東方恋地底 (黒い眼鏡の未確認生物)
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プロローグ
迷い込んだ地


今回これが記念すべき初投稿となります!
楽しんで見ていただけるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします!投稿ペースはバラバラではありますがその辺りはご了承願います・・・。((汗


俺は・・・知らないところにいた・・・。

どこかわからないくらいに薄暗い所にいた。何か覚えてることはないか・・・。俺は『ユウマ』。歳は18。それ以外は・・・。ダメだ、わからない・・・。とりあえずわかることは全身が痛くかなり体力を消耗してしまっている・・・。なぜだ・・・。ダメだ、視界がぼやけてきた・・・。

俺はそのまま地面に倒れた。

 

 

「お姉ちゃん!早く早く!」

「待ちなさいって。もう、しょうがない子ね。」

「まぁ、こいし様は昔からあのような感じですから。」

「それもそうね。」

私たちは散歩にでていた。そしたら先にいった子が、

「お姉ちゃん!人が倒れてるよ!」

「本当!?お空!あの人を運んであげて!」

「わ、分かりました!」

そうして私たちは倒れてる人を私たちの屋敷へ運んだ。

 

 

「・・・んっ・・・。・・・ここは・・・。」

俺は目覚めると知らない天井があった。体を包み込む暖かさ。

どうやらベッドに入れられているらしい。倒れていたのを誰かが助けてくれたようだ。すると隣から、

「あ!やっと目覚めた!」

俺はビックリした。恐る恐る隣に頭を向けるとそこには緑がかった銀、もしくは黄緑色のふわっとしたセミロングの髪に黄色の服を着た可愛らしい少女がいた。しかも普通に俺が寝てるベッドに入ってる。・・・ん?ベッドに入ってる・・・?

「・・・・えぇっ⁉︎」

俺はあまりにもビックリしてベッドから転げ落ちた。そして壁に後頭部をぶつけてしまった。

「だ、大丈夫?」

「だ、大丈夫。平気平気・・・。それより君は誰⁉︎ここはどこ⁉︎」

「ちょっとちょっと、落ち着いてよ、お兄ちゃん。」

落ち着いてないのは君のせいだよ。と言いたかったがそれは少し悪い気がしたからやめた。すると部屋の扉が開き、

「こら、こいし。いきなりビックリさせちゃダメでしょ。すみません、うちの妹が。」

「え、あ、いえ・・・。」

入ってきた少女はピンク色の所々はねているショートカットの髪に水色の服、ピンク色のスカートをはいていてこれまたかなりの美少女だった。ただ一つ、浮いている目玉は気になるが・・・。あれは一体なんだろう・・・。そう思っていると、

「これはサードアイ。ほら、目は閉じちゃっていますがその子にもついてるでしょ?」

心を読まれた⁉︎

「はい、驚くと思いますが、私とその子は『覚(さとり)』。心を読む妖怪です。あ、自己紹介がまだでしたね。私は古明地さとり。ここ『地霊殿』の主(あるじ)です。そしてその子が妹の・・・。」

「こいしだよー!」

え、いきなり急展開すぎて訳がわからんのですが。ここは俺も自己紹介をしておいたほうがいいな・・・。

「お、俺は・・・ユウマ・・・です。」

「ユウマさんですか。よろしくお願いしますね!」

「よろしくね!お兄ちゃん!」

「え、あ、はい・・・。」

「そーいえば、私たちが妖怪と知っても驚かないんですね。」

「そ、それは・・・。」

恐怖より可愛さが勝ってるからとか言える訳がないじゃないですかー!そう思ってると、なぜかさとりさんが顔を赤くしている・・・。

・・・あ、しまった。心が読めるんだった・・・。

「え、えっとそれより、あなたはどうしてあそこに倒れていたんですか?」

「それは・・・わかりません。俺もどうしてあそこにいたのか・・・。ほとんど何も覚えていないんです・・・。」

「と言うことは住んでいたところも分からないんですか・・・?」

「そうなりますね。」

「困りましたね・・・。見慣れない服装だからおそらく『外の人』である可能性が高いから1人で放置しておくわけにもいかないし・・・。」

「ねぇねぇ、お姉ちゃん。お兄ちゃんここに住まわせちゃえば?」

「・・・そうね。ちょうど使ってない部屋もあるし、片付ければ住めるし。」

「え、いや、悪いですよ!助けてもらったうえに住まわせてもらうなんて・・・。」

「お兄ちゃん、人の厚意は素直に受けるものだよ!」

「大丈夫ですよ、ここの主である私が許可しますから。」

そんなに言われたら俺も1人で生きていくことは・・・おそらく無理だろう・・・。それならここはご厚意に甘えたほうがいいのかな。

「・・・わかりました。ここに住まわせていただきます。」

「はい、よろしくお願いしますね!」

「よろしくね、お兄ちゃん!」

「よ、よろしくお願いします!」

ここから俺の新しい生活が始まる・・・!




はい、初めての投稿で悪いところがあるかもしれませんが自分的にはよく書けたほうだと思います!これはまだまだ最初の方にすぎないのでこれからもよろしくお願いいたします!
誤字・脱字があった場合は言っていただいてかまいません!
俺は間違えたところを気づかずやっちゃうところがあるんでできたらお願いします!
最後まで見ていただきありがとうございました!


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地霊殿で幻想郷生活
始まった新しい生活


はい、今回もベッドで寝ころびながらやっております。
さぁ、張り切って参りましょう!


俺は倒れていたところをここ『地霊殿』に住まう古明地さとりさん、妹のこいしさんに助けられ、ここに住まわせてくれることになった。

とりあえず俺は地霊殿を案内されることになった。各部屋、トイレ、風呂場・・・ここは温泉である事に驚いたが・・・。しばらく案内されると、足元に黒猫がいた。するとさとりさんが、

「あら、お燐じゃない。」

この黒猫はどうやらお燐というらしい。するといきなり驚くべきことが起きた。その黒猫がいきなり人に化けたのだ。さすがに驚きを隠せなかった。まぁ、妖怪がいるならこうゆうのもいるんだろう。ということで結構冷静になるのが早かった。すると黒猫・・・だった人が

「君、ようやく目覚めたんだね!あたしは火焔猫 燐!火車っていう妖怪だよ!よろしくね!」

「あ、はい。よろしくお願いしますね、燐さん。」

「あー、あたしそーゆう固い感じが好きじゃないんだよね。気軽に『お燐』でいいよ!あとタメ口でいいよ。」

「・・・わかったよ、お燐。よろしくな。」

「よろしく!」

こうしてお燐とも挨拶を交わした。すると、

「あー!君目覚めたのー⁉︎よかったー!」

「あら、お空。」

奥から姿を現したのは黒髪でカラスのような翼がついていて、胸に赤い目玉のような何かをつけた女性がいた。するとさとりさんが、

「あの子があなたをここまで運んでくれたんですよ。」

「え、そうでしたか。ありがとうございました。」

「いいっていいって!簡単な仕事だしね!私は八咫烏(ヤタガラス)の霊烏路 空!よろしくね!」

「はい。よろしくお願いします。」

「あー、私も固い感じ好きじゃないからさー、気軽に『お空』って呼んでタメ口で話してよ!」

「わかったよ、お空。よろしく。」

「うん、よろしく!」

「さて、お燐、今使ってない部屋があったでしょ?そこの掃除お願いできるかしら?」

「お任せください、さとり様!」

するとお燐はまた猫に化けて俺のものとなる部屋の方向に行ってしまった。

すると、さとりさんが、

「私達も好きなように呼んでもらってかまいませんよ?」

「え、いいんですか?」

「もちろんです!」

「・・・じゃあ俺もさとり様って呼ばせてもらってもかまいませんか?呼び捨てとかだと助けてくれた方に申し訳ないって言うか・・・。」

「えぇ。かまいませんよ。」

「お兄ちゃん、私はー?私もタメ口でいいよー!」

「えーっと・・・それじゃあこいしちゃんって呼ばせてもらってもいいかな?」

「うん、いいよー!」

「それじゃあ、改めてよろしくお願いします。さとり様、こいしちゃん。」

「はい、よろしくお願いしますね!」

「うん、よろしくー!」

「それじゃあ、しばらくしたら夕飯にしましょう。」

「わーい、ご飯ー!お燐今日は何作ってくれるかなぁ?」

「お燐の料理はなんでも美味しいわよ。」

どうやらしばらくしたら夕飯時らしい。余った時間はどうしようかと考えていると、

「ユウマさん、能力は知ってます?」

「・・・能力・・・?」

余った時間はどうやらそれについてで埋まりそうだ。




はい、こんな感じですぅ。
お空を少女にするか女性にするかで悩みましたけど友達に聞いて女性にしました。あと地霊殿に本当に温泉があるかは知らないです。聞いたことがあるだけでもしかしたら俺の勘違いかもしれません。
誤字・脱字があれば言っていただいてかまいません!
最後まで見ていただきありがとうございました!
これからも『東方恋地底』をお願いします!


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能力

今回は能力についてです。
テストが近い・・・。((泣


「・・・能力・・・?」

「はい、ここ『幻想郷』では一部の人が『能力』を持っているんです。例えば私は『心を読む程度の能力』そしてこいしが『無意識を操る程度の能力』というものを持っています。ユウマさんは何か能力はあるんですか?」

「・・・いえ、多分ないです・・・。」

「そうでしたか・・・。でも、突然能力が開花することがあるという噂を聞いたことがあるのでもしかしたらユウマさんに起こるかもしれませんね。」

「だといいんですが・・・。」

どうやらこの世界には『能力』というものがあるらしい・・・。開花するならして欲しいよ!と心の中で叫ぶ俺をさとり様は少し苦笑いした表情でこちらを見ていた・・・。なんか恥ずい・・・。

「さとり様〜。部屋の片付け終わりました〜。」

奥からお燐が俺の部屋となる場所の掃除をすませて戻ってきた。

「あら、早かったわね、お燐。じゃあ夕食の準備お願いできるかしら?」

「わーい!ご飯ー!」

「わかりました!じゃあ私は台所に行きますので。」

「お願いね、お燐。」

「お任せください!」

と言うとお燐はその場から台所の方へと去っていった。結構忙しいんだな、お燐は。

さて、夕飯ができるまでのもう少しの時間はどうしようか。そう思ってると、

「ユウマさん、こいしを夕飯ができるまで見張っていてくれませんか?」

「え、なぜ見張る必要が・・・。」

「この子、たまにいつのまにかどっかいっちゃう時があるんですよ。」

「そんなに心配しなくても大丈夫だよぉ!」

「前に夕飯時が過ぎても帰ってこなくてお姉ちゃんをずっと心配させてたのはどこの誰だったかしら?」

「うっ・・・ごめんなさい・・・。」

「わかればよろしい。」

「え、えーっと俺はこいしちゃんを見張ってればいいんですね?」

「はい、お願いできますか?」

「助けてもらった恩に比べればこのくらい大したことじゃないですよ。」

「ありがとうございます。さ、こいし、ユウマさんと一緒に・・・ってあれ?」

さとり様が呼びかけようとしたそこにはこいしちゃんの姿はなかった。

「はぁ・・・またあの子ったら・・・。」

「・・・お姉さんって大変ですね・・・。」

こうして俺たちはこいしちゃんを探すことになった・・・。

 

 

しばらくしてこいしちゃんは案外すぐ見つかった。そして、さとり様はこいしちゃんをちょっとだけ叱っていた。叱り終わるとジャストタイミングと言わんばかりのタイミングで、

「さとり様〜。夕飯の用意ができましたよー!」

「あら、ありがとう、お燐。」

「わーい!ご飯だー!」

さっきまで怒られてテンションダウンしてたこいしちゃんがいきなりテンションアップした。切り替え早いな・・・。そう思いながら俺たちは食卓へと向かった。にしても能力か・・・。いつか開花するといいな・・・。




なんかねぇ、俺の小説ってなんかちょっと展開が早い気がするんだけど気のせいかなぁ?まぁ、いいんですけど、それが俺のスタイルってことで。


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1日の終わり

しばらく投稿してなくてすみません・・・。
Yahoo!でこの小説書いてるんですけど読み込みしなおされたせいで2回くらい書きかけてる小説が消えて戦意消失してました。気をつけて頑張ります。


お燐の料理か・・・どんな味がするんだろう・・・。俺はそう思いながらみんなで食卓へと向かった。食卓に来るとさとり様は

「困ったわ・・・。」

と、困った表情をしながらそう言った。何があったのか聞いてみよう。

「ユウマさんが座るには席が一つ足りないんですよ。」

おぉ・・・、さすが心を読めるだけのことはある・・・。俺が質問する前に答えてくれた・・・。

「どうしましょう・・・。来客用の椅子はあるけどそれを取りに行くと遠いからお料理が冷めちゃうし・・・。」

それは困った。楽しみにしてた料理が俺のせいで冷めてしまうなんて。俺は別に床でもいいんだけどな・・・。

「そんな!せっかくうちに住まうことになった方なんですから1人だけ床に座らせることはしたくありません!」

・・・優しい。美少女な上に優しいって天使か。むしろ女神様でもいいんじゃないか。そう思ってたらさとり様は顔が赤くなってしまった。ヤバイ、心の中見られてるとスゲェ恥ずい・・・。

「仕方ない、来客用の椅子を取って来ますか。」

さとり様がそう言った途端、

「お姉ちゃん、私にいい考えがあるよ!」

どうやらこいしちゃんに考えがあるらしい。

「本当?こいし。」

「うん!」

待って、なんか正直不安しかない。

 

 

「あ、あのー、こいしちゃん?」

「ん?なぁに、お兄ちゃん?」

「これはどーゆー状況ですか?」

「こーゆー状況だよ?」

こいしちゃんが浮かんだアイデア、それはこいしちゃんの席に俺が座りこいしちゃんが俺の上に座るというものだった。正直、こんな可愛い子が自分の膝上にいることで俺の心臓はバクバクなんですが⁉︎落ち着いていられないよ⁉︎俺は心の中でさとり様に助けを求めながらさとり様の方を見た。そしたらさとり様は、頑張ってください!と言わんばかりの微笑みで俺の方を見た。・・・マジかよ・・・。

「そ、それじゃあ全員座れたわけですし、いただきましょうか!」

『いただきまーす!』

「い、いただきます。」

うわ、マジで美味い。料理店開けるくらいのレベルだぞ、これ。毎日食えるってヤバくね?

「お燐、ユウマさん気に入ってくれたみたいよ。」

「本当ですか?お口にあってなによりだよ!」

「うん、マジで美味いよ、お燐の料理。」

そのような感じで俺たちは会話をしながら食事を楽しんだ。

 

 

「ユウマさん、先にお風呂に入りますか?」

「え、いいんですか?」

「えぇ。私たちはお皿とかの片付けがあるので。」

「俺も手伝いますよ?」

「ありがとうございます。でもユウマさんは今日は倒れてたり、案内されたりで疲れたと思いますので、お先にどうぞ。」

「それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます。」

そう言うと俺は風呂場兼温泉に向かった。

 

 

「やっぱ広いな・・・。とりあえず体を洗って入ろう。」

そう言って俺は体を洗おうとしたわけだが、

「あ、さとり様にどっちがシャンプーでどっちがボディーシャンプーか聞くの忘れた・・・。どっちだ・・・。」

俺がそう悩んでいると、後ろから、

「右がシャンプーで左がボディシャンプーだよ。」

「あ、どうもありがとうございます。・・・ん?」

何か疑問に思ったから、俺は後ろを振り向くとそこにはこいしちゃんがいた。しかもタオル一枚くるんだだけの姿で。

「こここここ、こいしちゃん!!?」

「私と一緒に入ろ、お兄ちゃん!」

「いやいやいや、待ってよ!なんで普通に入って来てるの⁉︎」

「私がお兄ちゃんと入りたいから!」

と、無邪気な笑顔を見せてきた。可愛い・・・じゃねぇよ!この状態で落ち着いた人いたら強者だよ!何言ってんだ俺!あ、言ってねぇか、思っただけか。いや、落ち着いてる場合じゃねぇわ!いややっぱ落ち着くしかねぇか!そう思った俺は深呼吸で息を整えてからこう言った。

「・・・どーしても俺と入りたいの?」

「うん!」

「・・・じゃあこの最低条件だけは守って、いい?」

「なぁに?最低条件って?」

「俺が出るまではタオルは絶対つけてて。わかった?」

「わかった!」

・・・ほっ。と俺は一息ついた。さっさと体洗って湯に浸かろう・・・。そう思って、さっさと体を洗い、湯に浸かった。

 

 

風呂から出た俺はさとり様に上がったことを伝えた。そして部屋に行き、ベッドに寝転んだ。なんか風呂に入る前よりも疲れた気がする・・・。今日はもう寝よう。そして俺は部屋の電気を消し、眠りについた・・・。




やっと終わったぁ・・・。
これからも頑張って行きますのでよろしくお願いいたします!


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挨拶に行こう

はーい、もとのi Phone 修理に出しまして、今は借りた代用機を使っております。借りたやつはAndroidなんで、やはり使いにくい・・・。それでも頑張ってやっていこうと思うので応援よろしくお願いしますぅ!


地霊殿に来て二日目の朝、俺は目覚めた。そして起きて目を開ける前に気づいた。何か手に柔らかい感触があるということに・・・。意外と大きくそれでいて柔らかい。何だろうかと一度揉んでみた。すると、

 

「・・・んっ・・・ダ・・・よぉ・・・お・・・ゃん・・・////」

 

・・・え?多少起きたばかりということがあってあまり聞き取れなかったが誰かの声は聞こえた。恐る恐る目を開けた。するとそこにはこいしちゃんがいた。

 

「うわぁっ!!?」

 

驚いてまた俺はベッドから転げ落ち壁に頭をぶつけた。

何でまたこいしちゃんが俺のベッドに!?・・・?なんでこいしちゃんそんな恥ずかしそうな顔で胸を抱えてるの?

 

「・・・あ・・・。」

 

俺はちょっと考えてすぐに自分の手にあった柔らかい感触の正体がわかった。それは・・・こいしちゃんの胸だった・・・。こいしちゃん、容姿と違って意外と大きいんだね。・・・いやそんなこと言ってる場合じゃねぇ!!

 

「ごごごごご、ゴメン!!!」

「・・・お兄ちゃんのエッチ・・・。」

 

あ、恥ずかしがってる顔可愛い・・・じゃあなくてっ!!

 

「それより何でまた俺のベッドで寝てるの!?」

「んー、何でだろうね?無意識で来ちゃった!てへっ☆」

 

あ、可愛い・・・無邪気っていいね・・・じゃあなくてっ!!

 

「てへっ☆じゃないよ!」

 

そうやって俺とこいしちゃんが言い合っていると

 

「何朝から早々もめてるのー?」

 

と言う声と共に扉からお燐が現れた。

 

「あー、お燐か、おはよう。」

「おはよう。こいし様もおはようございます。」

「おはよー!」

「で、何をもめてたんです?」

「あー、えーっとそれは・・・。」

「お兄ちゃんが起きたらいきなり私の胸をさわってきてあーんなことやこーんなことを・・・///」

「さらっと嘘つかないでくれるかな、こいしちゃん!?」

「あー、朝からお楽しみだったわけね。」

「お前も乗るんじゃないよ!」

「えー、でも胸をさわったのはほんとでしょー?」

「うっ・・・。」

 

確かにさわってしまったのは事実だ。だが、

 

「あれ不可抗力だよね!?」

「あー、話はその辺にして、朝食できてるから着替えて早く食卓に来てよー?」

「じゃあお兄ちゃんまた後でねー!」

 

そういうとお燐は猫に化けてさっさと俺の部屋を出ていった。んじゃ、言われたとおり着替えようか・・・。

 

ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー

 

さて、朝食を食べに来たわけだが、ありゃ、椅子がひとつ増えてる。

 

「あ、おはよう、ユウマ。」

「おぉ、おはよう、お空。」

「おはようございます、ユウマさん。」

「おはようございます、さとり様。」

「ユウマさんの椅子お空に頼んで持ってきてもらいましたよ。」

「そうだったんですか、ありがとな、お空。」

「いいよいいよ、さとり様の頼みだし。軽い仕事だからなんの問題もないよ!」

「じゃあ朝ごはん食べましょうか。」

『はーい!』

 

そんなわけで俺達は朝ごはんを食べ始めた。

 

「ねぇねぇ、お姉ちゃん。」

「ん?どうしたの、こいし?」

「さっきね、お兄ちゃんに私の胸触られたー。」

「ぶっ!!」

 

こいしちゃんのいきなりの発言に飲み物を飲んでいた俺は吹き出してしまった。

 

「こここここ、こいしちゃん!?」

「・・・え?」

 

いきなりの発言にさとり様は一時的に固まってしまった。無理もない。

 

「えーっと・・・本当なんですか、ユウマさん?」

「確かに触ってしまいましたけど誤解ですっ!!なんか手に柔らかい感触があるなと思って起きたらこいしちゃんが俺のベッドにいたんです!!」

 

俺は必死に身の潔白を証明しようとした。するとさとり様は、

 

「・・・わかりました。心を読んだところユウマさんの言ってることは嘘じゃないみたいですね。」

「わかっていただけて何よりです・・・。」

「・・・はぁ。こいし、無意識とはいえユウマさんのベッドに入っちゃダメでしょ?」

「はぁーい・・・。」

「ま、まぁ、いいじゃないですか。本人も反省してることですし・・・ね?」

「・・・わかりました。ユウマさんが言うなら今回のところは許しますよ。」

「わーい!ありがとう、お姉ちゃん!大好きだよっ!」

「・・・///。さ、朝ごはん早く食べないと冷めますよ!」

 

うん、確信した。やっぱこいしちゃんとさとり様可愛いわ。

 

「そういえばユウマさん。今日買い物に行くのでついでに挨拶に行きませんか?」

「挨拶ですか?わかりました、行きますよ。」

「わかりました。それでは早く食べて準備しましょう!」

「はい!」

 

そーゆーことで、俺は挨拶にいくことになった。そういえばその人たちも能力を持っているのだろうか?もしあったらどんな能力なのか気になるな・・・。

 

ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー

 

そんなわけで俺達は地底から出てきた。空を飛んでいくと言うので俺は「へ?」となったがこれが驚き。みんな飛べるんだな。聞くには飛べる人は普通の人じゃない限り結構いると言う。ヤベェな幻想郷。俺はお空につかまらせてもらい地底から出てきた。しばらく歩くといきなり目の前に目玉だらけの裂け目が出てきた。ナニゴトデスカってなったよほんと。するといきなりその裂け目の中から金髪ロングの紫色のドレスを着た女性が現れた。

 

「あら、あなたが幻想郷に現れた少年ね。」

「へ?・・・そう・・・なんですかね、多分?」

「自己紹介が遅れたわね。私は八雲 紫。ここ幻想郷の管理者みたいなものよ。よろしくね。」

「あ、はい。俺はユウマです。よろしくお願いします・・・。」

「紫さん、どうかしたんですか?」

「あぁ、ちょっと幻想郷に住人が増えたみたいだから挨拶に来ただけよ。・・・あら?」

 

すると紫さんという人は俺の方をじっと見てきた。

 

「え、えーっと・・・紫さん・・・でしたっけ?俺の顔に何かついてます?」

「・・・いいえ、ごめんなさいね、何でもないわ。あと私のことは紫でいいわよ?敬語もいらないわ。」

「あー、それじゃあ紫、よろしく。」

「えぇ、よろしくね。あと・・・」

「・・・?」

「・・・いいえ、やっぱり何でもないわ。」

「・・・そうか?」

「えぇ、それじゃあじゃあね。」

 

