東方の世界に平和の狐を!! (RUZE@Re_SE-SEN_eR)
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始まり
第一話 「こんな、ことってあり!?」
面白いと言ってくれると嬉しいです!
誤字脱字も多い新参者ですがどうかよろしくお願いします!
では、僕が出す「この二次創作を読むときの注意事項!」
いえぇぇぇぇいい!!
ん“ん”!気を取り直して!
まず一つ、基本的一話は、1000文字程度です!
んで二つ、一つの話が何十話にわたって続いてしまうことがあります。
そして三つ、初めて書く二次創作なので文章下手は許してね!
この以上三つのことを理解し、そのうえでの承諾が可能な方のみ歓迎いたします!
コメント的なもので暴言を吐く方は即そのアカウントを晒すぞ★?
では、彼だけの物語をどうぞ楽しんでいってください!
それは、突然の出来事だった。
急に何なのだが。僕の名前は「冬菜月 羽島《とうなづき はしま》」
すまない。余談が入ったな。話を戻そう。
正直、今置かれている僕の状況がわからなかった…
いやさ…だって、僕はたった今さっきまで、高校から自宅まで人通りの多い商店街を通り下校している途中だったんだよ…
それが、!
「何でッ!僕は森の中を歩いてるんだよおぉッ!」
森の中に響き渡る僕の声。近くにいたのか鳥のようなものが驚き飛び立つ姿が見れた。
僕以外何かいたのかい!まったく驚かせるなよ!
まぁ、作者曰く。驚かせたのはてめぇだよ!!
「はあぁっくしゅ!誰か僕のうわさでもしてるのか?」
なんだこの察しのいい主人公は。
まぁ、それは置いといて。話に戻ろうか。
それで、僕は一体全体どうしてここにいるんだ?
悩めば悩むほどわからないな。
「なら!先に進むしかないよね!」
するとお尻のほうに何かが当たったような感触がした。
ん?と思いお尻のほうを見るや…、
「なぁあぁんじゃあこれぇえッ!」
彼のお尻には狐の尻尾のようなものが二本生えていた。いや、そこにあったのだ。
触ってみると触られた感触はある。つまり…あ、僕ついに人間卒業…
はは…人生バッドエンド。んなことあって、たまるかぁぁぁ!
よく考えたら着てる服もそうだ。
下校途中だったということは制服のはずなんだが。
今着ている服は白い袴(はかま)だった。いやあぁ、日本の伝統の着物だぁ!
「って、なんだよこれはぁ!」
ふざけるなよ!家に返せよ!
あぁ、本当に僕の人生とうとう終焉を迎えましたね!はh…
てか、どうすればいいんだよ。これなんてタイトルのゲーム?
そして、羽島は少し落ち着きを取り戻し冷静に考える。
こんな時僕の知っている主人公なら、まずすべきことは状況整理だよな!うん!
最後の記憶は、高校から下校中であった。のと。
んで今はぁ!僕のお尻にはモフモフした尻尾があります!
そしてそしてぇ、!今更だけど、頭には獣耳のようなものがあるね!
そんでそんでぇ、?なぜか着ている服は白い袴ぁ!
つまり…
世に伝わる、妖怪的な存在?
て、ことは!
すると、羽島の中である妄想が始まった。
妖術とか魔法とか使えたりするのかな!
いやーそれなら、是非ッ!使ってみたいものだよ!
そして羽島は思った。
どうやって使うの?、と。
まぁ、ここで主人公なら、こういう時には。
たしか、使いたい魔法とかを頭の中でイメージして使ってるんだっけか。
まずは…
自分が空を飛ぶところをっと…
飛べるわけがなかった。
「うん、知ってたし!ちょっとぐらい夢見てもいいよね?的な気分で見てました!」
はぁ、、僕って悲しいな。
自分の見慣れぬ耳や尻尾を触りながら羽島は一人森の中を歩くのだった。
お話が全然進まないね。。。
だ、大丈夫!次の話の予定では!
羽島が初めて…まh
「おい!作者!ネタバレ!」
っち。えー
スタッフより厳しいご指摘があったのでこれ以上は口を閉じましょうか。
では、皆さん!次回;羽嶋、魔法使ってみた!
で、お待ちしてます!
スタッフ一同「お“おぉぉぉぉいいい!!!」
*投稿は毎週水曜日になってます!
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第二話「羽島、魔法使ってみた!」
今回は、若干、ていうか結構てこずりました!
どういう内容から終盤までつなげるかというところで迷ってしまい…
なんとなく愚だったところもあったかと思います!
そこは、すいません!と、先に謝らせてください!
今回は、二話ですね!とうとう、羽島君にまh
「ちょっと!ネタバレ!」
っち、あははh…邪魔が入りました、ね!
ではごゆっくりとご覧になっていってください!
羽島は今、湖の前でただ呆然と立ち尽くしている。
そこには、自分の今の状況を理解したくても理解したくない自分がいたのだ。
これの訳はというと。
―つい20分前のこと。
羽島は、只、闇雲に森を歩いていた。
「この森広いなぁ…」
とはいえ、羽島はかれこれ3時間歩いているのだが一向に森を抜け出せる気配がないのだ。
すると。羽島は足を止めた。
「水の音がする」
羽島の耳が獣耳に変化したことによって、より遠くのものの音がよく聞き取れるようになっていた。
「水の音だあぁ!やっとこの森を抜け出せる!」
そんな期待にあおられながらも、ただ一心に音のするほうへ向かい走った。
200メートルぐらいだろうか。それくらいの距離を走ったころに水のにおいがしてきた。
羽島の鼻はどうやら、この世界にきてからは良いらしい。
まぁ、本人は鼻のことなどは気にしてはいないが。
さらに、100メートルを走り切ったところで大きな、湖が見えてきた。
だが、残念なことに…
「森の中かよぉぉ!!!!!」
そう、森の中からは抜け出せていない。
だが、三時間も歩いたうえ、300メートルを走っていた間は何も飲み食いはもちろんしていない訳で、水が飲めるというだけでも。どれだけうれしいことか。
「水でも飲んで休むかな。」
そう、この時だった。
水を口に含み、湖が羽島の顔を映しだしたその時。
羽島は、盛大な、それも虹ができるほど綺麗な水しぶきを上げて絶叫していた。
―そして、現在に至る。
「何で、僕の顔がぁ!こんなに可愛い女の子、みたいな顔になってるのぉぉ!」
羽島の顔は、人間の時の羽島の顔とは全く違うよく整った綺麗な、しかも、女の子のような可愛い顔になっていた。
特に、人間の時の顔がダメだったということではないのだが。むしろ、普通。それが、可愛い女の子みたいな顔をしていたら誰もが驚くことであろう。
だが、羽島はすぐに落ち着きを取り戻した。まぁ、さすがに容姿も変わっていてなおかつ、妖怪ときて、これだ。
もはや、驚くのにも飽きが来たのだろう。
すぐさま冷静になり。あることに気が付く。
「もしかしたら」
そう、羽島の言う“もしかしたら”は魔法などが使える、という考えが正しいのではないかということである。
最初のことを思い出しつつ。改めて今の自分の容姿を頭の中の古い自分と置き換え空を飛ぶことを想像した。
すると、案外単純なものだったらしく。
気づけば宙に浮いていた。
「おぉ!飛んだ!」
羽島は飛んだというが、まだ、浮いているという表現のほうが正しいのだろう。
ただ、そこまでの過程は簡単そうだが…
「おおっと!おわっぁぁっと!」
ややぐらつきがみられる。
制御のほうがどうやら難しいらしい。
これを使いこなすためだけに、羽島は5時間ずーっと練習し続けた。
―結果。
「よっしゃ!成功だぁ!」
768回という挑戦の中で767回、制御することに失敗している羽島の顔はもう、偉大な何かを成し遂げたかのような顔をしていた。
どうやら、魔法の基本的な概念は自分の想像力にかかっているらしい。
そんなこんなで、夜の暗闇をしのぐための【ライト】を習得した。
だ、大丈夫かな?
誤字脱字なかったかな?
あったら、コメント?お願いします!
いやー、スタッフがうるさいから。
簡単にこの後の説明を済ませますか。
あのぉ、すいません!この作品は、毎週水曜0時更新です!そこのところお願いします!
では、次回の三話でお会いしましょう!
次回 羽島の正体とは妖怪?神?
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第三話「羽島の正体とは妖怪?神?」
最近寝不足でつらいものがあります…!
そんな時には、眠眠打破ですね!
でも、飲みすぎには注意です!
話が長いとあれなので、今回は速攻で本編に行っちゃいましょう!
ではどぞ!
空を自由に飛べるようになってから羽島は、魔法に関する学問。
〈魔法学〉について独学で学び始めた。とはいうものの。ひたすら頭の中で思い描いたことを実験するだけなのだが。
そこで、一つ分かったことは。力、すなわち。【魔力】・【霊力】・【妖力】の三種類の力がこの世界には存在するということ。
魔力は空気中に漂う未知のエネルギーを圧縮し体内に取り込み消費する。
霊力は人間が持つ魔力の下位互換といったところだ。下位互換である理由としては、一度霊力を消費すると体内で生成されるのに時間がかかるということだった。
この問題は、妖力にも関係することであった。妖力は妖怪特有の魔力の下位互換でありこれも体内で生成され、生成時間には霊力並みに時間を有するという結果だ。
なぜこのような考えができたかというと。これは、一種の個人が持てる特殊能力というものなのかもしれない。
―原因は突然だった。
「今日も野宿かぁ…結局、空を飛んで上からこの地形を見渡すが何処も森、木、森、木ぃ」
倉庫の世界には、人がいないのだ。
すると、ずっと上に飛んでいくと驚くことが分かった。
僕は、高校の世界史の授業で教科書に人が生息する前の古い日本列島の地図がリアルに再現されてある図を見たことがある。
目の前にあるのがそのまさかの。日本列島だ。
「これは、!」
その瞬間、一瞬、羽島に強烈な頭痛が走った。
「あ“あぁう”ぅ、。!」
痛みがさっと消えてゆき、目を開けた次の瞬間。
左の眼だけが。すべての力の流れを読めるようになっていた。
「な、…!」
驚くことがあった、空気中にある青い光が自分の中に入り込んでいたのである。入り込んでいたというよりは羽島が吸収している、のかもしれない。
ただ、その光は飛行魔法を解くと吸収されなくなった。
次に、羽島を驚かせたのは。体に二色(白、緑)の線が流れていたことだ。
腕から心臓へ、そして足へとまるで血のように体内で流れていた。
この後に分かったのだが、霊力、妖力、魔力は互いに干渉する力が違うらしい。
そこで、羽島は生物の観察及び検証を行いそれをもとに実験を始めた。
これから、人種になるであろう猿のような生き物には、白い光が。
これから、人ならざる者になるであろうものには、緑の光が流れていることが第一に分かったことだ。
ただ不思議なことに、何の力も持たない生物がいたが、これに関しては実験対象外とした。
―そして
羽島は、人種になるであろう者に流れる力を霊力。
人ならざる者になるであろう者に流れる力を妖力とした。
この研究をひたすら羽島は、7年続けて理解しその理を自らの知恵で定理づけたのである。
ただ、検証の過程において問題が発生した。
人ならざる者【生り物】の成長が人種よりも早いのだ。
と、なるとだ。強者が弱者を食らう、言わば弱肉強食の時代に突入するのである。
羽島はこれを阻止するべくある考えがあった。ただ、その考えが、この男「冬菜月 羽島」の全てを変えることに本人は気づいてはいない。
今回は、話をできるだけ進めました!
中途半端な部分があるのですが許してください!
話はできるだけ理解できるように頑張っては見たのですが、
分かりづらかったら本当にすいません!
次回からは、もう少しペースを落とします!
では、また次回で会いましょう!
次回 全てを捨てる方程式
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第四話「全てを捨てる方程式」
長かった!
挨拶が遅れました!せーせんです!
此処まで読んでくれている愛読者様、ありがとうございます!!
まだまだ頑張りますのでよろしくお願いします!
では、本編どぞ!
「人間の成長が遅すぎるな…。」
そう、羽島が直面している問題とは、人間の成長よりも生り物の成長のほうが早く。このままでは、人類誕生が難しくなってきている。
幸い、生り物にはまだ知能がないのか集団で生息をしようとせずただ、同種族の中で争いが多い。
ただ、ここ数年で一番力をつけているのは間違いなく生り物である。
そこで、羽島はある術を作ることに専念した。
その名は【封忌:過剰進化】というものだ。
内容は、現状の個体を無理やり進化させるというものだった。
一見、問題はなさそうに見えるが。これには大きな問題がある。
無理やり進化させるということは生態系そのものを破壊してしまう恐れがあるということだ。
生態系の進化には順序というものがある。その過程を魔力、妖力、霊力を使い無理やりすっ飛ばすのだから、その分生態系に負担はかかるのはもちろん。
生態術式となると、自分の身に何かが起こるかもしれない、という問題だ。
羽島は悩んだ、本当に自分を犠牲覚悟ですることなのか?、と。
だが、答えは簡単だった羽島はこれから日本を作る祖先を見捨てるとあっては生涯の恥だと心の中に言い聞かせ。
「祖先を見捨てるか、…僕には一生無理な難題だな」
そうして羽島は、術を完成させることに没頭した。
そして、はや一年。
ようやくその日は来た。
「はぁ…」
大きなため息を吐き覚悟を決める。
「【封忌:過剰進化】対象を人種に固定!魔力充填完了、妖力充填完了、霊力充填完了。陣を展開!」
すると日本列島の中心の上空に大きな陣が展開された。
そして、
「起動!」
陣が太陽のように輝き出した。
すると、光は一瞬で日本を包み込む。
術の威力のせいか、突風が発生し羽島はそれに飲み込まれた。
羽島は突風に流されるのかで、意識が朦朧としてきた。
それは、当然と言ったら当然だろう。魔力はもちろん。妖力、霊力をすべて使い果たしたのだから。
―その日、人類が誕生した。
―誰かに体を揺さぶられてる?
目が覚めると羽島は謎の白い空間に立っていた。
「ここは…?」
すると、目の前に大きな光が現れた。
恐る恐る近づいてその光に触れようとした時だった。
「君にならこの世界を任せられそうだ」
薄っすらと脳に老人のような声が聞こえてきた。
世界を任せられそうだ―の意味が理解できなく問い返す。
「それはどういうことですか?」
少し間が空いてから。
「君には、この世界に神として、いや『始神核〈ししんかく〉』としてあの世界を守ってほしい」
「それは一体…?」
訳が分からなかった。
今、自分に何が起きているのかさえ分からないというのに。
僕に、神?を…?
そもそも、神とは何をすればいいのか。疑問に思った羽島は問いかけた。
「神とは何をするために必用なんだ?」
返答はすぐに帰ってきた。
「調和と信仰のためだ、君は【神力】という力を手にする。神力とは民が君を信仰し祀ろうことで其の力を発揮する。」
「信仰を集める…ですか」
「そうだ、君は世界の創造主としてあの世界に秩序をもたらしてほしい」
秩序。つまりルールを定め環境の行き届いた世界にするというものだった。
それから、数秒悩み。
断る、のは失礼か。それに、断ったところでだしな。
「はい、わかりました」
最後に、老人の声の主は「そうか…頼んだぞ」とだけを言い消えた。
其の瞬間、意識が飛び羽島はその場に倒れた。
ここで報告です!次回からの最後の挨拶は省かせていただきます!
ご理解のほうお願い申し上げます!
理由?なんとなくデス!
ですが代わりに主要キャラの迷言とかを入れていきますので楽しみにしててください!
では次回(来週水曜)に会いましょう!
次回 神になってすることは?
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都市防衛戦
第五話「神になってすることは?」
今回は比較的落ち着きのある内容のような気がします!
そう思わない?
(スタッフの目が痛い…)
と、いうことで。本編のほうどぞ!
目が覚めた。
あたりが暗い。
「【ライト】!」
すると、羽島の手から小さな光が現れた。
その光は羽島の周りをぐるぐる回りながらあたりを照らしてる。
どうやら洞窟のような場所に今はいるらしい。
「とりあえずは外に行かないにははじまらないよな」
風が吹いているほうへと羽島は足を進める。
外に出ようとすると急にまぶしい光が目を覆った。
目を開けると、そこには、工業都市のような街が目の前にあった。
どうやら人間が作った都市らしい。
「この発展からすると…かなり、時間が進んでいる?」
そう、羽島はあの術を使ってからかなり長い間寝ていたらしい。
その結果、人間たちは最先端の技術を駆使して都市を作り。その都市の周りを高い防壁で囲っていた。
羽島が眠っていたであろう洞窟は山の上にあったおかげで、その都市全体を見下ろすことができた。
そこで疑問がわいた。ならば生り物の存在は?―と。
「街を目指しながら探ってみるか」
そう、つぶやき都市を目指しゆっくりと歩き出した。
すると、以外にも発見は早かった。
草むらの茂みから声が聞こえたのでそっと覗いてみれば。おぞましい姿をした生り物、いや、もう『妖怪』というべき存在であろう。
妖力は、見たところ小さく下級妖怪といったところか。
よく考えれば自分に流れる、霊力と妖力の量が増えていた。
そのせいもあるのか、狐のような尻尾の数も2本から5本になっていた。
どうやら、時間が経てばたつほどに霊力と妖力の量は増えるらしい。
そっと、その場を離れようとしたときに小枝を踏んでしまい、パキッ、という音が響いた。
その音を聞いつけた、先ほどの下級妖怪がこちらに気づいたらしく、こちらに向かってきた。
「しょうがない、相手をしてあg…」
その時だった。
「穢れだ!、撃て!」
目の前の下級妖怪が銃声とともに倒れた。
遠くから人が近づいてきているのが見えた。
羽島はとっさの判断で尻尾と獣耳を隠し、人間の姿に化けた。
(はぁ、一応練習しておいてよかった…)
すると、一人の兵を連れた女性がこちらの存在に気づき向かってきた。
「私は、『八意 永琳』、貴方、怪我はない?」
一応怪しまれないように怪我がないか確認するような素振りをし、答える。
「大丈夫です!おかげで助かりました!」
永琳は安心したかのように息を吐き。
「よかった、貴方…いや、名前を聞いてもいいかしら?」
羽島は愛想よく答えた。
「冬菜月 羽島といいます!」
「とても珍しい名前なのね」
羽島は、そうかな?と心の中で思った。
「まぁ、いいわ。さぁ、私たちの都市に行きましょう。あそこなら穢れに襲われることもないわ」
言われるがままに羽島は永琳らについていった。
その道中、永琳が不思議そうに羽島に問いかけてきた。
「そういえば、羽島はどうしてあんなところに?」
「えっとですね、旅をしていてその道中、妖k、穢れに襲われていて、そのところを永琳さんに助けていただいたわけなんです」
永琳は、納得したようにうなずいた。
「私のことは永琳でいいわよあと、敬語もいいわよ、そんなに堅苦しいとお互いやりにくいでしょう?」
「そうだね、さすがになれない敬語は僕としても体力を使うからね」
そんなことを話していると、もう、都市の入り口までついた。
この後、この神(羽島)が都市の英雄(仮)になる日が来るともしれず。
永遠の生を受けることとは
無限の時を生きるということ。
―八意 永琳
次回 羽島が正体を明かすそうですよ!
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第六話「羽島が正体を明かすそうですよ!」
やっとここまで来た、って感じですね!もう疲れました、はい。
「仕事しような。作者?」
あ、おひさっす。スタッフさん。
スタッフさんもお怒りのご様子なので。
これ以上、僕の口が余計なことを言わないように。
では、本編の方どぞ!
