サキュバスお姉ちゃんと勇者見習いくん (sakae999999999)
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サキュバスお姉ちゃんと勇者見習いくん

あるところに、勇者学校に通う少年がおりました。

少年、とは言うものの、まだまだ子ども。

見聞を広めるため、

少年は長期の休みを取り、世界を見ることにしたのでした。

癖っ毛のある猫毛な少年で、体格もまだまだ子どものそれ。

筋力や膂力といった勇者然とした力もまだまだ未発達。

そんな彼に、外の世界はどう映るのでしょうか。

 

 

「あの、失礼致します。」

 

「はっ、はいっ!なんでしょうか?」

 

「突然で申し訳ないのですが、

少し道を教えていただけませんか?」

 

「あ、ええと………実は、

ぼくはこの街に昨日来たところで、

あまり地理に詳しくないんです。」

 

「そう、ですか。弱りましたね………。」

 

尋ねてきた女性は小さな地図を広げつつ、

ため息をつく。

 

(わあっ、とってもきれいな人だぁ………。)

 

勇者見習いの少年が尋ねてきた女性をみて、感嘆する。

美しい青髪は長くたおやかになびいている。

顔立ちも整って美しく、

身体つきは全体的に華奢な印象をうけるのだがーーー

ごくん、っと性もろくに知らぬ子どもでも、

思わず生唾を飲み込んでしまう、

華奢な身体には不釣り合いなほど大きな胸。

穏やかで丁寧な口調と、落ち着いた雰囲気も相まって、

とても知的で奥ゆかしい、大人の女性という印象を受ける。

しかし、白と黒を基調とする学生服を身につけているところを見ると、

どうやら学生であるようだ。

そんな、どこを見ても完璧としか言いようがない女性。

その中でも気になるところ、それは。

 

(と、とってもきれいな瞳………。

な、なんだか吸い込まれそうなくらい、きれいだ………。)

 

「私の顔に、何かついていますか?」

 

くすり、と微笑みながら女性。

 

「あ!え、えとっ!?」

 

わたわたと慌てる、少年。

 

「そそそっ、そんなことないですっ!

た、たたたっ、ただっ、

とってもきれいな瞳だなぁって!?」

 

「ふふふっ、お上手ですね。」

 

「あ、あのっ、ご、ごめんなさい。

そういうつもりじゃ!?」

 

「とっても、嬉しいです。

ありがとうございます。」

 

「あ、あのっ、あのっ、そんな、

ホントのことを言っただけですっ、

どういたしましてっ!」

 

「ふふふ。

あの、よかったら少しお茶をしませんか?

そちらの喫茶店でも」

 

「え?あのっ、はっ、はいっ!よろこんでっ!」

 

「では、きまりですね。ふふふ。」

 

きーこ、きーこっ、と

からくり造りの人形ながらに、

不自然な動きで、見習い勇者。

その手を優しく取り、学生は喫茶店へと少年を導く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勇者様はどれになさいますか?」

 

「え、えとえとっ!」

 

まだ、少女の可愛さにあてられて、

正常に機能していない頭でメニューを見る。

 

「あの、あ、アイスコーヒーを………。」

 

「あら?そんな苦いの平気なのですか?」

 

「は、はいっ。」

 

嘘だ、が、少しでも大人っぽく見せるために

あえて選んでみる。

 

「そうですか、勇者様は大人なのですね。」

 

すっ、と手を挙げる。

しばらくして、店員がやってくる。

 

「アイスコーヒーとオレンジジュースをお願いします。」

 

「あ。」

 

大好物の名前が上がる。

 

「追加のご注文でしょうか?」

 

女性の店員が訪ねてくる。

 

「あ、いえ、なんでもないです。なんでも………。」

 

「では、ご注文は以上でしょうか?」

 

「はい。お願い致しますね。」

 

店員が立ち去る。

 

「では、改めて、私の名前はエリスと言います。」

 

「僕の名前はエークっていいます。」

 

「よい名前ですね。

エークくん。そうお呼びしても?」

 

「は、はい。」

 

「ではよろしくお願い致しますね、

エークくん。」

 

「よ、よろしくお願いします。

あの、エリス、さん。」

 

「はい。」

 

ぱぁっ、と花が咲いたように、

にこりと笑う。

 

(あ………か、かわいい。)

 

天使がいたらきっとこんな感じなのかな、

とエークは思う。

 

「失礼致します。」

 

「はっ、はいっ!」

 

「ご注文のアイスコーヒーとオレンジジュースになります。」

 

「あ、ありがとうございますっ!」

 

エリスを見つめていたため、

エークは店員が近づいてきたことに気づかなかった。

エークは持ってきてくれたティーカップに口をつける。

 

「んっ!?」

 

(にがっ!?)

