東方転神録 (どこにでもいる平凡人)
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特別編 龍神の過去

特別編です。
プロローグをちょっとだけ読んだほうが分かりやすいかもしれません。


これは龍神しか知らないお話・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥か昔、そして漣がいた世界とは別の世界で一人の少年と少女のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side少年

 

少年は忌み子だった。少年は物心ついたときから牢屋に閉じ込められ左手首に手錠がつけられていた。幸いなことに食料は看守の人間が持ってくるので空腹になることはなかった。

 

少年の親は自分を生んですぐに死んでしまったらしい。いや正確には少年を生んだと同時に死んでしまった。少年が無意識に生命力を奪ってしまったためである。しかし少年は死んだとだけ聞かされていたので何が原因かわかっていない。

 

大人たちは少年を化け物のような目で見ている。だがそれももう慣れた。

 

こんなことがいつまで続くのか。もういっそ死んでしまいたいと思っていた。しかし死ぬ術を少年は知らない。どうしようもなくただただ時間だけが流れていった。

 

そんな中一人の少女に出会った。少女の服はボロボロで手足に枷がついていた。

 

少女は少年を見つめていた。ただその目は大人たちが少年を目にするような化け物の目ではなく、ただ興味を持っているような目だった。

 

少女「あなたは誰?」

 

少女は問うてきた。しかし、少年は答えるすべを持たない。何故なら、舌も名前もないのだから。

 

少年は口を広げて少女に舌がないことを見せた。

 

少女「あなた舌がないの?」

 

少年はうなずく。

 

神奈「私は神奈(かんな)っていうの。一緒に外に出よ。」

 

そう言って神奈は牢と左手首についていた手錠の鎖を破壊した。

 

そして少年の手を引き、此処から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

看守1「おいどこだ!いないぞ!」

 

看守2「知らねえよ!俺が来た時にはもういなかったんだからよ!」

 

トップの人間「とりあえず探せ!生死は問わん。」

 

看守たち「「「はっ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

神奈side

 

神奈は落ちこぼれだった。神でありながら何にもできない。やることはほかの神たちに奪われたいた。

 

神奈は孤独だった。やることがないことを言いことに神たちからは見下されていた。

 

そんな孤独感の中神奈は人間のいるところに降り立った。降り立った直後に人間たちに捕まり、牢屋に入れられた。

 

牢屋に入れられて神奈は神の力を吸収されていった。

 

孤独だったため誰も助けには来ない。

 

(こんなところで私は終わるのかな・・・)

 

しかし、神奈はあきらめるわけにはいかなかった。何故ならここで死ぬわけにはいかないのだ。ここで死んだら本当に他の神たちに見下されてしまうからである。

 

神奈は残った神の力を使って牢と枷の鎖を壊した。そしてでこの場所から出ようとしたとき、少年に出会った。

 

「あなたは誰?」

 

神奈は興味を持って少年が誰なのかを聞く。しかし、少年は答えようとはしない。それどころか少年は口を開けた。

 

口を開けると舌がなかった。

 

少女「あなた舌がないの?」

 

少年はうなずく。神奈はなぜかこの少年をほっとけなかった。

 

(この子を一緒に連れて行こう。)

 

「私は神奈(かんな)っていうの。一緒に外に出よ。」

 

そう言って神奈は牢と左手首についていた手錠の鎖を破壊した。

 

そして少年の手を引き、此処から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

少年side

 

少年と神奈は牢から出て草原に来ていた。

 

神奈「あなた名前がないのよね?」

 

少年はうなずく。

 

神奈「じゃあ私がつけてあげる。あなたから龍の力を感じる人だから龍人(りゅうと)っていうのはどう?」

 

少年は喜んだ。

 

神奈「気に入ってくれてよかった。」

 

二人は自由に暮らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして半月ほど過ぎたとき、それは起こった。

 

 

 

 

 

 

 

その日も龍人と神奈は楽しく過ごしていた。

 

しかし、夕日のころになると見知らぬ大人たちがやってきた。いや見知らぬといったら語弊がある。そこには牢に入れられていた時の看守の人間もいた。

 

神奈はすぐに捕まった。まだ神力が回復してないため抵抗できず捕まった。

 

龍人は神奈を助けようとしたが捕まえた大人たちが銃で撃ってそれが命中してしい、倒れてしまった。

 

大人1「おい撃っちまったんだけど大丈夫だよな?」

 

大人2「まあ大丈夫だろ。ボスは生死は問わないといっていたからな。」

 

龍人は倒れる瞬間、手を伸ばし、大人たちには見えないように神奈に何かを飛ばした。

 

 

 

 

 

 

神奈side

 

龍人が撃たれた時、神奈は呆然としていた。しかし、龍人が何かを飛ばしそれが神奈の前に来た瞬間、まるで神奈以外のものは止まったようになった。

 

龍人「神奈、今まで一緒にいてくれてありがとう。」

 

「龍人っ!しゃべれるの!?」

 

龍人「力を使って喋れるようにしたんだ。」

 

龍人の姿が足から徐々に消えていく。

 

「龍人!あなた!」

 

龍人「もう自分の命も終わりが近いからね。僕はもう死ぬからお礼に僕の力をあげる。本当に今までありがとう。僕は幸せだったよ。」

 

龍人は消えていった。その瞬間神奈の中に何かが入り込んだ。

 

入り込んだ瞬間神奈の頭に角が生え、青だった翼が白銀に輝き始めた。

 

龍人の龍の力が神奈の神の力になじんだのだ。

 

神奈は大人たちの拘束を振りほどき、龍人を殺された悲しみで涙しながら龍人を殺した人間たちを真っ先に消した。

 

神奈の消すは殺すとは違い、文字通りの消すである。

 

その後、この場にいた人間たちも消した。

 

「こんな世界消そう。」

 

そういう神奈の周りに白い殻ができ、それがはじけ飛んだ瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありとあらゆるものが消し飛んだ。

 

神も人も星もすべてが消し飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈は消した世界を作り直すため龍神として生き、世界を作った。しかし、そこに龍人を作ることはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~それから数億年後~

 

ある一人の少年が事故にあって死にかけているところを神奈は見ていた。

 

神奈は見ているだけではなく、泣いていた。

 

(やっと見つけた。)

 

姿かたちは違っても魂は龍人と同じ魂の少年だった。

 

神奈は涙を拭い、

 

「ふむ。いい人がいましたね。」

 

そうして少年を転生させた。




どうでしたか?なんか久しぶりに2000文字を超えて書きました。
実はこれ「六兆年と一夜物語」という曲をもとに作ったのです。
通学の時に思いついてテストが終わったので書いてみました。


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プロローグ
プロローグ 転生


どうもどこにでもいる平凡人です。

初めて書く小説です。何か人の小説を読んでいたら書きたくなりまして書きました。自己満足の塊で書いた小説です。また語彙力が皆無です。それではどうぞ


成宮漣(なりみやれん)はどこにでもいる普通の高校生。ただちょっと違うところは人助けが多いといったところだろうか。そんな漣はいつも同じように通学をしていて横断歩道で立ち止まったら少女が急に飛び出してきた。横には車が猛スピードで近づいてきている。

 

漣「危ない!!」

 

漣は考えもせずに少女を突き飛ばした。突き飛ばした瞬間ドゴォンと鈍い音がした。少女は助かったが漣が轢かれてしまった。遠くなる意識の中で漣は

 

(あの少女大丈夫だったかな?)

 

そう思い意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ふむ。いい人がいましたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side漣

気が付いたら何もない真っ白な場所で目覚めていた。

 

「あれ。ここは?俺どうしたんだっけ?確か少女を助けようとして轢かれたんだっけ?」

 

???「そうですよ。あなたは少女を助ける代わりに自分が轢かれてしまったんです。ちなみにあの子は無事です。それとここは無の空間、通称『白間(はくま)』と呼ばれる場所です。」

 

「よかった。ぶじだったんだ。それと誰?」

 

龍神「あっ。これは申し遅れました。私は龍神。あなたたちの神です。」

 

「神様?神様がどうかしたのですか?」

 

龍神「あなたを私の子供に転生させたいと思います。」

 

「なんでこんな俺を?」

 

龍神「あなたの行動を見せていただきました。あんな行動普通ではできません。とても感激したのです。それと私にもそろそろ子供が欲しかったので転生させたいのです。」

 

「分かりました。」

 

龍神「あなた妙に納得しているのですね。」

 

「なぜか落ち着くんですよ。」

 

龍神「まあいいでしょう。そうそうそれと、あなた私の子供になるのだからどんな神がいいですか?」

 

「悪い神でなければなんでもいいです。」

 

龍神「分かりました。それと能力は何がいいですか?」

 

「能力?」

 

龍神「あなたは東方Projectの世界に転生するのです。そこではほとんどの人が能力を持っています。あなたは何がいいですか?」

 

「・・・なら、『ありとあらゆるものに対して優先する程度の能力』これをください。」

 

龍神「分かりました。ほかには?。」

 

「ないです。」

 

龍神「じゃあ、私のわがままを聞いてくれたお礼として3つほど能力とは別のものを上げましょう。

 

   1つ目 BLEACHの斬魄刀の始解、卍解を使えるようにします。

 

   2つ目 NARUTOのすべての尾獣の力、瞳力を使えるようにします。

 

   3つ目は能力なのですが『時空間を操る程度の能力』を授けます。ただこの能力は修行のためにしか使えませんがいいですか?」

 

「はい」

 

龍神「最後に転生する時間とあなたの苗字を変えます。転生する時間は100億年前、苗字は矢神(やがみ)にします。」

 

「分かりました。」

 

龍神「では開始します。第2の人生頑張ってください。」

 

その言葉を聞いた瞬間俺は意識を失った。




どうでしたか?書いている自分は語彙力がなさすぎるなーと思いながら書いていました。修正点などを教えてもらえるとありがたいです。


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2話 自分の姿と剣と紹介

どうもまだ投稿してから1週間もたっていないのにUAが100を超えていることに驚いているどこにでもいる平凡人です。いや~語彙力のなさが表に出ていますね。こんなところで自分の語彙力のなさを愚痴っても仕方ないので本編を始めたいと思います。
それではどうぞ


side漣

 

目が覚めるとそこはいたって普通の家みたいな感じで龍神様がそばにいた。

 

龍神「おはようございます。とりあえず姿が変わっているので鏡を見てきたらいいと思います。」

 

「えっ!?わ、わかりました。」

 

(でも姿が変わってるってどういうことだ?まあいいやとりあえず鏡見てこよう。)

 

「龍神様、鏡ってどこですか?」

 

龍神「鏡はこの部屋を出て左のほうに行ったら途中にありますよ。あっそれとその姿はに注意してください。あっ、あなたその姿だといじられる可能性がありますよ。」

 

「分かりました。」

 

(いじられるってどういうことだろう?)

 

そうして部屋を出ていき、鏡の所に向かった。

 

そして鏡を見た見て第一声、

 

「はぁー!?」

 

(えっ!?ちょっと待ってこの姿何!?訳わかんない。というかなんで身長まで低くなっているの?)

 

俺の姿は、翡翠色の瞳で身長が120cmくらいになっており、白髪で一房だけ鼻のあたりまで伸びていた。そして服装は黒い着物に白い羽織着ていた。

 

(間違いなく日番谷冬獅郎の姿じゃん。龍神様何してくれとんの。まあこの姿結構好きだからいいけどさ。いじられるというのが何となく想像できて来たよ。)

 

そう思いながらさっきまで寝てた部屋に俺は戻り、

 

「龍神様何してくれるんですか?」

 

龍神「まあいいじゃないですか。結構いいと思いますよ。」

 

俺は半ばあきらめながら

 

「はあ~、もいいいです。」

 

龍神「あっ、それとこの剣を渡しておきます。」

 

「この剣は?」

 

龍神「あなたが転生するときに特典として言いましたよね。この剣はその特典の器なのです。そして剣の名前は『虎徹(こてつ)』。ただあなたの中に眠っている力の名前が違っていたらその名前を読んであげてください。」

 

俺は刀を受け取り鞘から取り出した。その剣は峰の所は薄緑色だったが刃の部分は白かった。

 

(きれいな刀だ。)

 

そして刀を鞘にしまった。

 

「ありがとうございます。」

 

龍神「いえいえ、いいですよ。それとあなたに会わせたい神が3人いるのです。3人とも入ってきてー。」

 

3人「はーい」

 

3人は返事をして入ってきた。3人のうち2人は女性で1人は男性だった。そして2人の女性は俺に飛びつき、抱き着いた。

 

2人「何この子めっちゃ可愛い。めっちゃ癒される。」

 

「えっ、ちょっと何。何なのやっやめて」

 

2人「やーだ」

 

2人は俺の頬をいじったり、抱いたりしている。まるで俺が人形のようだ。そしてその光景を男性は困ったように龍神は微笑みながら見ていた。男性は俺の今の何かを訴えている眼を見たのか

 

男性「ちょっ、姉さんたちやめてあげたら。流石に困ってるよ。龍神様も微笑んでいるだけでなく止めてください。」

 

龍神「はいはい。ちょっと2人ともやめなさい。漣が困ってるでしょ。」

 

女性1「む~。龍神様がそうおっしゃるならやめます。」

 

女性2「もっとさわりたかったなぁ~。」

 

龍神「はぁ~。あっ、漣、紹介します。この子たちは私の子供の「伊弉冉(イザナミ)」と「伊弉諾(イザナギ)」の子の「天照(アマテラス)」、「月読(ツクヨミ)」、「素戔嗚(スサノオ)」です。ほらあなたたちも何か言いなさい。」

 

天照「はーい。さっき龍神様が紹介した通り、私は天照。長女でこの3人の中では年長だよ。よろしくね!」

 

月読「私は月読。天照お姉ちゃんの妹だよ。よろしくね。」

 

素戔嗚「俺は素戔嗚この3人の中での末っ子だ。よろしくな!」

 

龍神「さて紹介も終わりましたし、夕食にしましょう。漣、お願いしますね。」

 

「はい?」

 

俺は疑問に思った。

 

(なぜ生まれてすぐのやつに作らそうとする?)

 

龍神「だってあなた料理結構得意でしょ。それにあなたは家事は何でもできるようになってもらいますからね。」

 

(俺のためというわけか)

 

俺は心中ではこう思いながらも無意識のうちに本日2度目のあきらめだった。

 

「分かりましたよ。龍神様調理場はどこですか?」

 

龍神「さっき鏡の場所の説明をしましたよね?あれのまっすぐ行ったところです。」

 

「分かりました。いってきます。」

 

そうして俺は晩飯を何作るか考えながら向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

side天照

 

今日龍神様が新しい神を作ったというのでとても楽しみだった。何でかって?それは私たちの親せきが増えるからよ。隣にいた月読もニヤニヤしているし、たぶん私と同じことを思っているのだろう。とそんなことを思っていると龍神様が、

 

龍神「3人とも入ってきてー。」

 

と呼んでいた。なので私たちは龍神様のいる部屋に入った。そこには龍神様と白髪の下男の子がいた。

 

まず私が最初に思ったことは

 

(かわいい)

 

そして私は抱き着いた。ちなみに月読も一緒に抱き着いてきた。やっぱり姉妹だから同じことを思っているのでしょう。可愛すぎるから私たちは頬をいじったりしていた。途中男の子に「やめて」と言われたがやめれない。だってかわいいのだもん。そんなこんなをしていたら龍神様から「はいはい。ちょっと2人ともやめなさい。漣が困ってるでしょ。」と言われた。これには従うしかなかった。だって龍神様怒ると怖いんだもん。そんなこんなで私たちの説明と自己紹介をしていると龍神様が漣(さっき龍神様が漣と言っていたので多分漣なのでしょう)に夕食作ってと言っていた。どんな料理が出るのか楽しみ。それはそうと私は龍神様に聞きたいことがあった。それは

 

「あの子は何の神なのですか」

 

龍神「あの子はまだ何の神でもありません。ただいずれは何らかの神になります。」

 

龍神様はそうおっしゃった。どんな神になるのだろう。楽しみ

 

 

 

 

 

 

side漣

 

調理場に行ったのはいいが

 

「ここ何でもそろいすぎだろ」

 

本音が出てしまうほど何でもそろっている。それは調理器具から食材までほぼすべてがそろっていた。

 

「とりあえず作るか」

 

作ったのは魚の塩焼きとみそ汁とご飯だった。

 

「まあこんなもんでいいだろ」

 

できた料理を持っていく。

 

「みんなでいましたよ~。」

 

天照お姉さまと月読お姉さまは目をキラキラさせながら素戔嗚お兄様と龍神様は普通の感じだった。

 

そしてみんなが座り龍神様が「いただきます」というと俺たちも「いただきます」と連呼した。

 

天照姉さまと月読姉さまは料理を一口食べると、満足そうな顔で「おいしい~」と龍神様は「おいしいですね」と素戔嗚兄様は「うまい」と言っていた。口に合っていてよかった。

 

その後は風呂に入って目が覚めた場所で就寝した。

 

余談

 

寝ているときに天照姉さまと月読姉さまが俺のベットに入ってきて抱き着いてきた。なんで俺そんなに抱き着かれるんだろう?




どうでしたか。最後なんか適当な終わらせ方でしたね。そして、主人公の姿ですが自分はBLEACHのキャラの中で日番谷冬獅郎が一番好きだったのでその姿にしてみました。そして漣の一人称ですが目上の人とかに対しては丁寧にな言葉遣いになります。しかし、独り言や友に対してはタメ語ます。

修正点や感想などを教えてもらえるとありがたいです。


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3話 自分の力と修行

どうもBLEACHのガチャを引いたときは後悔したけど日番谷冬獅郎と四楓院夜一が当たって引いてよかったと満足しているどこにでもいる平凡人です。それと本文の最初ところは2,3話あとの言葉になると思いますそこんところご了承ください。


side漣

 

「き、きっつい」

 

龍神「まだまだですね。」

 

炎が燃え滾る中、俺は龍神様に向かって剣撃をしていた。だが龍神様は余裕な様子で攻撃を紙一重でかわしていく。

 

俺は今修行をしていた。なぜ修行をしているのかというと、今日の朝食の時、

 

龍神「漣。今日は修行とあなたの力を見ます。刀を持ってきて来てください。」

 

「なぜですか?」

 

龍神「あなたの力は人としては強いのですが神としては全然なのです。このままではこの世界では生きてはいけませんよ?」

 

「そうなんですか。」

 

俺は正直迷っていた。力をつけるのはいいが力を持ったものが忌み嫌われることがあり、それにならないか心配だったのだ。

 

龍神「それにあなたは神です。あなたは守られる側ではなくて守る側なのです。あなたに大切な人ができたらそれを守るためにも力をつけるべきなのです。またあなたに与えた力は強力です。その力をコントロールできておかないと力によって暴走しますよ。」

 

これは痛いことを言われた。こうなったら自分が暴走しないようにしないといけない。

 

「・・・わかりました。」

 

龍神「なら、ご飯を食べ終わった後修行場所に来てください。そこで修業します。場所はここから右に行ったところが修行場になります。」

 

~食事後~

 

俺は龍神様の指定された部屋に来た。そこはとても熱く炎が燃え滾っていてなんか入った瞬間体が重くなった。

 

「龍神様来ました。」

 

龍神「いらっしゃい。まずはあなたの力を見ます。なのでそのままそこに立っていてください。」

 

「分かりました。」

 

俺はそこにつっ立った。正直立っているだけでもきつい。だが龍神様は俺を見ている。迷惑をかけないようにしないと。

 

ざっと2分くらいが経っただろうか、龍神様が

 

「・・・やっぱりそうでしたか。漣、あなたには私たち神が持つ力の神力のほかに人間たちが持つ霊力、妖怪たちが持つ妖力がありました。一つの体に3つの力を持っているのは初めてです。ですがなぜ3つの力を持っているのかの予測はある程度できています。霊力はたぶんあなたは前世があり前世が人間だったのでその力を持っているのでしょう。また転生するときに私がお礼として尾獣の力をあげましてよね。その力が霊力と妖力になったのです。また妖力はほかにもあります。妖力は虚の力も混ざっています。今はおとなしいですがこのまま放っておくと暴走してしまうかもしれません。なので今のうちにその力と同調して暴走がないようにしないといけません。そして神力ですがそれには斬魄刀と能力の2つの力が混じってます。今回の修行は能力を使いこなすことと虚の力をコントロールすることです。わかりましたか?」

 

「・・・分かったんですがここは何でこんなにも重くて熱いのですか。」

 

龍神「ここは修行の間と呼ばれ今は重力が50倍、気温が250℃です。修行の間は重力が10倍から1000倍まで変えられて気温が下は絶対零度(-273.15℃)から上は1500万℃まで変えられます。そしてここは時の流れが速く普通の2万倍なのですがここのいいところは力はつくのですが寿命は外と同じなのです。」

 

「修業場所としてはいいところですね。」

 

龍神「・・・いっときますがあなたはこの空間を作れるようになってもらいますよ。」

 

「いや、無理でしょ。」

 

龍神「無理ではないです。あなたが転生するとき能力『時空間を操る程度の能力』を与えましたよね。あれの補足として修行用しか扱えないといったのですがその能力の効果はこれになるのです。」

 

「なんかすごい能力をもらいましたね・・・。」

 

龍神「まあとりあえずはあなたの斬魄刀を使えるようにならないといけません。まずはそこから始めましょう。」

 

「分かりましたがどうすればいいのですか?」

 

龍神「まず座禅をして剣を膝の上に乗っけます。剣は持ってきましたよね?」

 

「はいここに。」

 

龍神「そして瞑想をすれば多分斬魄刀と話せれると思います。」

 

「分かりました。やってみます。」

 

俺は座禅を組み膝の上に剣を置いた。話している途中でこの空間が熱さから寒さに変わった。重力は何とかなれた。

 

瞑想をしていると俺は意識を失った。

 

龍神「自分の斬魄刀と話せる精神世界に行きましたか・・・。頑張ってください、漣。」




どうでしたか。感想でほかの神と違うところはどこなのかという質問をもらいましたが違いは神力のほかに霊力と妖力を持っているということです。
さらに修行の間ですが他の神たちも修行の間は熱さ、寒さ、重力全部上限までやって普通(7か月以上)に過ごせます。ですが漣は誕生したばかりなので今のところ修行の間で3日が限界です。
来週の投稿は休みます。理由は学祭で投稿ができなくなるからです。
感想や質問など受け付けています。


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4話 斬魄刀の名

遅れてすみませんでした。学祭で書く暇がなかったのです。いやーでも学際楽しかった。
本編とは関係ないので始めたいと思います。ではどうぞ


side漣

 

「・・・ここは?」

 

気が付くと辺り一面が七色の空間にいた。そして修行の間のように重くはないし熱くもない。いったいどこなんだ。

 

???「・・・汝が我の力を使おうとするのか。」

 

その声は後ろから聞こえた。声は覇気があり、簡単には近づいてはいけないような感じだった。そのことに気付いたのか

 

???「怯えずこっちにこい。我の力を使うならそれくらいはできてもらわんといかん。」

 

振り向くとそこには龍がいた。身体はとても大きかった。色は黒色だったが翼があり、その翼は骨格の部分は白かったが羽の部分は7色に輝いていた。

 

???「ここは汝の精神世界だ。そして我は汝の中に眠る斬魄刀の力を具現化したようなものだ。汝はなぜ我の力を使おうとする。」

 

「・・・それは誰かを守るため。」

 

???「ふん。なら我の力を使いたくば覚悟を見せてみろ。」

 

龍は突然頭で俺に攻撃してきた。俺は突然のことに戸惑いながらもなんとかよける。

 

「くっ。」

 

???「それでは我の力は使いこなせないぞ。我の力を力がどんなものか教えてやる。『氷輪丸』。」

 

龍がそう叫ぶと今度は氷の龍が出てきた。

 

(あれは氷輪丸!?やばい!あれを食らったらお終いだ。というか斬魄刀の始解すべてを食らったらやばいけど。何かいい方法はないか。)

 

???「いくぞ。」

 

氷輪丸が突っ込んでくる。俺は氷輪丸の攻撃範囲からなんとかよける。

 

(くそっ。何か手はないのか。あっ。そういえば、龍神様から転生するときにチャクラをもらったな。あれで行けるか)

 

???「まだまだいくぞ。『氷輪丸』。」

 

龍がまた氷輪丸を作り氷輪丸が突っ込んでくる。

 

(・・・やってみるしかない)「火遁『業火滅却』!!」

 

俺の口が膨らみ炎が出る。その炎は壁ができるほどの長さだ。

 

(できた!)

