俺ガイル×ケンイチ (ゆけむり)
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設定
設定的な何か(俺ガイル編)


ども、ゆけむりです。今回は設定のみです


 キャラ設定

 

 俺ガイルメンバー

 

 比企谷八幡(ひきがやはちまん)

 性別:男

 年齢:16(作中で17になる)

 誕生日:8月8日

 渾名:腐り目の八、腐り目

  ヒッキー(ガハマさんのみ)

  ヒキオ(あーしさんのみ)

  ヒキタニ君(割と多い)

 所属:闇(武器組)

 武器:刀

 強さ:特A級の達人級(マスタークラス)の中でも更に上位に位置する強さ

 武器名:名無しの名刀

 

 キャラ備考

 闇の武器組の達人。小さい頃に両親を亡くし妹と生き別れになったところを八王断罪刃の頭領「世戯煌臥之助」の気まぐれで助けられ、その後、刀の扱いを教わり独自の流派を築いた。

 ちなみにシスコンは原作と変わらない。

 

 武器備考

 香坂しぐれの父以降の刀匠により鍛えらた刀。それは鋼の真実と言っても過言ではないほどの業物。

その刀匠が闇を去る際八幡に「この刀で未来を切り開いて見せろ」と言い託した。

 

 

 雪ノ下雪乃

 性別:女

 年齢:15(後々16になる)

 誕生日:1月3日

 渾名:ゆきのん(ガハマさんのみ)

 所属:雪ノ下家

 立場:梁山泊の協力者

 武術:合気道

 強さ:達人級(フォルトナ位)

 

 備考

 武術界のダークホースとして有名。元々の才能と血の滲むような努力で若くして達人級となった。

 なお、原作では体力はないが今作では一応あるということにしてあります。

 

 その他主要キャラ(俺ガイル)

 

 由比ヶ浜結衣

 

 言わずと知れたガハマさん。原作と少し改変し、件の事故直後に直ぐに八幡にお礼と謝罪をした。そのため八幡からはそれなりに好印象。

 

 

 泡沫(うたかた)小町(比企谷小町)

 

 小さい頃両親を亡くし、親戚の泡沫(うたかた)家に引き取られたが兄とは生き別れになってしまった。

 尚、兄である八幡のことはハッキリとは覚えておらず、再開した当初は他人だと思っている。

 

 

 雪ノ下陽乃

 

 言わずと知れた魔王”はるのん”。但しひょんなことから八幡のことが好きになる。ちなみに達人級でだいたいクリストファーやマイクロフト辺りと同じような実力。

 

 

 平塚静

 

 みんな大好き我らが独神様。

 

 

 戸塚彩加

 

 大天使トツカエル。

 合言葉は”とつかわいい”。

 

 

 材木座義輝

 

 厨二病な剣豪将軍。

 

 

 川崎沙希

 

 みんなの頼れるお姉ちゃんことサキサキ。不良っぽい見た目とは裏腹に面倒見がよく手先が器用。

 

 

 三浦優美子

 

 みんなの頼れるオカンことあーしさん。見た目は派手でtheギャルみたいな感じだが面倒見がよく優しい一面もある。

 

 

 海老名姫菜

 

 総武高校の女子を腐らす現況。日夜仲間を増やすべく腐教活動を続けている。

 

 

 葉山グループ

 

 上記の三浦、海老名、由比ヶ浜と残り四人の男子によって形成されているグループ。

 




次回予告

八幡「はあ、働きたくねえ」

兼一「あはは、まあそう言わないで、任されたんだからしっかりやろうよ比企谷君」ニガワライ

八幡「でもなー、次回ってお前んちの設定だろ?白浜」

兼一「うん。筆者さんもそのつもりらしいよ」

八幡「まあいい。それよりも俺が気になってるのは戸塚の説明の少なさだ。筆者よー、もうすこしあるだろ、例えば・・・」クドクド

兼一「うーんなんか長くなりそうだね。そろそろ時間もいい頃だし・・・それでは皆さん次回も設定だけになってしまうと思いますがどうか暖かい目で見守ってください!」

八幡「で、あるからして戸塚の可愛さはこのように証明でき・・・




本格的に八幡の戸塚語りが長くなりそうなのでとりあえずバイビー!( ´ ▽ ` )ノ


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設定的な何か(ケンイチ編)

ども、お久しぶりです!ゆけむりです!今回もまた設定だけですが次回かその次あたりから本編に入ろうと思っています!
まあ、それはさておきちょっと調べてみたところ雪乃の方は知っていたんですが美羽さんも早生まれなのはびっくりしました!


 

 

 キャラ設定

 

 ケンイチメンバー

 

 白浜兼一(しらはまけんいち)

 性別:男

 年齢:16(作中で17になる)

 誕生日:10月12日

 所属:梁山泊

 強さ:達人よりの妙手

 

 キャラ備考

 元いじめられっ子。ある朝不思議な女の子に投げられてから何だかんだで運命が変わっていってしまった少年。数々の死闘を繰り広げ武人としても人としても強くなったがまだまだ修行の身。

 

 

 風林寺美羽(ふうりんじみう)

 性別:女

 年齢:15(後々16になる)

 誕生日:1月14日

 所属:梁山泊

 武術:我流

 強さ:達人よりの妙手

 

 備考

 無敵超人”風林寺隼人”の孫にして一影の娘。将来の夢は素敵なお嫁さんということがしぐれにより暴露されている。普段は優しく成績優秀。

 

 その他主要キャラ(ケンイチ)

 

