神様のフレンドリーな執事【不幸と数倍の幸福】 (家政指令部)
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主夫が来る!!!

下手の横好きがここにまで・・・
呆れて構いません・・・


静かに泣く少年とニコニコ笑う少年

 

「近寄らない方がいいよ・・・」

 

「何故?」

 

「僕はやくびょうがみなんだって」

 

「不幸を呼ぶんですか?」

 

「きっとそう・・・」

 

「そうですか・・・」

 

「だから僕に近寄ったら君もきっと不幸になる」

 

「なら」

 

「?」

 

「貴方が不幸を呼ぶなら」

 

ニコニコ笑う少年は泣いている少年に手を差し出す

 

「私がその数倍の幸福を呼べばいい」

 

泣いている少年は顔を上げる

 

「私は貴方を幸福にする」

 

泣いていた少年は手を取る

 

「・・・貴方の名前は?」

 

「僕の名前は…

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【そう、これはきっと誰かの夢の話】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「・・・夢?」

 

何だか懐かしい夢を見ていた気がする

・・・ふと時計を見る

 

「・・・ゲッ!?」

 

俺、上条 当麻はよく不幸な目に逢う

時計の針は遅刻ギリギリの時刻を指していた・・・

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【これから起こることは不幸か幸福か】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「ギリギリセーフ!!!!」

 

「残念遅刻ですよ上条ちゃん」

 

小萌先生に遅刻宣告を受ける。

補習か・・・補習なのか!?

青ピに羨ましそうな顔をされるが

正直補習は地獄としか思えない・・・

小萌先生が気にかけてくれてるとわかってるんだが・・・

 

「上条ちゃん早く席に座ってください」

 

気がつくと俺は棒立ちしたままだった

周りの視線が痛い・・・

早急に席につく事にした

 

「さて、もうすぐ夏休みですが、転入生を紹介しちゃいます」

 

転入生・・・

てことは外から来たのか・・・

近くの青ピが目を輝かせている

多分まだ決まってるわけでもないのに転入生が女子とでも思っているんだろう。

あ、財布も携帯電話も昼飯も忘れた…不幸だ・・・

 

「では入ってきてください!!!」

 

「はい、失礼します・・・」

 

嘘だろ・・・

 

「おや、中条じゃないですか」

 

なんで命が!?

 

「相変わらず不幸少年してますか?」

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【挨拶って緊張するよね】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「転入生の旅神 命です…よろしくお願いします」

 

長めの黒髪

黒い瞳

どことなくおかしな黒い制服

(漆黒の執事服改造制服)

珍しくこのクラスで常識人になりそうな雰囲気を出している青年

だが、上条と知り合いと言うことはそうでもないかもしれない。

 

「命ちゃんの席はあの空いてる席ですよ」

 

「はい、ありがとうございます先生」

 

クラスのほとんど全員(上条除く)が思ったこと

『あ、真面目そう』

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【授業ですよ→お昼ですよ】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「はぁ・・・不幸だ・・・」

 

「どしたの上やん」

 

「どうせ昼飯忘れたか財布忘れただけゼヨ」

 

「あ、それもそか」

 

何時もの三人の流れ・・・だが、

 

「中条!!!ほれ」

 

転入生が大きめの箱を取り出し上条に渡す

 

「ん・・・なにこれ」

 

上条が包みを開ける

 

「どうせ忘れてるだろうと思いましたからね」

 

中には重箱が・・・

 

「お久しぶりの命サン特製弁当ですよ」

 

「あ、懐かしいなこれ…遠足で弁当忘れたときを思い出すな・・・」

 

「ああ、それとこれ」

 

次に転入生が取り出したのは財布

 

「幸福貯金・・・」

 

「お弁当忘れて、買いに行かないってことは財布忘れてるでしょう?」

 

すっかり青ピと土御門は蚊帳の外・・・

と、言うより口をポカンと開けたままになっている。

 

「・・・ここでテレフォンカード使えますかね」

 

次に転入生が自身の財布であろう物から取り出したのは今じゃ滅多に見ない年期の入ったテレフォンカード・・・

 

「よく覚えてるな・・・」

 

「なに、数年続けた事ですからね」

 

「で、部屋は?」

 

