三人の少女と一人の少年 (A.L.I.C.E)
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伝説のトレーナー編
#1 約束


登場人物紹介
μ's
高坂穂乃果、園田海未、南ことり、etc・・・
(μ'sのメンバーは全て名前のみのカタカナ表記です)

ポケットモンスターhgss
レッド、グリーン、オーキド、ワタル、ウツギ、シルバーetc・・・

同どんどん増えていく予定です。
舞台はカントー地方、ジョウト地方(予定)です。


―――

 

『・・・おーっと!チャレンジャーホノカのウインディの神速がクリーンヒット!チャンピオンワタルのリザードンを撃破したーっ!

これでワタルの手持ちは残り一体、後がない!』

 

少年が持つポケギアのラジオからは、生放送中のジョウトリーグの実況放送が流れている。

少年は顔色一つ変えず、ラジオに聞き入っていた。

 

『きたー!チャンピオンワタルの最終兵器、カイリューだァッ!ホノカ、残りの手持ちは二体とはいえ、これはキツイか!?』

 

放送を聞きながら、少年は、数年前に交わした、『ホノカ』とのある約束を思い出していた―――

 

――――――――――――――――――――――

あれは、少年の旅立ちの日、マサラタウンでの出来事だった。

オーキド博士からヒトカゲをもらった少年は、今まさに旅立とうとしていた。

 

『×××くーん!待って!』

 

蜜柑色の髪の少女が、ガーディを連れて少年の元へかけてくる。この少女がホノカだ。

 

『ホノカ、待ってください!』

『おいてかないでよ~!』

 

そして、あとから追い付いた、ホノカを叱責する黒髪の少女ウミと、対称的に泣きべそをかいている、グレーの色の髪の少女が、ホノカと耳打ちしあっていた。

やがて、三人は、少年にあるプレゼントをした。

 

『はい、私からはキズ薬!おこづかいたりなくて、三つしか買えなかったけど、使って!』

『私からはモンスターボールです。これでたくさんのポケモンと友達になってください!』

『私は、毒消し!トキワの森は毒ポケモンがいっぱいいるから、いざというときに使ってね!』

 

と、三つの小袋を渡してきた。少年は、

 

『・・・ありがとう、大事につかうよ』

 

と返す。その表情には少年にしては珍しく、嬉しさがにじみ出ていた

三人と別れ、マサラタウンから出ようとしたその時、ホノカがなにか言いたそうにかけてくる。そして、

 

『×××くん、ファイトだよ!絶対、一番強いポケモントレーナーになってね!』

 

と少年に言い放つ。少年は、

 

『おう、絶対チャンピオンになってやる!』

 

とホノカに言い返した。そして、

 

『そしたら、いつか私はチャンピオンになった×××くんのこと、絶対倒してみせるから!』

『へへっ、そうか、楽しみにしてるからな!約束だぞ!』

『うん!約束!』

 

これが、数年前に交わした三人との最後の会話だった。

――――――――――――――――――――――

 

「もう、あれからだいぶ時間がたったな・・・

オレは、たしかにチャンピオンのグリーンを倒して、新たなチャンピオンとなった。」

「でも、その日を境に、オレを超えるトレーナーは一人もいなくなってしまった・・・」

「だけどホノカ、お前なら、オレのこの飢えを、渇きを、疼きを癒してくれるかもしれない」

「待ってるぜ、あの時の約束通り、オレを超えてみせてくれ」

 

呟き終えた少年が持つポケギアからは、勝負が決着したという実況が流れていた。

 

『・・・ホノカのリザードンのドラゴンクローが勝負を決した!新チャンピオン誕生だアッ!!ジョウトリーグ実況生放送、CMのあとからwinnerインタビューに移ります――――』

 

少年は、静かにポケギアの電源を落とした。

 

――――――――――――――――――――――

 

「やった・・・これで、×××くんと、戦える・・・」

「待っててね、あの時の約束、果たしに行くよ」

 

蜜柑色の髪の少女は、一人呟いていた。

 

 

 




え~、初めての小説で、あちこち突っ込みどころだらけと思いますが、暖かい目でお願いします!
アドバイスなどありましたら、どんどんください!