あれから行く当てもなく、結局、永琳の家に泊めてもらうことになった。
「すまないね、お邪魔するよ」
「はーい、どうぞ。えっと、羽島の部屋は…ここでいいかしら」
永琳についてゆき指定された部屋に行く。
見た感じ部屋は畳でいうところの広さの10畳はあるだろう。
「結構広くないかな?この部屋で本当にいいの?」
永琳は別に問題ないわよ―とだけをいい部屋を後にした。
自分の部屋か…
そんな懐かしい、あの高校時代を思い浮かべながら床に寝転がる。
そういえば高校時代に、
―あれは、僕が二年になった時の夏に
「先輩、羽島先輩!」
そんな、少女の声が聞こえ羽島はそちらに顔を向ける。
「やっと気づいたぁ!羽島先輩、私結構大きな声で何十回も呼んでいたんですけど!」
羽島は苦笑いをしながら。
「ごめん、ごめん。早苗、今日はどしたの?」
早苗は要件を、はっと思いだしたかのような顔をして。
「そうなんです!来週から夏休みじゃないですか!」
「はいはい、それで?」
適当な返事をした羽島に対して頬を若干膨らませ早苗はこう言った。
「羽島先輩のお宅に行ってもいいですか?」
特にやることもないし、問題ないかな。
家に居ても一人だし。
「別にいいけど。面白いものなんてないと思うけど…」
だって、うちには本が置いてある書斎以外何もないのだが…
「え!?いいんですか!?やった!」
何がそんなにうれしいんだか。
そう思いつつ。昼の時間が終わったのだろうか学校のチャイムが鳴った。
―ということがあったのだが。
そういや、あの約束したのこの世界《こっち》にくる四日前の話だったかな。
「早苗、今頃何してるかな?」
そんなことを思い出していると、目から雫がこぼれた。
―そうか、あんなことでも僕にとっては本当に楽しかったのだ。
あの日々が、ほぼ毎日といっていいほど僕についてくるあの早苗が今は…もぅ。
「羽島おきて!」
「早苗!!」
周りを見ると永琳が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「急にどうしたのよ」
「あ、いや。ごめん。なんでもないよ」
そういや。僕が妖怪であり神である、とかいう厨二病設定を言うべきだろうか。
あぁ、話そうとすると、なんかぁ…うん恥ずかしい。
でも、まぁ。泊めてもらっている以上はこちらのことを秘密にするのは失礼かな。
「永琳、あ。あの」
永琳は不思議そうに。
「どうしたのかしら?」
羽島は一息つき。
「僕は妖怪であり、神様的な存在なんだ」
そういい、人間の姿を解いた。
あー。うん。中二病発言乙。人生の終点です!ははh。
「神様ってことは知らなかったけど、穢れだってのは知ってたわよ」
え?今なんて??
「何、ポカンとした顔してるのよ。だから、貴方が穢れなのは知っていたわよ」
何故かわからなかった。ここに住む人間の第一印象は穢れつまり妖怪は敵であるという認識があるということではないのか、というものだった。
「ここは、穢れを嫌っているのではないんじゃ?」
永琳は言った。
「嫌っているのは、ここの都市の人であって私を含まないでくれるかしら?」
その前にそもそもの疑問。神であることに触れない理由と。なぜ妖怪なのかが分かったことだ。
「永琳二つほど聞いてもいい?」
「いいわよぉ」
「一つはどうして僕が妖怪だと分かったのか、二つ目は神であるということを疑わないのか」
以外にも永琳はすぐに答えを返してきた。
「そうねぇ、まず一つ目はね。妖力を感じたからね。ただ、貴方の場合だけど他とは違うすごい量の妖力を感じるわね」
「まぁ、そりゃ。君らが誕生する前からこの世界にいるからね」
永琳は驚いていた。
「羽島それって、貴方、300年前から存在しているの!?」
逆に羽島は ―300年も眠ってたのか…僕は。
心の中では驚きつつ、羽島は当たり前のように。
「そうだけど」
「羽島、貴方って人は…まぁ、それは、また今度聞くとするわ。で、二つ目ね、今のを聞いて確信したのだけれど私たちの都市にも似たような方がいて、その方と同じ感じがしたから、ぐらいかしら」
意外にも“神様”だ、ということを信じてくれた同機は薄かった。
神とは人々の信仰により存在を与えられるもの。
妖怪とは人々におそれられ蔑まされ続ける存在。
人間とは絶対的弱者でありながらも、なお、臆病ゆえの知恵を武器に勇敢に戦うものである。
―冬菜月 羽島
次回 羽島が可愛い少女と会うそうです!
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第七話「羽島が可愛い少女と会うそうです!」
今回は、姫様とついに…!といったところの話なんですが。
それは置いておいて、感想とかあったらどんどんお願いします!!
あ、あと。Twitterとかでも投稿などその辺の情報もバンバン載せてくのでフォローお願いします!
Twitter せーせん@二次創作 です!!
明日から正式に、Twitterで告知などするのでフォローお願いします!
※相互フォローはできません…すいません!
結局あの後も疑われることなく。数日が経過した。
現在は永琳から借りている部屋で魔法と妖力で生成した本で魔導書を作成中である。
「そうだ、あえて作成者は、“ソロモン”にしておくか」
すると、扉をノックする音が聞こえた。
「羽島、入るわよ」
「羽島、今日ちょっと。姫様のところに行かないといけないの。だから、姫様にも羽島のこと紹介したいから来てくれない?」
姫様?まぁ、予定はないから。いいかな。むしろ泊めてもらっている分際であれこれ言うのもな…。
「分かったよ、それで今日の何時くらいから行くの?」
永琳は少し悩んでから。
「今日のお昼くらいかしらね」
「おっけ、了解」
永琳は難しい顔で。
「おおけぇ?の意味は分かんないけどわかってくれたならいいわ」
永琳はそれじゃ、とだけを言い部屋を後にした。
「さて、お昼まで時間はまだ、数時間あるこの魔導書を完成させるか」
そして、数時間後。
「終わったぁ!」
それと同時に、トントンと扉をノックする音が部屋に響く。
「羽島、準備はできているかしら?」
「あぁ、うん!今行くよ!」
外に出るたびに思う。
「この都市は広いなぁ…」
そんなことを言っている僕に、永琳は微笑みながら僕に言う。
「いまさら何を言ってるのよ」
僕も微笑み返し。そうだね―と、答える。
―――――――姫様のところへ移動中―――――――――
「そういえば、羽島。あなたに私の能力を言ってなかったわね」
唐突に話しかけられたので少々対応に焦るもすぐに落ち着きを取り戻す。
「能力??」
永琳は少し驚いた顔で、
「え?能力を知らないの?」
「う、うん」
えっと、これは知っておかないとまずいやつなのかな?
と、心の中で思った羽島に永琳はこの世界の人間や妖怪などが持つといわれている能力についての説明を余すことなく叩き込まれた。
「えっと、つまり。全員が全員ではないが、それぞれ、~程度の能力とついた能力を身に宿し生まれてくることがあり、能力は一つしか持っていないのと、能力の発言は個人差があって、永琳は『あらゆる薬を作る程度の能力』を持っているというわけなんだよね?」
永琳は、大体そんな感じね。といった。
(大体って…まだ説明あったの…てか、チート過ぎ)
そんなこんなで、その“姫様”のお宅…いや、屋敷についたわけなんだが…
広くないですか?簡単に見て僕が知る限り、これは、東京ドーム2つ分の広さがあるな。
ひ、姫様とは聞いてたけど、ここまでとは…
永琳は気にすることなく。こっちよ―とだけを言い羽島を呼ぶ。
どうやら、姫様の屋敷に魅入られているうちに門番的な人お話をしていたらしい。
そのまま、案内役の人が来て羽島と永琳は屋敷の奥の部屋へと案内される。
「こちらで輝夜様がお待ちです」
ん?輝夜?、どこかで聞いたような…
案内の人が先の来た廊下を帰り、永琳が扉を開ける。
その先にいたのは、
「あら、永琳。今日は遅かったのね。で、そちらの方は?」
歳で言うならば16くらいの少女がそこにいた。
人間とは最弱にして絶対的強者である。
―冬菜月 羽島
次回 羽島に恋い焦がれる姫様がいるらしいです!
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第八話「羽島に恋い焦がれる姫様がいるらしいです?」
なんか、本当に勢いだけでここまで来ちゃいましたね。
今回は、羽島がですよ!
姫s
「お“ぉいい”??作者?」
っち、久しぶりに行けるかと思ったのに。
と、いうことで。話は全然できてませんが!
本編のほうに行っちゃいましょう!!
ではどぞ!
「あら、永琳。今日は遅かったのね。で、そちらの方は?」
永琳は、目の前の少女に敬語で話し始める。
ふむ、この16歳ぐらいの少女が姫様ってことか。
「姫様、こちらのものは私の弟子にございます」
ん?―弟子?はい?
ポカンとしている僕に永琳は鋭い眼光をこちらに向ける。
あ、察し。
「はい、永琳様のところで薬師の修行をさせていただいている、『冬菜月 羽島』といいます」
すると、姫様は微笑みを見せながら言う。
「そう、私は『蓬莱山 輝夜《ほうらいさん かぐや》』、よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
すると、永琳はこちらに来た本来の目的に入る。
「では姫様、稽古のお時間です」
すると、輝夜は―わかったわ。と、いい別の部屋に向かう。
羽島もそのあとを追いかけると、どうやらそこは道場のようだ。
壁には弓がかけてある。
弓道か。そういえば春の大会の時は全国大会に行ったけか。
「では、姫様。いつもどうり、いきますよ」
すると、永琳は輝夜にあれこれ弓技を教え始めた。
いやぁ、なんか昔の自分を思い出すなぁ。こんな感じだったけか、最初の僕は。
僕も、やってみるか。
「永琳様、僕も弓道を練習させていただいてもよろしいですか?」
永琳は少し考え輝夜に了承を求める。
「姫様、私の弟子に弓道を練習させてもよろしいですか」
輝夜は迷うことなく―いいわよ。といった。
「ありがとうございます」
そして弓と矢をを持つ。
そういや、早苗(あいつ)もいってたな。弓道は三位一体だって。
今思えば確かにそうだと思える。昔の僕はただ暇だからと言って弓道をして失敗ばかりしていた。
はぁ…まぁ、昔のことだ気にしない、気にしない。
素引きをしてっと…、こんな感じかぁ。
少し、張りが強いか。
よし、準備はできたっと。
まず深呼吸。目の前の的は直線距離は大体40くらいかな。たしか本来は28だっけ。
まぁ、今はそんなことはいい。集中だ。
目を閉じ羽島は精神を統一し意識を最大限まで集中させる。
そして弓をつがえ。引く。
永琳と輝夜はいつの間にか羽島の美しい姿に見とれていた。
羽島は、限界まで視界に映る的を絞った。
そして、キャンッ!、という音を立てて羽島の放った弓が的の中央を射ていた。
「はぁ。久しぶりにやったから。失敗するかと思ったぁ」
すると、すぐそこから拍手の音が聞こえる。
音のするほうへと羽島が顔を向けると永琳が驚いた顔で羽島に言った。
「羽島、貴方ってすごいというか、それを通り越して呆れたわ」
驚いたのは、姫様も同様のようだ。
「羽島、っていったかしら。あなた、どういう集中力しているの?」
「いえ、昔。友人に誘われてよく練習していたもので、姫様も鍛錬を積めばこれくらいはできるようになりますよ」
私もこの方みたいに…
「あ、いや!何を考えているの私は!」
どうやら輝夜の発言が薄っすら永琳にも聞こえていたらしく。
「姫様、どうかなさいましたか?」
輝夜は慌てて。
「いや!なんでもないわ!!」
そのまま、稽古の時間も過ぎ羽島と永琳が帰った後に輝夜だけが道場に残っていた。
すると、輝夜はその小さな口を開いて…
「私はあの、『羽島』という方に見惚れているっていうの!!」
そんな言葉が誰もいない静かな道場に大きく響き渡った。
美しいなんてただのまやかしなのよ
―蓬莱山 輝夜
次週の投稿は、24日(日)から30日(土)までの間、毎日投稿を行います!
お忘れなく!
次回 羽島と月の移住計画 !?①
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特別回「聖夜の晩餐会!」
ども皆さんせーせんです!
今年もやってまいりました!!クリスマスです!
皆さん!今年はだれか大切な人とお過ごしになる予定はできましたか?
ん?僕はって?もちろん“ボッチ”!!!
二次元に嫁がいるのでそれで間に合ってます!!ってね!
ま、そんな聞いててつまらない話よりも皆さんはやはり本編の方が気になるのでは??
とゆことで、本編の方行きますか!!
では…どうぞ!!
空には曇が覆いだした…そんな頃だった。
羽島は…というと。永琳の家であるものを作っていた。
そのあるものというのは、皆が知っているあの【クリスマスツリー】だ。
クリスマスツリーといっても外で採れる材木には限りがあった。
丁度いい大きさの木を探すために、羽島は一日の四分の一の時間を費やしてしまったのである。
そして、昼を過ぎたその頃であった。
「やっと…完成だぁぁっ!!」
という、羽島の声が永琳の家中に響く。
そんな羽島の大きな声を聞きつけた永琳が慌てて羽島の寝泊りしている部屋に飛びこんでくる。
「羽島どうしたの!?」
羽島は、大きな声で叫んでしまったことに少し反省しつつ、今、自分がしていることを永琳に説明する。
「そういうことだったのね…なんか心配して損した感じだわ…」
「あはは…ごめんごめん」
そして、羽島が作り終えたというクリスマスツリーを永琳はまじまじと眺め始める。
「どうかな?」
そんな、羽島の言葉に永琳は。
「どうかな?と、言われても私は、そのクリスマスツリー?のことを何も知らないから…まぁ、羽島がこれで完成というのならそれでいいと思うわよ」
そうかぁ。と羽島は言いつつ。
「そうだ、さっきも説明したんだけどクリスマスにはいろんな人を家に呼んでパーティーをするんだよ。それで、なんだけど…」
続きを言おうとした羽島の言葉を遮るように永琳は。
「はいはい。分かっているわよ…姫様も誘って三人で、そのパーティーをすればいいんでしょ?」
「お話が早いことで…で、どうかな?」
はぁ…。と、永琳は小さな溜息をこぼしつつ。
「分かったわよ。今晩、姫様を招待してみるわ」
「頼んだよ」
そう、永琳は言うと立ち上がり輝夜のもとに行く支度をし、輝夜の家に向かって行ってしまった。
「さて…この間に、と」
羽島はこの都市に売っている鳥の肉などを探しに外へ出る。
羽島は心の中で早くパーティーが始まらないかとウキウキしていた。
その理由としては、金銭面での心配が全くなく、自由に買い物ができ、自由に自分の思った通りに料理が作れるということだった。
自由に買い物ができるというのは、金銭面で心配がいらないかららしい。
どこのお店に行っても支払いは永琳でと言えばタダでなんでも譲ってくれるらしい。
そして、普通の人であればこんなことでは喜ばないだろう。
だが、羽島はあれこれ一人で何かをしたりするっていう経験がないため余計に心がはしゃいでしまっているのかもしれない。
そんなわけで、買い物をしてきたわけだが…
量がな…多いんだよ…
見たところ20キロ以上の重さはあるだろう…
それを羽島は当たり前のように片手で軽々と持っていたせいか、周りの人たちに凄い目で見られていた。
そんな人目も、今の羽島にはどうでもよかった。
そして、ウキウキした気持ちがどんどんと高まり、ついにはその場でスキップまでし始めてしまった。
そして、永琳の家につき台所に立ち…
「よし…!」
羽島にとって料理は初めてではなかった。
羽島がこちらの世界にくる前までは、早苗と一緒に何度か作ったり二人でクリスマスまで羽島の家で準備したりなどだ。
羽島も思ったよりはペースよくサクサクと次から次へと料理を完成させていく。
「これは…こう、かな?」
そんなことを何回も口癖のように何回も小声で言いながら、料理をする。
そんな、羽島の姿を誰が想像できただろうか、?
作者もこの展開にはびっくり(笑)!!
五時間ぐらいだろうか丁度、夕日が窓から見える都市の壁からゆっくりと隠れるそんな時間にだった。
「やっと、完成したぁっ!」
羽島は、2×5の大きなテーブルいっぱいに先ほどまで作っていた料理で埋め尽くしたのである。
これには、作っていた羽島も。
「いやぁ…作りすぎたね」
すると、玄関の方から扉が開く音がする。
羽島は顔をそちらの方に見ると、永琳と輝夜がテーブルに並べられた料理の量に驚きながら、ただ、呆然と立ち尽くしてた。
本来、永琳の家から輝夜の屋敷までは歩いて20分もかかるかかからないくらいの距離なのだがこの時間のかかりようだと、稽古をしてきたのはなんとなく羽島にはわかった。
「こんばんは、姫様。わざわざ時間を取らせてしまってすいませんでした」
そんな羽島の謝罪よりも輝夜は。
「こ、これ。全部。羽島が作ったの…?」
「もちろんです」
すると、永琳は。
「貴方ってやっぱり変よ…」
(しっけいな…!)
それじゃぁ。と羽島が言うと三人分の席を用意し。
輝夜と永琳はそれに従うように席に座り。
「それでは、どうぞ」
と、羽島が言うと。
「「「いただき(ますわ)ます」」」
先に、羽島の料理に手を付けたのは輝夜だった。
輝夜が手に取ったのは鶏のもも肉で作られた唐揚げだった。
これは、羽島が揚げ物料理の中で最も解くとするものの一つだ。
そんな、羽島の得意料理の一つだとも知れずに輝夜は口をいっぱいに広げ唐揚げを一口でほおばる。
ッサク!という音が部屋中に響き…
輝夜はというと…
「なにこれ⁉羽島!これどうやって作ったの!?」
輝夜の口からは歓喜の声?のようなものが上がった。
「鳥のもも肉を生卵に軽く浸して小麦粉で包んで衣をつけて油で揚げたんです」
「そ、そんな簡単な料理でこんなにおいしいものがつくれるの…!」
「喜んでいただけたのであれば幸いです」
永琳は隣にあった手羽先を手に取る。
「これは…?」
「それは、そのまんまかぶりつけばいいんだよ」
永琳は羽島に言われるがままに手羽先にかぶりつく。
「これは、とてもおいしいわ」
そして、一時間と少しが経った頃に羽島が台所へと姿を消す。
数分後に羽島が戻ってきたのだが、羽島の両手には何とも立派な、綺麗に飾りが施してある生クリームケーキがあった。
永琳と輝夜は初めて見るケーキの存在に目を光らせながら、今か今かと待てんと言わんばかりの目で羽島を見る。
「少し待っててくださいね」
そう、羽島が言うと羽島は包丁を取り出し綺麗にケーキを切り分ける。
ケーキが切り分けられると小さなお皿にケーキが一切れずつ乗せられ永琳と輝夜の席へと運ばれる。
ケーキを先に食べたのは永琳だった。
「姫様!!これは、先ほどの料理とはまた違ったおいしさがあります!」
「本当なの永琳⁉」
こんな普段見ることのできないような子供のようなやり取りを少し近くからほほえましい笑顔で見守る羽島がそこにはいた。
そんなやり取りが30分ほど続き。
永琳と輝夜は二人してどうやら疲れたみたいで、ソファーで寝てしまった。
時間的には夜の10時を回ったころだろう。
そして、羽島はそんな寝ている二人の隣にそっと。ラッピングの施された小さな箱を二つ置き―
「メリークリスマスだね」
といい自分の部屋に戻っていった。
箱に何が入っているのか…それは、サンタさんの秘密。
聖夜の夜にステキなプレゼントを
―冬菜月 羽島
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第九話「羽島と月の移住計画!?①」
最近ネット回線が危い状況なんですよぉ。
なので、これからお電話をするとこなのです。
まぁ、そんな諸事情の話はいいとして、
では、本編の方。どぞ!
なんやかんやで永琳と出会ってから2年が過ぎようとしていた。
ちゅんちゅんと鳴く鳥の声が春が来た。と言わんばかりに羽島の耳に響く。
輝夜と初めて会ってからというもの、一週間に三回はもう輝夜の稽古に付き合っている状態だ。
その他には、いつも通り術の練習であったり、日々の鍛錬だ。
そして、今日は輝夜の稽古に付き合う日なのだが。
流石に疲れが溜まってきているのであろうか。鳥の鳴き声が耳にいくら響こうと、全く起きる気配がないのだ。
そんな、気持ちよさそうに寝ている横で今にも怒りをあらわにもしそうな、いや。、もうすでに手遅れなことは誰もが見てわかることであろう。そう、怒りの感情に満たされた『輝夜』がそこにはいた。
「羽島ぁ“?」
なお、羽島は熟睡中。
起き上がる素振りすらない。
すると輝夜は、金槌を手に持ち…
ガンッ!。という音だけが部屋に響き渡った。
―――朝食にて―――
「姫様、痛いですよぉ」
どこか嬉しそうに、そして、どこか拗ねたように輝夜は答える。
「起きない羽島が悪いわ」
そして、輝夜はそっぽを向く。
このやり取りはこの2年で何十回あっただろうか。
と、頭を抱えている永琳は同じ食卓に着き。淡々と食事をとっている。
余談だが、永琳の家に泊めてもらってから長くなるが流石に泊めてもらっている以上何もしないわけにもいかなかったのか、羽島は此処の料理係?的な存在になっていた。
「姫様、こちらの豚汁?というのも中々いけますよ」
よく話をそらしてくれた!。と、一人喜ぶ羽島の姿があった。
「そう?では、いただきましょう」
満足そうにほほを緩ませながら、歳相応の笑顔を見せ豚汁を口に運ぶ輝夜を見て。
その場にいる二人は互いの顔を見合ってクスクスと笑った。
そしていつも通りに、稽古を終え。その帰宅中。
「ねぇ、羽島。貴方、私たちと月に行かない?」
急にどうしたのだろうと?すこし驚いた羽島であったが、すぐさま返答する。
「どうして?」
「月に行けば、私たちは毎日、こんな幸せの日々を送って暮らしていけるわ」
永琳の発言は妖怪である羽島のことを考慮したうえでのことか、それは、羽島にはわからなかった。
だが羽島は、
「永琳、僕は…」
――――その裏で――――
「鬼子母神〈きしもじん〉様、ついに、あの日が来ます」
薄っすらと暗い洞窟の暗みで一人何かをあざ笑うものがいた
「そうじゃのう、やっとか、この時をどれだけ待ったことか」
洞窟を抜けたその前には何千という妖怪の群れがいた。
羽島たちはこの1週間後にこの世界初の大戦が行われるとは知る由もなかった。
人とは弱くなんと愚かか
―鬼子母神
次回 羽島と月の移住計画 !?②
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第十話「羽島と月の移住計画!?②」
いやー、やっとこの辺まで来たって感じだぁ。
まぁ、この辺からできるだけ話のスピードを上げていくつもりです!
