☆男女逆転パラレルワールド (みさお)
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あれ?男女の役割が逆転してる?

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCM も、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

 

 

 

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「きゃー」

僕は、思わず悲鳴を上げた。

スカートをめくられたのだ。

「おっ、ピンク!可愛いね」

学ラン姿が、そういいながら走っていく。

また、あいつだ。

僕は通学路を追いかける。

ダメだ、追いつかない。

学校につくと、取りあえずトイレへ。

赤いスカートマークが男子トイレだが、このマークには今でも慣れない。

朝から男子トイレは混んでる。やっと僕の番、個室に入る。スカートを捲って、パンティーを降ろす。音消しボタンを押して、小さい用をする。

 

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キーンコーンカーンコーン

ヤバい、予鈴だ。

教室に入ると、もう出欠を取っている。大丈夫、まだ女子の番だ。うちの学校は、今時、混合式名簿ではなく、女男別名簿だから、女子全員の後、男子の番となる。

こっそり席に着き、出席の返事。こういうとき男子は得だね。

 

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

1時限目は、朝から体育だ。

教室では、女子が早くも、着替え始めている。

僕たち男子は、更衣室へ急ぐ。

「女子はグランド10週!男子は5週!」

体育教師の声が響く。

こういうとき男子は、得だね。

走り終わって、柔軟体操していると、あいつがやってきて、耳元で囁く。

「お前、ハミパンしてるぞ」

僕は慌ててブルマに小指をいれてハミパンを直す。

あいつ結構いいとこあるじゃん。

昼休み、僕たち男子は机をつけて、お弁当タイム。

あいつったら、また菓子パンなんか食べてる。

そうだ、さっきのお礼に、自慢のタマゴ焼をあげよう。

「タマタマ焼、旨かったぜ!」

僕は、思わず赤くなる。

何だよタマタマ焼って?

 

放課後は部活へ。

僕はテニス部だ。

ミニスカにアンスコをはく。

今風のスパッツやハーフパンツじゃなくて、古臭いけどこれはこれで可愛いくて、気に入っている。

コートの金網には、スマホやカメラを持った女子が張り付いている。あっ!あいつも。

残念でした。パンチラしても、パンティーじゃないよ、アンスコだもん。

 

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男女逆転?記憶が変わっていく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

スカートを折ってミニスカ姿で挑発。

あいつはダッシュで、スカートをめくってきた。

「残念でした。ブルマだもん。」

やった反撃成功!!いつもやられてばかりの僕じゃないもんね。

スカートを捲って更にがっかりさせてやろうとすると、何故か、あいつの顔が赤かった。

 

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今日は久しぶりのズボン。

なんだか落ち着かない。スカートの解放感に慣れてきたせいか、少し窮屈に感じる。

文化祭の出し物で、女男逆の劇をすることになったんだけど・・・

女子も男子に借りたスカート穿いているが、着慣れてないせいか歩き方がぎこちなくて、なんだか似合わない。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCM も、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

 

最近は、記憶も改変してきた。元々この逆転世界で暮らしてきたかのように。

駆け回ったり、ボール遊びが好きなお転婆な男の子だった僕。

「こら、男の子がはしたない。もう少し、おしとやかにしなさい。」

「あのお転婆な男の子が、こんな可愛らしい男性になるなんて。」

 

こんな記憶が頭の中に、自然と浮かぶようにななってきている。



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記憶が逆転?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

過去のことを思い出そうとすると、記憶の断片がフラッシュバックする。

すると僕の頭の中では、この逆転世界の記憶が実体験として蘇ってくる。

 

ジジッ・・・

<幼稚園児>の記憶

女子は水色のスモックに半ズボン。僕たち男子はピンク色のスモックにゴム紐のスカート。

滑り台は男子はスカートがめくれるので、滑ってると先生に怒られちゃう。

他にも鉄棒とか、ジャングルジムとかもスカートじゃできないし、いいなあ女子って。

夕方の公園であいつと結婚の約束。

「大きくなったら、僕のことお婿さんにしてくれる?」

 

ジジッ・・・

<小学生>の記憶

女子はワイシャツに半ズボン。僕たち男子はブラウスに釣りスカートになった。

うん、かわいい。小学生になった女子達は悪戯っ子ですぐ僕たち男子のスカートをめくって来る。

あいつは他の男子のスカートはめくらない癖に、なぜか僕のスカートばかりめくるんだ。

でも、他の女子が僕のスカートをめくろうとした時は必死に止めてくれて、その女子と喧嘩。

喧嘩を止めて、僕のために争わないで。

なんだか嬉しい。

 

ジジッ・・・

<中学生>の記憶

これは、最近の記憶だ。

女子は学ラン。僕たち男子はセーラー服。校則では膝下スカートだけど、折り込んでミニスカにする。

ちょーかわいいかも。

男子テニスの練習中、女子達が金網に張り付く。

もう!パンツじゃないもん、アンスコだから恥ずかしくないもん。

 

 

元の世界の出来事は、何とか思い出せるけど、なんだか現実感がない。

女子がスカートを履いたり、男子がズボンを履くなんて、とても奇妙に感じる。

なんだか元の世界の記憶が曖昧で、あれは夢だったのかなって思ってしまう。

 

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逆転世界で初デート?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

ちょっと早かったかな。

僕は待ち合わせ場所で辺りを見回す。よかった、彼女はまだ来てないみたい。

「おっ!純白、かわいいね」

「きゃっ!」

いつの間にか後ろにいた彼女に、僕はスカートをめくられたのだ。

勝負パンツってバレたかな。もう、Hなんだから。

「ゴメン。もう、機嫌直せよ」

彼女が必死に謝ってくる。

「じゃあ、腕を組んだら許してあげる」

彼女が恥ずかしそうに腕を伸ばしてくると、僕はその腕に絡みつく。

   

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今日の目的地の遊園地についた。

ジェットコースターのあと、ちょっと休憩。彼女が飲み物を買ってきてくれる。

飲み終わった後、僕はトイレで化粧直し。席に戻ってまたストローに口をつける。

あれ?さっき飲み終わった筈?

彼女が優しく笑ってる。これって間接キス!

