【一発ネタ】怪獣娘にACをぶち込んでしまった (アインスト)
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1. レイヴンの役目

二期がくると聞いていても立ってもいられなくなって書いてしまった‥‥‥。

まぁ‥‥‥あまり期待しないでください。

好評なら続きます。


 

 

日本某所上空。

 

一体のパワードスーツ‥‥‥通称AC(アーマードコア)がヘリに吊るされて運ばれていた。

 

そのヘリのパイロット‥‥‥鼻歌の声質からして老人だろうか。

 

やけに機嫌が良いようだ。

 

 

 

「ん~ん~ん~んん~、ん~ん~ん~ふんふふ~ん」

 

「やけに機嫌が良いな、ファットマン」

 

「ハハハッ、お前はいつも通りだなレイヴン」

 

「何か良い事でもあったか?」

 

「いんや、ちょいとな。まさか俺たちが日本に来れるとは思わなんだ」

 

「‥‥‥まぁ、そうだな」

 

 

 

彼らは早々に言ってしまえば"傭兵"。

 

金を受け取り任務を遂行する兵士。

 

工場破壊、基地強襲、防衛、運搬etc‥‥‥。

 

つまり、なんでもありなのである。

 

そもそもACというのは数年前に現れた怪獣の記憶、あるいは能力を持つ娘‥‥‥すなわち"怪獣娘"。

 

彼女らを守護、または援護するために作られたパワードスーツの総称である。

 

何故そのような技術がもたらされたかは不明だが、ある敵に対して有効な打撃を与えられる事が発覚している。

 

ただし、ACの有用性を悪用する輩もいる。

 

実際AC同士では特性など関係ない。

 

‥‥‥属性はあるが。

 

 

 

「‥‥‥で、結局お前今日はKEに偏ったんだな」

 

「どっちにしろ使いやすい。重くもなく、軽くもない」

 

「ま、好きなように生きて好きなように死ぬ。それが俺達だからな」

 

「‥‥‥ああ。それでファットマン、今回の任務は」

 

「まずはパトロール。んで、何か異変があった場合投下してお前が鎮圧って所だ」

 

「‥‥‥そうか」

 

「しっかし酷なもんだ。訳わからんやつに対して効くのはいいがガキに対してまで効いちまうってんだから」

 

「そのせいで怪我人も出ている。やはり彼女らを良く思わない者もいるという事だ」

 

「ったく、世も末だな」

 

「そう、だな‥‥‥」

 

「さて、そろそろ目的地に着くぜ。いよいよパトロール開始だな」

 

「‥‥‥了解」

 

 

 

面倒な事はしたくない、と心の中でひっそりと考えたがそっとしまい込んでおこうと決めたレイヴンだった。

 

その頃街では三人の少女が巡回していた。

 

 

 

「ねぇねぇ、空見てよ」

 

「何、どうしたの?」

 

「いやいやぁ、ほら、あれ。大きなヘリコプターだなーって」

 

「確かにそうだね」

 

「もー、なんでアキちゃんはいつも無関心なのさ」

 

「無関心って訳じゃないんだけど‥‥‥あまり覚えないというか‥‥‥」

 

「まぁ仕方ありませんよ。それがアキさんなんですから」

 

「そうだけどさぁ‥‥‥」

 

「ねぇ、気になったんだけど‥‥‥あのヘリがぶら下げてるあれ、何だろう?」

 

「さぁ?先輩からはなーんも聞いてないし‥‥‥ロボットみたいな感じはするけどねー」

 

「そういえばGIRLSに新しい研究主任が入ってきたそうですよ?」

 

「ふーん‥‥‥どんな人?」

 

「ピグモンさんいわく"変人"だそうです」

 

「へ、変人‥‥‥」

 

「なんか面白そうな人だねー」

 

「でも研究主任って事はやっぱり女の人でしょ?」

 

「それが‥‥‥その‥‥‥」

 

「どうしたのさー?いつも通りずばっと言っちゃいなよー?」

 

「あの‥‥‥新しく入ってきた研究主任なんですが‥‥‥男性という話を聞きました‥‥‥」

 

 

 

