馬鹿とテストとさいきょう (zeke)
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馬鹿とテストとさいきょう

春のとある草原で彼は愛しき彼女に膝枕をして貰い寝そべっていた。

丁度良い気持ちの良い風が吹き付け昼寝には持って来いの環境。

彼は清みきった青空を見上げながら呟いた。

「僕は幸せに成って良いのかな?」

何処かさみしげな声。

そんな彼の頭を膝枕をしている彼女は撫でながら言う。

「良いのよ。あなたは十分優しい。彼もあなたを思い、あなたが幸せである事を望んだのだから」

「……僕は彼の命を踏み台にして生きている」

寂しげな声で彼は言い青空を見上げ続ける。

「それも彼が望んだ事。それにね吉井君。あなたが気にする事は無いわ」

頭を撫でる彼女の手が止まり彼女の表情は険しくどこか悲しそうに成った。

「優子?」

青空から愛しき彼女、木下優子の顔へと視線を移す吉井明久。

「………彼が死んだのは私の責任なのだから」

優子が言い終わると強風が吹き付け明久はあまりの風の強さに目を瞑った。

 

 

これは底無しの超お人好しの馬鹿 吉井明久とその彼女 木下優子。そして、二人の為に散って逝った一人の男が居た学園生活を描いた物語である。

注意:これはオリ主が儚い恋を抱きますが、結局その恋は叶いません。ギルティクラウンっぽいですがギルティクラウンよりかは浮かばれる……………筈です!!多分

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お人好しの馬鹿ー吉井明久は高校一年生。文月学園という科学とオカルトから出来た召喚獣を使いテストの点数に応じて強くなると言う召喚システムを取り入れた進学校からの下校中近所の公園を通りかかると何処からか女の子の泣き声が聞こえてきた。辺りを見渡すと公園のベンチに座っているツインテールの小さな女の子が泣いており普通ならば無視をして通り過ぎれば良いのだろうがお人好しの馬鹿である彼にはそれが出来なかった。

明久はベンチに座り泣いているツインテールの小さな女の子に寄ると尋ねた。

「一体どうしたの?」

女の子は泣きながら顔を上げて明久を見る。

「ヒック、ヒック。お友達と喧嘩をしてしまったです」

泣きながら目を真赤にして話す女の子。

明久は喧嘩の原因を尋ねた

「喧嘩の原因は一体なんなの?」

「葉月がいけないんです。葉月が友達の物を欲しがるのがいけないんです」

そう言うと明久の目の前にいる女の子は再び泣き始めた。

「欲は誰しも持っているし友達を傷つけるのはいけない事だ。でもね、喧嘩をしたなら仲直りをすれば良い。まだやり直せるんだから。ほら、行こう。僕も一緒に謝ってあげるから」

明久はそう言って女の子に手を差し出す。

「本当ですか?」

泣いていた為目を真赤にさせた女の子が明久に尋ねる。

明久はコクリと頷くと

「ああ、本当だよ」

と言った。

女の子は公園のベンチから立ち上がると明久の手を取った。

明久はそういうと葉月の手を握った。その時に葉月の中にあった嫉妬が葉月の中から消えたが葉月はきずいていない。葉月の中にあった嫉妬が明久に流れて行ったのだが明久もまたきずいていない。明久の底なしの優しさによって闇が生まれることは明久はもちろんのことまだ誰も知らない。

☆                 ★                ☆

所変わって居酒屋

明久は

 

男1「おい何してくれてんだてめー。てめーのせいで酒がこぼれたじゃねえか!ああん」

 

男2「たかが酒が少量こぼれたくらいで怒るなど器も玉も小さき男だな」

 

男1「てめー表に出やがれ。ぶっ殺してやる」

 

男2「いいだろう。その喧嘩高くつくぞ!!」

 

マスター「やれやれ喧嘩ならよそでやってくれよまったく。といっても店の中じゃないだけありがたいのだが」

 

明久「マスターあの男1が頼んでいたのを2つくれないか?」

 

マスター「ガキはミルクでも飲んでろ」

 

明久「俺が飲むのではないから余計な心配するな。それともう一つジュースで作ってくれ」

 

マスター「わかったよ。男1が飲んでたやつを2つとジュースの酒もどき1つでいいんだな?」

 

明久「ああ。喧嘩を止めてくる」

 

マスター「やめとけ。怪我するぞ」

 

明久「怪我には慣れているから大丈夫だ。あと水をバケツ一杯頼む」

 

マスター「怪我になれるのはどうかと思うぞ。ほら頼まれていた水だ」

 

明久「ありがとうマスター。てめえらいい加減にしやがれや」

明久はそういうと男二人にバケツの水をぶっかけた。

 

男1.男2「…………何しやがるんだてめー」

 

明久「うっせえぞ。わざわざ居酒屋の前で喧嘩をしやがって。マスターと話していたのに全然聞こえねえじゃねえか。さっさと店の中に入りやがれ!」

 

男1男2(何言っているんだこのガキは?言動が矛盾していてわけがわからん)

 

明久「ほらとっとと入れやマスター待たせているんだ」

 

男1男2「おおう」

 

明久「マスター頼んでたもの出来てる?」

 

マスター「当たり前だ。このぐらいサッサとしないと商売あがったり下がったりだからな。こっちの二つがあいつ等のでこれがお前のだ」

 

明久「ありがとうマスター。ほら、お前等ぼさっと突っ立ってないでテーブルにつけ。こっちがお前等のだ」

 

男1男2「「ああ、ありがとう」」

 

明久「仲直りのしるしだ。一緒に飲むぞ」

 

男1「いやでもお前未成年だろ?」

 

明久「心配するな。これは、酒もどきだ中身はジュースだ」

 

男2「ちゃっかりしてるな」

 

明久「男1はもう少し大人になれや。男2は、一々挑発するないつか死ぬぞ」

 

男1「ガキに言われたんじゃ世話がねえな」

 

男2「ちげえねえや」

ハハハハハハハハハハハハハ居酒屋は、二人の男たちの笑い声で包まれていた

二人の男たちはもう怒ってはいなかった。それが酒によるものなのか明久の無意識のうちに闇を憤怒を取り込んでしまった為なのかは、わからない。しかし、ここでも少なからず明久は無意識のうちに闇を取り込んでいた。

 




感想書いてくれるとありがたいです。誤字脱字の指摘も受けています。


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入学式

???「とっとと消えなさいこの豚野郎」

 

モブ1「何だとこの野郎」

 

モブ2「てめえいきなり何罵倒しやがるんだ。ああん」

 

明久「なんだ向こうの方角から怒鳴り声がするな~。行ってみようかな」

そういうと吉井明久は怒鳴り声のする方角へと足を運んだ

明久「ちょっといいかな?」

モブ1何だよ」

明久「どうかしたの?」

モブ2「いやこいつが何かに困ってそうだったから手伝ってやろうと思って話しかけたらいきなり罵倒してきやがりやがったんだ!!」

明久「なるほどそれは頭にくるよね」

吉井明久は、モブ2の話を聞き終わると今度は言い争っていた相手の方向に体を向けた。

明久「どうして罵倒なんかしたの?誰でもいきなり罵倒されたら頭にくると思うけど?」

???(どうしよう。うち、何を言われているかわからない)

明久(どうしたんだろう?質問しても全然反応がないもしかして帰国子女かな?)

明久「おい、ペッタンコなんかしゃべれよ」

モブ1・モブ2(何かいきなり罵倒し始めた)

明久(やはり反応なしかとなると結果として一番高い可能性が帰国子女ということか)

明久「すみません。この子、帰国子女っぽいので罵倒の事は大目に見てもらえませんかね?」

 

モブ2「まあ、そいう事なら仕方ないな」

モブ1「だな。お前も物好きだな、喧嘩の仲裁をしに来るなんて」

明久「まあそれをほっておけないのが僕ですから。では、これで失礼します。」

モブ2「まあいつか会おうや。嫌いじゃないぜ、そう言う奴」

明久「男に言われてもあまり嬉しくありませんね。欲を言えば出来れば可愛い女の子に言ってほしかった」

モブ1「それは俺も分かるぜ。野郎にまた会おうって言われてもあんまり嬉しくないからな」

明久「分かりますかまた会おうって言われて嬉しいけど相手を見たら男で上げておいて下げたままの放置プレイ二度と会いたくありませんよ」

モブ1「まったくだな。すんごく共感できるぜ」

モブ2「お前ら言いたい放題だな。流石にいじけて隅っこで泣くぞ」

明久「いじけないでください。男のいじけた姿を見てもうれしくはありません。1%は冗談です。」

モブ1「ちげえねえぜ、男のいじけた姿なんて誰得だよ」

モブ2「残りの99%は本当なんだてっかほとんど事実じゃねえかよこんちきしょ~~

明久「二度と会いたくないというのが嘘です」

明久「まあ僕はこれで失礼させてもらいます」

モブ1・2「また機会があれば会おう」

吉井明久はここでも無意識のうちに闇を吸収していた

 

教室

 

明久「さて帰るか」

???「あのうありがとう。」

明久「さっきの子じゃないかどうしたの?」

???「お礼が言いたくてありがとうございます。私島田美波って言います」

明久「僕は吉井明久。よろしくね島田さん」

島田「あのう」

明久「どうしたの?」

島田「もしよろしければ日本語を教えてくれませんか?」

明久「いいよ」

島田「ほんとうですか!!」

明久「こんなことで嘘はつかないよ。それじゃあまたね」

明久はそういうと教室を出て行った。

島田(良かったうち日本語がうまく話せないから友達ができそうになかったけど何とかひとり友達が出来そう)

こうして吉井明久と島田美波はであったのであった

 

 




すみません過去篇からスタートになります」


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雄二と翔子

雄二と翔子が付き合いだした時の物語です。


雄二と明久は中学からの付き合いと作者はしています。


学校の屋上

 

雄二「明久どうした?こんなところに呼び出して」

明久「うん雄二に一言言っておこうと思って」

雄二「何だよ改まって?」

明久「雄二僕は明日霧島さんに告白しようと思う」

雄二「ちょっとまて明久それは本気なのか?」

明久「うん本気だよ」

雄二「それでどうして俺に告白することを知らせるんだ?」

明久「雄二が霧島さんをどう思っているか知りたかったからさ。霧島さんのこと好きなの?」

雄二「ちょっと待てなぜそこで俺の話が出るんだ?」

明久「好きか嫌いかで答えてよ雄二好きなの嫌いなの?」

雄二「俺は別にあいつのことを何とも思ってねえ」

明久「本当にそう言い切れるの?なら大丈夫だね明日僕が告白してOKをもらって付き合って明日のうちにやっちゃってもいいんだね?」

雄二「明久てめえ」

雄二は明久を思いっきり殴り飛ばした。

明久「何すんだよ雄二痛いじゃないか。雄二には関係ないんでしょう?」

雄二「・・・・・・・・」

明久「雄二本当は霧島さんのこと好きなんじゃないの?」

雄二「・・」

明久「何で黙るのさ雄二は自分の気持ちが分からないの?霧島さんのことどう思っているのさ!!!!」

雄二「うる・い」

明久「何とか言ったらどうなのさ」

雄二「うるさいうるさいうるさいうるさい。俺があいつのことをどう思っているかだとんなもん好きに決まっているじゃないかあいつは良いやつだし優秀だし可愛い幼馴染だそんなあいつが嫌いになれっかよ好きに決まってるじゃねえかよ!!!!!でも俺じゃダメなんだよ俺じゃあ」

明久「それならあなんで付き合わねえんだよ好きなら告白すればいいじゃないか!!!!!!」

雄二「お前に俺とあいつの何が分かる!!!何を知っているっていうんだよ!!!!!」

明久「ああ知らないよ!!知るわけないだろ!!!!!僕は雄二じゃないし雄二の幼馴染でもないそんな僕が知るわけないだろそして雄二の過去に興味なんかない好きなら告白すればいいだろ!!!!お互いに気持ちが向き合っていれば付き合えばいいだろう!!!!!!!」

雄二「でも俺じゃあダメなんだよあいつを傷つけた俺じゃ!!!それにあいつと俺とじゃ釣り合わねえ。んなこたあ火を見るより明らかだろうが!!!!!!!!!」

明久「ふざけんなよ雄二!!!!!!!!雄二をそこまで縛りつけているものは何なんだよ世間の目かそれとも自分は霧島さんにふさわしくないと思っている価値観なのかだったら俺がその価値観と世間の目をブッ飛ばしてやるよ!!!!!!!!!雄二いいかい?チャンスがあるのにチャンスを掴もうとしないのはただのバカか臆病者だ雄二は臆病者になりたいのそれとも馬鹿になりたいの?」

雄二(俺はこの時明久の一言で眼が覚めた)

雄二「ありがとう明久おかげで目が覚めたこれで過去の自分と決裂出来そうだ」

雄二はそういうと屋上を後にした

 

明久回想

 

明久「霧島さん何かなこんなところに呼び出して」

霧島「実は吉井にお願いがあるの」

明久「お願いが無茶じゃなければきくよ」

霧島「今の悪鬼羅刹と呼ばれる雄二を作った原因は私にあるの」

僕はそれから悪鬼羅刹と呼ばれるようになった原因と霧島さんの今の気持ちを聞いた雄二を今もまだ好いているということを。

 

回想終了

 

明久「さてと僕の役目もこれで終わりだ。雄二、霧島さんは今でも雄二の事を好いているよここから先は雄二次第だよ頑張ってね」

明久はそういうと屋上を後にした。明久は雄二から不安を無意識のうちに吸収したのであった。

 

そして翌日の放課後、雄二は霧島さんにプロポーズしカップルが一組で来たのであった




明久君が今回はピエロになってしまいました。なんか御免なさい


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康太との出会い

明久が観察処分者になったのは原作どうりで葉月ちゃんを助けたからです。鉄人はこの理由を知っています。



俺の名前は土屋康太カメラで人を撮ることに興味を持っている。そして、俺はいじめの対象でもある。前に大切なカメラを壊された。だから今はカメラを隠しているようにしている。俺は良いアングルを見つけるとすぐに撮ってしまう俗にいう盗撮である。今までは見つかったことがなかったが今回見つかってしまった。

 

時は数分前にさかのぼる

教室にて

康太「はあ今日もいい被写体がたくさん撮れた」

ドアが開く

明久「ああ今日も観察処分者の仕事が大変だったな~~ん君は土屋康太君じゃないかどうしたのこんな遅くまで???」

康太(ヤバい見られたやばいやばいやばいやばいやばい逃げよう)

康太はすぐさま写真を持って逃げ出した。

明久「んんとどうしたんだろう?急に走って。んこれは・・・・・」

明久は康太が座っていた席の下に落ちていた写真を見つけた。

明久「これは土屋君のものかな?土屋君が座っていた席にあったんだし。これがないと困るかもしれないから届けてあげよう」

明久はそういうと教室を後にした。

 

廊下

 

明久「お~い待ってよ土屋君」

康太「!!!!!!!!!!!!!」

明久「逃げないでよ。はい、これ落とし物」

康太「この為にわざわざ来たのか?本当の目的は何だ要求をはやく言え!!!」

明久「何を勘違いしているか知らないけど目的は落し物を届けに来ただけだよ」

康太「本当か?」

明久「本当だよ。それにしてもすごい上手い写真だねもしかして土屋君が撮ったの?」

康太{こくり}

明久「へえ~すごいね!!!でもこの人にちゃんと許可取った?」

康太「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

明久「駄目じゃないか!!!!それは盗撮だよ!!!!!!!!」

康太「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

明久「今からこの人の所に謝りに行こう?」

康太「でも今以上に苛められるし拒絶されるようになる」

明久「そっか苛められているのか・・・・・よし僕が何とかするよ!!!!!それと僕も一緒に行くから謝りに行こう」

康太「・・・・・分かった」

それから俺は盗撮した人の所に行き謝った。そして吉井も一緒に謝ってくれた。その後俺は写真を撮ってもすぐに撮影した人の所に行き許可をもらうようにした。もちろん許可が貰えなかった場合はその人の目の前でデータを削除するように女子全員の前で宣言した。

 

康太「吉井ありがとう」

明久「良かったね土屋「康太」君。え」

康太「康太または、ムッツリーニと呼んでほしい」

明久「分かったよ康太。僕の事も明久と呼んで」

康太「分かった明久」

明久「これで僕たち友達だね」

康太「友達」

明久「ああ友達だ」

こうして俺と明久は友達になった




感想下さいなんかさみしいです。自分の自己満足ですがなんかさみしいので感想下さい


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襲撃FFF団

姫路さんのストーリは今のところ考えていません。アンチになるんだから別にいらなくねえという作者の考えです。姫路さんストーリーがほしい方はメッセージを下さい8/16に締め切ります。


雄二「明久助けてくれ!!」

明久「どうしたの雄二?」

雄二「変な宗教団体に追われているんだ」

明久「雄二の力なら何とかなるでしょ悪鬼羅刹とまで呼ばれていたんだから」

雄二「確かにそこら辺のチンピラ程度なら俺一人で片づけられるが今回は相手が違う人間離れしていやがるんだしかも一人だけならまだしもゴキブリのようにいやがるんだしかも、鎌やらろうそくやら釘バットやら持っていやがるんだ」

明久「雄二」

雄二「何だ明久?」

明久「病院行こう!!」

雄二「いや俺は頭がおかしいわけじゃない!!!」

明久「一人で行くのが怖いなら僕も一緒についていくからなんなら霧島さんも」

雄二「馬鹿!!今あいつの名前を出したら「「異端者を発見したぞ」」ほら見つかった」

明久「雄二御免僕が間違っていたよ!!!でもなんなのあいつら全身黒づくめなんだけど・・・・・でもさすがに人間離れはしていないんじゃない?」

雄二「そう疑うならちょっと待ってろ」

雄二はそういうと黒ずくめの人の所に行き全力で殴った

明久「ちょっと雄二普通の人に雄二の全力は不味いよお!!!」

雄二「普通であればどんなにいいことか・・・・・まあ見ていろ」

雄二がそういうと5秒後に黒づくめの人は何事もなかったのように立ち上がった。

明久「雄二・・・・・御免!!!!!どうやら僕は病気か何かにかかったみたい保健室に行ってくるよ。」

雄二「明久安心しろ俺にも見えているから」

明久「雄二御免。雄二を疑ったりして」

雄二「いやよく考えたら普通の人の反応だった気にするな。普通いきなり人間離れした奴らに追われているって言っても誰も信じない」

僕たちが話している間に黒づくめの人は携帯電話を取り出し電話を掛けた。

FFF1「異端者を発見西側廊下に来てくれ」

FFF2「了解すぐに向かう」

電話をかけ終わると6秒後どこからか現れたかわからないが全身黒づくめの人がゴキブリのように現れた。

FFF団全員「「「「「異端者には死刑」」」」」

明久「ちょっと何で雄二に襲い掛かるのさ!!!!!」

FFF3「黙れモテ男が!!!!!!!!!!」

明久「誰がモテ男なの?」

FFF4「お前だ吉井明久!!!!!!」

明久「僕がモテ男か・・・・・・君たち頭大丈夫?病院行こう!!!!!!!」

FFF5「俺たちは正常だ!!!!」

明久「どう見ても正常じゃない気がするけど?僕は今までに告白されたことが一回もないんだよそんな僕がモテ男なわけないじゃないか!!!!!!!ホントに頭大丈夫なの?」

FFF6「だから俺たちは正常だと言っている!!!!俺たちは知っているぞこの前Aクラスの女子がお前の事を優しくて好みだとか言っていたことを!!!!!」

雄二「お前らホントに頭大丈夫か?明久がそのことを知っているわけないだろうが知っていたら丁度その時Aクラスに用事があって行って聞いたということも考えられるがその可能性も極端に薄いからほぼありえない。明久は実は女でしたというおちかもしくは女装壁のある変態しか考えられないだろうが!!!明久がノーマルである以上それを聞いた可能性はきょくたんに薄いしたがって、ほぼ明久がその話を聞いていたことはないことくらい考えられるだろうが!!!!!!!!!」

