愛と狂気と禁断の果実(一時凍結) (運命の邪神)
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第壱話 クレイジーサイコパスガール襲来
本当はオリ主×八幡モノを書こうと思ったのに……どうしてこうなった?
では本編をどうぞ。
比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん比企谷さん
放課後の職員室で平塚先生は私の提出した作文を読んだ後すぐ様に机の上に叩きつける。
こうやって改めて聞いて見るとストレートに気持ちを書きすぎた、もう少し工夫を凝らすべきだったなぁと思う。
今度はこの数年間で二十四時間1分1秒にまで事細かにチェックした比企谷さんの観察日記を元に書いてみるのも良いかも知れない。
「⋯⋯なぁ田共⋯⋯私が出した課題の内容は覚えているか?」
「たしか一年間を振り返ってでしたね⋯⋯」
私は平塚先生に意味が分からないとばかりに首を傾げて見せる。
平塚は頭痛でも起きたのか、顔を顰めて眉間を摘んだ。
その後、椅子に深く腰掛け、煙草を加えるとライターで火をつけ煙を吐き出す。
「それで、何故こんな精神状態が異常としか思えない文書になるのかね。君はあれか? 比企谷のストーカーか何かか?」
「む、それは聞き捨てなりませんね。ただ私は隠密的にすら見える献身的な後方警備を行っているだけですよ」
「お前それは⋯⋯」
えっと、どうしたのでしょうか? 何故そんな悲しそうな目で私を見るのでしょう? 私はただ比企谷さんが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすすスススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススス好キナダケナノニ⋯⋯ネェ?は、イケないイケないつい暴走してしまいましたテヘッ。
「⋯⋯と、とにかく作文は再提出だ以上!」
先生はそう言って締めくくると、そのまま立ち上がり教員室を出ていった。
それにしても再提出か⋯⋯それなら先程したいと思ってた、この数年間で二十四時間1分1秒にまで事細かにチェックした比企谷さんの観察日記を元に書くとしましょうか。
あっそうそう、そろそろ比企谷さんの所に行かないと……。
私は平塚先生に気付かれないようにこっそりと後をつける。
まぁ今日、比企谷さんが呼び出された後、ちょっと追跡して見たら部活動に強制入部、これは行けませんねぇ。何がってあの美少女、雪ノ下さんといる事がですよ。
私の田共家は古くから伝統のある家柄でして、それなりの権力があるので、たいていの羽虫なら八幡さんを悲しませる為の材料に使えるのですが……え、何故って? そりゃあ八幡にとって大切な存在を不幸に落とせば八幡さんの絶望に染まった顔を拝めるじゃないですか?
そもそも、八幡を苦しめて良いのは私だけ、八幡さんを痛めつけて良いのも私だけ、八幡さんの憎悪や憎しみを受けていいのは私だけなのです!
え、酷いやつだって? いやいやだって人の不幸は蜜の味って言うじゃないですか? 私は単に人一倍その蜜が大好きなだけですよ?
特に好きな人程、虐めたくなるだけで単にそれが人一倍強いだけの極普通の女子高生ですし。
まぁ自分でも万人が〝美しい〟と感じるものを美しいと思えないかったり、生まれながらにして善よりも悪をが愛しく感じたり、他者の苦痛に愉悦を感じる破綻者だと自覚はありますけど。
ですが雪ノ下さんなら話は別です。雪ノ下さんを不幸のドン底に落す場合、雪ノ下家を敵に回すリスクが伴います。
と、言うより小学生の頃に彼女を泣かせて楽しんでた時期がありまして、そしたら彼女の姉である雪ノ下陽乃さんに痛いしっぺ返しを喰らいましてですね。
いやぁ、流石に彼女がパンさん好きだから、縛って拉致して、目の前でパンさんのぬいぐるみをズタズタにして見せてやったのは流石に不味かったですねぇ。
いや、もしかして呼び出した後に飼い慣らしておいた野良犬達をけしかけた事でしょうか?
あ、それとも灯油で満たされた落とし穴に、誘い込んで落としたのが行けなかったんでしょうか?
まぁ、お陰で気付いたらそれらが発覚してしまい、実家で雪ノ下さんが海外に留学するまでの間、部屋に閉じ込められるわ。
学校に戻れば雪ノ下さんを虐めていたグループ及び、葉山に教員全員が一致団結して私を攻撃して来るわで、もう散々な日々でしたよ。
あ、でも普段あんなに笑顔な陽乃さんから、めったに見えないだろう敵意むき出しの表情を、私が引き出した事は今でもいい思い出ですね。
でもそのせいで、家族関係の絆が深まったと聞きますし、そればかりは下せませんが。
しかも、後で知ったんですが私がいない間に雪ノ下を虐めてたグループは、雪ノ下さんに謝罪して仲直りしたとか美談があってですねウッワサブイボガッ!?
てか何なんですか? 私と彼女達と何が違うのでしょう? 彼女達だって同じように虐めてたのに同罪でしょう? なのに謝罪した事でプラマイゼロとか巫山戯てますよ! 私は絶対に認めません! いや別に綺麗事が嫌いって訳じゃ無いですよ。 ただ私と同じ穴のムジナが許されている事実が許せないんです。
皆幸せなハッピーエンドより、皆不幸になったバッドエンドそうあるべきなのです。
まぁ、その後は見事に復讐してやりましたですけどね。
何せ葉山さんも私の顔を見ただけで私が植え付けたトラウマがフラッシュバックする位ですしフフフ。
まぁ、それはそうとして早く比企谷さんの元に向かわないと。
という訳なのでさっさと奉仕部の方に向かうとしましょう。
おまけ
平塚静は一人とある生徒について考えていた。
平塚静は身体がザワつくようなヌメリとしたおぞましさを感じていた。
それはもはや教員としては抱くべきでは無いだろう、嫌悪感を与える殆どの気持ち悪さがあり、どうじに彼女の性格は更生するべきだと確信にいたった。
本来なら彼女を奉仕部に連れていき更生させるように雪ノ下や比企谷に依頼していただろう。
しかし、平塚静は彼女のおぞましい何かと同時に奉仕部に連れていった彼の事に思い至った。
彼と彼女が遭遇した場合どうなるのか? そもそも彼に彼女を合わせるべきなのか、平塚静は思案する。
「取り敢えず比企谷には聞く必要があるな」
結論を出そうにも平塚静はあまりにも比企谷と田共の事について知らな過ぎる。
そう思った彼女は取り敢えず比企谷に訪ねてみて様子を伺う事にし、今回は彼女を帰宅させた。
思い至ったが吉、善は急げ平塚静はそんな意気込みで席を立つと自分が顧問を務める部室へと向かう。
だが、その選択が間違って無かったとは知らないままに。
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第弍話 蠢く悪意と悪夢の始まり。
ちなみに今回は彼女の進路指導アンケートに着いて公開します。
進路指導アンケート
総武高校2年D組
氏名:
出席番号:13 (女)・男
・あなたの信条を教えてください
目的の為なら手段を選ばず即、行動する事です。
・卒業アルバム、将来の夢は何て書いた?
特に思いつかなかったので適当にサラリーマンと書きました。
・将来の為に今努力している事は?
ビジネスとプライベートをとにかく仕分ける。
・先生からのコメント
将来の夢について明確な目標を持ちましょう。あなたの信条やその努力があれば、きっと諦めず突き進めることでしょう。ただ今の段階ではかなり奇行が目立ちますので、出来る限り自制する事をおすすめします。
私は平塚先生の跡を追い、特別棟のとある空き教室に先生が入ったのを見届けると、カバンか聴診器を取り出し、らそのまま廊下と教室を挟んでいる当たりの壁に聴診器を当て耳を済ました。
『どうやら比企谷の手こずっているようだな』
『本人が問題点を自覚してい無いせいです』
ほうほう、この様子だと何やら揉めていた様子ですね。
『あの⋯⋯さっきから俺の更生だの何だの言ってるみたいですが、俺はその必要が無いし求めてもないんですけれど』
あ、察しこれはあれだ。いやあ比企谷さんは優しいですからねぇ。多分あの時に私が言った事を覚えているんでしょうねぇ。
まぁ、何かって言いますとあれは、私は以前比企谷さん誘拐計画をねってた時がありまして、いざ結構しようとした日の事、偶然公園あたりで比企谷さんの妹さん見つけちゃいまして。
近付いて聞いて見れば家出中との事でした。その時、私はビビっと来たわけですよ。
そしてこれは幸いと、すぐさま比企谷さん誘拐計画から予定を変更。
二人の為にちょっとした感動の対面と舞台を用意する事にしたのですよ!
え、何をしたのかって? まぁ水だけ用意して監禁して虫の息の状態で比企谷さんを脅迫して呼び出して合わせただけですよ。
まぁ、その後、小町さんが何か覚醒しちゃったと言いますか、依存しちゃったと言いますか、どうやら私は恐ろしい化け物をめざめさせちゃたようで、今では比企谷さんをめぐって攻防するはめになってしまいましたが⋯
⋯こればかりは身から出た錆なので仕方ありませんが、ハッキリ言わせてもらいますと、そんな何処ぞの主人公かヒロイン見たいな展開は望んでねぇんだよクソガッ!