恥ずかしい。でも、ちょっと嬉しい。

彼女の飲み物を飲んだ罰で、次はホラーハウスへ。

僕は彼女に抱き着きながらやっとの思いで脱出する。

 

レンタサイクルで彼女の後ろの荷台に横座り。憧れの二人乗りだ。

園内を移動して芝生広場へ。シートを広げてお弁当タイム。

「はい、あーん」

僕の自慢の手作り弁当を、恥ずかしがる彼女に食べさせる。さっきの仕返しだもーん。

「あっ、ご飯つぶっ!」

彼女の頬についた米粒を手にとって自分の口の中へ。

「ねえ、おいしい?」

「美味い。お前いいお婿さんになれるよ」

「ねえ、それって誰の?」

定番のお惚気だ。

「お茶をどーぞ」

お茶くみは男子の嗜み。ポイントを稼いだかな。

 

食べ終わって横になる彼女をそっと膝枕する。普段は凛々しい彼女も、寝顔は可愛いい。

僕もうとうとしていたら、いつのまにか夕方。

 

最後はやっぱり観覧車。

彼女の片膝に乗せられてキスされた。ファーストキスだ。嬉しい。

夕食のあと、ホテル。

勝負下着も褒めてくれたし、上手に脱がしてくれて優しく愛された。

目の前は一面の海。海が見えるホテルって夢だったの。嬉しい。

彼女にコーヒーを渡して、二人で飲むモーニングコーヒー。

 

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「ジリリリー・・・」

スマホの目覚ましで、はっと目が覚める。

『夢?』

こんな乙男チックな甘い夢を見るなんて、恥ずかしい。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

 



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<ガールズサイド>

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この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「おっ!ピンク!カワイイね」

アタシは、あの子のスカートをめくる。ちょっとした挨拶だ。

 

学校に着いて、取りあえずトイレへ。青いズボンマークが女子トイレだか、このマークには慣れない。ズボンを少し下げて、サニスタンドで立ちション。爽快だ。洗面で手を洗う。手を洗わない女子も多いけど、アタシは洗う派だ。鏡の前で髪を整え決めポーズ。まあまあかな。

 

キーンコーンカーンコーン

ヤバい、予鈴だ。

教室に入ると、もう出欠を取っている。ダメだ、もう女子の出欠は終わってる。うちの学校は、今時、混合式名簿ではなく、女男別名簿だから女子が先に出欠を取られるんだ。こういうとき女子は損だ。

 

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、アタシは男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも、だいぶ慣れてきた。窮屈だった学ランだって、今では、セーラー服の時より落ち着くぐらいだ。

 

1時限目は、朝から体育だ。

早く男子は更衣室へいってほしい。アタシ達女子は教室で着替えるんだから。待ちきれない女子は、気にせず着替え始めてる。

 

「女子はグランド10週! 男子は5週!」

体育教師の声が響く。

男子は、楽でいいなあ。

 

走り終わって、あの子がハミパンしながら柔軟体操している。近ずいて小声で教えてやる。

「お前、ハミパンしてるぞ」

彼は慌てたようにブルマに小指をいれてハミパンを直す。

仕草がカワイイ。

 

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昼休み、菓子パンだけじゃ足りないなあ。

そんな事を考えてたら、あの子がタマゴ焼をくれた。

「タマタマ焼、旨かったぜ!」

彼は、赤くなった。カワイイ。

 

放課後は校庭をブラリ。

テニスコートにいるあの子が目に入る。

ミニスカがひらひらと風にまう。思わずコートの金網に張り付く。

ミニスカの下がアンスコだとわかっていてもパンチラは嬉しい。

 



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男子って損?

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この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「きゃあ!」

「わおっ、純白。まぶしいーー」

もう、今朝もあいつにスカートをめくられた。

ダメだ追いつけない。

 

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校門につくと、ヤバイ服装チェックだ。

「そこの男子、スカート短かすぎ!」

ボクは折り込んだスカートを慌てて戻す。膝下スカートなんて格好悪いな。

昇降口で、スカートの後ろを押さえながらしゃがむ。膝下スカートだと、こういう時不便。気をつけてないと裾が地べたについてしまう。

これって、見てる分には男の子らしいおしとやかな仕草だけど、やってる方は面倒くさい。

「ガタン」

ボクの下駄箱の列の一番上の段が勢いよく開く。あいつだ。もう、乱暴なんだから、靴の砂が掛かるじゃない。下駄箱は上三段が女子用で、下三段が男子用だから、気をつけてないと、砂がかかることがある。

「男子ってトロいなあ。避ければいいだけじゃん」

もう、酷い。

 

キーンコーンカーンコーン

ヤバイ、遅刻する。

いつの間にかあいつは消えている。ボクも急がなくっちゃ。

「こら、廊下を走るな!男の子がはしたない」

「は~い、すみませ~ん」

身嗜みとか行儀作法とか、男子にばかり厳しいんだから。

教室に入ると、もう出席を取ってる。大丈夫、まだ女子の番だ。

女男別名簿だから、女子全員の後、男子が呼ばれる。こういう時、男子って得かも。

 

最近は、この男女逆の世界にもかなり慣れてきた。

セーラー服やブルマ、スクール水着だってもう平気だし、男子トイレが赤いスカートマークでピンク色のタイルで個室のみなのも、今では落ち着く。

でも、女子優先なことが多すぎ。

出席番号は女子が先で男子が後だし、性別欄は上段は「1.女」で、下段が「2.男」だし、下駄箱やロッカーも上段は女子で、下段が男子だったりして、ちょっと屈辱感を感じる。男子って損だ!

でも、男子に対する配慮もある。更衣室は男子のみだし、体育の運動量は女子よりかなり少ない。頭髪検査は女子は長髪色染禁止、男子は長髪可色染禁止だけど、男子の色染めは、実際には見逃される。体罰も女子にはあるが、男子にはない。あれっ?男子の方が得な事って多いのかも。

 

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男性保護法

【男性保護法】

犯罪からの男性の保護を目的として制定された法律。男性に対する性犯罪を厳格化。

また、成人男性にも保護者の設定を義務づけた。

 

最近施行された男性保護法では、性犯罪を厳格化して男性の保護を徹底しているんだって。

その一方、男性に保護者の設定を義務づけるなど、女男平等に逆行するような部分もあったりして、ちぐはぐ感があると思う。

成人男性でも、未成年のように保護者の同意が必要になってしまい、とても不便らしい。

例えば、高額商品や酒タバコの購入、各種契約には、保護者である母や妻の同意が必要だったりする訳で。

未成年女子と成年男子のカップルに酒を提供したとして、居酒屋が罰金を受けたという、ニュースがあったけど、これはお店が少しかわいそう。

悪いのは、成人女子の振りして保護者代行した未成年女子なのに。

 

女男平等といっても、日本は、まだまだなのかも。

海外では、男性にも選挙権や相続権がある国もあるって言うのに。

なんだか法律が、時代に追いついていないみたい。

キーンコーンカーンコーン

ヤバい、予鈴だ。

ボクは雑念を追い払う。

一時限目は小テストだ。

名前を記入して、性別欄の「2.男」に丸をつける。

 

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さあ、テスト開始だ。

・主権は「日本国籍を有する【成人女性】に属する。

・選挙権は【18歳以上の女性】が有する。

・全ての【女性】の権利は、法の下に平等である。

 

チョロイ。主権在女、基本的女権で習ったところばかりだ。

先生の解説が始まる。

現代の政治は、男性も政治に参加していた従来の旧民主主義から、女性のみが政治に参加する近代的な女性権利民主主義、いわゆる女権主義へと進化してきました。

これにより、男性を政治的負担から解放することにもなりました。

また、「女性による女性のための政治」というように、政治的には女権主義ですが、社会的には女性と男性は平等です。これを女男平等といいます。

 

