男が少ない貞操観念逆転世界 (チャリ丸)
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世界一のビッチに、俺はなる!

書きたいものは我慢しないようにしました。

貞操観念逆転モノのエロゲとかハーレムモノとかでいいのないっすかね…。


 

「倫根!起きなさい、倫根!」

「ん、…後、5分…」

「何言ってんのよ。今日から大学生だって、あれだけ楽しみにしてたじゃない」

「……え?」

 

 今日は、仕事終わりの呑み会から帰ってきた土曜日のはず。

 なのになぜ母親にこんな朝早くに叩き起されなければいけないんだ。

 …いやまて、そもそもツッコミどころが多い。

 

「…大学生?」

「そうよ。…あんた、寝ぼけてるわね。早く顔洗ってらっしゃい」

 

 全くもう…。と呆れながら俺の部屋を出ていく母親。

 ……おかしい。俺は暗黒期とも言える中学は卒業したし、それなりに部活、勉強、恋愛と充実した高校も卒業したし、遊び呆けつつもちゃんと学ぶべきことは学んだ大学も卒業したはずだ。

 

 それがなぜ、大学1回生になってるんだ。

 

「…そういや母さんも心なしか若かったな」

 

 俺の記憶では、白髪がかなり増えていたはずだ。

 大学1回生になるということは、順調に行けば18歳。寝る前は28歳だった俺の時と比べて、10年も若いのなら当然か。

 

「まあ生きてるし、ちゃんと日本みたいだからなんとでもなるだろ。もしかしたら夢かもしれないしな」

 

 独り言を呟きながら顔を洗いに行った。

 その時に頬を抓ってみたが、ちゃんと痛かった。

 

 それどころか。

 

「あ?…俺、こんなにはっきりとした二重だったっけ?」

 

 そこに写っていた俺は、中々に美形だった。

 毛は無造作ヘアーなるものになっており、目はぱっちりとした二重。鼻も日本人にしては割と高く、微笑んでもキモいにやけ顔にならない。

 

「何かが、おかしい…」

 

 急なタイムスリップに、生まれ変わった俺の肉体。

 

 俺の身に何かが起こっているのは、少し考えれば分かった。

 

「そういや大学1回生って言ってたけど、どこ大だ?」

 

 こうなる前は、俺はそれなりの偏差値を誇る私立大学で情報系の勉強をしていた。

 まあそのせいもあって大学では女子との交流も中々に難しいものになっていたのだが、懐かしいものである。

 

「っとと、そういや学生証あったな。…あー、やっぱ一緒か」

 

 ふと、着替えのポケットに入れていたスマホのカバーに入れていた学生証の存在を思い出し、確認する。

 やはり、俺の記憶にある大学と同じだった。

 

「ならまあ、大丈夫か」

 

 顔も洗い、気持ちの整理もついたところで食卓につく。

 すると既に母親が朝食の用意を済ませていた。

 

「さ、ぱぱっと食べちゃいなさい」

「おう。いただきます」

 

 出てきた惣菜パンに齧り付きながらテレビを付ける。

 朝の平日ということもあり、やはりやっているのはどの局も朝のニュース番組ばかり。

 とりあえずそのままのチャンネルに固定し、ひとまず朝食に集中する。

 

『次のニュースです。…日本全国における、昨年度の強漢(・・)事件の発生件数が、過去最悪の結果となった事が、警察庁の調べにより分かりました』

「うげっ。盛りたい放題かよ…」

「あんたも気をつけなさいよ。他人事じゃないんだから」

 

 …ん?どういうことだ?

 他人事じゃない…。まあ確かに、社会人してた時は冤罪ってのもあったけど…。

 母親の言葉に疑問を抱きつつ、ふともう一度テレビの画面を見ると、俺の知っている強姦とは字が違うことに気づいた。

 

「……は?お、男の方を…?」

「何言ってんのよ。ずっと男が被害者でしょ?お父さんも割と美形だから、結婚する前には結構強漢されてたって言ってたんだから」

「へ、へぇ〜」

 

 ま、待て。父親の強漢にあった話なんて聞きたくもない。

 違う、そんなことじゃない。…なんで強漢なんだ?

 

『コメンテーターの宮森さん、どう思われますか?』

『うーん…。こればっかりは、法律を厳しくする以外に無いと思いますね。年々男性の出生率が低下していますし、昨年はワースト記録を塗り替えましたから…』

『宮森さんのおっしゃる通り、ここ数十年の男性と女性の人数比は大きく偏っています』

 

 ふと、またまた気づくことがあった。

 ニュース番組に出ているのが、軒並み女性ばかり。それも、かなりの綺麗どころばかり揃っている。

 

『男性が1人に対し、女子は159人。これから、この差はもっと激しくなると予想されています』

『アメリカなどでは、既に一夫多妻制が取り入れられていますから、日本もそう遠くない未来、そうなるかも知れません』

 

 ……何?1:159?

 例えば一学年に女子が450人程いれば、そこには男子が3人しかいないと?

 なぜか急に冷静になった思考でそんな例を考えてしまったが、なんだか凄いことになっているようだ。

 

「それ、アテにしちゃダメよ」

「え、なんで?」

「よく見てみなさい。それ、全年齢って書いてるでしょ?おじいちゃんは割と多いけど、あんたみたいな学生はもっと激しいのよ」

「へ〜。…ってことは、中学とかかなり大変だったんじゃないか?」

「そりゃそうよ。…あんたも、ようやく親の苦労が分かってきたのね」

 

 およよ、と泣くフリをする母。

 だがそうなると、少し楽しみになってくる。

 

「ごちそうさま。行ってくるよ」

「えっ!?た、タクシー呼ばなくていいの?」

「っ、だ、大丈夫だって。自転車で駅まで行くから」

 

 やっぱり。

 恐らくこの世界では、男性はかなり珍しく、貴重な存在。

 だからこそ持て囃され、丁重に扱われる。だからこそ、強漢なんていうものが起きる。

 そういった中で男性1人で行動するのは危ない、そう思っての親心のようだが、俺は他とは少し違うのだ。

 

「ほ、ほんとに大丈夫?なんなら送ってくわよ?」

「さすがに心配しすぎだって。大学までの登校も楽しみたいからさ」

「なら良いけど…」

 

 この世界に来るまでは、普通の男女の比がほぼ同じ世界にいたのだ。

 AVというもののパッケージにはだいたい女性が写っていたし、俺にも性欲はそれなりには、というよりかは人並み以上にはあった。

 

「じゃ、行ってきます!」

 

 歯を磨きカバンを肩にかけ、俺は元気よく家を飛び出た。

 

 この朝、俺はビッチになることを決意した。

 

 

 ◇

 

 

「はぁっ、はぁっ…!あっつぅ…」

 

 チャリを飛ばすこと10分。俺はなんとかホームに止まっていた電車内に滑り込んだ。

 

「春先だってのに暑すぎんだろ…。ったく…」

 

 シャツを第二ボタンまで開け、インナーの胸元から風を送り込む。

 くそぅ…。世界が変わっても温暖化は変わらんか。

 

「…ん?」

 

 少し体温を下げたところで車内を見回すと、全員が全員俺の方を向いていた。

 それも、見ているのは皆女性ばかり。

 

「あー…。やらかした」

 

 強漢なんてものが過去史上最悪の件数を誇っているのなら、男性専用車両が出来ているはずだ。

 にも関わらずこうして一般車両に入り、見せびらかすように露出をするというのは、まさしくビッチがやるようなこと。

 

「ま、元々それ狙いだし大丈夫か」

 

 女子高生からOL、果ては私服のおばちゃんや行くところではおばあさんまでが、俺のその行為を凝視していた。

 

「そこまで見るのか。ちょっと想像以上だっ…たぁっ!?」

 

 俺が乗った駅の次の停車駅。

 その駅では俺が乗ったのとは逆方向のドアから人が押し寄せてきたのだが、いかんせんその量が多かった。

 

「っ、そういやここってベッドタウンだっけ…?」

 

 ぎゅうぎゅうと人とドアで押しつぶされるほどに力が加えられる。

 しかしまあ、こんな状況でも押し付けられる胸や尻の感触を堪能しても罪になりにくいっていうのはいい世界だぜ。

 

「…あっ」

「ひぅっ」

 

 ふと直接的すぎる柔らかさを身体の前面に感じて目線を下げてみると、1人の女子高生が俺に抱きつくような体勢を取っていた。

 

「ごめんね、汗臭いでしょ?」

「い、いえっ!」

 

 すげぇ。完全におっぱいの形が変わるほどに俺の身体に押し付けられてるのに、悪いのが俺じゃない。

 改めてこの世界の凄さに関心していると、目の前にいる女子高生が怪訝な顔でこちらを見ていた。

 

「どうしたの?」

「その、つ、通報しないんですか…?」

「しないよ。この満員電車じゃしょうがない」

 

 現役制服女子高生のおっぱいを押し付けられて通報する馬鹿がこの世界にはいるらしい。

 つくづく、性欲が割とある方で得をする世界だと思った。

 

「それに君、わざとやってるでしょ?」

「っ、な、何を…?」

「太もも触ってるのバレてるからね」

「ご、ごめんなさいっ!」

 

 周りの人の目もあるので本当に最小限のボリュームながら会話をしているものの、今の謝罪はややボリュームが大きかった。

 うむ、これが痴漢行為ならぬ痴女行為か。

 せっかくだ。乗ってやるとしよう。

 

「キミ、どこで降りるの?」

「え、えっと、その…次の次、です」

「俺と一緒じゃないか。…じゃあ、せっかくだし俺とちょっとイイコトしようか」

「イイ、こと…?」

 

 周りのお姉さま方がぎょっとした目を俺に向けてくる。

 そりゃそうだろう。電車の中で誘う男などこの世界には皆無に等しいのだから。

 

「キミも触りたいなら触ってていいよ。その代わり」

「ひゃっ!」

「俺も触らせてもらうけど」

 

 女子高生の小ぶりなショーツに包まれたお尻を揉みしだく。

 さらさらとしたショーツの感触を楽しみながら、時折上に引っ張り上げて食い込ませたり、ショーツの中に指を入れてアナルの周りをほぐしていく。

 

「あ、ふぁあ、んぅ…」

「駅に着いてからが本番だよ?」

 

 こちらに体重を預けてくる彼女のお尻の堪能しながら、俺は目的地に着くまでの時間を楽しんだ。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「んちゅ、ふ、ぅん…。ちゅぱ、くちゅ…」

 

 駅構内にある多目的トイレの中で、俺たちは唇を熱く重ねていた。

 

「んっ、あむっ…。ちゅっ、ぷはぁっ…」

「ちょっとちょっと。盛りたいのも分かるけど、名前だけでも教えてくれない?」

「あっ…。は、はいっ!」

 

 既に息を荒くして、頬を赤らめる女子高生を一旦落ち着かせることにする。

 さすがに何も情報を交換しないままするなんて、それはどこか嫌だ。

 

「えっと、私立蘭名学園2年の、奈川真由っていいます」

「ん、真由ちゃんか。俺は紫藤倫根。大学1回生だ」

「大学生の、お兄さん…」

 

 身近にそういった存在がいないのか、真由ちゃんは俺の方をぼーっと見ていた。

 

「部活動とかしてるの?」

「はいっ。その、水泳部に…」

「おおっ。…どおりで、太ももの締りが良い訳だ」

「お、お兄さん…」

「倫根でいいよ、真由ちゃん」

「倫根、さん…」

 

 少し離れていた真由ちゃんの身体を、そっと抱き寄せる。

 微塵も抵抗することなく、彼女の身体は俺の腕の中にすっぽりと入った。

 

「あの、いくらで大丈夫ですか?」

「…あー、今、手持ちどれくらい?」

「ろ、六千円しか…。今日は部活だけなので…」

「そっか。うーん…こっちもホテルじゃなくてトイレに誘っちゃったし、三千円でいいよ」

「えっ、い、いいんですか!?そんなせっかく男の人とさせてもらうのに、それだけで…」

「うん。他に欲しいものが出たらその時に言うから」

「わ、分かりました…」

 

 俺の腕に収まっている真由ちゃんは、俺の背中に回している手を盛んに動かし、何やら感触を確かめているようだ。

 

「どうしたの?」

「男の人の身体って、初めて触らせてもらったんですけどがっしりしてるんですね…」

「そう?触りたいならいくらでも触っていいよ。俺としては」

「ひゃっ、あ、んぅう…」

「真由ちゃんの可愛いおっぱいの方が触ってたいけどね」

 

 密着しているため少し窮屈だが、制服の中に手を入れて真由ちゃんの胸を揉む。

 高校2年生にしては割と小さめだが、しっかりと膨らみがあって柔らかい。

 

「あんっ」

 

 少し指でつまんでみたが、乳首も敏感なようだ。

 

「り、倫根さん…」

「ん。時間も無いし早速しよっか。…あ」

「どうしました?」

「ゴム、買ってないや」

「…倫根さんは、コンドームが無いとしたくないんですか?」

 

 まるで捨てられた子犬のような表情で上目遣いをしてくる真由ちゃん。

 …もしかして。

 

「真由ちゃんは、ナマでして欲しい?」

「で、できれば」

 

 なるほど。これで良くわかった。

 この世界は女性が多く、男性が少ないだけじゃない。

 前の世界での貞操観念が逆転しているのだ。

 簡単に言えば、女性はセックスがしたくてたまらなく、男性は身持ちが固い。

 真由ちゃんのような普通の女子高生がナマハメセックスを金を払ってまでしたいということは、求めれば大半の人は応じてくれるということ。

 

「分かった。じゃ、ナマでいいよ」

「ホントですか!?…あ、で、でもそれで三千円だけって…」

「それは後でいいよ」

 

 そろそろ本当に時間も無いので、ベルトを外す。

 ズボンのボタンに手をかけたところで真由ちゃんが俺の股間をガン見していることに気づいた。

 

「見てみる?」

「は、はい…」

 

 ズボンを降ろし、出てきたのはガッツリとテントを貼ったトランクス。

 …ん?待て。俺のちんこってこんなデカかったっけ?

 

「お、おっきいです…。さ、触っても…?」

「それはまた今度。さ、真由ちゃんも脚上げて?」

「…は、はい…」

 

 ここに来て少し躊躇いが出たのだろうが、決心したかのように左脚を上げて俺に向けてくる真由ちゃん。

 いやほんと、綺麗で程よく太い良い太ももだわ、これ。

 

「あ、あのっ、ショーツは…?」

「それはね、こうやってズラせば脱ぐ必要も無いでしょ?」

「……あぅ」

 

 真由ちゃんが履いているショーツは、汚れを知らないほど真っ白なショーツだった。

 それのクロッチをズラして、真由ちゃんの秘部を露出させる。

 膝上のスカートからほんの少しだけ覗く、スク水の日焼けが素晴らしい。

 

「じゃあ挿入れるよ、真由ちゃん」

「はいっ、お、お願いしますっ」

 

 上ずった声で真由ちゃんが返してくる。

 その視線は、俺の左手が誘導しているちんこに釘付けになっていた。

 反応からしてもちろん処女だろうが、ショーツを触った際に出ていたあの愛液の量なら大丈夫だろう。

 

「いくよ」

「ひっ、あ、うぅっ…!」

 

 まず亀頭を膣内に入れ、そのまま一息に奥まで進めていく。

 なぜか一回り…いや、二回りほど大きくなっていたモノが全部真由ちゃんの膣に収まった。

 

「挿入ったよ、真由ちゃん」

「ぇっ……、い、痛く、ない…?血も、出てない…?」

「処女膜っていうか、あれはちゃんと濡れてない状態で狭い膣に入れるからそうなるだけらしいよ。だから、こうしてちゃんとぐちょぐちょに濡れてる真由ちゃんは大丈夫なんだと思うよ」

 

 彼女の膣内は非常に狭い。

 水泳で鍛えられているからだろうか、とにかく締りがすごい。

 だが、その締りも決して追い出そうとするような締りではなく、奥へ奥へと誘うような締り。

 それでいて肉ヒダが竿に絡みつき、裏筋やカリに絡みついてくる。

 

「あぁ…。倫根、さん、のっ…おちんちん、すっごいおっきくて、気持ちいい、です…」

 

 女性経験が多くなくても分かるこの名器ぶり。

 そして処女でありながら初挿入でしっかりと感じている真由ちゃん。

 …うん、才能がありそうだな。何の、とは言わないが。

 

「動くよ」

「…んっ、ふ、ぅあ…あんっ」

 

 片足を持ち上げながらピストンをするとすぐに真由ちゃんが喘ぎ始めた。

 愛液も挿入前以上にどばどばと溢れだし、膣内での潤滑油となって快感の助けとなっている。

 

「あんっ、あっ、すっ、すっごぉいぃ…」

「気持ちいい?真由ちゃん」

「は、はいぃっ!すっ、すっごくきもちいいですぅっ!」

 