レイカがそう言った瞬間、一瞬で場の空気が凍るような錯覚に陥った。

 

まさかの新しい研究主任が男性。

 

彼女らにとっては嫌ではないが恥ずかしいようで、自分の生活がその男性に知られたら‥‥‥と考えると恥ずかしすぎて死にそうになる‥‥‥すなわち"恥ずか死"が発動するだろう。

 

 

 

「‥‥‥あ、そうだ。今日もこのまま何も無かったらクレープ食べに行こうよ!」

 

「あれ、でも今日ミクさん金欠だーって言ってませんでした?」

 

「うっ‥‥‥」

 

「‥‥‥はぁ、しょうがないな。僕がおごるよミクちゃん」

 

「えっ、本当!?いいの!?ありがとーアキちゃん、大好き!」

 

「わ、わかったから抱きつかないでよ」

 

「えへへー」

 

 

 

 

今時の女子の会話をしていると、何か気味の悪い駆動音が聞こえてくる。

 

その直後、街の住民たちの悲鳴が響く。

 

 

 

「な、何!?」

 

「向こうから‥‥‥何か来る!」

 

 

 

ビルとビルの間を縫うように飛んできた物の正体は、鳥とも似ているようで似つかない正体不明の機械。

 

不気味に目が光っている。

 

 

 

「な、なんですかあれ‥‥‥シャドウ‥‥‥?」

 

「いやいや、何処からどう見たってシャドウじゃないよあれ、逃げないと!」

 

「ダメ。僕たちが逃げたらみんなが危ない。怪獣娘である僕たちが時間を稼がなきゃ‥‥‥!」

 

 

 

自然と足が動いていたアキ。

 

端末を取り出し、戦うための姿になるために叫ぶ。

 

怪獣の魂を、呼び起こす。

 

 

 

「ソウルライド、アギラッ!」

 

「ちょ、アキちゃん!危ないって!」

 

「仕方ありません、私たちもフォローにまわりましょう!」

 

「ああもう、ソウルライド、ミクラス!」

 

「ソウルライド、ウィンダム!」

 

 

 

アキに続いて二人も戦うための姿に変身、依然として侵攻する正体不明の敵を止めに行く。

 

だが、動きが速くて捉える事が難しい。

 

 

 

「このっ‥‥‥いい加減にしてよ‥‥‥!」

 

「そこだぁ!」

 

 

 

正体不明の敵がアキに集中しているうちにミクが特攻をかける。

 

ようやく捉える事が出来たが、それでも止まらない。

 

 

 

「くっ、このぉ‥‥‥!」

 

「このままでは‥‥‥ジリ貧です‥‥‥!」

 

 

 

その時、端末から知らない男の声が発せられる。

 

 

 

「あーあー、えーっとぉ?GIRLSの人ー?聞こえてるかなー?」

 

「だ、誰!?」

 

「ごめん、時間無いから要件だけね。君らGIRLSにプレゼントがあって‥‥‥もうすぐでしょキャロりん?」

 

「キャロりん‥‥‥?」

 

「はい、問題無く輸送完了及び投下準備完了とのことです」

 

「よし、じゃあー頑張ってねぇ!プレゼント、気に入るといいけど」

 

「ちょ、ちょっと!?誰なの‥‥‥って切れちゃった」

 

 

 

知らない男からの通信で戸惑うが、アキはふと空を見る。

 

そこに、さっき見たヘリが高度を徐々に下げていた。

 

するとヘリから老人の声が発せられた。

 

 

 

「おい嬢ちゃん達、そこ退きな!アイツ、"スカベンジャー"をぶっ壊すのはコイツの仕事だからな!」

 

「え、え?」

 

「レイヴン、準備いいな?」

 

「いつでも。ファットマン」

 

「よし、投下する!」

 

 

 

ガゴンッという音がした直後彼女らの目の前に鉄の巨人(推定2メートルほど)が投下される。

 

そして投下され着地した直後に、システム音声が発せられる。

 

 

 

《メインシステム、戦闘モードを起動します》

 

 

 

「悪い人‥‥‥じゃないのかな」

 

「見た感じそう‥‥‥なんじゃない?」

 

