もしもゼノブレイド2のコアクリスタルガチャが原作のダメな部分を残しながら黎明期FG〇石ガチャ並のゴミクズ要素もあったら。 (エステバリス)
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第一話 (ゴミガチャとの)出逢い
新年明けましておめでとうございます。
2017年もよろしくお願いします。
レックスは死んだ。不用意に赤い剣に触れた瞬間、背後から仮面の男シンに心臓を刺し貫かれて。
レックスの意識は生きていた。気付けば彼は緑の草原にいて、一人佇む背中ががら空きのむちむち少女を見つけた。
「ここは――楽園。
遥かな昔、人と神とが共に暮らしていた世界」
少女の声はどこか、悲しげだった。
滅びゆくある
そこはまさしくレックスが求めていた楽園だと言うのに。
「そして――”私達”が生まれた場所」
少女の声はひどく悲しげだった。
「え――嘘、ここが――?」
その信じられないほど肥沃な大地にも、その地に足着けているにも関わらず悲しい声で語りかける少女にも、レックスは驚いた。
そしてその景色と、死んだ自分が楽園にいる摩訶不思議さを問おうと少女の顔を見た時、胸部に輝く翠玉色の水晶に目を奪われる。そのバストは豊満であった。
「コアクリスタル……君は、ブレイド?」
「私の名前はホムラ。レア度は☆3です」
「え、ええ!? ☆3!? じゃ、じゃなくて、えっと、オレは――」
心底驚いた。レックスは☆3のブレイドを見た事なんてなかった。
実はニアのブレイドビャッコもまた☆3なのだが、そこはレックスが知らなかったのとビャッコがひどく礼儀正しかったためノーカウントで。
「知ってます。
レックス、でしょ?」
「……どうしてオレの名前を?」
「さっき、私に触れてくれた時に」
「え……あ、あれ? そういえばオレ、なんでこんなところに――」
レックスは控えめに言って金にうるさめな性格ではあるが、善良な少年だった。
☆3ブレイドはドライバーも、そうでない者もすべからく貴重なお宝だ。ブレイドをモノ扱いする人間はそのレア度を聞いただけで正気を失い求めて来る。
小遣い稼ぎのロトとか強欲のスパイドとかそういうレベルじゃあない。革命のビフロンス、大喰らいのマーリンだ。横取りのジーニには気を付けよう。
「あなたは――死んだ。シンに胸を刺し貫かれてシンだ……ぷふ」
「ごめん、大して面白くない。あと笑えない」
死人をネタにするなとかその死人が自分だとか、色々言ってやりたい。
「あ、でもでも、安心してくださいレックス。
貴方が生き返る方法もバッチリ完備してるんです!」
「え!? それほんと!?」
「ええ。16%でしか登場しないコモンブレイド畜生とは違います。なんと言っても内部排出率1%の☆3レアブレイド。
その中でも私は『天の聖杯』という当たり中の大当たりなのですから」
「天の……聖杯?」
「そう、天の聖杯。甦ったけど身体に悪意の泥が詰まってるとか、レベル上限が解放されるとか、古代遺物とかそんなのじゃないんです。あ、勿論爆弾でもないですよ?
具体的には言えませんが、すごいブレイドなんです。天の聖杯の力を使えばレックス、貴方は生き返れます」
「……生き、返る……」
ゴクリと固唾を飲む。
生き返るなんて、できるのか?
もし生き返っても、シン達を殴る事ができるのか?
「……それと、利用してるみたいでごめんなさい、レックス。
もし生き返る決断をしたのなら、一つ聞いてほしいことがあるの」
「聞いてほしいこと?」
ホムラは頷く。視線をレックスから外して楽園の地平線へと目を向ける。
ついさっきレックスと話していた人とは思えない、最初の悲しそうな顔でまた話す。
「……私達を、楽園に連れていって欲しいんです」
「え……?楽園って、ここじゃないの?」
「ここは私のイメージの世界ですから。こういう景色だったというのは覚えているんです。
……この楽園は私達の故郷。私達は、ここに帰りたいんです。
……実際に私が楽園に行ったことは、ないんですが」
変ですよね、と言って側に立つ木に手を添える。
木漏れ日がホムラの白い肌と赤々とした格好にアクセントをつける。
格好の黒い部分がおっぱいの豊満さを強調するように、木漏れ日もまた彼女の心情を表しているかのようだった。
また、レックスという少年はとても心優しかった。困っている女の子を見捨てない主人公の鑑のような少年だった。往年の少年漫画でも中々見ないタイプの少年なのである。
「うん、わかった。ならオレがホムラを連れていくよ!