男性には政治なんか向いてないのに、昔の民主主義ではなんで男性にも投票させたんだろう。 実際、当時の男性の投票率は低かったっというし、今の方が合理的なのに、とても不思議。男性の政治家がいたっていうのも何だか可笑しく思える。スカートを履いた政治家がいたってこと?昔は女男平等がやり過ぎだったのかな。

そういえば、小学校のときもクラス会は女子だけで決議にしていたし、

逆に、給食や掃除の当番は男子だけだった。 まあ、女子の給食係なんて嫌だし、掃除だって逆に散らかしたりするから、却ってよかったんだけど。

女子と男子って、向き不向きがあるよね。



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あいつとデート

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

【夫の心得】

一、夫は妻を主女(しゅじん)として敬い、よく従うべし

二、夫は礼儀を正しくすべし

三、夫は貞節をよく守るべし

四、夫は内助の功を立てるべし

五、夫は質素を旨とすべし

 

ボクは道すがら、夫の心得 を唱えながら歩いていた。でも、ちょっとゆっくりしすぎたようだ。

まずい、待ち合わせに遅れる。駅前の広場めがけて走る。ふわっ、ボクのスカートが風でめくれそうになる。

パシッ!

ボクは、軽く頬をぶたれる。

男の分際でデートに遅れたからだって。

酷い。

でも、ボクはすぐに許しを請う。だって、男の子は素直が一番だって言うでしょう。

ボクは顎を持ち上げられて、突然キスされる。顎クイッってやつだ。嬉しいサプライズ。

そういえば、ファーストキスも強引だったなぁ。あいつったら壁ドンで告白してきたと思ったら、ボクの両手首を掴んでキスするんだもん。もう、ファーストキスは観覧車で夕日を見ながらって決めてたのに。

 

お昼。ボクは彼女(あいつ)の膝に乗って、作ってきたお弁当を彼女に食べさせる。はい、あーん。彼女の頬に米粒発見。「あっ、お弁当~」ボクは指で米粒をとって自分の口へ。

すると、彼女はお茶を口に含むとボクに口移しで飲ませてくる。

ボクは彼女に縋り付くように抱き着いて、彼女の首の後ろに手を回す。

蕩けるようなキス。

夕日が見える公園で、ボクは目を閉じるように言われる。

彼女はチョーカーをボクの首に付けてくれた。

嬉しい!

サプライズプレゼントだ。

感激したボクは、彼女の胸に飛び込んで背伸びキス。

これって、まるでプロポーズされたみたい。

家に戻っても、まだドキドキする。

彼女の名字にボクの名前を繋げてみたり。結婚式の誓いや、夫の心得を呟いてみる。

それから指先にキスして、その指をそっとチョーカーに当てた。

でも本当はチョーカーじゃなくて、早く本物の首輪を嵌めたいな。だって結婚首輪は男の子の憧れなんだもん。彼女の前にひざまずいて愛と貞節を誓って足にキスすると、彼女は優しく結婚首輪を嵌めてくれるの。そしたらボクは、爪先立ちして背伸びキス。その後、ボクは彼女に首輪のリードを引かれて広場に出ると、抱っこされながらキスされてブーケトスするの・・・

 

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逆転世界のオフィス

今回は少し話しが飛んで、ちょっと未来の話、主人公は社会人になってます・・・

 

 

僕はお尻に違和感を感じる。

痴女だ!

慌てて一般車両なんか乗るんじゃなかった。一本見送って男性専用車両にしておけばよかった。

痴女の手は大胆にもスカートの中から前側に入ってる。

恐い。男の子が声を挙げるなんて、とても無理。

ドラマだったら、ここで素敵な女性が助けくれるところだけど、誰も気づいてくれない。

駅について、僕は赤いスカートマークの男子トイレに飛び込む。スカートを捲ってパンティーを降ろす。やだ!もう、ベトベト。僕は素早く男性用ナプキンを交換し、エチケットボックスに捨てる。男性用ビデを使ってペーパーで拭く。ふう、やっと一息ついた。

もう、痴女なんてサイテー!

 

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会社の更衣室で僕は事務服に着替える。ブラウスにタイトスカート、靴もハイヒールにはきかえる。うん、決まってる。僕は気持ちを切り替える。

給湯室で僕はお茶くみの準備。もう、男子社員は交替でお茶当番があるから大変。

湯呑みを間違えないよう配っていく。きゃあ!女子社員にお尻をさりげなくタッチされる。でも、これぐらいのセクハラぐらい我慢する。

 

席について、ペアの女子社員が取ってきた契約の補助作業の入力業務。

あーあ、 子供の頃はオフィスメディーのお兄さんって綺麗な制服をきて颯爽と仕事をしているイメージに憧れてたけど、実際は 、電話受付したり、コピーやfaxをしょっちゅう頼まれたり、来客のお茶出しなんかもあって、男子社員って細かい仕事が多くて結構忙しい。

女子社員は外出できるし、電話受付とかコピーやfaxは男子社員任せでいいから仕事に集中できるし、お給料も多くて羨ましい。男子には昇進だってないから、いつまでたっても女子社員の下で、補助業務だし。

あっ、いつの間にかお昼。僕達男子は早番、遅番で交替でお昼をとる。早番だとお店が空いていて気持ちいい。

早番の男子グループで今日はイタリアン。メニューに迷ったけど結局メディースセットにする。小振りな二種類のパスタにパンとサラダ、食後にミニケーキと紅茶がつく。こういうとき、男子って嬉しい。おしゃべりに夢中になっていると、もう一時間。

午後は女子社員が出払っていて結構余裕だ。三時、おやつとお茶タイム。男子社員だけの気軽さから、おしゃべりしながらまったり仕事できる。

5時になった。女子社員を尻目に、僕達男子は定時で帰る。何たって今日は映画がメディースデーなんだもん。

映画の後は男子会。恋バナや噂話、ドラマやファションで盛り上がって楽しい一時。でも最後はやっぱり陰口。男の子の嫌な部分だ。

週末はデート。

 

彼女がテーブルに残したタバコの箱から一本失敬する。

「こら、男がタバコなんて吸うな!」

僕は口元からタバコを取られて、鼻を軽く弾かれた。

そして、彼女はそのタバコをそのまま口にくわえる。嬉しい、間接キスしてくれた・・・

 

 

【メディ、メディースデイ】

メディとは現実のレディの男性版です。

メディースデイといえば、映画館等で男性向け割引がある日です。

また、「メディースアンドジェントルウーマン」は紳女淑男の皆さんと言う意味となります.

