最速RTA1:00:00‼ 残された連中の建国記 (古い底の王)
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1:00:00切り 不死者会議






ある日鐘がなりました。その鐘の音で全ての不死、英雄、火継ぎの王達が甦りました。

 

亡者達は狂気に染まり、不死達は己の義務を果たすべく、戦いにいこうとしました。

 

最後に起きたのは一人の騎士でした。その騎士はゆっくりと起き上がり呟きます。

 

「‥‥眠い。二度寝したい。」

 

そう言った彼は勢いよく鎧を脱ぎ、猛烈に走り始めました。まるでなにかと戦うかのように。

 

 

 

 

‥‥‥一時間後、火継ぎの儀式が終わりました。騎士は始まりの火に包まれてまた長い長い眠りにつきました。

 

この話はその後のお話です。

 

 

太陽が普通の明るさを取り戻し、正気を失っていた不死達はまた棺の中に戻りました。しかし、まだ1度たりとも死んでない不死達は戸惑いました。

 

不死はその不死性をなくして人間に戻ったのです。しかし食事、排泄、睡眠、記憶等の無くしたものは戻っては来ませんでした。

 

不死達は戸惑い、騒ぎ、取り敢えず祭司場に集まりました。

 

そこには故郷を離れた、追放された者達が集まりました。彼等には既に帰る場所などなかったのです。

 

 

アンリ「‥‥皆さんどうしますか?」

 

ホークウッド「‥どうするもこうするもねえんだよな。」

 

シーリス「‥‥幸いおじいちゃんが見つかったので帰ろうかとも思ったんですが、今帰っても処刑されちゃうんですよね‥‥。」

 

玉葱「‥‥zZZZ」

 

頭を抱える不死達とそれを見て考え込む他の不死達。火継ぎの儀式が終わったせいでここには火防女と侍女はおらず、アンドレイが静かに座り込んで道具の手入れをしているだけです。

 

アンリの使命は既に終わってしまいました。エルドリッチはもういません。

 

シーリスも危険な不死がいなくなった不死街で大樹の地下に佇むフォドリックを見つけ、説得の末連れ帰ることができました。

 

ホークウッドはそもそもやることがありませんし、不死隊が滅んだ以上帰る場所もありません。

 

他の面々も似たようなものでやることがありません。

しかし不死性が中途半端に残っているのでここでだらだら生きていることに問題がありません。

 

そんなときにアンドレイがポツリと呟きました。

 

「お前ら帰るところがないんならここにのこればいいじゃろう。儂はここで鍛冶の修行をするぞ。」

 

そういわれて考えるその場の不死、ざわざわと話し合う声が聞こえ、会議が始まりました。

 

会議をすること一週間、みんな時間をもて余しているから会議はゆっくりと進みました。

 

結論から言えば、ここに住むことにしました。

 

しかしただ生きているだけと言うのも辛い。そこで、いくつかの目標を持ちました。

 

【なるべく人間らしく暮らす。】

【楽しく生きて静かに死ぬ。】

【取り敢えず殺し合いはしない。】

 

 

何人か危険な思想のものがいるので最後のルールが定められ、取り敢えずの決まり事ができました。

 

 



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人間の生活は衣食住から Ⅰ




まず最初にみんなで周辺の瓦礫を片付けることになりました。この場には今数十人がいます。この人数では祭司場内だけでは狭いし外を散歩して怪我でもしたら厄介です。

 

ブオオオン!ドガアァン!

