蒼物語 (傍観者×)
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同級生を上手に殺す方法

俺の名前は葵蒼 よくあおいそう、あおいあおと間違えられるが葵蒼と書いてあおいしげると読む。そこそこ頭の良い大学に通う大学4年生だ。将来の夢は教師になって子どもたちと過ごし子どもたちを導くことだ。まあ去年卒業のはずだったんだけど実習で失敗してもう一年学校に行くことになった。いわゆる落ちこぼれ、落第生というやつだ。もう一年留まってその年を過ごす、留年というやつを経験した数少ない猛者だ。自らの欠点を補う為に出来うる限りの努力をしているというとカッコイイがようは書類の不備で落第したのだ。まあいまどき大学生の留年なんて珍しくないし俺の脳内情報だと大学生の実に23%が留年してるしー

まあ嘘なんだが…

 

そんな平凡?な俺だが1つだけある特殊能力・・・

いやそんな便利でよい代物じゃないな。言うなら欠陥があった。写真にビデオに映るとき姿が消えるのだ。身に着けている服や持ち物、影にいたるまで全てが映らなくなるのだ。なお消えるのはカメラなどの映像であって実際に透明人間になれるわけではない。なんちゃって能力なのだ。

だから女風呂を覗こうとすれば捕まるぞ。あれが許されるのはイケメンだけだ…

いやイケメンでも捕まるな。そもそもイケメンのリア充様はそんなことしなくても女に飢えてないだろ。

あれなんか心に黒い炎が・・・

 

オレがこの欠陥に気づいたのはリア充のまねして自撮りをしようとしたときに分かった。その時に周囲からクスクスと声が聞こえてきた。どうやらボッチで自撮りはNGだったらしい・・・

 

とにかくそういうわけで俺はこの欠陥を調べに調べた。この欠陥を使うにしても使わないにしても知っておいて損をすることはないからな。ネットで超能力について調べたり実際にカメラを使って撮ったり、コンビニのバイトで監視カメラで確認したりした。

その結果複数のカメラで撮影したりしても睡眠状態だったとしても映らないことが分かった。もちろんこのことは家族や恋人、友人にも話していない。家族関係も虐待や暴力を受けたことはないが特に仲が良いというわけでもない。友人もいないからだ。

なおここでいう友人がいないとは秘密を打ち明けられるような友人がいないのではなく友人と呼べる存在がいないということである・・・

ベツニサミシクナンテナインダカラネー

 

さて大学も終わったことだし今日もごみ掃除をしますか。休学しようか迷ったけどまあどうせほとんど学校行かないし掃除と兼用できるでしょ。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

人通りの少ない河川敷の近くで筋肉隆々ながたいのよい男と背は低く小柄なずる賢そうな男の2人組とと眼鏡をかけた顔や服に傷や泥があるひょろそうな体の男が話していた。

 

「おい!鈴木ぃ今日の友達料払ってねぇじゃねぇか。ささっと払えよ。」

 

「そ、そんなこと言ったってもうお金がないよ…」

 

「ああぁ?なかったら親の金パクってこいよ。財布から盗んで来いよ。」

 

「コンビニで強盗でもしてこいよ。ゴミ虫が」

 

「てっちゃんこいつにそんな度胸ないって」

 

「そうだな。だって生きてる価値ないゴミ虫鈴木だもんな。」

 

「おい鈴木ぃ全裸になれよ。」

 

そういって筋肉隆々な男古谷が鈴木の服を脱がせた。途中抵抗したら殴る蹴るの暴力を振るって全裸にさせた。

パシャパシャという機械音が響いた。

 

「はーいフルチン鈴木チーズ。」

 

「おい録画してやるからなんかしゃべれよ。」

 

「ッヒク、ッヒク

ひどいよ、どうしてこんなことするの・・・?僕がいったいなにをしたっていうんですか?」

そういって鈴木は泣いていた。

 

「あぁ?んなもんお前の顔がきめぇからに決まってるだろ。お前のようなゴミが同じクラスってだけでイライラんだよ。あとお前席が隣の夏帆ちゃんとしゃべってただろ?あれは俺がヤる予定の女なんだよ?なに気安くしゃべってんだよ?おいぃ?殺すぞ!」