 そう言って俺の首に腕を回す真由ちゃん。

 涙が溜まった目尻は下がり、頬は上気して息は上がり、誰が見るまでもなく真由ちゃんは発情していた。

 

「真由ちゃんの膣内も、すっごい気持ちいいよ。…んっ、ちゅっ…」

「んぁっ…んむぅ、ちゅ、はぁっ、んぅ…」

 

 真由ちゃんに口付けをすると、待ってましたと言わんばかりに求めてきた。

 口の端から唾液を零しながらも舌を絡めようと必死に伸ばしてくる真由ちゃん。

 喘ぎながら息継ぎしているので、少し苦しそうだ。

 

「っ、そろそろ出そう…」

「は、あんっ!ほ、ほんと、ですか…?」

 

 真由ちゃんが苦しそうなのを見てられないから、という訳では無いが早く終わりそうだ。

 本当に真由ちゃんの膣内は動かせば動かすほど、真由ちゃんが感じれば感じるほどに気持ちよく動いてくる。

 その中で時間もないということもあり、早めに射精感が押し寄せてきた。

 

「な、膣内(ナカ)にっ、膣内(ナカ)射精()してくださいぃっ、倫根さんっ!」

「射精すよ、真由ちゃんっ!」

 

 ぎゅっと俺の身体をキツく抱きしめてくる真由ちゃん。

 キツいのはその抱擁の力だけでなく、膣圧もここにきて凄いことになってきている。

 

「くぅっ!」

「あ、あふ、うぅん…。す、すごい、出てる…。こ、れが、精液…?」

「はぁっ、はぁ…そう、だよ…。これが、卵子と一緒になったら、受精卵になるんだ…」

「受精…。妊娠、できたんですか…?」

「それは、真由ちゃんの排卵日による、かな?」

 

 真由ちゃんの膣内から引き抜く。

 未だ怒張を続ける我が息子は射精後ということもあり、敏感になり非常に辛かったが、なんとか名器から抜け出せた。

 その真由ちゃんの太ももには、膣内に射精した精液が垂れていた。

 

「あっ…」

「拭いておくね」

 

 多目的トイレなのでもちろんトイレットペーパーがある。

 手際よく巻き取り、真由ちゃんの太ももの感触を堪能すると共に零れた精液を拭っていく。

 

「はい、もうこれで大丈夫。ありがとね、真由ちゃん。気持ちよかったよ」

「こ、こちらこそ本当にありがとうございます!私も、とっても気持ちよかったです!」

 

 ぺこり、と深々と頭を下げる真由ちゃん。

 …うん、改めて冷静に考えると現役女子高生に膣内射精してお金もらって頭を下げられるというのは、前の世界ではとても考えられないな。

 

「あのっ、お金、三千円…ですよね」

「あっ、うん」

 

 俺もまだ尿道に残っている精液を処理している内に、真由ちゃんは棚に置いていたカバンから、年頃の可愛らしい財布から英世さんを3枚取り出した。

 

「…ほ、ホントにこれだけでいいんですか…?」

「さっきも言ったけど、また今度。今は無いんでしょ?それに、貰うのは何もお金だけじゃなくても良いからね」

「そうなんですか?」

「あぁ。それもまた、今度誘う時に連絡するよ。ライン、教えてくれる?」

「はいっ!」

 

 真由ちゃんが再びカバンを探る。

 彼女が取り出したのは俺が使っているのと同じ、背面にリンゴのマークが書かれたものだ。

 

「…うん、追加しといた。また連絡するね」

「はい!えへへ…男の人の連絡先…」

「嬉しそうだね」

「そりゃあもうっ!」

 

 ぴょんぴょんと跳ねる真由ちゃん。

 その慎まやかなおっぱいはあまり大きく揺れていないが、その可愛い満面の笑みを見ているとこっちも嬉しくなってくる。

 

「じゃあ真由ちゃん、先に出てくね。また、連絡するから」

「はいっ。本当に、ありがとうございました!」

 

 まだ滾る肉棒をズボン中で隠しながら多目的トイレを出た。

 

「さて、じゃあ大学に行くか」

 

 幸い、家は早めに出ていた。

 今から電車に乗っていっても、十分間に合うだろう。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

「やっぱ、行き道でもめちゃくちゃ見られてたな」

 

 ただ貞操観念が逆転しているだけではないと、改めて認識した。

 俺の通っていた大学は情報系。それもガチガチのだ。

 前の世界では当然男子が大多数を占めており、一つの学科に女子が2桁いるか怪しいほどだった。

 それが、乗り換えた電車も大学へのバスも、そして今いる大教室も女性ばかり。

 1:159らしいが、母さんの言う通り俺たちの年代はさらに男子が少ないらしい。

 

「見て、男の人よ…」

「すっごい…初めて見たわ…」

「彼女とかいるのかしら…」

「はぁ…、ヤリたいわねぇ」

「ほんと。誘おうかしら」

 

 なんだこれは…。

 マジ排卵するわ、とかハメられたい、とかが割と可愛い女子大生の間で飛び交っている。

 適当な後ろあたりの席に腰掛けているが、前後左右の席にはまだ誰も来ていない。

 

「巨乳で可愛い娘が6、7人ぐらい来てくれねぇかな…」

 

 後、下宿してる子。料理が美味しいのも追加で。

 これだけ気軽にセックスできるのなら、下宿してる子の下宿先に友達を誘って突撃するのもありだろう。

 前の世界でいうと、女子が少ない世界での女子が男子だらけの下宿先に泊まりに行くようなもの。

 そりゃヤリますわ。

 

「…色んな子と関わり持つなら、サークルに入ってみるか」

 

 前の大学生活ではサークルには入っていなかった。

 ただ単にバイトが忙しかったのだ。それに、普通に講義を受けてると友達も増えたし、そこから先輩後輩の繋がりもできた。友人関係も問題なかったのでさほど入る意義を感じなかったのだが、この世界では別だ。

 

「その辺も聞くか」

 

 俺たちがこの大教室に集められているのは、新入生のオリエンテーションのため。

 単位の取り方やGPAのシステム、サークル紹介などのアレだ。

 正直出る必要が感じられないのだが、女の子を物色するためという理由で参加している。

 

「ってか、可愛い子とか多いな」

 

 前の世界に比べて、可愛いどころや綺麗どころがとんでもなく多い。

 電車内や街、バス、そして情報系の大学。ここまで来てブサイクな顔を見たことがない。

 これも、世界が変わったからなのだろうか。

 

「まあ俺には好都合だけどな」

 

 1人小さく呟いていると、ようやく俺の両隣…どころか前後、そして斜めの4席すらも一気に埋まった。

 

「隣、失礼するね?」

「私も」

 

 その中で特に目を引いたのが、俺の両隣に座ってきた2人。

 

「男の人…なんだね。すごい…私、初めて見た」

 

 まずは右側に座ってきた、涙ボクロとウェーブのかかった長い茶髪が特徴的な…もとい前の世界での量産型に近い美女。

 しかし、そんな量産型達とは違うところが数点。

 まずは顔。

 抜群に可愛い。その辺のモデルが死んでしまいそうな程に、愛嬌のある笑顔が可愛らしい。

 そしてスタイル。

 胸はどれだけ小さく見積もってもトップが90cmを超えているであろう爆乳。

 しかし腰はくびれており、尻は大きい。

 最後に匂い。普通にとてもいい匂いすぎる。ずっと埋もれて嗅いでいたい。

 

「ほんと、精子提供者の人の顔すら見れてないもの」

 

 次に左に座ってきた、ほぼ絶滅危惧種―まあこの世界での男性程ではないだろうが―に近い黒髪ロングの美女。

 こちらは、胸は右側の子程ではないにしろ、巨乳だ。

 ややスタイルの分かりづらい服を着ているためウエストは分からないが、全体的にすらっとした印象を受ける。

 スレンダー巨乳、と言ったところか。

 …それよりも、気になる発言が。

 

「精子提供者?」

「…あぁ、男の子だから知らないのね。女子はね、妊娠したい時に男性から提供されていた精子と自分の卵子を体外受精させるのよ」

「へぇー」

 

 体外受精…。それが一般的とは、世の中も進んだ…のか?

 …ん、待て。体外受精させるってことは…。

 

「それって、みんなそうなの?」

「そうだよ?男の人全然いないし、みんなすぐ結婚しちゃうもん」

「あー、なるほど」

 

 つまり、ほとんどの女性は処女のまま妊娠し、処女のまま子供を産む、と。

 処女厨ではないが、それはそれで唆られるものがある。

 

「あっ、自己紹介してなかったね。私は宮原かおり。よろしくね」

「私は四ノ宮涼子。かおりと同じ高校出身。ちなみに、彼氏はいないわよ」

「あーっ、涼子ずるーい!私も、彼氏いないからね!?」

「は、ははは…。俺は紫藤倫根。よろしくね、宮原さん、四ノ宮さん」

「もー。せっかくだし名前で呼んでよ、倫根くん」

「…うん、分かった。かおり、涼子」

 

 まさかいきなり呼び捨てにされるとは思ってなかったのか、彼女たちの顔がみるみる赤くなっていく。

 可愛いなぁ…。

 

「そうだ。せっかくついでに連絡先交換しようよ」

「っ、う、うんっ。いいよっ」

「わ、私も…!」

 

 平静を保とうとしているのが見え見えだが、そこも可愛らしい。

 涼子なんてまともに携帯操作出来てないし。

 

「2人とも、何かサークルとか入ろうと思ってるの?」

「わ、私は学祭実行委員かなぁ…」

「私は、テニスサークルに…」

「ふーん、そっか。じゃあ俺も2つに入ってみよっかな」

 

 ここぞとばかりに気があるということを示していく。

 2人のは、まるで好意を誰にでも向ける女子と会話した時の童貞のような反応をしている。

 こんな美女達をいつか侍らせることが出来るかもしれないと思えば、どんどんと楽しくなってくる。

 

『それではただ今より、オリエンテーションを始めます』

 

 かおりも涼子も、顔を赤くしたまま資料と前と、視線を目まぐるしく行き来させている。

 

「…へぇ、やっぱり学祭実行委員が1番人数が多いんだな」

「う、うん。大学での花形的なところもあるから…」

 

 サークルや部活が掲載されているパンフレットには、その数なんと80人超と書かれている。

 その皆が皆、揃いも揃って魅力的だ。しかもなんと、男はゼロ。

 前の世界の情報系からは想像出来ない…。女子大じゃねぇのかここ…。

 

「可愛い人、多いわね」

「そうだな。これだけ可愛い人が多いなら、やっぱり入りたいな」

「えっ…」

「どうした?…あっ、かおりも涼子も可愛いから大丈夫だよ」

「か、かわっ…!?」

「もう…、じょ、冗談は、やめてよね…」

 

 と言っても、途中かおりが信じられない、といった顔をしてきた理由は分かる。

 前の世界で言うなら、イケメンばかりいるヤリサーに、一人だけ女子が入るようなもの。

 これで、この2人は俺はそういうのが大丈夫だ、と思ってくれるといいんだけど。

 

「ねぇ…2人とも、エッチなことに興味ある?」

 

 そう小さくいいながら彼女たちの太ももを擦る。

 春先ということもあり、2人ともロングスカートを履いていたが、その上からでも分かる良い触り心地だ。

 

「もしそうなら、俺の太ももに手を置いて」

 

 俺がそう言うと、ほぼ反射的に2人ともが俺の太ももに手を置いてきた。

 

「…そっか。じゃあこのオリエンテーションが終わったあと、一緒にご飯食べよ?その時に、色々と話したいから」

 

 2人ともぶんぶんと、首がもげるのではないかという程に激しく頷いた。

 

 2人目と3人目、確保っと。

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

「ふんふふんふふーん」

「あれ、どうしたの真由。随分機嫌良さそうだけど」

「あっ、みのりちゃん。おはよっ」

「うん、おはよ。…で、どしたの?いいことでもあった?」

 

 私立蘭名学園の水泳部のロッカーで私、奈川真由は制服からスクール水着に着替えようとしていました。

 倫根さんと援交してもらったこともあり、少し遅れていたのでロッカーに部員はいませんでしたが、私よりも遅い子がいました。

 明日香みのりちゃん。私と同じクラスの女の子です。

 

「ちょっとだけ、ね」

「なに、いい男優でも見つけた?」

「そんなんじゃないって。…電車で、男の人と隣同士になったの」

「マジで!?」

 

 驚くみのりちゃんを尻目に私は制服を脱いでいく。

 女同士の裸なんて見られ慣れてるし、大して隠すところもないのでタオルも何も巻かない。

 

「マジだよ。それも、すっごいイケメンで、汗の匂いもやばかった」

「いいなぁ…。ただでさえ少ないのに、みんな男性専用車両に逃げてくのに…」

「良いでしょっ。日頃の行いが良いからかな〜」

「貧乳でケツと太ももだけが育ってく真由を神さまが見かねたんじゃない?」

「……みのりちゃん、せっかくもっといい情報教えてあげようと思ったけど、言わないよ?」

「ご、ごめんごめん」

 

 全く、失礼だなぁ。倫根さんは私のこのおっぱいと太ももが良いって言ってくれたのに。

 それにしても倫根さんも変わった人だよね。買った私が言うのもあれだけど、男の人であんなに積極的な人もいるんだ…。

 

「で、何?いい情報って」

「その男の人とね…連絡先、交換したの!」

「えっ、ええぇっ!?うっそ、はぁっ!?ちょ、なんで!?」

「おっぱい押し付けたら、連絡先教えてくれたの」

「…はっ、嘘でしょ…。今どきそんなビッチみたいな男の人、いるなんて…」

 

 ビッチ…。うん、倫根さんにはそれが合うのかな。

 きっと今朝のあれだって、私が偶然倫根さんの真正面に居たから誘っただけであって、隣にいたOLさんを誘っていたかも知れないもん。

 

「ま、真由っ。その人の連絡先、私にも教えて!」

「教えていいか、ちゃんと聞いてからね」

 

 制服を脱ぎ終え、ブラとショーツだけの下着姿になる。

 あっ…。みのりちゃんが見てるから、ショーツの中だけは見られないように早く着替えないと。

 

「はぁ…。その人も、真由だけの彼氏ってわけにもいかないだろうけど、いいなぁ…。種付けされる相手がイケメンだなんて…」

「満員電車で押しつぶされてた私を抱きしめてくれて、大丈夫か、って心配してくれたし」

「めっちゃ優男じゃん。…はーっ、羨ましっ!そんな人に種付けされたいなー」

 

 みのりちゃんが自分のロッカーに荷物を入れているのを見て、その隙にショーツを脱ぐ。

 やっぱり膣口とショーツの間に愛液と精液の橋がかかるけど、今は気にしてられない。

 両脚からショーツを抜き取り、そのまますぐにスクール水着に脚を通す。

 

「私、もうガンガン攻めてくから」

「そうしときなさい。そんなの、宝くじ当てるよりも難しいレベルだから」

「分かってるよ。…でも、いざ誘うとなるとどうすればいいのか…」

「んー…。女子から男子に密着していく、なんてありえないしなぁ」

 

 今度はブラを外し、スクール水着のパッド部分を合わせていく。

 ふと、自分のおっぱいを触った時に倫根さんに揉まれたことを思い出した。触り方がえっちで、乳首を勃たせるのが本当に上手だったなぁ…。

 なんてことを思っていると、また乳首が勃ってきちゃった。

 ダメダメっ。今から部活っ!

 

「ねぇ真由、その人って年上?」

「うん。大学生って言ってた」

「じゃあもういっそ、その人にリードされちゃったら?真由の話聞く限り、女嫌いじゃ無さそう…。いや、むしろ女好きみたいだし」

 

 みのりちゃんもスクール水着に着替えていた。

 相変わらず、私よりもかなり大きなおっぱいの扱いに苦戦しているようだ。

 

「うん、そうする。かっこいい、頼りになるお兄さんって感じだったから」

「最高かよ。…んっ、くそ…。パイポジが合わない…」

 

 むにむにと水着の中で形を変えていくみのりちゃんのおっぱい。

 倫根さん、女性が好きってことはおっぱいも好き、だよね。

 私のおっぱいが好きって言ってくれてたし。

 

「えへへ…」

「…はぁ、ホントにその真由の幸せそうな顔見てたら我慢出来なくなってくるわ。バイトして風俗でも行こっかなー」

「みのりちゃん。風俗とか出会い系するのは、その人から連絡先をゲット出来なかった時にしない?」

「ん、そーする」

 

 きっと、大丈夫だ。

 みのりちゃんは女子高生の中でもかなりおっぱいが大きいと思う。

 女嫌いじゃない倫根さんなら、みのりちゃんの巨乳も好きになるはずだ。

 

「よしおっけ。じゃ、行こっか真由」

「うん。今日も頑張ろうねっ」

 

 倫根さんとのえっちだけが、私の人生じゃないもん。

 未だに少し濡れている膣内に少し気を取られながら、私とみのりちゃんはロッカーを出た。

 

 その後、ロッカーからプールまで向かう途中に、私の子宮の中に倫根さんの精子が溜まっていることに気づいて顔が真っ赤になってしまい、みのりちゃんに弄られてしまいました。



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2、3、4、5人目

1話目投稿後「感想も評価も来るし、貞操観念逆転モノはやっぱ皆好きなんやな!」

しばらくして「評価バー赤…?お、オリジナルにしてはけっこう行くやん…」

お気に入り500突破「もしかしてR18書く方が才能あるんちゃうか?」

現在「変なもん次話で投稿出来ねぇぞこれ…」

ということで、皆様からの多くのお気に入りなど、嬉しい悲鳴を上げながら仕上げました。

しかし申し訳ないですが、今回は本番の描写はございません。

フラグとかはビンビンですよっ!!


