勘違いで真っ黒な組織のボスになったお義母さんに拾われました (阿修羅母ちゃん)
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勘違いで真っ黒な組織のボスになったお義母さんに拾われました

 新潟の自然溢れる別荘で、わたしはお義母さんと一緒に療養に来ています。

 いえ、別に傷を受けたわけではなくて、お義母さんが、精神に多大な傷を受けただけなんですけどね。

 お義母さん曰く、fate?というゲームを久し振りにやりたくて、でも、無いから作ろうと思って舎弟(勝手にボスと仰いできたらしいです)にプログラマーを集めさせようとしたら、プログラマーの人達を誘拐しようとして警察と荒事を起こして、お義母さんが頭を抱えたので以外にも別荘地になっていない新潟の山間部を買い、別荘を建てて引き籠っているところです。

 

「なんなの!私はただ、プログラマーが欲しい(雇いたい)って言っただけなのに、なんで!誘拐するの!?

 そんなに私は怖い見た目してるかしら!?

 ねえ、静謐ちゃん。私ってそんなに不良っぽいかなぁ」

 

 お義母さんはときどき、わたしのことを静謐ちゃんって呼ぶんだけど、最初は戸惑ったけど今は慣れてしまいました。

 

「ううん。お義母さんは、とっても優しい女性だよ。

 だって、わたしを拾ってくれただけじゃなくて、人の輪に入れてくれたもん。

 だから、お義母さんは、とっても優しいお母さんだよ」

 

「ありがとぉ。お母さん嬉しいよぉ」

 

 あの組織の人たちが見たら、きっと、驚いて心臓発作を興すんじゃないかなぁ。

 お義母さんって、普段はとっても落ち着いてるから、回りの周りの人たちは皆勘違いしちゃうんだもん。

 だって、お義母さんが何か言えば必ずナニか起こるから仕方ないのかもしれないけど、お義母さんがこんなに取り乱すなんて早々無いから、わたしもわたしで内心は驚いてたりするし。

 でも、お義母さんって案外精神は弱気であがり症なんだけど、緊張すると鉄面皮になるせいで更に誤解や勘違いを深めちゃうんだよね。

 お薬飲んでからは、自由に毒を表面に出したり出来るようになったから便利だけどね。麻痺毒や睡眠毒、神経毒とか、強酸に強アルカリ(塩基)とか自由に扱えるのは、すっごく便利かな。

 

「静謐ちゃ~ん、一緒にお風呂入ろうよ~」

 

「わかりました。今すぐ行きます!」

 

 そんなこんなで、わたしとお義母さんの生活は続くのですが、皆さんが覗ける機会はもうもう無いきがするのですが、わたしたちは楽しく生活してます。

 

「ほら、はやくはやく!」

 

「そんなに急がなくてもわたしは逃げませんよ?」

 

「良いじゃない!私は早くハサンとお風呂入りたいの!」

 

「はいはい。わかりましたから、そんなに手を引っ張らないでください」

 

 私は捨てられましたが、今のお義母さんに拾われて幸せに暮らしています。

 

 それじゃあ、皆さんさようなら。

 また会う機会があればそのときは、よろしくおねがいしますね。



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