そう言うと紫は裂け目に入って行き、その裂け目は消えた。

 

ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー

 

食料の買い出しやら日用品の買い出しも終え、あとは挨拶だけとなった。人里というらしい普通の人が住まう所を歩いていると、向かい側からどこからどー見ても『あれ』という人が歩いてきた。

 

「おはようございます、咲夜さん。」

「これは、さとり様と御一行様、おはようございます。」

 

咲夜と呼ばれる人は・・・うん、メイドだった。銀髪のボブカットで、もみあげ辺りに左右両方三つ編みをしておりその先に緑のリボンをつけている。服装は青と白のメイド服で、頭にはホワイトブリムと呼ばれるカチューシャをつけている。普通に美人。年は十代後半か二十代近くといったところだろうか。するとその人は

 

「・・・あら?さとり様、そちらの方は?」

「あぁ、昨日から地霊殿に住むことになったユウマさんです。」

「ユウマ様ですか、よろしくお願いしますね。」

「あ、はい、よろしくお願いします。あと『様』をつけるのはちょっとやめてもらえませんか?俺はユウマで構いませんので。あと敬語も大丈夫ですよ。」

「そう?なら私も敬語じゃなくて大丈夫よ。改めてよろしくね、ユウマ。」

「あぁ、よろしく。俺は咲夜さんって呼ばせてもらってもいいかな?それの方がなんか俺的にしっくりくるからさ。」

「えぇ、かまわないわよ。」

「ありがとう、咲夜さん。」

「じゃあ私は買い出しがあるから、それじゃあね。」

「わかった。それじゃあな。」

 

そう言うと咲夜さんは行ってしまった。

 

「それじゃあ今日は博霊神社に行きましょうか。」

 

今日は博霊神社という所に行くらしい。

 

ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー

 

「着きましたよ。」

「ここが・・・博霊神社。」

 

うん、見た感じ普通に神社だ。すると中から紅白の服の頭の赤いリボンが特徴的な少女が現れた。

 

「あら、さとりじゃない。」

「おはよう、霊夢。」

「ん?誰、その人?」

「昨日から地霊殿に住むことになったユウマさんよ。」

「あらそうなの。私は博霊 霊夢。よろしくね、ユウマ。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

「敬語、なくていいわよ。」

「そうか?じゃあそうさせてもらうよ。」

「ふーん、新しい住人よね?」

「まぁ、そういうことになるのかな?」

「よし、じゃあ今夜は宴ね!」

「いいの、霊夢?」

「いいわよ、どうせ貴方達今挨拶に回ってるところでしょ?それならみんな集めた方が手っ取り早いじゃない?」

「それはありがたいけど、あなたはお酒が飲みたいだけでしょ?」

「やっぱバレるか。まぁ、いいじゃない。それじゃ、準備でもしますかね。魔理沙、手伝いなさい。」

「え、私も手伝うのかよ・・・。」

「あら、魔理沙もいたの。」

「あぁ、私もいたぜ。そいつがユウマか?私は霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだ。よろしくな!あ、私も敬語はなくていいぜ?」

「あぁ、よろしくな、魔理沙。」

 

魔理沙は金髪のロングで、もみあげ辺りの片方を三つ編みにしてその先に白のリボンをつけていて白と黒のまさしく魔女みたいな格好をしていた。

 

「しゃーないな、私はみんなを集めてくるぜ。」

「よろしくね、魔理沙。」

 

魔理沙はそう言うと持っていた箒にまたがり結構な速さで空を飛んでいった。マジで魔女じゃねーか。

それにしても宴か・・・そこで挨拶はすみそうだ。




初めて3000文字突破したよ。いつもなら1500文字程度なのにね!なぜだろう!
あとUAが300いってたからマジかよってなったw
まぁ、そんなこんなでこれからもやってくのでこれからもよろしくお願いします!あ、あと次の話はi phone が戻ってくるまでお休みしますね。


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宴で挨拶 〜レミリア編〜

久しぶりにやるね、小説。
まさかiPhone修理に出して4日で帰ってくるとはねw
ちょっとモンストやらパズドラやらやってたんで小説全然やってなかった・・・。これからはモンストとかのスタミナ無くなったりしたらやって行こうかなと思っております。


さて、夕方になって博麗神社にたくさん人が集まって来た。中には空飛んだり羽生えてるやついたりでやっぱすげーな幻想郷とか思っちゃったりした。もうすぐ俺を歓迎する宴が始まるらしい。霊夢から、「主役なんだから最初のちょっとした挨拶くらい考えときなさいよ。」と言われた。めんどくせぇなぁと思いながらも俺は考えた。

ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー

夜になり、宴が始まろうとしていた。

「さぁみんな、宴を始める前に今日の主役、ユウマの登場よ!」

と霊夢は言った。しゃーない、挨拶しますかな。

「え、えーっと、皆さん。俺のために集まっていただいて本当にありがとうございます。昨日からこの幻想郷に来たユウマです。皆さんとは仲良くしたいと思っておりますのでよろしくお願いします!乾杯!」

『かんぱーーい!!』

ふぅ、なんとか挨拶できた・・・。さて、今度は個人的に挨拶に回ろうかな。・・・ん?あら、咲夜さんだ。

「こんばんわー、咲夜さーん。」

「あら、ユウマ。こんばんわ。」

「あら?咲夜、もう事前に今回の主役に会ってるの?」

「えぇ、左様でございます、お嬢様。」

「・・・お嬢様・・・?」

お嬢様と呼ばれていたのは・・・俺より年下に見える女の子だ・・・。ん?なんかコウモリみたいな羽生えてる・・・。そう思いながらじーっと見てると、

「あら?そんなにこの翼が気になるかしら?まぁ、無理もないわね。私はレミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼の末裔よ。よろしくね、ユウマ。」

「あ、はい、よろしくお願いします、レミリアさん。」

「敬語はなくて大丈夫よ。あとレミリアでいいわよ。」

「そ、そうか?じゃあ、よろしく、レミリア。」

「えぇ、よろしくね。あなた、最初私を見た時幼いなとか思ったでしょ?」

「なぜバレたし。」

「そりゃあわかるわよ。だって顔に出てたもの。」

「そんな出てたか・・・?」

「えぇ、出てたわ。」

おぉ・・・やっぱ驚きは隠せませんな・・・。

「えぇーっと・・・じゃあレミリアは歳いくつなんだ?」

「あら、女の子に年齢聞くなんて、結構デリカシーないのね、あなた。」

「うぅ、すんません・・・。じゃあ聞かなかったことにしておいてくれ・・・。」

「いいわ、答えるわよ。私は500歳よ?」

「・・・マジ?」

「えぇ、マジよ。」

マジかよ、この見た目で500歳とかありえねぇ・・・。

「あ、ちなみに5歳年下の妹もいるわ。ちょっと危なっかしいけどね。」

「お、おぉ、怖いな、それは・・・。」

「私ね、普段は紅魔館っていうところに住んでるの。よかったら今度遊びにいらっしゃい。」

「あぁ、そうさせてもらうよ。じゃあ俺は他の人たちに挨拶に行くから。」

「えぇ、それじゃあね。」

俺はレミリアと咲夜さんに別れを告げて他の人たちに挨拶に行った。

紅魔館か・・・今度行ってみるか。




はい、こんな感じで宴の最初の部分は挨拶っつーことでキャラごとに挨拶していくよ。実質俺が楽したいだけなんだけどね。なんか久しぶりに小説書くと疲れた・・・。徐々に取り戻せたらなと思っております。


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宴で挨拶〜白玉楼御一行編〜

・・・前からどれくらい経っただろうね・・・。2、3ヶ月経ってる気がする・・・。モンストとかパズドラしてたら忘れちゃうもんだね・・・。話変わるけど俺キャラ絵描いてるんだけどもね、最近もっと上手くなりたいと思ってきた。まぁ、そんなことはさておき小説はっじまーるよー!


「さーて、次は誰に挨拶に行こうか・・・。」

俺はレミリアに挨拶をしたあと次に挨拶する人を探していた。

「お?」

視線の先には桃色の髪に水色の服と帽子をかぶった女性ともう1人、白い髪に黒いリボン付きのカチューシャ、緑の服とスカートを着ていて腰と背中には刀、そして・・・魂っぽいやつが浮いてる・・・。何あれ・・・。気になったついでにその人たちに挨拶に行くことにした。

「こんばんわ。今夜はわざわざ来ていただいてありがとうございます。」

「あら、主役の・・・ユウマ、だったかしら?はじめまして、私は西行寺 幽々子。白玉楼というところの主よ。そしてこっちが妖夢。」

「はじめまして、ユウマさん。魂魄 妖夢と申します。」

「はじめまして。俺はユウマと呼んでください。あと妖夢さん、俺に敬語は不要ですよ。」

「なら私も妖夢でいいよ、敬語もいいよ。私はユウマ君って呼ばせてもらうね。」

「あぁ、いいよ。」

「あ、私の方も敬語は必要ないわよー。あと幽々子でいいわ。」

「わかったよ、幽々子。・・・ところで妖夢に聞きたいことあるんだけど・・・いいかな?」

「ん?何?」

「それ・・・何?」

俺は恐る恐る妖夢の周りに浮いている魂っぽいやつを指差した。

「あー、これ?これは私の霊体だよ。」

「・・・へ?」

案の定魂だったが・・・

「妖夢の・・・霊体・・・?」

「私は半人半霊なの。」

「・・・あ、そなの・・・。」

そんなんいるのか、やっぱヤベェな幻想郷・・・。

「ちなみに私は正真正銘本物の幽霊よー。」

「・・・マジ?」

「えぇ、純度100%。」

「幻想郷ってのはいろんなのがいるんだな・・・。」

「えぇ、様々な妖怪や人が住んでるからね。」

「そーいやー妖夢。なんで刀なんか持ってるの?」

「妖夢は剣術の達人なのよ。それでいつも刀は持ち歩いているわけ。」

「へー、同じ歳に見えて剣術の達人とはねー・・・。」

「まぁ、幻想郷は特殊な何かの力で歳もとらないし成長しなくなってるからどちらかというとユウマ君よりかは歳上だよ。」

「マジか・・・。」

「あ、それでも私は17歳で止まってるからね。」

「とゆーことは俺は今の18のまま止まるのか。結構いいな、動ける年齢に歳をとらなくなるのは。」

「私は死んでるから元から歳はとらないのよねー。」

「お、おう・・・。」

「あら、微妙な反応ね。」

「す、すまん。それじゃあ俺は次の人に挨拶に行くから、これで。」

「えぇ、今度白玉楼に遊びにいらっしゃい。丁重にもてなすわよ。」

「またね、ユウマ君。」

「あぁ、それじゃあ。」

紅魔館に続き白玉楼か、いつか行ってみよう・・・。




はい、ひさびさの投稿は眠さとの戦いでした。まぁかけたからよかったよ。これからもちょくちょく頑張っていきますのでよろしくお願いいたします!ちなみに幻想郷で歳をとらないは俺の独自の設定ですのでお気になさらず〜。あと妖夢が17歳ってのは知らないんで適当にやりました。間違っててもスルーでお願いします。


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宴で挨拶〜その他諸々編〜

今日も頑張るぞい☆


俺はその後も挨拶に向かった。

うさ耳の生えた少女うどんげと赤と青の服の医者の永琳さん、いかにも昔話から出てきたかのような和服の姫の輝夜などの永遠亭御一行。

宵闇の妖怪ルーミア、自分が最強と言ってるおそらくバカなのであろう氷の妖精チルノとその親友の大妖精こと大ちゃん。

鬼の萃香と勇儀。勇儀の方は地底に住んでいると聞いて驚いた。

挨拶をした中で他にも地底に住んでる人達(ヤマメ、キスメ、パルスィのことです)がいてびっくりしたよほんと。そーいやーなんか地底の入り口に3人くらいいるのを見たことあるようなないような・・・。

まぁ、その後も新聞記者の文や寺子屋の先生兼妖怪である慧音先生などその他諸々にも挨拶してさとり様達のいる所に戻った。

「お疲れ様でした、ユウマさん。」

「結構人いるんですね、幻想郷って。結構挨拶に時間かかってしまいました。」

「まぁ、それだけこんな風に宴が開かれた時に賑やかになるってもんだよ。」

「それもそうだな。」

賑やかなのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。いて楽しいと思える。

「さぁ、お兄ちゃんも食べたり飲んだりしようよ!まだ何も食べてないでしょ?」

「あぁ、そうさせてもらうよ。」

そして俺は宴会料理を口に運んだ。うん、お燐の料理に負けじとこちらの料理もなかなかのものだ。幻想郷には優れた料理人が何人いるんだ、とかそんな疑問も抱きつつ料理を食べた。そして飲み物は俺はお酒が飲めないとは言ってあるので水を飲んでいた。さとり様達は普通にお酒飲んでるんだけどね。まぁ、俺は未成年だし仕方がないよね。霊夢達がなぜ飲めているのかは気になるけど、恐らくここは未成年からお酒を飲んでも大丈夫なのだろう。俺もいつかは飲めるようになれたらいいな。宴会も帰る人が出てきたところでハプニングが起きた。腹一杯になった時に飲み物を飲もうと思いそこに置いてあった自分のグラスをとって飲むとなぜか変な味がした。何だこれと思っていると急に喉がかーっと熱くなってきて顔も赤くなり視界が歪み、頭もクラクラしてきてそのまま倒れて寝てしまった。

 

 

「・・・んぁっ・・・。」

「あ、起きましたか、ユウマさん。気分どうですか?」

「あ?あぁ、大丈夫です・・・。何があったんですか・・・?」

「こいしがいたずらでユウマさんのグラスの中のお水にお酒を入れてたんですよ。」

あぁ、そういうことかと納得した。あれがお酒の感覚か・・・。

「ごめんね、お兄ちゃん・・・。」

「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。」

「許してくれるの・・・?」

「うん。」

「ありがとう、お兄ちゃん!」

「さとり様、俺どのくらい寝てました・・・?」

「いえ、精々10分くらいです。幸いこいしが入れたお酒が少量だったらしく結構薄かったんですよ。」

「そうだったんですか・・・。」

うん、これでほとんどが納得した。あとの唯一の疑問。なぜさとり様の顔が真上を向いている俺の目線の先にあるんだろう・・・?空を見た感じ外だからまだ宴会会場である博麗神社であろう。だが地面はさっきまでの敷物の色ではない。さっきまで青色だったのが今はピンク色である・・・はて、どこかで見覚えが・・・。そこで俺はある答えにあたり顔を赤くした。そして反射的に俺は飛び起きた。俺はさとり様に膝枕をされていたのである。

「え、あ・・・えっと、ありがとう・・・ございました・・・。あと迷惑かけてすみませんでした、膝枕までしてもらって・・・。」

俺は顔を赤くしてそう言うと、

「あっ!えっと膝枕はちょっと慌てすぎて何をしたらいいかわからなくてとりあえずやっただけで・・・!」

さとり様もとっさにやったことで自分がなぜやったのかわからなかったらしい。まぁ、俺にとってはいい思い出になったわけだが・・・。その面に関してはこいしちゃんに感謝しなければ。可愛い子に膝枕されて喜ばない人なんていますかね?そりゃ人によっては違うけど俺は嬉しい。そう思ってるとさとり様は一層顔を赤くした。あ、やば、心に出てた。恥ずいな・・・。

「さ、さぁ!私たちも帰りましょうか!」

「あ、はい!」

気づけば周りもほとんど帰っていた。霊夢に片付けを手伝おうか聞くと

「あー、いつも私が片付けてるからあなた達も帰ってもいいわよ。魔理沙と2人で片付けるから。」

「えっ!?私も手伝うのかよ!?」

って言ってた。魔理沙・・・ドンマイ・・・。

そんなわけで俺たちは帰路についた。また明日からも普通にさとり様達と暮らしていく。




はい、今回はこんな感じでございますぅー。次回は霊力を鍛えまっせ☆


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弾幕ごっこに必要なこと

今日で3日連続ですな。さぼった分頑張りまっせ


さて、宴会から帰ってきた次の日の朝、俺たちは朝食をとっていた。

するとさとり様が

「ユウマさん、弾幕ごっこって知ってます?」

「いえ、何ですかそれ?」

「まぁ、簡単に言うと霊力の球を形を変えて相手に当てるというこの幻想郷での決闘などに使われるバトルです。」

「いや、待ってください。俺に霊力なんてあると思いますか?普通の人間ですよ?」

「いえ、普通の人間にもわずかながらに霊力があるんですよ。」

「・・・マジっすか?」

「マジです。普通の人間も鍛えれば空も飛べるようになったりするんですよ?」

「空飛べるんですか⁉︎」

「お兄ちゃんも空飛びたいの?」

「そりゃいつまでもお空につかまってるのも申し訳ないし、自分で飛べたら結構嬉しいよ!」

「私は別にそんなに重いとも感じないからいいんだけどなー。」

「それでも自分で飛びたいんだよ。それでさとり様、霊力を鍛えるにはどうしたらいいんですか?」

「まぁ、簡単な方法はイメージですかね。弾幕もその人が思うイメージで形が変化したりしますから。」

「なるほど・・・。食事終わりに鍛えてもらってもいいですかね?」

「えぇ、いいですよ。」

「私も手伝うー!」

「あたし達も何か手伝えることがあれば手伝うよ。」

「ありがとう、みんな。」

マジでここの人達は優しい・・・。よし、いっちょ頑張ってみますか!

 

 

食事も終わり俺たちは外に出ていた。俺の霊力を鍛える修行の開始である。

「いいですか?まずはこうやって手のひらで霊力の球を作ってみましょうか。」

するとさとり様は目を閉じて手のひらを上に向け集中し始めた。

するとまさかの出来事が起こった。手のひらの上の何もない空間に突如として3つの光の球体が現れた。

「これが基本的な弾幕になります。あとは各々でイメージして形を変えたりするんですよ。」

「お兄ちゃん、こんな風にだよ。」

こいしちゃんがそう言うと先ほどのさとり様の様に手のひらの上の空間に弾幕を出現させた。だがこの弾幕は先ほどと違う。

「青い・・・バラ・・・?」

「うん!これが私の形を変えた弾幕だよ。」

何というかすごくこう思ったのがうかつにも言葉に出てしまったらしい。

「・・・きれい・・・。」

「えへへっ///。ありがとう。」

「あれ、言葉に出てたのか。なんか恥ずかしいな・・・。」

「ふふっ。・・・さっ!ユウマさん、まずはイメージして基本的な弾幕を出してみましょう。最初は5つ出せたらすごい方ですよ。」

「わ、わかりました。」

俺は言われた通りに目を閉じて弾幕を出すイメージをした。手のひらの上に弾幕を・・・。できるだけ多く・・・。そうしてイメージをしているとなんか周りが目を閉じていてもわかるくらいに明るくなった。なんだろうと思い目を開けた。すると目の前には驚いた表情のさとり様とこいしちゃん、お燐とお空の姿があった。

「え、あの、なんでみんなそんなに驚いてるんですか?」

「え、えーっと・・・ユウマさん、周りを見てください・・・。」

「へ?」

俺は言われた通りに周りを見た。すると、

「・・・は・・・?」

なんと俺の周りに約10個ほどの弾幕が張り巡らされているのである。驚いて後ろに後ずさってしまい、後ろにあった弾幕に触れたらしく、弾幕は小さな爆発を起こした。それが俺を少し弾きまた別の弾幕の方向へ飛んだ。あとはおそらく想像できると思うが、そう、それが連鎖的に起こり、俺は俺の作った弾幕でダメージを受けた。そして俺はその場に倒れた。するとさとり様達が駆け寄ってきて、

「だ、大丈夫ですか、ユウマさん⁉︎」

「だ、大丈夫・・・です・・・。」

「ユ、ユウマさん、あなた何者なんですか・・・?」

「いたって普通の人間ですが・・・。」

「普通の人間がいきなりあんなに弾幕を出せませんよ!」

「そ、そんなこと言われましても・・・。」

俺は正直困惑してる。自分でもどうしてあんなに弾幕を出せたのか理解できない。すると空間から見覚えのあるものが現れた。紫の作った「スキマ」である。そしてその中から紫が現れた。

「久しぶりね、みんな。」

「お、お久しぶりです。」

「さて、そろそろ話すときがきたかしらね。」

『・・・?』

「ユウマ、あなた、どうして自分がこうもあっさりと大量の弾幕が出せたのか理解できてないでしょ?」

「あ、あぁ、まぁ・・・。」

すると紫は突然こんなことを言い出した。

「あなたは確かに人間よ。だけど普通の人間じゃないわ。」

「・・・へ?」

「あなたは普通の人間と比べて桁外れなくらいに霊力が高いのよ。もちろん霊夢や私達と比べたらまだ低いけどね。」

「え・・・そうなのか・・・?」

「えぇ。そしてもう一つあなたの霊力が高い理由があるの。」

そして紫は俺がいつかと期待していたことを言った。

「あなた・・・『能力持ち』よ。」

俺自身はともかくさとり様達もびっくりしていた。

「・・・え?」

俺は待ち望んだことが叶ったことが嬉しくて仕方がなかった。

そしてその後俺達は紫から俺の能力の説明を聞いた。




はい、ついに主人公が能力持ちということが発覚いたしました!
次回は主人公の能力について紫に言ってもらうよー!


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能力開花

やっと主人公が能力持ちということがわかりました〜!
さぁ、この後はどうなって行くのでしょうか?
それでは本編をどうぞ☆


「俺が・・・『能力持ち』・・・⁉︎」

「えぇ、それも強い部類のね。」

俺は今心の中は喜びでいっぱいだ。おそらくさとり様もそのことを感じ取っていたのだろう。

「よかったですね、ユウマさん!」

「おめでとー、お兄ちゃん!」

「よかったね、ユウマ!」

「あ、ありがとう、みんな・・・!」

さとり様達は祝福におめでとうと言ってくれた。

この人達は本当にいい人達だ・・・!

