比企谷八幡×ブレンド・S (Oceans)
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設定集
第00話 設定


ブレンドSのアニメを見てふと思い立って
書く作品です。
暖かく見守ってくれるとありがたいです。
それではいつも通りに
設定を書きます。
それではどうぞ



設定

 

舞台は千葉から東京・秋葉原へとなります。

 

 

〜 俺ガイル side 〜

 

・比企谷八幡 (本作の主人公)

誕生日 8月8日

年齢 17歳

 

修学旅行の一件後、学校を退学になり親父が親戚の

ディーノが店長をしている店で働くよう言われ、喫茶店 「スティーレ」のキッチン担当で働くことになった。家も店近くに1人暮らし。学校にはもう通っていない。退学後、性格は多少変わった程度だが目はもうそれほど腐っていないのでイケメンになっているが自分ではそうは思っていない。たまに腐る程度。

 

 

基本、八幡の登場が多い。

他の俺ガイルキャラも出す予定

一応書いておきます。

 

 

・比企谷小町

八幡の妹。受験生なので八幡が働く店には行けていない。

お兄ちゃんに会うために必死に受験勉強している。

こうなった元凶の奉仕部メンバーを相当嫌っている。連絡もとっていない。

 

 

・葉山隼人

自分ではできない事をやってのける八幡の姿を見て嫉妬している。

八幡が退学となり内心、嬉しいが、それ以上に憎んでもいる。理由は修学旅行の一件で奉仕部で雪ノ下と由比ヶ浜に拒絶し、何も言わずに退学したから。アンチ対象?

 

 

・雪ノ下雪乃

八幡とは奉仕部でなんとかうまくやっていたが修学旅行の一件でやり方を否定して、八幡から拒絶され八幡が何も言わず退学したこともあり自分たちを裏切ったと勘違いし、嫌っている。

その後、葉山に慰めてもらい葉山のものになりつつある。

アンチ対象?

・由比ヶ浜結衣

雪ノ下と同じく八幡に裏切られたと勘違いしている。八幡にはもう恋愛対象で見ていなく、葉山に慰めてもらったせいか、好意が葉山に向いた。

アンチ対象?

 

 

・材木座義輝

八幡の退学を知り悲しんだ数少ない友達?

八幡の働いている店を知り、通っている。

 

 

・戸塚彩加

材木座と同じで八幡が去った後、先生から八幡の退学を知り、悲しんだ数少ない友達でたまに材木座と一緒に八幡の働く店に来る。

 

 

とりあえずこのくらいのキャラは出します。

他のキャラは要望があり次第出したいと思います。

 

 

 

〜 ブレンド・S side 〜

 

・ディーノ

誕生日 5月5日

年齢 26歳

喫茶店 「スティーレ」のオーナー兼店長兼キッチン

アニメ好きなオタクであり、アニメは八幡も

好きなので2人はとても仲がいい。

八幡とは親戚で毎年、年末年始などに会っている。

八幡のことは弟のように可愛がっている。可愛がりすぎる時もあり八幡は少し嫌がる。八幡はもっと自重してほしいと思っている。桜ノ宮のことは原作とは違い店で初対面、かわいい子と思っている程度。

 

 

・秋月紅葉

誕生日 11月28日

年齢 21歳

喫茶店「スティーレ」のキッチン担当

百合も好きだが八幡とディーノが仲良くやってる姿

も好きでよく温かい目でみている。

八幡と間違われることもある。

八幡とは比較的仲がいい。

 

 

・桜ノ宮 苺香

ヒロイン候補の1人

誕生日 4月4日

年齢 16歳

喫茶店 「スティーレ」のドSキャラ担当

ほぼ原作通りだが違う点は、ことごとく面接に落ち次の面接に向かう時、電車で降りる駅を一駅間違えてしまう。なんなら隣駅まで歩いて行こうと振り向きメガネをかけた時にぶつかった人が比企谷八幡だった。八幡とは同期で結構、話とかもする。優しく気遣いもできイケメンでもある八幡に好意を寄せるようになる。

 

 

・日向夏帆

ヒロイン候補の1人

誕生日 8月12日

年齢 17歳

喫茶店 「スティーレ」のツンデレキャラ担当

1番人気。原作通りだが、八幡とディーノのやり取りをみて呆れている

八幡とは一緒に働くにつれ、彼の優しさなどを知り好意を寄せる。

 

 

・星川麻冬

ヒロイン候補の1人

誕生日 12月23日

年齢 20歳

喫茶店 「スティーレ」の妹キャラ担当

原作通りでこちらも八幡とディーノのやり取りをみて呆れている

八幡とは働いているうちに仲良くなり好意を持つようになるが常連のお客さんとお友達から付き合うようなるため、そして夏帆達が八幡に好意があると気づくため、八幡のことを諦めようかと考えるようになる。

 

 

 

 

 

 




こんな感じの設定でやっていきます。
多少原作改変でいきたいと思います。
後、ディーノのキャラが原作と
違いますのでディーノが好きな人は
気をつけて読んでください。
他のキャラは登場した時に
また紹介していく予定です。
ヒロインは候補はいますが
まだ誰かは決まっていません。
後、八幡の担当は一応キッチンになっていますが
属性キャラが決まっていない
理由でそうしています。
7時30分ぐらいに第01話を投稿します。
それではまた次回。第01話でお会いしましょう。


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本編
第01話 捻くれた少年とある女の子との出会い


今回は俺ガイル原作から入って
ブレンドS原作と入っていきます。
原作改変しています。
それでは第01話です。
どうぞ


〜 八幡 side 〜

 

俺こと比企谷八幡は今、両親、小町とで話をしている。内容は学校関係のことだ。話せば長くなるので回想で説明していこうと思う。

 

〜 回想 〜

 

修学旅行の一件で、奉仕部との関係も切り、いつも通り学校生活を送るだけだ。しかしそれはできなかった。教室に入ると俺の悪口を言ってる奴らが多かった。修学旅行の件で人の告白を邪魔しただとか、文化祭でもいろいろ問題起こしてたよねとかそんな悪口を言っていた。それぐらいなら良かったがそのネタが全校生徒、教師達にもそれが伝わり、かなりマズイ状態になった。そのせいか平塚先生が

 

「比企谷。ちょっと職員室に来い」

と廊下で他の生徒にバレないように放課後に声をかけられた。俺は先生の後をついていき職員室に入り、先生と話をした

 

「比企谷。あの噂は耳にしているな?」

 

「ええ、修学旅行の一件と文化祭の一件ですね」

 

「そうだ。かなりマズイ状態でな。文化祭の件が大きい。文化祭実行委員長を泣かし、閉会式が正常に行われなくなり文化祭は失敗に終わった。地域の方からは批判などのバッシング、それとこの噂だ。ついに校長が動かざるを得ない事態になった。職員会議で話し合った結果、比企谷八幡を退学にすることが決定した。私もなんとか取り下げを要求したがダメだった。この噂を鎮静化させるため、この学校の評判をこれ以上落とさないために必要なことだという教師が大多数でな…。この案が通ってしまった。本当にすまない、比企谷」

 

平塚先生はそう言って平塚先生は頭を下げた。

 

「頭を上げてください、平塚先生。俺は気にしてはいません。むしろ、こっちから退学しますよ。もうここにはいる必要もありませんし、奉仕部とは縁を切るつもりですし…」

 

「そうか。私が奉仕部に入れたばかりに、比企谷がこんな目に…」

 

「別に先生は悪くありませんよ。気にしないでください。俺が自分でしたことなので…」

 

「そういってもらえると助かる。それで…だ。今日限りで比企谷は退学となるから荷物は全て持って帰るようにな。退学の件は明日にでも全校生徒に伝えられるだろう」

 

「わかりました。今まで本当にお世話になりました、平塚先生。今度、一緒にラーメンでも食べに行きましょう」

 

「ああ、わかった。時間があったら、こちらから連絡する」

 

「ええ、それでは」

 

そう言って俺は職員室を出て教室に行き、全ての荷物を持ち帰宅した。そして、夜に退学のことを親と小町に話した。

 

〜 回想終了 〜

 

そして今に至るわけで、なぜ退学になったのか理由など全て話した。

すると小町が

 

「そんなのお兄ちゃんのせいじゃないじゃん!」

 

「それでも噂だと俺が悪いことになってる。仕方のないことなんだ。小町、わかってくれ」

 

