国家運営ゲーム (有坂ティート)
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中学一年
始め~ドイツまで


 中学校の入学式が終わり、
決められたクラスの教室でIPadみたいなタブレット端末を配られた。
そこにあるカメラみたいな所から立体ホログラフィックが動いてそこには各種の兵器が映っており、
それで他人のホログラフィックに出ている兵器と戦闘を始めた。
そして画面には
『何処の国にしますか?』
という選択肢が出てきており、
迷わずに私は『ソ連』を選んだ。
前みたいな失敗をしたくない為に・・・
また頭を割る痛みを受けない為に・・・


 1930年、ソビエト社会主義共和国連邦の首都モスクワで新しいトップが決まった。

『総統』という役職で名前は「かずみ」である。

主人公の名前は『小林かずみ』。

この名前で男である。

この世界ではこれを中学からやることが『義務』になっている。

誰もがやっているゲームだ。

なので始めているがソ連酷すぎる。

 陸軍は戦車が『T-28』という多砲塔戦車だが産廃すぎる。

歩兵の武器がM1891で止まっている。

銃剣はスパイク式。

サブマシンガンは重くて扱いにくくて役に立たない。

野砲は複雑な機構で値段が高くて配置数がならない。

 空軍は爆撃機の『TB-3』ばかり生産しており、

戦闘機や攻撃機の生産数が少ない。

対空砲は役立たず。

 海軍は戦艦作る!とダダこねている奴が原因で大混乱。

 軍の上層部は腐敗していて新型には否定的。

作る兵器はどれもこれも『ノルマ制』が原因で粗製品が多い。

 

 まずはスターリンを内務大臣に降格処分。

『ノルマ制』を緩和しながら質を上げるための教育を開始。

T-28の生産は中止してT-34とKV-1の開発スタート。

爆撃機は一旦生産中止。

戦闘機をYAKシリーズの開発とMIGのジェットエンジン搭載機の開発。

モシンナガンの最新モデルの供給と旧式の売却。

新型サブマシンガンの開発と製造。

新型装甲車の開発に軽戦車の車体を流用した兵器の開発。

新型銃剣(ナイフ型)の配備。

対戦車ライフルの配備の迅速化。

新型対戦車兵器の開発。

空挺部隊の設立と研究。

各種砲の開発と配備。

新型魚雷艇とフリゲート艦と駆逐艦の研究と開発と建造。

戦艦計画の全面凍結。

 

そして

 

『赤軍粛清』

『宗教の自由化』

『ユダヤ人の受け入れ』

『核開発』

 

を開始させた。

 

 ユダヤ人の受け入れは

金持っている

技術持っている

シベリア辺りの土地を提供して自治を認めれば問題ない。

元々人が少ない地方だから。

 宗教の自由化は

ユダヤ教

ロシア正教

イスラーム(スンナ派限定)

を認めることで移民を受け入れる体制を作ることが目的である。

 赤軍粛清は

言うこと聞かない連中と腐敗している部分にメスを入れるが、

『外国行ったからスパイだ』とかいうのはナシにして留学生の保護も始めた。

 核開発は

平和的利用を目的に開発をしているが最悪の場合は戦争に使用することも含めての開発なので予算は他国より少ないが確実に進んでいる。

 といった流れでやっているがこれは兄がやっていた所を見ていて学んだ所や調べた所を元に考えてやっている。

ここからは外交のお時間になる。

 

・ポーランドと秘密交渉をスタートして軍事条約を締結して独ソ不可侵の話を無視する方向へ。

・ドイツには資源を餌に

『兵員輸送装甲車』

『無線機』

『各種工作機械』

を輸入する。

バター貿易で戦争に必要な兵器を買う。

・中華民国には『T-28』などの旧式兵器多数を販売してアメリカから貰っている金で払ってもらう。

整備用品も込みで売っているので格安だがこれで当面の部品販売先を作って儲ける計画。

・アメリカは

『トラック生産工場』

『トラクター生産工場』

『最初期レーダー』

を中華民国から貰った金で買い取る。

当時のアメリカは同じ敷地内の工場で部品を製造して組み立てれば輸送コストや外注によるコストアップを避けられるという考えから『工場』一つでタイヤからライトから配線まで全部生産していた。

・イタリアにはガソリンを餌に

『駆逐艦の設計図』

『駆逐艦の蒸気タービン』

をもらってきた。

 

 帰国して内政にまた力を入れていたらスペインで内戦が勃発した。

軍を派遣して共産党を支援することにしたが

ドイツの空軍が強力で陸軍ではどうしようも出来ないのが分かったのでとっとと撤退した。

この時に一緒に戦ったスペインの同志達も連れて地中海から黒海に入るルートで脱出した。

 初戦はドイツにやられたが急降下爆撃機の存在価値の高さと戦闘機の進化の早さを確認できたので良しとした。

 

 黒海に帰ってきた軍を労ってその軍をヨーロッパ方面に向かわせて戦訓を生かしてもらう予定だ。

その後、黒海の造船所を視察していたが駆逐艦の建造も危うい状態・・・

なのでフリゲート艦を中心に建造する方向にしながら駆逐艦を建造していくことにした。

 

 黒海のセバストポリ軍港の帰りにウラル山脈の麓にある都市に寄った。

その都市には『赤軍粛清』で粛清された軍人とその家族が住んでいる。

この都市は『秘密都市』になっており、

工業都市として存在しており、

子供達が成人してここで働きここで家庭を作りここで死んでもらう。

ただ、孫の世代ではここに残るか兵役からの自由かの選択肢を与える。

 因みに

 

月給  約3万円

光熱費 無料

家賃  無料

食事  支給制

酒   配給制 (金曜日に配給)

煙草  20本入り一箱1000円

娯楽  ディズニーが見れる

 

他に病院(無料)と学校(6年制)がある。

なぜ無料なのかというと、

勤務先が『国営』であり、

労働することで発生する賃金を一旦、

国が回収(税金)して、

それを福祉等に利用しているからだ。

なので、

「消費税」「ガソリン税」「酒税」「煙草税」などはとっていない。

 

 私がモスクワに到着して『ノモンハン事件』が知らない間に終わっていてしばらく過ごしていたらドイツがポーランドを狙い始めたのでポーランドと締結した『軍事条約』に従ってドイツ・ポーランドの国境に塹壕や対戦車壕を使った防衛線の構築を始めた。

そしてドイツからきたポーランド分割の話を蹴って独ソの間にも緊張が走る状態になった。

戦線には最新の装備をしたソ連軍が防衛線に配置されていく。

1939年8月30日の話である。

 

 8月31日の深夜にドイツ軍の空挺部隊の降下作戦が始まった。

此方は防衛線に配備した対空砲や重機関銃、対戦車ライフル等で迎撃しており、

双発戦闘機が前線からの報告を受けて出撃を始めた。

世界が双発戦闘機開発ブームにソ連ものっていたのでその時に開発したのを持ってきた。

 9月1日の日の出前からドイツ軍が国境線の防衛線に砲撃を開始した。

それと同時に此方も砲撃で応戦した。

各戦線の部隊から空挺部隊の攻撃で補給線が寸断されたという報告が来ていたがすぐに回復したことを伝える連絡がきた。

空挺部隊の降下地点にKV-1を主力にした機甲部隊を出撃させたからという話だ。

敵がⅡ号戦車を先頭にして国境を越えてしばらく経つが各戦線は突破されずにいた。

当時のドイツ軍の主力がⅠ号からⅡ号に替わったとはいえ、PTRD1941対戦車ライフルの貫通力には勝てなかったようだ。

Ⅲ号やⅣ号も投入はされていたが、

正直にいって配備数が少ない。

それに此方の37mm対空機関砲の攻撃で撃破されている。

45mm対戦車砲も頑張っているが影が薄くなっている。

そしてそのまま戦線は膠着状態に入って約二週間が経過していくことになった。

 

 9月20日、ソ連軍は各戦線の機甲師団に前進命令を出した。

それと同時に砲兵隊に支援砲撃を命じた。

T-34を前面にして進撃を続けるソ連軍に対して37mm対戦車砲を撃っているがドアノッカーにしかなっていなかった。

PPSh-41を装備した突撃歩兵がトラックを改造して作った簡易式兵員輸送装甲車に搭乗してその上のハッチを開けてそこから撃ちながら走り回っている。

MG-34による攻撃で多くの歩兵が倒れるが戦車に見つかって砲撃を食らってすぐに黙るようになる。

装甲車や戦車で武装した機甲師団を止めるために空軍は出撃を繰り返すが、

トラックに積んだ対空機関砲に邪魔をされて効果的な攻撃が出来ずにいた。

更に基地を特定されるとすぐに爆撃機が飛んできて飛行場を放棄するという事態になっており、

次第に出撃回数が減っていった。

 10月1日、ソ連軍はベルリン郊外まで来ていた。

そこからベルリンに降服勧告に行くと予想通りの無視をされたので街に砲撃を食らわしていたら降服した。

どうやら3~400発辺りで官邸に直撃してヒトラーが負傷して側近達がヒトラーを諭して降服を受理させたみたいだ。

 

 ドイツの降服は世界中を震撼させた。

・アメリカは頭を抱えていた。

実は『ニューデール政策』が失敗しており、

世界大戦による軍需を狙っていたらそれを終わらせられたのでむしろ受注のキャンセルが続いて事態に。

・フランスはほっとしていた。

ただでさえ、人口が減っているのにここでまた戦争なんて嫌である。

・イギリスは悩んでいた。

共産主義が勝ってしまったからだ。

ナチスより憎く恐ろしい共産主義が。

・日本は「ふーん」だった。

これで強硬派が大人しいなぁ位の考え

・イタリアは「駆逐艦買ってくれるかな?」くらいの能天気ぶり。

 

 戦後処理は簡単に終わった。

・ヒトラーや閣僚などの重鎮は家族と一緒にシベリアへ『島流し』25年の刑

・ドイツ国民を使って修復工事の始まり

・工場の稼働再会

・強姦、略奪、非戦闘員の殺害等の罪を行った兵士達への軍法会議(自軍も含む)

を終わらせるのに一月かかった。

 

余談

 ドイツがソ連の一部になったので視察した帰りにワルシャワに寄ってワルシャワの近くを通っているソ連軍を呼んでワルシャワ占領からのポーランド占領してソ連領になりました。



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フランス宣戦布告~日本まで

入学してから一月が経過した。
周りは既に複数のグループが出来ていた。
私はボッチという状態である。
小学校からの付き合いの友人とは疎遠の状態。
元々私は『発達障害』で、
他人より5~6歳が精神年齢が遅れていた。
それで敬遠されていたのだが、
小学校の時は担任がよかったので最後まで付き合ってくれていた。
今の担任は典型的な『自己中』担任なのでそんなことに頭がまわる程の知能がなかった。
そんな事は慣れているので気にせずいる。


 1940年に入って『ZIS-3』が実戦配備可能の状態に入ったので軍の対戦車部隊の45mm対戦車砲と交換を始めた。

 空軍のYAK-1もYAK-3に交換が始まり、

戦術爆撃機とju-87とju-52のコピー機も

 海軍のフリゲート艦やコルベット艦を量産体制が完成しており、

バルト海とカスピ海にはコルベット艦を中心に配備を始め、

北海と黒海には駆逐艦を中心に配備を始めた。

ガンクード級は全艦の改修工事が始まった。

 と装備の更新を始めている間に

 

エストニア

ラトビア

リトアニア

 

を占領した。

流石にここら辺からイギリスとフランスが怒り始めたので第一級の臨戦体制をドイツ・フランス国境に展開している部隊に命じて、

後方の部隊も休暇を返上させて基地での待機命令を出した。

因みに歩兵は火力が向上して、

『MG-34』をコピーしてソ連使用版に改造して『DP-1928』の後継として導入しました。

 

 1940年10月15日、

フランスに対して宣戦布告。

作戦は簡単で『マジノ線』を突破してフランスを滅ぼすこと。

日の出と同時に砲兵隊による砲撃を開始したが、

反撃の砲撃で被害が出てきたので後方に配置した列車砲の攻撃でマジノ線にある砲陣地を破壊して反撃できない状態にしたがそれに一日かかっている。

 翌日の朝、

KV-1を先頭にして歩兵部隊が一斉に移動を開始した。

あちこちに隠してあった偽装砲台からの攻撃を弾きながら前進をしていたKV-1であったが、

目の前の155mmカノン砲で足止めを食らう羽目に。

その周辺には155mmを守るように陣地が存在しており、

戦車砲で破壊しようとすると周辺の砲台からの攻撃で遮られて155mmを撃ち込まれるという状態で、

砲兵隊の攻撃も頑丈に作られた要塞には効果がなかった。

列車砲で破壊するまでにここで三日かかる事態になった。

だが他のルートは順調に進んでおり、

突入したその日の内に突破していた。

 

 実はマジノ線を突破する前にベルギーを通過していた方面軍がいる。

ベルギーを通過してフランスに突入した部隊は機械化歩兵師団を中心にした方面軍で、

マジノ線に目を向けさせた間にフランスに突入して一路パリを目指すのが目的だ。

 ベルギーの深い森を突破した部隊がフランスに突入してからは早かった。

一週間でパリが陥落して降伏した。

道中の敵は25mm軽対戦車砲で応戦してきたが効くはずがなく、

大した被害もなくフランス戦(+ベルギー)は終わった。

 

 早く済んだので戦後処理も早く終わった。

今回の首脳陣達は社会主義派なので自宅謹慎位で済ませたのと、

戦火がそこまで広がらなかったことやそもそも予備軍が存在せず、

マジノ線の軍がほぼ全軍だったのも大きかった。

なので防衛線が作れず、

機動防衛戦術に必要な戦力は空爆で足止めされたりとやりたい放題の状態に。

後の報告書によりフランスは『国営企業』を世界恐慌の時に作り、

それにより労働者問題は解決したが、

技術の進歩を無駄遣いと判断してしなかったのが原因であることが判明した。

 

 フランス戦が終わってソ連の一部にした辺りからイタリアが国境付近で嫌がらせを始めたので山岳師団を中心とした軍を派遣して黙らせている間に、

イギリスから宣戦布告を受けて初日から空爆やら沿岸砲の砲撃で民間人に被害が出ていた。

此方も防空戦をしないといけなかったのだが、

低高度が定番のソ連空軍は高高度爆撃に対抗出来ずにいた。

そんなときに『クルト・タンク博士』がLa-5の開発を終わらせた。

La-5は空冷式エンジン搭載の戦闘機で、

戦闘爆撃機にもなれるので生産を始めた。

ここいらからソ連とドイツの科学者が開発していた『レーダー』の実戦配備が始まった。

レーダーにより何時何処に爆撃に来るのかが分かったことで効率の良い迎撃が出来るようになったが、

此方に確実にダメージがきているので反撃を開始した。

 

 イギリスの海岸には複数のレーダー施設ができており、

24時間365日休むことなく此方の軍用機の動きを監視していた。

そのレーダー施設の一つから爆発音が聞こえると同時にサイレンが鳴り始めて周りの監視塔からサーチライトが点灯して侵入者を探していたが基地内部にはそのような影は見つからなかったが爆発は続いていた。

そして海岸にサーチライトを向けて探していた時に遠くでも爆発の音が聞こえて双眼鏡で確認すると今回の襲撃の犯人を見つけた。

ドイツの潜水艦による砲撃だった。

この日のために威力は低いが連射力に優れる76mm砲に交換してあり、

それでバカスカと撃ち込んでおった。

しかも3隻がイギリスに艦首を向けた状態でだ。

周辺には砲台がないが対空砲はあるので反撃を開始したがその頃には既に潜航を始めていたので損傷を与えることができないまま逃がすことになった。

レーダー施設の報告を受けた司令部は海軍に出動を求めたが同じことが六箇所同時に行われており、

混乱が生じていた。

そして潜水艦は二隻が撃沈するという被害は出たがそれ以上の損害を与えることができたので成功という形で終わった。

砲撃を受けた翌日からレーダー施設に対しての爆撃に続いて列車砲による砲撃も始まった。

Ju-87やIL-2などの襲撃機はこのような作戦では特に真価を発揮しており、

夜明け前や日没前に飛来して対空砲を優先して破壊して陣地に機銃掃射をしてすぐに退く。

というのを基本にして行われており、

レーダーで目標を捕らえてもパイロットに見つからなければ問題がないのでこの戦法にイギリス軍は頭を抱える事態になった。

 

 結局レーダー施設は海岸から離れた位置に配置され、

此方の襲撃が減ったが今度は沿岸防御施設又はそれらしき物に対しての爆撃と航空基地に対しての爆撃が激化した。

その間にデンマークとノルウェーを占領したからそこから爆撃しようとしたら距離が足りずにおじゃんになった。

戦闘機の航続距離の問題で護衛時間が短くなることを予見していたので爆撃は夜間が中心に行われている。

爆撃する目標は格納庫と兵舎で、

滑走路には余った爆弾を落とすことが殆どだった。

この攻撃により、

迎撃能力が段々と低下してきていた。

 

 空軍による攻撃が低下してきたのでフランスの各所にある港から輸送船が出港し、

空軍からju-52輸送機が出動していた。

イギリスの海岸線からしばらく飛んだ地点から空挺部隊が降下して交通の要所に布陣して待機していた。

海岸線の建物は全て爆撃により破壊されていたため、

上陸した部隊は被害0の状態で橋頭堡を確保した。

空挺部隊は上陸作戦で上陸した部隊を攻撃するために出動した部隊を待ち伏せして攻撃していた。

MG-34とPPSh-41で武装した空挺部隊により被害が出ていたイギリス軍は装甲車や戦車を前に出して交戦してきたがソ連軍の新型対戦車兵器になる『パンツァーファウスト』による攻撃や無反動砲による攻撃で撃破していた。

その間に海岸から上陸した戦車部隊が空挺部隊と合流して敵の反撃を封じていった。

そこから電撃戦を開始して一週間でロンドンは陥落してイングランドは陥落した。

そこからスコットランド、ウェルズ、北アイルランドを占領していったがここでアメリカが宣戦布告してきて北アイルランドがアイルランドの領土になってそのアイルランドにアメリカ軍基地ができており、

連日連夜のB-17による爆撃が続いた。

その爆弾が民間人に落ちているのだ。

 

 ブリテン島は奪取したがそのブリテン島に対して爆撃するアメリカ軍。

迎撃機は護衛機と戦闘状態に入っており、

高射砲は届くが距離が無さすぎて与えれるダメージが限定する。

此方も爆撃機で反撃するが被害より多い増援で簡単になかったことにされる。

アイルランドにさっさと機甲師団を送れば終わるのだが、

空爆が原因で部隊を展開させるのにも一苦労している。

アメリカ軍基地の対策に役立つ兵器や開発書を眺めながら考えていたら、

一つだけ気になる物を発見した。

『V-1』と呼ばれる巡航ミサイルの設計図で、

フランスから発射しても届く射程が魅力的であるので即採用して開発を急がせると同時に

『機上レーダー』の開発を開始させることも決定した。

 

 そして新兵器開発まで時間が空いたのでその間にイタリアに宣戦布告しようとしたら、

イタリアが戦う前に降伏した。

山脈には山岳師団を中心に配置して陸地には機甲師団、

海にはフランスから分取った地中海艦隊が展開していて、

アフリカのイタリアの植民地周辺を包囲して圧力をかけたり、

等々とやったのが原因らしい。

まぁ我々ソ連は宗教は認めているのと安定した仕事に定評があるのでイタリアとその植民地はソ連のものになった。

 

 イタリアに圧力かけるために展開した部隊を一端呼び戻して東欧諸国(国名忘れた)に宣戦布告して全てソ連領になり、

そこからギリシャを攻めて占領。

トルコに宣戦布告して

ソ連とトルコの国境繋がっている北から侵攻している部隊と

黒海から上陸作戦仕掛けた部隊と

地中海かいから上陸作戦をした部隊と

ギリシャと国境を接していた地点から侵攻した部隊と

計四地点で攻めたので瞬殺であった。

宗教認めます!

で大部分が納得したので問題なく、

宗教と政治が混ざっている部分は全て終了させたりして自由化も進めていった。

ついでとばかりに攻められる中東諸国だが、

軍隊が歩兵主体で殆ど旧式でそこに戦車伴って行ったら降参した話しかないので割愛。

 

 アイルランドのアメリカ軍基地から連日連夜出撃するB-17の編隊に対してLa-5を中心とした戦闘機隊が迎撃していたが、

護衛で来ているP-38やP-40の攻撃でうまくいっていない。

対空砲を新型の『85mm高射砲』に交換して迎撃しており、

イギリス軍が使用していた『13.3cm連装高角砲』も加えて迎撃を行っていた。

のだが、

敵の物量チートが始まったことで今ではあちこちから護衛空母が来る事態になった。

護衛空母の艦載機はワイルドキャットとアベンジャーだけだったが50隻が展開していることが分かり、

それの攻撃作戦で軍部も大慌ての状態になっていた。

だが正規空母は全て太平洋戦争に投入されているみたいで、

まだこちらはマシな方らしい。

その護衛空母の内五隻は潜水艦による攻撃で撃沈しており、

五隻を航空攻撃で撃沈させている。

 

 1942年の始まりの雪降る日にアイルランドに対して砲撃戦を始めた。

目標は言うまでもなく対岸の防衛線。

152mmだけではなく203mmも投入した砲撃に加えて『カチューシャ』も参加した。

そこから水陸両用の軽戦車『T-40』を行かせて混乱させている間にボートが着岸して歩兵部隊が侵攻した。

揚陸艇から出てきたT-34-76の1942年モデルが前進を始めてアイルランドのアメリカ軍はM3中戦車で応戦したのである程度は迎撃できていた。

KV-1が戦線に到着してから状況が変わり、

戦車部隊の攻撃を弾く重戦車に対抗出来ずに壊滅してそのまま基地に乗り込まれたが、

乗り込んで来たのがコサック騎兵の師団だったのが笑うべき部分だと思う。

このコサック騎兵は

別動部隊で戦車部隊が戦線で目立っている間に回り込んで飛行場の襲撃することが目的であった。

コサック騎兵にはパンツァーファウストを装備しており、

馬に乗った状態で撃って護衛用の装甲車を破壊したり、

馬の背中に載せたMG-34の乱射で燃料庫が爆発したり、

火炎瓶を投げつけて兵舎を火の海にしたり、

背中から突撃して着剣したモシンナガンで相手を串刺しにしたりと色々とやったりするが、

目的の爆撃機の滷獲には成功しており、

なかなかの戦果を上げた。

この勢いでアイルランドを占領したソ連軍だったが、

後半から護衛空母の攻撃でダメージを受けていたが目的は達成出来た。

このくらいの時期になって護衛空母達が補給のために帰還していったので今のうちに海上監視網のために潜水艦の建造を始めた。と同時にイギリス軍の秘密兵器や開発中の兵器などの資料も本国に持ち帰っていった。

 

 1942年5月1日、

ヨーロッパの確保が完了したことで余剰になったフランス、ドイツ、ポーランドの部隊の内の80%がシベリアに送られていて満州国の国境線に展開していた。

早朝の砲爆撃により、国境警備隊の詰所や検問所が破壊され、

それと同時に侵攻作戦が開始した。

ソ連軍は満州国で関東軍と対決することになったが、

モンゴルに展開していた部隊が中国共産党軍と合流してそこから中華民国に攻撃を行った。

そこから騎兵五個師団が関東軍の背後に回り込んでの挟撃戦を行い、

各戦線に穴を開けて分断孤立させてからの殲滅戦を行った。

戦陣訓なんていう役立たずな言葉を信じている日本軍は特攻等を行ってきて被害が大きくなっていったがそれでも進撃を止めずに行った。

南樺太への攻撃

満州国への攻撃

占守島への攻撃

にモンゴルからの攻撃による四方向からの攻撃に今度はウラジオストックからの上陸船団を派遣しての新潟への上陸作戦を行った。

朝鮮半島に突入した部隊はそのままプサンまで進撃してそこで止まった。

中華民国に到着した部隊はそのまま台湾まで進撃して台湾に対して上陸作戦を決行した。

ここで日本は8月10日に降伏した。

 

 日本が降伏したことで各地で戦っていた軍も降伏したが中には徹底抗戦してくる軍もいたので天皇の言葉をレコード盤に録音して拡声器で流したりして納得させたがそれでも駄目だったところは全滅するまで戦うことになった。

日本はソ連領になったので一旦全軍を本土まで戻させた。

そこで日本軍の装備を放棄させてそこから一時休暇を

上げてまた戻って米国と戦うかの選択をさせた。

戻ってくる兵士は歓迎するし、

戻らないなら仕事場として工場を作るからそこで働け。

これが占領国でやっている一通りの流れである。

 

男女平等

女性参政権

女性兵士歓迎

賃金は一定

学校は義務教育

子供たちに教育を

信仰は自由だ

 

が旗印のソ連で実際にそれを行っているので

支持する層もいる。

 アメリカは日本の降伏したことに驚いていたが全軍が本土に戻ったのでフィリピンまで簡単に帰ってきた。

そこから本土防衛戦が始まる。

キツくて辛い暗い戦いが。




次回
MODにより
大変なことになる

補足説明
主人公は
筆者である『私』がモデルです。


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クラス対抗戦~MOD紹介まで

 5月に授業参観が始まり、
多くの多くの保護者達が見に来ていた。
体育館には巨大なスクリーンが用意されており、
そこにはマダガスカル位の大きさの丸い島が映っていた。
島は山脈により三つに分割されており、
中心から半径50キロは平野であちこちに丘や川があった。
そこから先に4000m級の山脈がそびえており、
三つに分割された平野の中央部に要塞があり、
その旗にはCが書かれた旗がたっており、
そこが私のクラスの要塞であることを示している。
ここから授業参観恒例の三クラス対抗戦が始まる。


 全員が十個師団(最大数)でその要塞に来ており、

私も五個歩兵師団に二個機甲師団、二個機械化歩兵師団、一個騎兵師団で来ていた。

他にも三個戦闘爆撃隊と一個迎撃戦闘機隊、一個襲撃機隊を率いており、

各部隊と比較しても問題はない戦力であった。

 

 「つまり、私は『留守番をしていろ』そういうことだな?」

と聞いた。

「そうだ、日本語が分からないのか?」

と司令官から言われる。

周りはそれに合わせるようにヒソヒソだが、

笑っている声が聞こえた。

「分かった、尻拭いは任せろ」

と言って会議室から退出した。

予想通りの流れでこれからは攻める側の話なので聞く必要もない。

要塞の外に止めてあるキューベルワーゲンに乗り込んでBMWのサイドカー付のバイク4台に護衛されて私の軍の司令部に戻っていき、

塹壕戦の準備を始めさせた。

五個も歩兵師団連れてきたのはこの流れが『二度目』だったからだよ。

 

 私たちのクラスの大陸は通れる場所が三箇所存在しており、

それ以外はぬかるんでいたり、

木が生い茂り樹海みたいな場所だったり、

川で通れないような場所だったりと

進軍には向かないのだ。

なので五個歩兵師団を1・3・1に分けてその後ろに機械化歩兵師団と機甲師団を中心にした増援戦力として温存しながら騎兵師団は他の場所に移動させた。

 

 試合開始の警報音が鳴り響くのと同時に各クラスの軍が動き始めて私の塹壕の近くを私たちのクラスの軍が通っていって進撃予定の軍が通ったのを確認してからそこを封鎖した。

そ封鎖してから20分後(現実時間)に背後からクラスの軍が来て「通れないようにする馬鹿がいるか!」と説教してきて封鎖を解除して通してから盗聴中の無線で「役立たず」や「邪魔ばかりしやがって」、「あいつが足引っ張ったらただではすまさん」等々ありがたい御言葉頂戴した。

無線は保護者達にも聞こえているが盗聴している身としては言えないので黙っていることにした。

 

 そこから1時間後(現実時間)経った辺りで平原に派遣した騎兵師団の偵察部隊から敗戦した情報が入った。

爆撃機からも同じ報告がきたのと、

盗聴中の無線からも敗北したという報告が入ってきている。

私のクラスの空軍も帰還数が少ないから「あー」と思っていたらどうやら当たっていたようだ。

それも予想通りというよりは『経験済み』の内容だけに気楽でいられるのが救いだ。

臨戦体勢と爆撃機の出動準備命令を出して待つことにした。

 

 敵のクラスの軍が此方の双眼鏡に見えてきた。

私のクラスの軍の残党は集めてやっと二個歩兵師団の量だったが無いよりマシなので勝手に私の配下に入れて装備を渡して塹壕に入れた。

どうやら最初に着いたのはAクラスの軍みたいで

先頭の戦車はシャーマンで此方の火力でも十分に対抗出来るので安心している。

先頭の戦車に対して85mm戦車砲を撃ち込んで正面装甲を貫通して爆発四散させた。

 

 T-34-85の攻撃で始まった防衛戦は此方が優勢の状態で経過している。

BクラスとCクラスの乱戦した後だからボロボロの状態。

ここで航空攻撃が開始した。

防空戦ならこちらが有利なので制空権は此方側にあるのでju-87とil-2が大活躍中。

一番最初に自走対空砲を攻撃して破壊もしくは無力化してから戦車部隊を襲う。

サイレンの音を鳴らしながら降りてくる凶鳥や黒い死神の攻撃は苛烈であり、

誰にも止めれなかった。

隼やLa-5などの戦闘爆撃機も攻撃に参加しており、

補給品が到着しない事態も起きている。

 

 途中から攻撃が弱まってきたので偵察活動を行った結果、

戦力が低下して攻勢不可能の状態になったので増援を待っていることが分かった。

それを待つほど優しい私ではないので航空攻撃で終わらせることにした。

増援部隊の上空を守っている戦闘機隊との戦いは戦闘爆撃機も参加しての攻撃で撃退に成功して、

一時的に制空権を手に入れた。

最初に車列の前後に急降下爆撃で車列が何処にも行けない状態にした。

そしてランカスター爆撃機による高高度爆撃で車列が消滅した。

だがそのような攻撃を受けても生き残りがいるのは想定の範囲内だったので騎兵師団で止めを刺した。

これでAクラスは全師団を失ったので降伏。

残りはBクラスになった。

 

 防衛する必要がなくなり、

塹壕から出てBクラスの要塞に向かうために準備をしていたら司令部から「停止命令」が出たが無視してBクラスの要塞に向かった。

Bクラスは十個師団が展開しており、

152mm砲を撃ち込んでいたらⅥ号戦車がいたのでSU-100の攻撃で撃破してから突入を始めた。

T-34-85の攻撃に122mm自走砲の支援攻撃で簡単に突破できたので最初に防衛線を崩壊させてから榴弾砲で延々と砲撃しながら爆撃を行い、

要塞を破壊して試合は終了した。

 

 六限目に反省会が始まったが、

攻勢時の敗戦理由が「親に良いところを見せようとして頑張ったが、かずみが足を引っ張ったので攻勢に失敗した。」

流石にこの言い訳は無いわと思っていたが意外にも周りも私を攻め始めた。

教師も私を攻める攻める。

「君は協調が云々・・・」

「君は命令無視して・・・」

ときたので一言。

 

「命令無視、独断専行上等じゃないか!」

「かずみ君!」

「間違った命令しか出さずに敗北をしてその司令部からまた間違った命令を出されてそんなの聞けるか!更に言うがな、私は違反をしての処罰よりも戦って負けるほうが怖いんでな。」

 

と言いきった後に続いたのがクラスからの罵詈雑言ではなく、

クラスの保護者達からの拍手と笑い声だった。

 

「普通、息子と同じ年の子はこんなこと言わないよ。」

「しかし、言い訳が酷いね。もっとマシなの考えられなかったのかな?」

「無線の内容は全部筒抜けだったのにね」

「あの防御陣地は良かったよ」

 

等と言った感じでその日は解散となったが、

司令部の連中はそのまま放課後の保護者会参加を命じられていた。

今回のは司令部も悪いが一番に悪いのがクラスの持ってきた戦力なんだよね。

今のクラスで一番多く選ばれている国が『アメリカ』で、

M4シャーマンよりも駆逐戦車類を多数持ってきていたのだ。

確かに戦車を撃破できるのだが、

紙装甲なのと、

オープントップなので手榴弾一発で壊されるのだよ。

それに米軍の歩兵火器を絶賛する人が多いから言うが、

日本軍の歩兵部隊に負ける場合があるのを知らないのかな?

それは

『平原での戦闘では擲弾筒を持ち、長銃身の武器を持っている日本軍の方が有利である』

である。

近距離や遭遇戦では米軍強いよ?

M1ガーランドの反動の強さも考慮に入れないと。

歩兵の火力で負けており、

戦車は攻撃力はあるが装甲の薄い駆逐戦車できており、

米軍の戦闘機で格闘戦をしていた。

これが今回の敗北の大元である。

師団の内容をしっかりと確認しなかった司令部が悪いので言わないけど。

翌日の命令無視の件は不問にされた。

保護者からの「有り難い御言葉」による結果らしい。

 

 ゲームの世界に戻るが、

ここからアメリカを攻めるのは補給や兵力の関係で断念しており、防衛戦を行いながら技術開発を行っていた。

そして1945年8月15日に入って自動的に終戦となり、

ヨーロッパと中東、東アジア、北アフリカ、インドを占領してソ連領にした。

ノルマンディーみたいなド派手な戦いがなかったので割愛している。

平和条約により、

次の大戦まで5年の間が空く。

その間に装備の更新やら新兵器の開発やレジスタンスの排除などで時間はなくなるだろう。

 

 私は端末に一つの『MOD』を入れた。

その名前は

 

『RedAlert3』

 

だ。

 

これは『EA社』が作ったRTSゲームで、

連合(アメリカ)

ソ連(ソ連)

旭日帝国(日本)

がある。

その三勢力の兵器をカッコ内の国に与えるMODである。

今まで開発した技術や兵器はそのままなので大急ぎで転換しないといけないのでこれから大忙しである。

 

まずは陸軍

・重戦車

『アポカリプス・タンク』(ソ連)に変更。

125mm砲×2

マグネット光線

(敵を引き寄せて前方についているローラーで戦車を粉々にする)

自動回復機能

(装甲が勝手に修復される)

・主力戦車

『ツナミ・タンク』(日本)に変更。

88mm砲×1

ナノバリア

(シールドとしてナノマシーンが展開する。展開している間は自動修復がつく)

水陸両用戦車

・歩兵

『帝国戦士』(日本)にするが変更点あり。

ビーム小銃

ビームサーベル

(バンザイ突撃と言って歩兵一撃)

+火炎瓶

・対戦車兵

『タンク・バスター』(日本)にする。

ムラマサ プラズマカッター砲

(建物内からの奇襲攻撃等で使えるので採用)

地面に潜る

(真面目に潜る 戦車に踏まれても生きている)

・偵察兵

『熊』(ソ連)にする。

噛みつく

(歩兵一撃)

咆哮

(歩兵が一定時間動けなくなる 高級耳栓は効果アリ)

・工兵

『コンバットエンジニア』(ソ連)にする。

リボルバー

(対人用)

バンカー設営

(自分以外の兵士を入れるためのバンカーを設営する 頑丈)

・兵員輸送装甲車

普通の『BTR-60』にする。

ソ連も日本も流石にね・・・

(ここの部分はアメリカが一番だと考えている)

 

次に海軍

・戦艦

『ショウグン級戦艦』(日本)にする。

16インチ連装ビーム砲

衝角戦

(艦船は一撃で撃沈する)

・空母

日本の『翔鶴』『瑞鶴』を近代化回収して使用することにした。

(アメリカの空母はこれがチート過ぎる気がする)

・巡洋艦

あるけど余りにも使用が限定されるので当面はお蔵入り。

(武装が魚雷オンリーは流石に無理)

・駆逐艦

まだ研究中なので出番なし

・潜水艦

ソ連の通常型潜水艦を運航します

ただし改造次第では砲撃戦使用にするかも

(浮上してから魚雷を撃つので潜水艦ではないと判断された)

・海上戦闘機

『シーウィング・スカイウィング』(日本)にする

アオゾラロケット

(海面に着水している時のみ限定で対空用)

パルスショット

(空中時のみ限定でに対地用)

防空時には艦船として同行して対空射撃を行い、

対地攻撃時には飛行機としてマシンガンを撃ちまくる。

なお装甲車両も撃破可能。

・魚雷艇

『スティングレイ』(ソ連)にするが改造あり。

テスラ攻撃

(対人一撃、装甲車両にもダメージあり)

テスラストーム

(周辺に電気を流す)

+魚雷

水陸両用

(足が生える)

 

最後は空軍

・戦闘機

『ミグファイター』(ソ連)にする。

ミサイル

(制空戦闘以外できない)

・攻撃機

『ジェット天狗・メカ天狗』(日本)にするが改造あり。

ビーム速射砲×2

人型変形

(航空機状態だと空中に人型だと地上に攻撃可能)

+500kg爆弾×1又は小型爆弾多数(PTAB使用)

(ビーム速射砲は戦車には効果が薄いので爆弾で対抗してもらう)

なおビーム速射砲は弾無限

・爆撃機

『キーロフ飛行船』(ソ連)にする

トン級爆弾

鈍足

(加速出来るが機体に無理をさせるため、最悪爆発四散する)

・輸送機

『C-46』をコピー生産して使用する。

(C-130滷獲する予定)

・輸送ヘリ

『ツインブレード』(ソ連)にする

歩兵5名又は車両一台空輸可能。

機銃とロケットランチャー装備

(ハインドに近い)

・戦闘ヘリ

『ストライカーVX・チョッパーVX』(日本)にする。

ミサイルポッド

変形機能

(地上にいる時は対空専用、空中にいる時は対地専用)

 

メカ天狗はホバー移動だが、

ストライカーVXは二足歩行する。

 

 1950年の段階で

『ナノマシーン』

『プラズマ兵器』

『レーザー兵器』

『変形機能』

『自動修復』

『テスラ技術』

と現代でも実現していない技術が満載。

因みに連合になると

『衛星レーザー』

『完全無人爆撃機』

『偽装能力』

『プリズム応用兵器』

『冷凍兵器』

『スモールライト技術』

『タイムトラベル技術』

がある。

『ソーラー発電技術』

もきた。

このMODの世界観では「核」が存在しない世界になっているが、

それはあちらの話であり、

此方の世界では普通に使える。

ので現在『核融合炉』を研究中。




次回で東南アジアを解放(意味深)したい


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東南アジア解放~アメリカの敗北

 クラス対抗戦が終わってから一週間経過した。
その間にクラス内で『同盟』が次々と作られていた。
同盟と言ってもまだ通商関連だが、
軍事関連も近い内に結ばれるようだ。
不通仲の良いグループで作るのが多かったが、
私は予期していない事態も起きていた。
それは、
私のところに同盟の誘いがきたことだった。

 この前の授業で今の進行状態をクラスの前で報告してクラスメイトから助言を受けるという授業で、
その内の一人が発表終わった後の発言タイムで誰も答えなかったので担任がクジ引きで私が当たったので答えたのが元らしい。
その子はアメリカを選択していて、
ミッドウェー海戦で敗北して太平洋で稼働している空母ゼロで日本にやりたい放題されている状態。
欧州は問題ないようだった。
ので、
・潜水艦バンバン作って通商破壊作戦!
・正規空母の建造時間がかかるなら護衛空母作って太平洋でゲリラ戦やれ!
・航空機ジャンジャン作ってバシバシ使って相手を消耗戦に引きずり込め!
・M4シャーマン早く作れ!アフリカに送れ!
・重戦車作らんか!
という内容の助言をした。
それでなんとかなったらしく、
そのお礼もあっての同盟のお誘いらしい。
将来を見越して参加したが、
その日の内に同盟(4名)のトップにされていた。
近い内に行われる球技大会ならぬ同盟戦に参加は決まったので頭痛がしてきた。
以前は同盟を結んだことがなかったのが理由だ。


 モスクワに見慣れない塔が建っている。

  ・

  |

・ー・ー・

  |

  ・

が上から見た塔の形だ。

その・には砲台がついており、中心の・の砲台は巨大であった。

|やーは通路である。

この塔の下は四角い建物でその建物の屋上には対空機関砲が搭載されている。

そしてこの塔はモスクワに八つ、

各管区の首都(パリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、オタワ、ヘルシンキ、東京、南京等)には四つ建っている。

 

 1945年8月10日

グアムから出撃したと思われる敵爆撃機の編隊を各地のレーダーが捕捉して迎撃していたところ、

その内の一機が爆発したのだが、

大爆発を起こして周囲にいた敵爆撃機どころか此方の迎撃部隊が全滅する事件が発生して、

機上レーダーを搭載した指揮管制機が写真を撮ってあったがそこにはキノコ雲が写っていた。

幸いにも本土上陸前だったので民間人への被害はなかったが、

すぐに科学者や技術者に解析させたところ、

『ウラン型原子爆弾』であることが判明した。

その一ヶ月前に此方も原子爆弾の爆破実験を行った後だっただけに威力は知っていた。

早急の対策として考えられたのが

「防空を目的とした塔を建築する」という案が上がったので早速行うことになり、

現在にいたる。

 

 この塔には

12.7cm 速射砲(フランス・イタリア共同開発)

を連装にしたやつを中央にすえてあり、

周りの塔の砲台は76.2mm連装速射砲(ソ連開発)がすえられている。

37mm連装機関砲が塔の下の建物の屋上の角の四箇所に設置されている。

他にも20mm機関砲(ドイツ開発)を設置したが、

この機関砲はレーダー連動式なのだ。

 今のとは別の話になるが、

赤外線誘導型ミサイルを開発したのだが、

問題は『対空用』が『対艦用』になっていることだ。

更に言うと、

61cm魚雷発射管(日本)に入るサイズなのだ。

それとは別にテレビ誘導型対戦車ミサイルも開発してきた。

しかもキューベルワーゲンに乗る大きさのを。

ミサイル開発を日ソ共同でさせているのだが、

失敗だったかもと思いながらもそれを実戦配備している私も私だ。

地上配置型対空ミサイルは当面は無理ということは分かり、

各管区の準備が完了したので戦争を開始する。

 

 1950年1月5日、

ベトナムに侵攻するも抵抗なしで一週間で制圧完了。

その隣国のラオス、カンボジアに進むが、

そこも抵抗がない状態でベトナムと同じで一週間で制圧完了。

今のところ戦死者0人と嬉しい状態だったが、

タイ王国に侵攻で抵抗に合う。

 

 国境に近い町の入り口で、

入り口で車体を直角にしたBTR-60は砲塔の12.7mm機銃で町の建物を攻撃しており、

その間に歩兵部隊が町とは反対側のハッチを開けてそこから出てきて町の入り口の建物に入っていく。

建物内は死角が多く、

そこに民間人が隠れている場合もあり、

攻撃をするには注意が必要だった。

そのため、大抵は撃たれてから応戦することが多いので死者も多くなっていた。

その時も同じで目の前から突然発砲が確認されたので向かうと仲間が撃たれていた。

腹部に4~5発撃たれて死んでいた。

『帝国戦士』はボディーアーマーを装備しており、

ある程度は止めてくれるが、

同じところに撃たれると簡単に貫通するのだ。

そして右側に顔を向けると反対側の建物から銃撃を受けて全員が床に伏せた。

そして顔に着けているマスクの無線で今の状態を伝えて援護を求めるとすぐにBTR-60がやって来て建物に向かって銃撃を始めたので此方も体を起こして反対側の建物に向かって撃っていた時に他の部隊が突入して制圧した。

その建物から出てきた部隊が突入して持っていたのはM1ガーランドだった。

最近の報告で彼等もMODの力で近代化しており、

その時に出た余剰物資を援助として流しているようで、

特にタイ王国は援助を多数受けている国のひとつだ。

だが援助物資が旧式なのと、

訓練不足があって、

タイ王国の制圧は問題なく終了したが

予想より多くの死者が出た。

 ここからシンガポールに侵攻を開始したが、

すぐに降伏したので割愛。

 

 ソ連軍の一軍がベトナムに侵攻したときに日本のソ連軍も行動を開始していた。

まず最初に爆撃機部隊がフィリピンの空軍基地に向かって出発した。

フィリピンのアメリカ軍も迎撃に出動したが、

戦闘機部隊のミサイル攻撃で迎撃部隊は一方的に狩られるので今度は海軍の対空部隊で迎撃するために出動したが、

今度は攻撃機部隊がホバー状態で待ち伏せをしており、

損害を与えることができないまま全滅して終わってしまった。

陸軍が対空ミサイルで迎撃しようと海岸線で準備をしていた時に背後の森からエンジン音が聞こえ始めた。

その音はドンドン近づいてきており、

中には作業している手を止めて森を見る者も現れた。

そしてその音の主が森から出てきた。

主力戦車部隊が登場したのだ。

実は爆撃機部隊は囮として出動しており、

それに目が向いている間にこの水陸両用戦車である主力戦車部隊は違う海岸から上陸して背後に回り込んでいたのだ。

主力戦車部隊は8.8cm砲を撃ちながら走り回っていた。

目標は対空ミサイルなのだが、

他にも重要そうなのが点々とあり、

それとは別に対戦車兵器が稼働したのが確認できたので大急ぎでやる必要がでたのだ。

主力戦車部隊が後退した後の海岸の敵軍はボロボロになっていた。

その部隊の頭上には爆撃機部隊が到達しており、

爆弾が降り注いでくる。

海岸が爆弾によって穴だらけになっているがその海岸に主力戦車部隊が上陸した。

BTR-60の部隊がその後ろから付いて来た。

その間にフィリピンのアメリカ軍基地には爆撃機部隊の攻撃でボロボロになっていた。

フィリピンに上陸した軍は一月辺りで占領を完了した。

グアム島は戦艦の艦砲射撃で降伏しており、

ミッドウェーには攻撃機部隊の攻撃で降伏している。

 

 と喜んでいたのだが、

そう簡単にやらせてくれるほど甘い連中ではなかった。

アイルランドのレーダー監視網は海上と上空を移動するのを見つけ、

潜水艦による監視網には謎の音をソナーが拾い、

複数のスクリュー音を探知していた。

だが正体が分からなかったため、

二式大艇(ソ連コピー版)を出撃させた。

その大艇は高度500mを飛行中にイルカの群れを見つけて通り過ぎようとしたが、

搭乗員の一人がもっと近くで見たいと言い始めて仕方なく近づくと、

そのイルカの群れは米軍の生物兵器であることが判明して離脱しながら警戒を呼び掛ける無線を鳴らし続けた。

その大艇はフランスの基地に帰投したが、

アイルランドの基地には帰れなかった。

 

 アイルランドのソ連軍は大艇からの報告を受けて防衛態勢にして出撃準備をしながらモスクワに緊急連絡をしていた。

そのモスクワでは偵察衛星の情報と各地からの報告を元に会議室の巨大な地図に必要な報告が書かれていた。

その机を見るだけでどの地域がどのような状態なのかが分かるのだ。

その地図のアイルランドから西のとある海域には船団のマークと「600~700」という数字が書かれていた。

これは600~700隻の輸送船団』がアイルランド向かっていることを示しているのだ。

攻撃機部隊を出撃させて奇襲攻撃をさせる一方で、

戦闘ヘリ部隊と輸送ヘリ部隊にも出動命令を出そうとした直後に今度はアイスランドから出撃した爆撃機部隊1000機以上の攻撃でアイルランドの防衛施設の二割と航空基地が全て破壊された報告がきた。

攻撃機部隊は出撃した直後であったこともあって無事だったが、

それ以外の部隊で生き残ったのはほとんどいない状態であった。

爆撃機部隊はアイルランドに配備していなかったので無事だった。

攻撃機部隊をすぐにドイツに戻らせて出撃準備の状態で待機命令を出して、

爆撃機部隊にはアイスランドの航空基地を爆撃するために出撃させた。

さらにモスクワ防衛用に残しておいたある兵器をアイルランドに送った。

 

 アイルランドの海岸に一番乗りしたのはホバークラフトではなくて駆逐艦だ。

さらにその駆逐艦は海岸に上がって上陸した。

船底にキャタピラを出して。

その駆逐艦に対して主力戦車部隊が攻撃を開始したが、

後から後から上陸してくる駆逐艦の数には勝てずに全滅した。

その駆逐艦に守られながらホバークラフトが上陸してきて、

中から歩兵部隊を降ろしてから、

歩兵部隊と共に前進を始めた。

水際防御陣地はすでに空爆で破壊されており、

ほとんど無傷の状態で橋頭堡を築いた。

そして海岸の前の丘を駆逐艦は上がっていき、

上がりきる前に撃たれて撃破されてそのまま丘から落ちた。

落ちた駆逐艦は歩兵部隊の幾つかを下敷きにして落ちた。

ほとんどの兵士達が丘を見た。

その丘には一両の戦車がいた。

二本の砲身に真っ赤な塗装はソ連軍の兵器を意味していた。

その戦車が丘を降りはじめると同時に複数箇所から同じ戦車が出てきて海岸に向かっていた。

上陸した駆逐艦や戦車も砲撃を始めるが、

効果が見えず、

その戦車からの攻撃で駆逐艦が爆発四散する。

歩兵部隊はおろか戦車部隊でも歯が立たず、

海岸線の橋頭堡は完全に破壊された。

これが重戦車『アポカリプス・タンク』の初陣であった。

その重戦車の真上に爆弾が降り注いできた。

重戦車は爆撃でダメージを受けていたが、

自動修復機能により生き残り、

すぐに後退した。

爆撃を行った機体は重戦車を追いかけたが、

その前に布陣していた対空専用輸送車の攻撃で撃墜していったが、

その機体は無人であった。

 

 海上を航行している空母の甲板が開いてそこからUAVが垂直離陸して爆撃に向かった。

その空母の周りを対空専用ボートと駆逐艦が護衛をしていた。

その艦隊に向かって接近している攻撃機部隊を見つけて対空専用ボートは砲台を向けて対空射撃を開始したが、

その部隊が変形してホバー態勢で接近してきてボートに攻撃をしていた。

ボートは対空専用なので対地攻撃ができないので一方的に叩かれて全滅したが、

途中から救援に駆け付けた駆逐艦により攻撃機部隊も被害が出た。

その攻撃機部隊は対空専用ボートを沈めたのを確認してから変形して航空機状態になってから空母に向かい、

空母に向かってPTABをばらまいて空母を火の海にした。

その間に各方面軍所属の攻撃機部隊500機が到着して対艦戦闘を開始した。

そして護衛部隊が血祭りになっている間に輸送船団はアイルランドに到達して二回目の上陸作戦を開始した。

 

 アイスランドに向かった爆撃機部隊は無事に到着しており、

米軍の航空基地を爆撃していた。

爆撃機はキーロフ級『飛行船』であるので鈍亀である。

その爆撃機部隊に対して対空砲で攻撃をしていた米軍だが、

一向に撃破できないので、

ミサイル攻撃に転じて準備をしていた。

ミサイルを持ち出してミサイルに目標を入力して、

発射する直前で変な音が上から聞こえたので見ると、

そこには飛行船が来ており、

爆弾が降り注いできた。

この爆撃機部隊の爆弾搭載量は20tを軽く超えており、

すぐ弾切れを起こすことはなかった。

その爆撃機部隊が帰った後の基地は「ペンペン草すら生えない」に近い状態になっていた。

その基地跡地に主力戦車部隊を中心とした陸軍が輸送ヘリによって空輸され、

アイスランド占領を始めた。

 

 アイルランドの海岸にまた上陸してきたアメリカ軍だが、

今回は学習しているようで偵察部隊が先行しており、

重戦車部隊は偵察部隊に見つかったので後方に下げて待機状態に。

フランスで待機していた攻撃機部隊を海岸線のアメリカ軍に出撃させたのだが、

対空トーチカによる攻撃で敗走した。

対空トーチカのミサイルは爆撃機部隊には効果が薄いのだが、

今回は制空戦闘機が防空戦に参入したので出撃はなしになっていた。

ミラージュタンクが木に擬装していて気付かずに通った偵察部隊が全滅した。

海岸線の橋頭堡は簡易な要塞として機能していた。

その要塞に対して戦艦による砲撃が提案されて『ドレッドノート』の主兵装がV4ロケットで長距離攻撃には向いていて参加させていたが、

爆撃機の攻撃で撃沈した。

海岸線にできているなんちゃって要塞に手こずっている間にアメリカ西海岸の各都市は爆撃機で廃墟になっており、

重戦車部隊が中央部に進出していた。

アメリカが陥落して降伏したとしても、

アイルランドのアメリカ軍は降伏しないだろう。

その要塞に対して新部隊を投入することになった。

 

 その部隊は夜に行動を開始した。

その部隊がアメリカ軍の防衛線に突入したがすぐに突破して海岸線の敵に猛威を振るっていた。

突入した部隊は『ロケットエンジェル』で対地対空ミサイルを撃つ空飛ぶJK集団で行動出来なくなるレーザーも撃てる。

だがその部隊の隊長は男でビーム小銃を二丁持って空を飛びながら攻撃していた。

その部隊は『親衛師団』の一部隊である。

隊長が『総統』なのが問題なのだが。

ホバー移動で敵の攻撃を避けながらビーム小銃を撃ち続ける。

そしてミサイル攻撃がくると飛行状態に入ってミサイルを避けていく。

しばらく要塞を荒らされていたアメリカ軍にPTABの雨が降ってきた。

今まで航空攻撃が失敗していた原因の一つである対空ミサイルトーチカをほとんど破壊されているので、

攻撃機部隊は邪魔者なしで攻撃できる。

そして日の出前になると撤退したが、

この時には上空で待機していた爆撃機部隊の攻撃が始まって爆撃から1時間後に白旗が立ったのが確認された。

その3日後にワシントンDCのホワイトハウスに白旗が立った。

 

 これで北アメリカはソ連になったのだが、

ここからは中央、南アフリカと南アメリカだけになったが割愛する。

というのも、

中央と南アフリカは民族解放を上げていたのもあって攻める前に反乱が起きていたのだ。

南アメリカは腐敗しており、

マフィアと仲良くしている政府や軍隊を潰すのは簡単なのだが、

マフィアを潰すのに時間がかかった。

警察も腐敗している、

検察も腐敗している。

なので

憲兵隊に輸送ヘリ部隊を渡してアジトを空爆しているくらいだ。

それでも足りない可能性があるので、

アメリカ軍から鹵獲した冷凍レーザーヘリを投入したり、

とあんまり面白くなかった。




次回予告
他校交流(?)


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対人戦開始

 六月の終わりにある中間テストが終わった後、

一年は体育館に呼ばれていた。

私は理由を知っていたが、

他のクラスメイト達は知らないので噂をしていた。

ある者は「テストの結果発表」と言い、

またある者は「誰か何かやらかしたか?」と様々だった。

しばらく経つと教師達と共に校長が入ってきた。

クラスメイト達は適当な場所に座り始めて話すのもやめてシーンとした空間になった。

「七月からPVPが解放されることが文科省によって決定されました。」

PVPとは対人戦を意味しており、

全国の同い年の人間と対戦することになった。

この対戦は

勝者は敗者に好きなことを要求できるのだ。

そして要求内容は双方のタブレットに記憶される。

これは法律で決まっており、

やらなかった場合は罰金刑になる。

だが、

「金をよこせ」、「暴力」等の『イジメ』に入るのは普通に処罰される。

因みに「自殺しろ」といった感じの内容の場合は殺人未遂、

自殺を実際にした場合は殺人罪が適用される。

なので大抵はゲーム関連のになる。

 

 同盟専用の部屋(仮想空間)で人を集めて会議をしていた。

私を含めて計七人が椅子に座っていた。

今日は同盟に供給された大陸の分割についての会議だ。

「ところでかずみは本当にこの島でいいのか?」

と一人が聞いてくる。

「私は農業用に土地がほしいだけだし、広い土地は守るのが面倒臭いんだ。できれば楽をしたいんだ」

「の割には防衛軍の数が多いような」

「開拓者兼兵士だからね。退役しても畑は彼らの所有物になるんだから一生懸命さ」

「その島は本当に何もないな」

「水、土、空、港、森が揃っている。十分あるよ」

「ならいいが・・・工場は作らないのか?」

「その予定。作ってもここでは資源がないのと、あそこで作った物を消費する場が必要だ」

「お前、本当に同じ中学生か?」

「ふふふ、秘密だよ♪」

 

 7/1の放課後、

正門で騒動が起きていた。

他校の連中が待ち伏せしていた。

で狙った相手が一緒の同盟のカップルで、

「負けたら彼女をよこせ」という条件でやろうとしたら、

1vs1ではなくて、

1vs3だったのだ。

抗議をしたら決まりはないから問題ないで始めようとしているから他校の上級生や近くにいた教師も止めに入ろうとして騒動が起きていた。

そこしか下校できないので私としては迷惑だし、

そもそも同盟の同志に手を出すのが気に食わないので乱入することにした。

「おーい、話は聞いたぞ!同盟の仲間として参戦仕手もいいよな!まさか三倍の数でないと勝てないほど弱いわけないよな?あ、弱いからそうしたんだったなゴメンゴメン。2vs3で負けるわけないよな?でさ、負けたらそちらさんの連れてきた彼女を私に頂戴よ?せめて賭ける物は対等にしないとね?まさかここまでの騒動にしておきながら逃げるほどの臆病者ではないよね?」

で私の挑発に完全にやる気になっているので邪魔にならない中庭に移動して準備をしている。

周りにはさっきの騒動を見ていた人達だけではなく、

その話を聞いて見にきた人々がいた。

「勝てる算段は?」

「あるからやるんだよ」

 

 どの場所でやるのかはコインを投げて決めた。

実は私はコインを表の向きでやると必ず表になるという技持ちで見事に決めたのだ。

相手がズルをするなら、

こちらもしてやる。

周りの目には公正に決まっているように見えるので文句は言えない空気が私を助けてくれる。

戦う場所は『平原地帯』という縦長のステージに決まった。

相手が「アメリカ」と「ドイツ」と「イギリス」だったからだ。

平原と言っても丘もあるし、

中央部には村もある。

勝利条件は

どちらかが先に自分達の陣営の要塞を破壊すること。

 

 試合開始前に各々の要塞で防衛準備をしていた。

その間に偵察部隊と偵察機と偵察衛星からの情報を元に敵の防衛陣地を見ていたが、

手を抜いているのがよく分かる。

数の暴力でやるつもりらしいが、

こちらは簡単にやられるほど甘くないことを教えることから始まるようだ。

試合開始の警報と共に敵軍が動いたのが確認できた。

勝つことに自信がある彼等は中央の村を確保せずにそのまま前進を続けた。

M4シャーマン戦車約500両を先頭にして来た敵軍は森を抜けて、

こちらの防衛線に入ってきたと同時に88mmに撃たれてシャーマンの砲塔が吹き飛んだ。

敵は突撃を開始して潜伏しているツナミを攻撃しようと乱射しているが、

陣地に潜っているのを倒すのは骨が折れることを知らないようなので一台一台丁寧に倒すことを前提にして攻撃を続けている。

シャーマンでは無理だ!と判断した敵はタイガーを前に出して攻撃を開始したが、

移動している戦車が動いていない敵を当てるのが難しいので止まっては撃つを繰り返していたが、

止まった瞬間に履帯を撃たれて動けなくなった辺りで弾を爆発するまで撃ち続けられてまた狙うを繰り返されていた。

だが数が多いので戦車の波は止まることを知らなかったので第一線は放棄して第二線に後退した。

後退する時に戦死者も一緒に回収して撤退しており、

さらに後方から白燐型煙幕弾で援護していたのでこちらが撤退したことに気付いたのはゲーム時間で二時間後だった。

 

 第一線は敵の陣地となり、

その塹壕には敵がはいっており、

私達が使っていた物をそのまま利用していた。

夜になって敵は歩哨を使って警戒していた。

その時に一人の歩哨が何かが近づく音が聞こえて後ろに銃を構えたが誰もいなくて、

勘違いかと思った瞬間に腹部に激痛がきたので見てみると腹に刀が刺さっており、

声も出せぬままその歩哨は死んだ。

歩哨を殺した連中はそこにある物を置いてから撤退していった。

そのある物は日の出と同時に爆発した。

ただ爆発したのではなく、

第一線が爆発して中にいた兵士は全滅した。

更にそのある物から爆発したことで中身が散布されて、

救援に来た敵の援軍がそれを吸ってからすぐに次々と倒れていった。

白燐型指向性地雷によって、

敵の援軍は高純度の白燐を吸って全身火傷でほぼ全滅した。

その後に敵軍は別の部隊を置いてから第二線を壊すために突撃を開始した。

 

 第二線に対して、

前日の戦いで効果があったタイガーを前に出して前進を始めたが、

上空からジェット・天狗によるPTAB爆弾攻撃で戦車が撃破されていったが、

大量生産されたタイガーは私達の予想より多かったので被害が少ないことが分かったので重戦車部隊を投入することにした。

アポカリプス・タンクが第二線から出てきたとき、

敵はブリキと馬鹿にして攻撃を始めたが、

弾を弾かれ続けて狼狽しているときに125mm砲を撃たれてタイガーが破壊されてから敵は我先に逃げ始めた。

タイガーも例外ではなく、

後退を始めたが、

アポカリプス・タンクから出たビームを受けて少しずつアポカリプス・タンクに引っ張られていき、

真正面に置かれると同時に踏み潰されてガラクタにされていった。

敵は第一線に到着すると同時に今起きている事を他に伝えて恐怖心はドンドン拡散していく。

そしてアポカリプス・タンクが第一線に到着したのを見て、

チャーチル歩兵戦車が攻撃したが、

弾かれる音と同時に撃たれてチャーチル歩兵戦車は爆発した。

これで恐怖心は最大になって敵は自分から撤退していった。

ここでやっと敵指揮官は気づいた。

ここには「森」が存在しないことに。

 

 防衛線から逃げてきた部隊は存在していた森がないということを気付けるほどの余裕はなかった。

その彼等が気付いたのは村に入ってからだ。

村を通る時に家の中から瓶が倒れる音が聞こえて警戒した瞬間に十字砲火にさらされた。

その歩兵を援護するために戦車が前進を始めた瞬間に七色の光線が発射されて戦車が溶けた。

撃たれた方向を見ると、

そこにはさっきまで「木」があった場所に戦車がいた。

そしてその攻撃は歩兵にも及び、

結果的に村に逃げた部隊は壊滅して降伏した。

村を迂回しながら撤退していた部隊は戦闘ヘリ部隊と輸送ヘリ部隊の攻撃で全滅するか壊滅に近い損害を受けながら撤退した。

全軍を攻撃に振り向けた敵軍だが、

全部隊が全滅又は壊滅という悲惨な終わり方では誰も手をつけれなかった。

そこにM47パットンを先頭に前進してきた友軍部隊の攻撃で要塞は破壊されて私達の勝利となった。

 

 負けた後の言い訳タイムが

「チートだ!」や

「騙したな!」や

「ズルをしたな!」は

勝手に言ってろで終わる。

何故なら3vs2で戦って負けている連中の言い訳タイムを無視して話は進んでいるから。

同盟のカップルは親が車で迎えに来たので、

追跡されるかもで遠回りのルートで帰ってもらうことになってサヨウナラした。

後はここでまだ言い訳している連中を何とかしないとなと思いながら話し合いの時間に。

「あなた達はこの条件での対決を認めてサインしているからね?これ警察に見せれば一発であなた達は前科者だよ?」

「お前が邪魔したからだ!何で邪魔した!」

「NTRものよりも純愛もののドラマが好きだから」

「ふざけた答えを言うな!」

「だったらやめればよかったのにやめなかったお前達が悪い!これ以上話にならないから警察に連絡させてもらう」

「分かった!悪かった!」

「敬語」

「悪うございましただから許してください」

「だそうですが、お巡りさん?どうしますか?警察にライブ中継してあるのにこの態度は流石に穏和な私も被害届を出したいん・・・」

「すみませんでした!」

「約束を一つ追加ね」

「なんなりと・・・」

「あの二人に手を出したらこの映像を無修正でネットに流す。」

「は・・・はい」

「というわけで約束の彼女連れてこい」

 

 翌日の放課後、

校門で三人の女性がいた。

「お前がかずみだな?」

「そうですよ。あなた達は?」

「昨日、お前が卑怯な手で倒した奴の彼女だよ」

「ここではなんですから私の家で話をしませんか?」

「お前は信用できないから私の家で話をしよう」

「私もあなたを信用できないので駄目ですよ。なのでそこのファミレスで話をしませんか?」

で今はファミレスに来ていて話をしているのだが、

私の話を聞いて絶句している三人の姿がいる。

どうやら真実を都合の良い方向に言っていたようだ。

「つまり?」

「あなた達は7/1をもって、私の所有物という扱いになったわけですね」

「私があいつの彼女をやめたら?」

「7/1まではそうだったんですから無理ですね。7/2以降は別れてもそれより前に契約が成立しておるのでそちらが優先されます。」

「もしもだけどいないという話が出たら?」

「公文書偽装罪で罰金刑になりますね。さらに嘘つく人間にお金を貸す人はいないので金融関連ではブラックリスト入りですね」

「とりあえず、あいつとは別れよう」

「それがいいでしょうね。カップルから寝取り二股かけようとした人間ですからね」

「あのー、私達も入っているんですか?その文書には?」

「あなた方の彼氏の名前ならバッチシ書いてありますよ。ほらここの部分」

と言って文書のコピーを見せた。

「最悪」

「心中察しますし同情されたくないのも分かりますよ」

「それで私たちはこれからどうすれば?」

「あなた方は何か部活や習い事を?」

「部活はしてませんが土日以外はあります」

「同じく」

「土日は暇」

「ならその時に。ここが住所ですので来てくださいよ」

と言ってファミレスを出ていった。

 

 土曜日の朝7時に家のチャイムが鳴って見たら三人組に+親御さん六人が来ていた。

リビングでコーヒーを飲みながら話を聞いていたが、

どうやらその契約の破棄をするようにと言った感じの話であった。

父親と母親は黙って聞いている。

私も何時までこの熱弁を続けるのかと思っていたところ、

兄がリビングに入ってきた。

「お!かずみ、どうしたんだ?こんな休日に病人の頭を痛めるような優しさの欠片もない連中を連れてきて。」

「君は彼のなんだね?」

と言って私に指差すおっさん。

「兄ですがなにか?」

「君も彼を説得してくれ」

「説得?」

「こんなくだらない契約の破棄をだよ!」

と言って、

兄に契約書のコピーを見せた。

「・・・何処かに不備でも?」

「この契約書はおかしいと言っているのだ!」

「何処が?」

「娘の許可もなく、勝手に決められたことを執行したことがおかしいのだ!」

「サインした連中には文句を?」

「言ったさ、『彼がイカサマしたから負けた』と言われたからここに来たんだ!」

「イカサマ?相手の力量をつかめなかったただのバカでしょ?」

「だからこそ、娘のためにも破棄をだね!」

「もし破棄をしなかった場合は?」

「頭を気を付けて歩いてよ?もしくは背中から来る車に毎回怯えることを望むね」

「ねぇ、かずみ、こいつバカ?」

「バカとはどういうことだ!」

「これ録画されていて、さっきの発言は脅迫罪になるよ?それに契約は合法であって、それを無理矢理破棄させた場合は罪に問われますよ?」

「!?」

「契約の破棄を求めての対戦をしませんか?」

「対戦だと?」

「あなたが勝ったら破棄する。負けたら契約はしっこうする」

「だが・・・」

「私は父親から貰った『中古の艦隊』で今では辺境星域でも使われないほどの中古だけを使うのではどうですか?」

「分かった。やろう」

「1vs1でいいですよね?」

「もちろんだ」

で始まった戦い。

確かに『中古の艦隊』だ。

父親から見れば。

辺境星域でも使われないよ。

帝都防衛用最高級の戦力なんだから。

なので戦いも一瞬で終わる。

艦隊集結予想地点に巨大波動砲を撃たれて艦隊がバラバラになったところで駆逐艦隊が昼夜連続攻撃を行ってからの艦載機の波状攻撃が続いていたところからの艦隊決戦では勝てるわけもなく兄が勝った。

こうして契約は契約によって保証されるという謎の状態で執行された。

 

 朝の騒動で疲れて寝たいのを我慢して自室のベッドに腰をかけていた。

椅子や机を彼女達に占領されているのだからしょうがないことだ。

「とりあえず何であんなことになった?」

「元彼が密告した」

「そこから芋づる式で話さないといけなくなって・・・結果があれね」

と言って外を見ると絶賛喧嘩中の彼女の両親達。

今度は周り近所に良からぬ噂を流して脅す作戦かな?