行こう、楽園へ!」
「レックス……!」
元気の籠った返答にホムラは少しウルっとした。
しかしそれも一瞬のこと。彼女はすぐにしっかりと頷き返し、
「じゃあこの☆3レアブレイド『ホムラ』ピックアップガチャと『ホムラ』専用武器『天の聖杯の剣』ピックアップガチャを引いてください」
「はい?」
軽く耳を疑った。
「あ、ブレイドとアシストコアは一緒ですよ。
表示は☆1が80%、☆2が15%、☆3が5%ですが、実はブレイドは下から当選率が16、3、1%です。
☆2以上確定保証もブレイド確定保証もありません」
ゴミクズの極みみたいな内容だった。消費者庁とかそういう問題に発展しそうなくらいにはゴミな内容だった。
しかし、そう、これこそが☆3ブレイドが凄いブレイドたる所以なのだ。しかしいくら☆3と言っても神は何を思ったのか「これならコモンブレイドでいいわ」となってしまう程のハズレキャラもいるのだが。
「それと、コアクリスタルの同調は毎回オートセーブをする仕様なのでここでリセマラはできません」
「……え、じゃあどうすれば」
「それはもう、
それから胸を刺し貫かれること数百回。そして少年は少女と出逢った。
レックスのクリスタルガチャ施行数
現在629回
数百回のリセマラの末、とうとう☆3ピックアップキャラ『ホムラ』と☆3ピックアップ武器『天の聖杯の剣』を手に入れたレックス。
そんな彼となあなあで道中一緒になったレア度の高そうなグーラ人と一緒にトリゴの街に行くと、そこには無課金の希望がいた。
次回、第二話
機械仕掛けの
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第二話 機械仕掛けの
新大陸で古龍渡りの調査をしていたら投稿するの忘れてたので初投稿です。
レックスが数百回もの
シンの腹シン(ホムラジョーク)であるメツになんとか善戦したりレックスの育ての親である巨神獣のじっちゃんことセイリュウが縮んだり、なあなあで同行したニアとビャッコが捕まったり色々あった後。
レックス、ホムラ、じっちゃんはノポン族の少年『トラ』に匿われてひとまずは事なきを得ていた。
そして今、レックスは持ち前の正義感で捕まったニアとビャッコを解放しに行かんと救出計画を企てていた。
「すごいざっくりすっ飛ばしたも」
「うむ、ゲームだとここまで進めるだけでやり込まなくても数時間は使うハズじゃが、まるで一瞬の出来事みたいだったのう」
「詳しく知りたければゼノブレイド2を買おう!
とでも言わんばかりの進行速度でしたね」
「そういうメタな発言は控えた方がいいと思う」
レックスのツッコミは皆受け流す。
「そうだも! アニキの大きな助けになる手段が一つ、トラは持ってたも!」
「え、本当かトラ!?」
「もっもっもーー実はこれを人様にお見せするのは初めてだも」
そう言うとトラはノポン族特有のまるっこい身体で家の一角にある、カーテンをバッと開いた。
「まだ誰にも見せたことのない、トラだけの秘密……『人工ブレイド』なんだも」
「人工ブレイド……」
「これがーー」
ホムラとレックスが呟く。
視線の先には物々しい機械のケーブルに繋がれた、鋼の青髪。眼を閉じ、俯いていてもわかる幼さと鼻の絆創膏的なもの。そして嫌でも冷たさを感じる鈍色の肢体。
紛うことなきロボット少女だった。
「トラはドライバーに憧れてたも」
そしてトラは聞いてもいないのに身の上語りを始める。唐突な自分語りはノポン族の特権も。
「でもトラには……トラには、ドライバー適性がなかったんだも」
その悔しさはレックスもよく理解できる。レックスも元々はホムラの力でドライバーになるまではドライバーにはなれなかったからだ。
(話の都合のために数百回殺されたせいで共感ができないな)
しかし、世の中にはそれはそれ、という言葉もある。
「アニキ達は見たかも? トリゴの街の大通りでドライバースカウトをやっているも。
トラも1年前、ドライバースカウトに志願したも。でもーー」
「ダメだった、というわけじゃな」
「トラくんも、あんな目に……?」
ホムラはトリゴに来た際に見た、ブレイドとの同調に失敗して全身から出血した頑強なグーラ人を思い出す。
「たわば!! ちにゃ!! いてえよ~!!」とか言ってた気がする。
「も。
三日三晩覚えのないリボ払い請求が来たも。金利がメチャクチャだったも。ノポン裁判不可避だったも。
ちなみにその件でグーラに駐留してるスペルビア軍に訴訟を起こして勝ったも……虚しい、戦いだったも」
「そ、それだけ……?」
「それだけ? じゃないも!!
