明日奈テンプテーション! (素人6級)
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1話 エロローグ、もといプロローグ

 桜の花びらが舞う美しい季節。

 教室で授業を受けていた男子高校生、最上省吾は大混乱に陥っていた。

 

(おかしい、今は授業中のはずだ。いったい何が起きているんだ?)

 

 切っ掛けは隣から転がってきた何の変哲もない消しゴム。

 彼はそれに気が付き、拾ってあげようと床に手を伸ばした。本当にそれだけだ。

 

 珍しくもない、学生ならば一度は経験するだろう、そんなありふれた授業中の一コマ。

 

 だが――床に落ちている消しゴムを手に取った彼は、予想だにしていなかった光景に出会い、強い衝撃を受けた。

 

 身体を折り曲げたまま全てを忘れてしまったかのように動きを止めてしまった省吾。

 

 省吾の隣の席に座っているのは、アインクラッドで超有名な閃光のアスナ。

 100人の男に聞けば100人とも美少女だと認めるであろう結城明日奈だ。

 

 亜麻色の髪をサイドで編み、姿勢良く授業を受ける彼女の姿は美しい。

 

 そんな彼女が落としたはずの消しゴム。それを手に持ったまま省吾はゴクリと息を飲んだ。

 

(俺は夢でも見ているのか? 真っ昼間から生の太ももを夢見るほどにっ!)

 

 春の温かな日差しに映える生の太ももに、省吾の心臓が破鐘のように激しい鼓動を打ち始める。

 童貞の省吾に、彼女の生の太ももは刺激が有りすぎた。

 

(はははっ、こんなのは現実(リアル)じゃない。妄想に決まっている)

 

 妄想である事を証明しようと、恐る恐る視線を上げる省吾。そこには真面目に授業を受ける彼女が見えるはずだった。そのはずだったのだ。

 

 そこには桃のようにほんのりと染まった横顔。どうやら彼女は自分が何をしているのか自覚しているようだった。

 

 その彼女が誘うようにスカートの横をするすると捲り上げていく。

 眩しすぎる健康的な太もも、露わにされた薄いピンクの下着。腰の横には蝶々結びされた紐すら見えているほど。

 

 省吾には何故彼女がそんな事をしているのか分からなかった。だが、一つだけ分かる事は、それはとってもエッチなシチュエーションである事だ。

 例え訳が分からなくても、健全な男子高校生には刺激的過ぎる光景である。省吾が彼女の乱れた下半身のエッチさに興奮させられてしまうのも当然の事だ。

 

 視線の先で彼女の指がゆっくりと太ももから紐の結び目まで撫でていく。まるで挑発するように。

 

 省吾はその指の動きを追いかけて見つめざるを得ない。

 

(紐パン――だと? 何故、結城さんは下着を見せているんだ? そんなに恥ずかしそうな顔をしてまで!)

 

 しかしエッチなシチュエーションは永遠に続かなかった。

 終わりを告げるように乱れたスカートが元に戻されていく。

 

 省吾がそれを残念に思ってしまうのは仕方がない事。

 

 夢でも見たような気分になりながら、消しゴムを手に身体を起こす省吾。

 そして目眩がしそうなほどの動悸を感じながら、明日奈に拾った消しゴムを差し出した。

 

「ゆ、結城さん。消しゴム落としたよね? これ」

 

 声を掛けられ明日奈が初めて気が付いたように、省吾に顔を向けた。

 羞恥に顔を真っ赤に染め上げた彼女が、少し俯き加減になりながら女の子らしい細い指を震わせて差し出された消しゴムを受け取った。

 

「あ、ありがとう、最上君」

 

 明日奈が恥ずかしそうな顔をしつつも省吾に微笑んでお礼を言った。

 そんな彼女に何故下着を見せたのかと省吾は聞きたくなるが授業中である。ついでに、その細い指で俺のチンポを握ってくれと言ってもみたかった。

 

 しかもその行為は一度では終わらなかった。省吾は彼女がスカートをめくる度に、必死になって眼球をぎょろりと横に向けた。

 

 そして結局その日は何も言えずに、彼は悶々とした一日を過ごす羽目になる。

 

 それが明日奈とのエッチな日々の始まりになるとは、省吾は夢にも思っていなかったわけで。

 

 ・

 ・

 ・

 

 翌日、省吾は昨日の事は夢だったに違いないと思いながら授業を受けていた。

 

 結城明日奈と桐ヶ谷和人は誰もが知ってるラブラブなカップル。

 昨日の事は閃光のアスナをおかずにオナニーしていた自分の妄想に違いないと、省吾は自分を戒めた。

 

(結城さんがスカートを捲って下着を俺に見せるわけなんか無いよなぁ。真っ昼間からあんな夢を見るなんて俺は欲求不満か?)

 

 あれだけ明日奈の下着を目にしたというのに、今も夢だ、妄想だと考えてしまう省吾。

 だが彼の目には彼女の生の太ももと、薄いピンクの下着がきっちりと目に焼き付いてしまっていた。

 

 それを思い出して省吾のチンポがムクムクと大きくなり始める。

 

(いかん、チンポが大きくなってきた。静まれ俺のチンポよ!)

 

 あれは夢、夢なんだと思いながらも、省吾は隣の席に座る明日奈の事が気になって仕方がない。

 チラッと横に視線を向ければ、いつも通りの彼女がいる。

 

 省吾は考える。夢だと思いながらも、明日奈が下着を見せた理由を考えてしまう。

 

(結城さんが自ら望んであんな事をするような女の子か? そんな訳はない。それじゃあ何故だ? 必ず理由があるはずだ)

 

 深く深く考え込む省吾。

 

(実は桐ヶ谷が変態で、結城さんにエッチな事を強要したとか?)

 

 教室の前の方に座る桐ヶ谷に視線を向けた。

 

 だが真面目な顔で授業を受けている桐ヶ谷がそんな変態行為をするようには思えなかった。

 何より彼女は可愛い。男なら明日奈のエッチな姿は独り占めしたいに違いない。

 

(やっぱり夢だ。昨日の事はきっと俺の妄想にすぎない)

 

 省吾はもう一度、隣に座る彼女へこっそりと視線を向けた。

 そこにはいつも通り真面目に授業を受ける彼女の姿が見えるはずだった。

 

 そのはずなのに――。

 

(何故だ? どうして結城さんの顔が赤くなっているんだ?)

 

 省吾は不思議に思いつつも明日奈を見詰めてしまう。

 すると、視線を感じたのか彼女がチラッと省吾へと視線を向けた。

 

(まずい、俺が見ているのがバレた)

 

 省吾は視線を外そうと考えたが――、続く明日奈の行動に目を離す事が出来なくなった。

 明日奈が赤く染まった顔を真っ直ぐ前に向けて、手を不自然に動かし始めたからだ。

 

 省吾の心臓がドキッと跳ねる。

 

 彼女の手がゆっくりと胸元へと向かっていく。そして――、ブラウスのボタンに指をかけた。

 

(ま、まさか……)

 

 彼女の赤く染まった顔が、嫌でも昨日の事を思い出させる。

 

 まるで加速世界に来ているかのように細い指の動きがスローモーションで見えた。

 白いブラウスのボタンの上で、しなやかな指が踊るように動く。

 

 再び明日奈がチラッと省吾を見た。それはもう恥ずかしそうに目を潤ませながら。

 

 彼女の細い指がブラウスの生地を引っ掛ける。

 

 そしてその指が静かに動いてブラウスの隙間を広げていき、隠されている秘奥を露わにしていった。

 

 ボタン一つ分の僅かなブラウスの隙間から見える明日奈の柔らかそうな肌、そして黄色いブラに包まれたおっぱいが省吾にはやけに大きく見えた。

 羞恥に耐えるように身体を震わせながらブラを見せる彼女は何を思っているのだろうか。

 

 おっぱいと黄色いブラの見事な饗宴に、省吾は興奮を掻き立てられていく。

 

(ぶはっ、何故っ? 何故だっ? どうして結城さんは俺にそんな姿を見せるんだっ!?)

 

 明日奈の恥ずかしそうな顔、そして隠されていたはずのおっぱいの膨らみ。例えブラに覆われていたとしても、その柔らかさが極上である事を疑いようもない彼女のおっぱい。

 

 それを見て省吾が耐えられるわけがない。

 

 省吾は彼女のおっぱいから視線を外す事も出来ず――、ズボンの中でチンポを痛いほど勃起させるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 その日の夜、省吾はベッドに寝そべりながら明日奈の事を思い出していた。

 昨日のスカート捲り、そして今日のブラウスの隙間からのチラ見せ。

 

 思い出しただけで省吾のチンポは硬く反り返り始めた。

 

「分からん。考えても分からん。授業が終われば桐ヶ谷と仲良くしてるのに、どうして結城さんは俺にあんな事を……」

 

 省吾の頭の中で様々な事が思い浮かぶ。実は桐ヶ谷に結城さんが調教されている? それとも誰かに脅されてやっているのか?

 

「そんな風には見えないんだよなぁ。第一、あの閃光のアスナがおとなしく調教されたり脅迫される訳が無い。間違いなく返り討ちにされるはず」

 

 ベッドの上でバタバタしながら、そう断定する省吾。

 

「あの閃光のアスナの下着を見れたのは嬉しいけど、動機が不明過ぎる。まさか彼女自身が変態だから? 違うだろうなぁ……。うがぁぁ、考えれば考えるほど分からねぇっ」

 

 考えながらも、明日奈のエッチな姿が浮かんでしまって頭から離れない省吾は、勃起してトランクスからはみ出した巨大な砲を握りしめた。

 昨日今日と、頭の中を明日奈のエッチな姿で埋め尽くされ過敏になった省吾のチンポは、一発抜かないと治まらなくなっていた。

 

「はぁはぁ、結城さん。俺に下着を見せるなら、チンポも挿れさせろよ」

 

 閃光のアスナの下着姿を妄想し、チンポを擦ってオナニーの快感に身を任せていく。

 

 妄想の中の省吾が組み伏せた閃光のアスナを貫いていく。

 

「俺のチンポはでかいだろう? 桐ヶ谷のチンポとどっちが良いんだ? お前のオマンコの奥までチンポが届いてるのが分かるか? このまま子宮に精液を注いでやるからな!」

 

 妄想の中でチンポを突き刺されたアスナが、イヤイヤ言いながらも快感に喘いでいる。

 

「うっ、あっ――くぅっ」

 

 省吾は妄想の中でアスナに容赦無く中出しをした。

 中出しされて都合良く省吾と一緒に絶頂する妄想の中のアスナが、リアルの明日奈と重なっていく。

 

「はぁはぁ、くぅ……、本物のアスナとセックスしたい……」

 

 昨日、そして今日とエスカレートしていった彼女の行為。

 

 そんな事が起きるわけがないと思いながらも、省吾は彼女への期待をどうしても抑えられないのだった。

 

 ・

 ・

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 更に続いて翌日。

 

 クラスメイトの朗読する声が響く教室の中で、教室の最後尾の窓際に座る省吾は前を向きながら誰にも気付かれないように、右隣の席に座る明日奈をこっそりと見ていた。

 

 亜麻色の長い髪をサイドで編んだ彼女は、昨日一昨日と省吾に下着を見せたとは思えないほど真面目に授業を受けている。

 

(この真面目な姿を見ていると、昨日と一昨日のあれが俺の妄想の産物と言われても否定出来ない気がするな……)

 

 省吾は自分の頭がデスゲームでおかしくなったのかと疑った。

 実は全部妄想で、もし口に出したら病院送りにされてしまうんじゃないかと考えてしまう省吾。

 

 だが、明日奈の事が気になってしまう省吾は、彼女をこっそり見る事を止められなかった。

 何度も見ている内に、とうとう明日奈と省吾の視線が交差する。

 

(あっ……)

 

 まずいと思って省吾はパッと目を逸らした。

 そして再びこっそりと視線を送ると、明日奈の方も省吾にチラチラと視線を送っていた。

 

 再び視線が重なり合うと彼女の顔がゆっくりと朱に染まり始めた。

 そんな表情を見せる彼女に、省吾の期待が高まっていく。

 

 昨日、一昨日と、彼女がした行為を思い出して、省吾の胸が激しく鼓動を打ち鳴らす。

 明日奈から目を離せなくなってしまった省吾。

 

 すると彼女の手が不自然に動き始めた。躊躇うように時折止まりながら胸元に向かって手が伸びていく。

 

 省吾の視線がその手の動きに惑わされるように追いかけていく。

 

(ま、まさか今日も……)

 

 ゴクリ……、省吾の喉が音を鳴らす。

 

 彼女の細い指が昨日と同じようにブラウスのボタンにかかる。

 そしてボタンが静かに外される。

 

 耳たぶまで赤くしてしまった彼女の横顔は、昨日以上に恥ずかしがっているようだ。

 省吾もそんな彼女を見て、興奮して赤くなっていく。

 

 ボタンを外した部分を、彼女の指がブラウスの生地を浮かせてその奥を露わにしていく。

 

 少しずつ、少しずつ覗ける範囲が増えていく。柔らかそうなおっぱい、続いて柔らかそうなおっぱい。

 

(ブ、ブラはまだかっ。ど、どこまで生おっぱいが続くんだっ!)

 

 そして奥も極まったところで、ようやく黒いブラがその姿を現した。

 それはおっぱいの谷間を大胆に露わにし、乳首ギリギリまでカットされたアダルトな黒いブラ。

 

 良い所のお嬢さんであり、美少女の明日奈がそんな大胆な下着を身に着けている事に、省吾のチンポがあっさりと勃起させられていく。

 

 その状態で明日奈は机の上でノートに何かを書くフリを始めた。

 

 3日連続で彼女が見せるエッチな姿に、省吾は鼻の奥にツンと鉄の匂いを感じた。

 そんな彼女に省吾は視線を送らずにはいられない。

 

 ブラウスの下のなめらかな肌。省吾は柔らかそうなおっぱいを触りたくてたまらなくなってしまっていた。

 制服の上からでは分からなかった明日奈の意外と大きなおっぱいが、省吾の脳みそを熱く揺さぶってくる。

 

(結城さんはもしかして露出狂なんだろうか? いやいや、これまで彼女はそんな素振りを見せた事はない)

 

 そして再びチラッと省吾を見てきた明日奈の視線が重なり合った。潤んだ瞳が彼女の感じている恥ずかしさを省吾に伝えている。

 

 その彼女の手が再び不自然に動き始めた。

 

 机の上のノートを見ているように顔を伏せ、チラチラと何度も省吾に視線を送りながら、ブラウスの隙間に指先を入れていった。

 

(ん? ここから何をする気なんだ?)

 

 省吾には彼女が何をしようとしているのか全く思い浮かばない。

 それでも妙に興奮してしまっている省吾は彼女から目が離せない――。

 

 明日奈の指が生のおっぱいの上を通り過ぎて奥に進んでいき、その指先が黒いブラに到達し――、そしてブラの下へと指先を潜り込ませた。

 

 ブラの下に潜り込んだ彼女の指が黒いブラをずらし始める。

 もともと乳首ギリギリで隠していたブラがずらされてしまえば、どうなってしまうのか分かるだろう。

 

(まっ、まぢで? これって夢じゃないよな?)

 

 省吾の頭の中が、期待と興奮で何も考えられずに真っ白になっていく。

 

 柔らかそうなおっぱいの頂点、彼女の秘められたおっぱいの先端がブラがずらされた事によって露わになっていく。

 

 それはまさしく明日奈の乳首。小指の先程の大きさの綺麗な桜色の乳首が、事もあろうに授業中の教室の中で省吾の目に晒されたのだ。

 

(ゆゅ、結城さんの乳首がががっ! 教室で乳首まで見せるなんてっ、いったい何を考えているのっ!)

 

 ブラウスの隙間から垣間見える桜色の乳首。ツンと尖っているのは明日奈が欲情しているからだろうか。

 

 省吾は明日奈の強烈な露出行為に思わず鼻を押さえた。

 それでも、必死に眼球を明日奈の胸元に向け、誰にもバレないように乳首を覗き込む省吾がいた。

 

 明日奈は彼がブラウスの隙間に視線を向けているのを感じていた。

 乳首を見られている――彼女はその恥ずかしさに悶えてしまいそうだった。

 

 その明日奈がノートに書くフリを始めた。

 いや、今度は書くフリではなかった。傍目にも分かるほど震えている手がノートの上で静かに動いて、何かを書き込んでいく。

 

 そして書き終えた彼女がノートを小さく破って丸め、その紙片をそっと省吾の机の上に投げた。

 

(んっ? これは何だ……)

 

 さり気なく紙片を確保する省吾。

 明日奈の乳首を見ていたいが、彼女から送られた紙片に目を通さずにはいられなかった。

 

 手中にした丸まった紙片を静かに広げながら隣を見ると、残念な事に彼女は乱れた胸元を元に戻し始めていた。

 

 明日奈のリップで光る唇が小さく開き、その間から漏れる吐息が省吾には聞こえた気がした。

 

 そして、省吾の手の中でこっそりと広げられた紙片にはこう書かれていた。

 

 ――今日の放課後、北校舎の使われていない第二美術室で待ってます。

 

 その文字に省吾はドクンッとチンポを震わせた。

 

(まぢ? 北校舎って放課後だと人が居なくなる場所だぞ。そんな所に俺を呼び出す? これは、きっ、期待していいのかっ?)

 

 あの閃光のアスナがそんな場所に男を呼び出す。もしかしてと省吾の期待が高まってしまうのは当然だった。

 

 授業中に起きたエッチな出来事。

 スカートめくり、ブラチラ、そして今日は乳首まで見せた彼女のエッチな姿。

 

(これで、何かの罠とか罰ゲームだったら俺は泣いてしまう自信があるぞ)

 

 隣の席のクラスメイト。それ以上の接点がなかった彼女が、何故自分にエッチな姿を見せたのか?

 不思議に思いつつも省吾に行かないという選択肢はなかった。

 

 もう一度隣にこっそりと視線を向ければ――。

 

 明日奈が恥ずかしそうに唇の端を軽く上げてはにかみ、省吾にチラッと視線を送っていたのだった。




作品タイトルを悩んで「明日奈テンプテーション!」に。

のんびりと書いていきます。


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2話 放課後パート1 明日奈が見たいモノ

 放課後になり、誰よりも早く教室を出た省吾は一足先に待ち合わせの場所に到着していた。

 それは明日奈と会う第二美術室がどんな部屋なのかを見ておく為だ。

 

 部屋の中を見渡し、窓から見える外の景色を確認して省吾は頷いた。

 

(ほとんど何も無いな、がらんどうじゃないか)

 

 非常に殺風景な美術室である。窓には一応カーテンが掛けられているが、外から容易に中を覗き込めるだろう。

 窓の向こう側が誰も通らないような校舎の影になっている事が彼には救いに思えた。もしも誰かが来ると困るからだ。

 

 そう、省吾は最低でも明日奈のおっぱいを揉んでやると意気込んでいた。

 

 しかし彼は不思議に思った。何故、彼女はこんな場所を知っているんだ? と。

 

(まさかここで桐ヶ谷とエッチしてたりするのか? あの結城さんが? 羨ましすぎるっ)

 

 心の中に嫉妬の炎が燃え上がった。

 

(こんなに人気(ひとけ)がない場所に呼び出すぐらいだから俺だって期待していいはずだ。やばいな、ドキドキしてきた。くぅっ、チンポが反応しそうだ。鎮まれっ、いきなり勃起してたら結城さんが何と思うか分かったもんじゃないぞっ)

 

 省吾がそんな事を考えている内に、時間は1分、5分と刻々と過ぎていく。

 

 そして10分後――ようやく明日奈がこの場所へとやって来た。

 開いた扉から覗き込むように顔を出して省吾の姿を認めると、彼女はさっと中へ入って来た。

 

「最上君、もう来てたんだ。もしかして待たせちゃったかな?」

 

「いや、それほど待ってないから大丈夫だよ」

 

 ブレザーを羽織り身体の前で鞄を両手で持っている彼女の姿は、自然と左右から腕でおっぱいを挟み込んで、図らずもおっぱいを省吾にアピールしていた。

 そのおっぱいの膨らみが生で見たサイズより、ひと回り小さく見えるのはどんな錯覚だろうと省吾は思った。

 

 おっぱいを見られている事に気が付いた明日奈が恥ずかしそうにしている。そんな可愛い素振りを見せる彼女に、省吾の胸の鼓動が激しくなっていく。

 放課後に美少女と二人きりで密かに会えば、思春期の男の子がそうなってしまうのも仕方がない事だ。

 

 そして明日奈が省吾の視線に、つい乳首を硬くしてしまったのも仕方がない事である。

 

 魔法でサイレンスを掛けられたように無言で佇む男女。状況を撃ち破ったのは閃光のアスナの方だった

 彼女は深呼吸するとパッと顔を上げ、まるでボス戦に挑むかのような真剣な表情で省吾を見つめた。

 

「実は最上君に教えて欲しい事があります」

 

 雰囲気が切り替わった彼女に、閃光のアスナを感じてしまった省吾は思わず背筋を真っ直ぐに伸ばした。

 

 戦いの鐘が鳴る。

 

「教えて欲しい事? 結城さんに教えられるような事が俺にあったっけ?」

 

 省吾は明日奈の言葉を真面目に考えてしまっていた。性格的に素直なのかもしれない。

 どう考えても優秀な彼女に自分が教えられるような事は無いと思った。

 

 すると――閃光のアスナだった彼女が、普通の女の子へと姿を変えた。

 口を開こうとして躊躇いを見せる彼女に、省吾はいったいどうしたんだと思いながらも話が進むように声を掛ける。

 

「あ、俺が教えられるような事なら教えるから遠慮なく聞いていいから」

 

 彼女がモジモジしながら、一つ深呼吸して口を開いた。

 

「その……、おかしな事を聞くけど。最上君の、お、おチンチンが大きいって……ホント?」

 

 言い切ると明日奈は秋の紅葉のように顔全体を朱に染め、とても顔を上げていられないと俯いた。

 

「えっ? ええええっ?」

 

 驚きの声を上げてしまう省吾。同時に彼女のような美少女がおチンチンと言った事に興奮し、ムクリとチンポが硬くなり始める。

 

「いやいや、何故、そんな事を……」

 

「理由を言わないとだめ? 口に出すのは恥ずかしくて……」

 

 省吾は高速で思考を始める。

 

(別にチンポの大きさぐらい教えても良いけど……。何故俺のチンポが大きいのを知ってる? 男連中は知ってるだろうけど結城さんの耳にまで入ってるってどんな状況だよ!)

 

 それとは別に、彼女が変な事に巻き込まれていないかと心配の声が心の中に浮かび上がる。

 なにしろデスゲーム、そしてALOと彼女は色々と巻き込まれている。

 

「あ~、教えても良いけど、もしかして誰かに強要されたり変な事に巻き込まれていたりしないか? 一昨日から授業中にあんな事をしてるしさ。ちょっと心配になってきたんだけど」

 

 省吾にそう言われて明日奈がキョトンとした。

 

「ううん、別に強要されたり巻き込まれたりしてないから大丈夫。心配してくれたんだね、ありがとう最上君」

 

「それならいいけど」

 

「先に謝っておくね、ごめんなさい。授業中にあんな事をしたのは、その……最上君を試していました」

 

「試す?」

 

「もしも私があんな事をしたのを最上君が言い触らすようだったら……ね。制裁してました。きっと言い触らしても誰も信じないと思うし」

 

 確かに省吾が授業中の事を言っても誰も信じないだろう。

 ましてや相手はあの閃光のアスナである。返り討ちを食らって省吾の居場所が無くなるか、肩身が非常に狭くなってしまうだけに違いない。ある意味明日奈の行為はヒドイものである。

 

「まぁ、確かに誰も信じないだろうなぁ……。結城さんと俺とじゃね」

 

「うん、だけどそんな事を最上君はしなかったから、今日はここに来てもらったの」

 

 省吾は考える。あのエッチなシチュエーションが自分を試していたという事。今日呼び出されたのはチンポが大きいか聞く為だと言う事。

 

 現実(リアル)でありながら夢の中に居るような感覚を省吾は感じた。

 

(あの閃光のアスナが俺にチンポの大きさを聞くなんてどんな妄想だよっ)

 

 現実(リアル)と妄想に挟まれた省吾は、普段であれば決して口にしない事を言ってしまう。

 

「チンポの大きさを聞く為に?」

 

「う、うん……」

 

 明日奈が俯きながら省吾の股間に視線を向けた。

 それに気が付いた省吾は、彼女が自分の股間を見ていると思うと勃起していくのを止められなかった。

 

 ズボンの中で肉棒に血液が流れ込み、その身を硬く硬く反り返らせていく。

 見た目で分かってしまうほど省吾の股間は彼女の前で大きく膨らみテントを張った。

 

(結城さんが俺の股間を見てるとか、これほどチンポがでかくて嬉しかった事はないっ!)

 

 省吾は童貞である。彼の名誉の為に言うならばその寸前までは経験があった。

 ただ悲しい事に、相手の女の子が省吾のチンポの大きさに怯えてしまって事を成せなかったのである。

 

 だが明日奈はというと、怯えもなく今も股間の膨らみに視線を送っている。こうなると省吾は数字で教えるのではなく、生のチンポを見せ付けたい気持ちになってしまった。

 

「チンポの大きさって長さも太さもあるからなぁ。ああ、そうだ、俺だけおっぱいを見せてもらったのもあれだし、結城さんにもチンポを見せようか?」

 

「えっ……、い、いいの?」

 

「かまわないよ。一応言っておくけど、俺のチンポはでかいから驚くと思うよ。それで良ければね」

 

 チンポがでかい――その言葉に明日奈は彼の股間の膨らみの中を想像してしまった。

 彼が大きなおチンチンを見せてくれる。興味と恥ずかしさ、そしてキリトの事が思い浮かぶ。

 

 自信有りげな省吾に、彼女の心が揺り動かされた。

 

(み……見るだけだから……)

 

「……うん、それじゃお願いします……」

 

 明日奈は躊躇いながらも、省吾にチンポを見せてもらう事をお願いするのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 美術室に有るもう一つの扉。そこは何も置かれていないこじんまりとした空間。窓も無く本来なら美術道具を保管する為の小部屋のようだ。

 

 その狭い小部屋の中で、明日奈は仁王立ちした省吾の足下に膝立ちになっていた。

 

「そ、それじゃ脱がすから……」

 

 目の前に彼の膨らんだ股間が有る。彼女は今からしようとしている事を思うと恥ずかしくてたまらなかった。

 

(うぅ、まさか、脱がせてって言われるなんて思わなかったよ……)

 

 手を伸ばして彼のベルトを緩めていく。

 省吾はその手慣れた動きに、彼女が桐ヶ谷と結構エッチの経験があるんだなと感じた。

 

(うわぁ、結城さんがこんな事をしてくれるなんて夢みたいだ。しかも妙に脱がし慣れてるっぽいし、桐ヶ谷とエッチしまくってるんだろうなぁ。羨ましすぎるぞ)

 

 明日奈は顔をこれ以上無いほど赤く染め、ベルトを緩めてズボンのボタンを外し、そしてゆっくりとチャックを下ろし始めた。

 

 ジーッとチャックが下ろされる音が、部屋の中で大きく聞こえた。

 

「あっ、ぃゃぁっ……」

 

 明日奈が小さな悲鳴を上げて顔を横へ背けた。

 チャックが下ろされ広げられたズボンの股間から現れたトランクス。その上部に勃起して収まりきらなくなっていた亀頭がはみ出していたからだ。

 

 省吾は以前付き合っていた彼女が、このコブラのようにエラを張った赤黒い亀頭を見て怯えてしまったのを思い出す。

 

 心の中に弱気の虫が生まれ始める。ここで明日奈がこの亀頭に怯えたらどうしようと……。

 省吾がそう思ってしまうのも仕方が無い事、過去に一度はそうなってしまったのだから。

 

 だが、明日奈は強かった。もともと望んで見ようとしたチンポである。

 

 彼女は視線を戻してマジマジと確かめるように凶悪な亀頭を見つめた。見えるとは思っていなかった場所に亀頭が現れて最初は驚いてしまったが、分かっていれば大丈夫だというように。

 

「ほ、本当に大きいんだね。キリト君の倍ぐらいありそう……」

 

 比べる余裕もあったようだ。キリト君涙目である。

 省吾は彼女の言葉に、男としての自信が満たされるのを感じた。

 

「あまり大きいのも困るんだけどね。勃起するとトランクスからはみ出すし、なによりこれを見た彼女に振られた事があるからなぁ」

 

「そうなの? でも分かるかも。初めてがこれだったら泣いちゃいそう」

 

 明日奈は再び手を動かして、省吾のズボンを脱がし始めた。どうやら最後まできっちりと確認するつもりらしい。

 ズボンを膝まで下ろし、そして深呼吸してトランクスを下ろしていった。

 

 省吾の恐るべき巨根が解放される。その長さは20cm程だろうか?

 弓のように反り返って猛るチンポが、肉棒の硬さによって血管が浮かび上がらせドクドクと脈を打ち、カリ太な赤黒い亀頭が犯すぞと言わんばかりに明日奈の眼前に突きつけられた。

 

「あ……ぁ……」

 

 明日奈は目の前に現れたあまりにも凶悪なチンポに息をする事を忘れ、魅入られたように見つめ――、そして顔を伏せると省吾の脚にすがりつくようにヘナヘナと腰を落とした。

 

 どうやら予想以上のチンポに衝撃を受けて、身体から力が抜けてしまったようだ。

 

「ありゃ、結城さん大丈夫?」

 

 省吾は心配して半脱ぎズボンに苦労しつつも両膝を突いて彼女の肩へ手を置くと、触れられてビクッとして顔を上げた彼女の表情がエッチな感じになっていた。

 

「だ、大丈夫……」

 

 言葉少なに答えた明日奈は再び顔を伏せた。深呼吸してるかのように彼女の身体が上下に揺れる。

 彼女を心配する省吾は気が付いていない。今の体勢がとてもエロい形になっているという事に。

 

 省吾は両膝を突いて彼女の肩に手を置いている。明日奈は女の子座りして省吾の腰を手で掴んで倒れそうな身体を支えて顔を伏せている。

 つまり、顔を伏せている明日奈の目の前には省吾の凶悪なチンポが存在していた。

 

 明日奈は眼前に存在する彼の凶悪な勃起チンポから目を離せない。

 

(やだ……、こんなに凄いなんて思わなかった。身体に力が入らないよ。だめ……)

 

 明日奈は眼前にあるチンポにこれ以上近づかないように、力の入らない手を省吾の腰に置いて必死に身体を支えていた。

 

 だが、その努力も――。

 

(そ、そんな……いゃぁ……)

 

 明日奈は身体を支えきれなかった。彼の股間に顔が埋まっていく。

 

 そして彼女はとうとう――顔で大きなチンポに触れてしまう。

 せめてこれだけはと、凶悪なチンポに唇が触れないように顔を逸らすので精一杯だった。

 

 だがそれは頬ずりするようで、図らずもチンポへの愛撫となって省吾に快感を送り込んだ。

 

(あぁ……最上君のが……顔に……当たってるよぅ……)

 

 省吾は明日奈が股間に顔を埋めてきた事に驚きつつも、チンポが彼女の顔に触れた事に恐ろしいほどの興奮と快感に襲われた。

 ブルリと震えたチンポが限界を超えて硬く硬く怒張していく。

 

(ぶはっ、あの閃光のアスナが俺のチンポに顔をくっつけてるなんて、これはやっぱり夢か!)

 

 些細な動きが予想外の展開を引き起こしたこの状況。

 

 明日奈はキリト以外の股間に顔を埋めてしまった事に背徳感を感じてしまっていた。

 省吾の方はと言うと混乱しつつも、彼女がチンポを咥えてくれないかなと欲望を抱く。

 

 誰も来る事がないだろう閉鎖された空間で、これから一体何が起きるのか。

 それは省吾と明日奈の二人が決める事だった。



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3話 放課後パート2 明日奈の頬擦り

感想、お気に入り、評価を有難うございます。

そして誤字報告に感謝を。


 明日奈が省吾にチンポの大きさを聞いたのには理由(わけ)がある。

 

 彼女はSAOでキリトと結ばれて初めてセックスを経験した。そしてALOから救い出された後、現実(リアル)でも初めてを捧げた。

 波乱万丈ではあるが至って普通の仲の良いカップル。

 

 しかし彼女の恋人キリトは、ALOにキャラを作る時に一つの改変を行っていた。

 

――それは巨根化。

 

 男には健気な夢がある。持って生まれたチンポが巨根でなければ、それを夢見るのは悲しい男の(さが)なのだ。

 実際に巨根だと女の子によっては恐怖を覚えたり、セックスを拒否される事もあると知らずに。

 

 しかもそれは、ALO内に囚われた明日奈が助け出される前にである。いったいキリトは何を思って巨根化したのだろうか?

 

 そんなキリトとのALO内でのセックスによって、明日奈は巨根の快感を覚えてしまっていた。現実(リアル)でのキリトとのセックスが物足りなくなってしまうほどに。

 

 そんな時、クラスメイトの男達のエッチな会話を耳にしたのが全ての切っ掛け。

 

「最上の奴、まだ童貞らしいぜ。挿入寸前までいってチンポのデカさに怯えられて彼女に泣かれたとか。哀れすぎると思わね?」

 

「うへぇ、それは泣けるな。あいつのデカさが羨ましかったけど、それを聞いたら並みで良かったと思うわ」

 

 それを聞いてから、明日奈はどうしても想像してしまうようになった。隣の席に座る省吾のおチンチンを。

 大好きなキリトとセックスの回数を重ねる度に、彼女は省吾のおチンチンを妄想してしまうようになってしまったのだ。

 

 そして優秀な頭脳をフルに使った彼女は、教室内で省吾を試す事を考え実行してしまったのだった。

 

 どれだけ時間が経ったのか。

 

 省吾と明日奈はお互いに動く事も出来ずに、状況を維持してしまっていた。

 

 明日奈は身体に力が入らず、頬をチンポにくっつけてしまった状態で。

 省吾は咥えさせたいと思っても踏み出せず、またチンポに感じる彼女の頬の心地良さに。

 

 高ぶった省吾と、身体に力が入らない明日奈。

 天秤がカタンと音を鳴らして省吾の方に傾いた。

 

(ゴクッ、結城さんが動かないんだから、きっとこれぐらいなら……)

 

 省吾は明日奈の肩に置いていた手を彼女の頭へと移動させ、腰をゆっくりと動かして勃起したチンポを彼女の顔に擦りつけ始めた。

 

「ぇ……」

 

 頭を押さえられ、擦りつけられるチンポを避ける事が出来ない明日奈が小さく驚きの声を上げる。

 

「結城さん、チンポに頬擦りするなんてエッチだね。俺の方からも動いてあげるよ」

 

「ち……違うの……、頬擦りなんてしてない……」

 

 明日奈の頬を亀頭が撫でていく。

 彼女は頬に擦り付けられる生のチンポの熱さと硬さに、自分が興奮させられているのを自覚しながらも否定の言葉を吐き出す。

 

 彼女の理性が必死に抵抗の声を上げる。キリト以外のチンポに魅入られるなと。

 

(こんなつもりじゃなかったのに……。大きさだけを教えてもらうつもりだったのに。どうしておチンチンを擦り付けられてるの? いやぁ……、最上君のおチンチンが熱いよ……)

 

「違ったの? そうとしか思えないんだけど」

 

「そ、そのっ。最上君のが大きかったから……、驚いて身体に力が入らなくなっちゃっただけだから……、んっ」

 

 明日奈は誤解を解こうと言い募る。その時、彼女の唇の端に肉棒が触れた。

 彼女が慌てて唇を閉じると、その上を赤黒い亀頭が通り過ぎていく。

 

「そうなの?」

 

「う、うん、だから……」

 

 省吾は腰の動きを止めた。肝心な所でヘタれるのは巨根に怯えられた経験故か。

 

「俺は結城さんがチンポを咥えてくれるのかと思っていたよ」

 

 しかし言うことは言う省吾。

 明日奈がビクッと身体を震わせた。そして唇に肉棒が触れないように、慎重に答えた。

 

「そ、そんなつもりはないから……」

 

「こんな状況なのに?」

 

「う、うん、ごめんなさい。今日は本当に大きさだけ聞くつもりだったの」

 

「そうだったのかぁ……。でもさ、この状況で止められるのは辛いんだけど?」

 

「で、でも……」

 

 このままではチンポを咥えさせられかねない状況から、なんとか逃げ出したい明日奈。

 だが彼女は男の性というものを身体で知っている。猛ったチンポがそう簡単には鎮まらない事を。

 一方、省吾はこのまま彼女に咥えてもらいたい。しかし、省吾にも理性は残っている。

 

(く、咥えさせたい……。だけど、無理やり咥えさせたら、結城さんは噛みつきかねない気がする)

 

 デスゲーム時代の閃光と呼ばれたアスナの苛烈な攻撃が脳裏にまざまざと蘇る。

 だが、ここで省吾は踏ん張った。無理矢理は出来なくとも言葉で彼女をどうにかしようと考えた。

 

「聞いていいかな? 俺のチンポを見てどう思ったか教えて」

 

 省吾は質問しながら彼女の頭を押さえる手を僅かに緩めた。

 

「えっ、それは……」

 

 緩んだ分、頭を後ろへずらしながら明日奈は言いよどんだ。

 彼氏でもない省吾にチンポの感想を聞かれても、簡単に答えられるものではない。

 

 改めて自分がクラスメイトの男の子の勃起チンポに触れている事を自覚してしまう明日奈。

 

「もともと、チンポの大きさを見て確かめるんだったよね。ほら、結城さんが気にしていたチンポをしっかり見て教えてよ」

 

 省吾は明日奈の後頭部へと手を回し、屹立した勃起チンポを彼女の眼前に再び見せ付けた。

 

 彼女の瞳に太い肉棒の中央にぷっくりと膨らんだ血管のように尿道が通っているのが映った。

 そして、信じられないほどのカリ首の角度と膨らんだ亀頭の大きさに、自然と瞳が潤んでいく。

 

 明日奈は雄々しくそびえ立った肉棒に、身体の芯が熱くなるのを感じた。

 

「お……、大きいよ……」

 

 勃起チンポに魅入られたように見詰めながら、小さな声で言ってしまう明日奈。

 その言葉に省吾は猛ったチンポをビクンっと震えさせる。

 

「大きいだけしか思わなかったの? もっと違う事も思ったんじゃない?」

 

 省吾の問いかけに、明日奈は顔を上気させながら答えた。

 

「大きくて……熱くて……、す、凄く硬かったよ……」

 

 明日奈はキリト以外のおチンチンの感想を言わされながら、身体の奥から何かが込み上がってくるのを感じた。

 彼の男らしすぎるおチンチンがまるで目を離す事を許さないと言っているようで、彼女はそこから目を背けられずにいた。

 

 そんな彼女に省吾は興奮を抑えきれない。抑えきれなかったのだ。

 

「結城さん。チンポを咥えてくれないかな?」

 

「……っ」

 

 ストレートすぎる発言に、明日奈は息を呑んだ。

 彼女はキリトとのセックス中に、省吾のおチンチンを咥える妄想をした事があった。だけどそれはあくまで妄想。

 

 キリト以外のおチンチンを咥えるなんて出来ない。彼女がそう思うのは当然だった。

 

「だ……だめ……、出来ないよ……」

 

 省吾の望みはあっさり砕かれた。頬擦りしたじゃないかとツッコミを入れてはいけない。

 

 だが、興奮した彼は止まらない。エッチな事をしたくてたまらなくなっているのだから。

 とは言え、やはり噛みつかれるような危険は避けたい省吾は次の欲望を口に出した。

 

「じゃあ、せめて生でおっぱいを揉ませて。それがだめなら、やっぱり咥えてもらいたいかな」

 

「ぇっ……」

 

 ただ欲望をそのまま口に出した悪魔の二択。しかしそれは思いの外効果を上げる事になる。

 

(おっぱいか、咥えるって……。そんな……)

 

 今も勃起して脈を打つチンポを見せ付けられてしまっている明日奈は、普段ならバッサリ切って捨てるであろう提案をまともに受け取ってしまっていた。

 キリトとは比べ物にならない目の前の大きなおチンチンを咥えさせられるよりは、一度は見せてしまったおっぱいを触らせてあげても……と、彼女の中で天秤が傾いていく。

 

 明日奈は目の前に有るモノが答えを催促するかのように、亀頭から溢れ出した我慢汁が太い肉棒を伝って垂れ落ちていくのを見た。

 

 身体の奥から込み上がってくる熱さが、彼女のお腹の奥を急き立て始める。

 

 明日奈はおっぱいを揉ませてあげなければ、このおチンチンを咥えさせられると思った。そしてそれに自分が抵抗できないだろうとも。

 

 それが彼女に決心を促した。おチンチンを咥えさせられるよりは……と。

 

「お、おっぱいを……揉んで……いいから」

 

 クラスメイトの男の子におっぱいを揉まれてしまう。恥ずかしさにたまらなくなりながら明日奈は消え入りそうな声でそれを伝えた。

 

 そして彼女は自分の乳首が――硬く尖り始めたのを――感じたのだった。



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4話 放課後パート3 ヘタレ童貞頑張る

 放課後の密室空間。そこは健全な男子高校生の省吾にはたまらない状況になっていた。

 あの閃光のアスナが生おっぱいを揉ませてくれる。そう思うだけで彼の身体の中で血が激流のように流れていく。

 

 色々と血が上ってしまった省吾という童貞に、ムードというものを考える余裕はなかった。

 

 それを証明するように、彼は言葉を紡いだ。

 

「俺が脱がせようか? それとも自分で脱ぐ?」

 

 実に自らの欲望に忠実であった。もはや彼の頭の中はおっぱいでいっぱいだ。

 誰も彼を責めることは出来ないだろう。相手はあの閃光のアスナなのだから。デスゲームで彼女を知り、おかずにした男は数え切れないほど居たはずだ。

 

 明日奈は省吾の台詞に、彼に正面から脱がされる所を想像してしまい、そして恥ずかしくてたまらなくなった。

 まだ自分が脱いだほうが良いと思ったのは、彼女の性格故だろうか。

 

「じ、自分で脱ぐから……」

 

 明日奈はこのまま彼のペースで、事を運ばれたくはなかった。

 せめて主導権を自分で握る為に力の入りにくい身体を押して立ち上がると、省吾から身体を隠すように壁の方を向いた。

 

(うぅ……、脱がないとだめだよね……)

 

 省吾も彼女を追いかけるように立ち上がる。

 膝まで下ろされたズボンが邪魔だったが、勃起したチンポは素直にズボンの中へ収まらない。仕方なくズボンを上げるだけ上げて勃起したチンポを丸出しにしておく。

 

 そんな彼の前で明日奈が脱いだブレザーを傍に有った丸椅子の上に置いた。

 

(やっばい、頭に血が上ってきた。襲いたくてたまらねえ。我慢だ我慢、見ろ、脱いでいるところも最高じゃないか!)

 

 省吾は明日奈の服を脱ぐ姿にチンポをビクビクさせながら、必死に襲いかかるのを我慢していた。

 エッチな所は、まだ全く見えない。だけど誰もが美少女と認める閃光のアスナが自分の前で服を脱いでいる。心臓が激しく鼓動し、血の流れが彼の頭をボーっとさせていく。

 

 明日奈は背後に居るであろう省吾の傍で、服を脱ぐ恥ずかしさに身体を震わせた。

 出来るだけ彼にいやらしく見えないように、躊躇いながらもブラウスの裾をスカートの中から引き出していく。

 

(おっぱいを生でって……、断りたいけど、断ったらおチンチンを咥えさせられそう……、私が悪いけど流石にそれは……)

 

 明日奈は恥ずかしさで指を震えさせながら、ゆっくりとブラウスのボタンを一つずつ外してく。彼女の視界におっぱいの谷間、そして乳首をぎりぎり隠す黒いブラが映り込む。

 

(あぅ……エッチなブラを着けてたのを忘れてたよ……)

 

 一つ一つの行為が明日奈の羞恥を煽ってくる。

 背中に手を回してブラのホックをプチンと外した明日奈は、自分の身体を抱きしめるように腕で胸を抑えた。

 

(いやぁ……、やっぱり恥ずかしい、恥ずかしいよ……)

 

 これから省吾に生でおっぱいを揉まれてしまう。その恥ずかしさに彼女は身体が震えるのを止められない。

 

(キリト君ごめんなさい……、キリト君以外に……おっぱいを揉まれてごめんなさい)

 

 まだおっぱいを揉まれてもいないのに、思わずキリトに謝ってしまう彼女が居た。

 

「結城さん、そろそろいいかな?」

 

 省吾は明日奈が何処まで脱いでくれるのか分からなかった為、ギリギリまで待とうとしたが彼女が許可を出すまで待てなかったようだ。全く躾のなっていない犬である。

 

 明日奈はビクッと肩を震わせ、肩をすぼめて顔を伏せた。

 

「……うん」

 

 彼女が言葉少なに答えた。そんな彼女には、実はもう一つ恥ずかしいことが有る。

 それはおっぱいを抑える腕の下で、乳首が硬く尖ってしまっているという事だ。

 

 省吾は焦らないように一歩一歩明日奈の背中に近付いた。

 あの閃光のアスナの意外と大きな生おっぱい、授業中に見たピンクダイヤモンドを思わせる綺麗な乳首。それを思う存分に触れるかと思うと、省吾は興奮してたまらなかった。

 

「じゃあ、今から揉ませてもらうよ」

 

 明日奈は彼に背中を向けて震えていた。彼の手が自分に伸びてくる気配を感じ目を閉じる。

 そして彼の手がブラウスの下に滑り込み――お腹の肌に触れた。

 

「ぁっ……」

 

(うぉぅぉっ。あの閃光のアスナの生肌を、俺は触ったぞっ!)

 

 明日奈が肌に触れられて声を漏らした。省吾の背中にゾクッと稲妻が走る。

 初めて手に触れる彼女の滑らかな肌、すべすべとした感触の伝わり方に、省吾は自分の手に神経が集まったかのように感じた。

 

 一度触れてしまえば彼の動きも大胆になっていくというもの。省吾は明日奈に身体を寄せスカート越しに勃起チンポを押し付けた。

 

 少しずつお腹から手を上へと登らせていく。

 だが、下乳に手が届きそうな所で彼女の腕がそこから先に進むのを拒んでいた。

 

「結城さん、手をどかしてくれないと」

 

 無理やり腕をどかす事が出来ないヘタレな省吾は彼女に言った。明日奈は後ろにいる彼をチラッと見て――そして俯いた。

 お尻に彼の大きなおチンチンが当たっているのが分かる。ここで揉ませてあげなかったらと思うと、とても抵抗出来なかった。

 

 キリト以外とエッチな事をしている。それはイケナイ事だと思いながらも――。

 躊躇いながらゆっくりとおっぱいの上から腕を下ろしていった。

 

 下ろした腕と入れ替わるように、省吾の手が肌を上ってくる。

 キリト以外に触らせてあげた事の無いおっぱいに、クラスメイトの男の子の手が触れようとしている。

 

(ゃぁ……、触られちゃう……)

 

 省吾は胸を高鳴らせながら明日奈のおっぱいへと手を上らせていく。

 

 そして――下乳に手が到達した。

 夢にまで見た閃光のアスナの生のおっぱい。誰もが認める美少女の生おっぱい。彼女のおっぱいに触れた事に、彼は強い興奮と喜びを感じた。

 

(すげぇ……、めちゃくちゃ柔らかい。このおっぱいは前の彼女のおっぱいと比べ物にならない最高のおっぱいだ!)

 

 持ち上げるようにおっぱいの下に手を添える。ずっしりとしたおっぱいの重みに、喜びのあまりに涙が出そうな省吾だった。

 

 その柔らかさを確かめるように、指を沈み込ませるように――彼はおっぱいを揉んだ。

 

「あっ――」

 

(うぉぉぉぉ!)

 

 たった一揉み。それだけなのに明日奈はエッチな声を漏らすのが止められなかった。そして省吾は心の中で雄叫びを上げた。

 

(触られちゃった。とうとう最上君に揉まれちゃった……)

 

 省吾におっぱいを揉まれ、明日奈は激しい羞恥に襲われた。

 そして彼に気付かれてしまうとも思った。乳首が硬くなってしまっている事を。

 

 明日奈は気持ちだけではあるが、次に来る衝撃に耐えようと身構えた。

 

 しかし――。

 

「あんっ――」

 

 明日奈の乳首は敏感だった。胸の頂点に快感を感じてエッチな声を上げてしまう。

 省吾の指が乳首を摘んできたのだ。キリトとは違った触れ方に身体が敏感に反応してしまっていた。

 

(やだっ、エッチな声……最上君に聞かれちゃったよ――)

 

「あっ、乳首が硬くなってる」

 

 もう少し彼にはムードというものを考えてもらいたい。

 

 だが、彼が言葉にした乳首の感想に、明日奈はどうしようもなく羞恥心を掻き立てられた。

 違うと言いたくても、硬く尖った乳首を弄び始めた指先にどうしようもなく感じてしまう明日奈。

 

「んっ、やんっ、だめっ」

 

 明日奈は身を捩りながら、前に動いて逃げようとするが、後ろから抱き締められた身体はなかなか進まない。

 彼女のエッチな声を聞いて、良い気分になってきた省吾の心に余裕が生まれる。

 

 エッチな言葉を考えて言えるぐらいに。

 

「結城さんってもしかして凄く敏感? 乳首でこんなに反応するなんてさ」

 

「んっ、そんな事っ……あっ」

 

 コリッと乳首を擦られて、思わず顔を上げてしまう明日奈。

 

(やぁ……、どうしてこんなに気持ち良いの?)

 

「も、もう揉ませてあげたから……これで……んっ」

 

「え? まだ一分も経ってないよ。流石にそれはあんまりじゃない? チンポを咥える代わりなんだから、もっとおっぱいを揉ませてよ」

 

 明日奈は咥える代わりにと言われて、つい真面目に考えてしまう。

 男の子の猛ったおチンチンを咥える代わりに、おっぱいを一分じゃ対価として成り立たないと思った。

 キリトとセックスした経験から、彼女はそれが釣り合わない事を理解してしまう。

 ある意味察しが良すぎる明日奈は、自分で自分を追い詰めていく。

 

 答えない彼女に、省吾はそれを了承だと受け取った。

 そして乳頭にそっと指の腹を乗せて、硬くなっている感触を確かめるように優しく撫でた。

 指先を追いかけるように、摩擦によって明日奈の乳首が転がされる。

 

「ゃっ、あっ、あっ」

 

 明日奈は乳首を弄ばれて、身体が火照っていくのを感じていた。

 省吾におっぱいを触らせてあげないとおチンチンを咥えさせられると思って、その手を受け入れていく。

 

 おっぱいを揉まれ、乳首を擦られる刺激に、否応なく感じてしまう明日奈が快感を逸らそうと身体をくねらせた。

 

 身を捩る度にお尻に当たる勃起チンポから離れようと前へと逃げていく。

 省吾の愛撫に感じさせられている身体が、彼女の頭を快感でボーっとさせていく。

 

 そして気が付くと明日奈は壁に手を突いて、背後にいる省吾の身体に挟まれてしまっていた。

 

(感じ方が凄い。それに結城さんのお尻がチンポを擦ってて気持ち良すぎる――)

 

 喘ぐ明日奈に省吾に次なる欲望が生まれる。

 背後に居る事で、チンポがお尻で擦られるのも避けたい。このままでは射精してしまいそうだった。

 

(結城さんのこの様子なら、下を触っても大丈夫だよな? きっと大丈夫に違いない。彼女のオマンコにタッチしたいしっ)

 

 省吾は腰を少し引いて、おっぱいを揉む両手の内、右手を下へと移動させ始めた。

 お腹を撫で、腰を通り過ぎ、そしてスカートの中へと手を進めていく。

 

 だが壁に手を突き、息を荒くした明日奈が振り向いて、省吾のその手の動きを咎めた。

 

「んっ……、も、最上君。そっちはだめ。おっぱいだけ……だから」

 

 ここで手が止まってしまうのがヘタレの省吾である。

 他の男なら明日奈の感じ方に済し崩しにオマンコを触る事が出来ると断言するであろう。

 とっとと触ってしまえと言いたい。

 

「だけど、結城さん。凄く感じてるよね? イかないと後が辛いんじゃない? 俺がイかせてあげるよ」

 

 大言を吐く省吾がいた。そんな彼が女性をイかせた経験は、はっきり言って殆ど無い。以前の彼女を僅かに二回、イかせたのみだ。

 その彼女の肌に触れた回数は、イかせた回数より遥かに多いのは秘密である。

 

 その省吾の言葉に明日奈は目を潤ませた。泣いているのではない。火照った身体がイキたがって、彼女の心を揺さぶっていた。

 

(最上君がイかせてくれる? でも、キリト君じゃないのに――)

 

 悩む明日奈の乳首が擦り上げられる。

 

「ぁっ……、んっ、ゃぁ……」

 

 その刺激にたまらずに明日奈は喘いだ。

 明日奈は快感に上気した顔を――エッチな顔を見られた事がとても恥ずかしかった。「このままじゃ……」と思うが、感じてしまって声が出せない。

 

 省吾は明日奈の顔が快感で歪み、口を半開きにして喘ぎ声を上げるのがたまらなく感じた。

 オマンコを触らせてくれと念じながらおっぱいに愛撫を送り、スカートの中の太ももを優しく撫でる。

 

 明日奈は省吾を見詰めながら、快感を送ってくる彼の手に――とうとうイかせて欲しいと思ってしまった。

 彼女は目を閉じて前を向き顔を伏せた。それは「いいよ」と彼に言えない彼女の黙認。

 

 太ももを上ってくる彼の手に脚が震えてしまう。下着のラインギリギリを探るような指の動きに、もどかしさすら感じてしまう。

 それでも確実に彼の指が到達しようとしている。大事な場所に、下着に隠された秘密の場所に。

 

(ゃぁ……、もう抵抗出来ないよ。最上君に――触られちゃうっ)

 

 省吾は探るように秘所へと指先を近づけていった。

 そしてとうとう下着越しに、大事な場所に指先で触れた。ヌルっと湿った感触が指先に伝わってくる。

 

「ぁっ……。あっ――」

 

 明日奈の一オクターブ高くなった嬌声が省吾の耳を打った。

 それに気を良くして、下着越しに隠された秘裂の部分を指でなぞりあげる。

 

「あんっ、あっ、やっ」

 

 なぞった部分に明日奈が感じる部分が有ったのか、彼女がエッチな声を上げる。

 省吾は彼女の喘ぎ声を元に、もっとも感じてくれる場所、クリトリスを見つけ出して擦り始めた。

 

「んっ、だめっ、そこはだめ――」

 

 どうやらそこもかなり敏感のようだ。擦られる度に彼女の喘ぎ声が大きくなっていく。

 

(わっ、私、イかされるの? 最上君に――、本当にイかされちゃうの?)

 

 快感に襲われて、明日奈という魅力的な女の子の理性の壁が音を立てて崩壊していく。

 

 省吾は体勢に苦心しつつも、彼女のおっぱいを揉みながら下着の中へ指を潜り込ませ、直接クリトリスを擦り始めた。

 彼女の大事な場所から溢れるエッチな液が、ローションとなってクリトリスを擦る指先を援護していた。

 

(はぁはぁ、結城さん気持ち良さそうだな。このままイかせてやろうじゃないか!)

 

 省吾は単純だった。ヘタレてる癖に明日奈が感じまくっている姿を見て妙な自信を持ち始めたようだ。

 

「あっ、あっ、やぁ、感じちゃうっ。あっ」

 

 明日奈はクリトリスと乳首に送られてくる快感に、無意識に感じているのを口に上らせた。

 

「ちゃんと俺がイかせてあげるから、もっと感じなよ」

 

 口調すら少し男らしくなっていく省吾。本当に単純である。

 そして、さぁイケと言わんばかりに、愛撫する手を激しく動かし始めた。

 

 明日奈はおっぱいを揉まれ、乳首を擦られ、クリトリスすらも擦られて快感を高められていく。

 壁に突いた手の間に顔を埋め、快感に閉じれない唇から喘ぎ声を漏らし続ける。彼の手の激しくなった動きに、自分が高く上らされていくのを止められない。

 

(キリト君以外にイかされるなんてだめなのに。でも――気持ちいいのが止まらないよ、最上君に――イかされちゃう!)

 

 ブラウスからはみ出したおっぱいを揺らし、クリトリスへの刺激に脚を震わせながら、明日奈は下ることが許されない絶頂へと押し上げられていく。

 

 トドメと言わんばかりに、省吾の指先がクリトリスの上で震わせられた。

 

「ぁぁっ、、そこっ、感じちゃうっ、感じちゃうよっ、あっあっ、だめっイクッ! イクッ! んぁぁっ、あっ!」

 

 明日奈が背筋に走る絶頂の快感に――エッチなイキ声を上げる。

 背中を弓なりに反らして身体をブルブルと震わせる様は、彼女が強い絶頂を感じている事を物語っていた。

 

 キリト以外の男の手で初めてイかされた明日奈は絶頂の中で快感に脳を揺さぶられ、キリトの事を思い浮かべながらも、キリトとのセックス以上の快感に心が染められていく。

 

(イかされた――、キリト君じゃない男の子にイかされちゃった――)

 

 だが、明日奈が受ける快感は終わりの兆しを見せなかった。省吾の愛撫の手は、彼女がイっても止まりはしなかった。

 

 男は射精しなければ興奮が止まらない。ましてやその対象が閃光のアスナである。デスゲームを経験した省吾が、死地で輝いた彼女に――、その身体に興奮するのは当然としか言いようがない。

 

 つまり、射精していない省吾の手が止まる事はありえないのだ。

 

 絶頂した身体を打って変わって優しく愛撫する省吾の手に、明日奈は心地良さを感じつつ再び感じさせられていく。

 

(終わらないの? キリト君はイッた後に――こんなに触れてくれないのに――。また感じさせられちゃう。気持ちいいよ――)

 

 止まらない愛撫に彼女は蕩けさせられていく。

 省吾が与える気持ち良さを、振り払う事が出来ない明日奈は快感という海に溺れ始めた。

 

(結城さんすげえ。こんなにエッチな身体をしてるなんて思わなかったぞ。というか、俺の手でイかせたんだよなっ! くぅ、滾るっ)

 

 省吾は更なるエッチな事を敢行すべく背後から少し横に移動する。

 

 そして手を下着の中でお尻の方へと移動させた。いったい何をしようとしているのか?

 

 明日奈のエッチなオマンコの穴の入り口に指が真っ直ぐ立てられた。そして――。

 

 ――ズプリッ。

 

 淫らな音を鳴らし、キリト以外のモノを受け入れた事の無い彼女のオマンコの中へ、省吾の指がズプズプと埋まりこんでいった。

 

「んっ――あぁっ……っ」

 

 壁に手を突いてお尻を突き出してしまっていた明日奈は、許しもなく中に入ってきた指にさっきとまた違う快感を感じて脚を震わせた。

 おっぱいを揉ませるだけのはずが、大事な場所を触られた挙句にイかされて、更に中にまで指を挿れられてしまった。

 

 キリト以外の男の子とのエッチ。しかもクラスメイトの男の子とのエッチ。

 明日奈は省吾が与えてくれる快感に、抵抗の声を上げる事が出来なかった。いや――上げなかったのだ。

 

 それは彼に――もう一度自分の身体を弄んで良いという許しを与えたも同然。

 

 快感に浮かされながら彼女はエッチに喘ぐ。

 

「あんっ、も、最上君――気持ちいいよっ。んっ、あっ」

 

 エッチの最中に男の子の名前を呼ぶ。それは明日奈が心を許し始めた証拠だった。いや身体を許し始めたのだろうか?

 

 明日奈と省吾の放課後はまだまだ――終わらないのだった。




1年近く前に書いた「アスナは義弟に甘い」に、たまに評価が入っている事に驚いてしまう。

これも明日奈という正妻様の魅力故と思わざるを得ない。
みんな彼女を好きすぎじゃありませんか?

私も、もちろん大好きだったりします。


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5話 放課後パート4 慣らされていく明日奈

1話で1万字超えは初めてな気がする。

そして最初の勝負はここだっ!


 ジュプジュプと卑猥な音が狭い部屋の中に響き渡る。

 

 明日奈は自分の大事な場所を、指でかき回される快感にダラダラとエッチな液が溢れ出すのを感じていた。

 最初はここまで許すつもりはなかった。だけど彼の手の気持ち良さに、それは本当だったの? とも思い始めていた。

 

 男の子におチンチンの大きさを聞く。

 それがどういう事か? 今、それを身をもって感じている。

 

 授業中に彼にしてしまったエッチな行為。彼におっぱいを――乳首まで見せてしまった。

 そして放課後、おチンチンの大きさを聞いたばっかりに、おっぱいを揉まれて乳首を弄ばれている。

 お腹の奥に入り込んでくる彼の指に、身体がエッチに反応している。

 

(私が最上君に見せちゃったから、おチンチンの大きさを聞いちゃったから――)

 

 斜め後ろに居る彼の股間に視線を向けると、今も天を衝くあの――エッチなおチンチンが視界に飛び込んでくる。

 

(最上君だって男の子だから、私がエッチな事をしたのがいけなかったの――キリト君だっておチンチンが大きくなったら止まってくれない――)

 

 省吾の目に淫らに喘ぐ明日奈の姿が映っていた。

 壁に手を突いた彼女のはだけたブラウスから、メロンのようなおっぱいが溢れ出て揺れている。

 制服のスカートはめくれ上がり、彼女が身に着けているとは想像も出来ない、布地の面積が小さな黒のショーツと白いお尻が妙に艶めかしい。

 

 その明日奈の身体が今、省吾の手で弄ばれていた。

 彼女はおっぱいもオマンコも彼に差し出して感じてしまっている。

 省吾の赤黒い亀頭から垂れ落ちる我慢汁。その量の多さが彼がどれだけ興奮しているのかを物語っていた。

 

(この下着、下ろしても大丈夫だよな? 結城さんのこの状態なら行けるだろ)

 

 ヘタレ省吾は次の欲望を心に灯らせた。未だにチンポを挿れようとしないところを責めてはいけない。

 お尻側からオマンコの穴に指を挿れられて随分とエッチな見た目になっている明日奈が、いやらしくお尻を揺らしていた。

 

 その彼女の股間を守る下着を、省吾は穴に指を挿れたまま手首を使って下ろし始めた。

 

 少しずつ、少しずつずらされていく下着。白いお尻がそれに合わせて露わになっていく。

 

 それに明日奈が気が付かないわけがない。彼女は喘ぎながら顔を省吾へと向けた。

 快感に紅潮した彼女に目を向けられ、思わず見つめ返す省吾。

 

 明日奈の目が省吾に見つめ返されて泳いだ。

 そして妙に自信を持ってしまっている省吾は――。

 

「オマンコが弄りにくいから脱がすよ」

 

「――っ」

 

 あまりにストレートすぎる言葉を言われ、明日奈はどうすれば良いのか分からなくなった。

 ただ一つ、彼女は分かっていることが有る。例えだめと抵抗したとしても――。

 

(絶対に脱がされちゃう――)

 

 エスカレートしていくエッチな行為。

 どう足掻いても彼に下着を脱がされてしまうと思った明日奈に出来た事は、ただ元のように壁に突いた手の間に顔を埋めることだった。

 

 おっぱいを揉まれ、オマンコを弄られていても、一つ一つの恥ずかしい事は恥ずかしい明日奈。

 それなのに何故か……子宮が熱くなっていく。

 

 彼の手が大事な場所を曝け出す為に、そこを守っていた黒い下着を下ろしていく。

 明日奈は自分の大事な場所が――空気に晒されていくのを感じた。

 

(最上君に見られちゃうよ……)

 

 明日奈の羞恥心が、高く高く燃え上がっていく。

 下着が太ももまで、そして膝まで下ろされた時、明日奈はエッチな液が溢れ出すのを感じた。

 

 その溢れ出す泉を塞ぐように、彼の指が中へと入り込んでくる。

 彼女は再びお腹の奥に、中に入ってきた指を感じながら、お揃いのエッチな下着を省吾に見られてしまった事に恥ずかしさを覚えた。

 

(最上君に絶対にエッチな女の子だと思われてる――)

 

 明日奈の心を知ってか知らずか。

 

「結城さんってエッチな女の子だったんだね。初めてスカートの中を見せてくれた時は紐パンだったし、今日は大胆な黒の下着だし。おまけに俺にこんなエッチな事をさせてくれるなんてさ」

 

 明日奈は、まさに考えていた事を突きつけられて狼狽した。

 今も露わになってしまった大事な場所に指を挿れられて、それを省吾が見てると思うと涙が零れそうなほど恥ずかしかった。

 

「ちっ、違うのっ。ぁっ……ぃゃぁ……かき回さないで……んぅっ」

 

「本当に? 今の結城さんのエッチな姿を見たらそうは思えないなぁ」

 

「わっ、私、エッチな女の子じゃ……ない。あっ、やっ、だめっ」

 

「だろうね。多分、こういう姿を見せるのも本当は彼氏にだけだったんだろうし。だから教えて、何故俺のチンポが大きいか聞いたのかな? 最初は口に出すのが恥ずかしいって言ってたけど今なら教えてくれても良いんじゃない?」

 

 チンポの大きさで彼女に振られた事がある彼はそれが気になっていた。

 

「ぁんっ……、それは、んっ、言うから、少しだけ手を……あっ」

 

 省吾は彼女の求めに応じて、オマンコの穴をかき回す指の動きを緩めた。おっぱいを揉む手もオマンコの中に挿れた指も決してそこからは離さないが。

 

 明日奈は愛撫が緩くなった事に、何故か心を揺れるのを感じながら、話す為に荒くなった呼吸を整えようと息をついた。

 そして普段なら決して言わない事柄を、彼女は口に出していく。

 

「聞いた理由は……、んっ……、その、キリト君がALOで……、現実(リアル)以上におチンチンを大きく変更してて……」

 

「ん? 桐ヶ谷が?」

 

 緩くなった愛撫とは言え明日奈は感じてしまっている。話しながら時折エッチな吐息を漏らして身体を震わせた。

 

「うん、……っ。それで現実(リアル)との差があって……、ぁっ……、現実(リアル)でキリト君とエッチしてても、ALOみたいに感じなくて……」

 

「ふむふむ」

 

 話しやすいように相槌を打つ省吾。

 

「少し悩んだ時に……、最上君のっ、お、おチンチンが大きいって聞いて、あっ……」

 

 省吾はそこで思ってしまった。彼女がこのでかいチンポを味わってみたいのだと。

 童貞は短絡的すぎて困る。

 

「俺のチンポを挿れてみたくなったってところかな? 大歓迎だよ!」

 

「そっ、それは違うのっ。気になっただけで、その……、キリト君とエッチしてる時に最上君のおチンチンを想像しただけでっ」

 

 勘違いさせたと焦って否定する明日奈。

 だが省吾のチンポは過去に類を見ないほど、ピキッと血管を浮かせて硬く怒張した。

 

(あの閃光のアスナが俺のチンポを桐ヶ谷とのエッチ中に想像しただとっ!)

 

 挿れるという所で否定されたのは悲しいが、彼女に自分のチンポを想像させた事を嬉しく思ってしまう省吾。

 そして童貞の彼は、言ってしまうのだ。

 

「じゃあ、チンポをオマンコの割れ目に擦り付けるぐらいなら良い? 挿れるんじゃなくてさ」

 

「えっ……それは……」

 

「正直に言うと、結城さんにエッチな事をして、んで今のを聞いて、もう出さないと治まらないかなと。挿れるのがだめなら擦り付けるぐらい良いでしょ?」

 

 彼は言うだけ言ってみたが、こんな交渉は無いだろうと思った。

 断られても、せめて彼女の身体をもっと弄びたいと、再び手の動きを早めていく。

 身体が出来上がってしまっている明日奈は、また早くなった手の愛撫に否応なく快感を感じていく。

 

 明日奈は彼の言葉を熱で浮かされた頭で考える。

 

(出さないと治まらない、キリト君もそうだし……、でも挿れるのはだめ……、咥えてあげるのも……だめ……)

 

 明日奈のエッチな思考は止まらない。

 

(だけど、こ……擦り付けるだけなら――最上君の大きい……お、おチンチンを……擦り付けられるだけなら……)

 

「あっ、やんっ、んっ」

 

 お腹の奥を指でかき回され、気持ち良さに頭の中が蕩けていく。

 キリトとのセックス中に想像していたおチンチンで、明日奈の頭の中が一杯になっていく。

 

(お、大きいので擦られるだけ、最上君の硬いので擦られるだけ……だから)

 

 彼女は彼のおチンチンに擦られるのを想像した。

 あの目の前で見た大きなおチンチン。硬くて熱くてパンパンに膨らんでいた彼の男らしい亀頭に擦られたいと――思ってしまった。

 

「んっ、あっ、こ、擦り付けるだけなら……、ぁっ、い、いいよっ」

 

 とうとう明日奈は擦り付けるのを許してしまった。

 これも省吾がヘタれていたお陰だろうか? 彼女は許した分以上の行動を省吾がしないと思っていた。

 

 先っぽだけ先っぽだけと縋る男を明日奈は知らないのだろう。

 

 彼女の言葉に、省吾の頭の中で自家製造された麻薬のような成分がドバっと脳を侵食していった。

 明日奈という美少女のオマンコにチンポを擦り付けられる幸運。

 

 すぐさま彼は行動を起こした。

 彼女の背後に位置取り、突き出されたお尻にチンポを握りしめて狙いを定め、そのオマンコの秘裂に向けて確実に欲棒を近付けていく。

 

 眼下でくぱぁっと開いた彼女のオマンコが、エッチな液を垂らして省吾のチンポを待ち受けていた。

 髪と同じ亜麻色の陰毛。そして綺麗なピンク色の秘裂の奥でヒクついているエッチな穴。

 

 省吾は明日奈の、エッチな液を溢れ出す穴に亀頭の先端をクチュっと押し当てた。

 

「んっ……」

 

 明日奈は彼が後ろに回った事で、その手から送られていた快感から解放されている。

 だが――、彼の熱くて硬い肉棒が大事な場所に触れると、子宮が喜びの声を上げたような気がした。

 

 省吾が亀頭を割れ目に沿って穴からクリトリスへと進め、ゆっくりと往復し始めた。

 

 キリト以外の男のチンポ。硬いチンポが大事な場所を擦ってくる気持ち良さに、彼女は思わず逃げるように身体を半歩前へと進ませた。

 

 明日奈のオマンコに触れる肉棒、前に逃げる彼女の身体。

 まるで肉棒という蛇に狙われたように彼女は逃げていく。そして壁という越えられない相手に逃げ場を失った。

 

 お尻を突き出していた状態から、身体が起きあがった明日奈の腰の位置は高くなっている。

 そして高さを合わせやすくなった省吾の巨大なチンポが彼女の太ももの間に収まり、いわゆるスマタのような状態で明日奈のオマンコの割れ目に密着した。

 

 省吾は彼女のエッチな液でヌルヌルになった勃起チンポを滑らせた。

 

「すげぇ、結城さんのオマンコってこんなに気持ちいいんだ」

 

 弓のように反り返った肉棒の、亀頭のえぐれた部分が、図らずも明日奈の敏感なクリトリスを圧迫して擦っていた。

 

「あっ、やっ、硬いのが、んっ、あっ、ゃぁっ、おかしくなっちゃうっ――」

 

 明日奈はまるで省吾とセックスしているような感覚に襲われた。

 擦られているだけなのに、手で受けた刺激より弱いのに、感じてしまって溺れそうになる。

 

(くっ、挿れてないのに結城さんのオマンコが気持ち良すぎるっ。桐ヶ谷はこのオマンコにチンポを突っ込んでるのかっ!)

 

 羨ましくて妙に対抗心を燃やしてしまう省吾がいる。

 フリーになった両手で明日奈を背後から抱きしめるように、二つのおっぱいを手で包み込んで揉み始める。

 

 省吾は彼女と立ちバックでセックスしているような錯覚に囚われていく。

 彼女のオマンコに擦れるチンポの気持ち良さ、手の中にあるたわわなおっぱい。

 

 閃光のアスナの身体を自分の物にしている。省吾がそう思ってしまうのも仕方がない事だった。

 

「んぅっ、そこっ、そこが気持ちいいのっ、あっ、あっ」

 

 その言葉に、明日奈が特定の所で強く感じているのに彼は気が付いた。

 

「ここかっ」

 

 男として求められたら答えなければならない。彼女が望むままに亀頭をクリトリスへと重点的に擦り付ける。

 

 クリトリスを亀頭が擦り上げていく。パックリと広がった彼女のオマンコの割れ目が、肉棒の進む場所を誘導するように道を作っていた。

 二人のチンポとオマンコがクチュックチュッと濡れた音を部屋の中に響かせる。

 

 明日奈の表情が、チンポとオマンコから生み出される快感に蕩けて陶酔していく。

 省吾が首筋に唇を這わせてもそれを全く気にせずに彼女は受け入れていった。

 

 彼女がもっと擦ってと言うように、お尻を淫らに動かして彼の股間に押し付けていく。

 

 快感に崩れていく明日奈は、そうやって求めている内に、再びお尻を少し突き出すような体勢へと変わっていった。

 省吾は高さを合わせて頑張って腰を動かしていたが、眼下に見える白いお尻の割れ目、そしてヒク付いている彼女のオマンコの穴に視線を奪われた。

 

(今なら先っぽぐらい――)

 

 童貞の思考である。だが省吾はその気持を抑えられない。喘ぐ明日奈を一瞥して、大きく腰を引いてチンポを握った。

 そして狙いを定め、明日奈のオマンコの穴へ亀頭を押し当てた。

 

「んんっ」

 

 省吾の動きが変わったせいか、明日奈の漏らす喘ぎが変化した。だが逃げる様子は見えない。

 

 彼がこの状態でも一気に挿れないのは巨根を自覚しているからである。そう、もし裂けたらと怖がっているのだ。

 省吾はゆっくりと明日奈のオマンコの穴に――亀頭を恐る恐る押し込んでいく。

 

 明日奈は彼の動きが変わり、おチンチンが押し付けられるのを快感に蕩けながらも気が付いていた。

 そして、大事な場所が押し広げられていく感覚に戸惑った。

 

(こ、擦り付けてる……だけ、だよ……ね……)

 

 愛液を溢れさせヒクついていた明日奈のエッチな穴が、赤黒い亀頭によって広げられていく。

 

「あっ、あっぁっっ――」(えっ、う……そ……)

 

 省吾にとって生まれて初めての膣肉の感触。凶悪な亀頭に無理やり押し広げられていく明日奈のエッチな穴からは、ミチミチと音が聞こえてきそうだ。

 

(さ、裂けたり……しないよな?)

 

 今のところ、裂けてはいないが心配になってしまう省吾。

 だが彼女のオマンコの穴は確実に、彼の凶悪な亀頭を受け入れる為に広がり続ける。

 

(そ、そんな……、挿れていいなんて、言ってないのにっ。最上君のがっ、あっ――)

 

「あっあっ、あっ、ひっ――」

 

 経験した事がないほどオマンコの穴を無理やり広げられ、巨大なモノが中に押し込まれようとしている苦しさに明日奈は悲鳴を上げた。

 ミチミチッと明日奈の穴が省吾の亀頭の大きさまで広げられ、そして赤黒い凶悪な亀頭がピンク色の穴の中へ――。

 

――ズプリッと沈み込んだ。

 

「やっ、うあっ……。最上……君、挿れちゃ――だ……め……」

 

 明日奈は苦しさに途切れ途切れになりながらも省吾に拒否を示した。

 省吾は焦った。ここまで来て抜くのは嫌だ。彼は何か言わないとと必死に考える。

 

「さ、先っぽ、先っぽだけだからっ」

 

 救えない省吾である。

 

 明日奈はその声を聞いても反応できない状態になっていた。

 許しもなく自分の中に押し入ってきた彼の巨大なチンポ。力が入らない脚、曲がった膝がガクガクと震えて止まらない。

 

 一人では立っていられずに倒れてしまいそうな明日奈の腰を省吾は掴んで支えた。

 

 その動きに猛ったチンポが奥へと僅かに進み、彼女はその強烈な感覚に呻き声を上げた。

 

「ひっ、あぁっあっ」

 

 省吾は返事をしなかった彼女に、あれっ? と思いながらも明日奈相手に童貞を完全に捨てる為に、穴が裂けないように注意しつつ、ゆっくりと腰を動かし始めた。

 

「んっ、あぁっ、やぁ――」

 

 僅かに引いて、その分より僅かにチンポを奥に進める。入口から奥に向かって、細心の注意を払って腰を動かす。

 

 明日奈は先っぽだけと言っていた省吾が少しずつ奥に入ってくるのを感じていた。

 彼の亀頭がゴリゴリと膣壁を擦る感覚、自分の中が押し広げられる圧迫感に、ただただ耐える以外出来なかった。

 

 明日奈のオマンコと省吾のチンポが絡み合って、ジュプジュプと淫らな音が漏れ始めた。

 

 そして彼に占領された場所が、彼のモノを受け入れてスムーズに通るようになってくると、得体の知れない快感に襲われるようになった。

 

「あっ、あっ、あっ」

 

(……キリ……ト君……の……より……、大きい……のが……)

 

 少しずつ、確実に奥に侵入してくる彼のおチンチンの大きさ。ALOのキリト以上の大きさに、明日奈の女の部分が征服されていく。

 オマンコの穴を彼の大きなモノに慣らされていく。慎重に奥に入ってくるおチンチンの動きに、明日奈はどうしようもなく快感を高められていく。

 

(最上君に……犯されてる……。セックス……してる……。感じたらだめなのに、感じちゃうっ――)

 

 押し広げられた明日奈のオマンコの穴は、省吾のチンポの形へと変えられていく。

 

 明日奈のオマンコの中の心地良さに、省吾は脳が弾けそうなほどの快感を感じていた。

 

 以前に付き合っていた彼女を怯えさせてしまった自分の巨根が、明日奈という魅力的な女の子のオマンコの穴に咥えこまれていく。

 目いっぱいに広がったオマンコの穴にチンポが突き刺さっているのが、省吾にはとてもエロく見えてたまらない。

 

 腰を振り、少しずつ奥へ、奥へと腰を進めると、童貞の悲しさか、射精感が高まり始めた。

 

(うあ……、このまま出したい――)

 

 未だ一番奥に届いていないチンポ。省吾は僅かに腰の動きを早めながら、子宮口への到達を早めようとした。

 

 そして明日奈はオマンコの穴を大きなおチンチンにえぐられ、膣壁をゴリゴリと擦られ――。

 

(だめ――、もう最上君のおチンチンに――イかされちゃうっ!)

 

 彼女は下手にALOでキリトの巨根を受け入れて慣れていたせいか、現実(リアル)の身体も初めての巨根を受け入れて感じてしまっていた。

 確実に奥へと進む彼のおチンチンが自分の中を埋めていくのを止められない。彼のチンポが与えてくる快感も止められない。

 

(いやぁ、ゴリゴリッ、ゴリゴリしてるっ、こんなのっ、キリト君のオチンチンでも感じたことないよっ。あっ――)

 

「あんっ、あっあっ、あっ、やぁっあっ」

 

 そして――更に奥へと進んだ彼のおチンチンが明日奈の子宮口を――力強く突き上げた。

 

 明日奈は自分の最も女の部分が、子宮口が彼のモノに広げられてしまったのを感じながら――、突き上げられる快感にっ――。

 

「いやあぁっ、イクっ! イクっ! やぁぁぁっあぁっあっあっ!」

 

 明日奈は頭の中が真っ白になっていく。

 今まで感じた事がないほどの絶頂感に、身体をガクガクと震わせながら蕩けていく。

 その時、頑張って耐えて奥まで到達した省吾も、抑えきれない射精感に――。

 

――ドクッ、ドクドクドクッと大量の精液を明日奈の許可なく子宮へと注ぎ込んだ。

 

(えっ……、う……そ……。最上君が……中に……いやぁ、熱いのが出てる――)

 

 明日奈は初めて巨根に子宮口を押し広げられ、そして強すぎる絶頂感の中で――省吾が自分の中で射精しているのを感じた。

 彼の大きいおチンチンが子宮口まで貫いて、広がった子宮口から精液を子宮に注ぎ込んでいる。

 その事実に明日奈はダメと思いつつも、身体が喜んでしまっていると感じた。

 

(あ、あ……、そんな、私、中に出されてるのに……気持ちいいよぉ――)

 

 明日奈は彼の精液が子宮を満たしていくのをイキながらもはっきりと感じ、初めて受け入れてしまった男の精液に、女の部分が支配されてしまったと思った。

 

 そして明日奈は快感の中で溢れた涙を零し、省吾のチンポに後ろから貫かれたまま、淫らな顔でイッた身体を震わせるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 再び明日奈は後ろから省吾に突かれていた。

 

 明日奈は彼の大きなおチンチンに、自分の大事な場所が慣らされていくのを認めないわけにはいかなかった。

 彼のおチンチンが満足するまできっと中出しされてしまう。

 快感で蕩けた身体と頭は明日奈が逃げることを許さなかった。

 

「んっあっ、あっ、最上君ヒドイよ。なっ、中に出すなんて――んっ」

 

 せめてこれ以上中出しされるのを避けたいと、明日奈は喘ぎながらも省吾へ抗議した。

 

 そんな明日奈に対して省吾は秘策を持っていた。

 彼女を後ろから突きながら、ズボンの後ろポケットから財布を抜き、その中から一錠の錠剤を取り出し。

 

 省吾はそれを明日奈の顔の前に持っていって見せた。

 

「これ、後避妊薬。使う機会なんて無いと思ってたけど財布に入れたまんまだったんだよね」

 

 彼女はそれを飲まなければと思った。既に一回中出しされ、今もセックスをしてしまっている。

 彼が薬を持っている以上、また中に出すつもりなのだと彼女は悟る。明日奈は妊娠するのだけは避けたかった。

 

「ちょ、頂戴、んっあっ」

 

 薬を求める明日奈に、省吾は錠剤を唇に挟んで応えた。

 

「ん、ろうふぉ」

 

 そう、省吾は明日奈にキスを催促した。一発中出しした省吾は、自信を得て大胆になってしまっている。

 

 明日奈はまだ彼とキスをしていないが故に悩んだ。

 キリトにしか許していない唇。たとえ今、省吾とセックスしていても、明日奈にとってそれはまた別の問題だった。

 

(キ、キスまでしなきゃいけないの?……、でもお薬を飲まないと……妊娠させられちゃう……)

 

 明日奈は省吾の唇に有る錠剤を見詰め、そして諦めたように省吾へ唇を寄せていった。

 躊躇いながらも彼にキスしようと唇を近付けていく。それなのに唇が触れ合う直前、錠剤が彼の口内へと隠れた。

 

 明日奈はもう止まれない。絶対に飲まなければいけない物がそこにある。

 

 彼女は奥を突き上げられ感じながら省吾へと唇を重ね――そして彼の口内へと舌を送り込んでいく。

 

(うぅ……最上君とキスしちゃった……)

 

 彼の口内にあるお薬を貰わなければいけない。明日奈は舌を絡めながら、彼の口内を探っていく。

 

 省吾は明日奈とのキスに酔いしれながら、これ以上は虐める気もなく舌を絡めながら彼女に錠剤を渡す事にした。

 代わりに戻っていく舌を追いかけて、彼女の口内へと舌を伸ばしていく。

 

「んっ、ふぁっ、ぁっ」

 

 省吾の目には彼女の顔がやたらとエロくなっているように見えた。

 舌を絡める事を拒まないどころか、淫らに絡まってくる彼女の舌に驚きながらも深いキスを交わす。

 

(やっぱり、結城さんってエッチなんじゃね?)

 

 そう思った省吾は、彼女をイかせる為に、そして中出しする為にダラダラと蜜を溢れさせるオマンコを突き上げ、柔らかなおっぱいを弄びにかかるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 狭い部屋の中で二人の荒い吐息が、ここで何が起きたのかを教えていた。

 

(抜かずの三発。時間的にも終わりかなぁ)

 

 乱れきった彼女のエッチな姿。

 省吾はゆっくりと、オマンコの穴に埋まっていたチンポを引き抜いた。

 

「あっ……んぅ……」

 

 明日奈はチンポが抜かれる感触にまで感じてしまうほど敏感になっていた。

 チンポが抜けた後、彼女の広げられてしまったオマンコの穴から、大量に中に出された精液が溢れ出して太ももを伝って流れ落ちた。

 

「はぁはぁ、すごく気持ち良かったよ。ありがとう結城さん」

 

 明日奈はその言葉にようやく終わったんだと思い、そして壁に縋るように崩れ落ちていく。

 

(……立っていられない、最上君のおチンチン――凄すぎるよ)

 

 明日奈は省吾に何度もイかされてしまっていた。

 えぐるように子宮口を突き上げてくるおチンチンの衝撃は、容赦無く彼女の身体を絶頂へと上らせたのだ。

 

 明日奈はなかなか言うことを聞いてくれない身体を押して、ブレザーのポケットからウェットティッシュを取り出し、省吾の前でセックスの後始末を始めた。

 

 拭いても拭いても溢れ出す彼の精液。拭き取る度にウェットティッシュに擦れる大事な場所が気持ちよくてエッチな声が漏れてしまう。

 

「ぁっ――」

 

 時間を掛けて後始末をなんとか終えた明日奈は、省吾の方へと顔を向けた。

 

「うぅ……、やぁ……」

 

 すぐに顔を背けた明日奈。それは何故か?

 そう、省吾の凶悪なチンポは今も勃起していたのだ。

 

(さ、三回も出したのに……、小さくなってないよ……。また……またされちゃうの?)

 

 明日奈は省吾がまた挿れようとしてきたら、きっと抵抗できないと思った。

 

 しかし、省吾は明日奈の思いとは、また別の事を言った。

 

「あ~、結城さん。悪いんだけど、俺のチンポも綺麗に拭いてくれない?」

 

 その台詞にホッとしつつ、何故か残念だと明日奈は感じた。

 

 再び視線を向けて彼を見れば、確かに綺麗にしないといけないほど、彼のおチンチンが二人のエッチな液で汚れていた。

 

「う、うん……いいよ」

 

 明日奈は乱れた服もそのままに省吾の前へと移動した。

 見上げたチンポには、精液と愛液が混ざったようなエッチな汁が付いていた。

 

 弓なりに反り上がったチンポを見て、明日奈は思わず吐息を漏らした。

 

 おずおずと彼女はウェットティッシュを手に彼のチンポへと手を伸ばし――そして綺麗に拭き始めた。

 手に触れた彼のチンポの大きさ、そして硬さに目を潤ませる。

 

(これが私の中に入ってたの? こんなにエッチなおチンチンが――)

 

 瞳をとろんとさせてチンポを拭いてくれている明日奈に、省吾はもっとしたい気持ちが高まる。

 

(これ以上遅くなったらやばいよなぁ……)

 

 流石に時間の限界というものがある。泣く泣く省吾は諦めて、彼女に伝えておかなければいけない事を告げる。

 

「あのさ、後避妊薬なんだけど、実は数日飲む必要があるんだよね。今日は財布に一錠しか入れてなかったから、明日、家に有る分を全部持ってくるよ」

 

「えっ?」

 

 明日奈は一回飲めば良いものだと思っていた。いつもはゴムで避妊していて薬の効果を知らなかったからだ。

 省吾も別に嘘は言っていない。薬の用法通りに彼女に教えただけだ。

 

「あ、明日もなんだ……」

 

 明日奈は明日も薬を飲む必要があると理解し、そして明日も省吾にエッチされてしまうかもと思った。

 目の前にある彼の凶悪なおチンチンに、明日奈はゴクリと息を飲んだ

 

「じゃあ、明日も……ください……」

 

 明日奈は自分がお薬ではなく違う物を強請っているような――気がした。




明日奈の中出しはいかがだったでしょうか?

アレに押し広げられる所を妄想して貰えた場合――私の勝ちだと断言する(笑


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6話 明日奈の夜

 省吾と明日奈がエッチをした日の夜。

 

 温かなシャワーの流れが魅惑的な肢体を持つ女の首筋から豊かな胸の谷間へと導かれていく。

 たわわに実った胸が水滴を弾く様がその肌がきめ細かく張りのある事を教えてくれていた。

 頭の上で纏め上げられた亜麻色の髪はしっとりと濡れ、うなじに流れた後れ毛が彼女の色っぽさを増していた。

 

 明日奈は大好きなお風呂の真っ最中である。上半身を洗い終えた彼女は下半身を洗いにかかった。

 そこは省吾とセックスの後に一度は綺麗にした場所。しかし帰宅するまでの間に、奥から溢れて出してきた精液で再び汚れてしまっていた。

 

「私、最上君に……こんなに中に出されちゃったんだ……」

 

 省吾に中出しされてしまった事実を、精液で汚れた大事な場所を見る事で改めて理解した明日奈。

 洗い流す為に最も大切な場所にシャワーを当てると、その愛らしい唇からくもぐった声が漏れた。

 

「あんっ。うぅ……敏感になってる」

 

 感じながらもシャワーの流れで洗い落としていく。だが、洗い流しただけでは、再び奥から溢れ出す精液で汚れてしまうと明日奈は思った。

 

「まだ……中に残ってるから出さないと……」

 

 明日奈は淫らにパックリと開いたままの秘裂に指を這わせた。

 

「綺麗にするだけなんだから……」

 

 省吾とのセックスで敏感にされてしまった身体は、指を容易に奥へ受け入れていく。

 

「んぅっ、あっ――」

 

 明日奈は指からもたらされた快感に喘ぎ声を漏らした。中に挿れた指に精液が絡みついていく。

 彼女は喘ぎながら彼に注がれた精液をかき出す為に指を動かし始めた。

 

「ゃぁ……ぁっ……」

 

 浴室に響くシャワーの音が喘ぐ声をかき消してくれる中で、明日奈は精液が溢れ出すエッチな穴を綺麗に洗い続けるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は体を洗い終え、湯船の淵に頭を乗せて天井を見つめながらプカプカしていた。

 見ている者が居れば、彼女の水面から顔を出したおっぱいの形の美しさと張りによだれを垂らすだろう。

 

 そのおっぱいに視線を向けた明日奈が、乳首が立っている事を恥ずかしく思いながら、指先で、つい乳首を突付いてしまう。

 

「あんっ……。だめ……、身体がおかしくなってる」

 

 省吾の大きなおチンチンで何度もイかされ彼に注がれてしまった精液が、洗い終わった今も子宮に残っている気がしていた。

 お腹に手を当てると、そこが熱くなってしまっているのを感じてしまう。

 

「明日……お薬を貰わないと……。またエッチされちゃうのかな……。だめ、私にはキリト君が……。最上君とは魔が差しただけなんだから」

 

 明日奈は頭を振ってエッチな考えを振り払う。このままだとイケナイ事を考えそうだと思い、今日は早く寝てしまおうと考えた。

 

 お風呂から上がり、パジャマへと着替えた明日奈。

 寝る時はいつもノーブラな彼女であるが、その胸の頂点がツンと尖って目立っていた。実にエッチなパジャマ姿になってしまっている。

 そんなエッチな胸を、彼女は慌ててバスタオルで隠した。

 

 部屋に戻って髪を乾かし、ベッドへと寝転がって、ようやく明日奈はホッと息を吐いた。

 自分の部屋でなら緊張する事もない。今夜は家族の視線すら気になってしまっていたのだ。

 

 だが明日奈は、頭の中から振り払ったはずの省吾とのエッチで再びいっぱいになり始めた。

 間近で見たバナナのように反り返っていたおチンチン。こけしの頭みたいな亀頭の大きさ。明日奈はそれに男というものを感じていた。

 

 まるでフェラチオ直前のように、明日奈の唇が自然と開き始める。

 

「だ、だめ……。そんな想像したら……」

 

 だが、妄想が止まらない。自分の中が苦しいほどいっぱいになって、気持ち良くなった事。彼の大きなおチンチンに奥まで突かれてイかされてしまった事。

 

 そして――、彼の精液を――子宮に注がれてしまった事。

 

「まだ……、きっとここに……残ってるよ……」

 

 手で臍下の方を触る明日奈。そこに省吾の精液が有るかと思うとたまらなくなった。

 

 パジャマの中に何かを求めて彼女の手が滑り込んでいく。

 

「んっ、あっ……」

 

 真新しいショーツの中に滑り込んだ指先が、敏感な場所の上を円を描いて踊り始める。

 もう一つの手がたわわなおっぱいの頂点にある乳首を、省吾に触れられた時のようにコロコロと転がす。

 

「最上君……んっ」

 

 敏感な身体がすぐに応えて快感に蕩けていく。明日奈は省吾を思い浮かべて快感を貪り始める。

 身体をくねらせ、整っていたシーツを乱れさせながら、明日奈はベッドの上で淫らな身体を踊らせ始めた。

 

 明日奈の喘ぎとクチュクチュと濡れた音が、部屋の中で淫らな音楽となって流れる。

 

「んっ、あっあっ」

 

 想像の中で彼女は省吾に何をされているのだろうか?

