異世界の神が幻想郷にやってきた (マフィン)
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幻想入り

「はぁ、今日も異常なしと」

 

毎日の日課である世界の監視もこれで終わり後何もす

 

ることが無い。

 

俺、創造神ハルトと呼ばれています。一応最高神で

 

す。

 

「はぁ、誰だよ上級神以上は世界に降り立つことがで

 

きないんだよ。暇すぎるだろ」

 

人間だった時が恋しいな。あの時は何も縛られなくて

 

自由だったからな。自由に何でもしたから結果的に神

 

になったので後悔はしていない。

 

「しょうがない。今日も眠って時間を潰すか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

んー、よく寝た。と、ここ何処だ。何故俺はこんな所

 

で寝ていたんだ。にしても暗い。真っ暗だ。

 

「気味が悪い所だな。なんか俺の管理してる界とは空

 

気が違うぞ。圧倒的に神力が少ない。通常世界でも多

 

少は神力あったんだけどな。その代わりにあっちの世

 

界とは比べものにならない程に魔力が多い。魔法使い

 

にしては嬉しい環境だな」

 

 

ここが何処か分からない。もしかしたら俺が管理して

 

る世界ではないかもしれない。

 

しばらく歩いていると長い階段があった。それはそれ

 

はとても長い階段だった。

 

「これを登るのかよ。めんどくさいな」

 

数十分かけてなんとか登りきった。やっぱり運動不足

 

か。異様に疲れるのが早い。神力が少ないせいでもあ

 

るがここまでくると運動不足だな。

 

登り切るとそこには屋敷があった。

 

「おー、すげぇ綺麗だな」

 

「誰だ貴様は?」

 

おっと、第一住人発見。更に女の子か。

 

「ここに迷い着いた者だ」

 

「ここは死者が集まる冥界だ。貴方のような生きてい

 

る人間が来るのはおかしい。やはり侵入者か」

 

そうすると女の子は剣?刀?を向けてきた。

 

「成敗!」

 

すると、女の子はいきなり切りかかってきた。

 

「うおっと危ねぇ。何すんだよ、危ねえだろうが」

 

女の子は更に切りかかってくる。聞く耳無しですか。

 

中々の剣の腕前じゃん。これだとBランクぐらいの腕

 

かな。

 

「いきます。人符 現世斬」

 

なんだなんだ。高速で移動してきたぞ。スキルの類

 

か?

 

しかし、動きが正直で分かりやすいな。神である俺だ

 

とスローモーションで見えるわ。

 

「はああぁぁぁぁ!」

 

んー、どうしようかな。反撃してもいいんだけど加減

 

出来るかな?

 

まぁ、一旦避けるか。

 

「な、何故避けれるの!?」

 

「何故って、それは単純に横に避けたからだよ。あの

 

スキル真っ直ぐに突っ込んでくるやつだろ」

 

「スキル?貴方は何を言ってるんですか?」

 

何?スキルではない?だったらあの動きはなんなん

 

だ。単純に身体能力だったら化け物だぞ。

 

「なんでもいいです。これでとどめをさします」

 

「ふぅーん、さっさとかかってこいよ」

 

「人符 現世斬」

 

またあの居合斬りみたいな奴か。仕方がない、本人も

 

その気なんだから反撃させてもらうか。

 

「雷魔法、サンダーシュート」

 

「なっっ!なんだその技は!うわぁぁぁぁぁああ!」

 

見事に俺が放った魔法が相手に当たった。一応手加減

 

してるから死んではないだろう。

 

さてと、この子どうしよう。

 

多分、この屋敷の住人だと思うから他に人がいたらな

 

んとかしてくれるかな。

 

「ごめんくださ〜い」

 

「は〜い」

 

奥から声がした。声からして、かなり若いな。

 

「どちら様ですか〜」

 

水色の着物を着て桃色の髪をしている女の子が出てき

 

た。それに桃みたいにたわわに実った胸がなんとも男

 

心をくすぐる。

 

「ハルトだ。多分この子お宅とこの子だろ」

 

「あらあら、妖夢じゃない。どうしたのこれ」

 

「侵入者だと言って切りかかってきたから撃退した」

 

まぁ、あながち侵入者で間違い無いけど。

 

「そうだったの。この子は知らない人だと侵入者だと

 

言って切りかかるんだよね。師匠の教えを守るのはい

 

いけどね」

 

「まぁ、職務に忠実だったんだろ」

 

「そうそう、私は西行妖 幽々子だよ。この冥界を管

 

理しているよ」

 

「変な事を聞くかもしれないがいいか?」

 

「別にいいよ〜」

 

「この世界ってなんなんだ?」

 

「ここはね〜忘れ去られた者の楽園、幻想郷だよ」

 

 

 

 

 

 

 



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いきなり戦闘!?