「それで紫、俺はどんな能力なんだ?」

「あぁ、あなたはね、『想像したものを創造する程度の能力』よ。」

「そうぞう・・・ダジャレか?」

「まぁ、読むとそうなるけど強い能力よ。さっきも想像したから普通よりも弾幕を作れたでしょ?」

「あぁ、なるほど・・・。」

「試しに何かイメージしてみなさい。」

「何かをイメージ・・・。」

俺は試しに小石を想像してみた。だが小石は出てこなかった。

「あれ、おかしいな・・・。」

「んー、なんでかしらね?」

「これを作りたいって強くイメージすればいいのではないでしょうか?」

「なるほど、やってみます。」

俺はもう一度さっきよりも作りたいと気持ちを込めて小石をイメージした。

すると、急に目の前に小石が一つ現れた。

「うぉ、できた。」

「すごいですよ、ユウマさん!」

「すっごーい!お兄ちゃんにそんな力があったんだね!」

「ありがとうございます。」

「まぁ、伝えたいことは伝えたから私は帰るわ。」

「あぁ、ありがとな、紫。」

「どういたしまして。じゃあ、また会いましょう。」

「あぁ。」

そうして紫はスキマへと入っていき、スキマは閉じて消えてしまった。その後俺はこれはどうかなと思ったものがあったのでイメージしてみた。

「どうかしたんですか、ユウマさん?」

「あ、いえ・・・お空。」

「ん?何、ユウマ?」

「『お腹空いてる』でしょ?」

「えっ⁉︎どうしてわかったの⁉︎お腹も鳴ってないのに・・・。」

「なんでお空考えてることがわかったんですか?」

「あぁ、さとり様の能力を創造したんですよ。」

『・・・!!?』

みんな俺の方を見て驚愕したような顔をしていた。

「・・・え・・・私の能力を・・・⁉︎」

「はい。」

「驚きました・・・まさか能力までも作れるなんて・・・。」

「はい、自分でも驚きました。」

「・・・ユウマさん、もう私の能力は使わないでくださいね。」

「え・・・?どうしてですか・・・?」

「使わないでください・・・それしか言えません・・・。」

「・・・は、はい・・・。」

「ま、まぁ、ユウマさんの能力開花がわかりましたし、お祝いするために今日はご馳走でも作りましょうか!」

「えぇっ⁉︎そんな、悪いですよ!」

「いいえ、大丈夫です。まだまだ食材は余ってますから、今日ぐらいいいじゃないですか!」

「そうだよ、お兄ちゃん!」

「こいしちゃんはただ食べたいだけでしょ。」

「えっ⁉︎私の心も読めるの⁉︎」

「いや、誰でもわかるよ、そんな顔してたら。」

こいしちゃんはごちそうと聞いた瞬間から目をキラキラさせているのだ。そりゃわかるさ。

「・・・そうですね、ご馳走、お願いします!」

「いつのまにか暗くなってきてますし、お昼を食べていないので、そうと決まれば今日はいっぱい作りましょう!」

そういえば確かにいつの間にか暗くなってきていた。結構長く話していたのだろうか。

「はい、さとり様、私におまかせください!」

「いいえ、私も手伝うわ、お燐。」

「えっ、そんな!これはわたしの仕事ですので・・・!」

「いいからいいから、私にも手伝わせてちょうだい。」

「・・・わかりました。お願いします!」

「えぇ。」

「さとり様、俺も手伝いますよ。」

「いえ、今回はユウマさんの為の食事ですので、ユウマさんはゆっくりしていてください。」

「でも・・・。」

「料理は私とお燐にまかせて、こいしとお空と一緒にいてください。」

「わかりました・・・。楽しみにしています!」

「はい!さぁ、お燐、腕をふるって美味しい料理を作るわよ!」

「了解です!」

そういうとさとり様とお燐は地霊殿の方に向かった。

つくづくここの人達は本当にいい人達だと思った。




はい、いかがでしたでしょうか?主人公枠にありそうなチート能力になったんじゃないですかねー?まぁ、これからあの能力でいくのでよろしくお願いします。それではまた次回・・・


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夕食前のお話

感想があってそれを見ると「そういえばそうだった!」ってなったので前の話を編集しました。そしてここであの話をいれます・・・。言っていただいた方、本当にありがとうございました!


私達はキッチンに来ていた。するとお燐が、

「・・・さとり様、あのことをユウマに言わなくても良かったんですか?」

「・・・いいの。もう使わないでって言っておいたから・・・。」

「でも、もしかしたらまた使ってしまうかもしれませんよ・・・?」

「ユウマさんは信頼できます。心の中も嘘偽りなく真剣でしたから・・・。もう・・・私みたいな人は現れて欲しくないから・・・。」

 

 

さとり様に言われた通りに俺、こいしちゃん、お空は中に入り、リビングで一緒にいた。するとお空が、

「ねぇ、ユウマ。なんでさとり様が君に自分の能力を使わせたくなかったんだと思う?」

「・・・いや?分からないけど・・・。」

「さとり様はね・・・あの能力で人間に忌み嫌われてるの。」

「・・・⁉︎」

俺はそのことを聞いて驚愕した。

「さとり様はあの心を読む能力で里を追われたの。だから地底に住んでいるの。妹様も人間の友達がいたのに人間に嫌われてからその友達にも嫌われて心を閉ざしてしまったの。だからこいし様のサードアイは閉じてしまったの。」

「やめて、お空。」

「・・・はっ!すみません、言い過ぎました・・・。」

「いいの、気にしないで。」

俺は・・・さとり様やこいしちゃん達に悪いことをしてしまった・・・。

「・・・ごめん。嫌な事を思い出させちゃって・・・。」

「いいよ、過ぎた事だし。」

「そうか・・・でもなんで買い物の時は人里に・・・⁉︎」

「あれは追われた里じゃないからね。それにあの里は悪い妖怪でなければ受け入れてるんだよ。」

「そう・・・だったのか・・・。」

さとり様の能力を使うことでさとり様に不快な思いをさせてしまった・・・。ん・・・?そう言えばさっきから心が読めなくなってる・・・?・・・なるほど、能力は作ると10分しか持たないのか・・・。そりゃそうだわな。まぁ、これでさとり様から言われたことは守れそうだから良しとしよう。するとその時、

「みんなー、夕食できたよー!」

そう言いながらお燐が部屋に入って来た。

「・・・どうしたのさ、みんな暗い顔して・・・?」

そして俺らは事情を話した。

 

 

「そうなのか・・・事情を聞いたんだね?」

「あぁ・・・。」

「さとり様からは言わないでって言われたばかりなんだったんだけどねー・・・。」

「そうだったの⁉︎ごめん、お燐!」

「いいよ、お空。それに謝るのはあたしじゃなくてさとり様に対してだろ?」

「そ、そうだね・・・。」

「さとり様に謝らなくちゃな・・・。」

「まぁ、聞いてしまったならその方がいいかもね。」

そういった話をした後、俺たちは食卓に向かった。




はい、ということでさとり様とこいしちゃんの過去にちょっと触れた話でした。次の話からはまたいつもの日常が戻りますのでよろしくお願いします!


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謝罪、そして優しさ

前から結構空きましたね。まぁ、こんな風に時々投稿になりますけどもよろしくお願いします!


「さとり様〜。みんなを連れて来ました〜。」

「ありがとう、お燐。・・・どうかしたんですか、ユウマさん?」

「さとり様・・・すみませんでしたっ!!」

「え、急にどうし・・・そういうことでしたか、お空に聞いたんですね・・・。」

「・・・はい。俺、何も知らなくて・・・さとり様達にとって嫌なことを思い出させるようなことをしてしまって本当にすみませんでしたっ!」

「私もすみませんでした!うっかり話してしまって・・・。」

「はぁ・・・。大丈夫ですよ、許してあげます。」

「え・・・でもっ・・・!」

「私はただ私の能力を使わないことを守っていただければ咎めはしません。」

「!・・・本当に・・・ありがとうございます・・・!」

俺はさとり様の優しさに感謝しながら深々と頭を下げた。

「頭を上げてください。さ、温かい料理が冷めてしまいますよ。みんなで美味しく食べましょう!」

「はい!・・・さとり様。」

「はい、なんでしょう?」

「能力のことは心配しないでください。能力は創造すると10分しか持たないのでさとり様の能力はもう創りません。」

「はい、ありがとうございます。」

そして、ようやく俺たちは夕ご飯を食べた。ご馳走はとても美味かった。いつもの料理も美味いけど今日のは一段と美味い。

そして俺たちは夕ご飯を食べ終えた。

俺はさとり様から先に風呂に入るよう言われた。そして俺は風呂場に向かった。

「さて、体を洗うk「お兄ちゃーん!」」

そう聞こえた矢先背中に衝突の衝撃が走った。こいしちゃんが背中にぶつかって来て背中に張り付いた。

「ここここいしちゃん⁉︎どうしたの⁉︎」

「えー?また一緒に入りたいだけだよー?」

「あの時だけじゃなかったの⁉︎」

「えー?いーじゃーん、それくらいー。それとも・・・お兄ちゃんは・・・私とお風呂入るの・・・嫌・・・?」

「い、いや、嫌じゃないよ⁉︎え、ええっと、こいしちゃん、そのっ!」

俺が激しく動揺している理由、それは・・・、

「む、胸・・・当たってる・・・!」

俺の背中にはタオル1枚だけで隔たれたこいしちゃんの裸体が張り付いている。そして胸も押さえつけられている。すごく・・・柔らかい・・・とか考えてる場合じゃねぇ!

「んー?あー・・・もしかしてお兄ちゃん、こういうのに弱いの〜?」

こいしちゃんは何か小悪魔的な笑みを浮かべるとさらに胸を押さえつけて来た。

「こいしちゃんっ⁉︎」

「んっ・・・どうしたの〜?ほらほら〜♡」

こいしちゃんはそう言いながら押さえつけたままムニムニ動かして来た。

「・・・・・こいしちゃんっ!///」

「えへへ〜、まぁ、からかいは程々にしといて〜・・・。」

「全然程々じゃないよね⁉︎」

「まあまあ、お兄ちゃん体を洗うところだったんでしょ?」

「え、あぁ、そうだけど・・・。」

「私に洗わせてー!」

「え、いいよ、自分でやるから・・・。」

「私に洗われるの・・・嫌・・・?」

う、上目使い・・・だと・・・っ⁉︎

「うっ・・・わかったよ、お願い・・・。」

「わーい!ありがとう、お兄ちゃん!」

そうして俺たちは体を洗い始めた。

「お兄ちゃんって良い髪の色してるよね。」

「ん?そうか?」

俺の髪は純白の色をしている。けど珍しくもないと思うが・・・。

「妖夢も白色だろ?」

「妖夢とは少し違う。なんか、お兄ちゃんのはキラキラしてる気がする。」

「んー、そうなのか?。」

「でも、泡よりも白い髪ってなんか綺麗〜!」

「へへっ//。あ、ありがとう。」

俺は褒められることが素直に嬉しかった。

「次は私を洗って!」

「えっ⁉︎」

「『えっ⁉︎』じゃないよ!私だけ洗わせといてお兄ちゃんだけ洗わないなんてずるいよ!」

「え、えーっと・・・それは髪だけという方かな・・・?」

「え?全身だよ?」

「・・・・・!!ええぇぇぇえええええ!!?」

「お兄ちゃん、声大きい。」

「いや、男が女の子の体洗うってなんかダメじゃない⁉︎」

「なんで?」

「いや・・・その・・・全身洗うって・・・胸も・・・触っちゃうわけだし・・・それに・・・あそこも・・・。」

「え?そうだよ?」

「え・・・。」

「?」

「いやいやいやなんでそんな冷静なn・・・⁉︎」

そのとき1歩前に踏み込んだ俺は・・・なぜか落ちてた石鹸を踏んで足を滑らせ、こいしちゃんの方へ倒れてしまった。

「・・・・いってて・・・。」

転がった俺は何か柔らかいものがクッションがわりになったらしく痛かったが怪我をしなくて済んだ。さて、起き上がるk「ムニッ」・・・ムニ?なんだこの手にある柔らかいものは・・・あぁ、クッションがわりになったやつか。ん?なんかこれ良い匂いが・・・でもどこかで嗅いだことのあるような・・・それにこの手の柔らかいものもなんかこんな触り心地が前にもあった気が・・・あ・・・。

俺は恐る恐る目を開けた・・・。すると地面が肌色になってて・・・顔にも柔らかいものが当たって、

「あ・・・///」

って聞こえた。んー?どこかで聞いたことがあるぞー?そして俺はあることに気づき倒れた状態から飛び起きた。

俺はこいしちゃんを押し倒していたのだ・・・、

「!!?」

俺はとっさにこいしちゃんから目を背けるため後ろを向いた。

こいしちゃんはタオルがはだけてしまっていたのだ。

こいしちゃんの表情を見るとなんか少し顔を赤くして先ほどの小悪魔的な微笑みを浮かべていた。

「え、えぇっと・・・ゴメン・・・。」

「お兄ちゃんのエッチ。」

グサッと俺の精神的に何かが刺さるのを感じた。そして俺はすぐにこいしちゃんの前に土下座した。

「本当にすみませんでした。」

「よろしい。本当はお兄ちゃん触りたかったんじゃないの〜?」

「ちょ、やめてってば。///」

「じゃあ髪だけ洗って、お兄ちゃん!」

「・・・それならいいけど・・・。」

こいしちゃんはタオルを体に巻き直し、椅子に座った。そして俺はシャンプーを手につけるとこいしちゃんの髪を洗った。すごくサラサラした・・・柔らかい髪だった・・・かなり手入れしてるなと思った。

「私の髪どう?」

「え、あ、うん。サラサラしてて綺麗に手入れしてあると思うよ。」

「えへへ〜。お燐にいつも手入れしてもらってるんだ〜!」

「へー、お燐ってすげぇな。」

「お姉ちゃんもやってもらってるんだよ!」

「え、さとり様も?」

「うん、お風呂上がりにね。」

「じゃあ、こいしちゃんもこの後やるんだ?」

「うん!」

そういう会話をしながら俺はこいしちゃんの髪を洗うと風呂に入った。なんとなく後でその手入れを見たくなった。




なんか今回長い気が・・・。まぁ、そのときはそのときだー!
次回!『ユウマが姉妹の髪を手入れする』!お楽しみに!


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髪のお手入れ

さぼりすぎやて、俺


なんやかんやあったが、俺とこいしちゃんは風呂を出た。

 

「お燐ー!髪の手入れやってー!」

「はい、ただいまー。」

 

こいしちゃんがそう言うとお燐は鏡の前の椅子にこいしちゃんを座らせた。

そして髪の手入れを始めた。

 

「へぇー、そうやってやるんだな。」

「ん?興味ある?」

「まぁ、多少は。」

「それじゃあ・・・やってみる?」

「え、でも俺がやったら変になるかもしれないし・・・。」

「だいじょーぶ。あたしが教えるからさ。」

「やってー、お兄ちゃん!」

「・・・わかったよ。頼むよ、お燐先生。」

「任せてよ〜!まずはね〜髪を乾かそうか。そこにドライヤーあるから優しく乾かしていって。」

「はいよ。」

 

言われた通り俺は髪を傷めないように優しくこいしちゃんの髪を乾かし始めた。

 

「よし、乾いたね。それじゃあ次は優しく手ぐしをしていって。」

「おう。」

 

手ぐし・・・手のくしって事かな?そう思ったから俺は手をくしのようにして優しく手ぐしで髪をすいていった。

 

「お兄ちゃん上手だよ〜!」

「そう?ありがとね。」

「うん、初めてとは思えないよー。それじゃあある程度できたら次はブラシで髪をすいていこうか。これも優しくだよ。」

「りょーかい。」

 

言われた通りに俺は受け取ったブラシでこいしちゃんの髪をすいていった。

 

「・・・お兄ちゃんの手入れ、とても優しいね。すっごく気持ちいいよ!」

「ん?そーかな?」

「もしかしたら私より上手いかもね〜。」

「マジで?」

「マジだよ。」

「あら、何をしてるの?」

「あ、さとり様。今ユウマにブラッシングを教えてたんですよ。」

「そうなの?」

「うん!お兄ちゃん、とっても上手なんだよー!すっごく気持ちよかったー!」

「ふふ・・・ユウマさん、私、今からお風呂入るんですけど、上がったら私もお願いできますか?」

「え、あ、はい。いいですよ。」

「ふふ、ありがとうございます。それじゃあお風呂入ってきますね。」

「はい。それじゃあまた後で。」

 

 

「・・・ふぅ〜。さっぱりした〜。それじゃあユウマさん、お願いします。」

「はい、わかりました。」

 

俺はさっきこいしちゃんにやった通りの事をさとり様にもし始めた。

そしてブラッシングに入ったところのことだった。

 

「・・・なんか、優しい手つきですね。確かに気持ちいいです。」

「でしょ〜、お姉ちゃん?」

「えぇ。」

「お兄ちゃん。」

「ん、何?」

「これからのブラッシング、お兄ちゃんがしてくれない?」

「え、な、なぜ・・・。」

「すごく気持ちよかったから!」

「んー・・・まぁ、いいけど。」

「やったぁ〜!」

「じゃあ私もお願いします。」

「え、さとり様もですか?」

「はい、お願いできますか?」

「まぁ、いいですけど・・・。」

「ありがとうございます。」

「いやー仕事取られちゃったなぁ〜。まぁ、あたしとしては仕事が減るから楽になるんだけどね〜。」

「まぁ、これくらいは任せとけ。」

「それじゃ、これからのさとり様とこいし様のブラッシングはよろしくね。」

「おう。」

 

そんなわけでこれからのブラッシングは俺がやることになった。俺もなんかさとり様とこいしちゃんのブラッシングが楽しいからいいんだけどね。




ユウマ・・・その立場俺に変わってくれ・・・。
まぁ、引きずっても仕方がない。とゆーことで、次回はユウマの事について迫ろうかな。


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ユウマの記憶

前回言った通り今回はユウマについて迫ろうと思います。
サボった分は今の中3達の入試期間中の休みでサボった分頑張らないとね。


ある日のこと、俺はようやく空を飛べるようになった。練習して2〜3週間くらいたったかも・・・。結構時間かかったが自由に空は飛べるようになった。地霊殿の庭でこいしちゃんと座ってると突然こいしちゃんがこんなことを言って来た。

 

「ねぇ、お兄ちゃん。聞いてもいい?」

「ん?何、こいしちゃん?」

「お兄ちゃんの目って・・・どうして光がなくて悲しげな目をしてるの?」

「・・・え・・・?」

 

俺はその時前に洗面所で顔を洗ってる時に鏡で自分の顔を見たときを思い出した。今思えば確かに光がなく死んだような目をしていた・・・。まるで感情がないかのように・・・。

 

「さぁ・・・それは俺にもわからないよ。」

「うーん、そっかぁ〜。」

「うん、そうだよ。」

 

そのあとは何気ない会話をしたあと地霊殿の中へ俺たちは戻っていった。

 

 

俺は地霊殿の中を歩いてるとさとり様を見つけた。そして俺はさとり様に近づき、

 

「さとり様。」

「ひゃっ⁉︎」

「え⁉︎どうしたんですか⁉︎」

 

急に声をあげたさとり様はかなり驚愕した様子だった。

 

「・・・あぁ、ユウマさんでしたか。音もなく近づいて来るのでいきなり後ろに現れたように感じてビックリしました・・・。」

「・・・え?俺は普通に歩いてきただけですけど・・・?」

「・・・え?でも心の声も聞こえてこなかったし・・・確かに驚かせようと思ったらそれが心に現れるはずだし・・・私が接近に気づけないとしたらいつも無意識なこいしだけだし・・・。」

「あの・・・さとり様・・・?」

「あ、いえ!なんでもないですよ。ところで何か用ですか?」

「あー、いえ、暇だったんで何か手伝うことはないかと思いまして。」

「あー、それならお燐の料理を手伝ってあげてください。あの子にいつも任せっきりってのは大変でしょうし、私も書類をまとめたりと仕事がありますので・・・お願いできますか?」

「はい、そのくらいならいいですよ。」

「ありがとうございます。」

 

そんなわけで俺はキッチンへと向かった。

 

「・・・ユウマさん。あなたは一体・・・何者なんですか・・・?」

 

 

さとり様に言われた通り俺はキッチンへ来た。

「おーい、お燐ー。」

「ん?ユウマじゃないか。どうしたんだい?」

「さとり様にお燐を手伝ってあげてくれと言われたんでな。」

「あー、そういうことね。でももうあとはサラダ作ったら終わるからみんなを呼んできてくれるかい?」

「おう。」

「じゃあよろしく〜。」

 

そういうわけで俺がみんなを呼びに行こうとしたそのときだった。

 

「痛っ!」

「!どうした、お燐?」

「あー、大丈夫大丈夫、包丁でちょっと指を切っただけだから。」

 

お燐の指からは少し血が出ていた。

 

「大丈夫か・・・よ・・・?」

「ん?どうしたんだい、ユウマ?」

「包丁・・・刃物・・・血・・・。」

 

その時俺の頭の中に嫌な映像が鮮明に流れ出した。それは、俺の前にいる紅色に濡れて倒れた人、そしてそれを無表情で見下ろす俺・・・。それがまた別の人、別の人へと変わっていく。そしてそこで俺は

 

「もう・・・誰も殺したくない・・・!!」

 

と言っていた。

俺はその光景に耐えられず、

 

「・・・はっ・・・はっ・・・。」

「ど、どうしたの、ユウマ?」

「う・・・うわあぁぁぁああ!!」

「ユウマ⁉︎どうしたの⁉︎」

 

俺はその場にしゃがみこみ、絶叫し、涙を流していた。

 

「どうしたの、お燐⁉︎」

「どうしたの⁉︎」

「!さとり様!ユウマが!」

「ユウマさん⁉︎どうしたんですか⁉︎」

「もう嫌だ!!もう誰も・・・誰も殺したくない!!」

「え・・・⁉︎」

「ゴメン、ユウマ!」

 

お空はそういうと俺の首に手刀し、俺を気絶させた。




うん、あの平和な日常はどこへ行ったんでしょうかね。
そんなこんなで「ユウマの記憶」終わりたいと思いまーす。
次回に乞うご期待


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ユウマの過去

ひーきつーづーきーユウマくんについてのお話でーす。
この先どうなるのか⁉︎それでは「ユウマの過去」スタートです☆


「・・・ん・・・んぁ・・・。」

 

そんな情けない声を出しながら俺は目覚めた。どうやらベッドに入れられているらしい。

 

「・・・!目が覚めましたか、ユウマさん⁉︎」

「・・・あ・・・さとり様・・・俺は・・・いったい・・・。」

「急に何かに怯えたような顔になってそのまましゃがみこんで泣きながら絶叫してたんだよ。」

「そう・・・だったのか・・・。」

「・・・ユウマさん。教えてください。」

「・・・何を・・・ですか・・・。」

「あなたは『もう誰も殺したくない』と言いました。あなたは・・・何か思い出したんじゃないんですか?」

「・・・。」

 

さとり様が聞きたいことは大抵予想はついていた。

それは・・・何か思い出したんじゃないのか、というものである。

案の定その通りだったようだが。

 

「・・・言いたくなければ、無理にとは言いません。」

「とは言っても、さとり様なら心を読んでわかってしまうでしょう?・・・なら、話しますよ。・・・確かに、何もかも思い出しました。」

「やっぱり・・・そうなんですね・・・。」

「俺は・・・暗殺者でした・・・。」

『!!』

 

俺の言葉を聞いた瞬間みんなは驚きを隠せなかったようだ。無理もない。

 

「暗殺者として過ごしていた頃は上からの命令で動いていてその日々は血に濡れていました。今まで殺してきた人間は数知れません・・・。日に日に感情は薄れて行きました。けど、本当にこんなことをしていていいのかと不安になってきて、最後にはもう殺したくないと思って逃げてきました。その途中でこの地底の穴に落ちてその時の衝撃で記憶をなくしていたんだと思います・・・。」

「・・・そんなことが・・・あったんですね・・・。」

「・・・はい・・・。」

「ま、まぁ、今日はもう遅いですし、暗い話はやめて今日は寝ましょう!」

「は、はぁ・・・。」

「ほら、みんな、出るわよ。ユウマさんの邪魔をしちゃ悪いわ。」

「え、あ、はい・・・。」

「・・・お姉ちゃん?」

「それではユウマさん、おやすみなさい。」

「は、はい・・・。」

 

 

「お姉ちゃん、どうしたの、急に?」

「ううん、なんでもないの・・・。気にしないで。」

「・・・ユウマに・・・あんなことがあったんですね・・・。」

「そう・・・みたいね・・・。ユウマさんのあんな悲しそうな顔・・・初めて見たわ・・・。」

「お姉ちゃん・・・泣いてるの・・・?」

「え・・・?」

 

私は目から溢れるものを拭った。それはまさしく涙だった・・・。

あの人の悲しい顔は・・・どこか・・・私に似てた気がする・・・。

そんな気がした。

 

「・・・あの人の悲しい顔を見てたら、こっちまで悲しくなったわ・・・。でも、もう大丈夫。明日からまたいつも通り接していきましょう?」

「うん、そうだね!」

「はい、そうですね!」

 

私はあの人を悲しませないようにしようと心に決めた。なぜかもう・・・あの人の悲しい顔は、見たくないと思ったから。

 

 

ーーーー翌日の朝ーーーー

「お兄ちゃーん、おっはよー!」

「ユウマー、いつまで寝てる・・・あれ・・・?」

「お兄ちゃーん?どこー?」

「・・・ん?置き手紙・・・?ーーーー・・・!!これは⁉︎」

 

 

「さとり様!」

「?どうしたの、お燐?」

「これを見てください!」

「・・・手紙?ーーーー!!」

 

私が読んだ恐らくユウマさんの置き手紙、そこにはーーー

 

『地霊殿の皆様へ

昨日言った通り、俺は暗殺者です。自分がやっていたことを知ってさぞ驚いたことかと思います。記憶を取り戻した今だから言えます。俺はここにはいれません。いてはいけないと思いました。こんな俺を誰も必要とはしていません。誠に勝手ながら出ていきます。いままでありがとうございました。さようなら。 ユウマより』

 

私はその手紙を見て涙が出てしまった。・・・あの人が・・・ユウマさんが・・・離れていってしまう・・・!そう思った私は無我夢中でこう叫んだ。

 

「みんな、ユウマさんを探しに行くわよ!!」

「・・・!うん!」

『はい!』

 

ユウマさん・・・どうか・・・そう遠くにはいっていませんように・・・!!