FFF7「そんなことは知ったことか!!!!」

明久「そんなことよりも聞きたいことがるんだけど」

FFF8「そんなこととはなんだそんなこととは!!!!!!」

明久「FFF団って何?」

須川「よくぞ聞いてくれた」

明久「誰?」

須川「FFF団団長の須川だ。FFF団とは学園の風紀を乱すリア充どもを粛正する団体だ!!!!!!」

雄二「ようは男の醜い嫉妬によって結成された八つ当たり団体だ明久」

明久「ああ成るほどね!!!すごく分かりやすかったよ!!!!!!」

須川「だから学園の風紀を乱すリア充どもを粛正する会だ!!!!!!!!!!!!」

明久「で、何で雄二を襲ったの?」

須川「罪状を読み上げろ」

FFF9「え~坂本雄二(この者を甲とする)は今朝学園のアイドル的存在である霧島翔子(この者を乙とする)氏と今朝7時36分学園にくる最中の通学路にて甲は乙に対して度重なる猥褻行為をしていたところを我が同志が目撃しさらに学校では乙に名前を呼ばせる行為をさせた上「長いから簡潔にまとめよ」朝からいちゃいちゃしてうらやましいんじゃこら独り身の気持ちを考えやがれ!!!学園のアイドル的存在と公衆でいちゃつきやがってリア充爆散しやがれ」

須川「うむ。簡潔で分かりやすい」

明久「やっぱり嫉妬が全部じゃないか!!!!!!」

雄二「こういう団体が存在したとはな・・・」

須川「知らないのも仕方ない我らは秘密結社なのだからな!!!!!!」

明久「なんか仮面ラ○ダーと被ってきたよ」

須川「男とは!!」

FFF団全員「「「「「「「「愛を捨て哀に生きる者」」」」」」」」

須川「判決死刑」

雄二「明久逃げるぞ!!!」

明久「うん」

明久と雄二は窓から飛び降りた3階であったがそんなことは気にしなかったいや気にする暇がなかった。二人をまいたがその後授業を大幅に遅刻することとなった。

 




しばらくお休みします。楽しみにしている方には大変申し訳ありません。次回の更新日は8/18です。


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秀吉登場

儂は木下秀吉と申す者で性別上はオス、男となっているのじゃがなぜか双子の姉より男に告白されることが多い。全くもって儂は姉上のコレクションの本の様な趣味はないというのになぜか男に告白されることが多いのじゃ!!!と自己紹介をするつもりが愚痴を言ってしまったのじゃ申し訳ない。今からの話はわが友である吉井明久との出会いの話じゃ

 

空き教室

モブ男「木下秀吉さん一目見たときから付き合って下さい!!!!!」

秀吉「すまんが断るのじゃ」

モブ男「なぜですか!!!」

秀吉「儂はお主に興味はないし何より儂は男なのじゃ!男である以上儂にBLの気がないのでお主とは付き合えん」

モブ男「そんな馬鹿な事があるのか・・・・・・・・・」

秀吉「すまんの儂にそっちの気は無い」

 

告白後

秀吉「ハァ・・・・・・今月に入ってこれで15回目の告白じゃまだ2週間も経っておらんというのにのう・・・・もしこれが姉上にばれたら折檻物じゃ下手したら今まで以上にひどい折檻を受けるかもしれん・・・・・・・これは誰にも言ってはならんの{キーンコーンカーンコーン}ああ下校の時間じゃなそろそろ帰るかの」

ガラガラ{扉が開く音}

明久「あれ君は確か木下さんだっけ?」

秀吉「ああそうじゃがお主はいったい誰じゃ?????」

明久「ああごめん自己紹介がまだだったね。僕は吉井明久だよ」

秀吉「しかしこんな遅くまで何をしていたのじゃ????」

明久「観察処分者の仕事でね西村先生・・・鉄人の手伝いをしているんだ」

秀吉「なぜに言い換えたかは聴かんが観察処分者になるようなことをするとはお主何をしたんじゃ?」

明久「いや~若気の至りで持ち物検査で没収された物を奪還して鉄人の所有物をごみと間違えて捨てちゃったんだよね~ははは」

秀吉「笑い事ではないと思うがの」

明久「まあ原因を作ったのは僕だし警察行きにならなかっただけまだましだよ」

秀吉「普通じゃったら警察行きなんじゃがまあここは色々と特殊じゃからの」

明久「まあ鉄人の手伝いをしてよかったよ」

秀吉「なぜじゃ疲れるだけではないか?」

明久「だって木下さんみたいな美少「儂は男じゃ」女?えっ」

秀吉「なぜじゃ!!!!!なぜ皆して儂を女じゃと認識するんじゃ!!!!!!!!」

明久「一回鏡を見てから言った方がいいと思うよ。顔つきからして女としか思えないよ」

秀吉「なんと!!!!!男らしい顔だと自負していたのじゃが」

明久「今すぐにでも価値観を変えた方がいいよ男にもてたいのなら別だけど」

秀吉「なんと目から鱗とはまさに今の儂のような状態をいうのじゃな。他には何か変えた方がいいところはあるかの?」

明久「そうだねその華奢な体かな」

秀吉「そうかそれでは今日から筋トレでもするかの・・いやしかし筋肉がついたら演劇に支障が出るような気がするからのう」

明久「今ぱっと見思いつくのはこんなところかな」

秀吉「そうかありがとうなのじゃ!!!!吉井!これからは秀吉と呼んでほしい」

明久「分かったよ秀吉僕の事は明久って呼んでよ」

秀吉「分かった明久これからよろしくなのじゃ!!!」

明久「これからよろしく秀吉」

 

こうして儂は明久と出会ったのじゃ

 



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優子の秘密

吉井明久は今鉄人による観察処分者としての仕事を終えて帰宅途中であった。

明久「はあやっと鉄人の手伝いが終わったな~~~ああ、疲れた疲れたさてと帰るか。あっ、そうだ憂さ晴らしにゲームセンターでも行こうかな」

明久はそういうとゲームセンターに行き様々なゲームをして時間をつぶした

明久「あ~~すっきりすっきり。さて食材でも買って帰るか・・・しかし何を作ろうかな今持っている料理本の料理は全部作り終わったし・・・・・・そうだ書店に行って新しい料理本が出ているか見てみよう」

明久の足は書店へと向かった

明久「さて料理本コーナーはどこかなって、あれは秀吉???おーい秀吉」

???「・・・・・・・・・・・」

明久「秀吉何を持っているの?」

???「えっとあなたは吉井君?」

明久「何言っているんだよ秀吉この前友達になった時に言っただろう明久って呼んでって」

???「えっとごめんなさいあなたの見当違いよ。私は木下優子、秀吉の姉よ」

明久「秀吉のお姉さん?」

優子「そうよ。あなたは何を買いに来たの?」

明久「えっと今持っている料理本が飽きちゃって新しい料理本を買いに。優子さんは?」

優子「えっと私は・・・・」

僕は優子さんの腕を見るとBL本があった。

明久「えっと優子さんってもしかして」

優子「ええそうよ私は俗にいう腐女子よ!!!やっぱり幻滅するわよね、幻滅したでしょう。笑いたければ笑えばいいわ」

明久「ああ幻滅したね!優子さんは秀吉のお姉さんだから自分の意思を大切にしている人自分の意思を他人の価値観と比べない人だと思っていたのに他人の眼を気にするなんて」

優子「えっ、私が腐女子であることを何とも思ってないの?」

明久「何言っているの?当たり前でしょう。好きな人と好きな人が結ばれることが幸せだと思うしたとえそれが同性でも身内でも僕は何とも思わないよ。外国では同性の結婚とかも認められつつある。同性での恋愛に偏見を持つなんて時代遅れになっている人の証拠だよ。優子さんの趣味は決して悪くないと思うよ」

優子(すごい!この人は自分の意見をはっきり言っている。何よりも私の趣味に偏見を持ってくれない。何よりも私の趣味を認めてくれた嬉しい♪)

明久「それじゃあね木下さん」

優子「待って吉井君」

明久「どうしたの?」

優子「本当に私の趣味を何とも思ってないの?」

明久「人の価値観は人それぞれだからね。僕は否定をしないさ。まあ僕にBLの気は無いから君の趣味の話で盛り上がることは出来ないと思うから謝っておくよ。御免ね君の趣味の話についていけなくて。ただ、君は、それが趣味なら胸を張るといいよ。君でよければいつでも僕の所に来てよ相談くらいは乗るよ」

優子「ありがとう」

明久「それじゃあ僕はこれで失礼するよ」

僕はそういって書店を後にした。そして、スーパーで食材を買い自宅に向かった



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デート上

すいません今の話は明久たちが1年生の時の話です。


翌日の文月学園放課後

ガラガラ{扉を開ける音}

優子「失礼するわ」

Fモブ1「あれ秀吉なんで帰ってきたの?」

優子「残念ながら私は秀吉ではないわ。秀吉の姉の木下優子よ」

Fモブ1「ああ、これは失礼しました」

優子「まあそんなことはどうでもいいわ。吉井君いる?」

Fモブ1「吉井とは学年一の馬鹿の観察処分者の吉井明久でしょうか?」

優子「多分そうよ」

Fモブ1「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!許さぬ吉井明久!!!!!!!重大な異端!!!これは須川会長に至急報告せねば!!!!!」

優子「でっ、いるのいないの?」

優子はFモブ1の反応にほとほと呆れていた

Fモブ1「いません!!おそらく観察処分者の仕事で鉄人につかまっていると思います」

優子「そう分かったわ。ありがとう」

優子はそういうと明久のクラスを後にした。

優子「吉井君いったい何処にいるのかしら?」

優子は今、校内を探し回っていた。そして、体育館前で明久と会った。

優子「あっ!!いた!吉井君」

明久「あれ木下さん?どうしたのこんな所で?」

優子「あなたを探していたのよ!!!!」

明久「僕を?」

優子「そうよ」

明久「用事が僕の教室で待っていたら良かったのに」

優子「盲点だったわ」

明久「ははは、優子さんってかわいいところがあるね」

優子「かわいいって//からかわないでよ吉井君!!!!」

明久「あれ今僕、かわいいって言った?」

優子{コクッ}

明久「ああああああああああああああああ今死にたい猛烈に死にたいいいいいいいいいいい!!!!!!!この頭か!!この頭がああああああああ!!!!!!!」

ゴンゴンゴンゴン{明久が壁に頭をぶつける音}

優子「ちょっと吉井君!!!!!やめなさい!!!」

明久「止めないで木下さん!!!!今この頭に処kいやお仕置きしないといけないんだ!!!!」

優子「今、処刑って言おうとしたよね!!!お仕置きにしてもそんなことしないで!!!」ウルウルウル{涙目に上目づかいでの発言}

明久「ブハアアアアアア!!!!!」バタン{明久が倒れる音}

明久(やばいやばいやばいやばいやばい超かわいすぎるよ!!!!!!!!!!!)

優子「ちょっと吉井君!!!!!!!」抱きかかえる

明久「グフッ、わが人生に一片の悔いなし!!!!!!」コト

優子「吉井君!吉井君!!」

丁度そこに西村教諭が現れる

西村「おい!!吉井いつまでゴミ捨てに時間が掛かっとるんだ!!!!!」

優子「西村先生!!!!吉井君が吉井君が」

西村「吉井に何かされたのか!!!!!」

優子「いえ、そうではなくて吉井君と話している最中に吉井君がいきなり恥ずかしいとかで自分にお仕置きとか言って壁に頭をぶつけ始めてこうなったんです!!」

西村「はあ~~こいつは何をやっとるか」

優子「先生そんなことより吉井君を」

西村「はあ~。分かった吉井を保健室に連れて行く」

優子「先生私も付き添っていいですか?」

西村「まあ構わんが吉井のクラスから鞄を取ってきてやってくれ」

優子「分かりました」

西村「すまんなこんなことを頼んで」

優子「いいですよ。私も彼に用事がありましたし」

そういうと優子は明久の鞄を取りに保健室を後にした

 

 



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デート中

明久が倒れてから{自分を気絶させて分後}

明久「んんんん」

明久が目を覚ました

優子「あっ!吉井君目を覚ましたのね!!!」

明久「あれ?木下さんなんで僕はここにいr・・・・・・あっ!!!!!」

明久は恥ずかしそうに顔を赤らめた

優子「どうしたの?」

明久「ごめん」

優子「なんで謝るの?」

明久「いや、あの一件を思い出して木下さんに恥ずかしい思いをさせて」

優子「確かに恥ずかしかったけどとても嬉しかった」

明久「ああすごく恥ずかしい!!恥ずかしさで死ねる!!死ねるなら死にたいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

優子「ちょっと吉井君!!用件を言いたいのに言えないんだけど」

明久「グハッ」

優子「吉井君!!」

明久「(やばいやばいやばいよ!!!怒った木下さんめちゃくちゃかわいい)」

優子「またかわいいって///」

明久「木下さんもしかしてまた僕しゃべっていた?」

優子「コクッ」

明久「くそがあああこの頭かこの頭なのか思った事をすぐにしゃべってしまう原因はあああ!!!!!」

明久はそういうとまた壁に頭をぶつけ始めた

優子「!!!!!!!ちょっと吉井君やめなよ!!!」

明久「止めないで木下さん!!!この頭にはまだ処k、いやお仕置きが足らないみたいなんだ」

優子「また処刑って言おうとしたよね!それに原因は口だと思うけど」

明久「そうか!!!この口かあああああああああ!!!!!!」

明久は自分の口をつねり始めた

優子「とにかくやめて!!!!用件を言おうにも言えないじゃない!!!!」

10分後

明久「はあはあはあ」

優子「落ち着いた?」

明久「うん!もう大丈夫!!」

優子「そう良かったわ」

明久「それで僕に用って何かな??」

優子「あっ!うううんん実はね」

恥ずかしそうに話す優子の姿を見て明久は「かわいいな」とぽつりとつぶやいてしまった。

優子「へっ!!!」

明久「(しまった!またやってしまた!!後でお仕置きだな)いや何でもないよ」

明久はにこやかに笑顔で答えた。

優子「ドキッ」

明久「それで用件って?」

明久の言葉で優子はボ~~とした状態から意識を取り戻した。

優子「今週末予定とかある?」

明久「特にないけど」

優子「それじゃあ!私に付き合って!!!」

明久「(それってデート・・・・なわけないか)いいよ」

優子「やっぱり急はダメよねっていいの?」

明久「いいよ」

優子「ほんとに本当?」

明久「本当だよ」

優子「やった//!!!!」

喜んでいる優子に明久は

明久(すごい喜んでいるな。何か二人で相談したいことがあったんだろう)

とものすごい勘違いをしていた。そして、それを偶然見ていた者を二人は気がつかなかったのであった。




なんか役者の台本のようですがこのままでいいでしょうか?このままのほうが分かりやすいと思うのですが変えたほうがいいと思う方は感想にアドバイスとして連絡ください.



もう一つのISの方はお気に入りがすくないのでさみしいです。はい。まだお気に入り40件なのでバカテスよりかは人気がありますが複雑な心境です。このまま行くとバカテスの方が人気が上になるかもしれませんね。両方ともお気に入りがあること自体嬉しいのですが・・・・・・やっぱりこれって欲ですかね?


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デート中 続編

翌日

吉井明久はいつもより早めに登校していた

明久「おはようございます。西村先生」

西村「ああ、おはよう吉井。って吉井いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!

明久「ひどいですよ西村先生!!!!」

西村「年間遅刻者のお前がこんなに早く登校するなんて!!!!!!!!!」

明久「年間遅刻者ってなんですか!年間遅刻者って!!!ひどいですよ!!!!」

西村「これは白昼夢か?」

明久「現実です」

西村「なら明日は槍が降ってくるのか?」

明久「降ってきません」

西村「ならば明日は隕石による地球滅亡の日か!!!」

明久「すごい確率であり得ません。ロト6を3回連続で当てる確率ですね」

西村「現実か?」

明久「現実です」

西村「いまだにこれが現実とは思えないのだが・・・・・」

明久「なぜですか?」

西村「原因は2つある」

明久「2つですか」

西村「ああ。まず第一にお前が遅刻をしなかったということだ」

明久「まだ引きずっているんですか」

西村「そして、何よりお前が俺を鉄人ではなく西村先生と呼んだことだ!こんなことは、夢でも嬉しいぞ!!!」

明久「帰っていいですか?鉄人」

西村「西村先生と呼ばんかああああ!!!!!!」

明久「僕に一体どうしろと無難な選択肢はないのか!」

西村「ゴホン。まあ、あれだ吉井早く登校したところ悪いが観察処分者の仕事だ」

明久「早く来て学校で寝ようと思ったのに!!!」

西村「まあ、今回は簡単な仕事だ。各クラスに配布するプリントを配ってくるだけでいい。プリントの量もそんなにない」

明久「それなら早めに終わりそうですね。分かりました。直ぐに行きましょう!!」

こうして明久は西村教諭と一漫才したあとに観察処分者の仕事で西村教諭とともに職員室に行ったのであった

 

その頃FFF団本部

FFFモブ1「須川会長!!!」

須川「なんだ騒々しい」

FFFモブ1「吉井明久が昨日、保健室で木下優子としゃべっていました」

須川「何いいいい!!!!!!それは本当か!!!!」

FFFモブ1「そして、明日会う予定をしていました」

須川「許せん!許せん!!許せん!!!」

FFFモブ2「だからか~」

須川「何を納得している」

FFFモブ2「昨日、木下優子が自分のクラスに来ました」

須川「ほう!遺言はそれだけかね?」

FFFモブ2「いえ、まだあります。木下優子が昨日来たのも吉井明久に用事があるということでしたが、吉井明久はちょうどその時いませんでした」

須川「なるほど読めたぞ!!!」

FFFモブ1「何を読めたのでありましょうか?ぜひ教えていただきたい」

須川「木下優子がFクラスに行ったのも吉井明久に会うため。そして、吉井明久いないため探し回ったのだろう。そして、保健室で会いデートに誘ったということだ!!!」

FFFモブ2「なるほど!!さすが須川会長!!!」

須川「美少女に声をかけてもらえるだけでも万死に値するというのに探されてデートに誘われるだと!!!!しかもそれが保健室で行われただと!!!!!!!!許せん!許せん!!許せん!!!許せん!!!!許せ~~~~~ん~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!」

須川「FFF団全員に緊急招集を掛けろ今から吉井明久に裁きの鉄槌を下すぞ!!!!!!正義は我らにあり!!!!!」

FFFモブ1・2「了解しました!!!!!!!!」

吉井明久に今までと比較にならないくらいの危機が訪れようとしていた

 



