もしウィッチの関係者がこんな人だったら。 (ロンメルマムート)
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番外編
番外:クルト君一行正史に転移


突如「クルト君たちが正史に来たら荒れるよね?」という話が降ってきた。

クルト君の惚気話もあるかも。というか後半糖分しかないしバカップルしか出てこない。


「って…ここはどこだ?」

 

 お久しぶりです、クルト・バルクホルンです。

 よくわからないんですけどいつの間にかベットとタンス程度しかない殺風景な部屋で寝ていました。

 ここは一体どこだ?覚えてるのがウィーゼさんとウーシュとクリスと僕でウィーゼさんが解放されたガリアに行く送別会を3人の貯金から出して高い料理屋でパーっと祝ってからウーシュとクリスとその横でウィーゼさんと恋人繋ぎして歩いてたら突然天気が悪くなって雷落ちて来たところまでは覚えてるんだけどなぁ…

 

「ん…ん?クルト君、大丈夫?」

 

「ウィーゼさん、大丈夫?」

 

 すると後ろから音がして振り返るとウィーゼさんがいた。うわぁ…その、なんだ。エロい(直球)

 その息子に悪い。チラチラお胸が見えてるのも悪い。スリスリしたい太ももが見えるのもエロい。ダメだこりゃ。

 

「ええ、大丈夫よ。それと…」

 

「分かったよ、ヨハンナさん。」

 

 まあ彼女だから名前で呼んでもいいよね?というかそう呼ぶようお願いされてるし。

 周りを見渡すとクリスとウーシュもそばで寝ていた。

 二人を揺らして起こそうとする。

 

「起きろ、クリス、ウーシュ」

 

「ん…もうあと五分寝かせてお兄ちゃん…」

 

「マイナスをアースに…」

 

 何言ってんだよ…というかウーシュ夢の中でバッテリー弄ってるのか?

 

「起きろ!いつまで寝てんだよ!」

 

「ん…お兄ちゃん?」

 

「ふぁあ…クルトさん、どうしましたか?」

 

 大声出したらクリスが起きた。

 さらに続いてウーシュも起きた。

 

「ああ、まあ。ここ何処か分かるか?」

 

「全く分かりません。」

 

 ウーシュが答える。まあ当たり前だよな。

 するとドアの方から足音がしてドアが開く、するとそこに…

 

「え?」(僕)

 

「お姉ちゃん?」(クリス)

 

「「トゥルーデ(大尉)、なんでいるの?(いるんですか?)」」(ヨハンナ&ウーシュ)

 

 何故かバカ姉がいた。

 で、どういうわけかそのバカ姉は僕たちを見て立ち尽して大声で叫んだ

 

「「なんでここにいるんだー!!!」」

 

 その声は耳鳴りがするほど大きかった。

 

「あぁ…耳鳴りがするぞ…何やってんだバカ姉」

 

「耳が…」

 

「酷いよお姉ちゃん…」

 

「大丈夫?ウーシュ?クリス?」

 

 それをもろに食らって僕とクリスとウーシュは耳を抑えてうずくまる。

 それをヨハンナさんは心配してくれる。ああ、ほんと優しいなぁ僕の恋人は…

 すると外から大勢の人の足音が聞こえてくる。

 

「トゥルーデ!何があったの!」

 

「ミ、ミーナ…これ…」

 

 するとどういうわけか先々月までお世話になってよくしてもらってたミーナたち501のウィッチの面々が入ってきた。

 

「えー、ここどこ?」

 

「501かしら?」

 

 それを横目にウィーゼさんに聞く。

 やっぱり501だよな?でも501って先々週解散したはず。

 もうわけわかんないよ…

 

「なあ、姉さん、いったい何がどうなってるの?」

 

「それはこっちのセリフだ!誰だ貴様は!貴様に姉呼ばわりされる筋合いはない!

 第一貴様何者だ!どうしてヨハンナとウルスラと入院してるはずのクリスと一緒にいるんだ!」

 

 え?どういうこと?お前、僕の姉だよな?

 

「何者って…姉さん変なもの食べた?拗らせて色々アレなことしてた弟の顔忘れた?」

 

「私に弟などいない!」

 

「なにってるのトゥルーデ?」

 

 バカ姉が断言してヨハンナさんも聞くが変わらない。

 もう何が何やら。

 するとウーシュが後ろにいるエーリカに聞く。

 

「ところでお姉さま、今日何年の何月ですか?」

 

「ウーシュ?1944年の7月だけど?」

 

 は?

 

「ちょっと待て、今日は44年の10月15日だろ?」

 

「ええ。今日は10月15日よ。ねえクルト。」

 

「やっぱりですか。」

 

 エーリカの話にすぐに僕とヨハンナさんが話を止める。

 そしてエーリカの話にウーシュが何故か納得する。

 

「なにがやっぱりなんだ?ウーシュ」

 

「ええ。おそらくここはパラレルワールドです。

 バルクホルン大尉に弟がいなくて妹が入院しているという」

 

「そ、異世界ね。

 

 

 

 

 はああああああああいいいいーーーーーーーー!!!???」

 

 その瞬間、今までの前世を含めた人生の中で一度も出したことのないほどの大声を出した。

 

 

 

 

 

 

「えー、やっぱり異世界ですか?ミーナさん」

 

「ええ、そうよクルトさん。さっき病院に確認したらクリスさんは入院中と確認されたわ。

 ウルスラさんもウィーゼさんもノイエカールスラントにいることが確認されているわ。」

 

 それから数十分後、混乱と誤解を解き、落ち着いた後、僕たちは基地の部屋でウィッチたちの皆様と一緒に話し合いの最中です。

 とりあえず再度ミーナさんに確認したところやっぱり異世界。

 どうすればいいんだ…

 

「まあとりあえずはお前たちはここで預かる。それでいいな?」

 

「いいですよ。坂本さん。それでいいだろ?クリス、ウーシュ、ヨハンナさん」

 

「いいよ、お兄ちゃん。」

 

「それが一番現実的ですね。」

 

「それでいいわよ、クルト君。」

 

 坂本さんの提案に全員が納得する。

 まあ現実的にそれが一番だからね。

 

「まあ、そういうことで暫くお世話になります。クルト・バルクホルンです。」

 

「兄ともどもお世話になります、クリスティアーネ・バルクホルンです。」

 

「ウルスラ・ハルトマン中尉です。」

 

「ヨハンナ・ウィーゼ少佐よ。よろしくね」

 

 一応全員に自己紹介する。

 その後ウィッチーズの人の自己紹介(全員知ってる)をされた後雑談を始めた。

 

「ところでさ、ウーシュとクルト達ってどうゆう関係なの?」

 

 最初にエーリカがウーシュとの関係を聞いてきた。

 

「ん?友人だけど?家族ぐるみで付き合いのある。」

 

 それに僕が答える。

 

「そうなの?ウーシュ」

 

「ええ。お姉さま。ただの親友です。それにクルトさんにはもうお相手がいるんで」

 

「「え」」

 

 エーリカのさらなる追求をウーシュが躱すがその内容に全員が驚く。

 

「その、お付き合いしてる人がいるんですか?」

 

 恐る恐るリーネが聞いてくる。

 

「まあ、その、います。」

 

「誰なんですか?」

 

 さらに宮藤も聞いてきた。

 

「えーと、その、」

 

「私よ。ね、クルト君」

 

「まあ、その、はい。ヨハンナさんと一応付き合ってます。」

 

「「ええーーーー!!!」」

 

 それに全員が驚く。

 

「ヨハンナ、なんでこんな奴と付き合ってるんだ?」

 

「堅物の弟とはどうやって出会ったんだ?」

 

「その、互いに好きなところってどんなところですか?」

 

 それに皆さん質問を雪崩のように浴びせてくる。

 バカ姉とかシャーリーさんとかリーネさんから。

 みんな人の恋バナ好きなのね(遠い目)

 

「まあ一旦落ち着こう、な。

 まず出会いってのはヨハンナさんが教官勤務になったときに引っ越してきた家がたまたま近所でそれでついでに挨拶をしに来てそれからです。

 えーまあ恥ずかしいですけど一目惚れです。いわゆる惚れた弱みですね、はい。」

 

 ちらちらヨハンナさんを見ながら答える。

 それにヨハンナさんは少し恥ずかしがりながらはにかんでる。

 

「とにかくすべてが好きです、優しいところ、強いところ、顔も匂いもその、胸も。

 ああ、もう恥ずかしいよ…」

 

「ありがとうクルト君」

 

 答えていたけどだんだん恥ずかしくなってヨハンナさんに泣きつく。

 それにヨハンナさんは優しくハグしてくれた。

 

「ヨハンナさん…」

 

「なにクルト君?」

 

 ハグしたまま呼びかけヨハンナさんが向くとそのままキスした。

 それに後ろから黄色い歓声が上がりウーシュとクリスが呆れてるが無視する。

 だって日常だもん。え?突然周りを気にせずイチャコラ?うるせえ!僕はカールスラント人だ!シャイなヤーパンとは違うんだ!(と主張しつつ実は結構シャイ)

 そのままたっぷり数秒間キスすると唾液の橋ができてた。エロい。というかこれだしていいのか?R18じゃねえぞおい。

 

「クルト君…」

 

「ヨハンナさん…」

 

 そのままさらにディープなキスしてると頭に衝撃が走る。

 振り返るとクリスがいた。

 

「お兄ちゃん…周り見てよ、ね?それとももう一発食らう?」

 

 手刀を構えてクリスが脅す。

 なんか最近さ、バカ姉に似てる気がするんだよなクリス。こういう少し暴力的(穏当な表現)とことか。

 

「あ、すいません。ついスイッチ入ったんで…」

 

「ごめんなさい…」

 

 それにエーリカはニヤニヤして、バカ姉は真っ赤にして顔をそらしていた。

 この世界でもバカ姉はこういうのに耐性ねえのかよ。

 

「私、クルト君のそう言うところ好きよ。

 普段はシャイなのにスイッチ入ると情熱的なところ」

 

 手を握って顔と顔が10センチほどしか離れていない状態でヨハンナさんが言う。

 それにまたスイッチ入っちゃってそのまま押し倒してキスする。

 

「ヨハンナ、好きだよ。愛してる」

 

「クルト君、私もよ。」

 

「知ってた」

 

「クルト君」

 

「ヨハンナ」

 

「クルト君」

 

「ヨハ…」

 

 次の瞬間衝撃を喰らい意識を手放す。

 最後に聞こえたのは…

 

「このバカ!いつまでやってんですか!」

 

「見てるこっちの身にもなってください!」

 

 ものすごい分厚い本を持ったウーシュと椅子を振り回しているクリスだった。

 というかクリス、殺しにきてない?

 

 あーほんとどーなるんだろうなー。まあ本音はヨハンナと一緒にいれたらそれでオッケーなんだけどねー。




(今回の原作改変・独自設定)
・突如正史に転移
・バカップルヨハンナ&クルト
・親友ウーシュ
・一番の常識人クリス
・姉に似つつあるクリス
・ツッコミクリス
・割とディープなキスを衆人環視の元するバカたち


大人気クルト君の続編です。
バカップルのバカ話です。はい。


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本編
ラルさんのお兄さん


もしラルさんのお兄さん(オリ)が…


 やあ、初めましてかな、僕はカールスラント軍情報部通称アプヴェーア所属のフリッツ・ラル大佐だ。

 

 ところで早速だが君たちに一つ質問をしたい。

 どんな質問か?まあそれなりにその分野に知識がある人間ならすぐにピンと来る話だよ。

 問題、1944年7月20日何があった日?

 まあ君たちの国なら海の日っていう答えが多いかも知れんが知識のある人間なら即答だろうね。

 え?分からない。ならググれと言うほど僕は不親切な人間ではないから教えてあげよう。

 この日、ポーランドにあった総統大本営、通称ヴォルフスシャンツェでドイツ総統アドルフ・ヒトラーを狙った爆弾が炸裂、幸いヒトラーは軽症で済んだんだがその後ドイツ国内では粛清の嵐が巻き起こる事態になった。

 まあ世にいうヒトラー暗殺未遂事件だね。最近だと映画にもなってるらしいし見てみるといいよ。

 え?なんで今この話をするか?なら親切に答えてあげよう。カメラさんもうちょっと引いて。

 

 

 ほら何故か縛られてるだろ。30代ぽいオッサンと50代ぽいジジイと一緒に。

 

 で2カメさん、僕のオフィスの机の上にちっこいカレンダーあるだろそれアップして。いやそっちじゃないそっちは副官のデスク。そうそれ。

 そっちじゃないそれカレンダーじゃなくてメモ帳。中身見るな!そう、それ。それがカレンダーね。

 ほらよく見てカレンダーは1944年の7月、今日は20日ね。

 それが冒頭の質問と何の関係があるか?まあそれは僕のちょっとした夢見たいな人生を振り返りながら語ろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 君は輪廻転生って言葉知ってるかい?僕はたまたま高校時代の同級生に実家が坊さんの奴がいたから知ってるんだ。

 仏教の考え方の一つで死んであの世に行った霊魂が、何度もこの世に生まれ変わってくることを言うんだ。

 なんでそんなことを言うかって?僕もその輪廻転生した人の一人だからさ。

 

 前世じゃあ日本って国の軍隊的組織の、え?“軍隊的”?世の中色々あるんだよ。話が逸れたね。自衛隊って言う組織でまあインテリジェンス。まあ要は情報関連の仕事をやってたんだ。

 情報関連?広報?違うよ。いわゆるスパイしたりスパイをとっ捕まえたりする仕事だよ。

 え?じゃあ007みたいな事するの?いんや全然違うね。そんな派手なことしないよ。詳しくはアレだから言えないけどまあ映画みたいなことはしないね。まあ地味な仕事さ。

 なんで自衛隊に入ったかっていうと大学、それも結構有名どころ、まあ日本の中だと五本の指には入らないけど両手両足の指合わせた数の中なら入るね。

 まあそんな大学でフランス語、こっちじゃあガリア語か、それを学んで卒業したのはいいんだけど卒業当時、世の中大不況でさ。いわゆるバブルがはじけた時期だったわけよ。

 それで就活、就職活動にどういうわけか失敗しちゃってさ。仕方ないから飯も食えて給料も悪くない自衛隊に入ったのよ。

 初めは腰掛け程度で入ったつもりだったけどそんなのは数分で吹き飛ばされたよ。

 そのあと色々あって幹部候補生、士官候補生みたいなものだね。それに選ばれてなんやかんやあって情報系の仕事に回されたわけよ。

 そこで10数年ぐらい情報屋として勤務、まあ色々あったね。詳しくはアレだから言えないけどね。

 で、その後一等陸尉、他国軍で言うところの大尉だね。そこまで出世したんだけどその頃には景気も良くて、数年前にアメリカ、こっちじゃリベリオンか。そこの大手銀行が潰れて世界的大不況が起きたり、ヨーロッパを中心に通貨危機が起きたり、日本だと東北で未曾有の大地震があったりしてたくさんの人が亡くなって原発事故で一部地域が帰れないけどそんなことがあったけど、基本は平和でそれなりにいい世の中だったから区切りもいいと思って依願退官、自衛隊じゃあ退役ではなく退官なんだ。

 それで自衛官やめるぞ!ってなったその日に帰り道で轢き逃げ事故に巻き込まれて死んだわけよ。

 で気がついたらこの体、赤ちゃんからやり直しさ。

 

 で、転生して男だったから特に問題はなかった。ドイツ人、こっちじゃカールスなんとか人になるか、それになって自分の知ってる歴史やら常識やらとちょっとというかだいぶだね、そのぐらい変わった世界だった訳よ。

 どんなことが違うか?まず魔力がある。次にああ窓から通りが見えるね?そこから覗いてみな?何がいる?兵士?むさいおっさんしかいない?そういや今クーデターの真っ最中だったな。まあ普通なら通行人の女性が結構いるはずなんだがその女性がね…パンツ丸出しなんだよ。

 え?本当に?いや本当にマジで。あまりに堂々としすぎて有り難さが薄いけどマジでパンツ丸出しなの。この世界じゃズボンらしいけど、どう見てもパンツです本当にありがとうございました。

 そして太古から怪異ってやつと人類が戦ってるのよ。個人的にはあいつら一種の金属生命体の宇宙人みたいに感じるけどそういう感じの物と太古から戦ってるわけよ。で、こいつら面倒いのがウィッチ、いわゆる魔力持ってる魔法使いね、そいつらしか効かないの。

 でこのウィッチって奴、なんか色々制限やら何やらあるけどそこは長いから割愛ね。

 詳しく知りたい方はホームページをチェックね(※ありません)

 で、そんな感じなことに気づいた僕は生前見ていたあるアニメを思い出した訳よ。

 アニメ「ストライクウィッチーズ」通称ストパン。パンツじゃ(略なぶっ飛んだ設定が話題になった萌えアニメかと思ったら中身はガチガチのミリタリー物というなかなか変わった作品よ、その世界ってことに気づいたわけだが。

 あっ、もしかして結構ヤバイ?って事に感じたんだよ。なんでか?多分姓からして妹が生まれるだろうけど多分そいつはグンドュラ・ラル、第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズの隊長やることになるウィッチになるはずよ、で、このキャラの家族設定?ほとんどというかゼロな訳よ。まだ某ガリアのやつみたいに皆殺しじゃないだけマシだけど。

 つまり超絶モブ。ついでにカールスラントは色々あってね。詳しくはググってくれ。

 少なくともこの主人公の引き立て役として平気で数百人殺される世界で生き残るにはどうするか?そう考えた僕は前世の経験を生かせる仕事を目指すことにしたんだ。それがアプヴェーアさ。

 

 そんなこと考えてる間に大きくなって6歳の時に妹が生まれたわけよ。それがグンドュラ・ラルさ。どんな感じだったか?いやぁ可愛かったよ文字どうり目に入れても痛くないぐらいね。あの頃から結構都合よく扱われていた気がするけど可愛かったよ。

 で、僕が15歳になってカールスラント陸軍士官学校に入ったんだ。

 で、卒業してすぐの頃に怪異発生。前線に送られるかと思ったらガリア語、ブリタニア語、オラーシャ語、扶桑語が得意ってことで交渉、連絡役として後方に残って勤務さ。

 ん?なんで得意かって?全部前世で関係あるんだよ。自衛隊は英語できなきゃ話になりません的なところあるしロシア語は仮想敵国の一つだからね。それ以外に某半島の言葉と大陸の国の言語できるけどここじゃあ何の意味もねぇ。

 でなんやかんやあってアプヴェーアに引き抜かれたんだ。

 

 そこでも色々したよ。まあ一番デカイのは赤い細胞(レッドセル)を丸ごと寝返らせたことかな?

 赤い細胞って知ってる?知らない?そうか、これインテリジェンスの話どころか日本史にも関わる話だから説明しよう。

 手っ取り早く説明すると1940年代から50年代にかけて行われたソ連の諜報網のことさ。

 なんで赤か?共産主義のイメージといえば赤じゃないか。

 でこの話のどこが日本史に関係あるって?ハリー・ホワイトって知ってるかい?知らない?そうか。

 ハリー・ホワイトってのは1941年の日米開戦時の財務省財務次官補を務めてた官僚さ。そいつがレッドセルの一味だったんだ。

 で、彼はそれだけで無く別の役割でも知られているんだ。日米開戦の直接的要因となったハル・ノートの草稿を書いたのが彼だったんだ。

 つまり日米開戦の裏にはかの赤い皇帝(スターリン)の意向があったって事さ。

 そんな連中をどうやって寝返らせたって?オラーシャの豚に真珠なレベル(この言葉聖書由来なんだけどキリスト教ないこの世界にもあるんだよね。なんでだろ。)の優秀な諜報機関がネウロイとウチの襲撃で壊滅してその時に捕獲した資料の中にブリタニアとリベリオンの諜報網の書類があってね。それを使ってあの手この手でほとんどを寝返らせたよ。寝返らなかったやつは逮捕されたり永遠の眠りについたけど。

 で丸ごと奪ったこの諜報網で世界中から現在進行形で情報を奪ってるよ。その中には原爆やウルトラの情報もあるね。

 

 今では世界中に諜報網があるよ。特に最大の物はリベリオン、ブリタニア、扶桑のものだね。特に扶桑はザルすぎるよ。恐いぐらいになんかの罠かぐらいにザルだったよ。

 

 

 で、なんで今縛られてるかって?まあ一緒に縛られてる人間と一緒に説明しようか。

 まず30代っぽいおっさんがワルター・シェレンベルク。史実だと親衛隊諜報部(SD)第4局局長でSDの対外諜報をやってた人間。

 50代ぽいジジイがエルンスト・カルテンブルンナー。史実だと国家保安本部(RSHA)の長官やってた人だね。戦後戦犯として処刑されたけど。

 でこの二人はシェレンベルクの方は国家保安本部の対外諜報部を仕切ってるから仕事仲間、カルテンブルンナーの方は国内のゴミ共や売国奴を始末する仕事をやっててそこで互いに持ってる情報を交換してる取引仲間さ。

 

 ここでちょっと国家保安本部について説明しよう。

 史実だと国家保安本部はナチスの元、ゲシュタポなどの私服警察。秘密警察や刑事警察、FBI的なものと考えてくれ。それとごく普通の制服警察を傘下に置いた警察組織だよ。

 そこで色々やって戦後即解体されたけど。まあそういう組織が国家保安本部なんだがこの世界だとナチスはいない。ならこの組織は?存在してるんだよそれが。

 まあとはいっても日本でいう警察庁が国家保安本部、秩序警察は無くて州警察が基本的に事件の捜査を一括する。刑事警察はいわゆるFBI的な組織だね。

 ゲシュタポは相変わらず秘密警察。

 ちなみにカルテンブルンナーは国家保安本部の長官だよ。

 で、SD。こいつは存在しないけど似たような組織として国家保安本部情報局がある。実質的にはそこがSDだね。どんな組織か?イギリスのMI5みたいな感じだよ。

 シェレンベルクはそこの対外諜報部の第4課課長だよ。

 

 で、なんで僕たちが縛られてるかというと、今日7月20日に僕たちはノイエ・ベルリンの国家保安本部の本庁舎で会議があってね。それでその会議に出席してる最中にクーデター部隊に襲われたわけ。

 唯一幸運なのはスパイや反政府的な人間のリストはここから2ブロック離れて警備の厳重なゲシュタポ本部にあることかな。そこまで実は地下通路があるけど。

 軍の方?それならノイエ・ベルリンの陸軍省内に保管中。あそこはそう簡単に破れないよ。

 

 何でクーデターが起きたかというと、手っ取り早く言えばノイエ・カールスラントの前の名前でだいたいわかる。

 アルゼンチン。史実だと20世紀の初めは世界一の経済大国、今では落ちぶれた南米の中堅国。よくデフォルト起こしてるけど。

 元々カールラントの連邦国家でいわゆる同君連合の国だったけど割とバランスの危うい国だった。理由?独立派が多いんだよ。

 元々落ちぶれたヒスパニアから格安で買い叩いた国なんで元々のヒスパニア系とメスティーソと先住民がいて、そいつらが独立派の中核なわけ。

 今でこそネウロイのせいで本国から大挙して人が押し寄せてすっかり少数派になってるけど前までは毎年独立派の暴動やデモが乱発という治安についてはお察しみたいな国だったんだよ。

 で、このクーデターはその独立派の一派が国内予備軍のユンカー共と結託して起こしたのよ。

 なんでそんなのが分かるか?情報屋だからね。今日の会議自体がこの国防軍内部の反政府勢力の対応に関するものだったし。

 

 原作ではこんなイベントなかったけどそこらへんは歴史の修正力ってやつ?こんな修正力いらないけど。

 

 はぁ…史実だと7月20日事件はすぐ終わるけど国家保安本部なんて襲われてないからどうすりゃいいんだよ…

 まさか殺されるとか…いや…ありえるわぁ…このやたらモブに厳しい世界なら…

 はぁ…明日の朝まで生きてられるかなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:フリッツ・ジークフリート・ラル

階級:大佐(1944年7月時)

所属:カールスラント国防軍情報部海外電信調査課/外国課情報部グルッペHヴェスト

生年月日:1920年9月30日

 カールスラント軍史上最高のスパイマスター。リべリオン、ブリタニアのみならず扶桑やオラーシャにまでその情報網がある。

 また株式市場をモニターすることである程度相手の情報を読み解くことに長けてる。

 ヴィルヘルム・カナリス提督やラインハルト・ゲーレン少将などの信望が厚く、次期アプヴェーア部長候補の最有力人物。




今回の原作改変・独自設定
・国家保安本部
・ノイエカールスラントの経緯とその実情
・7月20日事件
・アプヴェーア
・レッドセル





ウィッチ?次から出たり出なかったり。


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続ラルさんのお兄さん

誰が単発ものだと言った?
続きだよ


 やあ久しぶりだね。フリッツ・ラル准将だ。

 なんか出世してる?そうだよ7月20日事件の対応で出世したんだ。

 え?お前何やってた?国家保安本部で仲良く縛られてただけじゃん。

 まあそうなんだけど話はその後。

 監視していた兵士がどう見ても新兵で緊張感がなかったうえにたった一人、しかも拘束されていたのは会議の内容が外に漏れないように作られた会議室の中。で、俺は前世と今世の経験からQCBが得意。さあどうなる?

 ズボンの後ろのポケットに入ってたヘルウェティア製のアーミーナイフ(何かあった時ようにいつも持ち歩いていた。)で縄を切って兵士を制圧したのよ。あまりにあっけないほど弱かったよ。

 その後机の上に置かれていた自分の拳銃(ちなみに銃はポケットマネーで買ったハイパワー)持って倒した兵士の銃(なぜかStg44)回収してシェレンベルクとカルテンブルンナーの縄をほどいてからその後、コマンドーみたいな事やゲームみたいなことやりながら国家保安本部を制圧したのよ。

 その後すぐに国内予備軍を制圧するために各種部隊が緊急出動、その日の夜までには終わったね。

 クーデターに関与した軍人?全員国家反逆罪で絞首刑だよ。怖いね。

 普通の罪人として行われるのよ、絞首刑って。銃殺刑は最低限軍人として扱われて処刑されるけど。

 

 僕はその後国家保安本部での対応を評価されて准将になって、勲章に剣付き騎士鉄十字賞を貰ったよ。

 まあ出世したところで仕事は相変わらずラインハルト・ゲーレン少将とヴィルヘルム・カナリス提督の元、スパイマスターとして世界中から情報を集めることだよ。

 一応将軍になってからは今までよりもたくさんの人が来たね。大半は同期だけど。

 まあ求めてるのは大概情報なんであくまで部外者に言っていいレベルの事まであげるけど。

 それでも将軍になって勘違いしてる奴はいるね。

 たとえば約2年ぶりに帰ってきたと思ったら俺が物資や人員を都合してくれると思って交渉してる目の前のバカ(グンドュラ・ラル)とか。

 

「兄さん、どうしても無理か?」

「無理だ。お前は僕をなんだと思ってるんだ?」

「おねだりすれば好きなものなんでもプレゼントしてくれるとってもやさしいお兄ちゃん。」

「妹よ、そう言ってくれるのは嬉しいがこの世にはできる事、できない事ってのがあるんだ。

 残念ながら今回のプレゼントは用意できないし用意する気もない。」

「どうしてもか?」

「お前が超濃いコーヒー10杯をブラックで1分以内に飲めるようになってもムリ。」

「もし私がそれをやってもか?」

「無理です。てか物資、人員は僕の管轄じゃねぇ。

 そういうのはほかのところ行って来い!第一俺は陸軍なんだよ!

 空軍の物資やら人事に介入する権限なんてねーんだよ!

 さっさと帰れ!」

 久しぶりにあった妹に言う言葉ではないが常識的になんで情報屋に物資を求めるんだ。ほんとこいつ賢いフリして結構バカだろほんと。

 おい副官!このバカがお帰りだ!さっさと車にブチ込んで来い!

 おっと、声を荒げてしまったようだな。ちょっと落ち着こう。深呼吸。

 

 

 

 

 

 これが今日届いたブリタニア軍関連の書類ね。

 で、えっとこれがブリタニア空軍の予算関連の機密書類の写しか。

 え?なんで読んでる?ほらスパイの情報。

 ん?なんで食料関連の予算が増額されてるんだ?今の時期なら普通医薬品のはずだぞ。

 副官!急いでロンドン株式市場の食料関連株の情報もってきてくれ。

 こりゃあなんかあるぞ…

 

 

 やっぱりだ。食料関連の予算が増額されているのに株は上がってない。

 え?関連性?食料関連の予算を増額するということは食料関連企業に何らかの形で金を落とすことだ。

 ならその手の情報を絶対に見逃さない投資家たちが食料関連企業の株を買って上がるはずだ。

 だけどそれがない。つまり偽装。不正会計だ。

 まあそれだけなら単なる不正を見つけただけでそれを利用してスパイを何人か仕立てあげられるだけだがどうもこれは違う。

 というのも別の筋からの情報でどうも最近、空軍の機密費の大部分と技術者の多くが使途不明の機密兵器開発に投入されてる噂がある。しかもその情報を裏付けるように最近ブリタニア南部のある空軍基地に形式不明の航空機らしきものを搬入した情報もある。

 もしかすればこの不正会計はこの機密兵器開発に使用されてるんじゃないか?

 それに気になるのがもう一つ。ここ最近ウィッチ部隊関連の予算の比率が減っている。どうもブリタニア軍のマロニー大将の意向があるらしいがどうもキナ臭い。

 資本主義の理論でいえば金は最も効果的なものに最も多く使うべきだ。それを理解していないやつが資本主義国家の軍の要職につけるはずがない。

 

 この情報から総合的に勘案するにウィッチの存在価値を減じれる非常に高価な航空機系の兵器を開発中ということか。

 これ正史のウォーロックじゃん。

 あれはひどい欠陥兵器だけど技術的には気になる点が多いからな…

 あれの技術関連の書類や物資を確保できないものか…

 今度上に掛け合ってみるか。少なくとも今はこの見立てを上に伝えなくては

 

 

 

 

 

 

 

「どうだそっちは?」

「へい。最近は赤ネクタイがうろちょろして仕事がやりにくくなってます。」

「そうか。手は打ったんだろうな?」

「ええ、もちろん。昨日ロンドンの病院に来ていた連中の部下の車に手紙を。」

「うん。なら続けてくれ。くれぐれもしくじるなよ。」

 全く。あの身の程知らずの赤ネクタイめ。自分がいかに祖国の国益を失うようなことをやっているか分かっているのか?これ以上やるようならその代償は大きいぞ。

 赤ネクタイ?ミーナ中佐だよ。使い魔の名前がネクタイ(なぜネクタイかは謎)と髪の色をかけたコードネームだよ。

 僕からすれば国益こそが最優先だ。祖国の奪還なんぞ犬にでも食わせておけ。軍隊は国家の、政治家の道具以上の存在になってはいけない。民主主義における軍隊なんぞそういうものだ。

 そろそろ例の事件が起きるな。

 そのどさくさに紛れて資料と技術者を手に入れようか。

 ブランデンブルクの出番だ。頼んだぞ。




今回の原作改変・独自設定
・手紙の差出人はアプヴェーア
・何が始まるんです?
・第3次世界大戦ではない。
・ブランデンブルク
・コマンドー
・出世はした


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シャーリーさんのお父さんが…

シャーリーさんのお父さんが…


 うん、全くいいものだよ海ってのは。

 初めまして俺は、リベリオン海軍在ブリタニア武官のエドワード・エルウッド・イェーガー大佐だ。

 ここ数年はずっと丘の仕事ばっかだったからこうして海を見るのは久しぶりだな。

 何というか心を洗われる感じだよ。

 ロンドンは空気が汚い。さすが50年代に史上最悪の大気汚染をやった街だよ。それに対してここの空気は最高だ!

 でなんでリベリオン海軍の俺がここに、なぜか501JFWの基地にいるかって?まあそれは俺の人生をちょっと振り返ってみようと思う。

 

 

 

 

 

 俺は前世は海上自衛隊って組織でヘリを飛ばしてたんだ。

 で、ヘリの事故で死んで生まれ変わったらリベリオン人。生まれたのは1897年、飛行機すら飛んでねえ!

 だけどこの世界は色々変わっていてね、え?もう聞いてる?あっそう…まあそこの貧乏な農家に生まれた俺は家の仕事を手伝いながら今世でも海軍軍人になろうって思ったんだ。

 前世の記憶のおかげで勉強は楽々、楽にアナポリスに入れるかと思ったらアナポリスに入るには議員の推薦がいる、だけど海軍に入ることに絶対反対な両親が推薦を取ろうとしない。それにキレた俺は地元の下院議員に殴り込みをかけたよ。

 普通なら追い出されるが必死で交渉して推薦もらって海軍入隊。その頃にはさすがの両親も止めることを諦めてたよ。

 それでアナポリスに1914年入学、けどヨーロッパの怪異のせいで卒業が一年繰り上がって1917年卒業、史実アナポリス1918年組だよ。

 ちなみに成績は199名中5位だよ。スゲェだろ。

 で、卒業後はパイロットを志望、パイロットとして訓練受けてる間に怪異は収束、結局戦場には行かなかったがパイロットとしての訓練を終えてリべリオン海軍パイロットの初期の世代に名を連ねることになったよ。

 

 訓練後は水上機やら何やら飛ばしてたけど仕事の関係上ウィッチと知り合いになることが多くて何人かに告られたよ。え?規則?当時そんなルールねーよ。ついでに海の上で接触を制限なんて無理です。

 1922年にラングレーが就役した時にはパイロットとして配備されたよ。まあ大変だったよ。当時今みたいな着艦設備がないからね。上がるのも降りるのも命懸け。

 だからこそラングレー時代はウィッチもパイロットもみんな仲間って意識が強かったね。

 それからいろんな空母に配備されたよ。レキシントン、サラトガ、レンジャーに乗ったけどどこでもパイロットとウィッチってのは仲間って感じだったよ。なかにはそのまま出来ちゃってゴールインしたやつも結構いたな。

 俺?嫁さんは元ウィッチさ。ラングレー時代に出会って色々あった末に24年に結婚その時嫁さんは18、俺は27。9歳差です。今?現在もアツアツさハニー

 

 話が逸れたな。でその数年後子供ができたのよだけどものすごい難産で女の子が生まれたけどものすごい病弱で医者からは5歳まで生きられたら奇跡とか言われたよ。嫁さんももう二度と子供を産めなくなったし。

 けど現実ってのは非情だね。シャーリーンって名前付けたその数か月後に亡くなったよ。その後どうなったか?

 嫁さんは鬱になってね、自殺未遂まで起こしたよ。気使って家を訪ねた同期のフォレストが家にきてなかったらどうなってたことか。

 で、それから少したって1929年、その時俺は上が気を使ってくれてフロリダの海軍航空隊の基地で教官をやってたのよ。

 隣の家は俺の古い知り合いで元ラングレー乗り組だった元ウィッチと先輩パイロットの夫婦とその子供さ。

 だけどその年の暮れ、隣の夫婦が強盗に襲われたんだ。発砲音聴いて家のラックにかけてあったモニターもって飛び出したら隣の家から怪しい男が飛び出したんだ。

 すぐに銃構えてとまれって言ったけど逃げた上に撃ってきたよ。銃声からしてトンプソンだったね。

 俺もすぐ撃ちかえして隣の家に入ったよ。どうなってか?それはそれは惨かったよ。今でもたまに夢に見るぐらいだよ。

 唯一生きてたのは二人の子供のシャーロットだけだったよ。

 その後警察呼んで話聞かれたりした後、一時的にシャーロットを預かったのよ。夫婦の親族が引き取るまで。

 だけど夫婦の旦那の方の家は大恐慌で破産して現在行方不明、嫁さんの方はケンカして出てきたようで引き取りを拒否された。

 で、このまま孤児院に入れるのも可哀想って思って俺が引き取ったのよ。

 もしあの子が生きてたら1歳ぐらいだったからか嫁さんがこの子の事シャーリーって呼びだしたのよ。

 そのうち俺もシャーリーって呼んでね。今ではすっかりあだ名みたいなもんさ。

 で、すっかり鬱も直って次の移動で空母サラトガ勤務になったよ。

 

 だけどそこで酷い事故に遭遇、離艦準備中に後方から味方に追突されて機体に挟まれたんだ。

 顔は思いっきり計器に叩きつけられて両足は骨折、右足は粉砕骨折さ。

 それで右目の視力が低下、右足の怪我は神経もやられて一生杖が必要になったのよ。

 で結果右目には片メガネ、杖という最もブリタニア紳士的な海軍軍人なる称号ついたわけよ。

 紅茶派ではなくコーク派、喋ってるのもテキサス訛りなんだけどなぁ…

 

 まあそれからは38年までの8年ぐらいはずっとデスクワークだよ。

 元々ウィッチや航空機の運用でいくつか論文書いてたり、発着艦設備に関していくつか提案していたからそれを物にするために技術屋に放り込まれたり、交渉したり色々やったさ。

 まあ一番多かった仕事はあのクソッタレども(陸軍)から予算やら何やらを守ったり奪ったりした事かな…

 あのころは本当につらかったよ…上司があのキングだぜ…何回殺したいと思ったか…

 

 で38年に空母エンタープライズ副長、翌年には艦長になったよ。

 だけどこのころ大変な事件が起きてね…

 空母ホーネット進水式事件っていう見るからに碌でもない事件に巻き込まれたのよ。

 まあ大変ちゃあ大変だったけどいい思い出だよ。上から目付けられた以外は…

 

 その頃ヨーロッパでは大規模な怪異が発生、前のやつなんて目じゃないほどの大規模怪異だよ。

 それで人類は大陸から叩き出されたんだ。

 で、その後統合戦闘航空団っていう部隊を作って現在抵抗中。

 ちなみにこの部隊は俺が20年代に書いた論文の影響を強く受けてます。

 俺は41年からは扶桑とリべリオンの間を行ったり来たりしてたよ。

 その間娘はバイクにハマって機械弄りばっかしてたらしい。

 で43年にブリタニアに行って来いって言われたほぼ同時期に娘が軍に入りたい!って言ってきたのよ。

 思わずむせてさ、俺としては絶対反対、なんでかわいい娘を軍に入れなきゃいかんのだ!