ここは、変だよ?。的なところがあったらすぐに教えてください!
ただ、アンチはだめです。
それとぉ!!皆さんお待ちかねのぉ!戦闘描写が次週上がります!!
楽しみにしててね!
ではぁ、本編の方どぞ!
「羽島、貴方は夢を見ているのね」
女性の声だろうか…どこか聞いたことのある声だ。
―誰だ
「貴方を知る者。今はそれだけ」
―僕に何の用だ?
そんな僕の問いにソレは答える。
「貴方は、眠りについたまま。“私達”はそれを望んでいた」
―私達?
「そう、貴方はあったことはないかしらね。そうね、いつか話さないといけない時が来るわ。その時にね」
すると声の主はどこかへ消えたのか声が聞こえなくなった。
― 一体何なんだ?
すると、目の前が急に光りだした。
「――――――ぅあっ!」
あたりを見渡すとそこは永琳に借りている部屋だった。
どうやら羽島は夢にうなされていたらしい。
「夢…?でも、それにしてはリアルというか」
そんなことをつぶやいていると。
急に扉が開き永琳が心配するような顔で部屋に入ってきた。
「羽島!大丈夫かしら!?」
どうやら、さっきの羽島の声が聞こえていたらしい。
「あぁ、いや。何でもないよ」
安心したかのように永琳は一息吐いた。
「そう、良かったわ。羽島が急に大きな声で叫ぶから」
「ごめんごめん」
永琳は―いいわよ、何かあったら言ってね。とだけを言って部屋を後にした。
一体あの夢は何だったんだろうか。
「そんなことを考える余裕は、今はないか」
――― それは、昨日のことだった。
「ねぇ、羽島。貴方、私たちと月に行かない?」
急にどうしたのだろうと?すこし驚いた羽島であったが、すぐさま返答する。
「どうして?」
「月に行けば、私たちは毎日、こんな幸せの日々を送って暮らしていけるわ」
永琳の発言は妖怪である羽島のことを考慮したうえでのことか、それは、羽島にはわからなかった。
だが羽島は、
「永琳、僕は…月には行けない」
永琳は今にも泣きそうな顔で羽島に言う。
「どうして?」
そんな、永琳に僕は言った。
「僕は、結局のところは妖怪で永琳は人間だ。永琳だって知ってるだろう?この都市では、僕みたいな妖怪は穢れと呼ばれて嫌われているだろう?」
「そ、そうかもしれないけれども」
そして、永琳は本来の本題に入る。
「だって…ここにいたら羽島が死んでしまうかもしれないのよ!」
「どういうこと?」
しまった。という顔をしながらも永琳は泣きそうになりながら話を続ける。
「ここにいる都市の住人を月に移住させる計画が今、この瞬間にも、その計画は進めれられている。そしてそれが実行されるのは“明後日”なの」
「それで、どうして僕が死んでしまうのかが、わからないんだが」
永琳は、大きく息を吐きこちらを見て言う。
「明後日にこの都市に核を落とすの」
ん?核?核ってあれか?原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾。とかだっけか?
「それは…何で、そのぉ、核を落とすのさ?」
「それは…都市の機密情報を守るためよ。この都市には今の穢れにはない技術が山ほどあるのよ、だから、穢れには此処でこの都市とともに消えてもらうの。だから、羽島…」
永琳の言葉を遮るように続けて羽島は言う。
「ごめん、それでも僕は此処にいなきゃいけない。忘れてるかもしれないけど、僕この世界の神様やってるから…!妖怪だろうが人間だろうがどちらかを優先するようなことは、間違いだと思うんだ」
「だから、ごめん」
街道の道の真ん中で夕焼けに照らされなが二人はそれぞれの思いを伝え合うのであった。
誰かが死ぬってことに無関心な心が一番怖い闇だ。
―冬菜月 羽島
次回、羽島と月の移住計画!?③
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第十一話「羽島と月の移住計画!?③」
いやー、魔法とかってやっぱり。
厨二病のセンス?(笑)とか必要なんですかね?
それは、いいとしてです!
やっと、次回、戦闘描写が来ます!
かなり文章下手かもしれないですけどそこのところはご理解のほうお願いします!
では、最近スタッフの登場がありませんが、これは、僕がまじめな証拠!!
「あ“ぁ”?真面目?この作品、完成させたの一時間前だよな?」
ひぇぇ…怖い…。
ま、まぁ…そういうことで、本編どぞ!
今日は、そのぉ。明後日の計画の日なのだが。
何だろう、今日はぁいぃ…お天気だなぁ。
「めっちゃ、曇ってます。はい。嘘つきました。しかも、今にも雨が降りそうです。」
今日、なんだよな。月に移住するっていう計画は。
「はぁ、まず部屋を出て永琳がいるであろうリビングにでも行きますか」
そういい、羽島はそっと腰を持ち上げリビングへ足を進める。
リビングに向かう途中。後ろから、永琳に声をかけられた。
「羽島、そのぉ。私達は今日の午後に月に出発するの」
どこか不安げの永琳の言葉にぎこちなさを感じながらも羽島はいつも通りに接する。
「そうなんだ、気を付けてね。あ、それと輝夜には内緒だよ?ここに残るってことを言ったら、色々と面倒になりそうだからね」
「分かったわ」
すると突然。部屋のノックがし、急に一人の都市の軍の制服を着た兵が永琳に焦るかのように言い放つ。
「永琳様っ!!穢れどもがこの都市に数千の大軍を率いて向かってきております!」
この情報には永琳も驚いているのか…
「なんですって、まさか、月に移住する計画も早まるのかしら?」
数分だろうか…兵と話し終わった永琳は焦りを覚えた顔でこちらに来る。
「羽島、いますぐ逃げて!お願い!」
「どうしたのさ?」
さらに永琳の焦りが増す。
「このままじゃ、核が落とされるのも時間の問題なのよ」
其の瞬間。サイレンの音が都市全体に響きアナウンスが流れる。
『都市全域に緊急避難。都市の住人は今すぐ都市の中心、セントラルまでお集まりください』
では、今回初めてこの場で使うけど、まぁ…いっか。
『目術:遠視』
あらら…こりゃぁ、逃げ道がないね。
羽島が見たものとはこの都市全体を囲んでいる妖怪の群れであった。
都市の兵が今戦っている状況かぁ。
この場合、都市の兵を撤退させるための時間稼ぎが必要になるよな…。
この時、羽島にはある一つの考えがあった。
ここで、時間稼ぎをしますか。
「永琳、分かったよ」
「そう、なr…」
ドスッ、っと永琳の腹に羽島が突き立てた拳が入り永琳はその場に気絶する。
どうやら、状況説明に来ていた兵に永琳を託し羽島は都市の正門へ走り出した。
「時間は30分くらい稼げれば上出来かな」
もう少しスピードを上げないと間に合わないか。
『速度強化』
羽島の走るスピードはバイクが高速道路で走る速さ以上のスピードで都市の街を走りぬく。
普通に走れば正門まで20分のところ、なんと1分半でついてしまった。
目の前を見てみれば、兵はちょうど撤退支援活動を互いに状況確認をしながら少しづつ後退している途中であった。
「さぁて、戦争(ゲーム)を始めようか」
正門が閉まりかけるのと同時に羽島は一人正門の外に何事もなかったかのようにすり抜ける。
正門の前は兵たちが煙幕を炊いたのかあたりは煙だらけだ。
すると、大きな風が煙幕を邪魔だと言わんばかりに強く吹き付ける。
そして、煙幕が晴れると羽島の目に写ったのは先程の遠視で見た妖怪の群れである。
「ひやぁ~、多いなぁ」
すると、妖怪たちは何かの合図とともに急に襲い掛かってきた。
「さぁ、始めようか」
霊力、妖力、魔力を全力で開放し。
人間の姿から本来の狐の妖怪の姿に戻る。
だが、妖怪たちはそんなことを気にせずになおも考えなしに突っ込んでくる。
「あぁ~あ、全く…まず手始めに…かな」
すると、羽島は左手を妖怪たちにかざし詠唱を開始する。
「僕は生きてきた間何もしてこなかったわけじゃない。これは、僕のとっておきだ…!手加減はできないからな!」
【夜天光:夜天象】
羽島がこの人生において編み出した禁忌魔法の一つである。
すると、すべての妖怪たちが足を止めた。
そう、妖怪たちには見えているのである死が。死の太陽が。
羽島はあえて妖怪たちに聞こえるように言った。
「この黒い太陽は、すべての命の終わりを告げる死の光をその身に照らしつける」
急に黒い太陽の光が妖怪たちを包み込むように照らしつける。
すると、光を浴びた妖怪たちが次々と灰に代わっていく。
そして、妖怪たちはおろか、草木までが枯れ灰と化す。
そんな光景を見て羽島は無情にただ立ち尽くしていた。
永劫とは永遠の退屈よ
―八意 永琳
次回、羽島君が妖怪の群れの主と戦うらしいです!
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第十二話「羽島君が妖怪の群れの主と戦うらしいです!」
今回は、戦闘描写を描いてみたんですけども!
難しい、っていうのが率直な感想です!
ですが、自分なりに頑張ってみました!
修正等が必要な場合は即座に報告お願いします!
では、ゆっくりしていってね!
ありとあらゆる生物の残骸…いや灰というべきであろう。
その灰が羽島を呪うかのように風と共に吹き付ける。
やがて、風が収まると次から次へと妖怪の群れがやってくる。
ふとその中に、妖力からして中級妖怪だろうか一匹の鬼?というよりは、14、15の少女?のような妖怪が羽島に近づいてくる。
「誰かな?」
そう、羽島は問いかけると鬼は答える。
「わしは鬼子母神(きしもじん)というものじゃ。お主…何者じゃ?妖怪にして人間にくみするとは?」
すると、羽島は。
「それは、僕が決めることだからね」
そして、鬼子母神は不敵な笑みを浮かべながら言う。
「面白いことを言う奴じゃのう。それにしてもお主、ちと妖力の量が異常じゃな」
「まぁ、君たちが存在する前からいる大妖怪だよ?尊敬してくれてもいいと思うんだが?」
そんなことを言っていると鬼子母神は。
「そうじゃ、せっかくじゃ。名を聞こうかのぅ」
「冬菜月 羽島だよ」
「羽島か…面白い名じゃ。わしは麟〈りん〉じゃ。よりしく頼むぞ」
そう麟が言うと。拳を構える姿勢をとる。
妖怪たちは羽島と麟の二人を無視するように都市に向かう。
すると、都市の自動防御システムのようなものが作動したらしく防壁からターレットが現れた。
「でこちらも始めるかのぉ」
「そうだな」
そして、互いに攻撃の姿勢をとる。
静かに風が二人の間を吹き抜ける。
風がやんだ瞬間…先に動いたのは麟だった。
右の拳に妖力を乗せ、羽島に当てると同時に妖力を爆発させ衝撃波を作る仕組みなのは羽島にはすぐわかった。
―だが
「速度がないな。瞬足強化」
羽島は、自分に速度強化をかけ当たり前のように受け流す。
「まだまだじゃ!」
麟は追撃をするように振り返り次は両腕に妖力を込める。
「くっ!」
羽島は一度目の右腕から放たれた攻撃はかわしたが再度の左からの二撃目が頬をかすめた。
「危ういんじゃないかい?」
羽島は苦しそうな声を出しながらも。
「いぃや、全然いけるよ!」
「いつまで、その口がほざけるか楽しみじゃ!」
急に羽島は右手を地面に向ける。
―そして
【天変地異:天地逆転】
すると、羽島を中心とした半径50メートルの地面がまるで重力が逆さになったかのように空に飛んでゆく。
「っちぃ!相変わらずケタ違いな技ばかり使いおって!」
麟は苦しそうな声を上げつつギリギリなところでかわす。
「なかなか、やるね!」
「こっちはぎりぎりじゃ!」
まだまだ、と言わんばかりに羽島は畳みかける。
【狐火:炎厄災〈えんやくさい〉】
天地逆転よりも広範囲な炎が野原全体を包み込む。
その炎は土までも燃やし尽くす。
麟はこれにはさすがによけようもなく消えることない炎が麟を襲う。
「くぅっ!」
「まだまだだよ!」
【破術:空衝撃〈からしょうげき〉】
空気を大きく振動させ高範囲にわたり衝撃波を作る。
麟の腹部の中心に
「くはっ!!」
麟は、まだじゃ―と、いいつつも。羽島には、今の麟が限界に見えていた。
だが、麟は。
全身、自分の血に染まったその体でその場に立ち上がった。
永劫の世界では寿命などまやかしじゃ。
―麟
次回 羽島がどうやら決着をつけるらしいです!
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第十三話「羽島がどうやら決着をつけるらしいです!」
今回は、数少ない戦闘描写が描かれている十三話ですよ!
まぁ、文章下手な僕が戦闘描写なんて…
―っふ。と、鼻で笑ってしまう方もいるかもしれません!
しょうがないんですよ!僕、文章下手なんだもん!
「なら、練習したり。他の人の作品見て勉強しような?」
あ…いつも厳しいご指摘ありがとうございます…
えーっと。今後も精進していけるように頑張りますので、皆さん何卒よろしくお願いします!
ではぁ。本編どぞ!
荒野と化したその平野に立つ【鬼】と【狐】は互いに向き合い、攻撃の姿勢を作る。
すでに、鬼の体はもうすでに限界だ。
―だが
「やはり、戦いはよいのぉ、血がたぎるわぃ」
そう麟は言いながら笑っていた。
そして、いつの間にか羽島も笑っていた。
「そうだね」
「では始めようかのぉ!最後の戦いを!」
「ああ!」
先に動くのは、やはり麟だった。
ただ、さっきとは違った姿勢だった。
「行くぞ!羽島ぁ!!【覇拳〈はけん〉】!!」
麟は大きく一歩を踏み出し右の拳を引く。
―まずい!これは…避けられない!
そして二歩目で全妖力を右の拳に集中させる。
【自身硬化!】
そして、三歩目!!
麟の右腕より放たれるその拳は、大気をゆがませ一直線に衝撃波とともに飛んでくる。
麟と羽島の距離は50はあったのだがほんの2秒で羽島の目の前まで迫っていた。
「っく!【破空〈はから〉】!!」
全ての衝撃、物理攻撃を幻影によって回避する、羽島の必死技ともいえるだろう。
「お主は、やはりどこまでケタ外れな奴なんじゃ」
羽島は―っふ。と笑い。
「それは、僕に対する誉め言葉として受け取っておくよ」
と、その時だった。
都市からロケットが打ち上げられた。
つまり―羽島の目標は達成されたわけだが…
同時に命の危険を示していた。
「なんじゃ?あれは?」
命の危険とは、なんなのかというと…
どうやら、そのロケットが全部打ちあがったら。
この都市を中心に核爆弾を落とすらしい。
だが、羽島は妖力を使いすぎた。魔力だけじゃ都市を破壊するほどの爆発をどう防ぐか…
そこで、羽島はある考えが頭の中に浮上した。
「麟、少しまずい状況なんだ。“お互い”にね。少し手伝ってくれよ?」
「どういうわけじゃ?」
説明してる暇はないのになぁ…
「なんというか、あと少しでこの都市は消滅する。君らにこの都市の情報を渡さないために、核爆弾という兵器を用いて都市を中心とした広範囲のものをすべて吹き飛ばす。その威力の爆弾を防ぐには、僕の温存されている霊力、妖力じゃぁ足りないんだ」
麟は、どうやら納得してくれたようで妖力を橋渡しではあるが羽島に分ける。
その妖力で羽島は。
【永久結界】
これは、ソロモンの魔導書に書いてある最強防御魔法といえるだろう。
魔力と霊力と妖力からなる未知のエネルギーを融合し、それを広範囲な密度で構成されるその結界はどんな攻撃を受けようともビクともしないだろう。
「お主…こんな技まで隠しておったのか…それに、妖力以外の力も感じる。お主やはり何者なんじゃ?」
「それは、これが終わったら答えるよ」
―最終準備段階に入ったロケットの中では…
永琳はロケットの発射前の振動と音によって目を覚ます。
「あ、れ…ここは、どこなの?」
すると、永琳が起きたことに気が付いた輝夜が心配そうに永琳に近づく。
「永琳大丈夫!?」
輝夜の存在に気づいた永琳は、ッは!。っと思い出したかのように輝夜に問いかける。
「姫様…羽島は?」
輝夜は不思議そうな顔をして。
「羽島?このロケットには乗ってないけど…」
(嫌な予感がするわ)
そう、永琳の予想は的中していた…が。
もぅ、遅かった。ロケットは今丁度、都市を飛び立とうとしていた。
永琳は慌ててロケットの窓に顔を付け下を見る。
打ち上げてから、、まだ、そこまで高くはなく都市の外側を見渡すぐらいの高さまで来たところで、雲が視界を遮った。
「羽島っ!」
永琳はその場で泣き崩れてしまった。
そんな永琳の姿を見て。羽島が地上に残っているということを察し輝夜もその場で泣いてしまった。
―羽島と麟は…
その時、最後のロケットが打ち上げられた。
そのロケットから黒い球体上の鉄の球が降ってくる。
そしてその瞬間。
大爆発を引き起こし一瞬で都市を包み込む。
「なんなのじゃ…これでは、この戦いは無意味だった、とでも言うのか?」
そんな都市が消えゆく光景を眺めながら羽島は薄れゆく意識の中、ゆっくり地面に。
夢と幻。どちらかを見るのなら貴方はどっちがいい?
私なら、夢ね。
―蓬莱山 輝夜
次回 羽島が自分の能力を発見するそうです!
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旅へと
第十四話「羽島が自分の能力を発見するそうです!」
今回は落ち着いた話なのではないかなぁ、っと思います!(個人的に)
次回の話を考え中なのですよ。
題名は出ても、結局内容なんですよね…
溜息を吐きたくなりますよ。
まぁ、そんな愚痴は置いといて。
本編の方どぞ!
あの爆発から何日たっただろうか…
いま、羽島はいろいろな意味で窮地に陥っている。
―それは数日前のことである
麟との戦いの後、核が都市に落とされ爆発する直前。
羽島は麟から余った分の妖力を分けてもらい、霊力、妖力、魔力を駆使し防壁術式を展開するが。
力を使いすぎたせいか、すぐにその場に倒れてしまったらしい。
その後は、麟が羽島の介護をしていてくれたらしいが…
途中で飽きて約二日放置していたらしい。
どうやら、羽島はその二日後に目を覚ましたのだが…
「これは…」
どうやら、洞窟のようなところいるらしく、壁には布が巻かれている木の棒が薄っすらと火をともしてあった。
近くには食料だろうか…机の上に様々な果物?のようなものがある。
そして、グルグルと体に紐が巻かれて、天井から吊るされている?
―ナニコレ?
