

 

とまぁこんな感じでルドロス達は海に逃げましたとさ、めでたし、めでたし。

 

めでたいわけあるか!あのイビルジョーめ、ここにはもう食べ物はないからさっさとどっかいけよ。

なんで俺を追ってくるんですかねぇ!?

 

最近は、食べ物を探しに出かけ、イビルジョーに見つかり逃げる日々を過ごしている。

 

そのせいで飛行技術が上達した。

 

なんか、複雑な気分だ。

 

てか、なんでハンターが来ないんだよ!倒せよ!お前らみたいな人外はイビルジョーと戦ってろ!

 

はぁ、魚でも捕りに行くか。

と、思ってた時期がありました。

 

 

エリア10でイビルジョーがガノトトスを食ってました。

 

すぐさま、龍気エネルギー放出、エリア8へと飛んでいく。

ふはは!もう貴様に脅かされることはないわ!

 

すみません調子乗りました。心臓バックバクです。エリア8からイビルジョーがいなくなるのを確認してから、ガノトトスの肉と水袋を食べる。ガノトトスさんごめんなさい。

 

早く、成体になりたーい。

俺は、1秒でも早く成体になることを決意した。




バルファルクの飛行速度は音速を超えているのにハンターはなぜ避けられるのだろうか?


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第五話 自由とは素晴らしい!

これからの更新速度は遅くなるかも……


微かな光が洞窟を照らすエリア4で鉱石をガジガジ噛んでいるモンスター、どうもバルファルクこと俺です。

 

転生から約一ヶ月、身体も大きくなり、成体より少し小さい程まで大きくなった。

 

さて、現在の能力を見直そう。

 

現在俺が扱える属性が龍、水、毒、麻痺毒だ。

 

まず、毒と麻痺毒、毒は毒テングダケを食べ続けると、生成されるようになった。

麻痺は威力アップ!ルドロスぐらいなら一撃でしばらく動けなくさせる。

二つとも尻尾から出せるようになり、麻痺と毒を同時に付けるため、逃げる時間稼ぎに大変便利だ。

 

次、水、これは驚いたことがあった。ロアルドロスの水袋を食べたから水球の威力が上がっているのはいい、問題はそのあと、ガノトトスの水袋が原因だったのだ。

 

 

口から、高圧水流ブレスが出せるようになりました。

 

 

流石に翼脚からは出せないが、翼脚からも水球は出せるため、威力は申し分ない。

 

 

そして龍属性である龍気エネルギー、これが一番驚いた。龍気エネルギーが放出だけでなく展開ができるようになった。え?意味がわからない?例えば翼脚を前方に向ける龍気形態で、龍気を展開すれば、紅色の壁を前方に出現させ、防御することができる。

試してみると、イビルジョーのブレスを防ぐことができた。数秒で砕けたが。

 

ついでに言えば翼脚の形状変化でリオレウス等のような形状に変え、龍気を纏わせれば、羽ばたくことができた。おそらくだがこの龍気エネルギーを物質化させているのではないだろうか?と考えている、物質化させた龍気エネルギーは重さを持たず、固く、自由に形状を変化させることができるのではないか?と、まぁ予想だが。

どうしてこうなったか、まぁ十中八九、特典と最初に食べた母親だろうが。

 

身体能力は、ロアルドロスの狂走エキスが体内で生成可能になった。

身体にまるで血管のようなものが広がっており、おそらくそれから生成されているのだろう。

まぁ広がっているような気がするというだけで本当はわからないが、水面で見ても身体に変化なかったし。

 

 

後は鉱石の食べすぎで鱗が硬くなった、切れ味ミドリまでなら大丈夫だろう、大丈夫だと信じたい……。

 

よし、朝ごはん終わり!さて、外に出ましょうかね、え?どうやって出るかって?決まってる突進じゃボケー!!

 

 

~Nowloading~

 

 

 

「グルゴォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

ぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

 

どうして!こうゆう時に!イビルジョーに!出会うんだ!よ!

 

「グルガァアア!!!」

 

甘いわ!

 

イビルジョーの突撃を、翼脚から龍気を放出し、急上昇し、飛び避ける。

ハハァ!何度お前に追いかけられたと思っているんだ!お前の行動は知り尽くしているんだよ!

 

じゃあな、クソ野郎!いつかお前を倒してやるよ。

 

イビルジョーは今の俺では勝てない。だから力をつけて戻ってくる。それまで待っていやがれ!

 

 

そのまま、孤島から離れるように、空高く舞い上がる。

 

風が自分の鱗を撫で、心地よい。

最高の気分だー

成体になるまで我慢したかいがあったー。

 

トンボ返りに錐揉み移動、今までしたことのない体験ができた。

自由って素晴しー

 

さーてどこに行こうかなー。

 

渓流とか古代林とかだったらいいなー

 

でも、場所をあまり知らないしなー

あ、遺跡平原はっけーん、あそこに降りよう。

 

えーとここはエリア9かな、じゃあしばらくここを住処にしようっと。

いいですね?ジャギィ達よ、俺は今から寝る、邪魔したら殺す、いいね?