きゅーーに修羅場だね。本日小説2つ目でございます。
次回、「ユウマの失踪」お楽しみにー


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ユウマの失踪

なんかいきなり投稿ペース早くなったな。まぁ、またサボるんだろうけどね。『東方地底恋〜ユウマの失踪〜』はっじまっるよー


俺は地霊殿から出ていった後、地底の穴の周りの森にいた。空を飛べばこの森は簡単に抜けられるがさとり様のことだろう、あの手紙を見たら探し出すに決まってる。だから空を飛ぶと見つかってしまうリスクが高くなってしまう。だから地上にいるという選択肢を選んだ。

 

「はは・・・さて、これからどーするかな。」

 

あらかたは俺の能力で最低限の生活はできる。だが問題は食べ物だ。俺は食べ物や生き物を創造することができない。流石にそこまで便利なものではなかったようだ。

 

「ま、テキトーに走ってみますかね・・・。」

 

俺は暗殺者時代に鍛えた走力で森を駆けた。どこを走っても木ばかりで何も景色が変わらない。これならさとり様達からは見つからなさそうだ。

 

「今頃は・・・どこら辺で探してるのかな・・・。」

 

俺はきっと俺のことを探しているさとり様達のことを思い浮かべた。

 

「・・・あれ・・・?」

 

いきなり俺の目から何かが出てきた。それは・・・間違いなく涙だった・・・。

 

「今更悲しくなっても、もう後戻りはできないのに・・・。もう出てきて何時間も経ってるだろうな・・・そろそろ日が暮れてきたか・・・。今頃、もう怒って帰っただろうな。ま、そっちの方がありがたい・・・。探しすぎて疲労困憊でもされたらさらに荷が重くなるからな・・・。」

 

そんなことを言いながら、本当は帰りたいとは思ってる。だが、こんな俺を必要としてくれてる人なんていない。俺はいつも・・・1人だったから・・・。

 

「・・・さて、少し休憩しすぎたかな。とっとと移動しようか・・・ーーー」

 

移動しようとしたその時、聞き覚えのある声が後ろからした。

 

「ユウマさーーーん!!どこですかーーー!?」

「お兄ちゃーーーーん!!どこーーー!!?」

「!!」

 

え・・・まだ探していたのかよ⁉︎もう朝から10時間くらい経ってるんだぞ⁉︎その間ずっと探していたのか・・・?・・・っと、そんなこと考える前に、ここから離れなきゃ・・・。そう考えたその時、足元からバキッと音がした。しまった、木の枝が落ちていたか・・・。

 

「!!ユウマさん!」

「!お兄ちゃん、そこにいたの⁉︎」

「・・・!!」

 

やれやれ・・・見つかっちまったか・・・。流石にあの音とこの髪の色じゃ目立つわな・・・。空を飛んで探していたさとり様とこいしちゃんに流石に目立ったこの純白の髪と踏んでしまった木の枝の音が原因で見つかってしまった。

 

「・・・はぁ、やっと見つけました・・・。帰りましょう、ユウマさん。」

「・・・嫌です。」

「どうしてですか⁉︎」

「俺はあそこに・・・地霊殿にいちゃいけない。俺の手は血で汚れている。そんな手でさとり様達に触れられない。迷惑をかけたくない。俺みたいな人間が・・・あなた達のそばにいてはいけないんです・・・光を浴びちゃダメなんです!!・・・どうして・・・どうして俺を探しにきたんですか⁉︎別れの言葉も入っていたでしょ⁉︎」

「そんな言葉・・・急に言われても受け入れられるわけないでしょ⁉︎」

「お兄ちゃんがいなくなったら、ブラッシングは誰がしてくれるの⁉︎」

「またお燐にやってもらえばいいだろ⁉︎俺の手で触れちゃいけないんだ・・・こんな・・・暗殺者の手で・・・!!」

「それは過去のあなたでしょ⁉︎過去のことなんか捨ててしまえばいいじゃありませんか⁉︎」

「過去のことでも俺は俺です!!捨てれるものなら捨てたいですよ!!でも、そんな事簡単にできるわけないでしょ⁉︎簡単に言わないでください!!」

「私はっ!!」

『!!』

 

その時、今までとは比にはならないくらいの声をこいしちゃんがあげた。その目からは涙が流れ出ていた。

 

「こいし・・・?」

「お燐には悪いけど・・・私は・・・お兄ちゃんのブラッシングが好きなの・・・!お兄ちゃんじゃなきゃ嫌なの!!」

「・・・!・・・こいしちゃん・・・。」

「私もですよ、ユウマさん。」

「!さとり様・・・。」

「ユウマさんの手は暗殺者の手じゃありません。・・・とても・・・優しい手です・・・。」

 

さとり様はそう言うと俺に近づき俺の手を握ってきた。こいしちゃんもそれを見て俺に近づき同様に手を握ってきた。

 

「・・・!」

「もしも、誰もあなたを必要としていなくても・・・少なくとも・・・私は・・・私たちは、あなたが必要なんです!私たちの・・・家族として!」

「!!」

「あなたは・・・1人じゃありません!!」

 

その言葉がトドメとなった。俺の目からは涙が溢れ出て止まらなかった・・・。あぁ、そうか・・・俺はずっとその言葉を言って欲しかったんだな・・・。

 

「さぁ、ユウマさん。心にあることを言ってください。今なら言えるんじゃないですか・・・?」

「俺は・・・。」

 

その時俺の心にあった言葉・・・それは・・・。

 

「地霊殿に・・・あなた達の元へ・・・帰りたいです・・・っ!!」

「えぇ・・・帰りましょう、私たちの家へ・・・!」

 

その後、お燐達も駆けつけてみんな泣いていた。泣き止んだ後で地霊殿に帰った。短い家出だったけど、得るものは大きかった・・・。

それは・・・こんな俺にも必要としてくれる人達がいる・・・。暗殺者だった俺を受け入れてくれた地霊殿のみんながいる・・・。もう・・・こんなバカな真似はやめよう。そして、もう悲しませないと決意しよう。特に・・・さとり様とこいしちゃんは・・・。

 

「そういえばお兄ちゃん。」

「ん、何、こいしちゃん?」

「お兄ちゃんの目、キラキラしてるよ!悲しそうな顔もなくなって今はとても嬉しそう!」

「・・・え・・・?」

 

俺は鏡を創造すると自分を写した。そこには・・・目に光を灯した、まるで暗い奥底から光を取り戻したかのように俺の目には光があった・・・。そうか・・・さとり様とこいしちゃんが俺を変えてくれたんだ・・・。

 

「さとり様、こいしちゃん。」

『?』

「ありがとうございました。」

「ふふ、どうしたんですか、急に?」

「いえ、なんでもありません!」

「変なお兄ちゃん。」

 

こいしちゃんのその言葉にみんな笑った。やっぱりこの人達といるととても楽しい。過去のことは少しずつでも忘れていけそうだ・・・。そしてこの時俺はさとり様とこいしちゃんを見てドキドキしていた。この感情がなんなのかは今は分からない・・・。いつかわかる時が来るのだろうか・・・?




うん、本当に短い家出だったね、ユウマくん。
次回からはまた平和な日常が戻ってくるよ〜!これから恋展開になっていくのかね〜?乞うご期待!


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さてさてさーて、小説頑張っていきましょー!
シリアス展開がなくなって結構楽に書けそうだぜ、グヘヘへへへへ・・・・気持ち悪いね、すみません。
そんなことよりはっじまっるよー☆


昨日の俺が引き起こした家出騒動の翌日、俺は正座させられていた。

なぜだ・・・。

 

「あ、あのー・・・皆さん?俺はなぜ正座をさせられているのでしょう・・・?」

「ユウマさん。」

「は、はい?」

「私は昨日のことはまだ怒ってるんですよ?」

「え・・・昨日のあの雰囲気って怒ってないから帰ってきて的なことではなかったのでしょうか・・・?」

「私たちは一言も『許す』とは言ってませんよ?」

「な、なんですと⁉︎」

 

確かに今思い返せば許すという言葉はなかった・・・。

 

「え、ええっと・・・どうすれば許してもらえるのでしょうか・・・?」

「そうですねー・・・こうしましょう。」

「な、なんでしょう・・・?」

「なんでも一つ私たちの言うことを聞いてもらいましょうか。」

「で、できる範囲なら・・・。」

「『なんでも』だよ、お兄ちゃん。」

「・・・はい・・・すみません・・・。」

 

そんなこんなで俺はみんなの言うことを1つ、『なんでも』聞くことになった・・・。とほほ・・・家出なんかするんじゃなかった・・・。

 

「じゃあまず、お空、何がいい?」

「えー?私は特にないですけどねー・・・。まぁ、強いて言うなら・・・『いつも通り』って言うのが聞いてほしいことですかねー。」

「本当にそれでいいの、お空?」

「えぇ、いいですよ。」

「ありがとぉ、お空ぅ・・・!」

「私は帰って来てくれたらそれで良かったからね〜。」

「じゃあ、次はあたしのを聞いてもらおうかな〜。」

「お、おう・・・。」

 

お空は優しかったけど・・・お燐は何かありそう・・・。

 

「今日1日私の仕事を手伝ってもらおうかな。」

「おぉ・・・家事を経験したことない俺としてはなかなかハードな・・・。」

「『なんでも』、だからねー。」

「わかったよ・・・。じゃあ、こいしちゃんはなにがいい?」

「私はねー・・・それじゃあ・・・今日一緒に寝よ!お兄ちゃん!」

「え゛・・・⁉︎」

「こいし⁉︎」

「おぉー、こいし様なかなかハードな。」

 

いや、ちょいハードすぎはしませんかねぇ⁉︎

 

「ママママママ、マジで⁉︎・・・こいしちゃん?」

「『なんでも』、だよ。」

「うぅ・・・わかったよ・・・どこで寝るの?やっぱこいしちゃんの部屋?」

「ううん、お兄ちゃんの部屋!」

「おーけーおーけー、分かったよ・・・。じゃあ、さとり様は何n「わ、私も一緒に寝てください・・・!」

「・・・・はい?」

「だ、だから、その・・・私とも今日・・・一緒に寝てください・・・。」

 

こいしちゃんはまだ分かる。・・・さとり様も⁉︎うわ、めっちゃ顔赤い・・・。・・・可愛い・・・。って、そんなことより!

 

「え、えぇっと・・・冗談・・・ですよね・・・?」

「冗談なんかじゃありません!」

「・・・マジですか・・・?」

「はい・・・!」

「わ、分かりました・・・一緒に寝ますよ・・・。」

 

とりあえずみんなのお願いは聞き終えた。・・・内心少しだけ・・・ほんの10%くらいは夜が楽しみでもある。残りの90%は緊張してる・・・そりゃそうでしょうに・・・。

 

 

「お燐はなかなかにハードなことを毎日やってるんだな。」

「まぁね。けど今日はユウマが手伝ってくれてるからかなり楽だよ。」

「まぁ、喜んでくれたのならそれでいいよ。」

 

お燐の仕事は確かに大変だ。洗濯、料理、掃除、etc・・・かなりの数の家事をお燐はいつも1人でやっていたのだ。すごいなとすごく感心した。

 

「毎日やって疲れないのか・・・?」

「慣れたよ。最初は大変だったけどね。」

「ん、そうか。」

「あぁ、そうだよ。」

「まぁ、せめてマッサージだけでもしとこうか?」

「本当かい?じゃあお願いしようかね。」

「はいよ。」

 

俺はお燐をソファーの上に寝転ばせるとうつ伏せの向きになるようにしてもらった。そして肩から背中、そして足とマッサージをしていった。

 

「お、ユウマ、君マッサージもできるのかい?」

「んー、まぁ、やったことはないけどな。」

「本当かい?それにしてはセンスあるよ。すごく気持ちいいよ〜。」

「そりゃよかった。」

 

そういった何気ない会話をしながら俺はお燐のマッサージを終えた。

 

「スッキリしたよー。体が軽くなったようだよ〜。」

「喜んでくれて何よりだよ。」

「さとり様達にも教えてやらないとねー。」

「勝手にどーぞ。またやって欲しい時は言ってくれ。」

「わかったよ。今日はありがとね、すっかり助かっちゃったよ!」

「まぁ、言うこと聞く約束だからな。」

「それじゃ、お風呂入ってきな。まだこの後のお願い事、残ってるだろ?」

「あぁ、そうさせてもらうよ。また手伝いが必要な時は手伝うよ。」

「うん、その時は頼りにさせてもらうよ。」

「おう、それじゃ、また明日。」

「あぁ、また明日。」

 

 

お燐の仕事の手伝いを終えた後、俺はお風呂の脱衣所に来ていた。

「はぁ・・・そーいやーこの後さとり様とこいしちゃんと寝る予定あるんだよな・・・。早く風呂入って出ないとな・・・。じゃ、とっとと服脱いで・・・。」

 

俺が服を脱ごうとしたその時・・・。

 

「はぁ、さっぱりしたわー・・・え?」

 

そんな聞き覚えのある声が聞こえた俺は恐る恐る温泉の方向の扉を見た。そこには・・・

 

「さとり・・・様・・・⁉︎」

「ユウマ・・・さん・・・⁉︎」

 

そこには全裸のさとり様の姿があった・・・。・・・へぁっ⁉︎

 

「すすすすすすみません!!すぐ出ていきますから!!」

「ま、待ってください!!」

「え・・・?」

「少し・・・待ってください・・・。そ、その間、後ろを向いたままにしていてくださいね!」

「わ、分かりました!」

 

俺は言われた通り、さとり様の合図があるまで後ろを向いていた。

 

「もう・・・大丈夫ですよ・・・。」

「は、はい・・・。・・・!」

 

俺が振り向くと、パジャマ姿のさとり様がいた・・・可愛い・・・。

そんなことを考えてしまったせいでさとり様はただでさえさっき裸を見られて赤くなっていたと言うのにさらに赤くなってしまった・・・。

 

「えっと・・・ユウマさん。」

「は、はい・・・?」

「扉の前に入浴中の札・・・かけてありましたよね・・・?」

「・・・え?そんなのなかったですけど・・・。」

「え?でも確かに・・・ん?」

「え?さとり様、どうし・・・あ。」

 

俺とさとり様がそんな声を出してしまった理由。それは・・・。

 

『こいし(ちゃん)⁉︎』※()内はユウマが言いました。

 

なんと俺が入って来た扉を少し開けてこいしちゃんがのぞくようにこちらを覗いていたのである。

 

「あなたの仕業だったの、こいし⁉︎」

「えへへ〜。つい無意識的にね〜☆」

「言い訳になってないわよ!」

 

いや、いくら無意識的に動いてるからってこんなことするか、普通⁉︎

その時見たがこいしちゃんもパジャマだったためもう風呂は入ったのだろう。なぜそこを見たのかは知らんが。

 

「じゃ、お兄ちゃん、また後でね〜!」

「ま、待ちなさい、こいし!!そ、それじゃあユウマさん、私もまた後ほど!」

「は、はい・・・。」

 

さとり様はそう言うとこいしちゃんを追いかけて去って行ってしまった。ま、まぁ、今の俺に課せられたミッションはただ一つ・・・。

 

「風呂・・・入るか・・・。」

 

短い時間に色々あったが、とりあえず風呂入って部屋に行こう・・・。




なんか・・・書いてて変なとこがあったようななかったような・・・。とゆうかユウマ・・・変わってくれ・・・。


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ドキドキの夜

サボり気味だね〜。やっぱようつべとかゲームに集中しちゃうんですよね〜・・・けど最近はキャラ絵描いてる。
パッツン髪の練習にはやっぱ妖夢が最適だね、私的にw
まぁ、そんなことより「ドキドキの夜」はっじまっるよー☆


「・・・・さて・・・。」

 

俺は風呂から上がった後、自分の部屋の扉の前にいた。かーーーなりドキドキしてる、うん・・・。どーするの、これ。ドキドキなんだけど⁉︎なんでだ・・・自分の部屋なのに入りにくいぞ⁉︎おっかしいね!

ふとそんなことを考えてるといきなり扉が開いた。

 

「何を考えてるんですか、早く入ってきてくださいよ。」

「うわっ⁉︎・・・あ、さとり様か・・・は、はい。今入ります・・・。」

 

突然部屋からジト目のさとり様が出てきて俺に部屋に入るよう促した。部屋に入るとこいしちゃんもベッドの上にいた。

 

「お兄ちゃん、遅いよー!」

 

こいしちゃんはそう言いながら唇を少しとがらせ、頰を少し膨らませていた。・・・可愛すぎかよ・・・。そう考えてると突然背中に痛みが走った。

 

「いっ!⁉︎」

 

何事かと首をそちらに向けるとさとり様が背中をつねっていた。

 

「さ、さとり様?な、なんですかいきなり・・・?」

「別に、何でもありませんよ?」

 

そう言いながらつねるのをやめたさとり様は俺を一瞬睨みつけ、ベッドへと向かった。なんなんだ、一体?そう思いながら俺もベッドに向かうのであった・・・。

 

 

「ねーねー、お姉ちゃん。」

「ん?どうしたの、こいし?」

「お姉ちゃんもなんでお兄ちゃんと一緒に寝たいの?」

「へ⁉︎え、あ、それは、その・・・!」

「ん〜?どうしたの、お姉ちゃん?」

 

こいしちゃんは少しいたずら的な笑みを見せながらそうさとり様に質問していた。さとり様は顔を赤くし、かなり動揺している。なんで?

するとさとり様が突然、

 

「こ、こいしはどうしてなの?」

「え?私?」

「あなた以外誰がいるの。」

「私はね〜・・・」

 

あ、俺も確かにさとり様の理由の次にそれが気になってた。

するとこいしちゃんはこう答えた。

 

「お兄ちゃんが大好きだから!」

「え⁉︎」

「は⁉︎」

 

こいしちゃんの発言に俺とさとり様は一瞬、素っ頓狂な声を出してしまった。

 

「ユ、ユウマさんが大好き・・・なの・・・?」

「うん、そうだよ?」

「・・・どれくらい好き・・・なの?」

「お姉ちゃんと同じくらい!」

「それは家族として・・・ということかしら・・・?」

「うん?そうだよ?」

「そ、それなら良かったわ。」

「次、お姉ちゃんだよ。」

「へ?」

「ほら、私答えたんだから次はお姉ちゃんの番だよ。」

「わ、私は・・・。」

 

こいしちゃんからの同じ質問に再度さとり様は顔を赤くした。

すると、なんとこう答えた。

 

「わ、私もユウマさんが大好きなのよ!///」

「・・・へ?」

 

俺は驚きを隠せずにはいられなかった。顔がすごく熱く感じる。

 

「・・・あ!も、もちろん私も家族として、ですからね⁉︎///」

「わ、わかってますよ!」

 

そんな調子で焦りながら会話している俺とさとり様を見ながらこいしちゃんは、

 

「そうなんだ〜、お姉ちゃんも大好きなんだね!」

「え、えぇ、そうよ!///」

「ちなみにどれくらい〜?」

「え、あ・・・私もこいしと同じくらい・・・かしらね・・・?」

「そっかぁ〜!」

「おぉ・・・すげぇ会話だことで・・・。」

「お兄ちゃん。」

「ん?なぁに、こいしちゃん?」

「お兄ちゃんは私たちのこと好き?」

「こ、こいし⁉︎」

「え、あ・・・・うん、大好きだよ?」

「本当に?」

「うん、嘘偽りなくね。」

「どれくらい?」

「んー・・・言い表せないくらい・・・かな?」

「えへへ〜・・・ありがとー。///」

「・・・あ!俺ももちろん家族として、だからね!」

「わかってるよ〜。じゃ、そろそろ寝ようよ!」

「あ、あぁ、うん。そうだね。」

「えぇ、そうしましょうか。」

 

そうして俺たちは電気を消し、ベッドに横になった。そーいやーこのベッド、1人にしては広かったんだよな。3人寝ても大丈夫なようだ。

で、ベッドのどこに誰が寝るかだが・・・なぜか俺は真ん中ということになった・・・さらにドキドキするやつ・・・。

 

「ドキドキするね〜。」

「そ、そうだね。」

「え、えぇ・・・。」

「お兄ちゃん。」

「ん?・・・っ!!こ、こいしちゃん⁉︎」

 

俺が驚いた理由。それは、こいしちゃんが俺の腕にしがみついてきたのだ。

 

「こうして寝てもいい?」

「い、いや、胸当たってるからさ?これはやめてくれた方が・・・。」

「だめ・・・?」

「うっ・・・わ、わかったよ・・・。」

「!ありがとう、お兄ちゃん!」

 

暗いところに目が慣れていたので少しこいしちゃんが見えていたが、まさかの上目遣い攻撃により、俺の心はKOされてしまった・・・ただ何か後ろから一瞬冷たい視線を感じたのは気のせいだろうか?