 

かっこつけて大人っぽい物と思い、選んだ自分に後悔する。

緊張で乾いた喉を潤せるとはいえ、

とてもじゃないけど飲みたくない。

 

「ふふふ、エークくん。交換しますか?」

 

「え?」

 

「なんだか、眉間にしわがよってます。

思ってる以上に苦かったのでは?」

 

「え、えと。あの、その。」

 

ほんとは、甘いオレンジジュースを飲みたい。

でも………。

 

「実は私、なんだか苦味のあるものがほしいと思って、

メニューを選んだ後に後悔してたんです。

だから、ね?」

 

笑顔で、エリス。

 

「あの、は、はい。じゃあ………。」

 

エリスのオレンジジュースと、

アイスコーヒーをとりかえっこする。

優しいなぁ、と思いつつ、

エークは苦味のおかげで冴えた頭で考える。

 

(あれ?)

 

そういえば。

 

(なんでエリスさん、

僕のこと最初に『勇者様』って呼んでたんだろ?

まだなにも、言ってない、のに………。)

 

はっ、とする。

 

(もしかして、敵!?)

 

信じたくはない、でもそうでなければ、

こんな子どもが、勇者見習いであることを知ってる理由がわからない。

少年は警戒する。

 

「………。」

 

「どうかなさいましたか?

………なんだか顔が強張っているような。」

 

「いえ、なんでもないんです。」

 

不安そうに、尋ねられたエリスの言葉を、

一言で切り伏せる。

 

「………。」

 

エリスは、どこか悲しそうな笑顔を浮かべ、

ただただエークを見返していた。

 

しばらくして、店を出て、街を歩く。

 

「………。」

 

じっ、っとエリスに怪しいところがないか見張る。

特に武器などは持ち合わせていないように見える。

 

「エークくん?」

 

「はい、なんでしょう。」

 

「あの、先ほどからなんだかすごく、恐いお顔をされているので………。」

 

「………。」

 

気まずい沈黙が流れる。

その沈黙を破ったのはエリスだった。

 

「………そうですか。

気づいてしまわれたのですね。」

 

悲しそうに、エリスが告げる。

 

「!じゃ、じゃあっ!」

 

「お察しのとおりです。

私はあなた達の敵である魔族、サキュバスです。」

 

「サキュバス………!」

 

習ったことがある。

人間の性欲を利用して餌として弄び、

最後はカラカラになるまで精液を吸い取ってしまうという悪魔だ。

………でも。

目の前の少女の表情はとても悲しそうで、

とてもじゃないけど、人間を弄ぶ悪魔とは思えなかった。

 

「ぼ、ぼくをどうする気ですかっ!?」

 

「どうにも。」

 

「ど、どうにも?」

 

「はい。どうにもする気はありません。

ただ、少しお話がしたいと思っていただけです。」

 

「ふ、ふざけてるんですかっ!?

いくら見習いでも、ぼくは勇者ですっ!

そんな話に騙されたりなんてしませんっ!」

 

ぽろり、と、エリスの頬を涙が伝う。

 

「え。」

 

「あ、あの、失礼いたしました。

どのような罰でも受けます。

ですから、せめて、しばらくでよいので、

あなたのそばにいさせてくれませんか。」

 

「え、あの、えっと………。」

 

「お、おねがい、します。」

 

ぽろぽろ、と涙しながらエリス。

 

「あ、あの………」

 

(騙されちゃだめだっ!

だめっ、なのに………)

 

「あの………わかり、ました。」

 

「え、あの、よろしいのですか?」

 

「だ、だって、なにも聞かずに捕まえたりできないし、

そのっ、えっとっ………。」

 

「ありがとうございますっ、エークくんっ!」

 

ぎゅっ!っとエリスが抱きしめる。

 

「は、はわわっ。」

 

ぱふっ、とおっきな胸で顔を埋められるエーク。

 

(息がっ、息ができないっ!?)