 

「フルチンをボコボコにしてるnow。古谷VSフルチンwww」

 

そういって古谷が鈴木をボコボコニしていた。途中耐えきれなくなり倒れた鈴木を蹴り続けた。しばらくたったところで倒れた鈴木に唾を吐きかけながら古谷とてっちゃんが嗤っていた。

 

全身ボロボロの鈴木の髪をわしずかみにして小柄な男てっちゃんこと岩黒哲也が鈴木に話しかけていた。

 

「おい鈴木、誰にもチクるんじゃねぇぞ。何か言われても転んだって言え。もし誰かにチクったらお前の親の会社の前で暴れて失業させてやるからな?あと小学生の妹いたよな?兄の始末は妹がつけねぇとな?妹を死にたくなるまで無限にレイプしてやるからな?両親や妹だけじゃない。お前のジジイやババアも皆殺しにして家族をぐちゃぐちゃにしてやるからな?警察に言っても無駄だ。少年法って神な法律があるからな。すぐに出てきてお前の大切なもの全部壊してやる。覚悟しとけよ。」

 

そう言って掴んでいた髪を離した。

 

 

 

 

その光景を遠くから眺める男がいた。狂人葵だ。

 

「・・・想像通りのクズ野郎だな。見ているだけで吐き気が催す。さてどうするか。まずは尾行して住所を特定するか・・。」

 

それにしてもアニメとかマンガだとこういう時誰かが助けに入るのが王道なのに現実は非情だね…

この場合俺が主人公になるのかな?まあこんな平然と人を殺し、殺人を肯定するこんな奴が主人公なわけないか

 

 

俺の場合監視カメラに映らないのだから人から印象に残らないようにすればいい。そのためには尾行がばれないように動きが不自然にならないように気を付ける。それだけだ。確かに俺はアクシデントに弱い。だがそれを克服しようとは思わない。気を付けようとしても起こるのがアクシデントであって気をつけようがない。だからできるだけ自然にリラックスして俺がしようとしてるのは人を殺してその人の人生を終わらせるような仰々しいことではなくたまたま人の形をした人の言葉をしゃべる害虫を駆除しているだけ。だから構える必要も緊張する必要もない。ただ普段通りにする、それだけでよい。

 

 

おお、なんやかんや考えてるうちに標的の家についた。

えーっと・・・何ていうかでかいな。

3階建ての家も庭が学校の体育館くらいある家も壁がピンクの家も初めて見たぜ・・・

こんだけ金があるならいじめなんて馬鹿な真似はしないと思うんだけどな。若さゆえの過ち?それとも上流階級のストレス?まあどっちでもいいか。どうせ関係ないんだし

とにかく場所や配置はだいたい分かったから次はあのキン肉マン(悪)のほうも調べておくか。あと人気のないゴミ掃除の場所、地図で周辺の地理、特に警察署や交番を中心に

 

 

 

 

 

 

 

人気のない場所を何か所も見つけたしキン肉マン(笑)の家も分かった。なというか古くて小さい感じのアパートだった。とりあえず今日は帰って後日決行する。

俺は正義のヒーローでも何でもないただの狂人だ。

どんな理屈を並べようとやってることは犯罪だ。だからばれたら捕まりもするし裁かれる。俺自身悪人を殺すことを悪いとは思わないしやってることが正しくはないけど間違ってもいないものだと信じている。それにそれで救われてるやつもいると信じたい。

それに・・・

 

 

 

「ーだったらあいつらみんな殺してよ。ーを助けてよー」

 

「・・ーー、-----」

 

「そう・・・----。----しかないね。」

 

「-------さようならーーー」

 

 

 

あんな結末はもうたくさんだ。悪が得をして正義が損をする。頑張ったのに報われない世界なんて間違っている。だから僕がこの世界を変えてやる。捕まらずに慎重にそして後悔のないように俺は行動する。

 

 

 

 

 

そして

 

「僕が新世界の神になる」

 

 

 

 

狂人は進み始める。

例えそれが間違いで過ちで悪の所業だったとしても・・・

 

 

 

 

 




全国の鈴木様この物語はフィクションであり現実とは関係ありません

全国の古谷様この物語はフィクションであり現実とは関係ありません

全国の岩黒てっちゃん様この物語はフィクションであり…(以下略)