と思いながら見ていた。

「それで私達をどうするの?」

「まさか・・・私達をセクハラするために・・・」

「されたいんだったらそう言ってね」

「わたしから言わないと思うけど・・・」

「それはさておき、私はチャンスをあげたい」

「チャンス?所有物から解放されるチャンスを?」

「その通り。1vs1で戦って勝ったらが条件。ハンデとして私は『陸軍』しか使わない。ほとんど空を飛ばない。飛ぶのも輸送ヘリくらい。ただし、山岳地帯限定でルールも陣地戦だけ」

「河も使わないの?」

「基本は使わないけど渡るよ?」

「それに一日一回ね」

「「「やるわ!!」」」

 

ー 三時間後 ー

 

 「なんで勝てないのよ!」

「どれだけ撃っても壊れない戦車はずるいよ!」

「そもそも陣地が堅すぎる!」

「ペナルティーあった方が良いみたいだから与えるよ」

「「「え?聞いてない!」」」

「とりあえず、一緒に昼寝をするか」

と言って私はベッドで寝始めて、

周りも続いた。




三人とも彼女いながら浮気はおかしいのでは?
と思われるが実は三人の内一人は親戚なのだ。
彼女のフリをしているだけ。


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夏休み 前半

寒くなってきたので、
お体には気を付けて。


 終業式が終わり、

明日から夏休みだ万歳と思っていたら、

同盟の団長から同盟全員宛のメールが来た。

「話があるから午後三時にファミレスで集合してほしい」

との内容だったので向かうと暗い顔した呼び出し人がいた。

なんか嫌な予感がしてきたが、

ほっとけないので話を聞くために席に着いてからしばらく経つと全員+三人の計八人揃った。

「で、団長どうしたの?」

「先週、あるMODを無理矢理入れられて自国が全滅しそうだから助けてほしい」

「その無理矢理って、私が考えている人であっているかな?」

「かずみは気付いたのか、言っていいよ」

「家族・・・もしかして兄にやられた?」

「正解」

「何を入れられたんですか?」

「艦これ」

「ワオタ\(^o^)/」

「え?なんで?」

「最初に出現した場所は?」

「分からない」

「完全にワオタ」

「状況が読めないんだけど?」

「私が説明するわ」

艦これの説明は省略する

 

1 艦娘というのは魅力的なのだが、

  その敵にこちらの艦は一切役に立たない。

2 そもそも敵の出現場所が分からないので攻め落とせない。

3 しかも艦娘一人で戦艦一隻分の予算がかかる。

4 だからこのMODの導入は高校からと規定されている物。

5 その敵に占領された地域の人類はおろか不毛の地になる。

6 過去に撃退された例は一件だけで『戦略核』をばら撒いての焦土作戦のみ。

 

説明が終わったが全員は無言のままでいた。

「なんで入れることが出来たのが分からない」

「兄が深夜侵入して入れたみたい」

「知っている人間は?」

「ママだけ。だけど長男教だから・・・」

「父親は?」

「海外出張中でそんな事を報告したら、只ではすまさんとママから脅迫されている。」

「orz」

「教師には?」

「ママの話しか信じないから話にならない。」

「兄は?」

「自分のに入れる前に試しに入れただけだで周りが『許してやれ』としか言わないから・・・何も出来ず。」

ゲームの話どころか家庭問題浮上だよorz

「対策は今考えたから少し待って」

と言って私はある所に電話をした。

「今から私の家で話の続きをしよう」

と言ってここから移動した。

 

 「で、何とかなりそう?」

「うん・・・無理!」

と爽やかな笑顔でこっちに宣言する兄の姿がある。

「結論を言って、同盟の全戦力を投入しても無理だね(笑)」

「その顔面殴れば良い事思い付くかもしれないか試してみるか・・・」

「あるけど、あんまり使いたくない手だね」

「?」

「俺のデススターでな・・・」

「あ、そこに置いてある辞書を取ってくれない?」

「真面目な話としてこれはキツイね」

「MODにはMODで対抗するしかないのね」

「それが誰かにロックされていてインストールもアンインストールも出来ないようにされている」

「家族でも警察案件になりかねない内容だよ。だから警察に・・・」

「証拠がないし、家族の揉め事には基本不干渉が警察だから後で家族からのリンチにあうのだけがオチだ」

「それにかずみは何かしらの案を持っているんだろ?だから自宅に呼んだんだろ?」

「勘の鋭い人は嫌いだよ」

「で、策は?」

「奴等を地上に誘い出す」

「方法は?」

「奴らに情報を流す『援軍が来て内陸部で集結している』でね」

「上手くいくかな?」

「最高級幕僚が集まって会議をするからそれで十分。あとは情報を流す方法を・・・」

「それなら、敵を信仰しているカルトに出しているスパイを使おう」

「できればその時に何体か鹵獲したいね」

「察した」

「で今からするには遅いような・・・」

「あーもうそんな時間か・・・開始は夜十時からでok?」

「「「OK!」」」

でそのまま解散になって、

我が家の晩御飯の時の会話

「で、彼女らが例の?名前は?」

「知らない。そういう約束だからね。ただニックネームはつけてある」

「ニックネーム?」

「リナウン、レパルス、フッドにしたよ」

「二隻は確実に沈んでいるんだが、まぁ女性の名前としてはマアマアかな?」

「兄なら何にする?」

「ヤーク、ティー、マルターかな」

「それドイツ戦車じゃん」

「悪いか?」

「悪いな」

「あ、そういうなら父さんは何にするの?」

「ミッター、ロイ、ミュラーにするな」

「今度は銀河英雄伝説か」

「かずみ、よく知っているな」

「どれもこれもセンスを感じないわ」

「そういう母さんは?」

「暁、響、雷」

「第十六戦隊だ・・・電はだれが?」

「もちろんあなたよ!」

「丁重にお断りします」

「で話が変わるけど、あのMODに勝てる算段は?」

「ゴニョゴニョ」

「「「ハハハwww」」」

「それは酷いわwそんなに酷いことするような子に育てた記憶は・・・あったわw」

「笑いすぎだよ」

「けどそれは酷いな、まさかそんな方法をねぇ・・・」

「やられた相手は憎むだけで終わらないでしょうね」

「私もまさかとは思っていたから準備をしていたからね。ようは積み重ねですよ」

「お前さんが息子ではないような気がしてきた」

「息子は息子ですよ。『他人より多く経験した出来事が多いだけ』の話です」

「ま、無理しない程度で頑張れよ」

 

 中国大陸で援軍の第一陣が展開を終了した。

その情報が敵軍に流したカルト教団はその二日後に憲兵隊との戦闘で全滅した。

情報流出が原因の強制捜査なのでこれで敵軍は完全に信じた。

実際にその場所には援軍と大量の物資が積み上げられていたのも理由の一つだった。

敵軍は上海から上陸作戦を開始して内陸部に突入した。

上海は沿岸砲台に守られており、

上陸は不可能とされていただけに上層部の驚きも大きかった。

上海から西へ向かっている途中で敵軍は攻撃を受けた。

先頭と最後尾を走っていた駆逐艦が急降下爆撃を受けて駆逐艦は破壊されて道も破壊された。

中央にいた戦艦や巡洋艦が動けないでいた間に上から戦略爆撃機が接近して道に沿って爆撃をされて全ての艦が破壊されて全滅した。

それでも数が多いのでこれくらいの倒された数は許容の範囲内だった。

援軍が駐留している本営で会議している時に作戦を伝え終わった後の皆の反応はよくなかった。

「上手くいく確率は?」

「ゼロではない。低いけど」

「帰っていい?」

「無理だね」

「無理だ」

「無理よ」

「orz」

と笑っている間に警報が鳴った。

「来ましたな。皆で逃げましょうか」

「生きて帰ってこいよ」

「死んだら天国から向かいに行くからおたのしみに」

「来るな!」

と言いながら各々が乗ってきた車に乗って移動を始めた。

 

 橋頭堡として使用している場所は敵軍によって完全に包囲されていた。

それに対しての防衛戦力は私の軍だけという状態だ。

敵がこの戦場で三百三十万人動員しているのに対して私は二百万人動員している。

数で物をいう戦術を使うのが敵の常套手段で今回も同じだった。

敵が砲弾を撃ちながら前進してくるが、

弾は全然当たる気配がない。

「射程が分からないとはド素人か?こちらは有効射程で撃て!」

と指示を出しながら此方も別の準備を始める。

有効射程に一番最初に入って撃ったのは、

巡航ミサイルで『対艦誘導弾』として運用しているのであった。

敵は火を吹きながら突っ込んでくる爆発する物体と認識したらしく、

巡航ミサイルの迎撃に全力を注いでいた。

当たれば中身の『焼夷弾』に焼かれて溶けながら死ぬことは分かっているみたいでやる気が断然違った。

中には戦艦の主砲で撃墜した奴もおり、

恐怖心はこちらの想像を超えているようだ。

六インチ榴弾砲の射程に入ったと同時に射撃が始まったが、

リボルバー式給弾システムを搭載した自走砲のみで編成したことで絶え間ない砲撃を続けることが出来ている。

その弾幕を通り抜けてきた敵はそこで足を吹き飛ばされる。

対戦車専用の地雷が埋設してあり、

それを見た敵軍は動きを止めた。

止めたところでまた火を吹く矢みたいのが飛んできてそれを迎撃しているが、

弾を避けていくので中々当てれない。

当てれない内にそれが体に当たったが、

効果が薄く損傷が少なかったので、

笑っていたのだが、

その中の一人の顔が爆発して頭が四散した。

撃たれたのは対戦車ミサイルで、

『有線式対戦車誘導弾』と命名されている兵器で初の実戦使用である。

弾を避けながら目標に当てることが出来るため、

対艦戦闘でも期待されている兵器である。

今回はキューベルワーゲンに着けた専用カーゴを使って発射している。

地雷源に入ると足を吹き飛ばされるので、

砲撃で片付けてから進撃することにして敵は退いていったが、

退く途中に上空から攻撃機部隊が急襲を仕掛けてきた。

ジェット・天狗もPTABみたいな小型爆弾では効果が薄いと判断して、

57mm機関砲を装備して襲撃に来た。

主な攻撃目標は駆逐艦で、

主に頭に向かって攻撃をして頭を破壊していく。

対空弾幕はジェットには追い付いておらず、

一方的に攻撃は続いて満足して帰っていった後は駆逐艦の残骸が周囲に散乱していた。

航空母艦が艦載機を発艦させて司令部を叩く作戦に出た。

航空機は司令部に向かって編隊を組んで飛行していたが、

ミグの攻撃で三分の二が墜落した。

彼らの機体ではミグを破壊するのは困難だったようでワンサイドゲームになっていた。

発艦した数が多すぎて落とせきれなかったのが唯一の救いだった。

残りの機体は編隊を組み直してから進撃を再開したが、

対空弾幕が厚すぎてほとんどの機体が突破出来ずに撃墜されていき、

攻撃は中止された。

対空弾幕用に開発された『三インチ両用砲システム』で、

トラック三台で構成されている。

最大の特徴は

ミサイルより安い、

対艦攻撃、

対空攻撃、

地上支援、

が出来ることだ。

謎の攻撃で航空母艦による攻撃が失敗した敵は包囲戦を止めて部隊の再編成に入った。

それをさせるほど甘くはないので、

Tu-95戦略爆撃機による絨毯爆撃を実施して敵に損害を与えていた。

敵は包囲戦から一点集中攻撃に切り替えたようで槍状の陣形に組み替えてきた。

こちらも主力を槍を受ける盾の陣形に組み替えた。

今まで温存していた機甲戦力も投入しての状態であった。

 

 戦艦からの攻撃に対して巡航ミサイルで応戦しながらという状態で始まったが、

敵は駆逐艦を先頭にして地雷を踏ませる戦術にしており、

辺り一面は駆逐艦の死骸だらけであったが、

駆逐艦の突撃が止まらない。

1500mに駆逐艦が入ったと同時に戦車による攻撃が始まった。

戦車部隊は入れ食いの状態で交戦していたが、

数がドンドン増えていき、

手がつけれない量になっていった。

ジェット・天狗が攻撃に参加して57mmを撃ちまくっていたがそれでも数は許容量を超えようとしていた。

対戦車兵もここから投入を開始してプラズマカッターで敵の足を切断する作戦に出たが、

それでも数が減るのが見えない状態になったので、

こちらの秘密兵器を投入することになった。

ロケットエンジェルの部隊、

親衛師団が戦線に投入されていき、

ミサイルの飽和攻撃を開始すると共に駆逐艦の群れのど真ん中に黒色の革コートを着た男が降りて周囲にビーム小銃を撃ちまくっていた。

「おい!大変だ!かずみ総統が前線に出たみたいだぞ!」

「ヤバイぞ!助けに行くぞ!」

「戦車隊!前進だ!総統を助けるぞ!」

「誰か!旗を持て!突撃だ!」

「装甲車隊も続け!」

と司令官どころか指導者として教育されている彼らとしては何が何でも守らないといけない存在が最前線で戦っているのを知ったので全軍が助けるために突撃を開始していた。

一方で私はというと、

敵の死体を盾にしてビーム小銃を乱射していた。

敵の攻撃は激しさを増しており、

いつ殺されてもおかしくない状態であった。

その時に後ろから怒号が聞こえてくると同時に振動がきて、

それがドンドン大きくなっていき、

背後から来たのはアポカリプス・タンクであった。

アポカリプス・タンクは駆逐艦を踏み潰しながら125mm砲を撃っていた。

そのアポカリプス・タンクを支援するためにBTR-60の改良版が30mm機関砲を撃ちながら進撃を続けていた。

その後ろには多数の歩兵がビームサーベルを振り回しながら続いていた。

この流れに私ものって敵に突撃を始めた。

地雷源に突入した駆逐艦が戻ってくるので督戦隊が編成されて配備されたが、

配備されて5分で赤い細いレーザーを照射されたと同時に上空から赤い太いレーザーを撃たれて蒸発した。

衛星軌道にある攻撃レーザー衛星からの攻撃によるものだった。

督戦隊がいない以上、

前線に戻る必要のない駆逐艦たちは更に後退を続けており、

気が付いた時には戦艦が支援砲撃を続けている地点まで後退をしており、

その目の前には赤い旗を持った歩兵がおり、

ビームサーベルで体を切られて即死していた。

戦艦は近接戦に弱いのは伝統らしく、

次々と撃破されていったが、

一際大きい個体がおり、

それに苦戦を強いらされていた。

敵軍の司令官みたいなので私が相手をすることにした。

「お前は?」

「ソビエト社会主義共和国連邦総統かずみだ。お前の相手は私だ」

「やれるものな・・・」

と相手の話している間に接近した。

相手も喋るのを止めて上半身を守る姿勢に入ったが、

股間に蹴りを入れて倒した。

その後は司令官の身ぐるみ剥ぐ作業で終わった時には下着以外残らない状態になっていた。

そして司令官は羞恥心のあまりに逃亡を開始して、

敵もそれに続いた。

 

 敵の司令官は今回の作戦の失敗を報告するためにある地点に向かっていた。

そこは総参謀本部つまり、

そこが『首都』になるのだ。

そこで何を話しているのかは知らないし、

知る必要もなかった。

まさか、

マダガスカル島にあるとは思わなかったが。

艦なのに陸とはこれいかに?

と思うがこれを逃す必要はないのでそこに同盟全軍の爆撃機による戦略爆撃が行われ、

廃墟になってこの戦いは終わった。

実は身ぐるみ剥ぐ時にブラジャーに発信器を忍ばせてあり、

それでおおよその場所が分かったので、

あとは衛星写真とにらめっこしていたら見つけた。

 

 それから一週間後のある日の午後、

チャイムが鳴ったので出ると、

男にいきなり顔面を殴られた。

その横には顔面腫れている同盟の団長と女性が立っていた。

団長の兄と母親らしく、

断りもなく勝手に家に上がってギャーギャーワーワー喚く、騒ぐという大騒動になって警察出動する事態に。

あのあと、

私は鹵獲した敵軍の一部を団長の兄に送ったのだ。

それが世界中を大暴れしたらしく、

団長を暴行して吐かせたらしく、

ここに来たみたいだ。

まあここからは簡単で、

海外出張中の父親が今回の騒動を知って離婚。

団長は父方に。

元兄は「MODに関連する法案」と暴行と傷害罪で一発アウトの少年院行き。

元母親は何処かの遠い県の実家に引っ越ししてさようなら。

団長はそのまま通常通りで転校とかはナシみたいだ。

後日、

私への謝罪としてお菓子と治療費を貰った。




雪かきする毎日とおさらばしたい。
けど暑いのも嫌だ。


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夏休み 中間

 八月入って、

父方の実家でお盆を過ごすためにむかっていた。

その実家に向かうために電車に乗っており、

今、

駅を降りて駅前の広場に行くと女性が立っていた。

「やあ、かずみくん。久し振りだね?」

「えーと、どなたでしたっけ?」

「私を『姉さん』と呼んでくれていたのに忘れるなんて悲しいわぁ」

「あら、大きくなったわね。私でもわからなかったわ」

(ナイスだ、母さん)

「そんなに変わりましたか?」

「より女の子らしくなったわ!」

「ありがとうございます」

それから女性同士の長話を聞きながら実家に向かった。

因みに運転は姉さんの父親(おじ)がやっており、

私の兄は現在、

同盟達とお泊まりのため、

お留守番。

 

 実家に着いてから話をしていると、

一人の男がやって来た。

「こんにちは」

「あ、こんにちは・・・。どなたですか?」

「姉さんの『彼氏』です」

と言って、

姉さんの肩に手を伸ばした。

その時に一瞬、

姉さんの顔が無表情になったが、

すぐに笑顔になった。

その後はずーと彼氏と姉さんは一緒にいたが、

私もずーと一緒にいた。

トイレに行くときから部屋に行くときもずーと。

そして夕方になったので彼氏は帰っていった。

晩御飯が終わって、

皆が風呂に入っている間に姉さんを外に連れ出した。

「姉さん、あの彼氏、彼氏ではないでしょ?」

「え?なんのこと?」

「あの男に脅迫されているでしょ?」

「・・・違うわよ」

「嘘つくときに目をつぶりなから言うのは健在か」

「あなた、おかしいよ?」

「脅迫のネタは神社の社で慰めていた時のを盗撮されたんでしょ?三日前に」

「そんなわけ・・・」

「助け舟を出せる最後のチャンスを駄目にして、あの子みたいに妊娠が原因の自殺は止めてほしいんだよ」

「え?・・・」

「あの子は一月前に自殺した理由はあの男に無理矢理やられて妊娠したからだよ」

「遺書にはそんなこと・・・」

「調べが足りないね。警察は既に知っているがあの男の父親の友人に握られたんだよ」

「でも、なんでそんなことを・・・?」

「黒い手を持っているのはあのアホだけではない。それだけのことだよ」

「助けてくれるの?」

「今の崖っぷちからは確実に」

「お願い!ただし・・・」

「親には秘密。守りますよ。私は」

 

 「だそうですよ」

と言って私は倉庫を見た。

その倉庫から私の両親が出てきた。

「いつから気付いた?」

「ゴム製の靴を買うことをお勧めますよ」

「しかし、かずみは何で気付いたの?」

「あの男の髪型が姉さんの好みの髪型ではなかったから」

「今のことは俺から兄と義理姉には伝える」

「私は約束を守るのでやりますよ」

「自分の欲望のためにか?」

「たとえそれが自己満足の『偽善』に見えるにしてもやらないよりマシでしょ?」

「あの男よりタチが悪いな」

「私は欲深い人間なんでね」

「地獄に落ちるぞ」

「落ちる前に阿弥陀如来に助けてもらいますよ」

「笑えないね」

と言って家に帰っていった。

母親は終始黙っていたのは、

父親が必要なことを代わりに言ってくれたからだ。

(呆れて言葉が出なかったのかな?)

と思いながら私はあるところに電話をしていた。

 

 その二日後に村で夏祭りが行われていた。

この夏祭りは複数の村が集まって行うので規模はそこそこあった。

その夏祭りが行われている参道の階段を昇った先にある社で私はある男に会っていた。

「それで、彼女のことで話とはなに?」

「彼女?あなたが殺したドレイの代わりとして見つけて脅迫した対象でしょ?」

「なんのことやら?」

「なので別れてもらえないかと思ってお願いに来ましたけど、無理でしょうね」

「・・・どこまで知っているの?」

「あなたが姉さんを妊娠させたところで海外に留学と言って逃げる計画までは。あとはあなたのパソコンの場所とその暗証番号のところまで」

「随分と知っているみたいだね」

「そして姉さんが十月にここで自殺することもね」

「!?」

「なのでお前には実力行使で止めるしかないことも知っているんでね」

「お前が俺に勝てる算段がないくせに生意気なこと言うなよ」

「あなたはバカだから私は勝てますよ」

「なんだと!」

と言った瞬間に腹に向かって突撃して、

見事に腹にはいって、

相手が動けない内にそのまま進んで一緒に崖から落ちた。

下には河が流れており、

その河原に二人が落ちた。

男の方は私が下敷きになったことで多少のダメージを受けていたが、

死んではいなかった。

一方の私は見事に粉々になっていた。

だが、

体がくっつき始めて、

ものの五分で体は完治していた。

「あー、めっちゃ痛い。痛いって言えないくらい痛かった。彼奴は・・・重症だな。ざまぁみやがれ」

と言ってから私は河原に隠しておいた荷物から手紙を出してそれを男のケツポケットに入れてからその場を離れた。

 

 河原でその男が倒れているのを見つけたのは翌日の朝で、

棚経に廻ろうと橋を渡っていた御寺の住職が見つけて119番した。

その場所が一月前に女性が自殺した場所だっただけに最初は関係のない男が重症を負ったと村では悲しいムードが流れていたが、

その住職が男のポケットに入っていた手紙を見たことで話が変わった。

手紙は自殺した女性が書いた遺書のコピーで、

それの内容を読んだ住職が御盆の最中にその中身をお経終わりの話の時に話したのだ。

「私は○○○○(姉さんの彼氏)さんに脅迫されて妊娠させられてもう生きていけない。あの世で先に待ってますから早く来て下さい。○○さん」(意訳)

という内容で村は大騒ぎで総動員がかけられて、

警察に行ったら、

警察の監査部が調査している最中で、

「遺書は事実であり、警察は隠蔽に手を貸していた」

という記者会見でもう大騒ぎで収まらない事態になった。

隠蔽した理由が彼氏の父親の力がかかったことである。

という内容が広まったことと、

他にも何人かいたのがわかったからだ。

この大騒動は彼氏の父親が捕まるまでの一週間続いた。

病院の病室に寝ている姉さんの彼氏を見舞いに来た。

「体がもうボロボロですね。立つこともできないでしょうね。こんな男の見舞いに来るなんて優しい親戚なんですね」

「いえいえ、私の従姉の彼氏さんなので、花くらいやってもバチは当たらないかと思いまして」

「で、持ってきたのは『シクラメン』で鉢付とは・・・分かってやっているね?」

「椿にできなかったのが残念です(泣)」

「ブラックジョークとして受け止めておこう」

と言って医者は病室から離れていった。

彼氏はずーと此方を見て怯えていた。

「あなたのパソコンは『私のもの』になったので中身が漏れることは今後ないでしょうな」

「・・・」

「あなたの声帯を潰しておいてよかった。文句を聞けないのが残念ですね。私にとっては褒め言葉として聞けたのに。今回、君の・・・というよりは君達の力を握り潰せるコネを使ったからね。君は捕まることはないだろうね。二度と悪さできないんだから。君の神経は手術中の不幸な事故で切断されていてね。もう歩くことも手を動かすこともできないんだ。『生きるという苦しみ』を永遠と受けているといいよ。では私はそろそろ帰るよ。もう会うこともないだろう」

と言って病室を出た。

そこには姉さんが立っていた。

「姉さんの脅迫の元のデーターは私が預かっていて、姉さんが私の家に来た時に渡しますから。それまではあのパソコンがネットに繋がることはないでしょう」

「ありがとう・・・になるのかな?」

「この場合は姉さんを脅迫してくるのが私になっただけですね」

「いいのか悪いのか分からない」

「多分、私は悪魔でしょうね。ただ、姉さんがあの崖で飛び降りたのを阻止したかった。それが出来ただけまだ良かったでしょう」

「あなたは何者?私が知っているかずみではないよ?」

「私は私ですよ。過去現在そして未来変わることなく」

「そんな言葉すぐ出てくる段階で色々おかしいよ?」

「人より多くのことを短期間に経験してしまったからですよ。ではまた会いましょう」

と言って病院から出て実家から借りた自転車に乗って帰った。

 

 家に帰る前日のお昼頃に姉さんから思いがけない一言を受けた。

「かずみ!勝負よ!」

「私が勝ったら姉さんは私の言うこと聞いてくれますか?」

「いいわよ、けどあなたが負けたら私の言うこと聞きなさいね!」

「おいおい、落ち着け。かずみはまだ中一で同年代としかできないんだぞ」

「いや、実はできるんだよ父さん」

「私がかずみより少なければいいのだからね」

「マジかよ」

「夏休みのガイドラインにのってる」

「本当だよorz」

「私は二個師団出すから姉さんは一個師団だね。場所は『海岸』でモードは『フラッグ戦』」

(フラッグ戦とは旗持ちを倒した側の勝利になる対戦モードのことである)

「いいわ。私が海岸を防衛するからかずみは上陸してきなさい!」

でルールが決まったのですぐに試合が始まった。

 

 輸送船団は海岸に上陸するために前進しようとするが、

上陸地点に見える砲台と戦車からの攻撃で近付けずにいた。

という芝居をしていた。

敵は上陸作戦をしてこないのは防衛が成功しているからだと思っているようなのでそれを最大限に利用しながら夜になるのを待っていた。

(この試合の映像はこの村の住民に流れており、賭けまで始まっていた模様)

「敵は我々が海岸線に来ないことに不安を持っているようには全く見えませんな」

「まあ此方も楽して勝ちたい人間だからここでやる気を出されても困るからいいんだけどね」

「小規模の戦闘艇を出して敵に小さくても損害を与えておくように」

と指示を出しておいた。

夜になってから損害報告を受けた。

「我が方の損害はゼロで敵に対しては多少の損害は与えることに成功しております」

「そうか。そろそろ始めるか」

 

 夜の海岸の防衛線は昼間の緊張から殆どの兵士が熟睡しており、見張りに立っていた歩哨も眠い目を擦りながら立っていた。

そんな状態の防衛線上空から何か小さいものが落ちてくることを歩哨の一人が上を見た時に見つけた。

その小さい何かはドンドン大きくなっていき、

やがてそれが兵士であることが分かって銃を撃とうと上に持ち上げようとした時には遅く、

空から来た歩兵に顔面を踏まれてバランスを崩した瞬間に腹にナイフを複数回刺されて死んだ。

その歩兵に続いて多くの歩兵が空から次々と降りてきた。

そして塹壕に腰につけていた袋を放り込んでいった。

その袋の中身は手榴弾で放り込んでから六秒後に一斉に爆発して塹壕内の歩兵のほとんどが即死した。

爆発音と共に防衛線の殆どの兵士が塹壕に向かってそこに立っていた歩兵達を見た。

 

黒色のカッターシャツ

赤色のネクタイ

黒色の革のコート

黒色のズボン

黒色の靴

黒色のヘルメット

ヘルメットの後ろから金の長髪が見えている

顔にはガスマスクで顔のホースが右腰の箱につながっている

 

左手には盾を持っているがそこには『白ユリ』が書かれていた。

そしてその真ん中に立っている兵士にはフラグを持っていることを示す腕章をつけていた。

全員が敵だと気付いて銃を向けるよりも彼女らの方が早かった。

ビーム小銃を乱射しながら接近戦に持ち込む兵士、

単発射撃で狙撃しながら戦う兵士、

照射モードにして鞭みたいに使って戦う兵士、

と様々な戦いをしており、

完全にこちらが優勢に進めていた。

そしてフラグ持ちの兵士が赤色の信号弾が発射すると沖合いの船団から『ホバークラフト』が出動して歩兵をピストン輸送で運んでいた。

そのホバークラフトに続いてツナミ・タンクが上陸した。

その時には空から降ってきた謎の歩兵は消えており、

そこには彼らによって作られた死体の山しかなかった。

「作戦状況は?」

「被害は少なく、我々が優勢です」

「よし!止めの攻撃をはじめろ!」

と言った瞬間に甲板から次々と赤色に輝く物体が飛翔していった。

海岸に作られた防衛線を指揮するための場所というのは実は簡単に特定出来る。

更に今回は偵察衛星からの熱源探査も行われており、

位置はほぼ完璧にわかっており、

発射された物体、

対戦車ミサイル計十六発が司令部に着弾して大爆発を起こした。

その爆発と共に終了の警報が鳴って私の軍が勝利した。

そして私の腕の腕章を外して帰還した。

 

 「かずみ、前線に出てたわね?」

「ルール違反ではない。フラグだって着けていたが違反ではない」

「あなた、本当に変わったわね」

「欲望に忠実なだけです」

「いつか殺されるわよ」

「私は私の長所で勝ち、私の短所で死ぬ。それだけのことですよ」

「私に何を要求する?」

「添い寝」

「夜這いの間違いではないよね?」

「信頼されていないのが残念だ。極めて遺憾である」

「・・・信じることにする」

「因みにこれ何回までOK?決まっていないんだよね・・・もしかして無期限の可能性がある」

「あ・・・まさか・・・」

「ばれたか」

「じゃあ、パソコンは?」

「今頃廃品業者が削除されたデーターと共に分解中。ハードディスクやドライブはドリルで破壊してから渡してあるからデーターを取り出すのは不可能」

「・・・策士に育ってお姉ちゃん嬉しいわ(怒)」

「純粋に褒め言葉として受け止めておきます」

「煮ても焼いても食えない人ね・・・」

「え?私を食べるつもりだったの!?ショタ食い!?」

「違うわ!」

「と、冗談は置いといて、真面目な話として、添い寝はやるとして、しばらく経ったら家に来てほしい。重要な話があるから」

「・・・ハーレム計画でも考えているの?」

「ハーレム・・・そういうものもあったのか・・・」

「ごめん、忘れて」

「ハーレム作るには何人からになるのかな・・・ブツブツ・・・」

「おーい、帰ってきて」

「ハッ!危うく私が私でなくなりそうだった」

「どちらにせよきてよ」

「はい」

と言った形で話は終わって夜は一つの布団に二人が寝るという状態になったが、

抱き枕にされたのはかずみの方で胸の間に顔を挟まれて寝れなかったことを翌朝の朝食の時にばらして大騒ぎになったお盆休みであった。




睡眠は大事


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夏休み 後半

 私はプールに来ている。

正確には私達であるが。

夏休みの宿題は七月に終わっているので、

暇を持て余していたのだが、

同盟の人の宿題を手伝うために家に言ったら・・・

「暑い!プールに行きたい!」

「行くのは賛成だけど、宿題終わったらな」

「宿題終わったら一緒に行こうぜ!」

「十八時までに終わったらな」

と約束したら、

本当に終わってしまって、

「二人だけなんて嫌だ!」

と言い始めて、

知り合い全員にメールを送って呼んで、

現在に至る。

今日は曇りであるが、

蒸し暑いのでプールは気持ちよいのだが、

私はじゃんけんに負けて荷物番をしていた。

隣にはフッドがいて、

対戦モードでの戦術を教えているんだが・・・

「歩兵の装備が旧式過ぎる。更新しろ」

「お金が・・・」

「税率が低いのに社会保障が高過ぎるんだ。消費税でもいいから税制改革を進めろ」

「でも新しい武器ってなに?」

「たとえば、防弾チョッキや新型ヘルメットとかだ」

と教育中。

「そんなことしているのか?」

と声をかけられた。

「じゃんけんに負けて暇だからね」

「俺は泳ぎ疲れたから休むからその間に行ってこい」

「ありがとう。甘えさせてもらうわ」

と言って泳ぎにいった。

というよりは暑さで煙が出ている頭を冷やしにいったが正確である。

 

 プールで泳いでいた時にフッドがいないことに気付いて周りを見ていたらナンパされており、

フッドは嫌がっていた。

助け舟を出さないといけないので逝くことにした。

「フッド!その人達知り合い?」

「あ?お前誰だ?」

「一応は『彼氏』になるのかな?」

「は?お前が?」

「寝言は寝て言え」

「嘘は良くないです」

「ほら、この子もそう言って・・・」

「私はかずみさんの『所有物』なんですから」

「「!?!?」」

「畜生な彼氏から救出した時にそうなったんだけど、普通の人は理解出来ないから彼氏という言葉を使ったんだけどねぇ。意外に石頭だったんだ」

「所有物・・・このガキが・・・お前!俺と勝負しろ!」

「やだ」

「そうだよな」

とナンパしていた男の片割れも止めに入る。

「お前は馬鹿か!何を賭けるんだよ」

「俺が負けたらその子を諦める」

「「つりあわんだろ!」」

と周りからも思わず突っ込まれる。

「私に一切の得がないからやりたくないね」

「分かった!俺の妹をやる!」

「鬼畜兄だったかこいつ」

「おい!それはいかんだろ!何考えているんだ!」

「勝てばいいのだよ!さあやるぞ!」

「フッドはどうする?あっちはやる気満々だけど?」

「あなたが負けたら毎日呪いのメールと手紙を送りますね。髪の毛とカミソリ入りのを」

「それ、ヤンデレだ」

「話はついたか?」

「やりますけど、あなたはもう止めなくても?」

「ここまで来るとこのアホはもう止まらないから諦めた」

「どこでやりますか?」

「そこのプールをステージにしよう!モードは『艦隊戦』勝利条件は敵の全滅!」

「使っていいの?ここ?」

「いいよ!」

と後ろを見たら監視員がいた。

「今から三十分は遊泳禁止時間だし。そもそもここは人気がないからね」

「見世物になりたくないのだが・・・この際は仕方ないか」

 

 プールを挟んで二人は座っていた。

私は頭にタオルをかけて編成をしていた。

周りは野次馬で一杯になっていた。

「勝てる算段は?」

「ないから困っている・・・と言って許してくれるほど彼等は優しくはない」

「勝たないと色々大変だな。お前のハーレムが崩れるぞ」

「初めから作る気はないが、あいつは気に入らないし、一回しめるか!」

と言って準備完了のボタンを押した。

暫くしてから相手も準備完了のボタンを押して試合開始の警報が鳴った。

 

 敵は

空母 十隻

戦艦 なし

巡洋艦 二十隻

駆逐艦 十隻

の編成でそれに対して私は

戦艦 十隻

空母 なし

巡洋艦 十隻

駆逐艦 十隻

フリゲート艦 十隻

 

周りはすでに「あの子可哀想に」や「タオルかけてない方が勝つな」等言っており、

私の敗北は決まっている

という風に決めつけられている。

空母の甲板から艦載機が発艦しており、

第一派は二百機前後になっていた。

「全艦第一級戦闘体制!防空戦闘用意!」

と言って準備を始めているのを見て殆どの人が

「何分もつかな?」

という状態になっていた。

「戦闘機部隊は直ちに発艦して迎撃体制に入れ!」

で何人かが驚き始めた。

巡洋艦と駆逐艦とフリゲート艦の後部甲板はヘリポートになっており、

そこから歩兵が出てきて空中に浮き始めた。

その歩兵達は上空で編隊を組んで敵機の侵入予想地点に高度7000mから索敵行動に入った。

敵は高度5000mを編隊を組んで侵入してきており、

事前情報で空母がないことを知っており、

完全に油断していた。

その油断も上空から来たミサイル攻撃で消えた。

ミサイルで撃墜された機体は殆どおらず、

損害は少なかったが編隊は崩された。

その崩れた編隊に向かって歩兵は急降下で突入してビーム小銃で攻撃した。

ビーム小銃はバースト射撃のモードになっており、

連射できない分、

威力は高められており、

航空機は耐えれなかった。

バースト射撃をしてから0.5秒ほどの冷却時間が入るが、

二挺持たされているのでそれほどの問題にはならなかった。

謎の歩兵による攻撃で編隊はぐちゃぐちゃになっていたが攻撃のために進撃は止めなかった。

その編隊にまたミサイル攻撃が来たが、

さっきは上からに対して今回は下から来た。

艦対空ミサイルは巡洋艦と駆逐艦からの攻撃で、

編隊にダメージを与えてはいたが、

制式化されてから時間が経っていないので数が足りないので迎撃には不十分であった。

迎撃ミサイルの網を通り抜けた先に編隊を待っていた物は対空射撃で起きている黒い雲だ。

12.7cm連装両用砲二基登載している駆逐艦の攻撃は濃密な弾幕を作っており、

次々と落としていっている。

巡洋艦は15.2cm単装速射砲を二基登載しており、

弾幕を作るには適切ではないが、

副砲として7.62cm連装両用砲を片側二基登載しているので近距離の弾幕作りに効果を発揮している。

戦艦の主砲では対空射撃は出来ないので、

副砲で弾幕を作っているが、

15.2cm連装両用砲を片側三基登載しているが、

さっき書いた通りに薄くしか作れないので戦艦は被害を受けやすくなっているが、

防御力が高いので大した問題にならなかった。

更に戦艦には『対空プラズマレーザー』が片側に三基登載されている。

射程は五kmと短いが、

威力と発射速度は保証されている。

各艦は近距離防衛用に30mmレーダー連動式ガトリングをフリゲート艦だけでも二基登載しており、

戦艦では八基登載されている。

防空戦闘を行いながら艦隊は敵艦隊に向かっていた。

 

 艦隊は距離50kmで敵を射程圏内に入れることに成功した。

更に空母は第三派の編隊の着艦作業で身動きが取れない状態であった。

すでに歩兵部隊は艦に収容済みでこれから行われる対艦戦闘に向けて準備を始めていたが暫くはかかるのでそれまでは艦対艦の戦いになる。

敵は巡洋艦を私達にむけており、

まもなく接敵する。

「各艦、ミサイル攻撃開始」

の合図が出てから数分後に艦中央の発射管から巡航ミサイルが発射された。

敵はミサイル迎撃に入っていたが、

三十隻×四発のミサイル=計百二十発のミサイルを全ては落とせないので次々と被弾していった。

敵もミサイル攻撃を開始していたが、

戦艦が盾となったことで戦艦が損傷したが軽微であった。

プラズマレーザーによる迎撃も損傷軽微の理由の一つである。

次に戦艦は単縦陣を組んで左舷を航行している敵艦隊と並ぶ形で航行を始めた。

そして三連装主砲を左舷に向けて、

ビームキャノンによる砲撃を開始した。

敵の巡洋艦は二発で消滅しており、

駆逐艦に至っては掠めただけで撃沈する状態。

発射速度は遅いわけではないので数分で空母を除く敵艦隊は完全に消滅した。

ミサイル攻撃が完全に無駄になったなと思いながらもミサイルのデーターが入っただけでも良しとするかと思うことにした。

(ミサイル一発の値段が現段階で五千万円なのが主な理由)

敵の空母は全速力で逃走を始めて、

フリゲート艦と駆逐艦が追跡している。

正確にはそれ以外の艦では追い付けないのだ。

敵の狙いはある程度の距離を空けたら発艦してまた逃げるを繰り返すことなのでとっとと沈めるために全速力で追跡している。

結局は全艦沈めたのだが、

沈めるのに大分と時間がかかり、

駆逐艦に登載されていた秘密兵器を使う羽目になり、

気分ダダ下がりである。

その秘密兵器という物が

『艦首登載20cmビームキャノン』

である。

分かりやすく言えば、

ヤマトの波動砲のスケールを小さくして実用性を上げた物である。

それの存在を知られたことは色々と痛かった。

が勝つことが出来たことと、

実戦使用のデーターが入ったことで良かった良かったと思うしかない。

 

 「・・・で?賭けた以上はね?言いたいことある?」

「妹呼んできます」

と言って暫く経ってから来た人見て周りが驚いていた。

「あなたがかずみさん?」

「そうですが・・・どなた?」

「私はあの馬鹿兄の妹になります」

「この度の御不幸について心中お察しします」

「あなた、テレビは見ます?」

「ニュース以外は一切見ないですね」

「私、女優として活動している身なのであなたに危険が及ぶと思いますから今回の件は水に流してもらえれば・・・」

「・・・」

と言われた瞬間にその妹に抱きついた。

「私には関係ない。もう今の段階であなたは私のものだから。自分のことを心配したほうが良いのでは?」

と囁いてから放した。

「・・・」

「解放されたかったら自分の力で私に勝つことにしなさい」

と言って皆で帰る準備を始めた。

帰りはあの妹を抱きついた話が中心になっていた。

家に着くと兄にいきなり笑われながらリビングに連れて行かれた。

リビングのテレビには私がナンパ男の妹に抱きついている場面が映っていた。

「お前この子本当に知らないんだな。この子は人気女優なんだよな。羨ましい」

「お前の周りが花だらけだな。トゲがかなりすごいが」

「それよりもかずみ?海軍強くなったわね」

「日頃からの鍛練のおかげ」

「明日から大変だぞ」

と宣言された翌日のネットニュースの一面が

『人気女優の○○さんが見知らぬ男の所有物に』

だった。

無言電話、脅迫の手紙、報道関係者の取材など毎日来るわ来るわで大変だったので知り合いの力で一掃してもらった。

 

 後日、

その女優には『ヴァンガート』という名がついた。




レナウン
レパルス
フッド
ヴァンガート
と名前が増えていく・・・
さらにここに従姉の『姉さん』が来るんだよね。
ハーレム計画あったとしても疑わないわ。

艦首に波動砲みたいな無粋な物はつけたくないが、
あるのもロマン。


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新しいMOD

 家で良いMODを探しているのだが、

どれもこれもよくなかった。

前回は『地球防衛軍MOD』を入れたのだが、

得るものが少なく、

失うものが多くて断念している。

他のMODの中にはファンタジー系のもあるのだが、

どれも得るものが少ないので困っている。

 

 リビングの三人用のソファーで横になりながら考えているところで来客が来た。

「生きているか?」

「頭がくたばりそう」

「若いのに何を言っているんだ?」

「若いから云々なんて言い始めるなんてじいさまらしくないね」

「それを言う歳になったんだよ」

「いや、老若で云々を言うのじいさま一番嫌いな言葉なのに珍しいなと思って」

「考えが変わったんだよ」

「ふーん」

「ところで頭の痛い種はなんだ?」

 

『かずみ、説明中』

 

「なら、『地球防衛軍MOD』入れればいいじゃん!」

「だから・・・」

「得るものが多いか少ないかは見方の問題だ。だから気にせずやってみろ」

「・・・伊達に歳は取っていないね」

「だろ?だから・・・」

「お菓子はダメだよ?糖尿病なりかけじいさま」

というわけで入れるのは決定したのだが、

問題は何を入れるかで困っているのだ。

地球防衛軍は1、2、3、4、5までMODが作られている。

結局私は『5』にしたのだが、

理由が「スケルトンアーマーほしい」なので誰も何も言えなかった。

 

 MODによって

『コンバットフレーム』

という人型ロボットと

『スケルトンアーマー』

という強化骨格に

『イプシロン自走レールガン』

というレールガン登載戦車、

『プロメテウス』

という潜水母艦、

他には

『ガンシップ』

『攻撃衛星』

そして

『スナイパーライフル』が実戦配備された。

前々から

歩兵の遠距離戦が課題になっており、

配備計画は出ていたのだが、

何にするか?

という問題が解決できなかったが、

『レーザーライフル』(ウィングダイバー)に

『対物ライフル』(レンジャー)が

加わったので歩兵火力が一層増した。

因みに一個分隊の編成は

 

ライフル兵(ビーム小銃)

九名(分隊長含む)

選抜射手(レーザーライフル)

一名

対戦車兵(マサムネプラズマカッター)

一名

無線手

一名

 

の計十二名で編成されている。

これが基本であるが、

状況では編成は変わる。

 

 世界各地に金色のUFOが確認されたと同時に黒蟻型巨大生物が投下された。

さらに各地の基地に向かってアンカーが発射されて戦闘が続いている間に市街地に投下されたアンカーで民間人に多数の死者が出た。

始まって一年で人口の半分を失う結果になったが、

その間にマザーシップと呼ばれる巨大UFOを十隻中五隻撃沈させている。

方法は簡単で、

先ず歩兵を予想進路上に展開して先行しているカエル型を倒して護衛部隊を引き離した隙に『自走式波動砲』を撃ち込む。

たったそれだけ。

海に出たマザーシップは戦艦の主砲を連続で受けて撃沈している。

首都圏は対空塔の迎撃作戦でアンカーは到達前に殆ど撃墜されている。

この頃になると空軍の『フーリガン砲』の実戦配備が始まり、

小型UFOの撃墜作戦が各地で行われれ、

五十隻の撃沈に成功している。

宇宙服型や重装型もこの頃から投入してきたようだが、

ジェット・天狗の攻撃で大半が消滅したところで、

歩兵部隊の無慈悲な攻撃が始まり、

全滅させる状態だ。

すでに『アルマジロみたいな怪生物』は全て『物質転送装置』で地球の衛星軌道に打ち上げられている。

敵もただやられてくれるわけではなく、

アフリカ大陸に全戦力を集結させていることが判明して私もヨーロッパ軍管区と北アフリカ軍管区の全戦力を投入しての総力戦に出た。

目標がエジプトのカイロであるのは敵の予想進路から分かっており、

カイロの手前に防衛線をひいて待機していた。

 

 敵は平原でこちらを待っていた。

そこに軍の突入作戦を開始させた。

アポカリプス・タンクが先頭になって走行しており、

シールド・ベアラーにマグネット光線を照射してこちらに引き寄せてから前方についているグラインダーで粉々にしてから宇宙服型に125mmを撃ちながら前進を始めた。

その後ろからツナミ・タンクが88mmで装甲ごと頭を撃ち抜く作業を始め、

重装型以外の頭を粉砕していった。

その重装型も足を破壊されて動けないところをアポカリプス・タンクに踏まれてミンチにされながら殺されていった。

その部隊に対して『ジェノサイド砲』を撃とうと巨大な大砲を準備を始めている途中で何本もの波動砲を受けてマザーシップは爆発と共に撃沈した。

ドローンは歩兵部隊の火力には敵わず全滅。

十一番目のマザーシップが自分達の全戦力をアフリカにある内に首都モスクワを落とす計画に気付けなかったのが失点であった。

 

 モスクワが攻撃を受けているという報告をもらったのはアフリカで最後の一隻を沈めてから十分後で、

十一隻目の投入には驚いたが、

そんな余裕はないのでAn-22輸送機を使って戻ることなしたのだが、

数がないので投入可能戦力が二個師団だけになった。

モスクワに到着した時にはモスクワは廃墟に近い状態になっており、

対空塔は八基の内の半数が破壊されており、

残りの半数も損傷が酷く、

いつ壊れてもおかしくない状態であった。

その状態のモスクワに空挺降下した部隊は

『グリム・リーパー隊』

『スプリガン隊』

『第一親衛師団』

『第一空挺大隊』

と私だけだった。

他の部隊は間に合わないか又は武装の関係で投入不可とされた部隊であった。

私自身も右手でビーム小銃を設定しながら左手の盾を見ていた。

私の盾には『金槌と鎌』が青い盾に描かれていた。

降下地点に到着した無線を聞いてから少し経ってから後部ハッチが開いてそこから全員降りていった。

それに私も続いた。

『魔女の地獄の釜』へ。

 

 モスクワから逃げている人々を襲うカエル型に30mm機関砲を多数撃ち込んで倒していたのが、

ブラッドレー歩兵戦闘車で

『空挺大隊』に配備された兵器である。

スプリガン隊とグリム・リーパー隊は市内に突入して敵の降下部隊を叩いていた。

親衛師団と私は市内から出ようとしている敵降下部隊の行動を阻止していた。

セミオートに設定してあるビーム小銃をアパートの二階から足に向かって撃ち、

足を破壊して地面に倒れてからヘルメットに向けて『M203グレネードランチャー』を撃ち込んでヘルメットを破壊して顔が出てきたらその顔に撃ちまくって顔と体をオサラバさせた。

そんな形で敵を抑えていたが、

敵が減る傾向が一向に見えずに焦っていたところで、

マザーシップが突然、

船体をバラバラにして卵の形をしたような宇宙船と元のバラバラの船体という謎の状態になったと思ったら、

その宇宙船の周りに緑色のシールドが展開してバラバラの船体からレーザーやプラズマ弾の攻撃が始まった。

「黙示の日かよ!」

「地獄行きの切符売り場はここか」

とか色々文句をを言いながら攻撃していた。

恐らく今回の敵である『プライマー』達の最大の誤算は敵が地上だけではなく、

空中からも攻撃してきたことだろう。

第一親衛師団が空飛ぶ連中が殆どで編成されており、

砲台として機能していた船体は五分で鉄屑に変わっており、

それを近くから見ていた私は「終わったな」という状態になっていたところで、

卵形の船が爆発した。

そして中から銀色の巨人が出てきた。

 

 「また面倒臭いのが出てきたな。全隊直ちに後退してモスクワから逃げれないようにしろ。私が相手する」

と言って部隊を後退させた。

周りが「おやめください」とか言ってくれないことに不満を持ちながらその巨人と一対一という状態になっていた。

「言葉が通じるほど頭が良いわけないよね」

「・・・」

「あんたが巨大生物を使ってばらまいた特殊な微生物のお陰で此方の環境問題に一通りの目処がついたよ。八十億いた国民を半分に減らされた件は怒っているけどね」

「(意味不明な言葉)」

「何を言っているんだ・・・」

と言った瞬間から右手からビーム攻撃を始めてきて最後の戦闘が始まった。

相手は古代人が『神』と崇めていた存在ということもあって攻撃は摩訶不思議であった。

手からのビームに自分の部下を召喚したり、

ライダーキックなのに足から炎でていたり、

空から隕石が来たりと

お前はマジシャンか!?