 

「…」

「…」

「あれ、かおり、涼子、どうしたの?全然お箸進んでないけど」

「だ、だって…」

「あなたが、あんな大勢の前で誘ってきたからよ…」

「大勢の前って、別にそんなの関係ないでしょ?」

 

 俺と対面する形で座ったかおりと涼子の箸は、全くと言っていいほどに進んでいない。

 俺が食べているのは、彼女たちと同じA定食。普通の学食にあるような、ご飯と南蛮揚げ、味噌汁のセットだ。

 

「倫根くん、その…本気なの?」

「本気じゃなければ2人を誘わないよ。2つの意味で、いい友達になれると思ったから」

「っ、ほ、本気…なんだ。確か今日は…」

「そう。今日はサークル紹介とかしかないから、ゆっくりと時間取れそうなんだけど、場所がね…」

 

 先ほど確認したところ、3人で利用できるホテルはやはり少なかった。

 となれば、いっそのこと下宿生を捕まえてその子も入れてしまうというのも一手なのだが。

 

「2人は、3人だけでしたい?」

「わ、私は倫根くんとできるなら、なんでも…」

「それって、り、輪漢されたいってこと…?」

「うん。俺、女の人に囲まれるの好きだから」

 

 これを前の世界で女子が言おうとしよう。

 大勢の男にハメられるのが好き、という発言に早変わりするのだ。

 いやぁ、やっぱビッチってすげぇわ。実際はハーレムしたいってだけなのに。

 …まあ男と女で、射精するだったり、妊娠するだったり、ハメるだったりと、少しややこしいことになっているが細かいことは気にしない。

 

「じゃあ、他の人がいてもいいよ」

「うん。ちゃんと私たちもしてくれるんなら…」

「大丈夫。2人とは最初にしたいから」

 

 これは紛れもない事実だ。

 茶髪爆乳女子大生と黒髪ロング巨乳女子大生。それも、2人とも飛びっきりの美女。

 そんな彼女たちが求めてきていくらでもヤッていいのだ。

 それを後回しにする理由なんて無いだろう。

 

「…じゃあ、そろそろ教室に戻ろっか」

 

 会話の途中から箸が進み出していたかおりと涼子ももう食べ終えている。

 俺たちは再び、3人揃って大教室へと戻るため席を立った。

 

 大教室は一番最上階。食堂は一階にあるため、移動にはエレベーターを使うのが普通だ。

 3人でエレベーターを待っていると、まあ見られるわ見られるわ。やっぱりこの世代の男ってのは1:159以上に珍しいらしい。

 

「あっ!かおりちゃんじゃんっ!」

「へっ…?は、華…ちゃん?」

「そーそー!塾で一緒だったよね!」

 

 エレベーターの前で待っていると、どうやらかおりの知り合いらしい女子がこちらに向かって笑みを浮かべながら近づいてきた。

 なるほどな、学校は違えど塾は一緒か。

 

「華ちゃんここにしたんだ…。家が遠いって言ってなかったっけ?」

「知り合いの先輩がさ、この近くで下宿してるらしくてそのツテを使っていい所に借りれたんだー」

 

 人懐っこそうに笑う華ちゃん。

 黒髪ショートのボブカットにホットパンツ、そしてこの元気の良さ。

 真由ちゃん以上の運動部っぽさを感じる。

 

「かおり、その人は?」

「あ、ごめんね涼子。倫根くんにも紹介しておくね。この子は川端華ちゃん。高校生の時に私と同じ塾に行ってたんだ」

「よろしくねー」

 

 にこっ、と微笑みかけてくる華ちゃん。

 もしかして男がいることに気づいてないんじゃないか?と思っていると。

 

「…って、お、男ーっ!?」

 

 やはり気づいてなかったようだ。

 ぎょっと目を見開いて俺のことを凝視したかと思えば、急に近づいてきて。

 

「カッコイイね。君、名前なんていうの?」

 

 下心丸出しの表情で名前を聞かれた。

 ふむ、下心丸出しならそれに応えよう。きっと、華ちゃんよりも俺の方が下心強いと思うし。

 

「俺は紫藤倫根。ありがと、華ちゃんも可愛いよ」

「っ、り、倫根くんか。よろしくね」

 

 そして、案の定俺の褒め言葉に顔を赤くする。

 この世界の女性達は、良く口説いてくる割にチョロいというか、行くところまで行く勇気が無いというか…どことなく、やはり前の世界の童貞に似てる。

 

「さっき聞いたけど、華ちゃん下宿してるの?」

「えっ、うん。歩いて3分ぐらいのところに…」

「じゃあさ、今日ちょっと泊めてくれない?」

「……えっ」

 

 いきなり過ぎて引かれたかも知れない、というのは杞憂に終わった。

 

「い、いいよっ。丁度私も、1人で寂しかったから」

「そっか、ありがと。…ごめんだけどかおりと涼子も泊められる?」

「うん、大丈夫だけど…。狭くなるよ?」

「それくらい問題ないって。ねっ、かおり、涼子」

「うん。ありがとう、華ちゃん」

「ありがとうございます」

 

 華ちゃんから泊まってもいいとの許可が下りた。

 まあ当然といえば当然なのだが、少しもの足りない。

 酒を入れて色々と遊んでからお楽しみに行く流れにするとして、後1人ぐらいいた方が盛り上がるだろう。

 そこで、思い出した。

 

「ね、華ちゃん。どうせならその先輩も一緒に遊ぼうよ」

「えっ?倫根くん知らないでしょ?」

「知らないけど、泊まるなら人数多い方が盛り上がるでしょ?…色々と」

「うっ、うん、そうだね。いろいろ、と…。じゃあ、先輩に来れるか連絡しとくね」

「うん、よろしく」

 

 同い年―俺は実際には28だが―の女子大生3人とのプレイも良いが、1人ぐらいは歳上がいた方が盛り上がる。主に俺の股間が。

 そうこうしている内にエレベーターが来た。

 誰もいないそこに4人で入るが、他には誰も入ってこない。

 まあそりゃ、あんな猥談に近い話を堂々としてる所に、この世界の変なところで奥手な女子達は入ってこないか。

 

「いいの?倫根くん。先輩結構性欲強いよ?」

「へぇ…。俺と気が合いそうだな。華も、もっと積極的に来ても良いんだよ?」

「へっ、ふぇ…?」

「ダメだよ倫根くんっ!」

「そ、そうよ!初めは、私たちとするって言ったじゃない…!」

「こういう事だから、華も遠慮しちゃダメだよ」

「わ、分かった…」

 

 よし。

 これでかおりも涼子も華もすっかりそういうモードに入っただろう。

 後は、夜になるのを楽しみに待つだけだ。

 

 

 ◇

 

 その日の午後。

 サークル紹介は特になんの問題もなく終わった。

 強いて言うならどのサークル、部活の代表も魅力的で、候補をテニサーと学祭実行委員に絞るのが惜しいと思ったこと。

 それとダンス部や新体操部などのユニフォームがエロかったこと。

 生であんなレオタード見たのは初めてだ。

 

「ね、ね、倫根くん。早速仮入部申請しに行くでしょ?」

「あぁ。そのつもりだよ」

「そのついでに少し校内を見て回りたいな、と」

「さんせー!あっ、それと先輩も参加したいって!」

 

 聞くところによると、その先輩は3回生らしい。

 よし、これでもし店舗で年齢確認されたとしても、宅飲みの酒は大丈夫だ。

 

 サークル、部活の勧誘場所へと行くと、凄まじい量の女子大生でホールが溢れかえっていた。

 何度も言うが、その全てが美女揃い。こりゃあ前に比べて何倍も楽しい大学生活が送れそうだ。

 ホールに入ってすぐの所にあるブース、学祭実行委員の代表に、俺たちは捕まった。

 

「おっ、新入生?学祭実行委員ですっ!何やってるかは知ってる?」

「はいっ!学祭だけじゃなくて、他のイベントとかの運営にも関わってるんですよね?」

「そうそう!だから、結構エネルギー必要なのよ。男の子が1人でも入ってくれたら、みんなやる気が全然変わってくると思うんだけどなー?」

 

 かおりが応えているもののその代表の目は俺のことしか見ていない。

 それどころか、後ろで雑用をしている学祭実行委員の女子達も、どこかいやらしいニヤケ顔で俺のことを見ている。

 …うん。男のニヤケ顔はキモいけど、美女達が俺を見てこんな顔をしてるのはなんかいいな。

 

「なら、入ります」

「…えっ、い、いいの?」

「はい。…ダメなんですか?」

「いやいやいや!全然、むしろウェルカムだよ!ささっ、ここに学籍番号と名前、メアド書いて!」

 

 この人たちも絶好すぎるカモが捕まってびっくりしたのだろうが、すぐに持ち直して仮入部申請用紙を渡してきた。

 ふむ、メアドか。めんどくさいな。

 

「ラインじゃダメですか?」

「全然いいよ。じゃ、私の送るねっ!」

 

 うわっ。後ろの雑用してた人が凄まじい睨みを効かせてる…。

 代表の人は気づいてないみたいだけど、恐ろしいな。安心していいのに。俺は誰かのものになるつもりは無いし。

 

「紫藤倫根くん…だね」

「はい。よろしくお願いします」

 

 新しく登録された名前は黒瀬芳乃。

 ふむふむ…。見れば見るほど、彼女もいい身体をしているな。

 

「では、俺たちは他を見て回りますので」

「うんっ、またねー」

 

 他の3人が仮入部申請用紙をそれぞれ書き終えたのを確認し、他のサークルを見て回る。

 涼子の目的のテニスサークルに行くまでにも、ほぼ全てのサークルから勧誘された。

 非常に心苦しいのだが、まずは目的を果たしてからだ。

 

「ここがテニスサークルで合ってますか?」

「合ってるよー。あっ、新入生?」

「はい。ここに、4人で入りたいのですが」

 

 華が、えっ、私も?といった表情をしているが構わないだろう。

 俺が誘ってあんなにも食いついてきたのだ。

 俺が行くとなれば行く確率は高い。

 

「はーいっ。4人が仮入部だってー!」

「うおっ、ホントに?」

「おー。みんな可愛いし、男の子もいるじゃん。よく勧誘したわね」

「入ってきてくれただけだって」

 

 みんな清楚ぶっているが、このサークルは噂によると酒呑み&オナサー(オナニーサークル)として有名らしい。

 オナサーというのは、主に部費で大量にAVを購入してそれぞれに貸し出ししているようなサークルのことらしい。

 アホくさ。俺がヤリサーにしてやるよ。

 

「…ん、みんな書いてくれた?」

「はい」

「じゃあまた後で連絡するね」

 

 ばいばーい、と人当たりの良い笑みをそこに居たサークルメンバー全員から向けられ、俺たちはそのブースを後にした。

 その後もメンバーが可愛くて、規模が大きめのスポーツ系サークルに手当たり次第に仮入部申請をして、勧誘場所を出た。

 

「涼子。テニスサークルどうだった?」

「どうって…。聞いてた通り、良さそうな所だったわ」

 

 やはり。

 考えていた通り、涼子が清楚なイメージを受けるのは見た目だけ。中は相当乱れてるな。

 まあそれも、今夜一緒に呑めば分かることか。

 

「それよりも、これからどうするの?」

「涼子、校内を見て回らなくていいの?」

「良く考えたら生活してると慣れるでしょ?だから、他のところに行こうかなって」

「そっか。じゃあ華の先輩でも誘ってカラオケにでも行く?」

「あっ、いいねそれ!先輩にライン送っとくよ!」

 

 この大学の周辺には、どう考えても学問に集中させる気のないような施設が多く集まっている。

 商業施設が多く入ったビルが立ち並び、カラオケやボーリング、ゲーセンに呑み屋など、堕落させようとしているものばかり。

 さらに数分歩けばラブホ街まである。前はあまりお世話にならなかったが、今回はかなりお世話になりそうだ。

 

「もしもし、先輩?今から、今日お泊まりするメンバーでカラオケに行かないかってなってるんですけど。…はい、はい、あっ、来ますよー。…はい、大学のエントランスですね。分かりましたー。…ということらしいです」

「了解。じゃあエントランスに行こっか」

 

 またまた4人揃ってエレベーターで一階に降りる。

 心なしか、3人との距離も縮んできた気がする。

 物理的にも、精神的にも。

 

「センパーイっ!お久しぶりですー!」

 

 エレベーターが一階に着いてドアが開く。

 それとほぼ同時に華が駆け出して行ったその先には、柱に凭れ掛かる金髪巨乳美女。

 どこか少し気の強そうな雰囲気だったがそんなことはなく、華の声に気づくと、両手を広げて彼女を迎え入れた。

 

「華、元気そうでなによりよ」

「はいっ、先輩もお元気そうでなによりです!」

 

 にこやかに華を受け入れる彼女からは、やはり年上、というかお姉さんという雰囲気が滲み出ている。

 俺の実年齢で年上ってのもおかしいからな。

 

「その子達が、華の友達?」

「はいっ!紹介しますね。この子が宮原かおりちゃんで、この子が四ノ宮ちゃん。そ、し、てー!このナイスなイケメンが、紫藤倫根くん!」

「お、男の子っ!?本当にいたんだ…」

 

 かおりと涼子に視線をやっていた時は普通のお姉さん的な余裕のある表情だったが、俺と目が合った瞬間、華の時と同じように目を見開いた。

 どうやら、存在を信じてもらっていなかったようだ。

 

「…へぇ、華が言ってた通り、ホントにカッコイイわね」

「ありがとうございます。あー…」

「湊千紗よ。千紗って呼んで?倫根くん」

「分かりました、千紗さん」

 

 できるだけ違和感のないように、千紗さんに向けてにっこりと微笑む。

 今までの女の子達ならそれで顔を赤くしていたが、その辺に関してはやはり成人。少しは余裕のある表情を保っていた。

 

「あらっ。他にも女の子がいる所でイケない子ね。襲っちゃっても良いのかしら」

「はい。元より千紗さんを誘ったのも、それが目的ですから」

 

 が、俺がそう言うと顔を真っ赤に染め、華と顔を近づけあった。

 

「っ!…ちょ、ちょっと華。この子本気?」

「そ、そうみたいです。…どうしますか、先輩」

「そりゃ、チャンスなんだったら処女卒業したいけど…」

「今更愛してくれる童貞がいい、なんて言えませんよ」

「わ、分かってるわよ!」

 

 こそこそ話していたのに結論が出たのか、千紗さんと華が改まって俺の方に向いた。

 

「なら、ほ、ホントに襲っちゃうわよ」

「襲えるものなら。先に、俺の方が襲いそうですけどね。千紗さん、綺麗だし」

「っ、も、もうっ!からかわないの!」

 

 えっ、かわいっ!何これ!年上お姉さんのテレってこんなに可愛いのっ!?