 もう大反対したけど、娘の熱意に負けて「海軍には入るな」って条件付けて入れたよ。

 だけどまさかあの泥臭いクソ野郎(陸軍)に入るとはなぁ…

 おかげで現在、海軍からは「自分の娘を宿敵(陸軍)に入れた裏切り者」扱いで辛い…

 

 

 ついでに今シャーリーどこにいるんだよ…

 手紙よこさないし俺の大切にしてたモニターとM1917とオート5とM1897持っていくし、今度会ったらお灸をすえてやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 まさかこの五分後に再会して基地中を追いかけっこするはめになるとは少しも思ってなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:エドワード・エルウッド・イェーガー

階級:大佐(1944年6月時)

所属:リべリオン海軍

生年月日:1897年6月5日

 リべリオン海軍初期のパイロット出身の海軍軍人。

 天性のパイロットとしての素質があったことで知られ部下や上司、同僚からの人気が高く、39年に起きたホーネット進水式事件ではウィッチ派のトップに担ぎ出された。

 リべリオン海軍の親ウィッチ派の筆頭格。また反キング閥の人間。

 銃器コレクターとしての一面もある。




今回の原作改変・独自設定
・ホーネット進水式騒動
・シャーリーの武器
・軍人は辛いよ
・シャーリーの由来





銃社会の恐ろしさとそれによって成り立つ趣味。
ちなみに作中で名前だけ出たフォレストは史実フォレスト・シャーマン提督(1918年組)です


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ハイデマリーさんのお父さんが

ウィッチの家族は全員善人だと誰が言った。


「お父様、どうですかこれ?新しいドレスです。

 お父様と一緒にパーティーに出られるように買ったんです。」

「まあ、いいんじゃないかな。」

 全く誰だよ。俺の娘をこんなファザコンに育てた奴。ああ俺か。

 初めまして私、ワインとウィスキーならお任せ酒類輸入業シュナウファー商会社長ヴォルフガング・シュナウファーです。

 まあ自分のやらかしで妻を失ってその時にあんなことになったらこんな風に育てちゃうだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 俺は前世はとある飲料メーカーで酒類の営業をやってたんだが、営業途中で交通事故に巻き込まれて死んでこうして生まれ変わったんだ。

 この世界だと実家がワイン商でね、商業学校を卒業して実家で酒を売ってたのよ。

 主な商品はモーゼルワイン。え?カールスラントってビールだろ?違うんだなぁこれが。確かにドイツはビールが有名だけどその影に隠れてワインも凄いのよ。カールスラントでもワインは好んで飲まれてるよ。

 で、俺がこの業界に入って少し経った後とある重大事件が起きるのよ。

 

 リベリオン合衆国憲法修正第18条、そしてボルステッド法

 

 つまり狂騒の20年代(ローリングトゥウェンティーズ)を彩る出来事禁酒法である。

 これで酒類の需要がリベリオンで高まると考えた俺はとある人物と取引をしたんだよ。

 ジョゼフ・P・ケネディ、史実では第35代大統領ジョン・F・ケネディの父親である彼ととある取引をした。

 二人でファラウェイランドに合弁会社を設立、これを使いリベリオンにワイン、ウィスキー、ウォッカ、ビールを密輸したよ。

 で、これで荒稼ぎしたよ。大体10万ドルは儲けたかな?ちなみに妻は知ってた。妻とは取引相手のある貴族の家のご令嬢でね。

 なぜかその家の主人に気に入られてあれよあれよと言う間に結婚しちゃった。その後知ったけど妻は妾の子で子供の頃から虐待を受けてたんだ。だからこそ妻のことを心から愛してたよ。だけどこの酒の密輸があんなことになるとは…

 

 禁酒法の時代が終わり、世界大恐慌からニューディールになった33年、俺は妻と愛娘のハイデマリーと一緒にリベリオンに行ったよ。

 理由はリベリオンのウィスキー製造業者の買収。すでに荒稼ぎした金があるしバーボンの輸入は魅力的だからね。

 というのは表向きの理由で実際にはフランク・コステロの酒類販売業者とのカールスラントワインの輸入の取引だよ。

 そこで事件が起きたよ。多分理由はよそ者の俺に深入りさせないためだろうな。

 何が起きたか?襲撃されたんだ。ホテルのロビーでギャングからマシンガンを食らったよ。幸い俺とマリーは無傷だったけど妻は撃たれてすぐに病院に運ばれた。かなりの重症でその数ヶ月後にカールスラントで傷が元で亡くなったよ。

 

 幸せだっただろうけど自分の仕事のせいで死んだのが辛くてそれから暫く全く仕事が出来なかったよ。幸い父さんの代から支えてきた人がいたからどうにかなったけど本当に辛かった時期だったよ。

 で、そんな時にマリーの魔力が暴走。明るい所に出られなくなった。そこで気づいたんだ。今自分の娘を守れるのは俺だけだって。

 その日以来ものすごい頑張ったよ。マリーの為に知り合いの貴族からいい先生を教えて貰ってその人のお陰でコントロールはマシになったけどそれでも外に出られるレベルじゃないから専用のサングラス作ってもらってそれを掛けさせて外に出させたよ。

 仕事の取引現場にも出来る限り連れて行った、そこで同じウィッチの親友も作れたし。

 

 そんなこんなやってたらネウロイが襲来、娘は軍隊に行くしモーゼル、ガリアのワイン製造業は壊滅。

 この二つがメインだった俺の会社は大損害かと思いきや、リべリオンのウィスキー業者の2割をうちが持ってたし、カルフォニアワインの輸出ではうちが持ってるブランドがシェア一位。

 それでリべリオン軍への酒類の販売で現在大儲け中。ついでにカールスラント軍へも卸してます。

 

 にしても早くマリーいい人連れてこねぇかねぇ?噂じゃあ俺がリべリオンギャングの手先と思われて狙われてるって聞くし、早いとこ後継者見つけなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:ヴォルフガング・エルヴィン・シュナウファー

肩書:シュナウファー商会社長

生年月日:1896年2月14日

 カールスラント最大手の酒類輸出入販売業者シュナウファー商会社長。

 リべリオンギャングとのつながりのある人物として知られ酒類の密輸にかかわっていた。

 またその繋がりからヨーロッパマフィアからはリべリオンマフィアの手先として命を狙われているという情報もある。

 酒類の販売業者としては戦前はヨーロッパをまたにかけて酒類を売っていたことで知られ、その顧客の中にはクロステルマン侯爵家やヴィトゲンシュタイン家などの名門貴族家も含まれている。




今回の原作改変・独自設定
・禁酒法
・酒類販売
・ギャング
・ハイデマリーに商才と弁舌のうまさがインストールされました。
・人間関係大改造
・人見知りはフェードアウトしました。
・ハイデマリーの交友関係に
 ・姫様
 ・ペリーヌ
 ・イザベル君
 ・ビショップ家
 ・シェイド家
 ・ボニンさん
 ・グリュンネさん
 などが追加されました。

ハイデマリーの商才は自分のポートレートが高値で売れてることを知ると自ら闇ルートで匿名で売ったり、物資の確保で闇ルートから調達したり、上とディールで手に入れたりしてます


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ペリーヌさんのお父さん

注:この話は今のところ(2017年12月11日現在)最も原作ブレイクが激しい回です。



「ペリーヌ、どうだそっちは?」

「大丈夫ですよお父様。荒廃してはいますがだからこそやりがいってものがありますし。」

「そうか、向こうに行った城○たちは?」

「城○おじさんたちなら張り切ってますわ。

 この前も家をレンガから作ろうとしてリーネさんが止めようとしましたの。」

 全くいい子に育ったもんだよ。

 はじめまして。私は東京大学教授で東京大学植物学研究所所長のアンリ・ジャン・ジャック・ベルナールド・クロステルマンです。

 え?史実ならペリーヌ両親は死んでる?あ、ごめん。それ、俺のせいで原作ブレイクさせちゃった。

 

 

 

 

 前世は日本で植物の品種改良の研究やって地方のJAに就職、そこで土砂災害に巻き込まれて死んだらこうなった。

 こっちではパ・ド・カレーの生まれで学校卒業して実家の農業継ぐかと思いきや学校の先生から「学校始まって以来の秀才です!ぜひ大学に行くべきです!」って言われてパリの大学へ進学したよ。ちなみにその時両親から「お前は農家になるな。立派になって帰ってこい。」って言われた。

 

 で、そこで運命の出会いをする訳。たまたまカフェの向かいの席に相席した女性が聞き慣れた訛りで喋ってたから話しかけたら盛り上がってすっかり意気投合。名前も聞かずに分かれて翌日友達に「あークソ名前聞いてりゃよかった。」って話しながら大学の廊下を歩いてたらぶつかったのがその子というテンプレ的出会いをしてしまった。

 

 その子はパ・ド・カレーの領主のクロステルマン家の次女、シャルロットだったんだ。

 だけどクロステルマン家の次女系の話はいい噂を聞かなくて。妾の子だの、出来の悪い次女だの言われてるって噂だったし。

 聞いて見たらそのほとんどが真実。家が嫌になって逃げる形でパリの大学に進学したとか。

 ちょうどこの時期ガリアじゃあ怪異との戦争が起きててその間に俺たちがリベリオンの大学に留学することになってね。

 留学してる間にクロステルマン家の長男、長女が戦死。シャルにお鉢が回ってきた。だけどシャルは拒否したよ。どれだけ嫌だったんだよ…

 まあまだ当主が現役だから良かったし、まだ次男がいたからどうにかなったそうな。

 

 卒業後は俺の知り合いの扶桑人の人が扶桑にこないか?って誘ってくれて移住。そこで結婚、そこでは主に稲の品種改良の研究をしたよ。

 目的?そりゃあコシヒカリの開発でしょ。

 で、1930年娘が1歳の時に開発に成功。ちょうど史実昭和農業恐慌の時期に重なったから翌年から爆発的に広まったよ。

 特に31年が大凶作になっても安定して収穫できたから政府がコシヒカリの生産を推進、35年までに東北の全作付け面積の3割がこいつになったよ。

 

 その後もずっと扶桑で研究を続けてたけど36年にクロステルマン家の二男が急死、翌年には当主が死んでシャルが一時的にでも継がなければいけない事態になって大変だったよ。

 各種処理のために一年、ペリーヌを部下の農家兼漁師の5人組に預けたよ。

 1年後帰ってきたら某アイドルみたいなことになってしまったが…ごめん原作…

 なんか普通に俺より鍬とかの扱い上手いし、福島から来た顧問の農家からも「嬢ちゃん上手いな」って言われてるし…

 

 その翌年、ヨーロッパで怪異発生、それからなんやかんやあった末、うちにパ・ド・カレーの農民合計1万人ぐらい来た。

 何でもシャルが向こうで困ったらこっち来いって言ってらしい。おいコラ。

 

 人員不足は解消したけどこんだけの人どこでどうすりゃいいだよ…ってなって、日本中の知り合いのつてでどうにか衣食住確保したよ。

 すっかりバラバラになったけどね。

 

 その翌年、41年、娘が「軍に入る!」って言いだして大騒動になり、結局認めた。

 だけど訓練のためヨーロッパ行くのは面倒。ということで扶桑で一通り訓練した後、ヨーロッパへ。

 そのため装備が正史どうりじゃねえ!なぜかゼロと13ミリ、44年からは雷電かよ。

 軍服はさすがに正史どうりです。

 501に行ったのも正史どうり。

 ただ向こうで釣りしたり、整備士たちと一緒に野菜や米作って大目玉食らったりしてるらしい。

 どうしようストライクウィッチーズにT○KIO放り込んじゃった…

 てか今更なんだが娘がT○KIO化してる…

 ごめん原作。

 

 宮藤来てからは料理好き(これもあいつらのせいです)の共通点から意気投合、今現在大親友だそうな。

 ごめん原作。

 もっさんとの関係は単なる上司と部下だそうな。やっぱり普段から男が惚れる男がいたら耐性付くよな。

 ごめん原作。

 ついでに育ちのせいで貴族の自覚がない

 ごめん原作。

 アメリーとの関係はなぜかアメリーに惚れられてるらしい。

 ごめん原作。

 あと原作より一階級出世して今大尉。

 ごめん原作。

 

 

 

 まあ細かいことは気にしなーい。(おい)

 ガリアも解放したし、娘もガリアで俺の元部下5人と一緒に開墾中。

 あれ、なんかがおかしいぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:アンリ・ジャン・ジャック・ベルナールド・クロステルマン

肩書:扶桑皇国東京大学植物学研究所所長・東京大学植物学教授

生年月日:1897年7月27日

 ガリア出身の植物学者。稲類の品種改良における第一人者。

 彼が1930年に開発した新品種は質などの面で従来の米より優れていたため爆発的に広まった。

 また、妻がガリアの名門クロステルマン侯爵家の現当主で、農薬害研究の第一人者シャルロット・クロステルマン博士、娘がエースウィッチの一人ペリーヌ・クロステルマン大尉である。




今回の原作改変・独自設定
・コシヒカリ1930年に爆誕
・悲報:ペリーヌさんT○KIO化する
・もっさんに惚れてないペリーヌ
・ペリーヌ雷電で戦う
・「私に買うって発想はない!」byペリーヌ
・お家事情が複雑なクロステルマン家…




ペリーヌの最も対極にあるものってなんだろ?→農家→ならT○KIO化させよう。
ごめん原作


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続ペリーヌさんのお父さん

この回だけちょっと形式が違います。(登場人物が多いのが原因)
ところで実在の歌の一部と題名って出していいの?題名は一部伏せ字にするけど。


1944年7月

 

ミーナ「ハイ皆さん、注目。改めて今日から皆さんの仲間になる新人を紹介します。

    坂本少佐が扶桑皇国から連れてきてくれた、宮藤芳佳さんです。」

 

宮藤「宮藤芳佳です、皆さん宜しくお願いいたします」

 

 はじめまして宮藤芳佳って言います。

 私は今ブリタニアにあります第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズにいます。

 坂本さんに連れられて困ってる人の役に立ちたくて地球を半分回ってブリタニアまで来ました。

 今私の隣にいるのはウィッチーズの隊長のミーナ中佐です。

 見た感じ優しそうですけど何でしょう…そのすごい年上のような気がするんです。2、3歳とかじゃなくて20歳ぐらい上のような気が…

 

ミーナ「階級は軍曹になるので、同じ階級のリーネさんが面倒を見てあげてね」

 

リーネ「は、はい…」

 

 ミーナ中佐が話すと気の弱そうなブロンド子が返事をする。多分あの子がリーネさんです。

 その、一部分が大きい。揉んだらきっと柔らかい…なんでおじさんみたいなこと考えてるんでしょうか?

 

ミーナ「はい、じゃあ必要な書類、衣類一式、階級章、認識票なんかはここにあるから」

 

 ミーナ中佐が今度は壇に置かれたものを見せる。

 

宮藤「あの……」

 

ミーナ「はい?」

 

宮藤「これはいりません……」

 

 私は拳銃を返す。正直言って拳銃含めた銃や武器はあまり使いたくないです。はい。

 それを見て金髪の子が笑う。

 

ペリーヌ「ふふふ。面白い子ですわね。」

 

 それに私は首をかしげる。

 この後一人ひとり自己紹介して最後にその金髪の子がやってきました。

 

ペリーヌ「初めまして宮藤さん、私はピエレット・アンリエット・クロステルマン大尉ですわ。

     長いのでペリーヌでいいですわ。

     一応基地のナンバー4になるので覚えておいてください。」

 

宮藤「は、はい。宮藤芳佳です。」

 

 その自己紹介に私は驚いた。だって見た目は思いっきりヨーロッパのお嬢様なのにこの中で一番流暢な扶桑語で自己紹介してきたんです。驚かない方が無理です。

 

ペリーヌ「ふふ。もしかしてなんでそんなに扶桑語が得意なんだって思ってますでしょ?」

 

宮藤「え?」

 

ペリーヌ「私はこう見えて生まれも育ちも扶桑、母語こそガリア語ですけど扶桑語も同じぐらい使ってますの。」

 

宮藤「そうなんですか。」

 

 以外、欧州から一度も出たことないような見た目なのに扶桑生まれの扶桑育ちって。

 このあと解散となり私はリネットさんに連れられて基地を案内された。

 

 

 

 

 

 

宮藤「あれ?何で基地の中に畑があるんですか?」

 

リーネ「それは…」

 

ペリーヌ「宮藤さん、リーネさんいいところに来ましたわ。手伝ってください」

 

 案内されていると基地内に大きな畑があることに気が付く。

 それをリネットさんに聞くと畑の中から帽子とオーバーオールとタオルをかけて手にハサミと籠を持ったペリーヌさんが現れて声をかけてきた。

 

宮藤「ペリーヌさん!なんでそんなところにいるんですか?」

 

ペリーヌ「なにってここは私の畑ですわ。ちょうど今キュウリとトマトとナスの収穫をしていたところですの。

     少し手伝ってください。」

 

 え?これ全部はペリーヌさんの畑?嘘だろ?いかんいかんキャラが壊れる。

 すると今度は畑から色黒で頭にタオルを巻いた男の人が出てきた。

 

整備士「リーダー!どうかしましたか?」

 

ペリーヌ「手伝ってくれそうな人を見つけただけですわ。今日中に全部収穫しますわよ。」

 

整備士「はい!」

 

宮藤「リーダー?」

 

 リーダー?

 

ペリーヌ「まあ私のあだ名みたいなものですわ。畑にいるときは大尉とか呼ばれたくないですから。」

 

宮藤「そうなんですか…」

 

 意外と規則とかそういうのは気にしない人なんですね。

 

ペリーヌ「で、早速ですけど手伝ってください。」

 

宮藤「え?なにを?」

 

ペリーヌ「なにって野菜ですわ。これ全部今日の晩御飯ですから丁寧に収穫しないと」

 

宮藤「もしかして料理できるんですか?」

 

ペリーヌ「ええ。こう見えて料理、釣り、炭焼き、ギター演奏とかもできますから。」

 

 すごい…というかこの人なんなんですか?農業できて漁できてギターも弾けて料理もできるとか。この人の職業なんですか?軍人?農家?漁師?音楽家?

 

ペリーヌ「今こいつの職業なんなんだって思ってますよね?私の職業は一応軍人、時々農家兼漁師ですわよ。」

 

宮藤「えぇぇ…」

 

 自分で農家って言っちゃった…すごいこの人変わりものなんじゃ…

 

ペリーヌ「あのボーっとしてる暇があるなら手伝ってください。そっちの倉庫に籠とハサミがありますから」

 

宮藤「え?でも私この後色々あるんですけど…」

 

ペリーヌ「大丈夫ですわよ。これはちゃんとした業務の一環ですから。話は私から通しておきますから。」

 

 そういうとペリーヌさんは私たちの腕をつかんで倉庫までいき籠とハサミ、それに帽子をかぶせて長靴とオーバーオールを着せようとする。

 

宮藤「なんでこんな服着せるんですか?さっきまでのでもいいんじゃないんですか?」

 

ペリーヌ「農作業は汚れますし畑にはいろんなものがいるんですよ。例えば毛虫、ダニ等々。

     特にダニは伝染病を持ってる可能性がありますから危険なんですの。

     後帽子は熱中症対策ですわ。死にたくなければこまめに水分は取りなさい。

     とりあえず注意点はこれだけ。あとは野菜を収穫するときは丁寧にやること。

     野菜は私の子供ですから大切に扱ってください。いいですわね?」

 

 そう注意すると3人で整備士の皆さんと一緒に野菜の収穫を始めました。

 トマト、キュウリ、ナス、あとよくわからない緑の野菜を収穫するようです。

 

宮藤「あの、この緑色の野菜なんですか?」

 

ペリーヌ「ん?それはズッキーニですわね。ロマーニャ料理によく使われている野菜ですわ。」

 

 そうなんですか。世界には珍しい野菜があるんですね。

 

ペリーヌ「あ、収穫していいいのはズッキーニとキュウリは20センチぐらいのもの、ナスは丸ナスなんで10センチ程度のもの、トマトはヘタが外れやすくてヘタの近くまで赤くなって熟してるものを収穫してください。

     特にキュウリは気温が高くなると傷みやすいですから優先的にやってください。

     じゃあ始めましょうか。」

 

 そう言って収穫が始まりました。

 ペリーヌさんやほかの人たちは手慣れた感じで収穫していきます。

 見よう見まねでやってみますが難しい…かなり大変…

 

 

 

 

 それから2時間ほどした後、やっと野菜の収穫が終わりました。

 

ペリーヌ「これで今日の分は収穫できましたわね。」

 

リーネ・宮藤「「疲れた〜」」

 

 そう言ってリネットさんと一緒に倒れこむ。

 

ペリーヌ「ふふ。まあ初めてにしては上出来ですわ。二人とも晩御飯を楽しみになさい。

     絶品料理を作って差し上げますわよ。」

 

 そう言ってペリーヌさんは野菜の籠を軽々持ち上げて運んで行きます。

 

宮藤「す、すごい…」

 

 こんな炎天下であれだけ働いてあんな籠持って歩けるなんてどうかしてますよ…

 

 

 

 

 

ルッキーニ「ペリーヌの料理だ!」

 

ハルトマン「いただきまーす!あ、それ私の分!」

 

ルッキーニ「にゃはははは!いっただきー!」

 

ペリーヌ「ふふ。大丈夫ですわよ。全員の分がありますから。」

 

 その日の夜、晩御飯としてテーブルの上には野菜の肉巻きと何やらナスに野菜を詰めたもの、それにカレーライスが並べられていました。

 それをルッキーニさんとハルトマンさんが取り合ってます。

 

バルクホルン「相変わらずペリーヌの料理は美味いな。」

 

ミーナ「ええ。このナスのも美味しいわ。」

 

ペリーヌ「ありがとうございます。そう言って頂けると料理人冥利に尽きますわ。

 

坂本「こんな絶品料理を作れるとは見習いたいな。」

 

ペリーヌ「今度簡単なものでよければ教えましょうか?」

 

坂本「頼む」

 

シャーリー「ペリーヌの料理はルッキーニもちゃんと野菜を食べてくれるからな〜」

 

サーニャ「あのペリーヌさん、今度何か教えてください。」

 

ペリーヌ「ええ良いですわよ。私もオラーシャ料理を作ってみたいですから。」

 

エイラ「ハイハイ!それなら私も手伝うぞ!」

 

ペリーヌ「ええ良いですわよ。サンドウィッチ以外を作れるようにしてあげますから。」

 

 皆さん食べて口々に感想を言い合ってます。

 私もつられて食べてみます。

 

宮藤「美味しい…」

 

ペリーヌ「そう言っていただけて嬉しいですわ。」

 

宮藤「カレーと肉巻きも美味しいですしこのナスに野菜を詰めた物も美味しいです!

   このナスに野菜を詰めたものなんですか?今度作り方教えてください!」

 

ペリーヌ「え、良いですわよ。ナスはオストマンの伝統料理パトゥルジャン・イマム・バユルドゥですわ。

     これ実は直訳するとお坊さんを気絶させた食べ物って意味なんですの。」

 

 オストマンの料理なんですか。

 すごい…そんな国の料理まで知ってるなんて…

 

 

 

 

ルッキーニ「ペリーヌ!ギター弾いて!」

 

 食後、ルッキーニさんがペリーヌさんにギターを弾くようねだって来ました。

 

ペリーヌ「ええ、良いですわよ。」

 

 そう言ってしばらくするとギターを手に戻ってきました。

 

ペリーヌ「さてと、何を弾きましょうか?そうですわね、宮藤さんは知らないでしょうからあれで行きましょうか。」

 

 あれ?なんのことでしょうか?そう言うとペリーヌさんはギターを弾き始めブリタニア語の歌を歌い始めました。

 

<歌詞出したかったけど著作権切れてないんですいませんby作者>

 

 ブリタニア語で故郷を思う歌のようです。

 しばらく歌っているとバルクホルンさんたちが俯いてます。故郷を失っているからでしょうか?

 歌い終わると周りの空気を見てペリーヌさんが呟きます。

 

ペリーヌ「如何だったかしらと言いたいところですけどかなりしけた空気ですわね。」

 

宮藤「素敵でした。これどういう歌なんですか?」

 

ペリーヌ「カントリ◯ロードですわ。

     元々お父様がリベリオンに留学してた際に同級生のために作った望郷の歌ですわ。」

 

 すごい…ペリーヌさんもすごいですけどお父さんもすごい…

 

ペリーヌ「なにやらしけた空気ですから空気を変えましょうか。」

 

 またそう言うとギターを弾いて別の歌を歌い始めました。

 今度はとにかく人生明るい方を見よう!なんて歌ですね。途中からは皆さん口笛を吹いたりしています。

 

<著作権が(ry>

 

ペリーヌ「センキュー。どうでしたかオールウェイズルックオ◯ザブライトサイドオブライフは?」

 

宮藤「すごいです。」

 

ペリーヌ「実はこれもお父様がよく歌っていた歌ですの。

     なんでもお父様曰く人生なんてクソみたいなものだから明るい方だけ見てればいいとのことですわ。」

 

宮藤「ペリーヌさんのお父さんって一体何者なんですか?」

 

 話だけ聞いてるとよくわからないです…

 

ペリーヌ「何者ってただのしがない植物学者ですわ。コメの品種改良でコシヒカリを作ったのもお父様ですわよ。」

 

宮藤「え?」

 

 ストップ、は?え?あのコシヒカリ作ったのがペリーヌさんのお父さん?どうしよ口調崩れたぞ。

 

ペリーヌ「まあ驚くのも無理はありませんわ。お父様曰く植物学者は有名になれないらしいですから。」

 

宮藤「そうなんですか。ところでなんでペリーヌさんはギター弾いたり農業をするんですか?」

 

 なんでそんなことするんだろ?

 

ペリーヌ「簡単ですわ。農業は人々の生活を支える大切なもの、それを理解せずに貴族なんて名乗れません。

     それに私の名前はガリア語で女のピエロを意味するんですの。」

 

 女のピエロ?

 

宮藤「それって悪い意味じゃないんですか?」

 

ペリーヌ「いいえ。お父様は私の名前はピエロは世間を風刺し人々を楽しませるためにある、だから率先して人々を笑わせて楽しませる人になって欲しいから名付けたそうですわよ。」

 

 へぇ、そうなんですか。深いです。

 

 拝啓、お母さん、お婆ちゃん、みっちゃん、もしかしたらペリーヌさんとはうまくやっていけるかもしれません。




(今回の原作改変・独自設定)
・ペリーヌ、ぐう聖
・カントリ◯ロード
・オールウェイズルックオ◯ザブライトサイドオブライフ
・ペリーヌ、農業やる
・ギターも弾ける
・オストマン料理
・実は結構深いペリーヌの名前の由来
・親父、実は作詞もいける。


5月23日に南海トラフが起きるとか言う都市伝説を知って実は現在ちょっとビクビクしてます。(都市伝説好き)


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ユーティライネン姉妹のお父さん

AKイズゴット


「で、なんでとーちゃんが来てるんだ?」

「ん?ああ。お前らに新製品を試してもらいたくてな。」

「お前ら?ってことはウィッチーズのほかの人も?」

「というか対象は全員だよ。新型銃、SIMI43とSIMIMGのテストだよ。」

 初めましてスオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ(Suomus・International・Military・Industries:スオムス国際軍事工業略称SIMI)社長エドヴァルト・イルマリ・ユーティライネンだ。

 SIMI?俺が作ったベルギカのファブリックナショナルの系譜にあたる銃器メーカーよ。

 こんな会社史実にない?ああそれは俺の人生を振り返りながら語ろうか。

 

 

 

 

 

 前世では典型的な銃器マニアで、銃を撃ちたいがためにアメリカに旅行に行ったけどそこで事件に巻き込まれて死亡。生まれ変わったらこうなった。

 実家はちょっとした資産家で、林業と製紙で地元ではそれなりに有名な名士だったよ。

 俺は前世からか子供のころから銃が好きでよく父親とハンティングに行っていたよ。

 スオムスではライフルの銃規制、まあ当時はまだオラーシャだったけど、が緩くて少なくとも一家に一丁は銃がるような感じだよ。

 俺も子供のころから父親が買ってきたというクラックヨルゲンセンライフルを使ってハンティングを楽しんでいたよ。

 

 その後、学校での成績が優秀なことからペテルブルクの工科大学に留学、そこで銃の設計を学んで卒業。

 卒業時には祖国スオムスは独立していたから戻ってガンスミスとして働き始めた。その傍ら銃を設計してその設計図をサコー社やFN社とかに送っていたよ。

 

 そしたら1920年、ベルギカのファブリックナショナル社から手紙が来て送った自動拳銃、史実ブローニングハイパワーの設計図をたまたま来ていたジョン・モーゼス・ブローニングが見て「今すぐこの天才を連れてこい!」って叫んで俺を今すぐ雇いたいって言ってきたよ。

 驚いたね。まさかあの銃器設計の天才ブローニングが設計図を見てくれるなんて夢のようだったよ。

 即日今すぐ行きたいと電報で返したよ。すぐに荷物まとめて親からベルギカまでの代金もらって船やら鉄道を使ってベルギカへ。

 そこで自分の設計図の詳しい説明をしたらブローニングが「俺の後を継げる天才だ。」って評価して即日FN社で雇用された。

 そこでブラウニー・ハイパワーやFNMle1930などの設計に参加その間、ずっとベルギカで暮らしてた。

 で、そこで同僚の妹だっていうベルギカ軍所属のウィッチと出会ってなんやかんやあってできちゃった婚。

 同僚とその親と妻の上官が部屋に武器もって乗り込んで結婚した。若気の至りです。

 もう二度とあんなことされたくない(心の叫び)

 

 翌年には長女アウロラ、5年後にはエイラが生まれた。しかも両方とも子供のころからウィッチとしての才能を発揮してたよ。

 ついでに子供のころから軍人になりたいって言ってたし。たぶん仕事関係者の大半が軍人だからかな?

 

 その後1935年に父が死んで帰国、会社を辞めて仲間数人と一緒に銃器メーカースオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズを設立。

 そこでは初めは実質FN社のスオムス部門的なことやっていたが37年拳銃SIMI37、史実マカロフPMを設計。弾は9ミリパラべラムだったけど非常に扱いやすく堅牢で安いことからスオムス軍、バルトランド軍、オラーシャ軍で採用されたよ。

 オラーシャ軍モデルは弾を7.62ミリトカレフ弾に設計変更したけど。

 

 翌年には史実SKSカービンとなるSIMI38セミオートライフルと専用の7.62㎜×39㎜弾を開発。

 弾がアレだったから全く売れなかったけど堅牢さと持ち運びやすさ、扱いやすさを評価されてハンターにすごい受けた。ついでに一部はウィッチ用装備としても売れた。

 

 そして39年に怪異発生、ベルギカのFN社の社員や製造設備が大挙してうちに来た。

 おかげで製造能力や開発能力が大幅アップ。さらにうちの娘が軍に行ってるから娘のためにも銃を作りたくてある銃を作った。

 それがSIMI43。

 

 主に航空ウィッチを対象に設計された銃で史実AKまんま。だからこそとてつもない信頼性と耐久性、そして価格の安さを実現。

 そのためスオムス軍では即日航空ウィッチ用だったが正式採用。即日生産開始よ。

 アフリカの粗末な板金工場でも作れるこの銃はものすごいスピードで生産中。

 ほかにもサブマシンガンSIMI39(史実ウジ)を製造中。小型で扱いやすいからウィッチや戦車兵を中心に大人気。

 さらにSIMI43のファミリー銃としてSIMIMG(史実PKM)をテスト中。世界初のマークスマンライフルSIMIスナイパー(史実ドラグノフ狙撃銃)も現在設計中。

 あ、あと完全な趣味で44マグナム弾を38年に作った。 

 ついでにS&WM29モドキも作った。

 

 

 はあ、それにしてもいろいろやったなぁ…

 ところでお前いい加減一人ぐらい男連れてこい。アウロラはもう3人ぐらい連れてきたぞ。その3人全員後で逃げたらしいけど。

 出会いがない?接触を制限?よしあのクソババアに殴りこみかけてくる。お前の銃借りるぞ。

 え、だめ?怒るとかーちゃんとかアウロラより怖い?え?それヤバい。マジでヤバい。

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:エドヴァルト・イルマリ・ユーティライネン

肩書:スオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ(SIMI)社長

生年月日:1895年11月30日

 スオムスの銃器設計者。かのジョン・ブローニングから直々に後継者と指名された天才。

 傑作銃SIMI43の開発者として知られる。

 妻はベルギカ人のブランシュ、娘はアウロラ・E・ユーティライネンとエイラ・E・ユーティライネン

 また恐妻家として知られる。




今回の原作改変・独自設定
・AK1943年に爆誕
・PKMも爆誕
・SKSも爆誕
・ウジも(ry
・マカロフも(ry
・44マグナムも(ry
・スオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ
・天才ブローニング
・の後継者
・ファブリックナショナル
・スオムスの独立



ちなみにアウロラさんは母親似、エイラは父親似です。
なんでアウロラさんは怒ると滅茶苦茶怖い。
嫁さんの名前の由来はベルギーの漫画タンタンの冒険のカスタフォーレ夫人の名前をフランス語名に変えたもの。


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バルクホルンさんの弟

注1:タイトルからヤバいものを感じた人はたぶん正しいです。
注2:お姉ちゃんが拗らせます
注3:いかがわしいものではないと思います。たぶん


「なあクルト一緒に風呂入ろう。」

「嫌だ。」

「なんで?お姉ちゃんを嫌いになったのか?そうなのか?」

 あー面倒くせー。おいそこ、畜生こんな美人な姉と(ryとか言うな。てか見てないで助けてくださいお願いします何でもしますから。

 思春期の男子にはその胸のSUGOIものは目に毒だからやめて下さい。息子が凄いことになるんですが…

 なんでこうなったか?取り敢えず話そう、というか現実逃避したいから話すわ。

 

 

 

 

 

 

 えー、前世ではおねーちゃん推しのオタクでした。で、コミケ帰りに階段から落ちて死んだらバルクホルンの2歳下の弟になった。

 特に能力はない。強いて言えば学校の成績が良い程度。

 あと家族からは何やら感のいいやつと思われてる模様。

 何やったか?ネウロイとの戦争始まってすぐに逃げようと主張していち早くノイエカールスラントに逃げた。

 お陰でクリスは無事です。家族も無事です。

 だけどたまに帰って来る姉がシスコン・ブラコン拗らせてます。助けてくださいお願いします。

 

 嫌いとか言うと部屋の隅で泣く。年甲斐も無く泣く。しかも割と病んでること言いながら泣く。めんどくさい。

 ちなみにクリスが同じようなこと言うと同じようなことします。めんどくさい

 二人で言ったら屋根の上から紐なしバンジーか銃を頭に突きつけるんじゃないかな?

 元ゲルトルート・バルクホルン(モンティ・パイソン風表現)にはしたくないから絶対やらないけど。

 

 未だに一緒に風呂入ろうとか背中流そうか?とか一緒に寝ようとか言ってくる。

 恥じらいとか言うものは無いんでしょうか?

 

 料理も物凄い豪華なもの作ってくれる。でも余る。量多すぎ。こっち一般人。

 なにいっぱい食わなきゃ大きくならないだ。大きく無くてもいいです。てか帰宅部が食ったら太るだけじゃないですか。

 

 お姉ちゃんの前で他のウィッチ(大体ウルスラかウィーゼさん)事言うと拗ねます。

 なに同僚、しかも両方とも割とあなたと仲良いウィッチにヤキモチ妬くんですか?弟取られるのがダメなのか?

 ウルスラさんとか同い年なんですけど!

 まあウィーゼさんにこの前告白した自分も悪いけど…

 なにその目…リア充死ねか?そうか死ねか?おねーちゃんに泣きつくぞ。そうしたらお前ら全員ミンチだぞ!

