緋弾のアリア ~龍と縛られし運命~ (白き白銀)
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プロローグ

どうも白銀です。何故、こんな小説を書いたかは僕の脳内で聞いてください。


これは、一つの物語に過ぎない。

 

 

何故、彼はこの世界を愛しているのか。この世界で生きているのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある武偵高校にて

 

 

『君は、東京武偵高校に異動となった』

 

 

「はい?何故、異動なんですか?校長先生」

 

 

『君の実力が認められたからだ。「あの生徒をぜひ」と言われたからな』

 

 

「俺は…ここに残りたいです」

 

 

『故郷の気持ちは分かる。私にもな。だが、紛れもないチャンスだぞ?上手くいけば、優秀な武偵になれる』

 

 

「それは、上手くいけばの話でしょう?」

 

 

『そりゃあそうとも。東京武偵高校の強襲科は危険度は高いという噂があるからな』

 

 

「俺が本気を出したら、そんなものちょろいんですけどね」

 

 

『だからこそ、なのだ。2年後、優秀な武偵になって、故郷に帰ってくるのだぞ』

 

 

「あ、はい(結局異動決定なのかよ…)」

 

 

『そうだ。東京武偵高校の防弾制服が来ているぞ。着てみるか?サイズは君の体よりちょっと大きいぐらいかな?』

 

 

「いや、いいです。着れるもんならどんな服でも着るんで」

 

 

『メイド服でもか?』

 

 

「いや…それは遠慮します(なんでメイド服なんだよ)」

 

 

『冗談だ!冗談!変装して潜入する以外着ることはないだろうな!アッハッハハハハハ!』

 

 

「ハ、ハハハ…(だめだ、この校長…何とかしないと…)」

 

 

『おっと、こんな時間になったか。これで、君と会うのも最後かもしれん。しっかりと学んだことを活かして、東京武偵高校でも頑張るんだぞ!』

 

 

「はい!一年約ちょっとの間ありがとうございました!」

 

 

『頑張って来い。そして強くなって帰ってくるのだ。故郷に』

 

 

「分かっています。校長先生。それでは、会えたら会いましょう」

 

 

『うむ…』

 

 

『なんか…合わないお別れだったなぁ…』

 

 

『まあよい。無事、あの子が強くなって帰ってくるのを願おう』

 

 

『がんばるんじゃぞ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引越しトラックの中にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「東京武偵高校にお引越しか…」

 

 

そうつぶやくのは、とある武偵高校の武偵生「加藤竜次」。

 

 

彼は、故郷にある武偵高校から東京武偵高校に異動となったのだ。

 

 

「強制的だったもんな…」

 

 

竜次はそう言いつつ、東京武偵高校のファイルを眺めていた。

 

 

そこには、生徒・教員の名前、経歴がぎっしりと書かれていた。

 

 

「ま、こういう高校もいいな」

 

 

文字だらけのファイルを閉じ、立ち上がり、背伸びをする。

 

 

背伸びをした後の彼の顔には期待と興奮を示していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の二つ名は「弾丸の魔術師」「回転式二丁拳銃の龍(ダブル・リボルバー・ドラゴン)」と呼ばれる。

 

 

彼に待ち受ける運命とは…




プロローグってめんどくさいね。


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第一章 始まりを告げる運命
第一話 運命の始まり


どうも白銀です。冷たい白い銀を体にはめてます。
…もうゴールしても(ry


午前6:00。強襲科の男子寮にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「眠ぃ」

 

 

俺は、眠そうな言葉を吐きつつ、重そうな体をゆっくりと起こす。

 

 

「何時に寝たっけ…?うーん…何時か覚えてねぇわ」

 

 

FPSゲームのやりすぎで何時で寝たのも忘れてしまった俺は、頭を掻きながら液晶テレビに電源をつける。

 

 

【昨日未明、犯人による立てこもり事件がありましたが二人の武偵により逮捕されました。詳細によると――】

 

 

「おお、さすがは東京」

 

 

液晶テレビを見つつ、昨日買ってきたジャムパンを噛み千切る様に食べ、登校の準備をし、防弾制服に着替え、

 

