東方世界禄 (ナインポイントエイト)
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プロローグ -カランside-

プロローグ -カランside-

 

 

 

「絶望」

 

それだけだった

 

 

 

魔法使いの血筋の水月家の残りカスのボクは幼い頃に両親を亡くし、唯一残っていた祖母の家で生活していた。

祖母は重度のガンを患っていて、よく発作を起こしていた。

ボクは魔法使いの血筋だということしか教えられておらず、魔法の勉強は一切していなく、全くと言っていいほど魔法が使えない。

人里で祖母の看病をしなければならなかったし、そもそも勉強出来る教材も無かった。

 

ある日買い忘れたジャガイモを買いに出かけたら、祖母はトマトスープに火をかけていた時に発作を起こし、近くにあった新聞紙やら布巾やらに火が移り、祖母は亡くなり、家は全焼した。幸い隣の家には火が移らなかったが、とうとう引き取ってくれる家族もいなく、生活の宛が完全に無くなり、ふらふらと魔法の森で自殺しようと、他の木々より大きな木の下に倒れて、眠った。

 

 

気がつくと白黒の服に身を包み金髪のくせっ毛を1部三つ編みにした魔法使いの様な少女が声をかけてきていた。

 

金髪の少女「お前、こんな所で何してるんだ?大丈夫か?」

 

綺麗な金色の目で、いかにも不思議そうな目でボクの顔をのぞき込んでくる。

 

カラン「ボク、家族も家も全部無くしちゃってさ…一応魔法が使える血筋なんだけど、教えられてないから、本当に何も出来なくて、もうここで死のうかなって…君も、魔法使い?」

 

何故、こんな事話してしまうのだろう、どうしてこの目の前にいる何の関係もない金髪の少女に話してしまうのだろう。

 

きっと、友達がいなかったから、祖母以外に心配してもらえたことが、嬉しかったのだろう。

 

金髪の少女「ああ!霧雨 魔理沙!普通の魔法使いだ!そういやお前、名前は?」

 

カラン「カラン、水月 カラン。」

 

魔理沙「そうか、カラン、お前私の家で住まわせてやるよ。魔法も教えてやる。その代わり雑用もしてもらうがな。」

 

魔理沙は少し考えてからそういった。

 

 

 

嬉しかった。素直にそう思った。

 

もしかしたら、もしかしたら魔理沙はボクのことを助けてくれるかもしれないと思った。打ち明けたら、本当に助けてくれた。命も心も救ってくれた。

いや、死ぬ前に声をかけてくれただけでもボクにとっては充分助かった気分だが。

 

 

カラン「いいの!?ありがとう、これから、よろしくね。魔理沙。」

 

 

 

 

 

それからボクはある程度の魔法、弾幕も使えるようになった。弾幕はお花がモチーフ。魔理沙みたいな火力は無いけど、広範囲のホーミング、お花は扱いやすく、棘の攻撃力は強いほうだ。なかなか気に入っている。

 

 

そんな楽しくて平和な新しい日常に、ある事件、いや、異変が起きた。




プロローグ -カランside- でした。
なるべく原作の通りに書きたいと願っています。まぁ、読者の皆さんが「これ違うだろ」と思いましたら、コメントお願いします。いいなと思ってもコメントお願いします笑


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プロローグ -魔理沙side-

プロローグ -魔理沙-

 

今日もいつものように、魔法の研究と燃料に使うキノコを探しに魔法の森にやって来ていた。

今あと少しで新しい魔法が使えるという段階で、キノコが無くなってしまったのだ。

私の魔法はほかの魔法使いと違って、火力重視だからな。たくさんのキノコが必要となる。

いつもよりたくさんの珍しいキノコが見つかったのと、魔法の研究、燃料に使えるキノコを採取して、ワクワクしながら今いる場所よりもっと深碧の広がる奥に進んで行くと、他の木々より大きな木の下に、水色の髪を腰まで伸ばし、前髪をぱっつんに切りそろえ、黒いレースやフリル、リボンがたくさんあしらわれた服に身を包んだ小柄で美しい少女が倒れていた。

私みたいに森にキノコ狩りでもしに来て、途中で具合が悪くなり、倒れてしまったのだろうか。もしそうだとしたら大変だ。見殺しになんて出来ない。

気になって声を掛けてみた。

 