 

 パジャマから溢れ出したおっぱい、ぷっくりと尖った乳首、そしていつの間にか脱いで露わになった下半身。彼女の真上から眺める事が出来れば、それはもういやらしいオナニー姿を見る事が出来るだろう。

 

 そんなエッチな姿の明日奈がベッドの上でうつ伏せへと体勢を変えていく。そして犬のようにお尻を高く上げ始めた。

 枕に顔を乗せて、おっぱいとオマンコを弄る手の動きが、何かを求めて早くなっていく。

 

「んぅっ、やめて。お願い、挿れないでっ――あぁっ」

 

 明日奈の指がズブリとエッチな穴の中へ沈み込んだ。まるで省吾にチンポを挿れられているかのように、明日奈のお尻が淫らに揺れる。

 快感を求めて開ききった濡れたエッチな穴をジュプジュプと音を鳴らして指でかき回し始めた。

 

「いゃぁっ、最上君に犯されてるっ。だめっ、あっ、あっあっ」

 

 想像の中で明日奈は犯されていた。彼女にはそれが一番想像しやすかったからだ。放課後と似ていてちょっぴり違うシチュエーションが明日奈の興奮を高めていく。

 

「もっ、最上君っ、裂けちゃうからっ。やめてっ、大きなおチンチンで奥を突かないで!」

 

 何が彼女にそんな想像をさせたのか。

 

「やだっ、イっちゃう。最上君のおチンチンでイかされちゃうっ!」

 

 明日奈の演技がここに極まる。もはや彼女は絶頂寸前。

 省吾にされたように乳首を摘まみ、オマンコの穴がキュッと指を締め付けてすぼまった。

 

「あっ、んぅぅっあっ、最上君のおチンチンで、んぅぅっ、あぁっ、イクっ、イクッ、イっちゃうっ! あっあっやぁぁっ――あぁっ!」

 

 淫らな明日奈の夜の秘め事。

 彼女は指をオマンコの穴に挿れたまま、お尻を高く上げ、絶頂の快感の中でお尻をいやらしく震わせたのだった。

 

 絶頂の余韻が引いて落ち着いてきた明日奈。省吾を思いながらオナニーしてしまった事に、背徳感と恥ずかしさを感じて枕に顔を埋めた。

 明日、省吾と会うときには頑張っていつも通りにしないと――と思う。彼女の心にキリトへの罪悪感は殆どなかった

 

 明日奈はキリトに責任転換してしまっていたのだ。

 

「キリト君がALOでおチンチンを大きくしたのがいけないんだから。エッチで私をいっぱい可愛がってくれないのがいけないんだよ……」

 

 そんな明日奈の夜は更けていく。

 

 ・

 ・

 ・

 

 翌日、放課後になると省吾は明日奈に薬を渡す為に美術室へと向かった。

 教室で渡さなかったのは、万が一誰かに見られる事が無いようにだ。省吾は見られても男だから開き直れるが、明日奈の方はそうもいかない。

 

 そして省吾の前に、薬を受け取りに来た彼女が居た。

 思いっきり顔を赤く染めて――だ。もはや真っ赤な林檎状態と言って良い。

 

(ありゃ? 結城さんはなんで赤くなっているんだ?)

 

 ちなみに省吾は何もしていない。まだ会ったばかりなのだから。

 

「えっと、とりあえず約束の薬を渡すよ。処方は中にメモが入っているからそれを見て。俺の持ってる分はそれで全部だけど、もし今後も必要なら言ってくれれば用意するよ。あっでも、それは結城さんにだけだから。他の人には秘密にしておいて」

 

「う、うん。ありがとう最上君」

 

 明日奈は薬の入った袋を受け取りながら、胸をドキドキさせていた。またエッチされるかもと。

 

 一方、省吾は明日奈とエッチしようとは思っていなかった。理由は簡単、省吾は昨日の事をネタに無理やり襲うつもりが無かった。

 中出しは気持ち良かったけど彼女は彼氏持ちだ。おまけにあの黒と白のカップルである。トラブった時の事を考えると、空恐ろしいものが有る。

 そう、童貞を失って自信を持った省吾は、リスクを考える余裕が有ったのだ。

 

「最上君……昨日の事は……」

 

「ああ、もちろん誰にも言わないから安心して良いよ」

 

「ぇっ……あ、ありがとう」

 

「それじゃ渡す物も渡したし俺は帰るよ。結城さんも気を付けて帰りなよ」

 

 見事なすれ違い。

 明日奈は、昨日エッチしてしまったから、それをネタにきっとエッチされてしまう。そんな事を考えていたのに肩透かしを食らってしまった。

 

 省吾を見送る明日奈。だけど、心の中で――

 

(ヒドイよ最上君――。君が私を――こんな風にしたのに――)

 

 明日奈は省吾と会うだけで、エッチされてしまうと思っていただけで――下着を濡らしてしまっていたのだった。




一つ言い忘れてました。

妄想がブレないように感想には返事をしないようにしています。
返事を書くとそれに影響を受けてしまうんですよね。なのでご容赦を。

頂いた感想は楽しく読ませてもらっています。


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7話 心の変化

 最上省吾はデスゲームで余り目立つ事もなかったMOBだった。

 そんな彼も今は一皮剥けたせいか、これまでと雰囲気が違う事にクラスメイトの友人が目ざとく気が付いた。

 

「ん~、最上よ。なんかお前雰囲気が変わった?」

 

「そうか? 何が変わったのかサッパリ分からないんだけど」

 

 その友人は省吾をまじまじと観察するように見た。そして一つ頷く。

 

「まさかとは思うが、童貞じゃなくなったのか?」

 

 この男、意外と鋭い。だが彼は彼女持ちだったからか、その目に嫉妬のようなものは浮かんでいなかった。友人はリア充の仲間だった。

 

「いやいや、俺には彼女も居ないから無理だろ。自慢できないけどさ」

 

「別に彼女とは限らないだろ。で、相手は誰だよ?」

 

 決めつけてかかる友人に、どう誤魔化すものかと考える省吾。童貞じゃなくなったのはバレてもいいが、それが明日奈相手だとバレるのは非常にまずい。このまますっとぼける事を決める。

 

「お前なぁ、俺に童貞じゃなくなって欲しいのなら女を紹介しろよ」

 

「なんだ、俺の勘違いだったか。いやぁ悪い悪い。なんか最上が良い意味で男らしくなってるように見えてな」

 

 どうやら女を紹介してくれる気はないらしい。省吾は心の中で彼に毒づいた。

 

 省吾はつい先日まで童貞だった男だ。彼が男として自信を持った理由は大きい。極上の美少女、あの結城明日奈と中出しセックスしたのだから。

 そんじょそこらの女とセックスしたのでもなければ、お金で買った相手とも違う。

 閃光のアスナ相手なのだ。口に出せるものならば、彼は大きな声でそれを公言したに違いない。

 

 死にそうな気がするから決して省吾は口にも態度にも出さないが。

 

 そんなわけで、友人が気が付いたように省吾の雰囲気は、多少なりとも男らしく変わっていた。もっとも、こういう物は本人には自覚出来ないのではあるが。

 

 ・

 ・

 ・

 

 学校には委員会と言うものがある。その種類は結構多い。

 学級委員、広報委員、図書委員、美化委員、風紀委員、保健委員、文化委員、選挙管理委員などなど。

 

 そのうちクラスから人員を出す委員もある。学級委員や美化、図書などはまず誰かがやる羽目になる。

 さて、このクラスに率先してそんな面倒な委員をやりたがる者は居るだろうか?

 

「誰かやりたい者は居るか? 自薦他薦、なんでもいいぞ」

 

 先生の言葉に省吾は考えざるを得ない。委員なんて面倒な仕事は、当然ながらやりたくもない。

 だが、彼には懸念が有った。

 

(俺に絶対、何かが押し付けられる)

 

 省吾は別にクラスメイトに嫌われているわけではないが、妬みや嫉妬を買う二つの理由があった。

 

 一つは最後尾の窓際と言う教室内でもっともヒエラルキーが高い席に座っている事。くじ引きの結果ではあるのだが。

 もう一つはあの――閃光のアスナの隣の席だという事。これがクラスの男子生徒の妬みを買っている。買いすぎていると言っても良いぐらいだ。

 

(ここは先手必勝で行くべきだ)

 

 どうせ何か押し付けられるのなら、最も面倒が無い物にしたい。そう思った省吾は自ら手を上げた。

 

「先生、俺、図書委員になりたいです」

 

「おっ? そうかそうか」

 

 この時点でクラスの大半、特に男子生徒は面倒な枠が一つ減ったから良いかとそれを認めた。つまり、省吾が図書委員になる事が確定した。

 

(よしっ)

 

 省吾は心の中でほくそ笑んだ。

 

(この学校で図書室を利用する生徒なんてまず居ないはずだからな。どれかをやる必要があるならこれ以外の選択肢は無い)

 

 省吾の考えは当たっている。デジタル化の波でわざわざ図書室を利用する者は少ないだろう。

 そして一般の学校以上に、この学校はその傾向が有った。なにしろこの学校の生徒たちはデスゲームを生き残った者達だ。紙媒体よりPCやタブレットの方を使う。

 

 気が緩んだ省吾は、次々と他の委員が決められていくのをのんびりと眺めていた。

 

 明日奈が図書委員に立候補した時には吹き出しそうになってしまったが。

 

 このクラスには黒の剣士と呼ばれるキリト、桐ヶ谷和人が居る。誰もが知っている閃光のアスナ、結城明日奈の恋人である。

 

「桐ヶ谷、バイトのやりすぎで彼女に退屈させてないか? 絶対に暇つぶしで立候補してるぞ」

 

「そんなわけ無いだろ。あれだ、学級委員長をやるより良いと思ったんじゃないか?」

 

 誰一人、明日奈が図書委員に立候補するとは思っていなかったらしい。彼氏であるキリトもだ。

 確かに彼女は学級委員長に他薦される可能性が有った。その答えに最もだとキリトに話しかけた男子も納得する。

 

 だが、一人だけ心境落ち着かない者がいた。

 

(なんでまた結城さんが図書委員に?)

 

 混乱する省吾を他所に、ホームルームの時間は過ぎていくのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 数日後。

 

 省吾は明日奈とセックスした事を、あれは思い出だとしっかり理性を働かせて、彼女にちょっかいを出すような事はしなかった。省吾は引き際というものをわきまえている。でなければデスゲームを生き残れない。

 明日奈のほうも至って普通にしていた。ただし、彼女の場合は――言わずとも分かるだろう。

 

 そしてやって来た図書委員の当番の日、二人はカウンターで並んで座っていた。

 お互いに意識しつつも、誰も来ない暇な空間で二人は本を読んで時間を過ごしていた。

 

 そんな静かな空間で隣に座る省吾をこっそりと盗み見る明日奈。

 彼が真剣に本を読んでる姿にちょっとだけドキッとしつつもそれが恨めしい。

 

(少しぐらい意識してくれてもいいのに……)

 

 彼女がそう思うのも仕方がない。省吾が必死にポーカーフェイスを作って頑張っているのを知らないからだ。

 この真剣に本を読んでいるように見える省吾は、実のところ明日奈を滅茶苦茶意識してしまっていた。

 なにせ彼女に中出しして余裕が有った時とは違い、今は精液が満タンまで溜まっているからだ。性欲に満ち溢れていると言っても過言ではない。

 

 明日奈は「意識してくれても」と思ってしまう事をいけないとも思っている。しかし今日の彼女がそう思ってしまう理由が有った。

 

 彼女は前日にキリトとエッチをしている。それはカップルなら当たり前の事だ。だが……明日奈はイかせてもらえずに悶々とさせられてしまっていた。

 キリトが頑張った上でなら彼女も我慢するだろう。だがキリトは、付き合い始めの頃とは違って愛撫が疎かになっていた。その事実が彼女の心に拍車をかける。

 

 そして思い出す――あの日の事を。

 

 顔のすぐ前にあった大きなおチンチン。あのエッチな形のおチンチン。

 いやらしい格好で彼の愛撫にイかされてしまった事。そして擦り付けられた時に感じた硬さと熱さ――気持ち良さ。

 

 そして――中をおチンチンでいっぱいにされて――イキながら彼の精液を受け止めてしまった事。

 

 明日奈はあれ以来、省吾のおチンチンが脳裏に浮かんで離れなくなってしまっていた。

 もう一度彼をチラッと盗み見、そして頭に浮かんできた事に赤面した。彼女は思ってしまったのだ。

 

 教室でこっそりやったように……もう一度してみたら……と。

 

 明日奈は決心した。

 

 読んでいた本をさり気なく置いて太ももの上にそっと手を乗せると、その手が羞恥に小さく震え始めた。

 実際に行動を起こそうとして緊張し始めたようだ。

 

(ほ、本当にするの? あの時みたいに?)

 

 後はやるだけの状態になると、彼女はこれから自分がしようとしている事が恥ずかしくてたまらなくなってきた。

 真剣に本を読んでいる彼の傍でのエッチな露出行為。クラスメイトの男の子の傍で、自分がそんなエッチな行為をしようとしている事が信じられない。

 

 それでも明日奈は――手を震わせながらゆっくりとスカートを――。

 

(やぁ……やっぱり恥ずかしいよ……)

 

 線の美しい脚を隠すスカートが彼女自身の手によって捲られていく。クラスメイトの男の子の横で、彼氏でもない省吾の隣で。

 いつ、省吾にそれを見られるかと思うだけで恥ずかしくなってくる。だけど――明日奈は何故か――自分が興奮してしまっているのに気が付いた。

 

(恥ずかしいのに……私――興奮しちゃってる)

 

 身体の奥に熱が生まれ、その熱さが身体を燃え上がらせ始めた。

 恥ずかしさに涙が浮かんでくる。それでも明日奈は手を止められなかった。豊かな胸を上下させて、熱い吐息を漏らす。

 

 躊躇いながらも、震える手でスカートを捲り上げていく。露わになっていく手入れされたスベスベ生の太もも、そしてその奥の――。

 

 一方、薬を渡して綺麗に終わったはずの明日奈との近さに、省吾は必死にポーカーフェイスを作って頑張り、エッチな事を思い出すとすぐに勃起してしまいそうなチンポを必死に鎮めていた。

 エッチな事はしたいが彼女は彼氏持ちだ。バレた時には碌な事にならないと自制する。

 だが……、隣の彼女から視線を感じて、気になって仕方がない。

 

 省吾がチラッと彼女を盗み見ると、彼女もチラッとこちらへ視線を送っていた。目が合って省吾はパッと目を逸らした。

 これが付き合い始めのカップルならとっても初々しく見えて微笑ましいだろう。

 

 省吾の心は一瞬で嵐に巻き込まれていたが。

 

(どうしてまた結城さんがスカートを捲っているのっ! 俺はいったいどうすればいいんだ! 目なんかすっげえ潤んでるしっ。くぅっ、また襲っても良いのか!?)

 

 もう一度チラッと見てしまう省吾。スカートを捲ったまま、恥ずかしそうにチラッと省吾を見る明日奈。

 彼の目には上品なブルーの下着がバッチリと映り込んでいた。

 

(本日の結城さんの下着はブルーか。うんうん、切れ込みがエッチな感じでとっても良いよ! って、ちげぇぇぇぇ!)

 

 彼女にテンプテーションを掛けられて、省吾は大混乱に陥っていた。

 

 明日奈はいけないと思いつつも自分からエッチな事をしている事に胸をドキドキさせていた。

 彼がチラッと見てきた時には身体が震え、今まで知らなかった感覚に包まれて気持ちよさを感じた。

 

 明日奈が感じた感覚。それは――露出行為による快感。

 

(私……最上君に見られて……感じちゃってる――)

 

 明日奈は羞恥に身を焦がしながら、彼に見て欲しいと思った。自分のエッチな所を。

 恥ずかしさに頬を染めながらも太ももを指先で撫で、下着を指差して省吾への挑発を始める明日奈。

 

(ぶはっ! 俺っ、やっちゃってもいいよね? 襲ってもいいよね? どこでぇぇっ!)

 

 ここは図書室。例え利用者がまず居ないとは言っても皆無ではない。

 カウンターの向こうからは、座っている二人の下半身が完全に見えないほど死角になっているとは言え、セックスできるような状況ではないのだ。

 

 彼女もそれが分かってスカートを捲っているのだろうと省吾は思った。

 ならば、せめて手を伸ばして触るべきか? 省吾は明日奈の下半身に必死に眼球を向けながら考えた。

 

(くっ、結城さんの方からアピールしてきているんだ。もういいっ、行けっ、行ってしまえっ、触ってしまえっ。バレた時はバレた時だっ!)

 

 性欲というものは理性を吹き飛ばす。

 トラブった場合の恐ろしさは、明日奈の挑発によって完全に忘れ去られてしまったのだ。

 

 そして省吾は彼女の下半身へ手を伸ばし――。

 

(なんでだよぉぉっ!)

 

 明日奈は手が伸びてきたのに気付くと、さっとスカートを元に戻してしまった。しかも省吾の手を取った上でだ。

 男を挑発しておいてヒドイものである。

 

 省吾は涙が出そうだった。あれだけ見せられて、いざ触ろうとしたら梯子を外されるなんて思ってもみなかったのだから。

 

 明日奈はちょっとだけ省吾に意趣返しを出来た事にクスクスと笑った。どうやらエッチしてから彼が自分の事を意識してくれなかった事にご不満だったようだ。

 

 だが、明日奈が省吾の手を止めたのにも、ちゃんと理由があった。

 それは触られたら声を我慢出来ないと思っていたからだ。見られて興奮してしまっていた自分を知られるのも恥ずかしかった。

 

 そして――触らせてあげなかった彼の悲しそうな表情にちょっとだけキュンとしてもいた。

 

 だから顔を真っ赤に染めながら、彼の耳に唇を寄せて囁いた。

 

「ごめんね。触られると……きっと声が出ちゃうから……」

 

 意気消沈した顔でその言葉に納得して頷く彼に、少し悪い事をしちゃったかもと明日奈は感じた。

 

(このままじゃ最上君が可哀想だよね……。それに……)

 

 明日奈は彼の股間が早くも膨らんでいる事に気が付いていた。自分に興奮して大きくしてくれたんだと思った。

 

(わ……私が挑発したんだから……責任を取ってあげないと……)

 

 図書室では最後まで出来ないからセックス以外で満足させてあげたいと彼女は思った。明日奈は思ってしまったのだ。その方法を考えて周囲を取り巻く環境を確認する。

 

(そうすると、やっぱりあれかな? あう……私、最上君にならしてあげてもいいって思ってる……)

 

 心の変化――彼女の心の中に、省吾にエッチな事をしてあげたいという気持ちが生まれ始めていた。

 そんな自分の心の変化に気が付いて少しだけ驚いた。そしてその気持ちを――明日奈は受け入れていく。

 

 明日奈はもう止まれなかった。

 

 彼女はもう一度省吾の耳元に唇を寄せて囁いた。それを伝える恥ずかしさに胸を震わせながら。

 

「触らせてはあげられないけど……、お……お口でなら……してあげても……いいよ?」

 

 耳にかかる彼女の吐息、そして囁かれた彼女のエロボイス。

 省吾は雷に脳を直撃されて声が出せなかった。代わりに何度もコクコクと夢中で頷いた。

 

 そんな省吾を可愛く感じ、エッチな提案をした事に顔を真っ赤に染めて、明日奈はもう一度――クスクスと笑うのだった。



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8話 明日奈のご奉仕

(やばいな。ここ最近の運勢が神レベルで良すぎるぞ。あとで反動が来たりしたら俺は間違いなく死ぬわ)

 

 明日奈の下着アピールから始まったエッチな事は、とうとう省吾が夢にまで見たチンポチュパチュパを迎えようとしていた。

 視線を下げればカウンターの下に潜り込んだ彼女が居る。それもチンポにお口で奉仕する為に。

 

 これで滾らない、チンポを勃起させない男など存在するのだろうか? それは居ないと断言できる。

 

 彼女の手がチンポをズボンから露わにする為に行った一連の行為。

 ズボンのボタンを外し、チャックを下ろして生地を広げ、そして――トランクスからはみ出した亀頭に驚く。お約束だ。

 

 そんな明日奈が、今やチンポに唇が触れんばかりに近付いていた。

 

「あ、ぅ……」

 

 今日も元気いっぱいな彼の分身が天に向かって吠えるように聳え立って明日奈を圧倒していた。

 そんな彼のおチンチンに今からエッチな事をするんだと思うと、自分で言った事ながら彼女は恥ずかしく感じた。

 

(恥ずかしいけど……やっぱり最上君になら……してあげても嫌じゃない……)

 

 明日奈は既に彼の大きなチンポに魅了されてしまっていた。

 

 握りしめた拳のように膨らんだ亀頭と、信じられないほどの角度で反り返っている太い肉棒。

 キリトのモノとは格の違いを見せ付けるかのような存在感が、明日奈の視線を惹き付けてやまない。

 それも仕方がない。彼女はこのチンポにキリトとは比較にならないほど感じさせられてしまったのだから。

 

 しかしこの勃起チンポを目にするのもこれで二度目。彼女は初めて見た時よりは少しだけ余裕が有った。

 おチンチンをじっくりと見詰めて観察できるぐらいには。

 

(ALOのキリト君と比べても太さも長さも……形も全然違う……私、このオチンチンにお口でしてあげようとしてる……)

 

 比較対象はやっぱりキリトだった。それもそうだろう、彼女は恋人であるキリト以外の勃起チンポを知らない。

 勃起してなければ、小さな頃に父の彰三や、兄の浩一郎のおチンチンをお風呂で見た記憶は有るが。

 

 卑猥な赤黒い色のおチンチンの中央に太い血管のように走る尿道が明日奈の目には生々しく見えた。

 

(ここから、私の中に……あんなに精液を出したんだ……)

 

 あの日、このおチンチンに奥まで貫かれて、イキながら子宮に精液を注がれた熱さを思い出す。

 明日奈はこのチンポがもたらした快感を知っている。身体がエッチなおチンチンの形を覚えさせられている。

 

 省吾は微動だにしない彼女が、エッチな表情で自分のチンポを見詰めている事に、男としての尊厳が満たされるような気がした。

 

(結城さん、俺のチンポが好きすぎじゃね? すっげぇ見てるんだけど!)

 

 その省吾も見られている事に興奮していた。鈴口からあふれる我慢汁がそれを証明している。

 見られて喜んでいるかのように亀頭から溢れた我慢汁が肉棒を伝って流れ落ちていく。明日奈はそれが勿体無いと感じてしまった。

 

 それはキリトに一度も(いだ)いた事が無かった感情。

 

 そして明日奈は無意識に――。

 

――ちゅっ。

 

 そんな音が聞こえてきそうな明日奈の可憐な唇と欲に塗れたチンポの触れ合い。彼女の唇が我慢汁が垂れ落ちた肉棒の付け根、陰嚢の間へと落とされた。

 穢れもないようなリップで濡れたように光る唇が、省吾の欲望の先走りである我慢汁によって汚されていく。

 

(はうぁっ! これはやべえ、キスだけで射精させられそうだった。だいたい、シチュエーションがエロすぎるんだよ!)

 

 彼女のキスに、勃起したチンポが与えられた気持ち良さを喜ぶようにビクビクと震えた。

 

 省吾はこれまで一度もフェラチオをしてもらった経験がなかった。

 以前付き合っていた彼女にもチンポを舐めてもらえなかった。怯えられてしまったからだ。

 そんな男が初めてチンポにされたキス。もし、射精していたとしても、それはそれで誰も笑ったりしないだろう。いや、明日奈への顔射に喜びそうだ。

 

(あぅ……おチンチンに……キス……しちゃった……。最上君が見てるのにしちゃった……)

 

 省吾のチンポへの初めてのキスに、明日奈の心の中が恥ずかしさと……そして大きなチンポに占められていく。

 彼のおチンチンがピクピク震えている。その反応に彼が喜んでくれているのを感じて嬉しく思った。

 

 明日奈は優しさと美しさを兼ね備えた女の子である。そして恋人にも良く尽くす素晴らしい女の子だ。まさに正妻様と言って良い。

 

 そんな彼女が省吾に対して初めて行った能動的なチンポへのご奉仕。

 

 それによって彼女のスイッチが、今、まさに――押された。

 

 スカートの中でジュンっと溢れ出したエッチな液が下着を濡らしたのを感じて、明日奈は身悶えた。

 省吾にエッチなアピールをして少し濡れていた大事な場所が、おチンチンにキスをして更に濡れ始めた。

 

(ぁ……もうだめ……私、最上君に気持ち良くなって欲しいって思ってる……エッチな事をしているのを見て欲しいって思ってる――)

 

 明日奈は省吾が見てくれているか確認する為に、顔をほんの少し上げて上目遣いで彼を見上げた。

 

 省吾が明日奈の様子をじっと見ていた。それはもう穴が空くぐらいに。

 そんな彼の見詰める視線に、彼女の胸の中から溢れ出した思い。

 

(やっぱり見てる……私がエッチな事をするの見ようとしてる……。見てて……今から……もっと君が喜んでくれる事をしてあげるから。だから私を――見て)

 

 再び視線をおチンチンに戻し、肉棒に垂れ落ちた我慢汁を掬うように舌でれろっと舐め取っていく。そして舌に触れる猛々しいチンポに彼女は溺れ始めた。

 血管のように浮いた尿道を唇を使ってはむはむと挟むように刺激すると、おチンチンがピクピクと反応を返してくれる事に、明日奈は嬉しさを感じた。

 

 彼女はご奉仕明日奈へとその姿を変貌させた。

 

 ここ最近見せていた恥じらう姿は一体何だったのかと思うほど大胆に舌を使い始めた明日奈が居る。

 

(ううっ……結城さんの唇がすっげぇ気持ち良い……。イかないように我慢しないと)

 

 明日奈はとめどなく溢れて流れ落ちる我慢汁を舌で掬い取りながら、尿道に沿って舌を這わせ、先端へと向かって舐め上げていく。

 そして、きっと彼が一番感じてくれるであろう場所へと、丁寧にご奉仕しながらゆっくりと唇を近付けていった。

 

 省吾にとっては初めてのご奉仕。見た目だけなら凶悪な彼のチンポだが、快感にピクピクと震え続ける様は、(さなが)ら肉食獣に追い詰められた小動物のようだ。

 その気持ち良さは今にも射精しそうなほど。省吾は彼女のご奉仕に涙を溢れさせてしまいそうなほど感じていた。

 

 明日奈はキリト以外の男のチンポに初めてするご奉仕に、キリトとの違いを感じていた。

 

(キリト君のとは触れた感じが違う……。やっぱり最上君のおチンチンのほうが……凄い……)

 

 キリトとどうしても比べてしまう明日奈。

 比較対象がALOの巨根化したキリトのチンポだったというところが救われない。現実(リアル)のチンポは対象にならなかったらしい。やっぱりキリト君涙目である。

 

 その大きなチンポを愛おしそうに舐めていく明日奈。

 カリ首に到達すると裏筋にちゅっとキスして唇でクニクニとその部分を刺激した。この一連の動きは流石としか言いようがなかった。尿道、カリ首、そして裏筋と男が気持ちよくなる部分を良く知っている。

 

 おチンチンをビクビクさせて鈴口から我慢汁を溢れさせて感じている省吾に、気持ちよくなってくれているんだと嬉しく思った明日奈は、もっと彼に気持ち良くなってもらおうと鈴口へと唇を落とした。

 

 そして我慢汁の溢れた鈴口をちゅっと吸って、ペロペロと舐め回し始める。

 

(くはっ、舐めるのが上手過ぎるっ。俺はどこまで我慢できるのっ!?)

 

 明日奈のご奉仕は終わらないというか始まったばかりだ。

 

 亀頭から唇を離した明日奈は代わりに女の子らしい柔らかな手で、大切なものを扱うようにおチンチンを包み込んだ。

 そしてしなやかな指で、ゆっくりと肉棒を擦りながら明日奈は上目遣いで省吾を見た。

 

「最上君、気持ちいい?」

 

「はぅ……、結城さん、すっげえ気持ち良いよ」

 

「ふふっ、良かった。最上君のはとっても大きいから、上手に出来てるのなら嬉しいな」

 

 省吾は上目遣いで手コキしているエッチな明日奈にメロメロにされていた。彼の男らしさはご奉仕パワーによって、完全に吹き飛ばされてしまっていた。

 彼が主導権を握れることが有るのだろうか? 今後に期待である。

 

「最上君って私がエッチな事をしてるのを、すっごく見てるよね。そんなに見たいのかな?」

 

「そりゃ、見たいに決まっているよ。結城さんみたいに可愛い子がお口でしてくれてるのを見ないなんて男じゃないよ」

 

 明日奈は可愛いと言われて嬉しくなった。

 

「見られてると、とっても恥ずかしいんだよ……、でも……見てていいよ……」

 

 彼女は尽くす女の子だ。そして自分の中に生まれた、彼にエッチなところを見られたいという思い。

 

(きっと最上君は……私が君のおチンチンを咥えるところも見たいよね……)

 

 だから咥えやすいように、そして咥えるところを省吾が見やすいように、明日奈はおチンチンを少しだけ前に倒した。彼女の尽くす気持ちは大爆発中のようだ。

 

 明日奈は見られる恥ずかしさを感じながらも、亀頭へと唇を寄せていった。

 ちらっと上を見れば彼がやっぱり見ているのが分かった。

 

(やっぱり見てる……恥ずかしいけど……)

 

 ちゅっと鈴口に唇を落とした。速攻でチンポが触れた唇の気持ち良さにピクピクと震えた。

 

 明日奈は少しずつ唇を開きながら口の中へと――亀頭を咥え込み始めた。省吾にその瞬間をマジマジと見つめられながら。

 

 亀頭にピッタリとくっついた唇の気持ち良さ。それが広がりながら温かな口内へと亀頭が包まれていく心地良さに省吾は腰が引けてしまうほどの強い快感を感じた。

 

(はうっ、オマンコとはまた違った気持ち良さがっ)

 

(んっ……お口が……最上君のオチンチンでいっぱい――)

 

 明日奈はお口いっぱいに頬張った亀頭を唇で輪を作ってしっかりと咥え、真っ赤に顔を染めて目を潤ませながら彼を見つめた。

 

(ね……最上君が喜んでくれるように……私、君のおチンチンを……お口に咥えてるよ――)

 

 省吾は彼女が自分に見せ付けるように亀頭を咥えていくのを頭に血を上らせながら見つめていた。

 そして今、自分の大きな亀頭を咥えて見上げてくる彼女に目を奪われた。

 

(ぶはっ! 結城さんエロすぎるだろっ。俺はここまで言ってないのにっ。自分からフェラ顔を見せてきてるじゃないか!)

 

 彼女が目を潤ませてチンポを咥えている顔は、これまでたくさん見たエロ画像より遥かにエロかった。

 省吾の勃起したチンポが持ち主の感じている興奮に喜びのダンスを明日奈の口内で踊り始めた。

 

(あんっ、おチンチンが動いてる……)

 

 パンパンに膨らんだ大きな亀頭を口いっぱいに頬張っている明日奈。その彼女の頭の上に省吾はそっと手を置いた。

 フェラしている女の子の頭に手を置く。それは男のステータスの一つである。

 

「んっ……」

 

 それを省吾がもっと深く咥えさせようとしていると勘違いした明日奈が、彼を挑発するように上目遣いで見つめながら、更に深くチンポを咥え込み始めた。

 だが、省吾のチンポの大きさは半端ではない。半分も咥えない内に彼女は限界を迎えた。

 

(んんっ……大きすぎるから……もうこれ以上は許して……)

 

 限界まで頬張った明日奈が彼に許しを乞うように、うるうるとしながら省吾に視線を送る。

 

 省吾は自分のチンポを根元まで咥えて貰えるなんて幻想はとうの昔に捨てていた。今こうやって美少女の明日奈に咥えてもらって大満足している。

 彼は簡単に射精したくなかった。舐められていただけで射精しそうだったのだ。出来ればもっと長く彼女の口の中の気持ち良さを味わいたかった。

 

 彼女の口内に射精したい気持ちも勿論高まってしまっているが、それ以上にこの気持ち良さを長く味わいたいという欲望が彼の心を占めていた。

 

 故に、限界までチンポを咥え込んでくれた明日奈に、省吾は欲望という優しさを持って対応した。

 

「結城さん、動かなくていいからそのまま咥えてて」

 

 つまりチンポを口から抜くなという事。実に省吾らしい言い方だった。

 

 明日奈は彼の要望に素直に応えて、もう十分におチンチンを咥えてるところを見せてあげたからと、見上げるのを止めて彼の股間に顔を埋めていった。

 上を向いているより下を向いていたほうが楽だからだ。

 

 ただ、明日奈はお口いっぱいにチンポを頬張りながらも舐めようとは努力した。口内でいっぱいになっている亀頭が大きすぎたので、ほとんど舐める事は出来なかったが。

 そんな彼女の頭をなんとなく撫で始める。その行為によって不思議と幸せを感じるのは男の勝手な満足感か。そしてその行為を嬉しいと思っている明日奈が居た。

 

 頭を優しく撫でられながら、おチンチンをただ咥えているだけで、明日奈は自分の心が満たされていく気がした。

 

 明日奈は彼のオチンチンに染められていく。口の中で時折震えて我慢汁を溢れさせるチンポの味を覚えさせられながら。

 

(もう……最上君の……おチンチンの事しか考えられない……。私……ずっとこうしていたいよ……)

 

 その時、二人の間に激震が襲い掛かってきた。

 

 誰も来ないと思っていた図書室の扉が不意に開いたのだ。

 

「よ~、最上。真面目にやってるか? あれ? 閃光はいないのか?」

 

 二人がエッチな事をしている大事な場面で、邪魔者のリア充が現れた。

 

 どれだけ二人が驚いてしまったかを想像するのは難しくない。

 省吾は必死に驚きを顔に出さないように歯を食いしばった。

 そして明日奈はチンポを咥えたまま――驚きのあまりにチンポを唇でキュウっと締め付けて固まった。

 

「席を外してるよ、なんだ、結城さんに用があったのか?」

 

 出来るだけ平静を装って突然の乱入者である友人に答えた。心の中で「このバカ野郎、邪魔しやがって!」と罵りながら。

 

「いんや、ただ居なかったから、あれっ? て思っただけだよ」

 

「それじゃ何しに来たんだよ。俺を働かせるんじゃねえよ。面倒だろ?」

 

 明日奈はその声に聞き覚えが有った。クラスメイトだから当然だが。

 クラスメイトが直ぐ近くにいる。そんな状況で明日奈は、今も省吾のおチンチンを咥えてしまっているのが、とてもとても恥ずかしいと感じた。

 恥ずかしすぎて涙が溢れ始めた明日奈。それなのに恥ずかしさを感じながら彼女は――大事な場所からいやらしい液を溢れさせていた。

 

 そう、明日奈はチンポを咥えていただけで気持ち良くなっていた。そして今の状況に激しい羞恥に身体を震わせながら感じていた。

 この状態で、もしお口からおチンチンを抜いたら、きっと声が漏れてしまう。明日奈はチンポを咥えたまま耐える以外の事が出来なかった。

 

(早く帰って……お願い……)

 

 恥ずかしさと快感に、明日奈はそう願うので精一杯だった。そしてお口の中の省吾のおチンチンが、驚いたせいか更に大きくなったように感じた。

 

「彼女と待ち合わせに少し時間が空いたんで、最上を冷やかしに来ただけさ。閃光と二人っきりだから、お前がキョドってるんじゃないかと思ってな」

 

 省吾は明日奈がチンポを唇で締め付ける快感に耐えていた。

 唯でさえ彼女にチンポを咥えられていて気持ち良さを感じていたのに、締め付けが加わるのは望外の事だった。

 

 彼を責めてはいけない。例え――耐えきれなかったとしても。

 

「……っくぅう」

 

 省吾はくもぐった声を漏らした。

 

 彼はずっと気持ち良かった状態だった。そこへ驚きと明日奈の唇の締め付けという快感に襲われてしまって――。

 

――ドクッ、ドクドクッ。

 

(ぇっ……ぁ……嘘……)

 

 友人の前で省吾は明日奈に口内射精をやらかした。

 射精の快感に顔が歪みそうになるのを必死にポーカーフェイスを維持しながら、明日奈の口内に射精するという喜びに腰が抜けそうなほど快感を感じていた。

 

(んんっ……やぁ……最上君ヒドイ……人が居るのに……だめ……身体が……)

 

 明日奈はクラスメイトの友人が側に居る状況で射精されるとは思ってもいなかった。

 喉を襲うような勢いでお口の中に広がっていく精液を、咽ないように涙を浮かべて耐えながら口内で受け止めていく。

 

「あん? なんだよ、いきなり変な声を出して」

 

 友人に聞かれてしまった射精の快感による、くもぐった声。そんな声を出せば友人が不思議に思うのも当然だった。

 

「はぁはぁ、このリア充めっ、爆発しやがれっ!」

 

 省吾は咄嗟に、彼女と待ち合わせという友人への羨ましさを前面に押し出して誤魔化した。この機転の良さが、彼を死から救った事もあった。

 

 明日奈は口からチンポを抜く事も出来ずに、ひたすら省吾の精液を受け止める。

 舌に広がっていく彼の精液の味。そして羞恥に感じてしまっている自分のエッチな身体。

 

 明日奈は身体が震えていくのを止められない。気持ち良くなっていく自分を抑えられなかった。

 

(いやぁ、私、感じちゃってるっ。気持ち良くなってる――だめっ、今はっ――あっ、だめっ、だめっ)

 

「もう良いからお前は帰れ。俺を冷やかすぐらいなら先に待ち合わせの場所に行って彼女を待ってろ」

 

「あはは、羨ましかったのか。悪い悪い。んじゃま最上の仰せの通りにするとしようか。じゃあ最上、また明日な」

 

 明日奈は涙を流しながらカウンターの下で羞恥と快感に襲われながら、省吾の脚に縋り付くように彼のズボンを掴んでイってしまいそうな身体に耐えようとしていた。

 

――だが、省吾と同じように明日奈は耐えきれなかった。

 

(んぅっ、やぁ、だめっ、あっんぅあ――いやぁっ、イっちゃうっ!)

 

「おうっ、彼女に振られてしまえっ」

 

「ひえっ、それはやだなぁ」

 

 明日奈は男の子たちの声を聞きながら、軽くではあったが絶頂してしまった。

 

(い、イッちゃった、人が居たのにイッちゃった――)

 

 カウンターの下で達した快感に明日奈は静かに身体を震わせた。

 

 友人がお手々をヒラヒラさせて図書室から出ていった。どうやら上手く誤魔化せたようだと省吾はホッとした。

 

「ああ、すっげえ驚いた。結城さん、我慢が出来なくて出してしまってごめん」

 

 省吾は明日奈にいきなり口内射精した事を謝罪した。流石に友人が居る傍でこれは無いだろうと思ったからだ。ただし彼は、今も射精後の気持ち良さにチンポをブルブルと震わせていたが。

 

 そう言って下を覗き込むと――涙を流しながらとんでもなくいやらしい顔をしている明日奈が居た。

 

 涙を溢れさせながらも、完全に蕩けきった目でチンポを咥えたまま省吾を見つめ返して来た彼女に、射精したばかりの勃起チンポが「まだまだ出せるぜ」と叫ぶ声が聞こえたような気がした。

 

 そんな明日奈を見て一つ頷く省吾。この様子なら怒っていないのは流石に分かる。

 

 だが、頷いた省吾を見た明日奈は、それを違う形で受け取っていた。

 

(……最上君が……お口の中の精液を飲めって言ってる……。見てて……、私……君の……精液を飲むから――)

 

 明日奈は彼を見つめたまま、コクッコクッと口の中の精液を飲み始めた。しかも省吾の大きな亀頭を咥えたままで。

 ただ飲むだけでも大変だろうに、彼女は少しずつ精液を喉に送り込んで嚥下していく。おまけに亀頭を舌で舐めたりもしながらだ。

 

(ぶはっ、結城さんが俺の精液をエロ顔で飲んでるっ――どれだけエロいんだよ、まぢでっ!)

 

 この日――省吾と明日奈は図書室を閉める時間まで繋がっていた。

 

 明日奈は口の中も頭の中も省吾のチンポに染まったまま、長い時間をひたすら咥え続け、時折思い出したように舌で亀頭を舐めた。

 

 そして図書室を閉める時間になる頃、不意に省吾がもう一度明日奈に口内射精をした。

 

 何もかも蕩けきった明日奈は彼の精液をお口の中に注がれながら――。

 

(んんっぅっ。わっ、私、またイッてる――お口に出されただけでイッちゃってる――あっ!)

 

 二度目の口内射精をされて明日奈は軽い絶頂を感じながら――最初の図書当番の日を終えるのだった。



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9話 明日奈の天秤パート1 彼の家

 ベッドの上で若い男女が絡み合っていた。

 

 若い女の広げられた脚の間に身体を入れている男が、荒い呼吸とともに腰を振っていた。

 男の身体の下で若い女が腰の動きに合わせて喘ぎ声を漏らす。

 

「あっ、んっ、気持ちいいよ、あっ」

 

 二人の若い男女、キリトと明日奈はラブラブセックスに勤しんでいた。

 誰もが認める黒と白のカップルは現実(リアル)でもALOでもエッチをしまくっている。二人がエッチを経験した回数はALOという環境により同世代よりも遥かに多い。

 

 だが、明日奈には知られてはいけない事が有る。それは――。

 

(うぅ……気持ち良いけど……現実(リアル)だとALOより感じない……)

 

 そう思ってしまう明日奈。キリトが巨根化した影響が確実に現れていた。

 

 しかし一方で幸せも感じていた。やはり好きな男と肌を合わせているのは嬉しいと彼女は思っている。

 だが、明日奈はキリトの様子がいつもと違う事に気が付いた。

 

「あんっ、キリト君、いつもと少し違うみたい。どうしたの?」

 

 明日奈はキリトに突かれながら尋ねた。

 

「ああ、いや……」

 

 キリトが決まりが悪そうに、明日奈から視線を逸らして言い淀んだ。

 らしくない彼の様子に明日奈はもう一度声を掛けた。

 

「んっ、何かあるのなら教えて。何でも言っていいんだよ? 私はキリト君の彼女なんだから」

 

 キリトは腰を動かすのを止めて、少し考えてから口に出した。

 

「あー、アスナ。言い難いけど、なんか緩くなってないか?」

 

 彼は時折失言する事が有る。今回、まさにそれが起きた。非常に愚かだと言わざるを得ない。

 誰が彼氏にそんな事を言われたいと思うだろうか? デリカシーが無さすぎると言ってもいい。

 

 明日奈はキリトの言葉に一瞬呆けた。意味をすぐに理解出来なかったからだ。

 

 しかし時間の経過とともに彼が言った内容を理解した明日奈の瞳に、薄っすらと涙が浮かび始めた。

 こんな事を彼氏に言われたら誰だって泣くか怒るに違いない。明日奈はその両方だった。

 

――パチーンッ!

 

 キリトと繋がったまま、明日奈は泣きながら彼の頬を平手で打った。言い換えればビンタという一部にはご褒美的な行為だ。

 

 無論、キリトにとってご褒美では無かったが。

 

 そこからの明日奈の行動は早かった。閃光と呼ばれるに相応しい速さで、自分の身体の上に乗っているキリトをどかしてベッドから降り、謝るキリトを他所に服を着ると――。

 

「キリト君のばかっ! もう帰るっ」

 

 全裸のキリトが縋り付く間もなく、明日奈は部屋から出ていくのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 キリトの家を飛び出した明日奈は一人で歩いていた。

 

(キリト君のばか……)

 

 明日奈はキリトの言葉にショックを受けて、ムカムカするのと同時に傷付いていた。

 まさかエッチの最中に「緩くなってないか?」と言われるなんて、思ってもみなかった。

 

 キリトと二人で会えば必ずエッチしている明日奈は、彼は私の身体目的なんだと一瞬ながら考えてしまう。

 

 だけど明日奈はちょっとだけ不安になった。本当に緩くなっているんじゃないかと……。

 

(私とエッチしてて緩いってヒドイよ……でも……)

 

 その理由に思い当たりが有りすぎて溜息をついた。省吾のおチンチンを一度は奥まで受け入れてしまっていたからだ。

 

 たった一度で緩くなったりするはずがないのを明日奈は知らないが故に、自分の大事な場所が省吾のおチンチンの大きさに慣れてしまった可能性に思い至った。

 

 だが、あまりにもデリカシーのないキリトに、明日奈はやり場のない怒りを感じている。

 今も携帯が鳴ってキリトからの謝罪メールが来ているが、自分が悪いのかもと思いつつ、それでも今日はキリトを許したくないと思ってしまう。

 

 ムカムカして帰りたくない明日奈。

 気分転換にリズに電話して遊びに行こうかなと携帯の電話リストのページを捲り始めた。

 

 その明日奈の目に一人の名前が目に止まった。電話リストにこっそりと登録してあった最上省吾という名前が。

 

 少し悩んでから明日奈は電話のコールを鳴らす。

 

(キリト君が悪いんだから――)

 

 繋がった電話の向こうから彼の声が聞こえてくる。

 明日奈はその声に――胸がドキドキしてしまった。何かイケナイ事をしているように。

 

「もしもし」

 

「もしもし、こんにちは最上君。結城です」

 

 この電話が繋がらなければ明日奈はリズに改めて電話をして遊びに行っただろう。そう言う意味では省吾は幸運だったといえる。

 

 そして電話をかけ終わった時、明日奈は頬を染めていた。

 

 彼女はいったい、省吾と何を話したのか? そして何を考えているのか?

 

 これまで歩いていた方向から、違う方向へ歩き始めた彼女は果たして――。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾はマンションで一人暮らしをしている。

 本来なら親元に居るべきなのだが、彼と家族にはそうする理由が有ったのが原因だ。

 

 デスゲームクリア後、彼と家族との間にすれ違いが起きてしまっていた。

 別に家族が省吾を愛していない訳ではない。むしろ心配のしすぎと省吾が思うほど愛されている。

 

 だが、世間に広がったデスゲームの情報。そしてその過酷な世界で生き延びた省吾。

 家族は人の生死に関わってしまった省吾を心配し、そして配慮をしすぎた。辛い思いをしたからと。

 しかも息子が教えてくれた一緒に戦っていた仲間の死。PKやオレンジプレイヤーの存在。

 

 この平和な日本で暮らしてきた母親は、そんな経験をしてしまった省吾の扱いに悩んでいた。

 

 家族との間に生まれた微妙なすれ違い。時間が経てば解消されるであろうそれ。

 そんな状況で、政府が被害者の学生を隔離するように集めて各地に創った学校。

 

 一旦、家族と時間を置いたほうが良いと考えた省吾は、家から通学するのには遠い距離だった為、これ幸いと一人暮らしを提案した。

 

 両親はそれに許可を出した。稼ぎに問題があればそれも出来なかったが、十分な仕送りも可能なだけ両親は稼いでいた。

 

 そして省吾は進学と同時に一人暮らしを始めた。ただし高校の三年間だけという約束で。

 

「知らなかった。最上君って一人暮らしをしてたんだね」

 

 省吾の住む1LDKのマンションを訪れた明日奈は家の中をなんとなくチェックしながら彼の部屋に案内された。

 

 入り口から左手の壁に大きなテレビ、その前に小さなガラステーブル、右側手前には机、その奥にベッドが置かれ、窓に掛けられている薄い青色のカーテンが部屋の中を明るく見せていた。

 

「どうぞ、好きな所に座って」

 

「お邪魔します」

 

 この部屋に女の子が来るのは初めてだった省吾は胸をドキドキさせていた。

 ガラステーブルの傍に姿勢を正して座った彼女の前に飲み物を置き、省吾もその対面に腰を下ろした。

 

「それで今日はどうしたの?」

 

「えっと、遊びに行く予定がキャンセルになっちゃって……」

 

 まさか、エッチしててキリトに緩くなってないかとか言われて喧嘩したとは言えない明日奈。

 

「ありゃ、それは残念だったね。んで、俺の所に遊びに来たわけか」

 

「うん。最上君には迷惑だったかもしれないけど」

 

「迷惑だなんて全然思わないよ。結城さんが遊びに来てくれるのは嬉しいしね」

 

 明日奈がお茶を口元へと運んだ。その仕草すら上品な彼女に省吾は眩しさを感じた。

 

(俺もよくこんな可愛い子とエッチ出来たな。自分自身の運に驚くわ)

 

 そう思いながら見詰める省吾。その視線が彼女のおっぱいに向かうのは、男の子なら自然な現象だ。

 おまけに彼女はおっぱいをアピールするように、上半身のラインがはっきりと出ている服装をしていた。

 

 上品な白の春物セーターを押し上げるおっぱいの膨らみは、ブレザー姿と違って彼女のおっぱいの形の良さを見事なほどに強調していた。

 ガラステーブル越しに見える彼女の白のストッキングに包まれている脚も上品さを感じさせている。

 

 そんな明日奈に省吾が見惚れてしまうのも当然だろう。紛れもなく彼女は美少女なのだから。

 

(こうして見ていると良い所のお嬢さんだよなぁ。アインクラッドでの凛々しさとは違って、こっちの彼女は綺麗だ)

 

 省吾の心には余裕が有った。明日奈を相手に童貞を捨て、その次はフェラチオをたっぷりしてもらったお陰だ。

 故に省吾は彼女が部屋に遊びに来ても、焦ってエッチしようとは思わなかった。勿論、期待はしている。

 

 一方、明日奈は珍しく省吾の視線に気が付かなかった。自分の事に精一杯になっていた。

 

 それは何故か? 原因はキリトに有った。

 

 キリトとの気持ちは良かったけどイけなかった現実(リアル)のセックス。しかもそれを途中で止めてしまって彼女は悶々としていた。

 彼に電話をして終わった時に顔を赤らめていた理由。それは明日奈が省吾にエッチな期待をしてしまったからだ。

 

 その上、キリトと違ってこうやって持て成してくれてるし、すぐにエッチな事をされてしまうかもと思っていたのに話を聞いてくれる。

 

 明日奈はそんな省吾を優しいと思った。キリトと喧嘩して心が傷付いていたから尚更だ。

 

 その反面、エッチな事をしてくるかなと期待していたのに、彼からして貰えなくてちょっぴり残念だと思っていた。

 

 そんな明日奈が考えてしまった事はやっぱりあれだった。

 

(最上君なら……たくさん可愛がってくれるよね……)

 

 明日奈の胸の鼓動が大きくなり、同時に顔が赤く染まり始めた。

 

(でも……エッチな女の子だって思われちゃう……。それにこの間もあんな事したから……)

 

 明日奈は省吾と話しをしながらどうしても考えてしまう。

 

(もう一度、最上君とエッチしてしまったら……きっと私……)

 

 彼の傍に居るだけで勝手に身体が火照り始めていた。

 悶々としていたせいもあるが、決してそれだけではなかった。彼に見られているだけで心が宙に浮かんでいく。

 

 誰でも良いわけじゃない。今でもキリト以外の男の子とするのは……と思っている。

 それなのに彼なら――省吾になら抱かれてもいいと思ってしまっている。

 

 そう、明日奈は省吾と――セックスをしたかった。

 

 彼女は自分自身で彼に対する感情を高ぶらせていく。そしてその気持ちを――明日奈は抑えきれない。

 

 彼の真正面でしようとしているエッチな行為。

 明日奈は自分がしようとしている事への恥ずかしさに顔を伏せ、身体を震わせながら太ももに置いていた手でスカートの生地を指で摘むように握りしめた。

 

 そして――最初の1センチ、そしてもう1センチと、明日奈は震えながらゆっくりと、しかし確実にスカートを捲り上げ始めた。

 

(ゃぁ……恥ずかしい……きっと最上君が見てる……私がエッチな事をしてるのを見てる……)

 

(嘘だろ……教室や図書室と違って俺が真正面に居るのに――)

 

 省吾は目を見開いて驚いた。

 確かにエッチが出来るのを期待していたが、まさか真正面で彼女が始めるとは思っていなかった。

 

 少しずつ、少しずつ捲られていく明日奈のスカート。白いストッキングに包まれた膝が現れ、太ももが露わになり、そして途中からガーターベルトと生の太ももへと変わっていく。

 イケナイ事をしてると思いつつも、明日奈は省吾の正面で下着が見えてしまうほどスカートを捲り上げてしまった。

 

 彼女自身の手によって露わになった上品なガーターベルトと白い下着のエッチな組み合わせが、省吾の心を激しく揺さぶった。

 

(私、おかしくなってる……最上君に見られると……感じちゃう……)

 

 明日奈は彼にエッチな姿を見られている恥ずかしさに身体を震わせ続ける。

 

(ぶはっ。清楚なお嬢様みたいな服装で、そんなエッチな姿を見せてくれるなんてっ。しかも震えていて滅茶苦茶可愛いしっ。もう俺は結城さんに何だって捧げちゃうよっ!)

 

 省吾が彼女のそんな姿を見てチンポが反応しないわけがない。怒涛の勢いで股間へ流れ込んだ血が、あっという間にチンポをズボンの中で勃起させた。

 

 しかし今日の省吾は一味違った。

 何しろここは彼の部屋で、学校とは違い完全なセーフティゾーン。邪魔なんて一切入らない固有空間だ。

 

 そして時間もまだ昼過ぎ。省吾が欲望を満たす為の時間はたっぷりと存在していた。

 

(結城さんのこれって、恥ずかしがってるけど絶対に興奮もしてるよな。今までは彼女がするのを見てばっかりだったけど――今なら俺がエッチな事を言ってもやってくれるんじゃね?)

 

 であれば、楽しまなくてはならないと思った省吾。

 

(この状態なら行ける気がする。だめだったとしてもエッチぐらい出来るだろ。言ってしまえ俺っ。やっちまえっ!)

 

「結城さん、下着が見えにくいから脚を広げてよ」

 

「ぇっ……」

 

 明日奈がビクッと震え、唯でさえ赤くなっていた彼女の耳たぶまで朱に染まり瞳が潤み始めた。

 

 省吾のエッチな要求。ムードも何もないと思える言葉だが今回は違う。

 明日奈は彼にエッチな姿を見られると感じてしまうのを自覚しているのだから。

 

「ぁ……ぁっ……」

 

「あ、嫌ならしなくていいよ」

 

 ヘタレ本領発揮。ここで逃げを打つのはいかがだろうか? さっきまでの勢いは何だったんだと言いたい。

 

 だが――明日奈の方は違った。

 

(最上君が……もっとエッチな格好しろって言ってる……。今までそんな事言わなかったのに……。でも……)

 

 正座していた彼女はスカートを持ち上げていきながら、おずおずと美しい脚を、膝を左右へ、V字の形に広げていく。

 

(彼が……喜んでくれるなら……見てくれるなら……)

 

 恋人のキリトにすら見せた事がないような淫らな行為に、明日奈は激しい羞恥を感じてその身を悶えさせた。

 

(ぶはっ。本当にやるとは思わなかった。良く言った俺っ。くぅぅっ、結城さん最高だよっ!)

 

 勃起チンポがズボンを脱げ、俺を開放しろと炎を上げる。

 ガラステーブル越しに、上品な姿の彼女が羞恥に震えながらスカートをお腹のところまで持ち上げて脚を広げている様は、まさにエロ可愛い状態。

 そのエッチな姿で上品なガーターベルトと下着が見えているのが、省吾の興奮を天まで昇れと煽り立てる。

 

 そんなエッチな姿を見せている明日奈に省吾は見惚れた。とてもエッチで綺麗だと思ったのだ。

 

「すっげえ綺麗だよ結城さん。俺、思わず見惚れちゃったよ」

 

「……あ、ありがと……う」

 

 エッチな姿を見せているのに彼が突然褒めてきたので動揺しつつも、明日奈は綺麗だと言われて嬉しいと思った。

 

「それに上品な白い下着がすっごく似合ってるよ。リボンのワンポイントが可愛いね」

 

 明日奈は嬉しいのか恥ずかしいのか気持ち良いのか、訳が分からなくなってきた。

 でも見られている。顔を伏せていてもそれだけは、はっきりと分かる。彼が下着に付いている小さなピンクのリボンを可愛いって言っているのだから。

 

(ゃぁ……最上君に……私のエッチなところを見られてる……恥ずかしいよ……もう死んじゃいそう――)

 

 明日奈は恥ずかしさに震え続けた。それでも脚を閉じる事も持ち上げているスカートを下ろす事も出来なかった。

 

 褒められた嬉しさとエッチな姿を見られている恥ずかしさと――。

 

 そして――気持ち良さを感じてしまっていたから。




のんびり書くつもりなのに、毎日投稿しているのは何故だ?

明日奈が可愛すぎぃぃっ!


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10話 明日奈の天秤パート2 明日奈のお願い

 初めて訪ねた男の子の部屋で、女の子が震えながらスカートを捲り上げて脚をV字に広げていた。

 その女の子が誰かとは言うまでもないだろう。閃光のアスナ、結城明日奈だ。

 

 明日奈は省吾にエッチな姿を見られながら、自分の身体に起きた変化を感じていた。

 

(ぁっ……ぃゃぁ……溢れちゃう……)

 

 お腹の奥からジュンっと溢れ出した熱い流れが下着を濡らし始めた。彼女の身体は自分自身では制御できない状態に陥っていた。

 

(わっ、私……また感じちゃってる――)

 

 明日奈は恥ずかしくて、もう顔を上げられないと思った。そして省吾に何かを言われたら、きっと言う事を聞いてしまいそうだとも。

 

 そんな明日奈の姿に省吾が視線を奪われないわけがない。彼は思いっきりガン見していた。

 彼女がスカートを持ち上げて丸見えになってしまっている白い下着を。

 

(って、これで満足してる場合じゃないっ。まだまだ行けるだろっ!)

 

 スカートの中を堪能したのなら、次に見たいものは決まっている。それはおっぱいだ。

 図書室では見ていない彼女のおっぱい。美術室で見て、そして揉んだあの美乳が見たい。

 

 顔を伏せて震えている彼女がどんな風におっぱいを見せてくれるのか? 

 省吾はそれを見たくてたまらなくなっていた。

 

「ブラもお揃い?」

 

「……っ」

 

 短すぎる省吾の台詞だったが、明日奈は彼が何を言いたいのかを察する。頭が良すぎる彼女は、お揃いか聞かれただけで彼が見せてと言ってるのを理解した。

 こんなエッチな状態でも触れてこないのは、きっと自分を弄ぼうとしているんだと思った。

 

 そして、そんな彼に自分がいやらしくさせられていくのを明日奈は感じていた。

 

「み……見たいの?」

 

 そんな風に聞けば、どんな答えが帰ってくるかなんて分かりきっている。

 弄ばれてもいい。恥ずかしい思いをさせられてもいい。それは自分だって望んでしまっている。

 

 ただ……明日奈は省吾に――言われたかった。自発的にしてしまったら、頭がおかしくなってしまいそうだったから。

 

 省吾はもう確信していた。彼女は言えばきっと見せてくれると。

 

「そりゃもちろん。だから結城さん、おっぱいを見せてよ」

 

 明日奈はその言葉に心が震えてしまった。そしてもうだめだと思った。彼にエッチな要求をされるだけで感じるようになってしまった。

 事実、彼女の下着は溢れ出したエッチな液で染みが出来るほど濡れてしまっていた。教室や美術室でおっぱいを見られた時と違う雰囲気を感じながら、乳首が硬く尖っている事にも今更ながらに気付いた。

 

 そんな明日奈は――。

 

「ぁ、ぅ……、ぃ……ぃぃょ」

 

 顔を伏せたまま消え入りそうな声で答えるので精一杯だった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈が春物のセーターの裾をずらし上げ始めた。恥ずかしさに手を震わせながら。

 彼女との間に有るガラステーブルが、省吾が我慢できずに彼女に触れてしまう事を上手く制限していた。

 

(やっべぇ、滅茶苦茶触りたい。俺が脱がしたい。でも結城さんが自分でやって恥ずかしがってるところも見たいっ。くぅぅっ、全部やりてぇぇ!)

 

 興奮してそわそわしている彼の前で、小動物のように震える彼女のおへそが露わになる。

 それは明日奈が、春物セーターの下に何も着ていない事を省吾に教えていた。

 

(ぶはっ、キャミぐらい着てるかと思えばっ。いきなり生肌なのかよっ)

 

 省吾がおへそが見えただけでこれだけ興奮しているのは、やはり相手が明日奈という美少女だからか。

 そんな彼女の震える手がたった一枚で上半身を守っていたセーターと一緒に、躊躇いながらも上へ上へとのぼっていく。

 

 そして鳩尾の辺りでその手が止まった。

 

 可憐な唇から、ハァ、ハァ……と漏れる熱い吐息。感じている身を焦がすような羞恥。

 

(これ以上捲ったら……最上君に……おっぱいを見られちゃう……見て貰える……んっ……)

 

 明日奈は残りを一気に捲り上げるつもりだった。だがその手の動きは非常に遅かった。恥ずかしさが彼女の動きを阻害していた。

 それが余計に彼女の羞恥心を煽っていく。

 

 セーターに隠された彼女のおっぱい。明日奈のおっぱいが省吾の目に晒され始める。

 

 急速な盛り上がりを見せ始めた山の麓を思わせる下乳の部分が露わになり、二つのカップを繋ぐ位置にある小さなピンクのリボンが省吾の目に鮮やかに映り込む。

 

 そして上品な白いブラに包まれた彼女のおっぱいの全容が明らかになっていく。

 図らずも腕で挟み込まれたおっぱいが生み出す谷間が、恐ろしいほどのエロさを纏って、息も荒く見詰める省吾の股間を直撃した。

 

(もう死んじゃう……)

 

 教室では横だった。美術室では背中を向けていた。そして今、真正面から彼におっぱいを見せてしまっている。

 

 明日奈は頭がおかしくなりそうだった。彼が相手だと、どうしてここまで恥ずかしくなるのか分からない。同じように見られているだけで感じてしまう事も。

 

「おっぱいもすっげぇ綺麗だ」

 

「う、うん……ありがと……う……」

 

 こんなエッチな状況でも褒められて嬉しくなってしまう明日奈が、声を絞り出すようにお礼を言った。

 

 彼女の魅力的なおっぱいに、陳腐な褒め言葉しか思い浮かばない省吾は、もっと褒め言葉を磨く必要が有るのを感じた。

 だが、それは今後の課題。今は彼女にもっとエッチな事をと強く思う省吾。

 

 まだまだ終わらない明日奈を辱める行為。そこに省吾の性癖が垣間見え始めた。

 

「ちょっとした疑問なんだけどさ。結城さん、乳首勃ってる?」

 

「――っ」

 

 明日奈はこれまで以上に激しく身体を震わせた。もう言う必要はないとは思うが彼女は察してしまっている。彼が乳首を見せてと言っている事を。

 ちなみに省吾はブラの上からでも分かるポッチが気になっただけだったのだが。

 

(うわっ。どれだけ震えるんだっ。そんなに恥ずかしいのかっ、見てるだけでたまらなくなってきたんだけどっ!)

 

(ち……乳首……。ぃゃぁ……)

 

 恥ずかしさのあまりに明日奈の目から涙がこぼれ落ちた。

 そして彼女の手が捲り上げていたセーターから離れた。代わりに大きなおっぱいが堤防となってセーターが落ちるのを防ぐ。

 

 そう、明日奈は省吾に、乳首を差し出す為に手を動かし始めた。

 

 彼女の震える手がブラへと伸ばされ、省吾の見守る中で、しなやかな指先がブラの生地をずらし始めた。

 ブラの下で色づいていた桜色の綺麗な乳輪が露わになり――、そして彼女は顔を横に背けて、とうとう乳首のある場所を――。

 

――省吾の前に曝け出した。

 

 そこには薄い桃色の乳輪に囲まれている小指の先ほどの乳首が、硬く尖ってぷっくりと浮き上がっていた。

 魅惑的な彼女の宝石。それがおっぱいと言う山の頂で一際存在感を放っていた。

 

 省吾は身を乗り出すようにガラステーブルに手を置いて明日奈の乳首を凝視した。

 その強い視線は、彼女の乳首を陥没させるのではないかと疑ってしまうほどに。

 

(私、……恥ずかしいのか……気持ちいいのか……もう分からないよ――)

 

「乳首が勃ってる」

 

「いゃぁ……」

 

「すっげえ尖ってる」

 

「ぁっ、ゃ……」

 

「触っていいかな?」

 

「――っ」

 

(もう……最上君に……何をされてもいいよ……だって私――)

 

 言葉に出来ない恥ずかしさに明日奈は小さくコクンと頷くことで返事をした。

 

 瞬間移動したのかと思うほどの速さを見せて、彼女の隣へと移動する省吾。

 今の動きをアインクラッド時代に見せていれば、きっと「疾風」や「神速」などの速さを示す二つ名が付いていたに違いない。

 

 明日奈は今も震えている。そして彼女の乳首に触れようとする省吾の指も震えていた。

 二人して興奮ここに極まれり。いや、彼女の場合は羞恥か。

 

 彼女の愛らしい桜色の乳首に省吾の指が近付いていく。そして――。

 

――ツン、ツンツンっ。

 

「あっ――」

 

 彼女の可憐な唇から漏れたとは思えないエッチな声が省吾の耳を打った。

 それはさっきまで小さな声で答えていたとは思えないほど大きな喘ぎ声だった。

 

 彼女のエロい喘ぎ声をもっと聞きたくて、省吾は続けざまにツンツンと指先で刺激していく。

 

「あっ、んっ、やぁ――」

 

 明日奈はほんの少し触られただけで感じてしまう自分の身体が恥ずかしくてたまらなかった。

 

(すげぇ。結城さんが発情しまくってる。なんかMっぽいぞ)

 

 あの閃光のアスナの乳首を弄ぶ事に楽しさを覚えた省吾。押し倒したいが彼女が恥ずかしさでいっぱいになっている姿が可愛いので意地悪してみたいと思った。

 

 故に省吾は乳首を指先でピンピンと弾き始めた。

 

「ぁっ、んっ、やだっ、だめっ、んっ、やっ――」

 

 明日奈は省吾の行為を意地悪だと思った。乳首をこんな風に弄ぶなんてヒドイと。

 

 だが、それでも明日奈の身体は高みに登ろうとしていく。弄ばれて感じてしまっている。抱いて欲しくてたまらない。お腹の奥が彼のおチンチンを欲しがっていた。

 

 明日奈の省吾を求める気持ちが高まっていく。

 

(し……したいよ。最上君と――セックスしたいよ――)

 

 ずっと彼に弄ばれたいと思う。だけど今はセックスして欲しい。

 そして明日奈はここに来る前にキリトとエッチしていた事が気になった。

 

 出来ればシャワーを浴びてから、身体を綺麗にしてからセックスして欲しい。彼のおチンチンで犯して欲しい。

 

「あっ、んっ、もっ、最上君、あんっ、シャワーを、んっ、貸してっ、私――あっ」

 

 省吾はいきなりシャワーを貸してと言われて戸惑ったがすぐにその理由を察した。

 彼女がもう我慢できなくなっていると。

 

「シャワー? いいよ。でもどうしてシャワーを?」

 

 とりあえず意地悪をしてみる省吾。今の彼は自分が彼女に対して完全に優位に立っていると思っていた。

 

(やぁ……分かってる癖に……最上君ヒドイ……私をこんなに風にして、まだ虐めるの?)

 

 しかし彼女は省吾の事を理解し始めていた。きっとエッチな事を言わせようとしているんだと思った。

 

 彼がそれを望んでいるのなら――。

 

 明日奈が伏せ続けていた顔を上げていく。

 

 きっと喜んでくれるはずだから――。

 

「あんっ、もっ、最上君お願いだからっ、んっ、シャワーを浴びてくるから、私と――」

 

 そして、喘ぎながら蕩けきった瞳で省吾を見詰め――。

 

「セ……セックス……してくださいっ――ぁっ」

 

 クラスメイトの男の子、隣の席の男の子に乳首を弄ばれながら、明日奈はいやらしいお願いをするのだった。



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11話 明日奈の天秤パート3 美の女神

 明日奈をお風呂に案内して部屋に戻ってきた省吾が呟いた。

 

「あの結城さんが、あんなエロい顔で俺にセックスしてくださいだと? 鼻血が出るかと思ったぞ。あまりの破壊力に余裕がなさすぎて、まともにお風呂に案内してしまったのが悔しすぎるっ。くっ、今から乱入しても遅くは……」

 

 そう言いつつも省吾は行動を起こせない。待っていれば彼女とのセックスが確定している。

 彼女の機嫌を損ねたりするのは避けたい。

 

 実際の所で言えば、乱入しても済し崩しに明日奈とセックスする事が出来るだろう。

 

 だが、明日奈とのエッチは挿入1、フェラ1と合計でまだ2回。チンポをオマンコに挿れたのは遥か数週間前。ここは確実にチンポを挿れたい。

 そう、自分のでかすぎるチンポを受け入れてくれた彼女に至上の敬意を払ってチンポを挿れるべきだ。

 

 ここは万全を期して待つ。省吾はそう決めた。

 

 彼はそう考えながら、はちきれんばかりに勃起するチンポの痛みに、邪魔なズボンをいそいそと脱ぐのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈がシャワーを浴びて部屋へと戻ってきた。

 彼女が省吾のTシャツとトランクス姿を目にした時にビクッとしたのは当然だ。

 なにしろトランクスからいつも通りと言って良いのか、亀頭が見事に顔を出していたのだから。

 

 待っているだけで亀頭を我慢汁で濡らす彼の興奮を、明日奈は否応なく感じざるを得なかった。

 

(やぁ……また、おチンチンが出てる……)

 

 シャワーを浴びて少し落ち着いていたはずの彼女の顔が再び赤く染まり始める。

 

 明日奈は彼のおチンチンを見ただけで、身体がそれを求め始めたのを感じた。

 そして思い出す。シャワーを浴びる前にしてしまったエッチなお願いを。省吾にセックスしてくださいとお願いしてしまった事を。

 

 今から省吾とイケナイ事をしようとしている。

 

 明日奈は破裂してしまいそうな心臓を抑えるように胸元に右手を当てて、ベッドに座る彼の前へと向かった。

 彼にいやらしい事をされるのを求めて。

 

 ベッドに座る彼の横に視線を向け、そこに座ればと思ったがそうするのが恥ずかしい。

 悩んでいる内に彼女はいつの間にか彼の前に立ってしまっていた。

 

 そんな明日奈の姿といえば、バスタオル一枚だった――なんて事はなく、普通にきちんと服を着ていた。

 省吾は考える。まさか、やっぱりエッチしないと言ったりしないだろうか? 

 

(おふっ……結城さん、服を着ちゃってるよ……。いや大丈夫だ、顔は赤いしチンポをチラチラ見てるからやれるはずだ。時間も十分にあるから5回ぐらいはイケるだろっ!)

 

 彼女がバスタオル一枚で戻ってくると期待していた省吾。服を着て戻ってきた彼女に不安になったが、自らを奮い立たせた。

 

 Tシャツにトランクスと早まった姿なのは、この際無視しておくべきだろう。

 勃起しすぎたチンポが、ズボンを脱がないと痛くてたまらないと言って、女の子の前でズボンを脱ごうとするのは良くある事。

 大きなチンポを持つ省吾が、勃起しすぎてズボンを脱がないと痛くてたまらなかったのは仕方がない事なのだ。

 

「服を着てるんだね。バスタオル姿で来ると思ってたよ」

 

「そ、それは……恥ずかしくて。でも、さっきのお願いは……嘘じゃないよ……」

 

 彼にやっぱりエッチしないと勘違いされないように、嘘じゃないと伝える明日奈。

 そして更に、恥ずかしそうに顔を両手で覆い隠して言葉を重ねていく。

 

「その……ちゃんと最上君と……エッチしたいって……思ってます……」

 

 激しい羞恥に襲われながらも明日奈はしっかりと彼に伝えた。エッチしたいと。

 セックスと言わなかったのは、シャワー前と違って追い詰められていなかったからだろう。

 

 明日奈の告白に省吾は亀頭から我慢汁を溢れ出させた。彼女からこんな事を言われて猛らない男はいない。

 そんな彼女の姿を改めて眺めた省吾は早速、自分の欲望を口に出す事にした。

 

「うん、俺も結城さんとエッチしたいよ。それじゃ脱ごうか?」

 

「う……うん……」

 

 そう言うとTシャツを早速脱いで、あっという間にトランクス一枚になった省吾。

 この男にはエッチの時だけ「神速」と二つ名を与えても良いかもしれない。聞きようによっては早漏だと思われそうではあるが。

 

 顔を覆っていた両手を下ろした明日奈の瞳に、省吾の裸の上半身とトランクスからはみ出した亀頭が映る。

 男の子の裸、男らしすぎるおチンチン。いきなり目の前に現れた予想外の光景に、明日奈の心臓がドキンと跳ねる。

 

 省吾が半裸状態で「さぁ見るぞ」と言わんばかりに、明日奈へと強い視線を向けた。

 

(やだ……また私を……。今、恥ずかしい思いを……させられたら……)

 

「結城さん」

 

 短く名を呼ぶ省吾の声に明日奈は胸が苦しくなった。彼が何を言おうとしているのかを感じてしまう。

 

「脱ぐところを見せてもらってもいいよね?」

 

「――っ」

 

 省吾の言葉に彼女の身体が反応させられていく。

 

 乳首が痛いほど硬く尖り、お腹の奥からは熱いものが溢れ出してくる。明日奈は触れられてもいないのに感じてしまう身体にされていくのを感じた。

 

 そして明日奈は、淫らな身体に変えられていく恥ずかしさに、顔を伏せて身体を震わせながら――。

 

「……はぃ」

 

 小さな声で、伏せた視線の先にある彼の――亀頭を見つめながら返事をするのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾はベッドに座り、胸をドキドキさせて明日奈が脱ぎ始めるのを待っていた。

 トランクスからはみ出した亀頭も、それを楽しみだというようにピクピクしていた。

 

 その欲情している省吾の熱い視線を感じながら、彼女は恥ずかしさに震えながらセーターに手を掛けた。

 未だ一枚も脱いでいない状態で、早くも羞恥に顔を歪めて瞳を潤ませながら熱い吐息を漏らし始める明日奈。

 

(私……また最上君に見られて……興奮してる……)

 

 その省吾もおチンチンから我慢汁を溢れ出させている。

 

(最上君も興奮してるんだ……私だけじゃない……)

 

 セーターを頭から抜くように脱ぎ始めると肌が空気に晒されていく。

 省吾の目にブラに包まれたおっぱいを露わにし、頭からセーターをすっぽりと抜くと、綺麗な亜麻色の髪がすっかり乱れてしまっていた。

 

 そしてセーターを足元に落として省吾の様子を伺うように彼女が視線を送ると――。

 

 省吾が息を荒くして見つめていた。興奮しすぎて明日奈に見られている事にすら気が付いていないようだった。

 

(くぅっ、結城さんの生脱ぎとかエッチ過ぎるだろっ)

 

(あぅ……おっぱいを凄く見てる……。恥ずかしい……)

 

 そんな省吾にすら嬉しさを感じてしまっている明日奈がいた。尽くす女の子の本領発揮というところだろうか。

 だが、次にスカートに手を掛けた彼女は流石に躊躇いを感じていた。

 

 それは――ベチョベチョに下着を濡らしてしまっていたからだ。

 

(うぅ……これを最上君に見られちゃうの? でも……脱いでくる訳にもいかなかったし……)

 

 ノーパンで戻ってくればそれはそれで省吾が喜んだ事は間違いない。いっそバスタオル一枚で戻ってきたほうが良かったのかもと今になって思う明日奈。

 

「結城さん、スカートも脱ぎなよ」

 

 省吾の欲望を秘めた声が、葛藤していた彼女にとってもはや命令のように強制力を発揮した。

 明日奈はもう脱ぐしかなかった。省吾がそれを求めているのだから。

 

 スカートを緩めていく手が震えていた。手を離せばストンとスカートが落ちていく。

 彼に見られたら、きっと濡れているのがバレてしまう。

 

 そしてそれを見て欲しいと思っている自分が怖かった。

 

 明日奈は目を閉じてその手を――離した。

 

 パサッという小さな音とともに彼女の足下で、スカートという蕾が花弁を広げて大きく咲き誇った。

 

 明日奈の完全なる下着姿。それが初めて省吾の前で披露された。

 

 レースの縁取りと透かしが入った花びら模様が純白のブラを上品さを醸し出し、中央にある小さなピンクのリボンが可愛らしく存在を主張していた。

 ショーツはブラと同じ透かしの入った花びら模様。上品さとエッチさを兼ね備えた布地部分の小ささ。そしてやはりピンクの小さなリボンが上品さの中で可愛らしさを発揮していた。

 

 だが、彼女の下着の魅力はそれだけではなかった。

 白のガーターベルト、そして白のストッキングが、明日奈に更なる上品さと清楚さを与えていた。

 

 省吾の目に映った美の女神、明日奈という美少女のあられもない下着姿。

 

(ぶはっ、やっべぇ鼻血出そうだ。っていうかエロいのに、美しいって思っちゃうのが恐ろしい。本気で女神様みたいだ――)

 

 省吾は美しすぎる明日奈に、声も出せずに、ただただ、見惚れてしまっていた。

 

(……? どうしたんだろう?)

 

 目を閉じていた明日奈は省吾が何の反応も示さないのを不思議に思い、恐る恐る目を開けてみると、そこには一心不乱に自分を見つめる彼の姿。

 

(すっごく見てる……。ふふっ、ちょっぴりエッチな顔だけど、こんなに私を見てくれてるなんて嬉しいかも)

 

 明日奈は彼が夢中になって自分を見てくれているのを嬉しく思い、そして女としての自信を持った。彼女の心にほんの少しだけ余裕が生まれてくる。

 そんな彼にもっと喜んでくれるように見せてあげたい。明日奈がそう思うのは当然だった。なにせ尽くす女の子である。

 

 明日奈は後ろで手を組んで、省吾によく見えるように下着姿を――自分のエッチな姿をアピールし始めた。

 

(いいよ……いっぱい見て……私も君に……見て欲しいよ)

 

 おっぱいを強調するように、少し腰を引いて前かがみになってみる明日奈。

 その顔が斜め下を向いていて、恥ずかしがっているのが丸分かりなのがとても可愛らしい。

 

 そんな彼女のアピールに、省吾がようやく現実(リアル)に意識を戻した。

 

「何ていうか……綺麗すぎて見惚れちゃったよ。褒め言葉にセンスが無いのがちょっと情けないけど。結城さんって本当に魅力的だと思う」

 

 明日奈の心の中に嬉しさという花びらが舞い上がる。

 

「ありがとう、とっても嬉しい」

 

 明日奈は嬉しさと恥ずかしさが混ざった微笑みを浮かべた。

 その微笑みは――彼の我慢を粉々に打ち砕く。

 

 省吾は明日奈に触れたい気持ちが抑えられなくなった。いや、よくここまで我慢したと言うべきか?

 立ち上がった省吾は、最短距離で彼女を腕の中へと抱きしめた。

 

「――っ」

 

 下着姿の明日奈の身体の暖かさと柔らかさ。そしてはみ出している亀頭が、彼女の肌に触れているのがとてつもなく気持ちよく感じる省吾。

 大きなおっぱいが自分の身体に押し潰されているのにも興奮してしまう彼だった。

 

 そのおっぱいを生で味わいたいと思った省吾が、彼女の背中に回した手でブラのホックを探っていく。

 省吾の指がホックに触れるのを感じた明日奈はそれが外されようとしているのに気が付いた。

 

「……ぁっ」

 

 二人の身体の間で、たわわに実るおっぱいがブラの檻から解き放たれる。

 そして省吾は彼女の耳を唇で愛撫しながら囁いた。

 

 彼女に意地悪をする為に。

 

「結城さん。ショーツに染みが出来てるよね」

 

「えっ……、あ……ぃゃぁ……」

 

 明日奈はそれを忘れてしまっていた。そしてここぞと言わんばかりに言ってきた彼に、また恥ずかしい思いをさせられると思った。

 

 羞恥に身体を震わせる明日奈の浮いたブラの下に省吾の手が滑り込んでいく。

 

「あっ、やっ、ま、待って……んっ」

 

(くぅっ、やっぱり柔らかいっ。結城さんのおっぱい、最高に気持ち良すぎるだろっ)

 

 驚く事に省吾が正面から明日奈のおっぱいを揉んだのは今日が初めてだ。そして省吾はもう止まる事が出来ない。

 ここまで彼女の恥ずかしがる様子を堪能していたが、そろそろチンポが悲鳴を上げてきていた。

 

 早く射精させろ、子宮に精液を注がせろと煩いほど雄叫びを上げ続けていたのだ。

 

 故に省吾は明日奈とセックスする為に言う。彼女の乳首を擦りながら。

 

「それじゃ結城さん。セックスしようか」

 

「あんっ、やっ、あっ、あっ――」

 

 彼女は乳首を彼に擦られて、その気持ち良さに返事が出来ずにいた。省吾はそんな彼女の乳首を摘んでエスコートするようにベッドのほうへと誘った。

 

 そして明日奈は――省吾の望むままに――ベッドへと押し倒されてしまうのだった。




省吾の我慢汁は我慢と名が付く癖に我慢していない我慢汁。もっと我慢汁を描写したい。

そして次話はエロエロに書きたい。


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12話 明日奈の天秤パート4 明日奈のおねだり

 ベッドの上で明日奈という美少女が、その魅力的な身体をクラスメイトの省吾という男にさらけ出していた。

 

 シーツの上に乱れて広がった亜麻色の髪、仰向けでありながら形も崩れずに見事な山脈を見せている豊かなおっぱい。

 そしてスラリと伸びた脚に残されている上品なガーターベルトとショーツの白さが、明日奈の肢体の美しさを一層際立てていた。

 

 明日奈はさっきの事を思い浮かべる。今まで考えた事も無い誘われ方でベッドへと押し倒された事を。

 

(あんなベッドへの誘われ方なんて……乳首で連れて行かれちゃうなんて……エッチすぎるよ……)

 

 ベッドまでの僅かな距離だったが乳首を二つとも摘まれて、まるで幼子にあんよをさせるようにベッドに連れて行かれたエッチな行為。

 そんな扱いをされても感じてしまう身体に明日奈は押し流されていく。

 

 そして今も――。

 

「ぁっ、んっ……やぁ……ぁっ」

 

 省吾の手が肌を優しく撫でる気持ち良さに、明日奈の身体は敏感に反応してしまっていた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾にとって明日奈という女の子は、最初はアインクラッドで絶望を貫く白き閃光だった。

 そして日常に戻ってからは、ただのクラスメイトのはずだったのだが、何の神様の悪戯なのか、その彼女が今、魅力的過ぎる肌を晒して自分のベッドに居る。

 

 明日奈とセックスしようとしている。

 そう思うだけで省吾の興奮は高ぶり、亀頭から我慢汁をだらしなく溢れさせた。

 

 省吾の手が乳首からおっぱい全体を触れるか触れないかの微妙な加減で優しく撫でる。

 そのおっぱいの形の美しさを手のひらで確かめるように。

 

(やっべぇ。寝てるのにおっぱいの形が崩れてない。このおっぱいは、いったい何で出来ているんだ。男の夢かっ!)

 

 明日奈のおっぱいには夢が詰まっている。そのおっぱいを堪能しようと、省吾は魅惑的な柔らかなおっぱいにゆっくりと指を沈み込ませていく。

 手に伝わるおっぱいの柔らかさ、そして弾力のあるおっぱいの気持ち良さが省吾にはたまらなかった。

 

 彼女のおっぱいが省吾の指を包むように受け入れて歪に形を変えていく。

 

 そして出来上がる鷲掴みされてエッチな形になってしまった明日奈のおっぱい。

 桜色の小粒な乳首が飛び出すように、指の間で浮いてしまっているのが異常なほどのエロさを見せていた。

 省吾はやる男だ。おっぱいをこのエロい形にするのに全身全霊をかけて揉んだのだから。

 

「あっ、んっ――」

 

 それまでとは打って変わった彼の手の強さに、明日奈がエッチな声を漏らす。

 

(この質量感はやばすぎだろ。おまけに指を押し返してきそうなぐらいの張りもすげえ。くっそ、ずっと揉んでいたいぞ。このおっぱいが揉めるなら一生を捧げても悔いがないくらいだ。ちくしょう、本気で桐ヶ谷のやつが羨ましい)

 

 キリトを羨ましがる省吾。奴のモテっぷりを知っているだけに嫉妬してしまう。

 とは言え、明日奈を奪い取るなんて自信がない省吾は、せめてこの時だけでもと――彼女の唇を奪いにかかった。

 

 省吾が明日奈の頬に手を添えて顔を向けさせれば、彼女の表情は既に蕩けきったエッチな女の顔になっていた。

 上気して緩んでしまっている彼女の表情、潤んだ瞳がやけに色っぽさを漂わせていて、視覚で省吾のチンポをこれでもかと刺激していた。

 

「結城さん、すっげえ綺麗だよ」

 

(また綺麗だって言ってくれた――)

 

 明日奈は恋人にもあまり言って貰えない褒め言葉にふわふわと心を舞い上がらせた。

 彼女はキスを避けようとも思わなかった。美術室の時とは違ってキスして欲しいと思っていた。

 

 その二人の唇が初めてキスするかのように触れ合う。

 

「んっ……」

 

 省吾が触れ合う唇を優しく擦り合わせるように揺らす。その優しい唇への愛撫に、明日奈の唇が開き始めた。

 そこへ舌を差し込まない省吾ではない。開いた唇を舌で割りながら、彼女の口内へ舌先を送り込んでいく。

 

「……っ、ふぁ……んっ……」

 

 明日奈は口内に入ってきた彼の舌を受け止めて、ぎこちない動きで舌を絡ませた。それも頬に添えられていた手がおっぱいに向かうまでの事。

 彼の指先が乳首に触れて転がし始めると、その気持ち良さから大胆に舌を絡め始めた。

 

「んんっ、ぁっ……んっ……」

 

 ピチャピチャと舌が絡み合ういやらしい音が、二人の呼吸音とともに部屋の中へ流れ出す。

 

 省吾は彼女の舌の甘さに脳が痺れるほどの心地良さを感じていた。

 乳首をコリコリと擦ると、気持ち良いよと伝えるように明日奈の舌がねっとりと絡みついてくる。

 負けじと舌の根元から舐めあげると、明日奈が舌に吸い付いて愛撫を返してきた。

 

(くぅ、キスまで気持ち良いとか……)

 

 そして明日奈のほうも濃厚なキスと乳首を愛撫される快感に、大事な場所からとめどなくエッチな液が溢れ出すのを感じていた。

 

(……もうだめ……欲しい……最上君のおチンチンが……欲しいよ――)

 

 省吾の前でしてしまったエッチな露出行為。

 セックスをお願いしてしまうほど乳首を弄ばれ、身体の上を流れたシャワーの水流にすら感じてしまったいやらしい身体。

 

 明日奈の身体はおっぱいとキスだけで早くも出来上がってしまっていた。優しい愛撫を受けながら快感という熱に襲われた頭で考える。

 

(最上君は優しいから……きっと……おねだりしたら……)

 

 自分からおねだりするのは恥ずかしい。だけどおねだりしないと、彼が愛撫を続けるだろうと明日奈は思った。

 快感という熱が間断なく身体を燃え上がらせていく。

 

 明日奈はもう我慢できなかった。

 舌をもう一度絡めてから、キスは終わりと伝えるように軽く唇を合わせる。

 

 そして省吾を蕩けきった瞳で見つめ――。

 

「最上君、もう焦らさないで……。お願い……君の、お、おチンチンを……私に――挿れて欲しいよ――」

 

 明日奈は生まれてから一度もした事がない淫らなおねだりをした。

 

 その瞬間、興奮しすぎた省吾の亀頭から、まるで精液のように我慢汁がピュッと飛び出したのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は省吾がトランクスを脱ぐところを見ていた。いや、見せ付けられていた。

 仰向けになっている明日奈の頭の横で、トランクスからはみ出した亀頭が我慢汁を溢れさせていた。

 

 亀頭を見つめている明日奈の唇が無意識に半開きになっていく。

 

(いゃぁ……おねだりしたけど……こんな風に見せ付けるなんてヒドイよ。私……頭がおかしくなっちゃうよ……)

 

 明日奈の目の前で下ろされていくトランクス。

 我慢汁ですっかり濡れきった彼の男らしい、そしていやらしすぎる勃起チンポが彼女の視界を埋めていく。

 曲線を描いて反り上がった生々しすぎる肉棒。その肉棒の太さを凌駕して、崖のように角度がついたカリ首。

 

――そして子宮を抉じ開ける凶悪な亀頭の膨らみ。

 

「ぁ……ぅ……」

 

 明日奈は省吾の逞しすぎる勃起チンポに視線を縫い付けられた。

 

「結城さんが欲しがったチンポだよ」

 

「――っ。ゃ……ぃゃ……言わないで……」

 

 恥ずかしさに涙が溢れそうな明日奈。

 だがチンポから目を離すことが出来ない。いや、目を離すという考えが思い浮かばなくなってしまっている。

 

(これだけチンポを見てくれるなんて男冥利に尽きる。挿れる前にちょっとチンポを舐めさせておこうか)

 

 省吾は明日奈がチンポを舐めてくれると信じきっていた。

 

 勃起してビクビク暴れているチンポを片手で握りしめて亀頭を明日奈の唇に向けた省吾は、もう片方の手で乳首に触れないようにおっぱいを撫で始める。

 

「オマンコに挿れた後だと汚れてフェラチオさせにくいからさ。少しだけ――」

 

 省吾は明日奈の唇に亀頭を寄せて、触れる直前でその動きを止めて――。

 

「舐めて」

 

 言うと同時に乳首をきゅっと摘んだ。

 

「あっ――」

 

 乳首を摘まれた快感にビクッと身体を震わせた。

 

(やぁ……挿れてくれるって思ったのに……おチンチンを舐めろって……)

 

 舌を伸ばせばすぐに舐められる距離に有る彼のおチンチン。

 一度は言葉でおねだりしたおチンチンを、今度は舐めておねだりしろと言われている。

 

 省吾はそこまで考えていない。ただオマンコに挿れた後に汚れたチンポを咥えさせにくいのと、それを咥えさせたら咥えさせたで、今度はキスがしにくくなると思っていただけだ。

 ついでに一度挿れたら中出し5連発とかも考えている。

 

 明日奈の思い込みではあったが、彼女にとって自分が考えた事が真実だった。

 

 我慢汁を滴らせている亀頭を見詰める明日奈。

 

(このおチンチンを舐めておねだりすれば……可愛がってもらえる……挿れてもらえる……)

 

「んっ……ゃぁっ、あっ――」

 

 間断なく擦られて快感を生む乳首の気持ち良さに、明日奈の頭は目の前の亀頭でいっぱいになっていく。

 クラスメイトの男の子のおチンチンを、舐めておねだりする恥ずかしさ。明日奈の羞恥心が天井知らずに煽られていく。

 

 だが、彼女はそれが欲しくてたまらなかった。挿れて欲しくてたまらなかった。

 明日奈の半開きだった唇から愛くるしい舌先が、震えながら亀頭に向かって伸ばされていく。

 

(いやぁ……おチンチンを舐めさせられちゃう……恥ずかしい……恥ずかしいよ……)

 

 省吾はそれを見てこれはやばいと思った。凄まじいほど明日奈がエッチな感じだったからだ。

 恥ずかしそうに、なのに凄くチンポが欲しそうな彼女の表情が、見ているだけで射精させられてしまう気がするほどエロかった。

 

 そのエロさに興奮した彼の亀頭からピュッと我慢汁が勢い良く飛んで、明日奈の震えながら伸ばされた舌先に見事に着地した。

 

 しかし彼女は止まらない。我慢汁で汚されたままの舌先が、一瞬の躊躇いを見せた後――。

 

――ぺろっ。

 

 鈴口から溢れる我慢汁を掬い取るように舐めた。

 

「くぅっ……」

 

 そのたった一舐めに途方もない快感を感じて声を漏らした省吾。

 

 明日奈は亀頭に唇を寄せてちゅっとキスして鈴口を覆い隠し、鈴口を舌先でぺろぺろと舐めながら省吾を潤んだ目で見詰めた。

 

(これは無理っ。イかされてしまうっ。出すなら結城さんのオマンコの中だ。引けっ、撤退しろっ。今の彼女のフェラはやばすぎるっ!)