 前の世界だと睨みながら、は?って言われそうなセリフなのに…。

 

「からかってなんて無いですよ。俺は、本気です。…じゃあ、時間ももったいないし早速行こっか」

 

 4人の美女を引き連れ、俺は大学を出た。

 向かう先はカラオケ。まあそこでは一切手は出さない。

 焦らして焦らして酒に酔わせて、淫らにしてから虜にしてやるのだ。

 …上手くいくかな。

 

 

 ◇ ◇

 

「たっだいまー」

「お邪魔します」

「お邪魔します。…意外と、広いんですね」

「そうなの。ここね、うちの大学生の下宿生で取り合いになってるのよ」

「へぇ。これが女の子の部屋なんだ。なんて言うか、その…汚いな…」

「い、言わないでよ倫根ぇ!」

 

 カラオケを通して彼女たちとさらに距離が縮まり、華に至っては名前を呼び捨てにしてくるほどになった。

 あ、ちなみに本当にカラオケでは何も無かったです。

 強いて言うならおっぱい押し付けられたり、太ももどころかズボンの上からちんこ揉まれたり、一緒にデュエットしたぐらいです。

 これで料金全部奢ってもらいました。ホントに男が優遇されてるわ。

 

「AVは分かるけどさ、せめてディルドは片付けておこうよ」

「お、男の人連れ込めるなんて考えてなかったんだもん…」

「意外ね、倫根くん。ディルドなんて知ってるんだ」

「そりゃ、女子の会話聞いてればなんとなく分かります」

 

 華の部屋は、普通の下宿先に良くある部屋だ。

 玄関を抜けた先に短い廊下があり、その先にワンルームがある。

 少し広めのワンルームというのが長所だろう。

 そこにあるベッドの上には、ディルドやらローターやらローションやらAVやら。性欲発散のための物が所狭しと転がっている。

 

「倫根くん、お酒はどこに置いておく?」

「すぐ呑むしもうテーブルの上でいいんじゃない?」

「そうね。…華さん、そのテーブルの上にあるのって」

「だ、だから見ないで〜!」

 

 華の部屋にあるテーブル。

 その上には、極小ビキニやチャイナドレス、首輪などのアブノーマルプレイに使うようなものが置かれていた。

 ゴミ箱に大量のティッシュがあるということは、それを着てオナニーしてたってことか。大学入学早々お盛んだなぁ。

 

「華…」

「え、先輩…もしかして聞こえてました?」

「幸いここは防音が整ってるから聞こえないけど、華は喘ぎ声大きいから…」

「なんで知ってるんですか!?」

「高校の時、音楽準備室でオナニーしてたでしょ。あれみんなに聞こえてたからね」

「…し、死にたい」

 

 華は割と、アブノーマルな方にもいけるらしい。

 そして性欲も強め。こりゃ、色んなことができそうだ。

 

「まあまあ。みんな立ってるのもあれだし、早速呑もうよ」

「そうね。倫根くんは何を買ったの?」

「それは後の秘密です」

 

 カラオケの後、買い出しの時間といって、俺たちは二手に分かれた。

 女子と男子。

 男を1人にはしておけない、と言われたがまだ明るくて人目もある時に公衆の面前で痴女してくる人なんていないと言ったら了承してくれた。

 

「まずじゃあ、涼子から」

「私が買ったのは、カクテル5本とおつまみをちょっとです」

「私もほとんど同じかな。涼子と一緒に見てたから」

 

 涼子とかおりが買ったのは、ラベルが同じで味が違うカクテルが5本とチューハイが5本。ここには5人がいるので単純計算で一人あたり2本だ。

 まあ、カクテルを選ぶことは分かっていた。そんなにどぎついの、まだ呑もうとは思わないだろうし。

 

「華と千紗さんは?」

「私はちょっとしたパーティグッズを!」

「私は華に差し入れるつもりで、ゴミ袋とかウェットティッシュとかね。この子らすぐ使い切るから」

「も、もう!先輩!」

 

 パーティグッズ…。まあ多分、エロトランプとかその辺だろうな。負けた人にエロい命令が出せるってやつ。

 

「じゃ、さっそく始めようか」

 

 俺がそう声をかけると、皆がテーブルについた。

 床の上に敷かれたカーペットの上に置かれているため、みんなが直に座るが、まあ宅飲みなんてのはこんなもんだ。

 丸型のテーブルに座るが、気のせいか隣に座ったかおりと涼子との距離が近い。

 

「倫根くん、何がいい?」

「あっ、じゃあカシオレ貰います」

「なら、私もカシオレー」

「先輩ずるい!」

「いいじゃない。種類が同じだけよ?ほら、華も早く選びなさい」

「むぅー」

 

 華が膨れ、それを見てかおりと涼子、千紗さんが笑う。

 そうして各々の手元には、千紗さんと俺にカシオレ、涼子と華がレモンチューハイ、かおりがももサワーが渡った。

 

「ではでは、大学での出会いを記念して」

「「「「「乾杯っ!」」」」」

 

 俺の最高の呑み会が始まった。

 既に母さんには連絡を入れており、「大学に男がいたから仲良くなって、そいつの家に泊まる」と言っておいた。

 別にホモではない。

 

「んくっ、んくっ…っ、ぷはぁっ!やっぱレモンチューハイサイコー!」

「カシオレだって美味しいわよ。ねぇー、倫根くん」

 

 千紗さんが俺に向かって微笑んでくる。

 やばい。女の子を選べる立場じゃなかったら間違いなく惚れてたわ。

 酒の感想から話が膨らんでいくが、どうもぎこちない。

 4人とも俺ばかりをチラチラ見ている。

 …流石に、ちょっとは我慢しないようよ。

 

「もう、みんな見すぎ。まだしないよ」

「えーっ!倫根くん、私もう準備万端だよ?」

「そうよ。かおりの言う通り、私達はいつでもできるわ」

「せっかく華がパーティグッズ買ったんだし、そっちやってからにしよ?」

 

 シャワーも浴びておきたいし、と告げると大人しく腰を下ろした。

 流石にそこは女の子だからなのか、シャワーは浴びたいらしい。

 汗くさいセックスもいいんだけどな。

 

「華、何買ったの?」

「良くぞ聞いてくれました!じゃっじゃーん!ツイスターゲーム!そしてー、王様ゲームー!」

 

 ド定番かよ。てかツイスターゲームなんて前の世界でも見なかったぞ。

 かなり大きめの袋から、プラスチックで出来た王様ゲームセットなるものを華が取り出し、準備し始めた。

 

「まずは定番の王様ゲームからやろー!ルールは簡単!クジを引いて、王様だった人が好きな命令を出せる!」

「それぐらいみんな分かってるわよ、華」

「でしょう!…ではでは皆さん、クジを選びましたかー?」

 

 当たりを含む5本のクジが入ったケースを華が混ぜ、それぞれ1本ずつ掴む。

 誰が王様を引いてもここまで嬉しい王様ゲームなんて初めてだわ。

 

「王様だーれだっ!」

「…あ、俺だ」

 

 マジか。一発目に引いてしまうとは。

 4人の顔を見ると、何を命令してくれるのか今か今かと待ち望んでいるように見えた。

 

「これって、番号言わないとダメ?」

「うん!」

「じゃあ…。2番、王様に抱きついて?」

「2番…わ、私だ…」

 

 どうやら2番はかおりのようだ。

 いきなり嬉しい展開だ。

 千紗さんもかなり大きい方だが、かおりの方がまだ大きい。

 このサイズのおっぱいをいきなり堪能できるなんて幸せだなぁ…。

 

「え、えいっ」

「おぉ…。やっぱ大きいな…」

「そう?…倫根くんは、巨乳の方が好きなの?」

「どっちでも好きだが、好きと言えば巨乳の方だな」

「そっか。じゃあもっと押し付けてあげるね」

 

 ぎゅう〜、と声に出しながら俺のことを強く抱きしめてくるかおり。

 なんか、好意MAXでタダのキャバクラに来てるみたいだな。

 

「ずっとこのまま?」

「うん。ずっとそのまま。…じゃ、華。次やろ?」

「…むぅ。じゃあみんな、クジを選んでください」

 

 俺の体を触りまくって嗅ぎまくっているかおりが少し気に食わないのか、華がまた膨れている。

 しょうがない。する時にいっぱい満足させてあげよう。

 

「王様だーれだっ!」

「あら、私?なら…1番が3番のお酒を呑むっ」

「一番は私です」

「3番は俺だな。はい、華」

「ありがとっ」

 

 華にカシオレの缶を渡すと、俺が口を付けていたところをねっとりと舐めまわしてから、少しずつ口に含んだ。

 そして口を離す際に、華の口から出た唾液が、たっぷりと缶の中に入っていった。

 

「美味し〜!あっ、倫根。私からのプレゼントも入れといたからねー」

 

 まあ本人はからかっているというかわる絡みなのだろうが、美女の唾液入りの酒なんて別に嫌がるところなんてない。

 華から戻ってきた酒を、一気に煽る。

 これでようやく、胃が暖かくなってきた程度だ。まだまだ余裕だな。

 

 

 ――そして、それから数十分後。

 

 

「しぇんぱい、つかみましたかー?じゃ、おうさまだぁれー?」

「あ、俺か」

「りんねくんなの?わたし、かおりは、3番でーす!」

「りょうこは2番よー?おうさまは、2番を選ぶのよ?」

「千紗は1番、りんね、1番とセックスって言って」

「やだなーしぇんぱい、4番とセックスにきまってるじゃないれふかー」

 

 4人はべろんべろんに酔っていた。

 4人とも2本目の缶を空にした所でこうなった。いや、弱すぎじゃないか?

 

「じゃあ、3番と2番が野球拳」

「もー、倫根くんのえっちー。そんなに裸が見たいのー?」

「あぁ。それに、この野球拳で先に裸になった方と、セックスするから」

 

 もうこの際、シャワーなんてどうでもいい。

 我が息子も長時間お預けを食らっていてもう我慢の限界なのだ。

 

「じゃあ涼子、勝ってねー」

「なにいってるのよかおり、かおりが勝って」

 

 ふらふらの2人が立ち上がる。

 酔い始めるまでは比較的大人しかった千紗さんも華と同じように騒ぎ散らし、2人が立ったと同時に野球拳を始めさせた。

 

「あうとー!」

「せーふ!」

「よっよよいっのっ、よいっ!」

 

 かおりがパー、涼子がチョキ。

 一回目の勝敗がつき、涼子がはち切れんばかりに頬を膨らませた。

 

「むうぅぅーっ!」

「やったぁー!ちょっと暑かったし、良かったよ〜」

 

 2缶目に入った時に既に上に羽織っていたカーディガンを脱いでいたかおり。

 春先でそれほど寒くはないため厚着などしておらず、今着ているものを脱げば、もちろん―

 

「んっ…ぷはっ。あー、苦しかった〜」

 

 ―上半身に唯一残るのは、ブラジャーだけとなる。

 かおりのその大きな2つの果実を包む、真紅に黒のレースがあしらわれた大人すぎるブラジャーごと、重々しく揺れた。

 

「どうかな倫根くん。このブラ、セクシーでしょ?」

「あぁ、凄くいい。そそられるよ」

「やったぁ〜!」

 

 かおりが跳ねる。

 おっぱいが激しく揺れる。

 …いや、にしても本当に大きいな。

 

「かおり、2回戦よ。次は私が負けるもん」

「このまま下も脱いで、倫根くんとセックスするの!」

「じゃんっ!」

「けんっ!」

「ぽんっ!」

 

 もはや野球拳ですら無くなったただの脱衣じゃんけん。

 今度の敗者は、涼子だった。

 

「ふふっ。そんなブラ、まだ大人っぽいで済むのよ、かおり」

「むぅ…。じゃあ涼子はどんなの着けてるの?」

「今から見せてあげる」

 

 シャツのボタンを一つずつ外していく涼子。

 するりとシャツが涼子の細い腕を抜けて、残されたのは黒い極小ビキニが付いた白い美巨乳。

 どこのエロゲだと言う言葉すら出なかった。

 

「うふっ。倫根くん、やっぱりこういうの好きなのね」

「そ、そんなの今日ずっと着けてたのか?」

「そんな訳ないわ。買い物の途中に着替えたの」

 

 こちらを振り向く涼子。

 乳首だけを隠すようなそのビキニは、乳輪すら隠せていなかった。

 

「…涼子。見えてるぞ?」

「見せてるのよ。早くそのでっかいおちんちんにハメて貰えるように」

「…り、倫根君?その、そろそろ我慢出来ないんじゃない?」

「わ、私と華で良いなら、好きにしていいわよ?」

 

 立っている涼子を眺めていたせいで気づかなかったが、座っていたはずの千紗さんと華が四つん這いで俺に近づいてきていた。

 2人ともが胸元の緩い服を着ているため、乳房どころかその尖端すらもしっかりと見えており、男として非常に唆られる。

 

 しかし。

 

「ごめんね2人とも。最初は、かおりか涼子って決めてるんだ」

「…うぅ。まあでも、2人が連れてきたんだから文句は言えないか」

 

 今日、この飲み会で最初に抱くのはかおりか涼子と決めているのだ。

 まあそれからちょっとしたら華と千紗さんも頂くんだけどね。

 

「……じゃあ倫根くん、華。2人が野球拳をしてる間、こっちは3人で王様ゲームの続きをしましょう?」

「おっ、いいね。やろうか」

 

 2人が野球拳の続きを始めたところで千紗さんから提案があった。

 見れば既に3と4と書かれたクジが華の手によって抜かれている。

 

「ちょっと倫根くん。私たちのことも…」

「もちろんちゃんと見てるさ。2人の脱ぎ合いなんて、そう見れるものじゃないしね」

「えへへ〜、倫根くん。見たいならいつでも見せてあげるよ?」

「へぇ…。約束だよ?」

「うん、約束っ」

 

 かおりと涼子の野球拳を眺めることもしっかりと宣言し、いざ王様ゲームの再開。

 

「王様だーれだっ!」

 

 華の掛け声で、それぞれ掴んでいたクジを引く。

 …2か。クソっ、王様にはなれなかったか。

 

「…んー…。いやでも、それだと先輩と当たっちゃうかも知れないし…」

「は、華…?何をさせようとしてるの…?」

「王様とキス、って指示にしようとしたんですけど、今この場で女同士のキスは嫌ですよね。先輩」

「そりゃ、まあ」

 

 別に俺は美女2人のキスシーンならいくらでも見ていていられるのだが、この場でそれはお預けを食らっているのに等しいだろう。

 俺も含め、全員が早く交わりたいのだから。

 

「なーのーでー、良い案を思いつきました!」

「…ごくり」

 

 千紗さんが唾を飲んだ。かくいう俺も、少しばかり緊張している。

 

「1番の人っ!」

 

 俺じゃない。ってことは千紗さんか。

 

「服を全部脱いで、2番の人の服を全部脱がしてください!」

 

 …えっ。

 

「ちょ、ちょっと華っ!?」

「…あ。先輩が1番だったんですか」

「ってことは、まず千紗さんが全部脱ぐってこと?」

「イエースっ!そしてそのあと、全裸の先輩が倫根くんを脱がせてくれるよっ!」

 

 おぉ。完全に酔って厄介な絡み方になっているがナイスな指示だ。

 

「…ほ、ほんとに脱ぐの?」

「王様の命令は絶対ですからっ!」

「…もう。分かったわよ」

 

 酔った華に何を言っても無駄だと判断したのか、どのみち今日中には俺に脱がされる結末が待っているからかは分からないが、千紗さんは意外にもあっさりと指示を飲み込んだ。

 

「よいしょ、っとぉ…」

 

 立ち上がった千紗さんが上に着ていたカーディガンとワンピースを一気に脱いだ。

 それにより服の上からでもその豊満さが良く分かっていたおっぱいとお尻があらわになった。

 それらは上下の統一されたピンクが主体でフリルが付いた下着で覆われていた。

 

「お、おぉ…」

「ふふっ。どうかしら倫根くん」

「凄く綺麗だ。今すぐにでもハメたいぐらいに―」

「ちょっと倫根くん」

 

 千紗さんの方を向いていると、伸びてきた手によって頬を挟まれ、強引に首の向きを変えられた。

 

「私たちも見るって言ってなかったかしら?」

 

 そこには、先ほどまで涼子のマイクロビキニに包まれていた巨乳が、何も纏わぬ状態で存在していた。

 さっきもビキニから乳輪がはみ出していたが、ぷっくりとした可愛らしい乳首もその乳輪と同じく、美しいピンク色になっていた。

 

「あと1回よ。あと1回だけ、待ってて」

「むぅー!涼子ー!私も後1回なの忘れてないー?」

「忘れてないわよ。私はショーツ。かおりはブラジャー。…どっちが先に脱げるか」

「いざ、勝負!」

 

 見ると、かおりも既にブラジャーを脱がされており、その爆乳がかおりが動くたびに所狭しと柔らかく弾んでいた。

 

「倫根くん。脱がしてあげるわ」

「あぁ、ありがとう」

 

 全裸の千紗さんが俺の元へと歩み寄る。もちろん、全てを脱がしやすいように立つのは当たり前だが。

 

「まずは上からね」

 

 気づけば涼子とかおりが野球拳を止め、華と共に3人で俺の脱衣を穴が開くほど見ている。

 千紗さんの手により上着が剥ぎ取られるが、正直上半身に大した自信はない。

 

「…じゃあ、下も脱がせるわね」

 

 千紗さんの手が俺の腰に伸び、ベルトとボタンを外していく。

 鼻息が荒くなった彼女が下着ごとズボンとベルトを掴み、一気に引き下げた。

 

「きゃっ!」

 

 すると、自分でもびっくりするぐらいに大きく勃起した息子が、ぶるんと音が出るような勢いで反り返った。

 それにびっくりした千紗さんが尻もちをつき、その大きな胸もぶるんと揺れた。

 

「う、わぁー…」

「あ、あれが倫根くんの…」

「おちんちん…」

 

 3人の方を見てみると、今まで俺の上半身に向いていた視線が一気に下がっていた。

 