すると、外からだろうか。誰かが歩いてきている音が聞こえる。
「おぉ、羽島起とったのじゃな」
と、ゆっくりとこちらに近づきながら麟は言う。
「麟さん?これは…」
なんやかんや、あって、今に至るのだが…
なお、絶賛洞窟で吊るされてます!(笑)
「麟!ここから降ろしてくれよ!」
すると、麟は。
「なんじゃ?特等席じゃぞ?儂が折角、お主の目の前でおいしそうに食しているというのに何なのじゃその態度は…ちと改めんか」
「改めるのは君の行動だよおぉぉ!」
麟は、やれやれと、溜息を吐きながらゆっくりとこちらに来て縄をほどく。
「はぁ…やっと解放された」
そういえば、永琳と輝夜は元気かな…
と、羽島は急に二人のことを考える。
そんな、ことを考えていると麟が急に割言ってきた。
「そういえば羽島、お主の【能力】は何なのじゃ?」
(ん?能力ってあれだよね。永琳が話していた…)
「僕は、能力なんて持ってないと思うけど…」
麟は若干呆れた顔をして羽島に言う。
「なんじゃ?自分の能力の知り方も知らんのか?」
羽島は心の中で…
―え?何?わかるもんなのあんなチート能力。
「羽島、ちと手を貸してみ」
言われるがままに羽島は恐る恐る右手を出す。
すると、麟は羽島の手を握るや、ぶつぶつとつぶやき始める。
「なんじゃと…!?」
「え、どしたの?」
麟は、この世の終わりといわんばかりの顔で羽島に言う。
「お主の能力じゃが…二つもあるぞ…」
「え?二つ?」
「そうじゃ」
―え?永琳の説明じゃぁ、能力は一人一つって聞いてたけど。
「ちなみに、その能力とは…?」
麟は大きく深呼吸をしこちらをまっすぐ見据えて言った。
「お主の能力は【ありとあらゆるものを具現化する程度の能力】と【能力を与える程度の能力】じゃ」
そして、洞窟の中は静まり…
羽島は口をゆっくりと開き…
「え?ナニソレ、チートじゃないですかぁぁぁっ!」
最後に戦いに勝ち立っている奴が強者…
笑わせるな…
戦いなど力のあるやつにだけ任せ置けばよい。
知恵を磨きそれを世に伝えるものこそ真の誇れる弱者ではないのか?
―???
次回 羽島の一人旅が始まるらしいのだが…
はい、と言うことでやっと…プレミアムウィークが終わったわけですが…
なんと。お正月イベもあるんですよ…!
そういうことなので皆さんどうぞお楽しみに!!
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特別回「二人の年明けどんちゃん騒ぎ!?」
あ、挨拶っと。せーせんです!はい(笑)
ということで今回急ぎでこちらの作品を仕上げたところなんですよ!
スタッフに煽られながら…
まぁ、そんなことは置いておいて皆さん今年の目標は決まりましたか?
そんなことを聞いている僕はもうすでに目標は決まっているのです!!
ゲームを一日中することです!
「は?」
あ、いえ。真面目に勉学に取り組むことです。
で、は皆さん今年もよいお年でありますように。
寒いな…それが今の羽島の率直な感想である。
現在羽島は療養中ということで麟と一緒にいるのだが…何というかな羽島の扱い…
まぁ、そんなことは置いておいて。今日は年明け前日、大みそかという訳なのだが。
まぁ、羽島はいつも早苗と二人で年を越していたもんですから、何をすればいいのかなんて大体わかっているつもりだ…
でも…この辺に新年のお参りができるような神社なんてないと思うけど。
話は変わって羽島だが現在原木をひたすら切って集めているところだった。
特に今住処(拠点)にしているところに暖房器具があるというわけでもなく、そのことを麟に相談したところ、自分で採ってくれば良いじゃろ?と、返されてしまった。
それがこの状況なのである。
「まったく、麟も集めてくれよ…」
そんな雪が一面広がっている銀の世界の前では羽島もこれには感動したものだが…
今は、感動の感という文字すら頭にはないだろう。
だが、原木を集めるついでに能力の練習もできる、これは羽島にとっては悪くない環境ともいえる。
「そろそろ、木も集まったし…練習しますか…」
そう羽島は言うと近くの切り株に向かって右手をかざし…
『創造:刀』
羽島がそういうと先ほど羽島が右手をかざしていた切り株に刀が創造された。
「成功だぁ…」
とは言うもののまだ、未完成…羽島の能力はまだ完全というほど万能ではない。
ありとあらゆるもの…それは、世界を壊すことも可能な力…逆にとらえれば、世界を創る事ができるということだ。
羽島は合間合間で何度も自分の能力の鍛錬をした。
鍛錬といってもそこまで難しいことをするわけでもなく、さっきの手順通り刀を創造したり、逆にその刀をその場から消失させる、というものの繰り返しをひたすら行うのである。
羽島はこの作業を三時間ほどして洞窟へ帰ることにした。
「そういえば…もう年を越すのかぁ…」
そう、明日になればもう次の年になるのだ。
そこで羽島は、今年も終わるということでちょっと豪華なパーティーを開こうと考えていた。
そんなことを考えながら洞窟に行くと…
「麟様ぁ~!よぅご無事でしたぁ~!!」
などと麟の前でなぜか土下座をするもの。
他の者は皆、目に涙を見せながら麟を見ていた。
そんな小鬼妖怪の集まりがなぜか目の前に広がっていた。
「麟さんや…」
羽島はそんな聞こえるはずもない声で麟を呼ぶが聞こえるはずもなく、数分その光景を眺めていると麟の方から羽島の存在に気づいてくれたらしく寄っていく。
「どうしたのじゃ?なに、今夜は景気よく行こうじゃないか!」
「そ、そうだね…」
羽島は麟から目をそらしつつ今日の羽島のしようとしていることを話した。
すると麟は。
「おーい皆!今宵は宴じゃぞ!!この羽島島男が我らに豪勢な飯を用意してくれるそうじゃぞ!」
その麟の声の合図とともに妖怪たちの目が羽島に向く…
(ひー…これ、今すぐ用意しないとまずいやつ…)
麟は羽島の肩に手をポンと置き。
「頑張るんじゃぞ!♪」
といい妖怪たちのところへ行ってしまった。
「あぁ、そうかいそうですか!やりますよ!!」
それならと羽島は木のテーブルを創造しそこに次々とあり得ない量のお節やパンや麺類などの料理をひたすら想像し、それを麟に無理やり運ばせる。
そんな作業が五時間以上続いたというのは秘密だ。
そして夜になり小鬼妖怪たちは別々に点々とどこかへ行ってしまった。
そして、麟と羽島が二人になったわけだが…
「羽島や、わしはなにも食べ取らんぞ…」
などと言われるのも大体予想していた羽島は寿司を創造しテーブルに置く。
「おぉー!これまた豪華な!では早速いただくかのぉ」
羽島は大きなため息を吐いて口いっぱいに寿司をほおばる子供(麟)を見る。
麟は羽島を見るなり。
「なんじゃ?儂に惚れたか?」
などと嫌味を言うかのようにニタニタしながら羽島を見る。
羽島もこれにはあきれて溜息しか返さなかった。
最悪…いや、最高の一年だった…というべきだろうか。
こんな世界に生きていても悪くないそう感じたのはいつぶりだろうか。
そんなっことを考えながら年を越すのを月を見ながら待つ羽島の隣に麟が座る。
「何しけた顔をしているんじゃ、人生は長いもんじゃ。そんな顔していると鬼に笑われるんじゃぞ?」
羽島は、ッふ、と笑い。
「鬼の麟が言うと説得力がないね~」
麟は顔を少し赤く染めて。
「う、うるさいのぉ!わしはもう寝る!」
そう麟はいい洞窟の奥へと消えていく。
そしてちょうど年が明けた。
「あけましておめでとう…麟」
そう羽島は言い狐の姿になる。
そんな月明かりに照らされる羽島の狐の姿は幻想のようにも見えた。
新年、あけましておめでとうございます。
―スタッフ一同
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第十五話「羽島の一人旅が始まるらしいのだが…」
何とかここまで来ました!
これも皆さんのおかげといっても過言ではありません!
愛読者の皆様、本当にありがとうございます!
心から感謝の言葉を!
では早速、本編の方どぞ!
麟と羽島が共に洞窟に過ごし半年が過ぎ。
季節はもう春が来た。山いっぱいに咲く桜が口から綺麗だなんて言う言葉じゃ表せないくらいに一面に咲き乱れている。
「あ~ぁ、これから先に生れてくるの日本人はどれだけの環境破壊を繰り返してきたのだろうか」
すると、隣で麟は。
「なんじゃ?カンキョーなんちゃらとは?」
羽島は少し微笑みながら。
「いや、何でもないよ」
麟も羽島に微笑み返すように明るい見た目相応の笑顔を見せながら。
「そうか…!」
この半年間、羽島は能力の練習をしてきたわけだが…まだ不十分というところがあるらしい。
すると羽島は突然。
「あ、そういえば麟、僕、明日から旅に出ようと思うんだ」
え⁉、と言わんばかりの声で。
「な、な、なんじゃと⁉」
麟は少し慌てた声で羽島に言った。
「どうしてじゃ⁉」
羽島は、なぜ麟はそこまで慌てているのかが分からなかった。
だが理由はすぐに分かった。
「今日から儂の飯は誰が用意するのじゃ⁉」
―おい…!
羽島は心の中で若干の怒りを覚えつつ話を続ける。
「少し行きたいところがあってね」
麟は喉を唸らせながら少し考え込む。
「なら、しょうがないのぉ」
え?、と羽島は内心驚いていた。
そんな、羽島を麟は見て溜息を空き吐きながら言う。
「じゃから、“しょうがないのぉ”といったではないか」
羽島は全力で止められるかと思っていたのだが。
「じゃが、羽島が旅立つ今日はめでたい日じゃ」
―まさか
羽島は心の中でこの後の麟の言うことが予想できていた。
「ということはじゃ!今日の朝飯は豪華なものにせんといかんのぉ?」
―やはり、麟の頭の中は食べ物でいっぱいらしい
そんなこんなで朝食をとり出発の時が来た。
桜が咲き乱れる山の頂上で二人は向かい合う。
「また、会えるんじゃよな?」
そんな、寂しい気持ちを心に感じながら羽島は言う。
「もちろん!また、おいしいごちそうを作るよ!」
すると、その瞬間。
桜吹雪が舞い。
羽島が気づいた時には。
―え?
麟の小さい唇が羽島の右の頬に当たっていた。
羽島は今の自分に何が起きているのかが分からなかった。
そして、麟は少し顔を赤くしながら、羽島をまっすぐに見て言った。
「少しは察すのじゃ。阿呆ぅ…」
そんな羽島も今ようやく麟が自分に何をしたのかに気づき恥ずかしくなり目をそらしそうになる。
麟は目に涙を浮かべながら羽島に言う。
「儂は此処で待ってるぞ、何百年、何千年でもお主がここに来る時を待って。お主の好敵手(ライバル)としてな」
「あぁ!また、ここで!」
二人はそんな言葉だけを交わし。
羽島は旅の一歩を踏み出す。
そんな羽島の後姿をしっかりと見届ける麟。
本当の二人の旅は此処から始まるのかもしれない。
そして、桜吹雪が舞い。麟の視界から羽島が消えた。
「あ~ぁ…こんな別れ方を父さんと母さんと出来ていたらどれだけ…」
そんな羽島の言葉は誰に届くわけでもなく、ただ空を見上げ悲観するのであった。
桜が散るように…人の命は尊い
―冬菜月 羽島
次回 羽島が自分の能力を使うそうです!
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第十六話「羽島が自分の能力を使うそうです!」
いやー、正直に言うとホントっ。僕って話が進まないような作品書きますね!(笑)
進まな過ぎて泣けてくるよ!
「進まないなら、進められるように努力しろよ?」
やばいのが来たので少し席を外します。
では皆さん!本編の方どぞ!
「あっちで話そうか…?」
あ、はい。
麟と別れてから数日が経ったわけだが。
羽島には最近困ったことがある。
それは…
「うん。食料はあっても…ありすぎたら持つの大変だよね!」
まさに、羽島が口に出した通りのことが今起きているわけなのだが…
「そういえば…僕の能力の一つ【ありとあらゆるものを具現化する程度の能力】を使えば…」
そう、羽島が今考えていることを直訳するならば、荷物持ち的な存在を架空のものから具現化しこの世に固定するというものだった。
「物は試しだよね」
そして羽島は大きく深呼吸をして…
『守護者作成。九尾の妖怪。応答…』
羽島を中心に小さな陣が地面に現れる。
『応答完了。創造完了。召喚展開』
すると、陣の中から羽島と同年代だろうか17くらいの九本の尻尾と獣耳が生えた女の子が現れた。
すると、その女の子は…
「ご主人様…何なりとご命令を」
羽島の目の前で膝をつき忠誠を示しだしたのである。
この対応にはさすがに羽島も驚いたらしく反応に困る。
「ま、まぁ!そんな!頭を上げてよ!」
すると、女の子は。
「っは!ありがとうございます」
まるで忠犬のように指示?されるごとに返事をする。
(な、なんとかこの場を…あ!)
「き、君…名前は?」
すると、女の子は困ったような顔をして考え込む。
―もしや
「名前はなかったりする?」
女の子は申し訳なさそうな顔で羽島を見て言う。
「大変申し訳ありません。私のようなものに名を持つ資格など…」
羽島は、そゆことなら。といい。
「そうだ、僕が名前を付けるってのは大丈夫なのかな?」
女の子は少し困った顔をしすぐに返答する。
「ご主人様からいただく名なら是非に」
それなら、と羽島は考え込み。
―数分考えた末
「【彩花〈サイカ〉】なんてのはどうかな?」
「サイカですか?」
すると、女の子は少しうれしそうに尻尾を振りながらこちらを見る。
「そう、簡単に言えば…そうだね、花のような美しい女性。のような意味が込められているね」
すると、彩花は顔を赤く染め。
「わ、私が、美しいですか…!?」
―ん?どうしたんだろう?
なぜ、彩花が恥ずかしがっているのかも知りもせずに本来の話に戻る。
「彩花、早速で悪いんだけど。荷物を持つのを少し手伝ってほしいんだ」
すると、先ほどよりも生き生きとした声で。
「はい!わかりました!」
そして、夕暮れ。羽島は自身の能力でテントを具現化し山の中で寝泊まりをすることになった。
羽島がいつも通り料理の準備をしていると。
「ご主人様!いけません!料理であれば私がご用意いたします!」
流石に荷物持ちまでさせてここまでさせるというのに羽島は少し罪悪感を感じ、大丈夫とは言ったものの。それでもダメです、と念を押され。その後も交渉し二人で作ることになった。
ご主人さまに仇なす者は全力で排除します。
―彩花
次回 羽島のチート能力とは一体…
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第十七話「羽島のチート能力とは一体…」
インフルつらいっすね…
まぁ、そんなことは置いておいて、皆さんも体調管理の方は大丈夫ですか??
僕は…はい。
「どうしたんだい?(ニヤニヤ)」
で、では、本編ど、どぞ!!
とある朝食にて。
「そういえば彩花は能力ってあるの?」
すると、彩花はポカンとした顔で。
―あ、最初の僕と一緒だ。
「えっとね、能力ってのは…」
朝食はいつも20分ぐらいで終わるのだが、能力の説明もあったせいか30分も時間を取ってしまった。
「なるほど、申し訳ありません。私にはそのような力はございません」
なら、と言わんばかりに羽島は…
―僕の二つ目の能力【能力を与える程度の能力】を使えば…
「ねぇ、彩花ちょっとこっちに来てくれる?」
彩花は、分かりました。と言い羽島のもとへ向かう。
「ちょっとごめんね」
そういい羽島は彩花の頭にポンっと左手を乗せ。
『能力付与:武器を想像する程度の能力』
すると、彩花の頭にのせている手が光だし彩花を包み込む。
光が晴れると特に何も変わらない彩花がそこにいた。
「ど、どうかな?」
彩花は、自分の体を見渡しているが特に何もなさそうな顔をしていた。
「と、特に何もありませんが…」
―ん?もしや…
「ねぇ、彩花君よ。なんでもいいんだが…そうだ、刀を自分自身が手に持っているところを想像してくれないかね?」
少し困った顔で彩花は。
「分かりました」
羽島の予想は的中していた…
彩花の右手に桜柄の刀が突然出現したのだ。
「成功だよ彩花!」
彩花は少しうれしそうな顔で。
「やはり、ご主人様は凄いです」
―昼手前
「そろそろ移動しようか」
羽島はそう言い。能力で地図を作製した。
「次はどちらへ?」
羽島は地図を見る。
「そうだなぁ。ここから歩いて5時間のところに村があるからそこに行こうか」
彩花は、はい。とだけを言いいつものように羽島の後ろについて行く。
―その道中。
「ご主人様、少々お尋ねしたいことが」
羽島は、どうしたの?。と返す。
「ご主人様は最近、寝言で『かれーがたべたい』と申しておられたのですが、かれーとは何でしょうか?」
寝言を聞かれていた、いや言っていたということに羽島は少々赤面しつつ返答する。
「えぇ…っと、カレーっていうのは料理名なんだけど、最近は食べてないからかなぁ」
すると、彩花は。
「それは…私にもお作りすることができるものですか?」
「ま、まぁ…特に難しくはないけど。ただ、材料が無いんだよね」
少し残念そうにしている彩花が、そこにはいた。
「あ、そうだ。流石に人里に着いたら、そのぉ…ご主人様はやめてね。流石に恥ずかしいからさ」
「ではなんとお呼びすれば…?」
そうだなぁ。と頭を働かせること数秒。
「普通に羽島で良いよ」
「そ、そんな…!恐れ多い!そんな無礼なことなど!」
この子…結構頭が固い子だ…。
人里にいるときだけ、というのを条件この話は終わった。
夜はいつも寂しいものね。
―八意 永琳
次回 羽島と従者の…ふぁ!?。な状況について
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第十八話「羽島と従者の…ふぁ!?な状況について」
今回は、なんというか時間かけすぎて超ギリギリで描いた作品です。
なので、少し誤字があるやもしれません!
その時にはぜひ報告を!
では、早速本編どぞ!
朝が来た…
来たのはいいのだがこの状況は…
「おはようございます。“羽島様”」
「…うん。おはよ…で、そのぉ…この状況は?」
羽島は、彩花にそう問いかけると。
「この状況は?と、言われましても…私はただ、羽島様を起こしに来ただけですが…」
(起こしに来るだけで男の股にまたがる少女がどこにいるんだ…)
などと、羽島は心の中で思いつつ。彩花に言う。
「そ、そうか…それはそれとして、そろそろ降りてくれないかな?」
彩花は、少しムッとした顔で不満そうにしながらゆっくりと降りる。
「分かりました…」
―朝食にて
「では、羽島様今日中に人里を目指す形ですか?」
羽島は桜の咲く木の下でお茶?の様なものを飲みながら答える。
「そうだね、お昼頃には着くはずだよ」
彩花は、使い終わった食器を妖術で水を作り出しお湯に変え皿を洗いながら言った。
「分かりました。では、私は食器の片づけが終わり次第、出発の準備に入らせていただきます」
羽島は、了解。と言い自分の準備に取り掛かる。
「まずは…ここらの地形が分かる地図を創造してっと、それから…」
そんなこんなで、あれやこれやと十五分ほど時間をかけて準備をしているうちに、準備を済ませていた彩花が羽島を呼ぶが…
「羽島様…」
どうやら、羽島は準備にまだ時間をかけているようで集中しているせいなのか彩花の声がどうやら羽島の耳には届いてないらしい…
そこで、彩花はさっきよりも大声で。
「はっ、しっ、まっ、っ様ぁ!」
そんな、彩花の大きな声でやっと羽島は自分が呼ばれていると認識し彩花の方を見る。
だが、羽島が振り向いた先には…
「羽島様・・・?私、さっきも呼びましたよ、ね?」
冷めた目で羽島を見る彩花がすぐそこに居た。
だが…皆よ察してほしい…
この男。羽島は鈍感だ。
そんな、彩花の気持ちにこの男が気付くわけもなく…。
「どうしたの?」
其の瞬間、彩花の中で何かが切れる音がした。
「はぁしぃぃまぁぁさまぁぁ?」
そして、羽島は。
「ん?」
其の瞬間。
誰かの悲鳴のような声が何処までも響いたのは気のせいだと思いたいが。
―人里が見えた頃
「そういえば彩花、君はこの世界についてどれ暮らしのことを知っているの?」
彩花は少し困ったような顔で。
「申し訳ありません。私はこの世界については何も存じておりません」
そういうことならと。羽島はこの世界の知っていることの全てを彩花に説明した。
「なるほど…」
そんなこんなで人里に着いたのだが…
何だろうか様子がおかしい…。
この人里でこれから起ころうとしていることを羽島と彩花は知る由もなかった。
神に信仰を…妖怪を打ち払わん。
―???