 武田一基

 

 元ラグナレクで、技の三人衆の一人突きの武田で不良の間では有名な元ボクサー。

 兼一と出会い彼は一度は失いかけていた武術への熱を思い出しまたボクシングを始める。

 尚現在はジェームズ志場の元で裏ボクシングを極めんと日々修行をしている。

 

 

 谷本夏(なっつん)

 

 幼少の頃に谷本コンツェルンの社長に養子として迎え入れられあらゆる英才教育を受けさせられていた。しかし妹の死をきっかけに環境が悪化。

 汚い大人達に殺されそうなところを拳聖”緒方一神斎”に救われその後”馬槍月”に師事する。現在は絶賛修行中。

 

 

 

 朝宮龍斗(あさみやりゅうと)

 

 元ラグナレクのリーダー。兼一とは昔からの親友だったがちょっとしたすれ違いで一時は敵同士になっていた。その後兼一とは和解する。ちなみに作者が好きなケンイチに登場する男性キャラNo.1。なので是非とも今作中にも出したい。

 

 

 世戯煌臥之助(よぎおうがのすけ)

 

 闇の武器組の実質的なトップ。実力はかの無敵超人や拳魔邪神と肩を並べるほど。ちょっとした気まぐれで八幡を拾い剣を教えた。その後は八幡の成長を見るのが楽しくてしょうがないようだ。原作ではあまり登場することが無かったためどのようなキャラかあまり分からないが、今作では多分孫が大好きだけど接し方が分からなくて少しぶっきらぼうになる”ツンデレ系孫大好きおじいちゃん”になる予定。

 

 

 ミハイ・シュティルベイ

 

 八王断罪刃の中だとそこそこ登場シーンが多い大鎌を持った死神っぽい人。

 

 

 紀伊陽炎(きいかげろう)

 

 音越えの居合を使う達人。八幡もこの人から少しアドバイスを貰ったりしている。ちなみに言うと煌臥之助の次に八幡の理解者。

 

 

 用語(ケンイチ)

 

 YOMI

 

 上記の谷本夏や朝宮龍斗が所属している闇の弟子集団。一時八幡も武器組として参加していた時期もあるため皆とも顔見知り。

 

 

 闇

 

 無手組と武器組に分かれている組織。全貌は世界規模と強大である。

 

 

 梁山泊

 

 兼一の師匠達がいる所。八幡もたまにお邪魔している。何故か八幡は闇だがすんなりと受け入れられてしまう。

 

 

 新白連合

 

 新島春男が創設した自称”正義の武術集団”。YOMIの面々も稀に顔を出してるとか。




次回予告!

兼一「今回は僕達の紹介だったね。と言ってもほとんど闇関連なんだけど・・・」

八幡「まあ、仕様が無いじゃねえの。なんか筆者曰く俺が主人公みたいだし。それにほらおれ闇所属だし」

兼一「うーん、そうなんだけど。師匠たちは納得して無いみたいでなんか最近の練習メニューが徐々に厳しくなってるんだよ」ズタボロ

八幡「あ、うん、なんというか・・・ドンマイ」



とまあ!こんな感じの割と穴だらけっぽい設定?で行きたいと思います!


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本編
プロローグ・・・になってるのかコレ?


ども、ドン亀の方がいくらか早いと思うほど遅い投稿スピードのゆけむりです。
まあ、自虐を混ぜた自己紹介?もここまでにして、タグに”原作キャラ生存”を追加しました。
今後も追加があるかもしれませんがよろしくお願いします。


 

 とある山の奥にある真新しい建物内。

 

 「一影!叶が死んだってのは本当何ですか!」

 

 と刀を腰に挿した少年、比企谷八幡が問いかける。

 

 「報告では、ね。」

 

 と一影と呼ばれた男は答える

 

 「報告では、と言うことはまだ生きている可能性があると・・・」

 

 「ああ、デスパー島に行った回収班の報告で叶翔の遺体は発見できなかった。だが多量の血痕が残っていたために生存は絶望的だろうと判断した」

 

 「残っていた血痕は本当に叶の物だったんですか?」

 

 そう言うと書類の束を渡される。

 

 「これは?」

 

 「鑑定結果だよ」

 

 ペラ、ペラ、と書類を捲っていく。

 

 「・・・ありがとうございます」

 

 一通り目を通すと書類を一影に返す。

 そして少しの沈黙。

 すると

 

 「そうだ、八幡君、YOMIの臨時のリーダーになってくれないかい?」

 

 一影がそう言う。

 

 「いや、俺はやめときます。というか俺、武器組ですし、たぶん臨時とは言えリーダーなら鍛冶摩か朝宮の方が適任だと思いますよ」

 

 「そうか、わかった。無理を言ってすまなかったね。それじゃあまた」

 

 そう言い一影は片手を挙げて去っていった。

 

 

 「叶、お前はそう簡単に死ぬような奴じゃねえよな」

 

 そう、一人呟く八幡だった。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、あの闇の支部での事から一週間が経ったある日俺は何故か呼び出しをくらった。

 

 「なあ、比企谷、これは何だ?」

 

 そう言いながら額辺りに青筋を立てているアラサー独神こと平塚先生がいた。

 

 「原稿用紙じゃないですかね?」

 

 さも当然なように答える。

 すると遂に怒りが一周して呆れたようだ。

 ため息までついてらっしゃる。

 

 「そういうことを言っているんじゃない、この作文の内容は何なんだと聞いているんだ」

 

 「ああ、そういう事ですか。いや、別に思ったことを書いたまでですけど何か?」

 

