二度目の偽りの仮面 (エスト瓶)
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キャラ紹介1

本編を投稿するか分かりませんがキャラ達の設定だけでも書いときましょう!ハク可愛いよぉぉぉぉぉぉ!!二人の白皇のメンバー全員に送った言葉に号泣しました


【ハク】神様能力ナシ&身体能力初期化

 

二人の白皇の後はタタリを浄化する為に各地を転々と回っていた。タタリを浄化を終えたハクは昔の仲間達の事を思い出しながら眠りについた。だけど何者かの手によって時間は逆行してしまう。記憶も能力も無くしたハクは1度目と同じ運命を辿るのだろうか?

 

隠密衆や他の者達に異常に守られているが本人は特に気にしてはいないがハクの知らぬ所では色々と排除されていた(特に豚は入念に)

 

最近の悩みはクオンに抱き付かれて「ああ!私のハク可愛いよぉぉぉぉぉぉ!!」と叫ばれるらしい

 

「何か周りが騒がしいような?」

 

 

【クオン】記憶引き継ぎ&レベル最大状態←ここ重要

 

二人の白皇END後にもハクを探したが見付けられずにその生涯を終えたが次に目を覚ますと見覚えのある部屋で眠っていた。目覚めた場所はハクと会う前の宿屋だった。クオンは2度とハクを離さない&婿として迎え入れると決めていたので色々と変になっている。ハクとの幸せな日々を残す為に毎日ハク観察日記を着けている。人目も気にせずにハクに抱き付いたりと過激になっている。

 

昔の仲間達と白楼閣で暮らしているがウコンとは常に啀み合っている。ハクに向ける好感度は既に狂気に両足を突っ込んでいる状態

 

「私の可愛い可愛いハクに触れないでくれるかな?」ニコ

 

 

【オシュトル】(ウコン)記憶引き継ぎ

 

ハクに仮面を託した後は塩になり消えたかと思えば気が付けばクジュウリの里に向かう最中に記憶が戻った。自身が死んだ後は分からないのでハクのその後は分かっていない

 

クジュウリの里にてハクと再会するがハクに記憶が無いことが判明し、前と同じ様に接しようとするが保護者の乱入により中途半端な所で別れてしまう。ハクに対しては友情のその先を越えた感情を向けている

 

クオンとは顔を会わせる度に言い合いになり最終的に死合が始まる程に仲が悪い。言い合いの原因はハクを飲みに誘う関係

 

「何故某だけハク殿を抱かせてくれぬのだ…!」

 

 

【ルルティエ&ココポ】記憶&レベル最大状態

 

二人の白皇END後の後もハクを待ち続けていたがある日、目を覚ますと仲間達と過ごしていた頃の姿に戻っていた事に困惑していたがハクに会える喜びが上回り、原作よりも早くクジュウリの里に到着した。おどおどした態度は殆ど無くなりハクに対して甘える妹の様にハクに甘える。ハクに危害を加える者に対して冷徹な眼差しを向けながらココポ無双を繰り広げる。相変わらず隠密衆のお世話をするが特にハクに対しては特に世話を焼いている

 

「今度は最後までずっとずっとお世話しますね♪ハク様」

 

「ココッ!」

 

【ネコネ】記憶&レベル最大状態

 

二人の白皇END後はエンナカムイにて母のトリコリと共に暮らしていたが気が付けばオシュトル邸の自室にて目を覚ます。幼い頃の姿に戻り色々と困惑していたがオシュトルがクジュウリの里に向かった日の事を思い出した

 

オシュトルが生きてる事に喜びを覚えるも、ハクに対して並々ならぬ想いを寄せている事に気が付いていたので、ハクを女衆で守りながらも自身はハクに色々とアピールしたりと積極的に攻めている

 

「兄様にハク兄様はあげないのです!」




残りのメンバーも後々書いていきたいですね!需要があればですが!


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保護者の闇は深い?

自分の中ではハク様は基本的に総受けか愛され系ですかね。オシュハク、ウコハク、ミカハク、クオハクが自分の中では物凄いブームです、特にハク様が女体化していたら更にパーフェクトですね


「おはようかな、寒くないかな?」

 

「ああ、寒くはないんだが何故クオンが自分の布団に居るんだ?」

 

目が覚めれば自称保護者の少女クオンがハクの布団に潜り込んでいた、クオンとの出会いは衝撃だった。雪山に倒れているハクをクオンが見付けて急いでテントを張り、寝かせてくれる所までは良かった。だがハクが目を覚ました時のクオンの第一声が「貴方の名前はハクだよ!それと私の名前はクオンと言って貴方のお嫁さんかな!」

 

あの第一声は一生忘れる事は無いだろう。そしてハクが何かを言う前にクオンはハクに抱き付き色々と堪能していた。ハクがクオンに対して着いたイメージは残念美人だった。そして色々とあったが山を降りて宿に泊まる時には女将さんに「私の夫かな!」と眩しい笑顔で答えられた

 

そして山を降りて疲れたので部屋で休み次の日を迎えるとクオンがハクに抱き付いて何処か安心したような笑みを向けてくれた。流石のハクも年頃の娘が抱き付いてくるのは危ない(自分の社会的地位が)ので引き剥がそうと力を込めるがビクとも動かせなかった

 

「はぁ~やっぱりハクの匂いは落ち着くかなぁ♪」

 

クンクンと鼻を鳴らしながらハクの胸板に顔をすり付けながらハクを抱き締める

 

「ク、クオンさん?そろそろ離して欲しいんですけど………」

 

いくら助けてもらったとは言え命の恩人に襲い掛かる程ハクは腐っていない

 

(それに自分的にはもっと年上な………)

 

ヒュン

 

「ん?」

 

自身の額に何かを巻き付ける様な感覚がしたので触ってみるとモフモフとした様な感触だった

 

「今、誰の事を思い出してたのかな?」

 

モフモフの正体はクオンの尻尾だった。それを今ハクの頭に巻き付いて更にそこからジリジリと尻尾に力が加わりハクの頭を締め付けた

 

「いたたたたっ!」

 

「今、だ・れ・の・事を思い出したのかな!?」

 

「じ、自分は誰の事も思い出していない!」

 

「本当かな?」

 

「ほ、本当だ!」

 

クオンはハクの言葉を信じたのか尻尾を緩めてハクを解放し、ハクの後ろに回り込みゆっくりと抱き付くが異常な力でハクを抱き締めていた

 

「今後は私の前では私の以外の事を考えちゃ駄目かな。分かった?」

 

囁かれるクオンの言葉は先程まで甘えてくる様な声ではなく、何処までも冷たい声色にハクは一瞬息が出来なかった

 

「あ、ああ分かった」

 

ハクの言葉に笑みを見せたクオンに足して何処か恐怖を覚えたハクは先程までクオンに抱き締められていた二の腕を見ると少し赤くなっていた

 

「それじゃあ朝食を食べに行こうかな!」

 

クオンに手を引かれるハクは先程のクオンの様子に疑問を覚えたが深くは追求しなかった




ここのクオンさんは基本的にハクを愛してますが絶対にハク様を外に出しません(自分か隠密集の誰かが同行する場合は可)

クオンの中に居る黒クオン(ウィツァルネミテア)もハクの事が大好きです、病む原因の半分が彼女の嫉妬の影響です

今の状態でならヴライさんでも一方的にボッコボッコに出来ますがやりません。理由はハクを危ない目に会わせない為に

黒クオンと常に体の主導権で争っています、ハクの寝ている間に既成事実を作ろうとする黒クオンを止める為に日々攻防戦が続いています


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一途なお姫様はお嫌いですか?

最近特にオシュハク読み初めてる自分に驚きながらもそれを楽しんでいる自分が居ます。オシュトルが基本的に暴走してるのが最高に面白いです


男なら誰もが夢に見るだろう光景が今目の前で行われていた

 

「ハク様、あーんしてください♪」

 

「ハク!私の方が良いかな!?」

 

ハクの目の前では美少女二人が自分に向かって「あーん」をしている状況だった。普通なら喜ぶ筈だが彼は素直に喜ぶことが出来なかった、何故ならなこの行為が始まる少し前に彼女達の言い争いが聞こえてきたからだ

 

『私のハクだから食事も私が食べさせるかな!』

 

『いいえ、【前回】もハク様の身の回りの事は全て私がやっておりましたので、今回もハク様の身の回りのお世話をします』

 

この様に料理が来るまで彼女達の言い争いが続き、最終的には今の状況に落ち着いた。

 

ルルティエはこのクジュウリのお姫様らしいのだが既に政治に関わらない代わりに結婚相手を自由に選べる様に父親に頼み込んだらしい。彼女との出会いもある意味衝撃的だった

 

朝食を終えて顔を洗いに井戸の水を上げる作業をしていたら自分よりも大きな鳥が此方を見てきてたのだ。鳥はハクの姿を確認すると、近くにより喉を鳴らしながらハクにスリスリとしてきた。ハクも恐る恐る鳥の首辺りを撫でると凄くモフモフとして気持ち良かった

 

モフモフと楽しんでいるとその鳥の飼い主の女の子が現れたのは良かったが自分の姿を見て少し涙目になってしまった。自分が慌てていると女の子は自分の胸の中に飛び込み

 

『ハク様!ハク様!やっとお会いする事が出来ました!今度はずっとずっとハク様のお側におります!』

 

と言う風に抱き付いて泣き始めた彼女に彼は無意識にルルティエを抱き締め

 

『ああ、やはりルルティエの茶が一番だからな。某の側に居てくれ』

 

無意識に口にした言葉にハクは更に困惑した。自分は1度も彼女と会った事は無いのに何処かの旅館で彼女にお茶を出されている光景が頭の中にあったのだ

 

泣き止んだルルティエは何処か恥ずかしそうな、それでいて何処か誇らしげに抱き付いたままハクを見上げて告げた

 

『ハク様、私とこのクジュウリで夫婦として暮らしましょ、お父様に政治には関わらないと言ってここまで来ました。私ハク様の為なら何でもやります!』

 

まさかの求婚にハクの頭は真っ白になってしまった。返事をするのにも頭の中が空っぽの状態で返事なんて出来っこない。そんな時だった今朝に感じた頭の違和感

 

『ハ~~ク~~』

 

『ク、クオン!?』

 

『姿が見えないから心配で見に来たらどう言うことかなぁ~』

 

頭に巻き付いてクオンの尻尾が徐々に力を込め初め頭を締め付ける

 

『ハクは私のお婿さんだよね?』

 

『ク、クオン様!暴力でハク様に言われるのは酷いです!』

 

『ハクは既に私のかな』

 

『違います!ハク様は私のです!』

 

その後宿の女将さんが来るまでルルティエとクオンの言い争いは続いた。そしてルルティエと話があると言ってクオンは部屋の方に行ってしまったのでハクは仕方なくココポ(さっきルルティエに教えてもらった)と時間を潰すことにした

 

「「ハク(様)!どっちが食べたいかな(ですか)!?」」

 

「……両方食べたいです」

 

やはり自分は落ち着きがあってリードしてくれる年上の方が好きだな




ここのルルティエは基本的に原作と変わりませんがオドオドした態度が無くなりハクや親しい者達以外にはどうでも良い存在に思っています。ハクを助けるのなら迷う事なく自国の民を犠牲にしてでもハクを助けます

料理の腕や身の回りのお世話も更に上達してるので更にハクを甘やかしている

ルルティエがこの世で最も憎む存在はハクを失う原因を作ったヴライ、ウォシス、オシュトルの3人だった。この三人に対してはルルティエも表情を消し無言で睨み付けてくる

流石にオシュトルが可哀想なのでハクにより睨む事は無くなった


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保護者と任侠者とお姫様

オシュトルは何故二次創作では頭のネジが外れるのか?やはりハクは亜人に対しては麻薬扱いになるのでは?


今現在ハクは何もする事が無く床に寝転がっていた。その理由はクオンが「今日は絶対に部屋から出ちゃ駄目かな」とこの様に言っていたのでハクは部屋で待機していた

 

「………暇だ」

 

特に何もする事も無ければやる事もない。流石の怠け者のハクでも何もする事が無ければその場にじっとしていられなかった。立ち上がり、女将に何か手伝うことは無いか聞いてみると水車が動かなくなった事を聞いてハクは直せるかどうか確認する為に女将に了承を得てから水車小屋に向かった

 

結果的に言えば水車は動いた、使わない歯車を外し必要な所に埋め込んだら動き始めたのだ

 

(よし、そこそこ時間も潰せたな)

 

「へぇ、流石あんちゃんだな」

 

水車を直せた事に満足していると窓の外から声が聞こえたのでそちらに視線を向けると男がこちらに向かってニカッと笑みを向けていた

 

「お前さんは?」

 

ハクの質問に男は何処か驚いた様な悲しそうな視線を一瞬だけしたがそれも一瞬だった

 

「俺はウコンだ。あんちゃんの名前は?」

 

「自分はハクだ」

 

お互いの自己紹介を終えてウコンと話に花を咲かせていると水車小屋の扉が勢いよく開かれた

 

「ハク!!」

 

肩で息を切らしているクオンに何かあったのかクオンに近寄るとクオンの両手がハクの両肩に勢いよく置かれる

 

「ハク!あの男に何もされなかったかな!?」

 

「お、おいクオン、少し落ち「質問に答えて!」っ!?」

 

両肩に置かれている手に今朝と同じかそれ以上に力を込められハクの顔は苦痛により顔を歪めた。ハクは何故こんなにもクオンが自分を心配しているのかがさっぱり分からなかった、相手が山賊なら分かるが相手は話していて気が合う男なのに

 

「あ~、俺何かねぇちゃん何かしたか?」

 

流石に見かねたのかウコンが助け船を出すが、それが悪かったのかクオンの機嫌が更に2段階くらい下がった気がする

 

「貴様が何をしたかだと?………教えてやろうか?」

 

「!?」

 

正面に居るクオンから尋常じゃない程の殺気を感じたのかウコンは腰に掛けてある刀に何時でも抜けるように手を添えていた

 

「我の物を奪った貴様には楽に常世に行けると思うな」

 

ハクから手を離し懐にある暗器に手を伸ばし構えるが流石にこんな場所で暴れられては敵わない

 

「クオン、すまん!」

 

「なっ!?」

 

ハクは咄嗟にクオンに自分の胸に抱き寄せ強く抱き締める。本来ならクオンの力ならばすぐに引き剥がせるがクオンはそれをしなかった

 

「ハ、ハク!?ど、どどどう言うことかな!?これは!?私としては嬉しいけど、せめて暗くなった床で!」

 

暴走しているクオンを見てホッとしたハクは急いでクオンを部屋に運んだ。その際にウコンに謝ってから部屋に向かったがその際のウコンの顔は何処か悔しそうだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?ハク様のお美しい体にあるこの赤く残った物は何ですか?」ニコ

 

「ごめんなさい」

 

部屋に戻りクオンを落ち着かせてると丁度戻ってきたルルティエに事情を説明したらルルティエが良い笑顔でクオンを問い質していた

 

「それでクオン様?どうしてハク様にあの様な事を?」

 

「だってウコンが………」

 

その名前が出た途端にルルティエの顔から表情が消えた

 

「ハク様」

 

先程までクオンに向いていた冷たい笑みが今度はこっちに向きハクは小さな悲鳴を上げてしまった。自分は何も悪いことはしてないよな?

 

その後ウコンに対して色々と問い質されたハクは疲れはてて夕食を食べ損ねてしまったのは言うまでもない




ここのオシュトルはハクを嫁に迎えるほどにハク様を愛していますが安定のクオン率いる隠密集+αにより防がれています


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任侠者の妹は彼の者を想う気持ちは

ネコネは可愛いんです!偽りの仮面では色々と言われていましたけど、それでも自分はネコネを責められなかった!


