この素晴らしい世界にシュワちゃんを!《SSの帝王:MAD版》 (只のカカシBです)
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第一話Commando!

メリークリスマス。この素晴らしい聖夜に筋肉を!
\デェェェェェェェェェェン!!!/

こんな馬鹿げた話があるか・・・。


「佐藤和馬さん、ようこそ死後の世界へ!あなたは不幸にも、死に損ないのクソッタレと入れ替わって亡くなりました。」

「死んだって?・・・冗談だろ、俺はトラックを撥ねただけだった。そうだろ?」

「・・・トラック撥ねたってあなたねえ・・・人間には限界ってものがあるんです。幾らなんでも過剰積載のトレーラー引いたトラクターに法定速度超えて突っ込まれて平気なはず無いでしょう?ていうか、トラックとトレーラーを見間違うなんて間抜けねー、プークスクス!」

「面白い奴だな気に触った。殺すのは今にしてやろう。」

メキメキメキ・・・!!!【8000/90000】←!?

「・・・ッイダダダダダダ!!!ちょ、ちょっと、ごめんなさいごめんなさい!いろいろ謝るからその手を離してー!!!」

「それで、死に損ないのクソッタレってのは何だ。歩道に突っ込んで来そうだったから止めたのは覚えてるが、周りにそんな死にかけの人間は見なかった筈だがな。」

「あら、見えてなかったの?あのトレーラーの運転手が死に損ないよ。心臓発作起こしてたの。あなたがぶつかってフロントが吹き飛んだ衝撃で目を覚ましたのよ?まあ、あなたがいなくたってトレーラーはあのまま誰もいないビルに衝突してあなたにぶつかるほどの衝撃も受けず、骨折なんてしなかったでしょうけどね。あなたの堅さには親御さんも悲しむより先に、呆れて運転手さん謝ってたわよ?『家の子どもが申し訳ありません。あの堅さですから、痛い思いをされたでしょう』って。」

「あいつら本当に親か。泣けてくるね全く。で?俺をどうする?」

「よくぞ聞いてくれました!あなたには2つの選択肢があります。1つは天国的なところで天に召された人達とおじいちゃん的な生活をするか―」

「天国?お断りだね。」

「・・・あのね、天国っていうところはあなた達の思ってるように良いところじゃなァァァァァァァァァァァ!!!!」

メシッ!!!【6000/90000】

「痛い痛い痛い!!!ごめんなさいごめんなさい!天国の話はもうしないからやめてー!!!いい話があるのよー!」

「いい話、ね。・・・聞こうじゃないか。」

「あ、・・・あなた、戦うのは得意でしょ・・・?はぁ、はぁ・・・。」

「それがどうした!」

「ひあっ!?びっくりさせないでよ・・・。あのね・・・。」

 

-*-

 

「つまり、日本で死んだ若い連中を送り込んでそいつらで人口を補填しようって事か。上手いねぇ、そういう転生者に命を懸けさせる方が元のこの世界の人間を説得するより楽だもんなぁ。・・・違うか?」

「・・・まあ、そういうことよ。それで、どう?悪くないと思うのだけど?」

「まあ、そこに行くのは良いさ。だが、向こうの言葉をどうする?」

「そこは問題ないわ。神様パワーで勝手に覚えるから。・・・悪くするとパーになるけど。」

「試してみるか?俺だって頭の出来は悪くないぞ?」

ドンッ!【40/50】←机

「選びなさい。どんなものでも1つ、異世界へ持って行く権利をあげます。はいこれカタログ!」

パラパラパラ・・・

「おい、聖剣なんたらやら聖剣うんたらやら、使い道が見えない。剣と銃。どっちかなら銃が良い!そうだろ?・・・だが無い。ロケットランチャーはどうした。」

「そんなもの無いわよ。ねー、早くしてー?まだ、導きを待ってる魂がいるのよー。どれ選んだって変わらないんだから。早く決めてよー。」

ビリィッ!【0/1000】←カタログ

「アァァァァァァァァァァァ!?何てことすんのよー!」

「面白い奴だな気に入った。連れて行くのはお前にしてやろう。」

「はーい、じゃあそこに立って・・・何て!?」

「承知いたしました。では、アクア様のお仕事は私が代行させて頂きます。いってらっしゃいませ。」

「ええ!?ちょ、ちょっと待って!そんなの反そっ―」

ドベキシッ!【1/90000】

「オフィッ」

「少し黙ってろこのタコが。なあ、コイツはマトモか?」

「とっとと行けぇ。ま、ネロイドでも飲んでリラックスしなぁ。駄女神の仕事は私が代行してやるよ。」

クシャッ←千エリス

「・・・また会おうぜ。」

「再転生でな。」

 

-*-

 

ゴロゴロゴロ!!!【49999/50000】←*堕天補正

「お前の所は部下まで口が悪いのか?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やめてー!引き摺らないでー!衣がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「うるさいぞ!この仕事にだらしのないヴァカ女神が!」

「うるさいわよ!うるさいわよ!ねえどうしてくれんのよ!?本当に帰れないじゃない!」

「まあ、落ち着け。そんなに騒がれたんじゃ焦って話も出来やしねえ。とにかく、酒場なりギルドなり行ってモンスターなり化け物なりを探して潰すんだろ?急げよ、遅れても知らんぞ。」