 

「ありがとうございますっ。

私のことを信じてくれるなんて、

エークくんはとっても優しいですっ!」

 

豊かさと温かさを感じさせる母性の象徴に、

エークの顔は包み込まれる。

 

「んくぅ?んんぅ!?」

 

「ふふふ、ありがとうございます。

ありがとうございます。

一緒にいることができて、とても嬉しいです!」

 

「んん!?ん………ん………。」

 

その柔らかさの中で、勇者は。

 

「あ、あれ?エークくん?」

 

「きゅう………。」

 

「エークくん?エークくん!?」

 

のびてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あれ?ここは………」

 

「………すぅ………すぅ………。」

 

「!エリス………さん?」

 

みると、彼女は座りながら可愛らしく寝息を立てている。

そこで自分が、寝かされていることに気づく。

氷嚢が、ひんやりとして、

おでこが気持ちいい。

 

「ずっと、みていてくれたんだ………。

っ!だ、だめだだめだっ!」

 

冷静になる。彼女は、サキュバス。敵だ。

でも。

 

(とっても、優しい………。)

 

これが全て自分を欺くための罠なのだろうか。

エリスは、そこまでするのだろうか。

そんな風には、思いたくなかった。

 

「………ふ、ふぁああっ。」

 

エリスさんが、伸びをしつつ、あくびをする。

 

「あ、お目覚めですか?」

 

「………は、はい。」

 

「ふふふ。良かったです。

すみません、エークくんが気絶してしまったので、

宿屋まで運ばせていただいました。」

 

「エリスさん………なぜ、ですか?」

 

「なぜ?」

 

小首を傾げつつ、エリス。

 

「なぜ、逃げなかったんですか?

ぼくは、あなたを、その、

………捕まえようとしてるんですよ?」

 

「そうですね。ですが、

あなたと一緒にいられるなら。」

 

にっこり、とエリス。

 

(………なんで、そこまで………。)

 

この人は、魔族だけど、サキュバスだけど、

とても優しい人だ。

………きっと、ぼくなんかが捕まえていい人じゃない。

でも。

 

「エリスさん。」

 

「はい。」

 

「ぼくと、勝負してください。」

 

「え、えっと………なにで勝負を?」

 

「戦闘で。」

 

「えっ。」

 

エリスが目をぱちくりさせる。

 

「僕が勝ったら、あなたを捕まえます。

でも、あなたが勝ったら、あなたを解放します。」

 

「?で、ですが、私は今でもエーク君のいうことを聞きますよ?

逃げたりなんてしません。」

 

「………お願いします。」

 

エークの眼は戦う眼ではなかった。

むしろ、懇願するような瞳だった。

 

「………分かりました。」

 

エリスは応えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町から少し離れた、草原までやってくる。

ここならば、思う存分に戦えるだろう。

 

「では、相手に一撃を与えれば勝ちでいいですか?」

 

「かまいません。」

 

すっ、とエークは剣を構える。

 

「やああああああ!!」

 

剣を振りかぶったまま、突進する。

が。

 

(………体格がまだ出来上がっていないから、

攻撃がまだまだ遅いみたいですね。)

 

「は!」

 

エリスは両手をかざし、盾の魔法を展開する。

が、エークは気にも留めず、突進してくる。

 

「ディストラクション!」

 

エークは突進しつつ、魔法を唱える。

ぱきん、と小気味よい音を立て魔法の盾が壊れる。

 

「!」

 

(盾が!?ですが、エーク君は魔法破壊に集中がいった分、

攻撃自体の速度はさらに遅いーーー)

 

ふと、気づく。

エークの攻撃は、遅い。遅すぎる。

そして、魔法を解除された自分がとれる行動は攻撃するしかない。

 

(………ああ………。)

 

エリスは両手を広げ、エークを迎え入れる体制をとる。

エークは、

 

「え、えっ!?」

 

剣を振りかぶったまま、エークはエリスに突進し、

そのまま二人して倒れこんでしまう。

ぽふぽふ、と柔らかな感触がエークの顔に触れる。

 

「エーク君………。」

 

エリスは、エークの頭を掻き抱く。

エークの頭が、豊かなエリスの胸に埋められる。

 

