デート・ア・ライブ 転生によりさらに変えられた士道の歴史改変 (トウヤ)
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転生と改変

初めまして、トウヤと申します。
デート・ア・ライブが好きで書きました。
初めての二次創作で、おかしな所や誤字脱字などあると思いますがあたたかい目で見てくれると幸いです。


そこは、何もない空間だった。そして、そこには、二人の人間と思われる姿があった。そして片方の人間が言う

 

「転生主さん、僕を次の世界に転生させてくれませんか。」

 

そして転生主と言われた方は納得した顔言う。

 

「まあ、ここに来たということはそうだと、思ったけど、で、次はどこの世界に行きたいの?」

「デート・ア・ライブの世界に行きたい。」

「デート・ア・ライブ?……あー、ちょっと待ってね、今情報を確認するから。」

 

そう言って転生主は目を閉じ、頭に指を当てる。しばらくすると

 

「お待たせ、行きたい世界のことはだいたい分かったよ。で、どういう感じで転生するの?」

「士道が歴史改変に成功した世界に始めから行きたい、あとは「もういいよ、君の頭の中から直接伝わったから。」

「……相変わらず、凄いですね。」

「まぁね、で、君の能力はどうする?そのままいく?」

「……基本的には……あ、あと異世界はスマートフォンとともにの望月冬夜の能力が欲しい。」

「異世界はスマートフォンとともにの望月冬夜くんね、また情報を確認するからちょっと待ってね。」

 

そう言って転生主はさっきと同じことをしていた、そしてしばらくすると、

 

「お待たせ、冬夜くんの能力は理解したよ。」

「あー、でも、少し変えて欲しいことがあるんですけど。」

「んー、何だい、……あーなるほど。神力を霊力に変えたり、神力あらため、霊力を解放してないとき、霊力が漏れなかったり、オリジナルの属性魔法が、使えるようにしたら、いいんだね。」

「……はい。」

 

転生主はもう一人の言おうとしたことをすべて言い、もう一人は返事をするしかなかった。

 

「じゃあ、細かい所を決めていこうか。」

「はい、じゃあーー。」

 

数分間、細かいことを決め。

 

「じゃあ、転生させるから、あっちの世界で楽しんでね。」

 

転生主はそう言って、手をもう一人に向けた。そして、もう一人の姿はなくなった。

 

 

 

  ◇

 

 

 

五河士道は地を蹴って走った、空から地上に目がけて降り注ぐ極大な光線の先にいる二人に目がけて。

 

「うおおおおおおおおおーーーーッ!!」

 

士道はのどが潰れんばかりの大声を上げると、二人に目がけて跳躍し───思い切りにその背を押した。

 

突然突き飛ばされ二人はそれぞれ声を漏らす。

 

そして、士道の視界は、真っ白に照らされいく中、「────!」と、誰かの声が鼓膜を揺らした。そして、視界が光で満たされる寸前、士道は気づいた。それは、目の前にいた少女のものだった。

一瞬少女と目が合う。

その双眸にはまだ、復讐の炎は燃えていない。怨嗟の澱は溜まっていない。

 

「ああ──よかった。」

 

士道は小さく呟くと、真っ白い光に包まれるようにして、意識を失った。

 

そして…

 

「歴史改変が成功してたから、ちゃんと改変後の方に転生出来たみたいやな。」

 

少し離れた場所で士道の行動を見ていた影があった。

 

「四年半後が楽しみだな~。」

 

 

 

  ◇

 

 

 

「ん……」

 

小さなうなり声を発して、士道は目が覚め、のろのろと身体を起こした。そしてぼうっと辺りの様子を見回した。

なんてことない。いつもの自分の部屋で、見慣れた壁床天井に、家具。昨日は疲れていたのか、士道には珍しく、制服のブレザーが椅子にかけられていた。

と、そこで。

 

「……あれ?」

 

違和感を覚え、士道は目をしばたたかせた。

昨日、どうやって床に就いたのか、覚えていない。

 

「……!」

 

と、そこで、頭の中に情報が流れて、

燃え盛る街。降り注ぐ光。──

士道はハッとして自分の身体を見下ろした。

見たところ……身体に傷や欠損は見受けられなく、士道は健康体そのものだった。

そしてすぐに、次なる疑問が頭の中に浮かんで、士道は慌てて部屋のカーテンを開けて窓を全開にした。

外の景色に目をやると、そこに広がっているのは、見慣れた天宮市東天宮の住宅街だった。

そして、右方に目をやろうとしたとき、士道は頭に違和感を感じ。

 

「……あれ?俺、なんで慌てて外の景色を見ようとしたんだっけ?」

 

先ほどまでの疑問が頭の中から抜け落ち、まったく思い出せなかった。そして、先ほど見ようとしていた、外の景色の右方を見て、隣は、いつものどうり、空き地だった。

やっぱり、なんてことないいつもの街並みだった。

 

「あれ?そういえば今日て、何月何に「おにーちゃんーッ!!、起きろー、朝だよ!!」

 

頭に疑問が浮かんで、それをつぶやいた時、ガチャッと部屋の扉を開け、妹の琴里が、部屋に入って来た。

 

「おー、琴里おはよう、で、さっそくすまないが、今日て、何月何日だっけ?」

「え?……十二月二十二日に決まっているじゃん。」

 

突然の質問に驚いたりしたんだろう。首をかしげながら答えてくれた。士道は今日は終業式と思ったのと同時に、なんとなく士道の思っていた日付違って違和感を感じ、頭に手を当てて、考え込んでいると、

 

「どうしたのおにーちゃん、大丈夫?」

 

心配してくれたのか、琴里は肩に手を当てて、聞いてくる。

 

「いや、大丈夫だ、少し寝ぼけていただけだ。」

「おー、そうか、じゃあ、おにーちゃん早く着替え降りて来てね。おかーさん達昨日から、出張だから、おにーちゃん朝ご飯よろしくね。」

「ああ、分かったよ。」

 

それを聞いて、琴里は嬉しそうに部屋を出っていった。

 

「さて、ささっと着替えるか。」

 

先ほどまでの違和感は何なのか、着替えながら考えたが、考えても出ないので、諦めて、着替えを終え下に降り、朝食を作る準備を始める。

両親が、アスガルド・エレクトロニクス社に勤めていて大晦日前まで、海外出張で、ご飯は士道が作ることになっている。

やがて、準備を終え、後は朝食を並べるだけで、そこで

 

「おーい、琴里並べるの手伝ってくれー。」

「んー、……分かっらぞ」

 

そこで、士道は琴里の言葉が少しくぐもったので、聞いた。

 

「まさかと思うが琴里、おまえ、朝食前だというのに、チュッパチャプスを食べていなかったか?」

 

びくっ!!と琴里の白いリボンが動いた。

 

「な、何にを言っているのだ、お、おにーちゃん。」

 

明らかに動揺している、ハァーと、ため息をして、

 

「ちゃんと残さず朝食食べて、次から止めろよ。」

「分かったのだ、おにーちゃん。てっ!!何この量?!!おかーさん達いないのになんでこんなに量多いの?!!」

「えっ?」

 

琴里に言われて見てみると、確かにそこには、大量の料理がそこにはあった。士道は、料理するときいつもの感じでしていたのだか、まるで、いつもその量を作っていたように大量に作ってしまったのだ。

 

「おにーちゃん、本当に大丈夫?」

「……大丈夫だと思う。……すまんが琴里、二人分並べといてくれ。あとはラップして冷蔵庫入れとくから、昼にでも食べるか、琴里も終業式だろ。」

「うん。そーだよ。じゃあ、並べとくねー。」

 

そう言って、琴里は料理をテーブルに並べていく。士道も残った料理にラップをかけて冷蔵庫にしまっていく。やがてテーブルにいき、朝食を食べ、学校に行く。

 

 

 

  ◇

 

 

 

学校に着き、終業式をし、教室に戻り諸連絡などを聞いて担任の先生が最後に。

 

「あ、そういえば年が明けた新学期に転校生が来ますー。」

 

それを聞いてクラスがざわついたが、ホームルームが終わり、いっせいに帰宅モードになる。

 

「五河ー、飯食いに行かねーか?」

「ああ、悪い飯は間に合っているだ。」

 

そこで士道は友人の殿町に飯に誘われるが、朝のことがあるので、断ると

 