「さ、涼子。かおり。…早くしてね?」

「っ!じゃんっ!」

「けんっ!」

 

 俺の一言に表情を引き締めた2人が再び相対する。

 もはや野球拳のルールも関係なくなり、ただのジャンケンとなっているがもうこの際どうでもいい。

 これで全てが決まるのだから。

 

「「ポンッ!」」

 

 2人の掛け声が重なり、同時に手が出される。

 

 勝ったのは―

 

「やった…っ!」

「な、んで…。涼子…うぅ…」

 

 ―珍しくそのクールで凛々しい顔を綻ばせた、涼子だった。

 

「倫根くんっ」

「っと。危ないよ、涼子」

 

 一番初めに出来ると分かったからなのか、嬉色に顔を染め、涼子が俺に抱きついていた。

 美巨乳が胸板で卑猥に潰れる。…いや、やっぱ巨乳ってすげぇな。

 

「早速ベッドに行きましょう?」

「あぁ。…3人も、もう準備しておいてね」

 

 体重を掛けてくる涼子の腰を抱きながらベッドへの距離を詰めていく。

 後ろでブラジャーのみのかおりと、まだ服を全て着ている華が忙しなく服を脱ごうとしているのが音でも分かる。

 

「涼子…」

「っ、倫根…くん…」

 

 彼女をベッドに腰掛けさせてその隣に俺も座る。

 他の3人に完全に見られる形となるが、どんなプレイをしようとこの狭い空間の中ではどの道見られることになる。

 

「私、もう我慢出来ないわ…」

 

 座高の差から上目遣いの形で俺のことを横から見上げてくる涼子。

 その息遣いは静かに、しかし荒く。頬は紅く染まり上がり、目はうるうると光を綺麗に反射させていた。

 

「あぁ。俺もだよ」

 

 隣に座らせて思ったが、やはり涼子は素晴らしい身体をしている。

 顔も良いし、胸も大きい。先ほど身体に当たった時の感触からして、乳首と乳房の感触も最高。

 ウエストはキュッと括れており、お尻は程よく大きい。太股も、俺の好みの絶妙なむっちり加減になっている。

 

 もちろん、それは涼子に限らない。かおりも華も千紗さんも俺のドストライクの女性だ。

 

「よろしくね、涼子」

「えぇ。お願いするわ、倫根くん」

 

 俺は今夜、この極上の美女達4人を文字通り俺の女にする。



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至上最高の夜

皆さまお待たせいたしました(土下座)

複数プレイを書きたいのに複数プレイの描写が苦手という…この、何ていうんでしょう。実力不足が否めない状況が腹立たしいです。

次回からは1話の中にこれだけの人数は出す予定はあまり無いので、サクサクと投稿したいと思っています。


 

 

「んっ…や、ぁ…。りん、ね…くん…」

「うん?どうしたの?」

「手つきが、いやらしいわ…」

「そりゃいやらしくしてるからね。…こんなにすごいおっぱいを見ちゃうと我慢できないよ」

「ん…っ!変に触られたら、おかしくなりそう…」

 

 涼子との前戯が始まったが、彼女の反応はまさしく、前世で言う所の初めて風俗に来た童貞男子のようなものだった。

 ひたすらに愛撫を受けても声を出すだけ。決して抵抗することは無いが、向こうから何かをしてくることもない。

 とどのつまり、マグロだ。

 

「はぅ、あ…。もっと、おっぱい強く揉んでよぉ…」

「まだ始まってすらないんだから。最初は、涼子にじっくりと感じてもらわないと」

「…でも、それだとかおり達が…」

「それなら大丈夫。皆もう、オナニーし始めてるから」

 

 俺のことしか眼中になく、かつ先ほどから、涼子の背中から回された俺の左手によって左乳房への軽い愛撫を受けている涼子には、3人の動きは全く見えていないらしい。

 皆けっこうガッツリとクリトリス弄ってるんだけど、まあ間近に見てるだけでも興奮できる良い光景になってるからいいか。

 

「…涼子も何かしてくれないと、俺のちんこ勃起収まっちゃうよ?」

「っ、そ、それは困るわ…。な、何がいけなかったの…?」

「まずはとにかく、俺の身体のどこでも良いから触ってみよっか。俺と同じように」

「…えぇ、分かったわ。えっと…ひゃあんっ!」

「そうしてお互いに、愛撫し合うんだ」

 

 俺の身体を近くでまじまじと見る涼子。

 その変に真面目な姿勢を見て少しばかりからかいたくなり、つい乳首を軽く抓ってしまった。

 どうやら胸の感度はかなり良いらしい。

 

「…倫根くんは、乳首かおちんちんなら、どっちがいい?」

「なら、下を頼む」

「分かったわ。…でも、どうやって…」

「こうするんだよ」

「きゃっ!…す、すっごい…。硬くて太くて、熱い…」

 

 どこに手をやれば良いか分かっていなかった涼子の右手を掴み、俺の息子を握らせる。

 カラオケで密着した時も思ったが、手も凄まじく綺麗だな。こんな手で本気の手コキなんてされたらすぐにでも達してしまいそうな程にきめ細かく滑らかだ。

 

「そのまま優しく、手を上下に動かすんだ」

「ふふ。その辺は動画で予習済みだから大丈夫よ」

「へぇ。じゃあ期待してるよ」

 

 涼子の手がいやらしく動き始める。

 最初はマイクを持つようにしていた手を途中で逆手に持ち変えたり、手のひらを滑らせるようにして鈴口を刺激したりと、確かに前戯の仕方は多少は予習しているらしい。

 

「どう、かしら。気持ちいい?」

「あぁ。確かに、ちゃんとやり方は抑えられてるね」

「なら嬉しいわ。…男の人に、それも、倫根くんみたいなかっこいい人とこんなことが出来るなんて…私、夢でも見てるのかしら」

 

 それはこっちのセリフだ。

 現在進行形で絶世の美女の胸を揉み、陰茎握らせながら、彼女と同じほどに綺麗な女性の自慰を目の前で見ているのだ。

 

「なら、夢じゃないって分からせてあげる。舌出して」

「…んー…んっ!?んむっ、れぅ、んっ…くっ…じゅ、ぷ…はぁっ」

 

 差し出された涼子の舌を、強引に奪い取る。

 ぬるぬるとしていて柔らかいその舌は、本人と同じくマグロ状態で俺に蹂躙されるがままだった。

 

「っぷは。どう?初キスの感想は」

「…ダメ。こんなの、虜になっちゃうわ」

「これからもっと虜にしてあげる。…んっ、くちゅ、んちゅ…」

「はむっ、ん…ちゅぱ。すごい…たくましい身体ね。それに、立派なおちんちん…。まだどんどん大きくなるわ…」

「流石に俺も、我慢の限界が近いからな」

 

 涼子の左胸を揉みしだいていた左手を身体の側面に這わせていくようにして、徐々に、徐々に下げていく。

 括れていて絹のように滑らかな腰を過ぎると、乳房と同じように大きくてハリのある臀部へと到達した。

 

「柔らかすぎず、それでいて固すぎない。…撫で心地も完璧な凄いお尻だ」

「男の人に抱かれるための努力がようやく実ったのね…」

 

 ここで、涼子から驚きの言葉が飛び出した。

 抱かれるための努力と来た。ふむ、前世ではそれほど聞かなかった言葉だ。

 

「そんな努力、みんなやってるの?」

「えぇ、もちろん。そうでなければ、抱いてもらえないもの」

 

 なるほど。これで合点がいった。

 世界中の男性が消極的で、かつ前世以上に草食系なのだ。それでいて、女性はセックスがとんでもなく好きで、男に抱かれる願望がとんでもなく強い。言わば究極の肉食系。

 

「安心してよ。ここにいるみんな、孕むまで抱いてあげるから」

「違うわ倫根くん。何回でも、孕ませてもらうわ」

 

 その言葉を聞くと、俺は無意識のうちに涼子をベッドの上に押し倒していた。

 

「在学中にデキても知らないよ?」

「え?それは別に…構わないわよ?むしろ、願ってもないことだわ」

 

 涼子の両肩を掴む形で押し倒したが涼子の方もすでに準備万端なようで、両脚を普段の言動からは考えられないほどに下品に大きくおっ広げていた。

 

「それなら早速。涼子の処女、いただくよ」

「どうぞ、召し上がれ」

 

 語尾にハートマークでもついているのではないかと錯覚するほどに甘い声の誘惑。

 確かにこの世界で巨根になり、絶倫にもなった俺だが、それに反比例するかのように理性がなくなっている、というか女好きに拍車がかかっていると自分で思った。

 

「挿入れるよ」

「えぇ、お願い…。…んっ、ひっ…や、あぁあっ!」

 

 涼子の陰部は、真由ちゃんと比べるとやはりというか少し毛深い。

 その中にある淫裂に右手を添えた亀頭をねじ込んでいく。真由ちゃんの時とは違い、涼子の膣肉は俺のイチモツを締め上げて絡みついてくるようなものではなく、細やかな大量のヒダで撫でるように、包むように受け入れてくる、紛れもない名器だ。

 包むように、と言っても決してガバマンではなく、程よく締めてはくる。この細かな刺激が、どうしようもなくさらなる快感を求めさせる。

 

「動くよ」

「んっ…はぁ…!わ、分かったわ。…その、倫根くん?」

「うん?」

「は、激しくしてね…?」

 

 まさか、ここも反対だとは。

 普通、女性が処女を喪失するときには痛みを伴うために優しくしてほしい。という人が多い。しかしそれは名器に挿入している男性側からすれば拷問に近いようなもの。

 しかし、貞操観念やら何やらが逆転してしまっているこの世界では、最初から激しく求めてくる女性の方が多い…のだろうか。

 まあ、今はそんなくだらないことを考えるより目の前の据え膳を美味しく頂くとしよう。

 

「もちろん、そのつもりだ、よっ!」

「あぁっ!すっご…んっは、あっ…あんっ!き、きもちいぃ、のぉ!」

「なら良かった」

 

 たまらず、すぐにピストンを開始してしまう。

 涼子の膣口と俺の肉棒からなるじゅぽじゅぽといういやらしい音が華の部屋に響く。

 ギシギシとベッドが悲鳴をあげる中、それよりも大きいボリュームで涼子が喘ぐ。

 

「しゅ、あぁんっ…しゅご、いよぉ…。お、おちんちん、んひっ、あんっ!」

「ぐ、はぁ…!りょ、涼子の膣内も、気持ちよすぎる…!」

「あっ、んぁっ…い、待っ…て……!」

「ごめん、腰が止まらないんだ…」

「や、んんぅ…い、イッちゃう…!」

 

 俺のピストンに合わせて柔らかく動いていた涼子の肢体が、小刻みに震えだす。

 

「お、れも…!」

「い、いっぱい、あぁんっ!な、膣内にっ!射精してぇ!イッ…イッ、クぅ…!」

「ぐっ、あぁっ!射精すぞ、涼子…!」

「んぁっ、んっ、あっ…!イックうううぅぅっ!」

 

 ピストンを続けること数分。あまりの涼子の名器ぶりに10分も待たずに涼子の膣内に精子を解き放ってしまった。

 今朝真由ちゃんの膣内に射精した時と互角、もしくはそれ以上の精液が涼子の子宮を満たしていく。

 

「んっ、あんっ。すっごぉい…まだガッチガチ…。それに、膣内にいっぱいザーメンが入ってるのが分かるわ…」

「えっ、ほ、ほんとに分かるんだ」

「えぇ。ちゃぷちゃぷってした液体があるのを感じるわ。…子宮の中にこれだけ…。ほんとに孕めたかもしれないわね」

 

 涼子の膣から引き抜いた俺の陰茎は、本当に達したのかと言うほどにまだビンビンにいきり立っており、上に弾かれるようにして涼子の陰裂から飛び出した。

 そして涼子はと言うと、盛大に絶頂した余韻からか、まだ時折身体をぶるぶると痙攣させながら、愛おしそうに自らの下腹部を撫でていた。

 

「…あら。私としたことが、大事なことを忘れてたわ」

 

 そう呟いた涼子はおもむろに体勢を変え、胡座をかいて休憩していた俺と四つん這いで対面した。

 

「…あの、倫根くん?脚を広げてくれないとできないわよ?」

「え?」

「え?って、お掃除フェラよ。1度やってみたかったの。…ダメ、かしら」

「いや、ぜひとも頼むよ」

「分かったわ」

 

 そう言うや否や。涼子は四つん這いのまま俺の股座へと近づいた。

 そんな彼女を受け入れるべく、俺も両脚を広げて彼女を待つ。

 

「っ、すっごい…。濃いザーメンの匂いが、鼻を近づけなくても匂ってくるわ…」

「そりゃ、まだまだ一杯溜まってるからね」

「す、すごいわね…。でも今は、この尿道に残ったのを吸い取るだけにするわ」

 

 顔を俺の股に近づけた涼子が、さらに腕を曲げて肘で上体を支えた。

 それは俺から見るとまるで土下座をしているような格好に見えた。

 

「間近に寄るとさらに凄いわね。…こんな立派なのが、私を女にしてくれたのね…」

 

 巨乳で見た目は清楚で、まさしく男を知らないお嬢様、と捉えられてもおかしくない程の容姿を持った涼子が、俺の肉棒にひれ伏すような体勢で頬を染めている。

 その事実に、さらに素直にいきり立っていく。

 

「きゃっ!…も、もう。次は私じゃないのよ?」

「分かってるさ。さぁ、涼子。早く…ね?」

「えぇ。んむっ…ちゅ、ちゅぱっ…ちゅるる…」

 

 ついに涼子が、俺の肉棒の鈴口に口付けをした。

 最初はただ鈴口に唇を合わせて軽く吸い上げる程度のものだったが、途中からそれは舌を使ったものに変わっていった。

 

「ちゅぱっ。やっぱりまだ、尿道にたっぷり残ってるわね。舌先だけでも味を感じるわ」

「もっと喉奥で、掃除機みたいにして吸わないと」

「…了解したわ。んぶっ、ぐぷぷぷ…じゅごっ…」

 

 端正な顔立ちのまま俺のモノを根元まで一気に咥え込む。

 そしてそのまま頬をすぼめながら俺の尿道に残っている精液を一気に吸い取っていく涼子。

 

「んぷ…じゅ、じゅるるる…ちゅぽっ。…んくっ。全部、吸い取ったわ」

「ありがとう。気持ちよかったよ、涼子」

「そう言われると、頑張ったかいがあるわ。倫根くん」

「もうこういう関係になったんだし、君は要らなくない?」

「…そうね。倫根、これからも私にいっぱい注いでくれないかしら」

「喜んで」

 

 起き上がり、女の子座りになった涼子は俺に向かって妖艶に微笑んだ。

 

「むぅーっ!ずっるーいっ!」

「おわっ!」

 

 そうして一息つこうと思った瞬間。背中に重くも柔らかいモノが、凄まじい勢いでのしかかった。

 

「涼子とのセックスが終わったんだから、次は私でしょ!?」

「ま、待て。背中に抱きつかれてたら出来ないだろ?」

「あ。それもそっか」

 

 俺の背に飛びついてきたのはもちろんかおり。

 幸そうに下腹部をさすりながらベッドを降りる涼子と入れ替わるような形で、俺の対面に座った。

 …いやしかし、改めて感じたけど…。

 

「…かおりって、やっぱり凄い大きいよな」

「えへへ〜、ありがとー。この前、トップが100cm超えちゃったんだー。流石にJカップのブラはそんなに売ってないから大変なんだよ?」

「ひゃ、100オーバー…」

 

 かなり大きいとは思っていたが、まさかそこまでとは…。

 綺麗な淡いピンク色の乳輪と既に勃っている乳首はその大きな乳房の中でも際立って魅力的で、一切垂れることなく美しい形を保っている。

 これも、涼子が言っていた抱かれるための努力の証なのだろうか。

 

「はっ!私のおっぱいのことよりも、今は…ね?」

「…あぁ、そうだね」

 

 ずりずりと女の子座りの状態のかおりが器用にこちらに近づいてくる。

 

「んー…。んっ、はぁ…ちゅぱ…」

 

 差し出されたかおりの唇に、俺も彼女に近づいて優しく唇を重ねる。

 柔らかい唇の奥に舌を入れていくと、かおりも負けじと俺の口内へと舌を入れてくる。

 

「んちゅ、じゅる…。あむ…ん、ちゅる…」

 

 舌を絡ませ、唾液を交換する度に彼女の口から声が漏れ、それが次第に色っぽくなっていく。

 

「んっ、はぁ…。…りん、ね…くん」

「かおり…」

 

 気づけば俺の手が、かおりの爆乳へと伸びていた。

 下から持ち上げると男の俺の筋力でも相当重たく詰まっていた。

 

「ふふっ。いくらでも触ってね?」

「あぁ」

 