「と、とにかく私たちは私たちで出来る事をしましょう!」

 

「うん、わかった‥‥‥ねぇ」

 

 

 

 

アキが目の前のACに話しかける。

 

 

 

「キミは‥‥‥どうするの?」

 

「俺か。俺は‥‥‥奴を焼き尽くす。それだけだ」

 

 

 

そう言ってACはブースターを噴かしてスカベンジャーと呼ばれた敵に向かっていった。

 

 

 

 

 




好評なら続きます。

‥‥‥しかし多分続かないかも。

だって一発ネタだもんね仕方ないね(´・ω・`)

という訳で次回の更新でお会いしましょう。

ではでは(。-∀-)ノシ


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2.レイヴンの力

ACVDのJが倒せない‥‥‥!

何回やっても何回やっても倒せな(ry

では、どうぞ(*´∀`)


 

 

 

向かっていったACが盾のついた脚でスカベンジャーに蹴り込む。

 

中量二脚とは言え、ダメージは加速度の影響でかなりの物に。

 

ぐらりとふらついたスカベンジャーは装甲を一部スライド、ミサイルを一斉射する。

 

これをACはハイブーストを駆使して回避する。

 

 

 

「うわわっ!?流れ弾が!!」

 

「ミクさん下がって!」

 

「ちょっ、いきなりはムリだよっ‥‥‥て」

 

 

 

ミクラスの目の前に流れ弾のミサイルが迫る。

 

いくら強気な彼女でも恐怖で目を閉じる。

 

瞬間、ミサイルが何かに撃ち抜かれて目の前で爆散した。

 

 

 

「うひゃっ‥‥‥あれ?」

 

『不容易に近づくな』

 

「ご、ゴメン。ありがと」

 

『奴は俺がやる。だから下がれ』

 

「で、でも僕たちにできる事はないの?」

 

『残念だが、無い』

 

 

 

そう言い残して武器を交換、スカベンジャーに有効なCE武器を構えて飛んでいく。

 

 

 

「ねぇねぇ、あーいうのって"プロ"っていうのかな?」

 

「かもしれませんね‥‥‥」

 

「でもさ、私たちだって戦えるんだから任せてくれてもいいのにさー」

 

「‥‥‥」

 

「アキさん?」

 

「‥‥‥ううん、なんでもない。でも、多分今の僕たちじゃ役に立てないよ」

 

 

 

ビルとビルの間を縫うように飛ぶスカベンジャーに追随するように、ビルの壁を蹴り込んで移動するAC。

 

誰もが予想出来ない高速戦闘を繰り広げていた。

 

 

 

『チッ、流石に動きが速いか。ファットマン、ヤツは何処に向かってる?』

 

『マズイな・・・まっすぐ本部に向かってやがるぞアイツ』

 

『なんとしても撃破する』

 

 

 

蹴りを止めたACは地上へと着地、ブースターに火を入れ、加速を始める。

 

"グライドブースト"。

 

地上でしか使えない爆発的な加速力を生み出すブースト。

 

 

 

『リコン発射』

 

 

胴体から射出されたRECONと呼ばれたものは、スキャンモードのACにおける目の役割を果たしている。

 

 

『・・・見つけた』

 

 

グライドブーストを停止、再び壁を蹴り込みながら移動する。

 

本部が目の前に見えてくる。

 

スカベンジャーはそれでも止まらない。

 

本部の前で対応にあたっていた少女は突如現れた異形に対し、驚きを隠せないでいる。

 

 

「な、なんなのこいつ‥‥‥!?」

 

「ゴモラ、下がれ!アタシがやる!」

 

「待ってレッドキング、ミサイルが来るっ!?」

 

「そんなの関係無いねっ!」

 

 

スカベンジャーに一発拳を入れようとした少女の目の前に、追跡を続けてきたACが横槍を入れるように現れ、スカベンジャーを蹴り飛ばしていた。

 

 

「んなっ!?」

 

『‥‥‥下がれ』

 

「ちょっ、おいっ!?」

 

 

蹴り飛ばされてふらついているスカベンジャーに乗り、バトルライフルを二挺に持ち替えて撃ち込み始める。

 