魔理沙「おーい!」

 

水色の髪の少女のまつ毛が震え、目を覚ました。

 

魔理沙「お前、こんな所で何してるんだ?大丈夫か?」

 

そう言った途端、少女の紫の目から光が消えた気がした。

 

水色の髪の少女「ボク、家族も家も全部無くしちゃってさ…一応魔法使える血筋なんだけど、教えられてないから、本当に何も出来なくて…君も、魔法使い?」

 

今にも消え入りそうなか細い声で、さぞかし辛そうにそう言った。

 

私は、本来何も知らない筈のこいつを、何故か助けたくなった。

 

魔理沙「ああ!霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!そういや、お前、名前は?」

 

水色の髪の少女「カラン、水月 カラン」

 

そうか、カランか…。こいつに魔法を教えながら、私の家で住まわせれば、カランの助けになるだろうか?

 

魔理沙「そうか、カラン、お前私の家で住まわせてやるよ。魔法も教えてやる。その代わり雑用もしてもらうがな。」

 

カランの紫の目に、希望の光が戻ってきた気がした。

 

カラン「いいの!?ありがとう、これから、よろしくね。魔理沙。」

 

そう言って、可愛らしく晴れやかに笑った。

 

 

 

 

 

それからカランはある程度の魔法、弾幕も使えるようになった。全く、成長著しいものだ。初めての弟子(?)が出来て、嬉しかった。魅魔様も、こんな気持ちだったのかななど、カランの魔法や弾幕を見ていると思う。

弾幕ではお花がモチーフ。私みたいな火力はないが、広範囲のホーミング。棘の攻撃力は強いほうだ。気に入っているらしい。

 

そんな楽しくて平和な新しい日常に、ある事件、いや、異変が起きた。




プロローグ -魔理沙side- でした!

なるべく同じ時の話でもいろんな人の目線で書いていきたいと思います。
全部読んで頂いてもいいですし、「この話はこの子のだけ」という感じで読んで頂いても結構です。
次は紅霧異変について書いていきたいと思っています。
次話でお待ちしております!


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紅霧異変【一面】-カランside-

この話で出てくるルーミアのスペルカード説明です。

夜符『ナイトバード』
左右に円弧状に青色の弾幕をばら撒く。

闇符『ディマーケイション』
波紋状に青、緑、赤の順に米粒弾をばら撒きながら敵狙い(今回の場合カラン、魔理沙)の青い弾を発射する。


紅霧異変【一面】-カランside-

 

魔理沙「カラン!!」

 

魔理沙が切羽詰まったようにボクの名前を呼んではね起きてしまった。魔理沙はボクのベッドの東側にある近くの窓を凝視している。

急になんだろう?

眠い目を擦ってボクものぞき込む。

 

カラン「ウソ…」

 

信じられなかった。

 

時計ではまだ昼の12時を過ぎた頃なのに、空は血のような紅い霧で包まれている。

2人は部屋着と寝癖の状態で外に出てみると、その霧は僅かだが魔力を帯びている事が分かる。ボクと魔理沙は魔法使いだからなんともないが、人里の普通の人間にとっては有害だし、人々の生活に日がささないのも問題だ。

2人でこの幻想郷に起こっている異変を解決しなければ。

強い決心をした。

隣にいる魔理沙を見ると、こちらも可愛らしい顔に険しい表情を浮かべている。

 

カラン「魔理沙、霧が濃い方に行けば、犯人が分かるよね?」

魔理沙「ああ、今すぐ準備をして異変解決してやるぜ」

 

2人でホウキにまたがり少し飛ぶと、妖精らしき奴らが攻撃してくる。

ボク達も魔法で倒していく。

ボクはこんな異変が起きているというのに、何故か楽しかった。

 

魔理沙「こういう気持ち、なんというか…

あいつだったら「気持ちいいわね」とか言いそうだな」

 

あいつ、というのは霊夢の事かな。

 

カラン「確かに」

 

魔理沙「私は夜は嫌いだけどな。変な奴しかいないし」

 

幻想郷には変な奴しかいないんじゃないかな。

そう思った時、金髪を肩ぐらいで切って、御札で出来たリボンを髪に付けた少女が現れた。

 

金髪の少女「変な奴って誰の事よ」

 

魔理沙「誰もお前のことって言ってないぜ」

 