 

「早いが…行くかねぇ」

 

 

そう言って、液晶テレビの電源を切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが…東京武偵高校か…大きすぎるな。無駄だな」

 

 

そう言いつつ、中に入り職員室の扉を開ける。

 

 

「今日から、転入してきました。二年生の加藤竜次です。どのクラスに入ればいいのか聞きに来ました」

 

 

『竜次君。こっち、こっち』

 

 

穏やかな声。振り向くと、女の先生が手で招いていた。

 

 

「俺は何処のクラスに入ればいいでしょうか?」

 

 

俺は、2年A組担任の「高天原 ゆとり」先生に聞いていた

 

 

『私のクラスよ。さあ、もうそろそろ始まるからいきましょう?』

 

 

「あ、はい」

 

 

そういわれて、俺は先生の後をついていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『新しいカッコイイ転校生が入ってきたわ。さあ、入って』

 

 

高天原 ゆとり先生の声の後に、俺は入った。

 

 

「加藤竜次です。強襲科のAランクで才能があることからここへ異動となりました。といっても、才能はないけどね!」

 

 

おもいっきりクラスの皆に愚痴を言った。まあ、俺の癖なのでしょうがない。

 

 

『りゅ、竜次君。何処の席がいいかしら?」

 

 

戸惑う先生、あきれる生徒達。まあ、普通でよかった。

 

 

「俺は、後ろの方がいいです」

 

 

『そうなのね。分かったわ。後ろの武偵生の皆さんは竜次君の席を空けてくださいね』

 

 

ゆとり先生が武偵生全員に声をかけている間に俺は、後ろの席に座り込む。

 

 

「(前にいるのは…「遠山 金次」か。Sランクだったと聞いているが…なんか弱そう。その横には…「神崎・H・アリア」か。二つ名は【双剣双銃(カドラ)のアリア】だな…ちっこいな)」

 

俺は、目だけで周りを見渡し、ファイルのことを思い出しながら、いろいろな人たちを大まかに記憶に刻ませていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業、強襲科の自習が終わった俺は、依頼掲示板に来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの生徒が集まる中、俺は一つの依頼をじっと見つめていた。

 

 

「【依頼主を守護せよ】…か。まあ、いい具合だし、やっておこうかな」

 

 

俺は、その依頼を手に取ると速やかに自分の寮に帰っていった。だが、その依頼が、災厄に見舞われる依頼と化すとは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運命とは、既に決まっている。それを打破するのは、自分の力のみ。




我ながら、駄目だなと思った。何故、脳内はこんな小説を書けといっているのか。


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第二話 災厄の戦いの始まり

キャー色々混ぜてもありなのね!
どうも白が(ry
最近暇です。嘘です。忙しいです。


依頼主の部屋にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、依頼は?」

 

 

『私の守護をしてほしい』

 

 

「うん。それ依頼書いてあるから分かっている」

 

 

相変わらず、俺は愚痴を言っていた。意味のないことを言っても意味はないのだ。

 

 

『そ、そうか…後、情報があった』

 

 

その後の言葉に俺は驚愕した。

 

 

『相手側に二人、武偵がいるらしい』

 

 

「何!?何故、武偵が!?」

 

 

『どうやら、相手側も依頼を出していたらしいんだ』

 

 

『さらに、東京武偵高校の武偵さんだ』

 

 

「チッ…面倒なことになった。まさか、異動となった場所と戦うなんてよ」

 

 

武偵同士の殺し合い。それは、遭ってはならないのだ。俺はそう思った。

 

 

『ならば、殺さず動きを封じればいいんじゃないか?』

 

 

そうだ。その手があった。故郷の武偵高校は殺しても大丈夫だった。(山奥だったため)

 

 

「まあ…出来るだけやってみるよ」

 

 

『よろしく頼む。後、私の部屋の周りにはガードもいるから安心してやっていくがいい』

 

 

「はいはい」

 

 

そういって、部屋から出て、薄暗い作戦範囲内に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦範囲内の二階にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は二階で警備を続けていた。すると、

 

 

『まあ、サクッとやっちゃいましょ』

 

 

『ああ、そうだな』

 