自分の身体の近くに爆発が発生しているがそんな物はお構い無しに撃ち込み続ける。

 

しばらくすると撃ち込まれ続けたスカベンジャーが動かなくなった。

 

 

『‥‥‥終わりか』

 

「す、凄い‥‥‥!」

 

 

その直後、機体からメッセージが発せられる。

 

 

《作戦目標クリア。システム通常モードに移行します》

 

『ファットマン。作戦終了した』

 

『おう、お疲れさん。マギーも喜ぶぜ』

 

『ああ』

 

『そこの嬢ちゃんたちもありがとな』

 

「あ、いえいえ‥‥‥」

 

 

ファットマンと呼ばれたヘリパイロットが礼を言い、追い付いたウィンダムが返す。

 

そしてACに向けて牽引アンカーを降ろして接続しようとした瞬間、アギラが言葉を発する。

 

 

「ね、ねぇ!」

 

『‥‥‥?』

 

「キミの名前‥‥‥何て言うの?」

 

『‥‥‥ふむ』

 

『答えてやれ。お前さんの名前を決める良い機会だしな』

 

『わかった‥‥‥では、俺の名は』

 

 

《ストレイド レイヴン》だ。

 

そう答えてヘリに牽引されて行った。

 

 

「ストレイド、レイヴン‥‥‥」

 

「ねーねーウィンちゃん、ストレイドってどーゆー意味なの?」

 

「そうですね‥‥‥人によって違いますが"迷って決意出来ない者"と言いますね。つまり彼は‥‥‥」

 

「"迷うカラス"‥‥‥かぁ」

 

「良いと思う。僕たちが迷うようにあの人も迷うって事なんだから」

 

 

 

その頃上空では、ファットマンがレイヴンに対して話していた。

 

通信でもう一人の男も含めて。

 

 

 

『ギャハハハハッ!!なるほど、ストレイドかぁ!』

 

「なかなか良い名前にしたじゃねぇか。ん?」

 

「主任、からかっているなら捻り潰すぞ」

 

『おお怖い怖い。まぁ初仕事成功おめでとう、レイヴン!』

 

「‥‥‥それで?俺はどうすればいい?」

 

『あー、正式にGIRLSに配属になったから。今日の夜、ピーちゃんに会っといて』

 

「ピーちゃんだぁ?」

 

『ごめん、正しくはピグモンちゃんね』

 

「了解した。ファットマン、今から行けるか?」

 

「問題無いぞ。んで主任、パーツはいつ送ってくれるんだ?」

 

『それは配属から一週間後。それまではそれで頑張ってね』

 

「了解した」

 

 

 

それからの俺は忙しくなったような気がする。

 

GIRLSに配属したと思えば質問攻め。

 

頭が痛くなる。

 

 

 

「‥‥‥あ」

 

「何だ?」

 

「キミは確か‥‥‥」

 

「レイヴンだ。お前は‥‥‥アギラ、だったか」

 

「うん、覚えてくれてたんだね。ちょっと嬉しいかな」

 

「そうか。ここでは厄介者かもしれんがよろしく頼む」

 

「そんな事無いと思うけど?」

 

 

 

 

アギラという少女と話しているとその友達が二人やってくる。

 

名前を聞いた所、ミクラスとウィンダムというそう。

 

話をするのはいいがミクラスからかなり質問をされた。

 

 

 

「ねぇねぇレイヴンさん!どうして強いのかそこんとこ教えてー!」

 

「別に毎日訓練しているだけだが?」

 

「ほぇー、じゃあさじゃあさ!あのロボットってどうやったら使えるの?」

 

「あれはロボットではなくアーマードコア、通称ACだ。ACは着装して戦闘するパワードスーツという奴だ」

 

「凄い物なんですね‥‥‥でもそれを悪用する人もいるのでは?」

 

「それには否定しかねる。シャドウと呼ばれる生命体に有効打を与えられる事が立証されているが同時にお前たち怪獣娘にも被害が及びやすい事が立証されている。その性質を利用して悪用する輩もいる」

 