「勿論相部屋・・・といきたい所ですが隣です」

 

「実質は?」

 

「ま、相部屋でしょうね」

 

「だよな~・・・」

 

「さて、不幸少年中条君は最近栄養摂ってるんですかねぇ?」

 

「うっ・・・」

 

「大方治療費とかでお金スッカラカンなんでしょうね」

 

「ううっ」

 

「やれやれ・・・そんなんだからいつまでも中から上に昇格できないんですよ」

 

「スマンッ・・・てああっ!?」

 

上条の机に置いてあった重箱が消えていた

 

「うまいにゃ~」

 

「これは!?」

 

気づけば青ピと土御門の二人が重箱の中身を食べていた。

 

「・・・お友達で?」

 

「バカな親友だよ・・・俺もバカだが」

 

「そうがっかりしないで・・・ほら、もうひとつありますから」

 

どこからともなく新たな重箱を取り出す転入生・・・

それにしてもどこにしまってるのだろうか・・・

 

「元々友人の方にもお裾分けするつもりでしたからねぇ・・・ほら、取られない内に食べてください」

 

「あ、ああ・・・」

 

「さて・・・」

 

転入生は立ち上がると土御門と青ピの前に立つと

 

「食後のお茶は如何?」

 

・・・二人はいつの間にかあれだけの量を平らげていた。

 

「女の子なら・・・ポイント高いでぇ」

 

「至れり尽くせりゼヨ・・・」

 

お茶を注ぎながら二人に止めをさす転入生

 

「中…上条さんをこれからもよろしくお願いしますね」ニコッ

 

青ピにとどめが・・・

土御門の意思が揺れる

 

「男の娘もありかもしれへんわぁ・・・」デヘヘ

 

「義妹っ!!!メイドっ!!!男の娘メイド・・・ハ!?」ギリリッ

 

そんな中

上条は重箱の卵焼きを食べていた・・・

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【お袋な命・・・】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「あ、特売・・・」

 

でも中条さんには良いもの食べて貰いたいしな・・・

でもお金かけすぎると中条は嫌そうな顔するしなぁ・・・

 

【お袋・・・である】





普通
どちらかと言うとイケメンさん

笑顔
イケメンさん

満面の笑顔
美少女さん



青さんの口調がつかめない!!!
青さんだけの話じゃないけど・・・


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神の力と人の力

命は初期ステータスが高いので能力無しで上条さんにあっさりと勝てます

長身黒髪長髪ジト目の見た目美少女が
凄まじいスピードで大量の紙を投げる
投げられた紙は黄緑色に輝く爆発を起こす・・・
これを想像してください・・・シュール過ぎません?


「不幸だ!!!!!」

 

何故だ!?

不良に絡まれてた少女を助けようとした

不良は返り討ちにあった

少女の能力の矛先が此方に向かった

俺、逃げてる

少女、しつこく追いかけてくる

 

「どうしてこうなった!!!!」

 

都市部を少し離れた大きな川に跨がる鉄橋で少し休憩・・・

 

「まったく、私の電撃を無力かするような奴が不良相手に逃げ出すなんて強者の余裕かしら?」

 

「だから、俺は無能力者で・・・

 

「嘘つけっ!!!」

 

また電撃をとばしてきやがった!!!

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【帰りの遅い子供(夫や親等もある)を探すのは当たり前である】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「遅い・・・どこほっつき歩いてるんですかね・・・」

 

おかげで豚カツが覚めてしまいます!!!

お肉もお久々でしょうし柔らかいうちに食べてほしいのですよ

(冷蔵庫のひどい有り様を見てわかりました)

 

「う~ん・・・ん?」

『フコーダー』

 

中条さんの声・・・

やれやれ・・・また不幸少年ですか

 

「不幸なら・・・倍の幸福が今行きますよ!!!」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【移動・・・】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「だからやめろ!!!」

 

「効くまでやるんだから!!!」

 

「無茶苦茶言うな!!!」

 

攻撃→消す→攻撃→消す→攻撃→消す→侵入者

 

「幸福(不幸)プレゼント!!!!」

 

投げた神力紙が黄緑色に発光し爆発する

爆発は小規模で、これは目潰し程度の効果しか得られない程度の神力しか込めていない。

その隙に中条を抱え少し離れる

 

「命か!?これは」

 

「大丈夫…ただの目潰しですから」

 

「そうか・・・」

 

中条はダメージを受けていない。

ならその数倍は目潰し程度でしょう

 

「さ、晩御飯は豚カツですよ」

 

「お、おおおお!!!?」

 

「帰りましょう」

 

「そうだな!!!」

 

和やかムードで帰宅しようとしたその時!!!