なお主人公は中二病デス


「僕が新世界の神になる」ドヤァ


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同級生を上手に殺す方法2

 

 

それは突然始まった。

 

初めはテストでよい点を取って女子からちやほやされてたのが気に食わない。キモ男のくせに生意気だ。ちょっと困らせてやろう。そんな理由だった

 

上履きを隠した。困っている姿が面白くて、癖になった。いいストレス発散になった。今度は教科書を隠した、体操服をごみ箱に捨てた、筆箱を捨てた。弁当をひっくり返した。それはだんだんとエスカレートしていった。

 

中学生になって学力や身体能力、コミュニケーション能力など様々ことが比較され優劣をつけられる中学生。また思春期による心と体の不一致、第二次性徴による性への高まり、それによるストレス。ストレスは人を変える。弱者を踏みにじることで得られる優越感。見てみぬふりをする我関せずな態度をとる教師、

それらの要因がいじめをさらに加速させていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵蒼は1人暮らしだ。自宅から大学に通えないわけではないが家にいるのが嫌で1人暮らしをしている。彼はいつものようにネットサーフィンをしていた。彼の趣味はゴミの掃除以外にネットサーフィンやスマホのアプリで時間つぶしなど自宅から一歩も出ないこともある筋金入りのボッチで引きこもりである。

葵はソーシャルネットワークサービス通称SNSのuwitterで炎上しているいじめの情報を集めていた。

それにしてもこいつら世界とつながってる感覚あんのかな?わざわざUwitterで犯罪自慢するとか世界に「僕犯罪しました」って言ってるようなものなのにな。まあ学生っていうとまだネットや個人情報の怖さが分かってない年頃だったかな?昔のことだからもう忘れた。まあ今も学生なんだけどな!モラトリアム万歳!

 

お、あったあったこの動画見てみるかな?

 

カチッカチッ

 

~便所にいるゴミ虫を追っ払って見たwww(動画付き)~

 

便所で飯を食ってる鈴木というやつに最初はトイレットペーパーや掃除用具を上から投げ入れて最終的にはバケツ一杯の水を上から入れていつ出てくるのか楽しんでる動画だった。

uwitterは案の定炎上していた。

 

@こいつらやばすぎwww

@これはちょっと許せないですね

@通報しました

@俺がガキの頃はもっとひどかったぞ

@ショタprpr

@きめぇ

@特定する

@こいつら頭悪そう

@こういうゴミがいるから今の日本はクソガキばっかなんだよ

 

・・・見てて胸糞悪くなるな。

とりあえずターゲットはこの2人だな。いじめを1人でするやつなんてほとんどいないな。まあとりあえずリーダー格と周りの取り巻きをゴミ掃除するか。本当は周りの面白がってるやつも教師も掃除してやりたいがあまり掃除しすぎると目立つからな。多くても5人までを基準に考えよう。

こういう時は5w1hで考えていこう。

 

 

 

 

 

 

ごみ掃除するときのコツは2つある。

1つは監視カメラやスマホ、指紋や頭髪などの証拠を現場に残さないようにすること。俺の欠陥能力で監視カメラには映らずに済むけど指紋や髪を絶対に落とさないようにしないといけない。だからごみ掃除をするときは手袋をして帽子をかぶっている。

2つ目は絶対に死体を見つけられないようにすること。死体があると殺人事件として警察が本格的に動き出して捕まる可能性が出てくる。というか間違いなく捕まるだろう。この超監視社会警察にマークされると逃げ切るのは至難の業だ。一応欠陥能力があるけどそれでも指名手配されたら意味がなくなる。もしかしたら俺の欠陥にすら気がつく警察も出てくるかもしれない。もちろん大学にも行けなくなる。もし逃げられたとしても教師にはなれない。だから絶対に捕まるわけには行かない。

 

逆に行方不明だと行方不明届けが出されて一応警察も捜査するがこれは近くを探索するのと行方不明者の情報を警察サーバーに登録するだけだから殺人に比べて捕まるリスクが格段に下がるといえるだろう。年間の行方不明届けは8万件以上出されており5000件近くは見つかってない。行方不明届けが出されてない場合も合わせると見つかっていない行方不明者は1万を超えるだろう。俺と似たようなことを考えて実行している奴がいたとすると年間1万を超える完全犯罪を達成していることになる。だから死体を処理するのは必須といえる。俺はつかまりたくないしな。