「なにー!!五河まさか女子とデートか?!!」

「ちげーよ。朝作り過ぎたから、その分を昼に食わないといけねーんだよ。」

「なんだ、そうか。じゃあな五河。」

「おう、じゃあな。」

 

というやりとりをして殿町は帰り、やがて、士道も家に帰った。家に帰り、朝食の残りを食べ、そして、士道は朝に作り過ぎて食材がすっからかんなので、夕飯の買い物に行くことになった。しかしその道中で

 

ウゥゥゥゥゥーー

 

突然サイレンが鳴り響いた。何度も聞いたことがある空間震のサイレンだ。

 

空間震ーー空間そのものが振動したかような大規模破壊をもたらす超自然災害だ。

30年前にユーラシア大陸で突如起こり、一億五千万人の死傷者だした。日本では、それから約半年後に起きた南関東大空災で、それから二十五年はなにもなく突如五年前ここ、天宮市で起きてから、日本を中心に起きている。

 

『これは訓練ではありません。空間震の発生が予想されます。近隣の住民の皆さんは、速やかにお近くのシェルターに避難してください。繰り返します。ーー』

 

空間震が起きてなかった二十五年間、世界はなにもしてなかったのではなく、こうして空間震の前震が予測できるようになっていた。さらに、幼い頃から訓練を受けているので、士道も落ち着いてシェルターに向かっていた。だが、その道中

 

「はぁっ、はぁっ……」

 

前から、つまりシェルターのの方から息を切らしてフラフラと歩いてくる人が来た。士道はなんでシェルターと逆方向に向かっているのかとかなんで息を切らしているのかなどの疑問が浮かび聞いてみた。

 

「あのー、なんでシェルターと逆方向に向かっているのですか?あと、大丈夫ですか?」

「えっ!」

 

突然話かけられ驚かせてしまったのだろう。相手は目を見開いて見てきた。そして、相手を見ると、士道と同じくらいの年齢で、士道と同じくらいの髪の長さで少し茶色がかった黒髪の少年で、紺色にオレンジ色のラインが入ったジャージの上下だった。

 

「あーあ、すいません。驚かせてしまって。」

「あっあ、大丈夫だよ。こっちもそこまで驚いた訳ではないから。……で、何?」

「あーはい、なんでシェルターと逆方向に向かっているのかと思ったのと、あと、フラフラ歩いていたので、大丈夫かと思って。」

 

驚かせて聞いていなかったようなので、もう一度先ほどと同じ質問をする。すると、

 

「大丈夫だよ。フラフラ歩いていたのは、姉さんとジャンケンして負けた方がジュースを買ってくるということで負けて買ってくるはずだったんだけど近くの自販機は売り切れ、またその近くも売り切れ、またまたその近くも売り切れで、それが何回も、何回も、起こって今にいたる。」

「あー、そうだったんですね。……て言うか、今空間震警報なっていますよ!」

「……あー、それなら大丈夫ですよ。」

「えっ?」

 

士道は突然の言葉に驚いた。それもそのはずである。幼い頃から空間震の恐ろしさを習っている士道には空間震警報がなったら、すぐシェルターに行くことが当たり前だった。

 

「何でですか?」

「避難しない理由?あーそれはね、僕は空間震が起こる方向が分かるから大丈夫なんだよ。」

「空間震の方向が分かる!!?」

「うん。」

 

士道は大声を出して驚いた。だが、それが分かってたように、少年は話を続けた。

 

「やっぱ、驚くよね。」

「……そりゃまぁ。」

「じゃあ、そこに自販機あるし、安全で面白いものが見えて姉さんのいるところに行くから付いてくる?」

「あっああ。」

「うんじゃ、了解。あ、そういえば、自己紹介してなかったね。僕は井口康生(いぐちこうせい)、よろしく。」

「ああ、よろしく、俺は五河士道。」

「ん、よろしく、士道君。僕のことは康生て、呼んで。さて、ここの自販機は……、ああ売ってた。」

 

この自販機は売り切れではなかったらしくそこで、飲み物を買い、目的地に向かった。その道中本当に道行く自販機は本当にすべて売り切れだった。




読んで下さってありがとうございます。
最初の所で説明を省いているのは、ネタバレ防止のためです。


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出会い、そして、世界の裏側

「なぁ康生、目的地て、どこなんだ?」

 

俺は康生と目的地に向かう途中どこに向かうのか気になって聞いた。すると

 

「ん?高台の公園だけど。」

「高台の公園て、結構離れてるぞ?!」

「……あー、そうだな。ちょっと急ぐか。姉さん待たせてるし。」

「あっあ、そうだな。」

 

そう言っ少しペースを上げて軽く走った。

 

「て言うか康生、こんだけ離れていて、途中であった自販機全部売り切れだったのか?」

「あれ?このこと前回の最後で士道君が言ったと思うだけど。」

「おい、前回て何なんだよ。」

「まぁ、それはおいといて」

「おいとくのかよ。」

「答えはそうだよ。あ、こんな話ををしてたら着いたよ。」

 

そう言われて、士道は前を見ると高台の公園につながる階段の前にいた。そして、階段を上って行って公園に着くとそこには一人の少女がいた。

 

「康生、遅い。」

「仕方ないでしょ姉さん。行く自販機が全部売り切ればっかだったんですよ。」

「そんなことあるかー。」

「あったんだから仕方ないでしょ。」

 

会うとすぐに、康生とその少女は喧嘩始めた。まぁ、行く自販機が売り切ればっかていうのは確かにないわな。

 

「で、結局買ってきたの、心折れて戻ってきたの?」

「買ってきました。はいどうぞ。」

「ありがと、で、その人誰なの?」

「えっ!。」

 

突然話を振られて士道は驚いた。少女を見ると、康生と同じ茶色がかった黒髪で後ろ髪は膝まである長い一本の三つ編みで他は肩まで揃えられ、頭の上の方の髪にはあほ毛があり、来禅高校の制服を着ていた。

 

「ハッ!まさか康生あの人にナンパしたの?!いくら女の子にモテないから男にはしったの?!」

「違うわー!!そもそも、僕は女の子にもナンパしないわ。」

「ヘタレだねー。」

「やかましわ。」

「で、結局誰なの?」

「あー、この人は五河士道君で、自販機探している途中であった人だよ。」

「……ど、どうも」

 

突然少女がやばいことを言ったので焦ったが康生が弁解してくれた。

 

「ふーん、この人が……、あっ!私は井口夢生(ゆめは)私のことは夢生て呼んで。よろしくね士道君。」

「あっああ、よろしく、夢生。」

 

そんなやりとりをしていると急に康生が

 

「あ、来る。」

「えっ、なにが?」

 

士道が康生の言葉に頭に疑問を浮かべた瞬間

ドーン!!と、遠くから、聞こえてきた。

 

音のした方を見ると、数キロメートル離れた所で大地が

数百メートル削られていた。間違いない、空間震が起こったのだと分かる。

 

「なぁ、康生俺に見せたかった面白いものて、これだったのか?」

「いや、違うよこの後だよ。よーく見て。」

 

そう言われて見てみるが遠すぎてよく分からなかったので、それを康生に伝えようとすると、康生はどこから出したのか分からないがでかい双眼鏡を渡してきた。双眼鏡を使って見てみると

 

「ッ!!」

 

そこには、一人の少女がいて、その周りの上空には奇妙な格好をした人間が飛んでおり、少女に攻撃していた。

 

「なんだよ……これ……。」

 

士道は双眼鏡を外し声を上げる。

 

「驚いた?」

 

そして、康生に話かけらた。

 

「ああ。」

 

士道は双眼鏡を返して質問をする。

 

「一体あれは何なんだ?」

「あれはどれのこと?少女のこと?それとも飛んでいる人間のこと?」

「出来れば両方とも。」

「うん、まず、「まず少女のことは精霊て、いって空間震の原因で、なんか隣界からこっちの世界に来るときに空間震を発生させくるんだって。次に飛んでいる人達は、ASTて、いって空間震を物理的に止めようとしている人達で、精霊を殺すことで空間震を止めようとしてるけど、今のところ成功例はないよ。」て、姉さん全部言わないでよ。」

「えー、だってずっと黙ってたの暇だったもん。」

「じゃあ、もうちょっと早くしゃべったらよかったじゃん。」

「おいおい、喧嘩する前にちょっと待て。」

「ん?」「何?」

 

喧嘩が始まりそうだったので、止めると、士道は疑問に思ったことを聞いた。

 