小町 「お兄ちゃんがそういうならもう何も言わない。でも、納得はしないからね!それと、小町は雪乃さんや結衣さんとはしばらく連絡もとらないから。あと、小町は総武高校も行かない。もっと、頭のいい高校に行くから!」

 

そう、小町は宣言した。

 

「そうか。頑張れよ」

 

そう、俺が小町に言った後に

 

「なら、八幡は学校を退学する事でいいんだな?」

 

親父がそう俺に聞いてきた。

 

「ああ。そのつもりだよ。親父」

 

「だったら、俺が指定する所で働いてもらう。お前も知ってる親戚のディーノさんが店長として働いている喫茶店だ」

 

そう親父が言った。そこは秋葉原の喫茶店だった。

 

「ちょうど、親戚のディーノさんがバイトしてくれる人を探していてな。ちょうど、昨日そのことで電話があった。だから、その喫茶店で働いて来い八幡。ディーノさんも喜ぶだろう」

 

「まぁ、いいけど。住む場所はどうすんだ?」

 

「心配するな。ディーノさんに頼んでもう店の近くに1人暮らしできるところを確保してもらった」

 

「それなら、大丈夫ね。そこで頑張って来なさい八幡」

 

「わかった。ここにいてもやることとか特にないし、そうするわ」

 

俺がそう承諾すると小町が

 

「お兄ちゃん。ディーノさんの所、行っちゃうの?」

 

俺と離れるのが寂しいのか、声を震わせて俺に聞いてきた。

 

「さっきも言ったが、ここにいてもやることはないし。あいつらにも会うリスクも減るし、ちょうどいい。それと、小町は受験終わったら俺のバイト先に遊びに来たらいい。少しばかり会えないが我慢してくれると助かる」

 

「うん、わかった。小町も受験を頑張って、受かってお兄ちゃんの所に遊びに行くから!」

 

そう小町は言って自分の部屋に戻った。

 

「明日にでもディーノさんのとこの喫茶店に向かってくれ。だから、荷物とか用意しとけよ…八幡」

 

「ああ、わかった。親父」

 

俺はそう言って、荷物をまとめに部屋に戻った。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

次の日の朝、俺はディーノさんの喫茶店に行くため家を出る準備をし始めた。そして、準備も整えたところで俺は親父達に声を掛ける。

 

「じゃあ、行ってくるわ」

 

「気をつけてね。お兄ちゃん」

 

「ああ。小町も受験、頑張れよ」

 

「うん!」

 

「八幡。頑張れよ」

 

「頑張ってね、八幡。身体には気をつけるのよ」

 

「おう、わかった。それじゃあ、行ってくる」

 

そう言って俺は、家を出た。

 

俺は電車を乗り換えて千葉駅まで行き、そこから市川駅で総武線御茶ノ水行きの電車に乗り換えて秋葉原駅で行こうとしたが、乗ってる時に電車の中で寝てしまい、その後起きたはいいが寝ぼけて間違えて一駅前で降りてしまった。しょうがない、乗り直すかと思い歩き出すと、1人の高校生かと思われる女の子とぶつかってしまった。

 

「ああっ…申し訳ございません」

 

そして、その女の子が俺に頭を下げて謝った。

 

「いえ、こちらこそぶつかってしまいすみませんでした」

 

俺も女の子の後にぶつかったことに対して謝った。そして俺が顔を上げた時、ふと彼女と目が合った。つい、俺はその女の子に見惚れてしまった。そして女の子が

 

「…失礼します」

 

「あっ、はい」

 

女の子は一言、そう言ってから出口へと向かっていった。

 

俺もディーノさんの喫茶店に向かうべく電車に乗った。

 

「また、会えるといいな」

 

そして、俺はさっきの出来事を思い出しつつ、そうつぶいた。この時、その見惚れた女の子にまた喫茶店前で会えることを比企谷八幡はまだ知らない。

 

 

〜 side out 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 桜ノ宮 side 〜

 

私はまた面接に落ちてしまいました。そう私が落ち込んでいると

 

「苺香、そろそろ夕食ですよ。…ひっ!」

 

愛香お姉さんに呼ばれました。

 

でも私はその時怖い顔していたせいか怖がられてしまいました。

 

「どうしたのですか?そんな怖…んんっ悩ましげな目をして」

 

そう言って、愛香お姉さんは私を心配してくれました。

 

「実は…」

 

そして、私は愛香お姉さんにバイトの面接が上手くいかなかったことを伝えました。

 

「そう、受からなかったのですね」

 

「はい。やっぱり目つきの悪さがダメなようで」

 

「苺香は海外留学がしたくてバイトを探しているのですよね?それでしたらお父様に相談してみればどうでしょうか?」

 

「ダメです!ちゃんと自分でお金を貯めて行きたいんです。でないと…向こうへ行っても1人では何もできない気がするんです…」

 

「そう。大丈夫よ、苺香ならきっといいバイト先が見つかりますよ」

 

「お姉さん…私、頑張ります!」

 

「ファイトオーですよ苺香!」

 

私は愛香お姉さんとそんなやりとりをした翌日、私はまたバイトの面接を受けに行ったのですが…降りる駅を1駅、間違えてしまいました。

 

「なんでこういう時に一駅間違えて降りたのでしょう。バイトの面接で急いでいる時に限って」

 

そう私はつぶやいて、「隣駅だから走って面接地に行きましょう。念のためメガネをかけて行こう。そうすれば、目つきもカモフラージュできるかと…」そんなことを心の中で思いつつ、私は持ってきていたメガネをかけようとしたときに、男の人にぶつかってしまいました。

 

「ああっ…申し訳ございません」

 

私はぶつかった男の人にそう謝りました。

 

「いえ、こちらこそぶつかってしまいすみませんでした」

 

男の人はそう優しい声で謝ってくれました。どんな人なんだろうと思い私は彼を見ました。すると目が合い、私はすごくかっこいい人だなと思いました。そう見つめていると私は恥ずかしくなり

 

「失礼します」

 

そう一言だけ言って私は出口に向かいました。その間、私はドキドキしながら今日は良いことがありそうです…と思い、駅を出て面接先に向かいました。この時、またあの優しい男の人にまた会えることを私はまだ知らないでいました。

 

 

〜 side out 〜

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は比企谷八幡と桜ノ宮苺香の登場回でした。
次回は比企谷八幡と桜ノ宮苺香との再会と
他のブレンドSのキャラの登場回です。
後、八幡の退学の後の総武高校の
話もいずれは書きます。
感想・評価・お気に入りも引き続き
よろしくお願いします。
それではまた次回。第02話でお会いしましょう。


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第02話 喫茶店「スティーレ」

感想・評価・お気に入り
ありがとうございます。
コメントで指摘された点は
修正しておきました。
指摘してくれた方々本当にありがとうございます。

それでは、今回もよろしくお願いします。



俺はいろいろあったがなんとか親戚のディーノさんが店長をしているお店についた。だが店の窓で何かやっている女の子を見てしまった。スルーして店に入ろうとしたが、俺の周囲でその女の子のことをヒソヒソと話してした。「変な子だね」という声もチラホラ聞こえてくる。さすがに俺も放置は良くないと思い、その女の子に

 

「あの…すみません。大丈夫ですか?」

 

声をかけた。普段、俺は女の子から話しかけることがあまりないので不安ではあったがなんとか噛まずに言えた。すると女の子と目が合った。すると、さっき駅のホームで会った俺が見惚れた女の子だった。すると女の子から

 

「あ、はい大丈夫です…。あれ…あなたはあの時の…方ですよね?」

 

そう質問された。あの時といえば多分、駅のホームでのことだろうと俺はそう思い

 

「ええ、駅のホームでぶつかった方ですよね?あの時は本当にすみませんでした」

 

そう俺は言って、もう一度女の子に謝った

 

「いえ…私の方も悪いので…お気になさらないでください」

 

「そうか。それで、店の前で何をやっていたんだ?」

 

「えっと…それはですね…」

 

そう言って、女の子は俺に事情を話してくれた。なんでもまた面接に落ちたらしく、目つきのせいだと自分は感じていて、たまたまこの店の窓でそれを直していたらしい。そう話を聞いた俺は

 

「まぁ、そんなに気にすんなよ。俺もそういう経験は何度もしてるしな」

 