ウコンの件から2日経ちハク達は帝都に向かっていた。何故帝都かと言うとクオンの母親が旅館を経営しとるとかで自分達もそこ向かうことになったのだ。ウコンが慌てながら一緒に行かないかと誘ってきたがクオンとルルティエが笑顔で否定していた。流石に可哀想になってきたのでハクがウコンの誘いに乗るように促すと渋々と言った感じで了承してくれた。ハクと一緒に行けると分かった途端にウコンの尻尾がブンブンと左右に激しく振っていた

 

道中に山賊が出るとか言われたので警戒しようとしたがクオンもルルティエもココポも自分を取り囲む様にしながら移動していた。そこまで自分は弱くないのだが………

 

1日目の野宿はクオンやルルティエが晩飯を作ってくれた。クオンが大の風呂好きと言う事が判明し何故か自分がクオンとルルティエと混浴することになった。その際にどっちの方が好みかと聞かれたが答えなかった、答えたらあの場で自分の人生は終わっていただろう

 

そんなハプニングもありながら帝都に到着するとクオンはココポに乗り自分はルルティエに抱き抱えられた。クオンがウコンに一言、二言言ってそのままココポが走り出した。ウコンが後ろから何かを叫んでいるが自分はそれ所ではなかった、ルルティエに抱き抱えられたのは良いがルルティエの胸の所に自分の頭があるのだ。どうにかして抜け出そうとするが抜け出せなかった。ついでに何故かルルティエは自分を抱き抱えてる間はずっと笑顔だった

 

旅館に到着するとクオンはそそくさと旅館の中に入っていった、残された自分達は外で待機との事らしい。ルルティエに言ってココポを馬小屋に置いてくる事を伝えてココポを馬小屋に連れていき、その帰り道に誰かとぶつかってしまった

 

「すまない、怪我は無いか?」

 

「あ、はいなのです。大丈夫なのです」

 

自分がぶつかってしまった相手はどうやら女の子らしい、見た目的に12才くらいか?

 

「あっ」

 

女の子は自分の顔を見て何処か嬉しそうな様な悲しそうな顔を浮かべていた。自分はこの女の子に何かしただろうか?

 

「あ、お兄さんの名前は何と言うのですか?」

 

「ん?自分はハクだ。よろしくな」

 

「わ、私はネコネです」

 

「ネコネか良い名前だな。こんな所に居るって事は誰か待ってるのか?」

 

「あ、えっと、それは」

 

「ハク?随分遅いけど何かあった?」

 

ネコネが何か言いたそうにしていたがネコネの後ろから知っている声が聞こえたので視線をそちらに向けるとクオンがそこに居た

 

「あ、ああ、すまない、この子と話していたら遅くなってな」

 

「この子?」

 

クオンが視線を下に向けるとネコネはビクッと体を震わせてハクの後ろに隠れてしまった

 

「……久しぶりかな?私の事覚えてるかな?ネコネ?」

 

「は、はいなのです。姉様」

 

「ん?クオンの知り合いなのか?」

 

「うん。まあ知り合いかな。それよりもルルティエが待ってるから早く行こう、ネコネもね♪」

 

「!ハイなのです!姉様」

 

クオンのその言葉にネコネは嬉しそうに微笑みながら自分の後ろから出てきた。何故かその瞬間だけ自分は懐かしいと感じてしまった

 

「ほら、ハクも行くよ?」

 

「あ、ああ」

 

クオンの後に自分が続くとネコネは嬉しそうに笑みを浮かべながら自分とクオンの手を握った

 

「やっぱりこれが一番落ち着くのです」

 

「ふふ、そうだね」

 

「?」

 

ネコネの言葉に疑問が残ったがクオンは特に気にした様子も無いのでまあ良いのか?

 

 

 




ここのネコネはハクに好意を寄せているがネコネの望みはあの頃の隠密集達とまた笑い会ったあの空間に戻りたかったのだ

その為なら如何なる犠牲も厭わないと心に誓っている


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白楼閣での1日 上

サブタイを考えるのが辛いです!(直球)何で自分はハクさん愛され系を書きたいのにこんなにもドロドロの関係になってるんですか!それと半裸のハクさんエロいです!大好きです!


さてクオンの紹介でこの白楼閣と言う旅館に泊まる事になったがここは他の旅館よりも5割も高いらしい。試しにクオンに聞いてみたが

 

「うん、ここはお母じゃなくて!お姉様が女将だから安く泊まれるから安心かな」

 

との事らしい、こんな帝都でも立派な旅館を建てられると言う事は結構良い身分なのかもしれないな、その事に対して聞いてみると

 

「うん。家のお父様は5人の女性と結婚してるかな。その一人の内の女性が私のお母様かな」

 

「あ、別に気にしなくて良いかな!皆仲が良いしお母様は病弱だけど他のお母様達が助けてくれるから」

 

何と言って良いのか他人の家庭事情に自分が口を出すのは悪いのだが、一言その父親に言いたい。「強く生きろ」それだけはどうしても言いたかったのだ

 

「はぁ、帝都に来てから数日たったが未だに外に出れんとは……」

 

ウコンと別れてから数日たったが未だに外に出してもらえない。最初は普通に一人でぶらぶらと出掛けようとしたがクオンに見つかり頭に尻尾を巻き付けられながら部屋に戻された、次に部屋を抜け出してみると今度はルルティエに見つかり最終的にはネコネにすら見つかる始末だった

 

クオン達が帝都で買ってきてくれた串焼きや本なんかで時間を潰せたが流石に数日も過ぎれば飽きる

 

「流石に何日も部屋の中に居るのもキツいし、クオンに頼んでみるか」

 

今までは黙って出掛けようとしたのが悪かったので今度は出掛けることを誰かに言って出掛けよう!

 

そして次の日になりクオンに頼んでみると

 

「流石に何日も部屋の中に閉じ込めるのは可哀想だったね。それじゃあ今からネコネとルルティエを連れて帝都を観光しようか!」

 

「本当か!?」

 

この際誰が同伴しても構わない!自分は外に出たいのだ

 

「それじゃあルルティエ達を呼んでくるから少し待っててね」

 

クオンが出てから少しするとネコネとルルティエがやって来て出掛ける準備を進められた。準備と言っても特にこれと言った事は無いのだが

 

「それじゃあ行こうかな!」

 

「ちょっと待て!」

 

クオンの声に被せる様に自分が待ったを掛ける

 

「ん?どうかした?」

 

「何で自分はこんな状態なのだ?」

 

今の自分の格好は左腕にクオンが抱き付き、右腕にネコネが抱き付き、それを見て微笑んでいるルルティエに周りからの視線がチクチクと刺さる

 

「?何も可笑しな事は無いかな?」

 

「いや!変だろ!」

 

「ハクさんは何を言ってるのです?何も変じゃないですよ」

 

「そうですよハク様、何も変じゃありません。あ、それとクオン様後で変わってくださいね」

 

「うぅ~分かったかな」

 

結局自分の意見を聞き入れる事は無かった。そして周りの(男衆)からの視線がハクに物凄く集まっていた




よし、帝都に着いた!後は好き勝手に書いてやる!クオンさん達は原作の様にオシュトルの隠密集になる事を拒んでいるので隠密集にはなりません。ただしウコンがハクに泣き付いてくるので時々隠密集の仕事もする程度です。ハク様可愛い!

早く双子や義賊姉弟や狂い姫や胃を痛める子やお父さんと娘を呼ばなくては!

自分に自重は無いのだ!好き勝手に書いてやる!


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白楼閣での1日 中

方言てどうしてあんなに難しいんですかね?使ってる本人は気にしませんが真似てみるとかなり難しいですよね


クオン達と帝都を回っていると色々な事に気が付いた。まず最初に気が付いたのは文字だった、何て書いてあるのかが分からずにネコネに聞いてみると嬉しそうに解説を初めてくれた。二つ目に気が付いたのはクオン達はかなりモテると言うことだ。街中を歩いていると次から次に声を掛けられるが適当にあしらう姿を見て慣れてるんだなぁと心の中で思った

 

(そう言えば自分も昔誰かを想っていたような………)

 

目を閉じて失われてしまった記憶を掘り起こそうとして思い出してみると、顔は思い出せないが何処か落ち着いた雰囲気を出す女性に自分は引かれたのだ

 

「あれ?クオン?」

 

目を開けると先程まで前を歩いていたクオン達の姿は無く、自分一人だけになってしまった

 

(ここは普通に待つか?いや、クオン達が居ない今が自分の自由の時間なのでは?)

 

色々と悩んだ結果クオンから事前に渡されていた小遣いを確認し近くの屋台で買い食いをする為に歩き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩きだし数分が経過したハクはある災難に遭遇した

 

「なぁなぁ、次は何処に行こうか?ウチな!おにーさんとこうやって出掛けるのが夢やってん」

 

適当に見つけた屋台により、串焼きを食べているといきなり後ろから抱き着かれたので振り返ってみると知れない少女が満面の笑みをハクに向けていた

 

「あー、悪いが自分はアンタと会った事が無いんだが?」

 

「えぇ?そうなん?ウチとの関係忘れてしもーたん?あんなにウチを求めて来てくれたのに?」

 

少女の発言に周囲からの視線がハクに突き刺さる

 

「…人違いじゃないのか?」

 

「ウチがおにーさんを見間違えるわけあるわけないぇ!」

 

「あー、分かった、分かったから一回離れてくれるか?この格好だと色々と辛いんだが」

 

「なら、彼処で休憩せいへん?」

 

少女が指差した方に視線を向けると文字は読めないが宿?の様な場所だった

 

「彼処は何なんだ?」

 

「んー、お金を払って休憩する場所ぇ」

 

やはり宿なのだろうか?それにしては男女が先程から出たり入ったりしているが………

 

「ほら、行くぇ」

 

「ちょ!?叩くな!自分は貧弱なんだから」

 

少女に背中をバンバン叩かれてハクは仕方なく少女の示した宿の様な場所に向かう

 

中に入ると受付の女性が居たので少女に任せるとサラサラと紙に書いて懐から指定された量の金額を払う。そして通された部屋には酒があり、奥の部屋には布団が1つ轢かれていた

 

(まさかここって!?)

 

そしてようやくハクはこの宿がどんな場所なのか理解した

 

「おにーさん♪」

 

少女に呼ばれ振り返ると少女は既に上の服を脱ぎ初め、その目には獣を思わせる鋭い眼光が此方を見ていた

 

「やっと見つけたんよ。ウチおにーさんに会う為にここまで我慢してきたぇ。だけどもう我慢はしないぇ」

 

少女 アトゥイはハクを布団の方に押し倒した

 

「ふふ♪おにーさんの初めてウチが貰うぇ」

 

アトゥイが顔を近付け唇が触れあう瞬間だった

 

バンッ!

 

力一杯に襖を開ける音が聞こえ、そちらの方に視線を向けると

 

「私のハクに何をしてるのかな?」

 

「許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

 

「ハクさん汚されたハクさんが汚されたハクさんが汚されたハクさんが汚された」

 

今にも怒りが爆発しそうなクオンに瞳に光が無いルルティエとネコネにハクは小さな悲鳴を上げた

 

「何ぇ?良い所を邪魔しないで欲しいぇ」

 

「ふふ、良い所?危険な所の間違いかな」

 

「「………………」」

 

アトゥイとクオンの会話はすぐに終わりお互いに無言のまま得物を構える

 

「「ハク(おにーさん)は渡せないかな(ぇ)!!」」




アトゥイの喋り方が分からない!これって京語で良いのかな?詳しい人教えて!


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白楼閣での1日 下

うたわれのリメイクが来る事に歓喜して来年の4月が待ち遠しいですね!ハクオロさんやエルルゥとかの出会いは色々と印象的だったのでリメイク後が凄く楽しみです!


アトゥイとクオンの争いを止める事が出来なかった自分は現在ヤマト右近衛大将オシュトル邸に連れてこられていた。何故自分はこんな所に居るのだろうか?

 

そんな考えを浮かべているとこの邸の主であるオシュトルが入ってきた

 

「この様な場所に呼び足してすまぬな」

 

「いや、自分は気にしていないが………」

 

正面に座る男をバレない様に観察してみる。港で聞く清廉潔白をまるで体現したかの様な姿は帝都で既に確認している。そして何よりも気になるのが顔半分を覆う程の大きさの仮面を着けている

 

(仮面の者か………)

 

オシュトルが着けている仮面を見てそんな単語が頭に過る。仮面の者同士の争い、塩化、託される、そんな単語が頭の中を過り顔をしかめてしまった

 

「顔色が優れぬが大丈夫か!?」

 

オシュトルがハクの顔色が優れぬ事に気が付き急いで彼の近くにより額に手を当てる。手を当てているオシュトルの顔は酷く焦っているのが分かった

 

「いや、大丈夫だ。心配かけてすまない」

 

襲ってきた頭痛に頭を痛めながらもオシュトルにもう平気だと伝える。当のオシュトルは納得してないと言うような顔をしていたが無理矢理座らせた

 

「今日は大事な話があったのだが後日でも構わぬが?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

「そうか。では内容なのだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハク殿某と夫婦の契りを結んでくれ」

 

「は?」

 

オシュトルから言われた言葉の意味にハクは理解できなかった

 

「ふむ、某と付き合う前提で結婚してはくれぬか?」

 

「待て待て待て!何で自分がお前と結婚なんかしなきゃならんのだ!それに自分は男だ!」

 

「心配御無用、このヤマトでは人工の2割は同姓で夫婦の契りが結ばれている」

 

それを聞いてハクは静かに膝から崩れた。このヤマトの総人口の2割が同性愛者なのか!って事はオシュトルもその一人か!(オシュトルはハクに出会う前までは普通の感性でした)

 

「某と夫婦の契りを結んでくれればハク殿は一生ダラダラしていて構わぬが?」

 

いや、それでも自分に同性愛が無いからそんな事を言われても困るのだが!

 

オシュトルから求婚を適当にあしらっていると

 

「私の可愛いハクに何をしてるかなあああああああ!!」

 

襖を蹴破り鬼の形相で部屋に入ってきたのはアトゥイと勝負していたクオンだった。所々ボロボロだったのはそれ程までにアトゥイが強敵だった事が伺える

 

「くっ!待たしても某の邪魔をするかクオン殿!」

 

「貴方に何て絶っっっっっ対に渡さないかな!」

 

そして流れる様にクオンは懐に隠してある暗器をオシュトルに投げ付けながら接近する、それを向かい打つかの様にオシュトルも刀を抜き構える

 

「ハクさんは危ないのでこっちです」

 

クオンとオシュトルの戦いを眺めていると何時の間にか隣に居たネコネに手を引かれて別の部屋に入れられた

 

「今日は私がハクさんを一人占めするのです!」

 

尻尾をブンブンと左右に揺らすネコネを見てハクは微笑ましくなり、頭を撫でるとネコネが嬉しそうな顔を浮かべてくれた

 

(あぁ、この中だとネコネが自分の中での癒しだな)

 




この作品ではハクさんの性別があの双子により一時的に変わるかも?(逆的な意味で)

女体化ハクさんは絶対に綺麗だと想うんでよすね。スタイル的にはカミュやウルトリィとかかな?