「何でおまえらはそんなことを知っているんだ?」

「「…………」」

 

しばらく沈黙して

 

「「それは秘密だよ。」」

「えっ!」

 

思わぬ解答に士道は驚いた。それを気にせず二人は言葉を続ける。

 

「それにそのうち分かるよ。」

「そうだよ。そのうち分かる。」

「そのうち分かるのかよ……。」

「「うん。」」

「はは、わかったよ、今は聞かないよ。」

「ありがとう。あ、戦闘終わってるしそろそろシェルター開くし私たちは帰るね。」

「ああ、じゃあな。康生、夢生。」

「「バイバイ士道君。」」

 

そう言って二人は去って行った。声が揃ってたあたり喧嘩ばっかしてるけど仲のいい姉弟かと思った。

 

「さて、俺も帰るか。」

 

そう言って士道も帰路につくが、その途中

 

「あっ俺、夕飯の買い物途中だった。」

 

そう言って慌てて士道はスーパーに向かった。



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再会、買い物、異変そして驚愕

世界の裏側をなぜか知っている姉弟に会ってから三日後、士道はショッピングモールに来ていた。

今日は十二月二十五日、世間ではクリスマスだ。

士道は今日ショッピングモールに来ている理由はデートーーと言う訳ではなく色々な所がクリスマスセールをやっているので安く物を買えるので来た。

そして、いくつか安くなっている服や日常品を買い、ショッピングモールをまわっていると

 

「さぁ康生、次はあの店に入ろー。」

「いや姉さん、どんだけ店まわるんだよ。」

 

ふと、聞き覚えのある声がして声のした方を見ると、やはり、三日前に会った姉弟だった。

そして、しばらく二人を見てると、

 

「「あっ!」」

 

康生と目が合った。

 

「姉さん」ツンツン

「ん、どうしたの康生、あっ!」

 

夢生も、康生に肩を突かれこっちに気付く。

 

「「「………」」」

 

別に会って気まずい事がある訳ではないのに沈黙が流れやがて士道が

 

「おう、久しぶりだな」

「そうだね、久しぶりだね、三日ぶりだけど。」

「そうだな……。」

 

また、沈黙が流れ、すると夢生が

 

「士道君も、買い物?」

 

できるだけ沈黙がないようにしたかったんだろう。明るく聞いてきた。

 

「ああ、今日て、クリスマスだろ、服とかクリスマスセールで安くなっているから買いに来たんだ。」

「へー、そうなんだ。まぁ、私たちも一緒だよ。それが狙いで買いにきたの。」

「まぁ、僕は荷物持ちみたいなものだよ。」

「うー、違うよ、康生も新しい服買わないといけないよ。」

「いや、別に僕は新しい服なんていいよ、だってあるじゃん。」

「いや、康生が持っているのって、大体ジャージじゃん。」

「あはは。」

「あ!、そうだ士道君、士道君がよかったらで、いいんだけど、私たちと一緒にまわらない?」

「えっ!あー、そうだな……」

 

士道は夢生の言葉にあははと笑うと唐突に誘われ驚き少し考えて、士道も色々聞きたいことなどあったので

 

「いいよ。一緒にまわろう。」

「やったー、新しい荷物持ちゲット!!」

「いや、士道君もう自分の荷物持っているやん。て言うか、まだ荷物増えるの、姉さん。」

「うん。まだ行ってないお店とかあるし、既に行った店でも、買いたい物あるし。」

「うわー、と言う訳で士道君よろしく。」

「あっああ、よろしくな。」

「うん。よろしく。」

 

そして、三人は色々な店をまわった。服屋など、セールがやっている店に入って、買ったり買わなかったりしていて夢生がなにか買うというと、そのたびに康生が自分の荷物が増えるので露骨に嫌な顔をしたが、結局、ちゃんと持っていた。そして、すべてをまわり終えた所で夢生が

 

「今日はありがとう士道君。おかげで助かったよー。」

「あはは、それはどうも。」

「うんじゃ僕はこの荷物しまいにいく兼トイレに行ってくるから士道君、姉さんの荷物渡して。」

「あっああ、分かった。」

 

士道は康生に言われて夢生の荷物を渡した。そして、両手いっぱいの荷物を持って康生は立ち去った。そして、士道と夢生はすぐ近くのベンチに座った。

 

「ん?そう言えばあいつ、しまうて、言ってたけど荷物しまう所なんてあったけ?」

「うーん、ないと思うだけど、毎回、康生がそう言ってどっか行ったら、荷物からで戻ってきて、荷物は?て、

きいたら、大丈夫あるからて、答えてきて、本当かどうか疑っていたら、帰ったら見せるて、言われて帰ったら本当にあったから大丈夫だと思うよ。」

「……なんだろう。今の話聞いたら、あいつものすごく急いで帰って、戻ってきてるような気がするんだが。」

「いや、走って帰って戻ってきたとしても早すぎるし、また荷物出してて、言ったら、またどっか行って二分くらいで戻ってきて荷物持ってるもん。」

「じゃああいつはどこにしまっているんだろうな。」

「どこにしまっているんだろうねー。」

 

士道は先ほどの康生の言葉が不思議に思って夢生に聞いてみたが夢生も分からないそうだ。

 

「あ、そういえば夢生」

「んー?なーに?」

「おまえて、初めて会った時、制服着てたよな?」

「うん、着てたよ。……それが何?」

「いや、どこのクラスなのかなと思ったんだよ。」

 

士道は夢生が今は私服だが、初めて高台の公園で会った時は、士道の通う来禅高校は制服を着ていたのだが、会ったことがなかったので、聞いてみた。

 

「あー、そっか。そういえばあの時着てたね。」

「ああ、でも会ったことがなくてどこなのかと思ってな

。」

「あー、実は私たち!!…は…ッ!」

「おっおい、大丈夫か夢生?!」

 

夢生が士道の質問に答えようとしたとき、突然胸を抑えその場にうずくまる。士道が心配していると

 

ウゥゥゥゥーー

 

空間震のサイレンが鳴り響いた。

 

「なんでこんな時に。夢生、移動するけど歩けるか?」

「ハァ……ハァ……」フルフル

 

士道は移動するから、夢生に歩けるか聞くが夢生は首を振った。

 

「どうしょうかな。」

「士道君……これ……」スッ

「ん?」

 

士道がどうしていいか悩んでいると、夢生がバイブしている携帯を出してきた。画面を見ると康生と書かれていた。

 

「……出ろて、ことか?」

「…………」コクッ

 

夢生に聞いて、縦に首を振ったので、電話に出ると

 

「もしもし」

「もしもし、あ!その声は士道君?」

「あっああ、夢生に渡されてな。」

「姉さんは大丈夫?」

「すごくつらそうだ、歩くのも困難らしい。」

「そっか、……じゃあ士道君、姉さんおぶって行ってよ。」

「ハッ!!?……おまえ何言ってんだよ!!」

「姉さん歩くのも困難なんだろ。じゃあおまえがおぶって移動するしかないだろ。」

「いや、そう言われてもな。」

「いいから、さっさと姉さんおぶって移動しろ。」

「恐!!……おまえ口調変わってないか?」

「そんなこと気にすんな、あ、移動先はショッピングモールを出て近くにある路地裏でよろしく。あと、空間震はこのショッピングモール真上だから。」

「おい、そんな近くじゃ、危ないじゃないか?」

「大丈夫、大丈夫ちゃんと調整するから。」

「……調整?」

「あ、……んっじゃあ姉さんを頼んだ士道君。」プチッ

「あ、おい調整て、……きりやがった。……あー、夢生、電話の内容聞いていたか?」

「……」コクッ

「あー、そう言うわけだから、おぶされ夢生。」

「……」コクッ

 

士道はそう言って夢生に背を向けしゃがみ、そして、背に夢生を乗せ康生の言われたとうり、近くの路地裏に行きそこで、夢生をおろして康生を待っていると、夢生が

 

「ハァ……ハァ……来るよ。」

「えっ!」

 

夢生に言われてショッピングモールの方を見る。そして、(康生は大丈夫だって言ってたけどこんな近かったら巻き込まれるんじゃ)と、士道は思った。が、空間震は士道の予想よりも小さく、高い位置に数メートル広がっただけで、何も町を巻き込まなかった。

 

「なッ!!」

 