「でも、それを何とかするためにレイヴンさんはここに来たんでしょ?」

 

「正確には主任の指示だがな」

 

「主任?」

 

 

三人が同時に首をかしげる。

 

それもそうか。

 

主任の事を知らないのも無理は無い。

 

 

 

「主任は‥‥‥良い意味で馬鹿だ」

 

「それ貶してない‥‥‥?」

 

「事実だから仕方がない。頼りにはなるが何分要らんことをするものだから色々と、な」

 

「ああ、だから変人なんだ。なんか納得」

 

 

ミクラスがポンと手を打ち、納得する様を見せる。

 

色々と凄まじい性格だからな、主任は。

 

 

「‥‥‥しかしここは退屈しないな」

 

「そう?」

 

「ああ。多種多様な性格の持ち主がいるから見ていて飽きん」

 

「あはは、レイヴンさんがそういうならそうかもね!」

 

「そうですね。それにかなり戦力になりますし」

 

「ウィンちゃん真面目だねぇ」

 

「そういうミクちゃんは不真面目だけどね」

 

「むっ、アキちゃんひどいよー!」

 

 

 

本当に、見ていて飽きん。

 

願わくばこんな毎日が続く事を祈るばかりだ。




っつー訳で次回に続きます。

次回から二期一話に突入。

お楽しみに(*´ω`*)

では、次回の更新でお会いしましょう。

感想等お待ちしてます。

ではでは(。-∀-)ノシ


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3.GIRLSでの初仕事

やっとこっちを更新(;・ω・)

お待たせしました(´;ω;`)

では、どうぞ。


 

 

─この世界には"怪獣"と呼ばれる生き物がいた。

 

そして今、その怪獣の魂を宿して生まれた者たちを"怪獣娘"と呼ぶ─

 

 

 

「‥‥‥はい、国際怪獣救助支援組織、通称GIRLS、アギラです」

 

「‥‥‥主任、パーツはまだか」

 

 

 

彼女が応対している間に俺は主任に通信を入れ、まだ配達されていないパーツについて問いただしていた。

 

そこからしばらくして、休憩室。

 

そこにピグモン、アギラ、ミクラス、ウィンダムが椅子に座り談笑していた。

 

俺か。

 

俺は別に席に座ってカタログを見ていただけだが。

 

 

 

 

「三人ともすっかりGIRLSの一員って感じですねぇ~。もちろんレイヴンさんもですけどね」

 

「ホントですかぁ!?」

 

「まだ全然慣れないですよ‥‥‥」

 

「自信持ってくださーい!」

 

「ピグモンさんが言うなら自信持とっかな~?」

 

「‥‥‥ふふっ」

 

「アギアギも笑うようになりましたね?」

 

「‥‥‥そ、そうですか?」

 

「確かに!」

 

「アギちゃんの笑顔はアタシがひとりじめなのだ~!」

 

「‥‥‥あの頃は必死だったから」

 

「ってアギちゃん聞いてない!?」

 

 

 

表情がコロコロ変わるものだから見ていて飽きない。

 

面白いものだ。

 

 

 

「GIRLSに配属されてからシャドウが暴れだして大変でしたからねぇ~」

 

「ピグモンさんも聞いてない!?」

 

 

 

─人類の敵、シャドウ。

 

人類に厄災をもたらす存在。そして、怪獣娘とACでしか倒せない。

 

そういう敵だったか。

 

だが彼女らは知らないだろう。

 

前回のスカベンジャーはシャドウではなく"自律兵器"というものだということを。

 

‥‥‥まぁ自律兵器に関しては追々話していく事にする。

 

 

 

「でも最近は見かけませんね?」

 

「平和で良かった良かった!」

 

「そうだね」

 

「‥‥‥あ、それはそうと今日はキンキンのイベントの警護がありますのでよろしくですー♪」

 

「キングジョーさん‥‥‥初めて会う」

 

「とってもいい子ですよ~!」

 

「頑張ってね、アギちゃん!」

 

「頑張ってください!」

 

「‥‥‥えっ、今日ボク一人なの?」

 

「大丈夫です、あとから応援の人も呼びますしレイヴンさんもいますから~」

 