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#2 少年のもとへ

前回のあらすじ

数年前、マサラタウンから旅立った少年少女がいた。
その少年少女は、ある約束を交わしていた。

数年後。約束を交わすために新たなチャンピオンとなったホノカ。
その様子をリアルタイムで聴いていた少年。

そしてホノカは少年の待つシロガネ山へ向かわんとしていた。


「やった・・・これで、×××くんと、戦える・・・」

「待っててね、あの時の約束、果たしに行くよ」

 

――――――――――――――――――――――

 

ここは殿堂入りの間。

オーキド博士が、チャンピオンになった直後のホノカを称賛していた。

 

「ホノカ、よくやったな。×××に続きお前までチャンピオンになるとは、マサラタウンの人間として誇らしいぞ」

「ありがとうございますオーキド博士!でも、私は...」

「わかっておる。あやつのもとに向かうのじゃろう?居場所も調べておいた。しかし、ポケモンたちも疲れておる。今日はゆっくり休みなさい」

「はい、そうさせてもらいます。」

 

この日、ホノカはオーキド博士の研究所で一夜を過ごした。

 

―――翌日―――

 

ポッポのさえずりを合図にホノカは起きた。

いつもなら二度寝なんて当たり前の彼女だか、ついに少年と戦う、ということで、彼女なりに緊張しているのだろう。

 

「×××くん...」

 

一言呟き、ホノカはオーキド博士の待つダイニングへと向かった。

 

「さて、×××の居場所だが、こちらも大体の見当はついておるのじゃが...」

「そうなんですか?」

「ああ、彼は今、シロガネ山という、ジョウト地方一の険しい山にいるだろうと思っとる」

 

シロガネ山。ホノカも聞いたことがある山だ。

というより、チャンピオンを目指すトレーナーなら一度は登りたいと思う山の代表格だろう。

ホノカも、いつかは登りたいと思っていた山だ。

 

「シロガネ山...」

 

とここで、ホノカはあることに気付く。

 

「ってことは、博士、もしかして、シロガネ山に君臨する伝説のトレーナーって...」

「ああ、あやつじゃろうな」

「やっぱり、×××くんだったんだ...」

 

ホノカの顔に微笑が浮かぶ。

 

シロガネ山には、ある言い伝えがある。

数年前、ある組織を壊滅まで追い込み、破竹の勢いでジムリーダーを倒してチャンピオンに上りつめた、という

トレーナーが頂上で挑戦者を待ち続けている、というものだ。

しかし、トレーナーはもう何十年も前に死んだトレーナーと噂され、ここ数年は頂上に近づく者はいなかったという。

どちらにしろ、オーキド博士の許可がないと、立ち入ることすら出来ないのだが。

 

「もう、シロガネ山への立ち入りの許可はこちらで手配しておいた。しっかり準備を整えてから出発しなさい」

「はい。何から何まで本当にありがとうございました」

「頑張るんじゃぞ」

 

ホノカは、マサラタウンの自分の家や、幼なじみの家、そして少年の家を回り、挨拶をすませて、トキワシティに向かった。

シロガネ山はチャンピオンロードのジョウト地方側に位置し、トキワシティからは、チャンピオンロード前のゲートへの近道である。道具を揃えたホノカは、ついにシロガネ山への登頂を開始した。

 

「待っててね、×××くん...!」




次回からは本格的に登頂シーンに入ります。
平日は投稿遅れるかもです...
では、また会うときまで!


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#3 登頂

お待たせしました!第三話です!
勘のいい人は気付いているかもしれませんが、今回ついに少年の正体が発覚します!