「エーク君、本当に優しいですね。」

 

「んっ!んんっー!!」

 

「私にわざと負けようとしてくれたんですね。」

 

「んっ………。」

 

ぺたり、とちいさな勇者の両頬にエリスが手を添え、顔を合わせる。

 

(やわらかいなぁ………。)

 

「………ぼくは、わざと負けようだなんて………してません。」

 

「なら、今、私を攻撃しますか?私は抵抗しませんよ?」

 

「そんな………そんなの、だめです。」

 

「どうしてです?」

 

「それは………。」

 

エークが、とても苦しそうな表情を見せる。

人類の希望である勇者。

その役割は、人類のために魔族と戦い続けること。

魔族を許してはいけないのだ。

そんな中で、勇者として魔族である自分を助けようとしてくれる。

そんな勇者がエリスには愛おしかった。

 

「エーク君………。」

 

「んんっ………!?」

 

やわらかな、キス。

 

「ふわっぁ………。」

 

「ふふっ、きもちいい?」

 

「ぁ………あの………はい………。」

 

「ふふふ、よかった♪」

 

だが、エリスはエークを倒そうなどとはみじんも思わなかった。

むしろ。

 

(とってもかわいい………♪)

 

もっともっと、エークのかわいい表情を見たい。

しあわせでとろとろにしてあげたい。

サキュバスの本能なのか、

女の子としての母性なのか、

エリスはエークともう一度唇を重ねる。

 

そして彼の下着に手を入れ、おちんちんをにぎる。

 

「んぅ!?」

 

しこしこと、手でゆるやかにしごいていく。

 

「んっ、んっ、んっ………。」

 

「♪」

 

キスをしたまま、エークがあまくあまくとろけていくのが分かる。

 

「んっ………。」

 

口を離す。

 

「エーク君は、どうなりたいの?」

 

「ふわぁ………っ、どう………ってなんですか、エリスさん………?」

 

「いきたい、と思いませんか?」

 

「いきたい?」

 

「?」

 

疑問符が浮かぶ。そんなに気持ちよくないのかな?

 

「エーク君、気持ちよくないですか?」

 

「んーん、とっても気持ちいい………。」

 

「いきたいとは、思わないですか?」

 

「いきたい………ってどこへ?」

 

「………ああ、そういうことですか。」

 

精通したことが無いんだ、と思い至る。

 

「じゃあ、エーク君は初めてなんだね。」

 

「はじめて………?」

 

「………エーク君。私の初めてもらってくれませんか?」

 

「??それって、どういう………意味………?」

 

「ふふふ。物質透過♪」

 

「あああああぅ!?」

 

軽装であった二人の肌と肌が直に触れ合う。

それだけで、エークは快楽にのみこまれる。

 

「いま、エーク君のおちんちん、とってもおっきくなってますよね?」

 

「ぁ、ぁぅ……ぁぅ………。」

 

「それをね、私のおまんこにいれるの。」

 

「ぁゅ………そ、れは………。」

 

「きっと、とっても気持ちいいですよ。」

 

「エリスゅさ……んは、ぼくから…ちかりゃ、とっちゃう…の?」

 

快楽の波にさらされつつも、悲しそうな瞳で勇者。

 

「ううん、違うよ。心配しないで。

私は君を絶対に裏切らないよ。」

 

安心させようと、エリス。

 

「大丈夫。君の力はエナジードレインをしても、

勇者の力で元の強さまで戻るから問題ないよ。」

 

「………うん。」

 

「でも、君が望まないなら魔法は使わない。約束する。

でも私は君にとっても気持ちよくなってほしいから、

エナジードレインをしてあげたいな………。」

 

「………おねえちゃん。」

 

とろん、とした瞳でエーク。

 

「!」

 

「おねぇちゃんのこと………信じてる。

信じてるから…気持ちよく…してほしいし、

気持ち…よくなってもらいたいな………。」

 

「…ありがとう。」

 

すっ、と彼の頭をエリスは胸に導く。

 

「じゃあ、まず私のおっぱいを吸ってみて?」

 

こくん、とエークが頷く。

双丘の乳首を寄せ、エークの口元にあてがう。

エークはその両方をあまがみする。

 

「んっ♪」

 