「ねえ、なんでそんなに落ち着いてるの?ねえ何で!?ゲームしてる所なんて見たこと無いのにどうしてそんなに落ち着いて対処できるわけ!?」

「げーむ?何だそりゃ。それより、おいアクア。ギルドって何処に行けば良いんだ?」

「知らないわよ?」

「何だって?」

「だ、だって、私この世界全体を納めてるのよ?その中のこんなちっぽけな惑星のしかも更に小さい街の事なんて知らないわよ。」

「役立たずが・・・失礼、冒険者のギルドを探してるんだが教えて貰えないだろうか。」

「あら、この街のギルドを知らないなんて、他所から来たの?」

「ああ、実はつい先程街に墜落したばかりで・・・。」

「???あらそう。ギルドを探すって事は冒険者を目指してるのね?なら、駆け出し冒険者の街、アクセルへようこそ。ギルドは、通りをどーんっと行ってな、ガッと右に曲がったらな、ウッと(ウッド)したドアがあるからな、それだわ。」

「ま、真っ直ぐ行って右だな。分かった。」

「え、今の何?ねえ何だったの?」

「それを知ったら殺されちまうぞ。」

「え!?」

 

-*-

 

「冒険者ギルドへようこそ!お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事なら空いてるお席へ座って飯食ってクソして帰んな。」

「ねえねえ―」

「黙ってろ。・・・いいか、登録さえしちまえば後はこっちのもんだ。後は、筋肉がものを言う。」

「はい、本日はどうされましたか?」

「ああ、冒険者の登録をしたいんだが、幾ら掛かる。」

「十万ドルPON☆っと・・・お一人千エリスとなります。」

「丁度よかった。」

PON☆

「あ、あの、そちらの方の分は・・・?」

「持ち合わせがそれしかない。登録が終わったら、適当に金を作ってくるから俺の分だけ登録してくれ。」

「は、はぁ・・・では、冒険者になりたいという事でしたから―」

「説明はいい。時間が無いんだ!残された時間は10分だけ。それが過ぎれば、俺は後ろの青いのに殺されるんだ!」

「ちょっとアンタ何言ってんのよ!」

「わ、分かりました。では説明を後回しで、こちらの書類に身長、体重、年齢、身体的特徴を・・・」

「これで良いか?」

「早っ!?ええっと、サトウカズマさん・・・男性180cm、髪は茶、体重80kgの筋肉モリモリマッチョマン―」

「の変態よ。」

「お前は黙ってろ。」

「ええっと、!?あんた一体何なのよ!・・・筋力は最大、生命力・敏捷性・知力・器用度はメチャクチャ!かと思ったら魔力と幸運は撃ち合いに人を巻き込んで大勢死人は出すレベル!あんた人間なの!?」

「そうか。よし、アクア行くぞ。おっと、それと聞きたいんだがこの時期割の良いモンスターって何だ?」

「へ!?え、ええ、この時期でしたらジャイアントトードという大型のカエルが一匹5千エリス、コレを5匹というクエストがありますが・・・あ、これは移送サー――」

「いらん。これがある。」

ムキッ!【9999/9999】

「あ、そうですか・・・。では、いってらっしゃいませ・・・。」

「I’ll be back.」




次話を投稿して欲しければ、お気に入り登録しろ!OK?(心配ない。ただのネタだ。)


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第二話よぅし!派手に行こう!

 好評につき第二話!
 この話を書くのに読者が評価平均8PON☆とくれたぜ。だけどな読者ぁ、アンタらが笑うと言ったら、無くても喜んでやるぜ?(毎回言ってる恒例のネタ)


「ねえ、ちょっと。そんな格好でこんな街の外まで来て何するの?冒険者ギルドに登録するお金を稼ぐっていたって、武器も持たずに魔物を倒すなんて無理よ?」

「黙って着いてこい・・・ん?あのデカブツがジャイアントトードとか言うヤツか。」

「ええ、そうよ?でも、打撃攻撃は一切効かなァァァァァァァァァァ!!!?」

「化け物めえええええぃ!ウゥヌラァ!」

「グエェッ!」

メギギョッ!【0/500】←カエル

「」

「よしアクア、これで金は出来た。登録に行くぞ。」

「女神である私が認めてあげる。アンタ人間じゃないわ!外側が人間と同じ組織を持ったサイボーグか何かよ!」

「つまりお前はサイボーグを人間と間違えて転生させたって訳か。良いセンスだなマヌケェ・・・。」

「うっ・・・」

「とにかく、ギルドに戻るぞ。お前も登録しなきゃ永遠に文無しだ。」

「分かったわよ。で?どうやってそれを運ぶつもり?」

「こうするんだよ!」

グィッ!デェェェェェェェェェェン!!!【9999/9999】

「!?あれを素手で持ち上げるなんて・・・もうやだ、夢なら醒めて」

「よし帰ろう。」

 

- 冒険者ギルド -

 

「これで良いか?」

ドンッ!

「ひぇっ、あ、あの、現物は・・・食堂の厨房の方へ一度持って行って頂いて、それからこちらで冒険者カードをご提示下さい。」

「分かった・・・直ぐ戻るから、良いね?」

 

「はい、確かにジャイアントトード1匹、そちらの方の登録料を差し引きまして、五千エリスで買い取りいたします。」

「どうも。おい、アクア。さっさと登録しろ。今日中にさっきのクエストを達成したい。」

「ええー、また行くの?はい、書いたわよ。」

「はい、・・・!?あんた達本当に一体何なのよ!・・・あぁ!女に殺されるなんて突然メチャクチャは言い出す、武器もないのにカエルは叩きのめす、挙句はそれを持ち上げる!あんた達人間なの!?お次は幸運と知力以外は異常な高ステータスときたわ!一体何があったのか教えてちょうだい!」

「「ダメだ(よ)。」」

「ダメぇ!?そんな!もうやだ!」

「それで、私は職業はどうしたら良いのよ。」

「え、ええと・・・高い知力を必要とする魔法使い以外ならどんな上級職にも着くことが出来ますが・・・。」

「女神がないのが残念だけど、アークプリーストにするわ。」

「承知いたしました・・・アークプリーストは、主には後方支援ですが、前衛に出ても問題なく戦えます。」

「よし、行くか。ところで、選択できる職業は何処で知った?」

「説明書きを読んだのよ。」

 