 

「(聞き覚えのある声。二年生か…)」

 

 

もしも、知っている武偵だったらと思うと冷や汗が流れそうでやばい。

 

 

「一度、正面から叩くか」

 

 

そういうと俺は、左の太もものホルスターからCSAA(コルト・シングル・アクション・アーミー)の「キャバルリー」を取り出し、

 

 

「(びっくりさせるが…しょうがない)」

 

 

一発の銃弾を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一発は、男子武偵生の足の近くの床に当たった。

 

 

『なっ!?』

 

 

『キンジ!離れて!』

 

 

ん?キンジ?その言葉を脳内で探る。

 

 

「(まさか…)」

 

 

悪い予感が的中した。「遠山 金次」2年A組の武偵生だ。

 

 

「(そうすると…)」

 

 

もっと悪い予感が頭をよぎる。だが、あのキンジだ。絶対連れているのは、

 

 

「(神崎・H・アリア…!)」

 

 

もうどうでもよくなっていった俺の脳内は、とりあえずあいつらの前を堂々と立とうという考えになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『誰!?出てきなさい!』

 

 

かわいらしい声だが、実力がSランクだから困る。

 

 

「まさか…依頼の中でまた会えるなんてね…」

 

 

うわぁ、俺何言ってんだろ。アニメっぽい台詞言って。

 

 

「…遠山 金次君と神崎・H・アリアさん?」

 

 

何故、俺は疑問系で言っているのか。

 

 

『あ、貴方は…!?』

 

 

アリアがゆっくりと俺の方に指を指し、

 

 

『転校生!?』

 

 

「俺の名前、覚えてねぇのかよ!竜次だ!加藤竜次!加・藤・竜・次だ!」

 

 

ほんの数時間前に言ったのに…と思っていると

 

 

『なんでお前が…俺たちの前に立ち塞がる?』

 

 

『そうよ!なんで立ち塞がっているのよ!?』

 

 

「…お前達の敵さんの依頼が学校で張ってあってな。それを受けただけのことよ」

 

 

『ということは…?』

 

 

「そうお前達と戦うわけ~」

 

 

緊張感のない俺が、緊張感漂う二人相手と戦う。しかもSランクの武偵相手だ。だが、勝てるだろう。本気モードだったらのことだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲劇は、ちょっとした所から始まる。これも、運命。




とりあえず、完結までがんばるでごわす。


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第三話 VSアリア&キンジ

どうも、白い銀色と書いて「白銀」です。
ちなみに諸注意ですが主人公の会話が「」。他の人は『』となっています。
十分に注意してくださいね~ウボァ。


災厄の出会いって知ってるか?例えば、愛しい彼氏が他の彼女と付き合っていた。とかな?まあ、俺にとっては修羅場って楽しいけどな。見てる側だったらな。そして今、その状態、すなわち「災厄」に出会っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホルスターに収めてあった二つの「キャバルリー」を取り出し、両手を器用に使い、舞わす。

 

 

まるで、「リボルバーオ○ロット」みたいだが、断じて本人が出てくるわけがない。真似をしているだけだ。

 

 

そして、二つの「キャバルリー」を掴む。二丁拳銃の構えとなった俺は戦闘形態に入る。

 

 

「さあ、殺し合おうぜ!アリア!キンジ!だけど俺はめんどくさいから殺さねぇ!」

 

 

いつものように意味のない言葉を言いつつ、俺は二発をアリアに、もう二発を金次に放った。

 

 

『無駄よ!』

 

 

アリアは、二本の小太刀で切って俺に向かって走り、

 

 

『あぶねぇ!』

 

 

キンジは、柱に隠れて当たらず、

 

 

「チッ!」

 

 

舌打ちを放って、二つの「キャバルリー」を両方のホルスターに収め、俺はポケットから小型ナイフを出し、アリアに対抗すべくCQCの構えになる。それはまるでス○ークのような構えである。何故、そんなことを知っているかって?俺の脳内に聞け。

 

 

『その構え!?』

 

 

アリアは、急停止し、俺と10mの距離で止まる。

 

 

『CQCの構え…』

 