いや、本音を言っちゃうと年齢制限に引っ掛かりそうなシチュエーションも考えていたんですが、それだとまた小町さんを利用出来なくなっちゃう可能性もありますし、今の小町の様子を見るに最悪の場合、小町さんが比企谷さんの貞操やファーストキスをウワアナンカコマチサンヲマタサライタクナッテキタナァ。
『ん? どうした? 比企谷』
『いや、何か寒気と胸騒ぎが⋯⋯』
は、行けない行けないまだ実が熟してないのに、私ったらイケない娘。
とにかくそんなこんなで小町さんと比企谷さんは感動の御対面を果たしたのです! いやあ名前を必死で叫びながら、冷たくなった死にかけの小町さんを抱きしめる比企谷さん。その後、私を睨んだ怒りや殺意がこもった瞳ア、オモイダシタラ シタギガマタ。
コホン、まぁその時に言ってやったんですよ。私は比企谷さんが好きだと、だから君が苦しむところが見たいのだと、その為なら君に友人や恋人が出来ればそれすら利用するってね。
ちなみにこの事は未だに未解決事件となってたりします、まぁあの時は比企谷さんを誘拐する為に準備していた計画を小町さんで実行するだけの作業たったので、証拠は残さず目撃などはされずにすみましたしね。
それに私のバックには田共家と言う後ろ盾がありますので比企谷さん達がいくら私を犯人だと喚こうが無駄な足掻きなのです。
フフ。だからこ比企谷さんは、彼女達が傷つかなように拒絶している訳ですね。
とまあ今分かる範囲でなら、間違いなくこの奉仕部は利用出来ると確信しました。
ただまだ芽の段階です。やはり比企谷さんを絶望に追い込むにはベストなタイミングを計る必要があるでしょう。
それに今回は雪ノ下さんが関わる可能性もある以上、何時も以上に計画を練らないと行けませんしねソノトキガタノシミダナァ。
『ん? 雪ノ下もどうした?』
『⋯⋯いえ、何でもありません』
『ふむ、そうかまぁそれより雪ノ下実は急用でもう一つ追加の依頼があってな』
『追加、ですか』
『あぁ、本当は本人も連れてきたかったのだが、少々問題があってなまぁそれについてはこれを見てくれると分かると思う』
ん? 今、平塚先生は何と? く、音だけで確認を取っているだけに今の状況がわからない、いったい雪ノ下さんは平塚先生は何を見せているんだ。
それからしばらく、沈黙が続く来ました。
『⋯⋯先生⋯⋯言わせてもらいますと彼女を連れてこなかった事は正解だと思われます』
『ほう、それは何故かね』
『それは⋯⋯私も彼女の被害者だからです』
『───ッ!?⋯⋯それは本当かね?』
『えぇ⋯⋯あれは私が小学生の頃なのですが』
そこからは、雪ノ下の回想話が始まりました。と言うか全部、私が彼女にした事ですね。
ふむ、とっなると平塚先生が雪ノ下さんに渡したのは恐らく私が書いた作文ですかね⋯⋯と、なると私が奉仕部へ連れてこられるifもあった訳ですか⋯⋯ちょっと平塚先生私を連れて行かなかった理由について詳しくO・HA・NA・SIをする必要がありそうですね。
『⋯⋯先生?』
『あ、いや少し寒気を感じてな』
まぁ、今は奉仕部と言う大切な場を壊す訳にも行きませんから、実が熟してから試食後に、平塚先生は処刑するとしましょう。
『コホン。まぁとにかく雪ノ下の話が本当なら⋯⋯』
『えぇ、この事を知った以上は、私も見過ごす事は出来ません』
『⋯⋯確かにそうだな、私としては出来れば大事にはなってほしくはないけれどね』
『恐らく、彼女の性格上、それは難しいかと』
⋯⋯この流れだと、私が奉仕部に入るのは難しそうですね。
チッ⋯⋯まぁいいです。確かにこの部活に入れたらこちらとしてはありがたかったのですが、無理なら無理で方法は幾らでもありますし問題ありません。
これも自分の身から出た錆として素直に受け入れるとしましょう。
まぁ、その代わりとしては何ですが、怪我の功名と言うのでしょうか?
少しずつですが多分この流れなら⋯⋯。
『そこで先生に質問なのですが』
『ふむ、何かね?』
『彼の孤独体質を更生するには恐らくこの問題を解決する必要があると思われますが如何でしょうか?』
『⋯⋯確かに雪ノ下の話の通りなら、その必要がありそうだな⋯⋯いやはや予想外にも面倒な事になって来たものだ』
フッ予想通り。どうやら私と言う存在で団結し始めたようです。
私が部活に入れないのは残念ですが、まぁ結果は何であれ比企谷さんと奉仕部の関係が深まるなら嬉しい限りです。
何せこれで奉仕部と言う場所が比企谷さんにとって大切な場所になればなるほど、壊した時がとても素晴らしいものになるのですから。
『えっとお二人さん何の話をしてらっしゃるんでしょうか?』
『貴方の話よ被害者谷君、取り敢えずこれを見てみれば分かると思うわよ?』
『いえ、いいです⋯⋯はぁマジかよ⋯⋯』
フフッどうやら比企谷さんも観念しだしたようですし良い携行ですね。
さてそうなると、どちらにしても雪ノ下雪乃との水面下での対決は避けられない訳ですか。
まぁテストは二位ではありますが実際の所、私は比企谷さん以外は興味が無い為にテストを適当に受けているせいですし、それでも僅か数点差なので、追い抜こう思えば追い抜けるんですよねぇ。
まぁそれはそれとしてそんな雪ノ下さんとの水面下での攻防⋯⋯何と言いますか天才VS天災と言う構図でワクワクしてきましたねぇ。
例えるならシャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティの対決みたいな感じでしょうか?
そして、雪ノ下さんが私にとってのシャーロック・ホームズとなり得るか、それとも私が滝の決闘の結末を塗り替えるのか、とても楽しみですね。
あ、それだと比企谷さんはワトソンになっちゃいますか?
いや、まぁ。彼にはいろいろ恨みをかってますし、と言うか彼に優しく接するとか私の主義に反します、それどころか想像しただけで鳥肌が⋯⋯まぁ、そう言う訳なので彼をモラン大佐にするのはいささか問題がありますし仕方ありませんか⋯⋯。
ただしメアリーの命は私が頂くがな!
あと、私はあの結末はモリアーティさんの勝利だと思っていたりします。
何故ならホームズさんは結局、最後の最後までモリアーティさんの罪を法で裁く事は叶わなかったのですから。
恐らく今頃、地獄はモリアーティさんのユートピアに変わっている事でしょう。
と、まぁ話がそれてしまいましたが、そうとなればますます念入りに計画を練って、最高の舞台を用意する必要がありそうですね。
と、なると結構するにしても来年位になりますか、まぁ出来れば時間があれば数年位は練たいのですが、それしちゃうと卒業した後になってしまいますし、いやそれでもよろしいのですが、出来れば比企谷さんが卒業する前には実行したいと思いますし。
そう、これは私の比企谷さんに対する卒業祝いのプレゼント! そうなると、結構日は卒業式の前日に近い曜日か、早くて八幡さんの来年の誕生日位になりますね。
フフッさてそうなれば早速計画を練らないと行けませんねぇフフフ。
まぁそれはそれとして。
「さてと、とっとと離れるとしますか」
流石に、この場に居続けると平塚先生達に見つかってしまいます。
そしたら、先程の話を聞かれてた事がバレてしまいますし、そうなると折角の計画も実行が難しくなってしまいます。
まぁ結果は何であれ、今回の計画は私の人生にとって史上最大の最高傑作となる事でしょう。
ですので今は表立つ事無くゆっくりと計画を練って行くとしましょう。
だからこそ、それによる結末がどのように転ぼうと、私はあるがままを甘んじて受け入れるつもりです。
「フフ。いざ結構の時がとても楽しみです」
私はそう口角を釣り上げて笑みを浮かべると、すぐさま細心の注意を払い、彼らに気付かれないようにその場を離れるのでした。
おまけ
雪ノ下雪乃は一人、平塚先生から渡された作文を眺めとある少女について考えていた。
全く作文にすらなって無い文章だが、赤い筆で書かれ同じ文章のみがビッシリと書き記されたその文は、彼女の狂気を雪ノ下雪乃に伝えるには充分だった。
かつて、雪ノ下雪乃が小学生の頃、雪乃は周囲の女子から嫉妬の対象として虐められた。
だが、そんなものは当時、彼女から受けた被害に比べれば可愛らしいものであった。
ある時は数等の犬に襲われ死にかけ、灯油で埋め尽くされた落とし穴に嵌められた事もあった。
特に落とし穴は使用されていたものが油であったせいで中々抜け出す事も出来ず、雪乃は力尽きて意識を失うにまで至った。
そして気が付けば雪乃は病院におり、自分に抱きつき謝罪と共に涙を流す姉の姿だった。
だがその時ですらまだ犯人を特定するに至らなかった。
犬の時に呼び出した手紙はパソコンの字で書かれており、指紋も特定できなかったらしい。
その後、個人的に犯人を特定しようと動けば、まるで自分が誘い出されたかのように気付けば今の結果だった。
そして、ある日、あの事件が起きた。