 

 

よし今夜1人目のキン肉マン古谷を掃除するか。公園から誘い出して人気のない所で絞め殺す。死体はスーツケースにつめて回収。

2人目の小柄な男てっちゃんも同じように誘い出して殺す。指紋と血痕、髪の毛に気を付けること。死体のスマートフォンの電源は切って、バッテリーを抜くこと。もし現場を見られたらちょっと可哀想だけど処理する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目スタート

 

 

夕方のブランコや滑り台、隣にはグラウンドもある大きめな公園の奥にある薄暗い繁み。そこにキン肉マンこと古谷を呼び出していた。

 

「おい、こんなところに本当にてっちゃんがいるのか?」

 

歩かされて若干イライラしながら古谷が訪ねてきた。

 

「はい。LINEやメールではなく直接会って話したいと言っていました。」

 

そんなわけないだろ。そもそも知らない人についていくってところが中学生だわ。多少腕に自信があるからそれが過信になっているんだろうな。いくらけんかが強くても相手がナイフや拳銃を持ってたら意味ないのにな。拳銃の弾をよけられるのなんてアニメとハリウッド映画の中だけだぜ。

 

「この奥で待っていると言っていました。」

 

「おお、ようやくついたか。やっぱり酒とタバコやりすぎたかの?一升はなかなか体に堪えるのぉ~ガハハハ」

 

「ずいぶんやんちゃですね。」

 

「だろ?オレはケンカでは誰にも負けたことないからのぉ。いつかボクサーになって世界をとるのが夢やねん。」

 

「その夢叶うといいですね。」

 

「おう。サンキューな。あんたのそれすごい大荷物だな。」

 

「ええ。実は私旅行が趣味なんですよ。」

 

などと話しながら歩いているうちに公園の茂みの奥深く大声で叫んでも誰にも聞こえなさそうな掃除するにはちょうど良い場所にたどり着いた。

「あ~蚊がうっとしいのぉ~それでてっちゃんはどこにおるんや?」

 

「あそこです。」

葵の指さしたほうを古谷が見た。その瞬間古谷の後ろに回り込み思いっきり股間に向かって蹴りをかました。

 

んがぁっ 

とうめき声が漏れたかと思うと古谷が股間を押さえてうずくまっていた。

それと同時にポケットに入れていた縄を取り出して首に巻き付け両側から思いっきり力の限り引っ張った。

「がぁぁ・・・てめぇ・・・ころs・・」

 

「・・・んなと・・ろで・・んでたまるかぁ・・」

 

首を絞めてしばらくはうめき声で何かを呟いてたが1分ほどで完全に動かなくなった。

「9分58、59、10分。よし」

 

そうして首の縄を緩め脈の確認をした。脈拍なし、瞳孔は・・・わかんないけど人間の生存限界の約10分首を絞め続けたから間違いなく死んでる。

よし死体をスーツケースに入れて帰るか。その前に位置情報から特定されたら厄介だしこいつのスマホの電源を切ってバッテリーを抜いておくか。

 

ごみ掃除1つ目終了!

 

 

 

スーツケースに死体を入れて普通に運ぶ。あまり警戒しすぎるとかえって怪しまれる。

 

 

 

2つ目のゴミも予定通り明日掃除する。下手に長引かせて警戒されたら厄介だしな

 

 

電車で帰るときにふと考えた。

 

弱者をいじめるのは良くないことなんだろ。でも人間は比べる生き物だ。自分より弱いものをいじめて自分より下がいると安心する、だから人と人とがかかわり続ける限りいじめはなくならない。いじめをなくしたいなら人と関わらないようにするか自分以外の人間を皆殺しにするしかない。だからいじめも差別も戦争もなくならない。人間は比べて優劣をつけたがる。たぶんこんなことをしても世界は何も変わらないんだろ。俺のやってることは間違っていて意味がないのかもしれない・・・でも何もしないのは性に合わない・・・

 