 ちなみに書かれている内容は「俺ガイル」原作と同じだ。

 ”青春とは~~”で始まる例のアレ。

 

 「何か?ではないよ。そんな事で高校生活は楽しいのかね君は?」

 

 「まあ割と。校外なら話す奴らもいるんで」

 

 「校内は?」

 

 「・・・ノーコメントで」

 

 「要するにいないんだな」

 

 「いないとは言ってないですよ?」

 

 「で、実際は?」

 

 「いません」

 

 そう言うと平塚先生が肩を落とす。

 

 「まあ、いい。ところで比企谷お前は部活動に所属しているのか?」

 

 「いえ、してませんけど」

 

 そう言うといい笑顔で

 

 「それは好都合だ!君にはこれから奉仕活動を命じる、この舐め腐った作文の罰だ着いてきたまえ」

 

 と平塚先生が立ち上がり歩き始める。

 それに俺はついていった。

 

 

 

 そこからは特に話すこともなく目的地に到着した。

 誰も使っていない教室のようだ。

 

 

 

 すると平塚先生がノックもせずにドアを開け中に入っ

ていく。

 

 「失礼するよ、雪ノ下」

 

 そこにいたのは

 

 「平塚先生、入る前にはノックをといつも言ってますよね?」

 

 紛れもない美少女だった。   

 




内容が薄っぺらくてすいません。
ちなみに生存キャラは叶 翔(かのう しょう)です!
生存の理由としては(ここからは個人の意見です)
作者が好きなキャラだから
八幡と絡ませると面白そうだから
ぶっ込み方を考えれば色々幅が広がると思ったから
などなどです!


それでは皆さん!次話がいつになるか分かりませんがまた次回!


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1話

やっとだ、やっと投稿できた。


 さて、前回アラサー独神につれられやって来た教室でとある美少女と出会った。

 

 

 俺はこの女子生徒を知っている。

 2年J組の雪ノ下雪乃。

 容姿が良く、成績が優秀、その上スポーツもそつなくこなすまさに天才。

 ここまでは表向きの評価だ。

 裏では"神童"と呼ばれ齢十六ですでに達人級。

 とは言え真の達人級(マスタークラス)と呼ばれるような化け物どもと比べるとかわいい方だが、今後の成長によってはそこら辺の仲間入りも現実的ではないかと噂されている。

 そしてここからが俺の立場的に重要なのだが、この雪ノ下雪乃の家、つまりは雪ノ下家は梁山泊側の人間なのだ。

 よって俺とは敵どうしになる。

 まあ、現時点じゃ、とるに足らない相手なんだが。

 

 と、目の前の女子生徒の情報を思い出していると、

 

 「平塚先生、そちらのぬぼーっとした人は・・・」

 

 「ああ、彼は比企谷、入部希望者だ」

 

 「どうも、比企谷八幡です・・・って、入部ってなんだよ・・・」

 

 「罪には罰をってな。まあなんだここに入ればあの作文のことはちゃらにしてやる、悪い話ではないだろう」

 

 「はあ、わかりました。でも、たまに俺バイトとか入るんで来れないときがあるんですけどいいっすか?」

 

 「ほお、君のような人間でもバイトとかしているんだな」

 

 「ええ、まあ」

 

 そこからは、まあ、なんだかんだあって平塚先生は職員室に戻った。

 

 「・・・・・」

 

 「・・・・・」

 

 そしたらこれですよ、互いに沈黙。しかも雪ノ下は読書していて俺はつったている。

 どうすればいいの?帰っていいの?と、考えていると雪ノ下がおもむろに本をとじ、

 

 「そんなところに立っていないで椅子に座ったらどお?」

 

 「ん?ああ、すまん、ここの備品を勝手に使っていいもんかわからなくてな」

 

 「あら?常識はあるのね」

 

 「えっ?なに?俺常識ないと思われてたの?なにそれ泣きそう」

 

 いや、まあ、常識はずれな身体能力をしていることは認めるが・・・

 

 「いえ、そう言う意味ではないの、もし不快に思ったのなら謝るわ。ごめんなさい」

 

 と、座りながらも丁寧に頭を下げてきた。

 

 「いや、気にしてないから頭を上げてくれ」

 

 「そう。それにしてもあなたがなぜここに来たのかがわからないわ。話をしてみても違和感もないし」

 

 「ああ、それは俺が校内に限定してボッチだからじゃないか?それとちょっと作文でヘマやらかした」

 

 「何をやらかしたのかしら?」

 

 「うーん?学校生活においての周囲への不満を綴った」

 

 「何をしているのかしらこの男」

 

 はあ、とため息をつきながら頭が痛いですと言わんばかりにこめかみを抑える。

 

 「まあ、それはともかくとしてここはなに部なんだ?」

 

 「あら?平塚先生から何も聞いていないの?」

 

 「ああ、なんかふざけた作文の罰として奉仕活動をしろと言われただけだからな。」

 

 「では、ゲームをしましょう」

 

 「ん?ゲーム?大方ここがなに部か当てるとかか?」

 

 「ええ、そうよ」

 

 「できれば早急に教えてもらいたかったが、まあ、何も分からんよりましだから乗った。」

 

 「そう。では、シンキングタイムといきましょう」

 

 「了解」

 

 そういうと八幡は顎に手を当て考え始める。

 