 



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<番外編 不思議な世界~他人からは女~>

<番外編 不思議な世界~他人からは女~>今回は本編とは別の世界のパラレルワールドです。

 

次の時限は体育。僕が着替えを始めようとすると、隣の席の女子に手を引かれる。

「早く更衣室いこ~」

連れてこられたのは、女子更衣室。

「ちょっと、まずいよ、僕おと・・・」

僕は、慌てて外に出ようとする。

「早く着替えないと間にあわないよ~」

またこのパターンだ。

僕は、ボクッ娘でも、最近流行りの男の娘でもない。れっきとした男子だ。なのに、周囲の人間からは、女子として扱われてしまう。

僕はそんな不思議な世界にいつのまにか迷いこんでいた。

今、僕の周りでは、下着姿の女子達が着替えの真っ最中だが、恥ずかしがっている暇はない。僕も急いで体操服に着替える。

「男子はグランド10週、女子は5週!」

体育教師の指示が響く。

こういう時は得だ。僕は、何くわぬ顔で5週で走るのを止める。

「一緒に柔軟体操しよう~」

先に走り終わった女子が腕をつかんで誘ってくる。

こういう時は、断っても無駄だってことはわかっている。結局、僕はその女子とペアで柔軟体操することになる。

「ちょっと、胸があたってるよ!」

僕は、あわててペアの女子に注意するが。

「え~、いいじゃん。女の子同士だし。」

はあ、またこれだよ。全く気にせずか、でも、 胸やお尻が体に当たって、気になって仕方ない。

 

次の授業が始まる前に、トイレへ向かう。男子トイレの扉を開けようとした時、後ろから女子に引っ張っられる。

「そっちじゃないよ、こっちでしょ」

連れて来られたのは、女子トイレ。やっぱりこのパターンか。あきらめて個室へ。僕は音姫を使うのも忘れない。

 

他にも女子から、ナプキンを貸してって頼まれたり、生理の悩みを相談されたりしたときは本当に困ったし、恥ずかしかった。帰り道に買物に付き合ったら、使ってるナプキンのブランド名を聞かれるし。

 

土曜日、クラスの女子の一人と、買い物の約束。やった、これってデートじゃ?

駅前で、待ち合わせしていると、頻繁にナンパの声をかけられる。

必死に断っている間に、彼女が来た。かっ可愛い。

二人で目的のショップに向って歩きはじめると、またナンパの嵐。

何故か彼女に向かわず、僕にばかり声がかかる。ナゼダ?

彼女はスカートで女の子らしい格好なのに対し、僕はといえば、ただのズボン姿なのに。

「相変わらずモテモテだね」

彼女が、いたずらぽく言う。

 

着いたのはショッピングモールの婦人服売場。

僕が手もちぶたさそうにしていると、店員さんが

服を勧めてくる。男物もあるんだ?と思っていると、出されたのは、フリフリのブラウスとスカート。

いつのまにか後ろに彼女も。

「カワイイ。試着してみたら?うん、試着すべき、いや、しなさい」

半ば強引に僕は試着室に入れられることに。

これを着るのか?

彼女の勧めを断り切れず、僕も買うはめに。こんなの、いつ着るんだ?

 

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休憩のため、喫茶店へ。

「お帰りなさいませ、お嬢さま」

メイド喫茶だ。何故か、ご主人様って声が、聞こえなかったような。

オーダーを決め、メイドさんを呼ぶ。

「お呼びでしょうか?お嬢さま」僕の方を向いて、メイドさんが尋ねてくる。

しばらくして、注文したコーヒーが運ばれてきた。っと、その時、メイドさんがバランスを崩して、僕の服が上下ともコーヒーまみれに。うわ~ドジっ子だ。

「さっき買った服に着替えたら?いや、着替えなさい」

彼女の強引な提案で、メイド喫茶の更衣室へ。

男子憧れのメイド喫茶の更衣室だが、今はそれどころじゃない。結局、これを着るのか・・・

フリフリのブラウスに、ティアードスカート。確かに可愛いよ、服は。

席に戻ると、メイドさん達が集まっきた「カワイイ~」

そんなに褒められると、恥ずかしい。

メイドさんと集合真。ちょっとうれしいかも。

 

数日後、

「一緒にバイトしょっ!いや、しなさい!」

またしても、彼女からの強引な提案。しかも、こないだのメイド喫茶だ。

僕は、とうとうメイド服を着るはめに。

「お帰りなさいませ、ご主人様」

僕が、このセリフを言うことになるとは。

「カワイイ~」

店中から、歓声があがる。

その後、僕は店内ミスコンで1位になるは、クラスのみんながやってくるわ。大変な目に。

 

生徒指導室に呼ばれ、写真を見せられる。それは、僕のメイド姿だった。

「こんな女性らしい格好もできるんでしょう」

何を言ッテイルんだ?

「今後は、キチンと女子の制服を着てくるように」

担任の先生まで、いつのまにか僕を女子だと認識していたのか?

 

うなだれて家に帰ると、既にセーラー服が用意されていた。

「先生から、連絡があったわ!やっとこの服を着てくれるのね!」

そう言う母の前で、家に入るなりセーラー服を着せられそうになる。

いつのまに用意してたんだ。

なんとか着るのを断って風呂へ入る。

風呂からでると、用意しておいた下着がない。代わりにあったのは、女物の下着と、ネグリジェ。

部屋に戻ると、男物の下着や服がなくなっていた。代わりにやはり女物が。

 

翌日、諦めてセーラー服で登校。なんだか、チラチラ視線を感じる。やっぱり変なのかな?

教室に入り、自分の席に着く。

「やっと男装やめたんだ?」

隣の女子に囁かれる。

 

身体測定も、女子と一緒にされる。下着姿の女子に前後に並ばれ、恥ずかしい。胸がないのも、何故かちょっと悔しいと思ってしまう。

測定結果の用紙を見ると、性別欄はちゃんと男と印字されてる。

 

水泳の授業も、女子扱い。

とうとう、スクール水着を着ることに。

 

学園祭では、メイド喫茶のメイド服を着てウェイトレスさん。ミスコンにも、いつのまにかエントリーされていて渋々出たが、断トツで、優勝してしまうことに。

 

日曜日、学校が休みなので、

久しぶりにズボンをはいてみる。だが、なんだか落ち着かない。普段、スカートの開放感に慣れてきたためか、スカートの方が落ち着く。

 

臨海学校で一泊することに。

スクール水着はもう慣れてきたが、お風呂はまずいよ。でも、やっぱり女風呂に入ることになってしまう。

 

仲良くなった女の子達と、今度はプールに行く約束。その前に水着をみんなで買いに行くことになった。

臨海学校では、地味なスクール水着だったため、思い切ってみんなでビキニを買うことにって、僕も?

プールで、とうとう僕はビキニデビュー。恥ずかしいし、胸がないのがなんだか悔しい....じゃないビキニが恥ずかしいだけなんだ。

 

女子は家庭科の授業で、お菓子作り。男子は技術の授業のはずだが、やっぱり僕は家庭科の授業になった。今日の課題はクッキー作り。授業の後、余ったクッキーを教室に持ち帰ると、待ち構えていた男子達が、僕のクッキーを奪い合う騒ぎに。なんで僕のクッキーばかり?他の女子も、クッキーを持ち帰ってるのに。

 

お昼休み、僕がお弁当を出すと、女子が席を寄せて集まってくる。女子に囲まれながら、お弁当を食べるのも、今では慣れてきた。

「はい、あーん」って、間接キス?