女の子にそう言った

 

「そう…なんですか…?」

 

「ああ、俺も目が腐っててな。そのことでいろいろあったんだよ」

 

「そう…だったんですね。でも、今はそんなこと無いと思い…ますよ?目も…腐っていませんし」

 

「そうなのか?」

 

「はい。…そういえば名前を…まだ名乗っていませんでしたね。私は…桜ノ宮苺香っていいます」

 

「俺は比企谷八幡だ」

 

お互い名前を名乗った後に店の中から誰か出てきて俺たちの方に来た。それは俺の親戚でもあるディーノさんだった。

 

「久しぶりデスね八幡君」

 

そう、ディーノさんは言って、俺に抱きつこうとしてきた。

 

「ええ、お久しぶりです。ディーノさん」

 

しかし、俺はそれをうまく躱した。その様子を見た桜ノ宮が

 

「比企谷さんは…この方とお知り合いなんですか?」

 

俺にそう聞いてきた

 

「ん?ああ。この人は俺の親戚のディーノさんだ。この店の店長をやってるだよ」

 

「そうだったんですね…」

 

「ん?君は…八幡君の彼女さんデスか?」

 

ディーノさんは俺と桜ノ宮の会話を聞いていて、桜ノ宮にそう質問していた。

 

「えっ⁉︎えっと…その…」

 

桜ノ宮はディーノさんの質問に驚き、顔を赤くし言葉を詰まらせていた。なので、俺が桜ノ宮の代わりに答えることにした。

 

「いえ違いますよ、ディーノさん。俺と桜ノ宮は今日、駅のホームとこの店の外で会っただけですよ」

 

「そうなんデスか?」

 

「は…はい。そうです」

 

桜ノ宮がディーノさんにそう答えた。

 

「そうだ、ディーノさん」

 

桜ノ宮がディーノさんと会話した後に俺はディーノさんに声をかけた。

 

「ん?どうしたんデスか八幡君」

 

「桜ノ宮をこの店で働かせてあげてはくれませんか?バイト先を探してるみたいなんで」

 

俺はディーノさんにそう提案した

 

「うん、八幡君のお願いだからね。いいデスよ」

 

といい返事をもらえた

 

「だそうだ。桜ノ宮、どうする?」

 

と俺は桜ノ宮に聞いた。

 

「え?本当にいいんですか?」

 

桜ノ宮は驚き、ディーノさんに聞いていた。

 

「もちろん。八幡君の頼みデスから。それとあなたも可愛いので歓迎しマス」

 

「でも…私、目つきとか悪いから接客とか…大丈夫でしょうか?」

 

「それぐらい大丈夫だと思うぞ。ですよねディーノさん」

 

「ええ、別に気にしなくてもいいデスよ」

 

「それじゃあ…ここで働かせてください!お願いします」

 

「もちろん、いいですよ。それじゃあ、店の中に入りマスよ」

 

ディーノさんはそう言って、店の中に入っていった。俺もその後に続いて店に入ろうとした時

 

「比企谷さん…本当にありがとうございます」

 

桜ノ宮に声をかけられる。

 

「ああ、別に気にしなくていいぞ。むしろお礼ならディーノさんに言ってくれ、俺は提案しただけだしな」

 

「いえ、ディーノさんにも感謝していますが…比企谷さんにも感謝しているんです。比企谷さんが提案してくれたおかげで、ここで働くことが出来たんです。…だから本当にありがとうございます」

 

「そうか…それじゃあ、これからもよろしくな桜ノ宮」

 

「…はい!こちらこそよろしくお願いします」

 

そう言って俺と桜ノ宮は店の中に入った。

 

「では、簡単にスタッフを紹介したいと思いマス」

ディーノさんはそう言った。そうして、自己紹介が始まった。

 

「じゃあ自己紹介するわね。私は日向夏帆。ホール担当よ、これからよろしくね」

 

最初は金髪の女の子がそう自己紹介をした。同い年ぐらいだろうか。しっかりしていそうな雰囲気だ。それに可愛い。

 

「次は俺だな。俺の名前は秋月紅葉。キッチン担当だ、よろしく」

 

「そして、私はディーノと言いマス。キッチン担当と一応喫茶店「スティーレ」の店長もやってマス」

 

そして、最後にディーノさんがそう自己紹介をした。ってか一応ってなんだよ。俺がそう思ってたら、俺に自己紹介の順番がまわってきた

 

「えーと、俺は比企谷八幡と言います。これからよろしくお願いします」

 

と俺が言った後に続けて

 

「私は、さっ…桜ノ宮苺香と言います。よろしくお願いします」

 

桜ノ宮が自己紹介をした。

 

「うん、八幡くんと苺香ちゃんね。これからよろしくね」

 

そう、日向さんは笑顔で言った。俺は初めて妹以外の女の子に名前で呼ばれたなと思っていると…

 

「じゃあ、これから店の制服を着てもらいマスので事務所の中にある更衣室の方へ行きマスよ」

 

とディーノさんが言ったので、俺と桜ノ宮はついていった。そして俺たちは用意されていた制服に着替えた。

 

「うん。2人ともよく似合ってマスよ」

 

「どうも」

 

「…ありがとうございます。…比企谷さんは私のこの格好、どう思いますか?」

 

そして、桜ノ宮はなぜか俺にそう聞いてきた。

 

「ああ、すごく似合ってると…思うぞ」

 

俺は恥ずかしくなりながらも素直にそう答えた。すると…

 

「…ありがとうございます。……よかったです」ボソッ

 

桜ノ宮はそう言った。最後の方は声が小さくて聞き取れなかったが、俺は気にしなかった。それよりも…

 

「それで、ディーノさん。俺たちはどんな仕事からすればいいですか?」

 

俺はディーノさんに仕事の内容を聞いた。

 

「そうデスね…八幡君はキッチン担当に入ってもらいマス。でも今日は初日なのでキッチンの方ではなくて接客の様子を見てもらいマス。店の雰囲気もどんな感じかを知ってもらうためでもありマスから」

 

「はい。わかりました」

 

俺はそうディーノさんに返事をした。その後に

 

「私の仕事はなんですか?」

 

桜ノ宮もディーノさんに仕事内容について聞いていた。

 

「そうデスね。桜ノ宮さんには…接客担当でドSキャラをお願いしマス」

 

ディーノさんはそう桜ノ宮に言った

 

「どえっ…どっ……え⁉︎」

 

桜ノ宮はよくわからない感じで困惑していた。

 

「比企谷さんは…わかりますか?」

 

そして、桜ノ宮は俺に聞いてきた。

 

「分かるといえば、わかるが…」

 

俺がそう躊躇いながら言った後に

 

「ここはね、各属性のキャラクターになりきって接客する喫茶店なのよ。メイド喫茶とか執事喫茶に似た感じね。ちなみに私はツンデレ担当なの」

 

日向さんが俺の代わりにそう説明してくれた。マジ助かった。

それより、日向さんはツンデレ担当か…

 

「そうなんですね。日向さんがツンデレ担当ってのはなんとなくわかります」

 

「そ、そうかな?」

 

「ええ、かわいい金髪の子はツンデレっていう設定はラノベとかにもよくありますし…」

 

俺はそう言った。材木座の書く小説にもこんなのがあった気がするなぁと俺が思っていると

 

「か、かわいい…」ボソッ

 

日向さんは何か小さな声で何か言っていて、頰を赤くし俯いてしまった。

 

「大丈夫ですか?日向さん」

 

「え?あ、うん。大丈夫…だよ」

 

日向さんはそう答えた。

 

「それで、私はどうしたら…」

 

「そ、そうだったわね。店長、ドSキャラの説明をお願いしてもいいですか?」

 

日向さんはディーノさんが説明するように言った

 

「いいデスよ。ドSキャラはデスね…お客さんを冷たく汚物を見るような目で見下して罵りまくってくだサイ。そんな感じでお願いするデス」

 

ディーノさんはドSキャラの接客方法を教えてくれた

 

「本格的にやるんだな」

 

俺がそう言うと

 

「お客様ですよ⁉︎」

 

桜ノ宮はオロオロしながらそう言っていた。

 

「大丈夫デス!そういうのが好きな方もいるんデスよ!さぁ、来ましたよ!」

 