いや違うな。何もない昔の俺なら見てみぬふりをしたかもしれない。でもこんな犯罪をするにはうってつけの欠陥を得られた。本当は瞬間移動とか超パワーとか心を読む能力とか時間を止める能力とかが欲しかったけど一応欠陥ではあるけど能力は得られた。

 

これで行動できる。今までは見てみぬふりしかできなかったのに行動できる。主人公みたいになれる。非日常を味わえる。それが楽しいんだ。もちろん助けたいという気持ちも本物だと思うし、後悔はない。でも一番は自分の自己満足のため、言わばオナニーだよ。自己満足上等!俺はほかの誰でもない自分自身のために悪を掃除してやる!

 

 

 

 

その日の夜

 

てっちゃんは古谷に電話をかけていた。

おかけになった電話現在つか・・ガチャ

 

「古谷のやつ、また女でも連れ込んでんのか?まあいいまた明日ゴミから金巻き上げてゲーセンにでも行こうかな。そろそろあのゴミにしゃぶでも売りつけようかな?何かあってもあのゴミの妄言だと思わるか?

古谷の奴あれほどuwitterに乗せるなと言ったのに住所特定されあがって。俺までとばっちりじゃねぇか。あいつが一人でやったことにするか。これ以上ことが大きくなるならあいつ切り捨てよ」

 

 

 

 

次の日

 

 

家から出てきて少ししたところでずる賢そうな小柄な男てっちゃんに声をかけた。

 

「あの、哲也さんですか?私は古谷の知り合いの田中といいます。古谷の携帯は壊れているので伝言です。」

 

「本当に古谷の知り合いか?あいつからはお前みたいな知り合いいるなんて聞いてないけど」

 

てっちゃんが不審そうに尋ねてきた。

 

「まあ古谷とは知り合いというか腐れ縁みたいなものなので・・・それより聞いてた通り疑り深くて捻くれてますね、てっちゃんさん。」

 

「あいつそんなこと言ってたのか?」

 

「はい。頭はいいけど性格が捻くれていると・・・」

 

「あいつ・・・そうか・・・」

 

「てっちゃんが近くの公園で待ってると言っていたので話は公園でしましょう」

 

「わかった。俺も田中さんに興味がわいてきたしね」

 

 

 

 

公園についた

 

「ついたぞ。古谷はどこにいる?」

 

「あの茂みの奥にいます。」

 

「なんであんなところに?」

てっちゃんが再び疑いの目を向けてきた。こんなとき咄嗟に言うことを思いつけばカッコいいんだろうけどそんなに頭の回転が速くないので事前に考えていたことをいうだけだ。

 

「詳しくは知りませんがゴミから金をもらったから分配したいと。できるだけ人目のつかない場所で話したいといっていました。」

 

「あああのことか。どのくらいあったか見た?」

 

「詳しくはわかりませんが一万円札がいっぱいありました。」

 

「そうか。それ全部古谷にあげると言っておいてじゃあ俺はここで」

 

「え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ。」

 

「なに?」

 

「えっと・・・せめて直接会ってからにしてくれませんか?」

 

「はあ?嫌だよ。会ったら証拠が・・」

 

「ん?」

 

「何でもない。とにかく帰る。じゃあね」

 

仕方ない。葵は周囲を見渡して近くに誰もいないことを確認して哲也に声をかけた。

 

「てっちゃんさんこれ古谷さんからの渡し物です」

 

「だからいらないって」

 

「そういわず見てください」

 

そういって財布をワザと哲也の前に落とした。

 

「んだよこれ」

 

そういって財布を拾おうと哲也が屈んだとき後頭部にスタンガンを押し当てた。ネットで手に入れた即座に気絶するほどの改造スタンガンを後頭部に押し付けたのだ。哲也は糸が切れたように倒れこんだ。

倒れた哲也をすぐに立たせて担いだまま茂みの奥に行った。そのあと首を10分絞めてスーツケースの中に詰めた。こういう時マンガやゲームなら何か一波乱起こるものだが完全犯罪を達成するにはその一波乱をいかに起こさせないかにかかっている。見ている分には一波乱あったほうが面白いし売れると思うが、実際に当事者になると一波乱なんて起こらないに越したことはないのだ。

 

 

 

 