エリスの声が漏れる。

歯が少しだけ当たり、甘い刺激が、エリスを襲う。

しかし、すぐにエークは歯を引っ込め、唇だけで吸う様にしてくれた。

やがて。

 

「んんっ。んぅ………。」

 

エークの声が漏れる。

甘くて温かな母乳がエークの口を満たしていく。

エリスは妊娠しているわけではない。

サキュバスの母乳は、子供を育てるものではなく、

他種族の男を誘惑するための武器だからだ。

その武器で、エークの身体はどこまでもえっちにされていく。

レベルや力や魔力、体力、知力。あらゆるものが性に変えられていく。

 

「ほら、エーク君、もっときもちよくなろうね…♪」

 

言って、エリスは手で優しくおちんちんをしごいていく。

おちんちんからでたぬるぬるを塗り広げ、さらに気持ちよく。

でもぜったいにいかせない。

エークの身体は、快楽によって完全に支配されていた。

 

「んん……んんぅ……。」

 

もうがまんできない、

というように少しだけ首を振りつつ、エーク。

おっぱいから口は離さなかったものの、

その顔はもう快楽でとろけきっていた。

 

「まだだよ、エーク君…♪もうすこしだけ、がんばろ?」

 

「ん…んぅ………。」

 

こくん、と頷く。

身を時折ぴくんぴくんっ、と震わせながらもエークは耐えている。

 

しばらくして。

 

「うん、よく頑張ったね、エーク君♪」

 

なでなでと、エークの髪を撫でる。

 

「そのまま、おっぱいは吸ったままでいいよ。

わたしが、おちんちんをおまんこに入れてあげます………♪」

 

つぷぷぷぷと、おっきくなったエークのおちんちんが、

エリスのおまんこをかき分けてすすんでいく。

びくんっ、びくんっ、と快楽に震えるエークの身体。

その腰元を抱きしめる。

やがて、ぷちんっ、と軽い痛みが走る。

 

(あ、これが…わたしのはじめてなんだ………。)

 

幸福な気持ちで満たされる。

初めてをこの子に捧げることができたんだ、と彼女は喜ぶ。

 

(私の初めて、もらってくれたんだから。

私も初めてを受け止めてあげたい………。)

 

やがて、彼のおちんちんは彼女の奥まできた。

 

「うん、じゃあ腰を振ってみようね。」

 

こくり、と頷いて彼はゆっくりと腰を引き、腰を入れる。

エリスにとってはもどかしくて、じれったさを感じるような動き。

でも彼にとっては気持ちよすぎるのだろう、

かれのおちんちんはゆっくりとした動きのなかで、

びくんびくんと震えていき、やがて。

ぴゅるるるっ、と精液を吐き出した。

しかし、極限まで引き上げられた性欲は、

一度でおさまるものでなく、二度三度と放たれる。

温かな液体がエリスの中を満たしていく。

やがて、彼は動きを止める。

きっと体力の限界が来たのだろう。

 

「ふふふ。よく頑張ったね、エーク君。」

 

「んっ………。」

 

満足げに、微笑みながらエーク。

おっぱいを離さず、

母乳を吸い続けているためおちんちんが萎えることはなかった。

しかし、身体を動かす体力はもうなさそうだった。

とろんとした瞳は快楽だけでなく、

睡眠欲求からもきているようだった。

 

「でもね、エーク君。」

 

すぅっ、と彼女はエークの背中に、腕を回し、

ついで、脚も絡めていく。

 

「…?」

 

エークが不思議そうにこちらを見上げる。

 

「もっと、も~っと気持ちよくしてあげますね♪」

 

「…!?」

 

エークの身体をエリスが魔法で完全に支配する。

そして。

 

「んっ!?んんんんんん!!!??」

 

エークのおちんちんがさらに肥大化する。

と思えば、今度は小さくなり、さらに次には大きくなる。

それが高速で繰り返される。

人間には不可能な動き。

力が抜けきってもはや力が残っていないエークの身体だったが、

それを腕と脚で完全にだきしめて固定し、

魔法の力でおちんちんを思うがままに操る。

肥大化と解除。

それを利用しておちんちんに疑似的なピストン運動をさせる。

快楽の激流。

エークのおちんちんは精液を出し続けながら、

エリスのおまんこの中でいき続けた。

 

「んっんんんんっ!んんんっ………。んぅ………。」

 

「ふふふ。とってもよくがんばりました♪エーク君♪」

 

しばらく出し続けた後、

エリスは、かわいらしく寝息を立てるエークの頭を撫でる。

エリスもまた、魔法を使った影響とえっちの影響で、

力を使い果たしてしまい、エークとともに微睡んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、しばらくの時が経った。

 

「準備はいいですか?エーク君?」

 

「は、はいっ!」

 

玄関から外に出る。扉を開けた瞬間。

 

「エリスー!きょーもいいてんきだねー!