士道はその空間震によって現れた精霊を見て驚愕する。

その姿は黒のTシャツにジーパンに白いコートで、髪は腰まであり髪の色が白金がかっていた。だが、髪型や服装は違ったが、顔は先ほどトイレに行った康生だった。



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目撃、移動、魔法

士道が変わった姿の康生を見て驚愕していると、康生がぶつぶつとなにか言うと顔や体つきが変わる。そして康生にミサイルが飛んでくる。

 

「危な……」

 

士道はおもわず声をあげてしまう。が、

 

「…………」ブツブツ

 

康生がまたぶつぶつ言うとミサイルが康生に到達する前に見えない壁のようなものにあたり爆発する。そして、あたりに爆風が吹いて

 

「うおっ!」

 

士道はおもわず腕を顔の前に持ってくるが、いつまでもその爆風は士道の所に来なかった。そして、腕をおろしてあたりを見渡すと他の所は爆風で物が飛んでいったりしているのだが、士道達の周りだけ、なんともなかった。まるで何かに守られたかのように。そして士道は再び康生の方を見るとまたASTの攻撃によるミサイルが飛んで来てまた見えない壁がその進行をはばんて爆発する。すると次の瞬間

 

「……………」ブツブツ

 

また、ぶつぶつ何か言った瞬間康生の姿が消えた。

 

「なッ!」

 

士道は突然康生が消えたことに驚き、声を上げる。

そして空を飛んで康生を攻撃していたASTは倒す標的がいなくなってしばらくあたりを見渡してどこかに飛んで行った。

 

「一体……どういうことだよ。」

「説明してやるよ。」

「えっ!」

 

士道の独り言に返事をされ声のした方を振り向くとそこには

 

「康生……それに夢生まで、もう体調は大丈夫なのか?」

「うん。大丈夫だよ。」

 

振り向くと髪の長さは戻ってなかったが髪の色や服装は戻っていた康生と体調か治ったらしい夢生がいた。

 

「それはよかったよ。……それで康生、あの姿は何なんだ?お前は精霊なのか?あの見えない壁は何なんだ?」

「はいはい、一気に質問してくんな。そのへん全部答えてやるから、落ち着け。」

「あっああ、……と言うかおまえやっぱり口調変わったよな。」

「ああ、変わったよ。とりあえず説明するから移動するぞ。とりあえず家こい。」

「えっ!おじゃましてもいいのか?」

「よくなかったらいわないだろ。」

「そうだな。じゃあ荷物持って来ないとな。」

「ああ、荷物ならあるよ、ほら、[ストレージ:アウト/士道の荷物]」

 

康生がなにか呪文みたいなことを言うと突然康生の足もとから少し前に魔方陣が出現しそこから士道の荷物が出てきた。

 

「「えぇぇぇぇーーー!!」」

 

俺と夢生は突然魔方陣が現れて、そこから士道の荷物が出てきたことに驚き声を上げる。そして、夢生が康生の胸ぐらををつかみ

 

「なんでこんな便利な魔法黙っとったんだよ。」

「姉さん苦しい、だってこんなこと言ったらもっと買い物続けると思うもん。あっあと、士道はいこれ荷物。」

「おっおう、ありがとな。」

 

そう言って士道は康生から荷物を受け取る。どうやら夢生には、このことは言ってなかったようだ、康生は胸ぐらをつかまれ、かつあげみたいな感じになっていた。あと、俺の呼び方が呼び捨てになっていた。やがて気が済んだのか、夢生が康生を離した。

 

「さて、行くか。」

「あっああ、おまえんちだよな。」

「ああ。」

 

そう言って康生は歩き出したので付いて行く。そして、歩いて行くと士道は不思議に思った。なぜなら、今歩いている道はいきと同じ道だからだ。やがて士道の家が見えてくる。そして士道の家を通り過ぎてすぐ、

 

「さ、着いたぞ。」

「えっ!ここて、俺んちの隣の隣じゃないか。」

「うん。そうだよ。びっくりした士道君?」

「ああ。」

 

案内された場所は士道の家の二つ離れた家だった。

 

「さっさ、入った、入った。」

「あっああ、お邪魔します。」

 

士道はいったんリビングに案内された。

 

「士道、話をする前に荷物出すからそのへんに座ってくつろいでて。」

「ああ、分かった。」

「はい、お茶。」

「ああ、ありがと夢生。」

 

そう言って士道は近くのソファーに座った。

 

「[ストレージ:アウト/今日買い物したもの]」

 

康生がまた呪文みたいなことを言って今日買い物したものを出す。そして、出した物を夢生が持つ訳ではなく、康生が夢生の指示で荷物を持って部屋を二人揃って出て行く。一人残った士道は出されたお茶を飲む。そして、髪の長さが戻っている康生が一人で戻ってきた。

 

「あれ?夢生は?」

「姉さんは自分の部屋にいるよ。」

「ああ、そうなのか、話をするて、言ったから二人から話されるかと思ったよ。」

「姉さんに聞かれたらまずいこともあるから、部屋にいて貰ったんだよ、じゃあ移動するぞ。」

「え?どこに?」

「俺の部屋。ここだと姉さんに聞かれる可能性があるから。」

「ああ、そうなのか。」

 

そう言われて、士道は出されたお茶のコップを台所に置き康生について行き康生の部屋に行く。そして二人が入った所で康生が部屋のドアを閉め

 

「[プリズン]、[エンチャント:サイレンス]」

 

なにかまた呪文を言う。

 

「康生、またなにかしたのか?」

「ああ、結界を張って、魔法を付与する魔法で音を漏れないようにした。」

「なんか、普通に魔法とか、言うんだな。」

「ああ、もう話すからな。」

 

康生が先ほどやったことを説明し、初めて会った時には秘密にしたことを話すようだ。



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話される康生の秘密

「さて、まず何から話すか?士道、何から聞きたい?」

「えっ!」

 

士道は突然質問されて驚いた。てっきり何から話すか決めていて、しばらくは聞くだけだと思ったからだ。

 

「…そうだな…じゃあおまえが何者なのか教えてくれるか?おまえて、精霊なのか?」

「ん、了解。まず答えはNoだ。俺は精霊じゃない。」

「じゃあ、あの力は何なんだ?それに精霊じゃないならおまえはなんで精霊を殺そうとするASTに狙われていたんだ?」

「あー、士道、俺は今から信じがたい話をするぞ。嘘だと思うが、信じてくれるか?」

「あっああ、信じるよ。」

「よし、じゃあ話すぞ。」

 

康生は士道に質問をし、士道は肯定すると康生はなにか決心したようで話し出した。

 

「まず、俺は結論から言うと転生者だ。」

「えっ!」

 

士道は康生の放った言葉に驚き声をあげてしまう。

 

「……まじ?」

「まじだ。」

「ましで?」

「まじ。」

 

「…………」

 

士道は康生の言ったことに驚いて聞き返したが本当らしい。と言うかこうなることを見越して康生は最初にあんなことを言ったんだろう。

 

「うん。そんな反応されるの当然だと思う。僕もいきなりこんなこと言われたら、こいつ馬鹿じゃね?て、思うもん。でも信じて本当なんだ。」

「ああ、分かったよ。信じるて、言ったからな……それに精霊じゃないのにあんな力使えて普通の人です……て、訳では無いもんな。」

「うん、そうそう。」

「と言うか、もしかしなくても、あの力て、転生が関係しているのか?」

「うん。バッチリ正解。と言うか、これしかないよねー、で、この力はその転生特典の一部なんだ。」

「一部?!てことはまだあるのかよ!!」

「ああ、あるよ、そうだな……じゃあ士道、ちょっとこっちにこい。」

「?、ああ。」

 

康生に言われ士道は康生に近づく、すると康生が頭に右手を置いてきた

 

「え?康生何すんだよ。」

「今からおまえの考えてることを当てます。」

 

そう言って康生は左手で耳を抑えた。

 

「!……そんなこと出来るのか?」

 

士道は急にそんなことを言われて驚いたが本当にそんなのが出来ると思って無かったので、聞いてみたが……

 

「出来るよ。」

 

康生は即答した。

 

「……じゃあ士道、何でもいいから考えろ。」

「いや、いきなりなにか考えろて、言われてもな」

 

士道は康生に言われておもわず突っ込んでしまった。そして、冷静になっていって、(よく、考えたらこの今やってること、まわりからみたら、かなりシュールだな)と、思っていると

 