 

 腰を引いて明日奈から離れる省吾。離れていく亀頭を追いかけるように明日奈が舌を伸ばした。

 

(やっべぇ、本気でエロすぎる――)

 

 舌が届かない位置にまで省吾が下がったのを見た明日奈は伸ばした舌を口内へと戻した。

 

 そして彼女は省吾へもう一度おねだりをした。

 

「最上君の言う通りに舐めたよ……だから……もう……頂戴?」

 

 省吾が逆に挿れさせてくださいとお願いしたくなるほど、おねだりする明日奈は魅力的だった。




エッチの最後まで一日で書けなかった。分割してしまう自分が泣ける。
更新しないか悩んだけど、更新する心の弱さを笑ってくだされ。

ちなみに本作では明日奈は恥ずかしさに慣れる事は有りません。
恥ずかしがる方が可愛いしっ。


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13話 明日奈の天秤パート5 揺れ動く天秤

 仰向けの明日奈の脚の間に省吾がいた。

 

 人によっては大金を払ってでも脱がせてみたい閃光のアスナの純白のショーツ。

 その一枚はこれまでの流れと違って、あっさりと既に脱がされていた。

 

 そう、省吾はチンポを挿れたくてたまらなくなっていた。明日奈のおねだりはかなり強烈に効いたようだ。

 

 しかし――省吾は彼女の濡れたオマンコを目にしてしまった。

 

 そのエロいオマンコをもっと見たくなるのは男の耐えられない(さが)。もはや省吾に遠慮というものは存在しなかった。

 これまでの過程を考えれば、それも当然だと言える。

 

 ここで高々と声を上げて伝えよう! 誰もが望む桃源郷は、M字は完成をしているのだと!

 

 明日奈の曲げられてしまった膝、左右に広げられた脚。

 お尻が軽く浮いてしまうほどM字にさせられ、省吾に大事な場所、オマンコのすべてを、そしてお尻の穴まで露わにされてしまった。

 

(いやぁ……どうしてここまで脚を? こんな格好、恥ずかしすぎるよ――)

 

 それは省吾が見たかったからである。主にオマンコを、次に明日奈が恥ずかしがるところを。

 

 省吾の目に淫らに映る濡れてパックリと開いたオマンコの割れ目。

 彼女の身体に今も残っている上品なデザインの白いガーターベルトとストッキングの清楚な雰囲気が、濡れてヒクつくオマンコの穴の淫猥さを際立たせていた。

 

(ぐふぅっ、エロすぎてもう俺は死ぬかもしれない。あの閃光のアスナのオマンコ丸見え大開脚。エロ穴がヒクついてるとかヤバすぎだろ)

 

 省吾はそれを恐ろしい組み合わせだと思った。

 男の欲望を煽ってくる明日奈のあまりにも淫らな姿に、雄々しく聳え立っているチンポに貧血になりそうな勢いで熱い血が流れ込んでいく。

 

 そして省吾はオマンコがどうなってるか、明日奈に教えたくなってしまった。悪い癖である。

 

「すげぇ……オマンコの穴がヒクヒクしてる」

 

「えっ……や、いや、いやぁ……見ないで……」

 

 省吾のエッチな言葉に、恥ずかしさのせいか明日奈のお尻が艶かしく揺れ動いた。

 

「見ないでって、無理だよ。今からチンポを挿れるんだからさ」

 

 その瞬間、明日奈のエロ穴からいやらしい液が溢れて、お尻の穴に向かって流れ落ちた。

 

「――っ、ぃゃぁ、虐めないで……お願い……恥ずかしくて堪らないの」

 

「どうしようかな? 結城さん、感じてるみたいだしなぁ。ほら、お尻の穴にまでエッチな液が垂れちゃってるよ」

 

 そう、明日奈は省吾にオマンコを見られて感じていた。

 明日奈はお尻が淫らに動いてしまうのを抑えられなかった。溢れ出したエッチな液がお尻の穴へ流れていくのが自分でも分かるほどに。

 

 省吾はそのエロいお尻の動きをずっと見ていたいと思ったが、いい加減にチンポを挿れるべきだと考え直した。

 

「まぁ、俺も結城さんにチンポを挿れたいから、いくよ」

 

 省吾は彼女の脚から手を離して腰を前に進めていく。明日奈のオマンコを自らのチンポで貫く為に。

 

 反り返り過ぎている勃起チンポを握って、正常位で挿れる体勢に苦労しながら、ようやく位置を定めてオマンコの穴にピトッと亀頭を押し当てた。

 そしてエッチな穴を少しでもほぐそうと亀頭を擦り付けていくと、その気持ち良さに勃起チンポがブルリと震え、今にも精液を吐き出しそうになって省吾は焦った。

 

(くっそ、我慢だ我慢。中出しまで耐えるんだ俺っ)

 

 擦り付けられる亀頭の大きさに、もし一気に挿れてきたらと不安を覚えた明日奈は省吾に待ったをかけた。

 

「まっ、待って……」

 

「ん? なに?」

 

「その……、最上君のは大きいから……、優しく……い、挿れて欲しいの……」

 

「ああ、そのつもりだから安心して、出来るだけゆっくり挿れるから」

 

 お願いに頷いてくれる彼にホッとした明日奈。

 美術室で貫かれた時、あれだけゆっくり挿れられたのに苦しかったのを明日奈は覚えている。そして同時にもたらされた強い快感も――覚えていた。

 

 省吾はガチガチに硬くなっているチンポを握って、明日奈のオマンコを見ながら慎重に力を込めていった。

 明日奈は彼が優しく挿れてくれようとしてくれるのを感じると同時に、繋がろうとしている部分を思いっきり省吾が見ているのが、恥ずかしくてたまらなくなった。

 

(あんなに見てる……、でも見ないでなんて言えない……。私のエッチなところ……おチンチンを挿れられるところを……見られちゃう――)

 

 我慢汁でヌルヌルになっている風船のように膨れ上がった赤黒い亀頭が、彼女の桜色の綺麗なオマンコの穴に襲いかかり始めた。

 ミチミチと悲鳴を上げる彼女の穴が、赤黒い亀頭の侵入を止められずに無理やり広げられていく。

 

「ひっ、あっ――」

 

 大事な場所を無理やり押し広げられる苦しさと、おチンチンを挿れられるところを見られている恥ずかしさに、明日奈は涙をこぼして呻き声を上げた。

 それは、まるで彼女が強姦されているようにも見えた。

 

 少しずつ、少しずつ、確実に亀頭の大きさに広がっていくオマンコの穴。

 明日奈は呼吸すら苦しくなってしまったかのように、シーツをギュッと握りしめ、顎を上げて口を大きく開いた。

 

「あっ、あっ――」

 

 省吾は彼女の様子を見ながらゆっくりと握ったチンポを制御しつつ、慎重にオマンコの穴をほぐすように広げていくと、ある程度広がった所でエッチな穴に吸い込まれるように――。

 

――ズプリッ。

 

「ひぅっ――」

 

「くうぅっ――」

 

 亀頭がズッポリと明日奈のエロ穴の中に沈み込んだ。

 

 明日奈が数週間ぶりに受け入れた大きなおチンチンに、オマンコの穴を広げられた苦しみから悲鳴を上げた。

 美術室の時とは違って、望んで受け入れた彼のおチンチン。自分を蹂躙してきそうな、おチンチンの大きさに身体を震わせた。

 

「あっぁっ、あぅっ――」

 

(あ……の時より……おおき……い……さ……裂け……ちゃう……)

 

(くぅぅっ、これはやべぇっ。結城さんのエロ穴が亀頭に吸い付いてくる)

 

 省吾は明日奈のエロ穴の気持ち良さに、一気に突きこみたくなる気持ちを必死に我慢した。

 あくまで優しく、自分のでかいチンポを受け入れてくれた明日奈が望んだようにゆっくりと腰を動かし始めた。

 

 幸い、勃起チンポの最も太い部分、亀頭が入ってしまえば後は奥まで進むだけだ。

 勃起チンポを握っている必要がなくなった省吾は、明日奈の膝の裏に手を入れてM字開脚させて、オマンコの穴の入口を亀頭の大きさに馴染ませていく。

 

「ひっ……あっ、あっ――」

 

 オマンコのエロ穴から、赤黒い濡れて光るカリ首が顔を出しては再び隠れる。

 ジュプッジュプッと卑猥な音を立てて、少しずつ、確実に亀頭が奥に向かって侵略を始めた。

 

「うぁ……結城さんのオマンコ。すっげぇ気持ち良いよ」

 

 エッチな言葉を聞かされた彼女のエロ穴がキュウッと亀頭を締め付けて応えた。

 

「あっ、んぅっ、いやぁ……あっ、あっ」

 

 亀頭にオマンコをえぐられる快感に反応して、明日奈のお尻が意思とは全く関係なく揺れ動いた。

 勃起チンポが僅かにでも奥へ進むと、M字開脚されて浮いているお尻がチンポに向かってクイッと、まるで自ら咥え込みにいくように淫らに動く。

 

「くぅっ、結城さんエロすぎ。そんなに腰を動かすほど、俺のチンポが欲しかったの?」

 

「んっ、やっ、ち、違うよっ、欲しかったけどっ、あんっ、身体が勝手にっ――」

 

 彼女のエロ過ぎる腰使い、膣肉に包まれて締め付けられている亀頭の気持ち良さ。

 省吾はゴールしたい気持ちを必死に抑えながら、明日奈のオマンコの奥へむかって慎重に肉棒を突きこんでいく。

 

(やぁっ、ゴリゴリっ、またゴリゴリされてるっ。最上君のおチンチンに――)

 

「あっ、ゃぁっ。大きいのが――あっ、あっ、んぅっ、やっ――」

 

 カリ高な亀頭に膣壁をゴリゴリとえぐられる快感に、明日奈は頭を振って乱れ始めた。

 力強く、それなのに優しく、少しずつ子宮に迫ってくるおチンチンに、すべてを奪われてしまうと女の本能が告げていた。

 

 そんな明日奈に、省吾は彼女の脚から手を離して覆い被さっていった。

 そして、未だ奥に届いていないチンポで、オマンコの穴を慣らしながら突き進んでいく。

 

「あっあっ、んぅっ、あっやっ、あんっ――」

 

 突き込む度に明日奈はエッチな声が漏れるのを止められない。

 その口を塞ぐように彼が唇を重ねてきた。

 

「んっ、ふぁ、んぅんっ――」

 

 オマンコをチンポに襲われ、お口を彼の舌に襲われて、明日奈は何もかも奪われると思った。

 彼のおチンチンが卑猥な音をグチュグチュと鳴らして突き込んでくる。

 

 本当に少しずつ、優しく押し入ってくる彼のおチンチン。そのおチンチンが奥に進むほど、明日奈は舌を絡めながら快感に蕩けていく。

 

(あんっ、気持ちいいっ、イっちゃうっ。奥を突かれたらきっとイっちゃうっ――)

 

 彼の巨根にオマンコを慣らされていく喜び。もうすぐ彼のおチンチンが奥に届く。彼女はその時に与えられる快感の予感に身体をガクガク震わせた。

 明日奈は絶頂しようとしていた。

 

(あんっ、あっあっあっ、んぅぅっ、来るっ、奥にっ、大きいのがっ!)

 

 そしてとうとう――明日奈の子宮口を――極太の亀頭が突き上げた。

 

(あぁっやぁっ、イクっ! イクッ! イっちゃうっ! あっああああやぁあっっ!)

 

「んぅっんんんぅ――」

 

 上と下のお口の両方で繋がったまま、子宮口を亀頭に抉じ開けられるように突き上げられて明日奈は絶頂し、省吾の身体の下で快感に淫らに身体をくねらせた。

 

 しかし、省吾の動きは止まらずに、イっている明日奈の子宮口を突き続けていた。

 

(やっ、ああっ、だめぇ――イってるからっ、突かないでっ、いやあぁぁぁ――)

 

 明日奈はイッているのに子宮口を突かれて、強烈な快感の苦しみに襲われて身悶えた。

 キスで口を塞がれて喋る事も出来ない明日奈の目から涙がボロボロと溢れ出す。

 

「んっ、ふぁっ、んぅぅっ――」

 

 なんとか突かないでと喋ろうとした明日奈の口から漏れるのは、言葉にならない淫らな喘ぎ。

 明日奈は彼に動きを少しでも緩めてもらおうと、力の入らない手で彼にしがみついた。

 

(いやぁっ、もう動かないでっ、お願いっ、壊れちゃうっ、感じすぎておかしくなっちゃうっ!)

 

 だが、それで効果があったのはほんの僅かだった。更に彼女は腰の動きをどうにか緩めて貰おうと――今度は省吾の腰に脚を絡ませた。

 

 そんな明日奈の大好きホールドと勘違いするような行為に――省吾は見事に勘違いをした。

 

 彼女が中出しを求めている――と。

 

 凄まじい勘違いだった。イッているのを知っている癖に突き込んでいるような男だから仕方がないのかもしれない。

 

 明日奈はイッているのに奥を突かれて、快感の苦しさから彼にしがみついている。

 省吾は彼女が中出しを求めていると思い込んでいる。

 

 そして勘違いした省吾が、それに興奮して勃起チンポを震わせたのも仕方がない事。

 

(はぁはぁ、う、あっ、もう出していいよなっ、あぅっ、あっ、出るっ!)

 

――ドクッ、ドクッドクッ。

 

 陰嚢が収縮し、尿道をぷっくりと膨らませて肉棒を通り過ぎた精液が、ピッタリと子宮口に押し付けられた鈴口から子宮へドクッドクッと注がれ始めた。

 省吾がこれまで感じていた興奮を全てぶちまけるかのような大量の精液を――だ。

 

(あっ、そんなっ――また中に――)

 

 明日奈は子宮に注がれる精液の熱さを感じた。

 だが彼女は、射精しながら更に突こうとしてくる彼を抱き締めて、腰に絡めた脚を離すことが出来なかった。彼に奥を突かれて強烈な快感で自分が壊されないように。

 

 それは結果的に明日奈自ら、子宮に省吾の精液を求めるような行動になってしまっていた。

 

 明日奈は省吾にしがみついたまま、震えながら子宮で精液を受け止め続け、そして最後の一滴まで精液を子宮に注がれてしまった。

 

「はぁはぁ、こんなにしがみついてくるなんて、中に出して欲しかったんだね」

 

「ち……がうよ……、そん……な……わけじゃ……」

 

 淫らな吐息を吐きながら、途切れ途切れに答える明日奈。

 

「えっ、違ったの?」

 

「っ……、最上君が……い、イッて……るのに……突い……てくるから……、かん……じすぎて」

 

「ああ、そんなに気持ち良くなってくれたんだ。嬉しいなぁ」

 

「んっ、う……嬉し……いの?」

 

 明日奈は省吾に身体を絡みつかせたまま、息を荒くつつも嬉しそうな彼を見つめた。

 

「そりゃもちろん。結城さんって俺から見たら手が届かないような、魅力的すぎる高嶺の花なんだよね。だけど、こうしてエッチして一緒に気持ち良くなってくれたんだから、嬉しくないはずがないよ」

 

 明日奈は嬉しそうな笑顔を見せる省吾に見つめられて、子宮がキュンと反応するのを感じた。

 

(そんなに嬉しそうに見つめられたら、何をされても――許しちゃいそうだよ)

 

 明日奈は見つめ合うことが恥ずかしくなってしまい、彼に頬擦りするように抱きしめて顔を隠した。

 

 そんな明日奈の反応にもっと求められていると省吾は思った。見事にまた勘違いしたようだ。

 

 勘違いした省吾は彼女の耳元で囁いた。

 

「もっと中出ししていいかな?」

 

 明日奈はその言葉にドキッとしてしまった。今まで彼がそれを口に出した事は無かったからだ。

 

「だめかな? 俺、結城さんのオマンコの中に出したくてたまらないんだ」

 

 射精が終わっても硬いままのチンポで、再び省吾が腰を振って突き込み始めた。

 

「あっ、んっ、んっ――」

 

 明日奈はおチンチンにお腹の奥をゴリゴリと擦られる快感に喘ぎ声を漏らした。

 

「ねえ、結城さんの子宮に俺の精液を注がせてよ」

 

 省吾の言葉がエスカレートしていく。

 

 明日奈は答えないともっといやらしい事を言われると思った。そしてそれを許すまで、きっと彼がおチンチンで奥を突きながら言い続けると。

 

 明日奈はもう省吾を拒むことが出来ない。今も――突かれて――感じて喘いでしまっているのだから。

 

「んっ、あっ、い……いいよ……。んっ、中に出していいから。あっ、最上君のをいっぱい注いでいいから、あんっ、あっ、もう、言わないで――んぅぁっ」

 

 明日奈はそう言うしかなかった。

 

 そして――きっと彼がそれを喜んで聞いているのだと思った。

 

 ・

 ・

 ・

 

 空が夕焼けに染まる頃、ようやく明日奈は省吾のチンポから解放された。

 

 ベッドの上には快感で溢れた涙で顔を汚した明日奈の姿。

 脚を広げたまま身体を痙攣させ、大きなチンポの影響で淫らに口を開いたエロ穴から精液をドプリと溢れ出させている。

 彼女は5回連続で子宮に精液を注がれ、そしてその倍以上、省吾の大きなチンポで絶頂させられていた。

 

(もうきっと……キリト君とエッチしても……満足できないよ……)

 

 彼が優しく肌を撫でる気持ち良さ、重なった唇から彼の舌が入ってくるのを受け入れていく。

 セックスを終えた後の慈しむような彼の愛撫に、明日奈は身体だけでなく心まで溶かされようとしていた。

 

(終わった後も……優しくしてくれる……嬉しい)

 

 キリトとエッチをして終わった後も優しくしてもらったのは、いったいどれくらい前だったのか、明日奈は思い出せなかった。

 代わりに頭に浮かんでくるのは、射精したらすぐに飲み物を取りに行くキリト、身繕いを始めるキリト。

 

 明日奈の心の中で――キリトに傾いていた天秤が――音を立てて揺れ動き始めた。




ショーツを脱がせる部分が無いのは、エロくなかったので削ったからだっ。

お気に入り、投票評価、感想をたくさん有難うございます。
妄想をブレさせない為に、感想にお返事していなくてごめんなさい。

感想は楽しく読ませてもらっています。
たまに書き込みたくなるのを耐えるのが意外と大変だったりします(笑


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14話 明日奈の天秤パート6 発覚

短めのお話になります。


 明日奈とキリトは恋人である。しかし一方で彼女は省吾と関係を持ってしまった。

 本来、明日奈という女の子は一途であり、尽くし、愛情深き女の子だ。これを否定する者はいないだろう。

 

 そんな彼女が省吾と関係を持った事を首を傾げるかもしれない。

 だが、彼女自身も気が付いていない事が有った。それは明日奈の心の中で愛情に隠れて顔を出さなかった。

 

――キリト君は私の身体目当てで付き合っている。

 

 明日奈はそう感じていたのだ。彼女自身が気が付かないほど、心の中の深い、とても深い場所で。

 時が経つにつれ、キリトが自分だけ気持ち良くなって、彼女への愛撫が疎かになっていた事が、それに拍車をかけていた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈がキリトと喧嘩した約一週間後の夜。

 

 パジャマ姿の明日奈が自分の部屋で、明日のデートに着ていく服をどれにしようかとベッドの上に幾つも並べて考えていた。勿論その中には下着も当然のように並んでいる。

 

「どれにしようかな。仲直りのデートだから、頑張らないと――」

 

 明日奈は一つ一つ服を手に取って、鏡の前で身体に当てては次の服へと楽しそうにしていた。

 

「下着をどれにしようかなぁ……。キリト君はエッチな事をしてくるだろうし」

 

 清楚な白からアダルトな黒、そして女子高生が身につけて良いのかと思うような大胆な下着まで明日奈はベッドに並べている。

 その内の一つ、身に着ければ透けて乳首が見えてしまいそうな、生地が薄い薄紫の下着を手に取った。

 

「これは……大胆すぎるよね。やっぱり止めとこうかな。普通のにしよう」

 

 省吾が見れば、拝んででも着てもらいたい下着はスルーされた模様。

 

 そうやって明日奈が楽しそうに選んでいると、携帯がメールの着信音を奏でた。

 送られてきたメールを確認すると。

 

「はぁ……、またデートのキャンセルかぁ……。バイトってそんなに忙しいのかな? でも仕方ないよね……」

 

 一気に気分が沈んでしまった明日奈は、ベッドに座り込んで溜息をつくのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 そしてデートのはずだった日

 

 明日奈はキリトの家に向かっていた。

 キリトがバイトなのは知っているが、喧嘩をした時に彼の家に忘れ物が有ったので、それを取りに行く事にしたからだ。

 それに直葉が居るだろうからお話もしようと彼女は思っていた。

 

「直葉ちゃんは居るかな。あれ?」

 

 明日奈はそこに無いはずの物を見付けて首を傾げた。

 

 そこに有ったのはキリトのバイク。ア0930と愛が溢れるナンバーのバイクだ。

 何故愛が溢れるのか? それは9月30日が明日奈の誕生日であり、ア=明日奈、0930は奥さんという意味もあるからだ。

 

 明日奈はバイクが有る事を不思議に思ったが、もしかしてバイトが中止になったのかなと考えた。

 

「じゃあ家に居るのかな? もうっ、バイトが中止になったのなら連絡してくれればいいのに」

 

 そう思っても、明日奈の心はキリトに会えそうだと嬉しくなった。

 

「ふふっ、キリト君を驚かしちゃおうかなっ」

 

 ウキウキしてきた明日奈は――彼の部屋にこっそり行こうと考えた。意外と茶目っ気が有ったようだ。

 

 だが、玄関を静かに開けると――女物の靴を見付けた。見付けてしまった。

 

「この靴……直葉ちゃんのは分かるけど……。こっちはシリカちゃんのじゃ……」

 

 何故ここにシリカちゃんの靴が? と思いながら――足音を立てないように静かにキリトの部屋へ向かう明日奈。

 既にその心の中では、不審という名の魔物が産声を上げていた。

 

 そして到着したキリトの部屋の前で――明日奈は立ち尽くした。

 

(えっ……う……そ……、嘘だよね……)

 

 彼女の耳に部屋の中から漏れる声が聞こえてくる。耳を澄ませば――。

 

「はぁはぁ、お兄ちゃん、また中に出すの?」

 

「当たり前だろ。今日はたっぷりスグの中に出してやるからな」

 

 部屋の中から漏れてくる声、そして肌がぶつかりあう音。

 

 明日奈の顔が真っ赤に染まっていく。それは鬼神の如き怒りの感情。

 

(デートだったのにっ――キャンセルされてもバイトだから仕方ないって思ったのにっ!)

 

 あまりにも大きい怒りの感情に、身体が震えて動けない明日奈。

 部屋の中ではキリトが直葉に中出しをしたようだ。

 

 そして、また響き始めたエッチな声と肌がぶつかりあう音が明日奈の耳を打った。

 

「シリカのオマンコはやっぱりきついな」

 

「あんっ。キリトさん、出したばっかりなのに元気がありすぎですよっ」

 

(どうしてシリカちゃんまでっ!)

 

 キリトはデートをキャンセルして彼女達二人と3Pを楽しんでいた。

 

「お兄ちゃん、今日、アスナさんとデートだったのに良かったの?」

 

「ああ、アスナなら大丈夫だろ。あとで埋め合わせしておくよ」

 

 明日奈はもう我慢が出来なかった。まともに考えることが出来なくなっていた。

 ドアのノブを握り、そして一気に――。

 

 バタンッ! とドアを開けてキリトの部屋に飛び込んだ。

 

 そして彼女の視界に映る、キリトと女の子二人のエッチな光景。

 

 全裸でオマンコから精液を垂らしながらベッドで仰向けになっている直葉、その横で小柄な女の子シリカが、後ろからキリトに貫かれていた。

 

「はっ? なんでアスナがっ!」

 

 そう、キリトは明日奈に隠れて、男の夢であるハーレムを現実(リアル)で作り上げていた。

 いったい何時からなのか? この二人だけなのか? キリトに好意を寄せる女の子が多い事を明日奈はよく理解していた。

 

 怒りで真っ赤になっていた明日奈の表情がスーッと冷たいものへと変わっていく。

 

 ただの浮気なら明日奈はキリトを取り返すために努力しただろう。

 しかし目の前の光景は明日奈の常識では信じられない行為。しかも義妹と中学生相手の属性溢れる3Pだった。

 

 明日奈の心の中でキリトへの愛情が急速に冷めていく。

 

(もういいよ――)

 

「キリ……ううん、桐ヶ谷君、あなたとは別れます。もう恋人ではありませんから二度と連絡しないで下さい。これからはそこのお二人とお好きなようにっ!」

 

 一息にそれだけ告げると、明日奈は踵を返して部屋から飛び出した。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は家に帰り着くとベッドへと身を投げだして枕に顔を埋めた。

 そして自分の部屋に帰ってきた事で緊張が途切れたのか、その瞳から涙が零れさせた。

 

 枕に顔を埋め声を押し殺して明日奈は泣いた。泣き続けた。自分の浮気、キリトの浮気がぐるぐると頭の中で回り続ける。

 

 そして――明日奈は悲しみの中で泣き疲れて――眠りに落ちていくのだった。




キリトがリアルハーレムを作り上げ、明日奈に隠していたという真実が明らかに。
ようやく、この話に辿り着いたという感じです。

さて、のんびり書くつもりがのんびりじゃなかったので、改めてのんびり書くことにします。

ちなみにシリカをサチに変えて――。
「真っ赤なあったまの~おチンポさっんは~」と、歌わせるのは止めた。


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15話 明日奈の気持ち、省吾の気持ち

14話を投稿したらいつもより感想が来そうだとは思っていましたが、予想以上に多くてびっくり。


 奇跡的な幸運。省吾にとって明日奈とのエッチな行為はそう言い表せた。

 

 今も彼は、彼女が自分とエッチした事は何らかの気の迷いだという考えを持っている。

 省吾は自分が、桐ヶ谷みたいにモテるとは全く思っていない。恐らくは彼女に、そうさせてしまった何かが有ったのだろうと考えた。

 

 省吾に略奪愛をする気は全く無かった。

 

(うん、あのエロ可愛い結城さんを見れただけでも幸せだと思え。過ぎた欲望は身を滅ぼすだけだ)

 

 省吾はそう思っていたのだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

 5月の大型連休直前、つまり明日奈とキリトが別れて数日後。

 二人が別れた事で騒がしかった教室はようやく落ち着きを見せ始めた。

 

 明日奈はここ数日、彼氏と別れたのを知った複数の男子生徒から告白を受けていた。全てバッサリと撫で斬りにしていたが。

 

(真面目に告白してくれた男の子はまだいいけど、傷心に付け込んでくるような誘い方をしてくる男の子は何を考えてるんだろう……)

 

 そんな煩わしさから逃れられる明日からの連休に彼女は少しホッとしていた。

 そしてその事が尚更省吾の優しさを浮き立たせる事になっていたとは誰も気が付かなかった。

 

 省吾の方はというと、白と黒のカップルが別れた事を知って、明日奈が傷付いているんじゃないかと心配していた。

 そして、自分とエッチな関係になった後に起きたこの状況に、やはり彼女が自分とエッチしたのはキリトと別れる寸前だったから気の迷いを起こしたのだと確信する。

 

 彼に出来た事は、クラスメイト達に怪しまれない程度に彼女に気を使う事だけだった。

 

(最上君はずっと私を気遣ってくれてる……)

 

 明日奈は一人の女の子として、省吾の事を意識し始めていた。

 

 最初はエッチな興味から始まった。そこから知ってしまった彼の優しいところ。

 そんな省吾が隣りにいることが明日奈は気になって仕方がない。もっと近くに居たいと思ってしまう。

 

 彼にもっと自分の事を見てほしい、知ってほしい、意識してほしい。

 

 しかしキリトと別れたばっかりなのに、彼に誘いをかけるような真似をして尻の軽い女の子と思われたくない明日奈。

 既にセックスをしているじゃないかと突っ込んではいけない。女の子の心は本当に複雑なのだから。

 

 だが、彼女には希望があった。それは――。

 

(今日は図書当番だから……、教室では普通にしていないといけないけど――)

 

 そう、今日は5月の大型連休前日の図書当番の日だった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 そして放課後。

 

 図書室のカウンターに、静かに本を読んでいる二人の姿があった。

 

 その距離は前回の当番の時より心做しか――近かった。その距離は省吾が詰めたわけではない。実は明日奈のほうが詰めていた。

 

(ま……前より――近くなっているんですけどっ!)

 

 ほんの僅かな距離、たったそれだけの距離が近付いただけで見事に彼は惑わされていた。

 

(結城さんが俺とエッチしたのは気の迷いのはず。だが、この近さはなんだ? 俺はもしかして期待しても良いのか?)

 

 実はこの数日、省吾は明日奈が男子生徒たちに声を掛けられる度に、胸がチクチクするのを感じていた。

 彼はその痛みが何なのか既に自覚していた。

 

 省吾はもともと、彼女に対して羨望や憧れというものを持っていた。オカズにしてしまうぐらいの性欲も持ち合わせてはいたが、明日奈という女の子をフィルター無しで知った事により、一人の女の子として彼女を見るようになってしまっていた。

 

 既に省吾の心の中を明日奈が占めてしまっていたのだ。付き合って欲しいと思うぐらいに。

 

(俺、結城さんに……完璧に惚れちゃってるよなぁ……)

 

 省吾はこっそりと明日奈の方を盗み見て、直ぐに視線を戻した。僅かに頬が染まっている彼女を見ると心が浮ついてたまらなかった。

 そして明日奈の方も、ちらっと省吾を盗み見た。お互いに気にしている様子が、やけに初々しく見える二人だった。

 

 最初の一歩を踏み出し始めたのは明日奈。省吾はヘタレ故に彼女からのアプローチがなければ動けない。

 教室でも、図書室でも、省吾の部屋でも、きっかけを作ったのは常に明日奈の方だった。

 

「ね、最上君」

 

「ん?」

 

「私が……桐ヶ谷君と別れたのは知ってるよね?」

 

 それを聞いてちょっとだけ胸が痛むのを感じる省吾。

 

「ああ。うん、知ってる」

 

「私ね……最上君がそれを聞いて……最初は何か言ってくるかなって思ってた。その……エッチしようとか……、俺の女になれとか……」

 

「ええっ? 幾らなんでもそんな酷い事は言わないぞ」

 

「うん、最上君はそんな事をせずに、ずっと私を心配して気遣ってくれてたよね。だから……ありがとう」

 

 省吾はバレてたのかと少し恥ずかしくなった。明日奈はそんな彼を見詰めた。

 

「最上君って本当に優しいね。私はもう大丈夫だよ。桐ヶ谷くんの事は吹っ切れたから」

 

 少しずつ、少しずつ言葉を重ねていく明日奈。そしてその話は終わりと別の話題に花を咲かせ始める。

 明日奈の心の中に省吾の事が積み重ねられていく。もっともっと彼の事を知りたいと欲求が高まっていく。

 

 省吾との優しい時間に、明日奈の心が満たされていく。

 

 この日、二人は初めて、エッチ無しでの時間をゆっくりと過ごした。

 図書当番の時間が終わり、片付けをして鍵を締めて。そして明日奈は――。

 

――ちゅっ。

 

 自分から初めて省吾にキスをした。

 

 二人の顔が秋の紅葉のように真っ赤に染まっていく。

 

 そこで省吾が驚いた事に男を見せた。

 明日奈の肩に手を回すように、彼女の頬に手を添えて顔を自分に向けさせると男らしくキスをしたのだ。

 

――ちゅっ。

 

「お返し」

 

 それは唇を軽く触れ合わせるキス。今までのエッチなキスと違い、何かを伝えるようなキスだった。

 

 明日奈は嬉しさと恥ずかしさで心も身体も溶けてしまいそうになっていく自分を感じた。

 そして彼女は――照れを隠そうとしているのか歩き始めた省吾の隣に、その身を寄せていくのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 その日の夜、明日奈の部屋は甘い雰囲気に満たされていた。

 

 大好きなお風呂を終えた彼女は、肩も露わなピンクのネグリジェの色っぽい姿でベッドの上を――ゴロゴロと転がっていた。普段の彼女からはとても想像できない姿。

 自分の部屋だからか下着が見えてしまっていても気にしていないようだ。

 

 彼女は家に帰ってきてからずっと、省吾にキスをして、そしてキスをされた事を思い出していた。

 エッチじゃないキス。相手に思いを伝えるようなキスに胸のときめきが止まらない。

 

「うぅ……恥ずかしいよ……」

 

 そんなときめきに胸をドキドキさせ、頭の中が省吾でいっぱいになってしまっている彼女は実に可愛らしかった。そして――エロくもあった。

 明日奈の身体は何もしていないのに火照って乳首が勃ってしまっている。お腹の奥も熱くなってしまっている。

 

 だが彼女は快感を求めて身体に手を伸ばしたりはしなかった

 明日奈は心を満たされるような淡い気持ち、その心地良さに浸っていたかった。

 

 彼の声が聞きたい、会いたいと心が求めている。その気持ちが膨れ上がっていくのが止まらない。

 

 明日奈は枕元に置いていた携帯へと手を伸ばした。

 

「もう遅い時間だけど……電話しても大丈夫かな?」

 

 何時かのように電話リストのページを捲って目的の名前を見つけ出し、ふわっと微笑みを浮かべる明日奈。

 

 しかし、今の彼女は見事なまでに女の子をしていた。

 こんなに遅い時間に電話して迷惑にならないかな? 怒られないかな? と、彼がそう思わないと分かっているのに、明日奈はボタンを押すのを躊躇って指先を宙に彷徨わせる。

 

 だが、明日奈の気持ちは止まらない。まるで暴走機関車のように。

 

「えいっ」

 

 勇気を出してボタンを押す明日奈。携帯を耳に当てると、コール音に心臓を激しく鼓動させていく。

 そして相手と電話が繋がり、向こうから聞こえてくる省吾の声。

 

「もしもし」

 

「もしもし、あの……私、結城です」

 

「ああ、こんな夜遅くにどうしたの?」

 

 省吾の優しそうな声を聞いてホッとした明日奈は、何を話すのか考えていなかった自分に気が付いた。

 なのに、唇からは自然と――。

 

「えっと……最上君、明日……会えないかな?」

 

 自分が最も望んでいる事が声になって(こぼ)れていく。

 

「ん、構わないけど、どこで会おうか? って、ん~~、外で会うのは誰かに見られると、結城さんが困りそうだなぁ。……うちに来る?」

 

「うん、私もそのほうが嬉しいかな。じゃあ明日は最上君の家に。あっ、そうだ。最上君ってご飯はどうしてるの?」

 

 明日奈はこの間、省吾の住む部屋に行った時に、自炊しているように見えなかったのを思い出して聞いてみた。

 

「お弁当を買ったり、外で食べたりかなぁ」

 

「自炊はしないの?」

 

「ぐふっ、いやぁ、やった事はあるんだけどね。どうも料理が下手くそでさ……諦めた」

 

「ふふっ、そうなんだね。それじゃぁ……明日のお昼ご飯は私が作ろうか?」

 

「おぉぉぉ? いいの? もし作ってくれるならすっげぇ嬉しい!」

 

 明日奈は珍しく長電話を始めた。心をふわふわと宙に揺らしながら。

 

 そして電話が終わると――。

 

「ふふっ、ふふふっ。良かった、明日も最上君に会えるんだ――」

 

 またベッドの上をはしたない姿でゴロゴロと転がってしまう明日奈。どうやら感極まっているらしい。

 

 そんな明日奈の身体が甘く甘く疼いて、彼女の気持ちを、より高く――宙へと浮かばせていくのだった。




R-18累計ランキングに、前作「アスナは義弟に甘い」と「明日奈テンプテーション!」が25位と26位に並んで載った瞬間を見て胸が震えたのは内緒だ。


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16話 明日奈のエッチな手料理

 5月の連休初日。

 

 スーパーで購入した料理の材料で膨らんだ買い物袋を手に、省吾のマンションを訪れた明日奈は、玄関を開けてくれた彼の姿を見て早くも頬を染め始めた。

 

「お、おはよう最上君」

 

(あぅ……恥ずかしくて顔が見れないよ……)

 

 明日奈は恥ずかしさから顔を伏せた。昨日のキスから完全に恋する女の子になってしまった彼女は挨拶をするので精一杯。

 そして省吾の方も似たようなものだった。

 

「あ、うん、結城さんおはよう」

 

 照れくさそうに挨拶を返す省吾。

 

(これはやばい……。会っただけで心臓が爆発しそうだ。でも、彼女も俺と同じみたいだな。つ~か結城さん、可愛すぎるだろっ――)

 

 明日奈が持っていた買い物袋を代わりに持って上げる省吾。意外と細かい所に気が付き、さり気なく気遣いするところがポイント高い。

 

 だが、接近した彼女の香りにチンポが勃起してしまいそうになっているのはどうだろうか?

 

 別に彼女はエッチな服装をしているわけでもない。刺繍が施された薄い水色の上品なブラウス、そして膝上丈の花柄模様の白いフレアスカートと上品な姿をしている。

 しかし靴を脱ぎ始めた彼女の、スカートがふわりと翻って花を咲かせる後ろ姿は、清楚でありながらエッチな雰囲気も漂わせていた。

 

 彼女を玄関の中に迎え入れる時に「いかん、まだ勃つなっ」と、心の中で叫んだにも関わらず、省吾は暴れん坊をズボンの中で一気に硬く勃起させてしまっていた。

 

 これは彼の心が恋愛に舵を切っていたにも関わらず、その圧倒的な魅力で勃起させてしまった明日奈を褒めるべきだろう。

 

 そして勃起してしまったものは仕方がないと、もはや隠しもせずに省吾は彼女の可愛さを褒める事にした。褒めて勃起チンポを誤魔化すつもりのようだ。

 

「今日も凄く可愛いね」

 

「本当? ふふっ、ありがとう」

 

 明日奈は省吾に褒められて嬉しくなり、振り返ると満面の笑みを浮かべてお礼を言った。朝早くからどんな服を着て行くか色々と考えて選んでいた甲斐があったようだ。

 もちろんそれは見える範囲の服装だけではない。彼女は下着も厳選して選んでいた。

 

 明日奈はエッチされる気で満々なのである。伊達に昨日から身体を火照らせ続けているわけではなかった。

 

 そして省吾の膨らんだ股間に気が付いて、顔にボッと火を付けて燃え上がらせてしまったが。

 

(やだ……まだ何もしてないのに……最上君の……大きくなってる……)

 

(くぅっ、本気で可愛すぎるっ。キスぐらいなら昨日もしたし、今からしてもおかしくないよな? 会ってから5分も経っていないけど)

 

 省吾は明日奈に近付いて、片手でそっと彼女を抱き寄せて――キスをした。

 

「んっ……」

 

 恥ずかしがりながらも素直にキスを受け入れる明日奈。

 まだお互いに、好きだと言葉にして伝えていないとは思えないほど、それは甘い甘いキスを交わす二人。

 

 なんか初々しいのにやたらとエロいのは、この際置いておくほうが――きっと良いのかもしれない。

 

 ・

 ・

 ・

 

(あぅ……まさかこんな格好で……料理させられるなんて……)

 

 明日奈は脚をモジモジさせながら、キッチンで得意なホワイトシチューを作っていた。

 その背後に有るカウンターに大人しく座って明日奈のエッチな後ろ姿を眺めている省吾は、魅力的過ぎる彼女に見惚れて――いや、視姦していた。

 

 触れれば天国に昇ってしまいそうな彼女の生の太もも、ふんわりとしたグラデーションカラーの花柄模様のレースで縁取られた淡いピンク色のショーツに包まれて、キュッと引き締まったお尻の素晴らしさに、省吾は勃起チンポをピクピクと反応させながら我慢汁を溢れさせていた。

 

(やっべぇ。勢いでスカートを脱がせちゃったけど、これはたまらんっ。おまけに紐パンだしっ)

 

 心が恋愛方向に舵を切っているにも関わらずこの所業。実に恐ろしい男である。

 

(っていうか、結城さん間違いなく――俺に見られて感じてるよな。これならもっとエッチな格好をさせても……ゴクッ)

 

 そんな彼の視線を感じて、羞恥に身を染めながら明日奈は慣れた手付きで料理を続けていた。

 

(すっごく見られてる。嬉しいけど、恥ずかしいよ……)

 

 料理をしながらも彼に見られて反応してしまう身体を止められない。明日奈の身体は昨日の晩からずっと火照りっぱなしだったから尚更だった。

 ブラの下で痛いほど乳首が硬くなり、ショーツがじんわりと濡れ始めていた。

 

 そんな彼女に更なる魔の手が伸び始める。

 

 明日奈はビクッと身体を震わせた。いつの間にか省吾が背後に立っていたからだ。驚きに料理の手を止めると彼の手がそっと肩に置かれるのを感じた。

 

「も、最上君、どうしたの?」

 

「結城さん、頼みが有るんだ。是非聞いてほしい」

 

 急に真面目な声で話しかけてきた彼に明日奈はドキッとした。

 

「な、何かな……?」

 

「ブラジャーを脱がせてもいいかな?」

 

「ぇっ……」

 

 明日奈は動揺してまともな返事が出来なかった。

 そんな彼女の胸元に省吾の手が向かい、おっぱいに触れると、ブラウスの上から乳首の部分を指先で軽く撫でた。

 

「……やんっ

 

「いいよね?」

 

「んっ……だ、だめだよ……あっ、やだっ……」

 

 省吾は確信していた。明日奈が自分に見られて恥ずかしがりながらも感じてしまっている事を。その確信が彼の行動を大胆にしてしまっていた。

 

 エプロンの下でブラウスのボタンが一つ一つ外されていく。恥ずかしいのにその手を止める事が出来ない明日奈。

 ブラウスを残してブラを脱がせようとしているのは、明日奈が寒くないようにとの省吾の思いやりだろうか?

 まぁ、そんな訳が有るはずもなく、ただの彼の性癖なのだが。

 

(大丈夫、行けるはずだっ。なんだかんだ言っても結城さんはこれで感じてくれているんだ。はうっ、やべぇっ、恥ずかしそうに震えてるのが可愛すぎてたまらないんだけど!)

 

 そして省吾はこれまでにないほど大胆に――。

 

「あっ――」

 

 明日奈はブラウスがエプロンの下でガバッと広げられてしまって声を漏らした。

 今までになかった彼の荒々しい手の動きに、ドキッと胸を震わせ、そしてその力強さにお腹の奥から溢れ出したものがジュックリとショーツを濡らしていく。

 

「ま、待って。お料理してるから……」

 

 そして背後から隣へと移動してきた省吾に、本当はエッチな事をされたいのに、そう言ってしまう明日奈がいた。

 されたいのに恥ずかしさから、そう言ってしまうのは、やはり女心というところか。

 

「ブラを脱いでも料理は出来るから大丈夫だよ」

 

 そう言った彼の手が背中に触れた事に気が付いた明日奈は、顔を見られているのが恥ずかしく感じて反対側へと顔を背けた。それは彼女がブラを脱がされるのを受け入れた証。

 

(いゃぁ……脱がされちゃう……お料理してるだけでこんなにエッチな事をされるなんて……思ってなかったよぅ……)

 

 省吾が明日奈の横に移動したのは理由がある。ブラのホックを外した時に、揺れるであろうおっぱいを目に焼き付けたかったからだ。

 

 そして彼女の背中に手を添えると――。

 

「ホックを外すよ」

 

「……っ」

 

 プチンとブラのホックを――外し。

 

――ぷるんっ。

 

 明日奈の豊かなおっぱいが、ブラから解放された喜びにぷるんっと力強く揺れた。

 

 そこからの省吾の動きは早かった。すかさず彼女の乳首へと指で襲いかかり見事に――。

 

「あっ、やんっ、だめっ、摘まないでっ――あっ」

 

 省吾はエッチなお触りをしながら、ブラを抜き取りにかかるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 料理が出来上がるとカウンターテーブルに省吾が用意しておいた食器へと盛り付け、明日奈はエプロンを外して彼の左隣に腰を下ろした。

 その二人の頬がほんのりと赤く染まっている様は、まるで新婚生活を始めた初々しい夫婦のように見えた。

 

 それはあくまで表面上の事。

 

 明日奈は半裸にさせられた恥ずかしさに身体を震わせていた。

 彼女も手料理でこんな事になるとは想像もつかなかっただろう。

 

 省吾の隣で明日奈はブラウスから、二つのたわわな生おっぱいを零れさせ、そして下は淡いピンクのショーツといったエッチな姿になっていた。

 

 そんな彼女の乳首がツンと尖ってしまっているのが、誰かさんの目にはとってもいやらしく見えているわけで。

 

――ツンっ。

 

やんっ……」

 

 明日奈は省吾に、されるがままになっていた。彼女はもう、見られて、触られて、感じてしまっていた。

 それでも料理をしっかりと作り上げたところは、さすが料理上手だと言えるだろう。

 

 テーブルの上に並べられた、人参とコーン、ロールキャベツと彩り鮮やかなホワイトシチューとサラダ、そしてパンと、美味しそうな彼女の手料理。

 

(結城さんの手料理が食べられるなんて、これはもう結婚しちゃうか?)

 

 昨日のキスでスケベなままではあったが、恋愛方面にも思考が飛びすぎな省吾がいた。

 

 そしてエッチな二人のお昼ご飯が始まる。

 まずは省吾がシチューを口へと運んだ。

 

「ん、滅茶苦茶美味しいよ。結城さんって料理が上手だなぁ」

 

「あ、ありがとう。じゃあ私も……」

 

 こんな状況でも彼の言葉が嬉しく感じてしまう明日奈。もうどれだけ堕ちてるんだと言いたい。

 彼女はエッチな格好をさせられたまま、シチューを食べる為にスプーンを口に運んだ。

 

「うん、美味しい。上手く出来てて良かった」

 

 やはりエッチな事をされながらお料理したので、味のほうが少し心配だったようである。省吾には褒めてもらったが実際に自分でも食べて安心する明日奈。

 

 だが省吾の辱めは食事中だというのに止まらなかった。

 それは明日奈が二口目のシチューをスプーンに乗せて口に運んだ時に起きた。

 

――ツンツンっ。

 

「んぅっ……」

 

 明日奈が食べようとしているのに、省吾が乳首をツンツンしてしまったのだ。

 スプーンを口に含んだまま感じてしまった明日奈はくもぐった喘ぎを漏らし、口の端からホワイトシチューを垂らしてしまった。

 

 これは省吾にも予想外だった。図らずもそうなってしまった彼女の顔のエロさにチンポをビクビクと震わせた。垂れたホワイトシチューが、精液を口から溢れさせたように見えたからだ。

 

 ただ、このままでは怒られかねないと思った省吾はすぐに明日奈に謝った。

 

「あっと、ごめん。流石に今のタイミングは悪かった」

 

 そして明日奈の唇に顔を寄せてペロッとシチューを舐め取り始めた。

 明日奈は省吾のその行為に、怒れば良いのか喜べば良いのか分からなかった。ただ――間違いなくそんな行為も嬉しいと感じていたが。

 

 エッチな食事は続いていく。明日奈は左側に座ったことが失敗だと感じた。

 彼が左手で自由に乳首を弄び始めたからだ。

 

(乳首を擦られながら食事をするなんて……)

 

 そう思いながらも、明日奈は彼の手を払いのけられない。

 彼女は乳首をキュッと摘まれたりコリコリと擦られながらも頑張って食事を続けたが、乳首を弄ばれる快感に頭をボーッと蕩けさせていった。

 

(ご飯を食べたら、きっと……いっぱいしてもらえる……)

 

 頭の中が省吾とのエッチな事で埋め尽くされていく。

 

(今日はどんな事をされちゃうのかな……もうされちゃってるけど……どうにでもしていいから……)

 

 快感にフラフラになりながら料理を食べ終えて、彼と一緒に片付けを終えて――。

 

(いっぱい私を……可愛がって――)

 

「結城さん、それじゃ部屋でゆっくりしようか」

 

「……はい

 

 彼女の返事が敬語になってしまったのは、省吾という男に彼女が服従してしまったからだろうか?

 

 そして明日奈は更なる辱めを受けることを覚悟して、省吾の指に乳首を摘まれてエッチな声を漏らしながら、彼の部屋へと優しく――エスコートされていくのだった。




感想を読んで誠って誰なんだろう? サラッと流していたが気になってしまい調べてしまう私が居た。

そして――うへっと思った。


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17話 淫らに染まっていく明日奈の痴態

――それは、いやらしい鑑賞会。

 

 乳首を摘まれて彼の部屋に連れ込まれた明日奈は、ベッドに座る彼の前で嬲られ続けて出来上がった身体を、省吾に真正面からジーっと見詰められていた。

 

「も、最上君。そんなに見られたら恥ずかしいよ……」

 

 恥ずかしいけど見られたい――相反する気持ちに明日奈は身悶えていた。

 しかし、あまりにも熱い省吾の視線に、エッチな場所を隠そうとおっぱいと股間に彼女の手が伸びていく。

 

 もちろん、それを許す省吾ではない。既に明日奈が見られて感じてしまう女の子なのを、彼は理解してしまっているのだから。

 

「あ、隠すのは却下ね。じっくり、結城さんの綺麗で――エッチな身体を俺に鑑賞させてよ」

 

「……っ」

 

 省吾の舐めるような視線に、明日奈は恥ずかしさから表情を歪ませ、全身の肌をうっすらと桜色に染めていく。

 彼の言葉には逆らえない彼女は、隠そうとした手の置き場所に迷って、諦めたように左の二の腕を掴むと、恥ずかしさに身体を震わせた。

 図らずもその腕がおっぱいを強調するように持ち上げてしまったのは何の罠か。

 

「わお、エッチなポーズだなぁ。うんうん、実は結城さんも俺におっぱいを見て欲しかったんだね。これだけ美乳なら自信があるのも頷けるよ」

 

(ぃゃぁ……そんなつもりじゃなかったのに……)

 

 だが、明日奈の身体は間違いなくそんな省吾に染められ始めていた。

 強調されたおっぱいの頂点で、尖りきったいやらしい乳首が乳輪を巻き込んでぷっくりと浮かび上がっていく。

 淡いピンクだったショーツのクロッチ部分が、とめどなく溢れるエッチな液で濡れて色を変えてしまっていた。しかもそれだけでは止まらずに、太ももを伝って流れ落ちてしまっているほどだった。

 

 そんな淫らな明日奈の身体が、凄まじいエロさを放って省吾の性的な興奮を煽りまくっていた。

 

(やっべぇ……結城さん、マジで俺に見られて悶えてるし、やっぱりMっぽい……。くっそ、滅茶苦茶エロ可愛すぎてたまらねぇ――)

 

 省吾のズボンの中で、勃起チンポが早く外に出せと暴れまくる。その勢いはトランクスが既に我慢汁でベチョベチョになっているほど。

 その凶悪なチンポをどうやって開放するか? 省吾は案を考え始めた。

 

(自分で脱ぐか、結城さんに脱がしてもらうのと、どっちが興奮できるか……。これは俺だけの問題じゃない、どっちの方がより結城さんに興奮してもらえるかが大事だ)

 

 そして省吾は決断し、明日奈のおっぱいへと手を伸ばしていく。

 彼は確信している。辱める事こそが彼女を最も喜ばせる事だろうと。

 

 明日奈は自分のおっぱいに近付いてくる彼の手に、半泣きになりながらまた乳首を弄ばれると思った。

 彼の部屋まで乳首を摘まれてエスコートされるような辱めを受けたのに、それに感じてしまっている自分がとても、とても――恥ずかしかった。

 

 そして――自分のいやらしい身体が喜び始めるのをどうしても止められなかった。

 

(私……最上君に……エッチな女の子にさせられてる。やだ……身体が熱いよ――だめっ、今触られたら私――)

 

 明日奈はそう思いながらも見ている事しか出来なかった。彼の指が乳首を今にも摘もうと近付いてくるのを。

 その距離が近づくほど心臓が激しく鼓動し、快感を期待した身体の芯がどろりと溶けていく。

 

(やぁっ、だめっ、だめっ、触ったらだめっ――)

 

「あんぅっ――ぁっ!」

 

 その瞬間、火花のような快感が明日奈の身体の中を走り抜けた。

 

 キュッと摘まれた乳首から脳まで駆け上っていく絶頂の快感に、明日奈は顔をのけぞらせてフルフルと痙攣させながら身悶えた。

 

 彼女は乳首を軽く摘まれただけで、軽く絶頂へと達してしまっていた。

 

 料理をしている時から見られる快感に悶え、食事をしながら乳首を弄ばれ、そして乳首エスコートされた挙句にいやらしくなってしまった身体を鑑賞される。

 明日奈は僅かな刺激でイかされてしまうほど、羞恥心と身体を高ぶらせてしまっていたのだ。

 

(いやぁっ、イ、イッちゃった――たったこれだけでイかされちゃった――)

 

「ぁっ、あっ――」

 

(嘘だろ……乳首を摘んだだけなのにイッちゃうとか、どれだけ結城さんは敏感なんだ? いや、嬉しいけどさ!)

 

 ズボンを脱がして貰う為の第一歩での予想外の彼女の絶頂。省吾は乳首を摘んだまま驚きつつもそのエッチな姿を舐めるように見詰めた。

 そして、イッた身体を震わせている明日奈の乳首を引っ張り――。

 

「結城さん、俺のズボンを脱がせてくれるかな?」

 

 そう言って乳首を擦り上げた。

 

「あんっ、やぁっ、いっ、言う通りにするから虐めないで――」

 

 明日奈は乳首を引っ張られて崩れるように省吾の足下に膝を突くのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 ベッドに腰掛ける男の股間に顔を埋めている若い女。その豊かなおっぱいの頂点にある二つの乳首が、きっちりと指に摘まれて弄ばれていた。

 若い女の頭が揺れ動く度にピチャピチャっと濡れた卑猥な音が部屋の中に響き渡る。

 

 かれこれ30分は明日奈は彼のチンポを舐めさせられている。既に彼女の唇と舌が触れていない場所は無いと言っても過言ではないほどのご奉仕。

 

 そんな彼女の乳首が、2つともコリコリと擦り上げられた。

 

「ふぁっ……んっ」

 

(あんっ、はぁはぁ……両方擦られたから……お口で咥えなきゃ……)

 

 明日奈は乳首から送られる快感に蕩けながら、省吾の猛々しく反り返った肉棒、その尿道に舌を這わせて舐め上がり、鈴口にキスをするようにチュッとしてから唇を開いて亀頭をお口の中へ咥え込んだ。

 

 明日奈は乳首への愛撫の変化でチンポへの舐め方を変えることを、省吾に覚えさせられてしまっていた。

 乳首を二つとも擦り上げられた時は亀頭を咥え込み、右の乳首を擦られれば亀頭の右側をペロペロと舐め、左の乳首を擦られれば亀頭の左側をれろっと舐める。

 乳首から指が離れた時は再び肉棒へ唇を這わせてご奉仕だ。

 

(ここまで俺の言う通りに覚えてくれるなんて滅茶苦茶嬉しすぎる。やっぱり結城さんと結婚しよう。その前に――くぅっ、もう出そう――)

 

 なにかと結婚の二文字が頭に浮かんでしまうようになってしまっている省吾がいた。

 それだけなら微笑ましいのだが、やってることが調教じみてきたのが恐ろしい。

 

 おまけに――。

 

「くぅ、結城さん、出そうだから顔を見せて――」

 

 省吾が乳首を上の方に引っ張り上げると釣られるように明日奈が顔を上げた。

 唾液と我慢汁が絡み合ってぬらぬらと光る肉棒を柔らかな唇でキッチリと咥え込んだ彼女の表情の淫らさが、省吾の射精感を煽って亀頭をぶわっと膨らませた。

 

(んっ、最上君が出してくれる……あの時みたいにいっぱい出してくれる――)

 

 明日奈は蕩けた顔を彼に見せながら、お口の中で亀頭がパンパンに膨らむのを感じて、出していいよと誘うように敏感な亀頭をペロペロと舐めた。

 図書室で二度も口内射精されたことを彼女は忘れていなかった。そしてその時に軽くイッてしまったことも。

 

(きっと私もイっちゃう――最上君にエッチな女の子にされちゃったからイかされちゃう――)

 

 そして明日奈の淫らな舌の動きに射精を誘われた省吾が我慢するわけもない。

 

(あっ、もうだめだ――結城さんのチンポの舐め方が気持ちよすぎるっ!)

 

――ドクドクっ、ドクッ。勃起チンポがビクンビクンと律動し明日奈の口内へ容赦なく射精を始めた、

 

(んっ――)

 

 明日奈は精液の勢いにくしゃっと顔を歪ませつつも、お口の中に広がっていく彼の熱い精液の味を美味しく感じて、それを求めるように舌を精液まみれにしながら鈴口をペロペロと舐め続けた。

 溢れ出す精液がドピュッと舌に飛びかかってくる度に、身体の奥から快感がせり上がってくる。

 

 そんなエッチなご奉仕をしている自分を彼が見ている。口内射精されて喜んでいるエッチな自分を見て彼が喜んでいる。

 

(見てて最上君……君の精液を飲みながら……きっと私――イっちゃうから――)

 

 明日奈は恥ずかしさと快感に、視界を涙で歪ませながら、喉の奥へと精液を送り込んだ。

 

――コクッ、コクッ。

 

 ねっとりとした精液が喉を通り過ぎていく。その熱さが快感へと変じ、奔流となって明日奈の身体を駆けのぼっていく。

 その快感は背骨を稲妻のように走り抜け、脳をとろとろに蕩けさせていく。

 

 そして明日奈は、彼の精液に自分の身体が染められていく喜びにいやらしく身体を震わせ――。

 

「んっ、ふぁっ――んぅぅっ」

 

 襲い掛かってきた快感に軽く絶頂したのだった。



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18話 美しき雌犬

投稿は忘れたころにやってくる。


 ベッドの上にとても美しいペットがいる。

 

 その美しいペットは胡座をかいた飼い主の脚の上で、品評されるように四つん這いになって淫らな愛撫を受けていた。

 

 薄い水色の上品なブラウスから溢れ出したおっぱいを好き放題に揉まれ、淡いピンク色のショーツに包まれた白桃のようなお尻を撫でられながら、愛撫の気持ち良さに上気した表情でエッチな鳴き声を上げ続ける。

 

「んっ、ぁっ――」

 

 飼い主の飽くなき欲望を受け止めて鳴き声を上げる美しきペットの名は明日奈という。

 この艶姿を写真に撮って売りに出せば、一枚に五桁六桁の値段が付くだろう。

 そんな彼女の痴態を思う存分に堪能している省吾がいた。

 

 ストレートに手の平に伝わってくるおっぱいの重みと柔らかさ、そして指先で転がす乳首の硬さがアクセントとなって摘まみたくなる気持ちを後押ししてくる。

 艶めかしいお尻の揺れ方は、まるで犬が尻尾を振っているかのようだ。

 

(くっそっ、なんつ~エロさだ。結城さんやばすぎだろ)

 

 フェラチオで一発抜いたばっかりだと言うのに、ガチガチに硬く反り返ったままのチンポが、さっさと犯せ、遊ぶんじゃねえよと喚き立てる。

 

 だが省吾はもっと楽しみたかった。

 明日奈という魅力的な女の子の美しい肢体を弄びたかった。

 

 類まれなる美少女の身体を好き勝手に弄べるのだから、挿入というメインデッシュにありつく前に可能な限り彼女を辱めたかったのだ。

 

(いゃぁ……こんな風にエッチな事されたことなんて無いよ……)

 

 明日奈はこれまで一度もされた事のない愛撫の、いや、辱めのやり方に身体を火照らせていた。

 自分の身体を這い回る彼の手に、そして恥ずかしさに悶える自分を楽しそうに見ている彼の視線がたまらなかった。

 

 なのに、一切の抵抗が出来ない。エッチすぎる愛撫に感じてしまって、いやらしい喘ぎ声が漏れるのを止められない。

 

 そんな明日奈を言葉で辱めようと考えた省吾は、彼女の痴態を見て、ふと思い出してしまった。

 

 以前AVで見た、雌犬と呼ばれて喜んでいた女優みたいだ――と。

 

 あの閃光のアスナに対してこんな事を思えるようになったのは省吾の進化か? それとも変態化だろうか?

 

(い……言ってみたい……が、……大丈夫だよな?)

 

 流石に省吾も、これを口に出すのは躊躇した。

 だが欲望と好奇心と征服欲が、省吾を煽れるだけ煽ってくる。心の中の激しい葛藤。

 

 天使と悪魔が戦い始め――あっさりと天使は犯されていく。

 

 そして――省吾は口に出した。出してしまった。

 

「こうしてるとさ、結城さんって雌犬っぽいね」

 

 乳首をキュッと強めに摘まむという、微妙な保険を掛けた上で。

 

「ひぅっ――」

 

 乳首への強い刺激に、明日奈は快感の呻きを漏らした。

 

(めっ……雌犬って……そんなっ――)

 

 乳首から送られる強い快感に震える明日奈の脳に、その言葉が焼き付けられていく。

 彼女はそんな事を言われたのは初めてだった。その卑猥な意味も知っていた。

 

 彼の前で犬のように四つん這いになり、乳首を摘まれる気持ち良さにお尻を揺らしている自分。

 友人の飼い犬を撫でて可愛がっている自分の姿が思い浮かぶ。あの時、凄く喜んで尻尾を振り続けていた犬と自分の今の姿が重なってしまう。

 

 雌犬じゃないと抗議しなければ、本当に雌犬にされてしまう。

 彼に飼われてエッチなご褒美を喜ぶいやらしい雌犬になってしまう。

 

 常識が、理性が、それを受け入れるのはおかしいよと(さとし)してくる。

 

 だが明日奈は――心が――身体が――喜んでしまっているのを感じていた。

 

(で……でもっ、いっぱい可愛がってもらえるのならっ)

 

 雌犬として可愛がられ愛撫される喜びに心を震わせ――明日奈はイケナイ扉を開き始めた。

 

 あの閃光のアスナがこんな淫らな性癖を持っているとは誰も思わなかっただろう。

 交際していたキリトですら気が付かなかった彼女の異常性。

 

(私……最上君の……め、雌犬にされても――)

 

 明日奈は堕ち続ける。

 

「ほら、もっとお尻を上げて」

 

 彼にお尻をペチンと叩かれて、本当に雌犬として躾されているようだと明日奈は感じた。

 

 乳首をコリコリと擦る指が、早くお尻を上げろと責め立ててくる。もしこのままお尻を上げたら彼にどう思われるのか。

 

(私がお尻を上げれば……雌犬になれば……きっと――喜んでくれる)

 

 明日奈は快感という熱に浮かされながら肘を突いて顔をベッドに伏せ――淡いピンク色のショーツに包まれた艶めかしいお尻を高く高く――。

 

はぁはぁ……んっ――」

 

 躾の良い一匹の雌犬として、飼い主の前で命令通りにお尻を高く――上げてしまった。

 

ぁ、ぁ……ぃゃぁ……」

 

 明日奈は自分がやってしまった雌犬としての行為が恥ずかしかった。

 上げてしまったお尻が羞恥でフルフルと震えながら揺れているのが、省吾をどれだけ興奮させているのか気が付いてもいなかった。

 

「うん、良い子良い子。本当に可愛い雌犬だなぁ」

 

 彼にお尻を撫でられ、おっぱいを、乳首を、雌犬として弄ばれているのに、褒められた事がとても嬉しかった。

 

「ほ……本当に可愛いって思ってくれる? あんっ」

 

「もちろんさ。すっげぇ可愛いって思ってるよ」

 

 省吾はすかさず肯定した。もちろん本心から彼女を可愛いと思っていたからだ。

 

 明日奈はもっと可愛いと言って欲しかった。思って欲しかった。

 

(きっとこれを言えば――)

 

「それなら……私……」

 

 どんなにエッチな事をされてもいいから、彼に喜んでもらいたかった。

 

 言ってしまえばもう戻れない――。それでも――。

 

「最上君の……め……雌犬になるから……いっぱい……可愛がってください――」

 

 明日奈は――今も間断なく身体を弄んでくる省吾の従順な雌犬になることを口に出して伝えた。

 

 そして、それを言う恥ずかしさに脳を焼かれるような快感を感じ――早く彼の大きな――おチンチンを挿れて欲しいと思った。

 

――プッツンっ!

 

 その時省吾は、自分の中で何かが切れる盛大な音が聞こえたような気がした。

 

(こんなん、我慢できるかァァぁあっ! 止めだ止めだ、辱めてる場合じゃねぇぇぇぇ!)

 

 彼の中の野獣が咆哮した。

 

 これまでの辱めが何だったのかと思える勢いで、省吾は淡いピンク色のショーツをズバッと引きずり下ろした。

 

「えっ、あっ――」

 

 人が変わったように荒々しい省吾に、心の準備もなくいきなり下着を下ろされて明日奈は驚きの声を上げた。

 

 省吾は明日奈を雌犬のように犯したくてたまらなくなっていた。

 

 四つん這いの彼女の脚の間に強引に身体を割り込ませる。眼下には太ももまで愛液を伝わらせた女の卑猥なオマンコの割れ目。

 

 そして明日奈は――省吾という獣にマウントを取られた。

 

 まるで本物の犬の交尾のように後ろからガッシリと彼女のお腹に手を回して、省吾はチンポを挿れようと腰を動かし始めた。

 鋼のようにガチガチに硬くなって反り返った勃起チンポが、明日奈のオマンコの割れ目の上を滑る、滑る、滑りまくる。

 

 理性の抑えが効かない省吾は、上手く挿れることが出来ずに濡れたオマンコの割れ目の上で欲棒を滑らせまくった。

 

 明日奈は豹変して挿れようとしてくる省吾に焦った。

 今の彼の勢いで大きなおチンチンを挿れられたら大事な場所が裂けてしまうかもしれない。

 

 そう思っても不思議は無かった。

 彼の大きなおチンチンは優しく挿れて貰っていても、引き裂かれるかと思うほど苦しいのだから。

 

「あぅっ、も、最上君落ち着いて――」

 

 声を掛けても省吾の腰の動きが止まらない。

 大事な場所を勢い良く何度も滑る大きなおチンチンに、亀頭にクリトリスを擦られて感じてしまう。

 

 それでも明日奈は必死に彼に声を掛ける。

 求められるのは嬉しいけれど、もっと優しく挿れて欲しい。

 

「あんっ、ねっ、お願いだから優しくし――」

 

 だが、雌犬になった明日奈に、野獣となった省吾は優しくなかった。

 何度もオマンコの上を往復して愛液と我慢汁で既にヌルヌルになっていた亀頭が、とうとうエロ穴の入り口を捉えた。

 

――お前は俺の雌犬だっ。

 

 その瞬間、明日奈はそんな幻聴が聞こえたような気がした。パンパンに膨らんだ亀頭が無理やり押し広げてくる恐怖に身体が怯え――。

 

――ズブリッ!

 

「ひぅっ――」

 

 オマンコの穴に深々とえぐりこんで突き刺さる巨大なチンポ。

 蜂が獲物に毒針を撃ち込むかのような鋭い一撃に、明日奈は悲鳴を上げて背中をのけぞらせた。

 

「あっ、あっ、あっ」

 

 普段の省吾であれば、彼女の悲鳴を聞いて動きを止めただろう。

 しかし今の省吾は理性を失っている獣。悲鳴は余計に獣の性欲と征服欲を煽っていた。

 

 そして更に子宮口を抉じ開けると言わんばかりの一突き。

 

「んぅぅぅっ!」

 

 明日奈はその衝撃に身体を跳ねさせた。

 省吾にガッシリと下半身を抱え込まれてマウントされた彼女に、子宮に狙いを定めたチンポから逃げられる場所は存在しなかった。

 

 今の明日奈は犯されるために存在する一匹の雌犬。

 

 そんな彼女に対して、省吾は発情期の犬のように――。

 

――ジュプッ、ジュプッジュプッ、プシュッ。

 

「あっ、ぅぁっ、あっあっ――」

 

 欲望のままに彼女のオマンコの穴を、ガチガチに硬い勃起チンポで突き始めた。

 激しすぎる獣のピストンは、エロ穴から水しぶきが飛び散らせるほどの勢い。

 

 たまに動きが止まったかと思えば、子宮口に嫌というほどパンパンに膨らんだ亀頭をグリグリと押し付けられる。

 

 明日奈はそんな獣のような省吾の亀頭に、子宮口を抉じ開けられて呻く以外の事が出来なくなってしまっていた。

 

 だが、それも――苦しさから快感に変わっていく。

 

 最初の裂けるような苦しみが過ぎれば、その凶悪なチンポの形に明日奈はどうしようもなく感じてしまうのだ。

 そして彼女はレイプのように犯してくる省吾の事を悪く思うことが出来ない。これも惚れてしまった弱みだろうか?

 

(きっと私が雌犬になったから……最上君も雄犬みたいになっちゃったんだ――)

 

 奥まで容赦なく突き込んでくる、前とは違って荒々しく貫いてくる大きなおチンチンの気持ち良さ、省吾が与えてくれる快感に明日奈は溺れていく。

 

(いいもん、私、最上君の雌犬だもん。エッチな雌犬になっちゃったんだから――)

 

 大事な場所を彼の大きなおチンチンでいっぱいに広げられ、犬の交尾のようにマウントされた上に激しく犯されて、明日奈は省吾という獣に完全に屈服させられていた。

 

 そんな荒々しいセックスでも感じてしまう明日奈は絶頂へと導かれていく。

 

 奥を突かれる度に、子宮が精液を求めてしまっているのを感じていた。

 彼の精液を子宮に感じながらイキたい。明日奈の思考はもはや雌犬だった。

 

 そして――。

 

 自分を捉えて離さない彼の激しい腰の動きが、荒い呼吸が、子宮に精液を注ごうとしているのを教えてくれている。

 

(あっ、来るっ。最上君が出そうとしてるっ。わ、私も一緒にっ――)

 

 大きなおチンチンから溢れ出す精液は、これまで一度も外に出されたことのない彼の欲望。

 彼の雌犬になってしまったからには、きっと貰った薬が無くなるまで、セックスする度に子宮に精液を注がれる。

 

「はっ、はっ、うあ――」

 

 彼のくもぐった呻き声は、何度も聞いた射精の前兆。

 子宮口に亀頭をグリグリと押し付けられ、その気持ち良さにオマンコが勝手にキュウっとおチンチンを締め付ける。

 

(頂戴っ、私の中に君の熱いのをいっぱいっ!)

 

 それはすぐにやって来た。

 

「くはっ」

 

 ドクッドクッと子宮に飛びかかってくる彼の熱いほとばしり。

 そこから広がっていく抗いようのない絶頂へ導く快感の渦。

 

 そして雌犬になってしまった明日奈は――子宮に熱い精液を注がれながら――。

 

「あっ、ああっ、私もっ、イクッ、一緒にイクっ! あっぁああっ、んぅっ!」

 

 省吾の精液を子宮に注がれる喜びに、淫らな雌犬になって初めての絶頂を迎えたのだった。



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19話 明日奈のお漏らし

 明日奈に一発中出しを決めて野獣からようやく人間へと戻ってきた省吾。

 上半身をベッドに伏せて荒い呼吸を吐きながら身体をブルブルと痙攣させている彼女の姿に、自分がやってしまったことを理解した。

 

(やっべぇ……やらかしてしまった……)

 

 野獣にレイプされるような荒々しいセックスは、彼女にかなりの無理を強いたに違いない。

 だが、マウントを取り明日奈という美少女のオマンコの中で、容赦なく子宮に射精するのはとても気持ちよかった。

 

 その彼女のオマンコの穴に、今も深々と突き刺さる自分の凶悪な勃起チンポ。

 

 桜色のオマンコの穴が広がりよだれを垂らして自分のでかいチンポを苦しそうに咥えこみ、その奥の子宮にはたっぷりと精液が注ぎ込まれている。

 その事実がエロく感じてたまらなかった。

 

(くっそ、なんつ~エロさだ。全然チンポが治まる気がしねえっ)

 

 そんな卑猥すぎる明日奈の淫らな雌犬姿に、やらかしたはずの省吾がゴクリと息を呑んだ。

 

 無防備にオマンコを差し出して喘いでいる彼女が悪い。男にそんなエロい姿を見せてよがっているのが悪い。

 

 そう考えた省吾は、大きなチンポで広がりきったエロ穴から赤黒いカリ首が現れるほど腰を引き――。

 

――ズプッ、ズチュッ。

 

 勢い良く一気に、深々と子宮口まで亀頭を突き込んだ。

 

「ひっ、う、ぁ……ぁっ、あっ――」

 

 子宮口に襲いかかった亀頭の衝撃に明日奈がエッチな声で呻いた。

 イッたばかりのオマンコの奥を突かれる気持ち良さが、強すぎる快感という苦しみとなって彼女の身体に襲いかかる。

 

 呻く彼女を気にせず、省吾は容赦なく腰を動かして快楽を求めていく。

 

 ジュプッジュプッと卑猥な音を鳴らして聴覚を刺激し、エロいオマンコの穴をえぐるチンポが視覚で野獣の性欲を煽り続ける。

 抜けていくチンポを追いかけて内側から捲れ上がってくるほどの膣肉の吸い付きと締め付ける快感が、射精したばっかりのチンポに新たな活力を与え始める。

 

 省吾は雌犬のオマンコがチンポに絡みつく気持ち良さに荒い息を吐いた。

 

「はぁはぁ、結城さんのオマンコ、すっげえ気持ちいいよ」

 

 そして明日奈はと言うと――気持ち良くなりすぎて息も絶え絶え。

 雌犬扱いされるのを受け入れたとはいえ、強すぎる快感に、オマンコを壊されてしまいそうな苦しさに――。

 

「ひぅっ、やぁっ。最上君っ、私、イッたばかりだからっ、んぅっ。だ、だめ、奥……奥を突かないでぇ……」

 

 明日奈は後ろへ振り向いて、涙混じりに省吾へ許しを請うた。

 力の入らない右手を彼へと必死に伸ばす様は、本気で突かれるのが辛いようだ。

 

 しかし、その伸ばした右手の手首を、省吾にガッシリと掴まれ――。

 

「無理」

 

 懇願は短い一言で切り捨てられた。

 

(いやぁっ、このままじゃ壊されちゃうっ)

 

 いつもと違って優しくない省吾に、今更ながら雌犬として扱われているんだと明日奈は思った。

 それを証明するように、彼が手首を掴んだまま腰を振って犯してくる。

 

 子宮口にコツコツと当たってくる彼の大きな亀頭。ゴリゴリとえぐってくる彼のおチンチン。

 苦しいのに気持ち良くて、大事な場所が勝手に彼のおチンチンを締め付けてしまう。

 

「うっ、あっ、んんぅう。こ、壊れちゃうっ、あそこが壊れちゃうよっ。お願い、許して――ひっ」

 

「いや、壊れるってどこがさ? すっげぇ感じてる癖に」

 

 一度は理性を取り戻した省吾だったが、明日奈の可愛い反応にSっ気が蘇ってきたようだ。

 手首を掴んだまま、雌犬の子宮口をコツコツと突いて責め立てる。

 

「あっあっ、あ、あそこが、んぅぅ」

 

「あそこってオマンコ? ちゃんと言わないと俺には分からないなぁ」

 

 内心でグヘヘと思いながら、明日奈に卑猥な言葉を返す。その目的はもはや分かりきった事。

 省吾は彼女に淫語を言わせようとしていた。

 

 そんな彼の言葉を明日奈は正しく理解していた。

 

(いやぁ、エッチな事を言わせようとしてる――)

 

 だけど言わないと快感であそこを壊されてしまうと明日奈は思った。今ですら身体が痙攣して、下半身がガクガク震えてしまっている。

 彼の雌犬になったとは言え、さっきみたいに激しく犯されたらどうなってしまうのか怖くてたまらなかった。

 

 あまりにも気持ち良すぎて怖かったのだ。

 

 そんな彼女のオマンコの穴の入口まで引かれていた亀頭が、子宮口に向かってえぐりこみながらズチュッと音を立てて突き刺さった。

 

「ひっ――」

 

 明日奈は表情を歪めて、その一突きがもたらした凄まじい快感に悲鳴を漏らした。

 

 そのまま子宮口をグリグリと亀頭で圧迫され――。

 

「あ、あっ、あっ」

 

 あまりの気持ち良さにお腹の奥がおかしくなっていくのを感じた。

 再び彼の腰が引かれておチンチンが戻っていく。

 

(やだっ、まっ、また突かれちゃうっ――)

 

 明日奈はもう一度突かれたら、おかしくなってしまったお腹の奥がどうなってしまうのか予感した。

 突くのを止めてもらわなければいけない。どんなに恥ずかしいお願いをしてでも許してもらわなければいけない。

 

 明日奈は突くのを止めてもらうために、必死になって許しを――。

 

「おっ……オマンコが、壊れちゃうから……。おチンチンが気持ち良すぎて壊れちゃうから……お願い、これ以上は許してぇ……」

 

 これまでに一度も口にしたことのない隠語で省吾の望みに応えた。

 

 それなのに――。

 

――ブスリっ。

 

「ひぅっ!」

 

 彼のおチンチンに容赦なく子宮口を激しく一突きされ、明日奈の頭の中に火花が飛び散った。

 

「じゃあ、少しだけ休ませてあげるよ」

 

 そう言って省吾は腰をゆっくりと引いて、オマンコの穴からチンポを抜き始めた。

 だが、それは彼女にとって、もはや遅すぎた優しさだった。

 

「あっ、あっ、あっ――」

 

 大きな亀頭のカリ首があそこの中を掻き出していく快感に、明日奈の下半身が弛緩していく。

 

(だ、だめ……だめぇ……)

 

 ズポッという音とともに彼のおチンチンが完全に抜ける。

 

い、いやぁ……、いやぁ……

 

 明日奈は感じたくなかったお腹の奥の感覚を、どうにか抑えようと必死になった。

 彼のおチンチンに広げられてしまった大事な場所を閉じようと下半身に力を込める。

 

 だが、お腹の奥から勢い良く溢れ出してしまう途方もない開放感に襲われ――。

 

「いやぁっ――」

 

――プシュッ、プシャァァー。

 

「うぉっ」

 

 それは初めて体験する潮吹き。

 快感を伴ってオマンコから間欠泉のように飛び出す液体が、省吾の股間に何度も浴びせかけられていく。

 

「あっ、あっ、やぁ……」

 

 省吾は驚きに固まってそれを浴び続け、明日奈は自由にならない自分の身体にしゃくりあげながら泣き始めた。

 

「う……うぅ……ひくっ……ぃゃぁ……」

 

 明日奈は喜びすぎた犬のように、おしっこを漏らしてしまったと勘違いしていた。

 おしっこを漏らした挙句に、好きな男の子にそれを掛けてしまっている。

 

(いやぁ……止まってぇ……。最上君に嫌われちゃう……)

 

 なのに――漏らし続ける快感に、イキそうになっている自分の身体のいやらしさ。

 

 明日奈は頭が狂ってしまいそうだった。

 

 一方、省吾の方はそれが潮吹きだと正しく認識していた。

 

(うははっ、まさかまさかっ、結城さんが潮吹きするほど俺のチンポで気持ち良くなってくれたなんて――最高すぎるだろっ!)

 

 感動に震えながら彼女の潮吹きを好意的に考える省吾が居た。

 

 だが、明日奈は彼に嫌われたくないという思いで、いっぱいになっていた。

 故に彼女は潮吹きが止まると、直ぐに泣きながら謝り始めた。

 

「ひっく、ご、ごめんなさい……ごめんなさい……グスッ」

 

 そんな明日奈に省吾が取った行動は――。

 

――ズブリッ。

 

「――っ!」

 

 泣いている彼女のオマンコにもう一度チンポを突き刺す鬼畜な省吾。

 一度は抜かれてしまったチンポに再び貫かれて、明日奈は子宮口を襲う快感にブルリと身体を震わせた。

 

 おしっこを掛けてしまったのに、彼は怒っていないのか? 嫌ったりしていないのか?

 

 戻ってきてくれたおチンチンが与えてくる快感に苦しいと思いつつも、もうあそこを壊されたっていい、気持ちよくなりすぎても彼が求めてくれるのなら――と、明日奈は泣きながらおチンチンを挿れてもらったことを喜んだ。

 

「潮吹きしたぐらいで謝らなくても大丈夫だよ。俺のチンポでこんなになってくれて嬉しいぐらいだしさ」

 

「しっ、……お……吹き……? あっ、あんぅっ」

 

 彼女が潮吹きと不思議そうに言うのを、あれ? と思った省吾。

 

「えっと、もしかして結城さんは潮吹きを知らない?」

 

「お、おしっ……こじゃ……ない……の?」

 

 ああ、なるほどと省吾は思った。おしっこと勘違いしたから泣いて謝ってきたんだと。

 

「違うよ、今のはおしっこじゃなくて潮吹き。俺も潮吹きは初めて見たから驚いちゃったけどね」

 

 そう言いつつも泣いている明日奈を容赦なく腰を振って追撃する省吾。

 

「あっ、んっ。じゃぁ、あんっ、お、怒ってない?」

 

 涙で頬を濡らして雌犬のように犯されながら、明日奈は省吾を見詰めて聞いた。

 

「はぁはぁ、もちろん怒ってないよ」

 

「あんっ、良かった、ん、あっ」

 

 明日奈がホッとして見せている涙で歪んだエロい表情。そして漏らしている喘ぎ声に妙な興奮を覚えて、省吾はパンッパンッと彼女のお尻に股間を打ち付けていく。

 

「ひうっっ、は、激しいよ最上君っ。お、オマンコが壊れちゃうよっ」

 

 もはや明日奈は省吾の為に、オマンコという単語を口に出すことを躊躇わなかった。

 そんな彼女にエッチな事を言いたくなるのは、もはや彼の宿命だろうか?

 

「オマンコが壊れちゃう気がするぐらい気持ちいいんだろ?」

 

「んぅっ、うっ、うんっ。気持ちいいっ。最上君のおチンチンで、オマンコが壊れちゃうぐらい気持ちいいのっ――」

 

 一度タガが外れてしまったせいか、明日奈は卑猥なセリフで省吾に答えを返した。

 

「はっ、はっ、俺、いつも思うんだけどさ。結城さんってエッチな姿を見られたり、いやらしい事をさせられると――滅茶苦茶興奮して感じてるよね?」

 

 明日奈のオマンコをチンポでえぐりながら、以前から確信を持っていた事を今回初めて口にしてみた省吾。

 途端に彼女のオマンコがチンポをキュウキュウ締め付けてくる。

 

(うおっ、滅茶苦茶締め付けてきたっ)

 

「えっ、それはっ、あっ、あっ、も、最上君にだけなのっ。最上君に見られると気持ち良くなって、私っ、エッチな女の子になっちゃうのっ!」

 

 明日奈は省吾の指摘を否定できない。彼女に出来るのはあくまでそれが省吾の前でだけだと伝えることだった。

 そんな彼女の言葉に、もうこの雌犬は自分の物だなと実感する省吾。

 

「はぁはぁ、俺の前でだけエッチになってくれるんだ。すっげぇ嬉しいよ」

 

「ほ、本当? 私がエッチな女の子でも嫌いになったりしない? あんっ、あっあっ、おチンチンが気持ちいいよぅ――」

 

 明日奈は省吾に犯されていても、エッチな自分が嫌われないか心配だった。

 

「嫌いになんてならないよ。俺がどれだけ――」

 

 省吾は一つ深呼吸した。こんなエッチな状況で言うのもあれだがと思ったが。

 

「結城さんの事を好きになっているのか教えたいぐらいなのにっ」

 

 そう言って腰を引いて、えぐりこむように突きこんだ。

 

――ズチュッ。

 

「ああっ――」

 

 明日奈は突き込まれたおチンチンに快感を高められながら、省吾の突然の告白に、今度は嬉しさから溢れた涙をボロボロと流し始めた。

 

 そして明日奈も彼の与えてくる快感に夢中になりながら、必死になって自分の思いの丈を伝え返す。

 

「わっ、私もっ、最上君のことが好きっ。大好きっ。あっ、あっ――」

 

「はっ、はっ、俺もっ、結城さんのことが大好きだよっ。くぅっ――」

 

 雌犬を犯しながら、そして犯されながらの二人の淫らな愛の告白。二人は淫らな水音が響く中で、二人は何度も好きだと伝え合う。

 正直エロすぎだと思われる二人の愛の伝え方だった。

 

 淫らな愛の告白で気持ちが高ぶってしまった省吾は、チンポに込み上がってくる射精感に襲われ、明日奈のお腹に手を回して覆いかぶさり、またマウントを取って激しく突き込み始めた。

 

「はぁはぁ、あぅ、もう俺――出そうっ」

 

 明日奈のほうも心が満たされ、そして彼に中出しして欲しくて、子宮に精液を注いでもらいたくてたまらなかった。

 もう子宮以外に彼の精液を出してほしくなかった。

 

「んぅっ、いっ、いいよっ。中に出してっ。私の子宮にっ、君の精液を、いっぱい――いっぱい出してっ!」

 

 そして子宮口に押し付けられる亀頭の圧迫感を感じて、明日奈は子宮を差し出すようにお尻を彼に押し付けた。

 

「うっ、くぅぅっ――」

 

――ドクッ。

 

 ピッタリ子宮口とくっついた亀頭から、子宮に飛びこんでくる熱い精液の勢いを感じて、明日奈はお尻の穴に力を入れてオマンコをキュっと締め付けた。

 

 そして頭を真っ白にしながら、彼女は大きな声で――。

 

「おっ、オマンコが熱いよっ。あっ、ああっ。最上君の精液でイかされちゃうっ!」

 

――ドクドクドクッ。

 

「イクッ、イクッ! 最上君のっ、おチンチンでイっちゃうっ! あっ、ああっ!」

 

 省吾にマウント状態で精液を注がれながら絶頂する明日奈のイキ様は、まさに一匹の雌犬として相応しい淫らな姿。

 

 そして明日奈はこの日夕方になるまで、チンポをずっと突き刺されたまま省吾に四回の中出しをされて何度も絶頂させられるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 たっぷり愛し合った後の帰り際の玄関で。

 省吾は今日の料理の材料代として、明日奈に千円札を2枚差し出した。

 

「はいこれ、今日の料理の材料代。すっげぇ美味しかったよ明日奈」

 

「あっ、いいよ。私が省吾君に作ってあげたかったんだから」

 

 いつの間にか名前呼びに変わっている二人が居た。それぞれ相手の名前を言う時に、ちょっと恥ずかしがっているのが初々しい雰囲気を漂わせていた。

 とてもあれだけ濃厚なセックスをしていたとは思えない二人の姿。正直、爆発して欲しい。

 

「いやいや、そういうわけにもいかないから。俺の方は、ほら、ちゃんと仕送りで食費も貰ってるし、明日奈のお小遣いで料理を作ってもらうのはちょっと気が引けるしさ」

 

「ん~、そう? でも、2枚は多いかな? 1枚で十分」

 

 明日奈は省吾の差し出した2枚の内、1枚だけを抜き取って――少し考えてもう1枚を指差した。

 

「そうだ、それじゃこっちの一枚で――」

 

 明日奈は恥ずかしそうに省吾を上目遣いで見詰め――。

 

「明日もご飯を作るっていうのはどうかな?」

 

 そんな彼女に負けじと、省吾は返事を返した。

 

「おおっ、それは大歓迎だよっ。でも――明日もエッチしちゃうよ?」

 

 それに対して、彼の手から残りの一枚を引き抜いてキスをすることで「エッチしてもいいよ」と行動で返事をする明日奈。

 

 その明日奈の顔が真っ赤に染まっているのがとても可愛らしく感じて――省吾も彼女の唇を奪うのだった。




推敲して修正して、また推敲をして修正をしての連鎖のドツボにハマった作者。
もはや文字がこんがらがって訳が分からない。

ええいっ、投稿してしまえっ! って感じ。


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20話 初めての

何が初めてなのかは本文で。


 連休の最終日。

 

 帰省ラッシュの影響で人が溢れた駅のホーム。時間通りに到着した電車に待っていた人々が流れ込んでいく。

 その中に腕を組んだ一組の若いカップルが居た。

 

 省吾と明日奈の二人である。

 

 二人は連休の最終日の今日、珍しく外に出て買い物に出掛けていた。知り合いに会わないようにわざわざ電車で遠出してまで。

 休みの間、毎日エッチしていた二人が買い物に出た理由は、省吾の住むマンションのリビング部分があまりにも殺風景だったからである。

 

 もともと省吾は一人暮らしが許された3年間をその状態で過ごすつもりだったが、明日奈が毎日訪ねて来るようになって、その殺風景すぎる空間の見た目を少し変えたくなってしまった。

 

 なにしろ彼女が手料理を作ってくれるのだ。ある程度の生活感が欲しくなっても仕方がないだろう。

 

 そんなわけで今日はソファーやテーブル、部屋に飾る観葉植物などを購入していた。

 今はその買い物の帰りである。

 

「今日は人が多いね」

 

「連休も今日で終わりだからかなぁ?」

 

 電車に乗る前は腕を組んでいた二人だったが、満員となった電車ではそうもいかない。

 省吾は腕に当たっていた明日奈のおっぱいの柔らかさが惜しかったが、彼女を上手く誘導し壁際に追い込んだ。いや違う、彼女が痴漢されないように気を付けただけだ。

 

 彼女の正面は壁、その背後を自分の身体できっちり覆い隠す。痴漢避けとして明日奈を庇う立ち位置をしっかりとキープして省吾は安堵した。

 

 そんな省吾の身体を背中に感じ、守ってくれているんだと嬉しく思った明日奈は彼に背中を預けて話しかけた。

 

「省吾君大丈夫?」

 

「俺は大丈夫。明日奈こそ狭くて苦しくない?」

 

「んっ……私は大丈夫だよ」

 

 ギュウギュウ詰めの中で小声で話す二人。流石にこの満員電車の中で人に聞こえるほど大きな声を出す気はなかった。

 しかしそこには一つの誤算があった。

 

(やんっ……省吾君の息が耳にかかって……)

 

 明日奈は妖しい快感にゾクリと身体を震わせた。

 

 ただ耳に息がかかっただけなら、彼女もここまで反応しなかっただろう。

 だが、省吾が背後に居るというのがまずかった。そして彼に背中を預けて身を委ねてしまっていたのが追い打ちをかけていた。

 

 そう、明日奈の身体は雌犬としてマウントされて、可愛がられていると錯覚してしまっていた。

 

(ぁっ、だめっ、こんなところで――)

 

 可愛がってもらえると勘違いした乳首が服の下でぷっくりと硬く尖り始める。

 理性で抑えることの出来ない淫らな身体。こんな場所でエッチに反応してしまっている恥ずかしさに明日奈は身体を震わせ、せめて誰にも気が付かれないようにと顔を伏せて隠した。

 

 そして省吾の方も。

 

――ガタンゴトン。

 

 電車が発車して揺れ始めると、それが明日奈のお尻の揺れへと変わり、密着している股間の気持ち良さにチンポがムクリと頭を起こし始めた。

 

(やべっ、明日奈のお尻が……)

 

 省吾は獣である。好きな女の子のお尻に股間を擦られたら、勃起してしまうのも当然。

 

(ちょっ――これはまずいだろっ)

 

 焦った省吾は股間を離そうとしたが、そこは満員電車。離すどころか背後はギュウギュウ詰めで離すことが出来ない。

 

(えっ? うそ……省吾君だめだよ……電車の中なのに……)

 

 たとえ二人がどう思おうと、若い獣のチンポは理性では鎮まらない。

 電車の揺れとともにお尻で擦られて完全に勃起してしまったチンポが、居場所を求めて明日奈のお尻の割れ目にピッタリとはまり込んだ。

 

(はうっ――気持ちいいっ)

 

 省吾は明日奈のお尻に挟まれたチンポの気持ち良さに、腰を振ってしまいそうな自分を必死に抑え込む。

 

(くっそ……明日奈のお尻に擦れてたまらんっ。やべぇ、やりたくなってきた……)

 

 しかしここは電車の中、自分の部屋ではない公共の場。どれだけ欲情しても二人がセックスしていい場所ではない。

 

 省吾は意識を逸らすために、そして彼女に勃起してしまったことを謝っておこうと思った。

 満員電車の中、もう彼女のお尻にハマってしまったチンポが萎えないと確信したからだ。

 

 省吾は明日奈の耳元に唇を寄せて小さな声で囁いた。それが明日奈にとってどう感じるのかも気が付かずにだ。

 

「あ~明日奈。ごめん、ちょっと身動きが取れない」

 

 再び、耳にかかった彼の吐息に、明日奈はビクッと身体を震わせた。

 

んっ……き、気にしなくても……良いよ……

 

 明日奈はその囁きに感じてしまっていた。彼のおチンチンがこのまま中に入ってきそうな感覚に、身体が反応して濡れ始めている。

 人混みの中で感じてしまっている自分がとても恥ずかしかった。

 

 何度も感じた彼の身体の熱さ、お尻に当たるおチンチンの硬さ。

 

(あぅ……省吾君とエッチしたいよ……)

 

 しかし、知り合いに見られないようにわざわざ遠出した二人の電車に乗っている時間は長い。

 

 ここから二人はどうなってしまうのか? はてさて。

 

 ・

 ・

 ・

 

――ガタンゴトン。

 

 揺れる電車の中で省吾に守ってもらっていたはずの明日奈は、痴漢にその豊かな胸を揉まれて恥ずかしさに身を震わせていた。

 服装も良くなかった。春の暖かさに着ている物は春物のセーターの下に、スカートの中に入れないタイプのキャミソールだけ。

 

 痴漢の指先が服の上から乳首をいやらしく撫でてくる。

 その指先が与えてくる快感に、雌犬のスイッチが入ってしまっている明日奈は必死になって声を抑えて耐えていた。

 

 明日奈は今まで、痴漢されたことは一度もなかった。もし痴漢されても直ぐに止めさせる自信もあった。

 だけど、痴漢に触られることがこんなに恥ずかしいとは思わなかった。

 ましてや、それを止めることも出来ないなんて思いもしなかった。

 

 セーターの上からおっぱいを揉んでいた痴漢の手が、お腹の方へ伸びていく。

 

(や、やめて……お願い……)

 

 声にならない明日奈の抵抗。

 そんな彼女を嘲るように、痴漢の手は容赦なくセーターの下、そしてキャミの下へと滑り込んできた。

 

(いやぁ……)

 

 そこに子宮が有る事を知っているかのように、おへその下の素肌を男の手がゆっくりと押さえるように撫で回す。

 その手の動きに呼応するように、明日奈の意志に反して子宮が痴漢のチンポを求めて熱くなり始めた。

 

 明日奈の感じている恥ずかしさが天井知らずに極まっていく。

 満員電車の中、人がたくさんいる状態で痴漢におっぱいを揉まれ、今度は服の中に手を入れられてしまっている。

 

 その手が何を目的にしているのか。上へ行くのか下へ行くのか?