「待っててね、×××くん...!」

 

――――――――――――――――――――――

 

ホノカは今、シロガネ山を登っている。

不運なことに、前日ジョウト地方の東部で雨がふり、足場が安定しない状況での登山だった。

 

「うぅ...靴下が濡れて気持ち悪いよ...」

 

一人愚痴っていても状況が改善されるわけではない。

ただ、ひたすらに登っていた。

だが、こんなことを繰り返していれば、自然と肉体は限界を迎えるわけであって、

 

「うぅん...うん、ちょっと休憩しよっかグレイシア!」

「シアッ!」

 

こうして、ホノカはシロガネ山で一夜を明かした。

 

――――――――――――――――――――――

翌朝

 

「いやーよく寝た!」

「シァ~...」

 

気持ちよさげなホノカに対しグレイシアはよく眠れていなかった。

当たり前だろう。仮にもここは洞窟、しかも山の中。

むしろホノカのように気持ちよく眠れる方がおかしいのだ。

ま、それはさておき、一人と一匹は頂上を目指して登りはじめた。

 

「しっかし、とてつもなく険しいとは聞いてたけど、噂以上だねこりゃ」

「シァっ」

 

ぐんぐん登っていくホノカ、それにしっかり着いてくるグレイシア。

この一場面だけでも、一人と一匹がどれ程強い絆で結ばれているか、どれだけホノカがグレイシアに対象して本気で接していたかがよくわかる。

 

「にしてもいつまで続くのかな。たぶん半分は登った気がするけどなあ~」

 

そう漏らすホノカ。しかし、実際もう三分の二を登りきったところだ。ホノカたちの底なしの体力は伊達じゃない。

 

「お!グレイシア、あそこ!外に出るよ!!もしかしてもう頂上なのかな?」

「シァ?シァ~!」

 

意気揚々と外に出るホノカとグレイシア。

しかしそこに待ち受けていたのは――――――

 

 

 

 

 

辺り一面の雪原だった。

 

 

 

「...えぇーっ!?ゆ、雪ぃ!?」

「シァ~♪シァ~♪」

 

ただただびっくりするしかないホノカと嬉しそうなグレイシア。

 

「もう、昨日は雨で今日は雪、踏んだり蹴ったりだよ...」

「シァ~?」

 

まあ、今さら引き返すなんて選択肢もない。ただただひたすらに進むだけだ。

 

「んー、さて、もう一踏ん張り、いきますか!グレイシア!」

「シァ~っ!」

 

そうして、シロガネをいったり来たりすること約一日半。

遂に到達した。そう、少年がいる頂上へと。

 

「...ん~っ...!もしかして、ここ頂上?」

「シァっ」

「てことは...付いたー!終わったー!!長かったー!!!」

「シァ~っ!!」

 

ぐ~っと伸びをするホノカとグレイシア。

しかし、本当の戦いはここからだ。

 

「待っててね、レッドくん」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

「...遂にここまで来たか。ホノカ。さあ、オレを楽しませてくれ...」




次は遂に決戦です!
ちなみにホノカの手持ち
グレイシア♀
ウインディ♂
リザードン♂
ルカリオ♂
ドサイドン♀
フシギバナ♀


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#4 VS ピカチュウ

お待たせしました...
合唱コンクールやら実力テストやら行事多すぎ!
めっちゃ疲れる

ついに始まりますレッド戦!


「...遂にここまで来たか。ホノカ。さあ、オレを楽しませてくれ...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...レッドくん、久しぶり、だね」

「...そうだな、七年、いや八年ぶりか?」

「そこまでたってないよ。五、六年くらいだよ多分」

「まあ、時間がたつのは早いな...」

「私ももう16歳だしね」

 

 

二人は、今シロガネ山の山頂で雑談をしている。

その横では、グレイシアとピカチュウがじゃれあっている。

 

 

「ピカ~♪」

「シァ~♪」

 

「でもさ、こんな雪山に二、三年は住んでるんでしょ?不便じゃないの?」

「まあ、不便だな。ポケモンセンターあるから大分らくだけど...」

「それでも不便なものは不便だよね...」

「そうだな」

 

 

二人は再開を喜び、束の間の休息を楽しんでいた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「...ホノカ、お前ワタル倒したんだってな。ポケモンリーグチャンピオンおめでとう」