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キャラ紹介2

今回は前回紹介出来なかったメンバーを紹介していきます


【アトゥイ】記憶持ち&レベル最大

 

ノスリと共にハクを探す旅に出ていたが気が付けば少女時代の自分になっていたがアトゥイは気にした様子もなく、寧ろ「この姿のウチって事はおにーさんも居るって事やぇ♪」っと言った風に何処か間が抜ける口調でハクが居るであろう帝都に向かった

 

「今度は絶対に逃がさへんでぇ。例え地獄に落ちてでもおにーさんを捕まえるぇ♪」

 

 

【ウルゥル・サラァナ】記憶&レベル最大

 

ハクと共に各地を回っていたが気が付けばクジュウリの遺跡に立っていた。その後状況を把握して1度帝都に戻り帝に説明する前に既に記憶持ちだった帝により、そのまま主はハクのままになった。ハクの眷属だった影響なのか体の成長はしている(見た目はホノカさんに似ている)

 

ハクがホノカに対して恋心を抱いていたのを知っていたのかは不明だが成長した双子に攻められると抵抗が余り出来なくなっている

 

「主様のお世話は私達が致します」

 

「成長した、この体で主様に夜の鍛練をしてもらう」

 

 

【キウル】記憶持ち&レベル最大

 

エンナカムイの皇になりシノノンと結婚し日々忙しい毎日を送っていたが何処か退屈した様な表情を浮かべるキウルは気が付けば未熟だった頃の自分になっていた。慌てて周囲の情報収集を行うとまだ隠密衆の皆と出会う前だった事に歓喜したキウルは急いで帝都に向かった。隠密衆の皆と合流してからはまた胃痛の日々が続くがキウルにとっては懐かしいく嬉しい痛みだった

 

「今度こそ皆さんと一緒にハクさんを守ります!」

 

 

【オウギ&ノスリ】

 

ハクを探して旅に出たノスリは気が付けばハクと出会う前の自分に戻っている事に驚き、オウギに確認するとオウギも同様だった。ノスリとオウギは自分達の主であるハクを今度こそ失わない様に心に深く刻み付けて自分達の主であるハクを迎えに向かった(その際にモズヌ盗賊団は簀巻きにしてオシュトルに放り投げてきた)オウギからは何時になったらハクとの子を産むのかを聞かれるノスリ

 

「オウギよ、今度こそ我等が主であるハクを救うぞ!」

 

「流石は姉上、僕も今度こそハクさんにあの様な事にならない様に努力しまょう」

 

 

【ヤクトワルト&シノノン】記憶持ち&レベル最大

 

シノノンをキウルに任せてヤクトワルトは一人旅をしていた。ハクを探して日々適当な場所を探していたが朝起きると少し若い自分になっていた事に驚いたがそれでも動揺は少なかった。あの祭りの様な毎日がまた送れることにヤクトワルトは笑みを浮かべながら隣に居るシノノンを連れて帝都に向かった

 

「また、あの祭りの様な毎日が送れるんじゃない」

 

「こんどは、だんなもいっしょだぞ!」

 

 

【アンジュ】記憶持ち&レベル最大

 

幼くなった自分に驚きながらも何処か嬉しそうな顔を浮かべるアンジュにある記憶が蘇った。それはアンジュの元となったチィちゃんの記憶だった、記憶はハクに関することだけたったがそれでもあのハクが優しく微笑みを掛けてくれた事に心の中が暖かくなった

 

チィちゃんの記憶と人格が蘇った事によりアンジュとチィちゃんの人格が混ざり以前よりも大人しくなっている(ハクに対してのみ)

 

「ふむ、おじちゃんは今度こそ余(私)が守るのだ(から)!」

 




あー!隠密衆+αは書けたけどトゥスクルメンバーとヤマトメンバーがまだ書けないぃぃぃぃぃぃ!


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双子の主は鈍感?

双子を作ったのって帝で成長した姿は恐らくはホノカさんになるので帝はハクさんの気持ちを理解していたのかな?だからあの双子をハクに上げたとか?


朝目が覚めると妙齢の美女が自分を挟んで眠っていた。しかも何故か全裸で眠っているのだ、こんなものをクオン達に見つかれば想像する事すら恐ろしい

 

そもそも何故自分はこの二人と寝ているのか?記憶を遡ってみるとある事を思い出した

 

それは昨日の事だった、クオンに頼まれていた買い物をネコネと一緒に終えて部屋に戻るとこの美人双子が待ち構えていたのだ。それから二人に流されるままに酒盛をして、気が付けば眠ってしまったのだ

 

昨日の事が鮮明に思いだし、顔を真っ青になりながら布団から出ようと体を動かそうとするが動けなかった。両手両足が双子により拘束されているので抜け出せなかった

 

「ハク?昨日はずっと部屋から出てこなかったけど大丈夫?部屋入るね」

 

「ま、待てクオン!」

 

襖越しにクオンを制止させる

 

「ん?どうかしたの?」

 

「えっと、今着替えてるから入られると困る」

 

「あ、そうなんだ。ごめんね?」

 

「いや、大丈夫だ。それでクオンがここに来るって事は朝食か?」

 

「うん、ルルティエが出来たって」

 

「分かった。すぐに行くから先に行っていてくれ」

 

「ん、主様………」

 

「………幸せ」

 

寝惚けているのかモゾモゾと双子がハクの顔や体をペタペタと触りながらハクを抱き締める

 

「ん、くっ!」

 

「ん?ハク大丈夫?」

 

「あ、ああ大丈夫だ。気にしないでくれ」

 

「そう?分かったかな。ハクも早く来るんだよ?」

 

「あ、ああ」

 

そう言い残してクオンが遠ざかるのが分かると肺に溜まった酸素を吐き出した

 

「別にバレても問題ない」

 

「この際ですから、皆さんにバレた方が今後の障害が減ります」

 

「もし、これがバレたら自分が大変な事になるからやめてくれ」

 

主に頭への負担が半端ないからな

 

「それで?アンタ達は誰なんだ?」

 

「私達は鎖の巫」

 

「そして主様の忠実なる肉人形」

 

「おはようからお休みまで」

 

「常に一緒です」

 

「自分はお前達の主になった覚えは無いのだが?」

 

「心配無用」

 

「既に私達は主の物ですから」

 

二人は自身の腹に手をやると同時に何処か誇らしげに

 

「流石主様」

 

「私達を1回で物にしてくれました」

 

「既成事実万歳」

 

「媚薬と精力剤は偉大」

 

「ああああああああああ!!」

 

双子の言葉を聞きハクは膝から崩れ落ちた。何故自分はこの二人を抱いたのだ!何処かこの二人が誰かに似ているせいなのだろうが今のハクには関係無かった

 

「それでは私達は御母様に報告を」

 

「これで主様は私達の………ふふ」

 

双子は一瞬で衣服を着て何処かに消えてしまった。絶望しているハクに更なる追い討ちを掛けるかの様に不運は続いた

 

「おにーさん、さっきの話どう言うことぇ?」

 

「ア、アトゥイ!?」

 

声をする方に視線を向ければ何時の間にか部屋に入ってきていたアトゥイにハクは驚くが当のアトゥイは瞳から光を無くしている状態だった

 

「まさかおにーさんがあの子達を抱くなんて………」

 

「い、いや!話を!」

 

「クオンはんに知らせようかぇ?」

 

ニッコリと微笑むアトゥイにハクは怖すぎて直視できなかった

 

「さ、お話をしようぇ、おにーさん♪」

 

手に持っている酒瓶を持ちながらアトゥイがにじり寄りながらハクを追い詰める

 

その後あまりにも遅いのでクオンとルルティエがハクを迎えに行くとアトゥイに脱がされているハクを発見しバトルに持ち込んだがそれはまた別のお話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石は主様」

 

「私達が作った媚薬も精力剤も本能的に回避なさるとは」

 

「次は絶対に既成事実を作る」

 

「ですがあのお三方が確実に邪魔をします」

 

「なら、バレない様にするだけ」

 

「ふふ、そうね」




出来るだけ1日1話投稿したいです!


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義賊姉弟の唯一の主

ノスリは乙女でも十分アリだと思うんですよね!


「おや、どちらに向かうんですか?ハクさん」

 

「ん?いや、ちょっと飲みにな」

 

ハクはヘラヘラと笑っているがオウギは内心ため息を漏らしていた、この男は目を離せばすぐに何処かに行く癖があるのだ。だから常に誰かがお目付け役が着いていないと心配なのだ

 

「はぁ、飲みに行くのは構わないですけど誰かを連れて行って下さい」

 

普段は鎖の巫や男衆が側に居るのだが、たまに抜け出して一人ブラブラと帝都を回るから困るのだ。その為クオンさんに探して来いと言われる身にもなって欲しい

 

「なら、オウギも来るか?」

 

「いえ、僕は「ふむ、ならば私が付き合おう!」姉上……」

 

オウギが断ろうとすると間からノスリが会話に入ってきた。そのままハクの腕を掴みハクを連れて行く

 

「ちょ!?ノスリ!?」

 

「良い女の誘いを断らないのが良い男だろう!」

 

「人の話を聞け!」

 

「はっはっは!」

 

ハクとノスリを見届けてからオウギもある場所に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?ハク殿の様子はどうであった?」

 

書類を片付けながら背後に居るオウギにオシュトルは聞くと

 

「ええ、凄く楽しそうに過ごしてますよ。実は僕も先程ハクさんに誘いを受けたんですけど、貴方との約束がありましたので断らせてもらいました」

 

ニッコリと笑っているがオウギからは普通のヒトなら腰を抜かしてしまう程の怒気をオシュトルにぶつけていた

 

「むう、羨ましい」

 

「その首、切り落としますよ」

 

どうやらオウギはハクの誘いを断ってしまった事に罪悪感が物凄く押し押せている

 

そして一方ノスリとハクの方は

 

「それでな!オウギは昔から可愛くてな!」

 

「あー、はいはい」

 

ノスリを連れて居酒屋に来たは良いが酒が進むに連れてノスリが上機嫌になり身内の事や故郷の話を初めたのだ

 

「我等エヴェンクルガ族は生涯主と決めた者に一生付き従うものだ」

 

「へぇ、随分忠義に厚いんだな」

 

「そこで1つハクに相談なのだが私達の主になってはくれないか?」

 

先程までの雰囲気は消え、真剣な表情を浮かべるノスリにハクは残っていたコップの酒を一気に飲みほした

 

「自分はお前達に忠義を尽くされる程のヒトじゃないと思うが?それにオウギが自分に忠義を尽くすとは思えないが?」

 

あの男はノスリ以外に対して無心なので自分に対して忠義を尽くすとは思えない

 

「はは、それなら大丈夫だ。オウギも私もお前が良いと決めているのだ。それを踏まえて答えを聞かせてくれないか?」

 

「………………」

 

何でそんなに自分に忠義を尽くしたいのか不明だが断るのも悪いし

 

「はぁ、好きにしてくれ。ただし自分は責任は取れんからな?」

 

「ああ、分かった」

 

その時のノスリの顔は生涯忘れる事が無いくらいに綺麗で何処までも幸せそうな顔をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば」

 

「ん?何だ?」

 

「女のエヴェンクルガは生涯、男の主と決めた者の子を産み、跡継ぎにするのだ」

 

「ぶは!?」

 

男気が溢れるノスリからその様な事を聞くとは思えなかった

 

 




義賊姉弟は何だかんだ言ってハクを認めていましたよね。あ、あの会話を思い出して涙が………


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帝都でのゴミ掃除 上

もしもこの面子でハクさんに手を出した者が居れば絶対に生きては帰れませんね!仮面の者総出で狩りが行われるでしょう


「クオン、ちょっと良いか?」

 

「う、うん。大丈夫かな!」

 

夜遅くにクオンの寝室に突然ハクが訪れたことに驚くクオンだが平常心を保ちながらハクを部屋に入れる

 

「すまないが少し手当てをしてくれるか?」

 

襖を開けて入ってきたハクに先程まで浮かれていた気持ちは消え去り、ハクの姿を見てクオンの顔は青ざめた

 

「ハ、ハク!?どうしたの、その怪我!?」

 

ハクの身体中に殴られた痕があり、酷い所は赤紫色になり晴れ上がっていた

 

「すぐに治療するから待ってて!」

 

ハクを座らせてクオンは治療する為に薬を調合し、包帯を巻いたりと慌ただしくも正確に治療していく

 

「それで?一体何があったのかな?」

 

治療が終わり、ハクに事情を聴くがすぐには答えてくれなかった。なので少し強めな口調で聞いてみる事にした

 

「ハク?正直に答えて欲しいかな」

 

「………………ウコンと飲んだ帰りに暴漢達に路地裏に連れ込まれてな、金を取られた後にその場に居た暴漢達に数回づつ殴られてな」

 

「………あの下衆野郎!!」

 

やはりあの男と関わると私のハクが危険な目に会う。今後は絶対に会わせないかな!

 

クオンの表情と雰囲気から危機を察知して慌てて取り繕う

 

「ウコンは送っていこうかって聞いてきたんだが、自分が断ったんだ!だからウコンは何も悪くないぞ」

 

「………ふぅ、それでも私はウコンを許せないかな。ハクがこんなボロボロになったのにあっちは幸せな夢を見ながら寝ているのだから」

 

「いや、でもな」

 

尚もウコンの弁解をするハクにため息を吐きながら、予備の布団を自分の布団の横に敷くクオンに首をかしげる

 

「クオン?どうして布団を敷いているんだ?」

 

「今日は念の為にハクは此処で寝るかな」

 

「いや、でも、年頃の娘が」

 

「寝・る・か・な!」

 

「は、はい………」

 

クオンに圧倒され渋々と言った感じに敷かれた布団の中に入る。それに満足したのかクオンは優しくハクの頭を撫でながら子守唄を歌う

 

「………すぅ………すぅ」

 

完全に寝入ったハクを優しく何度も何度も頬を撫でる。そして撫でるのを止めて、明日からハクにこんな傷を着けた愚か者とハクを守れなかった下衆野郎に報復をしなくては

 

「………そこに居るんでしょ?ウルゥル、サラァナ」

 

背後に二つの気配を感じるがクオンは振り向くと二人の顔の半分は赤く腫れていた。既に二人への罰は下されていたのでクオンは何も言うことはなかった

 

「何でこの件は帝に取り計らってもらうかな」

 

「承知しております」

 

「既にその者達への討伐命令が出ております」

 

「消しても平気」

 

「そう、なら朝になったらハクとシノノン以外の人達を呼んできてもらえる?」

 

「分かった 」

 

「お任せください」

 

それだけを言い残し二人は消えるようにクオンの部屋から消えた

 

「全く、これならトゥスクルに居た方が安全かな」

 

ハクオロお父様やお母様達が居るあの城の中の方が何倍もハクを安全に管理できるのに………




因みにこの小説内ではハクオロさんもユズハもちょんと生きてます。ユズハに至っては病弱ですが生きてます。ハクさんの筋力ではユズハにも勝てません!(確信)


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帝都でのゴミ掃除 下

逆行したとは言え、既に皆さん三十路を越えているので婚期を逃さない為に必死d【ザシュ】


次の日になりハクはシノノンのお守りを任せられ留守番、出掛ける際のクオンの瞳はいろんな感情が渦巻いていたが、それを察したハクはクオンに何度か頭を撫でると顔を真っ赤にしながらハクを抱き締めてきた

 

「これはどう言うことかな?オシュトル?」

 

各自が武装をし、暴漢達が居るであろうアジトに乗り込もうとするが、目の前に兵士を連れて歩くオシュトルが現れた

 

「今回の一件は聖上より我等仮面の者に勅命が下された」

 

その言葉にクオンの視線が更に鋭くなり、周りの兵士達が小さな悲鳴をあげたがクオンは気にした様子もなくオシュトルを睨み付ける

 

「只の暴漢相手にこの国の帝が貴方達を使うなんて思えないかな」

 

「流石に我等程度では聖上のお考えは分からぬが、此度の件は勅命を抜きにしても某は動いていた」

 

オシュトルから伝わる怒気と殺気を混ぜたような何処までも鋭い視線を向けられた

 

「………ふーん、まあ、どうでも良いかな。それと私達の邪魔をするなら遠慮なく叩き潰すかな」

 

それだけを言い残してクオンは既に先に向かった仲間達の後を追うように姿を消した

 

「ふっ、邪魔をするならか………、それはとんだ思い違いだぞクオン殿、某の邪魔をするのであれば例え貴殿であろうが切り捨てるのみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クケケケケ」

 

クオンが到着すると既に事は始まっていた。アトゥイが目の前に見える男達を自慢の槍で肉片にしながら進み、取りこぼした者はヤクトワルトとオウギが片付け、逃げようとする者達にはノスリとキウルが弓で動けなくしてからネコネの術で消し炭にしていた

 

「何ぇ、全然歯応えが無くてつまらんよぉ」

 

「まあまあ、良い肩慣らしになったから良かったんじゃない?」

 

「そうですね、最近は特に荒事も在りませんでしたし」

 

退屈そうなアトゥイを宥めるヤクトワルトとオウギは手を休めることなく、生き残りを淡々と息の根を止めながらアトゥイの後に付いていく

 

「もう、旅館に帰ったら先にお風呂に入るかな!こんな匂いを着けていたらハクに嫌われるかな」

 

クオンの言葉にアトゥイはビクッと方を震わせて、慌てて自身の身だしなみを確認をしながら片手間で敵を切り落としていく

 

「もう、クオンはん意地悪やぇ!ウチが先頭で戦ってる事を良い事に好き勝手言って!ずるいぇ!」

 

「あはは、ごめんごめん。でも、流石のハクでも近くで血の臭いがしたらバレるから入る事はお勧めするかな」

 

「うぅ。分かったぇ」

 

クオンとアトゥイの会話が気になったのか残りのメンバーも自身の衣服に血が着いていないかを確認してから前に進む

 

「な、何だお前r「五月蝿いかな」!?」

 

一番奥の部屋に居た男が得物に手にするよりも早くにオウギが男の腕を切り飛ばし、ヤクトワルトが男の得物を破壊する

 

「お前には我の物を傷付けた報いを受けてもらう。楽に死ねると思うなよ」

 

騒ぐ男を押さえ付けて無理矢理口を開かせて事前に調合してあった薬を飲ませる

 

「その薬には禁制の物が含まれている。ゆっくりとじわじわと体の内側から溶ける様な痛みを何日も味わい続けながら共死ぬと良い」

 

用が済んだので男を適当に放り投げてからアジトを後にしたクオン達の後に兵士を連れてやってきた仮面の者達はその惨状にオシュトルとムネチカだけは平然とした顔で主犯の男を顔が膨れ上がる程に殴り付けてから帝都に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁなぁ、おにーさん、変な臭いせぇへんよね?」

 

「ん?いや、アトゥイの臭いは良い香りだが?」

 

ゴミ掃除が終わったクオン達は白楼閣に帰ると真っ先に風呂に向かい入念に体を洗ってからハクがいる部屋に戻るとアトゥイはいの一番にハクに抱き付きついた

 

「はく、私の臭いはどうかな?」

 

「わ、私もどうですか!?」

 

「ふむ、私もどうだ?」

 

「主様、私達の臭いも堪能」

 

「主様のお好きな臭いを着けてきました」

 

アトゥイの感想から次々と女衆がハクに詰め寄る姿を男衆は笑いながら見守っていた




次回はハクさんとムネチカとオシュトルの話を書けたら良いなぁ。別にオシュトルアンチでは無いのに何故かオシュトルを、絡ませることが出来ない。何故だ!


