黒き喰種 (黒翼公)
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第1話 誕生

久しぶりの投稿ー
残りの小説も頑張って投稿して行こうと思います


俺はいつものように仕事を終え俺の自宅に帰り一緒に酒を飲み、眠りにつく。

だが次に目が覚めた時には身に覚えのない場所に横たわっていた。

ゆっくり身体を起こし、辺りを見回す

なぜか辺り一面に彼岸花が咲いていた

「どこだここ?」

 

『おぉー…目が覚めたか〜』

 

おっと人の家に勝手に入り込んでいるとは貴様不審者か?

…なんか今にも死にそうな爺さんだな

『不審者とは失礼な…ワシは神様であるぞ』

 

はっはっは!って…神様なの?

と言うか神様凄い死にそうだけど大丈夫?

 

『ワシは大丈夫じゃ。それよりもいつも仕事お疲れ様じゃな、だがもう頑張らんでええぞ。何せお主ら2人はもう死んだからの』

 

…what?

おいおい、冗談はやめてくれよ爺さん

だって死ぬ要素ないじゃん俺もアキも。

 

『いやぁ…実は予定よりも早くお前さんの事を間違えて過労死させてしまったんじゃぁ〜。ほんますまんかったのぉ』

 

…んん?んんん〜?つまり何か?

この爺さんは間違えて俺を予定より殺しちゃったの?

oh......まだ有給使い切ってなかったのに。

 

『そのお詫びと言っては何じゃが…お前さんの望む世界に転生させよう…』

おぉーそれなら…うん、許そう

それじゃ、まずは転生先は『東京喰種』で!

俺の容姿は芥川龍之介(文豪ストレイドッグス)でお願い

身体能力は…fateのランスロットさん並でマスクは角折れのマスクって奴で頼むわ

あぁ、それと最後に俺の赫子は羽赫と尾赫と甲赫の三種持ちで頼む


 

 

『うむ、わかった。では行ってくるが良い』

 

えっ?まだお願いしたいことがあるんだけど…っておい待て神様!

なぜそんな大きなハンマーを構える!?ちょ…ごめん!待って!!お願い!?

アッーーーーーーーーーー!!!

 

 

 

とてつもない頭痛に目が覚める

どこかの建物にいるようだが人気がないし建物内の壊れ具合いからして廃墟なのだろう

身体を起こすが足元がおぼつかない

まるで産まれたての小鹿のように脚が震える

何とか一歩二歩と歩くがすぐに転けてしまう

どうしたものかと考えていると頭の中に声が響き渡る

 

『おぉー…言うの忘れておったが転生したてじゃから身体は上手く動かせんぞ。まぁ、あと5分もすれば動く筈じゃ』

 

マジでが…それまでこうやって横になるしかねぇのか

おい、それより俺の容姿はちゃんと芥川なのか?

 

『信じておらんな…お主。仕方ない』

ポンっ!と俺の目の前に鏡が現れる

どうやら姿はちゃんと芥川龍之介のようだ。

うん…アニメで見ていてわかっていたけどカッコイイな

 

鏡で姿を確認し終わると鏡は目の前で霧のように消える

寝っ転がること約五分。ようやく身体が自由に動かせるようになった

俺は立ち上がり窓際まで行き自分が何処にいるかを確認しようとしてみたが…遠くに街の灯りらしき者が見える

そして思ってた通りこの建物は廃墟のようだ

とりあえずここをアジトにしておくか

最初は街の方へ行って俺が何区にいるのかの確認をしなければな

その次に20区に向かって『あんていく』に助けを求めてみるか。よし…それでいこう

建物から出ようと出口を探そうとしたが足元に何かが当たる。どうやら俺のマスク…角折れのマスクだ。それを拾いホコリを払うとひとまず壊れかけのソファーの上に置く。

そして建物から出て街まで進むとその道中に面倒なことになった

 

とりあえず人気のない道を進んでいたせいなのか喰種に絡まれてしまった

まぁ、数は少ないからいいが…まだ赫子の出し方もわからない状態では会いたくなかった

 

「へへっ…いきなりで悪いんだけどよ。俺たちに喰われてくれよ?最近は白鳩共のせいで人を喰えなくてよぉ」

ゲスな笑い声が裏路地に響く

 