気が付けば雪乃は縄で縛られており、目の前には恍惚な笑みを浮かべる彼女がいた。
『田共さん⋯⋯これは何のつもりなのかしら』
当時の彼女は彼女の真意を図りかねながら睨みつける。
しかし、それが彼女にとって逆効果だとは気づかずに。
『フフ。あぁいいっ!? その目、やっぱり君は最高だよ!』
『は?』
歓喜して狂喜の余りに自らの身体を抱きしめ笑みを浮かべながら恍惚に震え上がる彼女。
雪乃はそんな彼女に思考が混乱して思わず困惑する。
『犬をけしかけた時も、灯油を溜めた落とし穴に嵌めた時もそう! 何て素晴らしいかな? やっぱり、綺麗なものが醜く醜態をさらした瞬間は何事にも耐え難く美しい!』
彼女はそう言って楽しそうに笑う、笑う、笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って、笑っていた。
雪乃はそんな彼女を理解できなかった。狂っているとしか思えないそんな彼女に雪乃はとてつもない恐怖を覚えた。
『⋯⋯私はねこの学校に来る前は団地で暮らしてたんだ。その時にね中の良かった女の子がいたの』
『⋯⋯』
雪乃は何も言わない、否もはや目の前の子を自分と同じ人間とすら認識出来ない出いた。
『その子はねぇ野良猫に良く餌を挙げてたんだけど、ある日ね、車に引かれたんだろうねぇ。その猫の死体を見ちゃったんだぁ。でね、その時は多分善意だったと思うけどその子にその猫を持って言ってあげたの』
『⋯⋯』
『でも猫を抱き抱えて嘆く彼女を見てね彼女を絶望に染め上げたいと思っちゃたんだぁ⋯⋯だからさぁ彼女に向かって言って上げたの〝お前の不注意が招いたんだ。もっと君がしっかりしていたら死ななかったかも知れないだからさぁこの子を殺したのはお前だ〟って言ってあげたのですよ』
『────ッ!?』
まるで楽しそうにその時の事を語る彼女に雪乃は驚愕する。
理解が出来ないなんてものでは無い、理解すらしたくないと心から思った彼女の狂気。
雪乃は自信が恐怖で血の気が引き、心音が上がり、全身が震え上がっているのに気が付いた。
一分一秒でも彼女の元から離れたかっただが縄で縛られ身動きが取れない事が彼女をいっそう焦らせる。
『だけど⋯⋯あの時と変わらないはずなのに何かが足りない。あの時に感じた感動や歓喜と何一つ変わらない筈なのに全然満たされない。何かが足りないのです!』
そう叫び声を上げる彼女。そしてその時になって雪乃は始めて気付いた。彼女の手にカッターナイフが握られている事に、そして彼女の目の前に彼女の大好きなディスティニーランドのマスコットであるパンさんのヌイグルミが置いてある事に。
『だから。あなたをもっと深く傷つけて、それを間近で見たら分かるかも知れないと思ったの、今までは録画だったり遠くから見物するだけだった訳だし』
『────ッ!?マサカ!』
雪乃はその瞬間彼女が起こそうとしている行動を理解した。否してしまったのだ。
彼女はそんな雪乃の反応を見て正解とばかりに楽しそうに笑みを浮かべ、そしてその手にした刃物を振り上げ。
『い、いや! や、やめてぇえぇぇ────っ!!!』
雪乃は張り裂けんばかりにの叫んだ。だが現実は非常だった。彼女の振り上げた刃物は無慈悲にも振り下ろされる。
『もう遅いよ』
そして、気付いた時にはズタズタのボロボロになったパンさんのヌイグルミ。
駆け付けて来たのだろう、部屋に入り普段は見せることは無いだろう激情をあらわにする姉。
それからは彼女は海外に留学する事が決まり彼女もそれまでの間、家に謹慎処分となった。
あの時以来、自分のように、彼女のような輩による被害者少しでも減らしたいと、政治家になると言う目標を抱いたのだ。
それ以外にも、雪乃は両親に自分の気持ちを面と向かって話せるようになった。
彼女にとって恐怖の対象でもあった母ですら、皮肉にもあの時に見た彼女から受けた恐怖の方が、遥かに恐ろしく結果として彼女を大きく成長させたのだ。
雪乃はクシャリとその手に持つ作文のプリント用紙を強く握りしめる。
『田共⋯⋯常⋯⋯』
彼女は深い怒りを込めて、その名を口にする。
そして、新しく部員となった男性。
現在、自分と同じく、否それ以上の被害を受けているだろう彼。
雪乃はこの場で強く決意する。
彼を何としてでも彼女から救って見せる⋯⋯と。
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第参話 過去の呪縛と歪んだ心
おまたせして申し訳ございませんm(_ _)m 流れは出来てるのですが意外とそれを表現するのが難しくって時間が掛かりました。まぁ、今後も時間が掛かるかも知れませんが出来るだけ早く投稿はするつもりです。
取り敢えず目標としては原作の1巻の話部分まではせめて完成させたい所。
ちなみにオリ主の田共ちゃんですが実はちょっとした遊び心の入った名前でして、縦にして読んでみると田共の字がある漢字に変化し、とある二字熟語になるように出来てたりします。試しに読んでみると面白いですよ?
私は現在実質に帰っている。と言うのも、昨日の内に仕掛けて置いた、隠しカメラと盗聴器の画像と音声を確認する為だ。
ん? どうやって隠しカメラや盗聴器を仕掛けたのかって?
まずは針金を曲げて精巧な合鍵を作るでしょ。次に開けて入ります。そして仕掛けて出た後に合鍵で閉めて終わりです。
いやあ高校の扉とかは電子キーじゃないから楽に開けられるんだよねぇ。
ちなみに似た手段で、隠しカメラを比企谷さんの部屋に仕掛けています。
てすが、小町さん八幡さんと未だに風呂に入るとか、夜中のトイレを付き添わせるとか、羨まけしからんむしろおい小町そこ変われと言いたいです。
しかも、偶に隠しカメラの方に視線を向けたりとか、勝ち誇った笑とか絶対に気付いてますよねぇ。
まさかの私への挑発ですよ腹立つわ〜〜。
いっその事、今度は数頭の発情した野良犬けしかけて、その貞操を損失させやろうかおい?
「お、今日は以来があった見たいですねぇ」
映像の中で扉が開くと同時にお団子頭の黒髪少女が入って来ました。
『し、失礼しまぁす』
ふむかなり緊張してるのか声が小さいですねぇ⋯⋯て、ハ?。
ガタリと私は思わず立ち上がると画面に写った
『て、何で比企谷君がいるのよ!?』
『いや、俺ここの部員だし。てか何の様だ由比ヶ浜?』
私は彼女を知っている、黒髪だがお団子頭と言った髪型に薄化粧と言ったおめかし。
服装は雪ノ下さん同様にブラウスはきちんとしているがスカートの方は短め、少しばかりアクセサリーを身につけているが割と目立たない程度、何というか中途半端に校則を守っているような出で立ちだ。
だがそんなきちんとしているブラウスの上からでもハッキリと分かるフタオカ。
彼女の名前は由比ヶ浜結衣、今の私を生み出した原点であり、私が一番最初に絶望で染め上げた人物だ。
比企谷さんとは前に犬を庇って引かれ入院した時に、比企谷さんに謝罪と感謝を伝える為に家に訪れたのが最初。
あの時は私以外の女が、比企谷さんを病院送りにした事に心底怒りを覚えましたが、当時は引いたのが雪ノ下家の車だった事もあり、無闇矢鱈に近付け無かったんですよねぇ。
その後、始末を仕様と計画をねるため彼女について調査していたら。
なんと彼女はかつて私が絶望で染め上げた少女だと判明したのです!
と、言うのも私がまだこの喜びを知らなかった頃。当時は父が実家との都合で団地にくらしてたんですよ。
その頃の私は、一般的に見れば無口で何時も憂鬱そうな顔をしているハッキリ言って根暗な印象の子でした。
ま、実際に私は美しいものを美しいと思えなかったですからね。
言ってしまえば色が無い世界で全てが退屈なものにしか見えない状態ですねぇ。
そんな時にその子が大切にしていた子猫の死体を見つけてしまいましてね。死因からして車に引かれたんでしょうそれを、彼女の元まで持って行ったんですよね。
まぁあの時は善意だったとは思いますよ。なにせ善人の真似事見たいな感じで行った行動でしたからね。
ただ、その後にその子猫を抱きしめて泣き叫ぶ彼女を見た時、私の心が喜びに満たされたのに気付いたのです!
そして、その時に私の中であぁもっと彼女の絶望した表情が見たいと言う考えが、私を突き動かしまして、気づけば私は、彼女に適当な理由をそれらしく述べて止めにお前が殺したんだって囁いた訳ですけどね。
ちなみにその日以来、彼女とは関わる事は無くなった訳ですが、その時の感動的な迄のあの味を知ってしまった私は、その後に自分がどういった人間なのかを理解しました。
まぁ、何処ぞの神父みたいに妻がいる訳でも無く、神職等の宗教にも入ってませんし、と言うより私の家は元々頭にヤが着くような家柄な為か、簡単に開き直っちゃいましたし、それがどうかしたの? 見たいな感じでしたね。
しかも、それだけじゃなく彼女は歪な存在になっていたのです!