「・・・ねえ、あの二人また来るんでしょ?私帰るわ。マッチョの遊びには付き合ってられない。」

「・・・お疲れ様です。」

 

-*-

 

「これで晴れてお前も冒険者って訳だな。」

「ええ、そうよ。女神の力、思い知らせてあげる!行くわよ!」

「打撃武器は効かないんだろ?本当に何もなくてやれるのか?」

「フンッ、魔法は杖持って唱えるだけが魔法じゃないのよ!それに、あなたに出来たことが私に出来ないはずは無い!私はあなたと違って女神なのだから!喰らえゴットブロー!」

ブニッ【500/500】

「・・・カエルって意外と可愛いわよね。」

パクッ!【49999/50000】

「・・・で?そっからどうすんだ?」

「」

「・・・あのヴァカ喰われやがったぞ。ふんっ!」

ドベキシッ!「グエェッ!!」【0/500】

「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!こ、怖かったぁぁぁぁぁ!」

「この馬鹿!ヴァカ野郎!マヌケェ!」

「そ、そんなに言わなくても良いじゃない!アンタこそ(筋肉)馬鹿よ!」

「馬鹿だと!?馬鹿はどっちだ!もうちょっとでお陀仏になるとこだったぞ!どっかし天丼、死にてえのかてめえ!」

「う、うるさいわよ!うるさいわよ!」

「・・・仕方が無い。一旦帰るぞ。風呂でも入ってリラックスしな。」

「うん。ありがとね、ありがとねカズマ。」

「よしてくれぇ、恐れを知らぬ女神だろうが気持ち悪い!」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

-翌日-

 

「仲間を集めましょう!」

「オッケイ!」

ベキィッ!「ぐへぁっ!?」【48000/50000】

「何すんのよ!」

「俺は人とは組まない。分かってるだろ?」

「そんなこと言わないでよー!守ってくれる仲間がいないと私また食べられちゃう!」

「仲間に憧れる気持ちはよく分かる。俺だって、子どもの頃には戦友に憧れてた。刺激に飢えていたんだ。が、今は考えが変わった。年を取ったんだな」

「何言ってんのよ。16歳の癖して。良い?最上位のアークプリーストの中で最強のこの私が―」

「カエルにかじられたのにか?」

「うるさいわよ!とにかくその私がいるんだから、泣きついてでも連れて行って下さいって連中がいくらでもいるわよ!分かったら、唐揚げよ!唐揚げを寄越しなさい!」

「勝手にしろ。お前の役目だ、泣いても知らんぞ。」

 

-*-

 

「来ないわね・・・。」

「このパーティーに救援の仲間は来ない、昨日の騒ぎを見てまで来るガッツはない。」

「うぅ・・・だって最上職じゃないと頼りがいが・・・。」

「お嬢さん、冒険者カードを拝見できるかな?」

「良いとも、カードはこれだ。」

デェェェェェェェェェン!!!【2600/2600】

「おい、上級職が来たぞ。探してたんだろ?」

「おお!凄い!よくその子に気が付いたわね!ようこそ我がパーティーへ!」

「我が名はめぐみん!紅魔族最強のアークウィザードにして爆裂魔法の使い手・・・!」

「・・・お前アホだな。初歩的なミスを犯した。得意になって喋り過ぎたんだ。お前は典型的な見栄っ張りの、馬鹿だよ。」

「ば、馬鹿とはなんだヴァカとは!」

「へぇ、あなた紅魔族なの。」

「そう、我は紅魔族一の魔法の使い手・・・!必殺の魔法は海を割り山を砕き・・・!と、言うわけで優秀な魔法使いはご不要ですか?そして出来ることなら、もう三日も食事を摂っていません。何か面接の前に食べさせて頂けませんでしょうか。」

 

「・・・飯を食わせるのは構わないんだが、なあ、なんだその似合わない(眼)タイは。」

「ほっとけ、余計なお世話だ。」

「で?なんだその眼帯は。」

「オシャレです。」

「よし、良く分かった。」

「えーとカズマ?紅魔族の説明は・・・?」

「知識の自慢話はいらん、実戦で見せろ。」

「OK!」

「よし、まず何か頼め。食い終わったら腹ごなしがてらカエルを潰しに行くぞ。」

 

-*-

 

「爆裂魔法の使用には準備の時間が掛かります。それまで足止めをお願いします。」

「任せときなさい!行くわよ!」

「そんな似合わない気迫は仕舞ってろ。カエルに食われるのがオチだ。」

パクッ!【49999/50000】

「そら見たことか。」

「派手に行こう、人類最強魔法!エクスプロージョン!!!」

チュドォォォォォォォォォォォォォン!!!【0/500】

「やることが派手だねえ。よし、めぐみん。一旦距離を取って・・・どうした?」

「ふっ・・・爆裂魔法は最強魔法・・・よって使用後は魔力を使い果たしてこの様に・・・あ、ヤバイ。食われます。これちょっと助け・・・ひぁっ!?」

「・・・頼って良いのか・・・?フンッ!」

ドベキシッ!メギギョッ!「ゲコッ!」「グエェッ!!」【【0/500】】

 

-*-

 

「うぇぇ・・・生臭いよう・・・。」

「カエルの中って、なんだか丁度良い感じに生暖かいんですね・・・。余計な知識が増えました。」

「だが、あの爆裂魔法は見事だった。良いセンスだ。・・・あれ以外のはどうなんだ?」

「使えません・・・。」

「だろうと思ったさ。」

「うっ・・・。もうどこのパーティーにも拾って貰えないのですが・・・。」

「雇わないって誰がそう言った!そんなこと言ってねえだろうが!爆裂でも何でも関係ねぇよ。いい趣味だ、気に入った。仲間に加えてやる。」

「本当ですか!?後で、アレは嘘だとか言いませんよね!?」

「信じろよ。」

「無理よ、だって会って5時間と経ってないのよ?」

「そりゃ俺の台詞だ。」

*クエストクリア!