と言いたくなる攻撃ばかりで反応に困っている。

手や足を破壊して攻撃出来なくしたりとしていたら、

駆逐艦が運河渡って登場して艦首の20cmビームキャノンを発砲して巨人の腹を貫通させていた。

そして腹から紫の血を大量に出しながら倒れていった。

その後の残党掃討戦に一年の歳月をかけたが無事に終わって平和な日々が始まった。

 

 『装甲歩兵』というものを考えたのは1940年に入ってからだった。

当時は動力とエネルギーという問題を解決することが出来ずに断念していた。

だが、

今回のMODと今までの技術の蓄積で成功させていた。

他にも

『神経接続型サブアームシステム』が実戦配備の段階に入った。

分かりやすく言えば『第二の腕』で

二人で抱えないと持てないような荷物等を一人で運べるようにしたのが注目されて、

両手にマシンガンを持ちながら、

サブアームに盾やマシンガン、ロケットランチャーを持たせれるようにすることが可能になって、

現在は

『親衛師団』に先行配備が始まっている。

前大戦の教訓で判明した

『輸送船』の問題は『潜水式輸送艦』で解決させることになった。

他にもサブマシンガンや今回の大戦で有効性が証明されたショットガンの配備などの変更が始まった。

 

 空飛ぶ歩兵

について説明せよという命令を学年主任から受けて

同級生の前で話すことになって半分イライラしている。

『データーを寄越せ。無料でだ』

とか絶対に言うアホがいるのが分かっていて、

馬鹿な教師がそれを無理矢理やらせるのがと分かっているから尚更イライラする。

こういう時の教師は役に立たない。

「空飛ぶ歩兵は『航空機動歩兵』という正式名称で現在実戦配備中の兵器である。元々はMODに追加された『ロケットエンジェル』という兵器を元に作成されている」

で殆どの人は理解したようだ。

「この兵器は女性専用であったことから男性でも使用可能にするために開発をしていた結果、完成した。この兵器は戦闘機みたいな機動ではなく、ヘリコプターみたいな機動をするのが特徴で、武装は現段階では歩兵が携行可能火器であれば何でも使えますが、思いやつだとその分の負担がくるのでおすすめしません」

と言って試験時の映像を流した。

映像では急降下をしながら両手に持っているサブマシンガンを連射している映像が流れていた。

「この兵器はまだ実戦配備されたばかりの兵器のため、これから運用実績を・・・」

「嘘はいかんね、すでにそれは使用実績があるよね」

と教師から横槍入れられた。

心の中で舌打ちしながら

「それはまだ試験運用段階時のデーターでして・・・」

と説明したところで

「この兵器のデーターください」

と言われたので

「お金か資源どちらかくれたらね?」

と言ってやんわり断ろうとしたら、

「無料でくれないのかよ」

「金に汚いやつだ」

「そもそもそんなに凄い兵器には感じないぞ」

「大したことがない兵器なのにくれないとか最低な奴」

とひそひそ話でしているようだけど、

思いっきり聞こえているんだよね。

ここで教師が止めの

「かずみ君、データー配ってあげたら?協調のために?」

と言われたのでまた映像を流し始めた。

その映像は先程の急降下していた時の映像であったがここから上昇出来ずに地面に墜落して顔面が潰れた映像が流れた。

そしてシーンが代わって戦闘時の映像が流れていた。

「オメガ3-3!速度が速すぎる!減速しろ!」

「減速できないんだ!助けてくれ!母さん助けて!」

と共に体が速度に耐切れずに空中分解した。

今度は低空非行時の試験時の映像が流れた。

「障害物に気を付けろ!」

と言った瞬間に木に激突してバランスを崩して地面に接触してそのまま全身を叩き付けられて頭が粉々に吹き飛んだ映像が流れた。

次の映像を流そうとした時に教師から止められた。

「なんでこんなの流したんだ」

「あなた方が無料で貰おうとした兵器は我々にとって、幾つもの人命を失ってできた兵器なんだよ。と伝えたかったから。普通に言葉では通じないのは分かっていたので誰が見ても分かる映像という形でしただけなんですが?問題でも?」

「そんな欠陥兵器なら尚更渡しても問題ないのでは?」

「改良に改良を重ねて開発してやっとの思いで実用段階にこぎ着けたのをよこせというのはおかしな話ですね」

「・・・」

「それにこれのエネルギー源が何か分かっているんですか?」

「なんだ?」

「核ですよ」

「え?」

「試験で毎回場所を変えているのは墜落する度に放射能汚染が起きているからですよ?それにこの兵器は歩兵の火力に依存しているんですよ。歩兵を育てることを放棄させた教育をしているあなた方が持ってもなんの役にも立たないんですよ。一発の弾丸で死ぬ一機二十億円の兵器を生産したかったらいいですよ?『艦娘』の方が建造時のコストパフォーマンスはいいですよ?」

で全員を黙らせたので説明会も終わった。

 

 「ま、核なんて嘘なんだけどね」

「・・・(ポカーン)」

としている同盟の方々と一緒に家で新型兵器の開発許可書をサインしていた。

「でもそうだとしたらなんで毎回背景が違っていたんだ?」

「実地試験で事故が起きているから」

「歩兵の火力に依存するって話は?」

「本当だけど嘘も入っている」

「何処が嘘?」

「上げようと思えば上げれる。上げる方法も出来ているから。けど、それを報告する義務はないから」

「あの事故で死んだ人達可哀想だったな」

「ありがとう。私のことを悲しんでくれて」

「え?」

「試験は全部私がテストパイロットしていたから。痛いんだよ。ためしにやってみる?」

「丁重にお断りします」

「でも建造コストがねぇ・・・」

「為替レートがチョロチョロ変わるからねしょうがないね」

「?」

「数字のマジックに彼らは引っ掛かっているのさ」

「彼らは恐らくは2000年代の価値で計算しているからね。私は1960年代の価値で計算しているからね。つまり、現在価額では二百万円なんだよ。それで戦闘機とやりあえるんだから十分役に立っているでしょう」

「「「詐欺師の才能あるね」」」

「誉め言葉だね。ありがとう」

後日、『航空機動歩兵』のデーターを一日だけ提供するという妥協案が出されたが、

一階で大和級戦艦が二隻作れる値段だったので誰も買わなかった。

 




このゲームは
タブレットに付属している
『ヘッドフォン』
を頭に着けて起動すると、
そのゲームの世界に行けるという
SAOみたいなシステムがある。



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秋のクラス対抗戦 準備編

十月に入って、
中学の一年も後期に突入した。
外では石焼き芋の宣伝の声が聞こえるのを我慢しながら軍の再編成に入っていた。


 私が総統として存在しているソ連はMODによって再編成を一回行っていたが、

今回新しく入れたMODの結果から、

新たに再編成を行う必要が出てきた。

ゲーム内では1970年代に突入しており、

ソ連軍は新型兵器の開発を怠らずやってきた。

それによって今まで『最新』だった兵器が『旧式』になったのも多い。

そこで平和な今の内に兵器の更新と新たな用兵論に基づく部隊の再編成を行うことになった。

十月の終わりにまたクラス対抗戦が行われるからだ。

この学校は年に二回の授業参観があり、

授業内容がこのゲームで、

自分達の成長を見せるという点では『クラス対抗戦』が一番良いらしい。

(どういう考えなのかは不明)

 

・陸軍

 

戦車

 重戦車

  アポカリプス・タンクを引き続き使用

 主力戦車

  ツナミ・タンクから変更

   『ブラッガー』

    (105mm砲登載一人乗り戦車)

    (機銃はビーム小銃使用)

   ツナミ・タンクは新たに設立される『海兵隊』によって

   『水陸両用戦車』として使用

 

装甲車

 走輪装甲車

  BTR-60から変更

   『BTR-70』

    (30mm機関砲登載タイプ)

    (水陸両用の人員輸送装甲車)

 走軌装甲車

  新たに設置

   『M2ブラッドレー歩兵戦車』

    (25mmから30mm機関砲に変更)

 

軽装甲車

 ジープや高機動車等が該当する

  『ティーグル』

   (ロシア製ので2006年に作られているが御都合主義で存在している)

 

バイク

 偵察、伝令、護衛で使用する

  『IMZ ウラル』

   (開発自体は古いが優秀なので民生品から採用)

 

・空軍

 

戦闘機

 ミグ・ファイターから変更

 『ドラケン型戦闘機』

  (ドラケンのエンジン改装してレーザー使用可能の状態にした)

  (固定武装は30mm機関砲と対空レーザー)

  (ミサイル登載可能)

 

攻撃機

 ジェット・天狗を引き続き使用

 

爆撃機

 キーロフ級飛行船から変更

 『Tu-22』

  (ソ連製爆撃機)

  (レーザー登載可能)

 キーロフは民正品になり、

 観光や物資輸送で使われる

 

輸送機

 An-22を引き続き使用する

 

ガンシップ

 対地支援を目的に開発

 『AC-130』

  (ガンシップ専用に生産したC-130を改造して使用)

 

輸送ヘリ

 ツイン・ブレードを引き続き使用するが

 人員輸送可能人数が少ないため、

 『Mi-8』輸送ヘリも追加する

 

攻撃ヘリ

 ストライカーVXを引き続き使用する

 

・海軍

 

戦艦

 ショーグン級戦艦を近代化改修して使用

 (前々回に書いた通りの武装)

 

空母

 艦載機の開発をしていないのでナシ

 今後開発される予定もなし

 

巡洋艦

 新たに開発した艦を使用する

 (これも前々回に書いた通りの武装)

 

駆逐艦

 しらね型護衛艦を改造して使用

 (前々回の通りの武装)

 (この艦には『20cmビームキャノン』が秘匿兵器として存在している)

 

フリゲート艦

 あぶくま型護衛艦を改造して使用

 (前々回に書いた通りの武装)

 

コルベット艦

 ミサイル艇、掃海艇、哨戒艇として使用されることを前提に建造された艦

 (三インチ単装速射砲と対戦車ミサイルと30mmCIWS登載)

 

魚雷艇

 退役決定

 

・歩兵

 

 一般歩兵

 ビーム小銃、ビームサーベル、プラズマカッター、

レーザーライフル、グレネードランチャーに新たに

『ショットガン』(レミントンM870)

『対物ライフル』(バレットM82)

『サブマシンガン』(H&KMP-5)

『マシンピストル』(ベレッタM93R)

を追加する。

今まで使用していた

トカレフは変更

SIG-P226に変更

ここで一旦廃れた

重機関銃を復活させて

『ブローニングM2』を配備する。

 

 装甲歩兵

 スケルトンアーマーを着用した歩兵に装甲を施した歩兵。

 シールドを左腕に装備している。

 武装はブローニングM2と60mm軽量迫撃砲『M224』のみ

 尚スケルトンアーマーは民生品として生産中

 

 騎兵

 装備更新のみで続投

 

 航空機動歩兵

 スケルトンアーマーとサイドアームシステムを完全に実装

 サイドアームによって、

 ビーム小銃八丁同時運用が可能になる

 武装は

 ビーム小銃、ビームサーベル、60mm迫撃砲、マイクロミサイル、ブローニングM2、対物ライフルが基本装備可能だが、

歩兵が携行可能な火器は全て運用可能

 

・砲兵隊

 師団砲兵には

 120mm自走迫撃砲『ノーナ』を配備する

 軍団砲兵には

 152mm自走榴弾砲『アカーツィヤ』を配備する

 ロケット師団には

 『ネグリング自走ロケット砲』を配備する

 

・輸送隊

 軍用トラックは

 『ウラル-4320』に統一する

 

 と装備が決まったが決まったので次は編成を行うのだが、

基本は

 

・分隊

歩兵十二名

・小隊

三個分隊

・中隊

三個小隊

+

軽量迫撃砲部隊

重機関銃部隊

・連隊

十~十二個中隊

+

81mm迫撃砲部隊

対空砲部隊

偵察部隊

 

対空砲部隊は76mm速射砲を登載したトラックを運用する部隊で

一部隊一門である。

 

風になるが状況で編成も装備も変わるので注意。

 

 クラス対抗戦でやる種目をくじ引きで決めて結果が『上陸作戦』になった。

種目が決まったあとのクラス会議で一回模擬戦をやることが決まって、

私達の同盟ともう一つの同盟で計十三名の攻撃側で

残りの十四名が防衛側についている。

勝敗条件は

制限時間内に旗を降ろして自軍のに変えること。

投入可能戦力に特に決まりはない。

防衛側は始まる前に防衛陣地を作る時間が与えられているのでその間に拠点を作らないといけないのがキツいところだ。

というのも、

十数人が共同で守るのでどの防衛方法にするかで時間がかかるからだ。

事前に話し合う時間は与えられていてもそれで終わるのは珍しい話だ。

攻撃側は単純に作られた拠点を廃墟にするだけなので簡単なのだ。

 

 約束の時間になって上陸作戦が開始された。

恒例の空爆で海岸のトーチカを吹き飛ばして上陸作戦を始めた。

艦砲射撃で海岸の地雷源を掃討して、

上陸用のホバークラフトを海岸に向かわせて、

ツナミ・タンクを上陸させる。

奥から出てくるM48を破壊しながら上陸部隊は突入していく。

そしてゲーム内時間で6時間で此方の勝利で終わる。

敵の弾幕がこちらが想定していたのより、

少し厚いくらいだったがそれは近距離での話で、

遠距離では薄すぎた。

 

 こちらが守る番になったときに海岸に塹壕が掘られ、

高台のトーチカと隠蔽型砲台を設置して、

地雷源は用意せずに待機している。

時間になると爆撃機に攻撃でトーチカは破壊されてゆき、

塹壕に事前に作ってあった防空壕で兵士たちは耐えていた。

爆撃が止んで、

隠れていた偵察部隊から上陸部隊が来るのが分かって全員にその報せが回って配置についていく。

敵が海岸に着くとそこは嵐という言葉がふさわしいくらいの弾幕が張られていた。

海岸の塹壕と破壊されずに残ったトーチカからの弾幕で敵は此方に近付けずにいた。

迫撃砲で吹き飛ばされるから近付く必要があるのだが、

弾幕のすざましさに近付けずに迫撃砲の餌食になっていた。

沖合いの艦隊が艦砲射撃を開始して塹壕から撤退を余儀なくされた。

が、

その艦砲射撃に夢中になっている艦隊の頭上から歩兵が降下してきた。

肩には盾みたいのを着けており、

その盾からロケット弾が発射されて艦砲を破壊していく。

航空機動歩兵の奇襲攻撃で艦隊に混乱が出ていた。

空を飛びながらビーム小銃を乱射されて艦橋が穴だらけになったり、

対空砲に座って射撃に入る直前にゴトッという音を聴いて見ると手榴弾が落ちており爆発して無力化されたり、

保安部が倉庫から取り出した小銃で撃ちまくって命中してやった!と思ったのに落ちずにそのまま飛び続けられたり、

ビームサーベルで砲身を切断されて攻撃不能にされたり、

空母の艦載機が発艦する直前に登載しているミサイルを狙撃されて爆発してその爆発で他の爆弾も爆発して空母が撃沈したり、

とやりたい放題やられて、

無傷で逃がすという屈辱的な敗北になって嘆いたところに私の艦隊が射程圏内に敵の上陸船団を捕捉して、

3時間で上陸船団が壊滅したのでそこで終わった。

 

 反省会にて

「・・・で終わらせようと思いますが何か言いたいことがある人は・・・かずみさん、どうぞ」

「えーと、一つだけ言いたいことがあります。いい加減に歩兵の武器の更新をしてください」

「・・・」

「今回の演習で分かっていると思いますが、そろそろM1ガーランドとM1トンプソンでは限界が来ているんです。特にBARは支援火器としてはもうダメなんです」

「わかっているとは思うがね、これでも十分に戦えるんだよ。だから武器の更新はしない予定だ」

「そのM1ガーランドの弾幕で我々の突撃を止めれたら説得力のあるお話しであったでしょうね」

「・・・後継の火器が決まらない限り無理な話だ」

「それを決めるのはあなた方の問題であって、私の問題ではない。だが、それで現に他人に迷惑をかけていることも忘れずに。以上です」

で会は終わって、

帰ろうとするときに同盟の長から召集命令が出た。

「M1ガーランドとトンプソンでも十分だと思うけど問題は何があるの?」

「ガーランドもトンプソンもまだ使えるのは分かってますよ。しかし、遠距離での射撃には向いていない武器なんです」

「向いていない?」

「反動の問題です。それで連射をすると弾幕が薄れていくんです」

「特にBARは装弾数が20発なので弾幕を張るのには適していないのです」

「近距離ではトンプソンやショットガンで分厚いのが出来るが、遠距離だと薄いのか」

「新型の歩兵用火器を採用しない限り解決しない話だな」

「問題はその新型だな」

「M1919の配備数を増やして対応する一方で開発を進めないとな」

「しかし、歩兵火器で進んでいるのはかずみを含めて三人だけか。それ以外はガーランドやトンプソンで止まっているからね。何で進めなかったんだろう」

「教育の賜物」

「納得した」

その後の話はどの武器を開発するかで討論したが、

5.56mm弾を使うM16を使う方向で同盟は進むことで一致した。

その一方で『艦娘』量産型の実戦配備を早めることでも同意した。

『艦娘』は団長から貰った資料を元に作られている装甲歩兵みたいなものである。

 

 楽して勝ちたいと作戦を考えているある日、

クレムリンの執務室で複数の将校を集めて模擬戦をやっていた時に憲兵隊がやって来た。

「大変です!モスクワの各所から緊急事態警報が発令されました!」

「軍事クーデターか・・・」

「そのようです!まもなくここも占拠されますのでただちに・・・」

「君達は将校達を逃がしてくれ。私はここに残る」

「しかし、総統・・・」

「心配するな。私は死ぬ気はないぞ」

「は!ただちにそうします」

と言って将校達を連れて憲兵隊は下がっていった。

それから暫く経ってから右腕に青と黄の腕章を着けた兵士達が入ってきた。

「M1トンプソンとは最近では見かけない武器を出してきたね。誰からのしじでやっているのかな?」

「我々は自分達の意志でやっているんだ」

「死ぬ前の最後の身だ。せめての情けだと思ってだね」

「○□という異世界のトップからだ」

(○□と言えば確か前回の対抗戦の時に参謀の一人としていた人間だったな。順路は同盟領からだな。厄介な所を使ってくれたな)

「ありがとう。これで君達は用なしだ」

と言ってから正面のリーダーらしき人間を蹴っ飛ばしてから周囲の人間を殴って気絶か殺害して、

気絶している奴を縛っていると電話が鳴ったので確認をすると、

親衛師団で団長からでクーデター軍を制圧したことを報告する内容だった。

気絶している連中が起きた所が憲兵隊の本部の取調室で、

自白剤を使った取り調べが行われていた。

今回のクーデターに参加したのは

『イスラーム革命軍』

『アメリカ白軍』

『カルト教団連合軍』

の計三十万人でモスクワを占領する予定だったらしいが、

見事に失敗に終わった。

彼らが所持していたM1トンプソンは我が軍の装甲には効果が薄く、

此方に被害がほとんど与えられずに捕まったのがほとんどだ。

元々、

.45acp弾は亜音速弾で、

ストッピングパワーと反動を抑制するを両立させるためだったのだが、

代わりとして貫通力が他より劣っているのだ。

なので、

防弾を警察官まで復旧させている我々には効果が薄いのだ。

他にも支援していた団体や資金源も特定されて、

ほとんどが強制収容所と呼ばれる秘密都市に運ばれてそこで労働に従じる一生を過ごすことになった。

 

 因みになるが、

このクーデター軍の行動を見て、

『M1トンプソン』

『57mm無反動砲』

の二つが、

航空機動歩兵と装甲歩兵の装備に加わった。

総統の執務室の壁にもM1トンプソンが飾られている。




特殊部隊向けに12.7×55とか作ってるロシアさんはもっと歩兵に力を入れてほしい。
ビームガトリングの分隊支援火器でも作ろうかなぁ。
装甲歩兵向けにとか設定して・・・
冷却が解決できないから却下ですな


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秋のクラス対抗戦

コンバットフレーム『ニクス』
汎用型二足歩行兵器
基本装備は
ガトリング+ミサイル
だが
火炎放射器+散弾砲

ロケット弾+榴散弾
といった組み合わせがある。
その兵器の初陣がまさかの・・・


 クラス対抗戦が授業参観で行われるのは恒例でそれに逆らった人がいないらしい。

子供の成長云々よりも、

これで担任の評価が変わるからだ。

評価=給料の関係

私のクラスの担任の私個人の評価は

「軍事、特に歩兵に関しては最低。担任不適格者。教師としては普通」

である。

 

 授業参観があると言えば会社が休ませてくれるのが当たり前の時代なので両親が来ているとはしゃいでいる人もいる。

私の親は今回は不参加(母方の親戚の葬式。参加を断った)で、

私と同じく参加を断った兄が見に来ていた。

「今回の対抗戦は上陸作戦とはねぇー」

と兄は溜め息をついていた。

「C組が勝つ確率は低いよ。何だって火力がないからね」

「他の組の火力がもっと低いことを願うしかないな」

「どうだろうね。今回はワザと負けるか・・・それもありだな」

「やめてくれ。録画したの親に見せる予定だから」

「orz」

「お前の写真嫌いは分かっているが、今回は諦めろ」

 

 最初にA組対B組で戦っている。

暇な組は覗きに行きたいのだが、

公平ではないからと言って見せてくれない。

なので教室待機中。

しばらく待っていると教室に担任が来て準備を始めたので私たちも準備を始めた。

対戦相手は・・・A組でC組が攻めになっていた。

始まる前に攻め側は相手が作った地形を確認することが出来るのだが、

機甲戦力が役に立たない場所だった。

崖がそびえている砂浜だ。

砂浜は大体300~500mくらいでその先は高さ50mくらいの崖だ。

崖の上にはトーチカがあり、

その崖にも穴が掘ってあり、

そこから機関銃がついている。

ワオタ\(^o^)/

という顔文字が遣えるほどだ。

更に崖のてっぺんには『ネズミ返し』の鉄条網版が用意してある優しさよ。

保護者も唖然としていて、

C組の殆ども唖然としている。

(´д`|||)な感じの人もいる。

防衛陣地を作るのにルールはないが、

ここまで凄いのはなかなかない。

 

 「試合開始!」という声と一緒に警報が鳴って始まったが、

先発隊は悪戦苦闘中。

海岸に上陸してから四方八方から弾幕が張られており、

それに対抗して弾幕でお返ししているのだが薄い。

前回忠告したのに未だにガーランドとトンプソンとBARで頑張っているのだから当たり前なんだがな。

「艦砲射撃で上陸を支援・・・何だあれは?」

と気になる言葉が聞こえたので上陸地点を見ると、

上からドラム缶が落ちており、

海岸に着地した瞬間に周囲に炎を撒き散らした。

「ナパームか・・・高所だからこそ出来る技だな」

「しかし、これでは上陸地点が燃えて役に立ちません」

「艦載機をまだ出動させないのか?」

「どうやら・・・」

「制限時間超えても突破出来るか怪しいのに・・・」

「やはりここは艦砲で支援をするしか・・・」

「勝手に撃つわけにはいかない。今回は参謀本部の元で働いているからな」

「嫌な予感しかしません」

「同じく」

としばらく待っていると命令文が来た。

「お前だけで頑張れ」

思わずこれを他の人に見せるか迷ったが見せてみると

(゜Д゜)な顔になった。

流石にこれは笑えないのですぐに本部に確認をするとやはり同じ内容の命令文が来た。

更に「命令に従わない場合はお前を殺す」という脅迫状付きで。

「つまり、好き勝手にやっていいよ。というお言葉かな?」

「だったら普通に好きにやれって来るのでは?」

「恐らくは一番美味しい所を奪うつもりなんだろ。汚れ仕事を私に押し付けて」

「恨みを買うようなことでもしましたか?」

「○□ならある。今回も参謀として入っているがね」

「総統・・・プランは?」

「参謀本部を沈めるぞ。本気で」

「冗談でも止めてください。それに何処かでここの会話を盗聴している可能性があります」

「あるね。普通にあるね。もしこれを流したら今までの内容を全部流す予定だから問題ない」

「・・・」

「艦砲射撃用意して準備できた艦から各々で撃ちまくらせておいて」

「その間に上陸を?」

「撃ち終わったらね」

 

 砲撃は巡洋艦の15.2cm砲から始まって、

駆逐艦の12.7cm砲が続いた。

戦艦は攻撃を行うと色々危ないのでお休み中。

その崖に向かって砲弾が飛翔していく下をBTR-70の列が進んでいく。

海岸に到着する手前から30mmを撃ち込みながら前進を続ける。

BTR-70が海岸に上陸したのを確認してから第二陣が出発した。

BTR-70の後部ハッチが開いてそこから装甲歩兵が降りて、

左手の盾を展開して構えながら前に進み始めた。

右手のM2ブローニングで機銃座を壊しながら崖の下に到着した部隊は崖を眺めていると、

擬装されていた扉を見つけた。

その扉を開けようと装甲歩兵が頑張っている上から白色の粉が落ちてきた。

すると周辺に煙が出始めて、

煙幕を張ったような状態になった。

しばらくして煙幕が消えるとその粉の正体が判明した。

それは『白燐』だった。

どうやら敵もこれを吸ったことで何十人か死んだらしいが、

装甲歩兵にはその対策がされていたので被害はなかった。

その後、

扉を開けることに成功したのでそこから部隊を突入させたが、

罠が多すぎて撤退を余儀なくされた。

床が崩れたり、

まっすぐの廊下の先に機銃座が用意されていたり、

壁が人を挟みに来たり、

天井が崩れたり、

毒ガスが出たり、

と色々ありすぎて撤退した。

その間に到着した第二陣は崖を登ろうとしているのだが、

銃座につけられているMG3の攻撃で失敗をしている。

 

 その罠だらけの通路から何人か捕虜を連れ出すことに成功したのでその捕虜を尋問していると、

その内の一人がプレイヤーだったので旗艦で話を聞くことにした。

「で、あの要塞の弱点は?」

「・・・」

「喋らないのは勝手だが、さっき君はその守ろうとした味方からの白燐による攻撃で死にかけたんだろ?その苦しみを君はまた受けたいのかね?」

「・・・」

「この艦にも白燐は積んでいるんだ。そろそろ散布するぞ」

「俺を捕まえた通路がそのまま繋がっているんだ」

「最後に一つ聞きたい。上から落としている軍と下で迎撃している軍はバラバラだな」

「・・・はい」

「どうも」

と言って艦橋に向かった。

「主砲発射用意!弾が尽きるまで撃ちまくれ!目標は崖の上の迫撃砲陣地だ!対艦ミサイルもあるだけ撃ちまくれ!航空機動歩兵部隊はただちに出撃して上の軍を滅ぼしてこい!装甲歩兵はあの通路を確保してこい!」

と言い終わってから戦艦の砲撃が開始した。

巡洋艦の後部甲板から航空機動歩兵が出撃を開始しており、

背中のサイドアームには無反動砲が片側三基三門の計六基六門が搭載されていた。

通路に向かって二度目の突入が始まって、

それに対抗する部隊を近接戦闘で外に追い出していた。

海岸には捕虜で一杯になっており、

人質の壁で何とかしようと考えていたのだが、

上から今度は『毒ガス』が落ちてきたことでそれが無意味であることが証明された。

その光景を上空から見ていた航空機動歩兵部隊は崖の上にいる部隊に向かって無反動砲による攻撃を開始した。

戦艦はその奥の陣地を攻撃しているので手前側は手付かずだったのだ。

その陣地に貯蔵されていたナパームに無反動砲の一発が命中して大爆発が発生し、

更に毒ガスの貯蔵庫もその爆発によって流出したことで、

その周辺は汚染地帯になり、

そしてその汚染地帯に旗があった。

航空機動歩兵はその汚染地帯に降りて占領したことで勝利した。

何とも後味が悪い勝利であった。

 

 次の戦いはA組対B組で、

逆になって戦っているのだが、

B組からの悲鳴が凄い。

「毒ガスなんてありかよ!」

「砲撃するな!味方が残骸の下敷きになる!」

などである。

同情するわ。

あんな拠点に勝てる気は起きないからな。

担任もさっきの戦いの悲惨さから顔が真っ青になっている。

その間に兄が入ってきてそうそうに一言。

「かずみ、下手くそ」

「知っている」

「お前、上から降ってくるの知っていただろ」

「『も○○け姫』昨日レンタルで見たからね」

「知っていて言わないお前は悪だぞ」

「クーデター起こした奴等をほのめかしたアホを助けるほど私は善人ではない」

「軍事クーデターね。やった奴は分かっているが今回の件とは別では?」

「あると言えばあるんよね」

「ほう」

「今回のクーデターで軍事力が減っているところで軍を使わせて私を疲れさせる作戦」

「戦略レベルだな。そいつ頭がいいな。頭がいかれてパラメーターを壊しているようだけど」

「近い内にそいつに宣戦布告する予定」

と言うと何人か顔を青くする奴がいた。

(おいおいお前らもかよ)

「じゃ、そろそろ始まりそうだし行くわ」

と言って兄は退室した。

 

 A組対C組の逆対戦が始まろうとしていた。

遠くから大発が横並びになって海岸を進んで来ている。

その前に大発がひっくり返ったり、

大発が何かにぶつかって大破して沈没したり、

大発が何かにぶつかってそのまま他の大発に激突したり、

として騒々しい状態になっている。

ここの海岸は岩だらけなので普通の大発では上陸できないのだ。

さっきのお返しか!

と言いたくなるような状態なのだが、

さっきよりはマシだ。

大発から漏れたガソリンが引火して海岸は火の海になっていた。

砂浜にバカスカと砲撃をしてきているのだが、

海岸には漂流した瓶しか落ちていないので意味はなし。

制限時間があと半分と言ったところで何かが聞こえ始めた。

最前線の司令部で視察していた時に聴いてみると内容が分かった。

『ワルキューレの騎行』だ。

各地から対空ミサイルが発射されて撃墜されるヘリが出ても前進をやめない。

対空砲が発射されており、

周りには黒い雲が出来ており、

何機か破壊しているのにまだ前進してくる。

各軍の近接防御火器である20mmCIWSが起動して迎撃を始めて、

更に装甲車の30mm機関砲が射撃を開始した。

地上につけてある機関銃も対空射撃を始めていた。

そんな対空弾幕を通り抜けて降りてきたヘリがおり、

そこから歩兵が降りて攻撃を始めた。

M16を射撃しながら前進してくるのに対してこちらは阻止射撃が応戦していた。

そして、

他の塹壕が突破された。

私が守っている塹壕の隣なのですぐに敵がやって来て、

塹壕内では接近戦になっていた。

相手がナイフでやって来るのに対して、

こちらはビームサーベルなのでほぼ一方的に勝っていた。

銃剣突撃の訓練してなかったのが原因でリーチが足りないのだ。

20mm機関砲で最後のヘリコプターが撃墜されたあたりで敵が自暴自棄になって大発を大量に出してきて突撃を始めた。

海岸に着く前から大発は沈没しており、

残骸は燃えて海に沈んでいき、

死体も一緒に海に消えていった。

たまに岩礁を越えてくる敵もいたが、

対戦車ミサイルで破壊されて沈没した。

そのまま試合終了の警報が鳴って終わった。

 

 次はB組対C組の戦いでC組が攻めである。

私はさっきの攻めの時に戦力出したからもう働きたくない精神が出てきて、

後方で待機している。

戦艦の砲撃で海岸は穴だらけになっているのだが、

砂浜に上陸している部隊は苦戦している。

『デビルズ・ガーデン』と呼ばれる防御陣地に足止めを食らっているからだ。

砂浜に地雷を埋めるのは分かるのだが、

埋めてある量が尋常ではなく、

しかも一箇所につき三個が三段で地雷を埋めていたみたいで、

吹き飛ばしたところに行った兵士が地雷で吹き飛んでいるのが遠くからでも見えた。

今回の作戦のために地雷処理用の戦車用意してあるのだが、

あちらこちらに隠されている対戦車ミサイルと戦車の攻撃で上陸出来ないでいる。

歩兵部隊は弾幕で足止めされて、

装甲車両は次々と破壊されるという状態になっている。

歩兵の中にも勇敢なのがいて、

応戦しているのだが、

M1バズーカでレオパルド1はいくらなんでも無理だ。

BARでMG3は無理だし、

M1ガーランドでG-3はもっと無理がある。

トンプソンについては私が文句を言える立場ではないので言わない。

戦闘ヘリで支援するために準備を進めていたら、

他の軍がすでに出撃させていたが、

一瞬で対空ミサイルに撃墜されていた。

更に対艦ミサイルの発射も始まり、

艦隊にも被害が出始めていた。

「あーこれはまた働かせられる可能性が出てきた」

「流石にそんなに鬼では・・・否定出来ないのが辛い」

「撃って撃って撃ちまくって支援するしかないな」

と艦砲射撃を継続させることに。

無線を傍受して聞いている限りだと、

相手を過小評価していたのが分かる。

(あほくさ)

と誰かから借りた言葉が心に出たがすぐに忘れた。

同盟軍の秘密兵器である艦娘が投入されたのだ。

戦艦クラスが前面に展開して地雷源に向かって砲撃を開始している間に、

航空母艦クラスが後方より艦載機を飛ばして防御陣地を空爆していた。

巡洋艦クラスが凸凹になっている砂浜に上陸してから攻撃を開始して他も続いた。

中型揚陸艦もこれに合わせて上陸を開始してパットン戦車を降ろしていた。

軽装甲のレオパルド1がパットンにやられ始めたのを見て敵が崩壊して旗を奪取することができて終了した。

 

 後半のB組対C組の防衛戦が始まった。

そしてB組は大量のLVTを投入してきた。

これが岩礁だらけの砂浜に対しての答えだったのでニヤニヤ( ・∇・)が止まらなかった。

(よく勉強しているな。A組よりエリートだわ)

と思いもしたが、

(けど甘いね)

とも思ってしまった。

その理由は彼らが示してくれた。

岩礁を突破しようとキャタピラでよじ登った瞬間にM2ブローニングの攻撃で穴だらけになって爆発を起こした。

LVTの投入と同時に歩兵部隊を砂浜まで上げてM2ブローニングによる待ち伏せ攻撃を命じてあり、

それの攻撃である。

(予想通り。初期型タイプだったか。元が民間のだったからな。防弾なんて用意されていなかったんだよ)

それに続く形で他の部隊も砂浜に展開して攻撃を開始し始めた。

普通ならここいらで艦砲射撃が始まって、

砂浜の我が軍も含めて吹き飛ばされている筈なのに始まらないのはその艦隊が忙しいから。

海面から10mの高さを飛んでいた航空機動歩兵の部隊が攻撃を開始して、

それの対応で滅茶苦茶な状態になっているのが理由だ。

対空砲を無反動砲や手榴弾、迫撃砲、蹴り、ライダーキックで破壊しているので対応能力が低下しており、

艦橋がM1トンプソンやビーム小銃等で穴だらけにされて司令官や艦長などが戦死しているのが攻撃が出来ない理由なのである。

頭が潰された艦は何も出来ずにただ『その場にいるだけの存在』でしかないので邪魔なのだ。

LVTによる上陸作戦は失敗終わり、

敵の中型揚陸艦も近付けずにおり、

航空機動歩兵の部隊が去ったあとの艦隊はボロボロになっており、

試合終了まで平和な時が過ぎていった。

 

 保護者同伴でのクラス会議。

お題は『対抗戦の反省会』

私も今回は思うところがあるので言おうかと手を上げた時に、

保護者の一人が手を上げたので黙ることに。

「歩兵が滅茶苦茶弱いな。どういう教育をしたらそんなに弱いんだ」

「えーと、国防予算の関係で開発が間に合わず・・・」

「それで大損失を出したと・・・」

ここで私も一言。

「前の反省会の時に私この事について言いましたよね。それから時間はあったのに開発出来なかったのはおかしいのでは?」

「開発が遅れているんだ。そればかりはどうしようもできない」

「私のところは実戦配備が遅れているが、近日中には配備可能だ」

と言い訳が出てきていたが、

「それは夏休み前には終わらせておくべき話だったのでは?」

と保護者からの痛い一撃で黙る。

「教師が『アメリカの武器は世界最強だから更新しなくても大丈夫大丈夫』と言ったのも理由かと」

とここで教師に爆弾が落とされた。

(そういえばそんな事言っていたな。けど、それって責任転嫁だよな)

と思ってしまった。

「教師も悪いのは分かったが、それで責任転嫁出来ると思うなよ」

と逃げ口を潰していく保護者。

「今後の課題として『歩兵装備の更新』を宿題にして解散としたいと思いますが言いたい事ある人は?」

と教師が無理矢理逃げにかかった。

そして言いたい事があったので手を上げて席から立った。

「・・・○□君、君がやってくれた事を忘れるほど私は寛大な人間ではないんだよ」

「何いっているんだ?俺にはさっぱりなんだけど?」

「先週、私のところで軍事クーデターが起きてね。それは直ぐに終わったんだが、それを仕込んだダラがこのクラスにいるのが分かってな、まさか友人との通商で潜入させた後に同盟領を経由して私のところに来たことが分かった時は驚いたよ。それで線に出てきたのが○□君、君なんだよ」

「そんなことはやっていない!」

「次からはスパイはちゃんと始末することだね。君のところのスパイに自白剤使ってまで吐かせた名前だからね。信用価値が君の言葉より上なんだよ」

「・・・」

自白剤という言葉でほとんどの人が黙った。

罪人にも人権があるので普通は使うことを躊躇されるものなのだが、

それを躊躇せずに使ったことに驚きを隠せていないからだ。

「なので、○□君、君に対して宣戦布告を行う」

これがC組では初のPVP戦になるのであるから全員が驚いた。

「開戦理由はクラス対抗戦が始まる前にクーデターを仕込んで私に多大なる被害を与えようとしたことと、自らの欲望のために多くの人に多大なる損失を与えたことだ」

でもうクラスは大騒ぎになった。

戦争を止めるために説得を始める者や、

援軍や物資について話し合いを始める者、

今の内に自分ところの物資を売り付けに来る者など様々だった。

そしてここで兄から一言。

「かずみ、勝てるのか?」

「恐らくは援軍が彼方に行くと思うからそうなると負けるね。ただ、今の戦力差なら勝てる予定」

「もし援軍ほしいなら早めに言えよ」

「その時は物資自分持ちだよ?」

「!。そういうことな・・・確かに数を増やされればその分不利だな」

で兄は帰っていった。

そして私も帰った。

開戦は明日からなので準備にかかる時だ。




地球温暖化
地球寒冷化
どちらかにしてほしい


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クラスカースト

 夏休み前に『ベル社』を視察していると、
『P-39』の模型を見てある考えが浮かんだのでこれの改修型を開発させて、
『P-63 スーパーコブラ』
という名前で採用した。
37mm機関砲は健在です。


 ○□に宣戦布告した翌日の朝、

教室内はピリピリした空気になっていた。

そんな状態をニヤニヤしながら見ていたのがAとB組の連中で中には賭けまで始める始末。

因みに私が穴になっている。

その理由が私VS○□とその愉快な仲間たちで、

実質は一対五の戦いなのだ。

戦場は私と○□が運営している世界。

異次元の扉を開いており、

繋がっているのだ。

ゲートの設置場所はその世界の主が決めれる。

私は大平洋のミッドウェーとハワイの中間地点を指定。

○□は大西洋のアイスランドから西に100kmの地点を指定した。

恐らくは冬の時期なんで流氷で足止めするつまりらしい。

だが、

忘れていけないのはそのゲートを通らないと此方に来れないということだ。

○□は援軍によって実質五人分の戦力を手に入れたことに喜んでいるようだが、

私も私で準備していることを忘れないように。

勝利条件は「敵の首都を陥落させるか降伏させること」

私が勝てば、

今回の軍事クーデターの件を正式に認めて損害賠償に応じること

○□が勝てば、

名誉毀損として彼に此方で取れた資源二月分を賠償として渡すこと

である。

 

 昼休みに入って、

中庭に置かれている機械にタブレットを差し込んで準備をしていた。

宣戦布告の件は昼飯の時間の時に放送委員が発表したので校内の人はほとんど知っており、

野次馬が出来ている。

○□を応援する人がいれば、

私を応援する人もいる。

中庭にはテレビがあり、

それで見れるし、

タブレットからでも見れるので校内のほとんどの人が見ていると考えたほうが良い。

「今か、今かと視聴者さん達は待っております!」

と実況まで始まった。

「実況を担当いたします、放送委員の  と申します。解説は毎度おなじみの校長に来てもらっております。よろしくお願いします。今回の戦いの見所などはどこに?」

「五人という大軍が敵を捻るところでしょうかね。ただ小林君が何かしらの奇策を使ってくるのは分かっているのでそこも気になるところですね」

とどこそかの野球実況かよと突っ込みながら聞いていた。

「さて、そろそろ試合が始まるようです。お!今始まりのサイレンが鳴りました!試合開始です!」

 

 サイレンが鳴ったと同時に動いたのは○□の方で事前に開拓したルートを通って私の世界に渡ってきた。

ゲートを一番最初に通って出てきたのは駆逐艦で数は十隻であった。

その後方から巡洋艦が続き、

戦艦と空母もやって来た。

その招かれざる来訪者に歓迎の攻撃を始めたのは陸軍ではなく、

海軍でもなく、

空軍でもなく、

宇宙軍であった。

衛星軌道上に展開している攻撃衛星から

『スプライトフォール』

『バルジレーザー』

による攻撃であった。

レーザーというまだやられたことがない攻撃で敵は溶けていった。

「小林選手!早速の攻撃で艦隊を全滅させたぞ!」

と言っていた辺りで衛星が熱量臨界に達したので攻撃が停止した。

その隙をついて敵は第二派を出した。

さっきの十倍の戦力でだ。

これは想定内だった。

「ここで○□選手が攻撃の隙をついて第二派を出してきた!しかもさっきの倍だ!いやそれ以上だ!これに対して小林選手は動じていない!?」

「彼にとって、これも予定通りなんでしょうね。ここからが始まりなんでしょう」

無駄に歳を取ってはいないだけに校長は落ち着いていた。

ゲートから進出した艦隊は輪陣形を組んでゲート付近を防衛していた。

ゲート出口には半月みたいな形で三重の防衛線が用意されており、

レーダーピケット艦も用意されていた。

そのレーダーピケット艦に対して空軍は攻撃を開始した。

ドラケン戦闘機部隊が敵のF-4ファントム防空部隊と交戦中にジェット・天狗が低空飛行でレーダーピケット艦に接近して攻撃を加えて撃沈させたら即離脱するという形で延々とそれを繰り返した。

毎回双方に被害が出ているが、

毎回レーダーピケット艦を沈められている相手の方が被害が大きく、

途中からレーダーピケット艦同士で集団でいることが多くなったので、

その時には空軍による攻撃はされていなかった。

その代わりに巡航ミサイルによる攻撃が始まった。

巡航ミサイルには熱追尾システムがついているので、

対空砲火が激しい艦ほど狙われるという理不尽な使用により、

被害はドンドン大きくなっている。

 

 レーダーピケット艦を潰しているだけなので敵にとってこれは艦隊を攻撃されないことを意味しているのでそれを最大限にして使うようで、

上陸船団の規模も普通では考えられない規模にまで膨れ上がっていた。

ノルマンディー三回分の兵力なので護衛艦隊も大量である。

それなのに更に追加で上陸船団がやって来る。

なのでそろそろ戦闘が近いハワイ諸島から民間人の脱出作戦が開始されていた。

海軍も艦隊を米西海岸に撤退させており、

アリューション諸島のダッチハーバーに展開している艦隊も撤退準備をしていた。

ハワイ諸島に敵の艦隊を捕捉したのは脱出作戦終了から一週間後であった。

ハワイ諸島に配備されていた戦力は全て雲隠れしており、

『ハワイ島』にはいなかった。

水がなければガソリンもなければ食料もない。

司令部として使われていたと思われる建物は無事でその建物に司令部が置かれて、

空母の艦載機も飛行場に展開して延び延びとしていた。

最低でも一週間も船に閉じ込められていたのだからこの反応は当たり前であった。

その日の晩に司令部と飛行場に仕込まれていた爆薬が起爆したことでこの安心も終わってしまったが。

更に攻撃衛星からの攻撃でパールハーバーに停まっていた艦隊も攻撃を受けて損害を出していた。

奇襲攻撃で混乱している艦隊に追い討ちとばかりに登場したのが、

『セイレーン』『パンドラ』『ペルメテウス』の三隻から編成された『潜水母艦』であった。

その三隻からスーパーコブラが発艦しており、

そこから時間差をつけてライオニックによるミサイル攻撃が開始されて終了次第すぐに潜航して艦載機の収容地点に向かった。

スーパーコブラは上空30mを飛行してパールハーバーに到着して手当たり次第に攻撃を始めた。

襲撃自体はほんの二十分であったが、

彼らにとっては長い時間であった。

スーパーコブラが去った後の基地は焼け野原になっていた。

今のコンボみたいな攻撃に実況者が追い付いていなかった。

解説はと言うと、

「いやー、素晴らしいコンボでしたね。攻撃衛星を最近使わなかったのは忘れさせるためでしたか。これで忘れられなくなりましたな。こんなインパクトある攻撃では安心という二文字は信用価値がなくなりましたな」

と上機嫌。

 

 ハワイ諸島で敵の軍団の一つを吹き飛ばすのに成功したが、

それはほとんど意味をなしてはいなかった。

そもそも一対五という戦力差で始まっている戦いであり、

私が一個軍団失う痛さはかなりだが、

敵が一個軍団失う痛さはかゆい位なのだ。

それでも吹き飛ばしたのには別の理由がある。

 

 敵軍はハワイ諸島で受けた打撃からすぐに立ち直って、

西海岸に対して上陸作戦を開始した。

西海岸にてんかいしていた海軍はパナマ運河まで後退しており、

そこからカリブ海に進出して展開する。

それより先には撤退はしない。

西海岸の空軍は全戦力を投入して輸送船団に攻撃を開始した。

ドラケン戦闘機部隊はミサイルとレーザーによる攻撃で敵に先制攻撃をかけながら格闘戦を展開していた。

敵のF-4ファントムはこれに翻弄されて多数が撃墜されており、

敵の防衛線に穴が開いた隙をついてスーパーコブラ隊が突入していく。

輸送船団には複数の防衛艦隊に守られており、

まずは防衛艦隊を叩く方から始まる。

チャフを大量にまかれている状態では対空ミサイルを発射出来ずにいるが、

それでも対空砲は適当に撃ちまくる。

その対空砲に37mm機関砲が命中して爆発するか中がズタズタにされて使用不能になる。

艦橋にも機関砲が撃ち込まれて頭脳が機能停止してその内体も機能停止する。

護衛艦隊に穴を開けてから輸送船団に手を出す。

輸送船に爆弾や機関砲で沈めていき、

時間が経つとすぐに引き揚げていく。

これを永遠と続けられていると敵も辟易してくるみたいだが、

それでも続ける。

流石に400機あったスーパーコブラが半分に減った辺りでこの作戦も中止した。

その頃になると敵の第一陣輸送船団の1/4にあたる約300隻を撃沈または大破、自沈処分されていた。

そんな状態でもやって来るのだから凄いわ。

「すごい!すごい物量です!」

と実況者は叫んでいるが、

解説は黙っている。

もし私なら同じこと考えているよ解説さんよ。

 

 シアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコに上陸した部隊を待っていたのは要塞だった。

北米軍管区中央方面軍(旧アメリカ合衆国軍)は防備に力を入れており、

特に西海岸の主要都市には要塞が建てられていた。

特にサンフランシスコの要塞は

『16インチ沿岸砲』を装備しており、

上陸した部隊の頭上に降ってくる砲弾で半径10mのクレーターを作っていた。

市街地に建築されている対空塔は地上にも攻撃が出来るようになっており、

接近してきているパットン戦車やM60を破壊して侵攻を止めていた。

対空用レーザーが実装されたことで対空能力はより強力になっており、

通常の戦闘機では歯が立たない状態だ。

だがその西海岸の防衛線も長く持つはずがなく、

一週間が限界であり、

残存兵力も順次撤退を始めた。

 

 「敵をロッキー山脈の防衛線まで引き付けろ!そこで一気に叩く!」

という命令の元で行動している軍は乱れることなく撤退を続けていた。

複数箇所に作られている防衛拠点で敵を足止めして部隊の撤退を確認したら拠点の部隊も煙幕を張って退くという戦術で退いていた。

その拠点には置き土産が用意されていた。

ある時は隠し部屋から夜襲部隊が出てきてビームサーベルの餌食になったり、

ある時は爆弾が仕掛けられており夜に起爆して下敷きになったり、

ある時は『このはしわたるべからず』と書かれた看板を見て橋に戦車を渡したら途中で崩れて壊れたり、

ある時は煙が出て大騒動になったらただの煙幕だったり、

ある時は石油ストーブの中に砂糖が混ぜられていたり、

ある時は何もなかったり、

と様々な置き土産が用意されていた。

ロッキー山脈の防衛線に敵が到着した時には精神と心はボロボロになっていた。

更にそのロッキー山脈に来たのが一月だったので猛吹雪の中の戦闘となった。 ロッキー山脈には戦車が通ることが出来る道や偵察部隊に探させることで戦車が通ることが可能な獣道等が複数存在している。

そのような所を通られると困るのだが、

今は冬で雪でルートが潰されていたりしてそこまで考える必要がないのだ。

一方の普通に通れる道は山岳師団によって閉鎖されている。

戦車を先頭にしてやって来た敵軍はプラズマカッターによる攻撃で戦車が破壊されたと同時に迫撃砲の攻撃で後退するというのを繰り返していた。

ロッキー山脈の防衛線で徹底抗戦されると敵軍は今まで以上の被害を覚悟しないといけなかった。

その間に北米軍管区はとある作戦を実施していた。

 

 カナダとメキシコにいた軍はロッキー山脈で苦戦している敵軍を包囲するために進撃を開始した。

敵軍は挟み撃ちされることが分かり、

すぐに撤退を開始したが、

ロッキー山脈の防衛線から連日連夜にわたる砲撃で思う通りに行うことが出来ずにいた。

その頃になって空軍による夜間爆撃も開始して撤退を行うことが困難になってきた。

そんな状態で無理矢理始まった撤退作戦は混乱しており、

ほぼ敗走に近かった。

敵軍は西海岸の全軍をサンフランシスコに集結させた。

我が軍はサンフランシスコを半包囲態勢をとって待機していた。

この頃になると敵軍で物資が不足し始めてきた。

それに対応するために大規模な輸送船団による物資輸送作戦が開始された。

その船団はハワイ近海で全滅したが。

輸送船団が来るのは先にあっちの世界に行っている新型潜水艦と仮装巡洋艦の諜報活動で分かっており、

輸送船団が通ると思われる地点手前に潜水艦を配備して来るのを待つだけだった。

ルートが分かるとあとはそこに向かって艦隊を走らせて波状攻撃を加えていくだけだった。

昼間は戦艦と巡洋艦の攻撃で、

夜間は潜水艦と駆逐艦の攻撃でだ。

今回で一番驚いたのは護衛がいなかったことだ。

なので輸送船の一部は鹵獲していた。

 

 輸送船団を全滅されたことで敵軍は飢えていた。

そこに連日連夜行われる砲撃と爆撃で精神がだいぶ削れたところを見計らって全面攻勢に出た。

先頭はアポカリプス・タンクが進み、

その後方から装甲歩兵が続いた。

BTR-70も同行している。

アポカリプス・タンクに105mm砲が効かないことで動揺しているところに125mmを撃たれて敵軍の防衛線も一瞬で消えて市街地戦になった。

ビルのあちらこちらから受けている攻撃はBTR-70の攻撃で事前に止められており、

曲がり角などの待ち伏せは装甲歩兵が対応するといった形でやっており、

敵軍はどんどん海に後退していった。

そして敵軍は海に落ちていった。

降伏もせずに次々と死んでいった。

結局、

この戦いで敵軍はプレイヤー一人分の戦力を失う結果になったが、

降伏はしなかった。

 

 敵軍が海に落ちて自害するという意味不明な最後を遂げてイライラした感情を隠さずに艦隊の再編成をしていた。

どこに首都を置いているのなんか分かるわけがないので片っ端から占領していく作戦をとることにしているので敵は災難でしかない。

ゲートを一番に越えたのは潜水艦で周囲の安全を確認してから艦隊が進出した。

寒い上に流氷があるというふざけるなと言いたくなる環境なんだが、

今は通じない。

敵も艦隊を捕捉できておらず、

右往左往していた。

そうこの艦隊は全部潜水艦で編成されているのだ。

 

通常型潜水艦 20隻

潜水空母   10隻

潜水型輸送艦 10隻

砲撃型潜水艦 10隻

 

の計50隻という変態艦隊。

『紺○の○隊』を読んでいて思い付いたのだから達が悪い。

更に動力が『核融合炉』なのでもっと達が悪い。

その艦隊を捕捉できないまま、

最初に攻撃されたのはパナマ運河であった。

パナマ運河はアメリカ大陸の西と東を結ぶ航路の重要地点だけに出した損害も大きかった。

まさか潜水艦から艦載機が発進して運河関係の物をほとんど壊した上に輸送船を破壊して栓にしたので修理には莫大な費用がかかることになった。

次に破壊されたのはパールハーバーで燃料基地を破壊されて太平洋艦隊が動けなくなり、

そこにダッチハーバーの完全破壊によって太平洋での覇権はほぼ消滅した。

そこに今度はスエズ運河が破壊されたという報告が入ってきた。

スエズ運河が破壊されたことで地中海と太平洋を結ぶ航路が潰されて石油の輸送航路が潰された。

解説は意図が分かっているようでニヤニヤ顔( ・∇・)になっていた。

そうこうしている内に被害報告などの通信が何処に言っていたのか分かってきた。

その場所は『ワシントンDC』だった。

つまり、

今までの攻撃は何処に首都があるのかを探すための行動で、

通信の内容は解析しながら次の攻撃を行えばよかったので仕事は楽だった。

ワシントンDCに近い海岸に航空機動歩兵部隊を降ろしてから低空飛行でホワイトハウスに攻撃を仕掛けて大統領捕まえて無理矢理無条件降伏印書にサインさせるだけだった。

ホワイトハウスで一個歩兵師団と戦うことになったのは想定の範囲外だったが、

簡単に倒せるのはどうかと思う。

相変わらずガーランドとトンプソンで頑張っているし。

 

 降伏印書にサインしたことで降伏したことになったので我が軍が勝利したが○□は納得していない様子。

「見えない艦隊を使うなんて卑怯だぞ!」

「潜水艦が隠れないのはおかしいだろ」

「チートみたいな兵器使いやがって」

「ワークショップにも出して販売してたが買わなかった方が悪い。それにお前の歩兵は石器時代並だ」

「輸送船団の位置がなんで分かった!?」

「暗号文使えよ」

「首都が分かったのはバグかなにか使ったのか」

「通信文を地道に解析した結果」

とずーっとギャーギャー言っていたが無視した。

元々こいつの狙いがスクールカーストで上位に入りたかったがために行ったことなので救いようがない馬鹿なのだ。

そもそもA組みたいにカーストがあんなにはっきりしているところが珍しいことに気づけよ。

実はA組はクラス対抗戦の時に下位の生徒の軍を下にしていたのだ。

だからなんの躊躇もなく毒ガスやらナパームやら落とせたのだ。

「奴隷には何をしてもよいんだ」

という腐った精神の元で行動しているから。

それを見た○□らも焦ったんだろうな。

本当なら夏休み前に出来るはずだったのに私が阻止してしまったから。

春のクラス対抗戦で鮮やかに勝ってカースト上位に

負けても他人のせいにしてカースト上位に

という考えが崩されたんだからね。

まあこれで当面は平和でいいわ。

と思っていたのが昨日だった。

C組でとある問題によって危機的状態になっていた。




一回データが全ロストして心が折れたので
前書きが適当になってしまった。
許して。


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C組の危機

 前回の対人戦が終わった後、
C組はある意味では平和だった。
その一方で悪さをしていた奴がいた。


 C組で○□を中心にして凹みたいに机を囲んで会議をしていた。

「・・・何か言うことは?」

「すんませんでした!」

「すんませんで終わる話かあほんだら!」

「落ち着け」

「落ち着く問題か!」

といってクラス全員が唸っている。

 

 そもそもの始まりは前回の対人戦で負けた○□が復讐戦を始めるために軍拡を始めると同時に新しいMODを探していた。

ただ今までみたいに影響力が弱いMODだと対抗出来ないので、

影響力の強いMODを探していたところ、

「マブラヴ」というMODを見つけたらしくそれを入れたのだ。

その結果は分かる人は分かるように『BETA』と呼ばれる生命体に地球を占領されて続行不能になったのだ。

それを見て何かを思い付いたらしく、

BETAの巣をプレゼント箱に入れて、

私宛のプレゼントとして送ってきたのだ。

そして開けたら中からブワっと出てきて現在、

アイルランドがBETAに占領されている。

大ブリテン島にいる軍はレーザーによる攻撃で空軍が役に立たない。

陸軍の戦車で対応出来ているのだが、

食われて破壊されている。

歩兵部隊が主力になって防衛しており、

上陸はされていないがいつまでもつか分からない状態だ。

 

 「これが私の現段階の状態です」

で私の説明は終わって隣の席の人が説明を開始した。

そうこれの問題はプレゼントがクラス全体に流れたことだ。

バグかまたは意図的なのは分からないが、

二十七人ほぼ全員がBETAによる攻撃で大陸一個失っているのだ。

私や他二人はまだ島一つなのでマシなほうなのだ。

人類が対抗するために作った『戦術機』というチート兵器は○□の世界で完全に消滅しているのでデータがないので作れないのだ。

「BETAを一回他の世界に跳ばすのは?」

「同じこと考えていた」

「無理だな。あれは一時のものですぐに帰ってくる」

「となると倒すしかないのか」

「一回他の世界に跳ばしてから核爆弾で一掃するのは?」

「その予算は誰が払うんだ?」

「○□に・・・無理だな」

「そのプレゼントも意図的だとしか思えないのは私だけか?」

「同じ意見だよ。全くなんてことを・・・」

「全員のを一回他の世界に跳ばしてから全戦力を投入して倒すしかないな」

「核使ったほうがまだ資源と人材の・・・」

「完全に消滅させないと復活する危険があるし、プレゼントの中身の『巣』は内部からでしか破壊不可能みたいなのでな」

「○□ユルスマジ!ジヒハナイ!」

「慈悲与えられるほどのことやってないしな」

「たしかに」

「殺すか?」

「生き地獄のほうが良いよ」

「賛成だな」

「そんなあほのことよりも早く倒しにいかないと」

で結局全戦力を投入することになった。

 

 全戦力を投入されて困るのが実は私で、

各地域を軍管区として分離して内政を行っており、

全軍が動くと内政が機能しなくなるのだ。

そこら辺は担任が気を効かせたらしく一時停止状態にしてくれたので解決した。

別の世界に到着したBETAは『巣』ごと移されたので一匹も取り逃がしていない状態である。

○□のところのまで相手をしているほどの余裕はないので○□のとこ以外の二十六人分のBETA総数二十七億五千万匹に対して、

私の全戦力(北米、南米、西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、北アフリカ、南アフリカ、東アジア、東南アジア、ロシア、インド、中東から)一億三千万に二十五人計二億五千万で合わせて

三億八千万人である。

 

二十七億五千万匹

VS

三億八千万人

 

という数では勝てない戦いに悪い話が続く。

場所が平原で数の暴力が生かされやすいのだ。

更に敵の対空レーザーで空軍が使えず、

海軍は海がないわ湖がないわで支援はなし。

戦術機というチート兵器はなし。

あるのは通常兵器のみ。

と悲観な内容を並べるとキリがないので割愛。

全員の暗い表情が更に暗くなっていた。

私も暗い顔したいが勝てるのでしないことにしている。

 

 地球防衛軍とマブラヴで似ているところがあるので今回もその戦法を行っている。

 

・敵は近接戦闘が主体でα型みたいに射撃能力を有していない

・レーザー攻撃では地上目標を完全に破壊できない

・真社会性生命体のため、頭脳をやられると弱い

・戦術レベルでも頭が悪い

 

ということが今までより楽な点だ。

巣が転送された場所は他人の転送先と違って周囲が海の島で反対岸まで10km離れている。

確かに『巣』は破壊不可能であるがそれはあくまで『核』が前提である。

こちらには『波動粒子砲』があるのでそれをぶつけるだけの話。

流石に一発程度では破壊できるわけがないので撃ちまくる。

敵も大慌てで地面掘って攻めてくるが、

顔を出したら敵のド真ん中に出てきたのでそこを叩く簡単な仕事になった。

海で囲んでもこうやってくるのは想定内。

数の暴力が役に立たないようにワザと穴を掘らせた。

戦力の逐次投入を相手に強いらせる。

橋頭保みたいのを確保している敵側としてはそこを使うという基本方針から抜け出せずにいる。

二十七人分の脳みそが揃ってもその程度の知能なのは私との闘いが小事だと思われているから。

ラッキーな話なのでそれを最大限に利用する。

考えてもらうと分かるがこいつらの頭脳が敵の脅威査定で基準にしているのは軍事力ではなくてテストの点数なのだ。

成績が学年で中の下である私は脅威には感じないらしい。

素晴らしい世界だと思わずにはいられない。

 

  二十発近く波動粒子砲を撃ち込まれた巣は爆発と共に崩壊した。

その時に島にいた残党を処理して次の目標の進んだ。

隣にいる軍も駆け付けたときには包囲殲滅仕掛けていた。

なのでロケットによる攻撃で倒してから巣に乗り込んで破壊して隣に行く。

隣の目標に行くを繰り返していた。

それを十回続けたあたりで補充を行っていた間に悲報が飛んできた。

「遂に戦線に穴が開いたか」

「これで前だけではなく、横を気を付ける必要が出てきたか」

「これは補給を早めないといけないな」

「私は大軍だからまだかかる」

「そうか・・・なら俺は待つ」

「おいおいどうしてだ団長?」

「一緒のほうが生き残れそうだから」

「良い事ないのに・・・」

「少なくとも今日は生きている」

「残りたいのは残るのが良いかもな」

といって結局全員残っている。

補給状態をおにぎり食べる以外やることがないのが辛い。

各地から来る救援要請の連絡を無視しないといけないのでそれも辛いところだ。

やっと補給が終わり、

連合全軍が出動したときには十箇所がやられており、

敗残兵を収容しながら進んでいた。

私の軍の装備を渡して装備を進めていた。

部隊を配置して待ち伏せていたらやってきた。

大軍の暴力に対抗する手段として空軍が発進した。

レーザーは一発も飛んでくることなく爆撃が完了して敵味方双方が驚いていた。

秘密兵器の一つである『ナノマシーン』を事前に散布しながら戦っており、

レーザーを撃った相手に撃ち返すという『聖なるバリアミラーフォース』ばりのふざけたのを使ったのだ。

今では大陸全土に散布されており、

対空を気にする必要のない空軍は全力出撃していた。

要塞級みたいにでかいのがでてきたが、

フーリガン砲による集中攻撃でお釈迦してスーパーコブラの近接航空支援に出動しており、

戦いではなく虐殺になっていた。

レーザーが使えないは死を意味しているが数の暴力で突破しようとしてくる。

 

 待ち伏せしてくる場所に突入してくるあたり自暴自棄になっているようだ。

その彼らに立ち向かうのは

 

陸上戦艦『タイタン』     72隻

コンバットフレーム『ニクス』 210機

イプシロン自走レールガン   105機

EMC              10機

 

が中核戦力として展開していた。

敵軍は正面に展開している軍団を徹底的に潰すために全軍を投入してきた。

焦りが見えてきているが、

こちらは余裕をもっている。

それが勝敗を分けるということを知らないのは誕生してから日が浅い証拠だ。

経験の差ということだ。

その敵が血眼になっている我々が囮だと気づかないのがその理由だ。

 

 

みたいな地形の開いてるところから攻めているが、

その周りから出てきた歩兵とブラッドレー戦闘車が戦力の騎兵軍団に半包囲を敷かれているのに退かないのも問題だ。

そしてがら空きになっている巣に向かうのが他の連合軍である。

タイタンが前進を始めて、

それに合わせて前面の軍は後退を始めた。

その隙を突いて突撃をしようとしていたが、

タイタンが阻止して失敗に終わって腹いせの如くにタイタンに攻撃してきた。

タイタンには近接用グレネードランチャーがあり、

それで応戦していたが全てをさばけるわけがなく、

装甲もドンドン削られていき、

操縦席を見たあたりで敵も気付いた。

『無人操縦装置』が搭載されていることに。

その直後に核爆弾が爆発して敵侵攻軍の8割を削った。

残りの残党も軍による掃討作戦で全滅させた。

その間にがら空きの巣に突撃した連合軍の上空支援をしていた航空機動歩兵の軍団が巣に突入して破壊しながら次へ次へとやっている内に終わったという報告を受けて席に座った瞬間に終わりを告げる歓声があがった。

これが休日登校でなかったら隣のクラスどころか上の二年生から文句来ているほどの声だった。

 

 こんなMOD作った奴を友達に電話して特定もらって、

その家に電話した。

「かくかくしかしか・・・なんですけど説明をお願いしたい」

「君に答える義むはn・・・」

「答えなかった場合は捜令状持った怖くて厳つい兄さん達がハンマー持って突撃隣の晩御飯ヤりにいくよ」

「そのMODは高校生向けに作ったのであって中学生には使えないものだ。それに他人に被害がいかないように対策されていて、プレゼントなんて絶対無理だ。毎年試験しているから間違いない」

「どうも」

なのでまた友達に電話をして調べてもらうことにした。

それから一週間後の教室は重い空気に包まれていた。

私が作った報告書(実際は姉さんに頼んだ)を読んでいたからだ。

「自作MODとはよく考えたものだ。しかも作ったのが親戚で働いている技師のだから完成度が高いな。その技師の親が君を可愛がって息子を可愛がらないのはおかしいがね。そうとは思わないかね○□君?」

「引きこもりのデブだからなあいつ」

「家を出なくても仕事が出来るなんて良い時代だね」

「作ったのはあいつだから俺には罪がないし、しかも俺自身が被害を・・・」

「嘘言うな。一人も死んでない癖に。証拠もあるし証人もいるんだよ」

「!? まさかあのデブが」

「正解」

「あいつ覚えていろよ」

「彼の両親は今留置所の中だよ。彼の給料を強奪して使っていたのが分かったのと年金をだまして多く取っていたたのと詐欺やっていたことのハットトリックでだがね」

「・・・」

「そして今度は君だよ」

「!?」

「自作MODは違法だからね。中学生でもアウトなんだよ。刑務所には入らないから前歴はなしだから問題ない。施設へいってらっしゃい」

でそのあと来た警察官に連れられて警察署にいった。

ま、その後すぐに保釈金が払われて釈放で、

裁判でも罰金刑で終わったがすぐに転校していった。

 

 サイ○リアで私はある人物と話していた。

「今回の件はありがとう」

「いや気にするな。ここの奢れば忘れる」

「彼はそのあとどうなった?」

「彼は軟禁されていたことが分かって病気でもないし、障害もなかったから普通に退院して生活しているさ」

「公式では?」

「病死した。軟禁が原因のな。親の罪は物凄く重くなった」

「同情できないほどの悪党だったからね」

「○□はどこか知らない島の学校で生活か・・・そこに流された家族が可哀想だな」

「仕方ないことだ・・・それよりこのミラノ風ドリア旨いな」

「それはよかった」

「来てよかったよ・・・そうそう言わないといけないことが・・・」

「嫌な予感」

「君、全国大会出場おめでとう」

「え?」

「愛知県代表だ」

「そうならないように成績を・・・」

「君んとこの校長からの推薦と夏のスクープが推薦委員が覚えていた」

「チッ」

「正式発表は十一月だ。じゃあ!」

といってその男が席を立つと周りの家族やカップルが立って一緒に帰っていった。

あれ全員が護衛だから笑えない。

その護衛分も払おうとレジに行くと

「あなたのことは知らないが護れと言われた」

と店員に言われて支払い済を伝えられて店を出た。

相変わらず恐ろしい男だと再認識させられる『友達』の一人であった。




そろそろ
武器が覚えられなくなってきた。
弓使いたい弓使いたい
ハッ!!