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FFF団と美波の結託

FFFモブ1「須川会長!!!全員招集がかかりました!!!!!」

須川「うむご苦労」

FFFモブ3「なんだよ須川!俺たちゃすごく忙しいんだ!!」

FFFモブ4「そうだそうだ!」

FFFモブ5「俺たちゃ寝ることや野球に忙しいんだよ!」

FFFモブ6「俺は貯まったゲームを少しでも消費しなきゃならないんだ!!」

FFFモブ7「おいらは、MYエンジェル秀吉のあられな写真の鑑賞をしなきゃならないんだ!!」

全員暇じゃんっとつっこみたくなるようなことをいうFFFモブ達

須川「お前たちに集まってもらったのは他でもない昨日重大な異端が発覚したためである!!!」

FFFモブ達「ああ?重大な異端だと??」

須川「昨日、吉井明久が重大な異端をしたことが発覚した」

FFFモブ達「吉井明久?誰だそれ??」

須川「知らないなら教えてやろう!こいつは観察処分者!!学園一の馬鹿だ!!!」

FFFモブ達「観察処分者が何をしたんだ?」

須川「副会長横溝!!教えてやれ!!!」

横溝「吉井明久は昨日木下秀吉の姉、木下優子に探され話しかけられたことが判明した!!」

FFFモブ達「うおおおおおおおおお!!!!!重大な異端である!!!女子に話しかけられるだけでも異端であるのに!!!ましてや木下姉に探されただと!!!!!!!万死に値する!!!!!!!」

横溝「まだある」

FFFモブ達「まだあるのか!!!!!!!」

横溝「保健室で二人っきりで会いなんと明日デートをする約束までした!!!!!!!!」

FFFモブ達「木下さんと二人っきりで保健室で会うというだけでも羨ましいのにデートだと!!!!!!ふざけるな学年一の馬鹿のくせに!!!!!!身の程を知れ!!!!!!!」

須川「男とは!!!!!!!」

FFFモブ達「愛を捨て哀に生きる者なり!!!!!!!!!」

須川「諸君!!!武器を取れ!!!!重大な異端者に裁きの鉄槌を!!!!!!正義は我らにあり!!!!!!!!行くぞ!!!!!!!!!」

FFFモブ達「おおおおおおおお!!!!!!!!!」

 

ガラッ

美波「ちょっと!!うるさいわよ!!!!!」

須川「これは、すまない」

美波「何を騒いでたの?」

須川「吉井明久が重大な異端を犯したため皆に手を借りていたところだ」

美波「アキが何かしたの?」

須川「吉井明久許すまじ!!!島田さんにアキなどと呼ばれるなどこれは許さぬ!!!!!」

美波「アキが何をしたの!!!!!」

須川「被告吉井明久は昨日木下優子に探された挙句話しかけられ保健室でデートの約束をしたという!!!!」

美波「ア~~~キ~~~~~~~~!!!!!(許さない許さない許さない許さない許さない!!アキはうちだけを見ていればいいのに木下になんかに目移りして絶対に許さない!!!!!)須川!!うちもアキのお仕置きを手伝うわ!!!!!!」

横溝「もうすぐ吉井明久がFクラスに向かうという連絡がありました」

須川「分かった。島田さん、そして同志諸君行くぞ!!!!!」

こうして不穏な影は動き始めた



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明久処刑

廊下

明久「はあ、やっと終わったさっさと教室に入って寝よう」

美波「ア~~~~キ~~~~~~~見つけたわよ!!!!」

FFFモブ1「須川会長こちらです!!」

明久「げっ!!美波にFFF団!!一体どうしたのかな!!??」

須川「吉井明久をまずは捕えろ!!」

FFF全員「了解しました須川会長!!吉井明久覚悟!!!」

明久「なんかやばい!逃げよう!!」

美波「アキが逃げたわよ!」

須川「逃がすな!追ええええ!!」

FFF全員「了解!!」

FFFモブ1「まてや!こら~~~~!!」

明久「待てと言われて待つ馬鹿はいないよ!!」

FFFモブ2「何いいいいい!!!馬鹿のくせに生意気な!!」

美波「ア~~~~キ~~~~~~!なんで逃げるのよ!!!!」

明久「美波とFFF団が追いかけてくるからでしょうが!!」

美波「何もやましいことがなければ堂々としていればいいでしょうが!!」

明久「鬼の様な顔で追いかけられたら誰でも逃げるよ!!」

美波「誰が鬼よだれが!!!」

明久とFFF団と美波の命をかけた鬼ごっこは15分続いた。そして、結局明久は捕まった。

須川「よし!吉井明久を捕まえた。本部に連れて行け!!」

FFFモブ3「了解しました」

 

FFF団本部

須川「諸君ここは何処だ!」

FFF全員「最後の審判の場」

須川「男とは!!」

FFF全員「愛を捨て哀に生きるものなり!!!」

須川「よろしい!副会長横溝は、被告の罪状を述べよ」

横溝「被告吉井明久(以下馬鹿とする)は昨日木下優子(以下月とする)が教室に来たのにいないことを我が同志が発見。さらに馬鹿は月に探され保健室で発見される。馬鹿は月と保健室で二人っきりという羨ましい場面を経験し、さらに明日、月とでーとをするという「簡潔に述べよ」教室に来てもらっていないとは、どういうことじゃこら~~~!!あれ、あれですか!?独り身の人間に対するあてつけかこんちくしょ~!!さらに観察処分者という馬鹿が木下優子という月いや天使に探されるなんてふざけんじゃねえぞこら!!しかも保健室で二人だとふざけんなよこら~!!!挙句の果てにデートの約束だと万死に値する!!!!」

須川「簡潔にまとめてくれてありがとう」

明久「あれが簡潔か?」

須川「気にするな。被告何か言い残すことはないか?」

明久「弁護士を要求する!!!」

須川「それが遺言かならば」

明久「あります!あります!!まず訂正させてもらうと明日木下さんと会う約束をしたのは多分木下さんが僕に悩みがあるから相談するんだと思うんだ!じゃなきゃ木下さんみたいな美少女が僕みたいな馬鹿に話しかけるとは到底思えないし。デートなんてとんでもないよ!!!!」

FFF団全員「確かに木下さんが吉井明久みたいな馬鹿とデートなんて考えにくい!!!」

須川「確かに!!!」

横溝「しかし会長!!」

須川「ああ!!しかし被告吉井明久には木下優子に探されたという事実と保健室で二人っきりであったという事実がある!判決死刑」

美波「ウチも手伝うわ!!」

横溝「ロープと十字架と灯油とライターの用意を!!お前たちは被告を屋上に連れて行け!!」

FFF団全員「了解」

明久「何!何をするつもり!!」

横溝「なーに。お前を磔にして燃やすだけだ!!連れて行け」

FFFモブ5.6.7.8「ハッ!!」

明久「ギャ~~~~~~~~~!!!」

こうして吉井明久は、島田美波とFFF団によって処刑された。



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デート下 デート前日

1年の話なので優子はBクラスです。っと


放課後

屋上

明久「ひどい目にあった。磔にされて火あぶりにされた後屋上からポイなんだもん。あれ常人だったらふつう死ぬよね。まあ、いいけど。それよりも明日どうしよう。FFF団と美波に知られているからな・・・・雄二に相談しようかな?ん、あれは雄二」

グランド

翔子「雄二!明日デート行く!!」

雄二「翔子すまない明日木下と二人っきりで」ミシミシミシ{翔子が雄二の頭を握る音}

雄二「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!!」

翔子「雄二浮気ダメ!!」

雄二「違う!姉の方じゃなく弟の方だ!!」

翔子「弟?」

雄二「秀吉の方だ!!」パッ{翔子が雄二の頭を話す}

翔子「ゴメン雄二」しゅん

雄二「馬鹿だな~俺がお前以外の奴を好きになるかよ」チュッ{デコにキスをする}

翔子「雄二!!」翔子が腕を絡めてくる。

雄二「次からでいいから話を聞いてからにしてくれな?」

翔子「うん!!」満面の笑みで頷く

雄二(何この可愛い生き物)「まあ、今回は予定が開いてなかっただけだ明後日ならいいぞ!」

翔子「本当!!」

雄二「俺がお前に嘘はつかないさ」

翔子「じゃあ約束!!」

雄二「約束だ!」

 

明久「はあ、あれじゃ相談しようにも相談できない。どうしたものか?・・・・・あっ、そうだ木下さんに直接相談すればいいんだ!木下さんは教室にいるかな?」

 

優子の教室

明久「失礼します。木下さんいますか?」

Bクラスモブ達「おい、あれって観察処分者の吉井明久じゃん!木下に何の用だ?」ガヤガヤザワザワザワ

Bクラス女子モブ1「木下さん?木下さんなら図書室だと思うけど?」

明久「ありがとう」ニコッ

Bクラス女子達「ポッ///」

図書室

明久「木下さん、木下さんは、っと・・・・居た」

明久が見つけた時、優子は勉強していた

明久「木下さん、木下さん」

優子「よ、吉井君!!!」

明久「シッ、静かに!」

優子「あっ、ごめんなさい」

明久「この後ちょっといいかな?」

優子「別にいまでも構わないけど?」

明久「本当?」

優子「ええ、本当よ」

明久「じゃあ、屋上に来てくれえる?」

優子「???」

屋上

明久「良し、誰もいないようだな」

優子「どうしたの?」

明久「実は、とてもまずいことが起きたんだ!」

優子「不味いこと?」

明久「FFF団っていう団体と美波に明日の事がばれたみたいなんだ!」

優子「FFF団って何?美波って誰?(吉井君まさか彼女がもういるの?)吉井君しゃべったの?」

明久「FFF団っていうのは自称学園の風紀を乱す者に鉄槌を下す宗教団体なんだけど雄二いわく男の醜い嫉妬によって構成された集団らしい」

優子「そんなのがあったんだ・・・・で美波って誰?」

明久「(なぜか木下さんの後ろに般若が見えるけど気のせいだよな)えっと~美波っていうのは島田さんでドイツからの帰国子女なんだ。木下さん怒ってる?」

優子「怒ってないよ。(ニコッ)それで、なんで美波っていってるの?」

明久「何か知らないけど美波って呼ばないと間接技をかけられるんだ」

優子「好き好んで言っているわけじゃないんだね?」

明久「う、うん」

優子(良かった~)「ねえ、吉井君」

明久(般若が消えた?)「何かな?」

優子「これから秀吉と紛らわしいから優子って呼んで」

明久「えっ!いいの?」

優子「こっちからお願いしているんだから、いいに決まっているじゃない」

明久「じゃあ、僕の事も明久って呼んでもらっていいかな?」

優子「分かったわ(やった♪♪明久って堂々と呼べる♪)//」

明久「大丈夫?顔が赤いよ」

優子「ふええ、だ、大丈夫よ」

明久「大丈夫ならいいけど」

優子「話を元に戻すわ。どうして明日の事がばれたの?」

明久「なんでも会員の一人が保健室を通りかかった時に発見されたみたい」

優子「そうなんだ」

明久「まあ、待ち合わせ場所を決めてなかったから不幸中の幸いだったけど」

優子「そうね。それで待ち合わせ場所は一体どこにするの?」

明久「それじゃあ10時に駅前の噴水前で待ち合わせはどうかな?」

優子「分かったわ。明日10時に駅前の噴水前で待ち合わせね」

明久「うん。もう遅いし送って行くよ」

優子「ありがとう明久君」

こうして二人は屋上を後にした



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デート下 続 優子告白

翌日

吉井明久は、駅前の噴水前にいた

明久「早く到着しすぎたかな?8時だから大丈夫だと思うけど」

2時間前に来ていたのである

明久「朝は少し冷えるな~。確か駅の中にコンビニがあったし缶コーヒーでも買って来るか」

コンビニ

店員「いらっしゃいませ~」

明久「ブラック缶コーヒー下さ・・・」

明久はここで迷った。今、とても甘いコーヒーを飲みたかったのであった。しかし、2時間後、優子との待ち合わせがある。明久は昨日姉以外との異性と出かけるのは始めてであったので眠れなかったのである。

明久(考えろ、考えるんだ!!)

その時、閃いた。ガンダムで、アムロがララアと出会ったようにSEEDでクルーゼとムウがお互いの存在を分かったかのように

明久「ブラック缶コーヒーと缶コーヒー微糖両方下さい」

店員「ブラック缶コーヒーと缶コーヒー微糖を一つずつですね。お会計210円になります」

明久「はい」

店員「ありがとうございました」

明久はコンビニを後にし、噴水前に戻った

明久「さてまずはどっちから飲もうかな?微糖かブラックか、フム悩むな」

と、しょうもない事で悩むこと数分

明久「やっぱり飲みたい方から飲んだ方がいいよね~。いただきま~す。ゴクゴク・・・・プハ~やっぱ微糖うま~い!さて次はブラックだね。ゴクゴク・・・おえ、苦い、微糖では、感じることができなかった香を感じることが出来るけど苦すぎるやっぱり微糖を先に飲むんじゃなかった」

と馬鹿丸出しであった。その後、明久は近くのゴミ捨て場に行き、空き缶を捨てた。優子までの約束は、後1時間半であった。吉井明久は、本来ならば、後は時間を潰せばいいだけであったが一つ重大な事を忘れていた。

明久「あっ!どこ行くか考えてなかった!!」

盛大にやらかしてしまったのであった。

明久「しかし、まだ後1時間半ある。タイムリミットは、後1時間半それまでに出来るだけ考えなければ!」

そして時は過ぎていき

 

9時45分

木下優子がやって来た

優子「流石に早すぎたかな?でも、約束の15分前だし丁度いいよね!あれ?あそこにいるのは、明久君?」

明久「あそこの方がいいか?いや、しかし、あそこも捨てがたいし・・・・・・ブツブツブツブツ」

優子「あ、明久君?

明久「ブツブツブツブツ」

優子「明久君!」優子は明久に近づき先ほどより大きな声で明久の名前を呼んだ

明久「き、木下さん!!」

優子「もう、優子って言ってって言ったじゃない!」

明久「ごめん優子」

優子「うん、許す。それよりさっきから何ぶつくさ言ってたの?」

明久「あっ!うん、それは優子s・・・」明久は優子さんと今日行く所いわゆるデートプランを考えていたと言おうとした。(明久本人は優子との相談だと思っているためデートだとは思っていない)しかし、ここで明久の天使が現れた

明久天使「馬鹿で不細工で取り柄が料理しかない明久が今ここでネタバレしてどうするのサプライズとして喋らない方がいいに決まっているじゃないか」

その発言に悪魔の明久が現れた

悪魔明久「天使おめー、明久同様いや、それ以上のバカだな。下手なプラン考えて実行して優子さんが余計話しにくくなったらどうするんだ。まったく、これだから天使は脳みそが無いんじゃないかと思われるんだ。まあ、そのせいで明久が馬鹿をやるんだ」

悪魔明久の発言に天使明久が反応して明久の頭の中で二頭は大ゲンカし始めた。明久は両方の発言に一理ずつあるので余計に悩んでしまった

優子「もしかして、今日の行く所で悩んでた?」

明久「えっ!」

優子に核心を当てられ明久は反応してしまった

優子「その様子では図星のようね」

明久「お恥ずかしながら」

優子「考えてくれてありがとう。でも大丈夫よ。私から誘ったんだもの。それと、今日は来てくれてありがとう」

明久「誘ってくれてありがとう」

明久はそれから優子に連れられ近くのスーパーで服を見て、喫茶店で昼食をとり、映画館に行った。そして映画を見終ると夕方であった。

明久「もう夕方だね」

優子「そうね」

明久「送って行くよ」

優子「待って!後一か所だけ行きたいところがあるから付き合って」

明久「いいよ」

優子に連れられ明久は海岸に来た

優子「ねえ、明久君。今付き合っている子とかいる?」

明久「いや、いないよ。でも・・・・」

優子「でも?」

明久「気になっている子はいるかな」

優子「そうなんだ。(やっぱり好きな子がいるんだ。でもここまで来たら後には引けないわ!あたって砕けろよ!)明久君!!」

明久「どうしたの優子さん?」

優子「私は吉井明久君あなたの偏見を持たなく優しい性格が大好きです。あなたに私の趣味を知られた時はもう終わりかと思いました。でも、あなたは自分の趣味に自信を持っていいと励ましてくれました。そんな優しいあなたが大好きです。私の恋人になって下さい!!!!」

明久「・・・・・ありがとう優子さん。でも、ごめんなさい!」

優子「やっぱり好きな子がいるんだね。ごめんね困らせて」

優子はそういうと走り出そうとした。しかし、明久は優子の手を掴んだ

明久「待ってよ優子さん!」

優子「放してよ!!」

明久は優子を後ろから抱きしめた

明久「落ち着いて僕の話を聞いて」

しばらくして

明久「落ち着いた?」

優子「ええ」

明久「僕が好きな子は優子さんあなたなんだ!!!」

優子「???それじゃあ、どうして私の告白を断ったの?」

明久「僕は今、観察処分者っていう不名誉なものを持っているでしょ?」

優子「ええ」

明久「だからさ、その汚名を返上しようと思っているんだ。だからAクラスに入ることで汚名返上をする。そして、その目標が達成出来た時優子さん、あなたに告白したい。今回、優子さんから告白を受けちゃったけど男として好きな人に自分から告白したい!だから今回の告白は、断らせて!それと、優子さんがよければなんだけど、僕に勉強を教えてほしい」

優子「はい!あなたの手伝いをさせてもらいます」

明久「ありがとう優子」

優子は嬉しかった。自分に明久が向いていることに自分と明久が同じ気持ちであったということに




優子の告白を明久君断っちゃいました。次回からやっと本編に入ります。


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振り分け試験

振り分け試験当日

教員「それでは、始めろ」

明久(いけるいけるぞ!優子さんの告白後、優子さんに手伝ってもらって勉強を教えてもらい、夜に勉強したんだもん。全部解る、解るぞ!これで優子さんに約束どうり告白できる!!)

カリカリカリ

ハアハアハア

明久(後半分!)

ガタッ

明久(何だろう)

明久は、音がした方向に視線を向けるとそこには倒れている姫路瑞希の姿があった

明久「姫路さん!」

明久は、すぐさま駆け寄った

教員「吉井席に戻れ。姫路、途中退席するか?無得点になるが」

姫路「皆さんの迷惑になりますのでそうします」

教員「分かった。保健室まで一人で行け」

明久「先生!!」

教員「吉井まだいたのか。早く席に戻れ」

明久「先生!!!」

明久は怒鳴るように言うが一向に聞く耳を持たない

明久「もういいです。吉井明久、途中退席します。姫路さん立てる?」

姫路「すみません」

明久「いいって」

教員「お、おい吉井」

明久「失礼しました」

吉井明久が退席すると教員が毒舌を吐き出した

教員「ちっ、私が観察するクラスから2人も途中退席者が出てしまった。しかも片方は学園一の馬鹿である観察処分者だったな。これだから馬鹿は困る」

雄二(何だと!あいつ俺の恩人を馬鹿にしやがった!!)