「……まあ、確かにそうだな。」

「え、声に出てた?」

「いや、考えてること分かるて、いっただろ。」

「あ、やっぱり本当なんだな。」

「ああ、確かにシュールだから離すな。」

「あっああ」

 

そう言って康生は頭から右手を離して自分の耳から左手を離す。

 

「まあ、これの他にも色々あるんだが今はいいだろ。それより、他の話をしよう。」

「ああ、そうだな。」

「あ!そう言えば、まだASTに狙われていた理由教えて無かったな。」

「あ、確かに」

「じゃあ説明するぞ。まずASTがどうやって精霊か、ただの一般人を判別しているかと言うと、精霊は皆、霊力を持っていて、そこから霊波が出ていて、それをASTがかんちして判別しているだよ。」

「ああ」

「で、俺はあの姿、つまり、おまえが見たあの白いコートの姿の時、俺は霊力を使えるようになり、霊波が観測され、精霊扱いされている訳だ。」

「なるほどな-。」

「さて、とりあえず最初に聞かれたことは答えたし、なんか他にはある?」

「うーん……あんまり、思いつかん。」

「そうか、じゃあ俺が色々説明していくから、質問したかったら質問しろよ。」

「ああ、分かった。」

「じゃあ、初めに転生について話すぞ。俺はーー」

 

康生は自分がどういう経緯で転生してきたなどをはなすが口答だと分かりにくいのでまとめると、

康生は色々な世界を転生しているらしい。で、転生する時、転生主と言う存在に頼んで転生するらしく、その時に転生特典やどのタイミングでどう転生するか決めるらしい。

 

「……まあ、転生についてはこんなもんだな。」

「なんて言うか、こんなこと俺に言ってよかったのか?」

「ああ、大丈夫、大丈夫。別に言っても問題ない。」

「……なあ、康生今の話が本当だとすると、おまえと夢生て、本当の姉弟じゃないのか?」

「はあ?いやいや、なんでそうなるんだよ」

「えっ!いや、転生て、言うから転生したときはそれが分かるくらい成長してるんだろ。」

「はあー、俺が転生したてのを自覚したのは五年前だぞ。」

「えっ!」

 

士道は康生の言葉に驚いた。康生は士道が驚いたことを気にせず言葉を続ける。

どうやら康生は転生の時に自分の記憶や力などを全て当時持っていて今も持っている色々改造されたスマホにデータとして残して康生がそのスマホを再び持ったら、記憶や力などを康生に戻ってくるようにして、転生主に頼みある人にそれを渡して貰って、転生し、普通の人として井口家に生まれたらしい。そして五年前、小さい頃から遊んで貰っていた近くに住んでいるらしいお姉さんに「あなたにあなたが小五なったら渡して欲しいと言われましたの」と言われてスマホを受け取って記憶や力などを思い出したらしい。

 

「だから、俺と姉さんはちゃんと血の繋がった姉弟たよ。」

「……そうなんだな。」

「そうだよ。」

「なあ……この事を夢生は知っているのか?」

「知ってるよ。」

「えっ!」

「俺が教えた、姉さんに。」

「……」

 

士道は康生の言葉に声が出なかった。そして、しばらくの沈黙のあと

 

「……なんでだよ……?」

「俺がこの世界でやりたかった事のためにだよ。」

「……はぁ?」

「まず、そのことや姉さんの説明するためにおまえの忘れている記憶を一部思い出させるぞ。」

「え、いや、何言ってるんだよ……俺は忘れている記憶なんて無いぞ。」

「いや、あるはずだ。三日前の朝おまえは頭に違和感を感じたはずだ。」

 

康生に言われて士道は三日前の朝のことを思い出す。確かに、起きてから慌てて窓の外を見たり、朝食を作りすぎたりして、そのたびになんでだとは思ったが結局分からなかった。

 

「そのへんのこととかも分かるから、さっきみたいにこい。」

「え……分かったよ。」

 

そう言って士道は康生に近づき頭に右手を置かれ、康生は目を閉じ左手で左耳を抑えてた。

 

「目閉じろー。」

「あっああ。」

 

そう言われ士道は目を閉じた。そしてしばらくすると、どんどん記憶が流れてきた。



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思い出す記憶、前編

士道の頭の中に記憶がどんどん流れてきた。なにか記憶に鍵がかかっていてそれがどんどん解かれるように。

春休みが終わり、2年生に上がった四月十日、十香と出会いそのあと、折紙のいるASTと十香の戦闘に巻き込まれ、気を失なって俺はなにかの配管などが見える部屋のベッドで目が覚めた。そして、そこで、看護していた女性、令音さんからここはフラクシナスの中と言われ、詳しいことは司令が話すと言われ案内された先にいたのはフラクシナスのクルーと副司令の神無月さんと司令の……あれ?

 

「なあ、康生」

「ん?なんだ?」

「フラクシナスの司令のことが思い出せないんだけど」

「ああ、それはまだおまえが思い出したら色々とまずいから、思い出させてないだけだ。」

「えっ!俺の記憶なのに?」

「ああそうだ。だから今は思い出せる記憶を思い出せ。」

「分かったよ。」

 

そう言われ士道は再び目を閉じ、思い出してくる記憶を確かめる。

令音さんに案内された先にいたどんなやつか思い出せんのだが司令に精霊や、ASTのことを教えて貰った。そしてそこは、ラタトスクと言う精霊に対話で世界を救おうと言う組織の所持する空中艦フラクシナスの中で、俺をラタトスクにスカウトするために連れて来たらしく、なんでも俺がいないと作戦を始められないらしい。しかし、その方法はデートしてデレさせると言う方法で、正直いって驚いたが、精霊を殺させないために納得した。そして、司令から明日から訓練を始めると言われ、そのあとは別室に連れてかれ、知らないおっさん達から、最後の方は覚えてないが、色々詳細などを深夜まで聴かされて、なんか、書類にサインして、その日は終わり、次の日、折紙に連れてかれ、人のいないところで昨日なんであんな所にいたのかと言うのを聞かれ、そのあと、折紙に精霊のことを聞くと、折紙は、五年前に両親を精霊に殺されたらしい。そのことがあって折紙はASTに入ったらしい。折紙と別れたあと悲鳴が聞こえ悲鳴の方に向かうと、令音さんがいた、話を聞くと、どうやら新しい先生として学校に来たらしい。そしてその時に令音さんに物理準備室にくるように言われ、物理準備室に行くと、準備室の面影をなくし、モニターがたくさんあった。そこで、恋愛経験ゼロの俺に訓練として、ラタトスクが開発したギャルゲーをやらせられた。しかも、選択肢を間違えるたびに俺の黒歴史がばらまかれるということも言われ、何度か失敗し、ばらまかれた。俺はそのギャルゲーを一週間かけて全クリした。そして、次の訓練として担任の先生に告白することになって、令音さんの言葉を借りて告白したら、どうやら結婚に焦ってたらしく怖かった。そして、謝りながら逃げ、曲がり角で折紙とぶつかり、折紙にも告白するはめになって、また令音さんの言葉を借り告白したら、なぜだか分からんが、構わないと言われ、そして、弁解しようとしたら、空間震警報がなって、折紙は急用と言われ、走りさっていった。俺は、司令に呼び出され、フラクシナスに向かった。そして、学校で空間震が発生して、校舎内に精霊が入って、ASTは室内の戦闘には訓練されて無かったので、遠くから監視しているだけで俺は十香に会うには、絶好のチャンスで校舎内に入った。その道中、フラクシナスのクルーを紹介されて、正直帰りたいと思った。そして、十香のいる教室に向かった。