「ねぇ、早く食べようよー」

「もう待てねぇぇ!ハッハッハッハ!!」

 

1人の喰種が赫子も使わず俺に襲いかかる。

俺は左にそっと避けると顔に向けて蹴りをくらわせる

すると男の頭部は吹き飛び、頭部を無くした身体は糸切れた人形のように倒れる。いきなりの出来事で誰もが唖然とする。1人の喰種が悲鳴を上げながら逃げ出すと周りの喰種共も一目散に逃げてしまった

その場に残された俺はその死体を前に気持ち悪いといった感情は全くなかった。むしろーーーー

美味そうーーー。そう…ただそんなことを思ってしまった

喰種になってみたいとそんな軽い気持ちで神に願ったが…まさかここまで人間でなくなるとは

だが次に驚いたのは俺は死体を喰らっていたのだ

俺の手にはその男の血がべっとりとついて気味が悪いほどに

死体の衣服で手の血を拭い、俺はひとまず20区へ急いだ

 

20区までの道のりを人などに聞いてようやく『あんていく』に到着したが閉まっているな。電気ついてないし…まぁ…こんな時間だから仕方ないか

 

とりあえずはどっかで休ませないとーーー

突然だった、いきなり世界が歪んだように見えたかと思えば頭もクラクラするし…なんだろ?

ん…?誰かが俺に話しかけて来てる…誰だ…そこで意識が途絶えた

 

「ちょっと君…!?」

 

…重い瞼を開き見覚えのない天井が見える。

見知らない部屋、ここはもしかして『あんていく』の中か?

そんなことを考えていると部屋の扉が開き1人の男性が姿を見せた

「目が覚めたんだね。気分はどうだい?」

見知らない俺にも笑顔でそう言って心配してくれるこの男性こそ『あんていく』の店長、芳村さんだ。

 

「あぁ…お陰で…もう大丈夫です」

「それは良かった。店の前で倒れた所を入見さんが中まで運んでくれたんだよ。それで…君の名前を聞いてもいいかな?」

 

名前…あぁ、名前か〜

どうしよう。とりあえず前世の名前でいいかな

 

「ウキョウ…右翼の右に京都の京で右京です。貴方が芳村さんですね…?色々と教わりたいことがあってここに来ました」

ベットから立ち上がる

 

「なるほど…でも、その前にお店を開けなければね。良ければ右京君も手伝ってくれないかい?」

「自分に手伝えることなら…」

「ふむ…ならこれに着替えて。私は一足先に準備をしておくから着替え終わったら奥に来てくれ。紹介しなければならない人もいるからね」

 

そう言い残して部屋を出る芳村さん

俺は渡された制服に着替えようと服を脱いでいく

…ん?ちょっと待てよ?この制服って…

上の服を脱ぎ芳村さんに渡された制服を手に取るといきなり部屋の扉が開いた

「あれ?ここにも私の制服ない…って…」

おっと…まさかの貴女ですかい。

扉を開けて入ってきたのはキタローヘアーで東京喰種のヒロインとも呼ばれる霧嶋董香だ

「……どーも…失礼…ん?」

ん?どうかしたのか?

なんか凄い怖い顔になってるけど…

 

「それ私の制服だゴラァァァAAaaaaaaaaaa!!」

えっ!?えぇー!?

俺に向かって回し蹴りをくり出すトーカちゃん。制服から手を離しそれを避けると自分の脱いだ服に足がとられ後ろへ倒れる

だが不運は続く

トーカちゃんが俺の離した制服に足を滑らせ俺の方へと倒れかかってくる

そして俺はトーカちゃんに押し倒されたような格好になってしまった

 

やばい…顔近い…後トーカちゃん、めっちゃ顔が赤いしもう色々凄い顔になってるからそんなに睨まないで…

トーカちゃんは俺に頭突きすれば制服を手に取って部屋から出ていった

凄い顔痛い…oh......と、とりあえず服を着て行こう

 

自分の服を着て奥へ行くと芳村さんと金髪のリーゼントの男性と綺麗な黒髪の女性がいた

俺の服を見て芳村さんが俺の方へ来る

「サイズ合わなかったかな?」

「いえ、あの制服…キタローヘアーの子の物でしたよ」

それを聞いて済まなかったと謝る芳村さん

まぁ、別にいいけど…いいもん見れたし。痛かったけど

すると俺の後ろから眼帯の少年と先程のキタローヘアーの少女が現れた

俺の顔を見るやいなや凄い形相で睨みつけてくるトーカちゃん

「あ、あんたは!」

「トーカちゃんの知り合いの人?」

「あぁ、トーカちゃん…済まない。私が間違えて彼にーーー」

「コイツ…いきなり私を押し倒してきた」

 

……What!?