教員「まったく、学園長もなぜあんな奴を学園に残しておくのか分からない。とっとと退学にすればいいのに」

雄二(許せねえ)

雄二は立ち上がり毒舌を吐いている教員の所まで行った

教員「何だお前、お前も途中退席になりたいのか?」

雄二「お前うぜえ。さっきから目障りなんだよ」

教員「な、何だ!その口のきき方は!!」

雄二「うぜえ、つってるだろうが!!取りあえず黙っとけ」

雄二はそういうと教員を殴り飛ばした

雄二「ん、やけに飛ぶな~。脳みそ入っているのかあんた?」

雄二は殴り飛ばした教員の方に視線を向けて言った。しかし、教員はピクリとも動かない

雄二「ワンパンかよ!弱すぎんぜ、あんた!!明久なら躱して反撃はするぞ。まあいい。坂本雄二、途中退席します」

雄二は、そういうと教室を後にした

一同(あのパンチ躱すとか無理だろ!パンチが全然見えなかったぞ!いつ討ったんだ!しかも、めりこんどるし!さらに反撃とか吉井って何もんだよ!!)

雄二「あ~、気分任せで教員殴って途中退席したけど、これからどうしよう?あの教員明久の悪口言うんだから思わず殴っちゃったよ。何か、やけに軽すぎて吹っ飛ばしちゃったし。しかも軽すぎたせいで天上にめり込んじゃったよ!あ~、翔子との、うはうはライフが始まる前からお先真っ暗だよ!あ~、無性にムシャクシャしてきた。後でムッツリーニに言って、さっきの映像を渡してもらおう。あの教員、俺を怒らしたらどうなるか骨の髄まで知ってもらわないとな!!!くははははは」

 




雄二が少し黒いですが明久を侮辱することと明久が傷つくことを嫌っています。次は、雄二が何をしたか分かるでしょう


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振り分け試験結果発表

今日は2年生になって初の登校クラス分けの結果発表

西村「遅いぞ吉井、坂本」

明久「すみません鉄人」

雄二「すまないスネーク」

西村「バッカッモ~ン!!!ちゃんと西村先生と呼べ!それと坂本、誰が伝説の傭兵だ!」

今僕たちの前に立ちどこかのアニメ風に説教をかましているのが西村先生趣味がトライアスロン 土日は筋トレで時間を潰しているという補習室の番人だ。生徒たちからは鉄人と呼ばれている

西村「すまなかったな吉井あの教員は解雇となった。吉井お前は馬鹿かと思っていたが期待は裏切られたいい方でな。お前の解答用紙を見たら驚いたよ。全問正解だったんだからな。お前はあの点数が本当あればAクラスは間違いなかった。しかし、坂本!お前は何をやっとるか!あろうことか教員を殴り飛ばすなど」

明久「雄二何をやってるのさ!」

雄二「あの屑が悪いんだよ!!俺の恩人を馬鹿にして!あんたもあの場に居たら間違いなく殴り飛ばしていたさ。まあ、罰として土屋に頼んであの時のビデオを学園長に持って行ってohanasiしただけだ。こいつを解雇しないならこれを教育委員会に持っていくって言ったのとFクラス代表にしてくれと交渉しただけだ。まあ、あいつには、俺と翔子のうはうはライフを台無しにした罰としてあの時の事に少し修正を加えて名前入りでテレビ局に送り付けただけだ」

僕と鉄人は唖然とした。

西村「お前そんなことをしたのか?」

雄二「当たり前だろう俺と翔子のウハウハライフを無にしやがったんだ。大人なら自分の言動に責任を持つのが普通だろ。あいつにお灸を据えてやっただけだ問題ない。あと、この学園の事は知られないようにしているから安心しろ」

明久「雄二それあの教員の人生積んでいると思うんだけど」

雄二「世界は広い。いずれ運命があいつの人生を救うさ」

雄二は遠い目をしながら言った

西村「コホン。まあ、お前たちにはすまないことをした。ほら、これがお前たちのクラスだ」

そういって鉄人は僕たちに封筒を渡した

明久「何故に封筒で渡すんですか?」

西村「この学校は注目されているからプライバシーに配慮しているんだろう」

雄二「まあ封筒を渡されなくても結果は目に見えているがな」

西村「まあ、頑張れよ」

吉井明久 Fクラス

坂本雄二 Fクラス 代表

 

Aクラス前

明久「ねえ雄二」

雄二「何だ明久?言いたいことは分かるぞ」

「「ここ本当に教室?」」

ガラガラ

翔子「雄二ここの教室?」

雄二「違うだろお前にも手伝ってもらったんだから俺がここのクラスじゃないことくらい知ってるだろ?」

翔子「そうだった。ど忘れしてた」

てへっと舌を出す霧島さん。優子さんLOVEの僕でもドキッと来るものがある。それが雄二ならと横目で雄二を見ると雄二が顔を赤くしていた

翔子「雄二、顔真赤」

雄二「べ、別に何でもねえよ。それじゃあな、翔子」

雄二はこの場の雰囲気に耐えられなくなったのかそそくさとこの場を離れた

明久「霧島さん。木下さんいる?」

翔子「いる」

明久「それじゃあ伝言を頼める?」

翔子「分かった」

明久「放課後に話したいことがあるから屋上に来てほしい」

翔子「了解」

僕は霧島さんとAクラスを後にして雄二の後を追った

 



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雄二やっちゃいました

明久「ねえ雄二」

雄二「何も言うな明久。言わずともわかる」

「「ここ本当に教室か?」」

明久たちの目の前にあったのは廃れたもはや物置小屋ともいえる教室であった

明久「まあ、雄二見てくれは悪いけど中は多分普通だよ」

ガラガラ

雄二「なあ明久」

明久「御免雄二」

雄二「そうか夢でも蜃気楼でもないのか」

明久「どうやら現実みたい」

秀吉「遅かったのうお主ら」

明久「秀吉おはよう」

雄二「おはようさん」

秀吉「おはようなのじゃ」

雄二「それで俺たちはどこに座ればいいんだ?」

秀吉「席は決まってないみたいなのじゃ」

明久「席すら決まってないの!」

ガラガラ

「すいません通してください」

明久「すいません」

福原「座布団にちゃぶ台不備はありませんか?」

Fモブ1「先生座布団に綿が全然入ってません」

福原「我慢してください」

Fモブ2「先生机に穴が開いてます」

福原「これで直してください」

先生が置いたのは紙粘土

明久(どうしろと)

Fモブ3「先生俺のちゃぶ台足が折れてます」

福原「これで直してください」

先生がそういって教卓に木工用ボンドを置いた。次の瞬間

ガラガラガラ

教卓は崩れ落ちた

明久(木工用ボンドを置いただけで崩れるとかひどすぎでしょう!)

福原「替えの教卓を持ってくるのでそれまでに窓側の人から自己紹介をしておいてください」

そういって福原先生は教室を後にした

秀吉「儂は木下秀吉。演劇部に所属しておる」

Fモブ4「秀吉可愛いよ!!」

秀吉「可愛いって言われてもうれしくないのじゃ!!」

Fモブ5「おお、ツンデレキャラ来た~」

Fモブ6「秀吉タン、ハアハア」

Fモブ7「結婚してください!」

秀吉「儂はツンデレではない!ハアハア言っていた奴気持ち悪いのじゃ!結婚は、せん!儂は男じゃ」

Fモブ5「ツンデレでないだと!」

Fモブ6「キモいって言われた」

Fモブ7「結婚を断られた。しかも、男だと!」

Fモブ8「諦めるな!秀吉は男だと言ったが女ではないと言ってない。つまり、第3の性別秀吉なんだ!」

Fモブ9「お前天才か!」

明久「ねえ雄二」

雄二「何だ明久」

明久「Fクラスって、バカばっかだよね」

雄二「そうだな」

康太「土屋康太 特技は撮影 機械に少し詳しい」

美波「島田美波です。特技はアキを殴る事です❤ハロハロあき」

島田さん一年の頃ふとしたことで助けたんだけどそれからというもの何かと突っかかってくる

明久「はあ、だから彼女にしたくないランキング上位に入るのが何で分かんないんだろう?」

雄二(島田許せねえ)

明久「吉井明久です。気がるにダーリンと呼んで下さい」

Fモブ達「「「「「「「「ダーリーン」」」」」」」」

明久「おえ、忘れて下さい」

雄二「何やってんだお前」

明久「いや~インパクトある自己紹介をしようと思って」

雄二「インパクトありすぎだ」

須川「須川亮 好きなものは女子で・・・・

ガラガラ

姫路「すみません遅れました」

明久「ひ、姫路さん」

姫路「吉井君!」

雄二「すまんな明久があれで」

明久「雄二ひどいよ!あれって何さ、あれって!」

雄二「知りたいのか?」

明久「嫌な予感がするからいいや」

雄二「そうか、残念だ(女子の付き合いたい男子でランキング上位になっていたことを教えようとしたのに)」

明久「聞かなくて良かったと思ってるよ」

雄二「そういえばお前に好意を持ってるやつがいたな」

姫路「誰です!その方」

雄二「あれ?明久聞かないのか?」

明久「興味ない」

雄二「お前そっちの気があったのか?すまんが俺は翔子と「ないよ」そうかなら良かった」

姫路「それで坂本君明久君に好意を持ってる人というのは?」

雄二「ああ、それか確か久保利光だったかな」

明久「久保利光って男じゃないか!」

雄二「ああ、俺は好意を持った奴って言ったまでだぞ異性とは言ってないだろ?」

明久「まあ、いいけど興味ないし」

雄二「話しているうちに俺の番だな」

雄二「このクラス代表の坂本雄二だ。諸君らに聞きたいカビの生えた教室、割れた窓、綿のない座布団、ぼろぼろの机。それに、諸君らの大体は彼女無しの灰色の学校生活。不満は無いか?」

Fクラス「おおありじゃー」

Fモブ1「あっ!でも吉井と坂本がAクラス前で霧島さんとしゃべっていたな」

須川「諸君ここはどこだ?」

FFF団「最後の審判 異端審問会」

須川「男とは、」

FFF団「愛を捨て、哀に生きる者」

須川「横溝副会長罪状を述べよ」

横溝「え~、被告吉井明久と坂本雄二はAクラス前で「長い簡潔に述べよ」Aクラス前で霧島さんと話すなんて羨ましすぎるんだよ!」

須川「非常に分かりやすい。判決死刑。罪人は何か言い残すことはあるか?」

雄二「あ~あ、お前らの為にバラ色の学園生活を送れる確率を考えてやったのにこんな待遇されるんだったらもういいや」

FFF団一同「すみませんでした。お願いですから教えて下さい」

須川「おい、お前らすぐさま二人の縄をほどけ!」

FFF団一同「イエッサー」

FFF団はいつの間にか僕たちを縛っていた縄を0.2秒で解いた

横溝「何とぞお教えください」

FFF団全員「お願いします」全員土下座

雄二「はあ、話を戻すぞ。お前らはこの設備と灰色の学園生活に不満があるんだよな~」

FFF団一同「はい!」

雄二「お前らは薔薇色の学園生活と設備どっちを取りたい?」

FFF団一同「薔薇色の方で!」

雄二「そうか、なら俺らはAクラスに挑もうと思う!」

Fモブ1「無理だ出来るはずがない!」

雄二「ならお前の学園生活は灰色の学園生活となるだけだ」

Fモブ1「全力で頑張らせてもらいます」

雄二「まあ、話はこうだ!このクラスに来るべきでない人間がここにいる!姫路だ!あいつはもともと成績は良い。だから、このクラスに来るべきではない。そんなあいつの為にAクラスに戦争をし、勝ってもう一度振り分け試験をしてもらうAクラスはもともと成績は良いのだからこれを知れば平然と受けてくれるはずだ!デメリットがないからな!そして、本当の事を知れば女子たちは姫路の為にこんなにも動くいいやつだと思うだろう。そうすれば好意を抱く奴が現れるかもしれない!」

FFF団一同「おお~流石元神童!!これで俺たちの高校生活も薔薇色だ~」

雄二「別に薔薇色とは肯定してないんだが」

FFF団一同「やったるぜ!」

雄二「野郎どもやる気があるならペンを取れ」

須川「俺たちの高校生活を薔薇色に!」



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カオスな屋上

雄二「明久、姫路、土屋、秀吉は弁当を持って屋上に来てくれ作戦会議だ」

島田「ちょっと!うちは!!」

雄二「は?」

島田「うちは、数学だけならBクラス並みなんだから!どうよ!すごいでしょ」

雄二「お前は馬鹿か?俺らの目標は打倒Aクラスなんだぞ?数学がBクラス並みにあるからってドヤ顔すんな」

須川「そうだ!俺たちの目標は打倒Aクラスだ!」

横溝「皆やるぞ!掛け声は、姫路さんの為にだ!(薔薇色の学園生活の為に!!)」

Fモブ達「「「「「全ては姫路さんの為に!!!!(薔薇色の学園生活の為に!!!)」」」」」

これだけ聞いていれば姫路の為に動く美しい集団か、洗脳された集団のようである

島田「何よ!何よ!!皆してそんなに、うちを苛めたいの!!」

姫路「坂本君、美波ちゃんも会議に入れてあげて下さい。お願いします」

雄二「しかしだな」

明久「ねえ、雄二入れてあげようよ」

雄二「しかし、入れるとお前に危害を加えかねない。俺はお前に返しきれない恩がある。恩人が酷い事をされそうになるのを黙って観ていることが出来るほど俺は、落ちぶれちゃいねえ」

明久「このままだと後で何かされる可能性があるから取りあえず様子見ってことで」

雄二「分かった。明久がそこまで言うならそうするが、何かあったら止めに入らせてもらうぞ」

明久「ありがとう雄二」

雄二「良いってことよ」

坂本たちは教室を後にし屋上に向かった

雄二「まず狙うはDクラスだ」

明久「何でDクラスなの?」

雄二「俺らの実力では勝つことが出来るからだ」

明久「???」

雄二「分からないようだな。明久周りを見てみろ」

明久「友人が3人と女子が1人と暴力女子が1人だね」

秀吉「女子じゃと!儂は男じゃ!」

明久「僕は秀吉が女子とは言ってないよ」

秀吉「すまぬのじゃ!いつもの癖で女子という言葉に反応してしまったのじゃ。いつも皆儂を女子扱いするのじゃ!うわあああああ」

明久「よしよし。秀吉も男の子だったらこんな事で泣かないの」

秀吉「ううううう。すまぬのじゃ!もう少し胸を貸していてほしいのじゃ」

明久「いいよ。でも泣き止んだら次は泣かないようにしようね秀吉」

土屋「・・・・・秀吉の泣き顔」ブシャアアアアア

雄二「ムッツリーニ!!!」

島田「ア~~~~キ~~~~~~OSIOKIよ!大人しく腕を出しなさい!!」

明久「何でさ!!!」

雄二「島田やめろ!会議に参加させないぞ!!」

今の状況を整理すると明久の女子という発言に秀吉が反応し泣き出した。明久は秀吉を慰めようと秀吉の頭を撫でる。秀吉が明久の胸で泣き崩れる。土屋が秀吉の泣き顔を見てリタイア。雄二が土屋の面倒を見る。島田が嫉妬で暴走し明久に関節技を掛けようとする。それを見て土屋の看病をしていた雄二が止めに入ったという状況なのだ

姫路「まあまあ、みなさんそんなことよりお弁当を食べましょう」

雄二「そうだな。土屋のサンドウィッチはうまそうだな」

土屋「紳士のたしなみ」

明久「さて僕も弁当を広げようかな」

明久はそういうと弁当箱を広げた。中には、色々と美味しそうな料理が並んでいた

姫路・島田「「これ吉井君(アキ)が作ったんですか(の)?」」

明久「そうだけど」

姫路・島田「「嘘です(ね)」」

秀吉「明久は料理が得意じゃからの~。この前食べたパエリアは、最高じゃったわい」

明久「まあパエリアは僕も好きだから得意料理なんだよ」

秀吉「そうじゃったのか」

姫路「吉井君この豚の生姜焼き貰ってもいいですか?」

島田「アキこの卵焼き貰うわね」

二人は、明久の料理を食べた瞬間二人とも地面に手をついた

明久「どうしたのおいしくなかった?」

姫路「おいしかったのですが、」

島田「おいしすぎて、ねえ」

雄二(明久の奴またやったな。あいつの料理は美味すぎて女子のプライドをずたずたに引き裂くからな)

そんなやり取りをした後、雄二達は教室に戻った



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開戦準備

雄二「野郎ども準備はいいか?」

Fクラス全員「おおー!!」

雄二「島田、Dクラスに5分後に試召戦争をやると宣戦布告に逝って来い」

島田「いやよ!何でうちが行かなきゃいけないのよ!!アキにやらせればいいじゃない!」

雄二「代表命令だ!逝って来い!!(ふざけるなよ!明久を傷つけといて友達面しておまけに馴れ馴れしいんだよ!!こいつの顔を見てると反吐が出るぜ!!!)」

島田「嫌よ!下級クラスが宣戦布告に行くと攻撃を受けるじゃない!」

雄二「大丈夫だ。女子を攻撃するような男子は、そうそういない(男子は、な!)」

島田「分かったわよ!!」

島田は、しぶしぶFクラスを後にしてDクラスに宣戦布告に向かった。

須川「しかし、代表!何故Dクラスなんだ?Eクラスでもいいじゃないか」

雄二「俺らの実力ならDクラスに勝てるからだ!それだけの戦力が添ろっている」

須川・明久「戦力?」

雄二「そうだった!屋上で話そうと思っていたんだが話そびれたんだ!まあ、いい。全員聞け!俺らのクラスの戦力を言おう!まずは、土屋!」

横溝「土屋だと?」

雄二「こいつは、ムッツリーニと言う名で通っている!」

横溝「ムッツリーニだと!去年、女子から一時期恐れられていた男子がいたがある日を境に名前を聞かなくなったが、奴がそうだったと云うのか!」

雄二「こいつは、保健体育ならば無敵だ!」

Fモブ達「おお~」

雄二「次は、姫路。言わなくても実力は皆分っているはずだ!」

Fモブ1「姫路さん最高!」

Fモブ2「姫路さん結婚して下さい!」

須川「我らのプリンセス的存在である姫路さんに対しての告白!万死に値する!!判決死刑」

Fモブ2「すいませんでした」土下座

雄二「次に木下秀吉」

Fモブ3「秀吉好きだ!」

秀吉「儂は嫌いじゃ!」

Fモブ3「No~~~~!!!」

雄二「秀吉は、演劇部のホープで様々な戦略が建てれる!」

Fモブ達「おお!」

雄二「俺も本気を出す!」

Fモブ4「坂本も神童と呼ばれていた気がする!」

Fモブ5「すごい!勝てる気がする!!」

雄二「最後に吉井明久だ!」

Fモブ6「吉井明久?誰?」

雄二「知らないようならば教えてやる!明久は、観察処分者だ!!」

Fモブ7「それってバカの代名詞じゃ」

雄二「お前泣かすぞ!」

Fモブ7「ヒッ!!!!」

明久「雄二やめときなよ。まあ、馬鹿やったんだから観察処分者に成ったんだから否定はしないけどね」

雄二「明久、お前なー・・・・はあ。明久は、観察処分者で教師の手伝いをやらされているから召喚獣の操作は、学年一!下手したら学園一だ!!」

Fモブ達「おおー!!!」

雄二「これがFクラスの主要戦力「ちょっと!うちは!?」だ。はあ?」

雄二の言葉が遮られたので声の方向を見るとぼろぼろの島田さんが立っていた。

島田「坂本、良くもうちを騙したわね!」

雄二「何のことだ?」

島田「あの子が、美春がDクラスに居たじゃない!うちの貞操が危うかったじゃない!!」

雄二「(ざまあみろ)お前の諸事情など知らん!!」

島田「まあ、いいわ。それより、何で主要戦力にアキの名前が有ってうちの名前がないのよ!」

雄二「お前は、馬鹿だな」

島田「何でうちが馬鹿にされなきゃいけないのよ!」

雄二「屋上に行く時も言っただろうが!明久の召喚獣の操作は学年一。下手したら学園一とも言えるんだぞ!!数学が、Bクラス上位程度でAクラスに敵うわけ無いだろうが!!お前と明久どっちか選べっていうのなら俺は迷わず明久を選ぶ!お前じゃAクラスと張り合えないんだよ!!!!」