『まぁ、とにかく座ったら』
比企谷さんはさりげなく椅子を引いて、由比ヶ浜さんに席を進めるアッデモサツイガフツフツ。
『あ、ありがと⋯⋯』
彼女は戸惑いながらも、勧められるままに椅子にちょこんと座った。そして正面にいる雪ノ下さんが彼女と目を合わせる。
『由比ヶ浜結衣さん、ね』
『あ、あたしのこと知ってるんだ』
まぁ、ハッキリ言って雪ノ下さんはそれなりに高スペックですからねぇ。
あ、ちなみに由比ヶ浜さんが歪んだ存在と言うのは、どうもその時の出来事がトラウマになっているらしく、今では異常なまでの頑張り屋さんになってたんですよ。
つまりどう言う事かと言うと、今の由比ヶ浜さんはもっと頑張らないと、もっとしっかりしないとと強迫観念を原動力に動いている訳です。
この今の由比ヶ浜結衣さんを、私が切っ掛けで造られたと考えると快感と言いますか、とてもゾクゾクしますね。
まぁ、アレだけ攻め立てればトラウマにもなりますか⋯⋯。
と、そうんな事を考えていると、どうやら比企谷さんは彼女が同じクラスだった事を知らなかったようで目を逸らし初めました。
『あはは⋯⋯そっかー⋯⋯でも、覚えられてなかったのは個人的に少しショックかなぁ』
困ったように人差し指で頬を掻きながら寂しげに笑う彼女。
『あぁ⋯⋯その何だ⋯⋯何か悪るかったな』
『良いよ良いよ⋯⋯気にしないで⋯⋯今知ったんだから今度から覚えてくれたら良いよ』
慈愛を振りまく聖女のような優しげな笑、私は思わず手に持っていたペットボトルを落としてしまう。
私は醜と美の価値観が真逆です。つまりこう慈愛を感じさせるような笑顔は思わず拒絶反応をしめしてしまいます。
ちなみに酷い場合は最悪吐くか発狂するか気絶しますね。
今回は硬直程度で住みましたが、私はとある真実に危機感を感じました。
「や、やばい⋯⋯このさぶいぼが出そうな光景をあと数回か見なければいけないのですか!?」
そう、彼女がいる限り、あと数回は出てくるかもしれ無い先程の笑顔、比企谷さんを確認する為に、後数回はそれを見なければならないのです。
ハッ行けない行けない思わず取り乱してしまいました。
何とか私は深呼吸して自分を落ち着かせると再び画像を確認し直します。
『コホン、それはそれとして本題に入りたいのだけど⋯⋯』
『あ! そうだった! ごめんなさい!』
それから、彼女曰くだが、最近お菓子作りにハマっていて、でも余り上手くできない為、他の人とかにアドバイスが欲しいとの事でした。
しかし奉仕部の方針をあらかじめ知って置いて正解でしたねぇ。
確か
だから私から言わせて貰えば、〝持つ者が持たざる者に慈悲の心を持ってコレを与える行為〟てっ言うのは支え気を配る行為、つまり支配なんであって、それならいっその事、〝奉仕部〟じゃなくて〝支配部〟でも良いと思うんですよねぇ。あ、それだとゴロや世間体のイメージが悪いか⋯⋯。
でも、その方針から言わせて貰えばようは〝悩みを持つ相談者が自立出来るように、個別授業の教員の真似事をする部活〟てっ事何ですよねぇ。
まぁ、そう言う事だから、状況に合わせて他の教室や部室なども場合によってはかりるだろうとふんで、とりあえず家庭科室、理科室、図工室辺りにはついでで仕掛けて置いて正解でしたねぇ。
とはいえ、せっかく仕掛けた隠しカメラが無駄にならなくて良かった良かった。
いや、無駄になったらなったで別の使い道を考えるだけですが。
『うぅやっぱりいまいちだ⋯⋯何が行けないんだろ』
由比ヶ浜さんは早速作ったクッキーを食べながら少し涙目で首を傾げる。
とはいえ、少し焦げてるけど食べられなくはない程度の仕上がりではあるんですけどね。
まぁ、私から言わせてば、問題はハッキリ言ってわかり易かったですけれどね。
雪ノ下さんは顎に手を当てて考えるしぐさをすると、そのまま直ぐに由比ヶ浜さんの方に顔を向ける。
『そうね。実際の所言わせて貰うと由比ヶ浜さんはかなり緊張して力が入り過ぎているわね。もう少し力を抜く事は出来ないかしら?』
『へ? あぁそっか──⋯⋯でも私がしっかりしないともっと注意しないとって思うと、つい力が入っちゃうんだよね』
ため息混じりに言う由比ヶ浜さんに雪ノ下さんは目を光らせる。
『まずは、その意識をどうにかしないと行けないわね。確かにその前向きに努力しようとする意志は、大切な事ではあるし好感はもてるわ。でもそれで結果として空振ってわ意味が無いわ。だから適度に力を抜く事も覚えるべきね』
意識改革ねぇ。あはは甘い甘い甘い甘いよ雪ノ下さん、だってその子は、私が巻いた
今更染み付いた
『雪ノ下さん⋯⋯あはは、ありがとうね。うん。比企谷君には前に話したんだけど、雪ノ下さんにも私の事話して良いかな?』
『────っ!? ⋯⋯由比ヶ浜良いのか?』
比企谷さんは一瞬、驚いたような顔をして、直ぐに由比ヶ浜さんを心配するような顔で彼女に問いかけました。
そう言えば、お菓子を渡してお礼を述べた時に彼女語っていましたね。
まぁ、そのお陰で彼女がかつて私が絶望に染め上げた彼女だと知った訳ですけど。
『比企谷君⋯⋯うん大丈夫だよ』
比企谷さんが心配する中、由比ヶ浜さんは優しゲフゥッ!?⋯とにかくや、優しげな笑を浮かべました。
それを見た比企谷はそうかと言って黙ります。
そして由比ヶ浜さんは雪ノ下さんに真剣な眼差しで向き合いました。
「それじゃあ話すね⋯⋯」
その後はまぁ分かっての通り、由比ヶ浜さんの過去についての回想が始まりました。
そして、話し終わったらお菓子作りの雰囲気で無くなった為、その場は解散となりました。
しかし、何て素晴らしいのでしょう。私により歪められた最高傑作が三つも奉仕部と言う場に集まる。
そう、それはまさに運命に導かれるかのように! ハッキリ言って直ぐにでも消したかったのですが、予定を変更です。彼女もまた、
えぇ、えぇ、
大切な存在が多ければ多い程、その存在との思い入れが深ければ深いほど、
「だからこそもっと絆を深め育ててくださいね♪ 比企谷さん♡」
私はそう画面の向う側にいる、比企谷さんにそう呟きました。
おまけ
血まみれで道路に倒れ込む少年とペットの犬であるサブレ、由比ヶ浜結衣は座り込みながらその少年とペットを見ている。
声を出して少年とペットの名を叫ぼうとしたが、何故か声が出ない。衝動的に手を伸ばそうにも石化したかのように身体が動かない。
『由比ヶ浜さん』
すると機械的な声音で、自分を呼ぶ声に気付いた。
振り返るとそこには猫の死体を抱き抱えた、幼稚園位だろう年齢の幼い少女が立っていた。
『あーあまたやっちゃったんだね』
少女は愉快げに三日月のように笑を浮かべると、ゆっくりと由比ヶ浜に向かって歩いてくる。
『違う!?』
由比ヶ浜は自身の頭部を両手で掴み地面に顔を伏せる。
『違わないよ前にも言ったでしょ? 貴方が無能だから貴方がもっとしっかり気を付けていれば、この子だって死ななかったもっと生きていられたはずだって』
『違う! 違う!』
少女は取り乱したように頭を大きく降る。
『違わない、貴方には何も救えない無能で無知で無力だから貴方はまた殺すのよ、だって──』
そして目の前の少女は一掃笑を深くする。そして止めとばかりに少女の耳元に近付き、そして、
『この子は貴方の怠惰な心が殺したのだから』
『あ、あぁ⋯⋯い、イヤアァアアァァ──────ッ!?」
そして、由比ヶ浜は悲鳴と共に、勢いよく布団から跳ね起きる。
「ハァハァ⋯⋯ゆ、夢⋯⋯」
全身から汗を吹き出し行き荒げに由比ヶ浜は呟いた
叫んだ事で、ペットのサブレが起きてしまったのかやかましい位に吠えている。
由比ヶ浜はその声を聞いて先程のは夢だったのだと胸をなで下ろす。
一年の入学式まえに、由比ヶ浜はサブレを事故で失いかけて以来、何度も見る夢。
幼い頃、団地で生活していた時に起きた出来事。
手の中で動かない野良猫、その時に夢にまで現れる少女のとある言葉。
『可哀想だよね〜〜その子、状態からして車に引かれて死んだんだろうねぇ。君が無能なだけにさぁ。君がもっとしっかり注意して考えて行動してたら、こんな事にならなかったのにねぇ』
そして、最後に言われたあの一言が少女の鼓膜に未だにこびり付き離れない。
『その子は貴方の怠惰な心が殺したんだよ』
あれ以来、彼女は二度と失わない為に努力した。勉学に励み自分の限界まで努力する。
何度も体調を崩し、それでも歯を食いしばってひたすら努力を続けた。
自分がしっかりしてれば失わなかったのだと、どこまでも頑張った。
やがて、犬のサブレが新しく家族になった。
少女は新しく家族が増えた事を心のそこから喜んだ。
だが、それが油断だったのだとあとから後悔した。
その日は偶然にもサブレの首輪が綻びて来た事もあり予備を新しく買い換えようと、考えていた時だった。
急に走り出すサブレ、その瞬間に首輪が最悪にも壊れたのだ。
そして、道路に勢い良く駆け抜ける車。
少女はこの時、頭の中が真っ白になった。
そして、気が付くと自身の犬を抱き抱え、車に跳ねられただろう少年の姿。
少女は停止する思考の中、かつての出来事が脳内を走馬灯のように駆け巡る。
そして、それ以来少女はほぼ毎日のように悪夢を見るようになった。
「⋯⋯そうだ⋯ないと⋯⋯私が⋯⋯⋯しっかりしないと」
少女は呪詛のようにそう呟くとふらりと立ち上がり、サブレの下へと向かう。
そして、今日も彼女の1日が始まるのだった。
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第死話 渦巻くは、愛と怒りと嫉妬と憎悪なり!
ついでにタグも修正せねば⋯⋯。
なおオリキャラについては次回田共と合わせる予定です!
今回は田共常のプロフィールを公開しようと思いますます。
田共常
誕生日5月4日
血液型:B型
身長:164cm
体重:51kg
スリーサイズ
B:86cm/W:58cm/H:89cm
特技
自らの趣味の為に磨かれた。無駄の無い無駄に洗礼された無駄な技術。
趣味
自身の手で他者を絶望や苦痛、憎悪や恐怖に染め上げる事。
好きなもの
醜悪なもの/歪なもの/荒んだもの
嫌いなもの
綺麗なもの/輝かしいもの/清らかなもの
休日の過ごし方
比企谷八幡のストーキング
座右の銘
私が良ければ全て良し!