 (まずは状況整理だ。雪ノ下雪乃はこちらが来るまで読書をしていた。そして此処には特別な器具等もない。そこだけ見て推測すれば文芸部やそれに近い文化部なんだが・・・、そうじゃない、なにかが引っかかる。・・・そうだ!平塚先生が罰として奉仕活動を命じると言っていた、ということはボランティア部、もしくはそれに似た類いのものということか)

 

 そこまで考えて頭を上げる。

 ちなみにここまでの思考で一秒未満。

 

 「わかったのかしら?」

 

 「ああ、おそらくコレではないか、という答えは出た。」

 

 「そう、では答えを発表してもらいましょうか」

 

 「わかった。答えは・・・ボランティア部、もしくは奉仕部」

 

 「!驚いた、正解だわ」

 

 「いや、今回のゲームは俺の敗けだ。答えを二ついっているからな。」

 

 「潔いのね」

 

 「まあ、なけなし程度にはプライドあるんでね」prrrrrr

 

 「携帯なっているわよ?」

 

 「うん?げっ!そうだ!今日ちょっと用事あったんだったわ!すまん雪ノ下!今日はちょっと帰らせてもらっていいか?」

 

 「用事なら仕方ないじゃない。相手を待たせてしまっても失礼よ。早く行きなさい」

 

 「恩に着る」

 

 そう言って八幡は携帯を耳に当て部室を早足で出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は八幡君が仕事をする予定です。


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2話

無理矢理書き上げた駄文です内容は期待しないでください。


 八幡は現在携帯を耳に当てながら早足で昇降口に向かっていた。

 

 『もしもし、朝宮だ、八幡、まさかとは思うが今日召集されていたことを忘れていたわけではないよね?』

 

 「ぐっ、すまん、色々あって忘れてた・・・てか、俺は達人級(マスタークラス)だぞ?なぜ毎回YOMIの召集に出向かにゃならんのだ。解せぬ」

 

 『簡単なことだ、皆が君のことを好いているからだ』

 

 「へいへい、そりゃどうも。で?迎え来てんの?」

 

 『ああ、門の前に停車している』

 

 「了解、今昇降口ついたから少し待っててくれ」

 

 『わかった』

 

 「んじゃ切るぞ」

 

 『ああ』

 

 通話の終わった携帯を鞄にしまい上履きから靴に変え門へと向かう。

 

 すると、黒い車が見えてくる。

 案の定リムジンだ。

 

 「はあ、毎回普通の軽自動車にしてくれって頼んでんだけどな~」

 

 と愚痴りながらもリムジンに近づくとドアが開く。

 

 「待たせたな」

 

 と言い乗り込む。

 

 「それにしてもバーサーカーにルグもいるとはな。久しぶり」

 

 というと、がたいのいい男と目を瞑っている男が応える。

 

 「ああ、久しぶりだな」

 

 「お久しぶりです、八幡さん。相変わらず弟子クラスと言っても良いような見事な気と身のこなしの偽りかた」

 

 とバーサーカーと呼ばれた男は短く応え、ルグと呼ばれた男は褒め言葉?も混ぜ応える。

 

 その後リムジンが発進して、しばらくして、

 

 「八幡、君がいつも持っている刀はどうしたんだい?」

 

 「さすがに家に置いてある。学校に持っていけば嫌でも目立つしな。それに持っていないときの戦い方だってある。」

 

 「僕はまだ見たことないが噂に聞く幻刀というやつかい?」

 

 「うん?それもあるが、無手の方も一影から少しだけアドバイスもらってる。」

 

 「?オーディーン、その幻刀とは?」

 

 「さあ、噂に聞いた程度だからね、教えてもらってもいいかい八幡?」

 

 「あん?無理に決まってんだろ。」

 

 「だろうな」

 

 八幡がそういうと暫し沈黙が訪れる。

 すると、ルグがふと思い出したかのように、

 

 「そう言えば、八幡さんはなぜ今日の召集を忘れていたのでしょう?」

 

 「うっ、それはだな、アレだよアレ、そう、アレなんだ」

 

 「アレじゃあわかんねえぞ八幡」

 

 「いきなり入ってくんなよバーサーカー、びっくりするだろ。部活に入ったんだよ。作文でやらかした罰として。そんでまあ、そこの部長様があの雪ノ下家の次女だったんだよ」

 

 「ッ!!なるほど・・・そうですか。ちなみにどんな部活なんですか?」

 

 「あん?さあ、人助けするような感じの部活だったが」

 

 「「「八幡(八幡さん)が人助けか(ですか)。なんというか似合うね(うな)(いますね)」」」

 

 「声揃えて言うな。っと、目的地はあの建物であってるのか?龍斗」

 

 「ああ、そうだ。もう皆集まっているだろう」

 

 そこで一旦会話を止める。

 すると、ほどなくして車が止まる。

 

 「到着しました」

 

 運転手が言うと、ドアが開く。

 

 「そんじゃ、ま、とっとと終わらせて帰りますか」

 

 「「「さすが八幡(さん)。始まってもいないのに帰ることを考えるとは・・・・」」」

 

 なんか拳聖の弟子三人衆に白い目で見られたが、まあ気にしないでおこう。




もう少しペースあげられるよう頑張ります

八幡の持つ刀"無銘の名刀"の設定を大きくいじりました。
理由としてはしぐれの父からもらったとなると八幡は一体何歳なんだよということになり色々物語的に不都合が出るため"しぐれの父"から"しぐれの父以降の刀匠"からもらったことにしました。
勢い任せで書いているので設定が甘いところが多くて申し訳ございません。


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3話

八幡が仕事します。


 さて、俺はYOMIの召集に参加しているわけだが・・・そこには何故か

 