 

 

 

 

 

 でもなんやかんやで役には(例:買い物時の財布)立つから好きです。

 取り敢えずクリスも面倒だと思ってるけどお姉ちゃんが好きです。

 母さんも父さんも姉が好きです。

 でも全員揃ってる事は一つ

 

 

 

 

 だめだこのお姉ちゃん(娘)早くなんとかしないと…

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:クルト・バルクホルン

生年月日:1928年1月1日

 ゲルトルート・バルクホルンの弟。以上

 ヨハンナ・ウィーゼと付き合ってる。規則?知らんな。




今回の原作改変・独自設定
・クリスは無事
・家族も無事
・だけど拗らせる
・だめだこのお姉ちゃん早くなんとかしないと…






原作をブレイクさせない方向に走らせたらただのヤバい姉の話になった。
バルクホルンはなぜかネタが二つあるからそっちも行くかなぁ?


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続バルクホルンさんの弟

続編その二。

バルクホルン誕生日記念に出そうとか思ってたけどあまりに早く書き終わったんで…


 1944年6月某日

 

「クルト、クリス、ここがお姉ちゃんたちの基地だ。休暇の間存分に楽しんでいってくれ。」

 

「あなたがトゥルーデの弟さんと妹さんね。」

 

「トゥルーデの弟ってトゥルーデと違って可愛いね。」

 

「堅物とは大違いだな。」

 

「ど、どうもクルト・バルクホルンです。」

 

「クリスティアーネ・バルクホルンです。いつも姉がお世話になってます」

 

 どうしてこうなった。

 どうしてこうなった。

 どうしてこうなったんだー!!

 どうも、クルト・バルクホルンです。

 今、なぜか501の基地にいます。

 どうしてこうなったか?ちょっと振り返ってみます。

 

 

 

 

 

 

 約半年前(1943年の年末の某日)

 

「どうだクルト。お姉ちゃんが帰ってきたぞ!」

 

「…帰ってくれる?」

 

「クルト…お姉ちゃんを嫌いになったのか?そうなのか?」

 

 あーもう面倒くせえのが帰ってきやがったよ。

 いろいろめんどくさいから嫌なんだよ。

 せっかくの冬休み(でも南半球だから夏)だからウルスラさんとウィーゼさんと一緒に来週海水浴行こうと思ってたのにおめえが帰ってきたら全部パーじゃねえか。

 嫌いなのか?別に嫌いではないよ。ただこいつが帰ってくると色々めんどくさいんだよ。

 女の子に声かけられただけで嫉妬丸出しの目で見てきてそれだけで死ぬかと思うし、嫌いとか言ったり面倒だから無視するだけで「そうか…そうか…」って言いながらハイライトオフしてくるんだよ。

 どこの面倒くさい女だよ、うん。

 それとさ、

 

「いい加減、手離してくれるかなお・ね・え・ちゃ・ん?」

 

「さっきの発言取り消してくれるまで離さない。」

 

 この時期ブエノスアイレスはクソ暑いんだよ!月平均で28℃で今年は特に酷暑なんだよ!母さんも父さんもクリスもこの暑さで死んでるんだぞ分かってんのか!前世から暑いのだけはダメなんだよ!

 何この暑さなど鍛え上げられた軍人常々だ!汗出しまくってブラ透けて見えてるぞ!はしたないしこんな姉認めたくねえよ!

 それによく見たらそれ冬用じゃねえか。絶対ブリタニアが冬だったからこっちも冬だと思って帰っていただろ。こっち地球の反対だから真夏なんです残念でした。

 

「離せよ。いい加減」

 

「離さな…」(ボテッ)

 

 あ、ぶっ倒れた。

 

「母さん!姉さんがぶっ倒れた!」

 

 何やってんだこの馬鹿姉…水飲めよ…ほんと変なところで頑固なんだからさぁ…

 

 

 

 

 

「何やってるのかなお姉ちゃんは?」

 

「ほんと変なところでバカだからねえ」

 

 ほんと、そう思うよクリス。

 

「クルト、クリス。愛しのお姉ちゃんが帰ってきたぞ。何か言うことはないか。」

 

「冷蔵庫にアイスあるから取ってきて。」

 

「私はチョコがいい」

 

「それじゃあ俺はバニラお願い。あ、スプーン忘れないで」

 

 あのバカ姉だ。このぐらいこき使っても構わんだろ。

 

「あ、ああいいぞ。チョコとバニラだな。」

 

 取りに行くのかよ。

 

「なんかメイドみたいだな、クリス」

 

「ほら、私たちのお願いは断れないからなんじゃない?」

 

 確かに。

 

「いっそのことメイドの格好させて晒し者にする?」

 

「いいかも」

 

 いいんかいクリス。実の姉だぞ。え?面白そうだから?まあ姉がどう思おうと妹は結構軽く考えてるものだからなぁ。かくいう俺もだけど。

 

 

 

 

「で、今トゥルーデがメイドの格好をしているのはそういう理由なのね。」

 

「嘘から出た実ってやつじゃないですかね?」

 

 そのあと二人でバカ姉に上手いことメイドの格好して?お願いしたら、バカ姉、すぐやった。

 それ見てすぐに親とウィーゼさんとウルスラさん呼んで今姉をメイドにお茶会中です。

 ちなみにしれっと写真撮って小遣い稼ぎしようと企んでます。

 え?姉の写真で小遣い稼ぎ?別にフミカネ御代のバニー写真出回っているからモーマンタイ。

 

「ところで来週の海水浴どうする?」

 

「あー、うん。予定通りクリスとウーシュとウィーゼさんと俺で。」

 

「置いてくの?」

 

「ホテル用意してないでしょ?」

 

「まあ4人分しか取ってないわね。」

 

 まあ姉が乱入したら面倒だから置いていくんだけどね。

 

「クルト、それどういうことだ?」

 

 なんかウィーゼさんとウルスラさんが完全におびえるほどのものが後ろにいるんだが。

 振り返らないぞ。振り返ったら死ぬ。

 

「お姉ちゃんを置いて旅行とは…お姉ちゃんのこと嫌いになったのか?そうなのか?」

 

 おお、声だけでハイライトオフにしてるの分かるぞ。

 な、こういうところが面倒なんだよ。

 

「べ、別にき、嫌いになったわ、わけじゃ、じゃないから…」

 

「なら、私も連れてけ」

 

 めんどくせー!ホテルねーぞ。なに野宿で構わんだ!世間体ってものがあるだろ!それにてめえカールスラントのトップエースだろ!貧乏学生じゃねえんだ有名人だ!コミケの徹夜組(忌々しきクソ共)じゃねえのに野宿なんかさせてたまるか!

 

「あのー、ノイエベルリン(ブエノスアイレスの現在の名称)からマル・デル・プラタまでは飛行機ですが席あるんですか?」

 

 ウーシュナイス!

 

「そういえば今の時期はバカンスシーズンだから早めに取らないとほとんどなくなるわね。」

 

「もうないみたいだよお姉ちゃん。」

 

「ザンネンダッタネー、タブンセキガナイカラオネエチャンイケナイミタイダヨ。」

 

 ホントザンネンダヨー(棒読み)

 

「大丈夫だ。鉄道を使えばどうってことはない。」

 

 まだあきらめてねーのかよこのバカ姉!

 

「こっちはね、仲のいい4人でせっかくのバカンスを楽しみたいの分かる?そうなると色々面倒なのよ。だから連れて行きたくないの分かる?」

 

「なるほど、分からん。」

 

 このクソ頑固バカアホシスコン姉ー!

 どんだけついて行きたいんだよ!もういいかげん基地に帰ってくれよ、なあ。

 

「もう頼むからほっといてくれ!なんでもするからさ!」

 

「ん?今何でもするって言ったよね?」

 

「え…(絶望)」

 

 どうしてこのタイミングで例の奴が…見たことないけど。

 

「なら、私を連れてけ。」

 

「Leck mich im Arsch!」

 

 お、効果は抜群だな。目に見えて落ち込んでる。

 うわぁウィーゼさんとウーシュ、(とうとう言っちまったか…)みたいな顔してるよ…

 クリス、やめてその(いったいどこでそんな汚い言葉覚えたの?)みたいな目。

 どこでって言われたら黒騎士物〇です。はい。あの源〇さんの名作です。

 どういう意味か?俺のケツを(ryです。

 このバカにはこのぐらい言わないと。

 

「クルト…いつからお姉ちゃんにそんなこと言うようになった!」

 

 あ、死んだ。姉がキレた。おお、使い魔の耳出してらぁ…

 次の瞬間、目に飛び込んできたのはメイド姿の姉のこぶしだった。

 

 

 

 

 そして気が付いた時にはウィーゼさんに膝枕されてた。

 

「起きた?」

 

 俺を見下ろしながらウィーゼさんが言う。奇麗だなぁ…おっぱい大きいなぁ…

 

「う、うう。なにが起きた?」

 

「夏休みに遊びに行かないと許さないそうよ。」

 

「は?」

 

 は?何で?てかどこに?

 

「いったい何がどうなってそういう話に?」

 

「まあね…その色々あってね…」

 

 お、おう…姉、実力行使に出たか…

 でもさ、

 

「どこに行けば?」

 

「501だそうよ。」

 

「501?ああ、ブリタニアのバカ姉の部隊か…

 

 

 

 はぁーーーーーい???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おお、今考えたら無茶苦茶な理由で来たんだなぁ(遠い目)

 姉の脅しでその場こっきりの約束だと思ったら何故かブエノスアイレス発の一番高い客船の一番高い部屋予約してるしクリスも「ブリタニア観光したーい」とか言ってついてきたし。

 あと一か月もすれば本編だよな?大丈夫かよ。マジで。




(今回の独自設定・原作改変)
・バカ姉、妹と弟に遊ばれる。
・バカ姉、面白そうと言う理由でメイド姿にされる。
・バカ姉、弟たちにめんどくさがられる。
・バカ姉、弟に俺のケツを(ryと言われる
・バカ姉、実力行使する。
・クリス、やめて…そんな目で見ないで…
・ブエノスアイレス
・マル・デル・プラタ
・バカ姉「501に出荷よー」
・クルト「そんなー」
・なぜかクリスもドナドナ
・ウィーゼさんかわいい…
・姉の写真で小遣い稼ぎ
・バカンス



弟とか妹って生き物は姉や兄を雑に扱う生き物です。(リアル体験談)
なんで平気で殺意湧きます。


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リネットさんのお父さん

注:前書き後書きはモンティパイソンに汚染されています。ついでにパイソンネタだらけです。


…And now for something completely different.

It's…


「回文?」

「ああ、それです。」

「ボルトンの回文はントルボだ。イプスウィッチじゃない。」

 

「リーネちゃんこれ面白い!」

「うんそうだね芳佳ちゃん!」

 ああ自分の娘に受けてる。やったぜ。

 死んだオウムネタはリーネの大好きなネタだからな。

 あ、どうも。ブリタニアのコメディー集団ザ・ウィッチーズのリーダーグレアム・ビショップです。

 なんでモンティ・パイソンの死んだオウムが40年代に?ごめん。それ俺が作っちゃった。

 

 

 

 前世はコメディー好きのオタクでした。特に好きだったのがモンティ・パイソン

 新喜劇を見に行く途中に車に引かれて死亡。

 生まれ変わったらとある資産家の息子になりました。

 飯がクソまずいけど金持ちの家だったのでそれなりに悪くはないです。

 

 で、ケンブリッジ大学に進学、そこでパティの親父さんのジョン・シェイドと出会ったわけ。

 二人でケンブリッジでコメディーやっていたら怪異が発生。

 ちょうど俺たちはその頃割と有名なコント屋でそれなりに有名になっていた。

 どんなやつやっていたか?バカな歩き方省とか死んだオウムとかやっていたね。

 

 それでなぜか軍から慰問団でコントやってくれないか?って言われて従軍。

 そこで残りのテリー・アイドル、エリック・ペイリン、マイケル・ジョーンズと出会ってコント集団ザ・ウィッチーズを結成。

 そこでとてつもなく人気になった。

 建築家コントとかチーズ・ショップとかやっていた。

 

 そんなコントで人気を博してあるときブリタニア軍のウィッチ部隊に慰問にやってきて運命の出会いをする。

 ミニーとかいうエースウィッチでそいつに一目ぼれ、向こうもなぜか一目ぼれ。

 なんやかんややって結婚した。

 

 で、戦後すっかり世界的コメディー集団になって、トーキー時代に入ると映画撮ったりした。

 途中、断続的にやめたり休止してたよ。

 

 私生活では頑張って子供を8人ゲット。やったぜ。ビックダディだ。

 俺のせいでほぼ全員ジョーク好き、まあうまいかどうか別だけど。

 その中でもリーネのセンスはずば抜けてるが。

 

 で、1939年また大規模怪異発生、そこで俺達はザ・ウィッチーズを再結成。慰問に参加したよ。

 今の軍上層部は結構俺たちのファンが多いらしくて結構行動は自由だったよ。

 ファンの中にはマロリー大将とかモンゴメリー将軍とかいるらしい。

 特にマロリーは軍慰問団時代からのファンで妻の古い知り合いで家族ぐるみの付き合いがある。

 おかげで娘たちからはマロリーおじさんって呼ばれてる。

 ついでにブリタニア軍きっての親ウィッチ派らしい。

 詳しいこと知らねえが。

 

 今回の慰問団で北はスオムス、南はアフリカまで飛び回ったけどさすがに全員もう50代だからキツイ。

 なんで41年には活動範囲をブリタニア本土に限定。

 そのかわりコント集の撮影を開始したのよ。

 今までのコントだけでなく新コントスパムと殺人ジョークも追加して。

 

 で、1944年、コント集ザ・ウィッチーズコント集:スパムとソーセージを完成。

 現在進行形で公開中。

 各部隊でも慰問用フィルムがばら撒かれてる。

 ちなみにこれ全部オール天然色。

 すごい金をかけた作品さ。

 

 その頃うちの娘二人は軍に行っちゃた。

 ウィルマはブリタニア軍での訓練が長いことを知るとファラウェイランドに行ってそこで訓練して帰ってきた。

 ブリタニア軍はダメだったのか?

 リネットは同じく軍に行ってなぜか501に配属された。

 この間マロリーと飲んだ時に聞いたが、軍の反ウィッチ派の一部が無理やりブチ込んだらしい。

 本人は止めようとしたが、たった一人のウィッチの人事異動ごときに軍のトップが介入するのはどうか?というド正論の意見に何も言えなかったらしい。

 あ、うん。正論だから何も言えねえ。

 

 

 

 

「あまりにバカバカしくてこれ以上続けられない。」

 

「その通り。バカバカしい。

 

 次に進もう。

 

 どうした!」

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:グレアム・ビショップ

肩書:コント集団ザ・ウィッチーズリーダー

生年月日:1896年1月8日

 コント集団ザ・ウィッチーズのリーダー。

 ブリタニア一のコメディアン。

 妻は前大戦のエースミニー。子供が8人いるビックダディ。

 ザ・ウィッチーズでは警察官・軍人・医者などの権力者の役が得意。




今回の原作改変・独自設定
・綺麗なマロリー
・巻き込まれ体質のマロリーとスパム
・モンティ・パイソンとスパム
・スパムと元オウムとスパム
・スパムとスパムとジョークのセンスが良すぎるリーネとスパム
・ブリテン人とスパムはコメディーとスパムを愛スパムするとスパム
・スパム
・スパムとスパムとスパムとスパム
・スパムとスパムとスパムとスパムとスパム



すまんちょっとスパム遊びすぎてスパムただのスパムお笑いスパムになってスパムしてしまった。




モンティ・パイソンって知ってる人いる?
知らなかった人はスペイン宗教裁判ね


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マルセイユさんのお父さん

マルちゃん誕生日おめでとう。(1日遅れ)
誕生日を勘違いしていたり、書こうしてたらなぜか別の人のネタを書いてしまった訳ではない。


「えーと、どちら様でしょうか?」

「ただいま。父さん。」

「ああ、ティナか。ごめん。」

「別にいいよ。それが父さんだからね。」

 ああこの感触、匂い、やっぱりティナ。私の娘だ。

 あ、はじめまして私は画家のジークフリート・マルセイユです。

 すまないな。ちょっと昔の怪我で人の顔を覚えられなくて左半身に少し麻痺があるんだ。

 現代じゃあ相貌失認とか言うのだがまだこの時代その名前はないみたいだ。

 なんで相貌失認と左半身麻痺になったか?それはちょっと長い話になりますね。

 

 

 

 

 

 前世は日本で警察官をやっていた。

 そして、ある時容疑者ともみ合いになってナイフで刺されて殉職。

 そして生まれ変わったらこうなった。

 初めは警察官になろうと思っていたが学生時代に怪異が発生。

 士官候補生としてカールスラント軍に従軍。憲兵として色々活動したよ。

 最終的に終戦までに大尉まで出世した。戦後は予備役になって警察官に。

 元妻とは憲兵時代に元妻のいた部隊に派遣されてそこで色々、まあ大半は軍紀違反ばっかしまくるアイツを私がしょっ引く関係だったがそのうち付き合い始めて、終戦後結婚。

 

 警察官としては戦後ベルリン市警で戦後カールスラントの各種義勇軍や社会主義者相手に一心不乱の大戦争。

 特に23年にはカールスラントマルクがハイパーインフレ起こして各地で労働争議、ストライキ、デモ、誘拐、焼き討ちが発生。その対処で大わらわ。

 その年になんとかヒャルマー・シャハトがレンテンマルクでどうにかなったがそれでもその年だけで1万人ぐらい逮捕されたよ。

 

 次にひどかったのが33年、カールスラント国家社会主義労働者党。ぶっちゃけナチスが各地で騒憂事件と暴動を起こしてその対処で駆り出された。

 で、そこでナチスのメンバーともみあいになって側頭部を強打、かなりの出血で即病院。

 丸2週間生死の境を彷徨ったけどなんとか目を覚ました。

 だけど右脳の損傷で相貌失認と左半身の麻痺が起きた。

 そのためそれから数年はリハビリ生活。今では生活に問題ない程度まで回復してるけどその頃は介助がなければベットから体を起こすこともできなかった。

 

 相貌失認と麻痺で回復するとすぐに警察を辞めた。

 だけどその頃から妻とケンカし始めた。大体理由は顔を覚えられないのと仕事を失ったこと、そして介護だと思う。

 当時は今と違って障害者の就労はおろか普通に生活するだけでも大変な時代。

 だから妻のストレスが溜まって最終的に35年に離婚。

 一人娘のティナはどうするかってなって碌な働き扶ちのない私ではなく妻に預けようとしたらティナが拒否。

 「父さんのことを助けれるのは私だけ!」て主張して結局根負けして私が引き取った。

 

 その頃、私はあることに気が付いた。

 元々趣味でよく絵を画いていたんだが怪我して意識を回復してからすぐにものすごい絵を画きたい衝動に駆られたんだ。

 警察やめてからすぐにものすごい勢いで絵を画き始めた。

 おそらく外傷性サヴァン症候群だね。

 初めは全く売れなかったがあるコンクールに送った絵が賞を貰って評価された。

 それ以降ものすごい勢いで売れた。

 個人的には売れるより娘と二人でひっそり暮らしたかったんだが…

 

 同じくその頃、娘がウィッチになった。

 初めはその力使って悪さばっかしていたが私の介護にその力使い始めたらすっかり楽になったらしい。

 リハビリでよくなって36年ぐらいにはもうだいたいのことは一人でできるようになった。

 そしたら娘が軍に入りたいとか言ってきた。

 どうしたか?今まで散々迷惑かけてきたから素直に入っていいって言ったよ。

 

 その数年後、39年だね。また大規模怪異発生。

 その頃私はすでに障害もあって予備役ではなくなっていたからすぐにノイエ・カールスラントに避難。

 今現在ノイエ・カールスラントで画家をやってる。

 娘はトラブルを起こしまくってアフリカに流されたらそこでエースになってるらしい。

 アフリカの星だっけ?そんな感じの名前付いてるけど私からすれば可愛い娘だよ。

 今もよく帰ってきて手伝ってくれるよ。

 

 

 

「ティナ。」

「ん?なに父さん?」

「いつもありがとう。」

「ありがとう。父さん。」

 ああ、ほんと、いい子に育ったよ。

 体は少し不自由だけで幸せだな。

 

 

 

<設定>

名前:ジークフリート・マルセイユ

職種:画家

生年月日:1897年8月13日

 ベルリン出身の画家。元警察官

 相貌失認と左半身麻痺、サヴァン症候群を患っている。

 画家としてはそれなりに売れている。

 バツ1のシングルファーザー。




今回の原作改変・独自設定
・ハイパーインフレ(20年代)
・マルちゃんがいい子すぎる
・マルセイユは親孝行娘
・親の離婚
・相貌失認
・外傷性サヴァン症候群





マルセイユネタは始め警官だったけどそれだと元ネタの人と変わらない(ハンス・ヨアヒム・マルセイユの父も警官)から親孝行な娘にした。
親が相貌失認・外傷性サヴァン症候群なのは相棒見てたら思いついたネタ。


現在活動報告にて裏ネタ・小ネタ帳公開中


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バルクホルンさんのお父さん(前篇)

原作というより歴史を破壊してしまった…
しかもクソ長くなってしまったんで前篇後編に分けるとかマジかよ…


「なぜ、お前らがここにいるんだ!」

「トゥルーデ。うるさい。俺はそんなに耳遠くねえぞ。

 記録飛行のついでだよ。世界初のジェット機による大西洋横断飛行。

 ついでに補給とうちの最新装備も持ってきた。お前いるだろ。新型のストライカーユニットTa152とか。」

 しかし娘も成長したなぁと思う。まあなぜ性格が真逆になったかは知らんが。

 どうもVFF会長のエルンスト・バルクホルンです。

 VFF?フォルクスワーゲン-フォッケウルフ-フラックウルフグループの略ね。

 俺が夢を叶えるために作った企業。現在カールスラント長者番付では一位。

 世界的に見ても

 ノースロップ

 シトロエン

 ステアー

 と言った会社を買収

 フォルクスワーゲン

 フォッケウルフ

 フラックウルフ

 VFFミリタリーインダストリー

 VFFエンジン

 VFFエレクトロニクス

 VFFオイル

 を傘下に置く世界最大級の軍産複合企業だ!

 航空機産業では世界一、自動車産業ではフォードに次ぐ2位という超大企業ですね。

 なんでこんな化け物作ったか?それは俺の人生を振り返ろうか。

 めちゃくちゃ長いけどいいか?

 

 

 

 

 

 

 前世は飛行機オタクでした。

 そのせいでストパンとかも知ってます。

 あるとき航空機ウォッチングのために空港に向かってる途中で虚血性心不全を起こして死亡。

 で、生まれ変わった。

 

 生まれ変わったらストパン世界。ついでに航空機ができたばかりの時代。

 これはチャンス!と思った俺は必死で勉強してギムジナウからベルリン工科大学の航空科に入学。

 だけど在学中に怪異発生。どうしたか?もちろん志願した。

 

 軍ではなぜかウィッチ部隊の整備士になったがそこで運命の出会いと人生を変える出会いをする。

 今の嫁さんと今の仕事を始めるきっかけになる2人のウィッチとであったのよ。

 

 一人はゲオルギーレ・ウルフ。

 こいつの兄がゲオルグ・ウルフ。このつながりでフォッケウルフ設立時は元々投資ですでにそれなりの資産を持っていた俺が出資と航空技術者として参加。

 

 もう一人がフランツィスカ・ポルシェ。

 かのフェルディナンド・ポルシェ博士の娘さん。このつながりでフォルクスワーゲンを設立できた。

 

 戦中、もらった給金は投資してたよ。

 なにせ戦争景気で株はうなぎ上り、それで終戦までに5万マルクを稼いだ。

 無論通貨はマルクがハイパーインフレしてもいいようにドルにしてヘルウェティアの銀行に預けてます。

 

 で、終戦。終戦時に大量の投資が焦げ付いて大損した奴らが多かったが俺はその前に逃げてたので問題なし。

 終戦後また大学で学んで20年に卒業。

 しばらくは色々やって最終的に1923年にフラックウルフとフォッケウルフ創業時に設計開発部門と事業部門で参加したよ。

 だけど全く売れなかったから大変だったよ。

 

 そんなこんなしてた翌年、妻の友人のポルシェが結婚するんでそいつの結婚式でフェルディナンド・ポルシェ博士と出会ってしまった。

 なぜか一緒に酒飲んで大体ワインを5本ぐらい開けた先からは覚えてないけどどうやらうちで車作らねえか?って言ったらしい(聞いた話によると)

 で、なぜかその年フォルクスワーゲンを設立。

 翌年から史実ビートル(性能は若干落ちてる)の生産を開始。

 これが飛ぶように売れた。

 なにせカールスラント初の国民車。車は金持ちの道楽という時代にちょっと頑張れば手に入る車を発売したという衝撃でその年だけで10万台売れた。

 この金を元手にリべリオンの株式に投入して大儲け。

 最終的に25年の売り上げは20万マルクというふざけてる儲けになった。

 

 ついでにこの年、リべリオンに出張してフレデリック・ブラント・レンチュラーをスカウトした。

 フレデリック・レンチュラーって誰?そうか知らないかー。だけど彼の作品は知ってる人多いと思うよ。

 

 ワスプエンジン

 

 少なくとも1930年代から40年代において最も生産されたエンジンシリーズプラット&ホイットニーワスプシリーズ。

 DC3やF4F、F6F、P47といった名機に搭載された傑作レシプロエンジンシリーズ。

 その開発者さ。

 彼をプラット&ホイットニーに行く前にスカウトしてうちでエンジン開発をさせたよ。

 それがVFFエンジンの始まり。

 このころにはこの3つの企業をグループかすることで合意。

 VFFグループが設立されたよ。

 名前は3つの企業の頭文字を取っただけだけど。

 

 翌年、俺がある機を設計して初めてフォッケウルフがヒットを飛ばすよ。

 Fw2ビーバー。

 初めての全金属製機でブッシュ機。つまり過酷な環境での運用を想定した小型機。

 ぶっちゃけ史実デハビランドビーバーなんだがこれが飛ぶように売れた。

 理由?高い信頼性と堅牢さが好まれたんだ。

 エンジンは信頼性抜群のVFF012ワスプ・ジュニアエンジン。

 ちなみにエンジンの命名法則は01が空冷エンジン、02が液冷、03がジェットだ。

 つまり空冷エンジンの2番目のモデルさ。

 

 この機はその年だけで確定発注200機、オプション150機とかいう発注を受けた。

 特に多かったのがファラウェイランドと扶桑、オラーシャ。

 オラーシャは近いからいいとしてファラウェイランドや扶桑は大西洋やユーラシアを越えなきゃいかんということで29年に南リべリオン大陸のノイエ・カールスラントにVFFノイエ・カールスラントを設立。

 さらにその年リべリオンのノースロップ社を買収。これでうちの技術者に天才エド・ハイネマンが参加した。

 エド・ハイネマンって誰?この天才を知らないとは…

 彼を説明するにはとにかく天才。彼の設計した機の大半が傑作機。

 彼が設計したのはSBDドーントレス、A20ハボック、A26インベイダー、A1スカイレイダー、A4スカイホーク。

 全部傑作機じゃないか。

 彼を29年にノースロップがユナイテッドエアクラフトに買収される前にノースロップ社の買収とそのついでに彼をスカウトした。

 

 ところで29年というとあれが起きた年だ。

 世界大恐慌。俺の未来知識でそれを予測していたから29年の8月にリべリオンの株式をすべて売却、そして暗黒の木曜日発生。

 いろんな企業が破産する中、株取引でぼろ儲けしていたので、それで今後関係あるだろう企業や特許を買収しまくった。

 29年から35年までの間に買収したのはノースロップ、シトロエン、オート・オードナンス、アルバトロス

 スカウトした人材はクルト・タンク、ジャック・ノースロップ、エド・ハイネマン、フランク・ホイットル、ヨセフ・シロスキィ、アルヒープ・リューヒカ、アンゼルム・フランツ、ハンス・フォン・オハイン、フェルディナンド・ブランドナー等々

 

 全員誰?一人ずつ説明しよう。

 ジャック・ノースロップは手っ取り早く説明すれば全翼機を作ることに生涯をささげた男。ノースロップの社長。

 フランク・ホイットル、ヨセフ・シロスキィ、アルヒープ・リューヒカ、アンゼルム・フランツ、ハンス・フォン・オハイン、フェルディナンド・ブランドナーは全員ジェットエンジンの開発に関わった技術者。

 なぜスカウトしたか?そりゃあジェット機を作るためだよ。

 俺の夢はジェット旅客機を飛ばして世界を繋ぐことだ。そのためなら悪魔にだって魂を売るよ。

 男たるもの夢とロマンは大事だろ?

 

 

 このころ会社はそれなりのダメージ食らったけど無事だった。

 それどころか扶桑政府と組んでとある計画を開始していたよ。

 

 中国。この世界では一面砂漠の完全に失われた地域。

 だが史実ではこの下に原油や各種レアメタルなどの資源が眠っている。

 そしてそのことはこの世界でも地質学者の間では有名な話だった。だが誰もここを掘ろうとはしなかった。

 理由?金がかかりすぎる。港すらないのに資源なんて掘っても意味ないという。

 そこで俺は扶桑政府と組んだ。

 扶桑政府の中国探索開発計画に出資、まず狙ったのは中国ではなく朝鮮半島北部にあった鉱山郡。

 北朝鮮は史実ではマグネサイト、タングステン、モリブデン、黒鉛、蛍石の埋蔵量が世界トップ10に入る地域。

 更に他にも金、銀、銅、石炭が存在する。

 こんな金のなる実が土の中に眠っているんだ金をかけても掘るよ。

 ついでに扶桑政府もパシフィス島以外からの資源調達は戦略的に重要だからな。

 

 この鉱山探索に数年かけて最終的に35年に発見。

 翌年から発掘を開始した。

 

 さらに37年からは満州で石油探し。ある程度場所を絞っていたからすぐに発見。

 史実大慶油田だ。さらに史実遼河油田も発見。

 これの開発に全力で投資中。

 ついでに現在華北地域と華東地域を中心にさらなる鉱山、油田を探してます。

 

 で、1933年世界大恐慌が落ち着くとこっちにある発注が来た。

 全金属製の単発戦闘機を作れと。

 これ史実Bf109のやつですよね?だけどフォッケウルフに来たオーダーはパラソル翼。

 ふざけんな。ぜってーメッサーのクソッタレの差し金だろ。まだM20の事恨んでるのかよ。

 え?なにやった?メッサーが作ったメッサーシュミットM20って旅客機あったんだがこいつとんでもない欠陥機。

 事故起こしまくって使ってたルフトハンザがキレた。

 元々ルフトハンザはうちが売り込んだビーバーの発展型のFw3オッターを買うつもりだったんだが政治力に勝るメッサーがそれを潰して明らか性能が下のM20を使うことになった。

 で、これが事故起こしまくる欠陥機だと分かるとルフトハンザがキレて全機スクラップにして生産しすぎでデッドストックになっていたビーバーとオッターを大量購入。メッサーの面目を完全につぶした。

 で、この事件でなぜかフォッケウルフ社は現在バイエルンのクソッタレに全力で恨まれてます。やったね

 巷じゃあこの対立はバイエルン対ブレーメンの代理戦争的扱いらしい。

 まあバイエルンの田舎人には負ける気はしねえぞ!

 

 

 で、例の試作の件だが、パラソル翼はガン無視します。

 打倒メッサーそれだけ。

 そしてできたのがぶっちゃけどう見てもF4Fです本当にありがとうございましたなFw159。

 まあ負けたら海軍に売り込むつもりで艦上機として使えるように設計したんで。

 でどうなったか?負けた。クソッタレ。速度も大体同じぐらい機動性はこっちが上だったのにエンジンが空冷星形だから落ちた。

 何が液冷じゃい、あんなもんは飾じゃい偉い人にはそれが分からんのかクソッタレ。

 この後どうなったか?ますますうちの打倒メッサー、メッサーをぶち殺せ、バイエルンをぶっ潰せが加速。

 もしうちでメッサーを讃えることを言ったらミンチになります。マジで

 Fw159はその後海軍に売り込んだけど空母なかった。

 最終的にリべリオン海軍がその性能にほれ込んでグラマン社にライセンス生産させた。

 

 

 で、続いて航空省から来たオーダーはDC3を潰せる旅客機。

 バカだろ。DC3は文字どうり傑作機。開発から80年たっても完全に代替できない機だぞ?

 それを潰す?寝言は寝て言え。てかうちでもDC3ライセンス生産中なのわかってるのか?(生産してるのは傘下企業のノースロップとVFFノイエ・カールスラントだけど。)

 そんな音速越えられるプロペラ機作れみたいな不可能なオーダー、うちの開発部は文字どうり阿鼻驚嘆。

 なんでDC3を潰す機ではなくDC3にできないことをする機に変更。

 コンセプトは約50人乗せて大西洋を横断する旅客機。

 そしてできたのがFw200コンドル。史実DC4です。

 どうなったか?滅茶苦茶売れた。各国航空会社の長距離便で使用されました。

 それどころかダグラスがライセンス生産をするぐらい売れた。

 

 

 

 ほかにも急降下爆撃機のオーダーも来たんで史実SBD作ったり(やっぱり没ってリべリオン海軍に売った)、TBD作ったり(没ってリべリオンへ)、マーリンエンジンライセンス生産したり、それ積んだツインオッタ―作ったり、それがオオコケしたり、Bf110の対抗馬としてF7F作ってやっぱり没ってうちの社員が乱闘騒ぎ起こしたり(その乱闘を煽ってた?ナンノハナシカナー)してたら39年。

 あれが来ちまったよ…

 

 

 なんかクソ長くなったからここらで区切りいいんで後編でいいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:エルンスト・バルクホルン

肩書:VFFグループ会長

生年月日:1895年 4月16日

 カールスラント最大の自動車メーカーと航空機メーカーを有するVFF(フォルクスワーゲン-フォッケウルフ-フラックウルフ)グループの会長。

 またそれと同時に天才航空機設計士として知られる。

 座右の銘は「夢とロマンのない奴は成功しない」

(手掛けた航空機)

・Fw200(史実DC4)

・Fw2ビーバー(史実DHC2ビーバー)

・Fw3オッター(史実DHC3オッター)

・Fw187(史実F7F)

・Fw56(史実テキサン)

・Fw106コメート(史実コメット)

・Fw367(史実ボーイング367)

・Fw300(史実Tu95)

・Fw18カブ(史実PA18スーパーカブ)

・Fw62(史実零式水偵)




今回の歴史改変・原作改変・独自設定
・フォッケウルフ
・フラックウルフ
・フォルクスワーゲン
・ダグラス
・ノースロップ
・グラマン
・夢とロマン
・トゥルーデはお嬢様
・ワスプエンジン
・中国は資源地帯
・コリアも資源地帯
・メッサーシュミットは死ね
・長い、長すぎる!
・5000字越えってマジかよ…





お嬢様なトゥルーデを書こうとしたら自分の中の架空戦記脳が暴走した


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バルクホルンさんのお父さん(後編)

バルクホルンさんのお父さんネタ後編
疲れた…


「で、来たのは父さんだけなのか?まさかクリスを連れてきてるわけじゃ…」

「そのまさかだ。今日はロンドンの大英博物館を観光中かな?」

「ブッ。なんでクリスまで連れてきたー!」

「コラ、コーヒー吹くな。はしたないぞ。別にいいだろクリスが行きたいって言ったんだし。」

 この辺りは変わってないんだな~

 ども、エルンスト・バルクホルンです。

 前回どこまで話したっけ?家族とフォルクスワーゲンとストライカーユニットと兵器関連がまだだったか。

 

 

 

 

 

 で、早速だが家族について話そう。

 妻とは24年に結婚。

 26年に長女ゲルトルート、その数年後に次女クリスティアーネが生まれた。

 2人には子供の頃からいろいろな習い事をさせたよ。理由?まあもし会社が破産しても食っていけるようにともう一つが教養を持たせるためだね。

 カールスラントには貴族制があってね、だいたい社交界ってのは貴族しかいないような世界。それに対して俺はカイザーベルグのしがない農家の生まれ。妻に至ってはシュレージェンのド田舎生まれ。軍に入るまでバターを食ったことなかった様な家の生まれ。

 なんで社交界ではものすごい肩身がせまい。だから子供の頃から各種勉強だけで無くピアノ、バイオリン、バレエなどなどをやらせた。

 子供の頃から後で必要になるからって言っていたけど、クリスは割と楽しんでやっていたからいいけどトゥルーデが10歳の頃にもうピアノもバイオリンもバレエもやりたくない!って言って大ゲンカ。

 テーブル叩き割ったりして最終的に12歳になったら軍に入っていい代わり12歳までやらせた。

 で、12歳の時に士官学校に入学。

 

 

 その翌年、某作家がある戦記で書かれた言葉を引用すると「彼らは来た」。

 ネウロイが来たんだよ。

 

 即座にうちは元々戦争が近いと予期して戦時量産体制と疎開のための工場敷地をノイエ・カールスラントに準備していたから生産しながら少しずつ疎開。

 最優先で疎開したのは航空機とストライカーユニット、研究設備、本社機能。その次が残りすべて。労働者とその家族も含めた全員を避難。

 大体40年の春までに疎開。夏ごろには大量生産が再開された。

 

 どうしてこんなに早かったか?