 

「無視すんじゃないわよ!!!!」

 

なんか飛んできた・・・電撃?

いや、なんか異物も混じってる・・・

・・・なんかこんなことに使うのもあれだと思いますけど

 

「雷神契約解…我、真ノ主ナリ」

 

雷神の力を返してもらう

腕を軽く横に凪ぎ払い軽く電撃を放つ

飛んできた電撃(?)は相殺される

 

「さて、豚カツが覚めてしまいますから急いで帰りましょう」

 

「あ、おう」

 

こんな時瞬間移動って便利ですね

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【さて、夏休みに入りお袋は布団を干します】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「中条さん、朝ご飯の前に顔を洗うのですよ」

 

「お~う・・・」

 

「さて、私は布団でも干しますか・・・」

 

ベランダをガラッと開ける

暑いですね・・・この日の下布団を干せばさぞかし気持ちが良くなるでしょ・・・

 

「布団が既に干されてる・・・?」

 

どこのお宅の布団でしょう・・・

そしてこれは本当に布団なのでしょうか?

 

「お腹減った・・・」

 

「おやおや・・・」

 

これまた急な可愛らしいお客さんですね・・・

昨日の豚カツは朝ご飯には重いでしょうし・・・

私の朝ご飯にしましょうか

 

 

 

 

 

「命~・・・顔洗ったぞ…誰!?」

 

「お客さんですよ。名前はえと…お名前は?」

 

「知らずに入れたのかよ・・・」

 

「私の名前はインデックス…正式名称は『index-librorum-prohibitorum』だけど皆そう呼んでるんだよ」

 

「それ本当に名前か?あきらかに偽名じゃねぇか」

 

「中条さん、人の名前は複雑なのですよ…これだから貴方はいつまでたっても中のままなんです」

 

「ウグッ」

 

 

『旅黄昏ル闇ハ大地ヲ黒ク塗リ神ハ旅ヲシヤスクナリテ・・・イザナミさん、名前長すぎです』

『あら?そうかしら・・・じゅげむ知ってる?』

『ダメです』

 

 

そう、人の名前は複雑なのですよ・・・

 

「・・・ところでインデックスちゃんはなんで中条さん家のベランダに干されてたんですか?」

 

「こう、ビルとビルの間を飛び移ろうとしたら落ちちゃったんだよ」

 

「それは大変です!!!怪我は?痛いところは?」

 

「平気だよ。私の体には『歩く教会』っていう防御魔法が張ってあるからね」

 

魔法・・・これまた久しい言葉ですね

これの前の世界の勇者一行の魔法使いに新たなる魔法を伝授する役割なんてのをやらされたのが最後ですね。

うーむ・・・魔王さん元気にしてますかね?

パルプンテで勇者全滅大作戦成功したは良いものの・・・

 

「て…ハ!?」

 

「ならやってみたらいいんだよ!!!」

 

「やってやろうじゃねーか!!!」

 

お得意の右手で修道服にさわろうとする中条さん

 

「あ、ちょっ」

 

二人にはわからないのか?

その修道服が何か特殊で仮に右手で服の力を破壊できたとする

どうなる???

答えは簡単。服は千切れて弾け飛ぶ

 

「待ってください二人とも!!!!」

 

「「え?」」ピトッ

 

時既に遅し・・・

 

「・・・やりたくないけど仕方ない!!!」

 

【企業秘密】から純白のメイド服を取りだし、高速でインデックスちゃんに着せ、千切れて弾けた服を回収する

 

「「え?」」

 

「・・・恨みますよ二人とも」

 

大事な思い出の品を出すことになるなんて最悪です・・・

 

「もう少しよく考えて行動してください」ガミガミチクチクヌイヌイ

 

「「はい・・・」」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【なんだかんだ言いつつそれでも服を縫い直す命でした】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