 しかし、その重さに負けて垂れることはなく、中身がぎっしりと詰まっていながらも柔らかく、それでいて指が沈み込んでいくというまさに完璧な美乳を兼ね備えた爆乳。

 …こりゃ、癖になりそうだな。

 

「綺麗だ」

「あ、ありがとう…、ひゃぁんっ!」

「ここも、もうぐちょぐちょじゃないか」

 

 左手で胸を揉みしだきながら、右手でかおりの陰部を触る。

 俺が触った時から時からそこは愛液に塗れており、愛撫はおろか、ローションすらも要らないのではないかというぐらいに濡れていた。

 

「だって、目の前であんなの見せられたら、我慢できないよっ!」

「じゃあかおりはもう準備万端ってことか?」

「……う、うん」

 

 我慢できない、か。つまりは目の前で行為を見せつけられた男が勃起を止められないのと同じ感じだな。

 だが俺も、今までキスをしたり彼女たちを愛撫したりしていたが、正直言ってすぐにでもしたい。もちろん、本番を。

 

「…し、しないの?」

「そんなわけないさ。ただ、どんな体位がいいかなって」

「なら、騎乗位がいいな…」

 

 頬を赤く染め、はにかむようにして告げられた彼女の望み。

 彼女のかなりの爆乳を抱えての騎乗位は負担もかなり大きいだろうが、男としてそのおっぱいが弾むところも見てみたい。

 その結果俺は―

 

「よし、じゃあ騎乗位にしよう」

 

 ―激しく揺れる胸が見たいという欲望に、あっさりと従ったのだ。

 

「えいっ」

「うおっ。…積極的だな」

「この世にセックスに積極的じゃない女なんていないよ〜?」

 

 かおりに押し倒されて、腰に跨られる。

 あぁ、そうか。

 前世で多くの男が可愛い娘とセックスしたいと思っていたように、この世界じゃ大半の女性がそう思ってるのか。

 

「だから倫根くん。…いっぱい、しよ?」

「じゃあ、自分で挿入れてみて?」

「うん…」

 

 俺を押し倒したままの上体を起こして、かおりが俺の反り返った肉棒を右手で優しく掴んだ。

 絹のような肌触りと白魚のように綺麗なその指たちに、凄まじいほどの快感を覚える。

 

「…い、挿入れるね?」

「あぁ。…っ、く、あ…ぁ…」

「はぁ、あんっ…。ふ、ぁ…んっ…」

 

 腰を上げたかおりが、亀頭を膣口に当てたと同時に、その腰をゆっくりと下ろしていく。

 かおりの処女を奪った肉棒がどんどんと膣肉に包まれていき、俺とかおりの口から声が漏れる。

 

「す、すっごい…ね。ホンモノのおちんちんって、こんなにすごいんだ…」

「…と、いうと?」

「おっきくて、熱くて、固くて、何より…よ、弱いとこ、すっごいせめてくるの…」

 

 うっとりとした表情で俺の顔をじっと見つめてくるかおり。

 先ほどよりも頬を染め上げ、幸せそうな彼女はまるで恋する乙女のように美しかった。

 

「う、動いていい?もうわたし、我慢できないよ…」

「いいよ。好きに動いてくれ」

「うんっ。じゃあ、動くね?」

 

 ずちゅり、と卑猥な音を立ててかおりの膣が肉棒を絞り上げていく。

 挿入れた瞬間にも分かったことだが、かおりの膣内もとんでもない名器だ。気を抜けば、一瞬で精巣の中を空にされそうだ。

 

「んっ、や、あはんっ!すっごい、やぁあん!こ、こんなの、らめぇっ!」

 

 俺の想像通り、かおりが上下に動くだけで彼女の爆乳が元気に躍動する。

 爆乳、巨尻ながらしっかりと引き締まったウエストを掴み、俺も彼女に腰を打ちつけていく。

 

「あぁあんっ、や、あはぁっ…!ほ、ほんとに、とけちゃいそうぅ…」

「きついのにすごい、ナカでうねって…気持ちいい…」

「りんねくんのふっといおちんちんも、すっごいきもちいいよぉっ!」

 

 涼子以上に性欲は強いだろうと思っていたが、酒と本番ができたことからか、完全にスイッチが入ったようだ。

 甘い大きな声で、かおりが啼き続ける。

 

「ひうぅぅうんっ!あ、やあんっ!奥まで、ぐりってきたぁっ!」

「あっ、くぅ…す、げぇ…」

 

 先ほどまで処女で、性行為の経験などなかったはず。

 にもかかわらず、かおりの膣肉は的確に俺の肉棒に精を吐き出させようとしてくる。

 

「あんっ、いひぃっ!あ…あぁんっ!」

「そろそろ出そう…!」

「んひゃあんっ!お、おちんちん、おっきくなったぁあんっ!」

 

 何とか男の意地、というか少しでもこの極上の身体を堪能しようと射精感に耐えていたが、もうそろそろ限界だ。

 かおりの膣肉の中で、勢い良く射精するために肉棒がよりいっそう固くなり、かおりを突き上げる。

 

「かおりっ、射精すぞっ!」

「出してぇっ!いっぱい出して、わ、わたしのナカ一杯にしてぇっ!」

「受け取れ…っ!」

「ひやああああんっ、イクっ、イクううぅぅぅぅうっ!」

 

 一息に思い切り突き上げたと同時に、きゅうっ、とかおりの膣が俺の肉棒を付け根から搾り取るようにうねった。

 盛大にイッたのだろう。

 さらに締まりが良くなったかおりの膣に我慢出来ず、俺も大量の精液を彼女の子宮に解き放った。

 

「あひぃ…しゅ、しゅごかったぁ…」

「そりゃこっちのセリフだよ、かおり」

「え、えへへ〜。気持ちよくなってくれたんだったら、よかったぁ…」

 

 かおりが上体を倒してくる。

 先ほどまで俺の上でぶるんぶるんと揺れていた爆乳が俺とかおりの間で潰れる。

 汗に塗れた2つの柔らかい果実は、達したばかりの俺の情欲をまた掻き立てた。

 

「いっぱい出たね、倫根くんっ」

「あぁ。マジで、凄い出たな」

「うんっ!デキてたらいいね、私たちの赤ちゃんっ!」

 

 噴きそうになったが、堪えた。

 …そりゃそうか。精子提供者の力を借りて受精するぐらいなんだから、直接の膣内射精で孕む機会なんてそうは無い。

 かおりとしても出産手当金のようなものを貰えるかも知れないのだ。孕んでいたいというのが率直な所なのだろう。

 

「あぁ。…かおり…」

「ん…ちゅぱっ、んちゅ…ん、ふぅ…」

 

 かおりの後頭部に手をやり引き寄せると、何も言わずとも唇を重ねてきた。

 上に覆いかぶさるかおりから唾液が送られてそれを飲む。

 大量に膣内射精した余韻でキスをしていたが、彼女のあまりの色っぽさに肉棒が再び完全復活してしまった。

 

「あはっ。またおっきくなった」

「ちょ、ちょっとかおりちゃんっ!」

「分かってるよ、華ちゃん。今はこれでおしまい」

 

 少し名残惜しそうにしながらも、かおりが達した直後の膣内から俺の陰茎を抜いた。

 ちゅぽん、という心地よい音と共にかおりの膣で生成された様々な体液の混合液が、反り返る陰茎と同時にはねた。

 

「またいっぱいシようね、倫根」

「っ、おう」

 

 離れ際に俺の頬にキスを落としていくと、彼女は笑顔でベッドから降りた。

 …いや、俺の女性経験がそこまで多い訳じゃないから何とも言えないが、上手く性欲を駆り立てさせられているというか何と言うか…。

 

「ねぇ、倫根…」

 

 そんなことを考えながらかおりの背中を眺めていると、今度はかおりと入れ替わる形で華がベッドの上にきていた。

 

「もう、我慢出来ないの…っ!」

「えっ?」

「おまんこならぐちゃぐちゃに濡れてるから、今すぐ私とセックスしてっ!」

 

 涼子とかおり。2人とのセックスを間近で見て、とうとう華の性欲が限界を迎えたのだろう。

 羞恥に染まった顔でそう強請られては、俺も答えるしかない。

 

「じゃあ俺の前で四つん這いになって」

「うん…」

 

 未だに恥じらいつつも、華は動きを止めることはない。

 早く交わりたい、達したい、処女を捨てたい…そして何よりも、ただただセックスがしたいのだろう。

 俺も全く同じ考えだから、華のことはよく分かる。

 

「華、ホントにいいんだね?」

「お願いっ、早く…ッ!」

 

 俺の前で四つん這いになった彼女の尻肉を掴むと、手のひらに彼女の火照った体温が伝わって来る。

 全身が紅潮し、まだ触っていないが彼女が言った通り秘部も愛撫がいらないほどにぐしょぐしょになっているだろう。

 

「っ、い、挿入れるよ」

「来て…!倫根のぶっといおちんちんで、私の処女を奪って…っ!」

 

 鈴口を割れ目につけると、まるで中にローションをぶちまけたかのようにトロトロになった膣に、腰ごと吸い込まれそうな感覚が襲った。

 挿入していなくても分かるほどに、華の膣内は解れきっていると確信した。

 

「くっ…、あ、ぁ…っ!」

「んっ、は、ああぁん…。き、来たぁ…!こ、これがおちんちん…」

 

 亀頭だけ先に華の膣内に少し入れて両手で尻を鷲掴みにし、達してしまわないように慎重に腰を進めていく。

 俺の予想どおり華の膣内は愛液で満たされており、処女を奪ったにしてはあまりにも自然に挿入を行うことができた。

 

「はぁ…、はぁ…!処女卒業おめでとう、華」

「うんっ…!じゃあ次は、膣内射精(ナカ出し)処女を、卒業させて?」

「当たり前だっ!」

 

 その一言に、俺も我慢の限界がきてしまった。

 今まで少しでもゆっくり楽しめるように慎重に動かそうと考えていた腰を、一心不乱に華の桃のような尻に打ち付けていく。

 パンパンっ、という前の世界ではAVでしか聞いたことのないような肉のぶつかり合う綺麗な音が鳴り響く。

 

「んひっ!あはあぁん!や、らめ、らめえぇ!」

「やめていいんなら、次は千沙さんだよ」

「それもだめなのぉ!ちゃんと、ちゃんと私とセックスしてぇっ!」

「分かってるよ!」

 

 華の尻に俺の手が食い込み、痕が残ってしまうほどに強く掴む。

 こんなことをしても嫌がるどころか尻を強く掴めば掴むほどに膣肉が締まってきているということは、そういうこと(華はM)なのだろう。

 

「あっ、あぁんっ!んぅ、ひぃ…んひやぁっ!」

 

 突く度に喘ぎ、震え、愛液がさらに分泌される。

 自分との相性が完璧なのではないかと思うほどの彼女の反応に、思わず俺の腰を振るペースも速くなる。

 

「あっ、あんっ、あひぃっ!あうぅ…、す、すっごいのぉっ!」

「その凄いのが、これから華が相手し続けるんだ!」

「はいぃっ!こんなの、こんなのおまんこが形覚えちゃうよぉ!」

 

 自分のオナニーの延長線上というのも入っているのだろうか。

 華が喘ぎながら叫ぶ言葉が、どんどんと変態チックになっていく。

 …まあ、俺もやろうとしてることは変態そのものなんだけど。

 

「なら覚えちゃいなよ」

「うん…うんっ!覚える、覚えるからぁ!」

 

 その華の喘ぎの度に、彼女の膣内もとんでもなく締まってくる。

 それも、ただきつくなるだけでなく分泌させた愛液をうまく竿に絡ませ、一滴も残すことなく俺から聖液を搾り取ろうとしてきている。

 

「華…!ど、どこに射精して欲しい?」

「な、膣内ぁ!膣内に射精してぇっ!私を、孕ませて!」

「任せろ…!」

 

 肉と肉のぶつかる音が、より激しく、そしてより大きくなっていく。

 俺と華の結合部には白く泡立てっているのが見え、俺の興奮をより昂ったものにする。

 

「っ!出すぞ、華っ!」

「うんっ、射精してっ!全部私に、射精して…っ!」

 

 どちゅん、と音が鳴るほどに肉棒を華の再奥まで突き刺す。

 そこで猛烈な射精感に襲われたのだが、同時に華がイッたことにより膣肉が究極の名器と化したため、俺は過去最高に気持ちいい射精を迎えた。

 もっとも、それだけ気持ちよかったのは俺だけではなく―

 

「ああぁっ、イク、イッ…くぅぅぅぅぅああああっ!!」

 

 ―俺に膣内射精されたと同時に盛大に潮吹きをしながら達した華もだろう。

 背中をえび反りのように反らし、時折ビクンビクンと痙攣して、彼女は絶頂の余韻を余韻を楽しんでいた。

 

「あ、あひぁ…。こ、こんなの、癖になっちゃう…」

「なっていいよ、華。…これからもっともっと、いっぱいしよう」

「…うんっ。その時も気持ち良くしてね、倫根」

「あぁ」

 

 汗ばんだ彼女の尻を撫でると、再び腰を激しく動かしたくなる衝動に駆られる。

 

「えへへっ。倫根にめちゃくちゃにされるのすっごい気持ち良かったから、もっとしていいよ?」

「だ、ダメよ華。次は私の番よ!」

 

 汗に濡れた華の尻肉を掴みながら動かし、綺麗な肛門が収縮する様子を眺めていると、華から誘われた。

 しかし、俺が答える前にすぐさま千紗さんが割って入った。

 

「あはっ。…先輩も、シタくなっちゃったんですか?」

「…あ、当たり前じゃない。今までみんなのを見てて、もう我慢なんてできないの…」

 

 華の軽い煽りに、流石に素直に答える千紗さん。

 まあそりゃ、自分の後輩達が皆して先に気持ち良さそうに処女を捨てたらそうなるか。

 

「じゃあ、早速ヤリましょうか。千紗さん」

「え、えぇ。…そんな、いきなり?」

「俺も、さっきの華の誘惑のせいで我慢の限界なんです」

「あぁぅっ」

 

 呻きに近い喘ぎ声を上げた華の膣内から肉棒を引き抜き、千紗さんの方へと振り返る。

 するとそこには、色白美肌の全身と、これでもかと主張する大きな乳房が存在していた。

 

「…えっろ」

「も、もうっ!倫根くん!」

 

 つい素が出てしまったが、どエロい体をしている千紗さんが悪い。

 いや、普通に前の世界でオカズに使ってたAV女優のトップクラスと同じぐらいのグラマラスボディじゃねぇか…。

 

「シましょう、千紗さん」

「……はい」

 

 これで処女って…ホントに、この世界すげぇな。

 四つん這いの体勢だったため分からなかったが、千紗さんが上体を起こすとその美しい乳首が俺の眼前に顕になった。

 

「…っ」

「ど、どうしたの?私の身体、どこか変?」

「い、いえ。その、綺麗な乳首だな、と…」

 

 思わず息を飲んでしまうほどに綺麗なピンクをした乳輪と乳首。

 ぷっくりとしたその先端は、俺の視線を釘付けにしていた。

 

「そ、そうなの?みんなのよりもピンク過ぎるから、変かなって思ってたんだけど」

「そんなことないですよ。俺は千紗さんの乳首、好きですよ」

「……もう、変態ね」

 

 そんなことを言われてもエロいおっぱいと乳首を持っている千紗さんが悪いのだ。

 

「じゃあ、寝転んでください」

「ということは、正常位ね?」

「いえ。種付けプレスです」

「…種付け、プレス?」

 

 あ、なんだ。これだけ孕みたい欲求が高い世界なのに、種付けプレスは知らないのか。

 

「正常位に似ているんですが、俺が千紗さんの上に覆いかぶさるような形になるんです」

「それが、どうして種付けなの?」

「子宮から精液が一切漏れないようにして、精液を出来るだけ千紗さんの膣内に留めておくようにするため、ですかね。言ってしまえば、形だけ見たらですけど、孕みやすくするんです」

「え〜〜っ!何それ!わたしもされたい!」

「わ、私も…!」

「もちろん私もっ!」

 

 千紗さんに合っているかは知らないが、適当に種付けプレスについての説明をする。

 そうすると、分かっていたことだが、かおり、涼子、華もベッドの外から勢いよく反応してきた。

 

「とりあえず。よいしょ」

「きゃっ!」

 

 千紗さんをベッドの上に寝かせて、両脚を掴んでまんぐり返しの体勢にする。

 するとそこには、驚きの光景が広がっていた。

 

「ぱ、パイパン……だと……!?」

「は、華に男の人がいるって聞いてっ、男の人ってこういうのが好きだって噂で…」

 

 思わず心の中でガッツポーズをしてしまった。

 歳上美女で、大人の女性といった雰囲気のある人がパイパン…。

 唆る。非常に、唆る。

 

「千紗さん…」

「お願い、早く挿入れて…?もう、我慢できないの…!」

「…分かりました」

 