 

「おお、よく知ってるんじゃねぇか」

 

 

『それは、「火野ライカ」もやっていたもん…』

 

 

「そうか。(あー、あの一年生か。ファイルでCQCを行っているとは知っていたけど、本当だとはな)」

 

 

火野ライカ。東京武偵高校1年A組所属で専門科目は強襲科。身体能力、視力、聴力共に良いと書いてある。ファイルに。

 

 

『さあ、行くわよ!』

 

 

そう言って、彼女――アリアは、二本の小太刀――すなわち二刀流の状態で俺に向かって攻めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で…お前達の依頼の内容はなんだ?キンジ君」

 

 

俺は、アリアと闘っている最中にキンジに向かって言葉を吐く。

 

 

『なんで私には聞いてな――』「お前だと分かりにくいから」

 

 

『依頼の内容か?』

 

 

「そうだ。依頼の内容さ」

 

 

キンジは、ファイルを取り出し読みながら言葉に出した。

 

 

『依頼の内容は…【犯罪者を取り押さえろ】だ』

 

 

「何?」

 

 

『お前が受けた依頼の主は、犯罪者だったらしいな』

 

 

「…」

 

 

闘っている最中だったが、俺は何秒間か黙り込んだ後、アリアの攻撃を流れるように避け、一回バク転をし、ある能力を使いふわりと浮かび飛んでいくように二階に上がった。

 

 

『何処に行くのよ!?』

 

 

「……この依頼をやめる」

 

 

そう言って俺は、犯罪者の依頼をびりびりに破いた。

 

 

「…俺が…勘違いをしていたようだ…報酬はもらっとけよ。大事な報・酬だからな」

 

 

カッコイイ台詞を言って、俺はその場から立ち去った。彼女たちも少し戸惑っていたいたらしいが…まあ、いいだろう。

 

 

「帰ってゲームでもしよう」

 

 

そういって、二階から飛び出し壮大にガラスを割って飛び降りたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後9:30。強襲科男子寮にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポ~ン。

 

 

「なんだぁ?こんな時間に」

 

 

オンラインのFPSゲームをやっていた俺は、最初はピンポンダッシュされたのかと思った。

 

 

ピンポ~ン、ピンポ~ン。

 

 

「…」

 

 

ピンポピンポピンポピンポ~ン。

 

 

「……」

 

 

ピンピンピンピンピンピンピンピンピンピン――

 

 

「ヽ(`⌒´♯)ノ」

 

 

苛立った俺は、ぶち壊しそうなやり方でドアを開ける。

 

 

「誰だよ!?こんなにピンポンピンポン鳴らしている奴!」

 

 

目の前には誰もいなかった。

 

 

『何処見てんのよ』

 

 

下に目を行くと、ピンク色のツインテールをした女の子――つまり、アリアが立っていた。

 

 

「なんでいるんだよ」

 

 

『用件は一つよ』

 

 

「…なるべく手短に話しな」

 

 

『私達の「チーム」に入りなさい』

 

 

「それだけか――えっ?」

 

 

俺は意味が分からず、首を傾げた。

 

 

『そのままの意味よ』

 

 

「許可もないのに、意味分からん」

 

 

『チーム・バスカービルに入れるのよ。光栄に思いなさい』

 

 

「光栄にも思わねぇな。というか、ヤダ」

 

 

『な、なんでよ!?実力Sランクの私が言ってるのよ!?』

 

 

「それでも、ヤダなの。めんどくしぇ」

 

 

『じゃあ、どうすれば入って――』「一対一で俺に勝ったらな」

 

 

『…本当?』

 

 

「本当だ。明日の自習の時に一対一の実戦練習がある。その時に闘おうじゃねぇか」

 

 

『…逃げないわよね?』

 

 

「逃げない。どうせ、お前なんかちょろいよ…本気を出したら」

 

 

『分かったわ。絶対よ…分かったわね!』

 

 

そう言って、彼女は帰っていった。

 

 

「(…チームは嫌いなのによ…まあ、本気を出すしかないか)」

 

 

俺はそう思い、自分の左手を見つめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇とは何か。それをはっきり言える者は少人数だ。




チーム・バスカービルって、なんか…なんて言うんだろ?