「いつでも来てください…お客様は大歓迎ですからね」

 

「うん、二人とも…特に命、ありがとうなんだよ!!!」

 

「あ、私達もそろそろ出ねば…中条さん、準備して」

 

「あっやべっ」

 

【学校に補修しに向かう二人でした】




命が上条をさん付けなのは
上条が自身をさん付けすることがあるから


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神を超越した神の力と神を真似する人の力

「インデックス!?」

 

「中条さんどうかしましたか・・・!?」

 

玄関の前に倒れているインデックスちゃん

血塗れだ・・・

 

「誰がこんなことを・・・」

 

「誰って僕ら魔術師だけど?」

 

「・・・随分と若い魔術師ですね」

 

私たちより年下みたいですけど・・・

まあ、最近はこれが普通なんでしょうね

昔は白い髭生やしたじいさんが魔術師ってのが普通だったんですけどね・・・

 

「こりゃまた随分派手にやったな・・・」

 

「バカ野郎が!!!」

 

「やだな・・・そんな顔されても困るんだけどな。それやったの僕じゃないし・・・神裂だって血まみれにするつもりはなかったんじゃないかな?」

 

・・・あの時修道服に軽く結界張っておけばよかったと今更ながら後悔しますよ。

さて・・・どう治癒しましょうかね

 

「回収だ!?」

 

「ああ、回収さ。そこに居る10万3000冊を回収に来たんだ」

 

うるさいですね外野が

 

「こいつの頭の中が目的ってことか」

 

 

ん?

 

 

「生命の危機に従い『自動書記』始動しま…「傷に響くからしゃべらない!!!」…はい」

 

ちょうど良い力を思い出しましたよ

パナケイアとブリジット・・・力を少し返してもらいます・・・

 

「本当は・・・彼女達から力を返してもらうのは不味いんですけどね」ビリッ

 

力が帰ってきたのを確認・・・

力を解放する

真っ白な法衣が身を包む

 

「うん・・・では失礼」

 

インデックスちゃんを抱える

法衣が赤く染まる

白く淡い光が周囲を包み、背中から白い翼が生える

・・・この白い翼どうやっても生えるんですよね

 

【端から見ると微笑む聖母と寝ている娘の様である】

 

みるみるインデックスちゃんの傷が塞がる

これで安静にしていれば前以上に元気に走り回れるでしょう・・・

 

「イノケンティウス!!!!!」

 

突然真横を炎がすり抜ける

振り返ると中条さんとアホが戦っている

怪我人が居るのに・・・

そう思うと俄然怒りが沸き上がってきました

 

「二人とも・・・?」

 

その場は冷気に包まれイノケンティウスでさえその火の勢いが小さくなる

無意識の内にポリアフから力を返してもらっていたようです・・・

 

「・・・怪我人が居るんですから」

 

二人の体が凍り始めイノケンティウスは更に火の勢いが小さくなる

 

「おとなしくしてください・・・」

 

完全に二人は凍りつき、イノケンティウスはロウソクの火位の大きさになった。

 

「おっと・・・インデックスちゃん寒そうです・・・家に入りましょう」

 

二人放置して帰宅するのでした

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【てあつ~い介護】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「お粥食べますか?」

 

「うん…」

 

「枕は固くありませんか?」

 

「ううん…そんなことないんだよ」

 

「追加の毛布は…「ねぇ」…はい?」

 

「どうしてこんなに優しくしてくれるの?」

 

「不幸を幸せに・・・否、せめてもの償いですね」

 

「?」

 

「待たせてしまったばかりに不幸な目に逢わせてしまった事があるんですよ」

 

洗濯して干してある純白のメイド服を見る

 

「それに、貴女はそんなこと気にしなくてもいいのですよ」

 

迷える子羊を見守り助け、

時に厳しい試練を与える・・・

それが神の・・・そして私の仕事ですからね。

 

「元気になってくれればそれでね」

 

「うん…わかったんだよ」

 

「よろしい…さて、お粥のおかわりは?」

 

「欲しいんだよ!!!」

 

「はいはい…」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【そのころ玄関の二人は】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「さっ寒すぎる・・・覚えておけよ」ハックシッ

 