ってぇ!?」

 

ピンクのツインテールな人が元気に話しかけてくる。

髪の色と同じで桃色のセーラー服を着用しているが、

学校のフォーマルな制服ではなさそうだった。

不機嫌そうだが、とてもかわいい少女の手を引いており、

こちらの少女はフォーマルな黒と白を基調とした制服を着ている。

 

「ごきげんよう、フォゥ。」

 

「エ、エ、エ、エリス!?そ、その子わ!??」

 

「あ、あの、エークって言います。よろしくお願いします。」

 

「おぉ!礼儀正しいねー。どっかの誰かに見習わせたいなぁ………。」

 

「なんか言った?」

 

「んーん?べっつにぃ~?」

 

明後日の方向を眺めつつ、ごまかしているようだった。

 

「ボクの名前はフォルトゥーナっ!

フォゥってよんでね♪

フォゥのゥは小さな「ゥ」だよ♪」

 

「は、はい。」

 

てれてれ、と真っ赤になっているエーク。

 

「ふふふ。エーク君。フォゥは男の娘ですよ。」

 

「えっ、ええっ!?こんなに、かわいいのに?」

 

「ふふふふふふっ!

まあ、ボクはどこからどーみても美少女だからねっ!」

 

「じゃ、じゃあ、あなたも?」

 

「私は女だっ!」

 

フォゥに手を引かれている青髪の美少女が返す。

 

「ご、ごめんなさいっ!」

 

「ふんっ………。」

 

「もー、リスティってばぁ、おこりんぼなんだからっ♪」

 

「んんんんんん!!!??」

 

フォゥと、リスティと呼ばれた少女の熱いキスが目の前で展開される。

 

「わぁ………。」

 

「ふふふ、仲がいいですね。」

 

「仲がいいっていうのかな………なんかすごく一方的のような………。」

 

笑顔でむりやりキスし続けるフォゥと、

怒りながら、でもどこか気持ちよさそうに、リスティ。

しばらく二人の熱いキスを眺める。

今日、初めてエークは『学園』へむかう。

少し、不安だ。

『学園』は、淫魔が主に行く場所だとエリスから聞いていた。

 

「心配ないですよ。エーク君。

初めてで緊張するのは分かりますが。」

 

にこり、と全てを見透かすようにエリスが笑う。

 

「そーそー。それにいざという時はエリスが護ってくれるよー。

エリスってとーっても強いだよ♪

学園でも最強クラスなんだからっ♪」

 

「………そうなのか?」

 

「うん、そだよ。

リスティ。言っとくけど、エリスにはぜ~ったい勝てないからね!

喧嘩なんてしないことっ!」

 

「ふん。」

 

「喧嘩したら、おしおきするからね。」

 

「………。」

 

「えっちなほう。」

 

「………分かった。やらない。

でもそんなに強いなら、いつか手合わせ願いたい。」

 

「ええ。かまいませんよ。」

 

やわらかに、おだやかに、エリスは笑う。

 

「こてんぱんにされてもしらないよ~?」

 

「そんなに強いんですか?」

 

本気の彼女と戦ったことがないので、

エークは疑問に思う。

 

「そうだよ♪

君の彼女は全部の意味で最強なんだから♪」

 

「それは言い過ぎというものですよ、フォゥ。」

 

「えーそうかなぁ………。」

 

(………彼女。)

 

顔を真っ赤にしつつ、俯きがちにエーク。

でも、エリスを褒められているのはとてもうれしかった。

 

「では、行きましょうか。エーク君。」

 

すっ、とエリスから手を差し出される。

少しだけ、エリスの頬に赤みがさしているように見えた。

 

「………うん。」

 

エークは少し気恥ずかしさを覚えつつも、エリスの手を取った。



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