ねくすとフレンズ (モクロック)
しおりを挟む

かいがん

初めまして モナークロックです。
アニメのオオウミガラス登場が待ちきれず今作を書いてみました。
今作は過度なオリジナル設定が含まれます。そういったものが嫌いな方はブラウザバックを推奨します。
初投稿なので駄文、文章力皆無など読みづらい点は多いと思いますが、読んでいただけたら幸いです。



~???~

『後のことはよろしくね…』

そういうと声をかけた誰かは私の元から離れていった。

待って、行かないで。そう言いたかったし止めたかった。でも私には何もできなかった。

『みんな行こう』

『了解』

『よっし』

『一丁やりますか』

『頑張ります』

誰かは仲間と共に向かって行った、赤い光と黒い波の元へと。

 

そこから先はどうしても思い出せなかった。

 

 

 

~かいがん~

このかいがんエリアは海と草原によって成り立っている。草原は海を見渡すにはいいものの、何もないので普段は利用するフレンズが少ない。

そこに珍しく一体のフレンズがいた。

彼女は目を閉じ海の方へ耳を傾けていた。波の音や風が吹き抜ける音、自然の音を聞いていると何かが後ろから近づいていることに気が付いた。

「誰だ?」

パッと振り向き近づいてきた何かの方を見る。

「うわっ!びっくりした」

近づいてきていたそれは、黒い体に白いお腹が目立つフレンズだった。

「えーと、わたしはオオウミガラスのシロマユ。よろしくね」

シロマユと名乗った彼女はゆったりとした口調で話をした。彼女が言うには普段からここを通っているが今日は珍しく誰かいた。興味を持ったので話しかけようと近づいたらいきなり振り向いたので驚いた、とのことだった。

「驚かして悪かったな。私はエゾオオカミだ、よろしく」

そう言うとエゾオオカミはニコリと笑った。

「エゾオオカミはここで何をしていたの?」

「音を楽しんでいたんだ。ここに来るのは初めてのはずだから、どんな音が聞こえるのか耳を傾けていたんだよ」

「ふーん、そうなんだね。もしかして旅をしているの?」

「旅か……たぶんしていたんだろうね」

そういうとエゾオオカミはうつむいた。

「たぶんってどういうこと?」

エゾオオカミの言葉にシロマユは首をかしげた。

「私ね、ここに来るまでのこと…あんまり覚えてないんだ」

なぜどうやってここに来たのか、彼女は全く思い出せなかった。

「でもね、どこで聞いたかはわからないけど微かに聞いた音は覚えているんだ」

それは色んな音だった。ここに吹く風とも波とも違う音をいくつもうっすらとだが覚えている。

「色んなエリアに行って音を聞けば、ひょっとすると何か思い出すかもね」

「そうかもしれないと思ってこれから旅に出ようと思っていたんだ。だけど、どこに向かえばわからなくて…」

「それならわたしが一緒に行くよ!」

シロマユは大きな声でそう答えた。

「いいのか?」

「困っているフレンズがいたら助けるよ。それに何だか面白そうだし!」

「ありがとう。それじゃあまずどこに向かう?」

「うーん…わからないことは【しりょうかん】に行って【はかせ】に聞くのが一番だからしりょうかんに向けて旅したらいいかな」

「わかった。これからよろしくな、シロマユ」

「こちらこそよろしく、エゾオオカミ」

 

こうして二体の思い出を巡る旅が始まった………

 

 

「そういえば、エゾオオカミってどんな動物かわからないんだが…」

「え!?」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。