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現在の軍並びに兵器(1970年代)

真面目に忘れそうなので書留程度ではあるが書いておかないと。


 ー軍ー

 

陸軍

海軍

空軍

が主力で各軍管区に別れている。

 

・北米軍管区     1000万人

・南米軍管区     1000万人

・西ヨーロッパ軍管区 1000万人

・東ヨーロッパ軍管区 1000万人

・北アフリカ軍管区  1000万人

・南アフリカ軍管区  1000万人

・東アジア軍管区   2000万人

・東南アジア軍管区  1000万人

・オセアニア軍管区  1000万人

・中央アジア軍管区  1000万人

・インド軍管区    1000万人

・ロシア軍管区    1000万人

 

の計1億3000万人が所属している。

なお、

首都であるモスクワを抱えているロシア軍管区には

 

空挺軍

海兵隊

戦略ロケット軍

戦略宇宙軍

 

が別に存在している。

 

各軍管区の壁を超えて存在しているのが『防空軍』であり、

各軍管区の司令部所在都市等に配備されている

対空塔

の使用、管理、警備を担当している。

 

それら軍隊とは別で総統直下の軍として

『親衛師団』

が存在している。

任務は多種多様なのを行っている。

恐らくこのシリーズで『チート級』に属する存在の一つになる。

 

 ー兵器ー

・陸軍編

 歩兵

  ・ビーム小銃

   装弾数  150発

   毎分   550発

   重量   4.5kg

   有効射程 450m

    軍の主力小銃で生産数は既に一億を突破している。これの存在により『分隊支援火器』が必要ないのと反動がほとんどないので使いやすい。バッテリー式だが小型化に成功していることで持ち運びが楽になっている。3点バースト射撃に切り替えると戦闘機を落とせるほどの威力に強化される。

 

  ・プラズマカッター

   装弾数  10発

   毎分   60発

   重量   15kg

   有効射程 300m

    対戦車火器。戦車の装甲を溶かして切ることからの命名。反動が大きいが歩兵でも普通に担げるくらいの反動なので問題なし。家の中でも使えるのが強み。

 

  ・M2カールグスタフ

   実際に存在している兵器につき性能は省略する。

    プラズマカッターは建物が壊せないのが問題になっておりそれの解決策として採用されている。無反動砲なので屋内では使用禁止されている。

 

  ・57mm無反動砲

   装弾数  1発

   重量   21kg

   有効射程 150m

    サイドアームに搭載して運用することを目的に開発された兵器なのだが、普通に担いで使えるので一部の部隊で使用されている。反動がかなり小さいことが気に入られている理由の一つになっている。

 

  ・M2ブローニング重機関銃

   存在している兵器につき性能は省略

    装甲歩兵並びに支援火器として採用されている兵器である。特に怪物や謎の生命体との戦いで威力を発揮している。

 

  ・M870

   説明は省略する。

    市街地戦やジャングル等の接近戦にやりやすい環境で使うことを前提に配備されている。怪物退治の際には貫通弾やスラグ弾を使用することで力を発揮していた。

 

  ・レーザーライフル

   装弾数  50発

   毎分   200発

   重量   5kg

   有効射程 600m

    マークスマンライフルとして採用された武器で単発onlyであるのが特徴。四倍率スコープが標準装備されている。

 

  ・対物ライフル

   性能は省略(バレットM-82)

    12.7×99弾を使うライフルで狙撃部隊を中心に配備されている。軽装甲車両にも対応出来るので即応部隊の中には対戦車火器の代わりに持っていく変態もいる。ヘリ落としで有名になっている。

 

  ・SIG-226

   性能は省略

    壊れにくい構造、ポピュラーな9mmパラと良いこと尽くしの一品。警察などの法執行機関も採用している。命中精度が良いのも理由の一つ。

 

  ・MP-5

   性能は省略

    云わずも知れた名銃。市街地戦や特殊部隊向けに調達中。

 

  ・M1トンプソン

   性能は省略

    敵から鹵獲した武器で近距離での火力などを評価されて改造して使っている兵器。徹甲弾しか使えないがそれでも威力はあるので問題にはなっていない。装甲歩兵、航空機動歩兵、警備部隊に配備されている。

 

  ・M203

   性能は省略

    グレネードランチャーを小銃に搭載出来たら強くね?とある兵士の一言で開発された兵器。正確には提案書として出されたのをアメリカが蹴ってソ連が拾った感じである。

 

  ・ビームサーベル

   柄      12cm

   刃長     1~80cm

   連続使用時間 72時間

    ラ○トセ○バーみたいにビームを弾けないから注意。過去にそれをやって死んだ奴がいるので。片刃式なので扱いにくいという文句もきたが無視されている。缶切りから鋸、ワイヤーカッター、対戦車刀など様々な使われ方をしている。過去に改造したのでシャーマンを斬ったアホがいる。因みにオーバーヒートして爆発して本人死亡というオチがついた。

 

  ・60mm迫撃砲

   重量   8.2kg

   最大射程 3000m

    歩兵で使われている。両手で持って撃てる(安全に使えるのは航空機動歩兵のみだが)ので使っているようだが、何発か撃つと複雑骨折するので注意。対戦車火器に使うやつもいる。中隊の火力支援用。

 

 軍用車両

  ・ティーゲル

   性能は省略

    雪道や山道などで使いやすいのをくれ!とダダこねたら出来たジープやハンビーの立場にある車両。『アベンジャーシステム』(開発中)を搭載出来るようになっている。そこいらはハンビーから引き継いだ点である。

 

  ・M2ブラッドレー歩兵戦闘車

   性能は省略

   武装

   30mm機関砲

   対戦車ミサイル(TOW)

   ビーム小銃

    装甲車がほしいと思って開発を要請したら回答書の中で優秀だったので採用された。30mmは対空も出来るようにという点で採用されている。今のところヘリの撃墜数はあるので間違いではなかった。何処かの失敗を学んで作られている。

 

  ・BTR-70

   性能は省略

   武装

   30mm機関砲

   対戦車ミサイル

   又は

   12.7mm機関銃

   又は

   ビーム小銃

    人員輸送が可能な水陸両用装甲車で市街地では野戦司令部としても使えるなど様々なバリエーションと装備が用意されている。燃料タンクがないので不便な問題の幾つかは解決済。

 

  ・ブラッガー

   105mmライフル砲

   ビーム小銃

    四人乗り戦車でエイリアンの攻撃に耐えれる装甲と火力を持っている。砲の換装が簡単に出来るのでしばらくは改良のみ。

 

  ・アポカリプスタンク

   125mm砲 二門

   マグネットビーム

    配備されてから20年経過するのにまだ現役で使える『チート兵器』自動治癒能力が恐ろしい。

 

  ・ツナミタンク

   88mm砲

   ナノシールド

    水陸両用戦車で海兵隊所属。前大戦でBETAのレーザー反射の大犯人。歩兵に弱い問題は歩兵と行動で解決させている。

 

  ・タイタンmk.Ⅱ

   36cmビームキャノン

   76.2mm速射砲 二基

12.7mm機銃

   M203型近接防御システム

    以前のタイタンの欠点を除くために建造された陸上戦艦。核融合炉で機動しているため水が必要。六人乗り。

 

  ・コンバットフレーム ニクス

   30mm機関砲    二基

   マイクロミサイル 二基

    人型ロボットの兵器『戦術機』と言った人間は前線送り。改良型は大分と先の話。対空兵器や怪物で役に立ったのでしばらくはいる。

 

  ・イプシロンレールガン

   105mmレールガン

   12.7mm機銃 二基

    決戦兵器として温存されている兵器だったが遂に実戦配備された。対超巨大生物用。毎分6発発射可能。

 

  ・自走式波動砲

   波動粒子砲

    マザーシップを撃墜した犯人。今度は巣を破壊した犯人に。自走できるようにしたため威力はおさえられているがそれでも強い。各軍管区の司令部直下でのみ配備。

 

  ・ウラル-4320

   性能は省略

    物資輸送から自走対空砲、ミサイル発射台、ロケット弾発射台と様々な仕事をこなす縁の下の力持ち。テストでは雪道でも問題はなかった。

 

  ・120mm自走迫撃砲ノーナ

   性能は変わらないが車体がBTR-70を使用

    師団砲兵として各師団に配備されている。直接狙って破壊も出来るので重宝されている。

 

  ・152mm自走榴弾砲アカーツィヤ

   性能は省略

    軍団に配備されている兵器。徹甲弾も撃てるので対艦戦闘に投入された経歴持ち。効果については聞いてはならない。

 

  ・ネグリング自走ロケット砲

   十連装ロケット発射台

    誘導能力は対空性能でも発揮されており、ロケット師団だけではなく、対空部隊にも配備されている。

 

  ・76mm自走速射砲

    対空砲。時代遅れでも配備される対空砲。安価なのとミサイル落とせるのでそこを評価されている。対艦部隊にも配備されている。

 

・空軍編

 

 戦闘機

  ・ドラケン型戦闘機

   30mm機関砲

   レーザー砲

   ミサイル

    エンジンが改造されたドラケン。航続距離が従来より伸びている。

 

 攻撃機

  ・ジェット天狗

   ビーム速射砲 二門

   爆装     1t

    変形する攻撃機。未だに現役なのは対艦戦闘にも使えるからと言われても最近の出番が少ないことに不満の様子。

 

  ・スーパーコブラ

   37mm機関砲

   ビーム速射砲 四門

   ロケット弾  八発

    P-39エアラコブラを魔改造した機体。「安くて簡単に使える機体」という問題の答え。熱源対策で赤外線にロックされない。元が戦闘機なのでヘリも落とせる。潜水母艦の艦載機としても使われている。

 

  ・Tu-22M

   対艦ミサイル

   核兵器

   レーザー

   爆装 12t

    対艦ミサイル飽和攻撃というドクトリンに使えるように改造された爆撃機。レーザー搭載可能にするためにエンジン換装を行っている。

 

  ・二式大艇

   対潜爆雷

   30mm機銃 十門

    哨戒機として未だに現役の機体。優秀だからしょうがないね。30mmは自衛用なのに対地支援用に使われていたり、海賊ようにも使われている。民間使用もある。

 

  ・An-22

   積載量 40~80t

    輸送機。戦車を空挺降下させれるのが特徴。ガンシップにはなれなかった。空中管制機に採用された。

 

  ・ガンシップ

   120mm砲

105mm速射砲  二基

30mmガトリング 二基

 AC-130の後継で開発された機体。一から開発されたわけではなく、『ハービンジャーガンシップ』が元ネタ。なので120mm砲が機首にある。残りは左右に搭載。

 

  ・Mi-8

    人員輸送を目的に作られた機体。安く飛べるのは正義。オウムも購入したので有名。ちなみに今は朝日新聞にあるらしい。

 

  ・ツインブレード

   12.7mm機関銃

    戦車どころか戦艦運べる化物。ロケットポットを搭載して対地攻撃できたが今では弾数の関係で無理。

 

  ・ストライカーVX・チョッパーVX

   三連装ミサイル

    弾数無限の攻撃ヘリ。ナノマシーンの力ってスゲー!着陸すると対空ミサイルになる。二足歩行できるのスゲー!

 

・海軍編

 

  ・改大和級戦艦

   40cm三連装ビームキャノン 四基十二門

   15.2cm連装両用砲     六基十二門

   プラズマレーザー     六基

   30mmガトリング      八基

    モンタナみたいな門数になっているが、改大和級がモデルの戦艦。北海やバルト海などの寒い地方にも行くので暖房も搭載された。有り余るエネルギーをレーザーに転用した初の艦。ナノシールドで修復できるチート搭載。

 

  ・キーロフ級巡洋艦

   15.2cm連装両用砲  二基四門

   四連装対艦ミサイル  二基

   八連装対空ミサイル

   76.2mm両用砲    四基八門

   30mmガトリング   六基

    最上型が元になっている。航空機動歩兵を搭載すること前提で作られている。

 

  ・響級駆逐艦

   20cm艦首ビームキャノン(固定)

   12.7cm連装両用砲 二基四門

   四連装対艦ミサイル 二基

   八連装対空ミサイル 

   八連装アスロック

   対潜迫撃砲       

   30mmガトリング   四基

    しらね型護衛艦が元になっているが重武装化されているので別物になっている。波動砲みたいに目立つと困るのでそうならないようにしてあるが威力は御墨付き。軽巡洋艦を目指してつくっていた時期もあった。

 

  ・松級フリゲート艦

   12.7cm連装両用砲

   四連装対艦ミサイル 二基

   八連装アスロック

   対潜迫撃砲

   30mmガトリング   二基

    あぶくま型護衛艦が元になっている。駆逐艦並みに小さくされている。

 

  ・フリーダム級コルベット艦

   76.2mm連装両用砲

   八連装対戦車ミサイル

   30mmガトリング    二基

   12.7mm機関銃     四基

   対潜迫撃砲

    沿岸警備、機雷掃海、上陸阻止、など様々な戦闘に使えるように作られた艦。カスピ海にも配備されている。漁業も仕事の一つ。

 

  ・タイフーン級潜水艦

   基本装備

   30mmガトリング  二基

   四連装ミサイル  二基(VLS)

   バリエーション 一

   61cm六連装誘導酸素魚雷

   バリエーション 二

   76.2mm単装速射砲

   バリエーション 三

   輸送型 72名搭乗可能

    潜水艦に対艦型、砲撃型、輸送型の三つを作った変態は私(筆者)です。紺○の○隊を読んで思い付いた辺りで察してほしい。

 

  ・セイレーン級潜水母艦

   五十連装対艦ミサイル

   艦載機 三十機

   30mmガトリング 四基

    セイレーン、パンドラ、ペルメテウスといって通じた貴方はEDF隊員と信じたい(願望)。空母が潜水するとしか言えない。ミサイルは対地支援が主なんで自分の身が守れない。

 

・その他

 

  ・航空機動歩兵

   ビーム小銃

   ビームサーベル

   57mm無反動砲

   60mm迫撃砲

   手榴弾

   M1トンプソン

   対物ライフル

   四連装マイクロミサイル

    空飛ぶ歩兵。元は『ロケットエンジェル』。平安時代の武士みたいな格好になっている。現在は親衛師団、海軍航空隊、空挺軍に配備されている。因みに赤外線ではロックオン出来ず、テレビ誘導やレーザー誘導では速度に対応出来ずでミサイルが効かない。そのくせファントムⅡも破壊出来るので敵の目の上のタンコブ的存在に。サイドアームがあるのでそこに盾やビーム小銃、無反動砲、迫撃砲が搭載可能。ビームサーベルは出来なかった残念。

 

  ・装甲歩兵

   M2ブローニング重機関銃

   30mmキャノン

   盾

   M1トンプソン

    スケルトンアーマーの力で兵士を楽させたいということで民間で使われていたのを改造して採用された。装甲は12.7mmも耐えれる優れ物。それを着て戦うのが装甲歩兵。サイドアームが採用されておりビーム小銃を多数搭載して対空射撃を行うやつもいる。それでアパッチ落とすから恐ろしい。スピアと呼ばれる武器もあるが少数のみで『グリム・リーパー隊』専用。

 

  ・対空塔

   12.7cm連装両用砲

   7.62cm連装両用砲  四基八門

   八連装対空ミサイル  二基

   30mmガトリング   四基

   ※12.7cm砲は後日『レールガン』に喚装される。

    各都市(人口300万超え)に配備されている防空兵器。要塞としての機能もある。防空軍管轄。

 

  ・ZSU-30-2

   30mm機関砲二門搭載されている。車体はBTR-70を使用している。警備用や即席対空陣地などのために防空軍が所有している。都市なら装輪のほうが良いから。




まだまだ出てくると思うけどとりあえずは。


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十一月のあの日

 モンスターハンターワールド楽しいよ。


 十一月四日が休日のこの日、

家には家族とリナウン、レパルス、フッド、ヴァンガード、姐さんがリビングにいた。

「話があると言われて来たけど本人がいないのは困ったもんだな」

「何処かに出掛けているみたいですぐ帰ってくると言ってたからもうすぐだと・・・」

「ただいま」

「御都合主義かな?」

「予言ですよ」

「おーみなさんお揃いだ。おーヴァンガード来れたんだ。てっきり仕事で来れないかと思っていたぞ」

「急に休みになったのよ」

「やっぱりね」

「知っていたの?」

「スタジオで事故があってキャンセルになったんだよ。その情報は秘匿されているけどね」

「へー?何で知っているの?」

「前もあったから」

「前?」

「正確には○○年十一月四日だけどね」

「それ今日やん」

「前世の○○年十一月四日」

「「「!?!?」」」

と言って全員がソファーや椅子から立ち上がった。

それはそうだ。

『前世』を話す人間が目の前にいるのだから驚くのは当然だ。

「つまりかずみは転生者!」

「そういうこと」

「ひえー。冗談ではなさそうだな」

「前世の前に異世界転生もしているんだけどね」

「orz」

「異世界転生ってことは別の次元で生きていたの?」

「普通に産まれて普通に生きて病死した」

「そして転生したと?」

「そう。だけどここではなかったんだけどね」

「え?」

「二回異世界転生からの一回転生した」

「ひえー」

「そこの世界では何をしていたんだ?」

「普通に産まれて育って化物と戦って殺して指揮官になって戦死した」

「・・・」

「そして来たのがこの世界」

「ほう」

「来てからほぼ半年の今日自殺した」

「!?」

「なんで?」

「五月にクラス対抗戦がやった時に私の防衛線を壊すだけ壊して逃げたアホがいてな。その穴を利用されて要塞が壊されたのさ。そして敗戦を全部押し付けられてなすくーるカースト最下位の状態でそのまま同盟にも入らなかったのさ」

「その試合だって攻め側が全滅して負けたんじゃん」

「負けた原因が無理な突撃なんだけど自分達が原因だと考えられるほど人間強くはないのさ」

「ふーむ」

「そして負けた責任として失った兵力と資源を私から搾取してたから、七月に始まる対人戦を戦える訳もなく逃げ続けていたのさ」

「あー。元彼の話だ」

「そう。その元彼は今の同盟の団長の彼女を陵辱して精神ぶっ壊しからの寝取られ宣言されて更にあの糞兄貴の馬鹿がやったことで完全に鬱状態で遠い田舎の病院送りさ」

「えぐ」

「八月に姐さんに会ったけどその週にやった夏祭りであの糞彼氏が無理矢理からの妊娠でその彼氏は海外留学でトンズラ。姐さんは既に心がズタボロで十月にあの神社に行って崖からお腹の子供と一緒に極楽浄土に行ったのさ」

「私そんなひどいことされかけていたの・・・」

「十月にもう一度行われるクラス対抗戦で私は最前線送りで無駄に兵力を減らすだけで終わってしまって更に二回とも敗退して全ての責任が私に来たのさ」

「またかよ!?」

「そして十一月四日にその状態から脱したいと考えて近くの十五階建てマンションからダイヴして死んだのさ」

「えぐ」

「そして起きたら入学式の日の朝に起きたのさ」

「おぅ・・・」

「大変だなそりゃまた」

「で今日までにいたるのさ」

「よく家族に話したな」

「予言だけど嫌な予感がするからね」

「でこれからの話もある意味重要な話」

「?」

「リナウン、レパルス、フッドの三人の兵器を私のところの軍のに統一してもらう」

「「「へ?」」」

「理由としては来る決戦に備えての準備」

「いいわよ」

「何言っているの!?」

「姐さんはどうする?」

「やめとく」

「ヴァンガードは聞かなくても・・・」

「いいわよ」

「断らないんだ」

「断る理由がないから」

「で残りの二人はどうするの?」

「やるわ」

「拒否権なさそうだしやるわ」

「よし」

「つまりかずみは四人分の戦力を貰えたわけか・・・」

「敵の数と同数又は小数にしてたたかうのは馬鹿とアホがすることだと考えているから」

「でも私はまだ統一が出来てませんよ?」

「私も」

「私も」

「と思って準備はしてあるから後は戦うだけだ」

 

 そこから一月半は四人の世界征服を行うことになるのだが、

アメリカ、イギリス、ドイツ、ソ連と分かれていたので簡単に終わってしまった。

むしろその後の軍の再編や装備更新に時間がかかっていた。

ここからは未知の領域なので菜にも起きないことを祈りたい。




焼肉食いたい


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政変

 そろそろ宇宙進出したいなと考える今日この頃。


 十二月二十三日に首相官邸で事件が発生した。

その日は官邸で閣僚会議が行われていた。

その首相官邸に中学生高校生の大群が侵入した。

その侵入したのは『維新軍』と名乗っており官邸を占領した。

すぐに警察によって包囲されたが、

そこで別の問題も発生していた。

正面ゲート以外の全てのゲートにダイナマイトがつけられていた。

そして閣僚やその秘書達には首輪がされているのだが、

それも爆弾になっていた。

そして正面ゲートは人が一人通れるくらいの隙間しか空いておらず、

そこに立っている少年を倒さないといけないのだが、

このゲームで戦わないと首輪を爆発させると言って秘書の一人を目の前で爆発させて脅しではないことを知らしめた。

 

・ルールは殲滅戦

・歩兵のみ

・数に制限なし

・NBC兵器禁止

・輸送関連は例外でOK

 

という内容で既に三人がやりやったが負けている。

その間にも要求が発表されており、

『歴代の閣僚の子供達が行って警察が握り潰した罪を全て公表すること』

であった。

しかもネットとテレビにラジオなどのメディアに。

そしてこの要求はネットやテレビにカメラを通して堂々とやったのでほとんどの国民も知っている状態なのだ。

制限時間は七十二時間にされている。

 

 「というわけで君にお願いしたいんだ」

と説明したのが警察庁の幹部だ。

「断る」

「・・・」

「そのドラ息子共がリンチされてもいいんじゃないの?それにこれは私には関係ない話だ」

「報酬出すから」

と言ったのが別の警察官僚だ。

「当たり前のことを言ってドヤ顔してるんじゃねーよ」

と現在口論しながら首都に誘拐されている。

警察が誘拐しているのは問題だが、

彼らも自分の沽券に関わるから焦っているのだ。

「他に求める物を何でも用意するから」

「そのもみ消した犯罪を全て教えろ」

「え?・・・脅迫に使われると困る・・・」

「脅迫等には使わない。誓約書にサインしても良い」

「そこまで言うなら信じよう」

「少しでも嘘があったら全部流すからな」

「アッハイ」

「少なくとも『我々』の力を忘れるなよ?」

「はい」

と答えてガクブル震えている連中であった。

と言っている間に到着してその正面ゲートに向かって歩いていた。

 

 「君は確か・・・あーあの記事をもみ消した小林かずみ君か!僕は・・・」

「自己紹介なんてどうでもいい。さっさとやるぞ」

「ステージはどこでやるんだ?」

「君と私の地球」

「いいねぇ」

「最高責任者を殺せば終わりでいいな?」

「君と僕は同い年なのに何でこんなに違うんだろうね」

「お前らが馬鹿だからさ」

と言って準備をすぐに終わらせてすぐに試合は開始された。

なお行われている試合内容は各々のタブレットで自由に見れる。

 

 開始したと同時に両軍が設置したワープホールの位置が判明した。

私のワープホールはスペインの端っこのジブラルタルで、

彼のワープホールはサンフランシスコにあった。

彼の国はアメリカで首都がワシントンDCで

私の国はソ連で首都がモスクワで

あることは両方とも分かっているので問題はどちらから攻めるかであった。

一番最初に着いたのは敵の方で斥候からの報告でゲート付近には橋頭堡が完成していた。

だが不思議なことに予想兵力の五十倍は確認出来るという言葉を聞いて全てを理解した。

維新軍の全兵力が結集しているのだ。

此方も同じことを考えていたがそれでもまだ構想段階だったんだから敵の行動力や入念な計画をして来ているのは予想を超えていた。

防衛陣地等は使用できるので早速役立つことになった。

 

 軍は現在全力で物資を担ぎながら旧フランス国境まで後退中。

地雷を撒きながら。

その地雷は対戦車用であるのだが、

時間になると爆発するようになっており、

輸送トラックだけではなく、

歩兵にも被害が出ていた。

国境まで後退した軍は街道の殆どを倒木などで封鎖して更に後退を始めた。

軍は独仏の国境線まで後退を続けている。

また物資を担いでトラックに積んで列車で運んで馬で運んで。

仏伊の国境線はスペインで地雷を撒きながら後退をしていた時にできた時間を利用して防衛拠点を複数連結させた要塞を構築して徹底抗戦の構えをしていたのだが、

一回防衛に成功してから来なくなった。

歩兵火力だけで落とせるほど要塞はヤワには作っていないので当然であるが・・・。

要塞に据えてある砲は使っていいみたいで防衛は楽である。

独仏国境線に複数の塹壕を掘ってボケーとしていると物資を運んでいた最後の部隊が到着してから一週間後に敵の先鋒がやってきた。

その部隊と戦闘を開始して一週間以上が経過したが正直に言ってキツイ。

相手はほぼ無限の回復力を持つので倒しても倒してもキリがないのだがそれでも何とかやれているのは武器と戦術の問題である。

仏伊国境線の要塞での戦闘で捕虜にした下士官の尋問や鹵獲した武器を確認すると『STG-44』を持って突撃するだった。

普通に「は?」と思うかもしれないが本当なので何も言えない。

マシンガンない、

迫撃砲ない、

手榴弾も分隊に一個だけ。

酒はない、

水もない、

食料は一日一個のパンだけ。

という状態。

おらこんな田舎いやだ~

って歌う曲の替え歌が出来そうな位の酷さだ。

食料難は予想していたので始めっから物資は持って行く予定だった。

なので短期決戦ないし地元から搾取しながら進軍するつもりだったらしいがそんなに上手くいくわけ・・・

二回も成功しているからやるんだわな。

そんななので作戦を一部変更して作戦を進めることになった。

 

 フランスのとある道を走るのは敵の輸送トラックの車列。

その車列のケツを走っていたトラックが突然爆発して車列は停止した。

中から警備兵が降りてきて周辺を警戒していたがその直後に地面が爆発してその車列は全てが爆発四散した。

そして中東からの援軍を運んでいた輸送船団はイタリアに降ろしたあと、

ジブラルタル海峡を抜けてアメリカに向かう時に船に乗せていたロケット弾が爆発して『全弾がスペインに着弾して敵に被害が出た。更にその着弾したほとんどが補給基地に着弾する』という悲しい「事故」が発生した。

さらに北アフリカからイギリスの基地に向かって物資を運んでいた途中で全て落としてしまう事故が発生した。

その物資の中身が『安全ピンの抜けていた迫撃砲の弾』で落ちた場所が森なのだが、

敵の秘密の補給基地が存在していたことが後に判明した。

等と謎の事故とは別で、

輸送トラックに迫撃砲や試作中の30mm対空機関砲を装備したタイプが登場して敵の輸送部隊に攻撃していた。

航空機動歩兵もそのころから輸送部隊の襲撃に参加していた。

 

 五十人分の兵力が存在している敵になんとか勝てているのは数を生かせていないからである。

敵の総兵力は五億人に対してこちらは援軍も含めて五千万人である。

単純な計算だと十対一でこちらが不利なのだが、

色んな理由で数が生かせずにいる。

 

・ジブラルタル海峡付近に上陸をしたの良いのだが、

 そのジブラルタル海峡には橋とトンネルがあってアフリカと繋がっている。

 そしてその北アフリカ軍管区がジブラルタルを渡って上陸されると唯一の帰り道であるゲートを封鎖される危険 があるので守る必要があるのだ。

・輸送トラックで物資を運んでいるのだが、

 半径500kmを超えているので運ぶ量より運ぶ時に消費する量のほうが多いのだ。

 輸送列車は破壊工作のため現在修理中・・・のはずだが、

 直せる人間も戦線に投入されているので直せず。

 物資不足で大軍を投入できずにいた。

・仏伊の国境付近(平野部)で不穏な動きをしており、

 それの阻止のために軍を割いている。

 当然の如く囮である。

 だが隙が見えたら突入して前線と後方を分断する予定。

・現在の戦場は独仏国境で行われている。

 なのでベルギーから攻めようとしているみたいだが、

 地雷源と書かれた看板が刺さっていて進めずにいた。

 実はその看板は嘘で本当は一個もない。

 だがスペインとフランスでその威力を見てきているので信じている。

・弾薬供給も足りていないようで、

 空の状態で突撃に行かされているみたいで士気が低く、

 敵前逃亡する連中が出る始末。

 なので督戦隊が配備されると弾薬がその督戦隊に優先しているらしい(捕虜尋問)

 

というわけで塹壕線の部隊は暇に近い状態なのである。

忙しいのはその輸送部隊を襲撃している部隊である。

敵から鹵獲したSTG-44を装備して潜入している部隊もいたり、

その弾薬をお金代わりに使って買収しているスパイもいたりする。

どうやら命を守ってくれる弾の方が金より価値が高いようだ。

そんな感じでだらだらしていると事件が発生した。

フランスで略奪に走った軍と市民との間で戦闘が始まった。

それが引き金になって各地で暴動が発生した。

更に敵軍内でも離反や集団逃亡などが発生した。

普通にチャンスなので攻勢に転じることにしたが最初に始めたのは海からであった。

 

 イギリスの海でまだかまだかと待機していた北アメリカ軍がスペインに上陸作戦を開始した。

主力は装甲歩兵を中心とした軍でSTG-44より長射程のM2ブローニングの攻撃で一方的にやられてそちらに戦力を投入した時にジブラルタル海峡を渡って北アフリカ軍がゲートに向かって進撃して封鎖してしまった。

封鎖された軍の士気はただでさえ低いのに更に低くなり、

戦うより降伏する兵が増えた。

そんな状態でも諦めずに兵力を一箇所集めることに成功したようで、

スペインのゲートを奪還して一旦戻ることにしたみたいだが、

それを阻止するために作戦が開始された。

 

 集結地点に上空から連日連夜航空機動歩兵による襲撃が起きており、

ただでさえ足りない弾薬が更に減っていくので頭痛の種になっていた。

すでに集結地点外縁部の部隊で残弾0の部隊が現れている事態に。

そういった情報はスパイから得ており、

どこの部隊がどうゆう状態か分かっているのでその地点に騎兵部隊を派遣して攻撃をしていた。

弾切れで銃剣しかない中、

ビーム小銃を撃ちながら突撃して陣形をズタズタにしてすぐ離脱する騎兵は恐怖以外何者でもなかった。

更にマイクロミサイルを搭載している騎兵がおり、

ほぼ一方的に撃たれて砲撃され蹂躙されて無傷で逃がすという日々になっていった。

「まだ馬なんてw」

と笑っていた連中もこの状態では青ざめるしかなかった。

そうしている間に歩兵による包囲網が形成されていき、

その範囲を徐々に縮めていった。

四方八方から攻撃すると自暴自棄になって面倒臭いことになるのは嫌なのでゲート方面のみを開けている状態であるが。

その事が分かると我先にゲートに向かって走り始めて最初は止めようとした上層部も止めることが出来ず、

更に場所がばれたので空爆を受けて全滅。

そうして侵攻してきた軍はほぼ完全に撤退した。

ゲートを抜けた先では混乱しているようでもうグチャグチャになっている。

その時のために温存していたイタリアの騎兵部隊を投入しようとしている途中で終了のサイレンが流れた。

私は普通に馬に乗っているのだから相手がやられたようだ。

原因がスパイからの報告で分かったがあっちで暴動が起きてその時に視察に来ていたらしく、

銃剣で穴だらけにされてしんだようだ。

あっけない最後だな と思わずにはいられなかった。

 

 ゲームから抜けて目の前を見ると青ざめている少年がいたので襟掴んで一旦外に出て地面に倒した。

警官がその少年を拘束したのを確認してから中に入いって行った。

流石に武器なしは嫌なので警棒を持っている。

中に入って目の前の奴が突進してきたので左に避けてから後頭部に一撃加えて地面に倒して前を見ると拳銃を持った女がいて発砲してきたが外れたのでそのまま近付いて腹に一撃加えようとしたが二発目を発砲しようとしてきてそれを避けるためにスライディングしていたら足の近くまで来たので右足に一撃加えるとバランスを崩して倒れたのですぐに立ち上がって腰を蹴っ飛ばして動けなくしてから二階に向かった。

二階に行くともう他の警官が突入した後で犯人は全員拘束されていた。

「政府の犬が!」

と言われたがその犬に負けた犬以下の言葉を気にするほど余裕はすでになかった。

むしろ明日から学校どうしようという考えに頭が回っていた。

そのあとは警察のヘリですぐに家に帰れて報酬とは別に色々機密情報が入っている段ボールをもらった。

当然その翌日は学校で質問攻めを受けたが覚えていないで突き通した。

 

 その翌年の一月七日に別の事件が起きた。

三十三名の人間が毒入りお菓子によって死んだのだ。

問題はその内の十六名が例の機密情報に名前が載っている『悪さを握り潰した政治家の子供達』で

更に握りつぶした警察官僚も十人死んでいて、

残りの七名はその一緒になって悪さしていた政治家の子供達の友人であった。

すぐに捜査本部が出来て、

捜査が始まって、

第一容疑者に私が入っていた。

そして最後まで外れなかった。

使われた毒が研究施設以外持ち込み不可で製造が難しくて取り扱いに専門の知識が必要な毒であっても最後まで外れることはなかった。

そして『小林かずみが犯人しか考えられないのだが証拠が一個もないしアリバイあるから無理』

という結果で打ち切りになった。

警察からも嫌われていた人間が死んだので本音は全員が喜んでいたという暴露本が遠い未来で出たようだ。




「で?かずみてはなかったら誰が犯人なんだ?」
「答え合わせのつもりですか?知っているくせに」
「ふーん。君か」
「半分は」
「半分?」
「住所を教えたのは私ですが、実行に移したのは公安ですよ」
「え?」
「彼らが外国に技術流している奴が一人いてそいつの抹殺が真の目的。それ以外で死んだのはカモフラージュです」
「orz」
「少しは綺麗になったと思いませんか?」


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三回目の中学一年
始め~太平洋戦線(二回目)


 なぜか急に目が覚めて、時計を見たら06:36だった。
転生した日の時間も06:36だったので気分は最悪であった。
私の部屋の目覚まし時計はタイマーをセットすると日付が見れなくて、横のダイアルでタイマーを解除すると見れるようになっている。
目が完全に覚めて二度寝出来る自信がなくてタイマーを切ろうと時計を持つと、タイマーが07:00にセットされていた。
たしか明日は休日だからと思って08:00にセットしたはずなのでタイマーを切って日付を見ると、「4月5日」になっていた。
そして寝る前に机の上に置いた「タブレット」がなかった。
ノートPCを開いて起動すると今日が中学校の入学の日であることを画面の日付が教えてくれた。
 つまり、三回目の入学式を迎えることになったのだ。


 

 三回目の校長の長い長いそんなに有り難くもない話を聞いて、教室(C組)に入ってから指定された席に着いてから机の上のタブレットを持って起動させるとで国家選択画面が写し出された。

今回は目的もなく『米国』を選んでゲームを開始した。

 

 1930年のアメリカは世界恐慌の影響で軍縮していた。工場も完全に稼働している所は少なく、兵器はオンボロか無いほうがマシなレベルであった。

一番最初にやった仕事は陸軍に対しての改革だった。

最初が「B.A.R」を廃棄して新型軽機関銃を採用することから始まったので軍と企業から大ブーイングを食らった。

だが強硬して「B.A.R」を弾付で全て中国に売却した。

中国に融資した金で買わせて、弾薬製造の機械も合わせたので喜んでくれていた。

・・・最初の頃は。

後から「重くて、弾数が少なく、反動が強くて、銃身交換がしにくくて、使いにくい」と言った返事が来た。

これを軍と企業に送って対応を求めたが逃げやがったが、

逃げれないように囲んであったので改めて対応するように求めて結果が更に悪化する内容だったので廃棄した。中国に売った分の約半数が不良品として帰ってきた。

そこに中国から届いた報告書があって中を読むと、

「防衛では固定して使うので問題は特になかった。」

ということだったので二線級兵器として倉庫の肥やしになった。

これを購入していた軍の関係者を全員刑務所送りにして「B.A.R」の廃棄は完了させた。(無理矢理)

 新型の軽機関銃はチェコの「ZB-26」を改造したのを使用することにして解決させて、足りない火力はM1919で補うことにした。

この時の生産をブローニング社に任せたので、「B.A.R」の損失は埋め合わせできる見通しができた。

 

 次に陸軍の「騎兵隊」を解体して予算縮小をする一方で農作物の豊作続きで市場がヤバい空気が出てきたので軍に買って調整するように命じてきた。

その時に買った農作物は新たに海岸線に作るトーチカ郡と新たに創設する「防衛師団」によって消費されることになった。

トーチカ郡の建設のために多くの労働者を雇って、朝昼晩の三食と寝床を保証してトーチカ郡を建設させて、

地元から「防衛師団」の兵士として18~50歳の男女を募集した。

 「防衛師団」とは分かりやすく言えば、旧式の軍艦の中口径砲を装備したトーチカ郡を使って配属された地域(地元)を死守する目的で作られたが、他には「治安維持」「臨検」も目的に入っている。

これで二線級兵器の払い下げ先と、トーチカ郡の建設ラッシュ(西海岸や東海岸等の海に面している地域で行われている)による経済の回復も期待されている。

 

 歩兵の火力問題は「M1ガーランド」と「M1928」の簡易版になる「M1トンプソン」に「M1932」(ZB-26の改良型)で解決したのだが、戦車開発については遅れているのが目に見えていて、今の段階で実用的なのが「M3スチュアート」だというのが頭を抱える問題だ。

ここで朗報で「ナチスドイツの脅威が近付いているから武器売って」という西欧諸国からの要請に従って武器の売買を開始してその金で戦車と航空機に対する開発予算を角帽することに成功してここで更に中国が買う量を増やしてきたのでここで多少の資金のゆとりが出来始めてきた。

それでもまだ恐慌から抜けれていないから困るのだが。

 

 「M3グランド・リー」の開発と生産を開始した1939年に第二次世界大戦が勃発した。

翌年の40年にフランスとオランダとベルギーが降伏したので武器の売却先がなくなった辺りでイギリスが買う量増やしてきたので埋め合わせが出来た。

 日中戦争はまだ継続しており、インド経由で兵器の輸送をしていることに強い不満を持っている日本からの文句を聞き流す日々が続いている。

ベトナムに進駐したことで本気で輸送路潰す気なのが分かったので兵器開発に集中することになる。

 

 翌の41年から日本に対しての制裁をすべきだという声が国内外から聞こえてきた。

流石にこれには乗っかるしかないので乗ったが、本音としてはまだ殺り合いたくはなかった。

経済制裁を世界に合わせて3月に始めてみたが以外に根を上げるのが早かった。

それだけ分、中国の沼は深いようだ。

 9月に日本が世界大戦に参加することを決めた模様といった報告書が届いた。

日本のマスコミが煽ってそれに国民が乗って、軍も乗ったから政府は止めれなくなったようだ。

マスコミが煽るように仕向けたのが米国の諜報機関の仕業だと知ったら怒られるだろうから黙っているが。

 11月の終わりに冬季演習に出発した連合艦隊を見失ったという海軍の連絡を聞いて太平洋の全ての基地に警戒

を発令させて東海岸の空軍を西海岸に集結させる等の準備を開始した。

 

 「大統領の命令は君達より低いとは知らなかったなぁ」と思いっきりの皮肉を机を人差し指で叩きながら会議室の私の反対側に座っている男に向かって言った。

その会議室の席は満員でその後ろにまで人が立っている状態でその全員から見られているその男は生きた心地がしなかったであろう。

 結果から言うと、パール・ハーバーへの空襲阻止は失敗した。

今回は警戒状態のハワイが、防空レーダーで見張っていて、対空砲も増やして、兵士の休暇を返上させてまで準備していたのに全てが無駄になって帰ってきた。

 原因がその会議室の私の反対側に座っている男だ。

12月7日の早朝にレーダーが敵機を捕捉して上官に報告した。

だが、その上官が敵ではないと言ってそれで話を終わらせて電話を切ったので警報が遅れて、鳴ったのは爆弾が滑走路に落ちた瞬間だった。

そのバカな上官が会議室で「戦犯」として扱われている男であった。

当初、この男は「部下からはそんな話は聞いていない」と言って逃げようとしていて?皆が信じそうになった辺りで電話の交換手の証言で嘘なのがバレた。

 ハワイ諸島の基地はボロボロで太平洋艦隊は戦艦が殆ど沈没して鉄屑に。

爆撃機や輸送機等は事前に待避させていたので損害はゼロ。

戦艦以外は殆ど傷がなく、使える状態で燃料基地も無事だった。

 それでも今回の件を避けれたのに避けれないように仕向けたこのアホ男の処分について議論することになったが、「死刑」は満場一致だったのでその場で私の手で殺した。

 宣戦布告の文章を受理して10分後の空襲だった。

これでアメリカも連合軍の一人として戦争に突入したが、

日本に顔面を殴られたのでお返しをしないといけないので大急ぎで潜水艦を北太平洋に展開して諜報活動させることにした。

魚雷の不発が多すぎる問題が既に判明していたので今は戦艦撃沈を期待していないがスパイとしては役立つので頑張ってもらう。

 

 東南アジアに戦力を向けている間に横須賀の空襲を実行に移すアホは恐らく私だけだろうねと思いながらも実行して成功させて帰ってきた。

潜水艦が偶然にも哨戒活動が薄くなる場所を見つけて更にこの時期は天候が悪くなって発見率下がることも判明してすぐに実行に移した横須賀の空襲。

ここで笑えない話で空母艦隊を四隻沈めることに成功した。

エンタープライスとヨークタウンの二隻で四隻沈めた。

雷撃機のアベンジャーが出来ていないので、

急降下爆撃機と戦闘機だけで行ったら補給中だったので襲ったら爆弾に誘爆したらしく、

大爆発を起こして沈んでいったらしい。(艦載機のパイロット談)

こんな凄い幸運滅多にないのでついでに燃料基地も空爆して帰って来たという報告書を読んで驚くしかなかった。

そもそも本来の目的は「燃料基地を空爆してダメージを与えろ」だった。

それが蓋を開けたら「ミッドウェー海戦」よりすごい結果を残したというねぇ。

と思っていたら、報告書の二枚目で戦艦二隻雷撃で撃沈させるという内容だった。

「御都合主義でもここまで酷くないわ」と言って内容を読むと、横須賀の空襲で慌てた日本海軍が戦艦二隻のみを派遣したのだが、その近くを哨戒していた潜水艦が雷撃したところ、命中してそのまま沈み、救助活動を始めたもう一隻に再度の攻撃によって撃沈させることに成功したという。

 横須賀空襲に空母艦隊の戦力半減に戦艦撃沈というトリプル幸運を誰も信じてくれないのは分かっていたし、そのまま発表してもプロバガンダと間違えられるのは目に見えているので、「横須賀屁の空襲」と「空母撃沈」のみが報道された。

 

 日本軍がパプアニューギニア方面に進出してきたので、ポートモレスビーで消耗戦に突入させている一方で、潜水艦による通商破壊作戦が開始した。

グアム諸島を奪還するという偽情報を流して敵の動きを封じた辺りで本命の「第二回日本本土空襲」が開始された。

目的が東京で今回はエセックス級三隻に軽空母三隻と防空巡洋艦四隻を連れての作戦なので負ける理由がなく、

艦載機が落とされただけで終わり、「VT信管」の初実戦も成功に終わらせて帰ってきた辺りで日本から講話の申し入れがあったので受理した。

和平条約として結んだが内容は日本のほぼ敗北を意味している内容だった。

 

1 日本は連合国に入ること

2 台湾、千島列島を除く領土の返還

3 民主主義と資本主義の実施

4 アメリカ軍の駐留

 

といった内容だった。

まさか皇居を空爆するとは思ってなかったから冷や汗出まくりだった。

ここで国民とマスコミが正気にならんとあかん!

と気付いて降伏でもいいから平和を!

になったらしい・・・皇居の爆弾が不発でよかった。



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MOD導入と再軍備

 前回が太平洋戦だったので次がヨーロッパ戦だと思う方はいたを思うのだが、

ほぼカット。

やったことがつまらないからと理解してほしい。

 

1.B-17とB-29によるヨーロッパの各工業地帯への空爆

2.枢軸軍をアフリカから追い出す

3.英国と技術交換

4.弾薬を7.62×51mm弾に統一させて英国に無理矢理飲ませる

5.米英で共同「主力戦車」開発(未完で開発終了)

6.米英で汎用機関銃の開発(完成)

7.ソ連への物資供給(レンドリース法)の中止

 

が終戦になる1945年の8月15日までに行ったことである。

その間に日本の再軍備を行っていたので軽く紹介。

 

1.陸軍は歩兵と装甲車(戦車、自走砲は除く)に牽引式の大砲の装備しか認めず

2.陸海軍航空隊を統合した空軍の設立

3.長門、陸奥、大和、武蔵を除く戦艦、空母の解体処分

4.解体された軍艦の各種砲を「日本の『防衛師団』」専用要塞に配備する

5.米国製歩兵火器を自国で生産させる

 

といった感じで行ったことで、軍用機は勿論米国製である。

 

 前回ここいらで行われていた「授業参観」は教師の『急な体調不良』による何やかんやで7月まで流れた。

だがそれでも「MOD」はやってきた。

今回入れるのは二つ。

 

「redalert3」

「resistanceシリーズ」

である。

導入したことで兵器に変更が入るので下で軍に配備するのを確認していく。

 

歩兵

 

・M5A2 7.62mm弾を使用するアサルトライフル グレネードランチャー標準装備

 

・M21 M5A2に負けたM14を改造した狙撃銃でマークスマンライフルとして採用

 

・M24 ボルトアクション式狙撃銃

 

・ロスモア ボックスマガジン使用ポンプアクション式ショットガン

 

・MAG 米英共同開発の汎用機関銃

 

・マグナム 弾丸にニトログリセリンが入っており、遠隔起爆が出来る拳銃

 

・LAARK 二発装填可能対戦車ロケットランチャー サブに対人ロケット弾が装填されている

 

・パルスキャノン 試射で山一つと36人を消滅させた兵器

 

・HVAPレイス 携行可能ガトリング毎分1200発の高速徹甲弾を撃てるシールド付き

 

・ブローニングM2重機関銃 皆知っている機関銃

 

車両

 

・M151 ジープの後継で英国も使用 20mm機関砲搭載可能

 

・riptideacv ホバー移動式兵員輸送車両 機銃と魚雷(ミサイルに換装可能)搭載

 

・miragetank 光学迷彩搭載戦車 ビームキャノンで火力は保証済

 

・M48A5 105mm砲搭載パットン戦車 後にM60に変更予定

 

 

航空機

 

・VTOL 戦車から兵士まで何でも運べる便利屋 ガトリング二基にMAGがドアガンで搭載されている

 

・B-52 B-36をすっ飛ばして作った爆撃機 

 

・C-130 輸送機 ガンシップにされる

 

・F-104 キャベツが切れる翼で有名な戦闘機 

 

艦船

 

・アイオワ型戦艦 旧世代戦艦群が全滅したことで作られることになった戦艦

 

・フォレスト・シャーマン型駆逐艦 ミサイル駆逐艦としてアスロック標準装備 後々魔改造される

 

・aircraftcarrier 無人攻撃機で爆撃する空母 対空が出来ないのが弱点

 

・フリゲート艦 空母を守るためだけに建造された 対空対潜専用艦

 

その他

 

・塔 敵の侵攻阻止用に作られている高射砲搭載陣地 

 

・沿岸砲 「防衛師団」用に建造されている 155mm砲に更新中

 

・Chronosphere 物質転送装置 A地点とB地点の物を交換する

 

・五十三式爆弾 マンハッタン計画をしていないので原理がよく分からない爆弾 水素を不安定な状態にして、不        安定な状態の水素同士をぶつけた時に生じたエネルギーで敵を倒すらしい。

 

・レーザー照射衛星 攻撃用衛星 偵察、監視、気象の衛星もある

 

・波動砲 日本の摩訶不思議の一つ 戦艦の主砲用にしようとして缶が一つ吹き飛んだ



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ソビエト連邦崩壊

 1950年からスタートするのは同じなので暫くは平和が続いていた。

7月にシベリアのラジオや新聞から妙な情報が流れ始めた。

そしてこのラジオ放送で事態が重いものである事が判明した。

 

「ここ最近、村から村人が全員消える事件が発生しており、警察などは『集団逃亡』と考えておるようですが、一晩でしかも食料などの物資を全て残して消えているので・・・?何か外が騒がしいようですが一体何が?・・・!?!?」

 

悲鳴と銃声と何かの咆哮が聞こえる

 

「外に銃みたいな物を持った化物がいます!恐ろしい化物です!背中に機械をつけており、パイプを体に刺してます!複数の黄色い目で人を見つけては引きずって箱に入れてます!これが今回の失踪事件の犯人たちなのか!」

 

ここで扉が開く音と同時に咆哮が聞こえる

 

「うわっ!!」

 

ここでコップ等の物が壊れる音と聞きなれない銃声が聞こえる

 

「やめてくれ!頼む!離してくれ!何をす・・・」

 

ここから放送している人間が連れていかれたらしく、ここからはほぼ無音が続いた

 

 「はぁ~」とこれを聞いていた私を含む全員がため息をついた。

この放送はソ連に対する諜報活動の一環として行っていたラジオの盗み聞きで、当初は「何かの宣伝」と判断されていた。

過去に火星人をやった方々なのでそう考えるのは分かる。

で、ここで予算縮小で解体される危機がやってきたのでそのチームはこの録音したテープを提出して

「ソ連が重要なことを隠している」

という題名で提出してきた。

そして専門家達のチームが解析した結果が「銃声と咆哮が如何なるデータにも合わない」という返事が来た。

そして、確認を取るために英国に連絡したところ、内容は間違っていないという返事がきて、こうやって閣僚を集めて聞くことになったのだ。

 

「ソ連が隠しているのなら本当なのだろう。問題はこれが実験なのかそれとも暴走なのか」

「ソ連の諜報活動の一環でニセの情報で釣る目的の可能性はまだ捨てれません」

「私もニセ情報だと思います」

 

と否定的な意見多かったので様子見をしようでこの時は終了した。

 

 その話の翌月にナチスが独ソ国境線の封鎖を開始したことと同時に『壁』の建設を始めたことが書かれた報告書が届いた。

驚いたことにこの壁の建設にソ連軍も参加しているのだ。

その翌日、ソ連外相がホワイトハウスに緊急訪問してきた。

 

「ここまでな急な用事とは一体なにが?」

「貴国の力を借りたい」

「ともうされますと?」

「現在、わが国は謎の敵『キメラ』と仮で名前をつけてますが、それらによる侵攻を受けているのです」

「キメラ?」

「それらは化物のような外見と無数の戦力を保有しているので苦戦しているのです」

「独ソ国境の封鎖はその情報流出を防ぐために?」

「そうです。ですがもう一つ理由がありまして、全戦力をウラル山脈の防衛線に投入してまして・・・」

「なるほど・・・分かりました。わが軍が保有している歩兵用火器を旧式のですが差し上げましょう」

「ありがとうございます」

「それにモスクワに三個師団ほど派遣しましょう」

「ありがとうございます」

 

といった流れで派遣することが決まった翌月に第一陣がニューヨークを出発した。

 

 それから月日が流れて1953年のモスクワは激戦になっていた。

ウラル山脈の要塞は地下から突然現れた機械によって開通したトンネルから敵が流れ込んできて陥落して以降、後退を続けており、冬将軍は効果がない・・・どころかますます元気になっており、敵の未知の兵器で敗北しているのだ。

ソ連軍もテスラ技術や自己再生装甲などの未知の技術で反撃をしているが数の暴力に勝てずにいた。

アメリカ軍も交戦状態に入ってから負け続けでいる。

とにかく突然連絡が取れなくなるのだ。

その結果が三個師団が3日でほぼ全滅状態になっており、仕方なく本土に撤退した。

その時に一緒に連れてきた(誘拐ではないイイネ?)『マリコフ博士』によって様々な疑問が判明した。

 

・『キメラ』とは?

 キメラウイルスに感染した人間である

 

・急に連絡が取れない部隊が発生しているのは?

 『スピア』と呼ばれるキメラウイルスのキャリアである『クロウラー』を運搬するためだけのミサイルを撃たれたことによって、ウイルスに感染したのだ

 

・キメラの背中の機械は?

 冷却装置。キメラの基礎代謝は人間の十二倍なので熱がこもりやすいその対策。弱点 でもある。

 

・敵の種類と兵器は?