「ありがとう。私だってもう強いんだからね」

「...お前、ただオレに会いに来ただけじゃないんだろ?」

「!?...そうだよ。私、レッドくんを、倒しに来たんだよ。あのときの約束を果たすために」

「懐かしいな...まだ覚えてたのか」

「うん、だから...」

「ああ、わかってる。いくぞ」

 

 

こうして、ギャラリーもいない、最大最強のトレーナー同士のポケモンバトルが始まった。

 

 

「...いけ、ピカチュウ」

 

 

レッドの先発はピカチュウだった。

対してホノカは、

 

 

「いくよ、ドサイドン!」

 

 

ドサイドンを使ってきた。

 

 

「ドサイドン、いわなだれ!」

「ピカチュウ、アイアンテール」

 

「ピッカァ~ッ!」

「サイドン!」

 

 

ドサイドンのいわなだれをアイアンテールでいなすピカチュウ。両者とも呼吸はバッチリだ。

 

 

「ピカチュウ、でんこうせっか」

 

 

あくまで冷静なレッド。

 

 

「ドサイドン、もう一度いわなだれ!」

 

 

ボルテージを高めるホノカ。

その後もお互いに拮抗した技の掛け合いが続いた。

 

そしてお互いに体力も半分をきった次の瞬間、ピカチュウのでんこうせっかがドサイドンの急所にクリーンヒットした。

 

 

「サイドッ...」

「ドサイドン!?大丈夫!?」

 

 

そして、レッドはドサイドンへの死の宣告を放った。

 

 

「ピカチュウ、アイアンテール」

 

 

ガツッ!!

 

 

「ドサッ...サイドッ...」

 

「ドサイドン!...よく頑張ったね」

 

 

ドサイドンをボールに戻すホノカ。

ホノカは考えていた。次に出すポケモン?もちろんそれもそうだが、ピカチュウについてだ。

 

とどめにアイアンテールを使ったとはいえ、タイプ相性の悪さ、体格の違いを感じさせない強さ。

今まで出会ったトレーナーの中で一番の強さだった。

 

ーーー強い

 

ただ、それしか感じられなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...お前でも、オレは超えられないのか、ホノカ」

 

 

 




ふー、終わった終わった。
いや、いきなり全部は無理です(泣)。
まあ、ぼちぼち更新しようと思います。

二番手だれにするか...要望あったら感想までどうぞ!

ではでは


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#5 VS ラプラス

すいません結構間空いてしまいました...
というわけでラプラス戦です!


「...お前でも、オレは超えられないのか、ホノカ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ホノカは迷っていた。次に出すポケモンを。

水ポケモンを出すのは論外としても、切り札のルカリオとウィンディを出すわけにはいかない。

 

フシギバナは相性がそんなに良くないポケモンである。

 

しかし、火力が高く、弱点を突かれるリザードンを残しておきたいのも本音だ。

 

ホノカが出した答えはーーーー

 

 

「...頑張れ!フシギバナ!!」

 

「バーナァー!」

 

 

フシギバナに賭けることにした。

 

 

「ピカチュウ、アイアンテール」

 

 

電気技では攻撃せず、先手必勝で攻めるレッド。

フシギバナに強烈な一撃が入る。

対してホノカは、

 

 

「フシギバナ、ギガドレイン!」

 

 

と回復を試みる。そして、急所に当たったのか、そこでピカチュウが戦闘不能になった。

 

 

「ピカァー...」

「お疲れ、ピカチュウ」

 

 

「これでもみっちり鍛えたつもりだけどな...強くなったみたいだな。ホノカ」

「...伝説のポケモントレーナーにそう言ってもらえるなんて、光栄だよ。レッドくん」

「そうか...じゃ、次行かせてもらうぜ」

「出番だ。ラプラス」

 

 

そう言ってレッドが繰り出したのはラプラスだった。

 

 

「...?」

 

 

まあ、ホノカが疑問に思うのも無理はないだろう。

ホノカは、レッドがリザードンを繰り出す、と思っていたにも関わらず、逆に弱点を突かれてしまうラプラスを出したのだから。

 