トラが絶対に支払えない金額だったも!人は血が出れば死ぬようにお金が底を尽きても死ぬんだも!!」
ぷんすかも! とノポン族にしてはかなり大柄な身体を揺すって怒りの感情を露にする。
「まあともかく、この人工ブレイドが完成すれば、適性のないトラもドライバーになってアニキの助けになれるも」
「おお! 凄いではないかトラ。それはトラが一から作ったのかのう?」
じっちゃんが問うと、トラは自信あり気に首を横に振る。
「違うも。これはセンゾーじいちゃんの作った基礎理論に、タテゾー父ちゃんの考えた構成パーツに、トラが穴を埋めるカタチで造ったも。
じいちゃんと父ちゃんにも完成の瞬間を見せてやりたかったけど、じいちゃんは死んじゃって、父ちゃんもどこかに行っちゃったんだも」
「……で、これ動かないのか?」
「もうほぼ完成形も。だけど足りないパーツがあるも」
「足りないパーツ?」
「買い足せばいいだけも。でもトラ、財布すっからかんも」
「……トラ、訴訟起こして勝訴したんだよな?その分のお金は……」
「全部ご飯と人工ブレイドの開発資源に溶けたも」
どうやら親子三代の夢には大きな金が懸かっているらしい。
「……貸せばいいのか?」
「できれば出してくれると助かるも」
ノポン族は商魂逞しい種族だ。だからこそ彼らは人語を介せる種族の中でもほぼ唯一と言っていいくらい人間と共存できる種族足り得ている。
まあ、逞しすぎて時々不祥事を起こしたり、今のトラのように堂々と開発資金をせびて来ることもあるが。
「わかったよ、いくら出せばいい?」
「だいたい60,000Gも」
「ーーろ、60,000!?」
一気に出す気が引けてきた。この金額を余裕で渡す子供なんてそうそういないだろう。☆3ブレイドを求めて金を賭ける者だって多少は躊躇う金額だ。
「でもでも、人工ブレイドが完成すれば本当にすんごいも!アニキ、どうか未来への投資だと思って欲しいも」
「う、ぐ……」
レックスはトラの懇願にどう応えるべきか悩んでいると、隣のホムラが声を掛けてくる。
「レックス。トラくんを手伝ってあげましょう」
「え? でも、ホムラーー」
「60,000Gくらい、☆3ブレイドを当てるなら避けては通れない道ですから」
「ホムラ、キミの金銭感覚がとんでもなく破綻してることはよくわかったよ」
「……それに、お金だったら私がなんとかしますから」
「「「な、何ィ!?」」」
男3人、その爆弾発言にざわめく。
思わずまじまじとホムラの身体を見つめる。
おっぱい、整った柔和な顔立ち、おっぱい、太っているわけではないが主張の激しい服に食い込んだ肌、おっぱい、下手をすれば下の鼠径部が見えてしまうのではないかと危惧してしまうピッチリした短パン、おっぱい、しり、おっぱい、最高に柔らかかった太腿、おっぱい、おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいお
「はい、これ」
「へ?」
ホムラが渡してきたのは、彼女の耳にあったイヤリングだった。
「天然モノだから60,000はくだらないハズ」
「い、いやダメだよ。そんなの受け取れない!
……ああわかった! こうなりゃオレも男だ、全額払ってやる!」
「流石アニキも!」
結局相場価値が上がっていたせいで支払うこともなく、サルベージでタダで引き上げたのは内緒だ。
この作品は作者が一応の時系列に気を遣いながらもプロットなんて作らずに作ったことを知ったレックス。
次の話が原作二話なのか三話なのかもわからない。
クリスタルへ込められた悪徳と野心を込めた悪意。
ここは定価を支払えば必ず決まった結果の出てくる据え置きゲーム。
欲望に負けて基本無料に踊らされた愚か者のソーシャルゲームの対極、安全志向。
人々は何を求めてコンビニにカードを買いに走る。
次回、課金ブレイド2、「???」
レックスが食べる雲海鮫のあぶり焼き×3は冷たい。
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