次話で必ず戻ってくるから。良いね?
あ、そうだ。カエルの移送サービス抜きの値段が分からなかったから一応六千エリスにしておいたんですが、何か耳寄りな情報ありますかね?
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=170237&uid=182990
↑兄との統合ページ(の活動報告)です。情報は此処へでも小説の感想欄にしれっと書いて下さっても構いません。


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第三話頭のイカれたクルセイダー

A 投票者数8ぃ!?過去最速突破したんじゃないか?
B 帝王シリーズ常連もいることだしな!


「はい、確かに。三日以内にジャイアントトード五匹討伐。クエスト完了確認しました。お疲れ様でした。」

「どうも。・・・しかし、モンスターを倒すだけで強くなる物なのか?まるで実感が湧かないんだが・・・。」

「それは、あなたの筋力がインフレしているからですよ。・・・では、ジャイアントトード二匹の買い取りとクエスト達成報酬を合わせて十一万エリスです。ご確認を。」

「ああ、ありがとう。」

 

「失礼、ちょっと良いだろうか?」

「力比べしようか。」

「よし乗った!」

「ふんっ!」

「ぬっ・・・!!」

バタン!【30/50】←机

「くっ・・・負けた・・・。」

「どうした。鎧頼みのパーティーワークで鈍ったか?」

「余計なお世話だ。それはそうと、もうパーティーメンバーは募集してないのか?」

「ウチのマヌケが帰ってきたら聞いてみろ。飛び跳ねて喜ぶぞ。」

「そうか・・・なあ、あの粘液まみれの二人はあなたの仲間なんだよな。」

「それがどうした!」

「や、やはりか・・・ああ、私もあんな風に粘液まみれに・・・!」

「お前、粘液がお望みか?ドMらしいぜ、この変態(スケベ)女がぁ。アハハハハハハ。」

「!?う、うるさい!いや、それ以前に、年端のいかない少女二人があんな目に遭わされてナイトの上級職たるクルセイダーが黙っているわけには―」

グギギギギギギギ・・・!!!【4900/5000】

「アァァァァァァァァァァァァァ!?く、これはなんたるご褒美・・・い、いや違う!!//」

「悪いがお前みたいなのはお断りだ。」

「な・・・!?ま、待ってくれ。私は耐久力が取り柄で、攻撃が当たらないんだ!だが、盾としては役に立つ!メンバーに加えてくれ!」

「上手いねぇ。拾ってくれるパーティーがないって言わない方が楽だもんな。違うか?」

「ぐっ・・・、こ、これは想像以上に・・・ご褒美だ・・・//」

「コレは本物だ、間違いねえ・・・分かったもう良い。メンバーとは相談してやるよ。明日会おう。」

「ほ、本当か!?本当だな!?ああ、それと、私の名前はダクネスだ。」

「ああ本当だ。だから今日は帰って、糞して寝な。」

 

-*-

 

「なあ、スキルってどう習得するんだ?コツを教えてくれよ。」

「じゃ兄さんに説明させてもらうが、初期職業の冒険者は簡単にスキル獲得というわけにはいかねぇ。習得可能スキルの項目が見えないようだな、見えるか?」

「いや、無い。ところでめぐみん、そのしゃべり方は何だ?」

「気にしないで下さい。冒険者はスキルを誰かに教えて貰って習得するのです。」

「昨日はとんでもない場所でドデかい花火を打ち上げてくれたな。あの花火もか?」

「エクスプロージョンがお好き?結構!ではますます好きになりますよ。さぁさぁ、どうぞお教えいたしましょう!行きますよホラ!」

「ちょっと落ち着きなさいよ。カズマのスキルポイントじゃエクスプロージョンを習得するのは無理よ。十年くらい掛けてレベルアップすれば使えるようになるかも知れないけどね。」

「そんなに待ってられるか。他にはないのか。」

「仕方ないわねー、私が教えてあげるわよ。ほら、まずこの水の入ったコップを頭に乗せて―」

「それ宴会芸のスキルじゃないだろうな?」

「ええ、そうよ?」

「くたばりやがれぇ・・・。実戦で使えるモン持ってこいこのマヌケェ!」

「えぇー!!!」

「あっははははははは!面白いね君達。ね、君がダクネスが入りたがってるパーティーの人だろ?使えるスキルなら盗賊スキルなんてどうかな?潜伏や敵感知なんてモノがあるけど、クリムゾンビアで手を打つよ?」

「よし乗った。すまない、そっちの人にキンキンに冷えたクリムゾンビアを一つやってくれ。」

 

-*-

 

「さて、あたしはクリス。見ての通りの盗賊だよ。で、そっちの無愛想なのがダクネスだよ。さて、何から教えようか。ていっても、勝手に決めちゃうけどね。まずは潜伏と敵感知だよ。じゃ、ダクネス向こう向いて?」

「む・・・分かった。」

コツンッ【4999/5000】

「潜伏・・・敵感知・・・!ま、まぁ落ち着けダクネス。怒気を突きつけらてちゃビビッて指導もできやしな・・・アァァァァァァァァァァァァァ!!!」

ゴロゴロゴロ・・・【1399/1400】←樽*継続ダメージ!