 

「...不思議そうな顔してるな。ラプラスを出した理由、教えてやるよ」

 

「ラプラスを出した、理由...?」

 

「ああ、ヒントは『天気』だ」

 

「...!まさか、そのラプラス!?」

 

「...そう、このラプラスは、吹雪を使えるんだ」

「ラプラス!吹雪!!」

 

「ラプ~ッ!」

 

 

レッドが初めて大声を出した。興奮して少し冷静さを欠いているのだろう。

 

 

「くっ...頑張れ、フシギバナ!」

「バ、バナッ...」

 

 

主人の期待に応えるように耐えるフシギバナ。

 

 

「フシギバナ、メガドレイン!」

 

 

そして少しずつ体力を回復していく。が、このままではジリ貧になってしまう。

ホノカは、賭けに出た。失敗すれば恐らくフシギバナが倒されてしまうであろう賭けに。

 

 

「フシギバナ、いくよっ!ファイトだよ!!」

「バナッ!」

 

「ハード...プラント!!」

 

「なっ...」

 

 

驚愕するレッド。

 

 

「バァナァーッッ!」

 

 

ラプラスを恐うハードプラント。

 

 

 

「ラ、ラプ~ッ!?」

 

 

そして、一世一代の賭けの軍配は、見事ホノカに上がったのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「究極技...まさか、そこまで修得してたとはな...やっぱり、並のトレーナーじゃないって訳か...」

 

 




ラプラス戦、あっさり片付いてしまいました...
次はカビゴン戦(予定)なんで、多分もっと長引くと思います...!


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#6 VS カビゴン

あけましておめでとうございます。
というわけで最新話です!

投稿遅れてすみません...


「究極技...まさか、そこまで修得してたとはな...やっぱり、並のトレーナーじゃないって訳か...」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さすがだな、ホノカ。ジョウトリーグチャンピオンのワタルを倒すだけのことはある」

 

「だけど、オレにも意地ってもんがある」

 

「簡単に負けるわけには...いかないのさ!」

 

 

次のボールを取り出すレッド。

 

 

「出番だ、カビゴン!」

 

「ゴン」

 

レッドの三番手はカビゴンだった。

対するホノカはフシギバナ。タイプ相性的には双方まずまずだが、カビゴンは、吹雪を覚えている可能性がある。

迂闊(うかつ)に近づくわけにはいかない。

 

そしてホノカがとった行動とは――――

 

 

「ちょっとセコいけど...ここは確実に!」

「フシギバナ、どくどく!」

 

「バァナァ~!」

 

 

フシギバナの毒々が炸裂し、カビゴンが、猛毒状態になる。

 

 

「くっ...猛毒か」

 

カビゴン(こんなことなら特性免疫がよかったな...すまんレッド)

 

猛毒状態でじわじわと体力を削られるカビゴン。しかし、彼も全力でたたみかける。

 

 

「カビゴン、吹雪」

 

 

特殊技、それも吹雪で牽制しながら戦うレッド。対して

ホノカは、

 

 

「フシギバナ、ギガドレイン!」

 

 

と回復しつつチャンスを伺う。

 

 

そして、ついにホノカが動き出す。

 

 

「よし、射程圏内...!」

「勝たせてもらうよ、レッドくん!」

 

「フシギバナ、地震!!」

 

「バァァァァァァァナァァァァァァァッ!!!」

 

 

全力の地震を放つフシギバナ。

対するレッドはーーーーー

 

 

 

 

「...悪いなホノカ。この勝負、オレの勝ちだ」

 

「なっ...ハッタリなんてきかな...」

 

 

そして下される死刑宣告。

一瞬、レッドの顔が喜びで満ちた。

 

 

「...カビゴン、カウンター」

 

「カァァァァ...ゴォォォォンッ!!」

 

 

カウンター。すなわち倍返し。

カビゴン全力の一撃がフシギバナを襲う。

 

 

「な、カウンター!?」

 