するとすぐさま反対側からも同じ感触が伝わってきた。

 

「さ、さとり様⁉︎」

「わ、私も、これで寝てください・・・。」

「え⁉︎あ、あの・・・わ、分かりましたよ・・・。」

「ありがとう・・・ございます。///」

 

こいしちゃんは許してさとり様はダメとかになったら不公平だから許可することにした・・・。

そして、さとり様は少し照れ臭そうに答えた。可愛いね、ほんと・・・。

 

「お兄ちゃん。」

「ん?」

「もう・・・どこにも行かないでね・・・?」

「あぁ、言われるまでもなく、そのつもりだよ。もうあんなバカな真似はしないから安心して。」

「わかった!おやすみ〜・・・すぅ・・・。」

 

そうとう眠かったのだろう。会話が終わるとすぐにこいしちゃんは寝てしまった。さすがに早すぎるでしょ・・・。そう思い苦笑をしていると、

 

「ユウマさん。」

「はい、なんですか?」

「・・・帰ってきてくれて、ありがとうございます。」

「!・・・こちらこそ、すみませんでした・・・。」

「私たち、とても心配したんですよ?こいしなんか、少し涙目になりながら必死に叫んで探してたんですから。」

「そう・・・だったんですね・・・。」

「まぁ、こいしが一緒に寝たいと言ったのは大好きという理由以外にもおそらく寂しかったのもあるのでしょうね。私も・・・いなくなって欲しくなかったですし、寂しかったので、できるだけ今日は一緒にいたかったんですよ。だから私も一緒に寝たいと思いました。おそらく、こいしも同じ理由でしょう。」

「・・・さとり様。」

「はい?」

「俺は、もうあんなバカな真似はしないと誓います。もう・・・迷惑はかけないようにします。」

「ふふ・・・昨日のことは、これで許してあげます。それでは、おやすみなさい。」

「はい、おやすみなさい。」

 

こうして、会話が終わり、俺たちは眠りに・・・つけるわけがなかった・・・。




寝むりかけで書いてたので、もしかしたら変なところがあるかもしれません。その時はコメントいただけたら嬉しいかなと思いますぅ〜。


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起床、そして客人

なんか最近雨降ってる。親によく車で学校まで乗せてってもらってるんだよ、うん。
それはさておきはっじまっるよー☆


「・・・んっ・・・?」

 

俺はそんな声とともに目覚め、体の違和感に気づいた。

・・・なんか体にかかる重力が増えたような・・・そんな気がした。まぁ、その正体にすぐ気づいたんだがな。さとり様とこいしちゃんが俺の上に乗ってんのよ。それより寝顔の方が気になったんだけどね・・・可愛いったらありゃしないよ。天使かって思うほどだよ。

その時、部屋のドアがカチャッと音を立てた。

 

「起きてるかーい?」

「お、お燐。おはようさん。」

「あぁ、おはよー・・・その様子だとあんまり眠れなかったっぽいね。」

「なぜわかったし。」

「なんかまだ疲れてそうだから、そう思っただけさ。」

「まぁ、女の子が隣で寝てさらに腕に抱きつかれるときたもんだ。そんな状態であっさり寝れる程の耐性が俺にはないのでね。」

「で、その状態からどーするんだい?」

「助けて。」

「はいよ。」

 

そういうとお燐はこいしちゃんを自分の背中に負ぶさった。

 

「こいし様はさとり様よりも起きるのは遅いから、私が部屋まで運んでおくよ。さとり様は頼んだよ。」

「お、おぉ・・・ありがとな。」

「あぁ、どーいたしまして。」

 

そう言いながらお燐は部屋から出て行った。

その瞬間だった。

 

「・・・んっ・・・。」

「おはようございます、さとり様。」

「あ、ユウマさん・・・おはようございます。・・・あれ、こいしは・・・?」

「さっきお燐が部屋に運んで行きましたよ。」

「そうですか。・・・‼︎///」

 

さとり様は今の状態に気づいたのだろう。顔を赤くし俺の上からすぐに寝る前に寝転んでいた場所に座った。

 

「す、すみません!寝ていた間とはいえ上に乗ってしまって・・・。」

「いえ、大丈夫ですよ。こっちとしてはいいものが見られましたから。」

「うぅ・・・。///」

 

さとり様は顔を赤くし黙り込んでしまった。まぁ、可愛いわな、そりゃ。一瞬俺の心がキュンと高鳴ったよ。

 

「さとり様、大丈夫ですか?」

「誰のせいだと思ってるんですか!」

「ははっ、すみません。」

「もう・・・。そういえばユウマさん。ユウマさんがお風呂に入ってる間にお燐に聞いたんですがマッサージが得意なんですか?」

「まぁ、センスあるとは言われましたけど・・・。」

「やってもらえませんか、私に?」

「えぇ、いいですよ。」

「ふふ、ありがとうございます。」

「それじゃ、そこに横になってください。」

「はい。」

 

そんなわけで朝食前にさとり様に昨日お燐にやったのと同じマッサージを施すことになった。

 

「なるほど・・・これは確かに気持ちいいですね・・・。」

「そうですか?ありがとうございます。」

「やっぱり、優しい手ですね、ユウマさんの手は・・・。」

「そう言ってくれたおかげで、自分はここに帰ってこれました。さとり様とこいしちゃんのおかげです。」

「そう言ってもらえてよかったです。」

「・・・はい、マッサージ終わりましたよ。」

「ありがとうございました。・・・すごいですね。体がすごく軽くなりました!」

「よかったです。」

「またいつかお願いできますか?」

「えぇ、またいつでもどうぞ。」

「では、またお願いしますね。それでは私はこれで。一緒に寝てくれて・・・その、ありがとうございました。」

「まぁ、言うこと聞く約束ですからね。」

「ふふ・・・それではまた食卓で。」

「はい。」

 

そう言うとさとり様は俺の部屋から出て行った。・・・さて、パジャマから着替えて、食卓に向かいますか。

 

 

俺たちは朝食を食べ終え、リビングでくつろいでいた。すると地霊殿の扉に付いている、人を呼び出す金具が鳴らされた。どうやらお客さんが来たようだ。お燐が出迎えに行き、その客人を連れてきた。そのお客というのがこれまた久しぶりに見た顔だった。

 

「いらっしゃいませ、レミリアさん。咲夜さんも。」

「えぇ、お邪魔するわよ、さとり。」

「お邪魔いたします。」

「おぉー、レミリア、咲夜さん。久しぶりー。」

「えぇ、久しぶり。」

「久しぶり、ユウマ。」

「そういえば、なぜ今日は地霊殿に?」

「ユウマが遊びにこないからこっちから来ることにしたのよ。」

「あっ、いっけね。忘れてた・・・。」

「そんなことだろうと思ったわ。まぁ、紹介したい子もいるからちょうどよかったわ。」

「紹介したい子?」

「えぇ。・・・フラン、いらっしゃい。」

「はーい、お姉様!」

「あ、フランってレミリアの妹の?」

「よろしくね、お兄さん。私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ。」

「俺はユウマ。よろしくね、フランちゃん。」

「うん!」

「あー、フランちゃんだー!」

「こいしちゃん、久しぶり〜!」

 

どうやらフランちゃんとこいしちゃんは友達らしい。するとさとり様が、

 

「こいし、フランさんと遊んでらっしゃい。私はレミリアさんとお話してるから。」

「わかったー!行こ、フランちゃん!」

「うん!お兄さん、じゃーねー!」

「おう。」

 

そう言うとこいしちゃんとフランちゃんは走って行ってしまった。

 

「それじゃあ、さとり様。あたしはお茶を入れてきますね。」

「えぇ、お願い、お燐。」

「お任せを。ユウマ。君、紅茶飲めたかい?」

「すまん、無理。甘いカフェオレお願いできるか?」

「はいはい、わかったよ。」

 

お燐はそう言うとキッチンの方へ行った。

 

「さて、私達は世間話とか身の回りのこととかをお話しましょうか。」

「えぇ、そうね。ユウマについても聞きたいし。」

「おぉ、いいぜ。」

 

妹組が遊んでいる間にこちら側は話をすることになった。




はーい、今回はここまでー。次回はこの話の続きだよー。お楽しみにー☆


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悟り妖怪と吸血鬼の談話

ひっさしぶりでーーーーす。春休みの半分くらいのとこで投稿でーーーーす。そんなことはどーでもいいからさっさと始めろ?
りょーかい。そんじゃ、はっじまっるよー☆
あ、あと、本当は幻想郷にはないことが書かれてますのでご了承を。


「それで、ユウマ。あなたに能力はあるの?」

 

レミリアはふとそのことを聞いて来た。

 

「ん?あぁ、最近能力が発現したよ。」

「あら、そうなの?どんな能力かしら?」

「あー、『想ぞ・・・むぐっ!!」

 

するといきなりさとり様が俺の口を塞いで来た。

 

「あら、どうしたの、さとり?」

「もうすぐ幻想郷大運動会があるじゃないですか。その時までのお楽しみってことにしてくれませんか?」

「・・・わかったわ、そうするからにはすごい能力なんでしょうね。楽しみにしてるわ。」

 

そうしてようやく俺の口が解放された。

 

「あ、あの、幻想郷大運動会って・・・?」

「年に2回、チームに分かれてそれぞれの種目で競い合いをするんですよ。その名の通り『運動会』ですね。」

「なるほど。」

 

俺は外の世界からの外来人なので運動会と聞くとあぁ、あれかとなった。まぁ、俺は小さい時から暗殺技術を鍛え上げられて来たからやった事はないけど。

 

「それっていつ頃なんですか?」

「5日後ですよ。」

「ふぁっ⁉︎そんな早いんですか⁉︎」

「あぁ、ユウマさんにはどっちにしろ今日話す予定でしたから手間が省けてよかったです。」

「そ、それで、前の優勝チームって・・・。」

「あぁ、霊夢のチームね。大会開催以来連覇中よ。」

「嘘だろ、おい・・・。」

「嘘ではありませんよ。霊夢はこの幻想郷の異変全てを解決してますから、結構な強者なんですよ。」

「で、みんな優勝の座を狙おうと霊夢チームに対策を練るも、敗北しちゃってるわ。」

「あらー・・・そーいやールールとかは?」

「基本的には相手を致命的、もしくは重症を負わせなければ何しても構いません。」

「つまりは能力の使用は・・・?」

「当然OKよ。」

「おけ、わかったよ。・・・にしても地霊殿以外の全員の能力知らないからなー・・・。」

「それは私が教えますよ。」

「ありがとうございます、さとり様。ちなみに優勝とかしたら何かあるんですか?」

「誰もが欲しいと思う正体不明の絶品の飲み物がもらえますね。」

「え、怪しすぎでしょ。」

「まぁ、毎回霊夢チームが飲んでますし、大丈夫ですよ、きっと。なんかシュワシュワしてるらしいですよ。」

「ん?シュワシュワ?炭酸かな・・・?とゆーかそれだけなんですね。」

「元々はみんなで楽しむためにできた大会ですからね。」

「なるほど。」

 

これで幻想郷大運動会の事は理解できた。なんか楽しみになって来たな。

 

「それはそうとユウマ。」

「ん、どしたレミリア?」

「私の従者にならない?」

「は⁉︎」

「!だめっ!!」

『!』

 

レミリアが従者の誘いをするとそれを阻止するかの様にさとり様が叫んだ。

 

「へ・・・さとり様・・・?」

「・・・それは・・・ダメ・・・ですっ!」

「ふふっ、冗談よ、本気にしちゃった?」

 

レミリアがいきなりそんな冗談を言ってきた。なんだ、冗談か・・・よかった・・・。すると、いきなり部屋のドアが開いた。そして妹組が帰ってきた。

 

「お姉ちゃん、ただいまー!」

「お姉様、ただいまー!」

「おかえり、こいし。」

「おかえりなさい、フラン。フランも帰ってきたし、そろそろ帰るわ。次は大運動会でね。」

「はい、わかりました。」

「それとさとり。」

「はい?」

 

そう言うとレミリアはさとり様の耳に顔を近づけ、周りに聞こえないように小声で何か話した。すると、さとり様は驚いた表情で顔を赤くした。

 

「それじゃあね。」

「は、はい・・・。」

「じゃーな、レミリア。」

「えぇ、またね。」

「じゃーねー、フランちゃーん!」

「バイバイ、こいしちゃん!お兄さんも!」

「おーう。咲夜さんもまた。」

「えぇ、また会いましょう。」

 

そう言ってレミリア御一行は帰っていった。

 

 

レミリアさんが私の耳に小声でこう話した。

「頑張りなさいよ。」

「え、何を・・・?」

「好きなんでしょう、ユウマの事?」

「えぇっ⁉︎」

「あの冗談はユウマの事をどう思ってるのか確かめたかったからよ。あれで了承してたら本当にユウマをもらってたわ。」

「レ、レミリアさん!その、好きというのは・・・か、家族としてであって・・・!」

「はいはい、今はそういうことにしといてあげるわ。そのうち、自分の心に聞いてみなさい。」

 

そうしてそのあとレミリアさん達は別れを告げて帰っていった・・・。私の気持ち・・・どうなんだろう・・・?けど、今はそれより大運動会の準備をしなきゃね。




はい、今回はこれまで。なんか幻想郷大運動会書くの楽しみになってきた・・・。w
まぁ、それじゃ、また次の話で!See you next time!!


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悟り妖怪と吸血鬼の談話〜妹編〜、そして二つ名

はいどーもー。今回は特に話すこともないんで、それじゃ、はっじまっるよー☆


私はお姉ちゃんに言われてフランちゃんと私の部屋で遊ぶ・・・というよりはお話をすることにした。

 

「ねぇ、こいしちゃん。」

「んー?どうしたの〜、フランちゃん?」

「お兄さんってどんな人〜?」

「お兄ちゃんはね〜、とっても優しいお兄ちゃんだよ〜!」

「そうなんだ〜!お姉さんとだとどっちが好き?」

「え〜?どっちも大好きだよ。でも・・・。」

「でも?」

「お兄ちゃんはお姉ちゃんとは何か違うの。お姉ちゃんといる時はそんなことなかったのにお兄ちゃんといる時はなんでかドキドキしちゃうの。それで、なんでか顔がちょっと熱くなってきちゃうの。なんでかな?」

「こいしちゃん、それはアレだよ。」

「アレ?」

「前にお姉様から聞いたことがあるんだけど・・・なんだったかなぁ・・・。・・・あ!そうだ、思い出した!」

「なになに?」

「それは『恋』っていうんだって!」

「これが・・・恋・・・?・・・んー、でも実感わかないなー・・・。」

「恋はね、好きな人を狙う他の異性が現れない限りは焦る必要はないんだって!」

「そうなのー?」

「だから今はいつも通り過ごしながらゆっくり考えればいいんじゃないかな〜?」

「うん、そうだね!そうする!」

「それじゃあ、そろそろお姉様達のところに戻ろう!」

「うん!」

 

そうして私とフランちゃんはお姉ちゃん達がいる部屋に戻って行った。

 

 

レミリア御一行が訪れた次の日、大運動会に向けて練習と俺にさとり様から追加でルールが説明された。なんでも忘れてしまっていたらしい。さとり様でもうっかりさんなところあるのね。

 

「チームは1チーム3人組ということになってます。」

「なるほど、うちのとこはどーするんです?」

「いつもはお燐とお空が年2回を交代していって、私とこいしが確定で出てたんですけど、今回は慣れということも含めて、お燐達の枠はユウマさんにお願いしたいです。」

「御意、さとり様のためとあらばどんなこともいたしましょう。」

「じょ、冗談はよしてください・・・。聞いてるこっちが恥ずかしいです・・・。」

「それ言われるとネタっぽいこと言えないんですが・・・。」

「ふふ・・・残念がってますね。」

「読まないでくださいよぉ・・・。」

「見えちゃうんですから仕方がないですよ。」

「返す言葉もございません・・・。」

「はい、それより、練習の方をしていきましょう。あ、ユウマさんの二つ名を考えておいた方がいいですね。」

「二つ名?」

「はい。例えば私には『怨霊も恐れ怯む少女』という二つ名があります。こいしには『閉じた恋の瞳』というのがあります。」

「無意識になったとはいえなぜこいしちゃんのは恋の瞳なんでしょう?」

「それは私にも分かりません。」

「それにしてもさとり様って結構怖い二つ名なんですね・・・。そんな感じは全くしないのに・・・。」

「まぁ、このような能力があってはそう言われますよ。」

「す、すみません!別にさとり様の能力を否定したわけでは!」

「分かってます。優しいですね、ユウマさんは・・・。」

「さとり様の優しさに比べればこんなの大したものではないですよ。」

「ふふ。さ、考えましょうか。」

「そうですね。・・・んー・・・それにしても二つ名かぁー・・・結構思いつかないもんなんですねー・・・。」

「あ、あの、ユウマさん。」

「はい?」

「実は・・・気に入らないかもしれないかもしれないですけど一つだけ考えてるんですけど・・・どうでしょう?」

「マジですか⁉︎是非とも教えてください!それにさとり様が言うことが気に入らないなんてとんでもない!」

「そ、それじゃあ・・・言いますよ?ちゃんと聞いてくださいね?」

「はい!」

 

おそらく俺は今、厨二病精神が多少ある少年のような顔になっているであろう・・・。そんな顔になるくらいさとり様が授けてくださる二つ名が気になるのです。

 

「それはですね・・・『・・・・』です。・・・どうですか・・・?」

「・・・・。」

「あ、あの、嫌なら素直に言ってもらっても・・・ーーーー!!」

「いいえ、いいです、それ!ありがとうございます!」

「その・・・本当にいいんですか・・・?」

「はい!バッチグーですよ!」

「!よかったです・・・!それじゃあこの事は大会本番に紫さんに伝えてーー」

「えぇ、大会ではそう言わせてもらうわ。」

「うわっ!紫・・・い、いつのまに・・・。」

「みんなの練習してる様子を眺めてたらあなたの二つ名考えるっていうじゃない?それで面白そうだったから来てみたのよ。」

「な、なるほど・・・。」

「そ、それじゃあ、紫さん。よろしくお願いします。」

「えぇ、この二つ名、ユウマによく合ってるわよ。」

「本当ですか⁉︎」

「えぇ・・・ふふ、嬉しそうね。」

「え、あ、いや、そんなことは・・・!!」

「顔を見れば誰でもわかるわ。」

「うぅ・・・。///」

 

なしてさとり様は顔を赤くしてるんで?まぁ、こまけぇことは気にしなくていいや。気になるけど。それにしても俺の二つ名かぁ〜・・・内心ものすごく気に入っている。

 

「あ、そうだ!紫さん、ユウマさんの能力のこと他言とかしましたか⁉︎」

「ふふ、安心なさい。誰にも話してはいないわ。知ってるのは私とあなた達地霊殿の人だけよ。」

「そうでしたか、ありがとうございます!」

「気にしなくていいわ。サプライズでみんなに知ってもらった方がいいじゃない?」

「ほぉー、これは楽しみになってきたもんですな。」

「あなたの能力はちょっと規格外の能力よ。使いこなすことができればいずれは幻想郷のトップの強さを誇るかもしれないわ。」

「何故それを早く言わんのだ、紫氏⁉︎」

「考えてもみて、トップの強さがあるということは悪用もしかねないのよ。」

「・・・な、なるほど・・・。」

「だからその自覚を持たせたくはなかったけど・・・今のあなたには無用の様ね。」

「あぁ、俺は悪用なんてしないさ。他人を傷つけることはしないって心に決めたからさ。どーせなら気楽に過ごすか守るために使いたいね。」

「ふふ、あなたらしいわね。」

「あら上品な笑いですこと。」

「それじゃあ、ここら辺で御暇(おいとま)させていただくわ。」

「はい、それじゃあ、また。今回はおもてなしできずすみませんでした。」

「気にしないで。それじゃあ当日まで思う存分能力を鍛えなさい。」

「おう、じゃあな、紫。」

「えぇ、楽しみにしてるわよ。『純白に輝くイメージクリエイター』さん。」

 

そうして紫はいつもの様にスキマを出し中に入って去っていった。さっき紫が言ったこと・・・そう、それこそが俺がさとり様より授かった二つ名、『純白に輝くイメージクリエイター』である。『イメージクリエイター』は能力として、おそらく『純白に輝く』はこの髪だろう。さてさてさーて、期待されちゃあ仕方がない。やるからにはできる限り上を目指しましょうかね!!

 




何か書いてたら長くなっちった☆やっぱり語数はランダムなんだよねー・・・あと2回書いてたやつ消えたけど自動保存でセーブされてたデータを召喚出来ることを前に知ったので折れずに済んだ。そんじゃあ俺はここら辺でさいならー。また次回も見てねー


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練習

なんかさ、最近本屋よく行ってたんだけどさ、『失格紋の最強賢者』ってやつかなり面白いからオススメだよ☆あと結構エッチィやつだけど『戦恋(ヴァルラブ)』ってやつも面白いよ。※気に入らなくても自己責任でお願いしますね。
さて、本についてはこれくらいにしてそれじゃあ本編、はっじまっるよー☆


「さて、二つ名も決まったことですし、練習しましょうか!」

「一つ質問です!」

「はい、何ですか、ユウマさん?」

「なぜ二つ名が必要だったんですか?」

「あぁ、種目で出場選手の名前が呼ばれる時に二つ名を言ってから名前を呼ばれるんですよ。」

「なにそれ、はっず!!?」

「まぁ、最初は私達も恥ずかしかったですけど、今では慣れてますよ。」

「そ、そうですか・・・?」

「はい、だからあまり気にしなくていいですよ。」

「りょ、了解です。」

「さて、練習と言ってもユウマさんの能力伸ばしが主ですけどね。」

「なるほど。」

「さ、それじゃあ練習に取り掛かっていきましょう!」

「はい!」

「おー!」

「うわっ⁉︎こいしちゃんいたの⁉︎」

「さっきからいたよー!」

 

突然現れたこいしちゃんに驚いたが、その後のこいしちゃんの膨れっ面が何とも可愛かったのでそんな気持ちはどうでもよくなり、顔が緩んでしまった。その時、

 

「い゛っ!!」

 

突如として脇腹に強烈な激痛が走った。何事かとそちらを見ると、

 

「ユーウーマーさーんー?」

「ひぃっ⁉︎」

 

何ということでしょう。さとり様がかなり不機嫌なご様子で俺の脇腹をつねっているではありませんか。待って、さとり様。それ以上強くしないで!ちぎれるから!お願いします!何でもいうこと聞くから!