そうディーノさんは言い、桜ノ宮をお客さんの前に連れて行く。そして、桜ノ宮の初仕事が始まった。俺はその様子を優しく見守っていた。

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

今回は女の子との再会とディーノさんの登場回と
喫茶店での話でした。

かなり原作を改変していると思います。
でも仕事内容などは原作のままでいきます。
今のところ八幡は設定通りでいきます。
変なところもあるかもしれませんでしたが
大目にみてください。
次回は仕事編に入っていきます。
引き続き感想・評価・お気に入り
よろしくお願いします。

それでは、次回もよろしくお願いします。


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第03話 喫茶店での初仕事

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ありがとうございます。
学校のレポートに苦戦していて
投稿が遅れました。申し訳ないです。

それでは、今回もよろしくお願いします。





そして、桜ノ宮の初仕事が始まった。

俺はというとディーノさんに言われた通り、接客担当の仕事をキッチン越しから見ている。すると桜ノ宮が接客を始めていたがプルプルしながら困っている様子だった。大丈夫なんだろうかと思いつつ、俺は桜ノ宮の仕事を見守っていたがやっぱり初仕事ということでかなり緊張しているのか表情が険しくなっていて、その状態で接客をしている。まぁお客さんは桜ノ宮の表情をみて、喜んでいるみたいでよかったが…。その後も桜ノ宮はケチャップをお客さんの顔にかけたりなどいろいろやらかしていた。

 

「あの、桜ノ宮のヘルプとか入らなくていいんですか?」

 

「私も八幡くんと同意見です」

 

 

「いや、大丈夫だろ。お客さんを見てみな」

 

秋月さんにそう言われ、桜ノ宮が接客しているお客さんの方へ視線を移した。意外にもお客さんに好評だった。

 

「…そうですね。お客さん、かなり喜んでるみたいなんでこのままでいいかもしれませんね」

 

「本当にいいのかな…」

 

俺を含め3人がこう会話していた。日向さんは終始、心配していた。その後、しばらくして桜ノ宮が担当していたお客さんは会計を済ませ…

 

「行ってらっしゃいませ。二度とお帰りにならないでくださいね」

 

そう桜ノ宮が言った後、お客さんは満足そうにしながら店を出て行った

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいー‼︎酷いこといっぱいしてごめんなさい‼︎また来てください、お待ちしています‼︎」

 

桜ノ宮はお客さんが帰った後に扉に向かって謝っていた。

 

「おーい桜ノ宮。扉に向かって言っても意味ないぞ」

 

「あ…はい。それであの、あれで良かったのでしょうか⁉︎お客様を怒らせてしまったのでは⁉︎」

 

俺がそう言った後、桜ノ宮は不安そうな表情でそう俺達に聞いてきた。

 

「いや、お客さんは喜んでたみたいだったからあれでいいと思うぞ。ですよね、秋月さん」

 

「ああ。ゴミを見るような目つき最高だったぜ!」

 

「最初はどうなるかと心配したけどいいドSっぷりだったわね」

 

「ほ、褒められているんですよね?」

 

「褒めてるぞ。それと、ディーノさんを見てみ」

 

「え?」

 

俺はそう言って桜ノ宮にディーノさんの方を見るように言った

 

「非常に良かったデスよ。これからもこの調子でやってもらいマス」

 

ディーノさんも桜ノ宮の接客に満足していた

 

「は、はい!」

 

「お客さんがもういないので、今日はこの辺で終わりにしマスよ。それで八幡君と桜ノ宮さんはシフトとかはどうしマスか?」

 

「私は学校もあるので平日は授業の後なら大丈夫です。土日は両方入れます」

 

「俺は平日・休日共、いつでも大丈夫ですよ」

 

そう桜ノ宮と俺はディーノさんに言った。

 

「え?比企谷さんは学校とかはないんですか?」

 

桜ノ宮は俺がいつでもシフトに入れることを疑問に感じていたのか、そう聞いてきた。

 

「そうデスね。学校の方はいいのデスか?八幡君」

 

桜ノ宮に続いて、ディーノさんも聞いてきた。

 

「ディーノさんは俺の親父から何も聞いていないんですか?」

 

俺はディーノさんにそう聞いた。

 

「ええ。八幡君のお父さんには八幡君がここでバイトをするとしか聞いていまセンよ」

 

ディーノさんはそう答えた。

 

「そうだったんですね。学校の件ですが、俺は退学になったのでもう学校には行きません。だから、いつでもシフトには入れますよ」

 

俺は平日にシフト入れれる理由を簡潔に述べた。

 

「退学って本当なんですか⁉︎」

 

すると、桜ノ宮は俺の発言に驚いていた。

 

「ああ、本当だ」

 

「八幡君のことデスから、何か理由があるのではないデスか?退学になった理由を聞かせてくれないデスか?」

 

ディーノさんはそう、俺に聞く。

 

「それはいいですけど、あまりいい話ではないですよ。皆さんがいいなら、俺は話しますが…」

 

「それでも聞かせてくだサイ。桜ノ宮さん達もいいデスか?」

 

そうディーノさんは言って、他の3人に確認を取った。

 

「はい…私は大丈夫です」

 

「私も大丈夫です」

 

「俺も大丈夫だ。一緒に働く仲間としては知っておいた方がいいかもしれないしな」

 

「じゃあ、話しますね…」

 

俺は確認が取れた後、高校生活のこと、高校で何をして退学になったかを説明した。説明した後、俺は桜ノ宮達の方を見た。桜ノ宮と日向さんは悲しそうな表情をしていた。秋月さんやディーノさんもあまりいい表情はしていなかった。

 

「比企谷さんに、そんな事があったなんて…」

 

「正しい事をしただけなのに報われないなんて…」

 

「そうデスね…」

 

「比企谷、やり方はどうであれ正しい事をしたんだ。俺は誇っていいと思う。これからは俺たちと頑張っていこうぜ」

 

「そうデスね。八幡君、改めてこれからもよろしくお願いしマス」

 

「八幡くん。これからもよろしくね」

 

「比企谷さん、これから私達と一緒に頑張っていきましょう」

 

「はい。これからよろしくお願いします」

 

ここでなら、俺が求めていた『本物』の関係を持てるのではないかとそう感じた。

 

「その話はそれくらいにして、シフトの件デスが…こっちで決めておきマスから、八幡君と桜ノ宮さんはもう上がっていいデスよ。それと連絡先も交換するデス。後でメールでシフト表を送っておきマスので」

 

そうディーノさんに言われ、今いる人達全員の連絡先を交換した。その後、俺と桜ノ宮は着替えて、ディーノさん達に挨拶をしたのち、店を出た。

 

「桜ノ宮。駅まで送ってく」

 

「いいんですか?」

 

「まぁな。もう夜だし、女の子1人で帰らせるのは危ないと思ってな…嫌なら、俺は1人で帰るが…」

 

「私は…嫌じゃない…です」

 

「そうか。じゃあ行くか」

 

「はい!」

 

そう言って俺と桜ノ宮は駅へと向かった。その間、お互い喋らずにいた。そして駅に着いた

 

「比企谷さん。ここまで送っていただいてありがとうございます」

 

桜ノ宮はそう言って俺にお礼を言った。

 

「気にすんな」

 

俺は桜ノ宮にそう言った。

 

「比企谷さんは…優しいですね」

 

「そうか?」

 

「はい。さっきの話を聞いててもやっぱり比企谷さんは優しい人だと思います。人のためにそこまでする人はいないと思いますから…」

 

「桜ノ宮だけだよ。そう言ってくれる人は」

 

「私だけじゃありません。夏帆さんやディーノさん、秋月さんもきっと、私と同じ事を言うと思いますよ」

 

そう笑顔で俺に言った。

 

「そうか…。その…なんだ。桜ノ宮、いろいろありがとな」

 

「気にしないでください。これから一緒に働くんですから当然のことです。それではまた明日からよろしくお願いしますね。比企谷さん」

 

「ああ。桜ノ宮も気をつけて帰れよ」

 

「はい!」

 

そう言って桜ノ宮は改札口へと向かっていった。俺はというと

 

「俺もここで頑張らないとな。ほんと、桜ノ宮には感謝しないとな」

 

俺は桜ノ宮を見送ってから、そう呟いてディーノさんに確保してもらったアパートへと向かった。

 

 

...続く




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願いします。


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第04話 妹キャラ

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ありがとうございます。
他作品での後書きで更新は年明けにと
言いましたが時間に余裕があったので
投稿しました。