 

放課後、みんなでアイスを食べながらおしゃべり。なんだか女子って楽しいかも。

 

最近では家に帰っても、女ものを着させられる。でも、母の買ってくる服ってイマイチなんだよなあ。スリップとかネグリジェとかいまどき着ないらしいよ。あと、パンツもパンティーって言わないらしいよ。

でも、僕の部屋着はスリップドレスだし、寝巻きはネグリジェだ。こんな格好ではトイレも座ってするしかない。そういえば最近は学校に行くとき生理用品をいれたポーチも持たされている。

床屋も美容院になったし、化粧も覚えさせられた。

確かに可愛いけど何かがおかしい・・・・

     

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<逆転世界の設定について>

<逆転世界の設定について>

今回は逆転世界の設定についての説明です。

 

【学生の服装】

女子は、学ラン、ショートパンツ、ラッシュガード付き海パン、ジャージ

男子は、セーラー服、ブルマ、スカート付スクール水着、部活では、ミニスカにアンスコ。ジャージもあるがこれは不人気。

 

スカートのミニスカ改造が、男子生徒の間で流行。

アンスコやブルマを履いて、パンチラ対策するが、女子は、アンスコチラやブルマチラでも大喜び。

     

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【社会人の服装】

女子は、背広にズボン、革靴

男子は、ブラウスにタイトスカート、ハイヒール

 

【トイレ】

女子トイレは黒いスーツのマーク。サニスタンドと個室、汚物入れはあるが、音消装置なし。

男子トイレは赤いスカートのマーク。個室のみだが、汚物入れや音消し装置あり。

     

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【出欠】

混合式名簿ではなく、女男別名簿で女子全員の後に男子。

テストの時、名前の横の性別欄は、上段が1女、下段が2男。

教室のロッカーや、昇降口の靴箱も、上段が女子、下段が男子。

     

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【体育の授業】

男子は、女子の半分程度の運動量。

「女子はグランド10週、男子は、5週」など。

男子のハミパン直しがカワイイ。

     

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【着替え】

女子は教室、男子は更衣室。

 

【体罰】

女子対しては、多少の体罰は大目にみられるが、男子に対しては絶対不可。

 

【昼食】

女子は購買やコンビニで買ったパン食が多い。男子はほぼ全員が手作り弁当。

 

【部活】

テニス、チアリーディング、バトンが、男子に人気。昔ながらのミニスカにアンスコが共通する人気の理由か。

パンチラ狙いで、コートの金網に群がる女子多数。

また、野球部やサッカー部の男子マネージャーも人気。タオルの洗濯や部室の掃除、試合の時は、おにぎり作りやお茶出し。

 

【学園祭でミスターコン】

各クラス代表の男子生徒が参加。メイド服やミニ丈浴衣を着て競い合う。さらには水着審査まであり、大人気。

 

【男性保護法】

犯罪からの男性の保護を目的として制定された法律。男性に対する性犯罪を厳格化。また、成人男性にも保護者の設定を義務づけた。

 

【その他】

生徒会長やクラス委員長は、女子生徒。副会長や保健委員は男子生徒。

中学生ぐらいまで、女子生徒はよく男子生徒のスカートめくりの悪戯をする。

      

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思春期になると男子は男性用ナプキンをつける。

この世界の男性は、セクハラや痴漢の被害によくあう。しかも、この世界の男性は感じやすいため、思春期を迎えた男性は男性用ナプキンをつけるのが一般的。

なお、この世界では、男子トイレは全て個室のため大変混みあう。そのため、尿漏れ対策として男性用ナプキンをつける男性も多い。

(現実世界でも、尿漏れや痔対策用に男性用ナプキンは実在します)

      

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また、乳首も敏感になるため、思春期以降の男性は保護パッド入りのブラも着ける。

      

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修学旅行で、女子は男風呂覗きが恒例行事と化している。

 

会社で男子社員は、女子社員やお客様からお尻タッチなどのセクハラされることがよくある。

      

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逆転世界のオフィス2

いつもの通勤電車。

やだ、女が何人か乗ってる。ここは男性専用車両なのに。

次の駅でも、大量に女の人が乗ってくる。

また事故でもあったのかな。事故や台風があると男性専用車両でも女性が乗ってくるけど、折角の男性専用車両が台無しじゃない。

また次の駅でも大量のリーマン。すごい混んできた。

ボクは女の人の壁に囲まれる。キツイくてクサイ。女の人が乗るとこれだからイヤ。

『えっ』

やだ、お尻に手が当たる。もしかして痴女?

その手は少し強引に動くと、つり革へ捉まる。

紛らわしい。もうっ、女って邪魔だ。事故のときでも女は一般車両へ乗って欲しい。

 

給湯室の脇を抜けて更衣室へ向かうと、先輩の男子社員から声がかかる。

「もう、遅いじゃない。早く支度して!」

そうだった、今週はお茶当番だった。なんだか、今日は頭がもやもやしている。

「すみません。電車が遅れてしまって」

嘘じゃない。事故かなんかで電車が遅れてたのは本当だもん。

ボクは更衣室ですばやく制服に着替える。

「ここはいいから、先に布巾がけして」

先輩男子員の指示で、ボクは女子社員の机やカウンターの布巾がけ。その間に先輩が女子社員に茶を配っていく。

「今朝はすみませんでした」

男の先輩は、上司より怖い。ボクは給湯室に戻った先輩に必死に謝る。

 

「ミサちゃん。これコピー」

あんもう、同期入社の女子社員からもコピー依頼されるなんて、ちょっと悔しい。

 

お昼のあと、いつものとおりに喫煙室へ。

なんだか、今日は男子社員がボクしかいない、

今日は営業社員会議だとかで、普段外回りの女子社員でいっぱいだ。

喫煙室へボクが入ると同期の女子社員が驚いたような顔をしている。

「お前、男の癖に煙草なんて吸うのか?幻滅だなぁ」

今朝、ボクにコピーを頼んできた同期の女子社員だ。

普段女子社員は営業に出てて日中会わないから油断していた。

くそ!失敗だ。いつもの煙草仲間の男子社員達は、だからいなかったんだ。

でも、女って男の煙草を嫌がるっていうけど、本当なんだな。

 

午後も来客のお茶だしやコピー取りで仕事が度々中断される。

午後3時。

お茶汲みの時間だ。

ボクは給湯室へ向かって先輩の男子社員と一緒に用意する。誰かのお土産のお菓子をつけて、お茶を配る。

湯飲み茶碗を間違えないように配るのがもう大変。

また来客。大切なお得意様らしい。

『きゃっ』

ボクはお茶出しすると、お客様はボクのお尻にタッチしてきた。

やだ、でも大切なお得意様だっていうし、手を出す訳にはいかない。こんな時、男は泣き寝入りするしかないんだ。くやしい。

     

【挿絵表示】

 