 下で紹介する

 

 兵器 

 ・ブルズアイ

  プラズマバースト弾を撃つサブマシンガン 敵の体をえぐって失血死させる

 ・オーガ

  壁などの堅い遮蔽物を放射能の力で貫通するライフル 放射能で敵を焼き殺す

 ・ストーカー

  対空対戦車兼用ミサイル搭載歩行戦車

 ・ゴリアテ

  陸上歩行戦艦 スピアの発射基地でもある

 ・降下艇

  歩兵を運ぶだけの兵器

 ・ポッド

  地中を掘りながら進む艇

 

 種類

 ・ハイブリッド

  一番よく会う敵 歩兵の立場 ブルズアイ装備

 ・スティールヘッド

  ハイブリッドより巨大で堅牢な皮膚の敵 オーガ装備

 ・タイタン

  ゴリラみたいな外見の敵 キャノン装備

 ・クロウラー

  キメラウイルスを運ぶ蟲型キメラ 体内に入ると死んでウイルスを拡散する

 ・キャリア

  感染した人間は肉の繭に包まれるそれを『キメラ改造センター』に運ぶだけの敵

  繭をつまみ食いすることでクラゲみたいに浮かんでいることが出来る

 

 が我々が遭遇した敵である。

ストーカー一機で周囲の制空権を握られて、その後に来るのは数の暴力。

 

 このキメラウイルスに対抗するためにサンプルの回収と偵察を目的とした特殊部隊「X-RAY部隊」を編成してヨーロッパに派遣することを決定してロシアに派遣した一週間後にモスクワが陥落し、臨時政府が「レーニングラード」に移動したという連絡が届き、今度は機甲師団を含む五個師団を派遣した。

X-RAY部隊が所定の目標を完遂して安全に撤退するまでの間、約一月を派遣軍は全力でレーニングラードを守り抜いていた。

敵の歩兵が戦車に対抗できる火器を持っていないことが大きかった。

オーガの壁抜き攻撃でやられるリスクがあったのだが、元々の配備数が少ないのかどうか分からないがそんな攻撃は来なかったので万々歳で無双していた。

ストーカーとの対決も紙装甲だったので対空機銃でも勝ててしまうという可哀想な結果だったが、ゴリアテには勝てなかった。

近付かれると何も出来ずに破壊されていくのでその対策が必要になり、更に前面が重装甲で105mmでは貫くことが出来なかったのも大きかった。

その結果は軍上層部と軍技術者を驚かせる結果になり、『ゴリアテショック』が起きており、203mm徹甲弾の開発に155mm戦術核弾頭、近接航空支援の重要性と専用機の開発、対戦車ミサイルの実戦配備、戦術の根本の見直し、とショックが大きかった。

 

 最終的に臨時政府はソ連からの脱出と米国での亡命政府の樹立を決定し、大規模な脱出作戦が開始された。

と言っても地雷源やブービートラップを都市郊外から都市内部まで色んな場所に配置してスモークを焚けるだけたいてありとあらゆる船や飛行機に乗ってソ連の市民や難民達と共に撤退をしただけである。

その撤退作戦は絵に描いたような成功をしたので海外からは「そこだけ」は評価された。

その5時間後にアイスランドを出撃したB-52爆撃機計50機がレーニングラードとその周辺地域に核爆弾を投下したからである。

それによってレーニングラードと呼ばれた都市は完全に消滅をし、その都市に隠れていた民間人もいるのを承知で攻撃したので抗議の電話も鳴り止まない状態であり、その後にアメリカに亡命した臨時政府は『ロシア亡命政府』という名前に変わったことでソ連という国家はここの世界ではほぼ完全に消えてなくなったのである。

 

 



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組対抗戦と対人戦

 四駆に乗って山の頂上付近からカメラで平原を写している画面を見ていると頭が痛くなってくる。

それがただの頭痛なら嬉しい話であるがそうではない。

 私が見ている映像はC組の守るべき要塞で、現在此方を無視してA組とB組が頂上決戦を行っているのだ。

 

「あの空飛んでるデカイの何なんだ?」

「天(ピー)のラ(ピー)に出てくる『飛行戦艦ゴリ○テ』だ」

「地上を歩いている巨人はたしか・・・えーと、パ(ピー)・リムの『イ○ガー』とかいう対怪獣用の巨大ロボだ!」

「あの怪獣みたいなロボットはなんなんだ?見たことないぞ」

「あー、あれはゴ○ラに出てくる三式○龍とかいう無人操縦ロボだ」

「あのホバー移動しているのはまさかの・・・ビッ○・○レーかよ!?卑怯過ぎるだろ!?」

「多分『重力戦線だから地上だ!』とか駄々こねたんだろ?意外にあいつらの方がガキだからなぁ」

 

と皆で敵の『超兵器』の名前を当てあう遊びをしながらその映像を見ていた。

 

 今回の戦いは前回と違う所がある

・作戦は司令部ではなくて全員が参加して全員で決めている

・一回様子を見るためにほぼ全軍が待機しており、無傷の状態である

・今回は「米国」なので仲間外れされておらず、メンバーの一人として参加できておる。

 

「これは辛いなぁ」

 

と一人が呟くとほぼ全員が同意するように頷いていた

 

「何か案ある人いたら挙手」

 

と言ってもすぐに挙げる人は・・・いた

 

「大陸弾頭弾で一気に吹き飛ばそうぜ!一網打尽のチャンスだ!」

「空にいるのが倒しきれないしそもそもあの高度に届く野戦対空兵器はそんなに数がないぞ」

「あんなのは戦闘機のエサ・・・ではなかったか」

 

と途中で意見が変わったのはその飛行戦艦からレーザーが発射されて上空を飛んでいた敵戦闘機を火の玉に変えているからだ。

ここで物凄く悪い考えを思い付く

 

「大量破壊兵器持っている人は教えて。因みに私は戦術核弾頭と水爆とナノ兵器」

「ナノ兵器?」

「ナノマシーンを散布して敵の兵器を物理的に動けなくさせる兵器。因みに敵味方無差別で攻撃するのと歩兵火器まで止められる」

「スゲーの持っているね。私は核弾頭だけ」

でここからもう凄いのが次々出てきた。

 

VXガス

水素爆弾

核兵器

放射能汚染兵器

サリン

炭素菌

原子爆弾

 

の他にも色々あったが割愛。

荷電粒子砲やレールガンにレーザー、MACまであったけど今は使わないのでそのままにしてある。

 

私の案は射程の都合で撃てない物もあったのでそれも活用して使おうという話である。

なのでやることはさっきの子が出した案と一緒なのだが、違いは運ぶ手段と運用方法である。

 

 A組とB組がまだまだやりあっている場所の上空に突然爆弾が降ってきた。

その爆弾が着弾する前に爆発を起こし、周辺を熱風と爆風とEMPが襲う。

飛行戦艦のクルー達はレーダーや目視で監視をしており、航空機は一機も来ていないのにこのような攻撃を許したことでパニックを起こしていたが、爆弾がまた上から降ってきたので上昇を開始した瞬間に爆弾が真横で爆発して爆風と熱風でものの一瞬で存在すら残さずに消えていた。

そしてその攻撃からも耐えきった兵士や兵器が存在しており、その兵士の頭上で三回目の大爆発が発生し、逃げ始めたりしたが無害であることに気付いた兵士達が冷静さを取り戻して集結を始めた頃に武器や戦車等が次々と故障を起こして動かなくなり始めて、それと同時に次々と兵士達が倒れ始めた。

そして誰も動くことのない場所に四回目の大爆発が発生して全てが終わった。

 

 この光景をC組のクラス全員が見ており、言葉を失っていた。

「何をしたんだ?」

「物質転送装置で爆弾を高高度より投下しただけ」

「最後の攻撃は?」

「化学兵器と生物兵器を消毒するための攻撃」

「これがまだゲームで良かったよ」

「現実でこれをやってたんだからなぁご先祖様達は」

 

と思い思いの発言をしてからA組とB 組の要塞攻略を開始した。

防衛する戦力すら残していない基地を攻撃するのは簡単で邪魔をされることもなかったので割愛されている。

 

 対抗戦の後に来たA組とB組からの抗議は我々には届かなかった。

A組とB組の担任が抗議文を握り潰したからだ。

流石にあんだけの兵器を壊すのにはそれなりの火力が必要なのが分かっていたのと、今回はNBC兵器が「絶対使えない」ではなく、「極力使わない」なので抗議と言う名の文句を受ける筋合いはないのだ。

因みにこの事を知ったのは後日の話で偶然職員室で聞いたからなので。

 

 この対抗戦が行われたのは7月の中旬の話。

7月1日に対人戦解禁されて放課後に団長とその彼女に難癖つけてる三人組を見つけて一人は暴力の力で片付けようと近付くと全員が女子だったのに驚いた。

こういうところで前回との違い探しをさせるのはやめてほしいなぁと心の中でこれを行っている『神様』に愚痴をした後に間に入っていった。

 

「団長?こいつらと知り合いなの?」

「違うの私の知り合い」

「の割には仲が良さそうには見えませんが?」

「いやいや、仲良いから(笑)」

 

と言いながら三人組の一人が言ってくるが、その彼女さんが団長の腕に思いっきり抱きついて離しませんし、足震えてますし。

 

「もしかして、彼女の方が先に彼氏を作ったから嫉妬している?」

「え?嫉妬?そんなことないよ(笑)」

「また彼女の方から渡すから(笑)」

 

ともう一人も出てきた。

最後の一人はいかにも無口という感じなので最後まで喋らなさそうとか考えながら後ろを振り向くと団長カップルが消えていた。

ここで三人組も気付いたらしく、「あれ?あれ?」とか言いながら探し始めた。

実は集団で下校する班があって、その班が後ろを通った時にそれに紛れて逃げていたようだ。

それを知ったのは翌日の話。

 

「あー!お前のせいで逃がしたじゃん!もう邪魔するな!?」

「いやいや、嫌がらせされている仲間を見放すほど私は悪魔ではないのでこれからも邪魔しますよ?」

「馬鹿なの?(小声)」

「なんか言った?」

「さあ?なんのことやら?」

「お前絶対馬鹿って言ったろ!?」

「なんだ聞こえているではないですか」

「否定しないのかよ!?」

「するだけ無駄でしょう」

「あいつウザイから潰さね?」

「三対一で?」

「そうにきまっているだろうが!?」

「三対一でもいいけど、三つこっちは要求してもいいよね?」

「やだ」

「いいよ」

 

断られた瞬間に三人目が口を開いてOK出してきた。

断られることが前提で言っていたので私も彼女らの仲間も目がテンになっている。

 

「あんた正気なの!?何をされるのか分からないのよ!?」

「そうよ!もしかしたら「ピー」(生々しかったので)されるかもしれないんだよ!薄い本みたいに!」

「願望ですか?」

「・・・逆に此方も三人分要求すればいいのよ」

「「その手があったか!?」」

「もしかしなくてもこの二人って頭がそんなによろしくない系?」(コソコソ)

「悪知恵が回らない辺りでそういうことにしておいて」(コソコソ)

「「なんだってー!?」」

 

と漫才(?)みたいな流れがあってから始まった三対一の対決。

今回は大きな騒動にもならなかったので静か・・・にはほど遠い形になってしまっている。

 

放送とかはされないのだが、

空き教室にやるのだが、野次馬でギューギュー積めの状態になっている。

部活は二の次で来た連中もいる。

三対一の対決は中々ないみたいで教師や部活の顧問まで来てる。

ルールは消耗戦。

戦力は一人十五個師団まで・・・

つまりは四十五個師団対十五個師団になる。

敵の師団を全て「全滅」させれば勝利という分かりやすい内容。

場所はランダムになっている。

 

 「試合開始!」

という機械音声で始まって見た戦場が嫌らしいものだった。

森だった。

中心付近に川が流れており、その反対側は緩い丘が複数存在する草原地帯になっている。

此方は森の奥側で相手はルールによると反対側つまりは草原地帯におることになる。

 

「ここの周辺を偵察して本部設営に適している場所を探せ」

「川付近に部隊を展開して防御拠点を築け」

「草原地帯に偵察部隊を派遣して敵の位置を確認と侵攻状況を報告させろ」

と参謀達が張り切っているのを見ながらマップを見ている。

「今回は機甲師団を連れてこなくて良かったよ」

「そうとも限りませんぞ。森林地帯での戦車の有能性はナチス達が証明しております」

「それは偵察部隊による情報とかろうじて通れる道がしっかりと繋がっているという二つの要点が必要なのでは?それにそもそも成功したとされているその方法も軽戦車並の大きさだったからではないか?」

「たしかに・・・しかし戦車の馬力でなら簡単に突破可能なのでは?」

「うちのM60ならやれるかもだけど、戦車は工作機械ではないからね?」

「心得ております」

 

と参謀長と話をしていると本部の設営が完了したみたいなのでそこに移動して本格的に稼働してから入った第一報が「敵ノ侵攻確認セリ」

だった。

 

 敵が侵攻を確認した時に確認できたのは約三十個師団で敵は機甲師団を主力にして展開させて侵攻していた。

此方側・・・東岸にするが東岸に配置させた十三個師団は野戦陣地の構築と測量を終わらせて待機している状態で、西岸に展開させている偵察部隊の一部は地雷等を埋めていた。

歩硝を除く殆どの兵士がゆったりしている時に入ったこの報に陣地は大慌てで対応を進めていたが、敵の到着予想時間の前には歓迎の準備は完了していた。

 

 機甲師団は丘を登りながら西岸に展開しようとしていた。

その背後からは兵員輸送装甲車が随伴していた。

その兵員輸送装甲車の一台が地雷を踏んだ。

その瞬間にタイヤが吹き飛んで走行不能になったと同時に上空に向かって赤色の信号弾が打ちあがった。

兵員輸送装甲車を救助しようと他の兵員輸送装甲車が移動していた。

装甲車の損傷具合と負傷者の手当てをしている間、暇を持て余した車長が装甲車の上に上がって双眼鏡で戦況を見ていた。

軍は地雷の存在から進行速度を遅くした。

その走行中の戦車の頭上からミサイルの攻撃が降ってきた。

最初はミサイルとは分からず、火の玉にしか見えなかったが、すぐに気付いて車両から離れるように命じて自分もすぐに車両から離れてから少し経ってからミサイルが降ってきた。

それを見て溜め息をついた次の瞬間に周りの茂みが動いて全員が驚いていると銃が出てきて此方側の武器でないのですぐに手を上げた。

案の定、敵の特殊部隊だったみたいでそのまま負傷者と一緒に捕虜として牢屋みたいなところに放り込まれて尋問をされてそれで終わった。

 新型のミサイルであるTOW対戦車ミサイルの初実戦で理論として組まれていた戦術であるトップアタックを実施してほぼ成功で終わってお釣りに捕虜まで獲得出来て上々と言いたいのだけど、これがまだ始まりなのは皆が分かっていることなので気を引き締め直していたところで第一派が襲来した。

 

 西岸の手前の丘から現れた敵軍に向かって120mm迫撃砲が撃ちまくっていた。

中には対戦車砲弾も混ぜながらなので戦車にも損害を与えていたが数が違うので雀の涙である。

西岸に到着した敵が戦車からの支援を受けて渡河作戦を展開してきた。

笑ったのが兵員輸送装甲車が勝手に水没したことだ。

五台か十台ぐらいが渡っている途中で勝手に沈み始めて敵もそれに驚いて反転して戻り始めたのだが、督戦隊が攻撃を開始していて、更に沈むというコントが発生していた。

西岸に戻ることができた部隊が督戦隊に突撃して督戦隊も必死の防戦という内ゲバが発生していたが良い機会だったので督戦隊を守ることにしてバカスカ迫撃砲を撃ち込んでいた。

それが一戦線で起きておれば笑える話だった。

その後に続く報告で全戦線で同じことが起きているみたいでその報告を受けた時は流石に呆れた。

 

「何が一体どうなっているんだ?」

「何人か拉致して聞き込みしてみます」

「死なん程度でな」

 

と参謀の提案を採用して実行に移された内容を聞いて更に呆れていた。

前線部隊・・・というよりは歩兵部隊は奴隷だったらしい。

で、今までの鬱憤がここで爆発して反乱発生したらしい。

で、この一連の流れが歩兵が持っている無線で判明して全部の戦線に同じ流れに至ったという訳らしい。

これがソ連の別ルートの怖さである。

 

「現実は小説より奇なり という言葉があるが正にこれがそれだな」

「下手な小説でも起きない事態でしょう」

「反乱に荷担しますか?」

「これで一人の軍、十五個師団は潰れたかな?」

「恐らくは。これで残りの十五個師団も退いてくれれば尚よいですがね。願望が強いですかね?」

「いや、そうなるだろ。混乱している時に攻勢に入ると混乱の拡大と余計な損害をう・・・」

「第二派が西岸に現れて渡河作戦を開始しました!」

 

「「・・・は?」」

 

どうやら攻めに来た三十個師団はあの悪知恵が働かない二人組だったらしく、見事に攻めてきた。

反乱で大混乱のところに第二派の敵が進軍したので大混乱で無駄な出血を生んでいるのに装甲車から兵士を降ろしてボートに乗せて渡河してくる上に戦車は反乱鎮圧中なので支援はなし。

第二派の戦車部隊は反乱の並みに飲まれて到着しない状態らしい。

しかも歩兵部隊ははぐれたのか何なのか分からないが少数戦力を逐次投入という泣ける話に。

少数でボートで支援なしなので第二派は割愛。

 

 第一派と第二派のおふたりさん方は撃退したというよりは勝手に自滅したのでほぼ無視するにしても最後に残ったのが悪知恵働きそうなので収拾した西岸に嫌がらせの準備を終えてから東岸からも撤退して森の中に塹壕やトーチカ等を築いて防戦一方の状態にして待機していた。

嫌な予感は命中しており、夜間砲撃が開始して東岸に特に迫撃砲等の砲陣地を叩いていた。

しかし、事前に脱出したのを知られないようにするために丸太で作った偽物を置いてみたり、敵からの鹵獲品で怪しい物を作ったりしたのでその翌日にその事を知ってお怒りだったらしい。

私の意見としてはなぜ攻めてきた?という気持ちで山々であった。普通なら第一派と第二派による攻撃で消耗している軍を自分達が叩きやすい地形にまで誘導するという芸当は簡単に出来そうだし、此方が戦車持ってないくらいは敵も確認済みのはずなのにあえて攻めてきたので頭が???な状態。

攻める時は守りの約三倍の兵力が必要なのは基本。

その基本があるから第一派と第二派が攻めて残りの数が五個師団以下なるという保証がないのにあえて攻めてきたというところで答えが出た。

あの二人が情報を改竄したという結論に至った。

それで推定戦力が五個師団かそれ以下と判断して締めの攻勢に出たとすれば今の動きには納得がくるわけで。

 

 その念入りな砲撃が空振りで終わって間抜けの空の東岸の陣地に進軍を開始した師団は西岸に仕込んだ地雷による攻撃と除去にたまに来る敵からの嫌がらせロケットランチャー攻撃により、上陸予定時間を大きく過ぎてやっと東岸に着いた辺りで夕方になり、東岸の使われていた陣地に夜営して翌朝から攻め始めることになって夜営をし始めていた。

夜間、曇りで歩硝は見えない状態でも目を凝らしながら立っていた。

その歩硝は茂みが動いたのを偶然見て銃を構えようとした瞬間に腹部に激痛が走ってそのまま声を出せずに倒れこんでそのまま動かなくなった。

その茂みから複数の歩兵が出てきた。

サプレッサー付のM5A2カービンを両手に持ってかつては自分達のだった陣地に浸入をしてそのまま東岸から渡河を開始して西岸に上がってそのまま消えていった。

その直後に東岸の陣地が一斉に爆発を起こして敵は大混乱を起こして更に銃撃で殺られた歩硝の死体を見つけて夜襲と判断して存在しない方向に銃撃と砲撃を続けていた。

東岸が爆発したのは撤退直前に有線の通信機のワイヤーを通す管に細工をして爆発するようにしてあった。

C4爆薬なので他にも補強用に使っていた土嚢の中やはしごの中だったりと凝っていた。

 

 その夜襲騒ぎを起こした部隊は他の西岸に待機させていた偵察部隊を集結させて捕虜からの情報を元に作られた司令部が存在する場所に向かって進軍していた。

見つからないように昼間は停止して夜間に進軍をしていた。

情報通りの場所に司令部を見つけることができ、そのまま夜まで待ってから突入をしようとしたが、あまりにも静かなので攻めずに周辺を探索すると怪しい洞窟を発見した。

人工に出来たものなので夜間に攻めこんでみたら無線機やら地図やらがごちゃごちゃ置いてある部屋があったのでここで間違いないようなのでありとあらゆる部屋に手榴弾を放り込んでいたら「試合終了」という機械音声が流れて終わってしまった。

 

 このルールは実は上層部を叩くと「軍が全滅した」という判定が出るのだ。

知っている人は実は少なく、「不正だ!」と喚く奴が多いことからやる人が少ないのだ。

私が何で知っているのかは置いといてとして予想通りに喚いていた。

 

「なんで負けたの!?」

「軍が全滅したからだろ?」

「損害は少ないはずだよ!?」

「軍の頭である上層部がやられて平気な軍は存在しないだろ?」

「おかしい!!」

「諦めろ。負けたんだ」

 

と二人組が叫んでいたが、無口の方から文句が出たのはビックリした。

 

「なんであの司令部を攻撃しなかったの?」

「なんかおかしいなぁ?と思ったから」

「完璧だと思ったのに」

「だからやめた」

「意味分からない・・・というよりあなたその時そこにいたの?」

「いたよ」

「何やっているの?」

「前線視察兼激励のお仕事」

 

で無口に戻った辺りでそういえば今回の勝利時の要求をしていなかったことに気付いた。

 

「それで今回の要求についてだが・・・」

「こんな試合はノーカンだよ!」

「そうよ!」

「と言われても機械は此方が勝利と判断した以上なぁ」

「それに見ていた人達がおる以上はね?」

「・・・で何を要求するの?」

「「えっ?ちょい待っ・・・」」

「イジメ駄目絶対」

「いいわ」

「此方の使用している兵器に装備交換とその代金支払い」

「悪い物は買わないから」

「品は見せて触らせてから売るから問題ない」

「最後は?」

「召し使いほしい」

「「えっ?えー!」」

「分かりました。ご主人様」

「「はぁー!?」」

「ツッコミが追いついてないねぇ」

「みたいですね。ご主人様」

 

ここで野次馬もその手があったか!という顔とコイツうらやま・・・けしからんの大体二つに別れている。

教師達は既に仕事に戻っていていないので問題ない。

 

 でこのあとはこの内容に合意する宣誓書・・・というよりは、契約書にサインを残りの二人にさせるのに時間がかかった。

最後は書くまでくすぐるという謎のイチャイチャタイムに入っていた。

その間にもう一人が逃げないように縄跳びの紐で手を結んで机に縛っておいてから無口な娘に体のほうを任して私は足をくすぐっていたが、全然効果がないので靴下を脱がして裸足にしてからくすぐっており、それでもそんなに効果がないからどうしようかと悩んでいたら、「舌で舐めてみては?」と提案されたので仕方なく実行したら反応がよかったのでそのまま指と指の間とかを舐めたりしていたら思いっきり失禁して私のズボンもずぶ濡れになって、ここで陥落してサインに成功させたのでもう一人にもと思って振り向いた時に「書く!書きます!書かせてください!」と涙目の状態になってそこまで言われたので素直に渡して書いてもらった。

 

こうして前回同様に三人もらったのだが、一人目は?な関係で二人目は恐怖心による関係で三人目は主従?な関係になっている。

大丈夫かなぁ色々と因みに私は足フェチに目覚めそうになっている。



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アジアが入る日

 1955年の春、昨年のソ連崩壊とそれによる軍の派遣による損害の穴埋めや消耗品の補充に遺族への補償等をして、やっとこれから本土の兵器更新や新兵器開発が出来ると思った矢先に一本の電話でお流れになった。

 

「中国が香港に攻めるようです」

 

 中国は日本軍との戦いのために国共合作をしていたのだが、日本が降伏して領土を放棄して撤収して終わってしまって、共通の敵を無くした両者が内戦に突入するのは当たり前のことで、国民から好かれている共産党が勝つのも分かっており、台湾に逃げたのまでは史実通りだった。

台湾まで攻めて滅ぼすとは思ってなかった。

援軍を送るために船団を組んでる間に中華民国が滅亡したので実質何も出来ずに終わってしまった。

当然国民(主に左翼派のマスコミ)から怒られたがそこら辺はなかったことにした。

中華人民共和国は建国後の政策を全て失敗させ続けており、国民からの不満が出てきているようだ。

その上に核実験の失敗に支援元のソ連の崩壊と悪いことが重なっており、その話題ずらしのために外国勢力の追い出しにかかっていたのだが、それも香港を除く全てを追い出したので香港に攻めるのを決めたらしい。

 

「第一次上海事変は中華民国がそれを行って日本軍と衝突したねぇ」

「はい。陸戦隊が防衛線を造って徹底抗戦している間に陸軍が援軍を派遣するという形で行ってます」

「英国からは?」

「派兵の要請が来てます」

「よし!今から準備して香港の人民を守るぞ」

「・・・つまり、香港を放棄する予定でもあるのですか?」

「最終手段だ」

「・・・了解」

 

 当然、ここからでは間に合わないので日本からも援軍を出すように要請したところ、すでに五個師団が船団を組んで香港へ向かっている。

どうやら、英国からすでに要請があったらしく此方が要請する辺りには準備が出来ていたようだ。

その五個師団に続く形で十個師団を率いる船団が香港に到着したのは一週間後であった。

その時には戦線は香港の市街地外縁部にまで広がっており、五個歩兵師団で構成されている日本軍は一個師団まで減っていた。

連日連夜の人海戦術・・・にソ連から脱出した一部の部隊が兵器を中国に提供したらしく、最新鋭の兵器を装備していたことで損害がバカにならなくなったようだ。

日本軍と外国人の民間人は日本に送り届けるために護衛船団と輸送船団は香港から出港した。

それを知った人民解放軍は香港への攻撃を再開した。

 

「砲撃が来るぞ!伏せろ!」

 

という叫び声と共に砲撃音が聞こえ始め、兵士達は塹壕の中で伏せて頭を守るように耐えていたが、砲弾が手前で着弾して爆発していることに気付いて体を上げていく。

 

「砲弾が手前で落ちとるぞ。下手くそだなぁ」

「ばか!あそこは地雷源だぞ!敵の襲撃があるんだよ!」

「お前ら!分かっているなら早く準備しろ!こら!そこのお前!いつまで伏せているんだ!立って準備をしないか!!」

 

と塹壕内を兵士達は大忙しに走り回っていた。

それから暫くして砲撃が止んで静寂が少し続いてから、今度は反対から砲撃音が聞こえ始める。

アイオワ級からの砲撃で敵の砲陣地に対しての攻撃である。

なので、防衛線に向かってきている敵は対象外である。

敵の攻撃を阻害し続けていた地雷源が砲撃で無力化されたことで敵は今まで以上の士気で突撃を始めており、戦車が走行しながら砲撃をしてくる。

だが、砲弾は明後日の方向に飛んでいっている。

景気付けに撃ちまくっているだけだからなのだが、何両かが生き残った地雷を踏んで爆発したのを見ていたからか分からないが興奮が覚めたらしく、敵が停車しての砲撃を開始して命中率が向上して効果的な攻撃になってきた。

だが、それでも搭載している85mm砲ではM60の装甲を貫通せず、105mmを食らって次々と撃破されていっている。

その最中に敵が今までのより巨大な戦車を投入してきた。

 

「なんだ!あのでかいのは!大砲が二つもついてる!」

「アポカリプス・タンクだ!ソ連のだぞ!?」

「何でもいいから撃て!撃て!」

 

と言って火力を集中させるが、重装甲で弾く上に貫通しても自己再生装甲+修復装置で効果が一向に見えない上にM60を一撃で破壊していくので怪物にしか見えない。

 

「どけどけ!道を開けろ!」

「対戦車隊が通るぞ!」

 

と変わった形のした大砲を担いで走る歩兵隊がアポカリプス・タンクの前に立って大砲を構えていた。

そして、チャージ音が聞こえ始めて「ビ!ビ!コン!」みたいな音が聞こえた瞬間に白い光線が発射され、アポカリプス・タンクの正面から貫通し、その後ろの戦車も吹き飛ばしていた。

アポカリプス・タンクは再生出来ずに大爆発を起こして消滅した。

その光は戦場のあちらこちらで見え、アポカリプス・タンクは全滅させた。

敵は虎の子のアポカリプス・タンクを失ったことで後退を開始して一時間もしないうちに完全に何時ものにらみ合いの状態になった。

アポカリプス・タンクの攻撃でM60が50台が鉄屑にされた上に防衛線の一部を崩壊させて、塹壕内で白兵戦が行われていた。

そのような化物を撃破したのは『MP-47パルスキャノン』である。

射撃試験で

・標的のM4シャーマン戦車

・その標的を置いていた山

・開発関係者や記録係など計四十七名

を吹き飛ばした兵器である。

で、その兵器を使いやすい性能にしたのがこの兵器である。

 

 その虎の子のを投入しての大攻勢が失敗に終わった上に翌日の朝未明にB-52爆撃機の大編隊による地雷敷設作業が行われ、その余った分を砲陣地に落とされて地雷処理を手作業でやるという何とも時間がかかる作業が始まったのである。

見えているだけまだマシだが、それでも侵攻を遅らせるというのには向いているので問題はなかった。

その地雷が稼いだ時間は一週間でその間に香港からの撤退作戦は順調に進んで終わってしまった。

敵が香港の市街地に入った時には陸軍は全員が輸送船や駆逐艦に乗船しており、戦艦からの別れの艦砲射撃が行われている時であった。

ここで中華人民共和国とアメリカ合衆国との戦争は一旦終わり、自然休戦状態に入った。

その翌年からキメラとの戦争に突入してアメリカに支援を求めて当然の如くに蹴られて、大量の難民が東南アジアや日本に流れてそこでイザコザが発生し、戦争開始して一月で滅亡した。

 

 という事がゲーム内であって、体が疲れている時に前回の頭が良くなくて負けた上に駄々こねて相棒の「勧誘」を見てお漏らしして怯えてサインを書いたほうの娘、「山田 梅」がその時の恐怖心を克服して文句をつけにきた。

 

「あのときは脅迫されて無理矢理書かされたやつだがらなかったことにしてよ!!」

「とりあえずは家で話しません?ここだと不特定多数に聞こえますよ」

 

で家に上げて部屋で話をしてようとした時に勝手に布団で寝始めた梅さん。

勝手に私の不眠症対策に用意してある缶ジュースを飲んだのが原因だから自業自得である。

なのでそのお仕置きも兼ねて両手をベッドの柱に縛りつけてからスカートの中に手を入れてパンツを脱がしてみると、黄色いシミが出来ているところがあり、それの匂いを嗅いでからパンツを寝ている口に入れてから靴下を脱がして蒸れた匂いを嗅いでからくすぐりを始めた。

生足だと五分もかからずに目を覚まして「んー!んんー!」等と言っているが喜んでいるようなのでそのまま五分位続ける。

 

「起きました?」

「んー!(起きたからこれ外して!てか口のなに!?)」

「それでさっきの話なんですけど考え直してくれませんかね?」

「んん!(いや!)」

「まだ交渉が足りないようですね」

 

と言ってから右足を持ち上げてから足を舌で舐め始めた。最初は足首を始めて、次は足の甲を舐めてから足の裏のほうにいってから最後は指を口にくわえてから舌で舐める。

 

「ふぅ・・・これで考え直してくれますよね?」

「んー。んー。・・・んん(いや)」

「・・・もしかして楽しんでません?」

「!?んっ!んん!んんんー!(そんなわけないでしょう!)」

 

と拒否されたので左足を持ち上げてからやろうと思ったところで何かのお土産で貰った筆を見つけてそれを足の裏でなぞるということを五分位続けることにして五分経過した。

 

「白紙の件はなかったことにしてくれますよね?」

「・・・コク(頷き)」

「それはありがとうございます。では手をほどく前に私のジュース勝手に飲んだ罰は受けてもらいますからね」

「?」

 

それからスカートをめくって顔を中に入れた。

スカートの中は暗くてよく見えないが、手触りで毛らしいものに触れてそこから少し手をズラすとそこに割れ目みたいなのを感じてその割れ目を舌でなぞってから舌をねじ込んで、割れ目全体を口に入れた。

舌を入れて周りを舐めていると突然腰が浮いてから体液が口に思いっきり出て、それを飲んで、それから少し経ってから今度はアンモニア臭のする体液が出てきてそれを飲んだ。

それを飲み終えてからスカートから出ると彼女は泣いていた。

 

 そこからは後片付けに彼女を慰めてから家まで送って、家族からは「彼女なの!?」という質問攻めと大変忙しいことになった。

その一連の出来事を机から録画していた携帯の映像を撮れているのか確認しながら今後のことを考えていた。




日入る国 中国


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夏休み

 終業式が終わってやっと、夏休みに入ってから団長に呼ばれて十四時頃に近くのファミレスに行くと団長とその恋人が先に来ていたのだが、私が例の三人組と私の兄を連れてきたので複雑な顔をしている。

 

「言いたいことは分かるけど、猫の手借りても足りないくらいだからね。しょうがない」

「私たちは関係ないよね?」

「前回、迷惑かけたんだから罪を滅ぼす良い機会だぞ」

「・・・私は良いけど、貴女達はどうするの?」

「拒否権は?」

「あると思ってるの?」

「「やらせていただきます」」

「・・・弟から悪魔にクラスチェンジにしているなぁ。流石は我が弟だ」

「小林・・・お前も色々おかしいと思っていたが血筋立ったんだな」

「味方なら心強くて良いんじゃない?」

「こういう時は女子の方が強いね」

 

団長の世界の状態は

 

高校生以上制限のMOD『艦隊これくしょん』をどうやってか団長の兄が勝手に入れた。

深海棲艦と戦争

結果は大負けでパナマを押さえられたことで経済が破綻寸前。

 

という状態になっている。

 

「で、私のところにSOSが来たけど、単独では勝てる気がしないので私から援軍を頼んだというわけ」

「で、俺に何をさせる気なの?」

「分かっているでしょ?」

「あーなるほどね」

 

とニヤニヤした顔で笑い始める我々兄弟にちょっと引いてる他の方々という変わった状態が暫く続いた。

 

 という訳で艦娘関連の資料をもらってから作業を始めた。

深海棲艦がどうやってコミュニケーションをとっているのかという質問の返答がコンピューターだということが分かったのは敵の残骸を解体している時だった。

近くにいる時は普通に言語でやっているみたいなので、此方が行った戦術等を次回から効かないという問題の回答にはなったのだが、対策にはならなかった。

 

「右舷4時方向に敵!数は三十以上!」

「輪陣形を維持しつつ迎撃せよ!」

「艦長!左舷10時方向に砲塔を回せ!」

「アイ・アイ・サー」

 

と言ってから2~3秒ほどで戦艦隊の主砲が旋回を開始する

その直後に

 

「10時に敵!数は二十以上!」

「目標は自由!撃て!」

「オープン!ファイアー!」

 

という掛け声から少し経ってから共に砲撃が開始する。

敵は衝撃波だけでバラバラになる。

その攻撃が何回も別れてやって来る。

 

「攻撃の手を緩めるな!生命線のパナマを奪ったことを後悔させろ!」

「閣下!B-52の編隊です!」

「こちらローリング5。パナマに巣を作っている連中に暑中見舞を送り届ける」

「了解した。終わり次第、上陸作戦を開始する」

 

B-52、二十機からなる編隊が爆撃を開始しているより下で対空砲火は空しく爆発していた。

その爆撃を行われている太平洋側はまだ優しさでみち溢れている。

 

 大西洋側は兄に任せているのだが、地獄が作られている途中である。

 

「継続した攻撃を続けろ!敵にない恐怖心を我々が作りあげるんだ!」

「閣下、デストロイヤー18番艦が地上砲撃を開始しました」

「まもなく、19番艦と20番艦が射程に入ります」

「TIEボマー隊の第十次爆撃が終了しました。損害はナシで敵の戦艦クラス十隻以上を撃沈させたとのことです」

「敵潜水艦への攻撃は?」

「現在、コルベット艦計五十隻が攻撃しており、既に八十隻の撃破にせいこうしております」

「更に投入して太平洋側の敵潜水艦を駆逐しろ」

「了解」

「上陸作戦開始します」

 

空中に待機している艦隊からの地上支援砲撃が降った跡地に降下艇が着陸して中から無人四足歩行ドローンが展開し、その後ろに兵士がついていく方式で上陸作戦が開始されていた。

敵はただ一方的にやられていった。

 

 一方の太平洋側も上陸作戦が開始されようとしていた。

上陸予定地点に敵の巣が出来ており、抵抗が苛烈であった。

上陸予定地点『オマハ・ビーチ』に。

敵の巣からの弾幕が尋常ではなく、此方が一発撃つと十発になって帰ってくる。

 

「軍曹!無事か!」

「まだ生きてますが、他はどうなんでしょうね」

「パルスキャノンは使えそうか?」

「無理ですね。完全にイカれてます」

「支援砲撃は効果がないようだ。香港を生きて帰れたと思ったら今度はダメそうだな」

「妻と子供が家で待っているんでね。死ねませんよ」

「軍曹!少尉!無事ですか!」

「おお!お前は新婚の若造じゃないか!」

「私もまだ生きてますよ」

「お前もか」

「良かったね。まだ希望があるじゃないか。さぁこれからお仕事だよ」

「そうです・・・!?!?閣下!」

「おう!呼んだか?」

「何をしているんですか!?死にますよ!」

「いやー、あれを片付けないと楽が出来そうにないからやって来た」

「・・・策がお有りのようですね」

「プランCならあるよ」

「どんな?」

「まもなく、B-52が搭載量ギリギリにまで積んだ対艦ミサイルを200発降ってくる」

「「「おお!」」」

「それがプランB」

「?」

「それが効く確率が10%とコンピューターが出したから失敗対策でここにきたの」

「・・・噂をしたミサイルだ!伏せろ!」

 

高高度から投下された対艦ミサイルは亜音速の状態になって『巣』に着弾していく。

その攻撃がほぼ全弾命中したがほぼ無傷という結果で終わってしまった。

 

「やっぱりね」

「で、プランCは?」

「笛を鳴らせ!」

 

と言った瞬間にいつの間にかその場にいた兵士が旗を持って座っており、命令を聞いて口にくわえていたホイッスルを思いっきり吹いた。

次の一言にその場にいた全員が凍った。

 

「突撃!」

 

という言葉と共に周りから『閣下』と呼ばれている男が右手にM5A2カービンを持ちながら左腕を大きく『巣』に向かって振ってから走り始めて、少尉達がそれに続き、それから旗持ちが続き、他のクレーター等にいた兵士達も立ち上がって突撃を開始し始めていた。

 

「閣下が闘っているんだ!続け!守るんだ!大統領閣下を守るんだ!」

 

と言って複数の隊員が閣下の前を走って守ろうとしているが『巣』から攻撃はなく、さっきまでの弾幕が嘘のような静かさでほぼ全員が『巣』の壁にたどり着いた。

そして手持ちの爆薬で壁を吹き飛ばして中に突入した。

 

「よーし、後は白兵戦だ!気合入れていくぞ!」

 

中心部に向かって前進を続けるが抵抗がなく、不気味なほどに静寂であったが警戒を怠らないまま前進を続けて中心部に到着してそこで理由が判明した。

 

「洞窟です」

「しかも人工で出来ているなぁ」

「どうやら、海まで続いているみたいです」

「逃がすわけにはいかないぞ!突入するぞ!」

「了解!」

 

といって突入部隊を編成して洞窟に入っていった。

 

「閣下、危ないので入り口に残っていて下さい」

「彼処も危ないぞ?安全な場所なんてないんだ」

「はぁ」

「頑固者ですな。閣下は」

「少尉殿が珍しく困っておりますな。香港でもこんな顔をしておりませんでしたぞ」

 

と雑談をしながら向かうと出口が見えてきてその先には多数の敵の死体が転がっており、その先には戦艦が待機していた。

その中に脳みそが大きい死体が転がっていた。

 

「静かだったのは頭を殺られたからか」

「つまり?」

「他の敵は機能停止したんだよ」

「なるほど!」

「つまり?」

「戦いが終わって家に帰れるということだ」

「クリスマスには間に合いそうですな」

「フラグが次々と折るなこいつら」

「何か言いましたか?」

「気にするな。独り言だ」

 

インターネットみたいに何処かに別の親玉がいる可能性があり、警戒をしていたのだが、そこはバカだったみたいで用意してなかったようでひとまずはこれで終わったようだ。

 

 その日の晩に団長の母親がわざわざ家に来て玄関先でお話になっている。

 

「この子のためと思ってやったことを邪魔するなんて!」

「貴方の息子の大きいほうが勝手にやったことでしょう?なんでその事を怒らないんですか?って、え?まさか貴女がやったの?」

「そうよ?悪い?」

「他人のタブレットに勝手にMODを入れる行為は違法行為ですよ。たとえ親でも。頭いかれているな」

「あいつは私の完璧な教育を無視して勝手に国家を変えたのよ!?私のことを差し置いて!!それが許せないのよ!」

「それが動議?」

「そうよ!」

「あほくさ」(小声)

「あのバカ団長兄は入れるときにだけ役に立ったがな」

「後ろにいるのが団長兄?」

「そうよ!この役立たずがMODを入れさせないと飯抜きにすると言ったら簡単にやったがね」

「あー、ストップストップ」

「なによ?」

「だそうです。お巡りさん」

 

で庭からこんばんはするお巡りさん達。

で、後ろにやっていた両手を前に出して見せる手に持っている通話中の携帯。

 

「団長母さん、続きは署でゆっくりと聞きますのでご同行の方をお願いします」

「・・・」

 

で、そのまま連れていかれるという終わりかたで終わった今回の話。

 

 後日談

あの後、団長両親は離婚で、母親が刑務所に放り込まれたので、母親至上主義の調停委員も親権を父親に与えて終わった。




「そういえば、『巣』の中が静かだったの何で?兄よ」
「うちの方に大量投入して、お前のほうは無人兵器で対応していたようだな」
「あの弾幕が止まったのはミサイル攻撃でほとんど壊れていたのか」
「それにあのMODの難易度低めに調整してあったよ」
「団長兄の優しさかな?」
「援軍来ること前提の難易度だから多分な」
「・・・」


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夏休み 御盆

 御盆休みで実家に帰省する人々の波に揉まれながら私達の家族も帰省しようと向かっていた。

駅に着いてタクシーを使おうと思ったら田舎なので一台もなく、会社に電話をして予約をしようとすると来るのに最低3時間かかるという返事が来て、遅れることを連絡すると迎えを送るという返事が来たので、日陰で待つこと20分でワゴン車が来た。

 

「弟よ!元気にしていたか!」

「おお!元気よ!父兄よ!」

「こんにちは、おじさん」

「おお!かずみか!また大きくなったな!」

「え!? かずみ君!大きくなったねぇ」

「えーと? レイ姉ちゃ・・・姉さん?」

「だいぶ変わったから分からなかったでしょう?」

「短髪から長髪になってるし、眼鏡変えた?」

「かずみ、あんたよく覚えているのね」

「だから他のことを覚えられないの」

 

で皆の荷物を積んで車で走りながら世間話をしながら家に向かった。

家に到着して荷物を降ろしていると、遠くから男性が来た。

 

「誰か来たよ?」

「どうもこんにちは、彼氏です」

「レイ姉さんの?」

「そうですよ」

「へー?」

「何か?」

「・・・別に?」

 

それからその彼氏・・・には見えない奴が夕方までずーっと居座っていたが、姉さんに私が殆ど付きっきりだったので何かを諦めた様子で帰って行き、姉さんが近くまで送りに行った。

嫌な予感がしたので納屋に置いてあるバットを持ってストーキングしていると、姉さんを無理矢理廃屋に連れて行くのが見えたので口にタオルをまいてから中に侵入して、姉さんを押し倒している馬鹿の後頭部にバットを食らわせて、頭を押さえている間に股間に思いっきり蹴りを入れてから姉さんの腕を引っ張って家まで逃げてきた。

途中でタオルを川に投げ捨てて、すぐに来ていた服を焼却炉に捨ててから殴ったバットを洗って、おばさんのところに行ってゴミ捨てを頼まれてゴミと一緒に服を燃やした。

バットは偶然、家に侵入した野犬を撃退してまた血がついたので二度目の洗いをした。

 

 その日の晩に姉さんの部屋にお邪魔してあの彼氏面した馬鹿のことについて聞いたらあっさり答えてくれた。

あの馬鹿はこの村の古くから続く名家の一人息子。

父親はこの村の議員で親戚は政治家や弁護士ということで誰も文句を言えない。

村八分にされたら電気ガス水道が止まることから始まるのでね。

過去に田舎で発生している大量殺人事件の半分はしょうもない理由で村八分にしたこと なんだがね。

その馬鹿に逆らって一家身中させられたこともあるのだ。

こんな感じなので警察は役立たずでないほうがマシなレベル。

そんな感じの上に『何か』で脅迫されているという。

それもあって逆らえないみたいだ。

 

「今よりはマシに出来るけど、レベルが魔王から悪魔に変わる程度だよ?」

「それでもマシになるなら」

「いいの?」

「うん」

「この会話録音してあるからね。約束を破らないでね」

「悪魔はアンタかい!」

「魔王だよ?」

「選択間違えたかも」

 

 その翌日の13日。

まずは知り合いに電話。

 

「紺碧」

「青風」

「用件は?」

「収賄して働かない警察署と腐敗して救いようのない村役場に悪魔のような男がいる村に今いるけど、どう?」

「どう?って言われても急に知らない電話から掛けられても困るんだが、そもそも誰?」

「この電話番号と合言葉を知っている広告を見た男」

「は?広告?」

「あっしは加藤と申します」

「・・・つまり、君は我々の同志というわけか」

「そう」

「何か必要なものは?」

「今日中にノートPCと少し経ってから例の警察を」

「名前は?」

「旧?新?」

「新」

「小林かずみ」

「了解した。青き正常なる世界のために」

「ダー」

 

その日の午後にはノートPCがやって来た。

バイクに乗ったおっさん二人組によって。

やる気が少し削がれたが、仕込みを既に終えた後なので最後までやりきるつもりで家に戻った。

 

 ここの村は13日に夏祭りをやる。

20:00に花火が打ち上がる。

それが迎え火の代わりなのだ。

その少し前に頭に包帯をグルグル巻きにした男が神社の裏の空き地にいる。

 

「昨日襲った奴!もういるんだろ!?出てこいよ!」

「ばれてたか。まぁ予定通りだし、いっか」

 

ここでお面を頭に被せた状態で登場する。

 

「お前、レイの従兄弟のガキか」

「そういうあんたはエロ餓鬼だよね。何人孕ませば気がすむの?」

「は?俺の子じゃないし?」

「頭まで煩悩一杯で馬鹿になってるよ。ああ元からか」

「このガキが!」

「で、その後ろの連中は?」

「友達だよ」

「ふーん」

「というわけで、死ね!」

 

で始まる一人対五人の喧嘩・・・というよりはリンチ。

それでも一人は踏んでくる足をつかんで、ポケットに閉まってあったスタンガンで黙らせたけど、ダメでした。

それで最後は崖から「いっせーのっせ!」で突き落とされた。

だが私はそれくらいでは死なない体なので少し経ってから立ち上がって、祭りで出来ている人混みの中に入っていく。

複数人は想定外だったので臨機応変に柔軟な対応をしていくことになった。

とりあえずは頭のボロボロのお面を屋台で新しいのに交換してそれを被ってから慎重に近付いていく。

ガラの悪い連中なのですぐに見つけることが出来るので、スタンガンのダメージがある奴に背後からもう一撃食らわせた。

 

「ギャアアアア!!!!」

「おい、どうした?って、お前!なんで生きているんだ!」

「酷い人達だよ。僕を崖から落としてさぁー」

「もう!死ねや!」

 

でポケットから出されたナイフ。

周りに野次馬が出来ている状態。

男が腹に向かって刺してきて見事に刺さったが、その直後にリミッターが外れたスタンガンを腕に食らわせて気絶させた。

刺されて死んだと思っていた野次馬達から悲鳴が出たが、ナイフが刺さった財布を見せて安心させて残りの三人を・・・と思っていたら既に逃走していた。

神社に向かって。

なので神社の裏にまた戻ってきたという。

三人対一人というあんまり変わらない状態。

だけど彼方は体力を消耗しているが、こちらは殆どしていない。

使いにくいチート能力だが、体力スタミナ全回復があるのでやり方次第では此方が有利になれる。

後は体力が殆どない連中をスタンガンで一人ずつ気絶させていくだけなので割愛。

そこから馬鹿の携帯を取り出して内部のデータを抜き取ろうとしたら入っていなかった。

その後、この馬鹿を崖から落としてから神社の裏にある村への道を通って馬鹿の家にお邪魔して馬鹿の部屋のパソコンをハッキングするとやはりデーターはなかった。

 

 翌日の14日の朝に後片付けに向かっていた住民によって馬鹿の死体が発見された。

目撃情報から『ウルトラマンの仮面を被った少年』が犯人として捜査されたが、見つからずしかもすぐに捜査が終了しまった。

公安が警察署に強制捜査という異例な事態が発生したからだった。

ここの村だけほぼ別の国みたいな状態になっておったので前々から公安から一応マークはされていたらしく、今回の『情報提供』によって開始したらしい。

それによって、多くの警官が刑務所に送られるという事態になった上に被害者の馬鹿の父親がリンチされて殺されるという事件が発生したのでそちらに捜査が移行した。

なので馬鹿殺人事件は『事故』で処理されたのだった。

 

 そのイザコザは御盆が終わってすぐの2、3日の間に起きたので私には関係のない話しだったので聞き流していた。

「それで、『盗撮』のデーターはどうなったの?」

「なかったですよ」

「え?」

「どうやら、あの馬鹿は無いものをあるように見せるのが上手かっただけ。というオチでした」

「ふう」

「なので、代わりに私が撮りました」

「え?」

「姉さんの入浴シーン」

「ええ!!」

「冗談ですよ」

「・・・冗談に聞こえない」

「冗談ですよ。ほらこれ見たら分かりますよ」

「んー?」

 

ノートPCに映っていたのは姉さんの『放尿』のシーンだった。

和式便器に跨がって、手入れしていない陰毛の下から勢い出る尿。

といった感じに撮れている。

 

「・・・何時の間に?」

「昨日か一昨日のはずです」

「悪魔より最低」

「因みにバックアップ済み」

「仕事が早いわね」

「これからの未来のために頑張らないといけないから」

「いつか殺されるわよ」

「それまでは楽しみたい」

「今夜の要求は?」

「パンツ」

「・・・」

「今履いてるの」

「・・・あの頃に戻って」

「これが思春期の恐ろしさよ」

 




因みに事件当日の晩は私の両親は酒に酔っ払って寝てました。
と行っていたが多分来年辺りに弟が出来そうな予感。
(・ω・)


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夏休み プール

 夏休みの終わり頃に「プール行こうぜ!」といきなり団長カップルに誘われて行くことになったのだが、流石に一人でカップルのイチャイチャに耐えれる能力を私は持っていないので、何故か私をご主人様と呼んでる『桜』に来てもらうことにした。

 

 お昼前に彼女の姿が見えなくなって、少し気になって探しに行くとナンパされていた。

体格からして高校生位の二人組。

彼女は凄い嫌な顔をして話を切ろうと頑張っていた。

ナンパしている片方は諦めているようで、「他の所に行こうぜ」と言っているが、もう片方が諦めずにまだ続けていた。

流石にこれはアカンなと思って近付いて行くと、桜の方が此方に気が付いて私の方に行こうとしたら、その諦めの悪い男が右腕を握った。

彼女は腕を振ったり、もう片方の男も止めたりしているのだが離そうとしない。

ので私が彼女の方に向かう形になった。

 

「あのー?人の彼女に何をしているのですか?」

「あー?ガキは黙ってあっち行ってな」

「ごめんね。今この馬鹿引き離すから。ほら、早く放してやれ」

「この子が折れるまで諦めない!」

「その前にこの子の腕が折れるわ!脳筋!」

「あー、確かに頭まで筋肉みたいな体してますね」

「お前、俺を馬鹿にしているのか!」

「褒めているんですよ。5%くらい」

「あー!?ふざけんなよ!」

「それよりもこのうす汚い手を早くどけてくれません?」

「い・や・だ」

「アホ言ってないで放してやれ」

「俺はこの子がいいの!」

「ガキじゃあるめいし、俺はお前の母親でなければ、その子はお前のおもちゃではないんだ。諦めて他の子に行こうぜ」

「やだやだ」

「ゲンコツ食らわせたら話してくれるのでは?」

「こいつの石頭はハンマーでない限り無理だ」

「というより、握ってるところが痕になるので放してくれませんか?石頭脳筋さん?」

「ふざけんなよ!この糞餓鬼が!」

「痛いから放して下さい!!」

「ほら、この子も痛がっているんだから放せよ」

「逃がしたくないからやだ!」

 

と話している間に野次馬が出来てきたところで、この馬鹿脳筋が「お前、俺と勝負しろ!勝ったら解放してやる!負けたらこの子を寄越せ!」と言い始めて、馬鹿馬鹿しいことこの上ないが、これで収まるならと思って承諾した。

この事は周りの野次馬達にも聞こえているので彼らはそのまま観客になって、他の人をどんどん呼び寄せた。

因みに、一学年ずれているだけで戦力差が一対二になるようにしないといけないのがルールになっている。

なので始まる前の戦力は

 

脳筋

・戦艦  十

・巡洋艦 十

・駆逐艦 十

・戦艦  十

・空母  十

・駆逐艦 三十

 

になった。

試合形式は単純な『海戦』である。

プールだからというなんとも安直なと思う心半分、感心する心半分。

 

 「艦載機を飛ばして一気に叩くしかないやろ。これ」

「無人攻撃機は準備出来次第、直ちに発進せよ!」

と命令が下されてすぐに空母の中心部のデッキが開いて、無人攻撃機が垂直離陸して一機づつ出撃していった。

一隻の空母が一度に出せる機体数は十機。

それが十隻なので、一度の出撃で百機が出撃したことになる。

ただ、この無人攻撃機は爆弾しか搭載していないので戦闘機が苦手。

更に此方は対キメラ戦争に対しての陸軍の軍拡中。

なので海軍は開発が遅れている状態であり、研究費用より、建造に予算を!

という状態。

それでも陸軍からくる兵器もあるので兵器が時代遅れになっているわけではない。

それでも、艦隊戦で敵が空母を用意していたら此方の完敗になるのは分かっていた。

その点、相手が脳筋馬鹿であったことが唯一の救いである。

 

 そんな形でそんなに期待されていない状態でもしっかり働き、駆逐艦や巡洋艦に対して撃沈破を複数確認できた。

が、戦艦は無傷のままであった。

 

「無人攻撃機による第一派攻撃は巡洋艦が五隻撃沈、駆逐艦は全滅させることに成功しました。ですが、戦艦に対しては目立ったダメージを与えることは出来ませんでした」

「1t爆弾食らって生きているとか化物だな」

「敵の『超大和級』は我々の理解を超えてます」

「戦いたくないね」

「幸いにも敵艦の最大速力が25ノットなので、これより無期限攻勢を開始したいと思います」

「艦載機と爆弾が持つことを祈るよ」

 

と無人攻撃機による昼夜休む間も与えぬままに空襲を続けて敵の精神を削る無期限攻勢が開始された。

翌朝には相手はヘロヘロになった状態で砲撃戦に突入しようとしていた。

効かないのは分かっていたが、それでも一隻は沈められると甘い考えをしていたようで、撃沈には至らなかった。

爆弾が尽きた空母は一旦後方に下がっており、補充を開始しており、此方は戦艦の実力のみで戦わないといけないというある意味で不利な状態である。

しかも相手は超大和級に対して、此方は改アイオワ級というね。

泣きたい。

 

 「ミサイルはあったよね?全弾撃てる?」

「中身が不明なやつですが、よろしいですか?」

「使えるものは何でも使うぞ!」

「了解しました!ミサイル攻撃用意!」

「ありったけのミサイルを撃ち込んでやれ!」

「駆逐艦から連絡!攻撃準備完了!」

「ファイア!」

 

合図と共に撃ち出されたミサイルは百二十発。

対艦ミサイルと巡航ミサイルの二種類で弾頭の中身は後に判明したことだが、対艦ミサイルにはナパーム弾が(実験用)、巡航ミサイルは・・・『核』が装填されていた。

誰も気付いていなかった。

そんな馬鹿な話がと思うが、実際に起こった出来事である。

最初に到着したのは亜音速で飛行する巡航ミサイル。

レーダー照準による対空迎撃網を突破出来ずに落ちた一発が海面に激突し、そのまま水中で爆発を起こした。

それによりEMPが発生し、電子機器が全てダウン。

更に爆発時に発生した膨大なエネルギーにより、海面が台風並みに荒れて、戦艦が揺れる揺れる。

巡洋艦は衝撃に耐えられず、引っくり返るか中心部で折れて沈むかした。

そんな状態なのでろくに迎撃出来ず、遂に到達した一発が艦橋に着弾し、核爆発を起こした。

戦艦の上部構造物は全て一瞬の内に蒸発し、周りの人間も蒸発。

爆風で残骸や人、兵器等を吹き飛ばした。

それでも船体部が残り、そこから多くの兵士達が出てきて、海に飛び込んでいった。

先程の海中で発生した核爆発の衝撃波により、船体に亀裂が入って、浸水が発生したのだ。

機関部は既に浸水により、機関部の人員は全滅。

隔壁は電気駆動式のため動かず。

なので救命胴衣を来た兵士達が我先と海に逃げていく。

その直後に遅れて到着した対艦ミサイルが着弾した。

甲板にいた兵士達は炎に包まれて、焼き焦げにされ、一酸化炭素が昇降口から侵入して窒息死する兵士が続出。

上は炎、下は水、さぁ何処だ?

という地獄絵図に。

海に逃げた兵士達の上から着弾した時に飛散したナパームが海に落ちたことで火災が発生し、多くの兵士が焼き殺されるか窒息で死んだ。

ここに追い討ちの如くに現れたのが鮫だ。

死んだ兵士達の血の匂いを嗅いでやって来た彼らに対抗する手段がない兵士たちは海中に引きずれ込まれて、鮫の餌にされていった。

その様子を見ながらこの試合は私の勝利で終わりとなった。

こんな勝ち方は二度と御免だ。

 

 こんな勝ち方だったので、当然ゴネる。

「こんな勝負は認めねーぞ!」と言いながら暴れ始める。

が、周りは「勝負は勝負!」という流れなので、脳筋を抑え込みにかかる。

そしたら、その野次馬の中から「俺もその勝負は認めねー!」という集団が現れて大乱闘に発展。

この時に隙が出来たので、桜の腕を引っ張って脱出。

そのまま、トイレに逃走。

脳筋はそのことにすぐに気付いて、他の人に言って捜索に入ったが、その間にプールの運営が呼んだ警察が到着して脳筋に話を聞こうと近付いたら暴行したので現行犯で連れて行かれた。

(ここら辺は後から団長達から聞いた)

 

「・・・」

「・・・」

「ふぅ・・・何とか収まったようだな」

「・・・ありがとうございます。ご主人様」

「さて、後はどうやってここから出るか・・・だ」

 

脳筋達が私達を見つけれなかったのは女子トイレに隠れたから。

流石の脳筋も入るのに躊躇したようだ。

入るまでは良かったが、出ることまでは考えていなかった。

 

「・・・ご主人様、見ます?」

「見るって、何を?」

「隣の個室の人が出しているところ」

「おばさんの確率があるから見ない」

「なら、私のを見て下さい」

「え?」

 

と言ってすぐに水着の下を脱ぎ始めて、洋式の便器の上に立ってから座って、和式でやる姿になった。

こういう時は目を手で覆うなり、振り向いたりして見ないのが人として正解だと思うのだが、思春期の男の子である私にはそれが出来ずに顔を近付けて見ていた。

思春期というのはただの言い訳にしか過ぎないが、この際、そんな事はどうでもいい話であった。

彼女は何も言わずにマ○コから黄色い尿を出し始めた。

尿は便器当たって中に入っていくが、勢いがあるので、私の顔にも跳ねたのがかかっていたが、気にならずに最後まで見ていた。

そして、完全に出しきってから紙で拭こうとしていたので、「私がやるわ」と言って紙を取ってマ○コ拭き始めた。

拭き終えたと思い、紙を離すと透明な糸を引く液体が出ているのを見て思わず、顔を見ると真っ赤になった彼女の顔があった。

 

「拭き終わったから、もう履いてもいいよ」

「ズルいです(ボソ)」

「なら、どうしたらいい?」

「・・・ご主人様がしているところを見せて下さい」

 

と言われたのでパンツを脱いで勃起して辛い状態のチ○コを見せてから出そうとしたが出なかった。

「すまん、出ないみたいだ」と言ってしまおうとしたら、左手に握られて、上下運動を始めた。

 

「え?ちょっと?」

「見ていて苦しそうだったのと、精液を出してもらおうと思いまして」

「自分でやりますから」

「約束を反故されたのです」

 

と言われて言い返せなくなったのでお任せした。

最初は左手だけで触っていたが、途中から右手で玉を触り始めて、終わりがけには亀頭を舐められてそのまま口の中に射精した。

 

 その後は口では受け止められずに体に垂れた精液を紙で拭いてから、団長彼女に頼んで女装に近い状態になってトイレから脱出して人気のない場所で元に戻ってそのまま更衣室に向かって着替えてきた。

帰りに「大丈夫だったか?」と色々心配されながら自宅に帰った。



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欧州侵攻

繁忙期終了のお知らせ


 ナチスドイツは旧独ソの国境線に壁を築いてソ連領のキメラ軍の侵攻を止め続けていた。

正確にはキメラ軍の『威力偵察』を何度か止めた。

というのが正確であるらしい。

その結果なのかは知らないが、しばらくは静かであった。

あったと書かないといけないのが辛いところだが。

キメラ軍がフィンランドから攻めてきたのだ。

フィンランドからスウェーデン、ノルウェーそしてデンマークへだ。

降下艇から降下した部隊を片付けるためにナチスは予備部隊を動かしてデンマークに着いた辺りで一斉に攻勢を受けた。

壁を上と下から同時で突破された。

上は降下艇から降ってくるハイブリッドの大群。

下はタイタンが自らの力で掘ったトンネルからコンニチハ。

で、挟み撃ちにあって壁は陥落した。

デンマークに動かした予備部隊は一地方分だけだから他は動かしていない。

なので突破される筈がないのだが、壁に空いた穴を塞ぐのに失敗したらしく、他の地方の予備部隊を投入からの他が空いてまた他の予備部隊を・・・というのを繰り返したことでシワ寄せが一気に来て失敗したようだ。

そこからはトントンと続いてほんの一月でフランスまで侵攻された。

ナチス軍の残党はスペイン、イタリアまで逃げていたがそこから北アフリカに逃げて現地民と仲良くやっているようだ。

 

 ここまでが現在、CIAが仕入れた最新情報である。

ナチスドイツの海軍は民間人を満載した輸送船を護衛しながら脱出して英国海軍に投降して現在はアメリカ本国でスクラップにされている。

海軍は「伍長閣下の元で働くのが嫌になったから逃げてきた」と供述しているが何があったのかは永遠の謎にされている。

英国は次の標的が我々であるという自覚があるので空軍と海軍が総力を上げて英仏海峡を中心に防衛線を構築をしており、キメラ軍の侵攻を遅らせるために米軍もB-52爆撃機による絨毯爆撃の準備をしている途中である。

大西洋艦隊にも出撃命令は出してあり、準備中である。

海兵隊は太平洋に展開させており、間に合いそうにないので、陸軍に出動準備の命令を出して何時でも行けるようにさせておく必要がないことを祈りたい。

とは言っても敵が攻めてくるのにまだ余裕があるので・・・

 

 と思っていた時期が私にもありました。

「大変です!敵が英国本土に上陸しました!」

「何処から?」

「英仏海峡をトンネルで突破しました!」

「直ちに埋め戻せ!」

「了解しました!」

とB-52爆撃機の編隊を出撃させて爆撃を開始するも、ストーカーの対空攻撃で全滅という結果で終わってしまい、フランス本土に対する核攻撃を行うことで敵の補給線にダメージを与える作戦を実施することになったが、トンネルの出入口が複数あり、一つを潰してもあまり効果はないという悲しい返事によって実行前に中止するはめに。

艦隊の出撃準備は完了していたが、英国をはじめとする欧州各国からの避難民の収容作業で港から出れないという間抜けな話でその間に英国は壊滅。

ロンドンをはじめとする都市部を完全に占領されるという結果に終わった。

英国は事前にこうなる事を予測して、複数箇所に要塞を建築して徹底抗戦を行っていた。

 

 キメラ軍は『キメラ・ウイルス』に感染した『男』を改造することで『キメラ』という兵隊にして前線に投入している。

では『女』は・・・?