 

???「ほぅ。なかなかやるではないか。だが次はうまくはいかんぞ。『千本桜』。」

 

龍の周りから大量の桜の花びらが出てくる。それは千本の桜の数ほどである。そしてその桜が渦を巻きながら来る。

 

「次は千本桜か!なら、土遁『土流壁』!」

 

俺は右腕を地面に叩きつける。その直後、漣の前の地面が急に盛り上がる。それは土でできた壁のように。その壁で千本桜を防ぐ

 

???「甘いっ!」

 

はじかれた桜が土流壁の上や横からくる。

 

「くっ。」

 

俺は無理だと思い、その場から引く。

 

???「どうした。汝の覚悟はその程度か。その程度では我は認めんぞ。」

 

(そうか。俺は覚悟が足りていないのか。自分が半端な覚悟だからいけないんだ。)

 

俺は覚悟を決めた。そして自分の中にある尾獣のチャクラを使おうとする。

 

(使えるかどうかはわからないがやってやる。)

 

その瞬間漣の周りに白いものが渦を巻きながら包んでいき空中で一か所にまとまっていき、縮こまり、限界を超えたのかその白いのが勢いよく回転する。そしてその中心には漣がいた。しかしながら、それは漣と呼んでいいものなのだろうか。

 

なぜなら、その容姿は頭部の左右には角が生えており目は全体的に白く、額には目のような感じのものがあり、その目のようなものには中心の黒い点から波紋模様に広がっていた。そしてその波紋の円には勾玉が3つずつあった。その目のようなものの色は赤色であった。また、身長も高くなっていた。他にも、髪は身長よりも長く、着物も足や手が隠れるほどまで長かった。

 

???「どうやら覚悟を決めたようだな。次の攻撃を止めたら我の力を使わしてやろう。」

 

龍の周りに炎が燃え滾り始めた。それを見て漣は

 

(流刃若火か。でも今の俺ならいける。)

 

右腕を前に突き出した。その直後、漣の周りからチャクラでできた拳が何撃も繰り出される。

 

???「行くぞ。『流刃若火』!」

 

龍がそう叫ぶと流刃若火が俺に押し寄せてき、チャクラの拳とぶつかり合う。両者一歩も引かない。

 

漣&???「「うおおおおおっ!」」

 

叫び声とともに拳と炎の威力は増大していく。しかし、チャクラの拳のほうが強いのかだんだん炎をおしてく。

 

???「なにっ!?」

 

「いっけー!」

 

そして龍にぶつかったとき爆発が起こった。

 

「はあ、はあ、なんとか勝てた。もう限界。」

 

俺は元の姿に戻った。煙から龍が出てくる。龍は無傷だった

 

???「汝の覚悟しかと見せてもらったぞ。これなら我の力を使えるだろう。」

 

「そうか。」

 

???「最後に我の名を教える。」

 

龍がそういうとその龍の体が右の翼から光の粒子となってなくなりだした。

 

龍王「我の名は龍王。我は全ての斬魄刀を扱いし者。この力で大切なものができたとき守れ。」

 

龍王は光の粒子となりながら言った。そして粒子となった後、龍王のいたところには、十字架のような剣がそこにあった。俺はその剣をとった。直感的に取らないといけないと思ったから、その剣をとった。

 

「・・・ありがとう。」

 

俺はこの場を後にした。

 

 

 

 

 

side龍神

 

漣の膝の上に載っていった斬魄刀が光りだし鍔の部分が龍の頭の形になりましたね。ということは斬魄刀を手に入れたということでしょう。

 

漣が自分の精神世界に行って1時間。ようやく、自分の斬魄刀を持つことができましたか。ちょっと時間がかかったような気もしますが、とりあえずはよかったでしょう。

 

おっ、漣が目覚めます。漣の目が覚悟を持った目でいます。斬魄刀を手に入れたときに何かあったのでしょうね。

 

「目覚めの調子はどうですか。」

 

漣「なんか。力がついたような感じがします。斬魄刀とは別に。」

 

「ならその力を見せてください。」

 

漣「分かりました。」

 

漣は自分の中にあるチャクラを開放し始める。すると漣の周りに白物が渦を巻きながら出てきて漣を覆い空中へと上がっていく。そして空中で止まり、白いものが球体となり縮こまる。限界となったころにその白い球体ははじけるかのような形で回転する。そしてその真ん中には漣がいた。しかし、いつもの連の姿ではなく、白くて長い髪、白い目、足まで隠れるような長い着物、額には赤い瞳のようなものに中心の黒い点から波紋のような線でその線には勾玉があった。

 

(なるほど十尾のチャクラを開放すると大筒木カグヤの姿となるわけですか。それにしても、強大な力ですね。)

 

「漣、今日は私と修行をしましょう。」

 

漣「なんでですか。力は付けましたよ。」

 

「私が最初に行ったことを忘れたのですか。あなたの力は誰かを守るためのもの。その力がもし暴走したらどうするのですか。この修業は力をコントロールするためでもあるですよ。さらにはあなたの虚にも及ばない、だから修行するのです。」

 

漣「・・・わかりました。」

 

「ではやりましょうか。」

 

こうして漣との修行が始まりました。どこまで伸びるのかが楽しみです。




どうでしたか。漣は十尾のチャクラを開放すると大筒木カグヤの姿になります。そして漣がついに斬魄刀を手に入れました。卍解手に入れるのはまだ先ですが、気長に待っていただけるとありがたいです。また、もうちょっとだけ修行の話は続きます。その後、古代都市になります。なのでもうちょっとだけ待ってください。
11月は投稿が不安定になります。理由はテストが近づいているからです。学業優先ですからね。安定するのはたぶん11月の終わりごろなのだと思います。
そしてお気に入りが10件、UAが300を超えたことに驚きつつも感謝です。皆さんありがとうございます。こんな語彙力ない作者ですがこれからも温かい目で見守ってください。


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5話 龍神様と虚(ホロウ)

遅くなって申し訳ありません。テストとかが近づいて余裕がありませんでした。
それでは5話スタートです。どうぞ


side漣

 

「・・・ではいきますよ。」

 

龍神「ええ、どこからでもどうぞ。」

 

漣の目の周りに筋が無数にできた。

 

龍神「見せてもらいますよ、あなたの力・・・。」

 

(相手は龍神だ。本気で行こう。)

 

「共殺しの灰骨!!」

 

俺は左の手のひらを龍神様に向かって広げそこから灰骨を放った。龍神様は何なくよける。

 

龍神「物騒なものを放ちますね。」

 

「あなたにはそれくらいしないといけないでしょう。」

 

俺はそう言いながら右手を横に伸ばし、黒い空間を作り、それを龍神様の後ろにつなげ灰骨を放った。

 

だがそれすらも龍神様はたやすくよける。

 

「・・・よけますね。ならこれはどうでしょう。」

 

俺は周りの十数個の黒い空間を作りまわりながら両手から灰骨を放つ。

 

龍神様の周りから灰骨がランダムに出てくるが、龍神様は難なくよける。

 

龍神「今のはいい手でしたよ。」

 

「だったら食らってくれませんかね。」

 

龍神「それは嫌です。」

 

そういっている間にも漣は灰骨を放ち、龍神は向かってくるそれそれをよけていく。

 

(このままじゃ埒が明かない。戦法を変えるか。)

 

漣はいったん距離をとり、元の姿に戻る。そして龍神に向かって突っ込んでいく。それと同時に背中に背負っていた剣を抜き、

 

「統べろ『龍王』!」

 

丸かった鍔が龍の頭になる。

 

「『龍王 氷輪丸』!」

 

漣がそう叫ぶと、龍の鍔が十字の花弁に変わり、柄尻に鎖でつながれた三日月のような刃物が出てきた。そして漣の周りに氷の龍が出てくる。

 

そして漣が剣を振りかざすと氷の龍が龍神に向かって突っ込んでくる。しかし、龍神は片手で氷輪丸を止める。

 

龍神「攻撃が単調ですよ。」

 

「わかってますよ!」

 

漣は氷輪丸を放っている間に龍神の後ろに移動していたのだ。

 

「『龍王 斬月』」

 

漣の持っていた剣が大剣に変わり、柄尻は帯に変わっていた。

 

「月牙天衝!」

 

漣は龍神に向かって大剣を振り上げる。そこから三日月型の斬撃が出て土埃が舞う。

 

「・・・やったか?」

 

龍神「なかなかいい手でしたよ。後ろをとられたのはいつぶりでしょう。」

 

土埃が収まり、龍神が姿を見せる。龍神は無傷だった。

 

龍神「ですがまだ決定打にかけます。今度はこっちから行きますよ。」

 

龍神は漣の額にデコピンをする。

 

「ぐわっ!」

 

すると漣は猛スピードで回転しながら、飛ばされる。

 

龍神は漣に追いつき、漣にかかと落としを食らわし、止める。かかと落としをした部分には深さ1メートル、直径5メートル以上のクレーターができていた。

 

龍神「今日の修行はここまでです。また今度やりましょう。」

 

漣は聞いていなかった。否、聞けなかったというほうが正しいのだろう。漣は気絶していたのだから。

 

 

 

 

 

 

~数十分後~

 

「いてて、龍神様やりすぎ。でも強すぎだな。まあいいやここから出よう」

 

漣は修行の間から出た。

 

 

 

 

 

 

~一か月後~

 

俺は一か月ずっとではないが修行をしていた。3日に一遍程度であるが龍神様がやってきて、修行の相手(組み手)をやってくれたのだが1つも傷をつけれなかった。

 

龍神「今日はあなたの虚の力をコントロールします。」

 

「・・・どんなことをすればいいのですか」

 

龍神「簡単なことです。あなたが斬魄刀の力を身に着けた時と同じように虚と対話するのです。」

 

(あの時と同じか)

 

龍神「ではやってみてください。」

 

俺は座禅を組み、精神を集中した。

 

途中で意識を失った。

 

~精神世界~

 

「またこの場所か。」

 

後ろから声が聞こえた。

 

???「よお。」

 

「誰だ!?」

 

俺はとっさに振り向き、構えた。そこには俺と同じ姿だったが、全体的に灰色な感じで白かった。そして妖力を感じる。

 

???「そう構えるなよ。」

 

「無理だな。お前から妖力を感じる。」

 

???「はぁ。俺はお前と話がしたいのに、じゃあ分かった。その警戒は解かなくていいから、俺の話を聞いてくれ。」

 

「・・・分かった。」

 

???「まず俺はお前の中の虚の部分。まあ名前は何とでも呼んでくれ。今回はお前の体を乗っ取るために来たんじゃない。友として協力しに来たんだ。」

 

「えっ!?」

 

???「お前は面白そうなやつだからな。お前を乗っ取るより、一緒にいたほうが面白いんじゃないかなと思ってな。」

 

「・・・信用してもいいのか?」

 

???「ああ。俺はお前を絶対に乗っ取らない。それに乗っ取ろうとしたらたぶんお前の龍王か尾獣の力で防がれてたしな。もともと俺はお前だが俺はあれを扱うことはできん。まあ、そんなわけだがよろしくな相棒。」

 

白い漣は手を差し出してきた。たぶん握手を示しなのだろう。

 

「・・・ああ、よろしくな。」

 

俺も手を握った。

 

「ところでお前の名前はどうする?」

 

???「なんでもいいや。」

 

「・・・じゃあ漣斗(れんと)ってのはどうかな。」

 

漣斗「漣斗か。いいなそれ。今日から俺の名は漣斗だ。よろしくな相棒。」

 

「相棒はやめてくれ。せめて漣と呼んでくれ。」

 

漣斗「分かったよ、漣。それと俺の力の使い方はわかるな?」

 

「ああ。一応。」

 

漣斗「ならよかった。おっ、もうそろそろ時間だぜ漣、また今度な。」

 

「分かったじゃあな、漣斗。」

 

俺は光に包まれた。

 

龍神「どうでしたか?」

 

「なんか友好的な奴で自分では勝てないことをあっさり認めたやつでした。」

 

龍神「そうでしたか。今日はこれくらいで終わりましょう。」

 

「修業はしないのですか?」

 

龍神「今日はもういいでしょう。虚の力を使いこなすには明日からにしましょう。」

 

「分かりました。」

 

龍神様と俺は修行の間を後にした。




どうでしたか。自分は斬魄刀の解号がもっといいのがあればいいと思ったのですが自分の頭ではあれが一番いいと思ったのであれにしました。何かいい解号があれば感想に書てくれるとありがたいです。また、普通の感想も募集しています。
それとキャラ設定書こうかと迷っているのですがそのこともお願いします。
これでプロローグは終わりで次回から古代都市になります。
それでは、ありがとうございました。


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古代都市編
6話 地球へそして出会い


お待たせしました。古代都市編スタートです。


side漣

 

あれから何十億年たった。力はすごくついたがやっぱり龍神様には傷一つ付けられなかった。天照姉さまや月読姉さま素戔嗚兄様に聞いても三人とも傷はつけられなかったらしい。というか後ろをとることもできなかったらしい。強すぎる龍神様。

この何十億年の間に戦闘面だけではなく、回復術など様々なことを学んだ。回復術といえば俺の血は他人を回復させる効果があるらしい。ただ、死んだ者には意味はないけど。また、みんなは不老不死であるが俺は不老不死ではないらしい。正確には不老ではあるが、不死ではない。

俺の力はこの何十億年で相当上がったが瞳術は写輪眼までしか行かなく白眼は大筒木カグヤの状態にならないと発動できなかった。また、斬魄刀はまだ卍解を習得できていない。ただ、それぞれの尾獣の力は使うことはできた。

それと兄様、姉様たちは10億年前くらいにみんなどこかに行ってしまった。だけど、たまに帰ってきて話をしてくれる。どうやら兄様、姉様は自分の国を治めているらしい。

そういえば俺の背中から白い翼が生えた。大きさは腕二本分くらいで、縦の最大は肩から腰までの大きさだ。色は白かった。なんで翼が生えたのかと龍神様に聞くと、

 

「私の血のつながっている神ならみんな生えていますよ。」

 

といわれ、試しに天照姉さまに翼が生えているか聞いてみたところ、翼を見せてくれた。赤い翼だった。

 

三人とも翼は見えないようにしているらしい。ちなみに俺も見えないように特訓してやった。

 

それはそうと今日は龍神様が話があるらしい。いったい何だろう。

 

~龍神の部屋~

 

コンコンッ

 

部屋の前でノックをし、

 

「龍神様、漣です。入ってもよいですか。」

 

龍神「いいですよ。」

 

ガチャ

 

扉を開ける。

 

「失礼します。」

 

龍神「来ましたね。今日はあなたに任せたいものがあるのです。」

 

「何ですか?」

 

龍神「あなたに地球を任せたいのです。」

 

「無理です。」

 

即答だった。

 

龍神「何でです?」

 

「俺にそんなに力ないですよ。」

 

龍神「いいえ。あなたには力があります。まだ全開とまではいかないでしょうがそれでも十分に力はあります。」

 

俺は悩んだ。理由は俺なんかが本当にできるのだろうか。その不安がいっぱいだった。

 

「・・・龍神様。本当に俺なんかができるのでしょうか。」

 

龍神「できますよ。あなたは強いから。地球を守ることくらいできます。」

 

「・・・わかりました。やれるだけのことはやってみます。」

 

龍神「よかった。では頑張ってくださいね。」

 

「はい。」

 

俺は部屋を出た。

 

(やれるだろうか)

 

そのまま俺は自分の部屋に戻り修行をした。

 

 

 

 

 

 

~出発の日~

 

龍神「漣、あなたに言いたいことがあります。」

 

「何ですか?」

 

龍神「愛を持ちなさい。そうすればあなたは強くいられます。そして孤独なものを助けてあげなさい」

 

「分かりました。行ってきます。」

 

龍神「いってらっしゃい。」

 

こうして俺は地球に向けて旅立った。

 

 

 

 

 

 

~地球~

 

「ここが地球か。俺がいたころ(前世)とだいぶ違って自然が多く、いいところだ。」

 

漣がたどり着いたところは森で鹿や野ウサギやイノシシが見られたところだった。ただ見えただけで警戒して近づいてこなかった。

 

「まあいいや。とりあえずここで休もう。」

 

その時、

 

???「きゃああああああ。」

 

「ん?あっちで悲鳴が聞こえた。早くいってみよう。」

 

漣は悲鳴の聞こえたほうへ行った。

 

そこには銀髪の三つ編みをして服の左右が赤と青で別れた女性が3匹の獣みたいな人間みたいなものに追いかけられていた。女性が木の根に引っかかてコケる。そして獣が追いつく。

 

「助けるか。」

 

漣はスピードを上げ女性の前で止まる。

 

獣1「何だてめえは。」

 

「う~んまあ、この女性を助けに来たんだけどね。」

 

獣2「なら、てめえも一緒に俺らの腹の中に納まれ!」

 

獣3「いくぞ。」

 

「はあ。しゃあない。やるか。」

 

???「駄目よ!あなた逃げなさい。あなたが勝てるような相手ではないわ。」

 

「大丈夫だって。」

 

獣がいっぺんに襲ってくる。それを漣は片手で止める。

 

獣1「うそだろ。」

 

「こんなもんか。剣を使うまでもないな。」

 

漣は獣の1体を蹴る。すると蹴られた獣が木を折りながら吹っ飛んでいく。

 

「さあ次は誰がやる?」

 

獣2「やっ、やばい!」

 

獣3「逃げろ!」

 

「あっ。一つだけ言っておくけど蹴られたやつたぶん無傷だよ。助けてあげな。」

 

獣たちは聞こえたのか聞こえてないのかわからないが逃げた。

 

???「ねえ。」

 

「ん?」

 

???「助けてくれてありがとう。」

 

「いいよ。」

 

???「よかったら。うちに来ない?お礼をしたいの。」

 

「いやいいよ。」

 

???「だけどあなた行く当てがないのでしょう?」

 

「うっ。」

 

???「だからうちにいらっしゃい。」

 

「いいの?」

 

???「いいわよ。というわけで行きましょう。」

 

俺は女性についていった。

 

 

 

 

 

side???

 

うかつだった。武器とかなにももっていかずに薬草をとりに行くといって、妖怪に出会ってしまった。それもかなり強い3匹の妖怪じゃない。

 

妖怪1「おっ久々の人間だ。」

 

妖怪2「早く捕まえようぜ。」

 

妖怪3「腹減った。」

 

妖怪たちは私を捕まえて、食べる気なのだろう。そうならないように私はとりあえず逃げる。

 

「きゃああああああ。」

 

逃げている途中で木の根に引っかかてコケてしまった。ああもう妖怪がすぐそこまで来ている。私の人生もう終わるのかないやだな。

 

すると空から白髪の少年が私の前にやってきた。まさか対峙するきなの?

 

妖怪1「何だてめえは。」

 

???「う~んまあ、この女性を助けに来たんだけどね。」

 

妖怪2「なら、てめえも一緒に俺らの腹の中に納まれ!」

 

妖怪3「いくぞ。」

 

???「はあ。しゃあない。やるか。」

 

「駄目よ!あなた逃げなさい。あなたが勝てるような相手ではないわ。」

 

???「大丈夫だって。」

 

妖怪がいっぺんに襲ってくる。私あもう駄目だと思い、目をつぶる。だけど人間を食べる音は聞こえなかった。恐る恐る目を開けると少年は片手で止める。

 

「嘘でしょ。」

 

???「こんなもんか。剣を使うまでもないな。」

 

漣は獣の1体を蹴る。すると蹴られた獣が木を折りながら吹っ飛んでいく。

 

???「さあ次は誰がやる?」

 

獣2「やっ、やばい!」

 

獣3「逃げろ!」

 

???「あっ。一つだけ言っておくけど蹴られたやつたぶん無傷だよ。助けてあげな。」

 

妖怪たちは聞こえたのかどうかわからないけど逃げた。たすかった。

 

「ねえ。」

 

???「ん?」

 

「助けてくれてありがとう。」

 

???「いいよ。」

 

「よかったら。うちに来ない?お礼をしたいの。」

 

???「いやいいよ。」

 

「だけどあなた行く当てがないのでしょう?」

 

???「うっ。」

 

「だからうちにいらっしゃい。」

 

???「いいの?」

 

「いいわよ。というわけで行きましょう。」

 

少年は私の後をついてくる。

 

「そういえばあなたの名前はなんていうの?」

 

???「ああ俺の名前は矢神漣。」

 

「そう。私の名前は八意永琳よ。よろしくね、漣。」

 

漣「よろしく。」

 

「そういえば漣、あなた、妖怪に蹴った妖怪のこと無事って言ってたじゃない、なんで?」

 

漣「ああ。あれは蹴った瞬間に治癒して背中に霊力の壁を作ったからね。」

 

「なんでそんなことしたの?」

 

漣「だって妖怪も生きているじゃないか。そんなものを俺はむやみに殺したくはない。」

 

「そうなの。あなたいい人なのね。」

 

漣「そうでもないさ。」

 

私たちはこんな話をしながら都市に向かっていった。




どうでしたか。永琳の性格が崩壊してないか自分では結構不安です。
そして漣、まだ卍解と万華鏡以上の瞳力を手に入れられてないんですよね。いずれ手に入れます。
感想等があったら気軽に書いてください。
それとUAが700、お気に入りが15件を超えました。皆さん、ありがとうございます。


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7話 都市の神

遅れてすみません。テストとかで遅れました。
では本編どうぞ。


side漣

 

永琳と話をしていたら、永琳が「見えてきたわよ」と指をさしてきたので、その方角を見ると、木と木の間から壁が見えてきた。まだ遠かったのであまりよくは見れなかったが大きいことだけは分かった。

 

さらに都市のほうに進んでいくとその大きさがわかった。

 

(なるほどこれは確かにでかいな)

 

そして門へと近づいていく、そこには2人の門番がいた。

 

門1「永琳様お帰りなさいませ!」

 

門2「おかえりなさいませ!」

 

永琳「ただいま。」

 

門1「そちらの方は誰ですか。」

 

永琳「こちらの方は矢神漣。森で出会った人物よ。ねえ、彼を都市の中に入れたんだけどいいかしら?」

 

門1「危険人物かどうかわからない人間を都市の中に入れるのはさすがに・・・」

 

永琳「なら、大丈夫だわ。彼は私が妖怪に襲われそうになった時に助けてくれたんですもの。」

 

門1「永琳様がそこまでおっしゃるのならあなたを信頼しましょう。ですが、都市の中では無粋な真似はしないように。」

 

「分かりました。ありがとうございます。」

 

門番が門を開く準備をしている。

 

「永琳って結構な身分なんだな。」

 

永琳「まあね。」

 

門番の門を開く準備が終わった。

 

門1「では、どうぞ。」

 

門が開かれた。

 

そこには前世の自分がいたところより町だった。車は浮いており、高層マンションがいくつもあった。

 

「すごいな。」

 

永琳「ありがと。」

 

「永琳が作ったの?」

 

永琳「まあね。とりあえず、此処の神様に会いましょう。」

 

「此処の神様ってどんな人だ。」

 

永琳「あら、知らないの?」

 

「うん。」

 

永琳「此処の神様は『月読』様よ。」

 

「え?今なんて言った?」

 

永琳「聞こえなかったの?『月読』様って言ったのよ。」

 

(うわー会いたくない人と会うよ)

 

永琳「・・・どうしたの?」

 

「・・・ねえ永琳。会わないっていう手はない?」

 

永琳「ないわ。」

 

即答だった。それに対して俺は

 

「そうですか・・・。」

 

というしかなく、あきらめ状態だった。

 

永琳「・・・ねえ、どうして月読様と会いたくないの?」

 

「それにはちょっと事情があってね。」

 

永琳「ふーん。まあいいわ。とりあえず行くわよ。」

 

~少年&少女移動中~

 

永琳「ついたわよ。」

 

そこはほかの所と大して変わらない高層マンションだった。

 

永琳「此処の最上階に月読様はいるわ。行きましょう。」

 

俺らは中に入っていき、フロントの人たち月読様の謁見の許可のための話をした。永琳がいたためかすんなり通った。

 

廊下はとてもきれいだった。そしてエレベーターに乗っていく。

 

(この時代にエレベーターがあったんだ。)

 

そんなことを思っていると最上階につく。

 

最上階の一番大きそうな部屋の前で永琳がノックをし、「月読様、永琳です。入ってもよろしいでしょうか?」と聞いている。

 

月読「いいよー。」

 

永琳が扉を開け、「失礼します」といい入っていく。俺も「失礼します」といい入っていった。そして月読様を見るとやっぱり月読お姉さまだった。月読お姉さまの方も一瞬だが驚いていた。だがその顔もすぐに引っ込めていつもの顔になっていた。

 

月読「今日はどうしたの。」

 

永琳「今日はこのものをこの年に住まわしたく、許可をもらいに来ました。」

 

月読「ふーん。いいよ。」

 

永琳「いいのですか?」

 

月読「なんか悪そうな人じゃないし、いいかなって。」

 

永琳「ならいいですけど・・・。」

 

月読「どうしたの?」

 

永琳「彼が何をしたのかを聞かないのですね。」

 

月読「何をしたの?」

 

永琳「私が妖怪に襲われそうになった時に助けてくれたのです。それも、三体の妖怪に対してですよ。また、蹴っただけで妖怪を倒したのですよ。」

 

部屋の人たちがざわめき始めた。だが月読お姉さまが制止させる。

 

月読「決めた!あなた軍に入ってもらうわ。だけど軍学校からね!」

 

「は、はあ。」

 

月読「それとそこのものと話をしたいから、ちょっとみんな出ててくれる?」

 

永琳「いいのですか?二人だけにして。」

 

月読「大丈夫よ。大丈夫。」

 

永琳「ならいいですけど・・・。」

 

みんなは出て行ってこの空間には俺と月読お姉さまだけになった。

 

すると、

 

月読「れ~~~ん」

 

急に抱き着いてきた。俺はその行動を予測していたのでよける。

 

月読「なんでよけるの!?」

 

「いや急に抱き着こうとしてきたら、誰だってよけますよ。」

 

月読「まあいいわ。それよりも、あなた、どこに住むの?」

 

「あっ。どうしましょう。」

 

月読「なら私と「却下です」なんでよ!?」

 

「あなたといたらろくでもないことになるからです。」

 

月読「じゃあどこならいいの?」

 

「う~ん一人暮らしがいいですね。」

 

月読「それはだめ!」

 

月読お姉さまが怒鳴ってきた。

 

月読「あっ、ごめんなさい。だけど一人暮らしは許可しないわ。」

 

「なんでですか?」

 

当然疑問がわいてくる。

 

月読「漣、あなた一人暮らししたら絶対私たちがわからないようなところに住むでしょ。」

 

「え~と、多分」

 

月読「それがいけないから、一人暮らしはいけないのよ。」

 

「ならどうすればいいんですか?」

 

月読「そうね。永琳の家ならまだ許可ができるわ。ただあなたには軍に入ってもらうから、軍学校に入ったら寮生活になるからそれまでの間だけどね。」

 

しばしの沈黙が続く。そしてその沈黙を切ったのは俺だった。

 

「・・・はあ~。どうせ別のことを言っても聞かないでしょうから、それでいいですよ。」

 

月読「なら決定ね。みんな、入ってきていいわよ~。」

 

みんながぞろぞろと部屋に入ってくる。

 

月読「あっ、えいり~ん。この子、軍の学校に行くまであなたの家に住まわせてね。」

 

永琳「はあ!?」

 

月読「大丈夫。この子しっかりしているから。」

 

永琳「わ、分かりました。」

 

「というわけでよろしくな。永琳。」

 

永琳「えっ、ええ」

 

 

 

 

 

side???