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第四話 チームに山猫はいない

眠いです。誰か助けてください。
どうも、しまっちゃうおじさんじゃなくて白銀です。
ヘッドフォンで添い寝ボイスを聞いてます。


午前6:30強襲科男子寮にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

無言で起きた俺は、そのままリビングに行く。そして、テレビをつけた。

 

 

【昨日未明、行方不明となっていた容疑者が二人の武偵により逮捕されました。詳細によると――】

 

 

「(…あれか)」

 

 

昨日の出来事を思い出す。まあ、無事にあの二人が犯罪者を確保できたことに喜びを感じるんだが、正直複雑な気持ちだ。

 

 

「あいつとの実戦練習はめんどくさいな、本当に」

 

 

断ればよかったと、思いながら朝食を作り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2年A組にて

 

 

「ふわぁ~…眠い…もう昼なのか…」

 

 

そういって、俺は購買に行く。今日は焼きそばパンと販売機で買ったジュースだ。

 

 

『いたのか』

 

 

木の下で俺に声を掛けたのはキンジだった。

 

 

「お前か…俺、食ったら寝るけど?」

 

 

『お前、本当にいいのか?アリアと闘うって」

 

 

「約束は、守らねぇといけねぇだろ?」

 

 

『だがな――』「俺をなめんじゃねぇぞ」

 

 

俺は、俺の事を弱いと思って優しく接する奴が嫌いだ。だから、俺は苛立った。

 

 

『…すまん』

 

 

「お前が変なことを言わなきゃいいんだよ。じゃあな」

 

 

そう言って、俺は昼寝をするために屋上へ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして午後――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに、アリアとの実戦練習が始まろうとしていた。

 

 

『竜次ー!頑張れー!』

『アリア先輩頑張ってー!』

『どっちとも頑張れー!』

 

 

色々な声援が飛び交う中、アリアが俺に向かってこう言った。

 

 

『逃げなかった勇気、凄いと思うわ。だけど、私には勝てないわ!』

 

 

「(まだ闘ってもいねぇのにあんなに自信を持ってるなんてねぇ)」

 

 

『貴方を倒して、私達のチームに入ってもらうんだから!』

 

 

「はいはい」

 

 

そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピストルの音が鳴った。それがスタートの合図だった。アリアは俺に向かって走り、俺は手を真上に上げ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数秒後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆、その場に凍りついた。何があったのか。その場の皆には分からなかった。

 

 

皆が見ていた先には――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地面に倒れたまま動けないアリアと、

 

 

平然と立っている竜次の姿があった。

 

 

アリアが今いる場所には、クレーターが作られており、激しい戦闘でもない限り作ることは出来ないものだった。

 

 

『何…これ…』

 

 

アリアには、どんなことが起こったのか分からず混乱しているようだ。

 

 

俺は、アリアに近づき彼女の耳元で囁く。

 

 

「これが…俺の本気さ」

 

 

『これが…本気…?』

 

 

「俺には、何処で、どの時間で得たか分からない能力があってな」

 

 

『能…力…?』

 

 

「そう…【重力】を操れるのさ」

 

 

『重力…ですって…?』

 

 

「そうだよ。今、こうして君が立ち上がれないのも重力のおかげさ」

 

 

『その能力を…使って?』

 

 

「俺は、重力を重く、軽くすることで戦場で有利に進めることが出来るのさ。昨日、俺がお前の攻撃をよけた後ふわっと浮いただろ?それも重力さ。まあ、指パッチンはしなくてもいいけどな」

 

 

俺は、囁き終えると俺はアリアを見下ろすようにこう言った。

 

 

「言っておくが、俺の故郷の武偵高校は表はAランクだ。だがな…それは、俺が校長先生に言っておいたからなのさ。自分の本当の実力を見られないようにね。だが、今、能力を見せたから言うよ…」

 

 

そして、俺は後ろへ振り向き、

 

 

「俺のランクは、Sを超えるRランクさ」

 

 

そう言って、俺はその場を立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いい人、はっけ~ん』

 

 