中途半端ですが、ここで、一度切ります。


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思い出す記憶、後編

すいません、前編に比べ後編が長くなっています。


俺は教室に向かうと言われたとうり十香がいて、いきなり攻撃された。そして、名を名乗れと言われその時にフラクシナスに選択肢が出たと、言われフラクシナスのクルーが選択し、その結果通りにやれと言われ、正直、無いなと思う答えを出され、その通りに答えるとまた攻撃された。そして、普通に名乗った。そして、十香は俺を敵かどうか、俺をよく見ると、十香は俺と会ったことがあると言われ、初めて会ったとき俺は殺しにきた訳ではないと答えたこと覚えており、目的を聞かれ、俺はフラクシナスの選択肢の答えをそのまま言っていくと、十香は初めて会ったときと同じように世界に絶望したような表情をして、そんな顔をさせたくない思いで、俺は司令のせいしもきかず、俺の意思で十香に言葉を発していく。その思いが通じたのか分からないが、十香とちゃんと話ができるようになった。そして、その時、十香に会話するのに不便だから自分に名をつけろと言われ、司令から言われた名前を言った瞬間また攻撃された。確かに俺も無いわーと思った。そして俺は四月十日に初めて会ったことから、十香と名づけた。本人も気に入ったらしい。そして、ASTから、攻撃されているが、十香の力でまったく攻撃が当たらないので、そこで、十香と話をした。そして話していく内に、精霊の好感度が上がっていたらしく、そこで、俺は司令達フラクシナスのメンバーに一番好感度の上げるのにうってつけなデートに誘えと凄く言われ、十香をデートに誘った。そして誘った直後折紙がブレードで十香に攻撃してきた。その攻撃は十香はしっかりよけ、あたらなかったが、もう話し合いどころでわないので、司令から、撤退と言われ、そして十香は折紙に自分の天使〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を顕現させ攻撃した。その衝撃で俺も飛ばされてそこをフラクシナスに回収された。

翌日、俺は学校に登校すると、校舎は崩壊して学校は休校になっていた。俺は卵などが無かったことを思い出し、そのまま帰らずに商店街の方に向かった。しかし、その道中、後ろから聞き覚えのある声がして振り返ると十香がいた。空間震も起きていないのになぜいるのかと思ったが、十香にも分からないらしく、そして昨日フラクシナスの指示でデートに誘ったので、十香いわく、デートの意味が分からないが誘われたので、俺に会いに来たらしい。そして、俺達はデートをすることになった。そして、色々な店を回っている最中にフラクシナスのメンバーと遭遇し、デートをサポートしてくれた。……まぁ、迷惑なやつや、あからさまに不自然なものもあったけど、十香は楽しんでいたみたいなのでよかった。そして、デートの終盤、俺達は高台の公園に行った。そして、十香とそこから見えるものの話をしていた。そして、十香は今日一日の話をし、この世界が優しく、楽しく、綺麗なものだと思った、だから、自分はこちらの世界に来るときにこんな素晴らしいものを壊していて、ASTが自分を殺すことをわかると言いだし、自分はこの世界にいない方がいいと言いだした。そんなの許せなかった。だから俺は十香の言い分を全て否定し、十香の存在を肯定した。そして俺はその証として手を伸ばしたそして、十香は数瞬の間思案するように沈黙したあと、そろそろと手を伸ばしてきた。だが俺と十香の手が触れ合おうとした瞬間途方もない寒気がした。そして俺は、危険を察し十香を思い切り突き飛ばした。そして、十香は後ろに転がり、それから刹那も間を置かず、俺の胸と腹の間くらいに、凄まじい衝撃を感じ、十香になにか言われているがそれを返すこともできず、俺は意識を失った。そして、それから色々あったと思うのだか思い出せんので、その後、無事十香の封印に成功して十香は俺達の通う来禅高校に転入してきた。驚いたがフラクシナスがなんとかしたらしい。そして、それから俺の非日常は始まった。

それから、何人もの精霊に会った。四糸乃、狂三、……ッ!!、思い出せない、まぁとりあえず置いといて、耶俱矢、夕弦、美九、七罪、俺は出会った精霊の中で狂三以外の封印に成功した。そして、俺が最後に出会った精霊は折紙だ。十香との出会いから約七ヶ月、折紙はなんらかの目的で精霊を狙う組織、通称DEM社に精霊を倒すため、強さを求めASTから移動。そして俺を監禁したあと、十香達精霊を倒しに行った。だが、封印を解いて完全に力を取り戻した十香に敗れ吹っ飛ばされ、戻って来たときに精霊になったらしい。そして、十香と再び戦い、お互いが大技を出す時に七罪達に助けられた俺が駆けつけ、折紙は逃走した。そして、俺達は折紙との戦いで怪我した十香達の治療のために病院へ行き、休んでいた。だが、突然月が割れたように空間が割れ、そこから、反転した折紙が現れた。そして、俺はみんなの力を借りて折紙を戻そうとするも、失敗し、さらに、フラクシナスも俺を庇い墜落、街を荒れ果て、精霊のみんなは危険な状態、そんな状況の中で俺の力が急に吸われている感じがした。そしてそれが誰の仕業か俺はすぐ分かった。俺が唯一封印できなかった精霊、狂三だ。そして、俺は狂三に殺されるのかと思ったが、狂三は俺に過去に飛ばす弾を撃ち俺を五年前の八月三日に飛ばした。狂三の話によると、狂三が折紙の頼みで五年前に飛ばしたのだが、戻って来たら、折紙は反転していたらしい。折紙が絶望して反転するほどのことが起きたので、狂三は俺を過去に飛ばし、原因を確かめさせるのと、折紙が反転しないようにして、今起きていることを無かったことにすることだった。まぁ、狂三はなにか違う目的もあるらしい。そして、俺は途中、昔の家に向かった。だが、そこで、当時近所に住んでいた人に見つかりそうになって俺はとっさに七罪の天使〈贋造魔女(ハニエル)〉を使い当時の子供の俺の姿になることでやり過ごすが戻れ無かったので、そのまま行くことになった。。だが、折紙が反転した理由は自分の攻撃で自分の両親を殺してしまったことに絶望したと言うことが分かったが両親を救えず、折紙は絶望してしまった。そして俺は五年前の目の前で両親を殺された折紙をなぐさめた。そして、その時から、俺に怒り以外の感情を俺にたくし、今の無表情の折紙になった。全ての過去を知った俺は狂三の提案で、五年前の狂三に会い、今の狂三の説得で五年前の狂三にもう一度過去に戻してもらった俺はすぐに行動した。まず、折紙が両親を殺す原因になった、人間を精霊に変える謎の存在ファントムに会い説得するも失敗、だが、俺は諦めず、折紙とファントムを追いかけた。そして、また、同じような状態になってしまった。だが俺は折紙に絶望して欲しくなく、俺は全力で走り折紙の攻撃が当たりそうな両親を思い切り突き飛ばして、攻撃の射程圏内から外れた。で、俺の周りは光に包まれた。そして、目が覚めたら、十二月二十二日の朝だった。



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整理、理由

士道は思い出した記憶を整理していた。そして、整理が終わり、目を開ける。康生はもう士道の頭から手を離して、布団の上に座っている。

 

「記憶の整理は終わったか?」

「ああ……ていうか俺、あんなことあったのかよ。」

「ああ。それはまさしく、本当にあったことだよ。」

「なぁ康生」

「なんだ?」

「色々聞きたいことがあるから聞いていいか?」

「おう、答えられる範囲なら答えてやる。」

「折紙て、無事なのか?」

「まぁ、精霊になった方の折紙は知らんが、当時の折紙はお前のおかげで両親が助かって、どっかで幸せに暮らしているだろ。」

「そっか……よかった。」

 

士道はあの折紙がどうなったか気になるが、とりあえず、折紙の両親を救えたことに安どする。

 

「で、他には?」

「ああ、歴史改変なんて初めてしたから分かんないけど、歴史改変したら、過去に戻るのか?」

「ああそれはね、本当だったら、お前が狂三に過去に飛ばされた日の次の日、つまり十一月八日のはずだったんだけどな、俺が転生した時に転生主に頼んで変えてもらったんだよ。」

「そんなことも出来るのかよ。」

「まぁ、出来たから、今に至るんだけどな。」

「てか、なんでわざわざそんなこと頼んだんだ?」

「ほら、あれだよ、あのーなんて言うかラタトスクと会う前に会っときたかったんだよ。」

「何でだ?」

「ラタトスクと会った後じゃ、俺達姉弟は人間としてじゃなくて精霊として見られる。そうすると、フラクシナスのメンバーはその精霊の攻略として士道、お前を使うだから、人間としてラタトスクと接触する前に会っときたかったんだよ。」

「そうなのか……ん?でもそれだったら、別に戻さなくても、普通に初めて会ったときみたいに、普通に人間として会いに来たらよかったんじゃないのか?」

「士道……よく考えろ、お前の周りには改変前、どんな感情が飛んでいた?」

「……えっと、確か……主に殺意や嫉妬だったな。」

「しかも、その中心が男子だろ。それなのに、裏の事情も知らない男子高校生が来てみろ。絶対なんか裏があるて、思うだろ。」

「まぁ、そうだな。」

「そして、姉さん一緒に会うんだぞ。また、女増やしやがってて、殺意が増えるぞ。」

「……確かに、そうだな。」

 