というと、何故か感染しないらしい。

正確には感染する型はあるのだが、使えないようだ。

なので奴等は『殺処分』しているようだ。

ところがその処分が英国では行われていない。

と報告されてからすぐに答えが分かった。

そのウイルスの型の実戦使用が確認されたからだ。

その型によって出来たキメラが『グリム』である。

グリムは人型の獣であり、爪と牙で攻撃して人間を捕食する。

体力は低いが、数に物を言う戦いをするようだ。

今回はこのウイルスがロンドンをはじめとする都市部に蔓延したことで部隊が孤立し、物量に負けて敗退したようだ。

ただ、このウイルスは空気に触れてから一時間辺りで無力化するようで、更に『グリム』は敵味方の識別する能力まで失うようで、偵察部隊等からグリムとキメラ軍が戦闘を行っているという報告が複数上がっているくらいだ。

グリムを片付けたキメラ軍がロンドンを中心に防衛線を構築し、何かをやっているという報告を聞いて確認を行っているが、未だに分かっていない。

 

 そんな感じで何かよく分からないことを行っているキメラ軍に対する反抗作戦の第一弾になる艦隊が西海岸に到着した。

その後方に待機している陸軍上陸部隊の支援目的で攻撃機による空爆が開始された。

これに合わせて空軍のB-52による巡航ミサイルの飽和攻撃が開始された。

目的は上陸阻止を狙うキメラ軍の機甲師団。

攻撃は見事に命中し、機甲師団をほぼ全滅させることに成功した。

ここでまさかの収穫があり、ストーカーがミサイルを迎撃できないという事実に全員が頭を抱えていたが、鹵獲したストーカーから回収したミサイルを解体したところ、追尾方法が熱源追尾だけだったことが判明した。

熱源追尾だと太陽が・・・と思ったら我々のと同じでフィルターで太陽を検知しないようになっていた。

巡航ミサイルは突入何十秒か前にエンジンが切れるように設定されており、探知可能温度がかなり高めなのもあって、迎撃できない上に対空機関砲がないのでは撃ち落としようがないようだ。

 

 と、海岸に上陸作戦を行っている内にVTOLに乗った一個大隊がヘリボーンを実施、橋頭堡を確保した。

この地点にM60戦車をVTOLで空輸して防衛強化を行っていた。

通常ではここでキメラ軍はスピアを撃ち込んで全員を感染させる戦いをしてくるが、そのスピアを運搬兼発射を担当するゴリアテがその周辺には存在しなかった。

巡航ミサイルに無人攻撃機から投下された新型徹甲榴弾で鉄屑になっていたから・・・と言えたら格好良いのだが、実際はロンドンから殆ど動いていなかったのである。

そこまでして守りたいものがそこにはあるようで、此方が潰した機甲師団からそれ以降一度も機甲師団は派遣されていない。

なので上陸作戦が何の障害もなく終わった上にキメラ軍を東西で分裂させることに成功した。

その途中で、キメラ軍が地中から何を掘り出していたのかが判明した。

巨大な塔みたいな建造物から後に『タワー』と名付けられた。

その建物の発掘と修理を行っていたようで、警備が薄かったのもあり、簡単に占領することが出来、キメラの秘密に近付こうとしている。

その謎の建物を調べていたら北に展開していたキメラ軍が謎の全滅をして大混乱に陥った。

変なボタンがあったので押したら建物の自爆ボタンで大爆発を起こしてタワーが崩れてから突然、全滅したのだ。

イギリス北部で北はイギリス軍が、南はアメリカ軍が挟み撃ちを行っていたキメラ軍が謎の全滅をしたことで、無事に合流出来たことで米英連合軍が編成され、一個機甲師団と二個歩兵師団で編成されていたアメリカ陸軍はここにイギリス軍二個歩兵師団が傘下に入った。

それらをロンドン周辺に展開させて半包囲体制で攻勢の準備をしていた。

 

 陸軍は順調にやっている間に海軍は苦戦を強いられていた。

 

「CICより艦橋へ二時方向に謎の推進音、直ちに確認せよ

「何も見えないぞ・・・訂正!何か巨大な影を確認!此方に接近中!数は一!」

「警報!接近中の物体は30ノット以上と思われる!直ちに迎撃せよ!」

 

警報が鳴った時には至近距離であったが、次の瞬間にはその影が消えた。

 

「影が消えたぞ!何処いった!」

「こちら、機関室!ドリルの着いた触手みたいのに穴を開けられて浸水した!おい!早く逃げろ!死にたいのか!」

 

と言っている間に右舷からその巨大な影にして船体に穴を開けた犯人が海面に顔を出した。

 

「右舷に化け物だ!」

「アイツが犯人だ!」

「機関砲!撃て!」

 

とボフォース40mm機関砲を撃ち込むが効果がなく、主砲である5インチ砲で撃とうにも艦橋が邪魔で撃てないという状態であった。

そこで手こずっている間に更に二箇所に穴を開けられて右舷に浸水が続いたことでバランスを崩した駆逐艦は横転し、その時の衝撃で弾薬が爆発したことで沈没した。

その化け物は今のより巨大な物体、戦艦アイオワに狙いをつけて突撃をしたが、重装甲に特殊鋼使っている上に傾斜装甲なのでドリルでは穴が開かなかったらしく、海面に顔を出した上から攻撃を行おうとした瞬間に5インチ両用砲が一斉に火を吹き、3インチ両用砲もそれに加わったことで顔を吹き飛ばすことに成功した。

その後、その死体を回収しようとしたが腐敗したのでサンプル回収で終わった。

その戦闘以降、敵が放った化け物『クラーケン』が輸送船団襲撃を行うようになり、対策として対潜装備の全面攻撃に57mm砲を両舷に配置して攻撃を行うことになった。

それでも毎回一隻は必ず沈む艦が出るのでイギリス戦の終わりごろまでその頭痛の種は続いた。

因みに解決策だが、

「ほぅ~ら、ワン公!骨だぞ!そら!取ってこい!」

と言って爆弾付きの棒を投げるとそれを口でキャッチして数秒後に爆発して頭を吹き飛ばす。

これの他はあえて船をぶつけにいく。

爆雷の再配備。

以上であった。

一番効果があって戦果があったのがワン公作戦で、『クラーケン・ハンター』とかいう兵士まで現れたのであった。

 

 こんな事が起きている最中でも補給が止まることは一度もなく、新たな増援として二個歩兵師団が追加された翌週に雪が降る6月のロンドンに攻勢を開始した。

雪が吹雪く中を歩兵師団は進んでいた。

その時、機甲師団はロンドンへ向かっているキメラ軍機甲師団の侵入阻止のために防衛戦を行っていた。

それでも他方面から少数のゴリアテに侵入されてしまったが、橋を爆破させて川に落として全てを破壊した。

更に歩兵師団用に追加投入された戦車中隊の支援の元、進撃を続けていた歩兵師団がロンドン中心部に到達した時、ロンドンには巨大な建造物が建っていた。

その建物からは無数のパイプが四方八方に伸びており、それに触れた物全てが凍っていくのが見えていた。

これが地下に眠っていたとは誰も思わないが、現実に存在している以上は受け入れなくてはいけないのだ。

 

 タワーから次々と現れるキメラの大群を戦車で食い止めている間に爆破チームが内部に潜入することが成功し、爆弾の設置を完了させたチームが出てくるまで持たせようと頑張っていたが、頼みの戦車の火器が全て弾切れしたことで絶望しかけていた時に上空からVTOLによる近接航空支援が開始され、タワー周辺にいた兵士達は押し返すことに成功した。

その直後に爆弾の時限装置が動いたことを伝える無線が入ってからすぐに銃声と叫び声が最後に音信不通になり突入チームが全滅したことが分かった。

タワー周辺に残存していた部隊をVTOLで回収し、最後の機体が離れてから5分後にタワーから強烈な光と共に爆発が発生し、タワーは完全に停止した。

そのタワーが停止した直後にイギリスにいた全キメラが死んだことでイギリスの防衛に成功したのであった。

だが、彼らが残した兵器『グリム』が未だに生きており、その掃討作戦に一年かかることになった。

 

「・・・コミュもナチも倒れて、人類の世界には平和が来た。だが、『キメラ』という脅威はまだこれからも続くのであろう」

「今回のことから現在合衆国も探索を開始しております。それに奴等は海を渡る方法がありませんか・・・」

「大統領!キメラ共はヨーロッパで飛行する戦艦を建造していることが偵察部隊からの報告で判明しました!」

「フラグ回収」

「対策会議をやるか」

「・・・セップク案件デハ?」

「問題は山積みだなぁ」



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本土侵入

 秋の授業参観は意味不明な理由によって中止になり、ホッとしていたところに物凄く嫌な知らせが届いた。

 

「キメラ軍が防衛線を無視してサンフランシスコの近くに来てます!」

「・・・は?」

「直ちに非常事態宣言と避難命令!空軍は飛ばせる軍用機を総動員して迎撃と空路による避難計画を実施!」

「海軍は直ちに全艦艇を出撃準備に入れ!太平洋艦隊は待機させろ!」

「海兵隊は全員召集しろ!出せる物は全て使って西海岸に急行させろ!」

「大統領!大統領!起きて!」

「・・・はっ!直ちに日本と英国に連絡して当面の支援は不可能であることを知らせるように。後はラジオの準備を。落ち着かせないと」

「大統領、地下シェルターに一時避難を」

「分かった。それよりも例の計画は大丈夫そうかね?」

「・・・」

「無理なのね」

「訓練にまだ・・・」

「投入しよ。時間がない」

「・・・了解」

 

 キメラ軍が空中に浮遊する『戦艦』を作っていたのは三年前から分かっており、それらの予想進路等から北太平洋横断ルートだと推測されていた。

が、実際に来たルートは南ルートだった。

南側に展開していた哨戒網は天候不良や撃沈又は撃墜される等で知らない内に抜かれていた。

まだ幸運だったのは防衛師団の配備によって西海岸は要塞群によって防衛が施されていることと、西海岸に展開している部隊をサンフランシスコに送ることに成功したことだった。

これで何とかなるかも・・・。

 と考えていたのがつい三日前の話である。

現実は沿岸の砲台は敵の準備砲撃でほとんど破壊され、残った砲台による一斉攻撃は効果なし。

陸軍が街に防衛拠点を作りながらの撤退作戦によって当初の予想の三分の一の死者約六万人で撤退に成功した。

その後の敵の進撃を止めるために対空ミサイル等の攻撃は失敗に終わっており、制空権はトントンであるが、いつ取られてもおかしくない状態である。

 

 キメラ軍が米国中部防衛線に接触した時に此方側の切り札の一枚である『高射砲塔』が起動し、敵の艦隊に対しての砲撃が開始された。

高射砲塔は76.2mm速射砲と40mm機関砲を塔の先端に取り付けた無人防衛施設である。

その高射砲塔から発射された砲弾は雨あられのように敵の艦隊を襲う・・・が、戦艦には効果がないように見える。

切り札である高射砲塔が効果なしという結果にその生中継を見ていた全員が画面から目を離そうとした時に戦艦の一隻が爆発を起こし、隣の戦艦に近づいていき、最後には衝突してからの大爆発を起こして、両隣の戦艦を巻き込んで爆沈した。

 映像を巻き戻して見直すと、戦艦の周囲を警戒していた護衛機の一機が高射砲塔の攻撃で墜落して戦艦に激突し、戦艦にダメージが入り何故か内部から爆発が発生して、バランスを崩して隣の戦艦に激突を起こして爆発が発生してその直後に大爆発を起こして両隣の戦艦を巻き込んで落ちていった。

忌まわしき戦艦が一度の攻撃で四隻も撃沈した。

これだけでもう会議室は大歓声を上げた。

まだ戦艦は十隻はあるのに。

だが、ここ最近は負け戦しかしていなかった我々にとっては初の勝利なのである。

 

 この勢いに乗るような形で行われた作戦が『トゥールハンマー』であった。

内容はシンプルかつ簡単。

 

一 敵の艦隊の『旗艦』を見つける

二 敵の旗艦に乗り込む

三 エンジンを吹き飛ばす

 

以上

というシンプルな作戦である。

作戦第一段階は既に完了しており、第二段階に突入するだけである。

この時に投入するのが決まっている兵器が切り札その二になる『艦娘』である。

つい最近実戦配備に成功した『駆逐艦級』計四隻で内部に突入するのである。

実戦配備に遅れた理由は所属場所の問題による訓練不足である。

つまり、陸軍と海軍と海兵隊が「『艦娘』うちの管轄だ!」と退かなかったことが原因である。

最終的には「統合作戦本部付部隊所属」という何ともよく分からない着陸を見せつけて決着がついた。

 

 そんなわけで実戦に送れるレベルの艦娘が四隻しかないという中で行われたこの作戦。

旗艦がグランドキャニオンにある塔を掘り起こしているので敵から鹵獲した降下艇に乗り込んで旗艦に突入を行い、内部に侵入することに成功した五人は格納スペースにある『特殊爆弾』を降ろしていた。

ここで艦娘も気付いた。

五人・・・って!

と見ると普通に物資を降ろしている私を見つけて驚くことになった。

 

「な・・・」

「ん?気にするな。それよりもこの弾薬を降ろすのを手伝ってくれ」

「あっはい」

「あっはいじゃないよ!何で!ダイトウリョウナンデ!」

「艦娘の戦いを見たかったから」

 

ここで艦娘達の心が折れた。

というのもここは敵のど真ん中。

なのでどうやっても死ぬ未来しか見えないので、まだここのほうがマシだと判断したのもある。

 という訳で敵の旗艦に潜入してから行われた爆弾設置は終わって、敵が此方に気付いて攻撃してきたのが此方が帰ろうとしている時だった。

その直後に離陸して十分後に旗艦が大爆発を起こして撃沈した。

 

 旗艦が撃沈したことで艦隊は統制が取れなくなり、バラバラで欧州に逃走を開始した。

地上に展開した部隊を見捨てての逃走劇であり、陸軍は地上に残されたキメラ軍の殲滅のために追撃には参加出来ず、空軍がその任を受けた。

戦艦を撃沈させるために空軍が開発していた『ガンシップ』部隊が戦艦の後方から120mm砲を撃ちまくってエンジンを吹き飛ばして撃沈させるという戦術により、米国本土から脱出した戦艦は五隻になっていた。

太平洋上では太平洋艦隊が待機しており、アイオワ級戦艦による攻撃に艦隊総出で行われたミサイル攻撃も行われ、日本近海まで逃げた戦艦は一隻であったが、突然島から発射された波動粒子砲を受けた戦艦は爆発を起こしながら撃沈した。




この戦いが終わってからは平和そのものであり、戦後処理に走り回るだけで気づいたら三月になっていた。
そして、その運命の日に一人の男が現れた。

「今から俺と勝負しろ」
「断る」
「内容は1vs1だ」
「だからやらんと」

と言っていた瞬間に強制的にゲームの世界に入れられて何の合図もないままに始まり、その瞬間に頭を何かで吹き飛ばされて死んで負けた。
そして現実に戻って頭から何かが垂れてきたのでそれを触ってみると血でその瞬間に頭が突然破裂して周囲に自分のものだった諸々の物が散乱するのを見ながら死んだ。


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4回目
始め~欧州開戦


 もう、嫌に成る程聞いた無駄に長いだけで中身がない校長の話を聞き流しながら前回の死因を考えていた。
 そもそも、この不死属性は『外部からの攻撃に対して発動する』もので、その外部からの攻撃である『電撃』で死んだのはおかしな話なのである。
(もしかして、此方が知らないもう一つの条件が必要性なのかな?)
と考えている内に話が終わり、これから長い長い一年のスタートを迎えるのであった。


 イギリス、それは初心者では頭が痛くなるほど面倒臭い国。

 軍隊は金食い虫!と言って緊縮財政しかしないクソ財務省が現在国家の最大の敵!と断言したくなるほど軍備がヤバい。

 なので、初仕事が陸軍兼海軍兼空軍大臣をチャーチル卿にさせて過労死寸前まで働かせることからである。

 戦車のことに詳しくて、『影の自動車計画』を考案して空軍の戦闘機大量に製造可能にして、海軍大臣を経験しているというチート級の政治家。

 因みに嫁がアメリカの資産家の娘でアメリカとの外交も任せられる上に元陸軍下士官で負傷して退役してから記者としてアフリカ派遣の軍に付いて行って、そしたら捕まったのに脱走してサバイバルしながら帰ってきたとかいうある意味で凄い人。

 海外で揉まれてきた貴族の子供、特に政治家は国内でヌクヌクと育った政治家達よりも現実の厳しさを知っているため一筋縄ではいかない。

 そんなスーパー超人であるチャーチル卿を軍のトップになったことで、財務省と公式に政争を開始することを宣言するようなものである。

 そんなわけで、雲行きが怪しいことこの上ない欧州情勢に対応するために軍拡に舵を進めたのである。

 

 まずは陸軍なのだが、6ポンド砲の開発スタートと同時に『主力戦車』の開発をスタートさせた。

これにはチャーチル卿も興味がみたい。

 

「主力戦車とは?」

「硬い強い速いをバランスよくした戦車」

「まるで夢のような戦車ですな」

「我がイギリスの戦車は『巡航戦車』と『歩兵戦車』の二種類に別れている。ところが、性質が異なる二種類の戦車があるのはメリットよりもデメリットの方が多いんだ」

「エンジンの違いに規格の違う部品、更に搭載する砲弾ですな?」

「その通り。なのでそれらを統一したいんだ」

「取り敢えずの仮名は?」

「『重巡航戦車』とかにしよう」

 

 対戦車火器に関しては既にある対戦車ライフルの代わりに25.4mm対戦車擲弾発射器を配備しているところである。

 これはドイツの『カンプ・ピストル』をパク・・・参考にして製作した拳銃で、外装装填式の50.8mm擲弾も開発中である。

 サブマシンガンについては負けました。頭の堅い上層部には勝てませんでした。そして拳銃も負けてムスカの愛銃の『markⅡ拳銃』の続投が決定しました。

 

 次に海軍なのだが、『ネルソン』と『ロドニー』の早期退役を条件に新型戦艦六隻の新造を認めました。

 ロンドンとワシントンの軍縮条約がそろそろ切れそうなので第二次ロンドン軍縮会議をアメリカと秘密裏に始めて、その内容にそう形つまりは『キング・ジョージⅤ世級』の四隻に『ヴァンガード級』の二隻を足した六隻である。

 ただし、皆が知っているような装備ではない。

・ 『キング・ジョージⅤ世級』

は八連装ポムポム砲ではなく、『フォボース40mm六連装機関砲』と『エリコン20mm機関砲』を搭載。

・ 『ヴァンガード級』

はネルソンとロドニーから外した十六インチ砲を連装で四基八門搭載にすることである。

 

 あと、海軍がしようとしている『ダイドー級軽巡洋艦』の設計変更も行っている。

 ダイドー級は世界初の『防空巡洋艦』であり、戦艦の副砲にもなっている『5.25インチ(13.3cm)連装両用砲』を搭載している。

が、この両用砲は砲弾が重い上に旋回速度が遅くてスツーカに対応できないという問題を抱えている。

 なので魚雷発射管を載せずに、10.2cm連装砲を一基追加する対策をした。

 この10.2cm連装砲は優秀な奴で、戦後の駆逐艦等にも搭載されている両用砲である。

 これにボフォースとエリコンを搭載するのを前提にした設計をした『ダイドー級軽巡洋艦』が完成して、艦隊の防空は安全・・・なはずがなかった。

 海軍の上層部は「軽巡洋艦が艦隊防空を担えば大丈夫!」と考えていたが、開戦してからは対空砲はいくらあっても足りない!ということに気付いて、防空駆逐艦(日本の秋月型)を急遽用意しようとしたが、失敗に失敗を重ねたことで出来ずに終わるという悲しい結果がある。

 イギリスの駆逐艦の主砲も「対空攻撃できるよ」という程度でだったので、大砲を対空砲に積み換えたりして対策をしていた。

という過去を知っているので、『護衛駆逐艦計画』とか適当に名前をつけて作らせることにした。

 その間にも空母の艦載機を『シーハリケーン』に『ソードフィッシュ』の二種類にしてアメリカ製購入までの時間稼ぎにする予定。

 

 最後の空軍は『イスパノ』を諦めさせて『エリコン』にさせることに時間がかかった。

イギリス空軍が小口径の機関銃を大量につけて撃ちまくる戦法になった要因がこのイスパノが故障を頻発させる曲者で、このイスパノを使えるレベルにするまでの時間稼ぎとして機銃を最大十六丁搭載して弾丸の雨あられで撃墜する作戦に出たのだ。

 ドイツ製だったから効いたのであって、アメリカ製だったら効果が全くがつくほどないので、まだ使えるレベルであるエリコンにしろ!という命令を永遠としていた。

 あとはパイロットの数を増やすことも指示してそれで終わり。

 

 陸軍海軍空軍の三軍の改革は大体こんな感じでやっていた間にドイツがやりたい放題やっており、ポーランド侵攻一歩前の状態に。

 何か時の流れの早さを身に感じながらしかも準備全然終わっていない間に始まる『世界大戦』に頭がかすかに痛くなったような気がして電源を消したのである。




英国製新型主力戦車って、
「燃費が悪い」
「無駄に重装甲」
「ライフル砲大好き」
という・・・
あれ?これって『歩兵戦車』じゃね?


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バトル・オブ・ブリテン~アフリカ

 クラスどころかこの学年でイギリスを選んだ人が私以外いないという悲しい事実。

 悲しいなぁ


 

 「後だしじゃんけんになるからあんまり言いたくはないが、フランスへの派兵は反対だったんだよね」

「それを言うなら私もです。ですが、陸軍の暴走を止めれなかったことは私の責任です。辞表を提出させていただきます」

「辞表はいらないよ。代わりに今後は此方の命令には素直に。それから強硬したアホ共の処分を頼むよ」

 

 ポーランド戦は戦前から送っていた旧式化した兵器の無料提供によって持ちこたえさせることに成功したが、ソ連が侵攻したことで二正面作戦になったために無条件降伏をした。

 その間にドイツ本土への夜間爆撃に巡洋戦艦隊による支援砲撃を実施していたが、おもうような戦果をあげられずに終わってしまった。

 この行為に不甲斐なさを感じた陸軍の上層部の一部がフランスに派兵をすることを決定。

 此方がそれの報告を聞いて止める時には既に遅く、大陸軍として史実の七割が送られていた。

 直ちに呼び戻す準備をしていた間にドイツのフランス・オランダ・ベルギー・ルクセンブルクへの侵攻が始まり、結果的に史実通りのダンケルクから涙の撤退。

 ドイツが史実通りに空軍で決着をつけようとしてくれたことが唯一の救いである。

 現在、装備が足りない問題が発生しており、工場フル稼働にしたり上に予備役装備まで引っ張り出しての大慌ての状態である。

 まぁ、ステンサブマシンガンを秘密裏に生産していたのであのガーディアン・パイクみたいなことは発生していないのが救いの一つである。

 あ、因みにカンプ・ピストルは大陸軍にも少数渡してあったようで、

「対戦車ライフルより射程が短いが、威力に問題はなし」

「榴弾タイプの弾頭が欲しい」

等々と好評価を得てました。

 

 そんなこんなで突然始まったバトル・オブ・ブリテン・・・から2ヶ月経過してますが、もう此方の勝利が見えてるとか・・・(呆)

 最初は真面目に勝てるのかよこれ!と思う位にはヤバかったです。

 どんどん壊される飛行場と戦闘機に只でさえ足りてないのにどんどん減るパイロット。

 と嘆いてましたが、ベルリンに対しての夜間爆撃を始めたら、軍事施設から都市へと爆撃目標を変えてくれたことで、補充が間に合って前より装備が充実した状態で相手に出来るようになった。

 戦闘機の補充は『影の自動車計画』によって、大量生産可能で、パイロットの補充は『自由ポーランド空軍』等を始めとする秘密裏に亡命パイロット達を参戦させてその間に新兵達に訓練を積ませて合格した奴から即座に出撃させるという荒業を行っていた。

 レーダー施設への攻撃頻度が落ちたことで、レーダーがフルに使えるようになり、敵機が飛行場を離陸した瞬間には既にレーダーに捕捉されているので、迎撃が今までよりも一段と早く出来るようになったことに加えて『空域管制室』というレーダー施設等から集まった情報を元に各戦闘機隊に指示を出す情報管制室的なところの練度が高まったことで効果的な戦闘が可能になったのも大きかった。

 

 なので現在、ドイツの空爆は夜間爆撃に変わっており、此方も報復として都市への夜間爆撃を行っている。

 その爆弾が降り注いでいるロンドンの執務室でアフリカ戦線の情報を聞いていた。

 

「アフリカにドイツ軍が来るのはほぼ確実なのだね?」

「はい。イタリアがドイツに泣きついて派遣することを決定したので確実です」

「となると、地中海の制海権は何がなんでも死守しないといけないわけだな」

「はい。恐らくは敵の補給線は占領された港に順次変えながら攻めてくると考えます」

「イタリア海軍が出てくる可能性は?」

「高いですが、弱腰なので積極的ではないかと」

「マルタ島の戦闘機部隊を強化して地中海のシーレーンを守るように」

 

 アフリカ戦線はイタリアがエジプトに侵攻したことで始まったのだが、イタリア軍の戦術が第一次世界大戦に使われていたもので、今の時代にあっていなかった。

 そこで『バレンタイン主力戦車』がまだ届いていないここアフリカ戦線では巡航戦車による後方補給基地急襲作戦で退路を断つ作戦に出た。

 この作戦が見事にはまって、面白い勢いでイタリア軍が降伏していく。

 で、その降伏したイタリア軍の捕虜が十万超えた時には物資がどんだけあっても足りないという地獄になったので、一旦攻勢を停止して国境線に合わせて主要道路に防衛線を構築して捕虜の収容等の作業を行っていた。

 その最中に現れたのがロンメル将軍が率いるドイツ・アフリカ軍(DAK)。

 ロンメル将軍は戦い方が独特で、砂漠で海戦のように動く戦い方をする。

 その動きに翻弄された我々はカイロ手前まで『侵入されて慌てふためくように後退を繰り返した』。

 ロンメル将軍が砂漠地帯で海戦みたいな機動戦が出来るとはいえ、陸の男なので輸送に必要な海に張られた罠には気付いていなかった。

 

 ドイツ・アフリカ軍が強かった理由の一つに『使える物は何でも使う』というのがある。

 自軍の壊れた戦車のネジ一本、バネ一本に至るまで使える物は何でも使っているのが強みである。

 こんな戦い方をしている理由がイタリア海軍の壊滅が関係しているのだ。

 アレクサンドリサにおる戦艦二隻を特殊潜航艇で沈めたイタリア海軍はジブラルタル海峡に向かう輸送船団を襲うために出撃したところでアレクサンドリアのクイーン・エリザベス級戦艦二隻を主力にした艦隊にジブラルタルから出撃したヴァンガード級戦艦二隻を主力にした艦隊からの挟み撃ちを実施。

 で終わるはずがなく、アメリカから購入した『護衛空母』四隻がジブラルタルから出撃。

 イタリア軍の戦闘機の活動範囲外からソードフィッシュ攻撃機による攻撃を行い一隻を撃沈した後の砲撃戦でイタリア艦隊が壊滅。

 それで消極的になったイタリア海軍はタラントに戦艦を集結させて圧力を加える立て籠りを始めた。

 そこで始まる第一次タラント空襲で戦艦を着底させた上に第二次タラント空襲で燃料基地と倉庫群を空襲。

 イタリア海軍は物資不足で行動不能になったので輸送船団の護衛戦力がなくなった。

 というわけで丸裸で輸送船団を送るしかないドイツ軍は艦隊に捕捉されてほぼ壊滅になった。

 

 ドイツからの補給がないドイツ・アフリカ軍はエジプトからの撤退をスタートさせた。

 そもそも、対ソ連戦を行っているドイツにアフリカに支援を送れるほど余裕はない。

 なのでドイツ・アフリカ軍は撤退自体が不可能なのでその2週間後に降伏した。



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再軍備

 


 北アフリカを全てイギリス領にしてからはドイツとは爆撃する以外をしていなかった。

 次期主力戦車の開発が遅れている上に独ソ戦線は未だに拮抗していたからだ。

 原因の一つに『レンドリース法』が存在していないというのがある。

 「連合国のポーランドを侵攻したソ連に何で武器を渡さんといかんの?」という理由・・・というよりは言い掛かりをつけて何も送らなかった。

 アメリカは自分ところの物資を売りたい消費してほしいという願望の元、受注をもらうが運ぶ手段がない。

 ソ連は受け入れ港に北海のムルマンスクをしているのだが、アメリカから英国に向かう輸送船団は英国海軍の護衛艦隊が一緒にいるが、英国からムルマンスクに向かう輸送船団には護衛はつけない。

 なので、潜水艦の餌食になるのが目に見えている航路を通ろうとする輸送船は殆どなく、更にそんな危険なところを通るので保険が適応されないという通知が世界中に出回ったことでアメリカが補償金をつけても物資がニューヨークの港の倉庫の肥やしになっている状態である。

 太平洋は日米が絶賛戦争中でそんな物資を送る手段がないのでソ連は買うだけ買って商品が届かない上に料金を『資源』でやっているので、値段は一割二割多めにされているから尚更損をしているのであった。

 そんな訳で、独ソ戦線は膠着状態に陥ったことでフランスやイタリア等に兵力の余裕がある上に欧州に無理に攻めこむ理由がないので一回休戦になる45年8月15日までダラダラと夜間都市爆撃をしていただけなのでカットした。

 ちなみに日本のインパール作戦は今回一切動かさない予定だったインド軍を投入して叩き潰した。

 日本はアメリカに任せっきりで此方は防衛以外をしていなかったのもあって生き残っている。

 

 そんな訳で強制終戦で終わった第二次世界大戦

 そして50年に始まる第三次世界大戦

 そして導入されるMOD『RedAlert3』

 

 次の世界大戦のための再軍備計画は順調・・・ではなかった。

 アメリカを始めとする連合諸国と武器や兵器の共通化、所謂『統合整備計画』が発動して会議を何十回と行わないといけないのである。

 結局はアメリカの大口径万歳思想が大躍進して装備が前から知っているのとは違うのになっている。

 

・小銃        L1A1 FNFALのセミオートonly

 

・サブマシンガン   L2A3 新型のスターリングサブマシンガン

 

・ライトマシンガン  L4  ブレンの口径改修版

 

・スナイパーライフル L42A1 リーエンフィールドの口径改修版

 

・拳銃        ブローニングハイパワー

 

 という風に拳銃では此方の9mm推しで勝利をしたが、小銃は完全に敗北をした。

 他にも対戦車火器は『javelin soldier』という『撃ちぱなっし式多目的ミサイル』を担いでいるボディービルダーみたいな体格の男達になっている。

 迫撃砲は口径を81mmで統一しよう、という以外に決まりはない。

 因みにカンプ・ピストルはグレネードランチャーとして現役です。

 

 戦車では揉めに揉めて乱闘騒ぎにもなりながらも『Guardian・TANK』(105mm砲換装)を採用させた。

 アメリカは自国の90mm砲を採用させたがっていたが、諸外国からの反発もあってイギリスのが通過した。

 『ミラージュ・タンク』はフランスが開発した偽装戦車で、『駆逐戦車』の枠として参加されている。

 上陸用艦艇兼輸送車両として『RiptideACV』が採用されている。

 この輸送車は対人機銃に魚雷を搭載しており、魚雷艇としての性能もあるのだが、今回は取り外されている。

 『MultigunnerIFV』がジープ枠で対空と対地も兼任することができる。

 自走砲は『AthenaCannon』という衛星レーザーを照射するための指揮車である。

 当初はちゃんとした自走砲の開発をという話が出ていたのだが、105mmか120mmか152mmか155mmかのどれで統一させるかで大いに荒れて結局流れてしまった結果である。

 更にミサイルの開発は全てアメリカに板倉東洋大前するという流れで陸軍関係の会議は終わってしまった。

 自国で作ったミサイルの性能が良くないのでアメリカに頼りっきりの状態でこれからもそれが続きそうだ。

 そんな訳で陸軍は終わり次は海軍。

 

 海軍に関してはイギリスとアメリカが喧嘩を繰り返しているだけで諸外国はほぼ蚊帳の外か仲裁をやっていた。

 『Assault・Destroyer』という名前の駆逐艦はキャタピラ付きの駆逐艦で重戦車としても期待されているのだが、武装が120mm砲一門と爆雷のみというのはアカンのでは?という問題からスタートしたこの問題はアメリカが折れたことで解決した。

 結果的に120mm連装砲一基二門、76.2mm単装両用砲『Mk.34』二基二門、ファランクス防空システム二基、爆雷を搭載している。

 爆雷は前大戦で猛威を振るった『音響追尾式対潜爆雷』である。

 この重武装のためにブラックホールアーマーという敵の攻撃を全て自分にぶつけさせて味方を助ける装置は取り外された。

 この新型駆逐艦の建造のために駆逐艦や巡洋艦等の残存艦艇は解体処分又は売却されている。

 これは戦艦も同じであり、『クイーン・エリザベス級』『ロイヤル・ソブリン級』は解体処分、『リナウン』、『レパルス』、『フッド』の三隻は標的目標として『対艦ミサイル』の標的となって沈没。

 『ネルソン』、『ロドニー』は戦時中に解体処分されており、砲身は『ヴァンガード級』の主砲にされている。

 『キング・ジョージV世級』、『ヴァンガード級』の計六隻は新型レーダー等の電子機器への換装のため、ドッグ入りしている。

 空母は無人攻撃機のUCAVを搭載する『Aircraft・Carrier』になるため、全艦退役させている。

 オーストラリアに一隻あげたら中国に売ったという過去があるので解体は国内のみで諜報対策は徹底的に行われた。

 これで海軍は終わり、次は空軍に向かったのであった。

 

 戦闘機はスウェーデンの『ApolloFighter』を採用したのだが、アメリカは『F-100シリーズ』を採用させようと頑張っていたが、VTOL機能が搭載されている此方の方がという声の力にアメリカが折れた。

 戦術爆撃機はスペイン空軍の『Vindicater』を採用した。この時のアメリカの静かさは異常だなぁと思っていたが、代理可能の機体がなかった・・・というよりは武装の『レーザー誘導式爆弾』を搭載できなかったのが理由だったようだ。

 ガンシップについても『Vindicater』に40mm機関砲一基二門(機首に装備)と20mmガトリング砲(M61バルカン)片側二基の計四基を搭載したのを採用された。

 アメリカは興味がなかったようで、「ハイハイソウデスネ」という風な感じで適当返事をしていたのだが、後日アメリカはその性能に気付いてより大型にした『HarbingerGunship』を開発して後継機として押してきたが、デカすぎる、重すぎる、高すぎるでアメリカ以外何処も使わなかった。

 重爆撃機はアメリカとイギリス以外は不所持宣言されて、各々で準備しようやで話が終わり、『ヴァルカン』を配備して爆弾は共通化した。

 輸送機は『C-130』を採用してそれが決まった瞬間にアメリカが万歳していた。

 

 その他に関することはバッサリカットされているが気にしてはいけない。

 因みにイギリスはこの時を利用して『ヤード・ポンド法』から『メートル・グラム法』に切り替えました。

 凄い暴動が発生してロンドンで騎馬突撃を行うことになったのは別の話である。





 核のない世界なのに『核融合炉』があるのに突っ込んではダメだよ。


 ヤード・ポンド法は滅ぶべし慈悲はない


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第三次欧州大戦

 担任は職権濫用により
 クビの上の牢屋行きになりました。
 後継者も大分と怪しいが
 前よりマシだと判断されました。


 最初に開戦したのは独ソ戦線だった。

 強制終戦後の地図の変更によって、国境は旧ポーランド領のバルボロッサ作戦前の状態になり、ギリシャ、ルーマニア、ハンガリー、バルト三国、ノルウェー、北フランスはドイツ国領土になっており、ソ連はそれに合わせて国境が変わっている。

 南フランスは傀儡政権のヴィジーフランスが獲得しており、ベトナム、マダガスカルを持っている。

 自由フランスは北アフリカのフランス植民地のアルジェリアとモロッコに首都を置いている。

 スペインとポルトガルは連合国に正式に参加し、イタリアが中立になるというヘタリアぷりを見せている。

 スペインを占領されるとジブラルタル海峡が封鎖される危険性があるので、国境線のピレネー山脈を防衛線の要塞にしている。

 その間にドイツは国境線を突破されてしまい、蹂躙されまくっている。

 ドイツ残党はフランスへ撤退を開始し、マジノ線に立て籠っており、オランダとベルギーからの移動ルートを潰されているソ連はフランスへ進むしかなかっ。

 

 その堅いマジノ線を破壊するためにロケット戦艦を中心とした六十隻の艦隊がレーニングラードから出撃し、北海に出てきた。

 それを捕捉したイギリス海軍は

 

戦艦『ヴァンガード』

  『ドレッドノート』

空母『ネルソン』

  『ロドニー』

駆逐艦 十六隻

 

からなる艦隊をスカパ・フローから出撃した。

 ソ連艦隊を捕捉した艦隊は航空機による攻撃を行う準備をしている間にロケット攻撃を受け、空母からの攻撃は間に合わないのはすぐに分かったので、空母は駆逐艦からの護衛のもと離脱を計り、戦艦と四隻の駆逐艦が二列縦隊でソ連艦隊の側面に最大戦速で突撃を開始した。

 ソ連艦隊もその時に動きに気付いてロケット攻撃を開始してきたが、元々が動かないものに対して行う攻撃なので当たるわけがなく、最後尾の駆逐艦の航跡に着弾していた。

 ロケット攻撃は近距離では出来なくなるので、スティングレイによるテスラ攻撃へ変更され、戦闘は激化していった。

 それでも艦隊はソ連艦隊へ近付いていたが、艦隊に突入する直前にアクーラ級潜水艦が浮上してきて、攻撃態勢に入ろうとしていたのだが、そのうちの一隻がヴァンガードの目の前に浮上してしまい、30ノットの速力で突撃してきた戦艦の突撃に潜水艦が敵うはずもなく、潜水艦は真っ正面からゴリゴリ削られていき、沈没していった。

 他の潜水艦はそんなこともなく、魚雷攻撃をしてきたが、高速で移動している艦に当てれるわけもなく、艦隊は突入することに成功した。

 突入した艦隊は戦艦と戦艦の間を通り抜けながら、主砲、副砲、対空機関砲、ライト・マシンガンまでありとあらゆる火力を戦艦にぶつけていき、戦艦のロケットに攻撃を加えた瞬間に爆発を起こして撃沈したのを見た乗組員達はロケットが弱点であるのがよく分かったのでそこに攻撃が集中して戦艦が次々と撃沈していき、ロケット戦艦は全艦沈没したのを確認してから離脱し、離脱中に追撃してきたソ連艦隊は空母から発艦したUCAVからの攻撃により敗走していった。

 

 フランスが陥落してナチス・ドイツが滅亡し、スペインの国境線にまでソ連軍が来て戦闘状態に突入した。

 スイスとイタリアから攻められて裏口入場されたからである。

 これで地中海を脅かす存在がソ連だけになったので、黒海の入り口に機雷を散布して封鎖し、トルコ海軍にフリゲート艦と魚雷艇を売り付けてソ連海軍が地中海に来れないようにした。

 これで対策は万全!と気を抜くと手痛い攻撃を受けるので注意がいるなと思った矢先にイタリアのタラントにイタリアとフランスの造船所で建造したロケット戦艦が集結していた。

 国境の要塞を突破できない上に連日の夜間爆撃で戦車の補修・修理のための拠点が機能出来ない状態になるまで破壊されており、キーロフ飛行船はガンシップの攻撃で要塞に近付けずにいたのだ。

 そこでロケット戦艦の艦隊による攻撃が計画されていたので、クロスファイア技術でタラントの艦隊を転送した。

 転送先はタラント上空で、転送が終わった瞬間に上空で滞空していた艦隊が地上に落下を開始し、倉庫や燃料基地に戦艦が墜落し、大爆発を起こしてタラント軍港を破壊し尽くしていた。

 

 その頃、アメリカはゼリンスキー博士の密告により、キューバに停泊している輸送船がソ連国籍であるのが判明して偵察部隊を展開させていた。

 その偵察しているハバナの野球場が突然左右に開閉し、その中からキーロフが出現してきた。

 それを見ていた人間は全員が『開いた口がしまらない』という状態で見ていた。

 そのキーロフに搭載されている爆弾は100メガトン級(ツァーリ・ボムのTNT換算)というふざけた威力であり、アメリカの主要都市にその爆弾を降らせるというので、更に競技場がその発進基地というオチがついた。

 そのキーロフを撃墜しながら発進基地を叩くという同時作戦は失敗に終わり、マイアミは災害クラスの被害を出していた。

 発進基地を海軍が叩いている間に陸軍と空軍が撃墜するという作戦に出ており、イギリス海軍もバミューダ諸島の警備用のフリゲート艦を含む空母護衛艦隊が出撃、それだけでは時間がかかるのが目に見えていたので、護衛艦隊はV-1ロケットを改造した『JB-2』による攻撃を行い、予定時間より早く全発進基地を破壊することに成功したが、その間に出撃したキーロフの撃墜に空軍が失敗し、三機がマイアミに向かっていた。

 陸軍は投下予想地点にマイアミを入れていないという重大なミスを起こしていた。

 後に意図的に忘れられていたということが判明し、議会は大いに荒れた。

 犯人は『アメリカ共産党』であり、後にレッドパージの流れになった元の事件である。

 まぁ、この事態が判明して海軍は最大戦速の31ノットでキーロフを追跡し撃墜を行っていたが、最後の一機に逃げられた上に空軍の戦闘機は殆どが弾切れで基地に帰還中で残った機体で迎撃を開始し、撃墜には成功したものの、その時にはキーロフはマイアミ近くでそのまま墜落し爆弾が起爆して核攻撃並の大爆発を起こし、マイアミは壊滅した。

 

 久し振りの本土攻撃を受けたアメリカはいつも以上にブチキレて欧州解放作戦『ライン作戦』の実行前倒しが決定し、アイスランドのアメリカ空軍とイギリス空軍合同の戦略爆撃がスタートした。

 目標は欧州の工業地帯に交通の要衝になっている都市、鉄道基地に発電所だった。

 ソ連が使用しているスーパーリアクターはその発電量が通常型の約五倍という数字を出しており、主力として使われておるが、その大きさが故に破壊された時に大爆発を起こし、周りを焼け野原にしてしまうのだ。

 巡航ミサイルによる攻撃も合わせて開始してから一月が経過したある日に旭日帝国がソ連に宣戦布告からのシベリア各地に一斉攻勢が開始した。

 これはチャンスとばかりに『ライン作戦』が発動された。

 

 スペイン国境に展開している軍とは別に編成していた機甲師団を中心とした第一軍が進撃をスタートした。

 補給線を断たれている上に備蓄物資をピンポイント爆撃で破壊され続けている所の一転攻勢にソ連軍は敗走していた。

 これに合わせての大規模なクロスファイア技術による部隊転送が開始され、空挺降下しないで機械化歩兵師団を展開させ、駐屯地に強襲していた。

 その間に上陸部隊がノルマンディーとダンケルクに強襲上陸を開始、事前のミサイル攻撃で抵抗をほぼ受けずに成功を収めた。

 そして、事前に転送されていた師団と合流し、第二軍としてライン川に進撃を開始し、ライン川に防衛線を展開させて撤退するソ連軍を挟み撃ちにして完全に滅ぼす作戦である。

 これに気付いたソ連軍はスイス・イタリア国境から離脱を図るが、北アフリカからシチリア島に上陸した第三軍が抵抗を受けずにイタリアに上陸をはたし、全速で北上し、オーストリアとスイスに向かっていた。

 更にスイスはソ連軍がスペインを落とすために駐留軍の殆どが引き抜かれていたのでこの混乱に合わせて転送させた師団がスイスを解放させており、アルプス山脈の要塞が再起動してしまい、スイスを抜けて脱出劇するにはまたアルプス越えを行う必要が出ていた。

 その状態から抜ける方法はライン川の防衛線を強行突破するしか道がなく、その賭けが出来るほど司令部は勇敢ではなく、投降を呼び掛けるという英断に出たことでフランスは解放された。

 その後、第一軍はライン川の渡航作戦を開始し、ドイツ解放作戦をスタートさせた。

 第二軍は自由フランス軍が主力のため、フランス国内に待機。

 その間に第三軍はオーストリアから進攻をスタートさせた。

 で、向かうところに敵はおらず、不気味なまでに静かであった。

 旭日帝国の奇襲が相当に響いたようで、ソ連・ポーランドまでほぼ何の障害もなく進めたところで進攻を止めた。

 これより先に進む理由がないのが理由であった。

 あくまで今回は『欧州解放作戦』であるからだ。

 

 欧州を解放出来てからアメリカは次に叩く相手として旭日帝国と戦闘を開始した。

 イギリスとしては「どうぞ、御勝手に」というのが本音なので欧州の秩序回復や戦後復興に向けての準備をしている間にソ連が旭日帝国に無条件降伏し、その瞬間にアメリカの九州上陸が決まった上に戦略爆撃が横浜を爆撃し、その時に偶然上層部の会議が行われており、その会場に爆弾が命中し全滅という笑えないことが起こり、旭日帝国も降伏した。




年内に間に合った。

よいとしを


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クラス対抗戦 対人戦


 核兵器はないのに核融合炉が存在している不思議な世界。
 それがRedAlert3。


 「で、この事態になったことに対しての言い訳を話して貰いましょうかね?参謀長殿?」

 

 と思いっきり嫌味な感じで発言したが、周りもそれを止める気はさらさらない。

 参謀長は苦虫噛んだ顔で私を睨みながら意味もない言い訳をしたが、根本からが誤った作戦指示だったので言い訳は無駄なのだ。

 

 クラス対抗戦は円形のステージにA組B組C組の三つに分かれて戦うモードで、各組が司令部となる要塞を置いてあり、それを最後まで破壊されずに相手の要塞を破壊した組が勝つという内容だ。

 ここでも、私に防衛命令という名の居残りを命じられるかと思っての編成をしようとしていたところで始まった作戦会議。

 

 「例年通りだと、各組はまず防衛陣地を構築してから攻めを行う。そこで今回はそれを利用して陣地が出来る前に攻め落とす!」

 「つまり、A組かB組のどちらかを先に落として一対一の状態に持ち込むつもりなのか、参謀長?」

 「いいえ」

 「? ではどういう攻めをするつもりだ?」

 「二つを同時に攻撃し、一気に陥落させます!電撃戦です!」

 「はあ!?てめぇ何寝ぼけたことを言っているんだ!?戦力を分散させるだと!ふざけるのも大概にしろ!」

 「参謀長、流石に俺もそれには反対だ。一箇所を攻撃するだけでも数は対等なんだよ」

 「おい、考え直した方が良いのでは?」

 「なら、代わりの作戦案を出してください。例年通りの戦略以外のをね」

 「せめて、防衛用に部隊を置かせてもらうぞ。というよりは私はその攻撃には参加しない」

 「参加しないのであれば、かずみ君、君を『反逆罪』で逮捕しますが?」

 「はぁ?何処が反逆罪だ!」

 「作戦に従わないのは軍に対する反逆になるのは当たり前では?」

 「まだ本決まりしたわけでもないのに決まった風に言うな」

 「他に作戦案がない以上は自分が出したのが唯一なのでそれが通りますが?」

 「攻めるのは良いが、せめて相手の手を見てからではないのかね?」

 「それでは間に合いません。そもそもがこの作戦は早さが命なのですよ?そんなことも分からないから中間テストの点数低くいんですよ?」

 「そんなことは今は関係ないだろが・・・どちらにせよ、一個師団は手元に置かせてもらうからな?」

 「いいでしょう。その代わりに残りの九個師団は自分のところの傘下にさせてもらいますからね」

 「は?いやだ」

 「ペナルティーだと思って諦めなさいアホ」

 「今すぐにでも一発顔面に食らわせたい」

 「気持ちは分かるが落ち着け」

 

 で、始まった同時に26×10+9の269個師団を二つに分けての同時攻撃は見事に失敗した。

 そもそもが、A組270個師団、B組260個師団あるのだ。

 単純計算でもほぼ二倍の敵が当初の予定と違って機動防衛戦の流動的戦闘になっており、此方は陣地攻めの編成にしていたので、攻撃は間に合わない上に謎の通信障害で連携は取れずに各個撃破されていったのだ。

 

 「で、さっきから小言で意味のないお経のように唱えている言い訳は止めて、そろそろ本当のことを話せよ。ネタはもう上がっているんだから。な?」

 「え?もうバレてるの!?」

 「釣りにかかるの早すぎだろ!これが『勉強バカ』なのか」

 「ネタは上がっているのは本当のことだよ。こんな糞みたいな談合試合させやがって」

 「「はぁ!?」」

 

 参謀長は成績がC組の中では一番で、担任達からの覚えが良いので、自分の考えた作戦案(早々と負けてしまうための)が作戦会議でも簡単に承諾されると分かっていた。

 で、仮にそれに不満が出た時は「成績が~」とか適当なことを言って自分の作戦案以外が議題に出ないように出てもデメリットだけを声を大きくして言って時間切れからの自分の作戦案だけしかありませんでしたよ!という風にする。

 これがこの参謀長が考えた談合試合の第一部で、事前に奇襲が来るのを分かっているA組は陣地作っている振りからの機動戦に持ち込んで叩く。

 その一方の奇襲を受けたB組は最初は混乱してはいるが数の暴力に勝てるわけがなく、敗退したのであった。

 

 「というわけなのよね?A組のあの娘の色仕掛けに敗北した参謀長さん」

 「・・・」

 「一発殴ってもいいかな?」

 「止めておけ。それよりも問題はここからどうやって逆転勝利をするかだ」

 「今はA組とB組がやりあっているけど、B組は参謀長が頑張っていただけのことはあってそこそこの損害が出ていてA組に苦戦中。それに対してのA組は損害は軽微で新品の軍団で戦闘中」

 「A組が勝つのも時間の問題かもな」

 「もしかしたら、かずみの残した一個師団が実は凄いのでは?」

 「一個歩兵師団」

 「「「オワタ」」」

 「プラスで何かがあるけど、それはもう準備完了してある」

 

 B組の要塞を陸上戦艦の艦砲射撃で粉々に粉砕したA組は部隊の補充等を行ってからC組の要塞に向かって進軍をしていた。

 要塞の位置が艦砲射撃では当たらない場所に配置されており、陥落や粉砕させるにしても山道を地道に攻めるしかないが、敵の兵力は一個歩兵師団のみでしかも此方はまだまだ余裕があるのでお気楽になっていた。

 が、ところどころに配備されている無人兵器にブービートラップに土砂崩れ等による道路封鎖で複数の山道が繋がっているはずなのに突破しにくい一つの巨大な迷路になっている。

 更に空爆や砲撃を行うと土砂崩れで此方まで生き埋めにそれかねないので、攻めるのに時間がかかっていた。

 それでも数の暴力で山道を利用した防衛線を突破し、要塞が見えてきたところで試合終了のサイレンがステージに響き渡り、何故かC組が勝利したアナウンスが流れた。

 

 C組の要塞を攻めに行っている間にA組の要塞を落とせればC組は勝てるが、山道の地図まで御丁寧に参謀長は渡しており、裏道まで全てが封鎖されていた。

 と、「こんなこともあろうかと!!」と言って出したのが『クロスファイア技術』。

 要するにA地点とB地点を交換するというもので、これを使って一気に要塞を攻め落とすという作戦なのだが、これには「歩兵に使うと歩兵は死ぬ」という問題があるので、解決策がある今でこそは良いのだが、それがなかったのであえて黙っていた。

 A組の要塞の前方で警備をしていた歩兵達が突然、巨大な『何か』に吸い込まれて消えたと思った瞬間に巨大な鉄の箱が『何か』から突然現れた。

 その正体はなんと、『戦艦』しかもキャタピラー付きで自走する上にハッチが開いて出てきたのは『ミラージュタンク』である。

 ミラージュタンクは『対戦車自走砲』なので歩兵師団にも配備してあるので『機甲師団』ではないのだ。

 この巨大な戦艦は『陸上戦艦計画』というアサルト・デストロイヤーを大型化しよう計画で試作された兵器で、クイーン・エリザベスに搭載していた38cm砲を四基八門を据えてある試作陸上戦艦である。

 防衛用に役立つだろうの気持ちで持ってきたのだが、ここで役に立つとは!と思ってもみないことがよく起きるなぁと考えながら歩兵を戦艦から出して戦闘に参加させていた。

 で、普通ならここでA組の攻略組に救援を出すのがセオリーなのだが、自分達が撒いた『ミノフスキー粒子』で通信が不可能。

 その上に要塞防衛用の部隊はさっきまでB組とC組と戦闘をしていたので、補給の途中の上に疲労が出ていた。

 そんな時に補給基地のど真ん中に現れた『何か』によって部隊の殆どが補給物資ごと行方不明。

 そこに残ったのが陸上戦艦付きの重武装歩兵の集団。

 陸上戦艦を要塞に向かって前進させている間にも戦艦に乗り込まれたりしたが、抵抗は殆どない状態で要塞に突撃し、艦首から要塞に激突。

 要塞の壁を壊しながら砲塔を振り回して破壊の限りをし、まさかの一度も砲撃しないで瓦礫の山にしたのであった。

 

 「こんな卑怯なの持ち込みやがって!」

 「そちらもほぼ似たのを使ってませんでしたっけ?」

 「転送する機械が卑怯だと・・・」

 「そちらのレーザー交信すらも使えなくさせる粒子の方が卑怯では?」

 

 とA組からのよく分からない批判を横に置かせてお帰り願ったところからの参謀長糾弾大会が始まり、それを止めなかった新担任は隣の空き教室で保護者達からの熱いお言葉を頂戴されていた。

 糾弾大会で一発も殴れずに終わったのが悔しかったが、翌日見たら顔の右側が手のひらに合わせて赤くなっていたのでまぁいっかになっていった。

 

 そんな事があったなぁと思ってみたらもう7月1日になっている。

 嫌だなぁと思いながら校門を出ようとすると、揉めているのが見えた。

 

 「ねぇ、その彼氏私に紹介してよ」

 「そんなにビビらなくてもいいよぉ」

 「とか言って奪おうとか考えてないでしょうね?」

 「いやいや、あんた抜きでお茶でもと思っただけよ?」

 「それで私の彼氏を奪ったくせに!」

 

 と、今回の団長の彼女は交戦的です。

 

 「あれ?団長?どうしたの?」

 「絡まれてる」

 「えーと、菊ちゃんに梅ちゃんの二人?桜ちゃんは?」

 「今日は習い事で・・・って、あんた誰よ?」

 「アンタ等が絡んどる彼氏の知り合い」

 「生意気そうね」

 「そちらは頭が悪そうだね」

 「ムカつく!」

 「どちらにしてもこんな所で絡んでないで校内で続きしない?」

 「?」

 「どうせやるなら対人戦で話を進めようよ」

 「今日解禁されたばかりなのに今日!?」

 「あー、逃げても家まで上がりこんでやるからね?むしろ、一対二でやれるだけマシだろ?」

 「よし!やるわ!」

 「えっ!?」

 「私が勝ったらその彼氏もらうわ」

 「負けたら私の言うこと絶対に聞いてよね」

 「数の暴力を見せつけてやる!」

 

 で始まった対人戦。

 ステージは『砂漠』でモードは消耗戦。

 兵力はちゃちゃっと終わらせたいので各一個師団ずつ。

 始まりと同時に師団はステージの壁ギリギリにまで後退して、そこに三重の防衛線をひいて敵を惹き付ける作戦に出た。

 相手さんは数の暴力で攻めようと向かって来る・・・ようで行けずにいた。

 一個自動車化歩兵中隊の奇襲に手を焼いているのが主な理由である。

 マルチ・ガンナーのマルチロケットは対装甲車両には弱いのだが、非装甲の輸送トラックには滅法強い。

 それを利用しての通商破壊作戦が行われており、敵は補給不足で撤退を続けているのだ。

 特に砂漠での生命線ともいえる『水』と『燃料』の二つを重点的に叩いているので、来る度に装甲車両が減っているのだ。

 どれだけ凄い兵器でも砂塵等による耐久力の低下に燃料無しでは動けないのだ。

 此方側は北アフリカでそれを散々に教育されている連中の集まりなので、その対策はほぼ万全だった。

 そのように三回目か四回目の侵攻を無傷で終えてから反撃のために出撃をした。

 この頃になって、敵の銃火器類やミサイル等も暑さと砂塵で使用出来ない状態になっており、抵抗を払いのけながら敵の陣地に侵攻を果たして占領し、補給物資をそのまま調達又は破壊してとっとと、撤収をして敵が降伏するまでまた立て籠った。

 それからすぐに白旗が上がって降伏をし、試合終了した。

 こんなにアッサリして勝てるのは今後ないだろうなぁと思うのが心の声である。

 

 で、負けた二人の単細胞何とかならんかなぁと思わず思ってしまった。

 というのも、菊ちゃん梅ちゃんは私のベッドの上で縛られている。

 

 「という訳なのですが、桜ちゃん、この二人のチョロさ何とかならないかね?」

 「と、私に言われましても・・・」

 「歯止め役が歯止めしなかったのが原因だしねぇ」

 「・・・まぁ、しょうがないですね」

 「・・・」

 「私も仲間にして下さい」

 「・・・え?」

 「ダメですか?」

 「いいけどさぁ」

 「一対二を余裕で勝ったのが理由とだけ」

 「見ていたのね」

 「もちろん」

 「これからも歯止め頑張れ」

 「はい」

 

 と、怪しい空気が見えているけど気にせずに説得タイム。

 

 「言うこと聞くとは言ったが、ここまでとは聞いていない」

 「なら最初のやつに同意すれば良かったのに」

 「あんな奴隷契約書みたいのにサイン出来るか!」

 「で、縛られている状態も大分と・・・梅ちゃん静かですね?大丈夫?」

 「どこをどう見たらそう思うの?」

 「あ、大丈夫そうだ、先ずは菊ちゃんからいきますか」

 「え?え?」

 「よせ!?」

 

 で、最初に菊ちゃんの制服のボタンを外して胸を外した所から出して胸を触り始める。

 と言っても童貞の男がいきなり揉むなんて・・・というより、揉むほどないので、人差し指でなぞるように触る位でいるが、呼吸が乱れはじめて、胸の先端が硬くなっているのが触らなくても分かる。

 縛られて興奮しているのか胸が弱いのかは分からないが、感じているのは分かる。

 が、流石にしゃくなのかどうかは分からないが、「感じてません」と意思の現れとして声を殆ど出さずにいる。

 次にスカートを上にずらして白いパンツが見えてきたところで「分かった!分かった!サインするから!」と菊ちゃんがリタイアした、

 菊ちゃんにはサインしてもらってから帰ってもらい、梅ちゃんの説得タイムになったが、流石にお預け食らっている状態なので目隠しをして見えないようにした。

 鼻を手で抑えて口を開けさせてからチ○ポを口に一気に奥まで入れた。

 いきなり口に入れられたことを抗議しようと頑張って喋ろうと息を出したり、舌で外に出そうしているが、むしろ気持ち良くて腰が動かせずにいた。

 初めてのフェラということもあって、動かそうと手前にひいた時に唇が先端と当たって、そのまま射精した。

 いきなりの射精に驚いて口から放そうとするが、頭を手で押さえられているのもあって、呼吸が出来ない上に逃げれないので口に出されたザーメンを飲むしかなかった。

 

 「いきなり出すな!しかもファーストキスがチ○ポなんてふざけるな!」

 「お預け食らっていたのもあるし、気持ち良すぎてすまん」

 「すまんで・・・ってなんでまた大きくなっているのよ!?」

 「あ、さっきの思い出してまた・・・今度は下の方で処理させて・・・」

 「書きます!書きます!サインします!いやさせて下さい!」

 「アッハイ」

 

 で、命の危険を感じたが如くに凄い勢いでサインして帰っていった。

 途中まで送ろうとしたが、外に菊ちゃんが見えたので送りを任せて家に戻った。

 その二日後に桜ちゃんに会ってすぐにサインしてもらった。

 その翌日から菊ちゃん、梅ちゃん、桜ちゃん、に私の四人がいるグループ会話の部屋を作って最初に「もうフェラはしない!」と自爆して「どうだった?」や「味は?」「飲んだの?」とかの質問攻めを食らう梅ちゃんがいた。





 新年明けましておめでとうございます


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夏休み


 巡洋艦
 大好き


 

 恒例になったファミレス大集合。

 あの糞兄貴をもつ団長のウイルス削除のために集まった団員達と菊ちゃん梅ちゃん桜ちゃんに私の姉・・・。

 はい、兄はここの世界では姉になってました。

 そして、これからも姉である可能性が続くのであった。

 

 「団長君、可愛いねぇ。食べていい?」

 「彼氏持ちを誘惑するな」

 「私の彼氏を食べないで下さい!私もまだ食べてないのに!」

 「あら、まぁ私にはかずみがいるからいいけどねぇ」

 「「「はぁ!?」」」

 「かずみ!お前、そんな関係なの!?」

 「変態だぁ」

 「・・・姉貴、初耳なんだけど?」

 「風呂一緒に入る仲なのに?」

 「風呂場の扉をバールでこじ開けて一方的に入ってくるからね!」

 「かずみ・・・御愁傷様」

 「団長には言われたくなかった・・・ていうより、話がおもいっきしずれてるぞ」

 「「「ハッ!?」」」

 「いや、団長が驚いたらダメだろ」

 「で、侵攻状況は?」

 「キューバ占領されて、そこに本拠地気付かれたとのろ」

 「キューバ危機だな」

 「核は?」

 「使えないようにされている」

 「姉貴ならどうする?」

 「HALO降下と揚陸艦による強襲上陸プラスに爆撃と衛星軌道上からの砲撃で黙らした後、本拠地包囲してからミサイル攻撃でさらにローラー作戦、ナパーム弾に気化爆弾をトッピングする」

 「キューバがこの世から消滅するようなフルコースだなぁ」

 「けど、私は戦艦しか出さんよ?」

 「「「え?」」」

 「それだけでも充分過ぎる」

 「・・・チッ!」

 「「?」」

 「『それだけでは足りないから、もっと出してよ!』と懇願させてからの『かずみがそこまで言うなら仕方なく、だけどお代は・・・』って予定だっだろうなぁ・・・多分」

 「・・・あたり」

 「それは流石に引くわ姉貴」

 「本当に御愁傷様」

 「お前の苦労が少しだけ分かったような気がする」

 「俺の家を避難所として使え!かずみ!」

 「・・・本当に行くかも」

 「行ったら、斧とチェーンソーとバールで迎いに行くよ?」

 「かずみ、遠慮してくれ」

 「この世に神も仏もいないのか」

 「私がかずみの・・・」

 「結構です!」

 

 と、全く関係ない話が九割を占めた作戦会議だが、作戦開始と同時に動いたのは私の軍だった。

 バミューダ諸島に配備してある戦術爆撃部隊が敵飛行場爆撃のために出動した。

 早朝に到着するようにレーダーにかからない高度30mを維持し、爆撃部隊は飛行場に安全に到着をしたが、その前に高射砲部隊に発見され、弾幕を展開された。

 その直後に弾幕を展開していた高射砲陣地に赤いビームが照射され、陣地が溶けているのが分かった。

 この攻撃で弾幕が薄くなった隙に飛行場に侵入し、弾薬庫と燃料庫に精密爆撃を行い一部は離脱をした。

 離脱せずに残った部隊はガンシップタイプで、滑走路と兵舎に40mmと20mmで穴だらけにしてから離脱をした。

 飛行場襲撃は他の二ヶ所にも同時に行われており、そちらは団員達が担当している。

 攻撃を行っている間にヴァンガードを含む艦隊は艦娘達の護衛を受けながらキューバの海岸に向かっている。

 海洋生物ともいうべき『深海棲艦』達は出撃がしやすいように海岸線に要塞を建設しており、陸からの攻撃を想定しての建築がされている。

 つまり、海からの攻撃は想定されていない。

 本人達が守れる自信があったのもあったが、上陸した部隊が陸からの攻撃で全滅、というのを何回も受けていたらそれはそうなるものだ。

 なので、海から一気に叩く作戦・・・ではなく、取りこぼし対策での出撃である。

 陸に向けてはデカイ大砲と厚い装甲が向けてあるこの要塞は海にしか逃げ道がないのだ。

 なので、攻撃は陸からではなく、空から行われた。

 集められるだけ集めた戦略爆撃機約千機によるローラー作戦が開始された。

 爆撃機隊は一箇所から集中的に攻撃をするのではなく、複数箇所からタイミングがそれぞれ十分~二十分という微妙にずらしてあり、休ませる時をつくらずに1000ポンド爆弾を落としてはすぐに離脱を行っていった。

 で、これで要塞が落ちる予定だったのだが、予想以上に頑丈に作られており、致命傷にまではいかなかった。

 という訳でのプランBの艦砲射撃を開始させた。

 16インチから18インチという大口径砲による攻撃でついに要塞も陥落しなかった。

 正確には上の建造物を破壊できたが、内部には充分なダメージを与えられなかった。

 そこで急遽立案されたプランCが実行された。

 衛星搭載レーザーを要塞に照射し、内部のボス的存在を殺す作戦に切り替わり、戦術爆撃部隊も準備出来次第直ちに出撃していき、誘導爆弾による攻撃も行われる予定である。

 艦隊からの艦砲射撃も開始され、その場に留まらざる得ない状態を作り上げていた。

 その深海棲艦達の親玉とも言うべき中央コンピューターを確認出来るようになったのは三回目のレーザー照射が行われた時だった。

 その時には戦術爆撃部隊が到着しており、爆弾を次々と投下していき、コンピューターに浴びせていく内に内部で爆発が確認され、その爆発は要塞全体でも行われるようになり、戦術爆撃部隊は全速力で待避行動に入り、艦隊も離脱をしている途中で要塞からもの凄い光が発生し、それに続いての爆発音と爆風で船体が大きく揺れた。

 中央コンピューターの真下に核反応炉が置いてあったようだ。

 

 その後に行われた艦娘達の技術提供や経費の確認等で結局終わったのは18時過ぎという親たちから怒られかねん時間だったのですぐに解散して、団長は避難を兼ねて彼女の家に行った。

 その翌日に団長母がうちに殴り込みに来た。

 

 「団長がここにいると聞いたんだが帰せ!」

 「おらんわ。てか誰あんた?」

 「団長母よ!ネタは上がっているんだ!早く返せ!」

 「おらんもんはおらん。お引き取りを」

 「嘘言うな!タレコミがあったのよ!」

 「おまいさんは長男命なんだろ?そんなに焦らなくてもいつかは帰ってくるわ。第一うちにはおらんけど」

 「団長父がもうすぐで帰ってくるのよ!だから帰ってきてほしいのよ!」

 「だから団長はここにはおらんのだからお帰り願いたい。今頃、警察署で保護されているかもね」

 「・・・は?」

 「メールでそうすればって私が唆したから」

 「何やってくれてんの!」

 「あー、団長母さん?」

 「何よ!・・・あ」

 「○○署の者です。団長さんの件で署まで御同行を」

 「団長とこの兄は?」

 「もう任意で署に」

 「ご苦労様です」

 

 団長母と糞兄はハッキング関係の罪で逮捕され、単身赴任していた団長父は団長母と離婚して団長は父に引き取られた。

 で、団長は父の赴任先に行くのかと思っていたらなんと団長は彼女の家に住むことになったのだ。

 

 「団長、生きてるか?」

 「生きてる」

 「禁欲何日目だ?」

 「もうすぐで一週間」

 「・・・ガンバレ」

 「・・・神も仏もいないのか」

 

 と、私も他人事のように言っているが、今回の事件で姉の手を借りた代償として

 

 「もう今日で四日目だぞ!」

 「えー。いいじゃないのー?」

 「流石に多すぎるわ!」

 「だって、当面会えないんだもん」

 「それはお盆前の話でしょ!」

 「『かずみに犯された』って両親に言うよ」

 「卑怯なぁ~~。やむを得ない。今日でラスト!」

 「OK」

 

 で、姉の抱き枕にされている。

 しかも背中だと嫌だ!と顔が前にある・・・のならまだ良いのかも知れないが、顔は姉の胸にある。

 両足でガッチリと挟まれているので逃げられない。

 と、思春期の男の子にはキツイ夜が続いた。

 まぁ後日親バレして姉貴だけ説教を受けていた。



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夏休み 中


 EDFを崇めよ


 

 御盆が近くなると多くの人が実家に帰省するようになり、うちもその例外ではなく今年も父方の実家に向かった。

 駅の出入口を出てから車の待機所てきなところに向かうと、見慣れたワゴン車があり、そこから見慣れない女性が出てきた。

 

「あれ?もしかしてかずみ君・・・だよね?」

「えーと、どちら様でしたっけ?」

「私よ、レイよ!忘れたの?」

「え?・・・レイ姉さん!?」

「あれ?レイちゃんなの?」

「おばさん~!お久しぶりです♪」

「・・・」

「・・・あ、おじさんもお久しぶりです」

「お年玉と入学祝金はいらないみたいだね」

「ショボーン」

「冗談♪冗談♪」

「・・・父さんが言うとそうには聞こえないから怖いねぇ」

「そうねぇ~」

「・・・はい、これ」

「・・・ありがとうございます」

「「「・・・」」」

「まぁ、早く積み込もう。こんなところで焼肉にされたくないから」

「賛成!」

 

 と、今年で高校二年生になった従姉のレイ姉さんと会ってから実家にレッツゴーした。

 

 実家に荷物を置いてから両親は隣で世間話をしており、話がつまらないので部屋でグダグダしていた。

 で、余りにも暇なので暇潰しになる物をと思って探すことにして、最初にレイ姉さんの部屋に向かった。

 『御自由に』と書かれた札が扉に掛かっている扉を開けようと思ってドアノブを握った時に部屋から何か変な音が聞こえるので、無意識に扉を勢いよく開けると、クーラーがよく効いている部屋のベッドで寝ているレイ姉さんの上に男・・・というよりは少年が乗っており、服を脱がそうとしていた。

 

「泥棒だ~!!!」

「!?!?」

「えっ?何?・・・・キャアアアー!!」

「何事だ!!」

 

 で、家中が大騒動して、おじさんと父さんが部屋の前にやって来て、少年は窓から逃走。

 追いかけようとして窓から出ようとしたら、レイ姉さんに抱き付かれて動けずにいた。

 頭に柔らかいものを押し付けられていたがそんなことを考えられず、すぐに追いかけることしか考えていなかった。

 実家は平屋作りで、窓から逃走した少年が落ちたとかはなく、庭からそのまま逃走してしまい逃げれてしまった。

 その後すぐに警察が駆け付けて事情聴取をしたりなどをしていたが、どうにも何かおかしい・・・対応が今一つな感じだった。

 

 その後の臨時家族会議で「かずみはレイ姉さんと一緒に寝ろ」という結果になり、レイ姉さんの部屋で布団を二つひいての雑魚寝をした。

 ブラコン姉貴の特訓(?)のお陰で何も起こさずに何も起きずに終わった。

 その翌日の昼頃に警察からの電話があり、「被害届は受理できない」という内容で全員で頭を抱えていた。

 これは何かおかしいよね?と思ってすぐに携帯で何時もお世話になっているところに電話をして調べてもらうことにしてその日も一緒に寝ていたが、レイ姉さんの抱き枕にされてしまった。

 胸が顔に当たって呼吸がしにくいから助けて欲しい・・・というより、暑い!