 

(いや、いや、もう許して)

 

 だが、その手は更に彼女を辱めようと動き始めた。

 素肌の上を痴漢の手が下へと撫で下りていく。流石に明日奈もスカートの中に手を入れられるのは許容できない。

 下手すればスカートが脱げてしまう。明日奈は痴漢の手を先回りして、自分の大事な場所を手で抑えた。

 

 すると痴漢の手が、じゃぁこっちにしようと上へと登り始めた。それを明日奈は止める事が出来ない。

 大事な場所のガードをやめれば、もしかしたらまた痴漢の手がスカートの中へ向かうかもしれない。

 

 痴漢の手が素肌を上っていくのを、明日奈は羞恥に震えながら受け入れるしかなかった。

 

 おへそを越え、みぞおちを越えて、ブラに到達した痴漢の手が、スライムが獲物を包むように明日奈のおっぱいを掴んだ。

 

あっ……

 

 明日奈の春物のセーターの胸の部分に、痴漢の手の形がくっきりと浮かび上がる。

 顔を伏せている彼女の視界の中で、揉まれているおっぱいがいやらしく形を変えていく。

 

 しかし、抵抗もできない明日奈という獲物を前にして、痴漢がそれだけで許すはずもない。

 

 ブラの縁に掛けられた痴漢の指先が、乳首を露わにする為に生地をずらしていく。

 

(そんな……)

 

 服の下で明日奈の敏感な乳首が露わにされて空気と触れ合う。

 

(いやぁ……)

 

 痴漢の手が自分の乳首を好き勝手に弄ぼうとしている。そう感じて明日奈は羞恥の涙を浮かべた。

 だが彼女はどんなに恥ずかしくても痴漢の手を止めるという選択肢を選ぶことはできない。

 

 そう、明日奈は雌犬なのだから。

 

 その雌犬の乳首がキュッと摘ままれ――。

 

んぅっ――

 

 乳首から脳へ、そして子宮へと電撃のように走る快感に、明日奈はくもぐった喘ぎ声を漏らした。

 

(いやぁ、声が出ちゃうっ。やめて、お願い、許してっ――)

 

 そう思っても声に出すことが出来ない。満員電車の中で痴漢されて感じてしまっているのを誰にも知られたくない。

 明日奈は痴漢の指先に、剥き出しの乳首を転がされる気持ち良さに必死に声を抑えた。

 

んっ、んっ

 

 それでも漏れてしまう小さな喘ぎ声。明日奈にとって幸いなのは、電車の音が意外と大きくて、そのエッチな喘ぎ声を誰にも聞かれなかったことだろう。

 

 だが、痴漢の手は大胆におっぱいを揉んで乳首をコリコリとこすってくる。

 

 満員電車の中での淫らな行為。

 

 明日奈は乳首を弄ばれて気持ちよくなりながら、お尻にあたっている痴漢のチンポの硬さに反応して、お腹の奥からエッチな液が溢れ出すのを感じるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

――ガタンゴトン。

 

 彼女が降りる駅はまだまだ遠い。そして痴漢の手は一瞬たりともおっぱいから離れてはいなかった。

 

 明日奈は周りに人が居る状況で乳首を弄ばれ続け、痴漢の手が送ってくる快感に蕩けさせられてしまっていた。

 

(もうだめ……気持いい……。痴漢されて感じちゃってるよぅ……)

 

 この痴漢は、自分がどんな風に乳首を触られると感じてしまうのかを知っている。

 指先に乳首を弾かれるだけで、頭がおかしくなりそうなほど感じてしまう。

 

 明日奈のお尻が無意識に痴漢の硬いチンポへ押し付けながら揺れる。その大きなチンポをくださいと強請るように。

 

 明日奈は初めての痴漢に屈してしまった。

 

 揺れる電車の中、沢山の人がいるのに痴漢に感じさせられてしまう恥ずかしさ。

 理性が痴漢に抵抗してやめさせようと諭してくる。それなのに明日奈は何もかも痴漢に委ねてしまうのが気持ち良くてたまらなかった。

 

 時折、周囲の声にビクッと震えながら、明日奈は快感に高められていく。

 

(あっ、やっ、うそっ――私、イっちゃう――)

 

あ、あっ、んぅぅっ!

 

 明日奈は満員電車の中で、密かに身体をブルリと震わせ、とうとう痴漢に絶頂させられてしまう。

 

(あっ、あっ、イッちゃった。こんな場所で――イっちゃった――)

 

 他人が傍に居るのにイかされる恥ずかしさ。

 これが初めてではない。明日奈は図書室でクラスメイトが傍に居るのに、おチンチンを咥えたままイッたことがある。

 だけど今回は前回以上の恥ずかしさを明日奈は感じていた。それもそうだろう、この満員電車の中は何十人も人が乗っている。

 

 そんな中で明日奈は痴漢にイかされてしまったのだ。しかも乳首だけでイかされてしまった。

 

(私の身体……淫乱になっちゃったの……? そんなのは……だめ……だよ……あっ、また……もうイッたから許して……んぅっ)

 

 イッたのに止まらない痴漢の指先に、明日奈はきっと降りる駅に着くまでずっと痴漢され続けるんだと思った。

 どれだけ恥ずかしくてもきっとこの痴漢はおっぱいを弄び続ける。快感に蕩けた頭の中で、彼女はそれを理解せざるを得なかった。

 

 そんな彼女が痴漢に全く抵抗していない理由はもちろんある。

 

 明日奈が必死に声を抑えているのを良いことに、おっぱいを密かに弄び続けている痴漢が省吾だからだ。

 でなければ、あの閃光のアスナが痴漢ごときに好き勝手にされるわけもない。

 

 しかし、痴漢から明日奈を守ろうとしていた優しい省吾はどこへ行ってしまったのか?

 

 ただ一つ、明日奈が心に決めたことがある。それは――。

 

(後で絶対に――お仕置きするんだからっ!)

 

 流石に痴漢行為は雌犬となった明日奈でも、恥ずかしすぎてお仕置きが必要だと感じたようだ。

 

 チートも無いのに省吾はやりすぎだった模様――なむぅ。




明日奈、初めての痴漢でした!

痴漢が省吾だと匂わせつつも、最後までそれをはっきり書かなかったことで、明日奈が本当に痴漢にあっているみたいに書いたつもりのお話。

最初から最後まで痴漢プレイしているのは省吾です。

挿入までしてみたかったけど、チート無しの主人公には無理でした。

感想、投票評価、お気に入りを有難うございます。
累計ランキング10位以内にいつの間にやら入っていてビックリ。

まぁ、間違いなく明日奈の人気のおかげなんですけどね。

ちなみにこれを書き終わった後、明日奈の痴漢物の小説が無いか探したのは内緒です。


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21話 電車を降りて

 電車の降車口から乗客たちが溢れるように降りていく。

 その中に彼氏の腕を抱き締めてぴったりと寄り添う一組のカップルの姿があった。

 

 電車の中でエロエロな痴漢プレイを楽しんだ省吾と明日奈の二人である。

 

 省吾は勃起したままのチンポを手に持った荷物で上手に隠し、明日奈は頬を赤く染めておっぱいの間に省吾の腕を抱き締めてくっついている。

 

(やべぇ……チンポが鎮まらん。これじゃまともに歩けねえ)

 

(うぅ、省吾君のばかぁ……)

 

 電車の中でエッチなことを楽しんだ罰が、二人を辛い状態に落とし込んでいた。

 

 省吾のチンポはでかいが故に、勃起してしまえば隠すのも大変。明日奈に片方の腕をガッシリと抱き締められていて尚更歩きにくそうにしている。

 そして明日奈は演技をしている。周りの人の目を引かないように、ただの仲のいいカップルだと思われるように。

 

(お願い、誰も気付かないで……)

 

 明日奈は、とある部分を隠すために省吾の腕をしっかり抱き締めている。そこは絶対に誰にも見られたくない、知られたくない恥ずかしい部分。

 今、自分がどれだけ恥ずかしい思いをしているのか。明日奈は彼にお仕置きと一緒に文句も言わなきゃと思った。なにしろ――。

 

――春物セーターの胸の頂点に、乳首ポッチがくっきりと浮かんでしまっているのだから。

 

(ブラをずらしたままなんてヒドイっ。省吾君のばかっ、変態っ。省吾君以外には見られたくないのに、触るだけ触ってそのままなんて……こんなの……恥ずかしすぎるよ……)

 

 そう、明日奈は電車を降りるギリギリまで省吾におっぱいを痴漢され続け、その結果ブラを直すことも出来ずに電車を降りる羽目になっていた。

 ノーブラで外出した経験も無い。そんな明日奈が初めて経験する乳首ポッチというプチ露出。

 

 その破廉恥極まりない乳首ポッチをセーターに浮かせた彼女が歩いていればどうなるのか?

 

んっ……、ぁっ……

 

(はぁはぁ……んっ……ち、乳首が擦れて感じちゃう……)

 

 電車の中で散々に弄ばれイかされるほど敏感になってしまった乳首が彼女を苛む。

 歩いているが故の僅かな服の擦れ。たったそれだけなのに、その部分を意識すればするほど余計に気持ち良く感じてしまう。

 

 明日奈は乳首が気持ち良くてエッチな声が出そうになるのを下唇を噛んで耐えた。

 周囲の視線が気になって仕方がない。周りの人にエッチになった乳首を見られているような気がしてしまう。その気持ちに反応したのか、セーターの下で乳首が痛いほど硬くなっていく。

 

 どれほど恥ずかしくてもこんな場所でブラを直せるはずもなく、明日奈は羞恥に身を焦がしながら顔を伏せて歩くしかなかった。

 

(んっ……、だ、誰にも見られてないよね? ちゃんと隠せてるよね?)

 

 もしも誰かにこんなエッチな自分を見られたら? 知られてしまったら? そう思うと胸がきゅっと締め付けられる。

 

 それなのに……恥ずかしくてたまらないのに――。

 

(省吾君の腕で乳首が擦れて……気持ちいい……あっ……んっ……

 

 確実にエロ街道を歩み続けている明日奈がいた。

 省吾とエッチしてからの彼女は、これまで知らなかった快感を一つずつ覚え始めている。

 

 だが、時と場所というものがある。明日奈は理性を振り絞って、省吾に小さな声でお願いをした。

 

省吾君、お手洗いに行こ?

 

「あぁ。うん、そうだね。行こうか」

 

うん……

 

 彼氏の腕を抱き締めて甘えながら小声で何かを言っている女の子。周囲の嫉妬を集めかねないほどの親密さを見せる省吾と明日奈。

 そんな二人を周囲の人々が足早に追い越していく。

 

 お手洗いまでの長い、長い道のり。

 

 エッチな二人は他の人の倍ぐらいの時間を掛けて、ようやくお手洗いへと辿り着くのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 人混みの中、さり気なく(明日奈自身にとって)省吾の腕に抱きついてお手洗いまでやって来た明日奈は足早に個室に入りこんだ。

 

(まさか電車の中であんなエッチなことされるなんて思ってなかったよ……)

 

 電車を降りるギリギリまで彼に触られ続けたおっぱいと乳首。

 明日奈はお手洗いに入るまで気が気ではなかった。なにしろ、セーターに乳首ポッチが浮かんでいたのをここまで直すことができなかったのだから。

 

 周りに沢山の人が居る中でセーターに乳首ポッチを浮かせたまま歩く恥ずかしさ。

 何十人、いや、百人以上の人々とすれ違いながら、明日奈はここに辿り着くまで前を見ることも出来ずに省吾に縋り付いて歩いてきた。

 

 感じてしまって、エッチな声を少し漏らしながら。

 

(誰にも見られなかったよね? もうっ、省吾君やりすぎ。絶対にお仕置きするんだから)

 

 駅のお手洗いの個室とは言え、ようやく安心できる場所に着いて明日奈は緊張を解いた。

 視界には閉じて鍵を掛けたお手洗いのドア、そして胸には……くっきりと浮かび上がる二つの乳首のポッチ。

 

 自分がどれだけ恥ずかしい姿をしていたのか改めて目にして、電車の中では大丈夫だったのかなとちょっとだけ不安になった。

 

(でも……気持ち良かった……。ちっ、違うっ。やだっ、あぅぅ……)

 

 明日奈は顔から火が吹き出そうなほどの激しい羞恥を感じ両手で顔を覆って隠した。

 暗くなった視界に、電車の中で省吾にされていたエッチな行為が浮かび上がっていく。

 

 よりにもよって満員電車の中であんなエッチな事を許してしまった自分。たくさんの人が居る中で、おっぱいと乳首を弄ばれてイかされてしまった自分。

 

(だめっ、こんな事を考えてたらおかしくなっちゃう――)

 

 明日奈は頭をブンブンと振ってエッチな考えを頭から振り払った。

 そして「よしっ」と気合を入れて、顔を覆っていた両手を下ろしておもむろに服の中に入れると、ずれて役に立っていなかったブラを元に戻し始めた。

 

 そんな明日奈だったが、真っ赤に紅潮した顔で熱い吐息を漏らしていたりする。全くもってエッチな考えを振り払ったようにはとても見えなかった。

 

(あそこも拭いておかないと……)

 

 明日奈はバッグの中からウェットティッシュを取り出した。

 それを一旦棚に置いてから、スカートの中に手を入れてスルスルと大事な場所を覆うショーツを膝の下まで下ろしていく。

 

 そして便座に腰を下ろすと、スカートを捲り上げておずおずと脚を広げていった。

 

(あぅ……こんなに濡れてる……)

 

 クロッチ部分がびっしょりと濡れて色が濃ゆくなっているショーツ。そしてテラテラと濡れて広がっている卑猥な桜色の割れ目。

 

 それは省吾に痴漢されて気持ち良くなってしまった証明。

 明日奈はあんなに恥ずかしい思いをさせるなんてヒドイと思いつつも、それを受け入れて気持ち良くなっていた自分が恨めしかった。

 

(綺麗に拭かないと……)

 

 そう思い、腫れ物を扱うように大事な場所をウェットティッシュで拭き始める。

 

「んっ……」

 

 綺麗にする行為に、明日奈は脳が痺れるような気持ち良さを感じてエッチな喘ぎ声を漏らした。

 もちろん一度拭いたぐらいでベチョベチョのオマンコが綺麗になるはずもないわけで。

 

「んっ……んっ……はぁはぁ……んっ」

 

(やだ……拭いてるだけなのに感じちゃう……んっ)

 

 連休の間、省吾と毎日セックスをして感度が上がってしまっている大事な場所。

 そこに桜色のクリトリスが勃起して存在を強く主張していた。

 

 潤んだ瞳がクリトリスをじーっと見詰めて揺れ動く。

 

はぁはぁ……

 

 明日奈は無意識に半開きになった唇を舌でぺろりと舐め、指先をゆっくりとクリトリスへと近づけていく。

 彼女は自覚していない。自分が今、何をしようとしているのかを。

 

 そしてフルフルと人差し指を震わせながらクリトリスを――。

 

あんっ!

 

 クリトリスから送られてきた快感に小さな喘ぎ声を漏らし、その声にハッとして明日奈は慌てて口元を押さえた。

 

(うぅぅ……)

 

 自分がした事に気が付いて、明日奈は羞恥の涙で瞳を潤ませる。

 彼にどんどんエッチにさせられていく自分の身体。それを証明するように、桜色のクリトリスが充血してぷっくりと膨らんでいる。

 

 火照った身体が快感を求めてブルっと震える。

 それを抑えるようと明日奈は自分の身体を掻き抱いた。

 

「んぅ……」

 

 潤んだ瞳にしっとりと濡れて半開きになった色っぽい唇。ほんのりと赤く染まった耳に掛かる、ほつれて乱れた亜麻色の髪。

 柔らかなおっぱいは腕に押さえられて艶かしく形が歪み、生の太ももの奥では大事な場所が淫猥な蜜を垂らしている。

 

 そこには高校生とは思えないほどの濃密な色気を漂わせた明日奈が居た。

 

(省吾君……)

 

 彼女の今の姿を、もし男が目にしたらそれだけでチンポが勃起してしまうだろう。女性が見ても頬を染めて見惚れるに違いない。

 

(省吾君、省吾君……)

 

 明日奈は心の中で何度も省吾の名を呼んだ。

 もう彼女は自分が何を求めているのか理解していた。

 

 電車の中で彼のおチンチンがお尻に当たった時から、ずっと、ずっと彼とセックスしたいと、彼のおチンチンが欲しくてたまらなくなってしまっている事を。

 

(省吾君のおチンチンが欲しいよ……)

 

 もはや明日奈の頭の中には、省吾をお仕置きをしようという考えは残っていなかった。

 省吾に痴漢されて乳首でイかされても、あの子宮口を抉じ開けて精液を注いでくる快感には到底及ばない。

 彼のおチンチンを挿れてもらわなければ、きっとこの身体は満たされない。そう明日奈は思った。

 

――早く帰って彼に可愛がってもらおう。

 

 それからの明日奈の行動は早かった。

 

 火照った身体を誤魔化しながら乱れた服装を整え一つ深呼吸をし、そして誰にもエッチな気持ちを知られないように普通の女の子の演技をして、待っているだろう省吾と合流するためにお手洗いの個室から出るのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾はお手洗いから出た後、明日奈が出てくるのを壁に寄りかかって待っていた。

 お笑い芸人の不細工な顔を思い出して、無理やり股間を鎮めたのは秘密である。

 

「お待たせ、省吾君」

 

 省吾は声がした方へ顔を向けた。

 そこにはしっかりと身だしなみを整えたいつもの明日奈の姿。そのはずなのに――。

 

(な、なんか、めっちゃ色っぽいんだが……)

 

 お手洗いに入る前は恥ずかしそうにしていた彼女が、至って普通にしているのにやたらと色っぽい雰囲気を放っていて、その妖しさに省吾は胸がドキッとした。

 

「どうしたの? どこか変かな?」

 

 省吾に見詰められて、明日奈は焦ったように自分の胸元とスカートを確認した。もしもエッチな部分が残っていたりすると大変な事である。彼にエッチなところを見られるのは許せても、他人に見られたくはなかった。

 

「あ、いや、ごめん。なんか明日奈に見惚れちゃってさ」

 

「そっか。省吾君があんまり見るから、おかしいところでもあるのかと思った。ふふっ、そっか、見惚れてくれたんだね。嬉しいな」

 

 唯でさえ発情していた明日奈は、好きな男が自分に見惚れてくれて嬉しく感じ胸がキュンとした。ついでに子宮もキュンとした。

 そして明日奈は心の望むままに、省吾へと腕を絡めておっぱいを押し付けた。

 

 まったくエロい女の子である。

 

 二人共、人目につかないようにわざわざ遠出して買い物した事をすっかりと忘れてしまっているようだ。

 

「んじゃ帰ろうか。荷物もあるし、ちょっと贅沢だけどタクシーを使おう」

 

「うんっ♪」

 

 タクシーを使えば早く帰れる。明日奈の瞳の奥で情欲という名の炎が揺らめく。

 

(帰ったら省吾君、すぐにエッチしてくれるかな? きっとしてくれるよね。だって……私の胸を見てくれてるし――)

 

 明日奈さん、本当にエロくなりすぎである。

 

 ついでに言えば、省吾はこっそり見てるつもりだった。しっかりバレてしまっていたが。

 女の子は結構、視線には敏感なのである。特に好きな男の視線には。

 

(くぅ……せっかく鎮めたチンポがやべぇ――)

 

 どうやら明日奈の魅力に省吾もタジタジの模様。まぁ、頑張って帰りやがれこの野郎。




リアルはもうすぐクリスマス。

物語はまだ五月の連休。
何という季節感の乖離。


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22話 明日奈のちょっとエッチなアピール

推敲、修正の試練から逃れるべく、投稿してしまう作者だった。

見直してると本当にキリがない……。


 省吾が住んでいるマンションの前に一台のタクシーが停車した。

 タクシーのドアが開くと荷物を持った省吾が下りて、中へ向かって手を差し伸べた。

 

「ほら、明日奈。気を付けて」

 

「ふふっ、ありがとう省吾君」

 

 差し出された手を取って明日奈は微笑んだ。好きな男の子が見せる優しい気遣いに心が弾む。

 手を繋ぐという、たったそれだけの行為に幸せを感じて明日奈の胸が高鳴っていく。

 

 たとえ胸の中にエッチな思いが渦巻いていても、そういったところは初々しいまま変わらない。

 

 そんな可愛らしい明日奈だったが、省吾の手の助けを借りてタクシーから降りつつ――彼の股間へと視線を向けた。見てるのを気付かれないようにあくまでこっそりと。

 

(えっ、やだ、こんなに……)

 

 明日奈は彼の股間を盗み見た瞬間、ビクッと身体を震わせた。とても信じられないものを見たからだ。

 

 彼のズボンの股間がモッコリと膨らんでいる。しかも、ただ膨らんでいるわけではなかった。

 位置が悪い状態で勃起してしまったらしく先っぽが太ももの方へ向かっている。つまりズボンの太腿の内側の部分が、見事なまでに大きなおチンチンの形で盛り上がっていた。

 

 それが隠されもせず、明日奈の眼前にあけっぴろげにされていた。

 

(あぅ……さっきまで隠してたのに……)

 

 タクシーの中で彼は股間に荷物を置いてその部分を隠していた。だから明日奈は彼が勃起していることを知らなかった。

 

 帰ったらエッチをして欲しいと思っていた明日奈は、駅のお手洗いを出てからマンションまで帰ってくるまでの間、歩けば腕を絡めておっぱいを押し付けたり、タクシーに乗れば彼の太ももに手を置いてエッチなアピールをしてきた。

 そのままおチンチンを触っても大丈夫かなとちょっぴり悩んだりもした。流石にタクシーの中でそこまで大胆なことはできなかったが。

 

 そして今、電車の中で挿れられるかと勘違いしてしまうほどお尻に押し付けられたおチンチンがそこにある。とても大きくて硬い――彼のいやらしいおチンチンがすぐ近くにある。

 

 だが、実際に彼の異常とも言える大きなおチンチンの形を見てしまって、明日奈は途端に恥ずかしくなった。

 省吾にエッチしてもらいたくてアピールして、事もあろうに外で彼のおチンチンを勃起させてしまった。その事が恥ずかしくてたまらなくなったのだ。

 

 誘惑して勃起させた挙句、自身が恥ずかしくなっているなんて本末転倒である。

 

 一方、省吾はそんなやたらと色っぽい明日奈のエッチな誘惑に気が付いていた。

 その上でチンポを勃起させないように理性をフル動員していたのだが、敢え無く撃チンされてチンポをガッチガッチに硬くしてしまった。

 

 幸いなのはタクシーでは座っていられたので荷物を股間に乗せて隠せていた事。そしてマンションでは人とすれ違わない限り見られることが無いということだろうか。

 

 その省吾の心に炎が燃え上がる。

 

(駅からずっと明日奈に良いようにやられていたけど、此処から先は人が居ない限りチンポを隠さないで済む。さぁ、反撃の時間だ)

 

 これは男と女の熾烈な戦い。襲ったほうが負けだと省吾は感じていた。

 

 省吾は既に理解している。要求すれば明日奈は大抵のエッチな事を受け入れてくれるのを。

 だが、見たいのだ。明日奈が自発的にエッチな事をして求めてくる可愛らしいところを。

 

 そう、彼女が恥ずかしがりながら見せてくれるいやらしい姿を見たいのだ。

 

 であれば、誘惑していることに気づかないフリをして明日奈がエッチな事をするのを鑑賞するのが最高の手だろうと省吾は考えた。

 

(クククッ。勃起チンポを見せて焦らしまくってやろうじゃないか)

 

 タクシーを降りた省吾が勃起チンポを隠してない理由はここにあった。

 

 何はともあれ走り去っていくタクシーを背後にマンションのエントランスに入っていく二人。

 これから二人のエッチな戦いが始まる。勝負の行方は何処へ――。

 

――まぁ、結果は言わずとも分かりきっているようなものだが。

 

 ・

 ・

 ・

 

――ちらっ、ちらっ。

 

 省吾の肩に頭を預けるようにピッタリと寄り添い腕を絡ませて、明日奈は歩きながら彼の股間に視線を送っていた。

 

(凄い、ズボンの太ももに形がはっきり……)

 

 彼のおチンチンがとても大きいのは良く知っている。だけどそれがあんな風にズボンの太もものところで、勃起した形をくっきりと作っているのが明日奈にはとても信じられなかった。

 そして、それを隠そうともしていない。その自信に満ち溢れた彼の姿に男らしさを感じ、それを欲しがってお腹の奥が熱くなり始める。

 

(きっと……私に見せ付けて楽しんでいるんだ)

 

 気になって仕方がない彼の股間の大きな膨らみ。明日奈はその部分にどうしようもなく視線を惹き付けられてしまう。

 

 触ってみたい。明日奈の心の中にそんなエッチな気持ちが込み上がる。

 だけどここはマンションのエントランス。いつ人が来るか分かったものではない。そこへ手を伸ばしたい気持ちを、彼の腕をぎゅっと強く抱きしめることで抑え込んだ。

 

(省吾君の意地悪。私をこんな気持にさせるなんてヒドイよぅ……)

 

 そしてエントランスを抜け、エレベーターへ二人は乗り込んだ。

 

 明日奈の思う通り、省吾は彼女の反応を楽しんでいる。

 

(やべぇ、明日奈がエロ可愛すぎる。ほら、こっそり見てないで、もっと大胆に俺のチンポを見ても良いんだぞ?)

 

 明日奈は股間をこっそり見ているつもりだったが省吾にはバレていた。もちろん大胆に見ても良いぞなんて実際に言ったりはしない。

 

(真っ赤な顔で脚をもぞもぞしながらチンポをチラチラ見てるとか最高にエロ可愛いだろっ!)

 

 そんな風に思っている省吾だった。

 

 そして明日奈はエレベーターという密室になったことで、自制心が崩壊を始めていた。

 早く彼とエッチしたい。部屋に入ったらすぐに襲って欲しい。

 

(だからおチンチンを触ってもいいよね?)

 

 とんでもない論法で決めつける明日奈がいた。

 

 そう決めた明日奈は、触ってもエッチな女の子と思われないように言い訳をすることにした。密室とは言えここは外と同じようなもの。ちゃんと理由を言ってから触らせてもらおうと考えた。

 

(おチンチンがあんなに曲がってて大丈夫かなって心配するのは、恋人だから当たり前だよね。うん、これでいこうっ)

 

 だが、思考と行動は別物である。彼女はおチンチンをこれから触ろうとしていることが恥ずかしかった。それでもエッチな気持ちは止まらない。

 明日奈は上気した顔を省吾に向けて話しかけた。

 

「ね、省吾君……大丈夫?」

 

「ん? 何が?」

 

「その……」

 

 明日奈は言いよどんだ。どんなにエッチになっても、うら若き乙女にはそう簡単におチンチンの単語を口に出すことは出来ない。

 代わりに彼女は省吾の太もも、おチンチンが形を作っている場所へ、それはもう恥ずかしそうにおずおずと手を伸ばしていった。

 

 そんな明日奈の様子に省吾の勃起チンポがビクンッと反応した。窮屈なズボンの太もも部分にきっちりとその動きは抑え込まれてしまったが。

 自分の行動が省吾を興奮させているとも知らずに、明日奈は太ももの歪な形のところに躊躇しつつもそっと手を置いて、その盛り上がった部分を優しく撫でた。

 

(触っちゃった……。し、心配してるんだからおかしく思われないよね?)

 

「ここ、痛くない?」

 

 ズボン越しにチンポを撫でながら、恥ずかしそうに聞く明日奈のエロ可愛さ。

 エレベーターの中という密室とは言え、恋人のおチンチンを自分から触るなんて彼女も大胆になったものである。

 

「ああ、これ? 別に痛くないから大丈夫だよ」

 

(くはっ、明日奈がこんなところでチンポを触ってくるとかっ。つ~か痛そうに見えたのか? まぁ、変な方向に向いてるからなぁ)

 

 チンポを撫でる彼女の手付きに気持ちよさを感じながら省吾は答えた。無論、彼女を焦らすために気持ち良くなっている素振りは絶対に見せない。

 

「そ、そっか。痛くないならいいの。ちょっと心配だったから……」

 

 あくまで心配だから触っている。そう答えつつ明日奈はチンポを優しく撫で続ける。タクシーの中で触っても大丈夫かなと考えてしまった彼のおチンチン。

 それに触れているとお腹の奥がキュンとなる。駅からずっと欲しいと思っていたおチンチンが手の中にある。

 

 他人が居ないとは言え、こんなところでおチンチンを撫でてしまっている。その事実に明日奈は胸をドキドキさせた。

 

(私に興奮してこんなに硬くしてくれているんだよね。やんっ、ビクビクしてる――)

 

(やっべぇ、めっちゃ気持ちいい。なんつ~撫で方をしてくるんだ)

 

 焦らそうとしているのに攻められてしまっている省吾だった。

 そうこうしている内にエレベーターが停まってチンと到着を告げる音が鳴り、その音を聞いて明日奈がハッとして手を引っ込めた。

 

 それがちょっと惜しいと感じつつも、この調子ならもっとエッチな事を彼女の方からしてくるだろうと確信する省吾。

 

 エレベーターを降りれば省吾の部屋までもうすぐ。

 その僅かな距離で明日奈の頭の中はエッチな事でいっぱいになってしまっていた。どうやらさっきチンポを触ったことで完全にスイッチが入ってしまったらしい。

 

(もうすぐ、もうすぐ省吾君の部屋に着くから……着いたら……)

 

 明日奈は彼の腕を強く抱きしめた。

 強く抱き締めていなければ、無意識に彼の股間に手が伸びてしまいそうだった。

 

(んっ、省吾君……早く省吾君のおチンチンを挿れて欲しいよ……)

 

 しかしそれを口に出すのが恥ずかしい明日奈。

 どれだけエロくなっても恥ずかしがり屋なのは変わらない。そんな可愛いところが省吾を獣に変えてしまう原因にもなっていた。

 

 そして省吾の部屋の前にたどり着く。

 

「明日奈、腕を離してもらっていいか? 鍵を開けるからさ」

 

うん……

 

 離れたくない。そう思いつつも明日奈は省吾の腕を離した。鍵を開ける省吾の横顔を潤みを帯びた瞳が見つめている。

 荷物を持った彼の為にドアを押さえて中に入るのを待ち、明日奈も後を追うように家の中へと入った。

 

 靴を脱ぎ、リビングで荷物を下ろした省吾が明日奈に振り返る。

 

「明日奈お疲れ様。買い物を手伝ってくれてありがとうな。とりあえずお茶でも入れてゆっくりしようか」

 

 明日奈を焦らすつもりでそんな事を言う省吾がいた。

 

「えっ、あ、うん。そうだね」

 

 省吾がそんな事を言うので思わず同意してしまった明日奈。

 

(うぅ、お茶の用意って。すぐにエッチしてもらえるって思ってたのに……)

 

 エッチな明日奈の思考が高速で回転し始める。

 

(省吾君だっておチンチンを大きくしてくれてるんだから、きっとエッチしたいって思ってるはず。でもどうしてエッチしてくれないの? あっ……)

 

 明日奈はピンときた。これは彼が自分を弄ぼうとしているんだと。

 欲しいのに焦らされている。つまり彼が喜ぶことをしてあげないといけない。明日奈は雌犬らしくそう考えた。

 

(省吾君が喜んでくれる事は……)

 

 彼にその気になってもらう為のパターンが幾つか思い浮かぶが、それはどれも明日奈にとって恥ずかしい事。

 

(一番喜んで興奮してくれたのって、私が……あれをした時だよね……)

 

 それを思い出して明日奈は顔を真赤に染めた。

 

「じゃあ明日奈は座ってていいよ。今日は俺がお茶を入れるからさ」

 

 省吾は彼女が発情していることを理解した上で焦らしにかかっている。しかしその釣り針にあっさりと掛かってしまうエッチな雌犬がここに一匹。

 

「ま、待って省吾君」

 

 明日奈は省吾を呼び止めると、彼の前に移動して身体の前で手をモジモジとさせた。

 

(おぉっ、早くも明日奈が来たぞ。さぁ、いったい何をしてくれるのかな。すっげえ楽しみだ)

 

「ん? なに?」

 

 明日奈は何をしようとしているのか? どんなエッチなことをして誘惑するつもりなのか?

 

 それがひじょ~に楽しみで、省吾は興奮のあまりにズボンの中で勃起チンポをビクビクさせながら、明日奈がどんなエッチな事をしてくれるのかと期待するのだった。




次話は「明日奈のエロすぎるアピール」で妄想中。
まだ取っ掛かりしか書いてないけど。



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23話 明日奈のエロすぎるアピール

 結城明日奈という女の子はとても可愛い女の子だ。

 

 長い亜麻色の美しい髪の長さはお尻にまで届きそうなほど。

 セーターの胸の部分にツンと上を向いたおっぱいをたわわに実らせ、長い上品なスカートが彼女が良い育ちをしているお嬢さんであることを示している。

 

 愛の女神の化身、そう言っても過言ではないほどのメリハリの効いた魅力的すぎる容姿を持つ美少女。

 

 そんな彼女が、呼び止めた省吾の前に立ち身体の前で手をモジモジとさせている。

 男の目を惹き付ける身体を持った彼女が恥じらう姿はとてもエッチで可愛らしい。そんな姿を見て猛らない男はいない。

 

(くっそ、チンポジが悪すぎて辛いっ!)

 

 省吾のぶっとい勃起チンポが彼女の魅力に当てられて、ズボンの太ももの方で窮屈そうにビクンビクンと脈を打っている。

 勃起した位置が非常に悪かった。なまじ大きいせいで、ズボンを脱がない限り勃起チンポの位置を直すことは不可能。

 

 だが、それに耐えてこそ彼女のエッチな姿を見る事が出来るのだ。省吾はもちろん耐える方を選んだ。

 しかしその前に一手を打つ必要がある。エロエロになる前に省吾はやっておきたい事があった。

 

「あっ、そうそう。明日奈に渡したい物があったんだった」

 

「え?」

 

 これから彼の前で恥ずかしい事をしようとしていた明日奈が、機先を制されて戸惑いの声を上げた。

 その場から一旦離れた省吾が、明日奈に隠れてこっそり買っていた物を荷物の中から取り出す。

 

「それは?」

 

 彼の手の中にある綺麗にラッピングされた長方形の物に、明日奈は胸をドキドキさせながら尋ねた。

 嬉しさに胸がきゅうっと締め付けられる。言わなくても分かる、きっとそれはプレゼント。

 

「あはは、恋人に何か一つぐらい贈っておきたくてさ。はい、明日奈」

 

 明日奈は手渡されたプレゼントに胸が熱くなっていく。彼からの初めてのプレゼントに涙が溢れてくる。

 

「ありがとう省吾君。凄く、すっごく嬉しいよ」

 

 嬉しそうにプレゼントを胸に抱きしめて、明日奈は自然と溢れてきた嬉し涙を流しながら、笑顔で省吾にお礼を言った。

 彼にお礼をしたい気持ちが胸に込み上がってくる。今出来るお礼で彼が喜んでくれるのは、やっぱりエッチな事だと明日奈は思った。

 

(でもその前に、何をプレゼントしてくれたのか見てみたいな)

 

 明日奈は初めてのプレゼントに興味津々。彼は何をプレゼントしてくれたのか?

 

「ね、開けてもいい?」

 

「いいよ、開けてみて」

 

 許可をもらった明日奈は丁寧にラッピングを開けていく。そして現れるおしゃれな一つのケース。

 それを開くとトップに二つのハートが絡み合った可愛らしいペンダント。

 

「わぁ、すっごく可愛いペンダント」

 

 明日奈には二つのハートが自分と彼の気持ちを表しているように感じた。

 しっかりと絡み合って離れることがない二つの心。そのハートの意匠が二人が恋人なのを祝福しているように思えて嬉しくてたまらなくなった。

 

「気に入ってくれたかな?」

 

「もちろん、とっても素敵なペンダントをありがとう。大切にするね。あ、省吾君、着けてみても良いかな?」

 

「ああ、それじゃ俺が着けてあげるよ」

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾にペンダントを着けてもらう。その行為は嬉しさが天元突破している明日奈にもう一つの作用を及ぼした。

 明日奈は雌犬である。飼い主に可愛がられて喜ぶエッチな雌犬である。

 

 プレゼントに嬉し涙を流して喜んで喜びすぎた明日奈は、ペンダントを着けてもらう行為に首輪を着けられるような錯覚に陥っていた。

 

 省吾の手に首を触れられながら、抱きしめられるように首輪、もといペンダントを着けられていく。

 まるで待てと命令された犬のように、飼い主に抱きつきたい気持ちを抑えて、明日奈は首輪をその白い首に受け入れた。

 

 感極まってしまった彼女は無意識に内股気味になり、脚をもぞもぞとこすり合わせた。それは可愛がって欲しいという気持ちの現われ。

 

 そんな明日奈はお利口さんの雌犬である。ちゃんと我慢ができる雌犬なのだ。

 ペンダントを着けてくれて離れた省吾に「ありがとう」と言って、胸元のペンダントに視線を向ける。

 

 明日奈の目に映る彼から初めて貰った贈り物。とても可愛らしいハートのペンダント。

 

(省吾君、私、とっても幸せだよ。だから――)

 

 もともとそうするつもりだった。彼に喜んでもらってからエッチなことをして欲しい。

 

(君が喜んでくれることをするから、私をいっぱい見て――)

 

 明日奈は省吾を見つめながら、セーターの裾へ手を向かわせた。

 

 すぐにその動きに反応して手を追いかけて見始めた彼の視線。その眼力の強さが、彼に見られているという気持ちを余計に煽ってくる。

 

(あぅ……省吾君の目がエッチになった。やっぱり恥ずかしい……でも――)

 

 何度エッチな事をしても、最初に肌を見られる時は恥ずかしい。もう自分が何をしようとしているのかを彼に気付かれている。

 セーターの裾を摘んだ指が、恥ずかしさで震えてしまう。

 

 それでも明日奈はじわじわとセーターの裾を持ち上げ始めた。彼の前で露わになっていく滑らかなお腹の素肌とおへそ。

 

 露わにした素肌を見つめてくる彼の視線が熱い。その奥の子宮まで見通すような視線に、お腹の奥が熱く滾って、エッチな液が溢れ出してくる。

 

 教室で初めて彼に見せた時のように、彼の部屋で自分から見せた時のように、彼がもの凄く喜んで私を見てくれている。

 エッチな事を始めた私を見て興奮してくれている。

 

(私がエッチなことを言えば、もっと喜んでくれるよね――)

 

 エッチの時に彼に無理やり言わされたりしたいやらしい言葉。自分からそれを口に出したら、彼はどれだけ興奮してくれるのだろう。

 

(言うのは恥ずかしいけど……)

 

 明日奈は覚悟を決めて、恥ずかしがりながら上目遣いで省吾に言ってみた。

 

「省吾君は私の……お、おっぱいは好き?」

 

「すっげえ大好きに決まってるよ」

 

 打てば響く。そんな感じで即答してくれるのがとても嬉しかった。彼から言われる大好きという言葉に明日奈の脳みそが蕩けて溶かされていく。

 

「それじゃ……はぃ。省吾君の大好きな、おっぱいだよ……」

 

 明日奈は熱に浮かされながらセーターをゆっくりと捲り上げ、白いレースで縁取られた可愛らしいブラに包まれた美乳を露わにした。

 

「おぉ……ごくっ」

 

 露わになったおっぱいをガン見して息を飲む省吾。この時点で彼は明日奈に襲いかかりたくなってしまうほど欲情させられていた。

 

(まだだ、まだ襲っちゃいけない。明日奈はもっと俺を誘惑してくれるはずだ)

 

 省吾の考えは間違っていない。実際に明日奈は次なる恥ずかしい行動を始めようとしていた。

 完全に捲りあげられたセーターは手を離しても、豊かな胸に引っかかって落ちることはない。

 

 そして明日奈は指をおっぱいを包むブラの縁へと掛けた。右と左と両方同時にである。

 彼女が何をしようとしているのか、この状態で分からないものは居ないはずだ。

 

 明日奈の顔はこれ以上無いほど真っ赤に染め上げられている。

 彼女は自分からエッチな事をするのが恥ずかしい。いや、彼からされても恥ずかしい。

 

 しかし明日奈は省吾に見られて感じてしまうエッチな女の子。

 省吾を誘うために、喜んでもらうために、エッチしてもらうために、恥ずかしさに身体を震わせて、ちらっと誘うような視線を省吾に送りながら言葉を紡いだ。

 

「この下に省吾君が……電車の中でいっぱい触った……ち、乳首があるよ。その……凄く硬くなってエッチな……乳首になってるんだけど……ここも……見る?」

 

(ぶはっ。明日奈がこんなエロい台詞を自分から言うなんてっ!)

 

 明日奈のエッチな発言に股間を直撃されて、省吾もまた脳みそが蕩けそうなほど興奮させられてしまっている。

 だが省吾はおっぱいに手を伸ばしたくなるのを耐えた。見る? と聞かれたのなら答えなければいけない。

 

 省吾は声が裏返らないように気をつけて答えた。

 

「み、見たいっす」

 

 口調がおかしくなったのは、省吾がテンパり始めたからだろうか。

 

 そんな挙動がおかしくなった省吾に、明日奈は彼が喜んでくれるだろう台詞を言って挑発し始めた。

 

「ふふっ、省吾君のエッチ。すっごく鼻の下が伸びてるよ?」

 

 明日奈は省吾の目の前でブラの縁にかけた指先を恥ずかしさに震わせながら布地を少しずつずらし始めた。

 

「じゃぁ、私の……エッチな乳首を見せてあげるね」

 

 柔らかそうなおっぱいの生肌、ずれたブラの縁から薄い桃色の乳輪が現れ。

 

(やんっ、省吾君がすっごい目で見てる。そんな風に見られたら、恥ずかしいよ。あっ……見られちゃう。ち、乳首を……省吾君に、私の……エッチな乳首を見られちゃう。……っ)

 

 そう心の中で羞恥の声をあげながら、明日奈は省吾の方を見ていられず顔を横に背けて、ブラに掛けた指で布地をズイッとずらし――。

 

 痛くなるほど硬くなっている乳首を彼の前で露わにした。

 ツンと尖って上を向いた綺麗な桜色の美味しそうな二つの乳首。

 

 それを見せられた省吾が思わぬ行動に出た。

 

 凄まじい速さで省吾の手が疾走る。それはアスナの持つ閃光という二つ名のお株を奪うような速さで、省吾の指が二つの愛らしい乳首を――。

 

――キュッ!

 

 音が聞こえんばかりにキュッと指で挟み込んだ。

 

「あんっ!」

 

 明日奈はいきなり乳首に与えられた快感に、エッチな喘ぎ声をあげた。

 

「あっ、あっ」

 

 触られるのはきっと目で楽しんでからだと思いこんでいた明日奈は、続けざまに乳首を擦られてその気持ち良さに身体をくねらせた。

 

「明日奈がおっぱいを見せてくれなかったら忘れるところだった。乳首を見て思い出したよ」

 

 省吾はクイッと軽く乳首を引っ張ってから手を離した。

 

「やんっ」

 

 そして明日奈から一旦離れて荷物の中からさっきより小さな包を取り出した。

 

 明日奈は乳首にジンジンとした彼の指が残していった感触に酔いながら、その手の中にあるものを見た。

 ペンダントと同じようなラッピングの四角い物がそこにあった。

 

 ペンダントだけじゃなく「まだプレゼントがあるの?」と明日奈はおっぱいを露わにしたまま、彼の手の中にあるそれを見詰めた。

 

「もう一つプレゼントがあるんだけど、明日奈、ちょっと目を瞑ってくれるかな?」

 

 ペンダントだけでも嬉しくてたまらなくなったのに、もう一つプレゼントしてもらえる。

 目を瞑るのはきっと彼がペンダントみたいに私に着けてくれるんだと明日奈は思った。

 

 そっと目を閉じた明日奈の耳に聞こえるラッピングが解かれる紙の音。そして何かが開けられたような小さな音。

 目を瞑っている明日奈は胸をドキドキさせながら彼が触れてくるのを待った。一つはペンダントだったんだから、多分イヤリングかな? と彼女は考えた。

 

「んっ……」

 

 そして予想もしていない場所を触れられて、明日奈は思わずビクッと身体を震わせた。

 省吾が触れてきた場所、それは敏感になってしまっている左の乳首。

 

 その乳首になにか冷たい物が当てられ。

 

「あっ、やっ」

 

 硬くなっている左乳首を、何かが点で挟み込んでいくのを明日奈は感じた。

 

(何をしてるの? エッチなプレゼントだったの?)

 

 目を開けて確認したい。だけど明日奈は省吾に目を瞑るように言われている以上、目を開けることができなかった。

 左の乳首から彼の手が離れても、きゅっと何かが乳首を挟み込んだ感触のまま。そして右の乳首へも――。

 

「……んっ」

 

 何をプレゼントされているのか? 乳首に何かを着けられたことは分かる。

 

(ち、乳首に……あっ……)

 

 彼の手が乳首から離れても二つの乳首が何かに挟まれている。その刺激に明日奈は感じてしまっていた。

 

 そんな乳首を省吾が指で弾いた。

 

「あっ、やんっ、しょ、省吾君、だめっ」

 

 乳首を挟み込んだ何かに、小さな物がぶら下がっていると明日奈は思った。

 

「もう目を開けていいよ。明日奈の乳首が可愛くてさ、つい乳首に着けてしまったけど」

 

 いったい何を着けられたのか?

 明日奈が恐る恐る目を開けて視線を胸へと向けると、そこにはぷっくりと尖った乳首が、とても可愛らしいハートの飾りがついたイヤリングで飾られていた。

 

 彼に乳首を辱められている。明日奈はそれを理解して恥ずかしくてたまらなくなった。

 でも、プレゼントはプレゼント。身に着ける物を彼が贈ってくれたことがとても嬉しかった。

 

 彼に染められていく心と身体。乳首をきゅっと挟み込んでいるイヤリングの圧迫感が、まるで省吾に乳首を摘まれているようで気持ちよかった。

 

(省吾君がプレゼントしてくれたんだから、ちゃんとお礼を言わないと……やぁ、感じちゃう――)

 

「か、可愛いイヤリングを――ち、乳首に着けてくれてありがとう」

 

 明日奈はイヤリングが与えてくる気持ち良さに悶えながらお礼を言った。

 エッチな気持ちで火照っていた身体、ペンダントをプレゼントしてもらって溢れた嬉しさ、そして最後に乳首に着けられたイヤリングの快感。

 

 今の彼女は喜びすぎた雌犬。明日奈は省吾と肌を合わせたくて、おチンチンを挿れて欲しくてたまらなくなってしまっている。

 そんな明日奈はこうまでなっても省吾を喜ばせることを忘れていなかった。

 

「ね、省吾君……見て……」

 

 嬉しさと喜びと快感に染まった顔を省吾に向けて、明日奈は最後のアピールを始める。

 

 乳首をイヤリングで飾ったいやらしいおっぱいが隠れないように気をつけて、明日奈はエッチな自分を見られる恥ずかしさに手を震わせながら、スカートを摘んでゆっくりと持ち上げていった。

 

 省吾の目の前で露わになっていく明日奈の素足。

 長いスカートの裾が襞の上を越えて艶めかしい生の太ももを露わにしていく。

 

 その太腿の内側のきめ細やかな肌を、エッチな液が早くも淫らな川となって流れている。

 

 更にスカートを持ち上げていく。明日奈は省吾がこれでもかと目を見開いて見詰めているのが、とても嬉しくそして恥ずかしかった。

 彼に見せようとしているところまで、あと五センチ。

 

 そんな明日奈の淫らなアピールは最高潮となって省吾の前に姿を現す。

 スカートの残りを捲りあげると――。

 

「私のここ……省吾君が欲しくてこんなになっているんだよ――」

 

「!」

 

(ぶはっ!)

 

 省吾は予想を遥かに超えたエッチな光景に思わず鼻を押さえた。

 何故そこまで省吾が反応してしまったのか? 恐らくそれは誰が目にしても同じようになってしまうだろう。

 

(ぶはっ! ななな、なんで穿いてないのぉぉ!)

 

 そう、驚いたことに本来ならば見えるはずの――ショーツがそこにはなかった。

 

 亜麻色の陰毛も露わに、明日奈の濡れて光るオマンコが省吾の目の前にダイレクトに露わにされてしまっている。

 

「だからお願い……もう我慢できないの――」

 

 明日奈は恥ずかしさで狂いそうになりながらも、省吾がくれたプレゼントのお礼をする為に手をオマンコへと近付けていく。

 そして身体をガクガクと震わせながら、省吾によく見えるようにオマンコに指を添えて――。

 

「省吾君のおチンチンをここに……、私のエッチな……、お、オマンコに挿れてください――」

 

 明日奈はそう言って、震える指でオマンコをくぱぁっと広げた。

 

 乳首にイヤリングを着け、愛液が溢れるオマンコを自らの手で広げた明日奈の、まだ女子高生だとは思えない淫らなお願い。

 

 このエロすぎるセックスアピールに省吾は耐えることが出来るのか?

 

(もはや辛抱たまらんわぁぁぁぁぁっ!)

 

 無論、耐えれるわけがない。

 

 省吾の身にいつぞや以来の野獣が降臨を果たす。

 その野性的な気配に圧倒され、明日奈は怯えてしまった子犬のようにガクガクと身体を震わせながら身体を一歩退いた。

 

 それは悪手。

 

 逃げる獲物を追いかけるのは獣の習性。

 そんな明日奈に、半ば理性を失って野獣となった省吾が荒々しく襲いかかっていくのだった。




今年最後の投稿。

たくさんのお気に入り、評価投票、感想を有難うございます。
そして誤字報告してくれた方々に感謝を。

明日奈のエロすぎるアピールはいかがでしたか?
一度でいいから、こんなエッチなアピールをされてみたいものです。

ちなみに明日奈がノーパンなのは、濡れて気持ち悪かったから駅のお手洗いで脱いでしまっていたからです。

では、良いお年を!


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24話 雌犬再び

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(遅すぎると言わないでっ)


 エロすぎるアピールに頭を沸騰させてしまった省吾は、後ずさりする明日奈との距離を詰め背後の壁へと押し付けた。

 危険を感じた明日奈は省吾との間に距離を作ろうと、彼の胸へと手を置いて支えようとしたが――。

 

「省吾君。んっ……」

 

 荒々しく明日奈の唇を奪う省吾。野獣となった省吾に些細な障害など無意味。

 唇を奪われた明日奈の身体を野獣の手が容赦なく弄り始める。

 

(やんっ……省吾君が……雄犬になっちゃった。私、また雌犬にされちゃう……)

 

 腰に手が触れれば、スカートのチャックを降ろされて強引に脱がされる。春物セーターに手を掛けられれば、これもまた荒々しく脱がされる。

 

 激しい省吾の求め方に明日奈は抵抗できない。

 

 合間合間に唇を奪われながら、あっという間に脱がされた明日奈の身体に残ったものは、胸元にプレゼントされたペンダント、そして乳首にイヤリングが二つ。

 かろうじてソックスが残っているのがやけに艶めかしい。

 

 そこで省吾はハッとして明日奈の身体から離れた。どうやら彼女の唇を貪って少しだけ落ち着いたようだ。

 

(くっそ、明日奈がエロすぎて頭に血が上ってしまった。落ち着けっ)

 

 省吾は自らを落ち着けるために深呼吸しながら明日奈を見詰めた。

 

 顎を上に向けて蕩けた目で見つめてくる彼女の表情。

 貪りすぎたせいか、その愛らしい唇が唾液で濡れて、省吾の目に妖しく映る。

 

 下に目を向ければ明日奈のおっぱい。着痩せする彼女が服を着ている時には気づくことが出来ないたわわなおっぱい。

 

(こうやって見ると……乳首にイヤリングって、滅茶苦茶エロいな……)

 

 視線の先で乳首を飾るハートのイヤリングが揺れる。それに呼応して省吾のチンボがビクンと反応する。

 じっくりねっとりと明日奈のほぼ全裸の身体を視姦する省吾。

 

 その舐めるような省吾の視線に、見られているのが恥ずかしくなったのか、明日奈の身体が小さく震え始めた。

 

(あぅ……)

 

 明日奈は彼の視線から逃げるように顔を逸らして俯いた。

 エッチして欲しくてアピールしていたのに、省吾が事に及び始めると羞恥に身を焦がされてしまう。

 

(やだ……そんな風に、ち、乳首ばっかり見ないで……恥ずかしいよ……)

 

 乳首を意識してしまった明日奈は、乳首を挟み込むイヤリングの圧迫感をやけにはっきりと感じた。

 

(やぁっ……見ないで……感じちゃう……)

 

 省吾の視線は明日奈にとって紛れもなく愛撫。触れられてもいないのに、感じてしまうエッチな乳首。

 

「はぁはぁ……いゃぁ……」

 

 高ぶってしまっているエッチな身体。このまま彼に犯されたいのに明日奈はおっぱいを隠そうと、恥ずかしさから力の入らない手をフルフルと震わせながら持ち上げていく。

 

 彼は服を何一つ脱いでいない。それなのに自分は、ほぼ全裸になっている。

 自分だけとんでもないほどエッチな格好をさせられている。それがとっても恥ずかしい。

 

 おっぱいを隠すために震える手が肌を上っていく。

 その手が下乳に到達し、最も恥ずかしいイヤリングで飾られた乳首を隠そうとすると――。

 

「明日奈」

 

「ふぇ……」

 

 明日奈は背筋にゾクリと何かが走り抜けていくのを感じてビクッと身体を震わせた。

 名前を呼ばれただけ、たったそれだけなのに、その一言は絶対の強制力を持っておっぱいを隠す手の動きを押しとどめた。

 

 それ以上手を動かすことが出来なくなってしまった明日奈は泣きたくなった。

 

 顔を背けたままの明日奈の視界の端で、乳首に飾られたイヤリングが怪しく揺れる。その些細な揺れが羞恥心を余計に煽り立てる。

 見られているだけなのに乳首がジンジンとして感じてしまう。

 

(頭がおかしくなっちゃうよ……)

 

 瞬きした明日奈の瞳から羞恥の涙が一筋流れ落ちた。

 

(ぐふっ、見てるだけで射精してしまいそうだ――)

 

 彼女のエロすぎる姿に、省吾のズボンの中で勃起したチンポが暴れようとしている。

 だが勃起チンポはズボンの太もも部分をこんもりと膨らませて、きっちりと押さえ込まれてしまっている。これを我慢できる男はそうそういない。

 

(チンポがやべぇ。つ~か折れ曲がってて痛い)

 

 ズボンを脱ごう。そう決めた省吾は行動を起こす。

 しかしただでズボンを脱ぐわけもない。省吾は明日奈のエロ可愛いところをもっと見たかった。

 

「明日奈」

 

 省吾は彼女の名を呼んで注意を引くと、ベルトへと手を伸ばした。

 わざとカチャカチャ音を立てて、ゆっくりとベルトを緩めていく。顔を背けている明日奈の視線がちらっと省吾の股間に引き寄せられる。

 

(あぅ……見ろって言ってる。お……おチンチンを見ろって……)

 

 名前を呼ばれただけで察する明日奈。賢すぎるのも良し悪しだろう。

 

 ちらっと視線を送る明日奈の視界で、ベルトが緩められチャックが下ろされていく。トランクスが見えても、いつもなら飛び出している亀頭は今もなお見えない。

 それも当然だった。勃起チンポはまだ太もも部分を膨らませているのだから。

 

 明日奈の心臓が激しく鼓動を打つ。彼女はそれをどれだけ求めてしまっているのか。

 

 おチンチンを見るのは恥ずかしい。でも見たい。

 大海で大きな波に弄ばれる小舟のように揺れる感情に、明日奈は翻弄されまともに思考を紡ぐことが出来ない。

 

 そんな明日奈のチラ見に省吾の興奮が煽り立てられる。

 やばすぎる彼女の痴態に勃起チンポは我慢の限界。早くもズボンの太もも部分が我慢汁で色が変わってしまうほど。

 

 そんな省吾の脳裏に、ふっとあの日のことが、明日奈がチンポを見るためにズボンを脱がせてくれた時のことが思い浮かぶ。

 あの日、明日奈は初めてぶっといチンポを見てヘナヘナと自分の脚に縋り付くように腰を落とした。

 

 今の明日奈に同じようにズボンを脱がせてもらったら、どんな反応を見せてくれるのか?

 

 想像しただけで幾つかのパターンが浮かんでくる。そのどれもが省吾の性欲をそそり立てる。

 

(想像するだけでやべぇ。これは明日奈に脱がしてもらわなければ!)

 

 思い立ったが吉。彼女が嫌だと言うはずがないという確信を持っている省吾は、ある意味命令と同じような強制力を持った言葉を発する。

 

「明日奈、悪いけどズボンを脱がしてくれないかな?」

 

 台詞はお願いでも、その言葉は明日奈にとってある意味絶対のもの。それに逆らえる雌犬ではなかった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は省吾の足元で膝立ちになり、彼のズボンへと手を伸ばした。

 目の前には強烈なインパクトを放つ、ズボンの太もも部分を膨らませた彼のおチンチンの形。

 

(やだ……形がエッチすぎるよ……)

 

 明日奈も省吾と同じようにあの日のことを思い出していた。まさに以心伝心。お似合いのカップルといえるだろう。

 

(あの日もこうやって省吾君のズボンを脱がして……)

 

 あの日と違うのは今の自分のエッチな姿。ほぼ全裸で乳首にイヤリングを付けられた淫らな姿。

 彼と何度もエッチして、雌犬になってしまった自分がいる。

 

(省吾君のおチンチンは何度も見たけど……うぅ……恥ずかしいよ……)

 

 いい加減慣れてもおかしくないのに、省吾の前だと何故か恥ずかしくなってしまう。それなのに彼のおチンチンが目の前にあると目を離せなくなる。

 

 そんな明日奈を見下ろして、悦に入っている省吾がいた。

 

(くぅ……明日奈がエロ可愛すぎる……)

 

 太もも部分で勃起したチンポから、明日奈が一瞬たりとも目を離さないのがたまらない。

 おまけにその表情が恥ずかしそうにしているのがエロ可愛かった。

 

 記憶を過去に巻き戻せば、凛々しい閃光のアスナの姿が目に浮かぶ。その彼女がエロい姿で自分のチンポに魅入られている。

 同一人物とは思えないギャップの差に、省吾の興奮は留まること無く高まっていく。

 

(さぁ明日奈。早く俺のチンポを檻から解放してくれ。そしてチンポを見つめてくれ!)

 

 省吾は胸の中で雄叫びを上げ、勃起チンポはズボンの中で咆哮とともに我慢汁を溢れ出させた。

 

 明日奈を襲いたくなる衝動を、拘った性癖で我慢を重ねる省吾のズボンを、ようやく彼女が下ろし始める。

 トランクスと一緒に下ろしてしまっているのは彼女のチンポを求める心の表れだろうか。

 

 明日奈の目に省吾の陰毛が映る。いつもならあの凶悪な肉棒が現れる位置。だが、蛇は今、太もも部分に隠れ潜んでいる。

 

「……っ」

 

 更にズボンを下ろした明日奈の視界に、肉棒の根元部分が映り込む。

 ズボンを下ろせばそれが現れることが分かっていたのに、明日奈はドキッとしてしまった。

 

(あぅ……大きい……)

 

 まるで初めて彼のおチンチンを見てしまった時のように、心臓が激しく高鳴って明日奈の羞恥心を煽り立てる。

 血が激しく身体を巡っているせいか、乳首に感じる圧迫感が強くなっていく。

 

あんっ

 

(んっ、乳首が――)

 

 意識すればするほど乳首が気持ち良くて感じてしまう。いやらしくなってしまった身体が彼のおチンチンを求めている。

 

はぁはぁ

 

 明日奈はエッチな吐息を吐きながら、少しずつズボンを下ろしていく。

 いつもは天を衝いて雄々しくそびえ立っている彼のおチンチン。それが窮屈そうに太もも部分に向かっている。

 

 血管が浮いて脈を打っている彼のおチンチン。それが苦しいよと言っているみたいで明日奈は早く解放してあげたくなった。

 しかし一方でズボンを脱がしたあとが怖いとも明日奈は思った。きっとそれを目の前で見せ付けられる。

 

 だが明日奈の手は止まらない。省吾が脱がしてくれと言ったのだから。

 

 どんどん露わになっていくおチンチンが、解放されたら自分を犯すと伝えている気がしてお腹の奥がきゅっと反応してしまう。

 明日奈は涙目になりながらも、おチンチンから視線を離せない。

 

 異様な曲線を描いて反っているおチンチン。信じられないほどの長さを持つおチンチンの大部分が露わになり――そして亀頭の――盛り上がってエラを張っているカリ首が現れ――。

 

――バチンッ!

 

 明日奈の頬をかすめて、勃起チンポが我慢汁を撒き散らしながら跳ね上がった。飛び散った我慢汁が頬を濡らして垂れ落ちる。

 

「ひっ……」

 

 圧倒的な存在感を誇る赤黒い肉棒に明日奈は悲鳴を漏らした。

 目の前で我慢汁を垂らして聳え立つ、異様に反り返った獣の槍。そうなると予想していたのに明日奈は処女のように、元気なおチンチンに衝撃を受けた。

 

ぁ……ぁ……

 

 見ろと言わんばかりに肉棒が力強く脈を打つ。ぷっくりと膨らんだ尿道を通って今にも毒液を吐き出しそうな太い蛇頭。

 今にも食らいついてきそうな蛇に睨まれた獲物のように、明日奈は身体がすくんでしまった。

 

(もうだめ……)

 

 膝立ちしている身体から力が抜けていく。そして明日奈はあの日のように彼の脚へすがりついた。

 だが、少しだけ違う事が有る。

 

(省吾君のおチンチン……)

 

 そう、明日奈は彼の脚に縋り付きながら、最初からおチンチンに顔を寄せていった。

 頬に感じるおチンチンの熱さ。自分から彼の股間に顔を埋めるなんて……そう思いつつも――。

 

――ちゅっ。

 

 頬擦りしてから明日奈はおチンチンにキスを落とした。その瞬間ビクンッとおチンチンが振るえて喜びの我慢汁を垂らす。

 

 明日奈は目の前のおチンチンを見詰め、そして省吾を見上げた。それはあたかも「おチンチンを舐めてもいい?」と、尋ねるように。

 

 そんな明日奈の声に出さないエッチなおねだりに、省吾は鼻の奥をツンとさせた。

 

(ぶはっ)

 

 省吾の脳を揺さぶる明日奈のエロい表情。

 

(そのまま咥えてくるかと思ったのに、チンポにキスしてから見上げてくるとか犯罪だろっ!)

 

 心の中でそう思いつつも、省吾は声が震えないように気を付けて言葉を発した。

 

「なに?」

 

 省吾の言葉に明日奈は顔を伏せた。

 

(省吾君の意地悪……分かってるくせに……)

 

 そう思いつつも、明日奈は彼を喜ばせたいと思ってしまう。

 

(あんなに恥ずかしい格好でおちんちんが欲しいっておねだりしたのに、まだエッチな事を言わせて弄ぶつもりなんだ……)

 

 本当はこのオチンチンを挿れて欲しい。だけどまだ彼は挿れてくれない。

 挿れてくれないのならせめてお口に咥えたい。彼のおチンチンをお口の中で感じたい。

 

 まさに雌犬の思考。明日奈に選択の余地など全く無かった。

 

(エッチな事を言うのは恥ずかしいよ……でも……省吾君が私にそうさせたいのなら……)

 

 明日奈は伏せていた顔を上げ、大きなおチンチンの向こうに見える彼の顔を潤んだ瞳で見詰め――。

 

「省吾君の……お、おチンチンを舐めてもいい?」

 

 明日奈は我慢汁で汚れた顔を省吾に見せながら、彼が喜ぶエッチな言葉でお願いをした。

 

 オマンコからダラダラとエッチな液を溢れさせながら――。




野獣になった省吾に明日奈が貪られる妄想が、書いている内に変わってしまった。
「何時になったら本番を書くの!」
そんな読者の声が聞こえてきそうな今日此の頃。

そして作者の中で生まれた妄想がまた一つ。
この作品とは関係ない、ユウキと明日奈のエッチな絡み。
思わず書き始めたこの短編。無事に書き上げて日の目を見ることが出来るのだろうか? はてさて……。


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25話 淫らな犬たちの交尾

 省吾の許しを得た明日奈は手荒れのない柔らかな手の平で陰嚢を優しく包み、熱く滾った屹立する肉棒にもう片方の手を添え――。

 

――ちゅっ。

 

 明日奈は我慢汁で汚れた勃起チンポの根本に蕩けた表情でなんの躊躇いもなく唇を落とした。

 

(おチンチンが熱いよぅ……)

 

 肉棒から離れた唇との間に、我慢汁で作られたエッチな橋が弧を描く。

 それを明日奈は舌を伸ばして舐め取ると、勃起チンポの根元部分に舌を這わせて愛撫を始めた。

 

 膨らんでいる尿道部分を濡れた唇で挟んではむはむと啄み、我慢汁と唾液を交換するように丁寧に舐め取っていく。

 

「うぁ……、それ、すっげえ気持いい」

 

 省吾はフェラチオする明日奈を見下ろしながら、その気持ち良さにチンポをビクビクと震わせた。

 フェラチオという直接的な快感だけでなく、明日奈という類まれなる美少女が乳首にイヤリングを付け、ほぼ全裸の姿で自分のでかすぎる勃起チンポにご奉仕している。

 

 視覚だけでも射精させられてしまいそうな、明日奈のエッチなフェラチオ。

 

(もう俺のチンポのことしか頭にないんじゃないのか?)

 

 省吾がそう思ってしまうほど、明日奈は勃起したチンポを愛おしそうに見つめてご奉仕していた。

 

 ここで思い出してもらいたい。明日奈はとても尽くす女の子だ。そして雌犬に落ちてしまった女の子だ。

 そんな彼女が本気でフェラチオを始めたらどうなるのか?

 

(あんっ、またピクッとした。ここも気持ちいいんだね――)

 

 明日奈は的確におチンチンの反応を読み取り、省吾が感じるところを頭へ叩き込んでいく。

 彼女は特化していく。省吾のチンポ専用の舐め犬へと。

 

 根本から始まったフェラチオは中腹へと辿り着く。それより下の部分は、もはや明日奈の舌と唇が触れていない場所はない。

 

 明日奈は陰嚢を優しい手つきで揉みながら、肉棒を添えている手でほんの少し倒して尿道に沿って舌先でツツーっとカリ首まで舐めあげた。

 

――ドプっ。

 

 そんな音が聞こえてきそうな省吾の先走り。亀頭から我慢汁が溢れ出す。

 明日奈はそれを見て嬉しそうに――。

 

(あっ、省吾君が気持ち良くなってくれてる――)

 

――ちゅっ。

 

 肉棒を更に手前に倒して、明日奈は鈴口にちゅっと唇を落とした。

 そしてちゅっちゅと我慢汁を吸い上げていく。

 

「くぅっ……」

 

 腰が引けてしまいそうな快感を伴う明日奈のエッチな吸い付きに、省吾が呻き声を漏らした。

 

(やべぇ……射精させられる。だけど、もっとこの気持ちいいフェラを堪能したいっ。我慢するんだっ)

 

 このまま明日奈の口内に射精したい気持ちを省吾は必死に押しとどめた。

 その甲斐があったのか、吸い終わった明日奈の唇が再び肉棒へと向かっていった。

 

(省吾君のおチンチン――美味しい)

 

 鈴口から溢れた我慢汁を吸い取って飲み込んだ明日奈が心の中でそう呟いた。

 

(こんなのを舐めてたら……私……もっとエッチになっちゃうよ――)

 

 明日奈は肉棒にうっとりとした顔を寄せて、頬擦りしながら舌を伸ばしてカリ首をれろっと舐めた。

 

(明日奈の表情がやべぇぇぇぇ!)

 

 そんな省吾の興奮を知らずに、明日奈はまた鈴口から溢れてきた我慢汁を吸い取るために、ちゅっと唇を鈴口へと落とした。

 

 だが、ただ唇を落としただけでは終わらなかった。

 

(もっと出していいよ。精液だって全部私が飲むから――)

 

 唇を落としたまま、明日奈は舌先で鈴口をペロペロと舐め回した。

 いったいどこの女子高校生がこれほど愛おしそうに男のチンポを舐めるのか? そう思ってしまうほどのエッチなフェラチオ。

 

「んっ……んっ……」

 

 愛らしい唇がゆっくりと開いて、亀頭を包み込むように口内へと咥えこんでいく。

 ぴっちりと柔らかな唇が亀頭を締め付け、口内でぐるっと一周するように敏感な亀頭の上を舌が舐めまわる。

 

「はぅっ……」

 

 男の喘ぎ声など誰も聞きたくないのに、省吾が快感にたまらず呻き声をあげた。

 

(美味しいよぅ……)

 

 おチンチンをお口いっぱいに咥えこんで、明日奈の身体に痺れるような快感が走る。

 彼女はそれが何なのかを知っている。それは図書室で、初めて彼にフェラチオをしてあげて軽くイッてしまった時の前兆の感覚。

 

 膝立ちでご奉仕していた明日奈の腰が落ちていく。それでも彼女は口に咥えたチンポを離さない。

 脚がフルフルと震えて身体を支えられない。ゆっくりと腰を落とした明日奈は、ぺたんと女の子座りして両手も床に突いた。

 

(な、なんだと……)

 

 彼女を見下ろす省吾の目がくわっと大きく開かれた。

 

(明日奈さん、エロすぎるっすよぉぉ!)

 

 省吾の言葉がおかしくなってしまったのは、これもまたある意味前兆だろうか?

 

 しかし省吾がそうなってもおかしくはない。なにしろ彼の視界に映っているのは――。

 

 ほぼ全裸でぺたんと女の子座りして両手を床に突いている彼女の姿は、誰がどう見ても躾のいい雌犬のお座り姿。

 お口いっぱいに亀頭を咥え、小刻みに身体を震わせながら、やばいほどのエロさで口内射精をねだっている。

 

 健気に顔を上げて飼い主を一心に見つめる瞳が、省吾の胸をズキュンと貫いてくる。

 

 それはまさにご褒美を待つ雌犬。飼い主の精液を飲みたがってる淫らな雌犬。

 

(あっ……もう無理……出ちゃう……)

 

 省吾は負け犬になった。だが、負け犬になっても――それは幸せ。

 

――ドクッ。

 

 射精というよりは精液が漏れ出す。そんな快感とともに省吾は彼女の口内へと欲望を吐き出し始めた。

 

 明日奈の指が床の上を掻いて、その表情をほんの少し歪めた。

 

「んっ――」

 

(あっ、省吾君の射精っ。いっぱい、いっぱい出してっ!)

 

 口内に飛び込んでくる彼の精液。その熱さに明日奈の胸が歓喜に染まっていく。

 明日奈は彼にいっぱい射精してもらおうと、精液が飛び出していく亀頭を、喜びすぎた犬が尻尾を振るように、舌でペロペロと舐め始めた。

 

(省吾君の精液が私の舌に、いっぱい、いっぱい――美味しい――気持ちいい――あっ――)

 

 舌にねっとりと絡みついてくる彼の精液の味。その美味しさとともに明日奈の身体に抑えきれない快感が込み上がってくる。

 まるでお口の中を精液で染めるかのように、ドクッドクッっと大量の精液が注がれてくる。

 

 お口にたまった精液が喉の方まで流れ込んでくる。明日奈はそれを――。

 

「んっ、んっ――」

 

 図書室で口内発射された時のように、明日奈は省吾を見つめながら飲み込み始めた。

 それはもう彼女にとって当然の事。彼に見られながら精液を飲まなくてはいけない。

 

(省吾君が見てる。私が精液を飲んでるところを見てくれてる――)

 

 喉を通って彼の精液が身体の中へと送られていく。

 

(見ててっ。私、省吾君の精液でイっちゃうからっ!)

 

 そして精液が明日奈のお腹の中心へ辿り着き――。

 

「んぅぅぅっ、んっっ、んぅ!」

 

 オチンチンを噛まないように必死になって口を開いたまま、明日奈は身体を突き抜ける快感にブルブルと身体を震わせた。

 口内射精されて精液を飲みながらイってしまういやらしい雌犬。

 

 イクところを見てもらえて嬉しい。イかせてもらって嬉しい。恥ずかしいところを見てもらって嬉しい。

 

 絶頂の快感の中、明日奈は喜びの涙をボロボロと流しながら、ぺたんと座っている床をエッチな愛液でおしっこのように濡らし、イキながら彼が出してくれた精液をこくっこくっと飲み込んでいく。

 

 そんな明日奈の淫らな姿に、省吾の欲望が射精したばっかりだと言うのに煽られる。

 

 省吾は明日奈が精液をすべて飲み終えるまでそのエッチな様子を堪能すると、彼女を抱き起こして壁に手を着かせた。

 

 立ちバック。ようやく省吾は彼女のオマンコに挿れるつもりになったようだ。

 しかし、イッたばかりの明日奈の脚は、生まれたての子鹿のように震えている。

 

「省吾君……ベッドに……行こ? 今挿れられたら……私、立ってられないよ……」

 

「だめ。ここで挿れたいから」

 

 明日奈がベッドに誘うのも当然だろう。美術室で初めてエッチした時とは違って、今の明日奈の身体は省吾のチンポで開発されてしまっている。

 

 その時と同じように彼が満足するまで後ろから突かれ続けたら、いったいどうなってしまうのか? 明日奈はそれがちょっと心配だった。しかしそれは無駄な心配。

 明日奈のお願いを無視して、省吾は彼女のお腹に片手を回して抱え込みながら、もう片方の手で背中を押したからだ。

 

 明日奈はそれに抵抗できない。省吾の望むままお尻を交尾前の雌犬のように突き出させられ、先っぽに精液が残る勃起チンポの亀頭をオマンコの穴に擦り付けられた。

 

「んっ……」

 

 明日奈はエッチな声を漏らして、擦り付けられる気持ち良さにお尻を揺らした。

 

「ほら、明日奈がオマンコに挿れて欲しがったチンポだよ」

 

「あんっ、ほ、欲しいけど。あっ――」

 

 もう何度も感じた彼の亀頭の大きさ。それに大事な場所の入り口を押し広げられていく感触。

 もう止められない。壁に着いた手の間に顔を埋めて、明日奈はやってくるだろう快感に身構えた。

 

「あっ、あっ」

 

 何度経験しても挿れられる最初の瞬間。彼の亀頭の大きさにミチミチと悲鳴を上げてオマンコの穴が拡張される。そして――。

 

――ズプリッ。

 

「んぅぅっ――」

 

 それまでの抵抗がなんだったのかと言うように、大きな亀頭がズブっと穴の中へ沈み込む。

 

――ズプッ、ズプッ。

 

 何度も受け入れた彼のおチンチン。亀頭さえ受け入れてしまえば、スムーズに奥へと向かい始める。

 

「あっ、あっ、あっ」

 

 明日奈は壁を掻きむしりながら、彼の男らしすぎるおチンチンが与えてくる快感に頭の中が真っ白になっていく。

 少しずつ奥に向かってくる、とても硬くて大きなおチンチン。

 

 膣壁をゴリゴリと擦ってくる彼のおチンチンの凄さに、明日奈は快感に喘ぐ以外のことが出来ない。

 

 この最初の挿入時の快感は、明日奈の脳をとろとろになるほど蕩けさせる。

 しかも今日は彼と初めてエッチした時の体勢。立ちバックという体位が知らずに明日奈の快感を高めている。

 

(今日も、おチンチンがゴリゴリしてくるっ。あっ、また――)

 

 明日奈の脚がガクガクと激しく震え始める。その崩れ落ちそうな彼女を省吾がお腹に手を回して支えて立たせ続ける。

 

「あっ、んぅっ、イクッ――イクッ、イクッ、イクッ、イクッ、イクッ、イクッ」

 

 省吾の突き込みに合わせて、明日奈が歌うようにイクイクと連呼を始めた。

 

(ちょっ、そんなエロい声でイクイク連呼されたら俺までっ)

 

 明日奈は女の子だから、気持ち良くなってしまえばイッてしまうのは当たり前だろう。例えそれが連続だとしても。

 だが、省吾は男だ。さっき射精したばっかりなのに、明日奈の淫声を聞いたからと言って連続射精は早すぎる。

 

 しかし省吾の腰は止まらない。勃起チンポに絡みついてくる彼女の膣肉の気持ち良さが、彼の腰が止まることを許さない。

 

 ジュプッとエッチな水音を響かせて、一突きごとに子宮口に向けて亀頭が侵略していく。

 

「イクッ、イクッ、イクッ、あっ、あっ、イクッ」

 

 まるで一突きごとに明日奈がイッているような錯覚に省吾は囚われた。

 子宮口まで残り三分の一ほど。ここで省吾は耐えきれなくなった。己の欲望を。

 

「はぁはぁ、ちくしょうっ、ほらっ明日奈っ、イってしまえ!」

 

 省吾は残りの距離を無視して、一気に子宮口にまで突きこんだ。

 

「ああっ! あっあっ――」

 

 子宮口を鋭く突かれ、身体を震わせていたとは思えない勢いで背中をピンと弓なりに仰け反らせて、顎が持ち上げた明日奈が絶頂の喘ぎ声を上げる。

 

 そこへ更にもう一突き。

 

「ひぅっ!」

 

 イッているオマンコを容赦なく子宮口まで突き込まれ、強烈な快感に上を向いた明日奈の瞳から涙がこぼれ落ちた。

 今の彼女は何も思考していない。強すぎる絶頂に何も考えられなくなってしまっている。

 

 ただ感じてはいる。お腹の奥に吐き出され始めた彼の白い欲望の塊を。

 一気に突きこまれて強引に広げられた子宮口から、精液がドクッドクッと勢い良く子宮に注ぎ込まれるのを。

 

 そんな明日奈に対して、省吾は精液を絞り出すために更に一突きして子宮に精液を注ぎ込んでいく。

 

 静かなリビングに、二人のエッチな声が響き続ける。

 そう――二人で果て終わった後もエッチな時間は終わらない。

 

 二人は初めてエッチした時のように、続けて中出しセックスへと突入するのだった。

 

 省吾が赤玉打ち止め終了してしまわないか、実に心配である。




UA50万突破。読んでくれて有難うございます。

各話のアクセス数を見ると5話のダントツに多い。
多い分だけ搾り取ったと見た(何をとは言わない)


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26話 連休が明けて

ちょっと短めのお話。


 連休明けの教室で、彼氏と別れ、その去就が最も注目されている一人の女生徒が、連休前以上に一際存在感を放っている。

 誰もが振り返る美貌、男であれば一度エッチしてみたいと思っても仕方がない魅力的なスタイルを持つ女の子が、たった一人で教室の雰囲気を甘く、とても甘く染め上げてしまっていた。

 

 決してべったりとくっついてイチャイチャしているわけではない。

 頬を染めて隣の席に座る男の子と幸せそうに話しているだけだ。たったそれだけの事なのに――。

 

(甘いっ、すっごく甘すぎるよっ)

 

(なんで最上の奴に――チクショオオォォ)

 

 誰もが初めて目にする彼女の初々しさ。そしてその可愛らしさにクラスメイト達は興味津々。

 数少ない女生徒は彼女の新たな恋に注目し、あわよくばと彼女を狙っていた男子生徒は呪いの声を上げていた。

 そして頭を抱えた前彼が一人。この状況で教室から抜け出ることの出来ない前彼に同情の視線を送る者もいる。

 

 連休中にいったい何が有ったのか? 正解に辿り着ける者は一人も居ないだろう。

 たとえ理由を教えられたとしても、それを信じる者は居ないに違いない。なにせ――。

 

――その彼女は連休中、彼の巨根で毎日よがっていたのだから。

 

 あの閃光のアスナが、男のチンポでイキまくっていたなんて誰が予想できるだろう。

 ましてや彼女が雌犬プレイをしたなんて、たとえ真実でも信じないに違いない。

 

 事実は小説よりも奇なり――だ。

 

 そんなクラスメイトの注目を集める彼女が昼休みになり――。

 

「省吾君、お昼ごはんに行こっか?」

 

 明日奈が手に二つのお弁当を持って省吾をお昼に誘う。正妻明日奈の尽くしたい気持ちが爆発していた。

 

「ああ、どこで食べようか?」

 

 机の上を片付けた省吾が答える。ざわめく教室内。そして頬を掻いて視線を泳がせる前彼・桐ヶ谷。

 前彼さんはどうやら現実を受け入れたらしい。その表情に諦めの二文字を浮かべていた。

 

 和気あいあいと二人が教室から出ていく。それを見送るクラスメイト達。

 そうなると、クラスメイトの興味は前彼の桐ヶ谷に向かう。

 

 あれだけ仲が良かった黒と白の破局。一部で囁かれる別れの原因。

 

 その時――。

 

――タッタッタッタッ。キキィィィー。

 

 廊下から聞こえてくる足音とブレーキ音。そして軽やかな音とともに教室の扉が開かれる。

 

 そこに現れたのは中等部の制服を身に纏った小柄で可愛らしい少女。

 少女はアインクラッドのアイドル、竜使いのシリカ。その人だった。

 

 シリカが教室内を覗き込むと、教室内にいる生徒たちの視線が集中する。

 その視線をものともせず、シリカは目的の人物を見付け――。

 

「キリトさん! お昼ごはんを一緒に食べませんか?」

 

 シリカは早起きして作ったお弁当を二つ持ち上げて、目的の人物であるキリトへ声を掛けた。

 

 キリトに集中する視線。僅かばかり有ったクラスメイト達の同情の視線は、一気に嫉妬の熱視線へと変化する。

 キリトにはシリカの誘いを断ることが出来ない。こういった誘いを拒否できないのはキリトの優しさか? それとも優柔不断さか。

 

 なにはともあれ、シリカとキリトが教室から出ていく。

 背後の教室で新たなざわめきが起こるのを感じながら、キリトは小さな溜息をつくのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 桐ヶ谷和人。黒の剣士と呼ばれる彼の連休が気になるものも多いだろう。

 

 アスナに別れを告げられたキリトはいったいどんな連休を過ごしたのか? それは――。

 

――酒池肉林。

 

 いささかオーバーな表現ではあるが、彼のチンポは乾く暇もなかったと言えるだろう。

 なにしろ、正妻アスナと言う存在が無くなったのだ。

 

 その座を巡って直葉とシリカが女の戦いを始めるのは当然である。

 

 とは言え、3Pするほどの仲の良さを見せる直葉とシリカ。その戦いは実に正々堂々としたもの。

 つまり、女の武器をフルに使ったキリトへのアプローチである。

 

 直葉は夜もキリトにべったり。大きなおっぱいを使ってキリトのおチンチンをしごき、寝る前には必ずセックスして、キリトを自分へ惹きつけようとした。

 

 そしてシリカは毎日キリトの家に通って3Pプレイ。その小柄な身体を活かして、キツキツのオマンコでキリトの精液を搾り取る。

 

 数日もすれば女同士での水面下での取引も終わる。それはキリトが正妻を決めるまでの住み分けと協力。

 

 同居の優位性を持つ直葉は夜の生活を受け持ち、お泊りが難しいシリカは日中の学校生活を受け持つ。

 こうして女二人でキリトを完全に囲い込む協定を結んだ。

 

 義妹とロリ少女の包囲網。もはやキリトは包囲網から抜け出す事は出来ない。

 

 もっとも――。

 

――パンッ、パンパンパンっ。

 

「あんっ。キリトさん。こんなところでエッチはダメですよ。あっ、あっ」

 

 お昼休み、シリカが作ってきてくれたお弁当を食べ終わった後、北校舎の使われていない美術室でロリ少女は立ちバックでキリトに犯されていた。

 シリカは学校でエッチしたことはなかったが、夜を共にする直葉とエッチの回数に差がつくのは女として問題だと思ってもいた。

 その回数を埋めるようなお昼休みエッチ。ダメとか言いながらその表情は嬉しそうだ。

 

「くっ、シリカ。そんな事言ってるくせに、オマンコがいつもよりキツキツだぞ――」

 

 シリカの小さなオマンコの穴を勃起チンポでずっぽし貫き、乾いた音を鳴らして激しく突き込むキリト。

 

 アスナと別れたことでキリトが受けたダメージは意外と少ないのかもしれない。

 

 なにしろ、連休中にキリトが直葉とシリカ相手にエッチした回数は、省吾と明日奈がエッチした回数を――遥かに上回っていたりするのだから。



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27話 明日奈の一人エッチ

 学校の帰り道、省吾と明日奈は肩を並べて歩いていた。

 二人の距離はもはや周囲に隠されることもなく肩が触れそうなほど。

 その近さは二人の恋心の表れであり、そして省吾の周囲に他の女の子を近づけさせたくない明日奈の独占欲でもあった。

 

 省吾が思い出したように明日奈へ話しかけた。

 

「そういえば明日奈。今の高校に何年通うつもり?」

 

「え?」

 

 明日奈は省吾の質問の意味が分からなかった。高校は誰が通っても三年間。外国でならスキップすれば期間も短くなるだろうがここは日本である。

 まだ高校一年生、省吾と同い年で今年18歳になる明日奈は首を傾げて省吾を見つめた。

 

「あ、ごめん。話が飛びすぎてたかな。明日奈、高等学校卒業程度認定試験って聞いたことない?」

 

「高等学校卒業程度認定試験?」

 

「そう、略して高認。昔、大検って呼ばれていた制度で、それに合格すれば文字通り高校卒業程度以上の学力があるって認められる奴。これに受かれば大学を受験できるから、デスゲームで同い年の人達より2年遅れてしまってる今の俺達にピッタリだよね」

 

 明日奈はピタッと足を止めた。省吾も足を止めて彼女の方へと振り返った。

 

「それに合格すれば……」

 

「うん、デスゲームに囚われた俺達の2年のロスを埋めることが出来るよ。もっともその後に大学を受験して合格する必要があるけどね」

 

 省吾はニコっと笑って言葉を繋げる。

 

「明日奈も頭が良いんだし、高認、合格できるんじゃない?」

 

 明日奈は考える。今の学校で教えてもらっている内容より、自分が遥かに先に進んでいることを。

 デスゲームのせいで背負ってしまった2年のビハインド。それを消すことが出来るのなら消したい。明日奈は強くそう思った。

 

「省吾君も、その高認を受けるんだよね?」

 

 明日奈にとって気になるのは彼がそれを受けるのか? 明日奈は省吾から離れたくなかった。

 

「受けるよ。俺、中学の頃からそのつもりで勉強してたし、本当は16歳で高認に合格してしまうつもりだったんだけどね」

 

 明日奈は未来がパァッと開けた気がした。心の奥底に残っていた人より2年遅れてしまっているという、道を外れたが故に鬱屈していた思い。それが取り払われていく。

 

「じゃぁ、私も受けるっ!」

 

 明日奈は一つの道を示してくれた感謝を込めて――。

 省吾に飛びつくように腕を絡めて、おっぱいをふにょんと押し付けた。

 

(はうっ、街中なのに明日奈さんってば大胆っ!)

 

 鼻を伸ばした省吾と満面の笑みを浮かべた明日奈が歩いて行く。

 

 そして明日奈は高ぶった気持ちのまま省吾の耳元に唇を寄せて小さな声で囁いた。

 嬉しそうに、そして恥ずかしそうに、頬を染めてはにかみながら――。

 

「今度、省吾君がして欲しいエッチなことをしてあげるね――」

 

 明日奈自身がエッチな事をしたいんだろうなんて指摘してはいけない。

 

 ちくしょう、爆発しやがれ!