次回 羽島が幼女?に会いに行くらしいですよ
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諏訪大戦の予兆
第十九話「羽島が幼女?に会いに行くらしいですよ」
今回は、結構、頑張って進めました!
ほめてくれてもいいと思うんだ!
「お前が褒められていないのは、いつもいつも!ぎりぎりで投稿したりしてる挙句にっ!文章能力が皆無だからだろうがっ!」
あ~ぁ…はい。
とゆことで…本編の方どぞ…!
はぁ…絶対この後説教だ…
羽島は人里に向かっていた。というのは知っていることだろう。
それは、いいのだ。いいのだが。
人里が妙に騒がしかった。
「彩花、どうしてこんなに慌ただしいのかを人里の人たちに聞いといてくれ、あと、尻尾とかは隠すように」
彩花は、わかりました。と言い尻尾と耳を隠し羽島より先に人里に入った。
「さて、僕も行くとするかな」
羽島もゆっくりと人里の中へと足を進める。
羽島が人里を歩いていると。
おいしそうな団子のにおいが羽島の食欲を誘う。
(すこし、なら…ね)
ゆっくりと団子屋の店に近づき店の前の長椅子に腰かけ、すいませーん!。と呼んでみる。
すると、中から、はーい。という言葉とともに若い女性が出てきた。
「すいません。団子を三つほど」
そう羽島が言うと。若い女性は、ちょっと待っててくださいね。と言い店の奥に行ってしまった。
そして、数分後に。
「はい、お待たせ!団子が三つですね。では、ごゆっくり」
ゆっくりと団子を食べながら山の桜を眺めていると。
「こほん」
と、咳払いをする彩花が目の前に立っている件について。
「羽島さm、ん…私が情報収集しているうちに何をしておられたのですか?」
羽島は当たり前のように。
「ん?団子だよ?」
そんな中、彩花の顔がだんだんと冷めてくる。
すると、羽島は。
「良ければ、僕の食べる?」
と、羽島は一口だけ食べた団子を彩花に渡す。
あぁ、どうして彼(羽島)は、ここまで鈍感なのだろうか。
すると、急に彩花の顔が赤くなり…
「な、何を⁉…いやでも…」
急に、彩花は考え事をしだし、っは!。ッとした顔で。
「も、もらっておきます!」
羽島は、なぜ若干の間があったのだろうと思いつつ。羽島は団子を渡し本来の目的を聞く。
「そういえば、何か分かった?」
うれしそうな顔で団子を頬張りがら話すべきことを思い出したのか、急いで飲み込み話を戻す。
「は、はい。話を聞くところによると此処の里の神と、別の里の神との戦いが近ごろあるらしいんですよ」
「ふむふむ、それでそれで…」
「それと、別の里の神が、どうやら“戦いの神”らしいんですよ。それで、こちらが負けるのではないかと里の人々が心配しているらしいんです」
成る程。と羽島は納得したらしく…
そして、羽島は…
「ねぇ、彩花さん。さん。この戦いとやらに参加してみないか?」
少し不満げな声で彩花は。
「私は大丈夫ですけど…」
彩花は羽島を心配してくれているのであろう、流石に羽島もこれには気付いたらしく。
「大丈夫だよ。僕は何たって君のご主人だよ?」
「失言でした。失礼いたしました」
「じゃぁ、その神様がいるところはある程度目星はついているから、行こうか」
そう羽島は言うと立ち上がり目星がついている場所へと向かう。
何故目星がついたかというと、羽島はそもそも“妖力”、“霊力”、“魔力”はもちろん“神力”の力でさえも見えるようになっていた。
其の力は、この里を包んでおり、とある小さな山から流れていたからである。
力の源に向っていくと。
参道が見えてきた。
「羽島さ、ん。これは当たりですね」
彩花の羽島に対する、さん付けにはどうやらまだ、抵抗があるらしい。
「そうだねぇ」
参道を十分ほど進んだ先に鳥居が見えてきた。
「どうやら、個々の神様は立派なお社を持っているらしいね」
鳥居をくぐると大きな神社が目の前に建ててあった。
すると、神社の中から。
小さな幼女?のような子供が出で来た。
「君たちは、何者だい?」
小さな幼女は、小さな笑みを浮かべながらこちらを見てそう言った。
神様って結構疲れるけど、なんかこう…人が喜ぶ姿を見られるってのはいいもんだね
―冬菜月 羽島
次回 羽島が可愛い幼女?(神)と戦うらしいのだが…
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第二十話「羽島が可愛い幼女?(神)と戦うらしいのだが…」
最近皆さん何か面白いイベントとかあったりします?
僕の場合、何もなさ過ぎて…ㇵハ…ハイ。
まぁ、僕のように何もなかったよっていう人もきっと何かあるはず!
きっと!
そんな、いつ来るかわからない人生のイベントをお互い待ちつつ!
で、始まって早々にこういうことを言うのもなんだが…
「子供だね」
そう羽島が言うと続いて彩花も。
「子供ですね」
そう、羽島達の目の前に立っているのは身長が140あるかないかぐらいの子供が目の前に立っていたのだから。
「子供って言うなぁ!」
羽島達は口をそろえて。
「「子供(ですねぇ)だなぁ…」」
そして、その子供(笑)は此方を睨み…
「君ら…もしかして、大和の国の偵察兵か⁉なら…!」
もしかして…。などと二人は若干察してはいた…この後にくるセリフを。
「ちょ…」
そんな、羽島が止めようとする声さえも遮られ。
「我が名は、諏訪子(すわこ)っ!君らをここで消し炭にさせていただくよ!」
此処で羽島と彩花は二人で、ごにょごにょと諏訪子に聞こえないように相談をする。
「羽島様…ここは私が…」
「大丈夫?もし、あれだったら僕が…」
「いえ、このような場で主に任せるなど、一生の恥です。ここは私が行かせてもらいます」
「気を付けてね」
そんな、羽島の言葉に少し彩花は顔を赤らめながら。
「も、もちろんです」
すると、諏訪子は。
「先手必勝だよ!」
『手長足長さま』
これは…弾幕?
「彩花ぁ…それに当たらないように気を付けてねぇ!」
彩花は、わかりました。と言い術を解き。本来の狐の妖怪の姿になる。
そして、何事もなかったかのような顔で弾幕の隙間を針に糸を通すような器用さで避ける。
すると、諏訪子は驚いたような顔で。
「き、君…まさか、大妖怪級の…大和の神はこんな妖怪まで仲間に…!」
(うん。すっごく大きな勘違いしてるこの子…)
「では、次はこちらから全力で排除に努めさせていただきます」
(おいおい…排除って…こあい)
そんなことを思いながら。羽島はのんびり炭酸(グレープ味)を創造し飲みながら。目の前の、光景を眺めていた。
『乱舞静(らんぶじょう)』
彩花の手に刀が創造され。
刀から花吹雪が舞う。と、その瞬間彩花が刀を軽く一振りしただけで、大きな風が花吹雪とともに諏訪子に襲い掛かる。
「っク!まだまだこれからだよ!」
どうやら、彩花の攻撃は諏訪子がぎりぎりのところで回避したらしく頬をかすめただけで済んだみたいだ。
「っち、かすり傷ですか…」
「じゃぁ、いっくよ!」
『宝永四年の赤蛙』
だが、彩花は相手の攻撃を避ける姿勢ではなく。攻撃に転じる姿勢をとる。
『永久零覇(えいきゅうれいは)』
其の瞬間、彩花を取り巻く半径30メートルの範囲の時間がゆっくりとなる。
「な⁉」
諏訪子が築いた時にはもう、彩花の持つ刀の刃が諏訪子の喉元に突き立てられていた。
そこに、一人の少女が現れ…なぜかその場で倒れた。
永遠の夢の中にご案内いたします。
―彩花
次回 羽島と諏訪子と参拝客と…
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第二十一話「羽島と諏訪子と参拝客と…」
皆さん、きちんと睡眠はとっていますか?
僕ぁ!!毎日“hshs”してます!
あ、いや。別にいやらしい発言ってわけじゃないからね。
そんな皆さんも、風などを引かないようにしっかり睡眠をとって頑張っていきましょー!!
「おい、本編」
あ…そろそろ…本編、行きます、か。
ではぁどぞぉ~…
この状況をなんて説明すればいいのだろう。
今起きているこの状況を簡単に説明するならば。
少女(神様)の首に刀を突き付けている女性と。その場に偶然にも居合わせその場で倒れた、少女その2とその光景を。絶望したかのような顔で見つめる少年がそこにはいた。
何とも言えないこの状況を打破したのは、羽島だった。
「あ、あのぉ…そもそも、諏訪子さんだっけか?」
諏訪子は羽島を見て。なんだい?。と言った。
「そもそも…僕ら他国の密偵とかじゃないからね?ただの参拝者だよ。」
すると、諏訪子は先程までの態度とは違い、羽島達のことやっと理解してくれたのか、少し困惑しながらも問いかけてくる。
「本当に君たちは他国の密偵とかじゃないんだよね?」
もちろん。と羽島は答える。
諏訪子は、安心したのか大きなため息をついてその場に座り込んでしまった。
「私、君たちが本当に他国の密偵かなんかだと思い込んでいたよ。悪かったね」
彩花は、え?。という顔をしていた、どうやらこの状況の整理ができていないようだった。
「羽島様…これは、終わりということでよろしいのですか?」
「うん」
羽島がそういうと彩花は、武装解除といいその一言で彩花の右手にあった刀が消えた。
(便利だね…その能力…)
作者曰く。与えたのはお前なんだが…
すると、羽島は…
「えっと…で、そこに倒れている少女は…?」
諏訪子は。
「あ、忘れてた」
(おい、良く困難で神が務まるよな)
そんなこんなで、少女を神社のお社まで運び少女の目が覚めるまで僕らについての簡単な説明を入れた。
その話の中の途中で諏訪子が驚いた顔で羽島に問いかけてくる。
「え⁉てことは君がこの世界を創造したっていう。あの『始神核』⁉」
「え?何、僕有名なの?」
羽島はそう言うと諏訪子は驚いた顔で。
「君は、いや羽島は何の自覚もなしに旅なんかしているのかい⁉」
羽島は、ここまで神であるという自覚、いや、意識をしてなかったので今日の今まで考えたこともなかった。
「いや、まぁ。うん」
だが、これなら。と言わんばかりの勝ち誇った顔で諏訪子は羽島に提案を持ち掛ける。
「羽島達に、諏訪子。いや神としてその最上位に君臨する『始神核』様にお願いがあります!どうか、この場をお助けください!」
突然諏訪子は土下座をしたので羽島は驚き、だが諏訪子が頭を下げてまで助けがほしい理由は羽島も彩花もある程度は分かっていた。
面倒ごとには関わりたくはない性格の羽島だが…
「分かったよ」
彩花は驚いた顔で。
「よ、よろしいのですか?」
羽島は、迷いのない顔で。
「もちろん」
そんな、羽島の了承を得た諏訪子は若干泣き目になり、ありがとう。と、言い頭を上げた。
そして、気絶してしまっている少女だが…まだ、気絶なう。
感情はすべての生き物に平等で与えられた唯一の共通点だと思うんだ。
―冬菜月 羽島
次回 気絶なうの少女は目を覚ますそうなのだが…
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第二十二話「気絶なうの少女は目を覚ますそうなのだが…」
最近…なんかついていないんですよ。
ゲームの話なんですけ…なんかこう、いつも勝てるってところで負けるんですよ…
はぁ、ついていない。
はい、こんなつまらない話は置いておいて本編の方どぞ!!
羽島は結局諏訪子ととは和解はできたのだが…
何といいますか…そんな和解された三人の隣でなお気絶している少女がいるのだが…
「この子…どうする?」
そう羽島が聞くと。
答えたのは彩花だった。
「今すぐ起こしましょう」
え_?あの、彩花さん…刀持つところじゃないよね?
すると、諏訪子がそれならと。
大声で叫ぼうとしていたので。
羽島は間に入って二人を止める。
「どうしましょうか…」
そんな三人の騒いでいる声が耳に入ったのか目を覚ました。
「あ…うぅん…こ、こは?」
「ここは、神社の中だよ」
そう、羽島が言うとその少女は。
「あ、」
少女を含まない三人は口をそろえて。
「「「あ…?」」」
そして少女は…
「あーーっ!!貴女方、この里の神様に向ってなんて無礼を働いているのですか!!」
あー、うん。すごい誤解されている。
そんな、苦い顔をしている羽島を見てフォローに入る彩花。
「いえ、これには事情がありまして…」
そんな彩花の声も今の少女にはどうやら届かないようで…
「貴方たち!今すぐ死んだ方がいいですよ!!」
そ、そこまで…
羽島は困った顔で諏訪子を見る。
そんな羽島の困ったよ、露言う顔を向けられた諏訪子はそんな三人の間に立って。
「ねぇ…なんというか……そ、そう!この人たちは僕の友達なんだよ!」
おーい。なんというかの後、間空いちゃってるよー!
そして少女は。
「そうなんですか!?」
信じるのはやっ⁉
なに、え、僕と彩花は信用されていない感じですか…ほー…
彩花は此処だといわんばかりに諏訪湖に便乗。
「そういうことです」
彩花さん?若干貴方、今諏訪子から目をそらしたよね?ねぇ、何で?
すると、その少女は羽島と彩花を見て。
「なんか…その、勘違いをしてすみませんでした!!」
うん。謝りたいのは僕なんだよね…明かあんな状況を見せられたら誰だって勘違いはするよ…なんか、ごめんよ。
羽島は、心の中でこんなことを思いつつ気まずい顔で下を向く。
「そういうことなんだ、こっちもごめんよ」
そう、諏訪子が謝罪する。
「いえいえ、とんでもないです!」
そんな、会話をしているうちに日が落ち始めていた。
すると、その場に少女は立ち上がり。
「私はこのあたりで失礼しますね」
「帰り道、気を付けてね」
あ、という声を出し少女はこっちに振り向き。
「私の名前言ってませんでしたね。私の名前、『月代(つきよ)』って言います、それでは!」
そういい、月代は鳥居をくぐり石の階段をゆっくり降りて行った。
すると、突然諏訪子が立ち上がり、羽島を見て。
「今日は宴と行こうかい!」
この日、羽島は人生初お酒を口にしたのだが…
羽島はどうやらお酒が通常の人より何倍も弱いらしく。
200のコップ一杯の量を飲んだところで倒れてしまった。
だが、彩花は一人で羽島が倒れている隣で一升瓶を10本以上飲んでいたそうだが…
触れないでおこう。
軍神と共に。
―???
次回 羽島と招待状と…
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第二十三話「羽島と招待状と…」
ここら辺最近進みが遅いなぁ…と、思った方いますよね?
そうなんです!遅いんですよ!
「は?何言ってんの作者??」
あ…いや!ははは…単に笑いを取ろうと…
「実際、進行は遅いよな?」
はい…
では、皆さん本編どぞ…
「こっちに来い」
あ、はい…
全く昨日のことを覚えていない。
それが羽島の今の状況だろう。
理由は昨日のことだった。
昨日、月代が帰ってからのことだった。
―昨日の夕刻
「今日は宴と行こうかい!」
という諏訪子に対して羽島は。
「宴って?」
「宴は宴だよ!ぱぁーっとお酒を飲みながらどんちゃん騒ぎをするのさ!」
羽島は少し控えめな声で。
「お、お酒は…」
そんな弱気な声を出す羽島に対して彩花は。
「羽島様はお酒が苦手なのですか?」
「いや、苦手と言いますか…飲んだことが無いんだよ…」
だったら…。と二人は口をそろえて…一升瓶とコップを両手に…
そのあとのことは、前回の話で察してほしい…
―そして現在
羽島の目の前にはお酒を夜遅くまで飲んで床に倒れている二人がそこにはいた。
「はぁ…起こすべき…なのかな…」
そう言いながら、耳をぴくぴくさせながら寝ている彩花の耳をつついていると。
「んん…」
といううめき声をあげて目を覚ます。
「は、羽島…様、?」
数秒、彩花の動きが固まり突然。
「は、羽島様!!申し訳ありませんでした!!昨日はあのような…!」
「いや、もう大丈夫だよ」
「そんな訳には…」
この子は忠義。という単語そのものでできているのかな…はは…
そんな説得?をしている間に諏訪子が起きた。
「なんだい…うるさいよ…寝れないじゃないか」
寝れないじゃない…朝なんだよ…太陽の位置的にもう昼になる手前だが…
そんな時だった…
羽島の耳が不意に風を切る音を拾った。
そちらの方を見た瞬間。
頬を何かがかすめた。
そして、何かが木の柱に刺さった音がお社に響く。
羽島がそちらを見ると矢が刺さっていた。よく見るとその先に紙が結ばれてあった。
それを諏訪子が恐る恐る矢を抜き結んであった紙をほどき紙に目を通すと。
諏訪子の顔色が一瞬で変わった…
そんな諏訪子を見た羽島は。
「何が書いてあったの?」
と聞いたところ諏訪子はこういう。
「明日の正午、貴殿らの里を支配しに行く、妖怪平原にて待つ。だってさ…」
文章能力だよな…もっと、きちんとした文章で書いて送って来いよ…
それと、妖怪平原に来いって…こっちが逆に来いよなんだが…なぜ僕がわざわざ招かれないといけないんだか…
「ま、まぁ…行くしかないんじゃないかな?」
「そうだけど…私たち三人で勝てるのかい?」
待って、今この子三人って…
「三人…?」
「そりゃあそうさ。この里の人を巻き込むわけにはいかないからね」
あ、いや、うん。
「それで…敵の数は?」
「五万はくだらないと思う…」
ほ、ほぉ~…この子はたった三人で五万人の軍勢に突っ込めと…
だが、羽島は断れなかった…いや、もう断れないのだ一度助けるといった以上助けるのが人間…いや、この世界の創造者としての意地だからだ。
ま、そんなことで明日に備えるか…
「どうなるんだか…」
若干この場で空気扱いされている彩花は涙目で二人のやり取りを見ていたのは気のせいだと思いたい。
一人前になるためには、必ず半人前という過程を越えなければならない。
―冬菜月 羽島
次回 羽島と決戦前夜
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第二十四話「羽島と決戦前夜」
皆さん最近休暇はどのように過ごしていますか?
僕は日々いかにゲームで相手(ライバル)より上に行けるかを競っています!!
はい、そんな諸事情は置いておいて…諏訪大戦そろそろっすね…長いなぁ…・
ま、っまぁ!起源は守りますからね!!
はは…!
はい。本編どぞ!
敵さんからお手紙が来てから一時間ぐらいだろうか…いや、実際はそんなには経っていないだろう。
羽島、彩花と諏訪子は今、自分たちができることは何かと必死に考えているのである。
いわゆる作戦会議だ。どうにもならないことをどうにかしようともがき苦しんでる最中だ。
会議が始まった瞬間には互いに意見を言い合っていたのだが、あれだとこうだ、こうだとああなるなどと、批判しているうちに意見という意見が上がらなくなった。
今この場で発言したがる人はいないだろうというほど緊迫した空気の中に三人はいるのだ。
だがこの緊迫した空気を和ませる。いや、全員が納得できる意見がない限りこの場は進まないだろう。
数分の沈黙の末、羽島がようやく口を開く。
「僕に一つ考えがある」
諏訪子は羽島を見て頷く。
「僕の考えなんだけど…
簡単には揺動作戦なんだ。
詳しく説明すると、まず敵は君を狙うのは明らかなんだよね。
でも、その敵さんは第二者の存在までしか考慮していないはずだよ。
なら本来なら第二者として僕と彩花が加わるところを。第三者として第二者の援軍に回れば敵も動揺する。
で、ここからが本題なんだけどね…」
羽島の作戦はほとんど完璧というほど繊細に組まれていた。
まるで予め用意されていた戦略ゲーの盤面を読むかのように。
羽島の説明は三十分で終わった。
「では、この話は作戦当日までこの話は厳禁だよぉ~。敵にこちらに内通者とかいたら困るからね」
諏訪子はゆっくり頷く。
彩花も諏訪子に合わせるように頷く。
羽島は諏訪子に許可を得てお社の敷地内に小さな小屋を創造した。
羽島はその中に入るなりとあるものの準備を始めた。
「創造:式神符」
すると目の前に小さな札が現れた。
羽島はこれをひたすら想像して作り続けた。
その間、彩花は外で刀の鍛錬を、諏訪子はひたすら術の強化をしていた。
―三時間後
もう日が暮れてきたころだろうか。刀の鍛錬をしていた彩花もそろそろ時間だと思い羽島を呼びに行く。
「羽島様、そろそろお時間です」
彩花が突然話しかけてきたせいか、少しびっくりしたかのように彩花を見て。
「分かった、今行くよ」
彩花は一礼して小屋を後にする。
「はぁー…完成したのが九万枚か、悪くない数だね」
そう羽島は言うとゆっくりと立ち上がり諏訪子や彩花のもとへ歩きだす。
「待たせたね…じゃぁ、明日に備えて今日は休むかぁ」
すると二人は口をそろえて。
「「え?」」
正直休みたい理由は鍛錬とか面倒だから…というのが主な理由だ。
羽島は自分のためなら大抵努力はするが、他人となると…どうにもやる気を見せないたちなのである。
羽島はそれを悟らせないように。
「いやー、うん。疲れてから明日の戦いに挑むのはあれでしょ?だから、今日は早めに休んで万全を期して敵を打つ。これも作戦のうちだと思うんだよ・・・ね?」
すると二人は。
「それなら(そういうことでしたら)」
と口をそろえて言った。
羽島は心の中でこの子たち案外ちょろすぎる…
逆の意味で羽島は心配になった。
「じゃぁ…どこの神様だかしらないけど…僕の休日返してもらうよ…」
そんな誰にも聞こえないような声で遠くを見てそんなことをつぶやく羽島がいたというのは気のせいだろう。
一番好きな数字ですか…?そうですね、二ですね。
―彩花
次回 羽島の秘策
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第二十五話「羽島の秘策」
はいどうも!せーせんです!