 

「そう。強い人間が現れたのね。」

 

妖怪1「はいっ!しかもその人間、俺らの攻撃をいともたやすく受け止め、俺を蹴り飛ばしたんです。」

 

「ふ~ん。それは楽しみね。どれだけ強いのでしょう。もういいわ、あなたたちは邪魔。」

 

妖怪1、2、3「えっ!?」

 

謎の妖怪は漣に出会った妖怪に向かって手をひろげ妖力のレーザーを繰り出した。

 

妖怪1,2,3「ぎゃああああああ!!」

 

妖怪たちは跡形もなく消えていった。

 

「人間にやられるようじゃあ、邪魔でしかないわ。それにしても、カスとはいえ、妖怪の攻撃を受け止め一蹴りで倒すなんて興味があるわね。」

 

謎の妖怪は闇の中に消えていった。




どうでしたか。最後の方の妖怪は誰なんでしょうね?
それと、投稿は一週間に一度のペースを守りたいのですが意外と忙しいので難しいですが頑張ります。なのでどうか温かい目で見守ってください。


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8話 永琳の家とコンタクト

どうも。ドッカンバトルで極限に勝てなかったレベルに勝てて喜んでいるどこにでもいる平凡人です。
どうでもいいので本編どうぞ。


side???

 

「さて妖怪を蹴りだけで倒した人間を見に行きますか。あいつらの言うことだと、都市の人間と都市の方に行ったっていうし、見た目はもうあいつらから聞いたから見つかるよね。」

 

謎の妖怪は力を妖力から霊力に変えていった。

 

「さて移動場所はどこにしましょうかね。まあ都市の人目のつかない場所にしましょ。」

 

霊力に変えた謎の妖怪は消えた。

 

 

 

 

 

side漣

 

永琳「ついたわ。ここよ。」

 

そこにはよくテレビなどで見る屋敷があった。

 

「永琳ってここに住んでいるのか?」

 

永琳「そうよ。それがどうしたの?」

 

「いやすごいお屋敷なんだなって思って。」

 

永琳「まあそんなに気にすることはないわ。私の部屋は2階の一番右の部屋だから、あなたは2階の一番左の部屋を使いなさい。それとあなた料理できる?」

 

「うん、まあ人並みには・・・」

 

永琳「よかった。なら、あなた明日から軍学校に行くまでの間料理作ってもらえる?」

 

「ええ!?なんで急に!?」

 

永琳「だって私忙しいからあんまり料理できないんだもん。いやなら別にいいけど。・・・ただここには住ませては上げないわよ。」

 

そうなっては月読姉さまと住むことになる。それだけは勘弁だ。

 

「分かったよ。ただ軍学校に行くまでだぞ。それと食材はどうすればいいんだ?」

 

永琳「お金なら渡しておくわ。それで好きなのかいなさい。」

 

永琳から札束を一つ渡される。

 

永琳「それはここ都市の通貨よ。それで10万環よ。」

 

「分かった。商店街ってどこにある?」

 

永琳「此処から右に行ったほうにあるわ。」

 

「分かった。じゃあ行ってくる。」

 

俺は商店街に向かっていった。

 

 

 

 

~移動中~

 

「へえ~ここが商店街か。なかなか活気があるな。」

 

俺が来た商店街は活気があり、様々な店が出回っていた。人込み結構すごい。

 

「よし、じゃあ今日はハンバーグにしよう。

 

とりあえず買い物をしますか。」

 

俺は人込みの中に入っていった。

 

「おっ。肉屋があった。」

 

店員「いらっしゃい。何か買っていくかい?」

 

「じゃあ、この挽肉を下さい。」

 

店員「まいど!20環だよ。」

 

「はい。」

 

俺は1000環の札を一つ渡した。

 

店員「おつりは990環だよ。ほい。」

 

「ありがとう。」

 

店員「また来てな。」

 

俺は店を後にした。

 

「あとは玉ねぎか。」

 

考えながら歩いていると。女性にぶつかってしまった。

 

「ごめんなさい。よそ見していました。」

 

女性「いいのよ。大丈夫?」

 

「あっはい。大丈夫です。」

 

女性「ならいいわ。じゃあね。」

 

女性はそのままどこかへ行った。

 

「買い物続けるか。」

 

 

 

 

30分後

 

「ただいま。」

 

永琳「おかえり。いいもの買えた?」

 

「まあね。今日ハンバーグにするよ。」

 

永琳「楽しみにしているよ。」

 

「なあ永琳、台所どこ?」

 

永琳「此処から左に行ったところにあるわよ。」

 

「分かった。じゃあさっそく料理してくる。」

 

~料理中~

 

「えいり~ん。料理できたぞ。」

 

永琳「分かったわ。今すぐ行くわ。」

 

永琳がやってきた。

 

永琳「おいしそうね。」

 

「それじゃあ食べようか。」

 

「「いただきます。」」

 

 

 

 

 

side???

 

「ここに来たのね。」

 

謎の妖怪が来たところは商店街の裏路地であまり人気がないところだった。

 

「じゃあ、とりあえずぶらぶらしますか。」

 

謎の妖怪はいかにも姿を変えて大通りに向かっていった。

 

謎の妖怪がぶらぶらしていると一人の少年を見つけた。その少年は白髪で一房だけ鼻のあたりまで伸びていた。また着物は、白い羽織で中には黒い死覇装を着ており、背中には剣を背負っていた。

 

(ビンゴ。見つけたわ。早速接触してみましょう。)

 

女性はその白髪の少年にぶつかった。すると少年は謝ってきた

 

少年「ごめんなさい。よそ見していました。」

 

「いいのよ。大丈夫?」

 

少年「あっはい。大丈夫です。」

 

「ならいいわ。じゃあね。」

 

女性はここを離れた。そしてある程度離れた場所で

 

「ふ~ん。あれが妖怪たちを一撃で倒した人間ね。思ったよりも子供だわね。」

 

その女性は人気のないところに行き、自分のアジトへと戻り、霊力から妖力へと切り替えた。




どうでしたか。今回はちょっと短めになってしまいました。まだあの妖怪の名前とかが明らかになりませんね。いずれ明かしていくつもりです。
それとUAが1000を突破しました。自分の中では10話で100超えたらいいのになと思っていたので驚きです。ですが、本当にありがとうございます。


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9話 入試1 筆記試験

最近リアルがとても忙しいどこにでもいる平凡人です。
今回新キャラが出ます。
それではどうぞ。


side漣

 

あれから一か月がたった。

 

「それじゃあ行ってきます。」

 

永琳「頑張ってね。会場は学校にあるから。」

 

俺は会場に向かった。

 

~移動中~

 

現在の時刻は9時半。試験が始まるのが10時半だから1時間くらいの余裕がある。

 

「結構人がいるな。」

 

試験会場の中は結構人がいた。ざっと1000人くらいいた。年齢層を見ると15,6歳の人たちが大半を占めいていた。

 

永琳から聞いた話だと合格者数は毎年100人程度で特例で10人くらい合格者もいるらしい。

 

「まあ頑張るか。」

 

それはそうともう試験が始まる。試験は筆記試験、身体試験の2種類で筆記試験は数学、物理、政治学の3つからなる試験である。また、身体試験は剣術、弓術、戦闘術、治療術、霊力測定の5つからなる。しかし、霊力測定は目安として量るだけなので実質的には剣術、弓術、戦闘術、治療術の4つである。順番は筆記試験、身体試験の順で、筆記試験は政治学、物理、数学の順になっている。身体試験は霊力測定、剣術、弓術、戦闘術、治療術の順になっている。ちなみに筆記試験は一科目、90分の試験時間で試験と試験の間には10分の休憩がある。身体試験は各々による。

 

試験官「それでは試験を開始する。受験生は席に着くように。」

 

試験官の合図により、みんな席についていく。この試験は席指定はないのでみんな自由に座っている。

 

試験官「これより筆記試験を開始する。まずは政治学。今から問題用紙と回答用紙を裏にして配っていく。合図があるまで表にしないように。もしした場合、そのものはカンニング行為として失格とする。」

 

別の試験官が問題用紙と回答用紙を配っていく。両方とも裏にされた状態だった。

 

試験官「全員いきわたったな。それでは今から90分間の政治学の試験を開始する。それでははじめ!!」

 

みんなが一斉に問題用紙と回答用紙をめくっていく。勿論、俺もめくって解いていった。だがしかし、

 

(全然わかんない。)

 

なぜなら漣は都市に来てまだ一か月しかたっておらず、その一か月もほとんど永琳の手伝いなどで政治的なことはさっぱりだったのだ。

 

(前世を参考に解いていくか)

 

こうして漣は、前世の記憶を頼りに政治学を解いていった。

 

90分後

 

「終わったー。」

 

漣は何とか半分解くことができていた。

 

「次は物理か。これなら何とかなりそうだぞ。」

 

一応漣の学力は高校レベルである。なのである程度の問題は解けるのである。

 

試験官「みんな席に着け。そしてカンニングとなるものはしまえ。次は物理だ。それでは問題用紙と回答用紙を配っていく。私の合図があるまでは表にしないように。・・・いきわたったな。それでははじめ!!」

 

みんなが一斉にめくっていく。

 

(これなら解けそうだ。)

 

内容は力の保存などであり、高校生でも解けるような問題だった。

 

90分後

 

(まあまあだな。)

 

漣は全部解くことができた。

 

試験官「それでは筆記最後の試験数学を始める。これから問題用紙と回答用紙を配っていく。合図があるまで表にしないように。」

 

漣の得意科目が来た。

 

内容は微積分で高校生で習うような科目だった。

 

(これは余裕だ。)

 

漣はすらすらと問題を解いていく。その結果、試験開始から1時間で問題を解き終えていた。そして残った時間で見直しをしていく。前の2科目は時間ぎりぎりまで使っていたため見直しはできなかったが数学はできたのだ。

 

(どこも修正点はないな)

 

試験官「時間だ。それでは問題用紙と回答用紙を回収していく。」

 

他の試験官が受験生の問題用紙と回答用紙を回収していく。

 

試験官「全部回収し終えたな。それでは筆記試験はここまで。この後は身体試験なので気を抜かないように。以上。」

 

皆、各々立っていく。そんな中、2人の男女が漣に近づいてきた。

 

女「ねえ。筆記試験どうだった?」

 

「う~ん、まあまあかな。」

 

男「俺は全然だったぜ。特に政治学が難しかった。」

 

「確かに。全然ここの政治がわからなかったよ。」

 

女「え~そう?私は物理がわからなかった。」

 

「そうかな物理はまあまあだったよ。ところで君たち誰?」

 

海斗「俺は『名織 海斗(なおり かいと)』っていうんだよろしくな!」

 

梨香「私は『名織 梨香(なおり りか)』っていうの。ここにいる海斗の妹だよよろしくね。」

 

「俺は『矢神 漣』っていうんだ。よろしくな。」

 

梨香「知ってるわ。あなた、永琳様が危なくなった時に助けたんでしょ。しかも妖怪の拳を楽々と受け止め、蹴り一発で倒したっていう噂の子でしょ。」

 

「なんでそれを知ってるの?」

 

海斗「今、この学校じゃその噂でいっぱいだぜ。この学校は軍隊になれるだけではなく、政治家にもなれるんだ。そのせいでその噂はこの学校じゃあ有名なわけ。それにあの永琳様を助けて月読様から推薦を受けたんだろ。そりゃあ噂が有名になるのも当たり前だな。」

 

梨香「それにしても本当に背がちっちゃいのね。そして白髪。」

 

「ほっといてくれ。」

 

海斗「・・・っと、そろそろ身体試験が始まるから体育館へ行こうぜ。」

 

「そうだな。」

 

梨香「ええ。」

 

漣たちは体育館に向かっていった。




どうでしたか。新キャラは名織海斗&梨香でした。
いや~それにしても漣君合格するんですかね~。
それと最近忙しくなってきそうなのでもしかしたら不定期になるかもしれませんけどなるべく土曜か日曜のどっちかに出すようにします。


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10話 入試2身体試験&妖怪たちの宣戦布告

遅くなり申し訳ございません。
今回はなんかいつもの倍くらいになりました。
それではどうぞ


side海斗

 

(午後の身体試験が始まる。さて矢神漣。君の力はどれくらいのものなのか見せてもらおうかな。君が今回の入試で一番の目玉だからね。)

 

試験官「それでは身体試験を始める。まずは部屋が4つあるから、どれか1つ部屋に入れ。そこに入ったものを1つのグループにし、そこから身体試験の各項目をやっていく。」

 

それぞれが部屋に入っていく。

 

「なあ漣、一緒の部屋に入らないか?」

 

漣「あっ、ああ。いいよ。」

 

「じゃあ行こうぜ。ついでに梨香もな。」

 

梨香「うん!」

 

海斗と漣と梨香は4つある部屋のうち右から2つ目の部屋に入っていった。そこには薄紫色の髪をポニーテールにしてまとめている女性がいた。

 

「あれは綿月依姫様・・・!」

 

漣「誰?」

 

「知らないのか!?」

 

漣「うっうん。」

 

「あの方は綿月玄朗(げんろう)様という政治家ではかなり有名な方の次女で、彼女も政治家として有名なお方なんだぞ!」

 

漣「ふ~ん。」

 

梨香「興味なさそうだね。」

 

漣「政治には興味ないからね。」

 

依姫「次。」

 

「あっ。俺だ。行ってくる。」

 

梨香「頑張ってね。」

 

「おう。」

 

依姫の所に行くと体につける機械があった。

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

「25567の名織海斗です。」

 

依姫「この機会を身に着けて、霊力を開放して。」

 

「分かりました。」

 

海斗は言われたとおりに霊力を開放する。

 

「はあああああああっ!!!」

 

依姫「よし、もういいぞ。」

 

「ありがとうございました。」

 

依姫「次。」

 

(次は梨香か。ちょっと見ていこう。)

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

梨香「25568の名織梨香です。」

 

依姫「じゃあこの機械を身に着けて、霊力を開放して。」

 

梨香「分かりました。」

 

梨香が霊力を開放していく。

 

(梨香って意外と霊力あったんだな。)

 

依姫「もういいよ。」

 

梨香「ありがとうございました!」

 

梨香がこっちにやってくる。

 

「お前って結構霊力あったんだな。」

 

梨香「すごいでしょ~。」

 

「ああすごい。でもきになるのは・・・。」

 

梨香「あああの子でしょ。」

 

海斗たちが見ていたのは漣だった。

 

「正直霊力を感じない。隠しているのかもしれないけど、感じないで妖怪を倒したのはおかしい。」

 

梨香「うんそうだよね。どれくらい持っているんだろう・・・。」

 

 

 

 

 

side漣

 

依姫「次。」

 

「やっと俺の番か。」

 

依姫「受験番号と名前を言って。」

 

「25983矢神漣です。」

 

依姫「矢神漣。君が妖怪を一蹴りで倒した人間か。じゃあ機械をつけて霊力を開放して。」

 

「分かったんですけどどれくらい開放すればいいんですか?」

 

依姫「愚問ね。全力で開放しなさい。」

 

「分かりました。」

 

漣は霊力を開放した。すると依姫はおろか、この部屋に入っていた全員が気絶した。機械はバチバチと音を立て始め、爆発した。

 

「やりすぎたか・・・。」

 

依姫が起きる。その後に海斗や梨香もおきる。

 

起きて早々海斗は

 

海斗「すげーなお前の霊力。どうやったらそんなに持てるんだ?」

 

「修業かな。」

 

そんなことを話していたら、依姫が漣に話しかけてきた。

 

依姫「漣、あなた私と勝負しなさい。あなたの入試はそれに変更するわ。」

 

「そんなことやっていいんですか?」

 

依姫「あなたには月読様から特例でもらってます。さあ体育館に行きましょう。そこで試験をします。」

 

こうして漣達は体育館へ向かっていった。

 

~移動中~

 

体育館に移動すると、ほかの部屋で受験していた受験生や知らない大人たちがいた。そんな中2人ほど知っている人物がいた。

 

1人目は漣が妖怪から救った都市の開発者、八意永琳。

 

2人目は漣の姪だが本人はお姉さまと呼んでいる都市の神、月読。

 

依姫「今回あなたはここにいる、大人全員に合格の印をもらったら、あなたは合格になります。」

 

「それが何で依姫様と戦うことになるのですか。」

 

依姫「あなたの合格をもらう方法が私と戦うということよ。」

 

「やるしかないですか。」

 

依姫「ええそうよ。ルールを説明するわ。武器は何でも使用可能。ただし相手を殺してはならない。分かった?」

 

「分かりました。」

 

月読「じゃあこのコインが落ちたらスタートね。」

 

月読がコインをはじき、コインが舞っていく。そして落ちた瞬間、漣は背負っていた剣、虎徹(斬魄刀名「龍王」)、依姫は神刀「天叢雲剣」を抜刀した。漣は上から振り下ろし、依姫は下から振り上げる。両者の振りかざした剣がぶつかり、火花を上げた。

 

依姫「やるわね・・・!」

 

「そちらこそ!」

 

依姫と漣はいったん距離を置いた。その後漣は剣をしまい。、霊力で弓矢を作る。一方の依姫は剣を地面にさし、

 

依姫「祇園様の力!」

 

そう叫ぶと漣の周りに刃が無数に突き出て囲む。

 

依姫「これであなたは動けまい。動いたらあなたは無数の刃の餌食となる。」

 

「祇園か。」

 

漣は刃に囲まれたこと気にせず、弓を構える。構えることによって動いた漣は無数の周りにある刃を食らう。その衝撃よって煙が巻いていた。

 

観衆はみんな不安な顔やがっかりした顔をしていた。がっかりしている観衆は「期待外れだ。」とか「噂は嘘だったのか」とつぶやいていた。たった一人だけ不安の顔やがっかりした顔をしていない人物がいた。

 

月読「漣・・・。」

 

依姫は驚いた顔をしていた。彼女は漣にも聞こえるように祇園の力のことを言ったのに動いたからだ。

 

依姫「なんで動いたんですか・・・。」

 

やがて煙が晴れていく。そこには弓を構えている漣がいた。

 

月読を除き、皆驚いていた。彼は祇園の力を受けながらもたっているだけではなく、無傷だったのだ。そのことを見た大人たちは「なんで生きているんだ!?」とか「あいつ人間なのか!?」と声を上げていた。

 

月読「やっぱそうじゃなくちゃね、漣。」

 

依姫も最初は驚いていた顔をしていたがすぐに臨戦態勢の顔に戻った。

 

依姫「だてに霊力は持ってないですね。」

 

「誉め言葉としてもらっておきますよ。」

 

漣は引いていた弓をはなし、矢を放った。

 

「龍の矢。」

 

矢はもうスピードで依姫に向かって飛んでいく。

 

依姫「っ!!」

 

依姫はかろうじて矢を避ける。避けられた矢はそのまま真っ直ぐ進み壁に刺さり止まるかと思われた。だが矢は壁を貫通し都市の方へ向かっていく。その矢は月読が持ち何とか止まった。

 

依姫と漣は距離を詰めて近接戦を用いようとしていた。

 

依姫「愛宕様の火!」

 

依姫の腕が炎と化す。

 

漣の拳と依姫の炎と化した腕がぶつかる。漣の死覇装の腕の部分が燃え出す。そんなことは関係なしに漣と依姫は近接戦をしていく。拳、足、刀・・・、さまざまな方法でぶつかっていった。

 

観客は依姫と漣の戦いに見とれていた。それは美しい舞のようであった。それは時間が忘れるほどに、今ある光景が続けばいいとさえ思っている者もいた。

 

しかし、この戦いにも終わりが来た。

 

依姫「はあはあ…。」

 

「もう息切れましたか?」

 

依姫「まだ・・・です!」

 

依姫は息を整え剣を構える。

 

依姫「私の奥義を見せます。神道『八百万の集まり』。」

 

依姫から神力がみなぎってくる。その力で気絶する人たちも何人かいた。そしてその神力は剣に流れていった。

 

(八百万の力を取り込み始めたか…。)

 

依姫「・・・行きます!!」

 

依姫は漣に一瞬で近づき、剣を振り下げる。降り下げた瞬間、光った。その光に月読以外は目を開けていなかった。

 

観客も依姫これは依姫が勝ったと思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思われた。が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中々いい攻撃でしたよ。」

 

そこには漣がいた。

 

「どうします。まだやります?」

 

依姫「いいえ、もう私には力が残っていません。降参です。」

 

その瞬間大人たちはざわめき、受験生たちは漣に近寄った。

 

大人1「嘘だろ・・・。あの依姫様が負けるだと。」

 

大人2「ありえん・・・。」

 

大人3「なにがおこったんだ・・・!?」

 

受験生の方は、

 

受験生1「お前スゲーな!」

 

受験生2「あれどうやって回避したんだ!?」

 

「たまたまだよ。」

 

海斗「やっぱお前スゲーな。想像以上だよ。」

 

「そうでもないって。」

 

梨香「ねえ、今度私たちに稽古つけてよ。」

 

「なんで?」

 

梨香「私たちもっと強くなりたい。あなた強いでしょ。あなたに着けてもらったらもっと強くなるもん。」

 

「分かった。だけど俺の修行は厳しいよ?」

 

海斗「もちろん耐えてやる!!」

 

ここで月読がみんなに聞いてきた。

 

月読「みんな、聞くけどこの子の試験はどうする?合格と思った人は挙手ね。」

 

皆は一斉に挙手をした。

 

大人1「こんな逸材が不合格ということはあり得ません。すぐにでも入学してほしいくらいです。」

 

月読「というわけであなた合格ね。」

 

「ありがとうございます。」

 

月読「というわけで各自試験開始ねー。」

 

皆が立ち去ろうとした瞬間、

 

ゾワッ

 

感じてはいけない何かを感じた。その感じてはいけない何かの元凶は教壇の所にいた。見た目は肌色のロングストレートで年齢は二十くらい見える。

 

???「すごい戦いだったわね~。」

 

大人4「誰だ!?」

 

オリフィア「私はね~オリフィアっていうんだよ~。」

 

大人3「何のようだ!?」

 

オリフィア「まあ簡単に言ったらね~・・・。

 

 

 

戦争をしに来たのよ。」

 

オリフィアの口調が変わった。

 

戦争という言葉を耳にした瞬間、皆がざわめく。

 

月読「・・・何が目的なの。」

 

月読からはとてつもない神力があふれ出た。

 

(月読姉さまがいつになく真剣だ。)

 

オリフィア「おお~怖い怖いww。あなたが都市の神『月読』ね。まあ単純に言うと平和で飽きたから。それと戦争ではそこの白い髪の子を私と戦わせてね。でないと・・・

 

都市の人たちみんな殺しちゃうかもよ。」

 

殺すという瞬間にオリフィアは感じてはいけないものを放出した。

 

(何だこの感じ。俺の力と似ている。)

 

オリフィア「じゃあというわけで10日後に戦争開始ね~。」

 

そう言い残しオリフィアそこから消えた。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

(ふ~ん。あの子まだまだ余裕そうね。)

 

オリフィアは戦争のために偵察に来ていた。そして今は漣と依姫が戦っていた。

 

依姫「私の奥義を見せます。神道『八百万の集まり』。」

 

依姫から神力がみなぎってくる。その力で気絶する人たちも何人かいた。そしてその神力は剣に流れていった。

 

依姫「・・・行きます!!」

 

依姫は漣に一瞬で近づき、剣を振り下げる。降り下げた瞬間、光った。その光にオリフィアは目を閉じてしまった。

 

(こりゃあ、あの子死んだかもね。)

 

その思いも一瞬にして覆される。

 

漣「中々いい攻撃でしたよ。」

 

そこには漣がいた。

 

漣「どうします。まだやります?」

 

依姫「いいえ、もう私には力が残っていません。降参です。」

 

その瞬間大人たちはざわめき、受験生たちは漣に近寄った。

 

(へえ~。あの子やるわね。こりゃあ楽しめそうだわ。)

 

月読「みんな、聞くけどこの子の試験はどうする?合格と思った人は挙手ね。」

 

皆は一斉に挙手をした。

 

大人1「こんな逸材が不合格ということはあり得ません。すぐにでも入学してほしいくらいです。」

 

月読「というわけであなた合格ね。」

 

「ありがとうございます。」

 

月読「というわけで各自試験開始ねー。」

 

皆が立ち去ろうとした瞬間、

 

(さてそろそろね。)

 

オリフィアは妖力を開放し、教壇の所に移動した。

 

「すごい戦いだったわね~。」

 

大人4「誰だ!?」

 

「私はね~オリフィアっていうんだよ~。」

 

大人3「何のようだ!?」

 

「まあ簡単に言ったらね~・・・。

 

 

 

戦争をしに来たのよ。」

 

オリフィアは口調を変えた。

 

戦争という言葉を耳にした瞬間、皆がざわめく。

 

月読「・・・何が目的なの。」

 

月読からはとてつもない神力があふれ出た。

 

「おお~怖い怖いww。あなたが都市の神『月読』ね。まあ単純に言うと平和で飽きたから。それと戦争ではそこの白い髪の子を私と戦わせてね。でないと・・・

 

都市の人たちみんな殺しちゃうかもよ。」

 

殺すという瞬間にオリフィアは感じてはいけないものを放出した。

 

「じゃあというわけで10日後に戦争開始ね~。」

 

そう言い残しオリフィアそこから消えた。

 

「ふふっ。十日後の戦いが楽しみだわ。」

 