金髪の少女「それはまぁ、当前」

 

魔理沙「で、なんでそんなに手を広げてるのさ」

 

カラン「確かに」

 

金髪の少女「聖者は十字架にはりつけられましたって言ってるように見える?」

 

金髪の少女が無邪気に笑う。

 

魔理沙「人類は十進法を採用しましたって見えるな」

 

魔理沙がそう言った途端、弾幕が降ってきた。

これぐらいならボクでもよけられる。

 

少し油断してしまった。いつも魔理沙に戦いで油断するなと言われていたのにも関わらず。

 

金髪の少女「夜符『ナイトバード』」

 

また無邪気に笑った。この子も楽しいのかな。

弾幕の間を通って攻撃を仕掛ける。

 

金髪の少女「闇符『ディマーケイション』」

 

当たりそうになるがギリギリのところでよけられた。

2人がかりで攻撃をする。

そして、金髪の少女は地上へ落下していった。

 

魔理沙「人類以外は指は10本しか無いのかしら」

 

カラン「さぁ?」




紅霧異変【一面】-カランside- でした!

ルーミアとの戦いを書きました。
だいぶ雑になってしまいました。ルーミアファンにはとても申し訳ないです。
ルーミアも結果的には負けてしまいましたが、カランと魔理沙と戦えて、楽しかったんではないでしょうか。

次の話でお待ちしております。


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紅霧異変【一面】-魔理沙side-

この話で出てくるルーミアのスペルカード説明です。

夜符『ナイトバード』
左右に円弧状に青色の弾幕をばら撒く。

闇符『ディマーケイション』
波紋状に青、緑、赤の順に米粒弾をばら撒きながら敵狙い(今回の場合カラン、魔理沙)の青い弾を発射する。


紅霧異変【一面】-魔理沙side-

 

魔理沙「ん……」

 

もう朝か……。いや、昼か。

時計ではもう12時を過ぎていた。

お日様の光でも浴びて目を覚まして、いつも私に起こされるまで眠りつづけるアイツを起こそう。

そう思ってカランのベッドの東側にある近くの窓にかかった灰味のある淡い青、舛花色のカーテンを開けた。

 

 

 

紅かった。

 

 

 

時計ではまだ昼の12時を過ぎた頃なのに、空は血のような紅い霧で包まれている。

今すぐカランを起こさなければ。

 

魔理沙「カラン!!」

 

カランは驚き、はね起きて、眠そうに開かれている目を擦りながら窓を除く。

 

カラン「ウソ……」

 

眠気が吹っ飛んだように、信じられないと言うように目を見開き、ベッドの南側に付けられているオーキッド・ピンクの時計に目をやる。

2人は部屋着と寝癖の状態で外に出てみると、その霧からは僅かだが魔力を帯びている事が分かる。

私とカランは魔法使いだからなんともないが、人里の普通の人間にとっては有害だし、人々の生活に日がささないのも問題だ。

2人で異変を解決したい。しなければならない。

だが、大丈夫だろうか。カランは少しお人好しなところがある。遊びじゃない弾幕を敵に撃てるだろうか……

いつものように元気に「これは異変だ!一緒に解決するぞ!」、と言いたいが言葉が喉に引っかかって出てこない。

 

カラン「魔理沙、霧が濃い方に行けば、犯人が分かるよね?」

 

意外だった。カランは異変解決をしようとしているの

だ。

 

魔理沙「ああ!今すぐ準備して異変解決してやるぜ」

 

ニヤリと笑いそういった。

 

 

2人でホウキにまたがり少し飛ぶと、妖精らしき奴らが攻撃してくる。

私たちも魔法で倒していく。

ちらりと横目でカランを見ると、こんな異変が起きているというのに笑っていたのだ。

 

魔理沙「こういう気持ち、なんというか…「あいつだったら気持ちいいわね」とか言いそうだな」

 

カラン「確かに」

 

魔理沙「私は夜は嫌いだけどな。変な奴しかいないし」

 

そういった時、金髪を肩ぐらいで切って、御札で出来たリボンを髪に付けた少女が現れた。

 

金髪の少女「変な奴って誰の事よ」

 

魔理沙「誰もお前のことって言ってないぜ」

 

なんでこいつ、こんなに手を広げてるんだろう。

 