 元々うちは現地政府の殖産興業支援のためいくつも大きな工場あったし、大量の工場用敷地も割とすんなり入手できたからそれを丸ごと転用したってわけ。

 一部は傘下企業のノースロップの工場に移転したけど。

 

 

 そうそうこの時期フォッケウルフはある名機を開発、生産開始したよ。

 

 Fw190

 

 第2次世界大戦での「工業製品としての」最高傑作。

 戦闘機としてはそれほど強くなかったが細部にまで工業製品、前線での運用、大量生産、使う側の気持ちに親身になって寄り添った安心設計という非常に優れた設計の傑作。

 これもわが社では史実と大体似た経緯で生産された。

 無論このオーダーに打倒メッサーに燃えているうちの技術者は張り切って参加した。

 そのせいで試作案がまるで見た目が違う3種類もできた。

 

 まずV1と題されたプランは史実Fw190そのものだがエンジンが開発中のVFF025ダブルワスプ。

 そのため性能や火力、防御力は史実以上。特に防御力と火力は史実シュトルムイェーガー仕様と同等レベルかそれ以上であった。

 さらに追加装備として翼下にガスト式30ミリ連装機関砲または30ミリリボルバーカノンを搭載可能!

 最大

・12.7ミリ機銃(M2)×2(機首装備)

・20ミリ機関砲(MG151/20)×4

・30ミリ連装機関砲×2

 というバ火力を発揮可能!

 機動性?察しろ

 とまあこんなバケモノに仕上がったわけ。

 

 V2はどう見ても史実F8Fです本当にありがとうございました。

 機関砲がMG151になってる以外大して変わってません。

 

 V3はね…うん…多分紅茶とビールが激しい化学反応を起こしてしまったんだと思う…

 なにやったか?震電にさっき言ったFw190の火力と史実ボールトンポールの変態機をミックスしたものと思ってくれ…

 

 最終的にV1が採用された。V2はやっぱりリべリオンに売った。でF6Fになったらしい。

 で、史実より早い40年には生産開始。

 不具合?そもそも史実で難儀した理由知ってるんでそこを初めから修正して設計しました。

 コマンドゲレーテ?VFFエンジン創立時から設計開発やってたんで問題なし。

 

 で、40年の一番苦しい時期に大量生産され始め各地に供給されました。

 ちなみにストライカーユニットの兄弟機フラックウルフFw190もほぼ同じ時期に生産開始。

 こっちの性能もバケモノです。

 ただ両方ともそれまでのBf109が1000馬力クラスなのにこいつは2000馬力クラスで特性がまるで違うのでどちらも完熟にそれなりに時間が必要という欠点があったが。

 

 

 

 同じころ俺はある飛行機を設計した。

 Fw107コメート

 史実デハビランドコメットによく似た機である。

 製造の目的はジェット大型機の試験とテスト。

 エンジンは史実スネクマアター相当のVFF035エンジン4基。

 主翼の先にはシミタール・ウィングレットが装備された。

 

 このころにはうちのジェット機開発はすでに実用レベルまで来てたよ。

 なにせすでに答えが分かってるのとジェットエンジン開発において偉大な足跡を残した技術者が集結したんだ、このころには史実ロールスロイスウェランド相当の031、史実ロールスロイスニーン相当の032、史実ユモ004相当の033、史実BMW003相当の034が開発済み。40年現在だとエイヴォン相当の036が開発中。

 ターボプロップエンジンは39年に031を改造した試作モデルラインホターを開発。現在史実ダート相当の041と史実クズネツォフNK-12相当の042を開発中。

 さらにエンジンだけでなくこれらのエンジンを搭載する機。Fw367が設計中。

 

 

 で、俺がここ、ブリタニアの501JFWに来た目的は娘と会うのとノイエ・ベルリン~ロンドン間の飛行記録を作るために来た。

 ちなみに帰りはロンドン~ニューヨーク間とニューヨーク~ノイエ・ベルリン間の記録に挑戦予定。

 ついでに家族もつれて来た。

 

 

 あっ忘れるとこだった。

 火砲類と小火器類、それにちょっとしたつながりを語るの忘れてた。

 ちょっとしたつながり?ああ、淫獣の親父さんの宮藤博士、今うちで技術者やってる。

 死ぬ前にフラックウルフがスカウトした。今頃下で娘さんと再会してんじゃないですかね?

 

 火砲類と小火器の話は手っ取り早く説明すれば俺が世界大恐慌の時代にオート・オードナンス社を買収したことから始まるね。

 オート・オードナンス?トンプソンサブマシンガン製造してた会社だよ。

 ルートヴィヒ・フォルグリムラー(G3設計者)、デイビッド・ウィリアムズをスカウトしてオート・オードナンスを母体にして銃器メーカーVFFミリタリーインダストリーを33年に設立。

 最初に製造したのは作動方式をブリッシュロックからシンプルブローバックに変えたトンプソン・サブマシンガン。

 次に史実M1カービン、史実ウジ、史実AK(弾は新開発した7.92㎜×33㎜弾)を開発。

 また航空機関砲部門も創設。

 なぜかカールスラントで失われたガスト式機関砲とリボルバーカノンをいち早く開発開始。

 両方とも39年には実用レベルの品ができた。

 で、翌年から製造開始。全く需要がないけど。

 

 

 

 話すことはこれぐらいかな?シトロエン?ああ史実ミシュランが買収した時にうちが買収した。

 今現在系列企業

 ステアー?オストマルク陥落して破産寸前だったからうちが政府の命令で合併した。ちなみにブルーノとラドムも似た感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 にしても原作どころか歴史そのものをぶち壊し過ぎたな…

 ついでにすごいご都合主義の匂いがするし…

 このSS書いてるとご都合主義になったから仕方ないけど。

 

 

 

 え?フォルクスワーゲン?

 

 ん?なにかあるぞ。

 なになに

「疲れたからこれ以上(書く気)ないです。by作者」




疲れたから(書く気)ないです


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ミーナさんのお父さん

注:ルークの父親がダースヴェイダー以上の衝撃的ストーリーです。


「パパ。一緒にご飯食べない?」

「ミーナ。そう言うのやめてくれるか?確かに俺はお前の実の父親だがこうして人の多いところでそういうのはちょっとなぁ…

 変な噂とかゴシップが流れそうで怖いんだよ。」

「大丈夫よパパ。追いかけてた記者は私がちょっとしたから。」

「え…それ大丈夫…?」

 全くどうしてこうなった。

 どうしてこうなった。

 ちょっと若い頃にやった付き合った彼女の子供がミーナ中佐ってどういうことっすか?神さま。

 俺、トレヴァー・マロニーなんですよ。本来ヒール役ですよ!

 初めて娘がミーナだと知った時は本当にスターウォーズのあのシーンみたいな事になったよ…

 なんでこうなっちゃったか?ちょっと振り返ってみるわ。

 

 

 

 

 

 

 えー私の前世は極々普通のオタクな大学生です。専攻が情報科学系という程度で。

 就活の最中に熱中症でぶっ倒れて死んだらマロニー。

 それに気がついた時やっぱりスターウォーズのあのシーンみたいな事になりました。

 で、それに気がついた俺はもうヤケクソで陸軍士官学校に入学、ブリタニア軍の初期の航空屋として名を馳せた。

 一次大戦を切り抜けた俺は25年に駐カールスラント武官に。階級は大尉だったけど。

 そこでとあるウィッチと一夜だけの関係を持った。詳しいことは聞かないのがルールだ。OK?

 まあ、その後そいつは別の人と結婚。俺もその時すでに妻がいた(不倫?当時そんなもんです)のでその日のことはすっかり忘却の彼方に忘れてたよ。妻が航空機事故で死んだ39年まで。

 まさかこの時のウィッチが俺の子供を孕んでいたとは全く思ってなかったね。

 

 

 39年、ちょうどヨーロッパで怪異が発生する少し前、妻が乗った飛行機が墜落して全員死亡。その数ヶ月後、心の整理もというよりそもそも夫婦関係自体冷え込んでいたし子供もいなかったから特に何の問題もなかった時にミーナがやってきた。

 その時、俺はブリタニア空軍の少将。数年したら中将かな?って時期。所属は空軍の技術開発部。アラン・チューリングやフォン・ノイマン(なんでいるかは知らん)と一緒にコンピューターを作ってた。

 その時ミーナがあの時関係を持ったウィッチの写真を持って尋ねてきた。

 まあ驚いたというかスターウォーズのあのシーン。ルークにダースベイダーが自分が父だと打ち明けるシーン。あのシーン並みの衝撃だったよ。

 それから数日話を聞いてたところによると

・自分は父とは別の人の子供として生まれた

・そのせいで父から虐待を受けた

・母はそれをかばっていつも父に殴られてた

・そして数ヶ月前に母が父を殺して自殺した

・母の遺言書にはあなたを頼れと書いてた

 との事。

 重い、重すぎ。

 ミーナ中佐ってこんな重い過去あったけ?重すぎる上に辛すぎる過去ですっかり同情。

 とりあえず力になることは全てすると約束した。

 

 その数週間後、また奴らが来た。

 その後なんやかんや(本当になんやかんや)あって501ができて、確かに親ウィッチ派だけど技術屋な俺が501の直属の上官になったり、ウォーロックにガリアの巣をコントロールさせてその状態でウォーロックのコアを破壊する作戦計画を立てたりして今に至る。

 

 仕事の関係上、ミーナと関わることが増えた。俺もよくミーナのこと気にかけてた。一応血の繋がった親子だし。

 結果、ミーナがファザコンになった。おかしい

 

 そのせいでよく会議の後に食事に行ったり、パパ呼びして来る

 おかしい

 

 俺のゴシップとかスキャンダル狙ってる記者を裏でキュッ!してるって噂もある

 おかしい。というか怖い!ここ一応民主主義国家なんですけど!

 

 何よりこのこと知ってるのが俺たち以外だと俺の秘書と副官ぐらい。

 この先何が起きるか不安すぎる…

 

 

 

 

 

<設定>

 真っ白なマロリー。不正とか汚職とかその手の事とは無縁な人。

 だけど若い頃の火遊びでミーナ中佐が娘という衝撃的事実。

 本人曰く「助けて神様」




今回の原作改変・独自設定
・雪のように真っ白なマロリー
・技術屋マロリー
・ミーナはマロリーの子供
・ウォーロックは割と常識的な兵器に
・コンピューター39年に爆誕
・ミーナ中佐の過去が重すぎる件
・マロリーはミーナの実の父
・ミーナ、ファザコン発症
・キュッ!





唐突に浮かんでしまったネタです。
ミーナ「あなたは私の父です」

マロリー「嘘だ…嘘だー!!」



まあこんなネタ。うわ!何をする!話せくぁwせdrftgyふじこlp…

キュッ!


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続ミーナさんのお父さん

続シリーズ第1弾、ミーナとお父さんのファーストコンタクト
ついでにミーナさん誕生日記念

色々怒られそう…
マロニーは相変わらず真っ白っす。


1939年7月

 

 

 

 

 ふう、いい朝だ。

 どうも、トレヴァー・マロニーブリタニア空軍少将だ。

 ここはわが屋敷だ。

 大きいだろ?こう見えて株で儲けてるから給料以上に金はある。確定申告の時めんどくさいけど。

 妻は数か月前に航空機事故で死んだ。まあ当時離婚協議中だったからどうとも思ってないが。

 にしてもあと数か月でここも戦火に襲われるんだ、とりあえず大陸の株は全部売ってリベリオンと扶桑系の株と軍需産業系の株でも買い占めておこう。

 

 まあ、それはそれ、これはこれと置いといて、全くいい日曜だよ。

 新聞によると今日は特にニュースもないし天気予報は晴れ、こういう日は朝から紅茶を飲むに限るよ。

 そう思いながら俺は紅茶を入れる。

 すると、

 

「お、茶柱が立ったな。」

 

 イギリスのこんな言い伝えを知ってる?茶柱が立つと、素敵な訪問者が現れる。

 

 お言葉ですがもう現れています。素敵かどうかはさておき

 

 

 

 はい、50前のおっさんの一人心の中の芝居なんて需要ないですね。

 まあわかる人にはわかるネタです。とりあえずこの後知波単と大洗が大砲撃ってきて激戦からの真打参上ですわー!から色々やってメガネが廃校ですようん。

 ガルパン劇場版ですね。

 まあ茶柱が立つということはきっといいことがありそうだなぁ

 すると、

 

ピンポーン

 

「ん?メアリー、ちょっと行ってみてきてくれ。」

 

「はい、旦那様」

 

 チャイムが鳴ったのでメイドのメアリーに見に行かせる。

 もう雇って20年近くなる60近いばあさんだけど腕はいいメイドだよ。

 別にいやらしいことはしねえぞ。なんで60近いババアにするんだよ。もっと若い子のほうがいいよ。

 まあさすがに10代は娘としか扱えないーーー

 

「旦那様、お客様です。」

 

「お客?誰だ?チューリングかノイマンか?」

 

 なんでこんな休みの日に?

 

「いえ、赤毛の12、3歳のカールスラント人の女の子です。」

 

「は?本当か?」

 

 なんでそんな子が俺のところに?俺に子供はいないし兄貴のとこにも子供はいないはず。

 何よりカールスラント人との付き合いなんてほぼねえぞ。ノイマンはオストマルクのハンガリー人だし。

 

「とりあえず家に上げてくれ。俺は着替えるからお茶でも出しておけ。」

 

「わかりました旦那様。どうぞおあがりください。」

 

「は、はい。ありがとうございます。」

 

 下からどっかで聞いたような声が聞こえるが全く分からん。

 まあ、とりあえずは着替えてと。さすがに寝間着姿で来客には会えんよ。

 

 

 

 

「メアリー、ありがとう。

 遅れてすまない。私がトレヴァー・マロニー少将だ。」

 

 とりあえず人に会える格好をして応接室に入ると、そこにいたのはミーナ中佐、それも12、3歳の頃のだ。

 

「はるばるカールスラントからご苦労。君の名前は?」

 

「はい。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです。」

 

 やっぱりミーナ中佐やん。で、なんで今?まだ戦争は始まってねえぞ。

 

「よろしくミスヴィルケ。ところでみたところ12、3歳の少女が何故このしがないブリタニア空軍将軍の屋敷に?

 スパイしに来たのならこの家にめぼしい情報はないぞ。」

 

 なんでうちに来たんだ?自宅に機密情報なんておいてねえぞ。金庫の中身も銀行関連ぐらいだし。

 

「マロニー少将はこの女性をご存知ですか?」

 

 そう言って持っていたカバンから一枚のポートレートを出す。

 そこにはどっかで見たことのある美しい女性が写っていた。

 

「これって…どっかで見たことあるな。12、3年ぐらい前にカールスラントにいたころにあったような記憶が…

 確かヨハンナ・ディートリヒだっけ?」

 

 確かこんな奴と一度不倫したな。

 まあ一度こっきりでその後全くあってないけど。

 

「やっぱり…会いたかったです。お父さん。」

 

 は?いまなんつった?お父さん?英語でファーザーってやつのこと言ったよな?

 ちょっと話が見えてこねえ。

 

「すまない、ミスヴィルケ。お父さん?私は君のことを知らないのだが。」

 

「実は、彼女ヨハンナ・ディートリヒは私の母です。

 そして母があなたと不倫してできたのが私なんです。」

 

 は?ミーナが俺の娘?確かにあいつと不倫したが一回しかしてねえぞ。

 なのに身ごもってしかも娘まで生まれてたとか初耳だぞ。

 

「そうか、君のお母さんは?」

 

「数か月前に父を殺して死にました。

 父は私やお母さんに暴力をふるう人で…」

 

「お、おう。それは大変だったねえ。」

 

 涙ぐみながら話す。

 ミーナってDV被害者の過去あったっけ?

 

「私も父に実の子供じゃないと言われてよく殴られていました。

 それで今年の年が明けてすぐに私がお母さんの実家に行ってる間に父を刺し殺して、首を吊って自殺しました。」

 

 え?ちょっと待って。そんな過酷すぎる過去あったっけ?元カレだか幼馴染だかを戦争で失ったのは知ってるけど。

 重すぎるよ…俺そう言う話苦手なんだよ。まあ口に出せないけど。

 

「そしてお母さんの遺書に私の実の父親であるあなたのことを頼れと書いてあったんです。

 それとこれをあなたに渡すようにとも。」

 

 そう言ってカバンから蝋で封印された一通の封筒を出した。

 俺はそれを受け取ると手元にあったペーパーナイフで開ける。

 その中には手紙が入っていた。

 詳細は省くがこの時点で孤児となった娘のことを養育してくれということとその子が俺の娘だっていうことが書いてあった。

 おお、色々面倒だぞおい。

 

「読んだ。ここにはこれからは俺が君を養育してくれと書いてあった。

 でも、君はそれを望むのか?君にも夢があるだろ。俺は50過ぎの他国の将軍だぞ。君の取れる将来は狭くなるが良いのかい?」

 

 とりあえず選択するのは彼女だ。俺は何も言えない。

 確かにうちはそれなりに裕福だが子供が欲しいわけじゃないからなぁ…

 

「ええ、私にも声楽家になりたい夢がありました。でも、それ以上に優しくしてくれる家族が欲しいんです!

 父は暴力を振るうし、お母さんは優しかったけどもういない。もう家族がいないんです。」

 

 おお、どうしようかねぇ…

 いっそのこと養子にするか?でも確かミーナって中佐まで出世するよな?カールスラントとブリタニアの二重国籍?いや史実だと民族ドイツ人扱いで出世してたやつ結構いたな。アルトゥール・フレプス(SS第5山岳軍団軍団長)は確かドイツ系ルーマニア人だしあとどっかにドイツ系ポーランド人で迫害されたことにキレてドイツ軍に志願して中佐まで出世した奴いたな。

 でもなぁ…とりあえず認知はしよう。うん。

 

「分かった。とりあえず養子にはできない。俺は有名人だから動き辛いんだ。ただ君を娘だと認知しよう。

 それにいつか、君を養子にすることをここで約束しよう。なんだったら誓約書をここで書いてもいい。」

 

 ミーナの顔がパッと明るくなる。

 

「え、本当ですかお父さん。」

 

「ああ、ミスヴィルケ、いや我が娘ミーナ。ようこそマロニー家へ。とは言ってもいるのは兄貴と俺ぐらいだが。」

 

 

 

 

「で、それが私とパパの出会い。懐かしいわね〜もう6年前よ。」

 

「ア、ウンソウダネー」

 

 おい、副官助けろ!え?なにその自分が蒔いた火種なんだから自分で処理しろっていう目は!

 無理だって!ファザコンモードのミーナなんて俺が止めれーー

 

「パパ?なにか悪いこと考えてない。これでウィッチ隊の全員に言ったことだしやっと堂々とパパに甘えられるんだからさ!」

 

「ベツニナニモワルイコトカンガエテナイヨー」

 

「ミ、ミーナ。それ本当なのか?」

 

「あ、バルクホルン大尉だったっけ?本当、マジ。ミーナは俺の本当の娘っす。ほらよく見たら目元にてるじゃん。うん。」

 

 その(大将がそんな口調でいいのかよ…)的な目で見るのやめてくんない?現実逃避したいからこの口調なんだよ。

 あーあ。めんどくせー。

 

「パーパ、ねえ私が娘でよかった?」

 

「まあ、悪くはないかな。俺子供いなかったし。」

 

 まあ本音は血の繋がった親子ってものはいいねぇ




(今回の独自設定・原作改変)
・マロニー、地味に資産家
・ダージリン様とペコ(マロニーの一人芝居)
・メイド(60近いババア)
・ミーナママ
・めっちゃ重い過去
・とりあえず養子は色々面倒だから認知はする
・なぜかほかのウィッチに馴れ初めを話すことになった件
・ファーストコンタクト(ミーナとマロニー)
・血の繋がった親子ってものはいいねぇ




描いてて思った。ファザコンミーナさんかわいい。

どうでもいいけど今日のイッポングランプリでやってたお題の一つがクリスの声で脳内再生されたぞ畜生


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クルピンスキーのお父さん

一か月ぶり?の話。
クルピンは海軍軍人になりたかった→なら海軍軍人にしてやろう

最後のジェダイネタバレが若干あり


「父さん、久しぶりだね。」

 

「クルピンスキー“少佐”、今は第7艦隊司令長官だ。その言い方はやめろ。」

 

「は、了解しました司令長官閣下。」

 

 うむ、よろしい。全く珍しく北極海航路の船団護衛任されてムールマンスクに来たら娘が上空直掩とはねえ。

 初めましてカールスラント海軍第7艦隊通称死の小艦隊(デス・スコードロン)司令長官モーリッツ・“キャンディ”・フォン・クルピンスキー=シュペー中将だ。

 え?クルピンは中尉だぞ?死の小艦隊はダー◯ベイダーの専売特許?すまんな俺がやった。

 

 

 

 

 

 えー前世はいわゆる軍事オタクでW◯WSというゲームでユニカムでした。

 で、オフラインイベントに向かってる最中に駅でホームから落とされて死んだ。クソッタレ。

 そして生まれ変わった。

 で、時代がちょうど1886年生、つまりかの偉大なるティルピッツの大海艦隊に乗れる時期という事で、必死こいて勉強して見事海軍兵学校に入学しました。

 卒業時には首席で卒業。やったぜ。ついでにヴィルヘルム2世自ら時計を下さった。それ以来俺は皇帝支持者です。

 

 で、卒業後はいろんな船を渡り歩いて史実ドイツ海軍のお偉方と知り合いになったり友人になったりした。

 特に大きかったのはかのマクシミリアン・フォン・シュペー提督と知り合いになったこと。

 第一次ネウロイ大戦中に提督は二人の息子共々戦死するんだけどその愛娘でウィッチの長女を遺言でなぜか自分に嫁がせろと言ってたらしい。

 そのせいで妻はかのシュペー提督の娘でシュペー伯爵家の法定相続人。そのせいで結婚した後、シュペー伯爵家を継いだ。(でも苗字変えたくなかったから二重性)

 それ以外だとレーダー提督とは年の離れた友人にして同志(大艦巨砲主義者)、デーニッツ、フリーデブルク、リュッチェンスは後輩、カナリスは元部下で娘の語学の先生、ペリエールは同期でライバルって感じですねはい。

 ちなみにこの頃からあだ名のキャンディが付いた。

 子供の頃からキャンディが好きでいつもポッケに入れてたり航海前とかはバック一杯のキャンディを街で買ってたりしていつのまにかキャンディってついた。

 

 第一次ネウロイ大戦開戦時には大尉でほかの同期より1階級上で水雷艇T112の艇長だった。

 で、T112艇長時代にプール・ル・ルメリット勲章貰った。いやマジで。

 何やったかって?沿岸部で見つけたネウロイ大体200ぐらい相手に丸12時間単独で交戦した。

 で、半分殺して残りは陸軍にやった。

 その功績で少佐に出世、やったぜ。それで海軍大学校へ。

 戦時だったから2年足らずで卒業、その後は戦艦シュレスヴィヒ・ホルシュタイン勤務。

 で、18年に建造中の巡洋戦艦マッケンゼンの砲術長に大抜擢されたけど完成前に終戦。

 結局マッケンゼンは建造されず…クソッタレどもが、ロマンの分からん奴が。

 

 戦後は巡洋戦艦デフアリンガー砲術長、戦艦クローンプリンツ・ヴィルヘルム副長、カイザー艦長とかやってたら25年になぜか艦船更新計画Zの立案委員会に送られた。

 どうやらレーダーが委員長だったらしい。それで同志で頼れるから俺を呼んだらしい。

 で、Z計画は史実では計画途中で総統閣下(あの海軍オンチのクソ野郎)の潰されたけどこの世界に伍長はいない。つまり邪魔するものは何もない。

 で結果、レーダー以下若手の有望株(と言う名の大艦巨砲主義者たち)によって生まれた計画は

 

 

<戦艦>

・シャルンホルスト級×2

・ビスマルク級×2

・フリードリヒ・デア・グロッセ級×4

・グローサー・クルフェスト級×4

 

<空母>

・グラーフ・ツェッペリン級×2

 

<重巡洋艦>

・ヨルク級×2

・アドミラル・ヒッパー級×4

・ローン級×2

・ヒンデンブルク級×2

 

<軽巡洋艦>

・カイザーベルク級(史実ケーニヒスベルク級)×4

・ニュルンベルク級×4

・コルベルク級×8

 

<駆逐艦>

・エルンスト・ゲーデ級×10

・Z1級×4

・Z5級×12

・Z17級×6

・Z23級×8

 

計:戦艦12隻、重巡洋艦10隻、軽巡洋艦16隻、駆逐艦40隻(その他小艦艇は省略)

 

 

 バカだろ。でもこれ全部実現したんだからこの国の軍事予算怖い。

 

 えーなんか史実で存在しなかった艦はだいたい全部W◯WSの同名の艦です。

 コルベルク級は史実M級軽巡洋艦(戦争で建造中止した艦)ですね。

 設計の特徴はブロック工法、溶接の多用、装甲がタートルバック方式から集中防御方式に、航空機運用前提の設計、グラーフツェッペリン級はウィッチ部隊の運用を考慮などなど。

 ついでにドサクサに紛れてレーダー開発と海軍独自のウィッチ部隊創設も実行した。

 

 

 で、上記の計画は1929年から世界大恐慌の経済政策の一環として行われた。

 結果、重工業を中心に翌年から絶好調。

 その頃には愛娘ヴァルトルートも生まれて幸せだったよ。

 32年には少将に出世、キールが母港の第7艦隊司令長官になってベルリンからキールに移住。

 ついでにこの頃娘がウィッチってわかって大騒動、とりあえず将来有望なウィッチ部隊士官枠としてキープ。

 わざわざ同僚のカナリスが家庭教師に立候補した。

 娘が10歳になった36年には海軍士官学校に入学、家庭教師がカナリスなど知り合い友人の海軍提督たちだったせいで首席で入学、首席で卒業とかいうわけわからん状況に。

 娘が軍に行くのは反対だったか?その頃俺、キールで単身赴任中。なんか結果だけ郵便で来た。

 

 あ、あとこのころ金髪の野獣さんも交友関係に入ってる。

 カナリスが見込みのある部下として紹介してくれた。

 で、Z計画立案時にカナリス共々防諜担当で招集、顔を繋いだ。

 ちなみに野獣さんにはそれとなく女には気をつけろって言ったんで女性問題で首は飛ばなかった。ついでにレーダーの推薦でアプヴェールに配属させた。

 

 

 で、なんやかんやあって39年の春には最新鋭戦艦グローサー・クルフェスト級三番艦シュレースヴィヒ・ホルシュタインが旗艦として我が第7艦隊に配属された。

 元々第7艦隊は大海艦隊の分遣艦隊の性格が強くて戦艦1、重巡1、軽巡1、駆逐8が基幹の小艦隊。基本的に紛争の調停や大艦隊を送るほどではないが戦艦が必要な時に送られる部隊でヒスパニアの小規模怪異発生時に旗艦シャルンホルスト以下が送られて実戦を経験したこともある艦隊。

 カールスラント海軍では唯一実戦経験があり、その上小規模ながらネウロイの巣をいくつも破壊した艦隊でもある。

 でもまさか俺のせいで原作があんな形にブレイクするとはねぇ…

 何やったか?最初のダキアの巣を出来た翌日にぶっ壊した。

 

 えーダキアにネウロイが来た39年9月、我が第7艦隊はダキアにいた。

 オラーシャとダキアの国境紛争の調停をカールスラントに依頼して停戦監視任務のためダキアにいたんだけど沿岸部から内陸に10キロ行ったところで最初の巣が出来た。

 で、俺は即座に全艦艇に攻撃命令を出した。弾種は魔導徹甲弾。ヒスパニアの前に開発された対ネウロイ用徹甲弾、その威力はネウロイの巣を一撃で処理できる。

 で、これを停泊地からダキア政府の許可もなく打ち込んで撃破した。

 無論後でダキア政府とお上から色々言われたけどネウロイの巣を撃破したことから騎士鉄十字賞を授与された。

 ちなみにだけど史実でプール・ル・メリット勲章と騎士鉄十字賞を授与された軍人ってのはかなり少ないらしくてロンメルやボックといった有名軍人ぐらいしか貰ってないらしい。つまりこの時点でかなりすごい事してる。

 

 その後、ヨーロッパ中で断続的にネウロイの巣が発生するんだけどなぜか最初の巣を俺が綺麗さっぱり処理したせいで「ネウロイの巣なんて魔導徹甲弾山のように打ち込めばよろし」と言う謎理論が陸海軍に蔓延、ウィッチ部隊も使いつつネウロイの巣を次から次へと処理した。

 最終的に結局大陸から叩き出されるんだけど叩き出されたのは43年、その間に順次脱出疎開させてたので正史より被害が少ないと言うよりほぼない。

 それまでに我が第7艦隊はネウロイの巣を合計58破壊、ネウロイに死をもたらす小艦隊として死の小艦隊とか言う渾名がつけられた。

 ちなみにそれにかこつけてスターウォー◯のインペリアルマー◯を第7艦隊行進曲とか言って作った。

 ついでにこのころには騎士鉄十字賞に柏葉・ダイヤモンド・剣が付いた。

 

 あっ、娘は空母ペーター・シュトラッサー乗組で活躍してます。で、出世して現在(44年)少佐でブレイブウィッチーズの隊長。

 海軍が空軍を牽制するために502に送った。

 空軍並みに大活躍してるのにいまだに海軍航空隊を潰そうとする輩がいるからなぁ…

 

 

 

 にしても今更なんだがこの世界のクルピン、マジモンの伯爵(一人娘なんで法定相続人)で女好きじゃない真面目な海軍軍人で享楽主義者じゃないとかオカシイよね?

 たぶんだけどこの世界にクルロスはないしEMTは真面目だと思う(海軍軍人なんで詳しくは知らね)

 

 

 

<設定>

名前:モーリッツ・“キャンディ”・フォン・クルピンスキー=シュペー伯爵

所属:カールスラント海軍第7艦隊司令長官

階級:中将

生年月日:1886年6月21日

 カールスラント海軍中将。

 ネウロイの巣を撃破する事に長けた海軍提督。

 カールスラントのネルソンの異名を持つ。

 妻はマクシミリアン・フォン・シュペー伯爵の長女でシュペー伯爵家の法定相続人。

 第二次ネウロイ大戦で最初にネウロイの巣を破壊し、その後も多くの巣を破壊した死の小艦隊の司令官。

 娘はカールスラント海軍第2戦闘航空団(MJG2)司令ヴァルトルート・フォン・クルピンスキー=シュペー少佐。

 名前のモデルはスターウォーズ最後のジェダイで出てきたマンディターⅣ級シージ・ドレットノートフルミナトリックス艦長モーデン・キャナディ




今回の独自設定・原作改変
・デス・スコードロン
・インペリアルマーチ
・クルピンスキー=シュペー伯爵
・クルピンはマジモンの伯爵
・ブレイクウィッチーズじゃないクルピン
・502の隊長はラルさんじゃない
・ネウロイの巣?雑魚ですね。
・Z計画
・戦艦を崇めよ



キングスマ○なルッキーニのお父さんとかドクター○なハルトマンの両親とかやたら複雑なミーナの親族とか書こうとしたけど挫折中…


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ジョゼさんのお兄さん

ジョゼみたいな妹が欲しかった…


「ん〜美味しい!」

 

「ジャンさんのお菓子はいつも美味しいですよね。」

 

「お兄ちゃんお代わり!」

 

 はいはい次のクレープね。

 あー幸せなんじゃ〜

 この世で一番可愛い妹とその仲間が美味しそうに俺が作ったお菓子食べてるのをみてるのは最高だなぁ。

 はじめまして第502空軍輜重小隊隊長ジャン・ルマール少尉です。ああ妹が可愛いんじゃ〜

 え?ジョゼの兄貴?まあその辺は俺の話を聞いてくれるかい。

 

 

 

 

 前世は東京の展望台兼レストランが回るとかいう謎ギミック付きホテルで総料理長やってました。

 で、ある時食材調達のため某ヤポンスキのナショナリストのせいでしっちゃかめっちゃかにされ結局よくわかんない形で決着がついた市場に買い物に行ったらそこで冷蔵庫開けたら冷凍イカが胸に飛び込んできて刺さって死んだ。

 笑えよ。六本木の某局のドラマでやってた死に方だぜ。

 で、気がついたらガリア人。数年後には可愛くて仕方ない妹が生まれた。

 実家が宿だったんで子供の頃から手伝ってた。

 子供の頃から料理の手伝いしてたら料理長に手際の良さを認められて生まれながらのコックとか言われた。

 で、15歳になったらその料理長の知り合いがやってるっていうパリの某三つ星レストランに修行に行ってた。

 そこでもすぐに認められて一端の料理人として働いてた。

 で、39年に戦争が始まってパリもヤバそうになったからヒスパニアに逃げた。その後はバルセロナで修行。

 そしたら41年。忌々しい軍隊に徴兵されそうになった。

 でも弱小ガリア軍なんぞで戦いたかねえ。

 だって40年代に伝書鳩でトップは梅毒野郎、情報は24時間で届けばいい方基本届かないとか言うクソザコ軍で死にたくない。

 そこで海を渡ってカールスラント軍に志願。ちょうど外国人部隊作ってたらしいからそこに輜重兵として配属。

 で、そこで評判良かったからなぜか501に送られた。

 501での評判はかなり良かった。どのぐらいか?基地にいた貴族出身だって言うウィッチが俺を雇いたいって言ってきた。

 でもまだ軍隊だし師匠への都合もあるし丁寧にご辞退した。

 だけど44年に東部戦線に追放された。ファッキューヴィルケのクソヤロウ!テメーなんか親のヘソ噛んでピーしろ

ーー(以下放送禁止用語および罵詈雑言)ーー

 え?なんで追放されたか?もっと料理を楽しんでもらおうと細かい料理の好み聞いてたら接触制限常々に引っかかったらしい

 パン一つ盗んでないのに追放された。

ーー(以下また罵詈雑言)ーー

 で、ラル隊長に拾われて今ここで料理作ってる。

 毎日最愛の妹に料理作ってその食べてる姿みて幸せな気持ちになる最高の職場です。

 あ〜毎日妹と一緒に入れて最高なんじゃ〜

 暇な日には一緒にハンティングや釣りや盗み?(だって畑に野菜が放置とか勿体無いもん)してます。

 毎日世界で一番可愛い妹の世界一可愛い笑顔を作ってしかも毎回お代わりしてくれるから料理人としても嬉しい。

 あ〜毎日妹見れて最高なんじゃ〜

 まあ始めは某伯爵とか妹に手を出してないか心配で一回シメた事あったけど基本的に502のメンバーとは仲良いです。

 定ちゃんとかは妹の可愛さについて分かってくれる同志です(がっちり握手しながら)

 雁淵ちゃんとか妹の次ぐらいに美味しそう食べてくれるから嬉しい。でも一番は妹です。

 あーここ天職!神様仏様ラル様、呼んで下さりありがとう!