いやー…二十五話っすね…長かったなぁ…
此処まで読んでくださった愛読者の皆様!!
本当にありがとうございます!
そして、今後もよろしくお願いします!!
ではぁー!本編どぞ!
ついに決戦の日が来た。そんな緊張しっぱなしの朝に三人は決意を固めた。
「よし行きますか…」
そう羽島が言うと二人は静かに頷く。
「諏訪子、妖怪平原の場所を強く想像して」
「分かったよ…」
羽島が今からしようとしているのは転移魔法である。
だが羽島の転移魔法は一度行ったところしか行けなく、なので諏訪子の記憶を借りて転移しようという算段だ。
羽島は自分を中心に半径一メートル程度の陣を作る。
「二人ともここに入って」
彩花と諏訪子は陣の中にゆっくりと入り。
「準備はできて(います)るよ」
と口をそろえて彩花と諏訪子は言った。
「じゃぁ行こうか…」
すると陣が光だし三人は一瞬にして陣の中から消えた。
三人が目を開けると平原に出ていた。
「諏訪子、ここで良いんだよね?」
諏訪子は頷きながら。
「間違いないよ」
羽島は目の前の光景を見てこう言った。
「そのようだね…」
羽島の目の前には何万という妖怪、人の軍勢がいたのである。
「ここまでは予想通り、んじゃぁ…始めるよ」
そういい羽島は五万という刀や弓を持った人型の式神を諏訪子の後ろに配置して、彩花と共にその場から消えた。
「ここからは、私の番ってわけだね」
そういうと諏訪子は右手を天にかざし…
「進め!」
その声の合図とともに前に振り下ろした。
諏訪子の合図により式神たちが一斉に奇襲を開始する。
そして羽島と彩花は敵から二キロ離れた右側面に回り、待機しているところだった。
「第一作戦 正面からの奇襲…成功かな」
「そうですね」
敵は奇襲され慌てている。
だが直ぐに体制を整えられた。
「この統率力…後ろに有能な指揮官がいるね」
すると彩花は。
「私が排除してきましょうか?」
「いや、大丈夫だよ」
敵の指揮官を目で追い探していると…
「明らかあれだよね」
と羽島の指さす方向を見て彩花も。
「あれですね」
羽島と彩花が見たものとは自らの軍の先頭をずかずかと走る女性の姿だった。
羽島はこの時、女とは怖いなと改めて思った。
そういっている間に諏訪子の軍と敵の軍の先頭集団がぶつかった。
「じゃぁ…僕らは二人で敵さんの横っ腹たたっきりに行きますか」
「承知しました」
羽島と彩花は音速で二キロもあったであろう距離を一瞬で詰め寄り。
【夜天光:夜天象】
【鏡吹雪:銀照切(ぎんしょうせつ)】
羽島は死の光を…
彩花は自らの刀を複製しそれを天から雨のように降り注がせた。
すると敵の大将に羽島達の存在が伝わる。
「神奈子様!右翼より敵襲!敵増援です!!」
「なんだいそりゃ!?」
すると神奈子の前に諏訪子が現れる。
「君だね!私たちの里は渡さないよ!!」
一瞬の出来事だった。神奈子がよそ見をしている隙に諏訪子が先手必勝と言わんばかりに自分の大技をぶつけようとした。
その時…
「なんだい?お前さんは」
神奈子のただのパンチでどこか遠くへ飛ばされてしまった…
偶然その光景を後ろで見ていた羽島は…釈然としていた。
国盗り合戦だよ!
―八坂 神奈子
次回 羽島と神奈子の一騎打!?
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第二十六話「羽島と神奈子の一騎打!?」
はいどうも!せーせんです!!
いやー、ここまでの道のりが長すぎて…
つい感動…(´;ω;`)
皆さんありがとうございます!!
今後とも、スタッフともどもより一層励んでまいります!
引き続き応援の方よろしくお願いします!
今僕の目の前で何が起こったことを簡単に話すのであれば諏訪子が敵の大将に奇襲で殴り掛かって、相手に返り討ちにされて遠くに飛ばされていった、というところだ。
此処で僕の判断が煽られるわけなんだが…正直何をすればいいのかと言われたら…
怠慢ですよね…
あいにく敵の名前は聞こえてたからね。
「神奈子さんどうも~」
神奈子は羽島が冗談を言っていないのを確信し問いかける。
「敵の大将がこんなところに居ていいのかい?」
「さぁ、けど君らにやられるような柔な大将じゃァないからねぇ」
「貴様、口だけは達者だな…!」
掛かった。
「なら、この口を黙らせてくれよ」
「いいよ!その口もう二度と開かないようにしてくれる!」
あーはい。単純だな、この人…
神奈子は挑発されるがまま正面から木の柱を飛ばしてきた。
「っと、これで終わりかな?」
あっさりと避けられ神奈子は若干ではあったが驚きを隠せていなかった。
「っク!まだまだっ!」
五本の木の柱が羽島を囲むように地面から突き出てきた。
「へぇ~面白い技を使うね」
神奈子は怪しい笑みを羽島に向ける。
「油断をしたら痛い目を見るよ!」
すると羽島を囲んでいた木の柱がソフトクリームのように羽島を閉じ込めようとする。
だが羽島は動こうとしなかった。
そんな羽島の姿を見て神奈子は口が裂けんばかりの笑みを浮かべる。
「発火!」
次の瞬間、羽島を閉じ込めていた木の柱が大爆発を起こした。
「どうだい?これは効いたろう?」
土煙の中、その中心で神力の力が急上昇し始めた。
「っく!こ、これは…?」
それの正体は羽島だった。
羽島の手には白い光を帯びた弓と矢があった。
「その力の量は何だ!?」
神奈子の顔は徐々に引きつり始めていた。
『神弓:炎の御霊』
そこから放たれる矢は山すら平地に変えるほどの威力を有する。
「これをどうするかな?」
まずい…そう、神奈子が死を感じたその時だった。
「あ、れ…?」
神奈子は傷一つなくそこに立っていた。
「交渉しないか?」
羽島の唐突な発言に神奈子は驚きつつも冷静に聞き返す。
「ど、どういうことだい?」
「僕らの大将は生憎とどっかに飛ばされてしまって…ね。そこで、無益な争いをせずに共存という手を互いに打てないかと思ったんですがどうかな?」
(今のあたしじゃぁ、あいつには勝てない…)
神奈子は少し考え込み…
「はっはっはーこりゃぁ負けたねあたしらの負けだよ!」
交渉は意外にもあっさりと承諾された。
これにて諏訪大戦は終わったのであった。
終わったのはいいのだが…
「うちの大将(諏訪子)…どこまで飛ばされたのだろう…」
光と闇、貴方はどっち?
―???
次回 羽島と諏訪大戦の終結と…
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第二十七話「羽島と諏訪大戦の終結と…」
はいどもども!せーせんです!!
今回の話…今までで一番悩みました…
どういう構成にしようかとか、もう、色々と…
ま、まぁ!ギリギリ完成したのでオケなはず!!
(チラっ)
よしっ!今日は(スタッフ)来ない!!
「ウシロ…」
…は、ははー。
はぁ…では、本編どぞ…。
諏訪大戦が終わりようやく互いに落ち着きを取り戻したところで二者の交渉が始まった。
交渉といってもそこまで、あれやこれやとややこしいものでもなく簡潔な内容だ。
「では、これから僕の考えをやや一方的に言わせていただくと…」
二人の神はこの羽島の存在が何なのかを知っていた。
いや、そもそも羽島が始神核であるということを神奈子はついさっきまで知らなかったのである。
そのせいか、神奈子はすごくいろいろな意味で緊張していた。
その顔には、不安や後悔などの感情が入り混じったときたものだ。
羽島にも神奈子の心情はなんとなく察していた、だから、敢えて柔かな声で優しく話し始める。
「まず、今回の大戦に置いての責任者だけど…」
そんな羽島の発言に神奈子はその身を縮め下を向く。
「まぁ、僕的に勝手に言わせてみればみんな無事ならそれで解決ってことで」
だがこの一瞬で神奈子と諏訪子の顔は驚きのものに変わっていた。
「それで、い、いいのかい?あ、アンタ達は?」
そう聞いたのは神奈子だった。
だが羽島は。
「そうだね、少し納得いかないところも“互いに”あるかもね」
「なら、どうしてだい?」
羽島は笑顔を作り。
「さっきも言ったけど、今回誰一人として犠牲がなかった…これ以上同行追及したところで、互いに事情があったわけだし…今回はお互い水に流すじゃぁダメかな?」
すると、二人は何か吹っ切れたかのような顔をして互いに手を取り、握手を交わした。
◇
時は数時間後…交渉はやれ解決はした。したんだが…
この状況がよくわからない…
二人の神が羽島に苗字を欲しいとあまりせがんでいた。
二人から理由を聞くと、神の中でも下位の神と上位の神があるらしく下位の神が上位の神として認められるには、上位の神から苗字を授かるか、人々から信仰を集めるの二つらしい。
神奈子が今回、諏訪子と争おうとした大きな理由はこの後者に当たるという。
で、だ。今苗字を考えている少年が神社の座敷で少女三人がいる部屋で考えている訳なんだが…これがなかなか決まらない…。
さらに時は数時間、夕日が山頂隠れる時間帯だろう。
羽島は、今か今かと心躍らせて待つ二人の神と、一人退屈そうに羽島を見つめる従者?を見る。
「はぁ…決まったよー」
そう羽島が言うと二人の神は嬉しそうに目を開かせまるで子供のように顔を無邪気な笑みに変えていた。
そんな二人の顔を見て羽島は少し顔が引きつるが気にしないふりをして続けた。
「まず、諏訪子。君はこれから『洩矢(もりや) 諏訪子』と名乗るように」
そして一呼吸おいて。
「そして、神奈子、君は『八坂(やさか) 神奈子』と名乗るように、でいいかな?」
そんな時だった、二人の神力の流れが少し変わったのが羽島には見えていた。
それは、普段は神の体にゆっくりと流れるものなのだが、今の神奈子と諏訪子の神力の流れはいつも以上に早く、力強いものになっていた。
だが、そんな二人の神は自分の神力が増えているということにも気づいておらず、子供のように二人で境内を走り回るのであった…。
(彩花やめて、その目怖いんだけど…)
ある一人の少女を除いて…
神様の仕事って案外誇れるものでもなかったよ…
―冬菜月 羽島
お知らせです!
今後、場面やキャラ視点が変わる場合→◇
を使わせていただきます!
以上です!
次回 羽島と彩花と新たな従者?
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第二十八話「羽島と彩花と新たな従者?」
はいどぅも!!せーせんです!
最近アニメに飢えています…タスケテー!
はい、というのは置いておいて…そろそろ新展開を、というところなんですが。
進まない…(泣)
まぁ…普段からまじめにやればいいんですけどね…
僕も人間ですから…!立ち止まることもあるのです!
そんな諸事情はいいとして、本編行っちゃいましょう!!
どうぞ!!
朝になり、小鳥達が活発に泣き始める。
頭が痛い…それが今一番に羽島を襲っているものだった…。
理由は簡単だ。昨日、羽島に名前を付けてもらったということで、諏訪子が言い出しっぺで、宴会を開きたいといった。
すると、だ、そこに神奈子までが便乗してきたわけなんだが…。
正直言って宴会が始まって五分以降の記憶がない…
始まって早々酒を飲まされた、それ以降のことが綺麗さっぱり頭の中から消えているのだ。
「う、うぅ…」
羽島の隣で彩花が呻き声を上げる。
彩花も昨日何かあったのだろう…いや、あってほしくないのだが。
「はぁ…外にでも行くかな」
羽島は少し重い体をゆっくりと置き上げ、外へと足を進める。
「やっぱ外は朝だと冷えるなぁ~」
そんなことを言っていると、後ろから声が聞こえてくる。
「は、羽島様…おはようございます…ぅ…」
少し寝ぼけた声を出しながら後ろから現れたのは彩花だった。
「うん。おはよう彩花」
羽島の金色(こんじき)がかった髪とは違い彩花の白く透き通った髪は太陽に照らされているところを見るとふと、綺麗だな、と見とれてしまう。
そんな彩花をまじまじと見る羽島の視線に彩花が気付くと少し恥ずかしそうに頬を赤らめ下を向いてしまう。
「は、羽島様…そ、その今日のご予定は…?」
そんな彼女の木など当の本人(羽島)は知ることもなく聞かれたとおりに答える。
「そうだねぇ…今日は少し新たに従者を呼ぼうかなって思ってるんだ」
すると彩花は、え?という顔をするなり羽島を軽く睨む。
「女…ですか…?」
「…?まぁ、誰が創造できるかなんて僕にはわからないからなぁ…えっと、彩花的に女の子がいいの?」
そんな羽島の答えに顔を別の意味で赤くし頬膨らませる従者がいたのは気のせいだろう。
「い、いえ…そういう訳では…」
小さな声で発した言葉は羽島には届くわけでもなく、彩花はまた下を向いてしまった。
(女の子って…分かんないもんだね…)
日はまだ見たところ羽島の目線より少し上にあるくらいだった。
時間でいえば朝の七時だろうか。
そして羽島は能力を発動するために静かに目を閉じる。
『守護者作成。狼の妖怪。応答…』
(なぜ狼かって?なんとなくさ…w)
すると、羽島を中心に小さな陣が現れた。
(ここまではよし…っと)
『応答完了。創造完了。召喚展開』
そして陣が白く光り出す。
―そして
そんな光景に彩花は中から現れた人物に驚いていた…驚いた理由は人物ではなく行動だ…黒髪の小さな女の子がなんと羽島の頬にキスをしていた…
その後…羽島はこっぴどく従者に説教を受けたらしい…
当の本人は…うん。
闇に紛れてドンっ!(笑)
―???
次回 羽島と彩花と…その他と…
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第二十九話「羽島と彩花と…その他と…」
はいどうも!せーせんです!
この挨拶もついに明日で30回目か…
長かったな…
そして皆さん、活動報告を見てない方は明日、重要な報告があります!
心して待っていてください?
なんか文がおかしいような…
では本編どぞ!
下にTwitterの名前載せておきます!
Twitter せーせん@二次創作
今の羽島の置かれている状況は、そう…
神社の中で、少女三人に冷たい目線を向けられ、なおかつ羽島の膝には小さな女の子が座っているという、なんとも不可思議な光景である。
「は、羽島様…?そろそろお疲れでしょう?“ソイツ”を降ろしたほうがよろしいかと…」
彩花はこれまでに見せたことのない冷めた目で羽島に言った。
「いや、でも…さ」
「いやだぁ!!離れたくないもん!」
羽島の膝に乗っている小さな子が叫ぶ。
流石の羽島ととある二人の神様も答えたようで…
だが、彩花だけは“その子”と羽島を交互に睨みつけていた…。
こうなった彩花は面倒だ。それは、この場にいる羽島だけが知っていることだ。
紹介が遅れたが、この小さな子の見た目は長い黒い髪が特徴で頭には、羽島に似た獣耳がある。人の歳でいうならば10歳かそこらだろう。
そんな子が現在進行形で駄々をこね羽島から一向に離れようとしないのである。
◇
結局、彩花をなだめるのに数時間費やしてしまった…。
彩花はある程度落ち着きを取り戻し、女の子も疲れたのか、羽島のフワフワな尻尾の中で寝てしまった。
羽島は、溜息を吐きながら天井を見る。
そして、彩花の方を見ると、彩花は少し怒っているような顔でそっぽを向く。
それを見る限りまだ怒っているらしい。
それから、羽島と彩花の中で謎の膠着(こうちゃく)状態が続いた。
時間はお昼を回り、気を利かせた諏訪子と神奈子が昼食を用意してくれていた。
「ほらアンタら喧嘩してないで食べな」
そう神奈子が言うと、流石に朝から何も口にしてないせいか、若干拗ねた様子を伺いつつ食事に手を付ける。
羽島も流石に出されたものを無視するわけにもいかず彩花の対面に座る。
羽島が食事をとっていると、ちょくちょく彩花の方から視線を感じる、のは気のせいだろうか?
食事もとり終わり、諏訪子と食べ終わった後の食器を片づけをしている時だった。
「ねぇ、羽島…あんたまだ気づいてないのかい?」
そんな諏訪子の問いに羽島は首をかしげる。
「気づいてないって…?」
やはり、羽島は羽島だった。
そんな、諏訪子の助け舟?のようなものも意味をなさず、ただ、そのご飯を食べる静寂な場だけが、居心地の悪さを醸し出していた。
結局その後、羽島は諏訪子や神奈子に大まかな事情を聴かされ、彩花に何時間も夜通しで謝り倒すことになるとは、また別の話であってほしいが。
◇
「で、この子の名前はどうするのさ…?」
そう、諏訪子は羽島に問いかける。
そんな諏訪子の問いに、羽島はいまだ膝の上に座る少女(幼女)を見る。
羽島の視線を感じたのか少女は満面の笑みで羽島の方を見た。
そんな、光景をまだ許すまじと遠くから見つめる彩花がいたのは気のせい…だと思いたい。
夕闇の彼方で踊りましょう?
―???
次回 新しい従者の名前が決まったみたいです
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第三十話「新しい従者の名前が決まったみたいです」
はいどうもー!!せーせんです!!
皆さん…重大なお知らせがあります…!
今回、僕受験シーズンに入っちゃうんですよ!
なので、勉強とか…そういう時間を、儲けないといけません。
むしろ、無いとキツイ状況でして…今後、1カ月~2カ月の休暇を頂きます。
読者の皆様にはご迷惑をおかけすることになります。
本当にすいません!
ですが、すぐにでもこの作品のために筆をとれるよう、日々、現実と戦い帰ってきます!
遅くても五月の半ばには戻れると思います。
ですが、投稿は中断してもTwitter等は二日に一回はコメントなど日々の愚痴(笑)を上げたりしていますので、是非そちらの方、よろしくお願いします!
Twitter せーせん@二次創作
では、本編どぞ!
「おはよう、神奈子」
そんな挨拶から今日の一日が始まった。
「あぁ、おはよう羽島」
神奈子がテーブルを挟んで羽島の対面に座る。
羽島はその場で大きなため息をつき、膝の上に寝ている女の子に目を向けた。
「なんだい、まだその子の名前を決めてなかったのかい…?」
「そんなんだよねー…」
そんなことを話していると、奥の方から諏訪子と彩花がやってきた。
「羽島様、やはりここは羽島様御自身がお名前を与えるべきかと」
そんなことを言っている彩花だが、まだ、顔を見る限り認めたくない部分もあるのだろう。
「んー、どうするかなー」
すると、諏訪子が羽島の隣に座り女の子をまじまじと見つめる。
「黒髪で…狼でしょ…なんだろね?」
(僕はそれが知りたいんだよなー…)
符と羽島の中に最初に見たこの子の眼を思い出す。
白い雪のような目。その目はどんな色にも染められることのない、純白な白。
「黒雪(くろゆき)…」
羽島は知らずと口にその名を出していた。
「アンタがそういうんなら、それでいいんじゃないかい?」
「…え?僕なんか行ってた?」
無意識に言っていたせいか、当の本人(羽島)は気づいていないようだった。
それに見かねた彩花が羽島に近づき、起きているはずのない黒雪に見せつけるように、羽島の腕に抱きつく。
「羽島様…黒雪と自分で言ってたじゃないですか…」
「え…?あ、あの…彩花さん…?」
唐突なことに羽島本人も驚いているらしく、何やら膝の方に違和感を感じ目を向ければ、黒雪は彩花の方を見て…というよりは睨んでいた…。
(何この子たち…なんで睨み合ってるの?)