島田「・・・・・・・(アキの所為で恥をかいた。アキの所為、アキの所為、アキの所為、アキの所為)」

雄二「だんまりかよ!まあいい。いいか、お前らよく聞け!!俺たちは、Aクラスと張り合い勝利するんだ!!!」

須川「姫路さんの為に!!!!!!」

Fモブ達「姫路さんの為に!!!」

こうしてFクラス対Dクラスの試召戦争が始まったのである。



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Dクラス戦 開幕

秀吉「島田よ。それで、開戦はいつからなのじゃ?」

島田「15分後からということにしたわ」

雄二「まあ、いいだろう」

須川「それで、作戦はどうするんだ?」

雄二「須川か。作戦は無い」

須川「おおい!」

雄二「まあ、作戦の代わりとなるものはあるがな」

須川「???」

雄二「分からないか。まあ、いい。今から実行する」

 

雄二「おい!お前ら聞け!!」

Fモブ達「「「どうした代表」」」

雄二「これからの開戦が俺らの初陣となる!そうだろ?」

Fモブ達「「「「そうだ」」」」

雄二「この初陣で俺らの力を見せてやろうぜ!!」

Fモブ達「「「「おお!!!」」」」

雄二「というわけで死んで来い!」

Fモブ達「「「「おお・・・はあああああ!!!!!」」」」

雄二「お前達は最底辺のクラスメイト共だ!自然と点数が低く戦力が他のクラスと差がある!!ならばお前たちが他のクラスと対等に戦うために戦力不足どう補うか・・・・答えは簡単だ!お前達の覚悟だ!!!!」

Fモブ達「「「「俺達の覚悟だと」」」」

雄二「そうだ!相手と共倒れする覚悟だ!!お前達は、薔薇色学園生活のチャンスが欲しいか!!??」

Fモブ達「「「「欲しい!!!!」」」」

雄二「ならばキッチリ死んで来い!たかが補習だ!!お前たちは薔薇色学園生活のチャンスと補習の回避どっちを取りたいんだ?」

Fモブ達「「「「薔薇色学園生活!!!」」」」

雄二「俺らの目的が達成された暁には、薔薇色学園生活のチャンスが待っているだろう!たかが補習だ!!底辺クラスの底力今こそ見せるとき!!!たかが補習だ!!」

Fモブ達「「「「そうだ!たかが、補習だ!!」」」」

須川「諸君!我らの勇姿今こそ見せる時だ!!」

Fモブ達「うおおおおおお!!」

 

15分後

Fモブ1「いたぞ!こっちだ」

Dモブ1「最底辺クラスが図に乗ってんじゃねえ!」

Fモブ1「行くぜ!すべては姫路さんの為に!!先生、召喚許可を」

先生「承認します」

「「試験召喚」」

 

Fモブ1 古典79点

  vs

Dモブ1 古典122点

 

Fモブ1「うおおお!!全ては姫路さんの為に!」

Dモブ1「な、何なんだこいつ!攻撃を受けてもびくともしねえ!!」

Fモブ1「だいぶ点数は減ったがお前も道連れだ!」

Dモブ1「た、助けてくれ!!」

Fモブ1「止めだ!」

Dモブ1「しまった!」

 

Fモブ1 2点

   VS

Dモブ1 0点

 

Fモブ1「よっしゃああああ!やった!!」

Dモブ1「そ、そんな!」

ゴソゴソ

西村「戦死者は補習!!!!」

Fモブ1「何故に段ボールから出て来るんだ?」

Dモブ1「補修室は嫌だ!!」

Fモブ1「まずは、一人目撃破!お前らこの勢いで畳込んでしまえ」

Fモブ達「「「「「おお!!」」」」」

 

教室

明久「ねえ雄二。補給テストを受けて僕も戦いに参加した方がいいかな?」

雄二「お前は姫路に続いて切り札とも言える補給テストを受けてもいいがCクラス程に点数を抑えていてくれよ。出来るだけ敵に知られたくない」

明久「分かったよ」

 



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Dクラス戦

ハーメルンよ私は帰ってきた


すみません。なかなか更新できなくて申し訳ありませんでした。


秀吉SIDE

 

廊下

 

秀「皆の者このまま一気に突っ込むのじゃ!」

須「おおよ!」

Dモブ「させないぜ!」

須「ここで援軍かよ!不味いぞ!!」

秀吉たちが畳み掛けようとすると10人程の敵の増援が来たのである

Dモブ1「残念だったなここでENDだぜ」

Dモブ2「巻き返すぞ!」

Dモブ達「「「おおー!」」」

Dモブ1「先生、召喚許可を」

先生「承認します」

 

「「「「「試験召喚獣召喚」」」」」

Dモブ10人 物理 平均134点

    vs

Fモブ6人 物理 平均49点

 

須「このままじゃまずいぞ!」

秀「時間を稼ぐのじゃ!」

Fモブ1「右翼援軍をたの「そこだ」うわああああ」

Fモブ2「左翼押されている援軍を頼む」

須「須川右翼に当たる」

秀「木下秀吉いざ参るのじゃ!」

 

須川 物理69点

  vs

Dモブ3 物理120点

 

木下秀吉 物理 49点

   vs

Dモブ4 物理 130点

 

Dモブ4「そんな点数でかなうと思ったか!」

秀「それはどうじゃろうな」

Dモブ4「まあいい。補修室に行きやがれ!!」

儂は、相手の召喚獣が槍を構えて突っ込んでくるのでわずかに横にずれて反撃をする。狙うは上段。相手は防御や躱すことは出来ず、儂の攻撃が入る。

秀「やったかのう」

Dモブ4「いいや、まだだな」

 

Dモブ4 71点

  vs

木下秀吉 49点

 

秀「やはり、うまくいかんかのう」

Dモブ4「今度はこっちの番だ!」

相手はそういうと先ほどのように突っ込んできた。しかし、先ほどより変わったことが有った。相手は、連続で突いてくるのじゃ

秀「これじゃあ不味いのじゃ」

儂は、回避に専念して反撃の回数が減ったが確実にダメージを与えているのじゃ

Dモブ4「くそ!何で当たらねえんだよ!!」

相手は、だいぶ苛立ちはじめておるのじゃ。苛立ってしまったら集中力が切れてなかなか攻撃が当たりにくくなるのじゃから仕方ないのじゃが

 

Dモブ4 35点

  vs

木下秀吉 37点

 

Dモブ4「これで終わりにしてやる!!」

相手は、まっすぐに槍を構えて突っ込んくる。儂は、上段から薙刀を振り下ろし相手の槍の軌道を変えた

Dモブ4「な、何!」

秀「まだじゃ!!」

儂は止めに柄で相手の召喚獣の顔を殴った

 

Dモブ4 0点

  vs

木下秀吉 37点

 

Dモブ4「そんなこの俺が負けるなどありえん!」

秀吉「打ち取ったのじゃ!!」

西「戦死者は補習」

西村教諭がなぜか屋上からロープを垂らして廊下の窓まで下りてきたのじゃ

Dモブ「嫌だ!死にたくない!!」

秀「もう死んでおるじゃろうに」

西「安心しろお前はすでに死んでいる。きっちりかっちり勉強させてやるから」

Dモブ4「嫌だ!あんな拷問を耐えられない!!」

西「拷問?違うな。教育的指導だ!!趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎という立派な人に生まれ変わらせてやる」

秀「それを普通は洗脳というんじゃが…」

西「何だ木下も受けたいのか?仕方ないな」

秀「結構なのじゃ!!ささ、どうぞ早く戦死者を連れて行ってほしいのじゃ」

西「といううわけだから逝くぞ」

Dモブ4「あれ?何か字が違うぞって、うわ」

西村教諭はいきなり戦死者を抱えて窓から飛び降りロープを使って一階まで下りたのじゃ

秀「何という行動力じゃ」

いつもあの先生には驚かされてばかりなのじゃ。それはそうと速く援軍に向かわねば

須「ちえすとおおおお」

どうやら須川の方も終わったみたいじゃ

秀「終わったか」

須「こっちは、終わった。だが、しかし」

秀「ああ、そうじゃのう。幾らなんでも援軍がないときついやもしれぬな」

ム「伝令」

後ろから声がするので振り返ってみるとそこには、ムッツリーニの姿が

秀「どうしたのじゃムッツリーニ」

ム「間もなく明久が補給テストを受け終る」

秀「それは、本当かのう」

ム コクリ

須「吉井は、そんなに期待していいのか?」

秀「明久の操作技術はもしかしたら学園一かも知れぬほどじゃ。奴の腕は確かじゃ!」

須「…そうか。なら、もうひと踏ん張りだな」

秀「皆の者聴くのじゃ!もう少ししたら明久が援軍としてやってくる!!」

須「お前ら!吉井に遅れを取るな!!あいつが来た時には出番などないようにするんだ!!!全ては」

「「「「姫路さんの為に」」」」

Dモブ1「何だこいつら!一気に士気が上がったぞ」

Dモブ2「ひ、怯むな!相手はたかがFクラスだ!!」

Fモブ1「全ては姫路さんの為に(女子)全ては姫路さんの為に(女子)全ては姫路さんの為に(女子)」

Dモブ2「まるで呪詛のように何か呟いているぞ!!」

 

Dモブ1 116点

  vs

Fモブ1 49点

 

Fモブ1「全ては姫路さんの為に全ては姫路さんの為に全ては姫路さんの為に」

Dモブ1「何だこいつ!全然攻撃しても怯まねえぞ!」

Dモブ2「こっちもだ」

 

Dモブ1 59点

  vs

Fモブ1 20点

 

Fモブ1「これで終わりだ!」

Dモブ「馬鹿がまだ点数差があるじゃないか!」

Fモブ1「それがどうした!!」

 

Dモブ1 21点

  VS

Fモブ1 0点

 

Dモブ1「ふははは、やっぱりな。こうなることは分かっていたんだよ!」

Fモブ1「ああ、そうだな。だから後は頼んだぜ」

Dモブ1「なにを言っているんだ?」

Fモブ3「任せろ サモン」

 

Fモブ3 69点

 

Dモブ1「くそ!やられたぜ!!サモン」

Dモブ1 21点

  vs

Fモブ3 69点

 

Dモブ1「こうなりゃ、やけくそだ!」

Fモブ3「やけくそでは勝てないよ!」

 

Dモブ1 0点

  vs

Fモブ3 69点

Fモブ3「よっしゃああああ!殺ったぞ!!」

秀「お疲れなのじゃ!!」

須「残り相手は7人だ片づけろ!!」

「「「おお!!!」」」

Dモブ達「「「そうむざむざとやられるかよ!!」」」

 

Dクラス戦はさらに激しさを増すのであった



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Dクラス戦続

教室

 

雄「ムッツリーニ明久はどうだ?」

ム「間もなく補給テストが終わる模様」

雄「そうか分かった引き続き明久の監視を頼む」

ム「了解」

雄「明久が終わり次第俺に報告してくれ。明久を前衛部隊に援護に向かわせると同時に前衛部隊を後退させる」

ム「分かった」

雄「島田、前衛部隊の救援に行って来い」

島「分かったわ」

姫「坂本君。私は、救援に向かわなくても大丈夫なのでしょうか?」

雄「姫路は切り札の一つだ出来るだけ敵に知られるリスクは避けたい」

姫「分かりました」

雄「お前には最後に一働きしてもらうさ。明久の補給テストが終わり次第反撃開始だ」

 

補給テスト会場

 

明「これでラスト・・・先生終わりました採点お願いします」

高「分かりました」

 

 

 

 

高「採点が終わりましたので行ってもいいですよ」

明「分かりました。失礼しました」

 

 

★ ★ ★

 

教室

 

ム「明久の補給テストが終わった模様」

雄「分かった。反撃開始だ。まずはムッツリーニ、木下に伝令だ。明久が救援に来たら後退しはじめろ、ぎりぎりまでFクラスに近づけてDクラス共をDクラスからできるだけ遠ざけるんだ」

ム「了解」

雄「明久が救援に向かってしばらくしたら明久に姫路の護衛を任せると伝令してくれ」

ム「承知」シュ

姫「坂本君私は一体何をすればいいんですか?」

雄「姫路にはDクラス代表の平賀を討ってもらう」

姫「分かりました」

雄「教室に待機中の野郎ども戦じゃ!!出来るだけ多くでも敵を倒すんだ!!!この教室に残っている半分を救援に当たられる。Dクラスもそれに合わせて残りの兵力を全部投入してくるだろう。頃合いを見て後退。Fクラス近くまで下がれ!こちらも残りの兵力を全て出して迎撃に当たる。それで敵の大将を討ち取ればよし、討ち取れなくても足止めしろ」

F「「「おおおおおお」」」

雄「さあお前たち気合を入れていけ!」

F「「「うおおおおおおおおおおおおお」」」

 

 

□                     □                   □

 

島「さあ、あんた達踏ん張るのよ!男の見せ所でしょう」

Fモブ1「そうは言われても連戦はきつい」

島「男の泣き言なんか聞きたくないわ。さっさと頑張りなさいよ」

Fモブ2「救援に来たんじゃなかったのかよ」

島「救援に来てあげたじゃない!ほら、早く頑張って敵を倒すのよ!!」

美「あ、あれは、お姉様。先生こっちです」

島「げ!美春」

美「先生!承認許可を」

先「承認します」

美「サモン」

 

 

先生「島田さん速く試験召喚獣を出してください。出さないと戦死扱いになりますよ?」

島田「ぐっ、サ、サモン」

 

現代国語 

Dクラス 清水 美春 113点

       vs

Fクラス 島田 美月 7点

 

美「行きますわよお姉さま」

島「嫌、来ないで~~~~」

 

ガキン

 

島「補習室は嫌ああああああって、あれ?武器が弾かれただけ??」

美「補習室?誰がそのようなところに行かせますか・・・ジュル」

島「美、美春?」

美「今、保健室のベッドは空いてます。さあ、今のうちに二人で裸になり、愛を分かち合いましょう」

島「いい加減あきらめてよ!うちは、普通に男が好きなの!!」

美「いいえ、お姉さまがあんな豚どもを好むはずがありません。お姉さまが愛しているのは、この美春だけです。さあ、お姉さま今からすぐに保健室に行って二人で愛を分かち合いましょう」

島「ちょっと誰か助けなさいよ!うちの貞操が危ないじゃない!!」

Fモブ1「そんなことを言われてもこっちも交戦中なんだよ!自分で何とかしろ!!」

島「男でしょうがここで何とかするのが男ってもんじゃないの!」

美「さあ、お姉さま二人で愛を分かち合いましょう。さあ、さあ、さあ」

島「イヤアアアアアアアアアアアアア」

明「サモン」

美「誰ですのお姉様との愛を邪魔する豚はぶち殺します。サモン」

 

Fクラス 吉井 明久 現代国語 159点

      vs

Dクラス 清水 美春 現代国語 113点

 

ガキンガキンガキン

いくらかの斬撃があり明久の攻撃に清水の召喚獣がついていけなくなった。 

明「そこ!」

明久の声と同時に明久の召喚獣が清水の召喚獣の首に斬撃を叩き込んだ

Fクラス 吉井 明久 現代国語 150点

         vs

Dクラス 清水 美春 現代国語  0点

 

美「キイイイイ覚えてらっしゃい!必ずあなたの首を落とします」

西「戦死者は補習」

猛ダッシュで駆けつけてきた西村教諭に清水は捕まり西村教諭の脇に抱えられ補習室に連れて行かれた。

明「危なかったね。美波いいいいいい痛あああああああああああ」

美「救援に来るのが遅いのよ!もう少しでうちの貞操が危なかったじゃない!!」

 

島田の理不尽な理由により明久は島田に関節技をかけられていたのである。

 

5分後

美「まあ、うちは心が広いからこれぐらいで許してあげるわ。感謝しなさい」

明「ううううう、ありがとう美波」

ム「伝令」

明「どうしたのムッツリーニ?」

ム「明久はこのまま救援に加わった後、敵が来たら頃合いを見計らって戦線を離脱し、姫路の護衛に当たるようにとの指示」

明「分かった」

 

Dモブ13「救援に来たぞ!」

Dモブ9「助かる!」

明「このまま後退する」

Fモブ「了解」

Dモブ8「見ろ!Fクラスが後退し始めたぞ!!今が好機だ!」

Dモブ11「このまま追撃する。皆行くぞ!」

Dモブ「「「おお!」」」

 

Dクラスとの決戦は終わりに向かっていた



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Dクラス戦 閉幕

第3者SIDE

 

ム「伝令。Dクラスの奴らは、予定通りに追撃を掛けてきた模様」

 

雄「分かった。よし、お前たち出番だ!さあ、お前ら逝って来い!お前らの底力をDクラ

スの奴らに見せてやれ」

 

Fモブ「「「おおおおおおお!!!」」」

 

雄「作戦どうりにお前らの半分は、この教室に残れ!残りの半分で戦況を巻き返すつも

りでやるんだ!!」

 

Fモブ15「了解」

 

雄「お前らの頑張り次第でお前らの事が、女子どもに知られるだろう」

 

ピク

 

Fモブ16「よっしゃー!俺が派手に巻き返してやるぜ!!」

 

Fモブ17「馬鹿野郎!俺だよ俺!!」

 

Fモブ18「ふっ!俺に決まっているだろ!?」

 

Fモブ17・16「黙ってろ!ナルシスト!!」

 

雄「あー!喧嘩中悪いが…」

 

Fモブ16・17・18「「「なんだ!!!」」」」

 

雄「お前ら出遅れてるぞ?他の奴らは皆逝ったぞ?」

 

Fモブ16・17・18「な、何だと!」

 

雄二の指摘と同時に廊下からFクラスの声が聞こえた

 

Fモブ19「ひゃっはー!やってやるぜ!!サモン」

 

Dモブ10「何だ、こいつら!ゴキブリみたいに、急にうじゃうじゃ出てきたぞ!」

 

Dモブ11「応援を呼べ!応援を!!」

 

Dモブ12「くそ!教室は、すぐ其処だっていうのに!!」

 

 

 

Fモブ16・17・18「出遅れたあああああああああああああ!!!」

 

雄「早く逝かないとお前らの出番がなくなるぞ?」

 

Fモブ16・17・18「それは、嫌だ!!!」

 