個人的な脳内のイメージCV:大久保瑠美
概要
色白の肌をした。ゆるふわ黒髪セミロングの美少女。
総武高校の2年D組に所属しており出席番号は13番、戦国または江戸時代にまで遡る名門の家系にして、狂人の家系である田共家本家の長女であり次期当主。
最初は比企谷八幡のヒロインとして制作する予定だったが、何故かいざ完成するとクレイジーサイコパスな明らかにラスボスキャラ系の敵キャラになっていたと言うどうしてこうなった? としか形容できない存在になってしまった。
人物像
頭のイカレタクレイジーサイコパスガール、万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない性格破綻者。
生まれながらにして善よりも悪を愛し、他者の苦痛に愉悦を感じている。
興味が無いものにはマジで無関心であり、自分が気に入ったものは虐めて虐めて虐め抜いて遊び殺し、嫌いな対象は徹底的に排除するなど、終始自分の為だけに周囲を犠牲にする利己的な性格。
普段、総武高校内で八幡のストーキング、本人曰く何処ぞの某嘘吐き焼き殺すガール同様に隠密的にすら見える献身的な後方警備を行っており、他にもそう言った奇行を隠す気が無いのかむしろ誇ってさえいるなど、善意からの行動や何らかのきっかけ(使命感、被害意識、怨讐など)があろうとも、それによって発生する周りへの影響を顧みない。
また彼女は気に入ったものや標的にしたものを虐める事に、個人的なこだわりとも言える独特な美学をもっており、彼女の美学に反する奴らには容赦なく鉄槌を下すと言った、自分の都合を制限無く他者に強要し続け、己の矮小な正義感を満たそうとする。
ハッキリ言って生まれながらの吐き気を催す邪悪である。
ただし彼女は田共家の次期当主と言う立場の為か、田共家の者達からはカリスマ的な存在として、信仰に近いレベルで溺愛されており、彼女もまたそれを受け入れ強い後ろ盾として利用している。
以上、田共常さんのプロフィールでした。
それでは本編をどうぞ!
私は現在、いくつもの束ねられた情報の山を満足気に眺めみる、私が見ている資料は今、比企谷さんを中心に集まりつつある人達の履歴や生活等の情報だ。
え? どうやって入手したかって、まぁ普段なら私個人でも探せるんだが、今回は海浜高校一年のとある私の
まぁ。その代わりに今度、一緒にお出かけすると言う私にとっては高い対価を払う事になった訳ですけどね!
え、友達と絶対にいないだろう私に妹分何ていたのですかって? まぁ確かに私はかなり性格が破綻してますし友人とか言える人物はいません。
えぇ
まぁ、それを言うと、私の田共家について説明する必要がありますが。
まず私の田共家ですが田共家は今さらながら本家と分家に別れる家系でして、ただし本家と分家に別れながらも田共家は珍しく
ではどうやって区分しているかと言いますと田共家は代々当主にのみそれぞれの家紋に等しい名前を与えられています。
例としては私の名前の〝常〟と言う字が代表的ですね。
で、分家は異化、〝義〟・〝儀〟・〝教〟・〝国〟・〝質〟・〝人〟・〝説〟・〝端〟・〝能〟・〝物〟・〝様〟・〝論〟と言う十二家になりつまり、私は田共家の本家当主の長女であり、次期当主となる訳です確か私の父が三十一代目で、私の代で三十二代目になる訳ですね。
まぁ、田共家は江戸か戦国時代まで長い歴史がある見たいですし、仕方が無いでしょう。
で、まぁ私の妹分と言うのも、この田共家の分家で次期当主に当たる人物の一人って訳ですね。
ちなみに、田共家の人間は皆、普通とは異なる感性や思考を持って産まれて来るみたいです。
まぁ、そのせいか私の実家の周辺に住む住人は皆、田共家を畏怖してますがね。
なお、そう言う事もありまして、雪ノ下さんの件での私の行動は田共家の人間からすれば正しい事だったりする訳ですね。
だから、あの時の謹慎処分って実際は表面上は罰を与えた事にしたと言う、言ってみれば私の身の安全を保護する事が本来の目的だった訳ですよ。
その証拠としては、そうでなければ今頃、田共家は私の手で滅んでるか何かしらの報復を受けてますし、場合によっては私が家を確実に飛び出してますよ。
ちなみにそんな田共家ですが、そのぶっ飛んだ独自の思考や感性の代わりの恩恵なのか、ずば抜けた頭脳や身体能力と言った。高スペックないわゆる天才と呼ばれる才能を皆持っていたりします。
で、私の場合はその中でもずば抜けて凄かったのか、頭脳も身体能力も、細胞のレベルでまさにハイスペックと言う訳です。
あ、後、本家の人間は代々その長子が居なくなれば本家または分家の誰かが当主なるきまりのようで、私が幼少期の頃は私の命を他の分家が狙うなどがあり一時的に本家から離れて団地に身を隠してたんですがね。
まぁしかし、あの後輩ちゃんも末恐ろしいかな、確かに私なりに色々と手塩にかけて教えちゃいるけどさぁ。まさかここまで成長しているとはねぇ。
まぁ言っちゃ悪いけど、それって彼女には既にそう言う素質があった訳ですよ。
つまり、あの時の公園でみた彼女に対する私の目には狂いは無かった訳なのです。
何せどうやって入手したかは分からないけど(まぁ私でも出来なくは無いが)雪ノ下家の情報まで入手しているのですから。
これは将来は絶対に化けますね。ふふ。私としては
まぁ。それはそれとして、さてどうしたものか⋯⋯。
私は集められた情報の束を元に計画を練っていく。
その気になればなれた作業を気付けば脳が無意識下で情報処理してしまうように、問いかけから無意識下で情報処理を行って答えを導き出す事も可能ではあるのですが、それだと面白くないので普通に時間をかけて策を練っています。
こうやって時間をかけて策を練るは、私の楽しみだったりしますからね。
人生イージーモードよりハードモード、苦労して計画するから達成した時の達成感が素晴らしいのです。
だからこそ私は出来る限りで自身のチートな才能を最小限に抑えて行動する訳です。
だから良く疑問に思うのですが、二次製作などで出てくる神様転生などのオリ主もので良くある、俺TUEEEEとかでのチートオリ主って、みんな実際は人生エンジョイ出来てるか疑問何ですよねぇ。
普通、原作知識とかあれば某、平等なだけの人外さん見たいな病気を皆、発症しても可笑しく無いと思うのですよ。
まぁ、私が仮に転生するのでしたら。今のスペックのまま、ダ○ガンロ○パの世界とかに転生したいですね。
絶対に私、黒幕さんと仲良くなれる自身がありますから。
まぁそれはひとまず置いておくとして、とにかく私は現在、大規模な
その原因と言うのが、今現在隣のモニターに写っている比企谷さん。
「あの
私は我慢の限界に達し発狂したように頭を乱雑に振り回しながら両手で頭髪を掻き毟る。
そう、今現在私の愛しい比企谷さんは、夜中だというのに苦痛に顔を歪めながら、ただひたすら何処ぞの
えぇえぇハッキリ言いますと無茶苦茶ハラワタガニエクリカエッテイマスマジデコロシタイクライデス。
いや、確かに比企谷さんが苦痛に歪んだ顔は好きですよ! 実際今でも眼福ではありますし。
それでも私はクソ豚野郎もとい
彼を苦しめて良いのは私だけなのです! 彼を悲しませて良いのは私だけ! 彼の憎悪も絶望も苦痛も何もかもを与え受けるべき対象は私だけの特権であるべきなのです!
そしてそれは勿論、ほんの少しでも私は許せないのです。
それを、それを、よりにもよってクソ豚野郎が与えるなんて私にとっての恥辱です屈辱的です!
「アッハッハッハッ、サテドウショブンシテヤリマショウカネェ」
いっその事、あの紙束を何処かで盗み出した挙句、呼び出して目の前で地面に叩き付けた後、踏み付けて散々踏みにじり燃やながら罵ってやりましょうか? あ、反撃された時を考えてスタンガンは必須ですね。
えぇえぇ、あのクソ豚野郎が書いた書物ですしきっと脂汗も染みててよく燃える事でしょう。
「いや、全然駄目ですね、それでは私の気が全く収まりません」
タダでさえ大規模な計画を思案してる最中なのに。材木座さんの紙束を燃やすていどじゃ許せない⋯⋯ん? 燃やす?