「羽島さまぁ~!私の名前何て言うの~?」
「黒と書いて雪で、〈黒雪〉だよ」
すると、先ほどまでは彩花を睨んでいた顔が、一瞬で年相応の女の子の笑顔いっぱいの顔になっていた。
「羽島様、少しだけその女狐を懲らしめてきてもよろしいでしょうか…?」
おーい…彩花君…顔が笑ってないよー…。
「ははは…あ、そうだ、ちょっと諏訪子と神奈子に話があるんだ」
「「話って何だい」」
息ピッタリ。
「えっとね、明日僕たちは、ある場所を目指そうと思っているんだ、あ、どこに行くかは秘密ね?」
そんな羽島の発言に、諏訪子は泣きそうな顔で、神奈子はどこか寂しげな顔で羽島を見る。
(二人とも別れを惜しんでくれるんだね…)
「まぁ、そんなわけで出発は明日の早朝かな」
「そうかい…なら…」
神奈子が下を向く。
「ん…?」
そして…
「今晩は宴だー!!」
「うん知ってた…」
そんな所に若い少女の声が響く。
「えーっと、お邪魔でしたかね?」
そこに居たのは月代だった。
「ちょうどよかった月代さん、今晩、この神社で宴を開くんだけど来ない?」
「はい!行きます!あ、そうだ、神奈子様、今後ともよろしくお願いします」
急なことに、神奈子は驚いていたが、次第に笑顔を見せ。
「あぁ、こちらこそよろしくだよ!」
―敵同士だったものが、互いに手を取り合うのも悪くないかな。
今夜は忙しくなりそうだ。
羽島様は~雪のだもんねっ!
―黒雪
次回 羽島が不死の山目指すそうな…
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キャラ紹介
お久しぶりです!投稿開始日決定!!
投稿の件は最後に書かせていただきいます!
それでは、長らくお待たせしていたキャラ紹介、どぞ!
冬菜月 羽島 (とうなづき はしま)
身長は、170くらいです。日本の男子高校生の平均ぐらいです。
体重は、50です。設定ですが。なかなか、痩せているんじゃないでしょうか?
まず、皆さん、ここで本編で語られていない話ですが、羽島は一人暮らしです。
一人暮らしというのには理由があって、羽島が小学校に上がる頃、入学式前日に、母親を亡くしています。父親は、羽島が生まれてからすぐに交通事故で亡くなってしまいました。
この辺が、本編で語られてない羽島の過去です。
髪型はロングの清楚系の女性?を思い浮かべていただければ幸いです。
髪の色は、灰色一色。
瞳の色は夜の月のような金色。
服装は、灰色の袴。(変更します。。。)
右の方の腰に刀が一振り。鞘は日本を象徴する桜の色。
柄は、黒。
羽島の説明はこんなところです!
彩花(さいか)
身長は、165となってます。
体重は…47です…。(正直、ここはどうするべきか迷いました。)
彩花には過去などは一切存在しません。羽島に召喚されるまで、空気中の分子のような存在でした。
髪型は、ショートボブ。
顔などは、某〇隊これくしょんでいう加賀を想像していただければ…ありがたいっす。
眼の色は、茶色ですね。
あ、髪の色ですが、白です。
特に武器は持ってません。戦闘時のみ能力を使って武器を創造するという感じですね。
性格は…性格なのかはわかりませんが、羽島がほかの女性と話していると嫉妬してしまう。という設定になっています。かなり面倒なキャラになってますが許して…
では、最後です。
黒雪(くろゆき)
今回の新キャラです。
身長は130ぐらいです。
体重が…32です。この身長の平均体重よりは痩せている感じですね。
続いて髪の色ですが、黒です。はい、黒です。大事なことなので二回言いました。
眼の色は、黒です。はい、黒、真っ黒です。超大事なことなので三回言いました。
武器は持ってません。この子の場合は魔法や妖術といった遠距離攻撃、範囲攻撃などを得意とします。
まだ、戦闘シーンがありませんが、期待していてください。
あとは、顔は…幼女です。幼い女と書いて幼女です。はい、童顔ということで。あくまで、設定です。
あ、服装は…分かってますよね?
はい黒のコートです、黒の黒、真っ黒、超真っ黒です。大事なことなので五回言わせていただきました。
では、一通り説明が終わりましたね。
キャラ紹介は以上となりますが、ご質問などがあれば、個人的にコメントや、Twitterの方にお願いします。
Twitterは最後の方に載せておきます!
Twitterでは、自分の愚痴など日ごろの生活について書き込んでいます。
良ければフォローお待ちしています!
更新ペースは遅くて二日に一回です。
では、投稿開始日発表です!
今年の六月の第一週?の水曜日、六月六日となりました!
こんかいから、第何期と大きく話が進んだ後に、こういった長い時間を頂くことにしました。
唐突なことですいません。ご理解の方をどうかよろしくお願いします。
では、六月までは…また、さようならということでキャラ紹介と登校日発表とさせていただきます。
Twitter せーせん@二次創作
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第三十一話「羽島が不死の山目指すそうな…」
お久しぶりの投稿になりますね…。
皆さん…長らくお待たせいたしました。
待ってくれて、ありがとうございます!そして、すいませんでした!
また、このような形で休みを頂くことがあるかもしれません。
その件は、皆様、ご理解の方よろしくお願いいたします。
それでは、第二期の最初の物語…どぞ!
宴(お別れ会)が終わり、酔いつぶれた一同であったが、流石に羽島が旅立つということでいつものメンバーが自然と外に集まっていた。
「あぁ、諏訪子、神奈子、月代さん…僕らは此処でお別れとなります…」
すると、神奈子が大きな口を開いて笑い出した。
「何言ってんだい!あんたはそんなしんみりとした挨拶をする奴じゃぁないだろうに?」
羽島の口からもいつの間にか笑みがこぼれていた。
「そうだね、んじゃぁ、ちょっと行きたいところあるので行ってきます!」
そう羽島は言い、一歩ずつ次の旅へと足を進め始めた。
後ろからは、神奈子と諏訪子、月代たちの声が聞こえる。
―あぁ…本当に信頼できる人って、こういうものなのかな…父さん、母さん…
神奈子、諏訪子は笑いながら。
そして、月代はその目に涙を浮かべながら、彼らを見送った。
◇
五時間ほど歩き、山を越え平原に出たところだった。
羽島御一行は、一人の妖怪…少女?に足止めされていた。
正確には、足止めというよりは、たまたま羽島が道端で困っていた少女を見つけ話しかけてみたところ、その場で泣いてしまったのである。
ただ、その少女の姿は、見た目が12歳ぐらいなのだが、見るからに誰かに殴られた跡が顔に数か所、服装自体は紫色の和服のものだが、ところどころ切れて、泥をかぶった状態だった。
「羽島様…このガキ、いかがいたしましょう?」
唐突の彩花の発言に羽島は、慌てて彩花をなだめる。
「そうだね…ねぇ、君の名前は?」
「ひっく…う、ひっく…う、…」
「う?」
少女は、ダムが崩壊したかのように大声で、また、泣き出してしまった。
そして、何十分経っただろうか?
ようやく泣き止み落ち着きを取り戻したのか、少女は道端の木の陰で、羽島に治癒魔法をかけてもらっていた。
「それで、落ち着いたかな?」
少女は、泣いた後のせいか目がまだ赤く充血していた。
「はい…お見苦しいところすいませんでした」
そして横に控えていた黒雪が、羽島の後ろからバッ!と飛び出す。
「ねぇ、貴方のお名前は何―?」
「黒雪、余り急かしちゃだめだよ?」
黒雪は、しゅんとした愛らしい表情をしながらうつむく。
そんな黒雪に羽島は右手をポンと置き、優しくなでる。
すると少女はゆっくりと口を開き。
「わ、私は低級の妖怪なので名前何て大層なものはございません…」
―この子は…多分、僕と一緒だ…
羽島は、目の前の少女をいつの間にか過去の自分と照らし合わせていた。
どこか、似ているそんな感じがしていただけなのに。
「そうか…なら僕がつけてあげるよ?」
少女は、驚いた顔で羽島を見る。
「いや、だったかな?」
羽島がそう聞くと、少女はまた泣きそうな目を必死に堪えている。
「いえ…お願いします…!私に、名前をください…!」
羽島は、その場で空を見る。―そして。
「八雲 紫(やくも ゆかり)でどうかな?」
少女の動きが止まったことによって、羽島は変な名前を付けてしまったかとしどろもどろになってしまう。
「あ、いや、えっと…君が嫌ならいいんだよ?」
そんな、慌てる羽島を見た紫は、クスリと笑って見せる。
「フフっ…いえ、私は『八雲 紫』です!」
そんな紫の初めて見せた笑顔は、やはり幼い少女の顔をしていて、どこまでも純粋な澄み渡った顔をしていた。
久しぶりに再会!!ということで、皆さん!帰ってきました!
長らくお待たせいたしました!初期の頃から読んでくださっている方、最近読み始めたという方も、待っていてくれてありがとうございます!
今後からは、第一期、第二期、第三期と大きく物語が進んだ後にまた休暇のようなものを頂くことがあります。
そちらの方、よろしくお願いします!
次回 羽島と一緒に紫が旅をするそうです…?
Twitter せーせん@二次創作
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第三十二話「羽島と一緒に紫が旅をするそうです…?」
はいどもどもー!せーせんです!
第二期が本格的に始まっていよいよこれからって時に、「八雲 紫」の登場ですよ!
中々、よくわからない話になってきましたね!
「作者が理解してなくでどうするんだよ?あぁ?」
わー、なんかいつも以上にスタッフさん怖い…(逃)
で、では皆さん…今後も「東方の世界に平和の狐を!!」をよろしくお願いします!
本編どうぞ!
「おい作者、こっちに来い…」
はい…・
現在進行形で羽島は二人の従者から冷たい目で見られている。
露言いを話せば一言で済む話。
紫が羽島に背負ってもらっていて、じゃれているのが二人の従者には気に食わないらしい。
「羽島様…」
そんな中、一人の従者「そんな中、一人の従者「彩花(さいか)」から声がかかる。
「どうしたの彩花?」
「その位置(紫)、私と交換しましょう…?」
彩花の顔は笑っていても、目だけは笑っていなかった。
黒雪は、頬をいっぱいに膨らませ羽島を見ている。
そんな中、紫は自分の今のポジションが危機に晒されていることに察した。
「羽島様?紫は此処にいては駄目なのですか?」
見た目とは裏腹な上目遣いで羽島に言い寄る。
「はは…ダメではないけど…(二人の視線が痛い…)」
それならと、羽島は少し紫には離れてもらい両手を胸の手前で合わせ始める。
「十尾(じゅうび)変化」
すると羽島を中心に煙が発生する。
やがて煙が晴れるとそこに居たのは十の金色の尻尾を持った狐だった。
狐といってももはやそれは大きさの桁が違った。
ざっと見た目で判断するならば全長五メートル、高さ二メートルといったところだ。
そんな光景に三人はつい見惚れてしまっていた。
「ほら、三人とも僕の背中に乗っていいよ…?」
そこから数分間、三人は動くことはなかった。
◇
最終的には全員羽島の背中に乗ることになり、そのおかげか羽島はなんとなく彩花と黒雪の機嫌がよくなっている気がしていた。
(女の子の考えることは分からないなぁ…)
「そういえば紫ちゃん」
紫は急にちゃん付けされたことに驚く。
「ひゃ、ひゃい!?」
「ひゃい…?ま、いいや、でね僕たちはこれから長旅が待ってるんだよ、それで―」
紫の表情が固まる。多分紫はこれ以上は連れていけないと言われてしまうと思ったのだろう。
だが羽島は…
「―一緒に来ない?」
「―へ?」
羽島はゆっくりと話し始める。
「君が妖怪なのも僕たちは知っている、もちろん僕らも妖怪だよ?」
羽島は口元を緩ませ地上から上空へと跳躍する。
「君が嫌ならいいんだ、でも紫ちゃんの力になりたい…少なくともここにいる彩花と黒雪もそう思っているよ」
紫は小さな目からいっぱいの涙が溢れそうになっていた。
「私は…私には帰る場所がありません…身寄りもありません…もし、私に帰る場所があるなら、羽島様と…い、一緒に居たいですっ!」
羽島と彩花、黒雪はにっこりと笑い口をそろえて言った。
「「「おかえり、紫(ちゃん)!」
「はい!ただいまです!」
そんな、夕焼け空での四人の光景はとてもきれいで幻想の世界を思わせるものであった。
私は、「貴方」のためになら何でもします。
―八雲 紫
次回 旅は、いつのまにか新築の家を建てる事になっていました。
Twitter せーせん@二次創作
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第三十三話「羽島の旅は、いつのまにか新築の家を建てる事になっていました。」
せーせんです!
最近睡眠不足でつらいです…!すいません!投稿の方が遅れました!
あ、そうだ!皆さん!よければ僕のTwitterフォローお願いします!
日々の愚痴を乗せてたり、ようつべに動画を上げたりもしてます!
Twitterの名前はこの話の最後のコメント?的なところに載せてあります!
是非お願いします!
では、本編の方どうぞ!
今日(こんにち)の空は快晴に恵まれ青々と颯爽に茂った山の木々たちが、どこからか吹く風に揺られゆっくりと時間を進めている環境を作り出しています。
そんな中、羽島御一行はというと。
「師匠(せんせい)!!紫に妖術の扱いを教えてください!!」
紫と出会ってから数日、その間に紫は羽島がどのように妖力を扱っているのかに興味を持ち始めていたのだ。
いや、持っちゃったのである。
「妖力の扱いかぁ…紫ちゃんはどうしてそれが知りたいの?」
妖力とは何なのか紫はそれが知りたいといった。
「私は未熟です。妖怪でありながら妖術を知らないお子様なのです。だからこそっ!師匠(せんせい)に教えていただきたいのです!」
それならと、羽島は彩花と黒雪を呼び出す。
「なんでしょう羽島様」
「なんですかぁ?」
「君たちに一度僕の見ている世界を見てもらおうかなって」
三人は同時に首をかしげる。
「あー、えっと僕の左目が見ている世界と君たちが見ている世界は違うんだよ…だからそれを一時的に僕の能力で見えるようにするから」
三人はいまだに羽島の言っていることが理解できていないらしい。三人は互いに顔を合わせ首をかしげる。
「一時的な能力付与:世界の流れを見る程度の能力」
すると突然、三人の体が光りだした。
その眩しさに三人は目を瞑る。
そして目を開けるとそこには…
「羽島様…これは一体?」
「羽島様~?このフワフワした光の線は何ぃ?」
「師匠…これは…」
そう、三人の見ている世界はまさに、「魔力」 「妖力」 「霊力」 「神力」の四つの力が入り混じった世界だ。
そのうちの三人にはない三つの力、「魔力」は空気中に川のように流れ、「霊力」は羽島の体を妖力の色とは違った色で体内を血液のように循環していた。
そして、羽島の周りに唯一神々しい光を放った黄金の光が数本、円を描くように回っている。
「これが、羽島様が見ておられる世界なのですか…?」
そんな彩花の問いに羽島は一言。
「そうだよ」
だが不思議な点が一つだけあった「神力」とは神である個体の中でのみ干渉する力なのだ。
それが、羽島の周りでクルクルと回り続けている。少し分かりづらいと思うが、その力が体外にあることがおかしいのだ。
理由は、あっさりとしたものだった…
羽島自身が自らに「ありとあらゆる能力や力を制御する程度の能力」を付与したのだ。
さらに、この能力を付与した理由がもう一つあった。
それは―「妖力」と「神力」は互いに相性が悪いということだ。
それらの力は、互いに干渉しようともせずぶつかれば、そのぶつかった一部が互いに消滅してしまうという次第、これらの理由により羽島自身がこのような能力が必要になったというわけだ。
まぁ、そんな話は置いておいてこれから紫の修行を引き受けるとなると、旅なんてものはしづらくなってきてしまう…
―そこで羽島は…
「ねぇ、三人ともー。この辺の森に僕らの家でも建てるか…」
そんな羽島の一言に三人は…
「「「え?」」」
彼女らの一言が森に一瞬の静寂を与えた…。
私たちのお家ぃー!
―黒雪
次回 羽島の家はいつの間にか豪邸へと…
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第三十四話「羽島の家はいつの間にか豪邸へと…」
どうも!せーせんです!
最近どうも疲れが取れてなくて、辛いんですよ…。
そんな愚痴を言っても体調は変わらないんですけど…
「体調管理…俺らがしてやろうか…?」
いやー!超元気!ははっは!
では!皆さん!本編どぞ!
僕超元気!!はh…
今現在、羽島達は自分たちの家をどのようなものにするか考えているところだ。
「羽島様、私の意見を聞いていただけますか…?」
四人が円になって座る中、彩花が手を上げる。
「いいよー」
「ありがとうございます、では、あくまで私の意見ですが修行のためのスペースは大きく確保しておいた方がよいかと思います。…そして、羽島様にはお手数をおかけするのですが、羽島様の能力を使い、家もとい修行場所を創造するのはいかがでしょうか?」
羽島は今の彩花の意見が理に適っていることを再確認しながら周りに意見を求める。
「みんなはそれでいいかな?」
残りの二人は元気そうに答える。
「師匠とのお家なら何でも大丈夫です!」
「私は…羽島様がそう言うなら…いいよ?」
最近になって羽島は黒雪のキャラが安定しないことに困っていた、というのはあえて伏せておこう。
「羽島様…私、自分の部屋がほしいです、いいですか?」
黒雪が羽島に尋ねる。
「大丈夫だよ、ちょっと待っててね…みんなの部屋も一つはあった方がいいから…と」
羽島は急に立ち上がり周りを見渡す。
「ここら辺には…小さな山があるな…そこに…」
と羽島は小さく呟いた…そして。
「転移術式展開!みんな、少しだけ移動するよー?」
「「「え?」」」
そんな三人の声は羽島には届くことなく転移が始まる。
◇
初めに言おう、コレは異様な光景だ。
ある少女三人は、転移酔いによって倒れていた。
そこまでは、特に問題はなかったのだが、目を覚ましてみれば…。
なんと、三人の少女の目の前には、昔の京都に住む貴族のような邸宅ができていた。ただ、その中はしっかりと今後のことも考えられていて、まず正面の門をくぐると、大きな庭が広がる。庭には鯉の池があり石畳でしっかりと道などは舗装されている。そして、邸宅の玄関をくぐると、右手にリビングがあり左には書斎が一部屋、書斎の部屋の横の廊下を通れば襖が何枚も左にも右にもある。これは個人の部屋だろう。
よく襖を見てみれば、それぞれの三人の名前が襖の真ん中の少し上に書いてあった。
そして二階へと続く階段があり、そこを上ると、開けた廊下に部屋が二部屋。
一つは羽島の部屋だろう、もう一つを開けて見てみれば、そこには三人が見たこともない黒い筒?のようなものと、刀などが置いてあり、それら一つ一つに妖力が込めれらていた。
問題は修行場所だが、邸宅の裏手に神力で強化した大きな道場が設けられていた。
見た目こそ一般的な和風の道場だが、その佇まいは圧巻だ。
「羽島様…これが、家もとい修行場所ですか…?」
「師匠…これは…すごいですけど…」
「羽島様…私の部屋をくれてうれしいけど…」
こんな豪華な邸宅に住めるのに三人には不満があった。三人の不満はただ一つ…
「ん?」
「「「やりすぎです(よ)!!」」」
―貴方の心は何色ですか?
―彩花
次回 羽島はこれからみんなの修行の師匠(せんせい)です
Twitter せーせん@二次創作
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第三十五話「羽島はこれからみんなの修行の師匠(せんせい)です」
最近になってようやく気付いたことがあります。
いくら音ゲーをやっても進歩しない自分に…。
…はい。今しらけましたね完全に。
ではぁ…本編どうぞ!