彼らが行った後に、雄二は残っているFクラス男子に向かっていった。

 

雄「お前らの出番は、Dクラスの奴らが全員を投入してピンチになった時だ。それまでは、待機していてくれて構わない。補給テストを受けてない奴がいたら受けて来い。さしずめ、お前たちの役割は、Fクラスのピンチを救うヒーローってとこだな」

 

Fモブ23「ヒーロー…ふ、仕方ないな」

 

Fモブ24「ああ、奴らがピンチになったら仕方ねえから助けてやるか」

 

雄「頼りにしているぞ、ヒーロー達」

 

教室に残っている

Fモブ達「「「任せてくれ!!!」」」

 

雄(ちょろいな)

 

雄二がそんな事を思っている頃、廊下にいる明久は

 

明「もうこの辺でいいかな。それじゃあ、美波。後は、よろしく」

 

美「ちょっとどこに行くのよ!」

 

明「作戦通りにだよ」

 

明久の指摘によって島田は、作戦内容を思い出した。

 

美「ああ、そうだったわね。でも、失敗したら許さないんだからね」

 

島田の発言に明久は、苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

明「それじゃあ、行って来る」

 

秀「頑張るのじゃぞ、明久」

 

明久は、そう言って持ち場を離れ姫路の所に行った。

 

明「姫路さんお待たせ。それじゃあ、行こうか」

 

姫「はい!」

 

須「吉井待ってくれ!」

 

明久たちがDクラスに行こうとすると須川が現れた。

 

明「どうしたの、須川君」

 

須「吉井俺も連れて行ってくれ!護衛は、一人でも多い方がいいだろう?」

 

明「分かったそれじゃあ行こうか」

 

須「ああ」

 

 

 

明久たちはそう言ってDクラスに向かった。

 

 

Dクラス前

 

Dモブ6「いたぞ!Fクラスの奴だ!!足止めしろ!!!」

 

須「吉井、姫路さんここは俺に任せて先に行け!」

 

姫「でも、」

 

明「姫路さん。此処は、須川君に任せて先に行こう。早く倒せば須川君も戦死を免れる!」

 

姫「…分かりました。待ってて下さい。早めに終わらせますから」

 

須「サモン」

 

Dモブ6「サモン」

 

Dモブ7「私も加勢するわ。サモン」

 

Fクラス 須川 亮 地学59点

    VS

 

Dクラス 山田 真美地学79点

Dクラス 石山 俊太郎地学83点

 

ガキン、ガッ、

 

明「行こう姫路さん!」

 

姫「…はい!」

 

明久と姫路は、須川に任せてDクラスの教室に入った。

 

 

ガラガラ

 

 

明「Fクラス吉井明久がDクラス代表に「させない」っく、サモン。近衛兵、まだいたのか!」

 

Dモブ「近衛隊 樋山雑賀が、同じく近衛隊 志藤 美穂が相手します。サモン」

 

平「残念だったね、吉井君」

 

明「そうだね。だから姫路さん頼むよ」

 

姫「はい」

 

平「あれ?姫路さんAクラスはここを通らないはずだよ?」

 

姫「いえ、Fクラス姫路瑞希がDクラス代表 平賀源二に挑みます。サモン」

 

教「承認します」

 

平「え、はあ。サ、サモン」

 

Fクラス 姫路 瑞希 地理189点

      VS

 

Dクラス 平賀 源二 地理87点

 

姫「ごめんなさい」

 

姫路の召喚獣の持つ大剣の一振りによって平賀の召喚獣は、真二つとなり、Fクラスは勝利した。

 

 

 

 

 

 

 

Dクラスとの戦争が終わり6分ぐらいしてから雄二達がDクラスにやって来た。

雄「さて、戦後会談と行こうか。Dクラス代表さん」

 

平「教室は、今日中に明け渡すよ」

 

雄「いやいや、人の話は最後まで聞くもんだぞ。教室は明け渡さなくて結構だ。代わりと言っちゃあ何だがBクラスの室外機を壊すのと、ちょっとした事を頼みたい」

 

平「室外機を壊す…成程。お前たちの目標は、BクラスというわけでDクラスには興味ないと」

 

雄「まあ、そういう事だ」

 

平「で、ちょっとした事と言うのは何なんだ?」

 

雄「まだ決まってないんだよ。まあ、精々一、二回だから大丈夫だ。法に触れるようなことは、させない」

 

平「…分かった。それで、設備ダウンが免れるなら安いもんだ。なあ、皆」

 

「「「うん」」」

 

雄「これにて戦後会談は終わりだ」

 

明「あ、雄二!今、何時?」

 

雄「あー、16時10分だが?」

 

明「ごめん雄二。僕は、此処で切り上げさせてもらうよ。予定があるから」

 

雄「そうか。まあ、戦後会談が終わったからいいだろう」

 

明「ありがとう雄二(速く屋上に行かなきゃ)」

 

明久は、そういうとDクラスを後にして屋上に向かった

 

 

 

屋上

 

優(吉井君遅いな~)

 

キー バタン

 

鈍い音がするとともに明久が屋上にやって来た。

 

明「優子。遅れてごめん」

 

優「私も今来たところだから構わないわ」

 

明「ごめんね、優子。折角優子に教えてもらったのにAクラスに行けなくて」

 

優「ふふ、明久君の事だからまた、何かしら首を突っ込んだんじゃないの?」

 

明「まあ、言い訳になっちゃうけど振り分け試験の時に姫路さんが倒れちゃって。それで、姫路さんを保健室まで送るために途中退席して無得点扱いになっちゃったんだ」

 

優「ふふ、そんな事だろうと思った」

 

明「何で?」

 

優「だって、明久君優しいんだもの」

 

明「ちょっ!照れるじゃない!!」

 

優「明久君かわいい❤」

 

明「うー」

 

優「拗ねない、拗ねない」

 

明「あ、そうだった。肝心な事を伝え忘れてた」

 

優「肝心な事?」

 

明「うん。僕たちFクラスは、Aクラスに試召戦争を申し込んで勝ったら学園長に頼んで振り分け試験をもう一回行ってもらう。振り分け試験を受けて優子さんとの約束を守りたい」

 

優「…そう。なら、Aクラスで待ってるね」

 

明「うん。次に会う時は、敵同士だね。お互いにベストを尽くそう!手は抜かないでね」

 

優「ええ。もちろんよ」



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Bクラス戦開幕

雄二がFクラスの教卓にてしゃべっていた

「みんな聞いてくれ」

 

「「どうしたんだ代表」」

 

「お前たちのおかげでここまでこれた。」

 

「気にするな」

 

「そうだそうだ」

 

「Aクラスに勝てば俺たちの目標達成だ!」

 

「ああそうだ。だが、Aクラス戦前にもう一戦してもらう。俺たちの次の目標は、Bクラスだ」

 

「Bクラスは、Aクラス戦での戦いに役立つだろう。何故なら、Bクラスの連中は、Aクラスに入れなかった連中がいる。Bクラス戦で勝てば俺たちの実力がAクラスに知れ渡るだろう。負けてもAクラスの実力が分かる。ならば、次につなげればいい。どちらにしても俺たちには、メリットしかない。どうだ!お前たちBクラスに宣戦布告をしようでは、ないか!!!」

 

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」

 

「相変わらず雄二は、人の心を掴むのがうまいのう」

 

「確かにね。雄二のあの頭の良さには、僕も驚くよ」

 

「…味方になると心強い」

 

「明久すまないがBクラスに宣戦布告に行ってきてくれ」

 

「いいよ」

 

明久がFクラスから出ていくと秀吉が雄二のいる教卓へと向かい雄二に耳うちした。

 

「雄二よ良いのか?使者は、大概ひどい目に合うと思うのだが…」

 

「大丈夫だ秀吉。安心しろ明久が、ひどい目に合うことは、無い。Bクラスに女子がいる限りな」

 

「???それは、どういうことじゃ?」

 

「ただいま~」

 

「おっ!明久無事じゃったのか」

 

「うん」

 

「で、使者はどうだった?」

 

「うん。何故か宣戦布告に行ったら男子が飛び掛かろうとしてきたけど女子たちが一瞬すごい殺気を放ったような気がしたけどすぐに収まったよ。代わりに男子たちがモルモットみたいに教室の隅に縮こまったけどどうしたんだろう?」

 

「な、大丈夫だっただろう」

 

「そういう事じゃったのか」

 

「…少し妬ましい」

 

「大丈夫だ康太。ほれ」

 

雄二は、そういうと自分の机まで行き鞄から何かを取り出して土屋に渡した。

 

「…ゴホッ ううううううすまない明久」

 

康太は、雄二から渡された雑誌を見ると何故か泣き出し明久に謝り始めた。

 

「大丈夫?ムッツリーニ」

 

「俺をやさしくするな。俺は、お前に  やさしくされる資格のない男だ…」

 

「そんな死にそうな顔で遺言みたいに言われても困るよ!」

 

秀吉は、突然態度が変わった土屋を不審に思い雄二に尋ねた。

 

「雄二よ、お主は、ムッツリーニに何を渡したんじゃ?」

 

「別に何も。ただ、今週の男性人気ランキングが更新されていたから土屋に見せただけだが?」

 

「だからといって何もあそこまでの反応をするとは、思えぬのじゃが…」

 

「ならお前も見てみるか?」

 

雄二は、そういうと再び自分の鞄まで行き男性人気ランキングを秀吉に渡した。

 

「ほら、そこのふせんを貼ってあるところを開いてみろ」

 

「了解したのじゃ」

 

秀吉がふせんを貼ってある所を見るとそこには、

 

 

今週の女性から見る男性人気ランキング

 

1位 土屋 康太 理由 いつも無口なのに気が利く。写真を撮るのがうまい。初心なところがまたかわいい。

 

2位 吉井 明久 理由 やさしい。料理がとてもうまい。偶に見せる笑顔にひかれる

 

3位 坂本 雄二 理由 女性を守ってくれそう。彼女さんと一緒にいるときに偶に見せるデレにグッとくる

 

 

「…あ~、成程。納得したのじゃ」

 

秀吉が納得するころには、土屋の懺悔の涙で教室がいっぱいになっていたのであった。



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交渉

「そろそろ行くか」

 

「あれ?雄二どこに行くの?」

 

「ああ。そろそろ学園長と交渉してAクラスに勝ったら振り分け試験をもう一度してもらうように交渉しに行こうかと思ってな」

 

「まだ行ってなかったの?」

 

「ああ。といっても最初からBクラス戦開幕の時に行くつもりだったんだが」

 

「何でBクラス戦開幕からなの?」

 

「明久、もしお前が殿様だったとして何の戦果も挙げてない奴の頼みを聞くか?」

 

「成程。だからDクラスでウォーミングアップと成果を上げて学園長室に行くつもりだったの?」

 

「ご名答。まあ、断られても切り札が残っている」

 

「僕も行っていい?」

 

「別に構わない」

 

明久と雄二は、Fクラスを後にし、学園長室に向かった。

 

コンコン

 

「入りな」

 

「「失礼します」」

 

「ほう。学園一の馬鹿とその連れなのになかなか礼儀が成っているじゃないか」

 

「学園長一つお願いがあります」

 

「却下だね」

 

「あの~僕たちまだ内容を言ってないのですが…」

 

「別に願いなんて何もないだろうに」

 

「あるからこうして来ているんじゃないですか!?」

 

「とにかく却下だね」

 

「はあ、やっぱり無理だったみたいだけどどうするの雄二?」

 

「全くこれだから妖怪BBAは、困る」

 

「全くだね。これだから妖怪学園BBAは、困るよ」

 

「全くBBAは、どうやら歳を取ってから小物臭くなったみたいだな明久」

 

「そうだねBBAは、どうやら脳みその中まで研究しか入ってないみたいだね。感情というのが全くと言っていいほど無さそうなんだからさー。」

 

「全くこのBBAは、人体実験でもしたんじゃないのか?主に自分自身を使って改造人間にでも成ったんじゃないのか?」

 

「あ~言われてみれば何か老化が行く所まで行っちゃってもう老化のしようがないように老化しちゃっているからそう見えるね」

 

「ちょっとあんたら年上に礼儀ってもんが成ってないよ」

 

「「何か言ったか?改造人間BBA」」

 

「…………………」

 

「まあ、いいや」

 

「そうだねこんな血も涙もない様な改造人間BBAに用は、無いね」

 

「全くだ。こんな粗大ごみがあるなんて学園の邪魔だ」

 

「ねえ雄二いっその事、業者に引き取りに来てもらおうよ」

 

「そうだな。あるだけでスペースを取るだけの役立たずじゃなかった用無しじゃなくて無能を置いていても仕方無いしな」

 

「あっ!雄二こんな所に電話が備え付けられているよ」

 

「お!探す手間が省けたな明久」

 

「それで電話番号何番だった?」

 

「確か△△△△―○○―■■■■じゃなかったか?」

 

「成程それじゃあ」

 

プルルル ガチャ

『ハイ、もしもし。こちらゴミ回収を承っております「ちょっとあんた達やめな!!」』

 

「ねえ雄二。ゴミが動いたよ」

 

「ゴミだから、無能だから誤作動でも起こしたんじゃないのか明久」

 

「あ~なら速くこのゴミを回収してもらわないといけないね。暴走して他の先生や生徒が怪我をしたらいけないしさ」

 

「そうだな」

 

「分かった。分かったよ。あんたらの話だけでも聞いてやるさ」

 

「「本当ですか学園長」」

 

「はあ、さっきまでゴミや無能呼ばわりしていたのにこんな時だけ都合のいい連中だね」

 

「本当さ」

 

『あの~それでゴミは?』

 

「あっ、すみません。もう少し必要になりましたので結構です。また、お願いすることになるかもしれませんがその時は、宜しくお願いします。失礼します」

 

「はあ、それで要件とは?」

 

「俺たちは、Aクラスに宣戦布告をしようと思っている。それで、勝った時の褒美なのだがクラス替えじゃなくてもう一度全員に振り分け試験を受けさせてほしい」

 

「何だ。そんな事かい」

 

「ああ」

 

「分かったよ。試験用紙を作っておくから来週までに終わらすことさね」

 

「「分かりました。失礼します」」

 

明久と雄二が学園長室から出ると藤堂カヲルは、呟いた。

 

「もう、メンタルがズタズタだよ。帰ってあの子たちに慰めてもらわないとねえ」

 

明久と雄二が聞いたら発狂しそうな事を言っていた。

 

 

一方の雄二と明久たちは、廊下でFクラスに戻りながら喋っていた。

 

「雄二いきなり学園長を罵倒し始めるんだもの驚いたよ」

 

「明久だってあれをごみ扱いしてたじゃないか」

 

「いやいや僕は、粗大ごみと言った程度であって雄二みたいにあれを無能と肯定したわけじゃないよ」

 

「粗大ごみと言っている時点で無能と肯定しているに等しいぞ明久」

 

「それであのやり取りが雄二の作戦だったの?」

 

「いや、当初の予定と随分と違ったが結果オーライだ」

 

「ちなみにどんな作戦だったの?」

 

「学園長と賭けをする作戦だったんだが…」

 

「賭けってどんな賭けをする予定だったの?」

 

「Aクラスに勝てるかどうかの賭けだ。学園長は、FクラスがAクラスに負ける。それで俺がFクラスがAクラスに勝つというのを学園長と賭けをする作戦だったのだが」

 

「仕方ないよ雄二。あのBBA、全然人の発言に耳を傾けようとしないんだからさ」

 

「全くだ。これだから縄文時代の生き残り亡霊は困る」

 

「そうだねとっとと成仏してほしいよね」

 

いまだに散々悪口を呟いていた。



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Bクラス戦中盤

翌日Fクラスでは、雄二が教卓に立ちFクラスを煽っていた。

「野郎ども準備は、いいか?」

 

「「「おお!」」」

 

「Are you OK?」

 

「「「Yes.I am OK」」」

 

「野郎ども手柄を立てやがれ!ムッツリ商会から一番手柄を立てた奴に、この木下秀吉のお宝写真をくれてやる!*秀吉公認です」

 

「「「おおおおおお!!!」」」

 

「やったるぜ!」

 

「お宝は、俺のもんだ!」

 

「ヒーハー!」

 

「秀吉たんハアハア」

 

収拾がつかなくなりそうなので雄二が手を叩いて皆を注目させ

 

「とにかく聞けお前ら」

 

雄二が喋ろうとすると横から秀吉が出てきた。

 

「雄二よこの反応に異を唱えたいのじゃがそろそろ時間なのじゃ」

 

「分かった。野郎ども逝って来い!戦じゃ!開戦じゃ!!」

 

「「「おお!!!」」」

 

「行っちゃうよ行っちゃうよ」

 

Fクラスの男子は、怒涛の勢いでFクラスを後にしBクラスに向かった。

Fクラスに残った明久は、雄二のそばに行き

 

「ねえ雄二Fクラスって扱いやすいね」

 

「まあ基本馬鹿が9.5割以上占めるクラスだからな」

 

「それじゃあ僕もそろそろ行って来るよ」

明久は、そう言うとFクラスを後にした。

明久がいなくなったFクラスで雄二は、秀吉 ムッツリーニ 島田 姫路に向かって命令する。

 

「ムッツリーニは、Bクラス代表の弱点やその他諸々を調べてくれ」

 

「承知」

 

「秀吉は、馬鹿共の指揮官を」

 

「分かったのじゃ」

 

「島田と姫路も同様に指揮をしてくれ」

 

「分かったわ」

 

「はい!」

 

「今日で終わらせたい。頼んだぞ」

 

秀吉 島田 姫路は、雄二の指示によりFクラスを後にした。

 

明久が廊下に出てBクラスに向かっていると所々で戦いが始まっていた。

 

Fクラス

中林 夢津具 化学46点

   VS

Bクラス

若林 姫   化学197点

 

明久は、中林君の召喚獣を見ると驚いた

武器が割り箸だよ!