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鎮守のムネチカは何を守るのか 上

二人の白皇では何だかんだ言ってムネチカもミカヅチはハクをオシュトルとして認めていたが嬉しかったですね


ハクは暇を持て余していた。理由は少し前に起きた路地裏暴行事件だった、あの日からクオン達はハクを頑なに外に出す事を拒んだ。ハクが外に出ようものなら全員で止める始末になる程に過保護になった、そして遂にクオンはある人物に依頼を頼んだ

 

「ふむ、ハク殿の世話は暫しこの小生が見ることになったのでよろしく頼む」

 

部屋で暇を持て余していると突然襖が開かれ部屋に入ってきた女性に目を丸くしていた

 

「えっとアンタは?」

 

「む?クオン殿から説明をされておられぬのか?」

 

「あ、ああ」

 

「ふむ、ならば改めて名乗らせてもらおう。小生の名はムネチカと申す」

 

「ムネチカ?何処かで聞いたような………」

 

ハクはムネチカの名前を思い出そうと必死に思い出そうとするとムネチカは一歩前に進み

 

「気のせいではないだろうか?」

 

「いや、でも」

 

「気のせいではないだろうか?」

 

「確かに」

 

「ハク殿?」

 

「ん?」

 

気が付けばムネチカは物凄い近い距離まで近寄っていたが彼女から離れる気配は無かった

 

「それ以上追求するのであれば小生はハク殿と接吻をせねばならぬが構わぬか?」

 

「接吻!?」

 

「小生は女を捨てたがハク殿が娶るのであれば思い出してくれて構わぬが」

 

「わ、分かった!思い出さないから、退いてくれ!」

 

これ以上前に来られたら本当にキスをしかねないのでハクが一歩下がると残念そうな顔をしながら退いてくれた

 

「それでは身支度の準備を」

 

「は?何処か行くのか?」

 

「はい、これからオシュトル殿とお会いになるのでハク殿もご同行願おうかと」

 

ムネチカからオシュトルの名前を聞き少し眉間に皺がよった事にムネチカは首をかしげる

 

「如何なされた?」

 

「いや、前にな、少しあってな」

 

「少しとは?」

 

「あー………」

 

流石にこれは答えて良いのか?清廉潔白のオシュトルの評価を下げるのは自分的に嫌なのだが、目の前の女は理由を話さない限り絶対に納得しないだろうなぁ

 

「実はな………その、夫婦にならないかと聞かれてな」

 

別にオシュトルが嫌いではないのだが、自分は男なのでどうにもオシュトルの想いには答えられないし、それにもし勝手に決めたらクオン達にオシュトルが殺されかねん

 

「……ほう」

 

その言葉にムネチカの目は鋭くなりハクを睨んでもいないのに心臓が止まり掛けていた

 

「小生のハク殿に手を出すとは………」ボソッ

 

「な、何か言ったか?ムネチカ」

 

「いや、何でもない。」

 

先程の殺気は消え、何でもないかの様に話すムネチカにハクは何処か納得いかない様な表情を浮かべながらも外に出る為に上着を着て、ムネチカに着いていく様にオシュトル邸に向かった

 

 

 




ミカヅチとオシュトルの初の対決の時は心が踊りました


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鎮守のムネチカは何を守るのか 下

ここのハクオロさんの奥さんは恐らくは皆さんが知っているキャラ達だと思います。勿論原作では死んでいるキャラは生きています。理由は好きだったからです!


「それで?ムネチカ殿が直々に某にお会いに来るとは何事か?」

 

オシュトル邸にやって来たムネチカとハクはオシュトルが居るであろう執務室に向かう途中にハクはネコネに捕まり、神大文字を教えることになってしまった。ムネチカはそんな二人を見送ってから執務室に向かった

 

で仕事をこなしているオシュトルにムネチカは冷えきった眼差しでオシュトルを見つめる

 

「貴殿に1つ聞きたいことがあるのだが、構わぬか?」

 

「何か?」

 

政務の手を止め、ムネチカに視線を向ける

 

「貴殿はハク殿に求婚を求めたそうな。事実か?」

 

「事実だ、某はハク殿を心より愛している。例え誰が相手であろうが某は諦めぬ」

 

「…そうか」

 

部屋全体にピリピリとした空気が流れ始めた。少しでも動けばお互いの得物をとって争うことになる

 

そもそも何故ここまでムネチカもオシュトルもハクに拘るのか、それはハクに問題があった。ハクの隣に居ると何処までも安心し心地が良すぎた、身分に関係無く彼は平等に接するので更に彼の側から離れられなくなってしまう

 

現にハクは白楼閣の中でも他のお客と親しくなり、子供達には大人気になっていた。その結果リピーターが増えたので女将は嬉しい限りであった

 

そしてこの二人も例外では無かった。オシュトルは唯一無二の親友としてハクに焚き付けられ、ムネチカはオシュトルとしてあり続けたハクの側で戦った時から隣で戦う時の心地良さにムネチカは焚かれた

 

ハクと共に居る者達は最終的にこう考えた「ハクを独り占めすればずっとこの心地好さが味わえる」と考えに至った

 

暫し睨み合った二人は視線を外し、何事も無かったかの様にオシュトルは政務に戻り、ムネチカは茶を啜る

 

「ムネチカ?そろそ戻らないとクオンに小言言われるから戻るぞ」

 

「ふむ、そうであったか」

 

「オシュトルも仕事の邪魔して悪かったな。今度酒盛りしような」

 

「承知」

 

オシュトル邸を後にしたハクを白楼閣を送り届けてからムネチカも戻ることにした

 

自分の部屋に入り、政務をこなしながらムネチカは1つの考えに至った

 

今の小生には八柱将の義務よりもあの男の側で盾になる方がとても心地よかった

 

「……前の時には感じなかったこの思いは………」

 

これが逆行により起きた現象なのか、それとも今まで気付かなかっただけなのか、それは今のムネチカには分からない事だった

 

「今度は貴殿を塩にはさせぬ。絶対に!」

 

例えこの身が朽ちてでもハク殿のだけは絶対に守って見せるぞ。だから、死んでくれるなよハク殿




女オリ主(そこまで重要ではない)書くかどうか悩んでるんですよね。出てきてもそこまで重要なポジションではないのであんまり関係ないのですが。勿論、神様転生ではありません。うたわれ世界の住人です


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陽炎親子とハクの昔話

結局ハクさんの両親については何も書かれなかったのが自分にとってはもやもや部分ですね。だからトリコリさんの時のニヤニヤしてました


今日は珍しくクオンやウコンが居ないのでハクはヤクトワルトの部屋に遊びに来ていた。ヤクトワルトの娘(義理)のシノノンとは何かと遊んでいるので最近はヤクトワルトの部屋に居る事が多い

 

「旦那は記憶がないって話じゃない?」

 

シノノンとハクが遊んでいるのを遠目から見ていたヤクトワルトが話の話題を振ってきたのでハクはシノノンと遊びながら答えた

 

「ああ、でも最近は断片的に昔の事を思い出しているがな」

 

「へぇー、それってどんな事だい?」

 

「んー、自分の親の事ぐらいか?」

 

「旦那の両親か、凄く気になるじゃない?」

 

興味津々な目で此方に視線を向けるヤクトワルトにハクは苦笑を浮かべる

 

「別に自分の両親は普通だぞ」

 

「それでも気になるじゃない?」

 

「そうだな。両親は研究者じゃなくて学士でな。周りからは天才とまで言われていたよ」

 

「旦那の両親が学士ねぇ、それは大層凄いじゃない」

 

「後は自分が子供の時に泣いていたら真っ先に慰めてくれたのが母さんだった………」

 

シノノンと遊ぶのを止め何処か遠くを見るハクにヤクトワルトは眉間の皺を寄せた

 

「………旦那の両親はその」

 

「自分がネコネくらいの時に二人共亡くなったよ」

 

「………すまねぇ、旦那」

 

「いや、気にするな。自分も昔の事を思い出せたしな!すまんが今日は部屋に戻るよ」

 

「あ、ああ」

 

シノノンをヤクトワルトに渡し、ハクはシノノンの頭を一撫でしてから部屋を出ていった

 

「とおーちゃん、だんなすごくかなしいかおしてたぞ?」

 

「ああ、分かってる。この話は避けるべきだったじゃない」

 

己の失敗に頭を痛めながらシノノンの頭を撫でながら窓の景色を眺めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤクトワルトとの部屋から戻ってきたハクは何時も座ってる場所に座り、机に倒れ込んだ

 

「母さんか………」

 

断片的に思い出した記憶では流石に顔までは思い出せなかったが、それでも優しくて、何処までも安心できる人だった

 

『■■、貴方の事は私達がよく知っています。だから、余り自分を卑下しちゃ駄目ですよ?』

 

両親や兄が天才だった為に周りからはよく比べられていたが両親も兄も自分を励ましてくれた。泣きそうになった時は良く母に抱き締められていた事を思い出した

 

「………懐かしいな、そして」

 

昔の事を思い出せたし、懐かしむ気持ちになったが1つだけ困ったことが起きた。それは

 

「……何で自分は泣いてるんだろうな」

 

ヤクトワルトには言わなかったが両親の死まで思い出してしまったのだ。目の前で両親の死は幼きハクにとってはトラウマだった。一時的に記憶を失っていたが今になって思い出すとは

 

「……クソ」

 

 




はい。と言うわけで今回はハクさんのお母さんのお話でした。因みにハクさんのお母さんのイメージ的にはトリコリさんに近いのかな?お兄さんもハクさんも両方を心の底から愛してる母親です


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ハクさん風邪を引くお話

ハクさんは病弱キャラが良く似合うキャラですよね!


やってしまった。前日から妙な寒気を感じていたがまさか風邪を引くとは………。風邪を引いたせいでクオン達は大慌てだった、ルルティエやネコネは顔を真っ青にしながら。その場に座り込み、クオンは泣きそうになりながらも懸命に容態を見てくれた。そして一番驚いたのは普段はウコンとして来る筈の奴が焦っていたのかオシュトルの姿で現れたことだった

 

「だんな~、だいじょうぶか~?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

今は落ち着いたのかハクの顔色は今朝に比べると大分マシになっていた。現在はキウルとシノノンがお見舞いに来てくれている

 

「本当に大丈夫ですか?気分が優れないならすぐにクオンさんを呼びますが?」

 

「大丈夫だって、そんなに心配するな」

 

心配そうに此方を見つめるキウルにニカッと笑って見せるがキウルは何処か納得していない様子だった

 

「それでは僕達はそろそろ戻りますね。シノノン戻るよ」

 

「うー、わかったぞ!だんなまたなー!」

 

トテトテとキウルの後に続くシノノンの姿に微笑ましくなったハクだが次第に瞼が重くなり目を閉じ、眠りに着く事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハクー?大丈夫かな?」

 

部屋には居る前に一度呼んでみるが返事が無かった為クオンは物音をたてない様に部屋には居る。部屋には居るとハクの小さな寝息が聞こえてきた。クオンはそのままハクの側まで近寄り額に手を乗せる

 

「んー、熱は下がった感じかな?でも風邪って治りかけが一番危ないから気を引き締めなきゃかな」

 

次に作る薬の事を考えながらクオンは優しくハクの頭を撫でる

 

「……ハクは今のこの時間は楽しい?私は前と違ってハクが危険な事に巻き込まれないか心配かな。でもね、やっぱり皆がハクの周りに集まってお祭りみたいに浮かれているこの時が好きかな」

 

一度目ではハクと共に隠密衆の皆で過ごすのが楽しかったけど、ヴライとの戦いでハクが死んだ事を聞かされた時の気持ちは今でもハッキリと残っているんだよ?目の前で塩になり崩れ落ちた瞬間の絶望も覚えているんだよ?だからね、もう私から離れないで、私の目の前から消えないで、貴方が望む物なら何だってあげるか。だから………

 

「く………おん……?」

 

先程まで眠っていたハクが起きた事により手に入っていた力が抜け、力が抜けた手でハクの頬をゆっくりと撫でる

 

「…クオンの…隣は……落ち着くな」

 

まだ寝惚けているのかそんな言葉をかけてくるがクオンにとってはとても嬉しい言葉だった。あの最後の戦いでも見たハクの穏やかな笑みは今でも鮮明に思い出せるのだから

 

「私もハクと居ると安心するかな」

 

だから私は誓う、例え誰であってもハクを渡さないし奪わせはしない。この身に宿る力を使ってでも




そろそろ話のストックが無くなってきたけど頑張るゾイ!次辺りはお兄さん登場かな?


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ハクさんの婚約騒動!? 上

今回のお話はオリ主?(婚約相手)が出てきます。ハクさんマジで可愛い!!隠密衆+αマジでヤンデレ!!


それは突然起きた。自分は自室でクオンに任された算術関係の書類を片付けていると廊下からバタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。何かと思い襖を開けて確認すると女衆が世話しなく世話しなく動いていた

 

「何かあったのか?」

 

「え?ああ、すみません。もうすぐある人物が来るのでその準備を」

 

「ある人物?」

 

「はい。この帝都でもかなり有名な貴族のお方です」

 

「ほぉ、それは大変だな」

 

女衆から話を聞けたのでハクは騒ぎが終わるまで自室に籠ることにした

 

それから一刻が過ぎる頃には騒がしかった音は聞こえなくなり、何時も通りの静かな廊下に戻った

 

「はぁー、やっと終わった」

 

クオンに任された書類は終わり、墨が乾くのを待ってからクオンに渡しに行く

 

「ルルティエに茶でも淹れてもらうか」

 

立ち上がりルルティエが居るであろう調理場に向かうが何処にも居らず、普段皆が集まる部屋に向かうと自分を除く全員がその場に居た

 

「ルルティエ、すまんが茶をってどうしたんだ?」

 

ルルティエに茶を淹れてもらおうと声を掛けるが当のルルティエは何故か目が死んでおり、他の面子も何処か目が死んでいた。そして先程は視界に入っては居なかったが見た事がない人物が一人居たのだ

 

背丈はクオンくらいで髪の長さはルルティエより少し短め、色はこれまた珍しく真っ白に瞳はルビーみたいに真っ赤な綺麗な瞳だった。雰囲気はお淑やかなで体型はアトゥイに近いのか?

