東方外来訪(とうほうがいらいほう)~探求の刻~ (プレインズウォーカー)
しおりを挟む

東方外来訪 1の刻 プレインズウォーカーと幻想郷

前から考えていたプレインズウォーカーが幻想郷に入る話を出します。

注意・独自の解釈とオリジナルキャラがいます。
読む時はご注意ください。


 強大な魔力の持ち主で多次元を移動する事が可能な灯火を覚醒させたものたち、それはプレインズウォーカーとよばれるものである。

異界からそれぞれの事情は異なるが、幻想郷を訪ねたプレインズウォーカーたちと幻想郷にすむものの物語である、幻想郷は全てを受け入れる、だがそのままの形で受け入れられるわけではない。

 

 【約束した確実な結果】が【望まぬ不確実な結果】となることもありうるのである。

そもそも結果に確実というものは存在しない、それらは行によってあるもの、積み上げた石が誰かによって壊された事によってそれが憎しみの引き金になる事も、それも行の一つだ。

 行が善、悪の2つに分かれてそれは時に枝分かれ、それはこんがり焼き通った稲妻のあと。

 

~外の世界・3人のプレインズウォーカーの話し合いの場~

 ひまわり「幻想郷に行ってみたいじゃと!? ホルスお主は正気か?

好奇心が違(たが)えた方向に行くとろくな事がないぞ。やめておいたほうがよい。」

 鏡花「そもそもそこは【知られざる楽園】とも聞きます、楽園とは聞こえはいいですが実際に行ったら理想していたものが幻滅につながる可能性もあるんですよ、理想と現実はどちらが勝つか、それは後者です。

よく考えたほうがいいですよ? ホルスさん。」

 ホルス「ひまわり殿と鏡花殿は踏み込むのが怖いのかな?

踏み込んだあとの結果の予想がつかないのでは理想論が出るのも当然だと思うがな。」

 

 ここで三人のプレインズウォーカーについて軽く触れておこう。

三人がどうやってプレインズウォーカーに覚醒して知り合い行動を共にしているかは別の話として。

 

 ひまわりは女で和風のプレインズウォーカー、半分妖怪で半分人間。口調が時代錯誤で【霧を刀に変えて、混沌系と自然の魔術を使う程度の能力の持ち主】。

 鏡花と書いて名前のよび方はきょうか、ひまわりと同じく女、赤いリボンに長髪と巫女衣装、巫女のプレインズウォーカーで水の意味は破壊と恵みの考えを持ち【恵みと破壊、本質が正反対の魔術、自然と水の流れを使う程度の能力の持ち主】。

 最後にホルスは男で洋風、好奇心が強いプレインズウォーカー、【神聖と知識と黒魔術を使う程度の持ち主】だ、どんなものも活躍できる場所はあり、無価値はない、それが三人共通の考え。

 

 軽く触れ終えたところで三人の会話に戻ろう。

 

 ひまわり「結果の予想がつかないと判断に迷うのは当然のことじゃがの、それでホルスよ、そういった話を持っていくのであればその【目印】となるものがあるのじゃろうな? 【目印】がないと話にもならぬぞ・・・。」

 鏡花「ひまわりさん、【目印】というものは、方角の類、地図、【魔学のコンパス】といったものですか?」

 ひまわり「さようじゃ、冒険というものは【探検の地図】といった目印となるものが必要じゃ。」

ホルス「ひまわり殿と鏡花殿の懸念と不安はもっともだ、実を言うと幻想郷に行って、世界を独り占めにしようとするとんでもないものがいたのでそいつを懲らしめてそのついでに目印となる地図も戦利品としてあるのだ。」

 

 何だって~!?って驚愕するひまわりと鏡花の前にホルスは幻想郷の地図を出して広げる。

それを見てこれは納得と首を縦に振るひまわりと鏡花だが・・・。

 

ひまわり「ホントに存在するとはの・・・。じゃがもう一つの問題はどうするのじゃ?」

鏡花「もう一つの問題? それはなんですか、ひまわりさん?」

ひまわり「結界じゃ、幻想郷には、何本もの数え切れないくらいの糸を絡めた結界が存在するのじゃ、それの突破口はあるのか、ホルス?」

ホルス「いかに頑丈に出来た結界でも緩まる時はある、その緩まる時が突破口だ。

ひまわり殿と鏡花殿、引き返すか、それとも・・・?」

 

 ひまわりと鏡花の答えは一致していた、二人の答えは『一緒だ!!』と。

 

ひまわり「どんな世界か見てみたいものじゃな、【思案】で描いた明日の葉は現(うつつ)になるか・・・?」

鏡花「恥ずかしいセリフは禁止ですよ、ひまわりさん?」

ひまわり「これが私じゃ鏡花よ。」

 

ホルスは2人の会話に入りにくい空気を見て茶化すのはそこまでとコほんごほんの龍の角が散っていくようにコホンとせきこむ。

 

後戻りは聞かない、さてどうなるか?