 誰かの耳に、そんな叫び声が聞こえた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾と明日奈の学校生活。エッチなことはしたいがバレてしまうのはまずい。

 しっかり自制して学校でのエッチな事を我慢した二人だったが、どちらも週末になると悶々としてしまっていた。

 

 二人きりになれる明日の日曜日を前にした土曜の夜。

 お風呂と省吾との夜の電話も終えた明日奈は、パジャマに包まれた魅力的な肢体をベッドの上に投げ出して、枕元に置いている彼から贈られたプレゼントを眺めていた。

 

「ふふっ」

 

 自然と胸に込み上がってくる嬉しい気持ちに明日奈は顔を綻ばせた。

 この一週間、一人エッチもしていない明日奈の身体は、省吾に抱かれたくて大事な場所が常にじんわりと濡れてしまうようになっていた。

 

 省吾の事を思うと乳首がツンと尖ってくる。そのもどかしい感覚も明日奈にとっては喜び。

 だが明日、彼がどんなエッチなことをして欲しいと言ってくるのか? 彼と約束してしまったことを思い出して明日奈は顔を赤らめた。

 

――省吾君がして欲しいエッチなことをしてあげるね。

 

「きゃ~」

 

 枕に顔を埋め脚をバタバタさせて明日奈は悶えた。きっと恥ずかしい事をしてと言われる。連休の最後の日にしてしまったエッチなおねだりが頭に思い浮かぶ。

 

(あれより恥ずかしいことってあるのかな……)

 

 省吾の前で大事な場所を広げておチンチンをおねだりをした。明日奈は自分がそんなはしたない事をしてしまったことが夢の中の出来事のように思えた。以前の自分からは考えられないエッチなおねだり。

 もう一度してと言われてもきっと出来ない。そう思える淫らなおねだり。

 

 エッチな事を考えすぎたせいか、明日奈の身体が敏感に反応し始める。

 寝る時はノーブラのおっぱいの頂点が、身動ぎするとパジャマに擦れて――。

 

「んっ……」

 

 明日奈はエッチな声を漏らした。

 じんじんと尖った乳首が、明日奈のエッチな気持ちを更に高みへ導いていく。それに抗えなかったエッチな女の子が一人。

 

 明日奈はゆっくりと視線をおっぱいへと向けた。

 

「はぁはぁ……」

 

 パジャマに浮かび上がるエッチなポッチが、呼吸で上下する胸の動きで僅かに擦れて感じてしまう。

 触れたい、触りたい。そんなエッチな気持ちが明日奈の指先をパジャマの胸元のボタンへと向かわせた。

 

 ボタンを一つづつ外していく。それにともなって露わになっていく豊かなおっぱいの谷間。

 明日奈の指は止まらない。パジャマの胸元が広げられ、そしてたわわなおっぱいがポロンと零れた。

 

 空気に晒された薄桃色の乳首が、息衝く胸の頂点で上下に揺れる。それを見て明日奈は何を思ったのか?

 枕元に置いてあった彼からのプレゼント。ハートの飾りの付いた可愛らしいイヤリングを手に取った。

 

「省吾君……」

 

 省吾を感じたい明日奈の気持ちが爆発し、その思いが次の行為へと行動を促す。

 自分がしようとしていることへの恥ずかしさにフルフルと指が震える。

 

 そして明日奈は――。

 

「んっ――」

 

――イヤリングを乳首へと触れさせた。

 

 本来なら耳を飾るイヤリング。明日奈はそれを別の所に飾られてしまったことを思い出す。

 実際にされてなければ、想像だってすることはなかっただろう。

 

 ネジ式で留めるイヤリング。明日奈はそれを乳首へ。

 

「やぁ……」

 

 指先でネジを巻いていく。乳首にイヤリングを着ける為に巻いていく。

 イヤリングの留め金に挟まれて乳首が圧迫されていく。それはあたかも省吾に触れられているようで――。

 

「あんっ……」

 

 硬く尖った桜色の乳首を彼に摘まれているような気がして、明日奈は喘ぎ声を漏らした。

 

(気持ちいいよぅ……)

 

 もう一つのイヤリングも、同じように乳首に着けていく。

 

「省吾君……好きだよ……」

 

 イヤリングで二つの乳首を飾った明日奈は、エッチな吐息を吐きながら仰向けになって天井を見つめた。いや、その瞳は既に何も見ていない。

 彼女の神経は全て乳首に集中され、そこから感じる甘い疼痛に身を委ね始めている。

 

 明日奈がベッドの上で淫らに身体をくねらせる。彼から与えられる快感を求めて。

 細い指でシーツを掴み、しなやかな脚が膝を立てたり伸ばされてピンと突っ張ったり。

 

 乳首を飾るイヤリングのハートが、柔らかなおっぱいの上をゆらゆらと揺れて光を反射する。

 

「あっ、省吾君、もっと……もっと……」

 

 明日奈は何を思い浮かべているのだろうか?

 快感を求めた美少女の肢体が艶かしくベッドの上で踊り狂う。

 

 乳首にイヤリングを着けただけの明日奈の身体が軽い絶頂へと上っていく。

 

 自分自身では一切性的な部分に触れていないのに、明日奈の身体がイこうとしている。

 どれだけ彼女の身体は開発されてしまったのか? それとも愛が重いと言われる彼女の思いの強さ故か?

 

「んぅっ、あっ、省吾君、省吾君っ。好きっ、好きっ、大好きっ」

 

 高まる感情、高まるエッチな身体。シーツを乱しながら明日奈は省吾を求め、顎を上げて、シーツを強く握りしめ――いやらしく身体をくねらせて――。

 

「んぅぅぅっ、あっあっ、ああっ!」

 

 一際甲高い喘ぎ声を上げて、明日奈は全身を突っ張らせてブルリと身体を震わせた。

 軽い絶頂が省吾を求める明日奈の身体を隅々まで満たしていく。

 

「省吾君、好きぃ……」

 

 軽い絶頂の余韻に浸りながら、明日奈が荒い呼吸を吐きながら大きく胸を上下に揺らす。

 だが、彼女の身体は開発されまくっている。軽い絶頂の一回で満足することは絶対にない。

 

 省吾に凄まじいほどの快感を覚え込まされた身体を火照らせて、明日奈は悶え続ける。

 

「んっ……やぁ……止まらないよ……気持ちいいのが……あっ――」

 

 再び、快感を求めてハートのイヤリングがゆらりと揺れる。

 

 明日奈の乳首オナニー。彼女は自力で到達した新たなエロの境地へとその身を投じていくのだった。




たくさんの感想有難うございます。
さて話題のみんな大好きキリト君。作品中に書いてはいませんが妄想の中で初めてキリトが揉んだおっぱいはサチのおっぱいだったりします。
倫理コード? 明日奈のおっぱいを公共の場で揉んでるぐらいだから大丈夫。

ちなみにサチが原作通りに死んでいるのか、ご都合主義で生き残っているのか?
妄想していないのでどうなっているのか作者にはわかりません。個人的にはユウキに続いて生き残って欲しいキャラです。

キリトと直葉とシリカの妄想は、もう残っていないので今後出てくることはないと思います。期待している人はごめんなさい。
明日奈のエロ可愛い姿の妄想以外の部分はあまり書く気がなかったり。話の流れの為に必要な部分は最低限書きますけど。


この作品はALO後、最新話で書いた通り明日奈は17歳、高校1年です。
つまりガンゲイル前になりますね。
細かい矛盾があってもご都合主義で気にしないということにしておきます。

暴露してしまえばリズとユイ、そしてシノンの事は、ほとんど作品に関わるような妄想はしていません。
この作品はエロ可愛い明日奈と省吾のチンポが有ればいいのです。

リズが黒と白が別れてどう動くのか? 友情と恋心、どっちを取るのか? 明日奈のエロに繋がる気がしない!

ユイはどうだろう? 明日奈救出前にALOでキャラを作ったキリトの巨根化をどう感じるのか?
プレイヤーの精神的ケアを司るカウンセリング用のAIであるユイが、巨根化に気付かないはずがないと判断する作者。
ちょっとだけ巨根化されたキリトのおチンチンに跨っているユイが頭に浮かんじゃいます。「パパ、大好きですっ。ちゅっ」とか言って亀頭にキスしている所。
うん、明日奈のエロにやっぱり繋がる気がしない!

明日奈のエロ可愛い妄想に繋がって、必要だと思ったら書いちゃうかもしれませんが(笑


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28話 未来妄想 明日奈と省吾の宅飲み

数年後の話を妄想してとても書きたくなったので書いてしまった。ライトなエロです。


 これは本編から数年先のお話。

 

 大学生となった省吾と明日奈は、省吾のマンションでお酒を嗜むようになった。ちなみに二人は同棲中でもあった。

 

 リビングのソファーにくっついて座ってのんびりとお酒を楽しむ二人。明日奈はお酒を飲むととても可愛らしくなる。主に甘えん坊の方向で。

 稀にキス魔にも変貌したりもするが、それはあくまで省吾と二人っきりの時だけ。他人が居る時には決して見られない明日奈の可愛い姿が、省吾はとても好きだった。

 

 そして今日の宅飲み、明日奈の酔い方は面白い方向へ向かっていた。

 

 省吾はソファーに座ってどうしたものかとちょっと悩んでいた。なにせ、酔った明日奈にズボンを脱がされ、下半身を丸出しにさせられてしまったからだ。

 お酒を楽しんでいる所でいきなりズボン脱がされても、チンポが勃起するわけもなくぽろ~んと下を向いて項垂れていた。

 それを真正面から見つめる明日奈。そう、彼女は省吾の足元にしゃがみこんでいた。

 

 明日奈狂乱の始まりである。

 

 明日奈は項垂れたチンポをしなやかな手で包んで、勃起していないチンポを上に向けた。

 いったい明日奈は何をしようとしているのか? 省吾には全く予想がつかなかったが、抵抗することもなく彼女の行動を見守ることにした。

 

 明日奈がしっとりと濡れた唇を開く。

 

「こんにちは、おチンチンさん」

 

 明日奈はおチンチンに話しかけると、手でおチンチンを前にくいっと倒してお辞儀させた。

 そしてシコシコと細い指で手コキを始めた。

 

(……? 明日奈は何をしたいんだ?)

 

 省吾は混乱していた。だが、手コキの気持ち良さは彼の混乱に関係なく、明日奈の手の中でチンポへ向かって血が激しく流れ込み、凶悪な形へと変化させていく。

 明日奈のチンポの扱いはもはや手練れの域。省吾のチンポを勃起させる事は彼女にとって容易いことだった。

 

 勃起したチンポをうっとりとした目で見つめる明日奈。頬がほんのりと赤くなっているのはお酒に酔っているからだろう。

 

「おチンチンさんは今日もすごく元気そうだね」

 

 明日奈は勃起したチンポを2回、クイックイッと前に倒した。

 

「いつだって元気? ふふっ、そうだね。でも元気がありすぎて、私いつも困っちゃうんだけど?」

 

 明日奈はシュッシュと勃起チンポを上下に擦り上げた。

 

(くっ、俺は遊ばれてるのかっ!?)

 

「えっ、元気な方が好きなくせにって? あぅ……確かに好きだけど……」

 

 明日奈が恥ずかしそうに俯いた。その反応に省吾は興奮を感じ、彼女の顔を凝視した。

 何年経っても変わらずにそんな風に恥ずかしがる彼女の姿が愛おしい。それを堪能するのが省吾の嗜みだった。

 

「好きならキスしろって? で、でも、省吾君が見てるよ……」

 

 明日奈がちらっと上目遣いで、省吾を伺うように見た。

 

(くっそ、やべぇ、なんかすっげぇエロく感じるぞ。何故だっ!)

 

「うん」

 

 おチンチンが横へ傾けられた。

 

「そういうわけじゃないよ。でも……」

 

 おチンチンが前へと倒された。

 

「……はい

 

 いったいどんな会話が明日奈とおチンチンの間で交わされたのか?

 明日奈はまた省吾をちらっと見てから、恥ずかしそうに亀頭へと唇を寄せていった。

 

――ちゅっ。

 

 しっとりとした唇が亀頭に触れ、その気持ち良さに省吾は勃起チンポをビクビクさせた。

 自分のあずかり知らない形で始まったエッチな行為に、省吾は興奮を煽られていく。

 

「……えっ、次はディープなのって……」

 

 例のごとく例のように、おチンチンが明日奈の手によって前に今度は3回も倒された。

 そのチンポの倒す回数に何か意味が有るのか分からない省吾。ただ、刺激されているチンポが気持ち良かった。

 

「……でも、省吾君がずっと見てるから……」

 

 明日奈は人差し指を伸ばして、鈴口から溢れる我慢汁を亀頭全体に伸ばすように指先で撫で回すした。

 それが省吾には彼女がディープを躊躇っているように見えた。恐るべき明日奈の表現力と言えるだろう。

 

「見られないようになら……うん

 

 明日奈は膝を立てて、省吾の股間に覆いかぶさって顔を埋めていった。

 真上から見ている省吾からは、もはや彼女の顔もぶっといチンポも、頭によって見事に隠された。更にガードを完璧にするべく長い亜麻色の髪のカーテンが掛かる。

 

(いや、それはないだろっ。明日奈っ、そこは見せるべきだっ!)

 

 そんな省吾のエッチな思いを他所に、明日奈の頭が股間に向かって沈み込んでいく。

 亀頭に唇が触れ、その柔らかな唇に亀頭が擦られながら温かな口内へと包まれていく。

 省吾は彼女の頭に手を置きたくなるのを我慢して、明日奈のご奉仕の気持ちよさに酔いしれた。

 

 ディープなキス。それは舌を絡め合うとってもエッチなキスだ。

 舌を絡め合うように、明日奈の舌がパンパンに膨らんだ亀頭に絡みつき、時間を掛けてゆっくりと亀頭を舐め回しながらぐるりと一周していく。

 愛を感じるディープキスに勃起したチンポが口内で暴れまわったが、そんな快感を与えてくれるキスは永遠に続かず、名残惜しさとともに唇が離れていこうとする。

 

――ちゅぽっ。

 

 どれだけ亀頭に吸い付いていたのか。明日奈が頭を持ち上げるとそんなエッチな音が響いた。

 

――ちゅっ。

 

 そしてもう一度、亀頭にキスを落として、明日奈はディープキスを終えて元の体勢へと戻った。

 もはや準備万端にされてしまった勃起チンポを擦りながら、彼女はチンポしか見えていないような雰囲気を漂わせて、勃起チンポへと話しかけ始めた。

 

「うぅ、おチンチンさんは私に恥ずかしいことばっかりさせて……」

 

 明日奈が再びおチンチンを前に倒した。

 この焦らされる展開に、省吾はドキドキしながらも、早くも射精したい気持ちでいっぱいにさせられていく。

 

 だが、明日奈とおチンチンさんの会話は止まらない。

 

「うん、えっ……」

 

 お次は三回前に倒された。

 

「次はたくさんピュッピュするって……。私妊娠しちゃうよ……」

 

 明日奈はまたおチンチンを2回、前へと倒した。

 

「孕ませるって……。私を妊娠させたいの?」

 

 激しく5回、前へと倒された勃起チンポ。

 

「最低5人以上? だ、大学を卒業してからじゃ……だめ?」

 

 更に激しく、カクカクとチンポが倒され続けた。明日奈は何を求めているのだろうか? 省吾を置き去りにして状況は更に発展していく。

 

「あぅ……ずっと妊娠させて20人以上産ませるって……、む、無理だよ……」

 

 今度は横へと勃起チンポが傾けられた。

 

「どうしてって……、そんなにずっと妊娠してたら……その……エッチだって出来ないし……」

 

 明日奈の独り語りが続く。

 

「あ、ぅ……妊娠してる時はフェラチオしながらお口でイケって……そんな……確かにイッちゃうけど……」

 

(くっそぉぉ、どんな会話をおチンチンさんとしてるんだよぉぉぉ!)

 

「す、好きだけど……そ、それ……言わないとだめ?」

 

(誰か教えてくれえぇぇぇぇ!)

 

「せ……精液を飲むのが好きです。やだ……恥ずかしいよ……」

 

(おチンチンさん、明日奈に何を言わせてるのぉぉっ!)

 

 省吾の心の中が明日奈に巻き込まれて狂乱していく。

 

「え……それはだめ……」

 

(何がだめなんだ! マジで誰か、おチンチンさんの台詞を電波で届けてくれっ!)

 

「だ、だめだよ。私はおチンチンさんのものにはなれないよ。だって……」

 

 明日奈は困った顔をして、省吾へちらっと視線を送った。

 

(うぉいっ! 待て待て、明日奈は俺のもんだっ。おチンチンさんなんかにやらないからっ!)

 

 省吾が心の底から本気で叫んだ。もはや省吾にとっておチンチンは立派なライバル。戦うべき敵だった。だが気持ち良くもなっていたりする。今もなお、明日奈は勃起チンポを手コキしているのだから。

 

「あっ……」

 

(ちくしょぉぉぉ! その「あっ」は、何の「あっ」なんだっ! もう耐えられねぇぇ!)

 

 省吾はおチンチンさんへの嫉妬に耐えられなかった。

 明日奈の脇に手を伸ばして、自分の方へとガバッと抱き上げて膝の上に彼女を跨がらせた。

 

「明日奈っ!」

 

「は、はいっ」

 

 明日奈は突然の省吾の強引な行動に驚き、そして名前を呼ばれビクッとして返事をした。 省吾は彼女の目を真っ直ぐ見つめて、力強く言い切った。

 

「明日奈は俺のものだからな」

 

「う、うん……」

 

 強い言葉に否定できない明日奈。もっとも否定する気もないが。

 

「復唱して」

 

「あ、明日奈は省吾君のものです」

 

「俺はおチンチンさんには負けないからなっ」

 

 そんな省吾のセリフを聞いて、ようやく彼が何を思ったのかを察した明日奈。

 嫉妬してくれてたんだと表情をほころばせ、省吾の首に抱きついて機嫌を宥めにかかった。

 もちろん彼におっぱいを押し付けるのは忘れない。

 

「大丈夫だよ、私は省吾君のものだからね」

 

「おっぱいも?」

 

「うん、おっぱいも」

 

「オマンコも?」

 

「エッチ……オマンコ……もだよ」

 

 エロい会話であっという間に機嫌を直していく省吾。まぁ、元が自分のチンポに嫉妬していたのだから、明日奈が機嫌を取りにかかれば嫉妬心が霧散するのも早い。

 

「心も?」

 

「愛してるのも省吾君だけだよ。ごめんなさい嫉妬させちゃって、許してくれる?」

 

 とっくに許してはいるが、チンポは勃起したまま、そして自分の前には魅力的な明日奈が居る。省吾は追撃していく。

 

「許すけど、この後、明日奈の身体に俺のものだと教え込むからなっ」

 

 明日奈の何年も開発されたエッチな身体が、彼の強い言葉に反応してブルッと震える。

 

「……うん。私の身体に……いっぱい……教え込んでください……」

 

 雌犬モードになった明日奈はいっぱいいっぱいになりながら、省吾の耳元でそう答えるのだった。



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29話 エッチな約束

 翌日の日曜日の朝。

 等身大の鏡の前で白を基調にした花柄のワンピースにカーディガンを羽織った自分の姿をチェックする一人の女の子がいた。

 

 みんな大好き明日奈さんである。

 

 右を向いたり左を向いたり、角度を変えて鏡の中の自分の姿を確認する彼女の目は真剣だ。

 スカート部分の横を右手で摘み、ふわっと軽く持ち上げてその広がり具合を確かめる。前かがみになって省吾が胸を覗いてきた時に、ちゃんとおっぱいの谷間が見えるかまでチェックしていた。

 

 明日奈はこの一週間とても頑張った。

 一つは高等学校卒業程度認定試験を調べ、それを両親に説明して了承を得ることだ。これは無事に目的を達成する事が出来た。

 母親の京子も正規のルートから外れたこの道は目からウロコだった。反対などするわけもない。父親も言わずもがなだ。

 

 そこから彼女は一歩踏み込んだ

 それは省吾と自分の家で学校が終わってから受験勉強をすること。

 これを気合を入れて両親に了承させた明日奈は満面の笑みを浮かべた。父親の彰三は「ぐぬぅ」と嫉妬したが。

 この時点で両親は明日奈の心の変化を察した。その男の子に惚れたなと。

 

 そして最後に一つ。明日奈はとても、とても頑張った。

 学校で省吾にエッチな事をされたい――という気持ちを我慢することを。

 

 そして今日、省吾と丸一日二人っきりで過ごすことが出来る休日に、彼女は気合を入れて臨もうとしている。

 既に彼女の頭の中は省吾に関連することだけでいっぱいになっている。こうやって着ていく服装のチェックをしているのも全ては省吾のため。

 

 鏡の中で形の良いおっぱいが胸元を大きく盛り上げているのを確認しウンウンと頷く明日奈。

 

 着痩せする明日奈が、こうもおっぱいが強調される服装を意識して選んだのも全ては省吾のため。

 何度でも言うが省吾のためである。

 

 今日の明日奈はなにもかも省吾を中心に考えている。まさに尽くす女の子、正妻様と言って良いだろう。

 そんな彼女は止まらない。彼を喜ばせるために。

 

「し、下着も……確認しておいたほうがいいよね……」

 

 そう言いながら明日奈が、前かがみになってワンピースの裾を指で摘まみ、ちょっぴり恥ずかしがりながら持ち上げ始めた。

 

 ワンピースの裾が膝を越え、白い肌の艶めかしい太ももが露わになり、省吾以外に見せる気がない下着が鏡の中で露わになっていく。

 自分のはしたない姿に頬を染めつつも明日奈は最後まで確認をしようと――ワンピースの生地を掴み直して、更に更に持ち上げていく。

 

 お臍が、そして深い谷間を創り上げたおっぱいが、鏡の中でツヤツヤな肌が大胆にさらされていく。

 

「やだ……私の身体……すごくエッチな感じになっちゃってる……」

 

 昨日の夜、お風呂でたっぷりと磨き上げた、彼の好みだと思える買ったばかりの下着に包まれた身体が――そう、省吾とのセックスでいやらしさを増した身体が鏡の中にエッチな感じで映っている。

 

 誰も見ていないのに明日奈の顔が恥ずかしさで朱に染まっていく。

 

 そんなエッチな自分の身体を、省吾に見られても大丈夫かチェックしていく。

 

「新しい下着を着けてみたけど……気に入ってくれるかな? 大丈夫だよね、省吾君はこういうのが好きそうだし……。うん、きっと大丈夫」

 

 エッチな格好をしてしまった恥ずかしさを振り払うように、明日奈はバサッとワンピースから手を離し、鏡の前でふわっと一回転してワンピースの裾をひらめかせた。

 

「ふふっ」

 

 そしてプレゼントされたペンダントで首元を飾ると、明日奈はもう一つのプレゼントを手に取った。

 笑みを浮かべながらイヤリングを耳に着けようとして……彼女は悩み始めた。

 

(これを……乳首に着けて会いに行ったら……省吾君は喜んでくれる……かな?)

 

 明日奈さん朝早くから雌犬思考で物事を考えすぎだと思います。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は家を出てまずはスーパーへと向かった。料理の素材を買うために。その後はもちろん省吾のマンションに直行する予定である。

 軽やかに歩く明日奈の可愛らしい耳にはきちんとイヤリングが飾られている。乳首に着けるのは寸前で思いとどまったらしい。

 

(まずはお買い物して、それからお昼ごはんを作って、その後は……)

 

 頭の中に省吾と裸で絡み合う自分の姿が思い浮かび、明日奈は頬を赤く染め始めた。

 だが、先日してしまった「今度、省吾君がして欲しいエッチなことをしてあげるね――」の約束を思いだす。

 

 きっと彼はその言葉を覚えている。ここぞとばかりに私がしたことがないようなエッチなお願いをしてくるに違いない。

 

(きっと恥ずかしい事をさせられちゃう……)

 

 そう考えただけで明日奈は――。

 

んっ……

 

(やだ……こんなところで――)

 

 明日奈はブラの下で乳首が硬くなっていくのを感じてさり気なく胸元へ視線を向けた。

 

 彼女が着ている春物のワンピースは、省吾に触られた時に手触りが良いようにと生地が薄めだ。更に新調した下着は省吾に喜んでもらえるように、可愛らしくも生地が薄くてちょっぴりエッチな下着だ。

 省吾がおっぱいを触れば直ぐに乳首を見つけて可愛がるだろう。そんな薄さだ。

 

(あぅ……少し浮いちゃってる……)

 

 さり気なく覗き込んだ胸の頂点に僅かに浮かんだエッチなポッチ。省吾に痴漢された時以来のお外での露出ポッチ。

 周囲には夫婦連れや子供連れのお客さんがいる。そんな中でエッチな事を考えて乳首ポッチしてしまった事が、明日奈は恥ずかしくてたまらなかった。

 

 お昼ごはんの材料を買うためにスーパーの建物の中に向かって歩きながら、明日奈は真っ赤になりながらカーディガンでその部分を覆い隠した。

 

 やたらと色っぽい雰囲気を放つ明日奈に夫婦連れの旦那さんがちらっと視線を向ける中、彼女はこんな所で乳首を勃たせてしまった恥ずかしさに身を染めながら買い物かごを手に持った。

 必死になんでもないフリをしながら。

 

 そして明日奈は買い物かごに料理の材料を吟味しつつ入れていきながら、とある場所で足を止めた。

 

――じ~。

 

 明日奈はそれに目を惹き寄せられた。

 そこに有るのは――ジャンボエリンギ。その太さに明日奈はちょっぴりエッチな想像をしてしまう。

 

(大きくて美味しそう……でも省吾君のほうが硬いよね――。あうぅ……また私……エッチな事を考えてる……)

 

 エッチな事を想像しすぎの明日奈。自分では気が付いていないが、彼女が醸し出す雰囲気は周囲に大きな影響を与え始めていた。

 

 ゴクリと喉を鳴らした夫婦連れの夫が奥さんに腕を抓られる。すれ違うお婆さんが「あらあら、まぁまぁ」と口に手を当てる。

 幼い子供ですらモジモジと母親へ身体をくっつけた。子供であるが故に性欲を感じていることは理解していないようだが。

 

 そんな明日奈が買い物のあと省吾のマンションに向かう間に、彼女の美貌と色っぽさ、そしてエロさにナンパ男の目が惹き寄せられまくったことは言うまでもない。

 

 だが、明日奈に声を掛けることが出来たナンパ男は一人もいなかった。

 正妻様は冷たい視線だけでナンパ男を見事に近寄らせなかったのである。

 

(私をエッチな目で見ていいのは、省吾君だけなんだから――)

 

 すれ違う男たちの視線を一身に集めながら頭の中を省吾で埋め尽くした明日奈は、彼の待つマンションへと足を速めるのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

「おはよう明日奈」

 

「おはよう省吾君、んっ」

 

 挨拶の後、明日奈は挨拶のキスを省吾に贈った。

 手に持った買い物袋を省吾が受け取ると、明日奈はすぐに彼の左腕を抱きしめておっぱいを押し付けた。

 

 マンションに入る前に胸を隠していたカーディガンの前は開けてある。

 乳首がちょっぴり浮いているのが恥ずかしいけど、彼がエッチな自分を見て喜んでくれるのならと明日奈はそれを隠すような真似はしなかった。

 

 ずっと乳首を硬くしていることに驚いてはいけない。彼女はエッチな雌犬なのだから。

 

(どうかな? いつもより柔らかいと思うけど)

 

 明日奈は省吾へ視線を向けてその反応を確かめた。

 そして明日奈の期待通りに省吾はおっぱいへと視線を向け、目ざとく乳首ポッチを見つけ出す。

 

(明日奈も大胆になってきたなぁ。って、もう乳首が浮いちゃってるしっ! ちくしょうっ。触りたくても両手が埋まってるのが辛いっ!)

 

 右手には買い物袋、左腕には明日奈の柔らかそうなおっぱい。乳首をツンツンしたい省吾だったが、この状況では手を出せなかった。

 

 一方、そんな彼の視線をしっかり感じた彼女は、自分から乳首ポッチを曝け出しているのがやっぱり恥ずかしかった。

 明日奈はほんの少しだけ顔を俯かせた。

 

(省吾君、見つけるのが早すぎだよ……)

 

 見られたい、でも恥ずかしい。女心は複雑である。

 

 だが、そんなエッチなところを見られて、乳首は余計に反応して硬く尖っていき、ジンジンと甘い疼痛を彼女に送り始めた。

 下を向いている明日奈の視界に、乳首ポッチがクッキリと形を浮かばせていくのが映る。

 

 明日奈はそれを隠すように省吾の腕をギュッと抱きしめた。

 

「……っ」

 

 おっぱいを強く押し付けた拍子に乳首が僅かに擦れ、明日奈は声にならないエッチな吐息を漏らした。

 省吾が何もしなくても明日奈は自分から身体を火照らせていく。

 

 そんなエロ可愛い明日奈を見て、たっぷりとエッチを重ねた省吾が何も言わないはずがない。

 

「そう言えば明日奈、この間さ、俺がして欲しいエッチな事をしてあげるって言ったよね?」

 

 明日奈はビクッと身体を震わせた。彼女の胸の中に恥ずかしさと、そして好きな男の子に求められる喜びが広がっていく。

 もはやそれに抵抗する気はない。省吾に求めて貰えるのは明日奈にとって幸せなのだから。

 

「うん……。なにか……して欲しいことが有るの?」

 

 俯いたまま明日奈は尋ねた。

 

「ある。たぶん、明日奈が滅茶苦茶恥ずかしがりそうなことだけど」

 

(あぅ……、私にどんなエッチな事をさせるつもりなの……。でも約束しちゃったから……)

 

 明日奈は嫌とは言えなかった。言うつもりも、もちろん無かったが。

 

「い……いいよ。で、でも、お昼ごはんを食べてからでもいい?」

 

「うん。そうだね。ご飯を食べてからたっぷり明日奈にお願いしようかな」

 

「た、たっぷりなんだね」

 

「嫌かな?」

 

「嫌じゃ……ないよ……」

 

 明日奈はちらっと省吾へ視線を向けた後、恥ずかしさに震えながらしっかりと顔を上げて省吾の顔を見つめた。

 好きな人に喜んで貰いたい。溢れる気持ちを言葉に変えて――。

 

「わ、私……省吾君の雌犬だから……。省吾くんが喜んでくれるなら、恥ずかしいことだって頑張れるよ――」

 

 明日奈は大事な場所からエッチな液を溢れさせながら、省吾へそう言うのだった。



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30話 鏡遊びパート1

誰も予想していない時間に投稿してみた。

というか、予約投稿してると推敲したくなるから、それを避けようとしているのが本音。


 省吾の視線の先で料理をしている明日奈の手が軽やかに踊る。

 

 明日奈がこの部屋に通うようになる前は殆ど最低限しか無かった料理道具は、彼女の持ち込みによって種類を増している。

 それらが使いやすいように配置されたキッチンは今や明日奈のお城だった。

 もちろんキッチンだけではなくリビングも連休の最終日に買ってきたソファーやテーブルなどの家具、観葉植物などが二人で決めた形で置かれている。

 好きな男の子が住んでいる部屋の中に、自分の色が加わっている幸せ。

 

 明日奈は彼の為に料理をしながら、頬を染めつつ女の喜びを感じていた。

 

 そんな明日奈をカウンターに座って眺めながら、時折彼女に話しかける省吾。一見すれば甘い雰囲気を漂わせる新婚夫婦のような二人の姿。

 

 しかし現実はエロいのである。

 

 省吾は視姦していた。白を基調にした花柄のワンピースにエプロン姿の明日奈のお尻を。

 

(くっそ、お尻のラインがやべぇ……)

 

 明日奈の魅力的な身体のラインを最大限にひきたたせる生地の薄いワンピース。視線の先で形の良いお尻が揺れている。

 あのお尻の割れ目にチンポを挟み込んだら、どれだけ気持ち良く感じるのだろうか?

 

(あかん、勃っちまった……)

 

 もっとも省吾は勃起するのを我慢する気なんて全く無かった。

 先週の連休中であれば省吾は明日奈に襲いかかっていただろう。だが、今日の省吾は一味違う。並々ならぬ自制心を発揮していた。

 もっともその自制心を発揮できるのも、お昼を食べ終わればたっぷりと彼女とエッチ出来るのを確信しているからである。でなければ我慢できずにとっくにズポズポして、一週間オナニーもせずに溜め込んだ精液を明日奈の子宮に注ぎ込み始めただろう。

 

 よくも若い男が一週間も我慢したものである。精液充填120%といったところか。きっと今日の明日奈はハードスケジュールになるに違いない。

 

 その性欲溢れる省吾に熱視線を向けられている明日奈。

 好きな男の子のエッチな視線に気が付かない彼女ではない。

 

 明日奈はキッチンで料理を作りながらも彼の視線が気になって恥ずかしさを覚えていた。

 

(あぅ……。省吾君、今日はおっぱいじゃなくて、お尻ばっかり見てる気がする……)

 

 いつもは胸に感じる視線がお尻に向かっているのを明日奈は感じていた。

 朝っぱらからエッチな事を考えていた明日奈のエッチな身体はクールダウンする暇もなく今も火照り続けている。

 

 料理しながらさり気なくチラッと目を向ければ、やっぱり胸ではなくお尻を思いっきり見られていた。

 彼がお尻を見ている理由を考える。

 

(もしかして……、い、挿れたいのかな……?)

 

 連休中、料理をしている時に襲われたことを思い出す。

 スカートの中に手を入れられ、あっさりと下着を脱がされて、そのまま後ろから挿れられた事を。

 

(もう濡れてるから……挿れられても大丈夫だけど……)

 

 料理をしながら明日奈は吐息を漏らした。子宮の奥からエッチな液が溢れ出すのを感じる。

 

(だめ……、今は料理しないと……)

 

 無論、襲ってくるようなら受け入れるつもりでいる。本音で言えば直ぐにでもエッチしたい。彼の大きなおチンチンで大事な場所を埋め尽くされたい。

 そんな気持ちが行動に現れるのか、明日奈はつい無意識に彼の前でエッチな動きをしてしまう。

 手を動かせばおっぱいを二の腕で挟んで強調し、冷蔵庫を開けつつ省吾に向かってお尻を揺らす。

 

 それは省吾に見られたい、襲われたいという気持ちの表れ。

 

(やだ……、見られてるだけでおかしくなっちゃいそう……)

 

(くはっ、やべぇ、苦しいっ。明日奈さんがエロすぎるぅぅぅっ!)

 

 そんな明日奈を視姦しつつ、やたらと色っぽい明日奈がエッチな動作をするのを省吾は満喫する。

 

 明日奈の無意識のエロい挑発に省吾が耐えれたのは、やはりこの後の中出しが確定していた事が大きい。

 

 ・

 ・

 ・

 

 お昼ごはんを食べ終えた二人は省吾の部屋へ。

 

――今度、省吾君がして欲しいエッチなことをしてあげるね。

 

 省吾は彼女の言葉を思い出す。

 好きな女の子にこんな約束をしてもらって猛らない、妄想をしない男はいない。

 省吾はこの言葉を聞いて以降、様々な妄想をし、更にそれを叶えるための買い物をした。

 それは部屋に存在しなかったスタンドミラー。しかも60×150とサイズが大きい物だ。

 それを省吾はベッドの足元の方に事前に配置しておいた。

 

 部屋の中にスタンドミラーが増えていることにしっかりと気がついた明日奈は胸をドキッとさせた。

 

(この前来た時は無かったけど……買ったのかな?)

 

 脳裏に浮かぶ朝の出来事。

 彼とセックスするようになってエッチさを増した自分の身体が鏡の中に映っていたことを思い出す。

 ただでさえ彼にエッチなことをしてあげなければいけないのに、彼が言うに「滅茶苦茶恥ずかしがりそうなこと」をしてあげなければいけないのに、今朝のことを知らないはずなのにそれを煽るようにスタンドミラーが存在している。

 

 明日奈の心臓が音を鳴らしてバクバクと激しく鼓動する。

 

「明日奈」

 

 省吾が名を呼び肩をそっと抱き寄せ、ベッドの足元の方、スタンドミラーとの間に明日奈を誘う。

 早くも全身を真っ赤にした明日奈がおぼつかない足取りでスタンドミラーの前に立たされる。

 大きなサイズのスタンドミラーに二人の全身が映る。

 

(やだ、恥ずかしいよ。鏡に写ってるだけなのにどうして……)

 

 省吾が何故自分と一緒に鏡に写っているのか? 彼が何を考えているのか明日奈は考えたくなかった。

 まだエッチなことは何もしていない。ただ鏡に一緒に写っているだけ。

 それなのに異常なほど感じる恥ずかしさに、明日奈は脚をフルフルと震わせた。

 

「あ~、なんかもう滅茶苦茶恥ずかしがってるみたいだけど大丈夫?」

 

「うん、だ、大丈夫だよ……」

 

 全然大丈夫じゃない! 明日奈はそう叫びたかった。でも、それを言ったらその理由を聞かれてしまう。今朝、鏡の前でエッチな格好をしていたことがバレてしまう。

 明日奈は結構恥ずかしがり屋な女の子。省吾とたくさんエッチしたけれど、はしたない格好で下着姿をチェックをして、「エッチな身体になっちゃってる」――と思った自分を知られるのは恥ずかしかった。

 だから大丈夫としか答えられない。そう答えると彼に恥ずかしいことをさせられると知っていても。

 

 鏡の中の省吾が明日奈に顔を向ける。

 

「それじゃ明日奈。滅茶苦茶恥ずかしいだろうけど、俺がして欲しいエッチな事を――してくれるかな?」

 

 明日奈は今朝、省吾に言ってしまっている。「わ、私……省吾君の雌犬だから……。省吾君が喜んでくれるなら、恥ずかしいことだって頑張れるよ――」と。

 故に彼女は出来ないとは言えない。

 

……はぃ

 

 明日奈の答えは決まりきっていたのだ。

 これから彼がどんなことを言ってくるのか。どんなエッチな事をしてあげなければいけないのか?

 鏡を見ていることが恥ずかしい。だけど鏡の中に映っている自分たちから目を離せない。

 言われなくても明日奈は察していた。彼が鏡の中に映る自分のエッチな姿を楽しもうとしていることを。

 

――私にそれを見せて恥ずかしがらせようとしていることを。

 

 そんな明日奈の耳元に唇を寄せて省吾は囁いた。

 

「じゃあ、チンポ握って――」

 

 明日奈は鏡の中にエッチな顔で瞳を潤ませる自分自身を見付けた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 鏡の中に男の子と女の子が二人で並んで立っている。

 男の子の手は女の子の肩を抱き寄せ、女の子の柔らかな手は男の子の股間の前で躊躇いながらも動いている。

 

 恐る恐る男の子の膨らんだ股間に触れる手。

 カチャカチャと音がなってベルトが緩められ、震える指がチャックを摘んで、静かな部屋の中にジッバーが下ろされる音を響かせる。

 

――チンポを握って。

 

 明日奈はチラッと視線を鏡に向けて、おチンチンを握るために男の子の股間で手を動かす女の子を見た。

 毎日見ている自分の姿。でも、今まで見たことがない自分がエッチな事をしている姿の全貌。

 身体中を激しく駆け巡る熱い流れ。破鐘のように鳴り響く心臓の音。

 

(はず……か……しい……。私が、男の子の……省吾君のおチンチンを……)

 

 恥ずかしくて思考が定まらない。

 彼とのエッチな行為をしている自分が、他人のように鏡の中で映っている。

 鏡の中で肩に置かれていた彼の手が、ほんの少し前かがみになった胸元へと向かっているのが見える。

 

 きっと彼からはおっぱいの谷間が見えている。ワンピースの胸元の開いた部分に手が滑り込んでいく。

 分かっていてもその手を遮ることなんてできない。

 

 明日奈は服の中に入ってきた手がブラの薄い生地に潜り込み、乳首を摘んでくるまで無抵抗を貫いた。

 

「んっ……」

 

 予想通りに乳首を摘んできた省吾の指から送られてきた快感に、明日奈はエッチな喘ぎを漏らしながらズボンを少しだけ下ろした。

 例の如く視界に飛び込んでくるトランクスからはみ出した彼の赤黒い毒蛇のような亀頭。

 思わず膝を突いて唇を這わせたくなる彼のおチンチン。先っぽから溢れるエッチな液を舐め取ってあげたいと思ってしまう。

 

 だけど彼に言われたことは、おチンチンを握ること。

 そして言われてないことは鏡を見ること。

 

 でもそれは言われていないだけ。

 

「はぁはぁ……、あっ……んっ……」

 

 乳首に擦られる気持ち良さを感じながら、トランクスをゆっくりと下ろしていく。

 約一週間ぶりの彼のおチンチンの全て。

 

(やだ……、前より……大きくなってる気がする――)

 

 明日奈がそう思っても仕方がない。今見ている省吾の勃起チンポは一週間オナニーせずに、精液を溜めに溜め込んだ野生の勃起チンポ。

 赤黒い亀頭から毒液を垂らし、バナナのように弧を描く異常なほどの硬度と太さを兼ね備えた恐るべき勃起チンポだ。

 

 シゴキもしていないのに強烈な存在感を放っている理由は、朝っぱらから明日奈という美少女のやたらと色っぽい身体に性欲を煽られたせいだろう。

 明日奈は今にも、それが食らいついてきそうな気がして身をすくませた。

 

(あ~、明日奈がまた止まったな)

 

 明日奈がチンポを見詰めたまま動きを止めたのを見た省吾はいつものことかと思った。

 彼女は最初にチンポを見た時に良くこんな風に動きが止まる。

 

 そんな明日奈の姿が省吾の自尊心を擽ってやまない。

 自分の生物的な男の部分が、彼女を虜にしてしまっているのがたまらなく嬉しい省吾だった。

 

 しかしそれで満足して、今日のエロ目的を忘れたりはしない。

 彼女にフェラチオさせてピュッピュもしたいが、それでは午前中に襲うのを我慢した甲斐がなくなってしまう。

 エロには順番がある。まずはフェラチオの前にチンポを握らせたい。

 今日の明日奈はきっと何でもしてくれるだろう。少しずつ時間を掛けて楽しみたい省吾。

 

「お~い、明日奈~」

 

 名前を呼ぶ声にハッとした明日奈が顔を上げた。

 

「チンポに夢中になりすぎ。ほら、握るのを忘れないで」

 

「う、うん……」

 

(うぅ……おチンチンに夢中にって……省吾君に言われちゃった……)

 

 指摘されてしまう恥ずかしさ。事実だからこそ否定もできない。

 なのに身体はずっと反応してしまっている。彼に辱められて喜んでいるエッチな身体。

 

 明日奈は前かがみになっていた身体を起こして鏡を見た。

 鏡の中に並んでいる自分たちの姿。その中で存在感を放つ彼のおチンチンにどうしても目を奪われる。

 

(握らなきゃ……)

 

 明日奈はおずおずと左手を伸ばし、指先で勃起したおチンチンに優しく触れた。

 鏡の中の自分にそっくりな女の子が、男の子のおチンチンに触れている。

 

 指を広げて……大きくて……熱くて……硬い……好きな男の子のおチンチンを握りしめていく。

 

「うわ……こうやって鏡に写ってるのって、すっげぇエッチな感じに見えるな」

 

(やぁ……恥ずかしい……)

 

 省吾の言葉に明日奈は羞恥心を煽られて、鏡を見ていられず視線を背けた。

 それでも明日奈は手を止めず、しっかりと勃起したチンポを握りしめた。

 手の中に感じるドクドクと脈打つ彼のおチンチンの力強さ。

 

「明日奈も鏡を見てみなよ」

 

「……っ」

 

 明日奈はビクッと身体を震わせた。

 

(あぅ、言われちゃった……)

 

 言われたくなかった。でも言われてしまって、喜びの感情が胸に沸き起こってくるのを明日奈は感じた。

 恥ずかしすぎて目を逸らしていたのに、彼に言われてしまえば見ざるを得ない。自分のエッチな姿を見なければいけない。

 明日奈は恐る恐る視線を戻して鏡の中に映るエッチな二人を見た。

 

 そこに映っていたのは――恥ずかしさから全身を真っ赤に染め――隣に立つ男の子の手を服の中に入れられて乳首を摘まれた――大きなおチンチンを握っている――エッチな顔をした女の子――。

 

――とても、はしたないことをしている、いやらしい自分の姿が映っている。

 

(こ、こんなエッチな事を私がしてるの? いやぁ、恥ずかしいよ――)

 

 自分の目でなら直接、彼とのエッチだって見ていた。彼とエッチな事をしている自覚もあった。

 だけど今見ているものは、これまで見たこともなかった彼とエッチな事をしている自分の姿。

 

(やだ、もう見せないで……お願い、このままだと……わたし……)

 

 鏡を通して客観的に自分がしているエッチな事をまざまざと見せつけられて――明日奈は目を逸らしたくても逸らせなかった。

 彼が鏡の中で私を見詰めているから。

 

「あっ、やぁ……」

 

 彼が乳首をきゅっと擦ってくる。敏感になってしまった乳首をコリコリと擦ってくる。

 明日奈は鏡の中のエッチな自分を見詰めながら、乳首から感じる快感に大事な場所からエッチな液を溢れさせ――恥ずかしさで涙も溢れさせた。

 

 そして明日奈は乳首を摘んでいない方の彼の手が、鏡の中でワンピースを脱がそうと動くのを――羞恥に身を震わせながら見つめるのだった。




エンドワールドの《湯煙の美姫》アスナ
これのバスタオルを剥いたコラ絵

明日奈の恥ずかしそうな表情が良い。そしてずっしりと重そうなおっぱいが良い
下からぽよんと持ち上げてみたい

温泉エロ……いいかもしんない。


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31話 鏡遊びパート2

書き始めたときは9千文字を超えるとは思わなかったり。


――一週間。

 

 省吾がオナニーを我慢した甲斐もあって? 明日奈の柔らかな手で握られた勃起チンポは暴発寸前だった。

 彼女の細い指が肉棒に絡みつき、優しく、そしてもう離さないと言わんばかりにギュッと握りしめている。

 

 久しぶりにチンポに受ける直接的な快感。おまけに鏡の中の明日奈がエロ可愛くてたまらなかった。

 痛いと感じてしまうほどのチンポの勃起具合。彼女の乳首を摘んでいる指先の感触が、どうにもこうにも性欲を高ぶらせてくる。

 

(おふっ、やっべぇ、出そうっ)

 

 滝のように溢れ出す我慢汁が彼女の手を穢している。

 本能的に腰を動かしたくなってしまっている省吾と、恥ずかさに震えている明日奈の視線が鏡越しに絡み合う。

 

「……ぁっ」

 

 欲望に任せて乳首を擦ればお返しのように、悶えた彼女の手が肉棒を刺激してくる。

 だが省吾は我慢する。射精したい気持ちを必死に耐える。エロの順番を遵守するために。

 

 鏡の中の明日奈を恥ずかしがらせながらワンピースを脱がさなければならない。

 省吾は鼻息も荒くワンピースの胸元のボタンを外し始めた。ちなみに乳首はしっかりと摘んだままで。

 

 鏡の中で一つ一つゆっくりと外されていくボタン。胸元のボタンが外され胸の谷間が露わになっていく。

 

 そして省吾の視界に天国の花園が広がった。

 

 彼女の白い肌が透けて見えるほど薄い生地で作られた淡いピンク色のブラ。中央にリボンが飾られた可愛らしいブラが省吾の目を刺激する。

 

(うほうっ、これはやべぇ――)

 

 透けているお陰で乳首を摘んでいる指すらも見て取れてしまっている。親指と人差し指に挟まれた乳首が硬く尖っているのも見えてしまっているほどだ。

 

 視覚による興奮に煽られて、省吾は彼女の手の中で勃起チンポをビクンと震わせた。

 そしてそれを見せられている明日奈が羞恥に身悶える。

 

(いやぁ……恥ずかしい、恥ずかしすぎるよ……。もう死んじゃう……)

 

 そう思ってはいても明日奈は鏡から目を逸らせない。彼に言われてしまったからには見ていなければいけない。

 雌犬の明日奈は省吾の発した言霊に逆らえないのだから。

 

 手の中で暴れて蠢くおチンチンの勢いを感じながら、未だに上限が見えない恥ずかしさに明日奈は身体をフルフルと震わせた。

 彼にエッチな事をされるのも、脱がされるのも嫌じゃない。

 だけどこのされ方は恥ずかしくてたまらない。

 

 それなのに明日奈の中にある省吾への思いが、大好きな彼に喜んで欲しいと思う気持ちが溢れてしまっている。

 

 だからどんなに恥ずかしくても、恥ずかしい思いをさせられても明日奈は頑張ってしまう。頑張ってしまうのだ。

 羞恥に瞳を潤ませ、朱に染まってしまっている顔を一生懸命に省吾へと向けて、明日奈は羞恥に身体を震わせながら口を開いた。

 

「きょ、今日の下着は……どうかな? やんっ……、省吾君が……き、気に入ってくれると、んっ……嬉しいな……あっ」

 

 彼に喜んで欲しい、彼にエッチな気持ちになってほしい。そのために買った下着を褒めて欲しい。

 自分がどれだけ淫らなことをしているのか、されているのか。

 乳首に送られてくる快感に反応して、手が勝手におチンチンをニギニギしているのを感じながらも、明日奈は省吾へエッチな媚を売らずにはいられなかった。

 

「もちろん気に入るに決まっているよ。明日奈にすっげぇ似合ってる。可愛いのに透けているところなんか最高だと思う」

 

「ほ、ホント? あんっ」

 

「でも驚いたな。明日奈ってこんなエロ可愛い下着も持ってたんだ」

 

「持ってたんじゃなくて……んっ、省吾君がこういうのが好きなんじゃないかなって思って、あんっ、新しく買ってきたの」

 

「マジで? それは嬉しいな」

 

 省吾の胸に喜びが湧き上がる。

 エッチなアプローチから始まってまだ一ヶ月程度の付き合いだが、彼女がどれだけ自分に尽くしてくれているのか。それが理解できない省吾ではない。

 

 省吾は心の底から明日奈を愛おしいと感じた。

 彼女が向けてくれる愛情に応えたい。その思いが行動となって現れる。

 

 省吾は明日奈の愛らしい唇を奪おうと顔を寄せていく。

 

「んっ……っ……」

 

 柔らかな唇の間に舌を割り込ませて奥へと送り込んでいく。明日奈は求められる喜びに舌を絡めて応えた。

 

 鏡の中で密着した二人のエッチなキスが繰り広げられる。

 省吾は彼女の乳首を擦りながら口内を蹂躙し、明日奈は彼の勃起したチンポをぎこちなく擦りながら舌を絡めていく。

 

 思いを寄せ合って重ね合う唇の快感は、お互いを存分に高ぶらせていく。

 

(うあ……明日奈の手が気持ち良すぎてやべぇ)

 

 そんなエッチなキスに先に音を上げたのは省吾の方だった。

 暴発寸前のチンポを彼女の柔らかな手で愛撫されては、このままでは射精してしまうと感じたからだ。

 

 キスで表情をとろんとさせた明日奈のエロさに当てられながら、省吾は荒い呼吸をしつつも唇を外した。

 

「あん……」

 

「はぁはぁ」

 

 省吾にとって外出しという結果は避けたかった。射精するなら明日奈の口内かオマンコの中でしたかった。

 これまで一度もそれを崩さなかった省吾は射精したい気持ちに必死に耐えた。

 

 しかし頑張って省吾が耐えているのを他所に、蕩けてしまった明日奈がキスを終えてもチンポを擦ってきている。まるで「おチンチンが欲しいの」と言わんばかりに。

 

 しかしここで省吾に幸運が訪れた。

 

 常であればこのキスで明日奈は完全に溺れてしまっていただろう。そして彼女はその類まれなる魅力で省吾を獣に変えていたはずだった。

 だが、いつもと違う事が有る。それは蕩けた明日奈の視界に入った鏡の存在。それを見ることは明日奈にとって大切な義務だった。

 

 普段であれば既に乗り越えてしまっている理性のハードル。それが鏡の存在によって今日は高く高くなってしまっていた。

 

 明日奈は客観的に鏡に映っている自分がしている行為を見てしまった。それが彼女の理性に火を灯す。

 

(こ、これ……私なの……? あうぅぅ……)

 

 鏡に映っているエッチな顔でおチンチンを擦っておねだりしている自分の姿。鏡を見なければ知ることがなかった自分の淫らな表情。

 知ってしまった明日奈はもう手を動かすことができなかった。

 

 そんな明日奈の身体に残ったワンピースを、余裕を取り戻した省吾が脱がし始める。

 

 鏡の中で脱がされていく自分を、明日奈は涙目で見詰めていた。

 どれだけ恥ずかしくても抵抗なんて出来ない。脱がされる過程でおチンチンから手を離す事が出来たことにホッとするほど明日奈は羞恥に身を焦がしていた。

 

 しかし現実は非情だった。

 おチンチンをさっきまで握っていた左手からワンピースが抜けると、そのまま左手を彼に誘導されてしまった。またおチンチンを握らされる為に。

 

 明日奈は手を震わせながら我慢汁でヌルヌルになってしまっているおチンチンを――再び握りしめた。

 手から感じるおチンチンの熱さに全身から力が抜けていきそうになる。

 

「ぁぅ……」

 

 声にならない声を漏らす明日奈。

 それと同時にパサッと足元へワンピースが身体から脱げ落ちた。

 

 省吾は明日奈の露わになった下着姿に目を見張った。

 恥ずかしさのせいでほんのりと朱に染まっている白い肌の美しさ。性的な場所を隠す自分好みのエロ可愛い薄いピンクのお揃いの下着。

 

 硬く尖った乳首が透けているブラの下でこれでもかと存在を主張している。

 それだけでも叫びたくなるほど素晴らしい光景だった。しかし今日はもう一つの喜びがある。

 それは鏡に映った彼女が下着姿で羞恥に震えながら自分のチンポを握っていることだ。

 見てるだけで射精してしまいそうな視覚的興奮。少しだけ残念に感じてしまうのは鏡越しでは乳首ポッチが分かりにくい事だった。

 

 だが、至上と言っていいほどのシチュエーション。

 省吾は興奮にチンポをビクンビクンさせながら、明日奈にエッチな事を言わねばならないと思った。

 この期に及んでまだまだ恥ずかしがる姿が見たいと思っている省吾の変態度。ただこの性癖は半分は明日奈の自業自得だ。

 省吾がこの性癖に目覚めたのは、明日奈が教室で恥ずかしがりながらエッチなアプローチをしたせいに他ならない。

 

「わお、すっげえ可愛いよ明日奈。でも鏡越しだと乳首ポッチが浮かんでいるのってよく見えないね。こんなに尖っているのにさ」

 

 指先で乳首ポッチをツンツンする省吾。

 

「んっ、あんっ――」

 

 そんな省吾の辱めにすら明日奈は感じてエッチな声を出した。

 快感に、彼とのエッチに没頭して逃げたくなるのに、鏡の存在が明日奈の理性を保ってしまっている。

 恥ずかしさでフルフルと震えてしまっている身体は、もはや本人の言うことを聞いたりはしない。

 

 明日奈はヒドイと思った。こんなに恥ずかしい思いをしているのに、彼が更に恥ずかしい思いをさせてくる。

 でも彼に対して咎めるような言葉は言えない。

 

(だって省吾君がとっても喜んでる――)

 

 理性が崩壊する限界のラインで、明日奈はひたすら彼の欲望を受け止めていく。

 まだまだ彼とのエッチは始まったばかり。きっとまだまだ恥ずかしいことをさせられる。

 

 それを証明するように乳首をツンツンしていた彼の手が動く。

 明日奈は鏡越しに動くその手を見つめ、「もう辱めないで」と思うと同時に、色が変わるほどショーツを濡らして、太ももにエッチな液を垂れ流して喜んでいた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 正直なところ省吾の限界は来てしまっている。その限界を精神力で無理やり抑え込んでいるのだ。

 それは単純に鏡にピュッピュッしたくないという男のプライドだった。

 

 ほんのちょっぴりだけ、明日奈の身体にピュッピュッとぶっかけたいとも思っていたが。

 

 そんな訳でこの状態で射精するなら、口内とオマンコのどっちにしようかと考えた結果、省吾は隣に並んで立っている明日奈の肩に手を置いた。

 そしてほんの少しだけ力を込めて抑えた。

 

 そう、明日奈に膝を突かせてチンポを咥えさせるために。

 

「明日奈」

 

 省吾はただ彼女の名前を呼んだ。

 明日奈は鏡越しに省吾へと視線を向け、肩にかかる彼の手の力に言葉では無い意思を察した。

 

 たったこれだけで省吾の思いを理解してしまう明日奈はエッチな女の子だ。

 そしてこれだけで明日奈を促せる省吾も凄いと言って良いだろう。まったくエロい二人である。

 

(あぅ……、そんな……)

 

 どんな恥ずかしいことでも頑張るつもりの明日奈だったが、それが現実になるとすればまた別の話だった。

 鏡の中の省吾からリアルの省吾へと顔を向けた明日奈は、彼に頷かれただけで顔を伏せた。

 左手で握っているオチンチンが脈を激しく打っている。それが自分を急かしていると感じた。

 

 明日奈はこれからさせられることに予想がついてしまっている。そして自分のお腹の奥が、熱い熱を持ってそれを欲してしまっていることも。

 理性がはしたないことをしようとしている自分を辱めてくる。一方で心がそれを求めてしまっている。

 

 だから明日奈は身体を省吾へと向けて膝を折り曲げていく。

 明日奈は省吾を愛してしまっている。彼が喜んでくれるならどんなに恥ずかしくてもしてあげたくなってしまうのだ。

 

 膝を突き、おチンチンの高さに唇を合わせて――彼が鏡で見やすいように、おチンチンを横向きに倒していく。

 

 鏡に向かって真正面に勃つ省吾、いや、立っている省吾。彼から見て真横におチンチンを倒して唇の前に赤黒い亀頭を運ぶ明日奈。

 

 我慢汁でテラテラと光っている亀頭を明日奈は潤んだ瞳で見つめた。

 そしていざ咥えようと唇を開いた明日奈に、真上から省吾が声を掛けた。

 

「あ、明日奈。鏡を見ながら咥えてくれるかな?」

 

「えっ……」

 

 実は明日奈は、自分がおチンチンを咥えるところを客観的に見るのが恥ずかしかったから敢えて鏡を見ていなかった。

 おチンチンを咥えた後にならきっと頭が彼のおチンチンでいっぱいになって、鏡を見てもそこまで恥ずかしくならないと思っていたのもある。

 

 だけど言われてしまった。明日奈は唇を一旦引いて鏡の方へ視線を向けざるを得ない。

 

(鏡を見ながらって……)

 

 鏡に映る彼のおチンチンを握って唇に向けている自分の姿。

 ただ咥えるだけなら、もうそれほど恥ずかしいとは思わない。

 

 だけど、鏡に映っているのを見ながら、咥えるとなると話は別だった。

 おチンチンを咥えようとしている自分の姿が、顔がはっきりと客観的に見えてしまう。

 理性のハードルを超えることが出来ない明日奈は一つ深呼吸して心を落ち着けにかかった。

 

(も、もう何度もしてあげているし……。うん、大丈夫。恥ずかしいけど省吾君が喜んでくれるんだから……)

 

 そんな明日奈の後頭部に省吾は掌を優しく添えた。フェラをさせる男の嗜みである。

 そしてその行為は覚悟を決めた明日奈への行動を促す。

 

 明日奈は鏡をしっかりと見つめて、亀頭の前でゆっくりと唇を開いた。

 だが、亀頭の前で唇を開いた自分の姿が、どうしようもないほど淫らに見えて――。

 

(あぅ……エッチすぎ……)

 

 覚悟を決めていた明日奈だったが、亀頭を咥えるのを躊躇って唇を閉じて顔を伏せた。

 普通にすれば出来ることが、鏡で見ているだけでできなかった。

 空いている右手で恥ずかしさで爆発しそうな心臓の上を抑える。

 

(ちくしょうっ。今の躊躇い方はなんだっ! めっちゃエロすぎるだろうぅっ!)

 

 彼女の躊躇いを見て興奮を掻き立てられている省吾がいた。

 省吾の視線はせわしなく動いている。真上から眺める明日奈と、鏡に映る明日奈を堪能するために。

 

 彼にとって明日奈は最高の女性と言って良い。

 大半の男を振り向かせる可愛さと色っぽさを兼ね備えた美貌、その魅力的なスタイル。省吾の語彙では言い表せないほどの素敵な女の子だ。

 

 その彼女が処女のようにチンポを咥えるのを躊躇った。

 省吾は初めて明日奈にフェラチオしてもらった図書室でのことを思い出す。あの日の彼女は自分のチンポにチュッとキスをした。

 チンポに魅了されていた彼女は躊躇わなかったのだ。

 

 そんな明日奈が今のようにチンポを咥えるのを躊躇ったのは初めてだった。

 それを見ることができた省吾は感無量だった。

 

 とは言え、ここでエッチが終わるわけもなく。

 

 胸を手で抑えて顔を伏せていた明日奈が顔を上げた。その表情は相も変わらず羞恥に染まっている。

 鏡に視線を向けた明日奈の視線が、鏡越しに省吾と絡み合う。

 

 チンポを握っている明日奈の左手が震えている。そして唇も震えていた。

 閃光と呼ばれていた彼女が、恥ずかしさに震えながら再び立ち上がり、好きな男の子のチンポを咥えるために、ゆっくりと唇を開いていく。

 

 男を知らぬような素振りを見せる美少女の唇が、我慢汁を垂らしてぷっくりと膨れ上がった赤黒い亀頭に寄せられていく様子が凄まじいほどエロく見える。

 

 明日奈は鏡に映っているチンポを咥えようとしている自分をいやらしい女の子だと思った。

 

(でも私は……省吾君が大好き……。こんなにエッチなことをしてあげるのは省吾君だけなんだから……)

 

 唇と亀頭が接近していく。鏡の中で開いた唇の中に亀頭の先端部、鈴口が隠れていく。

 まだお互いに触れ合ってはいない。鏡越しでは難しい接近を、彼女は持って生まれた空間的センスで見事に制御していた。

 

 それを見ている省吾はたまらない。襲ってくるはずの快感が襲ってこない。

 しかし省吾の類稀なる太さを持つ亀頭にとっては、もはや直前と言っていい距離だ。

 

 そして――。

 

「くぅっ!」

 

 省吾は襲ってきた快感に全身を震わせた。

 焦らしに焦らされ、唇が触れるのを待っていた省吾は、亀頭に予想を超えた刺激を受けていた。

 

 明日奈は唇が触れた瞬間、唇をすぼめてチュッと亀頭に吸い付いていた。

 そして明日奈は思い切りよく、はむっと亀頭をすべて咥えこんでいった。

 毒を食らわば皿までと言わんばかりの勢い。だがその勢いもそこまでだった。

 

(く、咥えちゃった……。あぅ、私……あんなエッチな顔でおチンチンを食べちゃってる……)

 

 おチンチンを咥えてしまっているエッチな顔。今まで見たことのないフェラチオをしている自分の顔だ。

 自分がフェラチオしている時に彼がそんなエッチな顔を見ているんだと嫌でも理解させられてしまう。

 

(省吾君に……こんなにエッチな私をいつも見られてるの? やだ……あぅぅ……)

 

 明日奈の表情が羞恥と興奮の間で揺れる。

 視線がおチンチンを咥えてしまっている自分と、それを見ているだろう彼の顔へと何度も泳ぐ。

 

 だが、その視線の動きは、省吾から見れば恥ずかしがりながらも、見て、咥えたから褒めてとエッチな雌犬が言っているように見えた。

 

 そしてとうの昔に限界を超えていた省吾が、チンポを咥えられた快感に耐えられるわけがない。

 

「あ、明日奈っ。ごめんっ、出るっ」

 

(えっ?)

 

――ドクッ、ドクドクドクッ。

 

 省吾は明日奈にチンポを咥えられた以上、もう我慢することはなかった。

 朝っぱらから彼女の色気で勃起させられ続けたチンポから、濁流のように一週間溜め込んだ精液を容赦なくほとばしらせた。

 

(くぅ、下を向いても前を向いてもエロいのが見えるっ!)

 

 省吾にしてみても、鏡に写っている明日奈への口内射精シーンはやたらと興奮を煽る光景だった。

 彼女の目の前で陰嚢を収縮させて、口内で暴れ馬のようにビクンビクンッと跳ねるチンポから精液を注ぎこんでいく快感。

 

(気持ちよすぎんぞぉぉぉっ!)

 

 省吾が欲望を解放した歓喜の雄叫びを上げる。

 

 一方、勇気を出しておチンチンを咥えたばっかりの明日奈が、続けざまに口内に射精されて心の中で驚きの声を上げる。

 

(やんっ――)

 

 容赦なく吐き出される彼の精液に口内を犯されていく明日奈。

 その上、唯でさえ自分がおチンチンを咥えている顔を初めて見たばかりだったのに、すぐさま口内射精されている顔まで見せられている。

 いきなりの口内射精に涙目になりながら、精液こぼさないように口の中で受け止めていく。

 

 だが、頑張る明日奈の後頭部に添えられていた省吾の手に力が入る。それは何のためか?

 

(えっ?)

 

 彼女の後頭部に添えていた手で頭を固定した省吾は欲望に耐えきれず、亀頭だけ咥えていた明日奈の口内に少しだけチンポを押し込んだ。流石に容赦なく巨根を押し込むのは遠慮したらしい。

 

「――んっ、んぅっ」

 

 それでも、更にお口の奥に入ってきた大きなおチンチンに明日奈が呻く。

 奥に入ってきたことによって明日奈の喉のガードが低くなる。そこへ精液が飛び込んでいく。

 

 もはや口内を余すこと無く蹂躙されてしまっている。おまけに一週間溜め込まれた精液の量は大量だった。

 そして忘れてはいけない事が有る。明日奈はチンポを咥え精液を飲みながら絶頂してしまうエロい女の子だということを。

 

 省吾の精液に明日奈は抵抗できない。

 

 仁王立ちした彼が余すこと無く精液を口内に注ぎ込んでくる。

 明日奈はお口いっぱいにおチンチンを咥えさせられて射精されつつも、それでもなお彼に言われた通りに鏡を見ていた。

 そして自分が口内射精される姿をずっと見ていた明日奈は、また一つ自分のエッチな部分を教えられてしまった。

 

――彼に口内射精されてエッチな顔で喜んでしまっている事を。

 

 彼の大きなおチンチンに一滴も精液をこぼすまいと唇でピッタリと隙間なく吸い付いている自分のいやらしい顔。

 普段の自分であればとっくに彼のおチンチンに夢中になって、精液を求めて亀頭を舐め回していただろう。

 彼の精液を全てお口の中に注ぎ込まれた後、唇から離れていくおチンチンにホッとしつつも、もう一度咥えたいと思ってしまうエッチな心。

 

 まだ理性の火が灯っている故に、余計にそれが恥ずかしかった。

 だけどそれだけではまだ終わらない。

 

 明日奈は理性のハードルを超えないまま、身体が絶頂しようとしているのを感じていた。

 お口の中の彼の精液がエッチな身体をイかせようとしている。

 

(きっとそれも……見せられちゃうんだ……)

 

 思った通りに省吾が動いて、鏡の真正面に明日奈を誘う。

 お口の中に精液を溜め込んだまま、明日奈は鏡の前でペタンと女の子座りさせられる。

 省吾はと言えば明日奈の後ろにあるベッドに腰掛け、彼女の肩越しに手を伸ばした。

 

「明日奈、まだ精液は飲まないようにね」

 

 射精して荒い息をしている省吾がそう言う。

 雌犬に待てをさせているように、明日奈は絶頂するのを待たされる。

 肩越しに伸びてきた手が胸へと向かうのを鏡で見ながら、明日奈は「もう許して」と、そう思った。

 

 だが許しては貰えなかった。明日奈を更に可愛がろうとしている省吾の両手が――ブラの中に滑り込んで二つの乳首を摘んだ。

 絶頂を待たされている明日奈の背筋を貫く快感。

 

「んぅっ!」

 

 明日奈は反射的に省吾の腕を掴んで快感に頭を左右へ振った。

 

 省吾は確信している。明日奈が精液を飲みながらイッてしまうことを。

 そして今も理性を残して恥ずかしがっているのも知っていた。

 

 明日奈のエロい姿が見たい。明日奈が恥ずかしがりつつも、イってしまうところが見たい。

 女の子座りした彼女の二つの乳首を摘んでいる。その彼女の口の中にはたっぷり注いだ精液が有る。

 鏡に映ったやたらとエロい明日奈の姿が、省吾のS心を満たしていく。

 

 ならば後はイかせるだけだ。

 省吾は摘んだ二つの乳首をキュッと指の腹で圧迫した。それは無言の合図。

 

 明日奈と省吾の視線が鏡の中で絡み合う。

 

(省吾君が見てる。そして私に鏡を見ながら……飲めって言ってる……。飲んだらきっと私……イっちゃう――)

 

 明日奈は泣きたかった。いやらしい自分を見られるのが恥ずかしかった。

 でもお口に出された精液を飲めば、エッチな自分の姿を見ながらイけば彼が喜んでくれる。

 大好きな、愛している彼に喜んでもらいたい。愛が重い明日奈は彼の望みを叶えたい。例えそれがどれだけ淫らなことだったとしても。

 

 明日奈は理性を残したまま、鏡の中の自分を見詰めた。そして――。

 

――コクッ。

 

(あっ、あっ――)

 

 喉を通り過ぎる彼の精液を感じ、込上がってくる快感に身を任せ――。

 

――コクッコクッ。

 

(あっ、んぅっ、あっ、イクッ、イクッ、イっちゃうっ!)

 

「んぅぅぅっ!」

 

 頂点へと到達した快感に襲われて明日奈はブルリと身体を震わせた。

 鏡にエッチな顔でイッている自分の姿がとても淫らに映っている。明日奈が精液を飲んでイってしまうエッチな女の子だと教えるように。

 

(あぁっ、そんなっ。私、すごくエッチな顔でイッちゃってるっ。いやぁっ、省吾君が見てるっ。だめっ、だめぇぇぇっ!)

 

 恥ずかしさから明日奈が心の中で叫んだ。

 だがあまりにも強い絶頂の快感は明日奈のエッチな身体を襲い続けて乱れさせる。

 

 明日奈はイキながら羞恥の涙を流し――それなのに何かが満たされていくのを感じた。

 

(あぁっ、どうしてこんなに感じちゃうの? 私、気持ち良すぎておかしくなっちゃう――)

 

 昨日より今日、今日より明日。きっと私は彼の手でエッチにさせられていく。

 明日奈は自分のイク姿を見ながらそう思わせられた。

 

 まだまだ始まったばかりの今日のエッチ。

 

 恥ずかしいのに感じてしまう明日奈は快感に頭を蕩けさせながら、鏡の向こうで省吾のおチンチンが――今もなお射精したりないと、雄々しく天を衝いて聳え立っているのを見て――どうしようもなく欲しいと子宮が疼くのを感じるのだった。




省吾はワンパクでも良い。たくましく育って欲しいと思う。

うん、ワン、パク、ドピュって感じ。



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32話 鏡遊びパート3

 省吾の今の心境を語るとすれば「前座は十分に楽しんだ」。それに尽きる。

 

 明日奈に自分自身のエッチな姿を見せて恥ずかしい思いをしてもらう。

 そこから始まった鏡プレイは、明日奈の乳首を摘んでチンポを握らせた挙げ句、下着姿にしてチンポを咥えさせることまで出来た。

 

 いつもと違った角度で見る、チンポに溺れそうで溺れきれない彼女の痴態とその表情。

 特に鏡の中のチンポを咥えた明日奈の姿は省吾の興奮をこれでもかと煽った。

 スタンドミラー様バンザイである。

 

(興奮しすぎて速攻射精しちゃったけどな。しかしあの明日奈の表情はやばかった。涙目で口内射精されてたもんなぁ……。ついムラっとして、チンポを少し押し込んじゃったけど)

 

 だが本来の目的とは違ってしまっていることに省吾は気がついていた。

 そう、「明日奈がエッチな事をしてくれる」。これが本命なのを忘れてはいけない。

 

 そんな訳で省吾はベッドに仰向けになった。もちろん全裸で。

 頭はベッドの後方へと向けている。その方向にスタンドミラーが有ることは言うまでもないだろう。

 省吾のエッチな下心が見え見えである。

 

 全裸で仰向けになっている省吾の隣には下着姿の明日奈が正座し、太ももの間に手を挟んでモジモジとしながら、マグロ状態の省吾の足元から顔まで、それを通り越してスタンドミラーを見てから恥ずかしそうに俯いた。

 

 この状況で明日奈に何をしてもらおうとしているのか? 分からない人は居ないだろう。

 そう、騎乗位セックスである。

 

「ほら明日奈、全部脱いで」

 

「う、うん……」

 

 そう答えたものの明日奈はスタンドミラーが気になってたまらない。

 

(あぅ……エッチな事してあげるって言わなきゃ良かった……)

 

 このまま下着を脱げば次は彼の上に跨がらされる。それが何を意味するのか分からないほど明日奈は初心ではなかった。

 唯でさえ彼に跨るのが恥ずかしいのに、絶妙すぎるスタンドミラーの位置が、きっとその全てを映し出す。

 

 つまり明日奈はスタンドミラーを見ながら騎乗位セックスしてと言われているも同然。

 それを断ることが出来るかと言えば、もちろん出来なかった。

 

 だけどどんなに恥ずかしくても約束は約束。

 

 ちょっとだけ「エッチなことをしてあげる」と言ったことを後悔しつつ、明日奈は泣く泣く諦めて俯いたまま背中に手を回した。

 

 そして省吾が熱心に自分を見ていることに気が付いた。

 

 どれだけエッチの回数を重ねても、何度エッチな姿を見せても、教室で初めてエッチな姿を見せた時と変わらない彼の熱い視線。

 

 それだけ彼に見て貰えるのが明日奈は嬉しくて仕方がない。でもやっぱり恥ずかしい。

 その感情がすぐに身体を反応させる。乳首がジンジンと熱を持って疼き、お腹の奥の熱が暴走を始めて、濡れたショーツを更に濡らしにかかる。

 

 そんな状態でも羞恥心がブラのホックを外すことを邪魔してくる。

 ほんの少しの間だけ目を逸らしてくれたら――。

 そう思った明日奈は俯いたまま、省吾へと視線を泳がせた。

 

「えっと……省吾君……」

 

 恥ずかしい気持ちが彼へ牽制の言葉を紡がせようとするが、段々と声が小さくなっていく。

 見てもらえると嬉しくなる。見られていると恥ずかしい。二つの感情が明日奈の心を揺らし続けている。

 

「なに?」

 

 省吾が一瞬だけちらっと明日奈に視線を向けたが、ブラのホックが外れる瞬間を見逃さないために、ブラに包まれたおっぱいへ視線を戻して答えた。

 

「その……そんなに一生懸命見られてると恥ずかしくて……」

 

「乳首勃っちゃう? あ、いや、もう勃ってるね」

 

 明日奈にエッチな言葉を投げかける興奮に、省吾はチンポをビクビクさせながらわざとそう答えた。

 

「……っ」

 

 胸元のハートのペンダントが明日奈の動揺を示すようにキラリと光を反射して揺れる。

 省吾は見ている。思いっきりガン見している。それは死んでも見なければいけない。

 

 ピンクのブラの頂点を浮かせている、透けて見えてしまっているエロい乳首の部分を。

 

 そんなエロい状態のおっぱいが省吾の手を淫らに誘っている。

 

 省吾は当然のように乳首に向けて指を進めた。悪戯するために。

 明日奈としてはたまったものではなかったが、その手を遮ることなんて出来るはずもなかった。

 彼女に出来たことは、指の動きに唇を戦慄(わなな)かせながら目で追いかけ、やってくるだろう快感に瞳を閉じて待つ事と――。

 

やんっ……」

 

――無抵抗のままで乳首をツンツンされて、エッチな喘ぎ声を漏らす事だった。

 

「ほら、早く」

 

 省吾が二つの乳首を指先で往復しながらツンツンと突付く。

 

 背中に手を回したまま二つの乳首を弄ばれて明日奈が身体を震わせて表情をクシャッと歪めた。

 乳首に与えられる快感が彼女の唇を開かせて吐息を零れさせる。

 

 明日奈は気持ち良さの中で視界に映る彼の表情がとても楽しそうに見えた。

 

「あっ、やだっ……あっ、あっ」

 

 彼の指が硬くなった乳首に触れる度に明日奈は身悶えて喘いだ。

 

 ブラを脱がなければこのまま性的悪戯を受け続ける。だけど脱いでもきっと辱められる。

 指先は一度も間違えずに確実に乳首を往復している。そしてブラに浮かぶ尖った乳首は彼の指先を受け入れてしまっていた。

 

 明日奈が瞳を潤ませてだんだん涙目になっていく。

 悲しいのではない。ませた子供がしてくるような性的悪戯を彼にされて、感じてしまっている自分が恥ずかしかった。

 

 その恥ずかしさから逃げるにはどうすればいいかと言えば、結局ブラを脱ぐしかなかった。

 

 明日奈は涙目で、半分ジト目で省吾をチラッと見てブラのホックに指をかけると、乳首に性的悪戯をされながら――ブラのホックを外した。

 

 下から見上げている省吾の目の前で、ぷるんっとブラの軛から解放されたおっぱいが揺れる。

 それと同時に緩んだブラが防波堤となって悪戯な指先から乳首を守る。

 

(くぅ、やっぱりこのおっぱいが揺れる瞬間は最高だなっ)

 

 ガン見していた省吾が揺れたおっぱいに表情をだらしなく緩めた。

 性的悪戯から解放された明日奈がホッと安堵の息を漏らし、ブラのカップが落ちないように気を付けながら右腕で抑えて、肩からブラ紐を外していく。

 

 肩から落ちていくブラの紐。ブラのカップの下に彼女の右手が滑り込んでいく。

 明日奈は何気ない女らしい仕草で、乳首に悪戯されないようにおっぱいを右腕で覆い隠していく。

 

 そんな彼女の何気ない仕草が、省吾のチンポに活力を与えていた。

 

 下から見上げている省吾からすればそれはまさに絶景と言って良い光景だった。特に右手で覆い隠した柔らかなおっぱいの下乳が省吾にエロを強く感じさせた。

 

 肩を竦めて身を小さくした明日奈が慎重に腕からブラを抜き取って太ももの上にポトリと落とす。

 そのブラの落ちる様を、思わず目で追いかけてしまう省吾。

 

 そして残ったのは大きなおっぱいを腕で隠した、色気を溢れさせながら身を竦める絶世の美少女。

 俯き加減の横顔がまるで初めて男に肌を晒すように羞恥に染まっていた。

 

 まぁ、彼女の視線が自然と勃起チンポに向かっているのが何とも言えなかったりするのだが。

 

 一発射精したばっかりのチンポは、今も勃起したまま隆々とお腹に向かって弧を描いている。

 盗み見るように省吾へ視線を向けてくる明日奈のエロ可愛いさに、勃起チンポがビクンと反応して我慢汁を腹の上にピュッと飛ばす。

 

(ああ、やっぱり明日奈の身体ってすっげぇエロいわ)

 

 そんなエロ可愛い美少女を身体の上に乗せて腰を振らせれば、男にとって夢のような光景を見る事が出来るだろうと省吾は確信した。

 

 これまで省吾は突き一辺倒でセックスしていた。

 しかし今日は違う。彼女がエッチなことをしてくれるのだ。

 腰を振ってアンアン言ってくれるのだ。

 

 省吾は期待しまくっている。これまで見たこともないエッチな姿を、今日の彼女は見せてくれるだろうと。

 そんな明日奈への愛しい想いが(エロい想いかもしれないが)省吾の心にいっぱいになり――無意識に言葉を溢れさせた。

 

「明日奈はやっぱり可愛いなぁ」

 

 不意打ちで褒められた明日奈の表情が緩んだ。

 どんな状況でも褒められると喜んでしまうのが明日奈だ。もう尻尾をブンブンと振る幻覚が見えるほどに。

 

「あ、ありがとう。その……省吾君も素敵だよ」

 

 褒め返す明日奈。だがその視線がしっかりと大きなおチンチンに向かっていたりする。

 たぶん省吾自身の事を褒め返したはずなのに、おチンチンが素敵だよと言っているようにも聞こえるのが不思議だ。

 

 そして褒められたら尽くしたくなってしまうのがまた明日奈らしいと言えるだろう。

 この状況で彼女が尽くすとすれば――やはりそれは見ていた大きなおチンチンに対してだ。

 

(し、下も脱がなきゃ……)

 

 明日奈はすぐにショーツを脱がなければと考えた。

 褒められただけでこれまでの恥ずかしさを忘れてしまったようだ。

 

 おっぱいを右手で覆い隠したまま正座から膝立ちになって、いそいそと左手一本で明日奈はショーツを脱ぎ始めた。

 視線が省吾の勃起したおチンチンから離れないのがとってもエッチである。その癖、恥ずかしそうにおっぱいを隠しているままなのがまた面白い。

 

 そんな明日奈が全てを脱ぎ去って、いざ、仰向けになった省吾の隣に再び正座した。

 そしておチンチンから省吾の顔へ視線が流れると、当然のようにスタンドミラーが彼女の視界に入った。

 

「ぁ……」

 

 ここで再び、明日奈に現実が襲いかかってくる。

 ほんの少しの間だけ忘れてしまっていた恥ずかしさ。それをスタンドミラーが思い出させる。

 気が付けばセックスするためにショーツを脱いでしまっている。

 

(やだ、私ったら……)

 

 呼び覚まされた理性の火が、全裸で仰向けになっている彼の横で、同じく全裸になってしまった明日奈にこれからの行為を予想させてしまう。

 

(このまま省吾君に跨ったら……きっと)

 

 ドクン、ドクンと激しく音を鳴らして心臓が鼓動するのを感じた。

 

(セックスしているのを見ろって言われちゃう――)

 

 眼下に見える赤黒い大きなおチンチンがセックスしようよと誘っているように見えた明日奈は、この後のエッチな行為を頭に思い浮かべ、熱い吐息を漏らして胸を震わせた。



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33話 鏡遊びパート4

 全裸で正座し重量感溢れるおっぱいを片腕で隠した明日奈の視線が、まな板の上の鯉状態の自分の体と身体とスタンドミラーの間を彷徨わせる様子は、騎乗位セックスを期待している省吾の心を駆り立てていた。

 

(くはっ、明日奈のチンポを見る目がなんか気持ちいいんだが――)

 

 惚れた女の子に自分のチンポを見られる事に、言いようもない快感を感じている省吾。

 

 直接の刺激がなくとも激流となって股間へ流れ込む熱い血が、勃起したチンポの硬度を限界にまで上昇させ、行き場をなくしたエネルギーが勃起したチンポを暴れ馬のように暴走させる。

 亀頭から我慢汁を吐き出して腹部へと垂らす様は、もはや一般人が所持することを許される一物には見えないほどだ。

 

 そのチンポを明日奈のオマンコの中に沈めたい。エロ可愛い明日奈に腰を振らせて気持ちいい思いがしたい。

 

 そんな性欲という欲望に胸を締め付けられ、彼女が自ら行動を起こすのを待つ余裕を省吾は持つことができなかった。

 

 欲望に負けた省吾が口を開いて明日奈を急かす。

 

「明日奈、俺のチンポを見てくれるのは嬉しいけどさ」

 

 明日奈が自分に視線を向けてくるのを見てから、省吾は自分のチンポに視線を向けた。

 視線だけで省吾が言いたいことを察した明日奈がビクッと身体を震わせた。

 

 それが逃れられない運命だとしても、その経験がない明日奈は行動を躊躇してしまう。

 

 そんな躊躇を見せる彼女に省吾はなんと言おうか考えた。

 

(セックスしようかと言うべきか、エッチなことをして欲しいとお願いするか? いやここは――)

 

「早くチンポに跨って俺を気持ち良くしてくれないかな? エロい事をしてくれるんだろ?」

 

 省吾はドキドキしながら少しだけ男らしく言ってみた。

 

「……っ」

 

 明日奈は省吾の台詞に、心臓をぎゅっと握られたような苦しみを感じて息を止めた。

 たまに彼が口に出してくる人に言われたことのないエッチな言葉。好きな男の子からのエッチな命令に明日奈の心が震え、身体の芯が彼の声にぐずぐずになって溶かされていく。

 

う、うん……」

 

 半開きになった唇から熱い吐息を漏らし、明日奈は消え去りそうなか細い声で答えた。

 これからしなければいけない事を思うと恥ずかしくてたまらなかった。

 身体に跨がれではなくチンポに跨がれと言われたことが、明日奈の感じる羞恥に余計に拍車をかけていた。

 

(エッチなことをしてあげなきゃ。省吾君と約束したから……)

 

 明日奈は「約束したから」、そう思っておずおずと胸を隠していた腕を下ろしていった。

 腕に抑えられて形を歪めさせられていたおっぱいが、元の姿を取り戻してその全貌を露わにしていく。

 

 豊かに実りつつも頂点にツンと桜色の乳首を尖らせた上向きの柔らかそうなおっぱい。

 省吾はそのおっぱいを下から容赦なく視姦した。

 

(うぅ、そんなに見なくても……。今までいっぱい見たはずなのに……)

 

 だけどもうおっぱいを隠すことはできない。なぜなら明日奈はおチンチンに跨がらなければいけないのだから。

 

 明日奈は全裸で仰向けになっている省吾の横にそっと手を突くと、恥ずかしげに彼の胸元に視線を向けて、表情を見られないように「えいっ」と片足を上げた。

 

――おしっこをする犬のように。

 

 宙に浮かんだしなやかな脚が男の身体を飛び越えていく。

 その艶めかしい脚の動きにドキッとさせられる省吾。

 

 しかしそれは一瞬のことだった。サクッと省吾の身体に跨った彼女はストンと腰を落とした。

 その位置はここしか有り得ないと断言できるとても見事な位置だった。

 

「んっ……」

 

「おほっ」

 

 明日奈は彼のおチンチンと大事な場所が触れ合った感触に艶めかしい声を漏らし、省吾は勃起チンポに着地したオマンコのヌルヌル感に変な声を漏らした。

 触れ合うだけで気持ち良くなってしまう二人だったが、見せる態度は対照的だった。

 

 エロい目で彼女をガン見する省吾と、顔を横に背けて恥ずかしがっている明日奈。

 

 まぁ、省吾が明日奈をガン見するのは仕方がなかった。

 この騎乗位の体勢は実は省吾にとって初体験だったのだから。

 

 下から彼女を見上げている省吾の表情はエロで緩みきっていた。

 

 明日奈の重力に従ってたわわに揺れる豊かなおっぱい、その頂点に有る桜色の乳首に心を奪われない男はいない。

 

 省吾はおっぱいがとても好きだ。揉みたくて摘みたくて夢に見てしまうほどおっぱいが好きだ。

 そしてこのおっぱいは自分を絶対に拒否しない素晴らしいおっぱいだ。

 

 だから自分を誘うおっぱいを省吾は両手で持って迎えに行った。

 

「ぁっ……」

 

 顔を横に背けて恥ずかしがっている明日奈のおっぱいを、省吾は指の間を最大限に広げてふにょんと鷲掴みにした。

 

(ははは、たまらん。両手が幸せでいっぱいだっ)

 

 若さに溢れる弾力性が有る上に張りのある大きなおっぱい。なのに指が余裕で沈み込むほどの柔らかさを併せ持つ心地よいおっぱいの手触り。

 そんな明日奈のおっぱいを手にする喜びと、同時に与えられるオマンコと勃起チンポが触れ合う気持ち良さ。

 

 そして悪戯しなければと思わせてくる桜色の乳首が、指の間で突き出すように尖っていた。

 

 そんなエッチな乳首を見せられて省吾が悪戯をしないわけがない。

 

 省吾は人差し指を指揮棒のように左右に振って、愛らしい乳首を愛撫し始めた。

 

「やんっ、んっ、あっ」

 

 乳首に指が触れる度に、明日奈は気持ち良さに首を振りながら、リズミカルにエッチな声で歌を歌い始めた。

 乳首に与えられる快感に身体が揺れて、おチンチンと大事な場所に擦れ合い、もう一つの快感を生んでいく。

 

 エッチなことをしてあげなければいけないのに、エッチな悪戯をされて明日奈は気持ち良くて次の行動に移れなかった。

 

 明日奈の思考がだんだんと快感に染まっていく。

 

 だけど、そんな彼女に省吾は意地悪だった。

 突然止まる彼の愛撫。そして続けざまに言われる彼の言葉。

 

「明日奈。感じちゃってる所に悪いんだけど、エッチな事を早くしてくれないかな?」

 

 明日奈は悪戯していた癖にそんな事を言う省吾に意地悪と思いつつも、荒い息を漏らしながら涙目で小さくコクンと頷くのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 顔を横に背けたい。でなければ下に向けたい。

 でも明日奈が彼に言われたことはスタンドミラーを見ることだった。

 

 二つのおっぱいを彼の物にされたまま、前傾姿勢になって逞しすぎるおチンチンを握っている自分のいやらしい姿。

 

 鏡の中に映る自分と、現実の自分の視線が重なる。

 その表情が羞恥に満ち、なのに途方もなくエッチな顔に見えてたまらなかった。

 

 彼に言われたエッチな命令。それは予想していたことでもあったが、実際に言われると恥ずかしくて涙が溢れるほどだった。

 

(セックスしてる自分を見ろだなんて……)

 

 唯でさえ彼に跨るのが恥ずかしかったのに、セックスしている自分の姿も見せられてしまう。

 その上、エッチなことをしてあげなければいけない。その内容も言われてしまっている。

 

(わ、私が気持ちよくなるように腰を振るなんて、そんなの恥ずかしいよ……)

 

 明日奈は男の身体に跨がり、腰を振って快感を求めた経験などした事がなかった。

 もう思い出さないようにしているが、前彼とのエッチでもそんないやらしい事は拒否していた。

 

 明日奈は省吾へチラッと視線を送った。そこには好きな男の子が相も変わらず自分の――おっぱいをとってもエッチな目で見詰めてくれている。

 

 そんな大好きな彼が自分が見たことに気が付いて、嬉しそうにおっぱいを揉みながら見つめ返してくれる。

 その視線に明日奈は見られるだけで感じてしまう。おっぱいだって揉まれて気持ちいい。

 

 視線をスタンドミラーに戻して自分のセックス直前の姿をじっと見つめる。

 エッチに没頭できさえすれば、大好きな彼の上で言われた通りに腰を振ることもきっと夢中になれると明日奈は思った。

 

 だけど鏡の存在がエッチに没頭することを許してくれない。

 

「明日奈」

 

 省吾の声が明日奈の脳を揺らす。名を呼ばれただけなのに、彼の求めるままに身体が応えてしまう。

 おチンチンを握っている右手が、腰が、勝手におチンチンの先っぽを迎え入れる位置に動いていく。

 

 この時、明日奈の身体は間違いなく彼の物にされていた。

 

 そして亀頭がオマンコの割れ目を擦っていやらしい液を溢れさせるエッチな穴に触れた。

 

「ぁっ……」

 

 勝手に反応する身体が亀頭を愛液で濡らしていく。触れ合っただけで既にどちらも準備万端になっていることが分かってしまう。

 おっぱいを鷲掴みにしている彼の指の力が強くなるのを明日奈は感じた。

 

 ここから先は明日奈にとって未知の世界。

 明日奈は自分からおチンチンを挿れたことがない。快感を求めて腰も振ったことがない。

 

(いや、いやぁ、こんな事、恥ずかしいよぅ……)

 

 だが、明日奈の意志とは裏腹に、大事な場所に触れていた亀頭が、入り口の穴を押し広げにかかっていく。

 同時にスタンドミラーに映る彼女の表情がいやらしく歪んでいく。

 

(ひ、広がっちゃう……)

 

 大きな亀頭が大事な場所のエッチな穴を少しずつ、少しずつ押し広げていく。

 自分から動いて初めて挿れていくおチンチンが、亀頭が、ミチミチとエッチな穴を広げていく。

 

(あぅ……、まだ挿ってないの? これ以上広がったら……)

 

 実際のところまだ半分も亀頭は穴に入っていない。

 だが大きな亀頭にエッチな穴を引き裂かれてしまうと、明日奈の心に不安が沸き起こった。

 

 省吾に挿れられるのと、自分で挿れるのでは、感じている感覚が全く違うと明日奈は思った。

 オマンコの穴をどれだけ広げれば、おチンチンが中に挿ってくれるのか分からなかった。

 

 その不安が恐れへと変わっていく。

 

(やだ、怖いよ……、あっ……)

 

 何度も彼に挿れてもらったおチンチンなのに、一度感じてしまった恐れが明日奈に腰を引かせた。

 

 順調に広がっていたエロ穴が、何も受け入れていなかったかのように閉じていく。

 

 そんな明日奈の姿に省吾は鼻血が出そうなほど興奮してしまっていた。その証拠に握られたチンポが彼女の手の中で暴れまくっている。

 

(うぅぅ……)

 

 手の中で暴れる暴力の化身。そしておっぱいを揉んでくる彼の手の動き。

 明日奈はそのどちらもがチンポを早く挿れろと要求しているような気がした。

 

(今までたくさん挿れてもらってたんだから、今度は最後まで……)

 

 明日奈は健気にも勇気を振り絞り、再び右手に握るおチンチンを自分の中に迎え入れるために、身じろぎをして身体の位置を修正した。

 

 そして省吾とセックスするために亀頭をオマンコの穴に押し当て――広がっていくのに怯えながら――腰を押し付けた。

 

「あっ、い、いやぁ……、ひぅっ――」

 

 明日奈は抵抗の声と呻き声を漏らし、広がっていくオマンコの穴の中へ――パンパンに膨れ上がった亀頭を――ズブリと淫らな音とともに咥え込んだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈のやたらといやらしい呻き声と共に訪れた亀頭が包まれる快感に、省吾は腰を突き上げたい衝動に襲われた。

 

(いやぁとか言いながらチンポを挿れちゃうとかエロすぎだろっ!)