 

そんな事を考えていると目の前の少女と目が合い、そして

 

「ああ!やっと会えましたわ!私の旦那様!」

 

「は?」

 

ハクを見ると否や女はハクに向かって駆け出し、そのまま抱き付いた

 

「はぁ~、旦那様の匂いはとても落ち着きますわね。貴族としての体面も捨てて旦那様の物になれたら私は心置きなくあの世へ行けますわ!」

 

会って早々にこんな事を言われるとは思わずハクは頭が真っ白になる。自分がこの少女と知り合った事も無ければ合った事すらも無いのだから

 

「ハ~ク~!」

 

尻尾をゆらゆらと揺らしながら立ち上がるクオンに思わず一歩下がってしまう。それ程までに今のクオンは怖いからだ

 

「確りと説明してくれるかな?」

 

「せ、説明って何のだ!?」

 

「そんなの決まってるかな何でその子と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

婚約してるのかな!?」

 

「は?」

 

クオンの言葉に再びハクの頭は真っ白になったがクオンの尻尾が自身の頭に巻き付き徐々に締め付けるのが分かり正気に戻る

 

「待て待て待て!自分は無罪だ!その子と合ったことすらないぞ!」

 

「まあ!私との出会いを忘れてしまったのですか!?あの夜の私と熱い出会いを!?」

 

「「「………………」」」キッ!

 

全員から射殺さんぐらいの視線を向けられハクは冷や汗をかきながら少女に聞いてみる

 

「あー、お前さんと合った時の事を聞かせてくれないか?」

 

「むぅー!分かりました、これも夫を支える妻の役目ですからね!」

 

「「「………ぶちコロス」」」

 

後ろから聞こえる女衆達の声を無視して話を聞くことにした




今回はハクさんが知らない間にフラグを!?ってお話しです、一体誰の仕業なんですかね?(棒読み)

オリ主はこのお話だけのキャラです。今後の出番は皆さんのコメント次第ですかね


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ハクさんの婚約騒動!? 下

ハクさんは無自覚でフラグを大量に生産すると思うんですよね。なお回収するかは分かりません


私と旦那様がお会いしたのは今日みたいに晴天の日でした。その日は私は少し息抜きの為に帝都を警護も付けずに帝都を回っていたんですが、その日は運が悪い事にお財布を忘れてしまいまして、困っている所に旦那様が現れたので!そして困っている私の手を引っ張りながら私が行った事も無い様な場所や食べ物を私に恵んでくれました

 

「へぇ~、だからあの日ハクのお財布が軽かったんだね」

 

「うっ……」

 

クオンからの睨みをハクは背に受けながらも彼女は話を続ける

 

旦那様は今まで私が会った殿方と違って私を見てくれました!他の殿方は私では無く、家の名や地位に目が行くのです。最初は旦那様も他の方と同じだと思ったのですが違いました!いくら私の名前を言っても旦那様は分かってくださらない事に更に胸を射たれました!

 

「ハク様は無知ですからね」

 

ニッコリと笑うルルティエにハクは体を震わせて近くに居たキウルを抱き枕の様に抱き締める

 

気が付けば旦那様との楽しい時間はあっと言うまに過ぎてしまいました。悲しい事にお迎えの者が来てしまいました

 

それからはどうしても旦那様の事を忘れられなく、時々邸を抜け出して旦那様を探しながら旦那様と回った場所に通いました。寝ても覚めても旦那様を忘れる事は出来ませんでした

 

「まるで恋する乙女やねぇ~、ねぇ~、おにーさん♪」

 

ニコニコと笑うアトゥイの目は決して笑ってはいなく、もし自分がこの少女に何かしていたら彼女の槍で真っ二つになっていたに違いない

 

そして今日、お父様が帝に呼ばれました。内容はこうでした

 

「貴殿の娘をハクと言う者の婚約者にする」

 

と言われました。最初は誰か分かりませんでしたが特徴を聞いて旦那様と確信しました!お父様を捩じ伏せて旦那様が居る白楼閣に参りました!

 

ハク手を握りうっとりとした表情でハクを見つめる。それと同時に女衆からの視線が更に厳しくなった

 

「あー、婚約と言ったが明らかにお前さんはルルティエより年下だろ?」

 

「私の年齢は14で御座います。でもご安心ください!我が家では12から嫁に出るのですわ!」

 

ずいっと更に前に出られてハクが一歩下がると後ろに居るオウギにぶつかり、振り返ると微笑み返してくれるが先程のアトゥイと同じ目だった

 

「そ、それに自分は名前も知らないし」

 

「コユキですわ!」

 

「ぐっ!えっと、それに」

 

「旦那様、宜しいのではありませんか?」

 

「いや、でもな」

 

「宜しいのではありませんか?」

 

遂にコユキに押し倒される様な状況になり助けを求めて周囲を見渡すが女衆は嫉妬により各々の得物を取り何時でも斬り掛かれる様になっており、男衆は女衆を押さえるので必死だった

 

「お嬢様、そろそろお戻りになってください。お父上が心配なさっていますよ」

 

気が付けば自身の上から退かされて隣に座らされているコユキとその後ろに何時の間にか居た女性に驚いた

 

 

「アンタは?」

 

「ご挨拶が遅れました。私はコユキ様の身の回りのお世話をさせてもらっていますリンです」

 

「もう!リンは何時も良い所で邪魔しますわ!」

 

「そろそろ、お戻りになってください。お父上が心配しすぎて倒れていますよ?」

 

「もう、仕方ありませんわね!今日は帰る事にしますわ!旦那様、また今度ですわ!」

 

「それでは皆様ご機嫌よ」

 

嵐の様に去っていった二人を見送りながらこれから起こるであろう悲劇をハクは気が重くなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハ~ク~!正座かな!」

 

自分の頭を締め付ける尻尾に溜め息が出ると同時に痛みが走る

 

「……はい」

 

その後しばらく女衆からは冷たい目で見られながら外出を禁じられたハクであった




今回出てきたオリキャラはたまに出てくる感じです。大して重大なキャラではないので余り気にしないでください



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楽しいお茶会

ふと思ったんですがトゥスクルのメンバーは何だかんだ言ってレベルMAX組だと思うんですよね


夜遅くに双子に起こされ何事かと聞けば、自分に会いたい人物が居るらしく、半ば無理矢理に着替えさせられて何処かに連れてこられた

 

「ほっほっほ、夜分遅くに呼び足してすまぬな」

 

通されて一番最初に目には行ったのは満開の桜だった。そして、部屋の中央に椅子とテーブルが置いてあり、そしてそこに年老いた老人とウルゥルとサラァナに良く似た女性が立っていた

 

「アンタは?」

 

「儂はそうじゃの………ミトじゃ。こっちは儂の世話をしてくれるホノカじゃ」

 

「娘達がお世話になっております」

 

深々と頭を下げるホノカに苦い顔を浮かべるハクにミトは笑みを浮かべていた

 

「まあ、立ち話もなんじゃし、座って話さぬか?」

 

ミトに勧められハクは椅子に座るとホノカがミトとハクの分のお茶を出し、ミトの後ろに下がる

 

「ホノカが淹れた茶は旨いぞ」

 

「うま」

 

飲んでみると確かに心に染みる程に美味しい 。そして同時に何処か懐かしい味だった

 

「そうじゃ、既にあの子達とは抱いたのか?」

 

「ブゥゥゥーー!!」

 

茶を啜っていると突然そんな事を言われ思わず吹いてしまった。むせていると双子に介抱されながらミトを睨み付ける

 

「いきなり何を言い出すんだ爺さん!」

 

「何じゃ?まだ抱いておらぬのか?」

 

「当たり前だ!だ、抱くか!」

 

「あら、私の娘達では不満ですか?」

 

ニッコリと笑うホノカに言われ「うっ」と小さい悲鳴が漏れてしまう

 

「お主の好みで言えばあの子達じゃろ?」

 

「た、確かに好みで言えばそ、そうなんだがな」

 

「ならば何故じゃ?あの子達はお主が望むままじゃぞ?」

 

「……自分はこいつ等の事を家族だと思ってるんでな。そう言った事は望んでいないんだ」

 

二人の頭を撫でながらミトに告げると二人は頬を染めながら微笑んだ

 

「主様、そろそろ時間」

 

「クオン様達が主様の寝床に来る時間です」

 

「もう、そんな時間か」

 

「ふむ、今日はもう御開きじゃな」

 

席から立ち上がり二人に別れの挨拶をしてから双子に道を繋いでもらって部屋に戻った

 

ハクが居なくなった部屋ではミトとホノカが残っていたがミトは何処までも嬉しそうに微笑み、ホノカも同じ様に微笑んでいた

 

「まさかあの様な言葉を聞けるとはな」

 

「娘達も喜んでいました」

 

「この世ではハクの頼みを聞いてやるかの。ホノカはどうかの?」

 

「御心のままに」

 

「ほっほっほ、楽しみじゃの」

 

部屋に残された二人は楽しく笑い合いながら部屋を出ていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「家族と言う事は主様の正妻?」

 

「正妻ですか?」

 

「いや、違うからな!」

 

 

 

 

 

 

 

 




12月30日から1月3日は更新はありません、すみません!


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ハクさん女体化事件

ハクさんは女体化したらクオン達よりは劣りますがそれでも相当な美人だと自分は思います


「ハク~、朝かな!ってあれ?」

 

何時も通りハクを起こす為にへやに訪れ、何時も通りハクの色々な物を堪能していると胸部に違和感を覚えた。どうしても気になりハクの浴衣をルンルン気分で脱がしてみると見慣れたものが現れた

 

「な、なななななな!?」

 

浴衣を剥ぐとフミルィルと同じくらいの大きさの胸が現れたのだ。しかも良く見るとハク自身も美人で可愛くて最高かな!誰にも見付からない場所に閉じ込めなきゃ!

 

「ん?くおん?もう朝か?」

 

目をごしごしとする姿に更にクオンは声無き悲鳴をあげながらもハクに抱き付き頬をスリスリと頬擦りを続ける

 

「ク、クオン?さっきから何やってるんだ?」

 

「ハクなら何人でも産めるかな!」

 

「う、産む!?何の話だ!?」

 

「ハクが女の子になっても私が面倒みるから安心するかな!」

 

「はあ!?」

 

クオンに言われ慌てて自分の姿を確認すると胸部に二つの膨らみがあり、下半身にある物が無くなっていた

 

「そう言うわけでハクにはこれから私の跡継ぎを10人くらい産んでもらうかな!」

 

「待て待て!クオンは女だろ!?女同士で子供が出来るわけないだろ!」

 

「大丈夫!私のお母様の一人が私を男に出来る術を持ってるから!」

 

遂に押し倒されるハクに成す術無くクオンとの距離がどんどん近づいてくる

 

「私が幸せにするから私の物になってくれるかな?」

 

「うっ、いやでも」

 

「ハク」

 

何処までも優しく暖かな声色でクオンはハクの名前を呼ぶとハクは頬を染めながら視線を外す

 

「わ、わかっ「クオン殿!それ以上はさせぬ!」オシュトル!?」

 

突如、襖を全力で開けたのでかなりの音を鳴らした

 

「ッチ、何かな、オシュトル?私は今忙しいのだけど?帰ってくれないかな?」

 

「今ここで帰ったらハク殿の貞操と婚約が貰えぬであろう!!」

 

本当にこいつは清廉潔白の右近衛大将オシュトルなのだろうか?

 

流石にこの状態で話すのも悪いのでクオンを退けて着崩れした浴衣を着直す。着直す時にオシュトルが凝視してきたせいでクオンの蹴りが炸裂したのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こほん、ハク殿の付き合う前提で結婚をしてくれぬか?」

 

「いや、だからな。女になっても心は男だからな?」

 

「そうはさせないかな!ハクは私の子供を産んでもらうのだから!」

 

「いやいや!自分は男だから子供を産まないからな!」

 

「ならばハク殿の子供とハク殿を貰えれば満足だ」

 

「あ、あのな」

 

「何が満足かな!寝取るなんて最低野郎の考えかな!」

 

「は、話を」

 

「クオン殿は女性であろう!」

 

「それを言うのならオシュトルも同じでしょ!」

 

「う、うぅ……」

 

クオンとオシュトルの言い争うに遂に涙目になり、部屋の隅に踞ってしまった。そんな中、救世主が現れ

 

「クオン様、オシュトル様」

 

オシュトルが入ってきた襖から同じ様に入ってきたのはニッコリと笑うルルティエだった

 

「ハク様を泣かせましたね?」

 

「い、いや某は!」

 

「わ、私も違うかな!」

 

「黙りなさい!お二人共そこに正座です!」

 

ルルティエの説教が始まると同時にオウギによりハクが救出され、その後全員にハクが女になった事が伝えられた




最近自分の中ではミカハクとライハクがブームです。良いですよね、あの二人達の絡み


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トゥスクルでの一日

今回のお話しはトゥスクル編だよ!ハクオロさんの素顔を見れて満足かな!


「聖上、次の分をお持ちしました。急ぎの案件なので今日中にお願いします」

 

「ぐ、私は既にオボロに皇位を譲った筈だが?」

 

「既にオボロ皇はヤマトの方に向かいました。ですので聖上に白羽の矢が立ったのです」

 

「くっ、先を越されたか!」

 

初代皇であるハクオロは現在溜まった仕事を黙々とこなしていたがいい加減限界が来たらしい

 

「まあまあ、ハクオロさんもベナウィさんも少し息抜きしませんか?お茶も淹れてきた事ですし」

 

「ふむ、そうですね。半刻程休みましょうか」

 

ベナウィから許可を貰い、景色が良く見える場所に移動してからエルルゥが淹れてくれた茶を啜る

 

「うん、やっぱりエルルゥが淹れてくれる茶は美味いな」

 

「もう、ハクオロさんったら!」

 

尻尾をブンブンと左右に激しく振っている事から彼女の機嫌が知れる

 

「今頃クオン様はあの男とカルラが経営している宿に止まっているはずです」

 

「あの者には色々と苦労を掛けたからな。トゥスクルに来た時は歓迎しよう」

 

「それ良いですね!クオンも帰ってくる頃には婚約の契りを交わして帰って来る筈ですし!」

 

茶菓子と渡されたチマクを食べながら、今頃女性関係で苦労しているであろうなぁと考えていた

 

「それと聖上、カルラから文が届いておりますが」

 

「カルラから?」

 

「はい。内容は簡素でした」

 

「何だって?」

 

「早くヤマトに来て私を抱きに来てくれと」

 

「ブゥゥゥーー!!」

 

「は、ハクオロさん!?だ、大丈夫ですか!!」

 

居たって冷静なベナウィを尻目に気管に茶が入ったのかゴホゴホと咳をするハクオロとそれを宥めるエルルゥ

 

「跡継ぎは多ければ多い位ほどに越した事はありませんので」

 

「ゴッホ…ゴッホ!…いきなり何て事を言うんだ、ベナウィ!」

 

「クオンも一人では寂しいと思っていますが?それにカミュ様とアルルゥ様も最近では危ういのでは?」

 

さらっと爆弾発言をとうかするベナウィにハクオロは冷や汗が流れる

 

「な、何の事だい?」

 

「おや?女衆から聞いた話では風呂場ではカミュ様と混浴して、寝室ではアルルゥ様と寝たと聞きましたが?」

 

「なっ!?」

 

「ハクオロさん」

 

エルルゥの視線に一瞬息が止まってしまった。彼女の背後から何故か真っ黒のウィツァルネミテアが見えた気がした

 

「この後少しお話ししましょうかハクオロさん」

 

「ま、待ってくれエルルゥ!これには訳があってだな!」

 

「その訳も今夜たっぷりと聞きますので安心してくださいね♪」

 

(茶柱が立っていますね。何か良い事が起きれば良いのですが)

 

主君のピンチにトゥスクル侍大将は気にする事も無く、ただ茶を啜る




ここのベナウィさんはトゥスクルに置いてこの物語で最強の一角です。仮面の者すら凌駕する程の強さです。そしてそれと同時に少し天然が入っています。格好いいですね!