 

ここで大活躍したのが玉葱剣士ジークバルド。

 

玉葱「ガッハッハ!さぁさぁどんどん持ってくるがよい!」

 

あろうことかストームルーラーを瓦礫の破壊に使っています。

それでいいのか約束の証。

 

ホークウッド「気にしてなかったが結構あるもんだな。」

 

アンリ「そうですね。まぁこんなことになって景観も何もありませんでしたから。」

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

人数は少ないものの、ここにいるのは人外の強さを持つ不死人達。瓦礫なんて片手で一個ずつ鷲掴みにして持てます。

 

魔術師以外。しかしその魔術師も

 

オーベック「呪術か、なかなか興味深いな。」

 

コルニクス「火はいいものだよ。一段落したら呪術を学んでみるかい?」

 

オーベック「‥‥ふむ、お願いしよう。魔術の研究にも役立ちそうだ。」

 

魔術師は【ソウルの槍】呪術師は【内なる大力】を使いそれぞれできることをしていく。

 

そんなこんなで重機のようなスピードで片付けを終えた彼等は祭司場の辺りに畑を作ろうと考えた。

取り敢えず美味しい物を久しぶりに食べたいと言う玉葱の言葉に全面的に賛成だったからだ。

 

しかしここで問題が見つかった。

 

 

ホークウッド「‥‥‥」

アンリ「‥‥‥」

オーベック「‥‥」

コルニクス「‥‥‥」

 

全員が桑や鋤をもって立ち尽くす。誰も農業のやり方を知らなかったのである。

無理もない。ここにいるのは元貴族や騎士、傭兵、研究者であり、元農民などはこんなところまで来ないのだ。

 

いても既に死んでいる。ここで役に立ったのが意外にも元隠密の魔術師、オーベックであった。

 

オーベック「よし、取り敢えず各々思うように植えてみよう、出来が良かったもの、悪かったものの差を我々で研究し次により良いものを作ればいい。」

 

何を悠長なと思うだろうが、厄介なことにこの連中は不死である。一年くらい大したこと無いのだ。それに最悪エスト瓶さえあれば死にはしない。

 

こうして各々が何となくで農業を始めることになった。

 

 

 

 

【ホークウッド】

 

「この辺にするか。」

 

何を思ったかトカゲがいた広場に畑を作り始める。これは以前ぼんやりときいた覚えのある【死体やら糞尿は肥料になる】を思い出した結果墓場に作ろうと思ったのであった。

それを食べるのに躊躇しない辺りは流石不死隊の一員である。

 

ホークウッド「じゃまぁあと適当に水まきゃいいだろ。」

 

一月後それなりに植えた野菜がとれて満足げなホークウッドだが、畑の場所を聞いたみんなが思わず体を硬直させたのは仕方の無いことだろう。

 

 

【アンリ】

 

「‥‥困りましたね」

 

どこにしようか迷いに迷った結果巨人の木の真正面に小さく穴を掘って種を植えた。木があるんだから栄養はあるのだろうと思った結果だが非常に面倒な結果になった。

 

なにやら妙な野菜ができたのだ。植えたのはなんてことはないカボチャである。それが出てきたときなぜか巨人の顔になっていたのだ。

 

見た目は完全に巨人の顔だが、勇気を出して切ってみると中は鮮やかなオレンジ。まごうことなきカボチャである。

 

アンリ「‥‥どうしましょうこれ。」

 

仕方がないのでコルニクスの協力を得て一個煮てみると意外と美味しい。見た目以外はよいものに育ったのだ。

 

アンリ「まぁいいでしょう。」

 

こうして【巨人カボチャ】と名付けられたそれはしばらくの間皆の食卓に上がるのであった。

 

‥‥水と火しかないので煮付けしかできないのだが。

 

 

 

【シーリス&フォドリック】

 

シーリス「おじいちゃん、この辺でいいの?」

 

フォドリック「うむ、そこに植えよう。水をとってきてくれるかい?」

 

 

手際のいい二人組。そこは老人の知恵と言うべきか、フォドリックがある程度、といっても最低限ではあるが農業についての知識を持っていたのである。

所詮素人の浅知恵と言わないでいるとなにやらみんなで好きなところに植えろと言うことになったので、シーリスと二人で農作業をしている。

 

わいわいしながら二人で農作業をする孫と祖父。それなりの農作物をそれなりの味で作り出し、大満足であったとさ。

 

 

 

 

【数年後】

 