 「久しいな八幡君」

 

 「お久しぶりです緒方さん」

 

 闇の一影九拳が一人拳聖こと緒方一神斎がいた。

 

 「何で緒方さんが此処に?」

 

 「ああ、君に一影から依頼があってね。とある要人を暗殺してもらいたいそうだ」

 

 「あのー、一応俺武器組なんですけど?」

 

 「まあ、いいじゃないか。一影からは無手のアドバイスをもらっているんだろ?」

 

 「ぐっ、確かにそうですけど」

 

 「今動かせる人材が少ないんだ。何せ皆が大忙しでね。私自信もこの後護衛の依頼が入っている」

 

 「はあ、わかりましたその依頼受けますよ」

 

 「助かる。これがその要人の写真だ。暗殺のタイミングは君に一任すると一影が言っていた」

 

 「了解、いつも通りってことですね」

 

 「ああ。では、頼んだよ?」

 

 「うっす」

 

 そう言って八幡はその場をあとにした。

 ちなみにYOMIのメンバーとはすでに顔をあわせて色々聞かれた。

 部活のこととか部活のこととか眼の腐り具合のこととか。

 なんか最後だけ違うな。

 

 

 

 

 そんなこんなで自宅へ帰宅し装備を整える。

 上は闇の技術を使い作られた防弾チョッキならぬ防弾インナーに黒のパーカーを羽織りフードをかぶる。

 下は黒のジーンズを履き腰の専用ベルトに刀を差す。

 そして狐を模したお面をつけ完全に顔を隠し、自宅をあとにし夜の暗闇に紛れていった。

 

 

 

 

 

 

 千葉県某所

 

 一台の車が走っていた。

 その中には

 

 「今日の護衛は任せましたよ。雪ノ下陽乃さん、雪ノ下雪乃さん。」

 

 「「はい」」

 

 運転手を含めて四人の男女が乗っていた。

 

 「それにしても、まさか、あの雪ノ下姉妹が護衛についてもらえるとは思いませんでした。これならば一安心ですね。」

 

 「いやいや、油断は禁物ですよ若狭さん」

 

 「そうです。私や姉さんでも不足の事態はあり得ます。ましてやあの闇から逃げているのですからいついかなる時でも気を抜かないでください」

 

 「これはこれは、なかなかに手厳し"キキイイイイ!!!"ッ!!何事ですか!!」

 

 若狭と呼ばれた男は声を荒げる。

 

 「雪乃ちゃん!この感じ・・・」

 

 「ええ、間違いないわ、達人級(マスタークラス)よ!」

 

 「厄介だね~、とりあえず・・・ッ!!車から降りて!!早くッ!!」

 

 「ッ!!」

 

 運転手はいち早く運転席から降り、雪乃は若狭の腕を引っ張り車外に引きずり出すように退避させ、陽乃も車から出た瞬間、車が真っ二つに切られた。

 

 『チッ、さすがに達人級(マスタークラス)か、良い勘してやがる』

 

 すると、無事な若狭を見て一人の男が呟く。

 

 「誰かな君?闇の人?」

 

 『まあ、そんなもんすよ。とりあえず必要以上な殺生はしないんでそこの若狭さんだけこっちに渡してくんないっすか?今回のターゲットなんすよ』

 

 「それは出来ない相談かな~、何せ護衛対象だし」

 

 『そうですか。なら仕方ないですね』

 

 そういいながら男は腰の刀を抜くと。

 

 『斬ります』シュンッ

 

 一言呟き消えた。

 

 次の瞬間

 

 ブシュウウウウウウッ

 

 陽乃が振り向き雪乃が気がついた時には若狭の首は胴体から切り離され斬られた箇所からはおおよそ日常生活では見られないほどの鮮血が飛び散っていた。

 

 

 

  

 




何か結構エグかったようなきがします。


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第4話

久方ぶりの投稿、そして駄文ꉂ(ˊᗜˋ*)


 

 皆さんこんにちは、比企谷八幡です。

 今俺は奉仕部に向かっている所なのだが・・・正直言って敷居が高い。

 昨日の今日だよ?

 部長と敵対したの。

 まあ、向は気づいてないとは思うがなんか気まずいじゃん!!

 などと考えていると、部室に着いてしまった。

 

 (ここは一先ず自然体で)スウーハアー

 

 ガラッ

 

 「うーす」

 

 適当に挨拶をして部室に入る。

 すると、

 

 「こんにちは、比企谷君」

 

 「おう」

 

 部長殿、もとい雪ノ下から挨拶を貰ったのでこれまた適当に返した。

 そこからは特に何かあるわけでも無く読書をして時間を潰した。

 

 そして・・・

 

 下校時間があとすこしという時に雪ノ下が口を開いた。

 

 「比企谷君、少し良いかしら?」

 

 「あん?なんだ?」

 

 「昨日の夜、具体的に言うと8時頃から9時頃にかけてあなたはどこにいたのかしら?」

 

 「ッ!!おいおいなんだ?急に?まあ、別にいいけど、その時間帯なら家にいたけど」

 

 「それを証明できる人は?」

 

 「いないな。俺一人暮らしだし」

 

 「そう・・・、では、質問を変えるわ」

 

 そこで区切り続けた。

 

 「あなたは一体何者なの?」

 

 「・・・」

 

 「あなたのその掌のタコ。それは長年剣術をやっていないと到底できるようなものでは無い」

 

 「・・・」

 