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隠密衆の逆鱗 上

隠密衆達の逆鱗は言わなくてもハクさん関係です。もし、傷でも着ければ来世まで呪われます


「これで終わりか!よくも私(我)の大事な人を侮辱したな!」

 

「この屑達を速やかに燃やすのです」

 

「おやおや、これで終わりですか?僕達の主人にした仕打ちはこんなものではありませんよね?」

 

「ユルサナイ!ユルサナイ!ユルサナイ!ユルサナイ!ユルサナイ!ユルサナイ!」

 

周りに倒れ伏す男達を無視しハクは動かない体でただ目の前で行われてる一方的な暴力を振るう自分の家族とも言える仲間達をぼんやりと見つめていた

 

ああ、何でこんな事になったんだ。自分はただお前達を守りたかったたげなのに………

 

事の始まりは数刻前の事だった。何時も通りハクはクオン達から頼まれる仕事をこなしていた。だけど最近何やら帝都では悪い噂が良く耳に入っていた

 

噂の内容は人拐い関係だった、何でも拐われた者は他の国に売られるらしい

 

「ハク、しばらくは絶対に外に出ちゃダメかな」

 

「はぁ、何でだ?」

 

「何ででもかな!絶対に外に出ちゃダメかな!」

 

それだけ伝えるとクオンは部屋を出ていった。首を傾げながらもクオンの指示に従おうかと思ったが墨が無い事に気が付き、上着を来て墨を買う為に出掛けることにした

 

「まあ、こんな昼間からは大丈夫かな」

 

少しの不安が残ったが墨が無くては仕事が出来ないのも仕方ないので買いに行くことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で不安に思う時って的確に当たるんだろうな

 

そんな思考が過る中、動かない体でこの事態を引き起こした者達を必死に睨み付ける

 

「この男はそれなりに言い値段がするにゃもよ」

 

ぶよぶよとした体に変な口調をした男が牢屋越しにそんな事を言っていた

 

(クソ、何か薬を使われたのか頭がボーッとして動かん)

 

「それとこの男の周りにも金になりそうな女も居たから捕まえるにゃも」

 

(何だと?)

 

男の声にボーッとしていた思考が一気に覚醒していく感じが分かった。更に先程まで動かなかった体に力を入れる

 

「一応この男の物は取っておくにゃもよ」

 

「はっ」

 

男の指示に兵士が牢屋には居るのを確認し、自分に触れると同時に兵士の腰に差してある小刀を引き抜き、そのまま兵士の首に突き刺しそれを気にする事も無くハクは兵士から刀を奪い腰に差す

 

「悪いが其方達を彼奴等に会わす事は出来ぬのでな」

 

「にゃ、にゃも!?」

 

「ここで貴殿等には消えてもらう」

 

「こ、こいつを殺すにゃも!」

 

男の指示に兵士達は槍やら刀でハクに襲い掛かるがハクは何の迷いも無く兵士達を斬り伏せていく。まるで長らく刀を扱っていたかの様に刀を振るっていく

 

「さあ、残るは貴殿だけだデコポンポ!」

 

刀を構え直すが突然の目眩と激痛ににハクは片膝をついてしまう。何事かと自身の体を確認すると肩に深々と矢が突き刺さっていた

 

「こ、これは痺れ矢か」

 

刀を杖の代わりに立っているが意識が朦朧として立つことは出来ない

 

「お、驚かせるにゃもよ!お前は一番キツイ牢獄に入れてやるにゃも!」

 

残っていた兵士に指示を出し、ハクに近寄ってくる

 

(皆、すままぬ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私のハクに何をしてるかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 




このハクさんは記憶も体も初期化してますが隠密衆や親しい者が危機に陥れば本能的にハクトル化して仲間達を守ります。勿論身体スペックは初期化してるので以前よりはかなりスペックは落ちてますが


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隠密衆の逆鱗 下

次のお話が思い付かない!どうしよう!


「うっ、ここは……?」

 

意識が覚醒すると共に体全体に激しい痛みが走り顔を歪める。何でこんなに体が痛いんだ?

 

原因を考えていると先程まで自分は太った男に捕まっていたのを思い出した。太った男がクオン達に手を出そうと言った辺りから記憶が無いが何故だ?

 

「ハク、入るね」

 

部屋に入って自分の横に座るクオンの表情は何時も見ている笑顔や怒った顔ではなかった、無だった、無表情で自分を見つめるクオンに何がとは言えないが恐怖を覚えてしまった

 

「傷の方はどうかな?」

 

「あ、ああ、痛みはあるけど大丈夫だぞ」

 

「そっか………」

 

少し安心した表情を浮かべるがすぐにまた無表情に戻るクオンにハクは首を傾げてしまう

 

「ハクに一つ聞きたい事があるかな」

 

「何だ急に?」

 

何かを決意したかの様な表情を浮かべるクオンにハクも気持ちを切り替えて聞く体制になる

 

「凄く変な質問をするけどちゃんと答えてね?」

 

「あ、ああ」

 

「ハクには此処では無い、此処と良く似た別の記憶って持ってる?」

 

「?クオンの言っている事が良く分からんのだが?」

 

「例えば私達や他のヒト会った記憶は無いかな?」

 

クオンの質問に頭の中でそれらしい記憶を探ってみるが1つも思い当たらない

 

「悪いが自分にはそれらしい記憶は無いな」

 

「そっか」

 

ハクの答えにホッとした様な残念な様な表情を浮かべるクオンに更に首を傾げた

 

「なあ、その質問の意味って「ハクは知らなくて良いかな」………」

 

まただ、自分がクオン達に何か隠し事をしている事は知っているが質問をすると何時も同じ答えが帰って来る、「何も知らなくて良い」ルルティエやキウルでさえ同じ答えを返してくるのだ

 

そして何時も自分は他の者が出掛ける時は置いていかれる。何か言葉では言い表せないがクオン達は自分に対して大きな隠し事をしている

 

「ねぇ、ハク」

 

「何だ?」

 

思考の海に沈んでいると突然クオンに名前を呼ばれて慌ててクオンの方に視線を向ける

 

「ハクは今の生活は楽しいかな?」

 

「何だ?唐突に」

 

「良いから、答えて」

 

「ああ、毎日が祭りの様な騒ぎで楽しい。何時か終わりが来たとしても自分は一生お前達の事は覚えてる自信はあるぞ」

 

苦笑を浮かべるハクにクオンは小さな笑みを浮かべながらハクを抱き寄せ頭を撫でる

 

「私もかな。何時までも何時までもずっとハクや皆と一緒に穏やかな日々を過ごしたいかな」

 

クオンの言葉はまるで一度はそれが叶わなかった言い方にハクは何か過去に合ったのか考えたが聞く勇気は無かった

 

「ハク、私の可愛いハク、どうか何時までも私達と一緒に居てね」

 

「ああ、お前達が自分を必要無いと言うまでは一緒に居てやる」

 

例えクオン達が自分に隠れて何かをしているのか分からないが、疑うよりも信じて待っている方が自分は気が楽だもんな




最終回じゃありませんよ!ハクさんはマジで聖人ですね!


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忘れ去られた記憶の欠片

今年も、もう終わりですね。思い残しの無いように今年を楽しみましょう!


『汝がそれを抜かすか!』

 

女の声と同時に男は部屋の外に吹き飛んだ。吹き飛ばした方はゆっくりとした足取りで吹き飛んだ男の方にゆっくりと歩み寄る

 

(あー、またこの夢か……)

 

最近時々色々な夢を見る、何処かで見た様な光景や人物が現れるのだ。現に今見ている光景は何処かの王族に蹴りを貰い、通路まで吹き飛ばされるオシュトルに良く似た人物が奥歯が折れたのか吐き捨てる光景を眺めているのだ

 

その前の夢は何処かの門の前で軍を連れているミカヅチとオシュトルが戦ったり巨人になったりとあり得ない光景を目て来たのだ

 

そして夢の最後は何時も同じ光景が流れるのだ

 

『後は頼んだぜ、アンちゃん』

 

ウコンが塩となり消え去り、目の前の男はウコンに渡された【それ】を受け取り顔に着ける光景

 

『答えよ!オシュトル!』

 

『帰らなくちゃ………』

 

何時もの様な喧嘩では無く、主君が部下を問い詰めるかの様な口調で鉄扇を向けるクオンと先程まで怒りに満ちた表情を無くし、何処かに向かうクオンの表情

 

この二つの光景が何時も夢の最後に現れるのだ。まるでこの光景を忘れるなと言っている様に何度も何度も同じ光景を見せられては同じ結果を突き付けられる

 

『私は絶対に許さない!ヤマトとそこに住むその者達を!』

 

少女は絶望した、少女の最も大事で愛した男を奪った国を彼女は許さなかった。男だろうが女だろうが老人や子供まで彼女の復讐の対象になった。そして最も彼女が恨んだのは彼を見捨てた友と言った男だった

 

そこで夢は何時も終わる。続きを見ようと思ってもノイズが邪魔してそれから先の光景が見えないのだ

 

「……ただの夢だ。クオンがそんな事をする訳がないよな」

 

あの少し過保護のクオンが高が一人の男死に復讐の鬼になる様な事は無い無い

 

「おにーさん、何かあったんぇ?」

 

「どうしたんだ、アトゥイ?」

 

「な~んか、何処か難しい顔をしてたから気になったんぇ」

 

「どうやったらお前達の仕事をサボれるか考えてたんだよ」

 

「ふひひ、おにーさんは本当にダラダラするのが好きやえねぇ」

 

「面倒な事は嫌いだからな」

 

「うちのお婿さんになったら一生ダラダラ出来るぇ?」

 

「あー、考えておくよ」

 

「むぅー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『兄様、次の物を持ってきたのです』

 

そしてまた同じ様な夢が始まる、何故か自分がオシュトルの格好をして政務に励む姿を眺めていた。また、ウコンに頼まれてやっているのか、それともネコネに悪戯をしかけているのか

 

?また?自分はネコネに一度も悪戯なんてした事がないのにな

 

そして、また同じ結末がまた訪れる

 

『後は頼んだぜ、アンちゃん』

 

『答えよ!オシュトル』




ハクさんが夢で見るのは一周目の世界のバラバラになった記憶をハクさんが引き継いでいます。まあ、ハクさんはこれを夢として認識してます

はい。今年の投稿はこれで最後になります!次の投稿は1月3日あたりに投稿します!


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もしもネコネがループを繰り返し過ぎたら

この投稿が今年最後です!流石に30日で終わるのは気持ち的に落ち着かないので

今回のお話しはIfのお話です。ネコネがヤンデレを越えた何かになっています。

少し過激な表現が入っているかもしれませんのでお気をつけて


「ん、………もう朝ですか」

 

窓から差し込む日差しにネコネは思い瞼をゆっくりと明けながら体を起こす

 

「えっと、今日の内容は」

 

頭の中で今日の予定を確認しながら着替えを済ませる。着替えを済ませてからネコネは人目を気にしながらある場所に向かった

 

ここは帝都でも殆どの者が知らない場所だ。八柱将達ですらこの場所を知る者は居ない。そんな場所にネコネは一番奥にある物置小屋に入った

 

「おはようございます、ハクさん」

 

物置小屋の中は綺麗さっぱりと片付けられ、人が一人暮らせる程に整理されていたのだ。そしてその部屋の隅に両手両足に逃げられない様に鎖と重りを付けられているハクがそこに居た

 

「……………」

 

「どうかしましたか?」

 

ハクはネコネと分かると睨み付けるがその視線が嬉しいのかネコネの顔は恍惚な笑みを浮かべながらハクに近付くと

 

「ちゃんと挨拶をするのです」

 

バキッ

 

ネコネの幼い手からは考えられない程の力でハクの顔に目掛けて拳を振り抜いた。倒れると同時にネコネはハクに股がりそのままハクの細い首に両手でゆっくりと締め付ける

 

「ちゃんと返事をするのです!ハクさんは私の言う事を聞くのです!」

 

徐々に締める力が強くなり、ハクの顔色が更に悪くなるがネコネはそれ見て更に笑みを深める

 

「だからこれはハクさんへの罰なのです。ハクさんが私に従うまで何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも殴って、締めて、刺して、斬って、言う事を聞くまでやり続けます」

 

ハクの意識が遠退くのと同時にネコネは首を締める手を止めて術でハクの意識を戻させる

 

「それでは最初からです!おはようございます、ハクさん」

 

「……ああ、おはようネコネ」

 

「ハイなのです!」

 

嬉しそうな笑みを浮かべるネコネに対して眉間に皺を寄せるハクにネコネはまたハクを殴る

 

「私の前でその様な顔をするのは駄目なのです。ハクさんは笑顔が似合うのです」

 

無理な笑みを浮かべるハクにネコネは大変満足したのか一緒に持ってきた物をハクに渡す

 

「今日の朝御飯なのです。勿論私が1から作ったので心配は無用なのです」

 

何か言いたそうなハクを無視しながら作ってきた朝食を無理矢理ハクに食べさせる、飲み込むのと同時に再度物を突っ込むのを繰り返しながらハクの朝食が終わる

 

「今日はこれをやってもらうのです」

 

ネコネが持ってきたのは算術関係の物や地形を利用した戦争関係の物だった

 

「昼食を持ってくるまでに終わらすのですよ?」

 

それだけ言い伝えるとネコネは部屋から出て扉に鍵を掛けてから自室に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネコネよ、ハクが消えてから既に二週間が過ぎたが何か情報は?」

 

「いえ、私もハクさんに関係する噂を集めてるんですが全く………」

 

「…そうか」

 

ハクが隠密衆の皆の前から消えて既に二週間が過ぎていた。ハクが消えて隠密衆は既に崩壊しかけていた、クオンやアトゥイは既にその顔から表情は消え、ぶつぶつと何かを呟いていた

 

オウギやキウルですら殺気立ってる程に彼らはイラついていた、絶対に犯人を見つけ出し殺そうと日々町を巡回している

 

「引き続きハクの捜索を頼む」

 

「ハイなのです」

 

オシュトルからハクの捜索を任せられているがネコネは探す気が無いので適当に探すふりをしながら適当な情報をオシュトルに渡すことにした

 

そして気が付けば昼にハクに昼食を与えてからまた仕事に戻り、夕食の時間になったのでハクが居る部屋に入るとある存在に目が行った

 

「……何ですか、それは?」

 

「こ、れは」

 

部屋の中に居たのは羽が綺麗な鳥だった、帝都でも見たことが無い程に綺麗な羽を持つ鳥がハクの肩に止まっていたのだ

 

「寄越すのです」

 

「い、やだ」

 

「そうですか、なら」

 

朝と同じ様に何度も何度もハクを殴り、ある程度殴り終わると鳥を力強く逃げないように掴み取り、ハクの目の前に付き出す

 

「見てるので」

 

「や、やめろ!」

 

ハクの必死の声を無視してネコネは無情にも火の術でその鳥を焼き付くした

 

「………っ!!」

 

「ハクさんには必要の無い物です、ハクさんに必要な存在は私なのです。分かりましたか?」

 

「………分かった」

 

消え入りそうな声で返事をするとネコネは嬉しそうにハクの頭を撫でる

 

「さ、何時もの言葉を言うのです」

 

「………自分に必要なのはクオンやオシュトルではなく、ネコネだけだ。自分に必要なのはネコネだけだ」

 

「良く言えましたね。さあ、今日の晩御飯なのです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハクに食事を与えてからネコネは自室に戻り書物に今日の事を書き込みながらある事を思い出す

 

今回の世界では絶対にハクさんには生き残ってもらうのです。兄様の身代わりに絶対にさせません、姉様にも渡しません。私だけのハクさんなのです

 

ネコネは既に2桁を越える程にこの世界をループしていた、その全てがハクの死で終了してしまう。ネコネは色々な試行錯誤を繰り返すが結果は同じだった

 

そして多くの死を見てきたネコネは遂に壊れたのだ。何度繰り返しても死ぬのなら死ぬまでに彼を独占すれば良いと、どうせ死ぬのなら死ぬまで自分の物にすれば良いと考えに至ったのだ

 

どうしてネコネだけがループをしたのかは不明だがループをする前に彼女は一つ強く願ってしまったのだ『ハクを救いたい』と

 

これはもしもの世界、ほんの小さな願いから生まれた大きな歪みによて起きた世界の一つ、この先この世界がとうなるのかは神ですら分からない




よし、今年はこれにて終了!来年もよろしくお願いします!