 

 

 

「お兄ちゃんま〜だ〜(涙目&上目遣い)」

 

「はいはい今作るから。」

 

 あ〜涙目の妹も最高なんじゃ〜

 

 

 

 

 

(設定)

名前:ジャン・ルマール

階級:少尉

所属:第502空軍輜重小隊

生年月日:1920年6月5日

 ジョーゼット・ルマール少尉の兄。若くしてパリの有名レストランで料理人を務めていた実力者。

 501の輜重兵だったが502に追放される。

 超のつくシスコン。

 誕生日は6月暴動があった日、名前はレ・ミゼラブルの主人公ジャン・バルジャンから。




今回の原作改変・独自設定
・バカ兄
・あ〜妹が可愛いんじゃあ〜
・輜重部隊
・だめだこのお兄ちゃん(ry


今までツッコミ側の話しかしてなかったからボケ側の話をしてみた。
結果ただのバカ兄の話に…


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ロスマンさんのお兄さん

注:この話には山のようなナチの戦犯が出てきます。



作者のレジスタンス狩り、パルチザン狩り大好きな好み丸出しです。


「なあ、許してくれよ…もうやめてくれよ…」

 

「黙れ。メンバーの居場所を吐け。」

 

「ロスマン大佐。駄目です。こいつこれ以上吐けそうにないです。」

 

「バルビー、なら構わんやれ。」

 

「は!」

 

 ふん、クソッタレのテロリストだ。

 次のメンバーの場所さえわかればいいんだ。

 はじめましてヘルムート・ニコラウス・“クラウス”・ロスマン大佐だ。

 何やっていたか?なにテロリストに拷問して情報を吐かせていただけだ。

 なんでそんな事をしてるかって?これが仕事だしもう慣れたよ。

 

 

 

 前世は日本と米国のハーフで米国籍を取って米軍の情報将校だった。

 それでイラクやアフガン、ソマリア、リビアやシリアで戦っていた。

 で、シリアでトルコに誤爆されて死んだ。

 それで生まれ変わったら日本でやっていたアニメの世界。なんで知ってたか?同僚にこの手のものが好きな奴が居たんだよ。

 

 で、俺はこの世界でも軍人を目指した。

 それで士官学校から入って卒業後は憲兵将校として勤務。

 主に後方での治安維持や警備に活躍した。

 それでそこでの活躍に目をつけられて治安維持戦に投入された。

 最初の任務はヒスパニアでの治安維持。敵は盗賊、脱走兵、ヒスパニアの右翼、カタルーニャ独立派、バスク独立派、ガリア共産党、ガリア王党派だった。

 とは言ってもほとんど敵は動かなかったからこちらから動いた。

 何やったか?かつて米軍がイラクでバグダディ相手に使った単純かつ効率的で実際にやるのは難しい戦術をとった。

 つまり組織の回復力以上の速度でメンバーを逮捕していった。

 まず下っ端から始まり、中堅、幹部、そしてトップ。この順番で片っ端から捕まえてこれらの組織をほぼ一年で壊滅させた。

 その功績で少佐に出世。

 

 次に移ったのはブリタニア。任務はマロニー派閥への対抗。

 で、501事件では俺の大隊が初動を担当してマロニー派閥をほぼ全員逮捕。これでさらに中佐になった。

 

 そして今度はガリアでの治安維持戦のため俺が召集されて44年10月にパ・ド・カレーで第263保安師団が編成された。

 俺はその部隊の第526保安連隊連隊長になった。

 この部隊は史実でのパルチザン狩りやレジスタンス狩り(それに虐殺)のネームドばかりいた。

 まず師団長が“クレタの屠殺者”フリードリヒ=ヴィルヘルム・ミュラー中将、参謀がヘルムート・クノッヘン、第527保安連隊連隊長がヴァルター・ラウフ、第528保安連隊連隊長がヴァルター・レーダー、第526/1大隊大隊長は“リヨンの屠殺者”クラウス・バルビーだったよ。

 

 誰か分からない?まずフリードリヒ=ヴィルヘルム・ミュラーはクレタのクレタ要塞師団師団長としてクレタでの抵抗運動を潰した男。

 その手段が無作為に選んだ民間人を見せしめに殺害すると言うもの。これで沈静化した。その後ギリシャからの独軍撤退を援護した功績で騎士鉄十字章を受勲。戦後戦争犯罪の廉で処刑された。

 

 次にヘルムート・クノッヘン、戦中はパリの保安警察のボスだった。

 それで数多くのレジスタンスやユダヤ人を収容所に送った。

 

 ヴァルター・ラウフはイタリア北部でのSDのボスとして数多くのユダヤ人を収容所に送った人物。

 

 ヴァルター・レーダーは史実では悪名高いマルツァボットの虐殺の張本人。

 騎士鉄十字を授与されるほどの優秀な軍人だったのだがイタリアのマルツァボット村で村民を虐殺した。

 この虐殺は映画にもなってるし最近は虐殺したRFSS師団の日本語で読める戦史本も出てるから知りたい方はどうぞ。(ちなみにその本にはミュラーの悪行もおまけレベルだけど載ってる)

 

 そしてクラウス・バルビー、かの有名なナチスの戦犯。

 ジャン・ムーランを殺し、チェ・ゲバラの死にも関わったと言われる悪名高いリヨンの屠殺者。

 

 その他にも色々ヤバいお方が山ほどいたよ。

 それで任務は簡単。ガリア王党派狩り。

 上は始めかなり迷ってたらしいが506の基地爆破で俺たちに出動命令が来た。

 それでいつも通り無慈悲に捕まえたり、暗殺したり、即決裁判で銃殺したり、拷問したりした。

 それですっかりロイヤリストの弾圧者とかガリアの屠殺者とか呼ばれた。

 その中でも最大の戦果はオラドゥール事件だね。

 

 ある時連中がオラドゥール村で会合をすると言う情報を入手してその現場に乗り込んだ。

 それで最高幹部など10名以上幹部を逮捕、さらに幹部数名を銃撃戦で射殺した。

 そのあと村を徹底的に捜索して村民500人近くを逮捕した。

 

 この戦果で組織の全容が解明されてその後数週間で組織の幹部の9割を逮捕したか射殺、暗殺、“病死”、“事故死”させた。

 それでもこいつら未だに残ってる。

 海外から資金が流れてくるから現在資金ルートを叩き潰そうとしてます。

 

 そうそう、こんなことしてるけど実は結構モテます。

 妹の上官だった貴族様と妹の元カノ?と今の妹の上司に惚れられてるらしい。

 それで妹がすごい嫉妬してるらしい。ここ数年会ってないけど大丈夫かな?

 まあ妹たち、遠く離れた東部戦線だからなぁ…

 

 

 

 

「お、おい何する気だ…」

 

パン パン パン

 

「次はこいつをしょっ引いてこい。いいなバルビー。」

 

「分かってますよロスマン大佐。」

 

 さてと、終わりなきテロとの戦争だ、休みなんてない。

 お嬢様方が天井付きベットでおねんねしてる時間も戦わなきゃダメだからな。

 

 

 

 

<設定>

名前:ヘルムート・ニコラウス・“クラウス”・ロスマン

所属:カールスラント軍第263保安師団第526保安連隊連隊長

階級:大佐

生年月日:1919年6月10日

渾名:ヒスパニアの血に飢えた狂犬、ガリアの屠殺者、ロイヤリストの弾圧者、カールスラントのフーシェ

 治安維持戦の名手。

 治安維持や対テロ戦を得意としテロリストや犯罪者、その協力者への一切の慈悲を見せない冷酷非道かつ非人道的な態度、扱いを見せるが一方で関係ないものへの奉仕という二つの側面を持つ。

 オラドゥール事件では会合中だったガリア王党派のメンバーを検挙し組織の壊滅に貢献した。

 名前のモデルはクラウス・バルビーとヘルムート・クノッヘン。誕生日はオラドゥール村の虐殺から。




(今回の独自設定・原作改変)
・ガリア王党派死亡のお知らせ
・テロリストは死ね
・ブラコン気味な先生
・モテ男
・伯爵も惚れた
・でもジェルジンスキー並みに汚れてる
・ナチのヤバめ(ただし比較的穏健な方)なお方登場



治安維持戦って良いよね…
雑多な小火器で健気にも立ち上がったレジスタンス供を民間人1000人以上諸共虐殺する様とかさ…

別にナチスが好きとかじゃないよ?
ホロコーストはダメと思ってるけどレジスタンスは体制側から見ればただのテロリストだし…


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大将とその嫁のお父さん

注:某フィク騙のパロ?だらけです。

ハリケーンハンターってかっこいいよね…(変態)


「大将ー!大丈夫なんですかこれ!?45度ぐらい傾いてるんですけど!」

 

「大丈夫…だと思う。親父を信じろ!」

 

「頼むから降ろしてくれ!」

 

「機体に行き先を決めさせろ!」

 

「どうやらそれが分からないらしい。」

 

 これ完全にNOAA42やん…しかもこのハリケーン名前ヒューゴだし…

 どーもはじめましてグレゴリー・アラン・ジェンタイル大佐だ。隣にいるのが相棒のトム・ゴットフリー大佐。

 今ハリケーンの中にいる。

 え?なんでハリケーンの中にいるか?そりゃあ俺たちは世界一のハリケーンハンターだからな。今楽しいドライブ中。

 この意地汚い子の中に向かってるんだよ。

 なんでこんな事してるか?まあそれは俺の経歴を知れば分かるぜ。

 

 

 

 前世は相棒のトム共々自衛隊のイーグルライダーだった。

 ブルーインパルスにもいたし自衛隊辞めた後は民間航空会社でパイロットやってた。

 で、ある時俺の軽飛行機で飛んでたらマイクロバースト食らって墜落、転生した。

 こっちだと家は本当に貧しくて親が学校に行かせようとしないからよく家から抜け出して学校で学んでた。

 で、17歳になった時に家出してニューヨークへ、そこで海軍の徴募官にあって海軍に入隊した。

 

 前世でパイロットだったからこの世界でもパイロットになりたくて航空部隊に志願、そこでパイロット資格を貰った上に上官にアナポリスに推薦された。

 それでアナポリスに20で入学、アナポリス1924年組だ。そこでかつての相棒トムと出会った。

 卒業後、大西洋横断飛行記録、あのオルティーグ賞に2人で参加した。

 使ったのはフォードトライモーター。資金は海軍を説得して用意させた。

 で、この機を大改造してこの賞に参加した。

 それで史実でリンドバーグが出発した日にパリへ出発。30何時間の飛行の末パリに到着。

 賞金をゲットして一躍英雄に。

 で、そこで俺たちはある発表をした。

 すなわち、ニューヨーク〜パリ〜東京〜サンフランシスコ〜ニューヨークの世界一周&太平洋無着陸横断飛行記録への挑戦。

 まあこれにもぉ大騒動、それでも断行して結果大成功。

 名誉勲章貰って、レジオンドヌール勲章、騎士鉄十字賞などなども貰った。

 その後も2人で世界中で冒険飛行に参加した。

 バードの南極飛行に北極横断、南極横断、世界一周速度記録、高度記録、速度記録などなど。

 

 その中でも無謀と言われたのが1939年にやったハリケーンへの突入飛行。

 ハリケーンの中なんて危険すぎて現代でもほとんどの場合飛ばないのハリケーンに突っ込むとかイかれてるとか言われたがハリケーンへの突入は非常に重要なんだよなぁ。

 なんでか?ハリケーンハンター知らない?彼らがハリケーンが発生する度に突入して気象観測をして情報を地上に送ってるんだ。

 それで多くの人命が救われてる。それをやるんだ。

 使ったのは海軍のDC3改造機、更にバックには合衆国気象局がついた一大プロジェクト。

 39年の夏にヒューストンから出発して最初の突入に成功。

 続いて今度は気象予報官を乗せて2回目の突入を敢行、結果飛行中の機からハリケーン観測が出来るという事が実証された。

 

 その成果から合衆国気象局と海軍の混成部隊として第53偵察観測飛行隊が編成された。

 で、俺は出世して大佐になってこの部隊を率いた。

 世界初のハリケーンハンター部隊だ。

 装備は初めはDC3改造機、その後B24改造機になって現在PB4Yプライヴァティア改造機。

 基地もヒューストンからプエルトリコに移動した。

 相棒のトム共々この部隊でハリケーンハンターやってます。

 この仕事は戦闘機乗りよりよっぽど危険です。

 よくなんでそんな危険な仕事をしてるのかって聞かれるがその度に俺はこう答えてます。

 海岸線1.5キロの避難に一万ドルかかる、なら避難範囲を海岸線1.5キロに絞り込めたらすごいと思わない?って。

 どっかで聞いてことある?悪かったな、某ドキュメンタリー番組に出てたハンターの人が言ってたことだよ。

 

 え?後ろでグロッキー状態の少女2人は何者か?

 俺たちの娘だけど?部隊が壊滅して休暇でプエルトリコに来て社会科見学してる。

 は娘なんかいるのか?いるよ。てかオルティーグ賞に挑戦した時には生まれてました。

 二人ともアナポリス時代に出会って、そのままゴールインしてしまった。ちなみに両方ともアナポリス時代の同級生。

 二人と同じ年に同じ病院で生まれて子供の頃から一緒、幼馴染で大親友だよ。

 ついでに2人とも父親に憧れてアナポリス入って海軍軍人。

 なんでもエースらしく統合なんとか航空団に入ってたらしい。

 

 

 

 

「第3エンジンがやられた!」

 

「冗談はよしてくれ!」

 

 ああ全く最高のドライブだ!

 

 

 

<設定>

名前:グレゴリー・アラン・ジェンタイル

階級:大佐

所属:リベリオン海軍第53偵察観測飛行隊隊長

生年月日:1900年8月12日

 世界で初めてハリケーンの目に突入し帰還した腕利きパイロット。

 世界一のハリケーンハンター。

 また冒険飛行野郎で世界初の南極大陸横断飛行やハンプ越えの飛行、ヨーロッパ大陸南北縦断飛行、太平洋無着陸横断飛行などを成功させた。

 相棒のトム・ゴットフリーとは家族ぐるみの付き合いがある。

 名前の由来はメーデーでおなじみグレッグ・フェイスから。誕生日は日航123便墜落事故のあった日から。

 

 

名前:トム・ゴットフリー

階級:大佐

所属:リベリオン海軍第53偵察観測飛行隊

生年月日:1900年8月22日

 世界で初めてハリケーンの目に突入して帰還した腕利きパイロット。

 世界一のハリケーンハンター。

 相棒のグレッグ・ジェンタイル共々世界中を飛び回った飛行機野郎。

 名前の由来はブラジルに失脚しに行き掛けたり吊るし上げ食らう夢を見たことでメーデーでおなじみトム・ハウターから。

 誕生日はブリティッシュ・エアツアーズ28便火災事故のあった日から。




(今回の独自設定・原作改変)
・ハリケーンハンター
・リンドバーグザマァ
・太平洋無着陸横断飛行
・大将とその嫁は海軍軍人
・あと幼馴染で大親友
・楽しいドライブ(風速200ノットのハリケーンの中)


地味に初の二人同時&声なしキャラ。


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リトヴァクさんのお父さん(おまけ:どうでもいいロシア語講座)

割と遅かった大本命。おまけのロシア語講座は創作で役に立つ(かも)


「サーニャ〜!元気にしてたか?軍には慣れたか?友達できたか?寂しくないか?今度いつ帰る?」

 

「サ、サーニャに何すんだよー!」

 

「お父様、痛いです。」

 

 サーニャ元気かー!

 始めましてウラディーミル・アナスタスヴィチ・リトヴァクだ。

 サーニャ〜我が娘は可愛いなぁ〜

 あーもう可愛くて仕方ねえ。

 え?さーにゃんの両親行方不明じゃ?行方不明どころかパパラッチが追いかけて来るぐらい有名なんだが。

 何やったか?まあ色々とね?

 

 

 

 前世は音大卒のミリオタでした。

 ある時ロシアに某赤軍合唱団の末裔のコンサート行ったら演奏中に心臓発作で死んだ。

 決して医者を送られたわけじゃないから。

 で、生まれ変わったらオラーシャ人。

 

 前世の経験のせいで子供の頃から色々作曲とか弾いてたせいで神童って呼ばれて音大に主席入学、さらにウィーンに留学してかの高名なアンナ・ヴィルケの子孫の方を嫁にもらった。つまりミーナ中佐の父親の妹さん。

 そのせいでミーナ中佐とうちの娘は従姉妹です。

 ちなみに最初に作った曲はスター◯ォーズのテーマ。

 

 音大卒業後はいろんなコンクールに曲を送ってた。

 そしたらオラーシャ陸軍の行進曲コンクールに送った曲がなんと選出!

 何送ったかと言うと史実メーサー◯ーチ。

 ゴ◯ラのやつ。今それがオラーシャ陸軍第1親衛戦車大隊行進曲らしい。

 それからオラーシャ軍の軍歌の作曲依頼でてんてこ舞い。

 軍そのものの新行進曲として「我ら人民の軍」、北方艦隊行進曲として「北方艦隊は失敗しない」、さらには「オラーシャへの軍務」、「オラーシャ軍に勝るものなし」などなど。

 本当にいろんな曲書いたよ。

 でもまだここまではただの軍歌作曲家扱い。

 俺があれを書くまでは。

 

 1930年、俺はガリア政府からある依頼を受けた。

 当時俺はオラーシャ軍関連では有名だけど世間からは全くもって無名。

 で、なんで俺にガリア政府から依頼をもらったかと言うと、元々在オラーシャガリア大使によくある小説のミュージカル化をしたいと言ってたんだよ。

 その小説はレ◯ラブル。そう、あの「Do you here the〜」とか「one dey more」とかの奴。

 で、これをガリア革命150周年記念で書いてくれって言われたんでノリノリで書いた。

 ついでに頼まれてもいないのに交響曲も書いた。ほぼショスタコーヴィッチの交響曲第5番だけど。

 

 で、これが大ヒット。

 これに調子に乗って他にも吉◯舞とか宇宙大戦◯マーチとか帝◯のマーチとかレイダー◯マーチとか書いた。

 で、戦争始まるとすぐに逃げた。現在ニューヨークでミュージカル書いたり、カントリー◯ード書いたりしてます。

 娘はリベリオンに逃げてから軍に志願して行っちゃた…なんで行っちゃったんだよ…

 いい加減娘離れするべきかな?

 

 

 

「あら、ウラディーミルおじさん、久しぶりね。」

 

「ああ、ミーナちゃんかい?すっかり大きくなって。これでレディーの仲間入りですな。」

 

 まあここなら従姉妹がいるし心配ないか。

 でも、サーニャ、その銀髪のナントカネンはなにやら企んでそうだから気をつけろよ。

 

 

 

 

<設定>

名前:ウラディーミル・アナスタスヴィチ・リトヴァク

肩書:作曲家

生年月日:1899年12月19日

 オラーシャを代表する作曲家。

 軍歌「我ら人民の軍」、「北方艦隊は失敗しない」、「オラーシャへの軍務」、「オラーシャ軍に勝るものなし」「スムグリャンカ」、「ポーリュシカ・ポーレ」、「山を越え谷を越え」、ミュージカル「レ・ミゼラブ◯」などを作曲。

 名前のモデルはステパン・アナスタスヴィチ・ミコヤン(アナスタス・ミコヤンの息子。テストパイロットとしても有名)から。

 誕生日はアルマアタ事件のあった日から。

 

 

 

<おまけ:どうでもいいロシア語講座>

・父姓

 ロシア語含めたスラブ系言語に多いのが父姓。

 例としてサーニャのフルネームの場合アレクサンドラ・ウラジミーロブナ・リトビャクで、この内アレクサンドラの部分が名前、リトビャクが姓なのは常識だが真ん中のウラジミーロブナの部分が父姓になる。

 このウラジミーロブナは「ウラディーミルの娘」と言う意味になる。

 男の場合ウラディーミロヴィチになる。

 また父親と息子の名前が同じウラディーミルの場合、ウラディーミル・ウラディーミロヴィチになる。

 

 ちなみにロシア語で最も丁寧な呼びかけは名前+父姓。

 例としてソ連時代の歌でよくイリイチの〜という単語が出て来るがこれはレーニンの父姓がイリイチだったためレーニンのことを指す。

 またブレジネフ時代のアネクドート(ロシアのジョーク)でレオニード・イリイチという言葉が出て来るがこれはブレジネフの名前がレオニード、父姓がイリイチだったので目上の人間であるブレジネフへの丁寧な呼びかけになる。

 

・愛称

 サーニャはアレクサンドラの愛称なのだが、基本的に男の場合のアレクサンドルにも適用される。

 一応サーシャもこれに当てはまる。

 例としてスターリングラード(ジュード・ロウの方)にサーシャという登場人物が出て来るが男の子。

 

・変な単語

 ロシア語にはわけわからん表現の単語があるがその中の一つが熊。

 熊の単語を直訳すると蜂蜜を食べる者になる。謎の◯ーさん感。

 なんでも熊の単語を言うと熊を呼ぶという迷信があったせいで誰も言わなくなった結果その単語自体が消えたらしい。

 次に大学准教授。何気ない単語だけどロシア語だと「高等教育を受けた泥棒」(一体いつ使うんだろ?)と「男性器」(ジョークかな?)の意味があるらしい。

 

・狂気の筆記体

 ロシア語の筆記体は狂気。

 

 




(今回の原作改変・独自設定)
・レミ◯30年代に爆誕
・名曲我ら人民の軍30年代に爆誕
・北方艦隊は失敗しないも爆誕
・ロシアへの軍務も爆誕
・メーサーマー◯も爆誕
・その他名曲も爆誕
・サーニャとミーナは従姉妹
・娘離れできないバカ親
・なぜかおまけの方が分量多い気がする件


ロシア語の文法の関係上サーニャのお父さんは絶対に名前がウラディーミルになる。
同じ理由でサーシャさんも父親の名前はイヴァンになる。


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ハルトマンさんのお父さん

大本命その2


「で、坂本さん。それマジで言ってのか?」

 

「ああ、本気と書いてマジとやらだ。あなたが言ったことでしょ。」

 

「いや、でもねえ。娘たちにはしっかりとした夢があるし愛弟子を取られるのは嫌だから。

 俺は絶対反対だ。どこに嬉しそうに娘を戦場に送るバカがいる。」

 

 ドーモ、ドクシャ=サン。オットー・フリッツ・ハルトマンデス。

 ハハハ、前世での癖がちょっと出ちまったぜ。

 え?なんでEMTとメガネの妹と淫獣がもっさんとなんかエェイメン(若◯ボイス)とか言ってそうな人と一緒にいるかって?

 とりあえず誰が若◯ボイスだ。CV大◯明夫だ!

 まあ細かいことは置いといて俺の人生振り返ろうぜ。

 

 

 

 

 前世は医者兼ねらーでした。

 医者がねらー?別に政治家がねらーしてる世の中だからね。医者だっているよ、うん。

 で、勤務中に過労死した。ファック!艦これレイテ後編やってねえんだよ畜生。(え?やらないほうがよかった?地獄?でもエセックス来るの?マジ?)

 で生まれ変わったらストパン世界。しかも百年前。

 100年前の医療ってさ色々大変なんだよ。

 移植とかその手のものは全くないし抗生物質も登場前、インスリンさえ見つかってないんだぜ。

 ぶっちゃけ某現代の医者がタイムトラベルドラマがちょっとマシになったレベル。

 まあ100年前だから仕方ないね!

 

 まあぐちぐち言っても仕方ねーからとりあえず勉強してベルリン医大に首席で入って大学在学中に勝手にインスリンを抽出する事に成功したり、ペニシリンも勝手に見つけたり、心臓カテーテルの設計図(技術的にどうしようもないから設計だけ)書いたりして最終的に卒業できたけど毎月追い出されかけた。つまり問題児だね!(なお追い出されかけた理由は手柄全部教授にあげずに自分のものにしたから)

 ちなみに大学でやりたい放題したら1917年にインスリンの抽出でノーベ◯賞貰った。カールスラント史上最年少(ついでに当時最年少)の受賞だった。

 

 実はこの頃からあることをずっと研究してた。

 それは魔力の正体、そしてウィッチの長寿命化。

 

 なんでウィッチの寿命は二十歳前後なのか?

 

 そもそも魔力はなんで発生するのか?

 

 ウィッチと普通の人間の違いは?

 

 なぜ女だけで男がいないのか?

 

 純潔を失うと魔力を失う伝説は本当なのか?

 

 魔力は遺伝するのか?

 

 この先入観がないと疑問に思う事の研究を始めた。

 だけどこの研究は当時のカールスラントでは邪道の研究で、カールスラントの学会を追放された。

 で、この研究をするために手を貸してくれたのが意外な事にオストマルク。

 

 オストマルクは民族問題が複雑でインフラが未熟で工業力も低い、国土が北にタトラ山脈とカルパティア山脈、西には東アルプス山脈、南にディナル・アルプス山脈という複雑な地形の関係上ストライカーユニットがかなり有用な装備。

 その関係上、防衛戦略ではウィッチの質を重視するのだが、仮に12歳で軍に入った場合、士官教育、基礎訓練etcだけで2年、ウィッチとして実戦で戦えるのは僅か6年、さらに言えば最後の一年は減衰するため役に立たない。そうなるとたった5年だ。

 その上できれば義務教育を受けた後で軍に入った方が望ましい。そうなると15歳前後になる。ただでさえ短い実働期間がさらに短くなるじゃないか!

 そこで元々ウィッチの長寿命化に関する研究が国を挙げて行われていた。

 

 それでウィーンに移って研究を始めた。

 で、その時の被験者の1人が今の嫁さん。変な出会いだろ?

 まあそっから色々やって双子の娘が産まれました!

 嫁は比較的長寿のウィッチの家系で研究に協力してくれた。

 で、最終的にウィッチの細胞内にある特殊な細胞器官の働きで魔力が発生すること、その器官が20前後で急激に減ること、そして特殊な物質を投与すると減衰が止まり定期的に投与するとほぼ生涯現役になる、最も効果的なのが10歳から15歳までに年一回の間隔で投与するとほとんど半永久的に魔力を維持できる事が分かり、1929年に発表。

 この研究で開発された物質はすぐに各国で治験が開始されて一番遅かったカールスラントでさえ37年までに正式に大量生産使用が開始された。

 その後の研究でこの物質が抗ガン剤にも使えたのは意外だったが。

 

 その頃、俺は扶桑に移住してました。なんでか?扶桑の宮藤博士が一緒に研究しないか?って言ってきたから移った。

 で、東京大学で魔力の研究しながら宮藤博士と色々やってた。

 宮藤博士が戦争で死んだ後は宮藤一家の面倒見てます。

 お陰で宮藤一家とは家族ぐるみの付き合いがあります。

 淫獣がうちに来たのも俺から医学を学びたいから来たらしい。

 まあ治癒魔法のコントロールは俺の分野じゃねえし。

 ちなみに娘2人はどちらも軍にはいってません。

 エーリカは医者になりたいらしくて勉学に励んでるし、ウルスラは物理学者になりたいらしい。

 俺としてはせっかく夢があるんだからその応援したいから大反対だけどね。

 

 

 

 

「いい加減帰れよ。たとえ娘が行きたいって言っても俺はゼッテー認めねーぞ!」

 

「ああ分かった。だがエーリカとウルスラは絶対に私の元の来るだろう。」

 

 ふん、負け惜しみだよ。俺の娘を軍にやってたまるかクソッタレ。

 おい、玄関に塩撒いとけ!次来たら家にも入れるか!

 

 

 

 

 この二日後に娘に家出された…誰か慰めて…

 

 

 

 

<設定>

名前:オットー・フリッツ・ハルトマン

肩書:東京大学名誉教授

生年月日:1897年11月15日

 魔力研究の第一人者。

 またインスリンの抽出でノーベ◯賞を受賞したことがある。

 見た目はヘルシングのアンデルセン神父。CV大◯らしい。

 名前のモデルは1922年ノーベル医学生理学賞受賞者オットー・マイヤーホフから。

 誕生日は1920年ノーベル医学生理学賞受賞者アウグスト・クローグの誕生日から。




(今回の原作改変・独自設定)
・ハルトマン姉妹、エースじゃない
・ウィッチとしての寿命を半永久化!
・オストマルクの大変な防衛事情…
・ノ◯ベル賞
・インスリンとペニシリン
・ハルトマン家と宮藤家
・家出された…誰か慰めて…


割と前からあった構想。なんでウィッチって寿命が二十歳までなんだろうね?

これで501はもっさんと淫獣とルッキーニだけだ…
淫獣が家族設定濃いせいでやり辛い…父親ネタは改変時の余波大きすぎだし兄ネタはただの二番煎じだし…
もっさんの方はなぜか物理学者と特撮屋の候補二つだし…
ルッキーニはネタに文章力が追いつかん…


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サーシャさんのお父さん

サーシャさんの誕生日記念。

統合戦闘航空団は規模小さすぎて役に立たない気がする
原作が残骸になってます。あと今までの登場人物の中で一番殺してます。


「やっと終わったか、この戦争は。」

 

「そうですなイヴァン・コンスタンチノヴィチ。」

 

「ああジューコフ。この戦争で我々はどれだけ血を流したことか。この功績は永遠に忘れさせてはならないだろう。」

 

 全くこのくだらない戦争はやっと終わったか。

 どうもはじめましてオラーシャ陸軍総参謀長イヴァン・コンスタンチノヴィチ・ポルクシュイキン元帥だ。

 え?史実だとそのポストはジューコフ?ジューコフの代わりに皇帝陛下の信望が厚く内戦での戦果から俺が参謀長になった。

 何やったか?まあそれは俺の戦歴を知ればわかるよ。

 

 

 

 前世は某極東の貧乏軍隊的組織にいた。

 で、そこで演習中の事故で死んで生まれ変わったらオラーシャ人。

 実家はモスクワのある工場主で子供の頃から比較的恵まれていた。

 俺は子供の頃から軍人になりたくて幼年士官学校から陸軍士官学校を卒業して少尉任官。ニコライ大公の従卒になった。

 

 ちょうどその頃、オラーシャはネウロイの侵攻を受けていた。

 ニコライ大公はその総司令官で俺は大公に上げられていた書類をチラ見したりしてたせいでなぜか個人的に大公に戦略のアドバイスをすることになった。

 で、その策が次から次へとハマって大成功。大公は俺を少尉から中尉飛ばして大尉まで出世させて皇帝陛下付武官に推薦してくださった。

 やりすぎな気がする…そもそも大公、あんた冷酷さが足りないんですよ。俺が冷酷すぎる気がするけど。

 

 皇帝陛下付き武官になった直後、3月革命が勃発。

 史実と違い皇帝は退位せず立憲君主制になった。

 で、その直後俺はなぜか少佐に出世した。理由は3月革命時に皇帝を守ったことに対するもの。

 それでペテルブルク防衛部隊の一個騎兵大隊を率いることになった。

 その後、その部隊を率いて10月革命をつぶした。

 

 何やったか?ボルシェビキの背後に回り込んで冬宮殿への攻撃前に背後から強襲した。

 それで練度の低いボルシェビキは大混乱、さらにそこへ俺の攻撃に呼応した冬宮殿のコッサクと士官候補生部隊が正面から攻撃を行ってボルシェビキは四分五裂。

 散り散りになって翌朝までに巡洋艦アブローラの海兵部隊以外降伏するか捕まるか死んだ。

 レーニンは俺が殺して、トロツキーは確保され、その他ボルシェビキの主だった面々も捕まった。

 アブローラの敵も10日ほど抵抗したけど水、食料、燃料が尽きて降伏した。

 

 で、これで終わるかと思いきや各地でボルシェビキが反乱を起こした。

 これの掃討を俺が命じられた。

 そのために俺の率いてた騎兵部隊が拡充されてさらに人事でも優先されたんで史実で優秀なソ連軍の軍人をかき集めた。

 トハチェフスキー、ジューコフ、ロコソフスキー、ヴァシレフスキー、ゴヴォロフ、バグラミャン、コーネフ、マリノフスキー、トルブーヒン、エリョーメンコ、ブジョーンヌイ、コズロフ、チモシェンコ、クロチキン、ゲオルギー・ザハロフ、ヴォリスキー、ボグダーノフ、ルイバルコ、バトフ、アントーノフ、グーセフ、ゴルドフ、マトヴェイ・ザハロフ、プルカエフ、ペトロフ、コルパクチ、チュイコフ、こいつら全員を俺の部隊にかき集めてもらった。

 

 だれかわからない?量が多いからざっくりいうとトハチェフスキーは赤いナポレオンと謳われた稀代の名将、ジューコフからエリョーメンコは終戦時のソ連軍の戦線司令官、ブジョンヌイは大戦中は無能だった内戦で有能だった騎兵部隊指揮官、その他は戦車部隊指揮官だったり軍司令官だったり参謀だったり。

 で、こいつらをかき集めてペテルブルク防衛第4騎兵大隊を拡充して第12シベリア騎兵旅団を編成した。

 

 編成は2個騎兵連隊(各3個大隊)と1個歩兵連隊(3個大隊)、1個砲兵連隊(3個大隊)、1個軽歩兵大隊(4個中隊)、各種補給部隊で合計8000人。

 部隊章は船を襲う熊。

 部隊章は俺がアブローラを騎兵突撃で攻撃したのが由来。

 

 で、こいつらを率いてまずコーカサスの赤軍をコサックと協力して潰すと今度はウラルを超えて逃げた赤軍を追い山脈を超えてシベリアを抜けスパスクを強襲、ヴァラチャイェフカで赤軍を新戦術の強力な砲兵火力で前線をずたずたにしたところを騎兵の機動力で突破、背後に回り込み包囲するという戦術を繰り返し、最終的に1920年には太平洋まで到達した。(二コラエフカで虐殺?ナンノコトカナー)

 この戦果から我が第12シベリア騎兵旅団は第4親衛騎兵旅団となった。

 

 内戦後はオストマルクとの国境紛争に騎兵旅団を率いて参加、ワルシャワの南から包囲しようとする騎兵部隊を潰してそのまま逆にオストマルク軍の背後を奇襲して包囲、壊滅させた。

 結果この紛争でポーランド中部から東部をオラーシャ領にした。

 この戦果で中佐に出世した。やったぜ。

 

 内戦や紛争が一段落すると俺の部下だった面々が次々と頭角を現してポルクシュイキンの申し子なる渾名がつけられた。

 この間俺は縦深突破理論や作戦論、ゲリラ戦術、エアランド・バトル理論、電撃戦、ODDAループを完成させたり、戦車を大量導入させたり、次の怪異の侵攻に備えて新型ユニットの導入をせかしたりした。

 そのおかげでまた来たときは国境沿いに配置された平均340門/キロの猛烈な火力で強力な縦深防御陣地が完成して民間人が全員避難するまで一匹たりともわが領土に入ることはなかった!

 

 そうそう、一応俺にも家族がいるぞ。

 何故か皇女だけど。

 え?皇女?そう、皇女。ロイヤルファミリーってやつ。

 詳しくは知らんが俺の姿を見て皇帝陛下の娘さんが一目ぼれして俺以外とは結婚したくないとか色々言って結婚させられた。

 嫌だったのか?別に嫌ではないよ。ロイヤルファミリーになって面倒くさいことを増やしたくなかっただけ。

 第一嫁さん、絶世の美女だぜ。

 で、現在一人娘がいます。で、ウィッチです。あと地味に皇位継承権持ってます。

 確か娘が十何位ぐらいだった気がする(うる覚え)

 妻に似て美人です。親バカ?いや、マジだから。

 

 えー、ネウロイがまた来た時には陸軍総参謀長として作戦を指揮。

 目には目を歯には歯を縦深突破には縦深突破をで各地で色々やった。

 俺の元部下たちが優秀だったんで侵攻速度は遅く、国境から総撤退した41年の6月からモスクワまで行くのに半年かかった。

 その頃民間人はボルガ川の西にはほとんどいなかった。

 その後は色々あって最終的に45年5月にわがオラーシャ軍がベルリン一番乗りを果たした。

 なんでライヒスタークの赤旗ならぬライヒスタークの国旗なんて写真が出回ってます。

 統合戦闘航空団?あれ規模小さすぎてほとんど火消し部隊としてしか使わなかった。

 役立たずだったよあれ。こっちは平均レベルで100人が欲しいのにあいつら平均以上で10人とか物量舐めてんのか?

 戦いは数だよ兄貴なのにわかってのかほんと。

 

 

 

 まあこれで戦争が終わったんだ。

 終わり良ければ総て良しだよ。

 

「さてと、次の敵はどこだと思う?ジューコフ」

 

「リベリオンですかね?イヴァン・コンスタンチノヴィチ」

 

「正解だ。」

 

 さてと、戦争は続くよどこまでもだ。

 

 

 

 

<設定>

名前:イヴァン・コンスタンチノヴィチ・ポルクシュイキン

階級:オラーシャ陸軍元帥

所属:オラーシャ陸軍総参謀長

生年月日:1890年11月19日

 オラーシャ陸軍のトップにしてニコライ2世の娘婿。

 10月暴動を鎮圧しオラーシャ内戦で戦果を挙げ、数多くの軍事理論を完成させたオラーシャのナポレオン。

 彼がいなければネウロイの掃討は5年延び、被害も拡大していたといわれる。

 娘は第16親衛ウィッチ連隊連隊長アレクサンドラ・イワーノブナ・ポルクイーシキン大佐

 名前のモデルはコンスタンチン・コンスタンチノヴィチ・ロコソフスキー。

 誕生日はウラヌス作戦の開始日から。




(今回の独自設定・原作改変)
・オラーシャ皇室
・革命
・内戦
・マルクス主義者はしかめっ面
・ソビエトの名将たち
・サーシャさんはロイヤルファミリー
・紛争
・統合戦闘航空団は役立たず
・ホットウォーからコールドウォーへ
・なぜか起きる尼港事件
・スパスクからヴァラチャイェフカの日々
・War Is Over
・ライヒスタークの国旗
・数々の先進的理論
・サーシャさん出世する
・地味に今までの中で一番偉い


ソ連軍を脳筋とかいうやつ、ソ連軍は徹底した実力主義で恐ろしいほど戦術戦略を研究した努力の軍隊なんだぞ!
日本軍はソ連軍の爪を煎じて飲めよって思うぐらいの軍隊だぞ。


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黒田さんのお父さん

実は作者、ラーメン食べると気持ち悪くなる体質なんです。
でもインスタントラーメンの歴史は好きだしたまに食いたくなるという謎の欲求が出て来る。


「でぇ?俺の娘を本家にウィッチがいないから養子に出せと。」

 

「ええ、そういう事です。ですから「お断りだね。」な、なぜですか!」

 

「それはそちらの都合じゃないか。こっちにもこちらの都合ってものがあるんだ。」

 

 全くなんなんだよこいつら。分家の出とか言って今まで散々虐めてきたくせに都合悪くなると途端に掌返しやがって。

 こう言うところが嫌で黒田家を見捨てたのに。

 どうもはじめまして黒田食品社長黒田靖です。全くなんで本家にウィッチがいないとかいう超どーでもいい理由でうちの娘をとっくの昔に縁を切った本家に送らなきゃ行けねえんだよふざけんなクソッタレ共。

 なんで本家と縁を切ったか?そりゃあ過去に色々やったからね。

 

 

 

 

 前世は某世界初のインスタントラーメンを開発した会社の開発部の社員兼ラーメンオタクでした。

 で、ラーメン屋に並んでいる途中に熱中症でぶっ倒れました。で気がついたら始めて通しで大河ドラマ見た黒田家の分家に生まれました。

 子供の頃からどうでもいいしきたりとか色々あって本当に面倒くさくて仕方なかった。

 なんで俺より年下でしかもバカで無能な奴に敬語使わなきゃいけねえんだよフザケンナ。

 

 で、16歳の時に集まりで本家のやつと殴り合いになって一方的にボコった。ちなみにそのケンカの原因は本家のバカが俺に因縁つけてきて無視したら殴ってきたというもの。

 この事件でどういうわけか100%相手が悪いのに謝れとか言ってきた。

 俺としてはむしろ被害者なんだから謝れとか思ってた、というかあれ正当防衛なんだが。

 で、さらに当時の当主の頑固ジジイと喧嘩になってどうしようもないからこっちから縁切った。

 まあ家に帰ったら色々面倒なことになったけどそのまま帝大に首席で進学して卒業、卒業後は株の儲けを使って会社を1922年台湾で立ち上げた。

 それが我が黒田食品だ!