それとUAが10000を突破しました。
みなさん、ありがとうございます。
今回も原作通りに進めます。
それでは第04話です。
どうぞ


翌日の土曜日、俺は7時に目が覚めてメールを確認した

 

 

『8時半にお店に来てくだサイ』

 

 

ディーノさんからそうメールが届いていたので、俺は着替えて朝食をとってからスティーレに向かい、店内に入った。

 

 

「ディーノさん。おはようございます」

 

「八幡くん。おはようデス」

 

 

「今来てるのってまだディーノさんと俺だけですか?」

 

 

俺がディーノさんにそう聞いたとき、厨房から

 

 

「俺もいるぞ〜比企谷」

 

 

秋月さんがキッチンから顔を出してそう答えた。

 

 

「あ、おはようございます。秋月さん」

 

 

「すまんな比企谷。店長に頼んでお前には早く来てもらった。それでだ、今からお前に店で出す料理を作ってもらう」

 

 

「はい、わかりました。で、何を作ればいいんですか?」

 

 

「この紙に作る料理のレシピがあるからそれを見てくれ」

 

 

俺は手渡されたレシピを見る。

 

 

「はい。…えっと、オムライスですか」

 

 

「そうだ。オムライスを頼むお客さんが結構いるからな。じゃあ早速だが、作ってもらうぞ」

 

 

「わかりました」

 

 

俺はオムライス作りに取りかかった。まぁ、家でも小町に作ったことがあったから何とか大丈夫だな。作ってるところのシーンとかは省略させてもらうとして何とかオムライスは完成した

 

 

「秋月さん。できました」

 

 

「おう。…見た目はバッチリだな。あとは味だな…うん、美味い。上出来だな。比企谷、以前どっかで作ったこととかあったのか?」

 

 

「はい。まぁでも、妹に作ってあげたくらいですが…」

 

 

「そうか。じゃあこれからは料理とかの注文とか来たら俺と一緒に作ってもらうからそのつもりでいろよ。その都度に教えていくから」

 

 

「わかりました」

 

 

「じゃあこの余ってるオムライスは店長に食わせておいてくれ。一応、あいつは店長だからな。その間、俺は片付けとかやっておくから」

 

 

「わかりました。すみませんが、片付けよろしくお願いします」

 

 

「おう」

 

 

俺は秋月さんにひとこと言った後にディーノさんの所へ向かった。

 

 

「ディーノさん。お店に出す料理を食べてもらいたいんですが…」

 

 

「八幡君…そうしたいんデスけど…」シクシク

 

 

ディーノさんはそう言って頭を抱えてしゃがんでいた。しかも背中に女の人を乗せて、だ。

 

 

「これはどういう状況なんですか?」

 

 

俺がそう発言したと同時に

 

 

「みなさん、おはようございます」

 

 

桜ノ宮がそう言って、店内に入ってきた。

 

 

「おう」

 

 

「比企谷さん。店長さんは何をしているんですか?」

 

 

「俺もちょうど、ディーノさんに聞いてたとこだ」

 

 

「そ、そうだったんですか…」

 

 

「それで改めて聞きますが、ディーノさん。どういう状況なんですか?」

 

 

「八幡君、苺香さーん。助けてくだサイ。私、いじめられているんデス〜っ」

 

 

ディーノさんは俺の質問にそう答えて俺達に助けを求めてきた。

 

 

「自業自得でしょ。もうすぐ開店なのに準備もせずに寝ているのが悪い」ゲシッ

 

 

ディーノさんの背中の上に乗っていた女の人は、そう言ってディーノさんを蹴っていた。

 

 

「だって…寝不足なんデスよ。大目に見てくだサイ!」

 

 

「深夜アニメなんて見てるからでしょ」

 

 

「リアルタイムで見ることに意味があるんデス〜」

 

 

「なんというか…聞いてるとディーノさんが悪いんじゃ…」

 

 

「店長さんて…子供さんに好かれやすいんですね!」

 

 

俺と桜ノ宮はディーノさんと女の人の会話を聞いてそう言った。

 

 

「八幡君⁉︎それに苺香さんまで…」

 

 

ディーノさんがそう言った後に

 

「あ、八幡くんに苺香ちゃん。おはよ〜!」

 

日向さんがそう言って、店内に入って来た。

 

 

「おはようございます。日向さん」

 

 

「あ、夏帆さん。おはようございます」

 

 

「あ!麻冬さんもおはよー!」

 

 

俺と桜ノ宮が挨拶をした後にディーノさんの背中に乗っている女の人にも挨拶をしていた。名前は麻冬さんと言うらしい。

 

「えっ、お店の方⁉︎じゃあ、店長の上司でしょうか?」

 

 

桜ノ宮は日向さんにそう聞いていた。

 

 

「苺香さん⁉︎」ガーン

 

 

ディーノさんは桜ノ宮の発言を聞いて、さらに落ち込んでいた。

 

 

「さすがにそれはないんじゃないか?ホールスタッフとかじゃないか?」

 

 

「そうなんですか⁉︎」

 

 

桜ノ宮は改めてそう日向さん達に聞いていた。

 

 

「そ、あなたたちが新人の子ね。私は星川麻冬。よろしく」

 

 

星川さんは、桜ノ宮の聞いたことを肯定して俺と桜ノ宮に自己紹介をした

 

 

「私は桜ノ宮苺香です。よろしくお願いします」

 

 

「比企谷八幡です」

 

 

「あなたが比企谷君ね。だいたいの話は夏帆から聞いているわ。これからよろしくね」

 

 

星川さんが日向さんに聞いた話というのは多分、俺の退学の話のことだろう。

 

 

「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

「それより、その手に持ってるオムライスは比企谷君が作ったの?」

 

 

星川さんは俺が手に持っているオムライスを見て、そう聞いてきた。

 

 

「ええ。お店に出すもので、ディーノさんに試食してもらおうと思ってたんですが、さっきのやりとりでなかなか言い出せなくてですね…」

 

 

俺はそう星川さんの質問に答えた。

 

 

「そう。じゃあ私が食べていい?」

 

 

「あ、私も食べてみたいです」

 

 

「私も食べてみようかな?いいかな?八幡くん」

 

 

3人から食べていいか聞かれたので

 

 

「もちろんいいですよ」

 

 

俺はそう言ってオムライスを3人の前に差し出した

 

 

「「「いただきます」」」

 

 

3人はそう言ってオムライスを一口食べた。

 

 

「「「おいしい!!!」」」

 

 

「それはよかったです。ディーノさんも食べてください」

 

 

俺はディーノさんにもオムライスを差し出した。

 

 

「いただくデス。…八幡君、とてもおいしいデス。これならお客さんに提供できマスね」

 

 

ディーノさんからの評価も良かった。

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「それじゃあ、みなさん着替えて開店の準備するデスよ」

 

 

ディーノさんがそういうと、女性陣は更衣室へと向かっていった

 

 

「じゃあ、八幡君はキッチンへ入ってくだサイね」

 

 

「はい。わかりました」

 

 

そして開店時間となり、お客さんも入ってきた。星川さんや日向さんや桜ノ宮もお客さんの対応へと向かっていった

 

 

「うわぁ〜い。お兄ちゃんおかえりー!こっち、きてきてー!」

 

 

「別に待ってたわけじゃないけどたまたま席が空いてるから座れば?」フン

 

 

「また帰ってきたんですか…人の邪魔にならないところで黙って座っててください」

 

 

3人はそれぞれの対応をお客さんにしていた。

 

 

「ディーノさん。星川さんは妹キャラなんですね」

 

 

俺は星川さんの接客を見てディーノさんにそう言った。

 

 

「そうデスよ。ああ、ほんと賑やかになりまシタねぇ。私は嬉しいデス」

 

 

ディーノさんは嬉しそうにしながらそう言った。

 

 

「優しさ成分が足りない気もするがな」

 

 

「それもそうですが…でも、お客さんは喜んでるみたいなんで、俺はこれでいいと思いますよ。秋月さん」

 

 

「それはそうなんだが…」

 

 

「おっと。注文が入ってたので2人ともお願いしマスよ」

 

 

「ああ。わかった」

 

 

「わかりました」

 

 

そう言って俺と秋月さんは注文された料理を作っていく。ディーノさんも俺達を手伝い、料理を作っているのだが眠いのかウトウトしている。

 