不死者A「なあなあ、この辺りの畑ってなんでこんなにぐちゃぐちゃなんだ?」

 

不死者B「なんでも初期組が行き当たりばったりで適当に作ったらしいぞ。あいつら適当だからな。」

 

不死者A「不死街いきゃ、正気の農夫とかいたんじゃね?」

 

不死者B「あいつらにそんなこと言ったって無駄だろ。夕食のカボチャ買いにいってくる。」

 

不死者A「いってらー」

 

 

第一話 完




一応設定

・篝火は使える、新しく作ったり消したりできない。
・エンディングは薪の王エンド
・NPCはロンドール組以外は全員いる(DLC、敵対含む)
・闇霊、白霊のみ登場した人もいる(例、ゴッドヒルト、クリエムヒルト)

・RTAと無関係のボスは存命(例、英雄グンダ、デーモンの老王)

・全員人間で1度死んだら終わりだが不老、エスト使える、食事排泄睡眠ない。


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人間の生活は衣食住から Ⅱ

 

農業が一段落ついて数日後、毎日日暮れに行う反省会。

 

アンリ「農作業はある程度目処がついたので建物をどうにかしませんか?」

 

ホークウッド「それもそうだな、すきま風がさみいったらありゃしない。」

 

シーリス「すきま風っていうレベルじゃないですよね。‥‥っていうかオーベックさん試し撃ち中でやるのやめてくださいよ。壁に穴が開くじゃないですか。」

 

オーベック「む、それはすまんな。ただ試し撃ちを外でやると玉に当たるんだ。危険だぞ。」

 

 

その後もワイワイガヤガヤと話し合って、明日は朝から建物を修繕することに決まった。

 

 

翌日、外はよく晴れ、遠くのやまには嵐の飛竜が飛んでいるのが見える。まぁ、それに気づいているのはホークウッドだけだが。

 

彼は1度あの山にいこうかとも思ったが別にいいかと放置して気づけばたまに飛んでいる飛竜を眺めるのが日課のようになっていた。

 

 

さて、修繕の時間である。昨日の間に直すところはある程度決まっていた。正面の扉の二階の窓、その上の吹き抜けである。

 

まずはガラスの作成。

 

アンドレイが下見をして原料のありそうなところを身繕い、そこから拾っていた石や結晶の息を破壊して作った結晶にコルニクスがひたすら火球を叩きつける。

 

この作業をひたすら繰り返し約500kgほどのガラスの塊を作る。

 

次にアンドレイがそれなりに表面を研磨して、脳筋達が配置し、最後に大発火で少しとかして接着する。

 

こうして不格好ながらも窓ガラスを作り出した。

 

 

外ではジークバルド、フォドリックが主として正面にはめる扉を作っていた。木材はかなりの量あったので失敗しても問題なく、嵌まるようにしっかりしたものを作った後に、アンドレイが彫刻を施し、立派なものができた。

 

最後に全員が寝泊まりする階段下のスペースの灰を掃除して、深みの聖堂の聖者のローブを敷いて雑魚寝できるスペースを作った。

 

なお、聖者達は皆火継ぎの王に殺されている。

 

 

アンリ「できましたね!」

 

ホークウッド「意外となんとかなるもんだな。」

 

ジークバルド「ハッハッハ!素晴らしい彫刻ではないか!流石アンドレイ殿!」

 

フォドリック「ううむ、ローブではな‥‥今度は獣がりにでもいっみようかの」

 

シーリス「私もいくよ。」

 

 

と、こんな感じで、の廃墟だった祭司場はリフォームされ、取り敢えず雑魚寝できるくらいの快適さを得たのであった。

 

 

 

【数年後】

 

不死者A「布団が破けちまった。」

 

不死者B「しょうがねえな、繕ってやるよ。なにでなおす?今あるのは【主教のローブ】【ふんどし】【飛竜の羽】だな」

 

不死者A「羽で頼むよ。あれは寝心地が抜群にいいんだ。」

 

不死者B「あいよ。」

 