 

「そうですか、それじゃあ何を聞いてもらいましょうか〜?」

「はっ‼︎待って、さとり様!今のはちがっ・・・!!」

「何が違うんですか?」

「ひぇっ⁉︎」

 

さとり様がギロリとジト目でこちらを睨みつけてきた。まるで敵わなさそうな圧倒的な威圧に俺は気圧されてしまった・・・。さとり様・・・恐るべし・・・。

 

「いえ・・・何も違いません・・・。」

「それじゃあ、今日のお風呂の掃除、お願いしますね。」

「えぇっ⁉︎あの広い温泉全部ですか⁉︎」

「そうですけど何か問題でも?ユウマさん言いましたよね?私のためならどんなことでもするって。」※詳しくは前回の話を見てね☆

「あ、あれは冗談で・・・!」

「言・い・ま・し・た・よ・ね?」

「は、はい・・・返す言葉もございません・・・。」

「お姉ちゃん・・・怖いよ・・・。」

「はい、それじゃあ練習しましょうか!」

「は、はい・・・。」

 

こうして風呂掃除を課せられた俺は、風呂掃除をする前にみっちりトレーニングすることになった・・・。

 

 

「・・・さーて・・・風呂掃除やるかー・・・ん?」

 

風呂場に来て気づいた。前にはなかったものがある。そこには・・・、

 

「なんで、男風呂と女風呂に分かれてんだ・・・⁉︎」

 

そう、温泉が男風呂と女風呂で分かれているのである。まるで普通の温泉施設のように・・・。

 

「ま、まぁ、いいか・・・。とりあえずは掃除だな・・・。」

 

そういうことでとりあえず先に男風呂を掃除しようと掃除道具を持って中に入り脱衣所を通り過ぎた。

 

「・・・マジか・・・男ってここでは俺一人だよな・・・?霖之助さんはここにはほぼ必ず来ないし・・・。」

 

俺が驚いた理由。それはあのかなり広かった温泉の約半分の広さの温泉があった。半分になっているとはいえ一人にしては余りがありすぎるくらいの広さだ。これが毎晩独占できるのか・・・やっふぃー!と、心の中でガッツポーズを決めたところで持ってきた掃除道具で掃除し始めた。女風呂との仕切りは竹製の隙間ない塀の様だった。ざっと3メートルってとこか。恐らくこんなに高いのは覗き防止だろう。しないけど。

 

「さっさと、なおかつ丁寧に掃除しますかー・・・。」

 

そうして俺はブラシで石床をこすり、鏡を雑巾で磨いた。途中で床で滑って温泉にドボンしたことは内緒である。結構ピカピカになった。そいじゃ、女風呂の方も掃除しますかね。とゆーことで俺は女風呂の方へ向かった。そして、男風呂の方と同じ作りの脱衣所を抜け浴室へと入った。こちらも男風呂と同じくらいの広さであり、同じような造りだった。さて、さっさと掃除しますかね。そして、俺が掃除しようとしたその時、ガラッという音と共に浴室と脱衣所を通じるスライド式の扉が開けられた。なんだ?と思い、そちらを振り向くと、

 

「・・・え・・・。」

「・・・あ・・・。」

「あ、やっほー、お兄ちゃん!」

「さとり様⁉︎それにこいしちゃんも⁉︎」

 

そこにはタオル1枚しか装備していないさとり様とこいしちゃんの姿があった。俺はとっさに後ろを向いた。

 

「ちょ、まだお風呂入る時間にしては早くないですか⁉︎」

 

今の時間帯は大体6時くらい。お風呂に入るにしては早い気がする。

 

「きょ、今日は練習で結構汗を流したので、先に入ろうと・・・それで・・・す、すみません!掃除中だと気付かず・・・私たち、後で入りますから!///」

「お姉ちゃん⁉︎」

「待ってください!!」

『!』

「あ、後で入りに来るのは面倒でしょうし・・・そっちを向かないように掃除しますので入って行ってください・・・ずっと、汗だくのままでいたくないでしょ?」

「で、でも・・・。///」

「お姉ちゃん、入ろうよ〜!汗まみれだから早く流したいよー・・・。」

「・・・そ、そうね。ユウマさん、絶対にこっち見ないでくださいよ?」

「も、もちろんです!」

 

そーゆー条件でさとり様達はお風呂に入り、俺は掃除を続けることになった。でも温泉を後ろにして掃除してたら気付かずに風呂の周りの岩に引っかかってまた転びそうだな・・・フラグを立てるのはやめておこう・・・。その時・・・嫌なことが起きた・・・。『ガッ』という音と共に俺の身体は後ろ向きに・・・温泉の方向に放り出された・・・。

 

「しまっ・・・ーーー!!」ドボーーン・・・

 

案の定俺はフラグを回収してしまった・・・。やべっ!早く温泉から出ねぇと!立ち上がろうとしたその時、『もにゅっ』という感覚が俺の『両手』にあった・・・。なんか嫌な予感がする・・・。そして俺は恐る恐る後ろにあった手の方向に振り向いた・・・。

 

「はっ⁉︎((汗」

 

目の前にはタオルがはだけて裸になっていて湯気が出そうな勢いで顔が赤くなっているさとり様とさとり様ほどではないがこちらも顔が赤くなっているこいしちゃんの姿があった。それで俺の手はそれぞれの上半身の膨らみをホールドキャッチしている。なんでこんな某宇宙人や地球人との女の子の間でエッチぃToLOVEるが起きまくる男子高校生みたいな展開が起きんといかんのだ・・・。ちなみに作者はララとモモ派です。っといかん!この柔らかい物体から手を離さなくては!だがその前に出来事が起きた。

 

『き・・・』

「き?」

『きゃあぁぁぁああ!!』

「へぶぁっ!⁉︎」

 

突然2人が叫び出し、俺の両頬に平手打ちが飛んできた。もちろん俺はもろに食らってしまい、恐らく俺の両頬に赤い手の形をした模様でハンコが押されていることだろう。そんなことを考えてるのもつかの間。俺はかなり強い力でしかも挟み撃ちにされたため、少しずつ意識を失いながら吹っ飛んでしまった。そうしてまたドボンした。

 

『はっ!』

「ユ、ユウマさん⁉︎」

「お、お兄ちゃん!」

「な、なんであんなことしたんだろ、私⁉︎こ、こいし、お燐を呼んできて!」

「う、うん!」

 

その後俺は浴室にあった涼む為の木製ウッドデッキに寝かされた。

※言っていませんでしたが、温泉は察し付いていたかもしれませんが屋外になっております。露天風呂やっふぃー☆




なんか書いてておかしいとこがあったようななかったような?
まぁ、いいや。次はこの話の続きだよ。とりあえずまた次回でー。


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目覚めたユウマくん

そーいやー、言ってなかったけどね、ユウマくんは紅い眼鏡をかけております。あと「目覚めたユウマくん」ってなってるけど覚醒とかじゃなくて普通に気絶から目覚めた、ただそれだけ。
それじゃ本編、はっじまっるよー☆


「…ふぇ…。」

 

俺はそんな情けない声を上げながら目覚めた。

目覚めると目の前にさとり様の顔があった。

 

「!起きましたか、ユウマさん?」

「あぁ…はい…。」

「すみませんでした…。いきなりビンタしちゃって…ちょっと取り乱してしまって…。」

「ごめんね、お兄ちゃん…。」

 

声がしたと思ったらこいしちゃんもそこにいたようだ。

 

「あぁ、大丈夫ですよ。全然問題ないですから!そうなってしまったのは俺のせいですから、さとり様達のせいではありませんよ。」

「もう…こんな時まで優しいんですから…。」

 

元々は俺のせいなのだからさとり様達が気にすることではない。それよりもなーんかこの頭の後ろの感じ…前にもあったような気がするんだよねー。デジャブってやつかな?……違う、これはデジャブではない…‼︎そう思った矢先俺はそこから飛び起きた。

 

「!!!?」

 

案の定膝枕はされてた、うん。でもね、驚いたのはそこじゃないんだ。気絶から起きたばっかで気づいてなかったんだけどさとり様とこいしちゃんがタオルで体を絡んだままの状態だったんだ。

 

「ひ、膝枕…ありがとうございました…。」

「!あ、あの、それはまた咄嗟にやってて…!その…どういたしまして…。」

「それと…と、とりあえずあの…服…着てください…。///」

「え…あ、そ、そうですね…。///」

「そうだね…。///」

 

あれ、さとり様はわかるけどなんでこいしちゃんも顔赤いの?いつもなら平気な顔なのに…なんでだろうね?

そして、去り際になんかさとり様とこいしちゃんがやりとりしてた。

 

「お姉ちゃんばかり膝枕…ずるいよ…。((ボソッ」

「…?こいし、なにか言った?」

「なんでもないよ!」

 

そう言ってこいしちゃんは小走りでさとり様の前を走っていった。

 

「…?何ムキになってるのかしら、あの子…?そうだ、ユウマさんも男湯の方でお風呂入ってくださいね!残りの掃除はお燐がやりましたからー!」

「はーい、わかりましたー!」

 

そう言いながらさとり様は脱衣所に向かった。さて、俺は脱衣所にでも行きましょうかね…あ、男湯の方だからね?そして俺は創造能力でワープホールを作った。試しに作ったが作れるもんなんだな、この能力。これなら惜しい気もするがわざわざ女湯の…それもさとり様とこいしちゃんがいる脱衣所を抜けて男湯の方へ行かなくて良さそうだ。あ、なんで男湯作ったのかあとで聞いてみよ。そう思いながら俺はワープホールに入っていくのだった…。

 

 

「ふぃ〜、さっぱりした〜。」

 

風呂を入り終えてパジャマになった俺はそんな事を言いながら部屋に向かうべく廊下を歩いていた。そして、部屋に着き、中に入った。すると、中でこいしちゃんがベッドの端に座っていた。

 

「おかえり、お兄ちゃん。」

「どうしたの、こいしちゃん?」

「お兄ちゃんとお話したくて。」

「お話?いいよ。」

「えへへ、ありがとう。//」

 

そう言うとこいしちゃんは頬を少し赤らめた。風呂から出て少し経っているが、こいしちゃんの肌には湿り気がまだ少しあり、妖美な雰囲気が醸し出されていて思わず息を飲んでしまった。それが赤らめた頬とまるで相性のいいボトルを見つけたかのようにベストマッチしてた。あ、ボトルってのは最近の変身してバイク乗る人のやつだから気にしなくていいよ。そして俺は尋ねながらこいしちゃんの隣に座った。

 

「で、何を話すの?」

「…ねぇ、お兄ちゃん。」

「ん?」

「あ、あのね…お姉ちゃんに膝枕されてどんな気持ちだった…?」

「え…えぇ⁉︎そ、それは…その…べ、別の話にしない?」

「ちゃんと答えて!」

 

こいしちゃんの目は本気だった。こ、これは答えるしかない…か…。

 

「わ、分かったよ…。…え、えぇっと…柔らかくて…いい匂いがして…気持ちよかった…かな…。」

「そう…なんだ…。」

 

あれ?なんでこいしちゃんそんなしゅんとしてるの…?

 

「そ、それが…どうかしたの…?」

「あ、あのね、お兄ちゃん。その…お願いがあるの!」

「!」

 

急にこいしちゃんが少し声を上げたので少しビクッとしてしまった。

 

「お、お願い…?」

「わ、私に……その……膝枕させて!///」

「…へ?」

 

その言葉を聞いてポカーンとしてしまった。え、何、どゆこと?つーかこいしちゃん顔赤すぎ…可愛い…。そ、それより…

 

「え…今なんて…。」

「もう、2度も言わせないでよぉ…次は…ちゃんと聞いてね…?///」

「う、うん。」

「私に…お兄ちゃんを膝枕させて?///」

「…冗談なしに?」

 

そう言うとこいしちゃんは顔を赤らめたままコクリと頷いた。あぁー、もう可愛いなちきしょう!

 

「本当にいいの?」

「早く…して?///」

 

こいしちゃんはそう言いながら自分の太ももをポンポンと軽く叩いた。準備オーケーなのだろう。

 

「じゃ、じゃあ失礼します…。///」

「うん…。///」

 

そして俺はゆっくりこいしちゃんの太ももに俺の頭を預けた。さとり様と同様、女の子だからなのか、柔らかく、それでいていい匂いがした。

 

「どう…?」

「うん…気持ちいいよ…。」

「よかった…。」

 

そう言うとこいしちゃんは安心した様に息を吐いた。そして…俺の髪を撫でてきた。

 

「え…こ、こいしちゃん?」

「お姉ちゃんがね、お兄ちゃんの意識がないときにいつもこうしてたんだ…。嫌だった?」

「い、嫌じゃないよ。少しいきなりだったから驚いただけだよ。それにしてもさとり様もやって…たんだ…ね。」

「うん、そうだよ。」

「そう…なんだ…なんか…い…がい…。」

「お兄ちゃん?」

「すぅ…すぅ…。」

 

そうして俺は眠りについてしまった。

 

 

「寝ちゃったか…。…お兄ちゃんの寝顔、可愛い…。」

 

そう言いながら私はお兄ちゃんの髪を撫でた。お兄ちゃんの髪は綺麗な純白でサラサラしてる。私はお兄ちゃんの髪が好きだ。というよりお兄ちゃん自体が大好きだ。フランちゃんの言ってた恋愛的な意味で…だと思う。

 

「…んっ…。」

「!」

 

突然お兄ちゃんが寝返りをうった。真下を見るとお兄ちゃんの顔が真正面で見える。眼鏡…外してあげようかな…。そう思った私はお兄ちゃんの眼鏡を外し、ベッドの横にある小さなテーブルの上に置いた。

…今はお兄ちゃんを独占できる…。そう思った私はお兄ちゃんの口に顔を…正確には口を近づけた。そして、あと少しで唇がお兄ちゃんの唇に付きそうなときに、

 

「…こいし…?」

「!…お姉…ちゃん⁉︎」

 

気づかなかった。そこにはお姉ちゃんが部屋の扉を開けた状態で唖然とした様子でそこに立っていた。




はい、終わりー。また次はこの続きだよ。じゃあ俺は友達とブレブレしてくるから!それじゃ!


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恋の喧嘩

「…お姉ちゃん…いつからいたの…?」

「ユ、ユウマさんに用があって来ただけよ。…そ、それよりこいし、あなた今何をしようとしたの…?」

「…お兄ちゃんを膝枕してただけだよ。」

「嘘をつかないで。」

「…。わかったよ、正直に言えばいいんでしょ?…お兄ちゃんの口にキスしようとしたの!」

「な、なんでしようとしたの…?」

「お兄ちゃんが大好きなの!お姉ちゃん達も大好きだよ!けどその『好き』とは違うの!フランちゃんに言われて気づいたの…この気持ちは紛れも無い『恋』の感情だって!」

「⁉︎…それで…ユウマさんの口にキスをしようとしたの…?」

「そうだよ!何かいけないこと⁉︎」

「ユウマさんがそうして欲しいと言った?」

「言ってないよ。けど…お兄ちゃんが大好きだからっ…ーーー!!?」

 

私がそう言った矢先お姉ちゃんが私の頬を叩いた。

 

「ユウマさんの気持ちを考えないで自分勝手なことをしていいと思ってるの⁉︎」

「お姉ちゃんだって…お姉ちゃんだってお兄ちゃんに勝手に膝枕やってたじゃない‼︎」

「あ、あれは…硬いところで寝かせたら痛いだろうと思って仕方なく…‼︎」

「私はお姉ちゃんがさっきお兄ちゃんを膝枕をした時ににお姉ちゃんが羨ましいとは思ってたよ!けど今は違う!嫉妬してたって気づいたの!お姉ちゃんがお兄ちゃんと仲良く話をしてた時も胸が苦しかった…!私がお兄ちゃんの横にいたらって思ってた…!けどお姉ちゃんから心を読まれないのをいいことにずっと誤魔化してた!けどもう限界‼︎胸の苦しみを解放したいの‼︎お姉ちゃんにはわからないでしょ⁉︎」

「私だってね‼︎」

「⁉︎」

 

突然お姉ちゃんがさっきより明らかに大きい声で叫んだ。それは…お姉ちゃんの気持ちだった。

 

 

私はこいしの気持ちを知って、レミリアさんに言われた自分の気持ちがどうなのかに気づいた。そうだ…私はきっと…‼︎

 

「今だから正直に言うわ!私だってね、ユウマさんが恋愛的に大好きなのよ‼︎あなただけのことだと思った⁉︎勝手に決めつけないで‼︎私もあなたがユウマさんの腕に抱きついたりした時は羨ましいと思ったわ!だから前に一緒に寝た時にあなたの真似をしたのよ!あなたに取られたくなかったのよ!えぇ、確かに自分勝手なことをしてたわ!だったらあなたも私がさっきあなたにやった様に頬を叩けばいい!それでも私の気持ちは揺るがない!あなたにユウマさんを譲る気は無いわ‼︎」

 

私は自分の思いを一目散に伝えた。ユウマさんに聞かれてないのが幸いだったかもしれない。今これを伝えるとなると緊張で何も言えなかっただろう。

 

「お姉ちゃんも…恋…してたの…?…それも…お兄ちゃんに…?」

「えぇ…そうよ…私は自分の気持ちがわからなかった。どうしてこんなにユウマさんのことを考えるとドキドキするんだろうって思ってたわ。けどあなたの思いを聞いた時に自分の気持ちがどうなのかに気づいたのよ…。」

 

さっきまで大声で喧嘩をしていたのが打って変わって静かに落ち着いて話をする様になった…。

 

「えぇっと…どーゆーこと…?」

『!!!?』

 

急に声が聞こえた。そして声がした方向を見た。…喧嘩に集中してて気づかなかった…ユウマさんが…起きていた…。

 

 

俺が起きたと気づいた後に俺のベッドの上でさとり様とこいしちゃんが並んで正座し、俺がその正面で正座をした。聞かれたことが相当恥ずかしかったのだろう。二人とも顔が真っ赤だった。やば、俺まで顔が熱くなってきた…。

 

「ユ、ユウマさん…いつから起きてたんですか…?」

「喧嘩が始まってすぐ…ですかね。なので話の内容はほとんど聞いてます。」

「うぅ…。///」

「聞かれてたんですね…私たちの喧嘩…。///」

「えぇ…それで…えぇっと…この喧嘩の内容が解決するにはどうすれば…。」

「ユウマさんの正直な答えを…私たちに言ってください…。」

「俺の…正直な…答え…。」

「はい…。」

「答えて、お兄ちゃん…。」

「…正直…俺は…二人とは付き合えない…。」

『!!?』

「そう…ですよね…。人間と妖怪が…付き合えるわけ…ない…ですよね…。」

「!」

 

二人の目からは涙が流れ出していた。…表情から察するに…悲しみの涙だろう…。

 

「ちょっと待ってください!それとは違う理由があります…。」

「グスッ…理由…?」

「二人は俺が二人のこと嫌いだと思ってませんか?そんなわけない。むしろ逆です。好きすぎるんですよ…。えぇ、大好きですよ!けど…俺は『二人が』好きなんですよ‼︎だから片方だけと言うのは無理なんです‼︎」

『‼︎』

 

二人の目からはさっきより明らかに涙の量が多くなった。表情は…分からないな…少しぐしゃぐしゃになってしまっているから…。

 

「だから…今はこのままでいさせてください。」

「うぅ…は、はい…!」

「うっ…ひぐっ…えぐっ…うん…!」

「二人とも、これで涙を拭いてください。」

 

俺はそう言うと、ハンカチを2枚作り、二人に渡した。

二人は素直に受け取り涙を拭いた。

 

「こいしちゃん、鼻水出てるよ。」

「だってぇー…。」

 

俺はティッシュを作るとこいしちゃんに差し出した。

 

「はい。」

「ありがとう…。」

 

こいしちゃんはお礼を言って鼻をかんだ。一旦二人は落ち着いた。

 

「それじゃあ、今日はもう寝ましょう、ね?」

「そう…ですね…。」

「うん…。」

「あの、ユウマさん!」

「お兄ちゃん!」

「!」

 

二人の声が重なった。二人ともさっきまで泣いていたから目の周りが少し赤い。

 

「はい?」

『一緒に寝て(ください)‼︎』

「またですか…いいですよ。そんなことでよければ。」

「ありがとうございます!」

「ありがとう、お兄ちゃん!」

「うわっ⁉︎」

 

二人はそう言うといきなり抱きついてきた。…待って、キュン死しそう…。とりあえず…二人の髪を撫でた…二人ともサラサラしていて気持ちよかった。今日のブラッシングはお燐がやってくれたらしい。

 

「それで、さっきから何そこでこそこそ見てんだ、お燐、お空?」

『⁉︎』

「あはは…バレちゃってたかぁ〜…。」

「さとり様にも気づかれてなかったからバレないと思ったんだけどね〜…。」

「元暗殺者の気配察知能力を舐めるでない。」

「そうだったね〜…とりあえず、お空。この場は立ち去ろうか。」

「うにゅ?なんで?」

「お邪魔みたいだからさ。さっきからさとり様とこいし様が『顔を赤くして』睨んでるよ。」

「あ、ほんとだ。」

『変なとこ強調しないで‼︎///』

「あはは、それでは私たちはこれで失礼しまーす。」

「失礼しまーす。」

 

そう言ってお燐達は出て行った。

 

「もう…あの子達は…。」

「とりあえず寝ましょう?」

「…そうですね、寝ましょうか。」

「寝るー!」

 

そう言って俺が寝転ぶと、その隣で二人が寝転び、また二人は腕に抱きついてきた。前にもあったからと言って慣れたわけではないが、少しは前よりは緊張しなかった。今はなぜか安心感がある。そうして俺たちは眠りについた。




寝落ち×2しましたので起きると朝になってました!次の話はまーた練習だよ!長いね!けど最後の練習だから安心しておくれ。そんじゃあまたの。


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最後の練習、そして本番の幕開け

今日また本屋行ってきたんだけどね、前から気になってて友達も言ってたから買ってきたよ、『ゆらぎ荘の幽奈さん』。ToLOVEる好きだからこーゆー系はすごく面白かったぜ☆
そんなことはさておき、本編、はっじまっるよー☆
あ、あと途中から『…』ってなってたけどまた『・・・』に戻すね。どーでもいいか!


「おや〜?」

「・・・。///」

「朝から御三方はお熱いですね〜。」

「いーじゃん、お燐。私たち恋人同士だよ〜?」

「あ、改めて言われると・・・恥ずかしいわね・・・。///」

「・・・。///」

「どーしたのかな〜ユウマ〜?顔赤くして黙りこくっちゃってさ〜?」

「お前・・・いい加減にしないと優しいユウマさんでも怒るぞ・・・?」

「あはは、ごめんごめん。お熱いようだからついね。」

「はぁー・・・。」

「・・・迷惑でしたか・・・ユウマさん?」

「・・・いや、そんなことないですよ。けど・・・。」

「けど?」

「胸を押し付けられてると男としては理性が揺さぶられるというか・・・。///」

「あ・・・けど、私はユウマさんなら気にしません!///」

「私もお兄ちゃんならいいよ!」

「俺が気にするんですけど・・・。///」

 

朝起きて朝食を食べに食卓へ向かってる途中、俺はさとり様とこいしちゃんに腕に抱きつかれている。その様子を見たお燐がからかっているのが今の状況である。そして食卓に着き、それぞれの席に座った。

 

「今日は何するんですか?やっぱり明日に向けて練習ですか?」

「そうですね。でも今日は午前中だけにします。明日に向けて体も休めておきたいですし。」

「なるほど。」

「お燐、新聞届いてた?」

「はい、届いてましたよ。どうぞ。」

 

そう言うとお燐はあの超高速飛行する烏天狗の『文々。新聞』をさとり様に渡した。

 

「ありがとう。・・・んー、なるほど。」

「さとり様、何を見てるんです?」

「あぁ、明日の出場チームの一覧です。」

「そんなのあるんですね。」

「毎回本番前日にはこれが書かれた新聞が届くんですよ。」

「文も忙しいことで・・・。それで、明日はどーいったチームが出るんです?」

「えーっと先ずはですねー・・・毎年お馴染みの『博麗霊夢チーム』ですね。」

「うわ、出た優勝候補。」

「まぁ、今回も期待されてるでしょうね。あとはレミリアさん率いる『紅魔館チーム』、チルノが率いる『チルノチーム』、勇儀さん率いる『鬼チーム』、そして、私たち『地霊殿チーム』となってます。」

「あれ、意外と少ないんですね。」

「その分競技が多かったり長かったりするんです。」

「ほぉー。白玉楼とかやらないんですかねー?」

「あそこは2人しかいませんし、妖夢さんは霊夢のチームにいるんですよ。」

「幽々子は?」

「幽々子さんは・・・食べることが目的ですね・・・行事だと大量のご飯を作ってくるので・・・。あの見た目で底なしの胃袋かと思うくらいに食べるんですよ。地上の大食いチャレンジなんかは全部制覇しちゃってます。」

「うへぇ・・・マジっすか・・・。」

「あとは守矢神社の方達はいつも見るだけ。永遠亭の方たちは医務担当です。」

「なるほど。あと『鬼チーム』って俺は勇儀と萃香しか鬼は知らないんですけど他にも鬼がいるんですか?」

「あぁ、そこの枠は競技自体には参加しませんが埋め合わせということでいつもパルスィさんが入ってるんですよ。」

「おぉ、あの嫉妬の橋姫が。なんか意外ですね。」

「言葉遣いとかはあれでも根はお人好しで優しいんですよ。この前にもこいしを地霊殿に連れて来てくれたりしてくれましたし。」

「なるほど、ツンデレってやつか。とゆーか競技には参加しないってありなんですか?」

「紫さんが『楽しむためのものだし、いいんじゃない?』と言ってたので。」

「あ、納得。」

 

これで大体把握はできた。・・・最下位のチームは概ね予想はつく。

どうやらさとり様は俺の心を読んだようだ。

 