 「お願い、教えて、あなたは一体何者なの、ただの趣味で剣術を嗜んでいる人?それとも・・・」

 

 「はあ・・・降参だ」

 

 八幡が両手を上げて言う。

 

 「では、やはり」

 

 「雪ノ下、お前の想像通りだ。俺は闇の武器組の達人の1人だ」

 

 そこで一拍おき、

 

 「そして、周りからは”腐眼(ふがん)”と呼ばれている」

 

 そう言うと互いに黙り込む。

 

 

 少し経ち八幡が本来の気当たりを放ちながら沈黙を破る。

 

 「それで?雪ノ下は俺をどうしたい?この場で取り押さえるか?」

 

 「ッ、それが出来ればやっているわ。それにこれだけの気当たりを浴びて取り押さえられるなんて言えるわけがない。そこまで自惚れていないわ」

 

 「そうか・・・、ならこっちから何もしないしする気もない」

 

 そう言いながら気当たりをやめる。

 

 「それとだ雪ノ下」

 

 「何かしら?」

 

 「闇の中に潜入させてる調査員達をそろそろ引き上げさせろ。無手組、武器組、双方のトップが勘づき始めている。引き際を見誤ると全員死ぬぞ」

 

 「わかったわ、忠告感謝するわ」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 「下校時間ね、部活を終了しましょう」

 

 「おう」

 

 「ねえ、比企谷君。もし、また昨日のような形で敵対した時あなたはどうするの?」

 

 「どうするって?」

 

 「私を殺す?」

 

 「雪ノ下がターゲットならな」

 

 「そう」

 

 「おう」

 

 

 

 

 

 「でわ今日はこれで解散ね。さよなら比企谷君」

 

 「じゃあな、雪ノ下」

 

 こうして彼と彼女は互いの帰路についた。

 

 




いやー先代のスマホさんがとうとう天に召されましてそのショックから読専になってました!!

ついでに言うと書き溜めといたものも一緒に天に召されました。


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5話

駄文ですよー


 

 比企谷八幡の素性が雪ノ下雪乃にバレた翌日。

 

 「なあ、雪ノ下」

 

 「何かしら比企谷君」

 

 互いが本のページを捲りながら言う。

 

 「依頼は来ないようだがこれからもこんな感じなのか?」

 

 「そうね、依頼が来ないようでは何も出来ないもの」

 

 「そうか」

 

 「ええ」

 

 そして沈黙。

 だが嫌な沈黙ではなく互いが言葉を発しないだけで本のページを捲る音、外から聞こえる運動部の掛け声、それらがBGMとなり心地よい。

 

 

 それから数分

 

 ピクッ

 

 二人して本から顔を上げ扉を見つめる。

 すると

 

 コンコン、と扉をノックする音が聞こえた。

 

 「どうぞ」

 

 と、雪ノ下が答える。

 するとゆっくり扉を開け可愛らしい女子生徒が入ってくる

 

 「し、しつれーしまーす。え、えっと平塚先生に相談したらここへ行けって言われたんですけど・・・」

 

 と、少し不安げな様子で入ってくるその人物は・・・

 

 「由比ヶ浜かよ・・・」

 

 と、小声で言うと聞こえたようで

 

 「あっ、ヒッキー!!やっはろー!・・・てっ!由比ヶ浜かよって何だし!!」

 

 「いや、だってお前大概うるさいし・・・」

 

 「え、あ、ごめん・・・じゃなくて!ヒッキーとあたし知り合いだしそんなふうに言わなくてもいいじゃん!!それとも・・・その・・・」

 

 だんだんとテンションが下がっていきしまいには泣きそうな顔で

 

 「ヒッキーあたしのこと・・・嫌い?」

 

 「いや、その、嫌いじゃねえけど・・・その、何かすまん」

 

 「そ、そっか嫌われてないんだ・・・良かった」

 

 由比ヶ浜は心底安心したように笑顔が戻る。

 すると

 

 「コホン、それで依頼は何かしら?由比ヶ浜さん」

 

 先程から空気になっていた雪ノ下が由比ヶ浜に問う。

 

 「あっ、そうだった忘れてた」

 

 「忘れるなよ」

 

 「うるさいし」

 

 と、そこで一旦由比ヶ浜が息を整え

 

 「クッキーの作り方を教えて欲しいの」

 

 と、真剣な顔で言う。

 

 「クッキーの作り方?」

 

 「う、うん」

 

 「そんなもんネットか本で調べりゃいいじゃねえか」

 

 「それはしたんだけどその、実際に目の前で作ってるの見せて貰えるとわかりやすいかなって。あたし、本とかに書いてる分量とかは分かるよ?でもその過程の作業が上手くいかなくて、お母さんも家事とかで忙しいし、友達もこういうの経験ないって言われちゃったんだ・・・だから」

 

 彼女自身も彼女なりに頑張ったが上手くいかずここまで来たのだ。

 それを聞いた雪ノ下は

 

 「分かったわ由比ヶ浜さん、あなたの依頼を受けます・・・と言ってももう時間も時間なのだし今日は解散。明日の放課後調理室に集合。使用の許可は部の方で取った方がやりやすいはずだからこちらでやっておくわ」

 

 依頼を承認した。

 

 

 

 

 

 




感想お待ちしておりまーす。

なお筆者は豆腐のメンタルとミジンコの心臓を有するため叩かられると再起不能になりやすいのであまり叩かないでね!ハアト


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6話

いやーホームズ可愛ええ(モンスト)


 由比ヶ浜から依頼があった翌日の放課後八幡達は調理室にいた。

 