金髪の少女「それはまぁ、当然」

 

魔理沙「で、なんでそんなに手を広げてるのさ」

 

カラン「確かに」

 

金髪の少女「聖者は十字架に貼り付けられましたって言ってるように見える?」

 

金髪の少女が無邪気に笑う。

 

魔理沙「人類は十進法を採用しましたって言ってるように見えるな」

 

そう言った途端、弾幕が降ってきた。

これぐらいならカランでもよけられる。

 

金髪の少女「夜符『ナイトバード』」

 

また無邪気に笑った。

弾幕の間を通って攻撃を仕掛ける。

 

金髪の少女「闇符『ディマーケイション』」

 

カランが私に追いついたところで2人で攻撃をする。

そして、金髪の少女は地上へ落下していった。

 

魔理沙「人類以外は指は10本しか無いのかしら」

 

カラン「さぁ?」




紅霧異変【一面】-魔理沙side- でした!

魔理沙がカランの前で元気に振舞っておいて、実はとても気にかけてくれてたりする優しい一面を書いてみました。
今のところ霊夢がしっかり出てくる場面がありませんよね。ごめんなさい!

それでは次のお話でお待ちしております。


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紅霧異変【一面】-ルーミアside-

この話に出てくるスペルカードの説明です。

夜符『ナイトバード』
左右に円弧状に青色の弾幕をばら撒く。

闇符『ディマーケイション』
波紋状に青、緑、赤の順に米粒弾をばら撒きながら青い自機狙い(今回の場合はカランと魔理沙)の弾を発射する。


紅霧異変【一面】-ルーミアside-

 

寂しいな…

 

それだけじゃない。寂しいうえに退屈だ。一体いつまで私は一人でいるんだろう。いつから一人じゃなくなるんだろう。

 

寂しいな…

 

ルーミア「あーあ、誰か来ないかな…。来なくても楽しいことが起これば良いのに……」

 

そう願い、そこら辺の木の根の所に座りこみ、退屈を紛らわすために、眠りについた。

 

ふと目を覚ました時の空は、紅かった。

昼間は能力を使った闇の中でしか活動出来ないはずなのに、太陽の光がないお陰で能力を使わなくても自由に活動が出来る。

飛んでいるうちに気がついたが、紅い空の正体は魔力を帯びた霧だった。誰かがこの霧を作ったのかな

いつもと違うことに気持ちが高ぶった。

 

ルーミア「これで誰か来てくれればもっと嬉しいんだけどなー。」

 

少し時間が経つとほうきに跨った人間二人がこちらへやって来た。

片方は白黒の服に身を包んだ金髪の少女。もう片方は黒いレースやフリル、リボンなどがたくさん使われている服に身を包んだ水色の髪の少女。

どちらも人間の魔法使いのようだ。

 

本当に誰かが来てくれて嬉しくなり飛んでいくと、少女達の話し声が聞こえてくる。

 

金髪の少女「私は夜はきらいだけどな。変なやつしかいないし」

 

カッチーン。変なやつって誰のこと!?まさか私のこと!?

 

ルーミア「変なやつって誰のことよ」

 

金髪の少女「誰もお前のことって言ってないぜ」

 

ルーミア「それはまぁ、当然」

 

金髪の少女「で、なんでそんなに手を広げてるのさ」

 

水色の髪の少女「確かに」

 

ルーミア「聖者は十字架にはりつけられましたって言ってるように見える?」

 

早く遊びたいな…!体がうずうずする。

 

金髪の少女「人類は十進法の採用しましたって見えるな」

 

金髪の少女が言い終わった途端に攻撃を開始した。

 

だが両方にあっさりよけられてしまう。ちょっと残念。

スペルカード、使おうかな。

 

ルーミア「夜符『ナイトバード』」

 

うん、楽しい!二人の魔法使いも同様に、顔が少し楽しそうだ。今私この人たちに遊んでもらってる!

 

だが攻撃の間を通って逆に私が攻撃を受けてしまう。

 

ルーミア「闇符『ディマーケイション』」

 

水色の髪の少女が金髪の髪の少女に追いついたところで二人に攻撃されてしまう。

そして、力尽きて私は地上へと落下していった。

 

また、二人に遊んでもらえるかな?