 

 さて、この世界には中国と朝鮮半島がない。

 つまりラーメンとか餃子とかチャーハンとかシュウマイとか肉まんとか豚まんとか麻婆豆腐とか麻婆茄子とか皿うどんとかチャンポンとか杏仁豆腐とかビビンバとか焼肉とかがないってことだよなって思うじゃろ、それがバッチリ存在するんだよねぇ。

 どういうことか?簡単だよ中華料理が台湾の郷土料理、韓国料理が対馬の郷土料理として存在する。

 どうも怪異から逃れてきた人たちが台湾とかに逃れてそこで料理を伝えたらしい。

 そのため史実と比べると知名度が雲泥の差だけどバッチリ存在する。

 で、俺は前世からラーメンが大好き。特に前世の職場で作ってたインスタントラーメン。

 子供の頃から好きで近所の台湾料理店でよく食べてた。

 でもやっぱりインスタントラーメンが食べたい。という事で我が黒田食品はラーメンの(この世界の)本場である台湾で創業した。

 で、その年のうちに初期のインスタントラーメン瞬間油熱乾燥法を使用したインスタントラーメンを発売、で大ヒット…しなかった。

 

 理由は簡単、ラーメンの知名度がこの世界死んでる。台湾ではそれなりに売れたけど。

 それでも軍に必死になって売り込んだら糧食としてインスタントラーメンを採用してくれた。

 なにせお湯さえあれば、最悪そのまま食えば良い手軽さと長い賞味期限、その上軽く美味い。

 まあそれでも売り込みをかける最大のチャンスが翌年に訪れることを知ってたから慌てなかったけど。

 

 さて、今では誰もが一度は食べたことのあるインスタント食品の一つ、カップラーメン。

 これ最初全く売れなかったのは有名な話。ではなんでここまで広まったのか?それはかの有名な日本のテロ事件、あさま山荘事件で警官隊にこれが支給されそれを食べている姿が全国で報道されて有名になった。

 史実で1923年にあった文字どうり日本を揺らした事件とは?関東大震災である。

 で、それを見越して我が社はあらかじめ東京周辺の関東に大量に備蓄しておいた。

 そして地震が起きた。それでもう東京府(実は史実で東京都になったのは43年)はもちろん政府でさえ大混乱。

 避難所に物資が届かねーって事になったところで我が社が颯爽と登場、備蓄していたインスタントラーメンをほとんどタダ当然のお値段で“親切にも”提供させていただきました。

 結果、食べている姿が全国に広まって予想通りその年に大ヒット、多くのところで飛ぶように売れた。

 さらに食べている姿が海外のプレスに取られてさらに世界的に話題になった。

 

 お陰でその年だけで数百万円の売り上げ(旧円なんで実質億単位)を叩き出して東証二部上場してウハウハ。

 え?災害で儲けるとか不謹慎?知るかよ。それ言ったらネオコンとかどうなるんだよ。あいつら戦争で儲けてるぞ。

 その後も色んなところで採用されて扶桑中で若手のやり手社長として有名になった。

 で、その頃に嫁さんと出会った。

 嫁さんは付き合いのあった海軍軍人の娘さん、手っ取り早く説明すると竹井さんの母親の妹。

 お陰で竹井さんと娘は従姉妹です。

 娘が生まれた後は色々あって、大恐慌をギリギリ生き残ると今度は戦争の足音が近づいてきたんでさらに売り込み37年に念願の戦争発生!

 それで一気に我が社のインスタント食品の需要が高まって軍に大量納入、次から次へと買ってくれて現在絶好調!

 あー最高だわ。神様仏様ネウロイ様。人死んでる?知るかよンなもん。金が入ればそれでオッケーっす。

 

 ちなみに娘は戦争行ってます。で、エースで501に行ったこともあったらしい。

 結構勉強できて現在簿記の一級とか珠算とかの資格持ってます。ついでになぜかケインズとか経済学の本愛読してます。

 ついでに俺譲りの商才を既に見せてます。あいつが帰ってくれば我が社の将来は安泰だな。

 

 

 

 

「本家に養子に出した方が泊付に…」

 

「はぁ?我が社は徹底した実力主義だ。俺からすれば実力があれば格付けなんて必要ない。

 むしろそんなものに固執しているお前らの方が無能だな。」

 

 全く、年功序列とか格付けとかいうものに固執するほうが無能なんだよ。

 我が社のシステムは徹底した欧米式なんだ。36協定結んでねえし育休あるし雇用条件は男女一緒、能力給で残業完全禁止、週休完全二日制その他で超ホワイト企業なんだよな。

 ついでに義理の親父筋の情報でもう506は内定してるから興味ねえよバーカ。

 

 

 

<設定>

名前:黒田靖

肩書:黒田食品社長

生年月日:1900年1月5日

 扶桑最大の食品会社黒田食品社長。

 世界初のインスタントラーメンを開発。ラーメンを含めた台湾料理を世界中で有名にした。

 食品の安全管理に厳しく、製造年月日を始めて記載した他世界一厳しい食品安全基準を製作して適応している。

 また実業界きってのタカ派。

 娘は黒田那佳少佐。

 名前の由来はNHK朝ドラまんぷくの脚本家福田靖、誕生日は安藤百福の命日から。




(今回の独自設定・原作改変)
・インスタントラーメン
・中華料理
・韓国料理
・台湾
・関東大震災
・悲劇で売る
・黒田家はクソ
・地味に那佳出世した上に元501
・守銭奴ではないが経理系
・謎の商魂もある
・あと経済学の本を愛読してる
・竹井さんは従姉妹
・戦争はビジネス



初めての扶桑系&506。
戦争や災害で大儲けというある意味クズな人になった。
でも商売だから仕方ないね。
姫様にケインズや経済学の話をして姫様が混乱してそう。


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坂本さんのお父さん

ホーキング博士の死去のニュースに触発されて書いた。
正直別の人でもよかったけど体育会系が理数系になるのは悪くないと思う。


最初に言います、意見には個人差があります。


「宮藤、父さんの講義をよく聞いとけよ。めったに見れるものじゃないからな。」

 

「は、はい。」

 

「全く、ブリタニアに会議で来たら佐官特権使って俺の宇宙物理学の講義させるとは無茶苦茶すぎるぞ。

 この物理学狂いが。」

 

 いい加減この物理学狂いが治ればいいんだがなぁ…

 どうもはじめまして坂本秀樹マサチューセッツ工科大学特任教授です。

 この親譲りの物理学狂いが、いくら子供の頃から異国で、しかも周り物理学者しかいない環境で成長してもここまで酷くないでしょ…

 なんでこうなったんだろうねぇ?

 

 

 

 

 えー、前世は某アメリカの有名工科大学を卒業して日本で物理学の教授やってました。

 専門は宇宙物理学、量子論とかヒッグス粒子とかその手のことを色々やってました。

 で、ある日車の運転中にミスってため池にダイナミック入水して気がついたら扶桑人です。

 まだ宇宙物理学のうの字もない時代です。アインシュタインの重力レンズとか相対性理論やブラウン理論で大騒動巻き起こしてた時代っす。

 シュレディンガー方程式は30年代だしやっとこさニュートン力学から抜け出た時代です。

 まあそんな時代だからこそ宇宙物理学の歴史に名を刻めるぞ!と思いやたら不純な理由でこの世界でも物理学者目指しました。

 

 で結果、子供の頃から神童とか言われてわずか15歳で飛び級で帝大の物理研究室に進学、そこで史実シュレディンガー方程式とハイゼンベルクの運動方程式とかをぶち上げて一年で量子力学の基本を完成させました。

 いわゆるリアルチートとか言うやつですね。ヤバイ、俺閣下と同類の人間なのかよ…

 で、そのせいで僅か18歳でノーベ◯賞貰いました。

 

 そのあとは一人で泡箱発明して、ヒッグス粒子の存在をぶち上げて色々やってました。

 でもあまりに天才すぎて周りから妬まれ嫉まれイジメられ、クソマスゴミに叩かれたせいで扶桑を捨てました。

 死ねよ扶桑。あとマスゴミ。それ以来扶桑のメディアは顔も見たくないです。

 お陰でうちの取材は扶桑のマスゴミは完全出禁。近づいただけで殴ります。(実際キレて記者(朝◯)とケンカしてそれが直接原因で学会追放された)

 

 で、それ以来リベリオンのMITでお世話になってます。

 いやぁここは良いよ!クソうるさいメディアもいない、実力主義だし話の合う奴ら多いし。

 お陰ですでに人生の半分以上リベリオンで暮らしてます。ついでに扶桑国籍捨ててリベリオンに帰化してます。

 嫁さんもファラウェイランドから来た物理学者の同僚だし娘もずっとリベリオン育ちで自由主義、脳筋じゃなくて理論的思考が強い物理狂い。

 で、娘はウェイポイントからリベリオン陸軍行って現在501。

 階級は中佐。出世したなぁ…でも本人は俺と同じ物理学者になりたいらしい。やめとけって思うんだけどね。

 研究に没頭すると数日(酷い時には丸一か月)風呂入らないとかあるし、第一食えねえし。(前世は本当に安月給だった)

 

 今はリベリオンで教鞭取りながらどうにかして量子論に相対性理論ぶち込もうと四苦八苦してます。

 いくらアインシュタインとシュレディンガーとノイマンの助言があっても結構大変なんだよクソッタレ。

 あとその片手間で核兵器作ってます。核兵器って美しいよね…あの破壊力。あれこそ漢のロマン…(不謹慎発言)

 ただしデーモンコアはどうにかして止めてます。あんな優秀な物理学者を殺す装置作らせるか!

 

 

 

 

「お前、どの講義をさせる気だ?」

 

「e=mc^2ぐらいは最低やってくれ。」

 

 お前なぁ…多分因数分解も出来ない奴にそれ教えても意味ねえぞ…

 多分あいつら高校物理すらできねえぞ。

 

 

<設定>

名前:坂本秀樹

生年月日:1899年3月14日

肩書:マサチューセッツ工科大学特任教授

 扶桑の生んだ天才物理学者。

 かのアインシュタインに並ぶと言わしめた天才。

 16歳で一人で量子力学を完成させ、ニュートリノ、坂本粒子、中性子やその他各種物理学の発見を予言し坂本の宿題と呼ばれる予言はおよそ100年間全世界の物理学者がその理論を証明しようとした。

 また大のマスコミ嫌い。強引な取材をしようとした記者を殴り学会を追放されたこともある。

 娘はリベリオン陸軍中佐坂本・キャサリン・美緒中佐。

 名前の由来は湯川秀樹から。誕生日はアインシュタインの誕生日(ついでにホーキング博士の命日)




(今回の原作改変・独自設定)
・天才(マジ)
・閣下と同類
・量子力学
・なんかよくわかんないぐらい複雑な理論群(作者も理解できない)
・もっさん、扶桑人じゃない。
・もっさん、超理数系
・もっさん、ミドルネームがついた
・もっさん、リベリオン陸軍軍人
・マスゴミ(特に朝◯)死ね
・MIT
・扶桑から追放、やったね
・核兵器はロマン
・デーモンコアは死んでも作らせねえ



核兵器はロマン。
正直に言います。核兵器は必要だと思ってます。なぜか?だって世界で一番平和が担保される兵器って核じゃないか!
核の傘の元であっても平和なのが一番。


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マリアンさんのお父さん

「連邦議会は、国教を定めまたは自由な宗教活動を禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、ならびに国民が平穏に集会する権利および苦痛の救済を求めて政府に請願する権利を制限する法律は、これを制定してはならない。」

       ーーアメリカ合衆国憲法修正第一条


「私だ。」

 

『父さん、私だ。』

 

「なんだマリアンか。どうしたんだ珍しい。」

 

『今朝の父さんの記事読んだよ。

 民主主義への裏切り、絶対君主制に魂を売った者たち』

 

「で、感想は?」

 

『父さん殺されない?』

 

「はん、報道の自由の為ならば死など恐れんよ。」

 

 報道の自由は民主主義の根幹だ。

 これを捨てれば民主主義は死に至る。それを忘れちゃいかんよ。

 どうも初めましてニューヨーク・タイムズ編集局次席ベン・カールだ。

 今のは娘のマリアン。現役海兵隊員でウィッチでエリート部隊所属ってかまずマリンコ自体エリートだよ。

 え?俺の人生?それはガバメント・シークレットだ。それでも聞きたいのかい?なかなかの記者根性だねぇ…

 

 

 

 えー前世は某外資系新聞社の記者でした。

 で、ある日取材中に熱中症でぶっ倒れてそのまま逝きました。

 気がついたらこうなってました。

 

 で、この世界でも俺はジャーナリストを目指した。

 でもまあ色々あったね。うん。父親は政府の下級官吏って家で夢がジャーナリストは割と普通だった気がする。

 で、ワシントンD.C.のジョージ・ワシントン大学在籍時に俺の最大の情報源と出会う。

 まあそいつの名前は言えないね。だって今回の特ダネだってそいつと俺が仕組んだ大博打だし。

 ま、次のネタでそいつ破滅だけどな!だってそいつオーバルオフィスを盗聴してんだぜ!

 

 まあとにかく大学でそいつと出会って卒業、卒業後はワシントン・ポスト紙で働き始めたんだけどそこで俺は先んじてある特ダネをすっぱ抜く。

 

 ティーポット・ドーム事件

 

 世間ではあまり知られてないけどアメリカ史ではニクソンのウォーターゲート事件以前最大の汚職事件の一つ。

 当時合衆国が持っていた油田を“入札なし”で“不当に安く”民間に貸し出しその際に内務長官に貸し出した石油会社の社長が無利子で融資を行った事件。

 これが原因でハーディング政権の悪名さを不動の物した。

 で、俺はこれを史実よりも早くすっぱ抜いてワシントン・ポストのトップニュースとして報道、さらに先んじて史実では消された資料の一部を入手し報道、結果その年の内に内務長官のフォールは辞任からの逮捕された。

 さらにそこから掘り下げてハーディング政権下の数々の悪行を次から次へと報道して俺の名前を一躍全リベリオン中に轟かせた。

 

 この腕を見込まれて俺は翌年にニューヨーク・タイムズに移籍した。

 残念ながら俺はワシントン・ポストみたいな(当時)中堅地方紙よりニューヨーク・タイムズみたいな大手地方紙のほうがいいんだ。

 え?NYタイムズって地方紙なの?ええそうですよ。というか現代でもアメリカって全国紙2紙しかないよ。

 

 で、この頃俺は結婚した。お相手は元マリンコの記者志望だったやつ。

 ちょっと前の戦争に行ってそこで従軍記者を見かけて従軍記者の書いた記事に感動して戦争が終わって記者を目指してうちに入った。

 でもこの時代、いくら史実よりマシとはいえ男女差別が激しいんで苦労したんだよ。

 それで俺が慰めたり俺の取材の手伝いとかさせてたらいつのまにか結婚してた。

 まあそれ以降も俺の相棒(兼ボディーガード)として色々やったよ。

 

 NYタイムズでも色々やったなぁ…

 特に思い出深いのが一番最初のスクープ、シカゴ市上層部とギャングの癒着関係のニュース、さらに全国の主要都市の上層部の汚職。

 結果シカゴはおろか全国のギャング、政治家、官僚から全力で恨まれました。やったね!

 で、20回以上殺されかけました。でも全部妻が守ってくれた。流石元マリンコ。ちなみにその一件で妻は特別にNYタイムズの記者に昇格、うちの記者が危険な取材に行くときは妻がボディーガード代わりについて行くようになった。

 まあそのせいか嫁さんがなぜか柔術、フェアバーン・システムマスターしてる。多分喧嘩したら勝てない。というか死ぬ。

 まあ今まで一度も喧嘩したことないんだけどね。

 でもなんで格闘術・護身術娘にまで教えるんですかね?

 

 で、上も流石にヤバイと感じたのか俺を大西洋を挟んだロンドン支局の支局長に大抜擢した。

 勿論ボディーガード代わりに妻も一緒に赴任したけど。

 そこではやっぱり数々の特ダネをすっぱ抜いてきたね。

 

 それから数年してギャングの大半が俺の記事を見た世論に押されて全員牢につながれた。

 で、やっとこさ安全だと思って本社が俺を戻した。

 それからは本国で色々やった。

 汚職、不倫、不正などなど。

 で、また戦争が始まってこっちも従軍記者を何人も送った。そして何人かは生きて戻ってこれなかった。

 それを知った時は正直辛かった。いくら言論の自由という民主主義の根幹の為とはいえ死地に送ったのは申し訳なかったね。

 

 同じ頃娘が海兵隊に入った。で、ウィッチになって色々やって今エースらしい。

 何度見てもうちの娘が俺の新聞の一面広告やってるのがすごい違和感ある。

 最初にそれが来た時なんて初めて鼻からコーヒー吹いたよ。

 

 で、この戦争の間俺が追っかけてたのが史実レッドセル。

 え?別世界線だとオラーシャ壊滅からのカールスラントが全部奪い取った?

 残念ながらこの世界だとオラーシャ壊滅して宙ぶらりんになったこの組織をガリア王党派が丸ごと奪って使ってるらしい。

 だけど全員がなかなか尻尾を見せない上にFBIの秘密調査も限界がある。そこでディープスロートは俺たちを使った。

 存在をリークし、口止めするが先走った俺たちが一面記事にする。

 そうすればこの子知恵の回る裏切り者を全員白日の元に晒せるわけだ。

 

 で、その記事はつい先日一面記事で報道させて頂きました。お陰で現在世論は沸騰中。

 なにせ自由と民主主義を標榜するこの国にブルボンの幽霊がいた、それも政府の中枢にだ。

 この衝撃は今ワシントンを、ホワイトハウスを揺るがしてるよ。

 オーバルオフィスではFDRがディープスロートを直接呼びつけてこの裏切り者どもを一匹残らずこの国から追い出せとか命令したらしい。

 その上連邦議会ではこの件に関する公聴会、さらには与野党上院下院問わない多くの議員が集まって調査を始めたらしい。

 

 

 

『ところで父さん、この情報源ってなんなんだ?』

 

「ディープスロート、としか言えないね。お前が記者になったら分かるよ。」

 

『そう、また今度父さん』

 

「娘からか。」

 

「ああ、JE。最後にお前のこと聞かれたよ。全く俺に似て記者の勘だけは鋭い奴だよ」

 

「無論はぐらかしたんだよな?」

 

「ああ。まだ暫くはお前さんには協力してもらわないとな」

 

 まあ次でお前の政治生命は終わりだがな。J・エドガー・フーヴァー。

 覚悟してろジャーナリズムの恐ろしさとやらを。

 まあその前にケネディ一家の禁酒法違反、汚職、ギャングとの癒着を報道しますか。

 

 

 

 

<設定>

名前:ベン・カール

生年月日:1895年6月13日

肩書:ニューヨーク・タイムズ編集局次席

 リベリオンのジャーナリスト。

 1920年代のティーポット・ドーム事件に始まり各地の主要都市の汚職、民主主義の裏切り者をすっぱ抜いたことで知られるやり手ジャーナリスト。

 報道の自由は民主主義の根幹を成し報道の自由が消えると民主主義が消えるが持論。

 娘はマリアン・カール海兵隊大尉

 またディープスロートと呼ばれる政府の重要人物を協力者として使っていたことでも知られる。

 その正体については諸説あるが1946年にホワイトハウス盗聴事件で失脚したJ・E・フーヴァーが最有力候補とされてる。

 名前のモデルはベン・ブラッドリーとベン・ベンバグディキアン

 誕生日はペンタゴン・ペーパーズがNYタイムズで初めて報道された日から。




(今回の原作改変・独自設定)
・ワシントン・ポスト
・ニューヨークタイムズ
・ティーポッド・ドーム事件
・フーヴァーの悪行
・ディープスロート
・主要都市の汚職
・民主主義への裏切り
・フェアバーンシステム
・ケネディ家の癒着
・報道の自由



民主主義には報道の自由が絶対に必要だと思う。
だけどそれは好き勝手報道していいことではないと思う。


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ハインリーケさんの許婚

注:謎の糖分回(まあ題名からそうだよね…)


姫さまってザイン=ヴィトゲンシュタイン=ザイン家出身なのかザイン=ヴィトゲンシュタイン家出身なのかどっちなんだろ?(これ小さいどころじゃない違い。元々後者の一族がザイン伯爵家の所領を相続して前者の家になった。ちなみに元ネタの方は前者出身。前者のザイン=ヴィトゲンシュタイン=ルートヴィヒスブルク家出身)


「ハインリーケ、久しぶり。元気にしてた?」

 

「ヴィリの方こそ元気じゃったか?」

 

「元気だったよ。まあ君がいないと色々大変だけどね」

 

 忙しかったからしばらく会ってなかったけど元気そうだな。

 全く遺産相続とかこの手のことはハインリーケの方が得意でしょ?早く戻ってきてくれないかな。

 どうも初めましてヴィリバルト・ヘルマン・レオポルト・アウグスト・フリドリン・ルドルフ・テオドール・フュルスト・フォン・バイエルライン・ツー・ロイタースハウゼンです。長いんでヴィリでいいですよ。

 で、目の前にいるのが親父の遺言で初めて許嫁だと言うことを俺が知った唯一無二で最高の親友で幼馴染だった筈のハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ザインです。長い?知るかよ。

 

 

 

 前世は普通の民間人でした。

 特に大したこともなくドイツ語を学んでドイツに数年留学した程度でした。

 で、ある日会社の帰りに階段から踏み外して転がったらこうなった。

 

 こちらではフュルスト・フォン・バイエルライン家というバイエルン王国の名門貴族家に生まれました。

 前世ではドイツ語とドイツ史を専攻してドイツに留学してたんでバイエルン王国は勿論知ってました。

 

 ドイツ第2帝国というとヴィルヘルムの帝政と思われてますけど、実際はあれ単なるプロイセン王国を長とするドイツ諸侯の集まり的側面があるんです。

 なんで帝国内にはバイエルン王国、ヴェルテンベルク王国(この国の最後の宮宰がナチスの内務大臣コンスタンティン・フォン・ノイラート、さらに最後の侍従長がクラウス・フォン・シュタウフェンベルクの父親アルフレート・フォン・シュタウフェンベルク)、ザクセン=コーブルク=ゴータ公国(この国の公家ザクセン=コーブルク=ゴータ家は初代ベルギー王レオポルト1世やヴィクトリア女王の王配アルバートを輩出、さらに第3代アルフレート、第4代カール・エドゥアルトはヴィクトリア女王のそれぞれ子供、孫にあたる血縁だけはトンデモナイ家)などなど大小様々な王国、大公国、公国、侯国、自由ハンザ都市(実は現代まである。なんで正式にはハンブルクは自由ハンザ都市ハンブルク)が乱立してた。しかも恐ろしいことにこれらの国、色んなところに飛び地があった。

 

 で、勿論こんなに乱立してたら規格とか色々無茶苦茶でした。そのためMG08/15がすべての地域で使われてたのが珍しいぐらい、なんでドイツ語の辞書に08/15(ヌル・アハト・フェンフツィーン)と言う単語が乗るぐらいです。

 これどう言う意味かと言うと凡庸なもの、月並みなもの、時代遅れなもの、規格、標準のスラングです。

 まあハンス・ヘルムート・キルストの戦争小説08/15で知った方もいるかも。

 

 まあこの話は置いといて我がバイエルライン侯爵家はバイエルン王国の外れにあるロイタースハウゼンに所領を持ち一応城も持ってます。

 城?城です。あ、でもノイッシュヴァンシュタイン城みたいなのじゃなくて屋敷って感じだけど。

 それでも城は城です。

 とにかく所領だけでなくバイエルライン侯爵家は代々バイエルン王国の宮宰や宰相などを輩出してきたとんでもない家。

 実際親父バイエルン最大の銀行の頭取だし、母方の従妹がリッペ侯国に嫁いでたり、祖父は元宮宰、祖母はバイエルン王家の出身、叔父が陸軍大将とかいうふざけたレベルにございます。

 ついでに世界中に資産がある。知ってる限りだと確かIGファルベンとメッサーシュミット、メッサーシャルフの大株主だし各地に不動産持ってる。

 

 で、僕とハインリーケの馴れ初めについては簡単な話、親父の知り合いの娘さんでよく遊びに来てた。

 それでいつの間にか幼馴染からの親友になってた。正直に言って今までハインリーケのことを女性とかそういう目で見たことないです。

 気心知れた親友、そう思ってた時期もありました。親父がガンで急死するまでは…

 

 去年、父が末期の肺ガンだとわかりその数か月後に亡くなりました。

 死去した後遺言書を読んで初めてハインリーケが許嫁で、よくうちに遊びに来てたのもそれの準備のためだったことを教えられました。

 この話に衝撃を受けて暫くふさぎ込んだ。

 半信半疑で訳も分からず悩んだね。

 で、親父の葬儀の時に参加してたハインリーケにそのことを話して泣きついた。この話が嘘だと思いたかったから。

 でもそれが真実で現実でハインリーケも知っていたことを教えられた。

 それでショックで部屋に閉じこもってハインリーケとも絶交しようとしたけど逆にハインリーケに叱責されて立ち直った。俺はただの一般人じゃなくてカールスラント有数の大貴族家の当主で総資産12万ドルの資産家だってことに。

 で、その後何故かプロポーズみたいなこと言った。

 とにかく中身が一般人だからハインリーケ程責任感への耐性が無かったし他に頼れる人がいなかった、それにもしかしたら僕は元々ハインリーケのことが好きだったのかも。

 まあ今の所は一応お付き合いしてるって感じかな?ハインリーケとそのお義父さんには感謝してもしきれないよ。

 だって親父から相続した資産とかの手続き手伝ってくれたし後見人として色々手伝ってくれてるからね。

 まだ学生なのに元領民の世話とか不動産の管理、株式の管理なんて全部できるわけないでしょ。

 

 

 

 

「ヴィリ、ちゃんと領主としての務めをしてるのか?

 貴族の家に生まれたのだからちゃんと務めを果たさんといかんぞ」

 

「大丈夫だよハインリーケ。もう昔とは違うからさ。

 もう逃げたりしないよ。君からもね。」

 

「なんで妾から逃げるのじゃ。妾はそなたの妻になる人じゃぞ」

 

「冗談だって」

 

 もう逃げたりしないよ。責任からも、君からもね。

 

 

 

 

(設定)

名前:ヴィリバルト・ヘルマン・アウグスト・フリドリン・ルドルフ・テオドール・フュルスト・フォン・バイエルライン・ツー・ロイタースハウゼン(通称:ヴィリ)

生年月日:1928年6月6日

 バイエルン王国の名門貴族家バイエルライン侯爵家の若き当主。

 父親はバイエルン銀行頭取でメッサーシュミット社とメッサ―シャルフ社の筆頭株主だった人物。

 父親の急死により15歳で当主を継いだ。世界中に資産を持ち総資産額は12万ドルといわれる。

 名前の由来はヴィリバルト・フォン・ランゲルマン・ウント・エレンカンプ大将とヘルマン・フォン・オッペルン=ブロニコフスキー少将とフリドリン・ルドルフ・テオドール・リッター・ウント・エドラー・フォン・ゼンガー・ウント・エッターリン大将とフリッツ・バイエルライン大将。

 誕生日は皆さんご存知最も長い一日ことD-DAYからです。




<今回の独自設定・原作改変>
・ハインリーケの許嫁
・バイエルン王国
・フォン・バイエルライン家
・15で大富豪(ただし相続)


ドイツ第二帝政に関する知識がそれなりにあるとカールスラントが見かけ以上に弱いことが理解できると思う。
というのも第二帝政下では各地の部隊と規格統一が全くできてなかった。(実はドイツ初の全国統一工業規格は1918年に制定されたMG08/18の遊底のパーツが最初)
さらに言えば現代でもドイツ語は地域差がエグい(北部ドイツ語とスイスドイツ語が全く違う言語に聞こえるとか言う話がある)し料理も地域差が酷い(ドイツ軍の糧食関連の書類でやたら材料・レシピが多いのは地域差が原因。地域によって使う材料作り方が違うとかザラ)

ちなみにストパンキャラの出身地がどこの地域になるかと言うと
バルクホルン:プロイセン王国(東プロシア現ロシア領カリーニングラード州)
ミーナ:プロイセン王国(ポーランド南部現ポーゼン)
ハルトマン:ヴェルテンベルク王国(現ヴェルテンヴェルク州)地味にシュタウフェンベルクと同郷)
意外とバラけるというか方言になると多分ハルトマンとバルクホルン、意思疎通できてないと思う(おそらく日本語に直すと南部弁と静岡辺りの方言になる)。ミーナはその中間だと思いたい…(栃木弁辺りになるのかな?)
誰かカルスラ組が方言で話すSSください。(なおそうする場合ドイツ語と日本語の方言の知識が必要な模様)


一応解説しますけどドイツの貴族制では大公・公爵・侯爵(フュルスト)・伯爵(グラーフ)・男爵(フライヘア)・騎士(リッター)・無しみたいな爵位の順番になる(筈だった気がする)
ちなみにそれぞれの爵位の代表的な人物をあげると
侯爵:オットー・フォン・ビスマルク
伯爵:フェルディナント・フォン・ツェッペリン、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク
男爵:マンフレート・フォン・リヒトホーフェン、フォン・ブラウン
騎士:ヴィルヘルム・フォン・レープ、オイゲン・フォン・ショーベルト、アルブレヒト・フォン・クルインハイム
で、フォンは貴族の称号で英語のofにあたる語。
ちなみによく似た単語でツー(姫様はこっちに入る)があるがこれも大体同じ。明確に何処何処を支配している地域を明示する意味がある。
フォン・ウント・ツーというのもあるがこれは名字と支配地域の名前が同じ場合に使われる。(例:リヒテンシュタイン家は正式にはフォン・ウント・ツー・リヒテンシュタインになる。)
ツーの代表的な人物だとヨシアス・ツー・ヴァルデック=ピルモント(親衛隊大将)、フォン・ウント・ツーだとハンス・アダム2世(現:リヒテンシュタイン公)
さらにそれとは別にフォンとツーを重ねる場合もある。
メッテルヒニがその例
クレメンス・ヴェンツェル・ロタール・ネーポムク・フォン・メッテルニヒ=ヴィネブルク・ツー・バイルシュタイン(メッテルニヒのフルネーム)

さらに言えばドイツの貴族家の種類って幾つかある。有名なのはユンカー(エルベ川以東の新興貴族)だけどそれ以外にドイツ化したポーランド系(オッペルン=ブロニコフスキーやデム・バッハ・ツェレウスキーが例)、その他諸邦系(シュタウフェンベルク伯爵家もヴェルテンベルク王国系)、バルトドイツ系などなど…


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続ハインリーケさんの許嫁

超久しぶり回
ヴィリ君がノーブルウィッチーズに来ます

糖分がすごいです。


 久しぶりですヴィリバルト・ヘルマン・アウグスト・フリドリン・ルドルフ・テオドール・フェルスト・フォン・バイエルライン・ツー・ロイタースハウゼンです。

 いま、ガリアの506の基地にいます。

 一応アポ取ってからハインリーケのところに行こうとしたんだけど、506の前で待ち合わせなのに誰一人いません。

 どうなってるんですかね?

 

「506ってここで合ってるよな?

 地図と近所の人の話だとここの筈なんだけどな?」

 

「おい、何してる?」

 

 地図を確認していると後ろから話しかけれた。

 振り返るとそこには何故かリベリオンの軍服を着たハインリーケがいた。

 

「あ!ハインリーケ探したんだよ!」

 

「は?誰があの貴族さ…」

 

「久し振り!元気にしてた?手紙だけだと不安だから来ちゃった!

 ちゃんとご飯食べてる?ガリアには慣れた?友達出来た?寂しくない?お金ある?今度いつ帰る?」

 

 ハインリーケの手を取って久し振りに会話できる喜びからつい機関銃のように質問をする。

 それにハインリーケは何故か顔を真っ赤にして混乱したような表情をする。

 するとハインリーケが口を開いた。

 

「ちょっと待て!お前勘違いしてるぞ!」

 

「え?」

 

---------

 

 その頃セダンでは

 

「大尉〜どうしたんですか?さっきからイライラしてるようですけど」

 

「ああ黒田、今日妾の将来の旦那が来るのじゃ。」

 

「旦那…旦那さん!?」

 

「そうじゃ、妾の許嫁じゃ。

 だが、遅いのぉ…予定だと30分前には来てるはずなのじゃが…」

 

 セダンでハインリーケと黒田が誰かを待っていた。

 すると後ろからロザリーがやってきた。

 

「ハインリーケさん?ディジョンからちょっと…」

 

「なんじゃ?」

 

---------

 

『このド阿保がー!!!何でよりにもよってディジョンとセダンを間違える!』

 

「ごめん、ハインリーケ。

 現地の人に聞いてたらこっちに案内されてさ、知らなかったからその…」

 

 ハインリーケが電話越しで僕を怒鳴る。

 この基地のジーナさんが問い合わせたところ、間違ってセダンではなくディジョンに行っていた事が判明。

 その結果現在ハインリーケからお小言貰ってます。

 

『ヴィリ!妾が迎えに行くからそこから一歩も動くな!』

 

「はーい、じゃあね」

 

 電話を切ると後ろにいたB部隊の人たちに頭を下げる。

 

「すいません、僕の勘違いでこんな事に巻き込んでしまって」

 

「いや、つい2週間前にも同じような事があったからな。

 迎えが来るまでゆっくりするといい」

 

「ありがとうございます、ジーナさん」

 

 隊長のジーナさんの優しさに泣きそうになる。

 なんて優しい人なんだ。

 

「なあ、ところであんたあの貴族とどういう関係なんだ?」

 

 するとさっきハインリーケと間違えたマリアンさんがハインリーケとの関係を聞いてきた。

 

「まあ簡単に説明すれば許嫁かな」

 

 それを話した瞬間ソファに座ってコーラを飲んでいたカーラさんが噴出しその向かいに座ってたジェニファーさんは固まり、マリアンさんは驚愕した目で見る。

 唯一ジーナさんだけが落ち着いていた。

 

「「い、許嫁!?」」

 

「あの姫さんの許嫁!?」

 

 なぜかマリアンさんだけやたら強い口調でハインリーケの事を言う。

 

「そうですけど、何か問題でも?」

 

「じゃあお前は貴族なのか!?」

 

 マリアンが大声で聞いた。

 それに僕は素直に答える。

 

「ええまあ、バイエルン王国のですけど。

 一応フェルストの爵位も持ってますし叔父はバイエルン王、父親は元バイエルン銀行の頭取、先祖を辿れば選帝侯やら将軍やら元老院議員やら皇帝やらがいっぱい出てきますよ」

 

「え、マジモンどころか超お偉い人じゃ…」

 

 僕の話を聞いてカーラさんがドン引きする。

 言われてみれば超お偉い人だ。

 するとマリアンさんが嫌味を言ってきた。

 

「貴族様にはここの空気はさぞ居心地悪かった…」

 

「いえいえ、むしろこっちの空気の方が肌に合いますよ。

 形式張った事を考えずマナーやエチケットをあまり考えなくていい、それにいかにも“普通”。

 正直僕が生きたかった世界そのものですよ、努力次第で好きなように暮らし、好きなように食べ、好きなように生きて本当に愛する人と結婚する、僕が生きたかった人生、僕みたいな貴族としてのしがらみに囚われ欲しくもない高貴なる義務とやらを課せられるのとは違っていいですよ。

 きっと隣の芝はなんとやら何でしょうけど…

 あ、すいません。客人なのに愚痴ってしまって」

 

 何故か気がつけば自分の生い立ちを愚痴っていた。

 僕は貴族の家に生まれただけの凡人、責任感から義務感から逃げたい、子供の頃から何不自由は無かったが事実上籠の中の鳥だった。

 前世はこんな人生を夢見たはずだったのに。

 

「貴族も、大変なんですね…」

 

「ええ。君たちが思ってる以上に色々とね。」

 

 ジェニファーさんが同情してくれた。

 するとカーラさんが肩を叩いてきた。

 

「じゃあ、今はそういうのは全部忘れて楽しんじゃいなよ!