オリフィアは自分のアジトに戻りそのまま闇へと姿を消していった。




どうでしたか。ついに謎の妖怪の名前がわかりましたね。
それとやっと10話突破です。まだ語彙力は皆無ですが頑張って書いていくので温かい目で見てください。


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11話 戦争準備

今回は戦争に向けての閑話みたいなもので短いです。


side漣

 

オリフィアの宣戦布告から3日経った。

 

漣は都市に来た時に月読と会った部屋にいた。だがそこには、漣と月読だけではなく、さまざまな大人がいた。そして今は会議中だった。なぜ漣がいるのかというと依姫と戦って勝ち、それ相応の実力があると認められ今この場にいるということだ。依姫自身も強いのでこの場にいる。他には永琳もいた。そして試験はオリフィアの宣戦布告により軍の人間が足りないことでみんな特例で合格となった。

 

月読「それで今準備はどんな状況?」

 

政治家1「はっ、月読様。現在の軍は4割ほど整っている状況です。」

 

月読「そう。永琳、薬の状況はどうなの。」

 

永琳「薬は今、全体の6割です。」

 

月読「そう。できるだけ急いでね。それと漣。」

 

「何でしょう?」

 

月読「あなたに話したいことがあるからこの会議が終わったらちょっと残って頂戴。」

 

「分かりました。」

 

月読「じゃあ今日の会議は終了。戦争まであと7日だからみんな気を抜かないように。」

 

一同「はい!!」

 

皆が個々に行動し始めたとき、漣に一人の壮年の男性が近づいてきた。

 

???「あなたが矢神漣か。」

 

「そうですが何か。」

 

玄朗「私は綿月玄朗。依姫の父親だ。あなたの戦いはしかと見せていただいた。自慢の娘を倒すとはさすがだな。」

 

「ありがとうございます。」

 

玄朗「あなたには今回の戦争の元凶であるオリフィアに勝ってもらいたい。都市のみんなの命がかかっているんだ、頼む。」

 

「勝てるかわかりませんができることだけはやってみましょう。」

 

月読「れ~ん。」

 

「月読様に呼ばれているのでちょっと行ってきます。」

 

玄朗「分かった。行ってくるといい。」

 

漣は玄朗と離れ、月読の所に向かった。

 

玄朗「頼んぞ。」

 

「月読様来ました。」

 

月読「来たわね。ここじゃあ話しにくいことだからちょっと場所を変えましょう。」

 

「分かりました。」

 

漣と月読は今いる会議室から離れ、会議室の近くにある小部屋にいた。部屋にはいまきた漣と月読以外いなかった。

 

「それで何でしょう、月読お姉さま。」

 

月読「漣、あなた今霊力だけで生活しているでしょ。」

 

「そうですがそれが何か。」

 

月読「漣、あなたオリフィアと戦うときは神力と妖力の開放を許可するわ。」

 

「ですがそうすると・・・。」

 

月読「大丈夫、あなたが一人で戦えるように命令しておくから。」

 

「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして7日後、都市の住民の命を懸けた妖怪との戦いが始まった。

 

これが後に『第一次人妖大戦』と呼ばれる戦いの開幕である。




どうでしたか。短くてすみません。ただ、前書きでも話した通り今回は閑話なので短いです。ただそうしても必要だと思い書いてみました。
第一次人妖大戦はオリジナルです。


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12話 第一次人妖大戦①開戦

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
年明けの特別な話を出したかったのですがネタが思いつかなく本編の話が自分的にはちょうどいい感じなので本編にしました。
今回グロシーンありです。
それではどうぞ


sideオリフィア

 

オリフィアは都市に向かって進軍する妖怪たちを見て笑っていた。

 

「始まったわね。楽しみだわ。」

 

???「あらオリフィア、随分とご機嫌なようね。」

 

「ああ、ルーミア。まあね、今から戦争が始まるのがどうしても楽しみになちゃって。それに・・・。」

 

ルーミア「それに?」

 

金髪のロングストレートで左手に大剣を持っていた女性―――ルーミアはオリフィアに問うた。

 

「おもしろいことがおきそうだしね。」

 

ルーミア「はぁ~。あなたはいつもそうでしょ。」

 

「あはは。まあ行くわよ。」

 

二人は妖怪の最後尾で都市に向かっていった。

 

 

 

 

 

side漣

 

漣は都市に来た時に門番に許可確認したところにいた。漣だけではなく、ほぼすべての軍人がそこにいた。それもそのはず、この都市の出入り口はその門だけなのでそこに軍が集中することは必然だった。軍の人数は学校が1年から6年まであり、1~4年までのそれぞれの年次が大体100人くらい、5年、6年は80人くらい、そして学校を卒業して軍人になった人数が大体4800人くらいだった。

 

漣はあたりを見まわしていると門番が急に声を上げた。

 

門番1「きたぞー!!妖怪たちだー!!」

 

その言葉に皆に緊張が走り様々な戦闘態勢をとっていた。

 

妖怪の数ははっきりとはしないが門番の位置から見て地を覆うほど数はあった。

 

門番の位置からしか見えなかった妖怪たちがだんだん見えるようになっていき、それを合図に都市の軍人たちは妖怪たちに突っ込んでいった。

 

軍人「「「うおおおおおおおおおっ!!!」」」

 

妖怪と軍人たちが激突する。

 

海斗と梨香が漣の方へとやってくる。

 

海斗「行こうぜ漣。俺たちの都市の平和のために。」

 

「・・・ああ。」

 

漣と海斗は妖怪の軍に向かって突っ込んでいった。

 

海斗と漣は一体の妖怪を見つけると海斗はその妖怪に向かって帯刀していた剣で切りつけ、漣は妖怪の頭をつかみ、つかんだ妖怪を投げ飛ばし、投げ飛ばした妖怪に追いつくかの如く駆け抜け、追いついたところでその妖怪に向かって拳をたたきつけた。

 

海斗「すげーな。負けてらんねーぜ!」

 

海斗も負けじと妖怪たちを切っていく。

 

妖怪と軍の戦いは軍が奮戦しているが数の差や、人間と妖怪との基本的な力の差があり、妖怪側が押しているという状況だった。

 

しかし、軍の方も負けてはなかった。軍の中でも漣、海斗、梨香、依姫は押されている部分の穴埋めをするくらい奮戦していた。

 

海斗と依姫は剣で梨香は弓で、漣は拳で妖怪たちを倒していった。

 

漣と海斗、梨香、依姫には違いがあった。依姫たちは妖怪たちを殺して言っているが、漣は威力こそ大きいが食らった妖怪たちはみんな気絶しているだけでどれも死んでいなかった。

 

漣と海斗が妖怪を倒していくと一匹の人型の妖怪が漣に向かって現れた。

 

妖怪「へっへっへ。いい獲物がいたぜ。」

 

その妖怪はいきなり拳を漣にはなってきた。漣はその攻撃をよけた。そして妖怪の方に振り向いた。

 

妖怪「お前・・・なんだその目は・・・!」

 

漣の瞳は翡翠色から赤色で中心が黒の周りに3つの巴がある目になっていた。

 

「これは写輪眼。これでお前の動きを見切ったってわけだ。」

 

妖怪「ちっ。ならしょうがねえか。」

 

妖怪はにやけながら妖力を練りだす。

 

「何をする気だ。」

 

妖怪「なぁに。大したことじゃねえよ。」

 

海斗「れ、れん。助けてくれ!」

 

漣が振り向くとそこには海斗がいた。ただ海斗の後ろには蜘蛛がいた。その蜘蛛は昆虫のような小さいのではなく、人間を食べれるような大きな蜘蛛だった。

 

「海斗ッ!」

 

漣はすぐさま駆け付けようとする。だが

 

妖怪「おっと、行かせねえぜ。」

 

妖怪が立ちふさがる。

 

「どけええええ。」

 

漣は立ちふさがった妖怪に裏拳をかまし、海斗を助けようとする。

 

 

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

 

漣があと少しで海斗に触れそうなときに蜘蛛に頭を食われた。

 

食いちぎられた首の部分から血が勢いよく出ていく。その血で漣の羽織は赤黒い斑点ができていた

 

「かっ、か・・・海斗。嘘だろ、なあ嘘だろ!おい海斗っ!」

 

 

 

 

 

side梨香

 

梨香は兄が目の前で殺されことにより、パニックになっていた。

 

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

 

梨香は海斗の遺体に近づこうとするが依姫がそれを止める。

 

依姫「いってはダメだ!」

 

「はなして!お兄ちゃんが!!」

 

依姫「今言ったら君も巻き添えを食らう。」

 

「でも!!」

 

依姫「漣を見るんだ。」

 

「え?」

 

梨香は漣の方を見ると紺色の何かが漣を囲っていた。そのなにかは骸骨の上半身のようなものだった。

 

「なにあれ・・・。」

 

依姫「分からない。だけど近づかないほうがいいだろう。」

 

漣「オリフィア!!!どこだ!!!」

 

漣はその骸骨の上半身のようなもので妖怪を倒していった。

 

 

 

 

 

side漣

 

海斗の遺体に近づいたときに後ろから、

 

妖怪「無駄無駄。そいつはぁ、俺が召喚した蜘蛛に食われて死んだんだよ。ざまあねーぜ、ははははは。」

 

「・・・してやる。」

 

妖怪「ああ、なんだ。もういっぺん言ってみろよ。」

 

「殺してやる!!!」

 

漣の周りから紺色の骸骨の上半身のようなものが現れ、海斗を間接的に殺した妖怪を骸骨のようなものがつかみ取り、それを握りつぶした。

 

握りつぶした影響によって返り血が飛び散るが漣にかかってなかった。代わりに骸骨のようなものに返り血がかかった。

 

漣の瞳は赤色だが3つの巴ではなく左は下向き、右は上向きの三角形で両方とも三角形の中心に赤い丸があった。

 

「オリフィア!!!どこだ!!!」

 

漣は叫びながら妖怪を倒していった。

 

するとそこにこの戦争を起こした張本人オリフィアと横に大剣を持った金髪の女性がいた。




どうでしたか。ちょっと残酷すぎる描写がありました。
お気に入りが20人、UAが1900を超えました。とてもありがたいことです。これを励みに頑張っていきたいと思います。


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13話 人妖大戦②vsルーミア(ex)1

遅くなり申し訳ございません。リアルが本当に多忙で書く暇がありませんでした。頑張ってペースを戻していきたいと思います。
それではどうぞ。



sideオリフィア

 

都市の方に向かっているとオリフィアが戦いがっていた相手が来た。ただその相手は前であった時の翡翠色の瞳ではなく赤色で左は下向き、右は上向きの三角形で両方とも三角形の中心に赤い丸があった。

 

「やっと会えたわね。」

 

ルーミア「誰あの少年?」

 

「私が戦いたかった相手よ。」

 

ルーミア「ふーん。じゃあ、私がちょっと味見してこようかしら。」

 

ルーミアはやってきた少年の方へと向かった。そして二人はどこかへ移動した。

 

(人目のつかない場所へと移動したわね。私も行こうかしら。)

 

オリフィアも二人の後をついていった。

 

 

 

 

 

side漣

 

オリフィアを見つけると、急に横にいた金髪で大剣を持った女性がこちらに来た。

 

「何?」

 

???「私はルーミア。あなたは?」

 

「・・・矢神漣。」

 

ルーミア「漣ね・・・。ねえ、あなた私と勝負しなさい。」

 

「いいぜ。やってやる。」

 

ルーミア「その前に場所移動をしましょうか。ここじゃあ戦いにくいし。」

 

「わかった。」

 

するとルーミアは背中にある漆黒の翼で羽ばたき、漣から見て右の方へと飛んでいった。漣もルーミアについていく。

 

 

 

 

 

side梨香

 

依姫「あれはルーミア!!」

 

「ルーミア?」

 

依姫が驚いているのとは別に梨香は誰のことかわからず、依姫に聞いた。

 

依姫「別名『宵闇の妖怪』。ルーミアのせいで何人もの軍人が命を落としていったわ。それで軍や政治の中では一番危険な存在として知られてるの。」

 

「やばいじゃないですか!」

 

依姫「あっ。ルーミアと漣が場所を移動したわ。私たちも行ってみましょう。」

 

梨香と依姫は一定の距離を保ちながら漣とルーミアの後をついていった。

 

 

 

 

 

side漣

 

漣とルーミアが下りた場所は周りに生物の気配がしない森の中だった。

 

ルーミアは両腕を広げてゆっくりと着地する。漣の後ろにはオリフィアがゆっくり着地した。

 

ルーミア「さあ、やりましょう(戦いましょう)。」

 

ルーミアが言葉を発し終えると同時に漣とルーミアは同時に駆け、漣は背中に背負っていた龍王、ルーミアは左手に持っていた大剣を振りかざし、ぶつかった。

 

その瞬間、周りにあった木の葉が揺られた。

 

ルーミア「へえ~。なかなかやるわねえ~。」

 

ルーミアは距離をとった。そしてルーミアから黒いモヤみたいなものがでて周りを真っ暗にした。

 

「!」

 

漣は周りをきょろきょ見渡している。

 

ルーミア「どうしたの?」

 

ルーミアは笑って漣に聞いてきた。

 

「・・・なるほどこれがお前の能力か。」

 

ルーミア「そうよ。これが私の『闇を操る程度の能力』でここらへんを闇にしたの。これであなたは何も見えなくなったでしょ。」

 

ルーミアはそう言いつつ、漣に拳をかまそうとする。

 

が、

 

漣は食らわなかった。漣の周りには紺色の骸骨の上半身のようなものが漣をおおっておりそれでガードしていたのである。

 

ルーミア「何、それ・・・。」

 

「これは『スサノオ』って言ってな。俺の防御でもあり攻撃でもある。」

 

そう漣が言うと上からスサノオの手がルーミアに拳となって振り下ろしてくる。

 

ルーミア「・・・っ!」

 

ルーミアは振り下ろされた拳をなんとかよける。

 

よけた瞬間に突然ルーミアの腕に黒い炎が発火する。

 

ルーミア「きゃああああああああああ!」

 

漣の目からは右目から血が流れていた。そしてその右目は充血していた。

 

「それは対象のものが燃え尽きるまで絶対に消えない『天照』だ。」

 

ルーミアはのたうち回る。だがすぐにルーミアはのたうち回ることを辞め、普通に立った。そして腕に発火していた黒炎も消えていた。

 

「・・・おまえどうやって『天照』をけした・・・。」

 

ルーミア「簡単なことよ。私の腕と発火している黒炎の間に闇を入れてその闇を代わりにしたもの。

そんなことができるのかと野暮なことは聞かないでよね。この闇事態私の体みたいなんだからそんなこと朝飯前なのよ。

 

今度はこっちの番ね。」

 

スサノオに囲まれていた漣が突然殴られる。しかし、そこには拳などはなかった。

 

「ぐっ!」

 

ルーミア「何が起こったのかわからなかったでしょ。何が起こったのか教えてあげる。あなたのその『スサノオ』の内側に私の闇を入れてそれで攻撃したの。」

 

漣はルーミアの闇よってスサノオの内側からどんどん殴られていく。しかも『スサノオ』を出しているので、それが壁となって漣は脱出しようにも思うようにできていない。

 

(くっ、こうなったら『スサノオ』解除だ。)

 

漣の『スサノオ』は揺らめきながら消えていく。そして完全に消えかかったとき、

 

ルーミア「かかったわね!月符『ムーンライトレイ』!」

 

ルーミアは両腕を広げ、両腕からレーザーが出てくる。そしてそれを狭める。

 

そして漣に直撃した。

 

ムーンライトレイによって暗闇だが煙が立ち込める。しかしルーミアは闇の妖怪なので暗い場所でも煙は普段と同じようにみることができた。

 

やがて煙が晴れていき、漣のシルエットがぼんやりと見えてくる。そして漣の姿が見えた時、ルーミアは驚いていた。

 

漣の姿が薄いオレンジ色になっており、着ていた羽織の背中には渦があり、その下には9つの勾玉があった。腕は指の第2関節までは黒くなっておりそこからは薄いオレンジだった。肩には黒い丸とそのちょっと外に黒い円、そして左右に黒い線があった。

漣の前の方は黒色で襟には6つの勾玉、へそのあたりで黒丸がわかるように薄いオレンジの円があった。漣の後ろには9個の黒い球が浮かんでいた。

 

「さあ第2ラウンドやろうぜ。」




どうでしたか。漣君六道仙人モードになりましたね。さてルーミアと漣どちらが勝つのでしょうか。
そしてUAが2000、お気に入りが25件を超えました。本当にありがたいことです。これからも頑張って行きたいのでどうかよろしくお願いします。


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14話 人妖大戦③vsルーミア(ex)2

遅くなって申し訳ありません。大雑把にはまとまっているんですが細かいところがなかなかでして・・・
まあそれそうとどうぞ



sideルーミア

 

「何その姿・・・。」

 

ルーミアは漣の姿が変わっていたことに驚いていた。

 

漣「なんでもいいだろ、さあ第2ラウンドやろうぜ。」

 

(何が何だかわからないけど警戒したほうがいいわね。)

 

ルーミアは警戒のモードを一気に深めた。

 

が、

 

漣は一瞬でルーミアの頭をつかみ、そのまま投げ飛ばした。

 

暗闇であるがルーミアは投げつけられた勢いで木にぶつかってはその木を折って飛ばされていく。

 

「くっ!」

 

ルーミアは吹っ飛ばされたのに対して漣はすぐにルーミアに追いついた。

 

漣「どうした?まだ第2ラウンド始まったばっかだぞ?」

 

「なめないで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side漣

 

あたりを覆ていた闇がルーミアに集まり、ルーミアの周りだけが黒くなっていく。だがルーミアは闇に包まれて姿が見えなくなった。

 

ルーミア「いくわよ・・・!」

 

ルーミアはこれまでとは桁違いのスピードで漣に迫った。

 

だがそれでも今の状態の漣と同じくらいの速さだった。

 

漣の後ろにある黒い球の一個が棒状になり、漣はそれをつかむ。

 

そしてその黒い棒とルーミアのおそらく大剣だと思われるものがぶつかる。

 

漣とルーミアはぶつかった瞬間離れ、ルーミアが空へと飛ぶ。漣も追いかけるかのように飛んでいく。

 

空中でも様々な場所で漣とルーミアは黒い棒と大剣をぶつけあっていた。漣とルーミアが通った後は光の線が残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side梨香

 

梨香と依姫は漣とルーミアが戦っている場所についたとき、黒いものと黄色いものがものすごい勢いスピードで空でぶつかり合っていた。スピードのせいで黒いものと黄色いものが通ったものは黒には黒い線、黄色には黄色い線が残っていた。

 

「・・・なにこれ。」

 

依姫「分からない・・・。ただ力の感じからしてひとりはルーミア。もう一人は・・・漣・・・?」

 

「何で疑問形なんですか。」

 

依姫「霊力測定の時の漣の力と違って両方とも妖力を感じるけど黄色いほうはなんか漣と同じ感じの力を感じる。とりあえず様子を見ましょう。」

 

梨香と依姫は黒いのと黄色いのを見ていると、

 

オリフィア「ふふっ、ルーミア楽しそうね~。」

 

「「っ!!」」

 

オリフィアが音もなく梨香の横に現れた。

 

依姫は一気に戦闘態勢に入り、梨香は恐怖のあまり、その場所から動けなくなってしまった。

 

オリフィア「そんなに警戒しなくてもいいわよ。今はあなたたちと戦う気はないし。仲良く見ていましょ。」

 

依姫は警戒しながら黒いものと黄色いもののほうに顔を向けた。梨香も硬直から溶け依姫と同じように向いた。

 

オリフィアは黒いものと黄色いもののぶつかり合いを見ながらこんなことを言った。

 

オリフィア「彼すごいわね~。あのルーミアと戦うなんて。それどころか彼のほうが有利じゃない。」

 

「彼って?」

 

オリフィア「白髪の男の子。私と戦う予定だった子よ。」

 

(じゃあやっぱり戦っているのって漣・・・?)

 

疑問を持ちながら梨香は二人の戦いを見ていた。見ていると黄色いものの方は相変わらずスピードであったが黒いほうはスピードが落ち始めていた。

 

「あっ!」

 

梨香が言葉に発した時、黒いものが落ちていった。黄色いものはいまだに空に浮かんでいた。

 

オリフィア「あ~あ。ルーミア負けちゃったか。まあいいわ、今度こそ私の番だから。」

 

オリフィアはそこから消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side漣

 

漣はルーミアと何度もぶつかっていた。

 

その何度もによりルーミアはスピードが落ちていた。さらにルーミアを包んでいた闇が段々と弱くなりルーミア自身が見えだし始めていた。それも当然であろう。ルーミアは漣とぶつかるたび、その衝撃で体力をごっそり持っていかれていくのだから。ルーミアはスピードが落ちているのと同時にはぁ、はぁと息を上げていた

 

「どうした?さっきよりもスピードが落ちてるぞ。それに息も上がってるぞ。」

 

ルーミア「はぁ、はぁ、うる・・さい・・わね。」

 

「もう、いい。お前は限界だ。」

 

漣は右手を広げ、手のひらの上に乱回転した球体を作り出していた。

 

その乱回転の球体を作ったまま、漣は高速で全方位からルーミアを攻撃する。高速の全方位攻撃により、ルーミアはそばを動けず、仰向けになる。

 

仰向けになったとき、漣は真上から作り出していた乱回転の球体をルーミアの腹にたたきつける。

 

螺旋丸(らせんがん)!)

 

たたきつけられた瞬間ルーミアはものすごいスピード地面へと降下していく。そしてルーミアは地面へとたたきつけれれた。

 

たたきつけられたことによって砂ぼこりが舞い上がったが砂ぼこりが晴れるとルーミアは地面にめり込んでいて気絶していた。

 

その場所に音もなく今回の戦争の元凶―――オリフィアが現れた。

 

オリフィア「まさかあのルーミアを倒すなんてね。意外だったわ。彼女、妖怪の中では私に次いで強いのに。」

 

「どうでもいいからさっさと戦おうぜ。お前を倒してこの戦争を終わらせる。」

 

漣とオリフィアは互いに猛スピードで駆け寄り、漣は龍王、オリフィアは腕に妖力の剣でぶつかり合った。

 

 

 

 

 

 

この戦争の結果を左右する戦いが今始まった。




どうでしたか。いや~戦闘シーンの語彙力のなさにあきれてしまします。そして短くてすみません。
一つ皆さんに質問があります。あらすじに9話くらいから書き方が変わっていると書いているのですが9話までの書き方を変えて今のようにしたほうがいいでしょうか。
変えて今のほうがいいという方はメッセージに変えたほうがいいと送ってください。


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15話 人妖大戦④vsオリフィア

予定よりは遅くなってしまいましたが前回よりも早く出すことはできました。
それではどうぞ。


side漣

 

オリフィアと漣は剣でぶつかり合ってルーミアと同じように距離をお互い取り合う。すると距離を取っていたオリフィアが消えた。

 

文字通り、音もなく消えた。

 

オリフィアが消えてすぐ、漣は体の異変に気が付いた。

 

漣は痛みを感じ何かがこみあげてくるのを感じ、それを吐いた。そのものは血だった。

 

漣は吐血をしたのだ。

 

ただ吐血をした理由がわからない。

 

さっきまでルーミアと戦っていてダメージを受けたのはスサノオを張っていてスサノオの内側からルーミアの闇によって殴られ、スサノオを解除した時にルーミアの『ムーンライトレイ』を受けただけである。

 

ただそのダメージ気にするほどではなく、『ムーンライトレイ』も六道仙人モードで受けてはいなかった。

 

(何だ、何が起こった。)

 

すると、消えていたオリフィアが姿を現した。ただその姿は髪と服が赤くなっていた。

 

オリフィア「何が起こったのかわからなかったでしょ。まあ答えを言うとね、私が君の体内に入り込んで攻撃したの。」

 

「そんなこと・・・」

 

オリフィア「これができるんだよね~。私の能力で。私の能力はね『移動する程度の能力』なの。だからあなたの体内に入り込んで攻撃したの。まあ、胃のあたりを攻撃したかな~。たぶん胃は壊れてるだろうね~。」

 

「なら。統べろ『龍王』。」

 

丸かった剣の鍔が龍の形になる。連も霊圧を高める。

 

漣は羽織の裏にあったクナイを3本取り出し、それを投げた。ただそのクナイの持ち手には文字が刻まれていて、その文字で漣は飛雷身の術を使うことができる。勿論、クナイだけでなくマーキングをしたら漣は飛雷身の術でその場所に瞬間移動することもできる。

 

漣が投げたクナイはオリフィアの方へ向かっていく。

 

オリフィア「!!」

 

少しだけ反応が早かったオリフィアはそれを寸での所でよける。

 

だがクナイをよけられるのが漣の狙いであり、クナイがオリフィアを通り過ぎたところで漣は投げたクナイの中でオリフィアに一番近いクナイに飛雷身の術で瞬間移動して漣は龍王を両手に持ち、

 

「『龍王 斬月』!」

 

龍王は大剣に変わり、柄の部分が包帯でぐるぐる巻きにされている状態になった。

 

「『月牙天衝』!」

 

剣から出てくる霊圧による三日月状の斬撃でオリフィアに当てようとする。

 

当てようとしたが。

 

オリフィア「甘いわよ。」

 

オリフィアはそこから一瞬で漣の後ろにいた。

 

オリフィアは瞬間移動してすぐに回転をするように蹴りを食らわした。

 

オリフィア「クナイに文字が書いてあるのが見え見え。あれってマーキングでしょ。それくらいのことは読めるわよ。

 

ただ剣が変わったのは驚いたけどそこまでね。」

 

漣は背中に蹴りを食らわされて。そのまま落下し、地面と衝突する。

 

そして漣は気を失った。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

「な~んだあっけない。」

 

オリフィアは久方ぶりに楽しめると思っていた相手、否、試験の時見て確信したこれはきっと楽しめると思っていた相手に失望していた。

 

ルーミアとの戦いで体力を消耗していたとはいえ、オリフィアから見たらまだまだ余裕がある感じであり、姿アも変わってたいして影響がないと判断していた。

 