「はい、最下位のチームは予想の通りですよ。」

「あはは、やっぱりか・・・。ちなみに地霊殿チームはいつも何位くらいなんですか?」

「あぁ・・・いつも4位で良くて3位なんだ、お兄ちゃん。」

「・・・なんか・・・ゴメン・・・。」

「気にしないでください。どうしても技量でおとっちゃうんですよ。どうも私が運動が苦手で・・・。」

「あぁ・・・それは運動会においては致命的ですね・・・。」

「そうですね・・・。でも今回は強力な助っ人がいますから!」

「強力な助っ人?」

「鈍いな〜。お兄ちゃんのことだよ?」

「えぇ⁉︎俺も参加はしますけど強力ってのは違うんじゃ・・・。」

「いいや。ユウマの運動神経と能力は折り紙つきだよ。」

「お燐まで・・・。」

「私達に勝利を創造してください!あなたのイメージしたものに作れないものはないはずです!だってあなたは『純白に輝くイメージクリエイター』なんですから!」

「・・・そこまで期待されちゃ・・・できるだけ期待に答えるしかないですね!」

「はい!本番はその意気でお願いしますね!それじゃあ、最後の練習に行きましょうか。」

「了解です。」

「おー!」

 

そんなこんなで俺達は練習するために庭に向かった。

 

 

「それじゃあ、行きますよ。」

「いつでもどーぞ。」

「はぁっ‼︎」

 

掛け声と共にさとり様は俺に向かって大量の弾幕を撃ってきた。今は俺VSさとり様&こいしちゃんで模擬戦をしている。聞くにこちらの方が手っ取り早いだとか。なるほど、一理ある。まぁ、回想はこれくらいにして、弾幕の対処でもしましょうかね。そーいやーなんか外の世界でどこぞの黒の剣士が弾丸やら魔法を剣で切ってたな・・・。さすがに俺は剣は使えねーな・・・よし、拳と脚でやるか!そう思った俺は手と脚に衝撃に反応し、弾くオーラを創造し、纏わせた。

 

「この弾幕に何をするつもりですか?ま、読めばわかることですけどーーー・・・⁉︎」

「わかりませんよね?まぁ、見てからのお楽しみってやつです・・・よっ‼︎」

「‼︎」

 

そう言って俺はパンチやキックをしまくり弾幕を弾いていった。そして弾かれた弾幕はそこら中で被弾していた。地霊殿には一応俺がバリアを張っておいたため無傷である。備えあれば憂いなしってね。なら自分にもオーラじゃなくてバリアを貼ればよかったんじゃないのかって?ちょいバリアはセコい気がするんだよ、うん。

 

「オラオラオラオラオラオラオラァッ!!」

「嘘⁉︎」

「嘘じゃないです・・・よっ‼︎」

 

そして最後の1発をさとり様の方向へ蹴り飛ばした。そして見事に被弾した。

 

「くっ・・・こいし!」

「うん!えぇーい‼︎」

「うまく近づいたつもりだろうけどバレてるよ!」

「えぇっ⁉︎」

「オラァッ‼︎」

 

こいしちゃんは俺に無意識の能力で気づかれず近づき背後から弾幕を撃とうとした。だが俺には暗殺者時代に鍛えた隠れたやつでさえも見つける気配察知能力があるので無駄だった。そして俺はこいしちゃんが撃った弾幕を真上に蹴り飛ばした。そしてこいしちゃんの頭に軽く手刀をした。

 

「あうっ!」

「これで、勝負ありですね!あとさとり様、大丈夫でしたか?」

「はい、大丈夫ですよ。弾幕勝負ならいつものことです。それにしても2対1で負けちゃいましたね。」

「悔しいー!」

「ははっ、いくら悔しがってもこの結果は変わることはないよ、こいしちゃん。」

「・・・ユウマさん。なぜあなたの心を『見る事ができなかった』んですか?まさかあなたも無意識を・・・?」

「あぁ、違いますよ。それはですね、『敵の能力の干渉を受けない』力を創造してさとり様の読心能力を無効化したんですよ。」

「なるほど・・・ふふっ、そんな事ができるんですね、ユウマさんの能力。」

「生き物と食べ物以外なら何でも作れますから。」

「私の心を読む能力でも・・・こいしの無意識の能力でも勝てないなんて・・・ユウマさんはすごいですね!さすがは私たちの恋人です!」

「さ、さとり様?///」

「え、あっ!すみません!とっさに出た言葉であんなことを言ってしまって・・・‼︎///」

「謝ることじゃないですよ。屋敷のお偉い様2人の恋人なんですよ?弱くちゃ釣り合わないでしょ?元暗殺者が恋人というのもあれですけど・・・。」

「いいえ、私はそんなことは気にしません。惚れてしまったのですから仕方がありません。だってユウマさんはそれ以前に優しいじゃありませんか!」

「そうだよ、お兄ちゃん!今更そんなこと言ってももう恋人なんだから関係ないよ!」

「さとり様・・・こいしちゃん・・・。」

 

え?お前昨日「今は付き合えない」って振ったんじゃないのかって?なんで恋人になってんだって?あの後で寝転んだ時の寝る直前でこいしちゃんがさとり様に言ったんだよ。「お兄ちゃんは私たちが好きなんだしもう2人でお兄ちゃんと付き合おうよ!」って。さとり様は顔を赤くしながら頷いた。まぁ、俺が『2人が好き』って言ったんだから仕方がない。俺もそっちの方が嬉しい。両手に華だよ、華。こんな可愛い彼女が、しかも2人もできて俺は幸せだよ・・・‼︎まぁ、そんなことはさておき、さっきまでの話に戻ろうか。

 

「そうですね!」

「はい!・・・それじゃあこいし、やるわよ?///」

「う、うん・・・!///」

「・・・?どうしたんです、2人とも?」

 

2人は何か合図のような言葉を発すると俺の両隣に近づいた。

 

「えぇーっと・・・2人とも?」

「と、とりあえず前を向いてください!///」

「・・・?は、はい。」

 

そして俺は真正面を見た。なんもないぞ?そう思った矢先俺の両頬に何か小さく柔らかいものが押し当てられた。・・・多分察しの通りだ・・・さとり様とこいしちゃんが俺の両頬にキスをしてきた。

 

「〜〜〜〜〜・・・っ!!?///」

「おぉ、さとり様もこいし様も大胆な。」

「もう・・・恋人同士なんですから・・・いい、ですよね・・・?///・・・ユウマさん?」

「お兄ちゃん?」

「ちょ・・・今のは・・・不意打ち・・・す・・・ぎ・・・。///」

 

そう言うと俺は混乱しながら地面に仰向けで顔を真っ赤にしながら倒れてしまった。

 

「ユウマさん⁉︎」

「お兄ちゃん⁉︎」

「お燐!お空!ユウマさんを運んであげて!」

『りょ、了解です!』

 

その日は結構すぐ目覚めてさとり様とこいしちゃんが謝ってきたが、「嬉しすぎて倒れちゃいました。」って言っておいた。実際そうだし。そんなこんながありつつも最後の練習の日は終了した。

そして、本番の日である今日・・・戦いの火蓋が切って落とされる・・・。




家の中にヤモリが出た。しかも俺の部屋に・・・多分まだいる・・・。そしてそんなことより思うんだ。・・・俺だってさとり様とこいしちゃんにキスされたい・・・。
まぁ、俺の願望はともかく見ていただきありがとうございました!次回から運動会だよ!お楽しみに!


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幻想郷大運動会〜開幕〜・・・その前に

モンストでせっかく貯めたオーブで水の遊宴10連引いたのに爆死だったから夜中に叫んでしまって窓開けてたから山に響いていったわ。
それはともかくついに大運動会が開催いたしますのでそれでは読者の皆さん、会場に行きましょうか!それじゃあいつものやつを・・・それでは本編、はっじまっるよー☆あ、あと前に優勝商品はお酒だっていったけどあれ、お酒じゃなくて『誰もが欲しがる正体不明の絶品の飲み物』ってことにしといた。この話書き終わったらそっち編集してくる


「うへぇ〜・・・。人多っ・・・。」

「いつもこんな感じなんですよ?」

「マジですか・・・。見た感じ人里にいたような人はいないんですね。」

「私たちみたいに妖怪や普通ではない人間の集まりですからね。秘密に行われるんですよ。」

「あぁー、それでこの妖怪の山で行われるんですね。」

「はい、普通の人間はここには近づきませんから。」

 

俺たちは妖怪の山というとある山のだだっ広くまるで運動場の様に整備された場所に来ていた。ここが幻想郷大運動会の開催地らしい。すると、声がかけられた。

 

「来たわね、あんた達。」

「おぉ、久しぶりだな。」

「あら、霊夢じゃない。それに魔理沙も。」

「おひさ〜。」

「久しぶり。ユウマ、あんた出場するんでしょ?」

「ん?するぞ?」

「あんた、少しは霊力強いらしいけど・・・私には遠く及ばないわね。」

「ほぉー?そーゆーのはやってみなきゃわからんと思うが?」

「あら、自信満々じゃない?まるで能力でもあるみたいな?」

「ある・・・って言ったら?」

「・・・面白いじゃない。楽しみにしとくわ。」

「あぁ、驚くと思うぞ?」

「はいはい、楽しみにしとくわ。それじゃあね。」

「んじゃあな。待ってくれよ、霊夢!」

「おう。」

 

そう言うと霊夢と魔理沙は去っていった。あらまー、これはかなりの自信がおありで。

 

「あら、さとり達じゃない。」

「お久しぶりです、レミリアさん。それに咲夜さん達も。」

「お久しぶりでございます、さとり様、御一行様。」

「久しぶりー、お兄さん、お姉さん!こいしちゃんも!」

「久しぶり〜フランちゃん!」

「おひさ〜みんな。・・・?レミリア、その人達誰?」

「あぁ、紹介するわね。パチェに小悪魔、そして美鈴よ。」

「あなたがユウマね。レミィから聞いてるわ。私はパチュリー・ノーレッジ。魔法使いよ。レミィとは古い付き合いなの。気軽にパチュリーでいいわよ。」

「私は小悪魔と言います。お気軽に『こあ』とお呼びください。普段はパチュリー様のお手伝いをさせていただいてます。」

「私は紅 美鈴。紅魔館の門番をしています。お好きにお呼びください。よろしくお願いしますね。」

「あぁ、よろしく、パチュリー、こあ、美鈴。そーいやーそっちは誰が参加するんだ?」

「私とフラン、そして咲夜よ。」

「これまた強そうなチームで・・・。」

「あら、自信なくした?」

「そんな訳なかろう。俄然やる気出たわ。相手が強いほど燃えるってわけよ。」

「ふふっ、それじゃあ競技で会いましょう。ユウマ、あなたの実力、楽しみにしてるわよ。」

 

レミリアはそう言うと去り際にさとり様に近づいた。何か小声で話しをしているようだ。

 

「あれからどうなったの?進展したかしら?」

「えぇ、望む形とは少し違いますが、恋人になれましたよ。///」

「少し違う?」

「えぇ、こいしも一緒にユウマさんの恋人になったんです。」

「あら、2人して好きだったわけね。ユウマもモテるわね。」

「モテるからといってユウマさんは渡しませんよ⁉︎」

「わかってるわ。それじゃあね。」

「はい、ではまた後ほど。」

 

どうやら見た感じ終わったらしい。レミリアはさとり様から離れると去っていった。

 

「じゃあね、お兄さん、お姉さん、こいしちゃん!」

「それではこれで失礼いたします。」

「えぇ、また後ほど。」

「じゃあね、フランちゃん!」

「おう、じゃあな、みんな。また後で。」

 

その後に続いて紅魔館御一行が去っていった。

やーっぱ霖之助さん以外女の子しかいなくねーか、ここ?まぁ、全員美女だから構わんがな!そう思った矢先、俺の脇腹に痛みが走った。

 

「⁉︎いででででででっ‼︎さとり様⁉︎なんですかいきなり⁉︎」

「全員美女だからって浮気したらダメですよ?」

「えぇっ⁉︎お兄ちゃん浮気するの・・・⁉︎」

「しないって‼︎嘘じゃないからっ‼︎だからさとり様‼︎その怖い顔とつねるのをやめてください‼︎」

「はぁ・・・。」

「お兄ちゃん、絶対だよ?」

「うん、嘘じゃないって言ったでしょ?」

「わかった!じゃあ指切り!」

「ん?あぁ、うん。」

 

そんなこともあり、俺とさとり様とこいしちゃんはそーゆー契りを交わした。

 

「えぇーっと・・・それより・・・。」

「?どうしました、ユウマさん?」

「どうしたの、お兄ちゃん?」

「なんか周りの視線が気になる・・・。」

「え・・・あ・・・。」

「ほんとだー。」

「そういうことね・・・。」

「ん?心読んだんですか?」

「はい、みんな『私たちが付き合ってるんじゃないのか』と・・・。まぁ、その通りなんですが、知らない人がほとんどですから・・・。」

「なるほど。めんどくさいですし、はっきりさせときましょうか。」

「え?」

「何するの、お兄ちゃん?」

 

俺はそう言うとさとり様達から少し前に出た。それで少し大きな声でこう言った。

 

「えぇーっとな、さとり様からみんなの心の中の事聞いたけどこの際はっきり言わせてもらおうかね。」

『え・・・なになに・・・??』

「ユウマさん?」

「お兄ちゃん?」

俺がそう言うとみんながざわつき始めた。

 

「俺は、さとり様とこいしちゃんと付き合ってるぞ。」

「ユ、ユウマさん⁉︎」

「お、お兄ちゃん⁉︎」

「ん?今更隠しても仕方がないでしょう?真実ですし。」

「真実だからって、こんなたくさんの人がいる中でそれをいいますか⁉︎」

「んー?そうですか?あっち側は納得してるみたいですけど?」

「え・・・?」

『あぁ、やっぱりね。あの雰囲気はね。』

『だと思ったわ。2人同時に付き合ってるのは驚きだったけど。』

「そんな簡単に納得するんですか・・・?」

「まぁ、紫から聞きましたけど、ここは幻想郷、『全てを受け入れる地』、なんですよね。」

「!・・・そうでしたね。」

「ま、言うのは恥ずかしかったですけどね。」

「ふふっ、まぁ、ユウマさんらしい気もしますけどね。」

「そうだね〜。」

「うん、ユウマらしいね。」

「そうだね。」

「そ、そうかねぇ・・・。」

 

そんなこんなで俺とさとり様、こいしちゃんが付き合ってることは公にされたところで突然あのスキマ妖怪の声が響いた。

 

「全員集まったわね?」

「マイク⁉︎」

「あぁ、これは河童のにとりが外から流れ着いたものを加工したものよ。」

「あぁ、納得。」

「ご理解どうも。それじゃあ、今回も始めるわよ!」

『おぉぉぉおお!!』

「おぉ、すごい熱気・・・。」

「毎回こんな感じですよ。」

「すごいですね・・・。」

「それじゃあ、チームの紹介をしたいから出場者以外は枠にしている線より外に出てくれるかしら?」

 

紫がそう言うと参加しない人達はあらかじめ引かれていた線より外に出た。白線とか普通に運動会じゃねーか。

 

「じゃあまずは大会開催以来連覇中の優勝候補から行くわよ。『霊夢チーム』から、霊夢、魔理沙、妖夢!」

「今回も優勝間違いなしね!」

「まぁ、油断できねーやつが1名いるがな。」

「そうね・・・!」

「続いて『チルノチーム』から、チルノ、大妖精、ルーミア!」

「あたいってば最強ね!」

「チルノちゃんって諦め悪いよね・・・。」

「そーなのかー。」

「続いて『紅魔館チーム』から、レミリア、フラン、咲夜!」

「今年こそは優勝するわよ。」

「絶対するー!」

「はい、お嬢様。」

「続いて『鬼チーム』から、勇儀、萃香、パルスィ!」

「っしゃあ、やるか!」

「あたし達の力、見せてやるよ!」

「・・・また私を埋め合わせに使うなんて・・・妬ましいわね・・・。」

「最後に私が注目してる期待の新人さんをチームに入れた『地霊殿チーム』から、さとり、こいし、ユウマ!」

「頑張りましょう!」

「うん!優勝狙うよ!」

「はいっ!!」

 

ついに幻想郷大運動会が始まった。やれるだけのことはやってやるさ。愛する人達のためにもな‼︎

 

「・・・ユウマさん、それ言われると恥ずかしいです・・・。///」

「あれ、見られちゃいました?///」

 

そんな感じで、幻想郷大運動会、ついに開幕する。




途中で自動保存されてるから後でやろうかなーと思ったけどやっぱやってるからには最後までやろうと思った。まぁ、そんなことより、ついに始まりました、幻想郷大運動会。次回から始まっていくのでよろしくお願いしまーす☆


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開幕!幻想郷大運動会!〜第一種目〜

ひっさしぶりですねえぇぇぇええ!!この間にあったことは黒眼鏡になりました、はい。ユウマ君の眼鏡も黒に・・・はっ!・・・ちょっと正直に言います・・・。ユウマは俺の名前です・・・。この物語は単なる俺の妄想物語です・・・。みんなもない?この世界に行きたいなって思うことがさ・・・。俺はこの世界から幻想郷に逃げたいです、はい・・・。あ、でも決していじめを受けてるとかじゃないよ。そこは安心してね。ただテストとか勉強とかから逃げたいだけです・・・。なんでここだけで200文字超えてるんだろ・・・。
はい、そんなことはさておき、はっじまっるよー☆


「さぁ!早速競技に行くわよー!」

「さてさて、どんな競技が・・・。」

「最初の競技は・・・『旗取り競争』!」

「・・・なんだそりゃ?」

「『旗取り競争』ですか・・・。」

「え、みんな納得なんですか・・・?」

「はい、知りませんか、『旗取り競争』?」

「いや、聞いたことないですね・・・。」

「まぁ、今から紫さんが説明しますから。」

「そですか。」

 

『旗取り競争』ってなんぞやと思いながら俺は紫の説明を聞いた。

 

「ルールを説明するわね!この競技は、この妖怪の山のどこかにあるチーム数と同じ数だけあるこの旗を1つ取ってくればいいわ!能力の使用は自由!参加者はチームから1名選んでちょうだい!決まったらあそこの白線のところまで行ってね!」

「へぇー、あの旗を取ってくればいいのか。でも、どこにあるかの説明はなしと・・・。」

「はは・・・でも意外と見つかりやすいですから大丈夫ですよ。それじゃあ誰が行きますか?」

「俺が行きますよ。」

「早速ですか?」

「えぇ、体も慣らしときたいですし能力も見せるいい機会じゃないですか。」

「そうですね・・・。ここでリードしておくのも手ですね。ユウマさん、お願いします!」

「お任せください、さとり様!」

「頑張って、お兄ちゃん!」

「負けたら承知しないよ〜!」

「気をつけてねー!」

「任せとけって!」

 

そう言って俺は紫が参加者に指示した場所まで移動した。

 

「さぁ!参加者が集まったところでまずは選手の紹介よ!」

「『霊夢チーム』から、『普通の魔法使い』、霧雨 魔理沙!」

「っしゃあ!やってやるぜ!」

「普通ね・・・。あいつ普通なのか?」

「おぉ!ユウマ、お前がやるのか!お互い正々堂々やりあおうぜ!」

「おう!」

「『チルノチーム』から、『湖上の氷精』、チルノ!」

「あたいってば最強ね!」

「あれしか言わねーな・・・。」

「『紅魔館チーム』から、『完全で瀟洒な従者』、十六夜 咲夜!」

「咲夜さんがやるのか・・・。」

「えぇ、手加減しないわよ。」

「望むところだよ。つーか、完全って大層な二つ名だね・・・強そう・・・。」

「ふふっ、ありがとう。」

「『鬼チーム』から、『小さな百鬼夜行』、伊吹 萃香!」

「さて、頑張ろうかね!ユウマ、初心者だからって手加減しないよ。」

「わかってるよ。だが、こっちも負けるつもりはないんでね。」

「自信あるんだね、自分の強さに。」

「まぁな。」

「最後に早速の新人登場!『地霊殿チーム』から、『純白に輝くイメージクリエイター』、ユウマ!」

「とっとと終わらせちまおうか。」

「イメージクリエイターとはなんかすごそうな二つ名持ってるじゃねーか。能力の関係か?」

「まぁな。ま、見てみりゃわかるさ。」

「開始と同時に移動するから見る暇はないんだぜ。」

「そうか、そりゃ残念。なら俺はここから『移動しない』よ。」

『はぁっ!!?』

「私たちも舐められたものだね・・・。力の差を見せてやるよ。」

「ユウマ。」

「なんだ、紫?」

「その発言、はったりじゃないわね?」

「あぁ、当然だ。」

「ふふっ、何をするかは予想がつくわ。」

「お前にはバレバレか、あとさとり様にも。」

「えぇ、そうね。」

「なぁ、紫。」

「何かしら?」

「『他人に危害を加えなければ』能力は始まる前に使用していいか?」

「えぇ、もちろんよ。危害を加えなければ何をしても構わないわ。」

「オーケー、ありがとう。」

「どういたしまして。」

 

俺がそんなことを言った時、さとり様たちはというと・・・。

 

「さとり様、ユウマあんなこと言ってますよ!注意したほうがいいんじゃ・・・。」

「・・・そういうことですか、ユウマさん・・・。大丈夫よ、お燐。」

「え、でも・・・。」

「ユウマさんを、信じてあげて。」

「は、はい・・・。」

 

さて、始まりそうだな・・・。よし!

 

「それじゃあ、始めるわよ!参加者、位置について・・・。」

 

紫がそういうと俺以外はスタートダッシュのために少し身をかがめた。

 

「スタート!!」

 

紫がその言葉を言い終えたと同時にみんなの動きが止まった。もちろん俺も動いていない。『そこからは』な・・・。

 

「よし、これでゆっくり旗を見つけられるわ。ごめんなさいね、みんな。これも勝つためよ・・・。」

「そんな事だろうと思ったよ、咲夜さん。」

「!!!?ユウマ⁉︎どうしてあなたは止まっていないの⁉︎」

「それはこの種目が終わってからのお楽しみだよ。さて、旗を『取ります』かな。」

「あなた、そこから、動かないんでしょ?」

「あぁ、動かないよ。こうするから。」

「⁉︎」

 

そういうと俺は自分の前に小さなワープホールを開いた。そして、そこに腕を入れワープホールから出すと、俺は1つの小さな旗を取り出した。

 

「これでオーケーだな。」

「あなた、どうしてその旗を⁉︎」

「このワープホールは旗の1つのところにつながってる。そう作ったからね。それを取っただけだよ。」

「ありえないわ・・・何なの、あなたの能力・・・⁉︎」

「っとその前に、この時間が止まってる空間、消させてもらうぞ。」

「⁉︎」

「能力想像!『能力抹消』!」

 

俺がそう叫ぶと、時間は進み出した。

 

「また咲夜が・・・ん?は、はぁ⁉︎ユ、ユウマ・・・何でお前旗を持ってんだ⁉︎」

「えぇっ⁉︎」

「それで・・・咲夜が持っていない・・・?お前、時間を止めて取ってきたんじゃないのか?」

「時間を止めた空間を・・・消されたのよ・・・。」

「な、何だそりゃ⁉︎じゃあユウマの能力は能力を消す能力ってことなのか⁉︎」

「いいえ、違うわ・・・。彼は・・・。」

「そこからは俺が言おう。」

『!!』

「紫も言ってただろ?俺は『イメージクリエイター』、俺の能力は、『想像したものを創造する程度の能力』つまりはそれで能力を抹消する能力を作ったわけだ。そして俺は元よりこの創造能力で『他人の能力の干渉を受けない能力』を創造していた。これは紫公認だ。だから咲夜さんの能力の干渉を受けなかった。そして、ワープホールを作り、旗を取り出したわけだ。」

「そんな能力ありかよ・・・。」

「ありなんだよ。これが俺の能力なんだからなァッ!!旗は取った。紫、これでいいんだよな?」

「えぇ、それじゃあ、一位通過は、『地霊殿チーム』のユウマ!!」

「っしゃあ!!」

「・・・嘘〜・・・。」

 

そうして俺は第一種目は1位で通過した。

 

 

あのあと咲夜さんが二位通過、魔理沙が三位で通過、その次に萃香、次にチルノが・・・全速力で飛んだところ木にぶつかり気絶したのを運ばれた・・・。

 

「一位通過しましたよー、さとり様ー。」

「やりましたね、ユウマさん!!」

「すごいよ、お兄ちゃん!」

「まさかあんな手を使うとはねー。」

「しかも咲夜さんの能力まで消すなんて・・・。」

「意外と自由が効きますね、この能力。」

「この調子でどんどんやっていきましょう!!」

「はいっ!!あ、つーか体慣らすって言ったのに動いてねーや・・・。」

「まぁ、それは休憩中にストレッチとかをしていればいいと思いますよ。」

「そうですね。そうします。」

 

最初の競技は一位で通過した。だが俺たちの闘いはまだ始まったばかりだ・・・。




結構長くなったね、俺の小説にしては・・・。この物語は最初にも言った通り俺の妄想物語だけど、引かないでね・・・お願いします・・・。まぁ、それでも見ていただければ幸いです・・・。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!それではまた次回・・・幻想郷行きたい・・・


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開幕!幻想郷大運動会!~ボーナスチャンス〜

すごいね、前の投稿から8ヶ月空いてるんだね。久しぶりに投稿しようかと思って今やっておりますー。
それでは前置きはこれくらいにしておいて、本編、はっじまっるよー!