 

「かず太君!かず太君!」

「どうしたんだ?マルえもん?」

「昨日頼まれていたことの結果発表!!」

「流石はマルえもんだ!仕事が早い~」

「そろそろ、ド○○もんの真似やめていい?」

「そっちが先にやったんじゃん!」

「えーと、君の従姉を襲った少年はそこの村の村長の友達にして警察署長とも友達の有力者の息子だね」

「コネで何でも潰せそう」

「更にねその有力者とその愉快な仲間達も若い頃に散々やっているね」

「それも力で消している話か」

「で、公安と合同で『手術』することになったから」

「薬は打つより飲むほうに限りますよ?」

「それは劇薬では?」

「で、少年は?」

「少女を一人自殺に追い込んでるほどのワルだねぇ」

「他には?」

「無免許のバイク乗りで今日は隣町に行っている」

「ありがとねぇ」

「御礼は?」

「12月にテロが起こるかも。やるのは公安が『最重要』と認識している啓発セミナー」

「交渉成立」

 

 その日、風呂を出てからすぐに部屋に戻り、もう寝てますという風な準備をし、全員が寝静まったのを確認してから窓から外に出た。

 窓からの侵入対策に用意されているトラップは設置した側なので問題なく通り抜けて道路に出た。

 それから十分程歩いた辺りに大きな豪邸がある。

 それが例の少年が住んでいる家である。

 その家に侵入して向かったのがガレージであった。

 ガレージの片隅で待つこと三十分弱で少年がバイクに乗って帰ってきた。

 そして、バイクを止めてからすぐ近くの台にヘルメットを放り投げて、家に入っていったのを確認してから近くにある工具を使ってバイクに細工を施してから実家に戻っていった。

 

 8月13日は何の日かと言うと祭りである。

 その祭りの翌日に少年が倒れているのが近くの御寺の住職が見つけるという事故が発生した。

 少年の親達は事件だ!と言っていたが、結局は事故で片付けられた。

 13日の夜、少年はレイ姉さんを襲うために祭りの会場の近くにある神社に『大事な話がある』と言って呼び出していた。

 レイ姉さんも少年からのだと分かっていたのだが、そこに向かっていたところで同級生達に捕まって離してもらえずにいた。

 その間に神社にいた少年に私が向かって『レイ姉さんはあなたの家に向かった』と伝えた。

 少年は酒を飲んでいたようで頭が回らなかったようでそれを鵜呑みにしてバイクで家に戻った。

 で、その時に少年が通った道が神社の裏手側にある山道でその日も含めて普段から誰も使わない道であった。

 その道をスピードを上げながら降りている途中でヘッドライトが切れて、真っ暗の状態で降りる状態になり、その先にあった枝に気付かずに乗り続けたことでスピードが出た状態で枝に激突しそのまま崖から転落、川に落ちたことで即死ではなかったが、身体中をぶつけていた上にヘルメットの紐で声が出にくい状態だったことで助けを呼べずにそのまま死んだ。

 事故を起こしてから二、三時間は苦しんでいたであろうという検査結果が出た。

 レイ姉さんは神社に来た時に私が現れてから『少年ならもう二度と来ない』と伝えて祭りに戻った。

 警察は今回のは『事件』とすぐに判断して捜査を行った。

 ライトに人為的な操作によって遠隔で切れるようになっていたことが判明し、次に枝にぶつかったと思われていた傷跡があとから、人工物であることが判明し、それらを捜索しようとしたところで公安要請による警察署への機動隊の突入作戦が行われた。

 その後は他の警察から派遣された警官達が捜査を引き継いだが、有耶無耶になってからの『事故』と判断されて処理された。

 そんな怪しい事よりも『有力者とその愉快な仲間達が起こした事件を揉み消していた』ということのほうが大問題なのでそんなことに人も予算も時間も割けなかったのが一番の理由である。

 

 御盆が無事に終わって、レイ姉さんの部屋で寝るのも今夜で最後の晩も抱き枕にされてなかなか離してくれない。

 ところが、今夜は何時もと違って右の太股に足を絡ませており、息遣いが荒いのだ。

 なので、右足を上に上げて股間に当たるようにすると、いきなり腰を前後に動かし始めた。

 (無意識にやっているように見えるし・・・)

 と思って顔を挟んでいる胸に手をやって少しずつ触り始めた。

 息遣いはどんどん荒くなっていき、声も我慢しているようでそうでもないように漏れ始めてきた。

 

「レイ姉さん、起きてるよね?」

「・・・グー」

「そのままイクのやめてよ?」

「・・・」

 

とお願いした直後に身体に力が思いっきり入って、抱きつく力が一気にきた瞬間に痙攣したのと同時に太股が濡れ始めたのが分かった。

 

「かんべんしてくれ」

「・・・」

「起きろ」

「・・・ハイ」

「まず、言うことは?」

「ゆるしてにゃん」

「・・・」

「・・・」

「許さん」

「ゴメンナサイ」

 

 レイ姉さんの潮吹きで布団やズボンがベトベトになり、それらの後片付けをみつからないように行っていたので殆ど寝れないまま一夜を過ごしたのであった。

 そして、家までの殆どを寝ながら帰った。

 姉貴に会っての一言目が「他の女の臭いがする」だった時の冷や汗は凄いものだった。

 姉貴が自分の臭いになるまで離れないと一週間近く抱き枕にされた。

 

 宿題まだ終わっていないのだが。



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夏休み 終わり


 腹が減った


 

 夏だ!暑い!プールだ!

 

 という謎のハイテンションになった団が全員でプールに行って、泳いでいたら団長彼女が男二人組にナンパされていた。

 中学生ナンパしているのはアカンのでは?と思いながらも泳ぎながら接近して盗み聞きしていると、男二人組の内の片方は止めているようで、もう片方が粘っているご様子。

 因みに団長彼女は逃げどころを見失っていて困っている。

 なので、団長を見つけてからの簡単な打ち合わせからをしてから行動を起こした。

 

 何人かと泳ぎながらプールサイドまで近付いてから、ナンパしている方の右腕をプールサイドに上がるフリをしながら掴んで思いっきり引っ張ってプールに叩き落とした。

 その間に団長彼女を団長が回収して更衣室へ避難させて、此方は落ちた男を助けていた。

 当初の予定だと、落としてからすぐに逃げる予定だったのだが、こいつ泳げないみたいで溺れていた。

 なので、連れの男と協力して救助していた。

 因みに意識はあるので大暴れして助けるのにも一苦労した。

 救助が完了してとっとと退散しようとして動いたら、溺れた方の男に腕を捕まれて、「お前が落としたんだろ!?」と難癖つけられた。

 ネタバレするが、落としたのは私ではない。

 そもそも、重さが違うので耐えられる危険性があって、別の難癖をつけられるのが恐ろしいので、団の中で一番重い子が担当したのだ。

 

 「私ではないです」

 「いーや、お前だ」

 「変な難癖つけるのやめてください」

 「おい、助けてもらった子を疑うのはおかしいだろ?」

 「近くにいて、あの子(団長彼女)と年が近いのはお前だけだ。つまり、お前が彼氏だな?」

 「中学生ナンパしてるなよ」

 「ほら~、だからあれほどやめろと言っただろが」

 「知り合いだな?だから落としヘブッ・・・」

 

 と、変な声を出しながら男はまたプールに落ちた。

 周りの人間は理解するのに少し時間が必要だったが、「また落ちた!」で大騒ぎになっているが、誰も助けにいかない。

 落としたのは私とほぼ同年に見える女子である。

 

 「うちの兄が大変申し訳ありませんでした」

 「・・・家族連れでナンパとはしかも泳げない・・・難易度高いことしてますな」

 「しかもロリコンだったことが今回ので分かりました」

 「救いようのない何とやらですな」

 「・・・バカです」

 「お悔やみ申し上げます」

 「・・・そんなバカでも兄は兄です」

 「・・・」

 「落とされたのは貴方ですか?」

 「いいえ。違います」

 「・・・そうですか・・・」

 

 で、解放されたのでそのまま逃げてきた。

 一旦団と合流してからすぐに離れてそのまま帰宅ルートに入ろうとしたが嫌な予感がしてきたので近くの図書館に入った。

 で、案の定あの女子がつけていた。

 なのでこのまま人気のないジャンルの本棚で探しているフリをしていたら、そのまま後ろを通り過ぎたので(あれ?)と思っていたがすぐ近くに止まった。

 これを三回連続で続くと確信犯なので捕まえることにしたので、トイレに行ってから戻る時に本棚で読んでるフリをしている女子を背中から抱きついた。

 

 「さっきから着いてくるのはどういうつもり?」

 「・・・偶然です」

 「三回連続で続く偶然か・・・」

 「続きは他の場所で聞くよ」

 

 で、図書館には少人数のグループが集まって勉強するための個室を完備してあり、その内の一つを借りて中に入った。

 当然逃げられないように入り口側に立っておく。

 「それで?」

 「バカ兄がまだ疑っているので・・・」

 「本音は?」

 「本当なら高校生倒したことになるから気になって。あっちの方も」

 「・・・避けられそうにないのね」

 「勿論」

 

 で始まった海戦。

 ルールは殲滅戦。

 戦力は一個艦隊+その他(コルベット艦より下の戦力)

 尚、その他は無限なので殲滅戦では対象外である。

 

女子

戦艦   四隻

空母   四隻

巡洋艦  八隻

駆逐艦 十六隻

 

戦艦   二隻

空母   四隻

巡洋艦  なし

駆逐艦 十六隻

+その他

 

 という戦力になった。

 普通にやろうと思うと絶望的な戦力差なのであの手この手を使う予定。

 あ、潜水艦の使用は駄目でした。

 チッ

 

 海戦開始と同時に双方が航空機を発艦させての戦闘になった。

 此方の空母はUCAV(無人攻撃機)onlyであるのに対して敵は戦闘機と攻撃機の編成。

 更に敵の主兵装がミサイルに対して此方は艦砲。

 というわけのその他である。

 空軍から護衛戦闘機隊が到着し、防空戦になっている間に艦隊は島の裏側に逃走。

 UCAVによる攻撃は予想通りに迎撃されていた。

 輪陣形は特に防空で効く上に艦隊防空用の『イージス艦』が配備されているので、攻撃出来ずに全滅も起きている。

 が、湯水の如くに沸くUCAVで更に疲れ知らずと来ているので、午後になってから防空にムラが出てきたことで撃沈される駆逐艦が出てきた。

 それでも夕方になると、こちら側が潜伏している島の表側に到着したが、日が暮れたので一時退散した。

 その日の夜に敵は夜襲を受けていた。

 その他に分類されている『魚雷艇』が島から突然現れたのだ。

 ホバークラフトのRiptideACVが島から現れて搭載している機銃と魚雷による包囲戦である。

 ここで「なんでミサイルではなく魚雷を?」と思った方がいるかもなので説明。

 この時期になると、中学一年生はミサイル至上主義に一旦行く。

 それで「皆も私も主兵装がミサイルだからこいつもそうだ」となる。

 なので、当然防御火器も自分ところのを基準にする。

 それで対ミサイル兵器として期待されるのが『レーザー兵器』である。

 それで昔使われていた兵器で逆手に使えそうなのをと探すと『魚雷』にたどり着いたのである。

 水中を進む無誘導魚雷をレーザー兵器は破壊できない。

 その上、防御が一番甘くて心臓部の機関を置いてある場所にダメージを与えられるのだ。

 レーザー兵器が水中だと使えない理由は『ゲームの仕様上の問題』なので誰も文句を言えない。

 そんな訳で駆逐艦を中心に攻撃がされており、撃沈していく駆逐艦が増えていき、離脱行動に入ろうとした瞬間に上空から爆弾が降ってきた。

 UCAVは疲れを知らない上に湯水の如くに沸くのでこんな夜間爆撃でも安心して投入できるのだ。

 そして攻撃目標は空母で、敵の攻撃手段を奪うのが目的である。

 爆撃は見事に成功し、飛行甲板を穴だらけにされた上に火災が収まらず、ついに一隻が燃料庫に引火して爆沈した。

 その翌日の朝、駆逐艦はほぼ壊滅し、残存艦の殆どが艦橋を蜂の巣にされて、艦長以下幹部が全滅した艦もある。

 巡洋艦は夜間爆撃の迎撃をしていたのもあって、損害は軽微であったが、乗組員達の顔は疲労が溜まっている顔であった。

 空母は艦載機の殆どを夜間爆撃で失ったことでただの的に近い状態のため、全速力で艦隊から離脱中である。

 戦艦は人数の多さや手数の多さもあって、昨日の夜襲にも殆ど動じていないように見える。

 そんな時に鳴り響くサイレンにそして現れるUCAVの山。

 更にRiptideACVが一緒にやってくるのも見えている。

 そのような航空攻撃に連動しての魚雷艇しかも足が速くて不規則な動きをするので迎撃に手こずっていると魚雷が命中しており、浸水による速力低下で艦隊から離れるとすぐに群がってきて撃沈される。

 しかも休む暇を与えないのでドンドン疲弊しているのが見えている。

 それから二日間休むことなく叩き続けたのもあって、女子のほうが降伏した。

 こっち、途中から寝てたのでそれ見て「あ、無理だこれ」になったようだ。

 

 「・・・え?落としたの貴方ではないの!?」

 「体格差で負けるの分かっていたから」

 「裏ボスみたい」

 「誤解は解けたかな?」

 「はい。すみませんでした」

 「では、これにて失礼」

 「また何処かで」

 

 で、ハイサヨウナラと言って図書館前で別れた。

 そしてバス停に来ていたバスに飛び乗っての遠回りからの帰宅をした。

 念のために離れた所の図書館にしたけど、過ごしていたやり過ぎたかもと思っていたりいなかったり。





 そういえば海軍の強化忘れていたのは私だけの秘密。
 あの『その他』をつけれなかったら負けてた。
 


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新MOD導入 装備改編


 エスコン7はいいぞ


 MODを新しく導入した。

 『地球防衛軍5』である。

 理由は特にない・・・強いて言えば「海軍国家なのに陸軍ばかり整理しているからその流れで」である。

 

・潜水母艦 セイレーン、パンドラ、エピメテウス

・イプシロン自走レールガン

・ネグリング自走ミサイル

・EMC

・ニクス

・フェンサー

・ウィングダイバー

・テンペスト

 

が使用可能になった。

 

それに合わせて装備更新も行われている。

 

 陸軍

・歩兵

 アサルトライフル

 L1A1

 ライトマシンガン

 廃止

 汎用マシンガン

 L7A2

 (FNMAG)

 スナイパーライフル

 L115

 アンチマテリアルライフル

 AW50

 (L96の大口径版)

 ショットガン

 モスバーグM590

 手榴弾

 M26手榴弾

 グレネードランチャー

 M203

 ロケットランチャー

 ジャベリン多目的ロケットランチャー

・重装甲歩兵

 M2重機関銃

 シールドシステム

 ジャンプスラスターシステム

 両肩サイドアームシステム

 (ライフルとサブマシンガンを装備可能)

・車両

 軽車輌

 ランドローバー ウルフ

 multgunner IFV

 装甲車

 Riptide ACV

 (兵員輸送装甲車)

 M3ブラッドレー騎兵戦闘車

 戦車

 GuardianTank

 (105mm砲を120mmライフル砲に換装)

 (砲塔側面に機銃ニ門を搭載)

 Mirage Tank

 (車体前部に固定機銃搭載)

 Assault Destroyer

 (重戦車として陸軍に編入)

 (3インチ砲をM242ブッシュマスターに変更)

 自走砲

 Athena Cannon

 ネグリング自走ミサイル

 イプシロン自走レールガン

 Pacifier FAV

 (RedAlert3のDLC追加ユニット)

 輸送トラック

 M54 5tトラック

 

 海軍

・フリゲート艦

 フラワー級フリゲート艦(二代目)

 「フリーダム級沿海域戦闘艦」

 を元にして建造された

 満載排水量3500tのフリゲート艦。

 ・57mm両用砲から76mm両用砲

 ・新たにCIWSを二基搭載

 ・ヘリコプター搭載機能を廃止

 ・対潜魚雷並びに音響追尾式誘導爆雷を搭載

 ・ミッションパッケージシステム廃止

 以上の変更がされている。

・駆逐艦

 ブリストル級ミサイル駆逐艦

 変更点

 ・114mm砲をプリズムキャノンに変更

 ・機銃群をCIWS二基とM242ブッシュマスターに変更

 ・対潜兵器をM/50に変更(誘導ロケット)

 以上の変更がされている

・巡洋艦

 なし

 駆逐艦が巡洋艦としての任に当たることが増えたため

・戦艦

 ヴァンガード級戦艦

 変更点

 ・ボフォース40mm六連装を全撤去

  首都防空用に政府施設の屋上に配備管轄は陸軍

 ・後釜にRAMとCIWSを配備

 ・主砲の16インチ砲の改修

 以上の変更がされている

・空母

 Aircraft Carrier

 変更点

 ・CIWSとRAMを搭載

 ・UCAVの他にApolloFighterを搭載可能にした

 以上の変更がされている

・潜水艦

 潜水母艦 セイレーン、パンドラ、エピメテウス

 変更点

 ・巡航ミサイルの撤去並びにライオニックの追加

 ・搭載機体をUCAVと戦術爆撃機のみに変更

 ・対空火器の追加

 以上の変更がされている

 

 空軍

・戦闘機

 ApolloFighter

 変更点

 ・中心部にレーザー兵器を搭載可能にした

 ・機関砲での地上掃射が可能になった

 ・電子機器の更新

 以上の変更がされている

・戦術爆撃機

 Vindicater

 変更点 なし

・重爆撃機 

 フォボス

 変更点 なし

・ガンシップ

 Vindicaterのガンシップ版

 変更点

 ・20mm機銃をM242ブッシュマスターに変更

 ・40mm機銃の撤去

 ・機首に105mm速射砲搭載

 以上の変更がされている

 D-200型ガンシップ

 変更点

 ・『機関砲』は全て『ミニガン』に変更 

 ・120mm砲、190mm砲を撤去

 ・150mm砲を二基追加

 ・105mm速射砲の徹甲弾が榴弾に変更

 ・ロケット砲を巡航ミサイルに変更

 以上の変更がされている。

・輸送機

 C-130

 変更点 なし

・輸送ヘリ

 UH-1Y ヴェノム

 変更点

 ・ドアガンはL7A2で統一されている

 ・ロケット弾ポッドの標準取り付け

  (不評で後に取り外し)

 以上の変更がされている。

 輸送機ノーブル

 変更点 なし

・攻撃ヘリ

 AH-1Z ヴァイパー

 変更点

 ・20mm機関砲はM242ブッシュマスターに変更

 ・搭載兵器が『ジャベリン多目的ランチャー』のみ

 以上の変更がされている。

 

 その他

・ウィングダイバー

 管轄上の問題で配備先が決まらないので、

 『統合作戦本部』直下に配属されている。

 武装

 レーザーライフルのみ

・ニクス

 コストや運用上の問題から配備数が少ない。

 その為、『統合作戦本部』直下に配属されている。

 武装

 M242ブッシュマスター

 ジャベリン多目的ランチャー

・EMC

 一台辺りの値段で国家予算が破綻しかけたため、

 試作車輌が作られたのみ。

 

 こんな調子でやっているので、これから大丈夫だろうか?という心配しか出てこない。

 果たして『プライマー』に勝てるのだろうか・・・。

 





RAM:個艦防空システムの一つ。
   ここでは『ジャベリン多目的ランチャー』を
   無人化・艦載化したものをさす


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侵略


 ゾンビに意思はあるのか?


 

 このMODが恐いところは『何時来るのか分からない』という点だ。

 なので、こんな日には来てほしくないなぁと思った日は神頼みしている。

 因みに「困った時だけに神様にすがるのは嫌」という前世の思考によって、今では珍しい神棚に週一でお参りしている。

 それが通じていたのか分からないが、暫くプライマーは来なかった。

 そう、今日までは。

 しかもタイミングが悪い時に。

 

 その日は基地の視察として視察団を率いて地下基地を案内されていた。

 その時に基地全体に警報と敵襲を知らせる放送が同時に流れたあとに警備兵の持っている無線から「怪物が襲ってきた」という情報が流れた。

 最初は『訓練か?冗談か?』となっていたが、同じ内容の続報が続くと流石に慌ててくる。

 その直後に地下倉庫の壁が爆発を起こし、穴を開けた。

 その穴から巨大な怪物が出てきた。

 形はどう見てもアリだが、そんなことを気にしている余裕はなく、警備兵が怪物に噛まれ、その時に手に持っていた小銃を落とした。

 それをすぐに拾って怪物に向かって乱射した。

 怪物の外皮を砕きながら弾丸は当たっていき、弾倉が空になりかけたところで怪物が奇声を上げて倒れた。

 それからすぐに別の警備部隊を見つけて地上に続く非常階段を昇って地上に脱出したが、地上はアリ型の怪物の群れの襲撃を受けており混乱していたが、ニクス部隊による攻撃によって基地は安全地帯になったが、地下基地の部分が完全に占領されたため、基地を自爆させての放棄を行った。

 幸いにも輸送車輌は地上に出していたので、コンボイを組んでロンドンに戻ることが出来た。

 ロンドンに戻ってからは今回の敵、プライマーに関する情報集めからの対策会議の毎日を過ごしていた。

 ある日の会議で敵の輸送船の黄金の装甲を貫通させることが出来る兵器『フーリガン砲』の研究が大幅に遅れるという連絡が来た。

 それはまぁしょうがないとして、『波動粒子砲』の研究模造化の計画がいつの間にか勝手に終了させられていたことが問題だ。

 どうやら、『平和団体』による圧力に屈した・・・という無茶な言い訳をしていた科学者の一人に自白剤を使用して無理矢理喋らせたら「東洋の黄色い猿が作った兵器なんか何の価値もないんだよ!」と有難い言葉を吐いたので『国家反逆罪』で即決裁判で死刑判決からの全員即日執行されました。

 

 プライマーの黄金の装甲を貫通させる方法はフーリガン砲と波動粒子砲しかなく、それ以外では歩兵部隊で転送装置を破壊させるしかない。

 因みにプリズムキャノンは効果がありませんでした。

 なので、フーリガン砲が完成するまでは歩兵部隊の頑張りで輸送船を落とすしかなかった。

 この間に『侵略生物α』(アリ型)に加えて『侵略生物β』(クモ型)が登場した。

 更に敵は無人戦闘ドローンを投入してきており、被害が広がる上に『テレポーションアンカー』と呼ばれる塔みたいのを都市部に投下しており、塔のてっぺんの装置から怪物が永遠と送られ続けてくるという恐ろしいのまで投入してきており、敵に常に先手先手を取られている状態になっている。

 何時もならここで『高射砲塔』を建設してあるので対空戦闘やトーチカとしてどうぞ!とやっているのだが、平和団体に環境保護団体や議会からの反対によって一基も作ってないのである。

 当然、ビルの屋上に対空火器を置くという方法もあるが、それも却下されました。

 で、助けが遅かったら「我々を守れ!」と煩く言ってくるので、今では敵が『国民』になりかけている状態である。

 そんな風な中でも『義勇兵』や『民兵』等として参加又は協力的な国民もいるのでなんとか我慢できている。

 

 そんな時にフランスから「二足歩行の生物」が降下艇から降りてきたという情報が来た。

 続きを聞くと、

言語を使っている

戦術を心得ている

等から

異星人登場!

知能あるみたいだからこいつらだ!

和平交渉出来る!

極秘情報に指定されている情報をどういう伝でやったのか分からないが『平和団体』が勝手に和平交渉を行おうと使節団を派遣した。

 が、全員殺されました。

 実は此方側でも使節団を派遣していたのだが、全滅したので「あ、こいつらやる気ないわ」と結論がついていたので、敢えて秘密にしてあったのだが。

 で、案の定「何で言わなかった。助けなかった」の嵐が来たが、極秘情報だぞ!何で知っているで全員お縄につけました。

 それからも大規模な戦闘によって、その異星人(カエル型)に関するデータが貯まってくると、「こいつらクローンだ」ということが判明した。

 そしたらなんとまぁ新しい異星人が登場して現場は混乱を起こしていた。

 この頃になると、怪生物『エルギヌス』『アーケルス』の群れが確認されるようになった。

 エルギヌスに関しては『EMC』で細胞を焼いて殺す作戦で成功させているのだが、アーケルスに関しては再生速度が速すぎて間に合わない状態が続いている。

 そんなアーケルス君に業を煮やした軍上層部が『クロスファイア』を起動させてアーケルスを月に転送させて月に転送されたアーケルスは窒息死した。

 という訳で残りの群れも同様に月に運ばれて頭痛の種が一つ解決したのであった。

 エルギヌスに対してのEMCは費用上の問題からプリズムキャノンによる攻撃に変更されたが、問題はなく倒せている。

 

 フーリガン砲は完成しなかった・・・研究所が補足され、マザーシップによる砲撃で跡形もなく消滅したからである。

 なので、マザーシップによる攻撃には地下に逃げるかそれよりも遠くに逃げるの二択しかなくなった。

 増える怪物に減る人口・・・最後に全マザーシップに対しての一斉攻撃を行うことが決定した。

 それで同じ時間に攻撃を開始し、次々と入る報告は全滅の報告だった。

 それでも諦めずに攻撃を加えていたところで急にマザーシップが上昇を開始した。

 その事を連絡すると他のマザーシップも同様の動きを始めたというのだ。

 更に地上にいた異星人どもも逃げるように降下艇に乗っていったようだ。

 ここいらで日本からマザーシップの撃沈に成功したという連絡が届き、世界に平和が来たのであった。

 どうやら、自走式波動粒子砲は地上専用なのだが、それを無理矢理空に向けて『勘』と『運』に任せて撃ったところがコアだったらしく、大爆発を起こして撃沈したらしい。

 

 その日のうちに神棚にスーパーの大福を二つ供えた。

 翌日には一つ無くなっており、誰も食べていないというありきたりな返事をもらった。





 曜日感覚が狂ってます


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秋の祭


 カカオ72%のチョコの力は
 胃腸に頭まで壊す


 

 ヴァンガードの艦橋から見える崖とその崖に取り付けられている砲台の山を見て溜め息が止まらない。

 この『クラス対抗上陸作戦型授業参観』とかいう頭の痛くなる授業参観が現在行われている。

 で、攻め側である我々C組は守り側のA組が作った上陸地点に強襲上陸をしているところである。

 と、説明に入っている間に巡洋艦が一隻撃沈した。

 砲台に搭載されている20.3cm砲の弾幕に崖上の基地からの対艦ミサイルの波状攻撃に上陸船団は晒されているのだ。

 

(準備砲撃を担当した団の連中、やっぱりA組と繋がってたなぁ。前の時にも同様のことやって反省したかと思っていたのだがなぁ。恋と思春期で頭が砂糖まみれにでもなってるのか)

 

 等と悪口を考えながら双眼鏡を覗いていると聞きたくない声が無線から聞こえてきた。

 

「第二船団突撃せよ!」

「アホ言うな!第一船団がまだ上がっている途中だろ!?混乱が生まれるだけだぞ!」

「そうだな、ならお前だけ突撃せよ!」

「!?」

「一人くらいなら問題ないだろ?」

「一人でどうにかなると思うなよ!」

「がんば」

 

で無線が切れた。

 

 こんな理不尽な命令は無視するのが一番なのだが、命令無視はペナルティーが成績の低評価と一緒にくるから嫌なんだよ。

 なので、終わった後に一発顔面に食らわせることにして上陸地点に向かうことにした。

 一番最初に上陸したのはRiptideACVで、中から登場するのはフェンサー部隊である。

 シールドを構え、他の歩兵を守られながら敵要塞の入口に向かっている途中で急に体を痙攣させながらフェンサー達が倒れていき、それからすぐに歩兵達も倒れていった。

 その時に少し離れたところにいた衛生兵の無線の「毒ガスだ!」という声で指令部も状況が把握したが、その時には既に遅く、上陸していた歩兵は毒ガスで全滅していた。

 毒ガスで汚染されたところに歩兵を上陸させるわけにいかないので後退せざる得ない状態であるので、指令部に後退要請を打診したが、答えは「NO」だった。

 理由は一言「嘘乙」である。

 それで今度は対NBC装備をした歩兵部隊を上陸させることにし、RiptideACVで二個部隊が上陸した。

 証拠集めのために私も一緒に行くことになった時の面倒臭いなぁという歩兵達の顔にイラッと来て、帰ったらこいつらに追加訓練させてやるとこの時決めたのだった。

 上陸してから慎重に物陰に隠れながら進んでいくのだが、無色無臭の毒ガスが使われているのは濃度計で分かるのだが、敵も静かなのが気になるのだ。

 さっきまでバカスカ撃ちまくっていた20.3cm砲も崖上にある迫撃砲も対艦ミサイルもおろか銃弾一発撃ち込まれてこないのだ。

 中に入ってからもその状態であったのだが、理由が判明した。

 要塞も毒ガスで全滅していた。

 しかも歩兵は逃げられないように鎖に繋がれている。

 このことに関しては我々イギリスは何も言えないが、その話は関係ないのでほっておく。

 要塞最上部つまり崖上にあたるところに繋がるハッチを開けるとそのハッチを囲むように銃座が据えられており身構えたのだが、何も起こらなかった。

 やはり、崖上も毒ガスで殺られた後だった。

 ミスして自爆したと判断して旗を降ろして占領することにした。

 

(自爆したのか?本当に?風の影響で上まで上がってくる場合があるから普通は撃つ前に防護服を着るなどして対策をするはずだ。自分の毒ガスで死にましたなんて笑い話にされかねないミスをこいつらがやるか?そもそも容器もないぞ)

 

と推理をしている間に占領が完了してこの戦いは我々の勝利になった。

 

 次の試合であるB組との防衛戦で水際防御を命じられて海岸線の塹壕で立て籠りながら増援の機甲師団が来るのを待っていた。

 なのだが、待てど暮らせど来ないのだった。

 それでも放棄して後退しようものならと後方に据えられている機関銃と拳銃持った憲兵。

 督戦隊の餌食になるのか、ここで全滅するのかの二択なのでここでは全滅を選択して守り続けている内に援軍がやって来た。

 友軍の迫撃砲というオチではあるが。

 その攻撃で此方は全滅したが、それによる時間稼ぎで我々の勝利になった。

 

 次にA組が攻めてくる番になったのが、また海岸線の塹壕送りになっている。

 この時には周りも「交代させるなり装備の補充をすべきだ」と声が出ていたが、「ならあなた方が代わりになります?」で終わってしまった。

 団長が手をあげそうになったのでそれは止めた。

(B組への攻める時に頑張ってもらうために)

 そこでも無限か!と言いたくなるほどの物量の攻めを受け続けていたのもあり、遂に放棄することにして後方に下がることにした。

 この時には督戦隊も砲撃で吹き飛んでいるので止められる力はないと思っていたら地雷源と味方の誤射で全滅した。

 地図に書かれていた地雷源は私のだけ嘘のにされていたことが後に判明して、A組からも同情された。

 でここでも時間稼ぎになったようで、我々の勝利になった。

 

 それでもここまで戦ったのだからお休みになると思っていたらまた突撃部隊に編入されていた。

 

「流石に働きすぎだから有給取らせてもらうわ」

「は?ねぇよそんなもん」

「いやいや、小林くんだけ働かせすぎでしょ?」

「流石にこれはやり過ぎだ」

「なら代わりにやります?」

「「「え?やるよ?何か問題?」」」

「え!?・・・では頑張って」

 

とこの時はクラスが団結したなと感じてそれが最後まで続き、占領に成功してC組が完勝した。

 

 で、終われないのが授業参観なのである。

 クラスごとで『反省会』を行うのだ。

 

「それではこれから反省会を行います」

「先生!私は小林君に対して謝罪と賠償を要求します!」

「参謀君?どうしたの?」

「彼は我々に対して毒ガス攻撃を行った上に私の兵士まで殺害しました!」

「はぁ?あの督戦隊はお前のところのだったのかよ」

「っていうかさぁ、私のタブレットお前触っただろ?」

「は?誰があなたの・・・」

「指紋ついているの」

「なんかの時につい・・・」

「ほれ自撮り写真、日付と時刻付」

「!?」

「他人に触られた時に発動するようになっていたの。で、何を操作されたのかその時は分からなかったの」

「言い掛かりだからな!」

「お前、私の兵士殺したな?」

「なにをデタラメな!」

「演習モードが実戦モードに変更されているんだよ」

「「「はぁ!?」」」

「言い掛かりだ!」

「で、操作された時間と写真の時間が同じなのはなんで?」

「それとは別に、あたしもあそこにいて毒ガスで死んだんだけど?」

「ああ、サリン」

「いや、VXガスだよバカか?」

「何で知っているんだよ使われた毒ガスを」

「あっ」

「「「それもてめぇか!」」」

「根性曲がっているなぁ。口も軽いほうに曲がっているけど」

「問題ないだろ!?また補充すれば!」

「その前にお前にパクられて使わせてもらえなかったブラッドレー返せ!何が員数外装備じゃ!ボケェ!」

「嘘乙」

「今回の件でお前には一発お見舞いしないと気がすまん!殴られてから警察行くなり裁判起こすなり好きにしろ!」

 

と、立ち上がった瞬間に参謀は他の女子の渾身のビンタを食らっていた。

 

「あんた!なんでそこまでひねくれているの!」

 

と言われて床でへたりこんでいる参謀を立たせてから顔に左手で顔を殴った。

因みに私は右利きなのでそこまで威力はありません。

とそこで参謀の両親が

「この度は申し訳ありません。賠償についてはしっかりさせてもらいます」

と謝罪したことで反省会もお開きになった。

 

 このあと、参謀は解任されて参謀ではなくなった。

 普通は任期一年だが、ここまでバカを連発でやられると評価も信頼も糞ほどにもないのだ。

 当然、団長を勤めていた団も解散。

 元団員達は他の団に入っていき、元参謀は何処にも入れずに孤立したままでいる。

 そこに元参謀がやった行為に対しての賠償として兵隊と装備を1.5倍計算で請求したら1.2倍で返ってきた。

 が、他の人のを0.95倍や0.8倍でやっていたのが判明して賠償を要求するのをやめることになった。

 学年全体から孤立するという結果になっただけである。

 ケチ臭いことするかもなと思って多めにやって正解だったと喜ぶべきか悲しむべきか悩む授業参観だった。

 

 なお、このことを後で知った姉貴から

『スーパー・スター・デストロイヤー』を五隻貰ったが、使えないので倉庫の肥やしになっている。





 トルーパーの戦闘服って
 なんであんなに堅そうなのに
 一撃貫通して
 普通な服装の反乱軍は
 何発も耐えれるの?


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第四次世界大戦


 休みは潰れるもの


 

 ソビエト社会主義共和国連邦は旭日帝国によって滅亡した。

 その後に皇帝を据えての『ロシア帝国』が再誕生した。

 まぁその後すぐに旭日帝国がアメリカの攻撃で滅亡したのだが、ロシア帝国自体はまぁまぁ民主的だし、資本主義だしで今日でも生き残っている。

 アラスカにいた旧帝国派が少々騒いでいる位だが、そんなのを気にしている人はいないし、騒いでいる側もすぐに静かになった。

 そんな感じでやっている中で皆が敢えて目を反らしていた国がある。

 中華人民共和国である。

 中華民国は現在ハワイに亡命中。

 で、その中国が色々暗躍してくれたお陰で戦争一歩手前まで来ているのである。

 南アメリカ諸国は中国マネーと中国製劣化兵器によって中国の犬で、中東も同様に犬になっている。

 アフリカは鉱山開発や利権で中国と対立してイギリスに泣きついてきたのでアメリカとの仲介役に徹していた。

 その間に中国に対しての禁輸措置や入国拒否等で中国からのスパイ対策を行っていた。

 なので、中国資本が入っている国は基本入国拒否に資産凍結、禁輸対象、スエズ運河・パナマ運河通行不可、等々を行っている。

 その影響で世界はブロック経済に近い状態になっている。

 イギリスがトップのヨーロッパ経済圏。

 アメリカがトップのアメリカ経済圏。

 そして中国がトップの連合経済圏。

 ヨーロッパはプライマーによる災害復旧が遅れていたので、イギリスが手助けした経緯があるので基本逆らわない。

 

 そんな訳で世界はまた戦争に向かっていたのであった。

 前回みたいに政府と軍隊が一致団結して・・・おれば私は文句はない。

 政府としては「経済制裁で中国撃滅!」と主張しており、軍部は「武力をもって撃滅すべし!」と主張している。

 因みに私は軍部を、議会と民衆は政府を指示しており、軍部は『軍事予算削減ビーム』を受けて装備の更新が遅れているのであった。

 なので、戦艦ヴァンガードは未だに現役。

 駆逐艦やフリゲート艦の装備更新も相次いで中止。

 ApolloFighterの搭載ミサイルは旧式なので航空機搭載レーザーで対応している。

 輸送へリは旧式のヒューイのままですが何か?の状態。

 なので歩兵用装備更新もなし。

 戦車は旧式のGuardianTankの120mm装備版。

 EMCは退役処分。

 と誰が見ても分かる酷い醜態である。

 

「中国の資金源にはユダヤ民族がおるから経済制裁だけでは倒せないぞ」

「『イスラエル』の存在がここで我々に牙をむくとは・・・」

「恨みはあの世の先祖達にぶつけるとして、どうして何処のどいつも軍の必要性が分からないのだ」

「平和の怖いところだよねこれが」

「プライマーとつい数年前戦ったばかりだぞ!!」

「被害はロンドンとその近郊だけ」

「それ以外はボロボロだが我々だけはそれほどの被害がなかったのも響いているのかもな」

「アイルランドが最近きな臭いんだが・・・」

「アイルランドに資金提供している連中がおるのだが、そいつらの裏には中国がいる」

「タチが悪い」

「議会ではなんと?」

「話題のワも出なかった」

「議会は全員我々の敵、政府も敵、民衆も殆ど敵」

「味方がいないなぁ」

「我々は先に準備をしておこう」

「賛成だ」

 

 中国率いる連合経済圏との戦争が開始された。

 宣戦布告もなしに日本と香港とギリシャに向けて進軍を開始したのであった。

 先頭を進むのはアポカリプス・タンクであり、ギリシャ方面に配備してあった機甲師団が防衛戦を開始した。

 日本は空挺降下で自衛隊が出撃する前に政府が降伏して無血占領された。

 憲法九条がある意味で役に立った瞬間でもあるが。

 香港も同様に守備隊を事前に本国に下げてあったのもあって無血占領された。

 そんな最中にアイルランドがイギリスに奇襲攻撃を開始した。

 北アイルランドには軍が駐留してあったが、軍縮によって規模は一個中隊にまで減少していたが、ゲリラ戦術と焦土作戦で時間を稼いでいる。

 政府は大混乱しており、兵士の数の少なさを聞いて更に混乱していた。

 

「なんでこんなに少ないのだ!」

「お前らが予算くれないからだろ!」

「予算あれだけあればやれるだろ!」

「『無理』って内容の報告書何回も送ったわ!」

「もっと節約して兵士維持しろ!」

「そんなことしたら一日三食缶詰の豆にしないと無理だわ」

「え?やれるんじゃん。なら早くやれよ」

 

 の次の瞬間に首相は軍部の右ストレートを顔面から受けて吹き飛ばされた。

 次に吹き飛ばされたのは軍務大臣からの財務大臣だった。

 そして殴った軍高官は辞表を出して部屋から出ていった。

 それを私の目の前で行われたが、ベスト3に入るくらいに清々しい一撃であった。

 

「軍事予算削ったじゃんその分何処に送っていたの?」

「・・・」

「社会保障?違うよね?」

「研究予算?そこも削ってたよね」

「外面ばかりに金をかけるからだアホ」

「お前らさぁ一度でも私の忠告聞いたか?」

「・・・」

「お前ら全員『国家反逆罪』に『横領罪』で政府関係者全員逮捕な」

「ええっ!?」

「ついでにこれ国営で生中継しているからね」

「・・・」

 

と言っている間に警察が到着しており、全員を留置所に運んでいった。

 

 政府は糞の集まりで後任が決まらないので一時的に軍部が掌握した。

 議会から山ほど文句が来たが、文句を言っている中心人物が中国と繋がっているのが分かってお縄についた。

 一番煩いのがいなくなったら誰も文句を言わなくなったのでまぁやりたい放題できそうな予感である。

 取り敢えずはアイルランドの問題からだ。

 





 次回に続く


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第四次世界大戦 Ⅱ

 全軍合わせて十万もいない我々が中東諸国を傘下に入れたことで八百万にまで膨れ上がった連合軍を相手にしないといけない上に、資源と資金でも負けている状態である。

 中東の豊富な石油にユダヤ民族ほぼ総出の融資にシベリアの稀少金属と泣きたくなる差。

 更に今回は対ソ連戦みたいに我々は団結していない。

 

「もしもし、団長?今大丈夫?」

「おお!小林!どうしたの?」

「中国が『連合』と組んで攻撃してきてヤバイから手を借りたくて」

「すまないが・・・え?中国?連合?・・・うそだろ・・・」

「?、どうしたん?」

「此方も中国と南米の連合と戦争中だからなんだよ・・・」

「え?そんな偶然・・・まじかよ」

「おっと、今彼女からメールが・・・同じ内容だよ・・・」

「・・・明日また学校で話そう」

「分かった」

 

翌日

 

「おい、小林?いいか?」

「?」

「お前の軍貸してくれ」

「お前の団から借りれないのか?」

「それが全員が中国と南米の連合との戦争でなぁ」

「私もだよ」

「お前も!?」

「てか、此方の団も全員だよ」

「おーい、中国と南米の連合と戦争している奴は全員手を挙げてくれ!!」

 

そして、全員が手を挙げた。

 

「このクラス全員が同じ現象なのかよ!?」

「・・・なぁ、このなかで『115mm滑腔砲』を作ってない人はいる?」

 

それには五、六人が手を挙げた

 

「それを中国軍使ってない?」

 

すると全員が頷いた。

 

「何を聞いているんだ?」

「115mm滑腔砲はソ連が開発しない限り世には出てこないんだよ」

「何が言いたいんだ?」

「これ、ウイルスだ。しかも質が悪いほうの」

「!?!?」

「多分、貿易の荷物の中に潜り込んだんだなぁ」

「合法的な手段だな」

「そう、だから質が悪い」

「倒さない限り終わらないのか」

「しかも相手は西と東の両方の技術と兵器を使ってくる」

「勝てるかなぁ」

「取り敢えずは各々で粘るしかないな」

 

 で、このウイルスはC組でしか発症しておらず、そのウイルスを運んだのはメールであったことが判明しているが、ウイルスの主が誰なのか分からず、誰かがこの状態を抜けるまでは粘るしかないという結論で終わった。

 

 ギリシャで敵を抑え込んでいる間に欧州諸国が集まっての会議が開かれており、イギリスをトップとする『欧州統一連合』が満場一致で可決された。

 その後すぐに行われた議決でイギリスに指揮権を譲渡しての『欧州統一機構軍』(欧州軍)を結成する法案が満場一致で可決された。

 ここで驚くことにフランスが「トップになりたい!」と言わなかったことである。

 まぁ、イギリスの資金で復興した町にイギリスからライセンス権を譲渡されて作ったL1A1を始めとするイギリス軍装備で固めた軍隊で、フランスもその中の一つだったのが関係しているのかもしれない。

 

 いくら軍隊の近代化が予算不足で出来なかったとはいえ、それは軍隊クラスである。

 実際には裏でDIYの気分で士官達がどんどん改造・開発・設計・製造をやっており、それに軍も『保守・管理費用』として経費で落としていたので軍隊内で流行していた。

 政府や議会や民衆は見ていないのかどうかは知らないが文句は来なかったのでバンバン開発されたし、ドンドン製造されていった。

 『アイアンマンシステム』はその代表である。

 FNMAGの弾装を500発入るバックパックに納めて、二人分の仕事を一人でこなせるようにした物である。

 だが、重量の問題で兵士一人で出来る負担ではなくなったのでどうしようかと悩んでいたところで、フェンサーのスケルトンシステムの案が浮上して開発された。

 そこにフェンサーのアーマー改修に加えて背中に連装マルチランチャーを付ける案も来て姿が我々が知っているフェンサーではなくなった物が完成した。

 その兵器の試作品は大至急北アイルランドに送られて、試験を行って即日で採用された。

 正式採用されたその兵器は『アイアンマン』と命名された。

 500発ベルト給弾式FNMAGには銃剣が標準装備され、銃身は2000発連続射撃が可能のように変更。

 背中の連続マルチランチャー二基は三連装マルチランチャー二基に変更され、対地対空どちらも可能になった。

 アーマー自体は特に変更はされていないが形状変更により強度が上がったことで、500m先の12.7mm機関銃を受け止められるようになった。

 スケルトンシステムにはジャンプスラスターが標準装備され、高さ約5mまで飛べるようになった。

 ここで前線での整備用として『リバース・ガン』と呼ばれるナノマシーンによるアーマー修復装置も同時に送られたことで生存率が高くなっている。

 

 この兵器を北アイルランド戦線に投入したことで、戦線が膠着し、その間にアイルランドへの上陸作戦を行い、電撃戦をもってアイルランド政府を無条件降伏に持ち込んだが、レジスタンス再誕によってアイルランドは混沌と化した。

 更にカトリックが多いアイルランドを英国国教会のイギリスが占領したので、ヴァチカンがうるさいうるさい。

 「コイツ(英国国教会)ら野蛮だからカトリック信者が虐殺される!」と喚いているが、英国国教会の信者へのレイプ、拷問、虐殺、奴隷化しまくっていたカトリック信者達には言われたくなく、赤十字や第三国の調査団も「カトリックだけ野蛮」で片付けられた。

 それでもヴァチカンはギャーギャー騒ぐので調べると、中国から大量の寄付金が・・・というわけで、それ以降は信者達ですら無視するという終わり方をした。

 

 欧州軍はギリシャ戦線を抑えており、連合は攻め手を欠く事態となっていた。

 ギリシャ戦線はアポカリプス・タンクやニクスを並べての進軍を行うのだが、敵もassaultdestroyerを投入してくる上に航空優勢権を敵に取られているのもあって、航空攻撃に耐えれずに撤退を繰り返していた。

 連合はapollofighterよりも質で勝っている戦闘機を物量で押している筈だが、取れずにいた。

 それはハードの話で、ソフトの話ではイギリスの方がまだ一日の長であり、ミサイルよりも射程が長いレーザー兵器により、ミサイルは迎撃されるわ機体は一瞬でも掠めると計器が狂って墜落するわで惨敗していた。

 レーザー兵器はプラズマレーザーであり、少し当たっただけでそこに電磁波を発生させるため、計器が故障するのであった。

 なので、航空優勢権が確保されている欧州軍は投入可能なガンシップを投入して掃射していた。

 地上で最強のアポカリプス・タンクも対空は出来ない、対空も可能なニクスでも数が多い上に優先的に撃破されるので、戦線を維持できずに後退するしかなかった。

 その攻め手を欠く連合は新しい戦線として黒海に進出しようとしたが、そこはロシア帝国とその周辺諸国によって妨害されていた。

 ロシア・トルコ国境周辺の山岳地帯に立て籠られたことに加えて航空優勢権は拮抗しており、黒海艦隊からの連日連夜の砲撃によって、攻撃計画は全て頓挫していた。

 更にここでアフリカ戦線も開いて、エジプトが所有している『スエズ運河』を手に入れることで欧州軍の戦略物資の補給路を潰そうとしたが、アフリカ諸国はエジプト支援として軍を派遣したのだ。

 アフリカ諸国の殆どがキリストかイスラームであり、無神論の共産党が大嫌いな上に色々無茶苦茶してくれた中国が作った『連合』なので、お礼参りがしたかったというのが理由である。

 それにより、アフリカ戦線は数がほぼ同数である上に豊富な対戦車兵器に苦戦してここでも膠着状態になっていた。



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第四次世界大戦Ⅲ

 連合軍は欧州軍とアフリカ軍の防衛で進撃を止められてはいたが、損害は想定の範囲内であった。

 理由の一つとして、中国の人口の多さと中東諸国の軍を温存していたことにある。

 中東みたいな荒野や砂漠では慣れた人間でないと戦うどころか明日も生きていけないので、現地の軍人は重宝されているのだ。

 そのため、次の作戦のために一時停止しての再進撃の準備を進めている間にまさかの事件が発生した。

 欧州軍はロシア帝国領カザフスタンを経由して少数民族の独立主義の人民に武器の提供を行っていた。

 今の連合軍のトップは無神論の共産党がトップの中国で、資金提供はイスラエルとイスラームとアラブ人にケンカを売りまくっているという状態である。

 そんな状態でも中東諸国のトップ達は中国に従っているのだ。

 反対しようものなら家族まで連行されての即決処刑か拷問か人体実験のどれかなので恐怖で従っている状態である。

 そんな時にイラクの首都バクダッドに向かっていた軍需物資満載の列車が走行中に爆破される事件が発生した。

 連合軍は中国からの大量の軍需物資を列車を通して連合に提供しており、軍も今までは警戒をしていたがこのような事は一切なかったので、警戒を解いたのである。

 この事件は当初は特殊部隊による襲撃と判断されたが、後に独立運動家によるテロであることが判明した。

 この動きに乗じて、各地の補給基地等の襲撃事件等のテロ行為が発生した。

 連合軍は後方に敵を置いた状態で戦うしかない状態を嫌って各戦線から一斉に撤退を開始した。

 この頃になるとアイルランドのレジスタンス活動は殆ど発生しない状態となっており、イギリス自身の身の安全は保証され、アメリカからの軍需物資を各国に分配するための後方基地として機能し始めた。

 欧州軍は連合軍領への進軍案を提出していたが、中東諸国で一斉にクーデターが発生したことで案は却下された。

 その軍事クーデターを裏で企画して実行していたのはアメリカである。

 アメリカは連合軍からの攻撃でパナマを失っており、防衛線をメキシコにひいて徹底抗戦している。

 そんな時に欧州までの面倒は見切れないので、旧式から民間仕様の銃までもを集めて流し込んでいた。

 が、それを流していたのはイギリスで、結果的に手柄はイギリスが貰っていた。

 アメリカは欧州軍の南米出兵案を出してきたが、却下された。

 

 中東諸国がクーデターでバカスカと内乱している間に攻め手がない欧州軍は防衛線の見直しを行う等の準備を行っていた。

 その間に中東諸国は混沌へと進んでいた。

 同じイスラームでも宗派が違うだけで殺し合う、隣近所でも部族が違うだけで喧嘩の毎日。

 そもそもが、大きく分けてアラブ人とペルシャ人の二つの巨大民族が仲が悪い上に石油問題にレアメタル問題に宗教戦争が混じっているのだ。

 この状態を解決することが出来る人間は見つけ次第イギリスが殺しているので後数百年はそのままの予定である。

 憲法をコーランにしているのが中東諸国なので、関わるだけ時間と労力と資源の無駄なので混沌としているほうがまだマシなのである。

 そんな中東に侵略を開始したのが中国である。

 中国は機械化師団を投入して一気に叩くつもりらしいが、地元民族達からは歓迎されるわけもなく、むしろ共通の敵扱いで昨日まで顔を合わせれば撃ち合いをしていたゲリラ達が今日は一緒に肩を並べて中国軍と撃ち合いをしている。

 

 その間に菊ちゃん梅ちゃん桜ちゃん達から『貰った』軍(『同盟軍』と命名)を使ってコスタリカへ上陸作戦を開始した。

 南米連合軍はアメリカ軍からの超長距離砲撃を避けるためにコスタリカより北に港を作れずにいた。

 そこに同盟軍の上陸作戦が行われたのであった。

 その事は想定内のことで、阻止線もひかれていた。

 それでも突破口されたのは『アイアンマンシステム』が暴れまくった結果である。

 上陸地点への陽動上陸作戦を行っている間にRIPTIDEACVが上陸地点より10km離れた地点から上陸し、防衛線後方の町へ歩いて進軍。

 目の前の敵に集中していた連合軍は町の防衛を薄くしており、気付いた時には町は占領されていた。

 連合軍は阻止線を放棄して態勢を立て直してからの攻撃を加える予定であったが、姉貴から貰ったスーパースターデストロイヤー級からの軌道砲撃による全滅で終わってしまった。

 コスタリカに上陸した同盟軍はコスタリカの南北国境線に展開し、防衛線を展開した。

 メキシコに展開していた連合軍主力部隊は補給が来ないことに強い危機感を感じて部隊を一部引き抜いての前線との有機的な結合をするためのコスタリカ進軍を決定し、連合軍参謀本部はコスタリカ再占領のためにフォークランド占領用の部隊を投入することを決定した。

 更に中国軍は同盟軍を「欧州軍から引き抜かれた部隊」と判断しており、艦隊を使っての核攻撃を決定していた。

 

 コスタリカに核攻撃を行うために射程圏内に向けて前進をする艦隊は三度のミサイル波状攻撃を受けた。

 防空システムが旧ソ連の時の物であるのもあり、迎撃に失敗し艦隊の半数が撃沈破した。

 それでも残存艦艇を結集させて前進を開始しようとしたところで今度は雷撃を受けて残存艦隊は全滅をした。

 そういえば、潜水母艦セイレーン、パンドラ、エピメテウスの三隻はプライマーとの戦争後、アメリカ占領下のキューバ近海にて消息をたっている。

 バミューダ諸島に近いのだが、これは偶然であると信じたい。

 メキシコ方面から来ている部隊はジャングルでのゲリラ戦に苦戦しており、結果的に物資を無駄に消費するだけと判断され撤退した。

 連合軍が派遣した軍はスーパースターデストロイヤー級からの軌道砲撃に晒されている上に航空優勢権を取れずに進軍をしているので、航空攻撃からの一方的な虐殺になっている。

 そこに更に悲しい連絡が連合に伝わった。

 パナマ運河が巡航ミサイルによる攻撃を受け、核弾頭輸送中の特別輸送船を含む多くの物資が沈んだ。

 更に運河はほぼ完全に破壊され、復旧には最低五年かかるということだった。

 南米連合軍は即時に撤退を決断し、アメリカとの休戦に至ったのであった。

 その一週間後に中国からの和平交渉が出てきて、一時休戦となり、世界は少しだけ平和な時が来たのであった。



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終結


 花粉がきつくて仕事にならない


 

 前回の第四次世界大戦を和平講話で無理矢理終わらせることに成功したのは良いのだが、菊ちゃん梅ちゃんからの貸し出し料は『アイアンマンシステム』で返済したが、桜ちゃんからは何もなかったのが逆に怖い気持ちである。

 それはさて置いといてして、今回の騒動の犯人探しを始めた。

 最初はソ連プレイ時でクーデター未遂を影で支援していた奴がおり、今回もそいつか?と考えていたが、そいつとは接点がないので・・・と色々考えていること間に他のクラスメイトがこいつが犯人だ!と突き止めた。

 犯人は参謀君だった。

 またお前か!と怒るべきなのか、またかよ・・・と呆れるべきなのか悩んでいる。

 犯人は分かっても問題の物的証拠が存在しないので、参謀君は「は?それって名誉毀損だよな?」で片付けられている。

 あいつの世界に核撃ち込んでやりてー!と考えていた辺りで重要なことを思い出した。

 早速、パナマ運河に沈んでいる核弾頭を回収して徹底的に調査を行った結果あることが判明した。

 それから数日後のクラス会議で

 

「なぁ、参謀君?何か言うことないか?」

「は?お前も俺を犯人に仕立てるつもりか?」

「おう、だけどその前にお前の無実も証明出来るかもしれないある方法があるけど試すか?」

「それは?」

「115mm滑腔砲の砲弾頂戴」

「は?」

「それと核兵器もね?」

「はぁ!?」

「くれない?君が犯人だと証明されるのが怖いの?」

「どこの世界に核兵器をやる奴がいる!?」

「お前じゃん」

「断る」

「と言われると思ってクラスメイトが敵から鹵獲した砲弾を拝借してましてね?」

「「「?」」」

「これがその砲弾の成分表なんですよ」

 

と言ってスクリーンに成分表が映される。

 

「全員の砲弾の成分が一緒なんですよ」

「本当だ」

「マジかよ」

「なんで?」

「で、他に115mm滑腔砲の砲弾を使用しているクラスメイトから貰った奴でこれと唯一同じ成分を出したのが参謀君、君なんだよ」

「嘘つくな!?」

「だから核兵器貸してって言ってるの?」

「はぁ!?」

「私の世界には核兵器は存在しないの!存在しない筈の核兵器がなんで連合が持っているのか?という問題の答えはお前が輸出したからだろが!」

「言い掛かりだ!」

「だったらさっさと出せや!」

「断る!」

 

ここで溜め息をつくと

 

「こっちがため息つきたいわ!」

「・・・お前なぁ、私だけがこれの調査していると思っているのかよ」

「・・・!?」

「やりましたよ。クラス全員のを。お前の以外のは全部」

「苛めだ!」

「おめえの今回やった大量破壊兵器の密輸は禁止条項に入ってるだろうが!スパイの件もだ!これ禁止MOD使ってるよな!私たちのタブレット壊すつもりか!」

「・・・」

「いい加減にしろ。もうお前とは付き合えんわ。国交断絶させてもらうわ」

「お前まだしてなかったのかよ」

「そういうお前は?」

「付き合いで継続している」

「どうするの?」

「意味不明なことされたし、資源と人員の無駄遣いさせられたんだ。こっちから切ってやる」

「わたしも切るわ」

「俺もなんか呆れた」

 