「上条さんは多分今日の事は忘れませんよ・・・」ハックションッッッ

 

 

 

 

 

【・・・恐らく二人は風邪をひくだろう】




もう一度言おう



普通
ちょっぴりイケメンさん

微笑
イケメンさん

満面の笑顔
美少女、美女

そして過保護で家事スキルが高くて強すぎて性格が良くて初期ステが高くてお袋さんですが、けっして命は女性ではありません男です


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セイレーンの子守唄

穏便に事を済ませましょう
帰宅したので早速更新


「う~ん・・・この程度ならすぐに直せるのですが・・・」

 

「この際だからさ、こいつにも色々体験させてあげようぜ」

 

そう言い中条さんはインデックスちゃんの頭を撫で…

 

「私からもお願いなんだよ!!!」

 

…ることはできず

インデックスちゃんはグイッとこちらに近づく

中条さんはバランスを崩している・・・

 

「まあ、良いでしょう・・・行きましょうか銭湯に」

 

「やった~!!!」

 

「良かったな」

 

と、こうなっているのも

すべての現況は若干中条さんのせいでもある。

と言うのも中条さんの自動発動するアビリティ[不幸少年]が原因でお風呂が壊れたんですねはい

この程度なら数秒も要らないのですが

突然の中条さんの

「そうだ、銭湯に行こう」

発言によりインデックスちゃんが興味を持ち、今さっき説得されてしまったと・・・

 

「あ、でもインデックスちゃん一人で銭湯入れませんよね?」

 

「「あ」」

 

「・・・・・・・仕方ないですね」

 

【企業秘密】から時雨と東雲を取り出す・・・

この二本の短すぎず長すぎない短刀ともそれでも純粋に刀とも呼べない刀は知る人ぞ知る可愛い仲間。

二本は二匹であり二人でもある

・・・遠回しに言い過ぎました。

単刀直入で言うと刀であり狛犬であり妖人でもあるのですね。

さて、この世間様で言うロリバ…ゲフン…大人な女の子二人に何をしてもらうのかというとズバリ・・・

・・・え?言わなくてもわかりますと?

・・・じゃあ説明飛ばしますね

 

「東雲、時雨…起きてください」

 

「・・・あえて何処からソレを取り出したのかは聞かない。今聞きたい質問も野暮だと思う。だがあえて聞く。何故刀に話しかけてるんだ?」

 

「ミコト凄いんだよ!!!」

 

『うるさいぞ・・・』

『ふむ、相変わらずいけめんじゃな命よ…どうじゃ?やはり婿にならぬか?』

 

「時雨は冗談が相変わらず上手ですね・・・」

 

「「喋った!?」」

 

「二人にはお手伝いをしてもらいたいのですが」

 

『ん?珍しいな』

『そうじゃな…お主が手伝いを求めるとは』

 

「流石に女湯に入るほど私は常識が欠けてはいないので」

 

『・・・風呂か』

『なるほどな』

 

「と、言うことで手伝ってくれませんか?」

 

『何を言っとる』

『頼まれんでもやるわぃ』

 

ポンッと小気味の良い音と共に二本は二人になる

 

「「人!?」」

 

「・・・相変わらず小さくて可愛らしいですね」

 

小さい子供は手伝いのしがいがあるので好きですね

大きくなったときの達成感は良いものです

まあ、それに加えて可愛らしいと言うのもありますが・・・

 

『可愛いとな…』

『やはり婿にならぬか』

 

「冗談が上手いですね・・・さて、銭湯に行きましょうか」

 

まあ、久しぶりの銭湯ですし楽しみますかね・・・

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【銭湯は良いですよねぇ】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「・・・おや?眠いですか?」

 

「うん」

 

「気持ちもわからなくもないな」

 

銭湯帰り道・・・眠たそうにしているインデックスちゃん

子守唄でも歌ってあげましょうかね・・・

おぶって帰れば良いでしょう

 

「それにしても人が居ないな・・・」

 

「そうですかねぇ・・・まあその右手があれば大丈夫でしょう」

 

「え?何が?」

 

「子守唄ですよ」

 

インデックスちゃんをおんぶしながらゆっくり歩く

 

「ポセイドンと乙姫が主だったときのお話…私と彼女は二人に子守唄を歌う」

 