士道は康生の言葉に思わず悲しいが、納得してしまった。

 

「じゃ、何でわざわざ、歴史改変した後にしたんだ?別に、歴史改変前のラタトスクに会う前に会いに来ればよかったんじゃないのか?」

「ああ、それだと、今さっきやった記憶の思い出しで、精霊の説明とか出来ないからな。」

「そうなのか?」

「ああ、それに、俺が入るタイミングも歴史改変の影響て、ことで入りやすかったし、それまでの士道のしてきたことを鮮明に分かるしな。」

「なんか、私生活覗かれてるみたいで、嫌だな。」

「何を今さら言ってるんだ、折紙や、フラクシナスに私生活めっちゃ見られてるだろ。」

「確かにそうだけどな!!」

 

康生の言葉に思わず士道は叫んでしまった。確かに折紙がなぜが士道の情報をかなり知っているし、フラクシナスも監視されてるのだった。

 

「なんか、思い出して来たら悲しくなってきたな……あれ、よく考えたら、今何も無いんじゃないか。」

「あー、多分折紙は無いにしても、フラクシナスはあるんじゃないかなー。」

「はぁ、結局あるのか。」

「まぁ、今は置いとこう、それより、何か聞きたいことあるか?」

「あー、そういえばまだお前のやりたいこと聞いていなかったな、そのために、記憶を思い出させたんだろあと夢生のことも。」

「あー、確かに、そういえば言ってなかったな。俺がこの世界でやりたいこと。」

「ああ。」

「まぁ、お前に記憶を思い出させたのは、精霊のことを思い出させて、どんな奴らか、思い出して欲しかったんだよ。で、俺のやりたいことはな」

 

そう言って立ち上がり、指を指してくる。そして、

 

「士道と精霊の日常に俺も入って一緒に日常を楽しむことさ!!」

「…………」

 

康生の転生してきた理由に思わずポカーンとしてしまった。

 

「どうした士道、鳩が豆鉄砲にくらった顔して?」

「……いや、なんか、理由にびっくりしてな。」

「そうか?転生したいて、思うやつだいたいこんな理由だろ。」

「でも、お前精霊と同じ扱いを受ける力をえて、この世界に来たんだよな。」

「ああ、それが?」

「俺が思い出した限り危険なんだぞ。DEMやASTに命を狙われるんだぞ。」

「そんなこと分かってるぞ。」

「じゃあ、何で?」

「さっきも言ったように、日常をお前らと楽しむためだ。それに士道。」

「……なんだよ」

「俺は色んな世界を転生してきたて、言っただろ。」

「ああ、言ったな……まさか、お前」

「察しがつくと思うが、これまでに転生した世界で十分危険にあってる。」

「例えばどんなんに?」

「そうだなー、地球と一緒に真っ二つに斬られかけたり、存在そのものを消されかけたり、あと、俺には関係ないが、ある世界で、月の大部分が破壊されたな。」

「なッ!!」

 

士道は康生の経験してきたことのスケールがでかすぎて、思わず声を上げてしまった。

 

「本当なのか?」

「ああ、全部起こったことだ。」

「あー、これどう反応していいかわかんねえな。」

「うん、まあそうだよな。だから、今さらて、感じなんだよ。」

「確かにそうだな。」

 

士道は思わず納得してしまった。すると康生が、

 

「よし、この話終わり。さて、そろそろ、姉さんの説明しないとな。」

「ああ、分かった。」

「何でこんなに、姉さんの話をするのに、お前の記憶を戻したした理由もう分かるよな。」

「ああ、夢生はーー」 「そう、姉さんはーー」



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夢生の話

お久しぶりです。タイトル変えました。


「「精霊だ(なんだろ)。」」

 

士道と康生の声が重なる。士道の思ったとうり、やはり夢生は精霊のようだ。

 

「まあ、あそこまで言えば分かるよな。」

「まぁな。」

「さて、まず何から話そうか。」

「うーん……まぁ、説明出来る所からしてくれ。」

「あー、と言ってもなー。」

「なんだよ。」

「説明しにくいんだよ。」

「いや、説明しやすくするために、記憶戻したんだろ。」

「まぁ、そうなんだけどなー、まあ、とりあえずまず言えるのは、姉さんは元人間の精霊なんだよ。」

「!……夢生も、美九と同じ、ファントムに精霊に変えられた元人間の精霊なのか?」

「いや、違う。」

「は?」

「姉さんが精霊になったのは俺が原因だ。」

「……どういうことだよ?」

「転生主がな、『士道君達と関わりたいなら精霊を近くにいた方がいいよね。』て、言われて、姉さんが精霊化したんだ。」

「そんな理由で夢生は精霊になったのかよ。」

「ああ」

「お前はそんなのよかったのかよ!!姉が精霊にされて、AST達に命を狙われる存在になって!!」

「仕方なかったんだよ。だって、気付いた時には精霊になってたんだからな。」

「は?」

「これは、転生主から聞いたんだが、どうやら、俺が聞いた時には精霊化はしてたらしい。人間として生まれてから精霊化させて少しずつ霊力が増えてくようにしたらしい。」

「そうだったのか……けど、転生主が夢生を精霊化させたのは、変わりねえだろ。」

「まぁ、でも、俺も転生前それに納得して、賛同したが」

「賛同したのかよ。」

「まさかそいつが姉になるとは、思って無かったけどな。」

「そうなのか」

 

部屋の空気が少し重くなって、沈黙が流れる、だが康生が手を叩いて、

 

「はい、この話終わり、士道、姉さんが精霊になった話はもういいだろ。それよりも聞きたいことあるだろ。」

「……なんだよ。」

「今の姉さんの状態だよ。」

「……っ」

 

康生の言葉に士道は先ほどの夢生のことを思い出した。

急に苦しそうに胸を抑えてうずくまった夢生を。

 

「何で夢生は急にあんな状態になったんだ?」

「まあ、あれは、姉さんの自業自得だけど、ある意味力の暴走みたいなものだ。」

「力の暴走?」

「そう……たく、姉さんには、今使うのは、負担が大きいから、能力使うなて、言ったのに使いやがって。……まあ、結果的にはよかったけどよ。」

「何がよかったんだ?」

「力の暴走もあの程度で済んで、ASTにもばれず、士道、お前にこんな風にすごく説明しやすくなった。」

「なるほどな。てか、あの程度て、めちゃくちゃ苦しそうだったぞ!」

「まあ、確かにそうだが、本当に暴走したら、あの程度で済まない。それどころか、周りにも被害が及ぶ。」

「なっ!!……そんなにやべーのか?」

「ああ、だから士道にはやってほしいことがあるんだが。」

「……何だよ?」

「姉さんとデートしてデレさせて、姉さんを封印してほしいだけど。」

「……はあッ!!?」

 

康生の発言に思わず士道は思わず声をあげてしまった。



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デートに向けて

また、お久しぶりです。


「姉さんとデートしてデレさせて、姉さんを封印してほしいだけど。」

「はあッ!」

 

 

士道は康生の発言に思わず声をあげてしまった。

 

 

「何を驚いているんだ?お前が今までやってきた普通のことじゃん。」

「へ?……あ~。」

 

確かに言われてみれば、普通のことだ。これまでも、過去に戻り、一度は忘れてしまったが、士道は精霊が現れるたびに、精霊達とデートをし、デレさせて、封印してきた。だが、いきなりいわれるとやはり、驚いてしまう。それに──

 

 

「いや、実の姉を四日前に会った奴に普通そんなこと言うか?!」

「いやいや、お前からしたら四日前、でも、俺からしたら、何年も前からお前を知っているぞ。」

「え!……あ、そっかお前転生する前から俺のこと知っているのか。」

「ああ、お前が昔中二病にかかてたことも知っているぞ、えー、確か瞬閃ご「分かったからそれ以上は止めてくれ」……分かった。」

 

 

康生の発言に対して反論したがまさか自分の黒歴史を言われると思わず若干へこみながら士道は止めた。しかし、いくら封印のためとはいえ、今までやってきたとはいえ、出会ってまだ四日しか経ってない女の子をいきなりデートに誘うのはどうかと思う。さらにあれは、ラタトスクの支えがあってのことだったし、と、士道が悩んでいると

 

 