トーカちゃんの一言で『あんていく』の中が凍りついた

そして同時に黒髪の女性と金髪のリーゼントの男性から凄まじいほどの殺気が俺に向けられる

「い、いや…待て。俺は何もしていないし…あれは不可抗力だ!」

「とりあえず…君は僕と店の外で話し合おうか」

ポンっと肩に手を掴んでくるリーゼントの男性。手に凄い力が入ってる

 

はっはっは…不幸だ…

 




ここをこうして欲しいなどのコメントお待ちしております


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第2話『シャドウ』

更新遅くてすみません。誤字などあればどんどん教えてください


何とかあんていく達の人達の誤解を解くと『あんていく』のメンバーと一通り自己紹介が終わると地下で四方さんに特訓をつけてもらうことになった

 

とりあえず四方さんに連れられ地下へと移動する

その間の会話は0…俺自身あまり話すのが得意ではないのが原因でもあるが…四方さんも基本無口な方だからな

 

「さぁ…構えろ」

四方さんがコートを脱ぎ捨てるといきなり殴りかかってくる

それを全て避けるとこちら側も的確に蹴り技をくり出すが…全部避けられるか防がれる。

「格闘戦は問題ないな…なら次は赫子の使い方だ」

 

赫子とは喰種特有の赫包と呼ばれている特殊な内蔵から意識的または精神の高ぶりで出す捕食機関の一つ。

その中でも俺は尾赫、甲赫、羽赫の計三つが使える

とりあえず念じてみるか…

尾赫…甲赫…羽赫…出ろ…!!

 

その時だ強く念じると最初に出現したのは羽赫だ。左右2枚の系4枚羽でコウモリのような形状だ

そして次に尾赫だが、蠍のような形状を持っている。甲赫は…手の骨の形をした赤黒い形状をしている

 

俺の姿を見て驚いたのが四方さんだ

四方さんが言うには3種持ちは見たことがないらしい

その後も四方さんとの稽古は続いた。

 

それから時間が立ちいつの間にか夜中になっていた。俺はシャワーを浴びると髪をかわしながら窓から外を見ていると、金木と…もう一人は確か錦先輩だったか?二人してどこ行くんだ……

まぁ、いいや。2人なら大丈夫だろ…

そう思いつつも心配になって跡をつけているとその彼らの背後に複数の男達が何やら話してる

 

「喰種が一般市民を協会へと誘拐したとの報告があったが…まさかあの二人も…」

「その可能性はあるな…この時間帯に協会に行くなんておかしい」

 

おいおい、捜査官までいんのかよ

こいつらを行かせる訳には行かないな

マスクはないし…仕方ない

一番近くの捜査官の背中を俺の尾赫が貫くと一斉が俺の方へ向き動揺する者もいればクインケを構える捜査官

背中を貫いた捜査官の死体を動揺してる奴に向けて放り投げる

刀のような形状をしたクインケで斬りかかる捜査官。それを避けると尾赫でスグに首をはね飛ばす

だが死角からの射撃に肩を撃ち抜かれる。

やば…痛い…初めてこの身体で痛みを感じた気がする

苛立ちもあってか俺の尾赫が死角から攻撃してきた捜査官の身体を貫き地面へと叩きつける

 

そして最後の1人だが腰を抜かしてガタガタと震えながら怯えた目で俺の方を見ていた、微かに小声で『バケモノめ…』を呟いているのが聞こえる

俺は先ほど首を跳ねた捜査官のクインケを手にすれば怯える捜査官にゆっくり近づき刀を振り下ろす

綺麗に真っ二つに斬れると血が辺りに飛び散る。周りには血の池が広がっていた。

早く2人の跡を追わなければと先を急ごうとしたが近くの窓に俺の姿が移る

そこで初めて気がついた

 