「幻想郷?」

 

「そうよー。でも、幻想郷は世界の一片だけどね」

 

「少し待ってくれ」

 

俺は脳をフル回転させ自分の記憶の中にこんな所があ

 

るか調べた。

 

「うーん、やっぱりないな」

 

どうしたものか。多分帰ろうと思えば帰れるんだけ

 

ど、今こうして世界に降り立ってるんだからもうちょ

 

っと楽しむか。

 

「っ!誰だ」

 

突如、この近くの空間が歪みそこから微かに気配がし

 

た。

 

「あらあら、紫じゃない。どうしたの?」

 

「ごめんね、幽々子。今回用があるのはそこにいる人

 

なんだ」

 

なんだなんだ、目玉がいっぱいある所からなんか女の

 

人が出てきたぞ。不気味だな。

 

「貴方は外来人かしら?」

 

「外来人?」

 

「外の世界からこっちにきた人の事だ」

 

「それなら、俺はそれに該当する」

 

「やっぱりか。通りで博麗大結界に少し隙間が開いた

 

わけだ。貴方はどうやってここに来たか覚えてる?」

 

「いや、さっぱりだ。気づいたらここにいた」

 

「貴方の名は?」

 

「俺の名はハルトだ」

 

「そう、私は八雲 紫よ」

 

紫もそうだけど今まで会った幻想郷の女の子って全員

 

可愛いじゃん。

 

「えーと、貴方の能力はと。は!?」

 

「どうしたの〜紫」

 

「ハルトには3つの能力がある。1つ目は意した物を

 

創り出す程度の能力。2つ目は全てを見抜く能力。3

 

つ目は魔法を使う程度の能力」

 

能力?こっちの世界ではスキルの事を能力というの

 

か。でも俺そんなにスキル少なくないぞ。なんたって

 

神だからな。

 

1つ目が創造のスキル、2つ目が神眼、3つ目が全魔

 

法だろ。

 

「3つもあるんだ〜〜凄いね〜」

 

 

「そんなに凄いのか?」

 

 

「そうだよ〜普通だと能力は一個だけだよ」

 

 

「幽々子はどんな能力なんだ?」

 

 

「私は〜死を操る程度の能力だよ。紫は境界を操る程

 

度の能力」

 

それは、もう程度の能力の強さじゃないだろ。幽々子

 

なんて死を操れるんだぞ、紫はどこでも繋がることが

 

できるんだろ。チートだ。

 

「何で言っちゃうのよ幽々子。まぁ、いいわ。単刀直

 

入に言うけど貴方は何者?」

 

うーん、いつか聞かれると思ったがどうしよう。

 

 

「至って普通の一般人だが」

 

 

「嘘よ、普通の一般人がこんなに能力を持つ筈が無

 

い」

 

 

「人には言えないものがあるんだよ」

 

 

「そう、ならば貴方を倒して聞くまでよ」

 

どうして幻想郷は血の気が多いやつが多いんだ。

 

たしか紫は境界を操る程度の能力だったよな。絶対そ

 

れを活用して攻撃してくる筈だ。

 

 

「なんでそこまでして俺の事を知りたがる!!」

 

 

「貴方から力が読めないからよ。こんな事初めてよ」

 

全くどうかしてるぜ。読めないからってそんなにダメ

 

なのかよ。

 

 

「はぁ、いいよ相手してやるよ」

 

 

「賢者と呼ばれてる私に勝てるかしら」

 

 

「何もやってみないとわからないだろ」

 

紫はそう言うとなんかの玉?みたいなのを飛ばして来

 

た。色鮮やかだなぁ。って、そうじゃないそうじゃな

 

い密度やばすぎだろ。

 

 

「っっ!?なんだよこれ」

 

 

「あら、知らないのかしらこれは弾幕というものよ」

 

ほぉ、弾幕というのか。どういう原理でこんなになっ

 

てるんだろう。

 

 

「ほらほら逃げ回ってるだけだと勝負にならないわ

 

よ」

 

クソが。いい気になりやがって。絶対その顔を一発ぶ

 

ん殴ってやる。

 

 

「幻巣 飛光虫ネスト」

 

んー、さらにめんどくさい物がやってきた。仕方がな

 

い、少し力を見せることになるかもしれないけどいい

 

か。

 

 

「これで決まりよ」

 

 

「それはどうかな、消去(デリート)」

 

あたり一帯を支配していた弾幕は突如消えた。いや、

 

ハルトによって消された。

 

 

「はぁ!?貴方何したのよ?!」

 

 

「お前に教えてやる義理なんてないね」

 

 

「何したか分からないけど貴方は一回も私に攻撃を当

 

てていない!!ただ弾幕を消すだけでは脅威にはなら

 

ない」

 

 

だめだなー。一回で相手との力量の差を理解しない

 

と。

 

「さてと、さっさと決着をつけますか。なぜか物凄く

 

眠いからな。創造『グングニル』そいやっと」

 

 

「えっ?きゃあああぁぁぁ」

 

いやー、吹っ飛んでったな。致死性を持たせてないけ

 

ど大丈夫かな?死んでないよね?

 

 

「いやー、凄いね〜。あの紫を倒しちゃうなんて。通

 

りで妖夢が簡単にやられる訳だ」

 

 

「もう、やめてくださいよ幽々子様。あの時に戻れた

 

ら自分を殴ってでも止めたいですよ」

 

 

いつのまにか最初に斬りかかってきた子が目を覚まし

 

ていた。

 

まぁ、これで一件落着?

 

 

 

 

 

 



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