 

「ディーノさん、大丈夫ですか?」

 

 

俺は心配になり、ディーノさんに声をかける。

 

 

「寝不足で眠いデス」ウトウト

 

 

「おい。危ないから料理中に寝るのだけはやめろよ」

 

 

「分かってマス」

 

 

「今はそんなに忙しくないから休憩とれば?」

 

 

「そうしマス」

 

 

「秋月さん。注文の品、レシピ通りに作れました。確認お願いします」

 

 

そう言って、俺はレシピ通りに作ったパフェやデザートなどを秋月さんにみせた。

 

 

「よし、どれも上出来だ。じゃあ比企谷も休憩入っていいぞ。まだそんなに忙しくないからな」

 

 

「はい。じゃあ休憩いただきますね」

 

 

俺はそう言って休憩室へ向かった。

 

 

「おう」

 

 

「休憩入ります」

 

 

俺はそう言って休憩室へ入った。

 

 

「あ、比企谷さん!」

 

 

「桜ノ宮か。どうかしたか?」

 

 

「いえ。今、店長さんの写真を見てたところで…」

 

 

桜ノ宮は顔が赤くしながらそう言った。

 

 

「へぇ。俺も見ていいですか?ディーノさん」

 

 

俺は桜ノ宮が何で顔を赤くしていたのか疑問に思ったので写真を見せてもらえるようディーノさんに頼んだ。

 

 

「いいデスよ」

 

 

ディーノさんはそう言って、俺に写真を見せてくれた。

 

 

「なるほど。だから、桜ノ宮は顔が赤かったのか。ディーノさん、この女の人は…」

 

 

「私の叔母さんデスよ。海外で撮ったツーショットデス。このキスは挨拶みたいなものデスよ」

 

 

「そうだったんですね…。日本には無い文化だったので…。それより私も早く海外に行きたいなぁ〜」

 

 

「ん?桜ノ宮は海外に行ってみたいのか?」

 

 

「そうなんです。バイトでお金を貯めて、貯まったら行きたいと思ってるんです」

 

 

「そうか、なるべく早く海外に行けるといいな」

 

 

「はい!」

 

 

俺は桜ノ宮と少し話をして休憩を終えてキッチンに戻って、残りの仕事をこなし、今日のバイトを無事終えた。

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
今回は麻冬さんが登場しました。
次回の話は八幡が退学した後の総武高校の話を書く
(確定ではない)か、又は引き続き、本編を書き
進めるのを予定しています。(年明け以降に)
引き続き、感想・評価・お気に入り登録を
よろしくお願いします。
それではまた次回。
更新は1月1日を予定しています。
(遅れる可能性があります)
第05話でお会いしましょう。
みなさん、良いお年をお迎えください。


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第05話 ゲームセンター

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ありがとうございます。
それと、新年明けましておめでとうございます。
また1年よろしくお願いします。
それと、予定より4日ほど遅れてすみません。
それでは第6話です。
どうぞ


俺が喫茶店「スティーレ」で働いてから一週間ほど経った。

なんとか仕事にも慣れてきた。今日もいつも通り、出勤した。

 

「おはようございます」

 

「八幡くん。おはよ」

 

「おう、比企谷か」

 

「比企谷君。おはよう」

 

日向さんと秋月さん、星川さんの順で挨拶を交わす。

 

「あの、この机の上にたくさんのフィギュアとぬいぐるみ置いてありますが…」

 

「それ、私のだよ〜」

 

「すごい量ですね、日向さん。こんなにあったら、金欠とかになりません?」

 

「そうなの。今、ちょうど金欠で困ってるの。新作ゲームとか出るからどうしようって思ってるの」

 

「…ってバイト代とか入ったばっかだろ?」

 

「ゲーセンで使っちゃって…」

 

秋月さんの問いに日向さんはそう答える。

 

「それでこんなに…」

 

「明らかに使い過ぎだな」

 

「つい、熱くなっちゃって…」

 

「そうですか」

 

「気になるなら、見てもいいよ」

 

「これは…アイ○ツ!の美少女フィギュアか…」

 

「うん。でも、これは店長か麻冬さんのどちらかにあげようと思ってね…」

 

「美少女‼︎」

 

「アイ○ツ!」

 

ディーノさんと星川さんはすごい反応をみせる。

 

「うおっ!」

 

「相手が麻冬さんでも美少女フィギュアは譲れまセン…」

 

「3か月スパンで嫁が変わる奴には渡さないわ」

 

「こうなったら実力行使デス!」

 

「望むところね」

 

そう言ってディーノさんと星川さんはフィギュアを賭けて勝負し始めた。

 

「なんか始まった…」

 

「そうだな」

 

俺と秋月さんがそう言葉を交わした時に桜ノ宮が事務所に入ってくる。

 

「あの…おはようございます」

 

「おう」

 

「あ、苺香ちゃん!おはよ!」

 

桜ノ宮 「おはようございます。あの…店長さん達は何をやってるんですか?」

 

「美少女フィギュアを取り合ってるところだ」

 

「そうなんですね…」

 

「苺香ちゃんも何か欲しいものとかある?」

 

「え、いいんですか⁉︎」

 

「うん。八幡くんもいる?」

 

「じゃあ、このラブ○イブのフィギュアをもらってもいいですか?」

 

「いいよ」

 

「それにしてもゲーム上手なんですね!こんなに欲しい物がたくさん取れるなんて凄いです」

 

「いや…景品とかはどうでもいいんだけどね。難易度が高いものを見るとつい挑戦したくなってね…」

 

「えっ」

 

「その気持ち、分かりますよ。俺の場合は金だけ持っていかれることが多いですけどね。そういえば、最近ゲーセンに行ってないな…」

 

「じゃあ今日、仕事上がりにゲーセンに行く?」

 

「行きたいです!」

 

「八幡くんも行くよね?」

 

「日向さんや桜ノ宮がいいならいいですけど…」

 

「私はいいですよ」

 

「じゃあ、決まりね」

 

「私も行くわ」

 

「あれ?ディーノさんとのフィギュアの取り合いは終わったんですか?星川さん」

 

「ええ。私が取ったわ」

 

「よかったですね」

 

「じゃあバイトを終わらせて、ゲーセンへ行こう!」

 

「はい!」

 

そう言って、日向さんと星川さんは仕事に戻り、桜ノ宮は着替えにいった。

 

「秋月さんは行きます?」

 

「俺は遠慮しとく。それより、あいつは金欠じゃなかったのか?」

 

「日向さんのことですね。まぁ大丈夫だと思いますよ。少しぐらいはお金もあると思いますし」

 

「そうかもな。まぁ、それは置いといて、比企谷も早く着替えてキッチンに入ってくれよ」

 

「分かりました」

 

そう言って、俺は着替えてキッチンへ入った。

 

☆☆☆

 

そしてバイトが終わった。

 

「それじゃ、ゲーセンへレッツゴー!」

 

「私、ゲーセンって初めてです」

 

「そうか。楽しめるといいな」

 

「はい!」

 

そう会話をしながら、俺達はゲームセンターに向かう。

 

 

 

「着いた〜。じゃあ、何から始める?」

 

「あれなんてどうでしょうか?」

 

「プリクラね。苺香ちゃんはやったことあるの?」

 

「いえ、ないです。ゲーセンに行くのも初めてです」

 

「じゃあ、初めての記念に一緒に撮ろう!」

 

「はい!」

 

「八幡くんも一緒に撮るよ」

 

「いえ、俺は遠慮します。女性同士で撮ってきてください。俺はここで待っているので」

 

「ダメ。せっかく八幡くんも来たんだから一緒にプリクラを撮りに行くよ」

 

「は、はい」

 

「じゃあ、さっそく撮ろっか」

 

「私、緊張します」

 

「そんなに固くならなくてもいいよ」

 

「さすがに4人も入ると少し狭いですね。俺は後ろに行きますね」

 

「そうだね。私と麻冬さんは前で、苺香ちゃんは八幡くんの隣ね」

 

「はい」

 

「それじゃあ、撮るよ」

 

そう言って、俺達はプリクラを撮った。

 

「できたー!ふふっ。苺香ちゃんは目を閉じちゃってるね。でも可愛いわね。八幡くんもいい感じに撮れてる」

 