 

 

とりあえず今回のごみは2つあったので2日に分けて掃除をした。

 

 

俺にできることなんてこれぐらいしかない。社会のゴミを掃除するそれだけ。被害者のフォローもなにもしない。もしかしたら今回の被害者鈴木もまた別のいじめにあうかもしれない。いじめのトラウマで不登校になるかもしれない。いじめられるのが嫌でいじめる側に回るかもしれない。また縁があれば助けるしいじめてたら掃除するかもしれない。結局のところ自分の力でどうにかするしかない。俺が常に助けられるわけじゃない。たまたまネットで目に入ったからこの掃除計画を立てただけ出しな。もしかしたら今回いじめられてた鈴木は自分の力で何とかしたのかもしれない。他のだれかが穏便に解決したのかもしれない。逆に計画を立てるのが遅すぎて心がもう折れていてもっと早くに助けが必要だったかもしれない。でも俺はこの件にこれ以上は何もしない。結局のところ自分の人生は自分でどうにかするしかないのだ。そこで折れるならそこまでの奴だったということだ。

勘違いしないでほしいが俺は弱者が好きで保護したいとかそんなことは全くない。ただ努力する奴が好きなのだ。そして理不尽な目にあって努力してたやつが壊れるのが嫌いなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメで例えるなら優等生キャラのちょっと抜けているところが好きなのである。

 

 

 

 

 





同級生を上手に殺す方法編は終了です


次回から新しい章始めます


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強姦魔を上手に殺す方法





久しぶりの投稿です



<現代版切り裂きジャック現る>

 

>>なんでもそいつは女で男を誘惑して油断したところを殺すらしい。何人も殺されているって話だぜ。でも警察は表立った動きはない。これは何か超法規的な大きな力が働いているのではないか?例えば政府のお偉いさんの娘とか実は政府のエージェントが反政府的な人間を消して回ってるとか、悪の組織同士の抗争とか様々な噂がある。みんなも赤っぽい髪で顔に切り傷がある高い身長の女を見つけたらそいつが切り裂きジャックだ。間違いない。なんでこんな誰も知らない情報を俺が知ってるかってか?俺が実際に切り裂きジャックを見たからだ。でも報道もされない。もし警察に知られたら消されるかもしれない。だから一生残るここに投稿しようと決意した。もし俺がこの日からログインしなくなったら消されたと思ってくれ。じゃあな

 

 

 

 

 

葵はネットでいろんな噂ブログを見ていた。

 

現代の切り裂きジャックね…

もし実在したとしたら普通にこの目撃者殺されてると思うけどね。

というか赤い髪ってあにめじゃないんだからそんな髪してたら普通に目立つっての

まあそれはそうと俺のことは一切ないな、まあああったとしても信じる奴なんて稀だろう

 

 

噂ブログを一通り見た後葵はuwitterで獲物を探していた。やっぱりこうしてみるとゴミは多いから大きいものから処分していきたいな。

 

 

 

こいつちょっと怪しいな

@元祖レイパー15

 

鍵かかかってるのか、とりあえずフォロワー欄から鍵がかかってない奴を選んで会話を読んでみよう。プライバシー?知らない子どもですね?そもそもネットに何か書く時点で見てほしいといってるものだから問題ないな

 

今日もやちゃた♡

>毎回毎回やばすぎ

これが女の子の写真

>おおー抜けるわ~

>やべぇww

>がちな奴やんwwwwww

>prprprprpr

なかなかよかったわやっぱりはじめてに限るな

>マジうらやまし

>・・・・

>・・・・

 

これはたぶん犯罪自慢だろうな・・・

レイパーって言葉からして強姦か…

てかuwitter本社仕事しろよ!