午後5時。

「お先に失礼しまーす」

お茶当番したんだもん。定時で帰らせてもらうもん。

 

駅を降りて商店街へ。商店街ってスーパより安い時があるんだよね。

「お兄さん綺麗だからおまけしとくよ」

やだ、綺麗だなんて。決まり文句とは言え恥ずかしい。

家に帰って夕食の支度とお風呂の用意。

「ガチャっ」

玄関のカギを開ける音。

あっ、彼女が帰ってきたんだ。

「お帰りなさいご主人さま。お食事になさいますか?お風呂になさいますか?それとも・・・ボク?」

ボクは笑顔で彼女を出迎える。

 



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二人のクリスマス

「メディファースト、お先にどうぞ」(※メディとはレディの男性版です)

彼女はスマートにボクを先に店内へ入らせます。

元の世界だったら、まるでお姫様扱いです。

ちょっと恥ずかしい。

今日の夕食は、彼女が予約してくれたホテルの展望レストラン。

『わぁ~フレンチだ』

ギャルソンに案内され、店内を進みます。

『彼女とボクって、美女美男のカップルみたい』

お酒も入っていないのに、なんだか酔いしれてしまします。

席に案内されると、ボクは壁側のフラットシートに案内され、彼女は反対側の椅子に座りました。

フレンチってなんだか男性上位で、彼女に申し訳なくて落ち着きません。

「席を交換しましょうか?」

「いや、このままでいい」

優しい彼女。

 

食後のコーヒータイムで、いよいよプレゼント交換です。

ボクのプレゼントは手編みのマフラー。

ひと編み、ひと編み、彼女への思いを込めて編んだもの。

お小遣いの少ないボクは悩んだ末、手作りにしたんです。

「うお、スゲー。これ自分で編んだのか」

彼女の嬉しそうな顔が眩しい。

よかった、喜んでくれて。

そして、彼女からのプレゼントはハートのペンダントがついたネックレス。

素敵!

最近ボクは、こういうかわいいものにも抵抗がなくなって来ています。

元の世界だったら、女ぽくって、とても考えれられなかったけど・・・

今では、かわいいものを見ると、なんだか嬉しくて幸せな気持ちになります。

 

嬉しい。

でも、何だか高そうな感じ。

「結構、高かったんでしょう?」

「こら、そういうこと言わないの」

怒られちゃいました。

値段のこと言うなんてヤボだもんね。ボクったら、なんてバカ!

でも、きっと彼女ったら、バイト頑張ったんだろうなぁ。

 

「今ここで、ボクに着けてください」

ボクは思い切って彼女に頼んでみます。

恥ずかしがる彼女だったけど、渋々OKしてくれました。

「カチリ」

首の後ろで、留め金を止める小さな音がします。

嬉しい!

ボクはハンドバックからハンドミラーを取り出して見てみました。

ちょっとよく見えない。もっと、全体が見たい。

「ちょっと、お手洗い」

ボクはトイレのふりをして、洗面台の鏡で見てみます。

ボクの胸元に、銀色に輝くハートマーク。

素敵!

まるで結婚式で花婿さんがつける結婚首輪みたい。

ボクは指先にそっとキスして、その指をハートのペンダントに押し付けました。

ありがとうございます。このネックレスは一生大切にします。

愛しています.ご主女(しゅじん)さま。

     

【挿絵表示】

 

 

 

【ご主女さま】

夫が妻を呼ぶときの尊称です。

「ごしゅじんさま」と読みます。

主人公は彼女の夫になったつもりで、彼女のことを心の中でこの言葉で呼んでいます。



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ダブルデート

今日は、先輩の美夫(ミオ)さん達とダブルデート。

集合予定の一時間前なのにもう美夫さんがいる。

「女の方を待たせては悪いでしょう」だって。

男の子二人でしばらく待っていると、ナンパの嵐。

暫く駅ビルに避難。ショーウインドーに見とれる。いけない、集合時間だ。

「パチン」

美夫さんは先輩にいきなりビンタされる。

そして言い訳もせずに深々と頭を下げて謝る美夫さん。

ボクがびっくりして見ていると、先輩に促されて彼女もボクをビンタ。

「ペチン」

撫でるような優しいビンタだ。

美夫さんに合図されて慌てて頭を下げる。

不思議と頬がちょっと熱くなる。言い訳させてもらえなくてちょっと悔しいけど、なんだか嬉しい。これって初ビンタだ。

あっいいな。美夫さんは先輩に頭を撫でられている。素直に謝ったご褒美だって。

ボクも彼女に頭を差し出す。「コツン」ボクは軽く頭を小突かれる。調子に乗るなだって酷い。

電車に乗って移動。先輩と彼女は美夫さんとボクの席を確保してくれた。

男子って得だね。

スターランド遊園地に到着。最初はやっぱりジェットコースターだ。やだ、髪の毛がグチャグチャ。美夫さんみたいに結んでおけばよかった。休憩タイムで美夫さんとボクはトイレで髪の毛を整える。美夫さんは結んでいた髪の毛を下ろしている。

休憩コーナーで先輩と彼女がジュースを用意してくれていた。あれっ?グラスが二つしかない。やられた。

ペアストローだ。ボクは彼女とペアで飲む。

うわぁ、恥ずかしい、でも嬉しい。

レンタサイクルで彼女の後ろの荷台に横座り。やった!憧れの二人乗りだ。

園内を移動して芝生広場へ。シートを広げてお弁当タイム。

「はい、あーん」

ボクは彼女に手作り弁当を食べさせる。

「あっ、ご飯つぶっ!」

彼女の頬についた米粒を手にとってボクの口の中へ。

「ねえ、おいしい?」

「美味い。お前いいお婿さんになれるよ」

「ねえ、それって誰の?」

定番のお惚気だ。

「どうでもいいけど、お前作りすぎだろ」

彼女の食べ残しをボクは夢中で頬張る。えへへ、計算どおりだもん。

「お茶をどーぞ」

お茶くみは男子の嗜みだ。やった美夫さんチームに反撃成功だと思って隣をみると、先輩は美夫さんの膝枕で寝てる。ボクも負けない。彼女に膝枕だ。

ポツリって、にわか雨。お土産コーナーへ避難。

 