俺たち『地霊殿チーム』が第1種目を一位通過したその後、紫の声が響き渡った。

 

「さぁ、ここでどのチームも逆転のチャンスがあるボーナスチャンスの時間よ!」

「へぇー、そんなのあるのか。」

「えぇ、たまーにあるんですよ。勝利したチームが強過ぎた場合に発生する時が多いです。前までは『霊夢チーム』や『紅魔館チーム』が種目で勝利した時に発生していましたが・・・」

「今回の発生源はお兄ちゃんみたいだね。」

「マジかいな。」

「マジだね。さすがにあれは咲夜より強いよ。」

「俺ってそんなチート級なのか・・・?」

「『ちーときゅう』って何ー、お兄ちゃん?」

「まぁ、簡単に言うと『強すぎる』とか『凄すぎる』とかそんな感じ。」

「そーなんだー。」

「うん、そうだよ、多分。」

「あ、多分なんだね。」

「うろ覚えだからね。」

「そっかー。」

 

そんな何気ない会話をしてると、

 

「話を進めてもいいかしら?」

「え、あ!はい!すみませんでした・・・。」

「ふふ、大丈夫よ、気にしないで。それじゃあ、ルールを説明するわね!」

『おぉー!』

「この妖怪の山に一つだけあるこの金の旗を取ってくればそのチームにボーナスポイントで5ポイントあげるわ!そしてこれは探す人は1人だけど仲間に協力してもらってもいいわ!」

「なるほどね。協力ありの旗の捜索というわけね。」

「そういうことですね。」

 

だが俺はそこでなぜか疑問を抱いた。

 

「(待てよ・・・でも何かが引っかかる・・・何が引っかかるんだ・・・?)」

「あれ?でもおかしいですね・・・。」

「なにがおかしいんですか?」

「いつもは2つか3つなのに何故今回は1つなのでょう・・・と思いまして・・・。」

「え、いつも1つじゃないんですか?」

「えぇ、1つだけというのは今回が初です。」

「(1つだけが初・・・?それに1人だけで探すのに協力あり・・・?そして紫はわざわざその旗を見せた・・・この妖怪の山に『1つだけ』あると・・・。・・・あ。)」

「どうかしましたか、ユウマさん?」

 

おそらくさとり様は俺の心を読んだのだろう。

 

「いえ、ただ・・・『勝利を確信した』だけです。」

「!!・・・詳しく聞かせて頂いてよろしいですか?」

「もちろんです。」

 

 

「なるほど、そういうことですか。」

「はい。おそらく間違いないかと。」

「さぁ!捜索役は集まってちょーだい!」

 

紫さんは探す人に集まるよう指示した。

 

「あ、時間ですね・・・誰が行きますか?」

「今回はさとり様が行ってください。あんまり動かないので楽ですから。」

「分かりました。体力が少ない私に気をつかってくださってありがとうございます。」

「いえ、恋人の体をいたわるのは当然のことですから。」

「ふふ、それでは、行ってきます。」

「はい。行ってらっしゃい、さとり様。」

「お姉ちゃん頑張って!」

「さとり様!ファイトです!」

「さとり様!応援してます!」

「ありがとう、あなた達。」

 

私は愛する人達にお礼を言って紫さんが集まるよう指示した場所へと向かった。

 

 

「さて、参加者が集まったところで紹介といくわよ!まずは『霊夢チーム』から『半人半霊の庭師』魂魄 妖夢!」

「よし、頑張ろっか!」

「つづいて『紅魔館チーム』から『永遠に幼い紅き月』レミリア・スカーレット!」

「運命は私たちの勝利で決まりかしらね?」

「つづいて『鬼チーム』から『地殻の下の嫉妬心』水橋 パルスィ!」

「私は出さないって話だったのに・・・妬ましい・・・。」

「つづいて『チルノチーム』から大妖精!」

「が、頑張ります!」

「あれ、大ちゃん2つ名言われてなくね?」

「名無しだからないんだよ、お兄ちゃん。」

「あ、確かに大妖精ってあくまで名称だからか。」

「そーゆーこと。」

「つづいて『地霊殿チーム』から『怨霊も恐れ怯む少女』古明地 さとり!」

「この勝負も・・・勝たせていただきます!」

「あら、さとりにしては随分強気じゃない?」

「あ、レミリアさん。いえ、あの人が勝利を確信したと言っていたので負けるわけにはいかないだけです。」

「ふふ、あなたって恋人には夢中になるタイプなのね。」

「え、あ、ふぇえ!?///・・・そ、そうなんでしょうか・・・?///」

「えぇ、その気持ちは大好きであるために大事なことだけど、家族への愛情も忘れずにね。」

「!・・・当然です!」

 

さとり様達、何を話してるんだろう・・・俺はふとそう思った。そして、あのスキマ妖怪の声が響いた。

 

「準備はいいかしら?それじゃあ位置について、よーい・・・」

『パァン!』

 

紫は弾幕を弾けさせ、『パァン!』という音を出したとともにみんながいっせいに飛び立って行った。ただ一人を除いては・・・。

 

『なんでさとりは動かないの?』

『もしかして戦意喪失?』

 

みんながただ一人動かなかったさとり様を気にしていた。そしてさとり様はゆっくりと紫の方へと振り返り紫の前まで飛んだ。

 

「あら、どうしたのかしら、さとり?」

「紫さん・・・その旗をもらえますか?」

『!!?』

 

さとり様の発言にみんな驚いていた。紫と『地霊殿チーム』の俺たち以外は。

 

「なぜもらおうとしたのか理由をお聞かせ願えるかしら・・・ユウマ?」

「あ、俺なのね。」

「えぇ、どうせあなたの指示でしょ?」

「御明答。それじゃあ説明すると・・・」

 

俺は紫に指示されさとり様にそうさせた説明を始めた。

 

「紫、お前はまず旗を見せたよな?」

「えぇ、見せたわね。」

「そして見せた旗は机に置いたままだよな?」

「えぇ、そうね。」

「そしてお前は『一つだけ』あるって言ったよな?」

「えぇ、言ったわ。」

「お前は『この妖怪の山のどこかに』という言葉をつけてここにはないどこかにあると錯覚した。でもここだって妖怪の山、紫は嘘をついちゃいない。」

「つまり?」

「つまりはこのボーナスは引っ掛け問題のようなもので協力があっても探せるのは一人ということは頭を使って協力しろってことだから実際はお前のその机に置いている旗が目的の金の旗ってゆーわけだ!」

「ふふ、素晴らしい推理だわ。その通りよ。先に金の旗を見つけたのは『地霊殿チーム』の古明地 さとり!よってこの旗は『地霊殿チーム』のものとなり、5ポイント付与されるわ!」

『嘘!?』

「いいえ、本当よ。それじゃあこのボーナスチャンスを勝ち取ったのは・・・『地霊殿チーム』!!」

「よっしゃあぁ!」

「ありがとうございます、ユウマさん!」

「すごいよ、お兄ちゃん!」

 

そういうとさとり様とこいしちゃんは俺に抱きついてきた。こっちの喜びの方が俺的には嬉しいわ。

 

「これにて、ボーナスチャンス競技、終了よ!」

 

これで旗取りのボーナスチャンスは終了した。その後飛んで行ったみんなは呼び集められ帰ってきたやいなや、『どうりでどこを探してもなかったわけだわ。』と言っていた。




はい、久しぶりに書いたらまた寝落ちしました。消えてなかっただけまだマシだね、うん。それじゃあ締めはこれくらいにしておいてもしかしたらまた何ヶ月後とかになるかもだけどその時はまたよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ


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開幕!幻想郷大運動会!〜第二種目〜

どーやら俺の投稿は約8ヶ月ペースのようだなぁ(威張れることじゃない)!!とゆーわけで待っていただいてる方もいるので感謝感激雨あられを抱きつつさっそくいつものやつ行きましょう。それでは本編、はっじまっるよー!!あ、言い忘れてたけど今までずっとお燐達がこいしちゃんのこと『妹様』って呼んでたけど今回から『こいし様』に変えます。あとユウマ(まぁ、前にも言ったけど俺の事なんだけど)がフランちゃんのこと『フラン』って言ってたのを『フランちゃん』に変えました。この話書き終わったら全部編集してこなきゃ・・・大変だぞぉ・・・


第一種目とボーナスステージを見事に一位通過した俺たちは喜びあっていた。

 

「やりましたね、さとり様!」

「やったね、お姉ちゃん!」

「お見事です、さとり様!」

「さすがです、さとり様!」

「み、みんな褒めすぎよ!ありがたいけど全部ユウマさんが教えてくれたからだからね!?」

「それでも一位を掴み取ったのはさとり様です。俺は単なるちょっとした推理をしたにすぎません。」

「も、もう、こんな時にまで謙虚にならなくてもいいんですよ!?」

「そんなこと言って、本当はほめられることが嬉しいんでしょ、お姉ちゃん?」

「う・・・それは・・・その・・・大好きな家族に褒められて嬉しくない人なんてどこにいると思うの?///」

「あ、図星なんですね?」

「あぁーそうよ!嬉しいわよ!これで満足!?///」

『あはははは!』

「笑わないでよー!///」

 

俺たちがそんな風に話していると再びスキマ妖怪の声が響いた。

 

「それでは続いて第二種目行くわよ!」

『おぉーーーー!!』

「さてさて、第二種目はなんですかな?」

「第二種目は・・・『借り物競争』!!」

「お、これはさすがに俺でもわかる。」

「外の世界でも有名どころですもんね。」

「ですね。」

「ルールを説明するわね!この森のどこかに借り物が書かれている畳まれた紙がチームの数より多く木に貼ってあるわ!見つけたら広げずにここに来てから開いてちょうだい!そして借り物を借りれる人はチームの人かもしくは参加者以外の人から借りてちょうだい!敵チームから借りるのはなしよ!参加者はチームから一人!決まったらそこの白線まで来てちょうだい!」

「なるほど、紙をまず見つけて話はそっからってことね。」

「そーゆーことだよ、お兄ちゃん。今回は誰が行くのー?」

「んー、誰にしましょうか・・・。」

「誰も行きたい人がいないなら私いっていーい?」

「いいの、こいし?」

「うん!お兄ちゃんは行きたい?」

「ん?いいよ、こいしちゃん行きなよ。」

「ありがとー!それじゃあ行ってくるね!」

「頑張ってね、こいしちゃん!」

「頑張ってらっしゃい、こいし!」

「応援してますよ、こいし様!」

「ファイトです、こいし様!」

「うん!頑張ってくる!」

 

そうしてこいしちゃんや他の参加者が白線まで集まっていった。

 

「それじゃあ参加者を紹介するわね!まずは『霊夢チーム』から『楽園の素敵な巫女』博麗 霊夢!」

「さすがにそろそろ点を取られる訳にはいかないわね。」

「次に『紅魔館チーム』から『悪魔の妹』フランドール・スカーレット!」

「負けないんだから!」

「あ、フランちゃんだー!やっほー!」

「やっほー、こいしちゃん!お互いせいせいどーどーと勝負しよ!」

「うん!」

「次に『鬼チーム』から『語られる怪力乱神』星熊 勇儀!」

「そろそろ点が欲しいところだね。」

「次に『チルノチーム』から『宵闇の妖怪』ルーミア!」

「そーなのかー。」

「最後に現在トップチームの『地霊殿チーム』から『閉じた恋の瞳』古明地 こいし!」

「頑張ってまた一位取っちゃうぞー!」

「それでは位置について!よーい・・・」

『パァン!!』

 

紫が先程と同じく弾幕を弾けさせ音を鳴らすと全員一斉に飛び出し森に入っていった。そうしてしばらく時間が過ぎると帰ってきたのは・・・

 

「どうやら私が一番みたいね!」

「あちゃー、抜かれちまったか。」

「やっぱりこちらがリードしてても優勝候補はあなどれませんね。」

 

一番に帰ってきたのは霊夢、次にフランちゃん、その次に勇儀、そして四番目にこいしちゃんが来た。そして遅れてルーミアが来た。だがまだ借り物を借りれる早さで順位は逆転できる。戻ってくる順番が早かったりしてもまだ油断はできないという訳だ。

 

「さてさてー、今回の借り物はーっと・・・傘?傘なら楽勝じゃない。えーっと・・・あ、いたいた。幽香、傘貸してちょうだい。」

「分かったわ。はい。ちゃんと返してよ?」

「ハイハイ、分かってるわよ。借りるわね。紫、これでいいでしょ?」

「えぇ、とゆーわけで一位通過は霊夢チーム!」

「よっしゃ、でかしたぞ霊夢!」

「やったね、霊夢!」

「これくらい余裕よ。」

 

あ、やっべ。霊夢が一位通過しやがった。できるだけ早く通過しないと・・・。

 

「うーん、うちは何かなーっと・・・魔術書?魔術書・・・魔術書・・・あ!そうだ!」

 

そう言ってフランちゃんは自分のチームの場所まで向かった。

 

「パチェ!魔術書ある?」

「借りたいものはそれ?読むために持ってきてたからあるわよ。はい。ちゃんと返しなさいね?」

「うん、わかったー!紫さーん!これでいーいー?」

「えぇ、とゆーわけで二位通過は紅魔館チーム!」

「いいわよフラン、この調子で上位に食いこんで行きましょう!」

「お見事です、妹様。」

「えっへへー、こいしちゃんに勝ったー!」

 

まずい、フランちゃんまで通過してしまった・・・こいしちゃんは!?

 

「・・・こ、これを借りるのかー・・・でもこれって敵チームにしかないよぉ・・・どーすれば・・・。」

「さとり様、こいしちゃんなんか悩んでません?」

「たしかに・・・呼んでみましょうか。こいしーー!!こっちにいらっしゃい!!」

「!お兄ちゃん、お姉ちゃん助けてーーー!!」

「やっぱり借り物で悩んでたのか・・・どうしたの?何を借りなきゃいけないの?」

「・・・これ。」

「・・・刀?これって妖夢しか持ってないんじゃ・・・。」

「ここで三位通過は鬼チーム!」

「うっそ!?やばいよどうしよ、刀とか妖夢以外からどこから借りれば・・・。」

「・・・え、簡単じゃないですか、ユウマさん?」

「・・・どーゆーことですか、さとり様?」

「どこに、お姉ちゃん!?」

「あのね・・・『・・・・・』。」

『ーーーーー・・・!!そうだ!その手があった!』

 

 

「紫さーん、これでいーいー?」

「あらこいし、妖夢以外からよく借りれたわね。誰が持ってたの?」

「お兄ちゃん!」

「ユウマ・・・あぁ、そういうことね。いいわ。四位通過は地霊殿チーム!」

 

こいしちゃんが刀を借りれた訳。それは・・・

 

「妖夢さん以外に刀が存在しなければ作ればいいんですよ、ユウマさんの能力で!」

『そうだ!その手があった!』

「嘘でしょ・・・簡単なことじゃないですか・・・。」

 

そうして俺は刀を創造した。

 

「よし、行ってきて、こいしちゃん!」

「うん!」

 

そうして今にいたる訳だ。

 

「ごめんね、お兄ちゃんとお姉ちゃんが一位通過だったのに私だけ四位で・・・。」

「気に病む必要はないよ。まだちょっとリードはしてるからね。まだまだ勝負はこれからだよ。」

「そうよ。終わったものは仕方がない。まだ競技はあるんだから次の競技に集中しましょ。」

「ありがとう、お兄ちゃんお姉ちゃん!」

「お疲れ様でした、こいし様。」

「これ、お水です。」

「ありがとう、お燐お空!」

 

そうしてこいしちゃんは美味しそうに水を飲んだ。いい飲みっぷりだわ。

 

「五位通過はチルノチーム!」

「お、ルーミアも終わったか。とりあえずみんなお疲れさまだな。」

「そうですね。」

 

さて、まだまだ勝負はこれからだ!この先どうなるかはわからないけど楽しんでいきますか!




はい、とゆーわけで四位通過ですがまだまだ勝負はこれからということで今回の話は終わりです。なんか今回の話は面白みがなかった気がするなー。サボったからかなー・・・。ま、まぁまた続きはいつになるかはわからないけど待っていただけたら幸いです。それでは色々と過去のやつ編集してきますのでそれではまた次回お会いしましょう!それでは!!


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開幕!幻想郷大運動会!〜第三種目・・・と思わせて〜

久しぶりですねー!8ヶ月ペースは防いだぞオラァ!!まぁだがしかし5ヶ月経っているんだな、これが!!はっはっはっ(威張れることじゃない)!!ポケモン剣やってたから仕方がないね!ポケモン買ったの今回が初めてだから初心者だがなぁ!!!え?さっさと始めやがれこのサボりバカメガネ?ごめんなちゃi((殴
はい、始めます始めればいいんでしょもうしょうがないn((殴&蹴
・・・と、とりあえずいつものやつだけ・・・はっじまっるよー・・・


第二種目が終わり紫の声が再び響いた。

 

「さて、第二種目が終わり次は何かと言うとー・・・」

「お、次は何が来るかな?」

「第三種目・・・と思わせてお昼休憩よ!!」

「ないんかい!!」

 

・・・と言いつつずっこけた。だってギャグ系の定番じゃないですか。まぁ俺しかこけてないんだがな。恥ずかしいったらありゃしない。

 

「なにしてるの、お兄ちゃん?」

「どうしました、ユウマさん?」

 

2人だけでなくみんなが俺を見つめてくる・・・。

 

「ごめんなさいこのことは忘れてください俺が悪かったです恥ずかしいからみんな見ないでーーー!!!」

 

と、ズラズラと早口で俺は言うとみんなクスクス笑いながら俺を見るのをやめた。穴があったら入りたい・・・デスっ!!どっかのペテ公出たじゃねぇかよ、どーしてくれんだこの状況!いや知らないよ!!ごめんなさい!!!

 

「一人でなに頭の中で自問自答してるんですか・・・。お昼ご飯食べますよ、ユウマさん。」

「早く来ないとみんな食べちゃうよー!」

「それだけはやめて、俺空腹で死んじゃうからね!!?」

「え、ユウマ死んじゃうの!?お燐、ユウマ死んじゃうって!!」

「大丈夫、一食抜く程度で人間は死にゃしないよ。心配しなくていいよ、お空。」

「そっかー安心したよー・・・。」

「・・・なんかごめん、お空・・・。」

「気にしなくていいっていいって。」

「優しくて助かります。」

「ほら、食べてお昼からの種目にも備えますよ。」

「わっかりましたーさとり様。」

 

そうして俺たちは昼ごはんを食べようとした。

 

「ほうははひはひひはへへふへほへ。(訳:もう私先に食べてるけどね)」

「こらこいし。食べながら喋らないの。」

「ひふひはひひふひははんはんひはっへはふへ。(訳:リスみたいに口がパンパンになってますね)」

「もう・・・ユウマさんもやめてください。」

「もぐもぐもぐ・・・ゴクンッ。これはこれは失礼しました。」

「まぁまぁさとり様。ユウマもこいし様もお腹がかなり空いていたでしょうから。」

「はぁ・・・今日だけですよ?」

『はーい!』

「もう、こいしはともかくユウマさんまで子供みたいに・・・。」

「そーゆーところは可愛いんですからと思うさとり様なのでした。」

「ちょっとお燐!!?///」

「ブフッ!!ゲホッ!!ゲホッ!!」

 

お燐が急に言った言葉により俺は吹き出してしまい少し器官に入りむせてしまった。

 

「ユウマさん!! 大丈夫ですか!?はい、お水です!!」

「ゴクッゴクッ・・・ぷはぁ・・・ありがとうございます、さとり様。」

「い、いえ・・・もうお燐ったら!!」

「あはは、す、すみません!」

「もう・・・。」

「それで実際のところどうなの、お姉ちゃん?」

 

と言いつつこいしはずいっと顔をさとり様の顔に近づけた。

 

「こいしまで!!?///」

「どうなの?」

 

ずずいっとこいしちゃんはさらに顔を近づけた。

 

「うぅ・・・す、少しは・・・。///」

「恥ずかしがらなくてもいいんだよ?私もそう思ったからね?」

「そ、そうなの?///」

「うん!そ・れ・じゃ・あ〜・・・お兄ちゃんに感想を聞こう!!」

「えぇ!!?///」

「お兄ちゃーーーん!!」

「ま、待って、こ、こいし!!///」

『・・・!!!?』

 

一同が目にしたもの。それは・・・。

 

「お兄ちゃんが・・・鼻血を出しながら死んでる・・・!!」

「ユウマさん!!?」

「ユウマ!!?」

「どうします、さとり様!!?」

 

俺は鼻血を出して笑顔で仰向けに葬式の時の死体のように倒れていた。

 

「う、うーん・・・。」

「うわあぁぁぁぁああ!!!死体が喋ったあぁぁああ!!??」

「・・・へ?待て待て勝手に殺すな!!死んでもないしピンピンしてるわ!!あやうく尊死しかけたがな!!!」

『よ、良かったぁ・・・。』

「それにしても『尊死』って何、お兄ちゃん?」

「あぁ、尊すぎて死ぬって言うこと。さっきのさとり様があまりにも可愛すぎたゆえ・・・は!!?((汗」

 

なんということでしょう。さとり様が顔を真っ赤にして涙目でこちらを睨んでいるでありませんか。なんとかわいi

 

「ユ・ウ・マ・さ・ん!!?///」

「ひえぇ・・・ご、ごめんなさあぁぁぁぁぁああい!!!!」

 

俺は身の危険を感じたためその場から逃げた。

 

「あ、こら!!逃げないでくださいユウマさん!!!」

「わー、なんか楽しそうだから私も追うー!」

「あはは、いってらっしゃーい・・・。」

「いってらっしゃいませー。」

 

なんともドタバタな昼休憩となったユウマなのであった・・・。




とりあえず第三種目と思わせてお昼休憩のお話でした。また次は何ヶ月後になるかな・・・という訳でしてここで締めさせていただきやす。それでは、お疲れ様でしたーー!!また次回もよろしくーーー!!!!


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