私はハッとしてすぐ様、先程から確認していた資料からあるものを探します。
「えっと確か、あったこれだ」
私は目当ての資料を見つけると三日月のように口過度を釣り上げ笑を浮かべます。
「アハハッ! なるほどこれは中々良さそうですね!」
その資料を見ながら私の中で材木座さんと言う存在を私の計画の一ピースとして組み込まれます。
そして私は片手を膝にもう片方の手を顎に当て思案します。
「そうなると、大幅に予定を変更した方が良いですね」
私は卒業式の前日かまたは数日前に結構しようか考えていました。
ですが、今材木座さんの処刑を計画の一つに組み込んだ以上は、予定日を大幅に変更して来年、一月の初めに結構する事にしましょう。
「フフフ、そうなると今年の七夕が楽しみですねぇ。雪ノ下家が戸惑う顔が目に浮かぶようです」
私はそう始まりの狼煙が上がる日を思い浮かべながら。
資料に乗せられた
おまけ
「あぁ、常お姉様⋯⋯」
とある六畳間の和室に敷かれた布団の上に座り込む少女は、その手元にある少女がお姉様と呼ぶ人物の写真が入った写真立てを見つめながら、愛しげに酔いしれ、恍惚に微笑んでいた。
「あぁ! 早く時間は立たないのかしら! 私は〝 〟はその日が待ち遠しいですわ!」
少女は遠足前の子供の様に、布団の上をジタバタしながらゴロゴロと転がりまわる。
そしてピタリと止まり、少女はそのままムクリと起き上がると、床の間に移動する。
床の間には柳幽霊の掛け軸に椿の花が花瓶に添えられ置かれており、その他に蓋の付いた箱に沢山の五寸釘が沢山入った箱と金津が置かれている。
少女は先程から手元に持つ写真立てを床の間に置いた後、その床の間に置かれている蓋の付いた箱を手に取り箱の蓋を開封する。
はこの中には、腐った瞳にアホ毛の男性が写っている写真が、束になって入っていた。少女はその写真に映る人物を光の無い嫉妬や憎悪の入り交じった瞳で見詰めながら、ブツブツと何かつぶやきながら箱から一枚取り出しそのまま蓋を閉じて床の間に戻した。
その後は五寸釘が沢山入った箱から釘を一つ手に取り金津を持つと、廊下に出て歩き始める。
しばらくしてとある一室につくと、襖を開き中に入る中は外は少女が開けた襖以外に入口は無く、障子や窓も一切付いてない床、天井、壁全てがベニヤ板で出来ている。
その為か部屋の中は四方の端に置かれている灯籠の灯りが無ければ真っ暗で前が見えなかっただろう、光源のお陰でかろうじて部屋の中が薄暗くも確認が取れた。
この部屋の事を知らない者がいたら確実に恐怖した事だろう。
何故ならその部屋の床や壁そして天井には彼女の手に有る写真が、ビッシリと五寸釘で縫い付けられたのだから。
少女は部屋を見回したあと、適当な位置の壁に向かって歩くと、そのまま写真を壁に叩き付け五寸釘を突き立てる。
「よくも! よくも! 私のお姉様の御寵愛を! 貴様が! 貴様が! 何故貴様何だ! 私が私の方がお姉様に相応しいのにいぃいいぃぃ! 許せない! 許せない許せない許せない許せない許せない! オノレ! オノレオノレオノレオノレェ!」
ありったけの憎悪と殺意を込めただ一心不乱に振り上げては幾度も幾度も金津を力一杯振り上げては五寸釘に叩き込む。
「クタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレクタバレ死ね!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ死ンデシマエェエエェェ──────────ッ!!?」
やがて、壁に五寸釘が完璧に打ち込まれた所で少女は肩で息をしながら流れ出る汗を拭い、再度写真の男を睨みつける。
そして部屋を出ると金津を床の間に戻し、先程流した汗を流すため風呂場へと向かうのだった。
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第伍話 歪んだ愛情と悲劇
なおオリキャラのプロフィールは次回に出す予定です。
なおタイトルも新しいタイトルも決まりました。
私は何時も通りに比企谷さんを隠密的にすら見える献身的な後方警備を行っていたのですが⋯⋯。
ハッキリ言おう現在進行形で死んでいたと、理由は簡単だ。
だって彼の笑顔は絶対浄化の効果があるからね。私がこの総武高校の生徒会長の次に苦手な人物だ。
あの無邪気な笑顔を見るだけで鳥肌が立つし虫唾が走る。
むしろ泣かせて絶望のドン底に落としてやりたい。
ぶち壊してやりたいこの笑顔だよこんにゃろ〜〜!
ま、とにかくそんな訳で現在は、何時もと趣向を変えて、私はある人物と会う事にしました。
「あ、お姉ちゃん!」
「お、来たようですね質ちゃん」
公園で待っていると、真っ直ぐで滑らかな黒髪のセミロングをした浴衣姿の中学生位だろう幼げな少女がこちらに向かって走って来ていた。
彼女の名前は田共 質ちゃん。私の妹分に当たる子だ。
彼女との出会いは、私がまだ八幡さんと会って無いころ、偶然公演で彼女を見掛けたのですが、当時の私は驚来ました。
何故なら彼女は確かにみんなと笑っているのに、そんな周囲の子達が気付かないだろうわずか一瞬覗かせたあの表情。
まるで内心は完全に冷めきっているかのような冷酷差を感じさせる程に無機質な無表情だった。
それはまるでかつて私があった人物の中で、ある人物を連想させた。
だからだろう、彼女の本性を暴きたいと思った。
そして私は彼女に近づいた。
結果としては彼女は私に依存しました。
いや、もうあれですよ、今では私がいくら彼女を絶望に染め上げる為にあらゆる手段を使って思考錯誤したのにむしろマゾですかって位に喜ぶんですよ。
だからって逆に褒めちぎっても興奮するし、無視しても興奮してるし、それどころか私を百合の道に引きずり込もうとしてる感じがするし、とにかくもう可愛らしい位に歪何ですよ♪
現に今だって地面に倒れて海老反りになりながらビクンッビクンッって痙攣してますしね。
私はそんな彼女に近寄ると彼女を何度も何度も蹴り上げてやる。
「⋯⋯アハハ何海老反りに地面のたうち回っているの馬鹿なの? あ、頭が可笑しかったんだったねごめんねぇ」
「アヒッン! あぁお姉様先程か私を放置プレイしてからの、容赦ない罵倒と暴行ありがとうございますわ!」
アハハッ! 本当に変わり果てたものだよあぁゾクゾクします。
あ、ついでだから顔面を足蹴にてグリグリっと。
でもこの娘はこんな変態ですけど、かなり優秀なんですよねぇ。
私が頼んだ資料とか頼みとか卒なくこなすし、私が頼んで無くても私が望んでるだろう事を察して行動してくれたりするし、基本的に頭脳も身体能力も高スペックですし。
しかも場合によっては私よりも高スペックだとおもいます。
まぁ、彼女の性を考えれば、至極当たり前の事なのですが⋯⋯。
なにせ、田共家の人間は皆、普通とは異なる感性や思考を持って産まれて来るもので。
それはつまり分家である彼女も例外ではない訳で、そして彼女を異質たらしめるのは、何を隠そう
その為、彼女は自分を
まぁ、そんな訳で顔を踏みつけてる足の力を一気に入れてあげましょう。
「ひぎっ! あぁお姉様もっと! もっと私を愛してくださいまし!」
「キモッ! 貴方良くそんなんで生きていますね! 存在する事が人様の害悪だと思わないのですか? この二酸化炭素製造機が! 全く貴方みたいなクズを愛せるのは本当に性格破綻者な私くらいですよ全く」
「アフンッ! ありがとうございますわ♡」
フフッ♪ 綺麗な声で鳴いちゃって♪ 本当にどうしようもありませんねぇ。
でもまぁ。こいつが惚れたのが私で良かったとおもいますねぇ。
もしこいつが私よりも八幡と先にあっていて、なお八幡さんに惚れてたりしたら、私確実に命運が付きてたと断言出来ます。
まぁ、そんなあったかも知れないたらればのif何て、それこそ気にしても過去の話です。
とにかく今は今彼女をひとまず満足させるとしましょう。
「それじゃあ行きますよ犬」
「ワン♪」
そして、私が向ったのは⋯⋯フフフッ何とペットショップでございます!
「お姉様? 何かペットでもお買いに?」
「フッ甘いなぁ質、私が買いに来たのは君のエサ入れとドッグフードと首輪とチェーンが目的だよ」
私がチッチッチッと突き立てた人差し指を降る。彼女はしばらくきょとんした顔で私を見ていたが、意味を理解したのかみるみるとその顔が真っ赤になる。
「な、なな! そ、そんな犬プレイ何て興奮してしまいますわぁ!」
その後は狂喜乱舞して自分を抱きしめながら、海老反りからのブリッジした後、地面に倒れ状態のたままビクンッビクンッと身体を痙攣させる。
私はそんな彼女の土手っ腹を蹴り飛ばし手やる。
「ほら、気持ち悪く寝て無いで起きなさい駄犬!」
「へぶっありがとうございます!」
嬉しそうにそう言った彼女。私はさらに蹴り飛ばす。
「誰が人語で話せと言いましたか? 馬鹿ですか? 死にますか?」
「ワフンッ!」
それから彼女が起き上がるまで待つと、私は親指で店に入るように支持する。
「⋯⋯え、と⋯⋯お姉様?」
「全く買う気が失せましたので貴方が買って来なさい、あ、もちろん
「ふわっ! 鬼畜、お姉様ドSの極みですわ!」
もはや何を言っても喜ぶ彼女を無視して、私は自販機に移動して飲み物を買いベンチに腰掛けるのでした。
「買って来ましたわ! お姉様!」
それからしばらくして彼女は約束通りに購入してきた。
「それじゃあその犬の餌入れをそこに置いてください」
「え? あ、はい⋯⋯」
彼女はきょとんとしながら餌入れを地面に置きます。
私はそれを見てニヤリと笑うと、ついでに買っておいたもう一本のジュースを立ったまま餌入れに注いであげます。
「ご苦労です。駄犬ではありますが御褒美としてジュースを上げましょう」
「お、お姉様⋯⋯」
彼女は蕩けた表情で目を潤ませると、器に手を伸ばす。
私はすぐ様立ち上がる瞬間、私はすぐ様彼女の頭を踏みつけます。
「誰が手を使って飲んでいいと言いました? 全くどうしようも無い駄犬ですね。ほら、ほらほらちゃんとしっかり味わってのんでくださいね♪」
まぁ、余興はこれくらいにして起きましょう、今は今ですしね。
あ、後先程から彼女を散々蹴ったり踏みつけたりしてますが、それは彼女だからやっていると言って置きます。
まぁ確かに暴力は楽に人の心をへし折り安いでえぇ確かに。
ですが、それでしか人の心をへし折れない奴は所詮は三流でしかないのです。
そもそも私が求めてるのは醜く歪で荒んだものが見たいのであって破滅させたら面白くないのです。
擦切れるまでとことんリサイクルしてこそ味が出るのですよ!