「ひでぇ事しやがる・・・。」

 

-*-

 

「さ、さて、次は強盗・・・スリのスキル、スティールだよ。相手の持ち物を何でも一つ奪い取れる。行くよ!スティール!」

ズシッ!ガチャンッ!

「!?何コレ!?」

「ロケットランチャーだ。」

「はい!?ねえ待って?おかしいよね?どっからこんなバカでかい物出てきたのさ。ていうかホントに何コレー!?」

「いつか教えてやる。だが助かった。どこから出てきたのか知らないが、俺もそれが欲しかった。・・・で、俺はそれをスティールで奪い返せば良いのか?」

「うん、そうだよ。・・・勝負しようか、君がスティールを覚えて、あたしに使ってみな?勿論盗られたモノが財布だろうと、この武器だろうが構わない。その代わりコレは君の財布と交換だ。どうかな?」

「OK!スティール!」

「・・・うん?」

「何だコレ?」

「・・・あ、あぁぁ!ぱ、パンツ返してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

「ホレ、俺の財布・ロケットランチャーとコレ、どっちが大事か、さぁ頭を冷やして、よく考えてみろ。」

「わ、分かった!コレ返すからパンツ返してー!!!」

ガチャンッ!

「よし、返す。」

「うぅ・・・酷い目に遭った・・・。」

「勝負持ちかけたのはお前だぜ。」

「分かってるよ。負けは負けだ。」

 

-*-

 

「アクア様!もう一度花鳥風月を見せて下さい!」

「お願いします!もう一度!」

「親父ギャグって見たことある?あれと同じよ。一度やった芸は受けないから二度はやらないの!あ、カズマお帰りなさい。」

「お前何考えてんだよ。」

「失礼ね。私は芸を見せてあげただけよ?それより、そっちの人こそどうしたのよ。」

「クリスなら、スティールで剥がれたパンツを物質にろけっとらんちゃー?とやらを取り返されて、金をくすねるのにも失敗したのでご傷心なんだよ。」

「ちょっと待って?それあたし所々自業自得的に編集されてない?」

「何か問題でも?」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!ダクネスのばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「・・・それでカズマはスキルは取得できたのですか?」

「ああ、潜伏・敵感知・スティール、三つ習得した。試してみるか?スティール!・・・このスキルアテになるのか?」

「ぱ、パンツ返して下さい・・・。」

「言われなくても返すさ。」

「く、こんな幼い少女のパンツを公衆の面前で奪うなど・・・やはり私の目に狂いはなかった。」

「ああ、目は狂っちゃいねえよ。狂ってんのはお前の頭だ。」

「んんっ・・・!?くっ・・・//」

「ねえカズマこの人大丈夫?クルセイダーだから断る理由はないんだけど・・・なんだか・・・。」

「ああそうか。俺達は魔王討伐も考えてるんだが大丈夫か?」

「むしろ望むところだ!」

「オッケイ!よろしく頼む。」

「ああ、任せろ!」

「ねえ、私とカズマの心配してるところが違ったんだけど、このパーティー大丈夫かしら?」

「カズマも素手でジャイアントトード倒す当たり化け物ですからね。変態同士通じる物があるのでしょう。」

「歓迎しがたい通じ合いねそれ・・・。そういえばあのロケットランチャー何処から出てきたのかしら?」

『緊急クエスト!緊急クエスト!街の冒険者の皆様は至急冒険者ギルドに集合して下さい!繰り返します――』

「・・・面倒なことが起きそうな予感がするな。」




きっとまた投稿すると思ってたけど、こんなに早く出すなんて。
待つのが苦手でね。
俺もだ。


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第四話跳ねろキャベツ!飛び散れアクア!

昨日は悪かった。学校に行く用事があって書く時間が無かったんだ。すまないと思ってる。
まあ、お茶でも飲んでリラックスしてなぁ・・・素晴らしいショーを見せてやるぜ


「刺激が欲しいか!えぇ!?バチバチするような刺激だ!お前らにもキャベツの突進を味わわしてやる!」

「おい、キャベツが跳ねるって?マトモじゃないぜこの世界。」

「奴めイカレとる。トーシロがぁ!私から何一つ学んでない!」

「イカレてんのはこの世界だ!もう半週もマトモな現象見てねえ!やってられっか!」

「まあ、落ち着け。そんなに騒がれたんじゃ焦って作業も出来やしねえ。街は無事だカズマ。・・・少なくとも今のところはな。この先どうなるかはあんた次第だ。街を救ってうまい飯を食いたきゃ、私達に協力しろ。OK?」

「OK!」

ベキィッ!【4900/5000】

「くぁっ・・・//」

「なあーに、この報酬は絶対払う、ケガした分も返すから、2万でも3万でも払うよ!絶対損はさせねえ!!だからなんとか・・・」

「・・・一体何の説得なんだあれは。だが報酬が出るとあっては仕方ない、行くぞ。」

 

-*-

 

「美味いねぇ。冒険者に体を張らせる方が楽だもんな。オマケに冒険者は美味い野菜炒めが食える。違うか?」

「やっぱり防ぎきったか!さすがだクルセイダー(ダクネス)!」

「いや、私など硬いだけの女だ。それにカズマもめぐみんも凄い活躍だったではないか。ロケットランチャーやエクスプロージョンの威力には皆も驚いていたぞ。」

「そうよねー!皆よくやったわ!」

「めぐみんも体力切れがなけりゃ、俺も戦闘が楽なのに・・・お前も自分は関係ないって顔すんな!「助けて~カズマさ~ん!」なんて言ってないで、ありがとうぐらい言えってんだい!」