 「それじゃあ、由比ヶ浜さんまずは一人で作って見て」

 

 「分かった」

 

 頷きながら由比ヶ浜は雪ノ下の指示に従う。

 ちなみに材料費は部活の一環ということで奉仕部の部費から出している。

 

 

 

 

 

 十数分後、クッキーが出来・・・・・・ずに炭が出てきた。

 

 「由比ヶ浜・・・」 

 

 「由比ヶ浜さん・・・」

 

 哀れむような視線が二つ由比ヶ浜に刺さる。

 

 「うううぅ・・・なんでぇぇぇぇ」

 

 当の本人はと言うと涙目である。

 

 「とりあえず・・・」

 

 そう言いながらおもむろに八幡の手がクッキー(炭)に伸びる。

 

 「なっ、やめなさい比企谷君!!」

 

 「そ、そうだよ!ヒッキー!無理して食べないで!」

 

 と、制止の声が聞こえた。

 

 「アホ、割って中確かめてみるんだよ」

 

 そう言って一枚手に取りクッキー(炭)を割る。

 すると

 

 「やっぱ中は生焼けか・・・、まあそりゃそうかあんだけダマがあったり混ぜ方が粗けりゃ焼きムラも出てくる」

 

 冷静にクッキー(炭)を分析する。

 

 「とりあえずあれだ、雪ノ下、まず手本見せてやってくんねえか?」

 

 「ええ、分かったわ。では由比ヶ浜さん私がお手本を見せるからその後でもう一回作って見ましょう」

 

 そう言うと雪ノ下はテキパキと手際良くクッキーを作り始めた。

 

 

 

 

 

 待つこと数十分、雪ノ下のクッキーが焼き上がる。

 由比ヶ浜の物とは違い綺麗な市販のものですよと言われて出されても納得できるような物が出てきた。

 そして由比ヶ浜と八幡は一枚づつ取って食べる。

 

 「うわっ!美味しい!雪ノ下さん凄い!」

 

 「確かに上手いな。焼き加減もちょうどいいし甘さも程よい。なあ、雪ノ下は普段から料理とかしてんのか?」

 

 「ええ、だって私一人暮らしだもの」

 

 「えっ、そうなの!?」

 

 「ええ、まあ」

 

 「高校生で一人暮らしなんて雪ノ下さん凄い!!」

 

 「あ、ありがとう」

 

 由比ヶ浜の勢いに雪ノ下は若干引き気味である。

 

 「そんなことよりも、さあ、由比ヶ浜さん次はあなたの番よ」

 

 「う、うん!頑張る・・・」

 

 と、少し不安そうに作業に取り掛かる。

 

 

 

 

 そして待つこと数十分先程よりもまともなクッキーが出てきた。

 

 「で、出来た?」

 

 「形はともかく見た目はクッキーね」

 

 「ま、食って見りゃ分かるだろ」

 

 と、いい八幡が一つ口に放る。

 

 「ど、どう」

 

 すごく不安そうに由比ヶ浜が聞いてくる。

 

 「悪くない、美味い部類に入ると思うぞ?でもまあ雪ノ下の食ったあとだとやっぱな・・・」

 

 「うう、やっぱり」

 

 八幡が素直な感想を言うと由比ヶ浜の表情が暗くなる。

 

 「確かに私が作った物よりかは味は劣るわね」

 

 「・・・」

 

 雪ノ下の一言に更に落ち込む。

 

 「でもね、由比ヶ浜さん・・・私も、初めは料理が出来なかったの」

 

 「え、そうなの?」

 

 「そりゃそうよ、だって誰も教えてくれないしやる必要がなかったんだもの出来ないのは当たり前よ。

 それでも一人暮らしするのだから料理を作らなければならなかった。食べ合わせが悪くて調子を崩したことだってある。作ったはいいけど美味しくなくて食が進まなかったことだって1回や2回なんてかものではないわ。それでも私は作る努力をしたの。そして今の私がある」

 

 「・・・」

 

 「だからね由比ヶ浜さん、美味しいとか美味しくないというのは今はいいの。そんなことは今後の努力次第でなんとでもなる。今はあなたが一人でクッキーを焼いたことに意味があるの。だから味の感想であまり気を落とさないでちょうだい」

 

 「そ、そっか今後のあたし次第で何とかなるんだ・・・」

 

 そして少し黙り込むと直ぐに

 

 「よしっ!今日のことを活かして明日から頑張るぞー!!」

 

 と大きい声で宣言した。

 すると、

 

 チン

 

 とオーブンがなる音がする。

 音の方を向いてみると

 

 「できたできた」

 

 八幡がクッキーを焼いていた。

 

 「「え?ヒッキー(比企谷君)何してるの?」」

 

 「うん?暇だったからクッキー焼いていた。そうだ新作だから味見と意見頼むわ」

 

 すると形の整ったクッキーを差し出してきた。

 

 「見た目はまともね」

 

 「あ、あたしのより上手」

 

 二人ともクッキーを手に取り

 

 「「いただきます」」

 

 口に運ぶ

 サクッ

 トロッ

 

 「「美味しい!!」」

 

 「これは中に杏のジャムが入っているのかしら?しかも少し酸味が強い物を使ってクッキーの甘さを引き立てているのかしら?」

 

 「正解だ雪ノ下。ちなみに言うとジャムは家で作ってきた物を許可を貰って冷蔵庫に入れていた」

 

 「というかヒッキーも料理できたんだ」

 

 「まあな」

 