まぁ、だからと言って暴力を否定する訳ではありません。
実際に質のような暴力によりより、その精神性が歪に捻じ曲がるのでしたら平気で使用しますしね。
ただ、暴力は下手をすると足が付き安いですから細心の注意を払って扱いに気を付ける必要があるのです。
とまあそんな訳で、私は暴力を直接するのは相手を選んで行う訳です。
あ、でもここ最近、計画の事ばかりで比企谷とは御無沙汰でしたし⋯⋯そろそろ軽い運動位はしときましょうかね。
最近、テニスの訓練してるみたいだし、あの大天使の笑顔は出来るだけ拝みたくはありませんが、軽く顔見せ位はしておきますかねぇ。
取り敢えず私の大規模な計画で彼女は必要不可欠ですから、そろそろ本題にもそろそろ入りたい所ですし起こすとしましょう。
私は気絶している彼女を蹴り上げて起こすと、彼女をベンチの前に移動させ立ったまま待機させると、すぐ様私はベンチに腰掛ける。
「ふう⋯⋯ねぇ。質⋯⋯」
「はい、何でしょうか?」
どうやら私の雰囲気が変わった事を察したのだろう。彼女はキリッと真面目な顔になる。
私は愉快気に楽しげに口過度を釣り上げる。
「君は私が好きなんだよね?」
「えぇ好きです愛しておりますわ♡」
「それはどれくらい好きなのかな?」
「それはもう。お姉様以外の人を好きになれとか愛せよ以外の命令やお願いであれば、お姉様の為なら何だって行える程ですわ。お姉様が私に犯罪を犯せと命じれば堂々と罪を犯しますわ。例えそれが窃盗だろと強姦だろうと誘拐だろと何だってしますわ。お姉様が殺せと命じれば、肉親だろと親戚だろと友人だろとお姉様だろと、お姉様の恋人だろと子供だろと大人だろと老人だろと犬だろと猫だろうと何だって殺しますわ。お姉様が私に死ねと言われれば、ガソリンを被り燃えるなり、水に飛び込み溺れるなり、刃物で自らをズタズタに引き裂き、毒を飲むなり、銃で自らを撃つなり、縄で首をつるなりお姉様が望む死に方でこの命を喜んで捧げますわ。あ、ですが絶望して死ね等は少し無理ですわ。お姉様のお願いで絶望しようものなら、お姉様以外の人を恋人にして死ぬ事以外では思い付きませんし、それ以外の命令やお願いであれば喜んで受け入れてしまいますので。あぁしかしお姉様と結婚はどうしましょう。私とお姉様は同性ですから法律上のもんだ等がいえ、それならば同性の結婚が許される国で結婚すれば良いだけの事ですわね。いえ、お姉様がこの国で結婚を望むのでしたら私は政治家にでもなって国の法律事変えるまでですし、いえそもそも私とお姉様が同性だから結婚が出来ないのであって、同性の結婚が前提でなければ性転換施術などで性別そのものを変える手もありますわね。同性のままで子供が欲しいのでしたら人道に外れますが遺伝子学などで私とお姉様の遺伝子を掛け合わせてでも作りますわ。あぁしかし子供を作る場合でしたら、その子供の性別は以下がしましょう? 男の子も良いですし女の子も良いですしいっそのこと両方ともも良いですわね。あ、ですが子供が出来ても子供の相手ばかりしたら私嫉妬に狂ってしまうかもただでさえ比企谷八幡のあんちくしょうだけでも腸が煮えくり返る思いですもの。あ、ですがお姉様との子と言うのでしたら考え方次第では私は好きになる努力も可能かも知れませんわ。そもそも一夫多妻制で比企谷さんとお姉様と一緒に結婚すれば、私もお姉様と結婚した事になりますし、あ、そう考えると比企谷八幡さんも有効活用が可能ですのね。これは私としては大発見ですわ。まぁとにかく私はお姉様一筋なので浮気は無いと思って貰えれば結構ですわ」
両手を広げ盛大に広げ楽しげに語る彼女、何だろう某過負荷のヤンデレ娘が背後に見えた気がするよ。
まぁ、それでも彼女が私にそこまで愛を語らうなら充分合格だ。
───これで迷い無く計画を実行出来る。───
「そうか⋯⋯それならば私からの命令だ。何があろうと何が起きようと田共質は自ら命を立つ事を禁ずる」
そして私の可愛い妹に、来年は私から最大のプレゼントを渡すとしよう。
おまけ
田共達を見た民衆、彼等は彼女達の奇っ怪な行動をただただ見詰めていた。
狂っている。それが民衆達の共通の認識だった。
容赦なく少女に暴行を加える女性。それだけでも警察に連絡するに値する行為だ。
しかし、等の暴行を加えられた少女はそれに歓喜し狂喜し奇っ怪な言動を口走る。
理解出来ない否理解したくないと彼等は彼女達を自らの認識の外に放り出したのだ。
しかし、この現状になるのは仕方が無い事だろう。
何故なら田共常に依存し信奉する少女、田共質がこうなったのは他でもない彼等に非があるのだから。
田共質は元から狂っていた訳では無かった。
彼女は田共の家に産まれた事が彼女をくるわせたのである。
田共の血統、戦国から江戸時代にかけて伝統ある血統であり、狂人や奇人と言った頭のイカレタ存在を常にその血に取り入れて来たとされる
その為に彼等は生まれながらの狂人、奇人とされもはや人種と言うものが根本から違う、とされる呪われし血族。
だが同時にそういった奇行に目を潰れば、政治家や技術者等の、生まれながらの天才と呼べる優秀な人材を多く出して来た家系でもある。
故に田共家の事を知っている者が彼女達を田共家の人間だと気付いたなら、〝田共家のものなら仕方が無い〟だろと口にした事だろう。
故に人々は彼等を理解しないまま、彼等から目を背ける。
醜くも浅ましい己の保身の為に⋯⋯。
そんな田共と言うだけで畏怖嫌悪され距離を取られる中、狂人、奇人、の巣窟で生きるには狂うしかなかった。
故に表面上仲良くしてくれる相手にも田共である自分は愛されないと諦めていた訳である。
そこに手を差し伸べたのが、
「フフ、お姉様♡」
故に彼女は依存する。
例えそれが以下に醜くもおぞましい、歪んだ愛情だとしても。
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第陸話 偶然の勝利と虫の知らせ
フゥ⋯⋯何とか間に合ったぜ⋯⋯。
ちなみに今回はいよいよ俺ガイル原作1巻分は終了しました。
しばらくは休息を取りたいので当分は最新を休ませて頂きます。
一応絶対に帰っては来るつもりです。
それでは最後に田共質のプロフィールです。
誕生日3月9日
血液型:AB
身長:156cm
体重60kg
スリーサイズ
B:100cm/W:51cm/H:100cm
特技
田共常に尽くす為に磨かれた無駄の無い無駄に洗練された無駄な技術
趣味
田共常に尽くす
好きなもの
田共常から与えられるもの全て。
嫌いなもの
田共常が嫌うもの、比企谷八幡
休日の過ごし方
実家の家業に勤める。1日1回関係者立ち入り禁止に指定されてる秘密の部屋にて、比企谷八幡の写真に五寸釘を打ち込む。
座右の銘
この身この全ては田共常お姉様の為に!
概要
田共常同様に色白の肌をした、ストレートロングの黒髪少女。
海浜総合高校に通い田共家の〝質〟の名を司る分家の次期当主であり、田共常の従順な狂信者。
人物像
元々は普通の感性等を持つごく普通の少女だったが、田共家と言う狂人の集まりのような特殊な家柄と一般の人との違いを知って以来、〝自分は田共家の人間だから狂って無いと可笑しいと思うようになる。
さらにその想いは日に日にましていき、何時しか自分は誰からも愛されない田共家の人間と言う罪深い存在だと思い込むようになった。
また、そんな彼女に真っ先に近付いた存在が田共常だった事も、彼女を狂わせる要因となった。
それにより、彼女は田共常だけが自分を愛してくれる存在と思うようになり、結果田共常に依存する事になった。
現在は田共常に完璧に依存仕切っており、田共の為ならどんな事も躊躇いなくするまでに至っている。
以上が田共質のプロフィールでした。
それでは本編をどうぞ。
私は物陰からテニスコートを観測する。ちなみに盗聴器は仕掛け積みです。
そして今、葉山グループとどうも揉めてる様子、ふむこれはチャンスですね。
私は笑を深く口角を釣り上げる。
そしてごく自然にまるで散歩をするかのように彼等の元に接近する。
「あれ? 比企谷さんじゃ無いですか!?」
私は道化師のように彼等に声をかける。
私の声を聞いた比企谷さんと葉山さん、由比ヶ浜さん以外の人達は誰とばかりに私の方を見る。
対する比企谷さん達は、凍り付いたように硬直してゆっくりと私の方に顔を向け目を見開きました。
「た⋯⋯田共⋯⋯⋯⋯」
比企谷さんは震え声で信じられないものを見るかのように口にする。
その言葉を聞いた葉山さんと由比ヶ浜さんは咄嗟に比企谷さんの方を見るとすぐ様私の方を見る。
まぁ、葉山さんと由比ヶ浜さんは小学校と幼稚園位の頃ですから、今の私を見ても確信が取れなかったのでしょう。
私は口角を釣り上げヘラヘラと笑って見せます。
「私の事を覚えてくれてたんですね♪ 嬉しいです! そうです貴方の事がだ〜〜い好きな恋する乙女、田共常ちゃんですよ♡」
比企谷さんは怯えるように顔を引き攣らせます。
私の名前を聞いた由比ヶ浜さんはその場にヘタリと座り込み、葉山さんに至ってはその場に直立した状態で時が止まったかのように、二人とも心ここに有らずとばかりに放心してしまいました。
いやまぁ分からなくも無いですが、何せ今の二人の精神に深く根付いているだろう
「ちょっと⋯⋯あんたなんなんだし!」
「ん? 何だって何がです?」
私が来た事で葉山さんの様子がおかしくなったのに気づいたえっとみ、みう⋯⋯思い出せなかったので、取り敢えず金髪縦ロールさんでいいですかね。金髪縦ロールさんは青筋を立てて私を睨み付けます。
私は取り敢えずそんな金髪縦ロールさんに、首を傾げてあげます。
対する金髪縦ロールさんは、私に対してますます不機嫌になります。
うん⋯⋯その顔なかなか良いですね。泣かせ外があってある意味そSoゲフンゲフン。
「知らばっくれるんじゃないし! アンタの名前を聞いてから隼人の様子が明らかに可笑しい、あんたが原因なのは明らかだし!」
「損害ですね。私と隼人さんは小学校が一緒でその際に色々とあっただけですよ? まぁ、こちらもそれなりに色々とお返ししたのは否めませんが⋯⋯」
私はそう言ってニヤリと笑みを浮かべる。
実際に嘘は言ってませんし、お返しと言ってもせいぜい雀蜂を箱詰めにして、葉山さんの机の中にこっそり忍ばせたり、学校内ではトイレや着替え以外、ずっと毎日張り付いて上げたり、呼び出した後に犬をけしかけたりしただけですよ?