もう少し詳しく調べてみるか

まずはコイツと相互フォローする必要があるな。コイツのフォロワーからあんまりインしてない奴を探して

@のぶなが2代目 プロフィール のぶながの2つめのアカウントです。1つ目は壊れて使えんくなったw

 

よしこれでフォローしてあとは認証されるのを待つ。

→あなたのフォローが承認されました

はやっ

 

>よ、おまえのぶか久しぶりやんけ

@おう。ちょっちスマホが壊れてしばらくインできなかったわw

 

よしここからこいつの住所を調べるか

 

調べていくうちに強姦した時の写真や動画が何枚も張られていた。

 

それはまるで強姦したことを誇るかのように飾られていた

 

 

 

 

 

突然だが葵蒼は純愛主義者である。アニメでヒロインと主人公の幸せなエンドばかりを見ているから葵は恋愛はきれいで尊いものだと信じている。もちろん現実の恋愛がきれいごとばかりでないのも知っているしレイプやセクハラ、強姦などの事件があるのも知っている。しかし純愛至上主義の彼にとって強姦やレイプなどの愛無き性行為は大嫌いなのだ。強姦した相手には被害者と同じくらいに殺意を覚えるのである。

 

今回はこいつを殺す・・・いや掃除するか

 

 

強姦とは相手の意志に反し、暴力や脅迫、相手の心神喪失などに乗じ強要して性行為を行うこととある。

 

つまりクソ野郎だ。そんなにたまってるならAVか風俗行けよ、いったことないから知らんけど風俗店なら性行為できるだろ

 

さてだいたいの場所もわかったしいよいよ社会のゴミを掃除しに行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日が落ちてあたりが薄暗くなる時間帯、特定したレイプ魔が近くに住んでる場所に来ていた。そこで1人で歩いている女性の後を気づかれないようにつけていたらレイプ魔が見事に女性に襲い掛かっていた。そこでレイプ魔を背後から奇襲して木材で叩きつけた。その男は頭から血を流しながらも立ち上がった。

 

「くっそ完全に意識を刈り取れなかった。今度から筋トレしようかな」

 

と葵は軽口を叩きつつ少し焦っていた。

 

 

「おいなにしあがんだてめぇ!」

男は息を荒だげながらそう叫んだ。

 

そんな男に葵は大きくないけどハッキリと聞こえる声で男に問いかけた

 

「お前はレイプするとき心が痛まなかったのか?」

 

そういうと男は興奮しているのか声を荒だげながら答えた。

 

「お前見るからに童貞っぽいもんな。なんなら俺と取引しないか?その女はお前にやる。いやなんなら人妻、アイドル、俺の持ってる女でほしい奴はいくらでもやる。だからこの場は見逃してくれよ。お前も男ならわかるだろ?男は女を犯す生き物で女は男におかされる生き物なんだよ。」

 

「・・・・・」

 

「だいたいな女っていう生き物は心の中じゃ犯されたがってるんだよ。初めは抵抗しても体は正直でな。どんどんどんどん気持ちよくなってくるんだよ。だから俺は女の望みをかなえてやっただけだ。だいたい俺みたいなそこそこのイケメンに抱かれたんだから女も幸せだろ?」

 

 

「そうだな。じゃあ死ね」

そういってスタンガンで気絶させようとレイプ魔に近づいていくとレイプ魔はポケットに入れていたナイフを取り出した。

「うらぁ!ち、近づいたら殺してやる。」

そういってナイフを振り回して葵を近づけないようにしていた。

 

葵は最初に男を殴った角材を拾い、ナイフを持った手を何度もはたいてナイフを落とした。

そのナイフを拾い上げレイプ魔の股間に突き刺した。

その瞬間男が絶叫を上げた

 

「ぎゃぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

「どう痛い?でもお前に襲われた女の子の心の方がいたいと思うよ?」

 

そういって葵は男の股間に何度もナイフを刺した

 

「これだから、リアルは嫌いなんだ。頑張った人が、報われずお前みたいな、ゴミに食い物にされる。嘘ついたもん勝ちで、やったもん勝ちで、真面目がバカを見る。だから、お前らみたいなゴミを、1人残らず掃除してやるんだよ。」

 

あら?少し興奮しすぎたな。これどうしよう?葵が手元を見ると服に血がべっとりとついて男の死体も下半身が血だらけだった。

 

とりあえず地面についた血の上には土をかけて、服はトランクの中に替えがあるし血の付いた死体は大きなビニール袋に入れて血を漏れないようにして持ち帰ろう。

 

 

 

そうして事後処理の終わった葵が立ち去ろうとした時

 

「待ちなさい!」

 

 

振り向くとそこには燃えるような赤い髪の女性が立っていた。

 



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