しかし、内臓をやられて蹴りを食らわされて倒れるのは失望だった。

 

オリフィアは彼が人間ではないことは知っていた。ルーミアと途中まで戦っている間は霊力を感じていたから疑問だったが、途中で霊力じゃないものが感じられたときは確信を持った。

 

こいつは人間じゃない。と

 

だから失望したのだ。

 

「この戦いも終わったし、どうしよ~。」

 

その刹那大量の何かわからない力があふれ出てきた。その場所は先ほど彼が落ちた場所であった。

 

「!!」

 

何かわからない力が収まった後、その場所から女性が出てきた。髪が足よりも長く銀髪で角が生えていて、目は白で額には渦と巴の目だった。着物は手足が隠れるほど長かった。

 

「・・・あなた誰。」

 

カグヤ「ワラワは大筒木(おおつつき)カグヤ。そちが蹴り落とした奴の中のものじゃ。」

 

 

 

 

 

side漣(精神)

 

そこは薄暗いところで尾獣たちに囲まれていた。囲まれている中、九本の尾を持った狐の尾獣九尾―――九喇嘛(クラマ)が言葉を発した。

 

九喇嘛「まったく高々妖怪に蹴り一発くらわせられただけで気絶とは人柱力ともあろうものが情けねぇ。」

 

「しょうがないだろ。胃をやられて、飛雷身で攻撃しようとしたらカウンターでその蹴りが強すぎたんだから。」

 

猫「・・・で漣、あなたはこれからどうするのですか。」

 

二本の尾を持った猫の尾獣二尾―――又旅(またたび)は問う。

 

「・・・カグヤの力を借りる。」

 

尾獣一同「!!」

 

九喇嘛「馬鹿かお前!」

 

「俺の力では無理だ。だからカグヤの力を借りる。」

 

又旅「・・・あなたがそこまで言うならば私たちはどうこう言いません。」

 

「ありがとう。」

 

九喇嘛と一尾の尾獣―――守鶴(しゅかく)が道を開け、その奥には扉があった。

 

漣は扉を開けるとそこには椅子に座っている女性がいた。ただ、髪が足よりも長く銀髪で角が生えていて、目は白で額には渦と巴の目だった。着物は手足が隠れるほど長かった。

 

「・・・カグヤ。」

 

カグヤ「なんじゃ。漣よ。ワラワに何か用か。」

 

「オリフィアとの戦い見ていただろ。あれじゃあ、俺は勝てない。だから力を借りに来た。」

 

カグヤ「それはそなたと変わって戦えということか。」

 

「そうだ。」

 

カグヤ「しかたない。ワラワ直々に戦ってやろう。」

 

 

 

 

 

 

side漣(カグヤ)

 

漣(カグヤ)は起き上がると地面から白いものが漣(カグヤ)を取り囲み渦巻いていた。そして収縮、限界まで収縮すると今度は破裂するかのようにほどけていき、その中心から大筒木カグヤが姿を現した。漣(カグヤ)の時に囲っていた白いものはカグヤの髪となっていた。

 

カグヤは地面から浮きオリフィアと対峙した。

 

オリフィア「・・・あなた誰。」

 

「ワラワは大筒木カグヤ。そちが蹴り落とした奴の中のものじゃ。」




どうでしたか。漣君、大筒木カグヤになりました。
ここでオリフィアの能力について補足します。オリフィアの能力は本編でもあった通り『移動する程度の能力』です。
その『移動する程度の能力』は場所は問わずマーキングもせずに移動できます。さらに移動するのなら人の体内や精神、別の次元にまで行けます。
さらに厄介なのが移動した場所に影響されないということです。どういうことかというと例えばオリフィアが能力で宇宙に行ったとしましょう。オリフィアはそこでも普通に暮らしていけるということです。ただ条件があるときはそれは適応されます。例えば本編でもあった漣の体内に入り込んで攻撃するときはオリフィア自身は小さくなります。ただ力は同じなのであまり変わりはありません。
こう考えたらオリフィアの能力はチートですよね。


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16話 人妖大戦⑤カグヤvsオリフィア1

さっき毎日の単発で☆5卍解一護を手に入れてあっ、まだ運あるんだなと思ったどこにでもいる平凡人です。
どうでもいいのでどうぞ。


sideカグヤ

 

カグヤの目の周りにスジが浮かぶ。白眼を発動させる。

 

カグヤは右手を横に伸ばし、黒い空間を開く。その空間はオリフィアの横につながっていてカグヤはその黒い空間に手を突っ込みオリフィアをつかんで黒い空間の中へ引きずり込む。

 

オリフィア「!!」

 

カグヤも黒い空間を開き、カグヤ自身も入り込んでいく。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

オリフィアを無理矢理引きずり込まれた場所は溶岩の海だった。

 

オリフィアは落ちていくのをなんとか空を飛ぶことで回避し、今自分がどのような状況なのか推測していた。

 

「ここは・・・。少なくともさっきまでいた場所じゃないわね。あの黒い空間に引きずり込まれたかしら。」

 

するとオリフィアを引きずり込んだ空間が開き、そこからカグヤが出てくる。

 

「何をしたの・・・?」

 

カグヤ「ワラワがこの空間に引きずり込んだのだ。」

 

カグヤはしゃべり終えるとオリフィアに向かって突っ込んでくる。背中には灰骨でできた針山ができていた。そして手のひらから背中にある灰骨が伸びている。

 

カグヤは伸びていた灰骨を放つ。

 

その灰骨は危険だと直感で感じ、それをよけ、能力でカグヤの後ろに移動する。

 

オリフィアは移動して右腕に妖力で作った剣でカグヤの右肩を狙い、切ろうとする。

 

 

カグヤ「鋼遁(こうとん)鋼化(こうか)の術』」

 

見た目は何も変わっていないのに、妖力で作った剣が通らない。

 

「なんで刃が通らないの。」

 

オリフィアは驚いているとカグヤは髪から針を飛ばしてくる。オリフィアは大体はよけるがよけれないと判断したものは妖力で作った剣ではじき、何とか対処していた。

 

だが次第に対処しきれなくなり髪の針がオリフィアに刺さっていく。まず、右足と左腕に髪の針が刺さった。

 

刺さったところにオリフィアは違和感を感じる。刺さった場所が動かないのだ。髪が何本かまとまった状態での針に刺さった状態なら普通動けないなんてことはない。だがオリフィアの右足と左腕は動かなくなっていた。

 

(なんで動かないの…?)

 

オリフィアは必死に右足と左腕を動かそうとするが動かない。

 

オリフィアの右足と左腕が動かなくなったのを見たカグヤは髪の針をやめ、背中と手のひらにまた灰骨を出してきた。

 

(こうなったら・・・)

 

オリフィアは能力を使い、自分のいた世界に戻る。

 

妖力で作った剣を解いて刺さっていた髪の針を引き抜く。

 

髪の針を引き抜くと動かなかった右足と左腕は動くようになり、どの調子か確かめる。

 

蹴りをしたり、パンチをしたりして調子を確かめる。その速さは残像ができるほど早い。

 

(よかった。普通に動く。)

 

オリフィアは向こうに行くのは危険だろうと思い、此処にとどまってあっちがこちらに来るのを待つことにした。

 

 

 

 

 

side依姫

 

オリフィアが梨香のそばを去ってから、漣(?)の近くにオリフィアの妖力を感じた。その直後2つの力のぶつかり合いを感じ、その方向を向くと薄いオレンジちオリフィアがぶつかり合っているのだった。

 

(漣・・・。)

 

すると薄いオレンジはオリフィアに蹴りを食らわされて落ちていく。

 

梨香「漣!!」

 

「梨香!駄目です!」

 

梨香が向かおうとするのを依姫は手をつかんで止める。

 

梨香「なんで!」

 

「私たちが言っても意味なんかはない。それどころか余計に漣の邪魔になってしまう。」

 

依姫と梨香が話し合いをしていると急に妖力が高まり、角が生えたロングストレートの女性が現れた。

 

女性は右腕を横に伸ばし、黒い空間を開く。するとその右腕はオリフィアの横につながっていてオリフィアはその黒い空間の中に引きりこまれる。女性もその黒い空間の中に入っていく。

 

入っていったあとあの黒い空間は閉じられた。

 

するとオリフィアと女性の力を感じなくなった。

 

(何だったんだ今の女性は・・・。それにオリフィアがあの黒い空間に引きずり込まれたときオリフィアの妖力とあの女性の力を感じなくなった。なんなんだあの黒い空間は。)

 

依姫と梨香はただただその光景を見ていることしかできなかった。

 

 

 

 

 

sideカグヤ

 

『共殺しの灰骨』でとどめを刺すつもりだったカグヤはオリフィアが逃げたことにより、タイミングを逃した。

 

「ちっ。」

 

(どこだどこにいる。)

 

白眼で周りを見渡すがオリフィアらしき力を感じるものは見当たらない。

 

(なら別の空間か。)

 

カグヤは黒い空間―――黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)を発動してさっきまでいた世界に戻ってきた。

 

戻ってくるとそこにはオリフィアがいた。既に点決に刺された兎毛針(とげばり)は抜かれていた。

 

オリフィア「あなた不思議な技を使うのね。おかげでさっきまで刺されていた右足と左腕動けなかったわ。」

 

カグヤはどうでもいいかのように共殺しの灰骨を放つ。

 

オリフィアはそれを難なくよける。

 

オリフィア「人が話しているときに攻撃するとわね~。ところでその灰骨は何?」

 

「ワラワには関係ないこと。それとこれが何なのか知りたいのなら食らってみるがよい。」

 

オリフィア「そんなこと言われて食らう人じゃありませんよ。」

 

カグヤは共殺しの灰骨を放っているがオリフィアはそれを普通によける。

 

(埒が明かない。こうなったら。)

 

「影分身。」

 

カグヤの横にカグヤが5人現れた。影分身のカグヤたちは黄泉比良坂を使ってオリフィアの後ろ横、上、下に移動する。

 

5人のカグヤたちは拳にチャクラをため拳を放つ。八十神空撃(やそがみくうげき)を全方位から放って仕留めようとするのだ。

 

しかし、オリフィアはこの攻撃も能力でよける。

 

だが、白眼を発動しているカグヤは残りのチャクラの量がほとんどないことに気付いていた。




どうでしたか。
自分の小説読んでて思ったんですがここ最近ずっと戦争のことばっか書いているような気がします。
それとUAが3000を突破しました。ほんとありがたいです。


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17話 人妖大戦⑥カグヤvsオリフィア2そして終戦

どうも、とりあえず人妖大戦を終わらせることができてほっとしているどこにでもいる平凡人です。
どういう風に終わったのかどうぞ


sideカグヤ

 

オリフィアの妖力が減っているのを証拠にオリフィアの息が荒い。もう能力を使う余裕はないのだろう。

 

(とどめを刺すか・・・。)

 

「オリフィアよ。ワラワの力を見せてやろう。」

 

カグヤの影分身は消え、カグヤの姿が変わり、尾が十本の兎になった。その大きさは山をも越える大きさで尻尾は天に届くのではないのかというくらい長い。

 

「グオオオオッ!」

 

 

 

 

 

side月読

 

???「グオオオオッ!」

 

獣の吠える声が聞こえた。しかし、聞こえた感じ遠くから吠えた感じで、月読は戦争の方が優先されたのでそんなことは気にしなかった。

 

だが一人の兵士の言葉で優先度は大きく変わった。

 

兵士「月読様!」

 

兵士が一人走って月読の部屋に入ってきた。よほど焦っているのだろう。普段ならノックしないといけないのだがそのノックすら忘れうほどである。

 

「何でしょう。」

 

兵士「森の方に十本の尾を持った兎が現れました!それもかなりでかいです!」

 

月読はその報告を受けるとすぐさまその兎見えるところへと走っていった。

 

兵士「月読様!!」

 

兵士の声に耳も傾けず月読は兎が見える窓へかける。

 

ようやく兵士から報告があった兎を見ることができる窓へと来た月読だった。

 

そこにはここからだいぶ離れているのにその姿ははっきりと見えるくらい大きかった。そして尾が十本あった。

 

「・・・私ちょっと出てくるわね。」

 

兵士「月読様!」

 

兵士の言葉もむなしく、月読は消えた。いや実際は超スピードで十本の尾が生えた兎へと向かったのだ。その証拠に後からガラスの割れる音が聞こえた。

 

月読が自分の屋敷から出るのはいつぶりだろうか、それも里帰りや姉の天照、弟の素戔嗚の様子を見にそれぞれの都市に行く以外で出るのはそれこそ両指で数えるほどであろう。

 

月読は普段はしまっていた自身の翼をだしてさらに速度を上げ、兎のいる方向へと向かった。

 

 

 

 

 

sideカグヤ(尾獣化)

 

尾獣化したカグヤは天に向かって吠えている。

 

吠え終わるとゆっくりとオリフィアの方へと顔を向ける。

 

尾が十本をあるうちの一本がオリフィアに向かて振り下ろされる。

 

尾が地面に叩きつけられたとき、周りにあった。森が吹き飛ばされた。

 

吹き飛ばされたおかげで森があった場所は更地となっていた。

 

オリフィアは倒れている。

 

尾獣化したカグヤは口を開き、尾の先を自身の口もとに寄せて自身の黒のチャクラ+と白のチャクラ-をそれぞれ8:2の割合で混ぜ黒い球を作り出した。

 

その大きさは山をも軽く超え自身のを尾も超えるほどの大きさだったがやがて小さくなっていき、口にくわえられるほどの大きさにまで小さくなった。

 

カグヤは小さくなった黒い球―――尾獣玉を食べた。

 

尾獣玉を食べるとぼふっと頬が膨らみ、口から煙が出る。

 

カグヤは食べた尾獣玉を吐き出した。

 

ものすごいスピードで地面に向かっていき、地面と衝突したとき、

 

大爆発が起きる。その爆発の威力はカグヤが作った圧縮する前の尾獣玉の数倍の大きさであった。

 

 

 

 

 

side依姫

 

出てきた女性の姿が変わって尾が十本の兎になっていた。

 

女性が兎になって兎は天に向かって吠える。その声は遠く離れた依姫と梨香のところまで耳をふさぐほど大きかった

 

その兎が尾を一本地面にたたきつけようとしていた。

 

あんな尾を地面に叩きつけられたらどうなるか容易に想像ができる。

 

(まずい!)

 

国常立尊(くにのとこたちのみこと)の壁!」

 

地面から透明の結界が四方向に出てくる。

 

出てきた瞬間、尾が叩きつけられた。

 

周囲を見渡すとその衝撃で木が吹き飛び、砂ぼこりが舞い上がっている。

 

砂埃がはれるとそこは更地になっていた森だった。

 

梨香「う、嘘でしょ・・・森が・・・。」

 

梨香は驚いているが依姫はそんな余裕がなかった。何故なら兎が大きい黒い球をためているからである。

 

(あれはさすがに今の結界でも防げない・・・。)

 

するとそこに猛スピードでやってきた金髪金の翼の女性―――都市の神『月読』が依姫の前に現れた。

 

月読「何であなたたちが此処にいるの!?」

 

「漣がオリフィアと戦うときについていったんです。」

 

月読「私はオリフィアと戦うとき漣に近づくなと命令したでしょ。」

 

「そっ、それは・・・。」

 

月読「はぁもういいわ。それよりあれの攻撃を防ぐことに何とかしないとね。」

 

依姫は国常立尊の壁を張り続けていたままだったが月読が結界に手を添えてさらに結界を強化した。

 

見た感じの変化はないが依姫は結界に手を添えているから分かる。

 

(つ、強い。これならあの黒い球も防げる。)

 

依姫はそう思っていると兎が作っていた黒い球が収縮しだした。

 

兎は収縮しきった黒い球を飲み込み、兎は膨れる。

 

月読「来るわよ!」

 

黒い球が吐き出され、爆発が起きる。

 

月読と依姫は結界に力を込め、結界を強化する。

 

そのおかげで結界にひびが入ることもなく、爆発をしのぎ切った。

 

月読「あなたたちは戻りなさい。」

 

そういうと月読は兎の方へと向かっていった。

 

 

 

 

 

side漣(精神)

 

漣はオリフィアとの戦いをカグヤの目を通してみていた。

 

尾獣玉の爆発が収まると、

 

「カグヤもういい。後は俺がやる。」

 

漣はカグヤにもうやめるよう、自分が出てくるように言った。

 

カグヤ「そちは傷が治ったのか?」

 

「ああ、もう治った。」

 

カグヤ「しょうがない。」

 

 

 

 

 

sideカグヤ(漣)

 

カグヤは尾獣化の姿を解き、元も姿に戻る。

 

そしてカグヤの姿から漣の姿になる。

 

漣の姿になるとき、カグヤの体は全身にひびが入り、そこからぼろぼろと崩れ始め、完全に崩れ去ったとき、中から漣が出てきた。

 

漣は倒れているオリフィアを探し、見つけ、近づき、

 

「お前が今いる妖怪軍を引いてくれるなら、これ以上俺は何もしない。」

 

とその言葉だけ残し、オリフィアから去っていく。

 

漣は霊力を探って都市の方へと向かっていると月読と会う。

 

「月読姉さま。どうしたんですか?」

 

月読「ここに大きな兎が現れたと聞いたから、来てみたの。ねえ知らない?」

 

「・・・。」

 

月読がしゃべり終えると沈黙が広がった。漣にとっては知られたくない存在である。

 

(月読姉様に入ってもいいだろう。)

 

「・・・それは俺です。俺の中にある『大筒木カグヤ』に頼み、戦ってもらい、カグヤがとどめを刺すために兎の姿になりました。」

 

月読「そうなの・・・。分かったわ。」

 

漣と月読はそのまま都市の方へと向かっていった。

 

都市に戻るとほぼ都市の軍人が勝っていた。漣は自分がルーミアと場所を変える前には都市の軍人の方が不利

だったので、負けると思っていた。

 

「月読姉様。何があったんですか?」

 

月読「都市の最後の切り札を使ったのよ。それはためるのに10日はかかるの。それがたまり切ったのがあなたがオリフィアと戦っている間だったの。」

 

現状妖怪たちは都市にやってきたうち(漣が見たときは)の半分以上は倒れてて残りは逃げたりしていた。

 

月読「とりあえずは私たち、都市の人間の勝ちね。」




どうでしたか。
大筒木カグヤの尾獣化なんですけども、原作では兎の女神と信仰されていたので、その兎からとって尾獣化は兎にしました。原作の尾獣化もできます。
それとUAが3500を突破しました。ありがとうございます


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18話 戦争の被害

週1程度の所で出せれた。どうもどこにでもいる平凡人です。
最近あるゲームにはまってます。
どうでもいいので本編どうぞ。


side漣

 

あの戦争から1週間がたった。その1週間、政治はあまり機能せず、復旧などに行われた。そして復旧なども落ち着いてやっと会議が開かれた。

 

今日の会議は戦死者の数とこれからどうするのかという内容であった。

 

この会議には漣も参加していた。理由としてはオリフィアと戦い、勝っていたからということが大きいのである。しかし、漣は試験に応募して合格しただけなので基本的には学校が優先される。だが学生でこの会議に参加できるということは前代未聞の話である。

 

為政者1「今回の戦争での戦死者は2573人でした。また、入学してくる学生が328人と多くの数がなくなりました。」

 

月読「そう・・・。なくなった人たちには町の中央に石碑を立てて、その名を刻み込んで頂戴。」

 

月読は悲しそうな顔をしていた。

 

漣もなくなった人間たちのことを聞いて、海斗を思い出し、悲しい顔をした。

 

(海斗・・・。)

 

海斗とは友の中で最も親しい仲だった。だから仲間を失ったとき、万華鏡写輪眼を開眼した。

 

為政者2「今回の戦争で東の方の森が消し飛びました。しかし、消し飛ばしたと思われる兎はまだ発見されていません。」

 

月読「そう。見つけ次第報告してちょうだい。」

 

為政者2「分かりました。」

 

月読「とりあえずはまだ復旧作業を続けて頂戴。そして遺族の方々には政府の方から給付金を渡して頂戴。」

 

為政者たち「わかりました。」

 

月読「では今日の会議は終了!」

 

各々が会議室から出ていき、漣も出ようとしたとき、依姫に呼び止められた。

 

依姫「漣。」

 

呼び止められた漣は依姫の方へ振り向き、対応をする。そこには依姫のほかに腰まである金髪の女性がいた。

 

「何ですか。」

 

依姫「こちらは『綿月豊姫』。私の姉よ。あなたに紹介しとこうと思ってね。」

 

豊姫「こんにちわ、漣さん。妹から紹介された綿月豊姫です。」

 

「よろしくお願いします。」

 

豊姫「漣さん、今回の戦争の首謀者に勝ったそうですね。」

 

「たまたまですよ。本当に今回の戦いはぎりぎりでした。」

 

そんなことを話していると、依姫が話しかけてきた。

 

依姫「漣、お願いがあるのです。」

 

「何でしょう?」

 

依姫「私に稽古をつけてほしいのです。」

 

「なんで俺なんですかあるわよ。1つ目はあなたは私や今回の戦争の首謀者に勝った。これはもう実力が相当あるということよ。」

 

依姫が私に勝ったといったとき豊姫は驚いていた。

 

豊姫「えっ!あなたに勝ったの!?」

 

依姫「そうですよ。お姉さま。この人は私に勝ったんです。それも本気も出さずに。」

 

「なんで本気を出していないと思っているんですか?」

 

依姫「だってあなた、ルーミアやオリフィアと戦っているとき姿が変わっていたでしょ。でも私と戦っているときは変わっていなかった。」

 

漣は顔は普通にしていたが内心はギクリとしていた。

 

(見ていたのか・・・。)

 

「でも依姫さんより強い人はいるんでしょう。その人に鍛錬してもらえばいいじゃないですか。」

 

依姫「それがもう一つの理由よ。私より強い人はあなたを除いて2人しかいないのよ。」

 

「じゃあその2人から鍛錬してもらえばいいじゃないですか。」

 

依姫「その2人がとても忙しいのよ。なので鍛錬にかまってもらえないのよ。」

 

「ちなみにその2人は・・・?」

 

依姫「1人はここ都市の神の月読様。もう一人は都市の頭脳の八意永琳様です。」

 

漣はその言葉を聞いたとき、この頼みをしてくるのを納得した。

 

「・・・わかりました。ですが俺も学生なので、授業が終わった後とかにしてください。」

 

依姫「それでいいわ。じゃよろしくね。」

 

そういうと依姫は会議室を出ていった。

 

九喇嘛「おい、どうするんだ。」

 

(ん、何が?)