彼女は、屋上でスナイパーのスコープで彼を見ながら言った。

 

 

彼女のスナイパーライフルは「WA2000」をベースにカスタムされた「WA2000-custom"scarlet"」と呼ばれる。

 

 

『あの人を誘うかな~』

 

 

そう言って彼女は、悠々とした歩き方で屋上のドアを開け、下りていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

能力は、人を助けるもの。人を殺すことに使うのは禁忌なのだ。




暇ナンデス(^p^)


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第五話 無茶振り× 誘惑○

うわーい。小説だー。


強襲科男子寮への帰り道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねぇねぇ。そこの君』

 

 

美しい声。女性と確信。

 

 

「なんだ――!?」

 

 

見ていると、武偵制服にも関わらず、露出が多いカスタム制服。

 

 

そこから見える美しい胸と太股。

 

 

男性なら、一度は見てしまうであろう。そんな格好だったのだ。

 

 

「お前は…誰だ?」

 

 

『ふふっ…2年B組の「夢宮 楓」よ。よろしくね♪」

 

 

そして彼女は、俺を優しく抱きしめた。

 

 

「ちょ――」

 

 

そして俺は、路地裏へと強引に連れ去られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どう?…胸の感触。気持ちいいでしょう?』

 

 

強引に自分の胸を俺の胸に押し付ける彼女。

 

 

絶対に誘惑だろ…と思いつつも、彼女の胸に負けてしまう。

 

 

性的興奮がどんどん膨れ上がっていく中で彼女が言った。

 

 

『ふふっ…ちょっとお願い聞いてほしいの』

 

 

「どんな…お願いだよ…」

 

 

俺が聞いてみると彼女が口を俺の耳に近づけた。

 

 

息が、耳に当たり体が熱くなるのが分かる。

 

 

『チームのお誘い…よ♪』

 

 

「なんで…俺なんだ?」

 

 

『貴方が、アリアに勝ったからよ。他の人から誘われる前に誘っちゃおうかなって…♪』

 

 

「それでか…」

 

 

『了承しないと、性的な意味での罰を与えちゃうよ~?』

 

 

「ぐっ…」

 

 

『うふふ…♪』

 

 

俺は、数秒間黙ってから口を開いた。

 

 

「…分かった」

 

 

『やった♪』

 

 

「だが、条件がある」

 

 

『…何?』

 

 

「お前の実力を試したい。俺とお前がちょうどいい相性を持っているのか…」

 

 

『分かったわ。依頼で相性を確かめましょ?」

 

 

「それでいいな。じゃあ、俺は帰るから」

 

 

『明日、会いましょうね~♪』

 

 

そして俺は、彼女を置いて帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どの依頼か決めた?』

 

 

「ああ、この依頼だ。ランクはA以上が推奨らしいな」

 

 

『じゃあ、楽勝ね♪』

 

 

「ちなみに、お前のランクは?」

 

 

『アリアと同じSランクよ?それがどうかしたの?」

 

 

「…いや、なんでもない」

 

 

『そう?というか、それって夜じゃない』

 

 

「悪いか?」

 

 

『悪くないわよ。でも暇になるしな~…」

 

 

と、何かを思いついた彼女はニヤリと笑みを浮かべる。

 

 

それを見て、俺はドキドキする。

 

 

『じゃあ…その依頼の時間帯は夜だし…その間…デートしよ?』

 

 

「はぁ?」

 

 

『いいじゃない。せっかくだし…リラックスしないと~』

 

 

「リラックスは大事だけどな…」

 

 

『約束を無視するの?』

 

 

そういった彼女の目を見た瞬間、吸い込まれそうになってしまい

 

 

「や…約束は守る方だから」

 

 

「じゃあ、決まりね♪」

 

 

そう言って、彼女は俺の腕を引っ張り連れて行かされた。

 

 

「(ああ…面倒になるな。この女)」

 

 

そう思ったのだが、この後のデートで彼女の印象を180℃回転させることになるとは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【Replayする。Replayする。】

 

 

『なんだこれ?』

 

 

『作り方間違えた?』




最後は何って?






後の物語で重要になる奴ですよ。


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