そう言って、日向さんは俺と桜ノ宮と星川さんににプリクラの写真を渡した。

 

「なんか、恥ずいな」

 

「これがプリクラなんですね!」キラキラ

 

「良く撮れてる」

 

桜ノ宮と星川さんは嬉しそうにしていた。

 

「じゃあ、プリクラも撮ったことですし、次はどこにしますか?日向さん」

 

「その前に八幡くん。なんで私の事、苗字で呼ぶの?同い年なのに」

 

「え?それって、下の名前で呼べってことですか?」

 

「うん。苗字よりかはいいかな」

 

「じゃあ、夏帆さんで」

 

「さんも取ってほしいかな」

 

「それは、さすがにちょっと…」

 

「いずれは、さんをつけないで呼んでね」

 

「…善処します」

 

「比企谷さん。私のことも下の名前で呼んでください!私も比企谷さんのことをした名前で呼びますから」

 

「そう言われてもな…苗字の方がしっくりくるんだよな。桜ノ宮の場合は。苺香って俺が言うのはちょっと変だろ?」

 

「へ、変じゃないです!これからも下の名前で呼んでほしいです」

 

「そ、そうか。で、この流れだと…」

 

「私のことも下の名前で呼んでね」

 

「やっぱりそうなるか…分かりました。でも年上なので麻冬さんと呼びますね」

 

「それでいいよ。私も比企谷君のこと、下の名前で呼ぶから」

 

「わかりました。それでこれからはどうします?」

 

「そうだね。じゃあ、踊ってきてもいい?」

 

「踊るんですか⁉︎」

 

「うん。苺香ちゃんも一緒に踊ってみる?」

 

「え?でも私は、よさこいしか踊ったことないです」

 

マジか...

 

「そ、そうなんだ…」

 

「じゃあ、とりあえず行きましょうか」

 

「そうだね」

 

そう言って、踊る機械の方へ俺達は向かった。

 

「あ、これこれ」

 

「この機械で踊るんですね」

 

そう桜ノ宮が言った後、日向さんが踊り始めた。すると日向さんの踊りを見るギャラリーが一気に増えた。

 

「なんか、ギャラリーが増えてきたな」

 

「はい。でも夏帆さんの踊り、凄いですね。人がたくさん集まるほどですから…」

 

「それもあるけど、このギャラリーのお目当てはアレね」

 

「なるほど…そういうことか」

 

「どういうことですか?八幡さん」

 

「…言いにくいんだが、まあギャラリーが見てるのは夏帆さんのアレが揺れる姿だってことだ」

 

「そういうことだったんですね///」

 

そう俺達が話していると日向さんは踊りを終えて

 

「楽しかった〜」

 

そう言って俺達の前まできた。

 

「夏帆さんの踊り、凄かったです」

 

「ありがとう」

 

「あの、これどうぞ」

 

俺はそう言って鞄から飲み物を取り出して、日向さんに渡した。

 

「あ、ありがと」

 

そう言って、日向さんは俺からスポーツドリンクを受け取った。

 

「それで、この後はどこ行きます?」

 

「そうだね。とりあえずゲーセンの中を見てまわらない?」

 

「はい!」

 

「麻冬さんと八幡くんもそれでいい?」

 

「いいわよ」

 

「じゃあ、俺もそれで」

 

そう言って、俺達はゲーセンの中をみてまわり、途中にマリオカ○トや射撃ゲームなどをやった。桜ノ宮は初めてだったので凄く楽しそうにやっていた。そして、いい時間になったので解散となった。俺はというと、桜ノ宮と一緒に帰っている。

 

「今日は楽しかったですね。八幡さんはどうでした?」

 

「そうだな…楽しくないこともなかったな…」

 

「素直に楽しいって言わないんですね」

 

「俺がそんなキャラじゃないことは知ってるだろ」

 

「それもそうですね。ふふっ」

 

そう言って、桜ノ宮は笑っていた。俺と桜ノ宮がそう会話していたらもう駅に着いていた。

 

「じゃあ、またバイトでな。苺香」

 

「はい!…って今、下の名前で…」

 

「まぁ、さっき呼べって言われてたからな。でも、やっぱり変じゃないか?」

 

「全然、変じゃないです。大丈夫です」

 

「そうか」

 

「それじゃあ、私は帰りますね。失礼します」

 

「ああ、気をつけて帰れよ。苺香」

 

「はい!」

 

そう言って、桜ノ宮は笑顔で改札を通りホームへと向かっていった。俺はその姿を最後まで見届けた。その後

 

「今日は楽しかったな。俺が下の名前を呼ぶ日が来るなんてな。しかも、女の子の名前をだ。これは大きな変化なのだろう。でも悪い気はしなかった。こんな生活がずっと続くといいかもな」

 

そう俺は小さく呟き、家へと向かった。しかし、その期待を裏切るあの出来事が起こることを八幡はまだ知る由もなかった。

 

 

...続く

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
八幡達は下の名前で呼び合うようにしました。
感想・評価・お気に入り登録も引き続き
よろしくお願いします。
それではまた次回。第06話でお会いしましょう。



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第06話 オリジナルメニュー

感想・評価・お気に入り登録
ありがとうございます。
約1か月ぶりの投稿ですね。
更新が遅れて申し訳ないです。
活動報告もあるので見てくれると
ありがたいです。
それでは、今回もよろしくお願いします。



ゲーセンへ行った日から数日経ったある日。

バイト先で

 

「オリジナルメニューを作りまショウ!」

 

ディーノさんが突然、そんな事を言った。

 

「オリジナルメニューですか…」

 

「そうっ!毎シーズンの恒例でね、それぞれ作ったメニューを期間限定でお客さんに出すの。それで注文が1番多かったものをレギュラー入りさせるんだよ」

 

「なるほど…」

 

「それは楽しそうです!みなさんでステキなメニューを作りましょうね!」

 

そう桜ノ宮が言った後に、店内の空気が変わる。

 

「絶対に負けまセン。勝って初回限定のBlu-rayを手に入れマス!」

 

「それは俺もだ。…勝てば欲しい単行本の書店特典全部揃えられる…」

 

「勝ったらどうしようかなぁ。あのソフトにしようかな…来月の新作もいいし…」

 

「これって勝負制でやるんですか?」

 

「当然デス!」

 

「当たり前だ!」

 

「当然よ!」

 

3人は強い口調で同時にそう言った。3人はものすごいやる気に満ちていた。

 

「八幡さん。皆さん、凄いやる気ですね…」

 

桜ノ宮は俺の方に来て3人の姿を見て、そう言った。にしても、女子から名前呼びされるのは慣れないな…

 

「…まぁ、そうだな。でも、さ…苺香もやるんだろ?」

 

当然、俺も桜ノ宮の下の名前呼びも慣れなくて、つい苗字で呼ぼうとしてしまうがなんとか下の名前を言うことができた。

 

「はい!八幡さんもやりますよね?」

 

「ああ。俺も、ちょうど作りたいものもあるしな」

 

俺がそう言った後に夏帆さん先導のもとくじ引きで3チームに分かれて

オリジナルメニュー作りが開始となった。ちなみにチームは秋月さんと夏帆さん、苺香と麻冬さん、そして俺とディーノさんとなった。

 

 

 

☆☆☆

 

「じゃあ、八幡君。一緒に頑張っていきマショウ!」

 

「ええ。お願いします」

 

「八幡君は何か作りたいものとか決まってマスか?」

 

「はい。MAXコーヒーを使ったケーキかパフェを考えてます」

 

「いいデスね。それじゃあ、それで進めマショウ」

 

「そんなあっさり決めちゃっていいんすか?」

 

「もちろんデス!八幡君は初めてやるのデスから…それじゃあ、明日から本格的に作って行きマスよ」

 

「わかりました」

 

こうして、俺とディーノさんのチームはMAXコーヒーのケーキかパフェを作ることが決定し、今日のバイトは夕方で終えた。

 

 

☆☆☆

 

帰り道、俺は苺香と夏帆さんと帰っている。

 

「八幡くんは作るもの、決まった?」

 

「はい。MAXコーヒーを使ったケーキかパフェを考えてます」

 

夏帆さんの質問にそう答える。

 

「八幡さん。MAXコーヒーって何ですか?」

 

「私も気になる!」

 

「MAXコーヒーは俺の地元、千葉のソウルドリンクです。ストックがあるんで飲んでみます?」

 