 千紗さんからの、悲痛な叫び。

 俺が彼女の両脚から手を離してもまんぐり返しの体勢を保っていたということは、千紗さんはこの体位でしたいのだろう。

 

「じゃあ、挿入れますよ」

「うん…来て…!」

 

 彼女の上に、覆いかぶさる。

 互いの顔が近くなり、息遣いすら聞こえてしまう。

 

「うっ…キツい…!」

「んぁ、は、あぁぁ…んっ…」

 

 右手を添えた肉棒で、千紗さんの膣内へと侵入していく。

 やはり処女だからかその膣圧は凄まじいもので、それでいて決して追い出そうとしない彼女の蜜壷は、これまた紛れもない名器だ。

 

「り、倫根くん…?ここから、どうするの?」

「俺が動くんですけど、すいません千紗さん。俺も我慢できそうになくて…」

「うん…。じゃあ、二人でぱぱっと気持ちよくなろっか」

 

 いやマジ、女神だろこの人。

 ちょっとしか楽しめないかもって分かっててもこのセリフが言える美人の処女なんて前の世界にいなかったぞ。

 

「好きに動いて?」

「はい…!」

 

 どちらが経験者か分からなくなるような会話だが、外見はともかく俺の方が千紗さんよりもセックスの経験人数もプレイの回数も俺の方が圧倒的に上だ。

 

「くっ…あ、ぁ…!」

「んっ、やぁ、ん…!すごい、わね…あぁんっ。おちんちんが、わたしの膣内をぐりぐり〜って…」

 

 すでに三回の射精をしてしまったため、俺の腰の動きは鈍い。

 だが、千紗さんの膣はぎちぎちと締め、ミミズ千匹のお手本と言わんばかりに陰茎に絡みついてくる。

 溢れ出る愛液の補助もあり、ずぶずぶと奥に誘われていき、次第にピストンの速度も上がる。

 

「やば…止まんねぇ…」

「あんっ!倫根くんっ、んぅ、あはぁんっ!」

 

 最初は乾いた音が響いていた室内だが、俺と千紗さんの身体が重なり合ってから時間が経つにつれ、ぐちゅぐちゅという水音も増える。

 気づけば、お互いの顔があと少しでついてしまうほどに近づいていた。

 

「んっ…」

「んむ…んちゅ、ちゅぱ…。あむ、んっ…ちゅる…ぷはっ。ん…んあぁんっ!」

 

 唇同士を重ね合わせ、舌を絡ませる。

 キスをしていると、舌だけではなく千紗さんの両腕、両脚までもが俺の身体に絡みついてきた。

 

「っ、千紗さん…もう…!」

「うんっ…!きて…っ、いちばん奥に、いっぱい出してぇっ!」

 

 俺の腰が千紗さんの陰裂に肉棒を突き刺すように上下に動く。

 その膣内があまりにも気持ちよすぎて、すぐに達してしまうことになった。

 

「うっ…、あ…ぁ…!」

「んひやぁぁぁぁあっ!あっ、あぁんっ!すっ、すっごい…よぉ…」

 

 最後の一突き。

 それで恐らく千紗さんの最奥を刺激してしまったのだろう。彼女も絶頂し、膣肉がうねった。

 まるで生き物のように動く膣肉。その一番奥に存在している子宮目掛け、今夜4度目となる大量の精液を射精した。

 

「はぁ…、はぁ…。千紗、さん…」

「名前を…んっ、はぁ…呼び捨てに、して…?倫根…」

「…あぁ。分かったよ、千紗」

 

 二人とも息絶えだえになりながら、何とかして会話を成り立たせていく。

 正直、千紗さん…いや、千紗とのセックスで全てを出し切った感じだ。

 まだ夜は長いが、ぶっちゃけ持つ気はしない。

 

「んへへぇ…倫根ぇ…」

「あーっ!ちょっと先輩ッ!ダメですよ!」

「そうです。次は、また私たちの番です」

「私もまだまだシ足りないよー」

 

 だらしない笑顔で俺を抱きしめてくる千紗。

 まだ種付けプレスの状態であり、非常に来るものがあるが、華の手により引き離された。

 

「はぁ…。…疲れた」

「えぇっ!?つ、疲れちゃったの…?」

「あぁ…。悪い、動けそうにないわ…」

「…なら、私たちが動けばいい話よ」

「え?」

 

 仰向けに倒れた俺に跨る涼子。

 その顔は、どこか小悪魔のようにイタズラな笑みを浮かべていた。

 

「倫根のせいよ。私、あなたとのセックスにハマっちゃったわ」

「私もっ!ねぇ涼子、次私だよ?」

「なら私もその次にしよーっと」

 

 睾丸から、もう限界ギリギリまで精子は絞り出されたはず。

 しかしその目の前の光景に、我が息子はバカ正直に反応していた。

 

「んっ…あぁっ!」

「ぐ、ぉ…!」

 

 有無を言う暇もなく、腰を下ろした涼子の膣に陰茎が引きずり込まれていく。

 だが、俺だって負けてはいられない。

 

「はっ!」

「んひぁっ!し、下…からっ、あぁんっ!」

 

 涼子の腰を掴み、腰を打ち上げるように肉棒で突いていく。

 

「こうなったら、朝まで全員相手してやるよ…!」

 

 そうして、4人の美女の処女を散らした俺は、夜が開けるまで彼女たちと休むことなく身体を交わらせるのだった。




ぼくもこんな人生送りたかった。

コメント、評価などお待ちしております!


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情勢調査

遅れてないったら遅れてない!


ワンピのR-18の息抜きしてたらこっちの熱が再燃してきたかもです。
向こうもほったらかしにしないけどね!





 

「むにゃ…りんね…しゅきぃ…」

「えへへ…赤ちゃん…」

「くぅ…くぅ…」

「んっ、すぅ…」

「……死ぬかと思ったぜ」

 

 現在の時刻、朝の5:00。

 俺、かおり、涼子、華、千紗。五人全員が全裸であり、彼女全員秘部から俺の精液を垂れ流した状態で寝息を立てている。

 何と言うか、地獄のようで天国みたいな時間だった。

 

「てか割とマジで昨日が土曜日でよかった…」

 

 どうやら前の世界で、唯一日付だけがうまくリンクしており、俺が彼女たちの処女を散らしたのは土曜日。

 ということは、今日はみんな大好き日曜日だ。

 

「…まさか、これだけヤッてもまだ少し余裕があるとは……」

 

 それ以上に嬉しいことがもう一つ。

 何と、この世界に来たことによる恩恵が、若干のイケメン化以外にもあったのだ。

 真由ちゃんとの時にも気づいていたが、巨根になり、さらに絶倫になっていたのだ。

 

「やりたい放題、か…」

 

 俺の左隣で気持ちよさそうに眠るかおりの頭を撫でる。

 将来、今日膣内射精したみんながいずれ妊娠し、俺の子を産んでくれるとなれば、男として嬉しく思うものがある。

 

「…っと、そうだ。今のうちに調べておくか」

 

 土曜日にオリエンテーションをするというクソっぷりは変わっていなかったが、世界はかなり変わっているだろう。

 

「とりあえず…『男性 扱い』っと」

 

 とにかく、この世界での男性の扱いを調べるため、スマホで安直なワードだが検索をかける。

 すると―

 

「ん?男性保護優先法…?」

 

 ―自分たちがとんでもなく丁重に扱われていることが分かる言葉が出てきた。

 

「えっと…。全世界で昔から男性の数が少なく、子孫の繁栄に苦しんできました。そこで近年、世界各国は男性の精子に一定の報酬を出すことで人口の増加を試みました、か。すげぇな」

 

 思わずそんな感想しか出てこないが、前の世界では考えられないことだから仕方ない。

 精子バンクというものは聞いたことがあったが、それを国が高額の報酬と引き換えに行っているのだ。

 

「なになに……?は?い、一回の射精につき、50万円…?その精子で女性が妊娠すれば、さらに50万…?…ってことは…」

 

 昨日のうちにセックスをした、真由ちゃん、かおり、涼子、華、千紗。

 皆が孕めば、俺に500万円が振り込まれるということだ。

 高鳴る鼓動を感じながら、ページを読み進める。

 

「しかし、この制度が実装されても子作りに積極的になる男性はほとんどいませんでした。子どもが欲しい女性と、女性と関わりたくないほとんどの男性。今後世界はどうなっていくのでしょうか」

 

 そういった締めくくり方でそのページに書かれたブログは終わっており、あとは化粧品などの広告が並んでいるだけだった。

 他のページにも進み、ニュースやブログなどの記事を読み進めていく。

 その過程で、さらに色々なことがわかってきた。

 

「報酬金が貰えるのは男性だけではなく女性も…。もちろん、子供の養育費も国が負担する、ねぇ。前の世界より教育が優遇されてんじゃねぇか」

 

 優遇されるのは男性だけではなく、子を授かった女性もだということ。

 

「こ、高校生からでも妊娠が許されてんのか…。それどころか、推奨まで…」

 

 女性は中学卒業後、すぐに妊娠を認められる存在となること。

 そして最後に―

 

「性行為に積極的な男性は、申し出をすれば子どもを欲しがっている女性と会うことが出来る…」

 

 ―自分がしたいと思った女性と、高確率でセックスが出来るだろうということ。

 

「うーん…。なんというか、前の世界のお偉いさんたちが見たら発狂しそうな内容だな」

 

 まるで、この世で一番大事なのは子どもを作ることと言わんばかりに重要視している。

 まあ人間も生物の一種と考えれば間違いではないが。

 だがそれ以上に気になって点が一つある。

 

「この世界じゃ、男は女性を嫌ってる…いや、怖がってんのか…?それか、単純にセックスしたくないだけか」

 

 これだけの政策が施されていても、あまり人口は増えていないらしい。

 調べたところ、世界最大の人口を誇る国ですら、2億に届くか分からないほどだった。

 

「まあいい。俺は、ただただ可愛い女の子たちとヤリ続けるだけだ」

 

 かおりの頭を撫でていた手を離す。

 そう。世の中がどうとか、知ったこっちゃない。

 ただ性に溺れた生活を送り、女の子に囲まれて、国から金をもらって生きて行く。……流石にちょっとは仕事するけど。

 我ながら最低の考えだとは思うが、別に構わないだろう。

 でも、今はとにかく―

 

「ふわぁ…。寝るか」

 

 ―寝たいのだ。

 左を向けばかおりの顔があるが、右を向けば涼子のたわわなおっぱいがある。

 

「おぉ…!」

 

 寝ている彼女の胸に顔を挟み、彼女の柔らかい体を抱きしめる。

 

「おやすみ…」

 

 爆乳美女の胸の温もりと仄かな甘い香りに包まれながら、俺は意識を手放した。

 

 

 ◇

 

 

「……んね、ん…。…り、ね……。りんね…!」

「ん……?」

「起きて、倫根」

「……華、か?」

「あ、起きた。おはよっ」

「おはよう、倫根」

「あぁ、おはよう二人とも」

 

 眼が覚めると、そこには華の満面の笑みがあった。

 優しく起こされて上半身を起こすと、彼女は体に白いバスローブを纏っていた。

 

「よくそんなの家にあったな」

「え、えへへ…。いつか男の人と夜を過ごした後に着てみたいって思ってたんだ。まさかこんなに早く着るとは思ってなかったけど」

 

 中には何も着けていないのだろう。

 鎖骨はおろか、胸の谷間すら見えてしまっている。

 

「今って何時なんだ?」

「10時だよ。倫根、疲れちゃってたんだね」

「そりゃあれだけやったら疲れるって」

 

 全裸のままだが、ベッドから降りる。

 シーツを触るとそのほとんどが湿気っていた。

 まあ精液やら愛液やら唾液やら汗やら…濡れない方がおかしいのだが。

 

「ん、この匂い…」

「あら、起きたのね。朝ごはん、作ってるわよ」

 

 ふと気がつけば、部屋に漂ういい匂い。

 言葉が漏れたとほぼ同時に、廊下にあるキッチンから涼子が料理を運んできた。

 

「先輩が買い出しに行って、涼子ちゃんとかおりちゃんが作ってくれたんだー」

「そうなのか。ありがとう三人とも」

 

 まだキッチンで料理をしているかおりと、買い出しを担当したからか休憩を取っている千紗、そして先ほどまで作るのを手伝っていたであろう涼子に礼を言う。

 

「いいのよ倫根。私たちは当然のことをしてるだけだから」

「そうそう。あれだけ気持ち良くしてくれた、お、れ、いっ!」

 

 隣に立っていた華から頬にキスをされる。

 そんなこんなしているうちに、みるみるうちにテーブルに料理が並んでいく。

 

「あ、おはよっ。倫根っ!」

「あぁ、おはよう。……えっ」

 

 台所での調理の担当を多く受け持っていたのだろう、かおりの声がキッチンから聞こえてきた。

 少しすると、パタパタという足音とともにかおりの姿が見えた。

 

 裸エプロンの。

 

「えっと……かおり?」

「うん?あっ、この格好?可愛いでしょ?」

「いや、うん。確かに可愛いけど……」

 

 乳首がぷっくりと浮き出ているし、言ってしまえば丈が明らかに短すぎてちょっと陰毛が見えてるんだよなぁ……。

 しかし、ムラっとは来るが今日もまた夜遅くまでかおり達とセックスする訳にはいかないのだ。

 

「今日はしないよ?」

「「「「嘘ッ!?」」」」

 

 俺がそういうと、かおりだけでなく他の3人もこの世の終わりを目の当たりにしたかのような絶望の表情を浮かべて叫んだ。

 

「そりゃ、帰らないと親も心配するからな」

「あっ、そっか。男の子のお母さんなんだから心配するよね」

「じゃあ早く食べてしまいましょう」

「そうね。倫根との今後の予定も決めたいし」

「さんせー!」

 

 かおり、涼子、千紗、華の順に俺の言葉に賛成をしてくれて、朝食が始まった。

 

「あっ、倫根。ここの合鍵渡しておくね」

「いいのか?」

「もちろんっ。……シたくなったら、いつでも私で発散してね?」

「あーっ!華ちゃんずるい!」

「えっへっへー!下宿勢の特権だい!」

「なら、私の合鍵も渡しておくわ。いつでも来てね?」

 

 華からこの部屋の合鍵を、千紗から彼女の部屋の合鍵を手渡される。

 彼女達の言う通り下宿組の華と千紗さんと比べ、かおりと涼子とはしづらい状況になるかも知れないが、まあなんとかなるだろ。

 

「あぁ。ヤリたくなったらここに来るよ」

「うんっ、待ってるね!」

「……用意しとかなくちゃ」

 

 俺がそう告げると、2人ともとてもにこやかな笑みを浮かべた。

 その途中で千紗の顔が少し怖い笑みに変わったのは気にしない。

 

「もちろん、俺はこれからもかおりや涼子ともこうやっていたいけど、二人はどう?」

「っ!わ、私もだよ!」

「ありがとう、倫根。甲斐性があるのね」

「あ、あはは……」

 

 これも調べていて分かったことなのだが、どうやらこの世界では複数人の女性と長く肉体関係を続かせる人のことを甲斐性がある人、というらしい。

 よし、将来は甲斐性の塊になってやろう。

 

「明日からが楽しみだねー」

「えぇ。部活動も本格始動してくるでしょうし、いよいよ大学生活の始まりね」

 

 そう。

 俺にとって前世とは比にならないぐらいに楽しい楽しい大学生活の幕開けだ。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「倫根!あんた大丈夫だった!?女に変なことされてない!?」

「されてないって。ただいま、母さん」

「……うん、おかえり。でもいきなりで悪いんだけど、私今から出張に行かなきゃいけないのよ。一週間」

「えっ。……今日って日曜、だよな?」

「察しなさい」

 

 察した。

 男性という力仕事に向いている存在が少ないこの世界では、女性の仕事量はとんでもないことになっているのだろう。

 

「とにかく、チャイム鳴らされても出ちゃダメよ!セールスとかも!」

「はいはい、分かってるから」

「もう。…じゃあ、行ってくるわね!」

「いってらー」

 

 そう言い残すと、母さんはまるで嵐のような勢いで家を出て行った。

 お気づきだろうが、俺は今、自宅に帰ってきている。

 華の家から帰る際に「男を一人で帰らせられない」と言って、四人でかなりの金額を出してタクシーを呼んでもらったのだ。

 

「さてと、暇だな」

 

 前の世界ならばデリヘルでも呼んだのだが。

 ふと気になったので、早速スマホで検索してみることに。すると。

 

「うげっ。デリヘルで来んのやっぱ男かよ。…はぁっ!?日給30万!?…前の世界のデリヘル嬢泣いちまうぞ、これ…」

 

 出てくるのは男の画像ばかり。

 精神衛生上良くなかったのですぐさまブラウザバックし、もう一つ気になっていたことを検索する。

 

「『男性 職種』っと。…俳優、AV男優、アイドル、タレント…。やっぱテレビとかに出る職業が多いのか」

 