 と言ってその日の内にクラス全員から国交断絶宣言を食らった参謀君は終業式を迎えたと同時に転校していった。

 表向きは息子の再教育のためとしているが、実際は父親が見放して離婚したのだった。

 この参謀君の腐った精神はどうやら母親の教育と遺伝らしい・・・というのが噂である。

 信じるか信じないかは貴方次第です・・・という言葉が脳内で再生され続けながらその話を聞いていたのであった。

 

 この第四次世界大戦を終結させるのに成功した時には既に年を越した後だった。

 その後も復興やら何やらで気付けば3月になっていた。

 そして、気付いた時には4月5日になっていた。

 記憶にあるのは死んだ日は一日家にいたことだけだった。

 今度は何で死んだのか・・・思い出せずに新しい対策を練ることにした。





 


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五回目
共和国


 黄砂で目が痛い


 五回目の校長の長いだけで内容が薄い話を聞きながらもう二度と聞かないように!と決意を固めていた。

 死んだ時の記憶は何処かの遠い世界に行ってしまっているのだが、そこまでの記憶は存在しているので国家選択で被ることはない。

 ならば、その時の知識、記憶を使って無双してみろよと言われるとそれは無理な話だった。

 

 1930年のドイツはヴァイマル共和政で頑張っていたが、人民は強力な指導者の元でのドライスティックな改革を行わせることにした。

 その座に着いたのはアドルフ・ヒトラーではなくて、私、小林かずみであった。

 ただ、ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党は第一党であるのに変わりはなかった。

 で、ヒトラーを経済産業大臣に入れて世界恐慌で底にまで落ちている経済を救済させることにした。

 その間にアメリカの自動車産業大手のフォード社と交渉を行って、トラック製造工場を一式貰うことになった。

 実はフォード社社長は反ユダヤ主義の人間である。

 その関係で、史実でもトラック製造工場を一式販売しているのである。

 アメリカの経済でもそうなのだが、経済のトップがユダヤ系に占められており、富を独占をしているように他人からは見えており、反ユダヤ主義というのはアメリカにも存在はしていた。

 因みにトラック製造工場と書くと、組立工場でしょ?となると思うが、当時は違うのである。

 当時の経営者達は「ネジ一本も自分ところで作れば品質の安定と低価格が両立する」という考えをしており、製造工場は原材料さえ運べば、トラックを製造できる工場なのである。

 その生産力を持って、建設ラッシュに製造ラッシュ、公共事業のバラまきを行う等の政策を次々と起こしていったのである。

 1931年の春にヴェルサイユ条約破棄並びに再軍備宣言を行い、賠償金払わん!兵器作る!徴兵する!を言ったらフランスがキレたが、攻めるだけの戦力がないので文句しか言われなかった。

 イギリスはこの頃から対ソ連を期待している風な感じを出していた。

 そんなわけで兵器開発を自国内でも行えるようになったことで開発スピードは少しだけ上がった。

 兵器の近代化と新兵器開発を行うために賠償金用に準備されていた資金を投入して行われ、更に軍事施設の生産ラッシュによって雇用が生まれたことで支持率も上がっている。

 

 1935年にオーストリアを併合した。

 その翌年にはチェコスロバキアを併合した。

 両国はドイツへの併合を求めるデモが発生したことで国民投票にまで進んだ結果である。

 チェコスロバキアは要塞建設等の予算問題で政府が機能しているか怪しくなったという理由で試しに軍を派遣したところ、歓迎を受けたのでそのまま進んだら政府が勝手に白旗を上げたので併合した。



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大戦


 風邪だと思ったら花粉症だった


 1939年9月1日に戦争が始まった。

 宣戦布告先が何故か『ポーランド』になっていた。

 戦前に出した作戦計画書に書いた攻撃目標はハンガリーとルーマニアだったのだが・・・。

 更に作戦変更命令が効かない上に全ての操作を受け付けないのであった。

 他のクラスメイトに聞いても「故障か?」となり、担任に相談しても「?」な感じであり、修理を申請しようとすると何故か担任に止められる。

 その時にはフランス戦がもう終わっており、ダンケルクからイギリス・フランス軍が撤退・・・逃げられたのである。

 更によく見ると、ワイマール共和国がドイツ第三帝国に名前が変わっている。

 戦車は開発してないⅢ号戦車が主力になっている上に開発すらしていない7.92mm対戦車ライフルがほぼ全歩兵部隊に配備されている。

 航空機のBF-109は投棄可増倉燃料タンクが搭載可能のように作られていたのにそれは不可能になっており、Ju-87には勝手にサイレンが搭載されていた。

 更に計画凍結によって建造されていないドイッチェラント級装甲艦が三隻も走り回っていた。

 その後もドイツは史実通りの道を進んでいった。

 独ソ戦の開戦にアフリカでの戦いにシチリア島上陸・・・と操作を受け付けないタブレットの画面を延々と見続けるというのをほぼ一月続いた。

 その間にタブレットの修理又は交換を要請する書類は出し続けていたのだが何もされなかった。

 

 そして5月1日になって、ドイツは無条件降伏の東西ドイツに分裂されていた。

 指示を出した記憶どころか記録もないのにユダヤ人の大量虐殺が行われており、700万人死んでいた。

 で、ここになってタブレットが操作可能になったので、機械が原因ではなく、システムが原因であることがここでようやく判明した。

 これは大問題なのですぐに県教育委員会システム整備部に問い合わせをしてすぐに調べて貰ったが、そんなことが起きたという報告は受けていない・・・が、一応確認したいから送ってくれと言われたので本体を送った。

 その2日後に教育委員会が学校に来て、校長室で校長と担任と事情聴取された。

 私は今までに起きた経緯を嘘を言わずに話した。

 が、担任は「嘘だ」「そんなことは聞いていない」等々否定的な割り込みをされていた。

 「だから機械的な問題かと思って修理等の対策が行われる書類提出してたじゃないですか」と言ったら、職員の何人かが部屋を出ていって暫くしてからその書類を持って帰って来た。

 「あー」と言って思わず頭を抱えた。

 

 「子供にすら感づかれるようなことをやるな。いい大人が」

 「こいつ(担任)を絞め殺したい気持ちですよ。このくず」

 「小林くん、落ち着きたまえ」

 「落ち着け?てめぇ(校長)はそれを言う前にこのバカに怒るのが仕事だろが!」

 「・・・両名に対しての処分は後日言い渡す」

 「・・・」

 「頭痛い・・・データ復元は可能ですか?」

 「無理」

 「はぁ~」

 

 後日、担任は生徒のデータを違法に書き換えたとして他中学校に飛ばされたが、それ以上の処分はされなかった。

 校長は職務怠慢による厳重注意で終わっている。

 流石にその担任にはキレたので、後日車の運転中に道路のガス管が爆発したことによる『事故』で死んでもらった。

 まぁ、正直な話がやり直したいが本音なのだが、二年生になりたいという思いを今回は持っているので、MODの力であれこれ頑張るしかない。

 

 というわけで、1930年のワイマール共和国にやって来た。

 このMODは敗戦時の段階での技術力と大戦で消費した全資源に加えて戦死した兵士全員に前世の記憶(未来)を強制的に植え付けるのである。

 つまり、資源チート、技術チートに兵士全員が転生してもう一回戦えるドン!という無茶苦茶なMODなのである。

 なお、この恩恵は自国のみで他国には何もないという面でも鬼畜である。

 で、一番最初に行う仕事がヒトラーを美術大学の講師にする(物理)ことであったが、打診してすぐに食い付いて今は風景画を国の予算で生活しながら教えている。

 次にアウトバーンの工事に合わせて鉄道網の整備と拡張に有線式通信の充実化を行った。

 

 1933年にベルサイユ条約の破棄と再軍備宣言を行い、再軍備をスタートさせた。

 

 ライフルはstg-33に、汎用機関銃はMG-33、ハンドガンはワルサーPPを採用した。

 stg-33はstg-44の改良型で基本性能は変わらないものの、整備のしやすさ等の使いやすさを追求した。

 この銃には他に分隊支援火器のタイプもあり、分隊に配備されている。

 MG-33汎用機関銃はMG-42になるが、50発入りマガジンは廃止されて100発からスタートしている。

 ワルサーPPはそのままで、警察向けなのを軍にも流してもらっている。

 ワルサーP38は予算と部品の多さとバランスの関係でおじゃんになりました。

 ルガーP-08は将軍への記念品や海外への輸出品として民間に販売中。

 対戦車兵器として、パンツァーファウスト100を採用して配備しているが、こんな大火力ではオーバーキルでは?という反応をされたが、そもそもHEAT弾は対トーチカ用なので『便利な歩兵砲』として頑張ってもらうつもり。

 スナイパーライフルはkar98kを採用しているおり、生産数は多くしないことで手間暇かけているので精度は上がっている。

 兵員輸送装甲車のSd.Kfz.251は始めから大量生産向け(後方のハッチがシンプルなのになっている)で、特に履帯のほうの改良が行われた。

 便利車両のキューベルワーゲンは国民車として民間向けにも生産を行っており、銀行が行っている『ローン返済』を利用して買う人もいる。

 Ⅱ号戦車は軽戦車兼偵察車両として開発されて生産も行われているが軽戦車なので生産数は多くはないが、対戦車、対空、対砲兵としての自走砲用車体として生産はされている。

 Ⅲ号戦車は生産されていないが、Ⅲ号突撃砲が長砲身タイプが生産されている。

 Ⅳ号戦車は長砲身タイプが生産を始めており、車体は対空戦車に使われている。

 Ⅴ号戦車以降は試作のみで新兵器お馴染みの初期不良に対応中。

 榴弾砲として最新型の10.5cm軽榴弾砲で統一することが決定している。

 これは対ソ連戦での122mm砲と152mm砲に射程で負けていたことから最大射程で負けてもいいから有効射程で勝つために新設計を行った榴弾砲である。

 ロケット弾としてネーベルヴェルファーを配備しており、既にⅡ号戦車等の車体を使っての自走化がされている。

 迫撃砲として81mmと120mmを採用しているが、他国の砲弾も使いたいのと120mmはソ連が大分と性能の良いのを作っていたので生産させてもらっている。

 無反動砲もL.G.40を既に配備しており、大隊砲として使用準備に入っている。

 対空機関砲としてFlak38とFlak41として配備をしており、既に自走対空砲になっているのもある。

 20mmと50mmを使い分けることでヤーボを近付けない濃い弾幕を張ることが出来ている。

 高射砲はFlak18/36が優秀であり尚且つ使いやすいので続投してもらっている。

 各地に建造されている『高射砲塔』にはFlak40 128mm高射砲とFlak38を装備している。

 

 海軍は水上艦ではZ型駆逐艦とビスマルク型戦艦の二種類を中心に建造を行っている。

 

Z型駆逐艦

基本拝水量 2300t

12.8cm連装砲      三基

533mm四連装魚雷発射器 二基

磁気誘導魚雷

Flak41          二基

Flak38          三基

爆雷          六十個

ビスマルク型戦艦

基本拝水量 40000t

38cm連装砲    四基

12.8cm連装両用砲 八基

Flak41      六基

Flak38      八基

 

 駆逐艦には機雷は搭載されていないし、機関として使われている蒸気タービンは改良に改良を重ねて使えるようにしてある。

 潜水艦はVll型を建造しているが、XXI型がもうすぐ就役出来そうである。

 更に全種類の潜水艦にはシュノーケルを装着してあり、練習航海の時から慣れてもらっている。

 他にも魚雷艇のSボートの重武装化計画も行っており、通商破壊専門海軍として着々と拡張中ナリ。

 ただ、殆どの兵器が陸軍の装備からなっているのでそこがもしかしたら問題になるかも・・・と冷や汗を書いている。

 

 空軍は空が関連している物は何でも空軍管轄!と喚いている豚元・・・ゲーリング元帥を権力と圧力とコネで無理矢理黙らせている。

 ドイツ空軍は元は陸軍からの出身者が占めており、出世しやすいや純粋に空を飛びたい等の理由で異動してくる人間である。

 戦闘機のBF-109は増倉を搭載可能のF型の生産を開始しており、脚が壊れにくいように改修してある。

 尚、迎撃用と他国への輸出用に生産しており、制空戦闘機ではないので間違わないように。

 制空戦闘機にはFW190戦闘機を生産しており、地上攻撃型の生産も開始している。

 急降下爆撃機であるJu-87は引っ込み脚式にして急降下爆撃の時には脚を出してブレーキとして使用される。

 普通はFW190で十分では?と思われるが、緩降下爆撃以上は出来ないのである。

 それに地上攻撃型は生産数がまだまだ少ないので暫くは頑張ってもらうつもり。

 重戦闘機としてME-410を生産していく準備を進めているが、まだまだかかりそうなのでBF-110を生産している。

 戦術爆撃機はユンカースのJu-288とドルニエDo217が生産を開始している。

 特にDo217は哨戒機として海軍にも配備が進んでおり、誘導爆弾の訓練を続けている。

 戦略爆撃機はハインケルHe-177を選択してあり、開発は進んでいるのだが、まだまだかかるので保留中。

 その戦略爆撃機が完成するまではハインケル社の新機体開発は無期限中止に近い形になっている。

 なお、空軍次官のミルヒが「一機の戦略爆撃機から四機の戦闘機又は二機の戦術爆撃機が作れる!だから開発をやめろ!」といった感じの手紙が届いたので即日解雇(物理)によって開発を継続させている。

 ゲーリング元帥も同じことを言い始めてきて煩いなぁと思った時期だったので見せしめ目的に丁度良かった。

 

 その他秘密兵器は開発生産をしているが、秘密兵器なので。





 忙しかった


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第二次欧州大戦


 EDFIRやっているけど、ストレスで胃に穴あきそう


 1935年9月1日にワイマール共和国はヴェルサイユ条約破棄と再軍備宣言を行った時に「欧州人が欧州人による欧州人のための欧州を!」をスローガンとした『欧州統一連合』(以下欧州連合)の誕生を宣言した。

 

 この中にはちゃんとユダヤ人も入っているが、イスラームや共産主義社会主義が欧州を壊す敵として指定されている。

 その翌月にオーストリアが連合に参入し、それから三ヶ月後にはハンガリー、チェコスロバキアが合流した。

 それに合わせてベルギーからの秘密裏の合流を示唆する文章が届くなどの効果が現れているが、イギリスとフランスは合流をしようとはしなかった。

 そんな中、ポーランドが合流することを宣言したことで流れが変わった。

 ソ連が不快であると宣言して国境沿いで軍事演習を行うなどの挑発行為に出てきたのである。

 フィンランドも加入を宣言したことでソ連は更に不愉快であるのを体で表現しているかのような軍事行動を行い始めており、ルーマニアもソ連の動きに警戒してこちら側に加盟した。

 欧州連合に加盟した国は欧州連合軍に参加したと同義であるので、装備はドイツ製に変更されていき、訓練もドイツ軍の教官が行っている。

 ここで加盟した各国が驚いているのは女性軍人の存在である。

 共和国憲法によって、女性参政権は認められているのだが、「女性達は権利と共にくる義務を行っていないだから参政権を無くすべきだ」という声が出ており、「徴税の義務を果たしている」という返事をして流していたが、とある女性人権団体が「これ以上言われるのは頭にくるから徴兵の義務も果たす!」と言い始めて、遂に議会で承認されたので普通に徴兵して働いてもらっている。

 という事情を知らない各国からは「羨ましい」と言われている。

 

 欧州連合はポーランド、ルーマニア、チェコスロバキアの三か国の国境線に塹壕を含む大規模な防衛線を構築始めており、そこで食い止めるしか方法はなかった。

 そのために突撃砲や対戦車自走砲を含む各種防御兵器の供給を開始しており、自国内でも生産出来るように一部生産施設を譲渡するなどを行っている。

 

 戦争を起こすときに大事なのは相手に主導権を握らせないことである。

 と軍務尚書は言われていたが、それがよく分かる時が今である。

 欧州軍は防衛一辺倒であり、ろくな反撃を行えずにいた。

 1939年9月1日にコミンテルン所属のフランスが欧州連合に宣戦布告。

 宣戦布告と同時に独仏国境線では砲撃戦と戦車戦が行われていた。

 その間にベルギーを侵攻され、裏口入場をされたことで防衛線が崩壊し、撤退を開始した。

 その一月後にはフランスが攻勢限界を越えた上に鉄道による輸送線を誘導爆弾によって遮断されたことで、膠着状態になり、反撃を行う準備中にイタリアから宣戦布告をされ、オーストリアに攻めてきた。

 山岳師団が強力なイタリア軍に苦戦を強いられたが、此方も強力なので結局膠着したところで冬になったので自然休戦の状態である。

 山岳地帯で戦って分かったことはアサルトライフル弾が届かない。

 なので、山岳師団の一部はkar98kを装備させて出動させ、新型セミオートライフルの開発を開始した。

 そして、イタリアの宣戦布告の二月後の12月10日にイギリスから宣戦布告をされ、千機の爆撃機による戦略爆撃によって都市が一つ壊滅した。

 そして、効果的な反撃を行えずにイギリスの支援を受けたフランスが再攻勢に出てきたことで防衛に専念せざる得なくなった。

 アメリカはニューデール政策に注ぎ込んだ莫大な予算を取り戻すために兵器の売却を行っていた。

 特に航空機はイギリスとフランスからの注文で濡れ手で粟の状態になっていた。

 そうしたところに、ここ最近の農業の豊作によって景気が悪くなる危険性が出てきた。

 そこにイギリスからの参戦要請がきた。

 余りまくっている農作物は軍が買い取り、農家を優先的に徴兵して食料生産数を減らすつもりだ。

 また必要になれば移民を労働に投入すればよいのだ。

 作った物資は消費されることで初めて存在意義があるのだがアメリカらしい考えである。

 

 今回の大戦でもし救いを探すとすればそれはソ連が参戦してきていないことである。

 いつ宣戦布告されてもいいように東部方面軍を動かせないのが問題ではあるが。

 米英仏伊対欧州連合という前回と何が違うのだ?と聞きたくなる内容だ。

 オーストリアとハンガリーをはじめとする諸国は第一次世界大戦後の戦後処理に強い不満を持っており、異民族、異文化が一つで共存しようとしている欧州連合を壊しに来る連合軍が敵以外には見えなくなっており、その憎悪が民衆レベルにも広がっている。

 この間にもブルガリアとクロアチアが合流を果たしており、ギリシャは中立でいながらも第三国という立場を利用しての貿易で儲けている。

 そして、コーヒー豆やゴム等の物資を裏で提供してくれている。

 

 イギリスの参戦理由は「ドイツの言っている民主主義はウチと違うから敵」というもので、殺意を沸くレベルである。

 それでほぼ毎晩の空爆で都市空爆をしまくって、軍人は死なずに民間人が死ぬので撃墜されたイギリス空軍爆撃機のパイロットはよくて串刺しなので何が何でも本土に帰る。

 アメリカ空軍も参戦してきたことで爆撃は激しくなってきている。

 対空レーダーと哨戒機による早期警戒システムに高射砲塔と防空システムの濃い網によって撃墜率は向上している。

 が、爆撃自体を止めることには成功していない。

 爆撃による被害を弱めるのが限界であり、都市はドンドン荒廃していっている。

 地上での戦闘では、欧州軍VS連合軍による攻防が続いており、それに民間人は巻き込まれている。

 連合軍の質は良くても頭は良くないので、女兵士に民間人の女性を見つけると大体レイプして慰安婦にしているか又は電柱に吊るされている。

 それに対して、欧州軍は守る立場というのもあり、そういう事は殆ど行われていない。

 というよりは起こして発覚した場合待っているのが略式軍法会議による銃殺刑である。

 で、この銃殺刑の率が驚異の50%でこの内1%が冤罪なのである。

 なので、男性兵士が女性を助けることはあまりないのである。

 まぁ流石にやり過ぎという声は出ているが、『味方殺し、強奪、レイプをやった奴は銃殺刑』と規定されており、それを守るのがドイツ率いる欧州軍なのである。





 欧州統一連合
 ドイツ
 オーストリア
 チェコスロヴァキア
 ルーマニア
 ハンガリー
 ポーランド
 ブルガリア
 クロアチア


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第二次欧州大戦


 EDF:IRを半キレしながらプレイしてました


 今までずーっと攻撃をしなかったのはタイミングもそうなのだが、実は『舐めプ』である。

 フランスがベルギーから来るのはやった側だからやるだろうなぁと警戒していたし、イタリアを焚き付けたのはバチカン市国のカトリック達だったが、裏にはドイツがおり、イギリスの参戦もチェンバレンの周りの専門家達を何とかすれば焚き付けることも簡単だし、数字のマジックに気付かずにおる官僚達の役立たずにも助けられている。

 まぁ、オランダは完全にとばっちりを受けて中立でいたかったのを無理矢理連合軍に参戦させられている上に飛行場提供をさせられている。

 更に資源の共通云々と言われて、屑ダイヤを大量に摂取されている。

 

 最初に反撃を行ったのは陸軍でも空軍でもなく、海軍であった。

 ビスマルク率いる海上打撃艦隊がニューヨーク出港アイスランド経由ベルファスト行きの艦隊を洋上で殲滅した。

 今まで一度も敵に遭遇していなかったイギリス海軍は今回も『要塞艦隊』を行っていると判断して護衛を薄くしていた。

 この海上打撃艦隊の輸送船団襲撃を受けてイギリス海軍はスカパフロー諸島に艦隊を集結させていた。

 そのスカパフローがドイツ陸海空三軍による攻撃で壊滅的被害を与えることに成功した。

 

 スカパフロー諸島はイギリス海軍本国艦隊の使用する港の一つで、日本のトラック諸島、アメリカの真珠湾みたいなものである。

 その軍港に最初に攻撃したのは海軍である。

 潜水艦搭載ネーベルヴェルファーによる長距離対地攻撃を実施。

 静かで穏やかな夜の突然の攻撃に驚いたイギリス軍だが、被害が軽微であったのと、何処からの攻撃か分からなかったので応急的な措置を行うことを優先した。

 その直後に上空から爆弾が降り注いで来たのである。

 爆弾は爆弾でも爆撃機から落としたのではなく、本国から発射されたV2ロケットである。

 V2ロケットは陸軍管轄であり、敵首都報復攻撃用に準備したものであるが、「新兵器とはある程度集まっている時に同時にかつ集中的に運用すべし」というロンメル将軍からの指示で今まで使われずにいたのである。

 この攻撃で倉庫群を中心とした備蓄物資に損害が出たことに更なる攻撃を予測して寒帯は緊急出港を行うことになり、ボイラーに火を入れて機関の出力を上げようとしていた時に空襲警報がなり響いた。

 止めの攻撃は空軍が発射したらV-1飛行爆弾である。

 パルスジェット推進システムを搭載しているV-1はその射程の長さが最大の特徴である。

 今回はそれに加えてハインケルHe-177爆撃機からの空中投下試験も兼ねて地上と空中の同時攻撃を行ったのである。

 このV-1は赤外線探知システムが搭載されており、熱源に進むように出来ている。

 そして、蒸気タービンが回り始めた軍艦は熱源の塊なのである。

 戦艦でも命中すると中々に痛いのが駆逐艦等の小型艦に命中すると一撃で沈没する。

 そんなことを身を持って知った瞬間に各砲座が対空攻撃を行ったが、それにより更に発砲炎等による熱源が発生し、それにV-1は吸い寄せられていき、更に被害増やしていった。

 結果的に駆逐艦等の小型艦の被害甚大で終わりかけたところで、巡洋戦艦フッドが突然の大爆発を起こし沈没した。

 副砲に命中した一撃が原因の火災を止めれずに誘爆したのが原因である。

 親しみある巡洋戦艦フッドの沈没はイギリス人には大きいものとなり、そして憎しみが大きくなったのであった。

 その大きさは翌日からの空爆で形として帰ってきており、戦争激化になっただけで終わってしまった。

 

 スカパフローが攻撃を受けているその日にオーストリア・イタリア戦線でネーベルヴェルファーによる攻撃をイタリア軍は受けていた。

 その翌日に欧州軍が電撃戦による大攻勢を開始しており、前線と後方を繋ぐ中間基地を中心に叩かれたことで有機的な結合を失った前線は総崩れとなり、降伏するものが続出した。

 イタリア軍はその後も敗退を繰り返していき、トリノまで逆に占領される形になり、北イタリアは欧州連合の占領区域となった。

 この出来事から数日後にイタリアの無条件降伏が発表され、イタリアは欧州連合管理の新イタリアとして生まれ変わろうとしている。

 で、その間にイタリア陸軍の装備を欧州規格に統一させることにし、それが完了するまではおとなしくしてもらうことにしている一方で海軍には地中海での通商破壊作戦を行ってもらい、イギリス・フランスに精神的ダメージを与え続ける必要がある。

 

 イタリアが降伏してからすぐに発案されたフランス占領計画はすぐに了承され、実行に移されることになった。

 ドイツ方面とイタリア方面の二ヶ所から同時に攻撃を行うことで早期降伏に持ち込むのが狙いである。

 と攻勢が始まる時は気楽に考えていたが、いざ始めるとマジノ線まではいけたものの、そこから先の堅さに苦戦を強いられて膠着状態に入った。

 これはベルギー方面でも起きており、ベルギーの解放は成功させたが国境線に塹壕線が存在しており、膠着状態に突入した。

 この状態はイタリアでも発生しており、打つ手なしである。

 

 と言う感じが一月続いたある日の朝、両軍は巨大な爆発音で目を覚ますことになった。

 ドイツ軍の秘密兵器の80cm列車砲が発射された音である。

 威力は保証済みで一週間も撃ち続けた結果、マジノ線は修復不可能なまでにボロボロになった。

 マジノ線に対しては一日に十発が限界であり、それが二門なので一日に二十発しか撃ち込まれていないので、頑張れば修復は可能である。

 それをさせないように急降下爆撃機による輸送路襲撃によって、補修用資材が不足しての放棄である。

 こうなると、欧州連合軍は得意の電撃戦をおこなうことが可能になり、ベルギー方面とイタリア方面の二ヶ所に進撃を行い、方面軍と合流してからのフランス進撃を行った。

 それから一月後にフランスは無条件降伏を余儀なくされ、イギリスとアメリカはこちら側の休戦協定に同意をしたので終戦となった。





 


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クラス対抗戦


 暑いです


 毎回毎回イベントが固定されているのはただの作業になるので嫌いであるが、今回はそっちの方が嬉しかったである。

 5月に入ってからのまだ全員がMODを入れる前の状態での対抗戦である。

 ソビエト以来なので編成に頭を使う羽目になるのだが、今回もあの参謀君が色々と指揮っているので、最新型のⅤ号戦車を投入し、更にジェット戦闘機のMe262も投入して頑張るしかないのである。

 パンツァーファウストは150へアップグレートしており、歩兵の携行火器の火力は上がっているがグレネードランチャー等の火器が存在していないのが心配事の一つである。

 Ⅴ号戦車は前回を反省して十分な時間と予算をかけているので信頼性はⅣ号並になっているが、出来たのが1944年と出来たばかりで配備が遅れており、主力はⅣ号H型である。

 因みにあのツィンメリットコーティングはどの車両にも採用されておらず、過去現在未来において採用されることはありえない。

 これにPaK38は引退をして、無反動砲の10.5cmLG40を新型対戦車兵器として配備をしているが、噴射ガスによる位置がばれた際の対策は放棄して逃げろになっている。

 

 出撃に連れて行ける師団は陸と空を合わせて10個と決まっている。

 歩兵師団七個、機甲師団二個、航空師団一個の編成にして作戦会議に臨むのだが、あの参謀君が口から唾を飛ばしながら仕切るので誰も発言出来ずに会議・・・?は終わってしまった。

 そして、開始と同時にお留守番を命じられ、何故か分からないがお留守番を命じられた団長と一緒に塹壕を掘っていた。

 独米連合守備隊という変わった構図のなか、暇な時を過ごしていた時に我が軍団敗走中という内容の無線を傍受した。

 楔型でA組に突撃したC組軍団はA組の縦深陣に苦戦をして戦線が伸びたところを側面からB組に攻撃されて、前線と分断されて蹂躙されまくり何とか前線部隊は離脱出来たものの、後方の司令部壊滅による各隊独自の判断による撤退を開始したようで、B組は敗走するC組よりも前線が崩壊寸前のA組に攻撃を始めたことで、追撃といえる追撃を受けずにここまで撤退出来たようである。

 まずは撤退してきた部隊の収容と放棄した装備に代わる物を配備して陣地に放り込むという仕事から着手し、その間に航空師団(戦闘爆撃連隊三個、急降下爆撃連隊一個、戦術爆撃連隊一個)を投入してB組に対しての爆撃を行い、時間稼ぎを行っている。

 

 B組の攻撃部隊が山脈への入口が見るとそこにはパンターがいた。

 彼らは過去にもナチスドイツと戦闘をしており、当然の如くにパンターがいた。

 ティーガーはおらず、その他に見えるのはⅣ号戦車やⅣ号突撃砲が確認された。

 それに対して我々(B組攻撃部隊)の主力はT-34-85であり、更に数は十分で戦意は上々。

 もう突撃するしかないという状態で先頭の指揮車から司令官が信号弾を撃とうとした瞬間に指揮車に砲弾が命中しその瞬間に爆発した。

 

 Ⅴ号戦車と書いてあり『パンター』と報告書にも書いてあるとそう信じてしまう。

 で、性能までⅤ号戦車であると書いてあったっけ?

 更に私は二周目はソ連だったのである。

 欧州連合はソ連とは開戦せずに大戦を終えているという情報をどうやってか手に入れている。

 その事を知っているということは「此方も手に入れている」のだ。

 ソ連との戦闘経験がないのを利用しての機甲師団による数の暴力のローラー作戦を行うつもりらしい。

 使用経験ある人間がそんなことを知らないと思っていたのか。

 で、もしもの時を想定してソ連時代の時に『ソ連軍が反乱を起こして相手の時にソ連軍が取るべき方法』というのを研究させており、そのデータは欧州連合統合参謀本部が研究していた。

 なによりも欧州統一連合の最大の敵は『ソ連』であるのだ。

 パンターだと判断したのは双眼鏡からの情報だけなのは笑えない。

 偵察部隊を派遣してよく確認すればそこにあるのはパンターの形をした木箱であることが分かるはずだ。

 勝っている時だからこそ『勝って兜の緒を締めろ』と言われるのだ。

 88mm戦車砲を搭載したパンターは2000m先のT-34-85の運転手用ハッチを正確に撃ち抜いており、徹甲榴弾が車内で爆発したのだ。

 

 指揮車を失って指揮官がいなくなってもやることは変わらない。

 『大軍に確たる用兵など必要ない攻勢あるのみ!ひたすら前進し攻撃せよ』である。

 それを現すようにB組攻撃部隊は突撃を開始し、一気に防衛線を突破するつもりのようだが、それに対して此方側は山脈地帯に撤退をし、数が生かせない狭い道に防衛線を構築しての防衛戦を開始したのだ。

 それでも数で物を言うB組攻撃部隊の攻勢は味方を牽き殺しながら来るので次々と突破はされていき要塞からの支援砲撃が得られる地点まで後退したあとは石投げに引っ掻きに念力まで用いてまでの徹底抗戦に入った。

 流石に要塞は最後の手段なので使いたくないのである。

 と無理矢理理由付けて遊んでいたら時間切れの警報がステージに響き渡り、B組とC組はドローという形で終わった。

 

 こんな終わり方をしたとはいえ、反省会は行われたが攻撃一辺倒はアカンだけで終わった。

 今回は止めなかったので同罪なので黙っている。

 参謀君も流石に黙っている。

 こうして終わったのだが、後味がわるい終わり方である。





 オリジナルMOD
 『リターンズ』
 内容
 MODを導入した瞬間に現実改変能力が発生し、タブレットを貰った日に戻る。
 導入した段階で今までに消費した資源に獲得した技術研究も一緒についてくる。

 尚これはマイナー過ぎて知っている人は殆どおらず、使用には『レベル三以上の権限』によって止められている。
 今までにこれを推定500人前後が使用しているが、生還率は80%とされている。


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新MOD

新しいMODを導入する前に世界で問題が発生しているのだが、それがMODなのは分かるのだが入れた記憶がないのである。

 しかも、このMODは今の私の権限では導入することができないので余計に混乱しているのである。

 ウイルスの可能性もあったのですぐに修理に出したのだが、返答は「機械に問題なし」だけだった。

 なのでコネで紹介してもらったエンジニアに見てもらった結果が「学校側から導入されており削除は無理」という返事が出た。

 で、結論は犯人は担任で学校はその事に気付いておりながらもみ消したというオチであった。

 最初の検査で診断したエンジニアもこれに一枚噛んでいるのも判明したが脅迫されていたのが分かったので不問になった。

 

 そんなアホ共の相手をするのは時間と労力の無駄遣いである上に早急にやらないといけない事があるのでそれの対応をしてからである。

 入れられたMODは・・・何なんだろうこれは?と言いたくなるMODである。

 まず輸送船が謎の攻撃を受けて撃沈しており、当初はアメリカ、イギリス、ソ連のどれかの仕業だと思って大使呼んで文句を言ったら逆に同じ内容で文句を言われた。

 犯人は分からないまま時間だけが進んでいたある日の朝に犯人が名乗り出てきた。

 『古代ムー帝国』という太平洋に住んでるのと、『古代アトランティス王国』というバミューダに住んでるのが犯人であり、古代ムー帝国はその一週間後に海底火山で無事に死んだ模様。

 古代ムー帝国とかいう連中がいなくなったので、輸送船の襲撃はなくなった・・・と思ったら今度は人食いの大鳥が現れて世界各地で人だけを食いながら繁殖しておることが判明した。

 これが古代アトランティス王国が作った遺伝子組み換え対人報復兵器らしく、名前は『ギャオス』と言うらしい。

 

 「初めて聞く名前なんですが、弱点とかは?」

 「えーっとね、『ギャオス』というのは一匹でも繁殖可能で、夜行性で、機動力がおかしくて、列車を一両持ち去って食事したり、遺伝子が一対しか存在しない兵器」

 「・・・」

 「『ガメラ』と言われる作品に出てくる敵怪獣で、このタイプは『平成版』と言われているやつだね」

 「平成・・・今から約600年前にあった時代ですよね」

 「その通り、西暦だと1989年に成立した年号だよ。よりにもよってこんなに古いのを出してくるとは思わなかったがね」

 「口からレーザー出すのが面倒臭いやつをなんでかなぁ」

 「お、知ってるね。何処でそれを」

 「そこに置いてあったやつから」

 「あ、本当だ。これはすまないね」

 「今日はありがとうございました。教授」

 「いや、久し振りに面白い古代芸術作品に触れて嬉しいよ」

 「それではまた」

 「それではまた。・・・あの子嘘が下手くそだね。そんなのは書かれてないよ」

 

 というわけで、貴重な御意見()をもらっておきながらなんだが、完全殲滅をしないといけない人類共通の敵が現れたのは間違いないので何か手頃なMODを入れて再軍備をしないといけないのだ。

 幸いにして、現れたギャオスの全てがアメリカ大陸におるのが救いである。

 

 入れたのが『防衛隊MOD』である。

 防衛隊MODとは日本に存在していた『東宝自衛隊』とも言われる架空の防衛隊の兵器を導入できるMODである。

 なお、陸軍限定である。

 

 この装備で一番の売りが『六六式メーサー殺獣光線車』である。

 15万Vのメーサーならギャオスの羽をもいで撃ち落とすことも可能であろうという点からの採用である。

 この兵器の配備に最低は五年かかるので早急に量産配備を行わねばならず、時間がないのである。

 ギャオスがアメリカ大陸の人類を食べ尽くすのにかかる時間も五年だからである。





 ガトリング搭載した車は好きです。


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本土防衛戦

 1945年の配備開始から五年が経過し、六六式メーサー殺獣光線車は配備が・・・進んでいなかった。

 言い訳してよいのなら、配備先が多すぎて間に合わない点である。

 北はノルウェー、南はフランス・イタリアと広大な領土を誇る欧州統一連合も生産設備がドイツに集中しているのも問題である。

 フランス・イタリアは未だに裏切りの線が捨てきれず、他の国々は工業力の低さから他の兵器の生産が優先されている。

 上におるソ連の侵攻対策で他の兵器がいるのは当然で、そこら辺のグダグダによって未だに進まずにおる。

 そんな事を愚痴っていたからと言って、ギャオスが来ないのかと言うと来ました。

 イギリス軍は御自慢の空軍で対抗して、十体程の撃墜に成功させたところで空軍が力尽きた。

 ギャオスは夜行性であるから夜間飛行だけだと思ってシフトを組んでいたところ、昼間に襲来されて迎撃用の戦闘機を地上で破壊されて好き勝手やられておる模様。

 大群のギャオスの腹を満たすほどの人口がいないイギリスなので、一週間そこいらでドイツに侵犯してきた。

 アメリカに黙って偵察部隊上陸させてギャオスの生態を調べて分かったことがある。

 あいつら骨は分解できないようで、食べたものを纏めて糞として出しており、そこかろ大量の人骨が出てきた。

 一部の人達は山岳地帯や地下生活で生き延びていることが分かっているので、市民は地下壕へ避難させている。

 

 空軍はギャオスに対しての攻撃を加えていた。

 30mm四連装機関砲を羽に当てると、皮膜?が破れてそのまま海中に突っ込んでいくのだが、この攻撃のために既に十機前後がレーザーで翼を吹き飛ばされて撃墜されている。

 その上、機体から脱出した搭乗員はもれなくパラシュートで降りている間に奴らに食いちぎられている。

 どうやら空中にいるのを食べるのは苦手なようで、食べ残しがあちこちに海に浮かんでいる。

 それを後ろから見ていたクラスメイトの一人が顔を青くしながらトイレに駆け込んでいった。

 普通の人の殆どは戦闘時のグロ表現をOFFにしておるのだが、私みたいに例外もいる。

 こういうのを見ると、高画質という物も考えものだなと考えさせられる。

 取りあえずは空軍の出動はナシだなというのが方針として決定した。

 

 空襲警報が鳴ると市民達は体に染み付いた癖ですぐに地下壕へ避難をして、高射砲塔へはすぐに兵士が配置に着き、迎撃態勢の準備を完了させる。

 ギャオスに対して高射砲の攻撃が開始するが、効果があまりあるようには見えず、頑張って配備した六六式メーサー殺獣光線車はギャオスの動きがついていけずにレーザーで砲身を斬られてお役御免となった。

 高射砲塔の12.8cm砲の砲弾の直撃を受けて頭が粉砕した一匹が地上に落ちたのを見てからは高射砲でも何体かは落とせるようにはなったが、当たらないのである。

 

 と、期待の六六式メーサー殺獣光線車は役に立たず、高射砲は成果を上げているが、襲来している数に対しては雀の涙で、高射機関砲は効果なし。

 どうしようと悩んでいた時に大戦果を上げた部隊がいた。

 『武装ハーフトラック』部隊であった。

 連装ミサイル発車台を搭載したタイプと『熱線砲』と呼ばれるパラボラアンテナ式の光線砲が搭載されているタイプの二種類があるが、その熱線砲の旋回速度がギャオスの動きについていけるのだ。

 その上に熱線砲は発射即着弾なので攻撃が与えやすく効果もあり、何よりも安いのだ。

 メーサー殺獣光線車一台で武装ハーフトラックが五台分の予算である。

 地上に落ちたギャオスは砲撃で穴だらけにした後に火炎放射器で死体焼きをしている。

 

 「ギャオスの丸焼き・・・ジュルリ」

 「やめておけ、臭くて食えたもんじゃない」

 「香辛料の力でワンチャン」

 「人間の肉で彼処まで大きくなったんだぞ?食いたいか?」

 「ヤメテオキマス」

 「食いしん坊なのは誉められることだが、もう13歳なんだから少しは考えようぜ」

 

 と、夏の巨大人食い鳥ギャオス撃滅作戦は続いたのだが、人的被害よりも経済的被害が大きくなり、そろそろ厳しいなぁと思っていたところで冬が来た。

 ギャオスは鳥と書いているが、実際にはプテラノドンみたいな『爬虫類』なので冬の到来とともに冬眠に入ろうとしていたのだが、そんな都合よく入れる穴なんてあるわけがなく、凍死、餓死、衰弱時に殺すに共食いも始めて結果的に来たのは全滅した。

 

 と、ヨーロッパ大陸の方は都合のよい終わり方をしているが、アメリカ大陸から来た第一派を撃退しただけである。

 つまり、おかわりが来るのだ。

 ギャオスが近くに来るだけで農作業は中止、工場は稼働停止、事務仕事は停止、交通網は全て停止と経済的損害の大きさから来てほしくないのだ。

 と思ってから何日も経過しているのだが来ない。

 イギリスにも偵察部隊を展開させているのだが静かである。

 ギャオスの繁殖地となっていたロンドンは卵の殻と食われたギャオスの死体しかなかった。

 それどころか南アメリカ大陸では一度も確認されていない。

 北アメリカ大陸でも同様の状態になっており、共食いで生き残った奴も飢えで死んだのでは?

 という説も出ていたが、そんなに優しい終わり方ではなく、共食いによって超巨大化した奴が餌を求めてこっちに来ていることが判明した。

 で、そいつが来ることは分かったのと、最後の一匹と想定されるため、空軍の出せる戦闘機をほぼ全て投入しての迎撃作戦は全て失敗で終わった。

 75mm砲も傷一つつけるが出来ずに本土侵入を許してしまった。

 高射砲塔も超巨大ギャオス撃退のために高射砲が火を噴くが効果ナシという悲しい結果に終わった。

 12.8cmの徹甲弾食らって無傷とか卑怯だし、お前本当に生物か?と聞きたくなる。

 頼みの熱線砲も効果がなく、鉄屑にされてしまうという結果で終わってしまった。

 万事休すという時にとある作戦が考案されて即日採用された。

 超巨大ギャオスはギャオスと人間を同時に見るとギャオスの方を最優先で食べるのは分かっている。

 で、ギャオスは全部を燃やした訳ではなく、一部を今野科学の発展のためにというわけでバラバラ死体で何体か保管されている。

 その死体の山がしかも食べやすいように解体済みという優しさに合わせて周りにはそれを邪魔するものが一つもないという素晴らしい会場が平原に用意されている。

 そんな状態なので超巨大ギャオスは何の躊躇もなく食べている。

 それから少し経ってから、平原の丘の向こう側からパラボラアンテナがニュッと出てきた。

 その数は十二であり、正体はメーサー殺獣光線車である。

 食事中の超巨大ギャオスは一斉攻撃される瞬間までその事には気付いていなかった。

 食いしん坊も考えものだなと考えさせられる瞬間であった。

 15万Vのメーサーを食らって羽が燃え始めて飛べなくなったギャオスに対して爆弾とミサイルの雨霰を受けたのだが、生きている。

 ので、待機させてある機甲師団による至近距離からの戦車砲による砲撃に熱線砲を食らわせるという苛めを行ってもまだ息をしていたので、ドイツが誇る小型戦車『ゴリアテ』を投入して胃にあたる部分で爆破して心臓が止まったのを確認する。

 

 超巨大ギャオスは古代・・・何だっけ・・・アトランティスが制御出来なかったようで、その超巨大ギャオスに都市機能をやられたというアホな展開で滅亡していたという締まらない終わり方な上にアメリカは西海岸で普通に生きていたという・・・。

 ギャオスはギャオスが食べたことで処分にはそんなに時間がかからなかった。

 

 「というわけで、あんたらの入れたMODは無事に削除されました」

 「・・・」

 「処分は厳しく・・・おっと、電話だ・・・はぁっ!?減給一月で1/10だぁ!!ふざけるな!このアホ共がなにをやったのか分かっているのか!?・・・」

 「我々のやり方は間違っていなかったのだな」

 「間違っているから処分がついているんだろがアホか?・・・だから、処分が軽すぎるだと・・・」

 「処分も形だけのものだしお前が分かれよ。小林」

 「・・・つまり、処分の変更はしないわけですね」

 

 結局、処分は変わらずに減給一月で終わり、今回の件はテレビ等のメディアでも取り上げられずに終わってしまった。

 その日の晩に担任と校長の二人が死体で発見された結果である。

 担任は家の前で倒れているところを通行人が発見し、校長は車で川から転落していたのを巡回中のお巡りさんが壊れたフェンスを見つけたので確認で見に行った時に発見された。

 両方共が頭に一発の射殺であったのだが、弾が発見されることはなかった。

 口径は7.62mmと推定されており、非貫通であったため、司法解剖の時に摘出されると思われたが、金属探知機を用いた捜索でも発見されることはなかった。

 更に狙撃地点が推定で2kmとされているのだが、そんな高精度なのは国内には殆ど存在していないので、ミステリーとして扱われている。

 

 





 既得権益は役に立つ時と立たない時がある


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ソ連侵攻


 繁忙期よ去れ


 

 欧州統一連合が結成した背景には『共産主義を世界に武力的手段を持って広めようとするソ連に対抗する』がある。

 なのにそのソ連は今日でも大人しくしている。

 欧州連合が「気に入らない」というだけの理由で始まった第二次世界大戦や対ギャオス戦の時でも静かであった。

 そして、その静けさは何時までも続くと大部分が思っていたあの暖かい日でそれが幻想だったのを身を持って感じたのであった。

 

 欧州連合は民主主義国家が結集した『EU』みたいなものである。

 その欧州連合は第二次世界大戦の傷が癒えていない状態でギャオスの襲撃を受けた。

 フランスとイタリアの統治と治安維持にギャオスによって消滅仕掛けているイギリスへの人道的災害復興支援。

 各国が保有している植民地の統治に保護国への支援に独立運動の鎮圧。

 税金に貿易摩擦、女性人権、憲法・法律の統一、参政権、難民問題、移民対策と問題がタップリとあるのである。

 つまり、どれだけあっても税金が足りないのである。

 更にここで議会制民主主義の弱点の『物を一つ決めるのに時間がかかりすぎる』というものがあり、この問題に対しての解決策は一つも出来ていないのである。

 更に議会は国防予算を減額してきたのであった。

 こういう時だけ異様に早く決まった『佐官クラス以上の軍人の政治家禁止命令』によって、反対数ゼロで通ってしまったのであった。

 これによって、装備の更新の一時停止に軍人の予備役編入、給料ダウンに質の低下等による退職の増加と泣きたい状態になったのであった。

 

 そんなのがほぼ一年続いた状態はソ連にとって美味しい話でしかなかった。

 6月22日の夜明け前に始まった砲撃によって、国境線の警戒線がズタズタにされ、夜明けと同時に始まった侵攻作戦に軍は完全に遅れたのであった。

 前線の無線電話は妨害電波で役に立たない上に有線電話は全て『予算の無駄遣い』という理由で除去されている。

 この日の攻撃を知らせたのが信号弾であったのが悲しい話である。

 ソ連軍側は何年もかけて研究をしており、コンピューターを使ったりと最新を進んでいるが、我々は何時もの『予算が以下略』でないのである。

 そして、こんな日にベルリンで行われている議会に共産主義者達による立て籠り事件が起きている。

 見事な連携によって対応が後手後手に回っている実に不愉快な状態である。

 何時かはこうなると分かっており、対策をしていなかった訳ではないのだが、メディアに踊らされている国民達は「軍=腐敗と人民弾圧の象徴」と思っている。

 なので、国家の機密情報も盗まれ放題であり、使われているソ連軍の兵器の一部には欧州軍の試作品も幾つかあるのだ。

 予算不足で作れなかった試作品の多くが。

 

 「忌々しい連中だ!」

 

 と言って机を思いっきり殴ってその反動で腕を痛めているのが私である。

 

 「そんなに大きな声だと外にも聞こえます」

 「確かに、『RPG-2』や『MIG-17』は試作品から開発されたものと見て間違いないだろう」

 「落ち着いている場合か!今この瞬間でも国土は侵略され、人民は家畜のように殺されているんだぞ!レジスタンスによる蜂起も各地で報告されている。それなのに、軍上層部のあんた等はそんなに落ち着いているのだ」

 「種明かししていいですか?」

 「いいんじゃない?フューラーには一旦落ち着いてもらおう」

 「おう!権限が一切ないお飾り総統だよ!・・・種明かし?」

 「実は侵略は事前に分かっていたのよ」

 「はあ!?!?」

 「更に国境線の村や町の住民は避難済みの上にブービートラップがそこら中にある状態」

 「・・・?」

 「無線連絡が出来ないのは想定外だったけど偵察部隊だから問題ない」

 「で、防衛演習という名目で軍はほぼ無傷で阻止線まで後退済み」

 「現在は緊急事態による召集命令に合わせて各地で徴兵活動中」

 「議会が物理的封鎖状態なので権限は貴方に戻っていますよ。フューラー」

 「・・・」

 「理解できましたか?」

 「つまり、お前たちに騙されていたという訳か・・・」

 「「「・・・」」」

 「国民にラジオ放送を行う。まずは国民の寝ている顔を叩かないと」

 「はい、直ちに」

 「召集命令で集めた部隊の一部をドイツ国境線にも展開させておいて」

 「了解」

 「海軍に連絡して沿岸部を航行している輸送船団へ襲撃命令と北アメリカからの資源輸送船団に護衛をつけるように」

 「はい」

 「空軍と防空軍に絶対阻止線を作って都市部に侵入されないように。後は飛行場へ空爆を」

 「分かりました」

 「陸軍は焦土作戦を実施して冬期に大規模攻勢に出れるようにしておいて。焦土作戦で失った物資は終わった後に議会の財布が色つけて返すと伝えておいて」

 「はっ!」

 「で、議会の方はどうしますか?」

 「誰か撃ち殺されたら突入して中にいる人全員殺せ。毒ガスの使用も許可する。が、それまでは何もせずに包囲するのみにしておいて。水と電気も止めておいて。交渉は一切禁止。物資は運ぶな」

 「民間人に銃を向けろと!?」

 「今回の立て籠り事件は内通者によって成功させている部分があるからその可能性が捨てきれない限りは全員が犯人だ」

 「・・・了解」

 

 その二日後に立て籠り犯が議長を射殺したことで、部隊が催涙ガスと共に突入して中にいた犯人は全員死亡という形で終わり、混乱によって複数人が誤射されたが、議会の議員達は全員が軍の誤射によって殺された上に死んだ議員達全員の財産は隠し財産も含めて全てがいつの間にか消えていた。





 極端なことをすると刺されても文句は言えない


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欧ソ戦


 アズールレーンが楽しいのが悪い


 

 欧州統一連合は解体された。

 欧州統一連合は民主主義国家の集合体でやることなすこと全てが議会を通さないといけないという問題があった。

 そのことから今回のような場合では対応が遅れに遅れるので、それに合わせて『戦時特例法』というのを制定しようとしていたが、民主主義のお友達とも言える『政治の腐敗』が登場し、それをメディアは容認していた。

 後にそのメディアへのメスによって、寧ろ扇動していた部分もあり、その半分近くは共産主義に汚染されていた記者であることが判明して憲兵隊は頭を抱えた。

 

 民主主義とは人命よりも重いものなのか 

 

という答えは誰も持ち合わせていなかったが、軍部はそれにNOという答えを出したのであった。

 

 軍部は議会からの嫌がらせにメディアからの誹謗中傷と散々な目に会わされていたが、メディアに扇動されて誕生した『反戦団体』『平和団体』というの団体の兵士の家族へのイジメが特に酷く、教育関係者や警察関係者、一般人達は良くて見て見ぬふり、悪ければ一緒にイジメと言う感じだった。

 これによって自殺等も起きていたが、何にも変わらずに新しいイジメ先を探す状態。

 中には殺人を自殺で片付けていたケースもあることが判明し、抗議を行うもなしのつぶてなので怒りは溜まりに溜まっていたのである。

 特に第二次欧州大戦が終わってから徴兵制度が廃止されたことで、ただでさえ広い欧州と植民地を少ない兵士で補わないといけないという事情もあって爆発は凄まじかった。

 

 軍部は各首都に『首都防衛大隊』というのを配備していた。

 管轄は陸軍と防空軍であり、暴動鎮圧や災害救助、軍施設警備が任務である。

 その首都防衛大隊が一斉に蜂起を起こしたが、各地に起きている独立の蜂起ではなく、独自のものであった。

 大隊は各首都の政治施設、ラジオ局を占領して、今までの民主主義がどれだけ酷かったのかを交えながらの「欧州統一連合軍が起こした武装蜂起」というのを宣言したのであった。

 参加者が独ソ戦が要因で徴兵された兵士ではなく、「徴兵された兵士が虐めていた正規軍兵士」であるのが放送で流れた時に今までの行いに目を向けないといけなくなったのである。

 

 ソ連軍が国境線で苦戦しているのは欧州軍が入念な準備をしていた・・・のもあるが、対共産主義義勇軍が国境線の要塞で徹底抗戦をしているからである。

 共産主義において『無神論』が存在しており、これが我慢できないという理由で軍に志願する外国人は多かった。

 そもそも、欧州統一連合は共産主義の脅威に欧州の軍事力を結集させて対抗するのが目的なのである。

 殆どの人が忘れてサンドバッグと勘違いしていたのが悲しいことで、この行為の代償は憲兵隊が徹底的に無慈悲に行われている。

 と、この共産主義に対抗するという部分に共感した外国人入隊希望者は『国境警備隊』という仮名称の元で軍事訓練を行われていたので、基地から外出することは殆どなく、ソ連軍は国境警備隊という名ばかりの正規軍より粘りと固さを誇る外国人義勇軍を読んで字のごとくと誤判断したのが大きく、軍事クーデターなんてことが行えるのであった。

 

 欧州軍の基本戦略は『徹底抗戦』であった。

 ソ連軍は欧州軍の固さが故に大量の物資を無駄に消費していた。

 前世ソ連軍が独に勝てた理由は『後方に物資を無尽蔵に生産して供給してくれる存在、アメリカ』がいたからである。

 が、今回はそのアメリカは西海岸に残っているのみでこれから復旧していこうという所であり、自国内のことで手が一杯なのである。

 なので、ソ連軍は食料からテント、無線機、トラックに輸送船までも自国で生産しないといけないのである。

 これらは一見小さく見えても数が膨大になるとその量の多さに頭がおかしくなる。

 その大量の物資を運ぶ手段でソ連は頭を抱えたのである。

 侵攻を始めたのが六月なのである。

 理由は地面が雪解けによって泥道になっており、補給等に遅延が発生するのが危惧されての六月始まりであった。

 が、予想を大きく上回る侵攻作戦の遅延によって十月になってしまったのであった。

 十月から徐々に寒くなり、冬が来るのである。

 この冬は補給線の一つである河川が使用不可になるのだ。

 凍った河川の上を走って輸送路を確保するというのはロシアの大地でなら可能であるが、氷が薄いので無理なのである。

 補給がシベリア鉄道にほぼ依存することになるので、消費期限がない物資等は近場の後方補給基地に備蓄して備えていた。

 その事実を偵察活動で仕入れていた上層部は『バルバロッサ作戦』を発動したのであった。

 

 作戦は夜間に行われ、第一目標は補給基地で、第二目標はシベリア鉄道であった。

 今まで温存されていた戦略爆撃機は誘導爆弾を搭載してドイツの各飛行場から離陸していった。

 ソ連は自軍の爆撃機と勘違いして対空砲火は上げなかったことで目標をほぼ達成して損害0という数字を出して撤退した。

 その翌日に欧州軍は攻勢に出たのであった。

 ソ連軍は敵の戦車が新型であることを悟ってIS-3を始めとする新型戦車で攻撃を行うが効果はなく弾かれ続けており、敵からの攻撃にはほぼ一撃で大破または撃破されていき、ソ連軍は国境線まで撤退を余儀なくされた。

 新型戦車『多目的戦車』は防衛隊MODの兵器の一つで、203mm砲を搭載した超重戦車である。

 制空権は拮抗しており、両軍が共に損害ガン無視で地上攻撃機を送り込むが、ソ連軍側自慢のil-2も対ギャオス戦で大量生産された熱線砲搭載武装ハーフトラックの対空砲火に捕まって被害だけが拡大していった。

 欧州軍は本格的な冬が来て冬将軍が暴れまわっていても進軍を止めずにおり、ソ連軍は撤退か全滅かを繰り返しながら戦線を後退させていた。

 後方基地に備蓄していた物資の中には冬季用装備が多くあり、殆どが燃やされてないのである。

 この冬将軍が暴れまわっている中、ソ連軍は春秋兼用の装備で戦っているのである。

 一方の欧州軍は冬将軍の厳しさを前世で身で感じてきている人物達による対策によって問題なく行動が出来ている。

 バルバロッサ作戦は「冬季に実施する反攻作戦」というソ連の御株を盗んだ作戦なのである。

 そして、作戦最大の目標は二つ。

 

 一つ ソ連軍350個師団の完全消滅

 二つ ウクライナ並びにバクー油田の確保

 

 であった。

 

 この作戦の成果は冬将軍が去り、地面が雪解けによって泥状態になったことで一旦停止した時の段階で判明した。

 バクー油田は何故かトルコ軍に盗られていたが、ウクライナは確保されており、ソ連軍は約200個師団を失っていた。

 

 その翌月にモスクワでクーデターが発生した。

 今回の侵攻計画に反対していた軍上層部の一部が行ったことで、その日の内に休戦協定の校章が始まり、長く続くと思われた欧州ソ連戦争はたったの一年で終結した。





 ソ連軍が寒さによる
 病死
 餓死
 が起きるとは思わなかった


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夏休み


 (・ω・)


 

 夏休みが来た。

 今までなら7月で解禁される『対人戦』が前回の担任が起こした事件の被害確認のためのメンテナンス等で延期になった。

 例の三人組も同じなので現れることはなかった。

 そう、つまり暇なのである。

 

 というわけで、例年だとお盆に従姉妹の家に行くのだが、今その家の近くに来ている。

 因みに無断で来ているので両親にバレたらアウト。

 そんな冒険をしているのにも一応な理由がある。

 あのクソ従姉妹彼氏(強制)が従姉妹を誘拐しようとしているという情報を聞いたからで、提供元は信頼と実績の『同志』からである。

 田舎の警察署にも網があるとかどれだけのコネがあるのかと恐ろしい限りで。

 で、今私の前に従姉妹がおりまして寝てます。

 おんぶでは運べなかったので二人がかりで連れ出しました。

 これだけしても起きないのが逆に怖い。

 そして何故か従姉妹の部屋には従姉妹が寝てます。

 その部屋に男達が侵入して二人がかりでワゴンに運んで走り去って行きました。

 そのワゴンがとある場所に到着するのをドローンで確認してから従姉妹を部屋に戻してそこに向かいました。

 そのとある場所・・・警察署に。

 昔、映画でマフィアの金を盗むために一ヶ所に集めさせたら警察の地下金庫に入れられたというシーンを思い出したが、現実でやるなよ。

 ここまで来ると腐敗しているとか超えている。

 こんなことは想定していないので取り敢えずは相談を・・・と思っていたらその相談相手からメッセージが来た。

 

 『やっちゃえ、皆』

 

 え?皆殺し許可ですか、そうですか。

 と許可を貰えたので盛大に殺ろうと思います。

 警察署と書いてあるが、実際には雑居ビルみたいな感じなので楽々で侵入は可能である。

 が、今回はあえて派手にいくことにした。

 従姉妹は地下牢におることは確認済み。

 という訳で、始めに「従姉妹を爆破します」

 

B:「なぁ、コイツどんだけ寝ているんだ?」

A:「起きないなぁ生きているのかよ?」

彼氏:「生きてるに決まっているだろ」

C:「てか、もうヤっていいか?我慢できん」

彼氏:「起きてからの方がいいだろが待てや」

B:「もう殴って起こそうぜ」

彼氏:「顔に傷がついたら売れないからやめろ」

A:「? なんか変な音しないか?」

C:「俺も聞こえてきたが何なんだ?」

B:「あの女から聞こえてこないか?」

彼氏:「時計の音?」

 と考えている次の瞬間に部屋は強烈な光に満たされたのである爆音と共に。

 

私:「・・・火薬の量入れすぎたかな?」

?:「何を入れたらあんなになるんですか?」

私:「40kgのTNT」

?:「過剰では?」

私:「体重」

?:「納得」

私:「という訳で後片付けは任せたぞ『陽炎』」

陽炎:「了解」

 

 地下牢は地下二階にあったのだが、火薬の量の間違いかどうかは分からないが、地上三階のビルが完全に瓦礫の山と化していた。

 その瓦礫の山に陽炎とその部下達が生存者の確認を始めた。

 とはいえ、田舎の警察署の深夜で事件は殆ど起きないので夜勤の人間はそんなにいない上に彼氏が文句を言ったのか知らないが誰もいなかったのである。

 そして暫くすると地下へ続く階段を発見するとそこをハンマー等を用いて破壊して出入口を完全に塞いだ。

 それを遠くから見ていて、ふと後ろを振り返るとその夜勤組の警官の死体が転がっているのである。

 

私:「これで全員?」

?:「はい」

私:「ご苦労様。休んでいいよ」

?:「分かりました。また」

 

 と言って?は闇に消えていった。

 

 その後の顛末は何処にでもあるような『事故』という形で終わり、彼氏、A、B、Cの四名の死体が確認されただけで、夜勤組の警官の死体は見つからなかったのである。

 マスコミはこれの謎を追おうとして躍起になっていたが、それもほんの数日で終わってしまった。

 

 で、私はなんとか見つからずに家に帰れたが、姉に見つかって『抱き枕の刑』を受けていた。

 顔が・・・顔が胸に挟まれて息がしにくい。

 その上、シャンプーの匂いなのか何なのか分からないがいい匂いがしてきて頭が・・・といった感じで気絶するという事件も起きていた。



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