素敵!スターランド限定モデルのチョーカーを見つける。

一般モデルのカラーチョーカーにスターランドのマークやキャラクターをあしらった限定モデルだ。美夫さんとボクは目が釘付けになる。

やった!先輩と彼女から美夫さんとボクにプレゼント。

いつの間にか雨上がり。そしてやっぱり夕方は定番の観覧車。

それぞれペアで乗り込む。彼女はボクを手招きして、片膝に乗せる。彼女はさっきのチョーカーをボクの首に付けると、不意打ちのキス。

やられた。

もう、顔が熱くなる。ファーストキスの時よりもドキドキしてるかも。

観覧車から降りると美夫さんもチョーカーを付けてる。きっと女子達でチョーカーを付ける相談をしたんだ。

辺りはもう暗くなってナイトパレードの時間だ。

「カチッ」

不意に首が引っ張られる。彼女がいつの間にかボクのチョーカーにリードを付けたのだ。美夫さんをみるとやっぱり同じ状態だ。

「ただの迷子防止だ」なんて彼女は言い訳したけど嬉しい。結婚首輪をつけたお婿さんみたい。

美夫さんは先輩に腕を絡ませてる。ボクも負けない。彼女の腕に胸を押し付けて腕を絡ませる。

「おい、胸が当たってるよ」

「当ててんのよ」

お決まりのセリフで応える。リードを付けたお返しなんだから。それに今日のボクのブラは最新の衝撃吸収クッション付だから問題ないし。

「ボクのことはこれから呼び捨てにしてください」

ボクは彼女にお願いする。 だって呼び捨てされる美夫さんが羨ましかったんだもん。

「じゃあ、操夫(ミサオ)じゃ長いからミサでいいか?」

嬉しい。ペットに呼び名をつけるように、彼女に名前を付けられたみたい。

「ミサ!」

「はい。ご主女(しゅじん)さま」

ボクはコツンと頭を軽く小突かれる。

「こら!調子に乗るな。」

えへへ、夫が妻を呼ぶみたいな「ご主女さま」って、ちょっと気が、早かったかな。

     

【挿絵表示】

 

 

<美夫さんサイド>

駅前の時計台で待ち合わせ。

あっ操夫ちゃんが走ってくる。そんなに慌てなくて大丈夫。まだ、一時間前だよ。

二人で待っていると、ナンパが凄い。そりゃあ男の子二人だとナンパ待ちに見えるよね。操夫ちゃんを誘って駅ビルのウィンドーショッピング。集合時間にわざと少し遅れる。

「パチン」

きゃっ、先輩にビンタされた。

操夫ちゃんの彼女もつられて操夫ちゃんにビンタ。

うん。計画どおり。操夫ちゃんは泣きそうなそれでいて嬉しそうな不思議な顔をしている。よかったね。きっと今のが初めてのビンタでしょ。

不意に先輩に頭を撫でられる。これは計算外だけど素直に嬉しい。

遊園地でジェットコースターのあと、飲み物休憩。先輩にカップル用をお願いしておいたけど、ペアストローは結構恥ずかしい。

 

芝生広場でお弁当タイム。

あっ操夫ちゃんやる気まんまんだ。はい、あーん。ほっぺにお弁当。彼女の食べ残しを頬張る。食後のお茶くみ。

こっちも、先輩に膝枕だ。

すると操夫ちゃんも彼女氏に膝枕。かわいい。

 

お土産コーナーで限定チョーカーを探す。あった。操夫ちゃんと一緒におねだりする。

操夫ちゃんを誘ってお化粧直し。

その間にこっそり別売りのリードの精算を済ましてもらうよう先輩にお願いする。

観覧車で先輩の前にひざまずく。首にヒンヤリとした感触。おもちゃのチョーカーだけど本物の首輪みたい。嬉しい。先輩に顎をクイッと持ち上げられて、少し強引にキスされる。感激のあまり先輩の胸に飛び込む。すると先輩は優しく頭を撫でてくれた。

観覧車から降りると、もうナイトパレードが始まっている。先輩に耳打ちして、リードをチョーカーに付けてもらう。操夫ちゃんも彼女にリードを付けてもらってはしゃいでる。えへへ、結婚式で結婚首輪を曳かれる花婿さんみたいでしょ。

全て計画どおり。

 

<操夫の回想>

自宅に戻ってお風呂の中で今日一日を振り返る。

「ダブルデートしてよかったぁ。大成功」

初ビンタに二人乗り、ペアストローに、膝枕、そしてチョーカーにリードまで、最後には彼女に呼び捨てまでしてもらえた。

美夫さんに張り合ったら自然と出来たけど、もしかして、全て美夫さんの狙い通り?まさか遅刻したのも、わざとだったりして。

 

 

【お茶汲みは男の嗜み】

お茶汲みは男性の大切な礼儀作法とされています。

お茶汲み当番の男子社員は、オフィス内の社員に朝一番と午後3時にお茶だしします。



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三従四徳、従徳学院~高校時代の思い出~

今回は少し話が飛んで、主人公が結婚した後、高校時代を振り返るお話です。

 

「さんじゅう~」

「しとくっ」

「「じゅうとく!!」」

高校時代の先輩だった美夫(ミオ)さんとハイタッチ。

今日は、美夫さんとお昼過ぎのお茶会です。

いつもボクのグチや相談事を、やさしく聴いてくれる美夫さん。

今では、少し年上の親友のような存在です。

中学を卒業した後、ボクは第一志望の公立が受からず、止む無く第二志望の私立高校に通うことに成りました。

先ほどの『さんじゅう、しとく、じゅうとく』っていうのは、その高校時代、応援のとき使ったフレーズ。

「三従四徳、従徳」といって、ボクたちが通っていた私立従徳学院の校訓でもありました。

当時美夫さん達と一緒に応援したころをつい思い出してしまいます・・・

 

 

「フレー、フレー、じゅうとく!ガンバレ、ガンバレ、じゅうとく!、ガンバレ、ガンバレ、じゅうとく!」

今日は、全校生徒が野球部の応援に借り出されています。

元男子高だった従徳学院ですが、今ではスポーツ特待で入学した女子をメインに女子も結構います。

共学になったのに男子教育の『三従四徳』の校名なんて、女子は気にならないのかな。

 

三従・・・親、妻、子に従う、というアレです。

四徳・・・男性の備えるべき四つの徳。夫徳・夫容・夫言・夫功 といって、 

     夫徳:男性の心立てが善いこと

     夫容:男性の身だしなみが善いこと

     夫言:男性の言葉遣いが善いこと

     夫功:男性の務めに励むこと

 

だとか、少し古臭く感じます。

 

今日の相手は貞淑学園、同じく元男子高でライバル校です。

女子達は学ラン、ボク達男子は、チアリーダーの衣装を着て応援です。

ミニスカートにアンスコ。

今風のコスパンじゃなくてアンスコなんです。でも、こっちのほうがフリルがあってかわいい。

「さんじゅう~」

「しとくっ」

「「じゅうとく!!」」

ボク達は足を高く上げて決めポーズ。

いつの間にか集まってきた、にわかカメラマンがローアングルで構えます。

バカだなぁ、下着じゃないんだよ、アンスコって言って下着の上に着るから、ハーフパンツやスパッツと同じなのに。

女子達にはやっぱりパンツに見えるのかな。

そんなに見られると、なんだか少し恥ずかしくなってきます。

女子達って、もう野球の応援なんか関係ないみたい。

     

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あと、思い出すのは、マナー研究部。

男子高時代の元生徒会用の別館だった建物。

当時はマナー研究部の部室で、ボクと美夫さんの出会った場所。

上品な手つきで紅茶を淹れてくれた美夫さんに、ボクは魅了されてしましました。

そして、少しふざけながら気取って行なう、カーテシーの挨拶。

     