今回のネコネはループを繰り返してハクを救えなかった最悪な結末の一つに過ぎません。もしも誰かがネコネの異常に気が付いたのなら違った結末が有ったのかもしれませんね

それでは皆さん良いお年を!


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ハクさんと従者の密会

明けましておめでとう御座います!今年も二度目の偽りの仮面をよろしくお願いします!


「起きましたか」

 

眠りから目を覚ませば自分が知っている部屋では無く、何処か別の部屋に居る事にハクは気が付いた。そしてハクの付近で座り此方に視線を向ける物にハクは心当たりが有った

 

「アンタは確か」

 

「リンでございます」

 

頭を下げるリンにハクは流石に寝ながら会話をするのは失礼だと思い起き上がろうとするが体が思うように動かなかった。そして動けない自分とこの部屋に居るリンである仮説が出来た

 

「薬を盛ったな」

 

「はい、失礼ながら痺れ薬を盛らせてもらいました。ですがご安心ください、その痺れ薬には毒は一切含まれておりません。一刻もすれば動けましょう」

 

すらすらと答える辺り計画性があり、自分と会った時からこう言った計画を立てていたのだろう

 

「それで?こんな事をしてまで自分に何の用だ?」

 

「単刀直入に言いましょう。コユキ様から手を引いてはくれませんか?」

 

「もし断ったら?」

 

「貴方をこの場で息の根を止めましょう」

 

リンから放たれる殺気は確かな物だがハクにとってはクオンやアトゥイの殺気に慣れているのでこの程度は特に問題は無かった

 

「手を引くも何も自分はあの子に特別な感情は無いんだがな」

 

「貴方様が興味が無くてもコユキ様の方が重症なのです」

 

リン曰く自分と会わない日は人形師に作らせたハクの人形を常に持ち歩き、会えない日々が続くと人形相手に延々に話し掛ける事があるとか

 

「ですから貴方様にはお嬢様を振ってもらいたく」

 

「断る」

 

「………何故で御座いますか?」

 

「本人が嫌々していたのなら自分も協力していたが、アンタの話を聞く限りはそう言った事は無い。だから自分からは彼女を振らん」

 

「………貴方様の今のお立場を理解していますか?」

 

「ああ、体も動かん状況で相手と交渉している。だが悪いが自分はそっちの要求は呑めん」

 

「今此処で殺されてもですか?」

 

目を細めるリンにハクは鼻で笑いながら答える

 

「ッハ、一応言っておくが自分を殺しても何のメリットも無いぞ。あるとしたら怖ーい保護者達がアンタを探しに来るぐらいだがな」

 

「ならばその方達も私が殺せれば問題ないでしょう」

 

ピクリとハクの体が動くがリンはそれを気にする事無く、ハクの上に股がり自身の武器なのか暗器を取りだし構える

 

「一撃であの世へ向かわせましょう」

 

リンが暗器を降り下ろす瞬間ハクの頭に何かが囁かれた。それはまるで慣れ親しんだ様に何度も口にして来た言葉だった。そしてハクの意識は薄れていった

 

「仮面よ!」

 

「何!?」

 

ハクが叫ぶと同時に先程までの何も着いていなかった顔に見覚えのある仮面がハクの顔に着いていた。驚くリンを無視し、リンから暗器を奪い取り、自身の上から退けて今度は押し倒す様な体制に持ち込み、リンの首に暗器を付き当てる

 

「敵の前で躊躇うと死ぬぞ」

 

「何故、貴方がその仮面を!?」

 

「………それを答えるとも?」

 

悔しそうな視線を向けるがハクはまるで気にしていないかの様な態度を取る

 

「さて、貴殿には色々と聞きたい事があるが最初に聞こう、何故この様な事を?」

 

「そんなの当たり前てじょ!あの子は私の可愛い妹分なの!それを何処の誰だか分からない男に渡すわけ無いでしょ!」

 

先程までの落ち着いた雰囲気から一気に変わりまるで怒った時のクオンの様な雰囲気に変わった

 

「だけどあの子は本当に楽しそうに貴方の事を話すのよ?貴方と会ってからあの子に笑顔が戻った事は認めるわ!でもね、女を大量に侍らせてる男にあの子を渡すわけ無いでしょ!」

 

彼女の言っている事は確かなのだが此処までするとは思わなかった。顔を押さえてため息を吐く

 

「言っておくが某の周りに居る彼女等は別にそう言った関係では無い」

 

「ふーん、良く言うわね。あんなに好意を持たれてるのに答えようともしないとか何様のつもりかしら?」

 

「………………」

 

その言葉にハクの言葉は詰まり眉間に皺が寄るのが分かった。確かにクオン達から好意を寄せられているのはハクは理解していた。だがその好意の正体を知っているからハクはいや、オシュトルは答えることが出来なかった

 

「あれは好意では無い。あれはもっと違うものだ」

 

「……どうしてそんなに泣きそうな顔をしてるのよ」

 

彼女から殺気は消え、ハクを抱き寄せながら一定速度でハクの背中を優しく叩く

 

「何となくあの子達が貴方の周りに居る理由が分かったわ。だって貴方、目を離すとすぐに泣きそうな顔をするもの」

 

ため息を吐きながら呆れた表情を浮かべながらハクをまるで赤子を癒すかの様に背中を叩き続ける

 

「何て言うか、母親の気持ちってこんな感じなのね。多分あの子も貴方にそれを少なからず感じたからあんな行動をしたのかしら」

 

「むう、済まぬがリン殿、離してはくれぬか?」

 

流石に気恥ずかしくなったのかハクがもぞもぞと動き離れようとするがリンは話す事は無く、寧ろもっと力を込める

 

「だ~め!それにその状態で他のヒト達に会えないでしょ?」

 

「リン殿、この仮面の事は某との秘密に頼む」

 

「………ええ、良いわ」

 

「そ……れは…助か……る……」

 

言葉が徐々に小さくなっていきリンに倒れ込むと既にハクの顔には仮面は無くなっていた

 

(本当なら真相を知りたいけど、知りたがりは死にたがりとも言うし、その時が来るまではあの子とこの子を守って上げましょうか)




ハクさんの仮面については色々と秘密がありますが一つ明かすとするのなら二週目に至った原因と記憶持ちが居る原因を作った物の一つです

リンの方はクオン達と同じ様にコユキに対して過保護なお姉ちゃんキャラですかね。イメージ的にはディスガイアの女忍ですかね?あくまでもイメージですが


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過保護な保護者達の集まり

禁断のネタ提供をしてもらおうか企画中です。そろそろマジでネタががががが


「今日はハクについて話すかな」

 

部屋には女衆が集まっており、ルルティエが持ってきたお菓子を食べながらクオンは話を切り出した

 

「ハク様のお話ですか?それなれ日が2回程回りますが?」

 

「私も話せるけど、今はそれじゃないかな」

 

「と言いますと?」

 

「最近のハクの周りには女の子が多すぎるかな!」

 

茶を啜りながらクオンの会話を聞いているが他のメンバーも心の中ではクオンに同意していた

 

「私が目を離すとすぐに別の女の子に誘惑されるし!」

 

「この前なんて私と買い物をして少し目を離したら私と同じ黒髪のヒトにもう少しで宿に連れ込まれる所だったかな!」

 

ピクッと全員の耳が動くがクオンの様に動揺する事はなかったがそれぞれの怒気が膨れ上がったのは言うまでもない

 

「そもそもハクの好みに問題があるかな!」

 

「ハクさんの好みですか?」

 

「ハクの好みが年上の母性を感じる女性に引かれるかな!だからウルゥルとサラァナがあんなに勝ち誇ってるかな!」

 

確かに思い返してみれば前までならハクはあの双子の強行を止める事が出来たが今では少し強引に押せば崩れる事が分かり、更に肉食系女子に拍車を掛けた

 

流石に肉体関係は無いが今後も無いとは言い切れないのでクオン達は毎日ハラハラとしながらハクを見守っている

 

「後はオシュトルかな」

 

オシュトルの名が出た途端に全員の瞳から光が消えるのが分かった。特に酷かったのがネコネで尊敬していた兄が自分が好きになった男に惚れ、更に強引な求婚や酔わせて寝床に連れて行こうとする姿を何度も見たせいで嘗ての尊敬していた兄の姿は今では無いに等しい

 

最近ではハクを飲みに誘う時は最低でも二人護衛を付けられる程に隠密衆でのオシュトルの評価が危うくなっている

 

「あの兄様は私が知っている兄様ではありません」

 

死んだ目をしながら何処か壊れた笑い声を出すネコネに周囲の者達は少し距離を離した

 

「そう言えばハクって何歳何だろう?」

 

「18ではないのですか?」

 

「いや、あの見た目から見て20だろう」

 

「ネコネは聞いてないかな?」

 

「そう言えばハクさんの年齢を気にした事がありませんでした」

 

この面子で一番年上はノスリだがそれよりもハクの方が年上に見えるから20は越えているのかな?

 

「あ、そろそろハク達が帰って来る時間かな!」

 

「お茶の準備をしてきますね」

 

「手伝うのです!」

 

「私はオウギ達が戻ってくるまで此処で待つか」

 

「ほな、ウチはクラリンを連れてくるぇ」

 

何時も通り彼女達は仲間達を帰りを待ちながら女子会に花を咲かせるのが最近の楽しみだった




何だかんだ彼女達も一丸となってハクさんを手に入れたいので協力はしています


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もしもルルティエがループを繰り返し過ぎたら

自分の中ではあの面子の中で病んだら一番危険なのはルルティエだと思っています。闇が深いのと静かな暴力で相手の意思をへし折る的な?


「ハク様、今日のご飯を持ってきました」

 

ルルティエは眩しい程に良い笑顔を浮かべながら布団の上に居るハクに食事を届けに来たのだが

 

「ハク様~ちゃんと良い子にしてましたか?まさか逃げ出そうなんて考えていませんよね?」

 

ルルティエから覗く瞳は光が失せ、あの美しかった赤い瞳は消え濁った赤に変わっていた

 

「前はハク様が逃げたそうとしたので間違えて肋骨を二本程折ってしまいましたけど、仕方無いですよね」

 

ブルブルと震えるハクにルルティエは赤子を癒すかの様に優しくゆっくりと頭を撫でる

 

「ふふ、大丈夫ですよ。ハク様がこの部屋から逃げ出さない限り誰もハク様を虐めたりしませんから♪」

 

何故、此処まで心優しかったルルティエがこの様な壊れた笑みを浮かべる恐ろしい子になってしまったのか………

 

ルルティエがハクへの恋心を自覚し、ハクの死に様を何度も何度も見送り、何回も何回も別の出口を探しても結末は同じだった。ハクがあの仮面を被ってからは結末は火を見るより明らかだった。塩になり消えたり、ミカヅチと相討ちになり死んだり、トゥスクル皇(クオン)により殴り殺されたりと色々な結末があった

 

そしてルルティエは3桁を越えるループを繰り返してある答えにたどり着いた。それはハクをクオンより先に保護し誰も知らない場所に監禁すれば全ての運命から逃れられると考えに至ったのだ

 

だけどそこである問題が発生した。ハクを保護したは良いがループの中で何回か自身がハクを殺してしまったのだ。理由は色々あったが一番の理由はハクが部屋から逃げたそうとしたので躾をしようとして誤って殺してしまうことだった

 

何度もハクを殺しすぎたせいかルルティエのハクへの恋心は形を変えて別の物になっていた。物への執着心に良く似た心情に移り変わっていた

 

「さ、食事をしましょうか」

 

持ってきた食事をルルティエが食べさせる、ハクはそれに従いルルティエから出される食事を淡々と食事を口に運ぶ、1度ルルティエの食事を断った事があるがその時は何処に隠し持っていたのか短刀で脇腹を突き刺され、危うく死にかけたのだ

 

「ハク様ハク様、ハク様は私の事好きですか?」

 

「えっと」

 

「ハク様は私の事好きですよね?」

 

ゆっくりと囁かれる言葉に何重にも重たい空気を感じ、ハクは小さく頷く

 

「そうですか!私もハク様の事大好きです♪」

 

既にハクはルルティエに逆らう気は無くなっていた。元よりハクはルルティエに逆らう事は無かったがそれでも細やかな反抗と言った行為だったのだが既にそれすらへし折られた

 

躾と言うなの暴力にハクは逆らう事は出来なくなってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハク様、これからもずーーーーーーっと一緒ですからね♪」




ネタが枯渇し始めたので今後は2日に1回にペースを落とします!すみませんね!


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女体化ハクさんと左近衛大将

今回のお話はハクさんとミカヅチさんのお話だ!何だかんだ言って自分の中ではこの組み合わせが一番好きです!別に自分は腐ってないよ!


最近クオンやオシュトル達からの求婚に疲れてハクはフラフラとしながら帝都を歩いていた。勿論目的は行き付けの団子屋だ。彼処で休むのが唯一の安らぎなのだ

 

疲れた足で団子屋に立ち寄ると既に先に来客が来ていた。お気に入りの場所が既に他の先客に座られていたので少し溜め息が出てしまった

 

「おや、今日も来てくれたのね」

 

「ああ、此処が自分の唯一の安息所だからな」

 

店から出てきたおばちゃんに挨拶をしてからハクは先客が座って居ない方に座り何時も通りの物を注文する

 

「おい、貴様は此処によく来るのか?」

 

団子が来る間暇だったから足をぶらぶらとしていると隣に座っていた男が話し掛けてきた

 

「ああ、此処には定期的に此処によく来るな」

 

「そうか……」

 

再び沈黙が流れた。流石に居心地が悪いので何か喋る切っ掛けを模索していると両手に団子を持ったおばちゃんが来てくれたお陰で気まずい雰囲気からは脱出できたがどうしたものか………

 

「アンタもよく此処に来るのか?」

 

「俺か?………そうだな。これからはたまに寄る事にするか」

 

「へぇー、それじゃあ今日みたいにまた会えるかもな!」

 

「ふっ、そうかもな」

 

何だかんだ言って会話が弾んだので良しとするか!団子も美味いしな!