 コーラ飲む?」

 

「飲みます、というか大好物です。

 父からはそんなはしたない飲み物を飲むなとか言われてましたけど好きなんですよ」

 

 実は貴族なのにコーラが大好きなんですよね、僕。

 カーラさんが持って来たコーラを開けると飲む。美味い。

 

「あー、美味しい。久しぶりに飲んだけど美味い」

 

「だろ?もっと飲めよ!」

 

「いただきます」

 

「こいつ本当に貴族のクソ野郎か?」

 

 カーラさんからさらにコーラを貰っていると横でマリアンさんが何か言ってる。

 

「ええ、まあ。

 マリアンさん、もしかして僕の事嫌ってます?」

 

「ああ、貴族のろくでなし共は全員嫌いだ!あ…」

 

 マリアンさんが叫んだ。

 そして自分がとんでもない事を言ってしまった事にすぐ気がついたようだった。

 

「分かってます、貴族が嫌いな人間だっています。

 誰もが好いている訳ではない事は理解してますから」

 

 そのぐらいは理解してるつもりだ。

 マリアンさんをフォローするが本人は申し訳なさそうな表情をする。

 すると外からエンジン音が聞こえてきた。

 

「誰だ?予定にはないが?」

 

 すぐにジーナさんが外の様子を見に行った。

 そしてそれから2分もしない間に外が騒がしくなった。

 

「なんだ?」

 

「何かあったんですかね?」

 

 カーラさんと僕がそういった直後、ドアが蹴破られた。

 

「ヴィリ!どこじゃ!」

 

「え?ハインリーケ?」

 

 入ってきたのは機関砲を持ったハインリーケだった。

 

「ヴィリ!無事じゃったか!

 変なもの食わされてないか?盗まれなかったか?襲われなかったか?」

 

「ハインリーケ、ここの人はそんなことしないよ」

 

「ヴィリ、お前ら、ヴィリに何かした奴はいるか

 いるなら妾自らミンチにしてハンバーガーにして食ってやるぞ」

 

「「ひ!」」

 

 ハインリーケはカーラさんやマリアンさん、ジェニファーさんに機関砲を向け恐ろしいオーラを醸し出す。

 

「さぁ、死にたい奴はどいつじゃ?

 丁寧にミンチにしてやろうぞ」

 

「ハインリーケ、何もしてないから武器降ろして。

 怖がってるよ」

 

「ヴィリ、そなたのいいところは妾とは真逆の優しいところじゃがそなたは優しすぎるんじゃ!」

 

「じゃあ僕を信じれないの?」

 

「う、それは…」

 

「だから、何もしてないしされてないから武器を降ろして」

 

 僕が説得するとハインリーケは武器を降ろした。

 そして僕を力いっぱい抱きしめた。

 

「ヴィリ!元気じゃったか?怪我はないか?お金はあるか?ちゃんと飯食っとるか?

 妾がいなくて慣れたか?寂しくないか?今度いつ来る?」

 

「ハインリーケ!元気だよ、怪我もない、お金には困ってないしお義父さんには感謝してもしきれないよ、ちゃんと食べてる、慣れないに決まってるよ君がいないと僕は駄目だから、寂しいよ君がいなくて…」

 

 僕も負けじと抱き着く。

 

「ヴィリは甘えん坊じゃな」

 

「僕が頼れるのは君だけだからね。

 それと、もうちょっと場所考えた方がよかったかな?」

 

 ふと周りを見るとB部隊の人たちが冷やかしたり目を逸らしたりしていた。

 

「あ、そうじゃな、ヴィリ。

 ここでは他の人たちには毒じゃな」

 

---------

 

「じゃ、じゃあ、ヴィリさんはカールスラントの大富豪で大尉の婚約者なんですか!?」

 

「ええ、そうですよ、ミス黒田。」

 

「あの大尉がなぁ…」

 

「偽物じゃない?」

 

 しばらくして、どういうわけか506のセダン基地に506の皆さんが勢揃いしていた。

 黒田さんが驚いて確認し、アドリアーナさんはにやにやしながらハインリーケをみてイザベルさんは何かジョークを言っている。

 

「偽物なわけないじゃろ!疑うのなら貴様をステーキにしてやるぞ!」

 

「落ち着いて、ハインリーケ」

 

「分かっておる、ヴィリ。

 ところで、ヴィリはどうして来たんじゃ?」

 

 するとハインリーケが聞いてきた。

 

「実はさ、来月からランスにあるランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学のシャルルヴィル=メジエール校に留学するんだ。

 それでしばらくお世話になるよ、ハインリーケ。」

 

 実は大学を二年飛び級してるので今大学二年生なんですよね。

 それで来月から再開する近くのランス大学のシャルルヴィル=メジエール校に留学するんです。

 するとハインリーケが驚いた表情をして問い詰めてきた。

 

「ヴィリ!妾はそんなこと一言も聞いておらんぞ!

 何でそんな重要な事を言わなかったのじゃ!」

 

「ごめん、驚かせようと思って…つい」

 

「ついで済む事じゃないぞヴィリ!

 第一隊長が…」

 

「ごめんなさい、実は上から許可が下りてるの貴方たちには黙ってたの。」

 

 グリュンネ隊長がすでに許可を貰っていることを話した。

 それを聞いてハインリーケは唖然としていた。

 

「ヴィ、ヴィリ…はぁ、まあ妾と一緒にいる時間が長くなると考えれば悪い事ではないじゃろ…

 で、どのぐらい留学するんじゃ?」

 

「一応来年の4月までだね。

 つまり1年以上一緒にいれるよ、ハインリーケ!」

 

 そう言ってハインリーケに抱き着いた。

 ふと僕はあることに気がついた。

 

「ところで、なんでB部隊の人もいるの?」

 

「実は明後日、合同演習をやるの。」

 

「それでヴィリさんをこちらにお連れするついでに移動しに来たんです。」

 

 グリュンネさんとジーナさんが説明してくれた。

 へぇ、明後日演習なんだ。

 

「ハインリーケが活躍するところ楽しみにしてるよ」

 

「任せておれ、妾が平民のリベリアン共に負けるわけないじゃろ。

 ましてやヴィリが応援するんじゃ、506が束になって襲ってきても返り討ちにしてやるわ」

 

 ハインリーケが威勢のいい事を言う。

 だがしかし、この時はまだ知らなかった。

 僕がガリア中を巻き込む陰謀に巻き込まれることを…




<今回の独自設定・原作改変>
・賢いヴィリ(飛び級してる)
・ランス大学
・ヴィリ、ハインリーケとマリアンを勘違いする。
・優しいヴィリ
・コーラ好き



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宮藤さんの弟(ただし双子)

おい、誰だよ俺の脳内にシスコン拗らせた淫獣とかいうアイデア吹き込んだやつ出てこい!


「一体何でこうなったんですか?坂本さん」

 

「お、お前の姉がな…」

 

 なんで今、赤城に乗ってるんだろ?

 どうもはじめまして淫獣の双子の弟で世にも珍しいウィザードとやらの宮藤圭一です。

 多分バカ姉に拉致られて赤城に放り込まれてブリタニアに向かってます。

 なんでこうなったんだろうね?

 

 

 

 前世は普通のオタクでした。

 大学での専攻は統計学でした。

 で、ある日オタク狩りに遭遇して強盗殺人で殺された。おう酷い死に方だな。犯人はその捕まって終身刑になったらしい。

 そして生まれ変わって淫獣の双子の弟。しかもウィザードとやら。

 使い魔はスズメ、固有魔法は計算。とにかくあらゆるものを数学的に解析、計算するという言わば人間スーパーコンピューター。お陰で数学の成績無茶苦茶いいです。

 

 え?ウィザードって存在しないんじゃ…実は結構存在します。

 というのも個人的には遺伝子系の話が絡むんだと思いますけどある一定の割合でウィザードは出生します。

 割合的には各地で誤差があるけどまずウィッチそのものの出生率が平均で大体10.5%、これ地域差が結構あって最も高いのがカールスラントの12.3%、次に扶桑の11.9%、リベリオンの11.89%と続く。

 で、この割合そのものは世界的に見てここ数十年世界的に上昇傾向、特に20世紀入ってからは特に増えてる。ウィッチじゃなかった家に突然ウィッチが誕生するというのも結構ある。

 

 その中でウィザードというのはある一定の割合、生まれる。

 その割合は世界平均1.2%、最も高いのがリベリオンの2.5%、次にオラーシャの2.45%、スオムスの2.3%と続くわけ。

 ちなみに扶桑は1.15%で世界平均より少し少ない。

 ウィザードの特徴の一つがあらゆる面でウィッチより有利ということ。なんでも昔から一人のウィザードは100人のウィッチに勝るとか言う話があるらしい。

 ただ、だからといって戦争に積極的に投入される訳でもなくむしろマイノリティであるため戦争に投入されるどころか逆に徴兵免除とかいう扱いを受けてる。

 理由はマイノリティなのもあるがウィッチ部隊の編成の基本が女性前提、軍上層部の偏見、もしウィッチと結婚した場合その子供は強力なウィッチになることがあると言った話が原因。

 まあある意味政治的な話が色々あるんですよ。

 

 で、ウィザードが生まれる確率はそれほど高くないんだけどある特定の条件下ではかなり高い。

 その条件というのが双子であること。

 一卵性、二卵生問わず双子で片方がウィッチの場合約80%の確率でもう片方もウィッチらしい。

 この条件はウィザードにも適応されて約15%の確率で片割れがウィッチの場合もう片方の男子もウィザードとなるらしい。

 で、俺はその15%に入る。

 

 え?なんで淫獣に拉致られた?すごい単純な話、拗らせてる。なにを?シスコンを。

 ええシスコンです。某脳筋お姉ちゃんの妹だったはずなのにシスコンです。ねえ誰か助けて…

 確かによく「ブリタニア行きてーロンドン観光してーバッキンガム宮殿行きてー大英博物館見に行きてー」とか言ってましたけど拉致られて行っても嬉しくも何ともねえよ。

 え?親父に付いて行かなかったのか?俺まだ死にたくない。21世紀迎える前に死にたくない東〇できる前に死にたくないコミケできる前に死にたくないんです。

 

 

 

 

 

「坂本さん、シンガポール着いたら下ろして帰りの船代ください。」

 

「あ、ああ…」

 

 はぁ…姉の荷物持ちで横須賀軍港に行ってそこで気絶して気が付いたら船の上ですか…

 とりあえずシンガポール着いたら下りよ。

 

 

 

 シンガポール港で下りようとしたら姉に部屋に閉じ込められた。

 最終的に坂本さんと完全武装の水兵さんに助けられた。なんかごめん。

 

 

 

 

 

 

(設定)

名前:宮藤圭一

使い魔:雀

固有魔法:計算

 宮藤の弟(双子)

 数学が得意。以上。

 姉がシスコン拗らせてなんやかんやで酷い目に合ってる。合掌。




(今回の原作改変・独自設定)
・ウィッチの出生率
・淫獣、シスコンを拗らせる
・弟、姉に拉致られる
・ウィザード
・統計学的ストパン



なんだよこの誰得すぎる話…シスコン拗らせる淫獣とか誰が見たいんだよ…なあ

これで501はルッキーニだけか…
どうしよ…イタリアってメシと服と女好きとバカとヘタレのイメージしかない…
とりあえずパスタ食ってから考えよう(アンツィオ並感)


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グリュンネさんのお兄さん(双子)

グリュンネさんに良き理解者を与えて胃を優しくしたかった(一番の問題児じゃない?とか言わない)


「で、こっちの書類がこうでこれがこっちだな」

 

「おい!ハインリーケ!ケンカするなら外でやれ!」

 

「黒田!募金と称した詐欺をするな!何が詐欺じゃねえだ!法廷で会おう」

 

「アイザック!テメェまた変なジョークで姉さんの胃決壊させようとしただろ!」

 

「兄さん、そこまでしなくても…」

 

「姉さん、姉さん子供の頃から胃が弱いんだから無理しないでよお願いだからさ。

 全部俺がやるからさ。」

 

 もぉほんと姉さん無理しがちで俺以外には頼り下手だから心配なんだよ…

 どーもはじめましてエルキュール・ド・エムリコート・ド・グリュンネ少佐です。

 で、隣でダージリンのストレートティー飲んでるダー様擬きは俺の双子の妹(でも互いに姉さん兄さんって呼んでる)のロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネです。

 長い?ベルギカのガリア語圏だから仕方ないね

 

 

 

 

 

 えー前世はただのFPS好きのオタクでした。

 ある日会社に向かってる途中に駅の階段を踏み外して死にました。

 で、こうなった。

 

 一応世にも珍しいウィザードってやつでね。

 使い魔はベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア、固有魔法は誤認。自分を全く別のものに誤認させる能力。

 お陰様で潜入とか得意でよくこの能力使って巣に侵入してぶっ壊してます。

 べトコンのトンネル狩りの米兵かよ。

 

 で、双子の妹もウィッチなんだが色々抜けてるし胃が弱いしで子供のころから不安すぎる。

 おかげで子供のころから支えてきた。

 妹が軍に入る時も一緒に入って一緒の部隊に所属した。

 ソウルサバイバーポリシー?そんなのベルギカ軍にねえよ。というかそれ出来たの42年に巡洋艦ジュノーが撃沈されたときにサリヴァン兄弟が戦死したのが理由じゃん。

 

 それで軍に入ってヒスパニアに妹共々従軍したんだがそこで楽しさに目覚めた。

 なんの?戦争の。

 ああ素晴らしいではないか!

 なぜみんな平和を望む?これほど楽しいことはないぞ!

 あの少佐殿の行ってることがよくわかったよ。素晴らしい!

 

 で、ヒスパニアで名を上げた後しばらくは退屈な平和の中を暮らしてた。

 その間はクッソ暇。暇すぎて死にそうだった。だって楽しくないもん。

 アウロラさんの元ネタの人とかが戦後酒に溺れた理由がよく分かった。

 だってこの間俺、姉さんに心配されるぐらい酒に溺れたりしてたもん。

 

 で、数年後念願の戦争が始まった。

 すぐに俺は最前線に志願、そこで大暴れしてました。

 そこで原作キャラといっぱい合ってますが全員地上で出会った場合は好印象持つみたいだけどいざ戦いが始まると全員にドン引きされた。

 何やったか?別に何もやってねえよ。

 「いいぞベイベー!逃げるのはネウロイだ!逃げないのはよく訓練されたネウロイだ!」とか「フウハハハハハハー!全く戦争は地獄だぜ!」とか「朝の硝煙の匂いは最高だ」とか「ネウロイはサーフィンをせん」とか「石器時代に戻せ」とか「簡単さ動きがノロいからな!」とか「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」とか「ネウロイだろ!コア置いてけ!」とかその他諸々のことを叫びながらネウロイを片っ端から落としてただけでドン引きされた。何か悪いことしたか?

 

 いやあ楽しかったよ戦争は!撤退戦に特殊作戦、防衛戦に電撃戦なんでもありでさ!

 ダイナモなんて最高だったよ。あれ以上に最高の時は無かったね!

 どれだけ楽しんだかって基地に帰って最初の一声が「最高だった。また次もやろう」だったよ。

 まあ祖国を無くそうが楽しめたからそれでよかったが。

 ちなみにその時点でスコアだと確か世界一だった気がする。

 まあ細かいことは気にしない主義だから。

 ただ一番楽しめたであろう501に送られなかった理由がわからない。あとせめて東部戦線に送って欲しかった。防空戦は楽しいが足りない。物足りない。

 

 まあそれから色々あっていろんな所たらい回しに(全部のところで漏れなくドン引きされたけど)されて今は506にいます。

 ちなみに何度かここではテロ騒ぎがあったけど全て俺が解決した。

 506に着任した時に演説をしたけどこれまた全員にドン引きされた。

 何を演説したか?「諸君、私は戦争が好きだ」から始まるあれだけど?

 

 あ、ここまで見事に人格がアレみたいだけど戦争以外ではこう見えてレディーに対しては紳士ですよ?

 なんで戦争が絡まなければものすごいモテるよ。

 マルセイユとかにアプローチされたこともあったよ。その次の日の戦闘で見事にドン引きされて捨てられたが。

 

 え?グリュンネさんの胃を一番破壊してるのはお前だろ?大丈夫です。姉さんの前ではいい子ですし姉さんを支えることに全力なんで大丈夫です。

 だってうちの部隊で隊員の手綱握ってるの俺だよ?Aでは俺がキレるとミンチになるって全員が分かってるしBでも絶対に俺に勝てないって心の底から分かってると思う。

 一度貴族嫌いのBのアホが俺に突っかかって来たけど返り討ちにした。弱かったよ。それ以来Bでは俺のことを恐れてるとかどうとか。

 

 

 

 

 

 冷静に見ると戦争を楽しんでる人間だなぁ…

 どの戦争にも一定数いる頭のイカれた奴じゃねえか…

 戦争終わったらどうしよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

(設定)

名前:エルキュール・ド・エムリコート・ド・グリュンネ

階級:少佐

所属:ブリタニア空軍第349飛行隊隊長

使用機材:ホークテンペストMkⅤ

使用火器:FNハイパワー、FN Mle1930 D

使い魔:ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア

固有魔法:誤認

 妹共々ヒスパニアから戦ってきた歴戦の猛者。

 その戦いぶりからネウロイバスター、妖怪コア置いてけ、戦争好きの異名を持つ。

 また雄弁家であり特に諸君私は戦争が好きだから始まる演説は506のメンバーをドン引きさせ少佐殿の異名がついた。

 頭脳明晰、身だしなみに気を使い、紳士的な態度からそれなりにモテる。

 なお双子の妹が不安すぎてかかりっきり。

 名前のモデルはエルキュール・ポワロ。




(今回の原作改変・独自設定)
・戦争狂
・世界一のエース
・超紳士
・モテる
・頭脳明晰
・でも人格が破綻してる。
・少佐殿
・諸君、私は戦争が好きだ。
・私は戦争が大好きだ。
・よろしいならば戦争だ。



エルキュール・ポワロの頭脳とルーデルの戦闘能力、そしてキルゴア中佐とドアガンナーの人格、少佐殿の嗜好をコンクリートミキサーでシェイクした結果、滅茶苦茶有能だけど人格が破綻してる戦争狂に…
でもグリュンネさんの言うことだけは聞くから多分大丈夫だと思う…


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二パさんのお兄さん

「事故というのは偶然の産物ではありません。なんらかの連鎖的な出来事の結果です。」
              --某ドキュメンタリー番組の冒頭から


「お兄ちゃん、いつもありがと。お兄ちゃんが整備し始めてから故障が減ったよ」

 

「なーに可愛い妹のためならこのぐらい朝飯前さ!というかなんなんだよここの整備システムよぉ」

 

「あ、それ私も思った。なんで故障前整備とかしないのかなぁ…」

 

「そうそう。スオムスだったら毎回整備の際には整備報告書をちゃんと書いて出さないと怒られるしさ整備作業を監督する要員がいない、さらに言えばなんで出撃前の目視確認しねえんだよ」

 

「お兄ちゃんの言うとおりだよ。整備は戦闘以前に安全に関わるからね」

 

 全くだ。単独機での世界最悪の航空機事故だって整備ミスが原因だし整備ミスの事故なんて有名なのだけで両手両足の指の数じゃ収まらんぞ。

 たくスオムスだと俺が強権振るって整備体制の大改革したおかげで整備ミスも墜落も事故も全部減ってのにこっちは未だに時代遅れの整備システムとかふざけんな。

 どうも初めまして第502統合戦闘航空団整備部長ユホ・クスティ・カタヤイネン大尉です。

 で、隣にいるのが妹のニパことニッカ・エドワーディン・カタヤイネンです。

 え?何話してた?なにスオムスでやってた整備についてだよ。二人でスオムスで整備問題で大波乱起こしたから思い出深いんだよ。

 

 

 

 

 前世は自衛隊から某IATA2レターコードがNHでボーイングカスタマーコードが81な航空会社で整備士してました。

 整備してたのは自衛隊でF4、某社で737-800、747-400、787-8ですね。

 え?俺入った時はまだジャンボ飛んでたんだよ。最近減ってるらしいよねジャンボ。なんかちょっと悲しいなぁ…

 で、ある日某IATA3レターコードがHND、ICAO4レターコードがRJTTな空港から車で帰る際に疲れからか居眠り運転して事故って死んだ。で、こうなりました。

 

 この世界ではヘルシンキ大学を飛び級で卒業してからスオムス軍に志願しました。

 その際に整備システムの効率化と統計学の能力をプレゼンして整備専門士官として42年に第24戦隊に配備されました。

 で、その部隊には妹のニパもいた。でニパはそこで“異常な程”落ちていた。

 すぐに俺は思ったよ。「あ、整備システムがダメなんだ」って。

 

 現代の旅客機は整備に関して非常に多くの規則がある。

 一定飛行時間や回数のたびに整備が行われ、その回数や期間もあるものは数年ごとだったりまたあるものは飛行するたびに交換しなければならないものだってある。

 更には経年機は追加で数々の整備、例えば超音波検査機を使って金属疲労を探したり本当に嫌になる程沢山のルール、整備がある。

 別に手を抜いてもいいんじゃない?とか思う人もいるかも知れないけどこうしないと乗客の安全は担保できない。

 実際2001年にアラスカ航空が整備の間隔を経費削減と称してわざと広げた結果事故を起こして88人もの死者を出したし、その他にも正しい部品を使用しなかったため飛行中に機長席の窓が吹っ飛んだブリティッシュ・エアウェイズ5390便、不適切な整備をした上に監査機関が大目に見ていた結果大惨事となったチョークス・オーシャン・エアウェイズ101便、間違った計器を付けた結果燃料切れを起こしたチュニインター1153便、不適切な修理を行い20年後に傷が開いたチャイナエアライン611便、未だに史上最大最悪の事故として知られる日本航空123便、共食い整備で大失敗したオペレーション・ベビーリフト、面倒だという理由で正規の整備手順を守らなかった結果起きたアメリカン航空191便、塗装後の清掃という最後の最後でやらかしたXL航空888T便、整備後の後片付けをミスったヘリオス航空522便、整備士じゃないのに整備を手伝った結果やらかしたコンチネンタル・エクスプレス2574便、ちょっとした整備ミスが航空史上初の退化を齎したエールフランス4590便等々

 整備ミスだけでこれだけの事故が起こり沢山の人が死んでいる。

 だからこそ整備は重要なんだ。

 

 で、まず24戦隊で整備システムの抜本的改革を開始した。

 まず整備回数交換期間をパーツ単位で設定、頻繁な交換と整備により故障前整備を徹底した。

 次に整備マニュアルの改訂。

 複雑で難解な語が多く分かりにくいマニュアルに代わって分かりやすく丁寧なものに変更したほかトラブルシューティングマニュアルを新たに作り不具合コードを設定した。

 そして整備士とウィッチの打ち合わせ。

 飛行のたびに整備士に不具合がないか報告し飛行日誌に記入を行う、不具合があった場合整備士はその原因をトラブルシューティングマニュアルから探しそこに書かれたコードを整備マニュアルから探してその通りに整備を行い整備報告書に記入、整備後の飛行の前にウィッチと打ち合わせを行い不具合が解消されたか確認する。

 

 これだけで一気に事故率が減ったんだがパーツ単位での不具合統計を見たところどうもBf109の一部パーツの不具合率・故障率が異常に高いことに気が付いたわけ。

 なにせそのパーツだけ不具合率がほかのパーツの10倍近いんだぞ。その上その大半が書類上の交換期間の半分ほどで故障していた。

 で、俺は異常だと思ってそのパーツのいくつかをサンプルとして回収、カールスラントから直輸入した純正パーツと比べたところ一部パーツがおかしいことに気が付いた。

 まず書類上のサイズと微妙に違う。0.5mm程度の誤差がある。

 次に金属の品質が違う。どうも金属の材質が微妙に違うようで空軍冶金研究所の知り合いに分析を依頼したらパーツ内部に不純物が混じって耐久性が低下していた。

 そして何より製造メーカーが違う。純正品ではなくどうやら下請けメーカー製のが純正品に大量に紛れ込んでた。

 中には扶桑製の低品質パーツや明らかに使い古されたようなパーツまであった。

 

 で、俺は直感的に思ったよ、不味い事態だって。

 スオムスに輸出された整備パーツの一部に模造品が大量に混じってるんだ。

 こういった整備パーツの模造品というのは非常に危険だ。

 実際史実でも1989年にデンマークで模造品の整備パーツが壊れて旅客機が墜落している。

 現代ではほとんどなくなっているけど90年代初めには恐ろしいことに市場に大量に蔓延していてこの事故をきっかけにアメリカのNTSBが調査したところFAAの倉庫で保管されていた整備パーツの4割が模造品で世界で最も墜落してはいけない飛行機であるエアフォース・ワンにまで模造品が使われてたほど。

 

 すぐに俺はこの危険性を上層部に知らせて上層部は即座にスオムス軍の全ユニットの検査を行い問題のパーツをすべて除去、さらに在カールスラントスオムス大使館に命じてこの模造パーツがスオムスに輸出された理由を調査させた。

 で、大使館の調査の結果、パーツの製造メーカーが拡大する需要に耐えられなくなったため下請けや孫請け、さらにはこういった非常に小さな誤差が求められるパーツを製造したことのない聞いたことすらない会社やペーパーカンパニー、詐欺紛いのような会社といった問題のある企業にパーツ製造を委託させた結果こういった模造品が純正品に混ざって輸出されたらしい。

 しかもたちが悪いのは自国軍向けは純正品メインなのにスオムスやヒスパニア、ヘルウェティアといった国向けの輸出品にこれを混ぜてた。

 これを受けてカールスラント当局はすぐにこの会社を調査して主だった連中を全員捕まえたらしいんだがスオムスではこの事例を受けて全輸入機械の総点検をしたところどういうわけかカールスラント製のみ整備パーツに大量の模造品が混ざっていたことが判明、さらにスオムスの事例を受けて他国軍でも調査したところ同じように品質に問題を抱えたパーツが大量に混ざっていたことが判明。

 そのためスオムスとカールスラントでこの事件が外交問題化した。

 お陰で501へのウィッチ派遣が遅れた上に他国軍でもカールスラントへの不信感が爆発、スオムスにではユニットの第2次輸入計画をカールスラントのBf109から生産能力に余裕のあったリベリオンのP51に乗り換えたしヘルウェティア、ヒスパニアでも同じような事態になった。

 この事件で派手に信頼を失ったカールスラントは一気に模造パーツのブラックマーケットを摘発したらしいがそれでもなぁ…すでに悪評が板についたようで43年からは一気に兵器の輸出が低調になってたよ。

 

 ちなみに24戦隊時代はニパは機材不調を理由には落ちなかった。やっぱ整備が悪かったみたい。

 ただ悪天候と戦闘での損傷では結構落ちてた。

 この模造パーツ騒動の後うちからニパとイッルが派遣された。

 で、両方とも向こうでやらかした。

 

 何を?まずイッル。向こうの整備システムがこっちと同じだと思って容赦なく整備士と絡んだ。

 で、向こうのミーナなんとかとか言うBBAがキレた。なんかこっちに会議できたとか言う時に抗議に来た。

 まあいくら郷に入れば郷に従えとは言うもののこっちのシステムの方が安全で効率的だからなぁ…

 俺としては501でのスオムス型整備システムの構築を勧めたんだが何故か拒否された。

 スオムス軍でやった時と同じプレゼン資料でやったんだけどなぁ…

 

 でニパ。また落ち始めた。

 スオムス軍はすぐに調査要員を送った。で原因が分かった。整備システム。またかよ。

 それでスオムス軍は502での整備システムの構築のため俺を送った。

 まあ二回目で向こうの戦闘隊長が技術屋でやたらとニパのこと心配してたみたいだから意外と楽にできた。

 501なんて隊長の頭が固くてどうしようもなかったのに502のラル隊長はすんなり受け入れてくれたので楽だった。

 まあウィッチの方は飛行のたびに書類を書いて整備士と会話する必要があるから苦手そうな反応してる人も多いけど。

 

 

 

「そういやお兄ちゃんってイッルとどう言う関係なの?」

 

「え?何藪から棒に」

 

「この間イッルからお兄ちゃんにラブレターみたいな手紙来たよね?」

 

「え?なんで知ってるの?」

 

 な、なんでバレた…イッルが俺のこと好きなこと。

 まあ24戦隊だとラプラとハッセも俺のこと好きみたいだからなぁ…

 ハッセ元気にしてるかなぁ…色々ヤバい噂しか聞かないカワハバで大丈夫かなぁ…

 ラプラも最近怪我したらしいけど元気だと良いなぁ(現実逃避)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(設定)

名前:ユホ・クスティ・カタヤイネン

所属:第502統合戦闘航空団整備部長

階級:大尉

生年月日:1920年5月25日

 スオムス空軍出身の整備士。

 スオムス軍で整備システムの大改革を行い、結果事故率が低下、稼働率を上げた実績を持つ人物。

 整備士そのものの腕は普通だがそれよりも整備マニュアルに至るまでの徹底した改革はスオムス出身の整備士により世界中の軍に影響を与えた。

 カールスラントの模造パーツ輸出事件を暴いた張本人。

 意外とモテる。

 名前のモデルはパーシキヴィ路線を決めたフィンランド第7代大統領ユホ・クスティ・パーシキヴィ。

 誕生日はチャイナエアライン611便空中分解事故のあった日から。




(今回の原作改変・独自設定)
・整備システム
・悲報:カールスラントやらかす
・カールスラント製の信頼が地に堕ちる
・イッル、501でやらかす
・ニパの事故率が大幅低下
・イッル、ニパ兄貴が好きになる
・ラプラとハッセも好き
・BBAは頑固で無能
・ラルさんは有能


整備システムという意外と忘れがちな所に光を当ててみた。
メーデー民である自分からすれば整備が事故の一因なんて山ほどあるからなぁ…
ちなみに模造品についてはカールスラントの大量生産能力に疑問を持ってるんでありうると思って作ったけどこれ酷い失態だなぁ…Bf109の信頼性に関わるとかなぁ…
史実ではこういった模造品の整備パーツは民間航空業界で一時蔓延していてエアフォースワンでも見つかってる。
詳しくはメーデー!航空機事故の真実と真相シーズン6オスロ発チャーター機(ノルウェーのパータンエアー394便事故)をどうぞ。


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ルッキーニさんのお爺さん

これで501コンプリート…

ヴェネチア公国という謎の国を真面目に解釈してみた。


活動報告でアンケートぽいものやってます。


「そうか。ヴェネチアは守られたか」

 

「はい伯爵」

 

「あんな作戦でもなんでもない代物で故郷を失うなど、儂が政治家でなくとも止めてるよ」

 

「そうですね。伯爵」

 

 まあ故郷が守られるのは嬉しいこった。

 どうも始めましただな。儂はヴェネチア公国首相で前ロマーニャ公国連邦委員会委員長リーチオ・クルーガー伯爵だ。

 ヴェネチア公国?ロマーニャ公国連邦?第一あんた誰だって?ああまあ仕方ないさ。一応儂の娘の子供の名前はフランチェスカ・ルッキーニ。そうルッキーニだよ。つまり儂はルッキーニの祖父さ。

 で、前者の方については色々あってな。

 

 

 

 

 前世は極々普通のオタクでした。

 某所で架空戦記書いてたりしてたらある日急性心筋梗塞で亡くなりました。

 気がついたらヴェネチア公国の名門貴族家の跡取りでした。

 

 我がクルーガー伯爵家はヴェネチア公国きっての名門貴族家です。

 我が家のことを語るにはまずヴェネチア公国の成り立ちから話さなければならない。

 ヴェネチア公国の以前の名前はロンバルド=ヴェネト王国、つまりオーストリア帝国の一角を担っていた国ということ。

 で、なんで今こうなってるかと言うと1848年革命で史実と違いハプスブルク家が追放されその中の一人ライナー・フォン・エスターライヒ、歴史上はラニエーリ・ダズブルゴとして知られる彼がロンバルト=ヴェネト王国に亡命、しかも史実と違いこの地域は王党派が主流の地域であったためヴェネト王国は彼をヴェネチア公という新しい位を作って迎え入れた。それが公国の始まり。

 そのためヴェネチア公国の公家はラニエーリ・ダズブルゴの子孫で名目上は彼の持っていたエスターライヒ公の位も持ってることになってる。

 

 ヴェネチア公国として革命後に成立したオストマルク共和国から独立するとこの国にオストマルクの王党派が大量に流入、この中には専門技術者や官吏が多かったので独立から僅かな間に強力な政府が誕生。

 さらに軍人も多かったため規模こそ小さいものの非常に強力な軍隊ができた。

 で、成り立ちから分かると思うがこの国は誕生直後からオストマルクと政治的対立があったがその他にも領土問題、特にダルマチアとフィウメ、ヴェネチア・ジュリアを巡って激しく対立していた。

 そこで独立直後のヴェネチアはカールスラント統一を巡りオストマルクを対立していたプロイセン王国に接近、さらに同じくロマーニャ統一問題を巡り対立していたサルデーニャ王国とサヴォイアなどを巡り対立していたガリアに接近、史実でカブールがナポレオン3世に接近したのより先に接近し支援を受けた。

 この支援によりヴェネチア公国は早くも工業化に成功、特にイタリアの工業の中心地であるポー平原南部を領有していたため地中海地域トップクラスの経済力を持った。

 このため1850~60年代のロマーニャ統一戦争ではサルデーニャ王国を阻み、唯一独立を続けた。

 さらに帝国主義時代にはソマリアを植民地として領有、名目上同君連合であるアクムス王国として領有してる。

 また1860年には自由主義的な憲法が制定された。

 

 で我がクルーガー家はその際に亡命してきたクリューガー伯爵家が始まり。

 ヴェネチア公国はロマーニャ公国系というよりオストマルク系の国で多くが1848年革命とその後の騒乱で亡命してきた保守派が中心。そのため人口の約4割がゲルマン系。

 特に貴族はオストマルクからの亡命貴族出身が大半。

 わがクルーガー家もその一つでその中でも特に名門。というのも母親の兄が生まれた時のヴェネチア公。

 つまり公から見ると甥になる。

 

 この地位から若いころから世界中を飛び回って数々の事をやった。

 特に史実と違うのはコンゴをヴェネチアが領有したこと。

 史実でコンゴの支配が外道(マジ)すぎて世界中から批判されまくってとうとうベルギー政府が国王から取り上げた地域で、ヴェネチア政府はこれを買った。

 それだけでなくほとんど価値がないとされていた史実中国と朝鮮半島をヴェネチア公領極東アジアとして二束三文で扶桑から買った。あとおまけで南シナ海の諸島もゲットした。

 そのためヴェネチア公国の領域は

・ヴェネチア公国

・アクムス王国

・ヴェネチア公領東アフリカ

・ヴェネチア公領コンゴ

・ヴェネチア公領極東アジア

 という非常に広大な植民地を手に入れた。

 で、我が国はこの新たな植民地の開発を行い経済を回していた。

 さっきも言ったが我が国の経済力は高くGDPは地中海地域では2位、ヨーロッパ全体でブリタニア、カールスラント、ガリアに次ぐ4位、国民一人当たりだとヨーロッパ1位。

 さらに我が国の経済政策の基本は積極的な財政出動、つまり兎に角公共工事をやりまくって経済を回す。

 そのためインフラや軍事力に関しては非常に精強、ド級戦艦を世界で2番目に保有し、世界第4位の海軍力とヨーロッパ5位の空軍力を持ち、工業力ではカールスラントに劣るがそれでも史実イタリアを比べ物にならないほど高い。

 兵器に関しても銃などについてはジョン・ブローニングを招いて開発に携わらせたためM2やM1911、ハイパワーなどといった代物が正式装備、航空機でもカールスラントやリベリオンなどといった国に並ぶほどの開発力と技術力を持ち史実CR42クラスが1920年代後半には試作されていた。

 艦艇では世界初の空母を運用、さらにカタパルトの開発についても積極的。

 またレーダー開発の先進国、半導体研究などでも世界をリードする国家にした。

 

 で、第一次ネウロイ大戦では我が国も参戦したが強力な軍事力により被害を微少にしたため経済的なダメージは少なかった上にその後の各国への戦後復興で逆に好景気に沸いた。

 だけど問題も起きた。簡単に言えば公位継承問題。

 というのも当時の公の子供は娘一人、その他親族もいたけど血縁を考えると彼女を公位につけた方がいいのだがそうなると誰を王配につけるかという点で問題となった。

 候補として挙がったのはカールスラント皇女マルガレーテ・フォン・プロイセンの子供のクリストフ・フォン・ヘッセン、ブリタニアのケント公ジョージなどの名前が挙がったがロマーニャからとんでもない候補が打診された。

 お相手は時の大公ヴィットリオ・エマヌエーレ3世の長男ウンベルト、つまり史実第4代イタリア国王ウンベルト2世。

 オストマルクと並び不俱戴天の仇の筈のロマーニャから来たこの打診にヴェネチア政府は大混乱、なぜこんな大物が候補に挙がるんだ!ってなったんだが実は当時ロマーニャではヴェネチアとの統一運動が盛んだったらしい。