 

 省吾は台詞と相反する彼女のエロさにそんな感想を抱いた。

 その明日奈は亀頭がミチミチとオマンコの穴を広げて突き刺さった衝撃に耐えるように、前傾姿勢のままチンポを握ったまま固まって「はぁはぁ」と荒い吐息を吐いていた。

 

(120点!)

 

 心の中で明日奈のエロさを採点しつつ、亀頭と二つのおっぱいから感じる気持ち良さに神経を集中させる省吾。

 

 おっぱいを揉むと彼女のエッチな声が聞こえ、オマンコの穴が亀頭をきゅっと締め付けてくる。

 省吾は明日奈がそんな風にエッチな反応をしてくれるのがたまらない。

 

 とは言え、腰を突き上げたい気持ちを抑えるのは大変だ。

 彼女に腰を振ってもらわなければいけない。ついでに顔を上げてもらってスタンドミラー越しに、彼女がセックスしている姿を見せつけたい。

 

 明日奈が恥ずかしがりながら腰を振ってエロいことをしているのを見たい省吾は、彼女をまたもや急かすことにした。

 鷲掴みにしたおっぱいから手を離して、下を向いている彼女の頬に両手を添えて顔を上げさせた。

 

 目を泳がせた彼女の表情がやっぱエロいなと思いつつ、スタンドミラーを見させるために更に顔を上げさせた。

 

「ほら頑張って。まだ先っぽしか挿ってないよ」

 

 頬に添えられた彼の手によって、明日奈はスタンドミラーを見せられた。

 客観的な視点で見えている好きな男の子とセックスしている自分の姿がスタンドミラーに映っている。

 

(やだ、見せないで。セックスしてるのを見せないで……)

 

 それは明日奈が初めて目にする、男の子に上に跨りおチンチンを挿れて、エッチな顔でセックスをしている自分の姿。

 鏡には繋がっている部分は映っていない。だけどおチンチンが挿っているのを身体が感じている。

 

「あっ、やぁっ……」

 

 明日奈はセックスしている自分の姿のいやらしさに身体を震わせた。そして不意にオマンコの中に存在するおチンチンの形を強く感じた。

 彼女のオマンコは恥ずかしさに反応して強くおチンチンを締め付けていた。まだ亀頭しか中に入っていないのに精液を求めて吸い付いてご奉仕をしていた。

 おチンチンを握っている右手すら擦るように動いてしまっていた。

 

 握っているオチンチンを奥まで挿れたい。子宮に精液を注いで欲しい。

 明日奈は彼とセックスを繰り返し可愛がられて辱められ、自分が淫乱になっていくのを自覚せざるを得なかった。

 

 そんな自分の身体の下から大好きな男の声が聞こえてきた。奥までチンポを挿れてくれと。

 

(おチンチンを奥まで……)

 

 その要求に明日奈はおチンチンから手を離した。

 そして広げた脚の間の真ん中に突き刺さっているおチンチンの先っぽが抜けないように気をつけて、明日奈は犬のように省吾の身体の上で四つん這い気味になった。

 

 淫らな雌犬が、オス犬の上でお尻を左右にゆっくりと動かす。

 互いのいやらしい液で濡らしあった秘部はその僅かな動きにヌルヌルと擦れ合う。

 

 それは明日奈が初めて経験する、男のチンポを求めて自ら腰を振るエッチな行為。

 

「んっ、っぁっ、い、いや……見ないで……」

 

 鏡の中の明日奈が、現実の自分を見ている気がして、彼女は見ないでと懇願した。

 だが懇願しても、明日奈がスタンドミラーを見ている限り、セックスしている姿を見せられ続ける。

 

 頭では分かっていても、彼とセックスしているのを見られているように明日奈は感じた。

 同時に省吾がエッチな自分を見ているのも感じていた。そして、現実の明日奈はその事に快感を感じていた。

 

 明日奈の白いお尻が艶かしく動く。

 そして中央で花開くよだれを垂らしたエロ穴に、亀頭を咥え込まれたチンポも揺れていく。

 そのお尻の動きはまだまだ恥ずかしさを捨てきれない明日奈の理性によってぎこちなかった。

 

 それでも、十分な快楽を感じてしまっているのが明日奈の不幸。いや、幸せだ。

 

 ぎこちないお尻の動きでもヌルヌルになって繋がった場所は更なる深さで繋がろうとしていく。

 明日奈はスタンドミラーの中から見詰めてくる自分から逃げるように後ずさりを始めた。

 

 そしてそれは奥に向かっておチンチンを挿れていく結果に繋がる。

 

「あっ、んぅっ、ぁ」

 

 押し入ってくる彼の太い亀頭が奥へと向かっていく。

 3割も進むと彼女の心はそれを奥にまで挿れたい気持ちで一杯になった。

 

 まだ17歳とは思えない卑猥さを振りまいて、明日奈は淫らにお尻を揺らし、そしておっぱいも揺らしながら、綺麗なピンク色のエロ穴にズプッ、クチュっと淫らな音を鳴らしてチンポを咥えこんでいく。

 

「あっ、あっ、やっ」

 

 省吾は擦られるチンポの快感に心地よさに感無量だった。

 

 その気持ち良さをもっと貪りたい。

 省吾は明日奈の頬から手を離し、揺れる二つのおっぱいへと手を伸ばし、当然のように鷲掴みしてエッチな言葉を投げかけた。

 

「明日奈、すっげえ気持ち良さそうだね」

 

 その声に明日奈は思わず動きを止めた。

 自分がどれだけいやらしくお尻を動かしていたのか、スタンドミラーを見ていたがゆえに十分理解していた。

 

 明日奈が感じている羞恥心はこれ以上もなく高まっている。

 だけど理性が残っていようとも、もうおチンチンが欲しくてたまらなかった。

 

 明日奈は羞恥で瞳を潤ませ淫らに紅潮した顔を省吾に向けた。これまでだったら恥ずかしさで隠していただろう表情を隠さずにだ。

 そしてしっとりと濡れている唇でエッチな媚を売り始めた。

 

「だって……省吾君のおチンチンにオマンコの中を擦られたら、私すぐに感じちゃうもん……」

 

 彼女のエロい表情と台詞に、省吾の心臓がドキンと飛び跳ねた。

 動揺する省吾に構わず、明日奈は止まっていた動きを再開し、お尻をクイッと揺らして彼のおチンチンをオマンコで締め付けた。

 

「あっ、んっ、省吾君はその……、あんっ、私の……お、オマンコの中、気持ちいい? んっ」

 

「うぁ、き、気持ちいいよ」

 

(はぅっ、揺らしながら締め付けるなんてっ。すっげぇ気持ちいい――)

 

「んっ……私も……もっと、気持ち良くなっていい? 省吾君のおチンチンで気持ち良くなりたいの。あっ、あっ、おチンチンがゴリゴリって、んぅっ、あっ、感じちゃうっ」

 

「も、もちろん。明日奈も気持ち良くなっていいよっ」

 

「あっ、んっ、じゃあ、奥まで……おチンチンを挿れるね。省吾君もいっぱい……私のオマンコで気持ち良くなって。あっ、あっあっ」

 

 ぎこちなさが取れ始めた明日奈のお尻が滑らかに動いて弧を描く度に、子宮口に向かって亀頭が突き進んでいく。

 

(あぅっ、明日奈に腰を振ってもらうことがこんなに気持ち良かったなんて――)

 

 突くだけでは知ることができなかった彼女のオマンコから与えられる喜び。

 自分で動かなくて済むところが、これもまた省吾の男心をくすぐった。

 

 そして淫語を使い始めた明日奈が更に省吾を煽っていく。

 

「あっ、んっ、もうすぐっ。オマンコの奥にっ」

 

 省吾の巨根を時間を掛けて奥に導き続けた明日奈が喘ぎながら省吾へ教えた。

 自分で動いて得られる快感は、省吾に突かれる快感より若干弱かったが、明日奈は奥を突かれたらそれでもイってしまうと思った。

 

「あっ、来ちゃうっ。おチンチンが来ちゃうっ! イクッ、イクっ!」

 

 最後の一押しと言わんばかりに、明日奈がクイッとお尻をオチンチンに向けて押し込み――省吾は一突きぐらいはと不意打ち気味に子宮口へ亀頭を食らいつかせた。

 

 その瞬間、明日奈の全身の細胞が歓喜に震えた。

 

「んぅっ、あっあっ! あっ、あぁっ!」

 

 亀頭に子宮口を食らいつかれた状態で、明日奈は絶頂の快感にブルリと身体を震わせた。

 しかしその快感は決して強いとは言えず、軽い絶頂でしか無かった。

 それは明日奈が腰を振ることに不慣れだったからだ。

 

 もっともイっている明日奈の子宮口に省吾が容赦なく突きこんでいたら、軽い絶頂は強い絶頂へと姿を変えて、彼女を泣かせながら快楽の海に溺れさせてしまったに違いないが。

 

 そして省吾の方はと言えば、イっている明日奈のオマンコがチンポを締め付けてくる気持ち良さを感じながらも――まだ射精はしていなかった。

 

 省吾が自分で動いていたのなら恐らくは射精していただろうが、明日奈が腰を振りなれていない分、省吾が感じている快感も若干弱かった。

 

(まぁ、今日はずっとエッチなことをしてもらうつもりだし、明日奈が予想しない所で射精するのもいいかもしんない。ぐへへへ)

 

 互いに快感を感じつつも行くところまで行っていない二人の騎乗位セックスはまだまだこれからだ。

 

 省吾は明日奈のおっぱいを揉みながら乳首を指で挟み込んでコリコリと擦った。

 

「あんっ」

 

 イッたばかりで身体に新しい快感を与えられて明日奈はエッチな声を漏らした。

 軽い絶頂だったが故に直ぐに復活した身体は乳首を擦られて次の絶頂に向けて反応を始めた。

 

「明日奈、俺もイかせてほしいなぁ?」

 

「んっ、あんっ。でも……自分で動くのは初めてだから……んっ、省吾君教えて……」

 

 今はまだ奥まで一度挿れただけ。明日奈にはこの後本格的に腰を振るのも未知の行為だ。

 

「とりあえず明日奈が気持ち良くなるように動いて。して欲しい動き方があったら言うからさ」

 

「う、うん。じゃあ動いてみるね……。あっ、んぅ」

 

 子宮口と亀頭をキスさせたまま、明日奈はゆっくりと腰を振り始めた。おまけにしっかりとスタンドミラーに顔を向けて。

 ズポッ、ジュプッ、チュポッ。ぎこちない動きで腰を動かす明日奈を辱めるようにエッチな音が部屋の中に響き渡る。

 音が鳴る度に明日奈は恥ずかしさに身を焦がし、できるだけエッチな音が鳴らないように腰の動かし方を覚えていく。

 

(あんっ、もう私、淫乱になっちゃってる。でもそれは省吾君にだけだから。あっ、あっ、おチンチンが気持ちいいよぅ)

 

 スタンドミラーに映るセックスしている自分の姿。

 明日奈はそれを見詰めながら、前後に動いてみたり、お尻を円を描くように動かしてみたり、どう動けば気持ち良くなれるか試し続けた。

 

「んっ、明日奈。そのお尻の動きが気持ちいい」

 

 省吾は亀頭と子宮口がキスした状態で、ぐるりと円を描くお尻の動きが気持ちいいと感じた。

 

「あっ、あっ、こんな感じ? んっあっ」

 

 そしてそれは明日奈も気持ちいいと思う場所だった。

 動きに失敗して子宮口と亀頭が離れても、明日奈は直ぐにくっつけるために腰を押し付けた。

 その感覚が彼に優しく突かれる感じに酷似していて、明日奈は絶頂に向かいながら何度も同じ動きを繰り返した。

 

 明日奈は自らの才能をフルに発揮して急速に覚えていく。

 彼に気持ち良くなってもらうための腰の振り方を。そして自分が気持ち良くなれるお尻の振り方を。

 

 四つん這いで艶かしくお尻を振る雌犬が快感の喘ぎ声を上げる。

 

「あっ、あっ、おチンチンが奥に当たると、んぁっ、感じちゃうっ」

 

「はぁはぁ、俺もすっげえ気持ちいいよ」

 

 自分で突くのとは違った快感に、省吾はだんだんと高ぶっていく。

 今の動き方に慣れてきたのか、腰の動きが止まらない明日奈のオマンコが気持ち良くてたまらなかった。

 

 チンポに吸い付き隙間なく絡みついてくる膣壁が射精させようと、亀頭と子宮がキスする度に締め付けてくる。

 彼女のオマンコから与えられる快感に射精の前兆を感じながら、省吾は射精するのではなく、射精させられると思った。

 

 省吾が射精しようとしているのに明日奈はまだ気が付いていない。

 そんな明日奈にいきなり中出ししたら、どんな反応をしてくれるのだろうか?

 

 省吾はそれを知るために何も言わずに――。

 

(あっ、もう出ちゃうっ。くぅぅっ、くはっ)

 

 ドクッドクッドクッと精液を注ぎ始めた。

 

(はうぅ、気持ちええ……)

 

 射精しているチンポを明日奈がお尻を振ってオマンコで擦っているのが更に省吾へ快感を与えていた。

 まさに精液を絞られているという感覚。自分で腰を振って射精していたのとは、また違った解放感が省吾には凄く気持ちよかった。

 

「えっ? あっ、やんっ」

 

 明日奈が突然お腹の奥で溢れた熱に驚きの声を上げながらも、子宮に精液を注いでもらうためにしっかりとお尻をおチンチンへ押し付けて動きを止めた。

 

「くぅっ、あ、明日奈、ちょっとお尻を揺らして」

 

「う、うんっ。あんっ、やぁ、熱いよぅ」

 

 明日奈は子宮に精液が入ってくるのを感じながら言われるがままお尻を揺らした。

 

(やだ……鏡の中の私が……すっごくエッチな顔になってる……)

 

 なんと言うか鏡を見ることが好きになったのだろうか? 明日奈はお腹の奥に溢れてくる熱さを感じながら、しっかり中出しされる自分の姿を見ていた。

 

 どうやら今日も明日奈は新たな世界を見付けてしまったようだ。

 

 彼の射精が終わっても明日奈はそのままお尻を揺らし続けた。子宮口と亀頭が触れ合う気持ちよさ、そして子宮を染めた彼の精液の熱さが、身体を絶頂へ導き始めていたからだ。

 

(今度は私がイク順番……。あっ、んっ、やっぱり私、省吾君の精液ですぐにイっちゃう女の子になってるよぅ……。あっあっ……イッちゃいそうっ! あっ、あっ)

 

 明日奈は雌犬となって淫らに腰を振り続けた。彼のおチンチンでイクために。

 そしてクイッとお尻をチンポに押し付け、亀頭と子宮を強くキスさせた。

 

 彼から与えられる女の喜びに、明日奈が絶頂の声を上げる。

 

「あっ、んぅっ、あっ、省吾君イっちゃうっ、私イっちゃうっ。省吾君の精液で、イクっイクっイクっ! あっぁっやぁぁあっ!」

 

 二度目の絶頂。しかしその絶頂はやっぱり軽かった。

 だが明日奈が軽い絶頂から復活するのは早い。早いが故に彼女にとっての快楽地獄が、いや天国が始まる。

 

 明日奈は彼の望み通りに、そして自分の望み通りに次の絶頂に向けてお尻を振り始めた。

 

 この日、明日奈は省吾の上で腰を振り続けて軽い絶頂を繰り返し、不意打ちで子宮に精液を注がれては身体を震わせた。

 

 夕方の18時になった時点で彼女が軽くイッた回数は数えに数えて28回。

 そして省吾は彼女の子宮へ6回もの射精をした。いや、させられた。

 

 今もなお、明日奈は省吾に身体を預けるように覆いかぶさり、首元で喘ぎ声を漏らしながらオマンコにチンポを咥えこんでお尻を揺らしている。

 省吾はと言えば全身を弛緩させて天井のシミを数えていた。

 

 ベッドの上で折り重なった二人の内、果たして勝者はどっちだったのか? はてさて。




前話を書いてて1万字を超え、推敲が間に合わなかったから分割して投稿したはずだった。

残った今話が6千文字ちょいだったのに、推敲したら1万字を超えてた。

たぶん妄想した明日奈のお尻がエロかったせい。


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34話 二人の関係

 太陽が沈み家々に明かりが灯り始める頃。

 

 とあるマンションの一室のベッドの上に、全裸で寄り添う男と女がいた。

 

 仰向けになった男の胸に魅力的な肢体を預け、艶めかしい脚を媚びるように男の脚に絡ませている女の様は、まさに愛欲に溺れて堕ちきった雌にしか見えない。

 

 これほど分かりやすい事後の様子は早々見ることは出来ないだろう。

 

 男の手が亜麻色の髪を持つ女の頭を優しく撫でる。

 

「ん……」

 

 触れてくる手の優しさに女が微笑んで男の胸に手を這わせる。そのしなやかな女の手が、男の肌を撫でながら下腹部へと向かっていく。

 

 そこには隆々と聳え立つ男の一物が存在していた。

 

 既に何度も射精して精巣を空にしたはずなのに、未だに勃起している巨大な勃起チンポ。

 まぁ、健全な男子高校生なら、たとえ精巣がすっからかんでも勃起が鎮まらないのはおかしい話ではないだろう。

 今もなお、全裸の美少女が隣りにいて欲情をそそり続けているのだから。

 

 それを握られる前に男が声を発した。

 

「明日奈、そろそろシャワーを浴びて帰る準備をしないと」

 

「え~~、帰りたくないなぁ。このままお泊りできたらいいのに……」

 

 大好きな男の子に滅茶苦茶甘えてる明日奈さんがそこにいた。

 明日奈の帰りたくない気持ちが男の下腹部の肌に指を立てて撫で迷う。

 

「泊まってくれるなら俺も嬉しいけど、まぁ、帰らないとね。明日奈が怒られるよ」

 

「そうだけど……」

 

 迷う指先が省吾の勃起チンポに触れ、愛液と精液で汚れた亀頭を愛おしそうに撫でる。

 

「でもまだ……、省吾君の……大きいよ?」

 

(はぅっ! 確かに勃起してるけど、もう出ないからっ!)

 

 敏感な亀頭を撫でられて、もう精液が出ないのにチンポをヒクヒクと反応させてしまう省吾。

 

「いや、たしかに大きいけどさ。流石にもう出ないから」

 

「そうなの?」

 

「うん」

 

 明日奈の亀頭を撫でる指先が進んで、輪っかのようにカリ首を握った。

 

「こんなに硬いのに、もう出ないんだ……」

 

 指で作った輪っかを上下にゆっくり動かしながら、明日奈が残念そうな声を出した。

 帰らなければいけないのは分かっているのに、それを引き伸ばしたくて仕方ない。

 明日奈は省吾から離れたくなかった。その気持ちが彼のおチンチンへの愛撫へ繋がっている。

 

(あぁ……そんなにしごかれたら、たとえ出なくてもやりたくなってしまうじゃないか。くそっ、帰らせたくねぇぇぇっ!)

 

 そんな明日奈が省吾から離れたくないと思ってしまう理由はそれだけではなかった。

 

 彼に言って欲しいことがある。自分たちの関係をはっきりさせる言葉を。

 明日奈は不安だった。

 

 好きだとは言ったし好きだとも言ってもらえた。心は伝えあっている。

 だけど今の関係は恋人ではなく、ただのエッチな関係。明日奈は飼われている雌犬だった。

 

 身体だけ求められているわけじゃないのは分かっている。ただちゃんと恋人にして欲しかった。例え実質的にそういう関係だったとしても。

 

 だから明日奈はおチンチンという急所を握ったままそれを聞くことにした。優しく擦って彼の性欲を煽りながら――。

 

「ね、省吾君は私のことをどう思ってる?」

 

「ん? あ~、もちろん好きだよ。っていうか改めて聞かれると照れるんだけど」

 

「ホント?」

 

「ホントホント。世界で一番明日奈が大好きだよ」

 

「ふふっ、私も省吾君が大好きだよ」

 

 明日奈が大好きだと言ってもらえて嬉しそうに微笑み、鈴口から滲んでいた我慢汁を亀頭全体に塗りつけるように指の動きを変えた。

 

「うあ……」

 

 悪女になった明日奈が省吾の亀頭を可愛がりながら言葉を続ける。

 

「私ね、省吾君に聞きたいことがあるんだけど……。私達の関係って、ただのエッチな関係? それとも?」

 

 もしかしてセフレ、もしくは俺の雌犬と言われるかもしれない。

 たとえそう言われてもきっと自分はそんな関係は嫌と言えないと明日奈は思っていた。

 そして、そう言われませんようにと心の底から願った。

 

「あっ、そういえば言ってなかったか」

 

 省吾は彼女が言いたいことを察した。ついでにチンポをビクビクさせた。

 チンポを弄ばれる省吾に余裕はない。今の省吾は明日奈という肉食の獣に狙われた獲物だった。

 

 省吾に出来ることは彼女が望んでいるだろう言葉を言うことだった。

 だが、ただでやられるわけにもいかない。省吾は勝利を求めて――心をこめて力強く本心を叫んだ。

 

「明日奈、愛してるっ! 俺と結婚してくださいっ!」

 

「ふぇっ!」

 

 いきなりのプロポーズに衝撃を受けた明日奈が変な声を出した。同時に亀頭を撫でる指の動きも止まった。

 アクセルを一気に踏み込まれた心臓が爆発し、彼女の全身に血を激しく巡らせる。

 

「え、えっ、えっ、えっと、結婚はまだ早いから……。あっ、嫌って言うわけじゃなくて、まだ高校生だし、17歳だから……、その……」

 

 動揺して焦った明日奈がしどろもどろに答えを返す。その全身が激しく巡る血によって赤く染まっていく。

 そんな彼女の頭を抱き寄せて、こんどは静かに省吾が言った。

 

「じゃあ、俺と付き合ってください」

 

 結婚という単語には焦った明日奈だったが、付き合ってくださいという言葉はストンと胸に落ちてきた。

 一気に膨れ上がっていく彼への想い。幸せが世界を生まれ変わらせ色鮮やかに変えていく。

 明日奈は胸に沸き起こった嬉しさのあまりに全身で省吾を抱きしめた。

 

 触れ合う素肌と素肌の感覚は、恋の成就を祝うとても素敵な贈り物。彼の告白に返す言葉はたった一つ。

 

 明日奈は潤んだ瞳で省吾を見詰め――。

 

「はいっ!」

 

 満面の笑みを浮かべて答えを返したのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 シーツをドレスのように身に纏った明日奈が全裸の省吾と腕を組んで、シャワーを浴びるために浴室へ向かって歩いていた。

 

 恋人になって初めて歩く浴室までの道のりが、ヴァージンロードのように明日奈には思えた。

 

(省吾君の恋人は私。ふふっ、嬉しいな)

 

 大きなおチンチンを勃起させたまま隠すことなく全裸で歩く彼の姿。

 そして自分の大事なところから太ももへ流れ落ちる、彼からお腹の奥に貰った精液。

 

 愛し合った証が、明日奈の心に嬉しさと幸せと恥ずかしさを感じさせる。

 

 そんな二人が脱衣所に入れば、あっという間に桃色の空間が広がり始める。

 

 最初っから全裸の省吾がそのまま浴室に向かわずに明日奈に先を譲る。

 何を考えているのか丸分かりである。分からないほうがおかしい。

 

 そう、省吾はシーツで身体を隠してしまっている明日奈の脱衣シーンを観賞する気で満々だった。

 

(もうっ省吾君ったら。今日はずっと私の裸を見て、恥ずかしいことをさせてたのに。ホントにエッチなんだから……)

 

 とは言え、恋人になったばかりで幸せいっぱいの明日奈である。

 チラッと省吾へ視線を送ってから、身体を覆うシーツの胸元部分へ視線をずらし手を動かし始めた。

 

 しかしながら一度は隠してしまった肌を、また露わにするのが恥ずかしく感じた

 

(やっぱり恥ずかしい。省吾君のせいでずっと乳首が浮いちゃってるし……)

 

 自分のエッチな部分に気が付いて、段々と恥ずかしさが増していく明日奈。

 

(どうしよう)

 

 明日奈の悩む気持ちが彼へ視線を走らせる。

 そんな彼女がチラチラ自分に視線を送ってくるのを見て、やっぱりドキドキする省吾。

 

 明日奈はちょっぴり考えてから、結局彼へ選択肢を投げることにした。このまま脱ぐのは踏ん切りがつかなかったからだ。

 

「省吾君は、私が自分で脱ぐところを見たい? それとも……省吾君が私を脱がせたい?」

 

 その癖、言ってることがちょっとエッチな明日奈だった。無自覚に省吾を誘っているところが実に恐ろしい。

 

 省吾は奥面もなく答えた。

 

「明日奈が恥ずかしがりながら自分で脱ぐところが見たいかな」

 

 エロい心を全く隠さない省吾の返事に、明日奈の顔が朱に染まっていく。

 

「省吾君のエッチ……」

 

「まぁ、否定しない。だって明日奈のそういうところが可愛くてたまらないしね」

 

「もうっ」

 

 そう答える明日奈の声には甘酸っぱさが思いっきり含まれていた。

 だけど彼にそう言われてしまった以上、明日奈は自分で脱ぐしか無いわけで。

 

 だが、明日奈の方もただでは終わらなかった。

 

「こんなエッチな姿を見せてあげるのは、省吾君だけなんだからね……」

 

 わざわざ省吾の正面に移動した明日奈が、恥ずかしげに顔を俯かせて胸元のシーツを緩めていく。その手が、肩がちょっぴり震えている。

 

 そして省吾の目の前で――深い谷間が、豊かな二つの山脈が、美しい二粒の果実が露わになり、目が奪われる光景が下へと広がっていく。

 

(あぁ、俺の恋人はやっぱり女神様だった……)

 

 シーツがパサリと床に落ち、女神様が手を後ろに組んで僅かに脚を広げてみせた。

 この女神様はどこまで全てを見せようとしているのか。

 

 大事な場所から太ももに伝わる精液の流れ。

 流れの源泉には淡い亜麻色の草原と、桜色の淫猥な割れ目がパックリと広がっている。

 

 明日奈はセックスの跡の残るいやらしい身体のすべてを省吾の前に曝け出した。

 

「うぉ……明日奈、すっげぇエロくて綺麗だよ。綺麗すぎて……俺、ちょっとやばいかも……」

 

「……っ、ありがとう。あのね……」

 

 明日奈は恥ずかしさから伏せていた顔を上げて、一拍置いてから更に言葉を続けた。

 

「省吾君が褒めてくれる私の……エッチな身体は……、ずっと省吾君の物だから、その……これからもいっぱい可愛がって欲しいな」

 

 やばいと自己申告している省吾を襲う、もう狙っているとしか思えない明日奈の誘惑に――。

 

(ごふっ。あかん、俺はもうダメだっ!)

 

――省吾は耐えれなかった。

 

 圧倒的な破壊力を持つ明日奈のエッチなお願いに頭に血を登らせた省吾は、手を伸ばしてガシッと二つのおっぱいを鷲掴みにして力強く揉み始めた。

 

「やんっ、いっ痛いっ。省吾君、力が強すぎるよっ」

 

 明日奈が省吾の手首を取ってそう言うと、省吾は揉むのを止めて代わりに二つの乳首をきゅっと摘んだ。

 

「あんっ、あっ、やっ」

 

 明日奈は以前にも見た覚えのある彼の豹変に驚きつつも、乳首を摘まれる快感にエッチな声を上げた。

 

「明日奈。オマンコから精液がまだ溢れてるけど、これ掻き出さなきゃダメだよな」

 

「えっ、んっっ、あっ」

 

「俺が奥まで綺麗にしてあげるから、さぁ、シャワーを浴びようか!」

 

「あっ、やんっ。しょ、省吾君待って。あっ――」

 

 野獣に変化した省吾に彼女は敵わない。

 

 明日奈は二つの乳首を摘まれたまま浴室まで連れて行かれ、軽くシャワーで身体を洗い流された後――。

 

――ズプリッ!

 

「ひぅっ!」

 

 シャワーを浴びながら立ちバックで獣のチンポに貫かれた明日奈は、オマンコの奥までゴリゴリと執拗に洗われたのだった。

 

 そしてそのまま子宮になけなしの精液を注がれたのは言うまでもない。




今まで突きあってたけど付き合ってなかった二人がやっとくっついてくれた。

お気に入り、投票評価、感想をくださり有難うございます。
妄想をブレさせない為に感想にはお返事していません。お許しを。

ではまた次話で。


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35話 省吾の写真パート1

 週も終わりに向かう木曜日の夕方。

 

 恋人になったばかりの二人は高認合格へ向けて受験勉強をしていた。

 

 こうやって学校が終わってから、省吾の部屋で一緒に勉強するようになって早4日。

 デスゲームに囚われた2年分のロスを取り戻すために、二人は努力を惜しんだりはしていなかった。

 

 しかし本当に真面目に勉強しているのか?

 実はエッチなお勉強をしているのではないか?

 

 何しろエッチしまくっていた二人である。世の中にはたくさんのエッチなことが溢れている。あんな事やこんな事をしていてもおかしくはないはずだ。

 

 この二人がエッチしていないなんて有り得ない。そんな風に思われても仕方がないかもしれないが、今の所、二人は日曜日の騎乗位セックス以降、こっそりキスしたぐらいでエッチな事は全くしていない。

 本当に本当である。

 

 さて、一緒に勉強するようになって明日奈の帰宅時間は夜遅くても問題がないようになっていた。もちろん帰りは省吾に送ってもらっている。

 受験勉強という夜遅くなっても怒られることのない環境は、二人が一緒に居る時間を確実に長くしていた。

 ついでに言えば、今週は省吾の部屋でお勉強だが、来週は明日奈の部屋でお勉強の予定である。

 

 明日奈はテーブルの対面に座って勉強している省吾へチラッと視線を送り、真面目に勉強している恋人の姿を格好いいなぁと感じた。

 まぁ、今の明日奈は省吾に関する事はすべてダダ甘、何を見ても格好いいとか素敵とか男らしいとかしか思わない。あばたもえくぼ状態である。

 

 そんな愛しい彼のことを独り占めできていることが明日奈はとっても嬉しかった。

 だから、これからもずっと独り占めするためにも、明日奈は勉強を真面目に頑張っている。

 高認に合格できなければ彼と一緒に居る時間が間違いなく減ってしまうのだから。

 

「ね、省吾君。ここ分かる?」

 

「ん? どれどれ」

 

 互いに不得手な教科を教えあう。一種の共同作業に幸せを感じる明日奈。だが――。

 

(うぅ、省吾くんの香りが……)

 

 ――明日奈のエッチな身体が疼き始めていた。

 

 騎乗位セックスから僅か4日。これを早いと見るか遅いと見るか。

 制服の下に隠された明日奈の随分とエロくなってしまった身体が、彼女の意思に反しておチンチンを求め始めた。

 

 恋が成就し、真面目に勉強していても、明日奈はやっぱりエロかった。

 

 省吾が分からない部分を説明してくれているのに、明日奈の頭の中がピンクに染まっていく。

 

(うぅ、乳首が硬く……。どうしよう、エッチしたくなっちゃった……)

 

 だが、夜遅く帰っても怒られないとは言え、勉強はちゃんとしなければいけない。だけど勉強すればエッチな時間は残らない。

 

 結局、明日奈は真面目に勉強する彼にエッチしたいと言うことが出来ず、悶々としつつも勉強時間が終わるまで我慢した。

 

 ただし、ただ我慢していたわけではない。

 彼女の聡明な頭脳は自分の望みを叶えるために、きっちりと答えをはじき出していた。

 これから彼のマンションを出るまでの残った時間で十分に可能なことを。

 

 お茶で一息入れた後、明日奈はモジモジしながら省吾に切り出した。

 

「ね、省吾君。お願いがあるんだけど」

 

「お願い? うん、俺に出来ることなら構わないけど」

 

「うん、簡単だから大丈夫。あのね、私まだ、省吾君の写真を持ってないから撮ってもいい?」

 

「ああ、なんだ。写真ぐらい幾らでも撮っていいよ」

 

 省吾は気軽に答えた。内心、彼女が自分の写真を欲しがったのを喜びながら。

 

「ふふっ、ありがとう。じゃあ、撮らせてもらうね」

 

 明日奈はポケットから携帯を取り出して操作し省吾へ向けて構えた。

 省吾がニコッと笑ってそれに応える。

 

 電子音が鳴り明日奈が写真を撮った。

 しかしそれは彼女が策謀したアプローチの第一歩。

 

 明日奈は省吾の隣に移動して密着し、撮った写真を画面に出すと、それを彼に見せながら甘えた声を出した。

 

「うん、格好良く撮れてる。保存してもいい?」

 

「いいよ。でも一枚だけでいいの?」

 

 明日奈の瞳が妖しく揺れて光を放つ。

 

「ん~、もっと撮りたいかな」

 

「ほむ、次はどんな感じで撮る?」

 

「じゃあ……、省吾君が撮るのを許してくれるなら……」

 

 明日奈が省吾に身を寄せておっぱいを当てた。

 いきなりの柔らかなおっぱいの感触に、省吾の胸がドキンと跳ね上がる。

 

 見れば彼女の顔が赤く染まり始めている。そしてその唇が静かに開き――。

 

「その……、省吾君の……お、おチンチンの写真が撮りたいな……」

 

 そう言った明日奈はもう耐えられないとばかりに省吾の腕を抱きしめて顔を隠した。

 彼女のとんでもない発言に省吾の思考が止まった。

 

「え゛、え゛。い、今、なんと?」

 

 省吾は自分の耳を疑って聞き直した。

 普通に写真を撮ると思っていただけに、さっきの明日奈の言葉がどうも信じられなかった。

 しかし耳にはきっちり「おチンチン」と明日奈の声が残っている。

 

 そして聞き直されて答えちゃうのが明日奈クオリティ。

 

省吾君のおチンチンの写真が撮りたいです……」

 

 明日奈が顔を隠したまま小さな声で答えた。

 

(ぶはっ! 聞き間違いじゃなかったぁぁぁぁぁ!! 俺のチンポの写真が欲しいとかっ! ふぉぉぉぉぉっ!)

 

 小悪魔的な明日奈のおねだりに、省吾の心が激しく揺さぶられた。

 そうなれば省吾の頭に浮かび上がるのはエッチなことである。

 

 どうして彼女が自分のチンポの写真を欲しがっているのか?

 

 省吾は理由を聞かざるを得ない。エッチな答えを期待して。

 

「あ、あのさ。撮ってもいいけど……。どうしてチンポの写真を撮りたいのさ?」

 

「……っ」

 

 明日奈は理由を聞かれて、身体が更に反応していくのを感じた。

 理由を答えることが恥ずかしい。だけど彼のおチンチンの写真が欲しかった。

 

 恥ずかしさでぎゅっと目を閉じ、明日奈は小さな声で理由を口に出した。

 それはまだ彼に知られていないエッチな秘密。

 

その……、エッチなことがしたくて……。でも、今日は時間が無いから

 

 省吾の耳に彼女の小さな震える声が聞こえてくる。その儚そうなエッチな声に省吾の股間も反応し始めた。

 しかし、まだまだ続きがありそうだ。彼女はまだ写真が欲しい理由をすべて言っていない。

 

 省吾は続く彼女の言葉を拾うために耳を大きく広げて待った。

 

夜にね……、その……省吾君のおチンチンを見ながら……、お、オナニーしたいの……」

 

 明日奈は躊躇いを見せながらオナニーという単語を口に出し、見事に写真が欲しい理由を言い切った。

 

 省吾は知る由もない。明日奈が既にイヤリングという省吾を感じられるオナネタを持っている状態から、更におチンチンの写真をオナネタに加えようとしていることを。

 そして明日奈が乳首にイヤリングを飾って、おチンチンの写真を見ながらオナニーするつもりなことを。

 

(ごふっ! 明日奈が、お、オナニーだとっ? しかも俺のチンポを見ながらぁぁぁぁ!?)

 

 まさかまさかのオナニーしたい告白に、省吾は体液を色んな場所から零しそうになった。

 

(うぉぉぉっ!)

 

 そして無意味に心の中で雄叫びを上げる省吾。その気持ちは、まぁ、分からなくもない。

 そんなお願いに、省吾が返す答えはたった一つしか無かった。

 

「なるほど、よく分かった。OKOK、さぁ、明日奈の好きなだけチンポを撮ってくれ!」

 

 言うだけ言うと、省吾は返事も待たずにズボンのベルト緩め始めた。

 

 うん、気が早いっす。

 

 ・

 ・

 ・

 

 彼女にオナニーで使うチンポの写真をおねだりされる。

 

 それは間違いなく男の誉れだった。

 

 意気揚々とズボンを脱ぎ去り、ベッドに腰掛けて脚を広げる勇敢な男・省吾。

 

 異性にチンポを見られるという喜び。

 下半身マッパで制服姿の美少女女子高生にチンポを晒すこの快感。

 

 省吾はそれを現在進行系で体感していた。

 

(あふっ、やべぇ、癖になってしまいそうだ)

 

 既に癖になってるような気がしないでもない。

 とはいえ、単純に勃起させるのは楽しくないと省吾は考えた。もはやお決まりの思考と言って良い。

 

 省吾がそんな姿でベッドに座っていれば、何も言わなくとも脚の間に入ってしまうのが明日奈の良いところだ。

 だが困ったことに目の前にぽろりとぶら下がっているのは勃起前のおチンチンだった。

 

 正座して右手に携帯を持っている明日奈が、助けを求めるように省吾を見上げた。

 そんな明日奈に省吾が頷いてみせる。

 すると彼女は恥ずかしげに顔を伏せた。

 

 無言で語り合う以心伝心な二人。行動を始めたのは明日奈だった。

 

 顔を伏せたままチラチラとぽろりチンポへ視線を送りつつ、彼の股間へ左手を伸ばしていく。

 

(うぅ……、いつもは大きくなってるのに……)

 

 だけどそんな萎えた状態でも明日奈にはおチンチンが大きく見えていた。

 勃起していないのに、カリ首から急角度で膨らんでいる赤黒い色の亀頭。

 柔らかそうに見える肉棒部分は、彼のおチンチンでなければ勃起しているとしか思えない太さ。

 

 萎えていても男らしすぎるおチンチンに、明日奈の心臓の鼓動が激しくなっていく。

 

 自分からエッチなお願いをしたのに、恥ずかしすぎて手が震えるのが止められない。

 

(恋人になった省吾君にエッチなことをしてあげてるのは当たり前だけど……、恥ずかしいよぅ……)

 

 震える指先がちょんとおチンチンの先端に触れると、亀頭がぴくっと反応してぶわっと大きくエラを広げた。

 

(やんっ……、先っぽが……)

 

 亀頭が膨らんだ瞬間を直視してしまった明日奈の瞳が揺れる。

 そしてお腹の奥に生まれた熱いものが出口に向かって流れ始めた。

 

 だけど、恥ずかしくても、感じてしまっても、オチンチンを大きくするために、エッチなことをしてあげなければいけない。

 

 明日奈は顔を伏せたまま上目遣いでおチンチンを見詰め――人差し指と親指を亀頭のカリ首に絡ませていく。

 

(あ、やだっ……、膨らんで……私を睨んできてる……、いやぁ……)

 

 凶悪な蛇の首を指で作った輪っかで押さえた明日奈は、毒液を垂らした蛇の口に睨まれて、身体を震わせたのだった。




子供の日といえば。

はしら~の~、き~ずは、おとと~しの~
ご~が~つ~、いつか~の、チンポく~らべ~。

うん、省吾とは比べられたくない。


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36話 省吾の写真パート2

 ベッドに腰掛けている省吾の脚の間に、エロい恋人・明日奈が正座し、親指と人差指で輪っかを作りカリ首を一周するように握っていた。

 

 おチンチンに触れているのはその二本の指だけ。

 

 まるでおチンチンを初めて触りましたと言うように、それ以外の指がおチンチンに触れないようにちょんと立てられていた。

 

 そんなエッチな握り方。

 そして恥ずかしそうに上目遣いで亀頭を見詰めている彼女の視線。

 

 そのどちらにも省吾は欲情をそそられていた。

 

 このまま放置しても省吾は勃起してしまっていただろう。

 だが、おチンチンを握ってしまっている明日奈にはそう考える心の余裕がなかったわけで。

 

――シコ。

 

 涙目になった明日奈が親指と人指で作った輪っかで、胸を震わせながらおずおずとカリ首を一擦りした。

 

(うぅ……擦っちゃった……)

 

 指に伝わってくる柔らかい生々しいおチンチンの感触と、擦ったことによって鈴口から滲み出てきた我慢汁が明日奈の羞恥心を煽り立てる。

 

 好きな男の子のおチンチンとはいえ、勃起してもらうために擦ってしまった。

 それはまるで彼に「私とセックスしてください」「オマンコにおチンチンをください」とおねだりしているように思えた。

 

(違う……私は、おチンチンの写真が欲しいだけで……)

 

 そう否定したが、写真を欲しがること自体がエッチな事。

 何を考えてもエッチなことに繋がっていく自分が恥ずかしくて、溢れ出た涙が見詰めているおチンチンの先っぽをぼやけさせた。

 

(しょ、省吾君が私をエッチな女の子にしちゃったから……、おチンチンが欲しくなっても……仕方ないんだもん……)

 

 明日奈は手を震わせながら、指の輪っかでカリ首を一回擦った。

 

(だからおチンチンを擦っても……)

 

――シコシコ。

 

(大きくして欲しいって思っても……)

 

 擦る度に太さを増していくカリ首が、親指と人差指で作った輪からはみ出していく。おチンチンが彼女のよく知る形へと変貌を始めている。

 

(お願い。もっと、もっと……硬くなって)

 

 明日奈が右手で持っていた携帯を床にコトリと置き、その右手もおチンチンへ伸ばしていく。

 

 親指と人差指でカリ首を握っていた左手と右手を入れ替えて、今度は親指と中指で輪っかを作ってカリ首を握り、人差し指を亀頭に這わせる。

 そして空いた左手で根元の方からそっと肉棒を握りしめた。

 

(やぁ……、ドクッ、ドクッて……)

 

 両手の中で脈動するおチンチンの力強さ。そして親指と中指で作った輪っかでも周りきらないカリ首と肉棒の太さ。

 手の中で大きくなっていく恋人のおチンチンの手触りが明日奈の思考を奪っていく。

 

 おチンチンをうっとり見詰めながら、明日奈は夢中になって両手で擦り始めた。

 

 その手の淫らな動きが、見事におチンチンを怒張して暴れる勃起チンポへと生まれ変わらせていく。

 

(嬉しい……、私の手の中で……こんなに大きく……硬くなってくれた……)

 

 明日奈の頭が熱に浮かされたようにフラフラと揺らいで、身体ごと男の股間へと傾けられていく。

 

(これは私の……私の恋人のおチンチンだから……、もっとエッチなことをしてあげても……)

 

 亀頭の先から垂れ落ちる我慢汁は、明日奈の唇を誘う甘い蜜。

 

(きっと、キスして気持ち良くしてあげれば……きっと精液をお口に……)

 

 お口に射精してもらって精液でイキたい明日奈の唇が亀頭に寄せられていく。

 

 そして大きなおチンチンにキスをして咥えるために、濡れた唇がゆっくりと開かれ――。

 

「あの~明日奈、もう勃起したから写真を撮っても大丈夫じゃない?」

 

「きゃあっ!」

 

 いきなり省吾から声を掛けられて、ビックリしすぎた明日奈が勢いよく身体を起こした。

 一瞬にしてチンポに魅了されていた彼女の理性が復活する。

 

 なんとヒドイ男だろうか。省吾の声を掛けたタイミングは絶妙だった。

 まさにそれは唇と亀頭がキスする寸前。そこで正気に戻らされた明日奈の心臓はドックンドックンと激しく鳴りまくった。

 

 状況を忘れてフェラチオし、精液をねだろうとしていた明日奈は顔から火が吹くほどの羞恥を感じて顔を両手で覆い隠した。

 

(いやあっ! ヒドイヒドイヒドイよ省吾君っ。何もこのタイミングで言わなくたってっ!)

 

 省吾の思うままに弄ばれた明日奈は、頭を振って羞恥に悶えながら心の中で恥ずかしさを誤魔化すように叫んだ。

 

 だが、まぁ、そんな風に辱められた明日奈だったが省吾に謝られながら撮影を促されると、結局、機嫌を直しておチンチンの撮影を始めてしまうわけで。

 

 携帯のカメラ越しにおチンチンを映して、カシャッと撮影する彼女の顔はずっと真っ赤なまま。

 そして様々な方向からおチンチンを撮影し、そして最後に亀頭のアップを撮り終えた明日奈は――。

 

「お願い……省吾君。ちょっとだけ……先っぽを舐めさせてください……」

 

 おチンチンを舐めたくなってたまらなくなり、おねだりするとはまったくエロい女の子である。

 

 そんなエッチなお願いをした明日奈は、省吾に許しをもらうと亀頭へ唇を寄せ――舐めるどころかお口いっぱいに咥えてペロペロまでした。

 

 彼女がまたおチンチンに魅了されかかったのは言うまでもない。

 

 ちなみに時間的な問題で射精まではしてもらえず、明日奈は色んな意味で泣いた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 マンションのエントランスから一組のカップル・省吾と明日奈が現れた。

 

 省吾は勉強を終えた後、きちんと毎回彼女を家にまで送るようにしていた。

 夜に一人で帰らせるのは不安だったからだ。万が一、彼女が襲われるようなことがあれば悔やんでも悔やみきれない。

 もっとも送ること自体は彼女と夜の散歩をしているようで楽しんでいたが。

 

 そして明日奈も普段は出歩かない夜の時間を二人で話しながら歩くのを楽しみにしていた。

 彼に送ってもらうのは大切にしてもらえている証でもある。

 

 しかし今日の二人が漂わせている雰囲気はちょっと違う。

 

 ジーンズにパーカー姿の省吾の腕に、制服姿の明日奈がしっかりと腕を絡めている様はまるでラブホから出てきた事後の恋人を思わせた。

 もうあなたしか見えないのと言っているような明日奈が、エッチなオーラを振り巻きながら柔らかなおっぱいの形が歪むほど押し付けている。

 

 これで省吾が年嵩であれば、援交で女子高生をアンアン言わせた後のように見えたに違いない。

 

 まぁ、実際はどちらもイッてはいないのだが。

 

 いつもなら二人は話しながら帰り道を歩くのだが、聞こえてくるのは偶に通り過ぎる車のエンジンの音と足音ばかり。寄り添う二人は静かに歩いていた。

 

 どうやらどちらも性欲が治まらずに悶々としているようだ。

 

 我慢できずにおチンチンをあむあむしちゃった女と、チンポを咥えられて射精していない男。

 中途半端で終わった二人はお互いに性欲を必死に我慢していた。

 

(あ~、ちくしょうっ。やりたくてたまらんっ!)

 

(お家に着くまで我慢しなきゃ……)

 

 省吾は暗くて見えにくいから良いもののチンポを勃起させたまま歩いている。

 明日奈は大事な場所を濡らしてしまっているのか、妙に脚が内股気味になっている。

 

 そして住宅街に入り明日奈の家の近くの公園に差し掛かった頃、ずっと腕に彼女の柔らかなおっぱいを押し当てられていた省吾は邪な考えを頭に浮かべてしまった。

 

(この公園……。ちょっと端の方に行けば……)

 

 省吾はゴクリと喉を鳴らした。

 

 公園の入口は街頭に照らされて明るいが、端の方は暗くて周囲からもちょうど影になっているように見える。

 省吾はそこでなら……と、性欲に負けて危険なことを考えた。

 彼女の方を見ればずっと下を向いて地面を見ながら歩いている。

 

(これならしれっと公園に連れ込めるんじゃないか?)

 

 省吾の腕を抱きしめ火照った身体を我慢していた明日奈は、そんな事を考えている彼に気が付かなかった。

 

 歩いていく方向が自然に折れ曲がる。

 周囲が見えていない明日奈がそのまま着いて行く。

 彼が何をしようとしているのか全く気が付かないまま。

 

 そして明日奈が気が付いたときには、公園に連れ込まれ傍に大きめの樹が有る暗い闇の中にいた。

 

「え……」

 

 ずっと地面を見て顔を伏せていた明日奈が顔を上げ、今居る場所が分からずに戸惑いながら省吾を見た。

 

「ここは……?」

 

「明日奈の家の近くにある公園だよ」

 

 そう言われて明日奈が周囲に視線を向ければ、真っ暗ながらも確かに見覚えのある場所だった。

 彼女は小さい頃にこの公園で遊んだ記憶がある。そして今居る場所が公園の端の方だということも。

 

「ね……省吾君……。どうしてこんな所に?」

 

 明日奈はエッチな事を想像し、自分が思っているのと違うことを祈りつつ小さな声で聞いた。

 胸がドキドキするのを感じながら、ここでエッチな事をするのならキスする程度で許して欲しいと思った。

 

 省吾はそう聞いてきた明日奈の――唇を奪った。

 

「んっ……」

 

 キスをしながら組んでいた腕をほどいて、省吾は明日奈の背中に腕を回して正面から抱きしめ――舌先を送り込んだ。

 

 明日奈が送り込まれた彼の舌の熱さに目を潤ませる。

 キスだけなら良い。万が一、誰かに見られてもちょっと恥ずかしいだけで済む。

 

 キスで満足してくれるようにと願って、明日奈は彼の首に腕を回し大胆に舌を絡めていく。

 

――ピチャっ、ピチャっ。

 

 強く抱きしめ合い舌を絡めながら、二人は時折周囲に視線を走らせて人が来ないか注意を払う。

 

 だが省吾はキスで終わるつもりなんて全く無かった。

 

 省吾は彼女の背中に回していた手を下げて――スカートの上からお尻を掴んだ。

 

(やんっ……)

 

 お尻を弄って動く彼の手に明日奈は身じろぎした。

 明日奈は一瞬その手を咎めようかと考えたが……。

 

(お尻ぐらいなら……)

 

 彼の舌に口内を愛撫され、気持ち良くなってしまっていた明日奈はその手を受け入れてしまった。

 それが大きな間違いとも知らずに。

 

 省吾が器用にお尻を揉みながらスカートをたくし上げていく。

 そしてある程度スカートをたくし上げた手が、スッとスカートの中へ滑り込みショーツの上からお尻を弄り始めた。

 

「……っ」

 

 省吾の大胆な行動に明日奈が驚く。だが、彼女は驚くだけで彼の首に絡ませた腕を離そうとはしなかった。そしてキスもやめられなかった。

 抱き合ってるのが、キスしているのが気持ちいい。明日奈はまだそうしていたかった。

 

(まだこれぐらいなら……んっ)

 

 随分と省吾に対して許容範囲が広がってしまっている明日奈にとって、人に見られさえしなければスカートの上からでもショーツの上からでもお尻を触られるのは構わなかった。

 

 周囲は暗闇、誰かが来た時点で彼はお尻から手を離すだろう。そんな明日奈の判断も――。

 

(えっ……、うそ……)

 

 ここに来て明日奈は激しく動揺した。

 省吾のお尻を揉んでいた手が、ショーツをずらし始めていた。

 

 お尻が露わにされていくのを感じながら、明日奈は省吾の腕の中で身悶えた。

 ここまでされてようやく明日奈も、省吾がキスで終わるつもりがないのを理解させられた。

 

 確かに奥まった場所で真っ暗だし、目的を持って入り込んでこなければ誰も来ない場所だとは明日奈にも分かる。

 それでもお外でエッチするのは――恥ずかしすぎる。

 

あっいやっ……」

 

 キスを止め明日奈は小さな声で抵抗した。だがそれは声だけで行動は全く伴っていなかった。

 省吾に対する思いが、自分の心が、雌犬としての在り方が、彼の行動を止めることを許さない。

 

 彼女が無抵抗なのを良いことにスルスル省吾の手が蠢く。

 そして明日奈は初めて外で――太ももの付け根の少し下の辺りにまでショーツを下ろされてしまった。

 

 生のお尻を省吾の手がガシッと鷲掴みにする。

 

「明日奈、もう我慢できないからやらせて」

 

 彼のあまりにもストレート過ぎる要求に、明日奈は身体をビクンッと震わせた。

 そして子宮がキュッと反応し、ただでさえずっと濡れていた大事な場所を更に、トロトロにするために濡らし始める。

 

 だが外でセックスするのは、たとえ周囲が真っ暗で人が居なくても、以前彼に痴漢された時以上に明日奈は恥ずかしかった。

 

お願い、許して……。こんなところでするのは……恥ずかしいよ……」

 

「いやだ。俺はもう、明日奈に中出ししたくてたまらないんだよ」

 

「……っ」

 

 暗闇の中、明日奈はブルブルと身体を震わせながら顔を上げて省吾を見た。獣性を帯びた瞳が見返してくる。

 

 もう明日奈には抵抗できなかった。

 身体の力が抜けてしまった彼女は省吾に誘導されて、傍に植わっている樹に手を突かされた。

 

「声は抑えてね」

 

 明日奈は言われるままに、ふるふると震える右手で口元を覆った。

 後ろから聞こえてくるベルトを緩めるカチャカチャという音。チャックが下ろされるジーっと言う音が明日奈の胸をギュウっと締め付ける。

 

 恥ずかしくてたまらない。こんな場所でセックスしようとしていることが、外で――彼のおチンチンを挿れられようとしていることが!

 

(許して、お願い許して……)

 

 羞恥に膝をガクガク震わせる明日奈のお尻を隠しているスカートが捲られ、生のお尻を5月半ばの肌寒い空気がひんやりと撫でる。

 

(いやぁっ、恥ずかしいっ、恥ずかしいよっ……。私、恥ずかしくて死んじゃうっ)

 

 恥ずかしくて溢れた涙が、地面の上にポトリと落ちる。

 生のお尻に触れてきた彼の手がお尻の肉を横へと広げてくるのを明日奈は感じた。

 

 そして熱くて硬い物が大事な場所の入り口に触れ――。

 

(あっ)

 

 エッチな穴が広がっていく。押し広げられていく。それはもう何度も受け入れた彼のおチンチンの、亀頭の大きさに。

 

(あっ、あっ、挿ってくる――)

 

――ズプリッ。

 

んぅっ――」

 

 亀頭が沈み込んだ瞬間、明日奈は襲ってきた快感に必死になって口を抑えてエッチな声を出すまいとした。

 だが、僅かにくぐもった声が外へ溢れ出すのは止められなかった。

 

 そしていつもならゆっくりと慣らしながら奥に侵入してくる彼のおチンチンが、焦るように子宮口へと向かっていくのを感じた。

 

んっんっんぅぅっ!――」

 

 3回ほどのピストン運動で一気に子宮口まで突かれた明日奈は、その激しい動きに顎を上げて頭を振った。

 

 そんな明日奈が願うことは。

 

(は、早く、省吾君イッて。射精して終わってぇ――)

 

 外でセックスする恥ずかしさと緊張に、最初の子宮口突きでイケなかった明日奈はそう思い、そして首尾よく公園青姦セックスに持ち込んだ省吾は――。

 

(ああ、明日奈のオマンコ気持ち良すぎっ。くぅ、うぁ、俺早すぎぃぃっ!)

 

 初めての青姦セックスで緊張とスリルを感じているのか、やたらと締め付けてきて気持ちいい明日奈のオマンコにあっという間に射精したのだった。




二人の初青姦バンザイ!

んで明日奈があっさりと青姦に持ち込まれてチョロすぎだと思った(笑


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37話 明日奈のエッチな自撮り写真

推敲疲れ。
ちょっと読みにくいかも。


 明日奈は組んでいた腕をほどいて省吾と向かい合った。自動で門に灯った来客用の照明が二人の姿を淡く照らす。

 その明かりに照らされた明日奈の頬は白桃色に染まっていて、一見すれば付き合い始めたばっかりの彼に家まで送ってもらって照れているようにも見えた。

 

「それじゃまた明日。おやすみ明日奈」

 

「うん、送ってくれてありがとう。おやすみなさい省吾君」

 

 夜の闇の中に消えていく彼の後ろ姿を、明日奈は見えなくなるまで見送ってから、彼女は――閃光と化した。

 

 門を開け、玄関に入り、靴を脱いでスリッパに履き替え、スタスタと自分の部屋に向かって階段を登る。

 そんな彼女の姿を捉えることができた家族はいなかった。

 

 そして自分の部屋に入った瞬間――。

 

「いやぁ――」

 

 明日奈は床にペタンと座り込んで、羞恥に真っ赤に染まった顔を両手で覆い隠した。

 

 なぜ彼女がそれほど恥ずかしがっているのかと言えば、それは僅か十数分前に彼にされてしまったことがずっと頭から離れないからだ。

 

 夜の公園でキスから始まった彼とのエッチな行為。

 それは以前、彼に痴漢された時以上に明日奈に恥ずかしい思いをさせていた。

 

 明日奈はキスだけならと思って受け入れた。彼がキスで満足してくれるのを願った。

 スカートの上からお尻を触られた。お尻を触るぐらいならと許してあげた。

 スカートの中に手を入れられた。だけどまだ抱き合いながらキスしていたかった。

 

 そしてショーツを下ろされてしまった。それはと思ったのに抵抗できたのはほんの僅かだけ。

 

 結局、樹に手を突かされて――おチンチンまで挿れられてしまった。

 

 女の子の友達からどこどこでエッチしちゃったという話を聞いたことも有る。でも自分には縁のない話だと、エッチ過ぎてとても出来ないことだと思っていた。

 

 なのに初めて外で男の子とセックスしてしまった。暗い夜の公園で中出しまでされてしまった。

 それを許してしまったことが明日奈はとても、とても恥ずかしかった。

 

「私、あんな所で……エッチされちゃったんだ。やだっ、省吾君のが……」

 

 彼が子宮に残していったものが溢れ出す。今もなお、省吾の精液は執拗に明日奈のオマンコを穢し続けていた。

 

 行為の後、拭くこともせずに穿いてしまったショーツ。その中が精液と愛液でクチュクチュになってしまっている。

 その精液のヌルヌルとした感触が、オマンコの割れ目を、クリトリスを、子宮を、中出しされるだけされてまだイッていない身体を犯し続けていた。

 

「うぅ……省吾君のばかぁ」

 

 明日奈は快感を求めて火照り続けるエッチな身体を掻き抱き、イかせてくれなかった省吾を少しだけ恨めしく思った。

 

 だけどそんなセックスをされても彼が悪いとは思えなかった。

 いつも優しくしてくれる彼が、あんな所で「やらせて」なんて言ったのは、きっと自分のせいだと思った。

 

 思い返せばヒドイことをしている。

 おチンチンの写真をおねだりしたり、勃起してもらうために手で擦ったり、挙句の果てに時間が無いのに亀頭をあむあむしてペロペロしたり。

 

 考えれば考える程、自分のした行為が彼を生殺しにしてしまっていたと思った。

 明日奈は自分のエッチな気持ちばっかり優先してしまったことを反省して項垂れた。

 

 しかしここで落ち込みすぎないのがエッチな明日奈さんである。

 

「だけどお外でエッチだなんてすっごく恥ずかしいことをさせて、私の中にいっぱい出したんだから、きっと満足してくれたよね……」

 

 なんだかんだと中出しされた事実に明日奈は気持ちを奮い立たせた。

 

「だから次は私が……」

 

 明日奈は省吾に撮らせてもらったおチンチンを思い浮かべた。

 

「省吾くんのおチンチンで……、オナニーして気持ち良くなってもいいよね――」

 

 いろいろと考えて結局明日奈は――オナニーへと辿り着いちゃうのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈をきちんと家まで送り届けた後、省吾は帰り道を歩きながら、さっきの明日奈との交わりを思い出していた。

 

(めっちゃ気持ち良かったなぁ)

 

 人に見られてはいけない状況は、美術室で初めて彼女とセックスしたときのようなスリルと興奮を省吾に強く感じさせていた。

 夜の公園で制服姿の明日奈のヌルヌルのオマンコの穴にチンポを沈めこんでいく気持ち良さ。それが今も股間に残っている。

 

 そして初めての青姦で可愛い彼女に中出しする解放感。

 短時間でサクッと終わってしまったセックスだったが、省吾は心底、満足感を覚えていた。

 

「しかし……、満足感とチンポはまた別なんだよなぁ、全然萎えてくれねぇし。寝る前に俺もオナニーしようかな。明日奈もするだろうし」

 

 今もズボンの股間を大きく膨らませるガチガチのチンポが、夜空に浮かぶ月を狙って咆哮を上げる。

 

 そして省吾は全然萎えてくれない勃起チンポを必死に隠しながら、途中のお店で晩ごはんを買って帰るのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 制服から着替えて晩ごはんを食べ、お風呂を済ませて髪まで乾かす。

 流石に明日奈と言えども、これだけ時間が経過すれば火照っていた身体も落ち着くというもの。

 

 まぁ、オナニーするのを止める気は全く無いのだが。

 

 そんな明日奈は水玉模様のパジャマ(ノーブラ)に身を包んで、ベッドの上でちょこんとお座りしていた。

 彼女の視線が向けられているのは前に置かれたクッションの上。

 

 そこには彼からプレゼントされたイヤリング(オナネタ1)、そしておチンチンの(オナネタ2)写真をスライドショーしている携帯が乗っていた。

 

 画面いっぱいに勃起したおチンチンが様々な角度から映し出されていく。

 そしてドアップの亀頭が現れる度に、明日奈は胸をドキンとさせて――喜んでいたりする。

 

「やんっ、大きいよぅ」

 

 明日奈さんはおチンチンの観賞を実に楽しんでいるようだ。

 時折、画面に指先を伸ばして撫でてしまっているところが何ともエロい。

 

 そんな彼女だったがおチンチンが数周した所で「ん?」とした表情を浮かべた。

 

 大きなおチンチンを見ている内に、ふっと明日奈の頭の中に降りてきたエッチな疑問。

 

 それは愛しいおチンチンが公園でのエッチだけで満足してくれたのか? だ。

 

「ううん、絶対に満足してないよね。だっていつもは何回も私の中に出してくるし……」

 

 明日奈は省吾の性欲の強さを身をもってよく知っていた。

 公園でおチンチンが射精したのはたった一回。それでおチンチンが満足してくれたとは到底思えなかった。

 

 じゃあ、残りの回数分は? と、明日奈が考えてみれば……。

 

「もしかしたら省吾君も……お、オナニーしようとしてるかも?」

 

 自分がオナニーしようとしているんだから、きっと彼もオナニーをしようとするはず。

 彼女がこの答えに辿り着くのは必然だった。

 

 そんなエッチな答えが明日奈の思考を縛り始める。

 

「あ、でも……」

 

 今も画面に映し出されている彼の勃起したおチンチン。

 おチンチンを見ながらオナニーをしたくて彼におねだりしたエッチな写真だ。

 

 それを自分が持っている一方で、彼は何を持っているのだろうか?

 明日奈は思った。彼は自分のエッチな写真や、自分を思ってオナニーできるようなオナネタを持っていない……と。

 

 となると、彼は何をオナネタにするのか? 普通の男の子みたいにエッチな本とかだろうか?

 

 明日奈は想像してしまった。彼が自分以外の女の子を見ながら射精するのを。

 

「え……、そんなのやだ」

 

 明日奈はパジャマの太もも部分をギュッと握りしめた。

 

 彼に他の女の子のことを想像してほしくなかった。オナニーするのなら自分を想ってして欲しかった。

 エッチな気持ちはすべて自分に向けて欲しかった。

 

 嫉妬心が明日奈の心をキュウっと締め上げる。

 

「省吾君の精液は全部私のだもん……」

 

 それにはどうすればいいのか? 彼女が答えに辿り着くのは一瞬だった。

 

「そうだ。私のエッチな写真をあげれば――って。やだっ、私ったら何を……」

 

 明日奈はエッチな事を考えたのが恥ずかしくなり、両手を頬に添えてイヤンイヤンした。

 だけど頭の中で自分のエッチな写真がぐるんぐるんと回り始める。

 

 省吾を独占したい気持ちが、彼に自分を見てほしい気持ちが、そして見られたい気持ちが溢れてくる。

 

 明日奈は視線を落として胸を見た。

 この一ヶ月でサイズが大きくなったエッチなおっぱいがパジャマの胸元を大きく膨らませ、いやらしく乳首ポッチを浮かばせている。

 

 おっぱいを見つめる瞳が潤んでいく。

 

 身体の中の熱いものを吐き出すように大きく呼吸した胸が上下に揺れれば、パジャマの生地に乳首が擦られて生み出された快感が明日奈を促す。

 

あっ……」

 

 ゾクリと背筋を登っていく快感に襲われて明日奈は身体をビクッと震わせた。

 そして一度感じてしまえば、もはや答えは決まったようなものだ。

 

「うぅ……」

 

 明日奈の手荒れのない美しい指先がおずおずとパジャマの胸元に伸びていく。その指先は恥ずかしさで小刻みに震えている。

 指先が躊躇いながら、一つ、そしてまた一つとボタンを外していく。

 

 少しずつ露わにされていく深い深いおっぱいの谷間に、熱を持った吐息が肌を愛撫するように流れ落ちる。

 

 そして全てのボタンを外し終えた明日奈は胸の上にそっと両手を重ねて置くと――手をクロスさせて乳房を弄び始めた。

 

 少しでもおっぱいの写真写りを良くするために。

 

「んっ、あっ……やぁ……」

 

 乳頭の上に乗せられた指先が、優しく揺れ動いて乳首をコロコロと転がし始める。その甘い快感に明日奈は喘ぎ声を漏らして身をくねらせた。

 

 そして明日奈はたっぷりと乳首を愛撫した後、指先で乳首を摘んでキュッと――圧迫した。

 

「んっ、んんぅっ――」

 

 乳首に強く感じる圧迫感と快感に、明日奈は身体を『く』の字に折って震えた。

 

「はぁはぁ――」

 

 指先に伝わってくる、もうこれ以上はないと言うほど硬く硬く尖った乳首の感触。

 

(省吾君……、私の乳首、とってもエッチになったよ)

 

 身体を起こした彼女は携帯を手に取った。

 

(だから私で……、きっとオナニーしてくれるよね)

 

 明日奈は右手をゆっくりと斜め上に掲げた。その手にはしっかりと携帯を握って。

 

 携帯の画面には乱れたパジャマから溢れ出すおっぱいとツンと尖った桜色の乳首、そして明日奈の恥ずかしそうな顔と一緒に映っていた。

 

(あぅ……また私の顔がいやらしくなってる)

 

 恥ずかしさで破裂しそうなほど激しく鼓動する心臓が明日奈の手を震わせる。それでも彼女は撮らないという選択肢を考えもしなかった。

 だけどせめて顔だけは隠したい。その思いが左手を動かして顔の上部を覆い隠す。

 

 既にポーズは定まった。覚悟を決めた女の指先が動く。

 エッチなおっぱいの自撮り写真を撮影するために。

 

「うぅぅぅ……えぃっ」

 

 カシャッと携帯からエッチな写真を撮りましたと音が鳴る。

 

(と、撮っちゃった……)

 

 そう思った明日奈の身体が今更のようにフルフルと震えた。

 そして恐る恐る携帯を手元へ引き戻すと――明日奈は画面を見た。

 

 そこに写っていたのは――。

 

 手で目隠しをして、パジャマから溢れた柔らかそうなおっぱいと、桜色の乳首をこれでもかと尖らせている――とってもエッチな自分の姿だった。

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 さて、エッチな写真を覚悟を決めて撮ったのなら、後は送るだけである。

 

 だけど、いざ送ろうとした明日奈は胸にクッションを抱きしめ、前に置いた携帯の前でモジモジしていた。

 

 メールの送り先は何度も確認した。ちゃんと写真も添付している。

 

――『これで頑張ってください』

 

 後は送信ボタンを押せば彼にメールが届く。だけど最後のボタンを押す勇気が出てこない。

 それもそうだろう。明日奈はエッチな写真を自撮りしたことも、それを男の子に送ったりするのも初めてである。

 何事も初めてというのは恥ずかしいものだ。この一ヶ月の明日奈は随分と初めてを経験してしまっているが、だからといって慣れるようなものでは無いわけで。

 

 明日奈はコロンと横に倒れて、こんなエッチなメールを作ってしまったことにクッションを胸にギューッと抱きしめて悶えた。

 

 彼のエッチな気持ちを全部自分に向けて欲しいとは言え、こんなメールを彼に送ったらどう思われるか?

 

 そう考えた明日奈の背中にゾクリと妖しい快感が走った。

 揺れる瞳にベッドの上に置いてあるイヤリングが映り込む。明日奈はそれをフラフラと手を伸ばして取って乳首へと近づけた。

 

 きっとこれからオナニーをしようとしているのがバレる。そして彼が言ってくる。

 

 そんなにエッチをしたいのなら――。

 

「今から公園に来いって言われるかも――」

 

 そして明日奈は――妄想の翼を広げ始めた。

 

 脳裏に浮かび上がるのは夜中に呼び出されて公園にいる自分の姿。隣にはただのクラスメイト設定になった省吾がいる。

 

 その妄想の中で明日奈の弱みを握った省吾が、エッチな事を要求して無理やり服の中に手を入れてきた。

 

(やだっ、最上君――)

 

 夜中に呼び出されてブラを付けていなかった明日奈のおっぱいに省吾の手が到達する。

 左の乳首にイヤリングのネジをキリキリと巻いて締め付けていく。

 

「んっ――」

 

(いやっ――)

 

 省吾が二つのおっぱいを鷲掴みにして乱暴に揉み始めた。

 左の乳首にイヤリングを着けた明日奈は、右の乳首にもイヤリングのネジを巻いて締め付けていく。

 

(こんな弱みに付け込むような真似をするなんて卑怯だわっ。あっ――)

 

 おっぱいを揉まれながら抵抗する明日奈の服を省吾が荒々しく奪いにかかる。

 明日奈の豊かな胸が上下しイヤリングのハートを揺らし、その僅かな揺れが乳首に快感をもたらす。

 

「んっ、あっ」

 

 いやらしく反応してしまう身体に淫らな声を漏らしながら、明日奈は携帯へ視線を向けた。

 

 妄想の中で服を奪われて上半身を裸にされ、明日奈は露わになった胸を手で隠そうとしたが、省吾に敢え無く手首を掴まれておっぱいを舐めるように眺められた。

 

(いやっ。見ないでっ)

 

 明日奈は居もしない誰かに助けを求めて手を伸ばした。

 そして現実(リアル)でも手を伸ばした明日奈は妄想の中で激しく抵抗しながら――メールの送信ボタンを押したのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 メールを送った後、ほんの少しだけ現実(リアル)に心を引き戻された明日奈は、エッチな写真をとうとう送ってしまった恥ずかしさに悶えつつも――オナニーを続けていた。

 

「んっ、あっあっ」

 

 彼に乳首を摘んでもらっているようなイヤリングの圧迫感に、白磁のような肌の上半身をほんのりと桃色に染めた明日奈は柔らかい乳房を乳首を突き出すように揉んだ。

 

 妄想と同じように、今頃は彼に送ってしまったエッチなおっぱいの写真を見てくれている。だからきっとおチンチンが大きくなっている。

 

 クラスメイトの省吾が半裸で抵抗する明日奈の身体からスカートも奪いにかかった。

 

(お願い、最上君。他のことなら何だってするからっ)

 

 だが、女の力では男の力に敵わない。

 逃げようとした明日奈は省吾に片腕で抱きしめられ、無理やりスカートを剥ぎ取られていく。

 

(いやぁっ――)

 

 それに合わせるように現実(リアル)の明日奈もいそいそとパジャマのズボンを脱ぎ始めた。その瞬間っ――。

 

 メールの着信音が部屋の中に響き渡った。

 

「きゃあっ!」

 

 パジャマを途中まで脱いでいた明日奈がビクッとして悲鳴をあげた。イヤリングのハートもエッチに揺れた。

 

 そして携帯を見れば――。

 

『了解。できればもう一声っ!』

 

 と、省吾から返事が返ってきていた。

 

「もう一声……?」

 

 明日奈は首を傾げて?と頭に思い浮かべつつも直ぐに答えに辿り着いた。

 

「えっ、この返事って、まさか……」

 

 明日奈の視線が半脱ぎ状態の下半身に向かう。

 

「う、うそだよねっ」

 

 明日奈は携帯を持った手をブルブルと震わせて、彼からのメールをもう一度見た。

 だが書いてある内容は全く変わらない。

 

 何度読んでも省吾がオマンコの写真を要求しているようにしか読めなかった。

 

 そんなエッチな写真を要求されたことに、明日奈の心が跳ね上がる。

 

「やだっ、そんな恥ずかしいこと出来るわけ……」

 

 だが、妄想が勝手にシーンを進めていく。

 スカートを剥ぎ取った省吾が、彼女の遮る手を力尽くで押し退けてショーツも引きずり下ろしていく。

 

 妙に妄想とリンクした彼の現実(リアル)の要求が激流となって、理性で抵抗する明日奈を押し流し始めた。

 

(いやぁっ、最上君やめてっ)

 

 妄想の中の自分の悲鳴を聞いた明日奈が、胸の奥から沸き起こってくる得体の知れない何かに――身体をブルリと震わせた。

 それは恥ずかしさからくる興奮と快感。

 

 愛しい男に見て欲しいと淫らになったオマンコが愛液を垂れ流して明日奈を責め立てる。

 

「うぅっ……。省吾君のばかぁ、ばかぁ……」

 

 そう言いつつも明日奈は脱ぎかけのパジャマのズボンを下ろし、濡れてしまっているショーツも脚から抜き取った。

 

 身体に残ったのは乱れたパジャマ一つだけ。

 

 明日奈は体育座りすると携帯を手に持って、これからオマンコを撮らなければいけない恥ずかしさに、膝に顔を埋めて瞼をギュッと閉じた。

 

 心臓の音がトクントクンと鳴り響く。

 

 そして意を決した明日奈は脚を左右に広げて、ひっくり返ったカエルさんポーズを取ると――手を股間に滑り込ませた。エッチなオマンコにするために。

 

 指先で秘裂をなぞり、愛液を丹念に全体に塗り拡げ、クリトリスを指の腹で撫で回して勃起させると、チュプリと中指をエッチな穴の中へ沈み込ませていく。

 

「んっ、あっ、やぁ……」

 

 根本まで飲み込まれた中指に卑猥な秘肉が絡みつき、齎される快感に明日奈の唇から自然とエッチな声が漏れ出す。

 そして更にチュポチュポと音を立てながら中指を前後に動かした。

 

「また省吾君に……あっ、恥ずかしいこと――させられちゃう、んっ、あっやっ」

 

 そこまでしているのは彼のおチンチンを迎えるため。決してオマンコが気持ちいいからではない。

 例え写真でもここに挿れてとお願いするためだ。

 

 そして明日奈はエッチな穴に挿れていた指を引き抜くと――人差し指と中指でオマンコをくぱぁっと広げて、写真を撮るべく携帯を股間の上に持っていった。

 

 携帯の画面にプックリとしたクリトリス、テラテラに濡れて中まで光っている桜色のエッチな割れ目、そしてヒクヒクと開いては閉じるエロ穴が愛液をトプリと溢れさせたのが映り込む。

 

 その画面に映った――そう、明日奈は初めて目にした自分の淫ら過ぎるオマンコを見て――。

 

――頭の中を弾けさせた。

 

「あっあっ、いやぁっ――」

 

 カシャッと撮影音が鳴る。その電子音は彼女に襲いかかった新たな刺激。

 

「んぅっあっあっ、ああっ!」

 

 乱れたパジャマ一枚だけ身に纏った乳首イヤリングのエロい姿の明日奈が、清潔なベッドの上で襲ってきた絶頂の快感に身をくねらせ、唇から感極まった喘ぎ声を漏らしながらビクッビクッと腰を淫らに揺らした。

 彼女は回を増すごとに淫らさを増していくイキ(ざま)を晒しながら絶頂の喜びを貪り続けた。

 

 そんなエッチな彼女の夜は始まったばかり。

 

 この後、明日奈はオマンコの穴を中指でかき回しながら、オマンコの自撮り写真に『省吾君のばかぁ』と短く文面を添えて送り――その瞳におチンチンの写真を映しながら――妄想の中の省吾に犯され始めるのだった。



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38話 美しき眠り姫

 カーテンの隙間から差し込んだ光が女の子らしい整理整頓された部屋の中を明るくし、白いフレームのベッドの中で微睡んでいる明日奈の姿を照らし出していく。

 

 編まれていない亜麻色の髪が無造作に淡いピンク色のシーツの上に広がっている。

 水玉模様のパジャマに身を包み、横向きになって眠っている彼女は幸せそうな表情を浮かべていた。

 

 いったいどんな夢を見ているのだろうか?

 

ん……

 

 美しい眠り姫。そう評したくなるほどの寝姿。

 その彼女が朝日に寝苦しさを感じたのか、身動ぎして可憐な唇から愛らしい声を漏らすと、申し訳ない程度に身体の上に掛かっていた布団を乱れさせた。

 

 すると、布団の下に厳重に隠されていた眠り姫の秘密が表に現れた。

 

 それはボタンが一つも留められていないパジャマを着た明日奈の――あられもないエッチな寝姿。

 寝ている間にはだけてしまったのか、乱れに乱れたパジャマは身体を隠す意味をなくして、美しい線を描く肩のきめ細やかな肌を露わにしていた。そこから下を見れば鎖骨が艶めかしいラインを作っている。

 

 更に下へと滑らかな肌を辿れば――パジャマの生地を押し退けて溢れ出す柔らかそうな生のおっぱい。

 

 その柔らかなおっぱいが横向きになって寝ているせいで淫らに歪んでいる。

 しかし彼女の弾力も張りもあるおっぱいは、たとえ歪んでいようともその魅力を全く損ねてはいない。

 千人の男にこのおっぱいを今から揉んでいいと言えば、一人残らず揉むことを躊躇わないだろう。そんなおっぱいの頂点には、乳首が桜色に色づいて美しく咲き誇っていた。

 

 だがまだ終わりではない。さらにさらに下を見れば――。

 

――朝の光に亜麻色の陰毛が金色にキラキラと輝いていた。

 

 驚くことに明日奈は履くべきものを何一つ穿いていなかった。まさかの下半身無防備状態である。

 だが残念なことに、その奥までは見通すことが難しいようだ。

 

 左方向へ横向きで寝ている彼女の膝は軽く『く』の字に曲げられていて、右脚が左脚の前に覆いかぶさっている。

 

 しかし嘆いてはならない。前がダメなら後ろからだ。

 

 前から後ろへ視点を変えれば、彼女のプリッとした瑞々しいお尻が丸出しになっている。

 左方向へ横向きで眠っている彼女の左脚の上に乗っている右脚は、ほんの少しだけ前方へ位置していた。

 つまりお尻の方から覗き込めば――。

 

――そう、明日奈の最も大事な場所が見えてしまっていた。

 

 お尻の割れ目から先へ進むと金色の草原が息づき、その中央に白い肌を引き裂くように淡い桜色の一筋のラインが走って、男を知らないフリをしてピッチリと閉じている。

 

 めっちゃ嘘つきなオマンコさんである。

 

 このオマンコは男を知らないどころか、とある男のチンポを意識するだけで容易によだれを垂らして口を開いてしまう淫らなオマンコ。実際には裂けそうなほど大きなチンポを咥えこんで喜ぶいやらしいオマンコだ。

 それなのにこうしてピッチリと閉じているだけで、男を知らない無垢のオマンコに見えるのだから恐ろしい。

 

 そんな嘘つきなオマンコの所有者である明日奈は、一つの芸術品と言えるような美しくも色気を放つ魅力的な身体をベッドの上で惜しげもなく晒して眠っている。

 

 しかし布団が身体に掛かっていなくて肌寒さを感じたのか、明日奈がいつもより早く目覚め始めた。

 

「ふわぁぁ……」

 

 明日奈が寝返りを打ちながら眠そうな声を漏らして、横向きだった姿勢を仰向けへと変えた。この様子を天井から覗きをしていればさぞや絶景に違いないだろう。

 

 淡いピンク色のシーツの上に白い肌を晒した明日奈の裸身。色合いの見事さは彼女の肌と秘部との色合いの素晴らしさにも劣っていない。

 そして腕を通っているだけの水玉模様のパジャマが、エッチな色の組み合わせにアクセントとなって映えている。

 

 その光景を見て感じるのは美麗さか? それともやはりエロスだろうか。誰も見ていないのが非常に残念である。

 

 その彼女のまぶたがゆっくりと開けられていく。どうやらお目覚めのようだ。

 

「ん~~~」

 

 明日奈が手を頭上に伸ばしてぐ~っと背伸びを始める。

 身体をピンと伸ばそうとする行為が自然とお尻を浮き上がらせ、おまけにおっぱいを強調するように突き出させる。

 

「ふぇ……?」

 

 背伸びしたことによって頭がはっきりとしてきた彼女の視界に、自分のあられもない姿が飛び込んでくる。

 

(あれ? どうして裸なの?)

 

 明日奈はなぜ自分が裸なのかと疑問を感じた。

 

(あ、そっか。昨日あのまま……)

 

 そして直ぐにその答えを思い出して顔を赤く染めた。

 今の彼女は目覚めたばかりでエッチな気持ちにはなっていない。

 なので、思い出してしまった昨晩の行為に途方もないほどの羞恥心を感じた。

 

(きゃ~。私ったら――)

 

 思い出すだけでも恥ずかしい昨日してしまった事。それがただのオナニーだけなら恥ずかしいだけで済んだことだろう。

 しかし明日奈の頭の回転は早い。そしてその妄想は省吾とのエッチで鍛えられていた。

 

 明日奈は考えてしまった。

 もしかしたら、朝起きた彼がまたその写真を見ているかもしれない。

 私のおっぱいや――広げて撮ってしまった大事な場所を見ているかもしれない――と。

 

 彼の携帯の中に残っているだろう自分のエッチな写真。その卑猥さは明日奈自身、どうかしていたと思うほどのエッチな写真だ。

 クリトリスだって綺麗に写ってしまっている。アソコだって穴が見えるほど写ってしまっている。

 彼が見たい時に自分の恥ずかしい部分を見ることが出来る。それがどうしようもなく恥ずかしかった。

 

 そう考えてしまった明日奈は身体の奥底から沸き起こってくる何かを感じて身体をフルフルと震わせた。

 

 身体が震えてしまうのは恥ずかしいからだろうか? それとも快感からだろうか?

 

 明日奈はひとしきりベッドの上で悶えた後、色々と考えて行動を始めた。

 

(省吾君には悪いけど、昨日送った写真は消させてもらおうかな。だって、恥ずかしすぎるし……。うん、そうさせてもらおうっ)

 

 こうして目覚まし時計がなる前に起きた明日奈はドタバタしてシャワーを浴び、いつもよりかなり早く家を出て――学校ではなく省吾のマンションへと向かうのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 場面は省吾のマンションへと移り。

 

 朝早くから明日奈の襲撃を受けた省吾は、リビングのソファーで手を差し出してくる制服姿の彼女を見つめた。「省吾君、ちょっと携帯を貸してくれる?」から始まった彼女の要求。

 

 その理由がたった一つしか無いことを省吾は容易に想像することが出来た。

 

(まぁ、昨日のアレだよなぁ)

 

 省吾の脳裏に浮かびあがるのは、手で目隠しをして水玉模様のパジャマから溢れたおっぱいを露わにし、桜色の乳首を硬く尖らせた明日奈のエッチな自撮り写真。

 そんな写真を送られるなんて思ってもいなかった省吾の股間を、見事に直撃したエロい一枚。

 

 しかも送られてきたのはそれ一枚ではない。

 

 『省吾君のばかぁ』という短い文面と一緒に送られてきた、まさかまさかの明日奈のくぱぁ写真。

 エロ穴から愛液を溢れさせる彼女のオマンコくぱぁ写真のエロさは、省吾の剛直から容赦なく我慢汁を溢れ出させたほどだ。

 

 この二枚のエッチな写真は省吾にとって一生モノの宝物である。

 

 その宝物が入った携帯を明日奈が要求している。

 

(貸してとしか言われてないけど……。やっぱり消去するつもりなのか?)

 

 省吾は彼女が差し出す手を見つめて考える。

 彼女の手に携帯を乗せるのは簡単だ。しかし乗せたくはなかった。

 代わりにチンポを乗せることで誤魔化せないだろうか? そんな馬鹿な考えが思い浮かぶ。

 

 できればこの要求は却下したい。しかし彼は分かっていた。最終的にはその要求を拒否できないだろうと。

 

 省吾に出来ることは彼女の要求が、二枚の写真を消去する為の前振りでないことを祈ることだけだった。

 

「どうして俺の携帯を?」

 

 しかし粘ろうとするのは男の本能だ。

 

「えっと、これを見てくれる?」

 

 そう言って明日奈は一旦手を引っ込めると、自分の携帯を取り出して省吾に見せた。

 そこに映っていたのは省吾の姿。明日奈は昨日撮った省吾の普通(・・)の写真を早速待ち受けにしていた。

 

「あ、俺の写真」

 

 好きな女の子の携帯の待ち受けに自分の写真を使ってもらう嬉しさを感じて、省吾の胸の中に温かい気持ちが込み上がってくる。

 

「うん、昨日撮った写真を待ち受けにしてみたの」

 

 照れくさそうに頬をほんのりと赤く染めた明日奈が答えた。

 

「それで省吾君に見てもらいたいのはこっちなんだけど」

 

 明日奈が携帯を操作して一枚の写真を画面に出すと、省吾の視線があっさりと吸い寄せられる。

 そこにはちょっぴりエッチな感じがする制服姿の明日奈が映っていた。

 

「わお」

 

 見せられた写真の素晴らしさに、省吾は思わず声を漏らした。

 

 いつもなら上までしっかりと留められている筈のブラウスのボタンが、なんと二つとも外されている。

 彼女の胸の大きさでそんな事をしているのだから、当然のようにおっぱいが深い谷を作っていた。

 

(昨日のエロい写真も最高だけど、これはまたこれでグッとクるものが――)

 

 深い谷間が見えているのにブラが見えていないのがノーブラを疑わせる。

 直接見るのとは違う写真ならではのエッチさに、省吾は股間にムズムズとするものを感じ始めた。

 

「省吾君にも私の写真を持っていて欲しかったから撮ったんだけど「是非下さいっ!」」

 

 速攻で返事した省吾に、明日奈はクスッと笑った。

 

「じゃあ、ちょっぴり恥ずかしいけど、この写真をあげるから携帯を貸してくれる?」

 

「ほい」

 

 そう答えた省吾は携帯をポケットから取り出すとあっさりと渡した。

 

 明日奈はあっさりと彼が携帯を渡してくれたことをありがたいと思った。このちょっとエッチな制服姿の写真は彼女の深謀遠慮。

 彼の携帯を借りて何をしたいのかをストレートに言うのが恥ずかしかった明日奈は、もう一つの望み、自分の写真を持っていてほしいという見せ札で携帯を手にすることにしたのだ。

 

 その作戦は見事に成功した。

 まずは受け取った携帯を操作して、制服姿の写真のデータを移す明日奈。

 

 さて、ここからが本番である。

 

 明日奈は出来る限り彼の機嫌を損ねずに、昨日送ってしまったエッチな二枚の写真を消去したかった。

 一方省吾は既に察していてそのまま昨日の写真を消去されると思っている。代わりに明日奈のちょっぴりエッチな感じの写真が手に入るだけマシだと考えていた。

 

 だが省吾は、出来ることなら消されたくないのである。

 

「ありがとう明日奈。俺もその写真を待ち受けにするよ」

 

 省吾は制服姿のデータが自分の携帯に移されると、「このまま返してくれないかな~?」と、一縷の望みを持ってスッと明日奈の方へ手を差し出した。

 そんな省吾の手をチラッと見て、明日奈は恥ずかしそうに胸元に携帯を抱きしめた。

 

 明日奈はまだ目的を達成していない。このまま返してしまえば彼の携帯に自分の少しエッチな制服姿の写真が増えるだけ。

 

(あぅ、勝手に消すのはダメだよね……。だけどなんて言えば……)

 

 消したい消されたくない。二人の言葉に出さない思いが交差する。

 だけどまぁ、この状況はどちらかと言えば彼の機嫌を損ねたくない明日奈にとって不利なわけで。

 なので、きちんと彼にお願いすることにした。

 

「ね、省吾君。昨日送った写真なんだけど……、その、やっぱり恥ずかしくて……消してもいい?」

 

 明日奈は顔を真赤にしてお願いした。そんな彼女の可愛さに胸が高ぶるのを感じる省吾。

 

(まぁ、察していたけどやっぱりかぁ)

 

 ショックと言えばショックだがそう言う気はしていたので省吾は機嫌を悪くすることがなかった。

 消されたくはないが、彼女が口に出したからには諦めるしか無いだろう。

 

 しかしただ消されるのは芸がない。悪くないことに明日奈が恥ずかしがりながらお願いしている。

 ちょっぴり楽しんでもいいよね? そんな感じで考えた省吾はちょっとだけ彼女をからかうことにした。

 

「え~、う~ん残念だけど明日奈がそう言うんなら仕方がないかな。あ~、でも――」

 

「でも?」

 

「明日奈が昨日送ってきた写真が、どんな写真なのかを言ってほしいなぁ?」

 

「えっ……」

 

 明日奈はその言葉にドキッとして肩を震わせた。

 

「い、言わなきゃだめ?」

 

「だめ」

 

(どんな写真なのかって……。そんなのエッチな写真に決まってるのに……)

 

 即断する省吾に明日奈は身体が熱くなっていくのを感じた。

 

「どうしても?」

 

「うん、どうしても」

 

 粘る明日奈とエッチな事を言わせたい省吾。二人の関係からすれば、もはや勝負は決まっているようなもので。

 

 明日奈は心臓をギューッっと掴まれるような感覚に、胸元の携帯を更に強く抱きしめる。

 ドクンドクンと心臓が鼓動を打つ度に、彼女の肌が赤く染まっていく。

 

(まだ朝なのに……、省吾君が私にエッチなこと言わせようとしてるよぅ……)

 

 明日奈の感じている羞恥心が、乳首を硬く尖らせ、僅かながらも大事な場所すら濡らし始める。

 彼が求めていることに抵抗できなかった。その求めに応じたいと身体が、そして心が反応してしまっている。

 

 チラッと視線を送れば、エッチな表情で彼が自分を見ている。

 今日もまた彼にエッチな自分を見られてしまう。彼に見られて喜んでしまう自分がいる。

 

 だから恥ずかしいけどエッチな言葉で――喜ばせてあげたい。

 

(私が昨日したことを……、恥ずかしい言葉で……)

 

 明日奈は一つ深呼吸すると、声を震わせながら告白を始めた。

 

「その……、昨日……、オ、オナニーしながら撮った……私のエッチなおっぱいと……省吾君のおチンチンを挿れてほしくて撮った……エッチな……オ、オ……オマンコの写真を……、恥ずかしいから消させて下さい……」

 

 明日奈は恥ずかしさに震えながら省吾が考えていた以上のエロい言葉で、自分がどんな写真を昨日送ったのかを説明した。

 そしてすべてを言い終えた後、明日奈は羞恥に身体を震わせながら彼の反応を待った。

 

 こんなエッチな説明を聞いた彼が、自分に何を言ってくるだろうか?