 

九喇嘛「お前の正体だよ。そしてワシ等のことだよ。」

 

(秘密にしておく。ただもう駄目だったら俺の正体だけ明かす。)

 

九喇嘛「そうか・・・。まあいいんだけどよ。」

 

漣は心の中で九喇嘛と会話しながら会議室を出ていった。気づいたら、漣が一番最後だった。

 

 

 

 

 

 

~次の日~

 

漣はこの日も呼ばれていた。

 

内容は昨日と同じような内容だったのでそんなに気にしてはいなかったが、為政者の一人がこんなことを発した。

 

為政者「そういえば、漣さん。あなたは何者なのですか?」

 

この質問が漣の運命を変えていく。




どうでしたか。さてどのように漣君の運命は変わっていくのでしょう。
学生なので更新は遅くなるとは気長に待ちながら楽しみにしていてください。


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19話 正体

どうもお久しぶりです。どこにでもいる平凡人です。ネタを思い浮かばすのって大変ですね。
それではどうぞ。


side漣

 

漣は問いかけの意味を理解していない感じで質問をした為政者に聞き直した。

 

「何者とはどういうことですか?」

 

為政者「とぼけても無駄ですよ。あなたは人間じゃないことは分かり切っています。さらにこの証言も得ています。入れ。」

 

為政者が言葉を発すると、部屋に入ってきたのは梨香だった。

 

梨香の様子はどこか落ち着きがないような様子である。それもそのはず、ここにはこの都市の神『月読』や為政者として有名な綿月豊姫、さらにはその妹である綿月依姫もいたからである。

 

為政者「さて聞くがお前はこの漣とルーミアが戦うために移動していたのをついていったんだな。」

 

梨香「はい。私は依姫様と一緒に漣とルーミアの戦いについていきました。しかし、2人のスピードが速く、ついたときにはルーミアと黄色いものが戦っていました。そして今回の戦争の首謀者オリフィアと戦っていた時、私たちは遠くで見ていたのではっきりと漣だとはわかっていません。ですが力の質を感じたとき、漣の力の質でした。その後、黄色いものはオリフィアに蹴落とされ森に落ちていきましたが、2分ほどでしょうか黄色いものが落ちた場所から長い銀髪で角の生えた女性が現れ、その女性が黒い空間を開きオリフィア引きずり込んで自身も入っていきました。オリフィアは5分ほど出てきてすぐにその女性も黒い空間から現れました。そしてその女性が尾が十本の兎に変化して尻尾で叩きつけようとしたとき、依姫様の張ってくれた結界で何とか持ちこたえましたが、兎が口を上に向けてそのうえで黒い球をためてものすごい大きさになったとき、膨張が止まって逆に収縮し始めたときに月読様がやってきて、依姫様の張られた結界を強化して何とか持ちこたえました。これが今回見たことです。」

 

為政者「なるほど。わかった。もうさがっていいぞ。」

 

梨香「はい。」

 

梨香は部屋から去っていった。

 

為政者「分かりましたでしょうか。あなたには今回の戦争の首謀者オリフィアと戦うこと。力の質は漣、あなたの質ということ。この二つよりこのものが言っていた黄色いものは漣、あなたということになります。」

 

(昨日依姫にもかんづかれて聞かれたからな。もう駄目なんだろうな・・・。)

 

漣はここまでつかれたらもう隠せないと思い、正体を明かすことにした。

 

「・・・そうですね。その黄色いのは俺です。」

 

月読はあきれたような顔をしていた。依姫と豊姫は驚いていたが昨日少しだけ話をしていたのでどこか納得したような表情をした。

 

「確かに俺はルーミアと戦うために場所を変えました。被害が出ないために。そしてルーミアと戦っているときに黄色い姿になりました。」

 

漣はフッと六道仙人モードになる。

 

為政者たちは霊力から感じたことのない力を感じて警戒してしまうが、依姫と月読は警戒はしていなかった。

 

見せるだけなので漣は六道仙人モードを解除して元の姿に戻る。

 

「そしてこの姿で勝ちました。しかし、オリフィアには勝てませんでした。その後はどうなったのかはわかりません。」

 

漣は大筒木カグヤの存在は隠すことにした。

 

為政者「黄色いのがあなたということは分かった。だが今回の質問の核であるあなたは何者だということはまだ答えを聞かされていないぞ。」

 

「そうですね。俺は人間ではありません。」

 

人間じゃないという言葉を聞いた瞬間月読以外は戦闘態勢をとる。

 

「そう警戒しないで下さい。確かに俺は人間じゃないです。しかし、妖怪でもありません。」

 

為政者「じゃあなんだというのだ!」

 

我慢の限界で怒鳴るように聞き出してきた。

 

「俺は『神』です。」

 

皆は騒然としていた。

 

月読がそこから引き継いだ。

 

月読「漣の言った通り漣は『神』よ。それも高位のね。」

 

為政者「どれくらいの高位なのでしょうか?」

 

為政者は震えながら聞く。

 

月読「そうね。私たち三貴神と同じくらいかしら。だって漣、私たちと血縁関係だもの。」

 

為政者「血縁関係ということは・・・。」

 

月読「漣は私の叔父。まあ年下なんだけどね。さてそろそろいいかしら。」

 

皆をざわついたまま今回の会議は解散ということになった。

 

解散ということになり、月読は会議室から出ていった。




どうでしたか。漣君ついに正体をばらしちゃいましたね。早いような気もするのですが。
だいぶ前に追加タグをした『獣の奏者』と『王獣』はまだ先なのでもうちょっとお待ちください。
それとUAが4000突破しました。スローペースで書いているのにこんなにみてくれるなんてありがたいです。これからもよろしくお願いします。


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20話 眼の移植

どうもどこにでもいる平凡人です。ついに20話です。長かったようなあっという間だったような感じです。
それではどうぞ


side漣

 

「月読姉様!」

 

月読を呼び止めた。

 

月読「どうしたの?」

 

「実は・・・。」

 

漣は万華鏡写輪眼について月読に話した。万華鏡写輪眼を開眼する条件やした時手に入れた力、そしてリスク、そのリスクを回避する方法など。

 

そして今の視力のことを話した。漣の視力はもうほとんどないような状況だった。

 

されに漣は万華鏡写輪眼を作ることは可能かどうか聞いてみた。

 

月読「なるほどね。分かったわ。まあ作れるわよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

月読「ただ、あなたのその眼の色にはたぶんできないと思うわ。」

 

「別にいいんですけど、なんでですか。」

 

漣は眼を移植できることに安堵していたので眼の色が変わることに興味を示さなかったがなぜ元の色にできないのか聞いてみた。

 

月読「私の作れる目の色は金色だけなのよ。さらにあなたのその翡翠色の眼はあなた専用の目。作れるのは龍神様くらいなのよ。」

 

「でもそれで視力は戻るんですよね?」

 

月読「まあ元に戻るのは戻るわよ・・・。」

 

「だったらお願いします!」

 

月読「もう一つ言うことがあるわ。あなたと同じ力を持つ眼を作るには相当な神力が必要なの。そうね、私の神力の8割をもっていくの。だから私が作れるのは片方だけなの。」

 

「そんな!」

 

普通なら両目揃えられると思っているだろう。実際漣もそう思っていた。なので漣は驚いたような顔をしてがっかりした。

 

月読「そんなにがっかりしないで。確かに私は作れるのは片方だけだけど方法がないわけじゃないわ。」

 

「どういう方法なんですか?」

 

月読「もう片方を天照姉さんに頼むのよ。」

 

「え?」

 

月読「片方しか作れないだったらもう片方を別の人に頼んで両目揃えるの。」

 

「それでできるんですか?」

 

月読「まあ、天照姉さんは私より神力が多いからね。私ができたらできるわよ。」

 

「じゃあ両目揃えれるんですね?」

 

月読「ええ、まあ。あなたが色が違うのなら揃えられるけど・・・。」

 

「お願いします!」

 

漣は食い気味で自分の言った質問に回答した月読にお願いした。

 

月読「じゃあ私から姉さんにお願いしとくわね。」

 

月読はそれだけを言い残してその場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

漣が永琳の家に帰宅したら、漣は永琳にひどく問いただされた。

 

永琳「ちょっと漣!あなた月読様の親族ってどういうこと!?」

 

あの場には永琳もいた。永琳は漣が神でましてやこの都市の神の月読の親族とを漣は話していなかった。

 

「えっ、そのままの意味だけど。」

 

永琳「はぁ、もういいわ。それよりご飯にしましょう。」

 

 

 

 

 

 

~3日後~

 

朝8時くらいに永琳の家のチャイムがピポーンと鳴る。チャイムが鳴ることによって永琳が対応する。

 

永琳「はーい。」

 

扉を開けるとそこにはこの都市の神月読がいた。

 

永琳「月読様!どうしてここに!?」

 

月読「ちょっと漣に用事があってね。」

 

永琳が月読と言った子とによって漣も玄関まで行く。

 

月読「あっ、漣!!来たわよ。」

 

「そうですか。じゃあ行きます。永琳、俺ちょっと月読様の所行ってくる。」

 

永琳「えっ、ええ。分かったわ。いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

side月読

 

月読は自分の部屋に到着するとそこにはルビーのような赤髪で右手には鏡を持っている女性がいた。その女性こそ、太陽の都市を管理する神、そして月読の姉天照であった。

 

天照は漣を見るとすぐに、

 

天照「漣!!目が見えなくなっているって本当!?大丈夫!?」

 

天照は漣の肩をつかみながら切羽詰まったように聞いてくる。それもそのはず、天照は龍神の所に里帰りする以外漣と会うことはない。さらに月読は姉の様子を見に何度か太陽の都市を見に行ったが天照も月読と同じように普段は忙しいため中々里帰りすることができない。

 

漣は若干引いたような感じで

 

漣「ええ、まあ大丈夫です。」

 

月読「立ち話もなんだし、さっそく始めましょうか。」

 

その言葉に漣と天照は手術室に誘導する。

 

この部屋に用事があったのは天照を呼ぶためであった。なのでその目的が果せれた月読は手術室に移動しようとする。

 

天照も月読も医学のことはできるので今回の手術は天照と月読が行うことになった。

 

~移動中~

 

月読たちが手術室に移動すると天照と月読はサンプルの移植する目を漣に見せた。

 

「漣、私たちが作れる目の色はこの色。これでいい?」

 

漣「はい。それでいいです。」

 

「じゃあ手術を開始するから麻酔を打つわね。」

 

月読は漣に麻酔を打ち、待った。

 

約20分で麻酔が効き、天照と月読は手術を開始した。

 

 

 

 

 

 

2時間後

 

天照と月読の手術は無事成功し、あとは漣が意識を取り戻すのを待った。でも漣は意識を取り戻してもまだ目を開けれないように目を包帯で覆っている。

 

すると漣が意識を取り戻したようで、

 

漣「う、う~ん。あれ何で目に包帯してあるんだ?」

 

「おはよう、漣。痛みはないかしら?」

 

漣「あっ、月読姉様。痛みはありませんけど何で目に包帯をしてあるんですか?」

 

「それは眼があなたになじむためによ。なじむまで目を開けちゃだめよ。」

 

漣「わかりました。」

 

そして何時間か経過して月読は目を覆っている包帯をとり、漣に確認をとった。

 

「どう。新しい目の調子は?」

 

漣「ものすごくいいです。さらになんか新しいことができそうな感覚がします。」

 

天照「よかった。これで終了ね。じゃあ私は帰るから。」

 

漣「天照姉様、月読姉様、ありがとうございました。」

 

漣は頭を下げた。

 

 

 

 

 

side漣

 

漣は眼がなじんだことで病室にいる意味がなくなり、変えることにした。

 

漣は帰ると永琳から目の色が違うことを聞かれ、その説明をした。




どうでしたか。投稿が遅くなって申し訳ありません。ネタが・・・という状況とリアルが忙しいということが重なって投稿できませんでした。
UAが4500、お気に入りが40を突破しました。これも皆さんのおかげです。こんな投稿が遅い作品に見に来てくださって本当にありがとうございます。


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21話 入学

どうもどこにでもいる平凡人です。最近リアルが忙しいです。
さてそんなことはどうでもいいとして、本編どうぞ


side漣

 

漣が目の移植をしてから3ヶ月がたった。今日は軍学校の入学式である。

 

この年の受験者は全員合格となった。これには2つの理由がある。

 

1つ目は軍学校生徒や卒業者、受験者が先の戦争で多く死んだこと。

 

2つ目は多く死んだことにより反省し、戦力補強という意味で全員合格ということになったのである。

 

ちなみに漣はこの全員合格のことがなくても学力試験35位、身体試験に関してはぶっちぎりの1位で普通に合格していた。

 

漣は今、軍学校から紹介された寮に住んでいる。

 

この理由としては軍学校に入学したら、永琳に迷惑をかけると漣は思っており、寮に住むことにした。もっとも漣がそう思っているだけであり、永琳は家事などをやってくれるのでそうは思っていないのだが。

 

漣は軍学校の制服に着替え、部屋を出た。

 

軍学校の制服は背広にネクタイ、ワイシャツという現代でも一般のフォーマットとして着ている服である。

 

漣の寮は軍学校まで大体歩いて5分くらいの所にある。

 

校門に着くとそこには入学生やその親などでたくさんの人がいた。

 

現在時刻は9時半。入学式は10時から始まるのであと30分はある。

 

うろうろとさまよっていると漣は梨香にあった。

 

梨香は漣に気づいたらしく、やってくる。

 

梨香「あっ漣。どうしたのその目。」

 

漣は眼のことを説明した。

 

梨香「ふ~ん。そうなの。じゃあ視力は戻ったのね。」

 

「まあね。」

 

梨香と話していると梨香に似た女性がやってくる。

 

???「梨香。そっちの子は?」

 

梨香「あっお母さん。この子は漣。私と同じ、この軍学校の入学生なの。そして前の戦争の首謀者に勝った人なの。」

 

梨香母「あなたが・・・。」

 

漣がオリフィアを倒したことは都市の市民が知っているが漣が月読の親族、そして漣の中にいる尾獣たちのことを都市の市民は知らない。

 

梨香母「これから梨香と仲良くしてくださいね。」

 

「はい。」

 

そんなことを話しているとあと10分で入学式が始まろうとしていた。

 

漣と梨香は席に着き、入学式が始まるのを待っていた。梨香の母は保護者席から見守っている。

 

10時になり、入学式が始まる。

 

まず、この軍学校の校長が新入生の生徒に歓迎の言葉と先の戦争で亡くなった人間に冥福の言葉を告げた。

 

次にこの都市の神月読の話が始まった。

 

月読が演台に来るとき、新入生の人たちはざわめいた。

 

「あれがうちらの神様・・・。」「めっちゃきれい・・・。」

 

月読「皆さん。この都市に入学し、本当におめでとうございます。あなたたちは市民の安全と生活をよくするために入学したのです。なので皆さんこの都市をよくするために頑張って下さい。」

 

月読の演説が終わると皆、拍手をした。余程感銘を受けたのだろう。

 

その後は在学生の新入生歓迎として、ダンスなどがあり無事に入学式は終わった。




どうでしたか。
また投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。来月もテストがあるので遅くなると思います。ですがテストが終わったらできるだけ早く投稿したいと思いますのでよろしくお願いします。


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22話 軍学校での自己紹介と斬魄刀との対話

夏休みなので頑張って投稿していきたいです。


side漣

 

入学式が終わり、それぞれのクラスに分かれるためクラスの担当教師が名前を呼んでいく。漣は梨香と同じクラスになった。

 

ちなみにクラスの担任は『池宮 花』という名の教師で見た目はピンク色の髪をポニーテールで結んでいるような髪型である。身長は梨香と同じくらいの身長の人物であった。

 

池宮「皆さんのクラスの担当をすることになりました。池宮花です。これから1年間よろしくお願いします。今日は皆さんが仲良くなるように皆さんに自己紹介をしてもらいたいと思います。」

 

担任の言葉によりクラスメイト一人ずつ自己紹介していく。そして漣の番になったとき、

 

「矢神漣です。こんな身長ですけど一応入学できる年齢です。」

 

漣の自己紹介が終わると担任の池宮花が反応を示した。

 

池宮「あなたが戦争の首謀者を倒したあの矢神漣?」

 

「そうですよ。」

 

池宮の質問を肯定すると池宮は心底びっくりしたような顔をした。だがその顔もすぐに収まり、生徒の自己紹介を続けるように促した。

 

そして全員が終わると、

 

池宮「じゃあこれで終わります。みんな明日からよろしくお願いします。」

 

皆かえっていく。漣も帰ろうとしたとき、梨香が

 

梨香「ねえ、漣。今日あなたの家に行ってもいい?」

 

「いいけど。」

 

ということになり梨香が漣の家に行くことになった。

 

 

 

side梨香

 

漣の家に行くことになった梨香は漣の家を見ていた。

 

「漣の家って寮だったのね。」

 

漣「まあもともと永琳の家に住んでいたんだけど、学生になって迷惑かけると思って寮にしたんだ。」

 

「えっ!もともと永琳さんの家に住んでいたの!?」

 

漣「ここにやってきたときに最初に永琳にあって永琳が月読様にお目を通しとかないとということで通したら月読様が住むところはあるのかと聞いてきたからないと答えたら、永琳の家に住んどきなさいといわれて住んでいた。」

 

梨香と漣は部屋に入っていく。

 

「へえ~。意外とさっぱりしているのね。」

 

漣「汚いと思ったような言い方だな。まあいいや飲物何がいい?」

 

「何があるの?」

 

漣「お茶とジュースと炭酸飲料。」

 

「じゃあ炭酸飲料で。」

 

漣「分かった。」

 

漣は炭酸飲料を注いでいく。

 

漣「ほい。」

 

漣がコップに入れて持ってきた。

 

「ありがとう。」

 

そこから、梨香と漣はいろいろなことを話した。

 

話していると時間はあっという間に経ち日が落ちて暗くなってきた。

 

「もうそろそろ帰らなきゃ。」

 

漣「送っていこうか?」

 

「いやいいよ。じゃあね。」

 

漣「じゃあ、また明日。」

 

梨香は帰っていった。

 

 

 

漣side

 

梨香が帰った後、漣は梨香には見せていなかった扉を開き、今いる次元とは別の次元に入っていった。

 

そこはかつて漣が自分の修行場所や龍神と戦った修行の間と似ているところである。

 

いているのも当然であろう。この場所は修行の間をもとに漣が『時空間を操る程度の能力』を使って作り出した世界なのだから。

 

違うところがあるとすれば修行の間は重力が50倍、気温が250℃であったがこの空間では重力が80倍、気温が15000℃からー170℃まで変化、それもこの空間で2時間で変化する過酷な空間であった。

 

もしこの空間に一般人を入れたら、間違いなく死んでしまう空間なので漣は見せるわけにはいかなかった。

 

ところでこの空間で2時間というのはこの空間は外の2万倍の密であり、この空間で2時間たったとしても外では0.36秒しかったっていないのである。しかし、寿命は外の空間の状態であり、筋肉や戦闘の経験はこの空間で得たものがそのまま外でも活用できるのだ。

 

結局この空間をまとめると

 

・重力が80倍

 

・気温が15000℃からー170℃までこの空間で2時間で変化する

 

・この空間は外の空間の2万倍の密

 

・寿命は外の状態で修業量はこの空間で得た分

 

である。

 

ただ、今は時間の密を変えただけで気温と重力は外との空間と同じ状態であった。

 

漣はこの空間に入ってまず自身の斬魄刀を地面に突き刺し、斬魄刀を具現化する。

 

龍王「主よ。どうした?」

 

「お前から卍解を教わるために具現化した。」

 

龍王「そうか・・・なら我を屈服させてみろ!」

 

漣は六道仙人モードになり、龍王に向かっていく。




どうでしたか。
次回時間軸が飛びます。


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23話 年月の経過

今回はいよいよ月に行く前置きになります。


dide漣

 

入学式の日から10年がたった。その間の漣たちは特に何事もなく過ごしていた。ちゃんと勉強をし、遊ぶときは遊ぶということを繰り返した。そして漣は10年間ちゃんと毎日修行を行っていた。

 

漣たちはストレートで軍学校を卒業した。5年生の時に政治の方か軍隊の方か選べる事があったが教師陣の推薦により、政治の方に行くことになった。そして5年生、6年生のときに座学で政治のことについて学んだ。

 

漣の成績は主席とまではいかないが、そこそこいい成績をとっていた。順位で言うとトップ10くらいだろうか。ただ体育系だけは断トツでっトップであった。

 

漣が軍学校を卒業してからの4年間の内の最初の1年間は、この都市の政治の動きや経済などを実際に体験するため綿月玄朗のもとにいた。そして1年が過ぎたころから漣自身も政治に参加するようになった。

 

政治に参加することになって力をつけていき、今では漣は軍の長官としてもやっていた。ただ長官としての威厳はあまり見せず、なるべく軍の人間と接してくようにしていた。その為、自らが妖怪の侵入の討伐にも向かって行っていた。

 

そして今日の会議は、

 

玄朗「さて今日の会議ですが、今日は月に移動することの内容についてです。」

 

玄朗がしゃべり終わると、資料が配られていく。

 

玄朗「皆さんもお分かりのとおり、最近大きさはそんなに大きくないのですが妖怪の襲撃が多く、穢れが漂ってまいりました。それにより、寿命で亡くなる者たちもいます。そこで我々は月に移住し、そこで暮そうと考えているのです。」

 

玄朗がしゃべり終わりとざわめきが起こった。「月に移動するだと・・・」「住民はどうする。」など隣同士で語り合っている。

 

そんな中、漣は挙手をし、聞きたいことを聞いた。

 

「月に移動するのはいいのですが、移動手段はどうするのでしょうか?」

 

玄朗「移動手段としては一機2万人の宇宙船を10機造り、最初に私たち為政者とその親族、2機目から一般人を運んでいくという形になります。最後に軍部の人間が乗って移動完了となります。」

 

月読「宇宙船を作り終えるまでにどれくらいかかるの?」

 

玄朗「それについては永琳が。」

 

月読は永琳の方に向き、

 

月読「永琳。」

 

永琳「はい。それを作り終えるには大体5ヵ月あれば十分かと。」

 

月読「じゃあ、頼むわね。」

 

永琳「かしこまりました。」

 

月読は永琳の方からみんなの方に向き直り、この空間にいるすべての為政者に伝えた。

 

月読「5ヵ月後には月に移動することを民に伝えるように。そして漣、梨香、あなたたちは軍の方に行ってこのことを伝えなさい。」

 

梨香、漣「はい。」

 

 

 

 

 

side梨香

 

梨香は今、軍の副長官になっていた。ただ梨香も漣と同じように副長官の威厳をあまり見せず、なるべく軍の人間と接するようにしてきた。

 

梨香は軍学校に入ってから最初のころは、あまりできていなかったが高学年の方になると才能が目覚めていき、能力はないが、身体能力と文学は身体能力は漣に劣るが文学は漣より上だった。それにより、軍の副官に任命された。

 

梨香と漣は軍の施設に戻ると軍の人間たちに今日の会議であったことをつたえた。

 

皆、今日会議であったことを伝えると驚いていたが、梨香はそこら辺をうまくまとめやることを伝えた。

 

 

 

 

 

side???

 

ある男は人気のないところに来ていた。男がそこに到着すると、そこには先の戦争を仕掛けた、オリフィアがいた。

 

オリフィア「今日の情報は?」

 

「はい。なんでも都市の住民は月に行くみたいです。」

 

月に行くといったときオリフィアは驚いた顔をしたが、すぐに冷静を取り戻した。

 

オリフィア「・・・それは何時?」

 

「報告によると5ヶ月後だそうです。」

 

時間があることを聞き、オリフィアは安堵する。

 

オリフィア「時間があるのなら安心ね。あなたはまた詳しいことが分かったら報告しなさい。」

 

それを言うとオリフィアは消えた。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

「ルーミア。」

 

ルーミア「何?」

 

「5か月後までには妖怪を集めなさい。」

 

ルーミアは訳の分からない顔をする。

 

「都市の人間が5か月後には月に移動するの。私たちはその時に都市の人間を襲うつもり。」

 

ルーミアもオリフィアが初めて月に移動するということと同じように驚いた顔をしていた。しかし、すぐに

 

ルーミア「分かったわ。じゃあ集めてくるわね。」

 

ルーミアは消えた。

 

「じゃあ、私は修行をしましょうかね。」

 

 

 

 

 

 

5ヵ月後

 

side漣

 

この日はいよいよ、都市の市民が月に行く日である。永琳は本当に5か月で宇宙船を作り終えた。

 

為政者たちは先に乗っていった。漣は為政者でもあるが軍人でもあるため、選べれたが、軍人ということに重きを置いたことにより、最後の宇宙船に乗ることにした。

 

また、漣にはもやもやがあった。何かが起こるのではないのかという予感がしていた。その為、漣は最後の宇宙船に乗ることにしたのだ。

 

すぐにその判断が正しかったのだと実感することになる。

 

 

 

 

 

sideオリフィア

 

「さあ行きますかね。」

 

オリフィアはこの10年間修行をしていた。オリフィアの能力『移動する程度の能力』を使って超空間に行き、様々な修行をした。今の力は10年前のカグヤに負けた時とは大きく違う。今の力があれば当時のカグヤに確実に勝てるだろう。また、修行だけではなく、都市の中の情報も取り入れたりした。軍人を一人買い占めて、そこから情報を得たいた。

 

そしてその準備が整ったことにより、二回目の戦争を仕掛けようとしているのだ。ただ、今回は宣戦布告はせず、奇襲を戦争を仕掛けるという形である。

 

ルーミア「行くの?」

 

「ええ。」

 

オリフィアは左目からこめかみに向かって三方向に熊取ができていた。そして集まっている妖怪に向かって叫ぶ。集まっている妖怪の数は優に万を超えている。

 

「さあ、人間を狩りましょう!」

 

妖怪たち「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

 

オリフィアの叫びにより、集まった妖怪たちも叫ぶ。

 

そして都市の方に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに第二次人妖大戦開幕する。




どうでしたか。
次回ついに第二次人妖大戦です。


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24話 第二次人妖大戦①開戦

他の小説を読んでると皆さんうまいですね。
自分もうまくなれるよう頑張らないと。
それと更新遅くなって申し訳ありません。


side漣

 

『敵襲!敵襲!東の方から妖怪が襲撃!軍の皆さんは戦闘に備えてください。繰り返す、敵襲!敵襲!東の方から妖怪が襲撃!郡の皆さんは備えてください』

 

漣の悪い予感は当たった。

 

漣は妖怪のいる東の方に向かおうとするが梨香がそれを止めた。

 

梨香「あなたは軍の長官なのよ。ロケットに乗りましょう。」

 

梨香に言われたが、漣はそれでも行こうとする。

 

漣は万華鏡写輪眼を発動し、右目の瞳力『雨之常立(あめのとこたち)』を発動して、その能力の一つである『別天津神(ことあまつかみ)』で梨香を幻術に落とした。

 

基本万華鏡写輪眼の瞳力は片目に一つの瞳術しか宿らないが、『天之常立』の瞳力は全ての瞳術を使うことができるという瞳術である。しかし、これは万華鏡写輪眼を開眼した人間の視力低下する速度の3倍である。なので一回使ったらかなりの視力が落ちるのである。

 

ちなみに左目の瞳術は『豊雲野(とよぐもぬの)』という瞳術であり、『天之常立』がすべての瞳術を使うことができるのなら『豊雲野』は瞳術を複数使うことができる瞳力である。

 

例を言うと『天之常立』で発動した『別天津神』は対象が一人しかできないが、『豊雲野』を発動することで、『月読』で対象者を複数人にすることができる。

 

「大丈夫。すぐに戻るから。」

 

梨香「ならいいけど・・・。」

 

そう言い、漣は妖怪たちがやってきている東の方へと向かっていった。

 

東の方へと行くともう軍の人間たちが何人か着いていた。

 

軍人1「お疲れ様です。軍長。」

 

「妖怪はどれくらいいる?」

 

軍人2「それが・・・。」

 

軍人の声がフェードアウトしていくような感じが発していく。その声からするに、よくない数なのだろう。

 

軍人3「あちらの方になります。」

 

別の軍人が指をさす。

 

その方向を見ると、そこには平原を埋め尽くすような妖怪らしき影が見当たった。もしそれが全部妖怪なら優に10万は超えているだろう。

 

「結界を張るからみんなは結界から出ないように。俺はあの妖怪たちを倒してくる。」

 

軍人「「「「「はっ!!!」」」」」

 

漣は結界を張るためにまず、都市の中央に行き、そこから空に飛び、都市の六方向に向けて黒い杭を放った。

 

その杭が地面に突き刺さることを確認すると、漣は印を結んでいく。

 

そして結び終わると、

 

六赤陽陣(むせきようじん)!」

 

すると黒い杭の先から火が点火し、それを六角形の頂点にするように結界が張られた。結界の高さは都市の一番高い建物の約2/3くらいの高さである。

 

漣は六赤陽陣の外に出て、こちらにやってくる妖怪の前に降り立つ。

 

妖怪たちを見据え、六道の力を開放し、六道仙人モードになる。

 