まぁ。雀蜂の件は教室内で開けてくれたものですから、もう教室内が大パニックあれは爽快でしたねぇ。
そう言えば葉山さんそのせいで、空飛ぶ虫にが嫌いにになったんでしたっけ?
まぁ。今はどうでもいい話ですね。
それで思い出しましたが毎日張り付いたお陰で、日に日にやつれて行く葉山さんはとても素敵でしたよ。
まぁ私としては芸術等の美品に近い感性で素敵だと思ってるだけなので、比企谷さん見たいにぐっとは来ませんが⋯⋯。
「ですが、私がいると都合が悪い事も分かりました⋯⋯でしたらこうしましょう!」
私はさながら、道化のように笑いながら、盛大に両手を高らかに上げおどけて見せる。
「私とテニスで勝負しましょう! 勝負内容は細かいルール無しで先に2回勝利した方の勝ち! そしてゲームの参加人数は最大2名まで途中交代は有りとしましょう! もちろん私が負ければ
私は盛大にそう宣言する。比企谷さん達はそんな私に目を見開いて驚きます。
「どういう風の吹き回しかしんないけど上等だし」
そして私の挑発とも言えるこの発言にまんまと金髪縦ロールさんは乗せられる。
そして金髪縦ロールさんの発言により、他の取り巻き達も乗り出す。
そして、この流れを葉山さんは止める事は出来ない、由比ヶ浜さんに至っては未だに意識がこちら側に戻って来てませんし、比企谷さんももはやゲームに従わざるおえなくなった。
さぁ⋯⋯楽しい
比企谷さん達はお互いで相談し合う中、私は着替えを終え、コートに降り立ちます。
「「「HAYATO!foo!HAYATO!」」」
やがて、決まったのでしょう。葉山さんと三浦さんが、コートに降り立ちました。
「へぇ⋯⋯あぁは言いましたが、ハンデは受けるんですねぇ」
「ふん! 本当はアーシ一人でも充分だけど、今回は隼人が頼んで来たから仕方なくだし!」
まぁ、今回は楽しむ為に会えて会話は聞いてないのですが、大方比企谷さんの入れ知恵でしょうね。
「そうですか、そうですか。でしたらついでにハンデをおまけしてそちらに最初のサーブ権を譲りましょう」
私は楽しげにそう言うと金髪縦ロールさんは青筋を立てて睨み付けて来ます。
「上等だし⋯⋯あんたの顔に玉当たっても知らないかんね」
「あははっ! その威勢が何時まで続くか楽しみですね!」
私とアーシさん達は配置に付く、そしていよいよ戸塚さんからの試合開始の合図が出されました。
アーシさんは先手でサーブを打ちます。
私はそれを─────
アーシさんの顔面に目掛けて打ち返しました。
アーシさんは慌てて回避しながら打ち返します。
ですが私は構わず。正確に、精密に、第二激目をアーシさんの顔面目掛けて打ち込んで上げます。
回避して打ち込んだ後ですので、アーシさんもこれには驚いた様ですが、何とかギリギリで打ち返します。
そして、私は三激目を先程の2回以上の力で打ち込みます。
さすがの彼女も3回目には反応し切れなかった様です。
このまま行けば確実に三浦さんの顔面にぶつかる、その瞬間葉山さんが駆け抜けて三浦さんとの間に入ると、急いで玉を打ち返します。
よほど無理を認めか葉山さんはそのまま地面にスライディングします。
ですが、私はそんな葉山さんと三浦さんを無視して、今度は点を取るために打ち返しました。
葉山さんの現状に、三浦さんも目が釘付けとなってしまい、打球への反応が送れます。
そして私の放った打球はそのまま三浦さん側のコートに落ちました。
「ちょっ隼人!」
「優美子⋯⋯怪我は無い⋯⋯っ!」
葉山さんは優美子さんの安否を心配する中、無理な体制で打ち返したのが祟ったのでしょう、足首を捻りその痛みに顔を顰めます。
「おや? その様子では足を捻った様ですねぇ。大丈夫ですか?」
もちろんこのまま試合続けられるの? と言った意味を込めてヘラヘラと笑いながらいいます。
「ちょっとあんた!」
「ん? 勝負なのですから怪我位は普通覚悟位するものでしょう? まぁそんなことより、とっとと試合を続けましょう!」
私はクスクスと笑って上げると、三浦さんは信じられないとばかりに顔を青ざめました。
私は口角を釣り上げ笑みを浮かべます。その時、
「⋯⋯これは⋯⋯なんの騒ぎかしら?」
鶴の一声、まさにこの場にいるものはその声の方に振り向きます。
そこにはテニスのユニフォームを着て救急箱をもった雪ノ下さんがいました。
隣に由比ヶ浜さんがいると言う事は由比ヶ浜さんが呼んだのでしょう。
雪ノ下さんは救急箱を戸塚さんに渡すと、私の方を睨み付けます。
その後由比ヶ浜さんからラケットを受け取り、葉山さん達の方に向かいました。
「葉山君は休みなさい、それと三浦さんはまだ大丈夫かしら?」
アーシさんは、雪ノ下さんを見ると暫く黙ったまま頷きます。
「アーシはまだ余裕だし! それに⋯⋯」
アーシさんは私を睨み付けます。その目にはメラメラと炎が燃え上がっているようでした。
「このまま引き下がるのはムカつくし!」
「そう、それなら問題無いわね⋯⋯」
何と言う事でしょう、それはとても酷い光景だ。あぁ本当に────
ブッ壊シタクナル程ニ腹ガ立ツ
「⋯⋯フフ、アハッアハハハハハハハハハハッ!良いでしょう元々途中交代はありなのですから⋯⋯さぁ始めましょう」
そして、二回戦目の試合が開始した。
私はサーブを打つとそのまま雪ノ下さんの顔面に目掛けて打ち込んだ。
すると、雪ノ下さんは打ち込まれたサーブを見事に返しました。
私はそれをもう一度、雪ノ下さんに狙いを定め二激目、三激目を放った。
そして四激目を今度はアーシさんに目掛け手放つ、人というものは、同じ流れが数回ほど流れると次も同じだろうと勝手に思い込むもので、アーシさんにとっも雪ノ下さんには意表を突かれた攻撃になる。
だが、雪ノ下さんはそれを見抜いていたかのように打ち返して着た。
葉山さんのようなとっさの判断では無い、明らかに予測しての返し。
私は思わず呆気に取られ。見逃してしまう。
「田共さん、何かをする際はその不気味な笑はしない方が良いわよ」
「⋯⋯へぇ⋯⋯⋯⋯なるほどね肝に銘じときますよ」
私は冷ややかにそう言います。
それから再び撃ち合いが続き、二人の執念と言いますか二点目を取られました。
ですが雪ノ下さんは体力が少ないのかもはや息切れを起こし、三浦さんもかなり疲労が見えてきました。
それに何より、さすがに二対一を長時間続けているカラでしょう私もだいぶ疲れてきました。
「ハァハァ⋯⋯フッ!」
そして次の雪ノ下さんの番になりました。
その時、私は占めたと思い出しました。
雪ノ下さんは、体力が限界に来てた事もあったのでしょう。
かなりスローな打球が飛んで来たのです。
そして私はここでとあるミスを犯しました。
えぇ、疲労が出て思考が少し低下してたのだと思います。
普段比企谷さんを常に監視し続けて来た私なら、知っていて当然の出来事、否知っていて当然の現象。
昼下がりのこの時間、総武高校の付近に発生する特殊な潮風の存在を────。
「────っ!?」
打球は潮風の影響を受け、不規則な起動を描き移動する。
それにより私は思い出す。そして私の敗北が決した事を理解した。
そして、それにより見ていた人達は大声での大喝采となった。
ちっ胸糞悪いですね。まぁ、今回は挨拶に来ただけなのでまぁ良しとしましょう。
私はそう思うとその場を立ち去るのでした。
おまけ
雪ノ下雪乃はテニスコートから立ち去る少女の後ろ姿を眺めみる。
確かに彼女は勝利したが、それは偶然により起きた結果でしかない。
雪乃としてはその結果は素直に喜べるものでは無かった。
そして、立ち去る前に薄ら寒い笑みを浮かべていたのを彼女は見逃さなかった。
そして、その笑みを見ていたもう一人の人物。
「比企谷君?」
明らかに険しそうに立ち去る彼女を見詰めていた少年、比企谷八幡に雪ノ下雪乃は声をかける。
「あ、すまん何だ?」
比企谷は雪ノ下の問いかけにハッとしてそのご雪ノ下に誤魔化すように尋ねる。
「比企谷君⋯⋯貴方も気付いたのね」
雪ノ下は比企谷に真剣な眼差しで見詰めながらそう言った。
比企谷はそんな雪乃を見ながら。暫く黙っていたが、すぐさま頷いた。
「⋯⋯あぁアイツがあの笑みを浮かべる時は、決まって何か良からぬ事を考えている時だからな」
少ししか合わずとも田共常に関わったものなら共通として分かる事実。
田共常は自分の手で人を不幸にしないと、喜びを感じる事が出来ない性格破綻者である事を⋯⋯。
そして、自分の欲望に忠実で我慢を知らないあの田共常が、自分の欲望に嘘をつくなど到底出来ないのは、比企谷も雪ノ下も不服ながら信用にたる事実だった。
だからこそ、今回はその田共常の性格故に彼等は撃退出来たと言えなくも無いのである。
二人は黙ったまま胸騒ぎを感じながら、田共がさった方向をただ見詰めるのだった。
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