だったら、いいな……

 

落下中、森の木々と自分が擦れる音を聞きながら、自然に口角が上がり、そう思った。

 

しばらくの間、私は気を失っているのだと思う。




紅霧異変【一面】-ルーミアside-でした!

ルーミアとカラン、魔理沙が楽しく遊んでいるところを書いてみました。
次回からはチルノの話ですね。ルーミアは太陽の光が遮られた事で出てきたのだと分かるけど、チルノは何で出てきたんでしょう。


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紅霧異変【二面】-カランside-

この話に出てくるスペカの説明です。

氷符『アイシクルフォール』
左右から迫る固定弾と黄色の奇数弾。
チルノに近づくと奇数弾の射出間隔が早くなる。

凍符『パーフェクトフリーズ』
カラフルな小弾を放射状に撒き、時間差で凍らせた弾をランダムに動かす。
また、凍らせてから動かすまでの間に更に弾幕を放つ。

雪符『ダイアモンドブリザード』
速い弾と遅い弾の混合ばら撒き弾。
射出場所はチルノの周囲からランダムに決定される。


紅霧異変【二面】-カランside-

 

さっきの金髪の少女を倒してから、しばらくすると湖に出た。また妖精達が襲ってくる。だがやはり妖精達はボクでも容易く倒せる。

それにしても先程から空気が冷たい。湖の近くだからと言うには少々寒すぎる気がする。別に冬でもないのに。ボクは寒いとすぐにお腹が痛くなるから早く暖かくならないかと願うばかりだ。

 

魔理沙「島は確かこの辺だったような気がするが」

 

カラン「そうなの?」

 

魔理沙「もしかして移動してるのか?それにしても…おおよそ夏だぜ。なんでこんな冷えるんだ?」

 

氷精「もう二度と陸には上がらせないよ!」

 

そう言って、水色の髪を肩ぐらいで切り、青いリボンを髪につけて氷の羽をもつ氷精が現れた。

 

魔理沙「あんたね。寒いのは」

 

氷精「暑いよりはいいでしょ?」

 

ボクは寒いより暑いほうが好きだけどな。

 

魔理沙「寒い奴」

 

「「それは何か違う…」」

 

氷精と同じことを同時に言ってしまった。と言うより、この子のせいでこんなに寒いのか…!倒せば暖かくなるのかな。もう既に若干痛いから早急に戦いたい。

 

魔理沙「いっぱいいっぱいなんだろ?」

 

そう言った途端魔理沙が攻撃をした。

 

降ってきた弾幕をボクは少々大袈裟な動作で避ける。そうしないと当たりそうで少し怖かったからだ。

 

氷精「氷符『アイシクルフォール』」

 

青い弾幕を避けようとしたら、黄色い弾幕が当たりそうになるがなんとか避け続けて氷精に攻撃をする。

 

氷精「凍符『パーフェクトフリーズ』」

 

カラフルな弾幕を綺麗だな、と呑気にも思いながから避けていく。

するとなんと弾幕が凍ってしまった。少しばかり戸惑っていると、ゆっくりとこちらに凍った弾幕が近づいてきた。

新しい弾幕が降ってきたので、凍った弾幕に当たらないように避けていく。

二度ビックリしながら避けていく。戸惑いで避けることに集中してしまいボクはあまり攻撃をすることが出来なかったが、魔理沙がそこは大いにカバーしてくれた。

 

氷精「雪符『ダイアモンドブリザード』」

 

不規則な弾幕を気をつけながら避けていき、ボクと魔理沙は同時に攻撃をする。

案外あっさりと氷精をたおすことが出来た。

 

カラン「途中のスペルカードはビックリしたけど、案外あっさりと倒せたね。」

 

魔理沙「こんな氷精相手をあっさり倒せなくてどうするんだよ。これからの弾幕でも気をつけろよー?」

 

カラン「分かってるよ…」

 

魔理沙「ああ、半袖だと身体に悪いわ。早く、お茶でも出してくれるお屋敷探そう、っと」

 

ほんとちゃっかりしてるなーと思いつつついていく。




紅霧異変【二面】-カランside- でした!