その時どこからかやってきた船乗り達も子守唄を聞いてしまい眠ってしまったと・・・

セイレーンなんて呼ばれてました・・・

 

「~♪」

 

「お前そんなに歌上手かったのか」

 

「スースー」

 

「どんな生物も眠る子守唄ですよ・・・中条さんは除きますが」

 

「へ~・・・」

 

「~♪」ドサッッッッッ

 

突如木の上から人が落ちてくる

 

「・・・あ、この間のやつ」

 

「もう一人居ますね」

 

「また襲撃しようとしてたのか?懲りないやつらだな」

 

「・・・事情聞きます?」

 

「・・・そうだな」

 

引っ張って帰ることにしました

勿論、少女の方は【企業秘密】から取り出した荷台に寝かせて運びますよ

敵でも女性は大切にしましょう

 

「殴るなんて論外です」

 

命との約束ですよ?



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説教?いいえ、導きです(前)

翼を畳んでお休み・・・ただ、今はきっと空の星だってあなたを見守っている

星が消えても私はずっとあなたを見守っている

今日この日の物語はここでおしまい・・・でもきっとその先はある

幸せな物語はまだまだ続く・・・よく眠ってまた明日

 

 

 

 

 

 

「・・・んっ」

 

いつの間にか寝てたのか・・・

確か昨日は・・・!?

 

「しまった!!?」

 

「おや?おはようございます」

 

「!?」

 

「お早いんですねぇ・・・ああ、朝御飯がもう少しで出来上がるので待っててくださいねぇ」

 

そう言うと謎の男・・・(恐らくステイルの言っていた旅神命という男だろう)は台所に歩いていった

ここは?・・・そしてステイルは?

 

「ああ、お仲間さんなら隣ですよ」

 

「隣?」

 

「ここは私の住んでいる部屋。お仲間さんは隣の中条さんの住んでいる部屋ですよ」

 

インデックスちゃんもこの部屋に隔離してますよ・・・と言い残すと男は台所の扉から出した頭を引っ込めた。

ふと気配を感じて横を見る

 

「あ、居た・・・」

 

「朝御飯ができましたので置いておきますね」

 

「!?」

 

いつの間に!?

 

「インデックスちゃんと一緒に食べてくださいね・・・あ、お皿は洗わなくていいですよ」

 

「お前は何処に?」

 

「私は中条さんの朝御飯も作らないといけないので・・・さて、インデックスちゃん、行ってきますねぇ」

 

そう言うと男は出ていった

 

「・・・・・・イッテラッシャイナンダヨ・・・」

 

・・・

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【一部の男性陣には厳しい命】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

なんなんだこの男は!?

 

「こら、起きなさい!!!」

 

「あと五分・・・」

 

「駄目です!!!ほら、魔術師さんも起きてるんですよ!?家主が恥ずかしいでしょ?」

 

まるで・・・母親の様だ・・・

いや、実際こんなものなのかは知らないのだが

 

「あ、魔術師さん…朝御飯できているのでどうぞ・・・」

 

「あ、ああ…どうも」

 

なぜだ!?敵の筈なのになぜ姿勢が低くなる!?

なぜお礼を言っているんだ!?

 

「夏休みでも早寝早起きですよ!!!」

 

「わ~」

 

日本食か・・・ふむ

 

「あ、旨い・・・」

 

「う~ん・・・は!?敵!?」

 

「中条さんは一体何と戦ってるんですか?」

 

「・・・多分僕の事じゃないのかな?」

 

「あ、それもそうでしたね」

 

「あれ?なにこの空気・・・あ、そういや寝てたの引き摺って連れて帰ったんだっけ」

 

「ひ、引き摺って連れて帰った?・・・妙に背中が痛いのはそのせいなのか?」

 

「ところでインデックスは?」

 

「インデックスちゃんなら隣で女性の方とお食事中ですよきっと」

 

「おい!?大丈夫なのか!?」

 

「大丈夫ですよ」

 

「おいおい・・・まあ、命が言うなら・・・」

 

「だってあの部屋私が改造してますから・・・さながらフォートレスルームですよ」

 

「あ、漫画的な彼女は信用できますから的な展開じゃないんだ・・・」

 

 

何なんだ・・・



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