 

そう彼の召喚獣の武器が割り箸だったのだ。Bクラスの召喚獣の武器は鉛筆の形をしたランス。どこからどう見てもFクラスの方が不利だった。

 

「ここに敵がいるわ!あなたに勝負を申し込むわ サモン」

明久が声のした方向を見ると眼鏡をかけた短髪の女の子が召喚獣を召喚していた。

「吉井君速く召喚して下さい」

先生に注意されて明久は、召喚した。

「サモン」

 

Fクラス 

吉井 明久 化学39点

   VS

Bクラス

早河 椿  化学175点

 

Bクラスの召喚獣は、片手剣を構えると明久の召喚獣に向かって突っ込んでくる。

明久は、それを真横によけさせるとそのがら空きの背中に向けて木刀を振り落させた。

 

Bクラス

早河 椿  化学76点

 

「やっぱりダメか。脊髄に振り落させたんだが」

 

「危なかったわ。点数が無かったら一発でアウトだったわ」

 

「そうか。だが次で終わらすよ!」

 

明久は、そう言うと召喚獣に構えさせた。

Bクラスの召喚獣も立ち上がり武器を構え対峙する。

 

「「そこ!」」

最初に動いたのは、明久の召喚獣だった。明久の召喚獣は、Bクラスの召喚獣に襲い掛かる。

反撃しようとしたBクラスの召喚獣の武器が当たる前に明久の召喚獣が攻撃軌道上からずれた。

 

「何!」

Bクラスの召喚獣の攻撃は空振り、明久の召喚獣から突きが放たれる。上段 心臓 首 

ありとあらゆる急所に攻撃が当たりBクラスの召喚獣は、消えていった。

 

「勝者 Fクラス」

先生の勝利宣言が聞こえBクラスの早河は地面にへたり込んだ。

 

「そ、そんな~」

 

「戦死者は、補習!」

西村教諭がそう言いながら走ってきて早河を担いで補習室に連れて行こうとする。

 

「先生少し待ってください!」

 

「なんだ吉井」

 

「少しだけ彼女と話させてください」

 

「まあいいだろう」

西村教諭はそういうと肩に担いでいた早河をおろした。

明久は早河に近づくと早河に話しかける。

「早河さん」

 

「吉井君?」

 

「また機会があれば戦おうよ」

 

「………うん」

 

「なかなか召喚獣の扱いうまいね」

 

「………でも勝てなかった」

 

「仕方ないよ。これは、経験だからね。僕も観察処分者じゃなかったら単なる雑魚だよ」

 

「次は、勝つわ」

 

「そうその意気だよ! 」

 

「ありがとう」

 

「もういいか?」

 

「はい」

 

「それじゃあね早河さん」

 

早河は、西村教諭に担がれて補習室に連れて行かれた。

 

「勝ったどーーーーーーーー!」

 

「「「おおお!!!」」」

 

「この勢いで圧倒しよう!」

 

「「「うおおおおおおおおお!!!」」」

その様子を見たBクラスの一人が教室に戻った。

「伝令 敵が勢いづいて教室に攻め込んできます」

 

「ちっ! 」

 

Bクラス代表は、忌々しそうに舌打ちすると少し考えると伝令に命令した。

「おい!Bクラスの何人かFクラスに行き机や筆記用具を壊して補給を受けさせなくしろ。こっちで敵は、なんとかする」

 

「はい! 」

Bクラスの伝令は、そういうとBクラスを後にした。

「おい!ついて来い! 」

 

根本は教室に残っているBクラスの生徒に命令してFクラスへと向かった。

 



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Bクラス戦 中盤 続

遅く成ってしまい見て下さる人に申し訳ないです


「明久よ一旦教室に戻るのじゃ」

僕が前線で戦っていると秀吉が走って来た。何やら慌てた様子だけど何かあったのかな?

「どうしたの秀吉そんなに慌てて」

「Bクラス代表があの根本なのじゃ!」

根本恭二…テストでカンニングは当たり前、というかテスト=カンニングじゃん。と言う方式が持論の残念な奴。喧嘩に刃物は、当たり前。お前が弱いだけだからねと言うツッコミを入れたくなる様な、かなり残念な奴。おまけに女装趣味が有るとか無いとか残念極まりない奴。

「残念君がどうしたの?」

「残念君?誰じゃ、そいつは???」

あっ!間違えたよ残念君じゃなかったとても残念君だった。はあ、だから僕は観察処分者という事で馬鹿にされるんだろうな~

「それで、残念君がBクラス代表だってことが分かってどうしたの秀吉?」

「残念君とは、根本の事じゃったんじゃな」

「何言ってるの秀吉?残念君は、残念君でしょう???」

「最早お主の中で根本=残念と言う方式が出来とるんじゃな。根本、お主に儂は、少し同情するぞ」

敵から同情されるなんて……残念君は、残念の限界を超えたんだね!!すごいよ残念君!!!(エヴァのカヲル君風)

「それで、残念君がBクラスだってわかってどうしたの秀吉?」

「じゃから、根本がBクラス代表じゃから何やら妨害が有るやも知れぬという訳じゃ」

「そうか!」

「分かったのか」

「残念君は、更にグレードアップしたんだね!!!」

「違うわ!!!」

秀吉が僕に突っ込みを入れてくる。秀吉の後ろからムッツリーニがシャッターチャンスとばかりにカメラを連射している。う~ん、中々カオスな戦場だ。

「つまり、残念君だから残念な事を残念ながらするかもしれないから、一旦教室に戻ろうと言いたいんだね秀吉」

「分かっとったんかい!!」

「秀吉、僕は馬鹿だけど残念君みたいに残念な子じゃないよ」

僕は、秀吉の右肩に左手を置き秀吉に悟る。

「はあ、もう良い。明久、教室に行くぞ」

秀吉につられて教室に行くと筆記用具が壊され机に穴があけられていた。

「酷いのう」

秀吉は、荒らされた教室を見て呟いた。

しかし、教室に居るはずの雄二達が見当たらない。一体どこに行ったんだろう?

「おう、明久。うわ、ひでえなこりゃあ」

入り口に雄二が立っていた。

「雄二、どこに行ってたの?」

「Bクラスの代表から提案があってな。その話会いに行ってたんだよ。その留守中にやられるとは思ってもみなかったぜ」

雄二はそう言うと舌打ちをした。よっぽど腹が立ったんだろうな~

「それで、その話し合いの内容とは一体どんな内容だったんじゃ?」

「16時以降は、試召戦争をしない。いっさいの試召戦争に関わることをしないという内容だ」

「はい!」

Fクラスの生徒の一人が手をあげて雄二に質問した。

「何だ?」

「勉強はしてもいいですか?」

「してもいい事には、成っているがお前勉強しないだろう」

「ばれた!テヘぺロ」

「あほが!!それと、それをやめろ!キモイ」

雄二は、そう言うと質問をした生徒の頭を殴った。うん、僕も無いわ~と思っていたところだよ。

「そろそろ停戦の時間だ。各員自分の持ち物を確認しておけ。何か無くなったものが有れば俺に言うように」

暫くすると16時と成りFクラスの生徒が帰って来た為雄二は、先ほど言った事をもう一度言った。

「各員自分の持ち物を確認しておけよ。何か無くなったものがあれば俺の所に言いに来い。敵が持って行ったかもしれんからな」

「「「うい~っす」」」

野太い男どもの声がFクラスの教室に響き渡った。

「あっ!」

声の方向を見ると隣の席の姫路さんの様子が何やらおかしかった。

「姫路さんどうかしたの?何か無くなった物でもあったの?」

「あ、いえ、その~」

「僕に言い辛い事なら雄二にだけは、直接言いなよ。雄二は、クラス代表だからさ。あいつもしっかりしてるからプライベートの事に関しては、きちんとしてるから安心して話すといいよ」

「実は、手紙が無くなってたんです」

「手紙?」

「大切な手紙なんです」

「………そうか分かった。教えてくれてありがとう。ねえ姫路さん、その事を皆に話したら駄目かな?嫌ならいいんだよ無理しなくても。ただ、皆に姫路さんの机が物色されて姫路さんが大切にしている物が盗まれたと知ったら皆も今以上に力を貸してくれると思うし、Bクラスに勝つ事も出来る。Bクラスに勝った時の戦後対談で盗まれた物を返してもらえばすべて解決すると思うんだ」

「………分かりました。構いません。ただ、手紙と言うのは秘密にしておいて貰えませんか?」

「皆には、秘密にするよ。ただ、雄二には話しておいても構わないかな?どの道、戦後対談で交渉するのは、クラス代表の雄二だし」

「そうですね。それでは、坂本君にだけ話して後は秘密でお願いします」

「分かったよ。雄二には、僕から伝えておくね」

「はい」

その日の放課後、教室で僕は雄二に事のてん末を話した。

「成程な………これで、あいつの根本の負けは確定した」

「なんで?」

「ムッツリーニからの情報だと根本は、彼女が居るらしい。Cクラス代表の小山だそうだ」

「成程。彼女が居るってだけでFクラスの連中は嫉妬するし、攻撃しようとするけれども今は攻撃できない。したら印象が悪くなる。しかし、大義名分が出来れば話は、別。攻撃しても非難は、受けない。だからお構いなしに根本を攻撃すると言った所かな?」

「おしいな、95点だ。まあ、大体はそうだがあいつは、切り札の姫路を使わせまいと恐らく盗んだか盗ませたんだろう。しかし、この事実がFクラスの奴らが知れば姫路を使わずとも勝てる。あいつは、どの道詰んだのさ。他のやり方なら恐らくこんな事には、成らなかったんだろうがあいつは、自分で俺たちに新たな切り札を作ってくれたんだ」

「成程。そういう事か」

「そういう事だ。明久」

「それなら明日でBクラス戦も終わるね」

「ああ。そして、次は俺たちの目標のAクラス戦だ」

「やっと約束が守れるよ」

「?なんの約束だ???」

「僕は、Aクラス戦で勝ったら秀吉のお姉さん。木下 優子さんに告白するんだ~!その約束を優子さんとしたんだ」

「!!!そうか……それなら何が何でもBクラスとAクラスに勝たないとな!」

「うん!!」

「お前がうまくいくよう親友として心から応援しているぜ。明久」

「ありがとう。雄二」

そして、僕らは帰宅した



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Bクラス戦 終結

遅くなって申し訳ないです!


翌日、FクラスにFクラスの生徒が集まると雄二は教卓の前に立ちみんなの注目を浴びながら口を開いた。元神童の力が炸裂する瞬間と成った。

「皆、聞いてくれ!昨日教室が荒らされた時、姫路の大切な持ち物が盗まれたらしいんだ!!」

「「「な、何いいいいいいいいいいいいいいい!!!」」」

雄二の発言にFクラスの男どもの野太い声が教室に響き渡る。

「そこでだ、皆に訊きたい。女子の持ち物を盗む変態が代表のクラスに俺達は負けていいと思うか?」

「思う訳がないだろう!!」

「姫路さんの荷物を盗むなど万死に値する!」

「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺!!!」

教室の口々から発言が聞こえ最後は聞いてはいけなかったのでは無いかと思うような教室と成ったFクラス。そんな中雄二は更に発言をする。

「皆の気持ちは分かった。お前らも男として幾ら戦争だからと言って女子を困らせるような事をするBクラス代表を許しておけないと言う事だな?」

「「「おう!」」」

Fクラスの何人かは黒い衣装に身を包み手には鎌を持ち顔は額の部分にFと書かれた三角の黒い覆面を被っていた。Fクラスの教室に殺気が漂い始める中雄二は教卓をドンと叩いて続ける。

「ならば勝つぞお前等!!お前らの何人かが死んでも後ろが居る!お互いを信じろ!良いか、例えお前らの何人かが戦死をしようとも俺らなら勝てる!いや、勝つんだ!!他人のしかも女子の持ち物を取って匂いを嗅ぐ変態が代表のBクラスに俺らが負けるはずがねえ!いや、負けてはならないだろう!!男なら、この戦い勝利を掴んで見せようぞお前等!!!」

「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」

これ以上ないと思うぐらいFクラスの士気が高まる中雄二は更に爆弾を落とした。

「あ、言い忘れていたがBクラス代表の根本には彼女が居るらしいぞ。相手はCクラス代表 小山友香だそうだ。毎日手作り弁当を作って貰っているらしいぞ」

雄二がそう言った瞬間教室の空気がピシッと変わった事が実感できた。

一瞬にして明久、土屋、秀吉、雄二、島田、姫路を除く全てのFクラスの生徒が黒い衣装を身に包み手には大鎌を持ち額にFと書かれた三角の黒い覆面姿の団体通称FFF団と成った。

キーンコーンカーンコーン

そして、Bクラス代表の死刑宣告を告げる鐘が鳴る。

「よーし、お前等逝って来い!Bクラス代表を討ち取れ!!交渉が出来れば生死は問わない!!!」

無情にも雄二はFクラスの生徒にそう言うとFFF団と成ったFクラスの連中は凄い勢いで教室を出て行った。

Fクラスの教室に残った明久は教卓付近に居る雄二に寄ると話しかける。

「雄二、流石に生きてなきゃ交渉は出来ないよ」

指摘をするところがそこかよと思う明久の発言に雄二は驚く発言をした。

「いや、前に出たら口が勝手に喋りはじめた。流石にあれはやり過ぎたぞ」

どうやら先ほどの雄二の発言はアドリブだった事が分かる。

流石は元神童と言うべきか分からないが、しかし先程の雄二の発言で教室を出て行ったFクラスの連中は恐らくもう止まらないだろう。最初の雄二の発言で士気は最高であったのに更に雄二が爆弾を落としたのだ。

例えるならば焚火で最高状態の所にニトログリセリンやらガソリンをブチ撒いた状態である。最早FFF団と成ったFクラスの連中を止めるすべはFクラスの生徒全員の戦死か、Bクラス代表を討ち取る事のみと成ってしまった。

そして、10分後

ピンポンパンポーン

校内にBクラスの敗北を知らせるアナウンスが流れる。

坂本、明久、姫路、島田、土屋は未だFクラスに居た。しかし、FFF団と成ったFクラスは彼らの手を借りずただ嫉妬のみで勝ち上がりBクラス代表根本 恭二を討ち取った。

FFF団と成ったFクラスを相手にする事自体がBクラスの敗北の原因だった。

Fクラスの生徒が一人戦死してもFFF団は構う事無く戦った。「Bクラス代表、殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」と言いながらまるで王蟲の軍団の行進のごとく、轟く勢いで次々とBクラス前に立ちふさがる敵を戦死させて行き、遂にはBクラス代表根本 恭二を戦死させた。その後、FFF団に処刑されたのは言うまでもない事だった。

知らせを受けた坂本を中心とする教室に残ったと言うか出遅れた人達がBクラスに入るとお岩さんを思わせるように顔が凄く腫れ上がったBクラス代表の姿が目に入った。

「え~と~戦後対談をしたいのだが…………無理か」

足元に転がるFFF団にフルボッコにされた根本を見ながら雄二は呟く。

「くっ、教室を明け渡せば良いんだろう!」

顔をお岩さんの様に腫らした根本が悔しそうに言うがその様子は落ち武者の亡霊の様だった。

が、雄二はそれでも追撃を駆ける

「いや、条件しだいで教室を明け渡さなくてもいいぞ?」

雄二がそう言うとBクラスはざわつき始める。

「一体何が条件だ?」

怪訝そうな顔で訊いて来る根本。

「俺らの目標はあくまでAクラス打倒だ。Bクラスになんぞ興味は無い。俺らの条件はお前だよ根本」

「お、俺だと!?」

「驚くようだがお前心当たりがあるんじゃねえのか?」

「な、何の事だ!」

虚どり始める根本。

雄二はその様子を見ると確信した。

「心当たりがないと?」

「当たり前だ!」

根本がそう言うと雄二は不敵な笑みを浮かべる。

「誰か根本を押さえてろ!」

雄二がFクラスの連中に命令するとFクラスの二人が根本を押さえつける。

雄二はその様子を確認すると根本の制服を荒らし始める。

「な、何をする!!」

慌てる根本だが雄二は更に根本の制服を調べる。

上着の右ポケットを調べ終え左ポケットに手を突っ込むと雄二はニヤリと笑った。

そして、左ポケットの中に有った一つの手紙を取り出した。

取り出した手紙を根本に見せつけながら雄二は言う

「根本、これはお前のものか?」

「あ、当たり前だ!」

「フ~ン、だとしたら趣味が悪いなハートマークのシールを付けるなんてよお!」

「そ、それは俺の下駄箱に入っていた物だ!」

根本がそう言った瞬間FクラスとBクラスの生徒が全員「ないない」と言いながら首を横に振った。

そんな中雄二は更に言う

「根本、実はな。うちのクラスの姫路が昨日教室を荒らされた時に手紙を無くしたみたいなんだよ。お前等と戦う前は確かにあったって言うんだけどな、昨日どんなに探しても見つからなかったんだよ」

「………」

沈黙する根本だが雄二は更に続ける。

「姫路、ちょっと来てくれ」

「は、はい!」

姫路が雄二の傍に行くと雄二は姫路に触らせないようにしながら姫路に手紙を見せる。

「これはお前が無くした手紙か?」

裏表を見せながら姫路に尋ねる。

「はい、私が無くした手紙にそっくりです」

姫路の言葉でBクラス内がざわつく

「それって!」

Bクラスの一人がそう呟くと雄二はそいつの方を向く

「ああ、これは恐らく姫路の物だ。根本は姫路からこの手紙を奪ってこれを交渉に出て戦場に来ない様にしようとしたんだ」

雄二が言い終ると根本は床に押さえつけられながらも喚く

「出鱈目だ!そんなの」

その言葉を聞き雄二は更に笑みを浮かべる。

「出鱈目?いいや違うと思うぞ根本。お前は嘘をついている。お前は姫路から手紙を盗んだ!そして、手紙を交渉材料にしようとした!」

「嘘だ!!」

「嘘だと思うか?」

「当たり前だ!」

「根本………お前は阿呆だな」

「何い!?」

「何の為に姫路に触らせないように俺が姫路に見せたと思ってるんだ?」

「………まさか!?」

「そうだ、指紋だよ。お前の証言が正しければこの手紙に姫路の指紋は一つもついていないはずだ」

根本はそれを聞き黙った。

最早彼に逃げ場などなかった。誰が指紋の事まで考えるだろうか?