 これから学校があるのにと思いつつも、心の中で期待してしまう明日奈がいる。

 

 そんな彼女の告白に、省吾は脳天を直撃されるような衝撃を感じ――。

 

「ぐふっ。あっ、明日奈っ、それ以上説明されると俺がやばいから勘弁してっ!」

 

 思いっきりヘタれた。

 

 正直彼女がここまで言うとは思っていなかった省吾は、あまりにもエッチな告白にこのまま続ければ学校をサボることになると確信し、白旗を上げて降参の声を上げた。

 

 そんな彼の降参に肩透かしを喰らいながらも、どこかホッとした明日奈は恥ずかしさを忘れて顔をほころばせ、クスッと笑うのだった。

 

 どこからともなく誰かの喚く声が聞こえてくる。

 イチャイチャしてんじゃね~! 早く学校へ行きやがれ! ――と。



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39話 寝ている明日奈にエッチな悪戯をしちゃおう! パート1

前話の美しき眠り姫に続いて、今回も明日奈が眠っちゃってるお話です。


 週末の土曜日。もちろん学校は休日である。

 学校がお休みともなれば明日奈が通い妻に変化するのは当然であり、愛の営みを行うのもお約束だ。

 

 高認の受験勉強をしなくて良いのか? そうツッコミたくなるが、平日の放課後の勉強で受験対策は十分に進んでいる。

 金曜の朝にちょっとエッチなことが有ったのに放課後に勉強できたのか? エッチしたんじゃないのか? と疑問を持ってしまうところだが、二人はきちんと真面目に受験勉強をしたようだ。

 

 そして今、明日奈はベッドの中でスヤスヤと眠っている。

 もちろん事後であるが故に彼女は何一つ身に纏っていない。身体に掛けられているのは薄手のガーゼケットただ一つだけだ。

 しかしケットは彼女の素肌をしっかりと隠すことができても、その魅力的な身体のラインを隠すには生地の厚みが足りていなかった。

 

 あどけなく眠る彼女の胸元のケットは均整美を保つ二つの乳房によって隆起し、腰や脚のラインに沿って蠱惑的な線が描かれている。

 

 ケットに浮き彫りになる女の肢体の美しさ。

 なんとも悩ましい光景である。

 

 その隣で省吾が彼女の寝顔を慈しむように見つめていた。

 二人のベッドでの位置を図解すると[二]こんな感じである。ちなみに上の小さい方が明日奈である。

 

(本当に明日奈は可愛いよなぁ。こうやって寝顔を眺めれるなんて俺は幸せだな)

 

 見つめていて愛しい気持ちが溢れたのか、省吾は彼女の頬を優しく撫でた。

 

……」

 

 寝ていても触れられているのは感じているのだろう。明日奈がくすぐったそうに小さな声を漏らした。だが深く眠っているらしく目を覚ましたりはしなかった。

 それもそうだろう、彼女はズポズポと巨根をハメられまくって疲れ果てていたのだから。

 

 省吾は頬に触れたことで彼女を起こさなかったことに安堵した。

 安堵したのだが、好きな女の子の肌に触れたい気持ちが手を首筋へと向かわせる。

 

……」

 

 その触れられる感覚が眠っていても気持ちよかったのか、明日奈の愛くるしいさくらんぼ色の唇が開いて、省吾を誘うかのように小さくエッチな声を漏らした。

 

 素肌を触れられながら彼女はどんな夢を見ているのだろうか?

 

 そんな彼女のちょっぴりエッチな声に、省吾は胸が高鳴るのを感じ――そして、チンポをピクッと反応させた。

 

(あっ、なんかムラっときた)

 

 萎んでいた股間の一物が、ムクリと頭をもたげ始める。

 彼女への愛しい気持ちをあっさりとエロい気持ちに変えるこの男。散々ヤりまくった後なのに元気が有りすぎだ。

 

 エロい気持ちになった省吾は、ひとまず首筋に触れている手をそっと引き戻すと、彼女が目を覚まさないか注意深く見つめた。

 彼女はエロい身体のラインを自分に見せつけて、今も触れられたことに気が付かずによく眠っている。

 

 そんな明日奈を見つめている内に、省吾はイケナイ妄想に囚われ始めた。

 

――寝ている明日奈にエッチな悪戯をしてみたい。

 

 この場合は恋人であるが、寝ている女の子にエッチな悪戯をするというのは、男の子であれば一度は想像したことのあるエロいシチュエーションだろう。

 

 眠っている女の子のおっぱいを揉んだり乳首をいじったり、乳首を吸うだけでは飽き足らず、さらに唇にチンポを触れさせてみたり。

 上手く行けばパックンだってさせれるかもしれない。寝ぼけてペロペロだってしてくれるかもしれない。

 そんなエッチな悪戯をしてみたくなるのは男の性だ。それは省吾も同じだった。

 

(これは神様が俺にくれた千載一遇のチャンスなのでは!?)

 

 そのチャンスが今、省吾の目の前に広がっている。

 隣で眠っているのは折り紙付きの可愛さを持つ美少女の結城明日奈。

 

 この状況を据え膳と言わずしてなんと言おうか。まさに絶好の状況だった。

 

(ちょっとぐらいなら悪戯しても――)

 

 省吾はエッチなことに興味を持ち始めた小学生の頃に戻ったように、胸がドキドキしてくるのを感じた。

 

(くっ、何だこの感覚はっ。すっげぇドキドキするんだけどっ!)

 

 それは過去に通り過ぎた感覚、まだエッチな事に慣れていなかった幼い頃に感じていたエロへの期待感。

 ここで省吾に二人の関係を恋人とは違う形で妄想してみるという天啓が降りてきた。

 

(そうだ、ここは明日奈と俺の関係を少し変化させて、俺は小学生、そして明日奈を近所のお姉ちゃんと言うことにすれば悪戯感が増して――)

 

 少しどころの変化ではない気がするが、この現実(リアル)では有り得ない関係は、省吾の興奮を更に高ぶらせ始める。

 寝ている近所の綺麗なお姉ちゃんにバレてはいけないスリルを感じながら、こっそりとエッチな悪戯をするドキドキ感。

 

 小学生の気持ちになった省吾は、その興奮に半立ちになりかけだったチンポをあっさりと完全勃起させた。

 

(俺は今から小学生、エッチなことに興味津々な小学生だ――)

 

 早くも省吾は役に入り込み始めた。

 近所の綺麗な明日奈お姉ちゃんの家に遊びに行ったらグッスリ眠っているお姉ちゃんを見つけて、エッチなことに興味が出てきた小学生の省吾がドキドキしながらエッチな悪戯をしちゃうという設定で。

 

(よ、よし、眠っちゃってる明日奈お姉ちゃんにエッチな悪戯しちゃうぞ~!)

 

 小学生になった省吾はノリノリで右手の人差し指を、明日奈お姉ちゃんの右のおっぱいへそ~っと近づけ始めた。

 彼女の表情を伺いながら指先を近づけていく偽小学生の省吾は、本気で小学生になったかのように緊張している。

 

 ピンと真っ直ぐに伸ばされた人差し指が、呼吸で上下するおっぱいへと接近していく。寝ている明日奈お姉ちゃんにエッチな悪戯をするために。

 

 そして人差し指が明日奈お姉ちゃんの――。

 

 ――禁断の果実が実るたわわなおっぱいに旗を立てた。

 

(おほぅっ、明日奈お姉ちゃんのおっぱいだぁ)

 

 なんだか演技に入り込んで本気で小学生っぽくなっているバカがいる。

 強い刺激を与えないように慎重に旗を立てた人差し指が、明日奈お姉ちゃんの柔らかなおっぱいにぷにゅうっと沈み込んでいく。

 

(くふぅっ。すっげぇ柔らかいっ!)

 

 既に数え切れないほど触った事のあるおっぱいなのに、演技に入りすぎている省吾は明日奈お姉ちゃんのおっぱいの柔らかさに感動の声を心の中で上げた。

 明日奈お姉ちゃんに初めてするエッチな悪戯に、省吾は満面の笑みを浮かべている。いや、鼻を伸ばしただらしない笑みを浮かべている。

 

 ここでいつもならおっぱいを揉み始めるのだが、今の省吾はエッチな悪戯をしているイケナイ小学生。

 初めておっぱいに触った小学生なら、その柔らかさに感動した後はきっと乳首へと興味を移すだろう。少なくとも省吾はそうだった。

 

「明日奈お姉ちゃんの乳首はどこかな~?」

 

 おっぱいから一度離れた人差し指が、乳首を見つけ出そうとおっぱいの上を舞う。

 シチュエーションに没頭しているのか、省吾の心の声が表へ漏れ出してしまっている。明日奈お姉ちゃんを起こしてしまわないか心配なところだ。

 

 明日奈お姉ちゃんの胸元に掛かっているケットは乳首ポッチが浮き上がるほど薄くはなく、省吾は乳首を一撃で貫くべく一心不乱におっぱいの膨らみへ鋭い視線を向けている。

 

 しかしたとえ演技しても良く知っているおっぱい。省吾はここだろうと見当をつけて狙いを定めると「ここかな~?」っと、人差し指をおっぱいの頂へ接近させ――。

 

――ツンっ。

 

んっ……

 

「お、乳首に当たったっぽい?」

 

 ケットの厚みが邪魔で感触では分からなかったが、明日奈お姉ちゃんの反応でどうやら乳首にピンポイントで当たったと感じた省吾。

 さすが俺と思いながら更に悪戯を行うべく、そのポイントを指の腹でサワサワと撫で始めた。

 

んっ、あっ……

 

 乳首にエッチな悪戯をされ始めた明日奈お姉ちゃんが、指先から与えられる刺激に身体を反応させる。

 

(くっ、悪戯してる感が半端ないっ。というか反応がエロいっ!)

 

 明日奈お姉ちゃんを起こさないように静かに指を揺らして乳首に悪戯をする省吾はとても楽しそうだ。

 

 そんなエッチな悪戯をされて、明日奈お姉ちゃんの様子が段々と変わっていく。

 目を覚ます気配もなく眠っているのは変わらないが、ケットの上から乳首を擦られる気持ち良さに、すっかりと淫らになってしまった身体が感じ始めたのだろう。

 

 そして明日奈お姉ちゃんの閉じられていた艷やかな唇が、与えられた快感に耐えかねたように開けられ――。

 

はぁ……はぁ……

 

――と、いやらしく表情を歪めて熱い吐息を漏らし始めた。

 

 乳首を擦る指の動きに合わせるように、素肌を露わにした肩が小刻みに震えている。

 明日奈お姉ちゃんは間違いなく、眠っているのにエッチな悪戯をされて感じてしまっていた。

 

 そんな明日奈お姉ちゃんのエッチな寝姿に、省吾が過敏に反応してゴクリと喉を鳴らす。

 

 チンポは既に怒張してしまっている。それはもう痛いぐらいにパンパンに。

 このまま一気に覆い被さってチンポを突っ込みたい。その気持ちを省吾は必死になって抑えにかかる。

 

(ま、まだだ。悪戯は順番が大切なんだ。よし、次へいこう次へ)

 

 しかし次へ行こうと考えた省吾だったが、その次をどうしようかと悩んだ。

 このエッチな悪戯にはやってしまえばもう戻れないルートが存在している。

 

 ケットの中に手をいれておっぱいを触るか。それともケットを捲っておっぱいを触るか。

 

 悪戯少年にはひじょ~に大きな問題だった。

 

(いや、起こさないようにしなきゃいけないんだから、まずはケットが肌に余計な接触をしないように捲っておこう)

 

 より安全な方向を省吾は選んだ。

 いつ明日奈お姉ちゃんが目覚めてしまうか分からないこの状況。目覚めた時点でゲームオーバーである。

 それまでにどれだけ悪戯をすることが出来るか。男の見せ所? である。

 

 省吾の悪戯は続く。今度は生おっぱいに悪戯するために。

 

 まずはケットに隠れんぼしている乳首を悪戯から開放して一呼吸。

 そして明日奈お姉ちゃんが目を覚ます様子がないかを省吾は確認した。

 

(うん、大丈夫そうだ)

 

 そう判断した省吾は、明日奈お姉ちゃんの鎖骨のあたりまで隠しているケットの端を静かに掴み――。

 

――胸元に掛かっているケットをゆっくりと、どれだけ慎重にやっているんだと言いたいぐらいのレベルでゆっくりと捲り始めた。

 

 東北出身の母親の血を上手く受け継いだのであろう、抜けるような白さを持つ明日奈お姉ちゃんの生の肌が、少しずつ、少しずつ露わにされていく。

 眠っている明日奈お姉ちゃんは気付かない。エッチな少年が生のおっぱいを拝もうと健気に努力していることに。

 

 鎖骨周辺のすべての肌が露わになり、更に捲られていくケットの下から、素敵な曲線を描いて隆起している二つの膨らみの麓が現れ始める。

 ジワジワと襲いかかってくるエッチな悪戯の興奮に、省吾の心臓が初めてエッチな事を目にした少年のようにドクンドクンと激しく鼓動を打ち続ける。

 

(いかん、心臓が爆発しそうだっ)

 

 それでも省吾はガン見しながら慎重にケットを捲って、生のおっぱいの麓から中腹まで、そこから更にゆっくりと捲って桜色の乳輪を露わにする。

 

 そしてすっご~~くワクワクとした表情を浮かべた省吾は、ケットの端に乳首を引っ掛けるようにして――。

 

――ピンッ! と、乳首を弾きながらケットを捲った。

 

っ――

 

 ケットの下から桜色の乳首が弾かれながら露わになると同時に、明日奈お姉ちゃんの敏感な身体がピクンと跳ねる。

 だけどいきなりの刺激だったからだろうか、声までは漏れなかったようだ。

 

 しかし省吾はそんな些細なことは気にしなかった。気にする余裕がなかった。明日奈お姉ちゃんの乳首を、穴が空くほど見つめるのに集中していたからだ。

 見れば右の乳首はさっきまで刺激を受けていたから硬く尖っている。しかし左の乳首の方がイマイチの硬さで、省吾はそれに不満を感じた。

 

 故に省吾は左の生おっぱいに手を伸ばして――乳首をかる~~~く摘んでみた。

 

あっ……

 

 直接乳首に触れられた明日奈お姉ちゃんが今度はちゃんとエッチな声を漏らす。

 親指と人差指で包むように摘んだまだ柔らかめの乳首の感触が省吾に伝わってくる。

 

 その柔らかめの乳首を硬くしてやると言わんばかりに――省吾は乳首をコリコリと摩擦するように擦り始めた。

 

「あっ、あっあっ」

 

 親指と人差指の間で桜色の乳首が、擦りという暴力に抵抗してイヤイヤしながら身を固め始めた。

 しかし乳首の抵抗も虚しく、これまでと違って明日奈お姉ちゃんが声のボリュームを上げて喘ぎ始めると、彼女が起きてこないか様子を伺いつつも擦り続ける省吾の指の中で、乳首が硬く、硬く尖っていく。

 

(わ~い、乳首が立った!)

 

 省吾が某セリフを思い出してしまうようなフレーズで心の中で喝采をあげる。

 いつになくバカっぽくなっているが、決して普段の省吾はこんな男ではない。明日奈お姉ちゃんが眠っていて、そんな自分を見られる事がないという安心感からはっちゃけてしまっているだけなのだ。

 

 省吾にもプライドや見栄というものはある。これはシチュエーションが悪いのだ。

 

 その省吾の目の前で、乳首を二つとも硬く尖らせてしまった明日奈お姉ちゃんは――。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 省吾の指に乳首を擦られながら、おっぱいを上下させて、快感で荒くなってしまった吐息を唇から漏らしている。

 

 未だに目を覚まさない明日奈お姉ちゃんは、どこまでエッチな悪戯をされてしまうのだろうか?

 

(次はどんな悪戯をしようかな~?)

 

 省吾は乳首を擦るのを止めて、明日奈お姉ちゃんの左の生おっぱいの上にそっと手を置くと、今度は人差し指の腹で乳頭をサワサワと撫でながら考え始めた。

 

「んっ、はぁはぁ、あっ、あっ」

 

 明日奈お姉ちゃんがまだ目を覚まさないのを良いことに、省吾がワクワクとしながらエッチな悪戯をエスカレートさせようとしている。

 

(しかし意外と起きないもんだね。明日奈お姉ちゃん、結構感じちゃってると思うんだけどなぁ)

 

 そんな感想を抱く省吾の隣では、明日奈お姉ちゃんが色っぽく唇を開いてエッチな喘ぎ声を漏らし、その奥で色鮮やかな舌を艶かしく動かしている。

 もはや感じているのを隠しようもないエッチな表情。快感に微妙に震えている肩が、またなんともエロい感じだった。

 

 これで眠っているのだから驚くほかない。

 さて、ここから省吾はどんなエッチな悪戯をしようとするのか? 

 

 省吾の頭の中では数々のエッチな悪戯が浮かんでは消えていく。どの悪戯も実に魅力的でエッチな悪戯心を煽り立ててくる。

 その中から一つ、やはり一度はこれをやらなければと省吾が思った悪戯が有った。

 

 そして次のエッチな悪戯を決めた省吾は、明日奈お姉ちゃんの身体に触れないように気を付けて。

 

 静かに、静かに、ゆっくりとおっぱいに覆い被さっていきながら――蠱惑的な果実に唇を寄せていくのだった。




幼い少年にエッチな悪戯をされて、毎回明日奈が恥ずかしい思いをしちゃうお話が何処かに転がってないかな?


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40話 閑話 名もなき少女が明日奈にエッチな質問をするようです

 生死を賭けたSAOプレイヤーであればその名を知らぬ者はいないだろう。

 亜麻色の髪を靡かせ、最前線で活躍し続けた美しき女性プレイヤー。

 

――閃光のアスナ。

 

 他の女性プレイヤーの追随を許さない圧倒的な人気と美貌。

 その彼女が服の下に男を惑わす魅力的な肢体を隠している事は、意外と知られていない事実である。

 

 そんな彼女に、もしエッチな質問ができたとしたら?

 しかもその質問に彼女が絶対に答えなければいけないとしたら?

 

 きっと彼女を妄想して白濁液を捧げていた男達は歓喜の声を上げるだろう。

 

 そんな訳で私は作者権限を行使して、強制的にインタビューの場を設ける事にした。

 

 はよさっさと本編を書け? すまない、そっちは推敲トラップにどっぷりハマって二ヶ月ほど頭がグルングルンしてしまっているんだ。気分転換をさせてくれっ!

 

 ・

 ・

 ・

 

 コホン。え~と、私は名もなき少女。15歳になったばかりの女の子です。

 今回、どこからともなく神のような存在に呼び寄せられた私は、この部屋の中でとある女性にエッチな質問をするようにお願いされました。

 

 どうやら相手は物語の中の女性のようです。ふむふむ。

 

 私をここへ連れてきた存在、便宜上神様ということにしておきましょうか。まぁ、実際は気が狂った作者さんのようですが。

 その神様曰く、出来るだけ相手が恥ずかしがるような質問をして欲しいそうです。しかも相手に拒否権は無し。

 

 これって読者さんが見たりするんでしょうか?

 そう考えていたら何やら降りてきました。

 

――電波受信中――

 

 ふむ、読者さんが見るんですね。分かりました。

 相手には何を聞いてもいいんですか? えへへ、任せてください。

 あ、でも本編に影響が出たりは? 無い? それなら安心ですね。

 

――電波受信終了――

 

 さて、私が居るこの部屋の中はニューススタジオみたいになっています。

 カメラがいっぱいこちらを向いています。まぁ今はまだ、私以外居ませんけど。

 

 デスクの上には『名もなき少女』と書かれたネームプレートが有ります。ここがきっと私の席なのでしょう。

 隣には『閃光のアスナ』と書かれたネームプレートも有ります。たぶん相手の方のお名前、いえ、二つ名でしょうか。なんだか格好いいですね。

 でも間違いなく相手の女性は可愛い方だと思います。

 

 だって、私知っています。

 お兄ちゃんがこんな感じのエッチなAVをこっそり見てたんですよね~。えへへ、ちょっとドキドキしてきました。

 

 あ、音楽が流れ始めました。嬉し恥ずかしの時間が始まるようです。

 

 ルールル、ルルル、ルールル、ルルル、ルールールールールルッルッー。

 

 さぁ、相手の方のご入場です。張り切っていきましょうっ!

 

 ・

 ・

 ・

 

 お越しになられた高校生のお姉さんが上品にお隣に座られました。

 亜麻色の髪がキラキラしていてとっても綺麗。制服姿がよく似合う美少女さんです。

 私もこれぐらい素敵に女性になりたいな。

 

 だけどデスクが安っぽいせいで、正面から私達を映しているカメラからだとスカートの奥が見えちゃいそうな気がします。私のパンツ見えてません? 今日穿いているスカートちょっと短めなんですよね。気を付けないと御開帳してしまいそうです。

 

 誰ですかっ。私のパンツを見たいって言ってる人はっ。

 今日の生贄は明日奈さんですからそっちを見て下さいっ。ガードは硬そうですけどねっ!

 

 っと、明日奈さんにご挨拶をしなければ。

 

「初めまして、閃光のアスナさん。今日はよろしくおねがいしますね。私、思いっきり頑張っちゃいますからっ!」

 

「初めまして、名もなき少女さん。出来ればあまり頑張って欲しくないかな~なんて。あ、あと、名前は明日奈でいいよ」

 

「はいっ。じゃあ明日奈さんって呼びますね。私のことは少女ちゃんでお願いします。それと明日奈さん、今日のことは?」

 

「えっと、はい。知ってます///」

 

 明日奈さんがちょっぴり頬を染めて答えました。

 まぁ、たとえ相手が女性だとしても、エッチな質問をされるのは恥ずかしいですよね。

 私が明日奈さんの立場になったら、きっと恥ずかしくて死んじゃいます。

 

 でも私が質問される訳じゃないから、手は抜かないんですけどねっ。

 思いっきり質問しちゃいますよっ。では早速ぅぅっ!

 

 私は元気いっぱいに手を上げた。

 

「じゃあ、まずは手始めにっ。お付き合いされている方はいますか~?」

 

 まずはジャブからです。みなさんが期待しているようにエッチな質問ではありません。

 明日奈さんに好きな人がいるかどうかでエッチな質問の内容も変わっちゃいますしね。

 

「はい、同い年の人と少し前からお付き合いしています」

 

 私の質問が全然エッチじゃなかったので、明日奈さんがホッとしたような雰囲気で答えました。

 ふふふ、甘い、甘いのですっ。

 

「その人とはもうエッチをしましたか?」

 

「えっ? え~っと……はい、しました///」

 

 はにかみながら恥ずかしそうに答える明日奈さん。すっごく可愛らしいです。

 こんなに可愛いと人にエッチな質問をしちゃうなんて、なんだかイケナイ気持ちになっちゃいそう。

 

 質問した私が言うのもなんですが、既に明日奈さんは経験済みなんですね。大人です。

 彼氏とどんな風にエッチをしてるんでしょうか? すごく気になっちゃいます。

 私はまだ未経験だから興味津々。経験者である明日奈さんには色んな事を聞いてみたいです。

 

 あ、でも、神様のお願いを忘れちゃいけませんよね。それじゃ次は定番にしてみましょうか。

 質問内容がいきなり飛んじゃいますが、こんな綺麗な明日奈さんがアレをするのか気になってるんですよね。

 

 だから聞いちゃいますっ!

 

「大人な明日奈さんに質問です! 週に何回ぐらい、お、お、お……」

 

「?」

 

 キャー、口に出すのが恥ずかしいっ!

 

 何という落とし穴でしょう。エッチな質問をするにはまず私がエッチな事を言わなきゃいけないじゃないですかっ!

 

 ええいっ、女は度胸っ。女同士だから大丈夫ですっ!

 

「明日奈さんは週に何回ぐらい……オ、オナニーをしてますか?」

 

 言ってやりました。もはや怖い物なんてありません。旅の恥はかき捨て、この変なスタジオでもかき捨てですっ!

 

「あぅ///。ね、少女ちゃん。これって見てる人がいるんだよね?」

 

「はい、読者さんが見ているそうですよ。明日奈さんはとても人気が有りそうですから、沢山の人に見られちゃうと思います」

 

 敢えて本当のことを言うと、明日奈さんが身体をモジモジさせ始めました。その気持ち良く分かります。

 

 でも私に被害は無いので大丈夫です!

 

「その……、週に4回ぐらい……」

 

 わぁ、うわぁ~、本当に答えちゃうんですねっ! 神様の強制力でしょうかっ!?

 

 でも、まだまだです。神様のお願いを果たすためにはっ!

 

「何が週に4回ですか?」

 

 そうです。明日奈さんにはっきり口に出してもらわなければいけないのです。

 だって、私だけオナニーなんて口にしちゃってるのは恥ずかしいじゃないですかっ!

 

 私の勢いを感じたのでしょう。明日奈さんが私に視線を向けた後、身体を震わせながら前を向きました。

 色んな方向からたくさんのカメラが明日奈さんに向けられています。これって恥ずかしがらせるためですよね。

 

 明日奈さんのお顔は早くも真っ赤っ赤。

 動悸が激しいのか心臓の所を手で強く押さえています。意外と胸が大きいんですねぇ。

 手で押さえた胸がエッチな形になっちゃってて、うん、もぎたくなっちゃいます。

 

 私が嫉妬心をメラメラと燃やす中、明日奈さんがカメラを見つめながら口を開き始めました。

 

「うぅ……、しゅ、週に4回ぐらい……オ、オナニーしています

 

 えへへ、明日奈さんにオナニーって言わせちゃいましたっ!

 

 言い終わると、明日奈さんが恥ずかしさからでしょう、顔を伏せてしまいました。

 そんな明日奈さんに、私のお腹の奥がキュンとしました。まずいです、すごくまずいです。濡れちゃいそうですっ。

 

 私も読者さんに見られちゃっているでしょうけど、明日奈さんをもっともっと恥ずかしがらせたくなっちゃいました。

 私にこんな性癖が有ったなんて。新しい発見です。

 

「明日奈さんって意外とエッチな方だったんですね。でも恥ずかしがってる姿がとっても可愛らしいです。なのでっ!」

 

 明日奈さんがビクッと身体を震わせて私の方へ顔を向けてきました。

 なんとなく視線で「手加減してね」と言われてる気がしますが――知りませんっ!

 

 彼氏とエッチしてるのに、週に4回もオナニーしちゃう明日奈さんのオカズを聞いちゃいますっ!

 

「オ、オナニーする時はどんな風にしていますか? 例えば道具を使ったり、何かを想像したり」

 

 いけません。エッチな言葉は私の方もちょっと恥ずかしくてどもっちゃいます。

 でも、明日奈さんのほうが絶対に恥ずかしいですよね。

 

 だって目が潤んじゃってるし。別に虐めているわけじゃないですよ?

 

「……っ。それはその……」

 

 恥ずかしいの連打です。明日奈さんはKO寸前でしょうか? いえ、まだ立っています。意外と打たれ強いようですっ。

 

「彼に……プレゼントしてもらったイヤリングを……、ち、乳首に着けて……。省吾君にレイプされている想像をしながら……オナニーしています……。あぅ……ね、少女ちゃん。少しだけでいいからもう少し優しい質問を……」

 

 きゃ~、明日奈さん過激すぎですっ!

 

 とうとう私のアソコが濡れちゃいました。明日奈さんの姿を見て気持ちよくなってしまいました。

 まさか女の人にエッチな気持ちにされちゃうなんて……。

 だけど女の私をこうしちゃうぐらいだから、こんな明日奈さんの姿を男の人が見たら速攻で襲いかかっていきそうですね。って――。

 

「がおぉぉー!」

 

「「きゃぁぁぁっ!」」

 

 そんな気はしました。この部屋のセットで予想はしてました。

 だけど、いきなり目の前にっ――。

 

――全身黒タイツの男が現れなくてもいいじゃないですかっ!

 

 神様は意地悪です。本気でびっくりしました。明日奈さんも悲鳴を上げるほどびっくりしてました。

 でもなんでしょう? 明日奈さんが腰に手を持っていって、何かを取ろうとしてスカッと空振りしていました。

 

 しかし驚かすだけ驚かしてこの全身黒タイツの男、襲いかかっては来ないようです。そこに思わず一安心。

 

 だけどこの男は一体誰なんでしょう?

 

「……もしかして省吾君?」

 

 全身黒タイツの男がコクコクと頷く。どうも喋れないみたいです。

 どうやらこの男は明日奈さんの知り合いのようですね。

 まぁ、知らない男を送り込まれても明日奈さんを恥ずかしがらせるどころじゃありませんし当然でしょうか。

 

「明日奈さんのお知り合いですか?」

 

「うん、え~っと……、こんな格好してるけど私がお付き合いしてる人。彼氏の省吾君です」

 

 明日奈さんがさっきまでの恥ずかしさを忘れて苦笑いを浮かべた。

 よく彼氏だと判別できますね。全身黒タイツとは言え顔立ちはなんとか見えているから、なんとか彼氏だと判別できたのでしょう。

 

 ええ、股間の強烈な膨らみを見て判別した訳じゃないと思います。彼氏さんちょっと大きすぎませんか?

 

「へぇ、この人が明日奈さんの彼氏さんなんですね~。私は少女ちゃんです。今日の質問役をやっています」

 

 彼氏さんにとりあえずご挨拶すると、全身黒タイツの彼氏さんがコクっと頷いてお辞儀をしました。本当に喋れないようです。

 そして全身黒タイツの彼氏さんは、この場から消えること無く颯爽と明日奈さんの背後へと移動しました。

 

 どうやら彼氏さんにも何か役割が有りそうです。本当にお兄ちゃんが見ていたAVみたいな感じになってきているような?

 

 ま、私が相手じゃないからいいんですけどねっ!

 

 背後から省吾さんが無言で続けてとジェスチャーしてきました。続行です。

 

 だけど一旦途切れてしまった流れ、私はさっき何を質問したんでしたっけ?

 ああ、オナニーの話でした。うん、もうオナニーの質問は流しちゃいましょう。次です次。

 

 何を質問しましょうか? そうですね、やっぱり――。

 

「気を取り直して質問です。明日奈さんは背後の人にレイプされる想像をしながらオナニーをしているとお答えしていただきましたが」

 

 えへへ、全然流せませんでした。背後に彼氏さんが居るのなら聞かせなければいけませんよねっ!

 

「あ、あの少女ちゃん。その、省吾君が後ろにいるから……」

 

 スルーですっ!

 

「質問で~すっ! 彼氏さんに――レイプされたいですかぁっ!」

 

「あぅ……。その……プレイとしてなら……省吾君に……レイプされたいです

 

 あ、結局答えちゃうんですね。明日奈さん、後ろで彼氏さんが親指立てちゃってますよ。

 しかし明日奈さんって彼氏さんが相手ならどんな事でも許してしまいそう。そこはかとなくMな香りを漂わせています。

 お二人のエッチはどこまで進んでいるんでしょうか?

 

 というか……彼氏さん。股間がものすご~~~く危険な感じなんですが? そこの部分、破れちゃったりしませんよね?

 未経験の純情な私に彼氏さんのそれは刺激が強すぎです。

 

 触ってみたいだなんて思ってませんよ?

 だけどですね、うん。神様、ちょっとお花を摘みに行かせて下さい。あと、替えの下着をお願いします~~~。

 

 ・

 ・

 ・

 

 落ち着きました。スッキリです。

 

 休憩を挟んだので明日奈さんも落ち着きを取り戻したようです。彼氏さんの全身黒タイツ姿を見てクスクス笑っていらっしゃいます。本当に仲が良いみたいですね。

 

 羨ましいです。ほんのちょっぴりですよ? 私だっていずれは……うん、頑張ろう。

 

 コホン。さてと、下着がおかしなことにならないように注意してエッチな質問を続けましょう。

 

「少女ちゃん。その……優しくしてね?」

 

 そう明日奈さんがお願いしてきました。任せて下さい。ちょっとペースを間違っただけです。

 今度はソフトに始めますから大丈夫ですよ。ええ、さっきよりは絶対に恥ずかしくないです。

 

 ではカメラに向かって始めましょうっ!

 

「では、再開です。明日奈さんはどんな色の下着が好きですか?」

 

「好きな下着の色? ん~、私は白やピンク系統が好きかな」

 

「あ、私も白やピンクが好きですよ。可愛いのをたくさん持ってます」

 

「少女ちゃんもなんだね。私もいっぱい持ってるよ。レースの付いてるのとか可愛いよね」

 

「ですです。でも明日奈さんってスタイルがいいから黒や赤も似合いそうですよね。羨ましいなぁ。ちなみにエッチな下着とかは?」

 

「えっと……、うん、際どいのを少しだけ……持ってます」

 

 あ、恥ずかしがりました。そしてちょっぴり背後を気にしてるようです。

 そんな下着を持っていることを彼氏さんに知られて恥ずかしいのでしょうか。いえ、エッチしてるんだから見せちゃってますよね。

 

 となると……何かが有りそうです。あっ、私ピピッと来ちゃいましたよっ。

 あからさまなスタジオセットですし、あの神様のことだからきっと――。

 

「そのエッチな下着、彼氏さんには?」

 

「あぅ……、その、まだ買ったばかりだから」

 

「ふむふむ、まだ見せてはいないんですね。やっぱり彼氏さんのために?」

 

 明日奈さんが恥ずかしそうに頷いた。ふふ、どんなエッチな下着なんでしょうね?

 

「彼氏さん、明日奈さんに見せてもらうのが楽しみですね」

 

 背後の彼氏さんに声を掛けると、すぐにサムズアップされました。どうやら彼氏さんお喜びのようです。

 

 ではちょっと私の考えが正しいか、明日奈さんを突付いてみましょう。

 

「明日奈さん質問です。もしかして今、そのエッチな下着を着ていますか?」

 

「……っ」

 

 明日奈さんがピクッとしました。

 

「違いました?」

 

き、着ています……」

 

 明日奈さんが小さな声で答えました。だけど何か様子が変です。すごい勢いでお顔が真っ赤に染まり始めました。

 

うぅ、当てられた。当てられちゃった……。どうしよう、このままじゃ……」

 

 明日奈さんがすごく動揺しちゃっています。

 私、やったみたいです。多分フラグを立てましたっ!

 

 だけどまだ何も変化は起きないようです。彼氏さんを見れば、ウンウンと頷きを返されました。

 他にも何かフラグがあるのかな? もし有るのなら全力でフラグを立てに行かなければいけません。

 

 そう難しいフラグではないでしょう。だって明日奈さんが今の時点ですっごく恥ずかしがってるし。

 すぐにフラグを追加で立てられそうだから恥ずかしがっているはずです。

 

 なんだかまたドキドキしてきました。きっと次のフラグも下着に関することです。

 とは言え何を質問すれば? って、定番だと思いますけどねっ。当てに行っちゃいますよっ。

 

「続けますね~。明日奈さん、今日の下着は何色ですか?」

 

「あっ、だめっ――」

 

 わっ、下着の色を聞いてみたら全身黒タイツの彼氏さんが動きました。

 なんとなく分かってはいましたが、実際に始まると――目の毒です。

 

 真っ赤に顔を染めた明日奈さんの制服のブラウスのボタンを、全身黒タイツの彼氏さんが優しく外し始めちゃってます。

 

 明日奈さんは顔をカメラに向けつつも、視線を下に向けてしまっています。

 これってアレですよね。追加のフラグを立てた時点で全身黒タイツの彼氏さんが透明人間に変化したんでしょう。

 だから脱がされ始めても明日奈さんは黙って耐えているんですね。

 

 やっぱりお兄ちゃんが見ていたAVみたいな展開になってきました。アレって最後までしちゃうんですけど、明日奈さんは大丈夫でしょうか?

 

 そう考えている内に、明日奈さんのブラウスのボタンが全部外されてしまったようです。

 そして透明人間さんがブラウスの前面を――。

 

「やんっ」

 

 ガバっとおっぴろげちゃいましたっ!

 

 私、女の子です。でも明日奈さんが恥ずかしがっているのを見ると――ええ、また濡れちゃいました。イケナイ道にハマってしまいそうです。

 あ、彼氏さん、ブラウスを全部脱がしちゃうなんて容赦ないですね。

 

 さて、透明人間さんが役割を果たした以上、私もしっかり役割を果たさなければいけません。

 

「明日奈さん、お答えは?」

 

「うぅぅぅ……白です」

 

 皆さん予想は当たりましたか? 明日奈さんの下着の色は純白でした。

 そして確かに際どいエッチな下着です。でもこれって、ブラの役目を果たしている気がしません。

 

 何て言うんでしょうか、純白の生地の柄は繊細でとても上品な感じなんですけど、三角形のブラがおっぱいの4分の1ぐらいしか隠していないんで、すっごく卑猥な感じがします。

 もう上乳も横乳も下乳も好きにしてって感じのエッチなブラ。その上、生地が薄すぎて色々と透けて見えちゃってます。ほとんど全部。

 

 明日奈さんの乳首ってすっごく綺麗なピンク色なんですね。私、漲ってきました!

 

 こんなエッチな姿を明日奈さんは読者さんに見られているんですよね~。きっと本編でもすごくエッチな姿を見られているのでしょう。

 ええ、眼福です。明日奈さんって脱いだら凄いんですを地で行ってます。おっぱいは大きいし、とっても柔らかそうですし。揉ませてもらえないかな?

 

 ですが私の役目は質問することです。でも少しだけ……意地悪しちゃいます。

 

「明日奈さん、エッチなブラに乳首が浮いちゃってますよ。あっ、そう言えば明日奈さんは彼氏に貰ったイヤリングを乳首に着けてオナニーしちゃう方でした。もしかして興奮して乳首を硬くしちゃいました?」

 

「あ、あの……少女ちゃん……。そう言うのは……」

 

 えへへ、明日奈さんが縋るように私を見てきました。その視線にドキドキしちゃいます。

 なんとなく明日奈さんの性癖が見えてきました。任せて下さい。私って優しいんですよ?

 

 背後を見ると彼氏さんが頷きます。以心伝心です。私達繋がっちゃってます。

 

 いきますよっ!

 

「下もお揃いのエッチな下着でしょうか?」

 

「あっ――。いやぁ……」

 

 あっ、彼氏さんが速攻動きました。この質問を待っていたのが丸分かりです。

 

 なんというか酷い絵面になり始めました。

 彼氏さんがデスクの下に潜り込んでスカートを奪い取るように脱がせに掛かっています。

 ブラウスのボタンを外していた時の優しさはどこへ行ってしまったんでしょうか? まるでこれじゃケダモノですよ。

 

 明日奈さんがデスクに手を置いて下半身に受ける暴虐に必死に耐えています。

 彼氏さんは透明人間ですから何も言えないのが辛いところ。本当に対象が私じゃなくて良かった。

 

 カメラの位置的に明日奈さんの下半身もバッチリ映っているはずです。透明人間であるはずの彼氏さんと一緒に。あっ、とうとうスカートを脱がされちゃいました。

 

 いやぁ、彼氏さんがノリノリです。スカートを奪ってカメラの前でアピールしちゃってます。うぉぉーって感じです。

 

 あれ? 終わったから次の質問をって思っていたら、どうやらまだ続きがあるようです。

 

 彼氏さんが明日奈さんの背後に移動して、ああ、これは恥ずかしい、脚を左右に広げさせられていってます。

 

 明日奈さんの表情がなんだかエッチっぽいです。目なんかウルウルしちゃってます。

 私もちょっとどんな下着か見せてもらいましょう。

 

 あら、これは、ええっと……と、とりあえず質問を進めましょう。

 

「先の質問のお答えをどうぞっ」

 

 質問が短いなんて言ってはいけません。他に言いようがないのですっ。

 

は、はい……。お揃いの……エッチな下着です……」

 

 明日奈さんがフルフルと震えながら頑張って答えを返してくれました。虐めてオーラがすごいです。

 グッと来ちゃいますね。今の明日奈さんの姿は女の私から見ても――と~~ってもエロいです。

 もうエロい以外に言うことがありません。私が明日奈さんを襲いたくなってきました。もう、レズになっちゃっても良いかも?

 

 次の質問は私も口にするのがちょっと恥ずかしいです。

 

 でも、明日奈さんを虐めたいから言っちゃいますっ!

 

「明日奈さんの、お~、んんっ、オマンコはどうなってますか?」

 

 きゃ~~言っちゃいました。私初めてオマンコなんて言っちゃいましたっ!

 

 そんな私のエッチな質問に明日奈さんがフルフルからブルブルになりました。震え過ぎです。

 

ぬ、濡れて……います……」

 

 むむ、明日奈さんの言葉が足りません。

 

「明日奈さんダメダメです。答え方がなってませんよっ。しっかり答えないと!」

 

「ふぇ……、うぅぅ……お、オマンコが……濡れてます

 

 ふう、もうだめです。イケナイ扉を開いちゃいました。

 明日奈さんが可愛すぎて――私のオマンコもジュクジュクになっちゃってます。

 

 もう行けるとこまで行っちゃいましょう。ええ、ノンストップで行きますよっ!

 

「どうしてオマンコが濡れちゃったんですか?」

 

そ、それは……」

 

「それは?」

 

省吾君にエッチな事をされると……見られると……感じちゃうから。んっ――」

 

 あれ? もしかして明日奈さん。濡れてるだけじゃなくて、感じちゃってる真っ最中?

 

 明日奈さんの下半身に視線を向けると、座る所がエッチな液で濡れちゃってました。

 どうやらおつゆが多いタイプみたいですね。

 

 ただでさえ薄い生地の純白ショーツが透けてアソコが見えていたのにこんなに濡れてしまったら、ええ、今は生地が透き通ってしまってバッチリと見えてしまっています。

 ピンク色のエッチな割れ目。ちょっと妬ましいぐらいの綺麗なオマンコです。

 おまけに生地は小さめで、少し引っ張っただけで割れ目に食い込んでしまいそうです。

 

 きっとこれを見ている読者さんのおチンチンは、お空に向かって高く高く聳えているでしょう。

 私だっておチンチンが付いてたらきっとそうなります。鼻血が出ちゃいそうな気がしますし。

 

 あ、私ばっかり見ているのはいけませんね。

 少しばかり説明してみましょう。

 

 明日奈さんはデスクに座っています。まぁ、安っぽいデスクです。

 そのデスクに明日奈さんは手を置いて前を向いています。そしてお分かりのようにデスクの下で脚を左右に広げています。

 透明人間さんはカメラの邪魔をしないように背後へ移動していますね。

 

 これをカメラ側、つまり明日奈さんの正面から見ると――エロいです。なんていうか女として勝てる気がしません。

 

 すっごく卑猥です。上半身はエッチなブラのみ。純白の中にピンク色の乳首が透けて思いっきり浮き上がっちゃっています。

 下半身は同じく純白のショーツ。やたらと面積が小さいショーツが濡れてスケスケです。というかスケスケ過ぎて、その部分だけ見れば何も穿いていないように見えます。

 ベットリと椅子を濡らしながらピンク色の割れ目が丸見えになってます。本当にエッチです。

 そして靴と靴下が残っている所がポイントでしょうか? いえ、私が狙ったわけじゃないんですよ?

 

 そんなエッチな姿を晒している明日奈さん。お口を半開きで目をウルウルさせているから、とってもエッチなお顔になってしまっています。

 

 ええ、分かっていますよ。次ですよね?

 

「明日奈さんが、今されたいことを教えて下さい」

 

 もうこれって質問というより、次のエッチに繋げる理由付けですよね。

 でも私、見たくなってしまったんです。明日奈さんが気持ちよくなってしまう所を。いいですよね?

 

 明日奈さんがデスクの上で手をギュッとして、何やら察したようで私を見ました。それから背後へ振り返りました。彼氏さんを見たようです。

 そして顔を伏せた明日奈さんが――声を震わせながら――。

 

省吾君に……ち、乳首を……触られたいです……。あんっ、んっ」

 

 すごい速さで彼氏さんが背後から――明日奈さんの乳首に襲いかかりました。

 しかもあっさりブラの下に指を突っ込んで。早すぎです。ついでに彼氏さん……股間が酷いことになってます。

 なんですかあれ、大きすぎですよ。それに黒タイツなのに、先端の部分が黒さを増してるんですけど?

 

 それって、まさかとは思いますが先走りですか? ひえぇっ、そんなになるほど出ちゃうんですかっ!

 

「はぁはぁ、んっ、あっ、あっ、やぁ……」

 

 明日奈さんが脚までガクガクさせちゃってます。まだ乳首だけなのに、そんなに気持ちいいんですか?

 大人の女の人ってこんなにエッチなんでしょうか? いえ、きっと明日奈さんがエッチ過ぎるんです。

 だって私は乳首を触ってもこんなに気持ちよくなりませんし。

 

 こんなエッチな明日奈さんがイク時はどんなお顔をするんでしょう。見たくてたまりません。

 

「彼氏さんに乳首を触られて気持ちいいですか?」

 

「あ、んっ、あっ、きっ、気持ちいいです――」

 

 明日奈さん、スイッチが入っちゃってますよね。ゴールはもうすぐでしょう。

 

「他にされたいことってありますか?」

 

「んぅっ、あっあっ、きっ、聞かないで――」

 

 あれ? 拒否されてしまいました。でもおかしいですね。拒否権は無いはずです。もう一度質問してみましょう。

 

「今、一番されたいエッチな事はなんですか~?」

 

 ひどい質問です。エッチで限定してしまいました。

 

「あっ、やっ、お願い、聞かないでっ――お願い、それに答えちゃうとされちゃうっ」

 

 あ、援護が入りました。彼氏さんが乳首をこねくり回しながら、明日奈さんの背中に股間を当ててアピールしてます。

 

「だめで~す。答えるまで質問しちゃいますっ。えへへ、明日奈さん」

 

 私は顔を伏せている明日奈さんに身体を寄せて耳元で囁きました。

 

「背中に当たっている彼氏さんの……お、おチンチンが欲しいですか?」

 

「っ――」

 

 おチンチンって言うのは恥ずかしかったけど言っちゃいました。

 そしてエッチなお顔の明日奈さんがほんの少しだけ私へ顔を向け――そして喘ぎながら顔を伏せ――。

 

はぁはぁ、あんっ、ほ……欲しいです……」

 

「どこにですか?」

 

 私もオマンコをベチョベチョにしながら、明日奈さんに最後の質問をしました。

 しかし、彼氏さん何をしているんですか? まだ答えを聞いていないのに明日奈さんの身体を椅子から浮かせちゃうって。

 あ、もしかして確信してます? しているみたいですね。そしてそれは間違いなかったようです。

 

オマンコの中に……省吾君のおチンチンを……挿れて下さい

 

 陥落しました。返事は答えと言うよりおねだりになっちゃってます。

 明日奈さんは彼氏さんに逆らわずに、デスクに上半身を預けて――お尻を突き出しました。

 

 彼氏さんは明日奈さんをその状態にすると、股間の部分のタイツをズバッと引き破りました。

 

「うわっ、おっきぃ……」

 

 初めて目にした生のオチンチンは信じられないぐらい大きくて、とってもエグい形をしていました。

 

 私、椅子から移動してもいいですよね? 挿れる所を見てみたいです。

 という訳で、立ち上がって彼氏さんの邪魔をしないように拝見です。

 

 明日奈さんの小さなショーツが降ろされました。綺麗なオマンコからどんどんエッチな液が溢れてます。

 

 見ていたら私――とうとうオナニーしたくなってきました。んっ。

 

 おチンチンの先っぽが明日奈さんのオマンコの穴に当てられて擦り付けられてます。

 明日奈さんのエッチな液がおチンチンの先っぽをテラテラと光らせています。

 

 その様子が生々しくて、そしてとてもエッチで。

 でも、こんなに綺麗な穴にこの大きさのおチンチン。明日奈さんは大丈夫なんでしょうか?

 いつの間にかカメラが後ろ側に増えています。

 ああ、読者さんもお二人のセックスを拝見するんですね。

 

 明日奈さんはオマンコの穴をおチンチンの先っぽで擦られて蕩けちゃったようです。

 公開セックスになっていますけど、気にならないんでしょうか?

 

 ああ、きっともう何も考えられないんですね。

 

 あっ、凄い。明日奈さんのオマンコの穴が――おチンチンの先っぽで広がり始めました。

 見てて怖いです。これって裂けないんでしょうか?

 

「あっあっ」

 

 明日奈さんが脚を震わせながらエッチな声を出しています。

 うぅ、私も気持ちよくなりたいです。

 

 そしておチンチンの先っぽが半分ぐらい穴の中へ進み――。

 

「あっあっ、んぅっ――」

 

 枷が外れたようにあっさりとオマンコの中に先っぽが全部埋まりました。

 凄いです、あんなにオマンコの穴が広がってます。

 

 そこからはお二人は慣れているらしく、彼氏さんがゆっくり腰を振ると、明日奈さんのオマンコの奥へおチンチンが進んでいきました。順調です。ズブズブです。

 あっという間におチンチンが半分ぐらいオマンコの中に埋まりました、

 

 すると彼氏さんが私の方を見ました。何でしょうか?

 

 はてなと首を傾げる私の前で、彼氏さんが腰を結構引きました。抜けはしてませんけど先っぽの膨らんだ部分の括れが見えるほど。そして――。

 

 スパーンっ!

 

「ひぅぅぅっ――」

 

 ドキッとしました。なんですか今のはっ。明日奈さんが悲鳴を上げたんですけどっ!

 おチンチンってあんな勢いで突くんですかっ!?

 

「あっあっあっ、んぅっ! あああああっ!」

 

 えっ、もしかして――明日奈さんイっちゃってるのっ? うそぉぉおっ!

 

 ・

 ・

 ・

 

 初めて目にした生のセックスは強烈でした。

 明日奈さんが彼氏さんのエグいおチンチンに串刺しにされています。とっても気持ちよさそうな声で泣いちゃってます。

 

 この彼氏さん鬼です。明日奈さんに容赦なく中出しもしちゃってます。

 

 だけど明日奈さんって本当に彼氏さんが好きなんですね。

 私のことなんか忘れて彼氏さんに好き好きって連呼して、イクイクって言いながら脚を彼氏さんの腰に絡ませてます。

 

 全身黒タイツでも愛情は変わらないようです。

 

 大人のセックスって本当に気持ちよさそうです。私も早く経験してみたい。

 だけどこの彼氏さんとするのはイヤです。明日奈さんの彼氏さんだからではなく、あんなおチンチンを挿れられたら、絶対にアソコが裂けちゃいます。

 

 良い人がいればなぁ――。うん、頑張ろっと。

 

 あ、やっと終わりですか? お二人はまだまだみたいですけど。

 ほっとけ? は~い。分かりました。

 

 じゃあ、みなさん。またねっ!

 

 ・

 ・

 ・

 

 あっ、神様っ。良かったら今度私を主人公にしてくださいっ。えっ、なんでダメなんですかぁぁっ!

 おチンチン付けてくれてもいいですからっ。ふたなりですよっ!

 

 私もおチンチンを挿れたぁぁぁいっ!



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41話 寝ている明日奈にエッチな悪戯をしちゃおう! パート2

 はしたない身体を露わにした美しい眠り姫が、愛らしい唇から艶めかしい吐息を漏らしている。

 

はぁはぁ……」

 

 呼吸に合わせて淫らに上下する生のおっぱい。

 そのおっぱいの頂点で、エッチな悪戯をされて感じてしまったからだろう、乳首がぷっくりと浮いた桜色の乳輪の中央でツンと尖っていた。

 

 まるで『もっと』とおねだりするように。

 

 全く困った眠り姫である。こんなエッチな乳首ちゃんで男を惑わすのだから。

 その乳首ちゃんに惑わされた省吾がエッチな乳首に向けて唇を寄せていく。もちろん吸い付くためにだ。

 

 しかし……、以前と比べて随分と敏感になった乳首ちゃんを摘んだり擦ったり散々悪戯されて明日奈が目を覚まさないものだろうか?

 

 そんな訳はない。

 

 明日奈は乳首を摘まれた辺りで気持ち良さを感じて朧気ながら意識を浮上させ始め、乳首をコリコリと擦られた辺りで段々と目を覚ましていき、乳頭をナデナデされる頃にはしっかりと目を覚ましていた。

 

(うぅ、省吾君のばかぁ……)

 

 身体の上に覆い被さる省吾の気配を感じながら、明日奈は心の中で抗議していた。

 だが嫌な気持ちを抱いているわけではない。抗議しているのは照れ隠しであり恥ずかしさからだ。

 

 眠っていてもエッチな事をしてくるほど自分を求めてくれている。それは明日奈にとって嬉しいことだった。

 だけど眠っている間にエッチな事をされるのというのは恥ずかしかった。

 

 気づいた時には既に気持ち良くなってしまっていた。

 眠っていた間にいったいどんなエッチな事をされてしまったのか? それが全く分からない。

 

 普段エッチをしている時とは違う恥ずかしさが、明日奈に目を開けることを躊躇わせる。

 

 そんな嬉し恥ずかしな感情を明日奈が抱えていると、淫らに勃起してしまっている乳首に彼の息がかかるのを感じた。

 

(あっ……息が……)

 

 乳首に感じた省吾の息。それは彼が乳首に吸い付いてくる前兆だった。

 だから明日奈は直ぐにやってくるだろう快感に身構えた。のだが――。

 

 明日奈は思いもよらぬ出来事に衝撃を受ける事になった。

 

「明日奈お姉ちゃんってばやらし~乳首してるなぁ~。起きないと吸っちゃうよ~?」

 

(えっ?)

 

 ここに愚かな男が一人。

 明日奈の乳首のエッチさに心を奪われた省吾が、気を付けるべき事を忘却してしまい失言してしまった。

 聞いた言葉に意表を突かれて思考が停止してしまう明日奈。

 

 そして彼女が寝ているのを疑っていない省吾は、自分が失言したことにも気付かず楽しそうな声で――。

 

「いただきま~すっ!」

 

(えっ、えっ?)

 

 何が起こっているのか分からずに混乱する明日奈。

 その彼女の乳首にエロい悪戯をしようと唇が迫る。

 

 開かれていく唇の影に乳首が覆われていく。

 そして桜色の乳首が――。

 

――パクンっ!

 

「あんっ――」

 

 乳首に感じる生暖かい唇の感触。

 不意打ち気味に乳首に吸い付かれ、明日奈はこれまでで一番大きな喘ぎ声を漏らした。

 

 だが省吾が吸い付くだけで終わるはずがない。すぼめられた唇が容赦なく乳首を吸いにかかる。

 

――ちゅっちゅっ。

 

「んっ、あっ、やっ……」

 

 思考停止状態だった明日奈が乳首を吸われる快感に顔を横へ背け、上半身全体を震わせて悶え始めた。

 乳首一つでこれだけ反応しているのはきっと彼女が省吾とのエッチだけではなく、夜にオナニーする時にイヤリングで自ら開発しているからだろう。

 

 そんな明日奈の眠っていても(省吾はそう判断している)、男の欲情を誘う仕草とエッチな乳首に夢中な省吾は、小学生の演技も忘れて乳首への悪戯に没頭し始めた。

 

「よし次は舐め転がして――」

 

 どうやら無言でいることも忘れたらしい。

 全くこれで明日奈が起きてしまったらどうするつもりなのだろうか? もう起きてしまっているので無駄ではあるが。

 

 全神経を集中させて唇で乳首の感触を味わっている省吾が、今度は舌で味わおうとエッチな悪戯をエスカレートさせ始める。

 口の中で乳頭がペロッと舐め上げられ、渦を巻くように乳首が舐め転がされる。

 

 乳首から感じる甘い快感に、明日奈はもうエッチな声が出るのを止められない。

 

「はぁはぁ、んっ、あっ、やぁ……」

 

「やべぇ、明日奈の乳首が美味しすぎる。不思議と甘いんだよな」

 

 さっきから漏れてしまっている彼の声。明日奈は感じつつもその内容にようやく思考を回し始めた。

 

(省吾君。こ、声が漏れてるよ……。あっ、んっ)

 

 そう心の中で省吾に言いつつ、明日奈は自分がどうすればいいのか考え始めた。

 眠っていた自分の乳首を弄び始めた彼が何を求めているのか?

 

――明日奈お姉ちゃんってばやらし~乳首してるなぁ~。起きないと吸っちゃうよ~?

――いただきま~すっ!

 

 耳の残っている彼が漏らしたセリフ。

 これを聞いてしまった以上、目を開けて「なにしてるの?」なんてことは言えなかった。

 

(私のことを明日奈お姉ちゃんって……)

 

 明日奈は考えた。乳首をペロペロチュッチュされて、快感で蕩けてしまいそうになるのを耐えながら頑張って考えた。

 そしてお姉ちゃんと呼ばれた事が大きなヒントになり、彼女は今日も今日とて省吾のやりたいことを察した。

 

『眠っていたら、いつの間にか遊びに来ていた近所の男の子にエッチな悪戯をされていました』

 

 明日奈は女性雑誌でそういう体験談を読んだことが有った。

 彼が自分のことをお姉ちゃんと呼んでいたのもそう言う理由からだろう。

 自分を起こさずにエッチな事をしているのは、きっと彼がそういうプレイを楽しんでいるからだ。

 

(もう馬鹿なんだから、あんっ。でも男の子だから……んっ、そういう事をしてみたくなるのも仕方ないよね。あっ……)

 

 となれば、たとえどんなに気持ち良くなっても、このまま眠ったフリをしていなければならない。彼がそれを望んでいるのなら、させてあげるのは明日奈にとって当然のことだった。

 

(じゃあこのまま……んっ、眠ったフリをしてお姉ちゃん役をすればいいよね、あんっ)

 

 彼女の聖母のような優しさを知らず、省吾が乳頭の上をペロペロと舐めつつ、乳首を根本からチューっと吸い上げる。

 

(やんっ、あっ、あっ、やだっ……省吾君、そんなに吸ったら……あっ、だめっ――)

 

 目を閉じているせいだろう、明日奈は神経の全てが乳首に集中してしまっているように感じていた。

 その乳首から伝わってくる強い快感は、まるで自分が乳首だけの存在になったような錯覚を明日奈に覚えさせた。

 

 起こさないように注意しているとは思えない乳首への強い愛撫に、明日奈の敏感な身体が蕩けさせられていく。

 

んっ、はぁはぁ、あっ、やっ……」

 

(はぁはぁ、あっ、ち、乳首が……んっ、おかしくなっちゃうっ)

 

 子供になった彼がこっそり自分の乳首に悪戯している。

 その妄想は明日奈に言いようもない恥ずかしさと甘美な快感を感じさせていた。

 

 省吾の何もかもを受け入れてしまっている明日奈はお姉ちゃん役という演技とは別に、もはやもっと悪戯してほしいとさえ思い始めていた。

 

 そんな彼女のエッチな期待を省吾は裏切らない。

 省吾は今吸っている乳首の味わいを十分に堪能し、チュポッと乳首から唇を離すともう片方の乳首に――。

 

――チュゥゥゥっと、音を立てて吸い付いた。

 

「んあっ――」

 

 省吾が赤ちゃんのように乳首をチュッチュと吸いながら、同時に舌で乳頭をペロペロと攻撃を行う。

 容赦のない乳首チュッチュに明日奈がシーツを掴んでギュッと手を握りしめた。

 

「はぁはぁ、んっ、あっ、はぁはぁ、あっ」

 

 容赦のない乳首に対するペロペロチュッチュ攻撃の快感に、声を押し殺せなくなった明日奈が艶めかしい吐息を漏らしながら悶える。

 

(やんっ、だめっ、ダメだよ省吾君っ。そんなエッチな悪戯をお姉ちゃんにしたらいけないんだよ。だから……もうお姉ちゃん感じちゃうからっ、乳首は許してぇ――)

 

 明日奈が乳首への執拗なペロペロチュッチュ攻撃にたまらず白旗を上げる。

 

 感じ始めた明日奈のエッチな声。それを聞いた省吾が高ぶっていく。

 

(寝てるのにエロい声で俺を誘うなんてっ。なんておっぱいだっ!)

 

 見ているだけで射精してしまいような、エッチすぎる生のおっぱい。しかもそのおっぱいの持ち主は美少女である恋人の明日奈だ。

 その寝ている彼女のおっぱいを好き放題に悪戯をしている興奮に、もはや省吾は止まることは出来なかった。

 

 このおっぱいは俺の物。この乳首も俺の物。

 

 省吾はそう言わんばかりに吸っていない方のおっぱいも揉み始め、更に乳首もコリコリと擦り始めた。

 もはや明日奈が起きても構わないと言わんばかりのおっぱいへの攻撃。それはまるで童貞男が初めて目にした生おっぱいに興奮してむしゃぶりついているような有様だった。

 

「あっ、あっ、やぁ」

 

 いきなり大胆におっぱいを弄ばれ始めた明日奈が戸惑う。

 しかし一度下した『エッチな悪戯』という判断が、彼女を雁字搦めにして目を開けることを許さなかった。

 

「ん、あっあっ――」

 

 そんな眠っているフリを続けることしかできない彼女の身体に――省吾が悪戯ではないレベルで絡みつき始めた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾は愛する美少女のおっぱいをたっぷりと揉み、乳首を舐めて吸って擦りまくって十分に堪能した後、彼女の下半身を覆う邪魔なケットを取り払って位置を変えた。どこにかと言えば上気した顔で喘ぐ明日奈の脚の間だ。

 眼下に視線を向ければ彼女のビンビンに勃起した乳首が有り、下方にはオマンコが隠されること無くパックリと淫猥な割れ目を開いている。

 その奥から流れ出す白濁混じりのエッチな液体は、明日奈が眠る前に注がれた精液であり、彼女が女として、雌犬として、省吾の欲望を全て受け入れた証だった。

 

 目を開けるに開けられなくなった明日奈の女子高生らしからぬ卑猥な姿。

 

 そんな彼女のエロい雰囲気が、既に何回も射精したはずの省吾の性欲を煽り立てる。

 正直なところ、省吾のチンポに吐き出せる精液はもう残っていない。全て彼女に搾り取られてしまっているのだから。

 

 しかし、しかしだ。省吾はまだ若い、性欲真っ盛りの獣のような男子高校生だ。

 

 故に省吾のチンポは勃起する。たとえ射精できなくても勃起する。というかずっと勃起している。

 そう、健全な男子高校生のチンポは精液が残っていなくても勃起してしまうものなのだ。

 

 そしてチンポが勃起していればどこかに挿れたくなるのが男の気持ちだ。

 故に省吾は猛ったチンポを明日奈のエロ穴沈めるべく彼女の膝の裏へ手を入れた。

 

 その手の感触に明日奈がピクッと反応する。

 

(あっ……)

 

 明日奈が見せたこの反応に省吾が確信を持つ。

 

(やっぱり、起きてるよな?)

 

 明日奈お姉ちゃんバレちゃってます(笑)。

 

 その眠ったフリがバレてしまった明日奈はと言えば、お姉ちゃんプレイの流れから目を開けるにも開けられず……結局お姉ちゃんプレイを続けていた。

 そして膝の裏にかかった手を感じると妄想を膨らませた。

 

(あっ、ダメだよ省吾君っ。お姉ちゃんが寝てるからって――)

 

 妄想の中で眠ったフリをしている明日奈お姉ちゃんが内心で叫ぶ。

 眠っているのをいい事におっぱいだけでは止まらなくなったエッチな男の子が更にエッチな事をしようとしている。

 リンクした二つの恥ずかしさを感じながら、彼女は今日も自分で自分を高ぶらせていく。

 

 そんな妄想をしている明日奈の膝が持ち上げられ、そして力の方向が変化した。

 それが何を意味するのか、明日奈には良く分かっていた。

 

 省吾からはとっくにエッチなオマンコが見えている。脚の間に居座っているのだから見えていて当然だ。

 

 それでも明日奈は脚を広げられるという行為が恥ずかしかった。妄想の中では子供の省吾にそうされているのだから尚更に。

 

(やだっ、ダメっ、ダメだよっ。お願いだからそこはっ)

 

 心臓がドクンドクンと鼓動を打つたびに折り曲げられた膝が、脚が左右に広げられていく。

 現実(リアル)では彼の前で、妄想では子供の省吾の前で、まるで辱めるようにゆっくりと脚が広がっていく。

 そのあまりの恥ずかしさに明日奈の瞼の下から涙が滲み出す。そして――。

 

(あっ――)

 

 脚が最大限に開くと同時に、明日奈はオマンコという綺麗なピンク色の花をくぱぁっと咲かせた。

 朝日に照らされたようにテラテラと濡れて光る花びらに纏わりつく亜麻色の陰毛。その中央からは奥深くに溜め込まれていた白濁がエッチな蜜と一緒に流れ出している。

 

(やだっ、やだっ。わ、わたしのエッチなオマンコを見ないでっ。いやぁ……)

 

やぁっ、あっ、あっ

 

 明日奈は大事な場所を見られる恥ずかしさに感極まって、まるで絶頂したように顎を上げてエッチな声を漏らして腰をくねらせた。

 それでもどっぷりと役に入り込んでしまっているが故に彼女の目は開かない。

 

 おっぱいの頂点では乳首がこれでもかと天を突き上げ、オマンコのエッチな穴をヒクつかせながら同じように綺麗なピンク色のお尻の穴までいやらしく収縮させている。

 

 そんな明日奈が腰をくねらせて揺らす様はどう見ても男のチンポを誘っているようにしか見えなかった。まさに淫らな雌犬の求愛の踊りだと言えるだろう。

 

 自然とそんな踊りが出来るようになってしまった明日奈が、今の自分の姿を知る事が出来たなら更なる羞恥に身を焦がしたのは間違いない。

 もちろん、無意識で踊っているので彼女は自分がどれだけいやらしい動きをしているのかは知らないのだが。

 

 そして省吾は省吾で、この状況にエッチな悪戯と同様、いやそれ以上に興奮を感じていた。

 

『寝ている女の子にこっそりチンポを挿入する』

 

 このアイディアに思い至った省吾のチンポが、我慢汁を垂らしながら「早くヤれよ」と言うようにビクンッと跳ねる。

 

(この状況はエッチな悪戯から夜這いってところか? いや、明日奈は寝たフリをしてるんだから睡眠姦になるのか?)

 

 どっちもどっちなエッチな二人が見事に噛み合ったこの状況。どちらも妄想がお好きなようだ。

 もっともこれは寝ているフリをしている恋人の明日奈が相手だから出来る事ではある。

 

 省吾は明日奈の行動に感謝しつつ――せっかく寝ているフリをしてくれているんだからと、起こさないように注意しながら亀頭をエッチな穴へと近づけていった。

 

 明日奈がビクンッと身体を震わせる。

 

あっ……

 

 エッチな穴と亀頭の邂逅。明日奈の脳裏に子供の省吾がおチンチンを挿れようとしているシーンが思い浮かぶ。

 

(や、やめてっ。省吾君はまだ子供だからっ。オチンチンをお姉ちゃんに挿れるのはいけないのっ。だからっ――)

 

 しかし勃起チンポは止まらない。赤黒い亀頭が明日奈の濡れた穴を押し広げ始める。

 

「あっ、あっ」

 

 だが、ここで明日奈の妄想とちょっと違ったことが有った。よりにもよって彼女はおチンチンのサイズを子供サイズで妄想してしまっていた。

 いつまでも広がり続けるオマンコの穴。知っている大きさなのに知らない大きさ。

 

「ひっ――」

 

 妄想のお姉ちゃん役に入り込んでいた明日奈は、そのおチンチンの亀頭の太さに久しぶりに裂かれる恐怖を感じた。

 しかし亀頭がオマンコの穴を広げきり、ズプリッと沈み込むと。

 

「あっあっ――」

 

 あっさりと快感に染まったエッチな声を漏らした挙げ句、妄想の修正すら行ってみせた。

 

(んっ、あっ、やぁ。大きい、省吾君のおチンチン大きすぎるよっ。お姉ちゃん、こんなに大きいおチンチンで突かれたらおかしくなっちゃうよ!)

 

 現実(リアル)と妄想の二つの世界でオマンコの穴に亀頭を受け入れた明日奈。

 

 省吾が腰をゆっくりと振り始めると、彼女のエッチな喘ぎ声が部屋の中に響き始める。

 

「あっ、んっ、あっあっ、やっ――」

 

 ズブズブと少しずつ奥に向かってくるおチンチン。

 明日奈がその快感に身を染めながら敏感な身体を仰け反らせていく。

 

 そんな絶頂に向かい始めた明日奈の二つの乳首を、省吾が親指と人差指でキュッと摘んで引っ張り上げる。

 

「ひぅっ! あっあっ」

 

 乳首を引っ張り上げられた分だけ更に背中を仰け反らせ、絶頂しようとする身体が彼のおチンチンを締め付ける。だが意地悪するように少しずつしかおチンチンが進んでこない。

 明日奈はもっと奥まで入れてほしかった。その思いが彼女の口から卑猥なおねだりをこぼれさせる。

 

「あっやっ、もっと、もっと奥を突いて」

 

 いきなり話し掛けられた省吾がビクッとした。寝たフリをしてくれると思いっきり思っていたからだ。

 しかしそれがおねだりだと分かると。

 

「どこの奥に?」

 

 お決まりになってきたこのパターン。今回もまた省吾は明日奈に隠語を言わせにかかった。

 明日奈はおチンチンで奥を突いてもらうために、快感に染まったエッチな声で再びおねだりをする。

 

「お、オマンコっ」

 

 ズブッズブッと卑猥な音を鳴らして省吾が僅かに腰を進める。

 だがそれだけじゃ全く足りない明日奈は更に卑猥なおねだりを始めた。

 

「いやっ、いやっ、もっと奥をっ、オマンコの奥をおチンチンで突いてっ」

 

 省吾との初セックスから一ヶ月と少し。たったこれだけの期間でこんなエッチなおねだりが出来るほど、明日奈は彼とのセックスに溺れてしまっていた。

 

 その明日奈のエッチなおねだりに応えて、省吾が乳首を引っ張り上げたまま腰を引き――――ズプッと勢いよく突き込んだ。

 

「あっ――!」

 

 子宮口を大きな亀頭でこじ開けられる快感に、明日奈が悲鳴のような声を上げる。

 もはや絶頂寸前。そんなラインでキープされた快感に彼女が身体を震わせる。

 

 その状態の明日奈に省吾が話しかけた。

 

「ほら、おねだりは?」

 

 その言葉は明日奈にとって絶対のものだった。

 イキたくてたまらない彼女は快感に身体を震わせながら小さな声で甘えるようにおねだりを始めた。

 

「もっとぉ」

 

――ズチュッ。重い一撃が子宮口へ加えられる。もう省吾が何かを言う必要はなかった。

 

 スイッチが入った明日奈が隠語を立て続けに喋り始める。

 

「あんっ、もっとぉオマンコぉしてぇ♡」

 

――ズチュッ。繰り返される子宮口への一撃。まだイケない明日奈が省吾の肩に手を置いて、彼の顔をまっすぐ見つめた。

 

「おチンチンが気持ちいいの。オマンコが気持ちいいの♡」

 

 明日奈は省吾を見つめながら甘い声でおねだりを続けた。

 

「んっ、あっ。イッちゃいそう。おチンチンでイキそうなの。だから省吾君のおチンチンでオマンコをズポズポしてイかせてぇ♡」

 

 そのおねだりに省吾が抗えなかったのは言う必要はないだろう。

 

「あっあっ、オマンコイッちゃうっ、おチンチンでイッちゃうっ。気持ちいいよっ、省吾君とセックスしてっ、気持ちよくてイッちゃうのっ! あっあっ、イクッ、イクッ、あっ、イッちゃうっ! あぁぁぁぁぁっ!」

 

 この後、とっくにすっからかんになっていて、興奮のみで勃起してしまっている省吾のチンポに――明日奈は思いっきり泣かされるのだった。




推敲怖い。


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42話 明日奈、初めての……パート1

あ……あけましておめでとうございます!

もう2月だけどっ! 節分だけどっ!


 大手電機機器メーカー『レクト』フルダイブ技術研究部門の研究員に一人の男がいた。

 男の名は須郷伸之。明日奈の元婚約者でもある。風貌もよく優しげな笑みを浮かべる彼の姿は、誰が見ても将来有望な青年にしか見えないだろう。実際、彼の経歴は優秀そのものであり非の打ち所がなかった。

 

 何事もなければ順風満帆の人生を歩んだに違いないこの男。

 だが彼は――己の欲望のために罪を犯した。

 

 デスゲーム被害者一万人の中から、三百人ものプレイヤーを拉致して。

 

 彼が起こした犯罪は非人道的だったと言えるだろう。事もあろうに二次誘拐した三百人を実験材料として使用したのだ。

 幸いなのは救い出された被害者たちに記憶が残っていないことだろうか。残っていればその記憶は一生被害者たちを苛んだに違いない。なにしろ彼ら彼女らは――。

 

――フルダイブ下で性的反応のコントロール実験を受けていたのだから。

 

 全く以て恐ろしい研究である。いや、エロい研究である。

 いったい何が彼をこの研究へと走らせたのか?

 警察の取調を受けた須郷曰く。

 

「エロなくして人類の進化は有り得ないのだよっ!」

「私がこうする事をあの男は分かっていたはずだっ!」

 

 等と供述しており。

 閑話休題。

 

 ちなみに須郷はこの実験から得られたデータをアメリカの性風俗産業(Sex entertainment industry)に売り払うつもりだったらしい。

 

 しかし彼は知らなかった。

 既にアメリカで同様の研究がエロリスト達の手によって始まっていた事を。

 

 知っていれば彼は道を踏み外さなかった……かもしれない。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈が省吾の底なしチンポにハメられまくって鳴かされた翌日の日曜日の朝。

 

「ん~、どうしようかな?」

 

 明日奈は7桁の数字が記入された貯金通帳を見ながらその使い道を考えていた。

 

 何故、まだ17歳の明日奈がそれだけのお金を持っているのか?

 くちさがなきもの達が知れば、彼女が売春してるだの、援交してるだのと噂するかもしれない。己の中に潜む嫉妬心を隠してだ。

 

 もともと明日奈は他の女性から羨ましがられ嫉妬される存在である。

 父親は大手電子機器メーカー『レクト』のCEOを務めており、血筋は京都を中心に地方銀行を経営する名家に繋がっている。

 お金持ちで良家のお嬢様。それが社会的に見た明日奈の立ち位置だ。

 その上、美少女でスタイルも良く頭脳まで明晰となれば、もはや嫉妬されて当たり前。根も葉もない噂の一つや二つ有ってもおかしくはないだろう。

 

 もちろん明日奈が売春だの、援交だの、しているはずがないのだが。

 

 さて、彼女が大金を持つ理由。その理由は事実を知る事が出来ればあっさりと納得できるだろう。

 それは単純に『レクト』から慰謝料+損害賠償が支払われたからだ。

 父親がCEOを務める『レクト』からの慰謝料に思うところがないでもない明日奈だったが、一つの区切りとしてこのお金を受け取っていた。

 額にして合計250万円。高校生にとってはかなり大きい金額だ。

 

 この金額は明日奈同様、他の300人の拉致被害者にも、ほぼ全員に支払われている。

 事件より半年にも満たない期間でこれだけスムーズに『レクト』が事後処理出来ているのは、彰三自身が娘をSAOに囚われ、更に須郷に拉致された同情も有ったからだろう。

 また彼の娘が閃光のアスナだと知っている者は知っており、彰三の素早い謝罪行脚により被害者の恨みの大半は『レクト』ではなく須郷本人へと向かっていた。

 

 ちなみに明日奈は拉致はされたが幸いにも性的反応のコントロール実験はされていない。

 当然ながら記憶が無いわけでもない。この事件における彼女の役割は籠の中の鳥だったのだから。

 

 誰だっ! 須郷にもっとペロペロされとけよっ! 性的反応をコントロールされて調教されとけよっ! と、叫んでいるのはっ!

 

 まぁ、そんな訳で今の明日奈はお金持ちだった。いずれアーガスからも慰謝料+損害賠償が支払われることから最終的には8桁に及ぶお金持ちさんになるだろう。

 

 そういう訳で裕福になっている明日奈はお金の使い道を考えていた。

 省吾と付き合う前の彼女であれば、真っ先にそのまま貯金しておく選択しただろう。

 

 しか~しだ。今の明日奈は省吾への恋心で思いっきり浮かれてしまっている。

 省吾と交際を始めて一週間。明日奈は彼に尽くしたい。もっともっと自分の事を見てほしい。そんな気持ちで胸がいっぱいだった。

 その気持ちが明日奈の購買欲を後押しする。

 

「うん、使っちゃおうかな。胸がきつくなってきたから新しい下着も欲しいし……」

 

 明日奈はそこから先を考えて頬をほんのりと赤く染めた。

 

「だから省吾君と一緒に買いに行って……」

 

 明日奈の妄想が加速していく。

 

「そして省吾君に下着を選んで貰って……」

 

 段々とエッチな方向へ妄想が進み始める。

 

 彼氏が選んだ下着を「着て見せて」と言われて試着室で着替えさせられる自分の姿が明日奈の脳裏に浮かび上がる。

 そこを遠慮なく覗いてきた彼が、下着姿になった自分に興奮して試着室の中に入ってきて……。

 

「っ……」

 

 妄想に敏感に反応した乳首が服の下で硬く尖っていく。妄想が妄想を呼び、あんな事やこんな事が彼女の脳内で展開されていく。

 その妄想に恥ずかしさを感じて、頬に両手を添えて明日奈が悶える。

 

「やんっ、そんな事まで……。って、今はだめ。これから省吾君の部屋に行くんだから……」

 

 明日奈は止まらなくなりそうな妄想を頭を振って消し去った。

 

 だけど妄想のハードなエッチな部分はともかく、一緒に下着を買いに行くというちょっぴりエッチなデートをしてみたい。

 乳首をツンツンに尖らせたまま、明日奈はそんなエッチな望みを抱いた。

 

 そうと決まればお出かけの格好を決めなければならない。

 

 そして彼女が選んだのは白のブラウスにネイビーのサロペットワンピース。

 着替えて鏡の前でおかしくないかチェックし、胸元を覗き込んで乳首が硬くなっても大丈夫かなとしっかり確認する。

 最近は外で乳首ポッチしてしまうようになったから、明日奈はその部分には特に気を付けた。

 

「うん、大丈夫っぽい」

 

 今もツンツンしている乳首が見えないことに安心すると、明日奈は鏡に向かってふわりと微笑んだ。

 でも安心した端から……エッチな考えが浮かび上がってくる。

 

 試着室で下着ぐらい見せてあげてもいいかな? そんな甘い考えが浮かんでは消えていく。

 

 以前なら決してしないだろうエッチな行為。

 試着室の中を彼に覗かせて下着姿を見せるなんて、それはもう彼氏とセックスしていますと周囲に公言しているようなものだ。

 

 でも、きっと彼は喜んで見てくれる。そう思うと見せたくなってしまう明日奈がいた。

 

「ちょっとぐらいなら……、だって省吾君は彼氏だし、選んでくれた下着を着て見せてあげるぐらい……ふ、普通だよね」

 

 本当は明日奈自身がエッチな姿を見てもらいたいんだろうと突っ込んではいけない。

 

 こうして朝っぱらからいつもと違ったエッチな気持ちを自ら抱え込んだ明日奈は、ちょっぴり乳首を疼かせながら省吾のマンションへと出掛けていったのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈は性格的に無駄遣いをするような女の子ではない。

 だけど女の子として欲しい物は有る。そして今回は欲しい物を買うだけの懐の余裕が有った。

 ブラはキツキツで余裕が無くなっているが。

 

 明日奈のおっぱいは順調に成長していた。省吾とのセックスで身体が大人の女として開花を始めたのだ。

 深まっていく胸の谷間。感度を増していくエッチな乳首。淫らによだれを垂らすようになった卑猥な肉壷。

 

 省吾と買い物デートに出掛けた明日奈は、その蠱惑的な身体を省吾の腕に押し付けてアピールする。

 

 もっともっと私を見て。他の女の子に視線を向けたりしないで。

 まぁ、省吾も明日奈が好きなので、彼女のことしか見ていなかったりするが。

 

 そんな風にいちゃつきながら二人は目的の場所へやってきた。総合デパートの中にあるランジェリーショップへ。

 

「あ、明日奈。この店に俺が入るのはまずいんじゃないかなぁ……?」

 

「大丈夫だよ。カップルで来てる人だっているんだから」

 

 省吾の腕に、より一層おっぱいを押し付けて店の中に誘おうとする明日奈。

 そう言われた省吾が店内を見ると……女性しか居なかった。

 というか視線を向けるだけで、見てはいけない物を見ている気がして省吾はちょっぴり恥ずかしかった。

 

 健全な男子高校生にランジェリーショップの敷居がとてつもなく高く見えるのは仕方がないだろう。

 珍しく恥ずかしそうな顔をしている省吾に、やっぱり少し顔を赤くした明日奈が小さな声で話しかけた。

 

「あのね、省吾君の好みの下着も買いたいの。だから……選んでくれる? その……、少しぐらいエッチなのを選んでも……いいから。ね?

 

(ぶはっ! マジかっ!)

 

 その言葉に胸をドッキンドッキンさせてしまう省吾。

 好きな女の子に自分の好みの下着を着せる。しかもエッチなのを着せても良い。

 それはABCとCまで辿り着いた彼氏の特権。しかしだ。

 

(好みの下着を着せたいけど、この店に入るのはハードルが高すぎるようなっ!)

 

 改めて省吾は店へ視線を向けた。

 やたらと華やかな店構え。明るい照明と、白い壁が反射した光が、店内の色とりどりの下着を照らし出している。

 マネキンに着せられたブラやショーツ。無論それだけではない。

 キャミソールやスリップ。更にガードルなど。普段は隠されている女性の秘密の数々。

 

 そこに足を踏み入れるのはどれだけ勇気がいることだろう?

 

 だがここで再び明日奈がギュウっとおっぱいを押し付け、声音に彼への媚びと色気をたっぷりの乗せて省吾を誘った。

 

「ね、いこ?」

 

「う、うん……」

 

 おっぱいと彼女に好きな下着を着せられる。おまけにエッチな雰囲気を漂わせた声。

 その3つの誘惑に省吾は抗えなかった。

 

 こうして彼は女性の花園へと足を踏み入れた。

 

 そんな初々しいカップルに女性店員が暖かな目を向けていた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 明日奈に腕を引かれながら店内に入った省吾は、気恥ずかしさから周囲に目を向けることが出来なかった。

 何しろどこへ目を向けても下着しか無いのである。

 腕におっぱいを押し付けられたまま、彼女が品定めした下着を見せられて感想を聞かれる。なんとも嬉し恥ずかしな状況だった。

 

 傍目にはかな~り挙動不審になっていて女性店員やお客さんがクスクスしているが。

 

 ちなみに明日奈は彼が好きそうなデザインや色は既に知っている。

 これまでたっぷりと彼の視線を身体で受け止めてきたからだ。

 

 蓄積された彼の好みの知識。子供っぽい下着よりは上品な感じの大人の下着。

 好きな色は白、そしてピンク。それ以外では淡い色の系統。

 

 しかし明日奈は品定めしていく中で、彼が把握している好みと違う物に視線を向けたことを敏感に感じ取っていた。

 

(あれも……好みなのかな……?)

 

 彼が視線を向けた物は、明日奈があまり持っていない色をしていた。

 もし一人で買いに来ていたら、間違いなく自分が選ばないと断言できるソレ。

 

 だけど恋する女の子は最強だ。

 

 もしそれを着たら彼が喜んでくれるかも? そしていっぱい見てくれるかも?

 

 そう思えば自分の好みなんて二の次だ。明日奈はさりげなく省吾をそこへ誘導していった。

 そして明日奈と省吾はワンセットの下着を着せられたマネキンの前に立った。

 

「省吾君。こういうのは好き?」

 

「……うん、好きかも。これ、明日奈にすっごく似合うと思う」

 

 返事をするまでの一瞬の間に、明日奈は省吾がマネキンと自分に視線を向けたのをしっかりと感じ取って、頬が熱くなるのを感じた。

 その一瞬の間の意味は一つしか無い。

 

(きっと私がこれを着たのを想像したんだ……)

 

 マネキンが着ている大人っぽい下着のセット。

 明るい赤の上品なブラとショーツ。そしてガーターベルト。

 

 明日奈は白とかならこういうのを持っているが、こんな鮮烈な赤色のは持っていなかった。

 おまけに上も下も……ちょっぴりだが透けていた。

 

 明日奈も自分がそれを着たのを想像してみた。

 

(あぅ……これを着るのは結構恥ずかしいかも……)

 

 ブラはトップの模様で多分乳首がはっきり透けたりはしないだろう。ショーツの方もしっかりと手入れしていれば問題ないレベルの透け方だ。

 

(でも……似合うって言ってくれたから……)

 

 これを着れば彼がいっぱい見てくれる。そう思っただけで――明日奈は乳首が硬くなっていくのを感じた。

 

(あ、やだ……)

 

 周囲にお客さんや店員さんがいるお店の中で、意識すればするほど固く尖っていくエッチな乳首。

 場所も弁えずに反応してしまうようになってしまったいやらしい身体。

 

 止まらない乳首の反応が恥ずかしい。その恥ずかしさに明日奈は顔を赤くして俯いた。

 

 だけど明日奈は乳首が硬くなってしまうのを恥ずかしがりつつも嫌ではなかった。

 この身体の反応は、たくさん彼と愛し合っている証明だからだ。

 

「あ、もしかして、あまり明日奈の好みじゃなかった?」

 

 明日奈が無言になっていたことから、気分を損ねたかなと省吾が心配して声を掛けた。

 

 その声に含まれた気配が、明日奈に遠回しに、「エッチなのを選んでもいいよ」と言った事を気にしなくていいよと伝えてきていた。

 その優しさが――明日奈の心を奮い立たせる。

 

「ううん……」

 

 明日奈は顔を上げ、省吾に赤い顔を向けてはにかみながら言った。

 

「そんなことないよ。省吾君が似合うって言ってくれたから試着してみようかな?」

 

 そう答えてマネキンの横に置いてある同じ下着のセットの中から自分のサイズの物を手に取る。

 

「じゃあ……、あっちの試着室で」

 

 そして明日奈は胸をドキドキと高鳴らせながら、省吾の手を引いて試着室へ向かった。

 

 どうやら明日奈さんはやる気になったようだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

 省吾は忠犬のように試着室に向かって立っていた。

 背後からたまに聞こえる女性客と応対する女性店員の声。省吾は恥ずかしさと照れくささで微塵にも動けなかった。

 

(う~、あ~、くぅっ。この状況って俺には厳しすぎるんだけどっ!)

 

 カーテンに遮られた向こう側で明日奈が生着替えしている。

 耳に届いてくる僅かな衣擦れの音が、否応なく省吾の股間を刺激している。

 

(やっべぇ、チンポ勃ちそう……)

 

 試着室の中から聞こえてくる音が、チンポが萎えそうな想像をして鎮めようとする省吾の努力を無に帰していく。

 

(はうっ、音がっ、音がっ!)

 

 音のせいで省吾の頭の中に、明日奈が赤い下着に着替えていくシーンが浮かんで消えない。

 店内で乳首を固くする明日奈も明日奈だが、チンポを勃起させようとしている省吾も省吾。

 

 そんな省吾に追い打ちをかけてしまう明日奈がいた。

 

 ひょいっとカーテンの一部がずらされて、明日奈が恥ずかしそうにしながら顔だけを出した。

 

「ね、省吾君。着てみたんだけど……ちょっと見てみる?」

 

「ふぁっ!?」

 

 省吾の胸がドキンと跳ねる。

 

(ま、マジかよっ)

 

 しかしながらそこは省吾。このシチュを是非経験したいとも思ってしまった。

 試着室で着替えてる彼女を覗いて批評する彼氏。よくある? カップルの光景だ。リア充カップルにしか許されない行為でもある。

 

 その誘いを省吾が断れるわけがない。

 

「じゃ、じゃあちょっとだけ」

 

 おずおずと明日奈が開けたカーテンの隙間に省吾が顔を寄せていく。

 そして――彼はカーテンの向こう側に広がる桃源郷を見た。

 

(ぶはっ!)

 

 そこには肌も露わな下着姿の明日奈が、恥ずかしそうにしつつも手を後ろで組み、見てと言わんばかりに身体を見せていた。

 

「どう、似合ってる?」

 

 顔を赤く染めた明日奈が省吾に感想を聞く。

 その問い掛けに省吾はまず視線を――彼女の身体へと向けた。

 

(あ……目が……)

 

 彼の目が一瞬でエッチな目に変わったのを感じて、明日奈はその強い視線に身体を震わせた。

 

(あ、やだ……)

 

 着替えている最中に少しだけ反応が収まっていた乳首が、視線を受けて再び固く尖っていく、

 

 少しだけ透けている赤いブラの頂点に浮かび上がっていく乳首のポッチ。恥ずかしいと思ってもそのエッチな体の反応が止められない。

 

 だけど身体を隠すことは明日奈には出来なかった。

 

 彼がそれを見て喜ぶのを知っていたからだ。

 

(そんなエッチな目で見られたら……恥ずかしいよ……)

 

 だから明日奈は静かに顔を伏せ――エッチなところを見られる恥ずかしさに身体を震わせながら耐え始めた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 赤いブラに包まれたはちきれんばかりの瑞々しいおっぱい。深さが増したように感じる深い深い谷間。

 男心をそそる絶妙なバランスを見せる赤いショーツのスケスケ感。そして美しいお御足を彩る、やっぱり赤いガーターベルトの存在感。

 

 その全てに負けない魅力的な肢体を持つ明日奈の姿を目にして――省吾はゴクリと喉を鳴らした。

 

 恥ずかしそうに顔を伏せている彼女のエロ可愛さがたまらない。

 

 省吾は上から下まで舐めるように見たあと再び視線を上げて――そして気が付いた。

 

(おほぅっ!)

 

 赤いブラの頂点でこれでもかと自己主張しているエッチな存在。

 

(くっ。み、見事だっ、閃光のアスナッ!)

 

 省吾が珍しく明日奈の二つ名を心の中で叫んだのには理由がある。

 今の明日奈の白い肌と赤い下着の組み合わせが、アインクラッドで目にした血盟騎士団の制服に身を包んだ彼女の姿を思い出させたからだ。

 そして同時に勃起させないように自制していた事も忘れさせた。

 

 明日奈の見て見てアピールに省吾のチンポが怒張する。言うなれば。

 

 明日奈の視覚攻撃がクリティカルヒット!

 省吾のチンポに大回復効果。最大HPを超えて回復しました!