 というのもロマーニャは史実と違い経済的にはヴェネチアに劣り、工業力や軍事力でも下という状況でヴェネチアとの統一がロマーニャの統一という大義のもと叫ばれた。

 

 で、この問題について世論も政府も紛糾。

 この問題が出た1925年当時貴族院議員で財務大臣だった儂が内閣内で最も公家に近くロマーニャに精通していたためロマーニャ当局と交渉することになった。

 お相手は時のロマーニャ首相ムッソリーニ、ファシストではなかったが国民の人気が高かったため異例の若さで首相に就任していた。

 そこで数週間に渡る長く苦しい交渉の末、ウンベルトと公女の結婚が決定、これを理由にロマーニャとの間でロマーニャ公国連邦が成立した。

 

 ロマーニャ公国連邦は史実イギリス連邦とEUに近い組織で加盟国はロマーニャとヴェネチアの二か国のみだが関税の廃止、移動の自由、社会保障制度の統一、規格の統一、特別経済区の設置、税制の統一などが行われ軍事面ではロマーニャ軍とヴェネチア軍の装備を統一、さらに指揮系統も統合参謀本部を設置している。

 君主に関してはウンベルトと公女の結婚の際に両公国の大公が退位しウンベルトを両国の君主としている。

 ちなみにこの連邦委員会の本部は南部のナポリにあります。

 地方分権を進める必要があったんで南部のナポリになった。別にナポリを楽しみたかったわけじゃねえぞ。儂その決定にかかわってないし。

 

 この連邦は1929年に成立、翌年より各種統一作業が行われ1935年までにほぼ統一した。

 またヴェネチア軍は比較的リベリオン軍に近い装備だったためロマーニャ軍の装備も変更した。

 さらにロマーニャと連邦になったのでロマーニャの植民地のリビアで共同の石油公社が石油を掘ってリビアを金の生る木にした。お陰で我が軍は油を湯水のように使えるのだが。

 

 さてその4年後また戦争が始まったわけだが我が国は他国と違い早いうちの戦争の封じ込めを主張、我が軍の先鋭を送ろうとした。

 ヴェネチア・ロマーニャ両軍は当時ヨーロッパトップクラスの強さを誇ると目されていた。

 戦車の主力が史実T34モドキ、戦闘機が39年でMC202モドキ、銃がM1カービンモドキが主力でウィッチ部隊は厳しい訓練を終えた精鋭でカールスラント軍にすら勝てる程の能力があった。

 その上対ネウロイ戦では世界最高最強の魔導徹甲弾を大量配備していた。

 なので我々がいけば即戦争は終わるはずだった。だがオストマルクとカールスラントとガリアがバカだった。

 まずオストマルクが我が軍の領内通過を拒否した。元々仲が非常に悪く凡そ2年に3回は軍事衝突寸前のことを繰り返していたような関係だったせいで拒否された。

 次にカールスラント、元々ヴェネチア公国とは仲が良かったがロマーニャとは南チロルを巡り何度も外交問題、特に20年代初めには南チロルで紛争起こしている仲だったので連合組んで送ろうとしたもんだから通過はおろか領内に入る事すら拒否した。

 そしてガリア、ロマーニャがサヴォイアとニッツァを揉めてたのがまだ続いてた。ヴェネチア軍だけの通過は許されたけどロマーニャ軍がダメだった。

 なんでネウロイが両国を道路にして我が国とヘルウェティアに近づくまで特に何もできなかった。

 

 その頃儂はロマーニャ公国連邦委員会委員長に就任、44年までの5年間委員長を務めた後今度はヴェネチア公国首相に就任、ガリアが解放された際ネウロイと交流できたとか言う眉唾物な情報を元にネウロイと接触を図るとか言う小学生が考えたとしか思えない作戦を潰したりしてます。

 今年で65だがせっかく先人から受け継いだ国だ、孫のフランカの孫の代まで受け継いでいかなきゃいかんからなぁ…

 

 ん?フランカとの関係?ああ儂の孫だよ。

 儂の3女がロマーニャの船乗りと恋に落ちて結婚してルッキーニ姓になった。

 貴賤結婚でクルーガー伯爵家の相続権を失ったけど儂は気にしてない。

 よくフランカ連れて遊びに来てるし本当可愛い孫だよ。孫バカ?孫が可愛いんだから仕方がない。

 でも最近はウィッチになって軍に入ってるせいで全然遊びに来ない。

 いくら首相でも寂しい…フランカ…早く帰ってきて…お小遣いいくらでもあげるし遊んであげるからさ…

 

 ちなみにだが他の娘は長女がロマーニャのヴィスコンティ家に、次女がカールスラントの貴族家に嫁いでる。

 あと長男はカールスラントのヴァイセンフェルト家から嫁を貰って次男も嫁を貰ってる。

 もう全員自立してそれぞれ家庭を持ってるよ。長男は海軍軍人やってるし次男は航空技術者になって新型航空機開発に携わってる。

 

 

 

 

「まあこれで安泰だろ。」

 

「首相!大変です!アドリア海沿岸ダルマチアに新しいネウロイの巣が!」

 

 へ?一難去ってまた一難かよ…

 まあダルマチアは危険地帯として強制避難区域だしあの辺りのヴェネチア軍は常にネウロイの攻撃に備えてたからすぐにダルマチアに封じ込めるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(設定)

名前:リーチオ・クルーガー伯爵

生年月日:1880年8月2日

肩書:ヴェネチア公国首相

 ヴェネチア公国の名門貴族家クルーガー伯爵家の当主。オストマルク系ヴェネチア人

 公家の外戚として政治に対して非常に強い影響力を持つ。

 名目上はヴェネチア公領極東アジアの副王でもある。

 彼の三女の娘がフランチェスカ・ルッキーニ。

 名前のモデルはロッジP2(冷戦期にイタリアで暗躍した反共系秘密結社)の代表リーチオ・ジェッリから。

 誕生日は1980年にネオファシズム団体武装革命中核が起こしたボローニャ駅爆弾テロ事件から。




(今回の独自設定・原作改変)
・ルッキーニのお爺ちゃん、超大物政治家
・ヴェネチア公国
・ロマーニャ公国連合
・ロンバルト=ヴェネト王国
・1848年革命
・クルーガー伯爵家
・ラニエーリ・タズブルゴ
・コンゴ
・アクムス王国
・リビア
・未回収のロマーニャ
・オストマルク共和国
・ダルマチア
・フィウメ
・ヴェネチア・ジュリア
・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
・ウンベルト2世
・サルデーニャ王国
・ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!
・ヴェネチア軍つおい
・ルッキーニ、地味にいろんな貴族と繋がりがある。知らないけど
・バカジジイ
・トラヤヌス作戦は潰された。
・ただし2期の巣はダルマチアに発生。
・ロマーニャの経済力は下
・リビア
・南チロル
・皇位継承問題
・クリストフ・フォン・ヘッセン
・ケント公ジョージ




架空戦記脳爆発とはいえ地中海地域最強国家が一つ生まれてしまった。
というか真面目に統一してないってことはあのイタリアが生んだバグガリバルディを追い返したほど強い軍隊があるはずなんだよなぁ…
工業力もポー平原の半分を得ているから相当なはず。

活動報告でアンケートぽいものやってます。


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ビューさんの弟/ウィルマさんの息子

突如「ビューさんの親父さんがウィルマさんの旦那だったら面白そう」という謎の電波を受信してしまった。


「おい!オヤジ!ふざけてんのか!?」

 

「ふざけてなんか…」

 

「この世のどこに俺の元部下の姉で俺より年下の女の子と結婚するバカがいるんだよ!

 次リーネに会ったらなんて話せば良いんだよ!ねーさんもなんか言えよ!なあ」

 

「そんなことよりお腹すいた。ご飯ある?」

 

「飯なんて今どうでもいいだろ!この家でまともなのは俺だけなのかよー!」

 

 あぁ…胃が痛い…たく超マイペースな姉と元部下の姉を再婚相手に選ぶ親父を持ったら苦労するよ…

 はじめましてボブ・モーリス・ビューリング王立ファラウェイランド空軍大佐です。

 で、今俺が首根っこ掴んでるのが親父のフレデリック・アーサー・ビューリングファラウェイランド空軍少将、後ろで呑気にタバコふかしてるのが双子の姉のエリザベス・ビューリング。姉さん、いい加減タバコは体に悪からやめよう?

 で、その後ろで呑気に見てるきょぬーでナイスバデーな奴が俺の母親になるとかいうウィルマ・ビショップ、二十歳。

 言っとくぞ俺、今年で24だからな?母が4歳下とか死んでも嫌だぞ。何考えてんだ親父は、え?ほぼ非リア充でもこれはねえぞ。なあ。

 なんでこんなことになってしまったのか?ちょっと振り返ろう。ああ、胃が痛い…

 

 

 

 

 前世は普通のオタクでした。

 で、ある日急性心不全で亡くなりました。唐突すぎない?

 気が付いたらビューさんの双子の弟でウィザードでした。

 使い魔はムース(サイズがデカイ。一度出してみたら家の天井破って怒られた)、固有魔法は光学センサー、光学系(つまり魔眼・夜間視・映像記憶・遠距離視)が使える便利なものです。

 

 で、弟なのはいいけど子供のころからこの超マイペースな姉の振り回されすぎて元々の体質もあって胃が死んでます。

 少なくとも今までに胃潰瘍で5回は入院してます。戦争始まっても戦場にいないときの3割は胃潰瘍で入院してました。最近はストレスで円形脱毛症発症したり半分鬱なこともありますけど元気です(白目)

 軍に入って戦争行ってもいろんなところで振り回されました。

 

 まず初期の戦闘では初日に胃潰瘍を発症して1か月入院、で厄介払いされて姉共々カワハバに送られて療養してたらそのまま気が付けばいらん子に入れられてました。

 そこで一応指揮官として色々やってたらあれよあれよと出世しました。

 ただ半年でまた胃潰瘍起こして入院しました。

 

 回復後も色々指揮した後マルタに送られてそこのロマーニャ等の軍のウィッチを一元管理した臨時部隊を作って指揮しました。

 で、そこで腐ったコンビーフ食って深刻な食中毒起こして丸一か月生死の境を彷徨いました。

 後で聞いたところサルモネラ食中毒を起こした後さらに腸チフスに感染、さらに治りかけの時に腸出血も発症してウィッチじゃなければ死んでたらしい。

 ギリギリ生き残りましたが体力を著しく失った上にそれから数か月ロマーニャの感染症病棟で隔離されました。

 

 回復後は体力の低下からほぼ飛ばなくなって501に送られました。

 理由?「優秀だけど体力的にもうどうしようもない上に体調が思わしくない」から「施設が整い」、「衛生的に問題の少ない」、「指揮官としては結構優秀なんで本国に置いておくのも勿体ない」、「過去に多国籍部隊の指揮をしたことがある」ということから選ばれました。

 で、現地ではどうだったか?胃と毛根が死んだ。

 

 最初来た時はいわゆる501の空気が史上最も悪かった時期。そこにマロニーの息がかかった(勘違い。派閥なんて入ってない。理由:よくストレスでぶっ倒れるから誰も気を使って入れようとしない)俺が上司として入ってきてまあエグいことになったね。

 ケンカ上等、命令聞かない、始末書いっぱい、坂本訓練に巻き込むな(注:この時点で体力が全然回復してない)、ルッキーニよく脱走、ハルトマン時間守れ、ペリーヌ意地張るな、サーニャもうちょっと仲良くしろ、エイラアルミサッシだか食わそうとするな胃が死ぬ、シャーリールール守れ、バルクホルン俺を軟弱とか言うな病み上がりなんだ、ミーナ飯作るな食わされると死ぬ、誰か胃に優しいもの作ってくれでまず毛根が死んで後頭部に1ペンス硬貨ぐらい毛が抜けました、続いて慢性的な腹痛に襲われ、そして来て一ヶ月で酷いストレス性胃腸炎と胃潰瘍で倒れて病院送りになりました。

 

 で、バルクホルン以外は即反省してくれました。ただバルクホルンは「軍人たるもの〜」なんて病人にぬかしやがったので俺の入院記録見せたら黙りました。

 それ以降はみんな言うこと聞くし仲良くなったしアルミサッシは食べさせようとしないし胃に優しいもの作ってくれるようになった。有難や

 

 で、501解散後故郷に戻って療養してたら親父の再婚話が出てきてこうなった。

 親父はファラウェイランド空軍の将軍で母さんとは数年前に離婚してる。理由?親父の不倫がバレた。子供の目の前でバレたもんだから現状家での親父の威厳はマイナスです。

 でこの威厳もへったくれもないバカに惚れたのがリーネの姉のウィルマ。

 こんな奴と結婚しても意味ねーぞ。親父と結婚するぐらいなら俺と(ry

 まあ人妻を寝取る趣味はないが。第一色々あってミーナとは仲いいし。

 

 

 

「まあまあこれからよろしくねボブ君」

 

「親父!俺は認めねえぞ!なんでこんないい子が親父みたいなクズに惚れるんだよ!」

 

「真面目は損だからな」

 

「マイペースすぎる姉さんだけには言われたくねー!てめえだって彼氏なんていねーだろ!」

 

「いるけど。紹介してないだけで」

 

 え?姉さんに彼氏いんの?嘘。じゃあ俺だけ損してる?

 ああ、胃が…なんでこんなことになるんだ…

 

 

 

 

 

(設定)

名前:ボブ・モーリス・ビューリング

階級:大佐

所属:王立ファラウェイランド空軍第441スコードロン

使用火器:ブレンガン、ラハティL35

使用機材:ノースリベリオンマスタングⅣ(P-51K)

使い魔:ムース

固有魔法:光学センサー(光学系感知系魔法を全て使える)

元501の司令でエリザベス・F・ビューリングの双子の弟。

指揮官としては非常に優秀だが胃腸が弱くよく胃潰瘍や胃腸炎で倒れてる。

リーネとは色々あって従兄妹になった。

父親はフレデリック・アーサー・ビューリング少将。

名前のモデルはギムリーグライダーの機長ボブ・ピアソンと副操縦士モーリス・クィンタル。

父親はスタンレーカップの由来となった第6代カナダ総督第16代ダービー伯爵フレデリック・アーサー・スタンレーから。




(今回の独自設定・原作改変)
・超絶苦労人弟
・胃が…髪が…
・親父が…
・姉が…
・501の司令
・腸チフス
・サルモネラ
・胃潰瘍
・胃腸炎
・円形脱毛症
・親父の威厳マイナス




マスタングはそもそもイギリスが適当な戦闘機を貰おうと思って行ってみたらクソか生産能力が低すぎる(当時はフル稼働なんてしてないんで平時の生産能力しかなかった)ないもんだからノースアメリカンに「なあカーチスのP-40そっちでライセンス生産できない?」って聞いたらノースアメリカンが「うちの練習機ベースにして戦闘機作ったらもっといいの作れる」って言ったんでできたやつなんです。
初期モデルは高高度性能がクソで知られるアリソンを使ってたけど途中からマーリンのパッカード(あのクラシックカーで知られるメーカー)ライセンス型パッカードV-1610に換装した。(ちなみに米軍は換装型がとんでもない高性能見せつけるまでダブルワスプに戦闘機用エンジンを統一するつもりだった)
ちなみにK型は単にプロペラメーカーが違うだけでD型と大して変わりません。ただ作者はDよりマイナーなK型が好きです。

カナダ軍の活躍はもっと知られるべき。ローマへの道、ノルマンディー、ホーホヴァルトと激戦を戦い道を開いてきたんだぞ。


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ミーナさんの従兵

もっさんに土方がいるならミーナさんにも従兵いてもいいよね?

なんでミーナさんはこうも不幸な境遇がに(謎の銃撃)

謎の糖分注意


「中佐、コーヒーをお持ちしました。」

 

「ありがとうゼップ。それと…」

 

「はいはい、ミーナこそ無理しないでくださいよ。」

 

 二人っきりの時はファーストネームで呼び合う約束なんて忘れてないよ。

 いったい何年一緒にいると?

 初めましてミーナ・ヴィルケ中佐の従兵のヨーゼフ・テオドール・“ゼップ”・シェレンベルク軍曹です。

 ミーナとどういう関係?なんで杖ついて右足引きずってるの?まあその、あれだ。ミーナの命の恩人で専属カウンセラーで精神安定剤でそうなるきっかけがこの足の怪我が原因なんだ。

 

 

 

 

 

 前世は極々普通のオタクでした。そこそこいい会社に就職してそこそこいいところまで出世したけどある日車の運転中にトラックに追突されて即死した。

 で、生まれたらカールスラント人。

 

 実家は銃砲店で親父はリベリオンで修行したいわゆるガンスミスでした。意外だけどドイツでは狩猟ってのはそこそこ人気で伝統的なイベントに狩猟大会なんてのも頻繁に行われてる。

 なんで子供の頃から銃器の扱いには慣れてたし銃の整備や調整はお手の物でした。

 で、戦争が始まったら即避難しました。

 逃げたのは親父の師匠が住んでたが移住していたリベリオン。

 で、色々やってたら空軍に徴兵された。どうにかして徴兵逃れしようとしても無理だった。

 

 で、空軍で一応の訓練受けて武器担当としてブリタニア語力を買われてブリタニアの基地の武器整備担当として送られた。

 そこでミーナたちと出会ったわけだけどウィッチとの接触ってかなり規制されてる。なんで付き合いといえば銃の調整ぐらい。

 まあウィッチも年頃の女の子なんで規制されてる裏では結構付き合いあったけど。

 非番の日とか一緒にハンティング行った奴もいるよ。

 

 で、ミーナとの関係が始まったのはダイナモ作戦から数ヶ月ほど経った後のある日のこと。

 僕はダイナモの数日後に基地に配属されてたんで詳細は知らなかったけど大変だったらしい。

 その日はたまたま銃の調整が長引いて気がついたら消灯時間過ぎてたものだから調整が終わった銃を数丁抱えてウィッチ用も兵士用も同じ部屋だった武器庫に行ったらたまたまミーナがいた。

 

 

 拳銃の銃口をこめかみに当てた状態で

 

 

 即座に自殺しようとしてると思い、持っていた銃を投げ捨ててミーナの拳銃を力任せに掴んでそのままもみ合いになった。

 数発後ろ壁に当たったり武器庫のラックに当たったりしながら揉み合ってたら拳銃が暴発して1発が腰の骨を、2発が右足、1発が左足に当たって痛みに耐えながら血濡れの手で拳銃を強引に奪って弾を全弾撃ち尽くさせてから気絶してそのまま病院に担ぎ込まれた。

 で、その時の怪我は右足に回復不能の障害を与えてリハビリしてもなお足は不自由で杖が必要になった。

 

 気がついたら病院のベットで寝ていてすぐそばにミーナとその上司のガーランド大佐(当時)がいた。

 で、ガーランド大佐から謝罪されさらにミーナも泣きじゃくって謝ってきた。

 その後ミーナと二人きりで話を聞いてなんであんなことをしようとしたのかを聞いた。

 どうやら恋人が戦死してその後を…だったらしい。

 恐らく多感な年ごろに過酷な戦争と精神的にキツイ出来事の連続で気が付かぬ間に精神的に恋人に依存していて、その恋人が戦死してとうとう壊れてあんなことが起きたんだと思う。

 

 それから数か月入院してその間ミーナだけが定期的に見舞いに来てカウンセリング的なことやってた。

 幸いこの件は銃の暴発という形で隠蔽されてミーナには御咎めはなかった。

 それで仲良くなったというより多分ミーナの方が依存してきた。

 ある種のヤンデレに近いかも…

 

 で、退院してからは別に足が悪くても特に問題のない武器整備だったんで同じ基地で暫く勤務してたけど501が編成されミーナが指揮官として移動になった際にミーナから従兵として引き抜かれた。

 それ以降は501で非公式に銃整備をやりながらミーナの従兵として勤務してます。

 ただミーナに依存されてるのは変わりません。

 時々病んでることも言います。

 後バルクホルン大尉とハルトマン中尉はこの件を知ってます。

 まあ一応こちらもミーナのことが気になるので気にかけてるんで。

 

 

 

 

 

「なによその態度…ってのは冗談でいつもありがとう。」

 

「別に大したことじゃないよミーナ。」

 

「そうね。でも、その足のこと、私はまだ後悔しているのよ。

 あんなことしなければあなたは…」

 

「ミーナ。気にしなくていいよ。もしあの時止めてなかったらなんて考えたくない。

 第一死ぬのは本当につまらないぞ。」

 

「ゼップ、何その言い方。まるで一度死んだことがあるみたいじゃない」

 

「ハハ。そうかもね。」

 

 あながち嘘じゃないかもね。2度目の人生なんだからかっこよく後悔なく生きたいからね。

 だから命も時間も無駄にはできないよ。

 

 

 

 

 

(設定)

名前:ヨーゼフ・テオドール・“ゼップ”・シェレンベルク

所属:第501統合戦闘航空団司令部付

階級:軍曹

生年月日:1920年6月30日

 ミーナ中佐の従兵。

 元々武器整備員だが訳あって今の役職についている。

 ミーナ中佐とは公私に渡るパートナーとして知られる。

 右足が拳銃の暴発事故(とされてる)で負傷して不自由。

 名前のモデルはヨーゼフ・ゼップ・ディートリヒとテオドール・アイケ、ヴァルター・シェレンベルクから。

 誕生日は長いナイフの夜事件の日から。




(今回の独自設定・原作改変)
・ミーナさんの従兵
・少し病んでるミーナ
・自殺未遂事件
・ガンスミス


実はミーナさんの従兵ネタはかなり前からありました。
やっと消化できた…
とりあえずミーナさんはこういう重いネタが似合いす(キュ!)


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下原さんのお兄さん

ふと藤田哲也のドキュメンタリー見て思いついたネタ。

ブレパンだと軽く扱われてるけど降雪地域では空を飛ぶのは非常に危険な地域です。
地上にいるだけで着氷やコールドソーキング(翼の中の燃料が冷やされそれにより翼自体が冷えたとえ外気温がプラスでも翼に付着した雪や氷が一瞬で氷結する現象)が発生して離陸できなかったり(僅かな付着でも飛行機には紙ヤスリのように働く)飛行中に着氷性の雨(いわゆる雨氷)が翼について揚力を失う、雪や雹を大量に吸い込んでエンジンが壊れるなど色々ヤバいです。


「前方20キロに小型の積乱雲。ダウンバーストが発生するかも。」

 

「わかりました兄さん。」

 

「哲也さんってすごいですね。そんなこともわかるんですか」

 

「天気のことならだいたい知ってるもんね、定ちゃんお兄さん」

 

 まあ一応気象学者だからね。それにしてもジョゼ可愛いねぇ…ああ抱きつきたい…この辺りは妹と一緒だなぁ

 はじめまして502所属で扶桑海軍特殊観測飛行隊所属下原哲也中尉です。

 今、新入りの雁淵とジョゼと妹と一緒にラドガ湖を北東方面に飛行中です。

 それにしても前方に不自然な積乱雲があるんだよな…

 

 

 

 

 

 

 前世は一介の気象学者でした。

 ある日仕事場に行く途中に某緑の回ってる線の中で熱中症で倒れて死にました。

 で、気がついたら扶桑人。

 

 この世界では親は学者で双子でウィッチとやら。

 使い魔はカモメ、固有魔法は魔導針の中でも特に特殊なもので通常のものとは違い周波数、特殊な反射波なども受信可能。

 どう言うことかと言うとレーダーの周波数をXバンド(8〜12GHz)やWバンド(75〜110GHz)などに変更可能(最大はGバンドまで可能)、さらにはドップラーレーダーとして周波数の遷移も観測可能というまさに気象観測にはもってこいの固有魔法。

 

 で、俺はこの固有魔法を売り込んで軍に入隊、そこで改めて気象の勉強を行い42年に前世では一般的だったが当時は衝撃的だった雷雲内部の風の動きの関する論文を発表、これ実はあのMrトルネード、藤田哲也博士が史実で戦後に発見した現象。

 当時は雷雲内部は上昇気流しか存在しないとされていたが実際は下降気流も存在していてそれを発見したのが彼、そして時を同じくしてアメリカでも同じことが研究発表されていたけどそれに数万ドルをかけていた。

 ちなみに藤田博士はほとんど金をかけずに行き着いてる。流石Mrトルネード。

 

 これで大論争を巻き起こすも実際に飛行機を使って突入したら下降気流が見つかりそれで一躍扶桑の気象学者の中で有名になった。

 そしてその後はレーダーによる気象観測の本格化を提言、さらには俺の固有魔法そのものを使ってウィッチによる気象観測部隊の編成を提言した。

 そしてその部隊の先駆けとして海軍がわざわざカールスラントから入手したけど特に使うこともなく空技廠の倉庫に眠っていたユングフラウJu88を改造、特殊観測機として再整備して俺が扶桑国内で気象観測目的に使用した。

 

 で、結果は大成功。その間に危険な風の動きを発見、これをダウンバーストとして発表した。

 そしてその後今度は戦地における強行気象観測を目的に欧州に送られて紆余曲折(どうやらその話を聞きつけたラル少佐が本来送る予定だったコペンハーゲンから奪ったとかどうとか)あって502に流れ着いた。

 そこで妹と再会したわけ。

 

 えー、実はこう見えて大の可愛い物好きでして。そしてこの家はどうやら抱きつき魔の血筋のようで実は自分、可愛いもの見かけると抱き着きたくなる習性があるんです。

 そしてこの部隊に来た時、ジョゼとか先生とかサーシャとかニパとか菅野とかラル少佐(!)に抱きついてしまいました。

 だって可愛いもん。見た瞬間、「あ、抱きつきたい」とか思ったもん。

 特にニパと先生とジョゼ。最近はひかりちゃんもいい…

 

 で、ここでは基本非武装だった扶桑のAベース型から変わって夜戦仕様のR改修型に機材変更、ナイトウィッチとして出撃しながら気象観測の任についてます。

 一応武装は気象観測メインなんで信頼性重視のトカレフと軽量なShKASです。なんでナイトウィッチにしては軽武装という…

 

 

 

 

「ん?気温が急激に下がった。おかしいぞ。何かある。」

 

「え?どういうことですか?」

 

「通常ではここまで急に気温が下がるなんてありえないんですよね兄さん。」

 

「えっじゃあ…」

 

 一体何なんだ?ペトロザボーツクに入った途端、急に気温と気圧が低下、その上視程も下がるなんて…

 まさかネウロイか?気象兵器か?

 

 

 

 

 

(設定)

名前:下原哲也

階級:中尉

所属:第502統合戦闘航空団/扶桑海軍遣欧派遣特殊観測飛行隊

使用火器:トカレフTT、ShKAS

使用機材:ユングフラウJu88R-4(特殊観測仕様)

固有魔法:超魔導針(周波数を変更したりドップラー・パルスレーダー、気象レーダーとして使用可能)

使い魔:カモメ

 扶桑の新進気鋭の気象学者にして優秀なナイトウィッチ。

 その固有魔法を利用して気象観測を行い道の現象であったダウンバーストと雷雲内部の下降気流を発見した。

 名前は“Mrトルネード”藤田哲也博士から。




(今回の独自設定・原作改変)
・定ちゃんお兄さん
・気象学者
・超絶優秀
・抱きつき魔兼可愛い物好き
・犠牲者多数
・ラル隊長も犠牲に…
・汎用性高すぎる魔導針



みんな、Mrトルネードのことをもっと知ろう!ね!
とりあえずラル隊長が可愛いと思うのは異端ですか?ミーナ隊長はお姉さんに欲しいけどラル隊長は彼女に欲しい。ニパ?妹でオネシャス。


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ヴィスコンティさんのお父さん

超久しぶりの更新。
ヴィスコンティさん、世界一の富豪の娘に…多分506の金づるこいつだと思う。
アドリアーナさんの口調分からない…


「父さん、また悪どいことしてるの?」

 

「アドリアーナ、悪どいとは失礼な。ちゃんとした商売だよ商売」

 

「ちゃんとした商売が普通、ネーデルラントからインドネシアの油田を、オラーシャからバクーとコーカサスの油田を掠め取って、イランのナショナリズムを政府と協力して煽り、サウード王国で政府と協力して独占的な石油輸出組織を設立してメジャーを排除したり、イラクの反ブリタニア暴動を煽ったりする?普通」

 

「戦争で破産したCGPの買収抜けてるぞ」

 

 CGPの買収のお陰でガリア圏の油田に首突っ込めるんだぞ。

 はじめましてリビアン・サヴォイア・オイル会長ジュゼッペ・ジャコモ・ヴィスコンティだ。

 お前過去に何やったって?まあ大したことはしてないさ。

 アーバーダーン危機10年前倒ししたり、サウジアラムコモドキ作ったり、CGP買収したり、満州で油掘りまくったりした程度だから。

 

 

 

 

 

 

 

 前世は某海賊と呼ばれたなんちゃらの元ネタの人が創業者の某石油会社で働いてました。

 で、出張で行ったアルジェリアでテロリストに殺されたらロマーニャの貴族になりました。

 

 実家は元々はミラノの名門貴族家でした。

 それなりに寂れてましたがとりあえず大学行けるぐらいには資産はあったので大学行ってロマーニャ経済開発省に入ってそこで得意の石油産業で名を上げ始めました。

 最初の仕事がオスマンから手に入れたばかりのリビアでの石油探索。

 無論史実での場所をだいたい覚えていたのでそこを始めから掘り始めて次々と掘り当てた。

 その結果探索が開始された1912年から15年までの間にリビア、特にキレナイカと陸上シルテ盆地は大油田地帯になった。

 その開発のため作られたのが国営石油会社サヴォイア・リビアン・オイル、でこの会社のCEOが何故か俺だった。

 理由がどうも現地の人と上手い事やれる(現地の慣習を尊重してたし現地人への投資に積極的だったので探索の時はものすごく仲良くできた)、最新の石油産業に詳しい、油田掘り当てたのでとりあえず全部やらせようという丸投げ、クソ暑いし砂漠だし辺境なので誰も行きたがらないので俺になった、酷い。

 

 で、1915年に設立されたサヴォイア・リビアン・オイルは戦争で他のメジャー、特に一番危険なロイヤル・ダッチ・シェル、アングロ・ペルシャ石油会社は戦争でそんなこと、なにせ奴らの城であるアラブにネウロイ来たんで大わらわだったんでそれを後目に戦争終わる前に何とか採算レベルまで開発して戦後、ぐちゃぐちゃになったアラブの油田を後目に欧州全域に油を売りまくった。

 

 戦争終わってリビアの油田が採算レベルまで来ると次の獲物を狙った。

 次の狙いは満州とサウード王国。

 特にサウード王国は当時独立したばかりで潤沢な石油資源があったのだが、メジャーはもはや経済が滅茶苦茶になったオスマンの石油利権の方が重要らしくて何故か放置されていた。

 さらにメジャーが嫌った理由がサウード王国の反メジャー的行動・言動。

 そのせいでサウード王国は石油業界では珍しく孤立した。

 そこでメジャーではない我がサヴォイア・リビアン・オイルが参入した。

 

 ただ現地民と政府に考慮してサヴォイア・リビアン・オイルとサウード王国政府の共同出資会社サウードアラムコを設立した。

 株はサウード王国50%、サヴォイア・リビアン・オイル45%、俺5%。なんで5%の株を手に入れたかって?そりゃミスター5%カルースト・グルベンキアンに習ったんだよ。

 で、結果サウード王国の推定600億バレル以上の油田は我々の手の中に入った。

 

 続いて狙ったのが満州、こちらは扶桑と共同でサヴォイア・フソウ・オイルを設立、こちらもサウードアラムコ同様の比率で株式を入手した。

 で、これで満州で石油を掘り当てた。

 

 こういったことを1930年までにやった。

 さらには赤線協定に入ってないことをいいことに勝手にアラブ地域で油田を掘り始めた。

 狙ったのはイランのアーザーデガーン油田とクウェートのブルガン油田。

 だがどちらもすぐつまみ出された。赤線協定に入ってないのが痛かった。

 

 それ以降、赤線協定をぶっ潰すためにあらゆる手段を使い始めました。

 とにかく死ねメジャーでいろんなことしましたね。

 イランの反ブリタニア系政党支援したり、41年にはロマーニャ政府と組んでアングロ・イラク戦争起こしたり、43年にはロマーニャと扶桑と組んでイランでアーバーダーン危機起こしてそのど真ん中に扶桑の艦隊で護衛されたうちのタンカー送って目の前で取引して煽った。

 

 戦争が始まってからはうちのリビアの油田がヨーロッパで一番近いため需要が一気に上がって嬉しい悲鳴状態。

 それどころか戦争でネーデルラントとガリアが消えたおかげでここぞとばかりに狙ってたインドネシアの油田に参入、ガリアの石油会社で我が社と同じく準メジャーであるガリア石油会社を買収、これを受けて我が社は名前をサヴォイア・リビアン・オイルからサヴォイア・インターナショナル・オイルに改名した。

 

 で、CGPを買収した目的の一つがガリア圏の油田への介入。

 狙いはアルジェリアのハシメサウド油田とチャドのドバ油田。

 早速この二つを掘り当てて開発を始めた矢先、今度はネウロイがスエズを奪った。

 

 これで我が社もサウード王国からの油田を持ってこれなくなったんだがそれ以上に嬉しかったのがBPとロイヤル・ダッチ・シェルが大慌てしたこと。

 連中地中海側に油田持ってないから焦ってるよ。

 スエズがないせいで連中は油を喜望峰周りで運ばなきゃいけなくなった。

 それに対して我が社はトリポリで油積んで高速タンカーで翌日にはシチリア島に運んでそこからパイプラインでメッシナ海峡渡るだけでヨーロッパに運べる。

 結果何故かオイルメジャーが次々とうちの油を売ってくれとか言ってきた。

 それに対してもちろん売った。連中から1リラでも奪えるようにあらゆるあくどい手段を使ったね。

 さらにこの間にオラーシャから国営化されていたバクーとコーカサスの油田の一部もゲットした。

 そのおかげで現在、俺世界一の大富豪。

 時価総額1120億ドルだぜ。まあ大富豪になったらなったで親族やら何やらがすり寄ってきたけど全部無視した。

 連中にやる金なんて一リラもねえぞ。

 

 え?冒頭に出てきた赤毛誰だ?

 俺の娘だよ。

 トリポリ生まれで強引で気の強いところあるけど可愛い娘です。

 今、506にいるらしいので506には俺が出資して支援してます。

 一応心配なのでボディーガードも付けてます。

 ただ最近娘、同僚の扶桑人に金をせびられてるらしい。

 なんだよそいつ。

 

 

 

 

「で、今何やってるの?」

 

「ん?なにって簡単だよ。

 クウェートの油田への介入」

 

「まだあきらめてないんだ」

 

 諦められるか!世界第二位の油田なんて諦められるわけないだろ!

 どうせこの戦争でブリタニアは凋落するんだ!その時がチャンスなんだよ!

 

 

 

 

 

(設定)

名前:ジュゼッペ・ジャコモ・ヴィスコンティ

生年月日:1885年8月19日

肩書:サヴォイア・インターナショナル・オイル会長、サウードアラムコ役員、CGP(ガリア石油会社)役員、ロマーニャ商工会議所議長、

オイルメジャーの一角、ロマーニャのサヴォイア・インターナショナル・オイル会長にしてオイルメジャーで最も強かで強欲で手段を選ばない男。

ロマーニャが独占しているリビアの油田だけでなくサウード王国ではサウード王国に出資し国営石油会社サウードアラムコを設立、提携することでサウード王国の石油資源を独占、さらには扶桑と協力して満州油田を開発、それを使いサヴォイア・フソウ・オイルを設立、オラーシャでは戦争での混乱の中コーカサスとバクーの油田を抑えオラーシャ・サヴォイア・オイルを、インドネシアでは本国の混乱を使いインドネシア・サヴォイア・オイルを設立、ガリアでは戦争で国を失い後ろ盾を失ったガリア石油会社を買収、イラクでは反ブリタニア暴動を煽り石油資源の開発に強引に参入、イランではモデサック政権に資金提供し扶桑と組んでアーバーダーン危機を起こしてイランの石油利権に参入するなどメジャーの全てにケンカを売る狂犬。

そのためついたあだ名はリビアの盗賊。

狂犬で盗賊なのに世界一の大富豪。

名前のモデルはファシスト政権の財務大臣ジュゼッペ・ヴォルピとジャコモ・アチェルボ。

誕生日はアーバーダーン危機を起こしたモデサック政権が崩壊した1953年のイランクーデターが起きた日から。




(今回の原作改変・独自設定)
・サヴォイア・インターナショナル・オイル
・サウードアラムコ
・サウード王国
・アーバーダーン危機
・モデサック政権
・インドネシア・サヴォイア・オイル
・サヴォイア・フソウ・オイル
・オラーシャ・サヴォイア・オイル
・CGP(ガリア石油会社)
・世界一の富豪
・なぜか起きるアングロ・イラク戦争
・各種油田
・オイルメジャー
・赤線協定
・グルベンキアン
・ひどい扱いを受ける黒田

黒田、世界一の富豪から酷い扱いを受ける。
あいつならヴィスコンティさんが世界一の富豪の娘だとわかると金せびりそう(偏見)


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