「い、いやーそれにしても見事な物だったわね。スティールでキャベツを仕留めて箱に仕舞っていく様は。特別に『マッチョなるキャベツ泥棒』の称号をあげるわ。」

「その名前で俺を呼んでみろ。バラバラ死体にして飛ばすぞ。」

「あ、はい。」

「・・・では、改めて、クルセイダーのダクネスだ。よろしく頼む。」

「ああよろしく。」

「ふふん、ウチのパーティーも大分豪勢になったんじゃない?アークプリーストの私、アークウィザードのめぐみん、そしてクルセイダーのダクネス。これだけ上級職が揃ったんだから、この幸運に感謝しなさいよね!」

「お前を選んだことが最大の不幸だ。」

「くっ・・・このぉ・・・!」

「あぁっ・・・!!しかしさっきキャベツにボコボコにされたときの快感ときたら・・・ギルドの職員が言っていた刺激というのは間違いじゃなかった。」

「また面倒な奴が増えたな・・・。」

 

-*-

 

「片手剣スキルと初級魔法を覚えてきた。これで戦術も増えるだろう。」

「初級魔法だぁ?寝言言ってんじゃねえよ。そんなモノが実戦で役に立つとでも?」

「しかし魔力が低すぎる。おまけにポイントが2しかないんじゃ、戦闘で30秒と持たん魔法しか覚えられない。だが、戦場で30秒は時に命取りで時に奇跡の瞬間だ。覚えておけ。」

「ふーん・・・で、なんでアンタの買い物に私が付き合わされるわけ?」

「お前この装備はいったいなんだ!邪魔だクソッ!こんなひらひらした布きれ!こんな弱っちい装備、10秒でぶっ殺されるぞ!」

「あら、コレはただの羽衣じゃないわ。神器よ神器。そこらのカカシが着てる布と一緒にしないで頂戴。」

「なるほど、つまり金に困ったらその羽衣を売り飛ばせばいいわけか。お、このナイフ良いな。」

「ちょっと待って?ねえ、嘘よね?冗談でしょ?ねえ?」

 

-*-

 

「・・・行く前と何も変わってないようなんだが?」

「装備や鎧なんか邪魔になるだけだ。必要なのは武器だけ。後はどうとでもなる。」

「そ、そうか・・・だが本当にそのままクエストに行くのか?」

「新しい武器をそろえたからにはクエストに行きたくなるもんだ。・・・ジャイアントトードでもいかが?」

「喜んで。」

「「カエルはよせぇ!!」」

 

-*-

 

「質問があるか?」

「ああ、2つある。1つ、何故私は街に迫ったジャイアントトードの討伐など大事な仕事をほっぽりだして、ゾンビメーカーみたいな虫けらと戦おうとしてるのか。2つ、どうしてジャイアントトードを恐れるんだ?両方のカエルは頭をカズマにへし折られて・・・」

「冗談はそのおかしな防御力だけにしてよね!この苦労知らず鎧女!頭からパックリイカれて、粘液まみれになることがどれ程恐ろしいか・・・!」

「あ、頭からパックリ・・・粘液まみれに・・・//」

「カエルの妄想に酔ってる場合じゃないってんだスケベ!」

「す、スケベとは何だ!私は変態じゃない!」

「お前の話はジャケットの上から上腕二頭筋を撫でるようなものだ。どうもいまひとつ説得力が出てこんな。」

「くっ・・・」

「クリエイトウォーター・・・ティンダー!」

パチッ!

「・・・すみません私にもお水下さい。・・・所でカズマ、その魔法なんだか分かりますか?」

「ああ知ってるよ。古典的なコーヒー沸かし機。いや違う、かき氷を作る魔法だ、間違いない。・・・温水魔法か?」

「本来の用途でなくそこまで使いこなしているのはあなたくらいのモノでしょうね。」

「そうか・・・所で、この『クリエイト・アース』って何に使う魔法だ?」

「それは・・・その土を使うと豊作になる、という・・・。」

「・・・それだけか。」

「はい。」

「えぇ!?カズマさんあなた農家にでも転職するの?お似合いじゃないクリエイトアースで土を撒いて、クリエイトウォーターで水をやる。収穫期にはクリーンな野菜に早変わりだ。やだー、天職じゃないですかー、プークスクス。」

プチッ!

「ふんっ!ウインドブレス!」

ババババババババババババッ!「ぶあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」【40000/50000】

「成る程、使えるな。」

「普通の人はそんな使い方は出来ません!ていうか何ですか人を突き抜ける土って!?」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ヒール!ヒール!ヒール!」

 

-*-

 

「ねえ、カズマさん。何か蠢いてる気がするんだけど・・・。」

「やっぱりやって来たか!流石だメジャーアンデッド・・・!敵感知に4は掛かってる。・・・なんだありゃ?」

「んん?・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!」

「オイオイオイオイ!待てよ、待てったら!ホンットに女神は怒りっぽいんだから。」

「リッチーがのこのこ現れるとは不届きな!成敗してくれる!」

「!?まて、待て待て待て!違うんですよ、勘違いしないで!私に関心を持ってるのは成仏できない魂だからなんですよ!見て下さい!魔方陣でゾンビが浄化されているでしょう!?だから壊さないでー!!」

「うるさいぞ!リッチーめぇ!のこのこやって来ては仕事を奪いやがる!そんな連中は人間を誘拐したり食い物したりするんだ。ありがたい事に私達女神は鼻にも引っ掛けねえ。討伐隊はアンデッド(リッチー)を殺し、アンデッドは隊員を殺し、真ん中にいる市民は両方から殺される。だが、女神なんかどうでもいいって訳だ!」