只今の時刻はちょうどお昼過ぎを回ったころだ。三人の少女は朝から豪邸の裏手にある道場で鍛錬をしているところだ。
まぁ、鍛錬といっても道場なのであまり大きなことはできないが、自らの妖力を高めたりといった集中力を高める場として三人の少女は利用している。
で、此処の持ち主だが…現在、「普通に出かけている」。理由は、三人には話さずどこかへ行ってしまったのである。
すると、彩花が立ち上がる。
「二人とも外で空気でもすいませんか?」
彩花からの意外な誘いに黒雪と紫は驚いたが、二人ともこの修業が退屈だったため、特に断る理由はなかった。
三人は外に出て大きく息をのみ吐く。
「はぁ~師匠はどちらに行かれたのでしょうか…」
すると、家の扉の鈴がリンと鳴る。この鈴の音は誰かが家の中に入った場合鳴るのだが、まずその前にこの豪邸は見えない結界で守られているためそもそもここに入ってこられるのは、此処にいる三人の少女か、あるいは羽島のどちらかだ。
そこで、3人の少女たちは、朝から相手をされなかったことの報いを与えるべくある悪戯を仕掛けることにした。
◇
羽島はゆっくりと、出かけたときにでた疲れを癒すべく自室の布団に顔から突っ込む。
「ぶふぁー…疲れた…僕はもう動けませーん」
羽島はそのまま目を閉じ狐の状態で睡眠に入る。なぜ狐の状態かというと、狐の状態の方が体力をどうやら消費しにくいらしく、寝るにはこれが一番らしい。
そんな中、この部屋に危機が訪れる?とも知れずにいたずらのターゲット(羽島)はぐっすりと眠ってしまっている。
もちろん、悪戯を仕掛けるべく急接近中の少女3人は羽島が寝ていることになど、気付いてるはずもなく…
「彩花さん…本当に師匠にやるのですか…?」
気配を消しながら紫は彩花に問いかける。
「大丈夫です…羽島様にはたまにはこういうことをしないと気付いてもらえないので…」
その瞬間二人は心の中ではもった。
((何に気づくんですか…?))
そしてついに少女たちは羽島の部屋の前に到着する。
「私が開けるよー」
黒雪はそう言いゆっくりと慎重に羽島の部屋の扉を開ける。
そこに居たのは一匹の小さな狐だけ。だが、この狐の正体を3人の少女は知っている、知ってはいるのだが、大誤算なことに当の本人は寝てしまっている。
急に彩花が羽島(狐)の前に行き横で添い寝を始めた。
何事もなかったかのような行動に取り残された二人は私も負けずと羽島の周りを占拠してそのまま深夜まで一緒に寝たそうな…。
羽島様の席は誰にも渡しません。
―彩花
次回 羽島はどうやらイベントに巻き込まれるそうです
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第三十六話「羽島はどうやらイベントに巻き込まれるそうです」
いやー、夏が来ましたね…もぅ、毎日が暑すぎて扇風機に顔から突っ込んでしまいそうです。
あと報告です!僕のTwitterの方で、もし僕のフォロワー数が100人突破したらプレゼント企画をすることが決定しました!
この機会に良ければTwitterフォローお願いします!
最後のコメント?のところにTwitter名の
方を載せておきます!
では、本編の方どうぞ!
朝の鳥たちの鳴き声と共に羽島達の修行は始まった。
「はぁ、はぁ…流石羽島様です…私の攻撃などすぐに見破られましたか…」
今は彩花と羽島が道場の外の演習場にて模擬試合のようなものを行っていた。
状況的には、前半彩花が押していたのだが、後半になり彩花の策が尽きたのを見計らって羽島が一瞬の隙を突いたのだ。
「いやでも、もしあそこで彩花の新技だっけかな?「空雪(そらゆき)」を使っていたら、僕は負けていたかもしれないね」
「申し訳ありません…私の考えはまだまだ未熟なようです」
―そんな時だった。
ドゴォン!!そんな轟音と共に結界の中に二つの妖力が迷い込んできた。
一つは小さいのだが、それを追うようにもう一つの中級の妖力を持った妖怪が確認できた。
それを感じ取っていたのは、どうやら羽島と彩花のみでなく、道場で集中力を高める鍛錬をしていた黒雪と紫も気づいたようで、慌てた様子で外へ出てきた。
「師匠!!結界の中に妖怪が…!」
「羽島様の庭に入るなど…塵芥ども…」
(おーい…彩花さん?怖いよ…)
「僕と彩花で様子を見てくるから、二人は此処の守護をお願いね」
「分かりました師匠!」
「分かった!」
羽島はすぐに妖力の感じる方へと転移術式を展開する。
「―彩花」
彩花の名を呼び手を伸ばす。彩花はそれを右手でとる。
二人は光の中へと消えていった。
羽島は、妖力を感じた付近の上空に転移し、上から妖力の正体を探った。
だが、案外発見は簡単で、クマのような姿をした中級妖怪が木々をなぎ倒しながら小さな妖力の何かを追いかけていたのだ。
「羽島様、アレは私が仕留めても?」
「あー、うんいいよ」
羽島が一言許可を出した途端、彩花は猛烈なスピードで中級妖怪に迫っていった。
中級妖怪はゆっくりと小さい妖力のもとに迫っていた…そんな時。
「そこの、塵芥(ちりあくた)…ここを誰の場所と心得てきたない足で踏み込んでいる…?」
中級妖怪は、彩花の言っていることが理解できるようで、片言の言葉で返事をする。
「オマエ…ダレダ…?」
だが、中級妖怪の眼は赤く今にも彩花を襲ってしまうのではないかというほど興奮していた。
「はぁ…貴方のようなゴミに名乗る名は御座いませんので…どうか死んでください」
「オマエ、オレヲコケニシタ、ダカラクウ…ハラヘッタ」
中級妖怪はそれを一言に右手を振り上げ切りつけようとする。
「これだから、ゴミは困るんです…」
彩花が挑発すると中級妖怪の顔はみるみる噴火したかのような形相へと変わる。
「オマエ…!!ゼッタイクウ!!」
中級妖怪は次は両手を振り上げる。だが彩花はその瞬間―
「空雪」
二本の銀の雪のような刀が、空から降る雪のように不規則な動きをしながら、刃はゆっくりと中級妖怪のあちこちを切りつけていく。血しぶきが舞うが、彩花はそれを気にすることなく続ける。
その刃は直線を描くのではなく、不規則な曲線を描いたりしながら中級妖怪の中身を抉る。
それが終わるころには、もはや中級妖怪としての面影はなくしていた。
「―処理が大変だから」
そんな中、小さな妖力はその光景を見ながら草木に隠れて怯えていた…。
妖術をこうすれば…できた!え、あ、師匠!見てください!
―八雲 紫
次回 羽島はまた、小さな女の子を保護したようです。
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第三十七話「羽島はまた、小さな女の子を保護したようです。」
どうもー!せーせんです!!
最近はゲームばっかで運動をしていないせいか、バイトで体力の衰えを感じます。
これは、まぁ個人の感想なのですが…。
「俺が教えてやろうか…?“運動”を…?(笑)」
あ、間に合ってます。では本編の方どうぞ!
「逃げないでこっちに来いよ、な?」
ひぇぇぇー…!
羽島は、彩花が中級妖怪を倒したのを確認してからそっと小さな妖力の気配のする者の背後に回る。
「君は?」
そこに居たのは、紫より一回り小さい背中に黒い翼をはやした女の子が急に羽島に話しかけられ、怯えていた。
「あ、ぁう…!?」
羽島は女の子を怖がらせないようにと、笑みを浮かべてもう一度問いかける。
「君はどこから来たのかな?迷子?」
この言葉だけ聞くと、ある意味誘拐犯として捉えられそうだ。
「わ、私は…射命丸…文…、っか、鴉天狗一族で、す」
文は怯えながら、少しぎこちない受け答えをする。
「そう、か…彩花、この子は大丈夫だから僕が送っていくよ」
彩花は羽島の方を見て一礼をしてその場から退散した。
そして羽島は笑顔の顔を保ったまま、文に手を差し伸べる。
文は怯えながらも羽島の手をそっととる。
「いい子だね」
羽島は浮遊魔法を使い、空高くまで飛び上がる。
「わぁ…!」
普段体験することのない体験に、文は少女らしい笑顔を初めて羽島に見せる。
「えっとー、文が住んでいる場所ってわかる?」
「え、えっとー…あっちの方に里があり、ます」
羽島は文が指をさす方向へと右目の能力?を使って妖力が集中した里を探す。
「ちょっとまってねー…んーと、そこか…ちょっと掴まっててね」
「え、ぁっきゃぁ!!」
羽島は妖力が密集しているところへと飛行する。
「人なのに飛べるんですか!?」
羽島は少し文の体を浮かせると変化の術を使うと羽島の体は煙に包まれる。
「これで分かったかな?」
文は自分がふわふわの何かの感触に捕らわれていることに気が付く。
「狐の妖怪なんですか?」
「まぁ、そんな所かな…?」
その後も、羽島は文と他愛もない話をして、結局里の近くに着くまで一時間くらいかかった。
「んじゃぁ、僕は此処で失礼するよ」
羽島はそっと文を背中から降ろすと文はどこか寂しそうな表情をして羽島を見る。
「また…会えます?」
そんな文の言葉に羽島は優しく頭をなでながら答える。
「そうだね…君が、その時まで待っていてくれたなら、僕はまた君に会いに行くよ」
羽島はその言葉だけを残し、文の前から転移魔法で消える。
◇
「羽島様、お帰りなさいませ」
羽島が家に戻ると玄関で彩花が和服を着て出迎えてくれていた。
「うん、ただいま!」
羽島は今日最高の笑顔で返すと彩花の様子がおかしくなったのは、気のせいだろう。
「…!///」
明日も忙しくなりそうだ。そんな予感がしているのはきっと羽島だけなのだろう。
そんなことを思いながら、夕暮れに染まった空を見て溜息を吐くのだった。
明日の空は何色かな?
―冬菜月 羽島
次回 師匠と弟子と…
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第三十八話「師匠と弟子と…」
はいどうも!
せーせんだよ!
今回は…かなり話飛ばしました…このまま進展がないと、スタッフに…されるから。
ということでそちらの方の了承だけお願いします。
そして投稿遅れてすいません!
では…本編の方どうぞ!
紫が羽島の弟子になってから数百年が経とうとしていた。
「…師匠、私の話を聞いてはくれませんか?」
そんな月明かり照らされた外廊下を羽島が通りかかると、黄金に輝く髪が伸び、もう普通の男子ならば一発で惚れてしまうほどの美人になり果てた紫が、羽島の存在に気付くとそんな言葉をかける。
「どうしたのさ、紫?」
羽島はいつにもなく寂しそうな眼をしている紫の横にそっと座り込む。
「はい…最近になって私は思うようになったのです」
紫は満天の星空を見て溜息を吐く。
「何を思うようになったの?」
少し間が空いてから紫の口が開く。
「人間と妖怪は、本当に相いれない存在なのでしょうか?私には、どうしてもそうではない気がするのです…そう、根本的にこの世界の誰かが、妖怪を悪と決めつけ、人間を正義と…そう決めてしまっているだけなのかもしれないと…」
そんな紫の言葉に羽島は紫と同じように満天の星空を見つめ答える。
「そうだね、そうかもしれないね…その責任は、“過去の僕”にあるかもしれないし、これからの全ての者の責任かもしれない」
あえて羽島は過去に妖怪と人間に何があったのかを語らずに、濁りを残すような回答を流す。
「師匠は…誰なのですか?師匠は、どうして何もかも知っているように、この世界を語られるのですか?私の心は狭すぎます…故に分からないのです…師匠は、今までに何を見てきたのですか…?」
羽島はそっと立ち上がり紫の方を見る。
「それが分かった時に紫はどうするの?僕的には…もし、紫の求めている答えを僕が持っているとしたらそれは…“過去の僕”と“未来の僕”を知ることになるね…それは、紫がもう少し大人になったら教えるよ」
羽島はゆっくりと体を自分の寝室の方へと向け歩き出す。
◇
朝の鳥たちの声と共に羽島と彩花、黒雪は目を覚ます。
最初にみんなでいつも集まる食卓に着いたのは羽島だった。
ふと羽島は、テーブルの上にある置手紙に目が留まる。三つ折り手紙の表に書かれていたのは、「弟子からせんせいへ」と書かれた文字だった。
羽島は手紙をそっと開くと可笑しいぐらい笑いが込み上げてきた。
内容はこうだ。
「せんせい…私は昨晩、せんせいと話して確信しました。私はまだまだ未熟な存在だということに。ですが、私は一人で世界を見ることで知りたいのです。せんせいが教えてくれた世界は本当なのか、と。決してせんせいを疑うわけではありません。どうか許してください。あの時助けて下さったせんせいは…私にとっては太陽でした。私は今日から、先生が語る太陽の世界ではなく、先生が語らなかった月の世界を見てみたい。だからこそ、私は旅へ出ると決めました。彩花と黒雪にはよろしくと言っておいてください。わがままな私でしたが、私に生きることを教えてくださり、ありがとうございました! 最高の師匠に育てられた弟子より」
羽島はそっとその手紙をテーブルの上に戻し外へと向かう。
外に出ると空は快晴で、風が心地よいぐらいに感じてしまう。
だが、羽島の眼は少し赤く透明な雫がぽとりと地面に落ちる。
「はぁ…別れはいつでも惜しいものなんだね…」
遠くの世界はどうなっているのかしら?
―八雲 紫
次回 羽島は新たな旅にでるような?
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第三十九話「羽島は新たな旅にでるような?」
最近思うんです。ゲームがしたいと、
あ、いや…すればいいじゃん。っていう話なんですけども、それが様々な抒情が重なり出来ていない状況なんですよ…(チラっ=スタッフ
「あ“?」
ハハハ…ナンデモナサイサー
では、本編の方どーぞ!
羽島は今現在、紫が一人で旅立ったということを彩花と黒雪に話しているところだ。
「と、いう訳なんだ」
二人は関しそうな顔で羽島の話を聞いている。
「そ、そうですか…なんだか寂しいですね…」
「紫とはもう会えないのー羽島様?」
「そうだね、また会えるよ、きっと」
そして羽島は、別の話へと切り替える。
「えっと、ここで皆さんにお話があります」
「話し、ですか?」
「そうそう、で、話っていうのはまた旅に出るよ、ということです」
すると、先ほどまで暗い表情をしていた二人は、少しうれしそうな表情へと変わる。
「旅ですか…久しぶりですね」
「私も旅に行くの?」
「もちろん!三人で“また”旅をしよう!いろいろあって結局僕の行きたかったところには行けなかったからね!」
さらに二人の少女の表情が明るくなる。
「出発は明日!で、どうかな?」
「私は問題はありません」
「私は大丈夫―!」
「それじゃぁ明日に向けて準備だね!」
◇
次の日の朝になり、本来なら旅に出るということで喜ぶべき門出の日のはずなのだが、なんと三人とも次の日が楽しみすぎて寝れていないのだ。
「お、おはようございます…羽島様」
「おはよ~羽島様~ふぁ~ぁ…」
「うん…二人ともおはよう…」
三人の眼にはくっきりと目の下にクマができていた。
「荷物とかは二人とも大丈夫?」
二人の少女は疲れた顔をしながらだるそうに頷く。
「羽島様…お屋敷は?」
「この家はまとめて持っていくよ?」
すると二人は口をそろえて。
「「はい?」」
普通に考えてそうだろう、そもそも屋敷を持ち歩いて旅をする人などいないだろう。だが、単純に考えて羽島は人ではないのだ。つまり、屋敷の一つや二つ、あるいはそれ以上の数の大きなものだって能力などを使って持ち歩くことはできるだろう。
「ちょっと待っててね」
羽島は彩花と黒雪に少し離れるように指示を出す。羽島達は、屋敷の外へと出ると羽島は屋敷の方へと向く。
「無限箱(むげんばこ)」
すると、屋敷を囲むように空間が歪み、その瞬間何事もなかったかのように消える。
「羽島様、いつの間にこのような魔法を?」
「あ、魔力だってこと分かっちゃった?」
これは、少し前のことだが屋敷を立てた頃に、羽島が彩花に妖力と魔力の違いについて教えていた時があったのだが、彩花は全くその違いを理解していなかったのだが、どうやら、魔力であるという認識ができるようにはなっていたらしい。
「んじゃぁ行こうか?」
「はい!羽島様!」
「はーい!羽島様!」
三人の旅人は一歩一歩力強く踏み出す。そんな三人の顔は、寝不足が嘘のように生き生きとしていた。
私は人間と妖怪が手を取り合う世の中を作りたい。
―八雲 紫
次回 羽島の旅事情はいつも騒がしい?
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第四十話「羽島の旅事情はいつも騒がしい?」
何といいますか…もう四十話ですね!
これも皆さんのおかげです!ありがとうございます!
此処も出の道のりが長くも感じますし、短くも感じますね。
僕自身、正直言いますと此処までやっていける自信がありませんでした。
僕が此処まで来ることが出来たのは皆さんのおかげです!
本当にありがとうございます!そして、これからもよろしくお願いします!
では、本編の方どうぞ!
早朝鳴き始める鳥たちの声は、羽島達の一日の旅の始まりを祝福するかのよう。本日の天気は曇りのち雨…あぁ、なんと悲しい天気か。
空を見上げ溜息をつく羽島。そんな彼らの旅は今始まったのだ。
「羽島様、本日は何処まで?」
テントの片づけを終えた彩花がゆっくりと羽島に近づく。
「今日はぁ…んー、行けるところまで行ってみようか?あいにくの天気だし、雨が降り出したら止むまでそこで雨宿り、待っても降り続けるようならそこで雨宿りだね」
「分かりました、黒雪にもそのように伝えておきます」
彩花は一礼すると食器の片づけをしている黒雪のもとへ行ってしまった。
◇
羽島達は歩き始めて一時間で雨によって足止めを食らってしまった。現在は、近くにあった小さなお寺で雨宿りをしているところだった。彩花は、此処で寝泊まりすることを考えて食料調達をするということで近くの山に行ってしまった。
「羽島様―、この雨止むかなー?」
お寺の外廊下に座り、足元に溜まっている水たまりに足を入れて遊んでいる黒雪は、羽島に問いかける。
「うーん、これは止まないかもね…」
周りを見ると、雨の勢いが徐々に増してきていることが分かる。
「隣いいか?」
ふと、美少女と言ってもおかしくない少女が羽島の前に立っていた。
「どうぞ」
羽島は散らかっている荷物を片付ける。
「すごい雨だよなーいつ止むんだろう…」
「多分、これ止まないよ…?」
「うぇ?本当か!?」
何という見た目とは裏腹の口調かと羽島と黒雪は内心驚いていた。
「そういやアンタたちはどこから来たの?見た感じ旅人だよね?」
羽島達の荷物を見てなんとなく察したのだろう少女は羽島に問いかける。
「あぁうん。そうだよ」
「そうなんだ!あたし「藤原 妹紅(ふじわら の もこう)」って言うんだ!よかったらアンタたちの旅の話聞かせてくれよ!」
そして羽島は、自分の名前と黒雪、彩花の紹介をし、どこを目指して旅をしているのかを話した。彩花は、羽島と黒雪が妹紅と話している間に帰ってきて、妹紅に挨拶だけをして、片手に持っていた鹿をテントを張り、調理し始めた。
「そういえば羽島たち凄い珍しいもの持ってるね?苗字持ちって事はどこかの貴族?」
「うーん、貴族…なのかな?」
羽島はこの時代の貴族に関してあまり詳しくはなかったので、はっきりとは答えずあえて誤魔化す感じで答える。
「ふーん、なんかはっきりしないなぁ・・・まぁ、苗字があるなら貴族なのは間違いないか…」
何とか誤魔化せたのか、妹紅は納得してくれた。
「羽島様、昼食の準備が整いました…妹紅さんもよければどうです?」
「お、いいのか?なら、頂こうかな!」
羽島達が食事をしているときに一瞬雨は止んだのだが、そのあとすぐに大雨へと変わり、結局羽島と妹紅はその場で寝泊まりすることとなった。
命の灯はいつまでも…
―冬菜月 羽島
次回 羽島は都へと
すいません!!Twitterの方では受験に関してご報告させていただいたんですけれども、九月いっぱい休載させていただきます。理由はアルバイトの関係です。申し訳ありません!
また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
ご迷惑おかけします。
Twitter せーせん@二次創作
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