【挿絵表示】

 

まるでフランス貴族のサロンみたいな雰囲気。

ゆっくりと過ぎて行く時間が心地よかった。

小説のように秘密の契りをした訳ではないけれど、美夫さんとボクの心は深いところで繋がっていきました。

高校卒業後は二人とも、付属の短大へ入学。

就職先は別でしたが、二人とも結婚した今でもお付き合いは続いています。

 

昔のように、美夫さんはボクにお茶を淹れてくれました。

「ああ、美味しい、さすが美夫先輩」

いつのまにか、呼び方が昔に戻ってしまいます。



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結婚式

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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「汝はこの者を妻として迎え、病める時も健やかなる時も、妻を愛し、貞節を守り、よく従うことを誓いますか?」

「はい、誓います」

神父さまは、彼女の片足を洗って宣誓台に乗せました。

ボクはひざまずいて、愛と貞節と服従を心から誓って彼女の足にキスします。

ヒヤリ。

首筋に冷たい金属の感触を感じます。

彼女が、ボクに結婚首輪を着けてくれたのです。

「カチリ」

首輪の鍵をかける小さな音。

 銀色に輝く愛のしるし。

ボクっ、本当に彼女のものになったんだぁ。

ボクは一生この音を忘れないでしょう。

立ち上がって正式なキス。

万雷の拍手。

二人は睦まじく腕を組んで建物の外へ出ます。

そして、ボクは彼女にお婿さん抱っこされてブーケトス。

     

【挿絵表示】

 

ボクは指先にそっとキスして、その指を首輪に押し付けました。

 

愛しています、ご主女(しゅじん)さま。

 

 

【結婚首輪】

結婚した男性がつける首輪です。

結婚式で愛と貞節と服従を誓った後、新郎は新婦に結婚首輪を着けてもらいます。

 現実世界では、未婚女性にとって結婚指輪が憧れであるように、この世界では、未婚男性にとって結婚首輪は結婚の象徴であり憧れのものです。

 

【ご主女さま】

夫が妻を呼ぶときの尊称です。

「ごしゅじんさま」と読みます。



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夫の心得

結婚式でボクは、愛を誓ったけど・・・

「夫の心得」ていうのもあって、夫であるボクは、これもよく覚えて守らなくちゃいけない。

ボクは、ご主女(しゅじん)さまから渡された冊子に目を通してみる。

 

<夫の心得>

一、夫は妻を主女として敬い、よく従うべし

二、夫は礼儀を正しくすべし

三、夫は貞節をよく守るべし

四、夫は内助の功を立てるべし

五、夫は質素を旨とすべし

 

【解説】

一、夫は妻を主女として敬い、よく従うべし

妻は夫にとって大切なご主女さまです。

夫は妻を常日ごろから敬い、妻の言葉には素直に従うものです。

「妻に従うは夫の務め」なのですから。

 

・・・「妻に従うは夫の務め」って、ようするにご主女さまに心から従いなさいってことだね。

ちょっと古めかしいけど、婦夫(ふうふ)にとって、とても大切なこと。ボクはきちんと守ります。

 

 

二、夫は礼儀を正しくすべし

親しき仲にも礼儀あり、夫は妻に必要以上に甘えず、常に一歩下がって淑やかに振舞うこと。

また、家の外でも妻に恥をかかせぬよう、礼儀作法に通じておくこと。

 

・・・ご主女さまに甘えてばかりじゃダメってことかな。少しさみしい。

でも、礼儀作法にはちょっと自信がある。

こないだ、お座敷にあがるとき、彼女の靴を揃えて三歩後ろについていったら、お店の人に褒められたし。

 

 

三、夫は貞節をよく守るべし

夫は妻に対して貞操義務があります。

夫はみだりに家の外の女性と会ったりせず、慎みをもって行動すること。

一生涯において二妻にまみえず、操を貫く気持ちを持つことです。

 

・・・ご主女さま以外の女の人なんて、ボクにはあり得ない。

   これは、絶対大丈夫です。

 

四、夫は内助の功をたてるべし

夫がよく妻に仕えて奉仕することで、妻が活躍することを助け支えることができます。

それは夫の誇るべき功績です。

 

・・・彼女のお役にたつことなら、ボクどんなことでもして見せるもん。

勉強してもっと上手にご奉仕ができるようになります。ご主女さまのお役に立てるなら、どんなことだって・・・

ボク、ご主女さまをしっかりとサポートできるいい夫になります。

 

 

五、夫は質素を旨とすべし

男性は贅沢の誘惑に弱い生き物です。

虚飾に惑わされないよう、質素倹約に励むことです。

 

・・・確かに男ってそうかも。かわいい服や美味しいお料理とかに目がないもん。

でも頑張ります。

ご主女さまに高価なものは、おねだりしないようにします。

できる夫になって、質素倹約に努めます。

 

 

夫の心得ってなんだか、どれも古臭いけどキチンと覚えて、ボク、いい夫になります。

愛しています、ご主女さま。

     

【挿絵表示】

 

 

 

【夫の心得】

結婚した男性の規範とされている五箇条の心得のことです。

 

【妻に従うは夫の務め】

夫にとって、妻に従うことは責務であるという意味の諺です。

夫が妻に従順であることで、婦夫(ふうふ)円満になるとされています。



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ワンピースは宝物

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この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。

でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。

 

今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。

女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。

可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。

タイトスカートにハイヒール。

この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。

ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。

ドラマ やCMも、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。

僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・

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大好きなご主女(しゅじん)さまからのプレゼント

それはシルクのワンピース

 

長いキスの後、ご主女さまは床に紙袋を投げ捨てた。

「その中の服を着ろ!」

「はい、ご主女さま」

ボクはひざまづいて紙袋を手にとる。

定番のノースリーブで胸元が大きく開いたミニのワンピースだ。かわいい!

ボクが大好きなパステルピンク。清楚だけどセクシー。

ボクの好きな色を覚えててくれたんだ。嬉しい!

ご主女さまには既に裸を見られているとはいえ、女の人の前で見られながら着替えるのは何だか恥ずかしい。

あれ?この肌触りってシルク?

「これってシルクですか?とっても高かったんでしょう?」

「こら!ヤボなこと言わないの」

ボクは鼻を指で弾かれる。

「お許し下さい、ご主女さま」

ボクは鼻を押さえながら慌てて謝る。もう、ご主女さまったら照れちゃって。ウフフっ嬉しい。自然に笑みがこぼれてしまう。

このワンピースはボクの大切な宝物にします。ありがとうございますご主女さま。ボクは指先にそっとキスして、その指を首輪に押し付けた。

愛しています、ご主女さま。

 

     

【挿絵表示】

 

 

※ご主女さまはプレゼントを床に投げ捨てていますが、この世界では、妻が夫へ物を渡すときは、手渡しせず床に投げ捨てて渡すのが通常の行為とされているためです。

毎月の生活費も床に投げて拾い集めさせます。

 



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