「そうだ。地震は物理技だからな。威力を2倍にしてお返しする...!」

 

「ふ、フシギバナ!?」

 

「バァァナァッ!?」

 

 

しかし、吹き飛ばされるフシギバナ。おそらくラプラスの吹雪のダメージが蓄積されたのだろう。

 

 

「バ...ナァ...」

 

 

フシギバナは戦闘不能。

この勝負の軍配はレッドのカビゴンに上がった。

 

 

「...お疲れ様、フシギバナ。よく頑張ったね」

 

 

フシギバナをボールに引っ込めるホノカ。次のボールに触れる。

そして、何かに吹っ切れたように呟いた。

 

 

「もう、作戦なんて関係ない...!!」

 

「後は、私の...ジョウトリーグ新チャンピオン、ホノカの全力をぶつけるだけ!」

 

「ウィンディ、リザードン、ルカリオ、私に力を貸して...!」

 

「いくよ、レッドくん!」

 

 

「ウィンディ、きみにきめた!!」




ふー、やっと半分かな?

今実はレッド戦後の大体の構成がすでに頭にあります!
なのでまだ続きそうです!

応援よろしくお願いします!!


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#7 VS カビゴン2

一期選抜自信ねえ...

というわけでお久しぶり(?)です。
A.L.I.C.Eです。



「いくよ、レッドくん!」

 

 

「ウィンディ、きみにきめた!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ウィンディ、か...」

 

「そう言えばお前らはいつも一緒だよな」

 

 

ウィンディを目にしたとたん、レッドの顔が慈愛に満ちた。

 

 

「そりゃあ、小さいときから一緒だったからね」

 

 

そう、この二人は物心ついたときから一緒にいた。もはや姉弟といっても過言ではなく、ホノカが一番信頼しているポケモンである、のだが...

 

 

「...ウィンディ以上に頼れるポケモンがいるのか?」

 

「一番信頼してるのはこの子だよ。でも、とっておきは最後にしようと思って、ね?」

 

「へぇ...、んじゃ、ボチボチいくかな!」

 

「カビゴン、破壊光線!」

 

 

カビゴンから怒涛のビームが放出される。

対してホノカのウィンディは、

 

 

「ウィンディ、神速!」

 

 

速さで回避し、着実にダメージを与えていく。

 

 

「さっすが、一日に三千里走るポケモン。速さはなかなかのものだな」

 

「だが、カビゴンの耐久力なめてもらっちゃあ困る!」

 

 

レッドの表情に笑みが浮かぶ。

 

 

「!?」

 

「カビゴン、もう一度破壊光線!!」

 

 

そして、本来ならば一度打てば反動がつくはずの破壊光線を連発してのけたカビゴン。表情に疲れの色はない。

 

 

「な、なんで...」

 

 

逆に焦るホノカ。対してレッドは、

 

 

「カントーリーグチャンピオンのカビゴン、なめるなよ」

 

 

と言い放った。ここに来てレッドも全身全霊の本気を出してきたのだ。

 

破壊光線がウィンディにすいこまれていく。着地点を予測しているのだ。

 

このままではウィンディが力尽きてしまう。

ホノカは、ウィンディを信じて、命令をくだした。

 

 

「ウィンディ、お願い!」

 

「フレア、ドライブっ!!」

 

 

当たらなければ確実に力尽きてしまう。しかしホノカはウィンディなら絶対当ててくれる。そう信じて命令をくだしたのだ。

 

結果はーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガバァッ...!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当たった。見事に。

 

 

「なっ...カビゴン!?」

 

 

倒れるカビゴン。

 

 

「ウィンディ!やった!やったよ!!」

 

 

お互いの表情が入れ替わる。

 

 

「う、ウィン...」

 

 

しかし、ウィンディの体力ももはや限界だ。

 

レッドの表情も険しくなる。

 

 

「...ちーとばかし手加減が過ぎたかな。もう手加減はしない。覚悟しな」

 

 

レッドの手からボールが落ちる。

 

 

「...カメックス、いくぞ。ハイドロポンプ」

 