二話 完



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人間の生活は衣食住から Ⅲ

ある日の会議で誰かがボソッとこんなことをいった。

 

「‥‥普段着が足りない。」

 

そう、戦うためによみがえった彼らが身に付けていたものは死に装束であった鎧兜や、ここに来る覚悟を決めたときにまとっていた甲冑だけである。

 

こんなところまできてわざわざ普段着を着よう等と言う頓珍漢はいないのだ。

 

そのため今のところまともな(ボロボロではある)服をも来ているのは魔術師達と非戦闘者だけである。

その着ている連中のなかにも【黄色指のヘイゼル】やアンドレイのように半裸だったり奇妙だったりして結局まともな服はレオナールやオーベック等の数人だけである。

 

アンリ「なるほど、たしかにそうですね。では服を調達してきましょうか。」

 

ホークウッド「だが、服飾なんてできるやついるのか?」

 

ここで見渡すと、数人がてをあげる。どうやら趣味としてかじっていたものが何人かいたらしくその数人が作ることになった。

 

【材料調達班】

 

ホークウッド「で、なにがいるんだ?」

 

アンリ「きちんとまとめてきましたよ。どうやら麻、絹、木綿、綿辺りならこの辺りにもありそうです。」

 

フォドリック「うん?絹と言うのは芋虫からとれるのではなかったか?そんなものいたか?」

 

玉葱「ハッハッハ!御老公、某によい考えがあるのだ!少し待っててくれとってこよう!」

 

そして篝火で消えていく玉葱。相変わらず話を聞かないマイペースだ。取り残された面々は取り敢えず言われた植物の特徴と照らし合わせて探し始める。

 

~一時間後~

 

ホークウッド「意外とあるもんだな。」

 

アンリ「そうですね。ただ全員分となると少ないですし栽培しないと行けませんね。」

 

ホークウッド「だな。‥‥玉葱の野郎おせえな。」

 

アンリ「しつれいですよ。玉葱何て言っては怒られますよ。」

 

ホークウッド「お前もそう思ってんだろ?」

 

アンリ「‥‥‥いいえ。」

 

そんな会話をしていると、足元にメッセージが現れる。なにやら火継ぎがなったせいで蝋石が変質し、相手のもとへ直接メッセージが送れるようになったらしい。

 

【芋虫を捕獲したぞ!手伝いに来てくれ!】

 

それを見た面々は首をかしげる。

 

ホークウッド「なんで芋虫を運ぶのに手伝いがいるんだ?どんだけ捕まえたんだよ。」

 

アンリ「行ってみましょうか、彼のことですしすごい数捕まえたのかもしれませんよ。」

 

そしてサインに答える。と、瞬間場所がかわり、そこにいたのは

 

面々「「なんで(だよ!)(ですか!)(じゃ!)」」

 

 

カーサスの地下墓で気絶したサンドワームを担ぐジークバルドであった。

 

玉葱「ハッハッハ!芋虫と言うこと場でピンと来たのだ!これならばたくさんの絹がとれるぞ!」

 

ホークウッド「ばか野郎!この間探索にきて雷のブレス食らったろうが!倒すか逃げろよ!」

 

玉葱「む?これではないのか?」

 

アンリ「ちがいますよ!これのはずないじゃないですか!」

 

玉葱「(´・ω・`)」

 

悲しそうな雰囲気を醸し出した玉葱に皆が少し気圧される。

 

フォドリック「ふうむ、‥‥まぁ糸を吐くかもしれんし持って帰るか」

 

アンリ「‥‥正気ですか?」

 

フォドリック「やるだけやろうぞ、意外といい糸がとれるやもしれん。」

 

あきれる面々をよそにフォドリックとジークバルドはサンドワームを担いでえっちらおっちら運び出した。

 

あきれ果てた面々は放っておけなかったお人好し数人をおいて帰っていった。

 

 