俺はーーー。俺は笑っていたーーー。

まるで殺すのが生き甲斐の殺人鬼のようにただ狂った笑みを浮かべている

ゾッと身体が震える

 

「くっ……くっくっく。確かにこりゃバケモノだわ…本当、人間やめちまってるな…俺」

静かな裏通りに喰種が笑う。

 

そして二人の跡をつけていると人気のない教会が見えてきた

中に入ろうと入口まで足速に行き中を覗こむと既に戦闘は終わっていた。

 

誰もいない教会を跡にしようと自分の部屋に戻ろうとした時だ

またしても世界が歪んだように見えたかと思うと頭がクラクラして膝をついてしまった

そして頬にスゥッと垂れ落ちるのがわかった

手を伸ばしそれを拭う。すると手には黒い液体が流れていることに気づく

 

(なっ…?馬鹿な…なんで…)

色んな思考が頭から離れなかったがとりあえず黒い涙を拭い、震える足を何とか立たせ部屋に戻る

 

 

次の日の朝…

 

時計のアラームを止めると…普通に寝過ごしていて驚いた

あれ?なんでこんな時間にアラーム設定してたっけ?

 

とりあえず制服に着替えようとしたが部屋をノックする音が聞こえた

「右京くん。私だ。開けるよ」

扉を開け芳村さんが入ってくる

「あぁ、済まないが今日はお使いに行って来てくれないか?」

 

「了解です、着替え終わり次第行ってきますよ」

芳村さんに買い物のメモを受け取り出かける。

街中を歩きメモに書かれた物を買いに向かう途中、金木くんとヒナミちゃん?

血相変えて何処に向かってるんだ?

気になり跡をつけるとヒナミちゃんのお母さん、リョーコさんが捜査官、鳩共と戦っていた

いや。むしろ一方的にやられてるようだ

無論、リョーコさんは戦いを好まない人だ。赫子を出してもあの数の捜査官共が相手では…

 

そして真戸がリョーコにトドメを刺すためにアタッシュケースから出した物を見たリョーコは、恐怖におののいた。

その恐怖の顔が、真戸の快感を誘った。これを待っていたのだろう

「いいぞ、いいぞ…最高だ!!悲嘆、絶望、憎悪!!その表情だ!!もっとだ・・・もっと見せろ!!!」

 

建物の陰から覗いていたが、あの野郎。

なんて下衆なことしてやがる…って人のこと言えないか

 

「せめてもの情けだ、辞世の句でも聞いてやろうか?」

リョーコは、近くにヒナミがいる事に気づいているのか、いないのか、いつもの優しい母親の顔で…

「い・・・」

と言いかけた所で、真戸はその首を跳ねようとクインケを振りかざす

 

金木Side

「お母さんが…!お母さんが!!」

泣きじゃくるヒナミちゃんを連れて、お母さんの居る方へと急ぐと、喰種捜査官が笛口さんを取り囲んでいるのが見えた。

 

まさか、捜査官の中へつっこむわけにもいかず、僕はヒナミちゃんと建物の影に隠れた。

どうすれば!こんな時どうすればいい!!?気持ちばかりが焦るが、判断がつかない。

そして1人の捜査官がリョーコさんにトドメを刺そうとクインケを振りかざす

 

叫びそうになるが、1人の喰種がその一撃を防いだ

 

右京Side

「よぅ…鳩共。かかってこいよ…本当の化け物の力魅せてやる」

 

仮面を持ってきていて良かった。仮面を被りクインケの一撃を甲赫で防ぎ、次に羽赫で全方位に棘を飛ばしリョーコさんから距離を離させた

 

「おやぁ?クズがもう1匹…」

「真戸さん!そいつは最近SSレートの『シャドウ』です!!」

 

シャドウ?俺のことか…結構格好いい名前がついたな

とりあえずはリョーコさんを安全の所に連れてかないとやばいな

 

「あ、貴方は…」

震える声でリョーコさんが俺の方を見ている

「大丈夫だ、俺はアンタの味方だよ」

マントで彼女を隠すように捜査官に立ちふさがる

しかし、甲赫と羽赫を出して分かったが…俺の身体は限界に近い。またしても頭がクラクラする

それでも…絶対にこの人は守る。

絶対にだ!

 




次の更新も遅いですけどごめんなさい!


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