「一体何の話をしてるんですか!浄化の邪魔をしないで下さい!」

「うるさいわよこのリッチー風情が!行くわよ!ターンアンデッド!」

「ちょ、ちょっまっ、キャー!体が消えるぅー!」

「アハハハハハハ!いい気味ね!さあ自然の断りに反するモノよ!消え去るが良いわ!」

「止めてー!!!」

ドベキシッ!「オフィッ」【1/50000】

「悪いな、ゾンビのせいでアクアの奴イっちゃってるよ。とても話なんか出来そうに無い。」

「いや、あのカズマ、あなた思いっきりアクアの首捻りましたよね?」

「肩に手を回しただけだ。」

「嘘ですね。」

「ちっ・・・。で、あんたリッチーって言ったか?大丈夫か?」

「あ、はい。助けて頂いて有難うございました。リッチーのウィズと申します。」

「With?・・・で、こんな所で何してたんだ?俺の言えたことじゃないが、変なのに浄化され掛ける前に街のプリーストに依頼したらどうだ?」

「いえ、その・・・街のプリーストの方は・・・」

「成る程、大抵の連中は金で動く。だがアンタは・・・例外らしいな。表彰もんだ。」

「あ、いえ、恐縮です・・・もし、誰かが浄化を請け負ってくれれば私もこんな危ない橋は渡らないんですが・・・。」

「成る程、じゃあこのヴァカにやらせるってのはどうだ?頭はアレだが、腕は立つ。アンタが人に危害を加えないなら、アンタは危ない橋を渡らないですむ。俺も、このヴァカにいつまでも付き合っていなくてすむ。どうだ?」

「えっと・・・良いんですか・・・?」

「はぁ・・・まあ今のところリッチーが人を襲っているという話は聞かない。ひとまずはそれで話を纏めよう。アクアがごねないとも思えないが。」

「よし、なら交渉成立だ。帰るぞ。」

「アクアはどうするのですか?」

「俺の荷物だ。遅れても知らんぞ。」

「」

 

「・・・そういえば、ゾンビメーカーの討伐はどうなったのだ?」

「「あ・・・」」

クエスト失敗!




次回?デュラハン?ただのカカシですなぁ。来いよ!殺せ!殺してみろ!


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第五話首無しのカカシ

おはよう諸君!今日はやけにテンションが高かったんだ。お陰でキョウヤがいなくなっちまった・・・。この埋め合わせはきっとする!ちょっと待っててくれ!


「聞いたか?魔王の幹部が近場の古城に住み着いたらしいぜ?」

「よし、いっちょ派手にやろうか。」

「お前何考えてんだよ。勝てるわけ無いだろ?」

「やって見なきゃ分からんだろ。」

「「やらなくても分かる!」」

「お前なんだ?頭イってんの?エクスプロージョンの見過ぎで頭がおかしくなったか!?」

「そんなに強いのか。」

「当たり前だろ!相手が何だか分かってるのか?魔王軍で!おまけに幹部だぞ!城に攻め込んでみろ、街はもう終わりだぁ!」

「・・・成る程、俺たちには縁のない話って事だな。」

「そゆこと。街の北外れの城には近づかないことですなぁ。奴等なら俺たちなど瞬きする間に皆殺しに出来る。」

「分かった。ありがとう。」

 

「どうした、そんなに怖い顔して。」

「別に?カズマが余所のパーティーに行かないかなんてまるで心配してないし?」

「なるほど、情報収集してる俺に嫉妬したってワケか。よせよ、お前らにいい情報を届けてやろうってんだぜ?」

「結構、どうせロクでもない情報でしょ?」

「ああ、せいぜい魔王の幹部が近場に住み着いたってことぐらいだな・・・なあ、この野菜スティック苦くないか?」

「クソ甘いでしょ。」

「二人とも、食べている野菜スティックが違うぞ、ニンジンとキュウリなら、キュウリの方が甘い!な?」

「「・・・」」

「ところでカズマ、他のパーティーに移籍するつもりではありませんよね?」

「人はいつも先を急ぐ。たまには足を止めて人生の楽しさを味わわなきゃな、俺は自由にやるのが好きなんだよ。何処にも行きやしないさ。」

「ならいいんだ。」

 

-*-

 

「何だその似合わない鎧は。」

「成金の坊が付けてそうな鎧ですね。坊や、いい鎧だな。」

「初お披露目でこの仕打ち・・・私も偶には素直に褒めて貰いてえもんだよ。」

「諦めろ、それはそうとめぐみんがお前を超えた変態になってる。どうにかしてくれ。」

「私は変態じゃない!マナタイトの杖が嬉しいだけなんだ!」

「何ですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?私が集めたキャベツは10や20じゃ利かないはずよ!?それが5万ってどういうことよ!」

「またか、アイツは毎日一つもめ事を起こさなきゃ気が済まないのか?」

「それが・・・アクア様が集められたモノはレタスが殆どで・・・。」

「」

「キャベツとレタスぐらい見分けろマヌケぇ・・・。」

「ねーカズマさーん、今回のクエストにいくらもらった?」

「100万エリス、PON☆とくれたぜ。・・・だけどなアクア、お前を黙らせろと言われたら、タダでも喜んでやるぜ?」

「「「ひゃっ・・・!?」」」

「カズマさーん!ええぞぉ!あんた羽振り良いじゃねえか!こんな時こそ金を使わねえとな!」

「やらんぞ。」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!お願いよー!このクエストの報酬期待して10万くらいツケがあるの!5万じゃ足りない!」

「報酬は各々で管理って言いだしたアホはどこのどいつだ。それより拠点が欲しい。それには金がいるんだ。」

「アァァァァァァァァァァァァァ!!!お願い!夜中にカズマがゴソゴソしてるのは知ってるし、プライベートな部屋が欲しいのは分かるけど!5万!5万で良いからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「別に筋トレしてるだけだからどう言われようが構いやしないんだがな・・・。」