「何だよ、今さら迷うことかよ。」

「へ」

 

 

いきなり康生が左耳を抑えながら言い、士道は思わず変な声がでてしまう。そして康生は近づいてき、

 

 

 

「四日しか経ってないからなんだ、ラタトスクがいないからなんだ、そんなの今まであった精霊達にそんな覚悟でデートしてきたのか?!違うだろ、時には司令官を無視して突っ走っていっただろ。」

 

 

胸ぐらを捕まえながら言われる。

確かに士道は今まで精霊達と生半端な覚悟でデートしてきた訳ではない。世界に絶望する十香達を本気で救いたくて、デートしてきた。

 

 

「ああ、確かにその通りだな、康生。分かった。必ず封印するために夢生とデートする。」

「お、よく言った~。やっぱ士道、お前カッケーな。」

「え、何だよいきなり」

「俺はお前の一ファンだからな。」

「な、何だよそれ」

「まぁ、良いじゃん、用はお前はかっこいいてことだ。」

 

 

康生に胸ぐらを離され、急に恥ずかしいことを言われ士道は少し照れてしまう。

 

 

「お、士道お前少し照れてるな。」

「う、うるせえよ。てか、何個か気になることがあるんだけど」

「なんだ?一ファンとして答えるだけ答えてやろう。」

「なんで上から何だよ……まあいっかじゃあ質問するぞ。」

「おう、どんとこい。」

「じゃあ聞くぞさっき俺に触れて無いのに思考が分かったんだ?」

「ああ、別に俺左耳を抑えるだけで思考読めるから、まあ頭に手を付けた時方が分かりやすいてだけだから。」

「おっおう、そうか、じゃあなんで記憶戻した時に封印の方法も、戻さなかったんだ?おかげで反転した十香がなんで戻ったのか分からんぞ。」

「ああ、それは知らない方が今のところ良いからな。」

「ん?そうなのか、じゃあ分かった今は聞かない。」

「……以上だな。」

「いや、あるちゃ、あるんだけと。」

「ん、姉さんをデートに誘う方法か?」

「あっああ」

「それなら大丈夫だぞ、俺が明日デート出来るようにするし、ラタトスクのように馬鹿でかい仕掛けは出来ないがサポートはしっかりするつもりだ。」

「え、いや、それ俺がデートに誘うじゃないの?てか明日?!」

「ああ、まぁお前こっちにきて1発目だしサポートも、いるだろ。」

「まあ、確かにサポートはある方が助かるけど、いいのか?」

「いいんじゃねえの、1発目だし。それにもう時間だ。」

「え、時間て、何の時間だ」

 

 

と、士道が聞こうとしたとき、

ドンドンと扉がなり、

 

 

「解除」

 

 

康生がおそらく部屋にかけていた魔法を解いたのだろう。すると、扉が開き

 

 

「康生、いつまで話してるの?もうすぐ夕飯作る時間でしょ。」

「分かった姉さん、すぐ行くから。」

「すぐこいよ3分でこい。」

「はいはい、分かったよ。」

 

 

夢生がきたと思ったら、要件を言ってすぐでってた。確かに今はもう夕飯を作る時間帯だ。士道も帰って琴里に夕飯を作らないといけない。そして部屋をでて、玄関で

 

 

「じゃあ士道君明日はよろしく。僕も陰でサポートするから。」

「あ、そうだ最後に」

「なんだ?」

「なんで康生て、僕って、言ったり俺って言ったりするんだ?」

「ああ、僕ってテンションで僕って言ったり俺って言ったりするんだ。」

「そっか。」

「ああ、じゃあな士道君。」

「ああ、じゃあな」

 

 

すぐ近くの家に帰るこれから、変わった日常になる、でも、きっと夢生も救って精霊達も救って、救えなかった折紙も救う。

 

 

「まあ、折紙はどこかで平和に暮らしているだろうから、もしかしたら、もう大丈夫かもしれないかもな。」

 

 

そう言い、そして明日のデートに備えてまずは夕飯を作る士道だった。

はたして士道は無事夢生をデレさせ、封印出来るのか?!



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さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう

デート・ア・ライブの3期始まりましたね。毎週楽しみです。


康生に様々な説明をされ、そしてそれから帰ったら琴里はいなくて、携帯を見たら、友達の家でクリスマスパーティをして、そのまま友達の家に泊まっていくらしい。なので一人分の夕飯を作り、食べ、食べ終わり、食器を洗い次は何しようかと思ったら、いきなり頭の中に康生が

 

 

「あ、さっき言うの忘れてたけど、明日十時に今日と、同じショッピングモールな。姉さんにも行くよう、脅……説得しといたから。」

「今、脅すって、言いかけたよな!!」

「気のせいだよ、気のせい。」

 

 

康生に時間が言われ、明らかに脅すと言いかけてたのだが、康生は気のせいと言うが、絶対言ったよなと思っていると、

 

 

「士道君……今は君の頭の中に直接話しかけているんだよ。考えてることまるわかりだから、それ以上考えるのはよした方がいいよ。」

「おっおう。」

 

 

康生に言われ、脅すについて考えるのを止める士道

 

 

「さあ、明日はいよいよデートだな。」

「ああ、明日に向けて身を引き締めなきゃな。」

「俺もサポート出来る限り頑張るわ。」

「ああ」

 

 

ここで肯定したのがもしかしたら、まずかったのかもしれない、なぜなら康生はデートのサポートはおろかデートすらもしたことが、どの世界でも無かったのだから、そんな奴がまともにサポートが出来るはずが無い。

 

 

「じゃあ士道あれ、一緒に言おうぜ」

「あれ?」

「ほら、司令官と一緒に言ってるやつだよ。」

「ああ、あれか!」

「じゃあせーのでいうぞ……せーの」

「「さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう」」

 

 

しばらくの沈黙……そして康生が

 

 

「かぁ~これ言ってみたかったんだよ。ありがとう士道じゃあな」

「おっおう。」

 

 

そして康生はそれ以降喋りかけてこなかった。そして、士道も、明日に備えていつも通り風呂に入り、寝た。

そして翌朝士道は、ポストの中に、今日のデートの待ち合わせ場所がほとんどさらに細かく書かれた紙が入っており、その指定された場所に行き、三十分前に着いた。まだ、夢生はいなかった。しばらく待つと夢生が来た。

 

 

「お待たせ士道君」

「いや、全然待って無いから大丈夫だ。」

「そ、ありがとう。」

「いや、俺も悪いな。会ってそんなに経って無いのにいきなりデートに誘ってな。」

「いやいや、士道君は悪く無いよ。一番悪いのは康生だから。」

「あ、そういえば昨日脅したって言いかけてたけど、大丈夫だったか?」

「うん、大丈夫。ちょうど今日予定無かったし、最初は脅してたけど、私が行くって言ったら、サポートとお礼はするって言ってたから。」

「そ、そうか。よかったのか?」

「うん、よかったんだよ。それに、私の体にも関係があることらしいし、康生が家でよく、士道君は凄いだよてめっちゃくちゃ言ってるから、少しは興味があったんだよ。」

「そ、そうなのか……なぁ、夢生はどれくらい康生から聞いているんだ?」

「うーんとね、私が精霊て、存在て、こととか、他の精霊のこと、康生が転生してきたこと、士道君がどういうことをやって来たとかかな。」

 

 

士道の質問に対して、夢生は少し考える素振りをしながら、そのままの口調で答える。

 

 

「結構、普通に言うんだな。それ聞いて驚かなかったのか?」

「そりゃ転生とか話された時は頭狂ったのかなと思ったけど、なんか色々な魔法とか、私の能力を言って、それが私も使えたから信じたよ。」

「そ、そうか。俺のこととか言ってたけどどう思った。」

「まあ、康生があそこまで言うんだから、凄いんだろうなて、思ったよ。凄くかっこいいて、言ってたし。」

「そ、そうか。」

 

 

急に褒められ、少し照れくさくなってしまう士道。そして、夢生が

 

 

「まあ、今はそのかっこよさは分かんないだけどね。」

「はは、そうだよな……長話してすまなかったな。じゃあそろそろ行くか。」

「うん。あ、そうそう、康生から、サポートするからて、なんか、指令書みたいな、紙貰ったんだ。」

「へ?」

 

 

指令書みたいな紙?と言われ士道は疑問に思い、思わず変な声を出してしまった。




全然話進んでません。すいません。


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