 会話の中にどこかで見たことがあるアニメのネタを入れて見ました。
分かる人にはわかると思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

東方外来訪 2の刻 結界の解れが新たな裂け目

 注意・この作品には作者独自の解釈が入っています、読む時はその辺をご注意ください。  


 いかに何人もの魔力で強化された結界でも、力が弱まりそれに生じる反動が出ない保証はない。

 あらゆる世界は多くの生き物による足と力で変動する、一つの部族の物語が終わり、新たな部族の物語に灯火が宿ったり、それは幻想郷も同じである。

 もし、何かしらの影響で力が弱まり普段は入れない場所に入ることが出来てそこにしか入っていない古の言い伝えを残す証拠となるものを見つけたら、【同じ目的の者】はそれを自分の手にしようと掌握しようとする【戦争】を仕掛けようとするはずだ、魅惑の果実を手にすることが出来るのは限られている。

 

 何かしらの物を手中に収めることは責任もつきものであり使っていたものの所有者の歴史も買うというものだ。

 

 

 さて、長い説明は終わりにして幻想郷と外来者の物語と行こう。

 

~同じ頃・幻想郷 八雲紫の家~

 

藍「紫様、澄・・・いい加減に私の尻尾をまくらにして勝手に寝るのはやめてもらえませんかね。」

澄「だって~暖かいんだもん~~~。」

紫「霊夢はコタツを出してぬくぬくと過ごしているのに私を入れてくれないのよ~。長い付き合いなのに・・・。」(ぷう)

 

 

ああ、頭が痛い。

藍は、私はコタツの代用品ではないんですよ!!って声を大きく上げて言いたいが、主従の関係で大きい態度にでるのは反感になるから言えない、言えない。

幻想郷の管理人がこういうのはいかがなものかと思いつつ、澄が無邪気に寝ている顔はかわいく思う、不謹慎という事を自覚しながら。

管理者の責任をきちんと持ってほしいと思わずにはいられない藍であった。

 

 

 紫が組織の反逆者オプティアを幻想郷に受け入れた影響で(スキマから強引に引っ張り出して)結界にはわずかながらのひび割れが生じ、外の世界で言えば電車、新幹線、タクシー車の類にあるガラスに例えが悪いが一発の弾丸が真ん中に入ってクモの巣のようにひび割れが出来たものである、外来者が来る事は幻想郷に入るものは誰も予想できなかった。

ただし、プレインズウォーカーに覚醒したばかりのアリスと運命再編とまでは行かないが運命を読み取る紅魔館の主レミリア・スカーレットは例外として。

 

アリスは覚醒したばかりのプレインズウォーカーの力を試してみようとうねりにうねりを重ねる糸の鍛錬をしていて感じた。

~魔法の森・アリスの家~

アリス「誰かが入ってくるわね、好奇心が旺盛な猫かしら? 念のために魔法糸を用意して用心に備えておきましょうかね?」

 

~紅魔館・レミリアの部屋~

レミリア「・・・これは・・・。感じたわ。」

咲夜「レミリアお嬢様、いかがなされましたか? 何かを読み取ったのでしょうか?」

レミリア「感じたわよ、咲夜。外の世界から幻想郷に誰かが来る事をね・・・。」

咲夜「ではお嬢様、さっそく!」

 

我が主に忠誠を尽くすためなら行動に移ろうとする咲夜だが、レミリアは待ちなさいと待ったをかける。

あなたにそんな命令を下した覚えはないわよ、咲夜は十字架に貼り付けられて無数の糸が絡み合うようにレミリアの目が畏怖のように感じて身動きが取れなかった。

レミリア「早合点しないの、咲夜。

妖怪か人が分からないうちに攻撃に行くのは得策じゃないわよ。

とりあえずは様子見よ、お楽しみのデザートは後の楽しみがうまいものなのよ。」

咲夜「レミリアお嬢様、私の早合点をお許しください!!」

レミリア「わかればいいのよ。」

 真面目は罪になる事もある、忠誠を尽くすのはいいけど、そういった行動が思わぬ事になる事も忘れないでほしいわよって思うレミリアであった。

 

 

 

~外の世界・3人のプレインズウォーカー~

 

ホルス「何があるかわからないからな、ひまわり殿と鏡花殿、この細工をかけたアーティファクト【夢石の面晶体】(むせきのめんしょうたい)を渡して置こう。」

ひまわり「これは何じゃ?ホルス?」

鏡花「装身具の類でしょうか?」

 ホルスは細工をかけた面晶体のアーティファクト【夢石の面晶体】を持っていても邪魔にはならないような大きさでひまわりと鏡花に見せる、鏡花は装身具のように見えたが、そうではない。

ひまわりはこれは何だと思ったが、ホルスがとった行動を見て一つの考えをよんだ。

 なるほど、これは糸電話の容量で離れた場所から連絡が取れるように幻想郷に入ったとき三人一緒とは限らないため単独で行動する事の可能性も考えての事だなと思うひまわりの思考を【テレパスの才能】で読み取るホルスだった。

 ひまわりとホルスはプレインズウォーカーになってから行動が一緒でいた時間が長いため、お互いの考えは見えていた。

鏡花「自分達ばかり納得しないで肝心な事を話してください!!」

 

 鏡花の声が聞こえた時おおっと、これはいかんいかんと思いつつ・・・。

ひまわり「置いてけぼりですまぬの、鏡花。これは大事なものなのじゃ、肌身欠かさず持って置け・・・。」

ホルス「肝心な事を話していなかったな、鏡花殿。

よく聞いてほしい、幻想郷に入って一緒の行動がとれないこともある。

お互いの安全を確認するための物だ。」

鏡花「分かりました、肌身欠かさず持っておきましょう。」

ホルス「これで準備は万全だ、お互い知られざる楽園の中で落ち合おう。」

 

 装身具【夢石の面晶体】を身につけて、外の世界から結界に入る三人のプレインズウォーカー。

結界の力は弱まり、その解れが新たな裂け目と出て知られざる楽園の裂け目に飛び込む三人、さて運命はどうなるか!?




八雲ファミリー初登場、短かったけど。

皆さん、夜は冷えています、冬最適に過ごす室内温度は18度以上21度以下が最適とされています。

英では室内温度の法律もあり改善命令で改善が見られない場合は家を取り壊す事もあるようです。(嘘のようなホントの話)

風邪と転寝はご用心。

後書きのところ東方キャラで何かコントっぽいこと書こうかな。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。