 

そして、ハイドロポンプによって、あっけなくウィンディは力尽きてしまった。

 

 

「なっ...そんな!?」

 

 

「ホノカ、いくぞ。お前たちの技、強さ、速さで、オレの本気、越えて見せろ」

 

 

ホノカは思いしった。レッドとの還付なきまでの圧倒的な差に。

 

 

「これが、伝説のトレーナーの、本気...」

 




どうしよ、数の調整が...
ま、なんとかなるかな!?(((((殴

次回、レッドさん本気出します(今まで弱気だったのかよ)。


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#8 vs カメックス

特になし


「これが、伝説のトレーナーの、本気...」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お願い、リザードン!」

 

 

ホノカの五番手はリザードン。タイプ相性は最悪だ。

 

 

「バカか、お前は...それとももう手持ちに余裕がないぬか?まあ、手加減はもうしない。決めさせてもらう」

 

 

レッドが呆れたように言う。対してホノカは、

 

 

「まあ、みててよ。いくよリザードン、炎の渦!」

 

「リィザァァァァッ!」

 

「カ、カメェッ!?」

 

 

と指示を出す。炎の渦にまきこまれ、動きを封じられるカメックス。

 

 

「...なるほど、そうきたか...炎の渦なら動きを封じて勝てると」

 

「ここまでしないとレッドくんには勝てないからね...そのままいかせてもらう!」

 

 

勝ちを確信するホノカ。しかし、

 

 

「やれやれ、なめられたもんだな...こんな程度でやられるとでも?」

 

 

ニヤリと薄ら笑いをうかべ、カメックスに次の指示を出した。

 

 

「カメックス、アクアジェット」

 

「カメェェェェッ!」

 

 

水しぶきをまとったカメックスがリザードンを襲う。

 

 

「り、リザードンよけて!」

 

 

間一髪でかわすリザードン。

 

 

「くっ...リザードン、フレアドライブ!」

 

「カメックス、ハイドロポンプ!」

 

「リザァァァァ!」

 

「カァァァメェェェ!」

 

 

紅い閃光と蒼い流星がぶつかり合う。

辺りにとてつもない衝撃波が放たれた。

 

 

「カメックス、ハイドロカノン!」

 

「リザードン、よけて!」

 

「カァァァメェェェェェェェェッ!」

 

「り、リザァァァァッ!?」

 

 

究極技であるハイドロカノンをよけるリザードン。

しかし、

 

 

「カメックス、もう一度ハイドロカノン!」

 

「カァァァメェェェ!」

 

 

カビゴン同様、反動がつく技を連発するカメックス。

 

 

「リザァァァァ...ッ!」

 

 

リザードンに吸い込まれるハイドロカノン。

 

 

「くっ...リザードン、火炎放射!」

 

「ハイドロポンプ!」

 

 

互いの技がぶつかり合う。

 

お互いに一歩も譲らない攻防が続いた。

 

 

「リザードン、切り裂く!」

 

「リィィィィィザァァァァッ!」

 

「カメェッ!?」

 

 

そして、リザードンの切り裂くがカメックスの急所に。

 

 

「今だ!リザードン、火炎、放射ぁぁぁぁっ!!!」

 

「グ、グルオァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」

 

 

なんと、リザードンが勝利した。

 

 

「...特性、猛火、か」

 

「体力が少なくなると、相手に与える炎ダメージの量が上がる...」

 

「なかなか戦略家だな、ホノカ」

 

 

一人納得するレッド。

 

 

「ただの偶然だよ。リザードンならやってくれるって思った。それだけ」

 

「まったく、信頼以上に怖いもんはないな...っと」

 

 

次のボールに手をかけるレッド。

 

 

「いくぞっ!フシギバナ!!」

 

 

フシギバナを繰り出した

 

 

「バナァァァ!」

 

「リザードン、まだまだいくよ!」

 

「リザ、ァァッ!」

 

 

 

 

決着の時は近い...

 




いやー受験やっとこさ終わった。
合格できてよかったー。


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