 

 

‥‥‥何と。

 

俺もか。

 

‥‥‥強いて言えばパスしたいのだが‥‥‥。

 

 

 

「レイヴンさーん?なーに考えてるんですかー?」

 

「いや、何でもない」

 

「ならよろしいです~♪」

 

 

‥‥‥怖いな。

 

 

「応援の人って‥‥‥誰ですか?」

 

「それは~、内緒です~♪」

 

「えぇ~‥‥‥」

 

 

 

それからキングジョーのイベント会場にて。

 

どうやら握手会のようだ。

 

舞台裏で俺はACを纏い、アギラは怪獣娘に。

 

 

 

「また来てねー?」

 

「はいっ、一生手を洗いません!」

 

 

いや汚いだろ。洗えよ。

 

 

「‥‥‥まぁ、トラブルもなさそうだし大丈夫かな」

 

「そうとは限らんよ。いついかなる時でも有事の際に備えねば」

 

「レイヴンさんは真面目なんだね」

 

「いや、職業柄のようなものだ」

 

「そうなんだ‥‥‥」

 

 

そういえば先ほどイベント前にアギラと共にキングジョーに会ったな。

 

中々印象的な女だったな‥‥‥。

 

ある程度列が進み、次が黒いスーツを着た男の番となった。

 

 

 

「今日もキラッキラですね?」

 

「いつもありがとうございます♪」

 

「最高の気分です。だって最近悲しい事ばかりで‥‥‥」

 

 

 

‥‥‥随分とネガティブな男だな。

 

 

 

「‥‥‥レイヴンさん、あの人」

 

「ああ、何か様子がおかしい」

 

 

 

数秒後、それは起きた。

 

 

 

「─キングジョーさんとォ‥‥‥夜明けのコーヒーをォォォォォォ!!ウワァァァァァァァァ!!」

 

「─ッ、危ない!」

 

「アギラ、掴まれ」

 

「ありがとう!」

 

 

アギラを背中に乗せ、ブースト移動するが‥‥‥。

 

 

 

「何でだよォ、何なんだよォォォォォ!!」

 

 

 

あの男が投げた机がこちらに飛んでくる。

 

咄嗟に腕で守るが少し怯んでしまった。

 

 

 

「‥‥‥少し落ち着きましょう?ね?」

 

「フゥゥゥ、フゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

 

その時。

 

 

「おイタはそこまでだよ!」

 

 

イベント会場の上に一人の女が立っており、こちらに飛び降りてくる。

 

 

「いよっと、ソウルライド!」

 

 

そして瞬く間に変身を遂げ、着地する。

 

 

「さて、さてさて!来ました、私が!ガッツ星人が!貴方を倒しに、ね?」

 

 

どうやら彼女が応援らしいな。

 

 

 

 

 

《教えてエレキング先輩》

 

 

わ、私はマガジャッパという怪獣の魂を持って生まれたらしい?怪獣娘です‥‥‥。

 

今日はGIRLSの先輩に初めて会うことに‥‥‥!

 

少し待っていると一人の先輩が通りかかって‥‥‥って!

 

 

「かっ、カッコいい!」

 

「‥‥‥?」




っつー訳で次回に続きます。

あ、どうでもいい話題かもしれませんがようやくJを倒す事に成功しました。わりとギリギリでしたが‥‥‥(´・ω・`)

自分の戦法としては

両手6万パイル、両ハンガー初期ライフル(威力2速射1)、ガチガチのフルKE機体と初期ライフルオンリー、こちらもガチガチのフルKEUNACを用意

開幕スキャンモード起動無限グラブ開始

あえて接近してAAを誘い、硬直している間にスキャン解除、6万パイルでとっつき(ここで全弾使用)

二段階目で使いきったパイルを捨て初期ライフルに持ち替え、撃ち合う

肩に装備したKEミサも使用してUNACとクロスファイアして勝利(*´ω`*)

これでギリギリ勝てました。
ランクはお察し(´・ω・`)<チナミニCランクダッタ

では、次回の更新でお会いしましょう。

感想等お待ちしてます。

ではでは( ・∇・)ノシ


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