「はい!」

 

「私も飲んでみようかな…」

 

「じゃあ、どうぞ」

 

そう言って、俺は苺香と夏帆さんにMAXコーヒーを渡した。

 

「甘〜い!」

 

「すごく甘いですね…でも私は、この味好きです」

 

「甘いけど、また飲みたい味ね」

 

2人には好評だった。あんまりこの味をわかってくれる人がいなかったから嬉しい。

 

「それは良かったです。欲しい時は言ってください。またあげるので」

 

「ありがとうございます」

 

「でも八幡くん、いいの?」

 

「これぐらい大丈夫ですよ。MAXコーヒーなら家にたくさんあるんで。それより、日向さんはオリジナルメニューは何にする予定なんですか?」

 

「私はケーキかパイかな?苺香ちゃんは?」

 

「私と麻冬さんはパフェにする予定です」

 

「上手く作れるといいな」

 

「はい!頑張ります」

 

桜ノ宮は拳を握りながら笑顔でそう言った。

 

「むぅ...」

 

一方で夏帆さんは頰を膨らませていた。

 

「どうかしました?夏帆さん」

 

日向 「私には?」

 

「はい?」

 

「私には何か言ってくれないの?」

 

そう言って俺にさらに近づき上目遣いで見てきた。

一瞬、可愛いと思ってしまう。

 

「わかりました。それじゃあ…」

 

「夏帆さんも上手く作れるよう頑張ってください」

 

そう言った。つい俺はお兄ちゃんスキルが発動し、妹のように夏帆さんの頭を撫でてしまった。

 

「っ‼︎…うん!私、頑張るから」

 

「はい」

 

夏帆さんは顔を真っ赤にしてそう言った。

 

「ふふっ」

 

桜ノ宮は俺達のことを見ながら笑みをこぼしていた。

 

「ん?どうした苺香?」

 

「いえ…なんだか八幡さんと夏帆さんが兄妹みたいに見えてしまって…」

 

「そうか?」

 

「はい、仲のいい兄妹だなって…。八幡さんは、お兄ちゃんって感じがします」

 

「まぁ実際、俺には妹がいるからな」

 

「そうなんですね!私、比企谷さんの妹さんに会ってみたいです…」

 

「私も八幡くんの妹さんに会ってみたいな…」

 

「今は受験生だから無理そうなんで、来年なら大丈夫だと思います」

 

「その時はお願いしますね」

 

「ああ、わかった…」

 

俺達がそう会話していると

 

「…ヒキタニ君、久しぶりだね」

 

俺達の前に、かつて俺のクラスにいた俺の1番嫌いな奴に秋葉原で会って、話しかけられてしまった。しかもバイト先の苺香と夏帆さんの前で…。俺は嫌な予感がしながら、この状況をどうしようかと考えていた…

 

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
次回はあの俺ガイルキャラがちゃんと登場します。
それと八幡が作るケーキかパフェについてですが
MAXコーヒー風味でいこうと思います。

それでは、次回もよろしくお願いします。


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第07話 葉山隼人との再会

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ありがとうございます。

久しぶりの更新です。

葉山のアンチは控えめというかほぼ無しにしています。


それでは今回もよろしくお願いします。


俺は苺香と夏帆さんを後ろに残し、前に出て葉山に話しかける。

 

「何で、葉山がここにいるんだ?」

 

「たまたま、秋葉原の方に用事があってね」

 

「ふーん」

 

「それより君と話がしたいんだけどいいかな?」

 

ロクな話ではないとは思うが、一応...コイツの話は聞いておこう。

 

「それは構わんが、連れの人を先に帰してからでいいか?」

 

「ああ、構わないよ」

 

「じゃあ、ちょっと待っててくれ」

 

そう言った後、俺は2人のところへと戻った。

 

「苺香と夏帆さん。すいません。俺、あの人と話があるので先に帰ってもらっていいですか?」

 

「比企谷さん、あの人は誰なんですか?」

 

苺香は俺の問いにそう聞き返す。

 

「ああ。前に俺が高校を退学になった話をしたよな?その原因を作った奴だ」

 

「そんな人と話して大丈夫なんですか?」

 

「そうよ、八幡くん。大丈夫なの?」

 

「心配は要りません。あいつには今後、俺達と関わらないようにと強く言っておくので」

 

「そう...分かったわ。八幡くん、頑張ってね」

 

「比企谷さん、ファイトです!」

 

「おう」

 

そう言って俺は苺香と夏帆さんと別れ、葉山の方へ向かう。

 

「もう大丈夫かい?」

 

「ああ。それで、話って何だ?手短に頼むぞ」

 

「じゃあ、そこのス○バにでも入ろうか。もちろん僕の奢りでね」

 

「そんなの当たり前だろ」

 

そう言って俺と葉山はス○バに入り飲み物を注文し、受け取ってのち席に座る。

 

「あの人達は誰なんだい?」

 

「それをお前に言う必要はない。それより、本題に入れ」

 

「それじゃあ、本題に入ろうか。なぜ、君は何も言わず総武高校を去ったんだい?」

 

「何だ。そんなことを聞きにわざわざ俺の所に来たのか。暇なやつだな」

 

「比企谷。僕の質問に答えてくれないか?」

 

「そうだな...別に誰にも言う必要が無かったからだが」

 

「雪ノ下さんや結衣にはなぜ、言わなかった?同じ奉仕部の仲間だったじゃないか」

 

「だから?別にあんな奴らに言う言葉なんざ、何もねーよ」

 

「比企谷!」ガタッ

 

「」ザワザワ

 

葉山は俺の言葉に癪にさわったのか立ち上がった。その時の葉山の表情は怒りに満ちていた。周囲の人達は何事かと俺達の方に視線を送っていた。

 

「落ち着けよ。葉山」

 

「すまない」

 

葉山は座り直す。

 

「それで、葉山は俺にどうしてほしいんだ?」

 

「あの2人とまた話をしてほしい。そして、謝罪するんだ」

 

「謝罪だと...なぜ、俺があいつらに謝罪しないといけない?」

 

「修学旅行の件さ」

 

「その原因を作ったのはお前だろ、葉山。お前があの依頼を自分達のグループ内で解決しないのが悪いんだ。俺も安易に引き受けたのは悪いとは思う。だが、俺が謝罪する必要まではないはずだ」

 

「.......」

 

葉山は何も言い返せなかった。

 

「話は終わりだ。それと、もう俺と関わるな。俺もあいつらとはもう関わる気はない。俺は普通の生活が送りたいんだ。これ以上、俺に関わるというのなら、こっちも手を打つが?」

 

「わかった。君とはもう関わらないことを誓うよ」

 

俺がそう言うと、葉山は素直に従った。

 

「頼むぞ。それと、俺の連れにも手を出すなよ。後、あいつらにも俺と関わるなと強く言っておいてくれ」

 

「ああ、言っておくよ。時間をとって、すまなかった。それと今更だけど修学旅行の件はすまなかった」

 

「本当に今更だな...じゃあな。葉山」

 

そして俺は葉山を残し、店を出る。これで、もう葉山達と関わることはないだろう。だが、もし俺達にまた関わるというなら俺は容赦はしないと改めて誓った。一方、葉山はというと

 

「.....」

 

無言で、ただただコーヒーを飲むだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「比企谷くん...やっと見つけた」

 

そして、この八幡と葉山の会話を聞いていた女性がいたとかいないとか...

 

 

...続く

 

 

あとがき

 

ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

 

葉山に対しては撃退の声が多かったので撃退させました。

もう八幡とは関わらないと思います。(フラグ)

 

この話以降はブレンド・S原作に戻ります。

 

それと、2日遅くなりましたが...

 

 

日向夏帆ちゃん。お誕生日おめでとう!

比企谷八幡と無事結ばれるといいなぁ...

(この本編での話ですが)

 

 

それでは、次回もよろしくお願いします。




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

葉山に対しては撃退の声が多かったので撃退させました。
(控えめの撃退です)
もう八幡とは関わらないと思います。(フラグ)

この話以降はブレンド・S原作に戻ります。

それと、2日遅くなりましたが...


日向夏帆ちゃん。お誕生日おめでとう!
比企谷八幡と無事結ばれるといいなぁ...
(この本編での話ですが)


それでは、次回もよろしくお願いします。


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