ジョジョの奇妙な冒険第4.5部[氷とカメラの二重奏] (吉良吉影に憧れる者)
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未だ氷はなくカメラは壊れそう
【スタンド】
それは精神が作り出す、形ある
スタンドにはいくつかルールがある。
スタンドは、一人につき一つ
スタンド使い以外には見えない
スタンドに触れられるのはスタンドのみ
スタンドは本体の意思によって動く
スタンドが受けたダメージは、本体も受ける
スタンドは、本体から離れて行動するのには距離の限界がある。
スタンドは、特殊な能力を一つ持つ
スタンドは成長することもある。
etc……
これらのルールをぶっちぎってしまった一つのスタンド使い、そしてスタンドの話
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【彼】は、いじめを受けていた。
ぶどうヶ丘高校1年生「千塔寺創」(せんとうじつくる)
いじめの原因は、彼自身では、よく分からなかった。
なんでも、上級生の不良グループに、絡まれてすぐに財布を出してしまい、ちょっと脅せば出すもの出すと思ったかららしい。
いじめの内容は酷いものだった。
恐喝はいつもの事、毎日青あざを作るほどの暴力、クラスメイトのほぼ全員から言われる、罵詈雑言の数々、元々気が弱く、細身の体が、それらを助長させた。
夏も終わりが近づく、秋口の事だった。創が
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「金、いくら持ってきたの?」
一人に言われる。
「ハハハッ、と、とりあえず1万円かな?こ、今週は、それで勘弁してよ。」
創は、殴られない様にヘコヘコしながら、乾いた笑いを漏らしながら、紙幣を出した。両親は中々の会社に勤めていていわゆる金持ちだった、教育熱心ではあるが、基本出来の悪い弟(創)には、興味がなく、欲しいと言ったものを適当に買い与える、ペット以下の存在だった。
「おー、やるじゃん。諭吉さんこんにちはー」
さっきのやつとは別のヤツが笑いながら創の持つ1万円札を、奪い取ると、乱雑にポケットにしまった。
「んじゃ、明日も1万ね」
明日も持ってくるように命じると、
「む、無理だよ。こ、今週は、これで勘弁してよ。」
そのささやかな、抵抗に苛立ちを感じたのか、
「うるせえッ!さっさと金持って来いよ!殺すぞ!」
と、ガタイのいい奴が怒鳴る。
「ねぇねぇ、変な矢が落ちてたよー刺しちゃおうよー」
禍々しく、どこか魅力的でもある、古ぼけた矢を、創に向ける。
「金持ってくるか、これで死ぬか、選べ!」
そう言って矢を近づける。
「い、1万円でしょ。わ、分かったよ、も、持って、く、来るよ」
矢を引っ込めようとすると、まるで、矢が勝手に、動いたように創を射抜いた。
「な、何してんだよッ!おぉい は、早く抜けよォォ」
「抜けねェェよォ、どうすんだよォー!」
二人が慌てているとまた、矢が勝手に動き、抜けた。
「が、ガクガク、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙グブ」
創は、血を吐き、生と死の間を、さまよっていた。
「こいつまだ、生きてるよォ。びょ、病院連れて行かないと、まだ、間に合うかもよ?!」
「だ、ダメだ、今連れていったら俺たち捕まるぞ?」
すると、
「か、完璧に殺せばいい。死体は隠そう。」
とガタイのいい男は言った。
「みゃ、脈を止めよう。人の手首辺りに脈ってのがあって、そこを切ると死ぬらしい!」
レベルの低い三流映画の信憑性が低い知識だった。
「お、おう、いくぞッ!!ふん!」
創の、手首を貫くようにもう1度刺された矢はあっけなく抜け落ちた。今度は溢れる様に血が噴き出した。
二人は叫ながら近くの茂みに投げた。
「うん?何だかうるさいなぁ?また、
「ん?
そう言うのは、余りにも低すぎる身長、柔らかそうな表情をしていても、どこか、頼りになりそうな頼もしい少年と、特徴的なリーゼントに、明らかに真面目とは言えない改造を施した制服に身を包む、青年がいた。
そして、創を虐めていた二人の次に叫ぶのは
「う、うわぁぁぁ!ひ、人?じょ
「お、おう!『
彼のスタンドクレイジーダイヤモンドは、破壊されたものを治す能力がある。
「ドラァ」
独特のかけごえで、創に触れると、傷がみるみるうちに全て消えていった。
「仗助くん これ、弓と矢だ!この子は矢に射抜かれたんだ。」
康一の顔は、恐怖の表情から、驚愕の表情に変わった。
それもそのはず、一年前に恐ろしいスタンド使い、『吉良吉影』にスタンドが発現したのもこの弓と矢によるものだからだ。
「つまり、こいつはッ!」
「「スタンド使いになる!?」かもしれない!」
to be continued……
次におまえは「この作者痛てぇー」と言う!
そう言われないように書くなんて無理!
自分の厨二病が、暴走(笑)するー
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