 「そ、そうなんだ。もしかしてヒッキーも、一人暮らし?」

 

 「まあ」

 

 「そうなんだ・・・」

 

 由比ヶ浜が何故か落ち込む。

 

 「おい、なんで落ち込んでんだ」

 

 「だって男子より料理下手とかなんか女子のプライドが許さないというかなんというか・・・なんか釈然としない!!」

 

 「ぇぇぇぇ」

 

 その後色々と由比ヶ浜と雪ノ下に言及されたが何とか依頼は達成した。

 

 

 

 そしてそれぞれが帰路について二人と別れると

 

 prrrr

 

 携帯がなった。

 支給品ではなくプライベートの方だ。

 画面を見ると

 

 

 泡沫 薫(うたかた かおる)

 

 

 と表示されていた。

 

 この人は俺の妹、小町の今の保護者だ。

 なんの用かと思い電話に出る

 

 「もしもし八幡です」

 

 『久しぶり八幡ちゃん元気にやってる?』

 

 「ええまあぼちぼちですかね」

 

 『それでね急に電話した理由なんだけど・・・小町にバレちゃったみたいなの』

 

 「ッ!!な、何故?」

 

 『この前家中を掃除してる時に古いアルバム見つけてそこであなた達の幼い頃の写真があってそれで・・・ね』

 

 「それで?」

 

 『小町があってみたいと言っているの』

 

 「ダメです」

 

 『なんでかしら?』

 

 「今の俺が何をしているか知ってるでしょ」

 

 『それでもよ。あなたと小町は唯一無二の家族なのしっかりと向き合いなさい』

 

 「・・・分かりました。どこへ行けば?」

 

 『今度の土曜日にららぽでお願い時間は―――――――――』

 

 そこからは土曜日のことで頭がいっぱいになりどうやって家に帰ったのかさえ曖昧だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




特にないかな?


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第七話

久しぶりの投稿だお。

中身は期待しないでね。


久しぶりに八幡ちゃんの声を聞けた。

 元気そうでよかった。

 

 「お母さん?」

 

 「あら、小町どうしたの?」

 

 電話を終えると直ぐに娘である小町がリビングに入ってきた。

 

 「さっきの電話の相手って、もしかして・・・」

 

 「ええ、あなたのお兄さんよ。とは言ってもあまり覚えてないでしょ?」

 

 「うん」

 

 「無理もないわ、小町と八幡ちゃんが生き別れたのはまだ小町が小さい時だもの」

 

 「うん」

 

 「・・・、やっぱホントの家族じゃなくてショック?」

 

 「・・・ッ」

 

 そう言われて小町は息を飲む。

 少しして小町は口を開く。

 

 「ううん。何となくそんな気はしてたの」

 

 その言葉に少し驚く。

 

 「どうして?」

 

 「あのね、お母さんやお父さんは小町に優しくしてくれてほんとに幸せだって心から思うの。でも何か足りなくて時々寂しくなって、なんでだろって考えても分からなくって。でもこの間写真みて、一緒に写ってるのがお兄ちゃんだって聞いて頭では分からなかったけど、心のどこかでああやっぱりって思った。」

 

 そういうと小町は俯いた。

 

 「そう・・・やっぱり兄妹って似るものなのね」

 

 その言葉に顔を上げて母の顔を見ると微笑んでいた。

 

 「似るって?」

 

 「あなたのお兄ちゃん、八幡ちゃんもね、そういったことにすごい敏感らしいのよ、だからそういうところが似てるなーって」

 

 そこで区切ると少しの沈黙の後口を開いた。

 

 「今度の土曜日に会いに行くからその時思いっきり自分の思いをぶつけちゃいなさい!そうすれば色々スッキリするでしょ?多分」

 

 そういうと小町の頭を優しく撫でる。

 

 「わかった」

 

 「大丈夫よ小町、八幡ちゃんは小町のことを突き放すかもしれないけど私がそんなこと絶対に許さないから。だから今日はもう寝なさい、ね?」

 

 「うん、おやすみなさい」

 

 「はい、おやすみ」

 

 こうして泡沫親子の夜は更けていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 オマケ

 

 ある日の八幡と拳魔邪神

 

 「おや?八幡がここにいるとは珍しいこともあるワイのう」

 

 「あ、ジュナさんお久しぶりです」

 

 「ははは、そう呼ぶのも八幡だけだ」

 

 「んで?ジュナさんはなんでここに?」

 

 「この付近に珍妙な果実がなるわいのう。それを食べに来た」

 

 「ここら辺で果実?ああ、自生してるアケビのことですか?」

 

 「そう、それだ!久々に食いたくなってのう」

 

 「あ、でもまだ時期じゃないはずですよ?」

 

 「そうなのか?」

 

 「ええ、ここらのアケビはたまに俺も持ち帰るんで確かかと」

 

 「そうか、それは残念だわいのう」

 

 「まあ、もう少しすれば時期も来ますしその時になったら連絡しましょうか?」

 

 「おお!それはいいわい。それなら頼むぞ八幡」

 

 「ええ、では時期になったら連絡します、っと、もうこんな時間ですね、すみません俺一影に呼ばれてるんでこれで」

 

 「おお、呼び止めてすまんかったわいのう」

 

 

 

 とまあ、こんな何気ない一日があってもいいじゃない。

 

 

 

 

 

 終




すみません、下手に続けると長くなりすぎる気がしたので文字数稼ぎでオマケ入れました。

ジュナザードの口調に自信はありませんがとりあえず八幡と絡ませたかったのでやって見ました。


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