今回出てきたスペルカードの中ではパーフェクトフリーズが作者は一番好きです。というか東方紅魔郷ノーマルしか下手すぎてプレイが出来ません…
上手くなりたいものですねー。
次回は魔理沙sideを書いていきますー


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紅霧異変【二面】-魔理沙side-

この話に出てくるスペカの説明です。

氷符『アイシクルフォール』
左右から迫る固定弾と黄色の奇数弾。
チルノに近づくと奇数弾の射出間隔が早くなる。

凍符『パーフェクトフリーズ』
カラフルな小弾を放射状に撒き、時間差で凍らせた弾をランダムに動かす。
また、凍らせてから動かすまでの間に更に弾幕を放つ。

雪符『ダイアモンドブリザード』
速い弾と遅い弾の混合ばら撒き弾。
射出場所はチルノの周囲からランダムに決定される。


紅霧異変【二面】-魔理沙side-

 

 

 

さっきの金髪の少女を倒してから、しばらくすると湖に出た。また妖精達が襲ってくる。だがやはり妖精達はカランでも容易く倒せる。

 

それにしても先程から空気が冷たい。湖の近くだからと言うには少々寒すぎる気がする。別に冬でもないのに。この辺には暖かいお茶でも出してくれるようなお屋敷は無いのだろうか。島はこの辺じゃなかったか?

 

 

 

魔理沙「島は確かこの辺だったような気がするが」

 

 

 

カラン「そうなの?」

 

 

 

魔理沙「もしかして移動してるのか?それにしても…おおよそ夏だぜ。なんでこんな冷えるんだ?」

 

 

 

氷精「もう二度と陸には上がらせないよ!」

 

 

 

そう言って、水色の髪を肩ぐらいで切り、青いリボンを髪につけて氷の羽をもつ氷精が現れた。

 

 

 

魔理沙「あんたね。寒いのは」

 

 

 

氷精「暑いよりはいいでしょ?」

 

 

 

そんなのお前の好みだろう。

 

 

 

魔理沙「寒い奴」

 

 

 

「「それは何か違う…」」

 

 

 

氷精と同じことを同時に言われた。もしかしたらこの2人は気が合うのかもしれない。そう思ってカランの方を見ると、お腹をおさえて眉間にシワを作っている。どうやらこの寒さにこの薄着だからお腹を痛めてしまったらしい。

 

 

 

魔理沙「いっぱいいっぱいなんだろ?」

 

 

 

そう言って攻撃をした。

降ってきた弾幕をカランは少々大袈裟な動作で避ける。私は余裕を持って避けることが出来るが、カランにとっては大袈裟によけないと当たりそうで怖いのだろう。

 

 

 

氷精「氷符『アイシクルフォール』」

 

 

 

青い弾幕を避け、黄色い弾幕が髪を掠めた気がするが、なんとか避ける。

 

 

 

氷精「凍符『パーフェクトフリーズ』」

 

 

 

カラフルな弾幕を避けてカランを気にしつつひたすら攻撃をする。

 

すると弾幕が凍った。カランを見ると少しばかり戸惑っているように見える。カランのほうに近づいていくとゆっくりとこちらに凍った弾幕が近づいてきた。

 

新しい弾幕も降ってきたので、凍った弾幕に当たらないようにしながらカランのほうに進行方向を向けつつ避けていく。

 

戸惑いで避けることに集中してしまいカランはあまり攻撃をすることが出来なかったが、私がカランを誘導しながら氷精に攻撃をする。

 

 

 

氷精「雪符『ダイアモンドブリザード』」

 

 

 

不規則な弾幕を気をつけながら避けていき、私とカランは同時に攻撃をする。

 

当然ながら氷精はあっさりとたおすことが出来た。

 

 

 

カラン「途中のスペルカードはビックリしたけど、案外あっさりと倒せたね。」

 

 

 

魔理沙「こんな氷精相手をあっさり倒せなくてどうするんだよ。これからの弾幕でも気をつけろよー?」

 

 

 

カラン「分かってるよ…」

 

 

 

魔理沙「ああ、半袖だと身体に悪いわ。早く、お茶でも出してくれるお屋敷探そう、っと」




紅霧異変【二面】-魔理沙side- でした!

今回はカランsideと全然変わらないですねー

湖とか一度行ってボートとか漕いで見たいですー
でもやっぱり寒いのかな?
作者は寒いの大っ嫌いなので寒いなら行きたくないですね
こんな至極どうでもいいあとがきと至極どうでもいい話を見てくださってありがとうございます!

次回はチルノsideを書いていきますー


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