六道仙人モードになって、後ろにある求道玉を一個棒状に変化させ、妖怪たちに突っ込んでいく。

 

妖怪たちも同様に漣に突っ込む。

 

一体目の妖怪に突っ込むと漣は棒状に変化させた求道玉をそのまま妖怪に切りつけ、倒していく。

 

切りつけるだけではなく、妖怪の頭をつかんで猛スピードで回転し、投げ飛ばし、別の妖怪にあてて、陣形を崩し、そこから攻撃していった。

 

また、漣は印を結んでいき、

 

「水遁『水牢城(すいろうじょう)の術』!」

 

地面から突然水が出てき、妖怪たちを飲み込んでいった。

 

水は飲みこみ終わると、形を変えていって、城のような形になり、牢の部分に妖怪たちは閉じ込められていった。

 

勿論檻の部分も水で満たされており、そのまま水に溺れたまま窒息死することもできるのだが、漣は、背中にある自身の斬魄刀を抜き、

 

「統べろ『龍王』!」

 

解号したことにより、剣の鍔が丸から龍の頭の形になっていく。

 

龍の形になったとき、

 

「『龍王』、『氷輪丸』」

 

漣はそうつぶやくと剣の柄尻から鎖が伸び、その先には、三日月状の刃物が付き、鍔が龍の形から、氷輪丸の紋章である十字の花形に変わっていた。

 

すると、漣の周りの気温は下がっていき、大気は雲ができて雹が降ってきた。

 

雹がだんだんとまとまっていき、一体の巨大な氷の竜ができた。

 

竜は水牢城に突っ込んでいき、水牢城が凍っていく。

 

その様はまるで氷でできた城のようであった。

 

氷の城が完成すると、漣は水牢城に捕まらなかった妖怪たちを倒すべく、ほかの場所へと向かっていった。

 

漣は妖怪たちを倒してく。倒していく途中で、妖怪たちに攻撃を食らわされることもあったが、その攻撃は全て雨之常立による神威によって、すり抜けていた。

 

正確に言うとすり抜けたというよりは、相手と接着している部分は神威による能力で時空間に移動しており、すり抜けているように見せていたのだ。

 

そして妖怪を何体倒したかわからなくなるほど、倒したとき、不意に黒い鎌のようなものが漣の首筋にあたりそうになり、それを間一髪でかわした。

 

鎌みたいなものをかわして顔を上げると、そこには

 

「ルーミア・・・。」

 

闇を纏って浮いているルーミアがいた。

 

ルーミア「久しぶりね。あなたを倒しに来たわ。」




どうでしたか。
月読、神威、別天津神はNARUTOと同じ能力です。
次回ルーミア(ex)戦


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25話 第二次人妖大戦②VSルーミア(ex)1

ルーミア戦です。
最近更新速度が遅くなってしまい申し訳ございません。


sideルーミア

 

ルーミアは妖怪の襲撃が始まってすぐにオリフィアと離れ、一人で都市に向かっていた。別方向から向かっていたのだが急に出てくる水の城、氷の竜、そして、氷の竜が水の城に突っ込んで、水の城から氷の城になったことは見ていた。

 

ルーミアはこれができるのは一人だけ、自分に勝った都市に住んでいる少年『矢神漣』だけだと思っていた。

 

ルーミアは体を闇の霧状にし、様子を見に行く。

 

この十年でルーミアも鍛えた。『闇を操る程度の能力』を強化し、辺りを闇にするだけではなく、闇の鎌などを作ることができるようになった。

 

今、行っていることもこの十年で訓練した成果である。ルーミアは自身の体を闇の霧状にし、攻撃を受け流すことができるようになった。しかし、これの持続時間はまだ、そんなに長くなくはない。それでも霧状にするのは、奇襲をかけるためと、もし奇襲をかけ損ねて、逆に攻撃されそうになった時の回避手段として霧状になっているのである。

 

目的の少年『矢神漣』を見つけると、ルーミアは気配を殺し、そーっと闇を集め、右手に鎌を作り、相手の首を狙った。

 

しかし、矢神漣はそれを間一髪のところでよけられ、攻撃をした自分の正体に気が付いた。

 

漣「ルーミア・・・。」

 

「久しぶりね。あなたを倒しに来たわ。」

 

side漣

 

漣の神威は発動していたのだが、神威ですり抜けようとしたら、直感であの鎌で首をはねられると思い、よけた。

 

実際その考えは正しく、あのまま神威による回避を行っていたら首がはねられていた。

 

「ルーミア・・・。」

 

ルーミア「久しぶりね。あなたを倒しに来たわ。」

 

そう言った後、ルーミアの体が元から、黒い霧で浮いている状態だったのが、その霧が夢散してルーミアの存在を確認できなくなった。写輪眼によるチャクラに色分けの確認を行ったら、夢散した黒い霧事態にチャクラがある。

 

漣は霧散した霧に気をとられている。

 

気をとられていると、また後ろから危険を察知した。

 

後ろを振り向くとルーミアが剣で切りつけの構えをとっている。

 

何とかぎりぎりで切りつけをかわした漣。しかし、少し当たってしまい、右の方の首筋からツーッと血が流れる。

 

仙人モードになった漣の危険感知能力は他を追従させることを許さないほど、感知範囲が広い。その為、先ほどの剣での切り付けをよけることができたのだ。

 

再びルーミアを見るとルーミアの纏っていた闇が夢散していく。どうやら限界のようだ。

 

羽織の中にしまっていたクナイを一本ルーミアに向かって投げる。

 

そのクナイをルーミアは鎌で弾いた。

 

はじかれ回転するクナイに向かって飛雷神の術で移動し、その回転しているクナイをつかんでもう一度ルーミアに向かって投げる。

 

sideルーミア

 

漣が投げた両刃の道具を鎌で弾くため一瞬だが漣を視線から外した。

 

弾いて視線を漣のいたところに戻すと、そこには漣はいなかった。

 

(いない!)

 

探していると左腕に何かが刺さった感覚がした。腕を見ると、先ほど弾いた両刃の道具であった。

 

「ぐっ!」

 

ルーミアは左腕に刺さった道具を引き抜く。

 

その行動が仇となった。

 

道具を抜いている一瞬の間に漣が目の前にいたのだ。しかも、右手には中には乱回転している青い球を持っていた。

 

side漣

 

ルーミアが左腕に刺されたクナイを抜いている瞬間に右手に螺旋丸を作り、飛雷神の術でルーミアの目の前まで移動し、螺旋丸をルーミアにぶつける。

 

ルーミア「ぐっ!」

 

ルーミアは回転しながら吹っ飛んでいき、木にぶつかってもその木を折りながら、吹っ飛んでいく。

 

漣はそれを追いかけていく。

 

追いつくと、そこには腹に渦巻き状の焼け跡ができていたルーミアが岩にめり込んでいた。

 

ルーミア「ぐっ、がふっ。はあ・・・はあ・・・。やって・・・くれたわね・・・!がふっ!」

 

しかし、ルーミアの傷は治っていき、最終的には元通りになっていた。

 

ルーミア「ふぅ・・・。さっきのはきいたわ。もう手加減はしない。本気であなたを倒す。」

 

するとルーミアを中心に闇が集まっていき、どんどんその闇が膨らんでいく。

 

最終的には闇で作られた、巨大な鎧武者のようなものができていた。

 

その大きさは足だけで木の高さまである。

 

「・・・っ!!守鶴!!」

 

守鶴(フンッ!)

 

漣の周りに砂が纏わりはじめ、漣を覆い、覆っていた砂が巨大化していった。

 

そして砂がはじけた時、中から砂でできた、狸がいた。

 

その大きさはルーミアが作り出した闇の鎧武者とほぼ同格の大きさである。

 

狸の頭の上には漣もいた。

 

漣は体からチャクラを纏わせスサノオを発動。そして、そのスサノオを守鶴にも纏わせた。

 

ルーミア「第2ラウンド開始よ!」




どうでしたか。
十尾以外で初めて尾獣を使ってみました。まだルーミア戦は続きます。
守鶴について補足
漣を覆っていたと書いて足りますが、覆われている間は漣は何の変化もありません。ただ漣の足もとに守鶴が尾獣化しただけです。


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26話 第二次人妖大戦③vsexルーミア&オリフィア

すっごく遅れてすみません。


side漣

 

守鶴の尾獣化をした漣はスサノオを武装し、攻めを守鶴に、防御をスサノオに担う形にした。

 

「やるぞ、守鶴。」

 

守鶴「フンッ」

 

守鶴は腕を前に突き出し、その腕をとろかせ、ルーミアをおおうように砂の城を作った。さらには砂の城には模様がつけられていた。

 

ルーミア「くっ!」

 

守鶴「磁遁・呪印砂漠城!」

 

模様の付いた砂の城は完成したかと思われたがそのとき!

 

砂の城が真っ二つに割れ、ルーミアが出てきた。

 

ルーミア「なめるなぁ!」

 

しかし、砂の城を出るのに相当の妖力とスタミナを使ったのか、それとも闇の鎧武者で相当の力を使うのか息も切れ切れだった。

 

「守鶴。お前の砂であいつの腕をおさえれるか?」

 

守鶴「アァン!?誰に口聞いているんだ!この俺様ができねぇわけねぇだろ!」

 

「そうか、なら頼む。」

 

守鶴は砂を使いルーミアの腕をつかんだ。

 

ルーミア「ぐっ!」

 

そしてその瞬間、漣はスサノオの太刀で鎧武者を切った。

 

ルーミア「がああああっ!」

 

鎧武者は消え、ルーミアは倒れ、同時に漣のスサノオと守鶴も消えた。

 

漣は歩きながらルーミアに近づいていく。その瞬間、

 

「!!」

 

何者かに蹴られ、転がりながら吹っ飛ばされていく漣。

 

???「この子にとどめ刺されると私が困るのよ。」

 

その声は10年前によく聞いた、漣が負けたこともある知っている声だった。

 

漣は何とか体勢を立て直す。

 

「オリフィア・・・」

 

オリフィアの顔には熊取ができており、それは仙術を手に入れていた証拠であった。

 

「仙術を手に入れたのか」

 

オリフィアはそのまま漣に向かってくる。

 

「ッ!」

 

漣は羽織の裏側に隠してある手裏剣を投げ、印を結び、

 

「手裏剣影分身の術!」

 

一つの手裏剣がいくつもの手裏剣が煙から出てきた。

 

さらに漣は印を結んでいく。

 

「手裏剣膨張の術!」

 

小さかった手裏剣が回転しながら大きくなっていく。

 

この光景を見るとよける空間などないように思えてくるほど手裏剣の数と大きさである。

 

しかし・・・

 

オリフィアは何事もなかったように紙一重でかわして漣に向かっていく。

 

それは仙人モードによってできる芸当であった。

 

漣もすかさず六道仙人モードになり、オリフィアの仙人モードの求道玉で対応する。

 

オリフィアの右手には細いピンク色の斬撃が握らており、振り下ろされたが漣の右手に握っている棒状の求道玉とぶつかり合った。

 

ガキィィィィン!

 

凄まじい音と共に地面に亀裂が入っていきめくり上がっていく。

 

漣とオリフィアの剣のぶつかり合い浜だ続いたままだ。

 

漣は背中にある求道玉を一つ右手に持っている棒状に変化させ、左手に握り、それをオリフィアの右腹にぶつけ飛ばした。

 

オリフィア「ぐっ!」

 

しかし、それほどダメージはないのかすぐにオリフィアは立て直した。

 

オリフィアは漣に向かってくるかと思いきやその姿が消え、六道仙人モードによる感知は右側に感じた。

 

しかし、すぐにその感知も消え今度は後ろ側に感じた。

 

またすぐに消え今度は左側に感じた。

 

オリフィアは能力を使って高速で移動しているのだ。

 

その繰り返しでどんどん近づいていき、

 

そして、

 

ドゴッ!

 

「ぐっ!」

 

オリフィアの攻撃が漣にあたった。

 

漣は吹っ飛ばされそうになるが背中にオリフィアから蹴りを受け、次は右腕側に蹴りを受けた。

 

オリフィアは高速移動を繰り返しながら全方位から攻撃をしているのだ。

 

漣もただ喰らっているだけではない。

 

何発か喰らうと漣は尾獣の尾を出し、それを使って身体に巻き付け、尾を全方位に叩いた。

 

全方位によって一応オリフィアにもあたったがそれほどダメージはなく、着地をした。漣も着地をする。

 

「フーーーーッ」

 

漣は六道仙人モードを解き、普通の姿に戻った。そして、背中にある剣を抜く。

 

「卍解『双覇の龍王(そうはのりゅうおう)』」

 

漣の背中に翼が生えその翼は七色に輝いていた。

 

「いくぞ。」

 

戦いの第二幕が始まろうとしていた。




前書きにも書いた通りすっごく遅れてすみません。
今後もこのような形になると思います。
ですが生暖かく見守ってください。
王獣が出てくるのはもうちょっと先になります。

手裏剣膨張の術
手裏剣が大きくなる。影分身した手裏剣も大きくなる。影分身も大きくするにはその分チャクラが必要

オリフィアの移動について
オリフィアの移動はBLEACHの瞬歩のように高速に移動するのではなく、瞬間移動のような急に移動をする感じなので漣くんも感知では急に感じたということです。


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27話 第二次人妖大戦④vsオリフィア 卍解の力

漣君の卍解の力はどのようなものなのでしょう


「双覇の龍王・『大紅蓮氷輪丸』」

 

漣の翼が七色から氷の翼に変わり、手足には氷でできた爪で覆われた。漣の上には十字の花が3つ咲いていた。

 

さらに漣は切っ先をしたに向け、剣を手離す。

 

普通なら地面に刺さるのだが、剣は地面には刺さらず、垂直に水に落としたように波紋を立てながら吸い込まれていく。

 

「双覇の龍王・『千本桜景義』」

 

すると漣の後ろには刀身がいくつもでてき、それらがすべて出てきたときに刀身が桜の花びらのように枝分かれしていった。桜の花びらの数は何億にも及ぶ。

 

 

 

オリフィアは綺麗だと思ったが直感的に花びらには触れてはいけないと感じていた。

 

漣「郡鳥氷柱(ぐんちょうつらら)

 

漣は右腕を横に少しふるうとふるった後に氷柱ができ、オリフィアに向けられていく。

 

オリフィアは難なくよけていくが気が付くと何億もの花びらに囲まれていた。

 

オリフィアは花びらに囲まれたとき、

 

漣「双覇の龍王・『桜蜂雷公鞭(おうほうらいこうべん)』」

 

花びらがすべてミサイルになりオリフィアに向けられている。

 

オリフィアは漣のほうを向くと漣の右腕にもミサイルがあった。

 

漣「やれ、桜蜂雷公鞭」

 

ミサイルがオリフィアに向けられて発射された。

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドッ

 

一つ目のミサイルが爆発すればそれに応じて次々ミサイルが発射しながら目標地点で爆発していく。

 

漣は爆風により吹っ飛ばされていた。

 

余談になるのだがこの爆発により妖怪のほとんどが消し飛んだ。

 

爆発は約5分続いた。

 

「フゥーッ」

 

爆発が収まり煙が立ち込める。

 

「やっ・・・」

 

オリフィア「た、と思った?」

 

漣は驚きながら振り替えるとオリフィアに会心の一撃のパンチを喰らった。

 

ドゴォン!

 

漣は吹っ飛ばされながら木にぶつかり木が折れた。

 

氷の花びらが一枚割れた。

 

漣は立ち上がりオリフィアに問う。

 

「どうやってあの爆発をよけた。」

 

オリフィア「敵なんだから教えるわけないでしょ。」

 

漣はオリフィアの能力を思い出した。

 

(そうか能力で・・・)

 

漣は千本桜景義を解除し、手元に剣を戻す。

 

(なら・・・)

 

漣は剣に霊圧を込めていくため集中する。

 

 

 

漣の剣は切っ先から徐々に焼け焦げた剣に変わっていき、後ろにあった氷の羽がパリパリと音を立てながら、消えていった。

 

(喉が渇く・・・)

 

オリフィアは喉の渇きと肌の乾燥のほかに漣から伝わってくる尋常じゃない熱気を感じた。

 

漣「双覇の龍王・『残火の太刀・東・旭日刃』」

 

漣が剣を上げる。その瞬間オリフィアは直感的にこう思った。

 

(よけないといけない!喰らっちゃいけない!)

 

漣は剣を振り下ろす。オリフィアは何とか振り下ろされた剣の直線上からよけることができた。

 

オリフィアは漣の振り下ろされた剣の直線上を見ると、そこには斬撃の跡で地面が切れ、切れた側面が溶けて半液体状になっていた。

 

「――ッ!」

 

その光景に絶句していたがここはいきるか死ぬかの場所であるため、そのような隙を見せてはいけない。

 

漣はその隙を見逃さず、すかさずオリフィアに切りつけようとする。

 

「くッ。」

 

紙一重でよけ、能力を使い漣の後ろに移動し、妖力で作った斬撃で切りつけようとするが・・・

 

ありえないことだが斬撃が溶けた。

 

漣「『残火の太刀・西・残日獄衣』」

 

漣は回し切りでオリフィア首を狙う。

 

しかし、仙人モードで読んでいてまたなんとかよける。

 

オリフィアは漣から距離をとった。

 

 

 

ハァハァ吐息を荒くしているオリフィアはフゥーと溜め息をついた。

 

「しょうがないわね・・・。」

 

するとルーミアがやってた。

 

ルーミア「やるの?」

 

「ええ。」

 

ルーミアははあーとため息をつくと右腕を、オリフィアは左腕を伸ばし、互いに伸ばした腕の手を重ねた。

 

すると重ねた手の間から光を発し始め、勅使ができないほどにまで輝く。

 

漣は眼を開けると、そこには

 

ルーミアとオリフィアはおらず、代わりに右手に剣を持っている黒い翼の生えた金髪の女性がいた。

 

顔を見ると目には三方向の熊取ができている。

 

???「いくわよ。」




漣君の卍解は全ての卍解が扱えるうえ、それらを同時に使用したり、組み合わせて使うことができます。
なので大紅蓮氷輪丸と千本桜景義を同時に使ったりしています。

桜蜂雷公鞭
千本桜景義の桜の花びらがすべて雀蜂雷公鞭になる。

さてさて最後に出てきた金髪の少女は誰なんでしょう?


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28話 第二次人妖大戦⑤vsオリミア カグヤとの合体

これで古代都市編は終了です。


そのものを見た時、そいつにはすさまじい妖力を持っていると確信した。おそらく卍解した自分より強いと確信できるというくらい妖力を持っているのだろう。

 

「お前は・・・?」

 

オリミア「私はオリミア。オリフィアとルーミアの合体した姿よ。」

 

漣は剣を構える。

 

すると、一瞬だった。

 

一瞬でオリミアが近づいていたのだ。

 

「なッ!」

 

オリミアは左手で漣の頭をつかみ、そのまま押し込んでいく。

 

そのまま頭をつかんで押し込んでいき、最終的には岩盤に叩きつけられた。

 

身体能力の向上も驚くことながらもうひとつ驚くことがあった。

 

今、漣は残火の太刀・西・残日獄衣体を炎で纏っているはずなのにオリミアは火傷の様子が見られない。

 

オリミアの力が漣の力を完全に上回っているのだ。

 

オリミアは漣を岩盤に叩きつけた。残火の太刀も解除されてしまう。

 

手を離し、漣から離れた。そして、右手に持っている剣に妖力を込めると剣から黒紫色のオーラが立ち込める。

 

その剣を振るうと斬撃が飛び出し漣に直撃する。

 

漣は左肩から右腹にかけて深い傷を負い、血が垂れていた。

 

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

余りの傷の深さに息を荒げる漣。しかし、その傷も徐々に塞がっていく。

 

やがて息も整え落ち着く。

 

「影分身の術」

 

漣の横に分身の漣が現れる。

 

影分身の漣は瞳を閉じ、集中を始めた。すると、影分身から地面から白いものが影分身の漣を取り囲み渦巻いていた。そして収縮、限界まで収縮すると今度は破裂するかのようにほどけていき、その中心から大筒木カグヤが姿を現した。影分身の漣の時に囲っていた白いものはカグヤの髪となっていた。

 

漣とカグヤはオリミアの方へ向かう。

 

 

 

オリミアは漣とカグヤの2人に問う。

 

「あなたたち2人でやるの?」

 

漣「いや・・・、俺たち」

 

カグヤ「ワラワたち」

 

漣&カグヤ「1人(・・)だ」

 

すると漣とカグヤの身体が光だし、最終的にはカグヤは白い球体、漣は緑の球体となった。その2つの球体は互いに寄り合い重なると渦巻き状に混ざりあった。

 

2つの色が混ざり終えるとその球体からピシッ!と亀裂が入った。

 

亀裂が入るのと同時に地面が揺れ始めた。

 

最初は一か所だけだったがどんどん亀裂は多くなり、最終的には球全体にまで亀裂が入っていった。

 

そして、

 

 

 

パリーンッ!

 

中から、五対十枚の翼にさらに後ろにその十枚の翼の上三対を覆うほどの大きな翼が生えていた女性(?)が出てきた。

 

その女性(?)の着物はカグヤが着ていた白い着物で長さはぎりぎり足と手が隠れるほどの長さである。

 

オリミアも女性であるが、そのオリミアでも見惚れるほどの美しさを持つ程の女性(?)である。髪の長さは膝まで伸びた白髪である。

 

まるで神秘的な美しさであった。

 

女性(?)が目を開けると、凄まじい威圧がオリミアを襲う。

 

瞳の色は漣と同じように左が金、右が赤色であった。

 

直ぐ様オリミアは警戒レベルをマックスにする。

 

警戒しながらも自身の剣に妖力を込め、女性(?)の首筋を狙って切ろうとする。

 

が・・・。

 

指一本で止められた。

 

その直後、突如顎に衝撃を入れられ、空に飛ばされる。

 

 

 

 

 

突如感じた強大な力にロケットは揺れ依姫は警戒をしていた。

 

しかし都市の技術により、すぐに安定する。

 

近くにいる、班員に声をかける。

 

「何が起こったか調べて」

 

班員「はっ!」

 

班員は双眼鏡を使い、辺りを見回す。

 

するとそこには黒い翼の金髪の少女と白い翼に白髪のの女性がいた。

 

班員「依姫様!あそこに金髪の少女と白髪の女性がいます!」

 

依姫が見ようとするがロケットは飛んでいくため徐々に小さくなっていく。

 

依姫はその光景を見るしかできなかった。

 

 

 

 

 

漣は目を開け、オリミアが向かってくるのを確認し、切りかかってきた剣を指一本で止め、蹴り上げる。その速さは実態が残っているのではないかというほど速い。

 

空中に飛ばしたオリミアに直ぐ様追い付き、自身の身体を回転させながら勢いをつけ、オリミアを蹴り落とす。

 

オリミアは地面に叩きつけられたのを確認すると漣はオリミアに向かって掌を伸ばした。

 

すると、掌と周囲四つに白く細い霊力の斬撃が出来上がり、周りの四つがオリミアの手足に、掌の斬撃は腹に刺さった。

 

オリミア「かはっ!」

 

刺さったことにより吐血しまう。しかし、漣は それを気にも止めず両手を上に掲げ、霊力を貯め球体を作り出す。

 

球体ができると、そこを原点として霊力が無数に振りだした。まるでそれは流星群のように降っている。

 

スドドドドドドドドドドドドドッ

 

オリミア「ぐぅぅぅっ!がぁぁぁぁっ!」

 

オリミアはなんの抵抗もできずに攻撃を喰つ真ん中に手裏剣でできた球を、左手には火でできた右手と同じような球を作り出した。

 

そしてその二つを同時に投げ出す。

 

二つの球のうち火の球が先に地面にぶつかると爆発を起こし、炎が立ち上げる。

 

すぐに風の球も地面にぶつかり炎がさらに火力を上げる。

 

それを確認すると漣の体が虹色に輝きだした。身体だけでなく、翼も虹色に輝いている。

 

虹色の漣は炎を気にせずにそのまま突っ込んでいく。虹色に輝いているお陰で火傷にもならない。

 

そして、

 

ドゴーンッ!

 

漣の拳をオリミアの身体にぶつける。その影響によって地面が漣を中心にある程度は円形に凹み、それより外は抉れていた。

 

漣はオリミアから離れる。離れてもオリミアは動かない。気絶しているのだろうかあるいは・・・。

 

しかし、これで大戦は終わった。

 

漣は合体を解除する。すると

 

パキパキ

 

漣の姿に皹が入り全身に広がる。もちろん髪にも皹が入っている。

 

パリーン!

 

カグヤとの合体の姿が割れると元の漣の姿になった。

 

漣はカグヤとの合体を解除すると急に激痛を感じた。

 

「ぐぅぅぅ!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!!」

 

あまりの痛みに吐血までしている。

 

「がはッ!」

 

漣の体はカグヤとの合体の反動でダメージが来ている。

 

そのダメージは体の五臓六腑にすべてがダメージが来ているのだ。

 

(まだ死ぬわけにはいかない!)