その一週間後、疲労困憊の面々がサンドワームを担いで帰ってきた。なにやら来る途中のダークレイスやグルー、階段のことを計算にいれていなかったらしく、付き合わされた面子は帰ってきて早々ぶっ倒れてしまった。

 

 

疲労困憊の面々と気絶しているサンドワーム。果たして絹はとれるのだろうか、

 

Ⅳ へと続く。




長かったので分割しました。続きは明日あげます。


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人間の生活は衣食住から Ⅳ

アンリ「……まさか本当に糸がとれるなんて。」

 

ホークウッド「……まぁあの玉ねぎだしな。何しようが俺は驚かないね。」

 

あきれる二人の視線の先にはガハハと豪快に笑いながら糸を紡いでいる玉ねぎがいた。

 

もって帰ってからしばらくすると糸を吐き出し、皆が呆気にとられるなか冷静に槍を取り出したレオナールが玉ねぎに出てきた糸を巻き取るように命じたのである。

 

当然玉ねぎは快諾し、いまウイングドスピアは巨大な糸玉のようになってしまっている。

 

タマネギ「貴公達!糸がたくさんとれたぞ!さぁ服を作ろうではないか!」

 

ホークウッド「……なんとまぁ、すげぇな。」

 

レオナール「同意するよ。」

 

 

なにはともあれ糸が出来たので皆思い思いに編んでいく。

 

裁縫なんてしたことがない男どもは糸を寄り合わせて毛糸を作り、女性陣、器用な男達はそれぞれが好きなように服を作っていく。

 

アンリ 「上手ですね、どこかで習ったんですか?」

 

イーゴン「む?あぁ、教会のものは法衣を作るために裁縫を叩き込まれる。それを覚えてるんだろうな。」

 

ゴツい鎧で繊細なローブを編むイーゴンを見て数人が笑っているが、きっと彼らはこの後紙の怒りを食らうのだろう。

 

ジークバルド「ハハハ!どうかね!中々の物だろう!」

 

ホークウッド「……おっさんよ、それ襟広すぎだろうよ。肩まででちまうよ。」

 

「む!これはいかんな!よし、編み直すとしよう。」

 

ワイワイ進めているなか職人のごときオーラを醸し出す一団がいた。

 

ホレイス、オーベック、レオナールの三人である。

 

一言もしゃべらずにもくもくと作業を進める姿はまさに真剣そのもの。特にレオナールはみるからに高級感溢れるサーコートを作っていた。

 

レオナール「……ホレイス、この辺りに騎士の刺繍を頼む」

 

無言で頷き、言われたところに剣を掲げ、忠誠を誓う騎士の姿を刺繍する。背中には盾と剣を描き、まさに上級騎士といったような見事な布地が出来上がる。

 

レオナール「……よし、オーベック、魔術的補強と細かいところの修正を任せる。」

 

「あぁ。」

 

オーベックは鮮やかな手並みでコートに温度調節と衝撃吸収、防虫の魔法を施す。さらに内側に皮のベルトを通し、裏地にポケット、ホルスターをつけることでさらに使いやすさを探求する。

これによりサーコートは権力者が着飾るような見事な者へと仕上がる。

 

オーベック「どうだ。」

 

レオナール「………ふむ、素晴らしいできだ、では次はこれを頼む。」

 

 

こうして、三人は黙々と作業をこなしていくのであった。なお、サーコートは壮絶なじゃんけん大会の末にタマネギが纏うことになった。若干複雑そうな顔をするのは仕方のないことだろう。タマネギは上機嫌で喜んでいたが。

 

 

~~数年後~~

 

亡者A「何だおまえいい服着てんな。」

 

亡者B「へへ、これHOLの新作だぜ。並ぶの大変だったんだぜ。」

 

亡者A「マジか!いいな、俺もそろそろ一着ぐらいほしい。」

 

亡者B「並べよ、今度は一週間後だとよ。」

 

亡者A「よっしゃ、俺はロングコート買ってきてやる。頑張るぜ。」

 

亡者B「一番人気じゃん(笑)がんばれー。」

 

 



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