 

「………少し疑問に思ったのだが、お前は俺の事を恐れないのだな」

 

「ん?何でアンタを怖れなアカンのだ?」

 

「いや、自分でも言うのは何だが見た目がな」

 

ハクは男の全身を見てみる。身長はヤクトワルトよりもデカイ、筋肉もオシュトルやオウギと言った細マッチョではなく、ガッシリと武士の為の筋肉である。そして顔なのだが確かに普通の者なら縮こまってしまう程に強面だがハクにとっては先程まで他愛ない会話をしていたの寧ろ困った時とかにでる表情は可愛く思える

 

「別にお前さんは何処も変じゃないな。寧ろ良い男だと胸を張れ!」

 

「貴様は変わった女だな」

 

「はは、よく言われるよ」

 

最後の団子を食べ終えて立ち上がり勘定を済ませようと財布を取り出そうとしたが男に止められた

 

「今日は俺の奢りだ」

 

「良いのか?」

 

「ああ、今日は美味い団子も食えたしな」

 

ニヤリと笑う男にハクは困った様な笑みを浮かべながら頷いた

 

「分かった。今回はお前さんにご馳走になる。だが今度会った時は自分の行き付けの店に案内してやるから覚悟しとけよ?」

 

「ふん、楽しみに待っているぞ」

 

「それじゃあな!」

 

ハクは男の元から去ろうとしてある事を尋ねる事を忘れていた

 

「おい、アンタの名前は?」

 

「俺か?俺は………ミカヅチだ。この帝都を警備している者だ」

 

「そうか、自分はハクだ!これからまた会ったらよろしくな!」

 

それだけを言い残してハクは人混みの中に消えていってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハクが人混みの中に消えてすぐにミカヅチの元に一人の少年が現れた

 

「もう!ミカヅチ様!何処にも姿が見当たらなくて心配したんですよ!」

 

「ああ、すまんなミルージュ」

 

ミカヅチはミルージュに一言謝り、団子の料金を払ってから邸に向けて行だす、その後ろにミルージュも続くがミルージュはミカヅチの様子が少し変な事に気が付いた

 

「ミカヅチ様、何か良い事があったのですか?」

 

普段のミカヅチからは少し考えられない程に楽しそうに笑っている彼にミルージュは気になって聞いてみると

 

「さあ、どうだったかな?」

 

「ああ!そう言ってまた誤魔化す気ですね!」

 

(ハクか、確かオシュトルが隠密の顔役に使っている女の名前もハクだったな。少しちょっかいを掛けてみるか)

 

ミルージュの声を無視してミカヅチはこれからオシュトルをどの様に持て遊ぶかを考えながら邸に戻った




ミカハク良いですよねぇ、心が清められるくらいに好きですよ。勿論男同士は少し抵抗ありますけどそれでもアリですわ


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ハクさんのほのぼの日常

最近は新しい小説を1話書いては消すのを繰り返しています。息抜きに何か他の作品の小説を書くのも良いかもですね


最近は色々あったせいでゆっくり出来なかったが今日は珍しく仕事も無いし、特にこれと言った用事も無いのでゆっくり出来る。普段ならクオンかネコネが仕事を持ってくるが今日は特に無いらしいので部屋でゴロゴロする事に

 

「おや、今日はお暇そうですね。ハクさん」

 

「今日はクオン達から何も頼まれてないからな」

 

部屋でゴロゴロしているとオウギがひょっこりと現れ、何時も通りの何処か楽しそうな表情を浮かべている彼にハクは小さい溜め息を吐いた

 

この男は普段は何を考えているのか分からんし気が付けば何時も自分の部屋に居座る事も多い、普段は姉最優先だがたまに自分の方にも付いてくる事がある

 

「オウギはこれから用事か?」

 

「はい。オシュトルさんの所に少し」

 

「気を付けて行くんだぞ?」

 

「分かっていますよ」

 

会話が終わると音も無く目の前から消えて再び部屋に静けさが戻った。普段は誰かしらやって来るのだが今は誰も居ないので本当に静かだ。余りにも静かなせいで眠気が襲ってきた。眠気に任せて瞼を閉じ、眠りの世界に入っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は■■の好きな料理を作って上げるわ」

 

「本当に!?」

 

これは夢か。目の前で起こっている事にハクは冷静に考えながら目の前の親子を見つめる

 

「お父さんは今日も遅いからお母さんとお兄ちゃんと■■の三人ね」

寂しそうに笑う母親に子供は首をブンブンと横に振りながら必死に母親に気を使っていた

 

「■■は本当に優しい子ね♪お母さんは嬉しいわ」

 

何と言うか目の前の幸せな光景は微笑ましいが何でか分からないがその光景に心を締め付けられる。この親子が最後にどう言った結末を迎えるのかハクは何となく分かっていた

 

その後も親子の光景を眺めていたが徐々に視界がボヤけていくのが分かった。どうやら目覚める時間が来たようだ

 

「あ、目が覚めたかな?」

 

目を覚ますと何故か自分はクオンに膝枕をされて眠っていた。ゆっくりと優しく撫でるクオンの手に何処か懐かしさを感じるが悪くはない

 

「良い夢でも見た?幸せそうな顔をしてたかな」

 

「……さあな。多分良い夢だったと思う存分」

 

所詮は夢なのだ。どんなに良い夢でも何時かは覚めてしまう、だから自分は余り夢の内容を思い出さないようにしている。それが良い夢でも悪夢でもな

 

「そう言えばルルティエが新しい甘味を作ってくれたらしいから一緒に食べに行かない?」

 

「ああ、そうだな。丁度小腹も減ったしな」

 

起き上がり、体をポキポキと鳴らしながら廊下に出て食堂に向かう事にした




ハクさんの両親のお話はその内しましょうかね


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ネコネの心情

今回はネコネ視点で頑張っていきます!


私には大好きな兄が二人います。一人はこの帝都では知らぬ者など一人も居ないくらい有名な兄、名はオシュトル。この帝都では右近衛大将と言う地位に着き、民からは清廉潔白として有名なのだ

 

そしてもう一人の兄は何時もぐうたらでサボる癖や昼間っから酒を楽しむ駄目人間なのです。だけどそんな駄目駄目な今の兄様が私は大好きです。前までだと倒れるまで政務に付きっきりでその後は帝都の巡回や挨拶回りと忙しすぎたのだ。何度も休む様に言っても一段落終わったら休むと言ってそのまま徹夜することなんて当たり前だ

 

あの出来事が起きる前の世界で私は嬉しい気持ちがあったが前の世界での出来事に後悔も抱いていた。自分があんな軽率な行動を起こさなければ大切な兄二人を同時に失うことなど無かったのに。何度後悔し何度夜が来る度に涙を流したのか分からない程に私は後悔した。償えるならこの身を差し出す事に躊躇いが無い程に私は………

 

「どうしたんだ、何時もより元気が無いな?」

 

気が付けば彼は何時も私の側に居てくれる。何か悩んでいる時や嫌な事があった時には側に居て慰めてくれる。だから私は何時も通りに彼に対して昔の態度を取る

 

「何でもないのです!そんな事よりもハクさんは私が出したお仕事は終わったのです?」

 

「うっ、ま、まだ終わってないが」

 

「それならさっさとやるのです!姉様やルルティエさん達に甘やかされ過ぎなのです!」

 

ゲジゲジと彼の脛を蹴りながら彼を部屋に戻し、作業に戻して自分も彼の部屋に居座る事にした

 

「本当にハクさんは駄目駄目なのです!そこの文章は他の所に使うんですよ!」

 

「分かった!分かったから耳元で叫ばないでくれ!」

 

現在ネコネはハクの胡座の上に座っている状態でハクの仕事を見守っているのだが間違える度にネコネがハクを怒鳴るので作業が全体的に遅れてしまう。だけどネコネにとってこの時間こそが何よりも求め続けてきた光景だった

 

何時か見たあの祭りの様な日々が今目の前にあるのだ。例えこれが夢だとしてもネコネにとっては嬉しかった。彼が仮面を着けてから全てが狂ってしまったあの世界で私はこの祭りの様な日々が無くなるのを一番怖れていたのだ。だから今度は絶対にこの日々を守って見せる。何を代償にしても………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そう言えばオシュトルがお前を探してだぞ?」

 

「兄様がですか?」

 

「多分仕事の事じゃないか?」

 

「分かったのです。後で兄様に会いに行きます」

 

「いや、今会いに行けよ」

 

「駄目なのです!私が離れたらハクさんはすぐにサボるから駄目です!」

 

「あ、そうですか………」

 




何だかんだ言ってネコネはまだ何処かあの頃のトラウマから脱出出来ていない様な感じですかね


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もしもクオンがループを繰り返しすぎたら

うーん、ネタどうしようかな?一周目のお話をちょこっと書くのも有りなんだよなぁ


最近トゥスクルではある噂が流れ初めていた。それは現皇の寝室に死体があると言う噂が広まっていた。曰くクオン皇は夜な夜なその死体に薬を使い腐らせない様にしているとか言った国中に広まったがそれを侍大将のベナウィやウルトリィと言った面々がそれを否定したが真実を知る者はクオンだけだった

 

「ん~、やっと今日の政務が終わったかな!」

 

「お疲れ様です。今日の政務はこれで終わりです」

 

「分かったかな。私は部屋に居るから何かあったら知らせるかな」

 

「分かりました」

 

部屋から出て行くベナウィを見送りすぐにクオンも自室に向かった。その際に人目を気にしながら誰にも見られない様に素早く自室に入る

 

「ふぅ、ただいまかな、ハク!」

 

「………………」

 

部屋に入り、誰も知らない隠し部屋の扉を開けると隠し部屋にはお香が焚かれており、部屋に充満しているお香の匂いを嗅いでしまうと普通の者ならば意識を失う程の眠りを誘う香なのだ。そしてハクは椅子に座っていたがよく見ると手足に首にまで枷を付けられておりまるでその様は奴隷の様であった

 

「……【ハク、私を抱き締めて欲しいかな♪】」

 

クオンの言葉に先程までピクリともしなかったハクがクオンの言葉に従うかの様に動き出し、クオンの近くまで近寄るとゆっくりと抱き締める。クオンも嬉しそうにハクを抱き締める

 

「【ハク、私に接吻してくれる?】」

 

言われるがままにハクはクオンの唇に己の唇を重ねる。そこに本来はある筈のお互いを思いやる気持ちは無く、まるで子供が人形にキスする様な感覚だ

 

「【ハクは私の事好きかな?】」

 

「………………」

 

「やっぱり喋れなくしたのは不味かったかな?まあ、下手に騒がれるよりはマシかな?」

 

何故、ハクはクオンの言葉に従い言葉を発しないのか、それはこの部屋に満ちている香に原因があった。このお香は本来は気持ちを落ち着かせる為に薄めて使う物なのだがクオンはこれを薄めずに纏めて数個同時に香を焚き、ハクの思考能力を奪い去ったのだ。そして少し残った思考能力もクオンが調合した薬により完全に消され、今では物言わぬ命令を聞く人形に変えられてしまったのだ

 

「うーん、一日中座りっぱなしだったからハクの間接が少し硬いかな?後で柔らかくする薬を塗ってあげるね♪」

 

ニッコリと微笑むクオンの瞳には嘗てはあんなに輝いていた筈の瞳が今では薄く濁り、その瞳には何が映っているのか分からない程に濁っていた。何故、クオンが此処まで狂ってしまったのか、それは彼女だけにしか分からない。だけど1つだけ分かる事はもしこの空間に他の物が1歩でも踏み入れば彼女は自身の全てを使ってでもその者を排除するだろう




クオンのヤンデレは色々な種類があるから楽しいですね!もしもシリーズの狂ったヒロインに拾われたハクさんは基本的にバットエンドです


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キャラ設定3

今回はキャラ紹介だよ!


【帝】記憶引き継ぎ

 

 

ホノカと共にアマテラスが放ったレーザーにより死んだと思ったら何故か生き返っていた。色々と情報を集めて考えた結果過去に飛ばされた事にたどり着いた。それからハクが来るまでは今までと同じ様に過ごしていたがハクが現れてからハクに対して少し過保護になってしまった。今回はなるべく家族と過ごそうと思っているし出来る限りはハクの願いを叶える予定

 

 

【ホノカ】記憶引き継ぎ

 

 

帝と共にアマテラスの放ったレーザーにより死んだ。気が付けば生き返った事に戸惑いつつも帝に確認すると帝も同じ事に更に驚いた。記憶を引き継いだ影響なのか息子のウォシスや帝の弟であるハクを溺愛するようになった

 

 

【ウォシス】記憶引き継ぎ

 

 

ハクとの戦いの後に命を落としたウォシスは気が付けば何故か帝都の自室の布団で眠っていた。色々と情報を集めたりした結果過去に飛ばされた事に驚いたが今回は特に帝を恨む事は無く、寧ろ誇らしく思った。今回は叔父のハクに対して頭のネジが数本外れたかの様に崇拝する程になついた

 

 

【ミカヅチ】

 

記憶や肉体は引き継がなかったが感覚的にハクを見て何故か懐かしい気持ちになると同時に友のオシュトルと話しているような感覚になり、戸惑うことがある

 

 

【トリコリ】記憶引き

 

ネコネと穏やかな日々を暮らしていたが気が付けば何故か少し若い頃の自分に戻り、目も見えている事に驚く、そして息子のオシュトルが生きている事に感謝しながらもう一人の我が子も居ることにトリコリは感激した。時間を遡ってからはトリコリは帝都のオシュトルの邸に住む事になり、度々ハク達が居る部屋に訪問してハクやネコネを溺愛している。帝都で仲が良くなったホノカとは時折息子自慢をしながらお茶会をする事が多くなった

 

 

【ハクの母親】

 

世界的に有名の研究者、周囲からは冷徹冷酷と酷い言われようだが本人にとって凡人の言葉に耳を傾ける程暇では無かったらしい。彼女の嫌いな物が停滞、凡人だった為に研究は常に一人で行い、研究が終わればすぐに新しい研究に走ってしまう。そんな彼女だが家族に対しては過保護を越える程の親バカっぷりを発揮していた。ハクが泣くとすぐに研究を放り出して優しく泣き止ませた

 

過保護なせいでハクに凡人の女がすり寄って来ることを何よりも嫌っていたのでハクが眠る前までは彼女を作る事も出来なかった。兄の帝も同じだったが色々な経緯がありホノカとの結婚を許してくれた。亜人に対しては殆ど関心が無く、自身や家族に関わらなければどうでも良かった

 

 




ハクさんの母親は子供思い何ですか他人と自分には物凄い厳しい人のイメージです


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ハクと皇女

インフルって怖いね(他人から貰いました)


「ね、おじちゃんは結婚しないの?」

 

「ブッ、何て事を聞いてくるんだ。お前は……」

 

「え~、だって気になるんだもん!」

 

何時もの様に仕事を終えたハクは部屋でゴロゴロしていると廊下をバタバタと足音を立てながら近付いてくる音にハクは気が付くと、襖を物凄い速度で開けて部屋に入ってくる人物に視線を向けた。襖を開けた人物はここ最近になって仲良くなったこの国の皇女のアンジュだった

 

アンジュとは何故か息が会うし、何処かあった事があるような気がしてならない事が気になった、そして何故か自分と二人っきりの時は何時も【おじちゃん】と呼ばれる。そんなに老けて見えるのか?まあ、気にしても無駄の様だった。そして話は戻り、現在はアンジュはハクの部屋に居座り、ハクが持ってきた茶菓子を食べながらハクの膝枕でゴロゴロとしていた

 

「だって、おじちゃんくらいの年齢なら結婚して子供が居ても変じゃないよ?」

 

「生憎と出会いが無いんでな。それにもし居たとしても彼奴等が騒ぐからな」

 

仮に恋人でも出来ようものならば自称保護者とその仲間達が一斉に自分とその恋人に襲ってくるだろう。考えただけで震える。そもそも何故クオン達は自分にあんなにも拘るのだ?自分以外にも沢山良い男なぞ腐るほど居るのに

 

「ふーん、なら、出会いがあったら結婚するの?」

 

「ん?うーん、分からん。そもそも自分を好いてくれる奴なんて居るのか?こう言っては何だが自分は駄目人間だからな」

 

「おじちゃんは駄目人間じゃないよ!それにおじちゃんを好きになってくれる人は沢山居るんだから!」

 

あまりの興奮により寝そべっていた体を起こしてハクに顔を近づけながら力説をするアンジュにハクは少し引いてしまった

 

「なんなお父上に相談しておじちゃんに合う貴族の娘でも紹介しようか?」

 

「いやいや、そこまでしなくては良いからな」

 

それに貴族娘はアイツだけで腹一杯だ。コユキも時々部屋に突撃してきては茶菓子やルルティエが隠している本を探しだして読む程に此処に馴染んでいるし

 

「まあ、気が向いたら言ってね!おじちゃんくらいの人なら良い人を紹介するから」

 

ニッコリと微笑むアンジュに小さい溜め息が出るがそれでも自分の為に頑張ってくれるこの子を邪険には出来ないので何時も付き合ってしまうのだ

 

「あ、そろそろ帰るね!今度来る時はおじちゃんに合う女の子を連れてくるから!」

 

「いや、それは止めてくれ。主に自分の命に関わるから!」

 

楽しそうに去って行くアンジュに冷や汗を流しながら必死に叫ぶハクの声は悲しくもアンジュの耳には届いていなかった




ここでのアンジュはチィちゃんの人格と合わさっているので基本的にはハクにはチィちゃん、他の者にはアンジュと使い分けています


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