「仕方ないわね、じゃあ、カズマが馬小屋で夜な夜なゴソゴソしてるって言いふらしてあげるわ。人の口に戸は立てられないわよ?」

「・・・くたばりやがれ」

PON☆

「ありがとー!これで何とか生きていけるわ!流石ねカズマ!」

 

-*-

 

「クエストを受けましょう!新しい杖の威力を試すのです!」

「そうね!お金も稼がないといけないし!」

「・・・高難度のクエストしか残ってないのだが・・・?」

「魔王の幹部が引っ越してきてモンスターが逃げ出したか?腰抜け野郎が、デカいのは図体だけか?」

「その通りです、国の騎士団が派遣されるまではその高難度のクエストしかありません。」

「あ、あんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「・・・暫くは適当なところに魔法でも撃って凌ぎますかね・・・。」

「それは俺に着いてこいって言ってんのか?」

「はい。」

「ま、そこら辺で良いだろう。適当に撃って帰ってくる。良いね?」

「いえ、ダメです。離れたところで撃たないとまた守衛さんに怒られます。」

「こんなこといつまで続ける気だ!仕事なら文句も言わずに我慢するがな!いくらキツくても金になるんだから。」

 

「あれは・・・廃城でしょうか?よし、アレに打ち込みましょう!」

「よぉし!派手に行こう!」

「はい!エクスプロージョン!!!」

チュドォォォォォォォォォォォォン!!!

「ふう、スッキリしました。帰りましょう。」

「これさえなけりゃ最高の魔法だってのに。」

「それはどうしようもありません。」

 

-一週間後-

『緊急!繰り返す、緊急!冒険者各員はただちに街の正門に集合されたし!』

「・・・なんだありゃ、デュラハンって奴か。」

「そうですね・・・もしかしてアレが魔王の幹部なのでしょうか?」

「・・・これは、我ら魔王軍の声明である。下級モンスターが逃げ出したことで我々の力はもう十分わかっているはずだ。この町を破壊する事が目的ではない。町を救いたければ、無駄な抵抗はするな!私が魔法を唱えれば、この町の200万人の住民が死ぬ。一瞬にしてだ!」

「この街200万都市だったのか。」

「知りませんよ。」

「あのー、無駄な抵抗をするなとは一体どういうことでしょうか・・・?」

「とぼけるな!この街に!毎日毎日毎日、俺の城に爆裂魔法を打ち込んでいく頭のイカれた魔法使いがいるだろう!」

「やったのは紅魔族かなぁ・・・なんで城を狙った。」

「ひでぇ嫌がらせをしやがる。」

「カズマ、私出づらいのですが・・・。」

「知るか、逝ってこい!」

ドンッ!「きゃんっ!」【2500/2600】

「・・・何だ貴様は?」

「ふっ、我が名はめぐみん―」

「なんだ?馬鹿にしてんのか?」

「ちがわい!我は紅魔族にしてこの街随一の魔法使い!我が爆裂魔法に釣られてのこのこと出てきたのが運の尽き!さあカズマ!やってしまいましょう!」

「おい、お前の手でケリを付けるんじゃないのか。」

「好きに解釈しな。私の手には負えねえや。」

「全く面倒な・・・どうしたら引き下がる?・・・どれ、一人苦しませてやろうか。・・・汝に死の宣告を!お前は一週間後に死ぬだろう!」

「何!?」

「カズマ!大丈夫ですか!?」

「いや、なんともない。」

「フッ、その呪いは日を追うごとに苦しさを増していく!仲間が苦しみ悶えて!死んでゆく様を見るが良い!そうだ、呪いを解いて欲しくば俺の城を突破してみせるが良い。そうすれば呪いを解いてやらんでも無い。フハハハハハハハハッ!」

 

「よし、ここで一週間待機するぞ。」

「えっ」

「おいカズマ正気か?アクアなら呪いを解けるのでは・・・」

「ああ、やばくなったら解いてくれ。それより、奴の絶望したこの方が見たいだろ?」

「それも見たい気はするが・・・。」

「だろう?何も問題なんか無い。俺が此処でデートの待ち合わせをするだけさ。」

 

-一週間後-

「おい!貴様らどういうつもり・・・だ・・・?」

「おおい!なんだこれは!この俺をこんなちんけな魔法で撃ちやがってぇ!」

「アレェェェェェェェェェェェェェェ!?!?!?」

「・・・驚くべき魔法耐性だな。本当に効いていないとは。」

「でも死なれちゃ困るわ。後で解除の魔法でも掛けときましょ。」

「どうした!来いよデュラハン!怖いのか?」

「手前なんか怖かねえ!野郎ォォォォォォオブクラッシャアァァァァァァァ!!!お前ら!奴を取り殺せ!」

「これは何という絶好のシチュエーション!演出ご苦労様ですデュラハン君!エクスプロージョン!!!」

チュドォォォォォォォォォォォォン!!!【【【0/700】】】

「あ、街が・・・」

「な・・・!?」

「おいどうしたデュラハン!来やがれ!どうした?やれよ!殺せ!!俺はここだ!さぁ殺せ!殺せ、殺してみろぉ!」

「クッ!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

グサッ【9998/9999】

「えっ」

「良い剣だなマヌケぇ・・・。」

ドベキシッ!「オフィッ」【1/12000】

「「「えぇ・・・」」」

「セイクリッド!ターンアンデッド!」

【0/12000】

「これで腐った魔力も抜けるだろう。明日からは通常業務だな。」

「「「」」」




A こんな初心者騙しの文章に、マジでかかると思うのか
B 語録に気を取られて内容は見落とすかも。文句を言ってる暇に手伝ったらどうだ


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