元神童を相手にするには根本では力不足だった。

Bクラスはその様子を見て黙り込む。勝ってもこの真実を知れば嬉しくは無かっただろう。負けて良かったと思う人も何人か出始めていた。

「根本、お前にはこれからAクラスに行ってBクラスはAクラスに戦争を申し込む準備をしていると言って来い。ただし、宣戦布告はするなよ。よし、根本を離せ」

雄二がそう言うと根本を押さえていたFクラスの生徒は退き、根本はふらついた足取りでAクラスへと向かった。

根本が居なくなったBクラスで雄二は続ける。

「これで戦後対談は終わりだ」

雄二はそう言うとFクラスの連中を引き連れてBクラスを後にしたのだった。

 



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作戦会議

Bクラス戦を終えた放課後、雄二は明久、土屋、秀吉を引き連れ、屋上で会議を始める。

 

「それじゃあ、早速だがAクラス戦について話し合おうと思う」

 

明久は挙手をして雄二に質問をする。

 

「雄二、僕達Fクラスだと点数差がAクラスに比べるとかなりあるんじゃない?」

 

雄二は腕を組み、眼を瞑るとうんうん頷く。

 

「確かに俺らFクラス全体の点数だとその差は歴然だ」

 

秀吉が雄二に質問する。

 

「しかし、雄二よ。それならばAクラスにどうやって勝つというのじゃ?」

土屋もうんうんと頷き雄二の言葉に耳を傾ける。

 

「確かにFクラスとAクラスの戦力差じゃ客観的に見るなら、どっちが勝つかは火を見るより明らかだ」

 

「それじゃあ、どうするのじゃ?」

 

雄二は質問をする秀吉を見ると口を開く。

 

「確かに普通の正攻法じゃ勝てないだろう」

 

雄二はにやけながら続ける。

 

「だが、これは戦争だ。勝てば官軍なわけだぜ。根回しを色々しているに決まっているだろう」

 

雄二が言い終わると明久や土屋の背後にある屋上の扉がタイミングよく開かれた。

 

「雄二、話って何?」

 

扉が開かれ現れたのはAクラス代表 霧島翔子。そして、その背後に工藤愛子と木下優子がいた。

3人は雄二の傍によると雄二は話を切り出した。

 

「翔子、俺らFクラスは明日お前らAクラスに宣戦布告をする」

 

明久は頭に?を浮かべながら雄二に尋ねる。

 

「雄二、宣戦布告は明日やれば良かったんじゃない?」

 

「確かに学力が同じならそれで構わない。だが、俺らはFクラスだ。Aクラスと比べると天と地ほどの差がある。なら、此処を使わないでどうする」

 

雄二はそう言うと自分の頭を指さす。

 

「頭?」

 

「あ~、そうだ明久。俺らは学力が乏しい。だが、戦場とは何が起こるか分からん。……例えば代表同士が裏で結託していたとかな?」

 

雄二はそう言うとニヤリと笑い、邪悪な笑みを浮かべる。

 

「雄二、一体何をする気じゃ?」

 

秀吉は雄二の邪悪な笑みに若干引きながらも質問をする。

 

「何、単なるクラス代表同士の話し合いだ」

 

雄二はそう言うと霧島翔子の方に顔を向ける。

 

「翔子、Aクラス対Fクラスの戦いはサドンデスを申し込みたい」

 

「……分かった」

 

コクリと頷く翔子に雄二は待ったをかける。

 

「待て翔子」

 

「何?」

 

「サドンデスは明日再びAクラスに宣戦布告の時に言うが、タダで引き受けると何かあると誰もが思うだろう。そこでだ、工藤!」

 

雄二に突然呼ばれたことに工藤愛子はビクッとする。

 

「ぼ、僕?」

 

「ああ。お前には宣戦布告の時に待ったをかけて欲しい」

 

「そんな事をして大丈夫なの?」

 

「ああ。むしろして貰わなければ困る」

 

雄二の言葉に一同が疑問を持つ。

そんな一同を見て雄二は続ける。

 

「まあ、みんなが疑問を持つのも仕方ないと思う。だがな、これも作戦だ。皆も考えてみてくれ。行き成り敵クラスが現れて挑まれたら不快感を覚えるだろう?それを翔子、お前が「ハイ」とすんなり受け入れてみろ。俺らと繫がっていると思われるだろう。まあ、事実なのだが……それでだな、工藤。お前が待ったを掛けてみろ。少なくとも工藤、お前は俺らと繫がっているとは思われない」

 

「な、成程」

 

「だからこれからの事を有利に運びやすくなる」

 

「それで僕は何をしたら良いのかな?」

 

「お前は俺が翔子にAクラスに対して宣戦布告をして応じると待ったを掛けてこう言って欲しい「代表、何か裏があるんじゃないか?」と」

 

「僕がそんな事を言って大丈夫なの?」

 

「無論だ。翔子は代表でクラス内での支持率が高いだろう。だが、全員が全員、翔子を慕っているわけでもないだろう。事がすんなり運べばうまく出来すぎていないかと疑問に思う奴が現れる可能性もある。確実に疑いの芽を摘み取りたい。無論、予期せぬ事態にも成らないこともないが、まあその時はその時だ」

 

「結局アドリブじゃないか!」

 

明久のツッコミに雄二は

「当たり前だ!」

と威風堂々と宣言する。

 

翔子はその様子を頬を赤くして見ていたりし、工藤愛子は優子と

 

「バカだよね」

 

「バカね」

と雄二を見ながら話し合っていたりする。

 

「まあ、皆の者。話を元に戻すぞい」

パンパンと両手を叩き翁声で喋る秀吉。

そんな秀吉に明久は

 

「流石秀吉。僕のお嫁さんだ」

 

「明久よ。わしは男じゃ」

 

等とコントをする明久と秀吉を見た優子は

 

「明久君?秀吉、アンタは後でO HA NA SHI ね」

 

なんて言いながら頬を膨らませ年頃の乙女の嫉妬を出していた。

 

「何故じゃ!?姉上!!」

 

自身に降りかかる火の粉に絶望的な表情を浮かべる秀吉。

 

「……」

 

無言で何も言わぬままコンパスを握りしめる康太。

その殺意に満ちた視線は明久に向いていた。

 

「やめろ康太」

 

雄二に言われ何とか握りしめたコンパスをポケットにしまう康太。

そんな康太に魔の手が忍び寄る。

 

「どうしたのムッツリーニ君?」

 

康太の背後から抱きつく工藤愛子。

ボーイッシュな見た目だがれっきとした女子、女性であるため本人は気にしていないが女性特有のあれが康太の背中にあたる。

(む、胸が背中にあたっている!!!!)

そう思った瞬間、康太の鼻から大量の血が流れ始めた。

「ム、ムッツリーニ君!?」

突然の康太の異常な鼻血の流血に驚く愛子。

康太は意識が薄れて行っている。

そんな康太を見た明久は

 

「ム、ムッツリーニ!くっ、貴様!僕を置いて工藤さんの、女性の胸に触れやがって!僕だってまだ好きな優子さんの胸どころか告白すらしてないんだぞ!!」

 

愛子の胸を指さしながら憤怒していた。

工藤愛子は明久に自身の胸を指さされて顔を赤くし、優子は?と言うと

 

「あ、あきひしゃくん!?にゃ、にゃにを言ってるの!?」

 

テンパっていた。

そんな様子を見た翔子は雄二に問う。

 

「……雄二。私の胸に触りたい?」

 

「ああ。そりゃあ、男なら触りたい……って、何を言わせるんだ翔子!」

 

「……それなら今夜おさわり体験ありで「やめんか!」あう」

暴走気味の翔子に雄二はチョップを入れて静止させる。

 

「…雄二。痛かった」

何故かお腹をさすりながら言う翔子。

 

「ま、待て翔子!誤解をされそうな事を言うんじゃない!!」

 

「誤解じゃない。事実」

 

「いや、確かにそうだが」

 

「それじゃあ、激しかった」

 

「待て翔子!それでは、なお悪化している」

 

「…大丈夫」

 

「いや、大丈夫じゃないからな」

 

「事実」

 

「事実じゃねえよ」

 

「雄二が強く(チョップを)したのは事実」

 

「いや、そうだけれども」

 

「なら問題ない」

 

 

「それよりも早く輸血をするのじゃ!」

 

秀吉の言葉に一同が現実に戻って来る。

輸血パックを持ち一生懸命康太を看病する秀吉はまさに天使。第三の性別 秀吉の名にふさわしかった。

 

「くっ!こうなったらムッツリーニに上げようと思っていた極上の一品(エロ本)は雄二に譲るしかないじゃ

ないか!」

 

何処からか取り出した一品(エロ本)を康太に見せながら呟く明久。

悔しそうにする辺りそれが極上の一品(エロ本)である事は間違い無いのだろう。

それ(エロ本)は明久のせいで丸められているありさま。

 

「あ~き~ひ~さ~く~ん?」

 

明久の傍で般若を背後に浮かべながら表情は凄く良い笑顔となっている優子が手をコキコキと鳴らしながら明久に近づく。

あまりにも場違いな光景に明久は手に持つそれ(エロ本)を落としてしまう。

それ(エロ本)は優子の足元に落ちるとその衝撃でそれ(エロ本)は中身を優子に見せるかのように開かれる。

 

「……」

 

ボンッ!と頭まで真っ赤になる優子。

優子は腐女子ながらも生粋の娘。

殿方同士が絡み合う腐った薄い本を見た事は、あるが殿方と女性が交わるそれ(エロ本)は生まれてこの方一度たりとも見た事がなかった。

 

「キュウ」

 

そう呟きながらも顔を真っ赤にし、眼を回しながら後ろに倒れる優子。

 

「優子さん!?」

 

後ろに倒れる優子の手を取り自身に引き寄せる明久。

さしずめその様子は第三者から見れば王子様とお姫様の様子。

まあ、王子様は馬鹿で不細工で解消無し。おまけに女子の前でトップシークレット(エロ本)をぶちまける馬鹿なのだが。

 

「何だか馬鹿にされる紹介をされた気がするけど」

 

もう一度言おう。世界最劣にして、人類最古にして未来永劫の馬鹿の中の馬鹿。キングオブ馬鹿の代名詞を司るBAKA 吉井明久なのだ。

そんなBAKAが王子様役なのだから台無しは歴然にして必然なのである。

 

「………有罪(ギルティー)

 

倒れた友を前にしてイチャイチャし始めるキングオブ馬鹿に裁きの鉄槌を下さんと○貞共の復讐の魔神と化した康太が持っていたコンパスを明久の頭にめがけてダーツを投げるかのように投げつける。

 

「危なっ!」

 

自身に向かって投げつけられたコンパスを頭を横に避けて回避する明久。

チッと舌打ちをして無言で血涙を流す康太に明久は抗議の意を示す。

 

「何をするのさ!ムッツリーニ!!」

 

「……リア充抹殺!」

 

更に学園服からカッターナイフやボールペン、シャーペンの計十本の飛び道具を握りしめる康太。童貞達のリア充を憎む気持ちにかられた康太は友であり目の前でイチャイチャし始めるキングオブ馬鹿に裁きを下さんと言わんばかりにその手に持ちうる限りの飛び道具を握りしめリア充と成った明久に一斉射撃を食らわさんと言わんばかりに握りしめた飛び道具を向けていた。

握りしめられた飛び道具がまさに明久に放たれようとした時、勝利の女神は微笑んだ。

 

「何してるのムッツリ-ニ君」

 

背後から康太に猫のように飛びつく工藤愛子と言う名の女神。

 

(む、胸 胸がっ!)

 

ブシャアっと噴水の様に鼻からとんでもない量の鼻血を出すムッツリーニ。

工藤愛子の行動が明久に勝利をもたらし、対価としてムッツリーニがその初心な体質によって敗北したのである。

 



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Aクラスに宣戦布告

 翌日、討ち合せ通り僕と雄二、ムッツリーニと秀吉の4人はAクラスの扉の前に居た。

 

 行くぞ という雄二の言葉に全員が頷き、雄二はそれを見るとAクラスの扉を勢いよく開けた。

 

 クラスの皆には何も言わず事後報告の結果を報告しようと言う雄二の申し出に僕とムッツリーニ、秀吉が賛同したのだ。

 

「俺たちFクラスはAクラスに対し宣戦布告をする!Fクラスは5人のクラス代表の一騎打ちを所望する!なお、先に3回勝った方が勝利者と成る」

 

 雄二の声高らかの宣戦布告にAクラスはざわめき、何人かの生徒は僕らの方に殺気を投げてくる。

 

 確かに上位クラスに拒否権が無い事は解っているので仕方のない事だと理解できる。

 

「……解った」

 

 現在、先生を交えて交渉のテーブルについているAクラスの霧島さんは、討ち合せ通りにあっさりと承諾する。

 

 だが、霧島さんの隣に座っていた工藤さんが立ち上がり待ったをかけた。

 

「ちょっと待ってよ、代表!」

 

「……何?愛子」

 

「代表、流石に下級クラスだからと言って何でもOKするのはどうかと思うよ。何よりも負けたら設備がダウンする」

 

「……愛子は私が負けると思っているの?」

 

「万が一って事もあり得るからね。それに、代表ってFクラスの代表と仲が良さそうだし、万が一にも代表がFクラス代表と繋がっているって事も考えられなくもない」

 

 工藤さんの発言で確かにとクラスの中から呟く声が聞こえる。

 

「だからさ、こっちで5人のうち2名の選手と2回の選択科目の決定権を有するって言うのはどうかな?」

 

 成程。流石はAクラスだ。

 2回の選択科目決定権で自軍に有利な科目を選抜し、2名の選手を決定しておけば4回の勝ちと成るだろう。

 最低でも2回は絶対に勝てる。

 いや、絶対では無いのかも知れないけれども高確率で勝てると踏んでの提案だ。

 

 この工藤さんの発言にAクラスの至る所から 確かに  うん。それなら安心だ との発言が飛び交う。

 

 工藤さん。流石はAクラスと言えるだけの頭脳を持っているな~。

  ボーイッシュで素敵な人だと思っていたけど 等と思っていたら濃厚な殺気が僕の方に飛んできた!

 

 何処からだ!?

 

 辺りを見渡していれば殺気の正体は優子さんから発せられた物だった。

 僕は視線を優子さんから逸らす。

 

 後で謝っていた方が良さそうだ。

 

 等と、僕が思っていると話し合いは着々と進み終盤を迎えていた。

 

「それじゃあ、残りの人員と科目は俺らが選んで構わないのか?」

 

「僕は構わないよ。代表は?」

 

「……構わない」

 

「それじゃあ、試験日だが明日の午前10時で良いか?」

 

「……大丈夫。絶対負けない」

 

 霧島さんの眼は闘志を燃やしており、負ける気がしないと言わんばかりの闘気をだしていた。

 

 そんな霧島さんを見て工藤さんは口を開いた。

 

「それじゃあ、僕からなんだけれども選手2名を今、指名させてもらえるかな」

 

 突然の工藤さんの申し出にAクラスの殆どが驚いた。

 確かに急にそう言われるとは思ってもみなかった。いや、でも今言われた方がこちらも戦争の準備が出来るから良いのか。

 

「僕は吉井君とムッツリーニ君を指名したいんだけれども……構わないかな?代表」

 

 ちらっと横目で気にするように霧島さんをうかがう工藤さん。

 そんな工藤さんを見て霧島さんは、コクリと頷いた。

 そして、その後工藤さんは雄二を見る。

 

「俺らに拒否権は無いから構わない」

 

 雄二は肩をすくめながら言う。

その様子に異論は無いのか、ムッツリーニと秀吉は口を閉ざしたままだ。

 

「僕からは以上なんだけれども……他に何か言う事はある?」

 

 工藤さんは周囲を見渡して尋ねるけれどもAクラスの生徒は特に異論は無いのか何も言わずにただ口を閉ざすだけだ。

 

「……それじゃあ、これで会談は終わり」

 

霧島さんの言葉を聞きながら席を立つ僕を含めたFクラスの生徒。

そのままAクラスの扉へと向かい秀吉、ムッツリーニ、僕、雄二の順でAクラスの教室の扉をくぐり、最後尾の雄二がAクラスから出て行こうとする時、不意に雄二が霧島さんに呼ばれた。

 

「………雄二」

 

「あ、何だ?翔子」

 

雄二が顔だけ後ろに向け霧島さんの方を見ると霧島さんは宣言した。

 

「……私は、Aクラス代表として全力で迎え撃つ」

 

―――っ!

 

 この言葉だけで十分に解った。

 霧島さんは全力でAクラス代表として僕達Fクラスを迎え撃とうとしている。

 一切の迷いも雄二との交友関係も全てを捨て、この人は自分が持てる力を全力を出そうとしている!

 

 だけどね、霧島さん。

 あなたに感謝しなくちゃいけない。

 

 僕………いや。僕たちも負ける事が出来ない!

 負けられない理由が出来た。だから、全力であなた達Aクラスに勝たせて貰いに行く!!

 

 ここまでお膳立てをして貰ったんだから勝ちに行かせて貰うよ。

 

「ああ、勝たせて貰いに行くぜ!翔子!!」

 

 雄二も僕と同様に闘志を燃やしたのか、それだけ言うとAクラスを後にした。

 廊下を歩きながら僕たちはFクラスへと向かう。

 

 賽は投げられた。

 誰にも止める事の出来ない勝負。

 Fクラスの皆でも最早止められない。

 

★☆★

 

「と言う訳で、俺ら、俺と明久、土屋と秀吉は明日Aクラスと5人のクラス代表での決着をする。なお、5人目は姫路だ。Aクラスはこの交渉の賛同に同意する見返りとして5回の内の2教科の選択科目と2名の選手を選出出来る権利を獲得している」

 

 現在、Fクラス代表の雄二がAクラスとの対談での結果報告をFクラスで事後報告中だ。

 

無論、Fクラスの大概は馬鹿ばかりなので……

 

「うおおおおお!!坂本!良くやった!!」

「勝てる!勝てるぞ!!これでFクラスは勝てる!!!」

「皆!我らがクラス代表に勝利の激励を!!」

 

と、まあ既に勝った気でいる。

勝手に士気が上がるから別にいいけれども。

 

「ちょっと坂本!」

 

 突然島田さんが座っていた座布団から立ち上がり卓袱台をバンバンと叩いて講義する。

 あ、今、卓袱台の脚が一つ折れた。

 

「何で私じゃなくてあきなのよ!私の方が点数が高いでしょう!?」

 

 そんな島田さんを呆れたように見ながら雄二が答える。

 

「あのな~、島田。お前話を聞いてなかったのか?対談で明久はムッツリーニと共に工藤に指名されたんだよ!」

 

「でも!」

 

「でもも糞もあるか!お前の点数が一番高いのは何の教科だ?」

 

「数学よ!162点あるわ!!」

 

 どうよ!と言わんばかりに胸を張り主張する島田さんだが雄二はそれを見て嘆息しながら言う。

 

「話に成らん。帰れ!!」

 

「な!?何でよ!!」

 

「良いか!?相手はAクラスなんだぞ!?少なくとも数学限定で言うなら300点以上じゃなきゃ話に成らん」

 

「それじゃあ、木下はどうなのよ!?」

 

「秀吉は、お前と違って他の科目でも点数はお前より少し劣るがいける。オールラウンダー型だ。それに比べて島田、そこまで自己主張するならお前、数学以外の他の科目がいけるのか?」

 

雄二の指摘に島田さんは「うっ」と苦虫を噛み潰したかのような顔と成り黙った。

その様子を見たFクラスの男子生徒が抗議をあげる。

 

「坂本、少し言いすぎじゃないのか!?」

 

「そうだそうだ!」

 

「島田さんに謝れよ!」

 

その様子を見た雄二は

 

【五月蠅い!】

 

怒鳴り声をあげて静止する。

 

「良いか!俺たちはAクラスに勝ちに行くんだ!!島田の勝手な独断行動でFクラスの勝利は無くなるかもしれんのだぞ!?それに、相手は2人の選手指定と選択科目決定権を持っている。5名のクラス代表も恐らく300点以上の高得点所持者で一切の手加減をしない相手なんだぞ!?そんな相手に俺らは勝たねばならない!クラス代表としては島田の勝手な独断行動でAクラスに勝てる勝率を下げるような可能性をみすみす見逃せん!今までの俺たちの苦労を思い出してみろ!!」

 

雄二の言葉でFクラスの抗議をあげていた男子生徒は口を閉ざした。

雄二はその様子を見ると話を元に戻した。

 

「話を元に戻すぞ。メンバーは俺と明久、土屋と秀吉、姫路の5名だ。これは決定だ。明久と土屋はAクラスに指名されているから代えられない。俺もクラス代表だから代えられない。残りは姫路と秀吉だ。この二人に俺の方が点数が高いし、召喚獣の扱いがうまいから代えろ!と言う奴がいたら出てこい!!相手はAクラスだ。点数が高いうえに一切の手加減なく戦ってくるわけだ。勝てる勝率が上がるのならば歓迎する」

 

 雄二の言葉に誰も手をあげたり名乗り出る者はいなかった。

 

「それじゃあ、これで解散。秀吉、明久、土屋、姫路は明日に備えて勉強しておいてくれ」

 

 雄二のこの言葉で会議は終了し、教室から出ていく生徒が出始めた。

 会議が終わると僕は教室を出て帰宅する。

 明日はいよいよAクラスとの戦争だ。

 今までで一番の強敵。

 それに、優子さんとの約束。

 

――――色々な意味で決戦の日は明日だ。



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