 こんな世界に来てしまったが、俺はヒモになるつもりはない。

 どうにかして最低限生計を立てていけるだけの収入は稼ぎたいのだ。

 

「……ま、こんなこと考えんのは後でいいか」

 

 そんなことよりも、今は誰かとヤリたい。

 四人のところから帰ってきたのも、母さんがうるさくなるのがめんどくさかったからだ。

 その母さんが出張で、しかも一週間もいないのならば、誰かが孕むまでしこたまセックスしてたのに……。

 

「仕方ない、か。……あ、そういや真由ちゃんがいたな」

 

 昨日の朝に抱いた美少女、奈川真由ちゃんのことを思い出す。

 あの時、真由ちゃん自身俺に対する支払いが少ないことに負い目を感じていたようだし、それを言い訳に呼び出すか。

 

「正真正銘名器の現役JKを孕ませられる機会なんて……この世界じゃ割とありそうだな」

 

 なんてことを考えながら、真由ちゃんにアプリの無料通話で電話をかける。

 

『は、はいっ!奈川ですっ!』

「やあ真由ちゃん、昨日ぶり。元気にしてた?」

『はいっ!私はもう、その、元気いっぱいです!り、倫根さんはお元気ですか?』

「俺も元気だよ。というより、元気すぎるから真由ちゃんと遊びたいぐらいなんだけど、どうかな?」

『……ぬぃえぇっ!?』

 

 すごい叫び方だな。

 とはいえ、俺も早くこの昂る息子を鎮めたいので、話を進める。

 

「昨日真由ちゃんとしたのが忘れられなくてさ、もう一回……いや、それ以上にしたいなって」

『……い、いいんですか?私、お金ないですよ……?』

「いいって。そうだな、真由ちゃんが俺の眼の前でパンツを脱いで、渡してくれるだけでいいよ」

『そ、そんなことでいいんですか?』

 

 前の世界で言うなら、男子高校生の下着を欲しがる女子大生といったところか。

 うん、キモい。

 

「いいよ。それと、泊まってもいいから泊まりたかったら着替えも持ってきてね」

『はい!』

 

 暗に、というかほぼ直接だが徹夜でしたい、と言ったら食い気味で答えが返ってきた。

 真由ちゃんとのセックスに内心ウキウキしていると、電話越しの声が急に賑やかになった。

 

『あっ、ちょ、みのりちゃんっ!』

『ね、ねっ!おにーさんが真由の処女奪ったって人!?』

 

 真由ちゃんの焦るような声とガサゴソという物音の後に聞こえてきたのは、真由ちゃんよりも元気な女の子の声だった。

 

「えっと……誰、かな?」

『あっ、ゴメンなさい!私、明日香みのりって言います!蘭名学園で真由と同じクラス、同じ部活の高校2年生です!』

「なるほど。それで、何の用かな?」

『えっと、その……。おにーさんで処女卒業させて欲しいかなーなんて……』

「うん、いいよ」

『ですよねー。そんな都合のいいこと言う女なんて嫌ですよねー……え?今、なんて?』

「いいよ。真由ちゃんと一緒に俺の家に来たら?」

『えええええぇぇぇえっ!?』

 

 あらかじめ少しだけ離しておいた携帯から、とんでもないボリュームの叫び声が響いた。

 

『おにーさんマジビッチじゃんっ!』

「キミねぇ……。シたいのかシたくないのかどっちなの?」

『シたいっす……!デカい年上ちんこで処女卒業したいっす……!』

「了解。いいよ、俺も違う女の子で気持ちよくなりたいしね」

『お、おおぉ……!経験豊富なセリフ……!』

 

 みのりちゃん。このセリフはただのヤリチンクソ野郎が言うようなセリフだからね、普通は。

 

「じゃあ、二人がこっちに来るってことでいいかな?」

『はいっ!私たち二人ってどこに行けばいいですか?』

「俺の最寄り駅の近くのコンビニに来てくれる?車で迎えに行くから」

『わ、分かりました!……あ、あの、部活終わるのが夕方なんですけど…』

「じゃあまた駅に着いたら連絡してくれる?真由ちゃんの最寄り駅の次の駅だから」

『はいはーいっ!た、楽しみにしてますね?』

「あぁ、俺も」

 

 そう言い残して電話を切ったみのりちゃん。

 恐らくなんで急に切ったんだ、と真由ちゃんに怒られているだろうが、今はそれは置いておこう。

 

「夜かよ……」

 

 そう、彼女達が合流出来るのが夜なのだ。

 そもそもの話、真由ちゃんを誘ったのは今性欲を発散したかったからだ。

 

「デリもヘルスもソープもアウト。……いや、金払ってヤルって考えを捨てなきゃダメだな」

 

 前の世界の常識はここでは通用しない。

 ヤッてやるから金を払え、と言うぐらいに強引にいかねば、逆に機会が少なくなる。

 

「だからって流石に道行く人に声かけるのは違うだろ……」

 

 こんな世界ではあるが、やはり男性の公然わいせつ罪ももちろんある。

 道で逆ナン……こっちなら普通のナンパか。ナンパされて、ホテル行って、金を貰ってナマでする。

 これが基本的なヤリたい放題の形になるようだ。

 

「ん〜〜……ん?」

 

 スマホ片手に性欲発散のための睨めっこを繰り返していると、家のチャイムが鳴った。

 

「誰だろ」

 

 母さんから止められてはいるが、とりあえず出る。

 玄関開けていきなり襲いかかってくるような変質者だったら困るが、流石に筋肉量で女性に負けているとは思わないし、多分負けないだろ。

 

「どちら様ですか?」

『えっ。……だ、男性の方、ですか?』

「はい」

『ご在宅だったんですね!わたくし、日本精液管理協会の者です!』

「…………」

 

 笑いそうになった俺を咎める人は、いないと信じたい。

 

「お、俺に何か用ですか?」

『その、少しお話をさせていただきたく、訪問させてもらった次第で……。よろしければ……』

「えぇ、いいですよ。ちょっと待っててください」

 

 インターホンでの通話を一旦切り、玄関へと向かう。

 

「どうも」

「……は、はい!どうも!」

 

 ご丁寧に母さんが掛けた鍵を開け、ドアを開ける。

 するとそこには、画質の悪いインターホンのモニターでもよく分かるほどの美人が、ビジネススーツを纏って立っていた。

 

「俺に、なんの用で?」

「え、えと……その、せ、精液の寄付にご協力いただけないでしょうか!」

「……せ、精液、ですか?」

 

 あえてとぼけた風に返す。

 粗方この世界の情勢については頭に叩き込み、この精液の寄付というものも政府が活発に行っているものだということは事前に確認済みだ。

 

「あの、よかったら上がられますか?俺以外うちには誰もいませんし、暑い中ビジネススーツで立ち話も辛いでしょう」

「……で、では、お言葉に甘えて……」

 

 軽く会釈をして、家の中へと入る女性。

 その会釈の際にスーツの中に閉じ込められている凶悪な胸部装甲がたぷんと揺れたのを、もちろん見逃すはずもない。

 パンプスを脱いで綺麗に揃えた女性を、リビングへと案内する。

 

「粗茶ですが」

「そ、そんな……!ご丁寧に、ありがとうございます」

 

 椅子に腰掛けた女性は、またもぺこりと頭を下げた。

 俺の様子を伺いながら湯のみに口をつける女性。どこかおどおどとしたその表情からは、小動物のような愛らしさを感じる。

 

「……まず、お名前を伺っても?」

「っ!?し、失礼しました!……私は、日本精液管理協会の武谷(たけや)すみれという者です」

「すみれさん。……改めて、精液の寄付とはどういうこと、ですか?」

 

 分かっていることを重々しい雰囲気を醸し出しながら聞く。

 

「現在、日本だけでなく、世界各国で少子化が猛烈な勢いで進行しています。それについてはご存知ですか?」

「一応。箱入りで大事に育てられてきたけど、最低限のニュースは自分で聞いてたからね」

 

 嘘を交えつつ、すみれさんの話に集中する。

 

「男性を、性行為を、そして子を欲しがる世の女性と、一切女性とは関わりたくないという大勢の男性。少子化の原因を生んでいるこの状況を打破するために生まれたのが、精液収集制度です」

「へぇ……」

 

 肘をつき、思案するフリをしてすみれさんをねぶるように見る。

 パッチリとした二重の目に、綺麗な翡翠色の瞳。右目の目元についた色っぽい泣きぼくろと青みがかったポニーテールが印象的だ。

 

「しかし、この制度を悪用する人が出てきました。見た目や味を近づけたものを送ってきたり、双子を妊娠したと虚偽報告する人が莫大な数になったのです」

「それでこの措置、というわけですか」

「はい。……そ、その、職員の前で直接射精していただければ、真偽を確かめる必要もないので……。あっ、も、もちろん報酬は弾ませていただきます!ご迷惑をおかけするわけですから!」

 

 射精、というワードを口にすることが恥ずかしかったのだろう。すみれさんの顔が赤く染め上がる。

 だが俺としてもまだ聞きたいことは山ほどある。

 

「どうやって精液を収集するんですか?……まさかとは思いますが、俺が自分で?」

「い、いえ!……ご希望があれば、私が手伝わせていただきます……」

「手伝ってくれるのはいいけど、どこに出せばいいんですか?」

「それは……これですね」

 

 そう言ってすみれさんが取り出したのは、膣内射精が当たり前だと思っていたこの世界でまさか見ることになるとは思っていなかった、アレだ。

 

「これはコンドームと言って、特殊なゴムでできています。どんなに多い射精量の男性でも破れずに、先端の袋に精液が溜まる仕組みになっています」

「……はぁ」

「う、薄さ0.001mmなんですよ!科学って、すごいと思いませんか?」

「それ一つで、俺にいくらのメリットが?報酬とかあるんですか?」

「最低で1000万円、差し上げます」

「……は?」

 

 え、一回の射精で50万程度じゃなかったの?

 

「恐らく、悪質な詐欺サイトをご覧になられたのかと。今の技術では、少量の精子でも子宮の奥深くから注入することで、卵子にたどり着くまでの生存率を格段に上げることができます。そのため、男性の一回の射精に含まれる精子で、数十人、良質な精子なら数百人の女性が子を妊娠することができるのです。正直、これでも足りないぐらいです。国が算出した数字や制度は信用できない、とかでたらめを書く記事が多いのであまり知られていませんが……」

「な、なるほど……」

 

 ということは、だ。

 ゴムありとはいえとんでもなく綺麗なすみれさんに扱いてもらいながら、射精すれば1000万円以上がもらえる、と。

 

「……いいですよ。俺の精子でよければ、少子化対策に役立ててください」

「っ!あ、ありがとうございます!」

 

 俺に快諾するという選択肢以外、なかった。

 すみれさんの向かいに座っていた俺は立ち上がり、テレビの前に置かれたソファの前へと移動する。

 

「それでは早速コンドームを着けさせていただきたいので、衣服を……」

「分かりました。それと、敬語じゃなくて普通の言葉遣いにしてもらってもいいですか?その、年上の人から敬語を使われると、なんだか歯がゆくて」

「……ふふっ。分かったわ、倫根くん」

 

 ズボンのベルトを外し、パンツと一緒に一気に下ろす。

 

「…………こ」

「こ?」

「こんなにおっきいおちんちん、初めてだわ……!」

「え?」

「え、映像資料でも他の男の人のおちんちん見て勉強させてもらったけど、こんなにおっきいの見たことない……」

「……ま、まだ完全にデカくなってないんですけど」

 

 立つ俺と、膝立ちになって俺の肉棒を凝視するすみれさん。

 俺はそんな未知への期待に膨らむ彼女の表情を、見逃さなかった。

 

「じゃあ、早速お願いしてもいいですか?」

「えぇ!」

 

 半勃ち状態の肉棒の先にコンドームをあてがうすみれさん。

 ……まさかとは思ってたけど。

 

「……あの、完全に勃たせてくれないと」

「へ?……そ、そう、なの?」

「はい。……すみれさんって、これやるの初めてなんですか?」

「……えぇ。ごめんなさい、迷惑かけて」

 

 すみれさんのぎこちない手つきのせいで、半勃ちだった肉棒はすっかり元気をなくしてしまった。

 たまにそのぎこちないのがイイ、という人がいるが、その気持ちは俺にはまだ理解できないようだ。

 

「…………あ、アレ?お、大きくならないの?」

「このままじゃ無理ですね。その、興奮しないと」

「こ、興奮って……」

「すみれさんの裸でも見れば、興奮するかもしれませんね」

 

 思わず口に出てしまったが、今さら隠すようなことではないだろう。

 真由ちゃんとみのりちゃんを迎えに行くまでの間、すみれさんと楽しみたいのだ。

 

「そ、そうね。男の人の精子を貰おうっていうのに、ちょっと失礼だったわ」

 

 俺がそう言うや否や、すみれさんがブラウスのボタンに手をかけた。

 

「待ってください」

 

 だが、そんな彼女の動きを言葉で止めた。

 

「……その、俺が脱がしてもいいですか?」

 

 ほぇ?と首を傾げるすみれさんの顔には、困惑の色しか見えなかった。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「ふんっふふんっふふ〜んっ!あー、めっちゃ楽しみだね、真由!」

「……私と倫根さんの二人だけの予定だったのに」

「ま、まあまあいいじゃん。このご時世、イケメンどエロ男一人占めする方が悪じゃん?」

「それは、そうだけど……」

 

 いつも通りの部活前。

 私はみのりちゃんの近くで着替えながら、今夜に向けての話をしていた。

 

「あっ!ねぇ真由。マン毛剃らなくても大丈夫かな」

「気にしすぎ。倫根さんはきっと、気持ちいいセックスができればいい人だと思うから」

「ホント?……何かお土産とか持って行った方がいいかな?」

「大丈夫だって。……あ、でも確か、変なもの欲しがってたような……」

 

 思い出すのは、倫根さんとの先ほどの会話。

 みのりちゃんには聞かれていなかっただろうが、どうせ一緒に行くならみのりちゃんも知っておいた方がいいと思った。

 

「倫根さん、目の前でパンツ脱いで渡してくれって」

「えっ……。じょ、女子高生の洗濯してないパンツを?」

「うん。……もしかして、そういう性癖の人なのかも」

「……待って。なんかそういうマニアな性癖の人向けの動画見たことあるかも」

 

 ここで、我が部のエロ魔神であるみのりちゃんの本領が発揮される。

 

「異性が着用したものにも興奮するって人。まあ私達女は当たり前かもだけどさ、男の人にもいるらしいよ」

「……ちなみに、そういう人をうまく誘惑するには?」

「できてたら今頃処女拗らせてないってーッ!」

 

 あっはっはっ!と盛大に笑うみのりちゃん。

 もう、ちゃんとした情報が聞きたかったのに。

 

「あ、でも真由。一つだけ確定してることがあるよ」

「っ、教えて!」

「倫根さん、かなりってか相当なエロい人でしょ?だからここは、私たちが色々考えるよりいっそのこと聞いちゃった方が素直に答えてくれるかもよ?」

「あっ、そっか」

 

 処女じゃないけどそこまでセックスに詳しくない私と、セックスに詳しいけど処女なみのりちゃん。

 二人で悩んで考えるより、直接倫根さんに聞いた方が的確なのは確かだ。

 

「じゃあとりあえず、『私たちが何か持っていく物、準備することはありますか?』でいっか」

「いいと思うよ。……返事待ってるのもいいけど、怒られんのもアレだしそろそろ行こっか」

「うん」

 

 チャットアプリで倫根さんにメッセージを残し、スマホと着替えをロッカーの中に突っ込む。

 気づけば私たち二人だけになっていた更衣室を駆け足気味に後にして、プールへと向かう。

 

「ん〜……っ!ほんっとに楽しみっ!マジでありがとね、真由!今度なんか奢ったげる!」

「期待しないで待ってるね」

「いや、そこは期待してよ」

「……正直、倫根さんとのセックスのことで今頭いっぱいだから……」

「……うん。それは私もだわ。はぁ……!どんな風に犯してもらえるんだろ。すっごい楽しみ!」

「え」

 

 ふとみのりちゃんの口から普段聞き慣れていないワードが飛び出た気がするが、今はどうでもいいだろう。

 

 今日の部活を頑張って、楽しい楽しい夜を迎えるだけだもん!




基本的にどエロい女子とエロいのが苦手な男子ならどんな会話になるのかを思案し、他の作品にも手を出し、大学の課題もあり、バイトもあり、ライブもあり……完全な言い訳です(開き直り)。時間がない!


はい、というわけで今回は新キャラ武谷すみれさんの登場です。
彼女と、そして真由、みのり、大学四人衆、さらには他のキャラも考えております。

……脳内ではできてんねんけどなぁ……。



これからも、不定期だったり亀更新だったりするかも知れませんが、コメントや評価での応援、よろしくお願いします!


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