 

近くにいるジャギィ達に、威圧すると、ジャギィ達はコクりっと頷いた。

 

ならいいや、(つ∀-)オヤスミー。

 

 

~Nowloading~

 

 

おはようー彼女がほしいバルファルクだよー。

 

取りあえず朝ごはんを食べに行こうっと。

 

 

~俺移動中~

 

 

おお!アプトノスがいる!久しぶりの肉だ!

 

エリア3に行くと草食動物がおり、お腹を満たすことができそうだ。

龍気を瞬間放出させ、アプトノスとの距離を詰め、銀槍で貫こうとする。

 

限界まで引き伸ばし、龍気エネルギーを燃料に貫く!

 

一直線に伸びた槍はアプトノスの体を貫き、大穴を空け、その後ろにいるもう一匹のアプトノスの首を貫いた。

 

 

……………………はぁ?

 

 

いや、いや、射程距離長過ぎじゃね?しかもそのあと衝撃波で地面軽くえぐれてるし。

 

まぁいいや、一匹で十分だしあと一匹はジャギィとかに上げても……

 

 

バサッバサッバサッ

 

 

不意にそんな音が耳に聞こえた。

その方向を見るとそこには……

 

 

ティガレックスが降りてきた。

 

 

すぐさま戦闘に備える、ティガレックスは突進攻撃やバインドボイスが得意なんだ。

視界に捉えていないと、いつ攻撃されるかわからない。

 

ティガレックスはこちらを見て……

 

 

来るか!っと身構えると。

 

 

「すまんのう、お主が仕留めたアプトノスを恵んでくれぬか?」

 

 

50代の男性の声が聞こえた。

 

 

………………………………

 

 

「おーい聞こえとるか?それともお主、言葉を話せないのか?」

 

 

取りあえずなんで喋れるかという質問はおいておこう。

 

 

「ああ、聞こえているよ。それで?何の用だ?」

 

「ほう、やはり話せたか、それにしても若いのう、お主」

 

「別にいいだろ、それで?俺にどうして欲しいんだ?」

 

「うむ、そこのアプトノスを恵んでくれないかのぅ」

 

「まぁ別にいいけど……」

 

 

仕留めたアプトノスを一匹ティガレックスへと投げる。

 

 

「おお!かたじけない!」

 

 

俺とティガレックスは、そのまま、アプトノスをムシャムシャと骨ごと食べた。

 

 

~しばらくお待ちください~

 

 

「それで、あんたはなんで俺に声をかけたんだ?あんたなら一人で食べ物ぐらい取れるだろ?」

 

「誰があんたじゃ!、儂にはムクロという名前があるじゃが」

 

「それで?ムロ爺は何の用なんだよ?」

 

「そうじゃな、本来ここには住まないバルファルクが現れたため、興味を持ったんじゃよ。ところでお主、名前はなんと言う?」

 

「無い、生まれた時から親が死んでいたからな」

 

「ほう、それは済まなかったのう、そうじゃな、食べ物をくれた代わりにお主に名前とこの地域の情報を教えてやろう」

 

 

いきなり何を言ってんだろうか?このジジイは……

 

 

「別にいいんだが……」

 

「ほほ、遠慮するでない。そうじゃのう……」

 

どうやら逃げ道は無いようだ。前世の名前ならあるんだけど、この世界ではそれを名乗らない。前世と今は違うからだ。俺はバルファルクとして生きているし。

 

「そうじゃなぁ……お主はこれから『シン』と名乗るがよい」

 

「あー……はいはい、わかったよ。ムロ爺、それで?この地域の情報は?」

 

「そうじゃな、ここら辺にはリオレウスやドスジャギィ等がいるぞぃ」

 

「そいつらもムロ爺みたいに話すことができるのか?」

 

「いや、そもそも儂らのように言葉を喋るためには幾つかの方法がある」

 

 

ムロ爺が言うには、言葉をしゃべれるやつは色々限られているらしい。

一つ目生まれながら喋れる奴。

二つ目古龍。

三つ目古龍に仕えた者。

 

 

等らしい。言葉を話せる奴らはハンター達からG級と言われ、人間の言語を理解する奴らはそれよりも少ないらしい。

そしてモンスターで知能がある奴らは古龍を除くと、古龍に数年仕えたものは知性を得るらしい。

 

一つ目の奴らは親が言葉を理解されず巣から追い出された奴が別種族に拾われ育てられると、食性の変化により体色や行動が変化しそれを亜種というらしい。

 

三つ目は話せないときに古龍に出会い本能的に古龍に仕えたものらしい、数年仕えたものは話せるよになるらしい。

ムロ爺も三つ目に該当するらしい。

 

 

「ふーん、なるほどな、ありがとな、ムロ爺」

 

「若い者の頼みじゃ聞いてやらないと年長組の格が下がるからの」

 

「それじゃ、俺は、自分の巣に戻るから、また会おうぜムロ爺」

 

「そうじゃな、また会おうぞ、シン」

 

こうして俺は、自分の巣へと、龍気を放出し、戻っていった。

 



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