 

何とかはいつくばって歩こうとするが、段々意識も薄れいていく。そんな中最後にとらえた光景は爆発がことらにやってくることだった。

 

(ああ、死ぬのか・・・)

 

そんな思いをしながら、走馬灯のような意識を手放した。




漣くんの最強の状態大筒木カグヤとの合体
その力は凄まじいが合体条件は漣が卍解していないとできないのです。
球体の時に大地が揺れているのは漣君の力が強大すぎるからです。
あと漣の治癒能力は千手柱間の力と同じです。
あと爆発は都市の爆発です。
結界があったのですがオリミアとの合体の時に解けました。


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人物紹介

キャラ紹介です。


矢神漣(成宮漣)

 

龍神の子にして伊弉諾、伊弉冉の弟

 

種族:神

 

能力:ありとあらゆるものに対して優先する程度の能力、時空間を操る程度の能力、太陽と月を操る程度の能力

 

容姿(通常):白髪で一房だけ前に出ている。瞳は左が金色、右がルビーのような紅色のオッドアイである。翼は白。ただ、白銀のような白で夜でも輝く。しかし、漣はいつも隠している。背中には剣を背負っている。低身長

目の色が違う日番谷冬獅郎のような容姿だと思ってください。

 

(大筒木カグヤ合体後):身長が170cmまで伸び、膝まである長い純白の髪。その髪は、美しく、艶があり、サラサラしている。顔は中性の顔立ち。目は通常の状態と同じ。背中に一対の大きな翼とその翼の内側に五対の小さな翼が生えている。男です。

 

性格:基本的には穏やか。しかし、仲間が傷つけられたときは尋常じゃない。

(大筒木カグヤ合体後):無口

 

この物語の主人公。道路にいた少女を助けようとして自分が轢かれ死んでしまう。しかしその行動が龍神の目に留まり龍神の子として転生する。転生したはいいものの姿が変わり、自分の中には虚と尾獣、大筒木カグヤがいる。漣はどの力も使うことはできるが大筒木カグヤの力を使うときは大筒木カグヤの姿になり、人格もそうなる。

最初の時漣のままだった理由はまだ人格が形成されていなかったためである。尾獣はNARUTOと同じような感じで尾獣の力を使う。

第一次人妖大戦で海斗が死んでしまったことの悲しみにより万華鏡写輪眼を開眼。開眼の代償として視力を失っていったところ月読に相談し、万華鏡写輪眼の目を作ってもらい、それを移植してもらった。ただ、左は月読を意味する金色の瞳、右は天照を意味する紅色の瞳になった。それにより、天照の『太陽を操る程度の能力』、月読の『月を操る程度の能力』を得たが本人たちの10分の1の力も使えない。

斬魄刀も扱え、自身の斬魄刀の名前は『龍王』、解号は『統べろ』、卍解は『双覇の龍王』。この斬魄刀の強い点は他の斬魄刀の力を使うことでもあるが本当に強いのはそれ複合できること。

漣は最初は大筒木カグヤの力と斬魄刀の力を同時に使うことができなかったが、卍解ができるようになってようやく、同時に使うことができる(合体できる)ようになった。

その強さは攻撃した動作すら見えず、そのまま動いていないかのような速さとオリミアを圧倒する強さである。

しかし、この強さにはリスクがあり、合体時間は極端に短く、合体解除後、骨と五臓六腑に影響を及ぼし、動けなくなる。

 

 

 

龍神(神奈)

 

伊弉冉、伊弉諾、漣の親で天照、月読、素戔嗚の祖母

 

種族:神(龍)

 

能力:不明

 

容姿:黒髪で長さは肩甲骨のあたりまである。顔は整った顔。背中には翼が生えていて、漣と同じ。

 

性格:おっとりとしている。つかみどころがない性格

 

漣を転生させた張本人。転生の影響で姿を変えた人物でもある。龍神とだけあってその強さは八百万の神と三貴神と漣が相手しても余裕で勝てる。

もともとは落ちこぼれの神であったが龍の力を持った少年龍人が死んで、その力を神奈がもらい受けたことによって誰も追いつくことができないような実力になった。

漣を転生させた理由としては漣と龍人の魂が同じだったからである。

 

 

 

天照

 

伊弉諾、伊弉冉の長女

 

種族:神

 

能力:太陽を操る程度の能力、差をつける程度の能力

 

容姿:赤髪で腰ぐらいまでの長さである。瞳はルビーのような色をしている。翼も赤色。漣の右目と同じ目の色である。

 

性格:大雑把であるがやることはやる。漣が大好き。

 

太陽の神。3兄弟の中で一番強い。普段は太陽に住んでいて、時々月読のいる都市(月)や龍神のいる神の間に行くことがある。天照の持っている鏡(八咫鏡)で自身の神力をそぎこんで太陽の光で滅却する。

 

 

 

月読

 

伊弉諾、伊弉冉の次女

 

種族:神

 

能力:全てを超越する程度の能力、月を操る程度の能力

 

容姿:白みがかった紫の髪で後ろの右と左の髪は青い髪紐でまとめて真ん中は垂らしている。霊夢のように脇巫女服を着る。しかし、袴は長い。瞳と翼は金色。漣の左目と同じ色。

 

性格:基本的は天照と似ている。

 

都市の神。しかし、妖怪の穢れから逃れるため、月に移住することになった時から月の神になった。そこから月の巫女神といわれている。都市にいた頃はあまり自分の住んでいるところから出ることはない。戦うとなると龍神、天照の次に強い。得意武器は弓。

 

 

 

オリフィア

 

妖怪の頂点

 

種族:妖怪

 

能力:移動する程度の能力、霊力と妖力を変える程度の能力

 

容姿:肌色の髪でロングストレート。その長さはくるぶしくらいまである。

IAのような容姿だと思ってください

 

性格:自由奔放で思い立ったら吉日というような考え。

 

妖怪の頂点で第1次人妖大戦を引き起こした張本人。妖怪の頂点といっているが都市の人間からしたらルーミアがトップと思われているので実際にはあまり有名ではない。都市にも何度も来たことがあり、大体のことは知っているが月読にはあったことはない。

素手で戦うことが多いが、自身の腕を妖力でまとって刀にすることも多い。

実力は斬魄刀を始解した漣より強い。

 

 

名織海斗

 

都市の軍人学生(故人)

 

種族:人間

 

能力:なし

 

容姿:黒髪で茶色の目

 

軍の学校に入る入試で漣と知り合いともになったが第一次人妖大戦で蜘蛛型の妖怪に頭を食われ死亡。

 

 

オリミア

 

ルーミアとオリフィアの融合体

 

能力:移動する能力、闇を操る能力

 

容姿:オリフィアの髪が金髪になり、黒い翼が生えた状態。目の周りから三方向に隈取ができる。

 

ルーミア(EX)とオリフィアが融合した姿。その力は卍解した漣の力をはるかに上回る。

なおオリフィアが仙人モードを習得したことにより、仙人モードの状態である。

しかし、大筒木カグヤと合体した漣に負けてしまう。




今の所のオリキャラはこんなところです。
ちなみに神の中で強さの順は
龍神(神奈)>漣(カグヤ合体)>天照≧月読≧素戔嗚>漣
というような順です。三貴神は一応強さの順はついていますがほぼ互角なのであまり強さの順はないようなものです


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諏訪大戦編
29話 洩矢神社


お待たせいたしました。
新章です。


諏訪子はいつものようにこの神社の巫女である東風谷(こちや)清菜(きよな)と一緒に境内をゆっくりしていた。諏訪子はゆっくりしているが清菜は境内の掃除をゆったりとだが行っている。

 

その時大きな神力に押しつぶされるようなものを感じた。見るからに清菜も同じようにその力を感じている。

 

清菜は諏訪子の子孫であり、巫女でもあるため神力を感じることができる。しかし、感知はできてもその神力を扱うことはできない。神力は神が使うことができる力であるから。例外として神卸しをしたものは人間でも神力を扱うことができる。

 

諏訪子「清菜はここにいて!私はこの神力の源を調べてくる!」

 

清菜「分かりました!」

 

諏訪子はそのまま猛スピードで神力の源へと向かっていく。

 

向かっていった先には洞穴があった。その洞穴から神力が流れている。

 

諏訪子は洞穴に入るとより一層神力の強さが強くなったのを感じた。源に近づいている証拠だろう。

 

諏訪子「ここだな・・・。」

 

神力の源にきた諏訪子は暗くて何がそんなに神力を出すのかよく見えなかったため自身の神力を使い、明かりをともした。

 

すると、諏訪子自身はそんなに神力を使った覚えはないのだが異様なほど明るくなった。おそらく、今漂っている神力が諏訪子の明かりをさらに明るくしたのだろう。そのおかげで源を探しやすくなったのだが。

 

諏訪子は周りを見渡すとそこには銀髪の少年がいた。それもどこかで見たことのある少年だった。

 

とりあえず、この場に放置しておくのも忍びないので、神社に持って帰り、そこで治療することにした。

 

諏訪子が少年を担いだ瞬間、少年から放たれていた神力は収まり、押しつぶされる感じはなくなった。

 

〜少女帰宅中〜

 

諏訪子「清菜〜この子を拾ったから治療して」

 

清菜「は~い。ってその子どこから拾ったんですか?」

 

清菜も神力が収まったことにより、普通に過ごせるようになった。

 

諏訪子「神力を辿っていったら洞穴を見つけてそこでこの子を拾った。多分この子がさっきの神力を放ってたと思う。」

 

清菜は居間に戻り押入れの中に畳んであった布団を敷き、諏訪子は担いでいた少年を布団に下ろす。

 

清菜は少年の横で念を唱え始め、少年の回復に専念する。すると少年は回復していき、ほどなくして、

 

「うっ!」

 

と意識を取り戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漣は自身の深層心理の中で尾獣たちと会話を行っていた。

 

孫悟空「オメーは自分の限界を知らねーのか?」

 

犀犬「そうやよ。いくらなんでもあんな力を難度も使ったらさすがに死ぬやよ。」

 

「流石に無理をしすぎた。すまん。でもああするしかなかったんだ。」

 

牛鬼「でも、俺らの力を使えばどうにかなるんじゃなかったのか?」

 

「いや、あいつの力はたぶんあれをやるしかなかった。それほど強力だった。

 

お前たちも見ただろ、残火の太刀を喰らって平気にしてたの。」

 

犀犬「まあそうやけど…」

 

九喇嘛「どうでもいいが次あの姿になるときはすぐにくたばるんじゃねぞ。人柱力として情けない。」

 

「痛いところつかれるな、次はすぐにくたばれないよう修行するよ。」

 

九喇嘛「ほら、目覚めの時間だ」

 

「そうだな、また時間があったら話をしよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漣は眼が覚めるとそこには巫女服を着た緑髪の女性と漣と同じくらいの身長だろうか金髪で目玉のついた帽子をかぶっている少女がいた。

 

巫女「あっ!目が覚めましたか?」

 

「ここは・・・?」

 

少女「ここは洩矢神社。私と清菜の家でもあるんだよ。」

 

「あなたたちは?」

 

諏訪子「私は洩矢諏訪子。この緑髪の子はここの巫女の東風谷清菜。

 

ところで聞きたいんだけどきみ何者?そしてなんで洞穴にいたの?あと何で神力を出すことができるの?」

 

諏訪子という少女はその小さな体とは思えないほどの神力を放出している。

 

しかし、漣からするとあまり大きく感じていなかった。

 

「順番に話しますのでとりあえずその神力を抑えてくれませんか。」

 

その返答を聞くと諏訪子は放出していた神力を抑える。

 

「俺は矢神漣。神・・・」

 

漣は自身の名前を言った瞬間に諏訪子は言葉を遮った。

 

諏訪子「ちょっと待って。矢神漣って龍神様の子供の矢神漣!?」

 

「そうですけど」

 

諏訪子「でも矢神漣って一億年前の戦争で死んだって神たちの中では結論付けられているんだけど!」

 

今度は漣が言葉を遮った。

 

「ちょっと待ってください。今一億年って言いましたよね。」

 

諏訪子「そうだけど」

 

「それって都市の人間が月に行ってから一億年たったってことですよね?」

 

諏訪子「だからそういってるじゃん」

 

漣は頭を抱えた。

 

「どんだけ寝てたんだよ・・・」

 

諏訪子「話を戻すけど何で洞穴にいたの?」

 

「さあ、それは分からないです。1億年前の大戦の時に力尽きてそのまま寝てましたから。」

 

諏訪子「そう・・・。あと聞きたいけどその目は何?」

 

「目?」

 

諏訪子「その目、波紋に所々勾玉がある目だよ。」

 

「ちょっと鏡化してください!」

 

漣は慌てたようにいう。

 

諏訪子はちょっとうろたえるように「わっ、わかった。清菜、鏡持ってきて。」清菜は「はい」といいながら鏡をとりに行く。

 

すぐに戻ってくると清菜は漣に鏡を渡した。渡された漣は鏡で自分の顔を確認する。

 

諏訪子の言った通り漣の目は波紋に所々勾玉があり、薄紫の目であった。

 

漣はこの目をよく知っている。写輪眼の究極系の瞳術『輪廻写輪眼』である。

 

しかし、この目の開眼には条件があり、それは『死に直面する』ことである。

 

「あの時か・・・」

 

オリミアとの戦いで力尽きて動けない時に都市の爆発によって死に直面したことにより、輪廻写輪眼を開眼したのだろうと漣は推測した。

 

諏訪子「ねえ!その目何なの?」

 

思い更けている漣にイライラしたしたのか諏訪子は声を荒げて漣に聞く。

 

それに気づいたのか漣は

 

「あっ、この眼は・・・」

 

輪廻写輪眼のことを話した。

 

話しを聞き終えると清菜はおろか諏訪子でさえも顔を引きつっていた。

 

諏訪子「・・・漣はその眼を持ってどうするつもりなの?」

 

諏訪子は漣の間違った回答をするとこの場で始末するつもりなのだろう。先ほどの質問から神力を開放している。

 

「俺はどうするつもりもありませんよ。しかし・・・」

 

無意識のうちに神力を解放する漣。その力は先ほどの諏訪子がはなった神力よりも何倍も大きい。

 

諏訪子はその神力に触れて身体が強ばる。清菜に至っては過呼吸に陥りかける。

 

諏訪子「漣・・・、神力が漏れてる・・・。」

 

その言葉に気付き慌てて神力を抑える漣。

 

1分ほどして諏訪子も清菜も落ち着きを取り戻した。

 

諏訪子「・・・ふぅ、ところで漣はこの後どうするの?」

 

「どうするって、どういうことですか?」

 

諏訪子「ほら漣って洞穴で発見されたじゃん。だから家とかないと思うんだよね。そこん所どうするの?」

 

「あ~どうしよう・・・」

 

理解したのか悩む漣。

 

そこに

 

諏訪子「じゃあさ、私の神社に住まない?」

 

「はい?」

 

いきなり諏訪子の神社に住まないかと問われる漣。それもそのはず、この神社には清菜と諏訪子しかしないのだから、気が抜けるような声が出てしまう。

 

諏訪子「いや、だってさっきも言った通り、洞穴で見つかったから家がないじゃん。そんな中放り投げるのはさすがにどうかなと思うから。」

 

「ああなるほど」

 

納得した漣。

 

「じゃあよろしくお願いします。」

 

諏訪子「はいよ。あと口調は崩してもいいからね。というか私のほうが丁寧な言葉で話さないといけないんだけど。」

 

「じゃあ、これからよろしく」

 

諏訪子・清菜「うん!・はい!」

 

漣の新しい生活が始まった。




清菜の容姿は黒髪で普段の表情だと穏やかで誰が見ても美人というくらいの女性です。
なのでいつも参拝に来た人たちから告白されていますがすべて断っています。


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30話 高天ヶ原からの文

最初の方はほのぼのだと思います。


漣が目覚めてから約1ヶ月が経った。

 

諏訪子や清菜のおかげで漣もこの国になじむことができ、今では里に下ったら仲良くしてもらっている。

 

これは諏訪子や清菜のほかにも漣が里のために頑張ったおかげでもある。

 

そのおかげで漣が里に下ると近くの野菜売り場からはおすそ分けをもらったりしている。また、その身長からかよく子供たちに遊ぶことを誘われる。

 

後、顔立ちは結構よいのと里のために頑張っていたのを見ていたので子供たちと遊んでいると、一緒に遊んでいる女子から結構告白される。その光景を見ている男子たちはつまらなそうにしているが。そして漣は断る

 

なので今日も里に行くと、

 

八百屋のおっちゃん「おお、漣じゃねえか。」

 

「どうも。」

 

八百屋のおっちゃん「今日はキュウリが収穫できたからな。分けてやるよ。」

 

「いや、毎回もらっているんでいいですよ。」

 

八百屋のおっちゃん「いや、漣にはとても助けられたよ。もらってくれないと示しがつかねえんだ。」

 

それまでにも沢山もらっているので、示しはつかないはずはないはずはないのだが

 

「じゃあ、もらっておきます。ありがとうございます。」

 

断り切れない漣である。

 

そしてしばらく歩いていると、里の子供から「あ、漣だ!」という声が聞こえる。丁度、午後もいい時間になって子供たちが遊ぼうとしているのだろう。

 

そこから子供たちと夕方まで遊んだ。

 

漣は神社に戻ると諏訪子は本殿の屋根に座っており、夕日がちょうどいい感じに当たっている。

 

どうやら諏訪子は神社の屋根からこの国を見ていたようだ。

 

ふと諏訪子はした見ると漣がいることに気付く。

 

諏訪子「おかえりー」

 

「ただいま」

 

神社の中に入ると清菜が土釜でご飯を炊いており、火の調節のため一生懸命息を吹いていた。

 

漣に気付いた清菜は、

 

清菜「あっ、お帰りなさい漣さん」

 

「ただいま、よかったらご飯炊くの変わろうか」

 

清菜「じゃあお願いします。」

 

「分かった。それと今日八百屋のおっちゃんからこれもらってきた。」

 

清菜「キュウリですね。今日はこれを使って料理しますね」

 

キュウリを渡すと漣は土釜に向かって息を吹き、火の調節を行う。その間に清菜は料理を行い、

 

~1時間後~

 

料理は完了し、清菜と諏訪子の三人で料理を食べ、それぞれ風呂に入る。

 

清菜・諏訪子と風呂に入っているその間に諏訪子と清菜から借りた部屋に扉を作って、その奥は自身の能力で作った修行空間で修業をしていた。

 

漣はオリミアとの戦いの時にカグヤと合体した後の反動を少しでも負担にならないように修行しているのだ。

 

それでも修行していてもやはり体の負担は大きいのでこの合体は最後の切り札となる。

 

そして漣も風呂に入り就寝する。これが漣の一日である。

 

 

 

ある日

 

清菜「諏訪子様!大変です!」

 

清菜が焦った様子で諏訪子を呼んでいる。

 

諏訪子「どうしたの」

 

清菜「これを見てください!」

 

清菜は持っていた紙を広げて諏訪子に見せる。文字が書かれており、どうやら文のようだ。

 

諏訪子「どれ…」

 

諏訪子は文を読む。すると徐々に顔が青ざめていき、最終的には生気がなくなるほどだった。

 

それに疑問点を持った漣は

 

「どうした?」

 

諏訪子「とりあえずこれ見て!」

 

諏訪子も清菜と同じように文を渡して見せようとする。

 

漣は文を受け取り読む。まとめると以下のことが書かれていた

 

・洩矢は我が高天ヶ原に従っていない。

 

・信仰を明け渡すことによって我々に従え

 

・従わなかった場合、強硬手段を用いることも考えている

 

という内容だった。これを見た漣は

 

(あまりにも略奪的だろ・・・)

 

「よし、諏訪子、今から高天ヶ原の主と話し合ってくる。」

 

諏訪子「ほんと!?」

 

「ああ、だから高天ヶ原はどこにある?」

 

諏訪子「ここから西の方に行くと大和があって、大和の中に洞穴があるんだ。そこに神の祠があるからその祠に入ると行けるよ」

 

「分かったじゃあちょっと行ってくる。」

 

こうして漣は大和に行くことになった。




大和に行くことになった漣君
ちょっと生き方はファンタジーを感じますね


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31話 高天ヶ原との会談

ある人物と会います


大和につき、高天ヶ原に通じる祠がある洞穴まで来た漣。

 

「そういえば・・・」

 

諏訪神社を出る前諏訪子は

 

『高天ヶ原をしきっているのは天照様だから注意してね』

 

と言っていたことを思い出した。

 

「もしかしたら俺の事がばれるかもしれないな・・・、よし」

 

漣は右手を顔に霊圧収束させる。そして収束した霊圧を当て引っ掻くように下すと白い兎の仮面が現れた。

 

そうこれは虚化である。しかし、霊圧は放出しておらず、ただ正体をばれないようにするための変装のための仮面なので強化はされていない。

 

準備もできたことで漣は祠の中に入っていく。

 

祠の中に入るとそこは別世界だった。さっきまでの洞穴のじめじめした感じはなく、道も整備されており、その横は色鮮やかな花畑というファンタジーの世界だった。

 

そのまま進んでいくと塀で囲まれた領地らしきものと、道の延長線上には門と門番らしき人物が門の左右に1人ずつ槍を持っていて立っていた。

 

門番らしき人物も漣に気付き、

 

門番「何奴!」

 

門番は構えるがそれにかまわず、近づいていき、

 

「洩矢の使者です。天照様に洩矢の意思を伝えに来ました。」

 

門番「そうか・・・」

 

ひそひそと話している。やがて話終わったのか

 

門番「ここで少し待っておれ」

 

そう言われたのでここで待つことにした。門番の一人が門の中に入り、漣が来たことを伝えに行ったのだろう。

 

およそ10分ほどたったところだろうか、中に入っていった門番が戻ってきて、

 

「これから天照さまの所に案内する。ついてこい、それとその背中の剣はこちらで預からせてもらう。」

 

漣は何も言わず、鞘についている留め具を緩め、門番に渡す。

 

門が開き、漣と門番は入っていく。建物内に入ると別の人が待っており、そこからその人に案内され、一つの大きな部屋の前にたどり着いた。

 

そこで一度止まるように指示され、先に案内人が中にはいる。

 

すぐに案内人は戻ってきて、部屋に入るように伝えられた。どうやら部屋に入ってもいいかの確認だったのだろう。

 

漣は部屋に入るとそこは立派な部屋であり、中央に座っている女性は一段高くなっておりその横にも女性がいた。その女性たちは漣のよく知る者たちだった。

 

中央に座っている女性は天照、その横に座っている女性は月読である。

 

また漣と同じ高さの横にはその天照・月読の家神なのだろうか、男性や女性が一列に漣を見る形で正座していた。

 

中央には座布団が一枚敷かれており、そこに座るよう指示され座る。

 

漣は座りいよいよ、洩矢の意思を高天ヶ原に伝える会談が始まる。

 

家神「それで、洩矢の意思はどうなんだ?」

 

家神たちは初めから返答の内容が分かっているのか薄汚い笑みを浮かべる。大方、信仰を明け渡し、従うと思っているのだろう。

 

だが、漣の回答は、

 

「断る」

 

その一言だった。

 

予想外の返答に戸惑う家神だったが天照は極めて落ち着いた様子で

 

天照「なぜ断るのですか?」

 

理由を聞いてきた漣は回答をする。

 

「その理由はこれです。」

 

羽織の内側にしまっていた、洩矢に届いた手紙を見せる。

 

手紙を前に置くとそれを回収し、天照に渡す。

 

その手紙を確認するとそれまで落ち着いた様子の天照も驚愕の色示した。

 

「このような手紙を出されてはいそうですかと従えません。」

 

家神「黙れ!弱小洩矢に従うよう文を送っただけでも感謝するのだ。滅亡しなかっただけでも良かったとおもえ!」

 

予想を斜め上に行く、野次に若干イラっと来るが何とか耐える漣。しかし、その家神が引き金となり、

 

家神「そうだ!そうだ!文を送っただけでも感謝しろ!」

 

家神「お前ら洩矢は我々の軍事力をもってすれば一瞬だぞ!」

 

などといったことを次々に行ってくる。流石にイライラがたまり、ついに限界に達したのか、

 

「黙れ」

 

それはドスの利いた声でさらには無意識にはなった神圧で反論していた家神たちを黙らせた。

 

全員が黙ると天照が口を開いた。

 

天照「ではこうしましょう。私たち高天ヶ原とそちらの洩矢の代表を1人ずつ選び、その代表者同士が一騎打ちをして勝ったほうが従えるというのはどうでしょう?」

 

天照が提案を出し、それに考える漣は、

 

「その代表者は…」

 

天照「此方はそちらの八坂神奈子に任命します。洩矢からは洩矢諏訪子を任命します。お互い力は同じくらいなのでいいでしょう?」

 

女の神が一人驚いている。おそらく任命された八坂神奈子だろう。

 

「いくつか質問が」

 

天照「何でしょう。」

 

「まず一騎打ちということはその八坂神奈子と洩矢諏訪子の一対一の戦い、もし、援軍などが入った場合はどうなるのでしょうか?」

 

天照「その時は無条件で援軍が入ったほうが負けとなり、負けたほうが勝った方に従うという形になります。」

 

「ふむ、では2つ目勝敗の判定は?」

 

天照「それはどちらかが戦闘不能となったとき、殺すことは認めません。」

 

「分かりました。それでいいでしょう。」

 

天照「では日時については後日文にてお伝えします。」

 

こうして会談は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面の少年が去った後、天照は2つの疑問点を思い浮かべた。

 

1つ目は、誰が別の手紙を洩矢に送ったのか。

 

この手紙により、高天ヶ原と洩矢の戦いが起きたといっても過言ではない。

 

本来は穏便に済ませたかったがそれもかなわない。ここは代表者に頑張ってもらうしかない。天照のやることは、誰が別の手紙を送ったのかを探すことだけなのだ。

 

予想としては最初に声を荒げた者だと思われるが、多分違う。あれはもともと平和的にいこうというのをよく思っていなかったのでそれに便乗しただけだろう。

 

2つ目はあの少年は誰なのか。

 

あの少年がもし約束を破って戦いに参加してきたら、普通にこちらは負けるだろう。その為にもあの少年が誰なのかわかっておく必要がある。

 

だがこれは大体推測がついている。あれほどの神圧を飛ばすことができるのは天照たち三貴神やその親、伊弉諾・伊弉冉、それか龍神クラスだろう。そうなったらもう結論は1人しかいない。

 

(ふふ)

 

天照は次に会えるのが楽しみだった。




というわけで宣戦布告した漣君。
次回は諏訪子の修行が始まります。
ちなみに最初に出てきた兎の仮面、あれは大筒木カグヤからとってます。カグヤは民からは兎の女神といわれていたのでそうしました。


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