 

 こういった感じである。

 

 しかし省吾はそれを嘆いてはいない。そう、彼は興奮してしまっていた。

 その興奮がランジェリーショップの中という女性の花園で彼を走らせてしまう。

 

「明日奈、それすっげぇ似合ってる。うん、最高だよっ」

 

 省吾はまず褒めた。次に繋げるために。

 

「あ、ありがとう……。えっと、じゃあ、これも買うね……」

 

 褒め言葉に顔を上げた明日奈が、恥ずかしさにちょっぴり目を潤ませながらも嬉しそうに笑顔を見せて答えた。

 そんな彼女に声を小さくした省吾が追撃を始める。

 

「ただ、似合いすぎてちょっとやばい。俺、チンポ勃っちゃったんだけど?」

 

「えっ……」

 

 省吾の突然の暴露に明日奈は胸をドキッとさせた。

 

「どうしたら良いと思う?」

 

えっ……」

 

 明日奈は彼が自分を見てくれておチンチンを大きくしてくれたことを嬉しく思いつつも、この状況で「どうしたら良い?」と聞かれても……答えられなかった。

 

 彼の部屋でならお口でしてあげても良いし、セックスしても良いと思ってる。

 だけどここはランジェリーショップの試着室。とてもエッチができる場所ではない。

 

 質問に戸惑う明日奈に、省吾が追撃する。

 

「明日奈も乳首が勃っちゃってるね」

 

 そう言って省吾は周囲に見られないように気をつけて、カーテンの隙間から手を明日奈の身体へと伸ばした。

 その手の動きに彼女は今朝してしまった妄想を幻視した。

 

 明日奈はちょっぴりエッチなデートがしてみたかった。ただそれだけだ。

 それ以上のことは彼のお部屋に帰ってから。

 多分お店の中でエッチなことはしないだろう、そう思っていた。

 

 だが明日奈はそんな浅い考えで挑発して――彼をその気にさせてしまった。

 

 彼の手が胸に伸びてくる。彼がお店の中なのに触ろうとしている。

 

(だ、だめ……、止めないと……)

 

 明日奈は後ろで組んでいた手をほどいた。そして右手を持ち上げ――。

 

――自分の口を押さえた。

 

 それと同時に。

 

――ツンツン。

 

「っ……」

 

 ブラの上から乳首を突付かれた明日奈がビクンと身体を震わせる。

 彼女の手は彼を止めるためではなく、自分の声を抑えるために使われた。

 明日奈は彼の手を遮ることを出来なかったのだ。

 

 省吾がブラの上から硬くなっている乳首をサワサワと撫でる。

 

んっ……

 

「でも、流石にここでエッチできないよな。いや、フェラぐらいならいけるか?」

 

(あ……、や……だ……。虐めないで……)

 

 明日奈は真っ赤に染まった頭を横に振って「出来ないよ」と態度で示した。

 もっとも流石に省吾もフェラチオしてもらえるなんて思っていない。ただ、明日奈がエロ可愛くて虐めているだけだ。

 

 だからもう少しだけ、言葉で弄ぶ度に身体を震わせて恥ずかしがる明日奈の姿を楽しませて貰おうと思い、エッチな言葉をいっぱい続けた。

 

「手コキなら?」

 

 口を手で抑えながら頭を横に振る明日奈。

 

「胸でとか?」

 

やぁ……

 

 羞恥に目を潤ませながら頭を横に振る明日奈。

 

「立ちバックのほうが良いか?」

 

 乳首を擦られながら虐められて、明日奈の雰囲気がどんどんエッチに変わっていく。

 省吾は痛いぐらいチンポを勃起させながらその様子を楽しんでいた。

 

(たまらんっ。明日奈がマジで可愛すぎるっ!)

 

(やだ……もう許して……。こんなところじゃ恥ずかしいから……。あとでいっぱいエッチなことしていいから……)

 

 そして省吾は最後に、彼女が受け入れてくれそうな提案をした。

 

「どれも無理かぁ。まあ仕方ないね。あ、じゃあせめてさ……乳首を見せてくれない?」

 

 明日奈はそのお願いに飛びつくしか無かった。

 乳首を見せるだけ。それでも恥ずかしいのは恥ずかしい。

 だけどそれを受け入れないと、周りに人がいる状況でどんなエッチなことをさせられるか分からない。

 

 今朝出かける前にしてしまった試着室でのエッチな妄想がまずかった。

 実際、そんな事はしないだろうと思ってはいるけれど、妄想の中では彼が言ったようにおチンチンを咥えさせられたり、鏡に手を突かせられて後ろから犯されたりしていた。

 

 だけど流石に現実(リアル)で、そんな妄想でしたようなエッチな事をされるのは困る。

 

 だから明日奈は小さな声で答えた。

 

あぅ……、ち、乳首だけなら……」

 

「じゃあ明日奈。エッチになってる乳首を見せて」

 

「っ……」

 

 その要求に――明日奈は身体をブルッと震わせた。

 エッチになってしまっている乳首。そう言われた明日奈は乳首だけでなく、自分の全てがエッチだと言われているような気がした。

 

 そんなエッチな自分を見せるのが恥ずかしい。エッチになってしまった乳首が恥ずかしい。

 なのに胸が激しく高鳴ってしまう。

 

 まるで初めて彼に教室で下着を見せた時のように、恥ずかしいのに見せることを止められない。

 

 明日奈の手が胸へ向かって伸びていく。震える指先がブラのカップに引っ掛けられる。

 そしてほんの少し顔を上げて、明日奈は許しを請うように上目遣いで彼を見つめた。

 

 だけど彼は黙って頷くだけ。つまり態度で乳首を見せてと示した。

 

(あ……)

 

 試着室から一歩出れば他のお客さんや店員がいるのに、そんなところでエッチなことをさせられる。

 でも彼の目が言っている。自分のエッチなところを見せてと。その視線を向けられてしまうと明日奈はもうだめだった。

 

 見られたい見て欲しい。そんな気持ちが胸に溢れてくる。

 

 だけど恥ずかしくてたまらない。その恥ずかしさから明日奈が斜め下を向いて顔を背ける。

 

 そんな明日奈を見て省吾がゴクンと息を呑んだ。

 

(おおぅ、すっげぇ恥ずかしそうに顔を背けるくせに、身体は見てと言わんばかりに俺に向けてるとかっ!)

 

 顔を隠して身体を隠さず。省吾の前で姿勢を正した明日奈の豊かなおっぱいが、その存在感を大きく主張する。

 

(エッチな私を……乳首を……省吾君に……見られちゃう……)

 

 明日奈が羞恥に身体を震わせながら、指でブラの生地をずらしていく。

 そして硬くなったエッチな乳首を、はしたなくなってしまった乳首を――。

 

――省吾の目の前にクイッと曝け出した。



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43話 明日奈、初めての……パート2

 総合デパートの中にある華やかなランジェリーショップ。

 その店内の試着室で、明日奈が顔も身体も林檎のように真っ赤に染めていた。

 今日もまた、彼にエッチな姿を見られている。しかも、いつもとは違って彼の部屋ではなく、買い物に来たお店の中で。

 

 そんな場所で彼が気に入った下着を着て、エッチな姿をして乳首を見せてしまっている。そういう事をしてしまうようになった自分が恥ずかしい。

 それなのに彼の視線を胸に注がれると――。

 

やだ、また乳首が……。お願い、止まって……)

 

 どれほど自制しようとしても、淫らになってしまった身体の反応が止まらない。

 彼の指を、彼の唇を求めて、乳首が乳輪を誘って浮き上がってツンとしていく。可愛がって貰うためのエッチな乳首に変化していく。

 

(あ、ぅ……、)

 

 明日奈は恥ずかしさに身体を震わせながら、心の中で喘ぐように呟いた。

 以前はこんな風に乳首がなったりはしなかった。だけど今では容易にこうなってしまうようになった。

 エッチな乳首を彼に見られるのが恥ずかしくてたまらない。そう、思えば思うほど、心に反して乳首が痛いぐらいに硬くなっていく。

 

 ブラの生地をずらしている指を元に戻してエッチな乳首を隠したい。だけど彼の視線に縫い留められた身体は動いてくれない。

 

(省吾君……、お願いだから言って。もう隠して良いよって……)

 

 彼女は雌犬だ。飼い主に命令されなければ乳首一つ隠せない雌犬だ。

 しかし飼い主の雰囲気は、そんな言葉を掛けてくれそうではなく、それどころか――。

 

「明日奈、ちょっとだけ触っていい?」

 

 この状況で雌犬の乳首を触ろうとしていた。

 

 もともと雌犬、もとい明日奈は、省吾にアピールするつもりで下着姿ぐらいは見せようと思っていた。それが考えていたエッチな買い物デートの限界だった。

 なのに状況はそれを超えて遙か先に進もうとしていた。まるで今朝した妄想のように。

 

 カーテンの向こう側に知らない人がいる中で、彼がエッチな行為に及ぼうとしている。そう理解した瞬間――。

 

――明日奈の身体の中に言い様もない快感が駆け巡り始めた。

 

 ここまで明日奈は興奮しつつも我慢していた。必死になって抑えてきていた。

 だけど彼が求めている。それだけで心が喜んでしまう。身体が彼を欲しがってしまう。

 

 もう明日奈は抑えることが出来なかった。

 

 熱くなっていたお腹の一番奥から、彼のおチンチンを求めてエッチな液体が溢れ出し始める。

 明日奈はその熱い流れが、お腹の奥から外へ出ようとしているのを感じて心の中で叫んだ。

 

(だめぇぇえぇっ!)

 

 もはや、ためらっている場合ではなかった。恥じらっている場合でもなかった。僅かな遅れが致命傷となる。故に明日奈は――閃光と化した。

 

 彼女はサッと手を動かすと、露わになったままの乳首に気を払うことなく――ショーツに手を掛けて勢い良く下ろした。

 

「ふぁっ!?」

 

 何の前兆もないところからの突然の下半身丸出し。

 驚く省吾を他所に、明日奈がそそくさと足首から赤いショーツを抜くと手の中で丸める。

 そして危機を脱すると彼女はそれはもう恥ずかしそうに――。

 

――手でおっぱいと大事な場所を隠した。

 

 もうみなさんにはお分かりだろう。彼女が何故いきなり脱いだかと言えば――単純に買ってもいない下着が濡れるのを避けるためだ。

 しかし彼女のポーズはミロのヴィーナスの誕生そのものだ。その明日奈のエッチなポーズが、これまた省吾の欲望をそそってしまうわけで。

 

「明日奈――」

 

 故に省吾は当たり前のように手を伸ばして彼女の二の腕を取った。

 

えっ省吾君っ!?

 

 興奮しきっているのだろう。省吾の呼吸は荒く、勃起したチンポがカーテン越しにもっこりとしている。

 腕を取られて明日奈は焦った。この後に彼が何をしてくるのか。答えは分かりきったようなものだ。彼は雄の獣になったのだ。

 

ま、待って省吾君ここじゃだめだよ……」

 

 身体を引き寄せようとする省吾。彼の胸に手を置いて抱き寄せられないように抵抗する明日奈。

 なんと言ってもここはお店の中。身体がおチンチンを求めていても、このままセックスする訳にはいかないと明日奈は必死になった。

 

(なんとか落ち着いてもらわないと――)

 

ちょっ、ホントにだめだから……」

 

 考える間にも隙をついて身体に彼の手が触れてくる。

 明日奈は乳首と大事な場所を守りながら、素早く頭を回転させて彼を鎮めるための方策を考える。

 

(えっと、お口でしてあげれば? って、そんなのここじゃ無理。じゃあどうすれば!)

 

 そんな事を考えている内に、明日奈はとうとう乳首を触られてしまった。

 

あっ、やんっ

 

 省吾が乳首をキープしつつ、彼女の身体のあちこちに触れ始める。

 その手の動きには、もう逃さないとでも言っているような強い意志が込められていた。

 

 明日奈の頭の中にまざまざと、これから犯されてしまう自分の姿が浮かんだ。

 こうなってしまうと、彼女はもう逃げられる気がしなかった。出来る事と言えば――。

 

省吾君、帰ろ? お部屋でならいっぱいエッチしていいから……。だから、ねっ?」

 

 そう小さな声で懇願することだけだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 試着室という甘い罠から、明日奈はなんとか? 乳首を触られる程度で危機を脱出した。

 勿論、赤い下着は購入しないわけにはいかなかった。少し濡れてたので。

 

 レジで他の下着と一緒に赤い下着を購入する明日奈の表情は見ものだった。買うという行為にどれだけの勇気が必要だったことか。

 幸い、店員さんは気が付かなかったようだ。ただ明日奈の真っ赤な顔を見て、「あら、彼氏さんに下着姿を見せちゃったのかしら? 若いのにやるわね」と、その程度は思われたようだ。

 

 さて、そんな二人だが、当然ながらエッチしたくてたまらなくなっていた。

 そして明日奈は、獣になりかけていた省吾を危惧した。もしかしたら帰り道で、以前されたようにエッチな事をしてくるかも? と。

 

 省吾には前歴が有る。例えば電車の中、例えば夜の公園で。

 今日は下手をすると、その辺りのビルの影や非常階段でエッチな事をしてきかねない。というか、してくると明日奈は思った。

 

 確信したのだ!

 

 だから明日奈はめちゃくちゃ恥ずかしがりながらも、生まれて初めて男の子をそこへ誘った。

 

 そんな訳で二人は――とある部屋にやってきた。

 12畳ほどの大きめの部屋。ちょっぴり暗めの照明。さてここがどこかと言えば。

 

「初めて入ったけど、結構綺麗なんだな」

 

「そ、そうだね。私も初めてだから良く分からないけど……」

 

 そう、彼女が誘ったのは近くにあるラブホテル。

 日曜の真っ昼間からこんな場所へ男を誘うなんて、明日奈も随分イケナイ女の子になったものである。

 

 二人が部屋の中を見渡す。

 エロい気持ちは勿論あるが、初めてのラブホテルに二人は興味津々。となれば、色々と見回りたくのが人情だ。

 

「冷蔵庫には飲み物だけか。アイスとかは無いんだな」

 

 早速、冷蔵庫を開けて中身を確認する省吾。その一方で明日奈はお風呂をチェックしに向かった。

 

「あっ、結構大きい。この大きさなら省吾君と二人でゆっくり入れるかも」

 

 大抵の場合、一般家庭のお風呂に比べたらラブホテルのお風呂のほうが遥かに大きい。

 しかしながら、明日奈の家のお風呂も結構大きかったりするのでこの反応だ。というか彼女の家のお風呂のほうが広い。

 このお風呂に入るのがちょっぴり楽しみな明日奈。何しろ省吾のマンションのお風呂はそんなに大きくなく、二人でゆっくり入ることが出来ないからだ。

 とりあえずお風呂のお湯の貯め方を試行錯誤して正解を見つけると、明日奈はお風呂にお湯を貯め始めた。

 

 そして明日奈がお風呂から部屋の方へ戻ると……省吾が何かの前にしゃがんでいた。

 

「省吾君、なにか面白いものでも有った?」

 

 声を掛けられた省吾の肩がビクンと跳ねる。

 

「あ~、いや、なんていうか。こういう自動販売機も有るんだなぁと……」

 

 興味を惹かれた明日奈はしゃがんでいる彼の背中に、甘えるように抱きついた。おっぱいを意識して押し付けて。

 

「なんの自動販売機?」

 

「えっと、エロい玩具?」

 

「玩具?」

 

 聞きながら省吾の見ている物に視線を向けた明日奈は、最初はそれが何か良く分からなかったが見ている内に……。

 

(えっ、これって……)

 

 それが何かを理解した明日奈の顔が真っ赤に染まっていく。

 明日奈は今まで、この手のアダルトグッズに対して知識を持っていなかった。そんな彼女でも容易に理解できる玩具。

 省吾の方は知識はあっても実物を目にするのが初めてなソレがそこに有った。ソレは――。

 

――バイブレーター。

 

 そう、男のチンポを模した大人の玩具だ。

 スイッチを入れればウインウインと唸り声を上げ、高性能だと振動機能やスイング機能にピストン機能、小バイブ機能でクリへのサポートもバッチリ。更にパール回転機能すら持ち合わせるアダルトグッズの王様。

 そして二人が見ているバイブは、スケルトンタイプの発光機能すら搭載している高性能タイプのバイブである。

 こんなバイブをオマンコの中に挿れたら光りまくって、さぞや素晴らしい光景になるに違いない。

 

 もちろん、自動販売機には他にも様々なグッズが入っている。

 玩具の女王であるローターを始め、ローションや栄養剤にオナホ、爪切りなど。

 変わり種と言ったところではアイマスクと、ふわふわして可愛らしい手錠なども有った。

 

 それらの玩具を興味津々で眺めていた省吾が呟いた。

 

「こういう玩具って結構高いね」

 

「そ、そうだね」

 

 明日奈自身ははっきり言ってその手の玩具に興味はなかった。無かったけれども。

 

(もし、省吾君が使ってみたいって言ったら……)

 

 彼が望んだらきっと拒否できないと明日奈は思った。

 そして玩具を使われて弄ばれる自分の姿が頭に思い浮かんだ。

 

 明日奈はそれが嫌ではなかった。強いて言うなら玩具よりは彼のおチンチンのほうが良いなと思ったが、彼を喜ばせたいが故に彼女は聞いてみた。

 

「そういうのを私に使ってみたい?」

 

 明日奈は彼の耳元で囁いた。

 その声音に媚が含まれているような感じがあるのは気のせいだろうか?

 

「ん~。興味はあるんだけどね。明日奈は使ってみたい?」

 

「ううん、そうは思わないかな。だって私は……その玩具より」

 

 明日奈は躊躇いつつも彼の股間に手を伸ばすと、オチンチンの膨らみの上にそっと手を置いて。

 

こっちのほうが……好きだから……」

 

 そう恥ずかしそうに言うと、省吾をギュウっと抱きしめてキスをし――おねだりするように舌を送り込んだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

「あっ、やっ、あっあっ」

 

 オマンコの中に入ってきた指の感触に、明日奈がいつもより大胆に身体をくねらせてエッチな喘ぎ声を漏らした。

 明日奈は昨日の悪戯プレイに引き続き、また何も見えない状態での愛撫に翻弄されていた。

 

 その明日奈の姿はなんというか――SMチックな感じになっていた。どうやら省吾が買った物を使われてしまったようだ。

 

 両手に掛けられたふわふわの可愛らしい手錠。その手錠は頭の上でロープ代わりのタオルでベッドボードへと繋がれている。そして目の部分はアイマスクでしっかりと覆い隠されていた。

 

 だから明日奈には、彼が次に何をしてくるのが全く分からない。

 

 オマンコの中のねっとりと掻き回す指の動き。快感に溺れ始めた身体がエッチな液を溢れ出させる。

 

 明日奈の目を気にする必要がないからか、省吾はめちゃくちゃエロい顔でエッチなことを楽しんでいた。

 オマンコの中にずっぽしと根本まで沈み込んだ中指。その指の腹を使って、オマンコの中の卑猥な膣肉を擦りあげる。

 

「あっ、あっ、省吾君っ」

 

 見えないが故に彼を求めて名を呼ぶ明日奈。

 

「明日奈、なんかいつもよりエロい感じになってるぞ? 繋がれて興奮してるのか?」

 

「やぁ、あっ、そんなことっ、あんっ、わ、分からないよっ」

 

 省吾が喘ぎ声を漏らす明日奈の脚をガバっと広げる。

 

「あっ、いやっ」

 

 全く予想できなかった省吾の動き。いきなりおっぴろげさせられた明日奈が恥ずかしさに抵抗の声を上げる。

 その癖、おっぴろげたオマンコに指を咥え込もうと腰を揺らしているのがなんともエロチックな感じで、それを見ている省吾も段々とたまらなくなってきていた。

 

「わぉ、すっげえ濡れてる」

 

「や、やだ、恥ずかしいから見ないでっ。んっ、あっあっ」

 

「そう言われても却下するしか無いなぁ」

 

 そう答えつつ、省吾がわざと角度をつけて指を動かす。

 すると淫らな膣肉が中指にねっとりと絡みついてジュポジュポと卑猥な水音を奏で始めた。

 

「この俺が、明日奈のオマンコが指をズッポリ咥えこんでるのを見逃すわけないでしょ」

 

「あっ、やぁ、んぅっ、だ、だめっ、いやぁぁぁ、あっあっ」

 

 明日奈は自分が目隠しをされて見えないのに、彼の方はしっかりとエッチな部分を見ながら、しかもいやらしい言葉で責めてくることに激しい羞恥を感じさせられた。

 しかし手に手錠を掛けられ、快感で力が入りにくい下半身では脚を閉じることも出来ず、オマンコを好きなように弄ばれ、鑑賞されるしかなかった。

 

「明日奈の弱い場所を擦ってみようか」

 

 そう言われて明日奈は幾つかの自分の弱い場所を思い浮かべた。

 彼とエッチするようになって随分と敏感になってしまったエッチな部分。既に大事な場所は指で弄ばれている。

 正直に言えば追加で擦られなくても――明日奈はこのまま指だけで絶頂してしまいそうだった。

 

 このままイクのが先か? それともどこかを擦られてイッてしまうのか?

 

 大好きな彼氏が自分だけを見てくれて、とても楽しそうな、嬉しそうな声でどこかエッチなところを擦ろうとしている。

 

 そして頭の中が快感に染まってしまった明日奈は雌犬になった。

 

「あっ、やっ、乳首はだめぇっ、イっちゃう、擦られたらイっちゃうからっ!」

 

 彼を喜ばせるためにちょっぴり拒否するような事を言いつつ、明日奈はイかされる喜びに向かって自ら快感を押し上げていく。

 

 そして省吾の手が肌を撫でながらおっぱいへと進んで、キュッと乳首を摘んで擦り上げた瞬間――。

 

「いやぁっ、あっあっ、乳首っ、乳首でイッちゃうっ! こんなの恥ずかしいのにっ、あっ、んぅぅっ、あっあっ、イクッ、イッちゃうのぉぉっ!」

 

 オマンコの中の指をキュッと締め付けながら、明日奈は絶頂の快感に全身を激しく、くねらせた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 ジュプッ、ジュプッ。

 部屋の中に卑猥な音を響かせながら、オマンコの穴が一生懸命に広がってチンポを飲み込み始めた。

 明日奈の脚の間で、省吾はゆっくりと腰を振りながら恋人のエロい姿を眺めてご満悦だ。

 

「あっ、あっ、省吾君好き、好きぃ。もっと、あっ、もっと奥にっ」

 

「俺も好きだよ明日奈」

 

 亀頭に押し広げられたエロ穴が、少しずつ、少しずつ、凶器とも言えるようなグロい巨根を咥えこんでいく。

 

 何度挿れても変わらない明日奈のオマンコの気持ち良さ。

 愛の言葉を口に出しながら、繋がりを深めていく部分を省吾はエロい目で楽しみながら腰を押し進めていく。

 

(はぁはぁ、明日奈のエロさに煽られてもうイッちゃいそうだ……)

 

 ここまで明日奈を弄んだ分のツケが、早くも射精という形で回ってきていた。

 ジュプッと音が鳴る度に射精管が高まっていく。

 そして亀頭が子宮口に辿り着くと――。

 

(くぅっ、だめだ、もう出てしまいそうだ――)

 

 いつもならこのまま中出しするのが省吾である。しかし彼は彼女にやってみたいと思っていたことが有った。

 それは男なら一度はやってみたい事であり、失敗すれば漏れなくお掃除がおまけについてくる事でも有った。

 

 明日奈を見れば気持ち良さそうに喘いでいる。

 

(怒ったりはしないよな?)

 

 多分彼女は怒らない。これだけ好きだと言ってくれるのだ。

 万が一怒っても謝ればきっと許してくれるだろう。省吾はそう信じた。

 

(よし、やるぞっ!)

 

 省吾は意を決して行動を開始した。まずはオマンコから射精寸前のチンポを引き抜く。そしてしっかり握りしめると、さっと明日奈の――顔の横へと移動した。

 

 もう省吾が何をしようとしているのか分かる人もいるだろう。

 そう、省吾は明日奈に顔射しようとしていた。

 

 そんないつもと違う動きは、頭の中がピンク色に染まっている明日奈に疑問を持たせた。

 

(……?)

 

 いつもなら中で射精するまで絶対に抜かない省吾が起こした初めてのアクション。

 いったい彼が何をしようとしているのか? 明日奈にはさっぱり分からなかった。

 ただ彼の気配が頭のすぐ横に有るのだけは感じていた。

 

――発射まで、あと3秒。

 

「はぁはぁ、くうっ」

 

 何も分かっていなそうな明日奈の顔の横で省吾がチンポを扱き始めた。

 

――発射まで、あと2秒。

 

 省吾がビクンと跳ね上がりそうなチンポを握りしめ、愛液で濡れた光を放つ亀頭を明日奈の顔に向ける。

 

――発射まで、あと1秒。

 

 まだ何をされようとしているのか気が付いていない明日奈は、口を半開きにしたまま喘いでいる。

 そこを狙って、省吾が溜まりに溜まったエネルギーが発射しようとしていた。

 

「はっ、はっ、明日奈。イクぞっ!」

 

(えっ?)

 

 明日奈にはその意味が分からなかった。それは仕方がないことだ。

 彼女は自分の口の中か大事な場所の奥でしか、彼が射精しないと思いこんでいた。事実これまでの全ての射精をそのどちらかで受け止めていた。

 だからその2つ以外の形で射精されるという考えが全く思い浮かばなかったのだ。

 

 そんな明日奈の顔に向けて省吾は――。

 

――ドピュッ、ドピュドピュッ!

 

 と、精液をぶちまけ始めた。

 

「くはっ、うあっ――」

 

 勢いよく鈴口から飛び出し始めた本日一発目の粘度を持った白濁の液が、ピチャッと粘着質の音を伴って目隠しをした明日奈の頬に着弾していく。

 

「ふぇっ……?」

 

 顔に熱い何かが飛んでくるのを明日奈は感じた。

 勢い良く飛んでくるそれが頬に、そして一部が口の中に飛び込んでくる。

 

(これって……)

 

 口の中に入ってきたその熱い何かを明日奈は思わず舌で確かめた。

 それはここ一ヶ月で覚えさせられた、彼の欲望の味だった。

 

 自分が今、彼に何をされているのか?

 明日奈は今もなお口の中に飛び込んでくる液体の味で、漸く理解し始めた。

 

(私の顔に……射精……してるの?)

 

 頭上から聞こえる彼の荒い吐息。顔にどんどん飛んでくる熱い液体。

 それが止まったかと思えば――今度は頬に熱い何かが擦り付けられた。

 

 明日奈は何をされているのか完全に理解した。彼が自分の顔に射精して、更におチンチンを擦りつけているんだと。

 

(あ、やだ……)

 

 射精されるまで明日奈は快感の虜だった。

 しかし今の彼女は初めてされたエッチな行為が恥ずかしくてたまらない初心な女の子。顔に精液を掛けられる。それは生まれて初めての経験だった。

 だけどその恥ずかしさを感じている時間は、それほど長くはなかった。

 頬に擦りつけられていたおチンチンが頬から唇へと移動し、もともと半開きになっていた口の中に精液を伴って入ってきたのだ。

 

「んむっ……」

 

 お口の中に断りもなく入ってくる彼の大きなおチンチン。そしてお口の中に広がっていく、自分の愛液と彼の精液が混ざりあった味。

 彼が欲望のままに自分にイやらしいことをしている。させようとしている。

 

(あんっ、省吾君のが……おチンチンが……精液と一緒に……)

 

 顔に精液を掛けられて、射精したばっかりのおチンチンを咥えさせられている。

 そんな状態の自分の顔はどんな風に見えてしまっているのだろうか?

 

(きっと凄くエッチな顔になってる……)

 

 だけどその顔を見て彼は喜んでいるに違いない。そう考えると恥ずかしいと思うと同時に、明日奈は嬉しさも感じた。

 

(やんっ……おチンチンの先っぽがお口の中で……。まだ残ってるの? 私に吸い出せって言ってるの?)

 

 お口の中でピクピクしている彼の大きなおチンチン。それは明日奈が舐めるべきモノであり、同時に舐めたいモノでもあった。

 もう彼には自分のエッチなところをたくさん見られてしまっている。これからもたくさん見られてしまうのだろう。

 

(省吾君だから……、こんないやらしい事されたって……、させられたっていいもん)

 

 だから明日奈は顔に精液を付けたまま、お口の中のおチンチンに舌を這わせて舐め始めた。

 それが世間でとてもはしたない事なのか分かっていても。

 

「んっ、んっ……」

 

「あぁ、明日奈、気持ちいいよ……」

 

 おチンチンの先っぽに舌を絡めると、彼の喜んでいる声が頭上から聞こえた。

 その声を聞きながら明日奈は亀頭をチューっとして――中に残っている精液を吸い取り始めたのだった。

 

 ・

 ・

 ・

 

 勿論、顔射一回でエッチが終わるわけがなかった。

 

 明日奈は最後の最後まで手錠と目隠しをされたまま、省吾に犯され続けた。

 

「あっ、あっ、省吾君っ、またイッちゃうっ。イッちゃうよっ! あぁあああっ!」

 

 明日奈はいつもと違ったプレイとラブホという閉鎖的な環境で、彼の部屋で上げられない程の大きな声で喘ぎ続けた。

 その明日奈に対して、今日の省吾は毎回――彼女の身体の何処かへ射精した。

 

 最初の一回で彼がしたいことを理解した彼女が、敢えてエッチな言葉で彼を喜ばせる。

 

「あっ、やぁ……乳首に射精したらだめぇ……」

 

 だめと言われる場所に射精する省吾は大興奮。

 亀頭を乳首に擦りつけられながらドクドクと射精して乳首を精液でコーティングしたり、その次の射精でもう片方の乳首もコーティングしたり。

 おへその凹みにすら亀頭を押し付けて射精した省吾は変態だと言えるだろう。

 

 そして明日奈のオマンコの中で5回目の射精を終えた時、省吾は完全に今日のエッチに満足した。

 

 だが、やるべき事はやるのが省吾。エッチを終えた後、一緒にお風呂に入る時に彼女を脱衣所の鏡の前に立たせた。

 

「明日奈、ほら、ちゃんと鏡を見て」

 

 明日奈は彼の言うことに逆らえない。

 彼女は自分がどんな有様になっているのか良く分かっていた。だけど彼に言われた以上、鏡に視線を向けないわけにはいかなかった。

 

 明日奈は言われた通りに鏡におずおずと視線を向けると、見えた自分の姿のあまりにもの卑猥さに、恥ずかしくてたまらなくなって身体を震わせた。

 

 それなのに鏡に写った自分の姿から目を離せない。

 

(あぁ……私……、省吾君に……、こんなにいやらしい身体に……されちゃったんだ……)

 

 そこには――顔にも、乳首にも、お腹にも、そしてオマンコからも太ももに精液を垂らした、とてもエッチな――淫らな明日奈の全裸が映っていた。




初めての外出しが顔射とかヒドイ(笑


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44話 家政婦(お手伝い)はサタ 

 月曜日の放課後。

 一旦帰宅して私服に着替えた省吾は、勉強道具が詰め込まれた鞄と洒落た模様の入った手提げ袋を手にして、一軒の家の門の前に立った。

 門の外から中を見ればそこには洋風の立派な玄関が存在している。横へ視線を向ければ車が二台は止められるであろう洒落たガレージ。

 全体へ視界を広げれば部屋数が10以上は有りそうだ。

 

 そんな大きな家に住んでいるのは、みんなご存知明日奈さん。

 

 今日から一週間、約束通りに彼女の部屋で放課後にしている受験勉強をするために、省吾はここまでやってきていた。決してエッチするためではない。

 

(やばい……緊張してきた)

 

 この家にやってきた省吾が緊張してしまうのは仕方がないだろう。そう、彼は初めて明日奈の家を訪問するのだから。

 この家の傍でキスをしていたくせに、なぜ今更緊張するのだと言いたくなるがそういうものである。

 

 省吾が胸をドキドキさせながら門に設置されたインターホンへ手を伸ばした。

 しかしそれより早く玄関が開き――。

 

「いらっしゃい。省吾君っ♪」

 

 笑みを浮かべて、弾んだ声で出迎えた明日奈が現れた。

 省吾は自分の緊張が一瞬で解けていくのを感じつつも疑問に思った。

 

(ちょっと明日奈さんや。迎えに出てくるのが早すぎないでしょ~か?)

 

 満面の笑みを浮かべる彼女に嬉しさを感じながら、省吾はなんとな~く『忠犬(雌犬)』の二文字が頭に浮かんだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

 結城家のお手伝いさんである佐田明代は、受験勉強する為に訪れた最上と名乗る男の子を、お嬢様が部屋に連れて行くのを静かに見送った。

 驚くことにあのお嬢様がそわそわと……ずっと最上様が来るのを待っていた。

 玄関でじっと待つお嬢様の姿は、さながら御主人様の帰りを待つ忠犬のようだと佐田は思った。

 

(最近、お嬢様の表情が明るくなっていたのは、あの男の子のお陰のようですね。喜ばしいことです)

 

 若い二人のためにお茶請けの用意をしながら、佐田は思考を重ねていく。

 

(先週からお帰りが遅くなっていたのは勉学のためだと聞いてはいましたが……、お嬢様の彼を見つめる目と二人の雰囲気、ええ、ええ、あれは間違いなく――――)

 

 佐田の目がキラッと光る。

 

(やってますねっ!)

 

 家事に慣れた手を流れるように動かしながら、佐田はウキウキと遠慮なく想像を広げ続けた。

 

(ふふっ、最近、随分と色っぽくおなりになったと思っていましたが、まさかズッコンバッコンやっていらっしゃるとは……(確信)、奥様は気が付いておられるのでしょうか? まぁ気が付いていても、あの目をしたお嬢様は止められないでしょうけど。どうやら完全に恋しちゃってるようですしねぇ)

 

 そしてお茶請けの用意を終えた佐田は、全てを見通す(まなこ)を斜め45度上に向けた。その方向には明日奈の部屋が存在している。

 

(くふっ、このお茶請けをお嬢様に悟られないように静かに持っていったら……)

 

 佐田は幻視した。雇い主の娘と恋人が若さ故の勢いで、自分が家にいるにも関わらず速攻で乳繰り合っている姿を。

 

(くふふふふぅっ! あの男の子とお嬢様がキスをしたり、はしたない事をしているところを見れるかもしれませんっ! さぁっ、れっつ・ら・ご~ですよっ!)

 

 手にお茶請けが乗ったお盆を手に、佐田は抜き足差し足忍び足、足音を殺して二階へ行くと、ササッと明日奈の部屋のドアに耳を寄せ――しかし中からエッチな声が聞こえてこない事が分かると――ガクッと項垂れた。

 

(乳繰り合っておられるのを期待したのですが……まぁ仕方ないですね。今日のところは潔く諦めましょう。ですがっ! 実は私、旦那様と奥様と浩一郎様が今週の週末はお仕事でお帰りにならないことを知っているんですよねっ! くふぅっ、お嬢様覚悟なさいませっ、しっかりこの佐田が煽って差し上げますからっ!)

 

 そして佐田は表情を取り繕うと、澄ました顔でドアをノックしたのだった。

 

 

 

 さて、この日の明日奈さんはどうだったのだろうか?

 

 まず簡単に言えば、明日奈は自分の部屋に省吾が来たのを喜んでいた。

 家族でも勝手には入ってこれない自分だけのセーフティーゾーン。そこに最愛の彼氏が初めて来たのだ。

 この部屋で、彼が過ごす時間が増えれば増えるほど、彼の存在感が、香りが、この部屋へと移っていく。

 

 その事実がたまらなく嬉しかったのだ。

 

 ちなみにエッチな方向には全く進まなかった。夜になれば家族が仕事から帰ってくるのが分かっていたから。

 しかしエッチなことをしていなくとも明日奈はこの日、十分に幸せを感じていた。

 

 なにしろ省吾が自分の両親へ――。

 

「初めまして、僕は明日奈さんと将来を見据えてお付き合いさせていただいております最上省吾と言います」

 

 それは結婚も視野に入れていると断言したに等しい挨拶をしてくれたのを、隣でしっかりと聞かせてもらったからだ。

 

 ・

 ・

 ・

 

 木曜日の夜、明日奈はベッドで……省吾の写真を見つめていた。

 

「んっ……」

 

 ボタンが外されたパジャマの胸元から忍び込んだ手が妖しく動く。乳頭に乗せられた指の腹が、硬くなったそれを撫でて転がす。

 今週から始まった明日奈の部屋での受験勉強。それはお手伝いの佐田さんが帰宅する18時まで、そしてその後はいつ家族が帰ってくるか分からないが故に、エッチなことを出来ないという状況にしてしまっていた。せいぜい省吾の帰り際にキスができるぐらいだ。

 

「はぁはぁ……あっ」

 

 ずっと近くにいるのにセックスすることが出来ない。省吾を愛し、そして彼とのセックスに溺れてしまっている明日奈の身体は、日に日に――凶悪なチンポを求めて疼きを増していた。

 そのせいで明日奈は今週に入ってからというもの、毎日欠かさずにオナニーをしていた。

 そう、今も彼女は――省吾のおチンチンの勃起写真を見つめながらオナニーしているのだ。

 

「んっ、あっ、省吾君のおチンチン……とっても大きいよ……」

 

 それの代替品である彼女の手が下腹部へと送り込まれていく。そこは既にエッチな液で溢れていた。

 充血したクリトリスは愛液にまみれ、剥き出しになって撫でられるのを今か今かと待ち受けている。

 明日奈はそのクリトリスの上に迷いもなく中指を踊らせて、痺れるような快感を貪りに掛かっていく。

 

「あんっ、あっ、あっ、あっ、気持ちいいっ」

 

 クリトリスの上で中指が周回を重ねていく。そこから生み出される快感に明日奈の喘ぎがリズム良く弾む。

 だがその行為は長く続かない。彼女の中指には重要な目的があった。それを達成するために中指は割れ目に沿って侵入口へと向かい――。

 

 ズブリっ――と、エロ穴へ抵抗もなく沈み込んだ。

 

「んぅっ、ああぁっ!」

 

 その瞬間、明日奈は蕩けた顔で喘ぎ声を漏らした。彼女の瞳はもはや画面の中のおチンチンしか映していない。

 そしてエロ穴の中を中指でかき回し始める同時に、乳頭を転がしていた指で、乳首をキュッと挟み込んでコリコリと擦る。

 

「んぅっ、やぁ、省吾君、もっと、もっと」

 

 画面の中のおチンチンを瞳に映して、切なくも甘い明日奈の感極まった喘ぎ声が部屋の中に零れていく。

 そして――省吾のチンポをおねだりするように、快感で肌を薄桃色に染めた彼女の脚が――大胆に左右へと広げられていく。

 まるで桜の蕾が朝露を垂らしながら、淫らな桃色の花を咲かせるように。

 

 省吾と出会う前の明日奈であれば、たとえオナニーしていても恥じらいのある少女らしい姿を失うことはなかっただろう。

 しかし今の彼女は快感を求め、好きな男のチンポの写真を見つめながら脚を広げてオマンコをかき回すいやらしい雌犬。

 

「あっあっ、省吾君のおチンチンが気持ちいいのっ、あっあっあっあっ」

 

 そう、省吾の凶悪なチンポを堕ちてしまったいやらしい雌犬なのだ。

 激しさを増していく中指の動きに、瞳にチンポを映した女の喘ぎ声が高まっていく。

 

「あっ、やぁっ、省吾君っ、私、イッちゃうっ。省吾君のおチンチンでっ――イクッ、イクッ、イッちゃうっ! ひぅっ!」

 

 イキながらも明日奈の手は止まらない。更に激しく指をピストンさせて、オマンコのエロ穴に突き立てていく。

 それは絶頂している彼女に容赦なくチンポを突きこんでいた省吾とのセックスによく似ていた。

 

「あっああっ! あ゛ーーーーーーあ゛ーーーーーっ!」

 

 止まらない快感に、明日奈はチンポを見つめたまま涙を零しながらイキ続ける。

 

「ひっ、イッてるのぉっ、イっっちゃってるのぉっ! あっあっ省吾君っ、省吾君っ!」

 

 しかしこれだけ気持ちよくなっても明日奈は決して満足しないだろう。

 彼女が求めるのは只一つ。それは省吾の――本物のチンポだ。



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45話 明日奈の企み

 そして明くる日の金曜日。

 今日も明日奈の部屋で勉強するために省吾は彼女の家を訪れたのだが。

 

(おおうっ?)

 

 目にした明日奈の姿に胸をドキッとさせることになった。

 なにしろ、久しぶりにというか数日ぶりに目にする、生の太ももさんのご登場したからだ。

 

「いらっしゃい省吾君」

 

 そんな素敵な脚線美を見せている明日奈が、モジモジとしながら恥ずかしげに省吾を出迎えていた。

 その彼女の雰囲気に、省吾は思わず息を呑んだ。

 

(ゴクッ、マジか……)

 

 昨日までの彼女は自宅で、このような脚を曝け出すような露出度の高い服装はしていなかった。

 なのに今日は紺色をベースにカラフルな花びら模様があしらわれたフリルミニスカから、男を誘うように生の太ももが露わにされている。

 そのミニスカはこともあろうにギリギリのラインで、向こう側が見えそうなほど下部の方が――透けていた。そう、透けてしまっていたのだ。

 

 透けた部分から見える太ももの妖しいシルエットの艶めかしさ。

 そんな彼女の装いに、エッチさを感じてしまった省吾のチンポに血が集まっていかないはずがない。

 

 しかし省吾はこの場で勃起するのはまずいと考え、逃げるように視線を上へと向けた――のだが。

 

(嘘だろっ!?)

 

 省吾はひと目で分かった。羽織ったカーティガンに覆い隠されているが、その柔らかそうな存在感は紛れもなく――。

 

(なんでノーブラなんだよぉっ!)

 

 省吾は心の中で叫んだ。どう足掻いても彼女の部屋でエッチするのは、18時まではお手伝いの佐田さんがおり、その佐田さんが帰った後はいつ帰ってくるか分からない家族がいる以上、難しいとしか言えないからだ。

 それなのに明日奈の『ねぇ省吾君、今日はエッチなことしてもいいよ♪』と誘っているようなこの服装。省吾にとって眼福ではあるが、同時に目の毒にもなってしまっている。

 

 しかし明日奈も、省吾を虐めるためにそんな服装をしているのではない。これにはふか~~い訳があるのだ。

 それは今日、帰宅した明日奈に佐田が伝えてきた内容に理由がある。

 

「お嬢様。今日は旦那様も奥様も浩一郎様もお仕事でお帰りにならないと連絡がありました。皆さん、お帰りは明日の夕方になるようですよ」

 

「分かりました。でも3人揃ってなんて珍しいですね」

 

 これを聞いた瞬間、毎晩オナニーして身体を慰めている明日奈の頭脳が超高速で回転を始め、エロ方向へ走った。それも全力でだ。

 追加して言っておくならば土曜日曜は、お手伝いの佐田は休みである。後は言わずもがな。

 

 そういう訳で、今日の明日奈は省吾と仲良くする気でいっぱいなのである。

 

 とは言え、佐田が帰る18時過ぎまでは、普通に勉強していなければならないだろう。

 

 そして時間が経って18時過ぎを迎え、勉強に一区切りをつけて休憩に入った明日奈は――。

 

「佐田さん、お帰りですか?」

 

 階段の手すりに手を置きながら仕事を終えて帰宅しようとする佐田へと声をかけた。

 

「はいお嬢様、もう時間ですので。お食事はいつものように、もちろん最上様の分も用意しておりますので温めてからお食べになられてください」

 

 まるで時間を計ったかのようにタイミングよく現れた雇い主の娘に、佐田は真面目な顔で返事を返した。しかしその内心では……。

 

(もうっ、お嬢様ったらっ! お顔にずっと帰るのを待ってたって出てますよ! まぁ、分かってはいますが、その短いスカート、いつもであればロングスカート、たとえ露出が多くてもショートパンツですのに、これから最上様を誘惑してズッコンバッコンする気なのがバレバレですよっ! ええ、ええっ、帰りますとも。私が帰った後にお嬢様のする行動が非常に楽しみですしねっ!)

 

「分かりました、いつもありがとう佐田さん」

 

「いえ、これもお仕事ですから。では失礼します」

 

(くふふ~、さらばなりぃぃっ! 来週の月曜日はっ、気合をっ、入れてっ、エッチの痕跡探しを楽しませてもらいますよっ!)

 

 そんな佐田の内心を知らない明日奈は、彼女が帰っていくのを笑顔で見送った。

 いくら聡明な頭脳を持つ正妻様でも、いつも落ち着いて物静かに仕事をしている佐田がそんな事を考えているなんて察するのは流石に難しいようだ。

 幸いだったのは、佐田に明日奈の邪魔をする気持ちが一切無かったことだろう。本来、彼女の立場であれば雇い主の娘の不純異性交遊を見逃したりはしないはずなのだから。

 表の顔と裏の顔がこれほど乖離している人も珍しい。

 この佐田の人格には興味深いところがあるが、それに関してはいずれ語ることにしよう(嘘)。

 

 なにはともあれ、佐田が帰ったことによって、明日奈が待ち望んだ省吾との二人っきりの時間がやってきた。

 

(これでやっと省吾君と二人っきりになれる……)

 

 今夜は両親も兄も帰ってこない。そして自分の部屋には大好きな人がいる。この状況で恋人を求めてやまない彼女が止まれるだろうか? いや、止まれるはずがない。

 明日奈はとっても悪い事を考えている。だがそれは誰だって一度は考えたことがあるような悪い事だ。故に!

 

 明・日・奈っ・テンプテーションッ! 始まるよっ!

 

 まず明日奈は、一階へ降りてきた理由である新しいお茶をキッチンで用意し……もう一つの準備を始めた。

 もちろん省吾を誘惑するための準備である。

 

 既にやることを決めていた明日奈が、頬にほんのりと朱を滲ませながら胸元へと手を移動させていく。

 

(うぅ……)

 

 そして胸元で少しばかり指先を遊ばせた

 改めてそれを行おうとすれば、恥ずかしくなってしまうのが明日奈の可愛いところだ。

 

(でもこうすれば……)

 

 しかし意を決して、明日奈はカーティガンのボタンを外し始めた。

 一つ、一つ、ボタンが外されていく度に、彼女の深い、深い谷間が露わになっていく。

 

(もっとエッチな目で見てくれるだろうし……)

 

 勉強を始めてから約2時間。その間、自分の胸に、チラッチラッチラッとバレバレな視線を向けてきていた省吾の反応を思い出す。

 その彼に視線を向けられる度に、明日奈は心の中で密かに『少しぐらいなら触ってもいいよ』と――エッチな乳首をツンと反応させながら思っていた。

 

(それに省吾君きっと気が付いてた。私が……)

 

 これから部屋に戻って、はしたない服を着ている姿を彼に見せようとしている。このカーティガンの下のエッチな格好を。

 明日奈はそんな事をしようとしている自分が恥ずかしかった。

 

 だけど今更止めるなんてことは出来ない。

 ボタンを外し終えた明日奈が服の前をゆっくりと広げていく。すると――。

 

(今日はブラを……してないって)

 

 大胆にもおっぱいの上半分が露出されている薄い青系統のフリルキャミが現れた。

 省吾と出会わなければ、男女の関係にならなければ、決してこんなエッチなキャミを彼女が買うことはなかっただろう。

 

(なのにちっとも手を出してくれないなんて……、少しぐらいなら……触られても良かったのに……)

 

 本当に待っていた。チラチラ胸を盗み見てくる彼が我慢できずに触ってくるのを。

 だけど一度も触ってはもらえなかった。明日奈はそれが残念だった。

 もっとも省吾からしてみれば触ってしまえばもっとエッチなことがしたくなる。明日奈の家という自制しなければならない場所で、そう簡単には触るわけにはいかなかっただろう。

 

(でもこの格好なら私のこと……、もっとエッチな目で見て……触ってくれるよね?)

 

 ストーレートに省吾を求めればいいのに遠回りなアプローチになってしまうのは、未だに明日奈が「セックスしよ?」なんて言うのが、どうにも恥ずかしくてたまらないからだ。

 

 だから明日奈は見せることで誘惑する。それがバレバレのお誘いであることは自覚した上で。そしてここまでくれば。

 

(やだ……やっぱり私の身体……、こうなっちゃうんだ……)

 

 明日奈は早速変化した自分のエッチな身体を見て、顔を真っ赤に染めながら心の中で呟いた。視線を向けた先には早くも乳首ポッチが浮かんでいる。

 続けて下腹部で生まれた熱い流れが更に彼女を辱める。

 

(うぅぅ、もうこんなに……)

 

 そんなあまりにも淫らすぎる身体の反応に、明日奈は羞恥心を煽られて、両手で覆い隠してその場に蹲った。

 

(あぅ、恥ずかしい。私……こんなにエッチな身体の女の子になっちゃってる)

 

 省吾と出会い、初めてセックスしてから約2ヶ月。

 

 明日奈の心と身体はもはや手の尽くしようがないほど――省吾という(チンポ)に堕ちてしまっていた。



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46話 明日奈のエッチな告白

 明日奈が階下で自らの身体の淫らさに羞恥心を煽られて蹲っている頃、省吾は今日の彼女の服装について考えていた。

 

(あれってサインだよなぁ……)

 

 紺色をベースにカラフルな花びら模様があしらわれたフリルミニスカからは生の太ももが大胆に露わにされて、そしてカーティガンの下に隠された柔らかそうな膨らみは――間違いなくノーブラだった。

 その格好に秘められている意味が分からない省吾ではない。ノーブラという事実が伝えているのは『今日はエッチなことをしても良いよ』という意味のはずだ。

 

 しかし気になるのは彼女の家族やお手伝いさんの動向だ。

 

(まぁ、お手伝いさんの方はそろそろ帰ってるはずだけど)

 

 とりあえずお手伝いさんの方は障害から外す。残る懸念は家族の方だ。彼らがいつ帰ってくるのかが分からなければ、おいそれと彼女に手を出すわけにもいかない。多分明日奈の方は知っていてあの格好をしているのだろう。

 その理由を知って気兼ねなくエッチなことがしたい。省吾がそう思うのは健全な男子高校生なのだから当然である。

 

(とりあえず明日奈が戻ってくれば、その辺りも分かるんだろうけどなぁ)

 

 想像が間違っていなければ、この後に気持ち良いことができるはずだ。

 最後にエッチした日曜以来、溜まるものが溜まってしまっている。

 

 許される状況なのであれば、そのたっぷりと溜まっている精液を、省吾は彼女の中に注ぎ込みたかった。

 

(まぁ、家の人の帰りが遅いのか、帰ってこないかぐらいは聞かないと、怖くてエッチできないな)

 

 万が一にもエッチしてる最中に帰ってこられては目も当てられない。

 そうこう考えている内に時間が経っていたらしい。部屋の外から足音が聞こえてきた。

 

 どうやら明日奈が戻ってきたらしい。部屋の外から彼女の少々色っぽい声が届いた。

 

「省吾君ごめん。手が塞がってるから開けてくれる?」

 

「分かった、ちょっと待って。すぐに開けるよ」

 

 そして省吾は隙あらば勃起しようとしているチンポのポジションを直してから、ドアを開けに向かった――のだが。

 

 開けた扉の向こうにいきなり現れた柔らかそうなおっぱいに、チンポをピクッと反応させることになった。

 

(うおぉぉっ! ちょっとちょっとぉっ! なんで半分、おっぱいが出てるのさぁぁぁっ!)

 

 省吾に驚愕を与えた恐るべし明日奈のビフォーアフター。

 部屋を出る前はカーティガンに隠されていたのに、今はちょっと指を引っ掛ければすぐに乳首が見えてしまいそうな、やたらと露出度が高いエッチなフリルキャミが露わにされていた。

 

 それだけではない。更に強烈な誘引力を放つ――。

 

(おまけに乳首までポッチしてるしぃぃっ!)

 

 エッチな乳首ちゃんがそこには存在していた。

 

 ただでさえ乳首ポッチというのは不思議なほどエッチな感じがある。おまけにそんなエッチな姿を見せているのが美少女の明日奈であるのだからたまらない。

 省吾の視線がそのエッチな部分に釘付けにされてしまうのは仕方がないだろう。

 

 そして省吾が乳首ポッチに送ってくる熱い視線に、もともとほんのりと赤い顔をしていた明日奈が、更に耳まで赤く染めていく。

 

(良かった、こんなに見てくれてる……。でも……うぅ、すっごく恥ずかしい……)

 

 エッチな部分を見られている。そう思っただけでますます乳首が硬くなっていく。だけど今更隠そうにも手に持ったお茶のせいで隠すことができない。

 彼を誘うためにエッチな格好をしたのに、実際に見られてしまうと明日奈は恥ずかしくてたまらなかった。

 

 だからちょっぴり逃げてしまったわけで。

 

「省吾君、お茶にしよ?」

 

「あ、うん。そうだね、そうしようか」

 

 そんな明日奈の恥ずかしげな姿と声に、この後エッチなことができるを確信した省吾は、ひとまずのお茶の誘いに乗ることにした。

 

 そしてこの後に彼女がするであろうエッチなお誘いを期待して――股間に滾るものを感じた。

 

 ・

 ・

 ・

 

 もともと明日奈の部屋には床に置くタイプのテーブルはなかった。しかし今は小さなガラステーブルが置かれている。

 それは明日奈が省吾と一緒に勉強することになったので新たに買ったものだ。他に可愛いミニテーブルも有ったのに敢えてガラスのテーブルを買っている理由は言う必要がないだろう。

 

 その小さなガラステーブルを挟んで二人が向かい合って座っている。

 省吾はてっきり、彼女が隣りに座ってくると思っていたので一瞬だけ肩透かしを食らったような思いをしたがすぐにその理由を理解した。

 ガラステーブルの向こう側には撫でたら気持ちよさそうな生の太ももがあり、そしてさりげなく左右に広げられた膝の間から彼女が純白を見せていたからだ。

 

(なるほど、そうきたのか)

 

 いつぞやのことを思い出させるかのようなこの状況は妙に股間にクるものがあった。

 明日奈が恥ずかしそうな表情を浮かべているのは、故意に脚を広げて自分から見せているからだろう。

 ただでさえ明日奈のような美少女が、こんなあられもない格好でスカートの中を見せているのだから省吾としてはたまったものではない。

 

 おまけに視線を上に向ければ、薄い青系のフリルキャミから溢れそうなおっぱいと乳首ポッチが見えている。

 

(くぅっ、眺めが良すぎてやばいな)

 

 そんなエッチなアピールを行う明日奈の艶姿を眺めつつ、省吾は彼女の家族のことも考えていた。

 なにしろこの後にどれだけエッチなことが出来るのかは彼女の家族がいつ帰ってくるのかを知る必要がある。

 

(帰りが遅いのか、それとも帰ってこないのか)

 

 正解は『帰ってこない』だ。だがそこまでの情報はまだ与えられていない。とは言え、彼女の格好を見れば、エッチなことをしてもいいのは一目瞭然。

 そんな彼女が、俯き気味でお茶を両手で口元に運びながら、上目使いでチラッチラッと視線を送ってきている。もはや誘っているのは間違いないだろう。

 

(ゴクッ、くっそ、めっちゃエロ可愛いんだが)

 

 そんな明日奈の期待に応えないわけにはいかないと省吾は思った。しかし同時にまだまだ彼女の可愛くもエロい姿を見たいと思った。

 

 なので省吾は大胆に明日奈のスカートの中に視線を向けた。彼女にどこを見てるかよく分かるように。

 するとその視線を追いかけた明日奈が――――顔にボッと火を昇らせた。

 

(あぅ、スカートの中を見てる……)

 

 省吾のストレートすぎるエッチな視線。

 そんな目でスカートの中を見られていると思うと、明日奈は恥ずかしくなって脚を思わず閉じたくなった。だけど同時に身体が反応していくのを感じていた。

 

 彼の目の前で乳首がエッチに尖っていく。見られているスカートの中で大事な場所が……ジュンと濡れていく。

 

(やだ、省吾君が見てるのに……)

 

 そんなエッチな変化が起こっているスカートの中を、自分から見せてしまっているのが恥ずかしくてたまらなかった。

 だけどこのまま恥ずかしがるだけでは終われないのが今日の明日奈である。

 

(うぅぅ、恥ずかしいよぅ……)

 

 そう思いつつも明日奈は、太ももに置いている手をギュッと握りしめて羞恥に身体を震わせながら――もう少しだけ――――さりげな~く膝を広げた。

 

 スカートの中を覗いている省吾の目の前で行うエッチなアピール。しかし明日奈は気が付いていなかった。

 

――純白が濡れて、妙にエロく透けてしまっていることに。

 

(ぶはっ!)

 

 省吾の目に映ったのは純白のショーツ以上に破壊力を持つ、透けて微妙に見えてしまっているオマンコのエロい割れ目。

 流石に明日奈もオマンコの割れ目まで見せるつもりはなかったに違いない。見せている自覚はあってもそれは下着だけで、中身まで見せるつもりはなかったはずだ。

 

 しかしそのスケスケエロスに襲われた省吾はたまらない。

 

 チンポに掛けられた純白スケスケ割れ目という名の強力すぎる支援バフ。

 明日奈のエッチな応援を受けて、頭をもたげ始めた悪鬼を鎮める術はもはやどこにも存在しない。

 トランクスの中で、勢いよく股間に流れ込んだ血がチンポを凶悪な形へと変えていく。

 

(明日奈っ、流石にそれはエロすぎるって!)

 

 流石に省吾も勃起を止めることができない。まぁ、無理して止めようとまでも思ってはいないが。

 

 そしてその変化は、俯き気味だった明日奈の視界に当然入っていたわけで。

 

「あっ……」

 

 思わず明日奈は声を漏らした。

 視線の先でムクムクと膨らんでいくズボンの股間。それはここ数日、欲しくてたまらなかった彼のおチンチンだ。

 その大好きな彼のおチンチンが、自分のエッチなアピールで勃起していく。

 ズボンの中で窮屈そうにどんどん膨らんでいく省吾の股間から、明日奈は目を離すことができなくなった。

 

 そんな明日奈の視線に省吾が気が付いた。

 

(明日奈、俺のチンポ見過ぎじゃない?)

 

 彼女の様子に思わず苦笑する省吾。

 だが男として自分のチンポにそこまで執着してもらえるのは嬉しいものだ。

 

(しかし……うん、俺のチンポね。そういえば……)

 

 省吾の頭の中に疑問が生まれた。それはちょっと前に彼女に撮らせてあげた自分のチンポの勃起写真が、最近どう扱われているのだろうかと。

 

(ククッ、ちょっとばかり聞いてみようか)

 

 この状況なら聞いても大丈夫。そう判断した省吾は迷いなく攻めにかかった。

 

「明日奈、ちょっと聞きたい事があるんだけど良いかな?」

 

「なっ、なにを聞きたいの?」

 

 彼の股間の膨らみに目を奪われていた明日奈が焦りながら赤みの目立つ顔を上げた。

 答えた声が上ずってしまっているのは、股間の膨らみに集中してしまっていたからだろう。男の股間に心を奪われてしまうなんて、本当にエッチな女の子になってしまったものだ。

 

「ほらちょっと前に撮らせてあげた俺のチンポの写真のことなんだけど、いつ見たのが最後かな~なんて思ってさ」

 

「えっ……」

 

 それは明日奈にとってあまりにも予想外すぎるエッチな質問だった。心当たりが有りすぎる。

 なにしろその写真を見ながら昨日の夜もオナニーをしていたくらいだ。

 しかしそのまま答えることは、オナニーをしていたと告白するも同然。そんな事はとても恥ずかしくて答えられない……のだが。

 

(省吾君が私に……、エッチなこと言わせようとしてる……)

 

 昨日の夜にオナニーしていたのを知っているはずがないのに、明日奈はオナニーしたことを言わせようとしているのだと何故か思い込んでしまった。

 

(でも……、言えばきっと……)

 

 そう考えた瞬間、明日奈の背筋に例えようもない妖しい感覚がゾクリと走った。

 

「……っ」

 

 それは好きな男の子にエッチなことを言わされる恥ずかしさから生まれた快感だった。

 その快感のせいで、ただでさえ反応していたエッチな身体が更に反応して、ショーツをジュックリと濡らした挙げ句に、乳首が痛みを感じるほど勃起して尖っていく。

 

 その事実に明日奈は恥ずかしさから一旦上げていた顔を俯かせた。

 それでも彼女は淫らに反応している自分の身体を隠そうとはしなかった。

 代わりに顔の火照りを覚ますように右手で耳に髪をかきあげた。なんとも色っぽい仕草でだ。

 

 そして俯いたことによって、再び視界に入ってきた彼の股間の膨らみに、明日奈はお決まりのように目を奪われた。

 

(あ……)

 

 そのおチンチンが明日奈に伝えてくる。早くエッチなことを言えと。そして自分を喜ばせろと。

 その強制力に彼女はもはや逆らうことはできたりしなかった。

 

 濡れになったスカートの中と、フリルキャミの胸の天辺に浮いた乳首ポッチを省吾に見せつつ、明日奈は絞り出すように声を出した。

 

「最後に見たのは……」

 

 そして羞恥に身を焦がしながら――。

 

「昨日の夜に……その……、……オナニーしながら見たよ……」

 

 小さな声でエッチな質問に答えたのだった。



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47話 明日奈の口撃

 目の前で卑猥な姿を見せていた明日奈が恥ずかしさでたまらなくなったのか、乳首の浮いたフリルキャミの胸元を手で覆い隠していくのを、省吾はチンポをガチガチに漲らせながら見ていた。

 

(くっそ、マジでエロすぎ。理性が吹っ飛びそうだ)

 

 柔らかそうなおっぱいが女らしいしなやかな手で覆い隠されて卑猥に歪む。

 そうやって乳首ポッチを隠す仕草すら、やたらとエロく見えるのが今の明日奈だ。

 省吾は正直、理性を捨て去ってルパンダイブを決めたかった。

 しかしながらそれはまだ早かった。省吾は今もなお、彼女の家族の事が気にかかっていたからだ。

 

 手を出してる最中に家の人が帰ってきたら本気で目も当てられないことになる。それは絶対に避けたかった。

 恐らくは大丈夫なのであろうが、出来れば彼女に聞いて確信してから手を出したい。

 

(しかし、言った本人がなんか興奮してるような?)

 

 顔を伏せてはいるが真正面から見てればそれなりに表情も伺える。

 そして省吾が見たところ明日奈の表情は……妖しく上気してエロい顔になっていた。

 

(……くはっ。と、とりあえず、ちょっと触りながら聞こうかな)

 

 そう考えた省吾はスカートの中にちょっと未練を残しながら立ち上がった。

 当然ながらその動きに明日奈は反応するわけで、ビクッと身体を震えさせた。

 恐らくエッチなことをされると考えたのだろう。それは間違いではない。

 

んっ……」

 

 左隣にやってきて腰を下ろした省吾が肩に右手を回すと、身体に触れられた明日奈は小さな声を漏らした。まるで感じてしまって漏れた喘ぎ声のように。

 そんな声を聞かされた省吾はもうたまらず、どストレートで要求を口に出した。

 

「明日奈、ちょっとおっぱい揉ませて」

 

「……っ」

 

 そう言われた瞬間、明日奈は胸を隠していた手を更に強く押さえつけて身体を縮こまらせた。別に揉まれるのは嫌ではない。なんとなく反射的に抑えてしまっただけだ。

 しかしそれを見た省吾が左手を伸ばした。もちろん伸ばした先は彼女が隠している胸元へだ。

 

 そして明日奈が胸を隠している手の上に、省吾の手が重ねられ。

 

「だめ?」

 

 そう言われると、だめとは言えない明日奈である。もともとそのつもりではしたない格好をしているのだ。

 

「だ……だめじゃないよ。ただ少し、恥ずかしかったから……」

 

「あ~、まぁ、もう乳首を硬くしてたもんな。だけど明日奈、俺が触ってくるのを期待してただろ?」

 

「……うん

 

 明日奈は省吾の言葉を否定できなかった。実際に乳首を硬くしているし、触ってくるのも期待していた。それも今日ずっとだ。

 

「じゃあ、手を下ろそうか」

 

はい……」

 

 とは言え、一度隠してしまった胸、しかも乳首ポッチしてしまっている胸だ。それを再び露わにするのは結構勇気が必要だった。

 

(うぅ……。すごく恥ずかしい、でも……)

 

 しかし同時に、彼にそんなエッチな部分を見せることにどうしようもなく興奮もしていた。

 

(省吾君に……エッチな乳首を見られたい。触られたいよ……)

 

 省吾限定で発揮される明日奈の淫らな性癖。わずか二ヶ月程度で彼女が覚えてしまった新たな快感。

 そこへ正妻様ならではの尽くしたい気持ちが相乗効果をもたらし、明日奈は自然と彼を喜ばせるために淫らな痴態を加速させ始めた。

 

 明日奈は伏せていた赤く染まった顔を静かに持ち上げた。そして潤んだ瞳で省吾を見つめながら口を開いた。

 

「省吾君、今ね、私の……ち、乳首が……すごくエッチになって……敏感になってるの。だから……」

 

 そう震える声で伝えながらゆっくりと手を下ろしていき――。

 

「触るのなら……優しく触ってほしいな」

 

――熱い吐息を吐きながら、淫らに浮いた乳首ポッチを露わにした。

 

 そんな要求を受けた省吾が息を荒くしながら頷く。もちろんその視線は薄い青系のフリルキャミの胸の頂点に浮き上がった乳首ポッチに釘付けだ。

 

「ん、分かった。優しくだね」

 

 省吾はそう答えるとゆっくりと明日奈の左胸の頂点へと手を進め始めた。その手の動きはこれから彼女にエロいことをするぞと知らしめているようにも見えた。

 そしてフリルキャミの上に浮き上がった乳首の部分に優しく指先が触れると――。

 

「あんっ……」

 

 好きな男の子に敏感になった乳首を触られた快感に、明日奈が省吾を見つめながら甘い声を漏らした。

 日曜以来、数日ぶりの彼からの快感。ようやく訪れた嬉しくも恥ずかしい快感に早速身体が溺れ始めた。

 

 しかし、しかしだ。まだ明日奈は、その快感に全てを忘れて溺れるわけにはいかなかった。なにしろ、今日の彼女は悪い事をするつもりなのだ。

 

(やぁ、気持ち良いよぅ……、でもまだ夢中になったらだめ……ちゃんと省吾君にお願いをしておかないと……)

 

「んっ……あっ……」

 

 フリルキャミの上から乳首を撫で転がされる気持ち良さに甘い喘ぎを漏らしながら、明日奈は省吾に悪い事へ協力してもらうためにお願いを始めようとしたのだが――先に省吾のほうが質問してきた。

 

「明日奈、まぁなんとなく想像してるんだけど、今日は家の人の帰りが遅かったり?」

 

「あっ……、う、うん。実はね……あんっ、家族は今日……んぅ……」

 

 話しながらも乳首を触る指先が止まらない。明日奈は甘い快感に喘ぎながらも、必死に省吾へ返事をしていく。

 

「みっ、みんなぁんっ……仕事でぇ、あっ!」

 

 そんな頑張る彼女を弄びたいのが省吾である。意地悪するようにキュッと乳首を摘むと明日奈が少々大きな喘ぎ声を漏らした。

 

 明日奈はこうして意地悪するように言葉を出そうとすると快感を送り込んでくる指先を少し恨めしく思った。

 だけどそうやって彼が自分を弄んで楽しんでることも分かっていた。そして彼が喜ぶと自分も嬉しくなってくる。

 だからそんな風に乳首を弄ばれても……明日奈は一緒にエッチな喜びを感じていた。

 

「仕事で?」

 

「そ、そう、仕事で……んっ、あっあっ、きょ、今日は……あっやっ……帰ってこない……から……んっあっ……」

 

 省吾はキャミの布地ごと乳首コリコリと擦りながら、ようやく聞けた彼女のエッチなお誘いの理由を知った。

 

(なるほど、だからこんなエッチな格好して誘ってたのか)

 

 しかし彼女の言葉がまだ続きそうだと省吾は思った。まだ言いたいことがあるのだろう。

 手に伝わるおっぱいの柔らかさと乳首の硬さを堪能しながら、明日奈が何を言うのか省吾は聞くことにした。

 

「そっか、帰ってこないんだね」

 

「う、うんっ、だから……あんっ、省吾君に……あっあっ、おっ、お願いがあるのぉ……」

 

「お願い? もちろん明日奈のお願いならなんだって聞いてあげるさ。言ってみなよ」

 

 乳首から与えられる快感に頭の中をピンクに染めながら、明日奈は彼の返事を嬉しく思った。

 彼が『明日奈のお願いならなんだって聞いてあげる』と言ってくれた。つまりこれからするお願いも受け入れてくれる。

 

 明日奈は隣に座った省吾に肩を抱かれて乳首を弄られながら、考えていた悪い事を告げていく。

 

「じゃあ言うね……んっ、あっ、省吾君、今夜は……あっやっ、家に泊まって……ほしいの……んぅっ!」

 

 そのお願いは省吾に甘美な衝撃を与えた。思わず乳首をギュッと強めに摘んでしまうほどに。

 

(お泊りだとっ!)

 

 男の子をお泊りに誘う。なんともエッチなお願いである。それを女子高校生である、まだ17歳の明日奈が言っているのだ。

 今日家族が帰ってこないからと言って、女の子がそんな悪い事をしても良いのだろうか?

 無論親バレでもしようものなら、しこたま怒られた挙げ句に二人の仲は裂かれてしまうに違いない。

 

 しかしこういうのはバレないのがお約束である。

 

「しょ、省吾君。ち、乳首が痛いよ……」

 

 乳首を強く摘まれた明日奈が、涙目になって省吾に痛みを訴えた。

 

「あっ」

 

 彼女の涙声にハッとして、省吾はすぐに指の力を緩めると、優しく乳首を撫でて痛みを和らげにかかった。

 しかしそれは明日奈にとって痛みが減るとともに快感が増す行為だ。

 

「あぁ……」

 

 快感から痛みへ、そして一瞬で再び快感に変わった乳首への刺激に、明日奈がまた甘い声を出した。

 

「ごめん、流石に今のは痛かったよな」

 

「うん……ちゃんと優しくしてね……、んっ」

 

「こんな感じはどう?」

 

 省吾は子猫を撫でるように、乳首をふわっと指の腹でナデナデした。

 

「んっ……、とっても……気持ち良いよ……。それで省吾君、今夜は……」

 

「ああ、まぁなんだ。ホントに大丈夫なら泊まっていくけど」

 

 明日奈は自分の望みがここに達成されたことを、乳首に快感を感じながら嬉しく思った。

 これで明日までたっぷり彼と仲良く出来る。

 

(まずは一緒に夕食を食べて、それからお風呂に入って……)

 

 頭の中に浮かび上がるエッチな想像。乳首を撫でられて気持ち良くなりながら、明日奈は今夜の予定を立てていく。

 そして快感に後押しされながら己の淫らな望みを伝えようとし――。

 

「ホントに大丈夫だよ……だから今日はいっぱい……」

 

 明日奈は一瞬だけ、口に出そうとしている内容に恥ずかしさを感じたが――。

 

「いっぱい?」

 

 言葉を繰り返されるともう止めることはできずに、明日奈は上気したエッチな表情を浮かべて省吾を見つめて――。

 

「省吾君の……精液を……、私のオマンコの中にいっぱい出して……」

 

――とても、とてもいやらしいお願いをした。もちろん省吾は即答した。

 

「任せろっ!」

 

 その勢いのある省吾の返事に、信じられないことに明日奈は更に追撃を仕掛けた。

 

「それと……この……お口の中にも……欲しいな……」

 

「ぶはっ!」

 

 卑猥に半開きにした唇にそっと指先を当てて、乳首を弄ばれて気持ちよさそうにしながら、口内射精すら強請ってみせた明日奈のエッチな攻撃に――省吾は敢え無く……撃チンされたのであった。




約一年ぶりの更新でありながら
再びたくさんの方に読んでもらえて嬉しく思っています。
皆さんに感謝を。

2/17 書いていたはずなのに保存されていなかったらしい部分を発見(最後から15行ほど)。
   なので改めて書いて修正しました。


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48話 その手で直すべきナニか

――明日奈が自分の精液をお強請りした。

 

 乳首を弄ばれながらも半開きにした唇に指を押し当てて、瞳を潤ませて自分を一心に見つめて精液をお強請りした明日奈の顔は、省吾に「とりあえず一発やっとくか!」と思わせるに十分な破壊力があった。

 しかし……。

 

(くそっ、俺はどっちに出せばいいんだっ!?)

 

 どちらに欲望を吐き出すか? 同時に出すことができない以上、選ばなければいけない場所がある。

 

 口の中? 彼女の瑞々しい唇にチンポを咥えさせて射精するのはとんでもなく気持ちいいだろう。

 オマンコの中ならば? 彼女のオマンコにチンポを突き立てて子宮に向けて射精するのは快感と同時に男の征服欲を満たしてくれるに違いない。

 

(ああっ、選べねぇっ! 仕方ないっ、今はとにかくっ――チンポ出すかっ!)

 

 とりあえず最低でもズボンを脱がなければ始まらない。そんなわけで――。

 

「明日奈、ちょっとズボンの中が窮屈になってるからベルトを外してもいいかな?」

 

 まず省吾はズボンという軛からチンポを解放することにした。

 なにしろ20cmものサイズを誇る巨根である。既に怒張しているチンポにとってズボンの中は窮屈すぎた。

 しかしただベルトを緩めるだけではダメだろう。当然ながらチンポジも修正する必要がある。

 もちろん省吾はそのチンポの所有者なので、巨根ならではのチンポジ修正もお手の物だ。

 まぁ、全部脱げば早いのだろうが、微妙にソフトになっているのは省吾にヘタれたところがあるからだろう。

 

 ただ、その言葉に疑問を持った明日奈がいた。

 

(ベルトを外すだけでいいの?)

 

 明日奈が疑問に思うのは当然だろう。股間の膨らみはいつぞやのように太ももの方へ伸びている。

 このおチンチンがベルトを外しただけで楽にならないのを彼女は良く知っていた。

 なのでベルトだけではなくズボンのチャックも下ろして……トランクスからおチンチンの先っぽを出してあげる必要があると思った。

 

 だけどこのまま見ているだけだときっと彼はベルトを緩めるだけで手を止めてしまうだろう。

 しかしそれではおチンチンが窮屈なままなのは変わらなくて可哀想だ。そんな思いが明日奈の胸に沸き起こる。

 

(私がしてあげれば……)

 

 彼がそういう事を自分にさせるのが好きなのも明日奈は良く知っている。彼のおチンチンを初めて見た時も自分にズボンを脱がさせたのだから。

 だから自分がベルトを外してあげて、おチンチンを窮屈さから解放してあげれば……彼はきっと喜んでくれる。

 明日奈はお世話をするのが好きだ。いつだって彼の為に何かしてあげたいと思っている。もちろんエッチなことだって――。

 

 そんな尽くしたい気持ちが明日奈に手を伸ばさせる。省吾が膨らませている逞しい部分へと。

 

「ね、省吾君。私が外してあげようか?」

 

「あ、じゃあお願いするかな」

 

 久しぶりにチンポを触られて、ちょっとばかり動揺した雰囲気を見せた省吾が答えると、明日奈は彼が好きそうな形で――おチンチンを窮屈さから解き放ってあげることにした。

 

「うん、じゃあ立ってくれる?」

 

「ん、分かった」

 

 そうして促された省吾が立ち上がると、明日奈が膨らんだ股間を追いかけて膝立ちになったのだが――。

 

(めっちゃ顔が近いです!)

 

 明日奈にとっては待ちに待った大好きな男の子のおチンチンとの邂逅である。顔が近いのはそれだけ彼女がおチンチンを求めていたからだろう。

 その気持ちの現われなのか、明日奈は太ももの方を膨らませているおチンチンがある場所を愛おしそうに撫で始めた。

 

(省吾君のおチンチン……)

 

 ズボン越しでも伝わってくるおチンチンの熱さ。その熱さに明日奈がうっとりとした表情を見せる。

 それを眼下に見ている省吾はたまらない。なにしろ目には凄まじくエロい光景が映っている。

 自分の恋人である美少女の明日奈が、自分のチンポを撫でながら恍惚としているのだ。

 おまけに真上から見る露出過多なフリルキャミの胸元。巨乳であるが故に覗き込んでも乳首が見えたりはしないが、目に毒な柔らかそうな谷間は、チンポを挟ませたいと思ってしまうほど卑猥に省吾を誘っていた。

 

 そんなエッチな体勢で、明日奈が省吾を見上げた。

 

「じゃあ外してあげるね」

 

 女の子らしいしなやかな指先が、名残惜しそうに歪に膨らんだズボンの太股部分から離れてバックルへ向かう。

 そして股間へ目を向けた明日奈がカチャカチャとベルトを外したのだが――その手を動かすのを止めなかった。

 

(お、お? そっちも?)

 

 仁王立ちした省吾が見下ろしている中で、ベルトを外し終えた彼女の手が、そのまま止まらずにチャックもジーッと下ろしていく。

 しかしチャックをすべて下ろされても、ズボンの中は窮屈な状態だ。

 

「ま……まだ窮屈だよね……」

 

 返事を待たずに明日奈の手がいそいそとズボンに掛けられる。

 省吾としては願ったり叶ったり。とても楽で良い状態だ。

 

(あ、うん。もう俺のチンポのことしか考えてなさげだな。まぁ、助かるんだけども)

 

 そう思いつつ彼女がズボン脱がしていくのを見ながら、省吾はなんとな~くこうなるだろうという予測が頭の中に思い浮かんだ。それを楽しみに見下ろしていると――。

 

あっ……」

 

 ズボンが太ももまでずらされた辺りで、明日奈が小さく驚きの声を上げた。

 

(あははっ、やっぱり。っていうか、すっげぇ見てるなぁ。動きも止まってるし)

 

 明日奈が何に驚いたかと言えば、まぁ分かる人には分かるだろう。

 そう、太ももの方でトランクスからはみ出した亀頭が「こんにちは」しちゃっていたからである。おまけに涎も垂らしてだ。

 

 そんなエッチなおチンチンの先っぽを、不意打ち気味に見せられてしまった明日奈はといえば。

 

(省吾君の……おチンチン……)

 

 一週間ぶりに出会えたおチンチンにあっさりと心を奪われ――お腹の奥からエッチな液を溢れ出させた。

 そして――。

 

(ら……楽にしてあげないと……)

 

 明日奈は忘れていない。ベルトを外し、チャックを下ろし、更にズボンを脱がしているのは、おチンチンを窮屈な状態から解放してあげる為だ。

 未だ斜め下方向に苦しそうに伸びているおチンチンは正常な状態ではない。だから直してあげなければいけない。正しい状態へと。

 

 そこから始まった明日奈の奇妙な行動。

 どんな行動が始まったかと言えば――何故か明日奈さんがチンポジを直し始めたのである。

 

 わざわざ下からトランクスの中に手を入れて、おチンチンを上に向けようと頑張る明日奈さん。

 

(先っぽを出してあげないと……)

 

 初志貫徹である。明日奈は再現しようとしていた。トランクスの上部から亀頭が「こんにちは」しているエッチな状況を。

 恐らく彼女の記憶にその光景が強く残ってしまっているからだろう。そして今のエッチな明日奈には、自分が少々おかしいことをしているという自覚はまったくなかった。

 

(う~、大きいから動かすのが大変……。痛くないかな? )

 

 トランクスも脱がせば早いと突っ込みたくなるところだが、チンポジを直している明日奈は大真面目だ。真面目なのだが……。

 それを見ている省吾からすれば、エロすぎてたまらない光景だった。

 

(くっ、エロいし気持ちいいのは嬉しいけど、明日奈はいったい何をしようとしているんだ?)

 

 何かしようとしているのは分かる。だけど何をしたいのかが分からない。

 流石に省吾も、明日奈がチンポジを直しているなんてことは思い浮かばなかったわけで。

 まぁそれも当然である。どこに彼氏のチンポジを直してあげる彼女がいるのだろうか? 

 しかし何をしているかはともかく、チンポを彼女の手に触れられているのは気持ちが良かった。おかげで我慢汁もだらだらと溢れている。

 

(まぁ、これはこれで……面白くも有り気持ちもいいな。うん、悪くない)

 

 最終的に全部脱がされると思っていた省吾はちょっぴり驚きながら、結局彼女が満足するまで一度も止めることなく、亀頭が「こんにちは」するまで暖かく、射精を我慢しながら見守ったのだった。



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49話 特別なキス

短めです。


 トランクスから恐るべきモノが明日奈の目の前で「こんにちは」している。

 苦心惨憺の末に彼女が目指した完成形。それは彼女が初めて省吾のおチンチンを目にした形の再現だった。

 コブラのように高くエラを張った凶悪な毒蛇の頭部。先端から吐き出された毒液(我慢汁)でテラテラに濡れて光る――赤黒い蛇頭。

 

 その先端にある(鈴口)からドプッと溢れた毒液(我慢汁)が、はちきれんばかりに膨らんだ蛇頭(亀頭)を伝ってトランクスに隠れた胴体(肉棒)へ垂れ流れていく。

 

(あっ……)

 

 この毒蛇(亀頭)はどれだけ毒液(我慢汁)を溜め込んでいるのだろうか? ブルリと震えた毒蛇(亀頭)の先端から新たに溢れ出た毒液(我慢汁)に、明日奈はゴクリと喉を鳴らした。

 

 見詰めているだけでイってしまいそうになるほどの存在感を放つ凶悪な亀頭がそこにある。そのエログロさは明日奈に嫌というほど――性的興奮を感じさせた。

 

(省吾君のが……溢れて……零れちゃう……)

 

 一週間ぶりに目にした本物のおチンチン。写真では絶対に及ばない圧倒的なリアル(本物)の亀頭の威力に、膝立ちだった明日奈は身体から力が抜けていくのを感じてペタリと座り込んだ。

 

 明日奈は魅入られていた。それを受け入れるための熱い淫らな液が体内から溢れ出る。

 まるでお預けされた犬のように餌を一心に見上げながら、唇から荒い吐息を漏らしつつ声を出した。

 

「んっ、はぁはぁ……これでもう……窮屈じゃないよね……」

 

 亀頭が省吾本人かのように、蕩けた顔で亀頭を見詰めながら明日奈が問い掛ける。

 ここまでくれば流石に省吾も、彼女がチンポジを直すために手を動かしたことを察していた。そしてチンポジが直った以上、次の欲望に向けて走り出すのは当然だった。

 

「ああ、うん。窮屈じゃなくなったけどさ……代わりにちょっぴり苦しいかな?」

 

 ビミョーに遠回しな射精したいアピールに、亀頭から視線を外した明日奈が切なそうな表情を浮かべて省吾を見上げた。

 

「苦しいの?」

 

 この苦しいという言葉がどんな意味を持っているのか? 明日奈はもちろん分かっている。その苦しさを解消してあげたくてたまらない。だから彼女は言葉を続けるのだ。

 

「じゃあ、私が楽にしてあげるよ。お口の中がいい? それともオマンコの中に出したい? あっもしかしてこの前みたいに……私の身体にいっぱい掛けるほうがいい?」

 

(はうっ、やっべぇ、明日奈のこの声だけで……)

 

 スイッチが入った明日奈のエロボイスが省吾の勃起チンポを容赦なく煽っていく。

 

「省吾君が射精してくれるなら私はどこに出されても嬉しいから、だから省吾君の好きなところにピュッピュッて出していいよ?」

 

 そのエロボイスが二重音声で「省吾君の精液が欲しいの♡ だから頂戴♡ エッチな私に頂戴♡」と強く伝えてきているように省吾は思えた。

 

(くっ……で、出そうに……)

 

 絶え間なく襲いかかってくるエロボイスを原因とした一週間ぶりの強烈な興奮が、省吾の股間の暴発させようと煮え滾らせる。

 

 上から見下ろせば、キャミに包まれた柔らかな胸の頂上をツンとさせて、ペタンと座り込んだ恋人が、物欲しそうに自分を見上げている。

 

 その姿はどう見ても、今か今かといやらしい命令を待っている雌犬。熱い精液を求めて駆け出す前の雌犬以外には見えなかった。

 

(はぁはぁ、まだだ。まだ出すべき時じゃない……我慢するんだっ! 出すのは明日奈の……)

 

 省吾は耐える。必死に耐える。そして急いで考える。

 口の中か? オマンコの中か? それともブッカケか? 正直、全部やりたくてたまらない。

 しかしどれを選んでも、まずはズボンとトランクスを脱がなければ始まらない。

 

 だが、漏らしてしまいそうなほどの興奮に襲われながらも……省吾はただ脱がせてもらうのは面白くないと考えた。そう考えたのだこの男は!

 

 であればどうすればいいのか? 何をさせればいいのか?

 

 そして頭に浮かんできた彼女にさせたいエロいこと。省吾はその考えに飛びついた。

 

「とりあえずズボンもトランクスも全部脱がせてくれるかな? ああ、明日奈がキスしながら脱がしてくれると最高なんだけど」

 

 差し迫った中で考えた割にはなかなかエロい要求をする省吾。だがこの台詞はビミョ~に言い方が足りなかったりする。

 しかし明日奈はそのキスの意味を勘違いしたりはしなかった。

 

(きす……キス……Kiss……)

 

 省吾を見上げていた明日奈の視線が、恋人が望んでいるであろう部分へと下りていく。

 そして目に入ってきたのは――我慢汁を垂らしているいやらしい亀頭だ。

 

 ソレを見つめれば、もう明日奈はキスすることしか考えられない。エッチな命令を受けた雌犬が、させられる淫らな行為に胸を高鳴らせていく。

 

 この省吾の要求は明日奈の弱いところを見事に突いていた。

 おチンチンへのご奉仕だけではなく、好きな男の子に尽くしたい、お世話がしたい、そんな彼女にとってズボンやトランクスを脱がせてあげるというお世話は心満たされるご奉仕だ。

 

「……うん

 

 万感の思いを込めて明日奈が了承の声を出す。

 

 そして亀頭の魔力によって力の入りにくい身体を震わせながらも膝立ちになると、明日奈は彼が望んでいる部分へキスする為に……顔を、唇を寄せていった。

 唇が亀頭に近づけば近づくほど胸の鼓動が激しくなっていく。ずっと欲しかった彼のおチンチンに心を奪われて、明日奈の頭の中が蕩けていく。

 

(大好きだよ省吾君。この元気いっぱいでエッチなおチンチンも……大好き。いっぱい……いっぱい、キスしてあげるからね)

 

 今の明日奈はスイッチが入っている。だから恥じらうこともない。

 これより始まるは女が男に全てを捧げるエッチな儀式。みんなが大好きなちゅ~精(忠誠)の儀式だ。

 

 ゆっくりとパンパンに膨らんで我慢汁を垂らす亀頭に唇が近づいていく。

 

 そして明日奈は柔らかな唇を微かに開くと――。

 

――ちゅっ。

 

 と、愛する男のおチンチンの先端にキスを落とし。

 

「んっ……」

 

 と、くもぐった声を漏らしながら唇を更に開いて、いつ射精されても大丈夫なように口の中に亀頭を咥えこんで――ディープな、とてもディープな、省吾専用の特別なキスを始めた。

 

 もちろん彼女はもう一つの事も忘れていない。

 

 明日奈は今にも射精しそうな亀頭を咥えたまま省吾の腰に手を伸ばすと――人生で初めて――フェラチオしながら男の子のズボンとトランクスを脱がせてあげるというエッチなお手伝いを始めたのだった。



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50話 お泊り会、第1ラウンド

 ベージュ色を基調とし整理整頓の行き届いた清潔感があふれる部屋の中は、ベッドシーツのピンク色や小物の暖かな色が、この部屋の持ち主が女の子だと教えている。

 その部屋の持ち主は今……頭の中がピンク色に染まっていた。

 

 開いた口の中に存在する男の欲棒。

 ゆるゆると手を動かしてズボンとトランクスを下ろしながらも、明日奈は熱いソレに舌を這わせた。

 

(あぁ……)

 

 明日奈は心の中で感極まって瞳を潤ませた。

 

(省吾君の味がする……)

 

 一週間ぶりの本物のおチンチン。その味を感じれる喜び。

 その愛する男の膨らんだ亀頭を離すまいと、崖になっているカリ首の部分を瑞々しく美しい唇を輪にして締め付ける。そして同時にチロチロと舌を這わせていく。

 舐めずにはいられない彼のおチンチン。舌で感じる亀頭の感触が、どうしようもないほど愛おしい。

 

(おチンチンから……、先っぽからいっぱい、いっぱい、省吾君の味が溢れて……、あぁもう私これだけで…………イッちゃいそう)

 

 今にもイキそうな身体に明日奈が身悶える。しかしそれでも彼女は手を止めたりはしなかった。

 たとえ乳首をビンビンに尖らせていても、たとえ太ももにエッチな液をとろとろに垂れさせていても、おチンチンをしゃぶりながらズボンとトランクスを脱がせてあげるのは雌犬となった彼女の義務である。

 

 左へ右へ下へ。脱がせていく過程でシフトレバーのようにおチンチンを明日奈は操った。

 彼女がズボンを足首まで下ろして潤んだ瞳で省吾を見上げれば、意を汲んだ省吾がズボンを足首から抜く。

 明日奈がおチンチンを咥えたままズボンを畳んでまたまた動く。シフトレバーが左へ右へ下へ。そして足首で止まるトランクス。

 

 その状態で明日奈は両手を前に着き、ぺたんとお座りして省吾を見上げた。もちろんチンポは咥えたままだ。

 もはや彼女は完璧に雌犬スタイルを身に着けていると言っても過言ではないだろう。これで無意識なのだからたまらない。

 

 そんな明日奈の献身的な奉仕を一身に受けて、省吾は当初の予定通りに事を運べないことを身体で感じていた。

 いや、正しくはチンポで感じていた。

 

(はうっ、そんな目で見られたらもう無理ぃぃっ!)

 

「あ、明日奈っ」

 

 ドクンッと脈を打った剛直から、快感とともに精液が飛び出していくのに省吾が腰を震わせる。

 いきなり始まった射精に驚いた明日奈が目を大きく見開いた。

 ビクンッビクンッとチンポが跳ね踊ると同時に、明日奈の口の中に鈴口からドクドクドクッと精液が迸る。

 しかし明日奈が驚いていたのは僅かな時間だけ。

 

「んっ、ちゅっちゅっ」

 

 射精の脈動に合わせてチュッチュと亀頭に吸い付きながら、舌先で亀頭の下の部分を手前に向けて舐め続ける。

 そのワザは、たくさん精液を出してもらえるように、明日奈が覚えたテクニックの一つ。

 

(あんっ、嬉しい。省吾君が精液をいっぱい出してくれてる。こんなに濃ゆい精液を飲んだら……あっあっ、私きっとイッちゃう)

 

 明日奈は味の違いが分かる女である。今日の精液がいつもより濃ゆいことに気が付いたのも当然だ。

 

(はぅ、舌で舐められてると射精が止まる気がしねえっ!)

 

(んっ、んんっ、やぁ、省吾君のがお口の中から溢れちゃうっ)

 

 終わることのない射精の快感に省吾が明日奈の明日奈の頭を掴んでブルブルと腰を震わせる。

 頭を掴まれた明日奈はそれを許しと受け取った。なんの許しかと言えば精飲の許しだ。

 

 明日奈は迷わない。やっと出た許しを喜びながら精液を喉へ送り込み始めた。

 喉を通っていく熱い精液は明日奈にとってレア度最高の絶頂素材である。

 もともと絶頂寸前だった彼女は、容易に高みへと昇っていった。

 

(んっんっ、イクッ、イッちゃう、イッちゃうっ、んっっっぅぅぅんっーーー!)

 

 一週間ぶりに喉を通っていく精液を感じながら、明日奈の淫らな身体が絶頂を迎えた。

 ビュルっビュルっ、ゴクッゴクッ、二人のいる空間に擬音が飛び交う。

 

(はぁはぁ明日奈の口の中が気持ちよすぎるっ!)

 

(あっあっ、省吾君の精液が、いっぱいっ、いっぱいっ、あっあっ、気持ちいいのがとまらないよぅ、あっあっああっ!)

 

 頭を掴まれた明日奈が精飲絶頂の快感に身体を震わせながら、チンポを咥えたまま弱々しくも省吾の腰に抱きついて――普段見る明日奈とは思えないような行為を始めた。

 

(省吾君、省吾君、省吾君っ!)

 

 そう、信じられないことに、明日奈は更に気持ちよくなろうと省吾の太ももで尖った乳首を擦り始めたのだ。

 頭を蕩けさせてしまっている彼女に、自分がしている事への自覚はないだろう。

 おそらくは無意識にやってしまったに違いない。だが、どう理由をつけようとも――その行為はとても淫らで――そしてどことなく……やっぱり犬を感じさせた。

 

 エロに対して自己進化が激しい明日奈さんが恐ろしい。

 

 こうして……お泊り会第1ラウンドは激しい攻防?にて幕を終えようと……することもなく。

 

 射精が終わって精液を飲み尽くして乳首擦りつけを堪能した後も明日奈は。

 

「ね、省吾君。私のお口の中、気持ち良かった? 私はお口の中に出してもらえて、と~~っても気持ちよかったよ♪」

 

 上目遣いでおチンチンを握って擦りながらそう言いつつ、丁寧に、それはもう丁寧に、チンポに唇と舌を這わせて――大好きな彼へと愛を伝え始めたのだった。



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